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  1. 仙台市議会 2016-02-29
    平成28年度 予算等審査特別委員会(第4日目) 本文 2016-02-29


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                  ※会議の概要 ◯委員長  ただいまから、予算等審査特別委員会を開会いたします。  それでは、これより質疑を行います。  まず、2月26日に引き続き、第14号議案平成28年度仙台市一般会計予算第1条歳入歳出予算中歳出第3款市民費外についてであります。  公明党仙台市議団から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。          〔鈴木広康委員嶋中貴志委員、質疑席に着席〕 2: ◯委員長  発言を願います。 3: ◯鈴木広康委員  それでは、私のほうから市民費中、市民生活費並びにスポーツ振興費に関連をして伺ってまいります。委員長、他局に若干及ぶこともあると思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。  それではまず、市民費で市民利用施設使用料見直しということもありますので、それらにも関連をしてくると思うんですけれども、まずお伺いしたいのは、高齢者の皆様からも今回の市民利用施設の見直しに鑑みていろいろな意見をいただいております。その中で高齢者が体力維持、また健康増進をするために利用するスポーツ施設がありますけれども、市民局所管になっております施設ではどのようなものが多く利用されているのか、まずお伺いをいたします。 4: ◯スポーツ振興課長  高齢者が、みずからの体力維持健康増進のために御利用されている施設といたしましては、主に個人で利用できる温水プールトレーニング室などが多いものと認識しております。 5: ◯鈴木広康委員  高齢者の方々が仙台市のスポーツ施設を利用した際に、さまざまな料金についての減免の仕組みがあるというふうに思っておりますけれども、どのような仕組みが仙台市にはあるのか、お伺いをいたします。 6: ◯スポーツ振興課長  高齢者の方がスポーツ施設を御利用いただく際の減免制度といたしましては、65歳以上の高齢者の方を対象に、プールや体育館の利用回数に応じて施設利用料が無料になるポイントカードである、元気はつらつチャレンジカードを発行しております。このポイントカードを御利用いただくことによりまして、例えば、プールを100回御利用いただくと最大30回分の施設使用料が無料になるもので、高齢者の御利用に対して一定の割引を行っております。 7: ◯鈴木広康委員  何度か利用することによって無料になるという、はつらつチャレンジカードです。そのほかにも豊齢カードというものがあるということで聞いておりますけれども、この豊齢カードの場合は、今おっしゃいましたプールとかの利用については、利用料金についてどのような、また半額になるとか、そのような関係のものなのか確認をいたします。 8: ◯高齢企画課長  65歳になる方に対し毎年3月にお送りしております豊齢カードは、そのカードの提示により、市の一部の施設が無料または半額で御利用いただけるものです。これは高齢者の外出及び文化活動を支援する事業であり、博物館や天文台など市内11施設を対象としておりますが、温水プールについては対象としてございません。 9: ◯鈴木広康委員  プールなどのスポーツ施設等々につきましては、元気はつらつチャレンジカード、そして、文化施設というところでは豊齢カードというところでの高齢者の皆様への減免をできるような仕組みづくりをしているということでありますけれども、現在あるこの高齢者の利用に関する減免措置でありますけれども、市民利用スポーツ施設の利用につきまして、見直し後も継続をされるようになるものなのか確認をいたします。 10: ◯スポーツ振興課長  元気はつらつチャレンジカードによる減免制度使用料改定後も継続して実施いたします。 11: ◯鈴木広康委員  高齢になっても元気な方々はどちらかというと足腰が大変丈夫であります。その方々の中には、市民の方々、そして高齢者の方々が利用する、特に高齢者の方で温水プールを利用している方々がおります。健康維持に取り組んでいる方々がいるわけでありますけれども、市内にあります市民利用施設としての温水プールは、どれだけあるのか確認をいたします。 12: ◯スポーツ振興課長  市内の市民利用施設としての温水プールは11カ所でございます。 13: ◯鈴木広康委員  11カ所。例えば例を挙げさせていただきますけれども、仙台市体育館または根白石温水プールまたは新田東運動場温水プール、ここは60歳以上の方が利用した際には、現在利用料金はどれくらいになっているのか。また、今回使用料の改定がございますけれども、改定後はどれくらいになるのか、お伺いをいたします。 14: ◯スポーツ振興課長  温水プールの使用料につきましては、いずれの施設も一般の個人利用の場合、現在は2時間まで500円ですが、改定後は2時間まで580円となります。
    15: ◯鈴木広康委員  この温水プールの中に、今はどちらかというと市民局所管温水プールスポーツ施設の中にあるものだというふうに思いますけれども、仙台には仙台シルバーセンターがございます。ここにも実は温水プールがあります。ここの温水プールは60歳以上の方が利用した場合の利用料金は現在幾らなのか。また、この使用料を今回改定するということがありますけれども、この場合にはどれくらいになるのか、お伺いをいたします。 16: ◯高齢企画課長  2時間までの御利用が現行は250円で、改定後は290円となります。 17: ◯鈴木広康委員  先ほど市民局所管温水プールが500円から580円と。シルバーセンターは250円が290円になるということであります。改定後も290円であります。ほかの温水プールに比べてこのシルバーセンターシルバーセンターだからというネーミングもあるのかもしれませんけれども、ほかのところは500円から580円になる、250円から290円がシルバーセンターということになりますけれども、この安価になっている理由は何なのか、お伺いいたします。 18: ◯高齢企画課長  シルバーセンターは、高齢化社会の進展に伴い市民一人一人が心豊かに健康でともに生きる社会の実現を図ることを目的として設置した施設であり、高齢者等の健康の維持増進及び生きがいづくりに関する事業などを行っております。この設置目的に鑑み、プールにつきましては、午後5時以降に限って一般の方の利用を認めておりますが、これ以外の時間帯は60歳以上の方などが専用利用をするとともに、その使用料につきましても他の施設と比較し低く設定しているものでございます。 19: ◯鈴木広康委員  他の施設と比較し低く設定しているということでありますけれども、いわゆる高齢者の方ということを鑑みてということになるかと思うのですけれども、もう1点例を出させていただきますと、一方で民間のスポパーク松森というところがあります。ここは60歳以上だと400円という利用料金になっています。ここは今後仙台市の使用料の改定に伴ってどのような料金になるのかは確認をしておりませんけれども、先ほどお示しをいただきました市民局所管スポーツ施設のプールの料金よりは60歳以上の方は安くなっているという状況であります。  今回使用料の見直しということになっております。私は今高齢者の方という視点をお伺いいたしました。心豊かに、そしてまた高齢者の視点から安価な料金設定もしているというシルバーセンターであります。料金の見直しということで今回出されているものがある中におきまして、近年の物価上昇であるとか高齢者の視点であるとかということを考えた場合に、今ほどは市民利用施設スポーツ施設においては、プールでは500円が580円、シルバーセンターは250円が290円ということでありますけれども、ある意味ではこの使用料の中において、高齢者の方々、そして心豊かにということであれば、私は軽減策も、いわゆる上げるばかりではなくて下げてやることも考えることも私は使用料の見直しでは大事な視点ではないかなというふうに思うんです。  これは全部というわけではないです。先ほどあった高齢者という視点の中で、65歳以上という視点かもしれませんけれども、これは一つの考え方として私はあってもいいんではないかなというふうに思うんですけれども、御答弁をいただければと思います。 20: ◯市民局長  シルバーセンターは今答弁ありましたとおり、高齢者専用の時間帯がある特別な施設と理解をいたしております。ほかの温水プールに当たりましては一般の方も同じ時間帯で利用されることになります。高齢者の方の割引、減免という意味で、先ほどもお話ありました元気はつらつチャレンジカード、これと回数券というものも組み合わせて御利用いただくことによりまして利用料金相当程度割引となります。なかなか軽減改定については受益者負担の観点からも難しいものと考えてございます。 21: ◯鈴木広康委員  今回この使用料の見直しについてはパブリックコメントも行っております。そして、その中でいろいろな意見も出ているようでございました。その意見をいただいて財政当局のほうから答弁をされているようでありますけれども、この中に市民利用施設の料金の見直しについて、主にスポーツ施設利用料の値上げに関して再考を願いますと。その中にこの利用施設の主にプール、室内プールの利用についての高齢者の利用が多くなっていると。少なくとも健康状態、運動を行わない人よりも良好に見えますと。高齢者の医療費が増加している中で、単純に値上げをするということによって利用者が減ってしまい、医療費などの社会保障の費用が増加するのではないかと懸念もありますというようなものがありまして、できるならば値上げをしないでいただきたいという思いをつづったものであります。  それを受けて、この中で財政当局のほうからの答えだというふうに思うんですけれども、政令市との比較もこの中に書いてありましたが、そこはちょっと削除をしていただきまして、次回以降の見直しに向けましては、今回の見直しに伴う利用数の変化等も十分踏まえながら検討してまいりたいと考えておりますというようなお答えが載っておりました。  そうしますと、今ほど局長のほうからは御答弁をいただきましたけれども、今回見直しをする料金がありますけれども、高齢者の方々の利用数なども今後踏まえながら、この見直しをした後においても検討をするというような回答だなというふうに受けとめることができるんですけれども、この点について財政局長、どのようにお考えなのか、お伺いいたします。 22: ◯財政局長  今回の改定につきましては、昭和58年度以来の統一改定ということで、まずはこの間の物価上昇という共通要素を全ての施設料金において反映することとしてございます。それから、あわせまして利用料体系の統一ということも施設類型ごとに取り組んだところでございますが、温水プールに関しましては、高齢者を対象とした料金区分について、シルバーセンター設置目的等を踏まえたシルバーセンター独自の措置ということで継続はさせますが、温水プール全般にまでこのような料金区分を導入するということはしなかったところでございます。元気はつらつチャレンジカードといった減免の制度は継続してまいりますとともに、引き続き料金体系と利用率、あるいは増収の関係、あるいは減免の全体的な取り扱いについて、引き続き検討をしてまいりたいと考えております。 23: ◯鈴木広康委員  ぜひ検討という部分につきましては、今回は利用料の見直しがされるということになっていますけれども、今ほど申し上げましたように、健康増進であったり健康維持であったり、そして、高齢者の皆様が健康を維持するということは、医療費の部分でも削減につながっていくだろうということにも鑑みながら、そして物価上昇ということも鑑みながらということであれば、確かにこれまで増額をしてこなかった、いわゆる見直しをしてこなかったということになぞらえれば、全体的に上げるということになるんだと思いますけれども、高齢者というところに視点を置きながら、今後もしっかりと利用数も含めながら見ていただいての検討をお願いをしたいというふうに思います。  続きまして、もう1点でございますけれども、仙台市体育館について、この使用料の見直しに鑑みながらお伺いをいたします。  各使用料及び手数料の改定等に関しまして、市民局所管でありますこの仙台市体育館についてでありますけれども、平成26年度、仙台市体育館の施設利用の収入はどれだけになっているのか、お伺いをいたします。 24: ◯スポーツ振興課長  平成26年度の仙台市体育館の施設使用料収入は7219万9000円ほどとなっております。 25: ◯鈴木広康委員  そうすると、前年度と比較するとどれだけの利用料のアップになっているのか、お伺いいたします。  そして、もう1点です。利用料改定になった場合には、どれだけ収入アップになるのか確認をいたします。 26: ◯スポーツ振興課長  まず、前年度との比較でございますが、平成25年度と比較しますと約700万円ほどの減収となっております。  また、今回の施設使用料見直しに係りまして平成26年度を基準といたしますと、約800万円の増収となっております。 27: ◯鈴木広康委員  仙台市体育館は昭和59年に開設をした施設であります。老朽化も進んでいる状況でありますけれども、富沢駅から徒歩で来られるという場所柄もあり、利用をする方々、利便性もいいということで利用されておりますけれども、利用者の推移はどのようになっているのか、お示しください。 28: ◯スポーツ振興課長  過去5年間の実績でございますが、震災による休館のあった平成23年度の約28万人を除きますと、毎年約40万人ほどで推移しております。 29: ◯鈴木広康委員  利用者数としては40万人ほどで推移をしているということで、横ばいの状況だというふうに思いますけれども、この仙台市体育館には臨時の駐車場がありますけれども、大きな行事等で利用するというふうに思うんですけれども、この臨時の駐車場を利用する大きな行事の開催はどれくらいの頻度で行われているのか、お示しいただければと思います。 30: ◯スポーツ振興課長  仙台市体育館では体育館西側の敷地を臨時駐車場として確保しております。これは指定管理者が地権者から賃借しているもので、大規模な大会が開催される際に指定管理者主催者等に貸し出しているものでございます。臨時駐車場を使用する大会といたしましては、平成26年度は年間で140の大会が開催されました。 31: ◯鈴木広康委員  平成26年度は140の大会が行われたということでありますけれども、この臨時駐車場を借りた場合の利用料金はどれくらいなのか、お伺いをいたします。 32: ◯スポーツ振興課長  臨時駐車場使用料金は午前、午後、夜間の3区分で設定しておりまして、1区分で半面当たり7,000円となっております。したがいまして、全面を1日使用する場合の料金は4万2000円となります。 33: ◯鈴木広康委員  この臨時駐車場利用料金は、今度の見直しでは見直しをされて増額というか、アップになるのか確認いたします。 34: ◯スポーツ振興課長  臨時駐車場使用料金は、当該駐車場の性質から見直しは行わないものでございます。 35: ◯鈴木広康委員  見直しは行わないということでありますけれども、この駐車場、先ほどもお話がありましたように借地をしているということであります。借地料金は年間どれくらいになっているのか、お伺いをいたします。 36: ◯スポーツ振興課長  臨時駐車場の借地料は平成27年度で年間約1400万円と伺っております。 37: ◯鈴木広康委員  1400万円。昭和59年に開設をした仙台市体育館でありますけれども、この年間の借地料はこの間増減はあったんですか、確認をいたします。 38: ◯スポーツ振興課長  若干の社会情勢、地価の動向によりまして変動しておりますが、おおむね1400万円ほどを推移しております。 39: ◯鈴木広康委員  先ほど平成26年度は約140くらいの大きな行事の開催があったと。そのときには当然のことながらこの臨時駐車場を借りているだろうというふうに思うんですけれども、なかなかお答えづらいかもしれませんが、この臨時駐車場利用料収入と借地料を比較すると赤字なのか黒字なのか、お伺いをいたします。 40: ◯スポーツ振興課長  臨時駐車場利用料収入と借地料を比較した場合、年間で約1000万円の赤字であると伺っております。 41: ◯鈴木広康委員  臨時駐車場を借りた場合、全面で1日4万2000円ぐらいですから当然金額的にもさほど高くないのでそうなってくると思うんですけれども、実は2009年の決算でこの臨時駐車場買い取りの検討をしていただきたいと、検討すべきではないかということを、この議会の決算委員会の中で私のほうからお話をさせていただきました。  このときの流れで言いますと、この臨時駐車場というのは当然仙台市体育館にはなくてはならない不可欠なものになっていると、非常に大きな要素であるということであり、民有地を借りているということなんだけれども、私のほうからはぜひともこの1400万円、32年くらいもうずっと払っているわけなので、買ってはどうかということを提案をさせていただきました。そのときには当時の企画市民局長が御心配についても我々も気持ちは共有しているわけでありますが、財政状況など大変厳しい状況でございますけれども、なお知恵を出して、将来の仙台市体育館の運営に支障が生じないよう十分検討してまいりたいと考えておりますという御答弁でございました。2009年から約6年が経過をいたしました。この間の検討の状況はいかがなものか、お伺いをいたします。 42: ◯スポーツ振興課長  臨時駐車場買い取りに関しましては、関係部局と協議したところ、財政的な面から困難であると判断したところでございまして、その状況については基本的には変わらないものと考えております。 43: ◯鈴木広康委員  毎年1400万円ずつ支払っていくと。ずっとこれは仙台市体育館がある限り支払うんであろうというふうに思うんですけれども、困難であるということをお伺いいたしましたので、この部分は財政局長に聞かなければならないというふうに思うんですが、財政局長、1400万円をずっと払っていくということを今まで続けていました。私はこれはもう仙台市体育館になくてはならない土地であり、臨時駐車場がなければ仙台市体育館なんて使えないんです。私は買い取るべきだというふうに思うんですけれども、地権者との関係もあります。でも、地権者との関係の中で地権者と交渉してきましたという御答弁は今なかったので、財政局長、どうなんでしょうか。 44: ◯財政当局  用地の取得となりますと財政負担を伴うものでございますので、慎重に検討しなければならないと考えてございます。取得するケースと賃借で使用するケース、それにつきまして財政的なメリット、デメリットの精査を含めて、市民局と協議しながら改めて比較検討を十分に行ってまいりたいと考えております。 45: ◯鈴木広康委員  比較検討は市民局ともやるというと同時に、やはりもう一つやらなければならないんです。やはり地権者の方々がずっとここまで32年間お貸しをいただいて、そして賃借料を払っているというわけですので、地権者の方も「いや、この土地はうちの大事な土地だから売らないよ」と言われたら、それは幾ら頑張ったって買えないんです。そういう検討もしないとだめなんだと私は思います。  財政のことも当然です。でも、この臨時駐車場がなかったら仙台市体育館で大きな行事はできないということの認識に立てば、誰のための体育館ですか。市民のための体育館であります。市民の方々がここのところである行事を見に来ます。そのときに車で来る方もいる。だから臨時駐車場は必要だ。だったら交渉しなければならないな。だったら財政はどうなんですかという、この順番だと思うんです。これを先ほども言いましたけれども2009年に言ったわけですから、何かしらのことをやっていただきたいというふうに私は思うんです。  その中で平成30年、31年ごろにこの仙台市体育館は大規模改修を見据えて今年度予算を計上しています。平成30年なのか平成31年なのか、大規模改修をするということだと思うんですけれども、どのような予算計上をされているのか確認をいたします。 46: ◯スポーツ振興課長  仙台市体育館の大規模改修に向けまして、平成28年度は設計費として約1億2000万円ほどを計上しております。 47: ◯鈴木広康委員  1億2000万円。ならば、仙台市体育館の大規模改修はどれくらいの費用をかけて大規模改修しようという予定で今いるのか、お聞かせください。 48: ◯スポーツ振興課長  平成25年当時に検討した状況によりますと、最低でも約20億円ほどかかるものと推定しております。 49: ◯鈴木広康委員  仙台市体育館の大規模改修に20億円。必要だからかけるわけです。仙台市体育館はこれからも必要である、継続していこうということであります。ならば、臨時駐車場も同じであります。まだなくてはならない体育館になるわけですから、費用をかけて大規模改修するわけですから、臨時駐車場につきましても地権者の方とも協議もしていただきながら、そして、財政当局とも検討しながら。もう大体4億円近いお金をずっと賃借料としては払っているわけです。そのことも考えたときに、20億円かけて大規模改修する、施設をまた継続をしていく、その後も駐車場も継続をしていくということでありますので、ぜひこれは早急にと申し上げておきたい。駐車場についても早急に検討に入っていただくようお願いをしたいというふうに思いますが、市民局長、いかがでしょうか。 50: ◯市民局長  この臨時駐車場、先ほどからのお話のとおり使用頻度も非常に高く、大規模な大会時の駐車場として必要なものということは認識は同じでございます。引き続きしっかりと利用させていただけますよう、まずは土地所有者の意向が一番肝心でございますので、しっかりと情報交換をしていきたいと思ってございます。 51: ◯鈴木広康委員  そのとおりだと思います。地権者の方々が売らないと言ったら、もうそれはずっと賃借をするしかないと思いますので、その財政としての予算措置を、今度は毎年していくということになるわけでありますので、よろしくお願いをしたいというふうに思います。  最後にもう1点です。昨年の6月、条例が制定されました。何の条例か。仙台市歩行喫煙等の防止に関する条例であります。この条例は議員提案条例として議会で議決をされて制定をされたものであります。この4月から施行されるわけでありますけれども、この6月に制定をされた後に、所管をしていただきます市民局としてどのような準備をされてきたのか、お伺いをいたします。 52: ◯市民生活課長  条例で定めます歩行喫煙防止重点区域の指定に向けまして、予定区域に含まれる商店街や町内会等の関係団体から御意見を伺うとともに、関係行政機関と協議を行うなど、事前調整を行ってまいりました。また、条例の周知のため、市政だより1月号に条例の記事を掲載したほか、成人式の会場において、チラシの配布を行ったところです。現在、4月1日の条例施行に向けまして重点区域の標識、路面標示シール等の設置や広く啓発を行うためのポスター、リーフレット等の作成に向け作業を進めているところでございます。 53: ◯鈴木広康委員  この条例につきましては座長も務めさせていただきましたので、ぜひともしっかりと周知をしていただいて、この4月からの施行をしていただきたいというふうに思うんですが、その中で、平成27年度は歩行喫煙マナーアップに関する予算ということで予算がとられていると思いますけれども、平成28年度はどのように予算を措置しているのか、お伺いをいたします。 54: ◯市民生活課長  平成27年度は歩行喫煙等マナーアップ対策といたしまして、およそ200万円の予算を計上し、先ほど御説明したような条例施行準備に伴う支出のために、予算の流用等により総額670万円とする予定でございます。そして、平成28年度の予算案における歩行喫煙等防止対策につきましては、総額で約600万円余となっているところでございます。 55: ◯鈴木広康委員  600万円の予算をしっかりと措置をしていただきながら、この条例施行に向けて準備をし、そして市民の方々にも、そして事業者の方々にも周知をしていくということになるというふうに思うんですが、本条例の第4条に市民等の責務ということがあります。市民等は本市区域内において歩行喫煙等をしないように努めなければならない。区域内ということで、条例により区域が広範囲になったというものであります。各区におきましては、この市民等、市民の方々にどのような啓発活動をしよう、どのような取り組みをしていこうと考えていらっしゃるのか、お伺いをいたします。 56: ◯市民生活課長  全市的に歩行喫煙等をしないよう条例によって努力義務が課せられますことから、市民等へのより幅広い周知が必要と認識しているところでございます。重点区域に限らず、市民センターなどの市民利用施設にポスターを掲示し、リーフレットを設置するほか、各区においても関係機関や関係団体と実施する防犯キャンペーンなどの機会を捉えまして、リーフレットを配布するなどの取り組みにより周知啓発を図ってまいりたいと考えております。 57: ◯鈴木広康委員  リーフレットを作成するということですね。ぜひこれまでになかった部分になってくるというふうに思いますけれども、そして、範囲も広がってくるというふうに思いますけれども、ぜひ周知をしていただきながら、この条例の意味を事業者の方であったり市民の方であったりという皆さんに周知をしていただきたいと。  禁止区域は、これまで歩行喫煙のマナーアップも含めたモデルストリートが禁止区域になっております。そこの部分もしっかりとわかりやすいような表示が大事だと思いますので、お願いをしたいというふうに思います。  この条例の制定に当たりまして、討議する中で、分煙の施設もこれから大事だろうというふうにいろいろな議論になりました。今回は歩行喫煙等の部分につきましての条例なんですけれども、分煙の部分につきましても今後必要になるんだろうというふうに思っていますけれども、この点についてはいかがでございましょうか。 58: ◯次長兼地域政策部長  分煙のための施設につきましては、これまでも整備を求める御意見、逆に撤去の促進を求める御意見、双方の御意見をいただいておる状況でございます。ただいまお話ございましたように、条例の検討過程におきましても分煙についての御議論があったというふうに伺ってございますこともありますので、今後、関係部局とも意見交換をしながら、歩行喫煙防止の観点からどのような施策が適切であるのか研究してまいりたいと存じます。  歩行喫煙の防止におきましては、まずは喫煙者の皆様に歩行喫煙の危険性をしっかりと認識し、ルールを守ることの大切さを改めて理解していただくことが大事と考えておりますので、条例の趣旨を先ほど御答弁申し上げたような方法も幅広く使いながら啓発していくことに力を入れてまいりたいと存じております。 59: ◯鈴木広康委員  仙台市議会においては分煙を推進する有志の会と、これは岡部議長が会長になっているような部分でありますが、立ち上がっております。私もたばこは吸わないんですが、この有志の会に参加をさせていただこうかなどと考えております。この歩行喫煙等の防止に関する条例、ちょっと最後を読ませていただきます。この前文の最後のところに、たばこを吸う人も吸わない人もともに誰もが安心して暮らせるまちを実現することを目指してこの条例を制定をするという前文になっているんです。これは安心・安全の観点からということなんですけれども、まずは歩行喫煙等の禁止の区域を決めながら、そして、市民の方にも周知をしながら、でも分煙ということも今後は推進をしなければならないというふうに思いますので、これにつきましても私も今後とも推進ができるように取り組んでまいりたいと、このことを申し上げて終わりたいと思います。             〔鎌田城行委員、質疑席に着席〕 60: ◯嶋中貴志委員  市民費のスポーツ振興費27億7400万円余に関連して質問させていただきたいと思います。  前年に比べて約6億弱の増加になっております。中身はこれまでもありましたとおりサッカー、野球、バスケット、バレーボール、仙台国際ハーフマラソン、全日本大学女子駅伝、また東京オリンピック・パラリンピックを契機としたスポーツ交流推進、そういう国際スポーツイベント等の招致や開催等をお取り組みになっていくという中身でございます。一般質問では、仙台国際ハーフマラソンで受け付けの件とか、トレイルランのコースについてたださせていただきましたけれども、全般的にはよいのではないかと思っております。そういう意味で、ことしのこの予算についてはどのようにまず評価しているのか、それを伺いたいと思います。 61: ◯スポーツ振興課長  平成28年度の予算につきましては、例年の各種地域スポーツ団体の助成やスポーツ施設の運営管理に係る経費、大規模スポーツイベント誘致に係る経費のほか、2020年東京オリンピック・パラリンピックに向け、イタリア国のホストタウンとしてキャンプ地誘致などに取り組む経費や、老朽化しているスポーツ施設の大規模修繕のための経費など、スポーツによる交流人口の拡大や、スポーツ施設利用者の快適な環境整備のために必要な予算を確保しているものと認識しております。 62: ◯嶋中貴志委員  わかりました。先ほどの御答弁でもあったのかと思いますけれども、そういう本市のスポーツ振興費の中でスポーツ施設整備の予算、これを見ますと4億8200万円というふうになっていますが、これはお聞きしたところサッカー場の芝の張りかえとか、それから宮城広瀬体育館の天井の整備等、こういうことは、やはり老朽化の整備でしょうからしっかりやっていただきたいというふうに思いますが、そもそも本市のスポーツ施設整備といったものに関する計画というのは、いつ策定して、それからどのような変遷といいますか、最初はこうであって、いろいろなことがあったのでこう変わっていくと思うんですけれども、こういったものはどのようになっていたのかということをわかりやすくお聞かせください。 63: ◯スポーツ振興課長  本市のスポーツ施設整備に係る基本計画といたしましては、平成6年2月に仙台市スポーツ施設整備基本計画を策定しております。この計画につきましては、計画期間は平成6年度から平成22年度までとなっております。 64: ◯嶋中貴志委員  平成22年度までですか。確認しますけれども。 65: ◯スポーツ振興課長  平成22年度まででございます。 66: ◯嶋中貴志委員  そうすると、今は平成28年ですよね。そこまでのことだってその間どうなっていたのかなということもあるんですけれども、それはよしとして、その間の御当局の総括というものがあると思うんですけれども、それについてお聞かせいただければと思います。 67: ◯スポーツ振興課長  スポーツ施設整備基本計画の計画最終年度でありました平成22年度において総括を行った上、平成24年度に策定し、計画期間が平成33年度までである仙台市スポーツ推進計画の中に新たな整備方針として盛り込む予定としておりました。  しかしながら、東日本大震災の影響により改めてスケジュールを見直し、平成28年度に予定している仙台市スポーツ推進計画の中間見直しの中で、今後のスポーツ施設の整備のあり方について盛り込んでいく予定としているところでございます。 68: ◯嶋中貴志委員  そうですね、何といっても東日本大震災、まずは復旧・復興が最初ということだと思います。そういう意味では、今いろいろ御計画、平成30年までということですけれども、この予算面については、計画をいろいろやっていく上で、それはどういうふうになっていったのか、そこもちょっとお聞かせください。 69: ◯スポーツ振興課長  スポーツ施設に係る整備関連予算は、平成19年度の新田東総合運動場の開設以降、大規模な施設整備から維持修繕にシフトしております。ここ3年間といたしましては、既存施設の大規模改修に伴い増加傾向となっております。平成26年度は1億3600万円余、平成27年度は3億9700万円余、平成28年度は体育館の改修設計を含めまして8億1400万円余となっております。 70: ◯嶋中貴志委員  そうしますと修繕のほうにシフトしていくと。そういう中でも予算的には、やはりだんだんふえていっているということの御答弁のようですけれども、本市は今回のあれでも話題になりましたけれども、本市出身のフィギュアスケートの羽生選手、荒川選手、そういう方の活躍によりアイススケートアリーナの整備が要望されております。  今、御答弁にもありましたけれども、既存施設の維持改修ではなくて、これからはこういう新規施設の整備、ある程度大規模なものも含めて、これは私は重要な課題だろうというふうに思っております。ましてや今度、文化観光局にいろいろそういった面は移管されるというふうに聞いていますし、こういう体制が強化される状況において、本市のスポーツ施設整備に係る今後の基本方針、いろいろ検討するとか、アイスアリーナを検討するとか、いろいろなことがありますけれども、基本的なこの方針というのはどのようになっているのか、どう考えているのか、これをお聞かせください。 71: ◯スポーツ振興課長  本市のスポーツ施設の現状といたしまして、設置後30年以上経過している施設が多くなっていることを踏まえ、計画保全による延命化を基本としつつ、公共施設マネジメントプランと連動しながら、選択と集中により効率的かつ効果的な整備・改修が必要となっていると考えております。  あわせて2020年東京オリンピック・パラリンピックや2017年の南東北インターハイ等を初めとした大規模大会や関連イベントの開催に向けまして、その開催時期に合わせた計画的な整備・改修を行っていく必要がございます。  一方で、新たな施設の整備につきましては、次年度に予定しておりますスポーツ推進計画見直しの中で、市民や関係団体のニーズの把握に努めながら、広域的な配置、利用者数や環境などを考慮し、施設の必要性等も含めて長期的な視点から検討してまいりたいと考えております。 72: ◯嶋中貴志委員  よく検討していただきたいと思いますけれども、私からは先ほど鈴木委員もちょっと触れられていましたけれども、一般の市民利用のプールについては、整備の方針の細則になるのかもしれませんけれども、これはどうなっているかもお聞かせください。 73: ◯スポーツ振興課長  これまでの仙台市スポーツ施設整備基本計画において、一般市民利用のプールにつきましては、レクリエーション対応を主体とした地域施設として、地域特性やバランス等を考慮した整備方針としておりましたが、平成23年に民間プールの配置状況を踏まえまして、一般市民利用目的での温水プールの新規整備は原則として行わない方針をいたしております。 74: ◯嶋中貴志委員  一般の市民利用に関しては、これからはちょっとということですね。それはわかりました。今御答弁にもあったとおり各区に今温水プールができております。先ほど箇所数まで述べておられましたけれども、健康維持と市民の方にこれはもう大変喜ばれているわけです。ですから先ほど鈴木委員もそういう質問をされているんだというふうに思いますけれども、そういうことのあらわれであり、私は大変結構なことだというふうに思います。  ただ、レクリエーションではなくて、水泳のいわゆる競技という面から見るとどうなのかなという点があります。実は、当時は西公園の市民プールがありました。ですから、これは競技を行う上でそのときは何ら問題なくそこで行っていたんです。何でかというとそこはいわゆる公認プールなんです。レクリエーションの一般のプールじゃなくて、公認プールなんです。この公認プールで泳いで出た記録でないと、もう文字どおり公認されない、認められないということになるんです。  実は、私も水泳をやっておりまして、中学、高校時代と西公園のプールで泳いで県大会とか東北大会とか全国大会に行かせてもらって、もう私の人生のよい思い出になっているんですけれども、余りそういう話をしてもだめだというふうによく言われるんですけれども、これは陸上でもそうですけれども、先ほどもちょっと申しましたけれども、水泳競技の場合も大会に出るときにはその大会に出るための標準記録というものが設定されるんです。この記録を突破しないと、例えば市で1番になっても上の大会には行けないということになっている。陸上もそうだと思うんですけれども。  そういうことがあるわけで、西公園のプールはないわけです。そうすると、現状この公認プールというものは、今、仙台市でどうなっているのか、お伺いしたいと思います。 75: ◯スポーツ振興課長  整備基本計画において公認プールにつきましては、全市施設として整備を検討することとしておりますが、具体化には至っておりません。引き続き検討課題となっているものと認識しております。 76: ◯嶋中貴志委員  検討課題にはありましたけれども、なかなかやっていないと。今はないということでしょう。仙台市内。そういうふうに言ってくれればわかりやすいんですけれども、ないんです。余りそういうことを言いたくないのかもしれませんが。これはないんです。  だから、今どうしているかというと、例えば中体連をやります。そうすると、わざわざ利府のグランディまで行かなくてはいけないんです。そこで泳がない限り、今、公認プールが最寄りではそこしかないから、公認されませんから、県大会に出たくたって、そこでやらないとだめなわけです。政令市仙台として公認プールが全くないと。よその市町村に行かなくてはいけないというのは、これはちょっと情けないなというふうに思うわけです。これは仙台だけなのかどうか。他の政令市というのはどうなっているのか、ちょっとお伺いしたいと思います。 77: ◯スポーツ振興課長  他の政令市においては、全ての政令市で25メートルのプールを含め公認プールが整備されている状況でございます。 78: ◯嶋中貴志委員  そうでしょう。これは多分25メートルとか50メートルとかと一つぐらいずつあると。一つじゃないと思います。複数箇所設置されているんだと思いますけれども、よく御答弁で他都市の動向を見て検討いたしますとか。本当にぜひ他都市の動向を見てもらいたいんです。  ただ、検討課題はあったと先ほどありまして、そこで東日本大震災があったわけですから、なかなかできなかったよということも理解させていただきますが、この公認プールの整備は具体的にどういう方針、計画がないとまず進まないでしょうから、その方針で結構です。方針を教えてください。 79: ◯スポーツ振興課長  本市のスポーツ施設につきましては、多くの施設が老朽化している中、今後の大規模な対応も含めまして計画的な修繕を行うこととしております。そのような状況を踏まえまして、公認プールを含みます新規施設の整備につきましては、来年度、中間見直しを行いますスポーツ推進計画の中で整理してまいりたいと考えております。 80: ◯嶋中貴志委員  公認プールというのはいろいろありますからちょっと私のほうから申し上げさせていただきますけれども、前の西公園のプールというのは50メートルでした。いわゆる大会ごとに、国際大会、それから国内のトップレベル、例えば日本選手権とか、そういう大会、それから、その他一般でいわゆる記録がちゃんと公認される、要は中学生とかが出られる大会。これにレベルがありまして、なおかつよく水泳をやっている方にも聞くんですけれども、公認プールというと50メートルじゃないと公認プールとならないと思っている方もいらっしゃいますけれども、25メートルもあります。それから、そのほかには例えば観客数とか、それから電光掲示板といったものが必要なんです。  いきなり国内トップレベルの50メートルの公認プールを、希望されている方もいますけれども、予算がついてそれにこしたことがなければ、市長がやはりこれはつくらなくてはいけないなと言ってやるんだったらいいんですけれども、まずは25メートル、いわゆる記録が認められる、仙台市中体連の水泳競技大会を仙台市以外でやっているという恥ずかしいことは解消してもらいたい。  それで、例えば今レクリエーション関係の25メートルプールがいろいろあります。これの改修という手もあります。維持修繕改修というふうにさっき答弁でも言っていたんですが。こういうことも考えられます。フィギュアスケートのように金メダリストは出ておりませんが、水泳のほうも銅メダルを獲得した方もいますし、オリンピックに出場する選手も出てきております。また、年齢別のマスターズというものがありまして、これは世界記録保持者が仙台市にはおりました。そういう方もおります。  本市の水泳人口というのは年々ふえていまして、これの代表的な指標となるのが仙台市の総合体育大会の水泳競技大会というものがあります。これは私たちは通称市民大会というふうに言っているんですけれども、実は、これは昨年は参加者が300名を超えました。なおかつ、この市民大会で、ねんりんピックの予選会も兼ねているんです。ですから、高齢者がレクリエーションでやっている方が泳げるようになると、やはり「よし。では大会に出てみようか」と。そのために多分ねんりんピックというものはあるのでしょうから。そういうものに出ようということで今頑張っていらっしゃいますし、人口も高齢者の方も多くなっております。  そういう背景がありますので、去年の場合も水泳大会は大体終わって帰ってくると、来年は、今度は仙台市内でやりたいねということを、参加している方は皆さん口々に言うんです。ですから、ぜひ御検討を。さっき方針は聞きましたから、方針は聞きましたけれども、具体的に検討していっていただきたいというふうに思いますけれども、いかがでございましょうか。 81: ◯市民局長  お話しの大会が可能となる公認プールにつきまして、さまざま課長のほうから御答弁申し上げました。今25メートル、50メートルのお話がありましたが、それ以外にもレーンの数とか幅、そして水深、スタート台あるいは観客席とか、いろいろな基準がございまして、なかなかハードルの高い検討課題とは思ってございます。ですが、子供たちの大会参加のニーズ、それらの情報も今いただきましたし、把握もしているつもりでございます。繰り返しになりますが、平成28年度に予定しておりますスポーツ推進計画の中で、既存施設の修繕の計画もあわせて進めながら、どんな可能性があるのか探りながら、この計画の見直しの中で整理してまいりたいと思います。 82: ◯鎌田城行委員  先日の交通事故で痛ましいことが大阪で起きました。また、自然災害では台南の地震による被害者も出ました。とにもかくにもせっかく授かった命が、とうとばれる社会をつくっていきたいと、そういう思いで、私のほうからは交通事故の痛ましい事故によって命が奪われることがないように願い、ここ数年事故件数は減少しつつ、一方でふえている自転車によるところの事故の問題について、自転車交通安全について伺っておきたいと思います。  初めに、杜の都の自転車プランがあります。この対策の目的を伺っておきたいと思います。 83: ◯自転車交通安全課長  近年、自転車利用者のルール無視やマナー欠如による危険な運転が大きな社会問題となってございます。このような中、誰もが安全に自転車を利用できる環境を実現するためには、自転車利用者一人一人が交通ルールを遵守し、交通マナーを向上させることが極めて重要と考えてございます。一方で、自転車の走行空間の整備や需要に応じた駐輪場の確保などを進めることも必要でございます。
     そこで、本プランでは、みんなにやさしい自転車利用環境づくりを目標とし、自転車利用者のルール遵守、マナー向上を図り、あわせてハード面の整備を進め、安全・安心な自転車利用環境の実現を図ることを目指しているものでございます。 84: ◯鎌田城行委員  自転車は便利な乗り物です。一方で凶器にもなり得る、自転車と歩行者によって死亡事故が起きています。また一方で、自転車と自動車によって自転車の方が死亡されるケースもあります。こういったところでいくと自動車も凶器になり得る、自転車も凶器になり得る、こういう点では凶器とならないようにマナーを、そして何よりもルールを守っていただく、その中にあってお互いがいい環境のもとで使うことによって守られるという状況をつくっていくためにあるんだという、そういう思いでのプランかというふうに思っております。  環境を整備するという点で、ちょうどきょうが2月29日、あしたが3月1日ですので、この3月1日から始まる事業がございます。宮町通において自転車レーンが整備されて、新しいルールに従って皆がそれを活用していくと、環境が変わるということでありますが、この自転車レーンの整備について、ざっとした概要を伺っておきたいと思います。 85: ◯青葉区長  宮町通の自転車レーンの整備についてでございますが、ただいま御質問にございました杜の都自転車プランに基づきまして宮町一丁目、東六小学校のところから仙山線の踏切までの1.4キロになりますけれども、この区間におきまして道路標示により整備をすることとしてございます。1.5メートル幅の自転車専用レーンというものを水色で表示をさせていただいてございますが、なおその1.5メートルの拡幅が難しい箇所がございまして、そこは矢羽根という方法で表示をさせていただいているというところでございます。  こうした整備につきましても自転車走行される方々に理解をしていただいて、かつ、ルールを理解していただくということが前堤になるかと思います。この整備にあわせまして、私どもとしましても関係する機関と連携し、そうした啓発というものに努めてまいりたいというふうに存じます。 86: ◯鎌田城行委員  あしたからスタートすることに対して市民啓発、街頭で行っていただくというふうに伺っておりますが、まずこのルールがしっかり浸透しなければいけないと。ここでちょっと委員長、資料の掲示をお許しいただきたいと思います。  矢羽根のマークといったところ、宮町三丁目の交差点の写真をちょっと用意しました。ここの青に白いラインを少しつけたところで、矢羽根マークで交差点内に直進をする形で表示されました。実は今回の宮町のレーンというのは、仙台市で整備している歩道の一部を自転車が利用するレーンというのは、これまで数多くつくっていただきましたけれども、車道を自転車がしっかり走行するための確保というのは、後でちょっと確認させていただきますが、若林区の荒町の通りに次いでの2例目となります。  再三これまでの決算、予算、また本会議等で確認をさせていただきましたところ、自転車の安全走行を考えれば、交差点は直進するべきだと同僚議員の方々も何度となく御指摘いただいたところでありますが、荒町の場合にはほとんど大きい交差点がありませんので、この交差点で直進を進めるというのは今回初めての試みかと思います。私たちにとってみれば非常に画期的なことだと思うんですが、このところについてはルールをしっかりとわきまえていただかないと大変な事故が発生するおそれがあるということ、この点を確認していかなければいけないと思います。  今、下の写真では横断歩道の脇に自転車マークとラインが引かれております。これはこれまでのルールでした。自転車は横断歩道は渡っていけませんので、自転車に乗ったまま道路を渡ろうとした場合にはレーンをつくりましたからレーンを通ってくださいというルールでした。しかし、これが厄介なものであった。車道を直進していったのに、道路を渡るためにわざわざ一部左折をしてからこのレーンに入って、真っすぐ行かなければいけない。ドライバーの方は自転車が左折した瞬間にこの自転車は左折するんだと思い込んで巻き込んでの事故が多発したということから、直線で行きましょうということがずっと検討されて、ようやく本市においても今回なるということは非常にありがたいことであり、もう一つよくよく見ていただきたいのは横断歩道と青いラインの間、かなりの距離がございます。この距離の間をオートバイが通るんじゃないかという心配があります。オートバイも自分の身は危険にさらされてはたまりませんから、当然車より少し離れて走ろうとする。そのときに青いラインは自転車が通るから、青いラインは御遠慮しましょうといった一方で、内側をバイクが走られては交差点の先でまた接触事故等が起きるおそれがあるんじゃないかと。  こういったときに、自転車を使う方はもとより、その他の交通手段を使っている方にとっても非常に必要な常識というものをしっかりと確認をしていかなければいけないと思うんですけれども、このあたりのルールについてしっかりと学ぶ機会というのは、なかなか難しいかなというふうに思います。現状、この通行ルールについて種々確認をしておきたいと思うんですけれども、特に歩行者、自動車、そして自転車、バイク、皆に周知を図らなければいけませんが、このあたりのことについては現在どのようにお考えか、お示しいただきたいと思います。 87: ◯自転車交通安全課長  委員御指摘のとおり、自転車のルールにつきましては非常に難しい部分もございます。自転車に乗る方だけにお知らせすればいいというものではないと考えてございます。したがいまして、自動車を運転する方、バイクを運転する方、さらには歩行者の方、いろいろな方に幅広く周知をしていくものと考えてございます。 88: ◯鎌田城行委員  現場を見ますと立て看板がございます。そこには自転車の方のために今レーンをつくっています、そのレーンは車と同じく一方通行を守ってください、逆走はしないでくださいというふうに明記されておりますが、これは実は、走行方向に向かったときに見える看板になっております。裏側には看板は設置されておりません。当然逆走する人がいないということを前堤にした看板の位置かと思うんですが、守っている人に対しての啓発では余りないと思うんです。守らない方に対してどのように啓発をし、守ってもらえるか、守る人をふやしていくか、このことかと思うんですが、この看板の設置状況は、実際にはレーンが、あしたから始まったときには取り外されてしまうのか、それとも一定期間残されるのか、また、もう一方では今後改善が図られるのか、このあたりを確認させていただきたいと思います。 89: ◯自転車交通安全課長  当該看板につきましては当面そのまま設置する予定でございます。ただいま委員から御指摘いただきましたように、実際に右側通行、逆走をする方に対して、いかにそれは間違っていますよということをお伝えしていくかということが非常に重要かと考えてございます。したがいまして、今後、看板あるいはポスター等でルールを周知してまいりたいと考えてございます。 90: ◯鎌田城行委員  実は、荒町の自転車レーンは最初でしたので、日数とか年数も随分たっております。この荒町の部分について具体に私が見に行かせていただいたときに、電光掲示板がついているんです。これも歩行者、自転車の方が走行する際に、車道のそのレーンをしっかり走っていただきたいということと、また、あわせて市民の生活の中で気をつけなければいけないこともあわせて表記がされておりました。振り込め詐欺に注意とか暴力追放とか、そういうメッセージがされておりましたけれども、この看板、電光掲示板も実は同じようになっている。  たまさか現場を見させていただいたときに、地域の商店街の店主さんがすばらしいことをやっていらっしゃいました。それは逆走する自転車を待ち構えて、走ってくるなり両手を広げて待ったととめて、ここは逆走したら危ないんですよということを力説されて、これは道交法違反ですよ、わかりますかということを確認をしながら二度とないようにということを訴えて通過させているという、1時間当たり10人ぐらいが通るというふうなこともおっしゃっておりましたが、そのときにおっしゃっていたのは、実は日本人と思われる方は何度言っても聞かないような雰囲気が漂っているけれども、外国籍と思われる方の場合には、一度言うとソーリーと言って、その方は繰り返さない場合がほとんどだというところでいくと、やはり市民生活に直結する中で、皆で安心・安全を高めていこうという姿勢が大事なのかなと。  理解できないうちはどうしてもわからないから、ルールにのっとらないことがあるかもしれませんけれども、わかってしまえばルールを守りますよという、そのある意味市民レベルの高揚というか、注意をすることによって改善できるということが必要なのかなというふうに思います。この点については、ある意味割れ窓理論というものがありますが、放置してしまっては、せっかくいいことをやってもいいことをやろうという人がふえない。そういう点では、実はその方がおっしゃっていたのは、こういう場合には適格な人がしっかりと指導してルールを徹底していただくことが必要だと思うんだけれども、その点では道路交通法というものを取り締まっている警察官の方々に、ぜひここは力をかしてほしいんだ、でも荒町には連坊の交番の方々、その方の知る限りでは立哨指導、街頭指導をしていただいたということが、いまだかつて記憶にないというふうにおっしゃっておりました。ないというわけではないだろうというふうな思いもありますが、少ないということではないかなというふうに思います。このあたりについて確認させていただきたいと思います。 91: ◯若林区長  荒町地区の自転車ルールの徹底についてのお尋ねでございますが、お話にございましたように、個人の商店主の方のお取り組みというものもございますが、例えば交通安全協会、町内会、学校、警察などで、安全・安心まちづくりの会などを結成していただきまして、その会による取り組みもございます。例えば月に2回程度の主要交差点に立ちましての指導でございますとか、あるいはさまざまな機会を捉まえましてパンフレットの配布などをやっていただいているところでございます。 92: ◯鎌田城行委員  私もその場でちょっと見させてもらったときに、やはりとめられた方が言うには、レーンの中だから自転車が走ってだめだったんですかというふうに問われるんです。逆走がだめなんですと。「ああ、そうでしたか」というふうに言って立ち去られた方。また、子供の場合とお年寄りの場合、今回宮町の場合にも年齢的なところの道交法に基づいた走り方というものもポスターやチラシで啓発していただいておりますけれども、このあたりについてもやはり皆が理解していくことによって、皆で、今目の前で起きていることは正しいことなのか間違っていることなのかということが共通認識されることによって、多少変化がよい方向に進むんじゃないかというふうに思います。このあたりについてしっかり取り組んでいただきたいというふうに思っています。  ここでいま一度掲示させていただきたいと思いますが、今回の宮町の道路に書かれたものは上の写真でございます。自転車専用と自転車マーク、一目でわかるようになっております。そして、荒町のほうは下です。自転車専用と書いてあります。こちらの場合は全面を水色に塗っていただいて白文字をされておる。上のほうは文字だけではなく、矢印と自転車の絵柄を、そしてなおかつ青いラインは白線の脇だけ施されている。これは多分試行錯誤の途中かと思いますけれども、この中で実は一部私のもとにいただいたお声の中には、荒町の場合には少し色があせてきていると。この色があせてきているためなのか、ルールについてもあせてきているんじゃないかというような心配がなされております。このあたりについて、逆に言うとルールが徹底されれば表記は無駄なことになるというのがいい方向におけるところの進みぐあいかなと思うんですが、まだまだそういう点では乏しいのかなという御意見をいただいたところでありますので、このあたり今後舗装についての強化、また周知についての改めての再徹底など、取り組みが予定されているのか伺っておきたいと思います。 93: ◯自転車交通安全課長  道路の補修についてでございますが、こちらのほうにつきましては管理者の若林区のほうと相談をさせていただきながら、適時適切な維持管理に努めてまいりたいと考えてございます。また、あわせてルールの周知についてでございますが、路面に進行方向であるとか、ここを走ってくださいというような形で表記をするということは非常にわかりやすく、ルールを守っていただくためには非常に重要なことと考えてございます。今後、仙台市内の自転車レーン、正式には自転車専用通行帯でございますが、そちらのほうには同じ仕様で整備していくものと考えてございます。 94: ◯鎌田城行委員  今後の課題として取り組んでいただけるようなことでありますが、それでは、今後のレーンの拡充計画について伺っておきたいと思います。自転車ネットワーク路線、また安心通行路線という名称で整備が進められるようでありますけれども、これらのことも含めて今後の整備計画について伺っておきたいと思います。 95: ◯自転車交通安全課長  道路上の自転車が通行する部分につきましては、今後は車道上に自転車レーンなどを整備することを基本としてまいりたいと考えてございます。具体的な整備路線や手法及び時期などにつきましては、建設局や各区と協議をしながら決めていくこととしてございます。 96: ◯鎌田城行委員  そこで、レーンを整備していただいたときに、レーン内を走行するためには空間の処理なども必要です。実際に街路樹がございますが、街路樹の枝ぶりが伸びてしまいますと、その枝ぶりが少し低いところにあると当然自転車を走行する方は避けていかなければいけません。その際に車道の車の側に膨らんでしまう、もしくは歩道の側に乗り上げる、これは街路樹のこともそうですが、実は今度は路面の中に道路の欠損があったり、また障害物があったり、特に障害物として気にしてほしいところが、車が乗り上げるために当然乗り上げ部分というのは少し段差がついているところがほとんどなんですが、段差は間口の一定の間隔しかあけてはいけませんとなっていますので、それにかなわないところについては高い位置から車を乗りおりしなければいけないところで、個人の判断で乗り上げの板を用意されているところがままございます。ここのあたりというのは本当に自転車を走行する人にとっては危険なところでありますし、路肩のほうの清掃状況によっては砂利とかがたくさんたまる場合があって、この場合も危険が伴います。  こういった一つ一つ、そして何よりも車がその沿線に用事があって一時停車をしたり駐車をしたりすると、自転車レーンそのものがストップしてしまいますので、そのときには当然自転車は車道の側を後方確認をしながら走る、もしくはやむを得ずそのときだけ歩道のほうに乗り上げるといったことが必要になってくると思います。  また、自転車レーンとは言わずとも、最近通学路の安全の整備の中でありました。白線の隣にブルーとかグリーンのラインを引くことによって、特段の歩道がない場合でも歩行者が安全に歩いていただけるような施策がとられておりますけれども、今回のこの自転車道の整備が進むにつれ、こういった道路においては自転車はどこを通るのが正しいのか。白線の車側なのか、白線の上もしくはグリーンのラインの上を走っていいのか、そういったことについても実は非常に悩ましい問題が生じてまいりますので、このあたりについて実際のところ具体に整備を進める一方で、そのあたりの周知も必要かと思うんですが、このあたりについて御所見があれば伺っておきたいと思います。 97: ◯自転車交通安全課長  自転車レーンの整備に当たりましては、御指摘のとおり自転車の通行に支障を来すさまざまな障害が考えられます。自転車と歩行者、車の安全を確保していくためには、このような障害を排除し、通行空間の分離が図られるようにしていくことが重要と考えてございます。  そのためにはやはり設計段階において十分な検討をしていくこと、並びに整備後の適切な維持管理や、あわせて車の駐停車防止策といったものを講じていく必要があると考えてございます。このことから、道路担当部局や関係機関との連携をより一層密にしまして進めてまいりたいと考えてございます。  あわせまして、ルールの徹底強化ということでございます。自転車の交通ルールは数次にわたる法改正等もございまして、委員から御指摘をいただいておりますとおり十分には浸透していないというところと認識してございます。また、世代によってルールの理解が違うといったところも課題であり、混乱を招いているものと考えてございます。そのためには地域の皆様と連携したモデル事業を現在実施しておりますが、こういったもの、あるいは交通指導隊による街頭指導、交通安全教室などを行ってまいりましたが、このような取り組みを丁寧に継続していくことが肝要と考えてございます。今後とも地域の皆様などと連携しまして取り組んでまいりたいと考えてございます。 98: ◯鎌田城行委員  自転車のルールは確かに今御指摘いただいたように二転三転してきたと思います。先ほどお示しをしました横断歩道の脇のラインが、実は他都市に行くと、特に東京は大分消されているんです。これはなにかあるなと思って調べさせてもらいましたら、2011年10月に通達が警察庁から出ていたんです。走行環境の安全を確保するために今後横断歩道の脇の自転車通行帯は消していくと。そういう通達が出ていたんです。これは私たちにとっては2011年10月というと被災から半年ですので、そういうことに一々構っていられる時期ではなかったということが正直なところかと思います。余り知られていないことではないかと。こういったところも実は取り締まるほうも、また整備するほうもなかなか知られていないような通達が発せられているということを考えれば、市民お一人お一人まで浸透するというのは、なかなか難しいことではないかなというふうに思います。何かしらの機会を得てしっかりと学ぶ場が必要ではないかと思うんですが、ちょうどドライバーの方であれば運転免許を更新するタイミングがございますので、そういったときにしっかりと自転車のルールの改正等、また現状どのようにすべきかということを具体に仙台のまちの場合はこうですよということを、宮城県免許センターなどに協力を得て進めていくことを図られてはどうかと思います。  また一方で、横断歩道で人が立っているとき、渡ろうとしているかしていないかはともかくとして、そういう人を見かけた段階で、ドライバーは本当は横断歩道の前を徐行しなければいけません。そして、その人が渡ろうとしていることが確認された段階で必ずとまらなければいけないというルールがあるにもかかわらず、市役所前などほとんどの方が結構待たされている状況を見受けてしまうわけですが、こういったことを一つ一つ基本的なことをおさらいをするチャンスとしては、更新のときの講習の中で模擬試験的に学科試験をもう一度やってもらうとかということもあってもよいのではないかと思うのですが、このあたりはお図りを願うということはいかがでしょうか。 99: ◯自転車交通安全課長  車を運転する方に自転車の交通ルールも含めましてルールを再度理解していただくということは非常に重要なことと考えてございます。現在、運転免許センターに御協力をいただきまして更新時の講習の際に、自転車安全利用に関する説明を加えていただいているところでございます。  御提案をいただきました免許更新の際の試験制度でございますが、確かに車のドライバーによる事故につながりかねないルール・マナー無視も多く見受けられまして、危機感を抱いているところでございます。このような中、講習の方法や内容について工夫が必要と考えられるところでございます。例えば試験制度等につきましては法的な整備も必要になるかと存じますので、まずは警察との意見交換の場で御意見として申し上げていきたいと考えてございます。 100: ◯鎌田城行委員  あらゆる方に学ぶ機会を設けていくことが望まれるのですが、以前質問させていただいたときに、交通安全教室を地域でやってはいかがですかということを御提案したときに、まずは学校からというお話でございました。学校現場ではよりリアルにしっかりと身につけてほしいということでスケアードストレイト方式の交通安全講習というものを実施しておりますが、このことについてこれまでの実施状況をまず伺っておきたいと思います。 101: ◯自転車交通安全課長  学校におけるスケアードストレイト方式による自転車交通安全教室でございますが、平成24年度から実施してございます。平成24年度に1校、平成25年度に2校、平成26年度が5校、平成27年度は14校となってございます。なお、平成27年度におきましては学校以外に青葉区の区民まつりにおいても実施したところでございます。  また、高校生の自転車事故が多いということから、平成26年度までは高校を中心に実施してきたところでございますが、通学等で自転車利用がふえる高校に入学する前に正しいルールを学んでいただくことも重要と考え、平成27年度からは中学生に対象を拡大して行っているところでございます。 102: ◯鎌田城行委員  今後の予定も聞いておきたいと思います。 103: ◯自転車交通安全課長  今後の予定でございますが、先ほど申し上げたとおり中学校を中心にと考えてございます。そのほか、警察からの警告件数の多い高校も含め、できるだけ多くの学校で実施してまいりたいと考えてございます。 104: ◯鎌田城行委員  先ほど来お話ししているときに、いろいろな機会を得て世代を超えてさまざまな皆様が広く多く理解していただくという点では、こういう教室、講習のときにより地域の方に参加していただけるような配慮が必要かと思います。また、学校もその1校が行うときに、周辺の学校にも声をかけて行うこともあってよいのではないか。何よりも子供たちは当然として、子供たちと一緒にその家族、保護者も学ぶということもあってよいのではないかと思うのですが、これまでのかかわり方、また今後のかかわり方をちょっと確認しておきたいと思います。 105: ◯自転車交通安全課長  スケアードストレイト方式による自転車交通安全教室の実施に当たりましては、学校側から保護者の方や町内会などに御案内していただき、より多くの方に参加していただくよう努めております。また、実施に当たりましてお子さんたちが見て、それを御家庭に持ち帰り家族で話し合っていただきたいというような伝え方もしているところでございます。 106: ◯鎌田城行委員  あと、自転車の安全点検、整備、そしてまた万が一のための保険の加入、こういったことも先ほどのお話の中で特に事故に遭った場合などの損害賠償等、実例を考えればそのあたりのところも推進を図っていくべきと思いますが、御所見を伺っておきたいと思います。 107: ◯自転車交通安全課長  日常的に安全点検を行い整備された自転車を利用することは、安全を確保する上で必要なことでございます。また、万が一の事故に備えまして保険に加入しておくことは、利用者の責任として必要であると考えてございます。  これまで具体の促進策としましては、市政だよりでの周知あるいは各種チラシ等による広報、先ほどの交通安全教室における呼びかけ等を行ってきたところでございますが、重要性を踏まえまして、現在中間見直しを行っております杜の都の自転車プランにおきましても、安全点検、整備はもとより、保険加入促進を新たな実施施策としまして位置づけてまいりたいと考えております。引き続きこれらの取り組みを強めてまいりたいと考えてございます。 108: ◯鎌田城行委員  何より自転車プランというものをしっかりと明確にしていただいていますので、これに沿ってしっかり推進していただきたい。特に広報啓発は一重二重に力を込めていただきたいと思います。  仙台市のまちを歩いたとき、私たちが子供のころというのは、原付は一方通行から除外されていました。今思うととても恐ろしい状況ではなかったかと。一方で、原付バイクのヘルメット着用というものも、私たちが子供から成人になろうとしたときにはちょうど過渡期でありました。ヘルメットをしなくても別にとがめられることはなかったけれども、今ではその人たちの安全を考えれば当然のことだということで推進が図られております。  フランスなどでは一方通行を自転車も守ることは当たり前というふうに国としてなされておりますが、本国本市におきましてもそういった環境が近い将来訪れてもおかしくないのではないかというふうに思いますが、このあたりのことも含めて今後の杜の都の自転車プランの推進のありようについて展望をお聞かせいただいて質問を終わらせていただきたいと思います。 109: ◯自転車交通安全課長  まず1点目、自転車における一方通行等の交通規制についてでございます。一方通行等の交通規制につきましては、道路の幅員や構造及び交通量等を勘案し、公安委員会が総合的に判断し意思決定するものと認識してございまして、現在のところ県内では、自転車を含めた一方通行規制はないと宮城県警察から伺ってございます。道路交通上の安全確保の視点からは、特に狭隘で交通量の多い生活道路等では有効と考えられますが、自転車の持つ機動性とか利便性というものが失われる可能性もございますことから、将来に向けて自転車に関する交通ルールをさらに整理していく中で検討が行われていくものと考えてございます。  あわせまして、プランの今後の進め方についてでございます。本市ではこれまで杜の都の自転車プランに基づきまして、市民協働による啓発広報や自転車走行空間の整備など、ソフトとハードの両面の取り組みを進めてまいりました。この間、自転車のルール、マナーを徹底していくためには効果的な広報啓発を継続していくことが非常に重要であると改めて認識したところでございます。  今後につきましては、これまでの検証を踏まえ、例えばこれまで高校の新入生に対してルールブックを配付しておりましたが、これに加え大学生へのリーフレット配付、それから駐輪場等へのポスターの掲出など、さまざまな世代を対象としたさらなる効果的な広報啓発手法について検討を進めつつ取り組みを強めてまいる所存でございます。 110: ◯委員長  社民党仙台市議団から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。            〔ひぐちのりこ委員、質疑席に着席〕 111: ◯委員長  発言を願います。 112: ◯ひぐちのりこ委員  私からは市民費男女共同参画総合的推進などについてお伺いいたします。他局にまたがる質問もありますので、委員長、御配慮をお願いいたします。  2月16日に男女共同参画せんだいプラン2016~20の指針となる考え方をまとめた答申書が市長に提出されました。初めに、(仮称)男女共同参画せんだいプラン2016に関して基本的な考え方やスケジュールについて伺います。男女共同参画社会の形成の促進に当たっては職域、家庭、学校、地域など、あらゆる領域における取り組みが求められることとともに、広い視野に立った多角的な面からの判断が要請されることから、本市においても横断的な取り組みが必要ですが、これもあわせてお伺いいたします。 113: ◯男女共同参画課長  (仮称)男女共同参画せんだいプラン2016につきましては、男女共同参画推進審議会からの答申を踏まえまして、男女共同参画の推進にかかわる幅広い分野や領域を六つの基本目標にまとめるとともに、基本目標ごとに計画期間の5年間に取り組む重点課題を掲げ、成果目標をできる限り設定する方向で、3月末の策定に向けて現在最終的な調整を行っております。  プランにかかわる施策は広範囲にわたりますことから、引き続き市長を本部長とする仙台市男女共同参画推進本部を中心に庁内の連携を図り、重点課題の進捗状況を定期的に把握しながら実効性ある施策を展開してまいりたいと考えているところでございます。 114: ◯ひぐちのりこ委員  ただいま六つの基本目標とありましたけれども、この基本目標の3として仕事と家庭の調和、ワーク・ライフ・バランスの実現が重点課題としてあります。これまでのプランでも取り組まれてきましたが、実情と課題についてお伺いいたします。 115: ◯男女共同参画課長  ワーク・ライフ・バランスの実現に向けては、保育環境や介護サービスの充実等の社会基盤の整備を進めるとともに、出産などのライフイベントに応じた柔軟な働き方や男性の家事、子育て、介護等への参加の促進が重要であると認識しており、これまで事業主や就業者を対象としたセミナーなどの啓発事業に取り組んでまいりました。  ワーク・ライフ・バランスの推進は個人や家庭だけで解決する問題ではなく、企業側の理解が不可欠でございます。また、労働局や県が行う労働行政との関連も深いことから、本市のみで進めるのではなく、関係行政機関との連携した取り組みが必要となってまいります。こうしたことから、来年度以降、国の機関や経済団体等との連携を強化して、企業へのより積極的な働きかけに努めてまいりたいと考えております。 116: ◯ひぐちのりこ委員  今の御答弁でもあったんですけれども、保育、介護とありましたが、保育サービスの拡充と多様な子育て支援の展開も示されていますが、この答申書でも多くの課題が残されているとあります。  インターネット上で話題となっている保育園落ちた日本云々という、「きのう見事に保育園落ちたわ」の方からの書き込みがあります。子供を産んで子育てして社会に出て働いて税金を納めると言っているのに、希望どおり保育園に預けるのほぼ無理だからと言っていて子供を産む人はいない。私、活躍できない。財源をつくって保育園をつくれという意味合いで、一見すると過激な文章です。ですが、同じ思いを持つという声が多く聞かれています。  本市は1月末に来年度の保育施設第一次利用調整状況での新規の申し込みが4,968人あり、うち1,287人がこのたび保育施設などの利用想定の結果、あいにく御希望に添えないこととなりましたという通知を受けました。つまり選考されなかったとのことです。まさに私活躍できないと言っている人が、この仙台にも1,000人以上いる可能性があります。この現状をどのように捉えているのか、また、相談事例も含めてお伺いいたします。 117: ◯子供未来局長  本市ではこれまでも待機児童の解消に向けまして年間1,000名を超える保育総量の拡大を進めてきております。平成27年度におきましても約1,200名分の整備を図ってきたところでございますが、保育需要の地域的、年齢的偏在等もございまして、本年4月の入所に向けた一次利用調整におきましては1,287人の待機が生じたということでございまして、これを重く受けとめております。さらなる整備促進とあわせまして効果的な利用調整が重要であると強く認識をいたしたところでございます。待機となられました保護者の皆様からは、一次で申し込みをいただきました施設とは別に自宅や職場の近くにある保育施設等を紹介してほしいといった御相談などを多くいただいているところでございます。  現在、新年度の保育施設等への入所に向けまして、二次選考を実施してございます。保護者の皆様の御希望を丁寧に伺いながら、できるだけ多くの子供たちに入所いただけますよう、利用調整を積極的に図ってまいりたいと考えております。 118: ◯ひぐちのりこ委員  もうまさに喫緊の課題で、御努力しているという面では昨年度が27%の方が希望に添えなかった、ことしは25%だと、2%ぐらいは上回っているんですけれども、やはりまだまだ状況に追いついていないということだと思います。活躍したい人が保育所に入所できないために諦めている現状を軽減するために、さらなるきめ細かな相談体制やバックアップなどが必要ですけれども、お伺いいたします。 119: ◯子供未来局長  今般の一次利用調整において待機となられた方々に対しましては、さらにきめ細かな情報提供や利用支援を行うことが重要であると考えております。このため、本年度から各区役所に増員いたしまして、各区2名体制といたしました保育サービス相談員のほうから個別にお電話を差し上げまして、希望される保育施設の種別や所在地等について詳しくお話を伺いながら、適切な施設情報を提供し、きめ細かな利用調整に努めることとしております。今後ともできるだけ多くのお子さんが利用できるように一層努めてまいりたいと考えております。 120: ◯ひぐちのりこ委員  インターネットの書き込みの話を言いましたけれども、実は待機児童問題というのは2000年も当初から多く言われてきたんですけれども、今回ことしはその節目の年かなというふうに思います。マスコミでももう多く報道されておりますし、首長とかいろいろな識者が見解を載せているという、待機児童問題というのが初めてメーンストリーム化されたという1年でもあるということを言っている人もいます。  また、保育施設のゼロ歳から2歳までの小規模の場合、3歳になってから次の預け先を決めるというハードルが待ち構えています。私は昨年このことについて質問をいたしました。御当局は幼稚園の預かり保育などを案内してきた。卒園児童の指数を加点する制度も導入しているけれども、そのような取り組みの周知も含め情報提供の強化に努めていくということでした。  しかしながら、本市において、やはり3歳になって預け先が見つからなかったという理由で残念ながら仕事を諦めざるを得なかった事例がありました。近隣の幼稚園の申し込みの日に仕事が休めなかったということで、あと、入れた方ももう御家族とか知人を動員して申し込みに並んだという話も聞いております。小規模の卒園後の提携がなかったことなど、3歳でのハードルが現実のものとなっていますけれども、当局はこの現実を把握していらっしゃるのか伺います。また、3歳のハードルの解決をしなければなりませんが、お伺いいたします。 121: ◯子供未来局長  小規模保育事業等卒園児の個別の事情について、その全てを把握できているわけではございませんけれども、小規模保育事業者との懇談の中におきまして、3歳以降の預け先への不安等から小規模保育事業等の利用を積極的に希望しない保護者が多いといった実情については聞いているところでございます。  そのため、小規模保育事業等卒園後、保育所や認定こども園の利用を希望する保護者に対しましては、来年度の利用申し込みに当たりまして利用調整上の指数を加点することにより、できるだけ御要望に添った利用が可能となるよう重点的に配慮することとしております。  小規模保育事業等における3歳以降の預け先につきましては、制度上、平成31年度までに卒園後の預け先の役割を担う連携施設を確保することとなっておりますが、このような状況を踏まえまして、できる限り早く小規模保育事業者と幼稚園、保育所等の間で協議が整いますよう、本市独自のガイドラインを作成するとともに、保育所や小規模保育事業等を対象とした説明会を開催するなど、連携施設の確保に向けた支援になお一層努めてまいりたいと考えております。 122: ◯ひぐちのりこ委員  平成31年度と言っていないで、本当に早急にお取り組みをお願いしたいところです。先日の朝日新聞でも3歳以降の受け入れ先について、もう不安で眠れないという保護者の声、また、受け入れ側の園についても小規模と連携するメリットがないと口をそろえているとしています。  さて、約6割の子育て女性は、女性が子供を出産後も仕事を続けるというワーク・ライフ・スタイルに賛成をしているものの、実際は出産、育児を背景に約7割の女性が労働市場から離脱しているという実態があります。就業の中断によりその後の年収が約半分以下となるという調査結果もあります。望まない就業の中断で年収が下がること、これはひいては本市にとっても税収の低下にもつながり得るものです。また、就業することによって通勤などの交通費や仕事のための洋服を買ったりとか、そういう購入することによっての支出も消費拡大につながるという見方や、ワーク・ライフ・バランスの推進がもっとあれは家族で旅行しよう、観光など、そういう消費も期待をされるわけです。  担当部局の方のみならず、この子育て支援や保育園の待機児童対策というのは、財政や経済などにもかかわることです。保育施設の充実はもちろんのこと、女性の仕事の中断の背景には固定的性別役割分担意識や企業などが福利厚生として提供する各種手当の受け取りの有無などを含む賃金の差が男女間に一定以上あるため、そのために家庭的に賃金の低い女性が退職をするという傾向が強いと指摘もされています。  7月から施行される女性活躍推進法とも関連をしますけれども、また、関連部局のところと連携をすると先ほどの御答弁にもありましたが、性別役割分担意識の見直しや職場風土改革に関する取り組みについてお伺いいたします。 123: ◯男女共同参画課長  多くの女性が出産を機に離職したり、再就職する場合でも短時間の非正規雇用を選択せざるを得なかったりといった状況の背景には、固定的な性別役割分担意識や職場における男女の格差があるものと認識をしております。本市では(仮称)男女共同参画せんだいプラン2016とあわせて、いわゆる女性活躍推進法に基づく市町村計画の策定を進めています。女性活躍の計画の推進に当たっては、法に基づき経済団体や国の機関等と協議会を立ち上げ、これまでに実施してきた企業や働く女性向けのセミナー等の啓発事業に加えて、地元企業における先進的な取り組みを紹介する事例集の作成やワーク・ライフ・バランス等をテーマとしたキャンペーンの展開などに取り組み、長時間労働を前堤とした働き方の見直しの機運を醸成しながら、女性の就業継続や能力を生かした活躍を支援してまいりたいと存じます。 124: ◯ひぐちのりこ委員  ただいま長時間労働という働き方の見直しということで、私はこれを鑑みるに大変心の痛いことが2014年6月にあったんですけれども、実は霞ヶ関女性官僚が国会議員の質疑対応などで残業の日々であるということで、働き方の見直しを求める提言をいたしました。答弁通告を早くしてくれとか、やはり自分を思うに資料をお願いしますという、これをちょっと早目に出せば、ひいては残業代も減るしとか、ワーク・ライフ・バランス、それぞれあるのかなというところを痛感するところでございます。  また、このときの見直しのところで、突然の質問の通告があったりする場合、全員が仕事の場に残るのではなく、対応職員を当番制にして対応するなどの工夫がなされているとのことです。やはり全ての人たちが生活者であったり、いろいろなところであるという、私どもも想像力を持って対処しなければいけないなというところを痛感するところでございます。  続きまして、ワーク・ライフ・バランスの推進実現について伺います。答申では、まずは事業主として仙台市みずから率先して長時間労働の削減などの働き方改革や男性職員の育児休業の取得促進などに取り組むとともに、企業や経済団体、関係団体、行政などと連携し、その取り組みを地域全体に着実に波及させていくことを期待しますとあります。この取り組みについては大いに期待するところです。  本市では昨年、男性職員の子育て交流会が開催されたとのことです。反響や今後について、また、職員向けに産休育休メール配信を行ってもう数年経過しておりますけれども、こちらについても反響や効果についてお伺いいたします。 125: ◯総務局長  今年度の新たな取り組みといたしまして、主にこれから子育て期に入る男性職員を対象に子育て応援交流会という企画を座談会形式で実施いたしました。参加者からは、男性職員同士で子育てについて話す機会はなかったのでよい機会になった、悩みも含めざっくばらんに聞けてよかった、育休について関心を持ったなどの感想があり好評であったことから、新年度においても実施する予定としております。  また、育児休業中の職員に対するメール配信につきましては、育休中の職員の不安軽減や円滑な職場復帰に向け、市政の近況や育休中の職員向けのイベントを案内しておりますが、具体的な効果を把握しにくい面はありますが、職員アンケートにおいて内容の充実を期待する意見も幾つか寄せられたところであり、一層の工夫を重ねつつ継続してまいりたいと存じます。 126: ◯ひぐちのりこ委員  この産休中、育休中というのはいろいろな統計を見ましても大変心に不安を持っている時期というふうにあります。いろいろなことで仕事をどうしようか、これからの暮らしをどうしようか悩んでいると思います。私自身のことなんですけれども、やはり妊娠の関係があったときに、自分の仕事をどうしようかというときに仕事の先輩にやめることはいつでもできるでしょう、働き続けていればその働きで恩返しできるんだから頑張りなさい、今やめることないのよと励まされました。ぜひともやはり先輩がそういう相談に乗って、そういうような風土もつくっていただくというお取り組みを希望するところでございます。  さて、この男女共同参画推進審議会の答申では、男女共同参画の基本である全ての人の人権尊重の観点から性的少数者への理解促進の取り組みや今後の支援のあり方の検討の必要性が明記されました。前進したと喜ぶところです。  市民の方への啓発とともに市の職員への研修も重要です。さらに、本市において行うアンケートでは性別表記が男女の二つしかないものも散見されます。昨年も私の質問で文書への性別表記の工夫なども含め、性的少数者への配慮の明記につきまして検討したいとのことでしたが、その後の進捗やその実態を含め、これまでの啓発活動など、これからの取り組みについてお伺いいたします。 127: ◯男女共同参画課長  これまで本市では男女共同参画推進センターにおいて、性的少数者への理解を深める講座や、このことについて活動している団体の発表の機会や活動の場の提供などを行ってまいりました。また、当課で実施する市民意識調査において性別を問う際に、社会生活上の性別を御記入いただくよう書き添えるなどの配慮を試みたところでございます。  今後は審議会からいただいた答申の趣旨を踏まえ、新しいプランのもとで性的少数者の方への理解を深めるための啓発を継続するとともに、職員研修の実施や庁内において性別表記の工夫例を紹介するなどの取り組みも進めてまいりたいと考えております。 128: ◯ひぐちのりこ委員  この性的少数者の中には、性別の表記もそうですが、自分の戸籍名に違和感を持っていらっしゃる方、そういう方は通称名を使用している方がいます。本市の図書館においては、利用者カードでは本人の確認がとれれば氏名を通称で使用できるんですけれども、まだ近隣の自治体では図書館の利用者カードは戸籍名が強要されているところもあります。その自治体で先週の議会で通称名使用を求めたところ、これまでどおり戸籍名しか記載できないと答弁があったということなんです。立派な箱物をつくっても多様な利用者に寄り添っているかどうか甚だ疑問に感じるところです。仙台市ではDVの被害者の保護の側面からも、図書館利用者カードに通称使用が認められており、この本市の取り組みというのは波及されるということを望むところでございます。  次に、教育の場での取り組みも広がっております。西宮市教育委員会人権教育研究委員会が編集した「すべての子供に温かな居場所を 気づいてください身近にいるセクシャルマイノリティーの子供たち」これのリーフレットを作成しました。市立校の教職員約2,600人に配って研修などに活用しています。また、淀川区、豊島区、阿倍野区の三つの区の合同で学校と教職員向けLGBTハンドブックが作成され、ホームページで公表、ダウンロードできるようになっています。愛媛県西条市の丹原東中学校では、昨年度文部科学省の人権教育研究指定校になったのを受けて、年間を通じて性的少数者について全校生徒約300人が学習しているという事例があります。本市でも教職員への研修の実施など、お取り組みになったとのことですが、反響と今後の取り組みについて伺います。 129: ◯健康教育課長  学校の教職員に対する性的少数者への理解促進のための研修につきましては、今年度、仙台市医師会等が参画してございます仙台市学校保健会と教育委員会の共催によりまして、保健主事や養護教諭を対象に性同一性障害の子供への対応と題しまして、性同一性障害学会理事長でいらっしゃいます岡山大学の教授による講演を開催したところでございます。受講者からは具体的な事例が紹介され、学校現場での指導の参考になったなどの声がございました。今後も教職員への研修等を通じまして性的少数者への理解の促進に努めてまいりたいと存じます。 130: ◯ひぐちのりこ委員  現場の指導の参考というようなところで、ぜひとも授業や生涯学習の場でも取り入れていただきたいなというふうに思います。  この性的マイノリティーの方々は日常生活でさまざまな困難を抱えており、生きづらさを抱えている場合が多いとの統計があります。厚生労働省のよりそいホットラインに寄せられた性別や同性愛の相談4,200件余りをまとめた昨年度上半期の報告によると、自殺を考えたことのある人は6割を超えているとのことです。自死という悲しい事例もあると聞き及んでいます。子供たちと保護者への早期対応がいじめや自死を減らすことにもつながるのではないかという指摘もあります。自殺予防対策の観点からも相談体制の充実が必要ですが、伺います。 131: ◯健康福祉局長  日常生活でさまざまな困難を抱える性的少数者の方の相談支援につきましては、精神保健福祉総合センターや各区保健福祉センターにおいて行っているところでございます。また、性的少数者の方を含めた自死予防の強化に向けて、今年度から救急告示病院の医師、精神科医師や弁護士などで構成する検討会を設置し、他都市の状況、未遂事例などをもとに効果的な支援のあり方の検討を行っておりまして、今後適切に相談機関につなげる体制づくりに取り組んでまいります。 132: ◯ひぐちのりこ委員  あらゆるネットワークは本当に大事だと思います。  次に、地域福祉分野での取り組みについて、介護の場での性自認を理解したケアや職員への研修も必要ですが、お伺いいたします。 133: ◯健康福祉局長  介護の現場でのサービス提供に当たりましては、介護保険法上、要介護者の人格を尊重することが求められております。各サービス事業者においては性別による配慮を要する入浴や排泄の介助を初め、日常的なケアにおいてお一人お一人の心身の状況や人格を尊重したケアの実施、研修にも取り組んでいただいているところです。今後、本市に事業者や当事者からこうした問題に関する相談等が寄せられた場合には、関係部局とも連携しながら適切な助言等を行ってまいります。 134: ◯ひぐちのりこ委員  男女共同参画の関係の計画のほうでは盛り込まれておりますが、やはり地域福祉関係の各種の計画策定実施に当たっては、このように性的少数者の方々の視点を取り入れるべきと考えますが、御見解を伺います。 135: ◯健康福祉局長  今般、男女共同参画せんだいプラン策定に向けた答申の中に、性的少数者の方に対する社会的偏見や差別をなくすため理解の促進に取り組むという方向性が示されました。これを踏まえ、福祉の分野においても介護や障害者福祉などのサービス、区役所などの身近な相談窓口において性的少数者の方にも配慮した対応が行われますよう、市民局とも連携して取り組んでまいりたいと存じます。 136: ◯ひぐちのりこ委員  ただいまの御答弁に本当に幅広くいろいろネットワークを持って連携してやりたいということで、本当に期待することです。いろいろなところで子供も大人も相談やサポートが受けられるような形を強めていただきたいなというふうに思っております。  仙台市内には同性愛者向けにHIV、エイズに関する情報発信を行うコミュニティセンターZEL、こういうスペースがあるんです。本市ではZELの運営にかかわっている市民団体と顔の見える関係で、ZELを活用しながらHIV、エイズに関する啓発などを行っています。実情とこれからの事業展開についてお伺いいたします。
    137: ◯健康安全課長  本市のHIV感染者の約8割が男性同性愛者が占めておりますことから、市民団体と連携しながらHIV検査、エイズ予防の啓発に取り組むことが重要でございます。このため男性同性愛者の相談、支援の場であるコミュニティセンターZELに御協力いただき、本市の啓発チラシの配布やポスター掲示を行うとともに、NPO法人が立ち上げたホームページでの検査日程の発信やスマートフォン向けのインターネット広告を行ってきました。6月、12月の啓発キャンペーンとあわせて実施いたしますHIV検査での男性同性愛者の受検者数が、昨年度の27名から今年度70名へと伸びており、こうした取り組みの効果があらわれているものと考えております。来年度も引き続きホームページの内容を充実させるとともに、インターネット上での広告をより積極的に行うなど、市民団体との協働によりHIV検査、エイズ予防の啓発に努めてまいります。 138: ◯ひぐちのりこ委員  こういうセンターがあるというのは、やはり東北地方で大変特徴のあるところですので、ぜひとも大いに勉強をしながらということを求めておきます。  企業などにおいて性的マイノリティーの支援を行うところが多くなってきています。家族間で共有できる航空会社のマイルや携帯電話の割引、生命保険の受取人において同性カップルにも適用が始まっています。企業のみならず自治体においても結婚祝い金の支給や結婚休暇など、同性カップルにも適用する動きが広がっています。大阪府淀川区、那覇市のように支援宣言を行うところもあります。さらに、渋谷区や世田谷区を初め、三重県伊賀市、宝塚市、那覇市も同性カップル宣言を認める公的書類を発行または発行予定としています。本市においてもこのような取り組みを積極的に進めるべきと考えますが、お考えを伺います。 139: ◯市民局長  さまざま御指摘ございました性のあり方を理由とした社会的偏見や差別をなくす取り組みについては、課題と認識をしているところでございます。先般、審議会からいただいた答申の趣旨を踏まえ、3月末に策定する新しいプランにおきまして、まずは性的少数者の抱える困難や悩みに対する理解の促進などの施策を盛り込んでまいりたいと考えてございます。  今後は新しいプランのもと、他都市のさまざまな取り組みなども参考としながら、多様な性のあり方が認められ、誰もが自分らしく生きることができる社会づくりに向けまして、当事者の方々や市民の皆さんとともに望ましい支援のあり方の検討も含めまして取り組んでまいる所存でございます。 140: ◯ひぐちのりこ委員  昨年の7月、同性婚を認めないのは憲法が定める法のもとの平等に反すると、同性カップルら455人が日本弁護士連合会に人権救済を申し立てています。同時期に行われました仙台市議会議員選挙の際にも性的マイノリティーに関するアンケートがありました。仙台市も大変そういう市民活動も盛んでございます。また、生活者としてのセクシャルマイノリティーのポートレート撮影会も今度行われるというようなことでございます。すぐ近くにいろいろな方がいるということ、そういう想像力を持ってそういう声を聞いて、今市民局長がおっしゃったように待機児童の問題一つにしても自分らしく生きられる社会、それをともに求めていくことをお話をいたしまして私の質疑を終わらせていただきます。ありがとうございました。 141: ◯委員長  この際、暫時休憩いたします。               休憩 午後3時01分               再開 午後3時20分 142: ◯委員長  再開いたします。  休憩前に引き続き質疑を続けます。  自由民主党から発言予定の方は質疑席にお着き願います。       〔野田譲委員、佐々木心委員、菅原正和委員、質疑席に着席〕 143: ◯委員長  発言を願います。 144: ◯野田譲委員  私からは姉妹都市について何点かお伺いをさせていただきたいと思います。  先日の斎藤範夫議員の質疑の中で、国内姉妹都市事業の平成28年度予算に関し、財政局と教育局の事業費の答弁に明確ではない点がありました。再度この説明をお願いしたいと思います。 145: ◯財政局長  総務費の質疑におきます歴史姉妹都市に関する新年度予算に関しましての私から答弁申し上げた内容につきまして改めて御答弁申し上げます。  歴史姉妹都市に関する平成28年度予算につきましては、宇和島市の関係を302万1000円と答弁いたしました。これは教育長から御答弁申し上げました教育費分2万円と経済費分300万1000円の合計額でございます。また、白老町につきましては21万円と答弁いたしました。こちらも同じく教育長から御答弁申し上げました教育費分1万7000円と経済費分19万3000円の合計額でございます。 146: ◯野田譲委員  後でこれについては御質問させていただきたいと思います。  国際姉妹都市と国内姉妹都市、それぞれについて平成27年度の予算額と事業内容、平成28年度の予算額と事業内容はどのようになっているのか、お伺いをいたします。 147: ◯交流政策課長  国際姉妹都市等との交流に係る平成27年度の当初予算額は1054万6000円でございます。内容といたしまして、リバサイド市、ミンスク市、光州広域市から公式訪問団を受け入れましたほか、長春市との友好都市提携35周年に関する事業などを行っております。  平成28年度の予算額は1909万2000円でございます。内容といたしまして、姉妹都市提携60周年を迎えますリバサイド市及び交流促進協定締結10周年を迎えました台南市への公式訪問団派遣を行いますほか、平成29年度にレンヌ市、ダラス市、光州広域市との間で、それぞれ提携50周年、20周年、15周年を迎えますことから、周年事業に向けた協議などを行うことといたしております。 148: ◯文化振興課長  国内姉妹都市のうち音楽姉妹都市に関してお答えをいたします。  予算額は平成27年度と平成28年度ともに22万9000円でございます。内容でございますが、まず大分県の竹田市につきましては、竹田市が平成4年より開催しております全日本高等学校声楽コンクールに、毎年市内の高校生1名が参加しているところでございます。次に長野県中野市についてでございますが、中野市が平成26年度から開催しています中野アンサンブルフェス、音楽祭でございますが、ここに本市の音楽家が参加しているものでございます。 149: ◯野田譲委員  今、海外姉妹都市、平成27年度、平成28年度の予算額と事業内容をお聞きさせていただきましたけれども、まさに周年行事でこのような予算計上をしているということで、今までの歴史的なつながりのある国内姉妹都市とはまた違う形態だと私は思っているんですけれども、議会においても役職に応じて海外姉妹都市にお邪魔するときがあります。私も議長時代に長春市に奥山市長と同行いたしながら30周年の周年行事にお邪魔をさせていただきました。個人的にも、またあとは光州広域市、これは議会のほうで、まさに姉妹友好都市を結ぶ前に有志を募りながら行った経緯がありました。そういう中でも、やはり国際姉妹都市というのは、そういう周年行事の何らかの機会があってお邪魔する都市なのかなという思いがあります。  そういう中で国内姉妹都市、これも同じように今、竹田市と中野市の予算と事業を教えていただきました。それ以外に教育局と経済局が担当している徳島市と愛媛県宇和島市と北海道白老町、こちらのほうの取り組みを教えていただければと思います。 150: ◯経済局長  経済局に係る分といたしましては、観光姉妹都市の徳島市につきまして平成27年度、平成28年度、ともに予算額は413万7000円となっており、阿波おどりへのすずめ踊りの派遣と、仙台七夕まつりに際しての阿波おどり親善訪問団の受け入れを行っているところでございます。  また、経済局におきまして歴史姉妹都市である宇和島市に対しまして、平成27年度は宇和島400年祭への旅費として55万6000円、平成28年度は50回目の節目を迎えますうわじま牛鬼まつりへの仙台すずめ踊りの派遣費用として300万1000円を計上しております。  同じく歴史姉妹都市の白老町につきましては、平成27年度は白老牛肉まつりへの旅費として30万円、平成28年度は同じく19万3000円を計上しておるところでございます。 151: ◯文化財課長  宇和島市につきましては、平成27年度は290万7000円、平成28年度は2万円でございます。平成27年度は宇和島伊達入部400年祭記念事業等の開催のための予算であり、平成28年度は宇和島市民の方々の訪問団の受け入れのための記念品代でございます。  次に白老町につきましては、平成27年度は2万3000円、平成28年度は1万7000円でございます。これらはいずれも白老町からの仙台の歴史に触れる旅訪問団の受け入れのための記念品代となっております。 152: ◯野田譲委員  それぞれに国内の姉妹都市の予算額、そしてまた事業形態をお伺いいたしました。非常に寂しいなという思いのところもあります。後ほどそれぞれに質問させていただきますけれども、国際姉妹都市、国内姉妹都市、これについて毎年さまざまな仙台のイベントがあると思いますけれども、どのようなものの御案内を差し上げているんでしょうか。 153: ◯交流政策課長  国際姉妹都市等につきましては、仙台国際ハーフマラソン大会の御案内をお送りをいたしております。 154: ◯経済局長  経済局におきましては、毎年仙台七夕まつりに徳島市からの阿波おどり親善訪問団にお越しいただいておるところでございます。 155: ◯野田譲委員  今御答弁いただきました国際姉妹都市に至りましては仙台国際ハーフマラソン大会の案内状、経済局におきましては青葉まつりと言いましたか。 156: ◯経済局長  七夕まつりの際に阿波おどりの訪問団を御案内しているところでございます。 157: ◯野田譲委員  阿波おどりの訪問団ですね。国内姉妹都市、委員長、市民局だけれどもちょっと答弁がほかの局にまたがりますので、よろしくお願いします。国内姉妹都市で私どもが案内をいただいているところは徳島の阿波おどり、これは経済局ですね。宇和島の牛鬼まつりも経済局で、そして、白老町の牛肉まつりと港まつりの御案内もいただいておりますでしょうか。 158: ◯経済局長  白老町においての牛肉まつりについて御案内を経済局でいただいておるところで、職員を派遣しておるところでございます。 159: ◯野田譲委員  私どもも先ほど申し上げましたとおり役職で国内姉妹都市にお邪魔いたします。議長であったり、そして、議長が行けなければ副議長、そして経済局所管の委員長であったり副委員長という、そういう立場の方がお邪魔をさせていただきますけれども、徳島市の経緯については、あちらに行ったときもお聞きしましたけれども、観光姉妹都市。歴史的なおつき合いというよりも我々の議会の先輩であります大野千一先生が徳島市出身だというその経緯の中で、それ以来姉妹都市を結んだというお話を聞かせていただいています。宇和島はまさに伊達政宗公の長兄、秀宗公が宇和島を開いたという歴史深いおつき合いであります。  そういう中で、白老町、これも非常に歴史深い地域なんでございまして、奥山市長も30周年でアカマツの植樹をされましたし、藤本副市長も経済局長のときにも足を運んでいき、そして、あのときの町長は飴谷町長だったと思いますけれども、交流をされておりました。  そういう中で、藤本副市長、そのときの白老町の町長初め職員の方々、民間の方々との交流をして、あちらから仙台市を見た感覚、その辺の御感想があればお願いいたします。 160: ◯藤本副市長  白老町にお伺いしましたのは経済局長当時、平成20年になりますが、仙台で初めてデスティネーションキャンペーンを秋に行うということで、国内姉妹都市各市から御参加をいただきたいということで、要請のために白老町のほうにもお伺いをいたしました。まずもって訪れさせていただきましたのは博物館といいますか、白老町のまさに幕末以来どのようにして今日に至ったかという歴史的な展示を見学をさせていただきましたけれども、その際には、まさに仙台藩からは防備のために三好耳鼻科のおじいさんかあれですけれども、三好監物さんを代表として仙台から警備に当たったということでございまして、改めてその際、仙台とのいわれの深さを感じたところでございます。  その意味で、小学生の子供さんたちは、白老町の歴史を勉強される際は必ずその部分を勉強されるということでございまして、仙台とのゆかりについて町の子供たちが非常に熱心に勉強されているということを痛感したところでございます。 161: ◯野田譲委員  藤本副市長は白老町にお邪魔したときに資料館のほうに足を運んで、その歴史の経緯をある程度熟知をされてこられたと思います。私ももう30年ぐらい行ったり来たりさせてもらっておりまして、議員になる前から足を運んでいたときは、相手方も民間の方とのおつき合いであったものですから、姉妹都市だということがわからずにおつき合いをしていて、平成7年初当選以来、議員という立場で白老町の議員の方、また役場の職員の方、町長さん、さまざまとおつき合いするようになりまして、そして、改めて先ほどの資料館に足を踏み入れたときに、まさにこんなに歴史深いところだったのかという思いをいたしました。本当に江戸時、北方の警備を仙台藩が担当させられて、仙台藩の領地でもあったそうでありますけれども、北方領土まで警備をしていたんです。  そういう中で、今名前が出ました仙台にあります三好耳鼻科さんの御先祖、三好監物さんが、その警備に当たる前にその場所を視察しながら白老の本陣屋をこの場所につくろうと言ったのが始まりでございまして、その後、初めてそこの大将といいますか、代官といいますか、そこに赴任したのが今の七十七銀行の創設者、氏家秀之進さん、今の頭取のおじいさんに当たるんでしょうか。そういう意味ではまさに仙台の地方銀行の、本当に七十七銀行の創設者がそこにいて北方の警備をされていたと。  そしてもう1人、私どもの議員の先輩でもあります草刈議員。今も内科がありますけれども、最後のその陣屋の代官であったんです。そして、官軍を迎え入れたときに、やはり仙台藩の藩士に暴行を加えたりしているのに助け船を出して同じように暴行を振るわれ、町でかくまってもらっておったんでありますけれども、もう命に先はないと見かねて仙台藩のほうを見て自害をしたという草刈運太郎のお墓と歌もあるぐらい歴史深い町なんです。  やはりここに私は仙台のさまざまなイベントの中で青葉まつりがありますけれども、この案内が今まで届いていなかったということ自体に歴史のつき合い方、担当局はちょっとお粗末なんじゃないかなという思いが非常に強くあるんです。ぜひこの歴史深い姉妹都市、相手方から言えば、町という小さい町だから仙台市は私たちのほうを見てくれないんですかねとよく言われました。「いや、そうじゃありませんよ」というような話をさせていただいて、平成11年に私たち今この議会にもいるのが今の岡部議長、そして柿沼議員がその当時3期だったでしょう。そして、お亡くなりになりました岡征男議員が議員団の団長で行きまして、役所側は副市長という名前ではなくて、その当時は助役でしたから、加藤助役、そして櫻井正孝元副市長がガス局の次長のころ、そして泉区の神田総務部長、このお三人が役所側からの随行でお邪魔させていただいたのが平成11年。そのときに見野町長と役所の職員と議会とそれぞれ懇談をさせていただき、姉妹都市をこのようにやっているけれどもなかなか仙台の方が来てくれないというお話から、いろいろ煮詰めながらやってまいりました。  そういう意味で、新たな交流がそれからスタートするのでありますけれども、仙台市も開府400年事業で伊達交流サミットを平成13年に開催いたしました。その辺、担当でおられた方いらっしゃいますか。稲葉副市長ですか。まさにこれは伊達家、そして仙台藩に縁のある24の自治体が一堂に会したという事業であります。それ以来、初めての顔合わせでありますから、どの市とどの市がどういう関係があるかというのは、そのとき改めて感じたときだったのかなという思いがあります。  同じように白老でも姉妹都市20周年を開催いたしました。そのときは藤井市長、そして議会からは郷湖健一副議長、そして阿部教育長とお邪魔をさせていただき、20周年の式典の前に白老町と仙台市の会談がございました。この20年史に書いてあるのでありますが、新聞に掲載されておりました中身を字が小さいのでこちらに写してもらいましたので、ちょっと読ませていただきますけれども、白老と仙台が公式会談と。  白老町の地元紙です。修学旅行で交流をと。白老と仙台市は25日、歴史姉妹都市20周年記念式典を前に公式会談を行い、中学校の修学旅行で相互訪問を実現させる検討を約束したと。会談には白老町側から先ほどお名前を出しました見野町長、松田議長、教育長、そして仙台市側から藤井市長、郷湖健一副議長、阿部芳吉教育長が出席をしたと。議題としては中学校の修学旅行で両市町を相互に訪問し、お互いの歴史や文化を見学、学習して交流を深める事業を今後検討することにしたと。既に仙台市の上杉山中学校は姉妹校の萩野中学校を修学旅行の途中に訪問し、桜の記念植樹をしたことがある。また、白老町の中学校では修学旅行で東北地方を訪ねており、実現の可能性が高いという。やはり仙台に博物館、青葉城、瑞宝殿、白老には国の史跡、仙台藩白老本陣屋、それにアイヌ民族博物館と。もう歴史文化遺産がお互いにあるわけでございまして、そういう中で修学旅行がやれるような取り組みを会談した経緯がありますが、その後教育委員会としてどのように取り組まれてきたのか、お聞かせください。 162: ◯教育指導課長  上杉山中学校におきましては、平成3年に白老町との姉妹都市締結10周年を記念いたしまして、白老町立萩野中学校との交流が始まり、修学旅行で白老町を訪れておりました。平成24年度をもって萩野中学校が二つの中学校とともに白翔中学校へ統合されたことにより、修学旅行による訪問は行っておりませんが、学校だよりの交換などの交流は続けてございます。ほかの仙台市立小中学校の修学旅行につきましては、現在ある記録では白老町を訪問した学校はございません。 163: ◯野田譲委員  白老側の中学校が統合して名前が白翔中学校に変わりました。それ以来、まさに交流が閉ざされていると。それでは、それ以外の中学校の修学旅行にはそれ以来一度も北海道に行っている中学校はないんですか。 164: ◯教育指導課長  現在、北海道に修学旅行に行っている中学校が1校ございます。 165: ◯野田譲委員  中学校が1校あるということでありますが、その中学校に姉妹都市の白老に足を運ぶ計画とかを教育委員会から少しアドバイスしたとか、そういうことはありませんか。 166: ◯教育指導課長  修学旅行の行き先につきまして教育委員会から学校に、白老も含めた姉妹都市への方向についてアドバイスしたということは今のところございませんでした。 167: ◯野田譲委員  教育委員会としてアドバイスをしたことがないということは、平成13年に公式に仙台市側と白老町側でああいうお話をした後に、何もその後話がなかったということでよろしいんですか。 168: ◯教育指導課長  修学旅行につきましては、学校ごとにいろいろテーマを決めて決定しておりまして、教育委員会から方向につきまして、先ほどお話ししたようなアドバイスというようなことはございませんでした。それから、白老と仙台市との交流につきましても、教育委員会として白老町から何らかの働きかけということはございませんでしたので、アドバイスという形では行っておりませんでした。 169: ◯野田譲委員  白老町から働きかけがなかったという答弁でございますが、仙台市の教育長と白老町の教育長、そしてあちら側の町長とこっちの市長、そこでお話しした中で、今の答弁ですとその後教育委員会からそういう要請がなければ何も話をする気はなかったという捉え方でよろしいんですか。 170: ◯教育長  白老町との交流ということで今教育指導課長から御答弁申し上げたところでございますが、今委員御指摘のように、白老町とのかかわりでは上杉山中学校が修学旅行に行っていた経過はございました。あと、ちなみに片平丁小学校が相互に行ったり、あとお迎えしたりということはございますが、私どものほうで今思えば積極的に働きかけ、もしくはそういう交流について希薄だったというふうに思っているところでございます。 171: ◯野田譲委員  まさに聞いているとその平成13年のときにそういう話をされた以降、こちらに来て阿部教育長の話を引き継いでいないということになるんだと私は思うのですけれども、非常に残念なんです。やはり、せっかく仙台が外にいろいろな部分で発信をしていくのに、これだけ歴史深い姉妹都市が仙台にしろ宇和島にしろ、あるわけです。そういう中で小学校の子供たち、中学校の子供たちにも、やはり副読本含めながら教えるべき課題であり、そしてまた、相手方、こちら側の市長、そして議会、教育長、3人がお互いに前向きな話し合いがあった、そのことをやはりこちらに戻ったときに引き継ぎながら、やはりできるできない、話し合いもすべきことだと思いますけれども、先ほど来の答弁を聞けば全くなされていなかったと思うしかないんです。  白老町の歴史からしてみて、まずは今35年のおつき合いになるんです。一番最初の取っかかりはやはり民間なんです。仙台の萩ライオンズクラブ。議員のほうでもライオンズクラブに入っている方いっぱいいらっしゃると思いますけれども、萩ライオンズクラブと白老ライオンズクラブが37年前に姉妹提携をしたのがスタートで、その後仙台市側が姉妹提携を結んで進んできたという経緯。そこの中で民間は白老ロータリークラブと仙台西ロータリークラブが33年間のおつき合いをしております。また、仙台青年会議所と白老青年会議所は28年間のおつき合いをさせていただいていると。  同じようにスポーツ少年団も野球、バスケット、バレー、サッカー、ママさんバレーも含めて28年間の交流を続けてこられて、今も続けられている団体はもちろんあります。先ほどのお話に出てきました片平丁小学校です。そういうところはまさにホームステイ、行ったり来たりしながらやったりしているんです。  せっかく私はいい材料だと思っているんです。この白老町という歴史の姉妹都市で中学校同士が交流をしていて、たまたま中学校の統合で名前は変わりました。今後、改めて上杉山中学校と、ぜひ新しい白翔中学校の姉妹締結をきっかけに、仙台市の中学校の修学旅行がさらに何校でも多くその地に足を向け、その子供たちが仙台に戻って、そして、多くの方に歴史をみんなに伝えていただく役目をやはりしてもらう、そういう人材を育成していくのも教育委員会の役目ではないかと私は思うんです。ぜひ今後その取り組み、気持ちがあるかどうかお聞かせください。 172: ◯教育長  今委員御指摘のように、子供たちが歴史姉妹都市である白老町を訪れることは、白老町の自然や歴史、文化に触れる非常に貴重な体験になろうかと存じます。今まで上杉山中学校が交流をいたしておりましたが、改めて上杉山中学校を初めとして、ほかの中学校につきましてもその交流につきまして各学校へ私どもも呼びかけをして、いろいろ調整はあろうかと思いますが、少しでも可能な学校、行けるように働きかけてまいりたいと存じます。 173: ◯野田譲委員  ぜひ、そういう取り組みを積極的にしてほしいと思います。  次に、5年前を振り返って、東日本大震災において国内姉妹都市、白老ばかりじゃなくて、多くの支援をいただいたと思いますけれども、どのような支援を受けたのか、お示しください。 174: ◯文化振興課長  東日本大震災におきます音楽姉妹都市からの御支援でございます。  大分県の竹田市からは義援金と寄付金、合わせておよそ1260万円いただいております。そのほか毛布400枚ほか、さまざまな支援物資もいただいているところでございます。さらに、平成23年5月から7月末にかけまして竹田市の職員が泉区役所で、り災証明発行業務を応援で従事していただいた、そのような支援もいただいているところでございます。  長野県の中野市でございますが、義援金と寄付金、合わせましておよそ500万円いただいております。そのほか米6トンほか、さまざまな支援物資もいただいているところでございます。 175: ◯経済局長  観光姉妹都市であります徳島市からは義援金1781万円、寄付金203万円のほか、食料や生活必需品など支援物資をいただきました。また、平成23年3月から10月まで、り災証明交付に係る業務など、延べ71名の職員の派遣をいただいておるところでございます。 176: ◯教育長  歴史姉妹都市からの支援についてでございます。  まず、宇和島市からの支援でございますが、寄付金及び義援金といたしまして約7341万円及び飲料水やイヨカン、ベビーミルクなどの生活物資をお送りいただきましたほか、平成24年度と平成25年度に1名ずつ復興事業局に職員の派遣をいただきました。  次に白老町からの支援でございますが、義援金といたしまして約2244万円及びアルファ米やシャケなどの食料や仮設トイレの提供もいただきました。また、平成23年3月16日から5月1日までの期間、延べ22名の職員を派遣いただき、給水や避難所などへの御支援をいただいたところでございます。また、平成24年3月3日には復興支援としてアイヌの古式舞踏を披露するアイヌミュージアムフェアin仙台を青年文化センターで、同年10月20日には仙台の子供たちに元気を送るプロジェクト、しらおい元気食堂を仙台港背後地6号公園の応急仮設住宅で開催していただきました。 177: ◯野田譲委員  国内姉妹都市、本当に歴史的な姉妹都市の中で、大小かかわらずさまざまな人的支援、金銭的にも物資の支援、これだけの支援をいただいたということをぜひ忘れないでいただいて、そういう姉妹都市というつき合いを市民の方々、わかっていない人が非常に多いんです。これは発信の仕方が上手じゃないと私は思っているんです。  前にも質問しました。やはり市民の方には目で見て感じてもらうしかないんだけれども、本庁舎1階の右奥、この本庁舎というのはまさに業者の人が多いんです。なかなか市民の方がここに出入りするということは余りないんです。そこの中で、あそこに国際姉妹都市、国内姉妹都市のギャラリーブースがあるということすらわかっていない人もいっぱいいるんです。  私は常にピンバッジをつけているんです。この真珠。宇和島に行った方はこういうものを買ったりもらったりしていますよね。市民の方とこうやってお話をすると、「野田さん、この真珠何ですか」と。「ああ、これは歴史姉妹都市の宇和島の真珠なんです。アコヤガイ」。「姉妹都市ですか。何で」という話になるわけです。そうすると伊達政宗公の長兄秀宗公がという話になるわけです。やはり、そういう私たちが発信をしていく役目にならなければいけないと思うんです。  ですから、やはり市長を初め市の職員の方々はやはりそれぞれ、海外もそうですけれども、やはり市民の方々に国内姉妹都市に出かけてもらうぐらいの教える役目があると私は思うんです。仙台にばかり来てくれ、来てくれというのではなくて、仙台市民の方々に海外姉妹都市はこうですよ、国内姉妹都市はこれぐらいあるんですよ、この縁ですよという、この発信の仕方を私はぜひしてほしい。どのような取り組みの考えがあるか教えてください。 178: ◯交流政策課長  今後の広報、発信につきまして、これまで国際姉妹都市等との交流におきましては5周年、10周年などの周年事業において市内で姉妹都市の概要あるいは交流経過を紹介する写真展、パネル展を開催するなど周知の機会を設けてきたところでございます。国内姉妹都市につきましても現在のホームページへの掲載内容を改めて見直すなど、市民の皆さんが国内姉妹都市を知る機会がふえるよう努めてまいりたいと考えております。 179: ◯野田譲委員  市民局の国際姉妹都市担当の交流政策課長です。まさにそのようにぜひいろいろな部分で発信をしていただきたいと思います。これから新しい文化観光局ができるようになりますけれども、今までは財政局長が、歴史姉妹都市のやはりちょっと答弁が教育長とかみ合わなかったりすることもあったりもするような事態から、今度はやはり一つの文化観光局に海外姉妹都市も国内姉妹都市も一つになるのかどうか、その辺ちょっとお聞かせください。 180: ◯稲葉副市長  さきに予算等審査特別委員会でも御答弁を申し上げましたけれども、新局において国際姉妹都市、それから現在3局にそれぞれ分かれております国内姉妹都市、これも一括集約をして姉妹都市行政全体の進捗管理を行っていくということといたしております。 181: ◯野田譲委員  まさに今までばらばらだった姉妹都市の窓口が一つになるということは、仙台市当局も、やはり職員も縦割りじゃなくて、きちんとわかり合える局になるとも私は思います。そういう中で市民の方々にもきちんと発信をできる、そういう局に育っていってほしいし、そこの中で今まで歴史姉妹都市、宇和島、そして白老町、小さい町かもしれないんだけれども元気町と言われて元気なんです。  企業誘致にしてもまさに経済産業省に本当に足繁に通って、経済産業省の局長が全国で企業誘致に熱心なところはどこですかということに対しての発言は、北海道の白老町が首長が直接お願いに来ると、それぐらい前向きな町であるということをぜひ理解をしていただきながら、再度奥山市長も稲葉副市長も、伊藤副市長、藤本副市長も、二役も進んで足を向ける姉妹都市になってほしいと思うんです。  今まで白老町の方々からすれば、やはり自分たちから声をかけるのは申し訳ないような気持ちを、この辺を仙台市側からぜひ町民に、仙台市は積極的に姉妹都市交流をこれから結んでいくんだよという、そういう気持ちに私はなってもらいたい。稲葉副市長、ぜひそういう気持ちで、多分行ったことないと思うんです。今後率先して足を向けておつき合いをしていただきたいと思いますが、まさに職員の方々の予算もやはり計上しながら、それで職員の方には足を運んでもらって交流してもらって、その方々が市民の方々に伝える役目、そうなってほしいと思うんだけれども、ぜひそういう形で、来年度の予算はもうでき上がっていますが、次年度ぐらいはそういう予算組みができると思うんだけれども、その辺の意欲をちょっとお聞かせいただいて終わりにしたいと思います。 182: ◯稲葉副市長  先ほど申し上げましたように新局で国内、国際姉妹都市を一括統括をすることによって、姉妹都市というのは予算等審査特別委員会でも御答弁申し上げましたけれども、その締結のきっかけと申しますか、それは個々さまざまな分野がございます。最終的にはやはりより広範な市民間の交流でありますとか行政の交流がなされることによって、市民の皆さんにも伊達藩、仙台市、この流れをまたさらに御理解を深めていただけるというようなことも一つの大きな行政目的でございます。まずは私どもが率先をして国内姉妹都市各都市を訪れをさせていただいて行政間交流を深め、そして、さらにそれを市民間の交流がより広範に充実したものになるように努めてまいりたいというふうに思っております。 183: ◯佐々木心委員  スポーツ推進事業の中の国際スポーツイベント等の開催、1億1400万円余の仙台国際ハーフマラソン大会開催の7000万円余と、地域施設設備の市民センター設備費9億3300万円余について順次お伺いします。また、質問によっては他局にまたぎますので、委員長、よろしくお願いいたします。  まずは、今回で26回目の開催になる仙台国際ハーフマラソン大会について、今日までさまざまな経緯を踏まえ、開催に当たり関係各位皆様の御尽力で大会が魅力あるものになっていることを認識しております。そして、開催月の5月はさまざまなイベントが毎週行われます。ゴールデンウィークが終わり、その週末には仙台国際ハーフマラソン大会があり、翌週末には仙台青葉まつりの開催、そして、その翌週にはG7仙台財務大臣・中央銀行総裁会議の開催など、仙台市をアピールする絶好のチャンスであります。  そのオープニングを飾る仙台国際ハーフマラソン大会は、開催の準備に最大限の配慮をし、大会を成功裏に行い、次なる事業へよいバトンを引き継いでもらいたいと考えます。まず初めに、大会の詳細と申込方法について伺います。昨年の大会から申込方法はハーフマラソンの部と5キロ、2キロの部、ともにインターネットと郵便振替になっており、ことしもエントリー開始時間は20時で、申込方法と状況や効果についてどのようにお考えか、お伺いします。 184: ◯スポーツ振興課長  今回の仙台国際ハーフマラソン大会のインターネット先着の御参加申し込みにつきましては、使用サーバー増強や補助オペレーターの配置を行ったことから操作環境が向上し、申し込みから約30分で募集枠に達したところでございます。また、抽選申し込みにつきましては、申込倍率が約1.4倍と昨年とほぼ同様の状況となっております。インターネットの利用環境にない方への配慮として、郵便振替による抽選申し込みを併用しており、一定の評価をいただいているものと考えております。 185: ◯佐々木心委員  今大会からチャリティーランナー部門を設置しております。この部門の設置は東日本大震災を風化させないためにも非常にいい部門だと思います。定員は100名であり、通常の参加料6,000円にプラス寄付金5万円になります。その寄付金は三つのテーマのうち支援したいテーマを選択できるというすばらしい内容であります。その三つは、一つに仙台の子供たちを元気にという項目で仙台市児童養護施設協議会への寄付、二つに仙台の音楽を元気にという項目で公益財団法人仙台フィルハーモニー管弦楽団への寄付、三つに仙台のスポーツを元気にという項目で公益財団法人仙台市スポーツ振興事業団への寄付となっております。また、確定申告により所得税の寄付金控除の対象にもなっております。  そこで、この部門のエントリーについては現在進行中ではありますが、現状の進捗についてどのようになっているのか、お伺いします。また、寄付金を5万円とした根拠もお伺いいたします。 186: ◯スポーツ振興課長  チャリティーランナーの部につきましては3月10日までの受付期間としておりますが、昨日までで51名に応募いただいております。チャリティー分野の内訳としましては、仙台の子供たちを元気にが24件、仙台のスポーツを元気にが18件、仙台の音楽を元気にが9件となっております。  また、チャリティー金額を5万円とした理由でございますが、1万人という参加規模や国内のほかの主要な大会を参考とし、実行委員会により決定しているところでございます。 187: ◯佐々木心委員  51名ということで残枠があるので、再度この残りの枠についても広報活動に御尽力をお願いします。  また、5万円という高い金額を寄付するので、当日はゼッケン等でチャリティーランナーだと一目でわかるように何か工夫をされているのか、お伺いをいたします。 188: ◯スポーツ振興課長  チャリティーランナーの皆様につきましては、震災復興及びまちの活性化への御協力への感謝を大会としてもあらわす必要があると考えておりますことから、一般参加者との違いを判別できるゼッケンを準備する予定でございます。 189: ◯佐々木心委員  次に、参加人数と定員人数について伺います。昨年の開催報告書によるとハーフマラソンは登録の部、一般の部、車椅子の部を合わせ1万1129人で、5キロの部、男女合わせて2,044人、2キロの部、各カテゴリー合わせ512名であり、トータル1万3685人であります。報告書を見る限り救急搬送等があったりしましたが、開催に当たり関係者の御尽力で大きなトラブルもなく行われたことを認識しております。  そこで、私が御提案したいのは定員人数の大幅拡大であります。今日のランニングブームと健康増進の観点から、また、定員人数の大幅拡大により新設予定の文化観光局のアピールや、国内はもちろん国外からの参加者を募り、仙台の文化、観光の魅力、歴史をアピールする絶好の機会であります。参加者は当日に来られる方もいますし、前日や数日前から来られる方もいます。飲食街や宿泊先も盛り上がります。  そこで、私は定員を当日の陸上競技場のスタンドや隣接しているコボスタを有効に、かつ計画的に活用し、2万人にしてはと考えますが、そのようになったとき参加者のスタートの時間の差が生じたりの具体な課題や問題点があればお聞かせください。 190: ◯スポーツ振興課長  御提案の2万人規模への拡大を考えた場合、確かに大会の魅力をさらに向上させる方策の一つとも考えられることがございますが、最大の課題といたしましてスタートスペースの確保と考えております。また、交通規制時間などのほかの課題もございます。
    191: ◯佐々木心委員  余りちょっと乗り気ではないということなのかなというふうに思いますが、次に進めさせていただきます。  コースについて伺います。この大会は仙台市陸上競技場をスタートし、新寺や東二番丁通を駆け抜け、仙台市の中心部である青葉通や定禅寺通を通過します。その後、東側の卸町地区へ向かい、仙台市陸上競技場に戻ります。ランネットというサイトには参加者の声で、特に「青葉通や定禅寺通の緑のトンネルの景観がよい」や、「すばらしい町並みを通る都市型コース」などの高い御評価を得ております。そこでまず伺いたいのは、仙台国際ハーフマラソン大会のコースはどのような機関で承認をされているのか伺います。 192: ◯スポーツ振興課長  仙台国際ハーフマラソンのコースにつきましては、日本陸上競技連盟の長距離競走路として認証を受けております。 193: ◯佐々木心委員  陸連ということで、承認の有効期限はありますか。 194: ◯スポーツ振興課長  コースの認証期間は5年となっておりまして、平成23年9月30日から平成28年9月29日までとなっております。 195: ◯佐々木心委員  そうすると、今回の大会で有効期限が切れるということになりますが、その際にコースの見直しをどのように行われ、いつまで確定するのかをお聞きします。また、平成27年に開催された横浜マラソンが実際の距離より足らなくて記録は正式記録にならなくなるなどのようなことが決してないように、最大限の注意を図っていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 196: ◯スポーツ振興課長  日本陸上競技連盟のコース認証期間は今回の大会の後に期限が切れますことから、期限満了後速やかに日本陸上競技連盟に次の認証の申請を行う予定としております。この認証申請のタイミングにおきまして、現行コースに係る周辺状況の変化などの要因を検証し、コースの一部見直しを行う必要があるか否かを検討する予定でございます。  なお、コースの見直しの検討に当たりましては、陸上協議協会や障害者陸上協議協会といった競技団体などのハーフマラソン実行委員会の構成員や交通関連の各機関と十分に協議を重ねながら慎重に努めてまいりたいと考えております。 197: ◯佐々木心委員  コースを一部見直すということでございましたが、私はコースを見直す際に、御評価の高い青葉通や定禅寺通の市街地の経路は残し、東側の魅力をアピールしてはと考えます。具体的には地下鉄東西線が開業し、地下鉄の魅力をアピールするために東の終着点でもある荒井駅を通る経路や、東日本大震災から丸5年を経過して風化させないためにも集団移転先や災害公営住宅を通る道、東側を通ることで安全面や国道4号線をまたぐことにより警備や道路規制の課題が多くなるのは承知していますが、東側の対象の魅力というのはどのようにお考えか、お聞かせください。 198: ◯スポーツ振興課長  本大会につきましては、本市を代表するスポーツイベントといたしまして震災復興の発信に係る取り組みを大会運営に活用していくことが重要であると認識しております。東部地域の活用もその手法の一つですが、規制エリアや主要幹線道路の交通規制が拡大することにより多方面へ影響が及ぶことから、慎重な検討が求められるものと考えております。震災復興発信の取り組みとして本大会においてチャリティーランナーの導入などを実施しておりますが、引き続き各種取り組みを行ってまいりたいと考えております。 199: ◯佐々木心委員  慎重にということですが、本当に繰り返しになりますが丸5年を迎えるので、ぜひ思い切った見直しも検討していただければと思います。  また、コースを見直す際に同日には車椅子ハーフマラソンの部が行われますので、同じコースを走れるように尽力した赤いネクタイの意思でもありますので、同様に特段の配慮をお願いしますが、いかがでしょうか。 200: ◯スポーツ振興課長  車椅子の部につきましては平成12年度第11回大会より本大会の1部門として実施しております。車椅子競技につきましては本市スポーツ推進計画で目指す、いつでも、どこでも、誰でもスポーツを親しみ、楽しみ、参加することができる環境創出につながるものであり、重要な部門であると認識しておりますことから、引き続きハーフマラソンと同じコースを使用して開催してまいります。 201: ◯佐々木心委員  ぜひ車椅子については、繰り返しになりますが、赤いネクタイの意思でもございますので、よろしくお願いいたします。  また、昨日には東京マラソン2016が行われましたが、フルマラソンの格上げはどのようにお考えか、お聞かせください。 202: ◯スポーツ振興課長  本大会につきましては1万人規模としてリニューアルしてからこれまで4回の開催を数え、国内で有数のハーフマラソン大会として各方面からも一定の評価をいただいております。引き続き、国内最高峰のハーフマラソン大会を目指した運営を第一として、フルマラソンへの格上げについては長期的視点に立って検討してまいりたいと考えております。 203: ◯佐々木心委員  長期的にということで、極力規模がそのときそのときのニーズで変わってきますので、前向きに検討していただければというふうに思います。  日本一の国際ハーフマラソン大会にするために、要はポジティブチェンジです。フルマラソンができないのであれば日本一の国際ハーフマラソン大会にするように、参加人数の絶対数もコースの魅力も文字どおり日本一になるように切望しますが、担当局長の御所見をお伺いいたします。 204: ◯市民局長  この大会はリニューアル当初から国内最高峰のハーフマラソン大会目指して取り組んでまいりました。おかげさまで参加ランナーからは相当程度高い評価をいただいているものと認識してございますが、それ以外にもボランティアとして約2,000人が携わったり、あるいは沿道からの観衆も7万人を超えるなど、杜の都が一体となってにぎわう本市を代表するスポーツイベントとして定着してきていると認識しているところでございます。引き続き、ランナーのみならず、より多くの市民の皆様が参加し喜んでいただける大会を目標として、コースの魅力向上を含めまして努力してまいる所存でございます。 205: ◯佐々木心委員  ありがとうございます。確かにその準備する側のところも目配りをしなければいけないというのは重々承知しております。ことし、大会当時は私も微力ながらお手伝いに参ります。大会を成功裏に終わることを祈念して、そして、ことしもランナーとして参加される伊藤副市長に大会への思いをお聞かせください。 206: ◯伊藤副市長  リニューアル後、全ての大会を走らせていただいております。このハーフマラソンが国内最高峰だと言われるようなその理由は幾つかございます。一つは、先ほど来お話がありますようにコースの問題。それから、出場されるプロの、セミプロですけれども、選手がロードの季節の最後なんですけれども、非常に高名な選手が走っていただけること。それから、東北のお祭りの皆さんが定禅寺通のところに来て、それぞれのお祭りの格好をして応援してくれること。それから、四つ目は最も大事なんですけれども、運営側に市民の皆さんがしっかりと携わってボランティアで応援してくれること、それから準備をしてくれること、それからサポートをしてくれること、これがやはり魅力なんだろうなというふうに思います。  今後、文化観光局になりまして、今度は応援する人をまた仙台に来ていただいておもてなしをしっかりできるように、我々として取り組んでまいりたいというふうに思っておるところでございます。 207: ◯佐々木心委員  伊藤副市長、ありがとうございました。済みません、ちょっと聞き漏れがあったんですけれども、ことしは走られるということで。 208: ◯伊藤副市長  これから調整を始めてしっかり走りたいと思っております。 209: ◯佐々木心委員  次に、市民センターについて伺います。実施計画に基づき順次改築工事や大規模修繕設計を進められていることは地域住民の方々に非常に喜ばれていますが、工事が終わったところからは新たな要望、課題が出ております。また、市民利用施設の利用証の見直しについては30年も見直しをしてきていなかったことを思えば、今回の見直しは一定の理解をしております。  だからこそ市民センターの利用について利用者のニーズに応えるべきと考えます。備品については会議室の椅子や机、音響設備、体育館の卓球台や備品など、そして、和室の座布団や座椅子であります。  そこで今回伺うのは、和室のあり方であります。まず、和室の利用の中身は懇親会や講演会等、茶道や生け花教室や日舞教室など和の心に特化した利用であると考えます。そこで、和室の利用率と会議室の利用率の割合はどのようになっているのかをお伺いいたします。 210: ◯地域政策課長  市民センターは現在60館の配置となっておりますが、現在把握できる平成26年度の稼働率につきましては、休館中だった3館を除きまして和室が約68%、会議室が約83%となっております。 211: ◯佐々木心委員  仙台市内全館で60館、和室は全て設置してありますが、現在収容人数に対して座布団と座椅子の設置はどのような割合になっておりますか。 212: ◯地域政策課長  市民センターの和室につきましては、全60館で117室ございます。約2,930畳になっております。1畳当たりを1.5人で換算しますと収容人数は約4,400人となります。座布団につきましては、おおむね収容人数に見合う数が配置されておりますが、御指摘の座敷椅子につきましては20脚となっております。 213: ◯佐々木心委員  座敷椅子、座椅子については20脚だけということで、明らかに不足していると言わざるを得ない状況でありますが、これについてはどのようにお考えでしょうか。 214: ◯地域政策課長  市民センターは最初につくる際に和室につきましては座布団を備品として備えつけておりますが、これまで座敷椅子を備品としては備えつけておりませんでした。先ほど申し上げました20脚につきましては、近年一部のところで配置しているものでございます。 215: ◯佐々木心委員  とにかく20脚ということで少ないというところなんですが、仮に全ての座椅子を用意すると費用はどのくらいの経費になるのか、お聞かせください。 216: ◯地域政策課長  先ほど申し上げました約4,400人に対して収容人数に見合う座敷椅子を用意する場合、単価を5,000円と想定しますと約2190万円と見込まれます。 217: ◯佐々木心委員  やはりそこまでの費用負担がかかるのであれば、公共施設や学校のトイレの洋式化のように段階的に用意してはというふうに提案いたしますが、いかがでしょうか。 218: ◯地域政策課長  市民センターの備品につきましては、年度ごとの限られた予算の中で各区役所において老朽化の度合いなどから更新や新規購入を行っております。特に会議室の机や椅子の老朽化が進んでいるため、和室の座敷椅子を短期間で大幅に増加することは困難と考えております。また、館によりましては収納スペースの課題がございます。ただ、和室の数、それから利用の形態というのは地域によって異なっておりますので、利用者の皆様の声も伺いながら可能な対応を検討してまいりたいと存じます。 219: ◯佐々木心委員  置く場所の課題があるということでございますし、地域によっての実情が違うので検討するということですが、我々の地域では非常にそのニーズが高いので、ぜひ前向きに検討していただければと思います。  また、ここである事例を紹介したいと思います。ことし1月27日に行われた行政と地域の懇談会において、議題の中の項目で八本松市民センターの設備、備品の充実をお願いしたいという項目で、中身は以下の内容であります。八本松市民センターは平成26年10月から半年かけて改修工事が行われ、地域住民の期待のもとに平成27年4月からリニューアルオープンしたが、体育館の暖房設備以外、以前と変わりなく、やや期待外れの感がある。体育館の椅子、机は以前の古いもので破損したものが多く、社協主催の高齢者ふれあいの集いでは2階会議室から椅子、机を運び、それでも不足分は卓球台を机がわりにした。また、11月のうぶすな祭りでは近隣町内会から椅子、机を借りて何とか間に合わせる状況で、その苦労も大変なものでした。2階会議室の椅子、机も新しくなったが、数の面で足りず、机なしで会議に参加する人は傍聴人みたいで集中した会議ができない状態である。2階和室も畳が傷つく理由からパイプ椅子を使えないということだが、足の悪い高齢者もおり、お寺などで使用している椅子を使えば畳が傷つく心配もないので、そのような椅子を入れることも考えられる。以上、椅子、机の備品の不足により市民センターを快適に利用できない状況にあるので、その充実をお願いしたいという内容であります。  地域では切実な悩みであります。このことについて当日会議参加予定でありました太白区長にお伺いしたいのですが、当日インフルエンザで欠席されておりましたので、かわりに担当局長、御答弁いただいてよろしいでしょうか。 220: ◯市民局長  市民センターの備品につきまして、それぞれの館で老朽化が進んでございます。館によりましては今お話しのように特に机や椅子の傷みが激しくなってございます。利用できないようなものも出てきてございます。居室ごとの定員に満たないために、利用の際にほかの居室から補充しなければならないという状況もあるものと認識してございます。  市民センターは地域活動の拠点となる施設でございます。予算の制約はございますが、使用料改定になる増収に伴う予算も活用しながら備品の更新に努めてまいりたいと存じます。 221: ◯佐々木心委員  ぜひ予算はつけていただいて、各地域のニーズに合ったものを取り入れていただければと思います。  最後に、市民センターは市民のために利用しやすい管理、整備をするものだと考えますが、市長の御所見をお伺いいたします。 222: ◯市長  仙台市内各地に整備をいたしております市民センターは、ただいまお話にもございましたように各地域の活動の拠点、交流の拠点として整備をしているものでございます。甚だ財政的な措置の面もあり、この間備品等についても御不自由をおかけしている面があるということは、ただいま局長のほうからも御答弁申し上げたとおりでございます。やはり若干お時間をいただき、また優先順位なども精査をさせていただく中ではございますが、市民の皆様の御要望にお応えできるような方向で今後とも調整をしてまいりたいと考えます。 223: ◯佐々木心委員  市長、ありがとうございます。若干期間をいただくということで、その若干がいち早く実るようによろしくお願い申し上げ、以上とさせていただきます。 224: ◯委員長  お諮りいたします。自由民主党の質疑の途中ではありますが、本日の審査はこの程度にとどめ、残余はあす行いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 225: ◯委員長  御異議なしと認めます。  なお、あすは午後1時より開会いたします。  本日は、これをもって散会いたします。...