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  1. 仙台市議会 2018-08-21
    健康福祉委員会 本文 2018-08-21


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                  ※会議の概要 ◯委員長  ただいまから健康福祉委員会を開会いたします。  本日の日程は、お手元に配付のプリントのとおりであります。  なお、委員会終了後、引き続き協議会を開催し、委員会審査事項以外の所管事項について当局からの報告及び質問等を願いますので、よろしくお願いをいたします。              《閉会中継続審査について》 2: ◯委員長  それでは、これより審査に入ります。  審査事項は、「地域包括支援センターについて」及び「仙台動物管理センター業務について」でありますが、「地域包括支援センターについて」は前回の委員会審査しておりますので、本日は「仙台動物管理センター業務について」を審査したいと思いますので、よろしくお願いいたします。  それでは、仙台動物管理センター業務について、健康福祉局より説明願います。 3: ◯健康福祉局長  それでは、仙台動物管理センター業務について御説明を申し上げます。  動物管理センターにおきましては、狂犬病予防法に基づきまして、狂犬病発生予防に係る業務に取り組んでおりますほか、動物愛護及び管理に関する法律の趣旨を踏まえて策定をいたしました仙台動物愛護行政基本指針によりまして、動物の適正な飼養推進、人と動物の良好な関係構築など、市民協働による動物愛護取り組み推進しておるところでございます。  詳細につきましては、お手元資料1に基づきまして動物管理センター所長より御説明を申し上げます。 4: ◯動物管理センター所長  動物管理センター業務につきまして、お手元資料1に基づき御説明申し上げます。  まず、1の施設概要(1)目的につきましては、先ほど局長より説明したとおりです。  (2)の経緯についてでございます。本市における動物行政につきましては、昭和25年、狂犬病予防法の施行に伴い、犬の抑留業務を開始したことにさかのぼりまして、その後、昭和27年に犬の抑留所を開設いたしました。  昭和56年には名称を現在の動物管理センターと改め、平成26年には愛称、アニパル仙台使用開始、現在に至っております。  (3)の所在地・施設概要及び(4)の職員体制はごらんのとおりとなってございます。  2ページをごらんください。  2の業務概要でございます。  (1)の狂犬病予防につきましては、飼い主からの申請に基づき、犬の登録と鑑札を交付する業務を行っているほか、毎年4月に集合形式による狂犬病予防注射実施しております。なお、動物病院におきましても注射を受けることが可能となっております。
     表1のとおり、平成29年度の予防注射実施率は79.0%となっており、ここ数年は微減傾向にございますが、全国平均の71.4%は大きく上回っております。  続きまして、(2)の動物愛護でございます。仙台動物愛護行政基本指針に基づき、適正飼養推進と人と動物の良好な関係構築の二つの施策を柱として、仙台獣医師会動物愛護ボランティアなどと協働実施しております。  1)の適正飼養推進のうち、アの犬及び猫の苦情相談状況についてでございます。表2は過去3年間における犬の苦情相談件数を示したものでございます。平成29年度における犬の苦情相談件数は270件であり、鳴き声や引き取りに関するものが多く、総件数は二百数十件程度で推移しております。  表3は、過去3年間における猫の苦情相談件数でございます。主な内容は、排せつ物や、いわゆる野良猫の不妊去勢手術のための捕獲についてであり、飼い主のいない猫に起因するものが多くを占めております。  また、総件数は年々増加しており、ボランティア等とともに対応しているところでございます。  続きまして、3ページをごらんください。  次に、イの収容等状況についてでございます。狂犬病予防法に基づき、放浪犬迷い犬については捕獲等により収容を行っております。また、動物愛護及び管理に関する法律に基づき、負傷した犬や猫等についても収容を行っており、動物の性格や人に対する友好度健康状態等を確認し、譲渡の適性があるものについては譲渡を行っております。  表4は、過去3年間における犬の収容等状況を示したものでございます。平成29年度における犬の収容頭数は110頭で、返還頭数は83頭、譲渡頭数は20頭、処分頭数は0頭となってございます。後ほど御説明いたします終生飼養普及啓発により、収容頭数は年々減少しております。  なお、犬の処分頭数は、平成24年度以降ゼロとなってございます。  表5は、過去3年間における猫の収容等状況でございます。平成29年度における猫の収容頭数は695頭で、返還頭数は16頭、譲渡頭数は351頭、処分頭数は277頭となっております。収容頭数は年々減少しており、これに伴い譲渡頭数及び処分頭数も減少しておりますが、平成29年度におきましては譲渡頭数は351頭と収容頭数の半分を超え、他の政令市と比較して高い水準となっております。  次に、ウの適正飼養推進に係る普及啓発についてでございますが、犬や猫を家族の一員として飼う家庭が増えている一方で、不適切な飼養による近隣迷惑行為が問題となっており、マナー向上やしつけが必要となっております。具体的には、平成29年度は表6に示しているような事業により、NPO法人ボランティアとともに適正飼養推進に係る普及啓発を行ってきたところでございます。  続きまして、4ページをごらんください。  エの終生飼養推進に係る普及啓発についてでございますが、保護引き取りを理由にセンター収容される犬及び猫を減少させるため、さまざまな機会を捉えて飼い主による終生飼養啓発に努めております。迷子で収容された犬や猫は、ホームページへの掲載や保護した地域へのポスターの掲示依頼等により、その飼い主返還されるよう努めているところでございます。  また、保護引き取りした動物については、可能な限り生存の機会を与えられるように、表7にお示ししたとおり、犬・猫譲渡会NPO法人ボランティア協働で行っており、その結果、猫の処分頭数は、先ほども御説明したとおり年々減少しております。  次に、2)の飼い主のいない猫対策についてでございますが、平成29年3月に策定した仙台市「飼い猫」と「飼い主のいない猫」の適正飼育ガイドラインに基づき、飼い猫の適正飼養普及推進と、地域猫活動に関する手法について、町内会等に対して普及啓発に努めております。さらに、地域猫活動を支えているボランティアを育成し、地域猫への市民理解を促すために、飼い主のいない猫対策に係るセミナーを開催し、活動取り組み推進しております。  また、繁殖による周辺環境悪化を防ぐため、仙台獣医師会実施している不妊去勢手術に対して当市より事業費の一部を補助しております。今年度より補助金の増額を行い、1頭当たり助成金額は昨年度の1.5倍に引き上げて、雄猫で4,500円、雌猫で9,000円となってございます。  表8は、飼い主のいない猫対策に係る普及啓発実施状況でございます。  5ページをごらんください。  表9は、仙台獣医師会実施している飼い主のいない猫の不妊去勢手術実績頭数です。  次に、3)の動物取扱業者に対する指導等についてでございますが、動物の販売、保管等を業とするペットショップホテル等動物取扱業については、動物愛護及び管理に関する法律に基づき、申請に応じて登録証交付を行っております。  また、登録施設に対しては定期的な立ち入りを実施し、飼養施設状況動物管理方法等について、必要に応じて指導を行っております。  第一種動物取扱業業種ごと登録状況については、表10に記載のとおりでございます。  続きまして、4の特定動物飼い主に対する指導でございます。ニシキヘビやカミツキガメなど、人の生命、身体に危険を加えるおそれがある危険な動物については、特定動物として、その種類及び許可基準が定められ、飼養または保管しようとする場合にはあらかじめ市長の許可を受けることとなっております。基準に適合した場合に飼養または保管許可書交付を行っております。  また、飼養許可を受けている13施設に対しては定期的な立入検査を実施し、飼養施設状況動物管理方法等について必要に応じて指導を行っております。  続きまして、6ページをごらんください。  (3)の人と動物の良好な関係構築推進についてでございます。人と動物の触れ合いを実施することにより、命の大切さや動物との正しい接し方を学ぶ動物介在活動NPO法人とともに実施しております。また、市民動物愛護理解を深め、動物に正しく接することができるよう普及啓発を行っております。  その実施状況については、表11にお示ししているとおりでございます。  最後に、3の今後の取り組みでございます。  まず、(1)狂犬病予防注射実施率向上につきましては、狂犬病予防注射実施率が低下してきており、さらなる実施率の低下を防ぐため、注射必要性啓発を行う等により飼い主の意識を高め、注射を行っていない飼い主に対する督促の強化など、実施率向上のための取り組み推進してまいります。  (2)の適正飼養推進でございますが、動物の不適切な飼養管理、例えば動物のみだりな繁殖やふん尿による生活環境悪化等、さまざまな問題が発生する状況において適正飼養啓発していくためには、地域住民ボランティア仙台獣医師会動物取扱業者及び行政共通認識のもと連携して取り組んでいくことが重要であり、協働取り組み実施してまいります。  (3)飼い主のいない猫対策につきましては、猫の繁殖等により生活環境悪化につながることから、町内会等に対する地域猫活動への理解を促進するとともに、飼い主のいない猫への不妊去勢手術推進するため、実施主体である仙台獣医師会と連携し、地域と協力しながら本取り組み推進していきたいと考えております。 5: ◯委員長  ただいまの説明を含めて本件について質問等はございませんか。 6: ◯高見のり子委員  仙台動物管理センター業務について御報告をいただきました。人と動物がともに健康で生きていけるまちの実現を目指し、動物管理センターの果たす役割は非常に大きいものだと思います。  この間、犬の殺処分がゼロになるなど成果があらわれていることに、その御努力に敬意を表し、さらなる充実を求めて何点か質問いたします。  狂犬病予防注射実施率平成29年度は79%になっています。  まず、狂犬病予防注射の仕組みについて伺います。 7: ◯動物管理センター所長  狂犬病予防法による法定の注射期間である毎年4月1日から6月30日の間に、飼い犬には必ず注射を打たなければならないことになっており、毎年4月には市内の公園や市民センター等において集合による狂犬病予防注射実施しております。また、集合による注射以外にも、各動物病院において個別に注射を受けることが可能となっております。 8: ◯高見のり子委員  狂犬病予防注射は法的に定められ、基本的に受けなければなりません。注射を受ける条件は整っていますが、なお2割の犬はやっていないということですが、やっていない2割はどういった状況なのか、なぜ受けていないのか、伺います。 9: ◯動物管理センター所長  注射実施犬飼い主に対して督促を行い、実施率向上に努めておりますが、動物の高齢や基礎疾患等により獣医師の判断において注射を受けることができない場合や、室内で飼育していることから狂犬病に感染する可能性がない等の飼い主の考え方によって注射を受けていない飼い犬がいる状況にございます。 10: ◯高見のり子委員  狂犬病によって周りに危害を与えるというか、そういった危険はないような犬だというふうに考えてよろしいんですかね。 11: ◯動物管理センター所長  現在、日本狂犬病については清浄国となっておりまして、日本には狂犬病が存在しないことにはなっております。ただ、海外の近隣諸国では、まだまだ狂犬病は蔓延しているもので、いつ日本に入るかわからないというところもございます。狂犬病接種率を80%未満に下げてしまうと、今度、日本に入ったときに蔓延してしまうということもございますので、接種率について80%以上を確保するようには考えてはございますが、受けていないものについての現時点での日本での危険性は低いものと考えております。 12: ◯高見のり子委員  それではやはり接種率をなお高めるよう、努力をしていただきたいと思います。  次に、収容状況ですが、狂犬病予防法に基づき放浪犬迷い犬については捕獲等により収容を行っていて、動物愛護及び管理に関する法律に基づき、負傷した動物収容を行っています。返還譲渡も行っていますが、殺処分も行われます。  管理センター努力で犬の殺処分はここ数年ゼロになっていますが、猫は、減ってはいるものの、平成29年度、277匹が殺処分になっています。猫の場合ですけれども、これまでの取り組みと今後の課題を伺います。 13: ◯動物管理センター所長  殺処分の低減におけますこれまでの取り組みにつきましては、各種イベント学校への動物介在教育の授業などを通じて終生飼養啓発を行っております。  また、飼い主都合により飼い猫の引き取りを依頼された場合には、まずは自分で新しい飼い主を探すなどの努力するよう助言を行い、安易な引き取りは行わないようにしております。やむを得ず引き取った場合につきましては、ボランティア等との協働による譲渡会の定期的な開催などにより譲渡頭数をふやすことで殺処分頭数を減らすように努めております。  今後の課題といたしましては、ボランティア等との協働による動物介在教育を通じた終生飼養啓発充実させるとともに、飼い主のいない猫の出産による子猫収容頭数が多いことから、町内会地域住民等と協力して、飼い主のいない猫の不妊去勢手術取り組み推進を図っていく必要があると考えております。 14: ◯高見のり子委員  そういった殺処分が減るように努力しなければならないと思うんですが、動物愛護を進めるためにNPOボランティアの連携をしているというふうになっていますが、どういった役割を担っていただいているのか、また、そういった方々へはどのような支援を行っているのか伺います。 15: ◯動物管理センター所長  役割といたしましては、動物介在教育において、ボランティア等が自宅で飼育する犬とともに学校を訪問し、小学生に対して実施する適正飼養普及啓発や、犬猫譲渡会における希望者との面会等のサポート、譲渡可能となる期間までの子猫への哺乳等飼育管理飼い主のいない猫の捕獲病院への搬送等を担っております。  また、センターが行っているボランティア等への支援といたしましては、ボランティアに対する研修の実施や、センターの多目的ホール等活動場所としての提供、区民まつりにおける飼い主のいない猫の不妊去勢手術に充てるための募金活動バザー等ボランティアとともに実施してございます。 16: ◯高見のり子委員  そういった取り組みの中で募金等も行って、そういった支援につながっているものだと考えてよろしいかと思うんですけれども、特に猫ボランティア皆さんには、不要な妊娠で殺処分される猫を減らすために猫の不妊去勢手術自費で行っている方々がおります。この不妊去勢手術は全体でどのぐらいの費用、全体でというのはその手術をするために、どのくらいのお金がかかるものなんでしょうか、伺います。 17: ◯動物管理センター所長  飼い主のいない猫への不妊去勢手術助成実施主体仙台獣医師会であり、不妊去勢手術実施する場合には、利用者当該猫指定病院に持ち込み、手術費用の一部を助成金として仙台獣医師会事務局より利用者に支払われます。  一般的な手術費用としては、自由診療のために動物病院により費用にばらつきがございますが、1頭当たり雄猫で1万円から2万円程度雌猫で2万円から3万円程度と聞いており、助成金額を差し引いた自己負担額は、雄猫で5,500円から1万5500円程度雌猫で1万1000円から2万1000円程度になると考えております。 18: ◯高見のり子委員  結構な金額になると思うんですね。本当に大変なことを動物愛護の観点で努力をしていただいていると、協力をいただいているということになると思うんです。病院によって費用に差があるということなんですが、補助金が今年度より増額されて1.5倍になったとはいえ、それくらいの雄猫で1万円から2万円ですから、4,500円の補助では足りませんし、雌猫も2万円から3万円ですから、9,000円の補助では足りないということになるわけです。  先ほど伺ったように、ボランティアさんにはほとんど支援がなくて、交通費餌代医療費などにも自費を投じていらっしゃる方もいます。せめて不妊去勢手術費用、こういったものがボランティアさんに負担がかからないようにして適正飼育推進すべきと思いますけれども、いかがでしょうか。 19: ◯動物管理センター所長  飼い主のいない猫対策として不妊去勢手術推進するためには、今年度より1頭当たり助成金額を増額いたしました。  今後、その効果も検証いたしながら、本事業実施主体である仙台獣医師とも連携しつつ、制度の充実について検討してまいりたいと考えております。 20: ◯高見のり子委員  ボランティアNPO皆さんとよく話し合いをしまして、協力して、ぜひとも充実を求めていっていただきたいと思います。  そのことを述べて質問を終わります。 21: ◯委員長  ほかに意見、質問等はございますか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 22: ◯委員長  なければ、これをもって委員会を閉会いたします。...