• "流出抑制対策"(1/1)
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  1. 仙台市議会 2015-10-07
    平成26年度 決算等審査特別委員会(第2日目) 本文 2015-10-07


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                  ※会議の概要 ◯委員長  ただいまから、決算等審査特別委員会を開会いたします。  柳橋邦彦委員から、本日から9日まで欠席の届け出がありましたので御報告申し上げます。  本委員会において審査を行います議案は7件であります。  初めに、審査の方法について、お諮りいたします。  審査の順序は、お手元に配付の審査日程・区分表に従い、実線での区分ごとにそれぞれ一括議題として順次質疑を行い、全議案に対する質疑終了後、総括質疑を行い、総括質疑終了後、決定に入ることにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 2: ◯委員長  御異議なしと認め、ただいまお諮りした方法により審査を進めることにいたします。  審査日程につきましては、お手元に配付の審査日程・区分表を目安として弾力的に審査していきたいと考えております。審査が予定より早く進行する場合には、委員会に諮った上で審査してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。  また、会派ごとの質疑通告制をとっておりますので、期限までに通告をいただくとともに、通告後、会派としての質疑を取りやめる場合には、委員会運営上、事前に事務局まで申し出ていただきたいと思いますので、この点もあわせてよろしくお願いいたします。  委員各位におかれましては、平成26年度決算の審査であることを十分に御認識の上、質疑のほどよろしく御協力をお願いいたします。質疑が今後の施策にわたる場合にあっても、決算に関する質疑や分析、評価を踏まえ、決算審査との明確な関連づけのもとに行われるよう、よろしくお願いいたします。  また、この際、御当局に申し上げます。質疑者は限られた会派持ち時間制の中で質疑を行っております。審査内容の充実と効率化を図る上から、答弁に際しては質問の趣旨をしっかりと把握して、的確、簡潔に御答弁されるよう、委員長としてあらかじめ特に要請をいたしますので、よろしくお願いいたします。  なお、委員の皆様に申し上げますが、質疑の際に資料等を使用する場合には、事前に私のほうまで申し出ていただきますようお願い申し上げます。  それでは、これより質疑を行います。  まず、第129号議案平成26年度仙台市下水道事業会計決算認定に関する件についてであります。  自由民主党から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。             〔菊地崇良委員、質疑席に着席〕 3: ◯委員長  発言願います。 4: ◯菊地崇良委員  それでは、委員長、よろしくお願いします。他局にまたがることがございますが、特段の御配慮お願い申し上げます。  それでは、下水道事業費347億円余に関し質疑してまいります。なお、御当局には柔軟な対応を求めますので、よろしくお願いいたします。
     昨今の気候の変動に伴いまして、今回の議会においても各種の越流や水の問題が種々議論されております。この降雨量の激変については著しいものがありまして、先般の関東・東北豪雨災害も激甚指定がなされたばかりであります。このようなことがますますふえていくのではないかと我々非常に危惧しているところであります。  平成26年度の浸水被害から、そこをしっかりひもといて、今後将来に備えていくことが極めて大事であるといった観点から、以下、質問をしてまいります。  仙台市については今さら言うまでもないことですが、地形を大観しますと、奥羽山脈から太平洋にわたって、広く西高東低の地形をなし、そして東部に行けば扇状地形をなしているといったところがあると。必然、上の水が下に行けば行くほど多く集まっていくといったものがあると。南北には大きな河川があり、その中には網状に四ツ谷用水を含む仙台市がつくった下水道が網羅されていると。この中について、非常に地形の大観は大きいのですけれども、細かいところに至っては語り尽くせないところがあります。  そういった中で、下水道当局が計画的に限られた予算の中で、施設率33%を改善しようとしているお取り組みについては、私は高く、震災後のことも含め、評価しているところであります。その評価を前提にいきますので、よろしくお願いします。  仙台市におきましては、下水道マスタープランに基づいて、総合的な浸水対策をしております。ただ、先ほど申し上げたとおり、いろんな災害があると。あるいは、越流等の事案も発生している。まず初めに、平成26年度における重大な浸水被害の顕著なものについて、どのように認識されているかお伺いします。 5: ◯下水道調整課長  平成26年度に本市で起きました重大な浸水被害についてお答え申し上げます。  まず、青葉区ですけれども、水の森三丁目地区、栗生三丁目地区などで大きな被害がございました。水の森三丁目地区におきましては、平成26年9月の局地的な大雨によりまして床上浸水や車両が水没する等の被害がございました。また、栗生三丁目地区におきましては、平成26年6月の局地的な大雨によりまして、これまた車両が水没するなどの被害が発生をいたしております。  あと、その他の地区は、東部地区で申し上げますと、平成26年10月の台風19号の大雨によりまして、白鳥地区や卸町、大和町地区など、これも多くの箇所で道路冠水などの被害が発生いたしたところでございます。 6: ◯菊地崇良委員  今、東部、西部、二つに分けて代表的なものをお話しいただきました。人的被害が生じなかったことは、本当に不幸中の幸いだったと。これも、皆さんの迅速な対応の賜物だったというところも評価するところであります。  その中で、先ほど申し上げた仙台市の特性、山間部、丘陵部、そして平たん部に行く中で、東部と西部、大きく分けて二つの冠水に関する事案で、直接的な原因と間接的な原因でそれぞれ特性がありますか。どのように分析されていますか。お伺いします。 7: ◯下水道調整課長  例えば先ほど御答弁申し上げました水の森三丁目地区や栗生三丁目地区につきましては、両地区とも周辺よりも非常に地盤が低くなっております。非常に水がたまりやすい地形になっておりますので、こういったところが特性として考えられる一つの事例だと思います。  東部地区は、やはり西部地区とは違いまして、底辺地区の部分が多うございまして、やはりそうなりますと、水の流れも停滞しがちでございますので、道路冠水といった広い範囲での被害が多く発生すると分析はしております。 8: ◯菊地崇良委員  原因の解明に応じた特性の把握と、それに対する効果的な対応について図るというのが非常に大事だろうと。それは予算環境が厳しいということであれば、なおさらであると思います。  そんな中で、今回平成26年度それぞれについてどのような対応策をとられたか、これについてまず簡潔にお答えいただきたいと思います。 9: ◯下水道調整課長  平成26年度の対策といたしまして、先ほどの水の森三丁目及び栗生三丁目地区につきましては、まずは被害の軽減を図るために、既存の雨水管を最大限利用しながら、下水道だけではなくて、区役所、道路部局とも連携をいたしまして、例えば街渠ますの増設といった対策を行ったところでございます。 10: ◯菊地崇良委員  東部地区についてはどうですか。 11: ◯下水道調整課長  東部地区につきましては、例えば白鳥地区につきましては、これまで緊急内水排除ポンプで対応してまいりましたけれども、本年8月から西原雨水ポンプ場が供用開始いたしましたので、そういったところで被害の軽減を図っているといったところでございます。  また、卸町、大和町地区におきましては、苦竹雨水ポンプ場扇町雨水ポンプ場、あと日の出町公園雨水調整池などによりまして被害の軽減を図ってきたところでございます。  また、東日本大震災に伴いまして、地盤沈下による影響もございましたので、そういったところの被害を軽減するために、鶴巻雨水ポンプ場の増設や、原町東部雨水幹線の整備等に着手しており、一層の被害軽減に取り組んでいるところでございます。 12: ◯菊地崇良委員  今、それぞれの対応について、特性も含めて述べていただきました。そういうことなんだろうと私も思っております。  その中で、今回の仙台市全般、この5年間を含み、平成26年度に続きを見たときに、東日本大震災における各種被害、それは排水管であり、あるいはポンプ場が流されたとか、あとは農業用排水機場の破損といったことがあったんだろうと。これが今回順次改善を、平成26年度にされたことも、最近の排水への影響というのも大きく顕著にあらわれているのかなと思います。  ことし大雨がまた降りました。非常に被害も出たのですが、相関関係を洗っているのですけれども、平成26年度の取り組みの延長だから申し上げますけれども、大体我々議員のところにも地域の方から非常に苦情あるいは叫びが入ってきます。夜中、24時間構わず。そういったことを考えたときに、前回、平成26年以前と比較してみるに、白鳥、大和町、霞の目のほうの苦情というのが非常に減ったなと。逆に、六郷、沖野地区といったところが多いなというふうに、東部だけ考えてみると、そういうデータが私のところにあります。この相関関係もいずれ事業進捗の中でどういう効果があったかというのを検証していきたいと思うので、ここは平成27年の話になるから、また次回お話ししていきたいと思いますが、逐次いろんな効果が出ているのだろうということを申し上げたかったところであります。  さて、次に行きますけれども、今回重篤な事故が起きなかったことについては、非常によかったという話であります。ただ、先ほど申し上げたように、これからも被害の災害特性が大きくなっていくということを考えたときに、安全と安心については、ちゅうちょすることなく、妥協することなく推し進めていく必要があるんだろうと思っております。  仙台市でこういったことも含めて、予算の効率的執行のためにアセットマネジメントというのを、これは平成26年だと思うのですが、全国に先駆けてお取り組み、着手されたという話になっています。ちょっとこれについてPRも含めて御説明をしていただければと思います。 13: ◯建設局経営企画課長  下水道事業におきましては、仕組みとしては平成25年度よりアセットマネジメントを本格的に運用しておりまして、それを平成26年度の事業に反映しているところでございます。  アセットマネジメントは管路や施設の老朽化、地震や浸水等のふぐあいの影響と、発生確率に基づいてリスク評価を行い、工事案件の優先順位を定めて、最適な予算等の配分を行うものでございまして、例えば浸水リスクの場合につきましては、これまでの浸水被害の規模や回数の状況と10年確率降雨に基づく浸水シミュレーション結果を考慮して算出するなどしているところでございます。 14: ◯菊地崇良委員  平成26年度取り組みをして、どのような成果が上がっているのかということについて、概要で構わないのでお教えください。 15: ◯建設局経営企画課長  平成26年度におきましては、実際の工事施工箇所の選定にアセットマネジメントの仕組みを適用しておりまして、浸水対策の部分につきましては、リスクが高い榴ケ岡地区や若林三丁目地区等の工事を実施したところでございます。 16: ◯菊地崇良委員  これについては、逐次事業の効率化、予算の適正執行ということで、ますますいろんなデータがこれから出てくるのだろうと思います。平成26年度から実施ということなので、3年から5年なり最低限見ながら、その成果について、また全体を見ていきたいと思っておりますが、大いに私たちとしても期待しているところであります。ぜひこれは仙台の、多分全国の中でも珍しい取り組みと、前に局長からお聞きしたことがありましたので、ぜひこれはPRもしながら、多くの市民に知ってもらい、かつ、その成果について御開示いただきたいと思います。他都市にも普及願いたいと思います。  そこで、今仙台市の排水のこと全般、特に下水に絞って今流してきたんですが、まさに流してきたのですが、水というのは、しかし我々市民から見ると色がついているわけでも、名前が分けられているわけでもないのですが、行政区分的には幾つかに分かれていると議員になってから初めて知りました。下水道の中でも、仙台市の下水道の種類は四つに分かれていると聞き及んでおりますけれども、どういうふうに分かれているのか、まず下水道内の水の分かれについて御説明お願いします。 17: ◯下水道計画課長  下水道の事業におきましては、市街化区域を主に中心に、雨水排水の整備をしております。仙台市においては、古くからの合流地区というところと、後続の分流地区というところが分かれておりまして、市街化区域の中では一応排水区に分けた形で考えておりまして、雨につきましては自然排水で流すところと、それからポンプ排水をするところ、基本的には市街地の雨を排除するというシステムでございます。 18: ◯菊地崇良委員  そのようになっているんだということを知ったのですが、ちょっとここで平成26年度の話を勉強するに当たって、先般建設局で出された平成27年9月の下水道マスタープラン、これを勉強しています。平成27年度だけど、平成26年の勉強のために使っています。これは非常にわかりやすくて、下水道について深く理解することができましたので、これに従ってまた私も説明させていただくのですけれども、下水道については、さっき課長がおっしゃられたほかにも、公共下水道、あるいは地域下水道農業集落排水施設合併処理浄化槽といった区分の仕方もあるというふうになりました。これは建設局の中でしっかり色分けされているところであるのは、よく理解しました。  一方、ここから他局にまたがるのですが、水については、上流においては山脈から来る水が川に流れ、そして農業の水もそれぞれ分かれ、比較的区分されていくのですが、下流域に行けば行くほど、それぞれの農業用水あるいは雨水排水とか、そういうものが混交、混流してくる度合いが非常に増してくる。よって、西高東低、扇状地形である仙台市の東部地区あたりに行けば行くほど、今言った問題が顕著になりまして、結果、例えば大規模な災害、大雨等が起きたときに、その影響を大きく受けるといったことがあります。  先ほど申し上げましたいろんな施策のおかげで、その改善が少しずつ図られているということは感じているものの、しかしこの水については、管理がまた別だと聞いています。ちなみに、仙台市役所の中で水がどのように分けられているのか、勉強も含めて説明いただきたいと思います。 19: ◯建設局長  委員のほうからありましたけれども、水を色分けするのはなかなか難しいのですが、建設局の下水道部局で管理しているのはあくまでも汚水、それから天から降る雨水、それも市街化区域の中で発生するものとある程度限定しています。そのほかにあるのは、先ほどいった農業サイドで取水をして使う用水、その後使った後に流れてくる農業排水、そのほかに空から降る雨で市街化調整区域に降る雨につきましては、河川等々で対応するという枠組みになっています。 20: ◯菊地崇良委員  そういうふうに水が非常に分けられていると。今、少なくとも建設局と経済局だけはぱっと認識できましたし、河川となると県とか国なども入ってくるのだろうと思われます。ほかにもありますか。 21: ◯建設局長  規模はかなり小さいのですが、建設局の中にも河川課が所管している小さな小河川というのはあります。 22: ◯菊地崇良委員  事ほどさように、水についてはいろんなところがまたがって管理をしている。しかしながら、これまでいろんな市民の方々の声を聞いてきた結果を申し上げるのですが、どうも水の管理については、それぞれの部局はしっかりやっているものの、総合的なやりとりというか、総合的な情報の収集や共有、またはそれに基づく効率的効果的な流水の配分、あるいは施設の活用ということが、行政縦割りという言葉が適切かどうかわかりませんけれども、部局ごとの区分の壁によってうまくなされていないのではないかと。あるいは、これをなすことによって、大規模な予算を投じたハード設備によらずとも、少しの、小さな、中ぐらいのソフトあるいはプラスアルファのハードで大きな効果を発揮できるのではないかといった御指摘を各方面の方々から言われることがあります。  ちなみにその話に入る前に、東部地区に目を振り向けてみますと、東日本大震災で流出しました農業排水機が今回再整備されて、仙台市に引き渡されたと思うのですが、その能力と、それからセンサーとか、そういったもののバージョンアップされたものがよく御報告に上がってくるのですが、これについてまず経済局のほうで、どういった能力で特性を持っているのか、ちょっと御説明をいただきたいと思うのですが。 23: ◯経済局長  このたびの大震災におきまして、東部地区の排水機場が大変な被害を受けました。その結果、先日国のほうで整備していただいて、引き渡しを正式に受けたものでございますけれども、従来の能力のほぼ倍の能力の排水機場を整備したということでございます。また、それに伴いまして、これは農業用の水管理システムというような、その排水機場を含めました農業用の排水をコントロールするための監視所といいますか、集中管理する施設もあわせて整備したところでございます。 24: ◯菊地崇良委員  能力2倍、しかもセンサー付ということでございました。農業排水用と。農業排水としながらも、そこには雨水なんかは1滴もまじっていませんか。 25: ◯経済局長  当然先ほどからお話がございますとおり、水に色がついてございませんので、しかも東部地区は西部地区も含めた、仙台の西から東へ流れる最終地点ということになりますので、当然雨水の部分も一定程度は入ってくるものと考えております。 26: ◯菊地崇良委員  そのようにまざっているだろうと。しかも、今回非常に私が特筆すべきだなと思っているのは、センサーがついて、水の降水量あるいは増水量というのが管理できるという項目、これは非常にすぐれていると思っています。どうも建設局正面に目を振り分けて見ると、いろんな取り決めの中で、雨水の越流あるいは市街地への流れをセンサーによって感知して、そのデータを収集しているといった取り組みもあると聞いておりますが、御説明ください。 27: ◯下水道調整課長  昨年度ですけれども、若林三丁目の電柱に水位計をつけまして、その水位計というのは道路に向かって指向するようになっておりまして、冠水すると自動的に感知しまして、何のためにつけたかといいますと、下流にポンプ場がございまして、そのポンプ場の適切な運転のためのデータ取得という目的を持って、試験的に設置した事例が1件ございます。 28: ◯菊地崇良委員  技術的にはそのように増水の話、あるいは越流や雨水がどのようにあふれたか感知して、それを収集する手段というのは個別にできていると。  ここからいよいよ時間なので結論に入っていくのですけれども、このようにいろんな、今から時間の流れの早い、この前の災害もそうでしたけれども、時間の流れの早い、判断する時間の少ない、あるいは住民に対する情報提供の喫緊を求められる状況がますます増加する中において、例えば危機管理上の警報なんかというのも、そういったデータに基づいて迅速に判断をしなければいけないと思うのです。危機管理監、そういった情報なんかはタイムリーに入ってきていますか。 29: ◯危機管理監  雨水の関係につきましても、我々のほうとしては、直接下水とか何かからの情報というよりは、気象台のほうで現在どの時点で降雨量があり、土の中にどの程度の雨量がある、そういった情報をもとにさまざまな避難指示、そういったものをかけているところでございます。 30: ◯菊地崇良委員  気象予報に基づく、局地予報に基づく雨水予測というのが出たのですが、それを十分に排水処理できるのかということも含めて判断するというのが、より深い分析だと思うのです。  私は常日ごろ言っているのですけれども、広域全般に関する情報収集とそれに基づく分析、それは今言ったような、どれだけ降るか、どれだけはけるといったことを含む分析、そしてその共有、これは部局をまたぐ共有と、そしてそのしようだと思うのです。しようというのは運用です。運用は、下水道の水が多いよと。農業のほうでこの分を切り分けて流したら、そっちでカバーできますよね、わかりましたといったような非常にアナログ的なところから、もしかしたらコンピューターのセンサーによる情報の収集、そしてそれに基づく自動コントロールによる分水。例えば東北電力の人がいますけれども、電力なんかでは、どこが多くなって少なくなったといったら、系統電流によってその均衡、配分というのをやっているわけです。そういうことが水についても本当はあっていいのではないかということを、多分皆さん長らく感じているであろうし、地域の関係者の方々も感じていると。ただ、東日本大震災からの復旧ということが喫緊の課題でしたから、そこに重点を起き、少ない予算環境の中でそれぞれの事態に対処したといったことだと思います。  これから仙台市のほうでは、浸水対策の中に、コンピューターシミュレーションや高精度降雨情報システムといった新技術を活用した下水道、道路への水位や雨量のリアルタイムの把握や、ポンプ施設のきめ細やかな運転管理仕様について検討するとあります。ぜひ日本の最先端を行く仙台市でありますから、その部分に今私が申し上げた別の水あるいは別の機関における運用や用法への共有ということも広めていく検討をなす時期に入ってきているのではないかと思うのですが、これについてまず御所見を問いたいと思います。 31: ◯建設局長  下水道に関しましては、市街化区域の中であれば、意外と雨処理に関しては情報収集して、ポンプから排出する等々は、今までもやっておりますし、精度を上げることはできるのですが、前々から東部市街地と言われている市街化区域と調整区域の中から発生している水に関しては、なかなか把握がしづらい。そういう意味では、これから県、市あるいは土地改良区等々と引き続きその水の効率的な分配といいますか、そういうものに関して引き続き協議をする必要があるとは考えています。 32: ◯菊地崇良委員  局長では申し上げにくいと思うので、危機管理も含む総合面を藤本副市長に、経済だから伊藤副市長でしょうか。まあ、きょうは藤本副市長に、各局にまたがるということを踏まえて、御所見をいただいて私の質疑を終えたいと思います。 33: ◯藤本副市長  これまでの水に関する部分での質疑を通じまして、総体的には恐らく雨水排水あるいは農業用水を、短時間の中で全体的なコントロールをどうするかというのは、非常に難しい課題だと思います。ただ、以前と違いまして、市のさまざまな雨水排水なり、農業用水の設備がきちんと整ってきているということであれば、どういった形でその辺の管理ですか、緊急対応も含めた形でどんな形が可能かということについては、なお検討、研究が必要かなと思っておりまして、ただいま建設局長から御答弁申し上げましたけれども、そういった関係機関との間の中で、まずどんな現状なのか。こういったことも含めて、検討させていただきたいと存じます。 34: ◯委員長  公明党仙台市議団から発言予定の方は、質疑席にお着きください。             〔鎌田城行委員、質疑席に着席〕 35: ◯委員長  発言願います。 36: ◯鎌田城行委員  私のほうからは、浸水対策事業の業務実績を中心に伺っておきたいと思います。  決算年度、雨水管渠の整備としては、原町東部雨水幹線工事など、またポンプ場の整備としては、西原雨水ポンプ場の建設工事、これが主なものとして挙げられておりますが、それぞれの工事の目的と工事概要について、まず伺っておきたいと思います。 37: ◯下水道計画課長  原町東部雨水幹線西原雨水ポンプ場の工事に関してお答えいたします。  原町東部雨水幹線工事は主に若林区の大和町、卸町、扇町地区、その周辺の浸水被害の軽減を目的とするものでございまして、埋設する管の口径が2,000ミリから2,800ミリ、延長が約6.5キロ、事業費が約81億円でございます。西原雨水ポンプ場に関してでございますけれども、このポンプ場は宮城野区の蒲生、白鳥、福室、それから仙台港背後地周辺の浸水被害の軽減を目的とするものでございまして、ポンプの口径は1.8メートル、排水能力が1秒間当たり9.4立方メートル、このポンプを2台設置しておりまして、事業費は約32億円でございます。 38: ◯鎌田城行委員  それぞれの工事において、当初の目的が達成されたのか、また達成され得るものなのか。また、その後の降雨に対しての効果などはどのように認識されているのか。また、残された課題があるのであれば、そのあたりのことについてもお示しいただきたいと思います。 39: ◯下水道計画課長  まず、西原雨水ポンプ場の関連でございますけれども、当ポンプ場は本年8月に供用開始しております。先月10日から11日の降雨に対しましても、長時間にわたりポンプが稼働しておりまして、一定の効果が発現されたと認識しております。  さらに、現在白鳥地区あるいは蒲生地区の雨水を、この西原雨水ポンプ場に流入させる幹線工事の整備中でございまして、一層の効果発現に努めていきたいと考えております。  なお、原町東部の雨水幹線に関しては、現在工事中でございますが、間もなくシールド工事の本格化するところでございまして、これは平成29年度の完成を予定しております。 40: ◯鎌田城行委員  原町は完成が待たれるところかなと思っております。また、西原については、一定の効果が今年度供用開始して、直後かと思いますけれども、残念なことに豪雨災害がございました。その中にあっては、工事が間に合ってよかったのかなという感じはしております。  一方、当然下水道事業、限られた予算の中で効率よく市民の安全を守るために、特に浸水対策としては講じていただかなければならないということで、私自身も前々からいろいろと質疑をさせていただく中で、これまでの取り組みぐあい、特に決算年度までの状況等を確認しておきたいこと、幾つか進めさせていただきたいと思います。  まず、平成24年の予算委員会の中で取り上げさせていただきました。幹線整備からゲリラ豪雨被害に対処する地域ごとの解消策の一つということで進められたかと思うのですが、榴岡小学校の校庭地下に埋設された調整池が整備されまして、その後浸水被害の軽減策として浸水シミュレーションに基づいて整備優先順位を定めて計画的な整備を行うという答弁があったかと思いますけれども、このことについては決算年度の事業にはどのように反映されているのか、確認をしておきたいと思います。 41: ◯下水道計画課長  下水道事業におきましては、アセットマネジメントを導入しておりまして、管路や施設の老朽化、そして地震、浸水等のふぐあいの影響と発生確率と、これらに基づいてリスク評価を行いまして、工事案件の優先順位を定め、そして計画的な整備を行ってきております。  浸水対策につきましては、平成24年度末までに行いました浸水シミュレーションと、これまでの浸水被害の履歴に基づきまして浸水リスクの評価を行うと。これでもって施行箇所を選定したというところでございまして、決算年度の事業としましては、リスクの高い地区でございました榴ヶ岡地区と若林三丁目地区等で事業を実施しております。 42: ◯鎌田城行委員  決算ですから、その程度かと思いますけれども、今後の事業の予定等、もしお示しできるところがあれば、伺っておきたいと思います。 43: ◯下水道計画課長  ただいまお答えしたのは決算年度でございまして、今後でございますけれども、現在、今回下水道マスタープランを定めまして、平成28年度からの運用でございますが、そこに目指した下水道の中期経営計画というもの、5年間の計画を定める予定にしてございます。現在、その中期計画の中で、アセットマネジメントのシステムを利用した形での事業の優先度、それからする事業箇所等を選定しておりまして、現在作業中でございます。 44: ◯鎌田城行委員  次に、平成18年12月の質問からたびたび推進を伺っておりましたけれども、雨水浸透ますの普及促進を求めたときに、これについては有効な手段であるということで、推進される旨の答弁をいただいてきたところですけれども、現状、普及ぐあいはいかがなものでしょうか。 45: ◯下水道計画課長  雨水浸透ますの件についてお答えいたします。雨水浸透ます等の雨水流出抑制施設の普及促進を図るために、平成15年度から市民の皆様に対しまして補助金交付要綱による助成制度を行っております。平成26年度末では690カ所の雨水浸透ます、それから197基の簡易貯留施設への助成を行っております。  浸透ます並びに簡易貯留施設の設置は、流出抑制対策の一つであると考えておりますので、一層の広報に努めてまいりたいと考えております。 46: ◯鎌田城行委員  当然下水管が太ければ、それだけ飲み込む水が多いということで、そのあたりの対応を願っていくべきなのかとは思うのですが、それがなかなかままならない。そこでは、各地、家々で雨水を分散することによって、下水道への負荷を軽減するということでは、公共性のある下水道事業ですけれども、そういう中にあっても民間の力もかりていかないと、今後の対応については、なかなか希望どおり、皆様の期待どおり対策が講じられないというおそれもありますので、できるところはみんなで声をかけ合って進めていくべきという点では、これまである程度エリアが限られていたところ、何年か前にそのエリアについても広げていただいたことは、大変有効なのかなという感じがしております。  また、自己防衛策という点では、昨年の決算委員会でも私は細かく伺ってきたところであります。土のうを活用するということ、これを促していく上で、配布支援などを求めたところでありますが、決算年度ではありませんけれども、試験的に南北の管理センターで配布していただくようになりました。これらの効果については当然今後検証すると思いますけれども、当初各地域の公園への設置、ステーション配備を求めてきたところであります。せめて今回の豪雨等を振り返って、市民の方から強く寄せられたお声として、センターまで行かずとも各区役所、また総合支所等にとりに行けるような体制ができれば、なお皆様の願いに求められる形になるのではないかと、そういう声が強かったところでありますので、そこのところはぜひ検討願いたいと思っております。  いろいろとちょっと確認をさせていただきましたけれども、昨今の気象状況、本会議等でも何人かの方が触れられておりましたけれども、実際のところ事業を行うに当たっては、当初は4年に一度の確率で起きるであろう豪雨に対応するべく整備が進められてきたところ、途中から10年確率ということで1時間当たり52ミリと。それで、昨年の余りにも激しい雨の状況に対しては、国から75ミリ、60年程度の周期確率に対して対応することを求めて進めていきたいという動きがありますが、何せ事業費、それについていかなければなりませんので、このあたりはどうしても国からの支えがなければ、思うように推進が図れないかと思います。このあたりについては、当然本市として努力も必要ですが、県等とも協議しながら、国に対してのそのあたりの財源の裏づけを強く求めていくということが必要なのかなと感じておりますが、このあたりの取り組み等をお聞かせいただきたいと思います。 47: ◯建設局長  これまで10年確率降雨に対応した整備を行っている地区、現在まだ3割程度にはとどまっているものの、整備した地区では一定の効果があらわれてきていると考えております。今後とも着実な施設整備を進めていく必要があるものと考えております。  しかしながら、近年の大雨を踏まえた甚大な被害が想定される地区におきましては、浸水の原因を究明した上で、効果的な対策の検討を進める必要があるものと考えております。  いずれにいたしましても、浸水対策事業につきましては、多額の費用を要するということで、県とも協調しながら、引き続き財源の確保に向けて国に要望を続けていきたいと考えております。 48: ◯鎌田城行委員  被害が繰り返される地域の方々にとっては、とにもかくにも早く普通の生活ができるような、万が一大雨が降ったとしても守られるような状況をつくってほしいというのが市民の方からの強い願いでありますので、その願いに応えていただけるように、これからも御努力いただくことをお願いいたしまして、質問を終わらせていただきたいと思います。 49: ◯委員長  社民党仙台市議団から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。             〔相沢和紀委員、質疑席に着席〕 50: ◯委員長  発言願います。 51: ◯相沢和紀委員  下水道会計にかかわって質問をさせていただきます。  長年歴史のある下水道会計の事業の中で、それぞれ管路の修復等されてきているわけでありますけれども、今回の関東・東北豪雨において多大な被害が発生したということについては、やはり大きな問題があろうと思います。市が発表した被害情報には、浸水被害や道路の冠水被害など、比較的大きな被害が記されています。しかし、このほかにも小規模な被害や苦情なども多数寄せられたと想像いたします。下水道にかかわる問い合わせや苦情はどの程度あったのか、まず伺います。できれば区ごとに整理し、その特徴点もあれば、あわせてお答えください。 52: ◯下水道調整課長  下水道に寄せられました問い合わせや通報の件数は合計で76件ございまして、その区ごとの内訳でございますけれども、青葉区が24件、宮城野区が13件、若林区が10件、太白区が14件、泉区が15件でございました。これらの特徴といたしましては、今回は市内全域で強い雨が長時間降り続いたことによりまして、管内の流量が著しく増加したために下水があふれたというのが26件ございました。同様に、マンホールのふたが飛んだというのが21件で、これら合計で47件になりまして、全体の約6割を占めるという状況でございました。 53: ◯相沢和紀委員  私のところにも数件連絡がありました。いずれも汚水の流れが悪く、トイレから逆流するかのように、ぼこぼこと音を立てていて使えない。また、自宅前のマンホールから汚水があふれ出ているというものでした。現場を確認した時点でも、マンホールの穴から勢いよく水が吹き出ていました。その水は比較的きれいに見えましたので、雨水が汚水管に流れ込んでいると考えざるを得ません。しかも少量ではなく、大量の流入であったことが想定されます。相談を受けたところの方は、いずれも分流処理区域であるにもかかわらず、このような大量の雨水流入があるということは、一つとして道路の冠水により、マンホールのふたにあいている穴から流れ込みが考えられます。二つ目としては、雨水排水管が間違って、汚水排水管に接続され流入したことなども考えられます。  まず、1点目のケースです。今回の豪雨では道路冠水が多数発生しました。さきの代表質疑において、2年前の台風18号の豪雨と比べて、約4倍の道路冠水が発生したと答弁がありました。古いタイプのマンホールのふたは、メンテナンスのために、その取り外しのための穴があいています。長時間の冠水となった場合、大量の水が流入することが考えられます。  二つ目のケースとしては、古い小規模の開発団地において、浄化槽が設置され、その浄化槽を今度は公共下水に接続していくという際に、雨水管が間違って接続されたこともあるのではないか。このように考えるところです。そうした排水管がしっかり検査をされないで、そのまま接続されたと考えることもできます。現時点で下水道部局として、今回の雨水大量流入の原因をどのように分析しているのか伺います。 54: ◯下水道調整課長  雨天時におけます汚水管への雨水の流入につきましては、下水道本管及び各家庭内の排水設備の破損箇所からの地下水の流入のほか、雨どいなどが汚水ますに誤って接続されていたり、道路冠水時のマンホールのふたの穴からの浸入水などが原因ではないかと考えております。このような雨水の浸入によります大幅な増水によりまして、マンホールから下水があふれるものと考えております。 55: ◯相沢和紀委員  私の指摘したようなことが現実の問題としてあって、そういった点についても下水道当局は把握しているということになろうかと思います。  今回問題となった私のところ、六郷地区ですけれども、その汚水は全て霞目ポンプ場を経由して、南蒲生処理場へ送られます。霞目ポンプ場の圧送ポンプの稼働状況は当時どのような状況にあったのかお答えください。 56: ◯下水道調整課長  霞目ポンプ場にはポンプが3台設置されております。9月10日の早朝から昼前まで2台のポンプが稼働いたしまして、その後雨が強くなりまして、全3台の運転を行っておったところでございます。 57: ◯相沢和紀委員  加えて聞きますけれども、処理能力としては、その流域の世帯数から見て、3台設置されていて2台の稼働、最大時は3台稼働したとなっていますけれども、ポンプの能力としては十分あったと考えていますか。 58: ◯下水道調整課長  霞目ポンプ場はあくまでも汚水のポンプ場でございますので、家庭から出る汚水等の量を計算しまして、それに応じたポンプを設置しているということで、汚水に対する能力につきましては、十分であると考えております。 59: ◯相沢和紀委員  ですから、雨水が流入しなければ、十分な能力を持っているということで確認をしておきたいと思います。  さて、先ほど指摘をした二つの問題です。具体的に聞いてまいります。一つとして、その具体策です。マンホールのふたの改良工事、先ほど言ったメンテナンスのために穴があいているわけですけれども、改修の考えはあるのでしょうか。お答えください。 60: ◯下水道調整課長  これまでも順次密閉型の鉄ぶたへの交換を行ってまいりましたけれども、このたびのような道路冠水の箇所のふたの状況を改めて調査いたしまして、できるだけ優先的にそういった箇所の交換をしてまいりたいと考えております。 61: ◯相沢和紀委員  二つ目の点であります。雨水の流入の問題ですけれども、この汚水管への雨水の排水が間違ってされている、そういった部分についての点検についても行っていくことを求めますけれども、いかがでしょうか。
    62: ◯下水道調整課長  浸水被害のありました住宅周辺では、雨水が汚水に接続されている、いわゆる誤接続状態とか、下水道本管の破損状況等の把握が必要なために、流入水の多い地区を特定する手法なども取り入れながら、総点検を実施いたしまして、できるだけ効果的な対策に努めてまいりたいと考えております。 63: ◯相沢和紀委員  被害金額が金額として出てこないから後回しにしてよいというわけにはいきません。人間、生活を送る上で重要な問題であり、早急に対応、対策を講じられるよう求めておきたいと思います。  先ほど申しました二つの解決点、抜本的な雨水の流入をとめること、これが最大の問題であります。それが早急にできないのであれば、先ほど申しました霞目ポンプ場の能力アップ、こういった部分も一時的に考えるべきではないかということだけ指摘したいと思います。  次に、農業集落排水処理事業についても伺ってまいります。以前にも取り上げ、被災した各クリーンセンター、浄化施設ですね。沈下や破損した管路の復旧を求めてまいりました。下水道当局は、国からの復旧費を受け、早急に復旧し、被災者の住宅再建、生活再建につなげたいとの趣旨で答弁を行ってまいりました。しかし、復旧が必ずしも完了していないように見受けられます。  まず、第1点は、中野地区の処理です。従前は中野地区と藤塚地区を藤塚クリーンセンターで処理していましたが、この施設が全壊し、今はその姿もありません。現時点でこの中野地区で再建した方は約10世帯ほどです。ここから排出された汚水は中継ポンプが設置されているプールにため、定期的にバキュームカーによってくみ取り処理されています。しかし、さきの豪雨であふれ出しました。地域住民は、今後も続くのかと心配しております。将来的には井土のクリーンセンターに接続し、処理すると伺っておりますが、今後どのようなスケジュールを想定しているのか伺います。 64: ◯下水道調整課長  種次字中野地区、藤塚地区で発生した汚水につきましては、東日本大震災以前は藤塚クリーンセンターで処理をしておりましたけれども、甚大な被害を受けたことから、井土クリーンセンターに送って処理することとしております。この復旧ですけれども、種次字中野地区、藤塚地区から井土地区まで新たに約1.2キロメートルの管路を布設するものでありまして、平成28年度中の完了を予定しているところでございます。 65: ◯相沢和紀委員  東部地区にはそのほかにも処理施設が幾つもあります。いずれも大なり小なり破損いたしました。もちろん既に復旧を終了し、稼働しているわけでありますけれども、施設周辺の方や農作業をされている方から、かなりにおいがするという指摘があります。また、処理水の濁りが見られるなど苦情も耳にしました。特に小在家クリーンセンターは、においも処理水の問題もあるように私は見受けます。私の自宅から約1キロ弱というところですので、時々見にも行きました。この夏にもその施設の修理作業をしていたようでありますが、浄化施設の稼働状況はどのように把握されているのか伺います。 66: ◯下水道調整課長  御指摘のクリーンセンターにつきましては、毎月放流水の水質を分析いたしまして、処理機能の適切な管理を行っているところでございまして、御指摘の小在家クリーンセンターを含めまして、BOD、SS、透視度など全ての測定項目については、小在家クリーンセンターで全て水質基準を満たしているところではございます。ただ、放流水につきましては、やはり若干の色味は残りますので、そういったところは処理過程上やむを得ないのかなということは、ちょっと申し上げておきたいなと考えております。  また、においなのですが、クリーンセンターの中に脱臭装置は設置しておりまして、これらが正常に働きますように日ごろ維持管理をしておりますので、なおそういった脱臭の効果が十分発揮されますように、日々維持管理に努めてまいりたいと、このように考えております。 67: ◯相沢和紀委員  そのように、ぜひ適正な管理をお願いしたいと思います。  ちょっと時間があって見ていたんですけれども、配られた下水道マスタープランの最後のページから2枚目かな。汚水処理施設の管路の図があるのですが、今私が指摘をしたクリーンセンターの東部地区の部分は全て黒丸になっておりまして、廃止という記号がついております。既に復旧して稼働しておりますので、修正を願い、藤塚の部分だけは黒丸で残しておくべきだと思いますので、改めて修正をお願いしておきたいと思います。  続いて、料金の適正について伺ってまいります。  平成26年度の単年度決算で23億8000万円の黒字となりました。もちろん下水道事業は多くの設備投資が必要であり、現時点でも多くの負債を抱えていることは理解しております。また、監査委員から提出されました仙台市公営企業会計決算審査意見書の資料を見ますと、充足率という言葉を見つけました。この充足率とは、有収水量1立方メートル当たりの使用料単価と処理原価との対比です。具体的には仙台市の使用料単価1立方メートル当たり150円に対し、処理原価、つまり下水処理に係る費用は平成26年度決算で123.76円となっています。充足率は150円を123.76円で割りますと、121.4%となります。この数字は年々上がっております。震災後の平成23年度は95.6%、平成24年度は106.4%、そして平成26年度が115.8%であり、ほぼ毎年10ポイントずつ改善されてきています。この充足率の数字について、どのような認識をお持ちなのか伺います。 68: ◯下水道計画課長  先ほど委員がおっしゃられましたマスタープランの件について、一言ちょっとお話しさせていただきたいのですけれども、黒丸がついている農業集落排水のクリーンセンターにつきましては、将来公共下水道のほうに統合するというような意味合いで、将来廃止ということでの意味合いでございまして、現在は一応全て施設で残っております。そういう意味合いでの表記でございますので、一言申し上げさせていただきます。 69: ◯建設局経営企画課長  震災後の処理原価の充足率の増加についてでございます。この原因といたしましては、南蒲生浄化センターなどの処理場の維持管理費が減少しましたほか、過去に高金利で借りておりました公的資金の補償金免除繰上償還等に伴う企業債利息等の減少が主な要因であると認識しております。 70: ◯相沢和紀委員  東日本大震災の大津波により南蒲生浄化センターが壊滅的な被害を受け、現在中級処理を行っているわけであります。そして、11月には新施設の半分が稼働し、来年4月には新施設全体が稼働し、同年9月には本格運転となります。震災以降の処理原価は、本来の処理費用と見るのは正しくないかもしれません。がしかし、人的な費用やポンプ場、ポンプ、それから乾燥施設などの維持管理費と施設建設や管路布設費など資本費分を含めた費用全体で算出されております。そういった意味では大きく変わることはないと考えます。新年度から新施設で処理されることになりますけれども、現時点で処理原価はどのようになると考えているのか伺います。 71: ◯建設局経営企画課長  来年度以降につきましては、南蒲生浄化センターの新水処理施設の稼働により、維持管理費が増加する一方で、借りかえによる企業債利息等の減少などが見込まれるところでございます。中長期的に考えますと、更新時期を迎えます管渠などの下水道施設の整備に伴う減価償却費等の増加によりまして、下水道事業全体の処理原価は徐々に増加していくものと考えております。 72: ◯相沢和紀委員  先ほど百二十幾らという数字を示し、料金が少し高いのではないかというイメージで受けましたけれども、改めてこの適正な充足率はどの程度にあるべきと考えておりますか、伺います。 73: ◯下水道経営部長  処理原価の充足率につきましては、使用料単価と処理原価が均衡した水準を確保する、これが基本的な考え方でございます。ただし、将来的には下水道使用者数の減少に伴う下水道使用料の減、それから施設更新に伴う減価償却費の増加、それから借入金利の変動などが見込まれますことから、本市下水道事業におきましては、アセットマネジメントによる事業の最適化を行いながら、中長期的な視点で収支の均衡を図りまして、下水道事業の健全経営に努めたいと考えているところでございます。 74: ◯相沢和紀委員  先ほどもちょっと指摘をしましたけれども、処理原価が今後多少変動するようでございます。変動しても、市民に対して使用料単価を含めてしっかり対応していただきたいと思います。下水道事業は107万仙台市民の生活をまさに下支えしている事業であります。枕を高くして眠れるよう全力を挙げて対応していただくことを求め、私の質問を終わります。 75: ◯委員長  以上で、第129号議案に対する質疑は総括質疑を除き終了いたしました。  答弁者入れかえのため少々お待ち願います。                 〔答弁者入れかえ〕 76: ◯委員長  次に、第130号議案平成26年度仙台市自動車運送事業会計資本剰余金の処分及び決算認定に関する件についてであります。  自由民主党から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。        〔野田譲委員、柿沼敏万委員、渡辺博委員、質疑席に着席〕 77: ◯委員長  発言願います。 78: ◯野田譲委員  他局にまたがりますので、よろしくお願いいたします。  まず、経済局が進めておりまするーぷる仙台、交通局が委託を受けて運行されておりますけれども、非常に人気が高く、先日には500万人達成いたしました。平成11年に運行を始めまして16年になるわけでありますけれども、藤井市長からスタートして、本当にこの観光の目玉の一つとなってきたものだと思います。  私も先日シルバーウイークに横浜に行って、同じようにあかいくつですか、それに乗ってみましたけれども、多くの方がお乗りになり、スタートの横浜駅のところから出て、中華街におりるのが非常に多くて、途中の乗り場からなかなかそのバスには乗り込むことができないという現状でありますけれども、その中でるーぷる仙台も仙台市民はもとより、まさに観光でおいでになる方には、本当にいい仙台の風物詩というか、観光の目玉になったなという思いがあります。  そういう中で、るーぷる仙台の車両数、導入年度と平均車齢ですか、どういうふうになっているのかお聞かせいただきたいと思います。 79: ◯整備課長  るーぷる仙台の車両数につきましては、現在6両所管しております。導入年につきましては、平成11年に3両、平成16年に1両、平成20年に1両、平成22年に1両の計6両となっております。  また、平均車齢につきましては、平成27年4月1日現在におきまして、約12年となっているところでございます。 80: ◯野田譲委員  スタートの当時、平成11年に3両、平成16年に1両、そして平成20年に1両で、平成22年に1両の6両運行されているということであります。平成11年の3両に至っては、もう丸16年たったということ。平成16年導入についても、かなりたっているのでありますけれども、例年夏は猛暑が続いて、観光客も本当に暑い状況の中で観光、るーぷるに乗車していただくのですけれども、この古い4両は乗務員のお話を聞くと、冷房もきかないような車両であると聞いております。最近では30度を超える日が、夏場であれば連日続いたわけでありますから、乗客、お客様に至っても、非常に暑い思いをしながら観光していたのかなと。それとあわせて、乗務員の方々にとっても、熱中症になりかねないような状況の中で乗務させられていたというお話を聞くと、ちょっとつらいなと。観光客も仙台にやってきて、少し涼しい環境の中でバスには乗れるものだと思って来ているでしょう。しかし、30度を超えるような状況の中で観光するお客様、本当に仙台でこういうものをきちんと配備することが必要ではないのかという声もあると思いますけれども、車両の改善、これは乗務員からも多分要望があったと思いますけれども、どのようにされてきたのかお伺いいたします。 81: ◯整備課長  今お話のありましたるーぷる仙台の冷房でございますけれども、平成11年導入の3両及び平成16年導入の1両、計4両につきましては、冷房用コンプレッサーが1基のみの搭載となっておりまして、確かに冷房が十分ではないというお話とかは承っているところでございます。この4両につきましては、車両のエンジンルームのスペースの関係上、どうしてもコンプレッサーの増設ができないということでございまして、そのようなお話を受ける中、平成15年から平成16年にかけまして、太陽熱の影響を減らす遮熱シート等をバスの屋根とか客席のガラス窓に張りまして、外からの熱的な負荷を少しでも軽減させるという工夫等で対応しているところでございます。 82: ◯野田譲委員  30度を超える連日の猛暑が続く中で、るーぷる仙台、観光の目玉のバスが、今御答弁ありましたように、遮熱、それぐらいの整備では涼しいという感じは私はしないのではないかという思いがするのです。これは誰が聞いてもそう、私は思うのです。経済局はお客様に来ていただきたいという思いが非常に強い、そして市長初め、サミットにも手を挙げたり、今回G7も来ますけれども、海外の方々もこれから多く、いろんなものを仙台でやっていただきたいという思いは、市長初め、それぞれの部局でよく考えておられることだと思いますけれども、そういうときに訪れた方は、仙台の公共交通、まさにるーぷる仙台というのを事前にお調べになっておいでになるのではないかと思います。  今の御答弁のように、コンプレッサーの問題であったり、エンジンルームであったりということで、冷房をきちんと整備することはもう不可能だという車両が4台もあるんです。そういう中で、更新、新しい車両をきちんともう導入する時期になってきているのではないかと思いますし、お考えもあるかと思いますけれども、365日ほとんど休むこともなく、るーぷる仙台は観光客を乗せて仙台を見物してもらうという非常にすばらしいものだと私は思うのですけれども、思い切って奥山市長もこういうものをぜひ改善じゃなくて、整備じゃなくて、更新しようと。自分の自家用車でもどれぐらい年数を乗ったら新しく更新するとか、どれぐらいの距離を乗ったら更新しなければいけないとか、故障が来るとか、それがあると思うのです。このるーぷる仙台であっても、今の御答弁のように、平成11年に納入したものと平成16年に納入したものは、エアコンの整備はもう無理なんだというお話でありますから、経済局としてぜひそういうものに取り組む姿勢ですね、今お考えになっているのはどうなのかお聞かせください。 83: ◯経済局長  ただいま御指摘いただきましたとおり、特に近年は猛暑が続く日が多うございますので、この暑さの問題につきましては、私どもも十分認識しているところでございます。  るーぷる仙台につきましては、委員御指摘のとおり、仙台の観光を支える非常に大きな魅力の一つでございますので、今年度につきましては、新たに1両のるーぷる車両を導入予定でございまして、これはちゃんと冷房のきく車両を導入しようと思いますし、御指摘いただきました冷房のききにくい4台につきましても、早急に更新計画を立てさせていただきまして、訪れる皆様に快適な御旅行を楽しんでいただけるよう、経済局としても努力してまいりたいと考えております。 84: ◯野田譲委員  冷房があるのは当たり前なのでありまして、まず1両という話で、残りの部分という話でありますけれども、観光客ばかりではないのですね。整備が不可能なるーぷる仙台に乗務する職員、この方々のことも十分に配慮しなければいけない。奥山市長、財政にもきちんと言っていただきながら、今経済局では1両という話ですけれども、一挙に4両は無理かもしれないが、2両ずつぐらい速やかにそういう部分を配備するように、ぜひ思い切った考えでいっていただきたいなと思います。そういう意味で財政のいろんな問題もあるかもしれないけれども、観光客を呼び寄せたい、そしてそこで365日運行しているという、計画的に何年たったらこれはもう更新しなければないんだという部分も、きちんと計画していただきながら、今後納入していただきたい。当面4両、私は一気に解決してほしいんですよ。どうですか。 85: ◯伊藤副市長  委員おっしゃるとおり、るーぷる仙台は観光の目玉となっておりまして、これに乗って仙台のまち、観光資源を回られる観光客が非常に多いと思っております。今年度はとりあえず1両ということになっておりますが、今後財政問題も含めてよく検討して、早期の更新を図ってまいりたいと、そのように思っております。 86: ◯野田譲委員  検討ばっかりしていないで、速やかに結論を出してやっていただきたいと思います。  次に、イクスカの問題についてお聞きしたいと思います。現在は南北線のみで利用ができます。12月6日に開業する東西線、これからバスも含めて利用できるようになるのかどうか再確認させていただきたいと思います。 87: ◯IC乗車券推進室長  12月6日の東西線開業に合わせまして、イクスカの利用範囲は、東西線はもちろん、市営と宮城交通の一般乗合バス、宮城交通の一部の高速バスへと広がります。また、宮城交通の関連会社でありますミヤコーバスの一部路線でも利用が可能となります。 88: ◯野田譲委員  12月6日からは南北線、東西線、そして市バス、宮城交通、そしてミヤコーバスの一部、これは高速バスも含むという話ですね。そういう意味ではようやく、後発でありますが、仙台市もこういうカードが使えることになったと。待ちに待ったと多分市民は思っていると思います。  しかしながら、来年春には仙台周辺でJRとの相互利用が始まり、Suica、現在はPASMOなど全国の10のカードですか、相互利用をしていますけれども、PASMOなども仙台の地下鉄、バスで使えるのか。また、イクスカの利用範囲はどうなのかお聞かせください。 89: ◯IC乗車券推進室長  平成28年春、来春に予定してございます仙台SuicaエリアにおけますJRとの相互利用開始後は、PASMOなどSuicaと相互利用を行っております全国10社局のICカード乗車券も本市地下鉄やバス、宮城交通バスなどで御利用いただけるようになります。  また、イクスカの利用範囲ですけれども、仙石線の全線、東北本線の小牛田から福島の矢吹、仙山線の仙台から愛子、常磐線の岩沼から原ノ町までの各駅、そのほか平泉、山形、喜多方などのSuicaが御利用いただける駅、仙台空港鉄道で御利用が可能となります。 90: ◯野田譲委員  今の御答弁で平成28年春、これから新幹線、東京、さまざまなところから仙台でおりて、今はSuicaもPASMOも仙台市の南北線ですか、春までですから、使えませんよと書いてあるのが取り外されるということですね。これは非常にいいことですね。そういう中で、Suica、PASMO、それぞれ10のカードですね。相互利用、これは全部使えるということの理解でよろしいですね。  イクスカ自体は今お話しになったJR、Suicaで対応できる、福島であれば猪苗代、会津若松、喜多方と、そういうところまで行けると。もちろん鳴子温泉までも行けるんですね。そして、岩手県の平泉までも行けると。そして、山形、山寺ね、山形までも行けると。この間までいろいろイクスカについては質問させていただきましたけれども、私はもっと遅くなるのかと思っておりましたら、来年の春にスタートできるということで、非常にうれしく思っておりますので、ぜひこれは市民にきちんと周知して、広報していただくことがいいのかなという思いでありますので、しっかり頑張って取り組んでいただければと思います。  次に、市営バスの乗務員との意見交換であったり、その対応についてどのようにされているのか、ちょっとお伺いをさせていただきたいと思います。管理者を初め、監督者、そういう方々がどういう乗務員とのコミュニケーションをとられているのか、まずはお聞かせください。 91: ◯交通局業務課長  乗務員の声を聞く場といたしましては、毎年、交通事業管理者等との意見交換会を二つの営業所で実施しているほか、他の二つの営業所についても自動車部の3課との意見交換会を行い、安全に対する心構えや意見、提案などを聞き、それに対しコメントすることなどにより、良好なコミュニケーションの確保に努めているところでございます。  また、今年度新たに職員の声制度を創設し、接客サービスの向上や職場環境の改善につながる意見の吸い上げを行っているところでございます。 92: ◯野田譲委員  二つの営業所においては、管理者を含め、そしてもう二つの営業所は自動車部が対応していると。北から行けば実沢営業所、川内営業所、長町営業所、霞の目営業所の四つですね。管理者、二つの営業所だけにしか行かないのですか。四つある中で、四つ行かない理由は何なのですか。 93: ◯交通事業管理者  毎年2カ所と聞いておりまして、それに従い自動車部と分担してやっているわけで、特段行かないという判断をしているわけではございません。 94: ◯野田譲委員  特段行かないというわけではなくて、職員の担当の方がそういうふうに組んでいるということですね。であるならば、せっかくでありますから、四つ組まれれば四つ顔を出すということですね。ですから、管理者とどういう方々がそこの場に出席をされて、もちろん行く時間帯もあるでしょうから、乗務員の方々全員とは意見交換できないのは当たり前でありますけれども、一部の乗務員の皆さんの日ごろのいろんな部分があるでしょう。不満もあるし、そしてまた、よその問題を改善してほしいとか、さまざまそういう部分もあるかと思うのです。そういう中で、私から言わせれば、四つ営業所があって、管理がそれぞれのところを年間、4カ所私は歩くべきだと思うのです。そこの中で、みずからが交通局のトップでありますから、どこの営業所であっても、そういう生の声を聞く、これが非常に大事だと思うのですけれども、それはやっぱり担当局というよりも、日程調整するほうが、そういうのを組み入れてやってほしいと思いますけれども、いかがですか。 95: ◯交通局業務課長  この意見交換会につきましては、年度当初に定めております輸送の安全に関する計画に基づきまして実施しておりますけれども、今後につきましては、全営業所で管理者との意見交換会を実施する方向で調整してまいりたいと考えてございます。 96: ◯野田譲委員  ぜひそういう意味では実行していただきたい。  直近、今お話が出た2営業所には管理者が行きましたと、2営業所には自動車部が行きましたと。そういう中で資料を見させていただきました。それぞれに提案事項であったり、当日の回答であったり、今後の対応方針とか、そういう部分の資料もいただきましたけれども、そういう中でいろんな要望に応えられたことというものがあるならば、どういうような対応をしてきたのかお聞かせください。 97: ◯交通局業務課長  まず、意見交換会でどのような意見が出たのかという主な内容を御説明させていただきたいと思いますが、まず車両に関しましては、既存車両につきましてお客様の乗りおりの状況をより確実に確認できますよう、左側アンダーミラーの大型化についての改善意見ですとか、夜間の視認性をより確保できるよう、ヘッドライトや路肩灯をLED化してもらいたいとの意見が出されております。  また、走行環境の改善といたしましては、違法駐車への対応などの意見が出されたほか、土曜、休日の所要時分について、ゆとりがないので安全運転の観点から余裕のあるダイヤを検討してほしいなどの意見が出されております。  さらに、一時中断しておりましたるーぷる仙台の車内での一日乗車券の発売につきまして、お客様の利便性の向上を図る観点から再開してほしいなどの意見が出されております。  それに対しまして、対応ということでございますけれども、まず左側アンダーミラーの大型化につきましては、設置が可能な車両につきましては、今年度中に作業に取りかかることとしておりまして、またヘッドライトや路肩灯のLED化につきましても、11月中旬から作業を開始し、今年度中に作業が終了する予定となっております。  また、走行環境の改善につきましては、関係機関に要望を行っており、土曜、休日の所要時分につきましても、地下鉄東西線開業後の走行環境の状況を把握した上で、適正な時分を検討する旨の回答を職員にしているところでございます。  さらに、るーぷる仙台の車内での一日乗車券の発売につきましては、消費税の関係等で機器改修が必要となって一時中断しておりましたけれども、乗務員の手売りにより再開したところでございます。 98: ◯野田譲委員  それぞれに要望が出されたことを一つずつ前進しているような答弁でもあります。LEDなどはまさに非常に大事な問題でありますから、安心・安全、市民の足、夜運転するときには、暗さによって万が一にも人をはねたり、そういうことがないように、乗務員の方々も安心して運転できる環境を整えるということは、非常にいいことだと思いますので、喜んでいるのではないかと思います。そういう中で、一つ一つそうやって聞くことによって、いろんな要望が上げられた後の対応が大事ですので、これからもぜひそういう部分に取り組んでいただければと思います。  それと、非常に評価が高いのが、車椅子の方がお乗りになる。そして、交通局としてはそういう方々に対して、営業所であったり、交通局であったり、遠慮なく電話をしてくださいと。そういう中で、ある程度決まった方が、ちょっといろいろお話を聞くところによると、9割方が電話をされて、そしてこの場所から乗りますという連絡が入るそうであります。それが乗務員のほうに伝わり、そして停留所にとまったときに、もし余裕の人がいるときであれば、お手伝いをしてくれる職員の方もいて、乗務員とともに車椅子の乗客を安全に乗せていただいていると。これは交通局なり営業所なりに御礼の電話だったりあったりすると、私もその利用者からも聞いていて、本当に感謝しているんですね。  しかしながら、交通局の職員の手が足りないとき、乗務員の方が狭隘道路、今仙台市で川内営業所の方が多いんですよ。あそこは子平町ですか、土橋通、あの辺狭いんですね。そういうところでお乗りになる方もいらっしゃるようで、車椅子でありますから、ちょっと幅をとり、バスが停車するときには中央からちょっとはみ出てしまったりします。そして、対向車も行けなくなってとまる。そして、後ろからその状態がわからない車はクラクションを鳴らしっ放しという状況もあるようであります。この車椅子の方にいたってみれば、大変申しわけないという気持ちでいるようで、そして乗務員は乗客にも気を配り、お乗せをするのでありますけれども、大体5分ぐらいはかかるのだそうであります。しかし、介添えの方がいると2分ぐらい短縮するということで、そういう声が出ているというのであれば、何とかそれに対応することは可能ではないのかなという思いがあるのですけれども、どうでしょう、できますか、そういうことは。 99: ◯交通局業務課長  車椅子の対応についてでございます。今委員から御紹介ございましたとおり、車椅子での御利用につきましては、ほとんどの場合事前に連絡をいただきまして、その場合にはノンステップバス等を、スライド板のある車両でございますけれども、それを配車しているという状況でございます。  また、その際に今御指摘のございましたような狭隘路線につきましては、営業所または本局の職員の体制のとれる範囲ではございますけれども、車椅子のお客様と一緒にバスに乗車いたしまして、乗りおりの補助を行っているというところでございます。  今後につきましては、事前にお知らせいただくということが、一番車椅子の方にとって最適な対応ができるかなと思っておりますので、そういった周知というところにつきましても、ぜひ行っていきたいと思っております。 100: ◯野田譲委員  車椅子の方がそういうことを言っているのではないんですよ。かえって申しわけないという気持ちでいる方が非常に多いと。そしてまた、乗務員がその方にそういう思いをさせたくないという思いもあるようですから、ぜひそういうものに対する対応をお願いしていきたいと思います。  それとまた、管理者ね、皆さん本当に非常に優秀な方ですよ、職員の方ね。そして、優秀な方だからこそ、自分の役職、立場、そういう中で乗務員の方々に対する言動であったり、いろいろ行き違いもあるかもしれないけれども、コミュニケーションをとっていただきながら、市民の足、公共交通、これを運行するのも乗務員の方がいればこそなんですね。そういうときに、いろんな部分を逆に管理者初め事務方がいろいろサポートして、働きやすい環境をつくっていくのも私は皆さんの役目だと思っている。ですから、一々私が細かく言わなくても理解していると思いますけれども、この辺をきちんと集約しながら、今後の各営業所単位でのいろんな意見聴取を含め、自分の耳できちんとその声を聞き改善することが、市民の皆さんが喜ぶんだという、そういうところをぜひ取り組んでいただきたいと思いますので、管理者の見解を。 101: ◯交通事業管理者 私自身、常日ごろから現場の事実と発想から本物の改善、改革が生まれると常に考えておりまして、従前から年度初めの訓示等で組織のあり方として職員の上下を問わず、相手方に敬意を払いつつ、自由闊達に意見を言い合える、風通しがよくてチャレンジの気風にあふれるようにしていくことが大切だと、かなり強調してきたつもりでございます。現場職員も参加する業務改善プロジェクトも立ち上げましたし、職員の声の制度化なども行ってまいりました。今後ともこのような立場で現場を大切にした組織運営に当たってまいりたいと強く考えている次第でございます。 102: ◯柿沼敏万委員  質問の内容によりまして、他局にも及びますかと思いますので、委員長の御高配をよろしくお願いいたしたいと思います。  先ほども話題になりましたけれども、きょうは10月7日でございまして、あとちょうど60日でいよいよ地下鉄が12月6日に開業するということでございました。仙台市からいただいたカレンダーをめくりましたら、60日と出てまいりましたので、あえて申し上げたわけでございますけれども、その開業に伴ってバス路線が再編される予定で、そのときに実証されるわけでございますけれども、そのうちの一つの路線についてお伺いをいたしたいなと思います。  それは、地下鉄荒井駅と多賀城駅を結びますバス路線でございまして、この路線はこのたび新設される路線でございます。内容的には、計画でございますけれども、1日6往復でございまして、1時間以上の間隔になるわけでございます。この路線が実施されましたときに、一つにはこの中ほど、この路線はおよそ1時間半の路線だと思いますけれども、荒井駅から40分のところに仙台うみの杜水族館を含めた大型の集客施設がございます。バスを利用せんとする人たちに十分対応できるのかなと心配しているところでございます。なぜならば、うみの杜水族館の入館者は、お聞きしますと7月に開業しまして7、8、9月で何と75万人来館しているんですね。予定が年間100万人でしたけれども、もう既に3カ月で75万人と。そのうちバスの利用者が何人かというのは、推測はできませんけれども、やはり予想以上に水族館に来館し、ある意味バスを利用せんとする人が多いのではないのかなと思いますとき、先ほどの運行計画ではなかなかさばき切れないといいますか、応え切れないのではないのかなと思っているわけでございます。  そこで、お尋ねしたいわけでございますけれども、今回そのバスを運行しようとする事業者に、大幅な増便がお願いできるんでしょうかということであります。でなければ、もしくは仙台市の交通局でわかりましたと、そのところは私のほうで賄うというか、応分の対応をしていきましょうとお考えでしょうか。いや、やっぱりなかなか難しい話ですよというところでございましょうか。そのあたりのところをまずお聞きしたいなと思います。 103: ◯輸送課長  東西線開業に伴うバス路線再編におきまして、株式会社ミヤコーバスが荒井駅と多賀城駅を結ぶ路線を新設いたします。その中で途中うみの杜水族館を経由することとしておりますので、競合する路線を仙台市交通局のほうで運行するというようなことは考えていないというところでございます。 104: ◯柿沼敏万委員  市営バスではということでございますから、それはそれとして、路線の専有のことは承知しておりますけれども、それではミヤコーにその辺の増便というのは、大変難しい話となるのでしょうか。そのあたりのところをお聞かせいただければと思いますが、いかがですか。 105: ◯都市整備局長  ただいまの荒井駅と水族館のアクセスの確保、これは水族館の利用促進だけではなくて、東西線の利用促進にも寄与するものと私どもとしても認識しております。  東西線の開業に合わせまして、ただいま輸送課長も申しておりますし、委員からも質問の中で出ておりましたけれども、株式会社ミヤコーバスが荒井駅から水族館を経由しまして、JR多賀城駅まで1日6往復というところでございます。水族館来館者への利便性向上を図るという観点からすれば、やはり6往復というのは少ないと我々としても思っておりまして、さらなる増便が望ましいと考えておりまして、現在バス事業者に対しまして協議調整を進めているところでございます。 106: ◯柿沼敏万委員  増便も対応していかなければ、要請していかなければならないと思いますけれども、私はこの際、ことしの第1回定例会でも一般質問で御質問させていただいたんですけれども、荒井駅と水族館のシャトルバスの運行は、ぜひ必要でないのでしょうかというようなお話をさせていただきました。その趣旨は、水族館と地下鉄荒井駅は単なる交通結節にとどまるものではないと思うのです。一つには、地下鉄沿線の観光資源、あるいは文化、歴史、商業というものを、点から線に結ばれてくるこの東西線の持つ非常に魅力がある地下鉄沿線なんですね。ですから、水族館に来られた人も、あるいは水族館に行こうという人も行ってみたい、あるいはそういう資源のところに寄ってみたい、ちょっとのぞいてみようかなと。こういう人たちがいれば、先ほどの増便だけに頼らないで、シャトルバスの運行はぜひ必要でないのかなと思うわけです。  そういうことによって、先ほど申し上げた行ってみたいというようなことが、市域全体の新たな価値というのでしょうか、まちづくりをつくっていく原点でもあろうかなと思いました。まさにまちづくりに多大な貢献があるのが、そういうことではないのかなと思っていまして、水族館と地下鉄荒井駅とのシャトルバスの運行は必須のもので、必ず行うべきものであるのではないかというのが私の感じでございまして、先ほど申し上げました第1回定例会のときのまちづくり政策局長のお話ですと、民間事業として実施した場合の採算性の確保の観点から、検討を要する状況ですので、東西線開業後の繁忙期を視野に入れ、事業者との協議を進めてまいりたい、こういうお話でございました。  そのことを受けて、私は経費の面からなかなかハードルは高いものがあろうと思いますけれども、このシャトルバスは無料で運行するのが、先ほどから申し上げている水族館の入館、あるいは地下鉄沿線、仙台市のそれぞれの持つ魅力のところの施設の回遊、あるいは訪問、訪れるということから考えますと、利用者の目線に立てば、シャトルバスの無料ということで、この路線をつなぐのは非常にいいことではないのかなと思っています。  そして、この話は水族館だけではなくて、シャトルバスの運行はアウトレットモールもございますし、キリンビールもございますし、仙台港の背後地の複数の商業施設というのでしょうか。そういう施設を共同で周回バスのようにくるっと一回りするようなシャトルバスを運行すれば、その辺の事業者の協力も得られて、無料のシャトルバス運行が可能ではないのかなと思うわけでございまして、先ほど例を引いたわけでございますけれども、当局で関係事業者の方々と何度かお話し合いを重ねられて、一つの方向性が見えてきている状況であろうかなと思うわけでございます。そのあたりのお話し合いの現況、そしてそういう形ならば、こういう方向で現在進んでいますので、はっきりするのはいつごろでしょうというようなものがございますればお述べいただいて、私のそういう思いについての当局あるいは事業者のお考えもあわせ、お聞かせいただければと思います。 107: ◯都市整備局長  第1回定例会におきましては、水族館の開業に合わせてということでまちづくり政策局のほうで答えておりますけれども、これにつきましては、荒井の沿線まちづくりの一環ということもございますし、東西線の利用促進という観点、そういう総合的な観点から私のほうでまとめて答弁させていただきたいと思います。  御承知のように、現在運行しております水族館とJR中野栄駅とのシャトルバス、これについてはお客さんも相当乗っていると認識しておりまして、それと同様に荒井駅からシャトルバスを運行することについては、その重要性、必要性については我々としても認識しているところでございます。この間、さまざまな形で意見交換はしてきたところでございますけれども、まずその実現に当たりましては、委員がおっしゃったように、車両の確保とか、あるいはランニングの経費をどうするかという問題があります。そういう意味では、一つの事業者だけに頼るのではなくて、商業施設あるいは観光的にいろんなルートを回ると。そういったことで事業者の負担をどう軽減していくかということも一つあろうかと思っております。また、本市の支援のあり方もやはり考えていく必要があるだろうと思っておりまして、今後開業までにというのはなかなか難しいところがございますけれども、早急にそこらについて整理をして、方向性についてはまとめていきたいと思っておりまして、今後積極的に水族館を初めとする関係者と調整を図ってまいりたいと考えているところでございます。 108: ◯柿沼敏万委員  ただいまの御答弁は、仙台市でそれなりの支援をしながら、シャトルバス運行はやってみたい。それなりに事業者と話をしてみたい。そして、できますことならば、12月6日には間に合いませんけれども、できるだけ早い時期にという受けとめ方をさせていただいたところでもございます。  仄聞によりますと、事業者の方々も仙台市のお話に向けて、懸命に努力してみたいということでございますので、どうぞ先ほど来申し上げていますように、シャトルバスを無料で、地下鉄荒井駅と水族館周辺を周回するよう、ぜひ実現に向けてさらなる御努力をいただいて、ぜひ実現していただきたいと思いますので、何とぞ朗報を期待してお待ちしておきたいなと思います。終わります。 109: ◯委員長 自由民主党の質疑の途中でありますが、この際、暫時休憩いたします。                休憩 午後2時55分                再開 午後3時15分 110: ◯委員長  再開いたします。  改めて委員各位に申し上げます。質疑については、平成26年度の決算の審査であることを十分に御認識いただき、今後の施策にわたる場合にあっても、決算審査との明確な関連づけのもとに行われるよう、よろしくお願いいたします。 111: ◯渡辺博委員  委員長のただいまの御指摘に従いまして、交通事業、第130号議案、そして第131号議案に関連して、何点か絞って質問をさせていただきます。  まず最初に、交通事業管理者にお尋ねいたします。昨年度、交通事業を執行するに当たって、特にどのような点に留意をされて経営に取り組まれてこられましたのか、お聞かせいただきたいと思います。 112: ◯交通事業管理者 平成26年度、やはり何よりも地下鉄東西線を確実に開業させるとともに、バスと地下鉄を共存させるための路線再編をいかになし遂げるか、これが第1であったと思います。それから、内部的に大きいと思っていますのは、市民の足としての市営バス事業を存続させると。そのための年齢構成の是正等を目的とした正職員の採用再開に向けた取り組み、これも内部的にはかなり重視した取り組みだったと思っております。そのほか、市立病院開院に伴う長町一丁目駅の出入り口の新設と上下エスカレーター、エレベーター整備等、総じて申し上げれば、バスと地下鉄トータルでの利便性の向上と安全確保、これが最大限の課題だと考え、努力を傾注してきたのかなと思っております。 113: ◯渡辺博委員  東西線の開業に当たってのバス路線の再編、市民にとっても重大な変更でございましたし、交通事業管理者初め、関係の皆さん方にとっても大変困難な仕事だったと思いますけれども、まだまだ要望は残っていますが、まずできるだけの御努力をしていただいたと。ある意味感謝をしているところでございますし、ただいま自由民主党会派の野田譲委員、柿沼敏万委員の御質問に対して、事業管理者、そして関係の皆さん方の御答弁をお聞きして、一昨年、とにかく交通事業をきちんと守っていくという、それは市民の足だからだという、そのような事業管理者の御答弁をいただいて納得いたしました。
     るーぷる仙台のことに関しても、問題を把握していて、対応に取り組んでおられたということでございますし、柿沼委員の御質問も新しい話にかかわることでありますけれども、できることはすぐやっていこうと、そういう姿勢でお取り組みになっておられたということは、市民の一人として、また市民から選ばれた代表の一人として大変うれしく思っているところでございます。  市民の安心・安全、足の確保という観点でまずお伺いしますが、御高齢の方、高齢者やあるいは障害者の皆様方の利便性、安全確保のために、昨年度はどのような御努力を市バスや地下鉄で行われたのかお聞かせいただきたいと思います。 114: ◯営業課長  交通局では、平成15年3月に策定されました仙台市交通バリアフリー基本計画に基づきまして、仙台市交通バリアフリー特定事業計画という計画をつくりまして、市バス、地下鉄におけるバリアフリーの整備等を進めております。また、その後平成24年6月に策定されました仙台市バリアフリー基本構想に基づきまして、平成27年度までの第2期仙台市交通局バリアフリー特定事業計画の前期計画を策定し、より一層のお客様サービスまたはバリアフリー化に取り組んでいるところでございます。  そういった中で、平成26年度のバリアフリーの取り組みにつきましては、バス事業につきましては、新車25両、中古車8両の計33両のノンステップバスを導入するとともに、バス停留所の整備として電照式標識を1カ所、バス停の上屋を9カ所及びベンチを8カ所設置いたしました。  また、地下鉄事業におきましては、先ほど管理者が御答弁したとおり、長町一丁目駅にエレベーターと上下エスカレーターを増設したほか、誘導案内設備として五橋と長町一丁目駅の出入り口付近に触知案内図、あと音響案内設備を設置するなどの事業を実施しております。  また、ソフト事業としましても、駅務員がサービス介助士講座を受講するといったこととか、健康福祉局の職員を講師に招いた車椅子介助等のバリアフリー研修を受講するなど、そのような事業を実施しているところでございます。 115: ◯渡辺博委員  交通バリアフリー特定事業計画、本年度までの計画でございますけれども、それをもとに取り組みをされてこられたと。いろんな角度で取り組みをされたんだなと改めて確認ができました。  若いうちに多少の距離を歩くのは、何の労もないわけですけれども、ある一定の年齢以上になりますと、距離を歩くのは大変だという思いが募ってきます。人というのは、いつかどこかに故障が来て、そういう意味では、広い意味では障害者になっていくということがあります。私もちょっと自分事ですけれども、視力を誇っていましたけれども、最近は眼鏡をかけるようになりましたし、この眼鏡もいろんな機能をつけているということがございます。  先日、水戸市と千葉市を視察して戻ってまいりまして、新幹線のホームにおりて、そして仙台市地下鉄に乗り継いで、午後一番の審議会に参加いたしましたけれども、今まで気にならなかったのですけれども、どこにエレベーターがあるんだろうと。エスカレーターは、たしかここだったなとか、ここの階段ちょっと急だよなとか、仙台駅から地下鉄の乗り場までこんなに距離あったっけと、改めて実は感じた次第でございます。高齢化社会が確実に私たちの身近なものになっておりますし、そういう点で、この計画にのっとってお取り組みをいただいているということは、大変心強いと思っております。  先ほど、障害者のことについてどうですかというお話をお聞きしました。私がお手伝いをしている団体、視覚障害者の団体がございますけれども、バスに乗るときに、実はこんなことを改善してもらうとよろしいんだけどという幾つかお話をいただいて、お伝えをしたりいたしました。それで、伺いたいのですけれども、もう一度高齢者、障害者の皆さん、あるいは市民の皆さん方から、昨年度まででも結構ですが、どのような要望があって、どのような取り入れ方をしてきたのか。つまり、それをどう改善につなげてきたのか、改めてお伺いしたいと思います。 116: ◯営業課長  交通局では福祉団体との意見交換会の実施やバリアフリー等によるアンケート、またお客様の声などいろいろいただいておりまして、そちらの声をいただいているところでございます。バス事業におきましては、ノンステップバスの割合を高めることや、バスロケーションシステムに関するもの。地下鉄事業においては、エレベーター、エスカレーターの増設に関する要望等を多くいただいているところでございます。また、ソフトの部分について、バス、地下鉄両事業において優先席の譲り合いなど乗客マナーに関するものなども御意見としていただいているところでございます。  このようないただいた御意見、御要望につきましては、例えば幅広改札機の採用とか、バスロケーションシステムの更新など、事業化できるものは即座に実施するとともに、バリアフリー特定事業計画の策定にも活用しているところでございます。 117: ◯渡辺博委員  関連してなんですけれども、最近というか、大分定着してまいりましたけれども、停留所の改善改良が著しく行われております。広告付上屋の建設も進んでおりまして、利用者にとってはとても利便性が高まっていると思いますし、景観の観点からも非常にいい感じを醸し出しているのではないかと思っております。  その広告付上屋停留所を始めるに当たったときに、屋外広告物審議会がその当時ありまして、そのとき私は議会を代表させていただいて、委員としてその審議に加わりました。異論がなかったわけではないんです。異論というか、ちょっと待てみたいな意見が専門業界から出ていた委員の中からありましたし、全体としてちょっと急いでいるなという感じをいたしましたが、審議をした結果いいでしょうということになって、広告付上屋停留所というのが普及してきたわけですが、今申しましたとおり、いろんな点でとてもいい効果を上げていると思いますが、まず交通局の御評価、整備状況についてお聞かせいただきたいと思います。  まだ課題はありそうです。さっき高齢者対応、障害者の皆さんも含めてどうですかというお話をお聞きしましたが、高齢者から広告付上屋停留所について、実はここは座りにくくてとか、バスを待っている間に後ろ向きで座っていたものだから、後ろ向きにしか座れないのですね、話に熱中したらバスが行っちゃってみたいなお話があって、何とかなりませんかという要望もありました。そんなことで関連して伺うことになったわけですけれども、もう一度改めてお尋ねしますが、整備状況と交通局の御評価、そして幅員初め、設置場所でいろいろ条件が違ってくると思いますけれども、どのような工夫をされてこられたのか、お聞かせいただきたいと思います。 118: ◯輸送課長  広告付上屋につきましては、10月1日現在76基整備しておりまして、清掃などの維持管理がなされた快適なバス待ち空間が設けられていると評価させていただいております。  また、課題につきましては、歩道幅員により広告付に限らず、上屋全般が設置できない場所が多くあることでございます。上屋が設置できる場合には、なるべくベンチも設置できるよう、歩道の残存幅員を考慮しながら、その配置に工夫をして設置に努めているところでございます。 119: ◯渡辺博委員  あわせてお聞きすればよかったのですけれども、この広告付上屋停留所というのは、これからも進めていかれるお考えなのでしょうか。 120: ◯輸送課長  今後も進めていく予定でございます。 121: ◯渡辺博委員  言わずもがなの話ですけれども、ぜひ利用者の利便性と同時に高齢者あるいは障害者にとっても利用しやすいような、できる限りの中でですけれども、御配慮をいただきたいと思います。  続いてお尋ねいたします。国では、高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律というものを設けております。平成18年に移動等円滑化の促進に関する基本方針の全部が改正されたとお聞きいたしました。この移動等円滑化の促進に関する基本計画あるいは方針というものはどういうものなのか、わかりやすく、そして簡潔に御説明いただけますでしょうか。 122: ◯整備課長  移動等円滑化の促進に関する基本方針と申しますのは、先ほど委員のほうからお話がありました高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律、いわゆる新バリアフリー法と言われまして、昔のハートビル法と交通バリアフリー法が一緒になった法律でございます。その法律の効果を高めるために、その中で示しておりますバリアフリーを総合的かつ計画的に推進するために具体的な指針等を設けて、事業者に提示している法律でございます。その中で、私どもバス車両につきましては、平成32年度までにノンステップの割合を約70%程度とするという目標が示されているところでございます。 123: ◯渡辺博委員  平成32年度までに70%のノンステップバスを整備するようにということで、本市はそれに向けて努力しておられるということでございます。このノンステップバス、フラットバスですか、これは非常に好評でございます。つい先日、まだ1カ月たちませんけれども、老人クラブの会合で意見交換をいたしましたときに、このことに触れました。そのときに、私もうパスを返上しようかと思っていましたと言う御婦人がいらっしゃいましたけれども、仙台市はノンステップバスの普及に力を入れて計画的に進めておりますよ、もう少し待ってください、ふえていきますからねというお話をしたら、では返さないというやりとりになった。身近にはそんなことを経験したばかりでございます。  でございますけれども、70%、平成32年までということですが、計画的にお進めになっていると思いますけれども、今現在までどのような進め方をしてこられたのか。平成32年、70%、ぜひ達成してほしいと思いますけれども、その見込みはどうなのか、お聞かせいただきたいと思います。 124: ◯整備課長  現在のノンステップバスの導入状況でございますけれども、平成26年度33両、新車25両と中古車8両と説明させていただきましたが、その結果、平成27年4月1日現在、534両のうちノンステップバスは219両、約41%の割合となっております。平成27年度におきましても、ノンステップバスの新車25両、中古車2両、計27両を導入することとしておりまして、その結果おおむね46%程度となる予定でございます。大体5%程度上がるという形になっております。それらを踏まえますと、国の目標で示されております平成32年度末のノンステップバスの導入比率である70%は達成できるものと考えているところでございます。 125: ◯渡辺博委員  ぜひ御努力をいただきたいと思います。お聞きしますと、今まで中古バスを入れて、ノンステップバスをふやしてきたということですが、中古バス市場もだんだん枯渇してきているということです。大変厳しい経営環境のもと頑張ってこられた、工夫して中古バスも入れて普及してきたわけですけれども、これも大変難しくなってきているという状況が推しはかられます。これは全市の問題でもあると思いますので、これは全市で取り組む、そのような姿勢で交通事業には、市長を初め皆さんに見ていただきたいと思いますし、そういう中で事業者、関係の皆さん方が頑張っていただければありがたいと思います。特に市長の御意見は伺わないことにいたしますけれども、どうぞよろしくお願いいたします。  最後になりますけれども、先ほど御説明の中で、第2期仙台市交通局バリアフリー特定事業計画が平成27年度で一応終了することになります。これはこれで終わらないと思いますけれども、新しい計画に向けてお取り組みになっていると思いますけれども、どのような流れになっているか。特にどのような点に意を用い、重点を起きながら計画を策定しようとしているのか、お聞かせいただきたいと思います。 126: ◯交通事業管理者  バリアフリー特定事業計画の後期計画でございますが、国土交通省が平成25年度に改定した公共交通機関の移動円滑化整備ガイドラインに照らして、施設の適合状況を確認してまいります。そのほか、これまでに実施したバリアフリーアンケートや福祉団体等との意見交換会でいただいた御意見、御要望も踏まえ策定してまいりたいと考えております。  その中で、バス事業につきましては、引き続きバス停留所の整備やノンステップバスの導入を行ってまいりますし、南北線につきましては、ホームとコンコース間の階段に下りエスカレーターの増設などを引き続き行っていきますほか、お客様用トイレの出入り口の段差解消に向けまして計画的に取り組むなど、優先順位をつけて計画に盛り込んでまいりたいと考えております。 127: ◯渡辺博委員  意見を取り入れながらという御説明の中にございましたので、よろしくお願いします。私もバスを利用することが最近多くなりましたけれども、時間帯にもよりますけれども、御高齢の方、それから買い物の帰りの方、あるいは幼いお子さんをお連れの方、さまざまな世代、そしてさまざまな利用の仕方を、バス、地下鉄もそうだと思いますが、しておられます。ですから、御意見を伺う団体をできるだけ広げていただきたい。もちろん高齢者とか障害者団体はそうですけれども、若いお母さんとか、若い子育ての世代の方とか、難しいかもしれませんけれども、利用する方たちを把握しておられますから、そういう方たちの所属する世代あるいは団体、そういうところをどうぞ想像力もたくましくしながら意見をいただくということに、さらに取り組んでいただきたいと思います。要望でございます。 128: ◯委員長  以上で、第130号議案に対する質疑は総括質疑を除き終了いたしました。  次に、第131号議案平成26年度仙台市高速鉄道事業会計資本剰余金の処分及び決算認定に関する件についてであります。  市民フォーラム仙台から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。              〔木村勝好委員、質疑席に着席〕 129: ◯委員長  発言願います。 130: ◯木村勝好委員  私からは高速鉄道会計中の東西線建設費の決算に関連いたしまして、東西線の開業に向けて総括的な質問をさせていただきたいなと思います。お尋ねする質問の内容上、他局にわたる部分も結構多いかなと思いますので、委員長、特段の御配慮をお願い申し上げたいと思います。  さて、東西線の開業までいよいよあと2カ月足らずとなりました。これまで約20年間の年月をかけて、本当にいろいろな紆余曲折のある中でさまざまなハードルを乗り越えて、ここまでやってきた。それがいよいよ開業するというのは、私から見ましても大変感慨深いものがあります。であればこそ、ぜひこれは万全の体制を整えて開業を迎える。開業に遺漏なきを期するというのは当然のことだと思いますので、そういう立場から何点かお尋ねさせていただきたいと思っております。  まず一つは、東西線の開業に向けての営業努力のことについてです。これまで私は再三にわたりまして営業努力を尽くすべきだということを申し上げてまいりました。そして、交通事業管理者を初め、御当局からも営業努力を尽くしますということで、これまでさまざま努力をされてきたこともお尋ねをし、お伺いをしてございます。  改めて伺いたいと思います。東西線の沿線には実はさまざまなものが立地しております。その一つ一つについて、これまでの営業努力及び現状についてお尋ねします。  まず一つは、周辺に立地をしている大学についてです。東北大学、宮城教育大学、東北工業大学、これらの大学に対してもさまざま働きかけをし、それぞれの大学からいろんなお返事をいただいているかと思いますけれども、現状どうなっているのかお尋ねします。 131: ◯交通局経営企画課長  東西線の開業に向けた営業活動につきましては、特にこの春以降、交通局と都市整備局が中心となりまして、全庁的な協力体制のもと積極的に進めてまいりました。その中で、東北大学、宮城教育大学、東北工業大学の沿線の3大学につきましては、東西線開業にあわせて追加設定いたします新たなフリーパスにつきまして、既にこの春の新入生向けパンフレットなどに掲載していただきまして、新入生のオリエンテーションなどで配付をしていただいておりますほか、7月には民間事業者の御協力もいただいて実施いたしました国際センター駅のイベントにおいて駅舎見学会を開催いたしまして、最寄りの大学の学生の皆様をお招きし、東西線をPRするとともに、学生フリーパスについても改めて御案内をいたしました。 132: ◯木村勝好委員  それでは、沿線に立地している高校についてはどうでしょう。一高、二高、二華高校、聖和、あるいは尚絅といった高校が立地していると思いますし、その中で特に私が気にしていたのは、ウルスラ学園がなかなか厳しい対応をしてこられたと聞いておりますけれども、ウルスラも含めて高校に対する働きかけの現状はどうなっていますか。 133: ◯交通局経営企画課長  仙台第一高校、尚絅学院高校、仙台二華高校、仙台第二高校を初めといたします沿線の高校10校につきましては、4月から6月にかけまして各学校を直接訪問しまして、その学校の校長先生や教頭先生などに東西線や学生フリーパスに関して御案内をいたしましたところ、学校からの東西線最寄り駅までのルートとか距離、最寄り駅からの各駅の運賃、所要時間、そして学生フリーパスなどについてお知らせするパンフレットを各学校の生徒に配布していただけるということになってございます。また、その高校の在学の生徒だけではなくて、各学校で開催しておりますオープンスクールなどを利用していただきまして、受験を予定している中学生の皆さんにも東西線の情報をお知らせいただいております。  なお、お話のございました聖ウルスラ学院英智高校につきましては、従来、バスの便数について御要望もいただいておりましたが、現在は生徒の東西線の利用に非常に前向きに考えていただいておりまして、PRにも学校として積極的に御協力いただいている状況でございます。 134: ◯木村勝好委員  大変結構なことだと思います。それから、この沿線には市民利用施設がたくさん立地しております。仙台市が所管する八木山動物公園、仙台市博物館、あるいは生涯学習センター、それから仙台市所管でありませんけれども、宮城県の美術館とか八木山ベニーランドとかありますけれども、こうしたところの交通アクセスについては12月6日以降は東西線がメーンになるような働きかけ、そういう対応についてのお願い、そこら辺はどうなっているでしょう。 135: ◯交通局経営企画課長  ただいまお話のございました東西線沿線にございます本市の市民利用施設に対しましては、8月に各局の施設所管課を通じまして、その施設の東西線最寄り駅からのアクセス方法の案内について依頼をしましたほか、民間の集客施設等につきましても、個別に東西線のパンフレットをお送りし、各駅の出入り口などに関して御案内するとともに、アクセス情報への掲載をお願いしてございます。 136: ◯木村勝好委員  ぜひこれまた遺漏のないようにしていただきたいと思います。特にと言っちゃ悪いですけれども、仙台市博物館、12月7日になってもバスからおりてくださいなんていうのが残っていることがないように、同じ仙台市の中ですから、まさに全庁挙げて取り組んでいただきたいと思います。  それから、駅周辺の住民の方々であります。駅の見学会、これまで進めてこられましたけれども、どのぐらいの駅についてやって、そして何人ぐらい見学に来ていただいたのでしょう。 137: ◯東西線建設本部管理課長  これまで13の駅で見学会を実施いたしまして、9月27日の宮城野通駅見学会をもちまして全て終了したところでございます。全体で約3,000名を超える市民の皆様に施設をごらんいただいたところでございます。 138: ◯木村勝好委員  3,000人というのは確かに相当な数なんですが、しかし周辺にはまだまだ見学をされていない方々もいっぱいいます。どうも余りよく理解が進んでいないのではないかなと思われるところも私から見ると見受けられます。そういう意味で、私は12月1日に発行される市政だよりで、改めて特にその駅周辺の住民の方々のことを念頭に置いて、十分周知徹底を図るための工夫というのが必要だろうと思うのですけれども、この辺はどういうふうに取り組まれるのでしょうか。 139: ◯東西線建設本部管理課長  駅の見学会に参加していない市民の方々につきましても、今後発行される市政だより11月号、12月号を活用いたしまして、開業に向けた周知を図るべく、広報課とも特集を組む方向で調整済みでございます。これにより東西線のバリアフリー施設の紹介や南北線との乗り継ぎのしやすさ、新たな運賃制度など、東西線の利便性をアピールしてまいりたいと考えております。 140: ◯木村勝好委員  あともう一つ気になっているのが若林区役所です。薬師堂の駅から若林区役所まで約750メートルということで、わざわざアクセスするための道路、大和町1号線ほかを整備されました。この整備にどのぐらいかかりました。 141: ◯若林区長  お尋ねの市道でございますが、平成24年から今年度にかけまして4年間、カラー舗装、足元の照明、ベンチの設置など主に歩行空間の整備を行ってございます。整備費につきましては、合計で約2億6000万円でございます。 142: ◯木村勝好委員  この間聞いたら数千万円と言ったけど2億6000万円、大変な金額ですよね。ぜひ歩いてもらいたい、使ってもらいたいという思いで整備をされたんだと思います。このことにつきましては、まず一つは、来庁される区民の方々に、ぜひこういうルートもあるからお使いくださいということを周知徹底すべきだと思いますし、もう一つ言えば、区役所の職員の方々、ぜひ御利用くださいということを区としてもお願いすべきだと思いますけれども、この辺についてはどうされますか。 143: ◯若林区長  東西線開通後、薬師堂駅から若林区役所にいらしていただく方々、それと周辺には中央市民センターの別棟でございますとか、若林区文化センターもございますことから、これら御利用いただく方々にもそのルートをきちっとわかりやすく説明する必要があると考えてございまして、現在、区役所に来月までには御案内の表示をさせていただくように、その内容について今現在検討しているところでございます。  それと、職員の利用についてでございますが、東西線開業によりまして、その通勤経路により、薬師堂駅を利用できることになる職員に関しましては、東西線を利用するように促しているところでございます。 144: ◯木村勝好委員  私もよくこの道路を見ているのですけれども、現状ではほとんど全く人が歩いておりません。開業後もそういうことが続くことがないように、ぜひ2億6000万円が無駄にならないようにお願いしたいと思います。  それからもう一つ、2番目は、東西線の駅の関連施設の活用についてであります。荒井駅につきましては、駅の中に震災メモリアル施設をつくるということになっていました。これのオープンの時期はいつになるんでしょう。 145: ◯メモリアル事業担当課長  開館の時期でございます。沿岸部地域の情報発信機能を備えました施設の1階部分につきましては、荒井駅のコンコースともつながっておりますことから、東西線の開業と合わせて12月6日にオープンすることとしております。  一方で施設の2階部分、こちらは震災関連の展示スペースでございますが、こちらにつきましては、沿岸部地域の皆様からも御意見をいただきながら整備を進めていくこととしておりまして、その関係上、開館時期が年明け2月上旬となることとしております。 146: ◯木村勝好委員  本当は一斉にオープンできればよかったのでしょうけれども、仕方がない。いろんなことがあったのでしょうが、私は二つだけお聞きしたいと思います。震災メモリアル施設と言ったって、普通はぴんと来ない。これの名前を決めたらいいんじゃないですかね。この施設のわかりやすい名前。それから、これをつくるということは、ここに来ていただく方々にも当然東西線を利用してもらうということになるのですが、この施設をオープンすることによって、どのぐらいの乗客増を見込んでいるのか。それとも、そんなことは全く考えていないのか、どっちですか。 147: ◯メモリアル事業担当課長  まず、施設の名称でございます。震災が発生した日付を長く記憶にとどめていただけますように、せんだい3.11メモリアル交流館としているところでございます。  それから、乗客数についてはそこまでは見込んでございません。申しわけございません。 148: ◯木村勝好委員  何が言いたいかというと、全庁挙げてとか言っているんだけれども、この駅の中、駅の構内を使う施設をつくるところも、乗客がどのぐらいこれで見込めるかということは実は余り考えていない。別の次元で考えている。どうも言っていることとやっていることが違っているというのがすごく気になるんです。国際センター駅の市民利用スペース、料金をもらっての本格利用までしばらく様子を見ますと、開業後様子を見ますということになりました。何でそうなったんでしょうか。 149: ◯市民プロジェクト推進担当部長  市民利用施設としての使用料を算定するに当たりまして、利用形態などが比較的近い市有施設を類似施設として検討いたしましたけれども、具体の利用条件等を決めるには、実際にどのような使われ方をするか、さらに見きわめる必要があること。また、施設の状況を周知し、利用を促進するためにもおおむね1年程度使用料なしでお使いいただくことが得策ではないかという判断に至ったものでございます。 150: ◯木村勝好委員  このことについても私は3年も4年も前から、開業に合わせてちゃんと乗客が確保できるようなものを考えるべきではありませんかと本会議でも言ったかもしれないし、予算、決算の委員会でも言ったかもしれないし、東西線の調査特別委員会では間違いなく何回も言っているんですけれども、そんなに難しかったですか、これ。 151: ◯市民プロジェクト推進担当部長  駅の上部施設ということもございまして、区切りがなく、ホーム階からの音とかが上に上がる、あるいは上の音が下におりるなど、一般的なホール的な会議室的なものと、なかなかちょっと使い方が違うということなども含めまして、具体にどういう事業に、企画に適合して、どういう企画だとなかなか成立しないのかということなども含めた検討などを、これまでしてまいったというところでございます。 152: ◯木村勝好委員  何かよくわからない理由。駅の上にあるんだから、電車が入ってくる音が聞こえるのは当たり前のことで、そんなのもう最初から、図面見ればわかる話ですよね。それで何か時間がかかったというのがよくわからない。これから何をどうするんだかわかりませんが、こうやったらこのぐらいの年間の乗客が見込めますという数字とか何かそういうのあります、目標数値みたいなの。このぐらい人に乗ってもらうためにこういうものをつくっていきたいとか、少なくともどういうものをつくるにせよ、このぐらいの乗客は見込みたいとか、何かそういうのありますか。 153: ◯市民プロジェクト推進担当部長  現状で具体的な増客の数値をなかなか申し上げるのが難しいというのが正直なところでございますけれども、周辺や沿線の施設とも連携しながら、駅上部で過ごすことや、あるいはイベントなどの企画を目的に訪れる方々をできる限りふやしてまいる努力をしてまいりたいと思っております。 154: ◯木村勝好委員  一方で、八木山動物公園駅の駐車場の屋上、すごい見晴らしのいい展望台になるんだそうであります。海まで見える。それから、もう一つ聞いたのはこういう話なんだな。双眼鏡のようなものでしょうかね。何かちょっと大きいものを使うと、荒井駅まで見える。本当かなと思うけれども、そうなんだそうです。ということで、せっかくだから売り出せばいいのかなと思いますけれども、何か今一生懸命名称を募集しているということなのですが、これの売り出し方については何か考えていますか。 155: ◯南道路建設課長  八木山動物公園駅駐車場の屋上広場については、地域の方から愛称名をつけていただきたいという要望を受けておりまして、本年11月に決定する予定でございます。  また、この屋上広場については、すばらしく眺望がよいことから、そこから見える主要な施設の表示は、日本一標高が高い地下鉄駅ということになっておりますので、その辺の説明板とかについて、地元のまちづくり研究会とも意見を交換しながら、設置について検討してまいりたいと考えております。 156: ◯木村勝好委員  ぜひいろいろ工夫してください。  3番目、東西線の関連道路の整備状況です。ひより台大橋、ようやく10月半ばに完成して開通するということでした。私が当局からいただいた資料の中で、9月までに供用開始予定の関連道路がいっぱいあったと思うのですが、例えば薬師堂駅へ狐小路尼寺線の大和町工区等はどうなっているのか。あるいは、八木山動物公園駅への長町八木山線土手内工区等はどうなっているのでしょうか。 157: ◯南道路建設課長  地下鉄東西線アクセス道路の現在の整備状況についてお答えいたします。  連坊駅、薬師堂駅にアクセスいたします狐小路尼寺線の元茶畑工区、木ノ下工区、大和町工区につきましては、本年7月から10月までの完成を予定しておりましたが、信号機設置に時間を要しており、おくれを生じましたが、11月中には確実に供用を行ってまいります。また、八木山動物公園駅へのアクセス道路であります長町八木山線の土手内工区と西の平工区につきましては、一部の区間で暫定供用となりますが、11月中に供用を行ってまいります。 158: ◯木村勝好委員  これはもし間に合わなかったら大変なことになっちゃいますよね。バス路線の再編どころじゃないんだ。バス走れなくなってしまう。私が見ていると、この狐小路尼寺線、ほとんど毎日通っているんだけど、本当にできるのという感じがするんです。11月末、開業まで1週間を切って、文字どおり滑り込みだ。誰に聞いたらいいんですかね。大丈夫ですか。 159: ◯建設局長  絶対的に間に合わせるように努力します。 160: ◯木村勝好委員  思わず拍手が湧いたところでありますけれども、もう一つ聞きます。国際センター駅の駅前の東北大、二高側の出口のところの歩道を見たら、この復旧工事の完了が来年1月28日となっている。何で開業に間に合わないのですか。そんなに難しい工事ですか、これ。完成しないと泥だらけのところを歩かせるという話になっちゃうんだけど、どういうことなんでしょう。 161: ◯東西線建設本部建設課長  国際センター駅の西側の歩道整備につきましては、来年1月末が工事の工期となっておりますけれども、現在歩道の舗装工事を優先的に進めておりまして、開業までにはお客様が安全に通行できるように整備を行ってまいります。その後、中低木などの道路の植栽でありますとか、街路灯の設置を行って、1月末の工事完成を見込んでいるところでございます。 162: ◯木村勝好委員  それは大変結構で、私から拍手を送りたいと思います。  4問目です。東西線の各駅からバスへの乗り継ぎについて、これはもうぜひ配慮すべきだと思いますということを都市整備建設委員会で申し上げてまいりました。要するに何が言いたいかというと、それぞれ乗り継ぎの駅、上に上がって、そこで炎天下とか雨ざあざあのときとか、物すごい寒いときに10分も15分も待たせるのは気の毒だから、何時にバスが出る、何分に出るんだよということを駅の構内にもわかるように表示をしたらどうですかということを申し上げてきました。これについての対応はどうなりますか。 163: ◯東西線建設本部建築課長  委員御指摘のとおりでございまして、東西線からバスへ乗り継ぎの際のバス待ちの時間を配慮しまして、休憩用のベンチを設置しまして、その近傍にバス時刻表を掲示することとしました。  実施する駅につきましては、駅前広場が整備される、今委員おっしゃられました八木山動物公園駅、それから薬師堂駅、そして荒井駅、この3駅に加えまして、駅出入り口近くにバス停がございます駅もございまして、青葉山駅、川内駅、青葉通一番町駅、卸町駅、合わせて7駅に設置する計画でございます。 164: ◯木村勝好委員  対応していただいてありがたいと思います。大変結構だと思いますが、今お聞きしていると、だったら南北線の駅でももうちょっと同じようなことをやってもいいのかなと。例えば河原町の駅でも、あるいは愛宕橋の駅でも、五橋の駅でもというようなことは余り考えませんか。東西線でやれることだったら、南北線だってやれると思うけど、誰に聞いたらいいんでしょう。工夫の余地はありませんか。 165: ◯営業課長  南北線におきましても、電光式時刻表などにより既に時刻表を設置している駅や、仙台駅のようにバス路線が多く、時刻表掲出量が膨大となる市内中心部の駅を除き、東西線と同様に駅構内の休憩用ベンチ付近にバス時刻表を掲出する予定としております。 166: ◯木村勝好委員  大変前向きな対応で結構だと思います。  荒井駅から水族館までのシャトルバスの話を聞こうと思ったのですが、先ほど柿沼委員がお聞きになりましたので、ここは飛ばします。  それから、5番目は駅と駅との間の歩行者系サインをきちんと整備すべきではないかということを申し上げました。つまり、駅間の回遊性を高めて、幾らかでも乗客増を図るべきではないのかという意味であります。具体的に申し上げますと、東西線の青葉通一番町駅と南北線の勾当台公園駅、約700メートルぐらい、ちょうど一番町の商店街が間に挟まるわけでありますが、そこと、それから例えば東西線の連坊駅と南北線の五橋駅、もうちょっと距離があるかもしれませんが、連坊の商店街が中に挟まります。それから、東西線の宮城野通駅とJR線榴ケ岡駅、宮城野通りを歩くことになりますが、そういうところにそれぞれ駅間の歩行者系サインを設置して、回遊性を高めるというようなことをしたらどうでしょうかと申し上げましたが、これについてはどういう対応になりますか。 167: ◯道路計画課長  東西線関連のサイン整備につきましては、12月の開業に合わせて各駅の出入り口前への新設や既存サインの更新を進めてございます。このうち、御指摘のJR線、地下鉄南北線及び東西線相互の駅間距離が近い駅同士の案内につきましては、駅出入り口及び経路上のサインに一方の駅の表示を入れることによりまして、回遊性の向上を図ることとしてございます。初めて仙台を訪れた方でも、沿線エリアの魅力を楽しんでいただけるような環境整備を行ってまいります。 168: ◯木村勝好委員  御当局から、そのサインのデザインといいますか、こういうものにこういうふうに載るんだよというのをいただきました。当局として、歩行者系サインについてのトータルデザインのようなものがあるというのはよくわかりますし、その中でこういうものを設置していきたいというのもわかるのですけれども、歩行者系サインにとって一番大事なのは、わかりやすくて目立つということなんですよね。見ると、余り目立たないのね。特にいっぱいあるところなんか、どれがどれだか全然わからない。特に初めて来た人なんかは、わかるはずがないなと思いますが、もうちょっと工夫の余地ってないですか。デザイン性を大事にするのではなくて、わかりやすさを大事にするのが基本だと思いますが。 169: ◯道路計画課長  ただいま整備あるいは更新しておりますサインにつきましては、昨年取りまとめました歩行者系案内誘導サインの基本方針に基づいて整備を進めてございます。早急な対応については、なかなか難しいところがございますけれども、利用者の方々の御意見などを頂戴しながら、その課題を見きわめてまいりたいと考えてございます。 170: ◯木村勝好委員  最後になりますが、東西線開業後の対応について、平成24年に需要見通しの再評価をしました。1日約8万人、厳密に言うと7万9664人なんだそうでありますが、そして1日当たりの各駅の乗客人員もそれぞれ出されております。お尋ねしたいのは、これは開業当初から、極端に言えば開業初日からの数字なのでしょうか。それとも、例えば1年間平均すると、こうなるという見通しなのでしょうか。どっちですか。 171: ◯東西線建設本部管理課長  こちらの需要予測につきましては、開業当初からの見込みとなっております。 172: ◯木村勝好委員  物理的に考えれば、開業すれば、初日からわかるんですよね。何人乗っているかというのがね。そうすると、目標値に達しているか、達していないかなんていうのは1カ月もすればはっきりわかる、半年もすればはっきりわかるということになると思うんだけれども、これは目標を超えるぐらいですごいなということになるのか、いやいやこれはとんでもない数字だなとなるのか、すごくはっきり早くわかっちゃうと思うんだけれども、いろんな判断をする上で、判断を下すには、1カ月で済むのでしょうか。それとも一定の期間が必要なんでしょうか。どうなりますか。 173: ◯交通事業管理者 公共交通手段の変更を伴うということになります。開業時の時点では記念に乗車するといった方もおられますし、従来の交通手段からの切りかえが、すぐにはできないといった特殊要因もございます。また、季節変動なども想定されるところでございまして、おおむね東西線の需要について、一定の見通しが持てる時期は、開業1年後ごろではないかと考えてございます。 174: ◯木村勝好委員  ちょっと違う視点でもう1点お尋ねします。  御当局は、東西線開業に伴うバス路線の再編につきまして、その後に市民の方々のさまざまな声を聞いた上で、これをさらに見直すこともあり得るんだと言っておられます。そうすると、同じような意味で、市民の方々の声はこういうことだから、これは見直す、あるいはこのまま行ける云々という、その判断を下す時期というのはどのぐらいになるのでしょうか。 175: ◯交通事業管理者  やはり地下鉄同様、バス利用者の動向も季節的な要素でありますとか、あるいは新入学生の動向、こういった変動要素がございます。こういった要素を加味しますと、おおむね開業後1年程度、通年ベースで見られる程度は、バスの利用状況を注視した上で、バス路線の問題については判断してまいりたいと考えております。 176: ◯木村勝好委員  東西線にどれぐらい人が乗って、どういう採算性になりそうか。あるいは、バス路線の再編について見直すべきかどうか、いずれも1年様子を見た上で判断したいということですよね。
     開業の前にこういうことを言うのはいかがなものかと自分でも思いますけれども、しかしそうは言っても、例えば開業後半年たったときに、不幸にして極めて厳しい数字だということがわかってきた場合、その場合にはいざとなったら、こういう対応も考えているということをこれまでの間、例えば決算年度の間、実はいろいろなことを考えて、いざとなればこういう対応がありますというようなことでの腹構えというようなものをおつくりになってきていますでしょうか。担当の副市長は稲葉副市長ですよね。何かお考えになっていますか。伊藤副市長、どちらでもいいです。お考えになっていますか。 177: ◯伊藤副市長  需要が、不幸にして最初のうちなかなか増加してこないと、予定した数値に満たないというようなことについては、この段階では考えてございませんで、その数値をきちんと達成するように、今からウエート化を初め、需要の増加に向けて営業活動をしっかりやっていくということでございます。 178: ◯木村勝好委員  最後にちょっと市長にお尋ねします。今ざっとお聞きしただけでも、必ずしも万全の体制になっている、必ずしも本当の意味で全庁挙げて取り組んでいるとは言い難い部分が結構あるんです。もうあと2カ月しかありません。今副市長がお答えのように、そういうことは考えずに必ず目標を達成できるんだと、するのだということで取り組まれるのだとすれば、なお残された2カ月の間に最大限遺漏ないように万全を期するべきだと思いますけれども、最後に市長の御所見を伺いたいと思います。 179: ◯市長  東西線の開業まで残すところ60日ということでございます。ただいま交通局を初め、関係各局から御答弁申し上げましたとおり、これまでさまざまに御指摘いただいた点、また私どもとしてこれを進めたいと考えた点については、それぞれの部局において十分な努力をしてまいったと考えておりますが、状況の中で日程の期日においておくれている部分、まだまだ十分に課題が果たされていない部分もあることは事実でございます。残された期間の中で、私どもとして精いっぱいの努力を傾けて、しかるべく万全の体制で開業を迎えられるように、残された期間を十分に活用してまいりたいと考えております。 180: ◯委員長  以上で、第131号議案に対する質疑は、総括質疑を除き終了いたしました。  お諮りいたします。本日の審査はこの程度にとどめ、残余はあす行いたいと思いますが、これに御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 181: ◯委員長  御異議なしと認めます。  なお、あすは午後1時より開会いたします。  本日はこれをもって散会いたします。...