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  1. 仙台市議会 2008-10-30
    観光振興・地域経済活性化調査特別委員会 本文 2008-10-30


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                 ※会議の概要 ◯委員長  ただいまから観光振興・地域経済活性化調査特別委員会を開会いたします。  次に、説明員の出席についてでありますが、本日は経済局次長ほか関係職員の方々に出席いただいております。  次に、本日の委員会の進め方についてであります。本日の日程はお手元に配付のとおりであります。  本委員会では、本年度のテーマを仙台・宮城デスティネーションキャンペーン後の誘客の継続及び観光資源の整備促進として調査を行うこととしておりますが、本日は株式会社ジェイティービー東北地域統括部長関森俊明様をお招きし、「他地域と比較した仙台・宮城における旅行企画の現状と諸課題」と題しましてお話をいただきます。関森様からは40分程度お話をいただき、その後20分程度を質問等の時間にさせていただきたいと思います。質問等が終了いたしましたら、一たん休憩を挟みまして、当局よりDC関連の観光パンフレットについて報告いただいた後、本日の関森様のお話等を踏まえ、委員相互の意見交換をいたしたいと思います。  それでは、関森俊明様を御紹介いたします。  本日は関森様、御多用のところ御出席いただきまして、まことにありがとうございます。委員会を代表して厚く御礼を申し上げます。  私から簡単に関森様の御紹介をさせていただきます。  関森様は1973年にジェイティービーの前身の日本交通公社に御入社され、海外旅行部を皮切りに、76年に団体旅行新宿支店、89年に首都圏営業本部宣伝担当、さらに91年から5年間JTBハワイに出向され、販売促進課長を務められました。その後、長野仕入販売センター仕入課長、東日本仕入販売部南関東地域統括部長を歴任され、2005年2月から現職の東日本国内商品事業部東北地域統括部長を務められ、旅行商品の造成や販売といった業務を通して旅行者のニーズの把握や観光素材の育成、指導などに携わってこられております。  なお、皆様のお手元に関森様の略歴書をお配りいたしておりますので、後ほど御高覧いただければと思います。  また、関森様からお話を伺う際には着席のまま進めさせていただきますので、よろしくお願いをいたします。  それでは、早速関森様からお話をいただきたいと思います。よろしくどうぞお願いいたします。 2: ◯関森俊明参考人  それでは、よろしくお願いをしたいというふうに思います。私もこういう場でお話をしますのがなかなかない経験でございまして、少し緊張しておりますけれども、皆様方のお役に少しでも立てればというふうに思っております。一生懸命努力をさせていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いを申し上げたいというふうに思います。  今お手元に資料として、御指示をいただきましたテーマが「仙台・宮城における旅行企画の現状と課題」ということでございましたので、それに関するレジュメ的な内容をまとめたものが一つ、それから私どもジェイティービー旅行パンフレットが4種類、それから東日本国内商品事業部と書かれました私の所属しております組織の概要図が1部お手元にあろうかなというふうに思います。それを使いまして順次お話をさせていただきたいというふうに思います。  きょうお話をさせていただきます内容でございますけれども、最初にまず旅行商品の概要的な総論的なものを少しお話をさせていただき、ジェイティービーとしてどういう旅行商品を取り扱っているのか、あるいはそれがどういうところでつくられているのか、あるいはどういう時期の造成サイクルで旅行がつくられているのか、そういうことを少し前段でお話をさせていただければというふうに思います。その後、私どもジェイティービーとして今宮城県に対する旅行商品がどんなものが実態的にあるのかということをパンフレットを使いながら少しお話をさせていただき、その後、では今後仙台・宮城における造売に向けて商品力強化という観点からどんなことが必要なのか、そんなところを少しお話をさせていただいて終わりにさせていただければというふうに思っております。  それでは、お手元のA4の横の資料で少しお話を進めさせていただければというふうに思います。  まず1ページ目でございますけれども、もうこれは皆さん当然御存じだというふうに思いますけれども、旅行業法上、特に国内旅行の旅行というのはどういうものがあるのかということでございます。国内旅行、海外旅行、それぞれ同じなんですけれども、一応国内旅行に関して旅行業法上は手配旅行契約、それと企画旅行契約ということで、二つに分かれております。  従来はこの手配旅行というもの、お客様の御要望に基づいて列車を手配し、あるいはお宿を手配し、あるいは観光地を手配し、それで一つのパッケージにしてお客様に御販売を申し上げますというものが手配旅行でございます。従来といいますか、もう今から15年前後、10年か15年前になりますか、当時は手配旅行契約というものが主流でございました。我々もいわゆる代行といいますか、手配代行が主、お客様から言われたものを代理して手配を申し上げるという旅行形態が主でございました。  それが、15年前くらいからですか、後ほどお話を申し上げますけれども、私どものエースJTBという個人旅行の、私どもの最大の主力商品でございますけれども、それが実は1971年に発足をしております。おかげさまで2009年、2010年、来年、再来年でございますけれども、40周年を迎えるということになりますけれども、40年前はまだまだその旅行というのは小さなシェアでございました。それが時代とともに、旅行業者が旅行を企画し、それをパッケージにして旅行代金を決めてお客様に売る、これがいわゆる企画旅行という。昔は主催旅行と言っておりましたけれども、2005年の旅行業法の改正に伴いましてこれが企画旅行という名称で統一をされ、かつ企画旅行の具体的な内容を含めて一応明文化をされてきたということがございますけれども、その企画旅行というものがもう一つございます。  その企画旅行も募集型企画旅行、それから受注型企画旅行と大きく二つに分かれておりまして、この募集型企画旅行というのは、いわゆる旅行エージェントが企画をし、コースを決め、旅行代金を決めお客様に販売をするというものでございます。受注型企画旅行というのは、お客様の方から旅行計画の依頼がございまして、それに基づいて私どもの方が企画をし、お客様に包括旅行で包括旅行代金、すべてパッケージをして包括化してお客様にお売りをすると。いわゆる団体旅行です。それが受注型企画旅行ということで、大きく分けますと三つの旅行形態ということになろうかなというふうに思います。きょうは、これを全部話しているわけにいきませんので、主に募集型企画旅行のところについてお話をさせていただきたいというふうに思います。
     ちなみに、企画旅行、手配旅行の違いは何かというと、エージェントの責任を明確化しているということです。手配旅行というのは代理ですから、道義的な責任等々は当然出てくるというふうにありますけれども、基本的には何かあった場合の責任は発生をしないわけですけれども、企画旅行につきましてはここに書いてあります旅程管理あるいは旅程保証あるいは特別保証といったような三つの責任が旅行業法で定められるということで、手配旅行、企画旅行の大きな違いはここにあろうかなというふうに思います。  続きまして、では3ページになりますか、もう1枚めくっていただきまして、私どもジェイティービーの旅行商品がどういうふうになっているんですかということの具体的な内容でございます。先ほど言いましたように、募集型企画旅行の御説明を中心にということでございます。  まず一つは、個人が対象でエースJTBという、これは私どものジェイティービー最大ブランド商品でございますけれども、エースJTBという商品があります。他社、近畿日本ツーリストさんは……何でしたっけ、ちょっと忘れました、日本旅行さんが赤い風船とか、いろいろブランド名をつけて展開をしております。私どもとしてはエースJTBということでやっております。  さらに、そのエースJTBは二つに分かれておりまして、添乗員のついておりますエスコート型、これは昔の添乗員同行型で、バスあるいは鉄道を使いながら観光地をめぐっていく旅行ということで、エスコートという商品があります。  主に三つに分かれておりまして、周遊型です、ぐるっと。例えば仙台・宮城に入りまして、気仙沼に抜けて、その後気仙沼で1泊をし、その後例えば平泉に行って平泉を見て、一関から帰るとか、そういう周遊。ぐるっと主要な観光地を回る形のもの。2番目に目的型と書いてありますけれども、これは今のお客様のニーズが単なる周遊、観光地をめぐるだけではなくて、やはり目的型といいますか、目的をきちっと持って、歴史をきちっととか、例えば平泉の歴史を学びたいとか、あるいは世界遺産の屋久島等々を見てエコに触れてみたいとか、そういうような今の新しいお客様のニーズに対応する形の商品。こんなものも私どもとしてそろえております。それからもう一方で、やはり当然私どもとしては商売をさせていただかないといけないわけですので、ある程度お客様を集めないといけないということで、ある程度価格訴求型の商品ということでお手軽な値ごろ感の強い商品、こんなものも三つに分けて商品をつくっております。  エスコートの場合は当然募集人員というものが20人とか30人とか、これは旅行価格を決定する見積もりをする際に決めますけれども、最低催行人員15名とか、目標販売人員を決めまして、それに対して最低の何名以上ないと旅行が成立しませんよというような形のエスコート型の商品ということになります。  もう一方、パーソナルというのは全く個人型の旅行で、お客様がどちらでも、私どもとしては素材を御提供申し上げると。その例えば素材は何かといいますと、宿泊施設であったり、あるいはレンタカープランであったり、あるいは飛行機だとかJRさんだとか、そういうものを御提供してお客様独自にプランをつくっていただく。そんなものがパーソナル、個人旅行型ということで、後ほどちょっと数字的なものをお話ししますけれども、現状の個人型の旅行商品でいきますとこのパーソナルが圧倒的に多いです。特に宮城県の場合のシェアというのは、後ほどお話ししますけれども、かなり高い県になってきております。  これも方面別商品、例えば南東北、今お手元に南東北というふうに渡した私どものこれ、一番の基幹商品ですけれども、こういう方面別のパンフレットです。これは南東北3県の商品を入れております。それから、目的型としましては、旅館さんのグレートによって、グレードという表現はちょっとおかしいかもしれませんけれども、華やぎ、優雅だとか、いわゆる和風高級志向の商品を一つにまとめる。あるいは温泉にこだわった風呂自慢の宿とかというような商品、こんなものもございます。あるいは女性向けの楽園なんていう商品をつくっております。あとビジネス、出張需要です。これは仙台はかなりの需要があります。私どもで出張応援歌とちょっと名前をもじりましたけれども、そんな商品をつくっております。これはかなり売れている商品です。それから、価格訴求型。これも先ほど言いましたけれども、価格を抑えた商品の、ある程度数をとりたいということで価格訴求型の商品。こんなもの、四つの形に分かれております。パーソナル商品というものがございます。  それから私ども、これは別会社ですけれども、サン&サンという、もともとはスポーツ系の商品をつくる会社でございますけれども、そのところでも新たにスキーの商品、こんなものをつくっております。それから旅物語、これはメディア系です。私どものメディア系の商品ですけれども、旅物語という名前の商品がございます。これも先ほどのエスコートと同じで、基本的には添乗員がついておって、最低催行人員が決まって募集人員があるということで、旅物語の場合はかなり料金的な価格競争力がかなり激しい業界ですので、かなり募集最低人員を多分上げる、20人とか25人とか30人くらいを一つの最低催行人員の目安にしているかなというふうに思います。  それから、ちょっと戻りますけれども、私どものエースのエスコート型につきましては、やはり私どものブランド商品でもございますので、最低催行人員はかなり落として見積もりをしております。ですから、逆に言うとかなり高くなってきているということ。逆に言うと、2名保証なんていうところも逆につくったりしておるコースもございます。これも本当にリスクを抱えてやりますけれども、周遊型の共同運行バスというものがありますけれども、これは2名から今現在保証をかけてやっております。これも本当にもうリスクを私どもがジェイティービーとしてしょっているということです。過去の参加人員等々を分析をしながら、最低2名は出るだろうということで、2名以上は出るだろうということで、かなりリスキーですけれどもやっております。普通は15人、20人、各社さん違いますけれども、メディア系で多分30名くらいを一つのめどにしているんじゃないかなというふうに思いますし、私どものエスコートですと大体15名くらいかなと、15名か20名くらいは販売人員にしているのかなというふうに今思っていますけれども。それから、パーソナルにつきましては1名から催行ということになります。  その他、私どもロイヤルロードという、これはもう超高級商品を販売しているお店ですけれども、夢の休日とか。ソレイユというのは体の不自由な方の障害者向けのエスコート型商品。ソレイユというのはちょっとリッチなマーケットですけれども、そんなものもつくっております。  それから、これは商品というよりも団体を対象にしました素材提供型のAユニットという商品を私どもとしてはつくっております。これは、団体のお客様向けにセールスマンが売りやすいようにあらかじめ条件整備をして基本コースをつくったのがリードという商品。それから、素材だけを整備したのがコンポという商品になりますけれども、団体型の素材型の商品もございます。  それから、インバウンドでSUNRISEという商品は、外国人向けの個人を対象にした商品でございますけれども、SUNRISE。残念ながら東北の商品はありませんけれども、京都あるいは伊豆、箱根、富士山等々、外国人の喜ぶようなところ、人気の場所を商品化をしている。  それから、あとインターネット関係では、私どものウェブの利用商品ですけれども、インターネットについては手配旅行で今実は販売をしております。かなり今伸びてきておりますけれども、こういうインターネットでの販売。これは、今後やはりかなり強化をしていく必要があるのかなというふうに思っております。御存じのように、楽天さんあるいはじゃらんさん含めて急激に今伸びてきている商品でございますし、あるいは、既存の私どもの今の商品含めてインターネットでの販売というものも非常に伸びてきておりますので、やはりインターネットを通した販売をやはりこれからはかなり強化をしていく必要があるかなというふうに思います。それなりのインターネットの環境もかなり整備をされてきている、使い勝手もかなりよくなってきておりますし、50代、60代のシルバーの世代の方々も自由に使いこなしている時代になってきておりますので、インターネットにおける販売をどうしていくのかということがこれから考えていく必要があろうかなというふうに思います。  4ページ目です。ではどこでつくっているのという話ですけれども、ジェイティービーでは3年前に分社化をいたしまして、ジェイティービーグループ本社のもとにそれぞれの地域に販売会社あるいは機能特化型の会社等々を分社をしましたけれども、基本的にはグループ本社の中に旅行事業本部というものがございまして、その下に全国6カ所に国内商品事業部というものがございます。主に募集型企画旅行エースの商品をこちらでつくっております。  それから、あとメディア系の商品につきましては、それぞれ左側の方にJTB首都圏とかJTB中部とかと書いてありますけれども、その下にメディア販売事業部というものがございます。こちらの方でメディア系の商品をつくっております。  それから、仙台にも東北メディア販売事業部というものがございまして、そちらの方でメディアの商品も今つくっております。  それから、SUNRISE等々につきましてはJTBグローバルマーケティングというようなところでつくっております。  では、商品事業部というのはどういう組織なのというところで、先ほどお配りしました東日本国内商品事業部というパンフレットをちょっと見ていただければというふうに思いますけれども、実はこれは私が所属をしております東日本国内商品事業部パンフレットでございますけれども、基本的には各社の商品造成についてほぼ機能的に同じだというふうに思いますけれども、ジェイティービーの場合は商品をつくる場合というのは、商品をつくる素材を仕入れをするわけです。仕入れという言葉を使っておりますけれども、いわゆる契約ということです。旅館さんと契約をし、あるいはJRさんあるいはバス会社さん等々と旅行商品をつくるための素材というものを契約をするわけです。それが大前提になります。それを私ども業界用語では仕入れというふうに言っておりますけれども、あるいは旅館さんから預かったお部屋というものを在庫の管理をしていかなくてはいけない。それが仕入れ機能ということになります。  それから、ものをつくる、では今度エースをつくると、商品造成という機能があります。私どものエース、それからAユニット、団体系の商品をつくる企画造成という機能。それから、販売促進。それを各店舗に売ってもらう。私どもの各事業会社でかなりの店舗を持っておりますので、そういうところで売ってもらう。それを販売促進をする。こういう機能三つあるわけですけれども、ジェイティービーの場合はこれを一つにまとめまして国内商品事業部という組織にしてございます。  その他、近畿日本ツーリストさんあるいは日本旅行さんはこれを今それぞれ別にしてあります。仕入れ機能の箇所、それからものをつくる箇所、これは各社、近畿日本ツーリストさんも日本旅行さんも別にしてあります。ほぼジェイティービー以外には別な組織になっているのが主だというふうに思います。こういうふうに仕入れ箇所と造成機能をかけ合わせて2004年につくりましたけれども、こういうことが業務の効率あるいはノウハウの蓄積という観点ではジェイティービーとしてはこういう企業の方がいいだろうということでつくってありますけれども、この1ページ目に組織の概要がつくってございますけれども、私の地域統括部長というのは主に仕入れ業務の造成責任者ということで、主に旅館さんとの契約あるいは旅館さんから仕入れたものの販売促進、あるいは、新たに今一つの大きなミッションに加わりつつありますのが、後ほどお話ししますけれども、着地型の商品をどういうふうにつくっていくのか。その辺のミッションも新たに、要するに観光開発的なミッションも私の大きなミッションにはなりつつある、なってきているかなというふうに思っております。  これがものをつくっている、商品をつくる、エースという募集型企画商品をつくる組織でございます。他社さんもほぼこれと同じような内容でつくられているかなというふうに思います。  では、そういうエースの商品、少しエースの商品に絞りますけれども、エースの商品というのはどういう造成サイクルでつくられているのかということです。今ここに、これは東日本国内商品事業部の商品ですけれども、上期商品から始まりまして、うちの場合上期、それから夏の専用商品、それから秋商品、それから冬商品ということで、大きく四つに分けてつくっております。今まさに始まろうとしているのが来年の、この上期というのは私の方で4月から9月まで、4月から9月が上期。夏商品というのは主に7月、8月、一部9月の上旬まで入ります。それから、秋商品というのは10月、11月。それから、冬商品というのは12月から3月ということで、東北エリアの場合につきましてはこの四つに分けて主につくっております。  まず上期商品のところで少しお話をしたいというふうに思いますけれども、今まさに企画の段階に入ってきております。大体10月の頭くらいから11月の中旬くらいまでかけて商品計画をつくります。いわゆる企画段階です。11月の下旬くらいにその企画をしたものを、今度こういうパンフレットにしないといけないわけですから、パンフレットの打ち合わせ。印刷会社等々とのパンフレットの打ち合わせに入ります。大体12月の中旬くらいに原稿が出てきて、12月の下旬に最終確認をして、1月の下旬にパンフレットが納品されて、1月の下旬に来年の4月以降9月までの商品ができていくということです。  この造成サイクルというものが非常に重要でございまして、このサイクルに合わない例えば商品計画、ですから、来年の上期、4月から9月の商品にするには遅くとも11月の中旬くらいまでに内容が固まっていないと、こういう紙媒体を使った商品、現状ではこれが主流ですけれども、この商品にならないということです。現状、今各地域でいろいろな商品をつくられていますけれども、なかなかこの商品造成サイクルに合わないんです。いろいろなものが地元でこういうことがありますよ、これをぜひ商品にしてくださいよと言われても、このサイクルに合わないとこのパンフレットの商品にならないということです。  ほぼ大体各社、うちがこれは一番早いと思いますが、各社多分それぞれ上期、4月から9月、うちは11月で切っていますけれども、あるいは10月から3月、大体上下で商品をつくっているというふうに思いますので、多分うちがこれが一番早いというふうに思いますので、多分各社ほぼこれに合ったスケジュール。他社さんはこれより若干半月くらいおくれますか。ですから、この商品の造成サイクルというものはぜひ頭に入れて御理解をいただきたいというふうに思います。夏以降、秋商品につきましてはここに順次月を入れてありますので、この商品造成サイクルというものをぜひ御理解をいただければなというふうに思います。  以上、前段でちょっと総論的な旅行商品の概要というところでお話をさせていただきました。  次、いよいよ各本論の方に入っていきたいというふうに思います。7ページ目です。  仙台・宮城の旅行商品の企画の現状と課題ということで、まず宮城県の旅行者動向ということで宿泊券の販売実績をもとにどのくらいのお客様が、私どもで旅行商品というのは主に宿泊商品ということになりますので、日帰りというよりは宿泊の商品が主になりますので、とりあえずどのくらいのお客様がお泊まりいただいているのかということで、宮城県につきましては約51万人泊ということになります。全国で15番目です。47都道府県ありますけれども、かなりの高いところに位置しているということです。大体東北6県計で196万人泊ですので、かなり東北の中でも高いシェアでございます。その中でも、仙台が約17万7000人、それから松島が8万人と、一応仙台圏でどのくらいかということが書いてありますけれども、こういう大体78%をこの4地区で宮城県内の宿泊の78%を占めています。  それから、旅行形態別の比率ですけれども、個人と団体の比率。宮城県は75対25。全国が70対30ですので、かなり個人の比率が高い県ということで、05年度はそうなっています。それから、07年度についてはさらにその比率が上がり、78対22ということで、かなり個人化が進んできているということがこの数字で見て取れるかなというふうに思います。  それから、先ほどエスコート、パーソナルというお話をさせていただきましたけれども、エスコートとパーソナルの比率が宮城県は98対2。圧倒的に個人、パーソナル。私どものエースという商品でいきますとこういう形になっています。全国では88対12ということですので、ジェイティービーのエースにとってみるとこのパーソナル、個人型の商品が圧倒的にシェアが高いということになります。全社的に、例えばメディア系の商品を入れますともう少しこのシェアは変わってくるというふうに思いますけれども、ちょっとその統計がとれないんで、エースということで見てみました。  それから、一体どこから来ているのという話ですけれども、東北域内のシェアがかなり高いです。2006年度で34.3%、関東は47.7%ですので、半分関東、残り35%が東北域内ということですので、大体それで85%が首都圏、それから東北域内ということになろうかなというふうに思います。  2003年と比較してもそんなには変わりませんけれども、東北と関東のシェアが少しバランスが変わってきているということで、関東からのお客様がふえてきているということです。  それから次のページ、旅行タイプシェアということですけれども、どういう目的で来られているのかということですけれども、やはり温泉目的が一番高い。36.1%です。これは括弧は全国平均ですから、かなり高い。2006年度のデータで見てみましても、かなり温泉というところが一つの宮城に来る大きな目的かなというふうに思います。それから、全国平均から高いものを見ますと、自然を楽しむというようなこと、こんなところが今後の仙台・宮城を考える上の一つのポイントになってくるかなというふうに思います。まだまだこの辺の、特に自然、温泉はかなり商品化もされてきておりますし、いろいろな取り組みがされてきておりますので、かなり温泉については掘り起こしが進んでいるかなというふうに思いますけれども、この自然を楽しむというところはかなりこれから大きな課題として取り組む必要があるかなというふうに思いますし、あとグルメなんていうものも仙台の場合は、宮城県が富県宮城ということで米、みそ、純米酒ということの取り組みを強化をし始めましたので、そういう面からいくとこのグルメなんていうところも少し取り組みを強化をしていく必要があろうかなというふうに思います。  それから同行者、どんなタイプかなということですけれども、全国平均より高いのはやはり子育て後の夫婦旅行ということですので、ある程度熟年というところも一つのターゲットとして考えていくことが必要かなというふうに思っております。特にこれから団塊の世代がリタイアをし始めましたけれども、その辺を一つのターゲットとしてやはり見据えておく必要が仙台・宮城の場合はこういうデータから見るとあるのかなというふうに思いますし、かなり富裕層といいますか、かなりのお金を持っている層でございますので、かなりいろいろなことができるかなというふうに思います。  次に、9ページ目。では、具体的に宮城県の旅行商品はどうなっているのということですけれども、観光地としてのポテンシャルは非常に高いということで、行ってみたい旅行タイプというものを毎年私どもの財団で調査をしていますけれども、ベストファイブは大体いつも同じですけれども、温泉旅行が第1番で始まりまして海浜リゾートまでということで、大体ここのタイプを見ますと、自然旅行、グルメ、歴史、文化、いずれも宮城とか仙台というのはこれの切り口で攻めてくるには非常にいいところなんです。これをぜひ認識をしていただきたいというふうに思います。なかなかやはりまだまだ皆様方自信が持てないのかなということがあるのかもしれませんけれども、もっとやはり温泉も自信を持っていいと思いますし、自然あるいはグルメ、これだけいいものがあります。ぜひもっと自信を持ってマーケットに対して情報発信、商品化をしていくことは非常に重要だなというふうに思いますし、まだまだその辺が、今回の仙台・宮城DCが非常にいい機会になったかなと思いますけれども、まだまだ弱いというふうに思います。これはマーケットに対してもそうですし、我々旅行エージェントに対してのプロモーション、こういうものも非常に不足をしているかなというふうに思います。  例えば前任の河口湖、前任の箇所で南関東をやっておりましたけれども、河口湖という観光地がございますけれども、ここは町長さんを筆頭に毎年2回、11月と5月にプロモーションにお越しになります。町長を先頭に、旅館組合、それからその他バス会社さん、あるいは食堂、レストランの施設様含めてプロモーションにお見えになります。何をするかというと、11月は次の年の上期商品、4月から9月の商品造成に対するプレゼンテーションをなさっていかれます。それから、5月は10月から3月までのいわゆる下期の商品に対する河口湖としてのプロモーション、プレゼンテーションをされていきます。  その中で具体的に商品化になったのが、実は富士山5合目にて御来光をみるというツアーを、私がいるときですからたしか2005年だったというふうに記憶をしておりますけれども、4年か5年かな、初めてお越しになって、「実はこういうことをやりたいんだ」と。「富士山から御来光をぜひ全国のお客さんに見てほしい」ということで、朝の2時半、一番早いときは2時半くらいに旅館を出るんです。それで、それぞれの施設を回りまして5号目までバスで行って、そこから御来光を拝んで帰ってくる。そのために、5号目にあった町の観光施設を改造いたしまして、展望台をつくってそこから見る。これは町が整備してくれたわけですけれども、「そんなことをやったので、ぜひジェイティービーさん、これを商品化してよ」というお話がありまして、商品化をいたしました。これはジェイティービーだけじゃないです。ゴールデンウィーク明けから11月の、もうそろそろ終わりますけれども、次の連休ぐらいまでやっているというふうに思いますけれども、多分今年間で6,000名くらいの実績があろうかなというふうに思っています。ですから、これも地域としてのエージェントに対してプロモーションをし、それをエージェントとして商品化をし、全国に発信をし、それがその地域の商品として根づいていったという一つのいい例なのかなというふうに思いますけれども、ぜひそんなところを地域としてお取り組みいただければなというふうに思いますけれども、まだまだその辺が弱いのかなというふうに思います。  では具体的に今どんな商品があるのかなということですけれども、今お手元にあります仙台・宮城、先ほどこのフリープランの南東北、これは全部説明するとあれですけれども、中を見ていただきますと宮城の場合は15ページから始まりまして、地域ごとにその地域のイベントだとか、地域での魅力だとか、食だとか、そういうものを紹介しながら宿泊施設を紹介し、パンフレットとして商品化をしているということになります。例えば15ページのところですと、これから始まりますスカイバス、光のページェントに合わせてスカイバスを去年から運行しておりますけれども、そんなものを紹介をし、地域の魅力を紹介しながら仙台のホテル、あるいは食のところですと牛たん炭火焼き利休のオリジナルメニューということで、夕食プラン等々の提供、御案内等々、こういうものをしながら仙台のホテルの紹介をし、これを商品化をして売っているということです。  それから、あと旅百話はちょっと後で別のところでお話をします。それから、仙台は1枚ものですけれども、これは光のページェント用の特別商品ということで、1カ月商品です。それから、あと仙台・宮城はDC向けに3カ月間の私どもとしての特別商品ということでこういったパンフレットをつくっているということでございます。  大体パンフレットにして700万弱、670万部くらい東日本国内商品事業部でつくっているというふうに思います。ですから、全国で引き直しますと、仙台・宮城関係で1000万部くらいのパンフレットが多分ジェイティービーだけでつくられ、正規な統計はありませんけれども、東だけで675万部強ですので、全国で引き直しますと多分1000万部くらいのパンフレットがマーケットに向かってつくられているのかなというふうに思います。ですから、他社さんを入れますとかなりのパンフレットですので、やはりこういうパンフレットに載るか載らないか、こういうところで商品展開をするかしないかというのは非常に大きなインパクトのあることなのかなというふうに思います。昨今はこれプラスインターネットでの情報提供ということが、先ほど冒頭でお話ししましたけれども、必要になってくるということかなというふうに思います。これが現状の私どもの商品展開ということになります。  では、さらにこういうところで仙台・宮城の商品をどう強化をしていくのかということをこれから最後にお話をさせていただきたいというふうに思います。  まず、ちょっと総論的なお話をしますと、まず10ページ目に書いてありますけれども、やはり地域が中心になって商品開発、資源開発をぜひやっていただきたい。従来は発として、例えば商品を東京でエージェントが主にこういうものをつくりたいんだけれども地域の皆さん何か素材はありませんかと投げかけていたわけです。ジェイティービーとしてこういう商品をつくりたいんだけれども、例えばエスコートのこういう周遊型のコースをつくりたいんだけれども何か素材はありませんかとこちらから投げかけて商品をつくっていたというのが今までだったというふうに思います。  これからはやはり、一番多分地元の人がいろいろなことを知っているんだと思います。仙台のよさ、例えば秋保のよさ、そういうものを多分一番地元の人が知っているはずだというふうに思います。ですから、そういうところの人がやはり中心になって商品をつくってもらう、観光資源を開発していってもらう。それを逆にエージェントに対してプロモーションし、販売をしていくんだというようなことをやはりやっていく必要があるのかなというふうに思います。これがやはり求められている時代になってきているのかなというふうに思います。  やはり、地域の魅力づくりというのは、やはり地域の方が中心になってやる。それがいわゆる地域振興にもつながり、例えば今後の問題を考えましても地域間競争ということ。マーケットはふえません。多分もうこれから人数はどんどん人口減になってまいりますので、そうすると当然地域間競争になってきます。あるいは地域間競争、あるいは連泊、そういうものを進めながら需要を拡大していくしかないのかなというふうに思いますので、この辺の観光資源の発掘等々についてやはり着地型というものをぜひ進めていっていただきたいというふうに思います。  そういう中で、商品化という中では、やはり観光連盟等々あるいはコンベンション協会等々でやはり2種、3種の旅行業の取得もやはり必要なのかなというふうに思います。我々ジェイティービーとしても着地型の商品の開発をしていきますけれども、やはり地域としての商品化ということにおいてはやはり2種、3種の取得が必要かなというふうに思います。これが今東北で一番進んでいるのは弘前でございます。弘前の観光コンベンション協会、弘前市が2種を従来取っていたようですけれども、具体的に2種を使いまして旅行商品をつくり始めました。ことしの1月、2月くらいからだというふうに思いますけれども、パンフレットをつくって実際に販売をし始めました。いろいろな課題・問題はあるんですけれども、そういうこともやはり仙台・宮城、仙台市のコンベンション協会もお取りになるようでございますけれども、やはり地域としてそういうところの強化あるいはそれの支援等々もこれから必要になってくるかなというふうに思います。  では、実際にその地域としてどういうふうに取り組んでいくのかということですけれども、やはりこれは地域全体でぜひ取り組みを行っていただきたい。異業種、観光業に携わるだけではなくて、林業であり農業であり商業であり、そういう多種にわたる共生、そういうものがやはり必要になってくるかなというふうに思いますし、あるいは官民の連携ということ、あるいは官と民の役割分担の明確化。これが従来やはり不足していたと思うんです。行政で何をやるのか、地域として何をやるのか。やはりこれをきちっと明確にして、役割分担をしながら官と民との連携というものが必要になってくるかなというふうに思います。  あるいは、まちを愛する、地域を愛する、こういう人づくり、こういうものが必要と。ここに馬鹿者、若者、よそ者と書いてありますけれども、計画をする、それを実行し、あるいは検証する、そういうもので馬鹿者、若者、よそ者というふうに表現をさせていただきましたけれども、つまり要するに地域を愛する人ですよね。こういうものもやはり重要になってくるというふうに思いますし、逆に教育という観点から、例えば小・中・高あたりで地域の魅力を見直すという事業も必要になってくるかなというふうに思いますし、実際やっているところがもう出始めているというふうに聞いていますけれども、そういう人づくり等々も必要になってくるかなというふうに思います。  つまり、その地域力をどう高めていくのかということです。あるいは、地域のブランドをどうつくっていくのかということだというふうに思います。特に今、仙台・宮城DCは非常にいい取り組みだったというふうに思います。特に、2年前から立ち上げを多分されて、いろいろなところで官民一体となって取り組みがされております。例えば松島での酒づくり、あるいは秋保のみそづくり等々、手近なところでもたくさんいろいろなことをされております。この辺のところも具体的な私どもの商品の中で御紹介を申し上げておりますけれども、ぜひやはりこういうものを地域でつくっていっていただきたい。つまり、地域でつくったものをジェイティービーとして商品化をしていくんだということ、こういうものもやはり必要かなというふうに思っています。  これはちょっと他県なんですけれども、実は今私どもで同じ時期に日本の旬という私どもの最大のキャンペーンを展開しておりますけれども、その日本の旬に向けて地域の人から御提案をいただいて商品化をしたというのが6ページのところで、これは山形なんですけれども、藤沢周平ゆかりの地・鶴岡を訪ねるガイドツアーというものをつくりました。鶴岡市内をボランティアガイドさんと散策をしていただいて、終わった後、致道博物館で庄内藩の今16代の御当主、酒井さんという方が御当主ですけれども、その娘さんが実はこの致道博物館に学芸員でお勤めになられておられるんです。酒井さんからその致道博物館で武家の文化のお話を聞いてもらうというものをちょっとつくったんですけれども、実はこれも地域の人が「こんなことができないでしょうか」、「こういう人がいるんだけれども、その方をぜひ使ってジェイティービーさん、つくってもらえませんか」ということを実は現地からオファーがあって、私どもで現地に出向いて酒井さんといろいろお話をしながら商品化をしたという例なんですけれども、やはり今言ったように地域からいろいろな情報を出していただいて商品をつくっていくということが重要になってくるのかなというふうに思います。  さらに、その地域でつくったものを今度は広域でやっていくということ。広域化、広域連携ということです。これがやはり必要なのかなというふうに思います。  それから、先ほども言いましたように、それはやはりエージェントに対するプロモーション、セールス。先ほども言いましたように、造成サイクルに合わせたプロモーションをやっていっていただきたいということになります。  では、最後具体的にどういうことをやっていくのかなということですけれども、一つはやはり旅行動機、お客様が旅行したくなるような商品開発をぜひお願いをしたい。例えば例としまして仙台光のページェントがありますけれども、こういうものをぜひつくっていっていただきたい。あるいは、伊達、特に仙台の場合は伊達の文化というものがあるんだと思うんです。歴史・文化。なかなかそういうものを感じるものがないんです。ですから、伊達の文化の再発見というものをぜひやっていっていただきたい。特に仙台周辺。あるいは横丁文化。いろいろな横丁がございますよね。こういうものをぜひ。これはかなりの魅力があるというふうに思います。それから朝市。仙台朝市。これも埋もれた資源だというふうに思います。あるいは閖上のあの運河。ああいうもの。ぜひまだまだたくさんあろうかというふうに思いますけれども、そういうものを旅行動機につながるような商品をぜひつくっていっていただきたいというふうに思います。  それから、温泉と食事は大きな観光の素材だというふうに思いますけれども、特に温泉は湯めぐりだとかというような仕組みがかなり進んでまいりました。ただ、食はなかなか地域で楽しめる食の魅力の仕組みづくりというのはなかなかできないんです。こういうものもぜひ。これはとっておき松島で実は一度やったんですけれども、見事に失敗いたしました。他の旅館さんでも食事ができると、自分の泊まっている旅館以外でも夕食がとれるということをやったんですけれども、うまくいかなかったということで、これはちょっと失敗例と書いてありますけれども、そういうものをぜひ、食事を楽しめる、地域で楽しめる食事、地域の食を楽しめる、こういうものの仕組みづくりをぜひやっていっていただきたいというふうに思います。  それから、旅行しやすい仕組みづくり。二次交通、三次交通。これは非常に難しいと思います。ただ、仙台はるーぷる等々、これは進んでいるというふうに思います。あとは仙台まるごとパスポート、ワンコインバス等々。かなり進んでいるかなというふうに思いますけれども、まだまだ不十分だというふうに思いますので。なかなかやはり二次交通、三次交通というのは整備するのが非常に難しいというふうに思います。数がないとなかなか収益も出てまいりませんし、難しいというふうに思います。ポイントの一つはタクシーだというふうに思います。タクシーは規制が大分緩和をされてまいりましたので、タクシーを使った、例えば2時間で3,000円とか4,000とかというような自由な、ある程度の格安な足としてのタクシーをどう使っていくのか、そういうもの。あるいはシャトルとして地域間をA地点、B地点結ぶようなシャトルタクシー。こういうものを例えば仙台を中心にして各地に整備をする。そういうものを広域で整備をしていく。そういうことで、タクシーがやはり一つのキーになろうかなというふうに思います。これをやっていっていただければなというふうに思います。  それから、地域を楽しむ仕組みづくり。現地へ来て楽しんでもらう。例えばスタンプラリーをやるとか。例えば今度の私どもの日本の旬でも、また先ほどの6ページに戻っていただきたいんですが、これは宮城パス、山形パスというふうに書いてあります。あるいは福島パス。これは1,000円で楽しめる地域での体験物を整備した内容です。こういう地域で例えば1,000円で楽しめます、こういうものを体験として楽しめる。そういうものを私どもとしては宮城パスというような名前で整備をしましたけれども、こういうものの拡大をぜひお願いをしたいというふうに思います。  最後に12ページ、13ページになります。現状、見る、食べる、遊ぶと、もうこれは言い古されているというふうに思いますけれども、やはり新しい体験する、交流する、学ぶと、新しい新るるぶというふうに言っておりますけれども、こういう新しいものの体験、交流、学ぶという切り口で新しい取り組みが必要かなというふうに思います。特にこれから団塊の世代、知的好奇心が非常に高い世代、あるいは多種多様な消費者ニーズを持っているマーケットが大きくなってまいります。そういうものに対応するためにもこういう新しいるるぶというものもぜひ整備をしていっていただきたいというふうに思いますし、13ページはニューツーリズムへの取り組みということが書いてありますけれども、こういう従来なかった、旅行商品では扱わなかったエコあるいはグリーンツーリズム。今回のDCで大分この特にグリーンツーリズムについては仙台・宮城は大分整備をされてきたというふうに思います。やはりこの辺の拡大。これはかなりインパクトがあろうかなというふうに思いますので、エコあるいはグリーンあるいは世界遺産。これは平泉が多分3年後になろうというふうに思いますので、この辺を絡めた商品開発は今からやっておいた方がいいかなというふうに思います。それからヘリテージ、これは産業遺産です。それから、ロングステイというのは連泊とかということではなくて、1カ月とか2カ月とか、そういうことです。それから、リラクゼーションあるいはヘルスツアー。リラクゼーションは大分進んできました。アロマあるいはエステ等々、こういうものを楽しむということで、これはかなり進んできたかなというふうに思います。こういう新しいニューツーリズムへの取り組みというものも必要かなというふうに思います。  それから、情報提供の強化。これは何度もしております。エージェント向けあるいはユーザー向け、お客さん向けという二つの観点があろうかなというふうに思いますけれども、インターネット等々を使った情報の強化ということ、あるいはタイミングという問題。あわせて情報の強化が必要かなというふうに思いますし、最後に商品化に当たっての留意点というふうに書いてありますけれども、ここにポイントを五つほど書かさせていただいておりまして、やはり2名からということがこれからはポイントかなというふうに思います。なかなかやはり物によっては15人とか20人とかということはあるのかなと思いますけれども、やはり2名がこれからは基本になろうかなというふうに思います。それから、受け入れ窓口をやはりきちんとしておいていただきたい。NPOでも何でもいいんですけれども、受け入れ組織。それから、やはりエージェントとの契約が必要になりますよということ。それから、販売手数料という問題。あるいは質の問題です。これを安定して一定の品質で御提供いただきたいということで、質の問題。こういうものがやはり必要かなというふうに思います。  以上、具体的に仙台・宮城地域における販売強化に向けた商品ポイントを少しお話をさせていただきまして、終わりにさせていただきたいというふうに思います。御清聴ありがとうございました。 3: ◯委員長  ありがとうございました。  それでは、皆様から御質問、御意見等がございましたらお願いいたします。 4: ◯斎藤建雄委員  いろいろありがとうございました。大変貴重なお話ありがとうございます。  先ほど聞いていてちょっと気になったのは、エージェントに対するプロモーションがこの地域は低いのではないかというお話があったんですけれども、ほかの地区のエージェントに対するプロモーションというのはやはりかなりすごいのか、地域性なのか。 5: ◯関森俊明参考人  全国的にやはりまだまだ低いです。仙台じゃなくて、全国で見ましてまだまだこの辺は不足しているかなというふうに思います。 6: ◯斎藤建雄委員  ああ、そうですか。仙台が特別低い、この地域が低いというわけじゃなくて。そういう意味ですか。そういうものの強化をしていくと、最後につながっていくんでしょうけれども、エージェントとの関係とかその他のものが最後にありましたけれども、そういうものをつくる働きをもっとした方がいいという意味だったんですね。 7: ◯関森俊明参考人  はい。 8: ◯斎藤建雄委員  私は仙台がすごく低いんだというふうに……。 9: ◯関森俊明参考人  いや、そうじゃなくて、まだまだやはり全国的に見て低いという。先ほど河口湖の例を少しお話し申し上げましたけれども、河口湖はちょっと特別かなというふうに思います。  それともう一つ、やはり地域間連携でぜひお越しをいただきたいというふうに思います。単独というよりも仙台圏というようなイメージでお越しをいただいた方がより効果的かなというふうに思います。 10: ◯佐々木両道委員  ありがとうございました。数点について御意見等々賜りたいと思います。  まず簡単に、4ページのジェイティービーグループ会社販売系とある囲みの中は、みんな法人として独立会社なんですか。 11: ◯関森俊明参考人  独立でございます。 12: ◯佐々木両道委員  右側の上もそうなんですか。 13: ◯関森俊明参考人  右側の方のこれは私どものグループ本社になりますので、このグループ本社の下に左側の、これは全部ではありませんけれども、それぞれの法人がくっついているということになります。 14: ◯佐々木両道委員  まず商品開発で、仙台には89ERS、ベガルタ、楽天等々があるわけですけれども、これらの、ほかのジャズフェスティバルであるとかみちのくYOSAKOIだとか青葉まつりだとか、そういったものは具体的に商品開発というのは難しいんでしょうか。 15: ◯関森俊明参考人  定禅寺ジャズフェスティバル、それから10月の仙台クラシック等々、これはかなり価値のあるイベントだというふうに思いますので、商品化というのはなかなか言葉が難しいんですけれども、ジャズフェスティバルはたしかうちでも御紹介はしていたんじゃないかな。ジャズフェスティバルはたしか9月なんで終わっているパンフレットなものですから、多分紹介はしてあったというふうに思います。かなり高い価値はあると思います。 16: ◯佐々木両道委員  なおさらプロスポーツは新潟市を除いて仙台だけなものだから、そういった面で商品開発ができないかなというものは、こういうものはどうなんですか。先ほどのサン&サンみたいなやり方というものも。これは実体験じゃなくて観戦ですが。 17: ◯関森俊明参考人  観戦ということになりますと、よく楽天は私ども教育旅行の方で生徒さんの修学旅行の一環でスポーツ観戦というものは入れていると思います。ベガルタさんはちょっとまだやっていないのかなという。 18: ◯佐々木両道委員  もしそういうものを生み出そうとする場合には、どういう方法、どういう手段をとればいいんですか。簡単に言えば、ジェイティービーさんで取り上げてもらうようにするためにはどうしたらいいのかということになってしまうんです。 19: ◯関森俊明参考人  まず、先ほども言いましたように、ここでいいます商品をつくっているところにまずセールスをかけていただくと。商品化のための情報提供を含めてセールスをかけていただくということがまず第1段階かなというふうに思います。 20: ◯佐々木両道委員  はい、わかりました。  それから、先ほど仙台では約32万人宿泊しております。秋保、作並含めますと。これらはジェイティービーさんとしては全国的に1都市としてはどの程度の立場に。例えば九州、広島、もちろん札幌なんかは比較にならないでしょうが、そういう四国だとかの都市と比較してはどの程度のものですか。 21: ◯関森俊明参考人  仙台はかなり私どもとしては取り扱いが高い地域だというふうには思います。ですから、仙台、秋保、作並と、仙台市ということでありますとかなりの取り扱い実績のある地域、シェアというふうに思います。具体的にほかの都市がどうなのかというのは今ちょっとデータを持ち合わせていないんではっきりしたことは申し上げられませんけれども、かなり仙台市ということ、行政のくくりの中でいくとかなり大きいと思います。 22: ◯佐々木両道委員  関森さんは公社時代からおいでですから、現在公社とこの完全民間になってメリット・デメリットはどういう点が。 23: ◯関森俊明参考人  いや、というよりも公社も民間でございましたので。 24: ◯佐々木両道委員  もちろん民間は民間ですけれども、公社という……。 25: ◯関森俊明参考人  私どもの意識ではそんなに公社といって官僚的なつもりも毛頭ございませんでしたし、旅行業という中で名前は公社ですけれども逆にもう本当に民間の企業意識の方が強うございましたので、民間企業でもあったわけですけれども、より名前がジェイティービーに変わったことによってその意識がさらに拡大をしてきたのは事実かなというふうに思います。 26: ◯佐々木両道委員  もう1点だけ。DCの関連の販売は、そしてまた今の状況としてはいかがでしょう。 27: ◯関森俊明参考人  まだ10月の実績が出ていないんですけれども、御存じのように例の仙台・宮城の地震が6月にございまして、7月以降かなり落ち込んでおります。それがまだ完全には回復をしていないというのが実情かなというふうに思います。かなり厳しいスタートにはなってるかなと私どもの数字だけを見てもかなり厳しい状況で推移はしているかなというふうに思っています。  ただ、私どもの日本の旬というキャンペーンも10月からスタートをしておりますし、仙台・宮城のDCも10月からスタートをしております。これがかなり底支えをしているのも事実だというふうに思います。これがなければどういう状況になっていたのかということが、今ぞっとするほどの落ち込みが東北6県かなり厳しい状況になってきておりますの。 28: ◯佐々木両道委員  旅行をしやすい仕組みでタクシーのプランというのは仙台ではまだないというか、個人的にやっている、あるいは契約5,000円だとか1万円だとかというふうなことをやっているんですが、このタクシーのループル化というか、そういったものもやはり企画会社に相談した方が早いわけなんですか。 29: ◯関森俊明参考人  御相談いただければ仕組み等とかつくり方の御助言とか、一緒にやりましょうとかということに多分なってくるかなというふうに思います。  タクシーは多分、仙台は市内の場合はるーぷるがあるんで、あるいはそれ以外の仙台まるごとパスでJRさん、それから仙台市営バス等々を使えますので、仙台市内は特に二次交通という部分においてはそう問題は今現状ではないというふうに思います。  ただ、今度仙台から鳴子だとか、あるいは逆に平泉だとか、あるいは南三陸の方だとか、そういうところへのアクセス、二次交通という部分は整備していく必要があるのかなというふうに思います。ただ、高速バス等々が今度出ていますので、仙台圏を中心にしますと高速バスツアーというものがやはり考えていく必要が、仕組みをつくっていく必要があるのかなというふうに思います。 30: ◯岡本あき子委員  ありがとうございます。  ちょっと分析の中で教えていただきたいんですが、8ページにシェアが載っていますが、その中でちょっと意外なのが仙台は比較的市民企画型のイベントがどんどん盛り上がってきていると私の中では自負していたつもりなんですが、2003年から2006年にかけて逆に下がっている、あるいはグルメも比較的仙台に来られる方はおいしいものが食べられると期待されていらっしゃっているのかなと思っていたんですけれども、全国と比較してもそんなに遜色ないのと、逆に2006年に向けて下がってきているということについては何か原因があるのかどうかということと、逆にその下の段に男性のひとり旅というものが高いんです。これはどういう傾向の方。出張ですか。ちょっとそこの中身を教えていただければと思います。 31: ◯関森俊明参考人  多分これは宮城という宮城県というくくりの調査ですので、必ずしも仙台というところで調査をしておりませんので、私どもの財団で県別に調査をしておりますので、多分その辺が一つは影響しているのかなというふうに思います。  それから、まだまだせんくらにしてもジャズフェスティバルにしても、まだまだやはり全国に対してもう少しやはり情報は出していく必要はあるかなというふうに思っています。それから、グルメもたくさんやはりあるんですが、やっと今度富県宮城の中で純米酒とお米と仙台みそ、こんなものも一つのテーマにやっていきましょうというふうになってきましたので、これからやはり期待をしていきたいなというふうに思います。  例えばやはり仙台で何かというとなかなか、たくさんあるんだけれども、意外にこれはというものが多分思い浮かばないんだと思います。そういう面でもうちょっと宮城ブランドなり仙台ブランドなりのブランド化、ブランディングというものは必要かなというふうに思います。多分カキというものが多分思い浮かぶかなというふうに思いますけれども、それ以外意外と。いろいろなものはあるんですけれども、牛にしてもそうですけれども。その辺をやはりもうちょっとブランド化への努力は必要かなというふうに思います。 32: ◯岡本あき子委員  あと男性のひとり旅。
    33: ◯関森俊明参考人  男性のひとり旅というのは、私もこれはちょっと……。 34: ◯岡本あき子委員  もう1点だけ。こちらのグラフを拝見すると基本的に右肩上がりですよね。国を挙げて観光というものは非常に盛り上げようという動きはあるのは事実なんですが、やはりかつての団体旅行からどんどん個人に変わってきている中で、効率という面だと逆に一つ一つのニーズにこたえなければいけないという難しさもあるのかなと思うんですが。それを上回る1商品当たりの単価が逆に物すごく上がっているということなんですか。この図が表している、その右肩上がりの勢いがあるというのは。 35: ◯関森俊明参考人  これは逆に言うと、企画商品化が進んできていますというふうに見ておいていただいた方がいいと思います。先ほど手配旅行と企画旅行、二つありますよというお話を冒頭させていただいたと思いますけれども、このエースが今伸びてきている、あるいはAユニット取扱人員が伸びてきているというのは……。このAユニット取扱人員というのはここでいいますと受注型企画旅行というところに当たります。それから、エース取扱人員というのは募集型企画旅行というところに当たります。ですから、手配旅行からますますこういう企画旅行型にシフトしてきていますということというふうに御理解いただいた方がこの棒グラフは理解がしやすいというふうに思います。 36: ◯岡本あき子委員  トータルとしての収益ということでも基本的には右肩上がりできてはいると。これだけじゃなくとは限らないんですか。 37: ◯関森俊明参考人  とは限らないんです。やはり単価がかなり厳しい、下落。私どもとしては単価アップということをこれから取り組んでいかなくてはいけない。一方では、とはいえやはり企業として収益を出さなくてはいけないということですので、高額商品だけではやはり成り立ちませんし、その辺で、ですから低価格商品で数をとり、一方では高価格商品で収益をとりながらという、その辺のバランスをどうとっていくのかということがこれからの大きな課題かなというふうには思っております。 38: ◯笠原哲委員  御苦労さまでございます。  この宮城県の旅行者動向のところで、先ほど宮城県の値、全国第15位の実績ということでございますけれども、これはやはりかなり出張の方も入っていらっしゃいますか。 39: ◯関森俊明参考人  はい、特に仙台圏の。 40: ◯笠原哲委員  特に、先ほどだからそういう意味で独身の人が多いということが言えるのではないかと。ひとり身の旅人が多いということなのかなと思いますけれども。 41: ◯関森俊明参考人  これはどちらかというと観光性に限って調査をしておりますので、ビジネス性の調査ではありませんので、このひとり旅というのはビジネス客ということではございません。 42: ◯笠原哲委員  ではないんですか。そうですか。  それから、いつも観光で持続させてお客さんを呼ぶためにはリピートということが非常に大事だと言われていますけれども、私は余りリピートは多くないんじゃないかなという感じがしているんですけれども、ジェイティービーさんとして何回もこの仙台・宮城県に来るようなリピート客をふやす魅力的な市場と考えていらっしゃるのかどうなのか。ざっくばらんな話。 43: ◯関森俊明参考人  十分魅力あると思います。 44: ◯笠原哲委員  その理由はどういうことですか。 45: ◯関森俊明参考人  これだけやはり食、温泉、それから歴史、文化、自然。これだけのもの、素材としてはポテンシャルは非常に高いものがそれぞれあると思うんです。やはりそれが生かし切れていない。先ほど食にしてもいろいろなものがあるんだけれども、例えば宮城ブランドなり仙台ブランドなりはぽっと浮かんでこない。  ですから、そういうものはやはりもうちょっと磨いていく必要があるというふうに思いますし、温泉はかなり掘り下げられているというふうに思います。それから、あと自然もまだまだ。海、山、それぞれありますから、やりようは例えばボランティアガイドをつけたツアーを充実させるとかなどもやっておく必要もあるというふうに思いますし、歴史にしてもやはり伊達の歴史、これはやはりかなり価値が高い。去年でしたっけ、伊達の歳時記ということで仙台雑煮と大崎神社とか、伊達藩にゆかりのある地域を回る、あるいは仙台の伝統工芸を回る日帰りツアーをたしかつくったと思うんです。うちもそれをオプションで売ったんですけれども、そういうものというのは初めて仙台で出てきたような気がするんですよね。だから、やはりそういうものというのはもうちょっと発掘すればかなりあるんだと思うんです。初めて伊達の雑煮というのは、だしのとり方、ハゼかなんかでだしをとってということを聞きましたけれども、びっくりしましたけれども、東京から見ればすごいインパクトがあって、おいしそうに見えます。食べてみたいなというふうに思うんですよね。  だから、やはり皆さんが気がついていらっしゃらないんだと思うんです。日常化し過ぎてしまって、それが外から見ると非日常というふうにはとらえていないんだと思うんです。だから、もう一度日常的なものを非日常という観点からもう一度精査をしてみることは十分必要なのかなと。  逆に言うと、我々よりも若い人あるいは小学生だとか中学生だとか、そういう子たちに地域の文化を学ばせるという観点からもう一度見直してみせるということもいいことなのかなというふうに僕自身は思うんですけれども。逆にそういう目の方が新鮮で、我々が見てしまうとどうしても何だよ、こんなものはというふうに思えてしまうんです。 46: ◯笠原哲委員  なるほど、大変な示唆に富んだ御答弁でありがとうございました。  それとあわせて、お客様に来ていただく、全国から来てもらえればいいんですけれども、それでは余りにも投資効率が悪いんだろうと。今のお話は東京というお話がちょっと出ましたけれども、首都圏にある意味では集中的に誘致のキャラバンとかそういうものを徹底的にある意味では集中させるということも一つの方法じゃないのかなと。関西にやってもなじみがなかなか仙台はないとかという話もありますので、その辺はどんなお考え方で。 47: ◯関森俊明参考人  二通りあるのかなというふうに思います。要するに、もう売れているところに集中して事業投下をするというやり方、それから、可能性を求めて、そこに可能性のある地域に資源を投入していくというやり方。多分その二つだと思うんですよね。どっちがいいのかというのはちょっと私も。楽なのは多分売れているところに集中的にやったいった方が楽だというふうに思いますけれども。 48: ◯笠原哲委員  今売れているところというと、多分ジェイティービーさんはかなり首都圏で売っているんだと思うんですけれども、売れているところというのは首都圏という意味ですよね。 49: ◯関森俊明参考人  東北でいうと首都圏ですね。  あとは、だから県によっては、逆に言うと北3県なんていうのはかなり近畿のシェアが高いんです。だから、ここは意外と近畿シェアというのは。というのは、近畿の人にとってみると通過点になってしまうんです。仙台空港に入ってきて、仙台空港から出ていく、あるいは他空港から出ていくというような形で、逆に言うと近畿圏の人から見るとやはり十和田だとか八甲田だとか、例えば桜だとか紅葉だとかというイメージがすごい強くて、今はますます青森空港、花巻空港、要は北3県の空港が今減便化になっていまして、ツアーが組みづらくなってきているんです。だから、逆に言うと今度、仙台も減便にはなっているんですけれども、仙台に入ってくるという確率が多分高くなってくるはずなんで、逆に今度それと北3県とうまく組み合わせる。例えば平泉と一つ組み合わせて、鳴子と組み合わせとかというようなことも考えていく必要はあるかなというふうに思います。 50: ◯高見のり子委員  どうもありがとうございました。  一つ質問と、あと意見をなんですけれども、質問は、要するに売りはいっぱいあるんだけれどもPRが下手だということもちょっとあったんですけれども、それは仙台市はやはり非常に文化的なレベルがすごい高くて、市民力もあっていろいろなイベントもたくさん組まれて、やはりそれが大きく売りになるんでないかなと。そのPRが足りないということは、仙台市がそのPRが不足をしているということになるんでしょうか。 51: ◯関森俊明参考人  確かに仙台で、私も仙台に今マンションを借りていますけれども、かなりいろいろなことをやっておられますよね。そこの勾当台公園含めて。かなりやっていますけれども、多分ほとんど首都発マーケットからみると知られていない。多分七夕はほとんど全国的に知られているというふうに思いますけれども、それ以外のジャズフェスティバルにしてもせんくらにしても、まだまだ不十分かなというふうに思います。 52: ◯高見のり子委員  それは十分に商品になるということでいいんでしょうか。 53: ◯関森俊明参考人  はい、なると思います。 54: ◯高見のり子委員  それからもう一つ、今やはり食の問題ではやはり食の安全を求められる方が多いと思うんです。そういう意味では、例えば農家レストランなんかもたくさん宮城県全体的にもたくさんあるので、やはり農家レストランの皆さんの御協力もいただきながら、地元でとれた地産地消とおいしいお米と野菜を食べる、ヘルシー志向というか、健康志向にも非常にマッチしていいんじゃないかなと思うので、その辺はぜひ御紹介というか、商品化もできればよろしいんじゃないかなというふうに思いました。ちょっと意見と質問でした。 55: ◯関森俊明参考人  私どもとしましては、農家レストラン、今言った食の安全性だとか、あるいはスローフードだとかという観点からは取り組みたいんです。ただし、先ほども申し上げましたように、契約という問題がやはりどうしてもクリアできないケースがやはりあるんです。あるいは、手数料が発生をしますよということ。やはりそこがネックになりまして、なかなかやはり取り組みが我々としてはまだ十分にできていない。これはやりたいんです。やりたいんですけれども、今言ったような契約の問題と手数料が発生しますという二つの点。それはこれから我々としてもクリアしていかないといけないんだというふうに思います。私どもとしても譲るべきところは譲っていかないといけないというふうに思いますし、ただし契約形態も考えていかないといけないのかなというふうに思っております。 56: ◯委員長  ほかにございませんか。よろしいですか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 57: ◯委員長  なければ、以上で関森様からのお話を終わらせていただきます。  関森様には大変貴重なお話をいただきまして、まことにありがとうございました。本日いただきました御意見は、今後当委員会の調査を進める上において大変参考になるものと思っております。  もう一度関森様に感謝を込めまして拍手で御礼をしたいと思います。ありがとうございました。(拍手)  どうもありがとうございました。                               休憩 午後3時17分                               再開 午後3時35分 58: ◯委員長  それでは、再開いたします。  当局よりお手元にDC関連の観光パンフレットをお配りしておりますので、それらについて説明をお願いいたします。 59: ◯渡邊経済局次長  本日関森部長様よりジェイティービーの旅行商品の御紹介もいただいたところでございますけれども、その他のDC関連の旅行商品につきまして、観光交流課長より御説明させていただきます。 60: ◯観光交流課長  それでは、お手元の資料について少々お時間をいただきまして御説明させていただきたいと思います。  パンフレット、資料は4種類ございます。一番厚い伊達な旅という、これはびゅう商品でございますが、こちらの方からちょっとごらんいただきたいと思います。  これは首都圏対象の商品パンフでございまして、DC期間中3カ月間の商品でございます。現在まで37万5000部発行されております。通常はこういった商品パンフは商品の説明に終始するんですが、このパンフでは表紙から2ページ目まで地域のイメージを伝え、旅情をそそるようなつくりになっております。  3ページをごらんいただきたいんですが、3ページの下の方に駅弁が紹介されております。この駅弁は、秋保温泉等のおかみたちが監修しているもので、JRさんと地元と共同で開発しているものでございます。多くの商品に特典としてこのお弁当がつくということになっております。  4ページ右側にはびゅうばすの紹介です。オプションとして設定されているものですが、商品によりましては初めから組み込まれているものです。一番下に仙台市内のコースが載っております。伊達な仙台浪漫号です。旧伊達邸から瑞鳳殿、牛たんを食べていただいて荒町かいわいをみていただく。夜になると仙台城祉で夜景を見ていただいて、光のページェント期間中は光のページェントを見ていただくというようなコース設定になっております。  次の5ページと6ページにつきましては、1カ月限りの目玉商品ということで、安目のもの、お得な商品を並べております。例えば6ページ右側の一番上の11月のお勧めでは、松島になるわけですが、大観荘にお泊まりいただく商品ですが、東京から松島までの交通費と1泊2食、そして先ほどの駅弁とウェルカムドリンクつきで、例えばAの日程ですと11月9日から21日まではお二人で御利用いただいた場合にお一人2万3700円ということで、通常の実質の交通費で利用いただけるというような設定になっております。こういうものがこのページでは紹介されております。  ずっと飛びますが、13ページが仙台市内の中心部のホテルと新幹線のセットの商品でございます。右側上の方にこの販売期間中のお客様に楽しんでいただけるようなコンテンツの紹介が載っております。特に劇団四季が開催しております美女と野獣、それから杜の賑わい、こういったものをオプションで御紹介しております。  またずっと飛びまして17ページをごらんいただきたいんですが、17ページ、18ページは秋保温泉の商品になります。ここでも右上の方にいろいろとプログラムが載っております。ノルディックウォークとか、あるいは秋保郷のループバスなど、地域のプレミアムの紹介、そしておもてなしのサービスとして各旅館でオリジナルのなべを期間中お召し上がりいただくとか、先ほども関森部長からも御紹介ありました福おみそをつかった料理を提供するとか、あるいは仙台駅で荷物を預けまして秋保まで荷物を送っていただける手荷物配送サービスなどを紹介しているものです。  次のページ、19ページが作並温泉郷の商品になります。基本的には秋保と同じですが、例えば地元のニッカウィスキー宮城狭蒸留所で行いますマイブレンドウィスキーづくり、これは地元の温泉組合と、それからニッカさんとの話し合いで、宿泊客を対象に随時開いていただくという体制を整えていただくということが成立してでき上がったようなものでございます。  飛びまして、ずっと後ろの方になりますが、35ページ以降がレンタカー利用の提案でございます。域内をレンタカーをお使いいただいて回っていただくと楽しみがふえますという御案内。右下にドラ割と載っていますが、高速道路の割引の新たな展開も出てまいりましたが、この9月から普通車で3,000円でこのエリア内を自由に回っていただけるという取り組みもNEXCOさんの方で展開していただいておりますので、こういったものを御紹介しながら車利用のお客様にも御利用いただくというような御案内になっております。  こういったものが宿泊対象のびゅう商品になっております。  次に、同じような表紙でございますが、薄手の日帰りの旅というパンフレットがございます。こちらは東京発の日帰りの御案内でございます。  開いていただきまして、2ページに秋保温泉、それから作並温泉の温泉入浴などを軸にした商品を御紹介いたしております。  一番最後のページ、10ページになりますが、こちらの方に仙台市中心部などを自由にごらんいただくようなプランで、特に牛たんを中心にした特別料理を御提供して旅を楽しんでいただくというような商品になっております。  これが東京発のものであります。これも37万5000部発行しているということでございます。  次に、伊達なバス旅ガイドというこういうパンフレットがございます。実はこれはDC推進協議会の方で各地域にバス旅を企画してくださいということで、コースを各地域から挙げていただいたものを各バス会社が商品化してくださったというものでございます。ただ、なかなかバスツアーそのものは従前から苦戦している商品が多うございます。そういったことで、推進協議会の方で最低人数を、通常二、三十名なんですが、15名以上で成立させてくださいということで、そのかわり成立したものについて30名に満たなかったときにはその差額を推進協議会の方から支援いたしますということでつくっていただいた商品でございます。全部で22種類のコースで、3カ月間で97本計画が立てられております。これが伊達なバス旅ガイドでございます。  最後に、グリーンツーリズムの旅ということで、1枚もののパンフレットでございます。これはみやぎグリーンツーリズム推進協議会という組織で、今回初めてと言っていいほど本格的に企画を立ち上げたものでございます。裏面もございますが、幾つかのプランがございまして、実際の販売は農協観光さんが手がけております。こういったものもこのデスティネーションキャンペーン期間中に立ち上がった、当地といたしましては新たな取り組みと言えるかと思います。 61: ◯委員長  ただいまの説明に対し、何か御質問等がありましたらお願いいたします。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 62: ◯委員長  ほかになければ、当局からの報告等については以上とさせていただきます。  それでは、本日の意見聴取等を踏まえて、仙台・宮城デスティネーションキャンペーン後の誘客の継続及び観光資源の整備促進に関しまして、具体的なお考えや、あるいは今後の進むべき方向性に関する御提言等、各委員より御意見、御感想をちょうだいしたいと思います。  なお、御当局へ確認したい事項等もあわせて御発言いただいて結構ですので、よろしくお願いをいたします。 63: ◯斎藤建雄委員  確認したい事項。  先日、横浜にちょっと行く機会があって一日行ってきたんですけれども、そのときに朝一番の電車で行くんで朝早くに仙台駅をずっと見ながら、ポスターその他もDCのものを見たんですけれども、DCのコーナーがあることはわかっていて、確かにあそこはもういつもあいているんで人がいました。その隣に観光案内所があるんです。閉まっています。びっちり閉まっている。  それで、私は前から気づいてちょっとお話ししたこともあったんですけれども、観光案内所というのは何時から何時まであくかが全然わからない。書いていないんです。何時にあいて何時に閉まるかわからない。それで、私はもう1回見たけれども、けれどもまだ入っていないんです。せっかくDCのものがあってそこには確かにお客さんがいました。一生懸命パンフレットを。あれだけでわからないから多分聞きたかったんだろうけれども、あいていない。朝早いからしようがないかもしれない。ただ、何時から何時まであきますとか、あいていますとかと、やはり表示は必要じゃないかと思うんだけれども、何でああいうふうになっているのか。 64: ◯渡邊経済局次長  8時から9時の営業時間なんでございますけれども、表示については確かに委員おっしゃるとおりないという状況でございますので、ちょっと観光コンベンション協会の方と協議して改善してまいりたいと思います。 65: ◯斎藤建雄委員  せっかくの期間中なんで、朝7時からあけるというのも大変なんだろうけれども、時間はやはり書いておいて、いつからいつまであいていますということをしないと、あそこにせっかく来てDCのキャンペーンのパンフレットなんか持って、全く旅の人だったです。でも、やはりそれだけでわからないから聞きたいんだろうと思って、見ていた人もいたんで、やはりそういうことをきちっとやった方がいいかなということが一つ。  それから、各駅に行くたび我々も気をつけてポスターを見ているんだけれども、この伊達のポスターを張っているんです。委員の皆さんも見ていると思うけれども。伊達な旅のこういうもので、ここに伊達と書いたものが、大体行くと張ってあるんです。ところが、ポスターをつくっているのはJRなんでしょう。こっちでつくっているわけじゃないんですよね。 66: ◯渡邊経済局次長  推進協議会の方でポスターはつくっております。 67: ◯斎藤建雄委員  推進協議会。簡単に言うと目立たないんです。色からして。それから、伊達と書いてあるだけなんです。私たちはわかるけれども、伊達政宗なら理解できるだろうけれども、伊達とぽんと入っているだけ。伊達って何なのと。これはやはり、我々はいいかもしれないけれどもと思ってしまいます。  それで、私びっくりしたのは、横浜は来年の6月から6、7、8月とデスティネーションキャンペーンをやるんです。開港150周年。さすがそのポスターは目立つんです。キャンペーン中じゃないです。これは何だと思うポスターなんです。何ということないようなポスターなんです。でも、伊達よりは間違いなく目立つんです。それはキャンペーン中じゃない、キャンペーンをやりますというポスターなんです。これはちょっとやはり負けているかなと思いました。何となくです。  それから、張ってある場所にもよるんです。大したいい場所に張っていないんです。とにかく私たちから見ると。何でこういいところに会津のポスターがあったり、信州のポスターがあったりするんです。何だ、DC期間中なのに何でこういうところに張っていないでこんなところに張ってあるんだというような感じをちょっと受けるんで、そういう見方をしてくるのかどうかわからないけれども、だから我々から、ちょっと私の感想はそういう感想だったです。今感想も含めていいというので。やはり、ちょっと何かできるんならそういうものも含めて注文つけられないのかなと思って。 68: ◯渡邊経済局次長  今お話ししたように、ポスターそのものは推進協議会の方でつくりまして、それをどういうふうに掲示するのかというのはJRさんの方にお任せしておるのが現状でございます。今委員おっしゃったような状況もあると思いますので、ちょっと現状を少し我々も調べて、改善できる余地があるのかどうか、ちょっとJRの方とも話をしてみたいと思います。 69: ◯斎藤建雄委員  ぜひそれはお願いした方がいいと思います。  それからもう一つ、トランヴェールというJRで出している今月号を見たら伊達政宗のと、割となかなか記事としてはすごくいい中身の濃いものなんだけれども、これにはDCというのは何も特別なかなかないんです。だから、今いったこういうものというのは列車の中には入っているのかしら。 70: ◯渡邊経済局次長  入っていないです。 71: ◯斎藤建雄委員  それで、こういう雑誌を1車両ごとに何か置くところがあるんですよね。そういうところに置いてもらうとか。こっちの方は多分これはこれでいいんだろうけれども、こういうものも列車の中に何か置いてくれたりしたらすごくいいのかなと思ったりして帰ってきたんだけれども。そういうことというのはできないのか、できるのか。 72: ◯渡邊経済局次長  それもあわせてちょっとJRの方とお話をしてみたいと思います。 73: ◯鈴木勇治委員  けさの新聞だったかちょっと忘れましたが、商工会議所の方からキャンペーン後もこういった動きを継続してくれというか、支援を強化してくれというような話があったというふうなことなんですけれども、それについてどんな意向で来たのか、あるいはどのような回答をしたのか、わかればお話しください。 74: ◯渡邊経済局次長  先般、商工会議所の会頭がこちらの方にいらっしゃいまして、ポストDCということで、DC後の取り組みについて地域全体で盛り上げていきましょう、継続していきましょうというような趣旨で御要望をいただきました。  我々としても、今までも何回も申し上げておりますように、この取り組みというのは一過性のものであってはならないというふうに考えておりまして、基本的には例えば今官民で推進協議会という形で取り組んでいる枠組みの継続でありますとか、たびたび大規模なキャンペーンというのはできないのかもしれないですけれども、継続的な取り組み、プロモーション活動というものは当然やっていかなくてはならないと思いますので、そういった方向でお話を賜って、そういうお話をさせていただいているところでございます。 75: ◯鈴木勇治委員  基本的に観光の振興というか、こういったものの振興というのは、やはり民間がどう動くかというふうなことが一番大切なことだと思います。役所の動きも当然これは必要なわけなんでありますけれども、まとめ役の商工会議所さんがいろいろ動いているということも非常にいいことだと思いますけれども、具体的に各団体というか、あるいはいろいろな旅館組合なりなんなりというところがこのキャンペーンの中でもどう動いているのか、そういったものは今何か資料としてはお持ちですか。あればお披瀝をいただきたい。 76: ◯渡邊経済局次長  今手元にちょっと資料としてはないんですけれども、基本的に推進協議会の中に各旅行関係業界がそれぞれ入っていただいて全体で動いているということです。また、それとは別に商工会議所の中でも会員さんなんかを中心としたこのデスティネーションキャンペーンに向けた部会をつくっていただいて、商工会議所がまとめ役として動いているということも別にあるということでございます。 77: ◯鈴木勇治委員  何でしたっけ、国分町なりなんなりのお店のママさんたちが何か。ああいった動きというのは非常に大切なことで。何か東京に行ってその方々が勉強会をしてきたとか、体験をしてきたとかという話も聞くし。だから、上部団体がどうのこうのというよりも、そういった団体が具体的な動きをしてくれるということが非常に大切なんで、そういったものがどういった動きをしているかということをきちっと把握されて、資料として出せるんであればいただければなと。今後の活動の何か指針になるかなと思いますんで、まとめられるんであればお願いをしたいと思います。 78: ◯渡邉経済局次長  よろしければ次回の委員会までそういった資料をまとめて、御提示させていただきたいと思います。 79: ◯柳橋邦彦委員  ちょっと視点が違うかもしれないけれども、タクシーの話なんです。  名古屋で万博があったときに、私は何かこの委員会の視察だったか会派の視察で万博に行ったんです。ちょっと用事があって私は一日遅れてひとりでタクシーに乗る羽目になった。そのとき、そのタクシーの運転手さんは、私が乗ってその万博の会場のある駐車場まで指定して言ったときに、「○○タクシーの何々でございます。お客様を安全にその場所にお届けいたします」と言うんです。運転手さんが。これは「会社で全部そういうふうに言うようになっているの」というふうに聞いたら、とりあえず万博のときの外から来たお客様とわかるお客様に対してはそう言うようにと。これはいいことだから、今もって続いているかどうか確認はしていないけれども、そういうことが一つある。  それから、京都に行きますと、ホテルでチャーターをお願いして半日の観光なんかをお願いしますよね。  そうすると、その運転手さんは必ず名刺を私たちに渡します。それで、またぜひ御利用くださいと。しかも、自分のこの車を御指定しなくたっていいんだと。とにかく関西に来たらとか、あるいはとにかく京都に来たら、タクシーをぜひ使ってくれと言って名刺をいただいて、私はいまだに京都に個人的な視察や旅行に行くときにその方を指定していろいろ連れていってもらっているという、こういう交流がそこに生まれるわけです。  翻って、これは去年のお話で、仙台市内のとあるタクシーの社長さんが嘆いていたお話なんですが、3組のお客様が仙台の駅から聞けばだれでもわかるとある料亭に、そこは今料亭をやめてちょっと立町の奥の方にと言えばわかるんですけれども、そこに行ったらしんです。3組で分かれてタクシーに乗って。これは人の話の伝聞なので多少大げさになっているのではないかなとは思います。思うけれども、駅から1,000円までかからないと思います。真っすぐ行ったら。けれども、とても言えないような価格をとられているんです。それで、どこかそれは回っていたんでしょうと。どこかいいところへ連れていく。例えば青葉山に登ったり、あるいは霊屋の方を回ったり、大学を何か視察したりなんか、それで行ったんでしょうと。私もそういうふうに補足をしてあげたんだけれども、そこは聞いていないと。その社長さんが言うにはそう聞いていないと。しかし、その料理屋のおかみからタクシー業界に訴えがありましたと。こういうふうな3組のお客さんがそれぞれ違った金額、しかもどうやってタクシーで通ればその金額になるのかとてもわからないような、そういういわば悪質というか、運転手さんがいることが実に恥ずかしいと。こうであってはやはりいけないと思うという認識を示されたんです。そんなこと当たり前じゃないかと。このことが一つありますので、特には経済局としては、今仙台のタクシーは規制緩和以来御案内のとおりの大変な状況です。何でも規制緩和すればいいというものじゃないんですよね。そういう中で、まだそういう話題が出るというのは、やはりお客様をお迎えするこのキャンペーン中だからじゃなくて、ふだんからそういうものについては時折の協会との話し合いをするとか、そんな工夫をしていただきたいと思うんですが。  もう一つは、学会が多いです。学会が多いと大概夜に懇親会をやるんです。懇親会をやるときに、ほとんどの場合人材派遣の会社からコンパニオンさんをお呼びして、各所から来た先生方といろいろなお手伝いをしてもらったり、話をする。それから、それが終われば二次会は当然ながら仙台の繁華街の国分町に行かれる方も中にはいらっしゃる。すると、今鈴木委員がおっしゃったように、そうしたところの来仙されたお客様に対する対応、御接待の仕方によって仙台のイメージというのはやはりそれなりに出てきたり、固まったり、批判があったり、いろいろすると思うので、ぜひそういうところも経済局としては目配りをなさって、時には今申し上げたようなタクシーの協会の方々とお話し合いをするとか、あるいはコンパニオンの会社の社長さん、大した数はないです。五、六社かそこらだと思うんですけれども、そことぜひよろしくお願いしますというようなお話し合いをするとか、あるいは伊達なママの会の代表をなさっておられる役員の方々とこのごろいかがですかという生のお客様の声を吸い上げてみるとかといった仕事もやっていただけないものかなと。特にこの委員会はそういうところに目を向ける。また、私たちだっていろいろなところに視察に行ったときにいろいろなことを学ぶでしょ。そのときにタクシーの対応がどうだったとか、やはり泊まった旅館の人の所作あるいは言葉遣いといったものについて、やはりちょっと目配り、気配りするとか。逆にそういう意味でぜひ、仕事をふやして申しわけないけれども、何かそういうことはこの機会に一応さっとおさらいをしておく必要が私はあると思うんですが、どうですか。 80: ◯渡邊経済局次長  今タクシーのお話であったり、あとコンパニオンさんのお話であったりということでお話ございますけれども、やはり来訪者に対する受け入れ環境の整備と申しますか、これは本当に大事なことで、そういったおもてなしの心を持っていろいろな観光関係の業界の方が一生懸命何か学ぶということは非常に大事なことだと思います。  そういう意味で、一部の方にまずいというんですか、そういう対応もあろうかと思うんで、そういったところを私どもの観光コンベンション協会の中にいろいろ宿泊の関係の部会でありますとか、あるいはタクシー協会なんか入っていただいて、いろいろ定期的にお話し合いをするような場もありますんで、そういうところを活用して、ぜひそういった受け入れ体制の整備だったり、学ぶ手法等につきましていろいろお話し合いをして、こちらからもいろいろお願いをしてまいりたいと思います。 81: ◯岡本あき子委員  済みません。先ほどジェイティービーの方のお話もあった中で、始まってみてどうなんだという中で、非常に苦しい中で頑張っているという話だったんですけれども、実際10%増の目標値を持っていますよね。その目標値に対して、その原因を差し引いたらまあ10%増という形で目標を持つのか、いやあくまでもその10%で頑張るのか、いやいやという話なのか。ちょっと調特も多分次といったらもうDCが終わりになるかなと思ったので、そこの様子を教えてください。 82: ◯渡邊経済局次長  一応DCの目標値として宿泊者ベースで10%という目標を持っております。これを今の段階で変えるというのはちょっと考えておりませんで、やはり目標は目標としてこのまま持っておきたいと思います。  ただ、お話しのように、今ジェイティービーの部長さんからもお話ありましたとおり、あと我々も10月以降旅館の経営者だったりホテルの経営者の方々とお話をして、どうですかというお話をするんですけれども、やはり夏以降の落ち込みが回復していないというようなお話を受けております。ここの中で、今のところまだデータ集計するのにもう少し時間が要るんですけれども、最終的にどうなるかというのはわからないんですが、かなり今の時点の我々の感触では目標を達成するのはかなりもう厳しい状況になっていると思っております。  ただ、一方、JRのこういったびゅうの商品につきまして結構実績がいいというお話を伺っております。そういったところにちょっと希望を持ちながら、我々もあと2カ月ですけれども一生懸命頑張って、できるだけ目標に近づけると、実際にはなかなか難しいと思いますが頑張っていきたいというふうに思っております。
    83: ◯委員長  ほかにございませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 84: ◯委員長  なければ、以上で意見交換を終了させていただきます。  次に、次回の委員会についてですが、来年2月上旬に開催いたしたいと考えております。その際には、当局よりDCを終えての総括報告をいただき、委員相互の意見交換を行いたいと考えておりますが、いかがでしょうか。             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 85: ◯委員長  それでは、そのようにさせていただきます。  それでは、次回の委員会に向けて皆様から資料要求等はございませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 86: ◯委員長  なければ、以上で予定しておりました日程を終了いたしますが、そのほか、皆様から何か御意見等がございましたら、お願いいたします。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 87: ◯委員長  なければ、以上で観光振興・地域経済活性化調査特別委員会を閉会いたします。...