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  1. 仙台市議会 2006-04-21
    公営企業委員会 本文 2006-04-21


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                 ※会議の概要 ◯委員長  ただいまから、公営企業委員会を開会いたします。  本日の日程は、お手元に配付のプリントのとおりであります。  なお、委員会終了後、引き続き協議会を開催し、委員会審査事項以外の所管事項について当局からの報告及び質問等を願いますので、よろしくお願いいたします。  審査に入ります前に、今回の人事異動に伴います職員の紹介について、当局より申し出がありますので、御紹介願います。 2: ◯交通事業管理者              〔出席者名簿に基づき紹介〕 3: ◯水道事業管理者              〔出席者名簿に基づき紹介〕 4: ◯ガス事業管理者              〔出席者名簿に基づき紹介〕 5: ◯委員長  ここで、副委員長と交代いたします。             〔委員長退席、副委員長着席〕 6: ◯副委員長  委員長と交代いたします。              《閉会中継続審査について》 7: ◯副委員長  それでは、これより審査に入ります。  審査事項は「中高層建築物における直結給水拡大について」及び「都市ガス業務用需要拡大について」でありますが、本日は「中高層建築物における直結給水拡大について」を審査し、次回の委員会で「都市ガス業務用需要拡大について」を審査したいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。  それでは「中高層建築物における直結給水拡大について」水道局より説明願います。 8: ◯水道事業管理者  それでは、中高層建築物における直結給水拡大について御説明申し上げます。これまで水道局におきましては、お客様により新鮮な水道水を御利用いただきますように、おおむね10階建てまでの建築物へ、配水管から直接水道水をお届けする直結給水を実施いたしてまいりました。昨今、お客様水道水の質に対するニーズが高まってきておる状況を踏まえまして、今年度より直結給水対象建築物拡大し、お客様へのサービス向上を図ることといたしました。この詳細につきましては、給水装置課長より御説明申し上げます。よろしくお願いいたします。
    9: ◯給水装置課長  中高層建築物における直結給水拡大について御説明申し上げます。資料1をごらんになっていただきたいと思います。  1.給水方式についてでございますけれども、当市の市街地などにおいて土地の有効利用を図るため、マンション事務所ビルなどの中高層建築物が今後も増加していくと予想されます。図1をごらんください。中高層建築物給水方法といたしましては、配水管水圧利用して直接給水する直結式、図の左側の建物になります、それと一たん受水槽で受けて給水する受水槽式、図の右側建物になります、さらに直結式には配水管水圧のみを利用する直圧式、これは5階程度までの建物対象でございます、それとポンプで圧力を加えまして、増圧式と言っていますけれど、この二つの方式がございます。  2ページをお開きください。水道局ではマンションなど中高層建築物を御利用市民皆様にフレッシュな水をお届けするため、これまでも直結給水を推奨してまいりました。直結給水メリットでございますけれども、衛生面としましては配水管から蛇口まで直接水を供給できますので、より安心して水を御利用いただけます。次に配水管水圧を有効に利用しておりますので、省エネルギー化が図れます。また、受水槽が必要ないのでスペースの有効利用ができます。景観上といたしましては、高置水槽を設置しないので、都市景観向上につながります。また、経済性の面といたしましては受水槽などの建設費維持管理費が不要となります。また、高置水槽の荷重がないため、建物への負担も軽減されることになります。  直結給水メリットについて御説明いたしましたが、次に2としまして、仙台市における直結給水状況について御説明いたします。中高層建築物につきましては、平成4年に3階建てまでの建物直結給水を開始しまして、その後、平成11年に10階、40戸程度まで対象拡大してまいりました。その結果、図2のグラフごらんになっていただきたいのですが、直結式受水槽式の推移をあらわしたものでございます。平成12年度に受水槽給水、黄色で示しているグラフになりますけれども、それと直結給水、青色の線でございます、この件数が逆転いたしまして、その後は直結給水件数が着実に伸びてきております。平成18年3月末現在でございますけれども、直結給水を実施している建物は3階から5階程度までの直圧式が1,660棟、1万3209戸、10階程度までの増圧式が350棟、9,489戸で、総数としましては2,010棟、戸数では2万2698戸となっておりまして、直結給水が可能な建物総数に対する割合でございますけれども、約30%を占めております。  3ページをごらんになっていただきたいと思います。3.今回の直結給水拡大について御説明いたします。従来、配水管から建物への引き込み管は、下流域配水管内水圧が低下する可能性があることから、最大口径は50ミリとしておりました。増圧設備を使用しても直結給水が可能な建物となりますと、10階、40戸程度と限定しておりました。そこで引き込み管を75ミリ以上に増径した場合の水圧に対する影響について調査検討してまいった結果、配水管口径が150ミリ以上であれば引き込み管の口径を75ミリにした場合でも影響はほとんど認められないということがわかりました。図3をごらんください。したがいまして、平成18年4月より直結給水対象建物をこれまでの10階、40戸程度から15階、200戸程度まで、ちょうど右側の絵になりますけれども、そこまで拡大することといたしました。このことによりまして、断水時においても水の供給を停止できないことから、受水槽方式を選択します病院やホテルなどを除きまして、市内のほとんどのマンション事務所ビルなどにおいて直結給水が可能となりました。  最後に4.今後の対応でございますけれども、直結給水をさらに推進するために、市民皆様直結給水のよさを御理解いただくことが重要であると考えております。その対応といたしましては、水道局のホームページや広報誌H2Oの活用を図りますとともに、既存マンションお客様につきましても、行政や東北マンション管理組合連合会などで構成されておりますマンション管理支援ネットワークせんだい・みやぎなどを通じましてPRしてまいります。さらに設計工事を担う指定給水装置工事事業者や、宮城県建築設計事務所協会などの建設関連団体に対しましても、今回の拡大内容周知徹底を行ってまいりたいと考えております。今後とも可能な限り配水施設などの整備拡充を図りまして、給水サービスの一層の向上に努めてまいりたいと考えております。  以上で、御報告を終わらせていただきます。 10: ◯副委員長  ただいまの説明を含めて、本件について質問等はありませんか。 11: ◯笠原哲委員  新築マンションそれから建物等を含めて、大変によくなることはよくわかるのですけれども、問題はかなり古い中古物件というのですか、これが市内相当あると思いますし、この辺が、例えばこの直圧式増圧式にかえたいという意向もかなりあるのではないかと。なぜかというと、まず一つは従来の受水槽方式だと親メーターで一括して料金を払う形になりますね、それが子メーター自分の使った分だけきちんと払うということができるようになるわけですから、これは非常に明確になるわけです。それと高架水槽に過去、さまざまな事件がありましたね。ネズミが入っていたとか、ハトが入っていたとか、あるいは人まで入っていたとか。そういうことがなくなって非常に安心して飲めるという部分もあるのかなと。最近はテロもありますから、ますます危険度が増しているわけですので、いいことだと思うのですが、中古のものについてどのような対策を、例えば普及させるのであれば何か方法があるのではないかと、このように思いますし、その設備費用もどのくらいかかるものなのか、一般的な例で結構ですから教えていただきたいと思います。 12: ◯給水装置課長  ただいまの笠原委員の御質問でございますけれども、既設建物といいますと、前に入っている管、要するに引き込み管、建物に入るものですね、それから建物内の配管が使用できるのかどうか、要するに直結給水に切りかえてそのまま使えるもの、あるいはですね、太い管に入れかえなければならない、こういうケースもあると思います。  したがいまして、既存状況によって工事費は異なります。したがいまして、費用につきましては調査も含めまして指定給水装置工事事業者に依頼しまして見積もりをとっていただくということになりますので、その辺御理解をいただきたいと思います。 13: ◯笠原哲委員  つくった年数によっても随分違うし、摩耗度も違うわけですから、よくわかるのですけれども、これがいいとわかっても、見積もりはただなのか、あるいは有料の見積もりなのか、それと新築の場合は最初からやってしまうので、設備費が簡単で明快ですよね、中古でもやりたいというマンションなんかも相当要望があると思うのですけれども、それが例えば管理組合にしても何にしても相当費用がかかるのであれば、二の足を踏むということもあるでしょうがね。その辺の融資制度の問題だとか、そういうことがあるのかないのか、古いから入れかえなくてはいけないが何ぼかかるかわからないというのでは、なかなか頼む方も二の足を踏むようになるのかなという気もしますので、これを拡大したいという考え方をお持ちで大上段に構えて言っているわけだから、拡大策について何かメリットみたいなものがあるのかどうなのか、その辺は何か考えているのですか。 14: ◯水道事業管理者  おっしゃるとおりに、一番難しいのは既設マンション等物件でございます。今、給水装置課長から御答弁申し上げましたとおりに非常にばらつきがございますので、一概にこれだという案はございませんけれども、基本的には私どもはこの普及に向けて相談をさせていただくという、ただ、それはすぐに個別の物件の詳細までということではなしに、一般的にどんなチェックが必要なのか、あるいはメリットがどういうことなのか、そしてその後どういう手順でどんなものを検討して切りかえていくのかという、そういった入り口の部分での御相談はお受けしてやっていかなくてはならない、というふうに考えております。さらに踏み込んだ部分については、やはり最終的には現場を見て技術力のある業者の方に見積もりをとっていただくという、最終的にそこは御負担をいただくことになろうかと思いますが、助成等につきましては、今のところ考えてございません。 15: ◯笠原哲委員  受水槽にしても高架水槽にしても高置水槽にしても、年数は大体決められて、30年とか大体わかるのだと思うのね。その時期にそのぐらいの取りかえるための費用がかかるのだから、一緒に直結式にやってしまおうかという考え方もあると思うんです。そういう意味で言えば、業者に行けばいいんだなということもわかるが、PR等を含めて、拡大をしたいというのであれば何か助成策を考えてもいいのかなと。水道局メリットがないのはわかるんですよ、何もないと思います。サービス向上させるためだけですから。そういう意味で言えば難しい部分はあるのかなと思いますけれども、利用者から見れば自分が使った水道料金が明確ですから、非常にいい方法だと思うんです。ただもう一つ聞きたいのは、最終末端口径というのですか、一般家庭で使っている15ミリだとか20ミリ、30ミリ、そのぐらいの管は、要するに全部古い建物で、まるっきり摩耗しているということを考えれば、ほとんど取りかえなくてはいけないということになるわけですか。 16: ◯給水装置課長  確かに今の御質問のとおりですが、建物とともに設備も給排水、排水も含めてですね、耐用年数というのが当然ございますので、年数がたちますとやはり場合によっては取りかえなければないものもあると思います。ですから、できるだけ管が使えるかどうか調査しまして、できるだけお金のかからない方で検討しまして、どうしてもやはり入れかえても老朽してもたないとなれば、そういう建物もあると思います。 17: ◯笠原哲委員  しつこいようですけれども、古いマンションなんかだと、これをするためではなくて、別の意味でも管理面の上でも配管まで取りかえた方がいいと、取りかえなくてはいけないときもあるんですよね。その辺のPRをしっかりユーザー側、お客さん、所有者にきちんと伝えて、その際にはぜひというPRもきちっとやるべきではないかと、このように思います。大変に不安がって水を飲むよりは本当に絶対安全だと思うので、ぜひ拡大してください。 18: ◯辻隆一委員  3ページの上の方に配水管口径が150ミリ以上であれば、という条件になっているのですけれども、既設中古だとこれは対応できるのか、それとも新しく配管まで全部入れかえしなければいけないのか、あるいは今の話で中古の場合もですね、全部配管を入れかえしなければいけないと、こういう事態になるのか、その辺の見通しなんかはどうなっているのでしょうか。 19: ◯給水部長  配水管150ミリの話でございますが、今回の建物というのは40戸から200戸という従来から比べますとかなり大型建物でございます。こういった大型建物であれば、ほぼほとんどが市内中心部、もしくは幹線道路等の大きな道路沿線上に建つのではないのかなと思っているところでございます。そういう意味からすれば、ほとんど150ミリの整備がされている地区が多いのかなと考えております。ただ、じゃあ100%かとなれば、確かにものによっては今後、新たに出てくるものもございますので、100%でない部分もあるのかもしれません。そういった場合につきましては、その建物条件、例えば開発行為に該当するとかしないとか、いろいろな諸条件があるかと思いますので、現状の配管状況を見ながら建て主さんなりオーナーの方と十分に御相談をさせてもらった上で対応してまいりたいと考えておるところでございます。 20: ◯辻隆一委員  もう一つの例えば既設ビルなんかだったら、こういうことがない場合があるわけでしょ、そういったところに対してはもちろんそういう業者がやりたいと、あるいは住民からそういう要望があってやりたいといった場合でも、それも仙台市が全部、給水管から何から全部やるということに理解してよろしいですね。 21: ◯給水部長  工事そのもの建物を含めまして、建物内の給水装置、また引き込み管を含めましてすべて基本的にお客様の財産でございますので、この費用につきましてはお客様負担していただくという形にはなります。先ほどお話しさせていただいたのは局の本管云々部分で、ほぼ整備はされておるのですが、一部未整備地区があった場合については御相談をさせていただきたいという話でございます。 22: ◯副委員長  ほかにありませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 23: ◯副委員長  ほかになければ、これをもって委員会を閉会いたします。...