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  1. 仙台市議会 2018-04-25
    いじめ問題等対策調査特別委員会 本文 2018-04-25


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                  ※会議の概要 ◯委員長  ただいまから、いじめ問題等対策調査特別委員会を開会いたします。  本日は、田村稔委員、ふるくぼ和子委員より欠席の届け出がありましたので、御報告をいたします。  次に、説明員についてであります。本日は、本市の重要な事案であります、いじめ問題に関して当局に対し質問を行うため、市長、副市長及び関係する局長ほか関係職員に出席していただいておりますので、よろしくお願いいたします。  なお、当局に対して質問が終了した後に、当局には御退席をいただく予定となっておりますので、よろしくお願いいたします。  次に、本日の進め方についてあらかじめ申し上げます。本日の日程は、お手元に配付の日程のとおり、まず当局から報告を願います。その後、理事会で確認しておりますとおり、当局からの報告事項を含めて各委員からの質問を願いますので、よろしくお願いいたします。  それでは、まず、いじめに関する各委員会等の状況について及び体罰等に関する全校アンケート調査の集計等の状況について、当局から報告を願います。 2: ◯市長  私からは、市立学校全校への体罰等のアンケートの調査結果について御報告申し上げます。  アンケート調査は、昨年4月の自死事案の中で教員の体罰が明らかになったことを受けまして、体罰や不適切な指導が行われている状況を把握するために、市長部局と教育委員会とで市立学校全校を対象に行ったものでございます。  今回のアンケートでは、多くの児童生徒、また保護者の皆様方に御回答いただき、そしてまた聞き取りなどでも御協力をいただきました。この場をおかりいたしまして、改めて感謝を申し上げます。  また、多くの教員の体罰、不適切な指導がこの調査を通じても明らかになりました。また、調査の実施後にも体罰、不適切な指導がございました。体罰、不適切な指導を受けた児童生徒、保護者の皆様方に改めておわびを申し上げます。  今回のこの調査結果につきましては、私自身も重く受けとめております。教育委員会に対しても早急な対応を求めたところでございますけれども、さらに、今後、総合教育会議の場などを通じて教育委員会とも意見を交換し、いじめ対策等検証専門家会議での検討なども踏まえながら、子供たちへの体罰や人格を傷つけるような言動が絶対に許されないのだということを教員一人一人にしっかりと浸透させるよう、教育委員会とともに全力で取り組む決意でございます。  資料につきましては、教育委員会から御説明申し上げます。  なお、いじめ対策等に係る各種会議検討状況などにつきましても、あわせて子供未来局及び教育委員会から御報告申し上げます。 3: ◯子供未来局長  それでは、子供未来局から御報告いたします。  まず、新年度の組織改正についてでございますが、本市の喫緊かつ最重要課題の一つであるいじめ防止対策について総括的な役割を担う組織として、子供未来局いじめ対策推進室を設置したところでございます。この新たな組織をかなめとして、教育委員会関係機関とさらなる連携の強化を図るとともに、これまでの施策の総括と検証を行い具体の事業へ反映させてまいります。  引き続き、いじめ問題再調査委員会及びいじめ対策等検証専門家会議について、資料1及び2により御報告いたします。  まず、再調査委員会でございますが、資料1をごらんください。  2の開催概要にございますように、第7回目の委員会を3月14日に開催いたしました。冒頭、市長からのメッセージを事務局からお伝えするとともに、委員長からも議事進行への協力依頼がなされ、審議が再開されたものでございます。その後の議事では、今後の再調査の進め方について活発な議論が行われまして、具体的な調査方法担当委員などが整理されたものでございます。  現在、これに基づき、関係者へのアンケートヒアリングなどを進めているところであり、これらの調査結果を踏まえ、来月中に次回の委員会が開催される見通しとなっております。
     次に、いじめ対策等検証専門家会議でございますが、資料2をごらんください。  先週、4月19日に第5回目の会議が開催されました。今回は、昨年度実施いたしました体罰等に関する全校アンケート調査の集計結果やこれまでの体罰等の防止に関する教育委員会取り組みを御説明し、それぞれの御専門の見地から活発な御議論をいただいたところでございます。  主な御意見は資料2の(2)議事概要に記載のとおりでございますが、1)これまでの体罰等の防止に関する取り組みにつきましては、教員の体罰への理解が不十分、あるいは、2ページ目の中ほどにございますように、現場の教員に浸透していないといった教員の意識に関する御指摘や、教員の指導能力向上に向けた取り組みも重要といった適切な指導方法の定着など、学校現場の教員が置かれた状況や研修の実施方法体罰等防止に向けた取り組みなどについてさまざまな御意見、御指摘がございました。  また、2)今後の進め方につきましては、今後の議論の進行を見ながら10月から11月ごろに最終的な取りまとめを行い、来年度予算への反映を考えたいとの会長のお考えが了とされたところでございます。  次回につきましては、資料の3、今後のスケジュールについてに記載のとおり、6月1日に第6回会議の開催を予定しており、引き続き体罰等につきまして御議論をいただくこととしております。 4: ◯教育長  教育委員会より、いじめ問題専門委員会について御報告いたします。  資料3をごらんください。  平成29年4月に発生しました自死事案についての調査を行う仙台市いじめ問題専門委員会につきましては、昨年9月11日に1回目の委員会を開催し、その後、2回目の委員会から8名の委員構成により実質的な審議を開始したところです。この間、1名の委員が辞任し、現在7名の委員により引き続き調査を進めているところでございます。  資料の2、開催概要にございますように、4月9日に5回目の委員会を開催し、これまで行った37名の教職員や関係者及び承諾をいただいた8名の生徒または保護者からのヒアリングの結果について協議を行いました。また、今後の調査の進め方について意見交換が行われ、既に承諾をいただいている残りの5名の生徒または保護者からヒアリングを行うとともに、10名の教員から再度ヒアリングを行うことをお決めいただきました。  なお、資料にはございませんが、次回、6回目の委員会については、5月中の開催に向け調整を行っております。  次に、体罰等に関する全校アンケート調査集計状況等について御説明いたします。  初めに、この場をおかりしまして、私からもアンケート調査に御協力いただきました児童生徒、保護者の皆様に感謝申し上げますとともに、多くの教員が体罰、不適切な指導を行っておりましたこと、心からおわび申し上げます。  市長からもございましたとおり、このアンケート調査は、昨年4月の自死事案において教員の体罰が明らかになったことから、体罰、不適切な指導に関する実態把握を行い、これらの防止、根絶に向けた取り組みに役立てていく趣旨で、全ての市立学校児童生徒、保護者を対象に行ったものでございます。  昨年7月に中等教育学校の前期課程を含む市立中学校、同じく9月に小学校、中等教育学校の後期課程を含む高等学校特別支援学校調査用紙を配付し、直接教育委員会宛てに御回答をいただきました。多くの教員による体罰、不適切な指導の指摘があり、また、その事実が明らかになったことにつきまして、私としてもその責任を痛感しております。教育委員会として、全ての市立学校長に対しこの調査結果を示し、再発防止について指示を行ったところでございますが、体罰、不適切な指導を行った教員に対し厳しく反省を促しながら、全ての教員に体罰、不適切な指導の根絶に向け、改めてその認識を浸透させ、再発防止に努めていく所存でございます。  資料4の詳細につきましては、教育人事部長より御説明申し上げます。 5: ◯教育人事部長  それでは、体罰等に関する全校アンケート調査の集計等の状況について、資料4に基づき御説明申し上げます。  まず、1、体罰等に関する全校アンケートの概要でございます。  (1)調査の実施でございますが、趣旨につきましては先ほど教育長が申し述べたとおりでございまして、その調査内容は、体罰や不適切な指導を受けた、または直接それを見聞きした経験のありなしを問い、その経験がありの場合、さらに具体的に、いつ、どこで、誰が、誰に対し、どのような体罰、不適切な指導を行ったのかなどを回答いただくものといたしました。調査用紙は各学校を通じて配付し、回答は教育委員会事務局宛てに郵送いただく方法で回収いたしました。  (2)事実確認の手順でございます。まず、1)、事務局で得た回答を各学校ごとに集約、整理をしまして、2)にありますとおり、各学校長に対して自分の学校に関係するものの結果を示し、事実確認とその報告を指示しました。その後、3)、各学校長が学校に残っている過去の記録との突合や教員、生徒、保護者等から聞き取りを行うことで事実確認を行い、児童生徒が受けたというもの、見聞きしたものと同一の事案と思われるものについては整理をしながら、体罰、不適切な指導として認知したもの、認知できなかったものに分類しました。4)、これら報告を各学校は教育委員会事務局宛てに行い、事務局でさらに事実関係を精査していったという手順でございます。  2、回答の状況でございます。  (1)の表は、回収状況と、体罰や不適切な指導を受けた、または見聞きした経験のありなしに対する回答の状況を示しております。  裏面に移りまして、(2)の表は、体罰や不適切な指導を受けた経験ありの回答の中で、児童生徒本人が受けたものなのか、見た、聞いたというものなのかを示したものでございます。回答用紙には記名欄を設けましたものの、記名がなくとも回答を受け付けておりましたので、うち書きで記名があったものを示しております。  (3)で体罰、不適切な指導の確認件数を示しております。さきに1の(2)で事実確認の手順をお示ししましたが、事務局が学校ごとに整理し、学校が聞き取りや記録の突合で体罰、不適切な指導と確認されたものの件数がここに示されております。  1)体罰の状況でございます。  まず、今回の調査で事実確認がされました体罰の件数の合計は49件でございます。校種別、年度別の確認件数がわかるように内訳を示しております。例えばこの表の小学校の欄を見ていただくと、今回の調査によって体罰が35件確認されたと、その年度別の内訳を示しているということになります。  隣の列に移って学校数でございますが、体罰が発生した学校は23校、うち2件確認されたものが6校、3件確認されたものが3校ということになります。  次に、教員ですが、調査では34人による体罰が確認されております。このうち、2件の事実が確認されたものが2人おります。  なお、学校数、教員数については、同じ学校、同じ教員で別な年度あるいは同じ年度内で複数の事案が確認されているものがございますので、確認数と内訳の合計というのは一致しないということになっております。  次に、被害児童生徒数ですが、確認された児童が40人、そのうち打撲が3人いて、擦過傷が1人というように表は見てまいります。  以下、中学校、高等学校についても同様でございます。  なお、中等教育学校特別支援学校については、体罰の事実は確認されておりませんでした。  次のページに移りまして、2)不適切な指導についてでございます。  まず、不適切な指導の合計の欄を見ていただきまして、今回の調査で事実確認がされた不適切な指導の件数の合計、238件でございます。これも校種別、年度別の確認件数がわかるようにしております。  こちらも小学校の欄を見ていただきまして、不適切な指導が153件、隣の列に移って学校数ですが、事実が確認された学校が70校あり、うち複数の事実が確認された校数も示しております。4件、5件、6件、8件、12件と確認された学校がございます。例えば、8件の学校では異なる年度5年で3人の教員、12件の学校では異なる5年間で8人の教員が不適切な指導を行ったというのが確認されております。  隣の列、教員数ですが、142人による不適切な指導が確認されております。このうち、2件の事実が確認されたものが7人、3件が5人、6件の事実が確認されたもの1人ということになります。6件の事案では、平成24年度を除いて各年度で不適切な指導が確認されております。  以下、中学校、高等学校特別支援学校についても同様となります。  中等教育学校については、確認された事実はございませんでした。  表の下に脚注をつけております。1番にありますとおり、体罰、不適切な指導は、同じ機会に複数の児童生徒が受ける場合がございます。例えば複数の生徒の頭をたたくということであったり、教室内で不適切な発言をするというようなことでございます。こうしたものは1件というふうに数えております。また、同じ機会の中で複数の教員の行為というのは、例えば、集団行動の中で動かなくなった児童を2人の教員が抱えて強制的に移動させた、そのやり方が不適切だったといった例がございます。同じ教員による同じ児童生徒への継続、一連した行為というのは、例えば特定の生徒に特に厳しい物言いを何回か行っているというようなことでございます。  3番にございますが、被害児童生徒数は特定できた人数を示しておりまして、授業中、部活動などで不適切な指導が行われた場合、人数が特定できないという例もございました。  次のページに移りまして、3、体罰については、記載のあったもので事実確認がされた体罰の例となります。行為が重複している例というのは、例えば耳を引っ張りながら頭を手でたたいたというようなもので、これは手でたたく、耳を引っ張る、それぞれ1件と数えております。これも学校種別ごとに示しております。  それから、4、不適切な指導についてでございます。これも学校種別ごとにその態様と件数を示しております。  そして、5はアンケート調査後に発生した体罰、不適切な指導についてでございます。アンケートの調査の発出の際、また、この間、校長会などでも注意喚起を続けてきたにもかかわらず、その後に発生したものがございましたので、ここに示しております。  (1)の体罰については、1)、小学校において、友達をたたいたとされる児童の頭部を平手でたたいたもの、2)、中学校において、授業中、私語を続ける生徒の口に養生テープを張ったものというものがございました。  (2)不適切な指導については、1)、小学校において、授業中、選挙カーの音声がうるさいということで、児童の前でそのような候補者は好ましくないというふうに話したもの、また、3)で例示していますが、中学校において、教科で用いる生徒の自己評価の感想欄に、「おー」であるとか「ぬー」であるとか、およそ教員の指導とも感想とも思われない意味不明な一言のみを記入するなどしたものがございました。  6、今後の対応についてでございます。  (1)に示しておりますが、改めて各学校において全職員への浸透を図るべく、体罰の根絶に向けた研修会を実施し、その取り組みを保護者、地域の方々と共有するなどの指示を全学校長に発したところでございます。  次に、(2)でございますが、アンケート調査後に発生したものも含め、事実調査が終了した体罰、不適切な指導については、既に当該教員への措置、指導等が終了している事案を除きまして、5月中旬を目途に、改めて個別に教育委員会で処分、措置等も含め指導を行うこととしております。また、事実関係の調査が継続しているものについても、終了次第、順次指導を行ってまいります。  さらに、(3)でございますが、体罰、不適切な指導が、授業、部活動の別、対児童生徒個人あるいは対集団、そうした別、どのような状況で起きているのか、また、教員がどのような心理状況になったときに起きがちなのかなどを、今回のアンケート調査も踏まえながら、5月中を目途により詳細に分析、整理してまいります。その上で、これらをもとに、既存の体罰防止ハンドブック不祥事根絶に向けた実例演習資料の各種の資料や研修内容を見直すなどして、体罰、不適切な指導の根絶がさらに教員に浸透するようしっかりと取り組んでまいる所存でございます。 6: ◯委員長  それでは、ただいまの件を含めて質問を願いますが、既に皆様にお知らせをいたしましているとおり、質問の方法については、自席において挙手していただき、私のほうで指名させていただきますので、よろしくお願いいたします。  それでは、質問はございませんか。 7: ◯菊地崇良委員  今御説明ありましたけれども、これは4月20日の理事会においても速報版ということでありました。内容がより詳細化しているので、あのときに話をお聞きしたことも重複しますが、全体の認識の共有のためにもお聞きしますので、御回答いただきたいと。  まず、1点目ですが、今回のいじめ、体罰の件数はわかりました。これ前回、理事会のほうでも小田島理事から確認があったことでありますが、何校の学校があったのか、まずこれをお示しください。 8: ◯教育人事部長  学校の校数、体罰で申しますと33校でございます。不適切な指導ということになりますと、108校ということになります。 9: ◯菊地崇良委員  前回の理事会でなかったデータが出てきました。いわゆる被害生徒のけが等の内訳、これ今回初めて出したんですよね。これ、打撲から鼻血まであったと。これについては、その当事者の間で一定程度の話し合いあるいは解決が図られたんですか。また、後遺症が残っていまだにあるいは保護者の方々と係争しているような案件はあるんですか。 10: ◯教職員課長  6件のけがをした事案のうち、全ての事案におきまして、学校において校長、当該教諭が、児童生徒、保護者に対して体罰が起きた状況について説明を行いまして、謝罪を行っているところでございます。 11: ◯菊地崇良委員  質問にちゃんと答えていただきたい。 12: ◯教職員課長  失礼いたしました。後遺症等はございません。 13: ◯菊地崇良委員  親御さんともじゃあ話し合いはきっちりとついて、係争の状態はないというふうに理解していいですね。 14: ◯教職員課長  そのとおりでございます。 15: ◯菊地崇良委員  今回、またデータが出てきたということであります。残念な気持ちでいっぱいであります。これまで何回も教育委員会においては体罰の根絶について指導してきたにもかかわらず、徹底されていなかったことも、この近年の件数のあらわれによって明らかになってしまったと。ここは、皆さん方教育現場を預かる教員の方を、指導なのかサポートする立場か、両方あるんでしょうけれども、しっかりやっていただくための、もう一度みずからの組織の見直しと反省をしていただきたいということをまず求めておきます。  今後の対応について、このペーパーの中には、地域の方との、あるいはPTAの方とのいわゆる問題の共有や、先ほどあった教員たちへの指導を順次という話がありました。ハンドブックの話も書いています。これは前回の理事会で申し上げましたけれども、この事実が明らかになった段階で、集計をする時間を待たずして、直ちに対応しなければいけないということを指摘させていただきました。当日のお答えでは、判明のときですね、判明してもしっかりと対応してこなかったというふうに答弁を聞いて感じました。  今回、4月の新年度に入りましていろいろな施策を打っています。施策があろうがあるまいが、これは学校現場のほうにあなた方はしっかりと、今回のアンケートを開いて記載があった、あるいは、それが突合ができた段階において直ちに指導すべきだったというふうに思います。5日間たちました。その5日間で、私が前回指摘したやってこなかったこと、あるいは直ちにやるべきだと言ったことに対して、どのようにお考えになって動いたのかお示しください。 16: ◯教育人事部長  先日の理事会でさまざま御指摘を受けまして、その前段で、先ほども申しましたとおり、学校に対する体罰防止の徹底という通知を流し、また、合同校長会でもそれについて注意を喚起したところではございますが、今週、中学校の校長会あるいは小学校の校長会で、改めて教育委員会事務局から出向いてこの趣旨について徹底を行うこととしております。それから、学校経営相談員の巡回というのも、今週から始めたというところでございます。 17: ◯菊地崇良委員  校長会とか、最後の現場の管理者、大事な人ですから、その方に徹底するのは当たり前の話であります。また、市長は現場主義と言っていますけれども、教育こそ、現場主義、これが最優先されるべきであります。校長OB経営相談員ということで、今回、2人が3人にふえた。これは我々自民党のほうでずっと言ってきた。2人が3人、足りないと思うけれども、しかしそういうのがあるのであれば、4月1日の発令を受けて直ちに回すべきだったと。前回2人いたんだから、直ちに回して、現場の苦しい思い、あるいは現場に適切な助言を教育の専門家から教育の方にしてもらうと、そういうことをやるべきだったんですよ。これはしっかりやっていただきたいと思います。  一方、今回の体罰の話を見ると暴言の話もあります。暴言、例えばどんな暴言があったのか、具体的にもう一度、これも前回の理事会で小田島理事からありましたが、お示しいただけますか。 18: ◯教育人事部長  暴言の事例でございますが、例えば早く食え、餓鬼、あほ、おまえ何様のつもりや、ふざけんな、いいかげんにしろ、ばかやろう、そういった発言があったという事例が載っております。 19: ◯菊地崇良委員  前回、潰すぞという言葉があったんでけれども、今回抜けてますが。 20: ◯教育人事部長  潰すぞという発言もありました。 21: ◯菊地崇良委員  恣意的に今回外したのかどうかわからないけれども、正確にお答えいただきたい。  私は、今のような暴言というのは、実は我々が中学生、小学校のときは通常ありました。この中にきょう、教育委員会でなくて教員出身の方は何名おられますか。挙手願います。教員出身。半分はおられると。ありがとうございます。  多分、当時どうだったかという話はしませんけれども、昔はそういう厳しい面が多々あった。しかしながら、昨今においてはこれがなかなか、適切でないということになっている。ここは確かに現場の先生方は厳しいところもあると思います。人権は大事です。ですが、人権を過度に喧伝する余り、教員の先生方が発達段階の児童生徒に対してしっかりと指導ができなくなったのでは本末転倒であります。この辺については、今回、今見たら約5割の方が教職員御出身の方々です。この辺のあんばいといいますか、この辺の適切なころ合いというのは、あなた方でないとわからない部分がある。ぜひ、学校経営相談員なのか皆様方なのかわからないけれども、この今の法制、法令と現実の接合を図れるような御努力をなおいただきたいというふうに、特に挙手された方々にはお願い申し上げます。  さて、教育長が今回かわられました。かわられましたけれども、しかし、半分、教員の方々がいるから大丈夫でしょうと。また、教育長も若いころ教育委員会におられた経験もあるので、教育長、ぜひ、今回のこの結果を受けてどう今お考えなのか、御所見を披露していただきたいんです。お願いします。 22: ◯教育長  今回、アンケートによりまして、多くの児童生徒が体罰あるいは不適切な指導があったと訴えていることにつきまして、私も非常に深刻に受けとめております。また、昨年7月、9月のアンケート調査以降にも、体罰ですとか不適切な指導、これが、繰り返しということになりますけれども、行われていたということも、またこれは深刻に受けとめなければならない。我々教育委員会としまして、昨年の事案以降、何度にもわたりまして、学校長あるいは教職員に対して、こういった体罰、不適切な指導を行わないようにしてきた、研修等も通じて行ってきたところでございますが、一人一人の先生方にきちんと届いていないということが私としては非常に残念であり、このことを逆に受けとめまして、これから先生一人一人に届くように、研修、さまざまな指導を徹底してまいりたいと考えております。 23: ◯菊地崇良委員  教育長、今回かわられて、これからです。大いにこれまでの御経験をですね、新しい文化の違うところで、その文化がいいのか悪いのかそこも含めて、あるいは、伸ばすところがあるのか、改善すべきところがあるのか、そこをしっかりと冷徹に客観的にやっていただきたいと思います。期待を申し上げます。  教育に関しては今いろんなお取り組みをやるということでありますから、引き続きこれは、きょうあるいは前回の理事会でしっかりお伝えしていますし、今後、中間報告で委員長のほうからお示しもありますので、これをしっかりと履行していただくように申し上げたいと思います。  さて、市長部局では、じゃあ今回のこのいじめのアンケート、これは共同で総務局がやっているんですよね。さて、総務局長、今回、先ほど言ったようにアンケートで問題が発覚した段階で直ちに教育委員会をやるべきだった。市長部局においてもできることがいっぱいあったんじゃないかと。これは前回の第1回の定例会予算等審査特別委員会で、各区長も含めて所見をいただいたところです。市長はきのうの定例記者会見においていろんな御発言をされています。いじめに関する記者からの質問に対して、まず申しわけないと。おわび申し上げると言ってましたね。当事者意識を持っているんだなと私は思ったところです。  一方、じゃあ具体的な取り組みは何かしてきたのかなと思うと、きのうの記者会見もそうだけれども、各諮問委員会の方々の意見を待ってからとか、あるいは急いで頑張っていただきたいと、急に他人事になっているんじゃないですか。  さて、市長、今回の体罰等を受けて、ともにアンケート調査をした総務局を指導する市長部局の長として、あるいは教育委員会に対して予算執行をする立場の市長として、また法に基づく総合教育会議の主催者としての市長として、どのような対策をとってきたのかお伺いします。 24: ◯市長  今、菊地崇良委員から御指摘がございました。私といたしましても、今回のこの調査については、教育委員会とともに市長部局としても把握するべきだということで、速やかに調査をさせていただいたものでございました。そして、その結果は、体罰、不適切な指導の件数も大変多かったということ、そしてまた、このアンケートを行った後においても体罰があったというこの点は非常に重く受けとめさせていただきました。  まず、具体な場面で、なぜ体罰、そしてまた不適切な指導が行われたのかという点について、きちんと把握していく必要があるというふうに思ったところであります。その上で、その要因となったものはどういうことなのか。体罰に係る認識の問題なのか。つまり、体罰というのはこういうものである、あるいはここまでは許されるという、そういう認識の問題なのか、あるいはまた教員その人の指導力の問題なのか、あるいはまたほかに背景として何か要因があるのかどうか、また、それぞれが複合的に関係しているのかどうかなどについて、これはしっかりと分析を行う必要もあるんだろうと、そういうふうに思ったところでございます。この点につきましては、教育委員会にさらに掘り下げて検討、分析を行ってもらいたいというようなことを申し上げさせていただきましたし、また、私のもとにございますいじめ対策等検証専門家会議においても、引き続き検証を進めていく必要があるというふうに考えているところでございます。  また、御指摘のありました総合教育会議の場などを通じまして、教育委員会としての分析、また考え方などの意見交換も行いながら、いじめ対策推進室を中心にして、関係部署、有機的に連携を進めて、そしてまた、子供たちが安心して学べる、そんな環境というのをつくっていかなくてはいけないと、そういうふうに思って進めているところでございます。 25: ◯菊地崇良委員  これまで余りやっていないということなんですよ。速やかに迅速に対応するのが子供たちの命を守ることだというのを、1件目の自死事案、2件の自死事案、3件目の自死事案のとき、我々は共有したんじゃないんですか。この前の予算質疑でも、皆さんがやれることはいっぱいあるという話をしたじゃないですか。  市長はね、3月20日、定例記者会見において、これいじめも体罰も一体的に考えているから申し上げるんだけれども、全市を挙げてこれやっていくべきだと。そのためには、地域や家庭でもしっかりと子供たちを見守るようにすると3月20日も言ってるじゃないですか。もう1カ月ですよ。人事異動があったから、教育長がかわったから、そういうのは言いわけにならないんです。  ましてや、市長は、この前の選挙でいじめ等の撲滅に対して高々に公約に挙げて当選された市長です。きのうの記者会見、記者の質問に対してこう言ってます。体罰はいけないことだというメッセージ、現場に届いていないんじゃないかと。残念だと市長は言ってますよね。こう言っているんですね。一方で教員の皆さんがゆとりを持って子供に向き合うことも大切でしょうし、そういった意味でも35人学級を踏み込ませていただきましたと。それはいいですよ。でもね、35人学級やったからほかのことはやらなくていいという話じゃないと思います。  ちなみに、この前の、35人学級の、いじめの亡くなった子供たち3人のクラスは35人以下の学級だった。覚えてますか。覚えてますね。教育局にお尋ねします。今回の体罰等を行った教員がいたクラスは35人以上か以下だったか、事前に求めたのでお披瀝お願いします。 26: ◯教育人事部長  小学校で体罰を確認した件数、35件ございます。特別支援学級を除きますと34件、そのうち35人以下学級は28件、35人超の学級は6件でございました。中学校での体罰、確認した件数12件、部活動を除きますと9件ございます。このうち、35人以下学級は5件、35人超の学級は4件ということでございました。 27: ◯菊地崇良委員  35人以下と以上と、どっちが事案が多かったんですか。 28: ◯教育人事部長  今回の確認の件数で見ますと、35人以下学級のほうが多いという状況になっております。 29: ◯菊地崇良委員  私は事実を言っているんですよ。物事を検証するためには数値での論証というのも必要なんです。感覚の問題ではない。35人以下にすることは、確かにきめの細かい子供たちの見守りもある。確かに、秋田県やいろいろな学力向上とか成功しているところは、1人当たりの先生が持つ子供たちは少ない。それは確かに事実でしょう。だけどね、35人以下学級をやったから、だから当面やらなくていいという話じゃないと、私はそれが言いたい。35人以下を否定しているんじゃないんです。35人以下をやったって、やることはまだまだあるでしょう、市長、というふうに申し上げているんですよ。さて、市長、私が今申し上げましたことについて御所見をいただきたいと思います。 30: ◯市長  御指摘ありがとうございます。35人以下学級が学校全体のどのぐらいの割合を占めているのかということも、データとして必要なんだろうというふうに思います。今、菊地崇良委員から御指摘がありましたけれども、35人以下学級をやれば済むという話ではないということは私も認識をしているところでございます。私どもとしましては、今回のアンケート結果の報告を受けた際に、体罰、不適切な指導が行われている状況、先ほども申しましたけれども、そのときの教員の心理などの分析も行って、実態に即した研修を見直すなどして、教員の皆さんたちにより浸透を図る取り組みというのを急ぐように教育長とも話し合いをさせていただいたところでございます。現在、いじめ対策等検証専門家会議でも教員の体罰に焦点を当てて話し合いが行われているところでございます。その検討も踏まえて、さらに教育委員会とともに対策を進めてまいりたいと思います。 31: ◯菊地崇良委員  教育委員会とともに市長部局が何をやるかということについて、しっかりと子供未来局にできたいじめ対策推進室を含めてやっていただきたいと申し上げているんです。そこのところをしっかり御理解いただきたいと思います。  ついでだからお聞きするんですけれども、市長、大事なことなので、命がかかることなのでしっかりとお聞きしたいんですが、例のいじめの防止についても、これはこちらとそちらと両方やらないといけない。市長、条例をつくるという話も3月20日の段階で言ってますよね。あれはいつごろつくろうとしているんですか。私は必ずしも条例をつくればいいというもんじゃないと思っていますが、市長、さて、条例をいつごろつくると今お考えなのか。大分たったので、今のお考え示してください。 32: ◯市長  いじめ防止条例については、速やかに策定すべきであるということと、また、改めてさまざま議論をいただいているところもございます。そういう意味におきまして、スピーディーさと、そしてまた本市にふさわしい条例のあり方について、熟慮ということもあわせて、両方で考えていかねばならないものだということも、議会にも私御答弁させていただいたと記憶をしております。単にいじめ防止条例につきましては理念をうたうものだけではなくて、実効性のあるものにしていかねばならないということ、これは菊地崇良委員も共有していただけるものというふうに思っております。盛り込むべき内容につきましては、先行自治体の例も見まして、多種多様な項目がございまして、現在、いじめ対策推進室を中心に検討を始めさせていっていただいているところでございます。有識者の方々の御意見も踏まえまして検討の熟度を深めてまいりますとともに、議会の皆様方の御議論もお伺いしながら進めてまいりたいと考えております。 33: ◯菊地崇良委員  もう随分たっているんです、この前からも。子供未来局の前回の答弁では、つくることが必要かどうかの分析も含めてやってまいるという話だったんです。市長の今の話だとどちらなんでしょうか。つくることありきなんですか、それとも、つくることは検討の上、つくらない場合もあると。例えばこの前のいじめ関連法をつくったお立場として、あの法の徹底が不十分だったという御発言もあったので、その辺をしっかりやったほうがいいというお考えで、やっぱりいじめ条例をつくらないということもあるんですか。どうでしょう。 34: ◯市長  私はつくるべきだというふうに考えておりまして、その方向で検討させているところでございます。 35: ◯菊地崇良委員  方向だということだから、方向はなくなる可能性もあるというふうに理解をしてまいりたいと思います。いやいやそんな、いいものをつくってもらいたい。否定しているんじゃないですよ、決して。しっかりと分析をしていただきたい。ただ、私は、条例や格好よりも、格好って、立てつけのね、部署の設置よりも、時宜に適したスピーディーな、本当の実のある対応をしていただきたいということを申し上げて質疑を終わります。 36: ◯跡部薫委員  私からも数点質問をさせていただきたいと思います。  冒頭、今、菊地崇良委員からもありましたスピード感、このアンケートをもとに現場に起きていることについて判明したら直ちに対応すると、このようなスピード感というのが大変大切な件だと私も痛感をいたしました。特に、見ておりますと、やはり学校現場においては年度ごとに、当局側も異動があるかもしれませんが、学校現場においても、各学年、卒業生も出るわけですし、また進級していくという中で、子供たちはまたクラスがえもある。また、教員も相当数がやはり異動していくということがあるわけであります。このような全校アンケートを実施した際には、直ちに対応するということについて本気になって取り組むという姿勢がないと、時間がたてばたつほど、特に年度を越える場合は、教育現場においての対応というのは非常に難しくなるんじゃないかというふうに感じるところであります。  一つそれで関連して伺いたいんですが、今回これも踏まえて、アンケートを取りまとめたスケジュールなどが報告されておりますが、今年度、新年度を迎えるにおいて、各小中学校ほか教育現場で、こういういじめ問題、アンケートの結果などを踏まえて、さまざま異動なども検討された形跡があるのかどうか、それについても考慮されたのかどうか。また、継続して調査をすべきということについては今後ますます進めていただくわけですが、異動に関する年度末について、そして年次についての取り組みもちょっと伺いたいと思います。 37: ◯教育人事部長  まず、このアンケートの回答を受けまして学校で事実確認を行ったわけですが、事実として把握した体罰、不適切な指導があった場合には、その時点でそれを行った教員に対し校長から指導を行うとともに、学校から被害児童生徒、保護者に対してまず謝罪を行うというところは指示して、これを行ったというところでございます。
     それから、こうした教員についての異動も含めた検討を行ったのかということでございますけれども、学校、状況さまざまでございまして、やはりいろいろな状況によって校長の指導力というのが必要となる学校というのがございます。そうしたところにつきましては、そういったところも勘案しながら配置を行ったというところはございます。 38: ◯跡部薫委員  学校現場においては、管理職というと校長と教頭ということになるんでしょうか。やはり責任の所在とか背景などがあやふやにならないように、そういう意味では問題に対してできるだけスピーディーな対応ということを心がけつつ、こういう調査というものを行うものではないかというふうに求めていきたいと思います。  私からは、もう一点、いじめ問題再調査委員会について伺いたいと思います。これまで精力的に理事会のほうでも取り上げられておりますので、改めてですね、重複する部分があるかと思いますが、きょうは市長を含めた全議員でのこの委員会でありますので、重なりますが確認をさせていただきます。  この第7回の委員会において、所見としては活発に進められた面もあるというふうに報告されていますが、一方で欠席された方について、市長のメッセージが披露された、そしてそれについては出席された方からは了解、了承されたということでありますが、欠席された方に対する対応について改めて確認をさせていただきたいと思います。 39: ◯子供育成部参事兼総務課長  3月14日に開催されました第7回委員会の冒頭、市長からメッセージをお伝えいたしまして、当日欠席された方が2名いらっしゃいましたが、直後に書面でお送りをいたしまして、市長のメッセージは伝わっているものというふうに認識しております。 40: ◯跡部薫委員  伺いたいのは了解がとられているのかということです。 41: ◯子供育成部参事兼総務課長  直接確認はとっておりませんけれども、特にそれに対して否定的な御連絡はいただいておりませんので、私どもとしては理解をいただいているというふうに認識しております。 42: ◯跡部薫委員  この第7回の前にそれぞれの経緯があったわけでありまして、詳しくは繰り返しませんが、そういうこともあって市長みずからこのようなメッセージを託した。そして、現場において、事務局側が披露したとあります。それほど重要なメッセージであれば、これはしっかりと各委員に了解したと、確認をしたということでそれ以降の委員会につなげていくというのが基本だと思いますが、これについての御所見をいただきたいと思います。 43: ◯子供育成部参事兼総務課長  再調査委員会、まさに今、調査審議が継続中でございますので、当然、その都度、開催通知、御案内を差し上げる中で、改めてこういった再調査の趣旨ですとか市長の考え、こういったものをさまざまな機会を通じて委員の方にお伝えしていきたいというふうに考えております。 44: ◯跡部薫委員  いや、考えを伝えるということだけではなくて、再調査委員会の中身というのは独立性があるわけですよね。ここで議論されたことというものが答申というものに反映されていくわけであります。先ほど来市長は、条例のお話も、可能性についても触れておられます。そういったものにつなげていくのに、再調査委員会の取りまとめというものがしっかりと一致をして、委員相互でかみ合わせて答申として出せるのかどうか、そこが大変大きな問題になってくるのではないかと懸念をするわけであります。という意味で、この委員会自体の具体的なですね、説明の中身ではなくて、それに向かう取り組みについて市長がメッセージを出されたわけでありますので、市長、これについては、任命権は市長にあるわけでありますので、この再調査委員会の成果がしっかりと出るようにどのように取り組んでいくのか、これについて確認したいと思います。 45: ◯市長  私のメッセージは、当日欠席なさった委員の方々にも確実に伝わっているというふうに理解をさせていただいております。そして、今、まさにヒアリングの調査等々が進んでいるところでございます。村松委員長のもと、各委員の皆様方が順次それらのヒアリング、証言を重ねて積み上げていっていただき、そう遅くない時期に答申が出てくるものと期待をさせていただいております。今後とも今の委員の皆様方による審議を続けていただき、一日も早く私自身も答申をいただけることを望んでいるということでございます。 46: ◯跡部薫委員  重複になりますが、これは市長の最優先の事項ということで取り組まれて、これを公約とされてきているわけであります。先ほど来ありましたいじめ対策推進室の有機的な連携とか、そういう言葉はさまざまありますが、中身をしっかりと出していくためには、時には私は市長の、まさにリーダーシップという言い方がありますが、そういう意味での取り進めについて、任命権である市長に大変重い責任もあると思いますので、そこについては今後も、まさにばらばらな結果にならないように、中身がですね、これはこの答申については賛成している、していないなどという議論が起きないような取り進めを求めていきたいというふうに思います。 47: ◯渡辺博委員  我が会派の菊地崇良委員の質問に関連して、市長のお考えをただしておきたいというふうに、確認をしておきたいというふうに思います。  市長は国会議員の時代に法律作成にかかわった。市長になられて、この議会におかれましての答弁では、その法の趣旨が生かされていないということをおっしゃっていた。生かされていないので生かしていきたいというふうに私はとりました。崇良委員の質問の中に、35人以下学級、これは反対はしない。しかし、35人以上でも以下でもいじめは起きている。こういう事実を指摘いたしました。その後で条例をつくるのかどうかというお話をした。条例つくります、きっぱり意見を表明されました。それは結構だと思いますが、一連の流れを見ていると、いじめをなくす、今あるいじめをなくすというこのことが一番大事なことでありまして、手法に頼ってはいけない。手法を整えることに市長はどうも頼っているのではないかというふうに私は聞き取れてしようがないんですよ。今あるいじめ、今あるかもしれないいじめをどうやってなくしていくのかというのは、市長が当選された一番最初にやるべきことでございます。指示をするとか、意見を待ってそれから対応しますじゃなくて、市長みずからが、例えば校長会で、あるいは教職員の会合でこうだということをおっしゃっていって、ともに問題を共有していくことを深めていく。このことが必要だと思いますけれども、今までどのようなことをおやりになってきたのか、まずお聞かせいただきたいと思います。 48: ◯市長  今、渡辺博委員から御指摘がございました。私もそのとおりだというふうに思っております。私自身も校長会の場に出させていただきまして、各校の校長先生方の前で私の思いを伝えさせていただきました。また、今年度、新たな施策を議会の皆様方にも御承認をいただきまして、さまざまな施策、新しい事業も打ち立てさせていただいているところでございます。  いじめはいけないんだ、いじめをなくしていくんだ、その気持ちに一分の違いもございません。今なお新たな体罰の問題もこれ新たに顕著になってきておりますので、ここも含めて、子供たちの未来が、学校教育の場が安心できて、そして明るくなるように、ともに取り組んでまいりたいというその気持ちは変わってはおりません。 49: ◯渡辺博委員  菊地崇良委員の質疑の中でも明らかになりましたけれども、アンケート調査が終わった後でもいじめが起きているわけですよ。市長、校長会で共有をしたいという、それで行動されたのはわかりました。これは前にも御答弁いただいておりますが、それでもいじめは起きているんですよ。今後どうされるおつもりですか、具体的にお示しをいただきたいと思います。 50: ◯市長  いじめが起きているというふうな御発言でございましたけれども、これは体罰、教師の体罰ということでございましょうか。アンケートで明らかになりましたのはそういうことでございます。いじめにつきましては、各学校で生徒、児童みずからがいじめについてさまざまな取り組みをされていて、いじめ防止「きずな」サミット、子供たち取り組みも現場で見させていただいているところでございます。子供たち自身も、いじめはよくないことだというその意識で、日々学校現場でさまざま自分にできることを活動してもらっているというふうに認識をしているところでございます。 51: ◯渡辺博委員  今後具体的にどうされるおつもりなのですか。市長みずからがですよ。 52: ◯市長  重ねてになりますけれども、先ほど申しましたように、今年度打てる施策はまず打たせていただきました。その上で、いじめ防止条例につきましても検討を今進めているというところでございます。また、現場ではどのような取り組みがされているのかも、新しい教育長のもと、教育委員会の皆様方の対応というのも注視させていただきながら、総合教育会議などで議論を深めてまいります。 53: ◯小田島久美子委員  大きく大綱5点に分けてお伺いをいたします。  子供たちを取り巻く環境は変化をしていると言われております。その中で、学校としては変化に適切に対応する取り組みが求められ、多くの教職員の皆様は献身的に取り組んでいただいているところと認識はしております。しかし、その状況の中で、先頭に立って子供の人権を守るべき立場の教職員が体罰を行っているという事実は決して許されない、そういった徹底した指導体制が求められていると思われます。  先ほど部長が一番最後に御説明をいたしました。分析、それから整理については5月を目途に公表されるというところでございます。しかし、現在、体罰を行ったと言われている教職員に対しては、学校長、それから教育委員会において指導が行われたということは前回の理事会で答弁があったところでございます。そういった一部の教職員が、子供たちとの関係の中でさまざまな状況が重なり合って、その指導を主観や独善的に捉えて、安易な認識によって依然として行われていけないその行為が容認されているということは、これはどういった理解と捉えればいいのか。そういう風潮があるというこのアンケートの調査の結果でございますけれども、それは、指導を行った教育委員会として、教職員の個人の資質の問題の部分が多いのか、それとも学校としての風土の問題が大半を占めているのか、それとも仙台市全体として体罰に対する根絶の意識の低下があるのか、お答えください。 54: ◯教育人事部長  こうした体罰あるいは不適切な指導につきましては、これまでも厳にこれを行わないようにというような指導は行ってきたところでございます。しかしながら、こういったことが実際に起きているというところを見てみれば、それは教員個人の資質によるところもあるだろうというふうに思いますし、また、実際にそういった場面で指導をどういうふうにしていったらいいのかということを現場の中で語り合うことができない、そうした組織風土といった課題もあるのかなということは思っておるところでございます。また、教育委員会の教員に対する個々の指導というところが行き届いていないというようなそうした問題も、これは甘んじて受けなければいけないということを我々としては今時点で思っているというところでございます。 55: ◯小田島久美子委員  大きく大綱5点と申し上げましたけれども、質問の趣旨を御理解いただくように、できるだけゆっくりと発言をさせていただいております。今の御答弁ではこれまでのというところでございましたけれども、今回、この体罰49件と238件の不適切な指導に対しては、教育委員会として指導を行ったということは示されております。その結果を受けて先ほどの質問にさせていただきました。もう一度お願いします。 56: ◯教育人事部長  学校長からの指導というのは個々に行い、また謝罪も事実確認を行った段階でいたしたというところでございます。また、そうした個々の教員、今後、処分あるいは措置等も含めまして個々に教員を教育委員会のほうで指導していくということについては、これからそうした量定なども含めた中での検討も必要となってまいりますので、そういったところを行うということを考えているところでございます。 57: ◯小田島久美子委員  前回の理事会では、教育委員会の指導は教育長も含めて指導が行われたという御答弁でこちら側は認識をさせていただきました。それは、今現在も体罰を行った教師に対する指導は続いているというところでよろしいんでしょうか。  それから、このアンケート調査結果を受けて、教職員の皆様はこの結果をどう受けとめられているのかお伺いいたします。 58: ◯教育人事部長  前回の理事会におきましては、体罰が明らかになったものの中で、既に私どもとして処分であったり措置であったりというものを行っている案件がありまして、そうした部分につきましては、教育局の例えば教育人事部長であったり次長であったり教育長であったりというところから直接の指導は行ったということで御答弁させていただきましたけれども、今回、それ以外の部分については今後の話になるということでございます。  それから、アンケート調査の個々の教員の受けとめというところでございますが、これにつきましては、4月19日に各学校に通知を出して、これに基づき改めて研修なども行い、また、職員会議などで話し合うようにということで徹底を求めたところでございますが、個々の教員の受けとめを我々として、どういうふうに感じてどういうふうに行動しようとしているのかというところまでは、今時点では把握はできておりません。 59: ◯小田島久美子委員  教師自身の、このアンケート結果、保護者と児童生徒にも協力をいただいたその結果を受けての御認識というのも、しっかり受けとめていただければと思います。  市長に対してお伺いをいたします。先ほどの繰り返しになる部分がありますけれども、非常に重要なところでございますので市長の御認識をお伺いをさせていただきます。  先ほどもありました、この体罰に関するアンケート調査の集計結果が公表されたことに関しまして、記者会見の中で残念と遺憾と申しわけないという発言をされております。その部分については、申しわけないんですけれども、どこまで市長がこの問題を真剣に捉えていただいて、以前から発言されておりますスピード感を持ってというところのお考えが進んでいるのかというところがなかなか見えてこないというところは、市民の皆様の中にも不安を抱える方は少なくないと思われます。  市長は、直接、教育の改善というところに指示をするというところはできないわけでございますけれども、市長部局に対してどういったかかわり方をすれば問題が解決につながるのかというところの視点は、どういったポイントを考えて課題解決に向けて取り組んでいこうとお考えになられているのか。市長は、先ほどもありましたけれども、国会の場でも数年間御活躍をされておりました。先進事例というところも先ほど発言がありました。こういった行政、こういった教育の現場は理想だ。体罰がない、いじめがない、そういったこの自治体の現場は理想的だと思われてきたところの先進事例、もし具体的にお示しできるものがあったらお示しをいただいて、こういうやり方が議員としての経験に基づいて効果的だと思われているというところの御提案がありましたら、改めてお伺いさせていただきます。 60: ◯市長  いじめの問題と教職員の体罰、不適切発言ということ、これ同一に語るということはなかなか難しいというふうに捉えております。  まず、今回の体罰に関する件でございますけれども、この報告を受けましてやはり大変な衝撃もございました。申しわけなく思ったというのは会見でも述べさせていただいたところでございます。体罰等々で、今教育委員会のほうで処分の量定などの決定がこれから先なされていくんだろうと思います。任命権者である教育委員会がみずからの権限で行うということにはなるわけでございますけれども、市長部局、私どもといたしましても、過去の類似事案との均等等の観点から、処分量定などについても意見を述べさせていただきたいというふうに考えているということがまず1点でございます。  それから、いじめについて、いじめの再発防止、またああいう事案を起こさないために何ができるのかということにつきましても、この間、今年度新たな施策を打ち出させていただきました。そして、それがどのように効果的に働いているのかどうかという、これも検証も必要なんだろうというふうにも思っているところでございます。その上で、先ほど申し上げましたいじめを許さないという全市的な意識を醸成するためにも、いじめ防止条例をつくらせていただきたい旨も発言をさせていただいたところでございます。  その上で、他の都市の好事例というふうなことについて紹介できるかということでございましたけれども、他の自治体も同じようにいろいろな問題を抱え、悩んでいるということも、これお聞きしているところでもございます。私どもは、大変苦しい、申しわけない事例が3件続いたというこの反省に立って、今、私のもとにございます委員会でもいろいろ御議論いただいております。そしてまた、この議会の皆様方にも大変すばらしい御議論をいただいておりまして、この後、中間報告もいただくことになっているかというふうにも思っております。それらも参考にさせていただきながら前進をさせていただきたいと思っております。 61: ◯小田島久美子委員  先進事例の中でも非常に進んでいる他都市もありますので、ぜひ調査を進めていただきたいと思います。  大綱3点目。体罰に関するアンケート調査の集計結果が公表され、先ほど跡部委員からもその時期について御質問がありました。この時期、なぜ今の時期になったのか。いよいよ新年度がスタートして、学校においては、先生方も、子供たちも新しいランドセルをしょって、また新しい出発の気持ちで新年度を迎えるといったときに、なぜこういった暗いニュースが報告されなければいけないのか。年度内にどれまで調査をして間に合わせようというところの意識が重きを置かれていなかったのか。また、もう進んでしまったわけですから、スタートしてしまったわけですから、それを今申し上げても遅いとは思うんですけれども、新年度に当たってこういったことを公表するに当たって、この公表結果を受けて、子供たちの教職員への信頼関係、また保護者、地域の皆様の信頼関係、この時点でどうやって構築しようと考えているのか、そのケアについてもお伺いいたします。 62: ◯教育人事部長  この公表の時期、調査結果の公表の時期というのがこのような時期になったということにつきましては、確かにもう少し早目に公表できればということではございましたけれども、私ども、体罰、不適切な指導ありとの回答されたものにつきましては1,659件、前提としてこういう事実があったという認識のもとに調査を進めようということを認識したところでございまして、一つ一つ我々のもとで集約しながら、校長がまた事実確認をしていく、保護者への聞き取りも行い、教員への聞き取りも行うという中で進んでまいりました。そうした状況で、この件数なんだろうという、ある程度の確からしさを得たというのがこの時期になってしまったというものでございます。それで今の時期に発表するということでございまして、我々としては、作業を急いだ結果、ここになってしまったというところでございます。  それから、今の時期に発表したことによっての信頼の回復ということをどう図っていくかというものでございますけれども、これは、改めてこうした事実があったということを公表し、また、学校に対して、体罰の防止、不適切な指導を厳に行わないよう各教員に浸透させるとともに、その学校としてどういう取り組みを行ったのかということを保護者や教員にしっかりと伝え、共有するということで、これは信頼の回復、信頼というのは常々双方向で構築しなければならないわけですけれども、これを、新年度、今の時期に改めてやっていくことで信頼を構築していこうということを思ったところでございます。 63: ◯小田島久美子委員  先ほど菊地崇良委員のほうからは、体罰を行って後遺症はあるのか、ここはないというところで認識をさせていただきました。しかし、一度体罰をしてしまった、また不適切な指導を行ってしまった、その児童生徒の心の傷というのはすぐに消え癒されるというところではないと思われます。そういった児童生徒への心のケアについては、今現在どのように行われているのかお伺いします。 64: ◯教育人事部長  このような体罰、それから不適切な指導を受け心に傷を負うということは、当然考えられ得るところでございます。そうしたお子さんについては、まず学校現場におきまして、行った教員、それから校長、教頭、そうしたところを含めまして謝罪などは行ったところでございますけれども、なお、そうした学校全体の体制の中でしっかりとそうした子供たちの日々の活動を見守り、また情報を共有して、学校として適切に対処していくということを行っているというところでございます。 65: ◯小田島久美子委員  今御答弁いただいたところは学校側に伝わっておりますか。 66: ◯教育人事部長  これは、学校としてそういう認識は当然持っているべきでございますし、教育委員会からも事あるごとに学校には伝えているというところではございます。ただ、個々に見てまいったときに、そこにちょっと足りていないところがあるのではないかというところがあるとすれば、これはなおなお教育委員会側からしっかりと学校に伝えていかなければならないと思っております。 67: ◯小田島久美子委員  その部分が非常に重要だと思います。こうであるだろうとか、こうしてもらっているだろうとか、これが体罰だと思っていないからこういう結果になるだろうとか、そういった想定での議論になりますとなかなか対策につながらないというのが今回のこの数字ではないかと思います。一つ一つの教育委員会としての仙台市の学校現場に対する確認、この作業は絶対にやらなければいけない。これは、3人のとうとい命が亡くなったという仙台市の学校のこの現場での確認しなければいけない、私たちが肝に銘じていかなければいけない事柄じゃないでしょうか。教育長、いかがですか。 68: ◯教育長  これまでも、私ども教育委員会から各学校長を通じて、一人一人の教員にさまざま通達あるいは研修等を行ってきたところでございます。しかしながら、こういった事案が発生しているということは、それが不十分というふうに受けとめておりまして、委員御指摘のとおり、こちらからの話だけではなく、現場でどのように対応しているのか、その確認も含めて双方向、学校と教育委員会の双方向、情報共有、これをしっかりとやっていかなければならないと認識します。今御指摘ありましたことにつきましても、改めて私のほうから学校長に通知をし、一人一人の児童生徒の心のケアについてしっかりと取り組みさせていただきたいと存じます。 69: ◯小田島久美子委員  仙台市民は事実が知りたいんです。なぜこういう結果になっているのか。こうだろうという想定ではなく、事実どういう対応が行われているのか、その上で何が不足をしているのか、その事実が知りたいのでこうやって議員も委員会を開いて質疑をさせていただいておりますので、もう一点、大綱4点目、非常に詳細なところで恐縮ではございますけれども、今回、アンケート調査にありと答えた件数が1,659件でございます。体罰と特定されたのが49件、不適切な指導と特定されたのが238件、これを合わせますと287件。ここに差異がございます。その差異の部分の内訳をお示しください。 70: ◯教育人事部長  1,659件のうち、体罰49件、不適切な指導238件、どのような形で行ってこの件数になったのかというところかと思います。体罰49件につきましては、私ども、本人が受けたというのが30通、それから見た、聞いたというのが55通あった中で、この85通あわせて事実確認を行い、49件を認定したというところがございます。それから、不適切な指導につきましては、本人が受けたというのが176通、それから見た、聞いたというのが210通あったと。そちら386通から238件を確認したということでございます。  また、記述の内容が本人かどうかわからないであるとか、あるいは、記名がそもそもない、ありとしか丸がついていないと、そういったものがございまして、そうした特定不能のものが885通ございました。それから、我々のほうで事実確認を進める中で、体罰、不適切な指導ではないというふうに判断したものが303通ほどあったということでございます。 71: ◯小田島久美子委員  児童生徒の、また保護者の記述の中で、体罰だったと指摘をされたアンケートがあったとしても、それを学校側で体罰や不適切な指導に該当しないと判断した件数が303通ということで間違いないですか。 72: ◯教育人事部長  学校側の判断のみではなく、学校からの報告が上がって、教育委員会でさらに精査して判断した結果が303通でございます。 73: ◯小田島久美子委員  その303通の事例、少数で構いませんので、どういった事例なのかお示しください。 74: ◯教育人事部長  例えば授業中や学校活動中に子供が暴れる、ほかの子供に危害が及びそうになる、あるいは、教員に対して暴力を振るうといったのを制圧するというか抑えるということが例として一つございます。例としてはそういった例が複数ございます。それから、きつい物言いで、周りがこれは不適切な発言なんじゃないかというふうに聞いたということでいただいたものの中で、本人、保護者に確認したところ、当人としてはそうした指導については納得しているというようなことで、これは不適切な指導とまではいかないだろうというふうに判断したものがあるということでございます。 75: ◯小田島久美子委員  体罰と特定されたものと、それから該当しないとされたもののハンドブックとか資料、そういったものが教育委員会にはありますか。 76: ◯教育人事部長  例えば、今申し上げました子供が暴れたり、あるいはほかの子に危害が及ぶというような場合にどのような形で対応するのが望ましいのか、また、どうして抑えたらいいのか、その場面でどう指導したらいいのかというところを、きちんとした形で研修に生かすような資料としてつくったものはございません。 77: ◯小田島久美子委員  そういった資料は重要だと思います。平成24年の部活での体罰で自死をした、取り組んでおられる自治体においては、そういったところの、例えば発達に特性がある児童生徒へのかかわり方、そういったところの体罰に当たるのか当たらないのか、また、特性を持った児童生徒への対応によっても、その対応の仕方によっては処分に値するといった、そういったハンドブック的なものがつくられている自治体は何件か見られます。そういったものの資料の作成は早急に急ぐべきです。教職員が現場にいて瞬時に判断しなければならないわけです。片やこれは体罰に該当しなかった、これは体罰に該当してしまう、そういった研修がその場にいる教職員に伝わっていないということが今回の事案の特徴的な調査結果だと思っておりますので、ぜひこれは意見として申し述べさせていただきたいと思います。  最後になりますけれども、市長部局のほうで今後の体罰根絶に向けたかかわり方についてお伺いをいたします。総務局としての体罰の研修、それから処分に対しての助言、これはどのように行われていくのか。また、健康福祉局として、発達の特性を持つ児童生徒へのかかわり方としてどういった研修、またシンポジウム、セミナー、そういったものが必要であるとアドバイスができるのか。子供未来局としても、いじめ対策推進室を設置しているところで、どのような連携が図られていくのか、お示しください。 78: ◯コンプライアンス推進担当課長  まず、コンプライアンスの確保に関してでございますけれども、これまでも仙台市で全庁挙げて取り組んできたところでございますけれども、教職員におけるコンプライアンスの確保については、仙台市全体のコンプライアンス推進の理念などを踏まえながら、児童生徒に直接対応するという教職員の職務特性から、教育委員会において独自に学校現場の実情に応じたコンプライアンスの対応というのにそれぞれ取り組んできたところでございます。  なお、今後に向けてでございますけれども、ことしの1月開催されましたいじめ対策等検証専門家会議におきましても、特に管理監督の立場にある校長や教頭のマネジメント上の能力の維持向上、これが大事だということでございましたので、外部との積極的な交流等の機会を確保すべきというような提言内容でもございました。そういったところを踏まえまして、今年度におきましては、総務局で開催予定の例えばトップセミナーにおきまして、校長、教頭が参加できるようにいたしましたほか、職員研修所など市長部局が主催するマネジメント系の研修に教職員の参加が可能となるようなことで、現在検討と調整を進めているところでございます。 79: ◯総務局人事課長  市長部局における処分に対する助言等のかかわりでございます。教育委員会を含めたさまざまな任命権者における処分の案件につきましては、全市的なバランスとかあるいは処分の適正さを担保すると、そういった観点から事前に総務局のほうで事務レベルでの相談を受け付けております。その上で、総務局といたしまして、過去の類似事案との均衡など、そういった観点から処分の量定等についての意見を述べておりまして、最終的には任命権者である教育委員会がそういった我々の総務局の意見も踏まえつつみずからの権限において処分を行うと、そのようなことになります。 80: ◯健康福祉局長  私からは、特に発達相談支援センター、アーチルと学校との連携の強化の中で、今後どのように取り組んでいくのかということについてお答えを申し上げたいと思います。  私ども学校と十分協議をいたしながら、特別支援教育に従事する教職員あるいは養護教諭の先生方などとよくお話し合いをさせていただいて、これまでも、新任の教職員への研修でありますとか、養護教諭の皆さんに向けた、発達障害を持った児童の皆さんをどのように支援していくのかということについてのセミナーなり研修会を開催してきたところでございます。今後とも、教育委員会、現場の声をよく伺いながら、このような取り組みの強化に努めてまいりたいと思いますし、今年度は、さらに学校へのアーチルからのアウトリーチ型の支援の強化ということを考えてございまして、そのような中でも、学校現場からさまざまな要望といいましょうか、このようなことができたらいいなというふうな声が上がってくるのではないかと思っておりまして、そのようなことを捉えて、さらにどのような取り組みを強化していけばいいのか検討しながら進めてまいりたいと存じます。 81: ◯子供未来局長  子供未来局におきましては、これまでも児童相談所や子供相談支援センターなどそういった相談機関によって、いじめ等の情報が入った際には個別に対応してきたところでございますけれども、このたびいじめ対策推進室が設けられたということで、より広く教育委員会、それから健康福祉局の発達相談支援センター等と連携をとる、それは相談機関として当然だと思いますが、そのほかにも幅広く庁内の各課と連携して取り組んでいくということでございます。  先ほども御報告ありましたいじめ対策等検証専門家会議におきまして、外部有識者の目で検証作業を行っていただいており、市の組織としていじめ対策推進室ができましたので、客観的に各種の施策を眺め、より効果的に、より組織的に実施できるように働きかけを行っていくことが必要であると、そのように進めていきたいというふうに考えてございます。 82: ◯小田島久美子委員  先ほどのいじめと体罰との関係について市長から意見もございました。しかし、教師の生徒へのかかわり方によって、教室の中、学校の中でその体罰を受けている子供の周りからの友人の見る目、それからかかわり方、これが非常に影響していると思われます。ぜひ見識を深めていただいて、お取り組みを期待させていただきます。 83: ◯辻隆一委員  私から、このアンケートに関連して3点ほどお尋ねさせていただきたいと思います。  まず一つは、報告書の中にも一番最後の段に書いてあるんですけれども、この体罰、不適切な指導が授業中だったのか、あるいはまた部活中だったのか、またさまざまな学校生活の中でどのような条件で起きたのかということを、今後分析をするということでございますが、これは児童生徒の学校生活における生活態度とか、あるいは人格形成にも大きな影響を及ぼすものと思いますので、そういった分析が今度のアンケートの中でどこまでできるのか。その点についてどのような御所見をお持ちかを、まずお聞かせいただきたいと思います。 84: ◯教育人事部長  今回このアンケートにおきましては、事実確認を進める中で児童生徒、保護者から聞き取りを行う、また教員からも聞き取りを行うということを行っておりますし、また特に体罰につきましては教員自身の事のてんまつといいますか、そういった部分もきちんと書面で出させるというようなことを行っていくこととしております。そうした中で、状況の分析というのがより詳細に、しかも今回このような数でございますので、類型化するといいますか、そうした分析ができるのではないかということを考えているところでございます。 85: ◯辻隆一委員  後でまたこれに関連してお尋ねしますけれども、もう1点は、体罰、不適切な指導と、児童生徒におけるいじめとの因果関係、これについてもやはり分析をしていく必要があるのではないかと思います。特に先ほどの報告にありましたけれども、専門家会議の中でも意見が出ているようですね。体罰といじめの関係。こういったことについてもきちんと分析をしていく必要があると思うんですけれども、この点はこのアンケートの中で分析できるかどうかということについても、どのようにお考えでしょうか。 86: ◯教育人事部長  教員の体罰であったり、不適切な指導というものが行われた際に、それを周りで見ている子供たちというのは、これは当然いるわけでございまして、そうしたものがいじめの連鎖につながっていくというようなことは、これはあり得ることだろうと思っております。今回の調査結果を受けて、個別具体にそれを見ていけるのかということになりますと、そこについては難しいところもあるかと思いますけれども、そうした視点を持って教育委員会としては検証というものは続けなければいけないのではないかと思っているところでございます。 87: ◯辻隆一委員  なぜこの問題を出したかというと、これまでの3件の自死事件の中には、こういったことが関連づけられるのではないかと思われるものがあるために、このことをやはりきちんと分析しておくことが大切ではないかということで、私は指摘をさせていただきました。  3点目は、この体罰、不適切指導の背景の問題であります。確かにこの中で教員がどのような心理状況になったとき起きたかなど分析をすると、こうなっているんですけれども、心理状況という問題だけではなくて、例えば教員の資質によるものなのか、あるいは子供たちの全体の環境の中での体罰や不適切指導なのか、あるいはまた先ほども小田島委員からも出ましたけれども、特性のある子供あるいは発達障害等に対する無理解からこういったことが起きる可能性もある。そういった点もきちんと分析をしていく必要があるだろうと思うんですね。そういう意味では、特にこの間、このいじめ問題等対策調査特別委員会の中でも、発達障害の問題についていろいろ勉強させていただきました。そういう意味では、やはり人権問題ということにつながる大きな課題の一つだと私は思いますので、その辺もしっかり分析をしていくということが大切だと思いますが、その辺の御所見をしっかりお知らせいただきたいと思います。 88: ◯教育人事部長  おっしゃるとおりでございまして、教員がどういった状況に置かれたときに、どういう心持ちの中で体罰、不適切な指導を行ってしまうのかということは、これは当然分析しなければいけませんし、またその子供たちの状況がどうであったのか、あるいは学級としての状況、周辺状況がどうだったのかというようなところも、これは起きるのか起きないのか、気をつけるべきポイントとしてどうなのかということは、これはしっかりと分析して教員に伝えなければならない問題だと思っております。そういった観点で、詳細な分析というのは行わなければならないと今思っているところでございます。 89: ◯辻隆一委員  今のような私が指摘した点も、今度の5月中に分析をするという、その中に入っていくということで理解していいですか。 90: ◯教育人事部長  おっしゃるとおりでございます。 91: ◯小野寺健委員  御報告いただきましたアンケート調査後に発生した体罰、不適切な指導について、このような報告をいただいたことは本当に残念でありますし、あってはいけないことだなと思っております。さまざまな事案が明らかになった後で、この状態になったということに危惧をするところでございます。  市長部局も教育のほうも、いじめ問題や体罰の問題に対して、過去とか未来とかに関しては目を向けて対応なさっていると思っておりますけれども、心配なのは実は今のことなのではないかなと思います。ちょっと確認をしたいのですが、このアンケート調査後に発生した体罰、不適切な指導についてということで、報告をされましたが、この報告以降に出てくるものはないんですよね、というのが一つ。  それから、4月になりました。いじめの問題もさまざまな問題があると思いますが、4月の段階でいじめというか、そういったものが教育現場の中から報告が現状教育委員会に上がっているものはないのかどうか。それについての確認をさせてください。 92: ◯教育人事部長  まず、不適切な指導と体罰についてでございますが、これ以後出てくるものがあるのかないのかということでございますが、我々として今時点で把握しているものはないということでございます。 93: ◯教育相談課長  いじめの案件ですが、4月に入ってから数件、学校から報告が上がっております。電話による指導助言や、指導主事が学校訪問して直接学校対応を連携して取り組んでいるところでございます。 94: ◯小野寺健委員  その対応はきちんとされているという認識でいいですね。 95: ◯教育相談課長  現時点上がっておりますものは、丁寧に対応しているものと認識しております。 96: ◯小野寺健委員  今、学校現場で起こっていることだと思うんですが、やはり今現在大丈夫なのかというところが危惧するところがあります。4月になりました。この4月、5月というのは、学生さんたちが非常に不安定に生活をしている時期でございます。  教育長に伺いたいんですが、この時期だからこそ教育長から具体的な指示とか、さまざまな御発言をすることがあったのではないかなと思いますが、この4月、どういった御対応をされたのか、お伺いしたいと思います。 97: ◯教育長  2週間ほど前になりますけれども、合同校長会がございまして、その席上、私のほうから特に年度新たになって、学校現場での不安定さ、つまり教職員の構成が変わる、担任がかわるということ、それから児童生徒にとりましても進級とともに環境が変わる、あるいはクラスがえがある、1年生ですと今までの幼稚園、保育所から小学校1年生、小学校6年生から中学1年生といったことで、新年度はさまざまな要因が重なって、児童生徒の不安定さが増すということから、校長先生におかれましては特にこの4月、5月、連休明けに至るこの時期、特に子供たちの行動、心のありようについて、格段の御配慮をお願いするということで、指導といいますか、注意喚起を行ったところでございます。 98: ◯小野寺健委員  教育局の皆様に、スクールカウンセラー等もおりますので、この4月、5月、やはり万全を期していただきたいというのが、まず要望でございます。  同じことを郡市長に伺いますけれども、やはり4月、5月、この不安定な時期です。郡市長だからおできになること、それからさまざまなことがあると思います。また、市長部局ではいじめ対策推進室もこの4月から郡市長のお考えでできておりますので、具体的に4月に入りまして、このいじめ対策推進室にどのような御指示をなさったのか。また、4月ですからさまざまな、今教育長の御答弁もありましたけれども、こういう時期ですので、教育現場にも対策を求めているものも多々あるかと思います。この4月、どういった御対応をされたのか、確認をさせていただきたいと思います。 99: ◯市長  年度がかわりまして早速でございましたけれども、関係部局、教育局も含めてですけれども、私のところに集まっていただきまして、さまざま指示をさせていただきました。また、教育長に対しましても、新年度就任されてぜひ現場の校長先生との関係性というものも気を配っていただきたい旨も伝えさせていただきました。 100: ◯小野寺健委員  今現在もさまざまなことが、多分学校現場では起こっているのだと思います。なので、今やらなければいけないことも多々あると思いますので、そちらのほうにも目を配っていただき、なお教育長にしかできないこと、また郡市長の発信力でできること、さまざまなことがあると思いますので、ぜひ尽くしていただきたいと思います。 101: ◯すげの直子委員  私からも数点お伺いをさせていただきます。  まず先ほども菊地崇良委員からもございましたが、被害児童の中には打撲、擦過傷などを負ったというケースがございました。体罰によってけがまで負っているというのは、大変重大だと思います。それで先ほど対象児童、それから保護者の方々への説明や謝罪などは学校が行ったというような御答弁もありましたけれども、市教委としてはこれらのケースを今回の調査で初めて把握されたのか。それとも起きた時点のところで市教委への報告はされていて、学校の対応をきちんと把握もしながら対応を市教委としても行っていたのかどうかというのを、まずお伺いしたいと思います。 102: ◯教職員課長  児童生徒がけがをした6件の事案のうち、体罰アンケート調査で初めて把握した事案は3件でございます。 103: ◯すげの直子委員  では、けがまで及んだというのが6件今回出ていたけれども、3件については今回の調査で市教委としても把握されたということなんですね。けがを負ったか負わないかだけでもないんですけれども、そういう体罰にしても、不適切な指導にしても、そのことによってやはりその後の教員、それから児童生徒、保護者の間の信頼関係がどうなっているのかというのが非常に心配するところであります。該当する教員、それから回答してきた生徒、保護者、学校がこのことで直接話し合いをするなど、信頼回復への努力をするということが大変大事だと思いますけれども、その辺はいかがなっているんでしょうか。 104: ◯教職員課長  体罰を受けた児童生徒、保護者に対しまして謝罪をするとともに、学校として体罰や不適切な指導を行わないための方針や対応策などについてお示ししまして、御理解をいただき、当該児童生徒、保護者の信頼回復を得るために努力を重ねてきているところでございます。 105: ◯すげの直子委員  やはり教員と子供たちの信頼関係が基礎になければ、よりよい教育ということにはつながっていかないと思いますので、ぜひその点は子供たちがどんなふうに感じているのかとか、やはりそこのところが一番重要だと思いますので、なお力を注ぐ必要があると思います。  それで、不適切な指導について特に顕著にあらわれているんですけれども、6件、8件、12件など、そういうことが一つの学校で起きている。また、1人の教員で6件の報告が上がっているなど、残念ながらその不適切な指導を繰り返している教員がいるということがここからは見てとれるという状況なのかと思います。そもそも学校現場の中で、やはりそういう指導のあり方について、教員同士で率直に指摘をし合ったりですとか、相互批判をし合ったりということがされていなかったんでしょうか。その辺はどのくらい市教委として把握をされているのかどうか、伺います。 106: ◯教職員課長  各学校におきましては、体罰防止ハンドブックなどを活用しながら、体罰の根絶に向けての研修会を実施しておりますが、このハンドブックの中には、日常の指導について自己点検を行う個人用のチェックシートや校内体制のチェックシートが入ってございます。各学校では、体罰は人権侵害であるという意識を常に持っているかどうかということや、生徒指導を一部の教員のみに任せず、複数の教員で問題行動の多い児童生徒に対応するなど、チームとしての生徒指導体制ができているかどうかなどについて、教職員がチェックシートを用いてセルフチェックをした後に、その状況について意見交換を行うなどの研修を実施しておるところでございます。  教育委員会としましては、事務局職員が研修の様子を視察に行ったり、コンプライアンス研修実施報告書の提出によりまして、状況の把握に努めているところでございます。
    107: ◯すげの直子委員  その自己点検とかチェックシートもあるし、チームとして指導体制ができているかどうかも自己点検などもしてきたということなんですけれども、実態としてこういうことが起きたり、起こっていた現場の中で、そういう教員同士できちんとそれを指摘して、いや、そういう指導のあり方はないと思うよというようなことがちゃんとできていたのかどうかというところなんだと思うんですけれども、その辺がチェックシートとかから見えるところだけじゃなくて、そういうところが現場でちゃんとできていると、市教委としては見ていらっしゃるのかどうかというところを、もう一度お伺いします。 108: ◯教職員課長  各学校の研修の様子につきまして、私ども事務局職員が年間数校というところでございますけれども、抽出して見学に行きまして状況を把握しておりますとともに、校長とのヒアリング等を通して、その状況についても把握しているところでございます。 109: ◯教育人事部長  現場での教員のやりとり、その情報共有あるいはまさに風通しよく話せるかどうかという、そうした雰囲気の話だと思います。こういうことはいろいろな場面、それから教員に至らない面があるということも指摘し合って、学校をよりよくしていくという面は、これはあろうかと思います。各校長に対しては、そうした教員の組織風土といいますか、そういった職場環境をつくるために、これは校長、教頭を含め力を尽くさなければならないということを常々申し述べておりますし、またチーム学校として学校が機能しなければいけないということを、これも教育委員会側から指示しているところでございますので、そうしたところをきちんとしっかりとできているのかどうかというところを、教育委員会側で逐次把握するよう努めているというところでございます。 110: ◯すげの直子委員  先ほどもおっしゃっていましたけれども、そういうハンドブックがあったりとか、チェックシートもあったりとか、一定そういうこともしているんだけれども、実態としては同じ学校で件数が重なっていたりですとか、複数回指摘されている教員の方が実態としてこういうふうに出てきていると。先ほど御答弁ありましたけれども、不適切な指導などがあった場合には、本当は例えば先輩ですとか同僚の教職員の方々同士で、きちんと指摘をし合ったりとか、アドバイスをしたりとか、または自分自身がもしそういうことをしてしまったということであれば、それを先輩とかに相談したりして、二度と起こさないようにしていくというふうに、教員の方々自身のやはり成長にちゃんとつなげていくということが大事だと思うんですけれども、今までやられてきたことではなかなかそうなっていない、そこにつながっていないということがあるんじゃないかなと思うんですね。  だから、そういうことがやはりできていないとすれば、そこはなぜそういうことができない状況になっているのかということを把握していただくということが大事なんじゃないかと思うんです。今後、体罰とか不適切な指導がどういう状況で起きたのか、教員がどのような心理状況だったのか、それから各委員の方々からもそこについてもるる指摘があって、深める必要があると、詳細な分析が必要ではないかと先ほども指摘もありましたけれども、私からもやはり学校の教職員集団として対応がどうだったのかと。対応できなかったとすれば、なぜそれができない状況になっていたのかというような、その辺の背景もぜひ浮き彫りにする必要があるんじゃないかと思います。その点はいかがでしょうか。 111: ◯教育人事部長  学校現場でございますと、当然教員1人が集団の子供たちに対して教育指導を行っているという場面がございまして、そこはその完結した空間の中で、ほかの教員が見ておらない中で不適切な指導や体罰が行われるというようなことは、これはありがちなことでございます。そうしたときに例えば周りの教員に対して、今回のこういうようなやり方というのはどうだったのだろうかということを確認したり、あるいはこうした場面に出くわしそうなことがあるんだけれども、適切に対応するためにはどうしたらいいんだろうかというような、そうした相談できる環境というのは、これは必要なことと思いますし、そうした部分をきちんとできるような学校づくりということに対して、教育委員会としてはきちんと支援していかなければいけないなということは思っているところでございます。  これは個々の教員というだけではなくて、学校全体としてどう取り組むのか、まさに教職員の集団としてどう取り組むのかということでございまして、校長、教頭、管理職含めいろいろな職種が学校にはおりますので、そうしたチーム学校としての取り組みというものをいかにしていくのかというところに、きちんと支援の手が届くように分析を深めてまいりたいと考えてございます。 112: ◯すげの直子委員  そのチーム学校として、やはりきちんと機能できるようにしていくということが大事だと思います。体罰とか不適切な指導があったと。残念ながらこういうふうに結果が出てきたということでありますけれども、やはりこうなった背景を深く探るということが、再発防止につなげていくことにつながると思います。さらに、やはりいずれにしても学校現場で人権意識をもっともっと高めていくことが求められているということを私、痛感をいたしました。子供たち一人一人が個人としてしっかりと尊重される、生き生き、伸び伸び過ごせる学校にしなければなりません。  8万人を超える子供たちに、日々向き合っているのは現場の教員の皆さんです。学校現場の中で教職員集団がみずからの力で体罰は人権侵害であり、絶対にあってはならないという意識と気風をお互いにつくっていくと、そうできる環境づくりに一層力を注いでいただきたいと思います。ぜひ最後に強く求めたいと思いますけれども、いかがでしょうか。 113: ◯教育長  学校教育部長あるいは教職員課長から答弁いたしましたように、学校現場でそれぞれの先生方が自由闊達に意見を述べ合い、そして学校全体として子供たちを見守り、そして子供たちにとっても安心して楽しく学べる学校づくり、これが教育委員会としても大事な視点だろうと私も考えてございます。これまでさまざま取り組みを進めてまいりましたが、今後も今までの取り組みを継続しつつも、さまざまな分析を加え、よりよい学校づくりに向けまして、私も全力で取り組んでまいりたいと存じます。 114: ◯柿沼敏万委員  私から1点お尋ねをしたいと思います。  体罰や不適切な指導ということに絞ってお話しすれば、やはりこれは教師、先生対児童生徒のことなんですね。特に先生からということでございますから、先生方の素質のことは申し上げません。やはりいかに自覚をして、認識を持って体罰、不適切な指導をしないかということを徹底することに尽きると思うんですね。それにはやはり、現場である学校の管理者、校長先生等がしっかりと指導していく、これに尽きると思います。ですから、そういうふうにぜひ進めていただければと思います。  実は、きょうのいただいた資料で、どうも読み取れない部分がありますので、確認をさせていただきたいと思います。私が聞き漏らしておるかもわかりませんが、一つは2の(2)になるわけですけれども、体罰や不適切な指導を受けた経験等1,659件、これはいただいた方はわかるんですが、対象は単年度ですか、複数年度ですか。  続いて、その(3)のところの、なぜ小学校が6年度、中学校は3年度、高校は1年度で、トータルとして49件出ているわけですけれども、実態からすれば、やはり小学校が6年とるのであれば、中学校も6年、そして不適切な指導のところは高校は2年度にまたがっているわけですね。やはりそういうふうにそろえないと、実態が読み取れないのではないでしょうか。むしろ平成29年度の単年度か、平成28年度の単年度はこうですよというふうなことをしないと、この数字だけがひとり歩きするんですね。だから、その説明は受けたのかなと思いますけれども私には聞き取れなかったのですが、そういうことをすると、この資料として不適切な指導の状況もそうですけれども、238件となっていますが、平成29年度だけは123件、そして体罰のところでいけば平成29年度は20件なんですね。その49件は年度がばらばらだということになると、この資料の読み方としてどういうふうに読み切ったらよろしいんでしょうか。そこのところの1点、お尋ねしたいと思います。 115: ◯教育人事部長  ちょっと資料が見にくかったようで、説明も足りず申しわけございませんでした。このアンケート調査につきましては、在学中に体罰、不適切な指導を受けた者について御回答いただきたいということで、保護者、児童生徒に発出したものでございまして、そういうことですので小学校は6年間で、中学校、高校は基本3年間ということになります。高等学校、例えば体罰で見ますと単年度、平成29年度1件のみ記しているわけですけれども、これは平成27年度、28年度の事実が確認されなかったということでございまして、これはむしろ平成27年度、平成28年度、ゼロ件、ゼロ件というふうに示したほうが見やすかったのかなということを今思っております。 116: ◯柿沼敏万委員  そうすると、(2)の体罰や不適切な指導を受けた経験等のところもやはり年度別に、小学校だと1,188件は年度別に出したほうがいいと思うんですよ。それでトータルも、その(3)のところも小学校6年間で何件だ、中学校では3年間で幾らで、トータルでというのはやはりこういう資料だと合計で見るんですよね。そうすると、49件の体罰は、これはどういうふうに理解したらいいんですか。私はやはり中学校では3年間で年度でこれでした。小学校はこうでしたというふうにして、トータル的な話は年度がまたがって、それぞれのところですから、やはり資料としては私はいかがなものかな、できることならばやはりその辺のところを整理した資料にしていただいたほうが、仙台はそんなんですかというふうな読みがやはり伝わるのではないのかなと思いますとき、正確さをもって私は資料をつくっていただいたほうがよろしいと思いますが、いかがでしょうか。 117: ◯教育人事部長  回答を受けました際に、ありというふうに回答いただいたその回答でございますが、これは当然年度が回答者から示されていないという資料がございました。それを私どものほうと学校とで確認いたしまして、どの年度に起こった事案なのかということが確定されて、例えば体罰であれば49件という数になってきたということでの表のつくりでございまして、回答を受けた「あり」の中で年度分けするというのは、一部できるものもございますけれども、できないものもあるということでこのような表の形をとらせていただきました。 118: ◯柿沼敏万委員  最後にしますけれども、私の申し上げたいのは、やはりそういうことであれば、小学校、中学校、高等学校は一つにしないで、それぞれにきちんと合計的なものを出すと。  それから、2番のところは在学の期間中のというのであれば、小学校は何年から何年度までのことの整理ですよというふうな説明を、ぜひ付記していただいたほうが、備考にしていただいたほうが私は皆さんが読んだときに、実態がより正確に受けとめられるのかなと思いましたので、質問をさせていただいたところでございます。善処願います。終わります。 119: ◯加藤けんいち委員  時間の関係もあると思いますので、簡単に1点に絞ってお聞きしたいと思うのですが、私も過去の決算等審査特別委員会の中で、国の体罰のガイドラインに基づいて本市の部活動のときの事例を取り上げたかと思うんですが、言葉の暴力というのは体罰に当たるのかどうなのか。そんな議論をさせていただいたときに、教育局当時は何か二転三転答弁が変わったかなというのがあったと思うんですね。  今回、私が一番気にしているのが、体罰は絶対にあってはいけませんし、当然不適切な指導はあってはいけないんですが、ただこれだけがクローズアップされてしまうと、本当に頑張っている先生方が萎縮してしまうのではないか、そこがすごく気になるんですよ。先ほど菊地崇良委員の答弁のときに、暴言の事例を示してくださいというお話がありました。4ページにありますとおり、この威圧的な指導、不適切な発言というのはどんなものを指しているのか、参考までに何点か御紹介いただいてもよろしいですか。 120: ◯教育人事部長  まず、威圧的な指導でございますが、物をたたくであったり、あるいはどなりつけるであったり、あるいは教卓を蹴ったりとか、机を蹴ったりとか、机をたたいたりとか、そうした態度で威圧するというようなことがございます。  それから、不適切な発言につきましては、例えば小学校低学年であれば幼稚園や保育所に戻らなくちゃいけないよとか、もう練習に来なくていいですよとか、あるいは帰っていいよとか、あるいは小学生とかになりますと、気持ち悪いであるとか、かわいくないであるとか、おまえに言っても理解できない、表情が楽しくないとか、そういった発言があったということでございます。 121: ◯加藤けんいち委員  暴言なのか、不適切な発言なのか、いろいろ捉え方はあると思いますし、当然どんな言葉であっても受けとめるほうがそう感じたのであれば、当然そういう言葉を教職員の方々は発してはいけないと思うんですが、例えばさっき暴言の中に、いいかげんにしろという暴言があったと話しました。ただ、子供たちがいろいろな指導をしても言うことを聞かないときに、いいかげんにしなさいというのは普通のことだと思うんですね。なので、このところを教育委員会として、これから学校の現場の先生方にしっかり伝えていかなければいけないのは、全てが不適切な指導なんだと、不適切な発言なんだとなってしまうと、これまでしっかり子供たちと向き合ってきて、一生懸命頑張ってきた教職員の方々が、私は萎縮してしまうのではないかと非常に心配なんですね。なので、このところをしっかり現場の先生方がわかるような、教育委員会としての指導を発揮していただきたいと思います。  これから部活動は中総体を迎えます。多分指導も熱くなってくるでしょう。厳しい指導は、私はあっていいと思います。ただ、厳しい指導と不適切な発言であったり言葉というところの線引きがどうしても難しくなってきますので、そこで子供たちにしっかりとした指導ができなくなったのでは本末転倒でございますので、その辺のかじ取りを教育委員会の皆様にはお願いしたいと思っていますので、その点につき最後にその所感についてお伺いしたいと思います。 122: ◯教育人事部長  御指摘のとおりでございまして、今回資料をまとめるに当たっては、ある程度資料のスペースの問題もあるということで、短く例示していることもございますけれども、どういった環境の中でこの言葉が発せられたのかとか、あるいはどういう思いを持っていたのか、そういうところは非常に判断をする上で大事なんだろうというふうに思っております。不適切な発言、不適切な指導と申しますのは、肉体的に苦痛を与えるものではないものの、客観的に見て生徒に不当に人格への攻撃を加えたり、人格を否定する、人権を侵害するような発言だというようなことで、文科省から言われております。そうしたところをきちんとわかるような形で現場に浸透させることが必要だと思っておりますので、御指摘のとおりそこの部分については十分気を使って、現場におろしていきたいというふうに考えております。 123: ◯委員長  ほかにございませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 124: ◯委員長  なければ、当局に対する質問については以上となります。  それでは、御当局の皆様にはここで御退席をいただきます。どうもありがとうございました。                  〔当局退席〕 125: ◯委員長  それでは次に、本委員会の中間報告書案についてであります。  この中間報告書案につきましては、これまで委員の皆様にも御協力をいただきながら、理事会の場で20回にわたり協議を重ね、整理をしたところであります。いじめ問題は喫緊の課題であることから、本市議会としてもスピード感を持って引き続きしっかりと取り組んでいく必要があります。その点において、本委員会の中間報告書は、いじめ問題に対する議会の姿勢や議論を市民にも広く知っていただく上で、非常に重要なものであると考えております。  つきましては、皆様のお手元に配付しております中間報告書案のとおり、議長に報告し、第2回定例会で委員長報告を行いたいと考えております。また、中間報告書が取りまとまりましたら、議長から市長並びに教育長へお渡しする予定である旨、議長より伺っております。  それでは、中間報告書案について、このようなことでよろしいでしょうか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 126: ◯委員長  それでは、そのようにさせていただきます。  そのほか皆様から何か御発言等がございましたらお願いいたします。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 127: ◯委員長  次に、次回の委員会についてでありますが、理事会で改めて協議し、決まり次第追って皆様にお知らせいたしますので、よろしくお願いいたします。  以上で、いじめ問題等対策調査特別委員会を閉会いたします。...