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  1. 仙台市議会 2010-10-21
    公営企業委員会 本文 2010-10-21


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                 ※会議の概要 ◯委員長  それでは、ただいまから公営企業委員会を開会いたします。  本日の日程はお手元に配付のプリントのとおりでございます。  なお、委員会終了後、引き続き協議会を開催し、委員会審査事項以外の所管事項について当局からの報告及び質問等を願いますので、よろしくお願いいたします。  ここで副委員長と交代いたします。             〔委員長退席、副委員長着席〕 2: ◯副委員長  委員長と交代いたします。             《閉会中継続審査について》 3: ◯副委員長  それでは、これより審査に入ります。  審査事項は「水質管理現状について」及び「ガス局保安業務について」でありますが、本日は「水質管理現状について」審議をし、次回の委員会で「ガス局保安業務について」を審査したいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。  それでは、水質管理現状について水道局より説明願います。 4: ◯水道事業管理者  水道局から水質管理現状につきまして御説明申し上げます。  仙台市の水道は、平成21年度でございますけれども、1日平均で34万立米、年間で1億2200万立米ほどの水道水配水しておりますけれども水道事業者水道法に定められた水質基準に適合した水の供給が義務づけられております。仙台市におきましては、法基準への適合は言うまでもなく、水源から蛇口に至る各過程水質検査水質監視などの充実を図りまして、安全で良質な水道水供給に取り組んでいるところでございます。  具体の内容につきましては、資料に沿いまして水質検査課長より御説明申し上げます。 5: ◯水質検査課長  水道事業使命は、安全・安心で良質な水道水お客様である市民の皆様に届けることにあります。その安全性確保するために実施している本市水質管理現状について、本日はお手元資料1に基づき御説明申し上げます。  2の水質管理体制をごらんください。  水道水水質管理は、水道水が安全で良質であることの確認と、水道水の安全を常に確保できるシステムを構築することと言えます。  本市では、安全な水道水供給するため、毎年度定める水質検査計画に基づき、法定水質基準項目を初めさまざまな項目について水質試験を行い、その安全を確認するとともに、浄水場送配水施設水質自動測定装置を設置し、24時間体制水質監視を行っているところであります。また、常に良好な水質確保するために、水源域で実施される水源保全施策浄水処理配水管網維持管理などの総合的な対応が重要となってまいります。  図1の水道における水質管理の概念で御説明いたしますと、水道水質は安全で良質であることが必要でありますので、これを監視試験によって確認しております。この確認の結果を水源保全施策や各施設運転維持管理に反映させるとともに、相互に連携し対応しているところでございます。
     次に、主な取り組みについて御説明いたします。  1枚めくっていただいて2ページをごらんください。  1)水源水質監視でございます。本市では河川ダム湖等水源でおおむね月1回の頻度で水質検査を行っておりますが、ダム湖内での臭気発生の際には、採水回数をふやし、水深別により詳細な調査を行うなど、監視を強化しております。また、定期的に水源流域巡回監視を行い、汚染源早期発見水源汚染未然防止に努めるとともに、国土交通省を初めとする各関係機関と協力して、水質事故通報連絡体制確保水質保全対策を図っているところでございます。  次に、2)浄水場水質管理でございます。浄水場では、原水及び浄水の定期的な検査のほか、水質事故未然に防ぐため、浄水場取水箇所には油汚染対策として油膜監視装置を、毒物混入対策としてはタナゴを使用した魚類監視装置を設置し、常に監視を行っております。また、処理過程沈殿池ろ過池浄水池及び配水池に濁度計、pH計、残留塩素濃度計を設置し、連続監視を行っております。写真3は魚類監視装置でございます。水槽の中のタナゴの動きから水質異常の有無を感知できるようになっております。  3ページをごらんください。  3)配水水質管理でございます。浄水場で安全かつ清浄につくられた浄水は、管路により末端まで配水されており、市内の11カ所に設置された水質自動測定装置で、水温、残留塩素色度、濁度、pH値などの項目連続監視しております。  次に、蛇口における水質管理でございます。お客様が使用する蛇口では、配水系統ごとに選定した市内26カ所で毎日、色、濁り、消毒の残留効果検査を行っております。また、毎月、市内の27カ所では水質基準項目検査を実施しております。  次に、3の水質検査の1)水質検査現状でございます。水道水水質基準は、水道法及びこれに基づく水質基準に関する省令により定められております。この水質基準は、水道水の飲用により人の健康を害したり、その利用上支障を生ずるものであってはならないという観点から定められております。  表1をごらんください。本市では、法定検査である水質基準の50項目水質検査のほかに、水質管理目標設定項目等の詳細な水質検査を行っております。水質基準には、大腸菌、水銀、シアンなどの50項目設定されております。また、水質管理目標設定項目には、水質基準とするには至らないものの、水道水中で検出の可能性があり、水質管理上留意すべき項目として、ウラン、トルエン、農薬類などの27項目設定されております。ここに記載されていない項目を含め、項目名とその検査回数につきましては、資料の6ページから8ページに別表として記載させていただいておりますので、後ほどごらんいただきたいと思います。  1枚めくっていただいて、4ページをごらんください。  検査につきましては、水源浄水場配水池蛇口の各段階で、検査担当職員が現場の状況確認し、採水を行い、迅速に実施しております。また、近隣の2市4町、名取市、塩竈市、松島町、富谷町、利府町、七ヶ浜町からも水質検査を受託しております。このほか、水質事故への対応水質管理にかかわる各種の調査研究を行うとともに、常に分析技術向上分析機器充実を図っているところでございます。  次に、2)検査信頼性確保でございます。本市は、水質検査を正確かつ精度よく実施し、測定結果の信頼性確保検査技術向上を図るため、ISO9001の品質管理能力ISO/IEC17025の検査機関における技術能力について、水道水質検査に特化した水道GLPの認定を日本水道協会から取得しております。また、ばらつきのない正確で信頼性の高い検査結果が常に得られるように定期的に内部精度管理を実施するとともに、検査精度確認を行うため、厚生労働省主催外部精度管理調査にも毎年参加しております。  5ページをごらんください。  4の今後の取り組み、1)の水安全計画でございます。我が国における水道水は高い安全性確保されておりますが、今なお水道へのさまざまなリスクが存在しております。したがって、今後とも安全・安心水道水を安定的に供給していくためには、水源から蛇口に至る水道システム全体で統合的な水質管理を実施することが重要になってまいります。本市では、この水道システムに存在するリスクへの対応方法を整備し、水質への影響未然に防止し、水道水安全性をより確実なものとするため、現在、仙台水道局水安全計画策定を進めているところでございます。  最後になりますが、2)の独自の水質管理目標設定でございます。本市では、より質の高い水道水供給するために、各浄水場で、濁度、pH値などの7項目について独自の目標値設定しております。例えば季節変動のある総トリハロメタンやクロロホルムにつきましては、水質基準値の50%の値を浄水場出口での目標値設定し、その値を超過しないように水質管理を行っております。  今後も、高い水準での目標値設定し、より質を重視した取り組みを行ってまいります。  以上でございます。 6: ◯副委員長  ただいまの説明を含めて本件について質問等はありませんか。 7: ◯福島かずえ委員  今、水質管理現状について伺いました。私ども共産党市議団も、市民の命を支える水道水、大切だと思っておりまして、先ほど水源から蛇口に至るまでという言葉が何度も出てまいりましたが、私ども水源から蛇口に至るまで水の旅を実際に体験調査してみようということで、過日でありますが、市議団として、釜房ダムから茂庭浄水場から配水池など青葉山隧道まで御案内いただきました。水道局皆さんには1日御案内いただきまして、大変ありがとうございます。その中でも、やはり水道安全性水質確保するのは本当に大切な仕事だと思って見てまいりました。  きょうも御報告いただきましたが、本市水質検査課で、仙台市のみならず近隣の2市4町からも水質検査を受託しているという御報告がありました。まず初歩的なことでございますが、この水質検査水質検査課直営で行っていると承知しておりますが、それで間違いないでしょうか、確認させてください。 8: ◯水質検査課長  今委員からの御質問でございますが、水質基準項目50項目を含め直営で実施しております。ただ、1項目、ダイオキシンについては、施設設備関係上、現在の施設ではできませんので、委託しているところでございます。 9: ◯福島かずえ委員  タナゴで大丈夫なのかどうかという魚類監視装置も拝見させていただいておりましたが、水質検査課茂庭浄水場の中にあったはずだと思います。白衣を着た職員の方がきびきびとお仕事をされておりました。今、技術継承ということが、特に専門性技術力を担保しなくてはいけないところで課題となっておりますが、仙台市の水質検査課職員の方も専門職で入られていると思うんですが、技術継承という点では、若い世代職員の方とか、あるいは人員体制といったことについては心配ない状況なのかどうか、さらっとした聞き方ですけれどもお答えいただければと思います。 10: ◯水質検査課長  年齢構成でお話しいたしますと、ほぼバランスがとれているのではないかと思っていますし、昨年度と今年度におきましては新規採用者が1名採用されるということで、技術継承におきましては間違いなくされていると確信しているところであります。  人数につきましては、水質管理に携わる職員は私たちの水質検査のほかに浄水場とか配水管理の方もいますけれども水質検査課でお話ししますと、課長以下21名の体制水源から蛇口までの水質検査を行っているところであります。 11: ◯福島かずえ委員  若い世代の方々も1名だけでいいのかなという感じもいたしますが、21名の中で毎年近年では採用しているということでございます。伺うところによりますと、専門職で入られる方ですので、その専門性を生かして、水質検査課水道局だけではなくて、健康福祉局衛生研究所などの検査関係のところには転勤とかそういう中で人事交流も行っていると伺いました。写真にも出ているように女性もいらっしゃる職場でありますし、非常に清潔感漂う感じでいいなと思ってまいりました。  ただ、こういう検査業務だと、技術の中でも非常に大事ですけれども、何もなくて当たり前で、何もない状態を毎日毎日地道に担保していく努力が本当に求められております。何かあったら脚光を浴びるんですけれども脚光を浴びるような、例えば何か問題が起きたということがあってはならないので、そういう意味では、本当に陰になりながらも仙台市民の健康や安全を守っている重要な職場だと思います。  先ほど、直営仙台市のみならず近隣の2市4町の水質検査も受託しているという仙台市のレベルの高さ、そして、信頼性確保もさまざまな認証を得ているということで御紹介ありましたが、引き続きこうした高いレベル技術力や水の安全性を守るためにも、今、とかくアウトソーシングとか外部委託問題が取りざたされておりますが、ここも引き続き直営を堅持して、市民にとっても近隣2市4町の住民の皆さんにとっても安心・安全な水を供給できるように、今後も直営堅持という方向をしっかりと示していただきたいと思いますが、これは管理者にお願いいたします。 12: ◯水道事業管理者  安全で良質な水道水供給ということは水道事業者にとりまして最も基本的な使命でございます。そうした中で、本日の報告にもございましたように、水源から蛇口に至る水質管理をしっかり継続して行っていくということは、我々にとって重要な課題、責務の一つであると考えております。今後ともこうした対応が的確かつ確実に実施されますよう、必要な体制確保あるいは整備に十分意を用いていきたいと考えております。 13: ◯斎藤建委員  最後の今後の取り組みの中に、今なお水道水へのさまざまなリスクが存在していると、それから水道システムに存在するリスクへの対応方法と書いてあるんですけれども、さまざまなリスクとは、ここで答えられるかどうか、言わない方がいいのかもしれないんだけれども、どういうリスクがあって、特にシステムに対するリスクというのはちょっと大きいのではないかと思ったので。答えられる範囲でいいです。やめた方がいいと思うときはやめてください。言っている意味はわかりますよね。何となく知らせない方がいいのかもしれないんだけれども、どういうことなのかよくわからないのでまず聞かせてください。 14: ◯水道事業管理者  さまざま世の中リスクはございますので、それらは否定できないということでございますけれども、現実的にあり得るリスクといたしましては、河川等への油の流出による水質への影響、なかなかこの油というのは浄水処理過程で排除することができませんので、我々にとっては重要な課題でございます。またあと健康等にかかわるわけではございませんけれども、今日、ダムにおける藻の発生などによりましてカビ臭水道の中にまじるというようなことがございます。これらにつきましても対応といたしましては活性炭処理等によりまして現在対応しているところでございますが、そういったリスクといいますか、放置した場合の支障というものは想定されるということでございます。そのほかにも、現実的にまず余りあることではございませんけれども想定されるリスクをこれからいろいろ洗い出しいたしまして、水道事業者として対応可能な部分については、きちんとした対応方法マニュアル化、整備していくということで私どもは考えているところでございます。 15: ◯斎藤建委員  いろんなことがあるので、私も答えにくい部分もあるんだなろうな、言わない方がいい部分があるんだろうなと思うんだけれども、ただ問題は、今福島委員も言いましたけれどもシステムに存在するリスクというとちょっと我々としてはわからないんですね。なかなか理解できない部分です。ただ、システムリスクがあるとするとこれはやはり問題過ぎるんじゃないかなと思うので、いろんなリスクはもちろんあるでしょう。いろんなことが考えられるんだけれども。それと、リスクに対する対応策を今局長が考えていくというのが、この水道局安全計画ということですか、これからつくっていこうということなんですか。でも、今それがなかったらおかしいですよね。リスクに対する対応策というのは、こういうリスクにはどう対応するというのは当然あると思ったから、こういうのを策定を進めているということでいいんですか。でも、今あるでしょう。 16: ◯浄水部参事  今でも浄水場ごと処理過程ごとにいろんな対応マニュアルは作成しております。今回改めて、水源から給水栓まですべてのシステムといいますか、過程においての危害分析というか、危ないいろんな事象をまとめて総合的に今度つくろうと思っているのが水安全計画になりますので、今まであったものをまとめて整理するとともに、新たなものも加えてもう一度きちんとつくり直すという考えで今やっております。 17: ◯斎藤建委員  今福島委員が言ったのもそういうことだろうし、事が起きてからでは大変なことになってしまうわけですから、命にすぐかかわる問題ですからこれが一番だと思って、ぜひこの部分だけは今後ともしっかりしてほしいと思います。  あと、前に戻って、蛇口における水質管理というのがありました。26カ所を毎日やっている。実は、夏に仙台市の水道水ちょっとおかしいんじゃないかと言われたんです、おいしくないとか。余り言われたことないんだけれども、何か特別なことありましたか、ないですよね。私はうちはおいしいよと言ったんだけれども、ここで管理している26カ所というのは同じ場所なんですか。26カ所同じところをずっとやっているんですか。 18: ◯水質検査課長  毎日と毎月で26カ所、27カ所ございますけれども、基本的には同じ定点で監視をしております。同じところで毎年。ただ、水運用上、水の流れが変わったりしたりしたときは考慮しまして若干移動したりしますけれども、基本的には配水系統ごとに採水箇所は決めることになっておりますので、配水系統を重視して選定しているところであります。 19: ◯斎藤建委員  わかりました。そうすると、さっき局長カビと。釜房系統はにおいがついた何とかと前よくあったりしたけれども、同じところでずっとやっていると、それが見つからない場合もあるかもしれないのかな。それとまた、管の中が腐れているとか。その人には自宅の中の管が腐っているんじゃないのと言ったりしたんだけれども、だから同じ箇所でやっているとそういうことは意外とわからなかったりするのかなと思って今聞いたんです。 20: ◯水質検査課長  人によりましても感度がかなり違いますし、同じ方であっても、例えば留守しがちで滞留時間が長かったりすると、同じ水であってもおいしくなく感じる場合もあるとは思います。また、カビ臭というのは釜房湖を中心に時たま発生しておりますけれども、これについても基準値の5分の1以下で今制御して配水しているところでありますけれども、これについても、やはり他都市から来たり、あるいは井戸水を今まで飲用していた方が上水道を使用するとやはり感じるという方も時たまある、そういうことではないかと思います。 21: ◯斎藤建委員  そこは井戸水ではないんだけれども、いろんな感じ方もあるんでしょうけれども、我々に苦情が来るのはそういうことなので。ただ、仙台の水はおいしいよともう少し宣伝もした方が多分いいのかなと思って。夏、何人かから言われたので、暑かったせいもあるんだろうなと思っていました。だから、できたらいろんなところでやってそういうのを見た方がいいのかなと思って聞きました。ありがとうございます。終わります。 22: ◯副委員長  ほかにございませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 23: ◯副委員長  なければ、これをもって委員会を閉会いたします。...