仙台市議会 2017-09-25
市民教育委員会 本文 2017-09-25
1: ※会議の概要
◯委員長 ただいまから
市民教育委員会を開会いたします。
まず、席次についてでありますが、各委員の席は、
議会運営委員会決定事項により、また各会派の
代表者にお聞きした上で私のほうで調整をさせていただきましたが、ただいま御着席いただいている席となりますので、御了承願います。
それでは、審査に入ります。
本
委員会において審査を行います議案は3件であります。
まず、審査の方法についてお諮りいたします。
審査の順序は、お手元に配付の
審査順序表のとおり、順次質疑を行い、
質疑終了後、決定に入ることにしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
2:
◯委員長 御異議なしと認め、ただいまお諮りした方法により審査を進めることにいたします。
なお、
議案審査終了後、
所管事務について当局からの報告及び
質問等を願いますので、よろしくお願いいたします。
《
付託議案の質疑について》
3:
◯委員長 それでは、これより
付託議案の審査に入ります。
まず、第104
号議案平成29年度仙台市
一般会計補正予算(第2号)第1条
歳入歳出予算の補正中、歳出第3
款市民費について質疑願います。質疑ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
4:
◯委員長 終了いたしました。
次に、第112
号議案仙台市
学校条例の一部を改正する条例について質疑願います。
5: ◯ふるくぼ
和子委員 第112
号議案についてですが、この議案は仙台の
市立高等学校の来年度の
入学者選抜手数料と
入学金、
授業料の
被災者減免を継続するというものでして、大変大事な取り組みだと評価しているところです。
高校の
授業料につきましては、2010年に
完全無償化になったのですけれども、2014年に
所得額で
無償化が外れる
支援金制度に後退していくなど、制度の変更というのもこの間ありました。
この
条例改正によって減免を始めてから、どのぐらいの生徒が
手数料や
入学金、
授業料の
被災者減免の支援を受けられてきたのかということについて、それぞれについて昨年度実績とその傾向について、まずお伺いしたいと思います。
6:
◯学事課長 減免件数の平成28年度の実績で申し上げますと、
入学者選抜手数料が198件です。
入学金が198件、
授業料が105件となっております。
入学者選抜手数料と
入学金の
減免件数につきましては、それぞれ
減少傾向にございます。
授業料につきましては、平成26年度から増加する傾向にございます。
7: ◯ふるくぼ
和子委員 授業料については
増加傾向ということでありますが、先ほどお話ししたように、
完全無料化に一旦なったものが、そこから自民党の
安倍政権になって廃止して、それ以降増加が続いてきているという関係だと思います。
被災者支援という側面からではありますけれども、やはり市が頑張っているこうした
授業料の
減免制度、本当に大事だなと思いますし、その必要性というのがこうした中でも数字になってあらわれてきているのではないかと捉えている次第です。
支援金制度になって、
授業料の負担が
保護者、生徒に出たというだけではなくて、実は高校の事務というのも
大変煩雑になって業務も増大したという関係で、かつて議論もさせていただいた経過があります。
また、世界的に見れば学費ゼロというのは常識となっているのですけれども、日本は残念ながら
国際人権規約を承認したにもかかわらず、まだまだ教育の
費用負担が重過ぎて、学びの保障という点で大変おくれていると言わざるを得ないというのが現状だと思います。
そういう点で、やはり国に対しても
高校授業料の
完全無料化、ぜひ復活並びに実施ということで仙台市からも要望していただきたいと思いますけれども、ぜひその点御所見をお願いしたいと思います。
8:
◯教育長 高校授業料の
無償化というお話でございました。今委員からも御説明がございましたが、
就学支援金制度につきましては、国会における議論を通じて法制化されて、御案内のとおり、
所得制限の導入により捻出された財源は、低
所得世帯への
奨学給付金の支給という形で今完全実施されているところでございます。
この
就学支援金制度につきましては、
法改正の
附帯決議において、施行後3年を経過した後、政策の効果を検証して必要な措置を講じるとされておりますことから、本市といたしまして、こうした経緯を踏まえて、今後の国における検証や議論の動向、そういうものを今後注視してまいりたいと考えているところでございます。
9: ◯ふるくぼ
和子委員 ぜひ市のほうからも
無償化をやってほしいんだという立場を、ぜひ明らかにして答弁をいただきたかったなと思うのですけれども、これはもう本当に世界の流れの中でも日本はおくれている分野ですし、市内で学ぶ市民の高校生のみんなが学びの保障がきちんとできるように、市の役割を果たす上でも
完全無料化に向けて頑張ってほしいということを要望申し上げておきたいと思います。
今回、この条例による減免の実績、3件について伺ったわけですが、
入学者選抜手数料と
入学金の
減免件数は
減少傾向だということで答弁がありました。経済的な理由で学業の継続が困難になる世帯は、今全国的にも格差と貧困の拡大を背景にして
増大傾向にあると言われているわけですから、
被災者支援だというこの制度が、再建が進んでいるからだという、こんな単純な見方で見ることはできないんだと、誤りなんだということも思うわけです。それよりもこういう制度があるよということをどういうふうに普及させていくか、知らせていくかということが大事だと思うのですが、震災から6年半が経過しました。
り災証明書がもう手元にないとか、使っちゃって、新たに
高校入学を迎える機会になって、そのときにそれがもう手元からなくなってしまっているとか、あるいは本当は
対象者であるんだけれども、自分はその対象ではないのではないかと捉えていらっしゃる方もいるのではないかと思われます。こういうことを十分に考えて丁寧に対応していくということが、本当に大事な視点だと思います。
り災証明書の再発行はまだまだ可能ですし、あるいは再発行のための手続の方法も含めて、
中学校での
進路相談の際にしっかりと位置づけて、対象となる方が漏れることのないように、これは県もやっているはずですから、対象になる
子供たちというのは
市立高校を選択した
子供たちだけではありませんので、全ての
中学校での
進路相談の際にしっかりと位置づけて、対象となる方が漏れることのないよう、今まで以上の周知というのを改めて求めたいと思いますが、この点も伺っておきたいと思います。
10:
◯学事課長 まず、現在の周知の方法ですけれども、
入学者選抜手数料につきましては、入試前に
中学校等を経由して
受験予定者や
保護者の皆様に文書でお知らせしておりますほか、ホームページでも周知しております。また、
入学金と
授業料につきましては、各
仙台市立高等学校等の入学前の
説明会などにおきまして、全ての生徒、
保護者の方に文書で御案内をしております。
今御指摘いただいた内容を踏まえまして、制度を必要とする方々に確実に御利用いただけますよう、今後も工夫しながら周知に努めてまいりたいと思います。
11: ◯ふるくぼ
和子委員 周知に努めていただくということで、基本的にそれで頑張っていただきたいと思いますが、文書の配付によるという方法が示されました。
進路指導の際というのは、多分三
者面談できちんと
保護者の方と学校の先生が対面をしながら、進路をどうするかという相談をする機会もあるわけですから、そのときにちゃんと
被災者、
被災状況はどうでしたかということを問いかける、こういうことを入れるだけでも全然違うと思うので、ぜひそういうことも方策の方法にきちんと入れ込んで周知を図っていただきたい。このことを重ねて要望申し上げて終わりにしたいと思います。
12:
◯安孫子雅浩委員 この件で今
同僚議員から質疑がありましたけれども、数値のほうを確認させていただくと、この要件に当たる方、こういった減免を受けている方というのは、震災から7年たっても100件を超えているということで、これは毎年1年ごとに改め、延長しているわけですけれども、この
見通しというのはどういうふうに受けとめていらっしゃるのか。今後7年目、8年目となって、現段階でも100件以上の方が該当しているということなのですが、その
見通しというのはどんなふうに考えていらっしゃるのか、考え方だけをお尋ねします。
13:
◯学事課長 来年度以降の
取り扱いにつきましては、現状では具体的にいつまでということは決めておりませんが、宮城県における
県立高校に係る減免の
取り扱い、
対応等を考慮して検討していく予定でございます。
14:
◯委員長 ほかにございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
15:
◯委員長 終了いたしました。
次に、第117
号議案工事請負契約の締結に関する件について質疑願います。
16: ◯ふるくぼ
和子委員 第117
号議案についても数点お伺いしたいと思います。
この
工事請負契約の締結に関する件は、
錦ケ丘中学校の建設にかかわるものです。待望のということで、新しく
中学校を設置するということで進んでいるものだと思います。
そこでちょっと確認させていただきたいのは、まず通学する
生徒数についてです。新しく設置された際に通学することになる
生徒数は、各学年で何人ぐらいになると推定されていらっしゃるのか。また、将来推計ですね。今後の
団地造成等にかかわる
子供たちの人数、その将来推計についてもどう考えているのか、あわせて伺いたいと思います。
17:
◯学事課長 現在の推計なのですけれども、
錦ケ丘中学校が開校する平成31年度時点で各学年とも200人前後で、合計で650人弱を想定しております。
今後につきましては、まだ団地の開発が続いておりますことから、開校後も
生徒数は増加すると見込んでおります。今後も学区内の
開発状況を注視しまして、
生徒数の動向を見きわめてまいりたいと存じます。
18: ◯ふるくぼ
和子委員 もう少しふえるのではないかと予想されていて、そうなると今の施設で足りていくのかということが大きな課題というか、新しい学校なんだけれども、直ちにそうした心配、懸念が出てくるのかなということを私も心配しております。
国の
補助金なんかの関係があって、進んでいくという仕組みだと思うのですけれども、そういう問題があったとしても、設立当時の
人数ぎりぎりで設計するということがあったとすれば、それ自体がやはり結局使い勝手の悪い、
子供たちが安心していられる空間にならないという問題を生み出すのではないかと心配なわけです。私も心配をしているわけですが、これは子供の教育の場としてどうなのか、市の姿勢が問われてくる問題だと捉える必要があると考えています。
今回の計画、図面なども見せていただきましたが、
普通教室1学年6学級ということで一応設計が立てられていると記載されていました。今、各学年200人前後ということであれば、大体6学級でおさまるということだと思います。
学級編制人数が変わってくると、直ちに足りなくなるということも見えてくるわけなのですが、今後
学級数がふえたり、減ったり含めてあると思いますが、ふえた場合に、今現在も数学、英語などで少
人数指導で人数を割って教室を使うということもしていらっしゃると思いますので、そういう必要となる教室とあわせて、現在の
教室数で対応できると、こういうことで大丈夫ですかと。
特別教室などなくなるということがあってはならないと私は思っているのですが、その辺確認だけさせていただきたいと思っております。
19:
◯学校施設課長 錦ケ丘中学校の新築につきましては、
委員お話のとおり、
国庫補助を受けて整備してございまして、国に申請しました
国庫補助資格上の
学級数は、
普通教室18、
特別支援教室2となっており、校舎は
学級数に応じた
特別教室のほか、複数の多
目的教室を備えております。
新築する校舎につきましては、推計から予想される開校後数年の
生徒数の変動につきましても一定程度見込んだ整備となっておりますことから、対応できるものと考えております。
20: ◯ふるくぼ
和子委員 対応できるということなので、今これがいいとか悪いという議論にするつもりもありませんが、やはり必要な対応が出てくれば、その都度対応していくということが大前提のお話だと受けとめたいと思います。
今、答弁にもありました
特別支援教室、これも2教室なのです。二つの教室の設計となっています。いろいろ原局にお願いして資料を出していただいたりすると、
障害種別で分類すると最大で6学級になるのです。自閉症、
情緒障害という学級では
複数学級になっている学校もあるというふうに、いただいた資料から読み取っています。そうすると、この2学級という設置が、やっぱりこの点についても大丈夫かなと
大変心配になるわけで、
特別教室やほかの目的でつくられている教室を転用することがあってはならないと思うのですが、この
特別支援教室についても確認させていただきたいと思います。
21:
◯学校施設課長 特別支援学級につきましては、その増減を推計から見込みますことは非常に難しいことだと存じます。先ほども申し上げましたことと同様ではございますが、変動があった場合につきましては、
普通学級数の状況を見ながら対応してまいりたいと存じます。
22:
◯安孫子雅浩委員 生徒数の
推計云々という話もありましたけれども、ちょっと本会議のときにも、
教育委員会のほうでお答えになった件で再度確認したいのですけれども、今回
錦ケ丘ということで
学校整備をすると。
広瀬中学校の次に今大
規模校と言われているのは、南のほうの長町、大野田ということで、
富沢中学校なのですけれども、この富沢中については、
教育長のお答えとして
ピークカットになるだろうと、いずれ頭打ちになるだろうから整備するような予定ではないということですが、その辺について再度お答えいただけますか。
23:
◯教育長 代表質疑でも御質問がありました富沢中、今現在900人ちょっとの大
規模校でございます。そういう中で、当然我々も学区の
生徒数に関しては注目しておりますし、学区内の
区画整理や
開発状況を踏まえて、いわゆる
自然増減だけではなくて、
社会増減、特に流入、そういうあたりを見込んでおりまして、今かなり多い状態ではございますが、ここ5年ぐらいの見込みでは、ふえることはある程度見越しておりまして、今時点では今の学校の規模の範囲で何とかやりくりはつくのかなと。
その後、予想外のマンションがどんどんできてきたとか、そういうときには当然対応していく必要がございます。そういうときにどうしても必要になってくる増築ということも、当然視野には入れておく必要があろうかと思います。今時点では、富沢中としては、今の学区の範囲かつ規模の範囲で、まず推移を見守っていくというような状況でおるところでございます。
24:
◯安孫子雅浩委員 教育委員会でも一応
人口動態を含めて、どのような将来的な生徒ないし児童の推計になるかということを把握しつつ、学校の
整備計画なんかを求めていて、今のところは、今回のような
錦ケ丘に新たな需要が発生というか、生まれてきて、私が思うのは、
愛子小学校の開校式に行ったのです。
愛子小学校は開校したんだけれども、既にプレハブをつくらなければいけない状況で、何でなのっしゃと普通に思うわけです。それで、結局
錦ケ丘のほうでどのぐらいふえてくるかわからないと。ですから、今どきあり得ない、あんな巨大な立派な
歩道橋をあそこの道路の上に掲げて、ところが今回学校が分かれましたから、
錦ケ丘小学校に。だから、あの巨大な
歩道橋は実は要らなくなるというか、そういったことがあったわけです。
当局は当局として把握をしつつも、実際これは民間の
経済活動ですから、その中でどういった高度利用するなり、
人口動態がどうなるかというのは、やっぱり読みにくいところがあると思うのです。ですから、その辺の見方についても今後は、今申し上げたような、
西部地区で、動きとして実際あったわけですから、今後南にしても、あとは東のほうですね、七郷とか、あちらにしてもいろんな動きが出てくるでしょう。なぜか動きがほとんどないのは、北の泉区というのが寂しいわけでございますけれども、そういった読み方については、今後どのように見ていくかというのは非常に大切だと思います。このことは、この場とは直接関係ないですが、
公共施設の
維持管理という点においては、
学校施設が一番多いわけですから、これは私別の場面でやりますけれども、
学校施設が一つふえる、減るというのは、すごく大きいのですね、仙台市全体の
財政運営上においても。そういう意味においては、ぎりぎり何とか増設でいけるだろうと、富沢ですよ、仮に。しかし、そこは
同僚議員も指摘のように、しかし増設ということで、学校の
教育環境の確保という点でどうなのだろうかという点の悩ましいところもあるので、その辺の視点の持ち方というか、視野の持ち方については、これまでの経緯も踏まえて、それなりの見方を経験値の上で見ていくということを求めたいのですが、いかがでしょうか。
25:
◯教育長 今委員から、
児童生徒数の今後の
増加状況の
見通しという点の御質問でございました。私も
愛子小、
錦ケ丘小学校にかかわった経緯がございまして、実は
小学校というのは御案内のとおり6学年抱えるものですから、非常にそこは推計が逆にしにくいところがございます。ふえ方が、わっとふえるとすぐ反応するという点では、
中学校はご存じのとおり3学年ですので、出る、入る、それが
小学校とはまたちょっと違う点がございます。そういう点では、
小学校に関しては、今委員から御指摘があったように、かなり私
ども分離新設というときには弾力的に考えていく必要はあろうかなというのは、経験的に感じました。そういう点で、今回七
郷小学校の
分離新設も、今方向としても打ち出しまして、平成32年度開校に向けて進めているところでございます。
翻って、
中学校は今回
錦ケ丘中学校を
分離新設で進めているところでございます。
中学校の場合は、先ほど言いましたように、学区との兼ね合いと学年、そういう点で入る人数も多いのですが、卒業していく人数も大きいと。そこの出る、入るの点を十分見据えた上で、やはり
小学校とはまた違う形でより分析していく必要があろうかと思います。
そういう点で、今富沢中という御指摘、これを我々も決して軽視しているわけではございませんで、その学区の中の
開発状況や進展のところは十分見据えた上で、どこまで必要になるかどうかというところは、1年、1年その中で推計をしっかりした上で、判断を常にしていかなければならないと思っておりますので、今御指摘の点も踏まえながら、より今後も遅きに失しないような形で対応を進めていきたいと思います。
26:
◯委員長 ほかにございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
27:
◯委員長 終了いたしました。
以上で全議案に対する質疑を終了いたしました。
《
付託議案の決定の審査について》
28:
◯委員長 それでは、これより
付託議案の決定を行います。
決定の審査は、
審査順序表のとおり、順次、討論、採決を行いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
29:
◯委員長 御異議なしと認め、ただいまお諮りした方法により審査を行います。
なお、
要望事項等につきましては、
付託議案の決定が全て終了した後に一括して確認したいと思いますので、よろしくお願いいたします。
それでは、第104
号議案平成29年度仙台市
一般会計補正予算(第2号)第1条
歳入歳出予算の補正中、歳出第3
款市民費について討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
30:
◯委員長 討論なしと認めます。
採決いたします。第104
号議案中、本
委員会所管分は原案のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
31:
◯委員長 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり決定いたしました。
次に、第112
号議案仙台市
学校条例の一部を改正する条例について討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
32:
◯委員長 討論なしと認めます。
採決いたします。第112
号議案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
33:
◯委員長 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり決定いたしました。
次に、第117
号議案工事請負契約の締結に関する件について討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
34:
◯委員長 討論なしと認めます。
採決いたします。第117
号議案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
35:
◯委員長 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり決定いたしました。
以上で全議案に対する決定を終了いたしました。
この際、議案に対する
要望事項等がございましたらお願いいたします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
36:
◯委員長 なければ、以上で
付託議案審査を終了いたします。
《
所管事務について》
37:
◯委員長 次に、
所管事務についてであります。
まず、各局の組織及び
事務分掌について、
市民局より順次報告を願います。
38:
◯市民局長 市民局長の村山でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、
市民局の組織と
事務分掌につきまして、お手元の資料に基づき御説明申し上げます。
市民局の組織につきましては、お配りしている
市民局組織図という資料をごらんください。
協働まちづくり推進部と
生活安全安心部の二つの部がございまして、7課1公所が属しております。また、区役所の組織、
事務分掌もお配りしております。
それぞれの部署の
事務分掌につきましては、後ほど資料を御高覧いただきたいと存じます。
39:
◯消防局長 消防局長の中塚でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
それでは、私のほうから
消防局の組織と
事務分掌について御説明申し上げます。
まず、組織についてでございますが、お手元の
消防局組織図をごらんいただきたいと存じます。
総務部、
予防部、
警防部の三つの部と六つの
消防署により24時間体制で市民の皆様の安全・安心の確保に努めております。なお、
事務分掌につきましては、後ほど資料をごらん賜りたいと存じます。
40:
◯教育長 改めて、
教育長の大越でございます。よろしくお願いします。
それでは、私から
教育局の組織及び
事務分掌につきまして、お手元の資料に基づき御説明いたします。
組織につきましては、
教育委員会組織図と題した資料をごらんください。
総務企画部、
教育人事部、
学校教育部及び生涯
学習部の四つの部、190の学校、並びに
部相当の公所でございます博物館、科学館、
市民図書館、生涯
学習支援センターから構成されておりまして、それぞれ資料に記載のとおりの課、室並びに公所が属しております。なお、お配りしております
組織図は現時点のものでございますが、7月28日から8月20日まで開催されておりました
全国高等学校総合体育大会の終了に伴い、
健康教育課内に
係相当として設置しております
インターハイ推進室を10月1日付で廃止とする予定でございます。
各部署の
事務分掌並びに
事業概要につきましては、後ほど資料を御高覧いただきたいと存じます。
41:
◯委員長 ただいまの報告に対して
質問等はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
42:
◯委員長 なければ、次に
消防局より報告を願います。
43:
◯消防局長 メキシコ合衆国で発生いたしました地震災害に対しまして、当局職員3名を国際消防救助隊として現地に派遣しておりますので、御報告を申し上げます。
この国際消防救助隊という制度は、昭和62年に国際協力の一環として法整備がなされたものでございまして、派遣実績につきましては、このたびを含めまして20回となり、このうち本市からの派遣については平成11年9月の台湾地震災害、平成15年5月のアルジェリア地震災害に次いで3回目ということになります。
今月20日の16時5分に総務省消防庁から要請を受けまして、速やかに準備を整え、19時に陸路で
消防局庁舎を出発いたしました。現地には、日本時間22日の午前2時半に到着しておりまして、現在はメキシコシティーの住宅地で救助活動を行っております。
当局といたしましては、東日本大震災でいただきました国際的な支援に報いるためにも、被災地の支援活動にしっかりと取り組んでまいりたいと考えております。
44:
◯委員長 ただいまの報告に対して
質問等はございませんか。
45: ◯鈴木広康委員 今の御説明の中で、国際消防救助隊ということで派遣されたということですが、本市の
消防局にとっても大変名誉なことであろうと思います。その上で、派遣された方々の
費用負担というのはどのような形になっているのか確認したいと思います。
46: ◯警防課長 ただいま御質問のございました国際消防救助隊の隊員の派遣に係る
費用負担でございますが、国際緊急援助隊の派遣に関する法律及び国際消防救助隊出動体制の基本を定める要綱に基づきまして、国際消防救助隊の派遣に要する費用は、独立行政法人国際協力機構、いわゆるJICAのほうで負担するということになっております。
47:
◯委員長 ほかにございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
48:
◯委員長 なければ、次に
教育局より報告を願います。
49:
◯教育長 教育局から1件口頭で御報告申し上げます。
学校職員の懲戒処分についてでございます。古城
小学校の事務職員が教職員分の給食費及び学用品に係る就学援助費の中から約40万円を横領し、生活費として不正に使用していたことが判明したため、平成29年9月22日付でこの職員を懲戒免職、管理監督責任として校長を減給10分の1、二月の懲戒処分といたしました。
この職員は、平成28年9月以降、教職員から徴収した給食費の給食会計口座への入金や学用品に係る就学援助費の該当家庭への振り込みを遅滞させており、それによって校内に現金で保管していた95万6132円を平成29年3月末に自宅に持ち出した上、その中から約40万円を日常の買い物や携帯電話料金、クレジットカードの支払い等に充てていたものでございます。私的債務の返済のために生活費が不足し、すぐに返せばいいという気持ちで持ち出した教職員分給食費等を使ってしまったとのことです。
公金や公金に準じる学校納付金の管理、執行については適正、厳正に行うべきところ、横領という重大な不正がなされ、児童、
保護者の皆様を初め、市民の皆様の信頼を損ねることとなりましたことにつきまして、私からおわび申し上げます。
学校が管理する現金及び各種会計について、現金出納簿の作成、確認、通帳との照合といった基本的なことが行われているか再度点検し、公金等の厳正な
取り扱いを徹底することを改めて指示し、再発防止に努めてまいります。
50:
◯委員長 ただいまの報告に対して
質問等はございませんか。
51: ◯鈴木広康委員 今御報告いただいた内容で何点か確認という意味で質問させていただきます。
まず、今回は40万円という金額の横領という形でありますけれども、平成28年以降から、教職員から徴収した給食費の口座への入金がされていなかったということですけれども、教職員の給食費についてはどのような形で徴収されているのか確認いたします。
52: ◯
教育局人事課長 職員分の給食費は、毎月の給与から控除、給与天引きとなってございまして、この控除した給食費は学校長の口座に振り込まれます。これを事務職員が出金して、給食費を管理する口座に入金するということとなってございます。
53: ◯鈴木広康委員 学校には金庫があって、校長先生だったり、教頭先生だったりということで、金庫の中で今おっしゃっていただいた、徴収された金額についても給食費の会計口座に納める際に、どこかに保管していると思うのですけれども、校長先生、教頭先生のところにある金庫であったのか、もしくは違うところに金庫があって、そういう保管をされていたのか。もしくは、校長先生だったり教頭先生だったら、その現金があるかないか、何らかの形でわかるんだろうと思うのですけれども、その保管はどのようにされていたのでしょうか。
54: ◯
教育局人事課長 この学校におきましては、職員分のこうした給食費については、事務職員が執務をしております事務室の中にある金庫で保管してございました。この事務室内の金庫につきましては、この事務職員が管理しているということでございまして、校長、教頭らがその金庫の中の確認をするといったことがなされていなかったということでございます。
55: ◯鈴木広康委員 ということは、金庫という形では二つの金庫があって、こちらは給食費の部分でお一人が管理していたということなのだろうと思いますが、徴収された給食費ですけれども、天引きですから、合計すれば、口座を見れば、何人の教職員の方がいて、これだけの金額が入金されているということでわかると思うのですけれども、この全教員の徴収の確認とかチェックというのはされていたのでしょうか。もしくは、どのような形で行われていたのか、お伺いいたします。
56: ◯
教育局人事課長 この学校では、事務職員が教職員分の給食費の徴収状況を確認した上で、給食会計へ入金するということとなってございましたけれども、そちらの確認については、この職員限りということでございます。
57: ◯鈴木広康委員 このお一人が金庫も管理し、そして徴収の部分についても確認していたということなのですけれども、学校経営におきましては、健全に
子供たちを育むことはもちろんでありますけれども、学習に対する支援も当然であります。大切なことであります。学校で管理される金銭、そこにきちんとした管理が求められるわけでありますけれども、例えば教頭先生または校長先生、古城小は自校調理であったと思うのですけれども、教職員から徴収した給食費については、出納などで管理というものは、先ほどこれからというような
教育長からのお話もありましたけれども、このたびの古城小の件ではどうだったのかお伺いいたします。
58: ◯
教育局人事課長 給食会計におきましては、教職員分の給食費を含めまして、毎月出納簿を作成して、通帳との照合とあわせて管理職が確認の上、決済をすることとしてございます。しかしながら、古城
小学校におきましては、毎月出納簿、通帳記録と確認すべきでありますけれども、こちらの学校におきましては、それがなされていなかったというものでございます。
59: ◯鈴木広康委員 これは現金でありますので、出納簿によって確認しなければ、今のような御答弁をいただきましたけれども、形になってしまうのは当然だろうなと思います。そういう意味におきましては、今回の件において、今ほども
教育長からもありましたけれども、毎月行う出納簿の、校長先生だったり、教頭先生が管理をするということをやっていただきたいと思います。
その上でもう1点確認ですけれども、今回給食費と、学用品に係る就学援助費の振り込みも遅延があったということでありますけれども、この就学援助費については、現金であったり、振り込みですということでありますけれども、振り込みの部分で何件の方に振り込みが滞って、いろいろな形で御迷惑をおかけしたのかお伺いいたします。
60: ◯
教育局人事課長 振り込みがおくれましたのは6家庭でございました。通常であれば3月末にこれら6家庭に振り込みをしてお支払いをすべきところ、それがなされてございませんで、振り込みのおくれをおわびいたしますとともに、5月19日までに振り込みを終了させてございます。
61: ◯鈴木広康委員 この振り込みのおくれがわかったのは、その対象の御家庭からの連絡などがあったからなのでしょうか。お伺いいたします。
62: ◯
教育局人事課長 4月末に対象の御家庭からおくれているというようなお問い合わせがございました。また、その時点では、先ほど来の職員分の給食費に関しての不適正な事務があるということで私どものほうでも調査を進める中で、ほぼ同時に就学援助費についても振り込みがおくれているということについては承知したものでございます。
63: ◯鈴木広康委員 やはり出納簿であり現金については、しっかりとしたチェックをしていかないと、このような事案になりかねないということが、今回の古城
小学校の件でありますけれども、判明いたしました。そういう意味では、しっかりと今後金銭管理という部分ではやっていただきたいと思いますし、先生方の天引きという部分でちゃんと入ってくるものですけれども、それを別会計に納めなければならないという作業があるということは、一度入出金が必ず発生するということですから、そこのところはしっかりと確認をした上で、そしてまた毎月の管理をしていくということであろうと思いますけれども、先ほど
教育長から御答弁が、出納簿については今後しっかりと学校に通達しながらやっていくということでありますけれども、最後に今後の改善点、どのような形で、古城
小学校も含めてですけれども、どのような形で行っていくのかお示しいただきたいと思います。
64:
◯教育長 今回の事案、当然当該職員はしっかりと処分されるべきということで、今回なされているわけなのですが、やはり管理職である学校長ないし教頭が、どうしても学校というのは現金を扱う部分がございます。できるだけ今振り込み等に進めているところではございますが、それでもこういうような案件がございます。その中で、やはり複数でチェックする。特に管理職がチェックの責任者になるわけでございますから、ここ数年来進めては来ておりますが、まだまだこういうことがあったということを我々非常に重く受けとめて、根絶するような形で進めていきたいと思っております。
今、そういう点では学校事務を中心とした適正というところは、専任チームを1年間、ずっと各学校全部回るように今進めております。今回、こういうところがあったということは、非常にチームにとっても残念でならないと言っていますので、こういうところの見逃しがないような形でしっかりと進める上で、ただやはり最後は基本的に各学校の管理を任せてある校長がしっかりとそれをチェックする。これを、ルールの徹底を、校長会を初め、さらに進めてまいりたいと存じます。
65:
◯安孫子雅浩委員 ちょっと今関連して、わかる範囲で答えてほしいのですが、当該者の方はまだ若いのですよね。育児で休暇もとっていたということなのですが、そうすると実働年数というか、実際働いた年数はどのぐらいだったのですか。
66: ◯
教育局人事課長 採用から6年目の職員でございます。
67:
◯安孫子雅浩委員 その間、育児休暇とかもとっていたんじゃないですか。そうすると、実際働いた期間というのはどのぐらいになるのです。
68: ◯
教育局人事課長 育児休暇、約1年育児休業をとってございましたので、実働としては5年弱ということになろうかと思います。
69:
◯安孫子雅浩委員 5年に満たずして、こういった不祥事に至ってしまったということは、そもそもということも考えるとあれですけれども、育児ノイローゼというか、家庭環境の問題もあって、メンタル的にも相当しんどくなっていたとか、そういった背景を推察することにはならないのかどうかお尋ねしたいのですが。
70: ◯
教育局人事課長 本人は、育児休業中、今御指摘あった育児上のストレスということもございまして、1回の買い物で使う金額がふえてしまったと。買い物が我慢できなくなってしまって、収支のバランスが崩れたということで、自分の生活費に不足が生じるというような状況に陥ったということを申してございます。
71:
◯安孫子雅浩委員 意見として申し上げますけれども、仙台市の職員は結構大量採用の時代に入ってきたんです。それなりに入るときのハードルは高いのでしょうけれども、メンタル的な部分とかその他の部分で、せっかくそれだけの立場で入職されたにもかかわらず、わずか5、6年の単位で懲戒免職になるというのは、組織としても大変不名誉であるし、また同僚職員にとっても非常に残念というか、組織に対する所属意識という点においても下がってしまうと思うのです。そういう面において、私は今回の案件は非常に残念であるなと見ておりましたので、ということを申し上げて終わりです。
72:
◯委員長 ほかにございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
73:
◯委員長 なければ、以上で報告事項関係を終了いたします。
この際、当局から報告を受けた事項以外で、皆様から何か発言等がありましたらお願いいたします。
74: ◯わたなべ拓委員 まず、所管の戦災復興記念館について伺いたいと存じます。
戦災復興記念館、私も好きな場所で何度も、ことしに入ってから6回ほど実は行っているのですけれども、展示内容が余りかわりばえしないなという印象があるのですが、実際にどうなのでしょうか。
75: ◯青葉区まちづくり推進課長 戦災復興記念館に収蔵されております資料は、毎年7月に行われます戦災復興展において企画展という形で展示はしておりますが、展示ホールにおける常設展の内容につきましては、ここ数年更新が行われていないのが現状でございます。
76: ◯わたなべ拓委員 そうですよね。お答えいただいたように、ここ数年展示内容が変わっていないということでございました。
今お答えいただいたように、7月10日の仙台空襲の前後の企画展ですね。たしか地下のコーナーでしたよね。私もことしも見てまいりました。3年連続で見ていますけれども、企画展の内容はすばらしいのですよね。非常に詳細に戦略爆撃の内容について伝えていましたし、あとは国際法違反であるという事実もしっかり摘示されていましたし、またアメリカが本国において戦時中に日本の木造の家屋までつくって、焼夷弾がどのぐらい効果的に燃えるのかなんていう、極めて非人道的な実験をしていたという事実も明らかになっておりましたし、また犠牲者の方々の痛切な思いもつづられていました。証言も随分集められていました。すばらしい内容でした。また、たしか墨絵の犠牲者像、仙台空襲の犠牲者像も拝見しまして、本当に心打たれるものです。
ところがですよ、これこそが私の印象ですと1階の本展示室に常設されるべきものなのかなと思うのですけれども、どういうわけだか企画展として地下の余り人通りもないようなところに設置されていまして、これは残念だなと思っていました。これこそ常設すべきではないかなと。と申しますのも、毎年7月10日前後になりますと、さまざまな報道機関が仙台空襲の犠牲者数を報道するのですけれども、1,000人余りだったり、1,400人、1,500人だったりするのですよね。これは仙台市民に限れば1,060数名でしたか。あとは、仙台市に当時滞在していた人、非仙台市民も含めると1,500人ほどというように、この程度のことすら確定しないというのは、やっぱり問題ではないかなと思うのです。まさにこういう情報こそしっかり整理して展示に生かすのも、戦災復興記念館の主たる任務だと思いますので、そういった点について御考慮いただきたいと思います。
さらに、どうしてこういうことになるかというと、やっぱり知的なバックアップがきちんととられていないからではないのかなと思いますが、ちなみに学芸員は置かれているのでしょうか。
77: ◯青葉区まちづくり推進課長 戦災復興記念館における展示品の説明につきましては、見識を持っているボランティアの方々に協力をいただいておりますことから、学芸員などの専門的職員の配置は現在行っておりません。しかしながら、ボランティアの皆さんの高齢化も進んでおりますことから、専門的職員、専門性を持つ職員の配置につきまして、今後検討してまいりたいと考えてございます。
78: ◯わたなべ拓委員 やっぱり長く、敗戦から72年になりますので、戦争体験を直接に有する方々がどんどん亡くなられつつあります。ですので、恒久的に記憶を残していくためにも、しっかり専門家を配置すべきだと思います。前向きに御検討いただければと思います。また、あわせて歴史民俗資料館、本市の外郭でありますけれども、歴史民俗資料館に関しては、近代史を非常に厚くやっているのですよね。ですから、こういった知見もしっかり生かす形で連携をとりつつ、展示の充実を期していただきたいと思っております。
関連して、私毎回行くと、恐らくタグをぶら下げているので、ボランティアの方だと思うのですけれども、展示室の入り口にたむろしている御年配の方々がいらっしゃるのですが、あの方々の所属について伺います。
79: ◯青葉区まちづくり推進課長 ボランティアの皆さんは、展示品の説明の御協力をいただいております仙台の戦災・復興と平和を語り継ぐ会の会員の方々でございます。この会は、昭和47年に戦争の事実を記録にまとめていくために結成した、仙台「市民の手でつくる戦災の記録」の会が前身であり、仙台市の戦災、戦争の惨禍、並びにその後の復興と平和について語り継ぐことを目的としており、戦災復興記念館におけるボランティア活動に御協力をいただいている団体の方々でございます。
80: ◯わたなべ拓委員 仙台の戦災・復興と平和を語り継ぐ会の皆さんということですね。大変結構なことだと思うんです。私、今手元に仙台市戦災復興記念館語り部派遣に関する協定書というものを当局にいただきまして目を通しましたら、第1条に、次世代に戦時体験を語り継ぎ、戦争の悲惨さ、平和のとうとさを認識していただくために、語り部が活動する云々とありまして、これ自体大変結構なことだと思います。
ただ、この8条にこうあるのです。語り継ぐ会は不偏不党とし、会の活動の場における政治活動は一切行わないものとすると明記されているのですね。やっぱりこの点留意していただきたいのです。と申しますのは、私毎回行きますと、聞くともなしにこうやって耳を傾けておりますと、まず口から出るのは戦争体験ではなくて、
安倍政権批判だったりするのです。平和の問題でも何でもない純然たる内政問題とか、アベノミクスは失敗しているとか、とにかく安倍が悪いんだというような話を結構とうとうとされていて、来館されたまじめな大学生なんかが非常に当惑されているのを私何回も見ています。これは空襲の殉難者の方も傷つけることになりますから、設置目的とは明らかに外れたようなあり方が見てとれますので、この点しっかり留意していただきたいと思います。
さはさりながら、戦争体験を有する方にはしっかりと御体験そのものに絞って、平和のとうとさを語り継いでいただきたいと思います。この点についてお考えを伺います。
81: ◯青葉区まちづくり推進課長 仙台の戦災・復興と平和を語り継ぐ会の皆様とは、今年度よりいろいろ話し合う機会を設けてございます。今後とも協定の内容につきまして遵守していただくよう、我々と会との話し合いの中で確認してまいりたいと考えてございます。
82: ◯わたなべ拓委員 ぜひとも不偏不党で戦争体験に絞ってお話しいただきたいと存じます。
続きまして、イズミティ21の施設、並びにその関連で金剛山歌劇団について伺います。
私、一般質問においてもこの金剛山歌劇団の仙台公演について質問させていただきました。たまさか今回は諸事情により金剛山歌劇団の公演は中止されました。これは大変ことほぐべきことだと思うのですけれども、これ10年前も問題になっていますよね、梅原元市長のときに、私も当時の裁判記録等々拝見しました。当時よく言われたのは、金剛山歌劇団の公演というものは文化交流であり、国際親善であり、相互理解の機会なんだと。しかるがゆえに、表現の自由でもって保障すべきなんだというような論筋でございましたけれども、どうなのでしょうか。文化交流、国際親善、相互理解と言いますけれども、これ非公開の形式で行われていますよね。どのようにして文化交流を図れるんだと。また、参加者も基本的には在日商工人と言われまして、北朝鮮の在日の方々がメーン、あとは取引上の関係者にごくごく限られた部分社会の話ですよね。これ、一般人に全く非公開で行われていると。標榜されている価値と随分実態が異なるわけですよね。こういった点について、当局の所見を求めます。
83: ◯地域政策課長 当該公演の実施につきましては、チラシやホームページで開催日程などが公開されておりますが、御指摘のとおり、公演に入場できる者は限られた範囲で限定的であり、広く一般市民などに対して開かれた文化交流、国際親善、相互理解とは言えないものと認識してございます。
84: ◯わたなべ拓委員 今、課長に明快にお答えいただきました。広く一般人に向けて開放されたイベントではないということです。したがいまして、広く一般人が文化交流や国際親善、相互理解に対して保障された場ではないと。一般人が文化交流や国際親善や相互理解ができる場ではないと、こう考えるのが通常ですよね。よくわかりました。
では、イズミティ21に絞ってちょっと伺いたいのですけれども、例えば本施設は設置目的がございまして、市民の文化活動の促進であるとか、あるいは文化の振興に資するようなイベントに提供する場だと、平たく言うとそのように規定されていると。
ちなみにですけれども、金剛山歌劇団、既に御案内だと思います。この金剛山歌劇団のような団体の公演は、果たして市民の文化活動の促進に資するものか、あるいは文化の振興に資するものなのか、この点につき当局の所見を伺います。
85: ◯地域政策課長 仙台市泉文化創造センター条例では、施設の設置目的について、市民の自主的な文化活動を促進し、もって市民の文化の振興を図るためと定められておりますが、施設の使用許可や取り消しについては、別の条文において定められており、設置目的に資する内容を、その許可基準とはしていないところでございます。
何をもって文化というかという定義につきましては、さまざまな議論があるものと存じますけれども、先ほど申し上げましたとおり、入場できる者が限定的でありますことから、広く一般市民に開かれた文化活動や文化振興とは言えないものと考えてございます。
86: ◯わたなべ拓委員 大変悩ましい問題を正面からお答えいただいたと感じます。
設置目的と許可基準はイコールではないということですね。大変苦しいところですけれども、現状そういうようになっているということですね。さはさりながら、先ほども第1問目でもお答えいただきましたように、金剛山歌劇団の活動というのは、誰しも良識ある皆様がもう既に御案内のとおり、市民の文化活動の促進に資するものではないし、文化の振興に資するものでもないという理解は共有されているというふうに認識いたしました。
では、仮定のお話として、暴力団のフロント企業ってありますよね。暴力団のフロント企業が関係者限定で資金収集を目的として文化交流、国際親善を標榜しつつ、イベント公演実施のために本市施設使用許可を申請してきた場合、当局はどのように御判断なさるのでしょうか。伺います。
87: ◯地域政策課長 仙台市暴力団排除条例では、公の施設の使用などの許可の申請があった場合において、当該使用等が暴力団の利益となると認めたときは、当該使用等の許可をしてはならないと規定しており、仮にそのような申請があった場合は、この条例の規定に基づいて県警と確認の上、許可をしない
取り扱いになるものと考えてございます。
88: ◯ふるくぼ
和子委員 私から、将監市民センターの老朽化による建てかえについて、何点か伺いたいと思います。本会議でもいろいろ答弁、議論ございました。この将監市民センター、敷地に隣接している老人憩いの家と児童センターを合わせて、三つの施設を複合施設として建てかえるという方針で今進められているということです。
この事業にかかわって、地元紙が8月末に将監市民センター約60人の参加でワークショップの初会合が行われたと報じていらっしゃいますが、市民センターの建てかえという事業ですから、当然
市民局で責任を負っているものと思いますので、どういった方々がこうしたワークショップに参加をされ、そしてどんな中身でどんな意見交換が行われてきたのか、その様子について伺いたいと思います。
89: ◯地域政策課長 この事業は、現在財政企画課が所管をしておりますが、地域政策課など関係課が連携して、ワークショップや地域における会議などに参加して進めているところでございます。
町内会などの代表や施設利用団体のメンバー、また将監地区の一般公募の方などが参加し、ワークショップを行ってございます。8月27日の日曜日に第1回が開催され、私も参加してまいりましたが、五つのグループに分かれ、前半に現在の各施設の利用頻度や評価などの意見の共有を行い、後半には模型を用いて部屋割りのアイデアを出し合い、グループごとの発表や意見交換を行っております。
90: ◯ふるくぼ
和子委員 今、様子について答弁いただきました。その中で、財政企画課が所管しているとお話しされました。
そこで、このワークショップにかかわる職員についてですけれども、当然
市民局の皆さんも、担当する課の皆さんも参加されたとは言われたのですけれども、どういった部局の方たちが実際には話し合いを進めていく、コーディネートしていくのか。メーンでかかわる部署がどこを担うのかということを改めて確認させていただきたいと思います。
91: ◯地域政策課長 ワークショップを含むモデル事業、こちらは仙台市
公共施設総合マネジメントプランのモデル事業という位置づけでございますけれども、この事業全体を担当するのは財政局財政企画課でございますが、地域政策課、泉区まちづくり推進課、ふるさと支援担当、泉区の公園課やほかの施設を所管する児童クラブ事業推進室、高齢企画課などの関係課も、庁内における関係者会議はもちろん、地域における
説明会やワークショップにも参加をし、しっかりと連携しながら進めております。
92: ◯ふるくぼ
和子委員 どこの部署が中心的な役割を果たすかということが、この事業の向かっていく方向といいますか、中身を決めるのに私は非常に大事な点だと考えています。
特に、実は以前伺ったときに調べましたら、この事業そのものも業務委託をされていて、公募型プロポーザルを行って、コミュニティ工作室設計共同体に委託をしてやるということになっていますし、市民にとって大事な施設を建てかえるときに、どういう部局が実際に中心になって動かしていくかということについては、特にワークショップという手法もありますので、すごく大事なことだと思います。
それで、実際に市民センターを建てかえのときに三つの施設を一緒にしようねとか、あるいは住民の話し合いで進めていってはどうかとか、そういうところで今回の事業にのせるまで、持っていくまでの間には、当然
市民局が中心になって、そうした役割を発揮してきたのではないかなと思いますし、時間も苦労もかかったのではないかなと思いますけれども、どうなのでしょうか。
市民局がこれまで果たしてきた役割、今後の取り組み方、心配していることについて、どのようにお考えかお伺いしたいと思います。
93: ◯地域政策課長 今回の複合化につきましては、平成28年度に地域政策課が中心となりまして、住民の方々と相談をし、また財政企画課や泉区や利用施設の所管課などと複数回、かなりの協議を重ねた結果、所管局が異なる複数の
公共施設について、組織横断的にマネジメントプランに掲げる機能の統合の一つの手法として課題を検証するため、今年度は財政企画課が所管して、モデル的に事業に取り組むこととなってございます。
先ほど申しましたとおり、どういった施設がよいのかということについては、関係課が、もう財政企画課なら関係ないやということでは決してなく、一緒に
市民局としての意見も言いながら進めているところでございます。
94: ◯ふるくぼ
和子委員 かなりいろんな部局がかかわって組み立てているということは、課長答弁から、その熱意も含めて受け取っていきたいなと思っているのですけれども、そうはいってもやっぱり地域の人にとってもどんな施設にしていくか、どんな地域のコミュニティーの拠点になるかということについては大変大事ですし、そういう意味で担当すべき部局が、マネジメントプランだから財政局でいいのかと、単純な話ではなくなる。例えば効率化というか、お金の面だけで入っていったときに、その施設が住民にとってどういうものになるのかということは、大きく変わってしまうということも心配されるので、再度確認をしたいのですけれども、公民館的機能を有する市民センター、そして地域の高齢者の活動拠点となっている老人憩いの家、さらには子供の居場所、活動の拠点となっている児童センターの複合施設ということですから、本当に地域にとってはこれまで以上のコミュニティー機能が発揮できる拠点の施設と、そういう期待感も大変高いものだと思います。それらは一つ一つ、いずれも泉市時代にそれぞれの役割を担ってつくられてきていますし、地域で大事にその役割を担い続けてきた施設のはずなのです。
財政局のリードによって、先ほども申し上げましたが、国の
補助金とか、コスト面とか、こういうことからメーンで組み立てていくと、間違った結果に導くことになりはしないかと、そういう大変な心配があるので、はっきりと確認をしたいということでお伺いするわけですが、先ほどおっしゃったように、
市民局の地域政策課はもちろんのこと、泉区のまちづくり推進課、ふるさと支援担当が中心にかかわるということが、とりわけ重要になっている事業だと考えています。
ワークショップという住民参加の大事な手法を取り入れているという点からも、市民協働という視点をしっかり定めて、
市民局、区役所が中心的な役割、一緒に参加しているのではなくて、やっぱり中心的な役割を果たしていくということが必要だと思いますけれども、重ねてになるかもしれませんが、御答弁いただきたいと思います。
95: ◯地域政策課長 御指摘いただきました視点が大変大切であると考えてございまして、これまでどおり地域政策課、泉区関係課を初め、また施設利用の所管課を初め、財政企画課とがっぷりスクラムを組んで、意見を出し合いながら進めてまいりたいと存じます。
96: ◯ふるくぼ
和子委員 中心的な役割をということで、見守りながら、期待しながら、必要があれば点検もさせていただいて、いいものにということで頑張っていただきたいと思います。
市長も本会議で
公共施設とはとか、住民自治とはというようなことで議論があって、それに対して大事な答弁をされていたと思います。市民協働にかかわっても、地域の主体である住民の意見をどれだけ引き出して、交流して反映しながら住民のものにしていくのかという、これが今回のワークショップを通じても、とても大事にしなくちゃいけないことだと思っています。
そういう意味で、ワークショップという市民協働の手法を用いたという点からも、このワークショップ自体についても、最初から何かプログラムが決められていて、回数を区切って制限したり、例えばプログラム上、2回か3回しかしませんよとか、そういう考え方で進めたり、あるいは時間についても、もう何時間議論したから十分でしょう的に終わってしまうような制限をかけたり、そういうことはふさわしくないと思います。市民の求めや状況に応じて、関係市民が十分な意見を出し合って、そして十分な意見交換が行われる、そういうものにしていく努力というのがすごく大事だと思います。この点、強く求めたいと思いますけれども、それについてはいかがでしょうか。
97: ◯地域政策課長 ワークショップにつきましては、現在決まっているところで計4回がまず予定ではございます。まずは、そういったところを通じまして、利用者である住民の皆様と今後のあり方や
取り扱いについて合意形成を図った上で協働し、進めていくことが重要であると認識しております。住民の皆様にも主体的にかかわっていただき、我々も一緒に頭を悩ませながら、地域として合意できますよう、工夫しながら取り組んでまいりたいと考えております。
98: ◯ふるくぼ
和子委員 参加される住民の皆さんにとっても、無制限で果てしなく議論が続くということであると、それはなかなか意欲も生まれてこないということもあるでしょうから、一定の考え方や回数も含めて示すということは、私も必要なことかと思いますが、ただその都度、やはりもうじゃあ終わったから終わりではなくて、これでいいですか、大丈夫ですか、もっとありませんかと引き出すような努力も、こういう中でしていかなくてはいけない。それが、合意とおっしゃられましたが、合意をしながら、必要だというのであれば、それが5回にもなるし、6回にもなるしということも、当然起こり得るだろうと。こういう柔軟な対応でもって、ぜひ住民の意見を引き出し反映させられる、そういうものとして取り組んでいただきたいと思います。
今回の複合化、いろんな課題があると実は考えています。ただ、そのこと自身を、今回特に否定するという立場でもありませんが、やはり心配することの一つに、それぞれの施設がこれまで独立して整備されてきた、それにはちゃんとした背景があって、そしてその背景をもとにつくられた施設は、その目的や地域からの求めや役割を果たすということで、機能をどういうふうに発揮するかという、そんな取り組みが行われてきたはずなのです。果たす機能と求められる機能、役割があったから、そうした施設として設置されてきたという関係だと思うのですね。複合化をするということによって、これが曖昧になったり、それぞれの機能、役割が縮小したり、そういうことというのは決してあってはならないと思いますけれども、その点についてはいかがお考えか伺いたいと思います。
99: ◯地域政策課長 今お話がありましたように、複合化のいい面と、悪い面とは言いませんけれども、抑制といいますか、そうした面はございます。
私自身も昨年度、泉区と一緒に町内会長などと再三にわたり、10回以上、いろいろとそういったこともあるのですというお話もした上で検討させていただいた経緯がございます。そういった上積みとして、今現在、町内会長以外にも複合化を行うそれぞれの施設の機能や役割について、改めてワークショップで検討しておりまして、これまで各施設が果たしてきた機能や役割を踏まえながら、地域の皆様やそれぞれの施設利用者の皆様にとってよりよい施設となるよう、しっかりと市民協働で取り組んでまいりたいと考えております。
100: ◯ふるくぼ
和子委員 熱のこもった答弁を繰り返し伺ってまいりました。
やはりマネジメントプランの中でやるということが、どうしても費用の制限というのが出てきて、特に複合化したとしても、三つの施設の今の面積以上のものになると、当然国から補助は出ないとか、こういう縛りの中での事業になっていくと思います。心配しているのは、児童館や市民センターや体を動かすような施設がそれぞれにつくられてきたのが、それが例えば面積上の問題で一つにできるかといったら、これは機能上できないのですね。児童館の
子供たちが自由にいつでも使える体育施設というか、体育館的な大きな広い場所が要るわけであって、それは市民センターの貸し館とは当然一緒にはならない。このあたりでちゃんとその役割、機能がそれぞれ発揮される。複合化することによって、その使い勝手が悪くなったり、機能が低下するということがないように、ぜひ市民の皆さんの意見を十分取り入れながらということですので、
市民局にはその役割を十分に発揮していただくように期待と要望を申し上げて終わりにしたいと思います。
101:
◯安孫子雅浩委員 ちょっと質問の前にまずもって委員長に申し上げたいのですが、先ほどの質疑の中で仮定の質疑がありました。仮定の質問に対して見事に答えた当局にも私は驚きましたけれども、ここは常任
委員会でございますので、仮定の質疑というのは基本的になしであります。そのような認識のもと、委員長の御差配のもと、意を用いて今後運営に当たっていただくようにお願い申し上げたいと思います。
102:
◯委員長 了解しました。
103:
◯安孫子雅浩委員 それで、今市民というやりとりが同僚委員からもありましたので、私改めて、そういえばここは
市民教育委員会、私は
市民教育委員会に入ってよかったなと、まずいてよかったなという感想を持ちました。その上で、質問はちょっと教育の関係でございますが、3点ばかりお尋ねいたします。
まず一つは、
教育委員会に市民の方々から4,416筆の署名、要望がございました。これというのは、残念ながら本市における三つの自死事案の中の3件目の事案が発生した学校にかかわる方々が、かつての教え子であるとか、あるいは
保護者であるとか、あるいはPTA活動でかかわった方とか、そういった方々が1筆、1筆お書きになって、4,000筆を超える署名をもって、当該するお二人の先生をぜひとも現場へ戻していただけないかと、そういった主旨の署名簿でありました。私もこれを拝見して、その事案そのものについての経緯なりいろいろございましたけれども、ただこういった署名が集まってくる、こういった活動が起こってくる先生というのはどれほどの先生なのかなと私は率直に思いました。できれば、私はそういった意を酌んで、こういった思いで見ていただいている先生に現場に戻っていだたくことが、できるだけ早く可能であれば、それはそのようにしていくすべというものをみんなで探していけないものかなと率直に感じておりますけれども、このお二方の先生というのは、現在までのところ、どのような処遇になっていらっしゃるのでしょうか。
104: ◯教職員課長 自死した生徒への体罰が判明した後、数日間自宅待機といたしました。その後、
教育委員会所管の学校以外の別の施設におきまして、資料作成などの業務の補助、あるいは教材研究などを行っているところでございます。
105:
◯安孫子雅浩委員 当面は
教育委員会のもとで専門
委員会なり何なり、そういった決められたルールにのっとった手続というのがあるのでしょうけれども、その手続なり、今後踏んでいかなければいけない道筋といいますか、そういったものはどのようになっているのでしょうか。
106: ◯
教育人事部長 これら体罰に関する処分に際しましては、当然生徒側からの聞き取りというのが必要となりまして、それに基づき処分の判断をしていくということになりますけれども、今般私どものほうでいじめ問題専門
委員会というのが並行して立ち上がっており、これによる聞き取りというのも並行して行われるということが想定されますことから、生徒、
保護者などへの負担にも配慮しながら、そうした聞き取りを進めて、処分の判断をしていくというような手順になってまいります。
107:
◯安孫子雅浩委員 体罰だからということで、それについては処分をどういうふうに考えるかということであったかと思うのですけれども、そこで私はこの場で改めてお尋ねしたいんだけれども、
教育委員会で受け取る体罰ということと、学校の中における指導というもの、これの線引きというとあれですけれども、この間というのはどういう見きわめ、見方になっているのでしょうか。
108: ◯教職員課長 文部科学省の通知によれば、教員等が児童生徒に対して行った懲戒行為が体罰に当たるかどうかは、当該児童生徒の年齢、健康、心身の発達状況、当該行為が行われた場所及び時間的環境、懲戒の様態等の諸条件を総合的に考え、個々の事案ごとに判断する必要があるとされているところでございます。この際、単に懲戒行為をした教員等や懲戒行為を受けた児童生徒、
保護者の主観のみにより判断するのではなく、諸条件を客観的に考慮して判断すべきものとされております。
その上で、その懲戒の内容が身体的性質のもの、身体に対する侵害を内容とする、例えば殴る、蹴るなど、あるいは児童生徒に肉体的苦痛を与えるような正座、直立等の特定の姿勢を長時間にわたって保持させるような行為につきましては、体罰と判断されると考えているところでございます。
109:
◯安孫子雅浩委員 立派なルールがあるんですよね。何かそのように規定といいますか、体罰はこれだということが文言上はあるようでございますけれども、ただ客観的に考慮して判断するというところが非常に大切であって、そこの
取り扱いをどういうふうに見るかというところは、またそこもいろいろ意見があるのかもしれません。
明らかに今の御説明の後段の部分、正座をさせてどうのこうのとか、それは明らかに社会的に一般的に普通の振る舞いではないと。何らかの強制力を加える振る舞いであって、それはやっぱり他の人格をないがしろにするものであると。それはわかりやすいと思うのです。
ただ、そこまではっきりしたもので体罰要件があるわけではなくて、体罰がどうだという話のときに、学校の中における指導ですよ。教育ですから、教育の現場において
子供たちを指導する。その指導という中身の中に、どうしてもこれだけで何ともできないと。そこには何らかの手をかけるというか、今の状況を客観的に見ると、先生方は児童生徒に触れないのかとなるわけです。触った瞬間、それは受け取った側にとっては、いや、それはびんただとか、あるいはつねられたとか、そういうふうに受けた側が主張した途端に、実はそっちが認定されるというか、そういった風潮もいかがかと思いますけれども、そういう意味では、
小学校1年生から
中学校の15歳、16歳までの、表現はあれですが、人間としては一番鍛えなければいけない、鍛えられなければいけない、そういった時期の
子供たちの人間的な基礎を養うのが
小学校、
中学校の場面であって、その場面であれば、それは当然手もかけるなり、手をかけるというのは触れるというか、あるいは抱きしめてお前を守ってやるぞと先生の気持ちとしては言いたいと。だけど、抱きしめてお前を守ってやると先生は本当に思ったけれども、だけどそれはまたセクハラだとか、あるいは必要以上に締められて、あれは拷問だったとか、そういう解釈になってしまうのかというところもあるのですけれども、この辺先ほどお述べになったような立派な定義なり、あるかもしれません。そのことと、今仙台市の中で、特に折立なら折立の中であって、これが体罰だと一言で処分される方向にあるということは、私はどうしても解せないところがあるのですが、そのような所感を持っている一市民なり、私の背景に結構同じような意見を持ったのがたくさんいるのですけれども、そういう声があることについていかがですか。
110: ◯
教育人事部長 この間の御議論の中で、今回教諭2名がやった行為についてさまざまな御意見があるというところは、私どもも承知しておるところでございます。
体罰につきましては、当然肉体的、精神的に苦痛を与えるような行為ということは、これは断固として許されないわけでございますが、一方で教員の指導についてはさまざまな局面がありまして、これにつきましては、やはり指導すべきは指導しないと、学校教育が成り立たないということになってまいりますので、そういった面は日ごろからの児童生徒との信頼関係の中で、やはりなすべきものと考えてございます。
当然のことながら、温かい愛情を持って、児童生徒の健全な成長を促すように指導することが、教師本来の姿ということになってございます。しかるに、今回の場合がどうであったかということは、今後生徒からの聞き取りであるとか、
保護者からの聞き取りであるとか、そういうところをもって慎重に判断してまいりたいと考えてございます。
111:
◯安孫子雅浩委員 この件はこれできょうのところは閉じますけれども、温かい愛情ということも、受け取る側と発する側でまた違うのです。私がこう言うのもあれですけれども、そこもやっぱり人と人のワン・バイ・ワンの世界ですから、非常に難しいなということだと思います。
その上で最後に1点聞きますけれども、今お尋ねしたようなところで、体罰というのはこれこれしかじか、こういった範疇にあって、だからそれに該当する云々の判断をもって処分を考えるということでありますけれども、そのもとになっているのが、いじめ防止対策推進法ですか、こちらがもとになって、こういった法律ができているにもかかわらず、なぜ本市では3件も、法律施行後ですよ、3件も自死事案が発生したのだろうかという質疑も今回の本会議の中ではございました。そのときに、市長のお答えになっているところに、いじめ防止対策推進法の持つ法の主旨なり、法の中身について、その認識が薄かったのではないかと、認識が弱かったのではないかと、仙台市
教育委員会は。そういったお答えの場面がございましたけれども、
教育委員会としては、市長答弁に対してどのような受けとめをされていましたか。
112:
◯教育長 いじめ防止対策推進法施行後、私どものその後3件という事案との関係で、認識というお話でございます。
市長からも御答弁がありましたが、私どもも基本的に1件目、2件目、3件目に共通するところ、学校現場において、いじめの定義というところがまだまだ徹底されていない部分があったということは、これ事実でございます。新しい法律のもとでの定義が、今までの定義よりもかなり拡大されております。受ける側の受けとめ方、これ自体がもう左右するということにもなりますし、またそういう新しい定義のもとで、そうであればなおさら、学校の中での教職員間の情報共有というものが求められてきております。そういう点でも共通して不十分であったというところは言わざるを得ません。
また、配慮を要するお子さん、そういうお子さんが現実、
特別支援学級のみならず、普通学級の中にも当たり前のようにいらっしゃいます。そういうお子さんへの対応ということを、やはり今まで以上にきめ細かく対応していく。また、同じ情報の共有という点を、学校の中で、どこの学校においてもとっていかなければならない。そういう点が私ども法施行3年たった中に、そういうものをつくづく確認せざるを得ません。
そういう点は、我々これからもこの定義を初め、そしてその対応の仕方、そういう点を各学校において、どこの学校も一定程度、まず共通の対応をとれるように、そして当然個別のケースがございます。今体罰の関係で委員がいろいろお話しされたこと、これ全て共通なのですが、学校ではいろんな集団活動をしておりますので、いろいろな事案が起こってまいります。その中で、やはり教員と児童生徒間に、今まさに愛情と。愛情がまず前提となって信頼関係が構築されるというところでございますので、そういう点を構築していくために、毎日のように各教職員に努力していただいて、努力しているわけでございますので、そういうところが、いじめが起こった後の対応の問題、また未然防止、予防の対応、そういうところに共通しているものでございます。体罰はなおそういう点がございます。そういう点で、話がいろいろ広がりましたが、基本的に今の法施行に対しての市長の認識と私どもの認識はほぼ同様のものと認識しております。
113:
◯委員長 ほかにございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
114:
◯委員長 なければ、次に閉会中継続審査についてお諮りいたします。
「消防車両の配置状況等について」及び「市民協働のまちづくりについて」を閉会中も継続して審査することにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
115:
◯委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように議長に対して申し出ることに決定いたしました。
次に、ただいま決定いたしました閉会中継続審査事項に関連して、他都市視察を実施したいと考えております。なお、視察先は先ほど御決定いただきました「消防車両の配置状況等について」及び「市民協働のまちづくりについて」の調査を中心とし、現在候補地を考えております。
また、視察日程でありますが、副委員長とも相談の上、11月8日から10日の2泊3日を考えております。基本的にはこのようなことで進めてまいりたいと考えておりますが、その詳細につきましては、視察先の都合等もありますので正副委員長に御一任いただき、後日改めて委員の皆様にお知らせするということでいかがでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
116:
◯委員長 それでは、そのようにさせていただきます。
なお、先進都市の施設等の視察に当たり、今後の
委員会運営上、当局に同行願いたいと考えておりますが、いかがでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
117:
◯委員長 御当局もよろしいでしょうか。
〔当局同意〕
118:
◯委員長 それでは、そのようなことで進めたいと思います。
なお、同行者の人選についても、正副委員長に御一任いただければと思いますが、いかがでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
119:
◯委員長 それでは、そのようにさせていただきます。
以上で
所管事務を終了いたしました。
これをもって
委員会を閉会いたします。...