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  1. 仙台市議会 2018-12-03
    交通政策調査特別委員会 本文 2018-12-03


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                  ※会議概要 ◯委員長  ただいまから交通政策調査特別委員会を開会いたします。  本日は都市整備局及び交通局より関係職員方々に御出席をいただいております。  本日の進め方につきまして、本日は、前回までの委員会で申し上げましたとおり、これまでの委員会における調査を踏まえた総括的な意見交換を行いたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。  それでは、早速意見交換に入りたいと思います。  本委員会では、持続可能なまちづくり実現に向けた交通政策テーマに、調査項目を、1番目として持続可能なまちづくりを支える交通体系について、2として公共交通中心としたまちづくりについて、三つ目として地域交通確保についての3点といたしまして、これまで他都市先行事例視察有識者からの意見聴取などを行ってまいりました。  皆様には事前経過概要としてこれまでの委員会概要まとめた資料をお送りいたしましたが、そちらも参考にしていただきまして、委員会報告方向性まとめとしての御意見、また提言等を含め御意見をいただきたいと思います。 2: ◯庄司あかり委員  では、まとめに向けた発言をさせていただきます。  これまでの委員会の中でも都度都度申し述べてきたことでございますし、事前にいただいている経過概要でもいろいろ意見まとめていただいているなというふうに思ったんですけれども、まず、やはり当委員会でも理解し、議論があった地域交通については、視察先でのいろいろな学びも含めて、本当に仙台市の地域交通に生かすべきことを多く知ることができたなというふうに思っております。  特に、前回視察の感想でも述べましたけれども、山口市のサルビア号のように、自治体補助制度を、運行経費に対する補助制度をつくっているだけでなく、運賃収入としても支えられるように、仙台市でいえば敬老パスやふれあい乗車証のような制度を地域交通でも使えるようにしているということを直接伺ってきたことは、非常に大きかったなというふうに思っております。ぜひ、仙台でも地域交通スタート支援事業が始まっていますけれども、本格運行に向けた、本当に地域交通も持続可能なものとしていくためには、そういう支援が欠かせないのではないかなというふうに思っております。  また、のりあい・つばめ号についても、本委員会と並行するような形で議論もどんどん進んで試験運行も行われて、まとめに向かっているときに、その試験運行1が無事に目標の収支率の20%を超える形で結果が出たということも大変うれしく思っております。試験運行2に進んでいくということですけれども、そういったところで見つかった課題を、ほかの地域でも地域交通を走らせていくためにぜひ生かしていただきたいなというふうに思っております。そういう燕沢取り組みと並行する形で議論ができたこと、この交通政策調査特別委員会にそういう時期に所属して、のりあい・つばめ号を見守るような形で参加できたことを大変うれしく思っております。 3: ◯高見のり子委員  この交通政策調査特別委員会ですけれども、この間、まず地域公共交通がやはり都市の基盤になると。やっぱり市民生活、経済へも影響する、支えるものだということの認識を、改めてこの委員会の中で確認をさせていただいたなというふうに思っています。  といいますのは、有識者意見聴取を2回やりました。平成30年5月14日は福島大学吉田樹先生、それから平成30年10月31日は交通ジャーナリスト鈴木文彦先生お話と。吉田先生は本当に具体的な公営交通あり方という点でも非常に先進的な見識をお持ちで、仙台市の市交通市バスあり方という点でも非常に参考になるお話ではなかったのかなと思います。今、ちょうど仙台市の総合計画のほうの審議も始まっていますね、次期計画の。やっぱりそういったところにきちんと地域公共交通位置づけて、そして検討していくということも重要だということを学ばせていただいたのではないかなというふうに思っています。  それと、視察も含めて、鈴木先生お話は、やっぱり地域生活交通をどう支えていくのかということが非常に鮮明になったなと。それは、仙台市で今、地域交通スタート支援事業、のりあい・つばめが始まっていますけれども、本当にのりあい・つばめとの、何というんですかね、具体的な取り組みが目に見えて、私たちの課題として共通の理解になったという点はすごくよかったと思いますし、試験運行が成功したということなんですけれども、それにもこの調査特別委員会委員がみんな寄与したと、乗車もしたというようなことも大変よかったのではないかなと思います。  こういった学びをさせていただいて、では今後はどうなるのかということですけれども、やっぱり生かすためには、のりあい・つばめ本格運行は、仙台においてはどういう形で市が支えていくのが必要なのかと、こういったことが次の課題になっていくのではないかなと思いますし、遠い将来ではなくて、来年の4月からは次の試験運行が行われるという予定というのもお聞きしていますし、それに引き続き本格運行にいくかどうかというのも、もう本当に来年度中にはひょっとすると本格運行にもつながっていくかもしれないという今時点において、ぜひ交通政策調査特別委員会として提言といいますか、そういった形で何かまとめをしていければいいんじゃないかなというふうに思っていますので、ぜひ委員長、采配をとっていただいて、ぜひ御検討いただきたいなというふうに思っております。 4: ◯佐藤和子委員  私からは、今回の視察は、当然もう仙台市よりも課題が大きいというか、切迫して、民間バスも撤退、タクシーも撤退という中で、どう市民の足を確保するかということで取り組んでいるところなので、本当に先進的なところを視察させていただいて、今仙台市、当然市バス経営改善計画に向けてはやっておりますけれども、お二人の有識者先生から言わせれば、やはり中身を変えていかなければならないというか、ただ減便しても乗客が逃げていくということになるので、本当に走らせ方というか、そういうことも御指摘がありまして、やはり仙台市全体で路線バスとそれからそれにつなぐ地域バスを組み合わせて、どうネットワークをつくるか、拠点をつくっていくかということが、これからの仙台市の交通政策になっていくのではないかなと思います。ぎりぎりになってから政策をするということは当然無理なので、今からやはり道筋を考えていかなければならないと思うんですけれども、今お話があったとおり、燕沢乗合タクシー、本当に皆さんの御努力でまずは第1回目の目標達成ということで、やはりこれがいろんなところでやれるように、仕組みがしっかり住民方々とともにできるようにしていかなければならないのではないかなと思います。  鈴木先生お話の中で、地域交通を進める上で、ただ住民に丸投げしても続かないし、また、行政がこういうふうにしてくださいと言っても、なかなかそれも難しいし、いかに地域住民が主体的にやっていけるかという議論というか話し合いが必要だということ、あと、やはり役割分担行政がやるべきこと、それから地域がやるべきこと、事業者部分というこの責任の範囲というのを明確にするということがありまして、これは大変参考になることではないかなと思いました。  それから、地域交通を導入するとしても、乗っていただくためには、今お話あったとおりイクスカとか高齢者の割引とか障害者の割引とか、そういうものも路線バスと同じように適用していくことで、さらにこれを活用していけるようになるということも、これもハードルが高いかもしれませんけれども、いかに乗っていただくか。ニーズに合わせた、実情に合わせた地域交通をつくったとしても、それにいかに乗っていただくかという部分では大事かなというふうに私も思いました。  それから、東北大学未来科学技術共同研究センター視察させていただいて、自動運転ということですけれども、東北大学としても、やはりこれからの人口減少高齢化社会に向けてこの自動運転一つまちづくりの中で考えていくという研究をされて進めていますので、やっぱりこの大学との連携というんですかね、そういう知見も活用してこれから交通政策に反映させていただきたい。本当に10年後は変わっているのではないかなと。今はまだまだ安全性部分だったりして課題はありますけれども、もう5年、10年たったらもっと大きく進んでいると思うので、この点も当委員会まとめの中に提言として入れていただければなと思います。 5: ◯小野寺利裕委員  私は、まず、今委員皆様お話しされたように、ちょっと重複する部分もあるんですが、のりあい・つばめ燕沢取り組みですね、これは非常にタイムリーだったなというふうに思っておりまして、何とか成功させて次の地域につなげていけるようなものにしていきたいなというふうに思っております。
     これから高齢化がどんどん進んでいく社会の中で地域交通を考えていくということは、地域方々生活を支えて、生活そのものを支えていくということにつながっていくわけでありますから、非常に大事なことだと思っております。そういう意味で、先日、有識者からの意見聴取ということで鈴木先生お話を聞かせていただいて、市民協働による公共交通あり方ということでお話を伺ったときに、その中で、私が非常に興味深いなと思ったのは、地域住民の方の意識が変わることが大事なんだということですね。それを変えるためにはではどうしたらいいんですかとお話を伺ったときに、やはりもう粘り強く話し合っていくしかないんですというお話だったんです。そういう意味では、やはり地域にどういった課題があり、そして皆様がどういうことを求めているのかということも含めて、そういうお話を続けていく中で、みんなで支えていくという、そういう意識を少しずつ変えていく中で、地域交通あり方というものを一緒になってつくり上げていくということが大事なんだろうなというふうに思いました。  そして、そういうふうに意識を変えながら、やはり我々も地域交通のあるべき姿というものを、しっかり皆さん一緒に具体的な形にしていくということが大事なんだろうなというふうに思います。地域が抱えている問題もさまざまでありますので、こっちの地域で当てはまったことがこっちの地域でも生かされるというふうにはなかなかならない部分もあるかなと思いますけれども、そういうことも考えると、やはり粘り強く地域方々話し合いながら進めていくということが大事なんだろうなというふうに思いました。先ほどお話ししましたように、燕沢取り組みというのは、そういう話し合いを積み重ねてくる中で、それが一歩二歩と前進してきたのかなというふうに思いますし、何とかこれを成功させたいというふうに思っております。  そして、いかにこれを持続させていくかというのは、どう利用する人を多くしていくのかということに尽きるかなというふうに思うんですけれども、これはやはり、今いろいろお話があったように、地域商店街などの協力も得ながら、地域のみんなで支えていくということをですね、しっかり、そういう工夫もしながら支えていくということが大事なんだろうなというふうに思いました。そういう意味では、地域方々の協力を得るためにはよく話し合って、そしてそれを一つずつ積み重ねながら進めていくということがいかに大事なのかということを勉強させていただきました。 6: ◯渡辺敬信委員  これまで交通政策調査特別委員会ということで有識者方々からさまざまなお話を伺ったりとか、また他都市視察などを踏まえて私の中で一番印象的だったのが、福島大学吉田先生お話を伺ったときでありました。バス減便をすることによって乗客が離れていくと、まさしく負のスパイラルに陥ってしまうというところでありました。本市も実際バス路線の再編を行って、減便をして経営を立て直していこうと、そういう計画のもとに今やっていると思うんですけれども、バスに乗る市民方々が逆に減っていっているのではないのかなというふうに私は感じておりました。  そういった意味でいうと、やはり、吉田先生もおっしゃっていましたけれども、基幹軸がある中で、そこの基幹軸にどうやってネットワーク化を組んでいくかというところだと思っておりまして、吉田先生お話ですと、人口密度が低いところに対して大型バスを走らせる意味があるのかとか、そういったお話もなさっていたと思うんですけれども、やはり他都市のところでもありましたけれども、基幹の例えばJRの駅とか、また主要なバス路線結節点のところにフィーダー化していくといった取り組みというのが、本市でもこれから重要になってくるのではないかなというふうに感じております。  そういった意味では、これは私もこの委員会最初のときに申し上げましたけれども、民間事業者ではありますけれども、やはりタクシー業界というのもここの公共交通政策の一翼を担っていると。そういう位置づけのもと、さまざまな交通政策体系を考えていく際には、やっぱりこの業界の方々にも参画いただきながらしっかりと、市民にとって利用しやすい、そういった交通政策を提供していくことが必要なのではないかなというふうに思っております。  そういった意味ではさまざま、やはり乗っていただかないことには撤退する一方につながってしまうので、その仕組みというか、乗ってみたいと思えるような、例えばコミュニティタクシーとかコミュニティバスとか、そういったものを住民方々一緒になって考えていく必要があるのかなというふうに思いました。  いずれにいたしましても、持続可能な地域交通公共交通というものを本市でも市民方々に提供していかなければならないという使命があると思いますので、この委員会でも皆さんさまざま議論を重ねながら、よりよい提言ができればいいのかなというふうに思っております。 7: ◯辻隆一委員  私も、この委員会テーマ公共交通とそれから地域交通というようなくくりで議論してきたということがありましたので、それに沿ってちょっとお話ししたいと思うんですが、まず最初に、地域交通あり方からすれば、きょう交通局もいらして、バスの、特に市営バス事業についてはいろいろ議論があるところだとは思うんですけれども、特に福島大学吉田先生お話、今渡辺委員お話がありましたけれども、負のスパイラルという言葉で言いましたけれども、私もかねてからバス事業の縮小再生産では困るよということを何回も申し上げてきたんですが、残念ながらそこの域を脱していないのが現状ではないかなと思うんですね。  かつて、20年以上前から交通の問題についていろいろ議論している中で、めり張りのついた政策というのが問われているんじゃないかということも申し上げてきたんです。その中でいろいろ議論したのが、例えば福祉路線政治路線行政路線とこういう分け方で、福祉路線というのは、例えば病院とか買い物とか、そういう方々にどうしても必要な公共交通機関という位置づけをするということ。それから、政治路線というのは、区役所に行ったり、そういう市民生活にとって絶対欠かせないもの。それから、政治的な路線というのは、例えばどこかの交通機関とお互いにつなぎ合わせるとか、そういう政策的なものがきちんと必要だということで、そういうめり張りのついた政策が必要なんじゃないかということを勉強してきたつもりなんですけれども、なかなか現状ではまだそこまでいっていないんじゃないかなというのが私の認識です。ですから、そういう中で、単なる5%削減削減削減という縮小再生産でいいのかという議論もやっぱり大切なことだと思って、そのことを議論していかなければいけないんじゃないかなというふうに思います。  それから、やっぱり単なる路線削減ということじゃなくて、今のバス路線全体を考えていく必要もあるのかなと。例えば人が乗っていないのではなくて、営業所から目的地に行くまではどうしても回送バスになってしまうので、そこの回数が多くはないかとか、そういったことも含めてきちんと政策的な議論をしていく必要があるのかなと思ったりしていましたので、そういうこともこの委員会での議論というものやっぱり、当局からも資料をいただいて必要になってくるんじゃないかなということを思っておりました。  それからもう一つは、先ほど来出ています地域交通の問題で、私も燕沢地区の一員としてかかわってきたんですが、今、第1段階は確かに587人乗って成功したというふうに言われていますけれども、サクラという言い方はよくないんですが、一番最初に市長以下皆乗ったこととか視察で来た方々、これを差し引くとね、それでも532人だか乗っているんですね。ですから、一応、基本的にそれでもクリアしているので何とか安心はしたんですけれども、それでもこの前検討会会議の中で出たのが、運行の曜日、運行の時間帯、ルート、料金の問題とか、さまざまなことについていろいろな意見が出されたわけです。  それで、来年の7月からの第2段階に向けて今議論をしているんですが、そもそもこの事業が、仙台市でことし4月から始まった、みんなでつくろう地域交通スタート支援事業、それができて初めての実験ということになったんですけれども、ただ、残念ながら1回目は2割、第2段階から3割とか、そういう目標収支率のことも余り地域ではわからないままにスタートして、何か走りながら考えてきたというところもあったりして、やっぱり課題というのはたくさんあるのかなというふうに思います。そういう意味では何か実験台のようなイメージで捉えているんですけれども、仙台市のそのスタート事業を成功させるためにも、実験的な位置づけなのかなという気はしているんですけれども、それであってもやっぱり何とかして成功させなければいけないというふうに思います。  あと、市からの単なる丸投げはだめだよとほかの先生も言っていたんですけれども、やっぱり行政なりの支援あり方というのをもうちょっと確立させる。先ほど来お話がありましたけれども、高齢者方々敬老パスとの関係とか、ふれあい乗車証障害者方々とか、免許証を返納した人とかに対する考え方とかそういったものについても、それはやっぱり仙台市が手当てしますよとか、そういう具体的な支援策も含めてもうちょっと今度検討していく必要があるんだろうというふうに思います。  そういったことをこの委員会の中でも議論していただいて、一つ政策としてきちんとパッケージとしてでき上がるような形にしてもらえればいいのかな。そういう議論が必要だろうというふうに私も思っております。そのことが、私は、一番最初テーマである持続可能なまちづくりを支える交通体系というのは、国の交通基本計画を受けて、地域交通網をつくれと、そういう国からの方針もあって、仙台市としてもそういう交通網、網を形成するという計画を実践していくわけなんだけれども、そういうことにやっぱり、公共交通あり方、それから地域交通はそれを補完するという位置づけなら位置づけでもいいんですけれども、そういったことが一つ網として、ネットとして生きていくと。これが公共交通のこれからのあり方の基本的な課題だと思うんですね。そういう計画が本当に絵になっていくようにやっぱり議論していく必要があるのかなというふうに思っております。 8: ◯菅原正和委員  皆さん燕沢のことをよくお話しになったんですけれども、実際上、今回坪沼のほうも見に行って、やはり今からスタートして勢いがあるところと前からやっていて勢いが落ちたところと、早く言えば料金が大分上がって利用しにくくなっていると。地域交通ってだんだん時間がたつといろんな条件でだんだん変わってくる、どうやって維持していけばいいのかというのがまず一個の課題だと思います。あちこちで地域交通の要望があったとしても、そのニーズが本当に必要なのかどうか、それをきちんと把握しないでぱっとスタートしてしまうと、その後が大変というのがあるかと思います。  視察に行った、私、最初視察はインフルエンザで行けなかったんですけれども、2回目はきちんと見てきまして、北九州市、山口市と。あちらのほうは本当に困っている地域事情があって、それに、住民が一生懸命話し合いをして、いかに何をつくり出せばこれが継続できるのかということが一番大切だなというのを痛感してきました。やっぱり片方だけの意見を出すと、片方が小さい意見でなかなか出せないと。ただ、早く言えば、乗る人はやっぱり市民なんだから、乗る人の視点をきちんと考えないことにはこの先はないのかなと。というと同時に、皆さん一生懸命乗らないと、これはどうしても続かないというのがまず一個あるかと思います。  あと、今、少子高齢化免許返納。ただし、自家用車も乗っている人はなかなか手放せないというのがあるかと思います。公共交通を考えるときに、今までの免許保有者をいかに公共交通に乗らせるか、これも一個の課題ではないのかなと、そのように感じております。  あと公共交通中心としたまちづくりに関しては、仙台市は今まで要望に沿ったバス路線をどんどんつくってきたというのがあって、それは住民にとっては身近なバスということでやってきましたけれども、コストの面では大分なかなか大変だということで、今後は、結線ということをいろいろ考えまして、その周りはやっぱりコミュニティバスとかそういうのを走らせる。新潟ではBRTとか走らせて、高速バスという定期運行でやっているというのがありますけれども、そういうこともきちんと仙台市は考えていかなければこの先はないのかなと。いわゆる、話でもありましたように減便すれば負のスパイラルに陥る。それは、今までの体系をやっていれば減便しかないけれども、減便をしても結線ということを考えていくと、減便をしながら実はうまく回っているというその方式もあるということで、そういうところに視点を持っていけばいいのかなと、そのように感じておりました。  私からは大体以上です。皆さん方、大体言ったので、私からは違う視点ということで、以上でございます。 9: ◯松本由男委員  私からは、改めて今回中間でまとめだよということで、テーマとか調査項目を確認して、持続可能なまちづくり実現に向けた交通政策、これがテーマですね。調査項目が三つあって、交通体系の話と、あと公共交通中心としたまちづくり三つ目地域交通確保、これは今まで委員方々から出たんですけれども、そういう中で、今までの調査研究だとか先生お話だとかの話はその都度私話したので、きょうは、全体のお話と、あとキーワードとなること、盛り込んでもらいたいようなお話を短切にお話ししたいと思います。  全体のお話は1点です。新総合計画、これの審議会ですか、始まったところなんですけれども、まさしくまちづくりだとか、どんな住み方をするのかという話ですね。やはりインフラ、地域公共交通と切っても切り離せないものだと私は思うので、ぜひこれですね、盛り込まれ方というのを提言書に入れて、それが入っていけるのかどうかというのもあるんですが、基本的には当局からだと思うんですけれども、総合計画審議会、ここに漏れなく入ることがすごく大事なんじゃないかなと。新総合計画、今のところ10年計画ですけれども、5年になるのか、何年計画になるのかわからないですけれども、それがあって初めて予算もとれるだとかそういうことになるでしょうから、非常に大事な部分かなと思っております。  次は五つほど、今までも触れてきたんですけれども、キーワードというので入れてもらえばなという提言ですね、短切にお話しします。順不同になるかもしれないんですけれども。  一つ目は、交通政策基本法というのが平成25年に施行されたと思うんですけれども、地域公共交通、これは自治体行政主導で基本的にはやりなさいよというふうにうたってあるんですね。ということで、いわゆる方向性というんですか、地域公共交通の目指すべき方向というのをやっぱり明確にしないとだめなんだろうなと思いますので、ここを、法に基づいてじゃないですけれども、明確に盛り込むべきではないかなと。  二つ目は、大規模震災に耐えられるというか、対応できる、柔軟に対応できるような地域公共交通という視点も大事なのかなと思っております。  三つ目が、観光振興、インフラ、いろいろ外国人の観光者だとかそういうので、最近は、ここ一、二カ月、逆に観光被害だとかそういう話もありますが、いわゆる観光者対応の地域公共交通というんですかね、そういう視点も大事かなと思っています。  四つ目が環境負荷の低減ですね。当局はこういうのも考えてはおられると思うんですが、漏れなく盛り込んでおくのが大事かなと思います。  あと最後に、ずっと毎回毎回お話ししてきた、自動運転というんですかね。いろいろ用語の定義はあるんですが、これから国も施策でスマートシティーだとかいろんなことが進んでいきますので、そういう視点も、自動運転、そういう話だけじゃなくて、AI、IoTというんですかね、そういう視点のスマートシティーを踏まえた地域公共交通、これが大事かなと思っております。 10: ◯赤間次彦委員  大分重複している部分があるんですけれども、何点か。  私自身は車でふだん生活しているものですから、そして自分の地域に鉄軌道、それから前に言ったバスもあるものですから、余りこういう部分で深く考えたことがなかったというのが実情だったんです。そこで、だんだんこの委員会でやっているときに思ったのが、坪沼と燕沢地域を見て特に行政のほうにお願いしたいのが、公共事業であります、これは公共の、役所のほうでいろいろ設置する部分なものですから、同じ仙台に住んでいてこういう交通部分で悩んでいる地域というのはどれくらいあるのか、やっぱりちゃんと把握していてほしいと。スタート時はそうは思わなかったんですけれども、年齢とともに少子化になり車の免許を手放すようになり、そして移動がなかなか大変になるというのは、坪沼と燕沢は現実見ていますから何となくわかる。そのほかに、地域によっては坂の問題とかいろいろな問題とかあって。これは仙台にはかなりあると思うんです。この辺、今ぽーんと聞くわけにもいかないしね。ただ、ちゃんとやっぱり把握していただきたい。  それからもう一つは、やっぱり皆さん委員お話ししていましたけれども、行政あり方というのはなかなか、かかわり方ね、これはなかなか難しいなと。全部を支援してやると、やっぱり地域住民の方がなかなか積極的に参加できない。余りにも冷たいというのは変ですけれども、そうするとやっぱり住民もなかなか参加しづらいと。そういう意味では、すぐ答えは出ないかもわかりませんけれども、やっぱり粘り強くやってほしいなと。  その中で自分自身として思っているのが、前に有識者先生から聞いて、その後質問したとき、済みません、あんまりバス乗ってないんですけどと言ったら、まず乗ることが大事だと言われた。ですから、やっぱりどんな部分も、自分も乗っていろいろ判断していかなければならないなと思います。  というのは、都市間競争がありながら、同じ仙台市に住んでいてこの交通網部分で格差がどんどん開いてきているのかなという現状を感じているんですね。ですから、コミュニティバス含めいろんな部分政策はあると思うんですが、ただ1点は仙台市が第1号としてやった燕沢部分ですね。前も言ったかもわかりませんが、クリアしなければならない課題はありますけれども、先日は人数の話が出ましたが、そのクリアじゃなくて、スタートしたらいかに継続してやれるかという部分にやっぱり行政の方は力を入れていただきたい。  そして、燕沢地域の隣接の地域の人は、皆さん関心を持って見ているんです。ですから、さっき辻委員が言いましたけれども、課題がこれからどんどん出てくるでしょう。季節の問題も出てくるでしょう、さまざまな。そういうときにどう対処するかというのを含めて、行政皆さんのほうには、逆に我々以上に地域の人と連携をとって何とかさせると。ちょっとクリアできないかもわからないけれども、例えば三つのうち二つクリアしたらいけるとか、何とかとにかく継続できる部分に努力してほしいと。ちょっとまとまりになっていないけれども、2点です。よろしくお願いします。 11: ◯副委員長  時間もあるようですので私からも申し上げますが、全体的におかげさまをもって、委員長の差配によるところが大きいんですけれども、この三つのテーマにかかわる部分で四つの都市を具体的に視察をさせていただきましたし、たまたまということもありますが、今年度からみんなでつくろう地域交通スタート支援事業というのが始まっていて、その具体として、燕沢の乗合バスというか、のりあい・つばめが始まったと。それも具体に見させていただきましたし、それ以前からやっている坪沼も見せていただいたということでは、この三つのテーマを掲げて取り組んでまいりましたけれども、この委員会とすると、大変具体的なところに確認をしながら調査研究を進められたのではないかなというふうに、全体的なまとまり方として大変好ましい方向におかげさまで来ることができましたし、このことをもって、本日の皆さんからの意見ももって、委員長報告のほうにうまい形で、中身のある報告に持っていけるだろうなというふうに大変うれしく思っております。  私も総合計画とのかかわりという点が非常に気になるところがありまして、こういった具体のものを見せていただいたという上において、高見委員なり松本委員からもお話がありましたけれども、私も総合計画のほう、議員のほうにみんな資料が来ていますから、あれをしっかり見ますと、あの中でやっぱりはっきり言っているんですね。2030年までの本市のまちのあり方なり本市のデザインという中には、やはり大きな課題として地域交通確保ということがテーマになるだろうということがうたわれております。  ですから、できればこの2年間通した委員会の報告の中にも、そちらの総合計画の策定の作業を意識したような方向で、刺激を与えるような言い方のくくりでもってのまとめとできれば望ましいのかなというふうに思います。先ほど松本委員からは具体的に提言という形で幾つか出ましたけれども、それは全体の2年間の運営の中での種々の取り組みとの兼ね合いもありますので、その辺は委員長の御差配のもとでやりますけれども、できれば松本委員がおっしゃるような部分は、本会議の質問か何かでこういった研究調査をもとにということで伝えていただければ、当局のほうもしっかり受けとめていただくのではないかなというふうに思います。  総合計画というのは2030年までですから、2025年の真ん中が実は団塊世代の方々もついに後期高齢者になりますので、今やっぱり車に乗られているマイカー族の方もいいかげんマイカーを手放すだろうというのがまさに10カ年の向こうの中に入っていますので、そういった意味での先進的な取り組みである、今回視察をいろいろさせていただきましたところの取り組みというのは非常に貴重な参考として理解できたところです。  菅原委員からもお話ありましたが、やっぱり時間がかかるんですよね、こういった地域交通を動かしたりなんかするというのは非常に。実際始まるまで5年ぐらいかかっているだろうし、そこから先というと、結局、その間の時間の経年的な環境の変化によって、実は当初始めようと思っていたときの状況と、進行形でやっているところと、これからどうしようかという状況がどんどん変わってきてしまうと。そういった時間的な経過による地域環境の変化というものにも実は対応させていかなければいけないという難しさが非常にあるものだということも、本委員会を通しながら経験させていただいたということは貴重なことであろうというふうに感じたところであります。 12: ◯委員長  それでは、せっかく本日、当局、御参加をいただいておりますので、都市整備局交通局、先ほど来、市の総合計画と市の公共交通の関係で、その辺どうなっているのか、お考えをお聞かせをいただきたいと思います。 13: ◯総合交通政策部長  市の総合計画につきましては、今、第2回目ということで、平成32年度に策定するということで進めておりますけれども、交通計画というか、仙台市の交通のマスタープラン、せんだい都市交通プランにつきましても、平成32年度で今の計画計画年次になりますので、今基礎的な調査をやっていますけれども、来年度から本格的に次期交通プランの検討を進めるということで、前回の議会でもいろいろな学識経験者とか専門家の意見を聞きながら進めるべきというお話もございまして、そういう検討組織もつくりながら進めていきたいと思っていまして、その部分を我々としても総合計画のほうに反映させていくということになると思います。  その中の大きなテーマ一つは、この委員会でもお話しされて議論していただいていますけれども、地域交通あり方といいますか確保といいますか、その辺をしっかり、きょう皆様の御意見にあったことが、本当にいろんな課題とかございますけれども、それをいかに仙台市のほうでその地域交通確保していくかということが非常に大きなテーマですし、その中には今の路線バスについても、何といいますか、持続可能なものにしていく中で、路線バス地域交通の全体の交通体系あり方について検討しながら総合計画の中に反映させていきたいと考えているような今の状況でございますので、引き続き皆様の御意見を伺いながら我々としても進めてまいりたいと考えております。 14: ◯委員長  公共交通というのは、やはり市民の足を守るという部分で、見直しは必要でしょうけれども、なくすわけにはいかないので、しかしながら、先ほど来赤間委員からもありました、どの辺の地域がこれから見直しに入るのか、その辺などもしっかりと調査というかやっていただきながら、ただいまは都市整備局の総合交通政策部長にお話をしていただきましたけれども、せっかくですから交通局のほうからも何かお願いしたいと思います。 15: ◯交通局経営企画課長  ただいまの御説明がありました中でも出てまいりました、新しい交通プランの検討といった中におきましては、交通局も実際に走らせる事業者といたしましてこちらの検討の中に一緒にやっていくというふうなところがございまして、ちょうど、まだ我々のほう、交通局としては、今、経営改善計画のほう、今持っているものを進めているところではございますけれども、これからの交通体系がどういうふうな形に持っていくのかというところは、しっかりとそうした議論の中でどう位置づけられていくのかというところをしっかりと見きわめていきつつ、役割を果たしていけるようにというふうには考えております。  当然そうしていくために、我々のほうの経営努力というか、そちらのほうも必要ですので、今後とも維持していくということも前提としながら、より経営を効率的にしていくということも考えていきながら、どういうふうにしていったらいいのかというふうなところを、市全体の中での、当然まちづくりとかといったさまざまなことと絡んでまいりますので、そういったことともいろいろと一緒に考えていきながら、今後の進むべきところというのは見きわめていければなというふうに思っているところでございます。 16: ◯委員長  さまざま皆様から御意見を賜りました。大変ありがとうございました。  公共交通、今、赤字路線、御案内のとおりかなり多いということで、見直しをかけようということだというふうに思うんですけれども、先ほど来出ました、地域の理解がないと、協力がないとなかなかできないという部分と、あと、その地域を補うのにはタクシー会社との連携というか、理解をしていただかないとだめだという部分があるかと思いますので、さっきも申し上げました、赤間委員からのお話にあるとおり、その地域というのをやっぱり早目に抽出していただいて検討していただければと思います。これは議員も対応して、地域を取りまとめに、あるいは説得というか、そんな形も、立場にもなり得るので、お示しをいただければありがたいなというふうに思います。  ほかに意見があれば。 17: ◯佐藤和子委員  済みません、確認なんですけれども、パーソントリップ調査ですかね、これの集計というのが今取りまとめているのか、そこをちょっと確認したいことと、それから、この間、仙台市の交通についてのシンポジウムか何かをされたのではなかったかなと。仙台市も主催に入っていたような気もしないでもないんですけれども、その何か状況を教えていただければ。後で資料でもいただければ。 18: ◯交通政策課長  パーソントリップ調査の今現在の検討状況でございますけれども、平成29年に実態調査を開始して、今現在、その集計結果を踏まえまして現況の分析等を行っているところでございます。今後、パーソントリップにつきましては、来年度につきましては、政策方向性とかあるいは将来の交通の推計とかそういったものを行っていく予定で、今現在、宮城県と一緒に取り組んでいるところでございます。 19: ◯佐藤和子委員  そうすると、その集計したものというのはいただけるものなんでしょうか。 20: ◯交通政策課長  パーソントリップ調査の集計、それからその分析については、いつの段階で公表できるかも含めまして、今共同事業者であります宮城県と今後検討してまいりたいと考えております。 21: ◯公共交通推進課長  先ほど佐藤委員お話がありましたのは、先週の29日に開催されたものということですと、株式会社都市設計というまちづくりのいろいろな取り組みをやっている会社がございまして、そちらの会社が、仙台市の課題について課題解決の方法を考えるという目的で、市民局の事業を活用して都市設計のほうがやっているものになっております。市民局の市民協働事業提案制度を活用しながら今年度やっている事業です。  先週の29日にやったものの前に、7月にワークショップを1回開催しておりまして、その中で、市民のほうからいろいろな交通に関する今の現状についての課題とかを出していただいて、先週やったものは、その課題を取りまとめて、六つのアイデアとしてその都市設計のほうが発表したものになっております。  今後の流れといたしましては、その六つのアイデアから大体一つか二つぐらいを抽出して、具体にこういうことを仙台市としてやっていったらいかがでしょうかという提言のようなものですね、項目をまとめて出していただくというような形になっておりまして、この事業については、市民協働事業提案制度ということで、仙台市の担当課と一緒にやりながらということなんですが、担当課としては公共交通推進課が携わっておりまして、今後の仙台市の交通もそうなんですけれども、今の現状とかそういうものについては、都市設計のほうにいろいろ相談に乗りながら、そういう現状とかをお伝えしながらやっているような状況になっております。 22: ◯委員長  ありがとうございました。  ほかにございませんでしょうか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 23: ◯委員長  なければ、以上で意見交換を終了いたします。  次に、次回の委員会についてでありますけれども、年間開催日程に基づきまして、平成31年1月25日金曜日午後1時から開催したいと考えておりますが、いかがでしょうか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 24: ◯委員長  それでは、次回の委員会では、本日皆様からいただいた御意見等も踏まえまして委員会報告の骨子案を作成し、事前にお示しした上で、さらに御意見をいただきたいと考えておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。  以上で予定しておりました日程を終了いたしますが、そのほかに何かまた皆様から御意見がございましたらお願いをいたします。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 25: ◯委員長  なければ、以上で交通政策調査特別委員会を閉会いたします。...