7:
◯岡本あき子委員 ちょっと言葉として出ていたので少し期待を込めてお聞きをしたつもりだったんですけれども、まだ具体的な動きではないということです。
震災からの復興を目指す本市にとって、被災者の生活再建、それから経済雇用問題というのはまず喫緊の課題であり、被害を受けた施設、それから市民生活を安定させることがまずは急がれる、それは当然のことです。このことは先ほど申し上げたとおり、ホール等の修繕がある意味少し後回しになって取り組まれていることからも明らかです。
ただ、一方で東北六魂祭とか
仙台クラシックフェスティバルあるいは
仙台国際ハーフマラソンの出場も今募集をしていますし、当初のとき
青葉まつりを延期するという決断をしたときに、やるべきだったのではないかという声もございます。文化、
スポーツ、お祭りなどが市民を元気にしてきているということも事実だと思います。観光や経済を活性化させ仙台がいち早く元気を取り戻すためにも、並行してにぎわいの拠点を考えていくこと、それから、昨年度話題になりましたけれども、市民会館など老朽化に当たっての施設のあり方ということの検討も必要であると思っています。
具体的な動きはないと御答弁をいただきましたが、この
基本計画の10年、それから
復興計画の5年ということでは何か見通しというか、目標というか、ございましたらお願いします。
8:
◯文化振興課長 老朽化しております市民会館なども含めまして、
市内文化施設等の状況を踏まえながら、今後のそのあり方について検討していく必要はあるというふうに考えております。御質問の見通しということに関しましては、100万人の
復興プロジェクトの一つとして復興の
まちづくりに向けた今後の
取り組みの方向性をお示しをしたものだというふうに御理解いただければと思います。
9:
◯岡本あき子委員 復興計画の中で少しでも可能性を探っていきたいという姿勢をあらわしているものだということになるかと思います。
先ほど民間導入という御答弁もありましたが、ぜひその視点だけは忘れないでいただきたいということを最後に1点確認させていただきたいと思います。
復旧・復興が優先されるべき政策順位の中であえて大
規模文化施設ということをうたいました。財源としてなかなか税金を投入をするという前提であれば余裕がないのが現実ですし、なかなかそれは10年の
基本計画の中でも見通しといいますと厳しいというのがわかると思います。ぜひ検討を進める上で原則は民間活力を積極的に呼び込むということが必要だと思います。あらゆる可能性を探って民間の投資を呼び込む、あるいは協力を求める、そして、そういう取り組みを前提にしてあらゆる、国内外も含めていろいろな形でアプローチをし、仙台への誘致あるいは仙台への投資ということを呼びかけていただきたいと思います。
民間の発想ですと採算性も含めて運営についての視点も当然含まれますので、逆にアドバイスという意味でもいろいろな知恵がわいてくると思いますので、ぜひこの点を前提にということを確認させていただきます。結果として極力市民の税金の投入を少なくした上で市民が元気になれる、そういう
取り組みを進めていくということを確認させていただきたいと思います。お答えをお願いします。
10: ◯稲葉副市長 今後、仙台市が復旧・復興を進めて、そして宮城・東北の復興を牽引をしていくという役割を担っていく上で、都市としての魅力を高め、あるいはその活力を醸成をしていくという視点から考えまして、こうした大
規模文化施設が非常に重要な役割を担うことのできる施設であるというふうには考えております。
ただ一方で、御指摘にございましたとおり本市の財政運営はこれから急激に厳しくなっていくということは、もう常に念頭に置いて物事を考えなければいけないというふうに思っております。
御指摘にございましたように、本市としての負担を最小化をする工夫、そのためには民間からの投資を呼び込むさまざまな
枠組みづくりでありますとか、民間の
経営ノウハウを導入するシステムでありますとか、さまざま検討しなければならないと思います。そうしたことを前提に
取り組みを進めてまいりたいというふうに考えております。
11:
◯岡本あき子委員 ぜひ御努力をお願いしたいと思います。民間の活力を活用するといいますと、例えば
アンパンマンこどもミュージアムもそうですが、
コンテンツやソフトとセットでの
拠点づくりということが当然その採算性を含めると民間の発想ということが出てくるのかなと思いますので、ぜひソフト、それからハード面含めてのあらゆる可能性というものを探っていただきたいということを申し上げて質問を終わります。ありがとうございました。
12:
◯委員長 復興仙台から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。
〔
庄司俊充委員、質疑席に着席〕
13:
◯委員長 発言を願います。
14:
◯庄司俊充委員 それでは、私は
スポーツ振興、平成22年度の決算、第3款市民費中、
スポーツ振興費についてお伺いをさせていただきます。
委員長、他局にまたがりますのでお許しをいただきたいと思います。
15:
◯委員長 はい。
16:
◯庄司俊充委員 ことし3月11日、まさに未曾有の大震災がございました。そんな中で、気力を失い、あるいは大変心に傷ついたいろいろな方がおったわけでありますが、そんな中で
プロ野球の
東北楽天ゴールデンイーグルスの
キャプテン嶋選手でありますけれども、見せましょう、野球の底力をということで力強くあいさつをいたしたのを強烈に覚えているわけでありますが、その後の試合の中でまさに
逆転ホームランを放ちまして、市民の皆さん、県民の皆さんに大変な勇気を与えていただいた、そんな思いでございます。そんな中で、
子供たちにも大変な夢を与えていただいているんだなというふうに思っております。
そんな中で、仙台市内にも多くの
スポーツクラブあるいはチームがございます。特に少年野球、
ジャンボ大会に見られますように、各学校区にもチームがあるんじゃないかというふうに思うぐらいチームが多いですし、またサッカー、
バスケット、バレー、たくさん多くの底辺に将来を見据えた
子供たちが練習をしています。
夢を追って頑張っているわけでありますが、そんな中での地域には
リトルリーグであったりシニアであったり、また高校野球、最近は東北、育英だけじゃなくて、ことしは古川工業が東北大会に出たということでレベルが均衡化してきたのかなというふうな思いもしながら、レベルが下がったのかなという思いもしないことでもありませんけれども、そんなこともありながら、大学野球、あるいは本県からも
大変プロ野球に行く選手の皆さんも多くなってまいりました。昔は本当に何年に1回しか
プロ野球選手を輩出しなかったというふうな感じもしますが、最近はレベルアップしているんでしょう。どんどん本県からも
プロ野球選手が出ております。
また、
バスケットにおきましては、明成高校は全国大会2連覇か3連覇、あるいは仙台高校などたくさんのチームが
強豪ぞろいということでありますし、
バレーボールに関しましても
地元東北高校を初め、女子では
古川学園高校ですか、大変強くてレベルアップをしていますし、また、
なでしこジャパンには
常磐木学園を出ております鮫島選手が代表として加わっております。聖和学園と競り合っているようでありますけれども、本市では大変その
辺底辺拡大につながっているわけであります。
多くの
子供たちが国体であったり、オリンピックであったり、あるいはプロを目指して頑張っている
子供たちが多いということでございます。そういう意味では、本市では
プロ野球を初め、サッカーの
ベガルタ仙台、また
バスケットの89ERS、
仙台女子プロレスの
仙台ガールズというものもございますけれども、これにプラスして今度
プロバレーボールチームができたというふうに伺っております。その新しくできた
プロバレーボールチームに関して知り得る情報ありましたらお聞かせをいただきたいというふうに思います。
17:
◯スポーツ振興課長 バレーボールが盛んと言われております宮城県には、これまでプロの
バレーボールチームがございませんでした。宮城県
バレーボール協会の働きかけによりまして、本年7月28日、仙台を本拠地といたします
Vリーグ女子バレーボールチーム、
仙台ベルフィーユが創設されたところでございます。
18:
◯庄司俊充委員 なかなか震災の関係もあって体育館がとれなかったのかどうか、開幕試合は何か仙台で行えないというのか、そんなことにも伺っておりますが、今度あすと長町に
ゼビオアリーナということで立地することになりますけれども、これはUR、
都市再生機構が保有する土地をうまく使っていただくということでは大変私もありがたいなというふうに思っている一人でありますが、この長町に予定している
スポーツ施設ゼビオアリーナの進捗状況についてどうなっているのか、お伺いをさせていただきます。
19:
◯スポーツ振興課長 あすと長町に整備される
スポーツ施設につきましては、
最大収容人員約6,000人の
ゼビオアリーナと、テニス、フットサル、
バスケットボールコートからなります
スポーツドームが併設されるものでございます。
ゼビオアリーナ部分につきましては震災の影響により工事のおくれは生じているものの、施設規模などの当初
予定どおりの内容で来年中のオープンに向け、現在工事を進めていると事業者から伺っております。
なお、併設されております
スポーツドームにつきましては、本年6月に既にオープンしているところでございます。
20:
◯庄司俊充委員 大変待ち遠しく思うところでございます。
大震災によりまして一
たん活動中止になっておりました
プロバスケットボールbjリーグでありますけれども、仙台を本拠地とした仙台89ERSが再度結集していただきました。聞きますと、ほとんどの
日本人選手は戻っていただいたということでございます。
しかし、資金の関係もありましたか、外人選手の入れかえはあったようでありますけれども、しかしながら、開幕では2連勝をいたしまして
大変さい先のよいスタートだなというふうに思っておるところでありまして、私も大変うれしく思っておりますし、また、ことし1年頑張っていただきたいなと、1年というか、来年にかけていくわけでありますけれども、今月の29日、30日と仙台でも開幕ということであるようでございます。来週の17日、月曜日には仙台市議の会でも激励会を予定しておりますが、ぜひ行って御支援をしていただければというふうに思うところでございます。
今後、あすと
スポーツタウンの
ゼビオアリーナが仙台89ERSの拠点会場になるんだろうというふうに思っておりますけれども、この
ホームアリーナになるやにも聞いていますが、今後の活動も含めお伺いをさせていただきます。
21:
◯スポーツ振興課長 仙台89ERSの活動につきましてでございますが、この10月からシーズンが始まってございますが、このシーズンには仙台市体育館と
青葉体育館を使用することとなっております。
ゼビオアリーナが完成した暁には
ゼビオアリーナの方に本拠地を移動するということを伺っております。
22:
◯庄司俊充委員 この
ゼビオアリーナではまた
アイスホッケーの試合もやっていくんだというふうにも聞き及んでおります。いわゆる
プロアジアリーグというものがあるんだそうですけれども、この
プロアジアリーグに所属する
東北フリーブレイズの試合が行われるとも聞いております。この
アイスホッケーは中国や韓国、日本といった
リーグ構成となっているようでありますが、これにより韓国や中国からも仙台空港、やっと再開して定期便も出るようになったと思いますけれども、交流が行われるし、また、応援の皆さんも来ていただけるんだろうというふうに思っております。
この経済交流の拡大について大いにプラスになるものと思いますけれども、経済局長にその辺お伺いをさせていただきます。
23:
◯経済局長 中国、韓国のチームとの対戦が仙台で組まれるということなりますと、御指摘のように観戦客もいらっしゃるということになると思います。昨年の観光庁で行った統計によりますと、
訪日外国人の日本滞在中の支出額は平均で11万3000円となってございます。仮に1試合で100名の応援団の方がいらっしゃって、あわせて周辺観光などもしていただいたとしますと、1
試合当たり1000万円程度の経済効果が見込まれるということになるというふうに思います。
これまで仙台になかった
コンテンツが加わることによりまして知名度の向上も期待できますし、交流人口も拡大して新たな経済効果が創出されるものというふうに考えてございます。
24:
◯庄司俊充委員 大変期待したいところでありますけれども、しかし、仙台市に多くの
プロスポーツが誕生したということは大変喜ばしいことでありますが、その
ゼビオアリーナが整備されたことによりまして、これまでの仙台市体育館の利用状況というものが大きく変わってくるのかなというふうに思っております。その辺は当局はどのように考えているのか、お伺いをさせていただきます。
25:
◯スポーツ振興課長 ゼビオアリーナが整備されることによりまして、これまで仙台市体育館で開催されていた仙台89ERSの
ホームゲームを初め、さまざまな
スポーツイベントなどが開催されるものと考えているところでございます。これによりまして、稼働率の高い仙台市体育館の利用に余裕ができることになりますので、先ほどの
仙台ベルフィーユの
ホームゲーム、
各種スポーツ団体の大会等が開催できる枠が広がるものと考えているところでございます。
26:
◯庄司俊充委員 いろいろ市民の楽しみがふえて大変うれしく思うわけでありますけれども、市民の
スポーツへの要求はそういうふうな
プロスポーツを見るという部分、あるいはいろいろな楽しみ方がありまして、みずから
健康づくり、
スポーツを通じて体力の維持向上を図っている、行うというか、する楽しさ、また、先ほど言いましたような仙台に本拠地を置く
プロ野球あるいは
プロスポーツを見ることでの
ストレス発散をしたりでの見る楽しさという、いろいろなことがございますし、また、それを支えようとする支えていく上でのボランティアでの楽しさ、こんないろいろな楽しみ方が出てくるのかなというふうに思っております。
全国的にもこんなにも多くの
プロスポーツがある都市はないんだろうというふうに思っておりますし、特に政令都市の中では仙台が一番だというふうにも聞いております。これも一つの都市魅力が出ているのかなというふうに感じているところであります。これから迎えます
高齢化社会は私たちどんどん高齢化に突入していく部分があるわけでありますけれども、しかしながら、未来ある
子供たちの夢と希望を実現していかなければならない、あるいは本市の交流人口の拡大でありましたり経済の活性化であったり、これから大震災後の仙台の復興再生の元気、底力につながっていけばいいなというふうに感じているところでございます。
次に、
スポーツに関連して平成22年度全国体力・
運動能力テストについて質問させていただきます。これは教育局になると思いますけれども、よろしくお願いします。
まずは、
本市児童生徒の体力状況についてお伺いをさせていただきます。
27:
◯健康教育課長 本市児童生徒の体力の状況につきましては、年度によって若干の差異はございますが、平成22年度は小学校においては男女とも全国平均を下回っている種目が多く、特に50メートル走、20メートル
シャトルラン及び
立ち幅跳び等、体重移動を伴う種目に課題が見られる結果となっております。
一方、中学校においては16種目中13種目と、男女ともほとんどの種目で全国平均を上回る結果となっております。
28:
◯庄司俊充委員 全国レベルでは全体的にもレベルアップしているそうであります。しかし、小学校では大分体力が、低下でもないんでしょうけれども、全国的に上がっていますから追いつかないという状況かと思います。中学校では体力は向上しているという今報告でありますが、今後この
子供たちの
体力向上を図る努力をする必要があるというふうに感じますけれども、今現在これに反比例して、先ほども言いましたけれども、どんどん
シニア世代というか、戦後のベビーブームの方々がリタイアし、そして
スポーツジムか何かに通って
体力アップを図って、若い方々に負けないぞというふうなことで
シニア世代は元気なんだそうであります。
しかしながら、未来を担う
子供たちがまだまだ体力的に
全国レベルで見ますと物足りないということでございます。今後、この
子供たちの
体力向上に係る事業を何か考えていかなければならないのかなというふうに思うわけでありますが、その辺はいかがでしょうか。
29:
◯健康教育課長 小学校における体力の向上に関しましては大きな課題であると認識しております。そのため、本市独自で作成しております
体力向上プログラムについて、パンフレット及びDVDを配付し、ふだんの授業において使用するほか、地域の人材を生かすなど指導体制の充実に努めているところでございます。
また、今年度は震災の影響により校庭や体育館等、運動環境が制限されている学校もありますことから、狭いスペースでも効果的に運動量を確保する事例等について、震災後の
体育指導Q&Aとしてまとめまして、各学校の状況に応じて活用していただく予定でございます。
今後もこれらの
取り組みを通じまして児童生徒の
体力向上を図ってまいりたいと考えております。
30:
◯庄司俊充委員 ことしは震災の影響で外に出て運動する部分、
大変子供たちにはおくれてかわいそうだった部分もありますけれども、いろいろな活動がおくれたということもあるし、あるいは大会が中止になった部分もあるかと思います。
そんな中で、全国体力・
運動能力テストにかかわりました筑波大学の大学院の西島教授は、体力が充実している子供は勉強も
スポーツも頑張る子供になるんだということを言っておりますし、まさに文武両道、健全育成に、これは体が健康であればつながっていくということだろうというふうに思います。力強い前向きに生きる人間を文武両道がつくっていくんだというふうに、私は
スポーツを高めていくことが大変すばらしい結果につながるというふうに思いますけれども、教育長、この辺の見解をお伺いをいたします。
31: ◯教育長 ただいま委員御指摘のとおり、
子供たちの健全な育成のためにはいわゆる知、徳、体のバランスのとれた豊かな心と健やかな体の育成が重要なことであるというふうに考えております。中でも体力につきましては人間の活動の源として、健康維持のほか意欲や気力の充実にも大きくかかわっておりますので、学校教育の中でも
教育活動全般にわたりまして運動面、体育の授業での工夫などにより努めているところでございます。
本市といたしましては、小学校の
体力向上に課題がある中で、ことしは特に震災の影響によるさまざまな制約が加わっているという状況ではございますが、多様な指導方法を工夫しながら体力の向上を目指して健全育成に努めてまいりたいというふうに考えております。
32:
◯庄司俊充委員 次に、
仙台国際ハーフマラソンについて、その他関連してお伺いをさせていただきます。
平成22年度の決算の市民費中、第7目
スポーツ振興費を見ますと、
ハーフマラソン大会約5500万円を初め、多くの
スポーツイベントが平成22年度は行われたわけであります。しかし、大震災によりことし5月の
ハーフマラソンは中止になりました。そのほかの今回の震災でどんな
スポーツイベントが中止になったのか、お伺いをさせていただきます。
33:
◯スポーツ振興課長 このたびの震災により今年度開催を予定しながら中止となりました本市主催または共催の
国際スポーツ大会でございますが、ただいま御指摘の
仙台国際ハーフマラソン大会のほか、
ジャパンカップ仙台国際女子ソフトボール大会、
仙台カップ国際ユースサッカー大会でございます。
なお、ワールドカップ
バレーボール女子仙台大会につきましては、本市から広島市に会場を変更して開催されることとなってございます。
34:
◯庄司俊充委員 変更したときは予算の関係はどうなるんですか、それはいいですけれども。
来週ですか、この仙台市でも杜の都全国女子駅伝が予定をされております。これによりましても全国から選抜された大学選抜代表選手の皆さんや応援の皆さんも来仙して、震災後のこの杜の都を走り抜けるということになるというふうに思っております。
今現在、全国各地におきまして大変な市民マラソンブームとなっているようでございます。東京初め、横浜、埼玉、ことしから大阪、神戸の両マラソン大会も開催されるやにも聞いております。このような大会には全国から市民ランナーが集まりまして、しかも前日から宿泊を伴っているということで、経済効果も相当なものになるのではないかなというふうに思います。
そんなことで、ちなみに新聞の報道などを見ますと沖縄の那覇マラソンが約16億8000万円の経済効果、北海道マラソンも10億6000万円、そしてまた、その北海道マラソンのお客さんの中の約4割は外から来て、もちろん泊を伴って帰る方々が約4割だそうでございます。このあと大阪マラソンは約124億円の経済効果を見込んでいるんだそうであります。
そんなことで、
ハーフマラソンを行ってきたわけでありますけれども、今度統合して新しい形で市民マラソンも含めた形の1万人規模の
仙台国際ハーフマラソンが行われるわけでありますけれども、これは世界
ハーフマラソン選手権選考会というものも兼ねるということになっておるようでありますが、この新しく行われる
ハーフマラソン大会における仙台市の対応を含めて経済効果、見積もりはどのように見積もっているのか、お伺いをさせていただきます。
35:
◯スポーツ振興課長 来年の
仙台国際ハーフマラソン大会につきましては、ただいま御紹介いただきましたが、参加者数など国内最高峰の大会を目指し、1万人規模の大会としてリニューアルをする予定でございます。したがいまして、これまでよりも大変大きな経済効果をもたらすものではないかと考えているところでございます。
本市といたしましては、1万人の参加者のうち、おおむね4割程度が宮城県外からの参加者と今のところ想定しておりまして、あわせて御家族や関係の方など、たくさんの方が仙台においでいただくものと思っております。そういうことで、交流人口の増加が見込まれると考えておるところでございます。こうしたことから、県内外の参加者に対しましては宿泊企画等の御案内や観光情報の提供等を行ってまいりたいと考えております。
新しい
ハーフマラソンの経済効果がどの程度になりますか現在試算をしておりますけれども、参加者の大幅な増加を伴いますことから非常に大きな消費支出等が見込まれると思われ、数億円単位になるものと考えているところでございます。
36:
◯庄司俊充委員 もっとあるような気もしますけれども、期待したいものだなというふうに思います。
この新しく行われる
ハーフマラソン大会、やはりこれまでとは違った多くの支えるボランティアの方々が必要になってくるのかなというふうに思いますけれども、現状はどのようになっているのか、お伺いをさせていただきます。
37:
◯スポーツ振興課長 ハーフマラソンにおきますボランティアの方々の現状でございます。前回の
仙台国際ハーフマラソン大会におきましては、体育指導員や学区民体育振興会などから1,500人を超える方々にボランティアとして御協力をいただいているところでございます。
38:
◯庄司俊充委員 前回そのような、前回までというか、私も学区民体育振興会であったり体育指導員をやっていた経験があるものですから、ほとんどそういう方々にだけ応援をしていただいておったと。しかしながら、今度の大会は大規模な大会になるということで、たしか前の本会議で一般質問で
スポーツ関係団体だけでなく一般の皆様からもボランティアを募ったらいいんじゃないかということで。というのは、いろいろな大会にランナーとして出て、そのノウハウというか知っているんで恩返しをしたいというふうな方々もたくさんいらっしゃいます。そんな希望も市民の皆様からも言われましたので、何とか市民の皆様にも一般の方々にもボランティア募集をしてはと実は提案をさせていただいた経緯がございます。まさに縁の下の力持ちという方々になるというふうに思いますけれども、その後の検討状況をお伺いさせていただきます。
39:
◯スポーツ振興課長 来年の
ハーフマラソンにつきましては、先ほども御答弁申し上げましたが1万人の参加者を予定していることもございまして、運営を支えていただくボランティアの数もこれまでよりも多くの人数が必要になると考えております。こうしたことから、委員御提案のように、
スポーツ関係団体の皆様のほか、大会を一緒に盛り上げ支えていただくためにも市民の皆様からボランティアを募ることを予定しているところでございます。
40:
◯庄司俊充委員 ぜひ市民の皆さんの協力をもらってサービス低下にならないような大会にしていただければなというふうに思っております。
次に、マイタウン
スポーツ活動推進事業についてお伺いをさせていただきます。
総合型
スポーツクラブ、これまで一生懸命進めてきたんだというふうに思います。これはこの分野での先進国であるドイツにおける施策を参考として、国においてその設立を推進するとともに、約10年ほど前からだと思いますけれども、本市においても各区に最低一つ、あるいはできれば多くということで、クラブ設立を目標に活動して創設を働きかけてきたように思っておりますが、しかし、なかなか立ち上がらない、ふえないということで大変当局も困っているんじゃないかというふうに私は思っておりましたが、泉区におきましては地域
スポーツ関係者の強いリーダーシップもありまして3カ所3団体が設立をされております。ほかの区がどのようになっているのか、これまでの設立状況も含め、現状をお聞かせをいただきたいと思います。
41:
◯スポーツ振興課長 総合型地域
スポーツクラブは、平成12年度に策定されました国の
スポーツ基本計画におきまして地域住民により主体的に運営される
スポーツクラブとして掲げられ、各市町村において育成することが求められたものでございます。
本市におきましても各区に一つの総合型クラブ設立を目標としてまいり、その育成に取り組んでまいったところでございます。現在まで泉区に3クラブ、青葉区に2クラブ、合計五つの総合型地域
スポーツクラブが立ち上がり、活動しているところでございます。
42:
◯庄司俊充委員 やはり、この総合型地域
スポーツクラブを立ち上げる上で、これまでの仙台市の体育振興と申しますか、体育振興会というものがございまして、その辺の活動と大分ダブる部分がございましてなかなか設立できなかったというのが現実かなというふうに私は思っております。
そこで、少し中身を変えていくというか、そんなことも必要かなというふうには思っておりましたけれども、その後の設立した五つの総合型地域
スポーツクラブの活動状況はどのようになっているのか、把握している部分があればお聞かせをいただきたいと思います。
43:
◯スポーツ振興課長 現在活動しております五つの総合型地域
スポーツクラブは、団体の規模や実施している
スポーツ種目はそれぞれ異なりますが、設立となった母体や地域の特性などを上手に生かしながら、それぞれが地域における
スポーツクラブとして活発に活動しているものと認識しているところでございます。
44:
◯庄司俊充委員 なかなか地域でもどこまでやればいいのかというふうな部分で、設立当時は3年間はこの総合型地域
スポーツクラブに対しまして補助金というか、支援があったわけでありますけれども、その後は自力でやれよというような状況で、現在はほとんどの総合型地域
スポーツクラブにおいては支援がなく、会費を徴収して自力でやっているのかなというふうに思いますけれども、その辺の総合型地域
スポーツクラブへの資金面での状況というか、あるいは当局のかかわり、今後どのようなことでかかわっていくのか、どのように考えているのかお伺いをさせていただきます。
45:
◯スポーツ振興課長 総合型地域
スポーツクラブは会員からの会費による運営を基本としておりますが、本市におきましてはクラブの立ち上げ時に係る費用負担の軽減を図るため、創設のための助成として50万円、その後自立した運営に至るまでの支援として1年30万円を3年間助成することといたしておりました。
したがいまして、4年目以降の運営費助成は行ってはございませんが、地域の方が参加する
スポーツイベントを開催する際には事業費を助成するなど、活動を支援しているところでございます。
46:
◯庄司俊充委員 なかなかほかの区では立ち上がらないということで、総合型地域
スポーツクラブは平成21年度から何か名称が変わったような気がするんですが、でき上がったところはそのままですけれども、その後何かマイタウン
スポーツ活動推進事業というふうになったのかなというふうな感じがしておりますけれども、その経緯について改めてお伺いをさせていただきます。
47:
◯スポーツ振興課長 マイタウン
スポーツ活動推進事業は、地域
スポーツ団体の連携を促進するため、総合型地域
スポーツクラブはもとより、学区民体育振興会などの
スポーツ団体を包含する形で、地域
スポーツの一体的な振興を図る事業として平成21年度に再編したものでございます。
48:
◯庄司俊充委員 新しい
スポーツ基本法、50年ぶりに改正されたようでございますけれども、国や地方公共団体あるいは地域
スポーツクラブが行う
スポーツ振興のために事業支援などの施策を講じるよう努めなければならないというようにうたっているようでございます。今後、何らかのバックアップや活動支援が私は必要だというふうに思うわけでありますが、今後どのようにかかわり継続をさせていくのか、お聞かせをいただきたいと思います。
49: ◯市民局長
スポーツ基本法に規定する地域
スポーツクラブには、総合型地域
スポーツクラブを初め、学区民体育振興会や
スポーツ少年団など、住民の皆様が主体的に運営する
スポーツ団体が含まれております。これらの
スポーツ団体は活動内容や団体の規模、設立に至る経緯など、それぞれ異なりますが、基本法の趣旨を踏まえ、今後とも地域に活力を与え一体感をはぐくむ地域における
スポーツ活動に必要な支援を行ってまいりたいと考えております。
50:
◯庄司俊充委員 これは地域のコミュニティーはもちろんでありますけれども、底辺拡大にもつながっておりますので、ぜひ継続での支援をお願いしたいなというふうに思います。
今後、この学区民体育振興会でありましたり、あるいは総合型地域
スポーツクラブ、あるいは今言いましたマイタウン
スポーツ活動推進協議会、今後どのようにしていこうというふうなつもりなのか、今市民局長からも出ておりますけれども、改めて方針を伺いたいと思います。
51: ◯市民局長 これまでの
取り組みは総合型地域
スポーツクラブの創設を主な目的としておりましたが、これをマイタウン
スポーツ活動推進事業として地域における
スポーツ全体の振興を図るものといたしました。総合型地域
スポーツクラブや学区民体育振興会などの地域
スポーツ団体の育成、支援も引き続き行うものでございます。
52:
◯庄司俊充委員 最近、体育指導員の名称が何か変わったんだそうでありますけれども、なぜ変わったのか、その経緯、何か意味があったのかどうか、私ちょっとわかりませんので、組織再編にでもなるのかどうかわかりませんけれども、なぜ変わったのかお伺いをさせていただきます。
53:
◯スポーツ振興課長 体育指導員の名称に関する御質問でございますが、本年8月24日に施行されました
スポーツ基本法の規定によりまして、体育指導員が
スポーツ推進員と名称の変更がございました。本市におきましても所要の規則の改正を行い、名称を変更しているところでございます。
体育指導員にはこれまで
スポーツの実技指導あるいは各種
スポーツイベントなどの御協力、御支援をいただいておったところでございますけれども、名称は
スポーツ推進員と変更になりますけれども、本市における
スポーツ推進のため地域の
スポーツ活動の中心的な推進役として引き続き御協力をいただきたいというふうに考えているところでございます。
54:
◯庄司俊充委員 そうしますと、活動、中身に関しては余り変わっていかなくて、応援をしていただきたいということかというふうに思います。次に、組織連携のあり方についてお伺いをさせていただきます。
本市の
スポーツ関連事業は多くはというか、市民局から外郭団体であります
スポーツ振興事業団にかなりの部分が移ったように感じられるわけであります。その目的は何か、あるいはまた事業団の業務内容をお伺いをさせていただきます。
55:
◯スポーツ振興課長 近年の
スポーツに関するさまざまな需要におこたえし、それを限られた人員で対応していくためには、本市の
スポーツ振興課と
スポーツ振興事業団の役割の分担が必要と考えておりました。こうしたことから、本市におきましては
仙台国際ハーフマラソン大会、
仙台カップ国際ユースサッカー大会の事務局機能のほか、総合型地域
スポーツクラブの運営指導、
スポーツ団体などとの連絡調整などを仙台市
スポーツ振興事業団に移管したところでございます。
スポーツ振興事業団におきましては、各種
スポーツの普及振興や情報提供、
スポーツ施設の管理運営などを主要事業といたしております。これらの移管された事業は
スポーツ振興事業団の本来の目的にかなうものと考えているところでございます。
56:
◯庄司俊充委員 冒頭に私は
プロスポーツの話をしましたが、
プロ野球の本拠地があることにより、
プロ野球だけじゃなく、いろいろな球団、今度設立された球団も含め、そういうものが続々この仙台市を本拠地とするということで、交流人口は間違いなく拡大するものであり、また、仙台市のシティセールスにつながるものだというふうに思っておりますが、数百億円の経済効果をもたらすことは間違いございません。
そんな中で、この
プロスポーツとの連携、単に経済効果のみならず、この本市との
スポーツ球団との連携、
子供たちの夢あるいは
体力向上、
スポーツ選手のいろいろな地域に出ていただいての活動も出てまいると思いますし、いろいろな意味で底辺拡大、レベルアップにつながるものというふうに思うところでございます。
そんな大きなプラスのメリットがあるというふうに考えますけれども、仙台市のこれからの
プロスポーツ団体との連携についてお伺いをさせていただきます。
57:
◯スポーツ振興課長 本市
スポーツ振興課におきましては、
ベガルタ仙台、楽天イーグルス、仙台89ERS、それぞれに連絡担当の職員を配置し、各球団との連絡調整を行ってきたところでございます。担当者はそれぞれの球団と、あるいは支援組織の事務局も担当しておりますので、組織を構成します関係団体、各企業と連携しながらイベントなどを開催してまいったところでございます。引き続き、各球団が行います地域密着事業を後押しするような支援を行ってまいりたいというふうに考えております。
58:
◯庄司俊充委員 よろしく頑張っていただきたいというふうに思います。
けさの新聞ニュースで女子サッカーも仙台を拠点にしたいというのか、するということになったというか、何か東京電力に所属していたマリーゼという女子チームがJ1で仙台の方で、球団運営チームはベガルタになるんでしょうね。これも大変うれしいニュースだなと、仙台市民としてはうれしいニュースだというふうに思っております。
もともと前進は大崎のYKKAP東北ということで宮城県で活動しておったチームが原点だそうでありますので、ぜひこの仙台市でも
ベガルタ仙台に続いて女子サッカーも応援していければなというふうに思っております。
最後になりますけれども、これまでさまざまな観点で伺ってまいりました。今後、仙台市の
スポーツ振興のあり方、あるいはこれからの震災復興において大変この
スポーツの果たす役割というものも重要なものだというふうに私も思います。最後に市長の見解を伺って質問を終わらせていただきます。
59: ◯市長
まちづくりと
スポーツ振興といったような観点からのお尋ねでございました。今、高齢社会が進む中で、ただ単に年齢が延びるということを是とするだけではなく、その延びた年齢の中でしっかりと健康を保持し、生き生きと活力のある生涯を送りたいとお考えの市民の方々が大変多いわけでございまして、そうした意味では、まず日ごろからの健康保持の面で
スポーツの果たす役割ということは大変大きいものであり、各地域においてそうした日常のレベルで
スポーツに多くの市民の人が親しんでいただけるように支援してまいるということが一つ私どもの役割というふうに考えております。
一方、
スポーツには大変高度な技能と申しますか、
スポーツの高い能力を発揮されるプロを中心とした方々もいらっしゃるわけでして、そうした方々のプレーを間近に見ることは人間の能力のすばらしさを実感しますとともに、また、そこに市民の皆様と選手との一体感も醸成されるというようなことがございます。
また、そうしたすばらしいわざを見るために遠くからおいでいただく方もいらっしゃるわけでございます。仙台市はこれまで
スポーツを見るということ、するということ、そしてまた応援するということ、この三つの面において振興を図ってまいりましたが、これからの復興に向けて市民自身の健康はもとより、まちの元気をつくり出すのも
スポーツであると考えてございますので、これまでの路線をさらにしっかりと振興の道につなげていきたいと考えるものでございます。
60:
◯委員長 以上で、平成22年度仙台市
一般会計歳入歳出決算中、歳出第3款市民費に対する質疑は、総括質疑を除き終了いたしました。
この際、お諮りいたします。予定の審査が早く終了いたしましたので、17日に予定しております平成22年度仙台市
一般会計歳入歳出決算中、歳出第4款健康福祉費外に進みたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
61:
◯委員長 御異議なしと認め、そのようにいたします。
答弁者入れかえのため、少々お待ち願います。
〔答弁者入れかえ〕
62:
◯委員長 それでは、平成22年度仙台市
一般会計歳入歳出決算中、歳出第4款健康福祉費外についてであります。公明党仙台市議団から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。
〔小田島久美子委員、質疑席に着席〕
63:
◯委員長 発言を願います。
64: ◯小田島久美子委員 保健衛生費101億1200万円余に関連して伺います。
委員長、資料の提示、御許可お願いいたします。
65:
◯委員長 はい。
66: ◯小田島久美子委員 国民2人に1人が発症し、3人に1人が死亡すると言われているがんについて、早期発見が命を守る結果につながると、これまでも本市においては積極的にさまざまな角度から市民の皆様に検診受診を啓発していただいております。重点的に勧奨すべき対象の方々を考慮し、受診率向上に向けた対策を講じていただきました。その効果と昨年の受診率をお伺いいたします。
67: ◯健康増進課長 昨年度のがん検診の受診率につきましては、胃がん検診が17.8%、肺がん検診は30.8%、大腸がん検診は23.8%でございました。子宮がん検診と乳がん検診につきましては重点的に推奨すべき年齢層を対象に、女性特有のがん検診推進事業の無料クーポン券が平成21年度から導入されておりまして、平成22年度の子宮がん検診の受診率は35.5%、40歳以上の乳がん検診は41.4%となっております。
子宮がん検診と乳がん検診は2年に一度の検診が基本となりますので、平成20年度と平成22年度と比較しますと、子宮がん検診の受診率は5.6%の増加、40歳以上の乳がん検診の受診率は3.3%の増加が見られ、無料クーポン券事業により受診率向上の効果が見られたととらえております。
68: ◯小田島久美子委員 今御答弁いただきました5.6%、3.3%の増加、国の平均においても本市の方が上回っているように認識しておりますけれども、これは大変大きな効果ではないかと思っております。
この女性特有のがん対策、検診とあわせて予防も叫ばれてきたところでございます。本市においても子宮頸がんのワクチン接種を推奨する女子に対して全額公費負担での事業が始まっております。震災の影響で接種期間延長に対しては速やかに検討していただいて、お一人お一人に丁寧に通知していただく、この対応、本当に心から敬意を表したいと思っております。
来年度の国の対応、実はこのワクチンに対してはいまだに明らかになっておりません。本市としても国にこの事業の継続を求めていただきたいと願うところですけれども、御所見をお伺いいたします。
69: ◯感染症対策課長 国におきましては、この事業の開始に当たり、定期の予防接種化を前提としておりました。現在、国でこの事業の継続を検討中とは伺っておりますが、本市といたしましてもこれまで定期予防接種化への要望をしてきたところでございますが、それまでの間事業継続につきましても今後要望してまいりたいと考えております。
70: ◯小田島久美子委員 これまでも本市としてもこの議会でも何度も取り上げられておりました。単年度予算ではなく通年として継続的に取り組んでいく事業だと強く訴えさせていただきたいと思います。
この無料クーポン券、大変好評でございまして、この効果を受けて大腸がん検診無料クーポン券事業が始まっております。その概要についてもお伺いいたします。
71: ◯健康増進課長 全国的に大腸がんに罹患する方や亡くなる方が増加しており、特に働き盛りの40歳代後半からふえてきますことから、大腸がん検診の重要性を知っていただき、検診受診により早期発見、早期治療に結びつけることを目的としまして、国において今年度から働く世代の大腸がん検診推進事業を導入したものでございます。
この事業は、40歳から60歳までの5歳刻みの節目年齢の方に無料クーポン券と検診手帳、検診申込書を送付し、受診の申し込みをされた方に検査キットと受診券をお送りし、検体を入れた容器を区役所や市民センター等の会場で日を決めて回収するものでございます。
72: ◯小田島久美子委員 ある壮年の方がおっしゃっておりました。自分のところにそれが届いたんだけれども、これは一体何だったのかと。やはり広報が大事じゃないかなと思いますけれども、その辺いかがでしょうか。
73: ◯健康増進課長 その大腸がん検診の意味とか、その検体のとり方とか、広く普及させていきたいと思っております。
74: ◯小田島久美子委員 ぜひよろしくお願いいたします。
この事業の対象者の方にはもちろんさまざまな周知をしていただくんですけれども、それ以外の方に対しての検診の促進も効果的に図っていただきたいと思っております。
京都市の例を紹介させていただきますけれども、大腸がん郵送検診を行っているようでございます。これは民間のところではよく聞く話でございますけれども、行政としてこの郵送検診、私もこれは本当に画期的なことだなと思って御紹介させていただくんですけれども、検診希望者の方に問診票や検便容器を郵送して、検便後に返送で受け付ける方法で検診を行った結果、検体を保健センターに持参する手間がかからないという好評なことで、検診の申し込みが過去最高となり、1万件を超えたようでございますけれども、受診率の向上につながっていると伺いました。
本市としても、昨年の受診率の結果を踏まえれば、より多くの市民の方が受診しやすい検診方法の検討を求めているところでございますけれども、御所見をお伺いいたします。
75: ◯健康増進課長 大腸がん検診につきましては、働き盛りの市民の方々が検体を提出しやすいよう、昨年度から夜間の回収を始め、今年度はその日数をふやすとともに、新たに土曜日の回収日の設定を行っております。今後ともさまざまな工夫を行い、受診しやすい体制づくりに努めてまいります。
76: ◯小田島久美子委員 京都では検便の容器とともに300円の切手も一緒に返信をしていただいて、郵送料なのか、その後問診票をまた結果を返すようでございますけれども、やはりこういうところでも工夫が見られているなと思っておりました。
同じく大腸がんの検診と同じようにやはり、先ほど課長から御答弁いただきました胃がんに関しても受診率20%に達しなかったという先ほど御報告でございました。これ毎年議会の中でも議論されているところですけれども、胃がんの検診というのはなぜこうなかなか受診率が向上しないのか、どのようにお考えになっているのかお伺いいたします。
77: ◯健康増進課長 胃がん検診の受診率が下がった原因については把握することが難しい状況にありますけれども、職場の定期検診の充実、人間ドックの普及、内視鏡検査がクリニック等で受けやすくなったことなども影響しているものと想定されます。
78: ◯小田島久美子委員 本市でいきいき市民健康プラン、昨年度からまた新たに策定していただいております。その目標とするところ、胃がん検診の目標70%とお伺いいたしました。今、先ほど課長から定期的に検診をしている方々もいらっしゃるというお話もお伺いしましたけれども、それをトータルで含めてもなかなか目標を達成するところには至らないのではないかと思っております。
そこでお伺いいたしますけれども、最近胃がん検診に血液検査を導入して、胃がんの原因の95%である
ピロリ菌の検診を行っている自治体があると伺いました。この血液検査による方法は、従来胃がん検診というとバリウムを飲む、レントゲンを撮る、前の日から絶食をしなければいけない、水も少々しか飲めない、たばこも吸えない、イコール検診に行きたくない、こういうなかなか検診率の、私はそれがすべてとは申しませんけれども、なかなか向上しない原因の一つの中にもあるのではないかと思っております。
しかし、この少量の血液でできる
ピロリ菌の検査、大変有効的で、従来のバリウムを飲むレントゲンの方法と比べて食事の制限もなくて、そしてわずかな血液をとる診断で可能で、早期のがんの発見率が高いこと、検査が受けやすく多数の検診が可能で、検査費用が安価であることが特徴のようです。
このように市民が受診しやすい検査方法、本市でもぜひ検討すべきと思いますけれども、御所見を伺います。
79: ◯健康増進課長 胃がん対策としての血液による胃がん検診の導入でございますけれども、これは
ピロリ菌の抗体の有無を胃炎の状態を検査するものです。国の胃がん検診ガイドラインにおきましては、この検査方法が胃がんの死亡リスクを減少させるという確実な結果が得られておらず、現在研究段階にあることから、推奨されていないところです。
胃がん検診の新たな検診方法につきましては、今後、今後の研究の成果や国の動向を注視してまいりたいと考えております。
80: ◯小田島久美子委員 ぜひ、胃がん検診をさらに受けていただくための前段階としてこの血液検査を行っていただき、胃がん検診を受けやすいように意識をしていただく、そのための検診として一つ事例を紹介させていただきます。
高崎市では平成18年度からこの胃がんリスク検査を医師会独自の検査として行い、今年度から市の検診として開始しました。20歳になったときに自己負担ゼロでこの検査を受けて、
ピロリ菌感染の有無を調べ、40歳から5歳ごとに70歳まで500円の自己負担で受けることができると伺いました。手軽さがよくて多くの方が受診していると伺いました。自分が胃がん発症の因子を持っていること、そして胃がんのリスクが高いことをこの血液検査で認識することで、それ以後の定期的な検診や
ピロリ菌の除菌治療をする市民がふえていると伺いました。
国においてもこのことは検討されているようでございますけれども、本市としても実施に対して国に働きかけるべきと思いますけれども、御所見を伺います。
81: ◯保健衛生部長 胃がんリスク検査の導入について国への働きかけでございます。
胃がん検診の効果的な発見のための検査方法につきましては、先ほど御答弁申し上げましたとおり、現在国で研究が行われているところでございます。その動向を踏まえ、必要に応じまして国への働きかけを行ってまいりたいと考えております。
82: ◯小田島久美子委員 ぜひお願いいたします。
次に、高齢者の肺炎球菌ワクチンについて伺います。
昨年の接種状況をお伺いいたします。
83: ◯感染症対策課長 高齢者の肺炎球菌ワクチン接種につきましては、平成21年10月から75歳以上を対象に実施しているところですが、昨年度までの2カ年間の実施状況は1万5042名で、対象者の約17%の方が接種したことになります。
84: ◯小田島久美子委員 このワクチンは御存じのとおり高齢者の肺炎防止に効果があって、今年度は対象年齢を拡大して70歳以上の方に対して本市で助成も始まり、そのことに対しては高く評価させていただくところでございます。局長、これは新聞の折り込み広告でございます。さらに対象枠を65歳以上に広げていただきたいと願うところでございます。
そして、何よりも仙台市が接種費用の助成を実施している、高齢者の方々の健康を推進するためにこのワクチンをより多くの市民の皆様に接種検討をしていただくことを広く周知していただくことを望みますけれども、啓発の取り組みについてお伺いいたします。
85: ◯感染症対策課長 委員御指摘のとおり、本市の事業は今年度から助成の枠を拡大して、対象年齢を70歳以上にしたところでございますが、さらに今般、日本赤十字社におきまして震災対策として10月15日から県内にお住まいの70歳以上の方全員を対象に無料で接種できる事業を開始することとなっております。
これらの助成事業によりまして多くの方に接種していただけますよう、市政だよりやホームページ、医療機関でのポスター掲示など、啓発を行ってまいることといたしております。
86: ◯小田島久美子委員 市民の方からも肺炎球菌ワクチンを私も受けたいんだけれども何円何がしだよねと、大変今の課長の御答弁を喜んでいただけると思っておりますので、広報の方よろしくお願いいたします。
高齢者の肺炎球菌と同じように、乳児においても重い肺炎の原因菌と言われているRSウイルス、ことしは既に拡大傾向と全国の医療機関が報告をされているようでございます。本市の患者数と推移、どうなっているのかお伺いいたします。
87: ◯感染症対策課長 本市のRSウイルスの流行状況につきましては、市内26カ所の定点医療機関からの報告によりますと、ことし4月から9月半ばまでは週当たり五、六名と例年並みでございましたが、10月初めの時点では27名となっており、例年の同期の5名前後と比較いたしますとやや増加の傾向となっております。
88: ◯小田島久美子委員 このRSウイルスでございますけれども、乳児において初めてかかるケースでは母親からの移行抗体が不十分なので重症化しやすく、感染力も強いと言われております。心配される乳児の重症化にはどのようなことが考えられるのか伺います。
89: ◯感染症対策課長 RSウイルス感染症は乳幼児を中心とした感染が多く、せき、鼻水、発熱といった症状を起こす呼吸器感染症で、例年は冬に流行が見られる疾病であり、2歳までにほとんどの乳幼児が感染すると言われております。生後数週間から数カ月の乳幼児では肺炎などを起こし重症化することがあると言われております。
90: ◯小田島久美子委員 そのほかに無呼吸とか乳幼児突然死なども新聞などでは重症化の要因として報道されておりますけれども、その辺の御認識はいかがですか。
91: ◯感染症対策課長 具体的な資料はここには持ち合わせておりませんが、RSウイルスと並んで問題意識を持っているというところでございます。
92: ◯小田島久美子委員 このRSウイルスに効果が高いと言われている予防薬もあると伺いました。保険が適用される場合とそうでない場合があって、保険が適用されれば1回15万円程度かかると伺いました。
そのようなことも含めて、家族への注意、そして保育所にもまずは今のRSウイルス感染症の仙台市におけるこの実態を知っていただくことが重要と思います。保護者への周知と保育所との連携、どのように行っているのか、お伺いいたします。
93: ◯感染症対策課長 RSウイルス感染症の認知度は他の感染症に比べて低いと思われますことから、今後の発生状況に注意しながら、秋からのインフルエンザ予防啓発とあわせまして、保育所等への通知やホームページでの啓発を行ってまいりたいと考えております。
94: ◯小田島久美子委員 症状が風邪と似ているわけで、鼻水だったり、それからせき、たん、そのようなところからも感染する。しかし、これが重症化して先ほど御紹介させていただきました無呼吸とかSIDS、このような症状が1%から3%ぐらいも重症化に至るということを新聞の報道で目にしましたので、やはりこれはしっかりとこの保育所、また保護者の皆様にも注意喚起を行っていただきたいと思います。
これからの季節、インフルエンザと同様に流行が心配されるところでございます。予防策はどのように検討されているのか、お伺いいたします。
95: ◯感染症対策課長 流行の拡大を抑えるためには乳幼児が集団生活をする保育所などでの対応が重要であり、せきや鼻水、発熱といった症状が見られるお子さんは早目にかかりつけ医に診てもらうなどの対策が必要と考えております。また、乳幼児の周囲でせき症状のある人はマスクを着用し、手洗いなどインフルエンザ対策と同様のことがRSウイルス感染症対策にも有効でありますことから、今後インフルエンザとあわせまして予防啓発に努めてまいりたいと存じます。
96: ◯小田島久美子委員 昨日のある新聞に載っておりました。43歳のお父さん、次女が生後2カ月半、今月初めに鼻水やせきが出て近くの病院で風邪と告げられた。しかし、熱が高くてぜいぜいと息が苦しそう。別な病院に連れていくとRSウイルスと診断されました。普通の風邪と区別しにくく、まさかという感じでした。対応が遅かったらと思うとぞっとしますというお父さんの記事が載せられておりましたけれども、ぜひ家族の皆様にも、そして保育園にも注意喚起を行っていただいて、本市としても予防に取り組んでいただきたいと思います。
最後になりますけれども、市民の健康推進をする対策についてさまざま伺ってまいりました。今月はピンクリボン月間で、29日は例年のとおり勾当台広場が再びピンク色で染まって、がん撲滅を市民の皆様に訴えていただくわけでございます。
先日、ある新聞に市民の方からの声が載っておりました。子宮頸がんは検診で対策をというお声でございます。抜粋して紹介させていただきます。
私は、先月、子宮頸部の組織を円錐状に切除する手術を受けました。今は元気になりました。3年前に市の子宮頸がん検診で異常が見つかり、経過観察で3カ月に一度検査を受けてきました。女性の方々に早期発見と子宮頸がんの予防ワクチン接種を呼びかけたいと思います。ことしはつらく悲しい大震災が起こりました。半年がたち、体に異変があらわれてもおかしくありません。あすへの不安もあるでしょうが、体が資本です。悲しみを招かないためにも多くの方に検診をお勧めします、との手記でした。体験した方の訴えだからこそ心に響くものがありました。
最後に、市民の皆様の健康を推進していくためにも、がん検診受診率の向上に向け効果的な
取り組みの検討、そしてさらには予防策全体に対しての御決意をお伺いいたします。
97: ◯健康福祉局長 震災から7カ月が過ぎまして、復興に向けて歩みを進めているところでございますが、震災から立ち直るためには御指摘のように市民の心と体の確保が何よりも重要であると存じます。特に命にかかわるがん対策につきましては予防することが大切でございますことから、市民一人一人が生活習慣の改善や発症原因となります細菌等の感染の予防、がんの早期発見、早期治療につながるがん検診の重要性を御認識いただき、健康維持に取り組んでいただけるよう鋭意取り組んでまいりたいと存じます。
98:
◯委員長 日本共産党仙台市議団から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。
〔ふなやま由美委員、花木則彰委員、嵯峨サダ子委員、質疑席に着席〕
99:
◯委員長 発言を願います。
100: ◯ふなやま由美委員 私からは国民健康保険決算について伺います。
委員長、初めにパネルを示させていただきますので、よろしくお願いいたします。
高過ぎる国民健康保険料を引き下げてほしい、この間多くの方々から寄せられている切実な声です。この声に市は正面から答えていかなければなりません。
ここでパネルを示させていただきたいと思います。市が昨年の国保運営協議会に示した資料をもとに議論をさせていただきたいと思いますが、これは40代夫婦と6歳の子供さんのいる3人家族のモデル世帯の場合、年間収入300万円だと国保料は28万円、国民年金保険料を加えると50万円を超えて実に所得の4分の1以上の負担になります。これが決算年度ではどのようになっているのか、収入300万円、400万円、500万円でお示しをいただきたいと思います。
101: ◯保険年金課長 お尋ねのモデルケースの場合、一定の仮定のもとで医療費の支払いに充てる基礎分、後期高齢者医療制度に要する費用に充てられる支援分、介護に要する費用に充てられる介護分を合わせました保険料の年額を算定いたしますと、給与収入が300万円で30万7940円、400万円で45万6680円、500万円で61万5600円というふうになってございます。
102: ◯ふなやま由美委員 300万円の収入の世帯の場合、所得に換算しますと192万円です。30万7940円。ここ2年間だけで約3万円負担が上がりました。400万円の収入の方ですけれども、所得266万円で45万6680円ということで約5万円、収入500万円、所得346万円の収入では約9万円も保険料が上がって大変な御負担になっております。
もともと国民健康保険加入世帯は加入世帯の6割が年間所得150万円以下の方で多く占められております。非正規の雇用で働く方や高齢者の方、自営業者の方など、まさに国のこれまでの構造改革の路線の痛みを真っすぐにまともに強く受けている方々です。保険料を年々上げ続けておりますけれども、納められなくて滞納せざるを得ない方々がふえていくのは当然の状況です。
市はこのような中で収納強化の方針を立てております。決算年度に行った分納納付誓約の見直しや差し押さえの内容と件数をお示しください。
103: ◯保険年金課長 平成22年度の収納対策基本方針における重点対策といたしまして、分割納付誓約のない分割納付や納付資力の把握が不十分な分割納付の見直しに努めますとともに、469件の差し押さえを実施をいたしました。差し押さえの内容といたしましては、預貯金等384件、給与45件、不動産40件というふうになってございます。
104: ◯ふなやま由美委員 決算年度に各区に100件以上の差し押さえのノルマをかけておりますけれども、このノルマ、目標を立てておりますよね。もう一度確認をさせていただきます。
105: ◯保険年金課長 平成22年度の収納対策基本方針におきまして、重点施策として各区各100件以上の努力目標ということで差し押さえの数値目標をお示ししております。
106: ◯ふなやま由美委員 私はとてもとんでもないことだと思うんです。
さらに、今市がお示ししました基本方針の中の中身を見まして非常に驚きました。滞納処分の実施と目標値の設定という項目の中で、滞納処分の実施は保険料を確保するばかりでなく、職員の達成感や徴収の意識を高めるとともに、滞納者に対して権利は義務を伴うことを認識させる効果が期待できることと、各区、各総合支所において滞納処分の実施に至るまでの各ステップで数値目標を定め進捗管理するということが書かれています。どうしてこうやって高過ぎる国保料で苦しんでいる市民の方々に対して徴収をすると、強化をすると、取り立てを行うということがなぜ職員の達成感や徴収の意識を高めるということになるんでしょうか。
さらに、市民に対して権利は義務を伴うということを認識させると。これは国保が社会保障制度として出発していると、その点を誤っているという認識ではないかと思いますけれども、いかがでしょうか。
107: ◯保険年金課長 収納率の向上、歳入の確保につきましては国民健康保険にとって喫緊の課題の一つでございます。支払い能力がありながら支払いの意思の見られない滞納者に対しましては、差し押さえを辞さないとの厳しい態度で臨むことが重要でございまして、また、差し押さえは滞納者との接触のきっかけをつくる手段としても有効であるため、努力目標を設定して事務に取り組むことは必要と考えているものでございます。
108: ◯ふなやま由美委員 なぜ差し押さえが対面というか、相談のきっかけと言えるのかということが非常に私は仙台市の認識が間違っているというふうに思います。これほど、先ほどもお話ししましたように貧困の中で苦しんでいる方々が多いのが国保に加入されている方の圧倒的です。中にはごく一部にそういう方、悪徳だと市が認識する方がもしかしたらいるかもしれませんけれども、でも大体大方は本当に困難な中で苦しんでいる市民の方々なんです。
さらに、国保は社会保障制度ですから、戦後国保がそれまでの相互扶助だとか救貧法だとか、そういうところから権利として国民に保証すべきものだということで市町村国保ができたわけですから、やはりこの観点に立って市民の命を守る、そのためのどういう接触の機会や、そして相談が必要かという対応を市はすべきだと思うんです。
それを投げ捨ててノルマをかけて各区に差し押さえをするというようなことは、私は取り立てはやめるべきだというふうに思いますけれども、いかがでしょうか。
109: ◯保険年金課長 先ほども申しましたように、国民健康保険事業を運営するに当たりまして収納率の向上、歳入の確保というのは非常に重要な観点でございます。支払い能力がありながら支払いの意思が見られないといった場合には、やはり圧倒的多数の納期内に納めていらっしゃる被保険者の方との公平性といったことの観点もございます。差し押さえを辞さないといった厳しい態度でやはり臨むことが重要と考えておりまして、努力目標を設定して事務に取り組むということは必要であるというふうに考えてございます。