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  1. 仙台市議会 2016-03-03
    平成28年度 予算等審査特別委員会(第7日目) 本文 2016-03-03


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                  ※会議の概要 ◯委員長  ただいまから、予算等審査特別委員会を開会いたします。  それでは、これより質疑を行います。  まず、昨日に引き続き、第14号議案平成28年度仙台市一般会計予算、第1条歳入歳出予算中、歳出第6款経済費、第11款災害復旧費第1項災害復旧費中、第2目農林施設災害復旧費外についてであります。  公明党仙台市議団から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。      〔鎌田城行委員、小野寺利裕委員、菊地昭一委員、質疑席に着席〕 2: ◯委員長  発言を願います。 3: ◯鎌田城行委員  私からは、国際センターの運営管理費、施設整備費に関連してお聞きしてまいります。  展示棟ができ上がりまして、集客等も、また地下鉄もオープンしたことによって盛んになることが期待されるところでありますが、一つ残念なことだけ確認させていただきたいのは、会議棟の入り口に案内板がございます。せっかくの案内板、一目でわかることが望まれるのですけれども、右側は全体の案内、そして左側には1階フロアーの案内ということになっているのですが、この中で特に1階の場合、展示棟につながっていく動線が見えない。このあたりのことは速やかに改善すべきと思いますが、御所見を伺っておきます。 4: ◯国際プロモーション課長  新年度に予定しております国際センター施設整備事業の中で、わかりやすい案内サインを整備していくこととしておりまして、それまでの間は臨時サインの追加やセンター職員の誘導などにより対応してまいりたいと考えてございます。 5: ◯鎌田城行委員  速やかに対応いただくことが望まれると思いますので、お願いいたします。  それで、国際センター施設を利用したときに、来館者は結構その施設のイベントを目的とする方だけではなく来訪されているということが、先日利用したときに確認させていただくことができました。国際という冠のついたセンターでありますので、それなりのイメージを持って来られる。しかし、イメージどおりではなかったのかなという顔をされて帰っていく方がいらっしゃいます。イメージ、名は体をあらわすということで、国際センターにふさわしい施設の整備が求められるかと思うのですが、一つにはホームページ、各都市の国際センター、それは建物を示す場合もあれば、事業団体を示す場合もありますけれども、どちらにせよ市民から見れば、そのセンターに求めるものは同じくするところがございます。本市の場合、他都市と比べますと貸し館的な部分が強調され過ぎていて、施設そのものの事業全体が見えるような工夫が必要かと思うのですけれども、このあたりお示しいただきたいと思います。 6: ◯国際プロモーション課長  現在の国際センターのホームページは、指定管理者が開設し、施設概要やイベントの情報に加えまして、交通アクセスや周辺ガイドなどの情報を掲載しておりますが、交流コーナーでありますとか、そういった情報につきましては、ほかの団体が詳細な情報を発信してございますので、これをリンク対応としているものもございます。今後につきましては、市民の皆様にとっても見やすさ、わかりやすさの観点も踏まえまして、適切な見直しに向け指定管理者とも協議してまいりたいと考えてございます。 7: ◯鎌田城行委員  センターの目指すところ、本市のうたう国際センターというのはどういうことを示しているのか、また、何をもって国際センターというのかお示しいただきたいと思います。 8: ◯国際プロモーション課長  まず、国際センターの定義についてでございますが、仙台国際センター条例におきまして、本市における国際交流及び市民交流の推進並びに産業、学術及び文化の振興に資するため設置する施設と位置づけてございます。  続きまして、センターの機能についてでございますが、国際センターは国際会議などが開催されるコンベンション施設でありますことに加え、外国人市民の方や国際交流に関心を持つ市民の方々の交流促進機関としての機能も有するなど、仙台市の国際化や交流を推進する施設であることから、国際センターと命名しているところでございます。 9: ◯鎌田城行委員  施設の場合、どうしても貸し館だけではないと思います。博物館とか美術館の場合には常設展示、ある意味施設の顔となるものがありまして、その上で企画展示等一般の方々が利用していただくようなスペースがある。本市の国際センターについても、その機能はある意味国際交流のコーナーにあるかと思いますが、もう少ししっかりと皆様が来たときに国際センターならしめるような展示のあり方とか工夫があってもよろしいのではないかと思いますが、この点を確認しておきたいと思います。 10: ◯交流政策課長  仙台国際センターにおきましては、常設展示に当たるものといたしましては、仙台国際センター会議棟1階の交流コーナー入り口前国際姉妹友好都市展示コーナーがございまして、各国際姉妹都市などの紹介やゆかりの品々の展示などを行っております。  また、企画展示に当たるものと申しますと、交流コーナーの中にギャラリーがございまして、国際交流あるいは国際協力などの各活動を行っている団体などが2週間程度の期間ごとに活動内容の提示紹介を行うスペース等をいたしております。  先ほど申し上げました展示コーナーにつきましては、会議棟の入り口から各会議室へ向かう動線から右に少し離れた場所にございます。この展示コーナーについては、コンベンションなどに来館される皆様にもぜひ立ち寄っていただきたい場所でございますので、館内の表示、パンフレットへの記載、ウェブサイトでの紹介など来館者の皆様にわかりやすくなるよう努めてまいりたいと考えております。
    11: ◯鎌田城行委員  国際姉妹都市、交流姉妹都市についてはもとより、本市在住されている方々にとっても、また国際会議等が行われ、世界百九十数カ国の地域の方々が来館されたときに、我が国はこの市にとってはどのように扱われているのかということを見てわかるようなことにもなるかと思います。ですから、やはり国際という冠ついたことにふさわしいような施設の展示、紹介の工夫というものをもっとしていただきたいと思います。  一方、せっかく駅をおりてセンターに行くときに、またセンターに立ち寄ってみたいなと思った方が、立ち寄ったときにもう一度来たいなと思えるような配慮があっていいのではないかと思います。特に駅から展示棟に向かっていくところのスペース、交流広場がありますけれども、広場がどのように活用されていようとも、その一角とか、いろんな関連グッズとか、また国際色豊かな仙台市で、このセンターに来たことによってこういうものを手に入れることができたと思っていただけるお土産的なものとか、さまざまなもの。また、ちょっと口にしたい、飲みたい、食べたいという方のニーズにもかなうような、ある意味JR駅にあるキヨスク的な、そのような屋外の施設のようなものも工夫しながら設置していくことはどうかと思いますが、このあたりいかがでしょうか。 12: ◯国際プロモーション課長  国際センターにおけます物販等につきましては、レストランの入り口等において、仙台市の水道水を使ったボトルドウォーターや、るーぷるの1日乗車券、文房具等の販売を行っておりまして、これは指定管理者の自主事業として行っておりますものでございますけれども、こういった自主事業の取り組みを尊重しながら、私どもといたしましても利便性が高く、市民の皆様にも親しまれる施設となるよう取り組んでまいりたいと考えてございます。 13: ◯鎌田城行委員  ぜひ仙台市民も何度も足を運びたくなるような工夫もあってほしいなと思います。国際センターに行けば世界中のもの、また仙台市とかかわりのあること、さまざまな情報が得られる。本庁ギャラリーにはあるかと思いますけれども、ギャラリーはギャラリーとして、国際センターに行けば何かしらの知恵をいただくこともできるという、そういったこともあってよろしいのではないかと思い、御質問させていただきました。今後のさらなる充実を求めて、質問を終わらせていただきます。 14: ◯小野寺利裕委員  他局にまたがる場合がありますので、よろしくお願いいたします。私からは、経済費の中小企業人材育成費及び雇用対策費について何点かお伺いしたいと思います。  少子高齢化、本市も例外ではありませんが、今少子高齢化や首都圏への人口流出、また学生の大手企業志向、また早期離職等により、本市における中小企業は人材確保、育成、定着、後継者不足への対応に非常に苦慮していると伺っているわけでございまして、中小企業が優秀な人材を確保して、持続的な経営ができるよう多彩な人材の発掘、紹介、定着に至るまでのきめの細かい支援が今求められるわけでありますけれども、特にこれは私が一般質問でもお伺いしたのですが、地方創生に向けて地方の魅力を最大限に引き出すためには、その地方の現状と資源を理解して、地方の活性化に向けての牽引する人材の力が必須であります。そこで、若者、若年層の人口の流出計が本県でも非常に強い中で、県内の新規大卒者の地元就職率というのは、これはいただいた資料でありますが、平成26年現在で40%とお伺いしております。非常に深刻な数字であると伺っておりますが、地元の若年層の就職率を上げるために、本市としてどのように取り組まれていくのかお伺いいたします。 15: ◯地域産業支援課長  御指摘のとおり、本県の新規大卒者の地元就職率は、ほかの地域と比べまして低い状況にございます。本市では、地元の大学及び地域企業と協定を締結し、地域を挙げて新規大卒者の地元就職率の向上に取り組むこととしたところでございます。  この連携の中で具体的には、今年度より学生自身が地域の中小企業を取材して、発見した魅力などを記事として取りまとめて、ほかの学生や保護者などに発信する、そういった取り組みを開始したところでございます。  今後とも地域の企業、それから大学と連携、協力を深めながら、若者の地元就職率向上に努めてまいりたいと存じます。 16: ◯小野寺利裕委員  今お話をお伺いしました。まず40%という、これは通告にも出していなかったので、本県では新卒が大体1万人ちょっと超えるということで、数字にあらわすと4,000人超えるぐらいの数字なのかなと思っております。あとの6,000人を超える人たちはほとんどほかの県に行ってしまうという状況なので、何とかそういう方々を地元に残って、そして地元の地域創生のために頑張ってもらいたいと、こういう人材を一生懸命になって確保していくという事業になっているわけでありますが、ここからは具体的にお聞きしたいと思います。この中小企業人材育成費の中に、情報提供、情報発信の事業というのがありますが、この概要についてお伺いしたいと思います。 17: ◯地域産業支援課長  本事業は、学生向けの地元就職応援紙、仙台で働きたい!を発行するものでございます。地元中小企業の魅力ですとか、就職イベントのスケジュールなど、就職活動に役立つ情報を掲載しまして、年4回、各1万1000部を地元の大学ですとか首都圏の大学などに配布するものでございます。 18: ◯小野寺利裕委員  私もちょっと資料を見せていただいたんですね。河北ウィークリーせんだいの別冊となっているんです。中身を見ますと、仙台の事業所だけではなくて、仙台で生活をすると、こんなメリットがありますみたいな内容も非常にいろいろ載っているんです。暑さ、寒さが穏やかで暮らしやすい気候なんだよとか、あとは休日を過ごすための魅力がいっぱいあるとか、いろいろ紹介してあるのです。また、スポーツが盛んであるとか、またここには奥山市長も載っておりますが、いろいろな恒例のイベントなんかも載っていて、若者が仙台で就職して生活すると、こんないろんなイベントやメリットがあるんだという、わかりやすく非常にいい内容になっておりますが、前に私伺ったときに、冊子になっていたと思うのですが、その辺はこれまで資料が違っているのですが、内容も含めて違いがあるのかどうかお伺いしたいと思います。 19: ◯地域産業支援課長  この仙台で働きたい!でございますが、国の緊急雇用創出事業を活用しまして、平成24年度から本市において発行しているものでございますが、その後緊急雇用創出事業の枠組みの変更というのもございまして、平成26年度に民間事業者による企画コンペを行った結果、事業者が変わり、仕様が変更となったものでございます。大きさが変わった部分がございますが、掲載している内容につきましては、基本的に従来と同様でございます。 20: ◯小野寺利裕委員  今お伺いしたとおり、中身は余り変わっていないということなのですが、ただこれは学生向けの就職活動紙であるということを考えると、できるだけ学生の視点というものをどんどん取り入れていただきたいなと思うのですが、その辺はどう考えていらっしゃいますか。 21: ◯地域産業支援課長  紙面の作成に当たりましては、地元中小企業で働く若い社員の方の現在の仕事ぶりですとか、あと就職活動のときの体験談などを掲載して、学生の視点を踏まえた記事構成としているところでございまして、また合同企業面接会など学生が集まる機会を捉えましてアンケートを行って、その結果を踏まえて掲載記事の内容など、その編集の方針に反映させているところでございます。 22: ◯小野寺利裕委員  それぞれ学生の視点もどんどん取り入れて、そして定期的に内容に関しては検証していただいて、より充実を図っていくことも非常に大事なことかなと思っております。増刷も含め、今後の具体的な取り組みについてお伺いします。 23: ◯地域産業支援課長  先ほど申し上げました学生へのアンケートなども踏まえて、内容の検証につきましては随時行いながら、発行部数に関しましても、首都圏からのUIJターンの充実強化を図る観点から、新年度発行部数を1,000部増刷しまして、首都圏の大学のキャリアセンター、あとは首都圏で開催される就職活動のさまざまなイベントなどで配布してまいりたいと考えております。 24: ◯小野寺利裕委員  その状況によってさまざまかなと思いますが、首都圏への紹介も含めて、これから増刷も含めて、しっかりと取り組んでいただければと思います。  それでは、この事業の中に地元就職啓発事業というのがあるのですが、この事業概要についてお伺いいたします。 25: ◯地域産業支援課長  中小企業の課題である人材の確保に向けまして、学生の就職活動に大きな影響を及ぼすと言われております保護者を対象に、中小企業に関する理解を深めていただくためのセミナーを実施しますとともに、企業を対象に合同企業面接会などでの自社のPR方法も含めたセミナーなどを行いまして、企業の採用力の向上を目指すものでございます。 26: ◯小野寺利裕委員  今お伺いした内容だと、多分保護者を対象としたセミナーというのは、これまでの取り組みとちょっと違う部分なのかなと思います。そういう意味では、最近は保護者の言うことだったら聞くとか、そういう学生もふえてきているかなと思うんですが、そういうことで保護者を対象としたセミナーを開くということがこの中に盛り込まれていると思うのですが、これも含めて、これまでの取り組みとどこがどう違って、どんな効果を期待できるのかお伺いします。 27: ◯地域産業支援課長  これまで本市におきましては、地元就職に向けた合同企業説明会ですとか個別相談など、どちらかというと求職者向けの取り組みを主に行ってまいりました。一方、中小企業活性化会議におきまして、中小企業就職に対する保護者の意識、なかなか大企業と違って難しい部分もあると伺っておりますので、そういった保護者向けの就活勉強会を開催してはどうか、あるいは、中小企業採用は毎年あるわけではないので採用のノウハウもない、そういった意見も頂戴しているところでございまして、そういったことを踏まえて、保護者や企業への働きかけを行いまして、これまでの取り組みとあわせて効果的な施策の展開に努めてまいりたいと考えております。 28: ◯小野寺利裕委員  そういう意味では非常に重要な、大事な事業の一つだと思っておりまして、しっかりと取り組んでいただいて、また保護者を対象としたセミナーという部分で、保護者の意見などを取り入れて取り組んでいただければと思います。  この人材確保育成について、後継者育成事業というのがあるんですね。後継者育成費378万円余でありますが、これにつきましては昨日も同僚議員が事業継承の質問をされておりましたが、若干ダブる部分もあるかと思いますが、この後継者育成事業についての事業概要についてお伺いします。 29: ◯地域産業支援課長  本事業は、学生と中小企業の若手経営者で家業を継いだ方々などとの交流会ですとかセミナーを開催することで、将来の事業承継に向けた裾野を広げる取り組みでございます。 30: ◯小野寺利裕委員  どんな課題があると思われますか、お伺いします。 31: ◯地域産業支援課長  民間機関の調査によれば、休廃業や解散が全国的に増加傾向にありまして、背景として経営者の高齢化や後継者不足が事業の継続に大きな影響を及ぼしていると認識しております。 32: ◯小野寺利裕委員  高齢化等の課題があるということですが、私が入手したものだともっと細かい課題があるんですね。一つは、事業所の社員からの理解が得られないとか、要するに承継という部分で得られない。取引先からの理解が得られないとか、金融機関からの理解が得られないとか、事業の将来性に不安があるとか、これは高齢化という部分もあるかと思います。こういった事業継承において想定される課題がさまざまあるのですが、こういうことも含めて、これは非常に大事な事業だと思いますが、今後の本市の取り組みについてお伺いします。 33: ◯地域産業支援課長  事業の承継に関しましては、今御指摘いただいたさまざまな課題があると認識してございます。新年度におきましては、中小企業活性化会議におきまして、中小企業の事業承継に係る実態調査を実施しまして、その実態の把握に努めますとともに、事業承継の相談やセミナー、あるいは先ほど申し上げました後継者育成の事業などに取り組んでまいりたいと考えております。 34: ◯小野寺利裕委員  課題がさまざまあって、非常にデリケートな課題もさまざまあると思いますが、粘り強い対応が大事になってくるかなと思います、この事業承継に関してはですね。しっかりと対応していただければと思います。  続いて、雇用対策費1520万円余についてお伺いいたします。この一つは、キャリアコンサルティング事業270万円余、それからジョブトライアル事業483万円余についての事業概要についてお伺いしたいと思います。 35: ◯地域産業支援課長  まず、キャリアコンサルティングでございますが、これは学生や求職者を対象とした個別相談の事業となってございます。また、ジョブトライアルにつきましては、若者向けの就業体験研修となってございます。 36: ◯小野寺利裕委員  チラシをいただいたんですが、非常に立派なチラシですね。キャリアコンサルティング、非常に立派なチラシです。両方とも、キャリアコンサルティングジョブトライアルのこれまでの参加者数の推移、及びこれに対してどのように本市としては評価しているのか。また、今後の取り組みについてお伺いしたいと思います。 37: ◯地域産業支援課長  現在、事業実施中でございますため、昨年度までの数字でございますが、キャリアコンサルティングの申込者数につきましては、平成24年度が109人、平成25年度が284人、平成26年度が390人となっております。  また、ジョブトライアルの申込者数につきましては、平成24年度が54名、平成25年度が80名、平成26年度が96名となっておりまして、いずれの事業とも年々増加しているところでございます。  評価でございますが、アンケートにおける参加者の満足度も高く、またジョブトライアルに関しましては、インターンシップの前後に相談や研修の機会、そういったものを充実させることで、昨年度は実際にインターンシップを行った56名のうち、11名の方が受け入れ事業所に就職決定したという実績もございまして、地元中小企業の人材確保に一定の効果があるものと認識してございます。こうした状況も踏まえまして、新年度におきましては、キャリアコンサルティングの実施回数をこれまでの月一、二回から週1回に拡充するとともに、ジョブトライアルにつきましても内容の充実を図ってまいりたいと考えております。 38: ◯小野寺利裕委員  今お伺いしたところによりますと、年々参加する数が増加していると。数もすごいですね。一気にふえている感じがいたします。これも新年度は拡充していくということなのですが、どちらにしましても非常に若い人たちの関心の高い事業ですので、しっかりと取り組んでいただければと思っております。  若者の雇用についてお伺いしているんですが、どうしても触れなければいけない問題がございまして、例えば若い人たちが就職口が決まって就職しても、例えば遅くまで残業して残業手当がつかないとか、また休みたくても年次休暇が取れないとかなどが広がっているわけですけれども、いわゆるブラック企業についてお伺いしたいと思うんですが、このブラック企業というのは明確な定義はないわけでありまして、今お話ししたように、若者を低賃金で働かせて、長時間労働、または過剰なノルマ、またはパワーハラスメントなどを繰り返して、言葉は汚いんですが、若者の使い捨てが疑われるような企業も残念ながらあるわけでありまして、またこういう被害も深刻化しておりますけれども、これについての認識とこれまでの取り組みについてお伺いします。 39: ◯市民局長  ブラック企業といわれる企業でございますが、今お話しありましたように、パワハラとか長時間労働などによりまして、社員に過酷な労働条件を強いる企業であり、数年前から新たな社会問題として認知されてきたものと認識してございます。  これに対しまして、国におきましては、若者の就職活動時や就職後のトラブル防止のため、労働法制に関する知識等の冊子などを作成し、周知、啓発を実施しているほか、企業名公表を制度化するなどの対応がとられてきてございます。本市におきましても、国の作成した冊子のホームページでの紹介や、労働相談窓口の周知、そして就職応援紙でのブラック企業の関連記事の掲載など周知、啓発に努めてきたところでございます。 40: ◯小野寺利裕委員  宮城労働局との連携を強化しながら、今お話しいただいたように、そういう対策、相談窓口の強化とか、そういうこともあるかなと思いますが、どちらにしましても今大事な少子化の中で、若い人たちの就職で悩んで、それがなかなか次の就職につながっていかないようなことにならないような対応をしっかりとお願いしたいと思っております。  若者にとっての就職というのは、人生の大きな節目になるわけでありまして、しかし今問題になっているのは、若者と企業側がなかなかマッチングをしないと。自分の希望したところに就職できないというミスマッチがあるわけです。ですから、それを何とかマッチングさせることも非常に大事かなと。そういう意味では、職場選びを適切にできる環境の整備を急がなければならないと思っておりまして、国では今月の3月1日からでありますが、若者雇用促進法がスタートしたわけであります。具体的に本市としては今後の取り組みになっていくかなと思いますが、若者雇用促進法というのは、新卒者を募集する企業に学生が、例えば離職者数や平均勤続年数とか労働時間といった、そこの職場情報の提供を学生が求めていく。または、職場の実態を事前に知ることによって、就職先を選ぶ際に役立って、不本意な早期離職の防止につながるのではないかということで国が定めた促進法であります。この若者雇用促進法が着実に運用されるためには、今後の取り組みになっていくと思いますが、本市としても企業に対して積極的な情報開示を求めるべきと思いますがどうでしょうか。また、若者の雇用促進法は施行されたばかりということもありますが、知らない学生が多いと思いますけれども、周知徹底も含めてお伺いしたいと思います。 41: ◯地域産業支援課長  いわゆる若者雇用促進法は、青少年の雇用の促進を図り、能力を有効に発揮できる環境を構築することを目的として制定されたものでございまして、本市としましても法の趣旨を踏まえまして、国とも連携しながら、例えば合同企業面接会のような企業や学生が集まる機会なども捉えまして、事業主や学生に対して法律の趣旨、概要、そういったものについての周知を図ってまいりたいと考えております。 42: ◯小野寺利裕委員  今お話しいただきました若者雇用促進法が施行されて、学生が企業に情報提供を求める。これまでは、学生が企業に情報提供を求めると、自分の就職するときに選考に悪影響を及ぼすのではないかと心配する学生もいたわけでありまして、そういう意味では今回の促進法は非常に画期的な法律であると思っておりまして、企業は学生が気兼ねなくいろんなことを尋ねることができるようにすることが求められると思っておりまして、例えば社内研修制度の内容とか、また役員に占める女性の割合など幅広くいろんな情報を学生に伝えていくことも求められると思うのです。また、就職後のキャリア形成に関する重要情報、こういうこともこの促進法の中にきめ細かく載っておりまして、さらにこの制度には、賃金不払残業など労働関係法令に違反した企業の新卒求人をハローワークが受理しない。労働関係法令に違反した企業に関しては、ハローワークが受理しないことなどもこの中に盛り込まれているんです。かなり細かいところまで盛り込まれている。折しも3月1日から来春卒業予定の大学生や短大生らを対象にした企業の就職説明会が解禁となったわけでありまして、就職活動が本格的に始まったわけであります。  そういう意味では、次の仙台を担っていく若い人たちがどれだけこの仙台で就職して、生活して、次の仙台を担っていくか、これは非常に大事な取り組みになっていくわけでありますが、震災以降、本市の人口は増加傾向にあるものの、将来的には少子高齢化や人口の減少が予想されるわけでありまして、あわせて消費の減少、経済の停滞による生産の減衰など、本市の事業所の大部分を占める中小企業を取り巻く環境は、さらに厳しいものになると考えられるわけでありまして、そういう意味では、私は本市の地域経済を活性化していくためには、社会のニーズに対応して新たな事業の取り組みを推進するとともに、女性や若者が地域で働き、暮らしていくことができるよう、雇用の場を創出していくことが非常に重要になってくると思っております。本市における若者の雇用促進の具体的な今後の取り組みについてお伺いいたします。 43: ◯経済局長  我が国の人口減少が加速する中、本市が将来にわたって持続可能な発展を続けるためには、学都仙台で学ぶ多くの若者がこのまちに住み、働くことができる場を確保することが不可欠でございます。そのため、政策重点化方針2020においても、まちの活力の源泉である若い人材の定着確保を戦略プロジェクトに位置づけたところでございます。  お話しございましたように、3月1日より企業の就職説明会が解禁となったところでございますが、新年度より学生の地元定着や首都圏からのUIJターン就職の促進などに取り組みますことによって、女性また若者の雇用の確保に今後とも努めてまいりたいと考えております。 44: ◯菊地昭一委員  初めに、他局への質問並びにパネルの提示に御配慮をお願いしたいと思いますので、よろしくお願いします。  私からは、新年度の当初から始まります、防災集団移転跡地利用のアイデア募集が始まりますけれども、代表質疑でもちょっと触れさせていただきました。新たな東部沿岸地域の復興のシンボルとなるような新たなまちづくりがスタートする。大変期待しておりますけれども、その中でこの事業に少なからず影響を与えると思われます深沼海水浴場、この再開について代表質疑でも触れさせてもらいましたが、具体の答弁がありませんでしたので、改めて触れさせていただきます。  本会議の答弁では、深沼海水浴場につきましては、ことしの海水浴シーズンに合わせ、離岸流調査を実施することといたしておりますと御答弁いただきまして、ちなみにこの離岸流調査というのはどのような調査なのか、お伺いいたします。 45: ◯観光交流課長  本市が新年度実施いたします離岸流調査につきましては、海底地形調査結果をもとに、離岸流の発生シミュレーション調査を実施するとともに、現地におきまして海面着色剤を流し、離岸流が発生している場所やその速さなどを調べることで安全性を検証するものでございます。 46: ◯菊地昭一委員  海水浴に興じる人たちの安全性のための調査ということのようでありますけれども、離岸流の調査は年内に結果が出ると答弁がありました。年内に結果が出て、海水浴場の再開につきましては、必要な施設整備や運営管理体制に加え、震災前に住んでいらっしゃった住民の方々を初め、市民の皆様の御意見もお聞きするなど総合的な視点からその可否を決定すると、このように答弁されておりますけれども、仮に年内に結果が出て、再開は可能だという結果が出たとします。そうすると、その後に必要な施設整備あるいは運営管理体制、あるいは震災前に住んでいらした方々の御意見等々を聞くということになりますと、当然ながら幾ら早くても平成29年の夏、もしくは下手すると平成30年の夏と考えられるのですけれども、仮に年内に調査結果が再開可能だと出た場合、最短でどのぐらいに再開が可能だと考えていますか。 47: ◯観光交流課長  離岸流調査により安全性が担保された場合、その後、必要な環境整備のほか、市民の皆様からの御意見をお聞きしながら検討を進めていく必要があると考えております。離岸流調査の結果が出るのは、御指摘のとおり平成28年ごろでございますので、平成29年中には遊泳の可否の判断は可能となりますが、遊泳可能となった場合にも、市民の皆様のお気持ちを伺うとともに、津波発生時の避難のありようを検討する必要があると考えております。現時点で再開時期をお示しすることは難しいと考えております。 48: ◯菊地昭一委員  今の御答弁ですと、来年の夏もなかなか厳しいような雰囲気なので、幾ら早くても平成30年の夏ごろかなと、今の御答弁からいきますとですね。  先日地元の漁業者の方から、海岸線の沖にも瓦れきが全部なくなったわけではないという話もありましたし、砂浜の中にも小さな瓦れきが残っているという話もありました。そういう意味では、その辺の安全性も考えると、なかなか決定するのは難しいというのはおっしゃるとおりなのですけれども、では仮に安全性が不可だと、要するにここで海水浴するのは難しいという調査結果が出た場合には、どのようにするのですか。 49: ◯観光交流課長  離岸流調査により、海水浴場としての安全性に問題があるとの結果が出た場合につきましては、海水浴場として再開するために必要とされるハード面の整備や、また運用、運営面でのソフト面の工夫など、安全性を担保する方策について検討を行った上で、改めて可否について判断してまいりたいと考えております。 50: ◯菊地昭一委員  代表質疑も含めてくどく質問しているのは、実は防災集団移転跡地のこれからの利活用については、当然ながら深沼海水浴場が再開して、ワンシーズンに大体多いときで3万人前後ぐらい訪れているというデータがあるはずなのですけれども、そこに毎年3万人の方が夏のシーズンに来るのと来ないのでは、そこに事業展開する人にとっては、少なからずというよりも大きな影響が考えられるんですね。これは復興事業局になるのですかね、ちょっと確認ですけれども、跡地の利活用についてですけれども、一つは市のほうで買収した土地を借地すると。安い料金で貸すと。ライフラインは、必要なものは仙台市でやると。それ以降の事業の運営については、基本的にはNPOなり民間事業者なりが全てをやるという理解でよろしいですか。 51: ◯復興事業局長  沿岸部の集団移転跡地の利活用につきましては、市民、NPO、企業などのまさに事業者になられる方々に主体的に使っていただけますよう、本市の役割といたしましては、これをサポートしていくことと考えてございます。そのため、例えば上下水道のライフラインなど基礎的な基盤整備につきましては本市が担っていくこと、そして、土地につきましては借地をしていただきまして、事業者の方々がみずから自由な発想で事業展開をしていただくことが基本であろうと考えてございます。 52: ◯菊地昭一委員  私の認識もそのような、代表質疑でもそのような認識で、ありますけれども、そうするとそこで事業展開する、非営利事業、営利事業、いろいろあると思うのですけれども、事業展開すれば、必ずその事業者は一定の経費がかかるわけです。当然経費がかかるということは、ある程度の利益を、利潤を生まなければ、事業展開は継続もなかなか難しいわけで、そのためには人が来なければだめなわけです。人が来る大きなポイントは、深沼海水浴場の再開というのは、あそこの中での大きなターニングポイントだと思うのです。もちろん震災遺構の荒浜小学校もありますけれども、荒浜小学校を通りながら、夏になったら海水浴をしながら、その帰りにいろんなNPOなり、新しい事業をしたところに顔を出しながら、新しいにぎわいのまちを見ながら行くみたいな、そういう流れが基本的な流れだと思うのですけれども、深沼海水浴場の再開の可否が、新たに新年度からスタートする、その跡地利用に与える影響についてはどのように考えておりますか、お伺いします。 53: ◯復興事業局長  移転跡地の利活用の検討に当たりましては、震災の記憶を伝え続けていくためにも、多くの方々にさまざまな機会を設けていただきまして、現地を訪れていただくということが大変重要であろうと考えてございます。  また今後、利活用のアイデア募集や企画提案の公募といったプロセスを経まして、さまざまな主体の方々に事業や活動を展開していただきたいと考えているところでございまして、そのような方々におきましても、深沼海水浴場が再開されるのか否かということにつきましては、事業の企画及び事業の検討に際しまして大変重要なポイントになろうと考えてございます。 54: ◯菊地昭一委員  2月に利活用の考え方という冊子が示されて、ホームページでも公開されていますけれども、この中に跡地利用の考え方の関連事業の状況の一番下に海水浴場、これは市の所管だと書いてありますけれども、離岸流調査(平成28年度実施)の結果等を踏まえ再開の可否を検討すると、たったこれだけなんです。これだけで本年4月からのアイデア募集をするわけです。ですから、私が代表質疑でも言いたかったのは、もう少し細かい情報、例えば年内に可否がわかりますよと。その上で、総合的なさまざまな施設整備とか意見を聞いたりしながら、大体このぐらいにはこういう状況になりますよというのを発信してあげないと、せっかく跡地利用のために皆さん応募するのに、実際応募したら海水浴場いつになるかわからないよねというのでは、ちょっと不親切だし、なかなか企業あるいは応募する方も困るのではないかと思いますので、この点について改めて今後の取り組みについて伺っておきます。 55: ◯国際経済・観光部長  離岸流調査につきましては、年末に結果が明らかになる予定でございますので、この結果につきましては、市民の皆様にもホームページなどでお知らせしてまいりたいと考えております。また、その後の海水浴場の再開の可否につきましても、検討経過も含めまして、市民の皆様に適宜発信をしてまいりたいと考えております。 56: ◯菊地昭一委員  東部沿岸地域のにぎわいのあるまちづくり、非常に期待しているものですから、あえて何回も聞きましたけれども、ぜひ発信のほうをよろしくお願いしたいと思います。  次に、農林土木課の所管であります。大沼太陽光発電所に関連して何点か伺います。  平成28年度の予算の歳入に、電力の売払代金9億5425万円が計上されております。この内訳についてお伺いします。 57: ◯財政局長  電力売払収入の主な内訳でございますが、今泉、葛岡、松森の三つの清掃工場分として合わせて9億2894万7000円、それから大沼太陽光発電所分としまして2520万円を計上いたしております。 58: ◯菊地昭一委員  この大沼太陽光発電事業って、私も知らなかったのですけれども、実は1年前から発電を開始して、既に先ほど答弁いただきました2500万円の売電収入を上げているということで事業を初めてわかったのですけれども、改めて伺いますが、この発電事業を行うのに要した事業費と発電事業の概要についてお伺いします。 59: ◯農林土木課長  大沼太陽光発電施設の設置に係る事業費につきましては、約3億500万円となっております。本事業は、東日本大震災により地盤沈下した農地の排水に対応するための排水機場の能力向上に当たり、その維持管理費が増加することから、一般家庭の約150世帯相当分の発電を有する施設で、その売電収入を増加経費に充当し、農家の負担を軽減するものでございます。 60: ◯菊地昭一委員  事業費が3億円かかっている事業のようですけれども、ちょうど先ほども言いました、ことし3月で発電を開始してから1年経過しておりますけれども、実はこの太陽光発電パネルが敷きつめられている、ちょっと見えにくいですが、見たことない人もいると思うので、こういうパネルなんですけれども、そこは前は、大沼にさまざまな白鳥とか水鳥がいて、そこを見に来る人たちのための駐車場になっていたところなんです。実はこの駐車場をなくしたことに対して、昨年6月こういう投稿記事があったんです。若干長いのですけれども、私と基本的な考えが同じなのでちょっと紹介させていただきます。  仙台市が建設した大沼太陽光発電所があるが、これは大沼水辺の広場をつぶしてつくったものだ。自然エネルギーの活用に異論はないが、市民の憩いの場をなくしてまで太陽光パネルを並べたのには、驚きを通り越して怒りさえ感じる。市農業園芸センター東側に広がる農業用ため池、大沼の南側にあった広場は四季折々の花々が咲き乱れる美しい緑地だった。中央に小高い丘があり、自然堰を組み合わせた台座の上に高さ3メートルほどのビーナス神殿を模した石柱が立っていた。オブジェも点在し、山野草の観察や水鳥の撮影、ウォーキングなどで訪れる人も多かった。それが何と2,000枚もの太陽光パネルで埋めつくされ、安らぎや風情とは対局の空間になってしまった。駐車場もなくなり、釣り人や写真愛好家らは、否応なしに路上駐車せざるを得ないありさまだ。太陽光は確かにエコである。原発依存からの脱却も大事である。しかし、今回の大沼のケースは、郷土の貴重な財産をなくし、市民の意向を軽んじる愚考ではなかったか。市のバランス感覚を疑っている。  私もこの記事を見て10月ごろに時間をとって行ったのですけれども、確かに3.11で被災をして、3.11の後、私も何回か行きましたので、その前は確かにビーナスの像があったり、丘に上って見れたりしたんですけれども、行ったら駐車場がびっちりと、先ほども言いましたように、敷きつめられてありました。  それで、この投稿記事ですけれども、大変ある意味、思いのある方の投稿だと思うのですけれども、これについてどのような感想をお持ちか、若林区長の御経験のある氏家局長に御感想をお伺いしたいと思います。 61: ◯経済局長  先ほど御答弁申し上げましたとおり、この施設は自然エネルギーの活用により、排水機場の能力向上に伴います農家の負担軽減を目的としたものでございまして、被災した農業者の方々からの御要望を受け、協議しながら整備したものでございます。御指摘のような意見もあろうかとも存じますけれども、大規模被害のありました東部農地におきまして、早期に農業経営を安定化させるためには必要な措置ではなかったかと認識しているところでございます。 62: ◯菊地昭一委員  パネルを提示させてもらいます。ちなみに、これが2月28日、この前の日曜日に撮影してきた写真です。白鳥と水鳥が泳いでいる姿で、この下の写真がウォーキングをする回廊みたいになっているところで、この右側にあるのがパネルなんです。ここが先ほど言った大沼なのですけれども、今局長言われたとおり、当然太陽光発電が必要で、排水機場とか何かの電源にも使うし売電もするという話ですので、それはそれで非常に大事ですし、エコの取り組みも必要なんです。ただ、ここの広場に2,000枚のパネルを敷きつめなくても、あの周辺は田園地帯で、場所はそこじゃなくても選択肢はあったと思うんです。どこでどういうふうに決めたかは別にして。ただ、先ほどの事業費は3億円ですから、今さらそれを移せとは言いません。3億円もかけてつくったのをまた移して、また億に近い金をかけるというのも大変でしょうから。  そこで、隣接する農業園芸センター、ここなのですけれども、きのうも議論あったように、昨年12月に再整備事業の民間の2事業者と基本的な締結をしました。4月から事業開始ですけれども、現状の園芸センターというのはどうなっているのか。また、これからの農業園芸センターの整備計画はどうなっているのかお伺いします。 63: ◯東部農業復興室長  現在、農と触れ合う交流拠点を中心に、4月の市民農園開園や園内のリニューアルに向けた工事を順次進めているところでございます。今後、収益性の高い農業推進拠点につきましても、トマトや果樹、野菜の栽培施設などの整備を進めていく予定でございます。 64: ◯菊地昭一委員  まだこれから整備する整備計画が残っているようでありますし、私も現地を見てきましたが、まだまだこれからという印象ですし、今は大沼から農業園芸センターには、ちょうどバリケードと言いませんけれども、仕切りがあって中に入れないようになっています。それで、これからの整備の中で民間の運営会社について、例えば農業園芸センターの中にも駐車場はあるんです。ただ、あそこの駐車場から大沼というのは非常に行きづらいコースになっていますし、道路に出ないといけませんし、ですからこれから整備する中で農業園芸センターの中から、大沼も回遊しながら、農業園芸センターも見ながら、そして花もいずれは花壇もできるわけですから、それを見ながら、白鳥も見ながら、大沼も見ながら行けるような、一体となった、回遊できるような整備を運営会社に依頼するとか、あと昨日も観光目的での視点の話もきのう同僚議員からありましたとおり、観光という面からすれば、大沼のあのすばらしい自然豊かな景色も売りだと思うのです。そういう意味では、農業園芸センターと大沼のコラボレーションをこれからどうやって考えていくかというのも大変重要な視点だと思うので、来年4月から運営します運営会社に市からしっかりとその旨を伝えていただきたいと思いますけれども、この辺の考えについてはどうでしょうか。 65: ◯東部農業復興室長  水辺の環境を楽しむ散策路を有します大沼と農と触れ合う交流拠点を持ちます農業園芸センターの回遊は、来園者の増加につながる有益な手法の一つと考えてございます。今後、観光からも双方の魅力を向上させまして、多くの方に訪れていただけますよう、運営事業者と協議を進めてまいりたいと考えてございます。 66: ◯委員長  以上で、第14号議案平成28年度仙台市一般会計予算第1条歳入歳出予算中、歳出第6款経済費、第11款災害復旧費第1項災害復旧費中、第2目農林施設災害復旧費外に対する質疑は、総括質疑を除き終了いたしました。  答弁者入れかえのため少々お待ち願います。                  〔答弁者入れかえ〕 67: ◯委員長  次に、審査日程区分表中、第14号議案平成28年度仙台市一般会計予算第1条歳入歳出予算中、歳出第7款土木費、第11款災害復旧費第1項災害復旧費中、第1目一般災害復旧費、第3目土木施設災害復旧費外についてであります。  自由民主党から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。         〔赤間次彦委員、わたなべ拓委員、質疑席に着席〕 68: ◯委員長  発言を願います。 69: ◯赤間次彦委員  私からは土木費に関連して質疑をさせていただきますが、委員長、他局にまたがったときは御配慮よろしくお願いいたします。  質疑に入ります前に、ここに立ちますと、どうしてもやっぱり節目の時期だなと。この間、本会議では復興事業局長、節目を迎える都市整備局長の思いを聞いてから質問したいと思いますので、よろしくお願いします。 70: ◯都市整備局長  ことしの3月でもう既に60歳になっておりますけれども、節目を迎えるということでございまして、若干の所感を述べさせていただきたいと思います。  私、昭和54年、1979年に役所に入庁しまして、かれこれ37年勤めさせていただきました。やはり一番思い出深いというのは、来週11日で震災後6年目に入ると、5年が過ぎるわけですけれども、役所の人間でいきますと昭和53年に宮城県沖地震があって、東日本大震災と2回大きな地震を経験した職員もおりますけれども、私は昭和54年でございますので、職員としては初めての5年前の経験でございました。どちらかというと技術系の、特に都市整備の職員につきましては、大規模な災害が起きた際には、宅地、建物の危険度判定というもので、現地に区の職員とともにはせ参じるというところから始まりますが、その担当でもございましたし、その後は仮設住宅の建設を担当しておりまして、仮設住宅につきまして、第1号としてはあすと長町につくりましたが、防集等、避難所に行って説明をしてきましたけれども、被災者から我々市民の思いを知らないと言われまして、それから仮設住宅の建設場所について、区役所ともども、あと被災者の避難所におられる運営委員会の方々と一緒になって考えて、今の場所に至ったというところがございます。  そういった中で、避難所に4月ごろから私は通い始めましたけれども、当時、先生方も御承知のように、国の大枠としての制度がまだまだ見えない中で、被災者の方々の今後の生活の不安定をどう解消していくかということに尽きたわけでございますけれども、先生方と一緒になって奔走しまして、先生方も同じように市民の方々からお叱りを受けながら、それを我々も見ながら職員としても努めてきたというところでございます。  その間、被災者の方々と信頼関係は構築できたかなと思っておりますけれども、説明会等々、私は沿岸部を担当しておりましたが、地元のほうに毎週のように行きまして、スケジュール等、逆に言えば勇み足のところもございましたけれども、何とか皆様方に将来の不安を一日でも早く払拭できるようにと取り組んできたところがございました。この間、議会と一体となって国に要望して、さまざまな制度ができ上がったということにつきましては、感慨深いものがございます。  その後、都市整備局に戻りましたというか、震災復興に1年間いましたので、その後戻ったのですけれども、その後はいわゆる復旧・復興につきましては、民間企業の方々の相当な御努力と御協力があったというところを目の当たりにいたしました。その間、制度的には日々現場の環境が変わってくると。人がいない、資材が足りない、建築費が上がるとか、そういった中で、どうやって制度に反映できるかということについては、民間企業の方々との積極的な意見交換をしながら、国を動かしてきたというところがございますけれども、そういった思いをいたして、これまで5年間勤めてきましたけれども、やはり市民の方々の不安、あるいは市民生活の通常の満足というのですかね、そのために役所の人間というのはいるのだろうと改めて思ったところでございます。  私は、4月以降、別な立場で市民に接することになりますけれども、残された職員もこの5年間で熱い思い、あるいは鍛えられたというところがございまして、不安なく後輩に託せるのではないかと思っているところでございます。これまでの先生方の御指導、御鞭撻につきましては感謝申し上げて、私の、まだ議会終わってはいないのですけれども、一言とさせていただきたいと思います。 71: ◯赤間次彦委員  かなりの思いがあるのだろうと察します。  都市整備局長に聞きながら、質問のメーンは建設局になるものですから、申しわけありません。  市長が文化観光局やりますね。これから設置したいと、議会で議論するのですが、私は観光都市ではなくて、前に本会議で言ったのですが、観風都市を目指してほしいと。観光というのは光の部分ですから、いい風が吹いているまちをぜひつくっていただきたいなと。それについては、インフラ整備も大きなウエートを占めると思うのです。そして、仙台はよく言われるように音楽の都、あるいは学びの都、どちらも「がくと」でありますけれども、杜の都と言われる。しかし、杜の都というのは調べましたら、そんなに長い歴史ではないんです。杜と書いてからまだ100年なんです。そして、仙台市で公害市民憲章で初めて使ってから46年なんです。しかし、全国的には杜の都と言われている。そうすると、杜の都というとイメージで緑の部分ですから、そういう意味ではぜひ緑の部分で、杜の都と言われる仙台に、桜の名所とかいろんなものがあると思うのですけれども、各区の桜の名所を挙げていただきたいし、市で指定している名木とか保存樹木があると思うのですが、それらの本数も挙げてほしい。そして、その中で特に桜の木が何本あるのかお示しいただきたい。 72: ◯建設局公園課長  名所につきましては、平成12年に市民に親しまれている公園や緑のスポットを公募し、杜の都・仙台わがまち緑の名所100選として選定しております。この中では、桜や紅葉、神社仏閣などの5種類の名所に分類しており、桜の名所としては16カ所の都市公園を含む31カ所が選定されております。具体的に都市公園を申し上げれば、青葉区で青葉山公園、大倉ダム下公園、貝ケ森中央公園、勝山公園、三居沢公園、台原森林公園、西公園の7カ所、それから宮城野区で高森山公園、榴岡公園の2カ所、若林の木ノ下公園、太白区の大年寺山公園、三神峯公園、向山中央公園の3公園、それから泉区では将監風致公園、長命ケ丘公園、鶴ケ城公園の3公園となってございます。  また、名木につきましては、杜の都の環境をつくる条例に基づく保存樹木として定めており、平成27年4月1日現在177本を指定してございます。このうち、桜が20本ということになってございます。 73: ◯赤間次彦委員  これは何で聞いたかといいますと、今はよく建物については長寿命化といろいろやっているのですが、樹木にも病気関係が出ていると思うんですね。今の中で、特に桜に絞ってでありますけれども、今テングス病がはやっているという話が出ているのですけれども、どのぐらいあるのか、そしてどういう対応をしたのかお示しください。
    74: ◯建設局公園課長  桜の名所になっている都市公園において、現在テングス病を確認しているのは、青葉区の西公園、それから宮城野区の高森山公園、太白区の大年寺山公園、三神峯公園、向山中央公園、それから泉区の将監風致公園、長命館公園、鶴ケ城公園の8カ所ということになってございます。  また、保存樹木につきましては、今年度、樹木医による一斉調査を実施しましたが、テングス病についての報告はなかったところでございます。  テングス病への対処といたしましては、菌類により罹患した枝の一部から、不規則に多数の小枝がほうきのように発生し、花の芽がつかなくなる病気であることから、冬の間に病気になった枝を切除し、焼却することとしてございます。 75: ◯赤間次彦委員  本年度の調査ではなかったということ、何よりでありますけれども、その中に出てきました宮城野区の高森山はあるのではないかと思っているんです。地元で言われているのが、このごろ二、三年、ピンク色の山にならなくなったと。これは花が咲かなくなったという状態なんですね。高森山については、多分区役所対応だと思いますけれども、新年度で維持管理費がこれに当たると思うのですが、ここ数年の対応をちょっとお示しください。 76: ◯宮城野区長  高森山全体では400本を超える桜の木がございますが、公園部分で約200本、そのうちテングス病の被害が確認されたものが60本程度となっております。平成25年度から3カ年で被害のありました25本の剪定を行ってまいりましたが、残りにつきましても、次年度以降、順次剪定を行う予定としております。 77: ◯建設局公園課長  新年度予算では除草剪定等委託費として8億9300万円余を計上してございます。テングス病等に対処するための剪定業務も含めまして、樹木の病気につきましては、この中から各区において対応してまいります。  また、保存樹木につきましては、樹勢回復や枯損防止の費用といたしまして30万円を上限とする助成制度がございます。平成28年度予算といたしましては、210万円を計上しているところでございます。 78: ◯赤間次彦委員  剪定により、いろいろ冬の間に対応するということになりますが、お聞きしますと樹勢が弱まるというのです、幾ら剪定しても。ですから、地元では若木と取りかえる移植、植えかえをしてもらえないかという要望がかなり出ていると思うのですが、この辺に関しましてはどういう考えなのかお示しください。 79: ◯宮城野区長  高森山公園の桜につきましては、植えかえを含めた対応方針の検討ということがいずれ必要な時期が参ろうかと思っております。  ただ、御承知のように当該地は国指定の史跡、岩切城跡ということでございまして、木の植えかえのように掘削を伴う行為を行う場合、史跡の遺構に影響を与えないようにということで、許可をとる必要があるということで、事前に相当な詳細な調査、あるいは検討を加えなければいけないということがございます。そのため現在、当面は被害の枝の剪定を中心に作業を進めているという状況でございます。 80: ◯赤間次彦委員  では、なかなか難しいということでありますね。でも、若木と取りかえるような方針もずっと考えながら、いろいろやっていただきたいと思います。  次に、さきの常任委員会で、仙台市みどりの基本計画の中間評価の説明がありました。この中で、本市の緑被率については、平成26年度調査で79.3%ということでありましたけれども、昨年8月に勇退されました先輩議員がよく言っていたのが、木陰率という話をしていたのですが、この考え方についてはどうなっているのかお示しいただきたい。 81: ◯百年の杜推進課長  木陰率の調査につきましては、平成26年度の緑の分布調査の際に、実施について検討しておりますけれども、そのときは航空写真の撮影の飛行回数がふえるなど、予算がふえるという事情もこございまして実施には至りませんでした。今後、他都市と情報交換を行うなど、これは5年ごとの分布調査でございますので、次の平成31年度に予定している調査で実施できるよう検討を進めてまいる所存でございます。 82: ◯赤間次彦委員  イメージ的に先輩議員がいっていたのは、普通の公園、空が見えるやつではなくて、勝山公園のように日陰がとれるような公園というのは、やっぱり大事なことだと思っていますので、これについてはしっかりと取り組んでいただきたい。  次に、道路行政についてお伺いします。以前、本市ではアクセス30分構想というのがありましたけれども、このごろ全然聞かないのですけれども、これはどのような構想で、今どうなっているのかお示しください。 83: ◯交通政策課長  アクセス30分構想でございますけれども、過度に自動車に依存しない、公共交通中心のまちづくりを推進するため、市街化区域内の居住地から都心まで、及び主要な拠点間について、公共交通を利用しておおむね30分で移動できるような交通体系の構築を目指し、平成11年度に策定したものでございます。この構想に基づきまして、地下鉄東西線の整備、新駅の設置などのほか、鉄道駅にアクセスする都市計画道路の整備などを進めてまいりましたが、その後都市交通を取り巻くさまざまな社会経済状況の変化が生じてきたことから、平成22年度に新たにせんだい都市交通プランを策定し、さまざまな取り組みを進めているところでございます。 84: ◯赤間次彦委員  では、今はないという。 85: ◯交通政策課長  アクセス30分構想で位置づけました公共交通を中心とする交通体系の構築に向け、その後に制定されたせんだい都市交通プランの中で、その考え方を引き継ぎながら、取り組みを進めているところでございます。 86: ◯赤間次彦委員  私は外れのほうに住んでいるのですけれども、一部では仙台の田園調布と言われているのですけれども、余り受けていませんけれども、仙台市内、30分でいろいろ歩けるのは大変いい構想だなと思ったのですが、これはさっき言いましたインフラ整備、大事な部分ですので進めていただきたい。  次に、都市計画道路についてでありますけれども、新年度において都市計画道路の事業はどのようなことを行うのか、お示しください。 87: ◯道路計画課長  平成28年度における都市計画道路の整備につきましては、元寺小路福室線の宮城野橋工区と五輪工区や宮沢根白石線の浦田工区など9路線13工区におきまして事業を実施する予定としてございます。 88: ◯赤間次彦委員  この都市計画道路、早いものですと昭和33年、大部分が昭和41年ごろ計画されたということでありますけれども、総面積は430キロ前後だと思うのです。5年前に見直しされまして、70キロ廃止されておりますけれども、総延長、残りの区間がどのぐらいで面積にしますとどれぐらいあるのか、その辺ちょっとお示しいただきたい。 89: ◯道路計画課長  未着工となっております都市計画道路の延長につきましては、平成27年4月時点で約64キロメートルとなってございます。また、未着工区間における土地の面積といたしましては、道路の幅員をおおむね20メートルと仮定いたしました場合、約130万平方メートルとなってございます。 90: ◯赤間次彦委員  大変大きな問題だと思うんです。私の近くにも、これはここでは聞きませんけれども、仙台新港鶴ケ谷線、調べますと二十数軒が、結局自分の土地でありながら土地の利用に制限を受けているんです。もう50年以上受けているんですね。だから早期に整備をしてほしいという気持ちもありますけれども、これにつきましては財政の問題もあると思いますので難しいと思いますが、もし新年度から、継続事業は当たり前だと思うんです。新規に着手するとすれば、どういう道路を考えているのかお示しいただきたい。 91: ◯道路計画課長  平成22年度の都市計画道路網の見直しにおきまして、整備優先度の高い区間をお示ししたところでございますが、今後新たに着手する路線につきましては、公共交通の利便性向上や地域経済の成長に資する路線など、これからのまちづくりを支える道路につきまして、事業効果を検証しながら選定してまいりたいと考えてございます。 92: ◯赤間次彦委員  廃止したのが70キロぐらい。しかし、見直しをしながらまだ進める路線もあると。それに該当する地権者の方あるいは地域の人がいろいろ制限を受けて、さっきも言いましたけれども、早期に完成、やるならやっていただきたい。これにはしかし財政的な問題もある。そういう意味では、ぜひ真剣に取り組みをしていただきたいと思っています。  その次に、渋滞について伺います。これは常任委員会でもやりましたけれども、当局であります建設局長と認識の違いがあったのですが、市内に渋滞箇所があるのか、そして渋滞というのはどういう認識でいるのか。あるとすれば、どうやって解消していくのか、その辺ちょっとお聞かせいただきたい。 93: ◯建設局長  特に認識の違いというのは多分なかったと思うのですが、仙台市内の渋滞の状況につきましては、国・県あるいは関係市町村で構成する渋滞対策連絡協議会というのを設置していまして、その中でちょっと古いのですが、平成25年1月時点で仙台市内で127カ所の渋滞箇所があると抽出されております。位置的には市の中心部、あるいは泉中央地区、長町地区など交通が集中する箇所で、定義上は車の平均走行速度が20キロメートル以下となるような渋滞が発生しているものと定義を一応つけています。  こういう部分に関しまして、例えばどこかという話になりますと、皆さん方でもわかると思うのですが、国道4号バイパスと県道仙台塩釜線が交差する、いわゆる六丁の目交差点、これはまさしく渋滞かなと思っております。それから、もう一つぐらい挙げますと、国道4号バイパスと国道45号が交差する苦竹インターチェンジの交差点、もっと多数、127カ所ですから、あるのですが、そのようなものがある。  これらに対しての取り組みなのですが、これまでは都市計画道路、例えば元寺小路福室線、あるいは宮沢根白石線などの骨格交通を整備したとか、あるいは仙石線の仙台駅から陸前原ノ町駅までの仙石線自体を立体交差ということで地下化したとかということで渋滞解消に向けてきました。あとは、常日頃やっているのは、交差点の部分改良ということで、左折、右折の車線を設けるとか、そういうもので対応してきました。また、最近におきましては、地下鉄東西線などの整備に伴って、バス路線を一部改編して、公共交通を利用していただくという形で、車の利用をできるだけ避けていただきたいというような取り組みをやっているという状況でございます。 94: ◯赤間次彦委員  常任委員会のときは、渋滞箇所はないような答弁だったんです。大分認識が違うなと思うんですけれども、渋滞箇所があるとお認めでありますので、住民の生活においては大事な部分でありますので、解消のために真剣に取り組んでいただきたいと。  次に、本市と他団体との協議が必要な踏切について、ちょっとお伺いしたいと思います。  踏切は渋滞を引き起こすだけではなく、事故の危険もあります。本市区域に踏切は何カ所あり、そして地元の要望等で踏切を解消したところもあると思いますけれども、これまで解消した踏切は何カ所で、そのうち跨線橋や跨道橋など立体化したのはどれぐらいあるのか。あわせて、踏切の解消に当局の基準や考え方があるのかお示しいただきたい。 95: ◯道路計画課長  市内の踏切につきましては、遮断機がないものも含めまして66カ所ございます。  ここ20年間で解消した踏切といたしましては18カ所ございまして、そのうちJR仙石線の連続立体交差事業による13カ所を含む17カ所が道路の立体交差化により解消した踏切となってございます。  踏切の解消につきましては、踏切の除却による交通渋滞の解消や生活環境の改善のほか、周辺地域のまちづくりへの波及効果や、費用面などを総合的に勘案いたしまして事業を実施してまいったところでございます。これまでも仙石線の連続立体交差事業やあすと長町地区の鉄道高架化事業など、周辺地域のまちづくり事業とあわせて踏切を解消してきてございます。 96: ◯赤間次彦委員  踏切については、具体的に例を挙げてお聞きしますが、それは中江の踏切なんです。以前からいろいろ協議をされて、地元から立体化の要望も出ていたと思うのですが、現在はいろいろ協議をされまして、大分拡幅はされているんですね。しかし、まだまだあそこで一時停止で時間的にもロスがあるということで、さまざまな要望が出ていると思うんですけれども、これまでの協議の経過と、これからどのように進めようとしているのか、その辺をお示しいただきたい。 97: ◯道路計画課長  新石巻街道踏切、通称中江踏切につきましては、都市計画道路北四番丁岩切線の整備事業の一環といたしまして、前後の道路の拡幅に合わせて3車線から4車線とする踏切の改良を行い、平成18年3月に完成したものでございます。  この踏切につきましては、道路がJR仙山線を超える立体交差として都市計画決定がされてございますが、近接する都市計画道路宮沢根白石線と一体的に整備するために、道路が複雑な構造となり、事業化には相当な時間を要しますことから、暫定的に踏切の拡幅整備を行ったものでございます。踏切部の立体化に向けましては、将来の宮沢根白石線の整備を見据え、検討を進める必要があるものと考えてございます。 98: ◯赤間次彦委員  結局、難しくても手をつけないとだめなんです。地域住民とか、あそこを通過する人たちから出ているのは、みんなが逃げているんではないか。協議はJR、それから県警、そして仙台市で協議をして、例えば一つには、どこかでやっていると聞いたのですが、誘導員とか1人を8時から10時ごろに置いて、電車が来ないときはフリーパスで通すようにやる話し合いもできるのではないか。誰も責任とらないから、そういうことが残っているのではないかという声もあるのですけれども、そういう声についてはどういうお考えですか。 99: ◯道路計画課長  当該踏切につきましては、一定程度の混雑状況が発生しているということについては認識してございます。今委員から御指摘いただきましたような保安員による踏切の制御につきましては、JR東日本としては、ヒューマンエラーなど安全上の問題が懸念されることから、現在では採用していないと伺ってございます。  ただ、渋滞を減らす工夫といたしましては、踏切の制御方法の改良による遮断時間の短縮や近接する信号機の改変による渋滞緩和の可能性につきまして、JRや宮城県警と相談しながら検討してまいりたいと考えてございます。 100: ◯赤間次彦委員  検討するということは、そういう協議をしていくということですか。例えばあそこの跨線橋とか、アンダーパスとか、いろんなのがあるけれども、なかなか現実には難しいと思うんです。しかし、今の部分でいくと、協議していくということは、将来的には仙山線関係でいろいろやるというお話がありましたけれども、そういう部分で協議に入っていくという捉え方でいいのか、それとも、その辺ちょっとお願いします。 101: ◯建設局長  北四番丁岩切線とか宮沢根白石線、あるいは仙山線、東北本線、新幹線、ふくそうする場所だというのは御存じだと思いますけれども、これを一体的に整理するというのはなかなか難しいことだと考えています。  課長がお答えしたのは、今の状態のままであっても、踏切の遮断時間をできるだけ短くできないかとか、あるいは前後に信号が道路上にありますので、信号と踏切との連動性がうまくできないかということに関しまして、関係機関とお話をしていきたいというお答えです。 102: ◯赤間次彦委員  ぜひ少しでも時間が短くなるというのは、そこを通る人にとっては大きな問題でありますので、これは真剣に交渉をやっていただきたいと思う。  次に、市内の駅に係る自由通路についてお伺いいたしますが、うれしいことに3月18日ですか、仙台駅の東西自由通路ができ上がって、いよいよ供給開始になると。まちの顔も変わってきて、大変喜ばしいものと思っております。  その中で、JRとの協議では、平成17年に陸前落合駅ができ上がりました。その後には私の地元でありますが、岩切駅の自由通路という話が出ていたのですが、当局の説明では平成29年度には終わるという話があったんですけれども、新年度が平成28年度、これは計画どおり、スケジュールどおりでちゃんと行くのかどうか、お示しをいただきたい。 103: ◯道路部長  岩切駅自由通路の整備につきましては、平成26年度に詳細設計に着手しまして、昨年度末に完了しております。現在、具体的な工事の方法や工程につきまして、JR東日本と詳細な協議を行っているところでございまして、協議が整い次第、早期に工事に着手し、平成29年度末の完成を目標に取り組んでまいりたいと考えております。 104: ◯赤間次彦委員  私が議員にならせていただいたのは平成3年、その以前から話があり、その当時は全市で選挙でしたから、名前出すと恐縮ですが、植田先輩などとともどもこれに当たってきたんですね。テレビなんかではあれから30年という声がありますけれども、もうあれから20年以上たっているものですから、これはしっかりと取り組み、そして地域の方の要望に応えていただきたいと思っております。  もう一つ、他の団体や自治体との協議、あるいは事業ですね。ほかの人の事業で直接仙台市が問題となる点についてお聞きしますが、これは以前にもここでお話をしたんですけれども、村井知事の肝いりで宮城県に六つの防災拠点構想ということで、本市の中にある宮城野原の貨物ヤードがいろいろお話しされています。これにつきましては、宮城県で予算を計上されまして、最終的に詰めの段階というお話も出ておりますけれども、この中で問題なのは、今移転先として岩切地区が挙げられておりまして進んでいると思うのですけれども、この中に行きますと、地域の踏切2カ所が閉鎖され、そして仙台市の今管理している市道関係が廃止され、新しい道路の問題が出てくるわけです。これにつきましては、昨年12月に説明会があったのですが、そのときにオブザーバー参加で一応いろいろ地域から出たのですが、お答えはできませんでしたけれども、同席していました道路計画課長にどういう要望が多くて、どういう所見を持ったのかお聞かせください。 105: ◯道路計画課長  宮城野原にございます仙台貨物ターミナル駅の岩切地区への移転に関する2回の説明会におきましては、2カ所の踏切の廃止に伴う生活道路としての代替ルートの確保、あるいは農業活動を考慮した道路幅員の確保など、地域生活に密着した道路に関する御意見や御要望が非常に多かったものと受けとめてございます。地域の皆様からの御要望等を踏まえまして、貨物駅移転の事業者であるJR貨物や宮城県に対しまして、地域の要望を真摯に受けとめ、移転事業の中で丁寧に対応していただけるよう、本市として強く働きかける必要があるとの思いを強くしたところでございます。 106: ◯赤間次彦委員  実は私もその場にいたんです。地域の住民からどのような要望が出ているのかしっかりと聞かせていただきました。そのときの説明で、大変おかしいのではないかと思ったのは、新しい事業で開発されて、基本的には開発業者が仙台市と協議をして、新たなふさわしい道路をつくるのは当然です。しかし、事業については事業計画もあり、なかなか難しい部分もある。しかし、あのときに出たのが、区域内、移転しましたら、踏切二つ閉鎖いたしまして、仙台新港鶴ケ谷線の跨線橋の手前に新たな踏切をつくり、そこに皆さんが入るようにすると。しかし、説明の中では、農業従事者を優先しまして、一般車両が入れないような考え方を出したんです。新しい道路をつくって、一般車両が入れない道路なんていうのはないんです。  それから、農家関係の人たちは、農繁期にはトラックやコンバインとか、さまざまな機械で行く場合もある。そうすると、道路のわきにとめるんですね、車。ですから、4メートルというのが今最低の幅でありますけれども、それではどうにもならない。水路を改良するとか云々すると6メートルぐらいになりますし、後で拡幅というのは大変ですから、要望は6メートルや8メートル道路、そして区域の中では行きどまりの道路を計画されているやに聞いているのです。それにつきましては、お聞きになった道路計画、課長のほうで多分局内でいろいろ協議はされたと思います。ですから、前にも言いましたが、他の人の事業、ここで言うとJR貨物と宮城県の事業で、新たに仙台市の区域の中にいろいろ開発される。そして、仙台市の管理している道路が廃止され、新たな道路をつくらざるを得ない。そして、その中で計画されている、財政的な金額が明示されているわけです。これは当たり前の話ですが、移動する人からすれば、財政的に余り負担かけたくないというのは当たり前なんだ。そして、土地を買おうとしている宮城県からすれば、安く済まそうというのは当然なんだ。しかし、そこにオブザーバー参加で入っている仙台市として、その協議の中でその構想を丸々お認めになられたのでは地元の住民が困るし、後々仙台市が道路を改修するときには、市の単費でやらざるを得ないのですよ。ですから、そういうものを考えますと、ぜひこれは地域住民から出された要望を、きちんとその事業者に話をして、そしてできれば地域住民の要望に沿うような形で道路をつくることが、仙台市にとっても私はベターだと思うんです。その辺の考えについてはどうですか。 107: ◯建設局長  公共と民間、JR貨物は民間、そこに仙台市の市域の中で開発するというときの立場というのは、すごく難しいのは何度か経験しているのですが、ただ黙っていてもどうしようもないので、地域の方々あるいは仙台市が考えているものも当然ございますので、それはお金を出す宮城県にお伝えするなり、開発を実施するJR貨物なりにきちんとお伝えするというのが必要だとは考えています。ただ、仙台市としての役割も多分あると思いますので、三者連携の上、地元に余り迷惑がかからず、なおかつ開発が終わったときには、全て公共施設は仙台市に来る予定になりますので、その段階で慌てないように、今の段階からよく調整しながら進めていきたいと思っております。 108: ◯赤間次彦委員  そこで生活している人にとっては、毎日そこを利用するわけですから、でき上がってから、皆さんの要望どおりには行きませんでしたという、これは大変な問題なんです。通過する人もいるでしょう。生活で使う人もいるでしょう。いろんな部分でいくと、道路というのは、最初に言いましたとおり、大変なインフラの整備の中で都市生活、自分たちの生活する中で大きな問題でありますから、協議を進めるではなくて、もう地域の住民の皆さんの要望に応えるように、その事業者とは協議を進めてまいりますぐらいの答弁をいただかないと、ちょっとこれは納得できません。 109: ◯建設局長  地域の方々だけではなくて、仙台市民にちゃんと説明ができるような形で相手方に申し伝えたいと思います。 110: ◯赤間次彦委員  常任委員会とは違って、久しぶりに安心する答弁を聞いたようにも思いますけれども、道路に関しまして、最後にこれは常任委員会でも申し上げたのですが、一つ提案ではありませんけれども、ぜひ考えていただきたい。  前に、郵便局の方の協力をいただきながら、道路の損傷とか、いろんな連絡を受けるとかありました。今、千葉市あるいは相模原市、あとこれから大阪市がやろうとしているのが、みんな持っているスマートフォンなんかを利用しまして、これを撮って、役所に映像を送るという、アプリを利用して情報を出すと。そうしますと、電話よりも情報がきちんと出るし、どういう状態か詳しくわかるというものなんですね。これはすぐできるような感じがするんですけれども、仙台市からすればですよ。これはぜひ取り組んでいただきたいと思うのですけれども、この辺の考え方、ちょっとお示しいただきたい。 111: ◯道路保全課長  本市では約3,600キロメートルの道路を管理しており、市民の皆様からの通報は、安全・安心な道路通行の確保をする上で大変有用であると考えております。現在、ホームページやせんだいくらしのガイドなどにおいて情報提供をお願いしており、主に電話により、年間約1万5000件の通報が寄せられているところでございます。  スマートフォンを活用した通報制度につきましては、電話でのやりとりと比べて発見した位置や損傷状況を正確に把握でき、迅速な対応につながり、効果があるものと考えてございます。今後、先行して取り組んでいる自治体の事例を参考にしながら、導入について検討してまいりたいと考えております。 112: ◯赤間次彦委員  ほかの都市のいい部分は早目にぜひ取り入れていただいて、住民と、これはまさしく市民協働になると思う。市民の情報を得ながら、市民の力もかりながら、この仙台市の道路行政関係にいいものを共有するわけでありますので、ぜひお願いしたい。皆様方が健康で108万仙台市民にいろいろ貢献していただきますことを心から御祈念いたしまして、私の質問を終わります。              〔野田譲委員、質疑席に着席〕 113: ◯わたなべ拓委員  太白区選出のわたなべ拓でございます。第7款土木費第4項道路橋梁費第3目道路新設改良費に関連しまして、広瀬通のイチョウ並木伐採に関する質問をいたします。まず、本工事の概要について伺います。 114: ◯青葉区道路課長  工事の概要でございますが、広瀬通の渋滞対策といたしまして、広瀬通と愛宕上杉通の交差点及び広瀬通と駅前通の交差点に右折レーンを、現在の中央分離帯を撤去して整備し、交差点改良工事を行うものでございます。この改良工事の手始めに、駅前通から愛宕上杉通までの間の中央分離帯にあるイチョウ12本と愛宕上杉通との交差点のイチョウ2本、合わせて14本を撤去するものでございます。 115: ◯わたなべ拓委員  今月半ばにも改良工事の手始めに、中央分離帯に植生しているイチョウ14本を伐採の上、撤去するということですね。本件について議会に諮られるのも今議会が初めての機会になります。それにしても随分性急ではございませんか。そもそも本工事の目的は何になるのでしょうか、伺います。 116: ◯北道路建設課長  今回の工事で右折レーンを整備する目的でございますけれども、宮城野橋の完成時の交通量を見据えまして、交差点の安全面や処理能力などの面から、直進の車線数をふやすということで、交通の円滑化を図るものでございます。 117: ◯わたなべ拓委員  確かに現状3車線あるわけですが、この3車線中の右折レーンと化してしまっている1線、これを除いて事実上の2車線の体制でございますが、この2車線体制では当該箇所の渋滞が著しい場合があるということは私も自覚しております。なぜなら、現状ですと事実上、この2車線のうちの歩道側の1車線が常に客待ちタクシーなどの駐停車によってふさがっているからでございます。工事目的の一つである渋滞緩和に関しましては、中央分離帯のイチョウ並木伐採によって右折レーンを設けるまでもなく、歩道側の車線のタクシーなどの不法な駐停車を取り締まることでも、相当程度実現可能なのではないかと考えますが、いかがでしょうか。 118: ◯交通政策課長  当該区間の沿道には集客施設が立地するとともに、ビルの車両出入り口ですとか、高速バスの乗降場などが設置されております。タクシーに限らず、さまざまな車両が送迎や乗降のために停車する機会が多く、歩道側車線の混雑が散見されるものと認識いたしております。今後も状況を注視しながら、必要に応じて宮城県警と連携し、運輸関係団体などに適切な対応を働きかけてまいりますが、沿道の施設等の立地状況や交通量の見込み等を考え合わせますと、駐停車対策のみをもって渋滞対策を大幅に改善することは難しいものと考えております。 119: ◯わたなべ拓委員  しかし、不法な駐停車対策は必須であると、ここは認識を共有していただいていると理解しております。  この右折レーンが、大局からやはり必要だとしても、いきなり軒並みに伐採というのはいかがなものかと思います。右折レーンを設けるだけなら、何も軒並み伐採しなくても、せめて一部分の伐採で足りるのではないですか。並木をなるべく残す方向での検討が全くなされておりませんけれども、この点どうでしょう。本当に技術的に不可能なのでしょうか。例えば当局から頂戴しています図面を拝見いたしますと、東西に延びる中央分離帯の中央付近は、数本残すことも可能なようにも見えるんですね。当局の所見を伺います。 120: ◯北道路建設課長  広瀬通と愛宕上杉通との交差点の右折レーンは76メートルで、広瀬通と駅前通との交差点の右折レーンは80メートル、合わせて156メートルの長さが必要となります。両交差点間が170メートルでございますので、ほぼ全体にわたって施工することになりまして、また中間に位置する1本につきましても、右折レーンにはかかりませんけれども、道路工事の掘削等で影響を受けますことから、中央分離帯にあるイチョウを全て撤去することとしたものでございます。 121: ◯わたなべ拓委員  東西に延びる中央分離帯の中央付近の並木に関しては、まだ検討の余地もあると理解できます。  ところで、地元の方にはいつごろこの伐採方針を伝えたのでしょうか。 122: ◯青葉区道路課長  地元の方への周知でございますが、平成28年1月下旬より周辺町内会に対し説明するとともに、2月下旬から町内会を初め、沿線建物所有者等並びに周辺駐車場管理者へ工事のチラシを持参し、説明しております。 123: ◯わたなべ拓委員  周辺の住民にお伝えいただいたという答弁でしたけれども、私調査しましたら、関係する5町内会の町内会長にお話をしたのにとどまりますね、住民対策としては。確かに当局では工事のお知らせと称するもの、紙、お知らせですね。これを1,130部御用意されたそうです。これについて全戸配布されたと私は説明を受けたので、果たしてそうなのかなと思いましたら、よく聞いてみるとこれは町内会長にお願いベースでお渡ししたに過ぎませんよね。どおりでなんですけれども、この当該5町内会に所属されている私の知り合いからは、一切届いていないですよというお声を複数いただいています。お願いベースでしていることですから、やむを得ない点もあるのですけれども、これでは到底地元住民にしっかり周知したとは言えないのではないですか。  しかも、周辺住民への周知ということですけれども、今問題になっているのは、我が仙台の顔の一本である広瀬通のイチョウ並木でございます。これは一町内会、当該町内会に利害がとどまるものではなくて、全市民的な財産、全市民的な問題です。ですから、一般市民の方にどのように伝えたのかということが大事なわけでございます。  それで伺うんですけれども、一般市民向けには、この3月の市政だよりでこの件を周知されたということです。手元に現物がありますが、仙台市政だよりの3月号、10ページのこの部分でございます。本当に控え目な記述で、広瀬通で交差点改良工事を行います。以上なんですね、表題は。文章、中身まで見る人は少ないと思うのですが、読み進めると4行目の真ん中以降から、中央分離帯等のイチョウ14本を撤去します。よく読めば書いています。こういうお知らせなわけでございます。  どうなんでしょう。これ、3月14日着工だそうですけれども、3月に入って配布された仙台市政だよりを読んで、民意の醸成なんて、とてもちょっと難しいのではないですか。住民軽視の一方的なごり押しと言われてもやむを得ないところもあると思うんです。  お聞きすれば、本件工事の設計自体は、平成27年3月、すなわち1年前には当局案はほぼ固まっていたそうです。すなわち並木の伐採、撤去が不可避であることは1年前から当局が認識されていたわけです。少なくとも信号関係の警察との協議も昨年末、平成27年12月には大筋決着していたということですから、遅くともこの時点、昨年末の時点で広く一般に周知することで民意の醸成を待って、その上でイチョウ並木の処置について慎重に決めるべきだったのではありませんか。当局のお考えを伺います。 124: ◯青葉区副区長兼建設部長  この広瀬通のイチョウにつきまして、私ども今までよくお話しされているケヤキ並木の扱いとか、そういったこともありまして検討はしているのですけれども、青葉通や定禅寺通のケヤキのような保存樹林の指定を受けていなかったこと、また、このイチョウの扱いについて関係部署と確認して、これをどういうふうに扱うか検討しましたが、やはり熟慮した結果、伐採することとしたものでございます。  また、委員御指摘の周知がおくれたのではないか、おくれているのではないかということでございますが、私ども通常の道路整備のスケジュールで進めてきたというところでございますが、今回の街路樹の伐採ということにつきましては、少しでも早い周知という配慮も必要であったと今認識いたしております。  今後、元寺小路福室線の完成時期を見据えて、この当該交差点改良工事を進めていく必要があるため、多くの時間をかけることは困難でございますけれども、できる限り周知に努めてまいりたいと存じます。 125: ◯わたなべ拓委員  今の御答弁の中で、一定程度瑕疵を認められると。もうちょっと早目にお知らせできればよかったのであろうというような苦衷が伺えました。ただ、答弁中、保存樹としての指定がされていないことからというくだりがありましたけれども、これはやはり場所柄を考えますと、杜の都の顔ですよね。広瀬通、ここに植生されている樹木なわけですから、殊に法規的に保存樹に指定されているか否かということよりも、まさに杜の都の顔、一角をなしているということをもうちょっと重要に、前向きに捉えて、その重要性を認識した上で対処すべきだったのではないかと思うのですが、それは御理解いただいているということで苦衷を述べられたわけですね。  問題の箇所ですけれども、ここは仙台駅から至近で、目抜き通りである広瀬通の発起点の付近でございます。アエルの前あたりから始まります。仙台市外からお越しになる方々が最初にごらんになる樹齢50年以上の並木が、今回予定されているように惜しげもなく伐採されるとなりますと、これは杜の都のこけんにかかわるわけでございます。自然を大切にするという仙台の都市ブランドを棄損することにもなりかねません。せめて移植するという手はないのでしょうか。現に梅原前市長時代には、東西線建設に関連した青葉通のケヤキ伐採問題に関しまして、一部ケヤキの移植が実現したと聞き及んでおります。この点、報道によりますと、梅原前市長にはケヤキの精が伐採しないでと語りかけてきたそうでありますが、このたび奥山市長のお耳にはイチョウの精からの語りかけは届いておりますでしょうか。イチョウ並木の移植の可否についてもあわせて伺います。 126: ◯建設局長  過去、確かに地下鉄東西線建設の際に、青葉通で撤去が必要となりましたケヤキ44本のうち、27本を伐採し、17本を西公園等に移植したということはございました。今回の広瀬通のイチョウにつきましては、私も長いつき合いなのですが、通りの両側と中央の3本がそろった並木として長年市民の皆様に、駅前周辺の風景として親しんでいただいているという理解はしております。しかしながら、道路工事におきまして、イチョウの移植の可能性も含め検討を重ねてきましたが、中心市街地の道路という厳しい条件下では、大木の移植工事は技術的に難しく、先ほどお話ありました多額の工事費がかかるということから、また移植するには根回しという作業があって、これは確かにもっと前からやればいいという話もあるのですが、根回し等の準備に1年以上の期間を要すると。支柱等の設置によりまして車線規制が生じる、このようなことを勘案しまして、移植を断念したという経緯でございます。あと、それ以外はちょっとお答えできません、私も。 127: ◯わたなべ拓委員  移植に関しましては、技術的な面並びに移植に伴うさらなる混雑の長期化等々、これに堪えられないという御判断だと認識しました。もしそうだとしても、杜の都を象徴する並木ですから、無下に切り払うというのは、いかにも忍びないことでございます。技術上の困難、工事に伴う渋滞長期化等々リスクがあるとしても、どうかこの歴史ある由緒ある並木を残すことができないものでしょうか。仮にこれを公費で賄うことは、現状の財政に鑑みて難しいとしても、せめて民間有志の問題意識の醸成を待って、民間主導で財源を捻出して移植を実施することも可能ではないでしょうか。現に、以前のケヤキ移植の際には市民有志による移植の実績もあるわけであります。そのためにも前提として、当該イチョウ並木の伐採計画の周知、これは不可欠であります。現状、ほとんどの市民は本件について何も知らないというのが実情であります。周知には一定の猶予が必要です。この際、伐採については一旦保留し、全市民的な民意の醸成を待つべきではありませんか。当局の所見を求めます。 128: ◯青葉区副区長兼建設部長  移植につきましては、今委員から資金のお話もありますが、資金もさることながら、イチョウが大木となっておりますので、運搬するためには根、そのほか枝とか、かなり切り詰める必要があります。専門家に確認したところ、枯損のリスク、つまり枯れて傷んでしまうというリスクがかなり高くなるとのことでもあり、移植には適さないと判断したところであります。  また、今後の工事のスケジュールを鑑みますと、やはり当初の予定どおりのスケジュールで伐採を行ってまいりたいと、このように考えているところでございます。 129: ◯わたなべ拓委員  私としては、まだ手があるのではないかと考えておりますが、さてここからは、ないとは思いますが、万が一のことを想定した質問になります。仮に伐採された場合の木材の処置について伺います。伐木はどのようにするおつもりですか。 130: ◯青葉区副区長兼建設部長  伐採となるイチョウに対しまして、るる御質問の中でこのイチョウに対して愛着をお持ちの市民の方より、利活用の御要望があるというのを聞き及んでおります。公益的な活用をお考えの個人や団体の方々に譲渡を基本とし、伐採したイチョウの利活用の募集、決定などの方法について、今後速やかに検討してまいりたいと考えております。  なお、状態の悪い伐採木については再資源化施設でのチップ化など再利用に供することといたしたいということでございます。 131: ◯わたなべ拓委員  聞くところによりますと、従前ですとこういう伐木は焼却の措置に付されていたということですから、リサイクルあるいは利活用を積極的に図りたい方には提供もしっかり考えていくという、まだしもの対応になったのだなと認識しました。  その上で大局を鑑みますと、確かに宮城野橋が完成しますと、この箇所、今問題になっている箇所は、仙台市を東西に貫通する機軸道路の一角をなすわけでありまして、当該工事の意義自体は一定程度理解できるんですけれども、ただ、やっぱりこのいわば都市の利便性というものと、我が仙台の先人が営々と育て上げてきた杜の都の都市景観、そしてその根底にある自然を尊重、愛護する精神等をはかりにかけたときに、余りにも屈託なく都市の利便性をとりましたよということでは、杜の都というブランドを苦労して育て上げてきた先人たちに大変申しわけの立たないことだと思います。また、その切られるイチョウの並木も生き物ですから、まことに忍びないものがあります。  後世のためにも今回の処置に関して、先人の努力と伐採されるイチョウ並木の無念に留意して、これだけの苦慮をしましたけれども、なお、やむを得なかったのですと言えるだけの努力、工夫とあとは真摯な弁明が必要だと思います。私はこの点について、当局はまだ十分な努力、工夫はされていないと思います。当局の所見を伺います。 132: ◯青葉区長  ただいま広瀬通のイチョウの伐採ということに対しまして、いろいろ質疑をいただきました。繰り返しの答弁になる部分もございますが、今回の整備区間を含みます元寺小路福室線につきましては、長年の広瀬通の渋滞の解消というのをまずは考えまして、その取り組みを進めてきたと。その課題を何とか解決したいという気持ちで進めてきたところでございます。  今回伐採の対象となりますイチョウの取り扱いにつきまして、るる委員のほうから思いも含めてお話しいただきました。我々も関係部署ともいろいろ協議をさせていただいて、最終的には伐採という判断をさせていただきましたが、熟慮の上の判断とは言いながら、この間も私どものほうに熱い思いを持つ市民の方々のお話を伺う機会もございました。そういうお話を聞くにつけ、我々としまして、先ほど市職員の答弁もありましたように、いま少し早目の広報あるいは説明というのは、やっぱり必要だったかなと思っている次第でございます。  今後は、先ほど答弁ありました伐採されたイチョウの材木といいますか、これをいかに有効に、そういう思いのある方々を含めて市民の方々に使っていただけるのかというようなことも含めて考えますし、短い時間にはなりますけれども、意を尽くした説明というのを尽くしてまいりたいと思ってございます。 133: ◯わたなべ拓委員  最後に市長に伺います。  今後も都市整備が続いていくわけですけれども、杜の都のブランドを具現化する緑に対して、最大限の配慮をして、まちづくりをしていかれるお考えなのか否かということであります。確かに責任ある政令市でございますから、さらなる都市機能向上のための開発というものは不可避だと認識しておりますが、同時にその開発と環境の調和、あとは歴史、伝統、そしてブランドを守っていくということの困難、これをお察しするところではありますけれども、しかしブランドを守っていくということは、強靱なダンディズムが必要になると思うんです。利便性の前に簡単に祖父を売るような、ちょっと言葉はきついのですが、妙な物分かりのよさでは、大切なものは守れないのではないかということも言えるわけです。
     この点について、市長のお覚悟を伺いたいと存じます。 134: ◯市長  お話をいただいております広瀬通のイチョウ並木でございますけれども、青葉通や定禅寺通のケヤキと並びまして、仙台市におけます中心市街地を彩る緑として、大変長い間市民の皆様に親しまれ、また本市としても誇り得る景観をなしていると承知している街路樹でございます。  このたびの工事によりまして、その中の一部14本を撤去しなければならないというのは大変残念なことでありますし、またその御説明等に当たって十分な期間を確保できなかったということについても、市民の皆様にも申しわけなく思う次第でございます。  また一方、お話もございましたとおり、やはりこの広瀬通を中心とする渋滞の緩和、これも長年の市民の皆様の御要望に対して、いろいろな関係機関と連携をしながら、時間をかけてつくり上げてきた宮城野の橋であり、もとのエックス橋でありますけれども、エックス橋の改良工事でありまして、それについても十分な機能を果たしていくように努める責任が私にもあると考えております。  先ほどお話をいただきました声なき声であります植物のイチョウの声を聞くという境地には、私はまだ十分な植物愛好家として至っていないとは思いますが、しかしながら杜の都仙台であるからには、全ての事業を進捗する際に、しっかりとその緑を大切にしてほしいと、こういう市民の方の思いは聞こえているところでございまして、今後その市民のお声をしっかりと胸に刻みながら、私どももしかしながら進めるべき事業もございますので、事業の推進にも当たってまいりたいと考えるものでございます。 135: ◯委員長  自由民主党の質疑の途中ではありますが、この際、暫時休憩いたします。               休憩 午後3時15分               再開 午後3時35分 136: ◯委員長  再開いたします。  休憩前に引き続き質疑を続けます。発言を願います。             〔西澤啓文委員、質疑席に着席〕 137: ◯野田譲委員  どうも御苦労さまでございます。先ほど赤間議員から、小島局長が3月で終わりだということで、私も非常に残念に思っておりますけれども、まさにこの震災が起き、最前線で被災者の声をしっかり受けとめて、そしてこの5年間の復興に携わっていただいて、本当に御苦労さまでございました。エールを送らせていただきたいと思います。  そういう中で私から、先ほど赤間議員がお聞きしておりました都市計画道路、先ほど答弁をお聞きしまして、まずは都市計画道路の見直しから5年が経過しておりますけれども、現在の都市計画道路全体の整備状況、先ほどの答弁で9路線13工区、そして未着工が64キロメートル、これでよろしかったですよね。 138: ◯道路計画課長  未着工の区間につきましては、先ほども御答弁申し上げたとおりでございまして、都市計画道路全体の整備の進捗状況といたしましては、平成27年4月時点で計画延長約438キロメートルに対しまして、整備済み延長が約356キロメートルでございまして、整備率といたしましては約81%となってございます。 139: ◯野田譲委員  356キロメートル、81%、9路線13工区でいいと思うのですけれども、まさに今まで復旧・復興、そしてまた東西線の開通ということで、さまざま取り組んでこられまして、この都市計画道路も同時並行で行ってきたと思いますが、宮沢根白石線浦田工区、この路線については、仙台北部地区においては非常に重要な路線であると思っております。この事業概要と進捗状況、完成見通し、どうなっているのかお聞かせください。 140: ◯北道路建設課長  宮沢根白石線の浦田工区につきましては、泉区南光台の鶴ケ谷中山線から泉区松森の4号バイパスまでの延長823メートルを工区としまして、平成14年度より事業を進めております。このうち、八乙女折立線から4号バイパスまでの区間123メートルにつきましては、平成23年9月27日に供用開始してございます。現在、残りの鶴ケ谷中山線から八乙女折立線までの区間700メートルについて事業を進めておりますが、南光台地区と4号バイパスとの高低差を解消するために、トンネル構造のほか、その前後におきましては擁壁による掘割構造となっておりますことから、仮設工事等にも時間を要しまして、本線の完成につきましては、平成30年度下半期となる見込みでございます。 141: ◯野田譲委員  平成30年の下半期、当局からもらった道路部事業概要平成27年版においては、平成29年度に開通するはずであったけれども、これは物理的な問題で平成30年度に延びたと思いますけれども、そういう中で完成することによって、地域、地元の方々にとってのメリットはおありになりますか。 142: ◯北道路建設課長  この浦田工区が完成することによりまして、4号バイパスから都心部方面へのアクセス性の向上が期待されております。また、地域の皆様につきましても、鶴ケ谷中山線の交差点を経由しまして、宮沢根白石線を利用することによりまして、4号バイパスへスムーズに移動することが可能になります。  また、宮沢根白石線の本線整備にあわせまして、本線に近接する市道に歩道を新設するとともに、トンネルの上部空間につきましては、地域の皆様に利用していただけるように、現在御意見をいただきながら検討を進めているところでございます。 143: ◯野田譲委員  今でもあの路線、非常に住宅が密集していて、道路もそんなに広くないわけでございまして、東勝山から真っ直ぐにずっと新しい道路ができ、まさに計画道路として広くあったわけですけれども、それがだんだん縮小されて、もう住宅も立ち並び、その先は用地買収等々なかなか難しい状況の中で、一つの路線が開通することによって、生活道路、どうしても渋滞になるものでありますから、生活道路に入り組んで、通学路もあり、団地全体が高齢化に伴ってお年寄りも非常に多い地域でありますから、生活道路に入っていく車が非常に多いんです。これが新しくまた平成30年に開通いたしますと、バイパスから上がってきて、南光台、四条通、メーン通りなのですけれども、そこにまずぶつかる丁字路なんですね。そこから左に曲がって鶴ケ谷のほうに行くのですけれども、同じようにできた後は渋滞をし、それがわかるとさらに生活道路、枝線に流れていくわけであります。間違いなく同じような形になるのではないかと思うのですけれども、その辺この局として、生活道路に入らないような対策なんかは何か考えていらっしゃいますか。 144: ◯北道路建設課長  沿道には南光台小学校、中学校がございますし、周辺道路は通学路にも指定されております。浦田工区の完成によりまして、団地内の生活道路に車両が流入するということで、地域の皆様に交通安全に対する懸念があるということについては認識しているところでございます。  したがいまして、浦田工区の本線供用に当たりましては、鶴ケ谷中山線を経由しまして、台原旭ケ丘線や県道仙台泉線など幹線道路へ誘導して、団地内の生活道路に車両が流入しないように、宮城県警などの関係機関と協議を行うとともに、地域の皆様方の御意見をいただきながら、信号処理や案内標識の設置などの対応について検討してまいりたいと考えております。 145: ◯野田譲委員  ぜひ県警等も含めて協議をしながら進めてほしい。検討だけではなくて、実現させてほしいんです。  そういう中で、浦田工区の南側、これももちろん都市計画道路であります。まさにここがきちんと整備できれば、流れもまた変わるわけでございますけれども、この路線の完成時期、検討時期はもうとっくに私は過ぎていると思うんですけれども、50年もたつ団地で、役所側の皆さんの大先輩たちが、その都市計画道路予定地と指定したわけでありますから、ここまで50年かかっても進んでこなかった。その先が、これから20年ぐらいかかってでき上がるのかどうか。現実にその辺検討しておられたのかどうか、お聞かせください。 146: ◯建設局長  宮沢根白石線自体は仙台市における南北の骨格交通軸だということで、都市計画道路の見直しにおいても当然やるべき路線ということで残った路線でございます。  先ほどお話あった浦田工区については、平成30年度下期までに整備をして、仙台4号バイパスから流入が図られると。問題は、その浦田工区から南の部分なんですが、これはそこからずっと未着手でございまして、国道45号まで未着手の区間でございます。約4.2キロあるということで、先ほど赤間委員からもありましたけれども、途中で北四番丁岩切線を横断するとか、あるいは仙山線、東北線を横断するとか、さまざまな難しい構造を有する区間でございます。  ただ、そうはいっても、この区間に関しましては、一応20年以内に着手する区間ということで明示しておりますので、検討は進めていかなければいけないと思ってございますが、やはりどちらからやるとか、どの区間をやるとかというところで、事業効果あるいは事業費の投入の仕方とか、さまざまな面から、まちづくりの面から考えていかなければいけないということで、なかなか検討を進めているというお話をしづらいのですが、例えば浦田工区から考えれば、一番近くても台原南小泉線という、小松島新堤のところに都市計画道路がありますけれども、あそこまで接続しないと、結果的には効果を発しないということで、それでも2キロぐらいあるということで、検討はある程度進めていきますけれども、段階、段階でやっていかざるを得ないのかなと思ってございます。 147: ◯野田譲委員  財政的なものも含めてなかなか厳しい部分があるのは、私も承知はしているものの、着手は20年以内という御答弁でありますけれども、19年後に着手する可能性もなきにしもあらずということで、さらに完成までは時間がかかると。逆にそういう意味では、はっきりとわかっていたほうが、生活として、そのところに住んでいる方々も、やっぱりある程度わかっていたほうがいいんですよ。自分のうちの建てかえであったり、そういう部分をどういうふうに進めたらいいかということ自体が、いつ、ここが都市計画道路になるのかもわからず、現状のままで過ごしている人もありながら、住宅も老朽化して新しく建てかえたいけれども、なかなか難しいという方々もいらっしゃるので、そういうところは明確にお知らせすることも大事ではないかと思いますので、よろしくお願いいたします。  次に、都市計画道路が廃止された路線、先行取得用地、先行買収したところですね。この70キロの路線が廃止候補となり、平成25年度に廃止の手続が完了したわけでありますけれども、廃止路線にはどれぐらいの先行取得用地があったのかお聞かせください。 148: ◯道路計画課長  都市計画道路の見直しを行った時点で、廃止路線において先行取得を行っていた用地でございますけれども、廃止いたしました32路線の合計で約1万5000平方メートルでございます。 149: ◯野田譲委員  もともと道路として公共利用を目的で取得したものでありますから、その利活用については、他の公共目的のため使用することも一つの考え方であると思いますけれども、見直し後、これまで公共目的での有効活用がなされた実績はあるのかどうか、お聞かせください。 150: ◯道路計画課長  公共目的で活用した実績といたしましては、平成27年4月時点で一部用地を既存道路の歩道設置に活用したものや、水道施設用地、あるいは青葉区大手町の保育所用地、青葉区旭ケ丘の集会所用地として、合わせて4件の活用実績がございます。 151: ◯野田譲委員  廃止になった路線の中でも、そうやって有効活用された実績を四つお示しいただきましたけれども、同じように公共用地の売払処分を行った実績はおありですか。 152: ◯道路計画課長  公共目的の活用ができない用地として売り払いの処分を行った実績といたしましては、平成27年4月時点で宮城野区小田原一丁目において約800平方メートルを処分した実績がございます。 153: ◯野田譲委員  800平方メートル。この先行買収をしたときの金額よりも、高く売れたのか、低く売れたのか、その辺おわかりですか。  おわかりにならないから手が挙がらないと思うのですけれども、後で数字を教えてください。やはり都市計画道路予定地として先行買収したところというのは、都市計画道路ができると、地価が高くなるということで高目に買っていたと思うんです。そういうところはありますよね。 154: ◯道路計画課長  用地の取得に当たりましては、不動産鑑定評価をかけまして、いわゆる適正な時価で取得してございます。 155: ◯野田譲委員  時価で買っているということであれば、その時々の鑑定評価、先を見据えて高目に買っているということはなかったということでありますけれども、歳入確保に向けても、やはり皆さんがお示しした都市計画道路、そして同じように廃止をした路線、私なんか見ている限り、虫食いのようにぽんぽんと、やはり優先順位を決めて先行取得したような感じには見受けられないところも多くあるわけです。それが廃止になれば、なかなか活用の仕方というのは難しいわけでございますから、ただ、仙台市が持っていても無駄な土地になりかねない。であるならば、やはり必要な方がいらっしゃれば、早目にお売りになったほうがいいと思うのです。思い切って、まさに公共利用ができないところは、早く公募なり、そういう部分で売り払うべきと思いますけれども、その取り組み、どういう形でやっているのか、お聞かせください。 156: ◯道路部長  都市計画道路廃止路線の先行取得用地につきましては、本市の貴重な財産でございまして、その利活用につきましては、まず地域の皆様の御要望などを含みます、庁内各区局の利用希望を調査して、公共利用を1番目に考えてまいります。これを把握した上で、それでも利用が見込めないといった場合におきましては、委員御指摘のように、面積、形状、接道条件など、いわゆる市場における条件、つまり売り物になるかと、そこを精査した上で、積極的に処分を進めていきたいと考えております。 157: ◯野田譲委員  ぜひ今の答弁のように取り組んでいただき、そしてまた都市計画道路、未着手のところも優先順位を決めながら、しっかりととり進めていただくことをお願い申し上げ、終わらせていただきます。 158: ◯西澤啓文委員  宮城野原の貨物駅の移転に関連して、土木費中道路橋梁費に関して伺わせていただきます。委員長には、他局にまたがる質問もあるかと思いますので、よろしくどうぞお願いいたします。  現在、宮城野原にあるJR貨物駅について、県の防災拠点整備に伴って、岩切地区を候補地として、その移転が検討されておりますけれども、本市は宮城県やJR貨物とこれまでどのようなすり合わせといいますか、されてこられているのか。先ほど赤間委員のお話にもありましたけれども、地元説明会も実際にもう開かれたということは伺っておりますが、いかがなものでしょうか、お伺いさせていただきたいと思います。 159: ◯政策調整課長  移転候補地である岩切地区においては、道路初め、下水道、ガスなど公共インフラの移設等が必要になるなどの課題があり、当初より本市と宮城県、事業者との間で協議を行ってまいりました。事業者におきまして、移転後の貨物駅の基本設計を進めておりますが、おおよその案がまとまりました昨年12月に町内会長等地元の方々を対象にした説明会が開催されたところであり、先ほどの御質疑でもございましたように、周辺の道路対策を中心に御意見がございました。それを受けまして、現在本市の関係部局も入って、関係者間で検討が進められているところでございます。 160: ◯西澤啓文委員  現在地は、御存じの方もいらっしゃると思うのですが、入線すると入れかえを必要とする従来型の貨物駅なものですから、加えて住宅地に隣接して、近隣の騒音や交通渋滞といった課題もあることからも、今回、主要幹線である東北本線から直接乗り入れができるという、到着から荷役をして出発まで、それだけで行けるというような、そんなことからコスト、時間、及びリードタイムというのを大幅に短縮できる効率的な着発線荷役方式というのだそうですけれども、それのE&S方式というので対応できる岩切地区に立地するということは、非常に物流ということを捉えたときに有益なものであり、有用なものであると私は考えているところであります。  その中で仙台市としては、宮城野原の貨物駅が防災拠点整備によって移転することについて、まちづくりの観点から見てどのように捉えておられるのか伺います。 161: ◯政策調整課長  岩切地区を候補地といたします今般の貨物ヤードの移転は、今お話のございましたように、宮城野原の広域防災拠点整備に伴うものでございます。この広域防災拠点の整備は、東日本大震災での経験、特に医療活動、救助、救急、消防活動、救援物資等の集配などでの課題を踏まえまして、今後起こり得る大規模災害に効果的に対応するため必要なものであると。また、平常時には公園として利用されるなど、本市のまちづくりにも大きな影響があるものと認識しております。また、移転先につきましては、事業者のほうでさまざまな観点から十分に検討の上判断されていると理解しております。 162: ◯西澤啓文委員  移転に関しては、正式な契約まで至っていませんから、そのことについて言及することは、なかなか本市としてできないのだろうなとは思っております。  昨年第4回定例会の一般質問でも私から、仙台港の利用促進ということに関連して、そのためにも区画整理を進めている蒲生北部地区への港湾関係物流企業の立地を推進するようにということを申し上げてまいりました。それで、コンテナ輸送が非常に今順調に伸びてきているという現状にある中において、国のスーパー中枢港湾政策というのがあって、それを背景に平成22年3月より国のモデル事業として、保税機能を具備したインランドデポというものを貨物駅に併設した上で、東京と盛岡間で国際海上コンテナ列車の運行をJR貨物はしており、その場合に今回岩切地区に貨物駅が移転した場合には、ここも大きな拠点となって、ここでの荷役というものが生まれてくる可能性が高いと思っております。環境に優しくて、そして飛行機よりも安く、そして船よりも早い鉄道を併用するというシーアンドレール、あるいはレールアンドシーアンドレール、これは今現在実施されているのは、日本の国内をJR貨物で、九州博多港から韓国に向けて、ここはシー、船で、その先はまた韓国国内をレールでというようなことが実際に行われているわけですが、そういうものが非常に国際的に主流となりつつある現状において、また、定時制、大量性というものが着目されて、内陸部、長野県やそういったところ、内陸部へのフィーダー輸送もふえている状況、加えて少子高齢化の進展により、長距離トラックドライバーの不足がさらに進むと言われていることからも、鉄軌道輸送の重要性がさらに高まってきております。  したがって、私は海上輸送の拠点である仙台港との連携強化のためにも、鉄軌道輸送の拠点となる岩切地区の貨物駅周辺に、地域の活性化にもつながるような形の中で、さらなる物流拠点を整備していくことは、本市にとっても非常に有用であると考えますけれども、いかがでしょうか。 163: ◯まちづくり政策局長  現在の貨物駅の敷地内における倉庫など必要な機能につきましては、移転後の貨物駅の設計の中にも反映されておりまして、基本的には現在の計画内容で必要な機能を確保することができるものと考えております。しかしながら、計画地近隣は、都市計画上、開発行為に制約がございますが、今後物流関係初め、民間事業者の意向にも注意を払いながら、本市の産業振興、さらにはまちづくり全体の観点から、この地域の土地利用のあり方について、引き続き考えてまいりたい、このように思います。 164: ◯西澤啓文委員  先ほど赤間委員のお話もございましたけれども、やっぱり地域の方々の思い、意見というものを取り入れる形の中で、一番有効な使い方ということを考えていくことは大切だと思います。そういった思いはお持ちいただきながら、お取り組みをぜひいただきたいと思います。  関連して、貨物駅の移転に伴い、現時点での取り扱い列車というのは、実は1日40本ありまして、そのほか全く作業なんかもしないで通過しているのも入れると95本が毎日通っているんだそうです。  その中で、取扱量というものが、この駅に関しては、年間約90万トンあるそうでございまして、10トントラック9万台分になります。単純に計算しまして、1日平均約250台近くの通行量となるというような計算になります。  さらに、今月下旬からのJRの新ダイヤによりますと、さらに4本ふえるとなっておりますし、今後ももっともっとふえていく可能性が高い。ましてや、先ほど申し上げましたような駅の有用性が高まるとするならば、さらにこの利用というものは促進されていく可能性が高いと私は思っております。  そういった中で、今市福田線が仙台港背後地に建設されたうみの杜水族館や、あるいはアウトレット等へのアクセスにも使われていることもあり、その意味でも震災前よりも現在は交通量が非常に増加していると私は思います。先ほど建設局長の御答弁の中で、渋滞箇所としては苦竹インターチェンジとかお話がありました。45号線のお話が出ましたけれども、私もよく仙台松島線、要は利府街道を通らせていただきますけれども、あそこも4号の周辺あたりから渋滞して大変な状況だなというのを実感している1人としては、なぜあそこが挙がらないのかなという思いでお聞きしておりましたけれども、やはり相当なボトルネックのような状態になっているなという思いがしております。  そういう意味におきまして、今回ここの今市福田線の接続する部分のところ、4車線化するというようなことになっておられるようですけれども、これは今申し上げた仙台松島線、利府街道の混雑の緩和策というものを検討した上で、この計画で進めておられるのかどうか確認をさせていただきます。 165: ◯道路計画課長  県道今市福田線の4車線化につきましては、現状でも混雑している仙台松島線への影響が考えられますことから、関係機関と協議調整を進めているところでございます。  現在進めております道路の設計業務におきまして、県道仙台松島線を走行する直進車両が影響を受けないよう、交差点へ右折車線や左折車線を新たに確保するなど、混雑緩和策について公安委員会と協議を行っているところでございます。 166: ◯西澤啓文委員  今申し上げましたけれども、仙台松島線の山崎交差点、4号線のところです。交差点のところから岩切方面に向けては、本当にすごい渋滞だと思っています。また、現在国の直轄事業でそれに対応するということで、4号線の6車線化事業も始まっているということでありますけれども、さらにその解消のためには、私は都市計画道路の鶴ケ谷仙台港線の仙台松島線以北の整備というものも必要なのではないかと思っています。いかがでしょうか。 167: ◯建設局長  新年度の予算におきまして、貨物駅の岩切地区移転に伴いまして、県道の名称でいうと今市福田線、都市計画道路名称で言うと鶴ケ谷仙台港線、これは現在2車線なんですが、4車線化を行うということで予算をお願いしているところでございます。  今委員から質問のありました、さらにその先線につきましては、実態として、現在岩切の地域の方々でまちづくりを検討している、ある手法を前提にですね。そういう動向も見なければいけないということもございますし、やはり施工するに当たっては、整備の効果というのを考えなければいけない。先線をやる場合は、結果的にはバイパスにくっつけないと効果が出ないということで、お金の話をすると申しわけないのですが、やっぱりかなり費用がかかるということで、これから、先ほどの野田委員の路線もありますけれども、いろいろ比較検討しながら、優先順位を決めて進めていかなければいけないと考えています。 168: ◯西澤啓文委員  今、野田委員の話も出ましたが、赤間委員も私も野田委員もやはり道路というものが非常にこれから仙台において大きな部分を占めているのだなと、思いは一つなのかなと思って私も伺っておりましたが、ぜひ3人ともに思っているということもお受けとめいただきたいと思います。  そういうことで、今回の貨物駅の移転にあわせて、このように市中心部や国道4号からの岩切方面の交通アクセスの改善や、それから仙台北部方面、今お話ありましたけれども、泉方面からも相当な車が利府街道に入ってきているということもあると思います。そういう意味において、交通アクセスの改善も必要であり、そして今のお話にございました仙台松島線の岩切交差点からの右折、そういうものの負荷というものは非常に、反対もそうですけれども、今の道路に非常に負荷をかけていることも実情だと思いますし、そういうことを考えますと、やはり今申し上げた先線ですね。仙台松島線以北の整備というものをしていくべきだと思いますし、もし今お話がありましたように、これが難しいとするならば、私としてはやはり利府街道、仙台松島線の拡幅ということも視野に入れて取り組むといったような、先線との費用対効果の問題があるのでしょうけれども、その中で取り入れる方策をとってでも、そこの渋滞解消にぜひ取り組んでいただきたいということは、ぜひ御検討いただきたいと思っています。  とにかく今の道路状況の中で、先ほどお話ししました仙台港から貨物ヤードを利用しながら、さらには仙台空港も含めて、全てが一体化して、それでさまざまな施策を打てるようになることに、それがスムーズに打てることによって、仙台の貨物ヤードも含めて、優位性が高まっていくのだと思いますし、それがもし本市の道路事情によって、少しでもリードタイム、時間が余計かかるとなれば、利用者は決してふえていかないという状況が生まれてくるものだと思います。そういう意味におきまして、やはりきちんとそういったところもお考えいただいて、こういった道路の整備というものに取り組んでいくということの御検討をぜひお願い申し上げたいと思います。 169: ◯委員長  お諮りいたします。本日の審査はこの程度にとどめ、残余はあす行いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 170: ◯委員長  御異議なしと認めます。  なお、あすは午後1時より開会いたします。  本日は、これをもって散会いたします。...