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  1. 仙台市議会 2007-10-19
    経済環境委員会 本文 2007-10-19


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                 ※会議の概要 ◯委員長  ただいまから経済環境委員会を開会いたします。  本日の日程は、お手元に配付のプリントのとおりであります。  なお、委員会終了後、引き続き協議会を開催し、委員会審査事項以外の所管事項について、当局からの報告及び質問等を願いますので、よろしくお願いいたします。              《閉会中継続審査について》 2: ◯委員長  それでは、これより審査に入ります。  審査事項は「仙台市の環境状況について」及び「仙台市の農業施策について」でありますが、今回は「仙台市の環境状況について」を審査し、次回の委員会で「仙台市の農業施策について」を審査したいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。  それでは「仙台市の環境状況について」環境局より御説明をお願いいたします。 3: ◯環境局長  環境局より仙台市の環境状況に関しまして、大気及び水環境状況について経年変化や他都市との比較等中心に、お手元資料1に基づき環境対策課長より御説明申し上げます。 4: ◯環境対策課長  それでは仙台市の大気環境及び水環境について、お手元資料1に基づきまして御説明いたします。  初めに、大気環境平成18年度の環境基準達成状況についてですが、大気環境につきまして窒素酸化物浮遊粒子状物質などの9項目について環境基準が設定されており、これについて常時監視を行っております。  1ページの表のうち、二酸化いおう二酸化窒素など表の上段中段に示しました5項目につきましては、市内17カ所に自動測定局を設け常時測定を行っております。この中には表の上段ですが、住宅地など一般環境状況を把握するための一般環境測定局、表の中段に示した幹線道路沿いなどの沿道環境を把握するための自動車排出ガス局がございます。  仙台市では、一般環境測定局11局、自動車排出ガス局6局で測定を行っており、平成18年度の測定結果では、1ページの表のとおり、二酸化いおう二酸化窒素浮遊粒子状物質及び一酸化炭素の4項目については測定を行ったすべての地点環境基準達成しておりました。  一方で、光化学スモッグ原因となります光化学オキシダントにつきましては、この項目は全国的に環境基準達成が困難な状況となっておりますが、仙台市におきましても、すべての地点環境基準達成しておりませんでした。また、表の下段に示しておりますベンゼンなどの4項目につきましては、市内の4地点測定を行っておりますが、すべての地点において環境基準達成しております。  次に、これらの項目のうち代表的なものについて、過去20年間の経年変化を2ページと3ページに示しました。  初めに二酸化窒素ですが、これはボイラーなどでの燃焼とか、自動車エンジンなどから排出される物質であります。二酸化窒素につきましては先ほど申しました一般環境測定局自動車排ガス局監視を行っておりますが、環境基準は2ページ上段グラフに太い横線で示しましたとおり、0.06ppm上限と定められております。  上段グラフのうち左側一般環境測定局右側自動車排ガス局となっておりまして、それぞれのグラフに3本の線があるんですけれども、その真ん中の太い線が各年の測定値平均値、色の薄い上の線が最も高かった地点の値、下の点線が最も低かった地点の値となっております。  グラフで見ていただきますとわかりますように、一般環境につきましては左のグラフのとおり20年間ほぼ横ばいとなっておりますが、右のグラフ沿道につきましては最近10年ほどで改善傾向が見られており、かつては環境基準上限に達する地点も見られたわけでございますけれども、近年はすべての地点環境基準を満足する状況となっております。これは、自動車排出ガス規制が段階的に強化されてきているということと、測定地点の付近で交差点の改良が進んだことなどの効果が反映しているものと考えられます。  次に浮遊粒子状物質ですが、これは大気中に浮遊している小さいちりのことでございまして、ディーゼルエンジンから出てくる黒煙でありますとか、工場からのばい煙、道路から巻き上げられた粉じんのうち細かいものなどがありますほかに、空気中で化学反応を起こして生成するものも原因となっております。浮遊粒子状物質は、通常略称としてSPMというふうに呼んでおりますけれども、環境基準は1立方メートル当たり0.1ミリグラムとなっております。
     2ページの下段グラフを見ていただきますと、一般環境沿道とも改善傾向にありまして、特に沿道においては、かつては環境基準を超過するという地点もしばしば見られたわけでございますけれども、近年では基準超過は少なくなってきているという状況でございます。浮遊粒子状物質改善につきましても、自動車排出ガス規制の強化などが効果を上げているものと考えられます。  次に光化学オキシダントですけれども、これは光化学スモッグ原因となるものでして、大気中の一酸化窒素二酸化窒素窒素酸化物というふうに申しておりますが、それでありますとか、大気中にあります有機物などが太陽の光によって化学反応を起こして生成するものであります。  光化学スモッグは昭和40年代に深刻な被害が発生しまして、その後は沈静化しておりましたけれども、近年全国的にオキシダント濃度上昇というのが問題となっておりまして、ことしにおきましては新潟県や熊本県などで、今までで初めて光化学スモッグ注意報が発令されるなどして新聞などでも話題になったところでございます。  光化学オキシダント環境基準は図に示しましたとおり0.06ppmでございまして、その倍の濃度である0.12ppm、これが光化学スモッグ注意報発令レベルということになっております。  3ページ上段左側グラフを見ていただきますと、過去20年間、市内の最も濃度の低い地点におきましても環境基準を下回ったということはありませんで、すべての測定地点環境基準達成していないという状況になっております。全国的に見ましても、毎年の環境基準達成率というのは1%を下回るという状況でして、環境基準達成が非常に困難という状況になっております。  右側グラフ平均値経年変化を示しておりますが、仙台市においてもオキシダント濃度横ばいから幾分上昇が見られるかという状況にありまして、特にここには今年度のことは示しておりませんが、ことしにおいても最高で0.115ppmというような値を観測しておりまして、注意報レベルに近いということで、予断を許さない状況にあるというところでございます。  次にベンゼンですけれども、これは発がん性があるということで、平成9年に環境基準が設定された物質でして、環境基準は1立方メートル当たり3マイクログラムとなっております。ガソリンなどの燃料中に含まれておりまして、エンジンでの燃焼の際に排出されるほか、燃料などの蒸発などに伴って大気中に放出されるという物質であります。  仙台市では平成11年度からグラフに示します市内地点測定を行っておりまして、グラフで見ていただければおわかりのように、測定開始当初は沿道測定地点環境基準を超えることもありましたが、その後は改善傾向にあります。これは、ガソリン中のベンゼン含有量が規制されて濃度が低下したことなどの効果によるものと考えられます。  4ページに仙台市と他の政令市における大気環境比較グラフにして示しました。データ平成17年度の一般環境測定局のものとなっております。  二酸化窒素につきましては比較した14の政令市の中で最も良好でありまして、浮遊粒子状物質SPMにつきましても、札幌市に次いで良好という環境になっております。一方、光化学オキシダントにつきましては西日本の各都市比較濃度が高いという状況でございまして、仙台市はほぼ中間といった状況になっております。  次に水環境状況ですけれども、5ページに仙台市内公共用水域平成18年度の環境基準達成状況を示しました。項目は、代表的な水質指標であるBOD生物化学的酸素要求量)とCOD化学的酸素要求量)で、河川についてはBOD湖沼海域についてはCODによる評価となっております。  BODCOD環境基準は、それぞれの水域利水目的などによって基準の値が異なっておりまして、表の最後の欄にそれぞれの水域における基準と照らした達成状況を示しております。  平成18年度の測定結果では、河川においてはすべての評価地点環境基準達成していましたが、湖沼及び海域については一部の地点環境基準を超過していました。  また、表に示した以外にも、カドミウムやシアンなど人の健康に有害な物質についても調査を行っておりますが、これらの項目については調査したすべての測定地点環境基準達成していました。  6ページの上段市内河川BOD測定値、過去20年間の経年変化を示しました。  梅田川については、かつては相当の汚濁が見られたわけでございますけれども、急速に改善が進んだということでございます。また、七北田川広瀬川においても水質は緩やかに改善しておりまして、名取川においては一貫して良好な水質が保たれております。梅田川などにおいて水質改善したのは、下水道や浄化槽の普及などの効果が大きいものと考えられます。  次に湖沼ですが、仙台市内環境基準が設定されているのは大倉ダム七北田ダムの二つでございまして、6ページ下段グラフを見ていただきますとわかるように、このうち大倉ダムについては一貫して環境基準達成されていないという状況にあります。また、七北田ダムについても年によって変動はありますが、厳しい状況が続いているということであります。  これらのダム上流部でも、生活排水の処理などの改善が進められているわけでございますけれども、湖沼については水域が閉鎖的でありますので、窒素とかリンといった栄養分が蓄積しやすいという性格でございまして、水質を大きく改善することが難しいという状況になっております。  次に海域水質ですけれども、7ページの上段グラフに示しましたとおり、基準の厳しいA類型に指定されている荒浜においては、環境基準達成できないという状況が続いており、B類型蒲生仙台港の外港、及びC類型仙台港内港については環境基準達成しております。  経年変化といたしましては、荒浜蒲生外港については横ばいですが、内港については緩やかな上昇傾向が見られております。これは、やはり仙台港の内港は湖沼と同じように閉鎖性がかなり高いということで、富栄養化傾向があるものと考えられます。  次に、仙台市内水環境について、他都市内の水域であるとか、代表的な河川などとの比較を行いました。データ平成17年度のもので、これまでと同様に、河川についてはBOD湖沼海域についてはCODの値を用いています。  初めに河川ですけれども、7ページ下のグラフを見ていただくと、七北田川広瀬川名取川の各河川とも、他の都市内河川比較して、比較的良好な水質になっていると考えられます。  次に湖沼については、8ページ上のグラフですけれども、他の都市の水源となっている湖沼比較すると、ほぼ同等程度と言っていい水質かと思われます。また、下に二つ示している矢木沢ダム、黒部ダムというような貯水量が大きいダムなんですけれども、これに比べるとやや汚濁しているのかなという状況にございます。  最後海域ですけれども、8ページ下のグラフに示しておりますが、グラフ真ん中の四角い点がそれぞれの海域測定地点平均値になっております。縦に示した線の上が最も高かった地点の値で、下が最も低かった地点の値というふうになっております。仙台湾水質をこのグラフで他の主要な海域と比べますと、一部で環境基準を超過している地点はあるんですけれども、比較した港湾等の中では良好な水質にあると考えられます。これは、仙台湾水域閉鎖性がほかの水域に比べて小さいということでありますとか、先ほど示しましたように流入する川の水質が良好であるといったところによるものだというふうに考えられます。 5: ◯委員長  ただいまの説明を含めて、本件について御質問等ございませんか。 6: ◯菊地昭一委員  何点か初歩的な問題もあるのかと思いますが、確認も含めて質問させていただきます。  大気汚染の方ですけど、私なんかの一般的な人の認識では車から出る排ガスというのはCO2という表現でよく言われているんですけれど、例えばこの中の二酸化窒素あるいは浮遊粒子状物質というのが自動車排ガス規制効果があって改良されているというような表現がありましたけれども、車から出る排出ガスというのと、この二酸化窒素あるいはSPM関連性というのはどういうふうになってるんですかね。 7: ◯環境対策課長  御存じのように、二酸化炭素につきましては燃料が燃えるとどうしても出てきてしまうという物質でございまして、車の台数がふえて走行量がふえると燃費を改良するということはできるんですが、基本的にはだんだんふえていく。それに対してSPMとか二酸化窒素につきましては触媒とかそういうエンジン燃焼方法改善とかによって下げることができますので、二酸化炭素が同じように減っているということではないというふうに考えております。 8: ◯菊地昭一委員  この二酸化窒素あるいはSPMというのが大気汚染の一番の原因となる物質だという理解でいいんですか。 9: ◯環境対策課長  大気汚染物質はいろいろあるわけですけれども、やはり二酸化窒素SPMというのは一番の代表的な指標というふうに現在はとらえております。 10: ◯菊地昭一委員  これの排出源というのはこのデータでいくとやっぱり車が中心、車がほとんどこの排出源というかその源になっているということなんですかね。 11: ◯環境対策課長  二酸化窒素につきましては、排出量で比べますと、車からの排出は約3分の1程度というふうにとらえておりますが、ほかの二酸化窒素排出源というのは、例えば発電所でありますとか、そういう高い煙突を立てているようなものが比較的多いので、一般環境影響を与えるという意味では排気ガスから出てくる、非常に低い所から出てくる二酸化窒素影響が非常に大きいと思っております。  あとSPMにつきましては発生源がいろいろ複雑でして、一概に何割が車ということは言えないと思っておりますが、車からの影響は非常に大きいというふうに考えているところでございます。 12: ◯菊地昭一委員  どうして確認させていただいたかというと、ここに各都市間の比較というのがあって、二酸化窒素及びSPMオキシダント、まあオキシダントは別にしても仙台市の値が中ぐらいというふうに書いてありますけれども、これは一般環境測定局ですが、沿道比較というのはないですよね。私の認識が間違っているのか、仙台市というのは渋滞の時間が長いと言われている中で、車から出る、要するにそういう大気汚染原因となる二酸化窒素とかSPMというのは沿道ではかった場合は逆に都市間の中ではひょっとしたら多いのかなという気もしたのですが、そういうデータはないんですね。沿道ではかったデータというのは。 13: ◯環境対策課長  沿道データは今回お示ししておりませんが、データとしてはございす。ただ都市状況を見るという意味においては1本1本の道路にかなり影響されてしまいますので、都市一般的な環境を見るという意味では、一般環境測定局の方がよりよいかなと思いまして今回はこれをお示ししたということでございます。 14: ◯菊地昭一委員  参考までに都市間の比較仙台市の沿道測定した例えば二酸化窒素濃度比較でいくと仙台はどの程度に位置するのか、今わかれば。わからなければ後で資料でいただければと思います。 15: ◯環境対策課長  申しわけありません。今持ち合わせておりませんので、後でお届けしたいと思います。 16: ◯柳橋邦彦委員  この資料の1ページの一番下の所に、ベンゼンなどがありますよね。これが有害大気汚染物質だとこういうわけだ。それで榴岡、これは宮城野区かな、それから中山というのが青葉区、中野宮城野区、これ45号線沿いのことかね、五橋は青葉区、このほかには測定地点というのがないのか。それから測定地点というのは地点であって、上の一般環境測定局自動車排ガス局というふうに常設になっているものではないのか、それからそれじゃなんで太白若林、泉、特に仙台バイパスのずっと最高の車の通行量だと思うんだけれども、そういう所での測定はないのか、そのあたりどうですかね。 17: ◯環境対策課長  これは実はですね、測定地点には、環境省からの指定では一つ道路近傍ではかりなさい、一つ一般環境ではかりなさい、もう一つ発生源に近い所ではかりなさいという三つの性格がございまして、この中で言いますと中山榴岡については一般環境中野については仙台新港に近い中野小学校につけておりまして、これは発生源に近いという意味で、それから五橋は市立病院の所なんですけれども、こちらは沿道環境と、そういう性格づけで測定を行っておりまして、区ごとという観点ではございません。はかっているのはこの4地点でして、上の17地点とは違いまして、これについては月に1度ずつ、24時間のサンプリングを行いまして年間12回はかっているところであります。  なぜそういうはかり方をするかといいますと、ベンゼン以下のこの4物質は上の項目に比べて非常に基準が厳しい、大気中での濃度が薄いんですね、それで常時測定というのができませんので、月に1度ずつサンプリングしてそれを持ち帰って検査機関の方ではかるという形をとっております。 18: ◯柳橋邦彦委員  環境省基準指導でそういうふうにしているということね。 19: ◯環境対策課長  地点として、一般環境発生源近傍沿道ではかりなさいというのは環境省指導でございます。 20: ◯柳橋邦彦委員  その基準値を決めたのは一般仙台港の発生源あと市立病院の所ですが、それはなぜそこだというふうに、いつ決めたの。 21: ◯環境対策課長  このベンゼンなどの4物質環境基準が決められたのは平成9年でございまして、そのときに検討してこの場所がよかろうということで決めたものでございます。 22: ◯柳橋邦彦委員  その隣の、トリクロロとかテトラクロロとかジクロロとかというのも、同じ平成9年に同様の指導によってその地点がこれをはかるのに一番いいのではないかというふうになったんだろうけど、それはどういう経緯でどこが決めたの。環境省が決めたの、仙台市が決めたの。 23: ◯環境対策課長  仙台市で決定しております。 24: ◯柳橋邦彦委員  これは仙台市で決定して、この数字なりを達成したとか達成してないとかというのは、環境省に対して何か報告をしなければならないとかそういうものなんですか。 25: ◯環境対策課長  いわゆる法定受託事務になっておりまして、報告は国の方へ義務づけられているものでございます。 26: ◯柳橋邦彦委員  そうするとね、最初申し上げたようにほかの所で、まあ平成9年というと大体10年ぐらい前だね。大分よくなってきているんだろうとは思うんですよ。いろんな点でよくなってきているんだろうと思うんだけども、その数値をもうちょっとこう広げて地点測定ならばできるわけだから、定点観測だけでなくて、何かほかでもやった方がいいんだけどなあというようなことはありませんか。例えば、泉あるいは若林太白とかそういうところでもやったらどうなんだろうかという考え方というのはそこから出てこないですかね。 27: ◯環境対策課長  これらの4物質につきましては、上の二酸化窒素とか浮遊粒子状物質に比べると発生減が割と限られるという性格がありまして、そういう意味でその発生源近傍とそれからもう一つの代表的な発生源である自動車沿道と、それから一般環境地域として代表的な所を2カ所、代表的というか、普通の環境の所をはかっておれば、大体市内それほど濃度でばらつきがあるものではないというふうに考えておりまして、この程度地点数でとどめさせていただいているというところでございます。 28: ◯委員長  ほかにございませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 29: ◯委員長  なければこれをもって委員会を閉会いたします。...