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  1. 仙台市議会 2006-04-21
    都市整備建設委員会 本文 2006-04-21


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                 ※会議の概要 ◯委員長  ただいまから、都市整備建設委員会を開会いたします。  本日の日程は、お手元に配付のプリントのとおりであります。  なお、委員会終了後、引き続き協議会を開催し、委員会審査事項以外の所管事項について、当局からの報告及び質問等を行いますので、よろしくお願いいたします。  審査に入ります前に、今回の人事異動に伴います職員紹介及び新年度の組織改正について、当局より説明の申し出がありますのでお願いいたします。 2: ◯都市整備局長  4月1日付の人事異動によりまして、都市整備局長に就任いたしました中村克正でございます。どうぞよろしくお願いいたします。  私からは、都市整備局組織改正、それから異動職員紹介、さらに区役所の異動職員について御紹介申し上げます。  はじめに、都市整備局におきます平成18年度の組織改正について御説明申し上げます。  資料手元にあるかと思うんですが、まず地下鉄東西線本体工事着工に合わせまして、沿線まちづくりをさらに積極的に推進するとともに、より魅力ある景観形成を促進するために街並みデザイン課東西線調整室を再編いたしまして、都市景観課及び東西線沿線まちづくり課といたしました。  次に、軌道系交通機関中心とした公共交通ネットワーク形成観点から、総合交通政策をより一層推進するために、交通計画課公共交通企画室を再編いたしまして、交通政策課及び公共交通推進課といたしました。  それから住宅宅地部につきましては、名称を住環境部に変更いたしました。以上でございます。              〔出席者名簿に基づき紹介〕 3: ◯建設局長  4月1日付の人事異動によりまして、建設局長に就任いたしました犬飼良次でございます。よろしくお願いいたします。              〔出席者名簿に基づき紹介〕              《閉会中継続審査について》 4: ◯委員長  それでは、これより審査に入ります。  審査事項は、「仙台総合道路整備計画素案)について」及び「総合設計制度について」でありますが、本日は、「仙台総合道路整備計画素案)について」を審査し、次回の委員会で、「総合設計制度について」を審査したいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。  それでは、仙台総合道路整備計画素案)について建設局より説明願います。 5: ◯道路計画課長  それでは仙台総合道路整備計画素案)につきまして、資料1で御説明いたします。1の概要にございますように、安全・安心まちづくり市民生活向上に資する道路整備をより効率的、重点的に進めることを目的としまして、これまでの都市計画道路中心とした整備計画見直し、新たに総合道路整備計画の策定を進めてまいりました。今回、その素案がまとまりましたので、内容を御説明いたします。
     2の見直し背景ですが、一つ目計画実績乖離です。平成12年度に新・中期都市計画道路整備計画を策定し、事業を実施してまいりましたが、昨今の厳しい財政状況の中で、計画達成率は50%を超える程度にとどまっております。また、国道県道市道整備においても計画実績乖離は大きくなっております。  背景二つ目が、地下鉄東西線事業本格着工であり、東西線事業スケジュールに合わせて、着実に進める必要があります。  三つ目が、市民の安全・安心確保として、地震災害時の緊急輸送道路等整備が求められております。  3に整備計画基本方針を示しています。東西線関連道路、アクセス30分構想、3環状12放射状線骨格交通網、そして緊急輸送道路の本市の将来のまちづくりに資する道路整備推進です。もう一つが、市民生活向上に資する道路整備推進です。この中に市民アンケートの結果を踏まえてとありますが、これにつきましては、昨年10月に当常任委員会にて説明しております。  裏面に移りまして、4の整備路線選定手法ですが、従来の枠にとらわれずに、各種事業を同一の枠組みで一元的に評価、いわゆる同じ土俵で同じ見方、指標で評価して緊急性の高い事業に優先的に投資する必要があります。そこで都市計画道路から市道まで整備優先順位を総合的に評価するため、基本方針に基づく順位づけに加え、市民アンケートでの市民が望む観点からの評価項目の重みづけも行った上で整備順位を定めてまいりました。  素案概要5に示しておりますが、これまで都市計画道路国道県道市道などの個別事業ごとに策定していた整備事業の枠を超えて、事業手法を柔軟に組み合わせて計画を作成し、事業枠にとらわれない予算執行を行うことで、より効率的なトータルでの整備効果が実感できる道路整備を行います。整備計画路線は157路線、200工区、整備延長は105.7キロメートルとなります。また、計画期間ですが、これまでの10カ年から財政フレームに裏づけされた計画とするため、平成18年度から22年度までの5カ年としました。  次のページをごらんください。(1)にただいま申し上げましたこれまでの整備計画と、今回の総合道路整備計画計画内容比較をまとめております。対象都市計画道路だけでなく、国、県道市道も含む改築事業のすべてとしたこと、期間を10年から実行性の上から5カ年計画としたこと、ネットワークの重視だけでなく市民ニーズ評価を加えたこと、事業種別ごと予算管理でなく枠を取り払い整備効果を図ること、また工区を設定し完成を目指すことから相当の事業費、時間を要するものは、交差点改良を先行するなど効率的で柔軟な展開をすることといたしております。  (2)としまして、施策ごと事業費比較でございます。全体として年平均事業費は、250億円から195億円になります。また重点施策として二重線で囲っておりますけども、安全・安心確保を新たに加えました。その後ろに添付しましたA3判のパンフレットですが、ただいま説明した内容都市計画道路予定箇所をまとめたものでございます。  前に戻りますけれども、6に書いてある今後の予定ですが、5月下旬に各区ごと説明会を開催しまして、またホームページにも掲載します。そして市民意見を聴取します。8月に最終案確定し、公表する予定でございます。 6: ◯委員長  ただいまの説明を含めて、本件について御質問等はございませんか。 7: ◯嵯峨サダ子委員  今回、新たな総合道路整備計画素案)が発表されたわけですが、市民ニーズに基づいた安全・安心確保ですとか災害、防災上の観点でつくるという点については、私は妥当なものだと評価をしたいと思うんですけれども、まず最初にお伺いしたいんですけれども、今後の説明会の開催の件ですけれど、どの程度の頻度ですとか、それから5月下旬に説明会を開催して8月ごろに最終案確定、公表ということになっているのですが、このスケジュールですとわずか3カ月未満ということですが、これで十分市民意見を聴取できる中身になるのかどうか、その2点についてお伺いしたいと思います。 8: ◯道路計画課長  まず説明会ですけども5月24日から30日まで、時間は夜7時から各区ごと説明会予定しております。これにつきましては、5月1日の市政だよりで説明会の案内を掲載したいと思っております。それからホームページでも説明会近くに立ち上げまして、計画案をごらんになれるようにしたいということでございます。  2点目の確定までの時間が短いのではないかということにつきましては、我々の作業といたしまして今回、区の方で要望が出されている路線とか、区の方で把握をしているそれからいろんな市政懇談会などで出ている要望路線、そういうものも全部積み上げて今回やっておりますので、その辺の作業としてこちらが全部つくって初めて公開するわけではないということと、それから昨年度市民アンケート等も実施しておりますので、その辺については市民意見が反映されているのではないかなというふうに認識しております。 9: ◯嵯峨サダ子委員  十分に市民意見が反映できるような説明会意見聴取をしていただきたいということを改めて申し添えておきます。それから平成12年度に道路整備計画見直しを行ったわけですが、その際見直し内容について計画道路にかかっている地権者の間からですね、非常に市に対していろんな御意見なり、まあ、正直に申し上げて苦情のようなものが多数寄せられたというふうに記憶しているわけですけれども、今回それをそのままにしての新たな見直しですよね。この点、どんなふうに市としては地権者方々に対して御説明なさっていくのか、その辺のお考えをお聞かせいただきたいと思います。 10: ◯建設局長  私どもが今取り組んでいる都市計画道路の大部分は、昭和41年に計画決定をされたものでして、路線によってはそれ以前に計画決定をされていて、まだ着手されていないという路線もございます。これは計画決定以来いろいろなさまざまな時代で、さまざまな要因で結果として現在こういうような形になっているというような状況にございますが、委員御指摘のように、長期間にわたって計画決定されている区域の中でいろいろ御不便をかけている市民方々に対しては大変申しわけなく思っておりまして、できる限りの対応として用地先行取得を御希望に沿った形でやらせていただいたというような経緯もございました。今後につきましても、今回の総合整備計画の中で5年間で着手に持っていくというふうに予定している路線については、先行的に用地を買わせていただくというようなことも考えております。それだけでは十分に対応しきれないというようなことも、承知いたしておりますが、それらにつきましては、都市整備局と連携をとりながら、状況を少しでも緩和できるような方法を考えてまいりたいというふうに考えております。 11: ◯嵯峨サダ子委員  今、局長がおっしゃられたような対応をしていただくのと同時にですね、この5年以内事業予定工区から外れている計画区域でお住まいになられている市民方々が、いつまで権利制限がかかるのかという点では、非常に将来の生活設計のめども立たないという状況だと思うんですね。そういう点で、今後根本的に仙台市の道路計画、都計道路見直しというのを図らなければ、市民にいつまでも迷惑をかけていくということになるかと思うのですが、根本的な見直しというのはお考えなんでしょうか。 12: ◯都市整備局長  先ほど建設局長からもお話がありましたが、今の都市計画道路網というのは昭和41年に決定されたものがベースになっております。当時いわゆる高度経済成長期でございますから、まちづくりとしましても拡大型の市街地を志向していた時代でございました。現在、経済安定成長期に入りまして、まちづくり考え方としても今コンパクトシティというものを我々は目指しているわけでございます。  そのために、社会とか経済条件が異なっているということのほか、最近では環境問題に関する市民方々の見る目というのが大分変わってきておりまして、そういったものを重視するような政策も必要なのではないかということが言われておりますので、改めて今の都市計画道路につきまして全体的なネットワークが果たしてこれでいいのかと、また今の時代に合っているのかと、もしも整備するとした場合に投資効果ということを考えた場合に、果たして妥当なのかといったことも含めて今年度この都市計画決定された路線一つ一つにつきまして、さまざまな面から検討してまいりたいということで考えているところでございます。 13: ◯嵯峨サダ子委員  ぜひ市民の立場に立って、早期の見直しを根本的に図っていただくよう、重ねて要望して終わります。 14: ◯木村勝好委員  今の件に関して1点だけお尋ねをします。昭和41、42年につくった計画を実情に応じて見直すというのは基本的には正しい方向だと思うんですね、しかし、都市計画道路に入っているがゆえに、ずっと長期間にわたって権利を制限されてきてますよね。つまりこの線引きの中に入ってなければいろいろできたであろう経済活動、その他の活動が制約をされている。例えばそれを見直してこの路線はやめるということになった場合に、さかのぼってそれの補償を求めるという訴訟を起こされた場合に、行政側対応はどうなりますか、その訴訟に耐えられますか。 15: ◯都市整備局長  裁判事例についてはいろいろあるもので、今何とも言えないわけでございますけども、今回見直しの中で外れる地域の方々につきましては、その中身につきまして十分説明して御理解を得るように努めてまいりたいというふうに考えます。 16: ◯木村勝好委員  あの、それはまあ当然なんですよ。わかったと、それはそれでこのまま40年間我慢するよと、訴訟やなんかは起こさないという方がいれば、それはそれで大変円満な解決になって今後むだな投資をする必要もないし、それはそれで結構だと思うんです。しかし、納得できないといって訴訟を起こされた場合に、負けることもあり得ますよね。損害賠償しなければならないということもあり得ませんか。 17: ◯都市整備局長  全国で見直しというのを行われているわけでございますけれども、裁判にまでなったという事例は余り聞いておりませんで、それがいわゆる補償対象だとされている事例もないことはないわけでございますけれども、多くにつきましては建設予定ということでかけた計画だということで、補償については不問にされているというケースも多いということで、どのようになるかにつきましては、この場ではちょっと申し上げることはできないところでございます。 18: ◯木村勝好委員  あのね、私ね見直すことには大賛成です。見直して身軽になるべきです、それはね。ただし、今のようなことをきちんと精査した上で、仮にそういうことがあっても十分耐えられるような状態をつくった上でやっていかないと、こんなはずではなかったということになりかねないので、そこの点だけ十分御注意した上で、しかし見直すべきは大胆に見直したらいいんじゃないかなということを申し上げたいと思います。 19: ◯委員長  ほかにございませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 20: ◯委員長  なければ、これをもって委員会を閉会いたします。...