• 殉職(/)
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  1. 仙台市議会 2013-09-27
    平成24年度 決算等審査特別委員会(第8日目) 本文 2013-09-27


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                  ※会議の概要 ◯委員長  ただいまから、決算等審査特別委員会を開会いたします。  本日は、鈴木勇治委員から欠席の届け出がありましたので、御報告申し上げます。  説明員の欠席について御報告申し上げます。奥山市長から公務のため本日欠席する旨の届け出がありましたので、御報告申し上げます。  それでは、これより質疑を行います。  まず、昨日に引き続き、平成24年度仙台市一般会計歳入歳出決算中、歳出第6款経済費、第11款災害復旧費第1項災害復旧費中、第4目農林施設災害復旧費外についてであります。  公明党仙台市議団から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。             〔菊地昭一委員、質疑席に着席〕 2: ◯委員長  発言願います。 3: ◯菊地昭一委員  昨晩は、皆さんも御存じのとおり東北楽天が優勝いたしました。久しぶりに大きな声できのうは万歳と叫び過ぎて、ちょっと喉がかれていますけれども、元鍛冶丁公園で騒いでまいりました。楽天の優勝は確かに経済効果があると既に新聞に載っていましたけれども、ある意味では私たち本当に被災地に勇気と希望と、ある意味力を与えてくれたと思いますし、まだこれから検討されることもあるとは思うんですけれども、この功績は仙台市にとっても非常に大きいと思いますので、副市長に、仙台市としてもやはり何らかの顕彰を検討してもいいんじゃないかなと思いますが、もし今の段階でお考えがあればお伺いいたします。 4: ◯稲葉副市長  楽天、昨日リーグ優勝が決定したと、大変すばらしいことでありますし、市民全体で喜び合うことだというふうに思っております。しばらく前から優勝の可能性が非常に高くなったというような時点から市長のほうからも指示がございまして、何らかの顕彰を、やはりタイミングというものも実はございますので、その辺も見きわめながらということになりますけれども、そうした方向で検討をいたしております。 5: ◯菊地昭一委員  そうですね、まだ日本一が残っていますのでね。  では、質問に入らせていただきます。私のほうからは観光コンベンション協会運営補助金1億1630万円計上されておりますけれども、この所管であります深沼海水浴場について、最初お伺いをいたします。  3・11震災以降、当然ですけれども開設はしておりません。しかし、ことしの夏、暑かったせいもあったんでしょう、恐らく海水浴に来た方がいたんだと思います。このような立て看板が最近ありました。お知らせ、東日本大震災の影響により深沼海水浴場は開設しません、海水浴は御遠慮くださいという、こういうものが海水浴場の入り口にありました。  当然のことだと思いますけれども、この深沼海水浴場ですけれども、もう3回目の夏が過ぎましたけれども、今後の開設も含めて運営について、今後、どのようにしていくつもりなのか、最初にお伺いいたします。 6: ◯国際経済・観光部参事兼観光交流課長  深沼海水浴場東日本大震災によってトイレ、シャワールームが全壊する被害を受けており、また、本年7月には離岸流の危険性がある場所で死亡事故も発生しております。海水浴場を再開する場合は、まず潮流や海底形状等の調査による安全確認や安全対策を実施するとともに、施設の再整備に加え、防潮堤、避難道路、避難施設等のハード面の整備による安全・安心の確保が必要と考えております。  これまで海水浴場の運営は地域住民の方々が駐車場や海の家の運営、交通整理など中心的役割を担ってきたことから、今後、防潮堤などハード面の整備の進捗を見据えながら、再開に関する考え方について地域住民の方々の御意見等も踏まえ、庁内で整理してまいりたいと考えております。 7: ◯菊地昭一委員  そのとおりだと思います。まずは何といっても命を守る安全対策をしっかり施していなければ海水浴はできない、これは当然でありますし、大きな犠牲を出しておりますので、ある意味では被災された方々の心情も考慮しながら慎重に検討を重ねるというのはもう当然だと思います。そういう意味合いからいきますと平成27年の復興計画が完了するまではなかなか難しいのかなとは思います。  そこで、この津波から命を守るための東部の沿岸地域多重防御事業を、今、行っておりますけれども、復興計画の中では多重防御の一番海に近いところに海岸堤防があり、次に海岸防潮林、公園、そして6メートルのかさ上げ予定の県道塩釜亘理線等で津波から命を守るという、そういう事業が今スタートをしているわけでありますけれども、中でもこの海岸防潮堤の整備はこの多重防御の中でも非常に重要な位置づけと私は認識しておりますけれども、改めて当局の御認識をお伺いします。 8: ◯復興事業局長  海岸防潮堤とかさ上げ道路は、本市の震災復興計画におきまして津波から市民の皆様の命を守る津波防御システムの根幹をなすものでございます。海岸防災林の再生、避難道路、避難施設の整備などとともに本市の多重防御システムにとって最重要の事業でございます。
     防潮堤は、現在、国によりまして数十年から百数十年に一度の規模の津波等に対応する平均海水面より7.2メートルの高さで整備が進められておりまして、本市整備分とあわせ一体的な整備が完成することによりまして復興計画に掲げた機能を発揮するものでございます。 9: ◯菊地昭一委員  今、防潮堤の重要さを復興事業局長から話をしていただきました。この防潮堤ですけれども、国の事業が非常に進んでいるということを私も現地を見てきましたけれども、本市も含めて国の整備事業と本市の整備分に分けて今の進捗状況について、お伺いします。 10: ◯農政企画課長  国施工の深沼漁港海岸防潮堤の北側、深沼北工区と、南側、深沼南工区の区間につきましては、施工総延長は合計約8,500メートルで、本年7月末現在、約3,500メートル、率にして約41%が完成しており、仙台市域に係る防潮堤の完成は平成28年3月予定と伺っております。  本市が整備を行います深沼防潮堤の施工延長は829.5メートル、防潮堤の高さは国と同様にTP7.2メートルにかさ上げする工事とし、本定例会での御承認をいただければ10月に着手し、平成27年3月完成を予定しております。 11: ◯菊地昭一委員  今定例会に今答弁ありました、正確には深沼漁港海岸防潮堤というものが提案をされておりますけれども、この調査費等を計上しているはずですけれども、これまでの決算状況について、お伺いします。 12: ◯農政企画課長  平成23年度に津波による被災状況の調査委託費として約38万円、流出した防潮堤北側の応急仮復旧工事費として約851万円、防潮堤の復旧工事測量設計業務の委託費として約824万円、合計約1713万円を支出しております。平成24年度につきましては予算の支出はございませんが、国等と工事内容の調整を実施しております。 13: ◯菊地昭一委員  これから本格的な工事に入るわけですけれども、この海岸防潮堤、先ほども説明ありました国の工事分は順調に推移をして、仙台市分も平成28年3月完成予定ということでありますけれども、この議案が付託された委員会で住民合意ができていないという理由でこの深沼漁港海岸防潮堤工事請負契約に一部反対があったと伺いました。今回の防潮堤建設において、これまで住民の皆さんに住民合意を得るために、どのように説明を行ってきたのか、お伺いします。 14: ◯農政企画課長  地域住民の皆様に対する防潮堤工事の説明につきましては、平成24年7月に七郷及び六郷地区の連合町内会長を初め、各地区の自治会長、副会長に対し、国が実施する全体の工事概要や本市が実施する工事等の説明会を開催しており、その際階段やスロープの建設等について御要望をいただくなど、防潮堤の建設については御理解いただいているものと認識しております。 15: ◯菊地昭一委員  説明会は丁寧に行ってきたという話でありますけれども、実は私も数日前にこの海岸防潮堤の是非も含めて何人かの方、津波で被災された方の話を伺う機会がありました。お一人の方は津波で被災した住宅を補修して、すぐ松林の近くなんですが、井土浜に住んでいらっしゃる方がいます。その方には、いつになったら防潮堤ができるんだということで、全然仙台市の真ん中があいているんじゃないかという指摘もいただきました。  また、災害危険区域に戻って居住を目指すという方も一部いらっしゃるんです。このメンバーの方も防潮堤は必要とこのように私は聞きました。しかも、東部海岸には土日を中心にボランティアあるいは被災地の見学等で多数の方が来ることもあります。そういう面では一日でも早い安全策は必要だなというのが実感でございます。  そういう意味では、今回のこの多重防御の根幹をなす、先ほども局長から答弁あった事業であると先ほどもありましたし、一日でも早い完成というのは私はするべきだと、このような観点から改めて、今、資材不足とか人手不足が言われていますけれども、早期完成への見解について、お伺いをしておきます。 16: ◯農政企画課長  防潮堤は市民の生命と財産及び幹線道路や農業関連施設等を津波や台風等からの災害から守るため、早急な復旧整備が必要と考えております。復興事業が各地で本格化しておりコンクリート等の資材や人材の確保等が厳しい状況にありますが、県内外等からの資材調達や遠隔地等からの人材確保などに努め、できる限り工期どおり施工できるよう努力してまいりたいと考えております。 17: ◯菊地昭一委員  ぜひ、努力をお願いしたいと思います。  最後に、この住民合意についての考え方を伺っておきます。先ほどは防潮堤建設に関する住民説明会の経過を伺いました。ここでは、改めて本市が施策全般において住民合意の考え方について伺っておきますけれども、通常、市が事業を施行する場合にはできるだけ多くの市民の合意を得る、これはもう当然のことでありますし、丁寧な説明あるいは対応をすることももう当然だと思います。  しかしながら、住民の方が全員が合意する、これも一番いいわけですけれども、なかなか難しいのも現実だと思います。そのような意味では、一部の方の反対があっても、ほとんどの住民が賛成の場合には事業を執行しなければならないこともあると私は考えます。そこで、本市としてこの住民合意の考え方、特に市政全般にかかわることなので、ぜひ、稲葉副市長、この住民合意の考え方について基本的な見解を伺っておきます。 18: ◯稲葉副市長  本市がさまざまな施策あるいは事業を実施していく中で、委員のお話にもございましたように、当然大原則として多くの地域の皆さんにきちっとその内容を御説明し、市民の皆さんの御理解、御協力をいただいて事業を進めていく、合意形成のために最善の努力をする、これはもう当然のことでございます。  ただ一方で、今、市民の皆さんの中にもさまざまな多様な価値観というものがあるわけでございますので、100%の合意を得るというようなことは現実問題としてなかなか大変難しい時代でもございます。  こうした中で事務事業を進めていく中で、一部賛否両論というものがあってもやはり決断をしなければいけない、判断をしなければいけない時期というものは出てくるわけでございます。こうした中で、私どもとしてやはり考えるべきはその過程において最大の合意形成努力を尽くし、その上で住民の大方の御賛同をいただくということで、それをもって本市としての最終的な市民の合意形成にかえるという判断をせざるを得ない、そういう場面というものは当然出てまいるわけでございまして、その最大限の努力、その追求はしながらも、判断すべきときには行政として責任を持った判断をしていくことが必要であろうというふうには思っております。 19: ◯委員長  以上で、平成24年度仙台市一般会計歳入歳出決算中、歳出第6款経済費、第11款災害復旧費第1項災害復旧費中、第4目農林施設災害復旧費外に対する質疑は総括質疑を除き終了いたしました。  答弁者入れかえのため少々お待ち願います。                〔答弁者入れかえ〕 20: ◯委員長  次に、平成24年度仙台市一般会計歳入歳出決算中、歳出第7款土木費、第11款災害復旧費第1項災害復旧費中、第1目一般災害復旧費、第5目土木施設災害復旧費外についてであります。  社民党仙台市議団から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。        〔相沢和紀委員石川建治委員大槻正俊委員、質疑席に着席〕 21: ◯委員長  発言願います。 22: ◯相沢和紀委員  先ほど菊地委員からもありましたけれども、楽天が優勝しました。もう一つのプロスポーツでありますベガルタのほうは、まだ8試合を残して、あすマリノス戦ということになります。24点全て勝てば優勝も可能かなというふうに思いますので、当局の皆さん、そしてまた議員の各位の皆さんも応援をよろしくお願いしたいなというふうに思います。  ユアスタ仙台は七北田公園の一部でございますが、直接七北田公園の整備ではありませんが、土木費中、緑政費及び河川費にかかわって私は質問をさせていただきたいというふうに思います。  仙台市内には、一般的な都市公園のほか、防災機能を付加した公園、さらに多くの公園があります。交通公園は、青葉区の三居沢公園と若林区の南小泉交通公園の2カ所のみです。平成24年度として交通公園にかかわる支出は管理費の2273万5000円で、整備費はゼロとなっています。管理費は、自転車の貸し出しやメンテナンスなど人的な経費と考えますが、業務の委託費用は、どのような中身となっているのか、まず伺っておきます。 23: ◯公園課長  平成24年度の交通公園の管理費についてでございますが、2件の業務委託費を支出してございます。決算の内訳といたしましては、青葉区にございます三居沢交通公園が1119万円余、若林区にございます南小泉交通公園が1154万円余となっております。業務委託費には施設管理や用具の貸し出しを行うための人件費のほかに、除草清掃費及び遊具、施設などの小規模な修繕費が含まれてございます。 24: ◯相沢和紀委員  先ほども申しましたけれども、整備費がゼロであったということは、逆に考えますと二つの交通公園は施設整備がしっかりしていて手をかけなくてもよかったということになりますが、そのような理解でよろしいのか伺います。 25: ◯公園課長  平成24年度におきましては公園整備費による整備は行ってございませんが、先ほどの業務委託で対応できない修繕等につきましては公園管理費で対応しているところでございます。平成24年度の実績といたしまして、三居沢交通公園では給水管の漏水修理や危険木などの伐採、それから、南小泉交通公園では公園灯や遊具の修繕を行っておりまして、約134万円の支出を行っているところでございます。 26: ◯相沢和紀委員  簡易なものについては、全体の整備費の中で行ったというふうな理解をしました。  さて、平成24年度ゼロであったわけですが、この交通公園の整備は大きな修理は何年にどのような改修を行ってきたのか、さかのぼって調べていただいたと思いますが、どのようになっていますでしょうか。 27: ◯公園課長  青葉区にございます三居沢交通公園は、かつて仙台市動物園があった場所でございますが、動物園が八木山に移転して八木山動物公園となった後の跡地利用として整備したものでございまして、昭和42年に交通公園として利用を開始いたしております。大きな改修としましては、平成2年にあずまやの建てかえ、それから平成9年にトイレの建てかえを行っているところでございます。  一方、南小泉交通公園のほうでございますけれども、昭和61年に交通公園として利用を開始しております。この南小泉交通公園での大きな改修につきましては、平成2年に園路の舗装工事、それから平成12年には遊具及び照明灯の更新を行っているというところでございます。 28: ◯相沢和紀委員  10年以上も大きな修理をしてないということになります。しかし、私の耳には幾つかの改善要望が入っています。具体的な問題に入る前に数点を伺っておきたいと思います。  その第1点は、この二つの交通公園の利用者数であります。一般的に都市公園などは無料であり、さらに出入り口が多数あることから利用人数の把握は難しいと考えますが、交通公園の場合は自転車などの機器の貸し出しなどを行っており、そのため人的配備もされていることから大まかな人数把握ができていると考えます。平成24年度及び震災前の20年度、どの程度の利用者数があったのか伺います。 29: ◯公園課長  交通公園では、先ほど委員御指摘のように自転車の貸し出しなどにより利用者数の把握を行うことができるところでございます。利用者数につきましては、三居沢交通公園につきましては、震災前の平成20年度は2万6166人、それから震災後になりますが平成24年度3万919人という状況になっております。  若林区の南小泉交通公園のほうにつきましては、平成20年度が6万9119人、平成24年度は6万4139人となってございます。 30: ◯相沢和紀委員  かなりの数の方が利用されていると。三居沢に比べて南小泉のほうは約倍の利用者があるというふうに見てとれます。  さて、第2点目は、交通公園を利用する方がどのような年代の方で、どのような目的で利用されているのか。もちろん交通公園の施設目的に沿うものと考えますが、改めて伺っておきます。 31: ◯公園課長  交通公園は、交通ルールや交通マナーを体得するための施設でございまして、小学生以下のお子様を対象としております。御家族での利用のほか、学校等での団体利用もされているところでございます。また、交通施設以外の広場や遊具は地域の幅広い方々の散歩や休息の場としても利用されているところでございます。 32: ◯相沢和紀委員  三居沢交通公園は1972年、南小泉交通公園は1992年にオープンしており、それぞれ47年、そして27年が経過をしています。当時は現在よりも交通量が少ないものの急激なモータリゼーションの進行があり、交通信号など安全対策の機器整備が進められた時期でもありました。その意味で、交通ルールの学習なども大きな位置づけにあったと考えます。  近年は、道路の舗装を初めとして車が走る走行環境は格段に向上し、住宅地内の道路でも時速40キロ程度で走行できるようになりました。その一方で、小さなお子さんが住宅のそばの道路を利用して自転車の運転を覚えることは少なくなったように見ています。単に、道路環境だけではなく住宅環境も大きく変化し、個人住宅の敷地面積が小さくなり、現在では40坪、いや30坪という区画もまれではない状況であります。このような環境下で自転車の走行練習ができにくい状況になっています。  私はこのようなことから、若い世代が子供の自転車の乗り方を習得する場として、より安全で環境もよい交通公園を利用することがふえているのではないかと考えています。子供用自転車も貸し出ししている実態を含め、担当当局は、どのように捉えているのか伺っておきます。 33: ◯公園課長  交通公園では、小学生以下のお子様用の自転車や足踏みゴーカートなどを準備して貸し出ししているところでございます。また、公園にはまだ自転車に乗れない小さなお子様も来園されますが、付き添いの方が御一緒で安全が確保できる場合には自転車の乗り方の練習にも御利用いただいているところでございます。 34: ◯相沢和紀委員  そのようなことで、家族連れで公園を利用することが多いんだというふうに思います。そこで問題となるのが、駐車場の問題であります。それぞれの公園は、何台分の駐車場が設置されているのでしょうか。当局として、その数は多いと考えているのでしょうか、それとも少ないと認識しているのでしょうか、伺います。 35: ◯公園課長  二つの交通公園には、それぞれ約30台ほどの駐車スペースを確保してございます。駐車台数に限りがあることから、土日など混雑するときには御不便をおかけしているものと認識いたしているところでございます。 36: ◯相沢和紀委員  さきにも述べましたように、少子化の中でより安全な環境で自転車運転を習得させる場として非常に有効であると考えます。土日などの休みを利用して家族がそろって公園を利用しようと考えた場合、必然的に自家用車を利用することになります。さきの駐車台数ですのでいつも満車になっていて、近隣に有料の駐車場もなく利用しづらいとの声があります。当局は、このような実態を把握しているのでしょうか。また、駐車場の増設に対して、どのような対応を考えているのか、伺います。  私はこの解決方法として、市中心部、北二番町通などで実施している市道の一部を利用して駐車スペースを確保する策が南小泉交通公園の西側の市道を利用することでも可能ではないかと考えます。また、市道を挟んで西側には国有地があります。一部を購入または借用することによって駐車スペースを確保することは可能と考えるものですが、このことについて、どのようにお考えでしょうか。 37: ◯公園課長  先ほども申し上げましたとおり、土日などで利用者が集中した場合には駐車場に入り切らずに利用者の皆様に御不便をおかけしているものと認識いたしているところでございます。それで、駐車場の増設についてというお尋ねでございますけれども、しかしながら、委員御提案の道路や隣接する敷地を利用した駐車スペースの確保というのは相手方の御都合や安全管理上の問題もあることから、現状ですぐにというのは難しいものと考えているところでございます。今後、周辺の土地利用状況によりまして活用できる敷地が確保できた場合には、駐車場の増設について検討してまいりたいと考えているところでございます。 38: ◯相沢和紀委員  私は、以前に三居沢交通公園の関係で一度同様の質問をしたことを思い出しました。厳しい状況なり、また地形的に周りにそうした土地がないという場合もございますけれども、ぜひ、先ほど申しましたような提案も含めて御検討いただければというふうに思います。  さて、交通公園が、先ほども申しましたように2カ所の整備にとどまっています。泉区から、わざわざ南小泉まで来て利用しているという方もいるようであります。また、交通事故が社会問題となっている今日、安全教育を推進する立場からも交通公園等の環境整備が重要であると考えます。この点から各区に1カ所を整備することを検討すべきではないかというふうに提案するものですが、どのようにお考えでしょうか。 39: ◯百年の杜推進部長  交通公園の新規整備につきましては該当する国の補助事業等がないということもございまして、現時点では大変難しいものと考えております。しかしながら、交通ルールや交通マナーを習得する場を確保することは重要であると認識しております。今後、市民の皆様の御要望などに応じて、比較的規模の大きい公園についてお子様を対象とした自転車の講習会の開催場所として御活用いただくなど、運営面での検討を行ってまいりたいと考えております。 40: ◯相沢和紀委員  なかなか国の補助事業に該当しづらい、公園の面積が他の都市に比べて人口割に対して広いということも要因にあるというふうには聞いておりますけれども、ぜひ、そうした整備を考えていただきたいというふうに思います。  さて、次に河川について伺ってまいります。  井土浦川の改修及び新設のポンプ場整備であります。東部の排水機能を高める目的で整備が進められてきました。設計段階で東日本大震災が発生し、地域全体の地盤沈下などを受け設計変更を平成24年度中に行い、その後工事着工がされたと認識するものです。  しかし、平成24年度の決算において4557万1000円の支出が確認されましたが、その一方で井土浦の工事を含め、河川改修費のうち1億1871万5000円が平成25年度に繰り越されています。この1年間でどのような工事が行われてきて、どのような工事部分が繰り越しとなったのか、伺います。 41: ◯河川課長  平成24年度におきましては、進入路及び盛り土等の工事に着手しております。繰り越しの工事内容につきましては、進入路、盛り土等工事及び放流渠工事となっております。進入路及び盛り土等工事は本年7月末に工事を完成してございます。 42: ◯相沢和紀委員  厳しい日程もしくはまた資材等の中で努力されていることは十分わかりました。問題はその資材不足、労働力不足と、御苦労をいただいていることは敬意を表するところでありますけれども、しかし、今月の中旬に日本列島を襲った台風18号の影響で全国に被害が出ました。仙台市内においても大雨に見舞われ、側溝からあふれる浸水被害などが発生しています。  ニュースでは、都市部の被害が大きく取り上げられましたけれども、しかし、雨水は当然に低い土地に流れるわけでありまして、稲刈り直前の水田にも流れ込みました。また、これらの水位上昇によって六郷地区東部では市道などの冠水が確認されました。やっと元気に住宅再建を進め、また大規模改修を行って住むことになった方からは、これからも大雨のときは毎回孤立することになるのか、災害危険区域から除外されたものの安心して生活ができないとの声がありました。その意味からも、一日も早い整備が求められると考えますが、今後の整備スケジュールについて、伺います。 43: ◯河川課長  今後のスケジュールでございますが、平成25年度は排水機場の地下構造物工事、平成26年度は建築工事及び設備の製作を行いまして、平成27年度に設備の据えつけを行い、平成27年度末の供用開始を予定してございます。 44: ◯相沢和紀委員  わかりました。平成27年までできるということですね。  東部の農地全体が地盤沈下をしており、排水能力の大幅なアップが求められているところであります。この問題に対しては今回新設される井土浦排水機場を初め、4カ所の既存排水機場についてもこれまでの約2倍の排水能力にアップされる予定であると伺っています。先ほど申し上げましたが、生コンなど資材及び労働者不足が懸念されることであります。改めて伺いますが、これらの排水機場の一日も早い完成は東部地域の復興には大変重要であると考えます。建設局として取り組みの姿勢、決意を伺います。 45: ◯建設局長  現在、東部地区におきましては営農が再開いたしまして、また、再建など住民の方々が戻ってきている状況にもなっております。東部地域の復興にとって浸水被害の解消を図る排水機場は非常に重要でございます。生コンや資材の不足、労働者不足の懸念材料というのはございますけれども、建設局としまして一日も早い完成を目指して取り組んでまいります。 46: ◯相沢和紀委員  地盤沈下による農業への影響は、単に排水能力の改善だけで回避できるものではありません。潮の満ち引きによって海に近い一部の排水路には海水が逆流している実態もあります。転作作物として、作付された大豆の生長が途中で枯れるということも出ています。単に河川整備は建設局の問題、圃場整備は経済局の問題というように縦割りの対応ではなくて、復興事業局を含めた一体的な対応をとられ、被災現地の整備事業が真に復興につながる整備になるよう相互の意見交換などをして調整を強く要望し、質問を終わります。 47: ◯石川建治委員  私からは街灯費に関連して質疑をさせていただきますが、途中で資料の提示あるいは他局にも質疑をさせていただきますので、委員長には御配慮のほどお願い申し上げたいと思います。  市民生活の安全・安心などに欠くことのできない街灯ですけれども、照度アップや、あるいは増設など毎年市民から大変要望が高い事業の一つになっております。本市では計画的にライトの交換や補修、増設などを行っていますが、最近では犬の尿被害、マーキング被害とも思われる街灯柱の腐食による交換等もふえているようです。これは、本市だけではなくて全国的な問題になっているようでございまして、今回、この問題を中心にして街灯の整備あるいは維持管理等に関連して幾つか伺ってまいりますので、よろしくお願いします。  初めに、街灯の新増設や照度アップ、補修等、市民の皆さんから寄せられている要望の数やその内訳などをお示しいただきたいと思います。 48: ◯道路部参事兼道路管理課長  街灯に関する御要望でございますが、平成24年度におきましては、新設、増設の要望については147件、球切れなどの補修要望については3,031件、照度アップにつきましては21件となってございます。 49: ◯石川建治委員  決算年度の街灯費8億2091万1000円の金額だったんですが、そのうちの76%が電気やガスの料金として支払われております。残りの24%がただいま大変多い要望にあるように補修や街灯の新設などに充てられておりますが、決算年度の事業概要について、お示しください。 50: ◯道路部参事兼道路管理課長  街灯費のうち、新設や補修などの事業概要についてでございますが、平成24年度に新たに街灯を設置したものにつきましては507カ所、球切れなどによる補修が8,263カ所、既存街灯の照度アップを図るために器具の交換を行ったものが1,237カ所となってございます。 51: ◯石川建治委員  合わせますと1万件を超えているんです。これは当局からいただいた資料で、この間3年間を見ますと毎年1万件を超えていまして、平成23年度は1万2000件を超えているという非常に大きな事業になっています。仙台市の道路に設置されている照明施設の集計というものを見ると全体合計で7万8955本ぐらいになっているので、毎年7分の1か8分の1ずつ交換をしているという勘定になるわけでございます。  そういった面では非常に重要な取り組みなんですが、これくらい多くなると言われたからすぐやるということにはなかなかならないんだろうと思うんです。そういった面では、こういったものについて担当課のほうで計画に基づいてこういった補修などを進めているということですが、どのような計画なのか、その概要と進捗状況について、伺います。またあわせて、限られた予算の中で照度アップや補修、新設等の優先順位や整備条件などは、どのようになっているのか、伺います。 52: ◯道路部参事兼道路管理課長  街灯の新設につきましては、現地の状況を確認いたしまして必要に応じて整備を行ってございます。幹線道路には約2万7000カ所、その他住宅地など生活道路には約5万2000カ所、合計で7万9000カ所を設置してございまして、随時補修してきたところでございます。  また、照度アップにつきましては、生活道路の5万2000カ所を対象とした整備計画を策定いたしまして、これまでに通学路を中心に取り組んできたところでございます。平成21年度までに全ての通学路の整備は完了したところでございます。現在、引き続きまして公共施設の周辺、それから住宅地等の順に照度アップを行っているところでございまして、照度アップの進捗状況といたしましては平成24年度末で約64%となってございます。 53: ◯石川建治委員  最近、先ほど冒頭も申し上げたとおり腐食がかなり進んでいると。私の地元でもこんな感じになっています。これはまだ穴のあいた状態なんですけれども、まだこれでもまともなほうなんです。こういったものがあります。ただ、これが進んでくると、ちょっとアップにしたんですが、別な柱です。ほとんどこのようにして中の電線がむき出しになってしまっているというところもあります。これは決して特別なものではなくて、市内至るところにこういったものが出てきているのかなという感じがしています。  その原因が、実は犬や猫の尿被害によるものではないかと。特に犬のマーキングというものによるものではないかという意見が私のところにも寄せられていますが、そういった意見、苦情とか当局のほうで把握しているのかどうか、そしてまた、こういった問題で腐食をしている街灯がふえているのかどうか、お示しください。 54: ◯道路部参事兼道路管理課長  犬のマーキングにつきましても腐食の大きな要因であると考えてございまして、腐食が確認されている数もふえているということで認識してございます。 55: ◯石川建治委員  その認識はわかりましたけれども、それがそういった原因でふえているということでよろしいですか。 56: ◯道路部参事兼道路管理課長  そのように認識してございます。 57: ◯石川建治委員  そういった腐食の原因があってということなんですが、その腐食した街灯の対応については、どんなふうに行っているのか、改めて伺います。 58: ◯道路部参事兼道路管理課長  腐食の原因につきましては、犬のマーキングのほかに冬期の道路に散布する凍結防止剤の散布等による影響もあるものと考えてございます。腐食した街灯につきましては、日常の道路パトロールや住民の方々からの通報で状況を確認することとしてございまして、腐食の激しい場合は撤去、新たに設置、または近接する電柱等に添架するというようなこととしてございます。 59: ◯石川建治委員  その腐食の原因になっている犬の件で今度はちょっと幾つか、これは健康福祉局になるんですか、飼い犬について幾つか質疑をさせていただきます。  局長の御自宅で犬はお飼いになっていますか。 60: ◯健康福祉局長  飼っておりません。 61: ◯石川建治委員  管理職の皆さんで犬を飼っていらっしゃる方って何人ぐらいいらっしゃいますか。ああ、いますね。済みません、ありがとうございました。突然に申しわけないです。  実は、本市で非常に飼い犬が大変ふえているということなんです。ですが、市内にいる犬の数を把握していらっしゃると思いますが、その点についてまずお示しください。また、どれくらいふえているのか、この間の増加状況についても伺います。 62: ◯動物管理センター所長  犬を飼う場合には、狂犬病予防法によりまして登録が義務づけられておりまして、平成24年度の登録頭数は4万8809頭でございます。また、登録頭数の推移につきましては年々増加しておりまして、この10年間で9,271頭の増加となっております。 63: ◯石川建治委員  随分ふえていますよね。仙台市の世帯数が大体全部で48万5000世帯ぐらいですから、ほぼ10軒に1軒で飼っているという計算になるだろうと思います。ただ、ペットを飼えないマンションとか賃貸住宅などもありますし、そもそもペットを飼っていない家庭もありますから、数軒に1軒の割合で大体飼っているというのが仙台市の現状だというふうに思います。  この間ペットがふえ続けているということなんですけれども、一昨年の震災がありました平成23年度は前年度に比較して200頭ぐらいふえたんですが、それまでは1,000頭を毎年超えているんです。非常にそういった面では大きくふえてきているということになります。  私のところにも、先ほどから言いましたが、犬のこういったマーキング被害について幾つか来ています。わんわん来ているというほどではないんですけれども、幾つか来ています。そこで、実は健康福祉局長にどれくらいふえているんだろうと伺いましたら、健康福祉局長はぼちぼち来ていますということでございました。  実際このペットに関する苦情、それから意見等、特に犬のマーキング被害について、どれくらい情報とか苦情が寄せられているのか、伺います。 64: ◯動物管理センター所長  動物管理センターには犬に関する主な苦情としましては、鳴き声とかリードなしでの散歩、排泄物などに関するものが寄せられております。平成24年度に寄せられた苦情に関しましては341件でございます。そのうちに犬の排泄物に関する苦情は29件で、全体の8.5%となっております。 65: ◯石川建治委員  全国的にちょっと調べましたら、やはり犬の苦情には鳴き声とか、それからにおいとか、かみつきとか、そういったことも含めてあるんですが、このふん尿被害に対する苦情が圧倒的に多いんです。そういった面では、そのことをしっかりと対策を講じないとなかなか減らないと。これはこれまでの議会でも大変多くの同僚議員が取り上げまして改善などを求めてきておりますけれども、そういったマーキング被害に対する対策に飼い主の協力が不可欠なんだろうというふうに思いますが、本市として飼い主への協力も含めて、どのような対策に取り組んでいるのか、伺います。 66: ◯動物管理センター所長  犬のマーキング被害に関する対策につきましては、飼い主のマナーアップの啓発が重要であると考えております。本市では区民まつりなどにおきまして愛犬のしつけ教室を開催して、散歩前には自宅で排泄を済ませること、また、散歩のときに排泄した場合、袋とかペットシーツなどで適切に処理することを指導しております。  また、狂犬病予防注射の会場におきましてマナー啓発リーフレットを配付するとともに、町内会から要望がございました場合にはマナーアップ看板や回覧用のチラシなどを配付するというような啓発に努めてございます。 67: ◯石川建治委員  ペットブームもあって、ある意味では非常に手軽に犬を初めとするペットを購入することができる。これは、逆を言えば手軽に捨ててしまうということも多くあります。これはマスコミで特集で取り組んだりということで注意喚起を促したり、そういったことをしておりますが、他都市でも大変苦労してさまざまな対策を講じているんです。  今、言われたようにしつけ教室とか、そういったこともやっていますが、例えば、これは仙台市でもやっていると思うんですが、避妊去勢手術の助成とか、そういったこともやっています。そのことによってマーキングを余りしなくなるということでございますし、その対策のための研究会を初めとする組織を行政で立ち上げて、その対策を講じようということにもなっております。  最近では大阪府の泉佐野市で、これまでふんの除去に人手を使ってやってきました。なかなからちが明かないということで、今度はそのふんの落ちているところにイエローカードを張っていく作業をしたんだそうです。そうしたら、市内で1カ月に1,000カ所を超えたそうです。それくらい非常に多くなっていて、大変な問題になっているということで、犬を飼っている方に飼い犬税、犬の税金を取ろうということで検討に入っているそうです。早ければ来年度あたりにはそういった提案をするんじゃないかというふうに言われておりますが、それが効果があるかどうかというのは賛否両論あるというふうに思いますが、そういう取り組みをしています。
     ただ、今おっしゃったようにしつけ教室、これくらい犬の数がふえてきているときに、そういう行政でやるしつけ教室とかで本当に間に合っているのかどうか、改めてこれまでの取り組みというものをきっちり検証した上で新たな取り組みをする必要があるだろうというふうに考えています。  それで、犬の尿というのは何か酸が非常に強くて金属を腐食させる力が物すごい早いんだそうです。そういった面で、ほかの都市でペットボトルを使ってその尿を薄めるということが言われているんです。こういうものを犬の散歩をするときに持ち歩いて、キャップに穴をあけて、それで犬がマーキングしたときにそこで水をかけて薄めて、その腐食をおくらせるというような取り組みなんかは進んでいるようです。ぜひそういったことも含めて他都市の取り組みに学んで、しっかりと拡充していくべきだというふうに思いますが、その点について伺います。 68: ◯健康福祉局次長  犬の排尿、マーキングは単に排泄の生理現象ということではなくて、自分の縄張りを示すという、犬が人と一緒に暮らす前の野生時代に組み込まれた、いわば本能的な行為であるというふうにされております。マーキング被害対策につきましては、ただいま動物管理センター所長が答弁しましたように、散歩時のマナー向上による直接の対応のほかにも、委員御指摘の部分でございますが、飼い犬の自然繁殖を避けるために啓発しております不妊去勢も被害対策として一定の効果があるとされております。  今後の対策につきましては、委員御紹介の先進自治体の取り組みなども参考にしつつ、飼い主のマナー向上の一つとして引き続き仙台市獣医師会やボランティア団体などと連携しながら、取り組みの一層の充実に努めてまいりたいと考えてございます。 69: ◯石川建治委員  ぜひ、街灯の腐食の要因になっている一つですから、しっかりと取り組みを進めていただきたいというふうに思います。  さて、そういったことで街灯の腐食がそのように進んでいるということなんですが、ちょっと先ほど道路管理課長が言ったように決してマーキングだけではないと。融雪剤の問題あるいは雨のはね返りなども影響して腐食が進んでいるんだということもあるんだろうと思いますが、最近の天気のように非常に豪雨だったり暴風雨が吹いたときに、下が腐っているとなかなか倒壊の心配もあるんだろうと思うんです。そういった面では、改めて街灯のさび止め剤の塗装とか、あるいは防護材を巻くなどの具体的な対策が必要なんだろうと思いますが、どのようなことになっているのか、ちょっとお示しください。 70: ◯道路部参事兼道路管理課長  街灯の腐食につきましては、塗装がとれかかっている場合でございますが、新たに塗装を実施しているところもございますけれども、今後は現場状況の把握に努めまして状況に応じて再塗装もしくは撤去再設置というようなことで的確な対応について行っていきたいというふうに考えてございます。 71: ◯石川建治委員  ぜひ、よろしくお願いします。  それから、この街灯の整備について計画的に行っているということなんですが、その計画的に行っていることが市民にはなかなか伝わっていないのが現実だというふうに思います。結構ほかの地域ではもう街灯明るくしてもらっているのにうちの地域はいつなんですかといった問い合わせなどもあるんです。そういった面では、市の取り組みというものをきちんと市民にわかるようにする必要もあるんだろうというふうに思うんです。  例えば地域要望で市のほうに町内会として出しますよね。そういった町内会などにちゃんと周知すべきだと思うんですが、このことについて、どのように対応しているのか、伺います。 72: ◯道路部参事兼道路管理課長  これまでも地域懇談会とか、それから連合町内会の会議等におきまして御質問のあった際に御説明させていただいているところではございます。今後も、引き続きまして各町内会への説明を丁寧に行いながら周知に努めてまいりたいというふうに考えてございます。 73: ◯石川建治委員  もう一つ関連してちょっと伺いますが、実は宅地前に立っている街灯が散見されるんです。その宅地を中古で買った人が家を建て直す、あるいは住んでいる方が家を建て直したときに、これまでの入り口を変えるとその街灯が邪魔になるといった問題なんかも寄せられているんですけれども、その際に移設を要望すると費用が全部その要望した街灯の前の家の人たちが支払うことになると。これを何とか負担軽減できないものかといった声がちょっと寄せられているんですけれども、その件についてそういうものを少し手当てするとか、あるいは何らかの見直す考えというものはあるのかどうか、伺いたいと思います。 74: ◯道路部参事兼道路管理課長  歩道等に設置された街灯でございますが、その大半は実は電柱に添架されているものでございます。移設につきましては、住民の方と電柱管理者で調整させていただくことになります。また、仙台市の単独でつけてございます街路灯につきましては、原因者となる方に御負担をいただいているところでございまして、その旨を丁寧に御説明して御理解をいただいているということでございます。 75: ◯石川建治委員  最後になりますが、そういった問題が起きないように今後街灯を新設する際にはその辺も配慮をして、設置場所について十分配慮するようにすべきだと思いますけれども、最後に伺いたいと思います。 76: ◯道路部参事兼道路管理課長  先ほども申し上げましたように、街灯の大半が電柱に添架されておりまして、新たに電柱を設ける場合には隣り合う宅地の境に設置をしていただくということを基本としてございまして、単独柱の街灯についても同様に対応していくということで、宅地の土地利用を十分配慮してまいりたいというふうに考えてございます。 77: ◯大槻正俊委員  私からは、土木費中、都市計画費、その中の東西線沿線まちづくり推進費を中心に伺ってまいります。  委員長、関連して他局からもお聞きすることもありますので、よろしくお願いします。  なお、駅名は全て仮称で伺うんですが、仮称という言葉を一々つけないで伺いますので、これまたよろしくお願いします。  まず、沿線まちづくりについて平成23年度までどの駅を中心とした研究会、検討会などがつくられてきたのか、お伺いします。 78: ◯東西線沿線まちづくり課長  東西線沿線につきましては、平成23年度までに動物公園駅、西公園駅、薬師堂駅及び卸町駅の四つの駅周辺地区におきましてまちづくり協議会等が組織されてございます。 79: ◯大槻正俊委員  決算年度はこうしたまちづくり組織は、どのように取り組みが進みましたか、お伺いします。 80: ◯東西線沿線まちづくり課長  4地区のまちづくり協議会等におきましては、地域特性を生かした地元主体のまちづくりを進めるためまちづくり計画を策定してございまして、平成24年度には例えばパーク・アンド・ライド駐車場の屋上利用や駅前広場の歩道デザイン、まちづくりルールの策定などについて個々の取り組みを進めていただいたところでございます。  また、新たに青葉通まちづくり協議会と荒井東まちづくり協議会が設立され、それぞれ主体的なまちづくりの取り組みをスタートさせたところでございます。 81: ◯大槻正俊委員  これからのまちづくりにとって極めて大事だなというふうに私自身も思っておりました一番町駅周辺、青葉通、あと荒井駅の周辺でこうした動きが出てきたということは非常に歓迎すべきことだなというふうに思います。  それで、つくられてきていないところは、どのような状況にあるのか、お伺いします。 82: ◯東西線沿線まちづくり課長  先ほど御答弁申し上げました6地区以外におきましては、まちづくり協議会の組織化には至っていない状況でございますが、これまで複数の駅周辺の町内会や商店街等の方々と地域に駅ができることを契機としたまちづくりに関しまして、勉強会や意見交換会を行ってまいったところでございます。 83: ◯大槻正俊委員  次に、お伺いしますが、決算年度、東西線の開業時の需要の1日平均の予測人員でありますけれども、平成15年の11万8702人から再評価によって7万9664人というふうに大幅に減らしました。確認をしておきますので、この根拠を簡潔に示してください。 84: ◯東西線建設本部管理課長  平成15年度の事業許可時に比べて事業再評価により東西線の需要予測が約3割減となった要因といたしましては、事業許可時から約10年間に東西線利用圏の人口が想定ほど伸びなかったこと、自動車への依存度が高くなったことなど、社会経済情勢等が大きく変化したことが影響したものでございます。 85: ◯大槻正俊委員  今後のこれからの復興事業の取り組みは、この再評価にどのように反映させてきたんでしょうか。そして、平成27年度までの間に行っていく沿線まちづくりでの取り組みは、どのように反映させてきたのかもお伺いします。 86: ◯東西線建設本部管理課長  まず、復興事業計画の事業再評価への反映内容についてでございますが、事業再評価を実施する直近の平成24年5月時点の防災集団移転促進事業計画の内容を需要予測に反映しており、この中には市直接整備の復興公営住宅も含んでおります。また、平成27年度までの沿線まちづくりの取り組みにつきましては、荒井地区の土地区画整理事業、卸町地区の土地利用の見直し、一番町駅周辺の再開発による沿線人口の増加のほか、東北大学の青葉山新キャンパス移転事業による学生人口の移動などを見込んだところでございます。 87: ◯大槻正俊委員  つまり、ある程度のものは見込んでこの再評価の中に入れているという理解でよろしいですね。  それで伺ってまいりますが、南北線の乗車人員数の状況について、最近の10年間をどのように分析されているのか、伺います。 88: ◯交通局経営企画課長  最近10年間におきます南北線の乗車人員でございますが、平成15年度から平成18年度までは多少の増減はあるもののおおむね横ばいの状況が続きましたが、それ以降は毎年数%ずつ減少してまいりました。特に、平成22年度と平成23年度におきましては震災の影響もございまして、大きく乗車人員が減少したところでございます。  しかしながら、このたびの決算年度でございます平成24年度におきましては、復興需要や人口の増加などの要因によりまして、最近10年間における乗車人員数のピークであります平成17年度の乗車人員数に近い水準まで回復してございます。 89: ◯大槻正俊委員  かなり回復してきているのは、非常に喜ばしいことだと思います。  それで、当然駅ごとに乗車人員というのは違うわけです。平成15年度と決算年度の駅別乗車人員の構成について伺います。比較して、この10年間で乗車人員がふえている駅をお示しをいただきたいと思います。 90: ◯交通局経営企画課長  1日平均の乗車人員におきまして平成15年度と決算年度とを比較いたしますと、駅別乗車人員が増加している駅は全17駅のうち12駅となってございます。中でも五橋駅、富沢駅、愛宕橋駅、長町駅、泉中央駅、長町南駅は比較的高い伸びを示してございます。 91: ◯大槻正俊委員  逆に減っている駅についても、お聞かせください。 92: ◯交通局経営企画課長  同じように1日平均の乗車人員が減少している駅は五つございまして、北から順番に申し上げますと、八乙女駅、旭ケ丘駅、台原駅、勾当台公園駅、長町一丁目駅の五つの駅でございます。 93: ◯大槻正俊委員  ふえている駅、減っている駅、今、お伺いをしましたけれども、これらの原因、全体的にどのように分析されているんでしょうか。 94: ◯交通局経営企画課長  先ほど申し上げました乗車人員の増減につきまして、その要因、これは各駅ごとに詳細に分析することは現状として難しいのでございますが、南北線全体の概況といたしましてはバス路線の結節状況、駅周辺のまちづくりの進展度合い、沿線住宅の年齢層の変化など、さまざまな要素が複合的に影響し合っているものと考えております。  これらの要素のうち、例えば駅周辺における大規模集客施設の集積が進み、宅地開発やマンションの立地などが進むなど、駅周辺のまちづくりが活発に進展しつつある地域の駅はより高い伸び率を示しているものと捉えてございます。 95: ◯大槻正俊委員  要するに、泉中央であるとか長町南であるとか富沢であるとか、ふえてきている。要するに南北線の駅別乗客数の推移に関して、今、お答えをいただいたんですが、結論から言えば絶えず沿線のまちづくり、乗客数確保のためのさまざまな取り組みを継続して行っていかなければならないということがこれでよくわかると思います。  それで、仙台市内には軌道系として地下鉄以外にJRがあります。JRの機能強化で新しい駅の設置がこの間取り組まれてきました。仙石線では中野栄駅、小鶴新田駅、東北本線では太子堂駅、仙山線では実に北山駅、国見駅、東照宮駅、葛岡駅、東北福祉大前駅というふうに実に五つの駅が設置されました。既存鉄道の利用者拡大に努めてきたわけであります。  JRと協議調整してきたのはもちろんですけれども、沿線まちづくりに仙台市として、どのようにかかわってきたのか、お伺いします。 96: ◯交通政策課長  JRの新駅設置と沿線まちづくりのかかわりについてでございますが、新駅設置につきましては鉄道利用圏域人口の拡大の視点からJRと協議を進めてきてございます。市街地開発とあわせて新駅を設置する場合は、駅を地域の拠点として駅前広場や幹線道路などの交通インフラを一体的に整備することで活力と魅力の創出を図り、また、地元からの要望に基づき既成市街地に新駅を設置する場合には、あわせて駐輪場の整備やアクセス経路の改良などを行い、利用者の利便性を高めることにより駅を中心としたまちづくりを進めてきたところでございます。 97: ◯大槻正俊委員  その中で、特に仙台市として都市計画上の検討など主体的に取り組まれてきたこと、取り組まれた駅についてお聞かせをください。 98: ◯都市計画課長  本市では、公共交通を中心とした機能集約型市街地形成を推進しておりますが、特に駅周辺におきましては区画整理事業などによる計画的な市街地形成や駅へのアクセス道路、駅前広場などの基盤施設を都市計画決定して整備を促進するとともに、駅周辺にふさわしいにぎわいと活力にあふれる土地利用に向けた用途地域の変更や地区計画によるまちづくり方針の明確化などによりまして、計画的なまちづくりを進めておるところでございます。 99: ◯大槻正俊委員  小鶴新田駅、太子堂駅はまちのもう新しい顔になってきていると言っても言い過ぎでないと思います。沿線の張りつきも十分あります。長町駅とか太子堂駅付近には未利用地を活用して民間のパーク・アンド・ライド目的の駐車場もたくさんつくられて利用されています。ほかの駅も利用者も多くなって、駅の持つ地域の吸引力は大きなものとなっています。駅の利用者増について、これまで地下鉄とは別な軌道系について利用者増について努力されてきたものがあればお示しをください。 100: ◯交通政策課長  御指摘のございました新駅に限らず、既存の駅におきましても先ほど申し上げた取り組みに加えまして、鉄道事業者と協議調整を行い、エレベーター等のバリアフリー施設整備など都市基盤整備と一体となった施設整備のほか、駐輪場の整備やバス路線の結節など、利用者の利便性向上を図ることにより利用者の増加に努めた取り組みを行っているところでございます。 101: ◯大槻正俊委員  こうしたJRの駅周辺のまちづくりから参考になるところは生かしていくべきだなというふうに私は思います。  パーク・アンド・ライド駐車場の確保ですけれども、比較的遠いところからの乗客の利用促進のためにはこれはぜひ有効なことです。南北線での民間施設等を活用させていただいての取り組みは、どのように取り組まれてきましたか。 102: ◯公共交通推進課長  本市では現在、都心部までの自動車で通勤、通学をしている方の郊外駅での南北線への乗りかえ促進を図るため、商業施設等と連携したパーク・アンド・ライドに取り組んでいるところでございます。南北線におけるパーク・アンド・ライドの取り組みにつきましては、泉中央駅周辺におきまして220台、長町南駅周辺におきまして150台分を確保してございます。このほか富沢駅周辺の月極駐車場情報を市のホームページに掲載し、パーク・アンド・ライドの周知、利用促進に努めているところでございます。 103: ◯大槻正俊委員  今度は東西線の場合ですけれども、仙台市として、どのように配置していくんでしょうか。民間の協力を含めて配置活用について、どのように取り組んでいるのか、いこうとしているのか、これもお示しください。 104: ◯交通政策課長  地下鉄東西線におきましては、需要推計に基づき西の起点となる動物公園駅や東の起点となる荒井駅においてパーク・アンド・ライド駐車場を計画的に配置することとしてございまして、動物公園駅におきましては本市が整備主体となって進めているところでございます。また、荒井駅におきましても先導的に設置をすべく、関係部局等と協議調整を進めているところでございますが、東西線開業後のまちづくりの状況や施設立地の動向を見ながら民間施設の活用についても検討してまいりたいというふうに考えてございます。 105: ◯大槻正俊委員  既存の今まである住宅地にある住宅からだけの利用促進というだけでは、乗車人員はふえてはいきません。沿線への企業や住宅の立地促進は、とても重要なことです。決算年度、企業や研究所の立地促進の取り組みは沿線を中心に、どのように始めてきたんでしょうか。特に、東西線について、伺います。 106: ◯企業立地課長  決算年度についての取り組みでございます。東西線を中心といたしまして企業集積を図るため、平成23年度認定のものづくり産業特区、平成24年度認定の情報サービス産業特区を活用しながら、中心部や沿線への企業誘致を行ってまいりました。また、昨年、特区の区域については本市の企業立地促進助成制度の助成期間を3年から2年間延長し5年間とする制度改正を行い、首都圏企業を訪問するなど積極的な企業誘致プロモーションを実施してきたところでございます。 107: ◯大槻正俊委員  東西線開業にも間に合うように、期間も延ばしてきたということですよね。それで、青葉山駅に隣接する予定の東北大学の研究開発拠点の形成について伺いますが、決算年度までに協定などを含め、どのように活動を重ねてこられたのか、伺います。 108: ◯企業立地課長  昨年10月に、本市と東北大学が再締結いたしました東北大学青葉山新キャンパス地区における研究開発施設の立地促進に関する協定をもとに、これまで行ってきた研究開発施設の誘致活動の結果、東京エレクトロンの青葉山新キャンパスへの東北大学国際集積エレクトロニクス研究開発センターの立地につながったところでございます。  また、本市が支援し東北大学に設置いたしました産学官連携拠点のIIS研究センターとも連携しながら、地域企業の産学連携への参画支援、大手企業との取引拡大支援に加え、域外企業への誘致活動を共同で行っているところでございます。 109: ◯大槻正俊委員  確かに、研究開発機関の誘致について努力は重ねられています。どのような分野を中心に産業拠点づくりを目指すのか、ターゲットは絞っているのか、見通しを伺います。それとあわせて伺いますが、現在は積み重ねを始めてきつつあるところです。平成27年度に向けて着実な成果となるようにどのように取り組んでいくのか、これもお聞かせください。 110: ◯企業立地課長  産業拠点づくりについてでございますけれども、本市といたしましては経済活動が活発に行われまして将来のイノベーションが期待できる研究開発やクリエーティブな交流促進などが集中的に展開される拠点形成をしてまいりたいと考えております。そのため、東北大学のIIS研究センターの活動などを通じ、近年本市近郊に集積しております自動車関連産業や半導体関連産業などとの親和性が高く、東北大学が世界有数の研究成果を持つ情報通信や電子部品などの電気情報関連分野、また、印刷やデザインなどのクリエーティブ分野などについての集積を図ってまいりたいと考えております。  それから、平成27年度に向けての取り組みでございますが、平成27年度の東西線開業に向けまして、引き続き、青葉山におけます東北大学を初めとした研究機関との連携による研究開発型の産業、それから、中心市街地や東部地域における本市の充実した都市基盤を生かしたコールセンターやソフトウエア業などの都市型産業の誘致などを進めますとともに、沿線におけます都市計画上の検討などとも連動させながら、より効果的な対象企業の誘致を重点的に行うなど、着実な成果が生み出せるよう今後とも努めてまいりたいと考えております。 111: ◯大槻正俊委員  ここで頑張っていただくとかなり展開が違ってきますので、ぜひ、御奮闘をいただきたいというふうに思います。  主に産業創出拠点ともなる地区にある青葉山駅でありますけれども、徐々にキャンパス整備が進み始めています。大学のキャンパス内の仙台市道や歩道もきれいに整備が進んできつつあります。私は、やがて世界的にも誇れる魅力あるキャンパスになるというふうに思っています。  課題は、余りにもキャンパスが広いことなんです。駅の駐輪場の整備はもちろんでありますけれども、宮城教育大学も含めて駅に向かいやすい循環バスなどの対策が必要と考えます。大学としては、電気自動車によるキャンパス内の交通システムも検討されていると伺っています。確実に、青葉山駅もしくは川内駅への乗車につながるようにどのように考えられてきたのか、取り組むのか、お伺いします。 112: ◯東西線沿線まちづくり課長  大学の隣接駅におきましては、駅出入り口の配置などに当たり大学との十分な協議調整のもと事業を進めてございます。このほかにも、青葉山キャンパス内の市道青葉山亀岡線の歩道拡幅や川内駅へのアクセス路、駅ごとの駐輪場など、関連施設の整備におきましても大学を初めとする関係者の御協力を得ながら取り組んでいるところでございます。  現在、東北大学においてキャンパス内の交通システム等について検討を進めていると伺っており、具体的な計画をお示しいただいた際にはその内容を踏まえ大学と連携しながら確実な利用促進につながるよう取り組んでまいります。 113: ◯大槻正俊委員  東西線の需要予測人員の再評価では、ただ一つの駅です。それまでの予測の倍以上の乗客を見込んでいるのが、この青葉山駅なんです。着実に駅に向かってもらえるように、しっかりと取り組んでほしいというふうに思います。駅構内はもとよりでありますけれども、周辺のサイン整備も多言語、多くの外国語も含めてですが、それを意識した取り組みをしっかり行うべきですが、いかがですか。 114: ◯東西線建設本部管理課長  地下鉄施設におきましては、地上に見えるのは基本的に出入り口のみとなっておりますことから、利用者の視点に立ったわかりやすい駅への誘導サインの整備は重要であると認識しているところでございます。(仮称)青葉山駅周辺に立地している東北大学には留学生が多く、外国語による情報提供が求められますことから、旅客誘導上、駅構内の主要なサインについては多言語による表示を行う方向で検討しております。また、駅周辺の案内サインについてもよりわかりやすいものとなるよう課題を整理し、青葉山駅周辺に立地している大学や関係局と密に連携してまいりたいと考えております。サイン整備も含め、多くの学生や教職員の皆様に御利用いただけるよう取り組んでまいります。 115: ◯大槻正俊委員  西の拠点駅である動物公園駅についてもお伺いをします。  まず、パーク・アンド・ライド駐車場の屋上についてであります。私はかねてから愛称、ニックネームを海の見える森の駅というふうに提言しているくらいすばらしい眺めになるというふうに思います。芝も天然芝にするということであります。景観に合わせた創造的なトイレ配置を提言をします。サインも含め目玉として動物公園利用の前後に眺めを楽しんでもらえるように魅力を高める工夫をした整備を行うべきです。その上で、誇れる施設として宣伝活用していき、少しでも利用の増加につなげるべきだというふうに考えますが、いかがですか。 116: ◯東西線推進事業課長  この施設からは市内南東部の市街地を初め、太平洋まで一望に見渡せることから、この眺望を生かしながら動物公園と一体となった魅力ある空間となるよう、この屋上部分の約3分の1に当たります1,800平米につきまして市民開放型のスペースとして天然芝を張るとともに、ウッドデッキにより通路部分を確保するほか、ベンチやトイレなどの利便施設を整備してまいることとしております。パーク・アンド・ライド駐車場の屋上につきましては、親しみやすく快適な空間として利用されるよう、広報も含め取り組んでまいりたいと考えております。 117: ◯大槻正俊委員  川内旗立線の反対側からも駅に向かえる地下自由通路ですが、利用者増のために開通に間に合わせた建設、利用者が利用しやすい対策をさきに求めています。このこととあわせて、明るい、魅力ある、地域に愛される通路とすべきだというふうに思います。例えば、屋上からの眺めを地下通路の壁面いっぱいに取り入れるなどということですけれども、いかがですか。 118: ◯東西線推進事業課長  お尋ねの地下通路につきましては現在詳細設計を実施しているところであり、地下鉄利用者の利便性に配慮し、バリアフリー対策としてエレベーターを設置するとともに、通路自体も安全で快適に通行していただけるよう、また、防犯上からも十分な明るさを確保することとしております。さらに、動物公園のプロムナードとして楽しめる工夫などにつきましても、今後、検討してまいりたいと考えております。 119: ◯大槻正俊委員  動物公園ですが、平成19年に百万人の動物園づくりを目指すという方針を立てられました。私は11年前になりますけれども、ベーブ・ルースがホームランを2本打った最初の落下地点にホームランを打った日の11月9日にベーブ・ルースの銅像を建立させていただく取り組みをさせていただいた一人でもあります。  利用促進の呼びかけ、取り組みもこの間行わせていただきました。これまで提言してきたサポーター制度、支援看板、支援ボランティア、動物密着イベントなどを着実にこの間取り組んでこられたことに敬意を表しています。職員の皆さんが懸命に動物に、入園者に接している姿をたびたび見させていただいております。  しかしながら、平成19年から掲げた目標の100万人の入場者に向かって伸びていかないこれまでの入園者数の推移について、決算年度までどのように見ておられるのか、お伺いします。 120: ◯八木山動物公園管理課長  入園者の推移についてでございますが、サポーター制度の導入や夜間開園などの新たなイベントも実施してまいりましたが、平成19年度以降では平成21年度の52万8018人をピークに47万人前後で推移しており、思うように伸びていないのが現状でございます。 121: ◯大槻正俊委員  先日思わず「じぇじぇじぇ」というふうに言ってしまったことがありましたけれども、残念ながらあしたで終わる朝ドラがありますけれども、この舞台である久慈市の小学校からもはるばる動物公園に来ていただいておりました。県外からも多く来ていただく対策、これもぜひ強めるべきだというふうに思います。  決算年度までの状況を見てみますと、団体の入場者の数がまだまだ少ないという状況があります。そういったことを含めても対策をしっかり強めていただきたいと思います。どのように取り組まれてきましたか。 122: ◯八木山動物公園管理課長  県外からの来園者や団体入園者をふやす取り組みは重要であると認識しており、これまでも八木山動物公園独自の機関紙を市内各小学校や旅行会社などに送付するとともに、観光情報紙にイベントや動物情報の掲載をお願いするなどPRに努めてきたところです。 123: ◯大槻正俊委員  私は、東西線に乗って動物公園に行きたいと子供たちが叫ぶくらいにしなければならないというふうに思います。  小さい子供の目線で言います。休業期間を少なくして、食堂、売店は全て開いてほしい。遠くの食堂まで行かなくても子供たちの好きなメニューは共通に置いてほしい。有料の猿の餌はすぐなくならないようにしてほしい。目線が低くても猿を見られる場所をふやしてほしい。ちょっとした遊びの乗り物は数カ所に置いてほしい。ベンチも要所に置いてほしい。高低差がある道路は滑りどめの工夫をしてほしいなどの声があります。小さい子供目線の改善をもっと検討してもいいんではないかというふうに私は思います。必ず保護者がついてくるわけですから、着実に入園者の増加に結びつきます。  さらには、バリアフリーの一層の推進、こども動物園づくり、希少価値のある動物の見せ方の工夫など、これまでも努力はしてきつつはあるんですが、さらに魅力を上げていかなければならないというふうに思います。お考えを伺います。 124: ◯八木山動物公園長  より多くの入園者をふやすためには、動物園の魅力アップは重要であると認識しておりまして、これまでも再整備計画に基づき施設の整備や展示の工夫に努めてまいりました。今後も地下鉄東西線開業を見据え、身近で人とかかわり合いの深い動物園に触れ合う体験型の施設であるふれあい動物園の整備を行うこととしております。  また、生息環境に近い生体展示の手法を取り入れた展示の工夫に引き続き取り組んでまいりたいと考えております。  さらに、バリアフリーを推進するとともに、食堂などの整備を図り、より市民の皆様に親しまれる魅力ある動物園を目指して努力してまいりたいと考えております。 125: ◯大槻正俊委員  頑張ってほしいと思います。  動物公園駅の近くには、日赤病院があります。老朽化について心配されて新病院としての移転の話が出ておりますが、どのように把握されてきましたか。 126: ◯東西線沿線まちづくり課長  仙台赤十字病院の移転につきましては、本市として個別に御相談を受けてございます。また、本年3月の八木山地区まちづくり研究会におきまして、病院より移転候補地や現時点での事業の見通しなどについての報告がなされてございます。 127: ◯大槻正俊委員  決算年度に、かなりまちづくり研究会でもさまざま話題になってきています。それで、現在でも日赤病院の軽い症状の患者さんや面会者などの利用促進は考えていかなければならないわけです。移転すればわずかながらも動物公園駅に近くなるので、なおさらだというふうに思います。移転後のことも意識、展望して、しっかりとしたサイン整備、利用者対策の推進について取り組むべきでありますが、お伺いします。 128: ◯東西線沿線まちづくり課長  仙台赤十字病院からは動物公園駅の位置を前提とした移転の検討を進めているというふうに伺ってございまして、通院等の利便性を向上させるためにも移転時期を踏まえながらサイン整備を含め、東西線の利用促進につながる誘導策について病院や関係機関等と連携しながら検討してまいりたいと考えてございます。 129: ◯大槻正俊委員  利用者増につながることですから、しっかりと取り組んでいただきたいというふうに思います。  決算年度は、東西線の運転手の養成も始まってきました。東西線の沿線まちづくりと連動して車両対策も重要です。車両のラッピングを動物公園の絵を描く、水族館の絵を描くなどを取り入れて明るくする、楽しくすべきです。車両内にも仙台市関係で持っているさまざまなマスコットキャラクターを描く、沿線案内を取り入れるなどすべきですが、いかがですか。 130: ◯東西線建設本部管理課長  東西線車両の外装へのラッピングにつきましては、ホームのお客様から見える車両の範囲が可動柵により車両の側面上部に限られることになりますが、資産の活用の面も含めて検討を進めてまいります。  また、車両内につきましては収入の確保を図るため広告スペースをできるだけ多くとりたいと考えておりまして、どのような形でキャラクター等を取り入れることができるか検討してまいりたいと存じます。 131: ◯大槻正俊委員  ぜひ、魅力あるものにしてほしいと思います。  私が乗車してきました同じリニア型の大阪市営地下鉄今里筋線では、車内アナウンスを駅名アナウンス以外に幾つかの駅で駅名に続いてのアナウンスをして取り入れていました。仙台に例を言えばこういうことになります。「次は薬師堂、薬師堂です。聖和学園、ウルスラ学院はここでおりてください」、「次は動物公園、動物公園です。八木山幼稚園はここでおりてください」というふうなぐあいであります。利用者にとってわかりやすいアナウンスについて検討されてきましたか。 132: ◯東西線建設本部管理課長  地下鉄におきましては駅間が比較的短いためアナウンスできる時間は限られますが、駅名のほか公共施設名を案内している南北線や他事業者の事例を踏まえながら、東西線におけるアナウンスの方法について検討してまいります。
    133: ◯大槻正俊委員  東西線の開業によってバス交通は、大きな影響を受けます。宮城交通は、仙台市内の公共交通機関として懸命に市民の足を確保してくれています。現在、泉区の一部、太白区の一部では宮城交通の単独運行地域となっています。動物公園駅から西側の太白区の地域では、連動する全てのバスは宮城交通のバスです。太白区南西部の団地群の地域は現在の宮城交通の経営状況からして、数少ないドル箱路線となっています。決算年度を含め、これまでに宮城交通と、どのような協議を行ってきたのか、お伺いします。 134: ◯公共交通推進課長  地下鉄東西線開業後の市南西部のバス路線につきまして、宮城交通とは平成24年度に実施いたしましたバス・地下鉄利用状況調査の結果も踏まえ、定時性、速達性にすぐれた鉄道に乗り継ぎができるようなバス路線の設定や乗り継ぎに伴う運賃のあり方について、公共交通の利用促進はもとより、交通事業者の経営方針との整合なども配慮しながら、事務レベルの協議を行っております。 135: ◯大槻正俊委員  需要予測では、仙台市だけでなくて周辺市町村からの東西線の利用も想定しているわけです。太白区西部の多くの利用者も当然想定しています。このことも踏まえて太白区南西部の団地群のバスは動物公園駅への結節が当然あり得るということから、需要予測と連動したバス路線再編も必要になってくるわけです。どのようにお考えになっておりますか。 136: ◯公共交通推進課長  市南西部のバス路線再編におきましては、動物公園駅へのフィーダー化を基本として、東西線の需要予測や利用状況調査により把握いたしましたバス利用者の移動パターン等を分析しながら、バス事業者とともに協議検討を進めているところでございます。 137: ◯大槻正俊委員  宮城交通との十分な協議、協力、これは必要です。場合によっては役割分担もあるかもしれません。さらに、もっと場合によってはですが、市民の足を確保するために多くの方に東西線に乗っていただくために、仙台市としての支援のあり方も検討していかなければならないと思います。地域住民にとって利用しやすい快適なバスの利用ができるようにしていくべきであります。どのような認識でおられるかも含めてお考えを伺います。 138: ◯公共交通推進課長  バス路線再編に当たりましては、地域住民の皆様の利便性の確保という視点が重要であると認識しているところでございます。本市といたしましては、御指摘の行政と事業者の役割分担も含め、快適なバスの利用環境が実現できるよう事業者と協議調整を進めてまいりたいと考えております。 139: ◯大槻正俊委員  今、答弁いただきましたけれども、私はこの宮城交通との十分な協議というのは極めて重要で、本当に大事だと思っています。大きな重みを持つ課題だというふうに私は考えているんです。ですから、宮城交通のバスをしっかりと生かすことは東西線そのものを生かすことにもつながるわけです。バス交通との結節を生かし切れてこそ、きちんとした乗客需要ができてくるというふうに思っています。さらに深く認識を持ってこの課題については臨んでほしいというふうに思います。このことだけはもう一度求めておきますが、いかがですか。 140: ◯都市整備局長  委員おっしゃったように南西部方面につきましては、宮城交通の運営によりまして市民の足というものは確保されているということは、我々としても十分認識しているというところでございます。したがいまして、宮城交通のバス路線再編に当たりましては、我々としましてはフィーダー化ということで担当課長から述べさせていただきましたけれども、市民の利用促進向上ということが大前提でございまして、確かにそこにはバス事業者としての経営という視点も当然出てきます。そういう意味では、事務レベルであるにしてもそこまで踏み込んで我々として、今、協議をしておりまして、我々の意については、気持ちと申しますか、市民を代弁しているところでございますけれども、十分に宮城交通のほうにも伝わっていると。宮城交通としても真剣に、今、バスの再編について検討していただいているというふうに認識しておりまして、継続してこのことにつきましては2年余り後の開業に向けて着実に再編の協議に努めてまいりたいというふうに思っております。 141: ◯大槻正俊委員  もうほぼこの1年である程度やり切らないと、路線から何から次の1年は十分取り組みがおくれてしまうということになりますから、しっかり頑張ってほしいと思います。  決算年度には、仙台都市計画マスタープランを策定されました。どのようなまちづくりを目指すのか、東西線との関連でお示しをください。 142: ◯都市計画課長  仙台市都市計画マスタープランでは、都心や拠点に加え、南北線と東西線による十文字の都市軸において駅を中心とした土地の高度利用やそれぞれの地域特性に応じた多様な都市機能を集積することとしてございます。特に、東西線沿線におきましては商業、業務、学術、観光など多様な資源を生かした都市機能を集積し、相互連携を図り、駅周辺にふさわしいまちの形成を図ることとしてございます。 143: ◯大槻正俊委員  南北線と東西線を活用した、そのほかの軌道系交通機関も活用したまちづくりが行われてまいります。都市計画道路も決算年度まで市民の意見を聞きながら、このたび大幅な見直しを決めました。こうした取り組みの中で郊外地域が、秋保とか作並の地域ももちろん含めてでありますけれども、視野に入りにくくなるという危険性が必ず出てまいります。常に、視野に入れながらの仙台市全体のまちづくりを行っていかなければならないというふうに思います。しっかりとした取り組みを求めますが、お考えをお伺いします。 144: ◯都市計画課長  仙台市都市計画マスタープランでは、都心、拠点、都市軸など、それぞれの地域特性に応じた多様な都市機能を集約し、さらに郊外区域の暮らしを支える都市機能を維持改善する取り組みを行うこととしており、土地利用における方針として郊外区域の地域再生を新たに位置づけたところでございます。  郊外区域では、土地利用や住宅、交通など、さまざまな分野の連携を図りながら、その維持改善などに向けた取り組みを進めるほか、地域に存在する自然や歴史、文化などの資源を掘り起こすなど、新たな交流やにぎわいを生み出す地域の活性化を図ってまいりたいと考えてございます。 145: ◯大槻正俊委員  東西線沿線まちづくりに関して、その一部について伺ってまいりました。開業はできるだけ早めるべきだというふうに思います。残された時間はそれからすると多くはありません。開業した初日にぜひ1日の乗車人員7万9664人以上を達成してほしいというふうに願って、さまざま今までお伺いをしてきました。もう一度、総点検して開業までの取り組みの中で、やり残しのないように取り組んでほしいというふうに思いますが、お考えをお伺いします。 146: ◯都市整備局長  るる委員からも御提言も含めて、現在の取り組み状況については私どものほうから報告をさせていただきましたけれども、開業まで2年余りと迫ってきてございます。そういう中で、昨年度来から施策の進捗状況等につきましては全庁的に総点検を行ってきておりまして、その結果を踏まえまして、さきに公表いたしましたとおり、取り組み内容も含めた東西線沿線まちづくりの基本方針を改定してきたところでございます。  あわせまして、今回につきましては庁内だけではなくて、市民、企業、一体となって取り組むということから市民応援部による市全体にわたる機運醸成など、市民参加を促すための東西線フル活用プランの策定にも至ったところでございます。  開業に向けました各種施策の着実な推進に努めながら、市民や企業等のアイデアやネットワークを生かしたまちづくりを重点的に進めてまいる所存でございますし、質問の冒頭にも委員からありましたように、JR等あるいは南北線の開業後のまちづくり、継続的なまちづくりが必要だということの御指摘もございました。我々としても、開業までの施策を行っていくということは当然我々も取り組んでまいるところでございますけれども、まちづくりというのはその開業後も市民の生活ということは非常に大事でございまして、開業も見据えたまちづくり、継続的な生活というものができるように、適宜適切に都市計画の変更とか、あるいは民間施設の立地誘導とか、そういったことについても取り組んでまいる所存でございます。 147: ◯大槻正俊委員  最後に市長にお伺いする予定であったんですが、副市長に伺います。東西線全体の成功のために、今、都市整備局長が言われましたけれども、本当に各部署で懸命に努力されています。しかしながら、さまざまな部署があります。連携を強めること、一部でもおくれることがないことが大切です。仙台市全体で、さらには市民の皆さんとの協働で取り組んでいく事業だというふうに思っています。しっかりと、全体を見渡してほしいというふうに考えます。復興の先にあるまちづくりへの取り組みとして大切な事業であります。市長もさきの市長選挙でも熱心にこのことは訴えておられました。思いとお考え、このことをお伺いをいたします。 148: ◯稲葉副市長  当初から地下鉄東西線の建設、それから、それに伴います沿線の開発、これは本市が従来の外延に発展をしていくというまちづくりから鉄軌道系を中心とした集約されたコンパクトなまちづくりへの転換を果たすという意味で、本市の基本計画上も大変重要な位置づけをされていた事業でございます。  加えまして、今回の震災を経て復興のさなかにある現在、復興後の仙台のまちづくりをリードをする、そういう意味で非常に大変重要な意義づけのある事業であるというふうに思っております。  2年後の開業に向かいまして、お話にもございました庁内全組織を挙げ、そして市民の皆様、地域の皆様、企業の皆様といわばオール仙台の力でこの東西線の開業を実りあるものにする、本来の役割をきちっと果たす、そういう東西線にしていく、そのために取り組んでまいりたいというふうに思っております。 149: ◯委員長  この際、暫時休憩いたします。                休憩 午後2時56分                再開 午後3時16分 150: ◯委員長  再開いたします。  副委員長と交代いたします。              〔委員長退席、副委員長着席〕 151: ◯副委員長  委員長と交代いたします。  みんなの党・みんなの仙台から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。             〔小野寺淳一委員、質疑席に着席〕 152: ◯委員長  発言願います。 153: ◯小野寺淳一委員  よろしくお願いいたします。私からは土木費の中の街路樹について、そのまた維持管理費について伺いたいというふうに思います。  私も常日ごろ歩行する際、また最近DATEバイクも利用させていただいていまして、市内をいろいろ回っております。その中で気になりますのが杜の都仙台と言われるゆえんであります街路樹の根上がり等が非常に気になるところなんですけれども、また当局のほうでも対応されているかと思います、その根上がりに起因する維持管理費をお示しください。また、あわせてその箇所数もお示しいただけたらと思います。 154: ◯道路管理課長  根上がりに起因する平成24年度の道路維持管理費につきましては、1430万円余となっております。箇所数といたしましては、225カ所でございます。 155: ◯小野寺淳一委員  今、1430万円余というような金額、私もお聞かせいただきましたけれども、これについては直営で工事をされているものも含まれていますので、実際これは金額にはあらわれておりませんけれども、職員の方がやられたことを考えますと、それも実際加味するべき金額ではないかなというふうに思います。非常に大きな金額になっておりますし、箇所数も多くなっているかというふうに思っております。  この根上がりについては、市民の方からの苦情によって対応されたということもあるように聞いておりますけれども、どのような苦情が入っているのか、それもお聞かせいただけたらと思います。 156: ◯道路管理課長  街路樹の根上がりにより歩道がでこぼこになり歩行に支障を来している、また、植樹ますの周りのブロックやL型側溝を押し上げたりということで、通行上、支障があるといった内容が寄せられてございます。 157: ◯小野寺淳一委員  根上がりの大小、規模によってその対応も変わるかと思いますけれども、大規模に改修もされているというふうに聞いております。その大規模な改修時には、どのような行為が行われているか、お聞かせいただきたいと思います。 158: ◯道路管理課長  街路樹の根上がり防止対策につきましては、植樹ますの周辺に防根シートを設置いたして歩道部への根の侵入を回避する手法等がございます。大規模な改修工事にあわせて街路樹の植えかえが必要な場合には、このような対策を実施することも一つの方法であるというふうに考えてございます。  一方、根の広がりは樹種によってさまざまな特性がございますことから、樹種による根張りの特性などを十分に踏まえながら、必要に応じて対策を講じてまいりたいというふうに考えてございます。 159: ◯小野寺淳一委員  道路上の根上がりについては、再度また御提案も含め後ほど触れさせていただきますけれども、この街路樹による影響ということで考えますと下水道においてもそのような被害といいますか、そういった起因したものが発生しているかというふうに思われます。下水道についてのその根の侵入によると思われる維持管理費、またその箇所数がございましたらお示しください。 160: ◯下水道調整課長  街路樹や宅地内からの木の根の侵入によりますところの下水管の詰まりでございますけれども、平成24年度におきましては270件ほど発生しておりました。そのほとんどが陶管の取りつけ管の部分でございます。  根の侵入が確認されますと高圧洗浄や穿孔機といった方法で根を除去した後に管内をテレビカメラ等で調査いたしまして、再発のおそれがある場合は塩ビ管への敷設がえを行っております。これらに要する費用でございますけれども、1カ所当たり約40万円というふうになっております。 161: ◯小野寺淳一委員  やはり根が影響した、そういった下水道にも影響した、そういった箇所もやはり270カ所と、やはり予想された数が出ているかと思います。これはもう仙台市に限らず日本全国さまざま、今維持管理が重要な昨今ですから、そういった問題が今叫ばれておりますので、今後の対応が待たれるところです。  今、下水道調整課長が申されました塩ビ管に、陶管は古い管を今塩ビ管に入れかえているということですけれども、これは本管部分と取りつけ管の部分での、本管の強度というのがその塩ビ管の場合はターンドコートで強度が保たれると、維持されるというのが特徴であるために、取り出し管の部分とのその土圧の扁平の違いによって空隙が生まれ、そこから根の侵入するところが発生しているということもあるかと思います。その辺の御認識があるか、お聞きしたいと思います。 162: ◯下水道調整課長  本管と取りつけ管の接続部分につきましては、やはり目地開きなどのふぐあいが発生しやすい箇所でございますことから、施工の際は十分に注意をして施工してまいっているところでございます。  なお、今年度、道路改良工事に伴いますところの雨水管新設工事におきまして、継ぎ手の部分に防根シートを巻いて木の根の侵入を防止する対策を試験的に実施しておるところでございまして、今後は、このような対策を維持管理において導入することを検討してまいりたいと考えております。 163: ◯小野寺淳一委員  やはり、今の塩ビ管の本管と取りつけ管の部分ですと、白黒ボンドといいますか、ドレンパイプをつければどうしても合成接合することから、その根の侵入が考えられるかと思います。防根シートとかで対応されて、その後またいろいろと調査結果とかもお聞かせいただけたらと思います。  また、この街路樹による影響ということで下水道ということで考えますと、落ち葉が側溝等、またグレーチングを塞いでしまって雨水排水を飲み切れないというようなことも起きているかというふうに思います。また、底に砂が詰まってしまって、私が見た現場なんかでもそのグレーチング部分から草の芽が生えてしまっているというような現状も目にしたところがあります。それの対応を今後どうされていくか、また、お聞かせいただけたらと思います。 164: ◯下水道調整課長  側溝にたまりました落ち葉や土砂につきましては、側溝の本来の流下機能を阻害し、道路冠水の原因の一つとなることから、日ごろから定期的なパトロールや維持管理に努めてまいっているところでございます。今後とも、市民の皆様からの情報提供や部局間の連携によりまして、維持管理のさらなる効率化を図ってまいりたいというふうに考えております。 165: ◯小野寺淳一委員  このグレーチング、また側溝に対する土砂、また落ち葉の除去というものについては、今、御説明いただきましたけれども、市民の方からの情報提供により当局側のほうで対応するというようなお答えなんですけれども、私の古いイメージなんでしょうが、市民の方々が取り組まれるというケース、私も小さいころやったり、また以前住んだところでもどぶさらいといいますか、落ち葉を取るような作業もやったというような記憶もあります。これはやはり、また以前の一般質問のように戻りますけれども、やはり町内会に加入する方々が皆市民意識を持つことによって、そういったことを率先して自分のまちを安全に住めるような対策を講ずるということで、市民の皆様にも呼びかけていくのが筋ではないかなというふうに思いますので、今後の取り組みに期待を持つところであります。  今、いろいろ街路樹のことについてお聞きしましたけれども、最初に聞きましたその根上がりの部分、また今、お聞きしました下水道の根の侵入対策というところ、これは部のほうは違う道路管理課と下水道部の下水道調整課ということであるかというふうに思いますけれども、実際やってみると同じようなことをしているところもあるかと思います。また、その先には区の道路管理課のほうでやられているということで、2課、3課にまたがってやられているかと思いますけれども、その辺を何度もやる必要がなく一緒に取り組まれていく連携を強化して取り組まれていくことも望んでおきたいというふうに思います。  この杜の都仙台というのは名のとおりに本当に仙台市内は数多くの樹木があり、また、一般住宅においても植栽や生け垣を勧めて、今、仙台市では取り組んでおります。一方、今、いろいろと質問させていただきました根上がり、また根の侵入、また落ち葉での側溝詰まりと本当に問題も多様にあります。この杜の都を維持する、そのまた真逆の問題も発生する、そういった対策を、今、建設局が求められているところであります。景観と安全性の維持を求め、今、課長を含めいろいろお聞きしましたけれども、建設局長のほうに本市の決意をお聞きしまして、私からの質問とさせていただきます。 166: ◯建設局長  ただいま委員から街路樹の根上がり、落ち葉、それから下水道管への侵入と、いわゆる街路樹の厄介さの面が大変強調されておりましたけれども、街路樹が杜の都の緑の都市景観を形成する非常に大事なものでございます。我々としましては、街路樹について景観と安全の両面を満足するような管理を行うことで快適な道路空間が創出されるものと考えておりまして、そのような街路樹の管理に当たりましては、ただいま委員からも御指摘ありましたように、道路、公園、下水道、そして区役所が連携して対応することが大変重要でございます。今後とも美しい都市景観の創出に配慮しながら、安全な道路空間の維持にしっかり取り組んでまいりたいと思っております。 167: ◯小野寺淳一委員  済みません、最後一言だけ。これは本当に根深い問題だと思うんです。本当に杜の都を維持するためにも、そしてまた、その安全性を維持するためにもということには本当にさまざまな御努力が必要かと思います。私自身も今後またさらに取り組ませていただきまして、また御助言もできればいいなというふうに思いますし、いろいろと取り組んだ上での成果もお聞かせいただけたらというふうに思いまして、今後またいろいろと取り組んでまいりたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。 168: ◯委員長  自由民主党・仙台から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。        〔田村稔委員、菊地崇良委員、赤間次彦委員、質疑席に着席〕 169: ◯委員長  発言願います。 170: ◯田村稔委員  津波浸水地区での住宅再建の支援について、お伺いいたします。  津波浸水地区であります宮城野区の南蒲生や新浜地区に行くたびに本当に新築の家屋、それからリフォームを終えた家々の数が本当にふえていて、着実に復興に向かっているなというふうに大変うれしく思っております。そして、地域の方々とお話をすると、これまでの行政からまた公的な支援に対して本当に感謝の言葉をよく耳にいたします。  しかし一方で、これらの地区は御高齢の方々も多くて、金融機関からの融資を受ける諸条件を満たすことができずに、親戚や知人などから資金をかき集めて住宅の再建をしている人も数多くおります。その方々への支援がないのは事実であり、多少不公平感も漂っております。  私は、第2回定例会でも指摘させていただきましたが、あの地域の方々は身を削る思いで住宅再建を行い、地域の復興にも大変努力をしております。私は、現地での生活再建に最も大事なのは自立心であるというふうに信じております。これまでの行政からの支援も地域の方々の、ここで生活を再建するんだ、新しいまちづくりをするんだという強い決意と熱い思いが行政を動かしてきたのだというふうに思っております。行政の支援は、再建への決意と自立心をちょっとだけ後押しする程度がちょうどよいと考えております。  震災前の新浜町内会は、約150世帯でありました。それが、全て全壊いたしました。現在、48世帯、約50世帯が住宅の再建を終えました。町内会の役員さんにお聞きしましたら、今後70世帯までは再建するだろうというふうに言っておりました。隣の南蒲生地区、これは塩釜亘理線より海岸のほうに行ったところでは100世帯がございましたが全て全壊しましたが、現在50世帯が再建を終えております。役員さんに聞きますと今後も80から90世帯が現地に戻るだろうというふうに言われております。8割から9割が、現地での再建をするというふうに言われておるんです。  そこでまずお伺いいたしますけれども、この津波浸水地区での現地再建の現状について、そのスピードや状況を、どのように御認識なさっておられるのか、お伺いいたします。 171: ◯事業計画課長  津波浸水地区におけるお住まいの再建につきましては、生活再建支援金の加算支援金の実績によりますと、津波浸水区域内の全壊及び大規模半壊と認定された持ち家の約2,800世帯のうち、約1,900世帯の方が建てかえや修繕により、既に移転先や現地において再建なされているものと認識しております。  一方で、これから再建方法を検討する方、かさ上げ道路や避難施設などの整備状況を踏まえて再建される方もいらっしゃいますことから、東部復興まちづくりの進捗に合わせて今後も住宅の再建が進むものと考えております。 172: ◯田村稔委員  これまでの支援についてお伺いいたしますけれども、この地域の特徴として農家も非常に多くて、農家の家屋らしく非常に建坪の大きい、本当に豪邸のようなお宅が非常に多かった、そういう地区でありますが、一つの例としてお聞きするんですけれども、こういう家屋を解体して、その宅地を擁壁を組んでかさ上げして、その上に住宅を建設した場合、どのような支援を受けてきたのか、また、金額にするとその支援はどの程度のものだったのか、お伺いいたします。 173: ◯事業計画課長  津波浸水区域では住宅の規模にかかわらず全壊した住宅を再建する場合には、生活再建支援制度の基礎支援金と加算支援金を合わせて300万円の支援、また、義援金として150万円の支援がございます。これに加えまして、本市の独自支援として、津波防御施設整備後も浸水が予測される区域において宅地のかさ上げをした場合には上限460万円の補助、住宅ローンを利用して住宅を建設した場合には上限250万円の利子相当額の補助がございます。  これらの支援をそれぞれ金額を足し合わせますと、合計で1164万円でございます。 174: ◯田村稔委員  第2回定例会でも多くの議員が質問しておりましたが、このたびの震災復興特別交付税の配分を受けて津波浸水地域での現地再建への支援について、支援の方法にさらなる配慮が求められておりました。津波浸水区域では住宅や家財道具、そして家族の思い出までも一瞬にして奪われてしまったと言っても過言ではありません。被害状況は他の地区と比べても非常に大きいものと考えております。当局では、どのように御認識をなさっておられますか。 175: ◯事業計画課長  津波浸水区域においては、家屋が流出したり、流出を免れても解体を余儀なくされたケースが相当数ございます。また、被害の状況がさまざまではございますが、家屋が残った場合でも内外装の張りかえや住宅付帯設備の交換、汚泥の除去、洗浄などが必要となるほか、車や農機具、家財などの動産の流出被害が生じていることなどが津波浸水区域における被害の特徴と認識しております。 176: ◯田村稔委員  これまでも、御当局では本当に現地の方々と新しいまちづくりについてやいろいろな説明会等々において本当に数多くの話し合いをされてこられました。直接人々のお話をお聞きになっておられます。また、市長も先般市長選を通じて直接に意見や要望をされたというふうに存じておりますが、改めてどのような感想を持たれたか、お伺いいたします。 177: ◯復興事業局長  私もこれまでも携わってまいったわけでございますけれども、津波浸水区域におきましてはこれまでも各種の説明会など、さまざまな機会を通じまして被災された皆様の実情や切実な思いをお伺いしながら、他に先駆けた独自支援制度や本年8月にスタートいたしました新支援制度の創設などに取り組んでまいったところでございます。  このたびの新支援制度に係る説明会などにおきましても、御高齢などの理由からローンを組めず貴重な蓄えを取り崩したでありますとか、御親戚などの御協力を得ながら苦労して資金を工面したといったような大変切実な御事情も伺っているところでございます。  既に建てかえをなさった、修繕をされたという方、そして今後予定されている方の中にもこのようなことからさまざまな御不安を抱えた方が少なからずいらっしゃるものと考えているところでございます。 178: ◯田村稔委員  津波浸水地区における新たな支援制度についてで、現地での再建に対する支援も追加されました。現地で再建を目指している方々はこれまでの公的支援に対しても本当に感謝しておりますし、またこれが追加されたということは大変ありがたいことであります。  ただ、この地区は非常に被害が大きくて、住宅再建に伴う経済的な負担も大きいのも事実であります。ほかの宅地被害地区などとの支援バランスも考えていかなくてはならないと思いますけれども、現地再建への自立心を後押しするようなあと少しの支援について、この状況は皆さん方が一番よく把握なさっているというふうに思っております。現時点でどのような支援をお考えになっておられるのか、お伺いいたします。 179: ◯稲葉副市長  私から、御答弁をさせていただきます。  これまで担当のほうからるる御答弁を申し上げてまいりましたが、本市におきましては未曽有の津波被害に対しまして被災をされた方々の御意見を直接お伺いをし、意見交換を重ねてまいりました。その結果、他の被災地に先駆けた独自の支援でありますとか新支援制度の創設など、津波被災地域におけるお住まいの再建の後押しに取り組んでまいりました。  このような支援制度の構築に当たりましては、御指摘にもございましたように宅地被害など他の被災された方々に対する支援とのバランスや、あるいは津波浸水地域における住宅再建の動向などについて総合的に勘案をする必要があるであろうというふうに思ってございます。  今後、今回の新制度の活用状況でありますとか地域での住宅再建状況などを見きわめますとともに、市内他地域との被害状況の比較や支援のバランス、あるいは県の交付金制度の趣旨に加えまして、先ほど委員のお話にもございました、このたびの市長選挙におきまして市長が直接被災地で市民の方々にお伺いをいたしました地域の皆様の声、さらにはこの間の市議会での御議論、そしてまた、ただいまの委員の御指摘、こうしたことも踏まえましてこの地域に対する支援のさらなるあり方につきまして具体の検討を深めてまいりたいというふうに思っております。 180: ◯菊地崇良委員  それでは、土木費中、都市整備費について質疑をしたいと思います。  質疑に先立ちまして、昨日明らかになりました経産省官僚の被災地はもともと滅んでいたと、あるいは復興不要といった被災地を軽視するのみならず、この侮辱的な発言についてはもう官僚の不遜きわまれりということで、ここに厳しく遺憾の意を表したいと思います。本市の場合は皆さん職務に忠実な方なので、誠実な方が多いようなのでそういうことはないと思うんですけれども、私自身も今回の事案を教訓として元公僕として、そして市民の負託を受ける者として襟を正してまいりたいと思います。  では、質疑に入らせていただきます。それでは、震災復興計画のうち、引き続きまして津波被災地を抱える議員から住宅を喪失しました被災者の生活再建、これに直結する事業の一つであります復興公営住宅について関連してお聞きしてまいります。  復興公営住宅につきましては平成25、26年の2カ年で整備する予定というふうになっております。今期定例会においても、復興公営住宅関連の補正予算が審議されております。平成25年、ここではいよいよその第1期として、まずは661戸の集合住宅が供給予定でありまして、本格的な生活支援の第一弾として被災者の期待もまた大なるところであります。  被災者の方々のニーズに応えるべく、御当局ではこれまでアンケートあるいは聞き取りといった各種手段によって供給戸数を約3,000戸としてきたと認識しております。今回直接工事による建設、また公募による建設、集合住宅、戸建て住宅の各区分によって進められてきました本事業の平成24年度予算執行の評価、これに基づく最新の状況と、いよいよ本格化する募集開始に当たっての取り組み状況について、順次予算執行の適切性について確認しつつ質疑させていただきます。  1点目、平成24年度復興公営住宅整備予算の適正執行の観点から、繰越額29億7900万円余が見られましたが、平成24年度単独あるいは本市復興計画全体の工程から見た工事等進捗の状況などについて、時程、予算の両面から計数的に問います。この際、本市による直接工事、また公募による建設の影響については一部我が会派の代表質疑において、先般荒井地区追加整備分などについて御答弁がありましたが、その具体、詳細も含め平成25年度工期に及ぼした影響についても伺います。 181: ◯復興公営住宅室長  平成24年度決算で繰り越しになっている住宅費約29億円のうち、復興公営住宅分としては10億円ほどでございますが、これは田子西、荒井東、鹿野の3地区において出来高の一部が平成24年度から平成25年度にずれ込んだものでございます。これらの地区の工事進捗状況でございますが、田子西と荒井東地区は平成25年度内の完成を目指して順調に進んでおります。鹿野地区につきましては平成25年度内は難しい状況となっておりまして、平成26年7月ごろの完成となる見込みでございます。  また、公募買い取り事業におきましては、田子地区で辞退された事業者の予定戸数は32戸であり、直接整備において設計を進める中で減少した戸数分を含めまして45戸を荒井南に建設する予定でございます。 182: ◯菊地崇良委員  今順調に進んでいるといったところについてお聞きしたところ、ほかにも一部修正をしたところがあるということを再確認させていただきました。この他の公募建設事業について、そのほかに懸案あるいは係累等はないでしょうか、お伺いします。 183: ◯復興公営住宅室長  公募買い取り事業の16地区につきましては、地域住民との協議や土地の価格交渉など現在調整すべきところがありますが、本年度中の売買予約締結に向けて現在設計協議等を鋭意進めているところでございます。 184: ◯菊地崇良委員  引き続きの円滑なる進捗を望んでまいります。  次に、復興公営住宅の希望数につきましては復興計画作成に並行してこれまで地域の方々、被災した方々からニーズ調査を図ってきたと認識しております。今回のその調査方法あるいは集計分析要領等について、お示しください。 185: ◯復興公営住宅室長  今回の入居意向調査につきましては、仮設住宅等にお住まいの皆様から御回答いただいたほか、いただけなかったお宅を訪問するなど聞き取りに努めてまいりました。集計分析につきましては、防災集団移転促進事業の対象世帯である優先入居、高齢者世帯やひとり親世帯などの優先順位、震災前や応急仮設住宅等のコミュニティーにおいてまとまって申し込みができるコミュニティー入居や一般抽選の申し込み区分ごとに入居される世帯について収入、高齢者や障害のある方、子供の有無など、世帯属性や被災場所、被災時の住宅が持ち家か借家かなど、さまざまな分析を進めているところでございます。 186: ◯菊地崇良委員  複数年度にわたってきめ細かい訪問、調査があったということについて確認させていただきました。  さらに質問いたしますが、今回、見回り等に当たりまして仮設住宅、そしてみなし住宅について戸別訪問していただいています。これは復興事業局の事業と認識しておりますが、これら生活再建支援員などが復興公営住宅のニーズ調査と情報共有をいかにしたかということをお伺いしますとともに、これまでの訪問状況やその評価についてお伺いいたします。 187: ◯復興公営住宅室長  復興事業局との連携についてでございますが、戸別訪問で把握した被災者の生活再建の意向等については情報を共有しているところでございます。これまで被災者の御都合に合わせ、土日も含めて訪問等を実施し、復興公営住宅への入居を希望する方々につきましてはほぼ全体像が把握できたものと考えております。 188: ◯菊地崇良委員  土日も含めて被災者に寄り添った御活動、敬意を表します。
     一方、被災者の方々については必ずしも1回の訪問等において全ての心情を吐露できるわけではないといった場合もございます。ここにはいわゆる重層的な聞き取りや、あるいはニーズの解明というものが必要と思います。ここはぜひ一つ民生委員の方々もこういったところに多く出入りしておられますので、こういった方々からの情報の収集あるいは共有の必要性があるかどうかについて検討し、実が上がるようであればそこについて取り組んでいただきたいということを提言しておきます。  次の質疑に移ります。約3,000戸整備される予定の本市復興公営住宅への入居希望の最新の状況につきまして、その総数、そして内訳、防災集団移転や市内、市外での被災者、これをあわせて伺います。また、現時点での整備戸数の見通しについてもお示しください。 189: ◯復興公営住宅室長  復興公営住宅への入居希望者のうち、申し込みできる世帯の総数は平成25年7月1日現在、3,844世帯で、市内で被災された世帯は2,817世帯、市外で被災され本市に避難されている世帯は1,027世帯となっております。市内で被災された世帯のうち防災集団移転促進事業の対象の世帯につきましては301世帯でございます。  現在、この意向調査結果を踏まえまして、高齢者世帯、障害がある方がいる世帯、低所得世帯などの住宅困窮世帯がどの程度おられるか分析しているところです。加えて市外で被災された方についてはふるさと再生のために戻ってきてほしいとの声や被災された地元の災害公営住宅への申し込みが可能であることなどの事情を踏まえて検討しているところであり、3,000戸から一部ふやす必要があると考えておりまして、整備戸数については今後見きわめてまいりたいと考えております。 190: ◯菊地崇良委員  その3,844世帯のうちからこれからある一定程度真に救済が必要な方々を慎重に精査していくといったことと認識いたします。これについて近くまた明らかになってくると思いますので、そこをしっかりとした御検討の上、お出しいただくよう求めたいと思います。  なお、このたびその作成されました復興公営住宅のパンフレットが各区役所等にも今配付されております。ただ、ここに記載されておりますのが防災集団移転を含んでいるというふうに見受けていたんですが、戸建て分について未記載があるように読み取れました。これについて、いかがでしょうか。 191: ◯復興公営住宅室長  復興公営住宅情報紙、いわゆるパンフレットに記載の住宅につきましては、防災集団移転対象者のうち集合住宅を希望される方も含めて募集をしております。  なお、防災集団移転対象者のうち戸建てを希望される方につきましてはほぼ確定しておりまして、説明会も開催しておりまして、荒井東と田子西地区において9月29日から申し込みを開始することとしております。  また、防災集団移転対象者のうち荒井西地区の集合住宅を希望している方や津波浸水区域対応の2地区につきましても説明会を開催しているところですが、具体の内容が決まり次第さらに個別にお知らせしていく予定でございます。 192: ◯菊地崇良委員  ぜひ、漏れなく周知広報していただきたいと思います。  当面気になる25年度の供給戸数については661戸でありますけれども、これの早期完成が、今、望まれております。一日も早く入りたいという声をよく訴えられます。その施設の完成の時期、また実際の被災者の方がお入りできる供給時期について、お伺いします。 193: ◯復興公営住宅室長  平成25年度の募集しております6団地661戸のうち、鹿野を除く5団地につきましては平成25年度内の完成、平成26年4月の入居を予定しております。鹿野につきましては平成26年7月完成、同月の入居を目指しているところでございます。 194: ◯菊地崇良委員  次に、平成25年度の申し込み受け付けがいよいよ開始されました。その概要について示していただきたいと思います。また、次の申し込みに関する広報については9月の市政だよりのほか、地元新聞にも先週土曜日一部掲載されたところであります。この今後の予定についてあわせてお伺いいたします。 195: ◯復興公営住宅室長  平成25年度の募集といたしまして、9月17日から優先入居対象世帯の募集を開始しております。その後、10月21日から優先順位とコミュニティー入居対象世帯、11月29日から一般抽選対象世帯の募集を実施いたします。  今後の申し込みの広報につきましては、優先順位や一般抽選等のそれぞれの申し込み時期ごとに市政だよりや復興定期便等により各御家庭に案内するほか、仮設住宅等において相談会を実施するなど、募集に関する周知を行うこととしております。 196: ◯菊地崇良委員  まさに復興、生活再建の第一弾、ここには仙台市の本当に大規模な目に見える生活の姿というものが期待されているわけであります。今、多くの被災をされた方はこれを心待ちにして、特に、今、御答弁いただきましたように仮設住宅や、あるいはみなし住宅にいる方々については復興定期便またはそういった集団説明会があるんですが、一方、その他の住宅被害のいわゆるそういったみなし等に入っていない方の一般の方々に対する情報というものは市民だよりとか、こういったものの広報によるほかないと考えます。  平成25年度分についてはこれから絞り込みで、最終的に抽選が予想されると思いますけれども、その前段階である申し込みに「いや、知らなかった」と、あぶれてしまったということがないようにぜひしていただきたいと考えております。  なお、そのためにあらゆる広報媒体を利用する必要があると認識しておりますし、新聞やテレビへの広告というのは当然なかなか財政事情難しいということも聞いておりますけれども、平成18年度以降、報道機関と災害時の報道協定というものも逐次、今、協定されております。先般は平成24年度、ヤフー株式会社との広報締結もやったということもあります。こういったものを解釈あるいは追加でのお願いになるかと思いますけれども、被災者救済支援情報ということでどんどん広報していただくように御協力を要請するということも必要なんじゃないでしょうか。  少なくとも募集説明会の開催とか、そういった主要な結節を捉まえて報道機関各社へのピンナップ、お知らせということは積極的に広報課を通じてやるべきと思います。その際、新聞やテレビのみならず、ローカルラジオやコミュニティーFM、なかなか細かい情報を今出してくださっていますので、こういった有線放送も含めたところへの協力要請、先ほど述べた情報提供も欠かせないと考えますが、いかがでしょうか。 197: ◯都市整備局長  今回の最新の意向調査につきましても、我々としてみなし仮設あるいはプレハブ仮設だけじゃなくて、別な場所に仮住まいされている方、把握できない部分も多々あろうかということで、これについては従来から把握している部分だけじゃなくて広報等を活用しながら区役所にそういった意向調査票を置いてとっていただくとか、あるいはダウンロードできるとか、そういったことで、我々としては入居したいという方の意向についてはほぼ全員を確認しているというふうには思っておりますけれども、そういったところについても今後意向についてもるる変わることもございますので、広報については非常に大事であるというふうに認識しております。  これまでも、市政だよりとか復興定期便をやってきたわけでございますけれども、御指摘のように報道機関、こういった多様な媒体を使っていくということは非常に大事でございまして、これまでも独自に報道していただいているというところもございますが、これは任意の判断というのではなくて我々が積極的に広報していただくように報道機関のほうにも協力依頼をするということは必要でございますので、この一般紙等の部分だけじゃなくて、今、御指摘、提案ございましたような地域のFM放送とか、そういったところについても多様な媒体についても働きかけを行ってまいりたいというふうに思っております。 198: ◯菊地崇良委員  皆様が今までこの生活再建のために汗を流してこられた、あるいは英知を絞ってこられたことが市民の方々一人一人にあまねく浸透、伝わっていって、一日も早い第一弾、生活再建が明らかになることを期待して質疑を終わります。 199: ◯赤間次彦委員  委員長、他局にわたる場合もありますので、御配慮のほどよろしくお願いいたします。  私は、道路橋梁費に関連しまして何点かお伺いいたしたいと思いますが、この委員会におきましてはことしの流行語大賞、思いやり、あるいは今でしょ、あるいは倍返し、そして、じぇじぇじぇという言葉も使われまして、いろいろ議論が重ねられました。しかし、私は思いやりというのが今世界に広められた日本語だと思いますが、時代おくれな男なものですから10年ぐらい前に日本語が世界に広められましたワンガリ・マータイさんの、もったいないという観点からいろいろお聞きをしていきたいと思っております。御存じですよね、もったいない。大きい話じゃありません。小さい話でありますけれども、やはり小さいものを積み重ねていろいろやっていかなければならないと思っておりますので、その辺よろしくお願いいたします。  決算年度におきましても都市計画道路など道路のインフラ整備をいろいろやってこられたと思うんですが、平成24年度までにずっと長い間市民のためのインフラ整備を続けてきたと思うんですけれども、交渉する場合、土地を取得する場合、相手があるものですからきちんと定規ではかったような土地を取得するわけじゃないと思うんです。そうしますと、いわゆる未利用地とか事業が終わって残地とか出てくるだろうと思うんですけれども、この辺をどのように把握され、またどのように活用しているのか。もちろんこの関係につきましては補助事業ではこれはいろいろ使えませんので、あくまでも市単費でやられた事業に関してお示しをいただきたいというふうに思います。 200: ◯道路計画課長  都市計画道路完成後も道路として利用していない土地、いわゆる残地につきましては、隣接の土地所有者の方への売却というものを基本に処分してきたところでございますが、現在のところ13カ所、面積といたしまして約2,800平方メートルがございます。現在管理している残地の中には面積が10平方メートル程度の小さいものや不整形なものもございまして使い勝手の悪いものがありますが、一部では駐車場や、それから町内会のごみ集積所などとして利用されているところでございます。 201: ◯赤間次彦委員  今、お答えいただきましたとおり、不整形、しかも小さいということでなかなかいろいろなものに使えない部分が多いと思うんです。しかし、町内会の皆さんの申請で花壇にしているところもあるように伺っておりますし、ただ、問題なのは足場パイプだけで囲って置いてあるような場所もあると思うんです。そうしますと、これが一体仙台市の土地なのかどうかという、市民が見てわからないものですから、私はこの辺把握されているのか、なぜ周知をしないのか、その辺ちょっとお聞かせください。 202: ◯道路計画課長  残地につきましては、現状といたしまして仙台市所有であるという表示というものは行ってございません。また、先行買収用地などで利用しているようなところなどについては一部表示なんかもしているところはございます。 203: ◯赤間次彦委員  それでは、同じように下水関係でちょっとお聞きしたいと思うんですが、下水道の事業をやってきまして下水道においてもいわゆる残地が出る場合があると思うんですが、その辺の何カ所、そしてどういう活用をされているのか、お聞かせください。 204: ◯建設局業務課長  下水道事業におきまして未利用地となっているところにつきましては、現在使用されていない共同下水処理施設の跡地19カ所の面積2万6425平米となっております。これまで、売却できるものについては売却処分をしてまいりました。また、平成24年度の未売地の土地の活用についてでございますけれども、現在6カ所において町内会での倉庫などの利用のために目的外の使用を許可しているところでございます。 205: ◯赤間次彦委員  なぜ、この話を皆さんにお聞きするかといいますと、震災後、よく言われているのは建設関係の業者さんは大変利益を上げているんじゃないかという誤解が皆さんにあるんです。確かに、話を聞きますと瓦れきの処理や解体のときには利益があったと。しかし、皆さんわかるとおり仙台市の公共事業で入札不調が多いわけです。何を言うかというと、その前までは会社を維持するのが大変だったと。精算したくてもできなかったと。金融機関に押さえられていたと。今できればこのままいけば、少しでも出れば蓄えをして精算をしたいという会社は結構あるんです。それくらい民間の会社は大変なんです。  ですから、最初に言ったとおり私は市民の財産であるこういうものを有効活用して、やはり市役所も努力をしているんだということを出さなければ106万市民はなかなか理解してもらえないと思うんです。ですから、やはりそういう部分を有効活用あるいは目的外使用、あらゆる知恵を絞りましてこの市民の財産である残地も使っていかなければならないと思っているんですけれども、そういう関係で私が言ったんですが、それで、財政局にちょっとここでお聞きしたいんですが、委員長、よろしいですか。 206: ◯副委員長  はい。 207: ◯赤間次彦委員  平成16年度末までに国から法定外公共物が仙台市のほうに管理が移されてきたと思うんです。これらにつきまして結果として無断占用している場所があるやに聞いていますが、その辺はどのように把握されているのか、そして、どのように対処されているのか、お聞かせください。 208: ◯財産管理課長  平成16年度末までに国から譲与を受けました法定外公共物は、件数にして約4万件、面積にして約8.7平方キロメートルでございます。これらにつきまして無断占用の全てを把握している状況にはございませんが、現時点で把握しておりますのは900カ所程度でございます。  このような土地につきまして、法定外公共物が住宅の敷地の中に存在するような場合においては占用者が住宅の建てかえや土地の売却等に当たって境界確定が必要となった場合など、区役所等において相談を受けた際に払い下げを受けていただくよう御説明をさせていただいております。平成17年度以降、毎年30件程度売却を行ってまいりました。また、法定外公共物が宅地に隣接するような場合におきまして、近隣の住民の方から無断占用されているのではないかと、そういった通報がございました際には、当該占用されている方に対しまして払い下げを受けていただくか無断占用をやめていただくよう指導しているところでございます。 209: ◯赤間次彦委員  私はこの場合、大事なことはやはり国から管理が移っているわけでありますけれども、やはり取得時効にならないように取り組まなければならないと思うんです。この事例はあるんでしょうか。 210: ◯財産管理課長  現在まで取得時効になった例はございません。 211: ◯赤間次彦委員  公平性の観点等からやはりいろいろ役所のほうでも丁寧にその相手方に説明をしながら、やはりこれは仙台市が管理している物件でありますけれども、買い取りの希望があればそこに仙台市に収入があるわけでありますので、これらをきちんとやっていただきたいと思います。  そして、けさほどのニュースを見ましたら、ちょっと先ほど言い忘れましたけれども、国のほうでも会計検査院から備蓄米、11の倉庫の話が出ました。土地や建物で270億円相当のものですが、これを売却か有効活用しなさいという指摘をされている。ですから、私のほうでいくと、先ほどちょっとお聞きしませんでしたが、この土地をやはり売却あるいは有効活用、目的外使用するとき、あるいは市民の皆さんが相談するとき、ホームページを見るとなかなか載っていない部分があるんです。これらについては、ぜひ、検討していただきたいと思うんですが、いかがですか。 212: ◯建設局次長  未利用地の活用など、歳入アップに向けた取り組みにつきましては、大変重要であると認識しているところでございます。未利用地につきましては売却を進めていくことを基本としながら、民間への貸し付けなどについても関係部局と連携を図りながら、有効活用できるよう積極的に取り組んでまいりたいと考えております。 213: ◯赤間次彦委員  ぜひ、市民のほうにそういう周知、そしてサービス、自分たちがどこに相談すればわかるのか、これはぜひ周知をしていただければと思っております。  次に、市民の財産である役所の施設に対してちょっとお聞きしますが、この場でも何度かネーミングライツについてはお聞きをしてまいりました。決算年度において市の財産、市有財産は企業局を除けばそのほかにも建設局あるいは市民局、さまざまな、教育局でも持っていると思うんですが、特に建設局のほうにお聞きをしますけれども、建設局のほうでお持ちの施設について決算年度ではネーミングライツについて、どのような取り組みをされたのか、お聞かせください。 214: ◯建設局次長  平成24年度の取り組みについてでございますが、公園施設の実績につきましては七北田公園のユアテックスタジアム仙台がございます。なお、この施設につきましては平成18年度より実施してございます。  新たな取り組みといたしましては、本市の市民利用施設全般につきまして対象としました提案型ネーミングライツの募集を行いまして、公園施設につきましても募集対象としておりましたが、協定締結までは至らなかったところでございます。  また、歩道橋のネーミングライツにつきましては、昨年度先進都市の事例を調査するとともに、市内歩道橋全ての現況調査を実施するなど導入に向けた取り組みを進めてきたところでございまして、年内に募集を開始する予定でございます。 215: ◯赤間次彦委員  歩道橋は年内にやられるということです。  私はこの場でいろいろ申し上げたのは、例えば、評定河原球場あるいは公園のトイレ、あるいは所管が違いますが元気フィールドとか、あるいは名古屋市でやっているような天文台だって、いろいろなところが可能性はあるわけです。それは検討されたんですかというお話をした覚えがあるんですが、今、お話しいただきました歩道橋、仙台市、名古屋市、大阪市、これは現実にやっておりまして、私も見てまいりました。  そこで、ここでお聞きした覚えがあるんですけれども、歩道橋については本市ではどれくらい、何橋持っていて、管理しているのはどれくらいで、そして、ネーミングライツにかけるのはどれくらいなのか、お示しください。 216: ◯道路部参事兼道路管理課長  本市が管理する歩道橋につきましては37橋ございます。このうちネーミングライツを予定している歩道橋は13橋でございます。 217: ◯赤間次彦委員  13橋、年内ということはもう間もなくですよね。いろいろ募集されると。ぜひ13橋が市民の、また企業の協力を得て成功されることを心から祈っております。  それから、公園関係、これはどうなのか、この辺お示しください。 218: ◯建設局長  ネーミングライツでございますけれども、歳入確保の取り組みとして大変重要なものと認識しているところでございまして、これから安定的な施設運営を行うということに当たりましては、民間資源の活用は重要な視点でございます。施設の魅力を高めることにもつながるものと考えております。公園施設を含む、所管施設のネーミングライツの導入につきましては、今後も関係部局と協議検討を行いながら積極的に取り組んでまいりたいと考えております。 219: ◯赤間次彦委員  多くの委員が言っておりましたオリンピックの話もありましたし、楽天の話もありました。スポーツは市民に夢や感動を与えてくれます。しかし、政治関係も本来は市民の方に夢や感動を与えなければ本当はいけないと思っております。  私は実は、きょう市長いませんけれども、やはり仙台市民の一人として大きな夢を持っております。それは何かといいますと、隣に県庁があるんですが、前の地図を見ましたら勾当台公園が切られているんです。県議会の脇のほうに勾当台公園、そして市役所の脇にもあるし、野外ステージの脇のほう、国のほうの施設のほうにも勾当台公園。何となく寂しいなと。  私は、防災拠点の関係からも早く市庁舎を建てるべきだと思っていますし、このまちの真ん中には勾当台公園あるいは西公園、それからレジャーセンターのところに大きな公園があります。ぜひ、そういうところに音楽堂ができることを期待して質問を終わります。 220: ◯副委員長  市民フォーラム仙台から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。     〔渡辺敬信委員、岡本あき子委員、木村勝好委員、質疑席に着席〕 221: ◯副委員長  発言願います。 222: ◯渡辺敬信委員  市民フォーラム仙台の渡辺敬信です。委員長から発言のお許しをいただきましたので、以下質問させていただく前に、先ほど先輩委員からもありましたように昨日球団創設9年目でリーグ初優勝を果たした東北楽天ゴールデンイーグルスナインに心からお祝いを申し上げます。  優勝できた一つの要因として、ことしから地元出身の斎藤隆投手も加わるなど、選手の厚みが増したことがこのような結果に結びついたのではないかと思います。また、東日本大震災後、楽天選手の皆さんに本市を初めとして東北各地の被災された皆様が楽天ナインのプレーに希望と勇気、そして感動を与えていただきました。もちろん私も同じ思いです。今後行われるクライマックスシリーズもこの調子で勝ち上がっていくことと、その先の日本シリーズで優勝できるよう頑張ってほしいと願っています。  それでは、質問に入らせていただきます。  初めに、道路橋梁費中、道路維持費41億500万円余に関連してお伺いします。委員長、済みません、他局にまたがる場合もありますので、御配慮のほどお願いいたします。 223: ◯副委員長  はい。 224: ◯渡辺敬信委員  決算年度において道路清掃2億3782万9000円の概要について、まずお示しください。 225: ◯道路部参事兼道路管理課長  道路清掃業務の概要でございますが、車道の清掃といたしましては主に国道、県道、幹線市道の680キロを対象にいたしまして、延べ施行延長が約1万2900キロを実施いたしております。また、歩道清掃といたしましては、中心市街地の230キロを対象として、これも延べ延長でございますが、約2,200キロを実施しているところでございます。 226: ◯渡辺敬信委員  これは、市道幹線道路を初めとする主要道路の清掃を行っているとのことでありますが、清掃頻度はどの程度で行っているのか、また、その具体的な清掃の内容について、お伺いします。 227: ◯道路部参事兼道路管理課長  清掃の頻度でございますが、定期的なものといたしましては、交通量が多く汚れが目立つ道路につきましては月に一度、その他の道路につきましては二、三カ月に1回程度実施してございます。また、緊急的なものといたしまして、大雨時の対応などは随時冠水しやすい場所などにおきまして道路清掃を行うことにしてございます。  具体的な清掃内容といたしましては、粉じん、ごみ処理、それから落ち葉の撤去ということでございます。 228: ◯渡辺敬信委員  今の答弁ですと、大体平均すると月に1回程度の道路清掃ということであります。また、これは先日事前にお聞きしたときには区によってその頻度が異なるとのことであります。これから、本市も紅葉時期を迎え色とりどりの樹木がその美しさを私たちに見せてくれる一方で、ある市民の方々から次のようなお話をいただいております。家の前の落ち葉清掃をこれまでは自分たちで行ってきたけれども、高齢になってそれが難しい状況になってきているんだとのことであります。特に、イチョウの葉っぱ等が車道及び歩道に落ちていると滑りやすくなるために、走行や歩行時にとても危険が伴います。また、過日、本市に道路冠水や床下浸水をもたらした台風18号を初め、2年前にも大雨により本市職員が殉職された痛ましい事故もありました。  道路清掃の予算枠が決まっているために、道路清掃の頻度を今以上にふやせないとお聞きしました。特に、過日の台風18号のときは鹿又交差点や産業道路を初めとして主要な道路が冠水し、さまざまな被害がありました。どこの道路が冠水するのか、本市で把握しているとのことであると聞き及んでいます。そうであるならば、冠水する主要道路等について台風が接近しているときは、その直前に道路清掃を行うことで冠水する道路を減らすことができるのではないかと考えます。  また、秋から冬にかけて落ち葉清掃が必要な時期には、頻度をふやすことで交通事故や転倒によるけがの未然防止など、市民の安全・安心を確保することにつながると思います。逆に梅雨どきや降雪のある時期については道路清掃を月1回の清掃ではなく2カ月に一度にするなど、臨機応変に対応していくべきと考えます。  本市には、道路清掃に関する指針やマニュアルがないとのことであることから、そのような指針やマニュアル等を作成すべきと考えますが、当局の御所見を伺います。あわせて、先ほど申し上げた落ち葉清掃について市民の方々への負担軽減を図るために、今後、長期的な計画で市内の街路樹を高木から低木に切りかえていくべきと考えますが、あわせて御所見を伺います。 229: ◯道路部長  道路清掃は、交通安全上重要な業務であると認識しておりまして、市民の皆様からの苦情、要望なども踏まえましてサービス水準が低下しないよう、路線の選定や回数等を工夫し、より効率的、効果的な清掃に努めてきたところでございます。今後とも市民の安全・安心を確保するため、ただいま御提案の趣旨も踏まえ、関係部局と調整の上、作業マニュアルを取りまとめ対応してまいりたいと考えております。  また、高木から低木への転換につきましては、新たな費用が発生するほか、景観上の配慮も必要な場合もございますので、道路の再整備を行う際に地元の方々や関係部局と一緒に検討してまいりたいと存じます。 230: ◯渡辺敬信委員  ぜひ、前向きに取り組んでいただければと思います。  次に、緑政費中、公園整備費15億8642万1000円についてお伺いします。まず、その概要についてお示しください。 231: ◯公園課長  公園整備費の決算の内訳でございますが、青葉山公園や西公園などの大規模公園の整備に7億4701万円余、街区公園等身近な公園の整備に2億5535万円余、公園施設の改修等に1億2602万円余、その他保存緑地の買い取りや事務費等に4億5802万円余となってございます。 232: ◯渡辺敬信委員  ただいまの答弁でるる街区公園とか、さまざまな公園整備の決算額がお示しいただきましたけれども、このような公園整備の整備基準というものはあるのか、伺います。 233: ◯公園課長  公園整備の基準でございますが、新規整備につきましては公園全体の市内での配置バランスや地域の要望等を踏まえまして公園を設置することとしております。また、施設の改修等につきましては、各区で行う公園施設の点検結果等に基づきまして随時改修や修繕を行っているところでございます。 234: ◯渡辺敬信委員  公園整備については、今の御答弁ですと地域から上がってくる要望とか、また修繕が必要なところから整備をしていくということで、大規模な修繕や改修が必要な公園が対象とのことであり、その整備基準が明確にあるわけではないとのことです。  それから、平成25年度への繰越事業が5億2394万円余となっていますが、その理由について、お示しください。 235: ◯公園課長  平成25年度の繰越事業につきましては、平成24年度に国の補正予算がありまして、その対応によるものが3億5438万円程度でございます。その他地元町内会や関係機関との協議に時間を要したことなどによっての繰り越しというものが1億6956万円余となってございます。 236: ◯渡辺敬信委員  先ほどの答弁にちょっと戻るんですけれども、公園整備の明確な整備基準がないということは、先ほどもちょっと申し上げましたけれども、各区から整備してほしいと上がってきたもので市民の方々や子供たちの利用頻度が高く、かつ危険が伴っているところから優先的に整備していくということです。過去5年間の中で建設局所管の公園の中で野球場があると思います。その野球場の大規模改修を行ったところは過去5年間の中であるのか、まず伺います。 237: ◯公園課長  過去5年間の公園におきます野球場改修の実績でございますが、平成17年度から平成22年度にかけて、今はなくなってしまいましたが、海岸公園野球場の再整備を実施しております。そのほか、平成22年度には泉区の長命ケ丘公園、それから虹の丘公園においてバックネット等の改修を行っているところでございます。  また、平成24年度には太白区の名取川富田緑地のグラウンド改修等を行っております。 238: ◯渡辺敬信委員  野球場等の屋外施設というものが、一度整備すると修繕についてはよほどの破損等がなければそれを行わないとのことであります。そのために、大規模な改修工事等はなかなか実施されません。  過日の一般質問で運動施設の施設更新を図るべきと質問しましたが、答弁では実施しませんとのことでありました。そこで市民局長にお伺いしますが、本市のスポーツ推進計画の中でスポーツを通した次世代の育成と明記されているのですが、これは子供たちがスポーツに取り組みやすい環境整備も行っていくということが含まれているとの認識でよろしいですか。 239: ◯市民局長  御指摘のスポーツ推進計画にございますスポーツを通した次世代の育成につきましては、親子が一緒に参加できるスポーツの機会の提供あるいは子供たちが高いレベルの競技者等と身近に触れ合う機会をつくり出すといった取り組みなどを想定したものでございます。特に、ハード整備を意識した項目ではございませんが、広く捉えれば施設整備といったものもその要素として入ってくるものと考えております。 240: ◯渡辺敬信委員  市民局所管の野球場で太白区にある鈎取球場はJRから譲渡され、本市の運動施設となっています。規格上は硬式野球も使用可能と思われる施設ではありますが、小学生のリトルリーグしか使用できないため、中学生のリトルシニアやボーイズリーグ、高校野球等では使用不可となっています。  この鈎取球場を、もともとの所有者であるJRや社会人野球チームを持っている企業さんにさまざまな協力、バックアップをしてもらい、若干の改修工事を行うことにより硬式野球の使用が可能になるのではないかと考えますが、いかがでしょうか。 241: ◯スポーツ振興課長  鈎取球場につきましては、硬式公認球場の規模と比べますとやや小さ目でございまして、申し込みの際の硬式野球の利用可能施設からは外してございます。事実上、中学生以上の硬式野球には使用されていない状況でございます。当該施設につきましては敷地が狭隘であり、周囲が住宅地でもあるということを考えますと、改修することは困難であると判断しているところでございます。 242: ◯渡辺敬信委員  これから、本市では高砂中央公園の整備を行うこととしていますが、野球場を2面整備する予定と聞いております。先ほど既存の野球場で硬式野球ができるように大規模な改修工事は行わないとのお話でありましたから、新設する高砂中央公園の整備にあってはネーミングライツを活用し、それこそことしは楽天イーグルスがリーグ優勝を果たしたわけですから、例えば市民に親しみやすい田中将大投手や松井稼頭央選手のネーミングを活用し、例えばですけれども、マー君球場とか稼頭央球場といった形で、そういったネーミングライツを施して、硬式野球も使用可能となるような整備を行うべきと考えますが、御所見をお伺いします。 243: ◯百年の杜推進部長  高砂中央公園につきましては、総合公園という位置づけがございますことから、野球場やテニスコートなどの運動施設のほか、水族館や多目的広場など、さまざまな利用施設を配置した公園計画案として取りまとめ、現在パブリックコメントを実施しているところでございます。このことから、高齢者や小さなお子様連れの家族なども多数来園することが見込まれまして、安全管理上、硬式野球場を整備することは困難であると考えております。  また、ネーミングライツにつきましては、本市として公園も含め市民利用施設全般について提案型施設命名権者を公募したところでございまして、本公園の施設についても、引き続き、その導入について検討してまいりたいと考えております。 244: ◯渡辺敬信委員  ぜひ、親しみやすい公園づくりのために導入をして硬式野球ができるグラウンドを整備してほしいと思います。  これまでも先輩議員や私が議会で何度も取り上げておりますが、リトルリーグの小学生やリトルシニア、ボーイズリーグの中学生の子供たちは震災後彼らの野球ができる環境というものは一変してしまい、練習する場所の確保が物すごく難しくなっていて、その関係者は大変苦労しています。本市には、建設局と市民局所管の野球場は33あり、そのうち使用可能な29施設中、硬式野球が使用可能な野球場は5施設だけです。リトルシニアやボーイズリーグに所属している子供たちは野球の技術を習得したい、高校に進学し野球を続けたいから中学生のうちに硬式ボールになれておきたい、そして、高校球児の誰しもがあこがれである甲子園出場を目指して取り組んでいる子供たちがほとんどです。  本市が掲げているスポーツ推進計画の中にスポーツを通した次世代の育成、先ほども市民局長にお伺いしましたけれども、大きく掲げているわけですから、この子供たちが一生懸命野球に取り組めるよう、その環境をつくることは行政の役割であると考えます。ぜひその点を含め、市民局長も務められた稲葉副市長に所見をお伺いします。 245: ◯稲葉副市長  市内の野球場が震災前の状況にまだ全く戻ることができていないというようなことから、少年野球あるいはリトルリーグをやっているお子さんたちが非常に厳しい環境の中で練習せざるを得ない、あるいはチーム関係の方々あるいは監督さんとかが、その練習会場確保に大変御苦労されているということは私どもも十分承知をいたしております。  本市といたしましては、先ほど来御質問にもございましたけれども、スポーツ推進計画の中でもこのスポーツ環境の整備、これは大変重要な柱であるというふうには思っておりますし、それに向けた取り組みというものもきちっと進めていかなければいけないというふうな認識は持っております。
     ただ、現下の状況の中で今々すぐにそのことに大きな力を注いで進めていくというのは、財政的な問題、それから他の復興計画との兼ね合いも含めまして大変厳しい状況にあることも御理解をいただきたいというふうに思うわけでございます。野球場の整備につきましては、今はまず海岸公園の野球場の再整備に力を注いで、少年野球の子供たちの活動の場の確保をまず第一に進めていきたいというふうに考えているところです。 246: ◯渡辺敬信委員  ぜひ、硬式野球ができる野球場をしっかりと整備していただくことを要望いたしまして、私の質問を終わります。 247: ◯岡本あき子委員  私からも冒頭に昨日のやはり楽天の優勝、被災地に本当に元気をいただきました。昨日は同僚議員とともにパブリックビューイングで拝見をさせていただいて、私たちも感動をともにさせていただきました。けさは、市役所にもう既に優勝おめでとうの看板の掲示をいただいていることをとても評価いたしますし、被災者の皆さんに勇気をいただいたという、この今だからこそ仙台市としてもその評価をしっかりとしていただきたいなと思っています。  一方で、先ほど同僚議員からもございました経済産業省官僚の被災地の復興を非難するソーシャルネットワークサービスを利用してのメッセージに対しては、やはり被災地を代表してこちらは仙台市としてもきちんと抗議の声を出すべきだと思います。被災者の気持ちを全く考えない、現場を知らない方の声としか思えません。ぜひ、それについては毅然とした態度を望みます。  私からは、復興公営住宅建設費57億6200万円余に関連して伺います。これは、仙台市で直接復興公営住宅を整備する事業の決算であり、ほとんどが集合住宅用です。また、決算年度中に公募買い取り式の復興公営住宅の整備方針及び選考もなされました。  最初に、復興公営住宅整備に当たり一部をペット可の住宅も整備すると発表しました。阪神大震災においても、東日本大震災でも被災者の心の支えとしてペットが大きな役割を果たしたという実例が多くあります。一方で、ペット可の公営住宅は、URも含め全国でも限られた数しかありません。仙台市で整備するペット可の復興公営住宅が全国の公営住宅のモデルにもなるよう取り組んでもらいたいと願っています。  さて、募集の案内がございました。ペットを飼っている方からするとずっと欲しかった情報です。説明ではペット可の復興公営住宅に申し込むには申込時にペットを所有していることが条件とのことです。プレハブの仮設住宅にお住まいの方から御相談をいただきました。小型の犬と一緒に津波から逃げて、その後一緒に住んでいたが、プレハブ仮設住宅に住んでからペットを失った。プレハブは狭く今は新たな犬を飼うことができないが、復興公営住宅に引っ越したらやはりまたペットと一緒に暮らしていきたいと思っているんだが、申し込みができないと説明をされたというお声です。  現在は、手元にペットはいないけれども将来ペットと一緒に暮らしたいと思っている方はほかにもいらっしゃるのではないでしょうか。このような募集方法にした理由について、御説明ください。 248: ◯復興公営住宅室長  既存の市営住宅では、ペットに対しアレルギーをお持ちの方やほかの入居者の皆様に御迷惑がかかるなどの理由によりペットの飼育を禁止しております。また、民間賃貸住宅等においてもペットと一緒に入居できる住宅は限られております。こうした事情から、仮設住宅でペットを飼育している皆様にとって民間賃貸住宅での再建は困難であると考え、特例として現在申込時点でペットを飼育されている方が入居できるよう住宅を設定したものでございます。 249: ◯岡本あき子委員  ペットをいずれ飼いたいと思っている、そういう意思表示がしっかりとあって、それでも一律その申し込みの要綱に基づくとできませんということになってしまうということに対しては非常に疑問を持っています。既に、ペットと一緒に暮らしたいという意思があって、今回対象から外れてしまうとペット不可のところにしか申し込みができない。そうなってしまうと、もしかしたらこっそり飼って逆に迷惑をかけてしまうということも想像されます。狭いプレハブ住宅では無理と考えて今は控えていらっしゃいますが、今はいなくても入居後にはペットと一緒に暮らしたいという方に対して、そういう方も想定してきめ細やかに入居希望者の意思を確認して柔軟に対応を求めますが、もう一度お伺いします。 250: ◯復興公営住宅室長  ペットと一緒に入居できる住宅につきましては、ペットを飼育されている方と飼育されていない方が混在しないように独立した住棟とし、地域バランスや意向調査の結果なども勘案し設定しております。こうしたことから、入居後にペットを飼育される方まで入居の対象を広げることは難しいものと考えております。  なお、今後の募集におきましてペットと一緒に入居できる住宅にあきが生じた際には、御提案の入居後にペットを飼育される方の入居につきましても検討してまいりたいと考えます。 251: ◯岡本あき子委員  あきがあった場合といいますか、既に復興公営住宅に申し込みたいということが意思表示としてある中で、ぜひ柔軟に対応していただきたいと思いますし、あらかじめの戸数確保という意味でなかなかそこまで対応し切れないということもあるのかもしれませんが、既に3,000戸を超えて追加で整備をすることも考えているという発言もございました。そういうことも含めて、お互いにペットと一緒に暮らしていける住宅の中で共生できる、ペットを飼っている人と飼っていない人が混在するのが混乱するとおっしゃいましたが、ペットを飼いたいと思っているということは御近隣にペットがいてもいいんだという了解のもとに申し込むということですので、そのことも含めて、今後、きちんと対応していただきたいと要望したいと思います。  もう説明の要綱ができてしまったからとか、そういう理由になりますと、例えば新聞で収入超過者のことについても今後変更する場合がございます。そういう一律な考えではなく、ぜひ、被災者に寄り添った対応を求めたいと思います。  次に、復興公営住宅の集会所の整備について伺います。集団移転によって初めて高層の集合住宅に住まわれる方、また今までのコミュニティーとは異なる集合住宅に入居される方など、改めて復興公営住宅ごとにコミュニティー形成や見守りなど、支え合いの取り組みが重要になってまいります。既に、入居希望者の中で高齢者のおひとり暮らしあるいは高齢者のみの世帯が高くなることが十分予想がされます。仙台市では、あえて多様な間取りを用意して超高齢者のみの住宅にならないよう設計上の配慮はしていますが、実際は若い世代の方と高齢者世代の方が実際に交流できる機会がないと本来の狙いの支え合いが機能しません。交流の機会の場所として、必要なのが集会所になります。改めて、復興公営住宅の集会所の整備の考え方と活用しての見守りや支え合いの考え方について、お伺いします。 252: ◯復興公営住宅室長  阪神・淡路大震災の教訓から高齢入居者の孤立化などを防止するため円滑なコミュニティー形成が重要であり、集会所はその活動拠点になるものと認識しております。このため、集会所については入居者がさまざまな活動に使用できるホール、和室、キッチンのほか、NPO団体などが高齢者世帯の見守りに使用できる活動室を併設するとともに、日常的に入居者が地域の方々と交流しやすいよう整備するなど、さまざまな工夫を行っております。 253: ◯岡本あき子委員  建物上の工夫はしていただけると思うんですが、実際に使われないと意味がありません。既存の市営住宅の集会所でも冷暖房設備や備品、什器類の自己負担が大きくて、結果として使用しないことが一番安上がりと考えられてしまうケースも見受けられました。特に、復興公営住宅では入居後、速やかに集会所が活用されるための工夫を市としても行うべきではないかと思います。もう一度お伺いします。 254: ◯復興公営住宅室長  復興公営住宅は、さまざまな地域や仮設住宅にお住まいの被災者が入居されることから、新たなコミュニティー形成の拠点となる集会所が円滑に運営できるようなノウハウを提供することが必要であると考えております。  このため、御指摘の点も含め既存の市営住宅の集会所において円滑に運営されている事例や周辺町内会と共同で利用されている事例など、きめ細かく情報を提供することにより入居後すぐに活用できるよう取り組んでまいりたいと存じます。 255: ◯岡本あき子委員  建物だけではなくて備品類、特に最低限必要な備品類については、活動する上で配備することも必要ではないかと考えます。冷暖房あるいはカーテン、それから机や椅子。冷暖房やカーテンについては仮設住宅の整備でも最初から設置をされていたと思います。被災者の恒久の住まいとして、そしてコミュニティーを形成する上で、特に復興公営住宅だから必要だという視点を取り入れて配備をお願いしたいと思います。  また、机、椅子などの備品について、仮設住宅のときも仙台市が積極的に関与してさまざまなところから調達をしたり寄付をいただいたりの努力をされました。復興公営住宅の集会所においても知恵を出して、入居後速やかに集会所が活用され、コミュニティー形成に寄与できる施設になるよう、さまざまな備品等の配備も含めて求めたいと思います。いかがでしょうか。 256: ◯復興公営住宅室長  市営住宅も含め、一般の町内会で設置した集会所におきましては、ストーブなどの暖房器具や机、椅子などの備品はそれぞれの自治会で設置しており、復興公営住宅においても基本的には同様と考えております。  しかしながら、復興公営住宅においては被災された皆様が新たなコミュニティーを形成するという特殊な事情があると認識しておりますことから、仮設住宅の例も含めて、今後、何ができるか検討してまいりたいと存じます。 257: ◯岡本あき子委員  ぜひ、市営住宅が基本とおっしゃいましたが、市営住宅ではなく復興公営住宅だということを、ぜひ、念頭に置いて最大限の努力を求めたいと思います。よろしくお願いします。  次に、復興公営住宅供給目標戸数、今のところ3,000戸とし、このうち16カ所、1,449戸については直接整備、1,381戸については決算年度3月に民間事業者等からの買い取りによる公募買い取り事業者が決定し、整備が始まっています。昨年度からの議会の中でも希望者の調査で3,000戸では足りないという状況にあり、先ほど御答弁でも今後整備戸数と方法について決めていく、本会議でも答弁をいただいているところです。買い取り整備予定の1,381戸も本年1月から市内5地区に分けて民間事業者30件から2,480戸の提案を受けた中から選考したものです。今後、ふやす戸数の整備手法として提案をいただいた案件を再度選考するという考えはないのか、伺います。  既に、基本協定等結んでいらっしゃると思いますが、結ぶ際に辞退をされた事業者もいらっしゃいました。本来であれば、補欠等も想定して事業者を選定するべきだったのではないかと思っていますが、ぜひ、整備手法についてこの既に提案をいただいたことをもとにという考え方について、お伺いします。 258: ◯復興公営住宅室長  公募買い取りにつきましてはもう応募時点からかなりの時間が経過しておりまして、当初の提案内容についても改めて実現可能性などを確認する必要がございます。このため、早期整備の観点から選定されなかった提案の中から再度選考することは難しいものと考えております。 259: ◯岡本あき子委員  事業者の公募買い取りは提案型でしたので、住民同士の支え合いやコミュニティー形成の工夫、近隣地域との交流など配慮したものが多く見受けられました。公営の直接では間取りも一律になりがちなことを考えると、再度民間の力をかりることも考慮するべきだと思います。  昨年度の募集の際に提案された事業者は、忙しい中、時間もコストもかけて提案をされています。土地の取得と時間切れで辞退せざるを得ない事業者も、時間がたったという御説明ありましたが、そういう方もいらっしゃるかもしれませんが、せっかく提案を持っている方はさらに充実をさせて、あるいは新たに手を挙げていただく可能性も含めて再度民間の力をかりて選考されるということを望みたいと思います。整備方法をいつ発表するのかも含めて、今の考え方について最後確認をしたいと思います。お答えください。 260: ◯都市整備局長  この件については本会議でも答弁しておりますけれども、今後、ふやす分の戸数につきましてはやはり早期整備のためにも用地確保の確実性を重視していきたいということがございます。そういった中で最適な整備手法を検討してまいりたいと、この件に関しては考え方については整備戸数をどのぐらいふやすべきかということも含めまして10月の下旬あたりにはそういう考え方をお示しできるようにしたいと思っております。  なお、委員から御指摘がありました公営ではいわゆる直接整備については間取りが一律であるということの御指摘がございましたけれども、公募提案につきましても集合住宅につきましては一般的に間取りというものは経済設計等もございますので、一定程度の一律ということはこれはやむを得ないというところがございます。  その中で、我々としてこの復興公営住宅についてはコミュニティー、いわゆる阪神・淡路大震災でのいろいろな反省というものがございましたので、コミュニティーを重視するような配置計画とか、そういったものについて市営住宅の設計から民間の専門家の方々からのアイデアというものをいただいて蓄積しておりますので、それを反映してきたということでございまして、そういう意味からすると民間から公募でいただいた提案を遜色があるということではなくて、我々としては当然遜色はないということで進めているところでございます。なお、今後の増設部分につきまして最適な整備手法について、今後とも鋭意検討してまいりたいというふうに思っております。 261: ◯岡本あき子委員  今、お答え、方向性をいただいたんですけれども、どうも答弁を聞いていると直接整備をしていくのかなと逆に考えさせられてしまったんですけれども、時間がかかるというお話がありました。ただ、既に提案をする案件を持っていらっしゃる、そういう事業者もいらっしゃるということを考えると、必ずしもそれをそのまま評価しろとも言いませんが、再度その民間の力を入れて選考するということもスピード感からしても妥当な考え方ではないかということをお伝え申し上げ、私からは以上とさせていただきます。 262: ◯副委員長  お諮りいたします。市民フォーラム仙台の質疑の途中ではありますが、本日の審査はこの程度にとどめ、残余は来る9月30日に行いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 263: ◯副委員長  御異議なしと認めます。  なお、9月30日は午後1時より開会いたします。  本日はこれをもって散会いたします。...