そのときに何て言っていたかというと、もうこれが後のない改善計画ですと言ったんです。後がないと言ってからもう26年もたっているんだけれども、ずるずる後退してきているような気もするんですが、後がなくて26年続くというのは不思議な話なんですけれども、このときに路線や系統が分散しているからこれを集約するんだ、たしかそう言ったと思うんです。これ集約は進んできたんですか。
14:
◯輸送課長 平成元年には71路線、499系統がございましたところ、平成29年には46路線、232系統にまで縮小させてまいりましたが、これは主に
市域外路線の廃止や競合路線の民間移譲などによるものでございます。
15:
◯木村勝好委員 499なんてもう今となっては驚くべき数字としか言いようがないんだけれども、半分近くまで一応集約はしてきたと。だけれども、さっき言ったようにほかのまちに比べるとやはり極端に多いんです。
それで、ちなみに、こういう状態の中で本市のバス路線の中の1便当たりの
乗車人員が少ない、いわゆるワースト3はどこどこで、何人ぐらい乗っているのか。あわせて、
営業係数の悪いワースト3はどこどこで、それは幾らぐらいになっているのか。どうなっているんでしょうか。
16:
◯輸送課長 平成27年度決算におきまして1便当たりの
乗車人員が少ない順で申し上げますと、
地下鉄南北線八乙女駅と旭ケ丘駅を結ぶ東黒松線で1.5人、
奥新川地区の八ツ森とJR作並駅とを結ぶ
八ツ森線で2.0人、田子地区の余目と
JR陸前高砂駅とを結ぶ余目線で7.9人でございます。
同じく
営業係数の大きい順で申し上げますと、
八ツ森線で2,230、東黒松線で958、余目線で544となっております。
17:
◯木村勝好委員 私はこれもびっくりしたんです。100円稼ぐのに2,230円という路線があるんです。100円稼ぐのに2,230円ですよ。この
八ツ森線というのはいつからやっていて、これまでもこういう状態だったんでしょうか。
18:
◯輸送課長 八ツ森線につきましては昭和42年6月に開設しておりまして、過去10年ほどの
営業係数を調べてみますとおよそ1,600から3,000ぐらいの間ということになっております。
19:
◯木村勝好委員 3,000なんていうのは想像を超える数字ですね。100円稼ぐのに3,000円かけるというばかな話があり得るんだ。
営業係数が1,000を超えている路線というのはもうとても
公営企業とは言えません。
コミュニティーバスをやったってこんなにひどくはならないと思う。せいぜい500とか何かでしょう。どうしてこういう状態のものが続いてきているんですか。何かしようと思わなかったんですか。
20:
◯輸送課長 八ツ森線でございますが、奥新川の小学生が
作並小学校の通学に利用するための路線でございまして、
代替交通手段がないことから私どものバスの運行を続けているものでございます。
21:
◯木村勝好委員 では、逆に
営業係数が100以下、つまり黒字路線というのは何本あるんですか。
22:
◯輸送課長 平成27年度決算では、工学部・宮教大線が
営業係数91の黒字でございまして、その他の路線は全て赤字でございました。工学部・宮教大線の主要部分は
地下鉄東西線の開業に伴い廃止しておりますので、平成29年度におきましては黒字路線は1本もないものと見込んでおります。
23:
◯木村勝好委員 営業係数が2,000のような路線を維持しながら、一方で黒字路線は1本もないと。ますます
公営企業とは言いがたいのではないかと思うんだけれども、平成29年度で一般会計からの補助金は32億円何がし。これは
営業収益67億円何がしの48.2%ということなんですが、ほかの六つの政令市のこの平均数値は幾らなんですか。
24:
◯交通局経営企画課長 他都市の平成29年度当初予算についてはその詳細を把握しておりませんので、データがそろっております平成27年度決算の数値で申し上げますと、
営業収益に対する
一般会計補助金の割合の6
政令市平均は7.6%となっております。
25:
◯木村勝好委員 もう調べてこれも驚いてしまったんです。一般会計からの補助金の比率が一番低い京都市で0.5%、横浜市で1.6%。大阪市とか神戸市なんかでも5%台。今言ったように平均すると7.6%なんです。48.2%なんていうのはもう完全に突出していて、もうこれ管理者、さっきから言っているように、こうなってしまうと本市の
バス事業というのは事実上既に
公営企業とは言いがたい状態になっているんじゃないですか。どういう御認識ですか。
26:
◯交通局総務部長 本
市バス事業におきましては、みずからの収入である
営業収益に対する一般会計からの補助金の比率が他
政令指定都市の
バス事業と比較して格段に高い水準にあると認識してございまして、これ以上の水準とならないよう収支改善に向けた取り組みが必要であると考えております。
27:
◯木村勝好委員 管理者、私はそういうふうに聞いたんじゃなくて、これもう
公営企業じゃなくなっているんじゃないですかと聞いたんですけれども、端的にどう思いますか。
28:
◯交通事業管理者 公営企業であることには間違いないと考えてございますが、その経営において十分に改善を図らなければならない点が多々あるというふうに認識してございます。
29:
◯木村勝好委員 法的には間違いなく
公営企業ですよね。しかし、実態はもうそう言いがたい状態にあるのではないかというふうに申し上げているわけです。
それで、本
市バス事業は管理の委託を進めてきました。東仙台と霞の目の営業所は
宮城交通、七北田と白沢の営業所は
JRバス東北にそれぞれ管理を委託しています。この年間の委託料、平均26億325万円というふうに聞いていますけれども、もし委託をやめて全部直営でやるよというふうになったら、その場合の事業費というのはどのぐらいに上って、この委託費との差額というのは年間どのぐらいなんですか。
30:
◯輸送課長 管理の委託を行いました業務を再び直営に戻すこととした場合、必要となる経費は約35億4000万円と試算されるところでございまして、委託料26億円との差額は約9億4000万円となります。
31:
◯木村勝好委員 一方で、市民の中にはもっとバスの本数や路線をふやしてほしいという声があります。実際私もよく聞きます。もし仮に平成29年度の事業量、これなんか聞くと車両数とか人員じゃなくて
走行キロではかるんだそうですが、これを仮に10%増しにした場合、平成29年度の収益、全体で102億円何がしなんだそうですが、費用111億円何がしはそれぞれ10%増しにしてやったらどういうふうになって、どのぐらいの差額なんですか。
32:
◯交通局経営企画課長 平成29年度の事業量をベースに
走行キロを10%ふやし、あわせ増加した事業量の半分である5%の
増客増収が図られるものと仮定をいたしますと、収益は約3億円増加しますが、一方で運転手の人件費や燃料費などの費用が約6億円増加いたしますので、収支としては約3億円赤字が拡大すると試算されます。
また、増加した事業量と同じ10%の
増客増収が図られると仮定いたしましても、収益は約5億円増加しますが、費用が約6億円増加いたしますので、収支といたしましては約1億円赤字が拡大することになります。
33:
◯木村勝好委員 そうすると、もしさっき9億円と言っていた委託費なんですが、管理委託を全部やめたと、その上で事業量を10%ふやしましょうというふうにすると、平成29年度の
予算ベースでの
資金不足比率、当初の見込みでは17.2%ですが、これに対して今言ったように管理委託を全部やめますと、それから10%ふやしますというふうにやったら、単純に計算するとこの17.2%が
資金不足比率はどうなりますか。
34:
◯交通局経営企画課長 平成29年度予算をベースとして全てを直営とし事業量を10%増加させ、5%の
増客増収が得られるという仮定のもとでの試算をいたしますと、
資金不足比率は当初の17.2%から大幅に悪化し、約35%になるものと見込まれます。
また、10%の
増客増収が図られると仮定して試算をいたしましても、
資金不足比率はやはり30%を超えるものと見込まれるところでございます。
35:
◯木村勝好委員 そうすると、そういう声はあるけれども、そういうリスクもあるけれども、この際後のことは余り考えずにやってみようかなんていう選択肢は当然これはないですよね。
36:
◯交通局総務部長 先ほどの答弁にありましたように、
資金不足比率が悪化いたしまして計画期間中に20%以上となることが確実と思われますことから、そのような対応は考えていないところでございます。
37:
◯木村勝好委員 そういうことは当然責任ある立場に立てばできないということになります。もう死期を早めるだけです。そういうふうに早く白黒はっきりしていいんじゃないのという悪魔のささやきのようなものがあっても、それはとれないということですよね。当たり前です。
ところで、管理者は
経営改善計画の期間中に現在の事業量を8%削減するというふうに答弁しています。私は聞いていてよくわからないのは、この8%の削減というのは何と何をどんなふうに削減しようと思っているんですか。
38:
◯交通局経営企画課長 次期経営改善計画の最終案にてお示しした
収支見通しでは、当面
経営健全化団体に陥らないためには事業量をおおむね8%削減することに相当する改善効果を計画期間内において生み出す必要があるとしておりまして、ここでいう事業量とは具体的には年間総
走行キロを考えているところでございます。
39:
◯木村勝好委員 それがよく意味がわからないんだけれども、例えば系統数、
走行キロ、車両、人員、こういう営業にかかわる分を一律に8%というんじゃなくて、
走行キロを8%削ったのに相当するようなことをするというのは具体的に言うと、例えばさっき系統の話をしましたけれども、路線や系統を集約化することで事業量を8%削減するというようなことを言っているのか、それとも、それを余り手をつけないで、走っている運行の本数を減らすということで対応するのか、その辺の
基本的考え方がいまいちよくわからないんだけれども、わかる範囲でいいから説明してもらえませんか。
40:
◯交通局経営企画課長 現在の事業量を8%削減することに相当する改善効果ということでございますが、これはお尋ねにありましたような系統数や年間総
走行キロ、車両数などを例えば一律に8%削減するということではなく、利用状況を踏まえた減便など、さまざまな施策を組み合わせ、これらを総合的に進めることによってその実現を目指してまいりたいと考えておりまして、それらの具体的な内容につきましては引き続き検討を加えてまいる所存でございます。
41:
◯木村勝好委員 一つ申し上げておきますけれども、私は一律に事業量を削減するようなやり方をすると、より一層利用者のバス離れを招くおそれも十分にあるのかなと思うんです。減れば確かにコストは浮くかもしれないけれども、人が乗らなくなってしまうから。だから、そこは8%相当というものをやはり一律に考えるのではなくて、めり張りをつけて考えていかないと、ますますバスから人を離してしまうようなことになりかねないんじゃないかと思うんですが、その辺の御認識はいかがですか。
42:
◯交通局経営企画課長 事業量の削減に向け減便等を実施するに際しましては、利用者の一層による
乗車料収入の大幅な減少につながらないよう留意しつつ、利用状況をつぶさに確認しながら、より運行の効率化に資するような対応を図ってまいりたいと考えております。
43:
◯木村勝好委員 そこは十分に気をつけるべきだと思います。
ところで、さっき申しましたけれども、20政令市の中で
公営バス事業を行っているのは本市を含めて7市しかないんですよね。完全に少数派なんです。交通局を持っていないまちというものも結構あるんです。つまりバスも地下鉄も路面電車も何もしていない。例えば新潟市、さいたま市、静岡市、浜松市、こういうところは交通局がないんです。逆にバスもやっているし地下鉄もやっているというのは仙台市を入れて6市しかない。これまた完全な少数派ですよね。しかも、まちの規模がみんな本市よりは大きいんです。横浜市、名古屋市、京都市、大阪市、神戸市、これ全然まちの規模とか財政力が違う。だから、仙台市にとって
交通事業というのは本当はもうすごい負担になっているはずなんです。
しかも、驚いたことに大阪市は
バス事業の民営化をする。平成30年度から
市営バスをやめるというんだけれども、これはどういうふうになるんですか。
44:
◯交通局経営企画課長 大阪市の
市営バスでございますが、現在
経営健全化団体となっておるところでございまして、この
健全化計画の中において平成30年度までに民営化を行うというふうに定めているというふうに伺っているところでございます。
45:
◯木村勝好委員 政令市の中で札仙広福という言葉があります。札幌市、仙台市、広島市、福岡市。実はこの4都市の中で
公営バス事業をやっているのは仙台市だけなんです。ほかの市は
公営バス事業をやっていない。しかし、市内にバスはちゃんと走っているわけです。これ
公営バス事業をやらないで、このほかのまちはどうやって市内のバスの交通を確保しているんでしょうか。
46:
◯交通局経営企画課長 公営バス事業を行っていないお尋ねの都市のうち、札幌市につきましてはかつて
公営バス事業を経営難により廃止し、
民間事業者に路線移譲を行ったという経緯がございますが、いずれの都市でありましても市内の
バス交通を担えるような経営体力を有する
民間事業者が存在しているということがその理由であるというふうに考えてございます。
47:
◯木村勝好委員 つまり、本市の置かれている状況からすると、
バス事業から撤退するということは私もできないんだろうと思います。今後とも、嫌でもと言うとあれだけれども、
バス事業を続けていかざるを得ない。例えば
宮城交通にお願いするというようなことは、
宮城交通には失礼だけれども、あの会社の状況を見ればとても難しいと思います。
それで、私がここで申し上げたいのは、これからも続けていこうとするか、続けていかざるを得ないんだとすれば、基本的な考え方として
公営企業としてやっていく部分と、これはもう
公営企業としてはとてもじゃないけれども無理ですよという部分、ここはもういわゆる地域の
コミュニティーバスのような、
コミュニティー交通のような、行政と民間と地域とが協力してやっていくような部分、こういうものにもう分けることを検討すべき時期に来ているんじゃないでしょうか。何となく全体を引きずっていくというのはもう難しくなっているんじゃないですか。どうですか。
48:
◯総合交通政策部参事兼
公共交通推進課長 生産年齢人口の減少や
少子高齢化の進展など、
バス事業を取り巻く環境が年々厳しくなる中、
バス事業におかれましては利用促進や経費削減など、将来的な
バス事業の持続的な運営に向けた取り組みを進めているものと認識してございます。
一方で、
バス事業者のみの対応では運行が困難となるような地域が将来的に生じることも予想されますことから、今後の地域交通のあり方について検討を進めるべき時期に来ているものと認識してございます。
49:
◯木村勝好委員 今の御答弁に比べて今回の
経営改善計画にはそういうふうにいろいろ分けることも含め考えるというような発想が何か私には見られないような気がするんですけれども、そんなことはないですか。
50:
◯交通局総務部長 次期経営改善計画の最終案におきまして、末尾の終わりにの部分におきまして公共の移動手段の確保について全国的にさまざまな取り組みがなされていること、そして、将来の
本市公共交通体系の中で
市営バスが果たしていくべき役割を見きわめていくことも必要となってくるといった私どもの基本的な認識を記載しているところでございます。
51:
◯木村勝好委員 それがそれに相当することということなんでしょうかね。
ところで、不幸にして
資金不足比率が20%を超えて、いわゆる再建団体に陥った場合、これは何が何でも回復させなければならないんですよね。いや、うちはもう再建団体のままでいいですから、どうぞ
お構いなくという話にはならないんでしょう。
52:
◯交通局総務部長 資金不足比率が20%以上となった場合には、
地方公共団体の財政の健全化に関する法律の定めに従いまして、議会の議決をいただいて
経営改善計画を定めることとなります。この計画には経営の健全化を図るため
必要最小限度の期間内に
資金不足比率を20%未満とするための方策等を定める必要があり、その
実施状況いかんによっては国から必要な措置を講じるように勧告を受けることもあるという制度になっております。
経営健全化団体から脱することが強く求められるものと認識してございます。
53:
◯木村勝好委員 どうぞ
お構いなくというわけにはいかないんです。それから、
経営改善計画の中でこういうことも書いてある。運賃制度及び運賃水準の検討という項目があって、その見直しを進めますとなっているんだけれども、これはこの期間中に運賃改定をすることもあり得るというふうに読んでいいんですか。
54:
◯交通事業管理者 次期経営改善計画におきましては、計画に記載した取り組みを行うだけではなくて、結果として
経営健全化団体に陥らないこと、そして、経営悪化の流れを
経営改善の方向に転換させること、このような成果を実現することが最終的な目的でございます。このような認識から、さまざまな取り組みについて、選択肢としては狭めないで幅広く対応していきたいというのが基本的なスタンスでございます。
運賃に関しまして現時点で検討の具体的な方向性を持っているわけではございませんが、このような認識から、まずは現行制度の検証ということは進めてまいりたいというふうに考えてございます。
55:
◯木村勝好委員 私は今の
バス事業の状況を見ると、いわゆる再建団体に陥ったらそこからはい上がってくるのは物すごく大変だと思います。すごく大変なことになってしまうと思います。しかし、何回も言うようだけれども、やめるわけにいかない。やめるわけにいかないんですよ。
だとすると、これは最後に市長に1点お尋ねしたいと思うんだけれども、
バス事業を今後とも維持していかなければならないというふうに考えたときに、もはや交通局だけにお任せしておけばよいという段階を超えつつあるのではないのかなと。今ほど私が言いましたように、今後も
公営企業としてやっていく部分とそうじゃない部分を分けるというようなことも含めて、もっと抜本的なことを今から少しずつやっていかないと、突然というか、あっという間に再建団体になってしまった、なってしまってからだったらすごい大変なことになると思うんですが、そろそろそういうふうに抜本的な見直しも考えなければならない、仙台市として責任を持って考えなければならない、そういう段階に来ているんじゃないかと思いますが、最後に御認識を伺って質問を終わりたいと思います。
56: ◯市長
交通事業、中でも
バス事業の今後についてのお尋ねでございます。るる委員からも御指摘いただきましたとおり、
交通事業が抱える課題は大変喫緊の緊急を要する課題でございまして、その経営の見通しというものは決して容易なものではないというふうに私も認識をしているところでございます。
そうした中で、ただいま
交通事業管理者、また都市整備局長からも御答弁申し上げましたけれども、
交通事業として今後再建団体に陥らない中で、なお市民の皆様の足をどのように確保していけるのか、この部分と、また、あわせてそれが困難になるという見通しがあった場合にどのような対応をとるべきか、これについては我々としても全国の事例等を多数研究をしていき、そしてまた、長期的視野に立って、多くの議会初め市民の皆様の御意見等も伺いながら、とるべき道を探っていかなければいけないというふうに考えているところでございます。
まずはその第1段階として、都市整備局長が従前もお答え申し上げましたとおり、仙台市民の皆様が現況どのような移動をしておられるのか、そうした調査も行わせていただきながら、なお私どもとして今後のまちづくりの大きな課題として、このことに向けて調査検討を深めていきたいと考えております。
57: ◯委員長 次に、公明党仙台市議団から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。
〔鎌田城行委員、質疑席に着席〕
58: ◯委員長 発言願います。
59: ◯鎌田城行委員 お客様を逃さないこと、ふやすこと、そのために頑張っていただきたいという思いで、バスと地下鉄の結節の部分、つなぎの部分をちょっと確認しておきたいと思います。
八木山動物公園の駅を利用される方、仙台城南高校の生徒さんが地下鉄をおりた後にバス乗り場に移動すると、ちょうどバスが発車した後だというようなことがございました。こういったところのつなぎがもう少し円滑に進めばお客様は離れないんじゃないかと。何より学校に向かう方にとっては遅刻するようなことになってしまうことは避けなければいけない。こういったところで、以前指摘したときにダイヤ改正は1年ごとということで、1年間の中で利用者の状況をよくよく調査しながら調整を図り、ダイヤ改正の中でそういう市民ニーズにどれだけ応えていけるかということがある意味闘いになってくるかと、そういうようなお声でありましたけれども、この春またダイヤ改正が近づいていると思いますが、このあたり改善されているのか確認をしておきたいと思います。
60:
◯輸送課長 八木山動物公園駅を始発地として市中心部へ向かう便でございますが、これらは途中の八木山、向山、霊屋地区等の皆様が仙台駅方面へ移動されることに主眼を置いておりまして、通勤通学時間帯ではおおむね5分から10分間隔で運行を行っているものでございます。
このため、八木山動物公園駅に到着する電車とは全ての便が必ずしも最適な時刻設定とはなっておらず、一部にはお尋ねのような状況も生じておりますが、お待ちいただく時間はそう長くないものと認識しておりまして、次回ダイヤ改正におきましては特段の変更を予定しておらないところでございます。
61: ◯鎌田城行委員 結果的にダイヤ改正には期待できない状況になってしまったということは残念であります。
また、これまでそれ以外にもダイヤ改正に向けて要望等に対して応えていくべきところがあったかと思いますが、このあたりについても確認しておきたいと思います。
62:
◯輸送課長 八木山動物公園駅、薬師堂駅、荒井駅から周辺部に向かう便につきまして、乗りかえを考慮した時刻調整を行うこととしており、また、地下鉄駅を経由はいたしますものの、周辺部から乗りかえなしで市中心部へと向かう直通便につきましても一部増便することといたしております。
63: ◯鎌田城行委員 総合交通政策調査特別委員会などでも議論させていただいておりましたけれども、年に1回のダイヤ改正で全ての期待に応えていけるかどうかということは当然なんですけれども、それともう一方では日々の中で利用者の方からいただいたお声にどれだけ速やかに応えていけるのかということも、これも一つの課題である。パソコンなんかで考えればバージョンアップをすることとアップデートをすること、このそれぞれの両方の役割を担うことによって利用者は円滑な利用が進んでいくんだと。
そういう点では、バージョンアップはある意味ダイヤ改正かもしれませんけれども、アップデートのようなことは日々取り組まなければいけないというふうに思いますけれども、このあたり、この1年間の中で取り組まれてきたこと等について確認をしておきたいと思います。
64:
◯輸送課長 ダイヤ改正時までの間の取り組みでございますが、停留所に掲示する時刻表を見やすくしてほしいとの御要望を踏まえ、表示する文字を拡大した時刻表を作成し、一部の停留所に掲示いたしました。これは次回のダイヤ改正において全面的に採用することとしております。また、
地下鉄東西線とバスとの乗り継ぎ時刻表を試行的に作成し、区民まつりの会場で配布を行ったところでございます。
65: ◯鎌田城行委員 交通網ですので、この網の目をできるだけちゃんとつなげていくということが大事かと思います。そういう点では地下鉄とバスの乗り継ぎの時刻表というのは、もうこれも以前も要望したことで試行的に実施していただいているような向きがありますが、願わくばこれは仙台市営のバスと仙台市営の地下鉄の間だけではなくて、
宮城交通でありますとか、またJRでありますとか、市民の側から見たときにそれぞれの、私はこの目的地に行くにはどのようなスケジュールで行けばいいのかということが一目瞭然であるような、そういう冊子のようなものがあってしかるべきではないかと。
以前はハンドブックをつくられたこともありましたので、そういったことをぜひ交通局だけではなくて、都市整備的なところで考えて進めていくべきではないかというふうな思いがあるわけでありますが、委員長、他局にまたがって申しわけありませんけれども、このあたりについて御当局の考え方を確認しておきたいと思います。
66:
◯総合交通政策部参事兼
公共交通推進課長 鉄道とバスの円滑な乗り継ぎは公共交通の利便性向上や利用促進につながるものと考えており、乗り継ぎに関する情報を利用者の皆様のニーズに応じてわかりやすく提供することが重要であると認識しているところでございます。
今般、交通局におきまして
地下鉄東西線とバスとの乗り継ぎ時刻表を試行的に作成し、配布しているところでございます。まずはその取り組みの効果などを見定めつつ、各
交通事業者とのわかりやすい情報提供のあり方について今後協議してまいりたいと存じております。
67: ◯鎌田城行委員 市民のための足になるものですから、仙台市民は当然なんですけれども、利用客というのはそれだけではないんだと。観光客も含めて仙台のまちに今いらっしゃる方々が、仙台のまちは便利だなと思っていただけるかどうかというところでいけば、スマートフォンなどを頼りにする方ばかりではありません。やはり紙媒体でしっかりとどんな人でもぱっと見で乗りたくなるなと思っていただけることも一つ客をふやす闘いになるんじゃないかなと。これは時を逃してしまってはどうしようもないんだと。もう幾ら言っても何も変わらないと思われてしまってはお客様はどんどん離れてしまうばかりでありますので、そういったことは気持ちがバス、地下鉄に向いている今だからこそ、どこまで市民の願いに応えていこうとしているのかという姿勢が大事かと思いますので、その点ぜひ確認しておきたいなと思います。
特に2月9日付の地元紙で仙台
市営バスが
経営健全化団体に転落の危機という記事を見て、私のもとにもメールなど電話などいただいているところでございました。心配している方はいっぱいいるんです。そのところに対してどのように御当局が応えていくことができるか、このあたりについて姿勢をちょっと伺っておきたいと思います。
68:
◯交通事業管理者 まず、バスと地下鉄の乗り継ぎという点に関しましては、私どもは重要な課題であるというふうに考えてございまして、現在バスにおいては乗り継ぎを考慮した時刻の設定あるいは通過時刻の調整などの定時性向上に努めているというところでございます。
地下鉄におきましては、駅構内へのベンチや案内表示器の設置、あるいはただいまも御質疑がありましたが、地下鉄とバスとの乗り継ぎ時刻表の配布、これらに取り組んでいるところでございますが、今後とも定時性と速達性にすぐれた地下鉄と機動性を有しているバスというものを適切に組み合わせるということを基本として、その利便性、あるいはそういったことに向けて我々がどのような取り組み姿勢を行っているのかということを利用者の皆様に十分認識していただけるように努めてまいりたいというふうに考えてございます。
69: ◯鎌田城行委員 バス、地下鉄に限って考えれば、少し先ほどの質疑なんかにもありますように、暗くなっていきそうなところがありますが、一方でDATEBIKEですとか、またタクシー、仙台市内には各営業所がしっかり頑張っていただいているところの、うまくそれを組み合わせることによって市民の足が確保されているんだと、そういったことももう市民生活の中で皆さんともに協力し合って頑張っていきませんかというメッセージも大事なんじゃないかなというふうに思っております。
時には新聞に意見広告を出すぐらいの勢いで、仙台市交通局はこれだけ取り組んでいるんですよということを訴えることも大事なんじゃないかなと。それによって市民の意識を変えるということもあってしかるべきではないかなということも思いつつ、今回質問させていただきました。私からの質疑は以上で終わらせていただきます。
70: ◯委員長 以上で、第29
号議案平成29年度仙台市
自動車運送事業会計予算及び第30
号議案平成29年度仙台市
高速鉄道事業会計予算に対する質疑は、総括質疑を除き終了いたしました。
答弁者入れかえのため、少々お待ち願います。
〔答弁者入れかえ〕
71: ◯委員長 次に、審査日程区分表中の第31
号議案平成29年度仙台市水道事業会計予算外についてであります。
社民党仙台市議団から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。
〔ひぐちのりこ委員、質疑席に着席〕
72: ◯委員長 発言願います。
73: ◯ひぐちのりこ委員 質疑に際しまして複数の局にまたがりますので、委員長の御配慮をお願いいたします。あと、資料の掲示もいたしますので、よろしくお願いいたします。
初めに、今議会でも話題になりましたおいしい水、このことについて質疑をいたします。収益的支出総経費13億6100万円余などについての質疑でございます。
まず、私たちの大人の体の60から65%は水分なんです。資料の掲示をいたしますが、望ましい食生活についてのメッセージを示した食生活指針というものがありまして、具体的な行動に結びつけるものとして1日に何をどれだけ食べてよいかという目安をイラストで示した2005年に厚労省と農水省で出した食事バランスガイドがあるんです。これの実はこまの形をしてちょうどくるくる回ればバランスがいいと言うんですけれども、一番これのかなめのこまの軸になっているのが実は水分なんです。私たちが健康で生きていくためには水分が大変重要でございまして、新生児75%ぐらい水分。お年寄りになると50%を切ってしまって、今は認知症と水分のかかわりというものがあるんじゃないかということもありまして、まずおいしい水ということ自体、仙台市水道局も本当に毎日御配慮しているんだなというふうに思います。
まず、2015年3月の国連防災世界会議で配布して好評だった水道水のボトルドウォーター、ごくり・きらりせんだいなんですけれども、同年10月から発売されました。発売実績及び反響についてお伺いします。
74: ◯水道局総務部参事兼総務課長 販売開始から平成29年2月末時点におけます累計の販売本数は約7,800本でございます。
反響といたしましては、味のおいしさ、政宗公と七夕のラベルデザインに関しまして好評をいただいており、当初は4カ所にて販売を開始しておりましたが、その後、百貨店を初めとする市内の販売店から取り扱いの御用命を頂戴し、現在は販売拠点が3カ所ふえ、市内7カ所で販売しているところでございます。
また、昨年5月のG7仙台財務大臣・中央銀行総裁会議におきましてもお声がけをいただき、提供させていただいたところでございます。
75: ◯ひぐちのりこ委員 もっと売り上げが伸びるといいなというふうに思っております。
ただいま上映されていますサバイバルファミリーを見ました。仙台市水道局が発行しているH2Oという広報紙があるんですけれども、こちらでも紹介されているのでもう早速見に行ってきて、仙台市内でもロケが行われた映画です。水が重要なテーマとして描かれており、特に私ども3・11の経験もあり、改めて水の大切さを実感いたしました。映画公開に際してこのごくり・きらりせんだいが東京池袋の宮城ふるさとプラザでさまざまなイベントに参加、体験された方々に配付され、水の大切さをアピールしたとのことですが、経緯や反響などについて伺います。
また、このごくり・きらりせんだいのホームページには大きな災害に備えて1週間分の飲料水を備蓄しましょうと掲載されていますが、水道局としての飲料水の備蓄啓発についてお伺いします。
76: ◯水道局総務部参事兼総務課長 映画のロケ地として水道局の施設が使用されたことから、仙台・宮城フィルムコミッションの依頼で、映画公開に合わせた東京、名古屋でのプロモーション活動等におきまして、ごくり・きらりせんだいを配布させていただきました。いずれの会場におきましてもロケ地仙台の水であることをアピールすることで大変好評だったと伺っておりまして、映画のみならず仙台のPRにも効果があったものと考えてございます。
278: ◯岡本あき子委員 今VRというお答えもありました。かつてをしのびつつ、しっかりと未来を見据えた、それが仙台らしさの一つでもあると思いますので、十分用いていただきたいと思います。
続いて、歳入増、それから地元の収益増に関係して伺いたいと思います。
本年度は市民利用施設の受益者負担の適正化に取り組みました。新年度では軒並み使用料も増加で予算計上しています。独自に収入増への取り組みをまだまだ進めていかなければならない中で会派として幾つか提案をしてまいりました。フリーWi-Fiの広告ですとか広瀬通地下通路の広告についてもお話をさせていただきました。私とすれば例えば広瀬通の地下通路の広告はネーミングライツじゃないですけれども、ワケルくん通にしてはどうですかということを環境局に持ちかけて、環境局からここは環境を学ぶ通りになるよと、ネーミングライツくらいの価値があるような実績につながっているんじゃないのかなと思いますが、ネーミングライツの件についても粘り強く進めていただきたいと思います。
本市に最も勢いがある施設は今国際センターではないかと思います。インバウンド、コンベンション誘致に力を入れている中で最も付加価値の高い施設として位置づけられているのではないかと思いますけれども、国際センターのネーミングライツという発想はないんでしょうか、伺います。
279: ◯財政局次長兼財政部長 ネーミングライツにつきましては、新たな収入を確保し、施設の管理運営などのための財源として有効活用するとともに、事業者に企業PRや地域貢献などの場の提供を図るというものでございます。
御指摘のありました国際センターにつきましては、所管局において指定管理者等との連携による国際会議の誘致活動など、さらなるコンベンションの誘致に取り組んでいるところでございまして、そうした取り組みを進める上では現在の名称の定着を図り、国際的な認知度を向上させるべきであり、ネーミングライツは適さないとの意見が所管部局より示されておりまして、これを受けて今年度のネーミングライツの募集におきましては対象外としたというところでございます。
ネーミングライツの対象施設につきましては、広告関連会社からの意見聴取を行うなど、施設命名権の市民ニーズについて引き続き調査をするとともに、関係部局と協議をしながら拡大等について検討してまいりたいと存じます。
280: ◯岡本あき子委員 国際センターだけに限らずですけれども、今は国際センターは全職員がコンベンションの誘致ですとかインバウンド、そういう意味で一生懸命言葉にしている施設だと思います。そういう意味でいくと付加価値があるからこそネーミングライツに意味があって、誰も知らない、誰も使わない施設に名前をつけようとはスポンサーも当然思わないものですから、そういう発想というところも用いていただきたいなと思います。
市の収入だけでなく地域経済による収入増については、インバウンドの中でもイタリアのホストタウンとしてのキャンプ誘致の実現も期待が大きいところです。受け入れ環境の整備としてハラル対応や私たちの会派でも提言を行いましたが、農業分野での認証であるGAP取得による安心・安全な食の提供も必要ではないかと思います。それこそ世界に打って出る、外のよいところを取り入れる仙台らしさにもなるのではないでしょうか、伺います。
281: ◯文化観光局長 イタリアのキャンプ実施に当たっては、選手団に食事を提供する専属のシェフが帯同し、食材も自国から持ち込むケースが過去にあったようでありまして、実際イタリアオリンピック委員会からは厨房で専属シェフが入って調理できるホテルを条件の一つとして希望されていると認識をしているところでございます。本市におけるキャンプ地誘致に当たりましては、イタリア側が希望する条件にできるだけ応えることができるよう準備を進めてまいりたいと考えております。
また一方で、取材で来仙する報道関係等の方々に対しましては、おいしい地元の食材を食していただけるようなPRの手法についても検討してまいりたいと考えております。
282: ◯岡本あき子委員 イタリアのキャンプ誘致はぜひ実現していただきたいと思いますけれども、これが目的ではなくて、これをきっかけとしてどんどん欧米も含めて世界中から仙台という都市に来ていただくきっかけにしていただきたいということですので、イタリアのキャンプだけを解決すればいいということじゃない認識で進めていただきたいと思います。
インバウンドのほか、経済単価の高い国内観光客の誘致も地域の収入増としては期待をされるものです。特にアニメ、ゲームなどはこれらを好む層の方々の消費行動は特筆すべきですし、インバウンド同様滞在当たりの消費単価が高いことが期待されます。仙台ではありがたいことに、ことし荒木飛呂彦さんのジョジョフェスの企画があり、バレーボールのアニメ、ハイキュー、御当地アイドルのアニメ、「Wake Up Girls!」など、アニメやコンテンツでも恵まれているところでもあります。地域経済にとって収益増につながる取り組みも積極的に進めていただきたいと思います。お答えください。
283: ◯文化観光局長 アニメや漫画は若年層や外国人を中心に訴求力の高いコンテンツであると認識をしております。本市ではこれまでもアニメのキャラクターをデザインした七夕飾りの掲出や作品ゆかりの地を紹介するマップの作成など、取り組みを行っていたところでございますけれども、本年8月にはジョジョ展が開催されるといったこともございます。これを初め、引き続き人気アニメ等を活用した観光客誘致に積極的に取り組んでまいりたいと考えております。
284: ◯岡本あき子委員 ぜひ仙台市も積極的にかかわって、結果、仙台がそういうソフトコンテンツを持っているんだというところまで広めていただきたいと思います。
次の項目として、政策プロセスの公開について伺います。
今予算議会の直前に予算査定の状況が初めて公開をされました。市民協働の取り組みが期待され、市政運営にも市民参加が求められる中、どのように政策が決まったのか、財源はどう担保されたのか、優先順位をどうつけたのか問われるのは必須です。一歩前進されたことは評価したいと思います。
現在、仙台市が実施する施策、特に重要な施策の多くがプロポーザルなど企画提案型の方式によって委託先や指定管理等の選定となってきています。ハードだけでなくソフトも盛り込んだ施策実施が問われる今の時代にとってはまさに必要な選定方式ではありますが、あくまでもこれは随意契約という形式です。少なくとも決定までのプロセスがどうなっているのか、どういう点が評価されて選定されたのかなどがわかるようにする必要があるのではないでしょうか。この契約の部分について過程のプロセスの公開をどのようにされていくのか、伺います。
285: ◯契約課長 建築設計の業務委託につきましては、プロポーザル等の方式による設計者選定要綱において、審査委員会による審査の結果を理由とともに公表すると定めているところでございます。また、指定管理者の選定につきましても、指定管理者制度の運用に係る事務の手引におきまして、選定経過及び選定結果等を公表することと定めているところでございます。
一方、その他の各局で行っております業務委託につきましては、契約事務の手引におきましてプロポーザル方式の実施に当たっての手続を参考として示しておりますが、事業者選定のプロセスの公表についての記載がないところでございますので、現在プロポーザル方式による事業者の選定に当たってのより詳細な手引書の作成を検討しているところでございますので、その中で透明性確保のため情報公開のあり方についてもあわせて検討を行ってまいりたいと考えております。
286: ◯岡本あき子委員 手引書をつくられると伺いました。
今現在ですと、やはり各局が契約をする方式の中身についてどこまで公開するのか、どういうふうにやるのかというのが各局にお任せした部分があると思います。どこが契約をしてもやはり仙台市が契約をしていることには変わりありませんので、局ごとのばらつきがないようにぜひ実行、それから手引に基づいてどういうふうにやっていくのか、そういう途中のチェックといいますか、そういう部分もぜひ取り組んでいただきたいと思います。もう一度お答えいただけますか。
287: ◯契約課長 先ほどの繰り返しになりますけれども、手引書の中でその公開のあり方について定めまして、各局のほうにそれに基づいた手続をしていただくよう努めていただくよう伝えていきたいと思います。
288: ◯岡本あき子委員 ぜひ伝えてください。
局によってのばらつきといいますか、このプロポーザル方式は非常に金額も高くなってきておりますので、透明性が求められているということについてはやはりそれぞれの局でしっかりと認識を持って取り組んでいただきたいと思います。
一つ一つの契約はもちろんですが、大きな政策の意思決定のプロセス、公開の仕組みづくりも求められています。冒頭話しました予算査定の公開は予算づけの優先順位を示す根拠にもなります。仙台市の重要政策を策定するに当たってのより積極的なプロセスの公開についてどうお考えでしょうか、お答えください。
289: ◯まちづくり政策局長 本市が各般の施策を市民の信頼をいただきながら展開していくに当たりましては、その決定過程を可能な限り透明化していくことは大事なことでございます。
基本的な施策に関する計画等の策定に当たりましては、まず案の段階で趣旨や内容を公表いたしまして、議会へ御説明し御議論をいただくとともに、広く市民から意見を求めるパブリックコメントを実施するなど、各種の取り組みを行っています。また、施策の実施状況という点からは、毎年度市実施計画に掲げる重点事業の自己評価の実施公表を行っております。
今後とも施策等の決定プロセスが市民にとってわかりやすいものとなるよう工夫をしてまいりたいと考えております。
290: ◯岡本あき子委員 プロセスの公開と、あと、やはり事後に検証ができるような資料等の保管もしっかりと行っていただきたいと思います。貝ケ森に公文書の建物を使われるということも聞きましたので、しっかりお願いいたします。
最後になりますが、仙台は学都仙台を誇りとし、仙台の未来を担う人を育てることを最も大きな役割とする都市だと私は思っています。この人材育成について伺います。
市長の施政方針にも人という言葉が多数盛り込まれ、特に人材、人を育てていくことの必要性にも触れていました。今年度の市長のカフェトークのテーマもこの未来を担う人を育てることだったと思います。市長がおっしゃった「今目に映るのはなお山並みが続く中にも雲間に一筋の陽光が差し込む光景であります」という言葉の中の一筋の陽光とは、震災以降も支え合い市民力を発揮している仙台市民、また未来を担う人々、そして仙台ゆかりの方々が仙台から世界へと活躍をしている、こういう人々とともにある光ではないでしょうか。市長御自身の仙台のまちづくりにおける人の力、その期待について伺いたいと思います。
291: ◯市長 私はかねてよりまちの未来というのはやはりそこに暮らす人々の気持ち、未来に向けた大いなる市民の皆様の意欲、そうしたものによるものというふうに考えておりまして、それを支え、ともに伸びていくこと、そしてまた未来に向けた人材としての子供たちをしっかりとその光に向けて育てていくこと、そうしたことが私ども行政として基本的に心すべきことではないかというふうに考えながら市政を運営してまいったところでございます。
お話を御例示をいただきましたカフェにおきまして、大学生の方に仙台の大学で学んでよかったと思うことは何ですかとお聞きしましたところ、自分は音楽イベントの実行委員会に入ったんだけれども、自分の何倍も年上の大人の方々が忙しい仕事の合間にこういうプロジェクトにかかわっていること、そしてまた、自分のようなまだ学生の身分である者も一人のパートナーとして認め、真剣に議論の相手になってくれたこと、これが非常に自分にとって今大きな刺激であり、このまちで学ぶことを感謝しているというお話をいただきました。
これは一つの例示ではございますけれども、このまちがそうした大人の成熟した市民の方々に支えられ、そして、その力として若い世代もそこに育っていくような、そういうような好循環が生まれるよう今後とも人材の育成という面で意を用いてまいりたいと存じております。
292: ◯岡本あき子委員 仙台市は歴史もありつつも非常に転勤族が多い地域、いろいろな人が交流する地域でもあります。この方々と仙台らしいまちをつくる覚悟があるのかを今多分市長御自身みずからに問うているところかと推測をいたします。
このたび仙台市出身の恩田陸さんが直木賞を受賞されました。本市でも近々賛辞の盾を授与すると伺いました。心から祝意を表したいと思います。また、本市ゆかりのプロゴルファー松山英樹さんの世界で活躍する姿も私たちをわくわくさせてくださいます。仙台にはそういう挑戦者や自分の道を貫こうとする人々にとって常に応援されている環境なんだ、挑戦しようと思えば仙台に行けばいいと思われるまちであるように、また、子供たちが自分たちも続こうと次々挑戦して大きく羽ばたいていく、まさに未来を担う人材が育ち続くこと、結果人々を引きつけ、人々を魅了し、人々が集うまちになるよう心から望んで私の総括質疑を終わりたいと思います。ありがとうございました。
293: ◯委員長 お諮りいたします。本日の審査はこの程度にとどめ、総括質疑の残余及び決定の審査は予備日としておりましたあす行いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
294: ◯委員長 御異議なしと認めます。
なお、あすは午後1時より開会いたします。
本日は、これをもって散会いたします。...