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  1. 仙台市議会 2006-07-18
    環境・緑化推進調査特別委員会 本文 2006-07-18


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                 ※会議の概要 ◯委員長  ただいまから、環境・緑化推進調査特別委員会を開会いたします。  まず、席次についてであります。各委員の席は、議会運営委員会決定事項により、また各会派の代表者にお聞きした上で私の方で調整させていただきましたが、ただいま御着席いただいております席ということになりますので、御了承願います。  本日は、郷湖健一委員より欠席の届け出がありましたので、御報告いたします。  次に、説明員の出席についてでありますが、本日は環境局並び建設局から局長ほか関係職員の方々に出席いただいております。お手元に出席者名簿をお配りしておりますので、ごらんいただきまして御紹介にかえさせていただきます。また、説明員の出席につきましては、本日出席いただいています方々を中心に考えておりますが、調査の内容に応じて柔軟に対応していきたいと思いますので、御要望があれば事前にお申し出いただきたいと思います。  次に、委員会における資料の配付についてでありますが、委員会開催の2日前に各会派の控室へ届けるようにしたいと思います。また、各委員から当局への資料の要求がある場合は事前にお申し出いただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  次に、本日の進め方ですが、6月の委員選任後、実質的にきょうが第1回目の委員会でありますので、本委員会調査事項調査手法年間開催計画等について協議いたしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。なお、本委員会におきましては、着席のまま御発言いただくということにしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  それでは、協議に入らせていただきます。  まず、委員会の運営についてですが、本委員会はお手元に配付の設置要綱第1条にもありますとおり、地球温暖化対策、エネルギーの有効利用緑化施策推進等により、環境負荷の少ない都市づくりを目的とすると目的が示されております。御承知のとおり、環境の分野は広範囲かつ多岐にわたっており、1年間という限られた期間でより充実した調査検討を行うため、ある程度テーマを絞って調査をすることが必要であると考えております。つきましては、この目的を達成するため、本委員会の運営について副委員長とも相談の上、作成いたしました案がございますので、皆様のお許しをいただきましてお配りさせていただきたく、これをたたき台として協議してまいりたいと思いますが、いかがでしょうか。お伺いいたします。             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 2: ◯委員長  それではそのようにさせていただきます。事務局に配付いたさせます。                 〔資料配付〕 3: ◯委員長  それでは、お手元にお配りした資料の1枚目をごらんください。  初めに、基本的な考え方調査内容についてですが、本委員会ではこれまで地球環境問題への対応と都市緑化あり方木質バイオマスの活用について検討してまいりましたが、今年度は「環境に資する都市公園あり方について」をテーマとして調査を行ってまいりたいと考えております。  都市公園テーマとしましたのは、ことしは都市公園法施行50周年の節目の年であり、都市の緑の拠点として、また身近な自然との触れ合いの場としても重要な役割を持つ都市公園の今後のあり方について調査することは有意義であると考えたからであります。  調査事項ですが、まず本市における都市公園の現状を再確認し、環境に資する機能、とりわけ緑という観点からの理解を深めるとともに、本市のシンボル的存在である広瀬川、すなわち水の観点から河川公園についても調査を行い、水と緑をキーワードとした今後の都市公園あり方について検討していくことを考えております。また、環境学習フィールドとしての都市公園可能性についてですが、環境学習はあらゆる年齢階層の方々を対象に、あらゆる場や機会において確実に推進することが必要であり、とりわけ幼いころからの学びが重要であります。このような観点から、身近な自然との触れ合いの場としての都市公園の機能を生かして、次世代を担う子供たちへの環境学習フィールドとしてさらに活用できないか、その可能性について調査したいと考えております。  本委員会では、これらの環境面の視点から、今後の都市公園あり方について調査研究を行っていきたいと考えております。  次に、調査の手法についてでございますが、議会の自主的かつ自立的な政策研究の場として、委員相互意見交換や議論を中心に、資料に基づく調査、有識者等からの意見聴取、他都市視察などにより進めてまいりたいと思います。  また、行政への反映につきましては、調査した結果を踏まえて、意見交換や検討を重ねまして当局への提言を行うことも考えております。  テーマ及び調査の手法等についてはこのように考えております。
     ここで、皆様からの御意見をお伺いいたしたいと思いますが、いかがでしょうか。 4: ◯鈴木繁雄委員  このテーマはこれで結構だと思うんですけれども、「環境に資する都市公園あり方」というのはなかなかいいと思いますよ。ただ、調査事項の中に入ってくると、「本市における都市公園の現状について」、これはいいです。「都市公園の機能について」というのは、これはどういったことなのか。河川公園というのは、都市公園なのですか。ちょっと種類が違ってくるのではないですか。さっぱりわからないので。ちょっと復習のつもりです。 5: ◯公園課長  河川公園都市公園の一種でございまして、私ども仙台市としては都市緑地という範囲の中に河川公園を含めてございます。 6: ◯鈴木繁雄委員  この河川公園というのは、確かにそれなりの役割を果たしていると思うんですけれども、いわゆる都市公園というのは市街地の中にある公園というとらえ方をするのか、法律上での都市公園というものの分類に入るからということでとらえるのか。これによっても大分違ってくると私は思うんです。どちらかというと、ここにおいては市街地の中における都市公園というか、仙台では上杉山の公園、ああいう公園が都市公園、そういう分類で絞って見るのか。その辺もちょっと整理というか概念ですけれども分類してみたらいいのではないかなと。そうでないと、それぞれの機能の位置づけはかなり違うと思うんです。その辺もちょっと意識をした方がいいのではないかとは思います。それと、やはり都市公園がいかに環境に資しているかということ、これの位置づけをもう少し。データとか何かいろいろあるのですか。 7: ◯委員長  後半で、今までの仙台市の都市公園の推移については当局から御説明がございますので、その中で環境にどのぐらい資しているのか、そういうデータなどについても説明できればしていただきたいと思います。  河川公園の件については、そういう問題意識もあるわけなんですけれども、皆さんの御意見の中で、鈴木委員の言うように都市の中の都市公園とちょっとニュアンスが違うのではないかという意見もありますけれども、仙台市には母なる川としての広瀬川がございますので、そういうものも活用できれば、委員の皆さんの御意見などを伺いながら、都市公園の中で位置づけていきたいという意味を込めておりますので、いずれにしましても、調査の中で広げられればそういうところまでというふうには考えております。 8: ◯鈴木繁雄委員  それはできればいいけれども、あんまり幅広くなってしまうと焦点がぼけてしまうと……。 9: ◯石川建治委員  今、鈴木委員が言ったように、焦点がぼけるということも非常に危惧されるテーマなので、多分、先ほどの委員長提案の中の調査事項を見れば、現状や機能というのはこれまでの再度の認識ということだろうと思うんですが、基本的に重きを置くべきところというのは、多分緑をふやすとかどうのこうのということだけではなくて、環境学習についての可能性があるのかどうかというのも非常に重要なポイントになってくるんだろうと思うんです。これまでの都市公園をまたもう一段魅力ある公園にしていくという意味では、研究テーマとしてはいいのかなというふうに思っています。 10: ◯委員長  そのほか、御意見ございますでしょうか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 11: ◯委員長  では、そのようにさせていただきますので、よろしくお願いしたいと思います。  次に、年間開催計画について協議させていただきます。  開催回数につきましては、来年が改選期に当たることから、本委員会調査概要の報告を第1回定例会で行わなければならないこと等を勘案いたしますと、お手元の運営案の4のとおり、本日も含めまして5回程度の委員会開催になるのではないかと考えております。具体的には7、8、11、1、2月の開催を予定しており、表のとおりの内容で行ってまいりたいと考えております。  また、年内の日程につきましては、開催日も案として設定させていただいております。  簡単に御説明いたしますと、まず本日7月18日は委員会の運営について協議させていただき、調査テーマ調査事項及び調査手法等について決定をいただきます。  次に、2回目となる8月11日につきましては、有識者の方もお呼びして、都市公園の機能について環境の視点からお話をいただくことを考えております。具体的には、東京農業大学教授進士五十八農学博士においでいただき、「都市公園の機能について」ということで、都市公園の持つ機能について、環境にかかわる部分を中心にお話を伺いたいと考えております。  また、この日の午前中は、都市公園の現状を調査するため市内視察を考えております。市内視察につきましては、お手元の資料の2枚目をごらんください。視察先は、都市の近くにありながら貴重な自然を有する東北大学植物園と、市民の憩いの場として、また環境学習フィールドとしても活用されております水の森公園の2カ所を考えております。  次に、他都市視察の実施についてでありますが、過日開催されました調査特別委員会正副委員長会議の中で、他都市視察の実施については1班編制とし、1泊2日で1人当たり10万円以内を基本とすること、また手続を明確にする意味で委員会で協議をすること、議長まで委員派遣申し出をし承認を得ることが整理されております。そのようなことで進めさせていただきますのでよろしくお願いいたします。  日程につきましては、副委員長と相談の上、11月6日月曜日から7日火曜日の期間の中で1泊2日の視察を実施いたしたいと考えております。視察先につきましては、岐阜、愛知、三重県にまたがり、木曽三川が有する広大なオープンスペースを活用した日本最大国営公園である国営木曽三川公園などを候補地として考えておりますが、今後、皆様と御相談しながら決定してまいりたいと考えております。  次に、3回目は11月16日の木曜日に開催し、環境学習フィールドとしての都市公園可能性について、他都市や市内視察での調査結果も踏まえて意見交換をしていくことを考えております。  ここまでは、年内中は定例会海外視察などがあり、皆様も御予定があるかと思いますので、あらかじめ開催日程につきまして本日の委員会で確定しておいた方がよろしいのではないかと考えまして、具体の開催日をお示しさせていただきました。  次に、来年の1月には、それまでの調査を踏まえて環境の視点を取り入れた今後の都市公園あり方について意見交換を行い、また2月には再度、意見交換を行い、委員会の取りまとめとして報告書の作成などを行いたいと考えております。  私としては、このようなことを基本に委員会を進めてまいりたいと考えておりますが、委員の皆様はいかがでしょうか、お伺いいたします。 12: ◯鈴木繁雄委員  今、最初に都市公園というのと河川公園を分ける意識についてちょっとお話ししましたけれども、私の概念、思いでは、都市公園というのは市街地において人が意識を持ってつくった公園が都市公園だと思うんです。環境保全とか都市としてのトータルでの環境を、またいろんな意味で。ところが、8月11日午前中視察の東北大学植物園とか水の森公園というのは、いわゆる大自然の、人がつくったというよりも人がそれを活用、利用したもの、水の森公園に至ってはかなり自然をぶっ壊して、アカマツでも何でも残したのがあるだけであって、まちの中の市街地の中に都市環境とか何かを保つためにというような意味合いで我々がつくり出した公園と、もちろんこの公園も大切で、こういうものをどんどんふやしていかなくてはならないのは当然ですけれども、それよりもまちの中の今の仙台市の都市公園の現状を見るのであれば、全く木が生えていないような公園とかそういうところを見たほうがいいのではないかと思うんです。例えば、灌木ばかりあってちっとも木陰のない公園とか。仙台市の都市公園ってどうなってるんだというふうなところの視察をされた方がいいのではないかと。さっきの連続から言って申しわけないですけれども。  それから、視察先もそうなんですよね。国営木曽三川公園と。私はわからないですよ。多分これもそういう大自然の保存とか、それを我々の生活の中に活用、利用することができるのではないかということで、みちのく湖畔公園みたいな、ああいう感じで。もし、都市公園というものを焦点としてやるのであれば、私は都市公園の一番整備されているのは東京だと思うんですよね。東京における都市公園というのは日本一だと思うんですよね。その辺どうでしょうか、皆さんで。 13: ◯委員長  これからの運営に、鈴木委員の御意見を参考にさせていただきながら進めていきたいと思います。そのほかございませんか。 14: ◯植田耕資委員  今、鈴木委員が言ったのは、要するに環境に資する都市公園という考え方からいくと、既に緑がいっぱいあって、そういう公園を今さら環境に資する都市公園にするというと何があるだろうかと考えると、風が強かったら風力発電所でもつくるとかだけど、木がいっぱい植えてあるところに今さらまた木を植えるというのも変な話だし、そうすると一体環境に資するということはどういうことだという議論がされないままに、こうやって、あそこを見ますとかここを見ますとか議論しますということになると、僕らも困るんですよね。ただ緑の話をするだけかという。緑の話をするんだったら構いませんけれども、ただテーマがこうなっているから、その辺を委員長はどう考えているのかなと、そこを聞きたいんです。委員長と副委員長と相談したと言うから。今、鈴木委員の方から言っているのは、そういう意味の趣旨なのではないかなと。私も同じ疑問を持っているので。  例えば、宮城野区の扇町の区画整理の公園なんかひどいものですよ。いつまでもぶん投げておくものだと思って。そういうものを例えば本当に20年後にこういう公園にしたいという、しかも環境に資するんだといったら、私もどこかやっているところはないかとか考えるんだけれども、ある程度の自然の公園としてしまったところを今さら見に行っても、仙台市で同じものをつくれと言ったって、三大河川でしょう。一級河川が流れているところの公園なんて仙台にないもんね。せいぜい広瀬川でしょう。 15: ◯委員長  水の森公園などについては、子供たちを集めて、環境学習とかさまざまなことをやっているということを伺っておりますので、どのような形でそのようなことが進められているのかを理解しながら、自然を生かした公園ということもありますし、鈴木委員の言うようにまちの中の都市公園のことについてもさまざま勉強、政策提言しなくてはならないのではないかという課題もございますので、さまざまなそういう市内の状況を見ながら、皆さんの御意見を政策にまとめさせていただければなと思っております。  いずれにしても、これから仙台市の都市公園の行政の経過について、当局から御説明がございますので、そういうことの中で、私たちの委員会の課題についても絞ってまいりたいというふうにも思っております。  そのほか、ございませんか。 16: ◯岡征男委員  委員長、副委員長と当局がもう既に打ち合わせはしているのでしょうけれども、簡単にまとめて言うと、テーマの環境に資する都市公園というのはどういう公園をいうのか。これをテーマにする以上は理想型というか、モデル型というか、そういったのがあると思うんですけれども、当局と委員長の方は相談していますかね。どういうのをいうんですか。 17: ◯委員長  具体的にまだ詰めてはおりません。ただ、皆さんの御意見を伺いながら、提言できることについては提言したいと、研究することは研究したいというふうに考えてはおります。 18: ◯岡征男委員  では、今はないけれども、みんなでこれが環境に資する都市公園というものを何らかでも報告書に組み込みたいというイメージですか。 19: ◯委員長  はい。  その他、御意見ございませんでしょうか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 20: ◯委員長  御意見がなければ、そのような形で進めさせていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。  それでは、次に今回のテーマに関連いたしまして、建設局から都市公園の環境問題への取り組みについて報告をお願いいたします。なお、報告に当たりまして当局からプロジェクターの使用についての申し出がありましたので、御了承願います。  それでは、資料がございますので事務局より配付いたさせます。                 〔資料配付〕 21: ◯委員長  それでは、準備が整ったようでございますので報告を願います。 22: ◯公園課長  それでは、資料に基づきまして、都市公園の環境問題の取り組みについて説明いたします。スクリーンの方をごらんいただきます。  初めに、都市公園の歩みということで、仙台市と日本全体の歴史的経過について御説明申し上げます。我が国では、社寺の境内のほか、広い通りや火よけ地などが人々の娯楽の場所に利用され、都市のオープンスペースとしての機能を果たしてまいりました。また、小石川の後楽園や水戸の偕楽園などが住民に開放されましたが、それらは個人によるものでして、制度やシステムとして一般化したものではございませんでした。  仙台市では、元禄8年に仙台藩4代藩主伊達綱村公が榴岡の地にしだれ桜、松、カエデなどを植栽し、四民遊覧の地としたことが公園の始まりと考えられております。  1873年、明治6年に太政官布達第16号により、旧来の名所旧跡等行楽地が公園として開園され、我が国で初めての公のために利用する制度が確立されております。この布達を受けまして、明治8年に仙台で1番目の公園である現在の西公園が桜ヶ岡公園として開園されております。  明治政府近代化を急ぎ、武家屋敷や町屋が連なる既存の都市を、新しい西洋風都市につくりかえる必要を当時感じておりました。このような中で計画的に公園をつくるということも考えられ、東京市区改正条例により東京に計画的に公園を配置していくシステムがつくられ、明治36年に我が国で初めての洋風デザインによる日比谷公園がつくられております。  戦後、戦争によって荒れてしまった公園が単なる空き地のように扱われ、公園とは全く関係のない建物が建つなど、公園であるにもかかわらず、公園としての機能が全くなくなるという事態が多発いたしました。このことから、昭和31年に、これらの事態を防ぐという趣旨で都市公園法が制定されております。この法律には、都市公園の配置や規模に関しての基準、整備水準管理基準なども示されております。  仙台では、昭和32年に定禅寺通緑地にケヤキが植栽され、昭和40年に八木山動物公園が開園されております。昭和53年には宮城県沖地震があり、都市型地震を我々自身が経験し、防災強化必要性を実感いたしました。平成元年には、七北田公園グリーンフェアせんだいが開催され、市内外から多くの来園者がございました。平成9年には仙台スタジアム、現在のユアテックスタジアムが完成し、平成14年に開催されましたワールドカップの際には、今ワールドカップで優勝いたしましたイタリア代表が、このスタジアムを主な練習場所として使用いたしました。平成15年には、市内で初めてキャンプ場のある公園として水の森公園が開園いたしました。そして、ことし平成18年は都市公園法施行50周年という、公園行政にとりまして節目の年となり、全国的にも公園を改めて考える年となっております。  次に、仙台市の都市公園の現状でございますが、平成18年4月1日現在で都市公園数は1,492カ所、総面積は1,239.9ヘクタールでございまして、これは市域面積の約1.6%となっております。1人当たり公園面積は12.42平方メートルとなっておりますが、本市の緑の基本計画でありますグリーンプラン21におきましては、平成22年度に1人当たり公園面積を20平方メートルにすることとしておりまして、この目標に向け整備を進めているところでございます。  次に、各政令指定都市の1人当たり公園面積を比較してみますと、数字は平成17年度の数字でございまして、先ほどの数字とはちょっと異なるのでございますけれども、1位は16.46平方メートルの神戸市で、仙台市は神戸市に次いで第2位となっております。その後に続くのは、北九州市、札幌市の順となっておりまして、仙台市は政令指定都市の中では高い水準になっております。こちらは、仙台市の各区の1人当たり公園面積を比較した表でございます。泉区が18.02平方メートルで一番多く、次に青葉区、太白区、宮城野区、若林区の順になってございます。  次に、都市公園にはどのようなものがあるかをお示しいたします。  初めに、身近にあります歩いて行ける公園としまして、住区基幹公園というのがございます。大きさや利用範囲によりまして、街区公園、近隣公園地区公園と分かれております。後ほど図により説明いたします。また、全市を対象とする公園が総合公園運動公園となります。そのほか、自然環境や都市の景観に配慮して設けられる都市緑地、災害時の避難経路などの役割を持つ緑道などさまざまな都市公園がございます。  都市公園の種類と配置について、イメージ図を使って説明いたします。赤線で示した1平方キロの四角が大体小学校校区範囲となりますが、この範囲より狭い半径およそ250メートルに住む人を対象にした公園が街区公園で、面積は大体2,500平方メートルぐらいを目安とする住民の方の最も身近な公園でございます。以前は児童公園と呼ばれておりましたが、利用状況も変わってきておりまして、高齢者の方なども利用するようになり、今は街区公園と呼んでございます。  次に、小学校の校区とほぼ同じ範囲の半径およそ500メートルに住む人を対象にした公園が近隣公園で、面積は大体2ヘクタールぐらいが目安でございます。宮城野区の燕沢中央公園や若林区の七郷中央公園などがこれに当たります。  地区公園近隣公園よりも大きい範囲、半径およそ1キロメートルに住む人を対象にした公園でして、面積は大体4ヘクタールぐらいが目安でございます。太白区の中田中央公園や泉区の紫山公園などがこれに当たります。  そのほかにもさまざまな公園がございます。  総合公園は、都市に住む人全般を対象に休息、観賞、散歩、運動などの総合的な利用をするための公園でございます。ユアテックスタジアムのある泉区の七北田公園などがこれに当たります。ここにございます運動公園ですが、主として運動に利用するための公園で、フルキャストスタジアムのある県営宮城野原公園がこれに当たります。  特殊公園は、風致公園動植物公園歴史公園など、その目的に合わせて配慮される特殊な公園で、宮城野区の与兵衛沼公園八木山動物園で知られる八木山公園などがこれに当たります。  広域公園は、市町村の区域を越える広域のレクリエーション需要を満たすための公園で、宮城野区と若林区にまたがった広大な面積を持つ海岸公園がこれに当たります。  都市緑地は、自然環境の保全や都市景観の向上を図るために設けられる公園でございまして、さまざまなところにあるのでございますけれども、青葉区の青葉の森緑地なども都市緑地でございます。また、定禅寺通の中央分離帯の部分も定禅寺通緑地という都市緑地でございます。このほか、広瀬川若林緑地などの河川緑地もこれに当たります。  緑道は、災害時の避難経路の確保や、都市生活の安全性及び快適性の確保等を図るために設けられるもので、泉区の館ゆりのき緑道、若林区の新寺小路緑道などがこれに当たります。  国営公園は、都道府県区域を越えるような広域的な利用目的として国が設置する大規模な公園で、みちのく杜の湖畔公園などがこれに当たります。  次に、都市公園の機能でございますが、大きく四つに分けることができます。  一つ目は都市環境の維持・改善の機能やヒートアイランド現象の緩和の機能として、緑陰の提供、気温の緩和、大気汚染の浄化、また生物の生息環境をつくるといった機能がございます。  二つ目は防災機能でして、延焼の遅延や防止、災害時の避難場所、雨水等の流出量の調整・調節や洪水の予防といった機能がございます。  三つ目は景観を形成する機能として、都市空間に風格を与える、行楽や観光の拠点となる、都市景観に潤いや秩序を与える、自然景観の構成をするといった機能がございます。  四つ目がレクリエーション機能として散策や自然学習の場、休養や休息の場、運動・遊びの場といった機能がございます。  その中でも、特に環境にかかわる機能といたしまして、緑陰の提供、気温の緩和、大気汚染の浄化、生物の生息環境、散策や自然学習の場が挙げられますが、これらをより詳しく説明してまいります。  初めに、地球温暖化対策への寄与についてでございますが、樹木などの植物は光合成によって地球温暖化の原因と言われている二酸化炭素を吸収し、かわりに酸素を放出いたします。また、吸収した炭素を体内に蓄積し、固定することで成長し大気中の二酸化炭素の濃度を減少させる働きをいたします。樹木が大きくなるにつれて、幹や枝が太くなりますから、そのことによりまして体内に固定される炭素の量は徐々にふえてまいります。  東京都内の立川市、昭島市に整備された国営昭和記念公園では、公園整備によって新たに植樹された樹木が20年の間に自動車約2,500台分の1年間の二酸化炭素を吸収したと試算されております。  次に、ヒートアイランド現象の緩和への寄与について説明いたします。植物は晴れた日に葉から盛んに水分を蒸発させますが、水分が水蒸気になるときに周りの熱を奪うため、周囲の気温が下がります。このような緑の蒸散作用などにより、まとまった緑地は周辺市街地に比べて低温となりクールアイランドを形成いたします。また、その緑地の周辺も気温が低いことが確認されております。これは、周辺地域に冷気がにじみ出していることによります。例えば新宿御苑では、市街地の平均気温に対して樹林地はかなり低く、冷気が周辺ににじみ出て、100メートルぐらい、このように公園よりも外側に冷たい部分ができているというにじみ出しが確認されております。仙台市の中心市街地には、錦町公園、勾当台公園、定禅寺通緑地、西公園などのまとまった緑地が存在し、ヒートアイランド現象の抑制にも寄与しているところでございます。  都市公園の環境問題への対応としましては、生物多様性の確保も挙げられております。都市に残された緑は、一度失われると再生は簡単ではございません。豊かな自然が残された地域を確実に保全するためには、都市公園として公有地化し、生物の生息、生育空間を確保する必要がございます。青葉の森緑地などは市街地に近接しながらも、まとまった貴重な自然環境を保有しております。また、海岸公園の樹林地では、絶滅が危惧されているオオタカの営巣地となっております。  先ほどの良好な自然環境の保全に加えまして、かつてあった生物生息空間であるビオトープを再生し、多種多様な生物が定着するように促し新たな生態系を創出する、失われた自然の再生、創出の取り組みも公園の重要な機能となります。平成15年にオープンしました水の森公園では、このように水路が復元されておりまして、人々の憩い、また自然の触れ合いの場となっております。ここについては、ことし初めてここの水路で育ったホタルを観察することができました。  生物の多様性を確保するためには、ビオトープの形成が不可欠でございます。ビオトープネットワークとは、核とも呼ばれる大拠点、小拠点、そしてそれらを結ぶコリドーという生態的回廊から成り立っております。大拠点とは、ワシやフクロウなどの生態系における高次消費者が生息できる大規模な自然でございまして、具体的には数十ヘクタール以上の森林や自然湖沼、湿原などがこれに当たります。小拠点とは、孤立した中・小規模の自然空間で、公園や庭、ため池等がこれに当たります。コリドーとは、小・中・大規模なビオトープのつなぎに位置し、ビオトープ間の生物の移動を可能にするものでございます。このコリドーがあれば、異なるビオトープ間で種の交配が起こるなど、強固な自然がつくられます。コリドーの具体的な形としましては、河川などの緑地等が挙げられます。  また、ビオトープのネットワークの形態は、生物生息空間はなるべく広い方がよい、同面積なら分割された状態よりも一つの方がよい、分割する場合には分散させない方がよい、線状に集合させるよりお互いに連携させた方がよい、不連続な生物空間はコリドーでつなげた方がよい、生物空間の形態はできる限り丸い方がよい、と言われております。小さなビオトープをつなげまして、このようなそれぞれのビオトープをつなげまして、よりまとまった自然とします。さらに、それらをネットワーク化して広域的な自然環境をつくり出すということが生物多様性には重要なこととなります。  都市公園は、緑や土や生き物など多様性と変化に富む自然によりまして、五感を通じた体験や活動を実感できる環境教育、環境学習にも最も適した空間でございます。  公園緑地は、大人から子供まで、また地域住民やNPOなどのさまざまな活動主体にとっても身近な存在でございまして、それらの参画を得まして幅広く創意工夫にあふれた環境保全活動や環境教育・学習が実践されております。  水の森公園ですが、市や指定管理者、NPOで構成される水の森公園運営協議会により、植物管理、自然観察会、各種イベント等の年間活動計画の調整や維持管理の方法について協議し、運営管理を行っております。また、青葉の森緑地の方ですけれども、ここについては自然観察会等イベントの開催、植生調査、パンフレットの作成等が行われてございます。  このように、都市公園は環境に寄与することも大でございまして、この機能を十分に発揮できるような都市公園あり方を検討していくことも、まちづくりにおきましては重要なことと考える次第でございます。 23: ◯委員長  ただいまの報告に対し、何か質問等はございますか。 24: ◯赤間次彦委員  資料要求というか、今聞いていて気持ちよくなりましたね。都市公園をつくるとき、私が間違っていればあれなんですけれども、明治神宮などは最初中低木で、30年後はこうなって50年後はこうなって100年後はこういうふうな高木が残って、こういうのが残るだろうと、今の姿をつくった人は想像していたというんです。  ですから、私から言うと、この中でさまざまな機能は今お話しいただいたんです。特に、4ページの中でいろんなものを言ったけれども、学区も含めてですけど、この一番最後に百年の杜づくりがわざわざ来るんですから、この地域にはこういうのが足りないとか、数字的なもので、もし長いスパンでいろいろ検討できる資料というのはぜひつくっておいてほしいなと。例えば、私の地域だと高森山公園、七北田の河川とか、あるいは近隣公園とかさまざまなのがあるんです。ただ、この地域は何が足りないのかなと。あるいは都市部であればヒートアイランド関係でこういうのが必要だとか、考える材料として欲しいものですから、せっかく都市公園の種類が出ているものですから、小学校区単位でこの学区にはこういうのが足りない、こういうのが理想だなと。ただし、均一ではないと思うんです。例えば、青葉区の方とか泉区の方みたいに大きな森があったり云々で、こういうのは案外必要ないよという地域もあるかもわかりませんが、そういうのがぜひ、次の段階のときで構いませんので、つくれるのであれば資料をつくっていただきたいと思いますので、お願いいたします。 25: ◯委員長  そのほかございませんか。 26: ◯鈴木繁雄委員  今、赤間さんからお話があったこととちょっと関連するんですけれども、この4ページの都市公園の種類。この種類というのは、いわゆる社会的位置づけの分類なんですね。社会構造上の位置づけなんですよ。ところが、要するに自然科学的な位置づけの公園の分類というのは仙台には実はないのではないかと。ほかにあるかどうかわかりませんよ。例えば、緑陰を何%ぐらいにする公園。昔から、私は20年前から言っているけれども、だれもさっぱり聞いてくれない。木陰率をこの公園は何%にするかとか、そういう自然科学的な考察での公園の分類というのはしているんですか。私は見たことがないんですけれども。例えば、西公園と勝山公園と扇町の公園と宮城野原の運動公園と、それを自然科学的な分類からすると、どういうふうになるか。例えば、緑陰、木陰率が80%の勝山公園と木陰率2%の扇町公園と、そういうふうな分類というものを仙台市の公園でするべきでないかと思うんですね。そうすると、公園の診断書というか、これはここのところをこう直さなくてはならないとか、こうしなくてはいけないとか、そういうことが出てくると思うんですよね。その基準というのが、分類がないのではないかなと思うんですけれども、どうなんですか、これ。 27: ◯百年の杜推進部長  まず緑被率という形で、例えば街区公園であれば30%、それからその他の公園は50%、それから都市緑地のような緑の多い公園は80%以上というような大まかな基準はございます。ただ、一つ一つの公園について、勾当台公園は何%、扇町公園は何%と、そのように決めてはおりません。  それから、もう一つ大きく分けて、いわゆる都市部にある利用を主とする公園と、それから都心部あるいは周辺部にあって、緑の存在そのものを効用とする、主に緑地と申しますけれども、そのような二つの系統に分けて我々は考えております。 28: ◯委員長  百年の杜推進部長、先ほど赤間委員から出た資料については出せますか。 29: ◯百年の杜推進部長  個別の公園につきましては、具体的なプランというのはその公園ごとに設計するときに、あるいはリニューアルするときに考えておりますので、今全部の公園の資料をというのはできません。ただ、高森山緑地のように大きな緑地の場合、しかもそれが例えば杉だとか、そろそろ切ってもいいのではないかというようなものにつきましては、リニューアルのときにそれを伐採した更新木としてどのような形をとるか、桜のような名所をつくるのか、あるいは赤間先生がおっしゃったようにその土地に根差した自然植生という形で遷移していくような樹種を選ぶのか、そういうのは個別に検討していきたいと思っております。 30: ◯赤間次彦委員  例えば都市整備局との絡みとかいろんなのでなかなか難しいと思います。しかし、百年の杜構想を立てて将来的に云々したときには、自分たちのプランとして理想はこういうものだというのは持っていた方がいいと思うんです。ですから、都市公園についてここで今委員がいろいろ意見を交換するときには、こういうのが必要なのかといろいろやるんですけれども、将来的には実際土地がなくてできないのがあります。しかし、こういうのが理想だという形を皆さんの方で持っておくというのは大事なことだろうと思います。その辺は出せなくてもつくる努力はぜひしていただきたい。それから、数字で出せるものはぜひ出していただきたいと思いますので、努力の方よろしくお願いいたします。 31: ◯建設局長  今、赤間委員から御指摘のありました地域別に不足する要素がどんなもので、それはボリューム的にどうかというようなことについては、委員の御請求のジャストポイントでお答えできないかもしれませんけれども、それらについては資料として作成する努力をいたしたいと思います。 32: ◯鈴木繁雄委員  今のお話では、2種類ぐらいに自然科学的な分け方はしているというふうなお答えでしたよね。2種類か3種類かわからないですけれども。ただそれは皆さん方がプランニングしてこういうのをつくるとか位置づけるときの考え方で、公園の種類の分類としてはこういうふうに社会的行為での公園分類に対応するようなものとしてはないわけですよね。今の御答弁では、考え方としてはあるけれども、こういうふうに表にするというか、きちんとした分け方はないわけですよね。これは全部、人間の社会活動における位置づけですよね。この公園の種類というのは。近所の人が歩いて行けるところとか、要するに社会的位置づけ、分類ですよね。 33: ◯百年の杜推進部長  先ほど私が30%、50%、80%というような数字を出しましたのは、建設省の通達でそのような公園にはそのようなものを標準にしなさいという形が出ております。それから、確かにこれはもう同じように建設省の方の基準でこういうような分類になっておりまして、自然科学的にと言われますと、ちょっと私もそのようなことも考慮されているんだとは思いますけれども、それがどのように具体的に反映されているかというのはちょっとわかりません。 34: ◯鈴木繁雄委員  ですから、こういう特別委員会が必要になってくるわけですね。皆様方から言えば、そういうふうなことはちょっとわからないというようなこと。これは環境局から言わせればというより、環境面からとらえての公園の位置づけというものも当然やっぱり必要になってくる時代なんですよ。これはやっぱりつくっていかなくてはいけないと私は思っているんですよね。ただ、そういうものをどういうふうな分類でどういう位置づけでつくっていくかと。国土交通省の方から30%や40%、50%にしようと。こういうのはいわゆる緑被率でしょう。私は前から言っているんです。緑被率と木陰率は全然違うんです。緑被率というのは、まさにお役所が上から見た考え方ですよ。飛行機の上から見たのが緑被率ですから。いわゆるネズミモチというぐじゃぐじゃという植え込みがぶわっとなっていて、公園の30%を占領しているわけですよ。申しわけないけれどもなぜあんなものを植えるのか私はわからないんですよね。あれは夏の暑いときに何も、ゼロだとは言いませんよ、植物が植わっているんだから地面よりはいいかもしれない。なぜあそこに木陰をつくるような木を植えないのかというふうなことは昔から言っています。やっぱり公園で必要なのは緑被率というよりも緑陰、木陰で、どういうふうにつくるかということの基準がないんですよ。これは何で取り入れないんだと20年前から言っているんですけれども、なかなか皆さん方、どうも現実味がないとか何とかと、国土交通省の方ばかり見ている。もう少し議員の提案も見てくださいよ。国土交通省ばかりでなく。  実際、環境からすれば、最も都市のヒートアイランド現象を低めるには、木陰をつくることが大切で、緑被率ではないでしょう。木陰をつくらなかったらヒートアイランド緩和にならないでしょう。ネズミモチを全部西公園に植えてごらんなさい。それと、木陰をつくる大きな木があるのでは、国土交通省の指示からすると同じものなんですよ。しかし、中身は全然違う。だからその都市、都市でみんなでこういうものはつくり出していかなくてはいけないというところに、都市公園と環境と緑化と結びついた都市公園の大切さというものをどうやって基準づくりをしたらいいか、また、後世に資するためにはどういうものを提案してそういうものを制度化していったらいいじゃないかということをやっぱりみんなで研究し、お話し合いするのがこの特別委員会の大きな使命だというふうに私は思っているんですよね。  ですから、そういう面でこの都市公園の種類というものを、もう少し知恵を出して、社会的行為から見たことではなくて、自然科学的な環境面から見ての公園の位置づけ、例えば、当然宮城野原の運動公園と勝山公園の位置づけというのは違うわけですから、そういうものをどうやって位置づけていくかということの種類の分類は、これでは出てこないんですよ。ですから、こういうものを私は必要だと思います。  例えば、鶴ケ谷でも同じですけれども、泉の公園は随分、団地造成とかいろんなので提供された公園がいろいろあると思うんですけれども、それの整備状況とか何かというのは私はちょっとわからないんです。勉強してきていないから。ただ、少なくとも私が見たところでは、先ほど植田先生もおっしゃいましたけれども、私は扇町公園のことを議会でも昔取り上げたことがあります。それが何ら解決されていないし、鶴ケ谷の公園も同じです。ネズミモチばかりあって、そして公園の人間が歩き回る使用面積も非常に少なくなるんですよ。3,000坪の公園で人が入れるのがどれだけあるかと。人がいっぱい入れるところがあればいいという問題でもないですよね。少なくていいかということ、これでもないんですよ。ただ、その公園はどういうふうな位置づけで、どういう性格で、どういうものをつくるかというコンセプトときちんと一致したものがあればいいんですけれども、コンセプトなしにつくられてきた公園の再整備ということに、今、私は非常に重要な問題が残されていると思っております。その辺をよくお勉強したいなと。この際、皆さん方で、せっかく環境局もいらっしゃるので、環境面からもそういう公園の考察というものを十分やっていただきたいなと。これは全部調査していただきたいなと思うんです。両部局で御相談していただきたいと思いますので、その辺は私ちょっといろいろ長々話しましたけれども、どうでしょうかね。私はまたちぐはぐなことを言っていますかね。局長、いかがでしょうかね。 35: ◯建設局長  今、鈴木委員から数々の御指摘がございましたけれども、確かに私どもの公園を整備分類する手法として、委員の言葉をかりれば自然科学的な機能の分類、これは公にはなされていなかったというのは確かにあろうかと思います。御指摘のように、そういう視点で分類をして公園を論ずることもこれは重要なことではないかと思っておりますし、それと最後にお話のありました、コンセプトが明確でなくて整備がされてきた公園のリニューアルについては、今我々何件か取り組んでおりまして、そこの中で地元の方々、要するに公園を使うユーザーの方々の御意見をいただきながら再整備を進めるという手法をとっておりますが、これもなかなか多くの方々のいろんな御意見があって、そこの中で最大公約数みたいな取り方をしていくと、コンセプトが非常に埋没するといいますか、そういうような状態も現実に出てきておりますので、そういう場合にどういうふうに対応すればいいかということを委員の方々の御意見を伺いながら、我々としても勉強させていただきたいというふうに思います。 36: ◯鈴木繁雄委員  ちょっと細かくなって恐縮ですけれども、維持管理費がかからないような公園をつくるということも実は大事なんですよね。灌木を植えると、正直言ってこれは維持費が大変なんですよ。やっぱり灌木ではなくて高木で、将来大きくなる木、そういうのをぽんぽんと植えて、つくったときはちょっと貧弱かもしれないけれども、先ほど赤間先生が言ったように、10年後、20年後、どんどん。そうすることによって、植栽維持費のかからないような種類のつくり方というのはあるはずだと思うんですよね。そんなようなことも十分考えながら、そして自然環境のヒートアイランド現象緩和に寄与できるような形というのは十分あると思うので、それが都市公園、特に市街地につくる公園にとっては重要性が50%ぐらいあると私は思うんですよね。そんなようなことも織り込みながら、いろいろ調査を委員会でしていただきたいなと思います。 37: ◯正木満之委員  大事な議論がされているんだと思うんですが、先ほど赤間さんのおっしゃった資料の話にもかかわっているんですけれども、当局のつくられたこの都市公園の歩みというのか、仙台市が政令都市の第2番目につけられるぐらい都市公園面積が確保されていると。単純な言い方をすれば、なぜそうなったのか。都市公園がつくられてからどのぐらいの時間の間に、都市公園がどのぐらい整備されたのかと。時間の経過とともに、主な都市公園の整備年度、配置した計画を全部示してもらうことで、一定の資料をつくることになるのではないかなという気がしているんですよ。単純な言い方をすると、政令市の2番目になったら、さらにそれをもっと1番にするための努力をしているのかしていないのかということが問われているんだと思いますが、昨今の状況からいけば、まあいいのではないかと、歩みを早めるというよりは多少ゆっくりするみたいな気が起きないのかなと思ってちょっと気になっているんです。
     それで、先ほど説明ありましたように、1人当たり20平米まで確保するときに、どこにどういうものをつくってそれは20平米確保されるのか、イメージをきちんと持って議論した方がいいのではないかなと。そうしないと、今、面積が問題になっているわけではないので、実は全体に対して流れの問題を議論しようというときに、何となく努力がどういう方向を今目指しているのか、どのぐらいの早さで何をしようとしているのかということについて、当局の皆さんの中身をちょっと知りたいなということもあって、この資料はそういう意味で1、2、3の三つの資料のところに、全部置きかえろとは言いませんから、仙台市の都市公園というのは、どのぐらいの速度で政令市の2番になるぐらいの面積を持つだけの進展があったのかと。今後何年間で20平米を確保するために、どういうところに整備する、何年までやることになっているから、これは確保を目指されているんだというようなものをひとつ整理したら、多少今の議論をするのにいいのではないかなと思っているんです。  もう一つ、これは委員長にもお願いなんですが、仙台の都市公園の実態の中で、今問題にしている環境に資するという意味で不足しているものは何なのか、どこにどういうことをすることが大事なのかという点を少し提起していただいた方が我々も議論がしやすいのではないか。一般論でやりますと、5回の会合でああそうですかで終わってしまうんだと思うんですよ。仙台の都市公園で、正直言って、俗っぽい言い方をさせていただければ、都市公園はいいんだけれども、杜の都と言われるような屋敷林が次々失われていく過程に歯どめをかけないままずっとやってきているわけでしょう。里山は皆つぶしてしまったわけだから。そういう中で、緑地を含めた都市公園全体で、仙台市民が政令都市の第2番ぐらいに確保されているんですよと言われても実感が伴わない。仙台駅をおりたときに青葉通のケヤキ並木を見て、皆さん、仙台はすごいねと思うわけです。そのイメージが市内のどこの地域に行っても生かされるようなものがあれば一番いいなと私などは思うんですけれども、そういうのと今問題になっている環境に資するということが、今現在あるそういう緑の中でどこを強化することが大事なのかなと。委員長が考えておられる都市公園の中でのそういう機能とかの中で不足な点、これを努力するべき点ということをあらかじめ示していただければ、やみくもの議論よりはいいのではないかなと感じているんですけれども。  昨今の財政状況を考えますと、お役所の方は進んでいるところをさらに進めようという努力をするというよりは、何となくブレーキがかかるような気がするんですよね。それはしないというのが仙台市の百年の杜にかけた意気込みでしょうから。それがずっと進んでいく状況も一緒に把握して、この議論を行った方がいいのではないかなと思いますので、少し検討していただければと思います。 38: ◯委員長  今の正木委員の前段のことについての当局のお考えはいかがでしょうか。 39: ◯公園課長  12.42平米まで歴史的に来たこれまでの歩みというか、どこら辺にどのぐらいというものは資料として提出いたします。  20平米に向かってですけれども、具体的にこういう公園とかというところは難しいのですけれども、大きなくくりでお示しできればしたいと思っています。 40: ◯正木満之委員  よく言う、ぶっちゃけた話をすると、合併したからふえたんだとか、あるいは人口が減れば面積はふえるわけだから、そういう非科学的な議論ではなくて、やっぱりそれをもっと前進させるためのイメージをどういうふうに持っておられるか。先ほど都市公園の配置イメージとかありましたよね。そういう配置イメージのアバウトなものでも結構なんですけれども、いろんなことを示していただいて、役所の皆さんが考えて進めようとしているのが実感できるものがあれば、この議論は進むのではないのかなという意味なんです。ですから、どこどこの地域に何をつくる気でいますなどというところまで言えなどという気はありませんけれども、少なくともそういう規模のものをどれぐらい配置されようと考えているのか。  先ほど、鈴木委員が、植田委員がおっしゃったこともそうなんだけれども、区画整理などで提供された公園が未整備のまま放置されてくるなどという感じの実態のところはたくさんあるわけですよ。これはもう切りがないほどあるんですね。そういうところを少しよくしたから面積がふえるというものではないですよね。最初から都市公園になっているわけだから。そういうのではなくて、20平米にするというのは相当な努力が要るんだと思うんです。それは、そういう努力をする方法を今この委員会で議論して、環境に資するということに加えたときに、仙台の公園行政というか、進め方に必要となるところを議論できればいいかなと。問題意識は持っておられるでしょうから。 41: ◯建設局長  先ほど赤間委員からの請求がございましたけれども、その資料の中で地域別に不足している要素ということになると、今、正木委員からも御指摘があったような、先ほどお見せした中で公園の種別として、また公園の機能として不足しているのは何かというのがおのずと裏返しの関係で出てまいりますし、それをエリアの中にいつまでということになるとなかなか難しい問題も出てくるかとは思いますが、そういうことを十分御検討いただけるような資料を作成するように努力はいたしたいと思います。 42: ◯植田耕資委員  先ほどから鈴木委員の方から緑被率、ネズミモチとケヤキの違いで、数字でいうとどの植物を植えても何%となるんですけれども、公園を訪れる市民の感覚からいくと、あのだだっ広いところにネズミモチがばあっと植えてあっても、かんかん照りで、これは二酸化炭素を大分吸っていますねと感ずる人はほとんどいないですよね。ところが、ケヤキが二、三本あるだけで、そこの日陰に行くと涼しいなという感じがするというのは当たり前のとらえ方でして、緑を植えると二酸化炭素を吸ってどうのこうのという話はもう聞いているんです。今の質問にもありましたけれども、どの植物も同じなのかということなんです。ですから、公園の緑地化を図っている過程で、どういう植物が必要か、数値の上から必要だというものと、緑陰という感覚から必要だという両方あると思うんですね。二酸化炭素をこの植物はいっぱい吸いますよというのと、あるかないかわかりませんよ、一方で市民が木陰を求めてという二つあると思うんです。両方が一緒にならないと、環境に資する都市公園という意味での僕らの議論というのは進まないのではないかと思うので、そういう資料があれば出してください。なければしょうがないです。どこかの研究機関が研究しているかもしれない。今すぐ答えが出なければ出なくても。  それから、最初に言ったことは、既に森とか林になっているところを今さらどうこうしようということは、僕はこの特別委員会の仕方が変わってくると思うんです。極端に言うと、国立公園をどうするかという議論はもう僕らと違うのであって、ですから青葉山のこういうのをどうしますかとか、あちらの方の今残っている緑地があるでしょう、もともと林だったとか森だったというところをどうするかという議論ではなくて、今ある公園の中で環境に資することはどういうふうにしたらできるのかということを議論しないと、この特別委員会の最初の結論というのは出ないと思うんです。  ということで、どの植物を植えても二酸化炭素を吸う量というのは同じなのかというデータがあったら出していただきたい。もし、この植物を植えると多く吸うとか。若い木は多く吸って、年とってくると少なくなるという話は聞いたことがあるんですけれども、そういうデータもあったらあわせて出していただきたいと思います。よろしくお願いします。 43: ◯委員長  先ほどの説明にありましたように、都市公園は多面的な機能を果たしているわけなんですが、公園の多面的な機能の中でも特に今回は環境に焦点を当てながら、都市公園の現状の問題点、これからのあるべき姿について皆さんで研究し、意見にしたいなというのが委員長、副委員長の考えなわけです。ですから、先ほどから鈴木委員など含めて出されておりますさまざまな課題について、行政の皆さんの検討もしていただく、我々としてもまた提言をするという形で進めていければなと思っているところなんですが、いかがでしょうか。 44: ◯鈴木繁雄委員  ごめんなさい。たびたびになって申しわけないです。  環境局にお聞きしたいんですけれども、環境局では要するに都市公園というものをこうあってほしいとか、こういうふうにつくってほしいとか、そういうようなことでの内部でお話をしたとか、また建設局の方に提案をしてみたとか、そういうようなことをやったことはあるんですか。 45: ◯環境局長  杜の都環境プランとか、そういった形で仙台市の全体の環境施策をある程度環境局の方で進行管理しながら進めているわけでございます。公園に関しましては、先ほどから話が出ていますけれども、公園面積を杜の都の環境プランでも整備目標というのを掲げて建設局さんの御協力をいただきながらやっているということでございますけれども、個々の公園にどういった機能を付加してほしいと、付加すべきだという部分については、例えば水辺の環境整備とか、そういった形で一般論的な形ではある程度協議などございますけれども、個々の一つ一つについてこういう整備をすべきだというところまでの調整をやっているという状況にはございません。 46: ◯鈴木繁雄委員  やっぱり都市公園の機能とか何かで、例えばここで一番最初に都市環境の維持と改善の機能、ヒートアイランド現象の緩和、緑陰の提供とか何かと出てくる以上は、やっぱり土木屋さんの建設局だと。これの掌握というのは、言われて、ああそうだねということで、データ的なものとか科学的なことを分析とか提案とかというよりは、やっぱりこれは環境局の方でそういうデータとかいろんなものを提供してやるぐらいの提案があってもいいのではないかなと思うんですけれども、どんなものでしょうか。 47: ◯環境局長  公園につきましても、住区の公園などにつきましてはやはり建設局の方で地元の御意見なども聞きながら整備しているわけでございまして、そういった面で防犯面とか、そういうのを考えて高木、死角ができるような公園の整備については住民の方からなかなか難色を示されるというようなことも聞いておりますので、そういった地域の方が密接に使うような公園について一つ一つ我々がどこまで依頼ができるかという部分はあると思いますけれども、もっと規模の大きい公園の整備というような際には、私どもも建設局の方といろいろ話し合っていきたいというふうには考えております。 48: ◯鈴木繁雄委員  あんまり細かくなって恐縮ですが、それはちょっと違うと思うんです。環境局だったら環境局で、都市公園の大きいとか小さいとかではなくて、公園というのはこうやったら実は都市環境にこれだけの貢献をすることができるんですよというのは、やっぱりそのぐらいの科学者とか対応できる人はいらっしゃるでしょう。だから、そういう提案はあるべきだと私は思うんですけれども。そういうことも今のお話だとちょっと、御答弁ですから結構ですけれども、私は既にもう少し一歩踏み込んでやる時代ではないのかなと思いますけれども、どうですか。 49: ◯環境局長  ある程度大規模な公園についてはともかくといたしまして、街区の公園というようなものにつきましては環境への配慮以外の部分、緑の確保という以外の部分での機能も求められるわけでございまして、その辺はまた建設局としての公園行政考え方があると思いますので、その辺のすり合わせをいろいろしながら勉強しながら対応していきたいと思います。 50: ◯鈴木繁雄委員  ちょっと御遠慮し過ぎているのでは。それはわかりますよ。同業局に対して踏み込み過ぎではないかとかと言われるのを警戒しておられる優良答弁ですけれども、それは違うと私は思います。やっぱりもう少しお互いに話し合って、今、植田委員から出たように、木の種類で違うのではないかとか、落葉樹と針葉樹では当然葉っぱの面積が違いますから、幹の面積と葉っぱの面積と、簡単なことを言えば1本の木で葉っぱの面積が何十万平米と何万平米と全然種類が違うわけですよ。同じ30センチの木を植えても全く違うわけですよ。そういうようなことを建設局があれするというのではなくて、本当は逆に環境局が、木を植えるんだったらこういう木を植えてくださいよというふうに、建設局の方に電話するぐらいのことがあっていいのではないかなと私は思うんですけれども。いいですよ、これは。ちょっともう少し遠慮しないでもっと研究すべきだと思いますけれども。まあ、いいです。 51: ◯委員長  さまざまな意見が出されておりますけれども、特に住区基幹公園のことについての意見が多数寄せられていますが、当局で出せるような資料がございましたら、これからも研究して出していただきたい。私たちとしても、さまざまなことを調査研究しながら、これから進めていきたいなというふうに思っております。  そのほか、御意見はございませんでしょうか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 52: ◯委員長  なければ、当局の報告について以上とさせていただきますが、よろしいでしょうか。  次に、次回の委員会についてでありますが、先ほども触れましたが、8月11日金曜日午後2時から開催したいと思います。また、先ほど御了承していただきましたとおり、当日は有識者の方からの意見を聴取いたしますので、よろしくお願いいたします。  なお、当日の午前中は、視察もあわせて行いますので、午前9時55分まで議会棟前までに御参集いただきますこと、視察先についてはいろんな意見もございますので、なお検討させていただきますので、よろしくお願いいたします。では、委員の皆さんから行きたいところを後で御推薦を願えればと、よろしくお願いしたいと思います。  以上で、予定しております日程を終了しますけれども、そのほか皆様からの御意見等がございましたらお願いいたします。 53: ◯赤間次彦委員  確認なんですけれども、先ほど出た11月6、7日の日程はコンクリートというか固まったんですけれども、他都市視察先は……。 54: ◯委員長  行き先については、これからまた検討させていただきます。 55: ◯赤間次彦委員  この中でちょっと案としてまだ間があるんですけれども、今回いろいろ委員で議論するのは都市公園ですけれども、委員長、副委員長で決められて、その近辺に河川関係で超自然工法とか多自然工法で、川の方でいろいろ、先ほどビオトープも出てきたものですから、いいのがあれば、このルートには入れなくていいですから、ちょっとざっと教えてもらえれば私個人であと行ってみたいなと思います。 56: ◯委員長  わかりました。  そのほかになければ、以上で環境・緑化推進調査特別委員会を閉会いたします。...