1: ※会議の概要
◯会長 ただいまから、
決算等審査特別委員会第3分科会を開会いたします。
それでは、これより質疑を行います。
9月21日に引き続き、本
分科会審査案件中、
都市整備局及び
建設局所管分についてであります。
日本共産党仙台市議団から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。
〔
嵯峨サダ子委員、質疑席に着席〕
2: ◯会長 発言を願います。
3:
◯嵯峨サダ子委員 初めに、
地域生活交通について伺います。
都市計画調査費中、
まちづくり活動支援の決算額437万3000円は、全て
まちづくり専門家派遣制度の費用です。市は、公共交通の
サービスレベルが低い地域などにおいて、通勤、通学、通院、買い物など市民の日常生活に不可欠な目的のために運行する、既存の公共交通を補完する交通手段である
地域交通の取り組みを本格化させています。
10月22日から、
燕沢地区乗合タクシー、のりあい・つばめが
試験運行されますが、決算年度は、
まちづくり派遣制度を活用してその準備を進めてきました。以前行った青山くんの
試験運行に比べ、市の取り組みに格段の違いを感じます。特に、7カ所で行った
地域住民グループインタビューは、移動の実態やニーズを把握する上で大事な取り組みです。1年5カ月で
試験運行にこぎつけた要因は何だと思いますでしょうか、伺います。
4:
◯公共交通推進課長 燕沢地域では、高齢化率が震災前は20%以下であったものが、平成29年度の初めに約25%に達するなど、急速に高齢化が進んでいる状況となっておりました。
地域内は、道路幅員が狭く、路線バスが走っておらず、さらに坂も多いことから、主に高齢者の移動手段の確保が急務となっており、地域内でその認識が共有されておりました。そのため、移動手段の確保に向け、地域主導により
燕沢地区交通検討会が組織され、地域が結束して取り組んでいたことと、その地域主体での取り組みを強いリーダーシップのもとに進めていった、
連合町内会長を初めとした各
単位町内会長の存在と、それに対する地域住民の協力があったからだと受けとめております。
5:
◯嵯峨サダ子委員 住民の皆さんの熱意はもちろんでございますけれども、私は、一番大きいのは、市が初めて補助金を出すことにしたことではないかと思います。
試験運行の各段階に応じて、補助割合を8割、7割と変えております。補助の仕組みや考え方について伺います。
6:
◯公共交通推進課長 路線バスなどの乗合事業では、運行経費を運賃で賄うのが基本となっております。路線バスに比べ需要量の小さい
地域交通におきましては、運賃だけで運行経費を賄うのは難しいと考えられ、
地域交通の導入に向けては採算性が課題と認識しているところでございます。そのため、みんなでつくろう
地域交通スタート支援事業を創設し、仙台市が運行経費の一部を補助し、採算性の課題を軽減することにより、
地域交通導入の支援を図ったものでございます。
支援事業の1段階目の
試験運行における補助の割合については、他都市の事例や、平成26年度に実施した青山地区での
乗合タクシーの実証運行の結果を参考に、8割と定めたものでございます。2段階目の
試験運行では、
試験運行を重ねることにより事業の浸透が図られることや、1段階目の運行結果を検証し、改善した運行となることから、7割としたものでございます。
7:
◯嵯峨サダ子委員 試験運行には補助金を出すということでありますけれども、最後のステップの実証運行には市の補助は書いてあるんですけれども、その割合が明示されておりません。その理由は何か伺います。
8:
◯公共交通推進課長 実証運行におきましても、運行費の一部補助が必要になることを想定しております。将来にわたり持続的な運行としていくことを考慮いたしますと、
試験運行の段階よりさらに収支を改善することで、
試験運行より低い補助率でも運行していくことを目指していただきたいと考えておりますが、それぞれの地域の実情に応じた対応が必要な場合も想定されますことから、実証運行の補助割合を明示していないものでございます。
9:
◯嵯峨サダ子委員 それぞれの状況に応じてということのお考えのようですね。
それで、本格運行に係る補助制度についてなんですけれども、
試験運行や実証運行の実施状況などを踏まえて改めて検討するとされています。どのような制度設計を考えているのか伺います。
10:
◯公共交通推進課長 本格運行における支援を検討していくためには、地域ごとに交通を取り巻く環境が異なる中で、運行形態もさまざま想定されることから、燕沢地域の事例だけではなく、他の地域での事例も積み重ね、それらを検証していくことを通じ、本市に合った持続可能な
地域交通を支える制度を目指していきたいと考えております。
11:
◯嵯峨サダ子委員 私たちは、これまで、例えば岐阜市の
コミュニティバスのように、高齢化率に応じた補助率などを参考にした提案をしてまいりました。市は、
乗合タクシーや
デマンド交通、
コミュニティバスなどの本格運行への補助も視野に入れているようです。仙台市は市域が広く、地域性もまちまちです。例えば秋保地区は、市が全面的に責任を持って
地域公共交通をつくることが求められております。地域の実情に合わせた支援の仕組みを柔軟に考えることが大事だと思いますけれども、いかがでしょうか、伺います。
12:
◯都市整備局長 地域交通に対する支援につきましては、それぞれの地域によりまして、どんな年齢層の方がどのくらいお住まいになっていて、それぞれどんな目的でどこに移動するのかといったようなこと、それぞれ大きく異なってくるという状況がございますので、そうした地域の特性に合わせて、いわばオーダーメードの運行形態をつくり上げていく必要があるというふうに考えています。
そのために、
試験運行を行う中で、いろいろと改良を重ねながら、その後の実証運行を経まして、最終的に地域主体の持続的な運行ができるように段階を上げていくということになるわけですけれども、そうした中で、その地域に対してどのような支援が必要なのかということを地域の方々と一緒に考えていかなければならないというふうに思っております。
そういった中で、他都市の事例につきましてもいろいろと研究しているところでございますが、今お話し申し上げましたような地域ごとの状況もございまして、
地域交通として求められる目的や運行形態といったものも地域によって異なるということが想定されますので、それに対する支援についても、必ずしも一様にはならないというふうに考えております。
そのため、現在取り組んでおります地域を初め、今後、多くの地域で取り組みを進めまして広げていく中で、他都市の事例も参考にしながら、地域主体の持続可能な
地域交通に対する本市の支援のあり方といったものについて検討を深めてまいりたいと考えております。
13:
◯嵯峨サダ子委員 そうですね、青山くんの場合も20年以上もかかって今取り組み進められているわけで、ですから、その教訓を生かしながら、実際に、地域で安定的に持続して運行が可能になるような支援の仕組みをぜひ考えていただきたいと思います。
次に、河川改修に関連し、旧笊川の溢水問題について伺います。決算年度、準用河川である太白区の谷地堀の河川改修が行われていますが、河川改修の目的と決算額、工事の進捗率について伺います。
14:
◯河川課長 谷地堀の
河川改修事業の目的でございますが、大雨による住宅などの
浸水被害の軽減を図るためのものでございます。平成29年度工事の決算額は、6525万円余でございます。工事の進捗率でございますが、計画延長910メートルに対し、
完成済み延長が28メートルとなっており、進捗率は約3.1%でございます。
15:
◯嵯峨サダ子委員 進捗率が3.1%ということです。2015年9月、関東・東北豪雨によって名取川の水位が上昇し、支川の旧笊川への逆流を防止するために、国が笊川樋門を閉鎖しました。そのため、旧笊川の河川水が笊川調整池に流入しましたが、満水となり、
周辺住宅地で床上、
床下浸水被害が発生しました。市消防隊が、住民13名をボートで救出しました。当時、笊川樋門の閉鎖を事前に住民に広報されなかったことや、宮城県にも連絡がなかったことなどが問題になりました。谷地堀の
河川改修事業期間は、1999年度から2021年度までとなっていますが、このままでは期間中の完了は難しいと思われます。改修工事が進まない理由は何か、伺います。
16:
◯河川課長 平成11年度より事業に着手し、改修工事に必要な用地取得に時間を要したためでございます。
17:
◯嵯峨サダ子委員 お聞きするところによると、工事区間のいわば用地買収に時間を要するというのが主な点だと思いますけれども、その点、一定理解はするものの、余りにも工事の進み方が遅過ぎると思います。計画した
事業期間内に完了するという
取り組み姿勢が弱いのではないでしょうか。事業費は23億1000万円です。国の補助が3分の1、残りは市の一般会計から支出されます。年度ごとの予算措置が足りないのではないでしょうか、伺います。
18:
◯河川課長 河川改修工事につきましては、平成21年度から旧笊川との合流部より着手し、必要な予算を確保し事業を進めてきております。今後とも、国の予算の確保に努め、着実に事業を進めてまいりたいと考えております。
19:
◯嵯峨サダ子委員 着実に事業を進めると申しましても、現
段階進捗率3.1%で、それで2021年度まで完了するというのは到底不可能に近い状態ではないのかと私は思います。
市は、谷地堀の
河川改修事業について延長になる予定だと言いますけれども、その理由を伺います。
20:
◯河川課長 事業期間につきましては、おおむね5年ごとに事業の見直しを行いながら、本市が決めているわけでございます。
事業期間の延長の理由でございますけれども、先ほど申し上げましたように、進捗率が3.1%ということで、実際これから本格的な工事が進められていくというようなところでの
事業期間の延長ということになってございます。
21:
◯嵯峨サダ子委員 決算を見ますと、一昨年度も繰り越しで、また決算年度も繰り越しと。繰り越し、繰り越しで来ていると、一定いろいろな理由があるから、それから仕方ない一面もありますけれども、そもそも予算のとり方が抜本的に私は少ないのではないかというふうに思うんですね。5年ごとの見直しで、ずんずん先延ばしにするというのは、
浸水被害に遭った地域住民からすれば、とても理解がいかないところだと思います。
地球温暖化に伴い、
西日本豪雨災害のような被害が仙台でも起きない保証はありません。
事業期間内に工事を完了する努力をすべきですけれども、いかがでしょうか、伺います。
22:
◯河川課長 現在の
事業期間の工事完了というのは困難だということでございますけれども、引き続き着実な事業の執行に努めてまいりたいというふうに考えてございます。
23:
◯嵯峨サダ子委員 昨年の6月2日、笊川樋門で、国、県、市、消防と
国土交通省所有の
排水ポンプ車の排水訓練が、地域住民も参加して行われました。旧笊川の水位が
氾濫注意水位に達し、さらに増水するおそれがある場合、仙台市が
国土交通省にポンプ車の出動を要請します。
今回の訓練では、1台の
排水ポンプ車で毎分30トンの水が4本のホースでくみ上げられました。ポンプ車が現地に着いてから、ホースの設置などに1時間ほどかかりました。電源確保のために継続した給油が必要になり、給油所の確保の課題もあります。また、流域からどれくらいの水が流入するのかわからない中で、1台のポンプ車の能力で十分なのか、懸念する声が住民から出ています。さらに、県内で同時多発的に洪水被害が出た場合、被害の大きい箇所が優先されるので、
排水ポンプ車が旧笊川に出動するのかどうかわかりません。当局は、こうした状況をどのように認識しているのか、伺います。
24:
◯河川課長 排水ポンプ車につきましては、旧笊川沿川で浸水が想定される場合、出動いただくよう、昨年の5月、国に対し要請したところでございます。
また、昨年度より、毎年5月末に、ことしは5月25日ですが、国、県、市、地元等による
排水ポンプ車出動要請の
情報伝達訓練も実施しており、引き続き国に対し、
当該地区への
排水ポンプ車の出動について配慮いただくよう働きかけてまいりたいと存じます。
25:
◯嵯峨サダ子委員 排水ポンプ車は県内に広域で配置をされていまして、ですから、必ずしもここの旧笊川に出動されるかどうか保証がないと私は思うんです。しかも、大変な大雨のときに、果たしてここまでたどり着けるかどうかという心配もございますし、そういった懸念はなかなか払拭できないというふうに私は思います。
それで、一番の解決策は、宮城県が旧笊川に排水機場をつくることです。県は、排水機場の計画を持っていますが、具体の計画は持っていません。市は、千年に一度の大雨を想定した見直しを行い、
ハザードマップを改訂しました。郡山地域は、深さ3メーター以上の浸水が想定される
洪水浸水想定区域に設定されました。その中の一部は、
家屋倒壊氾濫想定区域になっています。これらの区域は、早期の立ち退き避難が必要な区域に設定されました。
洪水浸水想定区域が広がり、浸水する深さも深くなった状況を踏まえると、このままにしておくわけにはいきません。県に対し、
排水機場設置を早急に具体化するよう要請すべきです。伺います。
26: ◯百年の
杜推進部長 旧笊川の下流域では、平成27年9月の関東・東北豪雨により
浸水被害が発生し、地域の皆様から
排水機場設置に関する要望が出されたことを踏まえまして、本市として、管理者である県にその内容をお伝えしたところでございます。
県からは、旧笊川については、調整池を含めた現在の施設により一定の
治水安全度が保たれており、現在のところ
排水機場整備を行う予定はないとのことですが、整備の必要性について検討していく旨伺っております。
本市といたしましては、過去の
浸水被害を踏まえ、今後もさまざまな機会を捉え、県に対して排水機場の設置について要望してまいりたいと存じます。
27:
◯嵯峨サダ子委員 そうですね、笊川調整池は豪雨になるともう持ちこたえられなくて、それで溢水して
周辺住宅地が浸水するということなわけですから、県に対して早急に排水機場の設置を要請すべきだということを重ねて求めておきます。
続きまして、4
号バイパスの西側、郡山七丁目、八丁目地区の冠水問題について質問します。この地区の
冠水被害状況と冠水の原因について伺います。
28:
◯下水道計画課長 まず、冠水被害の状況についてでございます。ここ10年は、市内で毎年のように大雨が降っておりますが、
当該地区でも年に1回以上は道路冠水が報告されており、特に下水道の
整備計画水準を上回った平成23年9月、平成26年10月、平成27年9月の大雨などでは、床下浸水も数件報告されているところでございます。
また、冠水の原因ですが、
当該地区の下水を排除している
郡山ポンプ場におきまして、大雨時に排水能力を超える量の下水が流入した際、
ポンプ場が浸水して機能停止となることを防ぐため、
流入ゲートにより
ポンプ場に流入する下水量を制限することがございます。このとき
ポンプ場に流し切れない下水により
下水道管内の水位が上昇し、地盤の低いところで地上部まで達したときに冠水を起こしているものと考えております。
29:
◯嵯峨サダ子委員 そうなんですね。この地区は、今、課長おっしゃっていただいたように、合流区域のために、大雨が降るたびに汚水を含む水が地上にあふれ出して、床上や
床下浸水被害を受けております。2011年9月と2014年10月の台風では、道路の冠水の深さが80センチにもなりました。自家用車のエンジン近くまで水没したり、エアコンの室外機が水につかるなどの被害が出ました。
冠水の直接の原因は、ただいま課長がおっしゃっていただいたように、大雨時に
郡山ポンプ場が、蒲生の
最終処理場等への送水能力を超えてしまうときに、
流入ゲートが制御されるため、汚水が路上にあふれ出るというものです。この地区は、震災以降だけでも5回
浸水被害を受けました。一番の問題は、汚水と悪臭です。
ここで住民の声を紹介いたします。冠水の前に必ず車を移動させます。トイレ、お風呂、洗面所、台所のあらゆる排水ができなくなり、不便な生活になります。これまで10回くらい冠水しましたが、いずれも夜中に多く、眠れない夜を過ごしました。水が引いた後、清掃、消毒をしてもらいますが、消毒液で子供がぜんそくの発作を起こしました。台風や大雨のニュースを聞くたびに、不安な気持ちで生活しています、というものです。
郡山ポンプ場は、たしか昭和30年代につくられたと思います。近年は、宅地開発により田畑がなくなり、人口が増加しております。もはや、この
郡山ポンプ場の増設は急務だと思いますけれども、いかがでしょうか、伺います。
30:
◯下水道計画課長 郡山ポンプ場の増設につきましては、必要な土地の確保が難しいことから、現時点での計画はございませんが、現在、
郡山ポンプ場の上流部に諏訪町
ポンプ場を建設中でありまして、上流部の
区画整理事業など、汚水量などが増加しているものにつきましては、このポンプの計画に織り込んでおりまして、
当該地区の浸水軽減などにも資するものと考えているところでございます。
31:
◯嵯峨サダ子委員 土地の確保が難しいと。
ポンプ場となるとかなり一定の面積を必要としますから、でも、せっかくのチャンスが実はありまして、今の
郡山ポンプ場の隣が更地になって、そのときに本当は買えるチャンスだったわけですよね。残念ながら買えないでしまったということがあります。
それから、諏訪町に今
ポンプ場をつくっています。あれは、あくまでも汚水のカットなわけで、それぐらいカットしても大きな改善にはならないわけですね。少しぐらいの改善にはなると思いますけれども。そういう意味では、とにかく
ポンプ場の増設は必要だという認識で御当局の皆さんはいらっしゃるのかどうか、その辺のところはいかがでしょうか。
32:
◯下水道計画課長 先ほども御答弁しましたように、この地区につきましては、委員からお話あったように、汚水まじりの溢水があるということが問題だということで考えているところでございますので、繰り返しになりますが、先ほどお話ししました諏訪町
ポンプ場の整備によりまして、トータル的な水の流れが変わるようになりますので、一定程度の効果というものが見込めるものということで考えておりまして、
郡山ポンプ場は確かに古い状況になっているのはわかっているところなんですけれども、先ほどお話ししたような理由もありまして、なかなかすぐ増設というか改善していくことが難しいものというふうに考えているところでございます。
33:
◯嵯峨サダ子委員 諏訪ポンプ場が稼働したとしても、冠水を完全に防ぐことはできないというふうに私は思います。過去10年間の
雨水対策事業費の推移を
決算ベースでお示しください。
34:
◯建設局経営企画課長 過去10年間の
雨水対策事業費の決算額でございますが、平成20年度が24億4000万円、平成21年度が32億4000万円、平成22年度が16億2000万円、平成23年度が14億2000万円、平成24年度が21億8000万円、平成25年度が24億7000万円、平成26年度が37億円、平成27年度が75億4000万円、平成28年度が97億7000万円、平成29年度が71億6000万円、以上となってございます。
35:
◯嵯峨サダ子委員 以前にも私ども議論をいたしましたけれども、多いときで2004年度は99億円でございました。しかし、今おっしゃっていただいたように、その後は4分の1以下にまで下がりました。震災後は、
復興交付金が入っているので
額そのものはふえておりますけれども、通常の
雨水対策事業費は2016年度と2017年度を除くと低い傾向のままです。
下水道事業中期経営計画では、
浸水リスクを評価し、投資判断するとしています。具体には、過去10年間の被害実績、被害戸数、浸水深、浸水面積を見て投資の判断をするとありますが、
当該地区の
汚水リスクは評価されないのか伺います。
36:
◯下水道計画課長 当該地区の
汚水リスクにつきましては、現在建設中の諏訪町
ポンプ場の供用によりまして解消されるということで、我々のほうとしては考えているところでございます。
37:
◯嵯峨サダ子委員 なかなかそれだけでは難しいと私が申し上げているわけでありまして、今現在は、
浸水リスクは私は非常に高いと思います。この計画自体も、合流式の
下水道改善事業は優先度が高いはずだというふうに思いますし、計画的な浸水対策が必要となるというのが
リスクレベルでの考え方ですし、そして暫定的な施設整備を行うというふうにも計画の中に書いてございますけれども、そういった考えでいきますと、諏訪町の
ポンプ場1基だけで改善できるとは到底思えませんので、そういった意味で暫定的な施設整備なり何らかの方策が必要ではないのかと思うんですけれども、いかがお考えでしょうか。
38:
◯下水道計画課長 当該地区の汚水というか冠水の被害ですけれども、何回も繰り返しになりますが、ここの諏訪町
ポンプ場の整備をすることによって、全体的な水の流れというものが大きく変わる計画で今進めているところでございます。暫定的なものを
当該地区に何か具体に入れるというよりは、一つ汚水の流入というところが根本の原因になっているのが、そういう意味でははっきりしているところがありますので、まずそちらをきちんと対処した上で、さらにその状況を見ながら、必要な対策がどういうものがとれるかというものを検討していきたいというふうに考えているところでございます。
39:
◯嵯峨サダ子委員 重ねてですけれども、大雨が降る都度、住民は精神的な不安とストレスを感じております。冠水被害をなくす手だてを早急にとるべきです。そのために必要な予算を思い切って、
雨水対策事業費ですけれども、ふやすべきだと思いますが、いかがでしょうか。
40:
◯下水道計画課長 当該地区の浸水対策としましては、先ほどお話ししましたように
施設建設用地の確保などの問題もありまして、予算の増額だけでは解決が難しいというところがございますことから、さまざまな方策を組み合わせて被害の軽減を図ることとしているところでございます。
これまで、
当該地区の上流部で、長町第一
ポンプ場の
ポンプ増設が完了しております。それから、今後は、先ほどお話ししました諏訪町
ポンプ場及び関連する汚水幹線の整備で排水能力の増強を図りまして、被害を軽減するよう対策を講じてまいりたいと思います。
41:
◯嵯峨サダ子委員 ぜひ予算をしっかり確保して、事業を進めていただきたいと思います。
それから、
ポンプ場とかの建設費に対して国が補助を出しているわけですけれども、仙台市としては国に要望しても、全て要望した額が認めてもらえないというふうにお聞きしております。仙台市は、他都市に比べ補助事業の割合が低いと昔から言われてきました。
ポンプ場建設費への国の補助割合は2分の1です。国に向かって、財源確保のために頑張るべきですけれども、いかがでしょうか。
また、決算年度、
復興交付金のほかに、
社会資本総合交付金と
防災安全交付金を活用して事業を行っております。これらの事業内容と国の採択要件を伺います。
42:
◯下水道計画課長 決算年度における
雨水ポンプ場などの建設に関しまして、
社会資本総合交付金では老朽化した
雨水ポンプ場の改築事業を行っており、
防災安全交付金では
浸水対策事業として、
雨水環境整備や
雨水ポンプ場の新設を実施しているところでございます。
ポンプ場建設の交付金採択要件につきましては、排水区域面積に応じて、補助対象となる下水道施設の規模が定められており、その要件に合致するものについて可能な限り活用しているところでございます。
43:
◯嵯峨サダ子委員 とにかく活用できる交付金は可能な限り使いつつ、市としても予算を増額して雨水対策が一層進むよう改めて求めておきます。
次の課題ですけれども、市は、建物等への
浸水被害を軽減するために、止水板等の設置を推奨しています。止水板等の設置補助制度は、工事費の半額、上限50万円です。住民からは、自己負担が大きいため設置したくてもできないという声が出ています。冠水対策を行うのは市の側にあるわけですから、自己負担なしに設置できるようにすべきです。いかがでしょうか。
また、
郡山ポンプ場の
流入ゲートの制御時刻の事前通知や、冠水時の車両通行制限の措置についても行うべきです。あわせて伺います。
44: ◯下水道調整課長 近年、
当該地区を含め市内各地におきまして、局地的な大雨や短時間での非常に激しい雨がたびたび発生しており、施設の能力が追いつかず
浸水被害が発生しておりますことから、大雨に対しては、行政の力だけで
浸水被害を防ぐことは困難な状況になっております。そのため、市民の皆様の自助による対策の支援の一つとして、平成28年4月より止水板等設置工事費補助制度を創設しております。
止水板は、宅地の
浸水被害を防ぐために、市民の皆様の御負担、すなわち自助により設置されるものですが、その御負担を軽減し、より設置しやすくするため、他都市の事例を参考にしながら現行の制度としたもので、今後とも本制度を積極的にPRし、市民の皆様の自助による対策を支援してまいりたいと考えております。
また、
当該地区におきましては、これまで地域の住民の皆様と数回にわたりお話しさせていただきました。この話し合いを受け、大雨時における
郡山ポンプ場のゲート操作の状況につきましては、代表の方からの問い合わせを受けて、自助対策を行っていただくための参考情報として提供するとともに、車両の通行制限の措置につきましても、所管する太白区役所と連携を図り適切に対応してまいります。
45:
◯嵯峨サダ子委員 止水板等の設置補助は全額、市ではしないと、自助による対策を支援していくんだというお答えでございました。1宅地当たりの止水板等設置費用は幾らか伺います。また、止水板等設置予算は幾らか、あわせて伺います。
46: ◯下水道調整課長 止水板の設置費用でございますが、道路との高低差や間口の広さとか立地条件により大きく異なりますので、標準的な設置費用をお示しするのは難しいところではございますが、一例として、平成28年度に補助を行った戸建て住宅では、駐車スペース1台分の間口で止水板設置の工事費が約70万円程度でございました。
また、今年度、平成30年度の予算でございますが、予算額が200万円となってございます。
47:
◯嵯峨サダ子委員 車庫1台分だと70万円というお話でしょうかね。そうすると、車庫のもっと、2倍になるとそれ以上の金額になるというふうに思うんですけれども、予算ですが、200万円というのは、これは何宅地分を想定してこの200万円になっているんでしょうか。
48: ◯下水道調整課長 こちらの設置費補助が上限50万円となっているところでございますので、上限の補助が来れば4件、4宅地分というふうに考えてございます。
49:
◯嵯峨サダ子委員 市が推奨している割合には非常に予算額も少ないと。何か、ここに
取り組み姿勢があらわれているような感じがするわけですけれども、要は、そんなに全額補助したからといって、大変な莫大な金額になるわけではありませんので、全額補助して、皆さんが安心して暮らせるようにすべきではないでしょうか、どうでしょうか。
50: ◯下水道調整課長 先ほどの答弁の繰り返しとなりますが、止水板はあくまでも自助によるもので、市民の皆様の御負担をいただきながら、行政として支援する制度と考えております。補助率につきましては、他都市の事例も参考に現行制度としたものであり、御理解をいただきたいと考えております。
51:
◯嵯峨サダ子委員 そもそも冠水の原因は、住んでいる住民がつくっているわけではなくて、自然の降雨という条件もあるかもしれませんが、その対策が不十分なために住民は被害を受けているわけです。ですから、そこをよく考えて、私は支援をするべきだと思うんです。どうしても自助だということで、全額出すのは難しいというのであれば、せめて、私道補助は1割ですよね、地元負担。その考え方のように、せめて9割補助にするなど補助率を上げてはどうでしょうか、伺います。
52: ◯下水道調整課長 今、委員からお示しのございました私道整備補助は、一般の公衆の用に供される私道の整備に9割補助を行っている制度でございまして、止水板等設置工事費補助とは若干性格が異なるものと捉えております。ということでございますので、また繰り返しではございますが、補助率につきましては他都市の事例も参考に現行制度としたものでございますので、御理解をいただければと考えております。
53:
◯嵯峨サダ子委員 何かできない理屈を並べているような感じにしか私には思えないんですけれども、あくまでも、何度も申し上げますけれども、ここの汚水が道路にあふれてしまうと、非常に公衆衛生上もよくないわけですよね。それが年に何回も起きるという。それで、このままにしていいのですかという問題なんですよ。ある程度御負担できる御家庭はいいかもしれませんけれども、何十万円というお金を、では、はいって出せる御家庭がそうそう多くはないはずです。ですから、皆さん苦しんでいるわけでね。そこのところは、よく皆さん考えていただきたいと思うんですね。ですから、9割に上げることもできない、全額もできないというのではなくて、何とか、では補助率を上げるような方向で検討してみようかと、そういう考えにはならないですか、局長に伺います。
54: ◯建設局長 下水道調整課長のほうからも御答弁差し上げたところではあるんですが、確かに私道の整備費補助につきましては、9割という高い補助率で補助をさせていただいております。ただ、これができ上がった後に不特定多数の一般の方がお通りになると、非常に公共性が高いということもあって、補助率も高く設定をさせていただいているところでございまして、止水板の設置費につきましては、先ほどから自助の取り組みでお願いしたいんですという話をさせていただいていますけれども、個人の財産、資産を守るためのものでございまして、そちらにつきましては財産的にも止水板そのものが個人の資産になると。そういったこともございましたので、我々、補助率を定めるとき非常に悩みましたけれども、他都市の事例とか本当に参考にしながら、今の補助率でいこうということで定めさせていただいたところでございますので、一定程度御理解をいただければと思います。
ただ、今後、そういった御要望等が、実際お住まいの方から、使ってみたいんだけれども補助率が、というようなお話がふえてくるとか、そういった状況の変化が今後出てきた場合には、それはその時点で全く無視することはできないのではないかなというふうに私は考えてございます。
55:
◯嵯峨サダ子委員 局長は、個人の資産に云々というお話しなさいましたけれども、これは既に大震災で地すべり被害に遭った擁壁の復旧にも、市が地元負担、個人1割負担でとかということでも、もはや個人資産形成云々なんて言えるような状況ではもうなくなっているわけですよね。ですから、そういった考えをきちんと持っていただくと同時に、今、局長がお答えになった方向で、ぜひ住民の皆さんからの御要望があれば、それにぜひ真っすぐに応えていただくような取り組みをお願いしたいと思います。
最後ですけれども、市民の安全・安心を守るのが自治体の仕事であり役割です。建設局長に冠水対策への御決意を伺って、質問を終わります。
56: ◯建設局長 浸水対策は、市民生活の安全・安心、そして汚水が溢水する場合は、まさにその衛生面でも非常に重要な事業であると考えてございます。これまでも、震災で地盤が下がった東部地区のほうを中心に、浸水対策のほうを取り組ませていただいてまいりました。浸水対策には、しかしながら多額の費用と時間というものがかかってしまうことから、我々のほうとしても当然その財源確保に努め、着実な整備は進めますけれども、完成するまでの間は、住民の皆様にも土のうの設置でありますとか止水板の設置でありますとか、そういった部分も御協力をいただきながら、総合的な浸水対策のほうを進めていければというふうに考えてございます。
57: ◯会長 社民党仙台市議団から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。
〔相沢和紀委員、小山勇朗委員、質疑席に着席〕
58: ◯会長 発言を願います。
59: ◯相沢和紀委員 私からは、東部農地の治水対策に関連して、河川費について伺ってまいります。
決算年度において、井土浦排水機場が竣工し、供用開始されています。まず伺うのは、昨年度、井土浦排水機場などに要した費用について、どのような額だったのかお示しください。
60:
◯河川課長 決算年度の井土浦川排水機場等に要した費用は、全体で1574万円余となっており、内訳といたしましては、井土浦川堤防保護工事に1495万円、電気料金68万円余、自家用発電の保安管理業務に10万円余でございます。
61: ◯相沢和紀委員 この井土浦排水機場は、東日本大震災の発災前から計画されたものと認識するものです。震災の影響により、現地調査、さらに工事の延長に加え、地盤の沈下が確認されたことを受けて、排水能力のアップも図られてきたと認識するものです。当初の排水能力と事業費用、さらに設計変更後の工事費全体の事業費を、どのように変わってきたのか伺いたいと思います。
62:
◯河川課長 井土浦川排水機場の震災前の排水能力は毎秒3.5立米でございましたが、震災後4.4立米に増強してございます。全体事業費は、いずれも約10億円と変わってございません。
63: ◯相沢和紀委員 10億円ということで、容量はアップしたということですね。
さて、4月から稼働しているわけでありますけれども、今日まで稼働の実績はあるのでしょうか。あわせて、その際、トラブルなど発生はなく、正常に作動してきたのか伺います。
64:
◯河川課長 大変申しわけございません。先ほど全体事業費約10億円というふうに私申し上げましたが、約11億円の間違いでございました。大変失礼いたしました。
平成29年10月の台風21号の大雨の際に一度稼働してございます。その際は、4時間正常に稼働してございます。
65: ◯相沢和紀委員 今回の整備完了を受けて、東部農地の治水についてはどの程度の効果があったと言えるのでしょうか、貢献度についてお考えをお示しください。
66:
◯河川課長 井土浦川排水機場が完成したことにより、農業側の四つの排水機場とあわせて、東部地区排水機場能力が震災前は毎秒約19立米に対し、現在は約41立米と、震災前の倍以上となったことから、浸水対策の効果としては十分あるものと認識してございます。
67: ◯相沢和紀委員 そうですね、一般質問でも取り上げましたけれども、そういった状況であるということです。
さて、運転管理についても伺いたいと思います。農水省が整備をしている他の4カ所の排水機場については、仙台東土地改良事務所で運転管理を担っています。具体には、地域の方がその運転業務を担っているのですけれども、仙台市が設置したこの井土浦排水機場の運転管理体制はどのようになっているのか伺います。
68:
◯河川課長 井土浦川排水機場運転につきましては、井土浦排水樋門を管理している
国土交通省と連携を図り、本市が運転を行っているところでございます。
69: ◯相沢和紀委員 本市が行っているとは、具体的には、設置をした業者等がその運転管理を行っているという理解でよろしいでしょうか。
70:
◯河川課長 河川課、我々職員が行っております。
71: ◯相沢和紀委員 失礼いたしました。さて、最後に、井土浦川本体の整備について伺いたいと思います。震災後、行方不明者の捜索を兼ねて、井土浦川の川底をさらう工事が行われています。結果として、農機具などを含め、大きな瓦れきの撤去が行われたわけであります。しかし、現在整備している県道塩釜亘理線と貞山運河との間は放置されたままであり、現状はヨシなどが繁茂し、上流から流れてくる多数のごみが絡みついています。川底にはヘドロのような堆積物があり、川幅を狭め、水の流れにも支障が出ているように見えます。井土浦川排水機場の能力をいかんなく発揮するためにも、川底のしゅんせつなどによってヨシなどの除去を求めるものです。最後に局長の考えを伺いたいと思います。
72: ◯建設局長 井土浦川の水は、大雨時にはポンプで吸い出しをしてございますことから、川底に堆積している土砂やヨシなどについては、現状では排水には影響はないものと考えてございますが、今後、井土浦川排水機場の場内整備を行う際に、あわせて瓦れき等支障物について除去してまいりたいと考えてございます。
73: ◯小山勇朗委員 私からは、街灯費10億5300余万円の予算で取り組んでこられた部分で、私道の関係についてお伺いしていきたいと思います。
平成29年度の電気料の補助というのは、581団体で1万2295灯を行ってきたというふうに思いますけれども、この中でLEDになっている部分というのは全くなかったのかどうか、まずお答えいただきたいと思います。
74: ◯道路管理課長 平成29年度の街灯新設補助金といたしまして31灯補助してございますけれども、その新設補助につきましては全てLED灯でやってございます。
街灯の電気料補助金につきましては、1万2295灯電気料補助を行ってございますけれども、その内訳なんですけれども、町内会で管理している街路灯につきましては、正確な数でありますとか種別は把握していないところでございまして、そのほとんどは水銀灯であるというふうに考えてございます。
次に、側溝整備についてお伺いいたします。
市内、特に30年、40年前に整備された住宅団地の側溝に、ふたかけがなされていない地域がまだまだあります。計画的に入れかえや整備をされていると思いますが、決算年度まで、どのような地域、地区で実施されたのか、お伺いいたします。
193: ◯道路保全課長 決算年度を含めまして過去3年間におきましては、青葉区落合三丁目地区や宮城野区鶴ケ谷地区など5地区において、側溝入れかえなどの整備に取り組んできたところでございます。
194: ◯佐々木真由美委員 5地区整備されてきたということですけれども、一方で、宮城野区東仙台の案内地区、先ほども狭隘道路のお話もありましたけれども、市道認定されながらも4メートル未満の道路が多い地域であります。このような狭隘道路の整備の進め方はどのようにされるのか、改めてお伺いいたします。
195: ◯道路計画課長 狭隘道路整備事業につきましては、4メートル未満の市道などに面し、住宅などの建築の際に寄附をいただいた後退用地を整備するものでございますが、この後退用地は点在しておりますことから、一定程度連続する場合や交差点部など、安全確保に効果の高いところから整備を行っているところでございます。
196: ◯佐々木真由美委員 住宅の建設の際にということではありますけれども、なかなかそれが住民の方も本当に厳しい状況ではございます。今の状態が長く続くようであれば、生活道路の安全を図るためにも、案内地区のようなふたのない側溝にふたをかけていただき、道路空間を少しでも広げていただくなど、地域の方々の声を踏まえた対応を今後御検討いただきたいと思いますが、御所見をお伺いいたします。
197: ◯道路保全課長 狭隘道路を含めまして生活道路の整備につきましては、各区において現地の状況や優先度を検討し実施しております。今後とも、地域の方々の声を踏まえながら対応してまいりたいと考えております。
198: ◯佐々木真由美委員 地域のための生活道路、安心・安全な生活道路の運営にも、今後とも邁進していただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
また、本市といたしまして、道路の穴ぼこや側溝の破損など、道路のふぐあいを道路パトロールで把握するほか、電話等により市民の皆様から情報提供いただいておりましたが、迅速な修繕につながるよう、新たにスマートフォン等のアプリを利用した通報システム、道路不具合通報システムを、平成29年10月から平成30年3月までを試行の期間としてスタートいたしました。決算年度での通報件数、通報内容についてお伺いいたします。あわせて、通報いただいた時間帯もお示しください。
199: ◯道路保全課長 平成29年度の通報件数につきましては、10月2日から平成30年3月31日までの試行期間中におきまして、242件の通報がございました。通報の内容といたしましては、穴ぼこや段差など舗装に関することが全体の5割ほどあったほか、ガードレール、防護柵、側溝のふたの破損など、全体の8割が道路のふぐあいに関する通報となっております。
また、通報時間帯につきましては、夜間や休日の閉庁時間帯に約6割の通報があったところでございます。
200: ◯佐々木真由美委員 通報内容の中で、道路の拡幅だったりとか側溝の整備だったりとか、カーブミラーの設置要望みたいなものはあったんでしょうか、お伺いいたします。
201: ◯道路保全課長 通報内容には、道路の拡幅や側溝の整備要望はございませんでしたが、カーブミラーについては2件の新設要望がございました。
202: ◯佐々木真由美委員 カーブミラーに関しては2件の新設要望があったということですけれども、この道路不具合通報システムでは、こういった道路の拡幅や側溝またカーブミラーの新設など、新たな整備の要望は対象としておらないということでありますけれども、ぜひとも市民の方々からのお声ですので対象として活用すべきと考えますが、御所見をお伺いいたします。
203: ◯道路保全課長 本システムは、道路施設のふぐあいに関する市民の皆様からの通報手段を拡充するため導入したものでございます。このシステムは、匿名性のある一個人からの通報が基本となっておることから、道路の拡幅や側溝、カーブミラーの新設といった地域内の調整が必要な事項を受け付ける考えはございません。なお、通報いただいた内容は、現地の安全対策の一つとして参考とさせていただきます。
204: ◯佐々木真由美委員 参考とさせていただくということだったんですけれども、実際この2件、カーブミラーの設置要望があったということですけれども、実際現場に行って、確認だったりとか必要性だったりとか、地域の方々のお声を聞いたということはしたんでしょうか。
205: ◯道路保全課長 今、委員からも御指摘がありましたけれども、現地を確認いたしましたところ、カーブミラーの設置基準のほうに該当していたものですから、担当区のほうで設置したという報告を伺っております。
206: ◯佐々木真由美委員 では、ぜひ、要望には応えられないという御答弁でしたけれども、どうにか、そういったカーブミラーの設置要望があったときには、まず現場を見ていただくということも大事な視点でありますので、よろしくお願いいたします。
そして、この道路不具合通報システム、本年4月から本格実施となっておりますけれども、今後も継続していくのかお伺いいたします。
207: ◯道路保全課長 通報には、位置情報とか現場写真を添えていただいていることから、迅速な対応が可能だったほか、通報者へ対応の経過や結果についてお知らせすることができるなど、効果があったものと考えており、今後も継続してまいります。
208: ◯佐々木真由美委員 ぜひともよろしくお願いいたします。
先ほども御答弁いただきましたアプリの時間帯、夜だったりとか土日祝日だったりとかが多いということだったんですけれども、今後さらに多くの方々にこのシステムを利用してもらえるように周知が必要と考えますが、御所見をお伺いいたします。
209: ◯建設局千葉次長兼道路部長 道路ふぐあいに関する市民の皆様からの通報は、大変貴重なものと認識しておりますことから、これまでも本システムの利用につきまして、市政だよりの掲載、ポスターの掲示であったり、チラシの配布などによりましてPRをしてきたところでございます。
今後も、多くの皆様に御利用いただきたいと考えておりますことから、ポスターの掲示やチラシの配布先、これなどを拡大するなど、一層の周知に努め、皆様に道路を安全に安心して通行いただけるように取り組んでまいりたいと考えております。
210: ◯佐々木真由美委員 よろしくお願いいたします。結局、アプリを使えない、スマートフォンを使えないという世代の方々もいらっしゃると思いますので、ポスターだったりとかチラシだったりとか各区役所だったりとか、あらゆる視点での目で見れて確認できる場所というのは本当に大事になってくると思いますので、よろしくお願いいたします。
211: ◯佐藤和子委員 私からは、
地域交通、駐車場事業、街路樹の維持管理について伺ってまいりたいと思います。
初めに、決算年度生活交通運行維持対策費250万円についてであります。この事業である坪沼
乗合タクシーは、路線バスの廃止により通学の足の確保という経緯から、平成18年5月から2年間の実証実験を実施し、ことしで12年になります。平成23年ごろから、一般の利用者が年々減少していることが課題となっております。決算年度における利用者促進の取り組みについて、また、その効果をどのように分析されておられるのか、お伺いしたいと思います。
〔鎌田城行委員、質疑席に着席〕
212:
◯公共交通推進課長 この事業を運営している坪沼
乗合タクシー運営協議会において、平成29年度は合計8回の会議を開催し、その会議の中で毎月の利用実績などを踏まえ、利用促進策についても検討しております。
利用促進の取り組みとして、年度初めの運行時刻の変更にあわせ、運行ダイヤや運行ルートの利用案内チラシを全戸に配布いたしました。さらに、10月にも継続利用していただけそうな方に、町内会負担で回数券を配布するとともに、回数券の利用を促すチラシを全戸に配布いたしました。
実施効果といたしましては、回数券の利用があったということで、利用者の属性についてはわからないものの、一定の効果があったと受けとめております。
213: ◯佐藤和子委員 この茂庭、生出地域は、土地
区画整理事業で商業施設等が建ち並び、にぎわいある地域に環境が変化しておりますので、今後、利用促進につながるよう、ルートの工夫や延長など、今後もさらに協議、検討を進めていただきたいと思います。
次に、青山地区における
地域交通の取り組みについてお伺いしたいと思います。
青山地区は坂が多く、道路も狭いため路線バスが走っておらず、周辺のバス停を利用できる住民もおりますけれども、特に青山二丁目、八木山弥生町、桜木町などは、バス停までの距離があるため交通の不便地域となっております。住民の足の確保を目的に、青山地区交通検討会を立ち上げ協議を重ね、東日本大震災前の平成22年10月に1カ月の実証実験、震災後の平成26年12月、翌年の2月と計3回の実証実験を実施いたしましたが、本格運行までは至らず、現在も協議を続けております。現在の進捗状況と課題をお伺いしたいと思います。
214:
◯公共交通推進課長 平成27年度より、地元の町内会長などで組織される青山地区交通検討会において、これまでの実証実験の結果や東西線の開業を踏まえ、宮城交通の東北工大線を、宮交自動車学校前バス停から八木山動物公園駅バス停まで延伸することを目指し、検討を進めてきております。検討会の会議には、宮城交通、太白区道路課、太白区まちづくり推進課及び当課も出席し、運行ルート上の支障となる電柱の移設などに取り組んできたところでございます。
平成30年2月には、宮城交通の中型バスを用いて試走を行い、一部区間において道路の幅員が狭いため、路線バスと一般車両のすれ違いに課題があることなどを把握いたしました。また、宮城交通からは、バス走行環境整備に加え、持続的な運行のためには利用者の確保が必要であり、地域が主体となった利用促進の取り組みが重要と指摘されております。
215: ◯佐藤和子委員 宮交自動車学校前バス停まで運行している、この宮城交通東北工大線の延伸を検討しているということで、安全に通行できるよう協議を重ねているということですね。
平成26年、平成27年の2回の実証実験後、利用した会員にアンケート調査をいたしました。その調査結果によりますと、高齢者を中心に、買い物、金融機関、通院など一定の利用があったものの、本格運行には至らなかったということであります。
また、この簡易アンケートでは、免許を持っていない方が65.7%、そして免許を持っていると答えた方が31.3%ですので、さらに今後高齢化が進むわけであります。実証実験で利用した住民からは、バスを走らせてほしいというお声が寄せられており、この宮城交通路線バスの延伸が実現することを強く望んでおります。仙台市の役割としては、この民間事業者との調整でありますので、青山地区の生活交通の実現に向けて、宮城交通との協議をさらに強く推進していただきたいと思います。御所見をお伺いいたします。
216:
◯公共交通推進課長 これまでも、運行に向けた課題の確認や対応策の検討及び各種手続の確認などについて、宮城交通本社に直接伺うなど、重ねて協議してきております。
東北工大線を延伸した場合、路線バスと一般車両が安全にすれ違うことができるよう、必要なバス走行環境整備について検討し、改めて宮城交通に安全上問題ないかを確認していただくことを考えております。今後も課題解決を図りながら、青山地区交通検討会や宮城交通と連携し、路線バス延伸の実現に向け取り組んでまいります。
217: ◯佐藤和子委員 次に、仙台市は新年度、
地域交通のガイドラインを作成し、
試験運行、実証運行に係る経費の一部補助の仕組みをつくり、一歩踏み込んだ支援事業が始まりました。市民協働による地域の足の確保といっても、住民の意識や機運を高め推進していくためには、仕組みづくりが必要であることを求めてまいりましたので、大変評価するものであります。5月に
連合町内会長協議会での説明会が行われたようでありますが、現時点での反響はいかがでしょうか、お伺いしたいと思います。
218:
◯公共交通推進課長 4月に、みんなでつくろう
地域交通スタート支援事業を開始し、市政だよりやリーフレットの配布、ホームページへの掲載などにより周知に努め、5月より各区
連合町内会長協議会で事業を説明し、全
単位町内会長宛てにリーフレットを送付したところでございます。
連合町内会長協議会に出席の
連合町内会長さん方からは、よい取り組みであると評価をしていただきました。また、同時に、後で詳しく説明してほしいといった声や、この制度の活用を考えていきたいといった声もございました。その後、太白区
連合町内会長協議会からは、依頼がございまして、支援事業について改めて説明をいたしております。
219: ◯佐藤和子委員 このガイドラインの中に、検討組織の人数は5名以上となっておりますけれども、この立ち上げ団体についてはどのような構成が望ましいのか、お伺いいたしたいと思います。
220:
◯公共交通推進課長 立ち上げの団体は、地域の実情をよく知る町内会や地元商店会、地域包括支援センター及び地区社会福祉協議会などの既存の団体単独のほか、このような団体の役員などで、本事業を実施するために新たに組織された団体も対象とするなど、幅広に想定しております。
221: ◯佐藤和子委員 地域の役員の方も入れば、この有志の方でグループというか、立ち上げていってもいいということでございます。
次に、この青山地区や10月から
試験運行が始まる燕沢地区でも活用した、まちづくり支援専門家派遣制度でございますけれども、今後この住民主体で
地域交通を推進する上でますます重要となり、専門家登録の拡充が必要となると考えます。現状と今後の取り組みをお伺いしたいと思います。
222:
◯公共交通推進課長 まちづくり専門家は、市民が主体的に行うまちづくり活動に対し、市が専門的な助言や情報提供などの支援を行うため、地域に派遣する専門家のことを言います。現在64名の方が登録されておりますが、必ずしも交通分野に精通されている方ばかりではない状況にございます。
今後、地域主体で取り組む
地域交通を広げていくためにも、交通分野の専門家をふやしていく必要があると考えております。そのため、学識経験者、交通系のコンサルタントなど、交通に関する必要な知識と経験をお持ちの方に、新たにまちづくり専門家になっていただけるよう働きかけてまいりたいと存じます。
223: ◯佐藤和子委員 ぜひ専門家の知見も、地元住民にとっては、伺うことは大変重要でございますので、進めていただきたいと思います。
次に、秋保の長袋、そして馬場地区の交通について、市営バスの利用状況についてお伺いしたいと思います。直近のデータで、運行している便数、乗車数、営業係数をお伺いいたします。
224: ◯輸送課長 秋保地域の路線といたしましては、秋保二口線となりますが、長袋地区より西部での運行本数は、上下合計で1日23本となってございます。乗車数につきましては、ことし6月の実績でございますが、乗降者数合計で約3,800人でございまして、1日平均で60人程度の方々に御利用いただいている状況でございます。秋保二口線の営業係数につきまして、平成29年度
決算ベースでは436となってございます。
225: ◯佐藤和子委員 次に、この秋保の名所である秋保大滝停留所について、ここ3年ぐらいの利用状況の推移と、あわせて、この長袋馬場地区の市営バスの利用状況をどのように御認識されているのか、分析されておられるのか、お伺いしたいと思います。
226: ◯輸送課長 秋保大滝バス停のここ数年の利用状況でございますが、6月の乗降者数は300人から350人程度でございますが、10月の乗降者数は530人前後となってございまして、秋は御利用がふえる傾向がある状況と認識いたしてございます。
続きまして、長袋より西部の秋保地域の利用状況につきまして、1便当たりの御利用者数が1日約3人という状況でございますことに加えまして、営業係数としても400台でありまして、運賃収入で運営します乗合事業者としては非常に厳しい路線であると認識いたしてございます。
227: ◯佐藤和子委員 1日3人ということで、仙台市全部が赤字路線になっている中で厳しい路線ということでございます。1時間に1本もバスが運行していないという停留所もありますけれども、住民の足の確保から、ここ近年減便をせずに運行していただいているという状況です。
秋保地区では、県道仙台山寺線のみに市営バスが運行しており、長袋や馬場地区の枝線の道路には運行していないため、公共交通の空白地域、不便地域となっております。長年、ルートの拡充や始発の延長を求めるお声、効率的な運行形態や将来の不安のお声が多く寄せられております。また、高校に進学するとなると、交通の不便さから、家族全員もしくは生徒本人のみが、住みかえをせざるを得ないという御家庭もあるということです。
現在、秋保地区の交通を考える地元有志の方々が立ち上がり、この不便を解決しようと協議が重ねられております。5月から数カ月かけて、市営バスの利用についてのアンケート調査を実施したということでありますので、その調査結果を参考にしていただき、さらに利用者のお声を伺い、交通事業者としてこの秋保地区の住民の足を確保するため、利用実態にもう一歩踏み込んだ見直しが検討できるのでは、と考えております。
また、もう一つの交通形態を模索する動きが出ている中、今後の秋保地区の市営バスの運行をどのようにお考えでしょうか、御所見をお伺いしたいと思います。
228: ◯自動車部長 交通局といたしましては、経営改善計画に基づき、経営の持続性の確保のため、引き続き増客、増収や経費節減に取り組むとともに、利用状況等を踏まえながら、便数調整等による運行の効率化の取り組みを進めていく必要があるものと認識してございます。
その一方で、市民の足の確保は非常に重要でございますので、長袋より西の秋保地域の路線につきましては、利用状況として大変厳しい路線の一つではございますが、さまざまな動きにも注視しながら、まずは公共交通としての役割を果たしてまいりたいと考えております。
229: ◯佐藤和子委員 最後に、この秋保地区の
地域交通については、県道の市営バスの運行、広大な地域性、観光地であるという特性や課題整理の困難さもあり、住民主体で
地域交通を考えることはかなり難しいと考えます。来年秋には、二口林道の仙台市側10キロが、全面舗装工事が完了し、約6カ月間の開通が実現する予定であります。二口林道には登山道もありますが、アクセスが不十分なため、魅力ある観光資源が損なわれている状況であります。仙台市として、将来の秋保地区の交通をどうするのか検討し、構築すべきであります。
今議会で、人口減少を踏まえた都市交通の将来像を描くため、来年度に検討組織を発足させる方針という答弁がありました。
都市整備局が軸となって、交通局、文化観光局、まちづくり政策局、太白区役所、そして秋保総合支所、民間事業者、専門家、そして住民とともに、関係部局等とその地域の実情、特性をしっかり把握し、協議、検討を進めていただきたいと思います。この次期作成の都市交通プランにはしっかり位置づけて取り組むべきと思いますが、将来にわたる持続可能な秋保地区の交通政策について、局長の御所見をお伺いしたいと思います。
230:
◯都市整備局長 将来の目指すべき交通体系の検討におきましては、人口構成や産業など地域ごとの特性を踏まえ、各地域にお住まいの市民の皆様の暮らしを支える交通体系を検討することが必要でございます。
秋保地区につきましては、豊かな自然や文化資源を有する観光地であることといった観点も踏まえまして、移動手段の確保を検討する必要があると考えております。
この8月には、地元関係者が主体となって活動しております秋保地区の交通を考える会との意見交換も行ったところでございまして、今後、次期都市交通プランの策定に向けて、市民の皆様や学識経験者などの御意見を伺いながら、交通局や文化観光局などを初め、庁内関係部局と連携しまして、秋保地区を含め、本市の持続可能な交通体系や実効性のある交通施策について鋭意検討してまいりたいと考えております。
231: ◯佐藤和子委員 ぜひこれからもこの意見交換、地元との意見交換を重ねていただきながら、ぜひお願いしたいなと思います。
次に、駐車場事業特別会計における駐車場管理費2億3500万円余についてお伺いしたいと思います。
初めに、市営駐車場である勾当台公園地下駐車場、二日町駐車場、泉中央駅前駐車場の決算年度の事業概要についてお伺いしたいと思います。
232: ◯
都市整備局参事兼総務課長 決算年度駐車場事業特別会計に係ります駐車場管理費についての決算額2億3500万円の内訳でございますが、まず、駐車場運営費が勾当台公園地下駐車場及び二日町駐車場の指定管理料約5900万円、それから、泉中央駅前の駐車場の外壁等改修工事が約1億2600万円、その他駐車場管理費が約4800万円となってございます。
233: ◯佐藤和子委員 次に、この三つの駐車場のエレベーターの保守点検、メンテナンスはどのようになっているのか、お伺いしたいと思います。
234: ◯
都市整備局参事兼総務課長 まず、点検に関しましてでございますが、それぞれの駐車場のエレベーターとも、建築基準法に定めます定期検査及び保守点検を行ってございます。
定期検査につきましては、エレベーターに係る国の定める基準の適合性を定めるものでございまして、エレベーター検査資格者によります1年ごとの実施が義務づけられております。3駐車場では、指定管理者が、エレベーターの検査資格を有する専門業者に委託をいたしまして、法定のとおり定期検査を実施しているところでございます。
また、保守点検につきましては、エレベーターの異常の有無について調べるものでございまして、専門技術者によりまして、おおむね月1回ごとの実施が努力義務とされているところでございます。こちらも3駐車場では、指定管理者がエレベーターの専門業者に委託をいたしまして、月2回という法定以上の回数で実施をしているところでございます。
メンテナンスに関しましては、これらの定期検査や保守点検の中で、エレベーターに関する各種設備の清掃や消耗部品の交換等を行っているところでございます。
235: ◯佐藤和子委員 保守点検に関しては、仙台市、月2回ということで点検していただいているようですけれども、次に、この勾当台公園の地下駐車場について、ことしの3月末に、毎日通勤で駐車場を利用されている、足が御不自由な障害のある方から御相談がありました。雨が降ると、雨水がエレベーターに流れるため使用中止になることがある、梅雨に入れば、使用できない日が多くなるので心配だ、エレベーターを修繕してほしいというお声でございました。御当局は、どのようにこのことを認識し対策を講じてきたのか、お伺いしたいと思います。
236: ◯
都市整備局参事兼総務課長 御指摘の勾当台公園地下駐車場のふぐあいに関しましては、まず、ことし5月に大雨の影響によります漏水によりまして、エレベーターが半日程度停止をしたことに続きまして、8月には設備の漏電が発生いたしまして、製造中止となっておりました交換部品の製作に時間を要したため、約1カ月にわたり使用不能となったというのが特徴的なふぐあいとなってございます。
5月の漏水の対策といたしましては、駐車場の出入り口やエレベーター付近に、エレベーターが使用できない旨の掲示を行うとともに、復旧までの間は、車椅子の御利用などお体が不自由な方に対しまして、駐車場のスロープを使用して安全に移動できるよう、駐車場管理人が介添えをすることによりまして対応したところでございます。
それから、8月の漏電の対応といたしましては、5月の対応に加えまして、エレベーター近辺に駐車場管理人を配置することにより対応したところでございます。
本市の公共施設総合マネジメントプランにおきましては、そのエレベーターの大規模な改修、それから更新周期につきましては、30年が一定の目安と定められているところでございます。昨年度までは、当該駐車場に係るエレベーターのふぐあいは、定期検査や保守点検で確認はされませんでしたが、平成元年8月の供用開始から30年が経過いたしまして、このたびの漏水、漏電もございましたことから、更新を行う必要があるものと認識しているところでございます。
237: ◯佐藤和子委員 この御相談を寄せてくださった方は、8月のふぐあいのとき、その間、別な駐車場を利用せざるを得ず、職場から遠くなり、御不自由なお体の中、歩行の時間を要することになりました。仙台市中心部であり、地上は年間を通してさまざまなイベント等が開催されている市民広場であることから、利用頻度が多く、収容台数は地下1階、2階で214台、平成29年度の利用実績は21万6001台、1日平均は593台に上ります。3月末から約6カ月ぐらい、エレベーターのふぐあいが雨の日数日、そして1カ月の長期の使用中止が続きました。この間、不便を強いられたり、また、使用できなかった方は多くいらしたと思われます。バリアフリーの観点でも、早期に改善を図るべきであります。エレベーター自体の交換を求めますが、御所見をお伺いいたします。
238: ◯
都市整備局参事兼総務課長 勾当台公園地下駐車場は、市中心部の利便性の高い場所にありますことから、さまざまな方々に御利用いただいているところでございます。当該駐車場を御利用される方々に、施設のふぐあいなどによりまして極力御不便をおかけしないように、引き続き各種の点検等を徹底してまいりたいと考えてございます。
エレベーターに関しましては、漏水や漏電等の状況も踏まえまして、今年度中に更新工事に向けた設計業務委託を行いまして、来年度の早期に発注ができるよう鋭意取り組んでまいりたいと考えてございます。
239: ◯佐藤和子委員 ぜひよろしくお願いいたします。
次に、街路樹管理費についてお伺いいたします。街路樹管理費は、平成29年度は10億6100万円余であります。ほとんど予算額を使い剪定等を行っております。決算年度の事業の総括をお伺いしたいと思います。
240: ◯建設局公園課長 平成29年度は、植栽帯等の除草や中低木の刈り込み、高木剪定などを中心に予算額をほぼ全額執行し、街路樹の適切な管理に努めてきたところでございます。
241: ◯佐藤和子委員 予算額を全額使い、執行したということですけれども、この全額を使ってこの維持管理は賄えたのでしょうか、それとも、まだまだ追いついていないという状況なのでしょうか、そこを確認させていただきたいと思います。
242: ◯建設局公園課長 街路樹管理費、これまで増額という形で来ておりますけれども、仙台市内全域の街路樹を十分に管理するには、まだ不足しているのかなというふうに認識をしております。
243: ◯佐藤和子委員 次に、この決算年度において、高木については、倒木、害虫、または住民の要望などで伐採した木はどれくらいあったのでしょうか、お伺いしたいと思います。
244: ◯建設局公園課長 平成29年度では、風害による倒木を含めた枯れ木や支障木など809本を伐採しております。
245: ◯佐藤和子委員 次に、近年の決算額の推移を御当局に伺ったところ、平成25年度は4億8700万円余でしたけれども、年々増加しており、平成29年度は10億円を超える決算額となりました。近年の決算額の推移を通して、増大する管理費についてどのようにお考えでしょうか、また、管理費の削減についてはどのようにお考えでしょうか、お伺いしたいと思います。
246: ◯建設局公園課長 平成25年度以降、消費税の税率アップや、労務や資材単価の上昇等の物価変動への対応と、平成28年度からの公園、道路の管理関係全般の底上げが、平成29年度の決算額増加の主な要因でございます。
今後も、管理に必要とされる財源確保が厳しいことが想定されますことから、管理費削減に取り組むことが必要であり、例えば、高木では大きくなり過ぎた樹木を若木に植えかえたり、低木では比較的管理に手間のかからない樹種に植えかえるといったことをさらに進めていく必要があるものと考えております。
247: ◯佐藤和子委員 平成22年に策定した仙台市街路樹マニュアルに基づき維持管理をしているわけございますけれども、この高木と中低木の街路樹に適している要件をお伺いしたいと思います。
248: ◯建設局公園課長 仙台市街路樹マニュアルでは、高木につきましては、沿道の土地利用や歩道幅員を踏まえ、手入れが比較的容易で、剪定や病害虫防除等で煩雑な管理を必要としない樹種を選ぶこととしております。中低木につきましては、下枝が枯れにくく、手入れが比較的容易で、刈り込みや病害虫防除等で煩雑な管理を必要としない樹種を選ぶこととしております。
249: ◯佐藤和子委員 次に、街路樹マニュアルにもあるトチノキについてお伺いしたいと思います。
平成28年度に、茂庭台団地の街路樹であるトチノキが、虫に食われて倒木のおそれがあるということで、339本伐採に至りました。また、それ以前にも、人来田地域でもありました。大木になると虫がつくと言われておりますけれども、現在も使われていると伺いましたが、どのような御認識なのでしょうか、お伺いしたいと思います。
250: ◯建設局公園課長 トチノキは、大きな葉と球形になる樹形が特徴の樹木で、成長が早く、落葉の大きさ等の維持管理上の観点から、新しい路線での植栽はしておりません。
251: ◯佐藤和子委員 先ほど適している樹木ということで、丈夫で余り伸びなく、手間がかからないということが適しているということでありましたけれども、マニュアルの中に、樹木の種類については、かなりたくさんの樹木の種類が定められておりますけれども、その中には、維持管理に手間がかかる樹木もあるようでございます。近年はどのような傾向で植えられているのか、お伺いしたいと思います。