まず、
農林漁業者と
商工業者が連携しやすい
環境づくりでございますが、本年4月以来、農家や
農産物の情報、また
取引先や販路の情報など必要な情報を提供するための窓口を開設するなど、相談しやすい
環境づくりに努めてまいりました。また、図のように
農商工連携を推進する国や県を初め、
商工団体や
産業者団体など六つの組織、団体の
事業担当者が情報をメールでやりとりする緩やかな
ネットワークを組織いたしまして、仙台市地域におけるスムーズな情報の流通、事業の調整などを行う体制を整えたところでございます。
また、
農商工連携を生み出す最も重要な
仕組みといたしまして、
農林漁業者と
商工業者が連携しやすい環境によるすぐれた
連携づくりを誘導することとしております。異業種の
事業者に
セミナーの
開催等を
きっかけとして、
インキュベート企業支援事業に誘導いたしまして、
アイデア出しの全体ミーティングから
個別案件についてのワークショップを重ねまして、
事業計画案を作成いたします。この間、コーディネーターやアドバイザーのサポートを得ながら、さまざまな業種の方からの
アイデアを加えまして、
計画案を
ブラッシュアップしてまいります。さらに
コンペ事業により計画の認定を行うことで、連携を目指す
事業者をふやしていこうとする
取り組みとしてございます。この
セミナー商談会につきましては、2日前の19日にエル・
パーク仙台で開催したばかりでございまして、
講演会や
生産者による
農産物や
加工品の展示及び
商談会に、多くの方々の御参加をいただいたところでございます。
次に、第2の柱、連携により開発された商品の
販路拡大の支援でございます。まず、
農産物や
加工品、
農商工連携の
計画認定で新たに開発した商品などを市の奨励する
対象品とし、これを
物産関係の団体でございますとか、福島市、山形市との3市連携、
観光キャンペーンなどでの
協力体制のもと、
物産展や見本市、
商談会などを
きっかけに
販売促進を図っていこうと考えております。また、ホームページ、
雑誌等のメディアへの掲載などの手段も活用いたしまして、
販路拡大を図ってまいります。
先ほど御紹介いたしました国の
農商工連携の認定を受けた桑茶でございますが、現在この企業と連携をいたしまして、市内の使われなくなった桑畑がございます。これは写真は大倉の桑畑でございますが、この桑を使って
桑茶パウダーの試作を行っており、
販売戦略も含めた支援に取り組んでいるところでございます。また、
米生産農家の
米粉めんの
製造販売につきましても、
機械製造メーカーとの
マッチングや
支援制度の紹介、
商品化アドバイスなどによりまして、
商品化に取り組んでいるところでございます。ほかにも御相談をいただいたものにつきまして、
飲食店や
菓子製造業者へ紹介するなど、
マッチング等により活発な
生産活動の
きっかけづくりを行っているところでございます。
次に、第3の柱の新たな素材の
掘り起こしでございます。
まず、新たな食の開発といたしまして
仙台あおば餃子を、平成21年度に地場産
農産物商品化推進事業によりまして開発をいたしました。ことしの
青葉まつりでデビューし、具と皮に仙台産の
ユキナを使用いたしたものでございまして、これまでTBCの
夏まつりでの
地域力宣言コーナーでございますとか、先週土日に開催されたみやぎまるごと
フェスティバル等で販売するなど、知名度を上げる
取り組みを行っているところでございます。さらに
流通量をふやすため、
製造業者を確保いたしまして、家庭で手軽に食べられるように
スーパーマーケットやお
土産店での販売についても調整を進めているところでございまして、また市内の
飲食店でも食べていただけるように、現在は7店舗ある
提供店を今後ふやしていくこととしております。これにより市民の皆様初め
観光客の方にも認知していただき、新たな仙台の
名産物に育てたいと考えているところでございます。
また、主な材料として
ユキナを年間を通じて生産できる体制の構築について、現在農家の方々と調整を行っているところでございまして、
販売量に左右される
生産量確保等の
課題等を順次整理をしながら、新商品の
販売増につなげてまいりたいというふうに考えてございます。
また、今年度の新たな
米粉めんの
商品化や、
秋保作並地区において農・
観光連携として、温泉のお
土産品開発を
温泉組合とも協力して実施しているところでございまして、これらの
取り組みの中から、
観光客等にも受け入れられる新たな
ヒット商品の開発をも模索しているところでございます。
また、新たな素材の
掘り起こしでございますが、農村の風景や
暮らしを素材として生かす
グリーン・
ツーリズムにつきましても
取り組みを開始しているところであり、
都市近郊に広がる
農村地域の魅力を手軽に楽しむことのできる
メニュー開発等を進めてまいりたいというふうに考えております。
また、食材としてほとんど流通していなかった
規格外の
農産物についても、その
実態調査や、集荷あるいは流通の
仕組みづくりなどを検討する事業を開始しており、新たな
販売ルート等の開拓を目指してまいります。
そのほか
試験研究といたしまして、米粉の利用に関しまして宮城県の
産業技術総合センターと
共同研究を実施するなど、
研究機関との連携も進めておりまして、新たな素材の
掘り起こしをする意味でも重要な
取り組みでありますことから、今後とも大学や
関係機関との連携を深めてまいりたいと考えていたところでございます。
以上、これまでの
アグリビジネスへの
取り組みや
農商工連携に関する主な施策の
方向性等について御説明をさせていただきましたが、今後も
農産物のみならず
農村景観や
暮らしなども資源としながら、
アグリビジネスへの支援や
取り組みを開始いたしました
農商工連携について、新たな
仕組みづくりを行いながら食を中心とした
商品開発、販売、そして
グリーン・
ツーリズムの促進を図るなど、
農産物の
生産活性化を推し進め、
農業農村の6次
産業化に努めてまいりたいというふうに考えております。また、施策の展開に当たりましては、
商品づくりに特化するものではなく、
取り組みの過程で形成される地域や人の
ネットワークづくりにも着目し、
農林漁業や
商工業の振興はもとより、
地域づくりや
交流人口の増大といった面も重視しながら、
地域経済の
活性化を目指してまいります。
なお、最後になりますが、仙台市
農業園芸センター内に今月末に竣工いたします
アグリビジネス研修交流施設について御説明をさせていただきます。
施設は150平米ほどのものではございますけれども、
菓子製造研究研修室や
調理研修室、さらには米粉の
製造機を設置いたしまして、農家の方々による新商品の
試作検討の場として新たな
取り組みを施し、また
加工技術の向上や
試作品のマーケティングを手助けする施設として機能していくものでございます。今月30日に
農業園芸センターで開催いたします
オータムフェスティバルにあわせまして、施設内で米粉の
パンづくり体験や
米粉クッキーの試食などを行いまして、施設のお披露目を兼ねたイベントを開催する予定でございます。本施設につきましては、農家の
アグリビジネスの拠点としてはもとより、市民や
事業者が
農産物や
地産地消を考える
きっかけとするなど、本施設の
利用促進によるさまざまな効果を期待しているところであり、今後ともさまざまな
活用方法を探ってまいりたいというふうに考えております。
5:
◯委員長 ただいまの説明を含めて、本件について
質問等はございませんか。
6:
◯高見のり子委員 ただいま
農商工連携の御報告をいただきました。
農商工連携推進室が今年度の4月より発足をしたということで、
大変期待をされていたところではないかというふうに思っております。注目もしてまいりたいと思っていました。今、
アグリビジネスですとか、
グリーン・
ツーリズムですとか、そういうものと
農商工を中心として
農商工連携を進めるというお話だったのですけれども、ここにひとつ
地場産品を大いに活用するという意味で、
地産地消というのもこれまで進めてきたと思うのですけれども、その辺との関連というのはどのように考えていらっしゃるのでしょうか。
7:
◯農業振興課長 アグリビジネスでございますが、
農業者が
農産物の生産のみならず、加工、流通、販売まで幅広い分野を手がけていく事業の概念として用いられております。一方、
地産地消でございますが、地域でとれた
農産物をその地域で消費する運動となっております。
8:
◯高見のり子委員 そのそれぞれの内容を今説明いただいたのですけれども、大いにかかわり合うものだというふうに思いますし、どちらの観点も別なものではなくて、やはり同時に一つの進める中では、どちらの観点も入れていかなければならないと思いますけれども、それはそれでよろしいのでしょうか。
9:
◯経済局長 当然お互いオーバーラップする概念でございますので、これは両方とも連携しながら進めてまいりたいというふうに考えております。
10:
◯高見のり子委員 それで、できた商品をどのように消費するかということがやはり大事、流通をつくることが重要だと思います。そういった意味では、やはり大規模な
消費先として、
学校給食というのも
一つ視野に入れるべきではないかと思います。私もことし、第1回
定例会におきましては、地元でとれた大豆をぜひ仙台の
子供たちに豆腐ですとか、
大豆製品を
学校給食とかに利用すべきだと求めた際に、
教育局と
経済局連携して進めていくと、市長が答弁をされています。その後、どのような
取り組みがされてきたのか、伺いたいと思います。
11:
◯農業振興課長 仙台産大豆を使用しました豆腐の
学校給食への利用についてでございますが、
豆腐加工事業者によります市内産大豆を使用した
単独調理校への利用を進めるため、
JA仙台、
県豆腐加工事業協同組合、
教育委員会との
話し合いを行った結果、一部
単独調理校におきまして利用が進められているところであります。今後もこのような
取り組みを促進させるため、
関係者と引き続き
話し合いを進めているところでございます。
12:
◯高見のり子委員 それは本当にいいことなので、ぜひ進めていただきたいと思います。
今回、米粉の加工についても
拠点施設の中に
製粉機が設置されているようですけれども、これも本当に期待されています。例えば
学校給食の中のパンなど、こういうものにも将来的には仙台の
子供たちが地元の米粉でつくった
米粉パン、給食にも使われるということも非常にいいことなのではないかと思いますけれども、
学校給食会ですとか、
パン製造業者の
皆さんとも連携を強めて、ぜひそういう地元の米でつくった
米粉パンを、仙台の
学校給食に使えるようにしていくという
取り組みはぜひ検討していただきたいと思うのですけれども、いかがでしょうか。
13:
◯農業振興課長 米粉パンの
学校給食への利用につきましては、現在
学校給食会により月1回程度提供されております。今後、
価格等に関していろいろ課題があると聞いておりますので、
利用拡大について
教育委員会と相談していきたいと考えております。
14:
◯高見のり子委員 月1回というのは大分少ないので、やはりもっと米の加工というのも非常に大事な観点だと思うので、ぜひ進めていただきたいと思います。
最後に、米価の暴落が今大変問題になっていますので、これについて伺いたいと思います。500ミリリットルの
ペットボトル、水が今120円ぐらいです。それにいっぱい
ペットボトルに米を入れると幾らかというと、2008年度で117円55銭と。米が水よりも安いというような状況と言われています。さらに
生産者米価を農家の時給に換算しますと、これも2008年で換算しますと、何と時給で325円だと。こういうことでは、本当に
最低賃金にもならない中で、農家の
皆さんが頑張っていらっしゃる状況だと思います。そして、10月19日には全中(
全国農業協同組合中央会)が
米価暴落対策を求める
全国集会を開催いたしまして、1,000人ほどが参加をして、宮城県からも参加をしているようです。国に対して
過剰米の
買い上げを求めています。ぜひ市も国に対して
過剰米の
買い上げを求めていくべきだと思いますけれども、いかがでしょうか。
15:
◯経済局長 ただいま委員から御指摘がありましたとおり、現在の米価の状況でございますとか、今回特にJAの
概算払いが昨年を大きく下回ったということで、不安を持っていらっしゃる農家の方が多いというふうに認識いたしております。今後の米価の状況でありますとか、あとは
戸別所得補償、これの
進捗状況等を注視をしながら、必要に応じて必要な対応を図ってまいりたいというふうに考えております。
16:
◯高見のり子委員 すみません、最後と言いながらもう一つです。9月の議会におきまして、我が会派のふなやま議員が農家の
皆さんの支援を訴えた中で、
国保料の減免についても求めました。
健康福祉局にその後どうなのですかということで伺いましたら、現行の
減免制度で対応をするということだったのです。前年度の収入が1000万円以下の方で、ことし所得が大幅に減少した場合には、その減免の対象になるということです。ですから、現行の制度でも御相談いただければ、それに対応できる状況があるということなので、こういったことをやはり農家の
皆さんにぜひ、それぞれ条件が違うでしょうから、年末になりますとさまざまな支払いも一気に押し寄せるということで、不安も感じてらっしゃるという話も伺っていますので、こういう
国保料の
減免制度があるのですよということを、ぜひ周知をする機会を持っていただきたいと思うのですけれども、この辺どうでしょうか。
17:
◯農業振興課長 減免の周知につきましては、
JA仙台等関係団体、
関係部局と連携いたしまして周知を図り、農家の
不安解消に努めてまいりたいと考えております。
18:
◯大槻正俊委員 私からもこの間いろいろ見せていただいてきたことを踏まえてお伺いをしていきたいと思います。県内の
認定計画ですけれども、かなり進み始めているということは歓迎をしたいなというふうに思っています。たまたまですが、私も加美町の
ワサビの
取り組みですね、これは実際送ってもらったりして、知ってる人なんかがいろいろ取り組んでまして、非常にいいことだなというふうに思ってました。実際見たり聞いたりということでお伺いもしてきましたけれども、雇用も現実に生まれている。つまりレストランをつくったりとかもされていますし、当然全国に発送するということになれば、工場とかそういったことも含めて、まさに連携が進んで、いろいろな
相乗効果でいい動きになってきているというふうに思っています。
それで、私は別に加美町でやってはだめだというけちな話を言うのではなくて、もう少し仙台の地でも、例えば大倉であれば桑ができているからそういうふうに取り組まれているわけですが、もっとその
地域地域でこのような動きを、一度にたくさんというのはないと思いますが、もう少し進めてもいいのではないかなと。そのような展望を含めてお聞かせをいただきたいと思いますが、いかがですか。
19:
◯農政企画課長 市内の
取り組み状況でございますが、認定を目指している
事業者の情報は若干いただいておりますが、そういったことでございまして、国を初めといたしまして
商工会議所とも連携をした対応を行いまして、
事業計画の
ブラッシュアップを行う
インキュベート事業の誘導を図るなど、適切に対応してまいりたいというふうに思ってございます。また、
菓子製造業者の方でございますとか、
リサイクル事業者の方ですとか、そういった新たな商品の開発ということで御相談をいただいているばかりでございますが、そういった情報をいただいているばかりでございますので、今後適切な対応をしてまいりたいというふうに考えてございます。
20:
◯大槻正俊委員 ぜひ
スケールメリットもあるのですが、仙台市の場合は
農業生産量は県内では当然1位なわけですから、ぜひ頑張ってほしいなというふうに思います。それで、商品ですね、いろいろこの間デスティネーションキャンペーンを中心にして、いろいろな商品も出たりして
取り組みがされてきています。非常にいいことだと思うのですが、やはり
温泉街とかずっと見ても、あといろいろな観光の面での
販売所、いろいろな商品を売ると。特に
農産物系の商品ですね、それらについてはかなりパンフレットに載せたり、この間ずっと支援をされてきている。これは重々私も認識しているし、いいことだなというふうに思っています。ただ、なかなかそれと実際の購買にまだちょっと結びついていない面もあるので、もう少し御努力をされる、特に
観光面で
仙台市内でなくてよその人からも、もう少しお
買い上げをいただくという
取り組みをもっと強めていかないといけないというふうに思うのです。
それとあわせて、例えば
B級グルメの
取り組みで、たくさん集まっているという全国のいろいろな
取り組みがありますが、例えば秋保のおはぎにしたって一つのところだけで、どこどこのおはぎというふうに言われていますけれども、例えばそのお向かいでもつくっているんですね。実際これつくっているのですよ。そういうふうに、いろいろあちこちでつくっているわけですから、そういうので全体として秋保のおはぎというので、
B級グルメでやれるくらいな展開に持ってくる。そんなことをもっと展望して取り組んでいただきたいなというふうに思うのですが、いかがですか。
21:
◯農政企画課長 新たな商品の開発でございますとか、
販路拡大の際には、観光施設との連携が不可欠であるということは認識してございまして、観光イベントとの共同開催でございますとか、あるいは委員御指摘のとおり伊達な旅キャンペーンのガイドブックを活用した商品のPRなどを進めているところでございます。また、現在、秋保作並の
温泉組合と連携をした商品の開発事業を行っているところでございまして、こういった
取り組みの中から、その地域を代表するような有力な商品の開発を模索いたしまして、今話題の
B級グルメとしても取り上げていただけるような努力をしてまいりたいというふうに考えてございます。
22:
◯大槻正俊委員 結構その
温泉組合を含めて懇談したり、実際自分も経験してみてですが、お米に限らず、素材の
掘り起こしというのが、今おっしゃられましたようにいろいろされています。問題はここなんですが、お聞きをすると、余りはっきり言い過ぎると悪いのだけれども、単価の高いお客さんでないとなかなか素材のいいものをオーダーしない、あと品数も、生産量も少ないということなので、たくさんのお客さんに出せないというような状況もあるわけです。これを継続して取り組むということであれば、本腰を入れて一定量の供給ができるという体制をつくっていかないと、ああいいねというだけではいけないと思う。仙台でこういうのがあったという、単発的な、一時的なもので終わってしまう。この前の決算
委員会でも言いましたけれども、せっかくつくられたみそにしても、もっと宣伝できるほどの量がない。ちょっとお出しをしているだけという程度になってしまうと、せっかくあれだけ努力されているわけですから、その努力もわかっているだけに、もっともっと広めるためのもともとの供給体制ですね、これをきちんとつくっていかないといけないというふうに思うのです。秋保米にしても、全部の量が間に合わないわけですから、そうすると朝御飯だけにしか出せないとか、当然そういうふうになってしまうわけですね。
ですから、農業をどうやってきちんと育てて、指導するなんていうおこがましいことではなくて、とにかく一緒に取り組んで、そしてそのことによって一定のものをきちんと、いいものを供給できるというこの体制ですね、支援連携の体制をとっていかないと、せっかくの素材の
掘り起こし、そしてずっといわゆる定番のメニューになってくるということがなかなかできないと思うので、そちらのまさに
農商工連携をしっかり取り組んでほしいと思うのですが、いかがですか。
23:
◯農政企画課長 素材を
掘り起こしまして新たな商品としていく上で、一定規模以上の安定的な供給が不可欠なのは、委員御指摘のとおりでございます。例えば、あおば餃子でございますけれども、この生産流通に当たりましてもそういった課題がございまして、現在
生産者の
グループ化でございますとか、あるいはその集荷システムの検討を行っておりまして、
生産者や
農業者団体と連携した体制づくりを行っているというところでございます。
24:
◯大槻正俊委員 今言われたあおば餃子にしたって、せっかく御努力されても、冬の時期しかたくさん食べられないというふうなことでは、ずっと売り出しはなかなか難しいわけですから、その辺の御努力をさらにいただきたいということですからね。
19日に連携促進の
セミナーを開かれましたね。これまでもこういうふうに取り組んできたのでしょうかということと、どういうふうな内容だったのかということと、私はやはり意識的に仙台市が仲立ちをしてやるという、これ自体はうんと大事なことだと思いましたので、もっともっとこうした
取り組みをして、一緒に仙台を盛り上げていくんだよと。そのことによって
地域経済の
活性化をしていくんだよということで、しっかり取り組んでほしいと思うのですが、いかがですか。
25:
◯農政企画課長 19日の
セミナーにつきましては、
講演会と展示交流会を開催し、
農商工連携に取り組む
きっかけづくりと、
生産者と
商工業者の交流を目的として、市として初めて企画したものでございます。出展者や参加者からは有意義であった旨の意見が多く出されておりまして、一度限りの開催ではなく継続した
取り組みが重要と考えているところでございます。
また、今回の
セミナーの開催は、さらに質の高い
農商工連携が生まれるように企画いたしました。次の
インキュベート事業へのPRを兼ねたものでございまして、今月末に開催される
インキュベート事業の全体ミーティングにつなげてまいりたいというふうに考えてございます。
26: ◯佐藤正昭委員
農商工連携というと、とかくやはり格好よくつくってくるのですけれども、局長、これは私の認識では、
農商工連携というのは、経営が自立できる、産業としてしっかり根づく、経済的に合う、自立できる
農林水産業者をつくるという、目的のところはそういう観点でいいのでしょうか。そのための
農商工連携というのは手段であると、そういうふうに私は思っているのですけれども、この辺の認識はいかがですかね。
27:
◯経済局長 委員御指摘のように、まさに最終的な目標としては産業として自立できるというところが目標であろうかと思います。ただ、今のところはやはり
アグリビジネスとか
地産地消の
取り組みとか、小さなところから我々は出発しておりまして、そういった
取り組みを今回横の連携という形で、新たなスキームをつくり出して今進めていると。その中で一歩一歩ステップアップをしながら、最終的には産業の
活性化というところで努めてまいりたいということです。
28: ◯佐藤正昭委員 ステップアップを当然していくのですけれども、やはりその際に、先ほどいろいろな質問も出たのですけれども、やはり私は
付加価値をしっかりつけていく、あとは選択と集中かなと思っているのですよ。いろいろなことをやっていっても、それが産業として成り立たない、消費者に受け入れられないということでは、商売として成り立っていかないわけです。そういうものが一つあって、あとは例えばイベント化して、イベントのときだけ売れるとか売るとか、そういうものではなかなか産業とは言えない。私もよく特別
委員会等でも言っていますけれども、観光の
取り組みなんかも、ジャズフェスにしろ、よさこいにしろ、1日だけで終わらせるのでなく、そういうものがしっかりこのまちに定着して、ジャズフェスならジャズのお店が仙台には何百とあるのですよと。だから、仙台にジャズを聞きに来てくださいと。仙台にジャズマップがあって、この日とこの日とこの日はここでやってますよという、そこまでならないとやはり産業にならないと、私はそういうふうに思っているのです。
そういった中で、私はちょっとお聞きしますけれども、今新しい
農商工連携推進室ができ上がって半年ちょっとですけれども、何か方向性というか、どんなものにどんな形でチャレンジをしていこうとか、どの方向がうまくいきそうかという、そういうのはこの6カ月、7カ月の間で見つけられましたか。
29:
◯農政企画課長 4月からの本格的な
取り組みをしたところでございまして、なかなかこれというものをお示しすることはできておりませんが、実は
セミナー開催とか、いろいろな
生産者の方と現場でいろいろお話を聞かせていただいたり、あるいは
商工業者の方から御相談をいただく中で、国とか県あるいはそれぞれの推進団体、それぞれ研究だとか教育、相談、研修などがあるのでございますけれども、なかなか一般論にとまってしまって、なかなか自分たちの業務目標に
マッチングしないというふうなお声をたくさんいただいておりました。そういった意味では、今月末に開催いたします
インキュベート事業の中で全体ミーティングを行いまして、その中からさまざまな
農業者の方でございますとか、
商工業者の方のニーズをお聞きしまして、その中からさらに積極的にサポートしてまいりまして、新たな
商品開発等につなげてまいりたいというふうに考えてございます。
30: ◯佐藤正昭委員 今、要は
農商工連携がブームなのですね。ブームのようになっていて、それでいろいろなところで
セミナーをやったり、勉強会をやったりしているのですけれども、私はもう少ししっかり系統立って、国も県も市も民間も
商工会議所もすべてやはり一気通貫で連携していくことが必要で、そこそこ別々にみんなやっているのですよ。私は、これでは参加をする方も困ると思っているのです。いろいろなところでいろいろなことをやっている。だから、これを一つきちんとまとめるというと言葉はあれですけれども、系統立ててその辺を調整してもらう、そういう組織が必要かなとも思っているのです。このことは経産省にも農水省にも言うつもりですけれども、やはり余りにも今はやりだから、もうどんどんいろいろなところで出て、それで余り多過ぎて何か人が少なかったりと、そういうふうになっているように感じるので、そこのところはよく
関係機関と今後以降ぜひ調整してください。お願いいたします。
そういった中で、私、この間弘前に行ってきたのです。弘前は弘前フレンチ、私は八戸に行ってせんべい汁を食べて、青森に行って生姜味噌おでんを食べて、弘前に行って弘前フレンチを食べて、黒石に行ってつゆやきそばを食べてということで、
B級グルメの旅をしてきたわけでありますけれども、そういった中で今
米粉パン、そして米粉のめん、いろいろあるのだけれども、なかなか味と舌ざわりというか、フィットするものがなかなか見出せない。だからこそ最後に書いてある、ここでそういうのもぜひやろうということなんだと思うんだけれども、ぜひ一度、私は今まで食べた、日本じゅうで食べた
米粉パンの中で、一番おいしかったパンだったんです。弘前フレンチのこのパンは、今まで私がいろいろなところで
米粉パン食べたんだけれども、一番おいしかった。これは弘前の駅前にあるホテルのパンでしたけれども、ぜひ御研究をいただきたいなと。
そして、やはり私、選択と集中と言ったけれども、何か決めて、みんなで仙台市でこれだということで、パワーを持ってやっていかないと、小さいものを一つ一つ引き出すのもそれは手ですけれども、それはなかなか点にしかならない。やはり私は面にして、立体的にしていくには、何か集中するものが、これだというものが、しかもそれによって大多数の人が潤うような、そういう商品がいいのかなと思っているのですよ。だから、そういう意味で、そういう検討をぜひしていただきたいなと思っております。後でコメントを聞きますから。
あと、この
B級グルメということは、厚木でも40万人、今週は土日に横手で、北海道と東北の
B級グルメ愛Bリーグの大会があるんですよ。これも20万人を超えると言われています。観光の効果としては、すばらしい効果なんですよね。私はいつの日か、これを仙台に呼びたいなと思っているんですよ。
B級グルメの大会を仙台で開催をしたいと。今まで6回ぐらいやっているのかな。東北で結構やっているんですよ。一番最初は八戸でした。昨年度横手だったんですよ。早い機会にこの大会を仙台に誘致したいと思っています。そのためには条件があるのです。愛Bリーグに参加しなければいけない。仙台はまだエントリーがされてないんです。それは仙台の
B級グルメというのが、今エントリーされてないから、その愛Bリーグに入れないんですね。私は何かこういうものをぜひ
農商工連携推進室、こういうところでぜひ課題の一つとして取り上げていただいて、ぜひこういうものを発掘してもらいたい。
しかし、私は発掘するときに条件があります。いろいろなところで
B級グルメをやっていますけれども、やはり歴史、文化、伝統、こういうものに根差していないものはだめだと思います。
B級グルメの中にも二つあって、今この時代につくったものというのも結構あるんですね。この時代につくって、人工的につくったものというのがあります。ところが、それに比してせんべい汁なり、よく聞けば青森の生姜味噌おでん、これなんかは青函連絡船に乗る、寒いからみそとショウガで体を暖めると、そういう生活の知恵、文化、伝統、そういうところから来ているのですね。だから、こういうものをぜひ仙台でも発掘していただいて、早期に
B級グルメ愛Bリーグに登録をしていただいて、そして
B級グルメの大会を仙台でできるように、もうこれはすばらしい観光効果になると思いますよ。仙台駅前でやろうとは思ってません。もう少しローカルな地域でもいいですから、そういうところでぜひ
仙台市内でやりたいなと思っていますけれども、今の御所見をお伺いします。
31:
◯経済局長 まず、
農商工連携につきまして全般的なお話、さまざまな御提言等も含めましていただきました。委員御指摘のとおり、やはり選択と集中ということで
付加価値を高めていくという、大変重要なことであろうと思います。私どももスタートして半年足らずでございますので、さらにいろいろ情報収集をしながら、仙台らしい
商品化も目指してまいりたいと思います。
あともう一つの
B級グルメについてでございますが、確かに今のブームの中で大変な観光的な効果、集客効果が大きいものというふうに認識をいたしております。私自身まだ詳しくスキーム等存じておりませんので、これから十分情報収集をいたしまして、検討をしてまいりたいと思います。その中でも仙台らしさというんですか、文化を大事にしたような
商品づくりというのを目指していくという方向があるのだろうというふうに考えております。
32: ◯佐藤正昭委員 ぜひそういう。私、八戸でせんべい汁を食べると、せんべい汁といっても中身はせんべいが入っているんだけれども、ほかの具材としては我々がお正月に食べるお雑煮、あれにもちを入れると仙台雑煮という、鳥だしだけれども、我々は鳥だしとか、ハゼのだしとか、両方食べますからね、仙台人は。本当に仙台のお雑煮のところにせんべいを入れたという、そういう感覚でした。そういう意味でも、仙台にいろいろなものがある。仙台だけですかね、おくずかけとか、そういうものも含めて、いろいろな発掘をしていくと、そういう農家のおばあちゃんたちの知恵が生かされたり、そういう有機的な結合の中で、明るいものを生み出していければいいなと。暗い議論ではなく、みんなで盛り上がっていこうという議論をぜひ考えていただきたいと思います。終わります。
33:
◯委員長 ほかにありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
34:
◯委員長 なければ、これをもって
委員会を閉会いたします。...