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  1. 仙台市議会 2018-07-20
    都市整備建設委員会 本文 2018-07-20


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                  ※会議の概要 ◯委員長  ただいまから都市整備建設委員会を開会いたします。  本日の日程は、お手元に配付のプリントのとおりであります。  なお、委員会終了後、引き続き協議会を開催し、委員会審査事項以外の所管事項について当局からの報告及び質問等を願いますので、よろしくお願いいたします。  また、本日追加で机上に資料をお配りしておりますが、こちらにつきましても協議会におきまして当局からの報告を願いますので、よろしくお願いいたします。              《閉会中継続審査について》 2: ◯委員長  これより審査に入ります。  審査事項は、「ビッグデータを活用した生活道路安全対策について」及び「水道料金収納率向上に向けた取り組みについて」でありますが、本日は「ビッグデータを活用した生活道路安全対策について」を審査し、次回の委員会で「水道料金収納率向上に向けた取り組みについて」を審査したいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。  それでは、ビッグデータを活用した生活道路安全対策について、建設局より説明願います。 3: ◯建設局長  建設局からビッグデータを活用した生活道路安全対策について御説明いたします。  現在、国におきましては社会資本整備審議会議論を踏まえまして、ビッグデータを活用した生活道路安全対策を進めることとしており、本市においては宮町地区を手始めに対策を進めているところでございます。  具体的には、国からETC2.0によるビッグデータ分析した急ブレーキや急ハンドルの多い箇所など、潜在的な危険箇所についての情報を提供していただきます。それらをもと地域皆様警察等々と現地点検でありますとか意見交換などを行い、安全対策検討し、実施をするものでございます。これは、これまでの地域からの要望等による対応とは違ったアプローチによる、まさに現代のICT時代ならでは取り組みでございます。  本日は事業概要や宮町地区における事例などについて御説明させていただきます。  詳しくは道路計画課長より御説明いたします。 4: ◯道路計画課長  それでは、ビッグデータを活用した生活道路安全対策につきまして、お手元資料1の内容スクリーンで御説明いたします。  本日の説明内容についてでございます。まず初めに、事業概要について御説明した後、本市最初対策地区である宮町地区における取り組みを御紹介し、最後に他地区における今後の取り組みについて御説明いたします。  初めに、事業概要でございます。ビッグデータを活用した生活道路安全対策国土交通省推進する事業であり、その背景には全国的な交通事故現状がございます。  スクリーン上の二つの図をごらんください。交通事故死者数は年々減少傾向で、ピーク時の4分の1程度であるものの、主に地域方々が利用する生活道路発生している死傷事故件数幹線道路よりは減少率が緩やかとなっております。  スクリーン下二つの図をごらんください。交通事故死者数半数は、歩行中や自転車乗車中の事故であり、その半数が自宅から500メートル以内の身近な道路発生している状況にあります。
     今御説明した交通事故現状を踏まえまして、国の社会資本整備審議会におきまして幹線道路生活道路機能を区分すること、ビッグデータにより生活道路危険度を見える化すること、国が技術支援することなどの安全対策方向性が示されました。  これを受けまして、国土交通省におきましては生活道路安全対策についてビッグデータを活用して課題、問題を抽出するとともに、町内会などの地域住民警察などと連携して、速度抑制通過交通進入抑制などの安全対策推進していくこととしたものでございます。  この事業国土交通省エリア登録をして進めることとなっておりまして、平成28年2月に国土交通省より対策エリア登録依頼がございました。本市におけます最初登録エリアに当たっては、事故発生状況道路状況などにより国の候補エリアの中から地域状況を踏まえまして宮町地区を登録したものでございます。  次に、この事業に活用するETC2.0によるビッグデータ概要について御説明いたします。  標準のETC高速道路での料金自動支払い目的としたものでございますが、ETC2.0は従来の機能に加えて通った経路などの把握などが可能となっております。また、前方の渋滞状況を確認できる渋滞回避支援など、便利な機能も利用できます。これらのサービスのもととなるデータETC車載器やカーナビに記録される時刻、各車両の緯度、経度などの情報でございます。  この情報を集約したものを個別の車両を特定できないよう統計的に処理した上で、多くの車両が通る経路や急ブレーキ、急ハンドル発生状況など、潜在的に危険性の高い場所を特定させ、交通安全対策に活用するものでございます。  ここからは宮町地区における取り組みを御説明いたします。  宮町地区ピンク色で囲みましたおおむねの範囲でございまして、南北を通る宮町通線地区幹線周辺細街路歩道のない道路や一方通行道路が多くなっております。この宮町地区におきましては、歩行者自転車交通事故が多く発生しており、また、渋滞している国道48号などを避けた抜け道利用も多い状況にございます。  これは宮町地区におけるビッグデータ分析結果の一部を御紹介したものでございます。こちらは危険回避のための急ブレーキや急ハンドルが多い箇所地図です。ピンク色の丸は交差点での発生箇所赤線交差点以外の箇所をあらわしております。丸が大きいほど、または線が太いほど危険回避の回数が多い場所ということになります。  また、水色の破線で囲んでおります抜け道利用の多い経路というふうな表示になってございまして、このことから宮町通線抜け道利用の多い道路交差点において危険回避行動が多くなっていることがわかります。ピンク色の丸が大きい状況にあるということでございます。  なお、この図以外にも抜け道利用状況交通事故状況なども分析しまして、国土交通省からは右下にございます対策の方針が示されてございます。読み上げますと、自転車走行環境の改善と適正利用推進生活道路での車両速度抑制及び生活道路での抜け道利用抑制でございます。  先ほどのデータ分析結果に基づき、赤で着色したエリアを今回の対策エリアとしてございます。また、推進体制につきましては、このエリアに含まれます東六番丁地区北六番丁地区連合町内会長様、商店街代表者様、小学校PTAといった地域方々、そして宮城県警国土交通省及び本市となってございます。  次に、安全対策検討の流れでございます。  第1回意見交換会におきましては、生活道路安全対策の趣旨とビッグデータ分析結果を説明した後、参加者全員合同点検実施し、実際に現場事故危険箇所を共有いたしました。その後、国土交通省宮城県警及び本市により危険箇所対策検討した上で、第2回意見交換会におきまして安全対策の提案を行いまして、地域方々関係者意見交換会を行いました。意見交換会以外にも、連合町内会関係委員会単位町内会長様への説明も別途行いながら検討を進めてまいりました。  ここからは宮町地区における対策事例を御紹介いたします。数字の丸の場所が13の危険箇所で、その代表的な対策事例として3カ所御紹介いたします。  一つ目は5)の丁字交差点で、細街路から宮町通線に出る手前の西から東に向かっている車両になりますが、ここの停止線が消えている、一時停止標識が見えにくいと指摘された箇所です。こちらは停止線を越えた車両と宮町通線歩行者との接触可能性がございます。  こちらが対策イメージでございます。まずは停止線手前でしっかりと減速し停止線でとまってもらうため、県警による一時停止標識大型化停止線引き直しを行います。あわせまして、オレンジ色ポストコーン、両脇にオレンジ色の棒がございますが、このポストコーンにより交差点の道幅を狭くすることで、狭窄と申しておりますけれども、交差点速度抑制をはかるものでございます。  なお、一時停止標識大型化は既に県警実施済みとなってございます。  二つ目は10)で、車道幅が3.25メートルと広く歩道がない区間でございます。このような道路車道幅に余裕があるため車両速度を上げやすく、車両路側帯通行する歩行者とが接触する可能性がございます。  こちらが対策イメージでございます。ここは外側線引き直し実施いたします。引き直しの際には車道幅を50センチメートル狭め、路側帯幅を50センチメートル広げることで、歩行者安全性をより高めるとともに、あわせて車が通りにくくなることで抜け道利用抑制することを期待してございます。  なお、外側線につきましてはリブというでこぼこの区画線を引きますので、車両が通る際に振動により注意喚起を図るものとしてございます。  最後事例としまして13)でございます。  宮町通線を北進いたしまして細街路に左折、西側に向かう際に内側を通っていて危険であると現場で指摘された箇所でございます。また、接続しているこの細街路においては自転車左側通行が守られておらず、自転車同士の衝突が発生していると地域の方から現地点検で指摘がございました。  こちらが対策イメージです。歩行者の巻き込みによる事故発生を防止するため、歩道部オレンジ色ポストコーンの設置を行います。また、接続する細街路につきましては、自転車方向を示します路面標示により左側走行を促し、自転車同士接触防止を図ります。  以上、御説明した箇所を含めまして全12カ所の安全対策につきまして、昨年度中に実施しました箇所も一部ございますけれども、ことしの夏休み中に対策実施することで、地域皆様小学校県警合意をしてございまして、現在は工事に向けた準備を進めているところでございます。  あわせて、宮城県警におきましても幹線道路となる国道45号、北四番丁岩切線など、周辺幹線における信号機のタイミングの調整を図り、幹線道路走行をしやすい環境づくりをするなど、道路管理者である本市交通管理者である県警とが連携して対策に取り組んでおります。  最後に、ビッグデータを活用した安全対策について、今後の取り組みでございます。  宮町地区のほかには地域課題となっている七つの地区についてエリア登録を行ってございます。青葉区は通町地区宮城総合支所管内落合地区、宮城野区は自由ケ丘地区、若林区は二軒茶屋地区、太白区は袋原地区秋保総合支所管内秋保湯元地区、泉区は南光台地区でございます。今後、この地区につきまして、国土交通省からビッグデータ分析結果の提供を受けまして、地域関係者推進体制を構築した上で安全対策検討していくこととしております。 5: ◯委員長  ただいまの説明を含めまして本件について質問等はございませんか。 6: ◯すげの直子委員  御説明ありがとうございました。  宮町地区ということで私自身生活道路として毎日使っているところですし、私の事務所なども先ほどちょっと映ったりもしておりましたけれども、何点かお伺いをしたいと思うんですけれども、先ほど説明あったんですが、国土交通省へのエリア登録というものがあって、候補エリアが抽出されて、一番先にということで宮町地区を登録されたということなんですけれども、ここにも御説明もあったんですが、なぜ宮町地区が登録されたのかということをまずお伺いをしておきたいと思います。 7: ◯道路計画課長  宮城県内一定エリアに分割いたしまして、そのエリア内での交通事故発生状況、小中学校や住宅地の有無、歩道整備状況などを条件に、国が抽出いたしました候補エリア本市におきましては17地区ございます。その中から事故状況抜け道利用が多いなどの理由を国土交通省協議の上、選定してございます。 8: ◯すげの直子委員  17地区の中で事故状況とか抜け道利用状況などを含めて、今回は宮町地区が登録されたということなんですけれども、それで、今回は市の側で行う対策なども御紹介をいただきました。  説明の中でもありましたけれども、県警とも連携してやっているということで、警察が行っている対策ということもあります。警察のほうがやる対策として、実はきょう御紹介いただいたエリアの中だけでも3カ所、実は信号機撤去がされるという計画になっております。  私も地域説明会などには参加をさせていただいているんですが、一番初めの段階から参加をしたわけではないので、この信号機撤去については地域住民方々からの御要望などがあったのかどうかということをお伺いいたします。 9: ◯道路計画課長  信号機撤去につきましては、速度抑制抜け道利用抑制を図るため、交通管理者である宮城県警が行います安全対策としまして地域皆様に御提案したものでございます。 10: ◯すげの直子委員  提案されたものであって、地域方々のほうから要望されたものではない、もちろんだと思うんですが、要望があったわけではないということで、非常に私も最初説明地域方々とお聞きしたときに大変びっくりしましたし、一番地元の地域町内会方々からも非常に不安の声なども出されておりました。  それで、意見交換会とか地域説明会がされてきたというお話もあったんですけれども、こうした計画について御当局としては地域住民皆さん合意がしっかり図られているというふうにお感じになっているのかどうか、お伺いしたいと思います。 11: ◯道路計画課長  本市道路管理者として行います車道幅縮小化などの対策につきましては、意見交換会等の中で御理解をいただいたところでございます。  一方、県警が行います信号機撤去のうち、移設となります1基につきましては県警が個別に地域説明を行いまして8月下旬に実施いたします。また、撤去予定のそのほかの2基につきましては、今後一定期間赤点滅表示に変更し、効果などを検証の上、地域皆様協議していく予定としております。 12: ◯すげの直子委員  その2基については効果を検証して、地域方々と話し合いしていくということだということになると、やはり地域皆さん、本当にその場で生活をして歩行されている方、車で通っている方々のお声などがやはり大事にされるということが大切だというふうに思うんです。  確かに市が行う対策については私も説明会におりましたけれども、皆さんいろいろなというか、ぜひにというお声も私も聞いておりますし、そういうのはあるんですけれども、本当に信号機のこの撤去については見通しが大変悪いところも1カ所、私も非常に感じているところもあって、住民皆さん、なかなか地域説明会までやられても本当に地域方々まで知られていないですから、この間、町内会の総会なんかも終わって伝わり出して、非常に心配だと。あそこをなくしたらますます事故がふえるのではないかというようなお声もふえているという状況になっています。  こういうビッグデータを活用して地域住民皆さんにとってよりよくしたいということで進めているんだというふうに思うんですけれども、やはりこうした対応計画だったり対策というものは地域住民皆さんの声を無視して進めるということはあってはならないと私は思います。  その抜け道利用抑制するというのが非常に目的になっているわけですけれども、それはそこを通り抜けていく人への対策なんですよね。でも、そのために住んでいる人たちが怖い思いだったりとか危険を感じたりするということが出てくるということは、やはりそれは避けなければならないんじゃないかなというふうに思うんです。  いずれにしても、やはり効果を検証しながらこれからも話し合っていくのだという御説明があったんだけれども、住民皆さん合意とか納得とか、やはりそういうことを大切にしながらこうしたことは進めていかなければならないというふうに思うんですけれども、その辺はいかがお考えでしょうか。 13: ◯道路計画課長  生活道路安全対策につきましても、地域皆様の御理解が不可欠でございますので、今後地域皆様合意形成が図られますよう県警と連携して進めてまいりたいと存じます。 14: ◯木村勝好委員  ちょっと1点だけお尋ねしますけれども、このビッグデータに基づく地図情報がこの対策のベースになるわけですよね。つまり、その地図情報を見ながらどうしようか、こうしようかという議論をするんだろうと思うんだけれども、その実際のこのエリアに絞って、ここでこういう問題が大分問題があるといろいろ協議している1年とか1年半とか何とかの間で、現状がどんどん変わっていくということがありますよね。それは協議しているそばからどんどん現状が変わっていくのはどういう形で反映していくものなんですか。 15: ◯道路計画課長  協議している期間中に道路の新設や改築など、そういったものについては新たなものを道路管理者として反映するわけでございますが、ただ、ビッグデータはそこを通行しているわけではないので、その扱いについては国土交通省協議の上進めてまいりたいと考えてございます。 16: ◯木村勝好委員  そうじゃなくて、道路じゃなくて、道路周辺と言ったらいいのかな、そこに建っている建物や何かもどんどん変わっていくわけでしょう。今ここに配ってもらっている資料なんか見るとまだ東北大農学部があったり、もうなくなってしまったKKRホテルがあったりするんだけれども、もうこんなものないでしょう。これなくなったものをもとにして対策云々という話にはならないわけだから、その辺はどういうふうに反映するんですかと聞いているんです。 17: ◯道路計画課長  きょうお配りいたしました地図そのものにつきましては、申しわけございません、古い地図を使っていた状況でございますが、データ的には新しいデータということで平成27年度に取得いたしましたデータに基づきまして今回対策を講じております。 18: ◯木村勝好委員  平成27年のデータそのものが変わっていくでしょうと言っているの。だって、まちというのは固定しているんじゃないんだから。どこかの時点で区切っても3年たって変わっているのは当たり前なの。それをどうやって反映するんですかと聞いているんです。 19: ◯道路計画課長  その辺は今後の課題として認識してございまして、国土交通省とその状況の変化に関する更新の仕方について連携して進めてまいりたいと思います。 20: ◯委員長  ほかにございますか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 21: ◯委員長  なければ、これをもって委員会を閉会いたします。...