• "リサイクル等"(1/1)
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  1. 仙台市議会 2015-04-21
    経済環境委員会 本文 2015-04-21


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                  ※会議の概要 ◯委員長  ただいまから経済環境委員会を開会いたします。  本日の日程は、お手元に配付のプリントのとおりであります。  なお、委員会終了後、引き続き協議会を開催し、委員会審査事項以外の所管事項について当局からの報告及び質問等を願いますので、よろしくお願いいたします。  まず、審査に入ります前に、新年度の組織改正説明及び人事異動に伴う職員紹介について、当局より申し出がありますので、経済局より順次お願いいたします。 2: ◯経済局長               〔出席者名簿に基づき紹介〕 3: ◯環境局長                   〔挨拶〕  それでは、4月1日付の環境局組織改正についての御報告と新たに着任した職員等の御紹介を申し上げます。  まず、初めに組織改正についてでございますが、お手元資料平成27年度組織改正をごらんいただきたいと思います。  環境局におきましては、今般のまちづくり政策局における防災環境都市推進室の新設を受け、環境都市推進課につきましては自然共生都市づくりを目指すという当課の業務内容に即し、環境共生課と名称を変更いたしております。              〔出席者名簿に基づき紹介〕 4: ◯ガス事業管理者  私からは、4月1日付のガス局組織改正についての御報告と新たに着任した職員の御紹介を申し上げます。  初めに、組織改正についてでございます。  お手元資料ガス局平成27年度組織改正をごらんください。  ガスシステム改革に的確に対応していくため、総務部事業改革調整室を新設したところでございます。              〔出席者名簿に基づき紹介〕              《閉会中継続審査について》
    5: ◯委員長  それでは、これより審査に入ります。  審査事項は、「葛岡工場基幹的設備改良事業について」及び「仙台市のコンベンション誘致等取り組みについて」でありますが、本日は「葛岡工場基幹的設備改良事業について」を審査し、次回の委員会で「仙台市のコンベンション誘致等取り組みについて」を審査をしたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。  それでは「葛岡工場基幹的設備改良事業について」、環境局より説明願います。 6: ◯環境局長  それでは、環境局より、閉会中継続審査事項といたしまして葛岡工場基幹的設備改良事業について御説明いたします。  葛岡工場は、平成7年の竣工以来、本市ごみ処理の中核を担う施設として重要な役割を果たしてきております。今後の安定的なごみ処理の確保を目的として、老朽化した基幹的設備更新するとともに、省エネ機器の採用や発電出力の増強などをあわせて行い、施設長寿命化を図ることといたしまして、昨年の第3回定例会において契約工事の御承認をいただいているところであります。  本日はこの事業概要につきまして、お手元資料により施設課長より御説明を申し上げます。 7: ◯環境局施設課長  それでは、葛岡工場基幹的設備改良事業につきまして、1番、ごみ焼却処理の状況、2番、ごみ焼却施設長寿命化、3番、基幹的設備改良事業内容の順に御説明を申し上げます。  初めに、本市ごみ焼却工場の配置でございます。市域内のバランスを考慮いたしまして、南部に今泉工場、西部に葛岡工場、北部に松森工場三つ工場を配置しておりまして、ごみ収集効率化やリスクの分散を図っております。  この図は、昭和59年から平成25年までの30年間にわたる本市の人口、ごみ量及び焼却ごみ量をあらわしたものでございます。  一番上の黒の折れ線が人口を示しております。昭和62年度の宮城町、泉市、秋保町の合併などを経て、現在もなお増加傾向が続いております。  赤い折れ線ごみの総排出量を示しております。このうちの焼却処分場が緑の縦棒でございます。ごみ量増加に合わせまして焼却工場処理能力も増強してきたところでございます。市民の皆様の分別リサイクルへの意識が向上したことなどによりまして、ごみ量平成12年度をピークに減少傾向にございましたけれども、東日本大震災を受けて大きく変化しているところでございます。  こちらは、いわゆる施設長寿命化に対する考え方を示したものでございます。従来はごみ量増加に合わせて新たな施設を建設しまして、おおむね25年前後稼働しました施設につきましては廃止する手法が一般的でございました。しかしながら、近年はごみ量の減少に伴いまして、処理能力を増強する必要が小さくなってきておりますことから、建てかえではなく、既存施設基幹的設備性能回復を図りまして、これをさらに長く使っていくという手法が全国的にも取り入れられてきているところでございます。  施設長寿命化には主に三つのメリットがございます。まず一つ目は、更新する設備の構造、制御方法などにつきまして最新の技術を活用することによりまして、性能向上を図ることができます。  二つ目には、新たな施設を建設することなく既存の施設有効利用することで、ライフサイクルコストを低減させることができます。  三つ目には、エネルギー回収強化省エネ型の設備への更新などによりまして、地球温暖化対策に資することができます。  今回、長寿命化を図ります葛岡工場概要でございます。  平成7年8月に完成いたしまして、ことしでちょうど20年目を迎えることになります。  焼却能力につきましては1日当たり600トンとなっております。また、葛岡工場には粗大ごみ処理施設資源化センターを併設しておりまして、粗大ごみ処理施設につきましては1日当たり140トン、資源化センターにつきましては同じく70トンの処理能力となっております。  続きまして、今回の改良事業概要でございます。  本事業におきましては、焼却施設工事が主要なものとなりますが、粗大ごみ処理施設におきましても破砕機の整備、また資源化センターにおきましてはペットボトルの圧縮梱包機更新を行うこととしております。さらに、空調機器の高効率化照明機器LED化をあわせて実施することにしておりまして、平成29年3月の完了を予定しております。  なお、建屋につきましては十分な耐久性を有しておりますことから、本事業におきましては特に対策を講じることなく、継続して使用することとしております。  こちらは、今回の事業の中心となります焼却施設工事範囲を示したものでございます。ピンク色の箇所機器そのものを全て更新するものでございます。また、青色の箇所部分的な更新を行う部分を示しております。プラントのかなりの部分工事対象となることがおわかりいただけるものと思います。  こちらは、今回の工事の主な内容を抜粋したものでございます。このうちの1)の燃焼機器から4)のろ過式集じん器工事につきまして順次御説明を申し上げます。  まず、燃焼装置火格子でございます。火格子と申しますのは、焼却炉の底の部分階段状に配置されておりまして、これが動くことによりましてごみを押し出す金属製のものでございます。  左は焼却炉の内部の写真でございます。焼却炉に投入されましたごみは、黄色の矢印方向に燃焼しながら進んでまいります。赤線で囲んだ部分火格子でございます。火格子同士のすき間を通過しまして、下から炉内へ燃焼用の空気が吹き込まれます。  右側が今回本工事で用います新型の火格子でございます。新型は、従来のものに比べまして燃焼用空気の流れを改良することによりまして耐熱性向上させるとともに、磨耗の激しい箇所の厚さを増強することによりまして耐久性向上させております。  続きまして、ボイラーでございます。ボイラーと申しますのは焼却炉と一体構造の熱交換機でございまして、燃焼ガスを冷却させるとともに、熱エネルギーを回収しまして蒸気を発生させる装置でございます。ボイラーの管は、腐食性ガス等によりまして磨耗が進行いたしますけれども、本工事におきましては、写真のような耐蝕、耐磨耗性の金属で肉盛りしたものに更新することにしておりまして、これによりまして磨耗を抑制し、耐久性向上を図ることとしております。  こちらが、先ほど説明しましたボイラーでつくられました蒸気によりまして回転発電する蒸気タービン発電機でございます。発電する蒸気有効利用を図りまして、可能な限り発電設備蒸気を供給いたします。蒸気タービンとともに、発電機につきましても性能の劣化により更新を行うこととしております。さらに効率のよい機器を導入いたしまして、発電出力を現行の9,000キロワットから1万1600キロワットに増強することとしております。  こちらが事例の最後となりますろ過式集じん器でございます。ろ過式集じん器と申しますのは、排ガス中のダイオキシン類等有害ガスろ布と呼ばれる繊維質のもので捕集、除去する設備でございます。ろ過式集じん器金属製のケーシングの腐食の進行が激しいことから、本工事におきましては、ろ布を含めて更新することにしております。更新当たりましては、ろ布に付着したばいじんを払い落とす方式を、現在の逆洗式と言われるものから、安定した性能が維持でき、また消費電力も少ないパルスジェット式と言われる方式に変更いたします。  主な事例は以上でございますけれども、これ以外にも本工事では更新改修当たりましてさまざまな見直しを行っているところでございます。  最後にスケジュールでございます。本工事は昨年度に契約いたしまして、現在、機器向上政策を行っております。本年度の秋ごろから本格的な現場施工が始まる予定でございます。現場の施工期間中は葛岡工場焼却能力が低下いたしますので、その分を他の二つの工場で補うよう計画しております。  今後とも各工場の的確な整備に努め、本市の安定したごみ処理体制を確保してまいりたいと考えております。  以上で説明を終わらせていただきます。 8: ◯委員長  ただいまの説明を含めて、本件について質問等はございませんか。 9: ◯庄司あかり委員  ただいま御説明いただきましたのは、葛岡工場粗大ごみ処理施設資源化センター設備改良長寿命化工事で、工事費は97億円というふうになっております。  昨年、工事請負契約の議案が審議された際にも、長寿命化目的とする大規模改修は必要ですけれども、発電機能力アップを図ることなど、発電が自己目的化して、かなめとなるごみ減量と逆行する事態になってはならないというふうに指摘いたしました。本来的には、やはりごみ減量取り組みへの支援を抜本的に強化して分別収集リサイクルを進めることで、ごみの量、焼却量ともに減らしていくべきだと、そういうことを初めに申し上げておきます。  その上でですけれども、大規模修繕の機会を捉えて有害物質の監視、測定体制強化するなどの取り組みが必要ではないかと考えます。  まず、葛岡工場におけるダイオキシン測定項目及び頻度についてお示しください。 10: ◯環境局施設課長  ダイオキシン類測定項目でございますけれども、排出ガス集じん灰焼却灰放流水の4項目について測定を行っております。  測定頻度でございますが、排ガスにつきましては月に1回、集じん灰焼却灰放流水につきましては年に1回測定しておりまして、いずれも基準値を下回っているところでございます。 11: ◯庄司あかり委員  4項目について測定されているということです。  今回の工事で、ダイオキシン類測定において改善、改良される点があるのかどうか伺います。 12: ◯環境局施設課長  ダイオキシン類につきましては、その濃度が国の基準を十分下回っておりますことから、ダイオキシン類対策目的とした対応は特に考えておりませんが、今回の改良におきまして燃焼装置燃焼制御装置をより安定的なものに改良いたします。このことによりまして、これまでよりダイオキシン類の発生の抑制を見込めるものと考えております。 13: ◯庄司あかり委員  測定において何か改善するということはないということですけれども、設備改良に伴ってダイオキシン類の発生は抑制されるというお話でした。  続いて、放射性物質の現在の測定項目及び頻度についてお示しください。 14: ◯環境局施設課長  放射性物質測定についてでございますが、敷地境界等での空間放射線量につきまして週に1回、灰及び排出ガス放流水三つ項目につきまして月に1回測定を行っております。 15: ◯庄司あかり委員  空間放射線量は週に1回、放射性物質排ガス放流水については月1回だというお話です。  こちらについてもダイオキシン類と同様に、今回の工事放射性物質測定で改善、改良される点はあるのかどうか伺います。 16: ◯環境局施設課長  空間放射線量、それから灰、放射能ともに国の水準を十分下回る値で推移しておりますので、今回の事業におきましては特に対応は考えていないところでございます。 17: ◯庄司あかり委員  この間、焼却灰集じん灰についてですけれども、市が測定してきた放射性物質濃度の中では、特措法以降、最大では2,190ベクレル葛岡工場混合灰から検出されています。国が定める基準の1キログラム当たり8,000ベクレルは下回っているとはいえ、測定を行っていることが市民の安心・安全に直結するということを示していると思います。市民の皆さんの関心の高さからも、月1回の抽出での検査ではなく、常時検査する体制を構築していくことが求められていると考えます。設備改良の機会を捉えて、ダイオキシン類及び放射性物質測定体制強化すべきだと考えますけれども、いかがでしょうか。 18: ◯環境局施設課長  先ほども申し上げましたとおり、ダイオキシン類放射能ともに国の基準を十分下回る値で推移しておりますことから、これまでの測定体制で十分であると考えておるところでございます。 19: ◯庄司あかり委員  抽出での検査では、万が一基準を超えるときがあっても見つけられないかもしれないというおそれもあります。また、放射性物質の場合ですと、濃度ではなくまず総量でどうなっているのか把握するという見地も重要になってまいります。国の基準の範囲だからいいということではなくて、科学的な見方を強めていただいて、測定体制強化とデータの公開を進めてこそ市民の安心・安全につながっていくというふうに考えます。測定体制強化を図ることを求めて質問を終わります。 20: ◯鎌田城行委員  今回の改良事業に関連して伺っておきたいんですが、ごみ減量化に取り組んでいく本市の今後の推進の角度で確認させてもらいたいんです。  この葛岡工場にはリサイクルプラザ等、これまでのごみ減量化に対して市民啓発のスペースがありました。基幹事業ではありませんので、今回、ここについて触れないのかなという思いがありますけれども、一方で、特に小型家電リサイクル等、企業挙げて新規の事業取り組みが進んでおるところでありますし、東日本大震災を受けた本市取り組みというのはPRすべき部分も十分あろうかと思います。こういったとき、改良事業に合わせて本市設備そのもの施設に対しては何かしらリニューアルがないのかというような思いがあるんですが、このあたり何かお示ししているところがあれば確認させていただきます。 21: ◯廃棄物事業部参事ごみ減量推進課長  今回の基幹改良工事に合わせた施設的な面での改良工事というのは予定してございませんけれども、ごみ減量リサイクルに向けた取り組みということにつきましては、引き続き強化して努めていきたいというふうに思っております。 22: ◯鎌田城行委員  ぜひ、ごみ減量化に直結する施設、この工場でありますので、そこにかかわる方が目に見える形で、さらに頑張ろうというふうに意欲が増すようなチャンスかなという思いもありますので、これに合わせてということではないにしても今後の中で検討が図られればいいなと。  もう一方で、市民に啓発する力としては、今回、緊急宣言ポスターが非常に皆様のもとに認知されたところでありますけれども、工場に併設する形のリサイクルPR施設の現状は現状としても、一層進めていく上で、ぜひ、本市、町なかに市民に啓発するような場所があってもよろしいのかなというふうに思うんですが、このあたり何か現時点で検討しているところがあれば教えていただきたいと思います。 23: ◯廃棄物事業部長  市民啓発に係る市中心部での広報ということでございますけれども、リサイクル推進のために、プラザにつきましては市内2カ所、葛岡と今泉に設けております。そのほか小学生がごみ処理施設の視察に来られますので、各工場におきましても本市ごみ減量リサイクルについての説明というのも一方で行われております。そういった中で、中心部、市役所の中にもいろいろ掲示物は掲げているところでございますけれども、そういったことを含めまして今後検討してまいりたいと思っております。 24: ◯鎌田城行委員  ぜひ検討をお願いしたいと思います。  実際のところ、今回この改良事業を進めるに当たっても、先ほどの説明の中で大きな事業の転換というか、これまでの取り組みで言うと、廃炉をした上で新設をしてきた部分が、この基幹的設備改良ということによって長寿命化を図っていくということは大きな取り組みだということをまず市民お一人お一人に示していく必要があろうかと思うんですが、工場にかかわった人はそれについて理解できると思うんですけれども、市民に共有していくという点では、ふだん御自身の家庭からごみ資源等排出するそれぞれの集積場の周りでは、ポスター等で十分な理解がされるのかもしれませんけれども、一層子供を初め一般の社会人から御家庭を守る方々、全ての方に対して、本市がこれだけの取り組みをして市民とともにごみ減量化取り組み、なお工場長寿命化ということ自体がすばらしいエコロジー的な取り組みでもあろうということを意識的に市民とともに共有し、啓発し合える場というのは、やはり啓発する場所市民に接しやすい場所に設けることがよろしいかと思いますので、この点も含めて御検討いただきたいなと思いまして、確認させていただきました。 25: ◯委員長  本件についてほかに質問等はございませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 26: ◯委員長  なければ、これをもって委員会を閉会いたします。...