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  1. 仙台市議会 2018-08-21
    健康福祉協議会 本文 2018-08-21


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                 ※協議会の概要                               開会 午後1時22分                               閉会 午後2時07分 ◯委員長  引き続き協議会を開会いたします。  まず、健康福祉局より御報告を願います。 2: ◯健康福祉局長  健康福祉局からは、特別養護老人ホーム入居申込状況等調査結果について御報告を申し上げます。  この調査は、特別養護老人ホームへの入居申し込みをなされている仙台市民の方の数、あるいはその方々の要介護度別状況などについて把握をするため例年実施をいたしているものでございまして、市内61施設を含む県内162の施設調査票をお送りし、回収をする郵送方式により実施をしているものでございます。  調査結果の詳細につきましては、お手元の資料2に基づきまして介護事業支援課長から御説明を申し上げます。 3: ◯介護事業支援課長  特別養護老人ホーム入居申込状況等調査結果について御報告申し上げます。  資料2をごらんください。  1の調査の目的、2の調査の方法につきましては、先ほど局長から御説明したとおりでございます。  3の調査結果でございます。  (1)の入居申込者数につきましては、お一人で複数の施設に申し込んでいる方もいらっしゃいますことから、申し込みの重複を整理した人数を集計しております。入居申し込みを行っている方は4月1日現在で2,161人となっており、昨年4月1日の2,319人と比較いたしますと158人減少しております。  次に、入居申込者の要介護度について御説明いたします。(2)の要介護度別内訳の表のとおりでございますが、昨年と比較して要介護2から要介護5の方は減少し、要介護1の方は増加しております。割合としては、昨年度と同様、要介護4が最も多く31.5%で、次いで、要介護3が27.2%、要介護5が22%となっております。  次に、(3)現在の生活場所別内訳です。これは申し込まれた方が現在どこで生活しているかを調べたものでございます。割合としては昨年度と同様、自宅が最も多く36.7%で、次いで介護老人保健施設が28.1%、認知症高齢者グループホーム等のその他が19.6%となっております。  特別養護老人ホーム入居申込状況等調査結果につきましては以上でございますが、本計画においては3年間で850人分の整備を目標に掲げているところであり、引き続き計画的な整備に努めてまいります。 4: ◯委員長  ただいまの御報告に対しまして何か質問等はございますか。 5: ◯高見のり子委員  ただいま特別養護老人ホーム入居申込状況、御報告、毎年いただいているわけですが、2,161人の申込者数で、前年比で158人減っているという御説明でしたけれども、その理由、どのように分析されているでしょうか。 6: ◯介護事業支援課長  昨年4月時点での施設入居申込者数につきましては、その後1,244名の方が施設入所などにより申込者から除かれ、新たに入居申し込みされた方が1,086人であったため158人の減となったものでございます。  特別養護老人ホームにつきましては、平成29年度に403人分が開所し、整備計画どおりに進捗していることで、入居を必要とされている方の受け皿が一定程度確保されたことが申込者数が減少した要因の一つであると認識しております。
     そのほか、認知症高齢者グループホームなどの入居施設整備や、サービスつき高齢者住宅などでの特定施設入居者生活介護、通いの場や泊まり、訪問などのサービスを組み合わせて使える小規模多機能型居宅介護事業など、介護を要する高齢者の方の生活の場の選択肢が多様化したことも要因と考えてございます。 7: ◯高見のり子委員  確認ですけれども、先ほど1,244名が除かれたというお話ですが、どういった方が除かれたんですか。 8: ◯介護事業支援課長  昨年の4月時点で申し込まれていた2,300人余りの方々のうち、1,244名の方々施設入所されたり亡くなられたりして、今年度の平成30年4月時点では申込者数から除かれているということでございました。 9: ◯高見のり子委員  了解しました。  そういった減少と、それから施設整備が進んだこと、多様化する施設整備されていること、そういったことを今お話しされました。  国でも施設整備が進むよう、補助単価も1床当たり62万円から80万円に引き上がりました。特養ホームの増設の計画先ほど若干数字が出ていましたけれども、今後の待機者の解消の見通し、これはどうなっているんでしょうか。 10: ◯介護事業支援課長  平成30年度から平成32年度までの介護保険事業計画では、昨年度、前倒しで選定しました180人分を含めて、特別養護老人ホームとして850人分整備することとしております。  目標数整備に向けて着実に進捗を図っていくほか、認知症高齢者グループホームなど他の施設サービス整備も進めていくことによりまして、引き続き必要な方が施設入居できるように努力してまいります。 11: ◯高見のり子委員  必要な方が入所できるということが望まれるわけですが、2014年の法改定では、2015年から特養入所は要介護3以上と原則されました。  厚労省は、虐待の被害者、知的、精神障害認知症で常時見守りが必要などの事情がある場合は要介護1、2でも特例入居を認めるとしていますが、全国的には、毎日新聞が実施した特養全国アンケートによると、7割超の施設特例入所を実施しておらず、救済策として機能していないのが実態だというふうに言われていますが、仙台市の状況はどうなっているでしょうか、伺います。 12: ◯介護保険課長  特別養護老人ホーム入所当たりましては、仙台老人福祉施設協議会と本市とで仙台特別養護老人ホーム優先入所指針を定めており、特例入所を排除する取り扱いとはなってございません。  特例入所により、この間、本年4月1日までに入居が決定した方は88名でございます。 13: ◯高見のり子委員  要支援1、2でも排除はされないということですね。  それで、先ほど本年4月から299床増設をされたと伺いました。そのうち稼働しているのは幾つですかと伺ったところ、299床のうち178床ということでした。それがまだ本格稼働していないからだということだったんですけれども、それはまず置いておいて、特養の全体でのベッド稼働数はいかがでしょうか。 14: ◯介護事業支援課長  仙台市内特別養護老人ホームは7月1日時点で62施設ありまして、定員数が4,222名となっております。入居者は3,932名となっております。 15: ◯高見のり子委員  4,222床のうち3,932床が埋まっているということは、290床があいているということだと思うんですけれども、こういったベッドがあいているというのはどういう理由だとお考えでしょうか。 16: ◯介護事業支援課長  特に新たに開所した施設の中には、介護職員に対する研修や習熟など職員育成に力を入れているために、段階的に入居者を受け入れしているところもございまして、おおむね開所後3カ月の時点では満床になる計画で段階的に開所しているというふうに伺っております。 17: ◯高見のり子委員  今のは新しく開設した施設の場合だと思うんですけれども、全体のベッド稼働、伺ったところで290床があいているということだったので、そこら辺の要因はどのようにお考えでしょうか。 18: ◯介護事業支援課長  新規開所施設以外では、施設の改修のために入居者の方を移転させる関係もございまして、新たな入居をとめているところもございます。また、一部は介護職員が十分は確保できないということでユニットを閉じているところもあるとは伺っております。 19: ◯高見のり子委員  さまざまな施設の事情もあると思うんですけれども、今、介護施設の多くの建物、特に新しくできたようなところを見ますと、職員募集の張り紙ですとか横断幕を見かけます。職員がそろわないために利用者の募集ができないといった施設もあるということも聞きます。  介護職員賃金が他職種に比べて低過ぎることは問題です。処遇改善が急がれます。  仙台市は、保育士向けに今年度から賃金の直接補助制度家賃補助制度を始めました。保育士と同様にやっぱりこういった制度介護士にも広げるべきと思うんですけれども、局長、いかがでしょうか。 20: ◯健康福祉局長  介護職賃金につきまして、このたびの介護報酬の改正などによって介護職員処遇改善は講じられてきたというふうなところではございますけれども、それでもまだ全産業の平均賃金を下回っている、そういう状況にございます。  私ども、国に対して、引き続き現場の皆様の声を十分に把握し、それを国に届け、さらなる取り組みについて求めてまいりたいと存じます。  なお、介護人材確保の対応につきましては、国の交付金を財源とした基金が宮城県において造成されておりまして、介護職への再就職準備金の貸し付けなどを行っておりますことから、私どもとしても引き続き県と連携してまいりたいというふうに考えてございます。 21: ◯高見のり子委員  今、局長から御答弁いただきましたけれども、やはり国にしっかりと求めていくことが必要だと思います。  それと同時に、仙台市としてもやはり職員確保のための、施設はつくっても働く人がいないのでは不十分だと思いますので、しっかり取り組んでいただきたいと思います。  最後に利用者の皆さんの負担の問題でお聞きしたいんですけれども、介護保険料も上がりました。3年ごとに上がったわけですけれども、そして利用料負担も上がっています。介護保険法の2014年の改定で、一定以上の所得がある方は利用料が2割負担になりました。さらに2017年の改定では、地域包括ケア強化法によって、ことしの8月から年金収入340万円以上の利用者が2割から3割に引き上がります。1割、2割、3割、それぞれどのぐらいの方がいらっしゃるのか伺います。 22: ◯介護保険課長  本年8月1日時点でございますけれども、合計で4万7118名の方に負担割合証を交付しております。  内訳といたしまして、1割負担が4万1115名で87.3%、2割負担が3,506名で7.4%、3割負担が2,497名で5.3%でございます。 23: ◯高見のり子委員  国ではこういった負担を、所得に応じた負担、適正な負担と言っているんですけれども、2割負担の対象には到底高所得とは言えない方が多数いて、食費、居住費を補助される補足給付は、世帯分離をしている配偶者住民税が課税である場合などは対象から外されます。  施設利用者利用料が上がることによって退所を余儀なくされたり、配偶者や息子、娘の生計も破綻して共倒れになるなど悲惨なケースもあります。介護離職も社会問題になっています。  この間の連続的な介護保険の改悪は、高齢者が必要なときに安全で安心の介護を受けられない状況を生み出しています。このような利用者負担を引き上げることは介護難民を生み出す要因でもあります。市民の福祉向上が本旨の自治体は、こういった介護負担の引き上げを行わないよう、国に対して声を上げるべきだと思いますけれども、いかがでしょうか。 24: ◯健康福祉局長  制度に必要な負担を、御負担いただける方に適切に御負担をいただくということは必要なこととは存じますけれども、今後ますます高齢化が進んでまいります中で、高齢者方々に安心して暮らしていただくために、介護を社会全体で支える介護保険制度が重要であるというふうに認識をしてございます。  今後とも制度が適切かつ持続的に運営できますよう、当事者の声を踏まえつつ、また制度全体の問題として、他都市とも連携を図りながら、引き続き必要に応じ国に対して要望を行ってまいりたいと存じます。 25: ◯委員長  ほかに質問等はございますか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 26: ◯委員長  なければ、次に子供未来局より御報告を願います。 27: ◯子供未来局長  子供未来局より、吉成保育所鶴ケ谷保育所民設民営による建替えについて御報告を申し上げます。  本市では、公立保育所建替え等に関するガイドラインに基づき、老朽化した公立保育所建てかえを進め、入所児童の安全・安心、よりよい保育環境確保に取り組んでおります。  このほど建てかえにつきまして調整がつきましたことから、吉成保育所及び鶴ケ谷保育所につきまして、平成33年4月の開所に向けて建てかえ事業に着手することとしたものでございます。  詳細につきましては、資料3に基づきまして環境整備課長より御説明を申し上げます。 28: ◯幼稚園保育部参事環境整備課長  それでは、資料3に基づきまして、吉成保育所鶴ケ谷保育所民設民営による建替えについて御説明を申し上げます。  1の保育所の概要についてでございますが、吉成保育所が築37年を経過し、鶴ケ谷保育所が築48年を迎える、ともに老朽化が進む木造の建物でございます。  次に、2の事業手法についてでございますが、吉成保育所につきましては、現在位置より南方約600メートルに位置しております面積約1,608平方メートルの民有地を本市で取得いたしまして、民間保育所を新設した上で、吉成保育所を廃止する民設民営方式といたします。  鶴ケ谷保育所につきましては、現在地より北西約350メートルに位置しております面積約2,000平方メートルの民有地を本市で取得いたしまして、民間保育所を新設した上で鶴ケ谷保育所を廃止する民設民営方式といたします。  両保育所の現在位置と移転先用地の位置につきましては、裏面にお示ししておりますので、後ほど御高覧いただきたいと存じます。  次に、3の事業スケジュールについてでございますが、9月には第1回目の保護者説明会を行いまして事業内容について御説明申し上げ、その後は事業の進捗に合わせて説明会を開催していく予定でございます。  来年3月には民間保育所設置運営事業者を募集いたしまして、7月に事業者を決定いたします。  その後、設計、建設工事と進み、平成33年4月には新保育所を開所する予定でございます。  私からの説明は以上でございます。 29: ◯委員長  ただいまの御報告に対しまして何か質問等はございますでしょうか。 30: ◯庄司あかり委員  ただいま吉成保育所鶴ケ谷保育所民営化について御説明いただきました。  まず、吉成保育所移転先について伺います。  この場所は、ことし3月の議会で地区計画の変更が承認されて、医療・福祉地区となった場所です。ところがこの移転予定場所の隣にはスーパー西友流通倉庫がつくられるという計画になっていまして、以前、地元紙でも報道があったように、地域住民からは住環境の悪化を懸念する声が寄せられ続けている状況です。なぜこのような場所を選んだのか伺います。 31: ◯幼稚園保育部参事環境整備課長  吉成保育所建てかえに当たりましては、建物老朽化に加え、敷地の北側の一部が土砂災害特別警戒区域に指定されておりますことから、早期の移転建てかえを前提に候補地の選定を進めてきたところでございます。  今回の移転建てかえ予定地は、現在地より南方約600メートルと近く、敷地面積も約1,600平米と、現在地より広く確保できること、また2車線道路に面するなど通園にも便利なこと、さらに当該敷地に住宅が隣接しておらず、近隣への影響が最小限に抑えられることなどから、移転建てかえ用地として適当であると判断したところでございます。 32: ◯庄司あかり委員  後ほど申し上げますけれども、近くに市有地もございますので、ここが適地だというのは、なかなか今の御説明では納得いかないところでございます。  地権者仙台市で、一体どちらからこの場所保育所建てることを持ちかけたんでしょうか、伺います。 33: ◯幼稚園保育部参事環境整備課長  吉成保育所移転用地を検討する中で、当課から地権者に、当該土地利用について保育所用地としての利用が可能かどうかお話をいたしました。 34: ◯庄司あかり委員  では、仙台市から持ちかけたという今の御答弁になると思うんですね。  保育所予定地の隣にスーパー流通倉庫が建設されるということを仙台市が知ったのはいつなんでしょうか。 35: ◯幼稚園保育部参事環境整備課長  当課におきましては、平成29年9月に、地権者から担当課に提出されました都市計画変更提案書の中に配送センターとの記述があったことで承知をいたしました。 36: ◯庄司あかり委員  流通倉庫配送センターが隣にできるということを知った上で、ここで適地だというふうに思われたというのは本当に子供たち環境を考えていらっしゃるのかなと思うんです。  この流通倉庫建てられる地区は、研究・開発・産業施設地区となっています。研究・開発・産業施設地区倉庫業を営む倉庫の建築というのは制限されている地区なんですね。なぜ制限されているかというと、倉庫業を営む倉庫は周辺に影響が大きいことからだと、2月の都市整備建設委員会都市計画課長が答弁をしています。  倉庫業を営む倉庫の建築が制限されている地区になぜ西友の流通倉庫が建つのかといいますと、倉庫業を営む倉庫ではないからだということだそうです。しかし実態としては、倉庫業を営んでいようといまいと、つくられるのは流通倉庫ですので、スーパーの品物がそこに集まってきて、そこから市内の各店舗に配送される拠点になるということです。  事業者説明では、地上2階、高さ15.7メートル、延べ面積約1万1000平米という大きな倉庫です。1日当たりトラックが400台入ってきて荷下ろしをして出ていくということですので、延べで800台の交通量になるということなんですね。この倉庫の隣に保育所建てるという計画をお示しになっているわけですけれども、懸念されるのはどのようなことかお示しいただきたいと思います。 37: ◯幼稚園保育部参事環境整備課長  配送センターの建築に当たりましては、本年6月の第5回の近隣住民説明会地元町内会との打ち合わせなどを開催しながら、地域の皆様からの御要望や御質問に丁寧に対応してきたと聞いております。  その中で、住宅により近い北側車両乗り入れ口を封鎖し、南東側からの乗り入れ口のみに変更することによりまして、乗り入れ車両地域保護者の皆様との車両の道線が分離されるよう、安全の向上と渋滞解消にさらに配慮するとも伺っております。そのため、現時点では特に懸念することはございませんが、今後も当該建物が完成し、その稼働状況等も確認してまいりたいというふうに考えております。 38: ◯庄司あかり委員  今、御説明があった北側からの車両乗り入れをやめたというのは、地域住民の方が住環境に影響があると要望をしてやめさせたという経過があって、子供未来局は、北側から車両乗り入れするという前の状況のときから保育所の適地だというふうに判断をしていたということですから、地域住民のおかげで車の乗り入れ場所については一定の改善がされたと思いますけれども、それ以外にも多くの懸念がございます。車両の出入りによる排気ガスはもちろんですし、扉のあけ閉め、運び入れですね、バタンバタンとかガラガラガラとか、荷物をおろすドスンとか、こういう騒音は想像されるわけですし、日照や景観など住環境の悪化を心配している声、都市整備局青葉区役所にも寄せられています。さらに、一般的に大規模な物流倉庫の近隣では、倉庫内の温度管理のために設置されたエアコンの室外機の音への苦情なども寄せられているということも聞いています。騒音レベルはどのぐらいになると見込んでいらっしゃるのか伺います。 39: ◯幼稚園保育部参事環境整備課長  騒音につきましては、先ほど近隣住民説明会でも、トラックエンジン音バックブザーあるいは室外機運転音など、その対策について質問があったと聞いております。そのため、車両展開スペース住宅街の間に建物を配置し遮音するとともに、今回、高齢者施設あるいは保育所を建設する予定北西側との境界には高さ4メートル以上の防音パネルを設置し、さらに防音効果を上げるなど、改善策を検討しているとも伺っております。  なお、御質問騒音レベルにつきましては、まだ施設が完成せず、稼働していない状況なので現時点ではわかりかねますが、今後、必要に応じて対応してまいりたいと考えております。 40: ◯庄司あかり委員  全て事業者がこうするから大丈夫だと言っている説明を今なさったわけですけれども、まだ騒音レベルがどのくらいになるか見込むこともできない状況で、ここが保育所の適地だということで購入を進めることはいかがなものかと思うんです。もちろん園庭もつくりますから、外で子供たちが遊ぶことになるわけです。とても保育に適した環境だと思えません。  その上、この医療・福祉地区は0.9ヘクタールあるんですけれども、そのうち保育所予定地は、その0.9ヘクタールの敷地の中でも流通倉庫に最も近い場所になっているんですね。なぜ素人目に見ても最も環境が悪いと考えられる場所を選んだのか、理由をお聞かせいただきたいと思います。 41: ◯幼稚園保育部参事環境整備課長  当該用地を選定した理由でございますが、片側2車線道路に面して通園にも便利であること、あるいはのり面等がなく道路との段差がないことから、園舎や駐車場園庭の配置などに土地の有効活用ができるものと考えたところでございます。 42: ◯庄司あかり委員  片側2車線道路に面しているのは、医療・福祉地区の全体がそうですから、流通倉庫から離れた場所を選ぶこともできたと思うんですけれども、なぜそちらを選ばなかったんでしょう。 43: ◯幼稚園保育部参事環境整備課長  2車線道路に面している北側以外の部分については、先ほど申し上げたとおり1メートルから2メートルののり面がございまして、そこを活用する際には乗り入れるための導入路が必要となってきます。その導入路をつくることによりまして全体の面積が有効に活用できないということがございましたので、現在の予定地ということで考えたところでございます。 44: ◯庄司あかり委員  導入路をつくると活用できないというほうには老人介護施設をつくる予定だというふうに事業者説明しているわけですので、そちらのほうにつくることだってもちろんできるわけですよね。結局、条件の悪いところに仙台市が保育所建てるということになるんだと思うんです。  現在の吉成保育所は大変静かな場所にございますので、移転によって保育環境が悪化してしまうということは明らかだと思います。先ほどお話があったように、現在の場所土砂災害の危険もありますので移転は必要となりますけれども、わざわざ民間の土地を購入しなくても、近くには南吉成児童館の跡地がございます。ここは検討されたのか伺います。 45: ◯幼稚園保育部参事環境整備課長  吉成保育所建てかえ用地の選定に当たりましては、ただいま御指摘の南吉成児童館跡地利用も検討いたしましたが、その面積が1,100平米と現在より狭隘であること、また、そのため十分な園庭駐車場確保が困難であること、また民家と隣接しておりまして、さらに道路との段差も著しい地形でございますことから、騒音や工事の困難さなどが想定されましたことから選定しなかったものでございます。 46: ◯庄司あかり委員  でも、その場所児童館があったわけですよね。  現在よりも狭隘だというふうにおっしゃいますけれども、隣には証明発行センターがございまして、そこはもともと吉成支所だった建物ですけれども、証明発行センターに業務を縮小したため敷地には余裕があるんです。保育所証明発行センターを合築するとかさまざまな方法を考えれば敷地面積はクリアされて、税金の支出も効率的になると思いますけれども、いかがでしょうか。 47: ◯幼稚園保育部参事環境整備課長  証明発行センターとの合築についてでございますが、そもそも民設により国から保育所整備に係る補助金を活用いたしまして整備する前提でございましたことから、証明発行センターのような公の施設保育所と合築することは非常に困難であると考えたところでございます。 48: ◯庄司あかり委員  今おっしゃったとおりで、結局、民設民営を前提にしているから証明発行センターと一体に考えることができないと。市有地があるにもかかわらず、別の土地をわざわざ購入しようとしているということなんです。地域住民にとって、今、流通倉庫の建設、焦眉の課題になっているときに、その倉庫に隣接する土地を市が購入して事業者を助けるということになりますし、しかもそこに子供たちが過ごす保育所建てるというのは余りに信じがたい提案だと思います。  9月にも保護者説明会を行うとしていますけれども、移転先については保護者に適切に情報提供するということはもちろんですが、保護者から出される意見を真摯に受けとめて、求められれば移転先を再検討する必要があると思いますけれども、いかがでしょうか。 49: ◯幼稚園保育部参事環境整備課長  これまでの民営化事業でも保護者説明会等を開催いたしまして、建てかえ、民営化の必要性や事業内容について御説明した上で、保護者の皆様から御意見、御要望を丁寧にお聞きし、事業を進めてまいりました。  今回の吉成保育所建てかえ、民営化当たりましても、保護者子供たちにできるだけ不安を与えないよう取り組んでまいりたいと考えております。 50: ◯庄司あかり委員  説明会で出される意見を重く受けとめていただきたいと思うんです。  鶴ケ谷保育所もですけれども、こちらは5月に会派の数人で視察をさせていただいた保育所です。運動会の御案内を持って御近所を回ったりと、地域との信頼関係を築いてこられたという御努力を伺っています。公立の鶴ケ谷保育所として長い時間をかけてつくり上げてきたものです。民営化すれば事業者はかわりますので、これまで培われてきた関係はまた一から構築しなければなりません。公立保育所が担ってきた役割を市がきちんと評価していれば、機械的に民営化を次々進めていくということにはならないと思うんですけれども、いかがでしょうか。 51: ◯幼稚園保育部参事環境整備課長  現在、取り組んでおります老朽化する公立保育所建てかえにつきましては、昭和56年以前に建設された木造の建物を対象としておりまして、快適な保育環境確保するためには、早期の建てかえが必要と認識をしているところでございます。  また、建てかえに当たりましては、本市の限られた財源を有効に活用し、子育て支援施策を拡充していくためにも、今後も民間のお力をおかりして、民設民営による建てかえを基本として計画的に推進してまいりたいと考えております。 52: ◯庄司あかり委員  計画だけを淡々と進めていくということが本当に子供たちのためになっているのかという、これまでの民営化の検証を行うことが大事だと思うんです。  将監西保育所はことし4月から民営化されて、パリス将監西保育所となりました。ここは、この委員会でも取り上げてきましたけれども、事業者が決まってから所長の資格要件を緩和したり、引き継ぎ保育に入る保育士確保できなかったりと、問題が起こってきました。開園後も保育士の入れかわりがあって、7月末には事務長と保育士2人が退職したという状況です。保護者の方からは、ますます保育状況が悪くなっていると、また退職者が出るのではと不安ですという声も伺っています。公募の際の要件を途中から変えてしまったとか、引き継ぎ保育計画どおり行われなくてもそのまま開園してしまったという前例をつくってしまったのがパリス将監西保育所です。  また、以前から取り上げている若林どろんこ保育園では6月に、2歳児が一人で駐車場にいるところをお迎えに来た別の保護者が発見して園に連れ戻すという見失い事故が発生しています。  民営化した保育所で起こっているこうした事態を検証して計画を見直ししなければ、また同じようなことを繰り返してしまうのではないでしょうか。民営化事業者だけの問題ではなくて、民営化を進めてきた仙台市の責任は重いと考えますけれども、いかがでしょうか。 53: ◯幼稚園保育部参事環境整備課長  建てかえ、民営化事業の推進に当たりましては、今後も本市の責任のもと、円滑な移行とともに、民営化後の保育の質をきちんと担保できるよう配慮しながら進めてまいりたいと考えております。 54: ◯庄司あかり委員  今、円滑な移行をできなかった例を挙げたんですよね。そういうことをしっかり検証もされないで進んでいくのは問題だと思うんです。  これまでも公立保育所の廃止、民営化、立ちどまって検証すべきだと申し上げてきました。吉成保育所鶴ケ谷保育所も同様ですけれども、特に吉成保育所については移転先についても再検討することを強く求めて質問を終わります。 55: ◯委員長  ほかに質問、御意見等はございますか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    56: ◯委員長  なければ、以上で報告事項関係を終了いたしました。  この際、当局から報告を受けた事項以外で皆様から何か発言等がありましたらお願いいたします。 57: ◯庄司あかり委員  熱い戦いが始まろうとしている中、私もアツイ話をしたいと思うんですけれども、生活保護世帯のエアコン設置についてです。  この夏の暑さは、気象庁が、熱中症で命を落とす危険性があり、一つの災害と認識していると発表するほどの記録的な酷暑です。全国各地で高齢者や子供を初めとして熱中症で亡くなるという深刻な事態が起こっています。  そうした中、生活保護受給世帯のエアコン設置へ一歩前進がありました。6月、国から通知がありまして、転居ですとか生活保護を新規に開始したときなどに、エアコンがなくて世帯内に熱中症対策が必要な人がいると福祉事務所が判断した場合には、一時扶助の家具什器費として、上限5万円までのエアコン購入費と設置費用を別に認めることになりました。高齢者、障害児者、難病患者、子供、健康状態や住環境を総合的に勘案して、熱中症対策が必要なものであるかを判断するということになっています。  適用は、原則としてことし7月1日以降に転居等をした場合ですけれども、ことしに限って4月1日以降に転居等をした者で、7月1日以降、エアコンを保有していないという場合には生活保護費での購入を認めます。対象となる世帯にはこの夏のうちに一時扶助で設置できるよう対応すべきだと考えますが、いかがでしょう。 58: ◯保護自立支援課長  対象となる世帯の方々に対してですけれども、各福祉事務所のケースワーカーが訪問調査などを通しまして、冷房器具設置の必要があると認識した世帯に対しまして国通知の概要を御案内申し上げまして、一時扶助の申請について助言、指導を行っておるところでございまして、引き続き必要な助言等に努めてまいりたいと考えておるところでございます。 59: ◯庄司あかり委員  ぜひ必要な方が一時扶助で設置できるように対応を進めていただきたいと思います。  不十分な点は、ことしの4月1日以降に保護開始、転居した世帯に限っているという点です。4月1日より前から保護を受けている世帯については、これまでどおり最低生活費のやりくりで賄うか、借り入れをして設置するかしか方法がありません。  もはやエアコンは、健康で文化的な最低限度の生活に欠かせないものになっていると思います。だからこそ今回、国の通知があったんだというふうに思いますが、命にかかわるものですから、今、所有していない世帯や故障などで買いかえが必要な世帯については一時扶助で購入できるように対象を拡大することを国に求める必要があると思いますが、いかがでしょうか。 60: ◯保護自立支援課長  国においては、一般世帯との均衡を考慮しつつも、熱中症対策の強化といたしまして今回の見直しを実施したものと認識しております。この夏の猛暑を踏まえますと妥当な判断であり、今後とも適切な運用に努めてまいりたいと考えております。  支給対象の拡大につきましては、他都市とも情報交換しまして、国への要望も検討してまいりたいと考えてございます。 61: ◯庄司あかり委員  国が対象拡大することは、今、御答弁あったように求められていくわけですけれども、この夏の暑さは一刻を争うので、従来の方法であっても必要とする世帯にエアコンを設置することが急がれます。  私も今、相談を受けていますけれども、社協の生活福祉資金を借り入れしてエアコンを設置するというケースがございます。生活福祉資金は、申請があってから貸付決定まで通常1カ月程度かかります。しかし熱中症対策として急ぐ必要があるということから、県も県社協に速やかな貸付決定を求める通知を出しています。  貸付決定を急ぐためにどのような対応をとっているのか伺います。夏のうちに整備設置できるよう早める必要があると思いますが、いかがでしょうか。 62: ◯社会課長  低所得世帯や高齢者世帯等の生活を経済的に支えます生活福祉資金制度につきましては、各都道府県社会福祉協議会が実施主体でありまして、本市の場合、仙台市社会福祉協議会の各区支部、事務所が受け付け窓口となってございます。  借入申込者より受け付けしました申請書類が整った後に、宮城県社会福祉協議会に対しまして当該書類等を送付しまして、当協議会におきまして申請内容等についての審査を経まして、貸付決定が行われることになってございます。  このたび宮城県より、8月7日付で宮城県社会福祉協議会に対しまして、熱中症対策としてエアコンを所持していない生活保護世帯等から当該貸し付けの申請があった場合には、速やかにエアコン設置できるよう審査を行い、速やかに貸付決定を行うよう依頼する旨の通知が発出されたと伺ってございます。  このことから、現在、宮城県社会福祉協議会におきまして、当該通知も踏まえ、貸し付けに係る審査の迅速化に努めていただいているものと考えてございます。 63: ◯庄司あかり委員  県社協のほうで審査を急ぐ方法を考えているということですけれども、ぜひ市からも早くしてほしいということを求めていただきたいなと思うんです。  生活福祉資金の借入申請書類は煩雑なんですね。家計の状況調書や負債状況一覧表、また、民生委員からの意見書などが必要になります。しかし生活保護世帯の場合は、その家計の状況はケースワーカーが把握しているわけですから、申請書類も簡素化することが可能なんじゃないかと思いますけれども、いかがでしょうか。 64: ◯社会課長  貸し付けの申請を行うに際しましての申込書類ですとか添付書類につきましては、実施主体であります宮城県社会福祉協議会が定める書類を整えていただくこととなってございます。このことから、御指摘の件につきましても、宮城県社会福祉協議会におきまして対応することが基本となるものと存じますが、必要に応じまして宮城県社会福祉協議会を所管いたします宮城県を通じましてお伝えをしたいと考えてございます。 65: ◯委員長  ほかに質問、御意見等はございますか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 66: ◯委員長  なければ、これをもって協議会を閉会いたしますが、今後、特別の事情がなければ、現任期の中ではきょうが最後の委員会になる予定ですので、一つの区切りとして正副委員長から挨拶をさせていただきたいと思います。                 〔委員長 挨拶〕                〔副委員長 挨拶〕 67: ◯委員長  それでは、以上をもちまして協議会を閉会いたします。...