• "金森従之"(/)
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  1. 仙台市議会 2002-09-17
    都市整備建設委員会 本文 2002-09-17


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                 ※会議の概要 2: ◯委員長  ただいまから、都市整備建設委員会を開会いたします。  本委員会において審査を行います議案は7件であります。  まず、審査の方法についてお諮りいたします。  審査の順序は、お手元に配付の審査順序表のとおり、順次質疑を行い、全議案に対する質疑終了後、決定に入ることにしたいと思います。  なお、議第9号の提出議員が所属の委員会で審査中でありますので、そちらの委員会の審査状況によっては、議第9号の審査の前に所管事務に進みたいと思いますが、これに御異議ございませんか。             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 3: ◯委員長  御異議なしと認め、ただいまお諮りしました方法により審査を進めることにいたします。  なお、所管事務の際、当局への質問等を行いますので、よろしくお願いいたします。             《付託議案の質疑について》 4: ◯委員長  それでは、これより付託議案の審査に入ります。  まず、第115号議案仙台地区計画及び再開発地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例について質疑を願います。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 5: ◯委員長  終了いたしました。  次に、第116号議案仙台下水道事業の設置等に関する条例等の一部を改正する条例について質疑を願います。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 6: ◯委員長  終了いたしました。  次に、第117号議案仙台市河川法の施行に関する条例の一部を改正する条例について質疑を願います。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    7: ◯委員長  終了いたしました。  次に、第120号議案工事請負契約の締結に関する件について質疑を願います。 8: ◯嵯峨サダ子委員  第120号議案工事請負契約の締結に関する件についてですが、これは、仙台北部共同溝設置工事北根工区分工事請負契約の案件でございます。  まず初めに、工事の概要について御説明いただきたいと思います。 9: ◯道路部参事街路課長  北部共同溝北根工区の工事概要でございますけれども、本工事の施工場所といたしましては、青葉区堤町3丁目から青葉区双葉ケ丘1丁目付近までの施工延長1,267.9メートルでございます。この区間を外径5メートルほどのシールド工法によりまして、共同溝本体を施工するものでございます。 10: ◯嵯峨サダ子委員  二つの企業が入る工事になるかと思うんですけれども、この共同溝には電力線と電話線を埋設する工事になろうかと思うんです。それぞれ費用負担はどうなっているのか。また、負担額と割合についてお示しいただきたいと思います。 11: ◯道路部参事街路課長  この共同溝には、実質的には参入企業が2社でございますけれども、東北電力株式会社東日本電信電話株式会社NTTコミュニケーションズ株式会社という内訳になってございます。34億9650万円のうち、東北電力株式会社が9億270万円ほどを負担いたします。それから、東日本電信電話株式会社が4億5000万円ほど、NTTコミュニケーションズ株式会社が1960万円ほど負担することになってございます。参入企業の負担額は、全体工事費から見て約40%ほどとなってございます。 12: ◯嵯峨サダ子委員  ただいまの御説明で、仙台市のガスも水道も入らない。電力線と電話線ということなんですが、それにしては、負担割合が6対4という状況は、ちょっと公平性という観点といいますか、そういう共同溝設置の規則でそうなっているということであれば、そうなのかとは思うんです。今回のこのような負担額にする根拠についてお示しいただきたいと思います。 13: ◯道路部参事街路課長  共同溝のそれぞれ参入企業の負担額につきましては、共同溝の整備等に関する特別措置法によって定められておりまして、基本的にはおのおのが単独で道路の下に埋設する費用ということで負担を求めることになってございます。そういう場合の埋設費、改築、修繕のために行う道路の掘削、埋め戻し費用、それから、道路の占用料等の費用を負担していただくということになっております。 14: ◯嵯峨サダ子委員  共同溝の設置工事については、私どもも当市会議員団として、これまで何度か議会の場でも議論させていただいてきたわけです。特に、堤町工区と今回の北根工区については、先ほども申しましたように、市の水道もガスも入らない、全く民間の電力線と電話線のみが入るのに、なぜ市──道路管理者が6割も負担しなければならないのかという道理については、いろいろ異議があるということで申し述べてきたわけです。そもそも仙台地区共同溝整備基本計画は、昭和58年に、当時の建設省、市及び各公益事業者などで構成する仙台地区共同溝整備基本計画策定委員会を設置しまして、昭和61年に現在の計画が策定されたというものだと思うんですが、それ以降、2回ほど計画の見直し作業が行われております。1回目は平成4年度、2回目が昨年6月ということなんですが、それぞれ第1回目の見直し、昨年の見直し、どのような見直しをして、計画変更が行われてきたのか御説明いただきたいと思います。 15: ◯道路部参事計画課長  共同溝基本計画の変遷ということでお答え申し上げます。  嵯峨委員がおっしゃいましたように、最初の策定は昭和61年でございました。当時は、53年の宮城県沖地震でライフライン関係が大きな被害を受けたという認識のもとに、安全性のある基盤整備を都市づくりの大きな課題ととらえまして策定したものでございます。その当時は、共同溝18キロメートルを国とあわせて整備しようということでございました。  第1回目の見直しが平成4年にあったわけでございますが、その当時は、仙台市の都市の発展とそれに伴う公益施設の需要の増大というものに合わせながら、拡大の方向で見直しをいたしました。ちなみに第1回目は、18キロメートルで整備するということでございましたけれども、おおむね38キロメートルを国とあわせて整備しようということでございました。それは、都市構造が南北、それから、東西という方向に向いていましたので、そういったところに需要の増大もあるということでした。南北については泉中央まで、それから、東西については、西方向は当時、木町まで整備しておりましたけれども、八幡4丁目付近までやっていく、それから、東方向は仙台港背後地の整備がございましたので、そちらまで伸ばそうということで見直しをいたしました。  昨年の第2回目の見直しにおきましては、昨今の社会経済状況等を考えまして、都市の発展の度合い、人口の増大も鈍りつつあるということもありまして見直しをしたものでございます。それにつきましては、現実的な対応ということで、余り大きな夢というよりは現実的な対応をしようという観点でございました。そういった中で、基本的に泉中央までの整備を掲げております。それから、東方向につきましては、平成4年の第1回目の見直しでは、仙台港付近までということでございましたけれども、現実問題として、それほどの需要といいますか、まちづくりもはっきりしないということもございまして、バイパス付近までの整備にしたわけでございます。また、東西線整備計画との関係もございました。東西線も道路地下を使いますし、共同溝も道路地下に入れますので、それらの整合性を図るということで、東西線を計画している路線と重複する部分の見直しをしました。結果、東西方向については、国の事業として展開し強化していくという見直しをしたわけでございます。 16: ◯嵯峨サダ子委員  それでは、昨年の見直しについて具体的にお伺いします。  北根工区以北の泉中央駅までの延伸については、具体的にどのような見直しをされたんでしょうか。 17: ◯道路部参事計画課長  北根以北の泉中央駅までの区間につきましては、第1回目の平成4年度の見直しでは、第1期工事ということで早期に整備するという方向でございました。整備もなかなかそこまで進まなかったということもございまして、2回目の平成13年度の見直しにおきましては、平成23年度以降の時点から整備する予定区間という位置づけをしてございます。今回、北根工区の整備に入っていくわけでございますが、今後の北根工区の進捗状況を見ながら、それから、公益事業者のその時点における整備計画などを見ながら、その時点において、北根以北については展開を検討したいという位置づけでございます。 18: ◯嵯峨サダ子委員  それからもう1点、仙台港までの延伸についてはバイパスまでにとどめて、それ以降は計画からは外したという理解でよろしいのでしょうか。 19: ◯道路部参事計画課長  失礼いたしました。  先ほどの説明で、バイパスまでの整備ということで見直ししたということでございましたが、訂正させていただきます。45号線で東西の軸を構成するということで考えているわけでございますけれども、当面、今回の見直しにおきましては、坂下交差点までの区間ということで設定をいたしております。45号線の起点が4号線の勾当台公園にありますけれども、その起点から東八番丁までが10年以内に着手するという区間、それから、そこから先の坂下交差点間までが10年以降──平成23年以降の着手区間ということで位置づけをしているわけでございます。そこから先については、今回の計画見直しの中で先送りといいますか、削除してございます。 20: ◯嵯峨サダ子委員  当初からの計画に基づいて2回ほど見直しをして、かなり計画変更が行われてきたという経緯がわかりました。それで、今のいろいろな御説明を聞きますと、泉中央までの延伸は今後の経済状況を見ながら、これから判断をするということで、一応計画には入れているということなんですが、そういう経済状況を見ながら判断して行うんだという理由であれば、何が何でも工事をしなければならないという、いわば緊急性からいうと乏しい事業なのではないのか。はっきり言って、不要不急の事業ではないのかという感じがするわけですけれども、泉中央までの延伸については、計画から完全に外すということは当然考えられるのではないかと思うんですが、その辺のところはいかがなものでしょうか。 21: ◯建設局長  共同溝の性格については、今、道路部参事計画課長からお話があったと思います。やはり、災害に強いまちづくりをするということで、これは国も重点的にやっていこうということで、我々もそれを受けまして、計画を立てたわけでございます。したがいまして、それほど急がないのであればというお話でございますけれども、その共同溝を御利用いただく方々も、まず、そこまでなら入れておきたいというお話が前提にあるわけでございます。今回の北根工区分については、参入者の御同意もいただいて、まず、ここまでなら入れておきたい。これは、すべて今言った安全性の問題を含めてやっていきたいということです。ただし、その先については、もう少し時間がほしいというお話があって、今回ここまで工事をやらせていただくわけでございます。そして、仙台の安心・安全なまちづくりに貢献したいと思っているところでございます。 22: ◯嵯峨サダ子委員  今回、案件になっております北根工区のことについてなんですが、今回の工区は新設工事となっておりますけれども、全くこれから工事着手ということなんでしょうか。 23: ◯道路部参事街路課長  そのとおりでございます。 24: ◯嵯峨サダ子委員  泉中央までの延伸は、10年先を見ないとどうなるかわからないという状況でありますので、今回の北根工区についても、何もやめたからと言って不便を生ずるのは市民の側ではないのではないかと思うんです。やめて困るのはだれなんでしょうか。 25: ◯建設局長  これは不要なものではございません。当然、今、参入の3社がございまして、北根工区までを行えば、そこから南側といいますか、内環状線がございますけれども、そこまでの通信網の幹線、あるいは、電力網の幹線が埋設できるわけでございます。そこから、また分離していくわけでございますけれども、その範囲の中で、幹線網が安全に保持できるということでございますので、市民の方々は直接的には目に見えない線かもしれませんが、幹線が被害を受けなくなるということであれば、当然、災害時には市民には利益があるものと私は思っております。 26: ◯嵯峨サダ子委員  それでは、北根工区の請負業者が、今回は鹿島建設株式会社株式会社橋本高野建設株式会社共同企業体なんですが、出資比率はそれぞれどうなっているのかお伺いしたいと思います。 27: ◯道路部参事街路課長  出資比率でございますけれども、鹿島建設株式会社が50%、株式会社橋本が30%、高野建設株式会社が20%となってございます。 28: ◯嵯峨サダ子委員  これまで工事を請け負ってきた業者の方々の一覧もいただいているわけですが、今回はこれまでの出資比率から見ると、5対5ということで若干上がっているのかという気はいたします。全く100%を大手だけのときもあったように思いますので、そういう意味では少しはいいのかという気もしないでもないんです。しかし、こういう工事の場合は、どうしても大手の比率が多くなると。せめて地元との出資比率を逆にする。例えば、7割が地元で3割が大手という事業であれば、まだ、考える余地もあるのかという気がするわけです。  いずれにしましても、何度も申し上げておりますように、今回の工区が市の水道もガスも入らない、全く民間企業の2社だけで、これだけの34億円のお金を投資するというのは、私にとっては非常にいかがなものかという気がいたします。これぐらいのお金があれば、もっともっと必要な、例えば住民の皆さんからたくさん要望が出されております側溝の改修だとか、道路の維持、メンテナンスだとか、そういった方に回す方が、よほど市民のためになるのではないかという気がするわけです。来年度予算もマイナス5%シーリングがかけられているというお話でもありますし、部署によっては、それ以上のマイナスシーリングが課せられるという状況も見受けられます。やはり、こういう不要不急の事業については、きっぱりと見直しをして、もっともっと市民のために役立つ公共投資に切りかえるべきではないかと思いまして、今回の案件には同意いたしかねます。 29: ◯委員長  ほかに質疑はございませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 30: ◯委員長  終了いたしました。  次に、第127号議案市道路線の認定及び廃止に関する件について質疑願います。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 31: ◯委員長  終了いたしました。  次に、議第7号仙台市住宅改良工事費助成条例についての審査に入りますが、まず、提出者に対して質疑を行い、その後、当局に対して質疑を行いたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  それでは、提出者である嵯峨議員、こちらの席に移動を願います。           〔嵯峨サダ子議員提出議員席に着席〕 32: ◯委員長  それでは、提出者に対し質疑を願います。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 33: ◯委員長  それでは、議第7号に関して、当局への質疑はございませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 34: ◯委員長  終了いたしました。  嵯峨議員、どうもありがとうございました。            〔嵯峨サダ子議員、自席に着席〕           《付託議案の決定の審査について》 35: ◯委員長  それでは、これより議第9号を除く付託議案の決定を行います。  決定の審査は、審査順序表のとおり、順次討論、採決を行いたいと思いますが、これに御異議ございませんか。             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 36: ◯委員長  御異議なしと認め、ただいまお諮りした方法により審査を行います。  なお、要望事項等につきましては、議第9号を含め付託議案の決定がすべて終了した後に、一括して確認したいと思いますので、よろしくお願いいたします。  その際、委員長報告に織り込むものにつきましては、その旨をはっきりと簡明に発言願います。その旨の発言がなければ、この場限りの要望として取り扱うことになりますので、この点御了承願います。  それでは、第115号議案仙台地区計画及び再開発地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例について討論はありませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 37: ◯委員長  討論なしと認めます。  採決いたします。第115号議案を原案のとおり決定することに御異議ございませんか。             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 38: ◯委員長  御異議なしと認めます。よって本案は原案のとおり決定いたしました。  次に、第116号議案仙台下水道事業の設置等に関する条例等の一部を改正する条例について討論はありませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 39: ◯委員長  討論なしと認めます。  採決いたします。第116号議案を原案のとおり決定することに御異議ございませんか。             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 40: ◯委員長  御異議なしと認めます。よって本案は原案のとおり決定いたしました。  次に、第117号議案仙台市河川法の施行に関する条例の一部を改正する条例について討論はありませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 41: ◯委員長  討論なしと認めます。  採決いたします。第117号議案を原案のとおり決定することに御異議ございませんか。             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 42: ◯委員長  御異議なしと認めます。よって本案は原案のとおり決定いたしました。  次に、第120号議案工事請負契約の締結について討論はありませんか。 43: ◯嵯峨サダ子委員  異議がありますので、反対いたします。 44: ◯委員長  それでは、異議がありますので、起立により採決いたします。  第120号議案を原案のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。                〔賛成者起立〕 45: ◯委員長  起立多数であります。よって本案は原案のとおり決定いたしました。  次に、第127号議案市道路線の認定及び廃止に関する件について討論はありませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 46: ◯委員長  討論なしと認めます。  採決いたします。第127号議案を原案のとおり決定することに御異議ございませんか。             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 47: ◯委員長  御異議なしと認めます。よって本案は原案のとおり決定いたしました。  次に、議第7号仙台市住宅改良工事費助成条例について討論はありませんか。 48: ◯熊谷善夫委員  議第7号につきましては、私どもいろいろ勉強させていただきましたが、この件に関しましては異議がありますので、反対いたします。 49: ◯委員長  それでは、異議がありますので、起立により採決いたします。  議第7号を原案のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。                〔賛成者起立〕 50: ◯委員長  起立少数であります。よって本案は否決されました。             《付託議案の質疑について》 51: ◯委員長  それでは、ただいま議第9号の提出者の花木議員においでいただきましたので、議第9号仙台市木造住宅耐震改修費助成条例についての審査に入りますが、先ほどの議第7号と同じように、提出者、当局の順に質疑を行いたいと思います。            〔花木則彰提出議員入室、着席〕 52: ◯委員長  それでは、提出者に対し質疑はございませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 53: ◯委員長  それでは、提出者の花木議員にはここで退席いただきます。  花木議員、どうもありがとうございました。              〔花木則彰提出議員退室〕 54: ◯委員長  次に、議第9号に関して、当局への質問はございませんか。
    55: ◯洞口邦子委員  この条例に関してお伺いします。  仙台市では、今年度から戸建木造住宅耐震診断促進事業というものを実施しています。予算は約960万円となっていますが、どの程度の耐震診断件数を見込んで予算を組んでいるのでしょうか。また、そのうち耐震改修が必要な住宅戸数をどれだけと見込んでおられるのかお伺いします。 56: ◯建築指導課長  診断件数でございますけれども、今年度は200戸を予定しております。それから、改修工事を必要とする件数でございますけれども、これは診断してみないとわからないところがありますが、先進都市の横浜での実績を見ますと、約37%が改修の必要があるという結果が出ております。 57: ◯洞口邦子委員  今もお話がありましたように、横浜市ではこのような制度を7年前から実施しています。年間平均診断件数が大体1,400から1,500件となっています。これに加えて横浜市では、今回提案しているような木造住宅耐震改修促進事業というものを行っています。昨年度実績で、補助件数61件、補助金額1件当たり平均300万円弱ということで、総額1億8000万円ほどの実績だったと伺っています。ことしは約150件ということで、4億6000万円ぐらいの予算を組んでいるということです。仙台市は、横浜市と比べて、都市規模、対象戸数が約半分と見込んだとしても、先ほどの診断件数の約37%の改修が必要だと見込んだ場合、それがすぐ改修するとは限らないでしょうけれども、最大限に見積もって2億円、あるいは3億円程度の予算で済むと考えますが、このような考え方でいいのかどうかお伺いします。 58: ◯建築指導課長  改修費の助成額でございますけれども、200戸を対象にすれば、横浜の例で改修必要な戸数が37%、横浜の助成の平均額を最近調べましたところ、1戸当たり320万円という額になっております。これを仙台市が耐震診断する200戸の37%の戸数に320万円を掛けますと、約2億4000万円となります。 59: ◯委員長  ほかに質疑はございませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 60: ◯委員長  終了いたしました。            《付託議案の決定の審査について》 61: ◯委員長  それでは、議第9号の決定の審査を行いたいと思います。  議第9号仙台市木造住宅耐震改修助成条例について討論はありませんか。 62: ◯鈴木繁雄委員  我が会派でも、これは大変いろいろ勉強いたしまして、将来に向けて、こういう制度をつくるべきだということを頭に置きながらいろいろ検討させていただきました。やはりこれは、行政当局とかなり慎重に打ち合わせを重ねながら、実質的に実行できるような状況をつくり出すことも非常に大切なことであるということも論議の中で出てまいりました。結論から申し上げますと、今、このような条例をつくるには、さまざまな状況の中で、時期尚早ではなかろうかという結論になりました。  本日の採決に当たりましては、非常に残念ながら、時期尚早ということで反対という結論が出ましたので、それに基づきまして反対討論をいたしました。 63: ◯委員長  それでは、異議がありますので、起立により採決いたします。  議第9号を原案のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。                〔賛成者起立〕 64: ◯委員長  起立少数であります。よって本案は否決されました。  以上で、全議案に対する決定を終了いたしますが、この際、議案に対する要望事項等がございましたらお願いいたします。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 65: ◯委員長  なければ、これをもって付託議案審査を終了いたします。               《所管事務について》 66: ◯委員長  次に、所管事務についてであります。  まず、都市整備局より報告願います。 67: ◯都市整備局参事兼技術管理室長  それでは、仙台市におけます公共工事コスト縮減に関します新行動計画の平成13年度の実績について、資料1に基づきまして御説明いたします。  1ページをごらんください。まず、1の新行動計画の策定の経緯でございますが、これにつきましては、委員の皆様方も御承知だと思いますけれども、平成9年度から平成11年度までの3年間、公共工事コスト縮減に関する行動計画を策定いたしておりまして、約8%の縮減効果を得ております。しかしながら、その後の社会情勢の変化や厳しい財政状況の中で、これまでの施策の定着を図ることはもちろんのこと、新たなコスト縮減の施策を推進していくことが重要だといたしまして、本市といたしましても、政府で閣議決定されましたコスト縮減に関する新行動指針を踏まえ、計画期間を平成12年度から20年度までの9年間とする仙台市公共工事コスト縮減に関します新行動計画を策定してコスト縮減に努めております。今年度は、この新行動計画の3年目に当たります。  次に、この新行動計画の実施に当たりましての留意点でございますけれども、2に記載してございますように、(1)機能・品質の確保、(2)不当なしわ寄せの防止、(3)不正行為の防止、この3点に留意いたしまして、適切な公共工事のコスト縮減に努めているところでございます。  次に2ページをごらんください。この新行動計画を推進していく上での具体的な施策についてでございます。  まず、(1)の工事コストの低減でございますが、資料の表に記載してございますように、項目の(1)工事の計画設計等の見直し、(2)工事発注の効率化等、(3)工事構成要素のコスト低減、(4)工事実施段階での合理化・規制改革等、この四つの項目をもとに、それぞれの19施策に基づいてコスト低減に努めております。  次に、(2)のその他のコスト低減でございますが、資料の表に記載してございますように、工事の時間的コストの低減、ライフサイクルコストの低減、工事における社会的コストの低減、工事の効率性向上による長期的コストの低減という、四つの分野とそれぞれの施策によりコストの低減に努めてございます。  (1)の工事コストの低減につきましては、後ほど御説明いたしますけれども、例えば縮減額が幾らとか、縮減率が幾らという、はっきりした数値であらわれてくる施策でございます。  次に、(2)のその他のコスト低減につきましては、そういった数値であらわすことは難しいものですが、それぞれの施策に応じて、例えば実施した箇所数、短縮時間、あるいはリサイクル率等で、できる限りわかいやすい指標によって改善度をあらわしてございます。  次に、4の縮減目標でございますが、計画期間を平成12年度から15年度までの4年間を前期、それから、平成16年度から20年度までの5年間を後期といたしまして、前期の目標値を10%、後期の目標値を13%としてございます。  なお、この数値につきましては、平成8年度の標準的なコストに対応した比率で示してございます。  次に3ページをごらんください。平成13年度のコスト縮減の実績についてでございます。表-1につきましては、平成9年度から平成13年度までの工事コストの低減実績を数値で記載したものでございます。図-1は、それをグラフにあらわしたものでございます。平成13年度のコスト縮減実績につきましては、直接的施策として11.2%、間接的施策として2.2%、合計13.4%となってございます。  なお、直接的施策といいますのは、資料の注意書きにも書いてございますように、対象工事に直接的に縮減効果があらわれる施策を各工事ごとに積み上げたもので、資料に書いてあります縮減率の計算式で求めたものでございます。  ちょっと資料の2ページに戻っていただきたいんですけれども、資料の2ページの(1)工事コストの低減の表の中で、(1)と(2)の項目に基づく各施策が直接的施策に当たるものでございます。  次に、間接的施策でございますけれども、これは工事に関する制度手続の改善、あるいは規制緩和等によりまして、間接的に縮減効果があらわれる施策でございます。これも資料の2ページの(1)工事コストの低減の表の中で、(3)と(4)の項目、それから、それぞれの施策に当たるものでございます。  なお、これは国が建設資材や物価変動等をベースにしたもので、全国一律に国から各地方自治体の方へ数値が提供されるものでございます。私どもの方も、今回この提供された数値──2.2%を使用しているわけでございます。  次に4ページから5ページをごらんください。これは、平成13年度にコスト縮減に取り組んだ10事例を掲載してございます。事例1から6までにつきましては、工事コストの低減の事例でございまして、例えば計画手法や技術基準、あるいは設計方法の見直し等によるコスト低減でございます。資料にも書いてありますように、縮減率が何%とか、縮減額が幾らになったと、はっきりした数値が出ている事例でございます。また、事例7から10までにつきましては、その他のコスト低減の事例ということで、先ほども申し上げましたけれども、縮減効果としてはっきりとした数値であらわすことは難しいんですけれども、例えば工期を1カ月、2カ月短縮したとか、あるいは工事へISOを適用することによって使用電力や工業用水の節約を図ったという事例でございます。  以上、13年度のコスト縮減の実績でございますが、先ほども申し上げましたけれども、13.4%となってございまして、前期の目標値10%、さらには、後期の目標値13%をもクリアしてございます。しかしながら、昨今の厳しい社会経済情勢にあっては、今後も公共工事におけるコスト縮減については、より積極的な対応、推進が求められているものでございまして、これまでの施策の定着を図ることはもちろんでございますけれども、直接的、あるいは間接的にあらわれない施策についても積極的に推進し、工事コストの縮減に努めてまいりたいと考えております。 68: ◯総合交通政策部参事兼交通計画課長  泉中央駅周辺の交通環境改善対策の実施について御報告申し上げたいと思います。  資料2をごらんいただきたいと思います。泉中央駅におきましては、年々利用者が増加傾向にございまして、ピーク時におきます利用客の混雑解消に向け、現在、交通局で改札口及び出入り口各1カ所の増設工事を行っております。これにあわせ、道路事業といたしまして、泉区役所側に地下鉄と接続します地下歩道と出入り口2カ所の設置工事も行っているところでございます。また現在、泉中央駅西口出入り口周辺の七北田実沢線の交通混雑は顕著となっておりまして、公共交通機関の有機的な利用促進を図るためには、バスの定時性の確保が喫緊の課題となっております。そのため、ただいまより御説明いたします内容で交通環境改善対策を実施するものでございます。  大変申しわけございません。資料の「定時制」の字が間違っておりますので、御訂正方よろしくお願い申し上げたいと思います。正しくは「定時性」でございますので、よろしくお願い申し上げます。  初めに、実施時期でございますが、ダイヤの改正時期に合わせまして10月7日から行う予定としております。  次に、実施内容としましては、1)から5)までございますけれども、資料の2枚目のA3版の実施図面の方をごらんいただきたいと思います。図面の番号が1枚目の実施内容と一致してございますので、この図面で御説明いたしたいと思います。  まず、1)といたしまして、駅西口送迎車用乗降場の廃止と区役所西側にあります送迎車用乗降場の利用促進を図ってまいりたいと考えております。  2)といたしまして、廃止します駅西口送迎車用乗降場をバス降車専用停留所とするとともに、現泉区役所・イズミティ21前のバス降車専用停留所を廃止いたします。  3)といたしまして、現在のタクシープールに利用しやすい身体障害者用乗降場の確保と案内・誘導を行います。  4)といたしまして、区画道路等に分散します送迎自家用車の長時間路上駐停車防止とタクシーの路上客待ち防止のための看板の設置をいたします。  5)といたしまして、バス停留所前違法駐停車や歩行者乱横断防止のための防止さくの設置を行います。  以上が今回の実施内容でございますけれども、この実施内容のうち、1)から3)につきましては、ことしの3月4日から3月15日までの土日を除く12日間、当地区におきまして、その有効性について交通実験を行いました。  その結果を裏面に記載しておりますので、ごらんいただきたいと思います。ここでのデータの調査日でございますけれども、実験前とは昨年11月27日、実験中とはことしの3月13日、朝のピーク時ということで7時から9時までの2時間でのデータ比較を行っております。  まず、1)の渋滞長をごらんいただきたいと思います。泉区役所前交差点で南進する渋滞長が、実験前で400メートルございましたけれども、実験中は100メートルとなり、渋滞がかなり緩和いたしました。  次に、5)の送迎車台数をごらんいただきたいと思います。送迎車台数が、実験前で約1,000台ございましたけれども、実験中はここでの送迎を禁止いたしましたので、ほぼゼロになり、送迎車は2)のような区画道路や区役所前の送迎車用乗降場の利用となりました。  次に、7)の自動車交通量をごらんいただきたいと思います。南進する交通量は、実験前は約1,000台ございましたけれども、実験中は約400台ということで、600台減少しており、交通渋滞が大きく緩和されました。  以上、この実験結果から、交通混雑の緩和に大きな成果が得られ、かつ、バスの利便性向上に大きく寄与することがわかりましたので、先ほど御説明いたしました内容で、今回交通環境改善対策を実施するものでございます。 69: ◯住宅課長  資料3の袋原市営住宅等4団地(南方市営住宅)の建替え方針について御報告いたします。  資料の表紙をごらんください。表紙に南方4団地の位置関係が地図にあらわされております。西──図では一番左に当たりますけれども、これが袋原市営住宅になります。昭和33年度から35年度に建設されたものでございます。現在、平成11年度から建てかえ工事に着手しておりまして、現在も建てかえ中となっております。少し東北方向に上がりまして、図の一番上に位置しておりますのが、袋原東市営住宅です。昭和41年度に建設されておりまして、まだ、建てかえ事業は行われておりません。その南──図の下に下がりますけれども、四郎丸市営住宅です。昭和36年度から40年度に建設が行われております。建てかえは、平成5年度から11年度までで完了しております。一番東──図の一番右に当たりますけれども、四郎丸東市営住宅です。これは、昭和42年度に建設されております。建てかえは、平成8年度から行われておりまして、2棟が完成し供給されております。また、今年度中には1棟完成し、現在、残り1棟の設計を行っているところでございます。  図にあります数字の単位は、戸数であらわされております。申しわけございませんが、資料の表紙の数字で訂正がございます。一番左の袋原市営住宅の建てかえ予定が112とありますけれども、これは109の誤りでございます。そして、計が272となります。  表紙をめくって1ページ目をごらんください。今年度当初に公表いたしました住まいの基本計画では、平成10年10月1日に実施されました住宅・土地統計調査をもとに、現況分析、将来予測を行っております。  また、その中の管理戸数は、平成11年4月1日現在を基準として用いております。基準となる管理戸数は、市営住宅では資料にありますように9,384戸、うち南方4団地の合計は1,199戸となっております。市営、県営を合わせますと、1万4334戸となっております。平成22年における公的援助を必要とする需要予測では、約1万6500戸となっておりまして、公営住宅数を約2,200戸上回っております。この需要予測に対する対応方針ですけれども、資料の(3)にもありますように、高齢者向け優良賃貸住宅──高優賃、あるいは、特定優良賃貸住宅──特優賃、借り上げ市営住宅など、民間活力を積極的に活用し対応してまいります。  2の市営住宅の建設方針にまいります。建てかえ事業の進捗により、管理戸数は一時的に増減することになりますが、基本的には管理戸数9,384戸を維持しながら、老朽化した市営住宅入居者の居住環境改善を目的とする建てかえ事業を中心に進めることを方針としております。建てかえ事業などの結果、基本となる管理戸数が減少する場合、減少する戸数分の増設は、都市の均衡ある発展のため、各区間のバランスを考慮しつつ、コンパクトシティ推進の立場から軌道系沿線を中心に検討してまいります。  3の南方市営住宅の現況でございますが、4団地の現況が資料の表にあります。表の一番上には四郎丸市営住宅がありますけれども、これは建てかえが完了しておりまして、従前入居者145世帯は移転を完了しております。2番目の四郎丸東市営住宅は、現在、建てかえ中ですけれども、従前入居者160世帯の移転はすべて完了しております。3番目の袋原市営住宅は、建てかえ中でありますけれども、従前入居者28世帯につきましては、来年度完成予定の住宅に移転予定でございます。最後の袋原東市営住宅は、入居者137世帯は従前の家屋のまま残っております。表の下に記載してございますけれども、市営住宅の配置状況は、太白区に約36%供給されております。南方団地には、全市営住宅総数の約13%が集中しております。  次のページをごらんください。4の市営住宅応募状況でございますが、応募状況がグラフになっております。各区の応募状況の推移を見ますと、太白区は一番下に波線のラインで表示されております。全市平均は、その上の太い実線になっております。平成12年度のところで、泉区の応募倍率がゼロになっておりますけれども、これはこの年度に泉区の市営住宅で募集がなかったためにそうなっております。各区の応募倍率の推移を見ますと、太白区の倍率が5区の中では一番低く、また、太白区のみ全市平均を下回り続けています。  5の南方市営住宅の見直し方針でございます。南方市営住宅の応募状況ですけれども、これは平成10年度以降、四郎丸、四郎丸東市営住宅の建てかえ後の新築住宅で発生した空き家入居募集に着目しています。これは、空き家の数にかかわらず応募者数は余り変わらず、応募者数はおおむね100から200世帯程度で推移しております。この平均をとりますと、約180世帯の応募があるという形になっております。  以上のような数字を合わせまして、既に建設が完了しました住宅が718戸──これは四郎丸で405戸、袋原で104戸、四郎丸東で209戸ございますけれども、これが完了しております。それから現在、袋原、袋原東市営住宅の建てかえ前の住宅、住戸に残っておられる方が165戸ございます。それに、先ほど計算しましたおおむね100から200世帯で推移している応募者数の平均180戸を加算しまして、南方市営住宅全体で計画戸数は1,063戸としております。この1,063戸をもとに、袋原、袋原東市営住宅の計画戸数を検討しました。四郎丸市営住宅は405戸、四郎丸東市営住宅は386戸、計791戸で計画しております。袋原と袋原東市営住宅の管理戸数合計は、今の数1,063戸から791戸を引きまして、残りが今回供給すべき数ということで272戸を計画しております。  袋原市営住宅及び袋原東市営住宅の建てかえ方針でございますが、袋原市営住宅は袋原東市営住宅入居者全員の移転受け入れが可能な272戸を建設することとしております。お住まいの方々にお聞きしましたところ、みんなで一緒に移りたいという希望もございます。したがいまして、袋原東市営住宅は、現在地で建てかえる方針を改めまして、袋原市営住宅に移転する非現地建てかえとし、老朽化により低水準となっている居住環境の早期改善を図ることを考えております。  計画見直しにより減少する管理戸数への対応方針でございますが、南方市営住宅全体の管理戸数1,199戸が計画変更によりまして1,063戸となっております。136戸減少することとなります。減少する戸数分につきまして、今後の建てかえ事業において、これは先ほどの資料1ページの2の市営住宅の建設方針で述べておりますけれども、減少する戸数分の増設は、都市の均衡ある発展のため、各区の区間バランスを考慮しつつ、コンパクトシティ推進の立場から軌道系沿線を中心に検討する。この2の市営住宅の建設方針に基づき増設を図ってまいりたいと考えております。  次に、6の袋原東市営住宅入居者の移転でございます。これにつきまして、入居者の移転先は、袋原市営住宅を基本としながら、入居者の希望に応じまして、今後完成する四郎丸東市営住宅の新築住宅等への移転も可能とするなど、入居者に配慮した移転計画としております。地元の入居者の方々との話し合いを始めておりますけれども、希望としましては、早く住みかえたいという御意見をいただいております。 70: ◯委員長  それでは、ただいまの報告に対し質問等はございませんか。 71: ◯金森従之委員  今、南方市営住宅ということで、細部にわたっての予測、対応、あるいはこれからの方向を詳しく御説明いただきました。感心しました。方向は違いますが、南方と対照的に北方とでも言いましょうか、既に泉区実沢の一本橋の廃止ということは、私も承知しております。しかしながら、実沢がなくなったからいいのだということではありませんよね。向原、あるいは天神沢には、かつての泉の市営住宅、今は仙台に引き継いでおりますから、仙台市向原市営住宅、あるいは仙台市天神沢市営住宅があります。これらは、軌道系中心のコンパクトシティという点から見ても、地下鉄沿線ということで求められているものはかなりのものであろうなと予測するんです。この報告がなされないということは、ひとつ勉強が怠慢ではないのか。あるいは、どういう予測をして、この地域は対応しているのか。この地域は対象にならないのか。ひとつこの点についての問題をお聞きしたいと思います。 72: ◯住宅課長  泉地域につきましては、今後の検討ということで御了解いただきたいと思います。 73: ◯金森従之委員  そうであれば了解します。  さっぱり話が出てこないから、ここの地域にも市営住宅はあるんだということを申し上げておきます。そして、この市営住宅には地下鉄の延伸等によって、安い立派だというのが市営住宅の評価でありますから、争ってそちらに住みたいという声を私は随分聞いているんです。しかしながら、その後何の話もなくて、今の報告を聞くと、南方市営住宅のみを声を大にして当局が説明しておる。これはそれ以上追求はしません。しかし、今の報告を基調として、きちんと対応するなり、その予測といったものの勉強をきちんとして、次ではないが、来年3月議会あたりまでには、そのまとめというものを報告していただきたいと思います。  そこで一つだけお尋ねしておきたいのは、実沢市営住宅を廃止することになっておりますことはよく承知しておりますが、その後の移転問題について、かなり御努力はしていると聞いてはおるが、その概況について御説明をお願いしたいと思います。 74: ◯住宅課長  実沢の一本橋につきましては、現地に赴きまして、入居世帯の代表者の方からいろいろお話を伺ってまいりました。現況では、皆さん移転に関することについては御了解いただきました。その中の3世帯の方は向原、1世帯の方はまだ未定、1世帯の方は幸町などに移転ということでお話を伺っております。現在では、1名の方が11月ころに向原に引っ越し可能な状態になっております。あとは空きを待っている状態でございます。 75: ◯金森従之委員  泉市の当時は、あそこが全部で何戸で、何戸が改築して、何戸が残っているということが、そらで言えるほど暗記して詰め込んでおりましたが、今は遠くなりましたものですから、かなりの人が向原住宅に移りたいという希望を持っているんですよね。これは、実沢市営住宅の方だけではないわけで、将監、あるいは黒松の県営、公営住宅に住んでいる人でも、あそこには移れないのかと、あそこの市営住宅の空きが出れば移りたいという希望がかなりあります。そういう点から、余りよくないところは切り捨てられる。これは需要と供給の原則でありますから、その点についてはどうこう言いませんが、あの市営住宅はいいと、ここには入りたいというところについては、その点を補うという意味からいっても、向原、天神沢などの住宅を拡大する余地はないのか。そういう点もあわせて向原の検討もなされて、ひとつ来年の3月ごろにまとめて報告をお願いしたいと思います。  これは要望ですから、答弁は要りません。 76: ◯辻隆一委員  二、三点お伺いしておきたいんです。  まず初めに、公共工事コスト縮減に関する新行動計画の中で、縮減目標が15年度を境に10%と13%に分けているということの意義を教えていただきたいと思います。 77: ◯都市整備局参事兼技術管理室長  目標値を設定した理由だと思うんですけれども、先ほども言いましたけれども、これは平成9年度から11年度までを前段として行っております。既にその当時で8%の縮減率を得ているということで、当時平成12年度に行動計画を決めるときに、それぞれ担当課の方にアンケート調査、あるいは他都市の状況等を伺って、年に恐らく0.5%ぐらいずつ上昇するだろうと仮定しました。そして、8%にプラス4年掛ける0.5──2%ということで前期10%、それから、それ以降を後期5年間ということで13%と設定してございます。 78: ◯辻隆一委員  0.5%ぐらいずつ上がっていくと仮定して、例えば先ほどの説明の中では、直接的、間接的なコスト縮減の施策があるという話があったわけです。これが具体的にどういう項目が仮定どおり伸びていくという算定をしているのか。どうもその辺がわかりにくかったので御説明いただけますか。 79: ◯都市整備局参事兼技術管理室長  間接的施策につきましては、先ほど言いましたように、国が全国ベースで物価等の変動を調査いたしまして、国から提出された2.2%をそのまま採用しています。それから、直接的施策につきましては、縮減効果があらわれている項目といたしますと、設計、計画の見直し、技術基準の改革、あるいは、新しい技術による新製品が出たという項目でほとんどが占められている状況でございます。 80: ◯辻隆一委員  ただ、平成15年度までは10%で、平成16年度以降は13%が目標ということを言っているんですけれども、最初からそういう国から示された数字があるのであれば、何も前期、後期に分けなくても、計画的に数字が積み重なっていくものだとすれば、最初からそれは計算されてしかるべきだったのではないかというのは、素人考えなのかもしれませんけれども、そういう気がするんです。ですから、10%、13%に分けたことの意義をちょっと理解できなかったものですから、お伺いしたんです。仮に直接的なもの、自分たちが積み上げてやっていったからそのようにできるんだということであれば、最初からもう少し高い数値を設定していいのではないかと。既に昨年度で13%を達成しているということであれば、もう少し高い数値目標を掲げて考えていくことも必要なのではないかという意味でお伺いします。 81: ◯都市整備局参事兼技術管理室長  計画期間の設定でございますけれども、これは国の方で行政コスト削減の指針というものができました。それが平成20年度までということになっておりまして、一つはそれに合わせたということです。それから、前期と後期に分けたことにつきましては、結構期間が長いということで、当然途中での見直しが必要になってきます。また、平成15年度までを前期にしたのは、仙台市で行っております行財政改革が今のところ平成15年度までだと思うんですけれども、それを中間としまして、今、委員がおっしゃいましたように、既に目標値を達成した状況の中で、今後、前期の終了時──来年度を目途に目標値を含めた見直しも検討していきたいと考えております。 82: ◯辻隆一委員  最後にもう1点、今度は南方市営住宅の関係でお尋ねしたいんです。  確かに資料の1ページの2にあります市営住宅の建設方針の中で、軌道系沿線を中心に検討するというところの言わんとする理由は私もわかっているつもりなんです。しかし次のページを見ますと、4として市営住宅応募状況が載っておりますが、今日の経済的不況、あるいは、さまざまな社会的動向の影響からか、入居募集に応募する方々といいますか、市営住宅への入居を希望する方々が非常にふえ続けている。平均倍率が常に20倍、30倍という状況になっているわけです。そして一方、鶴ケ谷なども建てかえの計画があるからということで募集を停止していたり、そういうことが、こういう競争倍率アップにつながっているんだろうと思うんです。この見直しの中では、結果的に戸数が減っている。そして、将来また軌道系沿線に建てかえを検討するんだということなんですけれども、将来的に何戸という数字が見えない中でのこういう言い方なので、その辺はどのように説明されるのか。もう少し詳しく御説明いただきたいと思います。 83: ◯住宅課長  時期等については具体的に申し上げられないんですけれども、今後建てかえ事業を進める上で、例えば南鍛冶町団地ですとか、こういったものの数をふやしていく。これは、周辺権利者等との課題などがございますので、いつという形ではなかなか言えないんですけれども、こういったものを考えております。あるいは、南方地域の減少分を個々で補うことは非常に難しいということで、他の建てかえ団地を含め、全体でということを考えております。 84: ◯辻隆一委員  ちょっと今の言い方では、軌道系のところには南鍛冶町の移転も含めてという話ですよね。私が申し上げているのは、全体的に入居希望者が増加している中で、そういう住民のニーズにこたえられる市営住宅の建設ということになっているのかどうか。逆に袋原等を見れば、確かに太白区内に市全体の30数%もあるから、こちらの方はいいだろうという。その地域的にはそれでいいかもしれないけれども、仙台市全体から見れば、市営住宅というのは入居希望者がどんどんふえているわけです。市民からはもっともっと建設してほしいという要望があるとすれば、この計画が軌道系のところにつくるからいいということにはならないのではないかということを私は言っているのであって、今の説明だと、住民が移転するからいいというものではないと私は思います。 85: ◯住宅課長  平成22年度におきまして、確かに公的援助を必要とする住宅需要の予測が2,200戸上回るという数字がございます。それで、これに関しては、高齢者向け優良賃貸住宅ですとか、特定優良賃貸住宅、あるいは借り上げ住宅というものを考えておりまして、やはり民間活力を活用していくという方向で考えております。ただ、今回のように、基準となる数字よりも落ちてくるということが見えた場合には、何らかの形で補っていきたいということで考えております。 86: ◯鈴木繁雄委員  最初に、公共工事コスト縮減に関する新行動計画の件で、資料の2ページの3の(1)工事コストの低減の表の中の5)積算の合理化は、積算単価の部分まで入るんですか、入らないんですか。どういうことなのかお聞きします。 87: ◯都市整備局参事兼技術管理室長  今、想定していますのは、これからの電子市役所という形の中で、例えば納品関係、あるいは積算するときにコンピューターソフトの方にいろいろなものを入れておくことによる作業時間的なメリットとか、そういった形のものでございます。 88: ◯鈴木繁雄委員  積算単価というものには言及しないと受けとめたんです。大変このようなことを言っては申しわけないんですけれども、公共事業の単価が高いという感じを正直我々持っているんです。それは私の感じです。それはどうお感じになります。余り高く感じませんとか、いいところではないですかとか、比べようがないですとか、どうですか。 89: ◯都市整備局参事兼技術管理室長  私どもは適正な価格だと思っております。 90: ◯鈴木繁雄委員  当然、そのような御認識をしてしっかりとお仕事をされているわけですけれども、私はこの積算単価に問題があるのではないかと思うんです。皆さん方はお仕事をきちんとやっておられるんです。といいますのは、この間、岩切の小学校の発注がありました。あれだと坪単価70万円ぐらいではなかったかと思うんです。比べようがないとは思うんですけれども、民間で行っている場合、大体五十二、三万円ででき上がっていますので、少なくとも坪単価で17万円ぐらい変ってきたりするんです。これは、発注体系が同じものではないから簡単に比べるわけにはいかないんです。Aランク、Bランク、Cランクがありますから、市で発注しているのは最高級品ですから、これは簡単に比べられないわけです。やはり、どうも積算単価そのものに対して高目ではないかという感じを、正直言いまして私ども持っております。その根拠は何ですかと言われると、困るんですけれども、感覚として持っています。  この積算単価の問題というのは、市独自でいろいろな解決をするということはできないんですか。大体、日本全国公共事業というのは横並びで、ずっと国から積算単価で出てきたものを参考にしてそのままやるという感じになるんでしょうか。私ちょっとそういうことに疎いものですから、幼稚な質問で申しわけないんですけれども、教えていただきたいんです。 91: ◯都市整備局参事兼技術管理室長  例えば、労務単価に関しては全国一律といいますか、国の方から出してこられたものを採用しておりますけれども、それぞれの資材につきましては、当然、私ども地域の特性がございまして、地域によって単価が違いますので、私どもの方でも調査に出しまして、そういった現状の単価を調べ、仙台市に合った単価を決めていくという形をとってございます。 92: ◯鈴木繁雄委員  この辺、ちょっと私もよくわからないでいろいろ質問したりすると、とんでもないことになると思うので、慎重に発言しているつもりなんです。やはり、私はその辺の行政自体、仙台市独自だけではできない部分があるのではないかという気がするんですけれども、そういうことはないんですか。仙台市独自で積算単価の標準値などをつくり上げたり、毎年見直すとか、3カ月ごとに見直すということなどしていたら、合理化にならなくなってしまうんでしょうか。
    93: ◯都市整備局参事兼技術管理室長  仙台市として、独自に年2回の単価調査を実施してございます。そのときに、かなりの物価の変動がございましたら、当然それに合わせて単価の変更などをしていく形にはなってございます。ただ、余り変動がない場合には、そのままずっと踏襲していく場合もございますけれども、昔の日本列島改造論みたいに単価がいきなり上がったときは、当然、それに合わせた形で見直しをしていくということになってございます。 94: ◯鈴木繁雄委員  上がるときは役所の方がなかなか上げなくて、実勢単価というんですか、それが1万円のときに役所の積算単価が5,000円だったりして、請け負った業界の方が大変だったということがありました。そして、本当にどうしようどうしようということで大変な時代がありました。今度はデフレの時代ですから、逆に発注時期より実際の購入時期の方が下回るという時代になりました。公務員の給与も2%カットだとか、また、人事院では下げてくるんです。そうなると、今度は大変なことになるんです。今度は年金もカットになるんです。2%がカットになるか、6%がカットになるか、今、これは国会で大変な問題です。そういう時代ですので、特にこの積算単価の問題というのは大変大きな問題で、これはいじったら業界の人たちも大騒ぎになってめちゃくちゃになってしまうのではないかと思うので、私もおっかなびっくり言っているんです。正直言いまして申しわけないですけれども、少なくとも私の経験では、片方は冷暖房設備なしで坪単価70万円、片方は冷暖房設備ありで坪単価五十二、三万円でという発注事例もあるようですので、そういう事例を見ると、公共事業はちょっと高いのではないかという気を、やはり庶民感覚で持っておりますので、この辺の積算単価についても、十分何らかの対策というのが今後必要になってくるのではないかと思うんですけれども、都市整備局長さん、どうお感じになっておられますか。 95: ◯都市整備局長  るる民間の学校などの建物との比較を例にしてお尋ねがあったわけですけれども、一つは、民間の場合はお互いの交渉によって値段をダンピングするといいますか、建てる方も安くしたいわけですから、そういう交渉の中で、実際相当低い値段で建物が建つということもあろうかと思います。それから、先ほどの参事兼技術管理室長の御説明の中で、物価上昇があるときのみ資材単価を上げたような説明をいたしましたけれども、実は物価を見ますと、材料によって多少は違いますけれども、下がるものは下がっています。ですから、当然それに合わせて修正をしておりますし、そのずれといいますか、時期は多少いろいろなことがございますけれども、その辺については、そのようにきちんとやっているところでございます。この辺については、鈴木繁雄委員のいろいろな御提言なども含めて、できるだけ適正な形で積算するように心がけたいと思います。 96: ◯嵯峨サダ子委員  泉中央駅周辺の交通環境改善対策について、1点だけお尋ねしたいと思います。  先ほどの御説明の中で、資料の1の実施内容の3)身体障害者用乗降場というのがございますが、駅の北側で道路部分から乗降スペースがなかなかわかりにくい、見えにくいという問題が、地元の声としても上がっているということは御承知おきだと思うんです。これをもっと見やすいものに改善する必要があると思うんです。その辺の対策についてお聞きします。  それからもう一つ、今、新しく出入り口、地下歩道を工事されておられるんですが、資料の1の1)送迎車用乗降場の部分にも、もう少し先に行ったら左側に身体障害者用乗降スペースがありますという看板の表示をぜひ設置していただけると非常に親切なのではないかと思うんです。その辺のところの対策についてはいかがなんでしょうか。 97: ◯総合交通政策部参事兼交通計画課長  この件につきましては、私ども3月に行いました実験のときも、利用者の方々からいろいろ苦情等がございました。それで、ここのタクシープールの中には現実に案内板があるんですけれども、ただ、表示が見えなかったり、身体障害者用のマークがちょっと小さかったり、見にくいということがございます。それで現在、その辺修正すべく区役所の方で検討させていただいております。  なお、そういった意味では、ただいま申し上げましたのは南下して左折で入るところでございますけれども、北上して右折で入る場合については、そういった案内板がないものですから、その辺も含めて検討させていただきたいと思います。ただ、道路案内板というのは結構お金がかかるものですから、実は大きいものを立てますと何百万円単位でかかるんです。今回は10月7日から実施ということで報告させていただいておりますので、当面は簡単な表示で、あとは来年4月以降の新年度予算で改めて立派なものをつくるということを考えてございます。そういったこともあわせて検討させていただきたいと思っております。いずれにいたしましても、わかるような案内表示をさせていただきたいと思っております。 98: ◯嵯峨サダ子委員  もう1カ所、資料の1の1)の送迎車用乗降場の場所にも案内看板を設置してはいかがでしょうかというお尋ねをしたんです。 99: ◯総合交通政策部参事兼交通計画課長  これも区役所の方と相談させていただきまして、なるべくつくる方向で検討させていただきます。 100: ◯嵯峨サダ子委員  先ほどの共同溝のような何十億という金額ではありませんので、ぜひ年度内に早急に設置できるように重ねて要望しておきます。  それから次に、南方4市営住宅の建てかえ方針について若干御質問します。  先ほどの市営住宅の応募状況の御説明の中で、太白区の応募倍率がほかの区に比べると低いというグラフが示されているんです。これはなぜ低いのか、その理由はおわかりでしょうか。 101: ◯住宅課長  かなり位置的な問題が大きいかと思っております。 102: ◯嵯峨サダ子委員  確かにそのとおりだと思います。茂庭台や太白団地など、要するに市の中心部から遠距離だということで倍率が低いという、実際に今年度の第1回の市営住宅の応募状況を見ても、それがあらわれております。ですから、決して太白に住んでおられる方が市営住宅に余り応募したくないと思っているということではありませんので、そういう位置的な関係でたまたま倍率が低くなっているんだということは、しかと認識をしていただきたいと思います。  それで今回、南方4団地の建てかえでもって136戸が減少するわけなんです。それを早急に現状まで回復させるための方策が、先ほどの御説明を聞いている限り、なかなか具体化していないと理解するんです。市としては、平成22年度における住宅需要予測で、必要だという公営住宅数が約2,200戸だということです。そうすると、その2,200戸が具体的に平成22年の時点で足りないと、市で計画といいますか、見通しを立てているわけですから、当然、それでは平成22年まで具体的にどれぐらい供給していくのかというものもあわせて提示されないと、市民の側から見れば、どうも納得ができないと思うんです。資料の1の住まいの基本計画の(3)の平成22年の公的援助を必要とする住宅需要予測に対する対応方針を見ても、なかなかわからないんです。これまで議会でも私どもの会派で取り上げてきた問題の一つとして、借り上げ市営住宅を実際に他都市でも実施しているわけですので、本市としても、ぜひ早急に実施すべきではないかということを申し上げてきたわけなんです。これも現在、費用対効果、課題等整理中と資料に書いております。いつまで課題を整理するおつもりなのか。もう課題を整理している場合ではないと私は言いたいわけなので、まず、この辺の借り上げ市営住宅の現状について、リアルにお示しいただきたいと思います。 103: ◯住宅課長  借り上げ市営住宅につきましては、他都市の状況等も勘案しながら進めたいと思っています。他都市の状況がどちらかというと、少し下降ぎみの状況がございます。それはどういったところに原因があって、我々としては、どうしたらうまく使っていけるのかという検討をしないまま進めるわけにはまいりませんので、現状では課題整理ということで資料には書いてございます。 104: ◯嵯峨サダ子委員  それでは、いつまでにその課題を整理するのかについて具体的にお答えください。 105: ◯都市整備局長  この問題につきましては、私からも本会議等々でいろいろ御答弁いたしましたけれども、基本的にはなるべく決まった懐といいますか、予算の中でいろいろなことをやっていかなければならない。それから、今の世の中の流れといいますか、そういうものを見ていますと、やはり民活といいますか、民間の力を活用して公共の負担を軽くできる部分は軽くしていくというのが世の中の流れだと私は認識しております。ですから、何回もお答え申し上げておりますけれども、その辺については、相当慎重な対応をせざるを得ないということだと思います。時期については、なるべく早くと言う以外に、今のところお答えのしようがございません。 106: ◯嵯峨サダ子委員  これまでも議会で、その都度なるべく早く、早急にという御答弁をいただいておりますので、再度重ねて御質問しているわけです。最近、こういう経済情勢ですので、例えば町中のビルがかなり空室がふえてきているということで、最近国土交通省の方が空きビルの有効活用ということで、国も補助をして、それを活用するという方策なども示されていると思うんです。例えば、そのようなものも民間活用の一つの方策としてできないものなのかどうか。いろいろな面で検討していく必要が迫られていると思うんです。いずれにしても、今の管理戸数9,384戸でさえも非常に物すごい倍率でして、全国的に見ても、仙台市の場合は市営住宅が非常に少ないというのはおわかりのとおりだと思うんです。ですから、具体的にいつまでこの2,200戸を計画していくのか。そして、当面今回南方4団地で減る分の136戸を早期にどれだけ回復していくのか。その具体的な年次なり、それこそ計画戸数を早期にお示しいただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。 107: ◯都市整備局長  嵯峨委員の方からお話のあった国土交通省で考えている空きビル等を利用してということですけれども、これは確かに都心の空洞化でございますとか、あるいは、福祉的な面からいっても、そういったことを進められれば進めたいと思っております。しかし問題はコストのことがございます。例えば、人に貸せない、空いている状態だから相当安い値段で提供してくれるという話があれば、おっしゃるようなことも可能だと思います。何度も申し上げますけれども、時期については先ほど御答弁申し上げたとおりでございます。 108: ◯洞口邦子委員  私からも、この南方市営住宅の建てかえに関して、今まで議論されなかった部分について少しお伺いしたいと思います。  当面の措置と言っても、ここの袋原東をつくらないことについては、特にこの場所でなければいけないという問題意識は持っていませんから、ほかの場所でふやすという方向は非常にいいと思うんです。実際には、具体的に今までもお話がありましたように、どこの場所にいつまでという目標だとかが示されないわけですから、これを建てないと決めた時点では、実際に戸数は減るということになると思うんです。政令指定都市の中で最も市営住宅戸数が少ないのが、さらに減るという事態について、まず、どのような認識をお持ちなのか伺いたいと思います。 109: ◯住宅課長  先ほどと同じような答弁になってしまうと思いますけれども、まず、全体として平成22年度までにという2,200戸につきましては、特定優良賃貸住宅、高齢者向け優良賃貸住宅、借り上げ住宅、そういった民間活力でと考えております。また、今回のように一時的に少なくなるものにつきましては、ほかの建てかえなどを中心にふやしていこうと考えております。 110: ◯都市整備局長  私からちょっと補足いたします。他都市、他都市というお話でございますけれども、仙台市は仙台市のいろいろな事情、他都市は他都市の事情等があります。したがいまして、私どもは仙台市の事情を考えて計画をつくっていきたいということでございます。 111: ◯洞口邦子委員  お言葉ですけれども、よくほかの政令市と比較してと言われるので、私も比較してちょっと言ってみたんです。そう言うなというのなら、言いません。かみ合わないとは思いますけれども、実際にはお答えいただけないとは思うんですが、本会議などでも議論されたように、いわゆる塩漬け土地といいますか、遊休地があるわけですから、そのようなところを確保してでも、やっぱり住宅の建設は進めるべきだと思うんですが、そういうお考えがおありかどうかお伺いします。 112: ◯都市整備局長  場所によってはそういうことも考えられると思いますけれども、これは私の個人的な考えも少し入るかもしれませんけれども、遊休地と言われている比較的広い土地をどう使うかということについては、ただいま庁内的にいろいろ相談しております。場合によっては、やはり先ほど申し上げたような趣旨で、そういった土地を民間の方に使っていただくというような基本的な考えで進めるべきかと私は思っております。 113: ◯洞口邦子委員  何が何でも公営でとは私も思っているわけではありませんから、民間の住宅にさまざまな援助をしてふやしていくという観点は非常に大事だと思うんです。倍率が年々高くなっているという背景には、やはり高齢者だとか、弱者が、老朽化した民間の住宅などの建てかえに伴って、行き場がなくて応募している状況がかなり多いと思います。それこそ千葉市などでは、住みかえ家賃の差額の助成制度だとか、川崎市などでも同様の民間のアパートに入居する、あるいは、移るときの助成制度などもつくっているんです。こういうことは検討されているのかどうか伺います。 114: ◯住宅課長  現在のところ、検討はしておりません。 115: ◯洞口邦子委員  先ほど来、議論されているように2,200戸不足するということが掲げられていながら、三つの高齢者向け優良賃貸住宅、特定優良賃貸住宅、借り上げ市営住宅の具体化が示されない中で、この資料を見ますと、これを解消していく見通しというのはほぼないと言っていいと思うんです。やはり、公的支援がどうしてもそういう弱者には必要なわけですから、やっぱり賃貸住宅に対して、これまで以上の新たな施策も考えて、高齢者中心の弱者の住まいを確保する方向にぜひ展開してほしいと要望して終わります。 116: ◯委員長  ほかに質問等はございませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 117: ◯委員長  次に下水道局からの報告ですが、この際、暫時休憩いたします。              休憩 午後2時42分              再開 午後2時57分 118: ◯委員長  再開いたします。  次に、下水道局から報告願います。 119: ◯下水道局業務課長  資料4の2002仙台市下水道フェアの開催について御報告させていただきます。  市民の皆様に下水道に対する関心と理解を深めていただくため、2002仙台市下水道フェアを10月19日の土曜日、勾当台公園市民広場で開催いたします。主催は、仙台市及び仙台建設業協会等の7団体で構成する仙台市下水道フェア実行委員会で、国土交通省東北地方整備局から御協賛をいただいております。内容につきましては、2枚目のチラシの方をごらんいただければ幸いでございます。展示コーナーといたしまして、もっと知りたい下水道ということで、雨水浸透の仕組み等さまざまな展示を用意してございます。また、水環境に取り組むNPOコーナーということで、NPO3団体の展示もございます。また、ステージイベントといたしましては、秋保湯元の田植踊、それから、地元の作曲家の稲垣達也さんのミニライブです。このライブは、水の音などをテーマにしたものでございます。そのほか、販売フードゾーン、プレイゾーン等も御用意しておりますので、御来場をお待ちしております。また、関連事業といたしまして、本年度は児童生徒絵画コンクールと川柳コンクールを開催いたします。絵画コンクールにつきましては、市内の小中学校より967点の応募がございまして、入賞作品はフェアの前の週には市役所1階の展示ホールに、フェア当日には会場に展示を予定してございます。また、川柳コンクールの締め切りは9月30日、テーマは「くらしの中にある水」ということでございます。こちらの方もどうかよろしくお願いいたします。  予算につきましては、仙台市と構成団体の負担金等で575万9000円を予定しております。支出につきましては、各行事に資料にございますとおりの支出を予定しております。 120: ◯施設管理課長  私の方からは、資料5に基づきまして御説明申し上げたいと思います。  六郷堀七郷堀等非かんがい期試験通水の実施についてでございますが、非かんがい期は9月11日から4月24日まででございます。この期間において、若林区民の方々から試験通水をしてほしいという強い要望がまいっております。また、国土交通省東北地方整備局が主体となって進めております仙台地域水循環協議会の中でも、六郷堀七郷堀等の試験通水を主要な課題として進めてきております。このような経緯のもとで、平成11年度から試験通水を実施しているところでございます。今年度におきましても、試験通水を行うこととしており、目的としましては、通水による効果の確認、必要流量の算定、さらに改善を要する施設の調査など、今後の試験通水に必要な検討を行うことで、通水期間は10月1日から31日までの1カ月間、その間に、こうした調査をしていきたいと考えております。対象水路としましては、資料の方に明記しております7水路で実施していきたいと思います。実施機関としましては、仙台市、国土交通省東北地方整備局、宮城県でございます。協力機関としましては、仙台東土地改良区の協力をもって実施していきたいと思っております。  次の資料の図面の方には、7水路の系統図と赤丸が3カ所ございますが、これは施設の改善箇所でございます。これにつきましても、9月中には改善することにしております。 121: ◯委員長  ただいまの報告に対し、何か質問等はございませんか。 122: ◯洞口邦子委員  非かんがい期の試験通水に関してちょっとお伺いします。  ことしで4回目となるわけでしょうけれども、これまでの目的がありますけれども、どのような形で達成されたのか。昨年度については、ゲートの改善などとなっていますけれども、実際に通水による効果、流量の算定、施設の調査などについて、これまでの実績、どれだけ効果があったのかというもう少し詳しい報告がないと、続けて行う意味といいますか、喜ばれているとは思うんですけれども、もう少しわかるように報告していただきたいし、概要的な報告をいただきたいと思います。 123: ◯施設管理課長  これまでの試験通水についてでございますが、平成11年、13年、そして今回が3回目でございます。過去の試験通水の結果でございますが、平成11年度におきましては、7水路のうち5水路を対象に実施しております。そのときから、必要流量の算定は毎秒0.5トンという結果が得られております。平成13年度におきまして、5水路から7水路に対象水路をふやしたわけでございます。平成13年度において、鞍配堀という水路がございますが、その鞍配堀の水路が堰高の関係で通水できなかったということもございまして、今年度その鞍配堀も含めて7水路で実施していきたいと考えております。まず、流量については0.5トンで流すということで一度実施しましたけれども、今回鞍配堀が追加になったことにより対象水路が増加しどのような水量になるのかも、今回の流量測定の対象と考えております。そのようなことで、今回の実施内容を考えておりますので、よろしくお願いいたしたいと思います。 124: ◯洞口邦子委員  それから、試験通水となっているんですが、試験をずっと続けていくのか、それとも、これを恒常的に行うような計画があるのかどうか伺いたいと思います。 125: ◯施設管理課長  試験通水のお尋ねでございますが、今後、試験通水を引き続き行うということで、国土交通省の東北地方整備局が主体となっている仙台地域水循環協議会の中で決定されておりまして、今後も試験通水ということで続行していきたいと思います。 126: ◯洞口邦子委員  私がちょっと地域の方たちから伺った話によると、これは非常に歓迎されているということなんです。今、ずっと試験通水ということで御答弁がありましたけれども、通年通水に向けて、引き続き検討していくというお考えはおありなのかどうか伺います。 127: ◯施設管理課長  ただいまの通年通水についての尋ねでございますが、我々仙台市としても、通年通水ということを行っていきたいと考えておりますが、通年通水を行うためには、河川法に基づく水利権の取得が伴うということになっております。水利権を取得するためには、将来に向けた水源計画をつくらなければならないのですが、その水源計画をつくることが現時点では困難であるということでございます。それで、先ほど御説明申し上げた仙台地域水循環協議会において、広瀬川の水量があるときに流すということで、まず、試験通水で実施しようという方針で意思決定がされております。そういうことで試験通水を実施しているところでございます。 128: ◯洞口邦子委員  先ほどもちょっとお話ししましたが、特に農家など、地元の方々のこの試験通水に対する評価、要望などをつかんでおられれば、ぜひお伺いしたいと思います。 129: ◯施設管理課長  平成13年度の試験通水のときにアンケート調査を若林区役所の方にお願いしまして、255名を対象に行ったんですが、160名の方から回答が得られております。その中で、約9割の住民の方から試験通水を実施してほしいということの意思表示されております。 130: ◯洞口邦子委員  そうした多くの方たちが喜んでいる事業なので、さまざまな課題はあるかと思いますが、要望に沿った形でぜひ進めていただきたいと思います。 131: ◯委員長  ほかに質問等はございませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 132: ◯委員長  なければ、以上で報告事項関係を終了いたします。  この際、当局から報告を受けた事項以外で、皆様から何か発言等がございましたらお願いいたします。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 133: ◯委員長  なければ次に、閉会中継続審査事項についてお諮りいたします。  「仙台市汚水処理適正化構想の見直しについて」及び「仙台都市圏総合交通体系調査(パーソントリップ調査)について」を閉会中も継続して審査することにしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 134: ◯委員長  御異議なしと認めます。よってそのように議長に対して申し出ることに決定いたしました。  次に、市内視察についてお諮りいたします。  副委員長とも相談をしまして、本委員会の市内視察を実施したいと思います。  日程につきましては、10月21日の月曜日、常任委員会の日の午前中に、視察先につきましては長町副都心などを候補に考えておりますが、視察先の希望なども含め御意見がありましたらお願いします。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 135: ◯委員長  なければ、視察先等の選定を含め市内視察につきましては、正副委員長に御一任いただきたいと思いますが、いかがでしょうか。             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 136: ◯委員長  御異議なしと認め、議長に対し委員派遣の申し出を行いたいと思います。  なお、詳しい日程や内容等につきましては、副委員長とも相談し、当局とも調整の上、早目に皆様方に日程をお届けするようにいたしますので、よろしくお願いいたします。この市内視察について、何か御意見等はございませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 137: ◯委員長  なければ、以上で所管事務を終了いたします。  それでは、これをもって委員会を閉会いたします。...