7:
◯熊谷善夫委員 まず、
委員会運営を私は
大槻委員長がうまい順序にやってきたなと思っています。
当局の
報告、あるいは
現場の
視察、あるいは
有識者からの
意見聴取等あって、
意見交換に至ったということで、私個人としても
大変勉強にもなりましたが、
当局とのやりとりの中で大体いろいろお聞きすると、
当局ではそれは取り組んでいる、あれはうまくやっているというようなことで、もうちょっと事態を、例えば
児童虐待のこと、あるいは不
登校児童への
取り組み等、もう少し真摯に考えていただきたいなという印象も持ちました。例えば、第1回の
委員会のときに
児童虐待の
現状ということで、
仙台市の
児童相談所で大体つかんでいると。あるいは
虐待があるような件について、児相だけでなく警察とか
学校とか保健所とか、いろいろ通報、通告があったりするけれども、保護のもとにそれのわかった近隣の
住民が通告する義務があるということだから、ほとんど
虐待の
実態というのは
児童相談所でも掌握しているつもりだという答弁があったんですが、私は必ずしもおおむね掌握しているというふうには言えないんじゃないかなと思うんですよ。その証拠に、この
児童虐待の
実態というのは、それほど改善されたわけでありませんで、だから深刻だからこそこういう
委員会を持って論議していますから、ぜひその
辺当局にはもう一度お考えをいただければありがたいと
思いました。
それから、幾ら疑わしきを見てすぐ通報することになっていても、一般の市民、
住民というのはなかなかそういう
法知識もありませんし、あるいは人のうちのことだからということでちゅうちょもいっぱいあると思うんですね。したがって、この件についての
当局主導でいいと
思いますが、
地域と連携しての
一大キャンペーンを張ったりして、疑わしきはみんな通報して
解決を目指そうというような、何かPRというか、
キャンペーンを張っていただきたい。そんな
思いをしました。
それから、不
登校児童への
対応ということで、これも1回目だったと
思いますが、
アサーション・
トレーニングというのか、これが
生徒に対しても、しかしそれを指導する教員、
先生方がその
トレーニングのスキルをみずからもアップさせなければならないはずの中で、
ライオンズクエストを活用している例があると。それで、
実態は私も詳しくは知りませんが、ただこういう声を聞いたことがあります。
ライオンズクエストの件で説明に伺うのに、
校長先生のところに伺うと、うちではちょっとそれには取り組まないというような返事とか、あるいは
先生方が個人的に参加して、その追跡
調査的にアンケートの依頼なんかに
先生のところに行くのに、まず直接行くのもまずいですから、
校長先生の御了解を得ようということで
校長先生を訪ねると、余り歓迎されないというようなことも聞きました。こうした
ライオンズクエストなんか
一つの例ですけれども、こういうことをどう評価されているのか、もう一度お聞きしたいなと
思いますが、聞いてもいいんでしたらぜひそんなことで、この件も少し研究していただきたいと
思います。
それから、
児童生徒に不
登校対策でも大きく私は好転するのは、
ボランティア活動への参加だと思うんですね。いっぱい団体はあるんです。
ボランティア。例えば、JRCなんかもちろん結構だと
思いますが、そういった団体への誘導というか、もっと深めていただければありがたいなというふうに考えております。余り長くなりますから、ここまでにします。
8:
◯委員長 ありがとうございました。きょうは
委員相互の
意見交換というか、それぞれの
まとめに向かっての話し合いということですので、御
当局に対してその前提に立って確認したいことは確認したいということで
お話をいただいてということで、
熊谷委員、これぞということに絞って
お話しください。
9:
◯熊谷善夫委員 それでは、その
アサーション・
トレーニングに関しての
ライオンズクエストなんかへの所感を伺いたいと
思います。
10:
◯教育指導課長 委員御
指摘の
ライオンズクエストでございますけれども、ライオンズクラブの方から数年前から
資料提供がございまして、そういうことで私も
研修会に出たりとかで実際に見せていただきました。そういうことで、
学校教育にとっても
大変人間関係の改善とか
人間関係の構築ということでは、やはり中学生、特に多感な時期の中でどのように
人間関係を持っていいのか、またそのようなことを言われたときにどのように問い返したらいいのか、そういうことを学習するということで、特に
学校関係者につきましては
研修費を負担しますということで、そういうふうな御案内があったときには、
指導課として各
学校に文書を送りまして紹介しているところでございます。あくまでもそういうことにつきましては、
最終的には
校長の
判断の中で、やはり我が校にとってみてこれを支えにしながらやるという
判断をする場合もありますし、その他のいろいろな
人間関係についての
取り組みがございますので、それを
参考にしながら取り組んでいるところでございます。
11:
◯田村稔委員 今回の
子育て支援調査特別委員会、スタートのときにその
テーマをということで、私は
委員長、副
委員長が
児童虐待というところからスタートしたいということに対しては賛成をいたしました。まさにあの時期にもう連日のように全国で
児童虐待の事件として報道されておりまして、多くの人が心を痛めていると。何かできるものはないかなという研究、
調査をできればということでスタートしたことに対してはよかったなと思っておりました。ただ、実際にこの
委員会を重ねて、また
視察に何度も行ったり、現地などで
お話を聞いてみますと、本当に奥の深い問題だなというのを実感したんですけれども、
自分の中できょう結論というものをなかなか出せない。ただ、親になってはいけないような人が親になってしまったんだなというふうに思うんですよ。ただ、そういう親になっちゃいけない親を育てたのもやはり
家庭で、
家庭教育でそういう大人がこの
世の中に誕生しちゃっていると。全く不幸な結果だなというふうに思っておるんですね。それをさかのぼれば、その親もやっぱり
子供のときに
虐待を受けたのかもしれないと。いつからこんな
世の中になってしまったのかなというふうに、非常に考えさせられました。
そして、
学校なんかでは、よく私
たちもいろいろな機会で
学校にお邪魔しますけれども、
校長先生は
子供たちを育てるためには、
学校、それから
地域、
家庭、この三つが力を合わせて、
子供たちを育てていこうというふうに言われております。まさにそうだと思うんですが、その中においても、今一番見直してしっかりしていかなければいけないのは、私は
家庭じゃないかなと思うわけですね。
学校の
先生方も頑張っている。
地域も一生懸命
ボランティア活動などをしているけれども、
家庭というのがやはりもう一回見直していく
部分なのかなというふうに
感じました。まさに人の親とは何たるやという、一時期親学というものがあって、今余り聞かなくなったので、親になるための学びであるとか、親としてのというようなことを、もう一度
社会全体で取り組んでいくことが必要じゃないかなというふうに思っております。
それから、
あと学校の位置づけですかね。
教育委員会の
先生方がいらっしゃる前で大変恐縮ですけれども、やはり昔に比べて、
社会全体が
学校を軽く見ているというか。本当に全国であれだけ教員がいろいろな不祥事を起こすと、非常につらい立場かもしれませんけれども、やはり
社会全体が
学校というものを信じていないというか、教師を信じていないというか。昔は
家庭と
地域と
先生たちとすごく連携というか、
信頼関係があったんじゃないかと思っているんですよ。やはりもう一度、
教育というのは私は
サービス業じゃないと
思いますから、これはもう責務です。ですから、もっと強い立場が与えられていると思っていますし、そういう
責任感を強く持って、真っ当な日本人を私
たちが育てるんだというような、私はもうちょっと強いスタンスに立ってほしいなというのは非常に
感じましたね。やはり教師は昔は聖職と言われた。教壇に立つということは、すごく重いものがあったと思うんですけれども、本当にただのビジネスになって人を育てるんだと。ただ、
社会が
学校というものをもっとあがめるというか、そういうふうに
認識をやはり変えていかなければいけないんじゃないか。その
信頼関係というか、なかなか非常にボキャブラリーが不足していて恐縮でございますけれども。
学校の重さというものを、もう少し
社会に植えつけていく必要というのを
感じた
委員会でございました。
12:
◯小野寺利裕委員 児童虐待についてなんですが、
一つは
被害児童に対してはやはり
早期発見、
早期対応が大事かなというふうに思うんですね。それで、そういう中で、先ほど
お話ありましたように、やはり
地域の応援というのが非常に大事になってくるかなというふうに
思います。
学校だけではやはり限界があるかなというふうに
思いますし、
先生も大変忙しい中でございますので、そういう
意味では私はやはり
早期発見、
早期対応するには、
地域の応援が必要であるかなと
思いますけれども、ここが非常に大きな
ポイントになってくると
思います。
それから、
育児という問題に対する、いろいろ
石川先生の
お話を伺った中で、母と子の問題だけではなくて、夫や舅、実家の母など、母を
支援するネットワークがきちんとしているかどうかという視点で見る必要があるということ。要するに、単に母と子という問題だけではないと。やはり周りも
共通認識を持つ必要があると。
子供を育てるというのは、どういうことなのかという、私は
共通認識を持つ必要があるというふうに思うんですね。それで、
育児に対する技術的な
支援と、
育児に対する、
母親に対するいろいろな
サポートはありますよね。いろいろな
サポートはあるんですけれども、ではお父さんに対する、夫に対する何かそういうものがあるかというと、外で働いて精いっぱいですから、そういうものがなかなかないと。そういう
意味で、例えば夫婦で
子供を産み育てていくということに対する、人の親になるということはどういうことなのかということを、やはり
共通認識を夫も妻も持っていく必要があるというふうに
思います。それは夫が外で働いて、妻が一生懸命
育児をして、だんだんストレスがたまっていくと。そういう中で、やはりある
意味では夫が
育児をしていくという
共通認識をしていく中で理解が得られると思うんですね。やはりそういう
意味では、私は
母親に対する
サポートということだけではなくて、夫に対する
支援でも何でもいいんですけれども、そういう働きかけが必要であるというふうに、そういうことを何とか行政の方でできないのかなというふうにも考えています。
13:
◯花木則彰委員 今回の
テーマは非常に難しいというか、まず
現状を把握するというだけでも1年で足りないかなと思うぐらいの
状況で、それぞれ深刻だというのもわかりましたし、それぞれのところで頑張ってもらっているというのもわかったんですが、ではどうするのということになると、なかなかこれは簡単には答えが出ない分野だなというふうに実感をしています。この間、いろいろ議論も
委員の
方々ともしていて、私自身思っているのは、やはり先ほど
鈴木委員からもあったように、いわゆる
子供たち全体の中でどうなっているのと。
子供たち全体どうなっていくのかという観点というのは、
一つそれは必要だと思うんですが、同時にその中で、みんなと一緒ではなくて、相当困難を抱えている
子供たちがふえてきているというところで、そこに対しての手だてというのでやられている
施策もいっぱいあるわけですが、それぞれいろいろな
レベルがあって、一
まとめにはなかなかできないということなんですね。
学校教育という点でいうと、特に
義務教育は、みんながやはりちゃんとした力を身につけて、
一定の程度になってほしいという
思いをみんな持っているわけですけれども、そういう中で何ができるのか。そこから、それだけではみんなと一緒では手が足りない
部分にどう手を尽くしていくのかという、そこの切りかえというか、両方向必要なんだと思うんですけれども、そこら辺が
現場では苦労されているんだなというのを非常に
感じました。不
登校になった
子供たちを、
学校にただ単純に戻そうとしているのではなくて、やはり
学校に行けなくなった子でもいわゆる
教育をちゃんと受けられて、
一定の
段階に進むことができるようにどうするのかということで、
名古屋なんかでもそういう努力がされていたんだなというふうに理解をしています。
一概に
解決策というのはないんですが、
先ほど教育長からもあったように、やはり
子供たち自身の
集団の中での
成長というところを、もっと
サポートできるような、そういった大人の存在というのがやはり必要なのかなと
思います。それは
学校教育の中でどのぐらいまずできるのかというのもありますし、あと困難な
子供たち、あるいはそういう
家庭というのも困難を抱えていて、そういう親の
部分での
集団といいますか、みんなで悩みを出し合ったり、
自分たちはこうしたよというのを情報交換しながら、やはり
子育てをする中で親になっていくわけですから、そういう親に対しての
支援というのも、個別の
支援だけでなくて、どうやってそういう親の側の
集団というか、そういうものもつくって、そこの中での
成長を
サポートするという役割をだれが果たすのか。やはり幾つか考えなければいけないことがあるなというふうに思っています。
その中で、
大分学童保育の方はこの間ずっと取り組んではきているんですけれども、やはりそういう
学童保育に通う
子供たちも困難を抱えている
子供がふえているし、そこに通わせている親の方もいろいろな困難を抱えていて、小林さんの話では、
ひとり親家庭の比率もふえているんだということで、単純にじゃあここまでは
学童保育で、ここからはあとは
家庭とか、あるいはここからは
学校とか、そういう切り分けができなくなっているんだと思うので、できるだけ親は親で
保護者会だとかそういったものをしっかり持って、そういう中での
取り組みを
支援していくというのが要素としては非常に大事だなと。そのぐらいの範囲だと、親は親で
集団になれるんだけれども、
学校全体でPTAで
まとめてみても、なかなか育ち合うというか、そういう
感じにはならないので、どういうふうに親の
集団をつくるのかというのも大事だなというふうに
感じています。
14:
◯佐藤わか子委員 私は、
児童虐待も
いじめや不
登校も、
症状としてもう出てきてしまっているものだと思うんですね。だから、この
児童虐待、出てきた
症状、不
登校という出てきた
症状に対してどうするかという
施策が、まず
一つあると思うんですね。
児童虐待の場合だったらば
早期発見とか、あるいは今、
花木委員も言ったように、
仙台市の場合だったら民間のNPOが取り組んでいる、
児童虐待をしてしまう
母親のピアカウンセリングというようなものをやっていますから、そういうようなものをもっと行政も力を入れて巻き込んで広げていくような、そういう起きてしまった現象をどうするかという
施策と、もう
一つはやはりそういうふうにならないようにするためにはどうするかという
施策をダブルで、
同時並行にやっていく必要があると思うんですね。
例えば、さっき
熊谷委員が言ったように、
いじめや不
登校の中には
自分の感情をうまく表現できなかったり、コミュニケーションがとれない
子供たちというのが多いわけだから、そういう
子たちに
教育委員会の方ではいろいろな
プログラムを紹介しています。
学校長の
判断で、取り入れるか取り入れないかはそれは
学校長の
判断でやってますというようなのも
一つあるかもしれません。この
学校もやっています、この
学校もやっていますと、たくさんやってくださっている
学校を例に挙げていただきました。でも、
仙台市は
小学校と
中学校を合わせて200校もあるんですよ。その200校の中で、わずか五、六校がそうやって一生懸命
子供の
人間関係づくりとか、さっき言ったアサーティブ・
トレーニングとか、
自己肯定感とか、
仙台でもやっているんですと言っても、いや200校もあるうちの1割もやっていないのを、やっていると言えるんだろうかということですよね。だから、出てきてしまっている現象を何とかしていかなければいけないということと、そういうふうにいかないようにするために、
仙台市として
子供たちにどういうようなことができるんだろうかという
施策、これが必要だと思うんです。
私は、
いじめや不
登校の
児童の予防としては、前にも言いましたけれども、
さいたま市で
全校児童を対象にやっている
人間プログラムのような、そういうようなアサーティブ・
トレーニング的なものを、
さいたま市の場合だったら
小学校、難しい年代、
小学校3年生、4年生、5年生、6年生、
中学校1年生ぐらいまでを継続して同じ
プログラムでやって、
自己肯定感を育てているというのをやっているんですね。だから、やはり私は予防ということもあれば、こういうようなことを取り入れることも検討する必要があるんじゃないかなということを考えます。
それから、
児童虐待防止ということであれば、その
母親がどうしても
育児で孤立感を
感じてしまっているという傾向が多くて、たくさんのゼロ歳児、1歳児を抱えているお母さん
たちにお聞きしますと、私も
子供を投げたくなる、私も
子供をたたきたくなる、そういうふうに本当に普通のお母さんが言っている、今そういう
現状にあるんですね。だから、さっき田村
委員が言ったように、親育てじゃないんですけれども、それがどうやってできるかどうかというような課題はあるかもしれませんが、
家庭の中にどうやってそういう
教育みたいなものを取り入れていくかということは、難しいかとは
思いますが、予防という
意味では、そういうような
家庭の中にも入っていく必要があるんじゃないかなというふうには思っています。
15: ◯八島幸三
委員 いろいろな
お話がされて、切り口がそれぞれ違う。それぞれの考え方、あるいはその
地域の問題等々もあるのかもしれませんけれども、余り悲観ばかりしていても始まらないので、たまたま私は今折立に住んでいるんですが、
小学校も
中学校も比較的狭い範囲の団地なものですから、見ていると朝でも夕方でも、中学生が部活が終わって重そうなバッグを下げながら坂を登ってくるのを見ながら、
地域の人
たちが声がけを結構しているということが
感じられまして、そういう
意味からすれば、自然体で
子供と接するような雰囲気が出てくれば、なお一層
子供とその
地域のつながりによって、結果的に親からあるいはその
地域の人
たちとの交流によって、そこでまた磨かれていくということも十分あるんだろうと思う。確かに大きな課題は抱えているんですが、できるだけそのことを大切に、どう
対応していくかということについてしっかりと
対応することも必要でありますけれども、私はそれと同時にもっとやはり大切なのは、重ねてになりますけれども、
地域を挙げて
子供たちと接していくというような体制をどれだけうまくつくり上げられるのかということによって、その
地域の、そしてそこの
地域で暮らす
子供たちへの
対応が変わってくるんだろうと
思いますし、そんな形での
取り組みをやっていくことも、私は大変大切なのでないかということを常日ごろ
感じておりましたので、発言をさせていただきました。
16: ◯西澤啓文
委員 私はやはり
児童虐待あるいは
いじめ、不
登校につながると思うんですけれども、前にも議論ありましたけれども、小
中学校における
家庭訪問というものの位置づけを、もうちょっと考えてもいいのではないかなという
思いでおります。一人一人
家庭環境も違うわけですし、
感じ方も違う。それが例えば
学校で二者面談、三者面談等でお会いしてということ、この間も
お話しありましたけれども、それではその
子供さん、親御さんのいる環境というものに触れることがないわけですので、行ったことによって
感じるものというのはあると思うんですよね。そういう機会だからこそ上がれると。
一つには受け入れてくれる
家庭においてはそうだと
思いますけれども、逆に言えば受け入れてくれない
家庭があったとすれば、受け入れてくれない理由はどうかということを
学校としてとらえ、そのことについていろいろな知恵を出し合って、何らかのことをしていけるというようなことが整うと、
早期発見にもつながると
思いますし、そういった
意味で僕は逆に
家庭訪問というものの重要性が増しているのかなということで思っています。そんなことをやっていっていただければ、多分今申し上げましたようなこと、さっきから
委員方
お話しになっていますけれども、コミュニケーション不足の問題であるとか、あるいは親御さんや
子供たちとの関係云々という話がいっぱい出るんですけれども、最高の機会なんじゃないかなと私は思っています。
逆に言うと行くことによって、この辺だとこの子とこの子が遊んでいるんだ、あるいはこの辺にこういうお店があるんだ、この辺には暗いところがあったり、この辺はちょっと
子供たちには危ないかもしれないというところがわかったりということが、その
子供との会話も生まれてくると
思いますし、日々大変だよねといったことで、あそこ気をつけて歩いてねというようなことを言われることも、物すごく
自己肯定感というか、そういうものにつながっていくと
思いますし、そういった機会にもなると
思いますので、私はそういったことをぜひ、
仙台市
教育委員会として積極的に取り組んでいただいてもいいのではないかなと今回思っておりました。
17: ◯大泉鉄之助
委員 私、正直言って、うちの会派の都合で希望した
委員会に行かないでこっちに来たんですよ。これで二度目です。それで、私、どういう
方々の御発案で
子育て支援調査特別委員会を設置したかというのは記憶にないんですけれども、この
委員会というのは余りにも
テーマが大き過ぎて重過ぎて、これ、一地方議会の
調査特別
委員会で取り上げても取り上げ切れないんだろうなと。そして、
委員会のたびに
当局にどうしたんだ、どうなっているんだ、これできないのかどうかなんて聞かれても、
当局も大変だろうなと。すべての原因は、この国の
社会が膿んだ
社会であるということから、皆現象として生まれてきているのかなというふうに、そんなふうに私は思うんですよ。言うなれば、今日
社会、コンビニ文化なんですよ。でき上がったものをいつでも金を出せば手に入れられる。だから、新婚
家庭もなべかま要らないとか、電子レンジさえあればいいとかというような。ですからまた工夫もしない。我々
子供のときは、遊びも工夫して遊ぶように考えた。それに使う道具を
自分たちで工夫してつくったという、こういう中で我々は知らず知らずのうちに
社会性を帯びてきたし、あるいは知恵もついてきたなという記憶があるんですけれども。
私の近所の話をしますと、うちの近所に弁当屋があるんですよ。日曜日の朝、10時、11時ごろに、ちっちゃな
子供が一人で弁当を買いに来てるんですよね。あの姿を見ると、どういうことかなと。それから、夕方、ちゃんとした
母親と
子供たちが弁当を買ってるんですよね。これもどういうことかなと。また、うちのごくごく御近所で、専業主婦なんだけれども、週に3回は出前をとる家があるんですよ。晩飯、出前なんですね。全く専業主婦なんです。そして、それ以外の日は弁当なんですね。だから、まあこういった
家庭のお子さんはと、いつも近所のことながら心配をしながらずっと見守ってきたというような経緯が実はありまして、そしてごく最近のことなんですけれども、中学生か高校生ぐらいのお子さんを持ってらっしゃるという世代の女性が3人、うちの事務所の前を歩いていくのを見たら、真っ昼間にものを食べながら3人で歩いているんですよね。袋から出して。ああ、これはさっき田村
委員がおっしゃったようなことなのかなと
思いましたね。あれじゃやっぱり
家庭でしつけ、なかなかできないんだろうな、してないんだろうなと
思いましたね。
それから、これもごく最近なんですけれども、夕方、ひょっとしたらこのお母さん、
子供を夜の仕事のために、これから保育所に預けるのかなと思ったんですけれども、お子さんがむずかっていたら、
子供に対する言葉がまあちょっと、やくざがけんかしてる言葉かなと思うような言葉を
自分の子に、「ママ、ママ」と言っているから、そしてむずかって怒られて泣きながら、「ママ、ごめん」と言っているんだけれども、
母親はまさにやくざ同士のけんかのような言葉ですよね。
自分の
子供だと思うんだけど、「てめえ、うるせえな」と、こういう
感じの会話でね。まあ、私らの育ってきた中ではこういうことはなかったなと
思いました。
それから、またまたこれも最近のことなんですけれども、私、この定禅寺通からバスに乗って延々と深沼まで、深沼にちょっとした料亭がありまして、そこで友達と酒飲もうということで夜行くのに、一遍バスに乗ってみようと思ってバスに乗ったんです。
仙台駅から乗った女のお子さん、ずっとバイパス越えるまで一緒だったんですよ。南小泉を過ぎたあたりから、お客がほとんどいなくなったので、その子と話をした。そうしたら、小学生があそこから白百合に通っているんですね。それで、幾つから通ってるの、1年生からと。朝何時に出るの、朝6時。そして、それじゃあ帰ってきて、日曜日なんか近所のお友達と遊ぶのと聞いたら、お友達いないと。まあそれぞれの価値観だから、どこから通わせようといいんですけれども、やっぱりこの子は
学校ではお友達がいるかもしれないけれども、
地域社会の中では孤立なんだろうなと、そんなふうに
思いましたね。
そんなことをずっと見ていますと、
教育勅語というと皆さんはすぐ大騒ぎしますけれども、ことしあれが発布されて120年なんですね。あれをよく読んでいると、「朕思うに」というところを取って読むと、これまさに重要な徳目が書いてあるんですね。あれを国民が我が事として受けとめて、日々の生活の中で生きたら、こういう
社会にはならないんだろうなと。私はまさにこの
教育勅語の、「朕思うに」というところを、嫌なのを外して、12の徳目、人間が人間として
社会で生きていくために必要なことをきちんと書いている、あの12の徳目なんていうのは見直されるべきなんだろうなとつくづく
思いました。
それから、もう
一つは、やはり行き着くところは憲法、
自分たちの憲法をつくるしかないなと、この問題からも
思いました。それは御存じのように、憲法の第1章は天皇制をうたっている。第2章は戦争放棄ですよね。この第2章の9条もいろいろと問題ありますけれども。でも、私は3章の権利と義務のところ、これ10条から40条まで延々と読んでみると、権利は書いていますけれども義務、責任ということに言及しているところはうんと希薄なんですよね。やはり権利と義務というものが基本法においてぴしっと位置づけされるという、こういうことでなければ、偏った人権だとか何とかということだけで走っていってしまって、
社会における義務とか親としての義務だとか、
子供としての責任だとか、そういったものについてのものがないということで、やはり煎じ詰めるとこの膿んだ
社会を直すためには、この憲法の第3章、この位置づけをもう少ししっかりとやり直すしかないんだろうなと。そんなことを私はこの
子育て支援の
委員会でいろいろと
お話を聞いたり、勉強させていただく中で、そんなことをつくづく
感じました。
最後に、広島県の光市でおっぱい条例をつくって、おっぱい都市宣言をしたのは知っていますか。これ、要は母乳で育てろというだけじゃないんですよ。要は、
母親が
子供を育てるときに肌から離すなということなんですよ。実際あれを提案していろいろやった人
たちのものを読んでみますと、母乳できちっと肌身離さず育てられた子というのは、やはり強い子が育つと。いわゆる
いじめなどに耐えられる
子供が育つというようなことをおっしゃっている方なんかいましたけれども、私はちょっと忙しい時期が終わったら行って、おっぱい都市宣言、おっぱい条例をよく見て勉強しようと思っているんですけれども。そういうことが宣言され、そういった条例をつくっていらっしゃるような地方都市もおありになるようでありますので、何かの
参考になるのかなと
思いましたので申し上げておきます。
非常に取りとめのない雑多な話ですけれども、好んで来た
委員会ではなかったんですけれども、この
委員会にいる間に
感じたことの一端を申し上げさせていただきました。
18:
◯小野寺利裕委員 ちょっと
当局に確認したいことがあったんですが、今
子供たちが家に帰ってくると、どんどん新しいゲームが出てきて、一人でやるんじゃなくて仲間を呼ぶんですね。友達を呼んで、何かそこで遊ぶのかなと思うと、それぞれ4人ぐらい集まってゲームをやってるんですね。そういうことを見て、やはりこれでは完全にコミュニケーション不足になってくるのは当然なんだろうなと、あとはゲームが終わったらテレビを見ていると。生活の中で全然対話がないわけですよね。そういう中で、どんどん新しいゲームが出てくる、そしてそういうものに
子供たちはどんどんのめり込んでいくと。こういうものに対する、こういうゲームに対する
当局の
認識と
対応についてお聞きしたいなと思ったんですけれども。
19: ◯
教育相談課長
子供たちのゲームについてなんですが、
学校教育の中では特にゲームについてどうのこうのという具体的な指導をしているわけではございませんが、ただ
家庭の方に対しては、保護者の方にやはり行き過ぎたゲーム遊びについては、いろいろなことで啓発をいたしているところでございます。
あとそれから、携帯とかそういったものについても、やはりゲームはかなり入っておるものですから、そういった中で
子供たちが具体的なお金ではないんですけれどもバーチャル的なもので、そのやりとりでいろいろなトラブルが生じるとかそういったことがございますので、そういったところも十分指導、注意するように呼びかけているところでございます。
20:
◯小野寺利裕委員 やはりメーカー側からすればどんどん新しい機種が出てきて、どんどん買ってもらえばいいと。売れればいいという感覚でつくるわけですね。どんどんそれに飛びつく
子供たちの
状況、それが結構何千円とするわけですね。
一つのゲームが何千円とするわけです。親からすれば、それは
子供が黙っておとなしくゲームをやっていれば楽なわけですよね。ただ、そういう
状況をいつまでもつくっていたら、どこで一体親と子は対話するのか。または
子供同士がどこで対話するんだろうと、そういうことをやはり
学校の
教育の中でも、何かのときにやはり真剣に取り組んでいく必要があるのかなと私は思っていまして、やはりその辺の人との対話をしていく、これはやはり
自分はこう思うんだとか、相手の
意見を取り入れる、聞くとか、そういうコミュニケーションの中で私
たちはどんどん大人になっていくんだと、そういう
社会の中で私
たちは生活していくんだという、そういうことをやはりしっかり小さいときから植えつけていくというか、そういうものをもう少し重要視して、
教育をしていく必要があるんだろうなというふうに思うんです。そういうことをしっかり
認識して取り組んでいただければなというふうに思っています。
21: ◯岡本あき子
委員 では、私からも。今までの間、ずっといろいろな御
意見をいただいたり、
委員の皆さんからも御
意見をいただいてすごく勉強になりました。
児童虐待の件では、マニュアルもつくられてきちんと
対応はされていると
思いますが、現実やはり縦割りだけでは
解決できないというのが数多くある例だと思っています。この間、新聞、河北でしたか、貧困の
テーマでありましたけれども、例えば給食が唯一の食事で、
児童クラブの方でもそのフォローをせざるを得ないような
家庭が出てきている。このときに例えば
学校とその
子供に対しての情報は共有されているんだろうかと。
児童クラブは
児童クラブだけで親御さんと何とか
解決しようとしているんじゃないかと。ちょっとそれがその後の情報は入っていないのでわからないんですけれども、やはり
学校、それから
小学校であれば
児童クラブ、それから民生
委員さん、そういう
地域との連携で
子供に対してどこが
対応するのがいいのか、あるいはそれぞれの組織で同じようにアプローチをした方がいいのか。そういうことというのが本当に
虐待と認定をされて、要保護
児童になったりとか、台帳に載っているお子さんについてはケースとしてやっていらっしゃると
思いますが、日常生活の中で気になる点、これはもしかしたら
虐待につながるおそれがあるんじゃないかと。非常にハイリスクになってからではなくて、その前の
段階で共有することでできることもあるんじゃないのかなと思うんですが、そこら辺ができているのかできていないのかというのは
地域差もあると
思いますが、ぜひ
自分の組織だけで
解決しようということじゃなくて、個人情報にもなる
部分もあるとは
思いつつも、でもやはり共有化することで前に進むことというのもあると
思いますので、ぜひ
教育局、それから
子供未来局、健康福祉局、情報を共有して取り組んでいただきたいなと思っています。
同じケースで、この間議会でも御答弁いただきましたが、DVの関係で
児童虐待の背景にDVがあるケースというのも少なからずあるという
お話を伺っています。ちょっと児相の方にも伺ったんですけれども、客観的なデータとしてはないとは伺いましたが、やはり経験則上いろいろな課題の中の大きな
一つとしてDVとの関連が、もちろん全部ではないですけれども、あるという中では、やはり配暴センターを今度設置しようという検討がされている中で、
児童虐待のケースとの連携、区役所の
家庭健康課の方の窓口からDVにつながる場合、あるいはDVから
子供に関する
部分というので、市民局と健康福祉局でその配暴センターの
あり方についても、市民局のことということではなくて、やはり
子供未来局や健康福祉局の面から見たときの
あり方というのを、ぜひかかわっていっていただきたいなと思っています。
あとほかの
委員からも出ました親に対するアプローチというので、ちょっと議会でも申し上げましたが、いろいろな場面に参加してくださる親御さんというのは比較的問題がないんだと思うんですね。なので、
学校あるいはほかの福祉施設でも、こちらから働きかけを要するケースについては、やはり
一つ一つのケースとしてぜひ、確かになかなかすんなり
解決には至らないと
思いますが、しつこくというのも変ですけれども、基本的にはまず親御さんが頑張って
子育てをしてほしいと。だめなときはいつでも
サポートをしますよと。保育園でも幼稚園でも
学校でも、大変なときはいつでも
サポートをするものであって、まずは親御さんがきちんと
子供と向き合ってほしいというのを、できるだけ伝えていただきたいなと。
自分の経験上もそうですが、
学校でやってくれると、やってくれるものだと勘違いをしてしまいますので、特に保育園とかもどんどん保育士さんが、あるいは幼稚園の
先生が受け入れてくださると、あ、これってやってくれるんだと勘違いをしてしまうのは、別に故意ではなくてもあり得るケースですので、親御さんも一緒に学んでいくという
意味では、
子育てのプロである保育士さん、幼稚園の
先生、
学校の
先生の方からぜひ、くどくなるかもしれないけれども、一言添えるという努力もあえて勇気を持って取り組んでいただきたいなと思っています。
あと不
登校に関しては、
子供自身の問題というか、
子供自身で
解決しなければいけないこともありますが、やはり親御さんからすると我が子が突然
学校に行けなくなるということで、親御さん自身が非常に不安に思ったりパニックになったりするケースというのがあると
思います。確かに適応指導センターとか一生懸命機能してくださっていますが、やはりまずは担任の
先生あるいは
学校の
先生、
スクールカウンセラーさん、そういうところで全く知らない相談機能にどうぞ行ってくださいではなくて、やはり
学校で
対応しなければいけない
部分というのが、大変親御さんも頼りどころがそこになるので、
先生方は時間がない中大変だとは
思いつつも、やはり一人一人に可能な限り
対応をお願いしたいと
思います。
あと先ほど
熊谷委員からもありましたが、
ライオンズクエストとか
アサーション・
トレーニングについては、たくましく生きる力のプランを今つくっていらっしゃると伺いました。ぜひそれが全校、そのとおりにやらなくてもいいですし、
学校独自でやっているものもあると
思いますので、ぜひコミュニケーション能力とか、会話の楽しさとか、人とかかわる大切さというのを、道徳でもいいですし、総合学習でもいいですし、時間がない中、注文ばかりで申しわけないですけれども、ぜひそれを盛り込むという姿勢を全部の
学校で持っていただきたいなということを私からは言わせていただきたいと
思います。ありがとうございます。
22:
◯田村稔委員 この
調査特別
委員会は、
委員同士の
意見交換だというふうに思っていますので、せっかくこの
委員会には岡本あき子
委員と佐藤わか子
委員と女性の
委員がいらっしゃるので、あえて御
意見をお聞きしたいなというふうに思うんですが。今NHKで「坂の上の雲」という大変壮大なドラマをやっています。これは日本の近代化への歩みというのを扱った
部分なんですが、非常に爽快な気分で私はこのドラマを見ています。これは日露戦争への歩みとかそういうことじゃなくて、元来の日本の家族の
あり方みたいなもの、秋山家であるとか、正岡家を通して見ていて、すばらしいなと。何か非常に久々に感動した。その中にやはり常に父親の存在というものがあって、それに従う妻がいて
子供たちがいて、また主人の
母親がいる。それに対しての尊敬と愛情という、元来の
家庭の
あり方というものが非常にいいなというふうに思っていました。この戦後の民主主義の私は履き違えの
部分もあるかなと
思いますけれども、そういう日本の家族制度というものが、非常に今危機的な
状況に陥っているのかなというふうに
感じております。昔は大黒柱と言われたんですね。今余り大黒柱のない家が多いと。これは建築の方でも大黒柱がない家が多いというような
状況にもなっているんですけれども、こういうようなドラマをごらんになったかどうかわかりませんけれども、まず御感想があったらお聞かせいただきたいと思うんですけれども。
23:
◯佐藤わか子委員 私は、申しわけないんですけれども、ちょっと時間的な関係でテレビは見てないです。すみません。
24: ◯岡本あき子
委員 私はちゃんと全部ビデオにとって、家族じゅうで楽しみに見ております。確かに家族制度、家族を大事にするというのは、本当に基本の基本で、いつの時代でも失ってはならないものだと思っています。一方で、と反論するのも変なんですけれども、多分あの時代というのは、古きよき時代というのは、お父さんだけが情報を持っているという絶対的な優位性というのが、どうしても時代的にはあったのかなと。だから、お父さんが持ってくる情報で家族がいろいろなことを
判断したりとかいう
部分があったし、現実その情報がほぼ正しい前提でやっていた時代があったのかなと思っています。そういう
意味では、逆に今いろいろな情報が流れていて、お父さんじゃなくてもお母さんじゃなくても、
子供自身の方がもしかしたらどんどんいろいろな先んじた情報を持ってきて、お父さんそんなこともわからないのとか、お母さんたらということが会話の中に出てきている
状況もあるのかなと。なので、あのやり方が今の時代にそっくり当てはまるのかと言われると、厳しいとは
思います。ただ、やはり家族というのは、お互いに尊敬し合って、お父さんはお母さんを尊敬するし、お母さんはお父さんを尊敬するし、親は
子供に愛情を注ぐし、愛情を受けて
子供たちも愛にはぐくまれて育つというのは当然のことなので、やはりあの時代のよさの
部分というのは、きちんと伝えていかなきゃいけないと思っていますが、そっくりそのまま当てはまるかと言われると、現実厳しい
状況があるのかなと。それをどうやって
解決したらいいのかなというのが、この
委員会の目的の
一つでもあるのかなと思っています。
25:
◯田村稔委員 せっかくの機会ですから、もう
一つだけお二人にお聞きしますけれども、先ほど
大泉委員から御近所のお弁当屋さんのことで、御近所の悲惨な目を覆いたくなるような、耳をふさぎたくなるような実例がありまして、ひどいところに住んでいるなと私は思ったんですけれども、ただ、またそのドラマの中の
一つでありましたけれども、例えば
母親が娘と一緒に料理をつくる、料理を教える、裁縫を教えてやるというものがあって、非常にすばらしいなと
思いました。お二人とも私の
認識ではお子さんがいて、
子育ての最中、もしくは終えた方もいらっしゃるかもしれませんが、そういうような例えば一緒に台所に立ったり、一緒に買い物に行ったりとか、その辺いかがなんですかね。
26:
◯佐藤わか子委員 私自身は、娘とは余り一緒に料理をつくったりしたことはなかったような気がしますが、うちは家事分担制というのをやっておりまして、娘が茶碗洗いとか、私がお料理をつくる人とか、そういうふうにやっていました。今、娘は私の料理がすべてできるかといったら、そこはないかもしれません。一人暮らしですけれども、一人で東京で自炊しながらお料理をつくりながら頑張っている。このお料理はどういうふうにしてつくるのとかと電話が来ますから、
自分で料理をつくって、コンビニ弁当ばかり食べてないようですので、安心はしています。
27: ◯岡本あき子
委員 料理は一緒に楽しみながらやっておりまして、今は娘の方が肉じゃがとか上手につくっておりまして、私の方が見習うことがあると
思います。息子も一緒にやっています。ちなみに夫の方が料理はうまいかもしれないです。
28:
◯田村稔委員 どうもありがとうございました。
参考になりました。
29:
◯花木則彰委員 委員の
意見の交換だということなので、私も言っておかないといけないなと
思いますので
お話をしますけれども、今の話もそうなんですけれども、やはり家族というのが大事だということと、その家族自体が壊されてきていると。これについては
認識は皆さん一致しているんだと思うんです。ただ、そのときに、では家族が壊れてきた原因が、
教育勅語がないからかとか、あるいは憲法が問題だとかいうことではないと私は思っています。やはり家族の一番の前提としての人間としての扱いが、相当やはり、特にここ20年間悪くなったと。
子育てをしようとする家族が、家族として成り立っていけるだけの例えば収入だってなくなって、それこそ大黒柱がいなくなったのは別に好きでいなくなったんじゃなくて、大黒柱になれるような収入がお父さんだけではもう、やはり収入が入らなくなっている。それが日本の
家庭の中で相当数ふえてきた。それがごく一部ではなくて、もうほとんど共働きでないとなかなかやっていけないという
状況になったんだと思うんですね。ここでお父さんとお母さんが一緒に家事も分担するし、料理もやるし、
子供たちと一緒にそういう料理もするということこそ必要なんだけれども、お父さんもお母さんもなかなか帰ってこれないわけですよね。夕食の準備をする時間に帰ってこれない。お父さんはもちろん帰ってこれない。お母さんもパートだといっても、そういう時間までずっと働かざるを得ないような
状況に置かれていて、本当に矛盾がいっぱいあるんだと
思います。ですから、一言で言えば人間らしく仕事もできるし、
家庭生活も送れるというような
世の中に戻すということが大事な中身かなというふうに私は
思います。
30:
◯委員長 ほかにございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
31:
◯委員長 この
委員会の
委員の皆さんは、それぞれ真剣に取り組んでいただきまして、そして今、さまざま示唆に富んだ御
意見もいただいたというふうに
委員長としても
思います。具体的に一々申し上げませんが、そういったことを次回の
委員会にも
まとめ上げるために、ぜひ抱負化してさらに御発言をいただければなというふうに思っております。
以上で、
意見交換会としては終了したいと
思います。
本日は本当にありがとうございました。
次回の
委員会についてでありますけれども、1月17日月曜日午後1時から開催をしたいというふうに考えております。次回は、本
委員会の
調査活動に関する
委員会報告を行うということを念頭に置きまして、
まとめの
委員会にしたいというふうに、
委員長、副
委員長として考えております。どうしてもその
まとめのために
資料とか何か必要だというようなことがあれば、今お聞きをしておきますが、特にあれば言ってください。今なければ、あと事務局の方にでも
お話をください。
次回は皆さんに御協力をいただきながら、
テーマが重なる
部分もありますし、それぞれの
部分もありますので、なるべくうまく
まとめられる方向性だけ出して、あと皆さんにぜひ補強を次のときにはしていただきたいというふうに
思います。皆さん、結構お忙しいと
思いますが、お目を通していただけるような少し時間をとってしたいと
思います。
では、御
当局も突然の答弁とかいろいろいただいてありがとうございました。
本日はこれで終了いたします。ありがとうございました。...