3:
◯社会課長 それでは、お手元の資料2に従いまして仙台市
路上生活者等自立支援ホーム、
通称清流ホームの概要につきまして御説明させていただきます。
まず、施設の所在地でございます。現在の
清流ホームに隣接します青葉区荒巻字三居沢1-11に設置いたします。定員は50名で、開設日は2月1日を予定しております。新しい建物は
軽量鉄骨プレハブづくり2階建てで、
入所者の居室や事務室、
食堂等を配置しております。
なお、現在の
清流ホームにつきましては、
建物内部を改修し、
シャワー提供事業に活用するほか、会議室や相談室として利用する予定としております。
運営委託先はこれまでも
清流ホームの運営を委託しておりました
社会福祉法人青葉福祉会で、
職員体制は施設長、
生活相談指導員8名、
夜勤職員2名、
嘱託医師、
嘱託看護師、事務員が各1名の合計14名体制で運営してまいります。
次に、
入所対象者は現在と同様、自立の意思があり入所を希望する
ホームレスと
体調不良等のために緊急に支援の必要な
ホームレスとしております。
次に
入所期間でございますが、
体調不良等により緊急に入所となった方については14日間、通常の入所の方につきましては原則90日までとしておりますが、自立に向けた活動の状況に応じて
入所期間を延長して支援を行います。
次に、入所後の指導、支援でございますが、これまでと同様、
入所者の個々の状況に応じた
支援プログラムを作成し、
求職活動の支援、
私生活全般に関する相談あるいは
債務整理等を
行い自立を支援してまいります。また、自立後再び
路上生活に戻ってしまう事例が見られますことから、施設退所後の
アフターフォローにこれまで以上に力を入れてまいりたいと考えております。
以上が
清流ホームの概要でございますが、引き続き
支援団体とも連携、協働しながら、1人でも多くの
ホームレスの人々が自立できるよう支援してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。
4:
◯高齢企画課長 第25回
全国健康福祉祭宮城・
仙台大会(仮称)の
基本構想案につきまして御説明を申し上げます。お手元の資料の3-1になります。
まず、1の
策定経過についてでございますが、先ほど
健康福祉局長が御説明を申し上げましたとおりでございます。
次に、2の
基本構想案について御説明を申し上げます。恐れ入りますが資料3-2、
ねんりんピック宮城・仙台2012
基本構想(案)をごらんいただきたいと存じます。
まず、1ページの上段、
基本方針や中段以降の大会の目標は、本大会をどのような大会にしていくかを明確にし、内外に表明するものでございます。宮城・仙台らしい
方向性と位置づけを打ち出しながら
全国健康福祉祭の
開催目的を実現していくという視点で
基本方針と四つの目標を策定したものでございます。
次に、2ページをごらん願います。
大会の概要についてでございます。名称は第25回
全国健康福祉祭宮城・
仙台大会、愛称は
ねんりんピック宮城・仙台2012、主催は
厚生労働省、宮城県及び仙台市、
財団法人長寿社会開発センターの四者でございます。大会のテーマにつきましては、宮城・仙台で開催されることをPRするために
全国公募を行い、
応募総数1,866作品の中から「伊達の地に 実れ!ねんりん いきいきと」を選考したところでございます。会期は、平成24年10月13日土曜から16日火曜までの4日間。
参加予定人員は、観客を含めて延べ50万人を想定しております。シンボルマークにつきましては、宮城・仙台を象徴するマスコットとして知名度の高いむすび丸を活用いたします。
次に、3ページをごらん願います。
事業体系についてでございます。大会は、
総合開会式、閉会式のほか、
健康関連イベントとして
スポーツ交流大会やふれあい
スポーツ交流大会などの
イベント、福祉・
生きがい関連イベントとして
文化交流大会や美術展などの
イベント、健康、福祉・
生きがい共通イベントとして
高齢者の健康、
生きがいに関するシンポジウムなどが開催されます。
スポーツ交流大会、ふれあい
スポーツ交流大会、
文化交流大会で行われる種目及び会場につきましては資料の4ページをごらん願います。
スポーツ交流大会として10種目、ふれあい
スポーツ交流大会として7種目、
文化交流大会として4種目、合計21種目を県内の11市5町で開催いたします。このうち仙台市では
スポーツ交流大会のテニス、ソフトテニス、弓道、ふれあい
スポーツ交流大会のなぎなた、太極拳、
ダンススポーツ、
文化交流大会の
健康マージャンの7種目を開催いたします。
恐れ入りますが、資料の3-1、3、今後の予定をごらんいただきたいと存じます。
今後につきましては、2月中旬に
基本構想案について
厚生労働省と
財団法人長寿社会開発センターとの協議を行い、了承が得られ次第宮城県と仙台市において正式決定し、3月中旬には公表を行う予定でございます。
5:
◯保健医療課長 それでは、仙台市
エイズ・
性感染症対策に関する
基本方針案について御説明申し上げます。
策定趣旨につきましては先ほど局長より御説明申し上げましたので、私からは資料4-1に基づきまして2の
基本理念から御説明を申し上げます。
まず、
基本理念でございますが、
エイズ・
性感染症予防と
蔓延防止のためには、自分を大切にするとともに相手を思いやる気持ちが大切であると考えております。そこで、市民一人一人がみずからの問題として理解を深め、
自他ともに尊重できるよりよい
人間関係の構築と偏見、差別のない
社会環境を目指しまして、
市民協働による
エイズ・
性感染症対策を推進してまいります。
次に、3の
施策体系でございますが、対策を総合的かつ効果的に推進するために、次のとおり三つの視点と六つの
基本施策を掲げております。
まず、視点1、正しい知識の
普及啓発でございます。市民が
エイズ・
性感染症についての正しい知識を身につけ、適切な行動ができるよう
普及啓発に取り組みます。
基本施策といたしましては、幅広い年齢層、市民全体を対象とした
啓発活動及びNPOとの連携によるターゲットを絞った
情報提供の推進と、学校における思春期の若者を対象とした
感染症教育の推進という二つの面から取り組んでまいります。
次に、視点2は
検査体制、相談の充実でございます。市民が安心して
HIV等の検査を受け、相談、
カウンセリングによりみずからの行動を振り返ることができるよう、
検査体制、相談の充実に取り組みます。
基本施策といたしましては、
HIV抗体検査は
早期発見、
早期治療が最大の目的でありますことから、利用しやすい
検査体制の充実を図り、また、相談、
カウンセリングにつきましてはスタッフの研修やNPOとの連携により充実を図ってまいります。
次に、視点3は患者、
感染者への支援でございます。患者、
感染者が必要な医療、福祉を受けられ、かつ偏見、差別のない
社会生活を送ることができるよう、
生活全般にわたる支援に取り組みます。
エイズは医学の進歩によりコントロールが可能な病となってきておりますことから、患者、
感染者が必要な医療・
福祉サービスを安心して受けることができるよう支援に努めてまいります。また、患者、
感染者の就労など、地域で安心して生活ができるような
生活全般にわたる支援に努めてまいります。
そして、4の施策の推進についてでございますが、
エイズ・
性感染症対策は医療や福祉、教育、行政、NPOなど多様な主体が
相互理解と連携のもとで推進することが必要でありますことから、仙台市
エイズ・
性感染症対策協議会におきまして
年度ごとに
進捗管理を行いながら
市民協働による施策を推進してまいります。
概要の説明は以上でございますが、
基本方針案につきましては資料4-2としてお手元に配付しておりますので、後ほど御高覧いただきたいと思います。
なお、この
基本方針案につきましては、今後所要の
決裁手続によりまして策定してまいりたいと考えております。
6:
◯委員長 ただいまの報告に対し、何か質問等はございませんか。
7:
◯佐々木両道委員 敬老乗車証の件についてでございます。
敬老乗車証制度の始まりのときにはやはり大変な論議をして、そしてまた市民の御意見を聞きながらやってまいったわけでございます。当時は、簡単に言えば現在の方式と乗ったら100円という方式と二つのうちどっちがいいかというふうな論議をしたものでございます。しかし、乗ったら100円というものは余りにも
負担率が大きいんではないかというふうなことで、結果的には現在の方式になったわけです。では現在は
負担率はどうかというと、7%の
負担率、乗ったら100円は40%近くの
負担率だったわけでございます。
そういう点では、老人の方々も100円でもいいよというふうな方々もおりました。もちろん安ければ安いほどいいのは当然のことではございます。しかし、我が仙台市の施策として
老人対策は非常に全国的にもすぐれているところでございます。
島野市長時代からの68歳以上の方の
医療費無料制度は全国にどこにもございませんでした。それがやはり耐えられる状況ではないというふうなことで年々値上げいたし、現在73歳になっているんですか、75歳まで上げていくと。しかも、現在は
医療費は10%の
受益者負担というふうなことに相なっております。
私は
敬老乗車証にも考え方があるなと思っております。一般的にいえば子供も学割も半額じゃないかと。半額ということも一つの考え方かなと。もちろんこういうふうな時代の変遷がございます。昔のお年寄りの寿命というものと現在の寿命は違うはずでございます。そういう面では、やはり老人の
経費そのものは、仙台市の子供にかける経費を老人にかける経費の10分の1でいいからかけてくれと。10分の1をかけたら十分な対応ができるんです。我が仙台市はそれがお年寄りに固まっているんです。
別にお年寄りをないがしろにしろということじゃないです。
敬老精神があって
社会参加していただく大きな目的があるわけです。ですから、
制度そのものを先ほど局長が言ったように変えないで継続していくということでございます。
ただ、私が申し上げたいのは、やはり5円でも10円でも100円でも値上げすると必ず
ブーイングなんです。これはやはり当然
ブーイングがあるというふうな構え方をしていかなければいけないのかなと。
そしてまた、もちろんこれらは我が仙台市の場合だと
交通機関にIC化されていないと、政令市でも珍しいほどもう早晩IC化していかなければいけない。これにも多額の経費がかかっていくわけでございます。
そういう点では、やはりこの
分科会で見直すということは大いに賛成でございます。その
見直しの方法にやはり
負担率、お金だけの問題じゃなくて、年齢等々をも今後どうするというふうな課題も先ほど
医療費のように言ったようなやり方もあるんではないかと。あるいは、ここ何年かはもう現在の方式と極端に言えば変えないで、年齢だけ毎年変えていく方法だとか、私はいろいろな選択肢があるんではないかなと。
要するに広く論議をしてもらいたい。必ず抵抗はあります。抵抗はあるけれども、やはりこういうふうな時代になればなるほど、老人が長生きすればするほど、やはりそういった課題を大きく抱えると。やはり、そういう面では真摯にとらえて、そして広く検討をしていただきたいなと。そしてまた、
分科会だけでいいかどうかもよく考えてほしいなというふうに思うわけです。それらに対して局長の御答弁をお伺いいたします。
8:
◯健康福祉局長 確かに
佐々木委員から今お話ございましたように、昭和48年10月から始まった長い制度でございまして、この間仙台市のお年寄りの方に大変親しまれた制度でございます。ただ、それから昭和48年といいますと随分時間もたっておりますし、制度の意味も今は私
ども介護予防に非常に有効だというふうな認識がございます。
基本的にはこの制度を維持しつつ、何とかほかにも
高齢者で
福祉サービスの必要な方がいらっしゃいますから、そちらの方の
サービスの方にも
いろいろ手を延べることができるような
見直し、それから手法につきましても今お話がございましたが、確かにいろいろお話を伺いますと
ワンコイン方式から始まって、もう既にほかの大都市でやっております
ICカードによる負担とか、いろいろございます。
あと年齢のお話の面もございましたけれども、そこら辺も幅広く
審議会の方で御議論いただきまして、また、いろいろな方の意見を積極的に聞くようにというようなお話がございましたが、そこら辺もどういうふうな形がいいのか、
審議会の方の意見も聞きながら幅広く御意見をいただくようなことを工夫して審議を進めていただきたいというふうに考えております。
9:
◯小野寺利裕委員 私の方からは、初めに今お話がありました
敬老乗車証の制度についてなんですが、これまでどれだけ利用してきたかの人数と、それからどれぐらいの予算が計上されてきたのか、できれば年度別にお願いできればと思います。
また、今後の見込まれる
利用人数、また予算等がわかれば、その資料をぜひ請求したいと思いますので、
委員長、よろしくお願いいたします。
それから、次でございますが、
路上生活者の
自立支援ホームの概要について何点か質問したいと思います。
本市の
路上生活者の状況についてなんですが、過去5年くらいで結構ですので、
路上生活者の人数、またその推移はどうなっているのか、また
ホームの
収容人数などの実績についてどうなっているのか、お伺いしたいと思います。
10:
◯社会課長 それでは、市内の
ホームレスの推移、過去5年ということでお答えいたします。
全国の調査と、あと本市独自に行った調査というものがございます。平成16年12月の段階では市内の
ホームレスが253名、平成17年12月が153名、平成19年の1月が132名、平成20年1月が100名、
あと平成21年1月が124名となってございます。
また、
入所者数の推移ということでございます。過去5年分の
路上生活者等支援センターの
入所者数につきましては、平成17年度が141名、平成18年度が124名、平成19年度が121名、平成20年度が115名、また、今年度18日現在で97名となってございます。
同様に
清流ホームの
入所者数につきましては、平成17年度が24名、平成18年度121名、平成19年度が23名、平成20年度が22名、また、平成21年度がやはり1月18日現在で16名となっております。
さらに、これまでの実績ということでの御質問にお答えします。定員が40名の
路上生活者等支援センターにつきましては、平成17年3月の開設以来延べ606名の方が入所されておりまして、そのうち465名が退所、また
清流ホームへの
移行者が106名となってございます。退所された465名の退所事由でございますが、就労とか
年金等といった形で自立した方が150名、
パーセンテージですと32.3%、また
生活保護等の
福祉的自立ということで209名、
パーセンテージでは44.9%、さらに自主退所あるいは強制退所の方が106名、22.8%になっております。
同様に定員10名の
清流ホームでございます。平成15年3月の開設以来、延べ146名の方が入所されております。そのうち137名の方が退所して、退所事由につきましては就労とか
年金等で自立した方が84名ということで、割合的には61.3%、
生活保護等の
福祉的自立の方が26名、19%、自主退所あるいは強制退所の方が27名で19.7%になっております。
11:
◯小野寺利裕委員 そこまで随分細かく説明していただいたんですが。
ここに先ほどいただいた資料の中に退所者に対して訪問や
電話等によって継続した支援を行うと、要するに退所した後も支援を行っていくとあるんです。施設内の
交流スペースを利用して
地域生活定着のための支援を行うというふうにあるんですが、もう少し具体的にどのような内容のものなのか教えていただければと思います。
12:
◯社会課長 退所の
アフターフォローはどのように行っているのかという御質問にお答えします。
一度居宅を確保した後に再度
路上生活へ戻ってしまうというような事例がまま見られます。散見されることから、今回の施設におきましてはこれまで以上に退所後の
アフターフォローに力を入れることとしております。
具体的には定期的な
電話連絡、また
巡回相談員を現在の
支援センターは2名のところを3名に増員しておりまして、居宅訪問して
生活状況を確認といったことでしっかりと
アフターフォローを行うと。あるいは現在の
清流ホームを改修しまして、退所者がいつでも気軽に相談に訪れることのできる
交流スペース、こういったものを活用していただいて、そこに行けば
支援相談員の方とか
巡回相談員の方といろいろ相談ができるというような
スペースを確保したところでございます。
このような
支援活動によりまして、再び
路上生活に戻ることのないように今後しっかりと支援してまいりたいと考えております。
13:
◯委員長 あと、今
小野寺委員から
資料請求がございましたが、次回の
委員会まで準備できますでしょうか。
14:
◯健康福祉局長 次回の
委員会までただいま
小野寺委員から請求がございました資料は提出いたしたいと存じます。
15:
◯委員長 よろしくお願いいたします。
16:
◯田村稔委員 敬老乗車証制度の
見直しについて口頭での御説明でございましたけれども、現在で考えられている今後の
スケジュールというものを立てていらっしゃるならばお示しをいただきたいと思います。
17:
◯健康福祉局長 これからの
審議会の方にかかりますので、そちらの方の
審議会の進みぐあいにもよりますが、私たちの希望的な
スケジュールといたしましては来年の10月の切りかえ時期に新しい制度にしていただけたらなと。平成23年10月が切りかえ時期でございますので、その時期を一応一つの目標にしてまいりたいというふうに考えてございます。
18:
◯田村稔委員 この制度の
見直しというのは昨年7月の
仙台市長選、
奥山市長の
行政改革の中の一つの
選挙公約というか、取り組みますという力強い政策の一つだったと思います。それからもう随分たっているなというふうに思いまして、やはり今求められているというのは私は
スピード感だというふうに思います。ですから、この件につきましては現制度になってからも議会でも各議員いろいろな形で御質疑がなされておられるわけでありまして、多分御当局に関しては全くゼロからのスタートじゃないというふうに思っております。
そういった意味でも、これから
社会福祉審議会でいろいろ御討論なさるんでしょうけれども、やはり行政の今求められている
スピード感というのは決して忘れないで、なるべく早くおまとめになられること、これは要望としてお願いをしておきたいと思います。
19:
◯嵯峨サダ子委員 初めに、
路上生活者等自立支援ホームのことに関してお伺いしたいと思います。
まず、年末に
ワンストップサービスを行ったんですが、そのときに
緊急保護をされた方がたしか4人ほどおられたというふうに思うんですけれども、この4人の方はどのような対応をされたのか伺いたいと思います。
20:
◯社会課長 昨年の年末の
生活総合相談におきまして、ハローワークで行いましたが、そちらに4名の方がこういった支援ということでお越しいただきました。それで、3名の方が
支援団体に運営を委託しましたシェルターの方に入所されております。また、1名の方がちょっと体調不良ということだったものですから、榴岡の
路上生活者等支援センターの方に緊急入所してございます。
21:
◯嵯峨サダ子委員 現在
支援センターには何名の方が入所されておられるでしょうか。
22:
◯社会課長 支援センターの方には現在35名が入所しております。
23:
◯嵯峨サダ子委員 現在35名の方が入所されておられるということです。
先ほどの
小野寺委員からの質問に対してこれまでの
入所者の推移もお示しをいただきましたし、それから
路上生活者の市内の調査結果もお示しをいただいたと思います。昨年1月は124名の方がおられたということでありますけれども、ことし1月、今月の12日もたしか調査をされておられるというふうに思うんですけれども、この時点では何名の方がおられたのかは御承知でしょうか。
24:
◯社会課長 本年の1月12日に、これは国の方でやっておる概数調査というものを仙台市内の
支援団体の方に委託しまして調査を行っております。現在集計中でございまして、
厚生労働省が公表、例年ですと3月から4月に公表いたしますが、それまでは各自治体での公表というものは差し控えるようにということでございます。
ただ、
支援センターの申込状況あるいは
支援団体が行う炊き出し等の参加者数が一時期に比べて減少傾向にございます。このようなことから、昨年1月に調査いたしました時点での124名からは若干減少するものというふうに思われます。
25:
◯嵯峨サダ子委員 その上で、今榴岡にあります
支援センターを3月末で廃止をするという御予定ですけれども、廃止をして三居沢にまとめるといいますか、
清流ホームにまとめるというお考えなんですけれども、私はこの時期に果たして廃止することが今の現状にとって妥当なのかどうかというふうに思うんです。両方やっていくというのはなかなか大変だというお考えで市の方で
清流ホームで一括というふうなお考えだというふうに思うんですけれども、まだまだこれだけの方々が路上で暮らしていらっしゃると、しかも
清流ホームは交通の便からいって非常にちょっと離れたところでありますし、むしろ今の榴岡の方がハローワークにいろいろ求職しに行くにも便利な地域でありますし、わざわざ今あるセンターを3月末で廃止する理由は私は今の時点ではないんではないかと、もっと状況を見て考えてもいいんじゃないのかなというふうに思うんですけれども、いかがお考えでしょうか。
26:
◯社会課長 榴岡の現
支援センターにつきましては、平成17年の開設当時に榴岡公園にたくさんの
路上生活者がテント等を設置していらっしゃいまして、公園の適正な利用の妨げになっていたということがございましたことから、地域の皆様との協議の上、5年間の期間を定めて運営してきたというような経過がございまして、現在地での継続というのは難しいというふうに考えてございます。
27:
◯嵯峨サダ子委員 ということは、地域の皆様とは5年間ということで御了解を得てきたからそれで廃止をするんですというふうなことなんですか。
28:
◯社会課長 榴岡の
支援センターにつきましてはそのような経過がございまして、継続は困難というふうに考えておる次第でございます。
29:
◯嵯峨サダ子委員 5年前の状況と現在の状況とはまた状況が変わっているわけですよね。人数という点と、それから
路上生活にならざるを得ないような社会的な状況というのは5年前とは私は少なくとも変わっているのではないかというふうに思うんです。
仙台市の側が3月末で廃止するんではなくて、もうちょっと状況が改善するまで
支援センターを残したいなと思うのならば、地元の皆さんにもうちょっと御協力していただけないでしょうかという理解を求めるような働きかけは私はしてもいいんじゃないかというふうに思うんです。地元の皆さんがどうしても5年という約束だからもう撤去をしてほしいとか、そういう強い御要望があれば別ですけれども、そうでなければもっと地元の皆さんにも御協力いただいて、もう少し市としては状況が改善するまでここのセンターを継続したいんですというふうなことがあってもいいんじゃないかというふうに私は思うんです。
それについてお伺いしたいのと、それから、これまで私ども議会でも申し上げてきましたけれども、そもそも宮城県がこの
路上生活者に対する支援をほとんどされてこないと。ましてやこのセンターも県はつくっていないわけですよね。全県から、それから東北6県からも仙台に集中してきているという状況からかんがみれば、県がもっと積極的に
支援センターをつくるべきだというふうに思っているんですけれども、例えば仙台市が3月末で廃止をするのならば、今の建物を県に、貸すのか何なのかその辺はちょっとあれですが、県がそこを使って県に運営してもらうとか、そういう方法だってあり得ない話ではないんじゃないのかなというふうに思うんですけれども、その2件についてお伺いしたいと思います。
30:
◯社会課長 1点目の地域の方との協議で継続したらよろしいんじゃないかというお話につきましては、やはり市としては5年前にきちんとお約束していたという経過がございますので、なかなかそちらについてこれまでの信頼関係等において今から変えることは難しいのかなというふうに考えております。
また、県に対して引き続き今の
支援センターを使わせるように要望すべきではないかというお話でございますが、県の方からは県の立場というか、県の方針といたしましては、昨年の10月から始まっている住居手当、あるいはそういった新たなセーフティネットによる支援を行って、現在のところは状況が好転しているんじゃないかというような見解がございまして、県の方ではシェルターをつくるというようなお考えはないというふうに伺っております。
31:
◯嵯峨サダ子委員 県がシェルターをつくる必要がないというような認識を持っておられるということは非常に消極的だなというふうに私は思います。これについてはこれで終わりにしたいと思います。
続けて
敬老乗車証制度の
見直しの問題ですけれども、1月27日に開かれます
社会福祉審議会の老人福祉専門
分科会で
見直しに着手しますということを宣言いたしますというふうなことのようでありますけれども、まず最初に
敬老乗車証制度の意義といいますか、これまで仙台市が最初は無料で制度をスタートさせて、途中から有料にしたわけですけれども、このそもそもの
敬老乗車証制度の意義をどのようにとらえておられるのか、また、
敬老乗車証制度があったことでどのような効果といいますか、メリットがあるととらえておられるのか、まずこの辺のところを最初にお伺いしたいと思います。
32:
◯高齢企画課長 敬老乗車証についての御質問でございますけれども、まず意義というところでございますが、この制度は昭和48年に始まりました。当時の場合ですと今ほど寿命というものが高くないということがありまして、
高齢者を敬うという敬老の意味合いというものが非常に強かったものと考えております。
しかしながら、高齢化が進展してまいりまして、だんだん政策的な位置づけが変わってきまして、近年では外出支援、
社会参加を通しての
介護予防というふうなものになってきたかなと思っております。
今回につきましても、今お話ししましたとおり、外出支援、このパスがあることによって
高齢者の方々が気軽に外出をできると、それに伴って
介護予防にも一定の効果があるものと認識しております。
33:
◯嵯峨サダ子委員 敬老乗車証制度の意義、位置づけというのは、私は基本的には制度当時から何ら変わっていないというふうに思うんです。
敬老乗車証制度の最初の条例、それから目的、
基本理念は敬老の、やはり長年社会に貢献してきた
高齢者に対して敬老の意味を込めてこの制度をスタートさせたという経緯がありまして、私はこの基本的な理念は今になっても何ら変わりがないというふうに認識をいたしております。
それで、いろいろほかの委員の方々からも御発言もありましたけれども、私は
高齢者にかなりの予算を投入しているではないかという御意見がございました。私はそれが余りにも市の予算の面から偏っているだとか、使い過ぎているだとか、それによって子供の施策に影響を与えているとか、私はそういうことは思っておりません。そういう考えであれば
健康福祉局の予算そのものをふやして、子供の予算も同時にふやすという方向での考えが私は適切な考え方じゃないのかなというふうに考えております。
高齢者を取り巻く状況はむしろ非常に厳しくなっているわけですよね。介護保険制度ができて、介護保険料も毎月年金から天引きをされております。その上、75歳以上からは後期
高齢者医療制度なるものがつくられて、さらにその保険料も年金から天引きをされると。後期
高齢者医療保険料も介護保険料も2年ごと、3年ごと、
見直しのたびに上がるわけです。そういう負担は一方でどんどん
高齢者に押しつけておきながら、それに何で
高齢者にばかり予算を使うんだという理論は私は本当に公正な立場での見方ではないというふうに思います。
しかも、この
敬老乗車証制度をなぜ見直すのかということでは、
受益者負担の適正化、
受益者負担のあり方を見直すということでの行財政改革の対象にこの
敬老乗車証制度が挙げられているわけです。私はこれにも非常に疑問を感じます。なぜ
敬老乗車証制度が
受益者負担という考え方なのかということです。これは本当に福祉の制度ということからすると、非常に私はなじまない考えだというふうに思うんですけれども、その辺いかがお考えでしょうか。
34: ◯保険高齢部長 受益と負担がこの制度にはなじまないのではないかというお尋ねでございますけれども、先ほどから局長初め担当課長も申しましたけれども、やはり
高齢者がふえて、人がふえていけばいくほど多様なニーズが出てまいりますし、また時代の変化に合わせていろいろな施策を展開しなければいけないという状況にあることは間違いないわけでございまして、やはりそのときに限られた財源というものが一方であるわけですから、その中でより多くの方々により安心を提供したいということになりますと、やはり一定整理すべきところは整理をしなければ現実的に施策が回らないということはあるんだろうと思います。
それで、この受益と負担という考え方でございますけれども、これはバスに乗るという
サービスを受けるわけでございますので、そこには当然今の社会の中では一定程度御負担をいただくという流れなんだろうと私は思っております。そして、先ほど委員の御発言にもございましたように、それが100円に対して7円であるというのが今の時代に沿ったものなのかどうかということをもう1回きちんと議論をし直す必要に来ているということでございまして、今回この制度の
見直しというものに手をつけたいというか、御理解をいただきたいということできょうこうやってお願いをしているところでございます。
35:
◯嵯峨サダ子委員 私はそういう考え方にはどうしても立てません。
高齢者の方が仮に交付手数料が今よりも値上がりになると、あるいは年齢を今70歳以上ですけれども、仮にもっと引き上げたとした場合に、もう外に出る機会が本当に減ってしまう、もう家に閉じこもりがちになる傾向が私は強く出るんじゃないかというふうに思うんです。生活というのは家から一歩も出ないことはその人の人間としての生活とは言えないんです。やはり外に出て、それでいろいろな
社会参加をしたり、まちに出てお買い物をしたり、通院をしたり、そういうことを通じて本当のその人の生活として言えるんであって、そういうことを制限するような負担の
見直しというのは非常に私は
高齢者にとってむしろ
介護予防に逆行するようなことを仙台市が今行おうとしているんじゃないのかなというふうに思うんです。外に出れば当然
介護予防にもつながるし、病気の予防にもつながりますから、
医療費の負担を減らすことにもつながるわけです。そういうことは言われなくても御当局の皆さんはよく御存じだと思います。
ですから、そういう総合的な点で本当に負担をふやすのがいいのか、それとも少なくとも現行のまま維持する方がいいのか、それは今からの議論ですけれども、そういう公平、公正な議論ができるような議論の場をきちっと私は設定する必要があるんじゃないのかというふうに思うんです。
具体的に言いますと、実質審議が始まるのが次の次の専門
分科会ですよね。27日はやりますよという宣言をするだけですよね。次の
分科会から実質的な議論が始まると思うんですけれども、問題はその
分科会に出す資料の問題です。実際現実どのぐらいの交付数があって、市の事業費がどれぐらいかかっていると、そういう具体的なデータ、数字を多分お示しされると思うんですけれども、それだけを見ると、何かきのう地元紙に出たこの
敬老乗車証、仙台市いよいよ
見直しという、これだと何かいかにもこれだけお金を使ってどんどん事業費が膨らんで大変なことになるみたいな報道ですよね。こういうものだけ見るとやはり仕方がないのかと、値上げしなければいけないのかとか年齢を引き上げなければいけないのかという、そういう方向に持っていかれかねないと私自身は思うんです。
ですから、公平、公正な議論をしていただく土台をきちっとやはりつくっていく上で、確かにこういう数字は必要です。ですけれども、
敬老乗車証制度によってこれだけの効果がありますとかメリットがありますとか、そういうこともあわせて資料として私は提供していただく必要があるんじゃないのかなというふうに思います。その点いかがお考えでしょうか。
36: ◯保険高齢部長 この次、27日の
分科会で初めて御検討いただきたいと申し上げて、委員御指摘のように次の
分科会から実質的に始まるんですが、私の方は最初からいきなりどういう方向でとか、どういったことでというようなことでお話を申し上げるつもりはございません。
今委員御指摘のように、まず事実の数字はお示しをしたいと思います。まずその前に制度の概要あるいは制度ができた趣旨とかこれまでの沿革とか、そして今実情がどうなっているかという実質の数字をお示しをします。我々はまずそこで一つやっていただきたいのは、そういったものを見ながら、それから
社会環境の変化やいろいろな年齢の寿命の延伸なども踏まえて、この制度に対してまず各委員さんに評価をしていただきたいと思っています。
その評価がまず出発点だろうと思っていまして、その評価をした上で、それぞれ委員さんがその評価の上に立っていろいろな御議論をされるんだろうと思っていまして、その中でお金がかかって大変だとか、そういった文言を発するつもりもございませんし、この
敬老乗車証が
介護予防に非常に役立っていると我々は思っていますけれども、役立っているんだということも一方で申し上げるつもりもありません。それは御参加された委員さんがそういう客観的な数字や背景を見ていただいて、現実を見ていただいて、自分なりに評価をして、そういって皆さん委員さんが集まって議論をしていく場だと思っております。
その結果、実はどちらのベクトルに進むのかは我々も全く今のところ想定しておりませんので、その
審議会の議論を踏まえながら今後進めていきたいというふうに思っております。
37:
◯嵯峨サダ子委員 この老人福祉専門
分科会の委員のメンバーは7名だというふうにお伺いしていまして、これにメンバーを補充する予定だということですが、何名ぐらい補充して、その人選はどんなふうになさるんでしょうか、伺います。
38: ◯保険高齢部長 現在の7名の委員の方もそれぞれのお立場からこの老人福祉、老人保健というところにかなりお詳しい方々でございます。その7人で当初やっていこうと思っていたんですけれども、やはり殊
敬老乗車証制度という
生きがいの問題とか
社会参加の問題とかが出てまいりますので、もうちょっと委員さんをふやしてやってみたいという考えは持っております。まだ決定はしておりません。そういう考えは、
方向性は持っております。
しからば何人ぐらいかという話になりますけれども、先ほど委員の方から
スピード感が大事だという御指摘もございましたが、我々もある一定限られた期間の中でより効率的に審議をしていくということになりますと、人がいっぱいいればいるほどいいというものでもないと思っておりますので、やはり今の7名から四、五名ふやして、より効率的にやっていければいいのかなというふうに思っております。
人選は、先ほども申し上げました、そういう
生きがいとか、それから
社会参加という観点から、そういった御研究をされている大学の先生でありますとか、それからそういう団体で御活躍をされている方の中から選ばせていただきたいというふうに考えています。
39:
◯嵯峨サダ子委員 それから、当然
分科会の委員の方々だけの意見では決められないというふうに思いますから、広く市民の皆さんの意見も当然お聞きになるというふうに思うんですけれども、どんなふうにその期間の中で市民意見をお聞きするおつもりなんでしょうか。
40: ◯保険高齢部長 まだそこまで余りいろいろ考えては、今とにかくキックオフをすることにちょっと集中をしてまいりましたんで、これといって決まったものはないわけでございますけれども、やはりまず今こういうことがあればどこでも必ずやるようなパブリックコメント、それからあと市民に対する説明の機会の場ということで市民説明会でしょうか、そういったものがまず一般的には考えられるのかなと。そのほか、文書を使って御意見をいただく、例えば市政だよりにそういうような意見を募集しますとか、あるいはそういうようなことで応募をしたり、そういったことも考えられるのかなと。
いずれにしてもなるべく多くの御意見をいただけるようにいろいろ工夫をしてまいりたいというふうに考えております。
41:
◯嵯峨サダ子委員 いずれにいたしましても長生きして悪いような、そういう意識に
高齢者の方々がなってしまうような制度にだけは私はしてほしくないと。やはり、長生きが喜べるような、喜ばしいと思えるような制度設計をぜひしていただきたいなというふうに思います。
行財政改革のサイドからの決め方ではなくて、私はそういう意味での議論も大いに市民の皆さんで行っていく必要があるというふうに思いますし、当局の皆さんも何か
分科会にげたを預けるような形に今なっているような感じはするんですけれども、そういう意味でのきちっとした、もともとの
敬老乗車証制度の趣旨をきちっとやはり持っていただきたいなということを最後に申し上げたいと思います。
それから、続けて仙台市
エイズ・
性感染症対策に関する
基本方針案についてお伺いいたします。
この方針案を策定するに当たってはいろいろ局内でも御議論があったというふうに伺っております。非常に根本的な問題にまで踏み込んで考えなくてはならない問題だというふうに思っておりますので、いろいろ御苦労もおありだったのではないのかなというふうに私なりに感じております。それで、いろいろ問題はあるとは思うんですけれども、1点だけに絞ってお伺いしたいと思います。
特に、学校における
感染症教育の問題です。
エイズ・
性感染症だけに限らずに、今本当に子供が一人の人間としてやはり自分の自己肯定感をしっかりと持って、自分が大事だと思うような子供や大人にどうしたら育っていけるのかという点では、今の地域社会や政治も含めて求められている課題だというふうに考えております。
それで、市としては具体的に学校でどのような教育、
感染症教育を主にここには書いているんですけれども、行っておられるのか、まずその辺の取り組みについてお伺いしたいと思います。
42:
◯保健医療課長 現在、教育現場では学習指導要領に基づきまして、体育科、保健体育科、特別活動、道徳などの中で取り組みが行われております。具体的には、小学校では毎日の生活と健康、育ち行く体と私、心の健康、病気の予防などといった観点から、また、中学校では心身の機能の発達と心の健康、健康な生活と病気の予防という観点から、自分を大切にし、相手を思いやる気持ちをはぐくむ取り組みが行われていると伺っております。
43:
◯嵯峨サダ子委員 この分野の教育現場での取り組みというのはまだまだ道半ばではないのかなというふうに私なりに考えております。それぞれの教育現場において一定の問題意識を持った方がおられたり、認識を非常に強く持っておられるところはそれなりの取り組みをなさっているかというふうに思うんですが、そうでないところではなかなか実際には取り組みが行われていないという、非常にまだまだ一定の水準にまではいっていないのではないのかなというふうに思うんです。
そういう意味では、本当に一人一人の子供の育ちを保障していくような取り組みが全体としてレベルアップしていくという、そのための行政としての支援が私は非常に大事じゃないのかなというふうに思うんです。ただ、行政だけではそれはなかなか達成し得ない部分もありますから、いろいろな関係の団体なり機関とも一緒に連携して取り組んでいって初めて本当に効果を発揮するというふうに考えているところです。
それで、私はちょっと一つの記事を紹介したいというふうに思うんですけれども、県内にある高校の養護教諭の約8割が自分の学校の生徒の性意識、性行動に不安を感じていることが宮城教育大学の教授の調査でわかったという報道なんです。具体的には県立高の養護教諭を対象に実施した調査でわかったんですけれども、回答のあった78校中、自分の学校の高校生の性意識、性行動でリスクをかなり感じるとした養護教諭が32.1%、多少感じるとした教諭は50%に上ったということです。その理由には、性行動に許容的、自尊自己肯定感が低いなどが上がって、高校生が判断力が不十分なまま性行動に流れることが少なくない状況がこの調査では浮かび上がったということです。
高校生を取り巻く性情報の現状について、この教授の方は、正しい知識を学ぶ機会がほとんどない一方で、携帯電話や雑誌などに性情報があふれ、中にはレイプを推奨するようなものまであると非常に危機感を抱いていらっしゃるんです。
また、ある仙台市立の中学校の養護教諭の方はこう言っています。女子生徒について受験勉強に追われていた子も高校になって開放されると、感染症などの知識もなく、ただ相手をつなぎとめるために男性の要求を受け入れてしまいがちだというふうに見ておられるんです。
ですから、この養護教諭の方は5年前から総合学習の時間に、体の構造だけでなく、性にかかわる差別や
虐待について考える授業を行っているということです。成長期の体の変化に恐れを感じる子もいる、科学的知識をつけることは自分の体をいとおしく思うことにもつながるんですというふうに話していらっしゃいます。
ただ、調査によると、こうした性教育を行っている高校は約20%に過ぎないんです。60%近くは教科書程度での取り組みにとどまっていると。その原因についてさっきの教授の方は、学力重視の風潮の中でこうした教育に時間が割けないといった状況も大きいとしているわけです。
ですから、本当に性教育の必要性が高まっていると私も感じているわけでありますが、自分が生まれた過程を知ることで自分を肯定し、命を生み出す自覚を持つことにもこの教育はつながると。欲しいと思って子供を生むことで
児童虐待を防ぐことにもつながるのではないだろうかというふうなことも養護教諭の方がおっしゃられているんですが、私も本当にそのとおりだというふうに思います。
ですから、この
基本方針案をつくられたことを契機にして、本格的にやはり学校現場での教育に力を入れていっていただきたいなというふうに感じているところですが、なかなか教育局ではないのでお答えしづらいかとは思うんですけれども、大事なことですのでその辺のところを伺いたいと思います。
44:
◯健康福祉局長 医学の研究が進んでまいりまして、
エイズも昔のように命がすぐなくなるという病気ではなくなりました。ただ、一遍感染するとそれが治るということはない相変わらず怖い病気ではございます。
予防できるものでございますので、やはり予防できるんであれば本人が自分の命を長らえるためにも、やはり予防できるように子供のときにそういうふうな知識があるというのがやはり必要なことだというふうには考えています。
私ども今回
基本方針をまとめましたのも、そういうことを根本に据えまして専門の先生方に御論議いただきましてまとめたところでございますので、仙台市の
健康福祉局だけでは到底できないことでございます。先ほど委員からもお話ございましたが、仙台市
エイズ・
性感染症対策推進
協議会にも諮りながら、あと教育局とも連携しながら、この
基本方針の推進に向けて頑張ってまいりたいというふうに考えております。
45: ◯村上一彦委員
敬老乗車証のことで、ちょっと口頭だけの説明だったんでちょっとお聞きしたいんですけれども、タイム
スケジュールについては田村委員の方からお話がありましたけれども、今後多分これは議会でも活発な議論の対象になってくるのかなと思います。
審議会で選択肢の一つとして多分、これは想像ですけれども、限度額の設定という話も出てくるのかなと思います。私は自宅が台原で周りの老人会の方とかを聞くと大体年間3万円から4万円ぐらい使っているという皆さんのお話でした。
ですけれども、例えば台原は地下鉄200円なんです。例えばパークタウンだってバスに乗って地下鉄に乗ると多分かなりの料金が違ってくると思うんですが、地域別の料金の統計を、例えば泉区のここならこのぐらいという地域別の統計を出せるのかどうかということと、使用頻度です。お聞きすると中には年間80万円ぐらい乗っている方がいらっしゃるようなんですが、このぐらいの人数がこのぐらい使っているという統計を、最高の人はこのぐらいで、どのくらいの人はこのぐらい使っているという統計を出せるかどうかということを、今度合理的な討議をする際に大変重要な事実になってきますので、そういうことが可能かどうかということと、あと、ふだん私たちは、私は
敬老乗車証を使えないんで使わないんで気がつかないんですが、いろいろな人からお話を聞きますとかなりの方が不正使用をしていると。若い方が使っていると。それがかなりあると私はお聞きしているんですが、多分これは交通局に聞かなければわからないことだと思うんですが、こういった実態を把握はなさっているのかどうか、ちょっとお聞きします。
46:
◯高齢企画課長 敬老乗車証についてのお尋ねでございます。
まず、地域別の利用実績がわかるかどうかというところについては、データ上の制約がございまして、ちょっとここはわからないということでございます。
それから、2点目のバンド別の利用実績でございますが、こちらについては第1種乗車証の市営バスということには限定になりますけれども、こちらについてであればデータをとることができます。
それから、3点目の不正利用についてのお話でございますが、これは市民の声等で声をちょうだいすることがございますけれども、具体にどういうふうな状況かというところの把握には至ってございません。
47: ◯村上一彦委員 でしたら、可能な限りその使用頻度についての資料も次回に提出していただければなと思いますので、お願いします。
48:
◯健康福祉局長 今御要望ございました資料、できるものについては次回まで提出したいと思います。
49:
◯委員長 よろしくお願いいたします。
50:
◯田村稔委員 先ほど
エイズ・
性感染症対策に関する
基本方針の御説明をいただきまして、他の委員からも学校における教育についての御質疑ありましたけれども、この
基本方針を読みますと、特に低学年では多様性が大きいことから細心の配慮のもとで教育を行う必要があるというふうに書かれてありますので非常にほっとしておるところでありますけれども、現実にはこういう教育は教育
委員会の方で担当するんですけれども、ひとつぜひ担当局としてもこういう性教育の教育の現場というものをしっかり把握をしていただきたいなと思っております。今までこういうような性教育の現状把握をなさったことがありますか。意見交換でも結構です。
51:
◯保健医療課長 済みません、
健康福祉局としてはありません。
52:
◯田村稔委員 これは以前私もちょっと御質疑させていただいたことがありましたけれども、これは大変大きな問題にもなりました。ちょっと偏ったイデオロギーの教師による行き過ぎた性教育といいましょうか、まさにフリーセックスを推奨するような、逆に見るとそういうふうにとられてもしようがないような行き過ぎた、そういう性教育が行われたという現状が大分ありました。東京都の教育
委員会なんかでは具体例が随分挙がってきたわけでありますので、この辺は特に注意をしていただきたいなというふうに思っております。
やはり、適正な年齢に応じた節度ある教育がなされるように、今後とも教育
委員会とはしっかりと連携をとってお進めいただきたいというふうに強く要望させていただきたいと思います。よろしくお願いします。
53:
◯委員長 ほかにございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
54:
◯委員長 なければ、次に子供未来局より報告でございますが、この際暫時休憩にしたいと思います。
休憩 午後2時42分
再開 午後2時55分
55:
◯委員長 再開します。子供未来局より報告願います。
56: ◯子供未来局長 それでは、子供未来局から1点御報告申し上げます。
ひとり親家庭等安心生活プラン(仙台市母子家庭等自立促進計画)の素案についてでございます。
本市では、現在ひとり親家庭等に対します支援を総合的に推進するため、その計画として新たなプランの策定を進めているところでございますが、このたびその素案を作成いたしましたので御報告申し上げます。
ひとり親家庭の親は子育てと生計の維持という役割を一人で担っているわけでございまして、その多くが生活や経済面などでさまざまな問題や困難を抱えておる現状があります。また、現下の厳しい経済情勢の中で雇用情勢が一段と悪化しておりまして、特にひとり親家庭などの就業や経済的自立がますます困難になるという状況になってきてございます。
そこで、より効果的、総合的な支援の強化が求められているわけでございます。素案の作成に当たりましては、ひとり親家庭などへのアンケート調査や
支援団体、ひとり親家庭当事者の方々からの意見聴取などを実施いたしまして意見の反映に努めてまいったところでございます。
詳細につきましては、資料の5-1に基づきまして子供企画課長より御説明申し上げます。
57: ◯子供企画課長 それでは、ひとり親家庭等安心生活プラン(仙台市母子家庭等自立促進計画平成22年度~平成26年度)素案の概要につきまして報告させていただきます。
まず、資料5-1をごらんください。
まず、1の策定の趣旨でございますが、本市におきましては、ひとり親家庭等の生活の安定と向上のための施策を総合的かつ計画的に展開するため、平成17年度から平成21年度までの5カ年計画を策定し、ひとり親家庭等の支援を実施してまいりました。この間、母子家庭、父子家庭等の数は増加傾向をたどりまして、
児童扶養手当の受給者も増加してございます。
このたび、前計画が終了するに当たりまして、ひとり親家庭等に対するアンケート調査等を行いまして、市内におけるひとり親家庭等の現状と課題を把握いたしますとともに、前計画の評価及び国の動向も踏まえまして、平成22年度から平成26年度までの新たな計画を策定するものでございます。
4の今後の
スケジュールにつきましては、素案に関するパブリックコメントを実施いたしますとともに、母子家庭等自立促進計画策定
協議会で協議を行いまして、第1回定例会健康福祉
委員会におきまして最終案を報告させていただきまして、今年度内に新プランを策定いたす予定でございます。
次に、A3の横の資料5-2をごらんいただければと思います。
プランの概要でございます。左からひとり親家庭等を取り巻く課題、そして基本目標、そして課題に応じた施策の基本的な
方向性、それに基づく具体的な施策の体系となってございます。
まず、ひとり親家庭等を取り巻く課題でございますが、これまで実施いたしましたアンケート調査や
支援団体、当事者の方々のヒアリング等に基づきまして、課題をここにございますように五つに整理いたしました。一つ目といたしましては多様な悩み、情報の不足、二つ目として子育て、生活上の問題、三つ目といたしまして不安定な就業、希望に沿った就業の難しさ、四つ目として確保が進んでいない養育費、そして最後に経済的な不安の五つでございます。
次に、基本目標でございます。今述べましたとおり、ひとり親家庭等を取り巻く課題を整理した上で、ひとり親家庭等安心生活プランの上位計画となります(仮称)新仙台すこやか子育てプランの基本目標でございます安心して子育てができる社会を踏まえまして、ひとり親家庭が生き生きと自立した生活を送れるようになることを目標といたしまして、基本目標をひとり親家庭等が自立し安心して暮らすことができる社会といたしております。
そして、その上で、先ほど述べました五つの課題に即した形で施策の基本的な
方向性を五つ設定してございます。
まず一つ目は、相談機能の強化と
情報提供の充実でございます。支援制度、
サービスが十分に活用されますよう多様な方法によります
情報提供などを行ってまいります。二つ目は、子育て・生活支援策の推進でございます。孤立しがちなひとり親家庭等に対しまして、職員等が訪問して行う支援や地域における交流の場の提供等を行ってまいります。三つ目が、就業支援策の充実でございます。昨年度設置いたしました母子家庭等就業自立
支援センターを就業支援の中核的な施設と位置づけまして、他の機関と連携して就業相談、就業支援講習会の実施、就業情報の提供など、一貫した支援などを行ってまいります。四つ目が養育費確保支援の充実でございます。養育費に関する社会的意識を高めるために、広報、啓発等の推進に努めてまいります。五つ目は経済的支援策の推進です。国の制度変更に合わせまして父子家庭に対する経済的支援などを実施してまいります。
これらの五つの施策の基本的な
方向性を受けまして、次の項目であります施策の体系にございますような施策を推進してまいりたいと考えております。
なお、資料5-3として別紙にお配りしておりますのは、ただいま御説明申し上げました計画素案の本体でございますけれども、後ほど御高覧いただきたくお願いいたします。
58:
◯委員長 ただいまの報告に対し、何か質問等はございませんか。
59:
◯嵯峨サダ子委員 このひとり親家庭等安心生活プランはすこやか子育てプランが上位計画となった、上位計画に基づいてつくられているプランだということでございますけれども、この資料の中にもアンケートの結果がさまざま出されておりますが、そのアンケートの実態に即したプランになっているのかどうかということが非常に大事じゃないかなというふうに思うんです。
それで、例えば経済的な不安、これは生活費が大変だということがアンケートの中でもトップになっておりますよね。それで、具体的にこういう経済的な不安についてこのプランではどのようにそれがプランの中に反映されているのか、なかなかこれを見ただけではわからないような中身になっているんじゃないのかなというふうに思います。
大きな5-2の資料では経済的な支援策の推進ということが掲げられていて、今般国の制度変更に合わせて父子家庭にも
児童扶養手当が支給されることになったということしか書かれていません。市の独自の支援策が果たしてこのプランの中のどこに書かれているのかということを見てもないわけでありまして、せっかくアンケートをとられたそれが計画に反映されていないのでは非常に私は不十分じゃないのかなというふうに思うんですけれども、このプランでどういうところをどう実際に反映されたプランになっているとおっしゃるのか、その辺のところをちょっとわかりやすく御説明いただきたいと思います。
60: ◯子供企画課長 アンケート調査等の反映の内容でございますけれども、一つは現在アンケートの中で父子家庭、母子家庭ともにそういった必要な情報が不足しているのではないかといった意見をいただいておりますので、そういった意味ではそういった情報の提供について強化していきたいと考えているところでございまして、また、就業支援につきましても母子家庭等就業自立
支援センターでの就業相談とか、あるいは就業情報の提供につきましても父子家庭にも拡大する等々、そういった形で働きたいのに働き口がないといった方々に対しましても強化してまいりたいと考えているところでございます。
また、養育費につきましても、離婚の際にそういった制度について相談する窓口もわからずにわからなかったというような御意見もございますので、そういった意味では養育費の確保に向けましても強化してまいりたいと考えているところでございます。
61:
◯嵯峨サダ子委員 主に3点強化すべき点について今おっしゃっていただいたんですが、そうであるならば素案の中にそのように具体的な事業が書いていますので、そこの中にもっとここのところはこう、これまでのプランよりももっと強化しますよというふうなことの文言として私は表記すべきじゃないのかなというふうに思うんですけれども、現プランと、それからこの新しいプランの素案の違いがなかなかこれを見ただけではわかりづらいというふうに思うんですが、いかがでしょうか。
62: ◯子供企画課長 プランの前プランとの違いでございますけれども、プランにつきましてはひとり親についての全体的な計画ということもございまして、総合的な内容について書き込んでいるというようなところがございますけれども、具体的に例えば当事者の方々への説明を行う際にはもう少しわかりやすく十分説明できるような形で進めてまいりたいと考えているところでございます。
63:
◯嵯峨サダ子委員 ぜひそのように表記の点でも改善をしていただきたいというふうに思います。
それから、今後の
スケジュールについてなんですけれども、2月下旬の当
委員会において最終2月下旬から3月上旬、常任
委員会が3月2日になろうかと思うんですけれども、ここで最終案を報告されるということでありますが、当然
委員会に報告されるということは当たり前の話ですが、それだけではなくて、ひとり親家庭も含めた市民の皆さんに最終案をどうフィードバックしていくのかと、せっかく事前にいろいろな御意見を伺ってプランに盛り込みましたと、それについて再度御意見をくださいというフィードバックが私は非常に大事だと思うんです。そうでないと、本当につくったプランが当事者の皆さんの役に立つものに本当になるのかどうかというところが非常に大事だということで思いますから、どのようにフィードバックをしていくおつもりなのか伺います。
64: ◯子供企画課長 今回のひとり親プランにつきましては、対象者がひとり親ということで限定されているといったところもございますので、実際ひとり親の方々あるいはそれを支援されている方々を中心といたしまして、具体的に素案についての御説明をしてまいりたいと考えておりまして、そういった何らかの形で最終案につきましても御説明をしてまいりたいと考えているところでございます。
65:
◯嵯峨サダ子委員 それから、父子家庭の方々に行政のこういう支援のいろいろなメニューですとか、さまざまな情報がきちっと提供できる、ちゃんとその必要とされているところに届くような取り組みが私は非常に大事じゃないかなというふうに思うんです。
そういう意味で、ひとり親サポートブック「うぇるびぃ」はある一定程度皆さんそれを持って情報を受け取っているということがあると思うんですけれども、父子家庭の皆さんにとっても非常に大事な情報だと思いますから、これまではなかなか父子家庭の皆さんが行政の窓口でこのサポートブックを受け取るというふうなシステムがなかなかないんじゃないのかというふうに思うので、その辺はもっときちっと情報がちゃんと届くような、サポートブックが届くような取り組みなりシステムが必要じゃないかと思うんですけれども、その辺はいかがお考えですか。
66: ◯子供企画課長 サポートブックの配付についてでございますけれども、具体的に父子家庭に対しましてはこれまで把握が難しかったというところもございまして、なかなか直接にお届けするというのは難しかったところでございますけれども、国の方で父子家庭に対しましては
児童扶養手当の支給ということを検討しておられるといった話を伺っておりますので、そういった意味で仮に父子家庭に対して
児童扶養手当が支給されるといった形であれば、現況届け出の際に区役所等に相談に来られた際などに必要に応じて配付したりとか、そういった意味でさらに対象者が容易に手にできるような形に工夫をしてまいりたいと考えているところでございます。
67:
◯委員長 ほかにございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
68:
◯委員長 なければ、次に市立病院より報告願います。
69: ◯病院事業管理者 市立病院の開院80周年記念式典について、口頭ではございますが、御報告申し上げたいと思います。
委員の皆様方には既に御案内をさせていただいておりますが、来週の1月27日水曜日午後6時から江陽グランドホテルにおきまして市立病院開院80周年記念式典を開催いたしますので、よろしくお願い申し上げます。
70:
◯委員長 ただいまの御報告に対し、何か質問はございませんか
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
71:
◯委員長 なければ、以上で報告事項関係を終了いたしました。
この際、当局から報告を受けた事項以外で皆様から何か発言等がありましたらお願いいたします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
72:
◯委員長 なければ、これをもって
協議会を閉会いたします。...