9:
◯給水装置課長 中高層建築物における
直結給水の
拡大について御説明申し上げます。資料1を
ごらんになっていただきたいと思います。
1.
給水方式についてでございますけれども、当市の市街地などにおいて土地の
有効利用を図るため、
マンションや
事務所ビルなどの
中高層建築物が今後も増加していくと予想されます。図1を
ごらんください。
中高層建築物の
給水方法といたしましては、
配水管の
水圧を
利用して直接給水する
直結式、図の左側の
建物になります、それと一
たん受水槽で受けて給水する
受水槽式、図の
右側の
建物になります、さらに
直結式には
配水管の
水圧のみを
利用する直
圧式、これは5階
程度までの
建物が
対象でございます、それとポンプで圧力を加えまして、
増圧式と言っていますけれど、この二つの
方式がございます。
2ページをお開きください。
水道局では
マンションなど
中高層建築物を御
利用の
市民の
皆様にフレッシュな水をお届けするため、これまでも
直結給水を推奨してまいりました。
直結給水の
メリットでございますけれども、
衛生面としましては
配水管から蛇口まで直接水を供給できますので、より安心して水を御
利用いただけます。次に
配水管の
水圧を有効に
利用しておりますので、
省エネルギー化が図れます。また、
受水槽が必要ないのでスペースの
有効利用ができます。
景観上といたしましては、高
置水槽を設置しないので、
都市景観の
向上につながります。また、
経済性の面といたしましては
受水槽などの
建設費、
維持管理費が不要となります。また、高
置水槽の荷重がないため、
建物への
負担も軽減されることになります。
直結給水の
メリットについて御説明いたしましたが、次に2としまして、
仙台市における
直結給水の
状況について御説明いたします。
中高層建築物につきましては、
平成4年に3階
建てまでの
建物に
直結給水を開始しまして、その後、
平成11年に10階、40戸
程度まで
対象を
拡大してまいりました。その結果、図2の
グラフを
ごらんになっていただきたいのですが、
直結式と
受水槽式の推移をあらわしたものでございます。
平成12年度に
受水槽給水、黄色で示している
グラフになりますけれども、それと
直結給水、青色の線でございます、この
件数が逆転いたしまして、その後は
直結給水の
件数が着実に伸びてきております。
平成18年3月末現在でございますけれども、
直結給水を実施している
建物は3階から5階
程度までの直
圧式が1,660棟、1万3209戸、10階
程度までの
増圧式が350棟、9,489戸で、
総数としましては2,010棟、戸数では2万2698戸となっておりまして、
直結給水が可能な
建物の
総数に対する割合でございますけれども、約30%を占めております。
3ページを
ごらんになっていただきたいと思います。3.今回の
直結給水拡大について御説明いたします。従来、
配水管から
建物への引き込み管は、
下流域の
配水管内の
水圧が低下する
可能性があることから、
最大口径は50ミリとしておりました。
増圧設備を使用しても
直結給水が可能な
建物となりますと、10階、40戸
程度と限定しておりました。そこで引き込み管を75ミリ以上に増径した場合の
水圧に対する
影響について調査検討してまいった結果、
配水管の
口径が150ミリ以上であれば引き込み管の
口径を75ミリにした場合でも
影響はほとんど認められないということがわかりました。図3を
ごらんください。したがいまして、
平成18年4月より
直結給水の
対象建物をこれまでの10階、40戸
程度から15階、200戸
程度まで、ちょうど
右側の絵になりますけれども、そこまで
拡大することといたしました。このことによりまして、断水時においても水の供給を停止できないことから、
受水槽方式を選択します病院やホテルなどを除きまして、
市内のほとんどの
マンションや
事務所ビルなどにおいて
直結給水が可能となりました。
最後に4.今後の
対応でございますけれども、
直結給水をさらに推進するために、
市民の
皆様に
直結給水のよさを御理解いただくことが重要であると考えております。その
対応といたしましては、
水道局のホームページや
広報誌H2Oの活用を図りますとともに、
既存マンションの
お客様につきましても、行政や
東北マンション管理組合連合会などで構成されております
マンション管理支援ネットワークせんだい・みやぎなどを通じまして
PRしてまいります。さらに
設計や
工事を担う
指定給水装置工事事業者や、宮城県
建築設計事務所協会などの
建設関連団体に対しましても、今回の
拡大内容の
周知徹底を行ってまいりたいと考えております。今後とも可能な限り
配水施設などの
整備拡充を図りまして、
給水サービスの一層の
向上に努めてまいりたいと考えております。
以上で、御
報告を終わらせていただきます。
10: ◯副
委員長 ただいまの説明を含めて、本件について
質問等はありませんか。
11:
◯笠原哲委員 新築の
マンションそれから
建物等を含めて、大変によくなることはよくわかるのですけれども、問題はかなり古い
中古物件というのですか、これが
市内に
相当あると思いますし、この辺が、例えばこの直
圧式、
増圧式にかえたいという意向もかなりあるのではないかと。なぜかというと、まず
一つは従来の
受水槽方式だと
親メーターで一括して
料金を払う形になりますね、それが子
メーターで
自分の使った分だけきちんと払うということができるようになるわけですから、これは非常に明確になるわけです。それと
高架水槽に過去、さまざまな事件がありましたね。ネズミが入っていたとか、ハトが入っていたとか、あるいは人まで入っていたとか。そういうことがなくなって非常に安心して飲めるという
部分もあるのかなと。最近はテロもありますから、ますます
危険度が増しているわけですので、いいことだと思うのですが、
中古のものについてどのような対策を、例えば普及させるのであれば何か
方法があるのではないかと、このように思いますし、その
設備の
費用もどのくらいかかるものなのか、一般的な例で結構ですから教えていただきたいと思います。
12:
◯給水装置課長 ただいまの
笠原委員の御
質問でございますけれども、
既設の
建物といいますと、前に入っている管、要するに引き込み管、
建物に入るものですね、それから
建物内の
配管が使用できるのかどうか、要するに
直結給水に切りかえてそのまま使えるもの、あるいはですね、太い管に入れかえなければならない、こういうケースもあると思います。
したがいまして、
既存の
状況によって
工事費は異なります。したがいまして、
費用につきましては調査も含めまして
指定給水装置工事事業者に依頼しまして
見積もりをとっていただくということになりますので、その辺御理解をいただきたいと思います。
13:
◯笠原哲委員 つくった
年数によっても随分違うし、
摩耗度も違うわけですから、よくわかるのですけれども、これがいいとわかっても、
見積もりはただなのか、あるいは有料の
見積もりなのか、それと
新築の場合は最初からやってしまうので、
設備費が簡単で明快ですよね、
中古でもやりたいという
マンションなんかも
相当要望があると思うのですけれども、それが例えば
管理組合にしても何にしても
相当の
費用がかかるのであれば、
二の足を踏むということもあるでしょうがね。その辺の
融資制度の問題だとか、そういうことがあるのかないのか、古いから入れかえなくてはいけないが何ぼかかるかわからないというのでは、なかなか頼む方も
二の足を踏むようになるのかなという気もしますので、これを
拡大したいという
考え方をお持ちで大上段に構えて言っているわけだから、
拡大策について何か
メリットみたいなものがあるのかどうなのか、その辺は何か考えているのですか。
14:
◯水道事業管理者 おっしゃるとおりに、一番難しいのは
既設の
マンション等の
物件でございます。今、
給水装置課長から御答弁申し上げましたとおりに非常にばらつきがございますので、一概にこれだという案はございませんけれども、基本的には私どもはこの普及に向けて
相談をさせていただくという、ただ、それはすぐに個別の
物件の詳細までということではなしに、一般的にどんなチェックが必要なのか、あるいは
メリットがどういうことなのか、そしてその後どういう手順でどんなものを検討して切りかえていくのかという、そういった入り口の
部分での御
相談はお受けしてやっていかなくてはならない、というふうに考えております。さらに踏み込んだ
部分については、やはり最終的には現場を見て
技術力のある
業者の方に
見積もりをとっていただくという、最終的にそこは御
負担をいただくことになろうかと思いますが、
助成等につきましては、今のところ考えてございません。
15:
◯笠原哲委員 受水槽にしても
高架水槽にしても高
置水槽にしても、
年数は大体決められて、30年とか大体わかるのだと思うのね。その時期にそのぐらいの取りかえるための
費用がかかるのだから、一緒に
直結式にやってしまおうかという
考え方もあると思うんです。そういう
意味で言えば、
業者に行けばいいんだなということもわかるが、
PR等を含めて、
拡大をしたいというのであれば何か
助成策を考えてもいいのかなと。
水道局に
メリットがないのはわかるんですよ、何もないと思います。
サービスを
向上させるためだけですから。そういう
意味で言えば難しい
部分はあるのかなと思いますけれども、
利用者から見れば
自分が使った
水道料金が明確ですから、非常にいい
方法だと思うんです。ただもう
一つ聞きたいのは、
最終末端の
口径というのですか、
一般家庭で使っている15ミリだとか20ミリ、30ミリ、そのぐらいの管は、要するに全部古い
建物で、まるっきり摩耗しているということを考えれば、ほとんど取りかえなくてはいけないということになるわけですか。
16:
◯給水装置課長 確かに今の御
質問のとおりですが、
建物とともに
設備も給排水、排水も含めてですね、
耐用年数というのが当然ございますので、
年数がたちますとやはり場合によっては取りかえなければないものもあると思います。ですから、できるだけ管が使えるかどうか調査しまして、できるだけお金のかからない方で検討しまして、どうしてもやはり入れかえても老朽してもたないとなれば、そういう
建物もあると思います。
17:
◯笠原哲委員 しつこいようですけれども、古い
マンションなんかだと、これをするためではなくて、別の
意味でも
管理面の上でも
配管まで取りかえた方がいいと、取りかえなくてはいけないときもあるんですよね。その辺の
PRをしっかり
ユーザー側、お客さん、
所有者にきちんと伝えて、その際にはぜひという
PRもきちっとやるべきではないかと、このように思います。大変に不安がって水を飲むよりは本当に絶対安全だと思うので、ぜひ
拡大してください。
18:
◯辻隆一委員 3ページの上の方に
配水管の
口径が150ミリ以上であれば、という
条件になっているのですけれども、
既設の
中古だとこれは
対応できるのか、それとも新しく
配管まで全部入れかえしなければいけないのか、あるいは今の話で
中古の場合もですね、全部
配管を入れかえしなければいけないと、こういう事態になるのか、その辺の見通しなんかはどうなっているのでしょうか。
19:
◯給水部長 配水管150ミリの話でございますが、今回の
建物というのは40戸から200戸という従来から比べますとかなり
大型の
建物でございます。こういった
大型の
建物であれば、ほぼほとんどが
市内の
中心部、もしくは
幹線道路等の大きな
道路沿線上に建つのではないのかなと思っているところでございます。そういう
意味からすれば、ほとんど150ミリの
整備がされている
地区が多いのかなと考えております。ただ、じゃあ100%かとなれば、確かにものによっては今後、新たに出てくるものもございますので、100%でない
部分もあるのかもしれません。そういった場合につきましては、その
建物の
条件、例えば
開発行為に該当するとかしないとか、いろいろな諸
条件があるかと思いますので、現状の
配管状況を見ながら
建て主さんなりオーナーの方と十分に御
相談をさせてもらった上で
対応してまいりたいと考えておるところでございます。
20:
◯辻隆一委員 もう
一つの例えば
既設の
ビルなんかだったら、こういうことがない場合があるわけでしょ、そういったところに対してはもちろんそういう
業者がやりたいと、あるいは住民からそういう
要望があってやりたいといった場合でも、それも
仙台市が全部、
給水管から何から全部やるということに理解してよろしいですね。
21:
◯給水部長 工事そのものは
建物を含めまして、
建物内の
給水装置、また引き込み管を含めましてすべて基本的に
お客様の財産でございますので、この
費用につきましては
お客様に
負担していただくという形にはなります。先ほどお話しさせていただいたのは局の
本管云々の
部分で、ほぼ
整備はされておるのですが、一部未
整備の
地区があった場合については御
相談をさせていただきたいという話でございます。
22: ◯副
委員長 ほかにありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
23: ◯副
委員長 ほかになければ、これをもって
委員会を閉会いたします。...