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  1. 仙台市議会 2018-05-25
    子育て環境調査特別委員会 本文 2018-05-25


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                  ※会議の概要 ◯委員長  ただいまから子育て環境調査特別委員会を開会いたします。  説明員についてでございます。本日は、当局より子供未来局及び教育局から関係職員の方々に御出席をいただいております。  それでは、本日の委員会進め方についてでございます。本日は、年間の開催計画に基づきまして、有識者からの意見聴取を行いたいと考え、副委員長とも御相談をし、幼保小の連携に関する現状及び課題等についてお話を賜りたく、有識者をお招きをさせていただいております。  具体的な進め方といたしましては、既に御着席いただいておりますけれども、国立大学法人宮城教育大学教育学部幼児教育講座佐藤哲也教授より、幼児期から児童期への育ちと学びの連続性、仙台市の課題と展望と題しまして、およそ40分ほどお話をいただき、その後、質問等の時間にさせていただきたいと考えております。  なお、意見聴取終了後、一旦休憩をとりまして、再開後、引き続き本日の意見聴取を踏まえた委員相互意見交換を行い、その後、次回の委員会についてのお諮り等をしたいと思っておりますので、よろしくお願いをいたします。  それでは、早速佐藤教授からお話を賜りたいと思います。  佐藤教授におかれましては、御多用のところ御出席いただきまして、まことにありがとうございます。委員会を代表しまして、厚く御礼を申し上げます。ありがとうございます。  初めに、私のほうから佐藤哲也教授を御紹介させていただきたいと思います。佐藤教授は、幼児教育学アメリカ教育思想史を御専門としておられ、現在、宮城教育大学教育学部幼児教育講座の教授を務めておられます。また、宮城教育大学教員キャリア研究機構幼児教育幼保接続研究領域の代表のほか、仙台市子ども子育て会議の委員、また宮城県仙台第二高等学校のPTAの副会長も務めておられます。  なお、皆様のお手元に佐藤教授略歴書をお配りしておりますので、後ほど御高覧いただきたいと思います。  それでは、お話を頂戴したいと思いますが、佐藤教授には御着席のまま進めていただきますよう私よりお話をさせていただいておりますので、委員の皆様、よろしくお願いをいたします。  それでは、佐藤教授、よろしくお願いいたします。 2: ◯佐藤哲也参考人  宮城教育大学の佐藤と申します。  こういった貴重な機会にお招きをいただきまして、非常に光栄に存じます。  プロジェクターも用意しておりますけれども、これはもう本当にスライドのようなものですので、アニメーションが飛び交うといったような仕掛けはしてございません。お手元のカラー印刷いただきましたこの資料を見ていただいても結構でございますので、よろしくお願いいたします。  済みません、老眼鏡にかけかえてお話をさせていただきますが、この扉にあるスタートカリキュラムのすべて、仙台市発信、幼小連携の新しい視点と。これは今から8年前にぎょうせいから出版されたものですが、全国的に非常に注目をされたんですね。私は宮城教育大学に来たのが2011年の3月1日で、前職は兵庫教育大学の大学院准教授でしたので、まだ関西にいるころに発行されたものなんですが、幼保小の連携、これは教育委員会の側に立つとそういう言い方になりますが、子供の発達の順序ということで考える、あるいは家庭以外の就学前の保育教育施設、どのようなかかわりをしていくのかということで考えれば、ゼロ歳から保育所ですから、保幼小連携というような言い方をするんですが、いろいろと取り組みがある中で、でも具体的にどうしたらいいのか。やはり最終的には保育計画、あるいはカリキュラムのような形でまとまっていかないと、実際にどんな取り組みをしていったらいいのかということがはっきりしてこないので、仙台市ではいち早く公立小学校が中心になって、小学校に適応していくための手だて、これをひとつ情報発信をしていこうという形で、こんなすばらしい書籍に仕上がっていったということです。これは山形の上山市御出身で、学生時代は東北大学で過ごされた木村吉彦先生、現在は上越教育大学の教授でいらっしゃいますけれども、小学校学習指導要領の1、2年生ですね、生活科に関してもかなり深くコミットされている先生なんですけれども、リーダーシップを発揮して、こういったお仕事をしてくださったということです。もう皆さん御存じかもしれませんけれども、まずは御紹介をしておきます。  このスタートカリキュラムから仙台市が着手実はせざるを得なかったという事情もあったのではないかと私は推測をしております。  1枚めくっていただきますと、これは一般的に言われる幼保小連携がなぜ叫ばれ始めたのかということなんですが、1番目に挙げられるのはいわゆる小1プロブレムといった小学校1年生の学級不成立であったり、または45分1単位の授業がなかなか成立しないと。つまり、なぜ成立しないのかといったときに、まず例えばパーソナルスペースである自分の机、椅子に座っていられない。あるいは教室という空間に45分間じっとしていられずに立ち歩いたり、ひどい場合は廊下に出ていってしまうと。その他、友達同士のいさかいだとか、そういうことが結局積み上がっていくと、小学校1年生、ぴかぴかの1年生として夢を持って入学してきたはずなのに、学校がおもしろくないと。それが例えば不登校につながっていったり、または友達関係が悪くなるとそれがいじめの温床になっていったりといった問題をどうも放置できないと。  じゃあ一体なぜ小1プロブレムと呼ばれるような現象が起こったのかというときに、最初に言われたのが就学前の教育保育において、自由遊び子供を好き勝手に遊ばせておいて、いろんな規律だとか規範だとか、または道徳性、これをしっかり育まなかったことにあるのではないかということが小学校現場から言われ始めた。これが1990年代の後半です。  そのときに、実は幼稚園教育要領、これは幼稚園におけるカリキュラムのガイドラインなんですが、昭和31年、1956年に出されました。これは私が生まれた年ですが、1964年、昭和39年に改訂されて、そのままずっと25年変わらなかったんです。ちなみに、保育所保育指針というのは当時の厚生省の通達として昭和40年に出されましたけれども、それは平成になるまで変わらなかったんですね。平成元年を迎えて、1989年なんですが、幼稚園教育要領保育所保育指針が改訂されて、従来の考え方と全然違ったパラダイムに乗っかって、やはり子供自主性や主体性や、もう一つは遊びを通じた総合的な指導によって、クリエーティブな力ですね、総合的な力、創造的な力、これを育んでいこうということになったわけです。
     現場に自由遊びというものが入ってきたんですが、このときに、現在も必ずしも払拭されているとは言えないんですが、自由遊びの自由というものが取り違えられてしまったんですね。フリーダムとしてとられてしまったんです。フリーダム。エーリッヒ・フロムという社会心理学者が、自由からの逃走という有名な本を書いています。原題は英語で書かれたんですが、「ESCAPE FROM FREEDOM」。つまり、フリーダムという自由は、支配だとか束縛だとか拘束から解放されるという意味の自由なんですね。保育において、そうとられてしまうと、もうとにかく子供を好き勝手に遊ばせると。それに対して先生は指導をしたり、あれはだめだとか規制をかけてはいけない。こういう展開にもなりかねないんですね。ですから、自由遊びという名の放牧状態と、実はこういう現象が平成元年以降、一部の保育現場で実際にあったんですね。  じゃあ自由遊びの自由は何なのかというと、これはリンカーンが有名な演説の中で言っていた、私に自由を、さもなくば死をと。「Give me liberty or give me death」と言った。要するに天賦人権としての自由、これは要するに選択の自由なんですね。私たちは男性に生まれるか女性に生まれるか自分では決められません。実はさまざまな制約や束縛があるんだけれども、その中で自分が自分の人生に責任を持って、主人公を演じていく上では、やっぱり幾つかある選択肢の中で何かを選ばなければいけない。選び取る自由があるんだと。自由遊びの自由というのは、本来それだったんですね。だから、好きな遊びなんだけれども、砂場で遊ぶと決めたからには楽しく遊ぼう、一生懸命遊ぼう、遊びを充実させていこうと。これを本来狙っていたんですが、どうもその辺取り違えがあって、これはまずいということで、平成10年以降の幼稚園教育要領保育所保育指針等の改訂につながっていったということです。  ですから、恐らく小1プロブレムの原因は、それ以外にもっと大きな社会的な要因があるだろうということで、例えば家庭における親子関係だとか、あるいは子供が地域で群れになって遊ぶような、自分たちで遊びをつくり上げていくような、そういう機会が不十分であったがために、どうも集団づくり、あるいは何もないところから何かをつくり上げていく力、そういう中で自分たちで規律をつくり上げていくような経験がどうも足りないのではないかとか、いろんなことが見えてきたというわけです。  2番目なんですけれども、これは幼保一体化に向けた幼児教育の充実ということで、特にこれが叫ばれ始めたのは子ども子育て支援新制度がスタートして以降ですね。つまり、就学前にさまざまな選択肢がそれこそふえたんですけれども、どういった場合でも質の高い幼児教育を受けることができるんだと。その幼児教育というのは、従来幼稚園がやってきたような学校教育型の幼児教育なんだと。だから、おのずとそれが小学校につながっていって、小学校にただ単に生活適応だけではなくて学力面でも確かな成果を残していけるような、そういったプレスクール的な側面も大事にしながら充実させていこうと。そのためには、やはり小学校に入ってから勉強が始まるのではなくて、そういった学習の要素というのが就学前の遊びや生活の中にもあると。それをきちんと位置づけながら、つないでいこうと。こういう発想です。  3番目、これは今回の幼稚園教育要領保育所保育指針の改訂の中で色濃く出てきたことなんですけれども、グローバリズムの中でこれからやっぱり勝ち残っていかなければいけない。そういったときに、どうやって人的資源を開発していくのかと。というので前面に出てきたのが例のOECD、経済協力開発機構ですね。あそこが言っている例えば非認知的な能力、社会的な情動スキル、あるいは人生で成功をおさめるためのキー・コンピテンシー、鍵になる力、これは結構昨今の心理学者教育学者が引用したり、あるいは教育経済学者なんていう方がそういった議論に乗っかりながら進めているんですが、基本的には労働力の育成なので、一人一人の子供の人権を大切にしながら多様性を認めていくというような昨今の大きな流れとどうすり合わせをしていくのか、いや、ひょっとしたらすり合わないかもしれないというようなこともあるんですが、そういう意味でやっぱり学校教育の機能を強化して、グローバリズムの中で生き残っていかなければいけない。そのためにやっぱり幼児教育というのは等閑に付すわけにはいかないという形で、連携というようなことがさらに重視され始めたという動向があります。  そして、4番目、5番目というのは、むしろその連携をした結果、先ほど私が申し上げたような子供集団の中であった同族性規範意識の涵養、これが小学生と例えば幼児がかかわることによってそれぞれの中に育つんじゃないかとか、あるいはそうやって子供たちを集団としてつないでいくためには接着剤が必要であると。その接着剤が、例えば地域におけるさまざまなお祭りであったり、あるいは人材であったり、または文化であると。そうすると、連携のフィールドが例えば地域であったり、地域の人材を生かすということになっていくと、これは地域の教育力を結果的にさらに高めていくことになるのではないかということで、5番目の視点。さまざまな観点から、やはり就学前の施設と小学校はつながっていくべきだろうという話になっているということです。  次なんですけれども、じゃあ仙台市は一体どのような状況なのかと。これは、ちょっと私数字が間違っているところもありますので、訂正しながら進めたいと思うんですが、別府市を挙げました。そもそも仙台のような政令指定都市と、別府のような人口が仙台の10分の1のようなところと比較することはナンセンスなのかもしれないんですが、見ていただければおわかりのように、別府は1小学校区1公立幼稚園なんです。公立小学校に必ず公立幼稚園が付設されているんですね。実は西日本に行くとそういう市町村がいまだに存在するんですね。ただし、公立幼稚園が必ずしも3年保育とは限らない。別府も1年保育です。だけれども、小学校長幼稚園長を兼務しているとか、あるいは小学校5年生が幼稚園子供が降園した後にお掃除にやってくるんですよね。小学校掃除当番で、職員室だとか、あるいは昇降口だとか、そういう割り当てがあるのと同じで、割り当ての一つに幼稚園のお掃除というのがあって、5年生が幼稚園に掃除に行きながら、自分の幼稚園時代のことを思い出したり、あるいはそういったつながりの中で親しみを覚えて、休み時間に幼稚園の園庭に遊びに来るだとか、または小学校5年生が後に6年生になったときに、1年生に上がってくる新入学児童のほとんどが自分たちが日ごろからかかわっていた公立幼稚園のメンバーであったり。つまり、5歳児と5年生の5、5交流というのが自然に行われている。こういうところは、連携といったときにもそんなに大きな段差は感じない。ハードルも感じないんですね。別府市として何か統一的な幼保小連携のカリキュラムをつくって、それを参考にしながら、地に足のついた接続、連携活動をしていこうというのは無理がないんですけれども、仙台市の場合は市立小学校が121校ですね。国立が1校、宮教大の附属です。私立が4校。合計で126校の小学校がございます。それに対して、公立幼稚園秋保中学校の隣にあるあきう幼稚園1園ですよね。宮教大附属幼稚園もあるんですが、幼稚園教育のほとんど9割方は私立が担ってくださっている。その私立幼稚園というのは、例えば背景にキリスト教だとか仏教の禅宗だとかそういう宗教があったり、あるいは自由保育を推奨したり、場合によっては小学校の勉強を前倒しするようなプレスクール的な保育内容目玉保育にしている。つまり独自性があるわけですよね。そういった多様性がある中で、なかなか別府のような例えば連携というのは難しいと。  さらに言えば、保育所を見たときに、仙台市の場合は、済みません、36園ですね。民間の保育所は197園ということで、保育所の数も非常に多い。そしてさらに認定こども園が、済みません、7園ではなくて16園ですね。さらには、子ども子育て支援新制度の後には認可外保育施設も非常にふえてきている。多様な背景を持った就学前の保育所。しかしながら、今回保育所保育指針が改訂されて、3、4、5歳児の幼児教育の部分は幼稚園教育内容と変わらないレベルの水準の質を保証していく。だから、当然それは幼稚園小学校と接続していくように、幼児教育の部分では保育所もやはり接続が必要であると。  さあ、じゃあ一体仙台市はどうしていったらいいのかと。こういった事情があるので、恐らくスタートカリキュラムだったというふうに思うんです。さまざまな子供たちが経験をして小学校に上がってきた、小学校1年生で滑らかな接続、または子供の観点に立てば適応していく、そのために小学校はどのような手だてをしていったらいいのかという形でスタートカリキュラムが始まったというふうに私は理解をしています。ただ、やはりこれからはスタートカリキュラムのみならず、小学校に向かってのアプローチカリキュラムということも全国的には取り組みが進んでいるので、仙台が例えば蚊帳の外にいていいのか、あるいは仙台はやっぱり独自の事情があるので、余りそういった全国的な動きに合わせていくのではなくて、仙台独自の何か政策的な動きを模索していくべきなのか、この辺はやはり慎重に考えていく必要があると思っています。  めくっていただくと、これは国がつくっている資料なんですけれども、保幼小あるいは幼保小連携のそれぞれステップというのがございまして、ステップゼロからステップ4、ステップ4に行くにしたがって連携、接続というのが充実をしているというような、これは評価の観点になるんですけれども、宮城県の教育長が県内の保育施設を対象に調査をしています。そうすると、宮城県の場合は圧倒的にステップ2、つまり年間数回行き来をして、お互いに参観をしていると。しかしながら、例えば教育課程あるいは保育計画というレベルカリキュラムづくりはまだ着手をしていないというのが圧倒的多数です。恐らく仙台も似たような状況であるというふうに私は思っています。  概念として、幼保小の連携、それと幼小の接続、これはやはりきちんと理解をしておく必要があると思うんですが、接続というのは基本的に同じものをくっつけるというような意味があるので、幼稚園教育要領、そして幼保連携型認定こども園教育保育要領に至っては、接続という概念を使っています。これはつまり学校教育をつないでいくという概念なんですが、保育所保育指針は連携を使っています。つまり、保育所児童福祉の施設なので、学校教育ではないんですね。そうすると、接続ではなくて連携だろうと。つまり何か質なりミッションが異なるんだけれども、やはりここにあるような関係づくりをしながら、子供たちのそういう生活を、発達を、育ちをつないでいこうという発想だというふうに理解をしています。ただ、その中で3、4、5歳児の幼児教育の部分については接続していくようにいろいろと努力をするように、手だてを考えていくようにというような記述は保育所保育指針の中にも入っております。  じゃあその接続をしていくカリキュラムづくり、一体どのような課題があるのかというところで、これはよく私も幼稚園教諭保育士あるいは保育教諭皆さん研修会でもお話をさせていただいているものなんですが、いち早く取り組みがなされたのはスタートカリキュラムなんです。これはやっぱり小学校が主体になりますので、やりやすかったんですね。特に公立小学校が中心になり、市町村教育委員会が先導しながら、モデル校をつくったり、あるいはモデルカリキュラム、そこからさらに市町村としての統一カリキュラムづくり、かなりいろんな成果を上げてきています。これはインターネットで今情報公開されておりますので、調べていただければいろんな情報がそこに掲載されていると思います。  それに対して、今後の課題は就学前でどう取り組むのか。これがアプローチカリキュラムですね。スタートカリキュラム小学校で始まる。このアプローチカリキュラムに何があるのかというので、私は三つのカテゴリーに分けて整理をしています。一つは、子供小学校の生活に適応していくための手だて。もう一つは、子供小学校に上がって、学習活動が始まる中で戸惑わないように、そういった学習を予期させるような内容。そして3番目は、実際小学校に行くイメージですね。あるいは幼児の夢を育むための内容ということです。  1番目、これはいろんな幼稚園保育所で取り組まれています。小学校に行くと、やはり学習活動は1時間目から4時間目と言われるように午前中が中心になりますので、午前中にしっかり子供心身とも活性水準が高くて、しっかり勉強ができるような状況づくりをしなければいけない。これは小学校に入ってからでは遅いので、もう就学前、家庭で、あるいは幼稚園保育所認定こども園で、子供が午前中に自己発揮できるような生活リズムの確立。これは家庭の教育も必要で、文科省が早寝、早起き、朝御飯運動を進めていますけれども、非常に家庭と連携しながら取り組むことが必要なテーマです。  あともう一つが、私立幼稚園もそうなんですが、バスあるいは保護者の自家用車、自転車の後ろに乗せられて通園している子供が非常に多い。小学校になると、近隣の小学校に徒歩で通学しますので、やはり歩くという経験ですね、これが非常に重要になってくる。なので、園外保育もそうです。または二足歩行、足を使ってしっかりと歩く、そういった活動、これは保育内容の一つとして重視されるべきものだというふうに思っています。  あと、小学校では机と椅子を宛てがわれますので、5歳児になったらそういったパーソナルスペースを確保した生活、つまり何でもかんでも円集合して、床の上にお山座りをして、絵本を見るだとか、ひどい場合は床の上で制作活動をするというのではなくて、やはりきちんと机と椅子を宛てがわれた生活も大事だろうと。  あとは、これは難しいんです。給食時間を小学校と合わせる。保育所の場合は11時半ぐらいから食べ始めるところが多いので、1時間おくらせる。ところが、これをすると調理師さんに非常に大きな負担がかかる。大きな鍋で11時半ごろにつくってしまって、5歳児が1時間おくれだと、その間に給食が冷めてしまったり、これからの季節は食中毒の危険性も高まると。だから、理屈ではわかっているんだけれども、なかなか難しい。例えばあきう幼稚園なんかは給食を搬入してもらっているわけですけれども、私立幼稚園で自園で給食をつくっているようなところがあれば、何とか時間を工夫することでアプローチカリキュラムの一環にしていくということも可能です。  あとは、お昼寝の廃止。ただ、お昼寝を廃止してしまうことによって、午後のけがだとか、あるいは子供が体調を崩すということがふえてくるので、これも理屈ではわかっているんだけれどもなかなか実施は難しい。しかしながら、全国的に見たときには5歳児の1月ぐらいからお昼寝を廃止している保育所認定こども園はふえてきています。  2番目なんですけれども、小学校教育の理解、つまり幼稚園教諭保育士さんが小学校教育内容を理解していないと、ここに挙げていることはなかなか難しい。特に小学校では言語活動というのが重要になってきます。今回の幼稚園教育要領等の改訂でも、対話的で深い学びを遊びを通じて実現していく。つまり遊びというものをテーマにしながら子供たちが語り合う、遊びの中で子供たちがさまざまなことを相談していく、そういった子供たちの言葉を引き出すような指導や援助、これが幼稚園教員等に求められていくので、ここもこれからの保育では特に連携という意味で注目されている指導技術になってきます。  あとは、文字や数字やさまざまな社会的な環境、例えば東京オリンピックがある、サッカーでワールドカップが始まる、子供がそういった世の中の動きに関心を高めていくような何がしかの工夫、これも幼稚園保育所に期待をされている。ただし、間違ってはならないのが、例えば漢字教育をするだとか、子供公文式のような計算を先取りしてやらせる、これが果たして幼児期にふさわしい生活なのかどうかというのは、現場の見識が問われている部分だというふうに思っております。  最後の3番目の柱というのは、これは特に小学校の協力が不可欠ということで、小学校と地理的、もう一つは心理的な距離が近づいていないと、特に私立幼稚園なんかはなかなかこういうことに参加ができない。どう小学校の教員との関係づくりをしていくのかというのは、仙台市においても重要なことであると思います。幼児は、見て、憧れて、まねをする。つまり、観察学習模倣学習というのが遊びの中の学びの重要な部分を占めています。ですから、何がしかの機会に小学生とかかわる、小学校に実際に足を運ぶという機会があれば、園に帰ってから小学校のまねごとが始まります。これも実は連携をしていく上で、小学校に入学したときに小学校生活に適応していく上で非常に重要なものになってくるので、小学校ごっこ、これはばかにならないなというふうに思っております。  そんな中でじゃあ仙台市のこれからの課題は何だろうかというときに、一つは連携、連携、確かに重要なテーマとして降っておりてきているんですが、やはり小学校小学校教育のミッションがある。幼児教育あるいは保育、それはやはり独自の世界がある。そもそも異質なものなんですね。異質なものの中に何か共通項を見出しながら、接続していこうということになるんですが、やはり就学前、特に仙台市の場合は幼稚園教育以上に保育所における保育、すなわち養護プラス教育、特に養護の部分が非常に市民からも期待をされているという部分がありますので、やはり子供のこにあげているような原理原則、教育要領や保育指針が変わったとしても、むしろ私は現場の先生方には変わらないところをしっかり見てくださいと。なぜ変わらないのか。それを変えてしまうと、やはり今まで積み上げてきたもの、あるいは就学前教育保育の本質から外れてしまう危険性があるんだと。だから、そこを非常に大切にしてくださいということは呼びかけております。ですから、決してプレスクール的に小学校に上がるためにこれが大事なんだからそれを幼稚園保育所でやっておきましょうと、あるいは学力向上のために小学校での学習活動を前倒しで取り組んでいきましょうということではないんだと。幼児期にふさわしい活動、これが非常に大事であると。  という中で、2番目です。これは実は私は教育学者の一人として非常に不安視しています。幼稚園教育要領、そして幼稚園教育に沿った幼児教育をしていくんだということで、保育所保育指針や幼保連携型認定こども園教育保育要領の中にも、この資質、能力、10の姿というのが入ってきました。そもそもこの資質、能力というのは、OECDの発想です。つまり、突き詰めて言えばどういう労働力が必要なのか。将来、労働者として社会に、あるいは国に貢献できる資質や能力は何なのかということなんですね。ですからヘックマンなんかが、アメリカのシカゴ大学の経済学者ですけれども、幼児期に1ドルお金をかけると10ドルの利益になって返ってくるというのは当たり前のことで、アメリカのような多民族国家、あるいはヨーロッパもそうなんですが、移民がやってくると。その移民に対して、職業をあっせんしなければならない。ところが、社会に適応できずに、犯罪に走ってしまう。すると、警察権力、司法、そして刑務所、やっぱりお金がかかるわけですよね。お金がかかって、例えばじゃあ大人たちがどれだけ労働力として社会に貢献できるのかといったときに、非常に心もとないわけです。だったら何なのか。そういった移民の子供たちに例えば英語を教え、ドイツ語を教え、アメリカの民主主義を教え、要は勤勉な、何かドイツ人が大切にしてきたような国民道徳のようなものをしっかり教えていけば、何なのか。将来犯罪も犯さず、有能な労働力として社会に貢献できるじゃないかと。こういう発想なんですね。だから、多文化教育とか、そことは実は相入れない何か社会統制的な力が働いている側面もあるので、ちょっとここは注意だなと私は思っています。実際にアメリカ公教育の父であるホーレス・マン、彼がマサチューセッツ州でいち早くパブリックスクールシステムを構築していくわけですけれども、マンはもともと法律家ですけれども、そのためには義務であり、無償であり、そして政治的、宗教的に中立な学校をつくるんだと進めていくと、やはり伝統的なプロテスタントの勢力から、学校で聖書を教えないとは何事かと、こういう批判があるわけですね。あるいは資本家階級からは、自分の子供は家庭教師を雇ったり、私立学校でしっかり教育をしていると。何でそういった労働者階級なり貧民なり移民の子供たち教育のために自分たちが税金を払わなければいけないのかと。抵抗勢力になるんですね。そうすると、マンはこう言って説得したわけですよ。学校を一つつくると、刑務所が一つなくなるんだと。つまり、学校を一つつくることによって有能な労働者を育成することで結果的に資本家に利益が返っていきますよと、こう学校教育を進めていったと。これは歴史的な事実ですので、それに等しいことが今就学前教育をしっかりやりましょうということで、ヘックマンのような教育経済学者等々、説得力を持って社会に啓発し始めているという、裏にはそういう側面もあるんだということは、やはりちょっと注意をしておく必要があるのかなと思います。  日本でも、結局10の姿というのが出てきて、これは決して達成目標、あるいは5歳児をここまで育てて小学校に送り出すわけではないんだというふうに、例えばそれを仕掛けた無藤隆さんのような心理学者は火消しに走っていますけれども、実際保育現場小学校現場というのは、10の姿というのは一つの理想像、発達の姿、だからそういう姿に育てて小学校に送り出さなきゃいけないし、小学校の教諭はそういった姿の子供たち小学校に上がってくるわけだから、それを受けて小学校教育を推進していくというふうに今捉えている方が多いです。ですから、そうではないんだということについては、いろんな関係者が研修会、あるいは書籍、またはネットにおける情報発信等でいろいろと努力はしていますけれども、実際に教育要領等に書かれてしまうと、それが子供を見る視点、保育計画を立てる視点、子供を評価する視点としてひとり歩きを始めますので、これは要注意だというふうに私は思っています。だから、例えば障害を持った子供、外国籍の子供、あるいは家庭においてシングルの親によって育てられている子供、さまざまなんですが、そういうやっぱり個々の子供から出発しながら、子供とともにつくる保育実践、あるいは幼児と児童と一緒につくり上げていく何か連携活動なり接続プログラム、これがやはり必要かなというふうに思います。  そういう意味で、3番目のリスペクトの問題。特に仙台市の場合は、そうは言っても他の政令指定都市だとか市町村は動いていますし、宮城県としても今度そういったモデルカリキュラムづくりを進めていきますので、等閑に付すわけにはいかないので、やはり何か研究園ですね、そういったものを市として考えていく必要はあるのかなというふうに思っていますが、しかしながら無理無理にカリキュラムをつくり上げても労多くして益少なしというわけで、それは前提として就学前の幼稚園保育所等が余りにも多様であるからです。だからこそ、むしろそういう多様性をリスペクトしながら、お互いに情報交換をしたり、または意見交換ができるような何か交流ですね、つまりさっきの連携と接続で言うのであれば、連携していく機会を政策的にもっともっと進めていくことが必要なのではないかというふうに私は考えているということです。  済みません、あとは参考資料としてちょっと私が危険視をしているこの10の姿、そして幼稚園教育、つまり幼児教育において育みたい資質、能力、三つあります、これは国が言っていることです。  そして、実際に幼稚園教育要領保育所保育指針でどのようにこの連携、接続が改訂されたのか、今どう示されているのか、抜粋しました。幼保連携型のほうは、ほとんど幼稚園のそれと同じなので、ここにはあえて載せませんでした。  最後にあるのは、小学校学習指導要領です。総則の中で、就学前の施設とどう連携していくのかということが書かれていますが、小学校においては実は小学校の先生方の業務内容というんでしょうか、それは何も精選されずに、道徳教育の教科化だとか、外国語活動だとか、カリキュラムマネジメントだとか、アクティブラーニングだとか、いろんなのが今回入ってきました。ですから、小学校の先生たちはその中で働き方改革をしていかなきゃいけないので、もうきゅうきゅうとしております。なので、小学校から就学前の施設に連携していきましょうなんていう声は恐らくかけづらいと思います。なので、就学前のほうから小学校に働きかけていかないと、小学校の先生はいろんなところと連携していかなければいけないので、黙っていても振り向いてはくれませんよということですね。それは就学前の関係者が意識しなければならないことの一つだというふうに私は思っています。全国的に見たときに、連携あるいはカリキュラムの面での接続活動がうまくいっているところは、小学校の教員が熱心なところです。文科省の、あるいは国立教育政策研究所のさまざまな研究会だとか、そういった実践成果、研究成果の報告会なんかに行くと、出てくるのはやっぱり小学校の校長先生とかなんですね。校長先生のリーダーシップのもとでどんな成果が上がったのかというのが多いので、なかなか就学前からボトムアップをしながらつながっていくというのは、やはりちょっと難しいところがあるのかなというふうに私自身は認識しているということです。 3: ◯委員長  佐藤教授、ありがとうございました。本当にお時間が限られた中でまとめていただきまして、大変ありがとうございました。  それでは、委員の皆様から御質問等をいただきたいと思います。ここでは佐藤先生へ質問をしていただいて、後ほど委員間で意見交換をしたいと思っておりますので、質問がおありの委員の方、いらっしゃいましたらお願いしたいと思いますけれども、どなたかいらっしゃいますでしょうか。 4: ◯小山勇朗委員  きょうはどうもいろいろありがとうございます。  幼保小の連携ということで、非常に難しいのはやっぱり学校の先生方の忙しさというか、小学校を見てもね。小学校から幼保に声がけをして連携を図るというのも非常に難しい状況にあると思うんですよ。そういう中で、そういうものを支援する組織をつくり上げて、そして幼保小の連携プレーが何となくできるような仕組みづくりというものをやっているところもあるというふうに私は思っているんですが、そういった場合、子供ですから、何か事故があったときの関係なども含めて、非常に心配はしているんです。そのようなこともいろいろ考えれば、小学校の先生方がある程度の時間をつくって、幼保小の連携を進めるための機会づくりというか、こういうのについて先生、もう少し例なども含めて教えていただければありがたいです。 5: ◯佐藤哲也参考人  私は兵庫教育大学から宮城教育大学に移ってきて、最初に宮城県教委が推進していた連携活動でかかわったのは気仙沼の津谷小学校で、津谷小学校は校区の中に津谷保育所と津谷幼稚園があるんですね。なので、南三陸の教育事務所なんかが支援をしながら、震災被害の直後なんですが、頑張って研究に取り組み、大きな研究会を開いたんですが、やっぱりそういう地区でないとできないんですよね。  うちの子供たちは、仙台市立吉成小学校、吉成中学校に転校したんです。それぞれ中学校2年生、小学校4年生だったんですが、御存じだと思うんですが吉成小学校は2クラスぐらいしかない。ところが、そこに上がってくる50人の子供たちは、さまざまな幼稚園保育所から来ているんですね。そうすると、先生の頼りは幼稚園保育所から上がってくる指導要録しかないんですね。何か機会をつくるといっても、なかなか大変ですし、じゃあ小学校の先生がそういう園を一つ一つ回るのかといっても、無理ですよね。  一方、じゃあその指導要録にどんなことが書かれているかというと、これはやっぱり子供を思う保育者の気持ちですが、気になる子供がいても、気になることをそっくりそのまま書けないんですよね。書くことによって、小学校の先生が困惑したり、場合によっては色眼鏡をかけて1年生を受け入れることになると子供がかわいそうだと。むしろ気になることよりもその子のすばらしい面をいっぱい書こうなんていって指導要録づくりがなされるので、指導要録も実は余り頼りにならない。だとすると、仙台市内の小学校のほとんどがそういう状況なんですよね。  なので、私が思うのは、やはり教育委員会なり、教育委員会というよりもむしろ子供未来局が音頭を取って、小学校の教員と就学前の施設の方々が集まって、いろんな忌憚のない意見交換あるいは情報交換ができるようなミーティングを年に三、四回設定するだとか、そうでもしないと難しいのかなと。あるいは仙台市の公立小学校の中には、先生がおっしゃったような何か取り組みをされているところがあるかもしれないんですが、そこが難しさかなというふうに私思っております。ですから、やはり行政のほうで何か、でも行政も予算がつかないとできませんし、リーダーシップをとってやっていかないと、現場の自発的な努力を期待していても難しいのかなと私は思っております。 6: ◯小山勇朗委員  確かに本当に難しいんですね。だから、きっかけづくりというか、幼稚園なり保育所の卒園式には学校長が来て、1年生に上がるのを待ってるよという声がけだけで終わっているような状況ですかね。そして子供たちはただ聞いているだけで、やっぱりそういう意味からすれば、トイレの関係一つから、まず小学校に行ってトイレを見させる、そこで用を足すようなことをどう指導していくのかとかね。そういうのをやっていかないと、怖くてトイレに行けないという子供まで出てきているわけだから、そういうのを一つ一つできるものから、まず小学校に連れていく機会をつくるというかね、そういうものも学校と連携をとっていれば、第何何曜日の何時から幼稚園なり保育所で何人かずつ、5歳児なり6歳児なりを連れて来るというふうな、そういう連携でなれさせていくというか、まず学校にいることになれさせないと、児童の通学だのは親がついてきていますからね、1年生のときは。だから、学校生活が楽しくなるような仕組みづくりをどうやっていくのかというのが重要かなと思って。 7: ◯佐藤哲也参考人  おっしゃるとおりだと思います。そういう行き来ができるためには、就学前の先生と小学校の先生がやっぱり風通しがいいというか、仲がよくなることが重要だと思うんです。そのために一つ私アイデアがあるんですが、保育所は年中無休です、基本的には。ですから、小学校の先生が夏休み中に研修の一環として保育所保育参観に行って、実際に保育所に行って就学前の保育あるいは幼児教育はどんなことをやっているのかとか、あるいは場合によったら子供と一緒に遊んだり、子供とお昼寝したりだとか、それを研修としてしていく中で、近隣の公立のみならず民間あるいは無認可かもしれませんけれども保育士さんと知り合いになるだとか、そういったアプローチはできるかなという気はしています。 8: ◯委員長  ほかにございますか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 9: ◯委員長  なければ、本当にきょうはお忙しい中、佐藤教授においでいただきましたので、これで佐藤教授からのお話を終了させていただきたいと思います。  佐藤教授には大変貴重なお話をいただきまして、ありがとうございました。本日お伺いしました御意見等は、当委員会において参考にさせていただきたいと思っております。  本日は本当にありがとうございました。皆様、拍手をお願い申し上げます。  それでは、暫時休憩いたしたいと思います。2時ちょうどに再開をさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。               〔参考人 佐藤哲也退室〕                休憩 午後1時49分                再開 午後1時59分 10: ◯委員長  再開いたします。  それでは、意見交換に入りたいと思います。  先ほどの佐藤教授からの意見聴取につきまして、委員の皆様から御意見をお聞きしたいと思います。順次御発言をいただきたいと思います。 11: ◯鎌田城行委員  先ほどいただいた御講義の中で、やはり小学校のほうの受け皿として各現場、就学前施設の先生との連携をどうとるかというのは大変な課題だとは思うんですけれども、これをどう方向性を見出すかというのは、最後先生からいろいろとお話をいただいたんですけれども、あくまでも一つの研修をされたらどうかということも知見として認識はしつつも、具体に先生方の術を得る形としてはどういうことがあるのかを、もう少しみんなで意見を調整していったほうがいいのかなというふうな感じを抱いたところでございました。特に幼稚園また保育所におけるところの学びの状況というのも、先ほど随分お話いただいていたんですが、確かに例えば自由遊びという点では、なかなか本当にそこまで深く私なども知見として持っていませんでしたので、一つ一つ改めてみずからも学びながら、方向性を間違えないようにすべきだなというふうなことを、きょうのお話をいただいて感じたところでありました。 12: ◯小田島久美子委員  きょうは幼児期から児童期への連続性というところで御講義をしていただいて、勉強させていただいたんですけれども、以前視察をさせていただいた千葉と横浜方式、ここについても、幼保小のつなぐというところについては研修をさせていただいてまいりました。その中において、きょうも最後に先生がお話しされておりましたけれども、教師、職員、幼稚園保育所の先生同士が顔の見える関係、これがやっぱり一つのキーワードになっているのではないかというところで、非常に参考になっているなというところと、あとそういった連続性をしっかりつなぐ意味では、各団体が交流をしていく、そういった活動を充実させていくことも一つ重要な視点ではないかというところを思いました。  カリキュラムについては、先ほどもお話しされておりましたけれども、年長から小学校1年生においてのスタートカリキュラムに至るところまでの、相互に共通認識を持って考えていくというところの視点ですね、ここもぜひ今後重要な課題として議論を深めていく必要性があると思いました。  先生が一番最初にお話をされておりましたけれども、いわゆる幼児教育の充実のところで自由というお話を講義の中でキーワードとして出されたんですけれども、この解釈の仕方においては、一番最後に平成29年度の学習指導要領の添付資料がありましたけれども、平成30年度の学習指導要領も出ておりまして、そこにおいては個々の発達の特性においての記述が平成29年度よりも多く盛り込まれているところで、この自由の解釈ですね、先ほど一番最初に言った選択の自由というところにおいては、やはり先生方にも研修を深めていただいて、現場でしっかりと実践していく必要があるし、幼保小の研修の中でもこういった新しく盛り込まれていくような部分については勉強を深めていただく必要性も重要だなというところを認識させていただきました。 13: ◯すげの直子委員  大変大事な観点も幾つか聞かせていただいたなと思って、お聞きをしておりました。  最後のところで、子供たちの就学前教育保育の現場で、資質、能力や10の姿、達成目標というのも先生がプリントして持ってきていただいたんですけれども、これを読み間違えて、準備説に陥らないことが大事だと。やっぱり個々の、今の子供たちの姿から出発をして、子供たちと実践をつくっていくんだということが大事ですというようなお話なんかは、非常に大事だなと思ってお聞きしました。ただ、先生もおっしゃっていますけれども、要領とか保育指針にやはりこのように書かれていると、幼稚園の先生方や保育所、民間含め今たくさんの施設がある中で、先生方も大変御苦労が逆に多いのではないかなということも感じました。  あとは、先ほど小山委員と先生のやりとりの中にもあったんですけれども、私もこういう都市部で幼保小連携、接続というのをどのようにやっていけるのかなというふうに思うと、やはり今幼稚園保育所認可外保育施設を含めていろんなところから一つの小学校子供たちが入ってくると。ことしの入学式のときに、地元の小学校の入学式に行くと、お祝いメッセージとかが印刷されて配られて、うちの子供が入ったころよりもさらにたくさんの、卒園したところからは必ずメッセージが送られてきているのを見ると、すごくいっぱいの幼稚園保育所からメッセージが来ていることを思うと、今さらに多くのところから子供たちが一小学校に入ってきているという中で、どうやってそこと接続して連携していくのかというのは、非常に多分先生たちも悩まれているんじゃないかなということを感じております。  きょう先生も最初のところで実践例としてこういうことをやっているところもありますというお話があったんですけれども、うちの子も3人保育所で育ったんですけれども、やっぱり年長の年明けからは午睡はしないで、年長児さんはその時間は静かに絵本を読んだり、先生とお話ししたりする時間にしていって、小学校生活にちょっとずつ向かっていくんですと。多分これは多くのところでやってらっしゃるのかもしれませんけれども、こういうできるところから取り組んでいただくというのは、それはそれで大事なのかなと思ってお聞きをしたところでした。 14: ◯平井みどり委員  私も仙台市の幼稚園を見ると私立が79、仙台市立は1園だけ、それから保育所に至っては197と、いわゆる私学なんですね。ということは、やっぱりその幼稚園幼稚園の特質というか、ある意味企業ですので、どういうところを売りにしていくかとか、幼稚園だったら選んでもらいたいとかということがあると思うので、そういうことを考えますと、仙台市の中に私立が非常に多いということは、先ほど先生がおっしゃったように一つの小学校にたくさんのいろんなところからいろんな要素を持った、さまざまな教育を受けた子たちが集まってくるということなんだと思います。まずそれを前提にしてやっていかないと、一つにまとめようとか画一にしようというのは非常に無理があると思います。  それで、お昼寝をやめたり、給食の時間を小学校に合わせるとかというようなお話もありましたが、実は小学校3年、4年くらいだとそれほど月齢に差はないのですが、小学校に上がるときの4月生まれの人と3月生まれの子って、1歳差があるんですよね。えらい違いだと思うんです、これ。だから、何とかお昼寝させないようにしようとか、早く給食を食べなさいとか、そういうのはなかなか私は難しいかなと。実感です、これは。そう思います。  それで、私ごとですが、実はうちは幼稚園を国立に行かせまして、まさに先生の幼稚園だったんですが、そこは自由ですね。先ほど自由じゃなくというようなお話も若干ありましたが、本当に自由な幼稚園で、しかも歩いて通わず、みんな自転車で、私も自転車で行きました。その幼稚園は、時間というのがないんですよ。何時に何しなさいとか。今はちょっとわかりませんが、学長が変わったので違うかもしれませんが、もうやりたい放題、ずっと遊んでいるという。園庭にもお水をざあざあまいて、好きなようにみんなまくと。なので、1カ月の水道代が10万円になっちゃったというような話もあるくらい、自由にやっていたと。それでいて、じゃあ何か学校に上がったときに不便があったかなというと、なかったんですね。子供同士で結構今何しようとかというそういうのが案外働いてくるというところもあるので、全部決めてあげなくても、幼稚園保育園と小学校が連携するという、情報交換はもちろん必要とは思いますが、子供に関しては余りタイトにしなくても育っていくところもあるのかなというのが私の実感です。 15: ◯小山勇朗委員  私は心配するところとか気がかりなところは先生に伺ったんですけれども、仙台市として、子供未来局としてスタートカリキュラムに基づいて幼保小の連携の取り組みをやってきているというふうになっているわけで、そういう意味では幼保小接続、ステップゼロからステップ4までの間で、大体今仙台はどのステップにあるのかね、これを聞きたいのと、策定検討委員会を今年度中に立ち上げて、幼児教育に関する基本理念などを策定をするというふうになっていますけれども、その辺は今現在どういうふうになっているのかお聞きをしたいと思います。 16: ◯委員長  お尋ねですので、お答えできますでしょうか。大丈夫でしょうか。 17: ◯小山勇朗委員  去年の11月にそういう話を出しているんだから、大丈夫でしょう。 18: ◯副教育長  では、まず前段の、今どの段階にあるかというお尋ねでございます。これは実際正直言いまして私ども、きょうの有識者のお話にもありましたとおり、市内のそれぞれの小学校が置かれている状況がかなり違うという部分がございます。何が一番違うかと申しますと、先ほど有識者の方から吉成小は50ぐらいあるんだというお話がありましたけれども、我々は30ぐらいのところも多数あるというふうに見てございます。そういう中で、この御説明の資料にありました宮城県教育庁調査の中でステップ2が一番多いというふうになってございますけれども、私どもはこの状況と大きくは、仙台市内を取り出しても変わらないんじゃないかというのが正直な感想です。ただ、これは印象でございまして、我々調査をしているものではございませんので、印象でのお答えになってしまいますけれども、おおむね交流、接続という形では研究会あるいは交流会等を行っていますし、先ほどの御説明の中にありました幼稚園保育所等から小学校への情報提供ということはほぼ100%やられているという状況でございますので、ステップ1はさすがにないかなというところだと思っております。ただ、これがステップ4、ステップ3というふうに進んでいるかというと、必ずしもこういうところは多くないだろうというのがまず印象でございます。前段の御質問についてはそのような印象でございます。 19: ◯子供未来局次長  私のほうから、子供未来局としてのお話をちょっとさせていただきます。  初めに、前段のスタートカリキュラムの関係ですが、佐藤先生からも御紹介いただきましたが、基本的に教育委員会のほうでつくられたものに基づきまして進められているものに、我々直接には公立保育所もかかわっておりますけれども、保育所幼稚園側でも小学校との連絡会ですとか合同研修会などの開催に参加する、あるいは共通様式の引き継ぎ、そのほかの連携を行っているところではございます。  ただ、もう一つの、きょうの佐藤先生のページの中にもありましたアプローチカリキュラムとされている部分、幼保側からの小学校進学後を意識した部分については、例えばお昼寝の話などは今どこの保育園でも多くのところが大体年明けくらいから年長さんのお昼寝は終了すると、卒業するというような形でされているところがほとんどですけれども、そういった個別の取り組み幼稚園保育所側でもいろいろされていますけれども、まだ仙台市としてこのアプローチカリキュラムというような名称で統一的につくるかと、そこについてはまだ検討が始まったばかりという段階でございます。  一方、幼児教育指針というものですが、佐藤先生から御紹介があった国のほうでの教育の要領、それから保育の指針、こちらの改訂などもありましたので、仙台市としての幼児教育指針を昨年度1年かけて策定いたしまして、この3月にようやく完成したところでございますので、この中身についてまずは幼稚園保育所の関係の方々に周知いたしまして、また一般の方にも周知してまいりたいというふうに考えているところでございます。 20: ◯佐々木心委員  私も本当に非常に難しい問題であり、必ず取り組みをしなければいけない課題だというふうには認識をさせていただいておりまして、何点か確認を込めてということで発言をしたいなというふうに思うんですが、先ほどの佐藤先生の中で複数の園から小学校に上がってくるという問題は、別に今始まったことではなく、そこの問題は全委員が把握をしていて、当然行政のほうもわかっているという状況の中で、やはりこれをどのようにしなければいけないのかということで、そこで少し仙台が取り組んだのが、伺えば最初は報告のフォーマットが各園によって違ったので、これを平成22年に見直してというのは先ほどちょっと確認しましたけれども、これが先ほど先生の説明の中で、やはり担任の先生はいいことを書きたいんですよね、子供たちのことを。なかなか問題があるところを書けない。このマインドも少し考えなきゃいけないのかなというところがやっぱりあるのかなというふうな思いでありました。私自身が拡大解釈なのかもしれませんが、この報告書が体をなしていないと、時によっては色眼鏡で見てしまうと、そうなってくると、ここをやっぱりもう一回見直す必要があるのかなと。そこの連絡会をやっているということでありますけれども、この時期と回数、さっき多いところでは50人いる、一方で少ないところは10人に満たないところもあるといったところで、これをもう一回小学校との、まさしくそれこそ連携ですよね、これをどのようにしていくかというのが大きな課題なのかなというふうなのを1点感じました。  あと、これは哲学とか考え方になってくるんでしょうけど、この時期でございますので、卒園式、入園式に行ったときに、入園式のときには年長さんがお父さんかお母さんかどっちか保護者と手をつないで、自分の椅子に座っていて、一方で卒園式に行けば暗読もして、歌も歌ってという状況を見ると、幼稚園の可能性をがんじがらめにしちゃいけないなというのは感じておりますので、この指針にとらわれることなく、ある程度、そういった意味での自由という解釈であれば全然わかるんですけど、いわゆるこういったところを、通学とか、その辺の自由というのがいまいちちょっと私ははてなでありました。  あと、保育園のところの部分で言うと、昼寝をしている保育所はなくなったということでありますけど、今まだあるのは、大きい箱に乗って午前中散歩しているんですよね。幼稚園では決してやらない取り組みでございますので、その辺のところも含めね。認可外なのか、認可外じゃないところでやっているのかまではちょっとわからないですけど、少なからずうちの地域ではよくその光景を見るので、あれも何とかしたほうがいいなとは感じていますし、その辺は哲学の部分と考え方になるので、基本仙台市として直面しているのはこの連絡会と報告のあり方というのをもう一度精査する必要があるのかなというのは感じました。 21: ◯野田譲委員  きょうの佐藤先生のお話を聞いたり、この間視察をして聞いたりしたことを含めると、非常に難しいなと感じるだけでして、やっぱり平井委員がお話ししたとおり仙台市内には本当にさまざまな幼稚園があって、私の子供なども明泉幼稚園というところだったものですから、そこに通わせる御父兄の方々は非常に教育熱心だったり意欲的な方が多くて、私なんかはとてもついていけないような場所ではあったんですけど、やっぱりそういう方々のいる幼稚園とか、保育所とか、別な幼稚園とか、やっぱり幼稚園は選びますよね、御父兄の方々は。そういう教育熱心な方と預けっ放しの方なんかとの、幼保小となった場合に非常に難しいんじゃないかなと。そしてまた学校の先生も、その親御さんたちの対応をしていかなければならないので、これは非常に難しいなと。やっぱりこういうものをやっていけるところは、郡部で人口が少なくなって、本当にその地域の小学校1年生から6年生までが30人なり50人とか、中学校もそれぐらいの数、そういうところが保育所小学校、そのへんが一体としてモデル的にやっていく分には、さっき先生が言っていたのは気仙沼の津谷ですか、まさに人口減少社会で、保育所幼稚園小学校も本当に少ないわけですよ。そういうところだからできてる地域っていうのはやっぱり宮城県内、これは全国各地ね、そういうところは必然的にこの流れで行けるかと思うけれども、この仙台の地域においてやれるところって本当にあるのかなという思いを感じるだけで、ただ無理だからこのままこの話は終わりというわけではなくて、仙台市内でも統廃合の話が出たりするところもありますので、そういうところがうまくモデル的にやっていければ、そういうところから進めていければいいのかなという思いでありました。 22: ◯副委員長  じゃあ、せっかくなので、済みません、私からも一言お話をさせていただきます。  幼児期から児童期への連続性ということで、きょうの佐藤先生のお話を大変興味深く伺いました。その中で、私は一つ接続とか連携とかを進める一番の問題点、常日ごろから見ていまして感じる、私の場合は幼稚園のほうの仕事が多いので、見ていましての感想なんですが、やはり現場もさることながら、責任者の理解とかそういうところがどれだけあるのかなというのをすごく感じます。というのは、幼稚園等についてはやはり設置者、園長さん方も研修会とか情報交換というものを活発にしないと、現場の先生方は、幼稚園教諭子供たちの対応で大変多忙化しているという面がある。きょうのテーマと違いますが、発達障害とか気になるお子さんというのも多くなっていまして、その技術の取得、あるいは保護者の相談なんかも大変多くなっているという現状にあります。そんな中で、やはりどんどん連携、接続というのもやっていかなきゃないというのは、方針を決めていくという部分においては、幼稚園の場合さまざまな幼稚園、先ほどのお話にありましたけど、お寺の幼稚園もあればキリスト教の教会の幼稚園もある、地域でつくられた幼稚園もあれば、教育関係のOBの先生方の幼稚園もある。一方で、校長先生をリタイヤして幼稚園の園長先生になられて、非常に一生懸命取り組んでおられる幼稚園というのも1割から2割ぐらいあるかもしれないですね。小学校のこともわかりつつ連携を深めているところもありますので、そういう意味では設置者、園長先生あたりもぜひこの重要性について学んでいただきたい。  また、反面、学校においてもやはり1年生の先生方は大変忙しい中で、幼稚園保育所子供たちとの連携を深めようと思ってもなかなか大変な面がある。そこについては、やはり責任者といいますか、上司である校長先生、教頭先生あたりの方針であるとか、学年主任の先生も含めて、周辺の保育所幼稚園との連携、接続というものについて方針を出して、少しでもフォローしていくというような体制が必要ではないかと。例えば、また触れますが、発達障害のお子さんなんかの情報をもう少し入学時にわかっていれば、スタートからいろんな配慮ができたのに、またゼロからのスタートで、大変情報がなくて困るんだという声がかつて大分聞かれたことがありました。今大分連絡票も変えていただいたり、事前に小学校と各幼稚園保育所との情報交換があるようでありますので、それはよかったなと思うんですが、それも一つの大きな意味での連携、接続になると思いますので、やはり私は現場ももちろんですがその上の責任者の方たちの認識とか情報交換、また研修も含めて御検討いただければというふうに思っておりました。 23: ◯佐々木心委員  ちょっと気になったので、このタイミングで確認したいなと思ったんですが、佐藤先生の中で小学校の研修の話がありましたよね。保育園に実際に行ってみたらいい、当然こういうアイデアを含めて、そういうことって実際にいかがなものなのかなというのを確認したいなというのがありました。実際そうなってくると、学校の現場はいわゆる多忙化だと言われているわけですから、さらにまた対応とかが増すというふうな認識になってくるので、仮に今度そのアイデアを聞いて、ぽっと思いついたのが、それこそ大学時代に教育実習があるわけですから、それは当然国の改正も必要になってくるかとは思うんですけど、むしろ教育実習のときにやったほうがいいんじゃないかなとかいうふうなことも思ったし、なのでその辺はまず現実的にできるのかということと、その辺のいろんなアイデア、実はそういうアイデアを聞いているんですみたいな話があるのかなというところをちょっと確認したかったです。  あと、これは本当にさっきも、この資料の中で失われた子供集団の復活なんて、地域とつなぐ役割として夏祭りとかが重要なんだと。夏祭りも重要なのはわかるんですけど、夏祭りを開催する町内も少なくなってきているので、それって当然所管が違うので、本当に縦割りの中のところでそういうのをやってもらいたいんだということをどうしていくのかなというのは非常に思うところでありますので、この2点、改めてお伺いさせていただきます。 24: ◯学びの連携推進室長  まず1点目の交流活動の御紹介をしたいと思います。  今小学校のほうでは、例えば自分たち小学校における行事のときに、入ってきた各幼稚園保育所に御案内を出して、可能であればぜひ足を運んでほしいといったときに、単なる例えば運動会を見ていただくだけではなく、そのときに情報交換をしたりとかというところも出てきております。  あるいは、先ほど発達障害等の問題のお話がございましたが、中には幼稚園保護者との懇談会に小学校の特別支援コーディネーターが出向いて、そこで講話などをして、小学校ではこういう配慮をしているということで御理解をもらったりとかということで、その講話の後に心配な方はちょっとコーディネーターさんに相談する時間を設けたりなんかすることで、そういった配慮を要する子供の対応などもしている学校もございます。 25: ◯子供未来局次長  まず1点目、今教育局からお話があった件のちょっと補足的なところですが、保育所側といたしましても、障害等のあるお子さんについて特になんですけれども、最近では、数はまだ多くないんですけれども、小学校の先生が保育所等に実際いらっしゃって保育をしている現場をごらんになっていくという、そういう機会もできる限りということで行っているところでございます。  あと、佐々木委員の御質問の2点目の地域との関係でございますが、幼児あるいは小学生段階が中心なんですが、子供未来局といたしましても地域で育てる、あるいは地域の中で育っていくという考え方というのは大変重要だと思っておりまして、なかなかきちんとした例えば措置とかそういう制度がない中で進めていくのは難しいところがあるんですが、常にそういう視点を持ってさまざまな施策を行っていかなくてはいけないと思っております。また、地域のほうにお話しに行くときには、どう子供と接していくかというので、子供を使ってくださいと。お祭りなどに限らず、地域のさまざまな取り組みの中で、小学生ぐらいになれば十分参加して、戦力といいますか力になるところがございますので、使っていただくという観点でどうでしょうかということで入っていくというようなことを最近始めてきているところでございます。 26: ◯佐々木心委員  祭りの点については、本当に生徒会、子供会が率先的に御父兄含め、そして当事者、生徒も当然手伝ってはいただいているんですけど、そのつなぐという感覚が何だかなという。結局、生徒会も子供会も言われているからやっているみたいな、本当の意味でのあれが全然教育のほうからも話が行っていないんじゃないかなと。実際はやっていただいていますよ、うちらの地域も。一方で御年配の方は、もうそんなのやめろと、いやいや、ちゃんとやっていますからと。自分の地域を言って申しわけないですけど、そういうこともあるので、このつなぐ役割とかというのは何だかなというのはちょっと感じたので。とりあえずわかりました。 27: ◯委員長  それでは、意見交換を終了させていただきます。  次に、次回の委員会についてでございます。皆様のお手元には年間開催計画を更新したものをお配りさせていただいております。事前に皆様の日程を確認させていただいていましたとおり、7月3日火曜日、午後1時からの開催を考えております。内容につきましては、当初の年間開催計画の中では予定しておりませんでしたけれども、副委員長とも御相談をして、有識者からの意見聴取としまして、本委員会の調査テーマでございます、たくましく生き抜く力を育む教育環境の構築、こちらの柱についてお話を伺い、その後、委員相互意見交換を行いたいと考えております。また、あわせまして、この有識者の人選につきましてでございますけれども、正副委員長に御一任をいただきたいと考えております。  次回の委員会についてはこのようなことを考えておりますが、いかがですか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 28: ◯委員長  では、よろしくお願いします。  次に、他都市視察についてでございます。これも年間開催計画に基づきまして、7月に他都市視察を実施したいと考えております。  まず、視察の日程でございますけれども、事前に皆様と日程を確認させていただきました。そこで、7月24日火曜日から25日水曜日の1泊2日で実施したいというふうに考えております。視察先につきましては、現在副委員長とも相談しながら、候補地の検討をさせていただきたいと思っております。  基本的にはこのようなことで進めてまいりたいと考えておりまして、詳細等につきましては正副委員長に御一任いただきたいと思っておりますけれども、いかがでしょうか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 29: ◯委員長  それでは、そのようにさせていただきまして、詳細が決まり次第、皆様にお知らせしますとともに、議長に対して委員派遣の申し出を行いたいと思います。  また、当局の御同行についてでございます。他都市の事業、施策などを一緒に視察することは、今後の委員会の運営におきましても大変意義があると思っておりますので、ぜひ御同行いただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 30: ◯委員長  それでは、そのようなことで進めてまいりたいと思います。  なお、御同行者の人選につきましては、これも副委員長と御相談をしたいと思います。正副委員長に御一任いただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    31: ◯委員長  それでは、そのようにさせていただきます。  以上で予定しておりました日程を終了いたしますが、何か皆様から御発言等がございましたらお願いいたします。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 32: ◯委員長  なければ、以上で子育て環境調査特別委員会を閉会いたします。...