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  1. 仙台市議会 2018-06-20
    健康福祉委員会 本文 2018-06-20


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                  ※会議の概要 ◯委員長  ただいまから健康福祉委員会を開会いたします。  それでは、審査に入ります。  本委員会において審査を行います議案は3件であります。  まず、審査の方法についてお諮りをいたします。審査の順序はお手元に配付の審査順序表のとおり、順次質疑を行い、全議案に対する質疑終了後、決定に入ることにしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 2: ◯委員長  御異議なしと認め、ただいまお諮りした方法により審査を進めることにいたします。  なお、議案審査終了後、所管事務について質問等を願いますので、よろしくお願いいたします。  審査に先立ちまして、病院事業管理者より発言の申し出がありますので、お聞き取り願います。 3: ◯病院事業管理者  第84号議案仙台病院事業使用料及び手数料条例の一部を改正する条例についてでございます。  会派説明の際に配付した資料について、一部、誤解を招きかねない記載がありましたことから、御説明をさせていただきます。  当院では、これまで、非課税扱いとなっている通常の医療費とは異なり、非紹介患者加算料のような病院が独自に設定することができるいわゆる選定療養費課税扱いとなることから、選定療養費消費税を加えた額を徴収してまいりました。今回の改定も同様の考え方によるものでございます。  会派説明の際に配付した資料に、徴収基準額税抜き)という記載をし、当院の考え方をお示ししているところでございますけれども、国の通知により徴収基準額税込み金額とすることが許容されていることから、税抜きとの記載は誤解を招きかねないため、削除をさせていただきます。  今後、このようなことがないよう、資料作成に当たっては十分法令等をしっかり確認するよう、再発防止に努めてまいりたいと存じます。このたびはまことに申しわけありませんでした。              《付託議案の質疑について》 4: ◯委員長  それでは、これより付託議案審査に入ります。  まず、第81号議案仙台介護保険条例の一部を改正する条例について質疑願います。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 5: ◯委員長  質疑なしと認めます。終了いたしました。
     次に、第84号議案仙台病院事業使用料及び手数料条例の一部を改正する条例について質疑願います。 6: ◯高見のり子委員  第84号議案仙台病院事業使用料及び手数料条例の一部を改正する条例についてですが、代表質疑におきまして、仙台市立病院と同様に今回義務づけの対象病院となった西神戸医療センターは、非紹介患者初診加算料税込みで5,000円と設定していることを紹介しました。  今回、病院事業管理者からお話があったように、国が定める金額は、医師の場合5,000円以上となっています。市民負担を考えれば、最も低い金額として税込み5,000円とすることも可能だったのに、なぜそうしなかったのか、まず伺います。 7: ◯医事課長  当院におきましては、先ほど病院事業管理者から申し上げましたとおり、非紹介患者初診加算料のようないわゆる選定医療費については課税扱いとなることから、選定医療費消費税を加えた額を徴収してまいったといった経緯がございます。今回もこうした考え方及び近隣同規模病院の取り扱いを鑑みまして設定したところでございます。 8: ◯高見のり子委員  5,000円に消費税、そういう考え方で金額を決めたということですが、近隣同規模病院も同様だと言いますけれども、2014年に3,240円に値上げしたときもそういった説明でありました。近隣同規模病院はいつの間になぜ引き上がったのか伺います。 9: ◯医事課長  近隣同規模病院におきまして5,400円と引き上げられた時期でございますが、一部の病院につきましては、2年前、国によって義務づけられた、あともう一部の病院は、当院のように今回、省令によって義務づけられたということで、当院と同じように国に示された基準額消費税を加えた額5,400円という形で設定しているものと考えております。 10: ◯高見のり子委員  国が義務づけとなる対象病院を拡大したということが、そもそもの問題です。医療機関機能分化を進めることは理解をするものですが、それと、非紹介患者初診加算料や再診患者加算料患者に課すことで進めようとしていることには疑問があります。まるでペナルティーをかけて市民市立病院から遠ざけようとしているように感じます。本来、患者さんにきちんと説明をして納得をしていただいて、機能分化を進める努力が必要だと考えますが、いかがでしょうか。 11: ◯医事課長  市民の皆様には、これまでも院内掲示、ホームページ、また、患者さんへの直接的な丁寧な御説明によりまして、当院が紹介をお持ちになっていただく病院であるという制度理解を深めるよう努めてまいりました。今後とも、引き続き丁寧な説明をしてまいりたいと考えております。 12: ◯高見のり子委員  丁寧な説明をしていくということなんですが、そうはいっても、今回、省令によって徴収が義務づけられてしまいました。代表質疑の答弁によりますと、省令に違反することは厚生労働大臣の指導を受けるにとどまらず、保険医療機関の指定の取り消し要件に該当することになるということもうかがいました。そうなると市民への悪影響、計り知れないと思いますけれども、いかがでしょうか。 13: ◯医事課長  保険医療機関指定取り消しとなりますと、自由診療となりまして、受診している患者さんは10割負担と大変大きな負担増となってしまいます。医療費負担の影響がかなり大きくなるとともに、当院が進めます救急医療小児医療といった政策的医療が事実上できないという状況になると考えられます。 14: ◯高見のり子委員  大変影響が大きいということです。国が決めて義務づけをしてしまったことなので、やむを得ないと考えます。国が変わらなければいけないとも思います。この非紹介患者初診加算料と再診患者加算料は、機能分化を進めるためのものであって、これらを市民に払ってもらって市立病院がもうけるためのものではないと思います。誰も支払う必要がなくなることが市立病院の願いであり、その目的だという理解でよろしいでしょうか、確認します。 15: ◯医事課長  当院はこれまで、国が推し進めます地域のかかりつけ医と大規模病院の連携によりまして地域一体患者さんを支える地域完結型医療の推進に努めてまいったところでございます。このような地域完結型医療がさらに推進されるために、当院が役割を果たしていくということが重要だということで考えております。 16: ◯高見のり子委員  非紹介患者初診加算料と再診患者加算料は、緊急その他やむを得ない事情がある場合には取らないとしています。どんな場合が想定されるんでしょうか、伺います。 17: ◯医事課長  生活保護などの公費負担医療制度受給対象者の方、または救急の患者などが挙げられます。 18: ◯高見のり子委員  来院すれば、受付や案内で対応することになります。機械的に対応されてしまうと支払いが生じてしまうことになると思うんですけれども、どのように運用を徹底するのか伺います。 19: ◯医事課長  今回の条例改正の提案によりまして、施行日まで一定の周知期間が設けられております。患者様には制度の趣旨を御理解いただくために丁寧に説明を行うとともに、院内関係者担当者への周知徹底を図ってまいりたいと考えております。 20: ◯高見のり子委員  緊急時などの対応の徹底と周知を徹底することによって、市民に広く説明し、これらの加算料を設定しても市民が負担することのないよう、一層の努力を行う必要があります。そういう決意をもって今回の条例提案だと思いますけれども、いかがでしょうか。病院事業管理者に伺いたいと思います。 21: ◯病院事業管理者  今回の国による省令改正は、限りある医療資源を有効活用し、大規模病院と地域の診療所機能分化を推進することにより、患者さんの症状に応じたきめ細かで質の高い医療体制の充実を目指す観点から実施をされております。  当院では、病院機能分化必要性について市民の皆様への理解を深める機会とも捉え、より一層の周知を丁寧に図ることで、今後とも地域全体の医療機関患者さんを支える地域完結型医療をさらに推進するとともに、同時に、救命救急医療を初めとする政策的医療にも注力し、市民の皆様に安心・安全な医療の提供に努めてまいりたいと考えております。 22: ◯高見のり子委員  病院機能の分化を進めていって、そして質の高い医療を目指していくと。そして、公立病院である市立病院政策的医療などの充実を図るというお答えでございました。  非紹介患者初診加算料の値上げと再診患者加算料の新設は、そうはいっても、市民にとっての負担増になり得ます。しかし、国によって義務づけられてしまったこと、また、市民に支払わせることが市立病院の本意ではないことも確認されました。市民負担になることのないよう市立病院仙台市が力を尽くすことを強く求めまして、質問を終わります。 23: ◯委員長  ほかに質問はございますか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 24: ◯委員長  終了いたしました。  次に、第88号議案専決処分事項に関する件のうち、2、仙台手数料条例の一部を改正する条例、3、仙台放課後児童健全育成事業及び家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例について質疑を願います。 25: ◯庄司あかり委員  第88号議案中、仙台放課後児童健全育成事業及び家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例について、数点お伺いいたします。  今回の改正で、5年以上放課後児童クラブに従事していた方のうち、市長が適当と認めた者であって都道府県知事が行う研修を修了した者について、放課後児童支援員の資格として加えるという内容です。市内の児童クラブでは、これに該当する方、どのくらいいらっしゃるのか伺います。 26: ◯児童クラブ事業推進室長  このたび基準の改正を準備しておりました3月の時点で、児童館運営団体に確認いたしましたところ、該当する職員はいないということでございました。  また、基準の改正後、私どものほうに改正条項の適用について具体的な相談は来ておりませんけれども、今後、そうした人材を活用したいというような事例がございましたら、運営団体対象者とぜひ相談してまいりたいというふうに考えております。 27: ◯庄司あかり委員  現時点では該当になりそうな方はいらっしゃらないということですけれども、今、対象を拡大しておくことで、今後、対象になる方もいらっしゃるだろうというお答えです。  4月の常任委員会でも議論をさせていただきましたけれども、市内の児童館では放課後児童支援員が欠員になっているところもあるというふうに事業者から伺っています。今回、対象を拡大されることに賛同するところですけれども、その際、質の充実も図っていく上で重要になってくるのが研修だというふうに思います。放課後児童支援員研修は今どのようになっているのか伺います。 28: ◯児童クラブ事業推進室長  まず、放課後児童支援員認定資格研修につきましては、これは、業務に必要な知識、技術の習得と、それを実践する際の基本的な考え方、心得を認識してもらうことを目的として、県が主体となりまして毎年実施しておるところです。  また、児童クラブ職員の資質をさらに向上するための研修につきましては、本市が主催いたしまして、毎年度8回程度実施しているところです。 29: ◯庄司あかり委員  資質向上を図る研修については仙台市が行っているということです。放課後児童クラブも、時代の変化に合わせて複雑な課題への対応が今求められているんだというふうに思います。支援の必要な児童の増加であったり、対象学年が拡大されていることに伴って、異年齢での学童保育のよさを生かしていくということですとか、高学年の遊びや多感な時期の子供への接し方であったり、いじめ問題への対応として子供に寄り添った対応ですとか、子供の居場所としての学童保育の役割などもあるというふうに思っております。ぜひ市の研修についても、こういった視点で充実を図っていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。 30: ◯児童クラブ事業推進室長  児童館児童クラブ職員研修の内容についてでございますけれども、本市主催研修におきましては、いじめ防止、それからアレルギー対応、要支援児対応等をテーマに実施しております。その際には、この間の対象学年の拡大の状況なども踏まえながら、現場のニーズに対応して研修内容の充実に努めているところです。  また、特別な支援を必要とする児童への対応といたしましては、小学校や保育所との連携の窓口となる児童館特別支援コーディネーター、これを順次養成していくことといたしまして、今年度から養成研修を開始しております。  こうしたことを通じまして、子供たちの健やかな育ちを支えることができますよう、引き続き職員の資質向上に取り組んでまいりたいと、このように考えております。 31: ◯庄司あかり委員  今回、基準改正放課後児童支援員の資格が拡大されますけれども、なり手不足根本原因とも言える処遇の改善も課題だというふうに思います。このことは4月の当委員会で質問をしたので今回は聞きませんけれども、ぜひ国に処遇改善策の拡充を求めていくとともに、市独自での上乗せが求められているということを申し上げて、質問を終わります。 32: ◯委員長  ほかに質疑はございませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 33: ◯委員長  終了いたしました。  以上で全議案に対する質疑を終了いたしました。             《付託議案の決定の審査について》 34: ◯委員長  それでは、これより付託議案の決定を行います。  決定の審査は、審査順序表のとおり順次、討論、採決を行いたいと思いますが、これに御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 35: ◯委員長  御異議なしと認め、ただいまお諮りした方法により審査を行います。  なお、要望事項等につきましては、付託議案の決定が全て終了した後に一括して確認をいたしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  まず、第81号議案仙台介護保険条例の一部を改正する条例について討論はありませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 36: ◯委員長  討論なしと認めます。  採決いたします。第81号議案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 37: ◯委員長  御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり決定いたしました。  次に、第84号議案仙台病院事業使用料及び手数料条例の一部を改正する条例について討論はありませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 38: ◯委員長  討論なしと認めます。  採決いたします。第84号議案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 39: ◯委員長  御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり決定いたしました。  次に、第88号議案専決処分事項に関する件のうち、2、仙台手数料条例の一部を改正する条例、3、仙台放課後児童健全育成事業及び家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例について討論はありませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 40: ◯委員長  討論なしと認めます。  採決いたします。第88号議案中、本委員会所管分は原案のとおり承認することに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 41: ◯委員長  御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり承認することに決定いたしました。  以上で、全議案に対する決定を終了いたしました。  この際、議案に対する要望事項等がありましたらお願いをいたします。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 42: ◯委員長  なければ、以上で付託議案審査を終了いたしました。                《所管事務について》 43: ◯委員長  次に、所管事務についてであります。 44: ◯小野寺利裕委員  私のほうから意見書案を提出させていただきたいと思います。本委員会での協議をお願いしたいと思いますので、案文を配付させていただきたいと思います。 45: ◯委員長  それでは、ただいま小野寺利裕委員から発言のありました意見書案について協議をいたします。事務局より案文を配付いたさせます。                 〔意見書案配付〕 46: ◯委員長  それでは、提案者であります小野寺利裕委員より説明お願いいたします。 47: ◯小野寺利裕委員  それでは、私からお手元に配付されました意見書案について説明させていただきます。  旧優生保護法による不妊手術を受けた当事者への対応を求める件であります。  昭和23年に施行された旧優生保護法は、知的障害精神疾患を理由に、本人の同意がなくても不妊手術を認めていた。平成8年にこれらの規定は障害者差別に当たるとして削除され、同法は母体保護法に改正された。  厚生労働省によると、旧法のもとで実施された不妊手術の件数は約2万5000件、そのうち本人の同意のない不妊手術の件数は約1万6500件と報告されている。  本人の意思に反する不妊手術の実施は、人権上問題がある。また、同様の不妊手術を行っていたドイツスウェーデンでは、当事者への対応が講じられている。  よって、国会及び政府におかれては、旧法改正から20年以上が経過しており、旧法のもとで不妊手術を受けた当事者高齢化が進んでいる状況に鑑み、優生手術に関する当事者の実態の調査を進めるとともに、個人が特定できる資料について、当事者の心情に配慮しつつ、できる限り幅広い範囲で収集できるように努め、国の責任において速やかな対応を講じることを強く求めるものであります。  以上、御提案いたしましたが、委員各位におかれましては何とぞ御賛同いただきますよう、よろしくお願いいたします。 48: ◯委員長  それでは、本意見書案につきまして提案者への質問あるいはこれに関連して当局に確認したい事項などがございましたらば、御発言願いたいと思います。 49: ◯庄司あかり委員  提案者に質問をさせていただきます。  ことしの1月、宮城県内の女性が旧優生保護法下で中学3年生のときに優生手術を強制されたとして、国に対し子供を産み育てる基本的な権利を奪われ、また、被害者救済制度をつくってこなかったということで、国家賠償法による損害賠償の訴えを仙台地方裁判所に起こしました。そうした動きをきっかけに今全国で被害者が声を上げ始めているという現状があります。  そうした中で、仙台市議会が国に意見書を上げることは重要だというふうに考えます。その立場から意見書案の内容について提案者のお考えを伺いたいというふうに思います。  まず、旧優生保護法による強制不妊手術と同様の不妊手術を行っていたドイツスウェーデンでは、当事者への対応が講じられているというふうに文中にあるんですけれども、これはどのような対応がされているのか伺います。 50: ◯小野寺利裕委員  ドイツスウェーデンでは国が被害者に謝罪や補償をしているということがございますが、西ドイツでは当時の国会議員が奔走して、1980年、被害者に1回限りの補償金が初めて支払われたということでございます。  その後も被害者団体が活動を続けて、1988年に西ドイツが責任を認め被害者への年金支給を開始、約1万3000人を対象としましたが、高齢化が進み、本年1月時点では受給者は103人までに減少しているということでございます。  スウェーデンにおかれましては、1935年から1975年、障害などを理由に強制不妊手術が行われ、被害が推定2万7000人に上ることが1997年の報道で明らかになったところであります。  政府は独立した調査委員会を設置し、1999年に1人当たり約200万円を支給する補償法が成立いたしました。記録に頼らず、本人の意思に反していると見られる場合も対象としたものでございます。 51: ◯庄司あかり委員  それぞれ大変詳しく御説明をいただき、ありがとうございます。  では、意見書の最後にある国の責任において速やかな対応を講じることを強く求めるというところは、補償等救済措置を求めているという理解でよろしいんでしょうか。 52: ◯小野寺利裕委員  国会のほうでもさまざまな話し合いが今現在行われているところであると聞いております。私としましては、その動きを注視していきたいというふうに思っております。 53: ◯庄司あかり委員  今、国会でさまざま話し合いもあるということですけれども、その中には救済措置も含めて議論がされているということだというふうに思いますけれども、よろしいでしょうか。 54: ◯小野寺利裕委員  国会の中でさまざま議論がされているということでありますので、具体的な内容に関しては国会のほうで決めるということでございますので、我々としましてはしっかりその辺を注視していきたいということでございます。 55: ◯庄司あかり委員  国会での話し合いが進められているというお話です。
     旧優生保護法は1948年に国民優生法の改正案として議員立法で提案され、全会一致で可決されたという経過がございます。旧優生保護法障害者差別に当たる文言が削除されて母体保護法となった後も、被害者への救済措置がとられてこなかったという、立法の不作為です。これは国とともに国会に対しても厳しく問われているのだというふうに思います。政党としても真摯に反省して、速やかに救済のための法整備を行うことが求められていると私も政党の一員として重く受けとめているところです。  国会においては、今御答弁いただいたようにさまざま動きがつくられていると聞いておりますので、そういうときに仙台市が意見書を上げることは大事だというふうに思いましたので、そのことを申し上げ、終わります。 56: ◯石川建治委員  私も幾つか提案者のほうにお聞きしたいと思います。  この意見書案については提案委員のほうから事前に各会派に検討してほしいということでいただきましたので、私ども社民党会派としてもしっかりと議論をさせていただいた上で、文言の中に2カ所加筆をお願いをしておりました。  ただ、今回出されたものについて幾つか提案者がさきに出してきた意見書案と、内容が一部変わっていると思うんですが、変更になった文言とその理由についてまずお聞かせください。 57: ◯小野寺利裕委員  初めに提出させていただいた意見書案とどこが変わったかという御質問にお答えいたします。  上のほうから、「旧優生保護法による不妊手術を受けた当事者への対応」に初めは「の救済」とありましたが、それを削りました。「当事者への対応を求める件」という言葉になったわけであります。  ずっと次に進めまして、本文の7行目の「当事者への対応に対する補償等の措置」という部分から、「補償等の措置」のところを削りまして、「当事者への対応が講じられている」というふうに変えました。  それから、10行目の「当事者の実態の調査及び記録の適正な保存」というところから、「及び記録の適正な保存」を削りました。  それから、最後のほうで、「国の責任において速やかな対応を講じることを強く求める」というふうにしました。初めは「早急な救済措置」ということでありましたが、これを削らせていただきました。  以上、こういうふうに変えた理由でありますが、多くの議員の方からもたくさんの御意見をいただいております。私としましては貴重な御意見として尊重させていただきましたが、このような内容でまとめさせていただいたわけでありますが、それは多くの議員の皆様からより賛同を得られるような、そういう内容にまとめさせていただいたと思っております。 58: ◯石川建治委員  それから、先ほど冒頭申し上げたとおり、私ども社民党会派として2点加筆していただきたいということを申し上げました。それは今回の事案について、そもそも子供を産み育てるということが、その機会を奪われてしまっているということ、これはある意味では憲法が保障する人権の問題にもなりますし、幸福追求権にもかかわる重大な問題だというふうな思いがありましたので、そういう意味ではそういった憲法違反に当たるのではないかということと、その当事者が身体的、精神的な苦痛を与えられたと。それは本当に耐えがたいものだということがあるんだろうというふうに思っているんです。  そういった面で、人権上問題があるという指摘だけでは当事者の思いということについてはやはりまだ表現が弱いのかなと、そんな気がしましたので、その辺をぜひ入れてほしいということでお願いをしました。  それから、2点目は、要は国の責任において救済などをしっかりするんだというためには、しっかりとした法律を制定した上で、その法律に基づいて救済措置を講じるということが大切なんではないかということがあって、そのことを加えてほしいというふうに言いました。  それはまさに当事者の思いに寄り添うというか、望みに応えるということがそういう表現で応じることができるのではないかというふうに思ったんですが、その辺が残念ながら意見書には反映されませんでした。なぜ反映されなかったのか改めてお考えを伺いたいと思います。 59: ◯小野寺利裕委員  先ほども申し上げましたとおり、これにつきましてはさまざまな御意見を頂戴いたしました。私はそれぞれの御意見を貴重な御意見として重く受けとめさせていただいておりますが、先ほどお話ししましたように多くの議員の皆様がより賛同を得られるようにこのようにまとめさせていただいたということでございます。  そして、もう一問でございますが、速やかな対応を講じる、この対応という言葉では非常に弱いんではないかということでございますが、先ほどもお話ししましたように、今国会のほうでもさまざまな話し合いが行われているところでございますので、私としてはその動きを注視していきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 60: ◯石川建治委員  さまざまな意見があったということと、まとめるためにそういう表現にしたということなんですね。では、例えばさまざまな御意見があったということは、例えばこんな意見がありましたと。社民党はこういう意見だったんだけれども、ほかの会派や議員のほうからこういう意見もありましたとか、そういったものがもし紹介できるんであれば、まず紹介していただきたいなと思います。  それから、今国のほうでさまざまな動きがあるということなんですが、国のほうで自民党、公明党の与党のワーキンググループがあって、そこで全国の自治体などを通じて実態調査とか資料収集とか今しているんです。多分これが今月いっぱいぐらいで作業されまして、その後今後の方針にどう反映していくのかということがあるんだろうというふうに私は認識しているんですが、一方で、同じ国会の中で超党派で議員連盟もつくられていて、そこの議員連盟では既に法整備についても検討が始まっていると。超党派で会長に自民党の尾辻さんがなっているということなんですが、超党派の議員連盟では法整備も含めて今検討がされてきているという状況の中にあって、地方議会としてそれに対して意見を提出するといった場合に、与党のワーキンググループであったり超党派の議員連盟の取り組みをより後押しするというか、より当事者の思いに寄り添ったものにするためには、できるだけわかりやすい内容の意見書にしたほうがいいんじゃないかなと思うんです。  そういった面では、さっき申し上げたこれまで出された御意見なんかをお披瀝していただきたいということと、今私が言ったようにそういう国の作業の流れに対して地方議会としてしっかりと言っていく必要があると。そのためにも意見書案の文言についてもう少しわかりやすくしてくれたらいいのではないかというふうに思うんですがその点について提案者の御意見をいただきたい。 61: ◯小野寺利裕委員  ほかの御意見があれば幾つか御紹介してくださいということがありましたけれども、例えば先ほど修正いたしました初めの題のところです。「旧優生保護法による不妊手術を受けた当事者への対応の救済」ということはどうなんですかという御意見もありました。  また、本文の中の7行目のその「補償等の措置」という部分を具体的に踏み込んでいるのでどうなんですかという御意見もございました。  また、先ほど「記録の適正な保存」もそうですが、また、一番最後の「早急な救済措置」というところもかなり踏み込んでいるのでどうなんですかという御意見も承ったところでございます。  そういう意味では、こういう御意見もあったところでございます。  また、その速やかな対応だけでは弱いんじゃないかと。もっとわかりやすい表現が必要なんじゃないかということでございましたが、私としては「速やかな対応を講じることを強く求める」という言葉であっても十分に通じるというふうに判断をさせていただいて、このように今お示しをさせていただいているということでございますので、よろしくお願いします。 62: ◯石川建治委員  簡単に言ってしまうと、対応という表現と、最初に提案者が示した意見書のように何を目的とした意見書かと。救済なんだということ。補償の措置をちゃんと講じること。このことが人権上の大きな問題があるんだと。そのほうが私は具体的かなと思うものですから今お聞きしたんです。  ただ、先ほど提案者のほうから社民党の意見も十分重く受けとめると。それから、その意を受けとめているという御答弁がありましたが、本当にこの表現でそういう私が先ほど申し上げたような思いが伝わるのかどうかということについて、ちょっともう一度聞かせていただきたいと思います。 63: ◯小野寺利裕委員  社民党だけではなくて、ほかの会派の方々からもたくさん御意見を承ったところでございまして、それぞれの御意見を貴重な御意見として承りましたということでございます。  私としましては、やはり意見は意見として重く受けとめさせていただいて、そして、この意見書案の内容につきましてはここにお示しをさせていただいたようにまとめさせていただいたということでございますので、よろしくお願いいたします。 64: ◯石川建治委員  重く受けとめたということは、この中の表現の対応というのは私どもが申し上げた具体的な救済措置であったり法整備であったり補償であったりということが含まれているということの理解でよろしいでしょうか。 65: ◯小野寺利裕委員  そのように捉えていただいても結構かなというふうに思っております。 66: ◯石川建治委員  ありがとうございます。  私どももこの問題は非常に重要でありますから、できれば全委員一致の中で意見書を国に送ることができればいいかなというふうに思ったものですから、一生懸命これまでの議論を踏まえて幾つかお伺いをしてまいりました。  もしこの意見書がこの委員会の中でいいということになれば、例えば委員会の中で改めて文章の文言整理といいますか、そういったことがもしできるのであれば、そういった検討もあってしかるべきかなというふうに思いますが、その辺は提案者というよりも委員長に当たるんですか。その辺の采配を御検討いただけないかというふうに思うんですが、その件について伺います。 67: ◯委員長  ただいま石川委員から御発言のありました件につきましては、提出者から提案されているこの意見書案で採決を諮るべきであればこのまま進めてまいりますが、修正等が必要だということでありましたらば、一旦休憩を挟みまして修正案等を皆様からお持ちよりいただいて、そのことについて御協議をいただき採決に諮るというようなことになるかと思いますが、修正の動議がなされていない以上は採決に進みたいというふうに思っております。 68: ◯小野寺健委員  私どもの会派では賛成をする立場でございます。  しかしながら、市議会の中には52名の議員がおりますのでさまざまなお考えの方がいらっしゃる中で、やはりまとめていかなければいけない案件になりますし、これは全会一致でいくべき案件だと思いますので、それについて小野寺利裕委員からまとめていただいて今回御提案されたものだというふうに理解いたします。  若干質問一つだけさせてください。当局にお聞きしたいんですが、よろしいでしょうか。  仙台市においての該当されている方というか、人数というのはどれくらいだということで把握をされておりますか。 69: ◯子供保健福祉課長  仙台市におきましてこの御本人の同意なく行われた優生手術の該当する方というお尋ねでございますけれども、今厚生労働省からの文書の保管状況調査の依頼を受けまして調査中の段階でございます。 70: ◯委員長  ほかに御質問、御意見等はございますか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 71: ◯委員長  それでは、本意見書案について採決をしたいと思いますが、よろしいでしょうか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 72: ◯委員長  それでは、本意見書案について討論はありませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 73: ◯委員長  討論なしと認めます。  採決いたします。本意見書案を会議規則第14条第2項の規定により委員会として議長宛て提出することに御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 74: ◯委員長  御異議なしと認め、本意見書案を議長宛て提出することに決定いたしました。  以上で意見書案については終了いたしました。  それでは、所管事務についてであります。  「国に対する要望について」、健康福祉局及び子供未来局より御報告を願います。 75: ◯健康福祉局長  国に対する要望につきまして、資料1により御報告を申し上げます。  これは、本市の重要課題に関しまして、特に国に制度改正や財源措置を求めるものなどにつきまして、新年度の概算要求の時期に合わせまして要望行動を行うものでございます。要望項目は市議会におきますさまざまな御議論などを踏まえ取りまとめております。  具体の要望項目といたしましては、資料1の表紙をおめくりいただきます。  目次がございますが、目次にありますように子育て環境や教育環境の充実に向けた、人を育み、人がつながるまちづくりに向けた支援、誘客促進や魅力発信など、まちを育む、活力デザインの推進に向けた支援、今後の災害に備えた災害対応体制の強化や防災文化の発信と継承など、次代へつなぐ防災環境都市推進に向けた支援につきまして、3分野で10項目を要望することとしております。  要望行動につきましては、7月初旬に実施する方向で現在調整を行っているところでございます。  本要望のうち当委員会所管の項目について御説明をさせていただきます。  初めに、健康福祉局の所管部分についてでございます。資料1の9ページをごらんいただきます。  (1)大震災に備えての災害対応体制の強化につきまして、隣10ページに箱で囲んでおります要望項目の3でございます。災害救助法の現物給付の原則によりまして、民間の賃貸住宅を応急仮設住宅として供与する、いわゆるみなし仮設の入居手続が煩雑になっておりますことから、事務の簡素化に向け金銭給付を導入するなど、今後の災害に備えました制度の見直しを求めるものでございます。  おめくりをいただきます。12ページ。  (3)よりよい復興に向けた安定的な財源確保につきまして、さらにおめくりをいただきまして、13ページの箱で囲んだ部分の要望項目の1でございます。復興公営住宅などで再建された方々の孤立防止に向けました取り組みやコミュニティーの活性化に向けた支援などにつきまして、継続的かつ安定的に実施できますよう、確実な財政支援を求めるものでございます。  次に、その下の2でございます。昨年度から災害援護資金の償還が始まっておりますけれども、生活が困窮し償還が困難となる方々がおられることから、償還期間の延長や免除基準の明示、債権回収に係る経費等への財源措置を求めるものでございます。  健康福祉局の所管につきましては以上でございます。 76: ◯子供未来局長  続きまして、子供未来局所管についてでございます。  資料1の目次の裏側の1ページにお戻りください。  (1)子育て環境の充実につきまして、囲みの中の4つの要望項目でございます。  まず、一つ目といたしまして、現場を支える保育士等の処遇改善と定着に向け、給与の引き上げにより職種としての魅力が高められるよう、保育所等運営に係る公定価格の単価や処遇改善の加算率についてさらなる引き上げを行うこと。  二つ目といたしまして、保育所等の整備を着実に推進するため、保育所等整備交付金について引き続き整備費用の実態を反映した補助制度とすること。  三つ目といたしまして、小規模保育事業等の卒園後の受け皿となる私立幼稚園等への助成など、連携施設の確保に向けた取り組みに対して財政支援を行うこと。  そして、四つ目といたしまして、子供に係る医療費助成の全額国の負担による統一制度とすることを求める内容となっております。  要望の詳細につきましては後ほど資料を御高覧いただきたく存じます。  国に対する要望についての子供未来局からの報告は以上でございます。 77: ◯委員長  ただいまの報告に対しまして、何か御質問等はございますでしょうか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 78: ◯委員長  なければ、以上で報告事項関係を終了いたしました。  この際、当局から報告を受けた事項以外で皆様から何か発言等がありましたら、お願いいたします。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 79: ◯委員長  なければ、次に閉会中継続審査事項についてお諮りいたします。  「地域包括支援センターについて」及び「仙台市動物管理センターの業務について」を閉会中も継続して審査することにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 80: ◯委員長  御異議なしと認めます。よって、そのように議長に対して申し出ることに決定いたしました。  以上で所管事務について終了いたします。  これをもって委員会を閉会いたします。...