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  1. 仙台市議会 2004-05-21
    都市整備建設委員会 本文 2004-05-21


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                  ※会議の概要 ◯委員長  ただいまから、都市整備建設委員会を開会いたします。  本日の日程は、お手元に配付のプリントのとおりであります。  なお、委員会終了後、引き続き協議会を開催し、委員会審査事項以外の所管事項について当局からの報告及び質問等を行いますのでよろしくお願いいたします。              《閉会中継続審査について》 2: ◯委員長  それでは、これより審査に入ります。  審査事項は、「住宅密集市街地における住環境改善について」及び「八木山動物公園について」でありますが、「住宅密集市街地における住環境改善について」は、前回の委員会審査しておりますので、今回は、「八木山動物公園について」を審査したいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。  それでは、八木山動物公園について建設局より説明願います。 3: ◯八木山動物公園管理課長  資料1に基づきまして、八木山動物公園概要について御説明させていただきます。  仙台市が動物公園事業に取り組んだ歴史は古く、昭和11年に広瀬川河畔、現在の青葉区花壇に全国で11番目に開園したのが始まりでございます。この動物園は、戦災のため昭和20年に廃止されましたが、昭和32年になりまして、三居沢に小規模ながら子供動物園として復活いたしております。  その後、多くの子供たちからの要望がございまして、昭和40年10月15日に新しい動物公園として仙台八木山動物公園開園したものでございます。開園以来、多くの動物を自然な形で展示するとともに、絶滅危機にある希少動物繁殖や種の保存に努めております。また、市街地に位置する動物公園として、都市の緑の機能を果たすとともに、環境教育レクリエーションの場として、仙台市民はもとより広く東北一円から多くの入園者に親しまれてきたところでございます。  1の事業概要でございます。  (1)の動物展示についてでございますが、動物展示方法については、おおむねアジア、アフリカ等動物の生息する地域別に配置し、安全を十分に確保、考慮した上で、放飼場を深堀で囲った無柵放養式とするなど展示動物を身近でより自然な形でごらんいただき、動物の息遣いなど、肌で感じていただくように工夫しております。その面積は表1で示しておりますとおり総面積14万6463平方メートル、動物舎などの施設合計面積は3万784平方メートルでございます。  表2の飼育動物の種類及び点数推移をごらんいただきたいと思います。  開園当初の飼育展示動物は、上段で示しておりますとおり哺乳類50種146点、鳥類57種206点でございまして、合計展示数は、107種352点でございました。  平成16年4月30日現在の展示数でございますが、哺乳類41種156点、鳥類65種293点、爬虫類33種103点、合計139種552点となってございます。  2ページをごらんいただきたいと思います。  (2)の環境教育の場でございますが、動物園の果たす役割といたしまして環境教育などがありますが、昭和41年5月に文部省から教育活動を行う博物館相当施設として指定を受け、動物展示を通し、環境教育の場として自然を構成する動植物自然界とのかかわりを理解し、自然保護動物愛護精神をはぐくむため、市民動物をごらんいただくとともに、各種事業を通して動物を観察し、動物との触れ合い体験学習などを実施しております。
     また、平成14年度から実施されましたゆとり教育一環といたしまして、土曜日や日曜日など、動物自然保護などについて勉強するため、小学生中学生自主研修のため訪れ、また、高校生及び養護学校生徒職場訪問の受け入れも積極的に行っているところでございます。  イベントにつきましては、表3に平成15年度イベント実施内容を示しておりますので、ごらんいただきたいと存じます。  表4につきましては、平成15年度自主研修訪問者数実績でございます。小学生385人、中学生355人、高校生16人、養護学校生等20人、合計で776人の児童生徒を受け入れてございます。  次に(3)のレクリエーション施設でございますが、当園は、緑豊かな公園として、入園者動物を観覧しながら、自然に親しみ散策していただくために食堂、売店休憩所トイレピクニックエリアなどを各所に設け、レクリエーション施設として充実を図るとともに、ベビーカー車いす貸し出しも行い、入園者が快適に過ごせるように努めております。  3ページをごらんください。  表5の入園者推移でございます。平成13年度から平成15年度までの入園者数を示しておりますが、入園者の多いゴールデンウイーク期間中や夏休み、行楽シーズンなどにおける天候に非常に左右されますのが現状となってございます。  (4)の動物繁殖でございますが、動物繁殖につきましては、飼育展示動物の補充などを行い必要性から計画的に繁殖等を行っております。  また、八木山動物公園では、絶滅危機にある希少動物の中からシシオザル、フンボルトペンギン、シジュウカラガンなどを重点的に繁殖させるとともに、ニホンイヌワシ等猛禽類についても人口ふ化実績と技術を活用して繁殖を試みているところでございます。なお、ホッキョクグマにつきましても、平成14年7月にリニューアルオープンした時点で生息地に似せた産室を設けるなど、繁殖の試みを行っているところでございます。  以上、現状について御説明申し上げましたが、この現状を踏まえまして今後の取り組みについて御説明申し上げます。  2の今後の取り組みについてでございますが、緑豊かな市民憩いの場でありますレクリエーション施設として、入園者が安心して自然と動物触れ合いながら快適に過ごしていただくために、動物展示内容充実施設改善を図ってまいります。  (1)の動物展示充実でございますが、野性動物が減少し絶滅が危惧される動物につきましては、海外からの動物の調達が非常に困難となっている実情を踏まえまして、国内動物園及び水族館連携を図り、動物の貸し借りを積極的に行い、展示動物充実を図ってまいりたいと考えております。また、動物展示方法につきましては、動物生息地を再現することにより、さまざまな生態を十分に引き出すことのできるような展示方法を取り入れた施設づくりに努めてまいりたいと考えております。  (2)の環境教育充実でございますが、自然を構成する動植物自然界とのかかわり、いわゆる、生態系を理解し自然を保護する心をはぐくむため、動物園の果たす役割である環境教育の場として、これまで進めてきた各種イベントのさらなる充実を図るとともに、新たな参加型、体験型イベント企画実施取り組み小学生中学生高校生環境教育充実を図ってまいりたいと考えております。  4ページをごらんください。  (3)の利用者に親しまれる環境づくりについてでございますが、緑に囲まれた環境を生かし、入園者動物を観覧しながら園内を散策するために、安全で快適に過ごせるよう売店休憩所授乳室トイレなどの充実を図るとともに、起伏のある園路等について改善案内標示整備を図ってまいります。  また、市民等に対する情報一環として、イベント動物のトピック、交通アクセス等情報についてホームページの充実に努め、さまざまなメディアを活用して動物園動物に関する情報を積極的に提供してまいりたいと考えております。  (4)の希少動物の種の保存についてでございますが、野生動物の減少に伴い、絶滅が危惧される希少動物につきましては、飼育下での希少動物個体維持国内動物園水族館連携を図り、希少動物血統管理繁殖に積極的に取り組んでまいりたいと考えております。なお、皆様には、八木山動物公園のパンフレットを御用意させていただいておりますので、ごらんいただければ幸いです。  以上で、八木山動物公園事業と今後の対応について説明させていただきました。 4: ◯委員長  ただいまの説明を含めて、本件について質問等はございませんか。 5: ◯嵯峨サダ子委員  動物園の種と点数について御説明いただいたのですけれども、通常、動物は、一頭とか、何匹、何羽という呼び名にしているわけですが、動物園の場合は、一点と表記してあります。恐らく、博物館相当施設に指定されているということで、このような呼び名をしていると思うのですけれども、私は点と言うと物のように感じており、生きている動物に点という表現はしっくりこないところがあるのですけれども、全国どこの動物園でもそのように表記されていると思うのですけれども、点という呼び名、表記についてどのようにお考えなのかお聞かせいただきたいと思います。 6: ◯八木山動物公園長  点なのか、何匹なのかのお話かと思いますが、御指摘のとおり、博物館法展示点数の意味合いを兼ねまして、各動物園水族館点数で統一しております。 7: ◯委員長  今の質問趣旨は、それをどのように感じているかということです。 8: ◯八木山動物公園長  物なのか、生き物なのかという感じ方ですけれども、現実的に動物との触れ合いの中では、何匹などと話しているのですが、このような表現の中ではこのように点数で統一させていただいておりますので御理解いただきたいと思います。 9: ◯嵯峨サダ子委員  それは、また別の機会に議論をさせていただきたいと思います。次に園内レクリエーション施設ということで、ベビーカー車いす貸し出しを行っているということですけれども、これらは、無料でしょうか有料でしょうか。 10: ◯八木山動物公園長  有料とさせていただいております。 11: ◯嵯峨サダ子委員  有料にする理由はどこにありますか。ベビーカー車いすもですか。 12: ◯八木山動物公園長  車いすに関しましては無料でございます。ベビーカーに関しましては有料としております。有料にしております理由ですが、いろいろな実績もありますけれども、多少の維持のための受益者負担一定の額でお願いしているところでございます。 13: ◯嵯峨サダ子委員  1台の貸出料年間貸出台数とその収入は幾らぐらいになっているのでしょうか 14: ◯八木山動物公園長  1台1回150円、年間1万台、150万円の収入となっております。 15: ◯嵯峨サダ子委員  年間1万台は確かでしょうか。 16: ◯八木山動物公園長  保有台数は250台ございます。貸出回数が1万回ということでございます。 17: ◯嵯峨サダ子委員  入園料が大人400円、子供100円──小中学生ですね、取っているわけですから、入園料にさらにベビーカー150円を支払うとなると、お客さんが高いという印象を感じられるのではないかなと思います。ですからベビーカー貸し出しは、有料にする必要はないのではないかと思います。特に公共交通動物園にどんどん来てくださいと市でも奨励しているわけですから、そうするとバスなどで自宅からベビーカーを持って行くというのはなかなか大変だと思いますし、園内でおんぶやだっこで歩くのは大変です。そうするとベビーカーを利用するということになるわけで、そのようなときにどうぞ無料で使ってくださいというのが、本当に市民にとって優しい動物園だと思いますので、ぜひ無料にしていただきたいということを私の方から求めたいのですが、いかがでしょうか 18: ◯八木山動物公園長  趣旨は理解しますが、運営形態として各動物園などは、それなり一定の御負担をいただいているということがございます。持ち込む方もいらっしゃいますので、そういう兼ね合いもありますので、簡素なベビーカーですけれども、そういう御負担をいただいた方がよいのではと思います。400円プラス150円という見方をするのか、150円だけれども別にみるのかということになりますけれども、苦情についてはあまり伺っていませんし、それなりに御負担をいただいてもいいのかなと現在思っているところでございます。 19: ◯嵯峨サダ子委員  実際、苦情という形では届いていないとは思います。どうしても必要だから借りるのであって、どうしても無料にできないというのであれば、例えば、貸出料を50円にするとか、もっと安くして、来たお客さんに楽しんで、喜んでもらえるようなものにすべきではないかなと思いますが、その辺を最後にお伺いします。 20: ◯八木山動物公園長  なるべく軽減、低廉な形で楽しんでいただくという御趣旨は理解させていただきますが、それなりに御負担をいただく、金額は全国的にまちまちでございますけれども、それなりの応分に負担をいただいているということになります。  八木山動物公園にしましても、一律でなくてもいいのではということで150円がいいのか、上野動物園のように300円がいいのかという問題もありますけれども、この先、検討させていただきたいと思います。 21: ◯渡辺芳雄委員  今いろいろと動物園説明があったわけですけれども、もう少し広い考え方で聞いてみたいのですけれども、昭和11年に開園し、全国でも有数の動物園になってきている。非常によいことであり、仙台にとっても名誉なことであると思っております。しかしながら仙台都市規模から見ますと、かつては三十二、三万の人口から、今は120万規模になり、そういった点からすると狭隘になってきているのではないかと思うのですけれども、その辺のことについて、面積動物点数を見た場合どうなのかなと思うのですけれども、いかがでしょうか 22: ◯建設局長  確かに、現在の八木山動物公園を見た場合に、施設として必ずしも十分な広さがないのではないかというふうに私どもも考えるわけでございますけれども、ただ、市民利便性が非常に高いところであれだけの土地を確保できるというところはなかなかないということもございまして、ある程度やむを得ないのかなということで考えてございます。 23: ◯渡辺芳雄委員  八木山動物公園は、市民東北全体でも、利用者がなれ親しんできているということがこの資料からもわかるわけですけれども、実際、ゴールデンウイークばかりでなく、交通渋滞・・・、地下鉄をつくるからいいと。現実的に見て非常に狭隘ではないかと思うんです。それは過去に何回か新聞、テレビで拝見したんですけれども、あまりに市民の方が多いために動物ストレスがたまってしまったという報道があったことが記憶にあるかと思います。私も動物を飼っていますけれども,狭い所に飼っていると非常にストレスがたまって彼らは非常に叫びます。そういうことからみた場合に、間に合わせでいいということでは動物愛護精神からいっていかがなものかなと思います。将来の展望として、天文台も錦が丘にいくようですし、週2日が休みになって総合学習という体験学習が始まってきており、特に子供入園者が多い、そのようなことにかんがみ、将来展望として動物園移転、拡張を考えてみるべきと思うわけですけれども、再度伺って終わります。 24: ◯建設局長  動物園につきましては、市民憩いの場として、これから特に自然とのかかわり方を教えます環境教育などの面におきまして、動物園の果たす役割というものは、ますます重要になってくるのではないかと思います。そういった意味で施設整備を検討するといったことも重要なことだと考えておるところでございますけれども、現在の本市を取り巻く財政状況等を考慮した場合、移転ということにつきましては、長期的な視点で考えざるを得ないのではないかと考えているところでございます。 25: ◯委員長  ほかにございませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 26: ◯委員長  なければ、これをもって委員会を閉会いたします。...