これから
高齢化がどんどん進んでいく社会の中で
地域交通を考えていくということは、
地域の
方々の
生活を支えて、
生活そのものを支えていくということにつながっていくわけでありますから、非常に大事なことだと思っております。そういう
意味で、先日、
有識者からの
意見聴取ということで
鈴木先生の
お話を聞かせていただいて、
市民協働による
公共交通の
あり方ということで
お話を伺ったときに、その中で、私が非常に興味深いなと思ったのは、
地域住民の方の
意識が変わることが大事なんだということですね。それを変えるためにはではどうしたらいいんですかと
お話を伺ったときに、やはりもう粘り強く話し合っていくしかないんですという
お話だったんです。そういう
意味では、やはり
地域にどういった
課題があり、そして
皆様がどういうことを求めているのかということも含めて、そういう
お話を続けていく中で、みんなで支えていくという、そういう
意識を少しずつ変えていく中で、
地域交通の
あり方というものを
一緒になってつくり上げていくということが大事なんだろうなというふうに思いました。
そして、そういうふうに
意識を変えながら、やはり我々も
地域交通のあるべき姿というものを、しっかり
皆さんと
一緒に具体的な形にしていくということが大事なんだろうなというふうに思います。
地域が抱えている問題もさまざまでありますので、こっちの
地域で当てはまったことがこっちの
地域でも生かされるというふうにはなかなかならない
部分もあるかなと思いますけれども、そういうことも考えると、やはり粘り強く
地域の
方々と
話し合いながら進めていくということが大事なんだろうなというふうに思いました。先ほど
お話ししましたように、
燕沢の
取り組みというのは、そういう
話し合いを積み重ねてくる中で、それが一歩二歩と前進してきたのかなというふうに思いますし、何とかこれを成功させたいというふうに思っております。
そして、いかにこれを持続させていくかというのは、どう利用する人を多くしていくのかということに尽きるかなというふうに思うんですけれども、これはやはり、今いろいろ
お話があったように、
地域の
商店街などの協力も得ながら、
地域のみんなで支えていくということをですね、しっかり、そういう工夫もしながら支えていくということが大事なんだろうなというふうに思いました。そういう
意味では、
地域の
方々の協力を得るためにはよく話し合って、そしてそれを
一つずつ積み重ねながら進めていくということがいかに大事なのかということを勉強させていただきました。
6:
◯渡辺敬信委員 これまで
交通政策調査特別委員会ということで
有識者の
方々からさまざまな
お話を伺ったりとか、また他
都市視察などを踏まえて私の中で一番印象的だったのが、
福島大学の
吉田先生の
お話を伺ったときでありました。
バスの
減便をすることによって乗客が離れていくと、まさしく負の
スパイラルに陥ってしまうというところでありました。本市も実際
バス路線の再編を行って、
減便をして経営を立て直していこうと、そういう
計画のもとに今やっていると思うんですけれども、
バスに乗る
市民の
方々が逆に減っていっているのではないのかなというふうに私は感じておりました。
そういった
意味でいうと、やはり、
吉田先生もおっしゃっていましたけれども、
基幹軸がある中で、そこの
基幹軸にどうやって
ネットワーク化を組んでいくかというところだと思っておりまして、
吉田先生の
お話ですと、
人口密度が低いところに対して
大型バスを走らせる
意味があるのかとか、そういった
お話もなさっていたと思うんですけれども、やはり他
都市のところでもありましたけれども、基幹の例えばJRの駅とか、また主要な
バス路線の
結節点のところにフィーダー化していくといった
取り組みというのが、本市でもこれから重要になってくるのではないかなというふうに感じております。
そういった
意味では、これは私もこの
委員会の
最初のときに申し上げましたけれども、
民間事業者ではありますけれども、やはり
タクシー業界というのもここの
公共交通政策の一翼を担っていると。そういう
位置づけのもと、さまざまな
交通政策の
体系を考えていく際には、やっぱりこの業界の
方々にも参画いただきながらしっかりと、
市民にとって利用しやすい、そういった
交通政策を提供していくことが必要なのではないかなというふうに思っております。
そういった
意味ではさまざま、やはり乗っていただかないことには撤退する一方につながってしまうので、その
仕組みというか、乗ってみたいと思えるような、例えば
コミュニティタクシーとか
コミュニティバスとか、そういったものを
住民の
方々と
一緒になって考えていく必要があるのかなというふうに思いました。
いずれにいたしましても、持続可能な
地域交通、
公共交通というものを本市でも
市民の
方々に提供していかなければならないという使命があると思いますので、この
委員会でも
皆さんと
さまざま議論を重ねながら、よりよい
提言ができればいいのかなというふうに思っております。
7:
◯辻隆一委員 私も、この
委員会の
テーマが
公共交通とそれから
地域交通というようなくくりで
議論してきたということがありましたので、それに沿ってちょっと
お話ししたいと思うんですが、まず
最初に、
地域交通の
あり方からすれば、きょう
交通局もいらして、
バスの、特に
市営バスの
事業についてはいろいろ
議論があるところだとは思うんですけれども、特に
福島大学の
吉田先生の
お話、今
渡辺委員も
お話がありましたけれども、負の
スパイラルという言葉で言いましたけれども、私もかねてから
バス事業の縮小再生産では困るよということを何回も申し上げてきたんですが、残念ながらそこの域を脱していないのが現状ではないかなと思うんですね。
かつて、20年以上前から
交通の問題についていろいろ
議論している中で、めり張りのついた
政策というのが問われているんじゃないかということも申し上げてきたんです。その中でいろいろ
議論したのが、例えば
福祉路線、
政治路線、
行政路線とこういう分け方で、
福祉路線というのは、例えば病院とか買い物とか、そういう
方々にどうしても必要な
公共交通機関という
位置づけをするということ。それから、
政治路線というのは、区役所に行ったり、そういう
市民生活にとって絶対欠かせないもの。それから、政治的な
路線というのは、例えばどこかの
交通機関とお互いにつなぎ合わせるとか、そういう
政策的なものがきちんと必要だということで、そういうめり張りのついた
政策が必要なんじゃないかということを勉強してきたつもりなんですけれども、なかなか現状ではまだそこまでいっていないんじゃないかなというのが私の認識です。ですから、そういう中で、単なる5%
削減、
削減、
削減という縮小再生産でいいのかという
議論もやっぱり大切なことだと思って、そのことを
議論していかなければいけないんじゃないかなというふうに思います。
それから、やっぱり単なる
路線の
削減ということじゃなくて、今の
バスの
路線全体を考えていく必要もあるのかなと。例えば人が乗っていないのではなくて、
営業所から
目的地に行くまではどうしても
回送バスになってしまうので、そこの回数が多くはないかとか、そういったことも含めてきちんと
政策的な
議論をしていく必要があるのかなと思ったりしていましたので、そういうこともこの
委員会での
議論というものやっぱり、当局からも資料をいただいて必要になってくるんじゃないかなということを思っておりました。
それからもう
一つは、先ほど来出ています
地域交通の問題で、私も
燕沢地区の一員としてかかわってきたんですが、今、第1
段階は確かに587人乗って成功したというふうに言われていますけれども、サクラという言い方はよくないんですが、一番
最初に市長以下皆乗ったこととか
視察で来た
方々、これを差し引くとね、それでも532人だか乗っているんですね。ですから、一応、基本的にそれでもクリアしているので何とか安心はしたんですけれども、それでもこの前
検討会の
会議の中で出たのが、
運行の曜日、
運行の時間帯、ルート、料金の問題とか、さまざまなことについていろいろな
意見が出されたわけです。
それで、来年の7月からの第2
段階に向けて今
議論をしているんですが、そもそもこの
事業が、
仙台市でことし4月から始まった、みんなでつくろう
地域交通スタート支援事業、それができて初めての実験ということになったんですけれども、ただ、残念ながら1回目は2割、第2
段階から3割とか、そういう
目標収支率のことも余り
地域ではわからないままにスタートして、何か走りながら考えてきたというところもあったりして、やっぱり
課題というのはたくさんあるのかなというふうに思います。そういう
意味では何か
実験台のようなイメージで捉えているんですけれども、
仙台市のその
スタート事業を成功させるためにも、実験的な
位置づけなのかなという気はしているんですけれども、それであってもやっぱり何とかして成功させなければいけないというふうに思います。
あと、市からの単なる丸投げはだめだよとほかの
先生も言っていたんですけれども、やっぱり
行政なりの
支援の
あり方というのをもうちょっと確立させる。先ほど来
お話がありましたけれども、
高齢者の
方々の
敬老パスとの関係とか、ふれあい
乗車証、
障害者の
方々とか、
免許証を返納した人とかに対する考え方とかそういったものについても、それはやっぱり
仙台市が手当てしますよとか、そういう具体的な
支援策も含めてもうちょっと今度検討していく必要があるんだろうというふうに思います。
そういったことをこの
委員会の中でも
議論していただいて、
一つの
政策としてきちんとパッケージとしてでき上がるような形にしてもらえればいいのかな。そういう
議論が必要だろうというふうに私も思っております。そのことが、私は、一番
最初の
テーマである持続可能な
まちづくりを支える
交通体系というのは、国の
交通基本計画を受けて、
地域に
交通網をつくれと、そういう国からの方針もあって、
仙台市としてもそういう
交通網、網を形成するという
計画を実践していくわけなんだけれども、そういうことにやっぱり、
公共交通の
あり方、それから
地域交通はそれを補完するという
位置づけなら
位置づけでもいいんですけれども、そういったことが
一つ網として、ネットとして生きていくと。これが
公共交通のこれからの
あり方の基本的な
課題だと思うんですね。そういう
計画が本当に絵になっていくようにやっぱり
議論していく必要があるのかなというふうに思っております。
8:
◯菅原正和委員 皆さんは
燕沢のことをよく
お話しになったんですけれども、実際上、今回坪沼のほうも見に行って、やはり今からスタートして勢いがあるところと前からやっていて勢いが落ちたところと、早く言えば料金が大分上がって利用しにくくなっていると。
地域交通ってだんだん時間がたつといろんな条件でだんだん変わってくる、どうやって維持していけばいいのかというのがまず一個の
課題だと思います。あちこちで
地域交通の要望があったとしても、その
ニーズが本当に必要なのかどうか、それをきちんと把握しないでぱっとスタートしてしまうと、その後が大変というのがあるかと思います。
視察に行った、私、
最初の
視察はインフルエンザで行けなかったんですけれども、2回目はきちんと見てきまして、北九州市、山口市と。あちらのほうは本当に困っている
地域事情があって、それに、
住民が一生懸命
話し合いをして、いかに何をつくり出せばこれが継続できるのかということが一番大切だなというのを痛感してきました。やっぱり片方だけの
意見を出すと、片方が小さい
意見でなかなか出せないと。ただ、早く言えば、乗る人はやっぱり
市民なんだから、乗る人の
視点をきちんと考えないことにはこの先はないのかなと。というと同時に、
皆さん一生懸命乗らないと、これはどうしても続かないというのがまず一個あるかと思います。
あと、今、
少子高齢化で
免許返納。ただし、自家用車も乗っている人はなかなか手放せないというのがあるかと思います。
公共交通を考えるときに、今までの
免許保有者をいかに
公共交通に乗らせるか、これも一個の
課題ではないのかなと、そのように感じております。
あと、
公共交通を
中心とした
まちづくりに関しては、
仙台市は今まで要望に沿った
バス路線をどんどんつくってきたというのがあって、それは
住民にとっては身近な
バスということでやってきましたけれども、コストの面では大分なかなか大変だということで、今後は、結線ということをいろいろ考えまして、その周りはやっぱり
コミュニティバスとかそういうのを走らせる。新潟ではBRTとか走らせて、
高速バスという
定期運行でやっているというのがありますけれども、そういうこともきちんと
仙台市は考えていかなければこの先はないのかなと。いわゆる、話でもありましたように
減便すれば負の
スパイラルに陥る。それは、今までの
体系をやっていれば
減便しかないけれども、
減便をしても結線ということを考えていくと、
減便をしながら実はうまく回っているというその方式もあるということで、そういうところに
視点を持っていけばいいのかなと、そのように感じておりました。
私からは大体以上です。
皆さん方、大体言ったので、私からは違う
視点ということで、以上でございます。
9:
◯松本由男委員 私からは、改めて今回中間で
まとめだよということで、
テーマとか
調査項目を確認して、持続可能な
まちづくりの
実現に向けた
交通政策、これが
テーマですね。
調査項目が三つあって、
交通体系の話と、
あとは
公共交通を
中心とした
まちづくり、
三つ目が
地域交通の
確保、これは今まで
委員の
方々から出たんですけれども、そういう中で、今までの
調査研究だとか
先生の
お話だとかの話はその都度私話したので、きょうは、全体の
お話と、
あとは
キーワードとなること、盛り込んでもらいたいような
お話を短切に
お話ししたいと思います。
全体の
お話は1点です。新
総合計画、これの
審議会ですか、始まったところなんですけれども、まさしく
まちづくりだとか、どんな住み方をするのかという話ですね。やはりインフラ、
地域公共交通と切っても切り離せないものだと私は思うので、ぜひこれですね、盛り込まれ方というのを
提言書に入れて、それが入っていけるのかどうかというのもあるんですが、基本的には当局からだと思うんですけれども、
総合計画審議会、ここに漏れなく入ることがすごく大事なんじゃないかなと。新
総合計画、今のところ10年
計画ですけれども、5年になるのか、何年
計画になるのかわからないですけれども、それがあって初めて予算もとれるだとかそういうことになるでしょうから、非常に大事な
部分かなと思っております。
次は五つほど、今までも触れてきたんですけれども、
キーワードというので入れてもらえばなという
提言ですね、短切に
お話しします。順不同になるかもしれないんですけれども。
一つ目は、
交通政策基本法というのが
平成25年に施行されたと思うんですけれども、
地域公共交通、これは
自治体、
行政主導で基本的にはやりなさいよというふうにうたってあるんですね。ということで、いわゆる
方向性というんですか、
地域公共交通の目指すべき方向というのをやっぱり明確にしないとだめなんだろうなと思いますので、ここを、法に基づいてじゃないですけれども、明確に盛り込むべきではないかなと。
二つ目は、大規模震災に耐えられるというか、対応できる、柔軟に対応できるような
地域公共交通という
視点も大事なのかなと思っております。
三つ目が、観光振興、インフラ、いろいろ外国人の観光者だとかそういうので、最近は、ここ一、二カ月、逆に観光被害だとかそういう話もありますが、いわゆる観光者対応の
地域公共交通というんですかね、そういう
視点も大事かなと思っています。
四つ目が環境負荷の低減ですね。当局はこういうのも考えてはおられると思うんですが、漏れなく盛り込んでおくのが大事かなと思います。
あと最後に、ずっと毎回毎回
お話ししてきた、
自動運転というんですかね。いろいろ用語の定義はあるんですが、これから国も施策でスマートシティーだとかいろんなことが進んでいきますので、そういう
視点も、
自動運転、そういう話だけじゃなくて、AI、IoTというんですかね、そういう
視点のスマートシティーを踏まえた
地域公共交通、これが大事かなと思っております。
10: ◯赤間次彦
委員 大分重複している
部分があるんですけれども、何点か。
私自身は車でふだん
生活しているものですから、そして自分の
地域に鉄軌道、それから前に言った
バスもあるものですから、余りこういう
部分で深く考えたことがなかったというのが実情だったんです。そこで、だんだんこの
委員会でやっているときに思ったのが、坪沼と
燕沢地域を見て特に
行政のほうにお願いしたいのが、公共
事業であります、これは公共の、役所のほうでいろいろ設置する
部分なものですから、同じ
仙台に住んでいてこういう
交通部分で悩んでいる
地域というのはどれくらいあるのか、やっぱりちゃんと把握していてほしいと。スタート時はそうは思わなかったんですけれども、年齢とともに少子化になり車の免許を手放すようになり、そして移動がなかなか大変になるというのは、坪沼と
燕沢は現実見ていますから何となくわかる。そのほかに、
地域によっては坂の問題とかいろいろな問題とかあって。これは
仙台にはかなりあると思うんです。この辺、今ぽーんと聞くわけにもいかないしね。ただ、ちゃんとやっぱり把握していただきたい。
それからもう
一つは、やっぱり
皆さん各
委員が
お話ししていましたけれども、
行政の
あり方というのはなかなか、かかわり方ね、これはなかなか難しいなと。全部を
支援してやると、やっぱり
地域住民の方がなかなか積極的に参加できない。余りにも冷たいというのは変ですけれども、そうするとやっぱり
住民もなかなか参加しづらいと。そういう
意味では、すぐ答えは出ないかもわかりませんけれども、やっぱり粘り強くやってほしいなと。
その中で自分自身として思っているのが、前に
有識者の
先生から聞いて、その後質問したとき、済みません、あんまり
バス乗ってないんですけどと言ったら、まず乗ることが大事だと言われた。ですから、やっぱりどんな
部分も、自分も乗っていろいろ判断していかなければならないなと思います。
というのは、
都市間競争がありながら、同じ
仙台市に住んでいてこの
交通網の
部分で格差がどんどん開いてきているのかなという現状を感じているんですね。ですから、
コミュニティバス含めいろんな
部分の
政策はあると思うんですが、ただ1点は
仙台市が第1号としてやった
燕沢の
部分ですね。前も言ったかもわかりませんが、クリアしなければならない
課題はありますけれども、先日は人数の話が出ましたが、そのクリアじゃなくて、スタートしたらいかに継続してやれるかという
部分にやっぱり
行政の方は力を入れていただきたい。
そして、
燕沢地域の隣接の
地域の人は、
皆さん関心を持って見ているんです。ですから、さっき辻
委員が言いましたけれども、
課題がこれからどんどん出てくるでしょう。季節の問題も出てくるでしょう、さまざまな。そういうときにどう対処するかというのを含めて、
行政の
皆さんのほうには、逆に我々以上に
地域の人と連携をとって何とかさせると。ちょっとクリアできないかもわからないけれども、例えば三つのうち二つクリアしたらいけるとか、何とかとにかく継続できる
部分に努力してほしいと。ちょっとまとまりになっていないけれども、2点です。よろしくお願いします。
11: ◯副
委員長 時間もあるようですので私からも申し上げますが、全体的におかげさまをもって、
委員長の差配によるところが大きいんですけれども、この三つの
テーマにかかわる
部分で四つの
都市を具体的に
視察をさせていただきましたし、たまたまということもありますが、今年度からみんなでつくろう
地域交通スタート支援事業というのが始まっていて、その具体として、
燕沢の乗合
バスというか、のりあい・
つばめが始まったと。それも具体に見させていただきましたし、それ以前からやっている坪沼も見せていただいたということでは、この三つの
テーマを掲げて取り組んでまいりましたけれども、この
委員会とすると、大変具体的なところに確認をしながら
調査研究を進められたのではないかなというふうに、全体的なまとまり方として大変好ましい方向におかげさまで来ることができましたし、このことをもって、本日の
皆さんからの
意見ももって、
委員長報告のほうにうまい形で、中身のある報告に持っていけるだろうなというふうに大変うれしく思っております。
私も
総合計画とのかかわりという点が非常に気になるところがありまして、こういった具体のものを見せていただいたという上において、高見
委員なり松本
委員からも
お話がありましたけれども、私も
総合計画のほう、議員のほうにみんな資料が来ていますから、あれをしっかり見ますと、あの中でやっぱりはっきり言っているんですね。2030年までの本市のまちの
あり方なり本市のデザインという中には、やはり大きな
課題として
地域交通の
確保ということが
テーマになるだろうということがうたわれております。
ですから、できればこの2年間通した
委員会の報告の中にも、そちらの
総合計画の策定の作業を
意識したような方向で、刺激を与えるような言い方のくくりでもっての
まとめとできれば望ましいのかなというふうに思います。先ほど松本
委員からは具体的に
提言という形で幾つか出ましたけれども、それは全体の2年間の運営の中での種々の
取り組みとの兼ね合いもありますので、その辺は
委員長の御差配のもとでやりますけれども、できれば松本
委員がおっしゃるような
部分は、本
会議の質問か何かでこういった
研究調査をもとにということで伝えていただければ、当局のほうもしっかり受けとめていただくのではないかなというふうに思います。
総合計画というのは2030年までですから、2025年の真ん中が実は団塊世代の
方々もついに後期
高齢者になりますので、今やっぱり車に乗られているマイカー族の方もいいかげんマイカーを手放すだろうというのがまさに10カ年の向こうの中に入っていますので、そういった
意味での先進的な
取り組みである、今回
視察をいろいろさせていただきましたところの
取り組みというのは非常に貴重な
参考として理解できたところです。
菅原
委員からも
お話ありましたが、やっぱり時間がかかるんですよね、こういった
地域交通を動かしたりなんかするというのは非常に。実際始まるまで5年ぐらいかかっているだろうし、そこから先というと、結局、その間の時間の経年的な環境の変化によって、実は当初始めようと思っていたときの状況と、進行形でやっているところと、これからどうしようかという状況がどんどん変わってきてしまうと。そういった時間的な経過による
地域環境の変化というものにも実は対応させていかなければいけないという難しさが非常にあるものだということも、本
委員会を通しながら経験させていただいたということは貴重なことであろうというふうに感じたところであります。
12:
◯委員長 それでは、せっかく本日、当局、御参加をいただいておりますので、
都市整備局、
交通局、先ほど来、市の
総合計画と市の
公共交通の関係で、その辺どうなっているのか、お考えをお聞かせをいただきたいと思います。
13: ◯総合
交通政策部長 市の
総合計画につきましては、今、第2回目ということで、
平成32年度に策定するということで進めておりますけれども、
交通計画というか、
仙台市の
交通のマスタープラン、せんだい都
市交通プランにつきましても、
平成32年度で今の
計画、
計画年次になりますので、今基礎的な
調査をやっていますけれども、来年度から本格的に次期
交通プランの検討を進めるということで、前回の議会でもいろいろな学識経験者とか専門家の
意見を聞きながら進めるべきという
お話もございまして、そういう検討組織もつくりながら進めていきたいと思っていまして、その
部分を我々としても
総合計画のほうに反映させていくということになると思います。
その中の大きな
テーマの
一つは、この
委員会でも
お話しされて
議論していただいていますけれども、
地域交通の
あり方といいますか
確保といいますか、その辺をしっかり、きょう
皆様の御
意見にあったことが、本当にいろんな
課題とかございますけれども、それをいかに
仙台市のほうでその
地域交通を
確保していくかということが非常に大きな
テーマですし、その中には今の
路線バスについても、何といいますか、持続可能なものにしていく中で、
路線バスと
地域交通の全体の
交通体系の
あり方について検討しながら
総合計画の中に反映させていきたいと考えているような今の状況でございますので、引き続き
皆様の御
意見を伺いながら我々としても進めてまいりたいと考えております。
14:
◯委員長 公共交通というのは、やはり
市民の足を守るという
部分で、見直しは必要でしょうけれども、なくすわけにはいかないので、しかしながら、先ほど来赤間
委員からもありました、どの辺の
地域がこれから見直しに入るのか、その辺などもしっかりと
調査というかやっていただきながら、ただいまは
都市整備局の総合
交通政策部長に
お話をしていただきましたけれども、せっかくですから
交通局のほうからも何かお願いしたいと思います。
15: ◯
交通局経営企画課長 ただいまの御説明がありました中でも出てまいりました、新しい
交通プランの検討といった中におきましては、
交通局も実際に走らせる
事業者といたしましてこちらの検討の中に
一緒にやっていくというふうなところがございまして、ちょうど、まだ我々のほう、
交通局としては、今、
経営改善計画のほう、今持っているものを進めているところではございますけれども、これからの
交通体系がどういうふうな形に持っていくのかというところは、しっかりとそうした
議論の中でどう
位置づけられていくのかというところをしっかりと見きわめていきつつ、役割を果たしていけるようにというふうには考えております。
当然そうしていくために、我々のほうの経営努力というか、そちらのほうも必要ですので、今後とも維持していくということも前提としながら、より経営を効率的にしていくということも考えていきながら、どういうふうにしていったらいいのかというふうなところを、市全体の中での、当然
まちづくりとかといったさまざまなことと絡んでまいりますので、そういったことともいろいろと
一緒に考えていきながら、今後の進むべきところというのは見きわめていければなというふうに思っているところでございます。
16:
◯委員長 さまざま
皆様から御
意見を賜りました。大変ありがとうございました。
公共交通、今、赤字
路線、御案内のとおりかなり多いということで、見直しをかけようということだというふうに思うんですけれども、先ほど来出ました、
地域の理解がないと、協力がないとなかなかできないという
部分と、
あと、その
地域を補うのには
タクシー会社との連携というか、理解をしていただかないとだめだという
部分があるかと思いますので、さっきも申し上げました、赤間
委員からの
お話にあるとおり、その
地域というのをやっぱり早目に抽出していただいて検討していただければと思います。これは議員も対応して、
地域を取り
まとめに、あるいは説得というか、そんな形も、立場にもなり得るので、お示しをいただければありがたいなというふうに思います。
ほかに
意見があれば。
17:
◯佐藤和子委員 済みません、確認なんですけれども、パーソントリップ
調査ですかね、これの集計というのが今取り
まとめているのか、そこをちょっと確認したいことと、それから、この間、
仙台市の
交通についてのシンポジウムか何かをされたのではなかったかなと。
仙台市も主催に入っていたような気もしないでもないんですけれども、その何か状況を教えていただければ。後で資料でもいただければ。
18: ◯
交通政策課長 パーソントリップ
調査の今現在の検討状況でございますけれども、
平成29年に実態
調査を開始して、今現在、その集計結果を踏まえまして現況の分析等を行っているところでございます。今後、パーソントリップにつきましては、来年度につきましては、
政策の
方向性とかあるいは将来の
交通の推計とかそういったものを行っていく予定で、今現在、宮城県と
一緒に取り組んでいるところでございます。
19:
◯佐藤和子委員 そうすると、その集計したものというのはいただけるものなんでしょうか。
20: ◯
交通政策課長 パーソントリップ
調査の集計、それからその分析については、いつの
段階で公表できるかも含めまして、今共同
事業者であります宮城県と今後検討してまいりたいと考えております。
21: ◯
公共交通推進課長 先ほど佐藤
委員の
お話がありましたのは、先週の29日に開催されたものということですと、株式会社
都市設計という
まちづくりのいろいろな
取り組みをやっている会社がございまして、そちらの会社が、
仙台市の
課題について
課題解決の方法を考えるという目的で、
市民局の
事業を活用して
都市設計のほうがやっているものになっております。
市民局の
市民協働事業提案制度を活用しながら今年度やっている
事業です。
先週の29日にやったものの前に、7月にワークショップを1回開催しておりまして、その中で、
市民のほうからいろいろな
交通に関する今の現状についての
課題とかを出していただいて、先週やったものは、その
課題を取り
まとめて、六つのアイデアとしてその
都市設計のほうが発表したものになっております。
今後の流れといたしましては、その六つのアイデアから大体
一つか二つぐらいを抽出して、具体にこういうことを
仙台市としてやっていったらいかがでしょうかという
提言のようなものですね、項目を
まとめて出していただくというような形になっておりまして、この
事業については、
市民協働事業提案制度ということで、
仙台市の担当課と
一緒にやりながらということなんですが、担当課としては
公共交通推進課が携わっておりまして、今後の
仙台市の
交通もそうなんですけれども、今の現状とかそういうものについては、
都市設計のほうにいろいろ相談に乗りながら、そういう現状とかをお伝えしながらやっているような状況になっております。
22:
◯委員長 ありがとうございました。
ほかにございませんでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
23:
◯委員長 なければ、以上で
意見交換を終了いたします。
次に、次回の
委員会についてでありますけれども、年間開催日程に基づきまして、
平成31年1月25日金曜日午後1時から開催したいと考えておりますが、いかがでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
24:
◯委員長 それでは、次回の
委員会では、本日
皆様からいただいた御
意見等も踏まえまして
委員会報告の骨子案を作成し、
事前にお示しした上で、さらに御
意見をいただきたいと考えておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。
以上で予定しておりました日程を終了いたしますが、そのほかに何かまた
皆様から御
意見がございましたらお願いをいたします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
25:
◯委員長 なければ、以上で
交通政策調査特別委員会を閉会いたします。...