〔「
なし」と呼ぶ者あり〕
10:
◯委員長 なければ、以上で
報告事項関係を終了いたします。
この際、
当局から
報告を受けた
事項以外で皆様から何か
発言等がございましたらお願いいたします。
11:
◯鈴木繁雄委員 実は、昨日の
新聞報道で改めてこの問題の大きさというものを感じたわけでございますけれ
ども、これは
議会の件でございますけれ
ども、
地方議員の
年金廃止ということが
新聞で
報道されました。
全国議長会の方からも
議会の方には連絡というか回覧が回りまして、その動向を私
どもも知ったわけでございます。
議会のことは
議会でやっていただきたいと、そのようなお顔をして
総務局長もお座りのようでございますけれ
ども、実はこれはいろいろな問題があって、ただ単に
議会のことはどうぞ
議会でやってくださいというわけにはどうもいかないような
部分がございます。この
新聞によりますと、
廃止に伴って
自治体が
負担する
保障費用は大幅に膨らむ
見通しであるという
報道がなされております。それぞれに我々
議会の方も解決しなくてはいけない問題もありますけれ
ども、実はこれは
議会の方で解決する問題というのは単に
判断をすることだけなんです。それと、いわゆる
議会側として要望するだけということなので、これを受けとめる側は
行政側なんですね。そういうことで、この辺でどのような御
対応、御
認識を持ち、またどのようにこの
議会というものをとらえておられるか、さまざまなことがあると思います。
我が
会派でも日ごろからこういう問題をいろいろ
お話ししているわけですけれ
ども、
報道の方でも、これは
国民の
負担が大変であるから
廃止をするということだけで、いわゆる
国民の
負担の分だけが
報道されるんですね。それで、私
ども議員の
年金というものはそれぞれにいろんな問題があったと思います。私は
議員になった瞬間に、
議員の
年金とはさまざまな問題があるぞと。大体、
重複年金というのは
議員年金だけなんですね。
あとは
重複年金というのは日本の
年金制度の中でありませんから。しかし、その
重複年金という問題も感じながらも、
議員になったらこれは法的に掛けざるを得ない、強制的に。
現実は
報道の方でもこういう
報道がちっともなされない。
国民の
負担はよく書かれるんですけれ
ども、私
ども議員の
掛金が幾らだと。毎月9万8000円
負担しているんですよ。9万8000円毎月掛けていると
年間で約120万弱のようですけれ
ども、それだけの多額の
負担を強制的にさせられているわけです。
議員の
立場をここで言うべきではございませんから、そういうことは申し上げません。ただ、事実としてそういうことがなかなか
報道されないんです。ですからこの問題は、一方的に
国民の
負担だけの問題を
報道される
報道にも私は問題があると思うんです。
莫大な1兆3000億円の
負担が出てくるという
報道、これも事実です。しかし、
議員の
現実の問題、それから
給付の
あり方も問題だったんです。一番問題だったのは
給付の
あり方だったんですね。これは実際ここで
給付を受けている方はいませんからなかなかわかりませんけれ
ども、いわゆる瞬間風速で計算されるものですから
給付金額が大きくなって、
支給金額と
掛金額の差異が出てくるという、非常に不合理なことをずっとやっていたんです。これも確かに問題があったと思います。
しかしもう
一つ、私きょう非常に感じていることは、きょう
職員採用のいろいろな御
報告がございまして、いかにして立派な
職員を採用して
仙台市民に貢献をしていただくと。
議会も同じなんです。立派な
議員を
市民の
皆さん方に選んでいただいて、そして
活動していただくと。ところが、ほかの
自治体はわかりませんけれ
ども、
現状としてですよ、
政令指定都市、少なくとも
仙台市の
議員は、兼業ではありますけれ
ども、圧倒的に専業化せざるを得ないような多忙な、そして多量な事務、そしてまた多忙な案件を抱えて仕事をしていかなくてはいけないと。こういう
立場にありながら、しかし、
議員をやめまして
一般に戻ったときに、
国民年金5万7000円
支給でそれで終わりなんですよ。こういう
状況が発生するわけです。これはすべての
議員ではございません。しかし、そういう
議員が我が
会派にもおられます。
国民年金だけの対象であったと。いわゆる
共済年金とか
厚生年金とかの
経験がない方でございます。そういう方も当然いらっしゃるわけです。長年の
間議員をなさって、そして
議員をおやめになって
年金生活に入るときに、5万7000円の
国民年金支給という
状況になるわけです。果たしてそういうことで
議員活動に支障がないかとなりますと、
現実、やはり御自分の将来のことを
考えた場合、
議員には非常に不安な
部分が発生してくるんじゃないかと私は思うんですよ。いやいや、それはそれだと。それはその人が選んだ道だからそれでいいんじゃないですかという割り切り方もあるかもしれませんけれ
ども、やはりそういうものではないと思うんですね。
そうした場合に
現実にどうしたらいいかということで、ここで
お尋ねをしたいんですけれ
ども、将来に対して非常に不安な
状況の中で
議員生活を
考えなくてはいけないような
状況になってきたわけです。今までは
年金がございましたから、
国民年金に
プラス議員年金、
アバウトで
年間200数十万円ですか。私の場合ですと、6回生で、ちょっと計算すると200万円いきません。190万円ぐらいの
状況でございます。それに
国民年金を月額5万、6万、
アバウトで70万円もらっても270万円。300万円に満たない
年金生活に入るわけです。300万円の
年金生活、それはそれで結構だと思います。ところが、
年間で70万円の収入の
年金生活に入らざるを得ない
議員が発生してくるわけです。そういうことで果たしてですね、
議員が
現職中は結構でございますけれ
ども、将来にわたってやはり互助の精神があってもよろしいのではないかと。
そうした場合、どうしたらいいんだろうかとちょっと
考えてみたんですけれ
ども、例えば
仙台市の
職員の方は
市職員共済年金というんですか、そういう公務員の方にシフトしたりすることは独自に
考えられるのかどうか。また、そういう資格を得ることが
議員はできるのかできないのか。できるとは私は
考えられない、今の段階ではですよ。しかし、そういう
可能性とかそういう
対応はどういうことで
考えられるのか。もしくは、政府というか
国家としてですよ、これは
国家としてそういう
対応を
考えてもよろしいんじゃないか。
もしくは、私は
考えたのは、これは
議会での
お話ですけれ
ども、例えば
厚生年金の方にシフトしていくことは
上乗せをしてそれで終わる。
国民年金に
上乗せをしていただくとかいろんな方法があると思うんですけれ
ども、そういうことをやはりこれは
議会だけで
考えてくださいというものではなくなってきたんじゃないかとちょっと私は感じたものでございますので、そんなこと言われたってそれは
議会のことですよと言いたいようなお顔をされておりますけれ
ども、
現実、世の中の
方々がこういう
現状をなかなかわからないんですよね。そしてまた
報道の
人たちもそういうことを書いてくれないし、
実態がなかなかわからないんですよ。これは正直言って不安な問題じゃないかと思うんです。不安だったら何も
議員になんかなることないと言ってしまえばそれまでですよ。しかし、そういうことで果たしてよろしいのかと。やはりフラットな
論議があってもいいんじゃないかと思うんです。
市政にかかわる一方の
職員の
皆さん方もきちっとした
生活に対する問題を確立していかなくてはならない。そしてまた、一方の
議会もきちっとしたものを確立していかなければいけないんじゃないかと。じゃなかったら、私は社会の安定というものはないんじゃないかと思うんですよ。それはいろいろな御
意見があると思いますけれ
ども、私はそう思うんですね。
二元代表制、そしてまたしっかりした
民主主義の
運営をするには、やはり双方の安定があって初めてそこで確実な
論議がなされ、そして
市民に対して奉仕をすることができるんじゃないかと私は思うのでありますけれ
ども、その辺の事務的な点での
お尋ねをさせていただく点と、
あとトータルでの御
当局の御
所見等もお伺いしたいところでございます。大変答えにくいのかもしれませんけれ
ども、ひとつお答えをいただきたいと思います。
12:
◯総務局長 大変難しい御
質問でございまして、私の所管であるかないかも含めましてどこまで御
答弁を申し上げられるかという点がございますけれ
ども、御
質問の最後の方にございました、あらゆるという
意味での
国民の
皆さんが安定をして初めてさまざまな
活動なり力を発揮されるというお
考えに対しては、全く私も同じところでございます。
そういう中で、特に
議員年金について私がどの程度
お話しできるかはございますけれ
ども、
平成10年度末当時の
市町村の
議員数と
平成21年度末の
議員数を、要するに
市町村大合併を経てきたこの10
年間の中で見ますと、
市町村も半分ぐらいになりましたけれ
ども、
議員数につきましてもほぼ半分ぐらいになったと。3万人程度と。一方、受給される方が当然ふえるわけですから、その結果として、概数的に申し上げて約9万人程度。そうしますと、
現職の
議員の方お一人が3人の方を背負っておられるというところが最大の問題の所在の発端であろうかとは
認識をしております。
そういう中で、それぞれ
国民年金初め私
どもの
共済年金、
厚生年金、さまざまな
年金は、これまでも私の知る
範囲では
統合自体がなかなか難しいという
状況はございますけれ
ども、そういう中で現時点で伺っているのは、国の方で、主に
総務省の方でお
考えを示しながら、まず
議員年金の中での
部分をどうするかということについて現在
中間案が出たりとか、ただ、そう言いましても、後ろの方がある程度決まっている厳しい日程の中で
一つの
判断をいただかなければいけないという
状況だと伺っております。
その
部分が出た後に、やはり
年金を全体として冒頭の安定という
意味で見ましたときに、
年金の統合という
一つの大きな議論の中で改めて
論議をされるものだろうとは思っております。そういう中で、
保障金が1.3兆円という
お話もある中で、どういう形で
市民、
国民の
皆さんに
理解をいただきながら
対応していくかにつきましては、
地方自治体の側としましても、
市側としましても、どのような
対応があり得るのかということも含めまして、
一つの課題として、
問題意識として今後とも注視もしながら、その都度、検討といいますか
考えさせていただきたいと存じます。
13:
◯鈴木繁雄委員 さすが
総務局長でなかなか御
答弁は立派でございます。ただ、やはり
議会というのは
議会だけ独自で機能できるものではないんですね。
仙台市役所という
一つの大きな
機構の中での役割としての機能でございます。この
部分がしっかりとしなかったならば、
市政運営は
市民に寄与することはできなくなってくると私は思うんです。
私
ども年を重ねた人間がとやかくということ、これは大方もう終わりに近い人間ですからあれですけれ
ども、これからの
議会を担う
方々が、こういう
状況の中で果たして志を持ってきちっと貢献できて、そして
議員をやめた後、年収70数万円の、言ってみれば大変な
生活に陥ってしまうような
状況が想定されると。こういう中で若い方が志を持って果たして
市政にしっかりと貢献できる
制度になっているかとなったら、これは
制度として全体で
考えていかなくてはいけないことだと思うんです。ですから、ただただ
議会自身でお
考えをいただきたいということではなくて、やはり
議会、行政、すべての
機構の中で
考え、そして
対応していかなくてはいけないと思うんです。
それで、
廃止に伴って
自治体が
負担する
保障費用は大幅に膨らむ
見通しであるという
報道、これが私は非常に気になったんですね。1兆3000億円などという数字が出てきた場合に、これはよほどの
理解がない限りというか、
実態を掌握しての御
判断というのは
一般の
市民の
方々はなかなかできないんです。
報道の
方々には
議会議員の
負担とかそれこそすべての中身はなかなか
報道していただけませんから、合併でこういうふうに減ってきたとか、それから我々は強制的に
掛金を掛けているとか逆の
立場のことはわかりませんから、
議員に
年金、
国会議員もやめたんじゃないかと。
地方議員のために1兆3000億円、財政が厳しいとき、こんな金、何であんな
議員どもにやるんだというのが直球的な即金でポンと出てくる反応。当然
状況からするとそのような反応にならざるを得ない
状況は、さまざまの
状況から私も予想できるんです。
しからば、ここで
報道されていることはどういうことが想定されるのか。私は、
民主党政権がこれを決断されたと。そして、この
財源を求めるときに、これは
地方議員の問題であるから
地方がこれだけ持ちなさいということでボンと預けられたら、それこそ大変なことだと思うんです。ですから、このようなことでこれは単に
議会だけの問題ではないということで、私は大きな問題としてとらえています。ですから、
財源の処理の問題ばかりではなくて、それに伴ってどのようにしていくかということを、積極的に
執行部の
皆さん方、市長も
市役所の
機構と機能という
部分でのお取り扱いというか、感覚としてお取り上げいただいて、
意見を発信せざるを得ない、またすべきであると私は感じましたので、何だそんなの、
議会の勝手だからそんなことは
関係ないという方もいらっしゃるかもしれませんけれ
ども、私はそう感じました。ですから、やはりこの点を重大にとらえていただくべきではないかということで
意見を述べているわけでございますので、くどくなって恐縮ですが、
廃止に伴って
自治体が
負担するというこの
くだりですね。これはどういうことが予想されるとお感じになっておられるのか、とらえておられるのか、お聞きをさせていただきたいんですが。
14:
◯総務局長 実際、現行の
議員年金の
会計は直接市の
会計を通されてはいないと
理解しておりますので、ここは多分1.3兆円という総額に着目をして、それが総体として
国民の
負担、要するに新たな
負担というふうに
理解をいたしているところでありまして、そこに市の
会計の中で直接的な、例えば
財源を確保するとかというところまでの
意味ではないのではないかとまず
理解をいたしております。
それで、その前の
部分でございますが、
年金制度を通じて、そもそも
議会全体の
あり方、
制度にかかわる御指摘という
理解の上に立ちますと、私、
市側といいますか
当局側としましても、その
部分では
ひとり議会のみの
部分ではなく、
議会でも市長も申し上げておりますように、
二元代表制という位置づけの中での
地方市政の
運営という
部分で
問題意識を持ち続けなければいけないという点については、おっしゃるとおりだと
理解をいたしております。
15:
◯鈴木繁雄委員 新聞辞令で恐縮ですけれ
ども、
新聞では、
自治体が
負担する
保障費用が大幅に膨らむ
見通しと
報道されているんです。それで、繰り返しになって恐縮ですけれ
ども、この文言、
くだりからしますと、当然
自治体にそれがかかってくるということにかなりの何かがあるからこのように
報道されているんだろうと私は受けとめたんですけれ
ども、その辺どうですか。この
新聞はお
手元にありますか。
16:
◯総務局長 大変申しわけございません。少し事実
関係も確認をして、改めて御説明をさせていただければと存じます。
17:
◯委員長 ほかに
発言等はございませんか。
〔「
なし」と呼ぶ者あり〕
18:
◯委員長 なければ、これをもって
協議会を閉会いたします。...