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  1. 仙台市議会 2010-10-21
    経済環境委員会 本文 2010-10-21


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                 ※会議の概要 ◯委員長  ただいまから経済環境委員会を開会いたします。  本日の日程は、お手元に配付のプリントのとおりであります。  なお、委員会終了後、引き続き協議会を開催し、委員会審査事項以外の所管事項について当局からの報告及び質問等を願いますので、よろしくお願いいたします。              《閉会中継続審査について》 2: ◯委員長  それではこれより審査に入ります。  審査事項は、「仙台市における農商工連携について」及び「仙台市の廃棄物行政について」でありますが、今回は「仙台市における農商工連携について」を審査し、次回の委員会で「仙台市の廃棄物行政について」を審査したいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。  それでは、仙台市における農商工連携について、経済局より説明願います。 3: ◯経済局長  経済局から、仙台市における農商工連携について御説明申し上げます。  豊かな農産品などの地域資源や、学都、杜の都と称される歴史背景に恵まれた本市においては、地域を支える農林漁業者商工業者が互いの強みを生かし、有機的に連携をすることにより、付加価値の高い商品の開発やサービスの創出、新たな販路拡大などを行う農商工連携取り組みによる地域経済活性化が強く望まれております。  国におきましては、平成20年5月にいわゆる農商工等連携促進法を制定し、農林漁業者商工業者の連携を促進することで、ものづくりに並ぶ我が国の新たなビジネスとして、食ビジネスの推進を図っているところでもあります。本市におきましても、これまでのアグリビジネスの推進とともに、農商工連携取り組みを確実なものとするため、本年4月に農政企画課内に農商工連携推進室を新設したところでございます。  本日は農商工連携の目的やこれまでの取り組み、今後の施策の展開等につきまして、お手元に配付いたしております資料1により、パワーポイントを使用いたしまして農政企画課長から御説明申し上げます。 4: ◯農政企画課長  それでは、お手元の資料1、それからパワーポイントによりまして、アグリビジネスへの対応も含めまして、これまでの取り組み等につきまして御説明をさせていただきます。  初めに、農商工連携の目的でございます。農商工連携につきましては、仙台の人やもの、技術などの地域資源を生かしまして、新たな商品やサービス等を開発し、地域の農林水産業商工業観光等の振興を図るとともに、新たな雇用の創出や人材育成にもつなげ、地域経済活性化に寄与しようとするものでございます。これまで農林水産業成長産業化に向けましては、農家みずからが生産から加工、販売まで行ういわゆるアグリビジネスを推進してまいりました。しかしながら、一つの事業体が生産、加工、販売を行うというケースでは、ノウハウや設備など多くのハードルがあるため、なかなか事業規模は限られたものになることが多く見られました。これに対して、生産、加工、販売のそれぞれの主体が各分野の強みを生かして互いに連携して質の高い商品等をつくり出すという形が、いわゆる農商工連携であり、チャレンジや規模の拡大もしやすいというメリットがございます。また、農業参入への規制緩和が進み、資本力のある一企業が生産から販売まで一体的に行うケースもふえてきており、従来から展開していたアグリビジネス農商工連携が車輪の両輪となりまして、農業、農村の6次産業化を図ることで活力ある農村農業を目指していこうとするものでございます。  まず、アグリビジネス支援に関する取り組みについてでございますが、従来農家の皆様はそれぞれ食材の生産のみならず、漬物などの加工や販売まで行うなど、さまざまな取り組みを行ってまいりました。平成18年度には、安全・安心ニーズビジネスチャンス開拓への対応といたしまして、学識経験者等による支援研究会を立ち上げまして、農業産品付加価値を高め、収益を増加させる仕組みを確かなものとするアグリビジネス可能性や、支援のあり方を取りまとめたところでございます。この中で提案されました支援策等に基づき、育成事業といたしましてより付加価値を高めようとする農業者に対しまして、施設整備等への補助や新商品開発への支援、研修会等を行ってまいりました。また、販路拡大への支援といたしまして、アグリビジネスフォーラムを開催し、商品開発をテーマにしたパネルディスカッション農産加工品展示等を行うなど、大手スーパーマーケット農業者をつなげるためのコーディネート的な役割も果たしておりました。  アグリビジネスに取り組んでおります市内の農家数グループ数でございますが、やはり漬物加工が最も多く50余り、飲食店営業菓子製造などがそれぞれ10数グループなど、複数の業種にまたがっているものを除いた実数でございますが、66となっております。ごらんいただいております写真は、昨年度若林区に設置されました野菜カット施設と商品の一部でございます。このような施設を整え、生産の効率化消費者ニーズ等に合わせ、大規模に流通販売を行っている農業法人もございます。  また、個々の農家、農業者におかれましても、パッケージや販売方法工夫等がなされておりまして、販売増を図るためには今後も多くの直売等の経験を生かしながら、消費者ニーズを的確にとらえる、さらなる工夫が求められているところでございます。  こうした中、平成20年に制定されました農商工等連携促進法は、農林漁業者商工業者の連携を促進し、新たな商品開発を施していこうとするものでございまして、単なる商取引の範囲を超えまして、事業パートナーとしてお互いの得意な分野で創意工夫をしていくものでございます。対象となる商工業者は、中小企業者に限定され、まず新たな商品やサービスに関する事業計画を作成いたしまして、審査を経て国が計画を認定する仕組みとなっております。認定を受けられますと、事業資金の貸し付けや税制等の支援など、さまざまな措置が用意されております。これまでの計画の認定件数でございますが、昨年度末まで全国で370事業、宮城県におきましてはここにお示ししている6件が認定されてございます。最近、海外への輸出について報道されておりましたワサビ奥田建設と、桑茶のプロジェクト・エムの2件が、仙台市の事業者でございます。  次に、本市の農商工連携の推進に向けた取り組みについて御説明をいたします。本年4月に本格的に取り組みを開始いたしました農商工連携につきましては、ごらんのような三つの柱で政策を進めることとしているところでございます。順次御説明を申し上げます。
     まず、農林漁業者商工業者が連携しやすい環境づくりでございますが、本年4月以来、農家や農産物の情報、また取引先や販路の情報など必要な情報を提供するための窓口を開設するなど、相談しやすい環境づくりに努めてまいりました。また、図のように農商工連携を推進する国や県を初め、商工団体産業者団体など六つの組織、団体の事業担当者が情報をメールでやりとりする緩やかなネットワークを組織いたしまして、仙台市地域におけるスムーズな情報の流通、事業の調整などを行う体制を整えたところでございます。  また、農商工連携を生み出す最も重要な仕組みといたしまして、農林漁業者商工業者が連携しやすい環境によるすぐれた連携づくりを誘導することとしております。異業種の事業者セミナー開催等きっかけとして、インキュベート企業支援事業に誘導いたしまして、アイデア出しの全体ミーティングから個別案件についてのワークショップを重ねまして、事業計画案を作成いたします。この間、コーディネーターやアドバイザーのサポートを得ながら、さまざまな業種の方からのアイデアを加えまして、計画案ブラッシュアップしてまいります。さらにコンペ事業により計画の認定を行うことで、連携を目指す事業者をふやしていこうとする取り組みとしてございます。このセミナー商談会につきましては、2日前の19日にエル・パーク仙台で開催したばかりでございまして、講演会生産者による農産物加工品の展示及び商談会に、多くの方々の御参加をいただいたところでございます。  次に、第2の柱、連携により開発された商品の販路拡大の支援でございます。まず、農産物加工品農商工連携計画認定で新たに開発した商品などを市の奨励する対象品とし、これを物産関係の団体でございますとか、福島市、山形市との3市連携、観光キャンペーンなどでの協力体制のもと、物産展や見本市、商談会などをきっかけ販売促進を図っていこうと考えております。また、ホームページ、雑誌等のメディアへの掲載などの手段も活用いたしまして、販路拡大を図ってまいります。  先ほど御紹介いたしました国の農商工連携の認定を受けた桑茶でございますが、現在この企業と連携をいたしまして、市内の使われなくなった桑畑がございます。これは写真は大倉の桑畑でございますが、この桑を使って桑茶パウダーの試作を行っており、販売戦略も含めた支援に取り組んでいるところでございます。また、米生産農家米粉めん製造販売につきましても、機械製造メーカーとのマッチング支援制度の紹介、商品化アドバイスなどによりまして、商品化に取り組んでいるところでございます。ほかにも御相談をいただいたものにつきまして、飲食店菓子製造業者へ紹介するなど、マッチング等により活発な生産活動きっかけづくりを行っているところでございます。  次に、第3の柱の新たな素材の掘り起こしでございます。  まず、新たな食の開発といたしまして仙台あおば餃子を、平成21年度に地場産農産物商品化推進事業によりまして開発をいたしました。ことしの青葉まつりでデビューし、具と皮に仙台産のユキナを使用いたしたものでございまして、これまでTBCの夏まつりでの地域力宣言コーナーでございますとか、先週土日に開催されたみやぎまるごとフェスティバル等で販売するなど、知名度を上げる取り組みを行っているところでございます。さらに流通量をふやすため、製造業者を確保いたしまして、家庭で手軽に食べられるようにスーパーマーケットやお土産店での販売についても調整を進めているところでございまして、また市内の飲食店でも食べていただけるように、現在は7店舗ある提供店を今後ふやしていくこととしております。これにより市民の皆様初め観光客の方にも認知していただき、新たな仙台の名産物に育てたいと考えているところでございます。  また、主な材料としてユキナを年間を通じて生産できる体制の構築について、現在農家の方々と調整を行っているところでございまして、販売量に左右される生産量確保等課題等を順次整理をしながら、新商品の販売増につなげてまいりたいというふうに考えてございます。  また、今年度の新たな米粉めん商品化や、秋保作並地区において農・観光連携として、温泉のお土産品開発温泉組合とも協力して実施しているところでございまして、これらの取り組みの中から、観光客等にも受け入れられる新たなヒット商品の開発をも模索しているところでございます。  また、新たな素材の掘り起こしでございますが、農村の風景や暮らしを素材として生かすグリーンツーリズムにつきましても取り組みを開始しているところであり、都市近郊に広がる農村地域の魅力を手軽に楽しむことのできるメニュー開発等を進めてまいりたいというふうに考えております。  また、食材としてほとんど流通していなかった規格外農産物についても、その実態調査や、集荷あるいは流通の仕組みづくりなどを検討する事業を開始しており、新たな販売ルート等の開拓を目指してまいります。  そのほか試験研究といたしまして、米粉の利用に関しまして宮城県の産業技術総合センター共同研究を実施するなど、研究機関との連携も進めておりまして、新たな素材の掘り起こしをする意味でも重要な取り組みでありますことから、今後とも大学や関係機関との連携を深めてまいりたいと考えていたところでございます。  以上、これまでのアグリビジネスへの取り組み農商工連携に関する主な施策の方向性等について御説明をさせていただきましたが、今後も農産物のみならず農村景観暮らしなども資源としながら、アグリビジネスへの支援や取り組みを開始いたしました農商工連携について、新たな仕組みづくりを行いながら食を中心とした商品開発、販売、そしてグリーンツーリズムの促進を図るなど、農産物生産活性化を推し進め、農業農村の6次産業化に努めてまいりたいというふうに考えております。また、施策の展開に当たりましては、商品づくりに特化するものではなく、取り組みの過程で形成される地域や人のネットワークづくりにも着目し、農林漁業商工業の振興はもとより、地域づくり交流人口の増大といった面も重視しながら、地域経済活性化を目指してまいります。  なお、最後になりますが、仙台市農業園芸センター内に今月末に竣工いたしますアグリビジネス研修交流施設について御説明をさせていただきます。  施設は150平米ほどのものではございますけれども、菓子製造研究研修室調理研修室、さらには米粉の製造機を設置いたしまして、農家の方々による新商品の試作検討の場として新たな取り組みを施し、また加工技術の向上や試作品のマーケティングを手助けする施設として機能していくものでございます。今月30日に農業園芸センターで開催いたしますオータムフェスティバルにあわせまして、施設内で米粉のパンづくり体験米粉クッキーの試食などを行いまして、施設のお披露目を兼ねたイベントを開催する予定でございます。本施設につきましては、農家のアグリビジネスの拠点としてはもとより、市民や事業者農産物地産地消を考えるきっかけとするなど、本施設の利用促進によるさまざまな効果を期待しているところであり、今後ともさまざまな活用方法を探ってまいりたいというふうに考えております。 5: ◯委員長  ただいまの説明を含めて、本件について質問等はございませんか。 6: ◯高見のり子委員  ただいま農商工連携の御報告をいただきました。農商工連携推進室が今年度の4月より発足をしたということで、大変期待をされていたところではないかというふうに思っております。注目もしてまいりたいと思っていました。今、アグリビジネスですとか、グリーンツーリズムですとか、そういうものと農商工を中心として農商工連携を進めるというお話だったのですけれども、ここにひとつ地場産品を大いに活用するという意味で、地産地消というのもこれまで進めてきたと思うのですけれども、その辺との関連というのはどのように考えていらっしゃるのでしょうか。 7: ◯農業振興課長  アグリビジネスでございますが、農業者農産物の生産のみならず、加工、流通、販売まで幅広い分野を手がけていく事業の概念として用いられております。一方、地産地消でございますが、地域でとれた農産物をその地域で消費する運動となっております。 8: ◯高見のり子委員  そのそれぞれの内容を今説明いただいたのですけれども、大いにかかわり合うものだというふうに思いますし、どちらの観点も別なものではなくて、やはり同時に一つの進める中では、どちらの観点も入れていかなければならないと思いますけれども、それはそれでよろしいのでしょうか。 9: ◯経済局長  当然お互いオーバーラップする概念でございますので、これは両方とも連携しながら進めてまいりたいというふうに考えております。 10: ◯高見のり子委員  それで、できた商品をどのように消費するかということがやはり大事、流通をつくることが重要だと思います。そういった意味では、やはり大規模な消費先として、学校給食というのも一つ視野に入れるべきではないかと思います。私もことし、第1回定例会におきましては、地元でとれた大豆をぜひ仙台の子供たちに豆腐ですとか、大豆製品学校給食とかに利用すべきだと求めた際に、教育局経済局連携して進めていくと、市長が答弁をされています。その後、どのような取り組みがされてきたのか、伺いたいと思います。 11: ◯農業振興課長  仙台産大豆を使用しました豆腐の学校給食への利用についてでございますが、豆腐加工事業者によります市内産大豆を使用した単独調理校への利用を進めるため、JA仙台県豆腐加工事業協同組合教育委員会との話し合いを行った結果、一部単独調理校におきまして利用が進められているところであります。今後もこのような取り組みを促進させるため、関係者と引き続き話し合いを進めているところでございます。 12: ◯高見のり子委員  それは本当にいいことなので、ぜひ進めていただきたいと思います。  今回、米粉の加工についても拠点施設の中に製粉機が設置されているようですけれども、これも本当に期待されています。例えば学校給食の中のパンなど、こういうものにも将来的には仙台の子供たちが地元の米粉でつくった米粉パン、給食にも使われるということも非常にいいことなのではないかと思いますけれども、学校給食会ですとか、パン製造業者皆さんとも連携を強めて、ぜひそういう地元の米でつくった米粉パンを、仙台の学校給食に使えるようにしていくという取り組みはぜひ検討していただきたいと思うのですけれども、いかがでしょうか。 13: ◯農業振興課長  米粉パン学校給食への利用につきましては、現在学校給食会により月1回程度提供されております。今後、価格等に関していろいろ課題があると聞いておりますので、利用拡大について教育委員会と相談していきたいと考えております。 14: ◯高見のり子委員  月1回というのは大分少ないので、やはりもっと米の加工というのも非常に大事な観点だと思うので、ぜひ進めていただきたいと思います。  最後に、米価の暴落が今大変問題になっていますので、これについて伺いたいと思います。500ミリリットルのペットボトル、水が今120円ぐらいです。それにいっぱいペットボトルに米を入れると幾らかというと、2008年度で117円55銭と。米が水よりも安いというような状況と言われています。さらに生産者米価を農家の時給に換算しますと、これも2008年で換算しますと、何と時給で325円だと。こういうことでは、本当に最低賃金にもならない中で、農家の皆さんが頑張っていらっしゃる状況だと思います。そして、10月19日には全中(全国農業協同組合中央会)が米価暴落対策を求める全国集会を開催いたしまして、1,000人ほどが参加をして、宮城県からも参加をしているようです。国に対して過剰米買い上げを求めています。ぜひ市も国に対して過剰米買い上げを求めていくべきだと思いますけれども、いかがでしょうか。 15: ◯経済局長  ただいま委員から御指摘がありましたとおり、現在の米価の状況でございますとか、今回特にJAの概算払いが昨年を大きく下回ったということで、不安を持っていらっしゃる農家の方が多いというふうに認識いたしております。今後の米価の状況でありますとか、あとは戸別所得補償、これの進捗状況等を注視をしながら、必要に応じて必要な対応を図ってまいりたいというふうに考えております。 16: ◯高見のり子委員  すみません、最後と言いながらもう一つです。9月の議会におきまして、我が会派のふなやま議員が農家の皆さんの支援を訴えた中で、国保料の減免についても求めました。健康福祉局にその後どうなのですかということで伺いましたら、現行の減免制度で対応をするということだったのです。前年度の収入が1000万円以下の方で、ことし所得が大幅に減少した場合には、その減免の対象になるということです。ですから、現行の制度でも御相談いただければ、それに対応できる状況があるということなので、こういったことをやはり農家の皆さんにぜひ、それぞれ条件が違うでしょうから、年末になりますとさまざまな支払いも一気に押し寄せるということで、不安も感じてらっしゃるという話も伺っていますので、こういう国保料減免制度があるのですよということを、ぜひ周知をする機会を持っていただきたいと思うのですけれども、この辺どうでしょうか。 17: ◯農業振興課長  減免の周知につきましては、JA仙台等関係団体関係部局と連携いたしまして周知を図り、農家の不安解消に努めてまいりたいと考えております。 18: ◯大槻正俊委員  私からもこの間いろいろ見せていただいてきたことを踏まえてお伺いをしていきたいと思います。県内の認定計画ですけれども、かなり進み始めているということは歓迎をしたいなというふうに思っています。たまたまですが、私も加美町のワサビ取り組みですね、これは実際送ってもらったりして、知ってる人なんかがいろいろ取り組んでまして、非常にいいことだなというふうに思ってました。実際見たり聞いたりということでお伺いもしてきましたけれども、雇用も現実に生まれている。つまりレストランをつくったりとかもされていますし、当然全国に発送するということになれば、工場とかそういったことも含めて、まさに連携が進んで、いろいろな相乗効果でいい動きになってきているというふうに思っています。  それで、私は別に加美町でやってはだめだというけちな話を言うのではなくて、もう少し仙台の地でも、例えば大倉であれば桑ができているからそういうふうに取り組まれているわけですが、もっとその地域地域でこのような動きを、一度にたくさんというのはないと思いますが、もう少し進めてもいいのではないかなと。そのような展望を含めてお聞かせをいただきたいと思いますが、いかがですか。 19: ◯農政企画課長  市内の取り組み状況でございますが、認定を目指している事業者の情報は若干いただいておりますが、そういったことでございまして、国を初めといたしまして商工会議所とも連携をした対応を行いまして、事業計画ブラッシュアップを行うインキュベート事業の誘導を図るなど、適切に対応してまいりたいというふうに思ってございます。また、菓子製造業者の方でございますとか、リサイクル事業者の方ですとか、そういった新たな商品の開発ということで御相談をいただいているばかりでございますが、そういった情報をいただいているばかりでございますので、今後適切な対応をしてまいりたいというふうに考えてございます。 20: ◯大槻正俊委員  ぜひスケールメリットもあるのですが、仙台市の場合は農業生産量は県内では当然1位なわけですから、ぜひ頑張ってほしいなというふうに思います。それで、商品ですね、いろいろこの間デスティネーションキャンペーンを中心にして、いろいろな商品も出たりして取り組みがされてきています。非常にいいことだと思うのですが、やはり温泉街とかずっと見ても、あといろいろな観光の面での販売所、いろいろな商品を売ると。特に農産物系の商品ですね、それらについてはかなりパンフレットに載せたり、この間ずっと支援をされてきている。これは重々私も認識しているし、いいことだなというふうに思っています。ただ、なかなかそれと実際の購買にまだちょっと結びついていない面もあるので、もう少し御努力をされる、特に観光面仙台市内でなくてよその人からも、もう少しお買い上げをいただくという取り組みをもっと強めていかないといけないというふうに思うのです。  それとあわせて、例えばB級グルメ取り組みで、たくさん集まっているという全国のいろいろな取り組みがありますが、例えば秋保のおはぎにしたって一つのところだけで、どこどこのおはぎというふうに言われていますけれども、例えばそのお向かいでもつくっているんですね。実際これつくっているのですよ。そういうふうに、いろいろあちこちでつくっているわけですから、そういうので全体として秋保のおはぎというので、B級グルメでやれるくらいな展開に持ってくる。そんなことをもっと展望して取り組んでいただきたいなというふうに思うのですが、いかがですか。 21: ◯農政企画課長  新たな商品の開発でございますとか、販路拡大の際には、観光施設との連携が不可欠であるということは認識してございまして、観光イベントとの共同開催でございますとか、あるいは委員御指摘のとおり伊達な旅キャンペーンのガイドブックを活用した商品のPRなどを進めているところでございます。また、現在、秋保作並の温泉組合と連携をした商品の開発事業を行っているところでございまして、こういった取り組みの中から、その地域を代表するような有力な商品の開発を模索いたしまして、今話題のB級グルメとしても取り上げていただけるような努力をしてまいりたいというふうに考えてございます。 22: ◯大槻正俊委員  結構その温泉組合を含めて懇談したり、実際自分も経験してみてですが、お米に限らず、素材の掘り起こしというのが、今おっしゃられましたようにいろいろされています。問題はここなんですが、お聞きをすると、余りはっきり言い過ぎると悪いのだけれども、単価の高いお客さんでないとなかなか素材のいいものをオーダーしない、あと品数も、生産量も少ないということなので、たくさんのお客さんに出せないというような状況もあるわけです。これを継続して取り組むということであれば、本腰を入れて一定量の供給ができるという体制をつくっていかないと、ああいいねというだけではいけないと思う。仙台でこういうのがあったという、単発的な、一時的なもので終わってしまう。この前の決算委員会でも言いましたけれども、せっかくつくられたみそにしても、もっと宣伝できるほどの量がない。ちょっとお出しをしているだけという程度になってしまうと、せっかくあれだけ努力されているわけですから、その努力もわかっているだけに、もっともっと広めるためのもともとの供給体制ですね、これをきちんとつくっていかないといけないというふうに思うのです。秋保米にしても、全部の量が間に合わないわけですから、そうすると朝御飯だけにしか出せないとか、当然そういうふうになってしまうわけですね。  ですから、農業をどうやってきちんと育てて、指導するなんていうおこがましいことではなくて、とにかく一緒に取り組んで、そしてそのことによって一定のものをきちんと、いいものを供給できるというこの体制ですね、支援連携の体制をとっていかないと、せっかくの素材の掘り起こし、そしてずっといわゆる定番のメニューになってくるということがなかなかできないと思うので、そちらのまさに農商工連携をしっかり取り組んでほしいと思うのですが、いかがですか。 23: ◯農政企画課長  素材を掘り起こしまして新たな商品としていく上で、一定規模以上の安定的な供給が不可欠なのは、委員御指摘のとおりでございます。例えば、あおば餃子でございますけれども、この生産流通に当たりましてもそういった課題がございまして、現在生産者グループ化でございますとか、あるいはその集荷システムの検討を行っておりまして、生産者農業者団体と連携した体制づくりを行っているというところでございます。 24: ◯大槻正俊委員  今言われたあおば餃子にしたって、せっかく御努力されても、冬の時期しかたくさん食べられないというふうなことでは、ずっと売り出しはなかなか難しいわけですから、その辺の御努力をさらにいただきたいということですからね。  19日に連携促進のセミナーを開かれましたね。これまでもこういうふうに取り組んできたのでしょうかということと、どういうふうな内容だったのかということと、私はやはり意識的に仙台市が仲立ちをしてやるという、これ自体はうんと大事なことだと思いましたので、もっともっとこうした取り組みをして、一緒に仙台を盛り上げていくんだよと。そのことによって地域経済活性化をしていくんだよということで、しっかり取り組んでほしいと思うのですが、いかがですか。 25: ◯農政企画課長  19日のセミナーにつきましては、講演会と展示交流会を開催し、農商工連携に取り組むきっかけづくりと、生産者商工業者の交流を目的として、市として初めて企画したものでございます。出展者や参加者からは有意義であった旨の意見が多く出されておりまして、一度限りの開催ではなく継続した取り組みが重要と考えているところでございます。  また、今回のセミナーの開催は、さらに質の高い農商工連携が生まれるように企画いたしました。次のインキュベート事業へのPRを兼ねたものでございまして、今月末に開催されるインキュベート事業の全体ミーティングにつなげてまいりたいというふうに考えてございます。 26: ◯佐藤正昭委員  農商工連携というと、とかくやはり格好よくつくってくるのですけれども、局長、これは私の認識では、農商工連携というのは、経営が自立できる、産業としてしっかり根づく、経済的に合う、自立できる農林水産業者をつくるという、目的のところはそういう観点でいいのでしょうか。そのための農商工連携というのは手段であると、そういうふうに私は思っているのですけれども、この辺の認識はいかがですかね。 27: ◯経済局長  委員御指摘のように、まさに最終的な目標としては産業として自立できるというところが目標であろうかと思います。ただ、今のところはやはりアグリビジネスとか地産地消の取り組みとか、小さなところから我々は出発しておりまして、そういった取り組みを今回横の連携という形で、新たなスキームをつくり出して今進めていると。その中で一歩一歩ステップアップをしながら、最終的には産業の活性化というところで努めてまいりたいということです。 28: ◯佐藤正昭委員  ステップアップを当然していくのですけれども、やはりその際に、先ほどいろいろな質問も出たのですけれども、やはり私は付加価値をしっかりつけていく、あとは選択と集中かなと思っているのですよ。いろいろなことをやっていっても、それが産業として成り立たない、消費者に受け入れられないということでは、商売として成り立っていかないわけです。そういうものが一つあって、あとは例えばイベント化して、イベントのときだけ売れるとか売るとか、そういうものではなかなか産業とは言えない。私もよく特別委員会等でも言っていますけれども、観光の取り組みなんかも、ジャズフェスにしろ、よさこいにしろ、1日だけで終わらせるのでなく、そういうものがしっかりこのまちに定着して、ジャズフェスならジャズのお店が仙台には何百とあるのですよと。だから、仙台にジャズを聞きに来てくださいと。仙台にジャズマップがあって、この日とこの日とこの日はここでやってますよという、そこまでならないとやはり産業にならないと、私はそういうふうに思っているのです。  そういった中で、私はちょっとお聞きしますけれども、今新しい農商工連携推進室ができ上がって半年ちょっとですけれども、何か方向性というか、どんなものにどんな形でチャレンジをしていこうとか、どの方向がうまくいきそうかという、そういうのはこの6カ月、7カ月の間で見つけられましたか。 29: ◯農政企画課長  4月からの本格的な取り組みをしたところでございまして、なかなかこれというものをお示しすることはできておりませんが、実はセミナー開催とか、いろいろな生産者の方と現場でいろいろお話を聞かせていただいたり、あるいは商工業者の方から御相談をいただく中で、国とか県あるいはそれぞれの推進団体、それぞれ研究だとか教育、相談、研修などがあるのでございますけれども、なかなか一般論にとまってしまって、なかなか自分たちの業務目標にマッチングしないというふうなお声をたくさんいただいておりました。そういった意味では、今月末に開催いたしますインキュベート事業の中で全体ミーティングを行いまして、その中からさまざまな農業者の方でございますとか、商工業者の方のニーズをお聞きしまして、その中からさらに積極的にサポートしてまいりまして、新たな商品開発等につなげてまいりたいというふうに考えてございます。 30: ◯佐藤正昭委員  今、要は農商工連携がブームなのですね。ブームのようになっていて、それでいろいろなところでセミナーをやったり、勉強会をやったりしているのですけれども、私はもう少ししっかり系統立って、国も県も市も民間も商工会議所もすべてやはり一気通貫で連携していくことが必要で、そこそこ別々にみんなやっているのですよ。私は、これでは参加をする方も困ると思っているのです。いろいろなところでいろいろなことをやっている。だから、これを一つきちんとまとめるというと言葉はあれですけれども、系統立ててその辺を調整してもらう、そういう組織が必要かなとも思っているのです。このことは経産省にも農水省にも言うつもりですけれども、やはり余りにも今はやりだから、もうどんどんいろいろなところで出て、それで余り多過ぎて何か人が少なかったりと、そういうふうになっているように感じるので、そこのところはよく関係機関と今後以降ぜひ調整してください。お願いいたします。  そういった中で、私、この間弘前に行ってきたのです。弘前は弘前フレンチ、私は八戸に行ってせんべい汁を食べて、青森に行って生姜味噌おでんを食べて、弘前に行って弘前フレンチを食べて、黒石に行ってつゆやきそばを食べてということで、B級グルメの旅をしてきたわけでありますけれども、そういった中で今米粉パン、そして米粉のめん、いろいろあるのだけれども、なかなか味と舌ざわりというか、フィットするものがなかなか見出せない。だからこそ最後に書いてある、ここでそういうのもぜひやろうということなんだと思うんだけれども、ぜひ一度、私は今まで食べた、日本じゅうで食べた米粉パンの中で、一番おいしかったパンだったんです。弘前フレンチのこのパンは、今まで私がいろいろなところで米粉パン食べたんだけれども、一番おいしかった。これは弘前の駅前にあるホテルのパンでしたけれども、ぜひ御研究をいただきたいなと。  そして、やはり私、選択と集中と言ったけれども、何か決めて、みんなで仙台市でこれだということで、パワーを持ってやっていかないと、小さいものを一つ一つ引き出すのもそれは手ですけれども、それはなかなか点にしかならない。やはり私は面にして、立体的にしていくには、何か集中するものが、これだというものが、しかもそれによって大多数の人が潤うような、そういう商品がいいのかなと思っているのですよ。だから、そういう意味で、そういう検討をぜひしていただきたいなと思っております。後でコメントを聞きますから。  あと、このB級グルメということは、厚木でも40万人、今週は土日に横手で、北海道と東北のB級グルメ愛Bリーグの大会があるんですよ。これも20万人を超えると言われています。観光の効果としては、すばらしい効果なんですよね。私はいつの日か、これを仙台に呼びたいなと思っているんですよ。B級グルメの大会を仙台で開催をしたいと。今まで6回ぐらいやっているのかな。東北で結構やっているんですよ。一番最初は八戸でした。昨年度横手だったんですよ。早い機会にこの大会を仙台に誘致したいと思っています。そのためには条件があるのです。愛Bリーグに参加しなければいけない。仙台はまだエントリーがされてないんです。それは仙台のB級グルメというのが、今エントリーされてないから、その愛Bリーグに入れないんですね。私は何かこういうものをぜひ農商工連携推進室、こういうところでぜひ課題の一つとして取り上げていただいて、ぜひこういうものを発掘してもらいたい。  しかし、私は発掘するときに条件があります。いろいろなところでB級グルメをやっていますけれども、やはり歴史、文化、伝統、こういうものに根差していないものはだめだと思います。B級グルメの中にも二つあって、今この時代につくったものというのも結構あるんですね。この時代につくって、人工的につくったものというのがあります。ところが、それに比してせんべい汁なり、よく聞けば青森の生姜味噌おでん、これなんかは青函連絡船に乗る、寒いからみそとショウガで体を暖めると、そういう生活の知恵、文化、伝統、そういうところから来ているのですね。だから、こういうものをぜひ仙台でも発掘していただいて、早期にB級グルメ愛Bリーグに登録をしていただいて、そしてB級グルメの大会を仙台でできるように、もうこれはすばらしい観光効果になると思いますよ。仙台駅前でやろうとは思ってません。もう少しローカルな地域でもいいですから、そういうところでぜひ仙台市内でやりたいなと思っていますけれども、今の御所見をお伺いします。 31: ◯経済局長  まず、農商工連携につきまして全般的なお話、さまざまな御提言等も含めましていただきました。委員御指摘のとおり、やはり選択と集中ということで付加価値を高めていくという、大変重要なことであろうと思います。私どももスタートして半年足らずでございますので、さらにいろいろ情報収集をしながら、仙台らしい商品化も目指してまいりたいと思います。  あともう一つのB級グルメについてでございますが、確かに今のブームの中で大変な観光的な効果、集客効果が大きいものというふうに認識をいたしております。私自身まだ詳しくスキーム等存じておりませんので、これから十分情報収集をいたしまして、検討をしてまいりたいと思います。その中でも仙台らしさというんですか、文化を大事にしたような商品づくりというのを目指していくという方向があるのだろうというふうに考えております。 32: ◯佐藤正昭委員  ぜひそういう。私、八戸でせんべい汁を食べると、せんべい汁といっても中身はせんべいが入っているんだけれども、ほかの具材としては我々がお正月に食べるお雑煮、あれにもちを入れると仙台雑煮という、鳥だしだけれども、我々は鳥だしとか、ハゼのだしとか、両方食べますからね、仙台人は。本当に仙台のお雑煮のところにせんべいを入れたという、そういう感覚でした。そういう意味でも、仙台にいろいろなものがある。仙台だけですかね、おくずかけとか、そういうものも含めて、いろいろな発掘をしていくと、そういう農家のおばあちゃんたちの知恵が生かされたり、そういう有機的な結合の中で、明るいものを生み出していければいいなと。暗い議論ではなく、みんなで盛り上がっていこうという議論をぜひ考えていただきたいと思います。終わります。 33: ◯委員長  ほかにありませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 34: ◯委員長  なければ、これをもって委員会を閉会いたします。...