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  1. 仙台市議会 2005-01-25
    環境・緑化推進調査特別委員会 本文 2005-01-25


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                 ※会議の概要 ◯委員長  ただいまから環境・緑化推進調査特別委員会を開会いたします。  本日は、相沢芳則委員より欠席の届け出がありましたので、御報告いたします。  また、本日は、説明員として環境局並び建設局から局長ほか関係職員の方々に出席いただいております。  本日の日程は、お手元に配付の日程のとおりでありますが、参考人のお二人から約1時間程度お話をしていただき、そのあと20分程度の質疑時間を予定しております。  その後、一たん休憩を挟みまして、委員の皆さんと本委員会テーマである地球環境問題への対応と都市緑化のあり方について、意見交換をしていきたいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。  それでは、早速ですが、参考人からの意見聴取に入らせていただきます。  既に、席についていただいておりますが、皆さんにお二人の御紹介を簡単にさせていただきます。  東北大学大学院工学研究科助教授持田灯工学博士でございます。  東北工業大学工学部建築学科助教授渡辺浩文工学博士でございます。  お二人をお招きいたしております。  持田さん、渡辺さんには、大変お忙しい中、当委員会のためにお時間を割いて御出席をいただきまして、まことにありがとうございます。委員会を代表して厚く御礼を申し上げます。  お二人の詳しい御紹介は、既に皆さんのお手元にお配りしております略歴書をごらんいただきたいと思います。  本日は、今年度、お二人が仙台市の委託を受けて実施しましたガス局ショールーム屋上緑化効果、測定などを事例としながら、都市温熱環境に及ぼす緑の効果というテーマで、都市緑化ヒートアイランドについて、お話をしていただきます。前半を持田さんに、後半を渡辺さんの予定でお願いしております。  また、説明の際にプロジェクターを使用しますので、御了承願います。  なお、意見聴取は着席のまま進めさせていただきますので、よろしくお願いいたします。  それでは、さっそくですが、お二人からお話を伺いたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。  なお、お二人から、話の途中でもお聞きしたいという場合は、質問されても結構ですということでお話をいただいていますので、その点も含めてよろしくお願いいたします。 2: ◯持田灯参考人  きょうは、このような場で我々の研究の話を聞いていただく機会を設けていただきまして、どうもありがとうございます。  きょうは、私と渡辺さんとで、四つのテーマについてお話をさせていただきます。お手元にパワーポイントの資料が出ていますが、かなり内容が多過ぎるかと思っておりますので、少し話を飛ばしますので、早過ぎるかとか、分からない時はその場で質問していただければと思います。
     最初に、簡単に都市緑化が注目されている背景ということで、ヒートアイランド都市緑化ということで、まず簡単にイントロダクションをお話いたします。  これが、東京のマップですが、30度以上の時間が何時間あるかどうかを示したマップで、1981年と1999年の比較で、赤いところが30度以上の時間が夏に多い地域ですが、81年に比べて非常に高温化が進んでいるということがあります。  皆さん既に御承知かと思いますが、ヒートアイランドというのは、こういう温度の等値線図を書いたときに、周りよりも市街地に高い温度エリアが島のように出てくると、それで熱の島をヒートアイランドと、もともと呼んでいたわけです。ところが、これが島どころか東京などはつながって大陸と化して、埼玉の方までつながっているということがあります。  これは1920年から2020年までの100年間で東京の気温がどのように変化しているのかを示しています。平均の取り方によって違いますが、大体2度から3度くらい上がっています。地球温暖化とよく騒がれておりますが、地球の温暖化というのは100年間で1度も上がっていない。0.6度とか、それぐらいなんですね。そうすると東京の気温の上がり方は、数倍のスピードで上がっていると。それでは、仙台はどうかといいますと、仙台も同様に100年で2度から3度上がっているということで、東京だけではなく、大都市部というのは、地球の温暖化の数倍のスピード気温が上がっていると。これが大きな問題になっていて、一つは、東京電力によると、東京などは1度気温が上がると160万キロワット電気消費量がふえる。そうしますと中規模の原子炉2基ぐらいを新たにつくらないといけない。1度上がるということは、それぐらいの大問題ということです。  大気汚染がふえるということは、温度が上がることで光化学反応が活性化して、光化学スモックがふえると。また、今すごく騒がれているのは、熱中症ですね、屋外を歩いている人が熱中症になって運び込まれると。市民にとって東京電力が困っても別にどうってことはないと思うんですが、実際に、自分が歩いていて熱中症になるというところで、マスコミや市民が大問題だと騒ぎ出した。この点が非常に大きいと思うんです。  今、ヒートアイランドというのは、いろいろな角度から、いろいろな人が研究を行っていると。小泉内閣総合規制改革会議の重点6分野で、環境、都市再生という二つのテーマがあって、この二つがマッチしたテーマとして、ヒートアイランドの解消というテーマが環境の中で取り上げられていると。それに先立って、有名なものですが、東京都は自然保護条例を改正して、2001年だったと思いますが、敷地面積が1,000平方メートル以上の建物は、地上だけではなくて屋上緑化するということを条例で決めてしまったんですね。これが非常にインパクトがあって、多分、他の自治体も追随する動きがあるということです。ここに、ここ数年の流れを書いていますが、この東京都が先鞭をつけて、屋上緑化義務化をし、2001年にはヒートアイランドを公害の一つだと位置づけたと。それから学術会議の提言があったり、2004年になりますと政府の関係府省連絡会議ヒートアイランド対策大綱があって、国土交通省住宅局建築設計のためのガイドライン、それから2005年早々に建築学会の提言を出す予定でおりますが、その案がお手元に配付した資料です。これは、私が主査で、渡辺さんが幹事をしており、日本建築学会都市気候対策委員会がこの提言を策定しております。この提言の中に我々がいろいろ考えたことが盛り込まれておりまして、別添のこの資料は、この提言を出すために行いましたシンポジウムの資料で、各論が詳しく述べられておりますので、後で時間のあるときにごらんください。  それから仙台市におきましても、この都市緑化の問題でいろいろ取り組まれておりまして、先ほど御紹介いただきましたように、我々が依頼を受けて、2003年に若林区役所屋上緑化の測定、2004年はガス局屋上緑化中心市街地街路樹の測定を実施させていただきました。その測定結果について簡単に御紹介させていただきます。  街路樹屋上緑化としまして、一口に緑といってもどう違うかということで、昨年8月に行いました実測の結果をまず御紹介いたします。実測の対象は、このように東二番丁通、定禅寺通広瀬通がありますが、このエリアの中のいろいろな場所で測定を行いました。ポイントAはアエルの屋上ポイントBホテル定禅寺の屋上です。研究グループは、私と渡辺、それから東北大学の地理のグループにも協力いただきまして測定をしました。これは、当日の気象条件ですが、8月3日、4日とも非常に晴れた日で気温もそれなりに典型的な夏の日であったということでございます。  街路樹効果ですが、これが広瀬通で、ここが定禅寺通東二番丁通で、星印がついているところが測定点になります。定禅寺通広瀬通を比べて、同じ方向にある道路ですが、緑の多い道路と少ない道路でどのように違うのか、12時、18時、24時の気温を示しています。気温──地上1.5メートルの高さですが、例えば、広瀬通と定禅寺通を比べると、定禅寺通が2度くらい低いということになります。次に定禅寺通のこのアングルの熱画像を見ていただきますと、手前のアスファルトは45度くらいあるのが、この辺に入ると30度とかになっており、劇的に涼しくなっている。自動車表面は高いですが、極めて涼しい空間がつくられていると。  次に体感温度をお話いたしますが、人間が感じる温冷感というのは気温だけではなくて、風速と湿度と放射──周りの壁とか地面の表面温度が高いと放射で赤外線が直接来るんですが、こういうものを総合して暖かいとか涼しいとかと感じるのですが、この体感温度がどれぐらい違うのかというのを見ますと、同じ向きの道路ですが、樹木があることによって7度ぐらい体感温度が下がっていると。7度くらい体感温度が下がっていると非常に効果があり、非常にしのぎやすいと。  次に断面で、ホテル定禅寺と県民会館を挟んで非常に細かく測定した結果をごらんください。  これは、コンピューターのシミュレーションですが、日中のパターンを示しておりまして、日中は、南の方から風が吹いて北側の建物にぶつかって、道路上の排気ガスは南側の方に流れてくるというような感じになっています。次に窒素酸化物の測定結果ですが、日中は南側に高い濃度が出て、夜間は、北側に高い濃度が出るということになります。次に定禅寺通東二番丁通自動車排気ガスから出る二酸化窒素の1日の平均濃度を比べたもので、近くの錦町公園は20パーツ・パー・ビリオン──ppmの1,000分の1ですが、東二番丁通だと30パーツ・パー・ビリオン──、定禅寺通は40パーツ・パー・ビリオンになると。定禅寺通の濃度が高めに出るということです。その日の交通量を見ると、東二番丁通が多いんですが、定禅寺通が高く出るということで、やはり定禅寺通はケヤキがふたをして日差しを遮って熱的には非常に快適なんだけれども、濃度が高めに出るという結果が出ています。  ここまでが街路樹効果ですが、まず、日射を遮蔽して歩行者体感温度を非常に下げると、広瀬通に比べて体感温度が最大7度下がると、一方空気汚染効果は、上がふさがっているので濃度が高く出ると、そのため風通しというのが大事というのがこの結果になっています。  次に仙台市ガス局ショールーム屋上緑化の測定結果を説明します。  ガス局ショールームは、既に皆さんはごらんになっているようですので、細かい説明は必要ないと思いますが、このように屋上の部分が緑化にされています。これは、渡辺先生の学生がつくられたもので、影がどのようについているかというもので、朝の8時にはまだ影がついていて、10時には完全にひなたになって、3時くらいになるとまた影が差していくと。こういうところで、必ずしも1日中、日が差しているわけではないんですが、そこで測定をしたということです。これが各時刻の熱画像で、緑化されたところと、緑化されていない部分です。グラフで確認しますと日中の一番高い時で緑化されている部分の表面温度が15度くらい低いという結果になっています。  次に、ガス局ショールーム屋上広瀬通の舗道のそれぞれ高さ1.2メートルのところで、どれぐらい違うかを見ますと、午後に1度くらいの差があって屋上の方が涼しいと、これが屋上効果かと思います。  次に、大気の加熱量──屋上表面温度が空気よりも高いと、熱が空気に伝わって大気を加熱するわけですね。普通の屋上表面温度が高く、それがヒートアイランドの一つの原因になるわけですが、緑化をすることによって表面温度が下がるので、空気を加熱する量が減り、ヒートアイランドを減らすわけですが、その効果を計算した結果、緑化をすることによって大体半減していると。緑化面積平米当たり、100ワットくらい大気を加熱する量が減ると。平米当たり100ワット減らすために緑化した方がいいかどうかは、なかなか判断が難しいところですが、確かに効果はあると。  次に、屋上緑化することによって部屋の中に入ってくる熱量がどれくらい減るかと、これは冷房に使うエネルギーの消費に直接関係することになります。この二つがガス局緑化をしていない部分で屋上から部屋の中に入ってくる熱量、屋上1平方メートル当たり、何ワット入ってくるかで、確かに、屋上から部屋に入ってくる熱量は少ないということになります。ただ、ガス局ショールームは、先ほどの図にありましたようにもともと断熱剤が入っていますので、差はこの程度になっています。もし断熱剤がない場合には、これぐらい入ってきます。そこで、断熱剤をしていなものに緑化をすると熱量は約60%減ります。このようなことで、もともと断熱効果の悪い建物緑化すると効果はありますが、断熱効果が良くなってくると緑化をしてもその効果は小さいということがあると思います。  ガス局ショールーム屋上緑化効果としては、表面温度が低下して大気を加熱する熱量が半減すると、それから屋上表面温度が低下して、の層などがあって断熱性が上がるので、室内へ浸入する熱も約60%減少するというのが効果です。  今、街路樹屋上緑化の二つの話をしましたが、これは、一般的に、東京都なども緑化率を20%にするとかと言って、それを同じ緑といっているわけですが、機能が非常に違っており、街路樹の緑というのは、日射を遮へいして緑陰を形成して、歩行者にしのぎやすい空間をつくると、それから樹木からの蒸発によって気温を下げると。屋上緑化も2番目の屋上の緑からの蒸発によって表面温度を下げるというのは同じだけれども、もう一つ部屋の中に入ってくる熱を減らして、冷房用エネルギー消費を下げると。だから機能が違うということです。これを一つの緑ととらえると、ちょっと後での話が混乱するだろうということをまず申し上げたい。それから屋上緑化については、二つ目冷房用エネルギー消費を削減できるということが非常に強調されることがあるわけですが、これは断熱性が悪いときは、まったくそのとおりで、断熱材のない建物などを改修するときは非常にいいんですが、もともと断熱材がたくさん入っている建物緑化をしてもあまり効果はないということです。  三つ目は、ヒートアイランド対策を良好な都市環境の実現につなげるためにということで、少し、一般的なお話をさせていただきます。  最初に申しましたように、屋上緑化ヒートアイランドの一環として注目されています。しかし、ヒートアイランド対策屋上緑化だけではないわけです。ほかの手法と比べて緑化というのは、どのような特徴があって、緑化の中で屋上緑化というのはどういう特徴があるかと、このことを理解して、適材適所で緑化を進める必要があると。そのことについて話をしていきます。  まず、ヒートアイランドはなぜ起きるのかというと、三つが言われています。  一つは、高層化、高密度してまちの風通しが悪くなる。二つ目は空調です。エアコン自動車からの排熱がどんどん都市部でふえると。三つ目が、都市表面、地表や建物の壁面の被覆の変化ということです。  三つ目の内容について、最初に簡単に説明させていただきます。分かりにくい図ですが、これが都市表面だとすると、その表面温度はどうやって決まるかというと、まず、エネルギー投入源日射です。日射が入ってきて、ある部分は反射して図のようなやりとりがあって、日射で入ってくる熱がどれぐらい逃げていくかで表面温度が決まると。入ってきた熱を逃がす非常に重要な機能として、水蒸気発生という機能がございまして、もともと都市化前の地面というのは、裸のや緑地、水面だったり、いっぱいあったわけで、水蒸気がどんどん発生していたわけです。水蒸気発生すると気化熱でこの表面から熱を奪うと。だから水蒸気発生することによって表面温度が上がらないで済んでいたわけです。それを都市化するということは、この水蒸気発生するや緑、水面をアスファルトやコンクリートで塗り固めてしまうと。そのため、気温が上がると。これが都市表面被覆化によるヒートアイランドの原因の三っつ目です。  このようなことは、都市をつくればかならず発生するわけで、まったくなくすことは無理ですけれども、それをいろいろ工夫することによって随分緩和できると。ここに有名な設計事務所の資料をそのまま持ってきましたが、建物をつくるとき、どのようなことに配慮すればヒートアイランドが少なくなるかというメニューが書いてあります。  一つ目風通しです。風通しについて日本の場合に大事だと思うのは、日本の大都市は、大体海岸近くにある沿岸都市が多いわけです。東京も大阪も、仙台も海の近くにあるわけです。図は我々が行ったシミュレーションで、矢印が風の流れ、夏の晴れた日の午後1時の風の流れで、色が温度を示しています。仙台の場合ですと、親潮の流れている涼しい太平洋から冷たい風がふんだんに流れてくるわけです。それが、だんだん中に入ってくることによって加熱されてくると。基本的に、海風はまちを冷やす非常に大事なファクターであります。海風がせっかく吹いてきても低層で密集した市街地があれば、頭の上を海風が通り過ぎるだけで熱くなるわけです。だから縦長にして、隙間をいっぱい設けて、オープンスペースをつくって風を通せば、涼しい海風が入って非常に効果があると。あと風の向きと建物の配置も図のような配置をすることが大事だというわけです。東京、汐留の再開発で、密集したビルを建ててしまったので、新橋駅あたりがものすごく暑くなったとテレビが大騒ぎをしていますが、このようなことで、風の道というのが、非常に注目されています。私自身はちょっとまゆつばだと思っているんですが、大変世間を騒がしているというものです。風通しを考えるときは、周りの状況を考えて、自分の敷地の中にうまく風を通すということが大事ですし、もう一つは他人の迷惑ですね、自分が建物を建てたために風下に風が通らなくなってしまってはいけないので、自分が建物を建てても風が後ろに流れるように建てることも大事です。この二つが大事だと。それから形もスレンダーでシャープな形で流れるようなことを考えるのであれば、形を考えるだけでいいと。  次、地面の水と緑、これが都市緑化で非常に期待されていることで、いろいろな試みがなされているというところです。これは、都市化したために、なくなってしまった地面からの水蒸気発生を、水や緑を再び地面に戻すことによって呼び戻すということになります。地面から水蒸気を出したいということですと、最近、保水性の材料や透水性の材料などがありまして、なにも緑を植えなくても、隙間のある舗装などにすることによって、水蒸気発生する地面というのはつくれるようになってきたと。こういう工学的なアプローチもあるということです。  次に、建物の壁ですが、地面だけではなくて、建物の壁も緑化することによって水蒸気発生が起きるということです。最近非常にこのような先駆的な美しい建物が試みられているということです。それで、建物表面から水蒸気を出しましょうということなんですが、表面温度を下げるためには、水蒸気発生だけが唯一の方法ではなくて、太陽が来たらそれをはじき返すというアプローチもあって、早い話が、黒っぽい建物を白っぽくしただけで随分表面温度は下がります。日射反射率を上げようというのが、もう一つ注目されていることで、同じもので、建築緑化のような緑の話だけではなくて材料を工夫することによって日射反射率を上げて、冷やそうと、より日射反射率の高い材料を使おうという工学的な方法が研究されています。最近、注目されているのが、高反射性塗料といって日射反射率の高い塗料が開発されていて、それを塗れば、太陽をはじき返せるということで、屋上緑化と同じくらい冷えてしまうんですね。そういうことも今開発されています。  最後に、人口排熱の問題で、空調や自動車からの排熱都市空間から出るものをどうやって減らすのかという話です。人口排熱を減らすためには、建物省エネルギーを徹底的にやるということで、それには、ここにあるようないろいろなメニューがあって、建物省エネルギーを徹底的にやって削減すると。もう一つは、温熱だけの排熱があったとしても、高いところに出してしまうという話があります。  ここで話をしたいのが、壁掛けのエアコンで、壁から屋外に熱が出る場合とそれを集中して屋上からまとめて出す場合と、トータルの排熱が同じだとした場合、壁から出すと図のようにこのあたりが非常に熱くなって、屋上から出せば上がっていってしまう。そうすると一般の市民が感じている都市環境のいい悪いは、排熱量が同じでも全然違うんだと、この辺がまちづくり建築計画のよしあしによって、市民が感じる都市環境は変わってしまいます。同じように緑化のことを考えると、地面に緑がある場合と屋上にある場合を考えますと、地面にあれば、地面が冷えて、屋上にあったら屋上が冷えると。そうすると市民が普通に感じて仙台はしのぎやすいとかといっているのは、この辺の話があるわけで、屋上の場合は市民が本当に行ける場所であれば、本当に涼しいと思うでしょうが、閉鎖されていたら、冷やしても市民は涼しいとは思わないんですね。  一概に緑化といっても、人間がいる場所が冷えるかどうか、ヒートアイランド対策といっても人間がいる場所が冷えるかどうか、非常に大事なことだと思います。  あと、以前、榴岡公園で実測したことがあるんですが、公園があることによってまちの方に涼しい風が流れていくんですが、ここに合同庁舎があって、冷たい空気が来ても、ぶつかって、結局、道路上に流れていって暖まってしまうと。だからせっかく緑をつくったのであれば、それがうまく町中に入っていくように、そうすると建物の配置と風の流れと緑地を考えることによって効果もあるし、2倍3倍にもなるし、まったく効果が見られないこともあるということです。  緑のことでもう一つ申し上げたいのは、しばしばマスコミ緑化といっているときに、ここにいろんな緑の効果を書いていますが、木を1本植えるということは、温度を下がるけれども、水蒸気発生して湿度が上がるし、日射は遮へいして照り返しも減るけれども、風通しは悪くなると。いいことも悪いこともあるというわけです。特に風通しというのをあんまり考えないと、返って温熱環境的に問題が出ることもあるということです。  それから、多様な気候特性地域特性という話は、次の渡辺さんの話になりますが、これは、いろんな都市の気候を比べた図ですが、日本は非常に広くて東京や大阪、仙台も随分気候が違うと、そこにあったヒートアイランド対策というのも、いろいろ違うだろうということです。  申し上げたいことをまとめますと、単に気温を下げるだけであれば、先ほど申し上げましたように日射反射率を上げるとか、工学的な安上がりでメンテナンスも手間も少ない方法もあると。同様に冷房用エネルギー消費をただ単に下げたいのであれば、断熱材を厚くした方が安上がりで手間も少ないと。そうすると都市気温を下げたり冷房のエネルギー消費を減らすというような個別の目的を考えると、緑化というのは、必ずしもコストパフォーマンスのいい手法ではないと。従ってヒートアイランド省エネルギー対策のためだけに緑化を進めるというのは合理的とは思わない。しかし、緑化には他の工学的な手法にはない多様な機能──景観、心を癒す、生態系を回復するとか、単にヒートアイランドを減らすとか冷房用エネルギー消費を減らす以外のいろいろな機能があるので、他の多様な緑の機能も有効に活用できるような計画が必要だと。そのためには、市民が実際に見ることができて、触れて、楽しめるような緑化にしなければいけないということを申し上げたい。  よく屋上緑化というとすばらしい屋上庭園のようなものを思い浮かべるんですが、多くの屋上というのはセキュリティの関係で閉鎖されているわけですね。東京都のように一定規模以上の建物というと高層建物で、見えもしないし、閉鎖されていて人が出入りもできない。そういうところにただ緑を植えていると。それも行政で無理やり縛るので、みんなローコストといって、美しくもなんともないコケのようなものがへばりついている。高層で見られないし出入りすることもできないところに、ギリギリ20%にコケがへばりついている。行政で縛ると、そういうことになる。だから、屋上緑化をやるのであれば、出られない、見られないところに緑化するのではなくて、アメニティの向上に結びつくような、実際皆さんが大阪でごらんになったようなすばらいし景観に結びつくような、見られて、出られて、楽しめるような緑化をやらなければいけないということを考える。仙台の特性をよく考えて、地域特性に合わせたまちをつくると。  ヒートアイランドを考えた場合、高反射性塗料とか、人工排熱の削減などの工学的な手法がありますし、もう一つは、緑とか、水とか、エコロジカルな手法があって、手間がものすごくかかるけれども、ほかに景観とか生態系とか癒しといったいろいろな機能があるわけですね。これが期待できないとき、ただ熱を冷ましたいのであれば、工学的な手法の方が手っ取り早いということです。  結局、都市に必要な緑というのは、なぜ、何のために都市に緑を植えるのかと、単なるコケが生えているような緑ではなくて、みんなが楽しめるような、アメニティが向上するような良質な緑をふやすにはどうしたらいいのか、そのことをぜひ皆様に考えていただきたいと思います。  仙台市の資料に、杜という字はきへんにという字を書いています。明らかに仙台の杜というのは、人がつくった人の手による杜だということだと、それは伊達政宗にさかのぼると書いてあるわけですが、単に自然を戻せばいいということではなくて、都市と調和して、都市に合った市民のアメニティの向上になるような緑を適した場所に入れると。東京都のように数値目標を立てて20%と決めてやるんではなくて、量的拡大を求めるのではなくて、必要な場所に都市のアメニティ向上につながる良質な緑を、ぜひ考えていただければ幸いです。  以上で私の担当部分を終らせていただきます。 3: ◯渡辺浩文参考人  私は、地域特性に応じた仙台の気候の特長と仙台市全体を俯瞰して、どこにどういう特徴があるのかというところを、これまでの調査等から御説明して、考えるヒントになればというふうに考えている次第です。  仙台市でも年々気温が上昇しているということで、地球温暖化とは別の話で、都市部について集中的に温度が上がっているということです。一日最低気温が25度を下回らないことを熱帯夜といいますが、1927年から観測している仙台管区気象台によると、最近その日数が、数日出てきているという顕著な状況であります。ヒートアイランドという話がありましたが、都市化によってこれが進んでいるということですが、仙台について都市化というものは、どう進んでいるのかというものをアメリカの人工衛星ランドサットのデーターを用いて5年ごとに分析しました。例えば、図は、2000年の都市被覆ということで、いわゆる空からデジタルカメラで地面を撮ったような状態のデーターになっているんですが、その色の特性に応じて土地被覆分類──赤が市街地や住宅をあらわして、黄色は畑や田をあらわしていて、画面の中央付近が仙台駅あたりというふうに考えていただければ結構かと思いますが、長町や多賀城、塩釜まで市街地が連続している。経年変化で具体的に見ると、1980年当時に緑地だったところが10年間で何に変わったのかと、特に緑が市街地や住宅地に変わったところだけを黄、赤、紫をつけると、きれいにしま状のニュータウン開発の部分が見てとれると。それから、10年前は田んぼや畑だったところで、市街地、住宅地になったところはどこかということで、色をつけると海の方に市街地が広がっているということで、この85年から95年で、特に、郊外の市街化が随分進んでいるということが分かってきました。これだけ市街地が広がると東西南北で大体30キロメートル四方になるんですが、実際の仙台の市街地の範囲はおよそ10キロメートル圏というような具合になると思います。その10キロメートル圏で気温の分布はどうなっているのかというと、現在、仙台管区気象台や消防局が、若干はかっているというぐらいで、比較する同一の条件での気温分布というのはやっていない。それで、研究室で2000年くらいから市内小学校約30カ所から40カ所に百葉箱を借りまして、温室度を10分間隔ではかるということをやっています。具体的には仙台の市街地に対して、海の方ですと中野小学校や荒浜小学校、町中ですと東二番丁通小学校、根白石小学校など38カ所ではかるということをやっています。そうすると分布図というのができ上がってきます。きょうは細かな分析結果は持ってきていないんですが、午前10時の段階では、町中というよりは、東の方の部分が──傾斜と傾斜の方位の関係で、太陽の日射をより受けやすいのかなということを考えていますが、もう一つ注目してほしいのは、海のあたりは、薄水色になっていますが、昼すぎになっても全然変わらないんですね。一方、町中は気温が非常に高くなって37度を超えるというような日だったわけですが、かなり暑い日だったという状況です。この後はどうなるのかというと、赤いところは少しずつ左上に動いていくんですね。にもかかわらず海の方は水色のままだということで、これが先ほど持田さんから話があった海風の影響ではないかと考えています。  具体的に、それぞれいくつかの点をピックアップしまして、1日24時間の気温の変化を表示してありますが、一番都心部の東二番丁通小学校の測定結果は、夜間も昼間も高いと、しかし、午後過ぎは根白石小学校の方が高くなるということが見てとれます。一方で、海の近くの中野小学校や田子小学校は、ある時刻になると気温の上昇がぴたりととまってしまう。この辺が海から涼しい風が入ってきていることによって気温が上がっていないということではないかと。その辺をもう少し定量的に分析しようということで、仙台市環境局で一般大気環境測定局を設置しており、そこでは、大気汚染物質濃度のほか、風向風速のデーターがありますので、そのデーターと気温の上昇の変化とを見比べると、海の方からSE成分風速、いわゆる海の方から吹いてくる風のみを数値化したようなイメージでとらえていただければいいのですが、その海風が強くなる時間帯に合わせて気温の上昇がとまるという傾向が見られました。この気温の上昇がとまるというところのそれぞれの測定点での時刻と海岸からの距離をグラフにしますと、海から離れるほどその時間に比例するように遅くなってくると、だんだん海風が中に入ってくるというようなことが分かりました。日によって違いますが、大体、10キロメートルから15キロメートルぐらいまでは入っているのかなということが感じられます。  その結果として、緑がいっぱいあるとヒートアイランドの緩和ということを考えがちですが、たしかに緑が多い、緑被率──1キロメートルの範囲に緑が何%あるのかという値と緑が多ければ多いほど気温がどのくらい低くなるのかという関係を数値化したものです。これは、マイナス1に近いほど気温が若干低くなる傾向にあるということになりますが、夜間はその傾向が言えるんですが、昼間は、海風が入ってくるところが多いものですから、緑の量に必ずしも比例しないという結果が出てくるんですね。つまり、緑といっても、緑を否定することではないが、一方で風通しということも考えないといけないだろうと。  整理しますと、観測結果によって、町中の夜間は特に暑いと、仙台でも熱帯夜がふえてきている状況を考えますと、もともと仙台は、東京、大阪に比べて非常に涼しくていい所だと思うのですが、そのいいところが崩れつつあると。特に夜間、寝苦しいというのは、人間にとってもっともつらいことの一つでありまして、涼しかったのに冷房をかけるということになると人工排熱がふえ、ことによるともっと気温が高くなるということで、非常に憂慮すべきことだと思うんです。話を戻して、夜間は、町中の温度が高いわけですが、明け方から午前10時くらいまでは、斜面の方向、向きによって温度が高くなるところがある。しかし、基本的には、午前10時、11時になると町中の温度が高いことが顕著になるわけですが、そこに海風が入ってきますので、温度が高いところは内陸の方に限られてくるというようなことがお分かりいただけたかと思います。  気温についても、海の方ほど低いんだけれども、その内陸温度が高くて、かつ、そこからまちの中心部にかけて温度が高いところが延びてきているとか、あと先ほど、体感温度ということがありましたが、海の方は比較的、黄緑から黄色ぐらいの色ですが、非常に温度が高くなってきているということです。  中間のまとめですが、特徴としては、海風の効果が非常に大きいということ、緑の効果は、夜間は顕著ですが日中は相対的には小さいと、ただこの話は、測定点、百葉箱を中心とした1キロメートル四方の温度にどれぐらい影響しているのかということですので、その辺は誤解のないようにお願いします。もう一つ、同じ仙台市内であっても気候の特徴は随分異なるということです。さらに、その背景を踏まえた上で、都市計画上の配慮というものにつながっていくだろうと。つまり、海風の効果が大きいということであれば、例えば、海の近くであれば田園保全と、先ほどの人工衛星のデーターで田園地帯が住宅地に変わっているというような映像をお見せしましたが、あの辺のところが、海風がちょうど入ってくるというところなわけですね。そういうところに建物が建つような開発があったと、そういったところを保全すると同時に、何かするとしても風通しのよい計画といったところで配慮して、その海風がその田園地帯で暖まるのではなく、涼しいまま町中に届くような、そういうような通風の確保。あと、緑地の効果についてもメリット、デメリットという話がありましたが、日射の遮へいですとか、局所的には体感上の効果はあるわけですね。さらにきょうは、海風の吹く日ということで持ってきましたが、気圧配置によって海風が吹かない日という日も当然あります。やはり緑は大事なわけで、効果もないし、楽しくもないとか、これは避けるべきであろうと。どうしてもローコスト、ローメンテナンスというところに走りがちですので、その辺のところは十分に見極めなければならないだろうと。それから、もうひとつ、同じ仙台市であっても、どうも特徴は異なると。海近くの緑化と町中の緑化はちょっと違ってくるのではないかということです。  このように考えていきますと、今の都市計画にほとんど反映されていない緑や水や風といった環境緩和効果を生かした環境調和や気候風土といったところに基づいたまちづくりだとか住まいといった考え方に他ならないのではないかということで、この辺からの話は、少し研究途上の側面がなくはないのですが、こういう考え方を少し整理しようということを今やっています。  このアイデアは、都市環境気候図とか都市環境のクリマアトラスという言葉で表現されておりまして、先ほど持田さんから国の動きということで、御紹介ありましたが、その中でも都市環境気候図なりを各自治体が作成して各種計画に反映させるという文言もちょっと入っていましたが、この話を後半戦でしていきたいと思います。  これは、この都市なり、地域なりがどのような気候状態にあるのかという気候解析図と、その気候を解析、分析した結果、その場所では、どういうような計画を考えていったらいいのかという二つがセットになっていまして、この本──都市環境クリマアトラスの中では、環境基本計画とクリマアトラス、都市環境気候図との関連ということで考察してあったりとか、緑の基本計画ですとか、いわゆる環境アセスメントとの関連であったり、いわゆる町中の普通の建物にはかかってこないのがほとんどですが、こういった可能性もなくはないだろうと。それから住民参加ですとか、そういったところにも使えるよとういことなんですが、それ以降も検討を進めておりまして、その結果二つの考え方に集約できるのかなと個人的には考えております。  一つは、都市域の全体を対象とした広域の都市環境気候図ということで、およそ仙台というのは、こういうな気候特性にあるので、例えば、この辺はこういうことに配慮したらいいのではとか、町中は、このように配慮をしたらいいのではとか、おおよその目標を決めると、もしくは、目標を示すというような話にとどめておく、もしくは、それを生かせるのであれば、生かした上で、さらに個別の再開発プロジェクトですとか、区画整理ですとか、さまざまな都市計画事業がありますが、その狭いところで、考えるときにはどうしたらいいのかという二つに分けて考えた方がいいだろうと。  広い方の話については、先ほど御説明したとおりですが、仙台については、町中の温度が非常に高くなると、特に、夜間、明け方、日中の午前中あたりに非常に高くなるわけですが、そこに海風がどんどん入ってくれば、この辺のところが大分解消される可能性があると、もちろん内陸の方は、午後温度が高くなってしまうわけですが、人口比でいれば、町中の影響の方が随分大きいのかなというようなことがあったり、このようなことを通して考えたらいいのではないかと。  それから、測定結果からおよそどの地域はどのような特性をもっているのか、いわゆる統計解析で分析して見ますと、海岸近くから距離に応じて、およその特徴でグルーピングされるわけですが、こういったところに配慮してそれぞれの地域に適した方策を考えていく必要があるだろうと。  それから、狭い範囲でという話は、試行錯誤している段階ですが、一昨年、研究者向けにワークショップをやりまして、リアリティがある方が良いのではということで、地下鉄東西線の八木山駅と荒井駅、町中という気候特性が違う三つの地区で、例えば、まちづくり構想などがある程度まとまっているので、そういった土地でどういう気候特性があって、さらにこういうところでは、こういう配慮をした方がいいのではということを研究者で議論したということです。  例えば、荒井地区というところは、海に近いので、海風がよく入ってくると、そして居久根が少し残っていたりということがあるわけですが、非常に大気汚染の著しい道路があるところなので、こういったところでは、海風を妨げないような区画道路の通し方ですとか、緑の配置ですとか、そういったところを考えたりですとか、車両基地については、屋上緑化にするとかという話があるのかもしれない。  私が言いたいのは、私の場合は、仙台市全体を見て適材適所を考えるためのヒントをというぐらいのつもりでいるわけですが、かなり海風の効果は大きいということと、緑地の効果は、夜間は顕著で、日中は相対的に小さいということですが、先ほど申し上げたとおり、海風が吹かないときもありますし、人体への影響ということですと無視できない大きな効果があるということ。  それから、仙台には気候の特性がある──海に近い仙台と、山に近い仙台では違うということです。そういったことが背景にありますので、その気候風土に配慮した都市の環境計画を考え、さらには、どこがどうなっているのかということをきちんと整理した上で、全体として大きな方向性を見出しながら、この狭い範囲の話は、研究者のディスカッションという話をしましたが、実際の社会では、住民参加というファクターが入ってくるんだろうと考えておりますけれども、こういうことをやるにしても、これだけの議論に耐え得るだけの資料なりが必要だというようなことになるのはもちろんです。  こういうことを考えることができるのも、観測しているからだと。観測しているデータがデータベースになっていて、それが計画したりだとか、アセスメントするときにキチンと使われると、こういう個別の話が必要なことだろうということです。  最後に人工衛星のデータを持ってきましたが、仙台駅に対して中央通、青葉通、定禅寺通ですが、仙台の町中は、非常に緑豊かな土地柄ではあるんですが、逆に言うと、それ以外のところは何もないんですね。もう一つ、憂慮しているのは、先ほどの海風も観測結果からは、ちょうど町中に届くかどうかという所ですが、駅の東側のところですが、もう少し緑地がつながっているような話になっていたりだとか、風通しがなんとなくここで遮られているような雰囲気が出てきてしまいます。もう少し風通しや緑のネットワークのような話、その緑についても町中はもっと歩行者、人間にとって質の高いというようなところを忘れないようにしないといけないと考えています。  若干、オーバーしてしまいましたが、以上です。 4: ◯委員長 ただいま、持田さん、渡辺さんからお話をいただきました。本当にありがとうございました。  本来1日かけてお話ししていただく内容ですが、1時間にまとめてお話ししていただきました。ただいまのお話について、何か質問等はありませんか。 5: ◯安孫子雅浩委員  持田さん、渡辺さんありがとうございました。  どちらかというと、緑そのものよりも海風をいかに取り入れるかという話もありまして、気候特性に配慮した都市環境計画が必要だというような御提言でもあったかと思うんですが、仙台の特徴というのは、都市は海側につくられてきたということもありますが、広瀬川とか名取川とか大きな川があって、緑が山の方にあって、平野、海があるということで、そういった点から、仙台の可能性といいますか、ほかの都市に比べれば、風の通り道なんどもつくりやすいといいますかファンダメンタルの面では非常にいいものを本来は持っているという点をちょっとお話いただければと思うんですが。 6: ◯持田灯参考人  今、まさにおっしゃったとおりで、基本的に海風が入りやすくて、山の方から来たときには緑に覆われて、我々が分析した結果、今のまちを見てみると非常に理にかなった緑地の配置になっているんですね。もう一つは、川というのは海風の有効な通り道になっていて、川の上を流れてくる涼しい風をまちの中にうまく入れられると大変いいんですが、その点がちょっと広瀬川は、そのような機能がうまく働いていないのかなという気がしています。  海風が緑より大事だと言っているつもりはまったくなくて、緑は非常にいろいろな機能があって大事なんだけれども、その適した場所に適した緑という観点が、単に量をふやせばいいということだけではなくて、質ということが非常に大事で、その中で、いろんな特徴のある気候があって、さらに市街地の特長とか古いまち並みや新しいまち並みとか市街地の特徴が、自然だけではなくて、社会的な特徴があるんですが、そういういろんな特徴があって、どういう緑が求められていて、どうやってそれを効果的に配置していくかということが大事だと。自然で言えば、緑と風の作用というのが非常に強くてそれをうまく利用できるかどうかで、いろいろな問題が起きたり、うまくいったりするということを申し上げたい。 7: ◯渡辺浩文参考人  特に川ということで、仙台には広瀬川があるんですが、今、持田さんが、広瀬川がそのような意味でうまく使われているかというのと違うのは、どうしても地形の因子もあると思うんですね。つまり名取川と合流しますが、あのくらい下流に行くと田園地帯、平らなところを川を流れているという状態で、そういう意味では、川が海風の通り道になっている。その風を使いやすい場所ではあるわけですが、逆に、あの場所あたりは、田んぼが保全されているというところも大事なところです。逆に風がほしいなと思うところ、中心市街地近くでは大橋、国際センターあたりを思い浮かべていただければ分かると思うんですが、ちょうどいわゆる川の水面が低い、いわゆる河川の中流域の特徴という表現をするそうですが、どうしても掘り状になっている部分を風が通っているというようなところなので、それを町中にうまく引っ張ろうとしても、それは地形的に厳しいところもあるかなというような感じがします。  ただ、そうは言っても、また少し上流になると雰囲気が変わってくるところもあるので、川だからこうすればいいということではなくて、その場所、その場所で細かく読み取って、うまく使えるものは使ってあげる、保全すべきものは保全してあげるとか、一律にというところがよくないのではと思います。 8: ◯委員長  ほかにございませんか。 9: ◯田村稔委員  渡辺さんの御説明で、風の通り道というと、海岸の方は、夏涼しい、冬も雪のところが雨ということで、仙台のまちは海岸の方が住みやすく、だんだん奥に行くと住みにくいような、そんな感じがするんですが、冬なんかの風の影響はどうなんですか。 10: ◯渡辺浩文参考人  冬の影響は無視できないと思います。実際、熱帯夜の日数がふえているというのをお見せしましたが、逆に冬日日数──その日の最低気温が0度を下回る日のことですが、今から70年くらい前には1年間に100日以上あったわけですが、それが今は大体3分の2から半分くらいまでに減っている。要するに暖かくなっているということで、住みやすくなっているということです。昔から仙台に住んでいる人に聞くと、冬が楽になったという話をよく聞くわけで、それは間違いないと思うんですが、ただ、建築だとか省エネルギーなどの観点から考えると、冬の温度0度が二、三度上がるという変化と、二十二、三度だったものが、二、三度上がるという変化は、ちょうど、先ほど冷房の話をしましたが、仙台であれば、涼しくて必要なかったんだけれども、それが必要になってしまう、ちょうど境目なのかなと。その辺はまだ定量的に分析しきれていないので、はっきりとしたことは言えないんですが、そういうことも考えられて、かつ、建物の性能といいますか、例えば、住宅にしても昔は隙間風が吹き込んできて家の中で水が凍るというところが多かったわけですが、最近の住宅は機密性が非常に良くなってきていますので、そういう意味でも冬の気温の変化の影響よりも夏の気温の変化の影響の方が大きいのではないのかなと。これは定量的な裏づけがない話でありますが、そのような話があるのかなということを考えております。 11: ◯持田灯参考人  今の風通しを良くすると、冬が困るのではないのかなという質問かと思いますが、確かに、どこでも風通しを良くするということになると、冬に困る場所が出てくると思うんです。だから、先ほどの渡辺さんの出された気候区分のようなものがあって、この場所は風通しを良くしよう、この場所はやめようという選択があって、仙台の中でヒートアイランドとなる場所に、夏に風を通すのは有効だと言っただけで、今でも建物の北西側に木を植えていることが多いと思うんですが、夏ではなくて冬の対策なので、歴史的にもそのようなことが行われているので、そういうことを忘れてはいけないと。冬の暴雨風と夏の風通しをうまく考えないといけないと。緑の配置もそれを考えて適した場所にやらないといけないということだと思います。 12: ◯庄司俊充委員  今言われた北西部に住んでいるものですが、特にことしなどは、雪が少ないんですね。こちらが多くて意外なんですが、山間部といいますか、上からの気圧の関係もありますよね。冬場になりますとこちらの方は、風がとても強いんですが、夏は穏やかな感じなんです。先ほど根白石小学校が、日中の2時、3時が高いというのは意外な気がしたんですが、その辺をもう少し詳しく教えていただければと思います。 13: ◯渡辺浩文参考人  なぜなのかというのは、持田さんの数値解析等を踏まえて御説明をお聞きするのがいいと思うんですが、仙台は海の近くという、イメージがありますので、そういう感じで私たちもいるんだと思うんですが、根白石小学校は、割と内陸型といいますか盆地的なところもありますので、きっとそういうようなこともあるのかなと。あと、先ほど海風がありましたけれども、日によって強い日、弱い日がありますので、あれで全てとはもちろん言えないわけです。 14: ◯持田灯参考人  東京でヒートアイランドといっても、実は一番熱いところは埼玉なんですね。同じようなことで見ますと、仙台と北西部の関係になっているのかなと思います。 15: ◯鈴木勇治委員  先ほどの屋上緑化の話ですが、この委員会屋上緑化に絞ってという話があったんですが、意外な話で、正直これからどうしようという思いはあるんです。  屋上緑化のあり方として、かいつまんで言えばどういったものが理想と思っているのか。 16: ◯持田灯参考人  まさに申し上げたいところですが、先ほど申しましたように、屋上に人間が出られればそこは快適な空間なわけです。そこに美しい屋上庭園のようなものがあって、そこが市民にとって新しい憩いの場になっていれば、だれも文句は言わないのですが、仮に出られなくても、先ほどいくつかスタジアムなどで、全面が緑化されて低層の建物があって、例えば、周りのオフィスで働いている人がそれを見て心が安らげば、それも文句はないんですね。ガス局などは比較的低層で周りから見えますし、そういう景観の向上ということでは非常によいと思うんです。ただ、見えもしなくて、出ることもできない、そこにローコスト、ローメンテナンスを追求した、へばりついている緑、それは緑をやらなくても別の方法、ヒートアイランドだけの対策はいくらでもあります。  屋上対策では、まったくヒートアイランド対策がないと申し上げているわけではなくて、先ほどの説明しましたとおりヒートアイランド対策はあるんだけれども、ただヒートアイランド対策をやりたいのであれば、もっと安くできる方法はありますと。そこに付加価値をどうつけるのかということを、ぜひ委員の皆様にお考えいただきたい。そこで、市民にPRするとか、まちのイメージを上げるとか、あるいは、環境教育とかそれを見ることによってみんなが環境を考えるとか、いろんなことがあると思うんですね。それは、きょうは熱環境の話をしましたが、それだけではなくて、まちづくりとかの話で何のために手間とお金をかけて屋上緑化をつくるかということをぜひお考えいただきたい。 17: ◯委員長  ほかにございませんか              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 18: ◯委員長  なければ、以上で終わりたいと思います。  持田さん、並びに渡辺さん、大変貴重なお話をしていただきまして、ありがとうございました。本日いただいた御意見は、当委員会の調査を進める上において、大変参考になりました。これを契機に今後とも御指導いただければ幸いかと存じます。本日は誠にありがとうございました。  それでは、この際、暫時休憩いたします。               休憩 午後2時30分               再開 午後2時40分 19: ◯委員長  再開いたします。それでは、次に意見交換に入ります。  これまで、2回の委員会と本日の意見聴取及び市内、他都市視察により、皆さんと御協議してまいりましたが、委員会も残すところ本日を含めてあと2回の予定となっております。  前回の委員会においては、対象とする地域の範囲や街路樹や公園を含めた緑化のあり方など多岐にわたり御意見をいただいておりましたが、本委員会としては、ある程度範囲を絞り込み、仙台駅を中心とした範囲で、屋上緑化に視点を置きながら、地球温暖化ヒートアイランドに対する都市緑化のあり方や考え方などについて、意見交換を行いたいと考えております。  まだ、十分に議論をつくしていないという面もございますが、本日皆さんからの御意見をいただき、4月に予定されています次回の委員会において、本委員会の報告書の骨子案を御提示し、さらに皆さんに御意見を伺い委員会としての報告書をまとめていきたいと考えております。  また、報告書の内容については、皆さんから出た意見をまとめるというスタイルで考えていますが、場合によっては、当局に対する、将来に向けた考え方や、今後の調査、研究の必要性の提言などを織り込むことも一つかと思っています。  つきましては、これまでの検討、他都市視察、及び本日の意見聴取を踏まえ、感想や意見交換をしていきたいと思いますのでよろしくお願いします。  それでは、何か発言等がありましたら、お願いいたします。 20: ◯鈴木勇治委員  きょう新たな視点なのか、前から言われていた視点なのか、風通しという部分が出てきたわけで、ヒートアイランドにはかなり有効だというか影響があるということなんですが、当局に伺いたいのですが、これまで、都市計画や区画整理の中で海風の通り道と言ったの視点での話が出たり、議論になったりしたことがあるのか、あれば伺いたいのですが。 21: ◯建設局長  私が携わった範囲でということでお断りしますが、海風についての議論については、これまで、いろいろな都市計画とか線引きとかやってきましたが、話の中で出たのは今回が初めてではないかなと記憶しています。そういう意味ではきょうは大変興味深く話をお伺いしたしだいでございます。 22: ◯安孫子雅浩委員  海として限定しての話はそうなのかもしれませんが、風の通り道という点については、前々から結構、建設局や都市整備局でお出しになっていませんでしたか。 23: ◯建設局長  地区計画などをやる際に、いわゆる風に対してどのような形をとるのがいいのかというのが若干議論になったことはありますし、また、七北田川や広瀬川とかが風の通り道になって、そのことがどういった影響があるかということについて、深く議論されているわけではございませんけども、議論になったことはありますが、それを広く都市計画上どうかとなりますと、なかなか決め手になるような話というのはないものですから、浅い議論にとどまっているというようなところかなと考えております。 24: ◯八島幸三委員  居久根がありますね。それとこの海風と山風、居久根は建物の北西部につくっていますよね。たぶん仙台あたりは海風で涼をとるというよりは、冬の北西の風からどうやって守るのかが中心だったのかという気がしているんです。それは、それとして、いずれにしろきょうの話を聞いてヒートアイランドにどれほどの効果があるのかということが出されたんだけれども、建物断熱材をうまく使う、そして熱を吸収しないような色を選ぶなど工夫があるだろうし、その上で緑化をすれば、それ以上に熱を発しない効果があることは、間違いないわけです。一方で、定禅寺通のように緑がこんもりとしていると、確かに空気の抜けが悪いということで、環境面でどうなんだという問題が前から指摘のあったことで、そのことが、きょうで明らかになったんだけれども、一方で、歩く人からすれば、木陰があるということで、全然暑さの感覚が違うよね。そういう快適性ということからすれば、非常に効果があるし、そういうものの一つ一つの積み重ねがヒートアイランドを抑えていく、しいては地球温暖化防止にも寄与することにつながっていくだろうし、あまりきょうの聞いたことでがっかりせず、前向きに、どういう効果を救い上げていくかということを議論していけばいいのかという感じがしました。
    25: ◯柿沼敏万委員  きょうの話は、緑化とは何なのかというのを問い掛けられた気がします。緑化とは緑ではなくて、緑を含んでヒートアイランドとの関係、そのときには地形、特に自然気象というものを加味していかないといけませんよという話だと思うんです。だから海風の話が出たと思うんですよ。  緑化ヒートアイランドを考える際には、まさに自然気象、地形、仙台は広いですから、その部分の整理をして、それぞれ特徴あるあるいは部分的な地域をブロックごとに見ながら緑化を考える。その時にヒートアイランドというものの現象、解消にどう努めていったらいいのかという話につながっていくのだと思います。だから川や海風だけの話だけではなくて、自然気象というものを十分考慮しながらやっていくのが緑化ではないかというふうに聞きました。 26: ◯八島幸三委員  川の風は、下流はあるかもしれないが、上流で低い場所を流れているときに風もどちらかというと水の流れに引っ張られるように風が起きているのではないか、そういう意味では、川に影響されないところは別ですが、必ずしも、川が海風を引っ張ってくるということではなく、むしろ水の流れる方向への動きもかかわるのではないかという気がします。 27: ◯ふるくぼ和子委員  きょうの話を聞いて、新しい視点をいっぱいいただいたと思って、率直に楽しかったし、驚きもありました。  私はこうとらえたんですが、要するに、面とか広域に緑化をするということではなくて、具体の検討を一つ一つやっていく必要があるなと思ったんですね。つまり、駅周辺部全部の緑化率を東京のようにするのではなくて、どの場所にどのようにつくれば効果があるのか、ここにつくってどのような効果が期待できるかというのを、科学的にきちんと検討してあるところに対して緑化を進めて行くというようにしないと無意味だよという話だったと思います。具体的なそのための手法ということで、都市環境気候図、クリマアトラスなどをつくって詳細にやるということが示されたのではないかと思います。  渡辺さんの話の中に、効果がなくて、楽しくない緑化はやめるべきという言葉がすごく心に残ったんですが、逆に言うと、緑化を進める上で、効果があり、市民が楽しいと思える緑化をどこにどうつくるのかというのが、費用面やヒートアイランド面から見ても非常に大事な視点ではないのかなと、全域として、総量でどうするかというよりは、個別具体に市民の憩いの場として、あるいは、市民にどのように癒しを与えられるのか、それによってどういう効果があるのかということを、具体に検討する中で、ぜひ進めていければ、市民の協働参画という点からも非常にいいのではないかと思いました。 28: ◯安孫子雅浩委員  先日の大阪の視察で、屋上緑化をモデルケースとして拝見したが、あのときも現地で話を聞いていて思ったのは、ビル風をどうするかということです。  屋上は風がたくさん吹いているので、空気が乾いてしまうし、水分をどうやって確保して、かつ、ビル風に対応しなければいけないかというのが課題だということを教えてもらって勉強になったんですが、きょうも結局は、緑をとどめるためにコケみたいな状態で張りついているというのが現実だという話があったんですが、あれは、一つには日影になってしまうし、ビル風が吹いてしまう、空気が乾いてしまうので、最終的に消去法としてなんとか緑化しなければいけないんだという論理に立つならば、コケ程度というとあれですけど、そういうことになってしまうのかなという、ガス局のショールームが何ゆえにあのようになっているのかというのが、分かったような気がするんです。そういう意味で、単にヒートアイランド対策というか温度を下げていくということが、大前提であるのならば、いろいろ方法があるという話があって、そうではなくて、何ゆえに緑かというのは、都市景観上、景観デザイン上の都市に付加価値を与える意味で、ビル緑化、壁面緑化をするんだということが、大きなコンセプトとしてなければいけないということを勉強させていただいたと思うんです。その辺が当局においても、まち並みデザインということで配慮して計画を立てているんですが、これからは、加えて環境都市というか緑化都市ということを演出する上においても、トータルのデザインというもの、トータルの景観デザインというものが、都市政策の中に求められてくるのかなというふうに思いました。 29: ◯庄司俊充委員  大阪を見て、そこでつくっている場所よりも周辺のビルやオフィスの方が癒しを受けているような、そういう意味で、まちの癒し空間をつくる部分にも役に立っているのかなという気がしたんですが、ヒートアイランド対策を重点とするのか、または、今、安孫子委員が言ったように、まちの杜の都としてのデザインをどうするのかという部分、関東や関西よりは、仙台は緑、山が多いと思うんですが、そういう意味でのデザインを考えながら都市屋上緑化の配置についてこれから考えていくことがいいのかなと。ヒートアイランドというと東京に比べ、まだまだ仙台はそんなに重視しなくてもいいのではと思うので、むしろデザインの方で屋上緑化をどこに配置していくのか、できるところ、できないところがあるかと思いますが、ある程度はグランドデザインをつくらないといけないでしょうから、その辺を重視していけばいいのかなと思いました。 30: ◯田村稔委員  非常に楽しい講演をいただいたなと思いました。今、各委員から話を伺いまして同意するところがあるのですが、11月になんばパークスなど、大阪の緑化に取り組んでいる非常にすばらしい現状を見てきまして、大変参考になったなと。きょう持田さんの話を聞いていてなるほどと思ったのは、ヒートアイランドだけではなくて、癒しや景観であるとか、こういうものが非常に大事なんだなと、人が見えないところに緑をつくっても正直あまり意味がないのかなというのを実感しました。高いビルの屋上緑化しても意味がない、それからセキュリティの問題なんかも、難しい問題だなというのをよくよく理解したわけですが、そうするとこれからの設計になってくるんですが、いかに緑化している部分を住民や近隣の方々の目に入るような、デザインにするかというのが、非常に大事になってくるのかなと痛感いたしました。 31: ◯郷湖健一委員  ヒートアイランドは、都市を中心にいろいろな要素が絡んでこういう現象が起きていると言われています。都市が発展することによって、この傾向が高まっていくということにもなります。そうしますと、建築基準法においての景観上の問題とか、あるいは、癒しの面での緑化とかいろいろな要素がかかわってきて、これを行政側とすれば、将来に向けて、いろいろな指導が加わってくるとこういうことになるのではないかと思うんです。今、屋上緑化とかいろいろ言われていますけれども、例えば、環境のいい根白石に屋上緑化を義務づけるとかではなくて、その地域性を考えた上で、指導をやっていくべきではないかと思うんです。要するに、そのような指導をすることによって建築単価が増していくということでは、仙台市内全部という規制はどうなのかなと、こういうことなども考慮して、制度を整備し、指導していくと、こういうことも考えてこれから取り組んでいかなければならない大きな問題かなと思います。 32: ◯委員長  ほかにございませんか              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 33: ◯委員長  なければ、以上で意見交換を終了いたします。  次に、次回の委員会についてですが、先にもふれましたが、本委員会の報告の骨子について案を示し、皆さんの御意見を伺いたいと思います。委員長、副委員長で相談をして、皆さんにたたき台の案を示すという意味で、それを踏まえて協議いただきたいという流れになります。開催につきましては、副委員長とも相談の上、4月27日水曜日午後1時から開催したいと考えておりますが、皆さんいかがでしょうか。             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 34: ◯委員長  それでは、そのようにさせていただきます。  それでは、次回の委員会に向けて、皆さんから資料請求等はございませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 35: ◯委員長  なお、次回の委員会まで時間がございますので、今後、資料要求があれば、直接正副委員長まで御相談ください。  以上で、予定しておりました日程を終了いたしますが、そのほか皆さんから何か御発言等がございましたらお願いいたします。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 36: ◯委員長  なければ、以上で環境・緑化推進調査特別委員会を閉会いたします。...