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  1. 仙台市議会 2018-08-24
    交通政策調査特別委員会 本文 2018-08-24


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                  ※会議の概要 ◯委員長  ただいまから交通政策調査特別委員会を開会いたします。  本日は、説明員として都市整備局から関係職員の方々に御出席をいただいておりますので、よろしくお願いします。  それでは、協議に入ります。  本委員会の今後の運営についてであります。  お手元の運営案についてをごらんください。  皆様御案内のとおり、去る7月24日、25日に予定しておりました山口市及び広島市への他都市視察につきましては、平成30年7月豪雨による災害で視察先としていた広島市が甚大な被害を受けましたことから、その実施を見送ったところでございます。  本日の委員会でございますが、年間開催日程では他都市視察を踏まえての委員相互意見交換を予定しておりましたけれども、しかしながら、他都市視察が中止となりましたので、調査項目に関連した当局からの報告の後、7月4日に実施した市内視察を踏まえての委員相互意見交換及びこれまでの委員会を振り返りますとともに、まとめに向けた委員相互意見交換を行いたいと考えております。  また、実施を見送った他都市視察につきましては、後ほど具体にお諮りをいたしますが、10月下旬に改めて実施することとし、10月31日水曜日に開催予定の第7回委員会では、有識者からの意見聴取の後、他都市視察を踏まえての委員相互意見交換を行いたいと考えておりますので、いかがでしょうか、よろしいでしょうか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 2: ◯委員長  では、そのようにさせていただきます。  それでは、ただいま確認をいただいた運営案調査項目に関連し、燕沢地区乗合タクシー試験運行の概要について当局より御報告を願います。 3: ◯公共交通推進課長  それでは、燕沢地区乗合タクシー試験運行の概要についてということで、スクリーンで御説明いたします。  本日は全部で五つの項目で御説明いたします。まず、1番目といたしまして燕沢地区の概要、2番目といたしまして燕沢地区交通検討会検討経過について御説明します。3番目に移動実態ニーズ及び課題の把握、4番、乗合タクシー試験運行事業計画、5番として今後のスケジュールについて御説明いたします。  初めに、燕沢地区の概要でございます。  まず、燕沢地区の位置についてです。燕沢地区は、市の東側、ここに国道4号が走っています。そして利府街道が走っていまして、国道4号と利府街道の交差する場所のちょうど西側のところになっております。  こちらの地区につきましては、坂が多く道路が狭いため路線バスが走っておらず、高齢者などの買い物通院などの足の確保が課題となっている地域であり、住民から町内会長などが相談を受けており、課題意識を持っている地域でございました。  スクリーンではバス路線網図地区を落としているんですけれども、この線が今市営バスが走っているところになります。そうしますと、ここの市営バスは、こちらと、あと西側鶴ケ谷団地に挟まれた、ちょうどここら辺が、バス停から遠いということで、実際バスの御利用がかなり不便だったということで、そういうような地区になっております。  次に、地域内の写真を示しております。下の図面があるんですけれども、こちらは西のほうから東のほうを向いている図面でして、鶴ケ谷の団地のほうから東側の燕沢地区を写している写真になります。ごらんになるとわかるんですけれども、ここに82段の階段があるんですけれども、ちょうど鶴ケ谷の団地よりも一段低いところに燕沢地区がございます。それで、通常の普通の住宅地ですので、見てわかるんですけれども、道路の幅員もそう広いところではございませんでして、そういうところに住宅地が張りついているというふうな状況になっております。  この地区につきましては、世帯数が約3,000世帯で、人口は大体7,000人が住む住宅地となっておりまして、地区内にはスーパー病院などがなく、そのような施設はこの区域の周辺のほうに位置しているような形になっております。
     次に、燕沢地区交通検討会検討経過について御説明いたします。  燕沢地区交通検討会平成29年6月に組織されまして、燕沢学区町内会連合会の六つの町内会燕沢地区社会福祉協議会で組織されました。その後、燕沢地域包括支援センターも加えて、現在、この体制で運営しております。  平成29年度は、スクリーンでお示ししているとおり全部で6回検討会を開催いたしまして、地域課題を話し合い、具体に乗合タクシー運行ルート停留所の位置、運賃などについての検討をいたしております。今年度に入ってからは全部で3回検討会を開催いたしまして、7月にアンケート調査実施いたしまして、そのほか、運行事業者を決めるための周辺の三つのタクシー事業者へヒアリングの実施事業計画についての検討を行い、8月6日の第3回検討会において事業計画として取りまとめたものでございます。  次に、移動実態ニーズ及び課題の把握について御説明いたします。  まず、昨年度行ったグループインタビューについてでございます。  9月28日から10月30日まで、地区社会福祉協議会の協力をいただきまして、各町内会燕沢東市営住宅において、計7回、地域の住民が集まる集会所でのサロン活動の場を活用しながら、大体30分から1時間程度、日常の外出の問題点外出ニーズについてグループインタビューを行っております。写真は当日の様子を写したものです。  グループインタビューでは、どこへ買い物に行っているのか、あと病院はどういうところに通院しているのか、それを週何回程度、どういったところに何回程度行っているのか、それに対して常々どういうふうに課題を認識しているのかなどを専門家が司会となって聞き取り調査をしたものでございます。  次に、グループインタビューの結果をまとめたものを御説明いたします。  まず、お示ししているのは、買い物移動実態並びにニーズを示したものが右の図面と、あとその課題等についてが左のほうに書いてあるものになります。  インタビューからは、近所へは徒歩や自転車、車で買い物に行く。あと鶴ケ谷ショッピングセンターのアバインですね、そちらとか、生協の鶴ケ谷店などは、地区外バス停まで歩いていって、そこから路線バスを乗り継いで行くというようなお話もございました。あと、近くの病院には徒歩で通院する。あと、ここに仙台オープン病院がございまして、仙台オープン病院へは、家族の送迎やタクシー、または地域外バス停まで徒歩で行き、そこから路線バス通院するなどというお話がございました。あと仙台駅周辺の病院へは、地区外バス停まで徒歩で行き、そこから路線バス通院するなどがわかりました。  次に、日常生活移動に関する課題を示したものになります。  どこに移動するにも坂なので歩けなくなったときの移動が心配など、高齢者が増加していることもあり、既存のバス停まで坂や階段が多いことや、買い物の帰りに荷物がふえて歩くのが大変であるといった課題がわかりました。  次に、ことし7月に燕沢学区町内会連合会の全戸に配布したアンケート調査について御説明いたします。  アンケートでは、どこに買い物通院をしているのか、何で行っているのか、あとその頻度や、先ほど御説明しましたグループインタビュー調査をもとにしたルート図運行イメージなどについてのアンケート調査をいたしました。  アンケート調査結果からは、出かけるのはおおむね9時から11時、外出の頻度も見込んでいました週3日の範囲におさまっており、全体の傾向としては、行き先、交通手段等も含め、グループインタビュー調査実施結果と大きな差は見られませんでした。このグループインタビューアンケート調査に基づき検討会で話し合い、事業計画を策定したものでございます。  次に、乗合タクシー試験運行事業計画について御説明いたします。  事業の名称は燕沢地区乗合タクシー試験運行事業です。運営主体は、先ほどから御説明しております地区燕沢地区交通検討会になっております。運行事業者は、鶴ケ谷五丁目に会社のある株式会社仙塩タクシーになっております。愛称はのりあい・つばめ写真使用予定の10人乗りのジャンボタクシー写真になっております。  次に、事業の形態ですが、定時定路線乗合タクシーとなっております。定時定路線といいますのは、通常の路線バスと同様、ルートダイヤが決まっていて、それに従って運行するものになっております。  運行期間は、平成30年10月22日の月曜日から平成30年11月16日金曜日の平日の週3日、月曜、水曜、金曜のみ運行の計12日間運行いたします。  使用車両は、先ほどの写真ジャンボタクシー常用車といたしまして、そのほかに別なジャンボタクシーとセダン型の小型車を予備車として予定しております。  路線運行ダイヤ等については後ほど御説明いたします。  運行回数は1日当たり10回で、利用人数は1便当たり4人の合計で480人を見込んでおります。運賃は、大人と子供共通で1回当たり200円となっております。  次に、路線図について御説明いたします。  スクリーンで図に色がついているところが燕沢学区町内会連合会の区域となります。その周辺で赤い線が描いてあるのが既存の路線バスルートになっております。これをごらんいただくと、路線バス地域外縁部を走っているというのがおわかりになると思います。  次に、今回のルートを御説明いたします。  数字を丸く囲っているのがそれぞれ停留所になります。その中で赤い色で示しているのが、今回起終点となります燕沢コミュニティセンター停留所になります。そこから数字順に2)、3)、4)、5)、6)と行って、6)が鶴ケ谷市民センターのところになっておりまして、ここから引き返して7)、8)、9)と順に、おおむね8の字を描くように行って、最終的には最初の1)に戻ってくるという循環路線となっております。図面では青と緑の二つの線で示しておりますが、青い線が最初に今の数字順で行く路線でして、その逆回りが緑色の線に示してあります。  市営バス鶴ケ谷七丁目と市営バス東仙台営業所バス停に接続することによって、そこで仙台駅や地下鉄旭ケ丘駅、オープン病院行きの市営バスに乗りかえることが可能となっております。  次に、時刻表について御説明いたします。  まず、左側の表の一番左側、1便と書いてあるこちらの便が、燕沢コミュニティセンターを朝8時10分に出発するのが最初の便になります。こちらは先ほどの数字順で行くルートで、8時52分に燕沢コミュニティセンターに戻ってくるという形になります。その次に、今度は右側のほうに行っていただいて、9時にコミュニティセンターを第2便が出発いたしまして、先ほどとは逆回りのルートでまたコミュニティセンターに戻ってくるということで、左側と右側を交互に運行いたしまして、それぞれ5回ずつ運行して全部で10回の運行になっております。最終は、右側の一番右端の16時30分に燕沢コミュニティセンターを出発するものになりまして、大体買い物通院利用目的としているために、8時台から16時台の全10便の出発になっております。  次に、収支計算書について御説明いたします。  まず、収入でございます。運賃収入を9万6000円、これは1便4人当たり合計480人の乗車見込みでの収入になっております。そのほか、運行外収入といたしまして、地区の企業からの協賛金として1万円、仙台市からの補助金運行経費の約8割に相当いたします41万8477円見込んでおりまして、合わせて52万4477円が運行経費収入になっております。そのほか、運行当たりまして、初期費用といたしまして、後ほど説明いたします運行に対する最初の費用ですね、こちらにつきましては全額仙台市からの補助といたしまして18万6868円見込んでおります。合わせまして収入の総合計は71万1345円となっております。  次に、支出といたしましては、運行経費といたしまして、通常便で47万4077円、そのほか、乗り切れない場合に追走便を運行したとき、合計18便、今のところ想定しておりまして、その分の経費として5万400円、合わせて52万4477円となっております。あとは、事業を始めるに当たっての初期費用といたしまして、車両にのりあい・つばめと表示するマグネットやバス停時刻表周知用のポスターなどの作成費といたしまして18万6868円となっております。支出の総合計も、収入と同様、71万1345円となっております。  最後に、今後のスケジュールについて御説明いたします。  先日、8月22日に仙台地域公共交通会議におきまして関係機関協議が調いましたので、8月下旬までに運行事業者である株式会社仙塩タクシーより東北運輸局許認可等の申請を行うこととなっております。審査期間は約1カ月程度かかることになっておりますので、おおむね9月いっぱいは審査期間に当たると思われます。その期間を活用いたしまして、町内会ごと説明会を開催し、また、検討会病院スーパーなどに事業の案内と協賛のお願いに行くことになっております。  そのほか、9月下旬には燕沢地区の各世帯へチラシを配布するなど、広報、周知、啓発を十分実施していくこととなっております。9月10日には第4回目の検討会を開催いたしまして、実際にジャンボタクシーへ試乗する予定にしております。その後、先ほど御説明いたしました10月22日にはのりあい・つばめ出発式実施して、1カ月間の試験運行実施することとなっております。 4: ◯委員長  ただいま御説明いただきました。御質問等はございませんでしょうか。 5: ◯小野寺利裕委員  御説明ありがとうございます。  私のほうからは、1点。この事業の計画で、地域の方々の御意見とかもお伺いしながらいろいろ決めていらっしゃるんだろうなというふうに思っているんですが、鶴ケ谷のほうのショッピングセンターに随分地域の方は買い物に行ったりするんだろうなと。最近あの辺のショッピングセンターは非常に充実していまして、私もたまに車で利用することもあるんですけれども、そういう意味では、例えば鶴ケ谷ショッピングセンターの方々のこれに対する反応というのはどういう反応があったのかということが1点。  それからあと実施期間が12日間でちょっと短いんじゃないかなと思うんですが、この辺の12日間と決めた理由をお聞かせいただければと思うんですけれども、よろしくお願いします。 6: ◯公共交通推進課長  鶴ケ谷ショッピングセンターにつきましては、やはり燕沢地域の方々は買い物について、先ほどちょっと資料でも御説明いたしましたショッピングセンターとか、あと鶴ケ谷に別に西友がございますけれども、そういうところに行くというお話があって、そちらのほうに路線を延長しているという形になっております。そういう意味では鶴ケ谷ショッピングセンターのほうも、鶴ケ谷地区の方に対しても今回の事業をやっぱり知っていただいたほうがいいと思われますので、そちらのほうにも、今後鶴ケ谷市民センターまつりというのが予定されておりますので、その中でも紹介をして、事業について鶴ケ谷の方にも御利用いただきたいというお話を差し上げているのと、あとは、燕沢地区での地域の集まり、お祭りとかもやっているんですけれども、そういうところでも鶴ケ谷のほうに行きたいというお話をいろいろ伺っておりまして、そういうものを鶴ケ谷市民センターとか、ショッピングセンターのほうにお伝えして、事業についてはおおむね好意的に受けとめていただいているというふうな状況になっております。  もう一つ、運行期間の12日間なんですけれども、今回、今年度より仙台市では支援制度を始めました。前にも御説明しました、みんなでつくろう地域交通スタート支援事業というこの事業を活用して今回試験運行という形になっているんですけれども、試験運行の最初の段階といたしましては、やはり1回車両を走らせてみないと見えるものも見えてこないというのがありますので、あくまで今回の試験運行というのは、そういう意味では、今までいろいろ構想があっていろいろ机上とかで検討してきたんですけれども、それを実際走らせることによって、やっぱり見えなかった課題が見えてくるというのが想定されますので、そういう意味では、今回の試験運行をもって最終的にこのまま継続していくというような位置づけではないことになっております。それで、まず1カ月間ぐらいとりあえず走ってみて、その中で新しい課題を見つけて、それを次の段階、ステップに踏んでいくというような考えで1カ月間という設定をしております。  その中で、実際、週に3日、平日3日しか走らないんですけれども、この点につきましては地域検討会のほうで、基本的には、地区内で通勤通学する方もいらっしゃるんですけれども、まずは高齢者買い物とか通院課題を最優先に考えて、まずはそこから考えていきましょうということで、通勤通学については除外しております。それで、高齢者の方が買い物通院で行くときに毎日運行が必要なのかどうかというのを地域のほうでいろいろ考えまして、その結果、最低限まず確保いたしましょうということで、平日ですけれども、毎日ではなく週に3日ということで、週に3日走らせれば通院買い物もある程度は確保できるだろうということで、1カ月間の試験期間と週に3日というのはそのような経緯で、地域の方が検討した結果、そういうふうになったものになっております。 7: ◯菅原正和委員  ちょっと細かいことで申しわけないんですけれども、今、時刻表の案ということで提示していただいたんですけれども、このバスなんですけれども、出発してから今のルートをずっと回り続けるというふうに捉えてよろしいんでしょうか。なぜかといいましたら、第1便が出て鶴ケ谷コミュニティセンターに回っていくと、そちらのほうから逆回りでまた行くということで、1便でくるくる回すと多分回っていくのかなと思うんですけれども、ただ、その際、2便で間隔が8分、次が6分、次1時間、次6分、6分と時間の間隔が余りないかと思うんですけれども、こういう場合、時間がおくれたとかなんかのときは、先ほど乗り切れない場合には追加のバスをもう1便出すという話があったんですけれども、時間がおくれた場合にはそのバスで対応していくとかそういう感じなんでしょうか。  あと運転手の関係なんですけれども、運転手は1日ずっと1人の方が運転なされているんでしょうか。その点お答えください。 8: ◯公共交通推進課長  ダイヤの編成上は第5便と第6便の間が大体1時間あいているんですけれども、そこはお昼の休憩というか、お昼は余り移動しないというのがあって、そこで1時間あけているんですけれども、今委員のおっしゃったように、1便が8時10分から8時52分で、2便目が9時ということで、そこで8分しか余裕がないということで、基本的には1台の車両をずっとぐるぐる回すというふうな形になっております。  それで、運行の時刻につきましては、実際に仙塩タクシーのほうに確認をした上でこの時間になっております。それで、一部鶴ケ谷の団地内とか、あと利府街道のところに信号が何カ所かあるんですけれども、ただ、地区内につきましては基本的に信号がないということで、時間帯も朝晩の車が混雑している時間帯を外しているので、そういう意味では、時間についてはある程度、そんなにおくれないで行けるだろうというような見込み仙塩タクシーのほうでは持っております。  ですので、おくれないとはちょっと断言はできないんですけれども、仙塩タクシーの今のところ考えといたしましては、おおむねほぼ時刻どおりで、多少おくれたとしても別な便を出すのではなく、通常の路線バスと一緒に多少おくれてもちょっと待っていればそこに必ず来るというような感じの運行を考えております。  あとドライバーにつきましては、まだ仙塩タクシーのほうからその旨についての報告はいただいていないんですけれども、ただ、仙塩タクシーのほうでは、このダイヤで必要な運転手を確保していただくという話になっておりますので、そこら辺は、途中でドライバーの入れかわりというのは当然あると思いますし、恐らくそういうふうになるのではないかと。それで、仙塩タクシー鶴ケ谷市民センターのちょうど北側に会社があるものですから、そこで、例えば6)のところに鶴ケ谷市民センター停留所がございますので、そこに来たときにドライバーがかわるというのは特に問題なくできるのかなと、こちらのほうでは受けとめています。 9: ◯佐藤和子委員  御説明ありがとうございました。  3点お伺いしたいんですが、まず、昨年の6月に検討会を立ち上げてから順調に、アンケート調査も済んで、そして運行事業者も引き受けてくださってということで、スタートするなというふうな印象を持っております。  一つは、この検討会の中で専門家派遣制度を利用したかということ一つ。  それからもう一つは、これを進めていく中で、料金は大人も子供も一律で200円とかと設定されておりますけれども、一番課題となったこと、検討の中でですね。例えば狭いところであれば道路の問題とかもあったのではないかなと思ったりするんですけれども、大きい課題は何だったのかということ。  それから、アンケート調査の中で、実際この便を走らせたらあなたは利用しますかみたいな、そういう項目というのは設けたのか。もし設けたとしたら、どれぐらいの方々が利用すると回答されたのか。この三つのことをお伺いしたいと思います。 10: ◯公共交通推進課長  まず、1点目の専門家派遣制度を活用したのかというお話なんですけれども、専門家につきましては、平成29年度の検討会、6回検討しているんですけれども、こちらのほうが専門家の派遣を受けて地域のほうで検討しております。あと平成30年度に入ってからは、みんなでつくろう地域交通スタート支援事業で、こちらのほうから専門家を派遣する支援制度もございますので、平成30年度につきましてはこちらの事業を活用しながら専門家を派遣するという形でやっております。それは両方とも昨年からの継続というのもありますので、通常、交通のコンサルティングをしている株式会社ケー・シー・エスという会社がありまして、そちらの方が平成29年も平成30年も、担当者も同じで、専門家として地域の方と一緒に活動しております。  あと課題につきましては、やはり地域の道路の形状が狭くて、勾配、坂とかがあって急なところがあるということで、やはり一番は、運行ルートを決めるときに車両が安全に走れる運行ルートかどうかというのが一つあります。あと地区内は歩道があるところがないので、人の乗降も当然歩道がないところで乗降しないといけないので、同じように、運行ルートと一緒に停留所を設置するところ。坂道で停留所が難しいとか、見通しが悪いところ、カーブのところはつけられないとか、そういう意味停留所を設置する場所と、あと運行ルートがやはり検討の中での一番の課題になっていたと思います。  アンケート調査につきましては、こういうのが走ったら乗りますかとか、今までのアンケート調査を実際して、そういうときに走ったら乗りますといっても、なかなか実際に結果に結びつかないというのは、今までいろんな事例もあって、あと専門家の方もそういう話をして、そういうのはとっても余り意味がないというか、余り使える資料にならないということで、今回のアンケートはどちらかというと、ふだんどういう移動をしていますかと。例えば、何曜日にどこかに決まっているとか、月に1回病院に行くとか、それが、第何週とかは決まっていないけれども、例えば月曜日の9時に家を出るとか、どちらかというと交通の行動を確認するようなアンケートにしていました。そうすると、例えば今までおうちを月曜日の9時に出かけてどこかの病院に行ったとしたら、その時間帯に乗合タクシーがあれば、今まで別なので行っていたのが、乗合タクシーがあればそちらのほうに移ってくれるのではないかということで、どちらかというとそういうことを把握するためにアンケート調査をしていますので、意向調査とかそういうのは今回は実施しておりません。 11: ◯庄司あかり委員   先ほど、試験運行が12日間ということについて御答弁の中で、次のステップに行くためにまず走らせてみるということだというふうにお話があったんですけれども、地域交通スタート支援事業の中では、試験運行1というところは、試験運行、実証運行の回数は最大3回というふうになっているんですけれども、この12日間との関係でどのように理解したらいいのかを御説明いただきたいなと思います。  もう1点、試験運行のこの1カ月というのが今回終わってから次のステップに進むためだというふうに先ほどお話があったんですけれども、次のステップというのは、ステップ3、試験運行2に当たるのか、それとも最大3回の中で試験運行1がまだ続くのかというのを含めて、今後の見通しについて御説明いただきたいと思います。 12: ◯公共交通推進課長  まず、試験運行1の最大3回の考えなんですけれども、最大3回のうち1回は、今回の試験運行がまず1回に当たるものでございます。ですので、12日間運行してそれが12回じゃなく、12日間運行して、それで全部で1回という形になります。  それで、今後のステップにつきましては、こちらの地域交通スタート支援事業の中で目標の収支率というのを定めておりまして、今回も目標の収支率として出しまして、そのもととなるのが、1便当たり4人乗って大体480人乗って、収入が9万6000円というのがある程度目標の収支率になるんですけれども、この数字がクリアできればステップ3の試験運行2に基本的に移行することになります。  それで、ステップ1の実証運行回数最大3回というのは、例えば2割をクリアできなかったとき、ステップ2の試験運行1としてもう1回トライができると。そのトライが全部で3回できるという話です。  先ほどもちょっとお話ししたんですけれども、やっぱり1回走ってみて、それでどうなるかちょっとわからないというのがあって、1回走ってみたら別な課題が見つかったりとか、また違う要望、意向が地域の方から示されたとかそういうのがあると思われますので、例えばステップ3の試験運行2にそのまま行けても、恐らく何か時刻を変えたりとか、もしくは若干運行ルートとか停留所を見直すとか、そういうことが恐らく出るのではないかというふうに考えております。そうすると、制度的なものでちょっとわかりづらいんですけれども、時刻を変えたり運行ルートとか停留所を変えたりすると、もう一度、最後にちょっと御説明したんですけれども、仙台地域公共交通会議という会議でまた議論しないといけなくなっちゃうんです。ですので、ステップ2からステップ3に移れたとしても、なかなか継続してやる、期間を続けてやるというのはちょっと難しく、そこで一旦もう1回考えて、もう1回計画を練り直してステップ3の試験運行2につなげるような形になるというふうにこちらのほうでは考えております。 13: ◯庄司あかり委員  大変わかりやすい御説明をいただきました。目標収支率をクリアすれば次のステップに進んでいくということだと思うんですけれども、であれば、今回収支率2割を目標にしているという収支の計画書もあったんですけれども、ということは、運賃の200円というのは、まず運行経費があって、そのうちの2割を収支率とろうということで、2割のうち協賛金の分を除いた金額を見込みの乗車人数で割って大体出したということなんでしょうかね。それとも、200円だったら乗れるかなみたいな話が地域の中で出て運賃が決まったのか。運賃の決め方についてお答えいただきたいと思います。 14: ◯公共交通推進課長  運賃につきましては、最初のアンケートのときに、100円から300円ぐらいということで幅を持たせてアンケート調査をしております。ただ、それは、運賃をアンケート調査で決めるというよりは、このくらいの金額を見込んでいるというのをお知らせするような意味合いを持っておりました。  その中で具体的に200円に決めたというお話なんですけれども、目標の収支率2割というのはそれはやっぱり、そちらのほうはどうしても考えざるを得ないという形になりまして、目標収支率2割を満足するための運賃収支が大体どのくらいかというのはまず、何となくこう、大体10万円ぐらい必要だというのはその段階で確認をしております。  その10万円が必要だというのは、今回の運行ルート運行事業者のほうに見積もりをとったときに、経費として50万円弱ぐらいかかるというのがその見積もりからわかりましたので、そこから逆算すると大体10万円ぐらいは確保しないといけないというのがまずその段階でわかりました。  その10万円ぐらいを運賃収入として確保するために、1回の運行で大体何人ぐらい乗るのだろうかというのを次に考えて、やっぱりそれが、8人、9人、10人も、多分そんなに乗るというのはなかなか厳しいと思われるということで、利用者の人数と10万円ぐらい確保しないといけないというのから大体逆算をすることによって200円という形で出ております。それで、その200円で480人乗っても若干足りない分を協賛金として割り当てたということになっておりますので、そのような形で。100円という御意見とかもあったんですけれども、ただ、地域の方々といたしましては、100円にしてその倍の人数を乗せるというのはほぼ無理だろうという話になりまして、結果的に、200円ぐらいだったら地域の方でも負担については何とか了解していただけるのではないのかということで、地域のほうで200円に定めたということになっております。 15: ◯渡辺敬信委員  まず、アンケートの実施ということで、全戸配布ということで実施されたようなんですけれども、このアンケート調査の回答率は何%だったのか、まずお示しをいただきたいと思います。 16: ◯公共交通推進課長  アンケートについては全戸配布ということで、大体3,000戸ちょっとに配布しているんですけれども、1世帯にアンケートについては2票お渡ししています。そうすると大体6,500票ぐらいお渡ししているんですけれども、そのうち返ってきたのが1,000票ちょっとになりまして、お渡しした数からすると16%ぐらいの回収率になっています。ただ、それは票数に対してなので、もしかしたら1世帯1票しか返してもらっていない可能性もありますので、そうすると、16%よりもちょっと上の20%ぐらいなのではないかというふうに見込んでおりますけれども、各世帯が何票ずつ返していただいたのかはちょっと把握できませんので、こちらとしては大体20%ぐらいの回収率だったというふうに考えております。 17: ◯渡辺敬信委員  その回答いただいた16%から20%ぐらいの回答者の属性というか、それこそ例えば高齢者世帯なのか、それとも2世代で暮らしている世帯なのか、そういったところについては何か情報はとっていらっしゃるんですか。 18: ◯公共交通推進課長  今回は主に利用される見込みのある人の御意見を確認するという考えで、各世帯に2票ずつお渡しをして、1票当たり1人ずつのアンケート調査になるわけなんですね。ですので、各世帯、多くても2人の意見を聴取するような形になるんですけれども、そのときに、アンケートに答えていただく方をこちらのほうで、ふだん移動するときに例えば自分で移動できるような人とか、例えば通勤通学とか若い人とか、そういう人たちではなく、どちらかというと、送迎をしていただくとか車の運転免許を持っていないとか、なかなか自分一人では移動しづらい人の御意見を伺いたいということでアンケートをお願いしております。  ですので、各世帯によって、例えば5人世帯だったとして、5人のうちどなたが回答してくれるかというのはその世帯にある程度委ねるような形になるんですけれども、基本的には、移動に困っていて、この乗合タクシー運行されれば利用していただけそうな人の意見ということで回答いただいていました。 19: ◯渡辺敬信委員  今御説明いただいたんですけれども、そういうふうな想定をされてアンケート調査をされたということなんですけれども、実際、やっぱり利用していただく対象者であろうという方々の声を吸い上げないと、何ていうんでしょう、一部の声しか反映されない乗合タクシーになってしまうというふうな危険性をはらんでいるんじゃないのかなと思っていますので、やっぱりもうちょっと広くというか、燕沢地区の皆さんの声をしっかりと吸い上げてほしいなという思いがあるんですけれども、その辺ぜひ、これからでも十分、これから試験運行とかもなさるようですから、改めて広く対象者と思われる方々の声をしっかりと吸い上げていただきたいなということを申し上げて終わります。 20: ◯委員長  ほかにございませんでしょうか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 21: ◯委員長  なければ、次に、委員相互意見交換に入りたいと思います。  前回、7月4日に開催いたしました第5回委員会の終了後に、東北大学未来科学技術共同研究センターと坪沼乗合タクシーの視察を実施いたしました。東北大学未来科学技術共同研究センターでは、電気バスの試乗、自動走行車両の見学、また地域交通の確保に向けた新たな交通システム等に関する調査を行いました。坪沼乗合タクシーでは、運行事業者の方から運行状況や課題などについてお話を伺った後、運行路線の一部を実際に走行し、調査を行いました。  これらの視察を踏まえての御意見、御感想等とあわせて、第1回委員会から第5回委員会までを振り返っての御意見、御感想などもありましたらお伺いしたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  それでは、各委員の皆様に順次伺ってまいりたいと思います。 22: ◯松本由男委員  私からは、自動運転、オートドライブについて、東北大学も視察させていただきましたけれども、この委員になってから、浜松市だとか静岡市、視察先でも一貫して自動運転の話をずっと質問させていただいて情報をいただきましたけれども、仙台市当局として主体的にリードしていないようなイメージを持ったものですから。特に自動運転は、これから技術的には、もう二、三年先にはハード的に問題なしと。問題点があるのは法的な話だとか、何か事故があったときどうするんだとか、そういう観点。当然、施設、道路の整備も必要なんですけれども、もうそういう段階に入ってきているということで、今のお話、燕沢のお話とか具体的な当面の対策というのはあるんですが、近い将来、すぐ来る、中長期的というんですかね、その対策という観点からも、自動運転について行政として主体的にかかわれるような組織づくり、そういうのをやって進めておいておくべきではないかなというふうに感じました。 23: ◯赤間次彦委員  きょうの説明をいただいて、ぜひこの燕沢地区、成功というか形をつくっていただきたいなと。これを他の地区から見ている地区もあるものですから、これはやっぱり形になってほしい。そして、今急に振られたものですからですけれども、その地域地域の構成の形が大分変わっていますし、あるいは若い人も今車に乗らなくなるとか、これからいろいろ交通政策が大分変わってくると思います。ですから、いろいろ視察に行ったところも含め、坪沼、そして今度の燕沢地区、私とすれば今希望でありますけれども、ぜひ形にしていただいて広がっていってほしいと。そういう意味で、やってみて結果が悪いとかじゃなくて、どうすれば継続できて実現できるのか、これを長くやれるのかという、そちらのほうに力を入れていただければと思います。きょうはとりあえずそれだけです。 24: ◯菅原正和委員  私、この会議に出ていて常にこのごろ感じているというのは、公共交通網というのがいわば血管のように今めぐらされていて、それで赤字路線がどんどんふえているということがあるかと思いますけれども、今後、結線という感じで、コミュニティバス、プラスいろんな交通機関で結線をしながら仙台市内の交通網を考えていくということがまず必要だと思うし、乗るためにどうすればいいかということで、以前、吉田准教授のほうから、まちづくりの観点とそれを結びつけながらバスを考えなければだめだということもあったかと思うんですけれども、そういうことも踏まえながら、都市整備局だけじゃなく、市民局、全部横断的にいろんなことで手をつないでいくことがこういう公共交通機関をまた継続させるいい機会じゃないのかなと、そのように思っていますので、行政方のほうも横断的にいろんな話でつなげながらこの問題を考えていただければ、私たちもそれに対していろんな提言をしていければいいのかなと、そのように思っております。 25: ◯辻隆一委員  前回の坪沼のとき、私、ちょっと別の用事で途中で、参加しませんでしたので、それについてはコメントは控えさせていただきたいんですが、実は、この問題は前にも1回個人的にも視察に行ったことがありますし、それからまた「青山くん」のときも見に行った経験がございますが、今、実は先ほどのお話の燕沢の計画に私も最初からかかわってまいった人間の一人として考えるのは、先ほど赤間委員からもあったんですが、やはり定着させるということが大事かなというふうに思います。そのためには、仙台市も今新しいスタート事業の中で実験としてはやるけれども、今度は財政的な支援の問題というのがこれから具体的な課題として出てくるのかなというふうに思います。そういったときに、財政の問題と絡めて地域交通として定着できるかどうかということが大きな課題ですので、私は、今回の燕沢の実験は、そういう意味も含めて大きなテーマになっていくのかなというふうに思っていますので、まずは1回人に乗ってもらう、そして成功させるということが先かなというふうに思いますので、そういったことについてのしっかりした取り組みが必要だろうというふうに思います。なおまた、先ほども言いましたけれども、仙台市としてもこれを契機にスタート事業をもっと充実させていく。この委員会での議論がそういったことにつながっていけばいいのかなというふうに私は期待をしているところです。 26: ◯渡辺敬信委員  先日、東北大学と坪沼乗合タクシーの視察をさせていただきまして、やはり坪沼は坪沼で地域事情があって、ああいう形で公共交通というものを維持していかざるを得ないというような状況の中で、やっぱり地域に合わせた公共交通網というものをしっかりと整えていくというものが必要なのだなということを感じました。  それからもう1点は、仙台交通局、市営地下鉄のみならず、JRとか、あとはそれこそタクシーも含めて、こういった人々の足となり得る交通体系について総合的に考えていかなければならないというふうに思っております。なので、先ほど菅原委員からもちょっとありましたけれども、これからの交通体系として、JRの駅とかまたは地下鉄の駅に結節するというようなものを軸とした交通体系というものを再整備していかなくてはいけないんじゃないのかなというふうに感じております。そういった意味では、我々もしっかりとさまざまな知見を備えて、当局の皆様方に御提案できるようなものを持ち合わせないといけないなというふうに思っております。今後また、第7回以降、その辺もしっかりと勉強していきたいなというふうに思っております。 27: ◯小野寺利裕委員  先ほども質問させていただいたんですが、燕沢の試験運行実施、ぜひ、先ほど赤間委員からもありましたとおり、何とか成功させていただきたいなという思いでおります。  今後、いろんな地域地域の方々の足となり得る地域交通をどう確立していくのかという部分の中で、やはり一番大事になってくるのは、いかに利用者を確保していくのかということが大事になってくるんだろうなと。先日、坪沼の乗合タクシーも見せていただいて、やはり各地域のいろんな課題はありますし、その中で地域の方々のいかに利用を多くしていくのかということで、地域の方々の協力と、それからあわせて商店、お店の協力が必要になってくるんだろうなというふうに思っています。例えばなんですけれども、ポイントカードをつくって、10ポイントためると5%割引になるとか、そうやって乗合タクシーを使うことによって少しでもお得感があるとか、そういう部分で工夫しながら、いかに利用者を確保していくのかということが非常に大事になってくるかなというふうに思っています。  何とかこういう燕沢の試験運行をまず成功させていただいて、またほかの地域にもこれがいい例として波及していければなというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。 28: ◯佐藤和子委員  先日の市内視察で東北大学未来科学技術共同研究センターを視察させていただいて、この委員会でも、今、全国的に自動運転が実証実験されている、また研究開発も進んでいる中で、地元の東北大学の開発研究を学ぶということは大事だと思って提案させていただいたので、とてもよかったです。ただ、時間が短くて、本当にこれからの近未来の交通システムが、青葉山キャンパス内の移動にとどまらず、そこからまちづくりにも発展して、交通システムを構築しようと日々頑張っていらっしゃるということなので、物すごい構想も壮大だし、もっともっと勉強したかったなという、改めてまた勉強というか、調査をし直したいなというくらい、内容、中身がすばらしいものだなというふうに思いました。今までも金沢大学とか群馬大学の調査もさせていただきましたけれども、やはり東北大学、この産官学で進めていくという部分では、本当に仙台市もこれから、近い将来、自動運転ということがもう実現になっていきますので、そういう部分も視野に入れて取り組んでいただきたいなというふうに思いました。  それから、坪沼はもうスタートして12年、平成18年の5月からスタートしたので12年目ということなんですけれども、やはり今小野寺利裕委員が言ったとおり利用者が減っている。半分が小学校、中学校の通学の利用者の収入だということなので、いかに住民が乗るかということなんですけれども、そこが課題だということで。燕沢の地域交通もスタートした中で、福島大学の吉田准教授のお話の中で、ただ病院とか買い物をする暮らしの足だけではなくて、やはり、いかにお出かけができるかという部分の工夫もということで、この間勉強させていただいた中では、運営協議会の方々が定期的に温泉というかそういう楽しみ、ツアーをやっているということなので、地元の方々の発想で多くの方が乗っていただけるようなルートの工夫だったり、何かしら工夫していかないと、皆さんのお話のとおり持続をしていかないのではないかと思います。  本当に公共交通の部分では恵まれた仙台市ですけれども、これからの地域の足を確保するためには、やはり多様な交通形態で、吉田准教授いわく、多様な小さなバスを運用してやっていかなければならないという時代になっていくとすれば、いろいろな事例の経験もこういう検討会の中で皆さんにお伝えして、いかに持続できるかというふうに仙台市も、今までも当然検討会に入ってくださっていましたけれども、さらに、何ていうんですかね、持続できるように強く推進していただきたいなというふうに思いました。  最後にちょっと御当局に伺いたいの、いいですか、1点だけ。 29: ◯委員長  はい。 30: ◯佐藤和子委員  この地域交通のガイドラインができた。これはもう議会やこの委員会でも私も何度も言ってきたことなんですけれども、5月に地域説明会をしたわけですけれども、その後、問い合わせだったり、実際に動き出そうとしているところとか、そういうところがあるのかどうか。今現時点でのガイドラインができた後の反響というんですかね、反応をお伺いさせていただいていいでしょうか。 31: ◯公共交通推進課長  ガイドラインを出してからの反響なんですけれども、市の連合町内会長会にまず最初に5月の初めに御説明した後、各区の区連合町内会長協議会のほうでも御説明しておりまして、大体区のほうに説明し終わった後に何件か問い合わせというのは来ております。具体に来ているところにつきましては、今、最も話が進んでいると言うとちょっと語弊がありますけれども、一番熱意があるというか、熱意というと、済みません、ちょっと違いますけれども、何か地域のほうで動いているかなというのが秋保とかですね。秋保につきましては、来週具体にちょっとお話を秋保の方からお伺いすることにもなっていますし、あとは、区全体なんですけれども、太白区のほうからは、区連合町内会長協議会からまた改めてもう一度説明していただきたいというお話がございまして、太白区につきましては、それも来週また改めて御説明に伺うことにしております。  そのほかに話があるのは、錦ケ丘とか泉区の高森のほうとかいろいろあるんですけれども、問い合わせだけで、その後がそれらのところは何か続いていっていないというような感じがします。問い合わせを受けて、一度お話を伺わせてくださいと、こちらのほうでもですね。考えているんだけれどもどうしたらいいのかとか、そういう話があるので、一度お話を伺わせてくださいというふうに言うものの、その後がちょっと、実は来ないというような形になっています。あとは、つい最近ですと、泉区の福岡のほうからお話があって、資料を先日お渡ししたところになっています。 32: ◯高見のり子委員  先日、市内視察を行ったわけですけれども、東北大学未来科学技術共同研究センター、非常にタイムリーな視察だったかなと思っているんですね。というのは、国のほうが電気バスへの補助なんかも考えていると。ネットの情報なんですけれども、そんなことからも考えると、電気バス、電気自動車、こういったことも地域交通を進める上で視野に入れてもいいかなということではタイムリーだったなというふうに思いました。  あと、坪沼の乗合タクシーなんですけれども、私も何度かお邪魔していて、この間も伺った。やはり課題となっているのが、子供たちの通学に使われているので、教育のほうからの補助金がかなり入っている、400万円近く入っているということだったと思うんですけれども、なおかつ、大人が乗ると片道400円の料金ですよね。そうすると往復で800円。やっぱりこの料金というのが非常に課題なのではないかと。それと、今後のことを考えると、やはりこのつぼぬま号を継続していくとなっていくと、子供が減っていくと課題がさらに大きくなっていくんじゃないかなとなれば、本当に地域交通としてこれから充実することを考えると、やはり仙台市がどのような支援をやっていくのかというのが大きな課題になってくるのではないかというふうに思います。  その上で、きょうは燕沢の乗合タクシーの御報告をいただいたんですけれども、私も辻委員と一緒に話し合いも参加をさせていただいていまして、住民の皆さんと一緒に考えてきたんですけれども、鶴ケ谷が隣で、私の住んでいるところも近いものですから、やはり鶴ケ谷とのつながりというんですかね、そういったことも住民の皆さんから要望が出て、今のようなバス路線の計画にもなってきたということもよかったなというふうに思っています。  それで、今度の4月から始まった仙台市の地域交通スタート支援事業ですけれども、気になるのは、地域の皆様が中心ということで、これはいいと思うんです。だって、地域の皆さんが乗らないとバスはやっぱりだめだと思うので、地域の皆さんが主体になって考えていく、そこに必要な支援を市が行うということで、これはそれでいいと思うんですけれども、ただ気になるのは、実際運行が始まると、スタートは支援があるんだけれども、じゃあ具体的に継続していくとなったときにどういった支援をするのか。それはやはりつぼぬま号でも課題となっているところに結局つながっていくかなと思うので、その後の支援についても、やはり市としての政策をきちんと持たなければならないのではないかなと。先ほど言いました電気自動車なんかも、実際走らせているところなんかも、それは自動運転まではいかなくて、運転手つきの電気自動車なんかはもう既に活用されているし、もしそういった国の補助金なんかも活用できるのであれば、そういったことも考えてみてもいいのではないかなというようなこともちょっと思っているんですけれども。
     そういうことで、意見交換ですので、今後の仙台市の公共交通、そして仙台市がスタート支援事業を始めた。これがやはり、今後の仙台地域公共交通をどのように構築していくのかというのは、本当に正念場というか、これからだなというふうに思いますので、そういった点では、交通政策調査特別委員会が大いに議論をして、そして意見も上げて、ぜひとも仙台市内の地域公共交通確立のために皆さんで頑張りたいなというふうに思います。 33: ◯庄司あかり委員  先日、7月の視察では、まず東北大学の未来科学技術共同研究センターで自動運転などの試乗もさせていただいたんですけれども、本当に私、あのとき参加するまでは、自動運転って未来の交通なんだろうなというふうに思っていたんですけれども、試乗してみて近い未来の交通かなというふうに非常に感じましたので、そういう研究が地元で行われているということに改めて感動もいたしました。  坪沼の乗合タクシーについては、生出中学校の正門のところから出発するところを委員の皆さんと一緒にお見送りをして、その後、坪沼乗合タクシールートを回れたというのも非常によかったなというふうに思っています。地域の方々にとって本当に欠かせない足になっているんだなということを実際に拝見もして思いました。  一方、高見委員からもありましたけれども、やっぱり1回400円というのは、さっき試験運行で200円という議論もありましたけれども、そういうところから考えても、かなりやはり利用者にとっての負担は大きいんじゃないかなというふうに思いまして、補助の枠組みについても、坪沼の場合は今回の地域交通の支援事業ともまた別物になっていますので、やっぱり持続可能なものにしていくための支援のあり方については市としても考えてく必要が今後あるんじゃないかなというふうに思いました。  燕沢の試験運行が始まるということは、さっき赤間委員からも出たとおり、私も本当に希望だなというふうに思います。ただ、せっかく、たしか今年度予算は2カ所分ぐらいを想定してとっていらっしゃるので、1カ所を見守って、どういうふうに進んでいくかというのを見ているだけではもったいないんじゃないかなというふうに思いますので、市バスも今5%減便するということで計画が進んでいる中で、バスが減って困ってしまったからこれをスタートしようというのではやっぱり遅いかなと。先ほどお話があったように、地域からも関心は高くて問い合わせなんかもあるということなので、やはり地域に入っていって一緒にスタートを早目に切っていくということがこれから求められているんじゃないかなというふうに思いますので、いかに地域交通仙台市内で育てていくかというのをこれから残りの委員会の中でも皆さんと一緒に考えていきたいなと思います。 34: ◯副委員長  では、私からも委員の方々の意見に並べて発言をさせていただきます。  二つありますけれども、一つは、せんだっての管内視察で東北大のほうに行きました。改めて思ったのは、東北大なりが最先端に取り組んでいる交通政策にかかわる部分は、ぜひともやっぱり仙台市も、改めてその点においての産学官の連携というところを図っていくべきではないだろうか。東北大に限らず東北工業大学もありますし、今大学のほうも、相当先端的に、先取的な研究を行うことによって国からの予算も獲得をするという方向に動いていますから、そういった知的資源が本市にはあるわけですから、そちらとつながりながら、どちらかというと、産学官の連携というと、行政のほうでは経済政策とか観光行政とかそっちのほうに行ってしまいますけれども、これからはやはり、今回の視察で接点を持ったようなことも含めて公共交通政策のあり方についても、本市として、知的資源である大学等と結びつく産学官の連携という取り組みを議会も含めてしていかなければいけないのではないかというふう思っているところであります。  モータリゼーションのほうで考えてみると、これからはもう電気と水素だそうですね。電気について東北大のキャンパスの中でああいった試みがあるんですけれども、私もこの間も中国に行ったときに痛感したのは、中国は完全に電気になっていますね、あらゆるところが。バイクなんかはもうなくて、スクーターなんだけれども、スクーターが全部電気なんですよ。だから、上海とか大きなまちに行ったんだけれども、音もなくいきなり二輪車があらわれてくると。普通、音で反応して、歩行者も何も、あ、二輪車が来るんだな、バイクが来るんだなとわかるんだけれども、今、中国あたりは音もなくすうっといきなり二輪車がやってくるという環境になっていまして、そういった電気自動車なり電気車両に切りかえるということがいきなり進んでいるというのが今何かアジアの現状でありまして、その辺をまた、日本の中でもそういった研究機関を通して、より地域交通として取り入れていくかということが非常に大きな課題であろうということの、今、時代背景にあるということだと思います。  それから、もう1点は、やはり今の時代環境からいって、まさに交通政策のあり方という点が非常に大きな課題であるがゆえに、今、議会でもこのような委員会を設けて、皆さんとともに取り組んでいるわけですけれども、本市もこれから大きいのは、移動弱者、買い物弱者、通院弱者の解消という点が大きいと思うんです。だから、いわゆるこういった弱者を解消するなり抑制するために、どのように人の移動を担保していくかということになると思うんですけれども、そういった点では、本市の基本的な条件を考えてみると、JRがまずあって、それは仙石線と仙山線と東北本線、そして本市は南北線と東西線の地下鉄がある。この軌道系交通軸と、そしてまたバス、プラス今回の燕沢なり坪沼でお取り組みのところの地域交通ですね。軌道系とバスと、そして地域交通の三者の結託によって結節機能を高めて、今、時代的な課題である移動弱者の解消ということを目指すような時代軸に来ていると思うんですね。  そういった視点をこの委員会としても持ちながら、これから来年の5月まで、運営予定表としては第10回の委員会がありますが、そこまで積極的に委員の方々のお取り組みをいただきながら、最終的には庄司俊充委員長の委員長報告がより高まるように努めてまいりたいなというふう思っているところでございます。 35: ◯委員長  皆様方から大変貴重な御意見を賜りました。今、副委員長から言われましたように、これらをまとめる形で、来年、報告にも盛り込んでいきたいなというふうに思っているところでございます。  それでは、以上で意見交換を終了いたします。  次に、他都市視察についてであります。  まず、視察の日程でありますが、副委員長とも相談の上、10月25日木曜日及び10月26日金曜日の1泊2日で実施したいと考えております。  視察先につきましては、公共交通等の維持、確保等に関する政策等について、また地域交通の取り組み事例等についての先進的な取り組みを視察したいと考えております。具体の視察先につきましては、副委員長とも相談し、北九州市、山口市を考えております。  基本的にはこのようなことで進めてまいりたいと考えておりますが、その詳細につきましては、視察先の都合等もありますので、正副委員長に御一任をいただきまして、後日改めて委員の皆様にお知らせをするということでいかがでしょうか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 36: ◯委員長  それでは、そのようにさせていただき、議長に対して委員派遣の申し出を行いたいと思います。  視察先、日程等の詳細が確定次第、皆様にお知らせをいたしますので、よろしくお願いをいたします。  また、視察に当たり、今後の委員会の運営上、当局に御同行を願いたいと思いますが、いかがでしょうか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 37: ◯委員長  よろしくお願いを申し上げます。御当局、よろしくお願いします。  それでは、そのようなことで進めてまいりたいと思います。  なお、同行者の人選につきましては正副委員長に御一任をいただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 38: ◯委員長  それでは、そのようにさせていただきます。  次に、次回の委員会についてですが、年間開催計画に基づきまして、視察後の10月31日水曜日午後1時から開催いたしたいと考えております。  なお、当日は、地域交通の確保等について有識者より意見聴取を行った後、他都市視察を踏まえた委員相互意見交換を行いたいと考えておりますが、いかがでしょうか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 39: ◯委員長  それでは、そのようにさせていただきます。  なお、有識者の人選等につきましては、正副委員長に御一任をいただき、決まり次第、委員の皆様にお知らせをしたいと考えております。皆様、いかがでしょうか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 40: ◯委員長  では、お任せをいただきたいと思います。それでは、よろしくお願いをいたします。  以上で予定をしておりました日程を終了いたしますが、そのほか皆様から何か御発言等がございましたらお願いをいたします。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 41: ◯委員長  なければ、以上で交通政策調査特別委員会を閉会いたします。...