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  1. 仙台市議会 1999-03-15
    平成11年度 予算等審査特別委員会(第12日目) 本文 1999-03-15


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                 ※会議の概要 2: ◯委員長  ただいまから予算等審査特別委員会を開会いたします。  佐藤洋輔委員から本日欠席の届け出がありましたので、御報告申し上げます。  それでは、これより質疑を行います。  まず、第28号議案平成11年度仙台市自動車運送事業会計予算、第29号議案平成11年度仙台市高速鉄道事業会計予算についてであります。  民主フォーラム仙台から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。             〔相沢芳則委員、質疑席に着席〕 3: ◯委員長  発言を願います。 4: ◯相沢芳則委員  私からは、交通局に対してアクセス30分構想の具体化についてお伺いしたいと思います。  現在、都市整備局アクセス30分構想に3215万4000円が計上されています。いろいろ検討されていると思うんですが、交通局としてはどの程度までこの構想について携わっているのか。また、交通局の予算書を持ってきたんですが、全然アクセス30分構想は何も書かれていません。やる気があるのかなという感じがするんですが、その辺をまずお聞かせ願いたいと思います。 5: ◯交通事業管理者  現在交通局におきまして、一昨年11月より自動車部輸送課内に経営健全化計画の一環といたしまして、バス活性化計画の策定に当たるため、専任のプロジェクトチームを3名体制で発足させたところでございましたけれども、本市の公共交通政策としてのアクセス30分構想を受けまして、昨年4月からは輸送課内に4名体制でバス活性化推進室を設置いたしまして、都市整備局内に組織されました総合交通政策部公共交通企画室との併任体制のもとで相互の連携を図っているところでございます。  具体的には、現在都市整備局が調査を進めております公共交通活用方策検討調査の中で、アクセス30分構想とバス活性化計画の整合性を図るために協議を行いながら、それぞれの計画の策定をともに進めているところでございます。 6: ◯輸送課長  アクセス30分構想に関連いたしましての交通局の予算は、バス活性化計画の具体化に要する調査費といたしまして、11年度に約1800万を委託費として計上いたす予定でございます。 7: ◯相沢芳則委員  交通局からいただいた運送事業会計の中には全然触れられていませんし、予算の説明のときにも何もそういう話はなかったんですが、その辺はどこを見れば出てくるんですか。 8: ◯輸送課長  個別な説明書きは予算書に付していないかと思いますが、委託料の中に含まれてございます。 9: ◯相沢芳則委員  さっきの質問でも言ったように、どうも都市整備局が一人歩きして、実際には交通局にやってもらわなくてはならないと思うんですが、全然11年度の予算を見ても、真意がない。ですからもう少し、今アクセス30分構想をやっているんだという交通局の意志を確認したいと思うんです。交通管理者、どうですか。 10: ◯交通事業管理者  仙台市と意思統一いたしまして都市整備局が現在主体的にやっておりまして、先ほども申し上げましたように、うちの職員がそこの中で併任体制で、お互いに整合性を図るために協力し合いながらやっているという状態でございまして、実施に当たりましてはうちの方もそういった予算の措置も出てくるものと思っております。 11: ◯相沢芳則委員  それでは具体的にお聞かせ願いたいんですが、地下鉄が開業して既に10年を経過していると思うんです。平成11年度の予算では泉中央駅を改善しようとしておりますが、アクセス30分構想の中で、他の駅について駅前広場の見直しとか改善するところというのは、今のところどうなんですか。 12: ◯都市整備局長  泉中央駅以外の地下鉄の駅前広場等でございますけれども、これは現に旭ケ丘とか台原とかにも駅前広場があるわけでございます。ここについては、今のところ現状でいけるのではないかと考えておりますけれども、富沢駅に新たに駅周辺土地区画整理事業にあわせまして駅前広場を整備する計画がございます。 13: ◯相沢芳則委員  私は、286号線が大分混んでいると、そうであれば宮沢橋を早くかけかえして、宮沢橋を渡ったところに河原町駅がありますから、そこを拠点にする考えも出てくるのではなかろうかと思うんですが、全然前の考えのとおりで、富沢駅はわかりますから、もっと既存の駅をどうするんだという論議はないんですか。
    14: ◯都市整備局長  おっしゃるような河原町でございますけれども、駅前広場を他の交通結節と有効に使えるという部分でございますけれども、これはどちらかというと郊外の駅になるわけでございますけれども、確かに御指摘のような河原町という駅についてこれからどうするかというのが一つの課題だというふうに認識しております。ただ、現状の都市計画道路の形態とか、それから恐らくは駅前広場の土地を生み出すためには、かなり大きな再開発でもやらないとなかなか難しいのではないかというようなことがございまして、そういった市街地の改造動向というものと一緒に考えていかざるを得ないというような事情もございます。 15: ◯相沢芳則委員  あわせて都市整備局にお伺いしたいんですが、都市整備局においてはアクセス30分構想の中で、地下鉄はわかりましたが、JR駅に関しては、どの程度の駅をアクセス30分構想の中で考えていらっしゃるのか。 16: ◯都市整備局長  現在、仙台市内でございますけれども、東北本線、それから仙石線、仙山線、JR25駅ございます。今後アクセス30分構想の中期計画の期間内におきましては、新駅を4カ所新たに設置するということになっておりまして、これらのうち平成11年3月現在で都市計画決定している駅前広場を有する駅は、新駅と予定されている──これは仮称でございますけれども、新田東駅を含めて12駅あるわけでございます。まあ暫定的に供用しているものが数カ所あるわけですけれども、整備が完了しておりますのは仙台駅西口のみでございまして、今後交通結節強化という視点から考えましても、計画期間内に残りの11駅について積極的に整備促進を図っていくことを検討いたしたいと考えております。 17: ◯相沢芳則委員  そうすると、今のところ西口駅だけというんですが、私はJR駅を中心にバスの発着も考えていかなければならないのではなかろうかなと。そうすると大きいバスではちょっとうまくないんですよね。ですから先ほど交通局に聞いたのは、そろそろ中型バスとか小型バスも導入しなければならないのではないですかと、心配して言っているんです。その辺はどうなんですか、交通局としては。 18: ◯交通事業管理者  中型、小型バスの導入でございますけれども、現在バス活性化計画の中で路線の再編とあわせまして検討をしているところでございます。これまでも一部路線につきましては中型バスを導入しておりましたが、今後は利便性の高い公共交通といたしまして、走行いたします地域の路線形態あるいは需要動向、こういったことを踏まえながら、それぞれその地域にふさわしい小型、中型バスの導入を図ってまいりたいと考えております。 19: ◯相沢芳則委員  昨年からアクセス30分構想をやって、昨年の秋ごろの時点ではおおよそマクロ的ではございますが、見たと思うんです。そうであれば交通局としてはことしの予算に、今局長が答えられたような中型バスとか小型バスを計上するくらいの気持ちがあっていいのではなかろうか。そうでないと、さっき言ったようにアクセス30分構想が構想だけで終わってしまうという感じがするんです。それではいつごろをめどに購入する予定なんですか。 20: ◯交通事業管理者  11年度にバス路線の再編成をやる予定でございますので、それに合わせまして導入を図りたいと思っております。 21: ◯相沢芳則委員  今、路線の話が出てきていますが、私も大幅な路線の見直しをしなくてはならないというふうに考えている一人なんですが、そこで、いつごろの時点でこの路線の部分、それからこれは他部門にも関係しますし、仙台市以外から来ているお客さんを乗せている部分もありますから、その辺、どういう時点で路線の変更をして、市民の皆さんから協力をもらうんだという意思決定みたいなものはあるんですか。 22: ◯輸送課長  バス路線の見直しの時期等に関する御質問でございますが、現在利用しやすく、需給バランスのとれた集約輸送を目指すことを基本といたしましてバス活性化計画の策定を進めているところでございますが、平成11年度のできるだけ早い時期に、再編の基本的な考え方を議会や地域の方々にお示しいたしまして、また関係部局の方とも十分な協議を行いながら、御理解、御意見をちょうだいしながら再編効果の特に高いところから段階的に実施してまいりたいと考えております。 23: ◯相沢芳則委員  選挙の時期でありますから、いろいろ要望、意見等がありまして、私がお願いしたバスがようやくことし通るような話があるんですが、路線の変更には何年ぐらいかかるんですか。 24: ◯輸送課長  路線変更に要する期間がどのぐらいかというお尋ねでございますが、規模にもよるわけでございますが、計画から実際にバスが運行するまでの期間につきましては、最低でも8カ月程度は必要と考えてございます。  具体的には、まず道路の幅員、それから道路の形状、こういった走行環境を調査いたしまして、さらに沿線の人口などから採算性の検討を行います。また、既存の路線を変更する場合には、現在利用しておりますお客様への影響の調査、あるいは関係地域との調整などを行いまして、その後所轄の警察署、あるいは関係町内会等への事前の説明、それから運輸局関係の路線免許、あるいは運賃などの所要の申請業務が必要となります。したがいまして、免許取得後、それから一定の周知期間を経ますので、そのぐらいの時間を要するものと考えてございます。 25: ◯相沢芳則委員  そうすると8カ月ですから、アクセス30分構想はことしの10月ごろに出したいというような話をしていたんですが、来年度には間に合わないということですね。 26: ◯輸送課長  アクセス30分構想の検討の方向も取り入れまして、11年度の後半からやれるものにつきましては実施したいと考えております。 27: ◯相沢芳則委員  先ほど課長が、路線変更に8カ月かかると答えられた。後半からやっていくとすれば、今のうちから取り組まなければならないのではないですか。 28: ◯輸送課長  まさに御指摘のとおりでございまして、10年度中もそういった考え方で十分に都市整備局と連携を持ちながら現在協議を進めているところでございます。 29: ◯相沢芳則委員  答えになっていません。  それでは、別な質問。先ほど都市整備局から駅前周辺を開発するのに時間を費やすということで、先にバス停だけでも設けたらいいのではないかと考えるところがあるんです。具体的に話すと、JRの落合駅の南側の近くに設けたらいいのではないかと。そうすると8カ月かかるんですか。 30: ◯輸送課長  停留所の設置に要する期間でございますが、バス停を新設、または移動するという場合には、まずバスの乗降に便利で安全な場所を特定いたしまして、地域住民の方の理解と協力のもとに設置場所を選定しているわけでございます。  具体の手続といたしましては、道路管理者との占用許可の関係、それから警察を初めとする関係機関との調整、それから運輸局に届け出をするまでの一連の手続と、あわせまして地域対策、これらを合わせまして約3カ月程度の期間で設置できるものと考えてございます。 31: ◯相沢芳則委員  バス停留所に3カ月、なかなか難しいですね。ところで、公共交通機関が何年後かに緩和されるという話を聞きましたが、いつごろでしたか。 32: ◯交通事業管理者  平成13年です。 33: ◯相沢芳則委員  そうすると、平成13年を待てば好きなところを走れるということですか。 34: ◯輸送課長  今の運輸政策審議会の審議の流れといたしましては、基本的に公営交通は民間の事業エリア内には入ってはいけないということになっておりますが、まだ最終の審議結果が発表されたわけではございませんので、その辺は議論の落としどころといいますか、最終の結果を待つことになろうかと思います。それ以外の路線の変更等につきましては、先ほど申し上げましたような手続を経ましての運行開始ということになろうかと思います。 35: ◯相沢芳則委員  アクセス30分構想を実現するには市民の大いなる理解を得られなければ実現は無理だと私は思うんですが、そこで、今は乗り継ぎ料金と直通で来た場合の料金差はどのぐらいあるのか。  それから、今度のアクセス30分構想は乗り継ぎをしなければならないわけです。そうすると、乗り継ぎしなくても直通で行った料金と同じぐらいにしなければならないのではないかなという感じがするんですが、その辺はどう考えていますか。 36: ◯交通局業務課長  同一の行程を、バスを利用した場合と地下鉄を乗り継いだ場合の料金でございますけれども、北仙台で乗り継いだ場合の料金について具体的にお示ししたいと思います。  住吉台中央から仙台駅前まで直通で来た場合は600円でございます。地下鉄を経由いたしますと720円、差額が120円、これは乗り継ぎ割引40円を引いた額でございます。仙台大観音前から仙台駅まで、これは直通が390円、乗り継ぎが470円、差額が80円でございます。桜ガ丘団地から、直通が250円、地下鉄経由が360円、差額が110円となっております。  同一料金にできないかということでございますけれども、これについては割引のいろいろな手続がございますので、一朝一夕にはできないものと考えております。 37: ◯相沢芳則委員  私が前段で言ったように、市民の理解が得られなければ、これはなかなか乗られないんですね。だって座れば真っすぐ行った方がいいと感じますから。だから乗り継ぎした分、料金を同じにしてくださいと私も言われているんだけれどもね。なかなか難しいんでしょうが、差を詰めるとか、あるいは低額料金にするとか、そういう検討もアクセス30分構想の中で料金体系も含めて検討しなければならないのではなかろうかと心配している一人なんですが、どうですか、管理者は。 38: ◯交通事業管理者  確かにおっしゃるとおりでございまして、これはいろいろ制約はありますけれども、検討しなければならないものと思っております。 39: ◯相沢芳則委員  それから、団地間のバスを通してくれと。団地と団地。私は中山に住んでいるんですが、泉中央に行くときは、1回北仙台で乗りかえなくてはならないと。中山から真っすぐ直通で泉中央まで行けるような団地間の相互バスをつくったらいいのではないですかという質問を前からしているんですが、この辺はどうなんですか。 40: ◯交通事業管理者  今後バス事業につきましては、先ほど言いましたように規制緩和があるわけでございまして、それにより一層厳しい効率化が求められる状況にございます。また一方では、超高齢化社会の到来を迎えまして、福祉的な視点を重視しました輸送要請、あるいは地域の生活を維持するための輸送要請もさらに高まってきていることは委員御指摘のとおりだと思います。  このような中で、御指摘のような団地間バスを含めまして、あらゆる方面に乗りかえなしで行けるバス路線に関する御要望を現在も多数ちょうだいをいたしているところでございますが、採算性あるいは効率性の面で限界がございます。したがいまして、路線再編の柱としてのバス・バス乗り継ぎ方式、先ほどもお答えしましたが、これを現在検討しておりまして、乗り継ぎ運賃の割引、あるいは乗り継ぎ拠点の整備、そういった移動のしやすさなどを今後は確保してまいりたいと考えているところでございます。 41: ◯相沢芳則委員  ところで、今アクセス30分構想を都市整備局を中心に検討していると思うんですが、実際にやるのは交通局なんですよね。交通局としては、このアクセス30分構想で乗客数は今より1日平均17万人ぐらいふえるという見込みで一生懸命やっているのか、アクセス30分構想を出したから、これはしようがないなとやっているのか、その辺はどうなんですか。 42: ◯交通事業管理者  アクセス30分構想を実現した場合に乗客数がふえるかという御質問でございますけれども、アクセス30分構想では、基本方向といたしまして、公共交通を機軸とした交通体系の構築を掲げておりまして、その実現のために、駅広や都市計画道路の整備を初めといたしまして、マイカー自粛、あるいは違法駐車対策などの交通渋滞緩和策、あるいはバスレーンの拡大などによるバスの走行環境の改善策など多くの施策を検討しているところでございます。  このような各種の公共交通機関利用促進のための施策の実施によりまして、バスの走行性や定時性が増すことから、バスへの信頼性が回復しまして、都市内の移動手段としてのバス選択性が高まり、バス利用者は増加するものと考えております。 43: ◯相沢芳則委員  私もこのアクセス30分構想で交通局の再生をかけたいなと思っている一人でございまして、ぜひ頑張っていただきたいと思います。  そこで、アクセス30分構想をいつごろまで市民の前に明らかにするのか。先ほど言ったように市民の協力が得られなければこれはできないんですよ。料金は高いし、乗る人は少ないんです、はっきり言って。だから、市民の前に明らかにして、市民の皆さん、協力してくれませんかと。そうしないと、管理者が言ったように、バスに乗る人が少ないんです。ですからアクセス30分構想を市民の皆さんに大きくPRして、バスに乗ってくださいと、そういう話をいつごろまでにしていつごろから実施する予定なのか。さっき輸送課長によると8カ月かかるということだから、来年ではないかなと思っているんだけれども、やれるものからやっていくというんですが、もしやれるものはやるということが頭の中に現在あるのであれば、それでは何路線ぐらいをいつごろの時点からやれるんだというのを聞かせてもらいたいんです。その辺はどうですか。 44: ◯都市整備局長  私の方からは何路線ぐらいというところについてはお答えはできませんけれども、前段の部分のアクセス30分構想の実施時期等についてでございますけれども、都市における公共交通の活用方策を検討いたしまして、委員のおっしゃるようなバス交通改善といったものを含めてよりよい交通環境の整備を行い、市民が暮らしやすいまちづくりを形成することを目的といたしまして、このアクセス30分構想を掲げているわけでございます。  この推進案につきましては、確かに御指摘のように実効性の高いものにすることが重要でございますので、交通局の方とも十分連携をとりながら、バス路線再編の基本方針なども盛り込みまして、今年度末までにまとめるという考え方でございます。  その発表の時期でございますけれども、平成11年度のできるだけ早い時期に議会や市民の皆様にお示しをいたしまして、市民の方々の御意見、御理解もいただきながら逐次実施をしてまいる考えでございますので、よろしくお願いいたしたいと思います。 45: ◯輸送課長  具体の再編の路線数等に関する御質問でございますが、今都市整備局長から御答弁がございましたように、今年度末に出されますそういった活性化、あるいは路線再編の方向性を受けまして具体の計画を取りまとめまして、これも11年度のなるべく早い時期にお示ししながら御意見をちょうだいし、11年度後半から再編効果の高いものから進めていきたいと考えております。 46: ◯相沢芳則委員  最後に、このアクセス30分構想は市長の公約だと思うんです。他局にまたがるものですから、やはり市一体となって、交通局だけ、あるいは都市整備局だけ、あるいは建設局だけなんて言わないで、一体としての取り組みが必要だと思うんです。その辺は武田助役、どうですか。 47: ◯武田助役  おっしゃるとおり、全庁挙げて取り組むつもりでございます。 48: ◯委員長  以上で、第28号議案平成11年度仙台市自動車運送事業会計予算、第29号議案平成11年度仙台市高速鉄道事業会計予算に対する質疑は、総括質疑を除き終了いたしました。  次に、第30号議案平成11年度仙台市水道事業会計予算についてでありますが、いずれの会派からも質疑通告がございませんので、本件については総括質疑を除き終了いたしました。  次に、第31号議案平成11年度仙台市ガス事業会計予算、第57号議案仙台ガス事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例についてでありますが、いずれの会派からも質疑通告がございませんので、本件については総括質疑を除き終了いたしました。  答弁者入れかえのため、少々お待ち願います。                〔答弁者入れかえ〕 49: ◯委員長  次に、第32号議案平成11年度仙台市病院事業会計予算についてであります。  グローバルネット仙台から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。             〔鈴木繁雄委員、質疑席に着席〕 50: ◯委員長  発言を願います。 51: ◯鈴木繁雄委員  病院会計の本年度の予算書で、3億6500万が企業債で発行されようとしておりますけれども、ここ数年の病院事業会計で、企業債はどのような経緯になっているかお示しをいただきたいと思います。 52: ◯市立病院経理課長  企業債の最近の利用状況でございますけれども、平成8年度に駐車場の増設等で10億3000万円、平成9年度にオーダリング等で7億6000万円の利用状況になってございます。  なお、今年度の起債の予定でございますが、これは高置水槽の改修工事の費用でございます。 53: ◯鈴木繁雄委員  高置水槽というのは、これはなぜこのような工事をしなくてはいけないんですか。 54: ◯市立病院経理課長  高置水槽でございますが、地震対策も兼ねまして、これまで強度の問題がございまして、古くなったこともございますので、それとあわせて改修いたします。 55: ◯鈴木繁雄委員  市立病院は建設されてから何年ぐらいになっているか、これは要覧で見ればわかるんでしょうけれども。それから建物の、一般的に言う耐力度調査と申しますか、そういうものから見て、それからさまざまな機能を全体的に見まして、結構、老朽化という言葉は悪いですが、かなり使い込んできたと私は概念的に感じているんですけれども、その辺はいかがでしょうか。 56: ◯市立病院経理課長  現在の病院は19年ほどになりますけれども、いろいろな機械設備の改修につきましては、そろそろ更新の時期に至っていることは事実でございます。それで、現在のところ配管関係、その他段階的に整備をしてございますが、これから数年のうちに外壁とかボイラー設備とか、そういうものの更新の時期が来るものと思っております。 57: ◯鈴木繁雄委員  建物で一番最初に壊れてくるのは給排水関係から配管、その次は電気関係とかなって、今度は本体、躯体の老朽化とかになってくると思うんですけれども、実は私、正直言ってかなり目いっぱいお使いになっていると。これは決算のときにやればいいんでしょうけれども、決算を見ましても結構入院患者さんとか、病床の延べ患者数から見まして、かなり目いっぱいお働きになっているように感じますけれども、ことしの予算で見ますと、入院患者が延べ人数で1万7700人という予算を組んでおりますけれども、この予算どおりにいきますと、病床の利用率というのはどの程度になりますか。 58: ◯病院事業管理者  平成9年の実績で申し上げたいと思いますが、一般病床は483床で、その稼働率は91.9%というふうに計算しております。 59: ◯鈴木繁雄委員  平成9年度でそうですから、平成11年では1万7700人としますと、おおむね8%強ぐらいのアップになるのではないかと私は見ているんですけれども、収入の診療報酬、入院その他から見てそういう計算を立てられるんでしょうけれども、この1万7000人を予算の中に組み込むということは、病床の利用率が100%近くになってしまうのではないかというふうに、私は資料と数字で概念的に見たんですけれども、その辺はどうなんですか。 60: ◯病院事業管理者  ほぼ満床に近いという状態は予想されるわけでございます。 61: ◯鈴木繁雄委員  病床が満床であるということはどういうふうにとらえたらいいのかわかりませんけれども、実はこれは市長、病床の需給バランスというか、この間本会議で私、質問をさせていただきましたけれども、いわゆる地域医療保健計画の中でそれは決められるものであるというお話でございます。  ところが、宮城県の中において、今ベッドがどの程度あるかと申しますと、仙台の地域医療計画、岩沼とか亘理とかいうところが入りますけれども、そのおおむねの人口は約150万人近くなんです。その150万人近くの中で、ベッドが1万2000です。この1万2000の中で、仙台市が仙台市の行政区内で保有しているのが1万ベッドでございます。100万人で1万ベッド。片や、そのほか仙台医療圏に入っている岩沼とかは50万近く、44万幾らですけれども、それでたった2000ベッドなんです。仙台市の場合は、人口から換算しますとまさに100人に1人のベッドになりますけれども、ほかの地域は500人に1人になる。ということは、急性期の対応ということでは、いかに仙台市の医療機関が仙台圏の医療の負担と申しますと悪いですけれども、その責任を果たしているかというこの重さというのは実に大変なものなんです。そのほかに、いわゆる療養型の病床と一般病床、これを比べますと、その数字がまたいろいろ出てくるわけなんです。  そして、今医療界で非常に問題になっておりますのが、地域保健医療の中で介護保険の導入に伴う一般病床から療養型病床への転換、平成9年の法律の改正により、これに対応するということになっています。  ところで、昨今の病院経営、有床の診療所の経営状況を見ますと、大変厳しくなってきております。これは私も素人で恐縮でございますが、いわゆる診療報酬の問題で、今までは出来高払いだったのが今度は定額払いになるということでの対応を今されていると思いますけれども、間違いないでしょうか。 62: ◯医事課長  現在、診療報酬制度は出来高払い方式ですが、平成10年11月1日より国立仙台病院を初めとして全国10病院において、急性期入院医療の定額払い方式の試行が始まっております。急性期入院の183疾病を対象にしたもので、あくまでも試行的な段階でやっております。 63: ◯鈴木繁雄委員  ということで、いわゆる有床の民間の小さな診療所が、事業経営が大変になってくるんです。そうしますと、勢いこれと介護保険の導入によりまして、有床診療所がどうしても療養型病床へと移行する傾向が、それがいいとか悪いとかではないんですが、そういう傾向が実態としてあらわれてくるわけです。そうしますと、当然のことながら急性期の対応というものは、ますます市立病院のような病院にその重きが出てくるわけです。これは数字的にあらわれております。  そして、この調査はまだしておられませんし、県の方に聞いてもなかなか明確な答え、いわゆるリアルタイムでの調査は出てきません。しかし私が今いろいろ耳にするところによりますと、やはり20ベッド、30ベッドを持っている仙台市内の有床の診療所は、経営上の安定確保を保つために療養型の病床をふやしております。そういうことから見て、そしてまた、先ほど事業管理者がお話しになりましたが、仙台の市立病院の病床は満床に近い状態でこの予算を組んでおられると。そしてまた、今度起債を組んで病院の改築というか、老朽化に対応してなくてはならないという時期になってきている。  私は、当然ここで仙台市立病院が何をなさらなくてはならないかということを、本会議でもそれを踏まえて質問をしたつもりでございます。残念ながら本会議での答弁は、さらっとしたものでございましたけれども、私はそういうものではないと思います。この病院というのは、一時たりとも中止をして建てかえるということはできなわけでございます。これは今の病院をフル稼働しておいて、そして当然のことながら将来に向かってこの市立病院の改築というものを新しくしなくてはいけないという時代が、当然物理的にも来るわけです。そしてまた、社会的にもこの急性期の対応の必要性というのが年々増してくるわけでございます。これに対する仙台市としての方針というのは、ただ一つ仙台市で立てられるものではございません。現在の市立病院を建設なさったときも、当時の島野市長と医師会との連携のいろいろな点での未熟さと欠落した部分があって、担当それぞれに大変御苦労をなさったことは私も身をもって経験をしております。  そういう点で、今のうちから私は市立病院の移転をしっかりと視野に入れて行政はこの対応をすべきだと思っております。いろいろと申し上げたいことがございますが、時間の制限もございますのでこの辺にさせていただきますけれども、ぜひ私は今のうちから医師会と十分にお話しの上、早急に移転計画、いわゆる新築に向けて、介護保険等の導入にあわせてさまざまな現象が出ることを今のうちからシミュレートして、きっちりと計画を立てるべきではなかろうかと思いますけれども、執行部御三役の御意見、私の提案を踏まえてお答えをいただきたいと思います。 64: ◯市長  市立病院が移転改築いたしてから20年に近い年月を経ておりまして、先ほど御答弁申し上げましたように、狭隘化が進んでいるし、また老朽化も一部進みつつあるという状況にございます。これに対する一般病床の増床の問題は、そうした狭隘化の限度がございまして、直ちには対応できないような状況にございますことは御案内のとおりでございます。  私どもとしましては、先ほどからお話がありました介護保険制度の実施による一般病床と療養型病床との今後のさまざまな変動があると思いますし、また急性期疾患と慢性期の疾患との、これは病院同士の、あるいは病院と診療所間におけるすみ分けの問題も顕在化してくることは目に見えているわけでございまして、その辺のこれからの動向をしっかりと見きわめた上で、病院のあり方について、移転を含めまして早期に考えていかなければならないという問題意識を持っております。  そういう意味におきまして、仙台都市圏全体における唯一の自治体病院でもございますので、市立病院だけでいいのかどうか、もっと広域的な観点から、この地域における保健医療の将来計画を踏まえて、医師会ともども早期に医療のありようについて協議もし、できるだけ早い時期にそのめどを立てていきたい。当面は効率的、弾力的な運営によりまして経営をいたしてまいる所存でございます。 65: ◯鈴木繁雄委員  一刻も早い対応を最後に望みまして、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 66: ◯委員長  社会民主党仙台市議団から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。             〔石田雄宏委員、質疑席に着席〕 67: ◯委員長  発言を願います。 68: ◯石田雄宏委員  簡単に伺います。総務部長、看護婦さんが400人ぐらいいるはずなんですが、日常の業務を見ていて、どういう感想を持っているか、最初にお聞きをしておきたいと思います。 69: ◯市立病院総務部長  看護婦、看護士の仕事は、交代制で病気の患者さんにつきっきりの仕事で、内容も人命を預かる仕事で、重要で、見ていて私の感想としては、尊敬の念、そして私自身身の引き締まる思いがいたします。 70: ◯石田雄宏委員  次に、看護婦の配置基準、そういうのはどうなっているんですか。 71: ◯市立病院総務部長  市立病院全体の定数がございますが、676、その中で看護婦につきましては、必要な数ということで、私どもの市立病院では配置定数を413としております。 72: ◯石田雄宏委員  私は、基準があるのかどうかと聞いているんです。 73: ◯市立病院総務部長  基準は国の基準がございまして、それは市立病院が病院という業務をやる以上は、例えば158人以上の看護婦、看護士がいればいいという基準になってございます。 74: ◯石田雄宏委員  そうなると、市立病院は看護婦があり余るという認識でいいのか。 75: ◯市立病院総務部長  市立病院は、患者さんに対して密度の濃い看護内容をやっておりまして、例えば患者さん2人につきまして看護婦が1人、2対1看護と呼んでおりますが、東北6県の公立病院の中で、この2対1看護という、看護婦、看護士の数を厚く加えて配置してやっている病院は、当仙台市立病院だけと聞いております。 76: ◯石田雄宏委員  皆さん病院に限らず、何か言うと他の政令指定都市とか、そういう言い方をするんですが、ほかの政令都市なんかと比べても格段に数が多い、充足を満たしていると理解できるんですか。 77: ◯市立病院総務部長  格段に多いかどうかはちょっと私も不勉強でわかりませんが、少なくとも看護婦の業務をなさっているのは女性でございますので、定員は413名でございますが、育児休業とか、それから産前産後で休まれる看護婦も毎年私なんかは予想がつかないわけなんですが、その人たちの数を見越しまして、さらに23名加えまして配置をしているところでございます。この仙台市立病院が多いか少ないかということについては、決して少なくない数だと思っております。 78: ◯石田雄宏委員  厚生省なんかで言っている基準の問題ですが、厚生省に限らず中央省庁が出している基準というものは、どう見ても最低限ここまでと。最高のことは言っていないんですね、何を見ても。そういう観点を見ても、そこと比較をしたり指導を受けたりしてもこれだけ多いと。私は、産休、育児休暇というものを引くと、実態としては、それほど胸を張って言えるような状況とは違うのではないかと思っています。年間に23人なり25人なり、そういう方々がいると。そうすると、配置している数は多くないんです。ほとんど同じなんです。そこを一つ……。  もう一つは、休暇の関係なんですが、看護婦さんは1年間に平均して何日ぐらいの休暇を取得しているのか。 79: ◯市立病院総務部長  平均して1人当たり、日数にしまして7日程度でございます。 80: ◯石田雄宏委員  10日以下の方々が何人で、10日から15日ぐらいの方が何人で、15日以上20日とる人がどれだけいるんですか。 81: ◯市立病院総務部長  長い方から申し上げます。20日間以上、つまり160時間以上の有給休暇をとった職員は8名、15日以上が9名、10日以上が39名、そして10日に満たない80時間未満が351名となっております。 82: ◯石田雄宏委員  それは、休暇もとれないくらい多忙なり、あるいは人事管理として与えない部分とがあると私は思っています。総務部長がだめとかいいとか言うはずもないと思っておりますけれども、実際休暇を取得しに行った場合、やはり婦長さんなんかから言われると、なかなかとれない。男の婦長だったらちょっと甘くなって、くれる可能性もあるかもしれない。でも、やっぱりなかなかそうはいかないんです。  冒頭に総務部長が尊敬の念もと、人命を扱うそういう仕事について理解をしていると、しかし休暇日数が現業の部分で平均してわずかに7.5日、10日以下の方が350人もいるという実態は、私はどうなのかと。他の企業の現業部門についても調査をいたしました。そういう中では、どう見ても18日から20日、これだけは絶対にとっているんです。そういう状況で、皆さんが本当に総務部長が発言をしたり答弁をした内容をきちんと理解をしたとして、平均して7.5日、多いと思いますか。 83: ◯市立病院総務部長  多いか少ないかは、私自身が急に判断ができなくて大変申しわけないんですが、少なくとも看護業務の内容につきましては、なるべく労働条件の改善が大事でありますので、看護業務そのものの見直しはもちろんのことでございますけれども、例えば病院内で物流システム──看護婦がいろいろな診療材料を運んだりなんかする手間がかかるわけでございますが、そういうこととかオーダリングシステムの導入とかによりまして、なるべく看護支援体制を充実、整備いたしまして、休暇のとりやすい環境整備に努めてまいりたいと考えております。 84: ◯石田雄宏委員  いろいろやり方はあると思います。ただ、現実的にはそういう部分を改善をしても、私は根本的に人そのものがいなかったら、なかなかそういう改善だけでほかの企業なり、あるいは現業に働いている方々と同じような取得には絶対にならないと断言してもいいと思います。一定の改善はある。しかし、職業がら人命を扱ったりで、心身ともに非常に疲労を感じている。なおかつこれからいろいろな社会的な課題を背負って仕事に従事をしなくてはいけないような状況の方々が、少なくとも人員だけは基準より上だというだけでなおざりにすることのないようにぜひ対応方をお願いをして、もっと看護そのものについて重厚な手当てができるような体制だけはつくっていただきたいということを申し上げまして、終わります。
    85: ◯委員長  以上で、第32号議案平成11年度仙台市病院事業会計予算に対する質疑は、総括質疑を除き終了いただきました。  以上で、総括質疑を除き質疑を終了いたしました。  この際、暫時休憩いたします。               休憩 午後1時58分               再開 午後2時16分 86: ◯委員長  再開いたします。  それでは、これより全議案に対する総括質疑を行います。  グローバルネット仙台から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。         〔柿沼敏万委員、吉田昌一委員、質疑席に着席〕 87: ◯委員長  発言を願います。 88: ◯柿沼敏万委員  それでは、私は成人式とコンパクトシティについて、今議会定例会、そしてまたこの特別委員会で議論がなされておりますけれども、私見を申し述べさせていただきながら、若干質疑をさせていただきたいと思います。  まず、成人式についてでありますけれども、たまたまことしの新成人、そしてまた実行委員会の中心的なお役目をいたしました人たちとお会いするチャンスがございまして、しばしことしの成人式について話をいたしておりました。その中で、新成人の人たちから、市長に一言このことを伝えていただけると大変いいんですがねという部分もございましたので、この際、その辺のところを披瀝させていただきながら、市長にその見解、あるいは感想をお聞きしてみたいということで質問をさせていただきます。  最初に、ことしの成人式の感想はございますかと訪ねましたら、「ない」と言いました。何を私に感想を求めるんでしょうかという話し方でございました。角度を変えまして、それならば、あなたがいま一度成人式に携わるとして、例えば来年の成人式に参画するとしての意見はありますかと申し上げましたら、「それはある」ということでございます。その辺の新成人の気持ちをお酌み取りいただきたいというのが私のこの質問のテーマであります。そして一つには、私たちが成人式に参加する気持ちというものを、いま一度お考えいただけないだろうかということでありました。  端的に申し上げますと、大方の気持ちは、やはり式典に参加するということもさることながら、久方ぶりに会った、あるいは友達と会いたい等々、同窓会的な雰囲気の中で参加をしているという気持ちが強いようでございました。そしてまた、この特別委員会でも市長あるいは同僚議員が成人式の意義を説いていらっしゃいましたけれども、その辺の意識は全く同じようでございました。やはり一つの人生の節目として、服装も整え、気持ちも整理して出席したいんですよということでありました。そういうことからいたしますと、室内の中で皆さんお集まりくださいと言うより、あるいはまた外でいろいろと、中に入りなさいと言っても入らない。ただそれは、入らないのではなくて、先ほど申し上げた、いろいろな人と話をしたい、あるいはそういうふうな成人式について、あるいは成人についての談笑の場がたまたま外にあるのであって、中にそれを誘導してもらうのであれば、皆さんは中に入っていたんではないでしょうかと、その方策は十分ありますよということを漏らしておりました。  そして、ことしの講演会のことに触れておりましたけれども、吉村先生の講演会は決してどうだったということではなくて、コメディアンとかどんな歌手を呼んでも、結果はやはり、すべての人に満足いただけるという場面をつくれるわけではないので、ことし吉村先生をお呼びしたことが結果的に失敗だったということは、全然私どもは感じておりませんということも言っておりました。  要は、仙台市がどういう気持ちで成人式をしようとしているのか。そしてまた、こびるのであれば成人式に精いっぱいこびてもらえばいいし、こびなければこびないで結構、それなりの意識を持って成人式をやっもらえばいいんですよと。私たちは私なりに成人式に対する気持ちというものを成人式の中に織り込んでもらえばいいんですということで、私は比較的オーソドックスに成人式というものをとらえているということで、ある意味ではほっとしたというんでしょうか、やはり今の時代の成人であっても私どもと価値観のようなものは同じなのではないかなという感想を持ちました。ですから、奇をてらうような成人式ではなくて、やはり正当といいますか、オーソドックスな成人式、そして全区一つでも結構ですよという話でありました。  そういうことから、一つのメッセージとしてお願いすれば、提案的な話になりますけれども、実行委員をされた、例えば委員長さんとか副委員長さんとか、ここ数年の方々を一度機会をつくっていただいて、よくその辺の人たちの気持ちを確かめて、ことしの成人式を踏まえての来年の成人式に向けて、一度その辺の気持ちを聞かせていただきながら来年度の成人式に備えてはいかがかなということが1点と、やはり新成人と共催するという気持ちを強く持ちながら、実行委員会のあり方というもの、あるいはその時期的なもの、あるいは人選のあり方、そしてどこまでその人たちに預けるものなのかというものを整理されれば、私は新成人はしっかりとした意識のもとで参加し、この人生の一度の節目のときを意識を持った形の中で、私は本市の成人式はかくあるべきだというものが出るような気がいたしているわけでございまして、このことをぜひ申し上げたかったわけでございます。  少し長くなりましたけれども、新成人の数人の人たちの話ではありますけれども、申し添えさせていただいて、市長の感想を伺いながら、先ほど申し上げましたように、一度ことしやった人、あるいは数年前にやった人たちの意見を踏まえながら、新成人の人たちにその意思を伝えるということを御提案申し上げたいと思うんですが、お考えをお聞かせいただければ幸いであります。 89: ◯市長  ことしの成人式は特にそうでしたけれども、さまざまなこれに対する評価がございました。しかし、お話のとおり、成人式というものに一律の評価を与えるべきではないと思います。これを一つの経験といただきまして、それに反省を加えながら、方法論としてはただいまのような先輩の成人の方々、または来年成人になる人たち大勢の意見を聞き、また市民の皆さんの御意見も聞き、来年に向けた準備をいたしてまいりたいと思います。その成人式のあり方につきましては、そうした多くの声を聞きながら、いい方法を探り当ててまいりたいと思います。 90: ◯柿沼敏万委員  ぜひことしの実行委員をされた中心的な人が、感想はありませんということのないような形で、来年はぜひいい形の方向で進めていただきたいとお願いをしておきたいと思います。  それでは、コンパクトシティについて、私自身今まで議論された中で理解をしているようでもございますし、いま一つどうなのかなという部分もございます。そしてまた、市民にもコンパクトシティというものについての理解を深めていただく意味合いを込めまして少しお尋ねをさせていただきたいと思いますし、私見も少しまぜながらお話をさせていただきたいと思います。  コンパクトシティ、今定例会の施政方針の中で述べられたわけでございます。その中で、私はこの議論の中から、市政の基本である、まさにまちづくりというより都市づくりの方向性としてのコンパクトシティだろうと思っているわけでございまして、市長が今回施政方針で述べられましたコンパクトシティへの意欲というものは理解するわけでありますけれども、さて実現に向けた施策展開ということになりますと、やはりよく理解をされた中で持っていかなければ、なかなか難しい面もあるのではないのかなというのが率直な感じでございます。要は、コンパクトシティというのは、将来の本市の都市の器をどの程度に想定をし、そしてどのような都市づくりを進めていくかということがテーマではないのかなと思っているわけでございます。  そういうことで、まずコンパクトシティという表現に至ったいきさつと、コンパクトシティの用語ということについてお尋ねをしてみたいと思います。  コンパクトシティの表明になったことについては、現在出されております仙台21プランの中の第2章にも触れられているのがこの精神かなと私は思いますし、この21世紀の仙台21プランは、平成9年に21世紀の中葉ということで、50年近いものの長期にわたっての見通しの基本構想を選択し、そしてその構想の実現に向けて、第1段階にこの仙台21プランができたと私は理解をしているわけでございます。  そういうことからすると、この仙台21プランの第2章の部分の、都市空間形成の枠組みという中の精神が今まで議論されたコンパクトシティなのかなと思っておりますけれども、その辺の認識でよろしいのか、ひとつ確認をしておきたいと思います。  また、コンパクトシティの用語ですけれども、言葉の響き、語感としてはわかりやすいような、あるいは受け入れやすいような感じでありますけれども、何かこじんまりしたとか、縮小するとか、あるいは小さくまとめ上げようかという印象もございます。ちょっと聞いたところによりますと、たしか外国にも同じようにコンパクトシティということを使った都市づくりをしているところがヨーロッパの方にはあるわけですね。それを念頭に置いてのことではございませんでしょうけれども、コンパクトシティというのはそういうものも参考にしながら、仙台市特有の条件を勘案して都市づくりを進めていこうという気持ちを込めた用語として使っているのか、あるいはまたヨーロッパのそういうふうな先進のところで使っているコンパクトシティというものを、模倣ではございませんけれども、意識してのこういう用語の使い方となったのでしょうか、その辺のことをちょっとおさらいをしてみたいと思いますので、お願いいたします。 91: ◯企画局長  まず、コンパクトシティにつきましての経緯でございますが、委員御指摘のとおり、基本構想及び基本計画でございます仙台21プラン、これらを通じました基本理念でございます軌道系交通機関を機軸とする集約型の市街地形成など、環境と調和する都市空間形成、この考え方について表現いたしたものがコンパクトシティでございます。  また、この用語でございますけれども、御指摘のように、これは居住を初めといたします都市に必要な機能集積を軌道系などの公共交通機関に支えられました、まとまりのある市街地に集約するという都市形成の方向性を表現する学術的な用語でございまして、ヨーロッパやアメリカなどにおきましても、持続的な都市づくりのコンセプトということで用いられているところでございます。  なお、本市におきましては、御指摘のように軌道系交通機関を中心としたまちづくりの考え方、さらに杜の都仙台のアイデンティティーに基づきました緑豊かな質の高い都市空間の実現、このようなことを特徴として持つものであろうと考えております。 92: ◯柿沼敏万委員  用語としては、コンパクトシティ、今回初めて使われておりますけれども、基本的なスタンスは変わらないのかなと。先ほど申し上げましたように、21世紀中葉という計画の中から引き出した一つの都市づくりの言葉を総称してのことだと理解をさせていただくわけでございますけれども、そこで、コンパクトシティの基本認識をいま一度お尋ねしたいのと、その課題の部分をお聞きしておきたいんですけれども、やはりコンパクトシティを目指さなければならない、あるいはそういうふうに持っていくというベースは、人口もあろうと思いますけれども、その背景や理由について少しお尋ねしますと、その一つに、人口の推移というんでしょうか、仙台市の人口規模をどの辺に押さえて都市づくりを進めていくかということが、私はこの中で一番大きな要点ではないのかなと思っております。間もなく100万人になりますし、仙台21プランの将来人口の推計でも、平成22年に112万人となると。その後ゆっくりと人口増加をし、おおむね40年後ごろには120万人でピークになり、それから徐々に減っていくことになりますという推測の中で仙台市は都市づくりを進めていくんだということで、人口の減少に入っていくという局面も同時に考えながらまちづくりを進めていくということが背景にあると思うんです。さらには、少子高齢化の波というものも本市にもいや応なく押し寄せてきておりまして、これは人口構成上大きな要点でもございます。  そういうことからしますと、やはり長期的に人口の安定化というんでしょうか、推移が平準化したり、あるいは成熟化していくということを十分に受けとめた中でのコンパクトシティのまさに骨組みをつくっていかなければならない背景があろうかと思いますし、またこれは先ほども同僚委員の質問の中にありましたけれども、土地利用の誘導はできるのか、あるいはまた都市と環境との共存を意識して、貴重な緑をどういうふうに保全していくかという背景もございます。  そういう中で、財政状況が大変厳しくなっておりますから、行政投資の効率化というものも求めて、やはりめりはりをつけた行政のコストというものも考えながら社会資本整備をしていかなければならない。こういうことからしますと、今後その投資に対する制約が強まってくる中で、改めて都市形成というものについての議論がされなければならない時期に来ていると思います。  そういうことから、私はコンパクトシティというものは、仙台のまちがこれから成熟をしていかなければならないということが一つ、それから杜の都という本市の個性を生かしたまちづくり、将来像というものも考えなければならない。そして、都市環境というものを含めた中での、まさに先ほど出ましたけれども、軌道系の交通機関を含めた交通体系のあり方、そして21世紀の市民生活はどうなるのかということを十分に議論した中、あるいはそういうことを勘案した中でコンパクトシティというものはつくられてくるものだというふうに基本的に考えているわけですけれども、市長の考えられるコンパクトシティの概念はどういうところにあるんでしょうか、一度市長の理念をお伺いしたいと思います。 93: ◯市長  私が考えるコンパクトシティという考え方のイメージと、それから今柿沼委員がおっしゃられたイメージとはほぼ重なっていると思います。と申しますのは、今後十数年ぐらいまで仙台市は堅実な成長が続けられることが見込まれるわけでして、もちろんそこの中には人口構成の変化を伴いながら、堅実な成長が見込まれているわけでございます。  しかし、いつまでもその状況が続くわけではございませんで、やがては全国的な人口減少というこの大きな流れの中に、仙台市も当然のことながら同調していくということは必至と考えるわけでございまして、そのような成熟時代と申しますか、成長基調が変化をして、そして成熟の時期を迎えること、ここをまず見通しておかなければならない。そうした成熟の時代においてもなお停滞することがないような条件づくり、今のうちにそこを見通した都市づくりの対応を考えておかなければならないであろうと。  その際に、一つは、都市に住む人々のにぎわいだとか、あるいは人間的な生活のお互いの交流のきずなだとか、そういったものが確保されて、人生が楽しく過ごせるような条件づくりが一つ必要だし、それからもう一つは、都市の、何と申しますか、フットワークのいいと言った方がいいでしょうか、そういう都市環境を用意する必要があろうと思うわけでございまして、そこにはもちろん環境負荷の少ない都市ということも同時に考えられなければならないと思っております。  そういう基本的な考え方の中におきまして、より具体的には、人間的な人生の生きがいといいますか、住み心地のいい状況をつくるために、一つにはやはり人々の生活が安定して、そして安心できるような基盤が必要だし、また人づくりに関するさまざまな対応が必要であろうと。それから、パートナーシップという行政と市民との平等の関係の確立ということも大事であろうかと思います。  それから、第2のフットワークのいい、そして環境負荷の少ない都市をつくるということに関しましては、これはやはり大量の公共交通機関を軸とした従来の肥大型の都市づくりの方向ではなくて、公共交通機関を軸とする集約型の都市をつくっておくという、そこら辺をねらいにした事前の取り組みと申しますか、ストックの組み合わせ方、組み立て方が必要であろうということでございまして、コンパクトシティというのは、そうした考え方の中における、一つのこれまでの肥大型に対置する新しい21世紀に向けた方向づけであると考えているところでございます。 94: ◯柿沼敏万委員  言葉がたくさんございまして、だんだん想像していたのが少し、また何となくというところもあるんですが、要は私の理解するところは、大体120万ぐらいの都市規模の中で、まさに仙台市はこれからも成長をするんですよと、そして杜の都というものの特性をよく踏まえながら、やはり交通機関は鉄軌道をベースにしてやりますと、そして市民生活というものも加味しながらトータル的にまちを集約し、そしてまた集積する中でやっていきますよと、これがコンパクトシティの基本的な考えですよという理解をいま一度させていただきたいと思います。  具体なことで一、二点お伺いをさせていただきたいと思いますけれども、一つはコンパクトという意味を率直に解釈すれば、先ほど申し上げましたけれども、具体に言えば、これから市街地の拡大はしないんでしょうというのもこの前議論があったところでございますし、都心と、副都心あるいは拠点地区の整備とはどういう関係になるかということもありました。また、軌道系の交通機関を機軸とした市街地の形成ですということですから、南北線あるいは東西線、それに枝葉が出たところの拠点にそれぞれ集積し、または集積していく都市づくりをするということであろうかなということでありますけれども、また一面空洞化の話もありまして、ミックスされながら、そうではないんだよと、どうももとに戻るような感じでもありますよということがございました。  さらには、まちの密度を上げますと。確かにまだ仙台は低いわけですけれども、その密度を上げるときには立体的に考えなければいけないと。立体的というのは何だろう、マンションかなという話もありましたけれども、どうもその辺は今から詰めてくる問題なのかなというふうにも思いますし、同時に中心市街地の活性化にも取り組むんです等々、もろもろのお話が出ているところでありますけれども、今のコンパクトシティの考え方と整合していくといいますか、そういうのを照らし合わせていくときに、市街地の拡大というものはどういうものを指して、そしてまた中心市街地、あるいは拠点地区、その辺の取り組みというものはどういうふうに進展していくというお考えの中で、今後プランを進められていくのかお尋ねをしておきたいと思います。  重ねて、土地利用調整システムのことについてもお尋ねをしておきたいと思いますけれども、やはりこのシステムの対象区域は明らかにしないと誤解も生じて不安も出てくるのかな思いますし、土地利用にめりはりをつけるということですから、ある意味では抑制する部分も出てくるのかなと。そうすると、その対象範囲というものをどう考えていくかということも示していく必要があるのかなと思いますし、これは私権の制限や現行の法制度からしてもなかなか課題があるものですから、やはりこのシステムは行政だけで進めていくということにも無理があるのではないのかなと、この前の議論から感じておりました。  今回、土地利用調整システムということを取り入れるわけですけれども、その意欲は十分評価するべきものがあると思いますけれども、このシステムを機能させていくということの重要性を十分考えていただく中で来年度から検討に入るということですけれども、その辺の取り組みとあわせてお尋ねをしておきたいと思います。 95: ◯市長  市街地の拡大ということに関しましてですけれども、これはやはり先ほど申し上げましたような一定の枠組みの中において、計画的な市街地の拡大ということは当然あり得ることであろうかと思います。ただ、それは大量高速交通機関のようなシステムの延長線上で、それとの誘導の関係で拡大という対象範囲がおのずから決定されるという性格のものであろうと思います。それから中心市街地につきましては、高度な機能集積ということが中心になろうかと思います。  また、あとの土地利用調整システムの関係でございますが、その開発抑制の範囲というのは、市街化調整区域と都市計画区域の範囲の外にある区域、この辺に対して自主的な抑制を加えながら、都市のむやみな肥大化を抑制しようということでございまして、計画的な都市づくりを進める上で今後必要なことであろうと考えます。 96: ◯柿沼敏万委員  最後に、コンパクトシティ実現に向けての市長のお気持ちをいま一度お尋ねをしておきたいと思いますけれども、これは先ほど来申し上げていますように、今年度からということではなくて前々からそれなりのコンパクトシティの枠組みというんでしょうか、そういう範囲の中で、あるいはそういう構想に向けての取り組みが既に進んでいる事業もございます。  一つには、東西線の整備、アクセス30分構想、あるいは環境アセスメント制度などがそうだろうと思いますけれども、それに今回の土地利用の調整システムや中心市街地の活性化というものを新たに加えていくわけでございまして、これはまさに大変な事業でもございますし、大きな目標を持って長い年月をかけて取り組んでいくわけでございます。まさにその体制づくりも十分に構築をしておかなければ、やはりバランスのある事業進捗もなかなか大変なのかなと思っておりまして、まさに21世紀に向けて仙台市の都市づくりの方向を、そのコンパクトシティに向かって進めていくという大事業だというふうに私は思います。全庁的な取り組みは申すまでもございません。私は、この事業を進めることは、仙台市の行政の新たな枠組みづくりが生まれるかなという期待さえ抱かせる大変な事業で、夢を持って将来に向かっていくのかなと思います。その辺についての市長の決意をお伺いして、私の質問を終わらせていただきます。 97: ◯市長  先ほど申しましたとおり、これは成長期にある残り少ない時期において、都市のあるべきストックを組み立てていくという中で、車依存のシステムから公共輸送の体系に基づく集約型の都市づくりということを早い時期にやっておきたいということでございまして、御指摘のように、その実現においてはさまざまなハードルがあろうかと思います。しかし、そのハードルを市民ともどもに、また職員一体となりまして切り抜けて、お互いに痛みを伴うこともあるかもしれませんけれども、それを乗り越えながら、21世紀に着実に着地ができるように努力をしてまいる決意でございます。 98: ◯吉田昌一委員  最初に委員長にお願いがあるんですけれども、資料を用意してまいりましたので、委員並びに当局に配付することをお許しください。 99: ◯委員長  はい。それでは、資料を配付願います。                 〔資料配付〕 100: ◯吉田昌一委員  私は、「老兵は死なず、ただ静かに消えていくのみ」という言葉がたまらなく好きだったものですから、実はそれを実践しようと思っておりました。しかし先日、少年法改正のある新聞の見出しが、「罰か罪か、罰か教育か」となっているのを見て、やはり最後に一言語って去っていくべきだなと、そう思い直したものですから、教育に関連して一言、言わせていただきたいと思います。  この「罰か教育か」という見出しに見られるような、AかBかという発想が、実は戦後の日本の論壇や論調を不毛にした大きな要因の一つだろうと私は考えております。AかBかではなくて、なぜAもBもという発想を取り入れなかったのかと、その辺を非常に疑問に思うものです。少年非行の問題というのは、実はもう教育だけではどうにもならないような状態になって、だからこそいろいろな問題、例えば罰の問題も論議の俎上に出てきたと思うんです。  ところが、その新聞の内容を見ますと、AもBも、教育も罰もという内容を含んでいるにもかかわらず、見出しは「罰か教育か」となっている。私は、この見出しは非常にたちが悪いと思っているんです。というのは、「罰か教育か」ということと、「教育か罰か」というのは違う。「私は先生です」というのと、「私が先生です」という違い以上に違っていると思うんです。天気予報だって、雨または雪と、雪または雨を使い分けて使っているんです。その辺は超一流の新聞であれば十分にわかっている。それをあえて「罰か教育か」という見出しを出したところに、私はその新聞の並々ならぬ悪意を感ずるんです。  ところが、よく考えてみると、マスコミというのはこの手をよく使うんです。しょっちゅう使っている。それで、教育委員会の方々はそういうことは十分わかっているとは思うんですけれども、その手に乗らないように、しっかり勉強して、腹を据えてこれからのいろいろな問題に当たっていただきたい。それをまず強く要望しておきます。  そして、実はこのAかBかという発想は、あちらこちらで出てくるんです。今度の松森清掃工場の問題にしても同じだと私は考えているんです。市長が新工場の建設に当たって、ダイオキシンの発生量は限りなくゼロに近づけるんだと悲壮な覚悟で訴えているんです。にもかかわらず、片一方では、ダイオキシンを発生するような焼却炉は要らない、リサイクルだ、リサイクルでやっていけばいいんだというような声のみが高くなっているんです。  ところが、現代の科学をもってすれば、紙を例にとってみると、バージンペーパーは確かにリサイクルによって再生紙に変わります。だけれども、何回かリサイクルしているうちには、いつかは再生紙になれない時期が来る。廃品回収で、よく新聞は持っていくけれどもコミック誌は持っていかないという話を聞きます。これはコミック誌は金にならないから持っていかないんではないんです。もうコミック誌というのは再生紙の終着駅なんです。だから、もう再生できないんです。だから持っていかない。つまり1トンのバージンペーパーは、リサイクルを幾ら重ねても最後は1トンのバージンペーパー相当分のごみにはなるんです。もっと一般的な言葉で言えば、無機化学的処理を伴う製造物、これは自然に還元できません。したがって、これはリサイクルによって、その期間は延期することができても、いつかは廃棄物にならざるを得ない、これが厳然たる事実なんです。だから、リサイクルをやっていればごみゼロは達成できるんだなんていうのは幻想なんです。  物体は、皆さん御存じのように固体と気体と液体からなっています。したがって、廃棄物を含めた物の処理は、結局は固体化するか液化するか気化するか、もっと手っとり早い言葉で言えば、埋めるか溶かすか焼くか、このいずれかなんです。ところが、ここで忘れてならない大きなことが一つあるんです。ふだん我々は欠落しているんですけれども、忘れてならないこと、それは何かというと、物質はいかなる形態をとろうとも、その質量の総量においては変わりはないんです。今、後ろの方で言っておりますが、まさにそのとおりなんです。それを忘れてはだめだということなんです。今ここに目に見えている固体が焼いてなくなった。だけれども厳然として同じ分の質量は存在するんです。そして物体は、温度と圧力によって、液体になるか固体になるか気体になるというふうに現代の科学では考えられているんです。  それで、1立方センチメートルの中に10の23乗個の分子があれば、それは固体か液体だと。そして、おおよそ3掛ける10の19乗の分子があれば気体だと言われる。つまりどういうことかというと、気体は液体や固体の分子間の距離が十数倍あるということなんです。そしてこの分子間の距離が十数倍あるということが、ごみを焼いて気化させる最大の原因なんです。分子間の距離が十数倍あるということでは、危険が拡散しているということなんです。だから、溶かすのではなくて焼却という手段をとるのが現在の最良の道だと、現代の科学はそれしかできないと私は理解するんです。  だから焼かなければならないといっても、それでもダイオキシンは発生するんです。だから、ダイオキシンが発生しないような気圧と温度を持った焼却炉をつくらなければならないんです。仙台市の担当者はそのことを十分考えているんだろうと思います。だからこそ今お渡しした資料にあるように、小鶴とか西田中のように、ダイオキシンの排出量の多いのは、改修して少なくする。それでもだめだったら廃止するというふうにして、一方、それにかわるものとして排出量のより少ない工場をつくらなければならないんです。現に仙台市もそういうふうに取り組んでいる。市長は、その辺は自信を持ってやっているということをやはり明言すべきなんです。  そして、先ほど私はAかBかと言ったんですけれども、リサイクルか焼却かではない。リサイクルも焼却も必要なんです。その辺を市民に訴えていくべきなんです。そして、焼くということに伴って、ナノとかピコとかいう言葉が気安く使われております。ところが、この10億分の1とか、1兆分の1という単位の微小量は大変な量なんです。大変だというのは大きい方ではないですよ。小さい方で大変な量なんです。  例えば、一番わかりやすいので1億分の1、数学的に言わせてもらうと10のマイナス8乗です。1億分の1というのは、長さに例えると──ある方々はこういうふうに言うんです。何だ、濃度の問題を長さでごまかしているんだ。詭弁ではないか、けしからんと必ず言うに決まっている。だけれども、あえて私は割合という概念で言わせてもらいます。濃度の問題でも長さの問題でも、割合という概念で抽象化すれば同じ意味ですから。長さで説明させていただくと、1億分の1という割合は、1,000キロメートル分の1センチ、1,000キロメートルと言われるとわからないでしょう。仙台から新幹線に乗って、姫路のちょっと向こうの相生あたりまでが1,000キロメートルなんです。つまり、1億分の1というのは、仙台・姫路間の距離分の1センチです。それが1億分の1です。いわんや1ナノというのはその10分の1ですから、仙台と姫路間の距離分の1ミリに相当するものが1ナノグラムです。いかに小さいかわかるでしょう。そうであれば0.1あるいは0.01というのは、極めて微小な数になるわけです。ですから、そういう意味では、これは非常にゼロに近い数なんです。その辺を十分に踏まえておかないと、頭の中と言っていることが違う、その辺が認識の問題だろうと思うんです。  そして、市長が限りなくゼロに近づけると言っているんだけれども、私は1,000キロメートル分の1センチ、それから1,000キロメートル分の1ミリ、そして1,000キロメートル分の0.1ミリというように、10分の1ずつ減少していくような減少を、限りなくゼロに近づくというふうに理解しているんです。したがって、市長が限りなくゼロに近づけるというその努力の第一歩はもう踏み出しているんだと私は評価しているんです。  ただ、市長の言っていることを揚げ足を取るようで大変申しわけないんだけれども、ダイオキシンの排出量を限りなくゼロに近づけるための当面の目標として、国の基準の10分の1である0.01ナノグラムを目標にして努力するんだということは、現在の状態で実現可能な科学的な発言だと思うんです。ところが、国の基準の10分の1である0.01ナノグラムを目標にし、それが達成されたならば、さらに限りなくゼロに近づけるということは、現在の時点ではかなり実現が困難なというよりも至難な、そして一方においては、測定の方法さえこの辺になってくると今は統一されていない状態なんです。したがって、そういうふうにおっしゃることは、確かに前に言ったことと後ろのことでは後ろの方がずっと進んだ言い方です。ですけれども、それは非常に難しい。あえて言わせてもらえば、文学的発言だというふうに思えてならないんです。大変失礼なことで申しわけないんですけれども。  そこで、最後に市長にお伺いするわけですけれども、以上のようなことを踏まえて、市長も再三明言されてきているんですけれども、市長においては、リサイクルはいろいろな手段を講じてやっていくんだと。最大限の努力をしてリサイクルはやるんだと。しかしながら、一方において、焼却することも必要なんだと。だから工場をつくることも必要なんだと。そしてその新工場は、国の基準である0.1ナノグラムの10分の1の0.01ナノグラムを目標にし、責任を持って努力するんだということを改めて明言してほしいんです。今までも再三言ってこられたと思うんですけれども、私が今最後に言った言葉というのは、市長が今までおっしゃられた言葉とほとんど同じですけれども、違う部分もある。その辺を踏まえて、私の言ったようなことを明言できるかをお伺いいたします。 101: ◯市長  ごみの発生量を、たとえリサイクルをやったにしてもゼロにするということはできないわけでございまして、ただそういう意味において、新しい工場というのは、本市にとりまして避けることができない事業でございます。しかし、単に工場を今の状態のままで努力なしにつくるということではなくて、おっしゃるように減量化とリサイクル、リユーズ、こうしたさまざまな努力をした上で、ダイオキシンの発生量を極力抑えるという努力をこの新工場に適用していこうということでございます。  その際に、ダイオキシン発生量を、ただいまおっしゃられたように、私の責任におきまして、国の発生基準値の10分の1の0.01ナノグラムに目標を置きながら工場の新設に取りかかっていくと。もちろんこれから後は工場の問題であると同時に、全市的な共通の課題であるという認識のもとで、この松森の工場問題、ダイオキシン問題に取り組んでいこうと考えておりまして、重ね重ねこの0.01ナノグラム、国の目標値の10分の1を責任を持って実現をするということを申し上げまして、お答えにさせていただきたいと思います。 102: ◯吉田昌一委員  ありがとうございました。当局におかれて、私がきょう言った論旨の一つであるAかBかという発想だけではなくて、AもBもという二つの発想を適宜使っていただいて、市民のために今後とも献身的努力をされることを期待いたします。  私はこれで終わりますけれども、委員長初め委員の方々には随分勝手なことを言って大変申しわけありませんでした。厚く御礼を申し上げまして終わります。 103: ◯委員長  自由民主党・市民会議から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。            〔大泉鉄之助委員、質疑席に着席〕 104: ◯委員長  発言を願います。 105: ◯大泉鉄之助委員  昨年、私はこの場で総括質疑をさせていただきました。7分間という短い時間しか残っていない総括でございましたが、しかし、私は市長と五つの関係についてそれぞれ伺わせていただきました。そして、一定の御答弁をいただき、その日から1年がたとうとしております。私は改めて本日総括の場で、先般市長が議会を通じ100万市民に述べられました施政方針を縦糸にしながら、この関係それぞれについて幾つか伺わせていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いをいたしたいと思います。  その第1は、新年度の予算でありました。新年度の予算につきましては、財政再建というものを大きく掲げた年ではございましたけれども、この日本列島の中で最も不景気感、不況感の強い仙台という経済圏の中にあって、その経済の活性化を図るために、景気の下支えをしようということでの事業展開を余儀なくされたということでありますから、この市長が掲げられました昨年の施政方針と予算とその結果においては少しく差異があること、これはやむを得ぬことであったと私は理解をいたしております。この件については、その労を多といたしておきたいと思います。  それから、2番目は県との関係であります。これも私は、まさに市と県の新しい建設的なパートナーシップが構築されてスタートをした年度であったと評価をいたしております。それは、空港アクセスの問題に見られるごとく、市民を代表して市長は、将来に禍根がなしということでのきちんとした主張をされ、それを通されてあのような結果に導かれました。私はこのことにつきましても、県市のまさに協調と分担という基本的な考え方というものが構築されたということで、一定の評価をいたしております。  そして、これにつきましては、この総括の場では改めて質疑をいたさないつもりでおりましたが、先般来の本会議並びに当委員会におきます答弁を聞いておりまして、私は少しく不安に思うものが出てきてしまいました。でありますので、改めて確認をさせていただきたいと思います。  それは、議会側の大方、そして私も含めてでありますけれども、今回の決着はすべて県市双方のトップ同士によります、まさにそのすべてが政治決着であったということで、私どもはそれを了とするつもりでありました。  しかし、先般来の質疑、それに伴います答弁の中で、何か出資をするということは、法的に将来拘束されるものが出てくるような御発言があったやに私は承っております。出資や補助というものが、確かに法的にはそうかもしれませんけれども、それを凌駕するのが政治決着というものでありますから、法的にどうかというものは、相手がそのことを楯に何か言い出してこなければそれは起きないことでありますから、それが起きないためということでの政治的なトップ同士の話し合いで話は決着されたというふうに私は理解をするわけでございますけれども、そのことをもう一度ここで、そういったすべてを超越してトップ同士の政治決着だよということでなければ、この条文の中に出てまいります「上記2に掲げる以外の費用を負担しないものとする」といったことなどが、非常に不安になってまいりますので、このことにつきましては、明確にもう一度この場で、総括の場であるということを踏まえながら御答弁を願っておきたいと思います。 106: ◯市長  先般の知事との空港アクセスに関する確認書でございますけれども、これは今回の空港アクセス鉄道問題のすべてを凝縮をしたものと認識をいたしております。本市及び県が今後この確認書に従って事業に取り組んでいくということを、市民、県民に明らかにしたものでございます。私といたしましては、当然ではございますけれども、確認事項の内容とともに、この確認事項を誠実に実行することも含めて決断をいたしたものでございます。市長としての政治的な責任もまたそこにあると考えております。 107: ◯大泉鉄之助委員  我々の理解も、そのつもりで一連のこの交渉というものを見守り、そして結果を了としてまいりましたので、ぜひそのようにお願いをいたしたいと思います。  しかしながら、この確認はもう一度確認されるべき日があると私は思っております。それは、やがて第三セクターが立ち上げられます。その場には県と市、確認をした双方が参加をすると同時に、それ以外の出資をし参加をしてくる団体とか企業というものもその舞台に乗った形で、言うなれば三セクというものを立ち上げる日が来ると思います。その場で、このことは県市だけの関係だけではなしに、すべからく出資をするということで参加してくる、三セクを構成するすべての参加者の名において、このことが確認されることになる日があるのではないかと思うんでありますけれども、そのような理解でよろしいんでございましょうか。 108: ◯市長  そういうことの必要性はあろうかと思いますが、第三セクターの具体の場面におきまして、その点につきましても考慮をいたしたいと考えます。 109: ◯大泉鉄之助委員  いわゆる改めてそこで確認書を取り交わすということではなしに、この確認書が生きているという前提で立ち上がって、それぞれの出資する参加者たちが理解をする形で出発するということでいいのではないかと私は思うんでありますが、そう受けとめてよろしいんですね。  それから、その時期はいつごろとお考えでありましょうか。 110: ◯武田助役  第三セクター、まだ具体的な話はございませんが、11年度の後半に立ち上がるようになるのではないかと現在のところ予測をいたしております。 111: ◯大泉鉄之助委員  わかりました。ぜひそのような形で、せっかくここまで築いてまいりました県市の関係、そして三セクの問題でありますから、きちんとひとつ腹に腹を据えて頑張っていただきますようにお願いをいたしたいと思います。  次は、3番目としまして市民との関係であります。  私は今回の施政方針をお聞かせいただき、そしてまた文章として配付されたものをつぶさに読ませていただきました。そして、一つつくづくと感じるものがございました。それは、今仙台市内の高等学校を3月1日等に卒業された方で、就職をしたいと希望したけれども、卒業の日に就職が内定されていないという生徒さんたちがたくさんおられたやに伺っております。また、先般私は、今はハローワークと言うんでしょうか、職業安定所の朝の状況というものを見にいってまいりました。かつて荒町にあったころ、私も荒町に長らく住んでいたものですから、あそこをいつも通っておりました。その荒町にあった職安の前で見たことのないような光景を見ました。また巷間、失業してしまったとか就職難だとか、いまだに貸し渋りで困っているとか、あるいは今私どもはこの統一地方選挙に向かって準備に入らんとしているわけでありますが、「選挙どころじゃないよ、この不景気の中で」という市井の声をよく耳にいたします。  こういったことを考えてまいりましたときに、確かに今回の施政方針の中で、地域産業への金融支援の拡充、強化だとか、経営基盤の強化、雇用環境の改善とか、勤労者を応援する施策の推進とかということをおっしゃっております。そして、地域の景気対策に必要とされる公共事業の推進ともおっしゃっております。この公共事業の推進においては、相当御苦労をされながら前向きに取り組まれようとしておりますのが、施策の一つ一つの中に、あるいは予算書の中にうかがえます。  これはいいといたしましても、何か今申し上げました三つの項目については触れられておりますけれども、市長ないしこの施政方針をつくり上げるときに御論議をされました市側には、市民が今不況という時代の中で、不況感を肌で感じておりますその感じ方との間に少しく差異があるのではないか。何かそのことに施政方針の中でもっと踏み込んでおっしゃっていただきたかったと私は感じるんでありますけれども、その辺についての御所見を賜っておきたいと思います。 112: ◯市長  今年度の予算編成に当たりまして、実は財政の健全化という課題と、それからもう一つは景気対策という、この二つのいずれを選択すべきかということで、私自身逡巡をいたした時期がございました。その際に、財政の健全化という問題に対しては、これは単年度の問題ではありますけれども、やや長期的な展望の中で見るべき問題であるし、しかし景気対策ということ、ただいま委員がおっしゃられた具体的な内容のことも含めまして、これはまさに今を除いてこれを逃すわけにいかないというスタンスに立ちまして、財政の健全化に対しては、やや長期的な問題に先送りをせざるを得なかったということで、景気対策に大きな重点を置いたつもりでございます。  景気対策と一口に申しましても、公共事業の問題もあるし、また経営者に対する制度融資の問題や、また勤労者に対する生活資金の融資の問題、それらを充実をしていく等の配慮をいたしたつもりでございますけれども、しかしそれが直ちにおっしゃられたような市民の現実に対して即座に対応できたかどうか、満足感を与えることができるかどうかということにつきましては、やはり決してこの消費の落ち込みや雇用の今日的な状況の中において、ストレートな効果が与えられるという保証は、あるいはその自信というのは必ずしも十分ではないと思っております。  しかし、私どものこうした努力が市民の方々に通じるような、そうした血の通った行政を今後とも地道に行いながら、市民の皆さんの理解を得ていきたいと思っているところでございます。 113: ◯大泉鉄之助委員  市長が市民の目の高さと言われてきたその目の高さというのは、まさに市井の日々市内で生活しております市民のお一人お一人の生活の中で感じられているような、そこに思いをいたすかどうかということであろうと思いますので、ぜひ年間を通しまして、その辺に市長のお心を置きながら御努力を願いたいと思います。  先般、私はガス局が発表されました仙台市ガス事業長期経営計画というものを読ませていただきました。そして、平成19年度を目標にされた数値を掲げて、ここに向かって努力をされるという資料を見せていただきました。私はぜひガス局こぞってこの目標に向かって努力をしていただきたいと思いました。  しかし、よくよく考えてみまして、これはガス局ができる仕事ではなしに、ガス局も努力をするけれども、市長がこの仙台というまちをどれだけ生産性の高い、経済活動が闊達に行われる、いわゆる食っていけるまちといいましょうか、元気のあるまちというまちをどう創造していくかということによって、このガス局の平成19年の目標値というのは達せられるというふうに私は見たわけであります。そして、元気のあるまちをつくって、そこから生み出される原資をもとに、福祉や医療や介護保険やら何やらかんやら、本当に今やらなければならない事業を闊達にやっていくという図式だろうと思うんでありますけれども、私は、庶民に心していただきたいということを申し上げると同時に、ぜひこの仙台のまちが経済的に元気の出るまちになるために、市長に特段の努力を願いたいと思うわけでありますが、御決意のほどを伺っておきたいと思います。 114: ◯市長  ガス局の事業というのは、これは我々と同じような公共の事業としてではございますけれども、やはりこの仙台という地域経済を支える一つの産業という位置づけをしていかなければならないと思います。当然のことながら、私ども市全体としてこの事業をバックアップしていくという努力が必要であろうと思いますし、さまざまな本市におけるガス局との関係において、長期計画の円滑な推進に対しまして、さらに一層全庁的な対応を図っていくことにいたしたいと考えております。 115: ◯大泉鉄之助委員  そういうことだそうでありますから、名川局長、頑張ってください。  次に、私は施策を遂行していくに係ります一貫性の問題について伺わせていただきたいと思います。
     今回、オペラ「支倉常長-遠い帆」というのがいよいよ上演されることになります。これは100周年の事業だったはずですから、どこへ行ってしまったのかなと思っていましたら、出てまいりした。既に2億5000万円ぐらいのお金を使ってきているわけでありますけれども、私は、ややもするとこういうのは一発勝負で終わってしまうのではないかと思うんです。ぜひそうではないようにしていただきたいなと。例えば、市制88周年でしたでしょうか、交響詩仙台とか何とかというのをつくりましたね。そして私もレコードを買ったりしました。その後20年近くになるのではないかと思うんでありますが、私はどこかでこれが上演されたとか、どこかで歌われたというのを一向に聞かないんですね。これは市長の時代につくったものではないですけれども、何か私はこういうふうに一時の思いつきで行われたものが、さっぱり持続性も継続性も一貫性もないということをよく感じることがあるんです。  例えば、4年前、私は阪神淡路の大震災の1週間後の実態を佐々木両道委員と一緒に見てまいりまして、ここでいろいろと論議をさせていただきました。皆さんがここで特別に時間をとって論議したといったことを踏まえて、例えばその年の夏に市民防災ガイドといったものがつくられました。これを見ながら市民は、いざというときにこうすればいいんだなということで喜んだものでありました。  昨年、こうして防災マップというのが、これは別に消防局にどうのこうのと言うつもりではなくて一貫性ということで申し上げているんですけれども、こういうものができました。これも大変いいものです。膨大なものです。これは両方ともつくるのに相当資金がかかっていると思うんですね。  ところが、これをつくりました平成7年の夏からもう4年近くたっているわけですから、情報としてもっと足してもらわなくてはならないものがあると思うんですね。こういったことは市政だよりにはその都度載っているのかもしれませんけれども、私は市民防災ガイドにつけ加えてください、書き加えてくださいという話を一向に、市からの情報として発信したものを見ておりません。もししているのだったらしているとおっしゃっていただいてもいいんですけれども、私はたまたまそういった一つの例として申し上げたんですけれども、せっかくこれだけのものをつくったら、情報を例えばシールにして、これを張り足しておいてくださいとか、あるいは最後の1項目にこういったものを書き加えてくださいとかということで情報を発信し続けることによってよりガイドというものが中身の濃いものに、そして今のこの瞬間に適合できるものにしていくということが必要ではないかと感じるわけであります。  そのほかにも言えばたくさんあるんですけれども、市長が市政の座に着かれて足かけ6年になるんでございましょうか、少なくとも1人の市長の中で育まれていくいろいろな施策というものは、何かもっと一貫性というものがあって、それが市民に情報として伝わるという形のものが必要ではないか、そのことによって経費も削減できる行財政の改革ということにもつながっていくのかなと私は思うんですが、それに対する所見だけ伺っておきたいと思います。細かい各論は結構でございます。 116: ◯市長  御指摘の点でございますけれども、確かに今いくつかの例を提示なされましたけれども、思い当たるいろいろなことがございます。大事なことは、やはり一つの事業なり一つのことをやる場合に、一時的だとか、あるいは一過性のそしりを免れないように、そのフォローをしていくということが大事であろうし、また今日のような非常に変化の激しい時代におきましては、とりわけそうしたフォローの重要性が指摘されることであろうかと思います。今後ともそういう意識のもとに、事業が一過性、一時性に終わらないように、職員ともどもにそのフォローを十分にいたし、市民に定着を図れるようにいたしてまいりたいと考えます。 117: ◯大泉鉄之助委員  そういったことをきちんとやっていただくならば、一昨年私は市民の利用施設について具体に調査をし、アンケート調査などもした上でここで論議をさせていただきました。また昨年はトイレについて論議をさせていただきました。つくり上げたものも、今市長がおっしゃったような形できちんと一つ一つ、つくり上げればもうそれで終わりというのではなしに、その後どう市民が利用しているんだろうか、利用している市民にとってこの施設はどうなんだろうかとか、この施策はどうなんだろうということを常に反復しながらチェックをしていくという仕組み、これが私は大事なのではないかと思いますので、ぜひそのようにお願いをいたしたいと思います。  次は、施設の名前をつけるときのことについて、基本的な考え方を伺っておきたいと思います。  今回の予算書の中に、北部急患診療所というのが出てまいります。場所は北仙台駅のすぐ北側のところの再開発のビルの中にできます。これができることは大変すばらしいことだと思っております。  ところが、北部という名前をどうしておつけになったのかなと不思議でなりません。地元でも北部という名前をつけられたことに少しく困惑があります。といいますのは、あそこは駅の名前は北仙台でありますが、北仙台小学校、北仙台中学校はずっと北の方の小池委員が住んでいるところにあるんですね。知らない方が、駅でタクシーに乗りまして北仙台と言うと、北仙台小学校に行こうと思った人が北仙台駅の前におろされてしまったとか、あるいは地下鉄を利用して北仙台小学校、中学校に行こうと思った人が、北仙台の駅でおりてしまったとかということで、地名と駅名がいつも混乱しているあの地域なんですね。  そこにもってまいりまして、北部という急患診療所ができます。あそこはどう見ても、やや北の方角ではありますけれども、仙台の北部ではないのではないかなと。この診療所も、東西南北全部つくるという計画があって、その中の一つとして北部をつくった。これが北部全体をフォローする中核なんだというのならわかるんですけれども、泉に行きますと、これは行政がやっているのではないかもしれませんけれども、泉にはきちんとそういった急病センターがあるんですね。そのずっと南の、市役所から歩いて十二、三分で行ける場所のところが北部ということになってしまう。そしてお隣は、教育長が来て一番最初のお仕事であった、あのテープカットをされた青葉体育館。青葉診療所が移るのになぜ青葉ではいけなかったのかなと思うんです。そして、こういったことを決めるときに、地元の青葉区役所などでは相談を受けたかと聞いたら、いや、全然知りませんでしたということなんです。  私は、このことを一つ例にとって申し上げているので、このことについてああだこうだという御答弁をいただこうとは思いませんけれども、私は市の施設や、あるいは事業の名前をつけるにしましても、何かおつけになるときには、もっと広くお考えをめぐらせて、後世混乱を招くことのないような名前をつけるということが大事ではないかと思うんです。北仙台小学校、中学校を見るとき、本当につくづくそう思うんです。JRの北仙台駅があそこにあって、地下鉄の北仙台もあそこにあって、この辺の名前をつけるということに何か一つの決めていく仕組みみたいなものがあっていいのではないかと思うんです。今度、青葉区のシンボルマークができましたけれども、ああいったものは募集して本当にいいマークをつくったりしているんですけれども、何かせっかく市民がみんなで使おうというときに、北部は一体どこだろうと思うよりは、例えば青葉体育館の隣の青葉診療所と言ってもらえばすぐわかるんです。非常に私は紛らわしいと思うんですけれども、この名前をつけていくという上での基本的な考え方をこの際、伺わせていただきたいと思います。 118: ◯加藤助役  名前というのは、非常に市民にとりましてもネーミングとして大事な要素でございますので、利用者の立場に立って名前を検討するというのが基本ではなかろうかと思いますし、今、大泉委員からも御指摘がありましたように、全市施設などはおおむねそういう趣旨でやってきた経過がございます。  ただ、今回石名坂診療所の改築に伴いまして、その移転とあわせて青葉診療所が北部診療所ということで名前をつけた経過でございますが、健康福祉局の中で議論をされた経過がございますけれども、御指摘のように、市民の第一線である青葉区役所との連携を欠いていたということは、強くその辺は反省しなければならないと思います。やはり全市施設であろうと地域施設であろうと、名前というものがいかに大事かという基本にのっとり、今後その基本を大事にしながらやってまいりたいと思いますので、御理解をいただきたいと思います。 119: ◯大泉鉄之助委員  この診療所につきましてはそういうことでしょうからやむを得ないにしましても、ぜひ今後ネーミングをするときには、きちんとした哲学を持ってやっていただきたいという感がいたしますので、どうぞよろしくお願いいたしたいと思います。  市民との関係は以上にしまして、次は職員との関係について伺わせていただきたいと思います。  まず一つは、市長が盛んに市民の目の高さということをおっしゃいますけれども、この市民の目の高さと市長がおっしゃいますその意識というものが、市の職員一人一人にどこまで浸透しているのかな、どこまで受けとめられているのかなということを私は不安に思うことがあります。私はこのことをきちんとどこかで意識涵養をするようなことをもっともっとお願いしておかなければならないなと思います。  その中で例として一つ申し上げたいと思いますけれども、今回私どもは例の、きのう負けましたけれどもあのサッカーチームに、当初予算の中で5000万、それから協議会の方に3000万で8000万、あした議会がうんと言うかだめだと言うかわかりませんけれども、この事業にお金を出す審議を今しているわけです。そのもとになった東北ハンドレッドから市長に対して来た支援依頼書というのを見ますと、これは恐らく東北ハンドレッド側についている県の役人が書いた文章だと思うんです。何だかいろいろなものをごちゃごちゃ中期ビジョンなんて書いていますけれども、中期ビジョンの中身というのは、全部市議会の方で論議された中身みたいなものをただ整理して書いてきただけのことなんです。ところが、この依頼という文面を見ますと、およそお金を出してください、市民の血税からどうぞお願いしますという文章ではないんですよ。当然出せやというような話なんですね。  私は、市民の目の高さというものを市の職員が市長と同じような立場で考えるならば、これでは到底市民の血税を出しにくいと、こんなものを資料にして議会にお願いをしたら議会から怒られてしまう、否決されてしまうよと言ってこれを突き返して、文章をもう一度書き直してくださいというぐらいの意識が市の職員の側になければならない。それが例えて言えば市民の目の高さという、市長がおっしゃっている同じ目の高さというものを職員が実践されているということになるのではないかと私はつくづく思います。  こういった実例は、枚挙にいとまがありません。たくさんこういうものがあります。市長がせっかく先頭を切って、市民の目の高さ、市民の目の高さとずっと6年間言い続けてこられたその思想というものを、市の職員側がきちんと意識の中に入れていない部分がまだまだあるのではないか、まずそこがすべてのスタートではないかと私は思うんです。去年、市長と職員との関係を聞きましたら、こういうことやこういうことで意識の改革をさせたり、いろいろなことをやっているんだというお話がありましたけれども、私はぜひその辺についてもっと踏み込んで、市長のせっかくの市民の目の高さというその高邁な哲学、すばらしい理想とも言えるようなその思想を職員の中に定着させるようにひとつ頑張っていただきたいと思うんですけれども、その辺に対する御所見を伺っておきます。 120: ◯市長  その辺の意識の問題につきましては、先般の大泉委員のこの場での御質問の中にも、税というものを徴収という感覚でとらえる傾向があるとか、むしろちょうだいをするという感覚が必要であるという御指摘もございました。確かにいろいろな面におきまして、まだまだ職員のそうした意識が十分行き届いているとは考えておりませんけれども、しかし私といたしましては、市民とのパートナーシップでこれからの市政というのが行われていくことは必然でございますので、やはり職員自身も一人一人が市民と対等の立場で物を考え、そして職員も市民の側に立って市政運営に当たるということが常識になるように、私自身も努力をしていきたいと思っております。  この問題につきましては、なかなか思っているような浸透の状況が見えないことに切歯扼腕をいたしているところでございますが、今後さらに有効な方法を考えながら、徹底に努力をしてまいる所存でございます。 121: ◯大泉鉄之助委員  ぜひそのように御努力を願いたいと思います。せっかくの市長のお気持ちが、職員をして逆に市民に伝わらないということでは余りにも情けないと思いますので、どうぞよろしくお願いをいたしたいと思います。  次に、私は行政改革というのは、職員一人一人がどれだけのコスト意識を持つかというところが出発ではないかということでかねてから論議をさせていただいてまいりました。この職員のコスト意識の涵養ということについて、どのようにお取り組みになろうとしているのか、そのことについてもお聞かせをいただきたいと思います。  私は昨年、実は例のトイレを調査して歩きましたときに、ある区役所にお邪魔をいたしましたときに、あの区役所は障害者用のトイレは何カ所しかないけれども、うちの方は何カ所あるよということで自慢そうにおっしゃる職員の方がおられました。それは大変いいことだと思うんです。あるいは、ある建物を見に行きましたら、実は身障者用のトイレはこういうふうにあるんだけれども、この階にもう一つ増設しようとしているんだと。予算を聞いてみましたら、身障者用のトイレを増設するのに、でき上がってしまった建物につくろうとすると1カ所1000万ぐらいかかるんですね。それをまたつくろうというんです。それはいいことですね、市民も喜ぶなと思いましたら、いや実はことしの春から車いすの職員の方がうちの方に来たものですからと言うんですね。私は、車いすの方が身障者用のトイレを使うということは大変いいことだと思います。ですからそのことをどうこう言っているのではなしに、市民のためにそれをつくるというのならいいんでありますけれども、その意識ですね。この職員が配置されたのでもう一つつくろうと思ってお願いしようと思っているんですというような言葉が安易に出てきたことに、私は唖然としました。何カ所かあるんですから、エレベーターもあるんですから、ちょっと時間を早くしてそこへ行くということでも対応できますし、あるいは洋式トイレに手すりをつけるぐらいのことで対応できるかもしれないし、何かその辺に、ああ、やっぱりコスト意識のなさというのはこういうところにもあるのかなとつくづくと思いました。  これは一つの実例でありますけれども、そのことがどうこうということではなしに、行政改革を進めるということはいかにコスト意識を持たせるかということで、まだまだ先ほどと同じように、職員一人一人にその意識を持たせる、涵養を図るということに努力が必要かなと思いましたが、これはやはり市民側からすればそういうことになるのではないかと思うんですけれども、そのコスト意識を職員にどう涵養していくかということで、お考えをお示し願いたいと思います。 122: ◯市長  行財政改革の一番の基本が職員の意識改革にあると私は思っております。とりわけ御指摘にございましたようなコスト意識ということ、これが行政の中でも一番ウィークな点ではないかと思っております。そのために目標を設定して、これに向かうというプログラムも用意してございますけれども、もう一つは、民間に実践的に学ぶということ、体験を通じて身につけるということも大事であろうということで、研修において民間からの講師をお願いしたり、また民間の課長クラスと本市の職員の課長クラスとの交流の場を設定したり、それから来年度になりますけれども、職員の民間への派遣ということもそれに加えましてコスト意識の具体的な研修にも努力をし、全庁的な徹底を図ってまいりたいと考えております。 123: ◯大泉鉄之助委員  どうぞひとつよろしくお願いいたしたいと思います。今後の職員研修のありようを見てまいりたいと思っております。  次に、私はこれが市長が最も残念に思っていらっしゃることではないかと思うんでありますが、市長はまさに清潔さというものをこの仙台市の土壌に改めて植えつけたいということで、その種をまき、そして芽を出させて、清潔という大木をつくりたいという御意思で市政に登場してこられました。その市長のもとで、とりわけこの平成10年度になってから、数々の不祥事がございました。市長にはどれだけ御心労を煩わし、本当にどんなにお悲しみかなと、半ばお気の毒に思うぐらいであります。  しかしながら、私は市長が御就任されてからの平成5年以降今日までの不祥事にかかわります処分というものを、ずっと調査をして精査してみました。これは裁判所が法律に照らして処分するというのとは違いますから、それはいろいろなことがあるのかもしれませんけれども、私は客観的に見ていまして、少し温度差があるとまでは言わなくても、何か一貫性に乏しいのかなと感じるものがあったんですけれども、そのことについて、あれはどうだった、こうだったということではなしに、この処分をするという、本当に泣いて馬謖を切るというこの市長のお気持ちというものが結果として処分という形になってくるわけで、この辺の何か、これは随分重い処分だったな、これはこのぐらいだったのかなということを感じるものがありましたので、この際、改めてその辺に対します市長のお気持ちというものを聞かせていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。 124: ◯市長  先ほどのお話にありましたように、私の任務と申しますか、市政に対する信頼の回復と市政の浄化、これが私に与えられた命題でございました。そういうことで今日まで私なりの努力をしてまいったつもりでございますが、残念ながら御指摘のありましたように、一握りの職員による不祥事が、とりわけ昨年度におきまして次々と発生をいたしましたことは、まことに残念至極に思っているところでございます。職員一人一人に対しまして厳正なる処分を行ってまいったつもりでございますが、もしその処分の結末につきましてそうした印象を与えるとすれば、やはりこれもまた問題であると思います。もう一度これらの一件一件につきまして精査をした上で、さらに平等なると言うと語弊がありますけれども、違和感のないような措置を講じられるような土壌をつくっていきたいと考えます。 125: ◯大泉鉄之助委員  ぜひ職員一人一人が市長のこの苦衷を察して、努力を願いたいものだというふうに期待をしてまいりたいと思います。  これらの不祥事を背景にいたしまして、仙台市は職員倫理規程というものをおつくりになりました。私はこれはいわずもがなであろうと思って見ております。ミカン箱をあけてみれば、どんなに値段の高いミカンでも一つや二つ腐っているようなことがあるわけで、それは腐ったミカンを除去し、ほかのミカンをおいしく食べるということであろうというふうに私は思うわけで、この倫理規程というものをおつくりになったのは、これはやむを得ない背景があっておつくりになったのかもしれませんけれども、私はこれをつくること自体、いかがなものかなと思った一人であります。  そういう中で、市長がさっきもおっしゃったように、市民と協働というお話をされていました。私はこの倫理規程というものが余りに厳しく一人歩きしてしまったのかなということをつくづく感じます。と申しますのは、職員が従来、当然出席していたような会合に、職員の方々を民間がお招きしても出てこなくなった。あるいは町内会とか連合会の行事とかいろいろな行事に、区役所とか福祉関係の職員の方に出てきていただこうとか、あるいは新年の時期にいろいろな公益的な団体や地元で御商売されている団体が、職員の方々にきちんと会費を払って来てくださいということでお願いをした。ところが、どうも届け出をして行かなければいけないとか、そういったいろいろな規定ができたために、面倒くさい、そんなことまでしてということで、職員の方々が萎縮してしまって出なくなったのかな思うほど、この倫理規程以降のいろいろな会合に出ておりまして、随分従来と違うなと思います。  私は、民間の方々が職員の方々と接して、まさに情報を交換したり、お互い胸襟を開いて市政の問題、あるいは民間の問題を語り合うのにいい場所がこういう場所なのではないかと思うんでありますけれども、この倫理規程というものが余りにも一人歩きしたということなのかどうかわかりませんけれども、せっかく市民が職員と接するべきところ、そして市長が盛んに市民と共同のまちづくりだとおっしゃっている中で、こういったことが何か阻害していることになりはしないか。  私は、もっともっと進んで職員の方々が民間の中に入っていって、例えば飲み食いする場所であろうとも、必要であれば予算もつけてきちんと会費を払って、あるいは私的なものであれば自分が会費を払って出ることは、職員にとって後ろめたいことでもない、当然職務としてやるべきことだ、あるいはそのことによって出てくる情報は市政にとって大事だと思ってもらえるような環境づくりというものが私は必要なのではないかと思うんですけれども、何かこのことによって、市長は市民と協働と言いますけれども、一方において市民と民間との間に距離を置くことになってきているという現象があらわれていることを私は残念に思うのであります。その実態をどのようにとらえていらっしゃるか、あるいは今の私の話を聞いてどのようにお思いになっていらっしゃるか、そのことについて、倫理規程はもう既に歩いているものですからこれはこれとして踏まえて、何かその辺、職員に向かってもっと市民との関係というものについて、勇気を持って遠慮しないでやりなさいと。それはいろいろと言う人はいます。でも、胸を張ってやるべきことはやるべきだと思うのですが、それがすべて何か萎縮してしまって、言われなくてもいいことを言われては嫌だなとか、つつかれたくないことをつつかれては嫌だなということで萎縮してしまっているということは、大変残念だと思っております。  我々議会もそうだと思っているんです。ですから、もし4月以降もまた出てきましたらきちんと海外視察も行こうと思っていますけれども、本当にすべきことはきちんとすべきだと私は思うんです。ぜひこの辺についての市長のお考えを伺わせていただきたいと思います。 126: ◯加藤助役  市長にかわりまして、私の方からお答えさせていただきたいと存じます。  市長がただいま述べられましたように、汚職問題、特に大泉委員が御指摘のとおり、やはりクリーンというのが一番大事だという基本的な考え方をもとに、今後一切汚職とは縁を切りたいという気持ちのあらわれとしてこういう手法を講じたと。こういう手段を講ずること自体、市長も非常にためらいがあったようでございます。私どももその壁を乗り越えられるかどうかということで、試金石なのかなと思っているほどでございます。  ただ、御指摘のような、萎縮するというようなことで、本当に市民のための行政を運営する者がその情報量が不足するという事態で、まさに市民から遊離するようなことがあってはならないことだし、これだけは避けなくてはならないということで、その運用等に問題が若干あるのかなと見受けられる点は、私は直ちにただしていくような形で、やはりもう少し伸び伸びと自由な発想が出てくるような仕組みづくりに今後工夫をしてまいりたいと思っております。この要綱は大事にしてまいりますけれども、少しく運用等を検討してまいりたいと思っているところでございます。 127: ◯大泉鉄之助委員  市長にかわりまして助役の御答弁がございました。なるほど、助役とは助ける役だと書いてございますが、ぜひ一生懸命助けていただきたいと思います。  この市民と職員との関係につきまして、私は縦割行政の弊害というものについても少しく申し上げたいことがありましたし、それから市の外郭団体への職員の第2の人生の問題なんかについてもちょっと申し上げたいと思っていたんですけれども、これは少し各論にわたるところまで踏み込みたいと思いますので、また別の機会に譲らせていただきたいと思います。これはまた日を改めて、別の場でやらせていただきたいと思っております。  最後に、議会との関係について幾つか申し上げさせていただきたいと思います。  まず、議会に示されます施政方針についてでありますけれども、私は実は、この際改めて平成6年度の施政方針を明らかにされたものから今回までのものを、もう一度ずっと読んでみました。ですから、6、7、8、9、10、11という六つの施政方針をずっと読ませていただきました。これをずっと読んでいまして、何となく市長のその都度、その都度の思い入れというものを感じ、なるほど市長ならそうだろうなとか思うこともあります。  しかし、一人の藤井黎という政治家として、この六つの施政方針を縦糸でずっと見たときに、一体どういったところに100万市民を導こうとしているのか、どのように六つの施政方針を縦に読んでくればいいのかというところに、私は不敏にして理解をするところがなかなか難しかった面があるんですけれども、市長は六つの施政方針、こういうことで子供や孫の時代にこのような仙台のまちをつくっていこう、そしてそこに向かって100万市民を導いていこうとされているという、端的に何かそういったことをおっしゃっていただければ、それに基づいてもう一度六つのものを読ませていただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。 128: ◯市長  その年度ごとに、いわば施政方針の柱というものを設定いたしまして施政方針を組み立てております。その時々の特殊な要因もあろうかと思いますけれども、私としては、言葉は違うかもしれませんけれども、その底流として、この20世紀が終わろうとしているときに、やはり21世紀の仙台というのを何とか仙台の市民に不安のないように、そして安定した都市にしたいという理念を持ちながら、20世紀的な指導原理から21世紀のそうした新たな指導原理に変わるということ、それを軸にして環境の問題、安全と安心の問題、そして活力と快適性といいますか、こういったあたりの問題をさまざまな角度から問いかけて、それをその時々の状況に応じて言葉を選んだり、またウエートをつけたりということで施政方針をつくり上げてきたつもりでございます。  今後ともそういう基本的な理念は変わりませんけれども、大泉委員のように縦に読まれるということも意識しながら、今後十分に施政方針の作成に当たりましては留意をしてまいりたいと考えます。 129: ◯大泉鉄之助委員  今、市長から、安全・安心・快適だけではなしに活力という言葉をいただきました。私は、実はそれを読み取りたいという気持ちで縦に読んだつもりでございましたので、その活力というところ、先ほども申しましたように、元気なまちをつくるために頑張っていくということでの施政方針というふうに受けとめさせていただきますので、ぜひ今後とも、活力にも重心を置いて、ひとつ市政運営をお願いいたしたいと思います。  さて、今回の施政方針でありますけれども、四つの大きな柱を市長は立てられました。私はこの将来ビジョンとして、将来のまちづくりとしてこの四つの柱を立てたということで一つくくっておいて、新年度においてはこのようなことということで別な形にするのでしたらこれを読めたんですけれども、四つをそれぞれくくっておきながら、その中身を一緒にくくっておりますので、ちょっと物足りなさを感じるところがたくさんあるんです。  例えば、「地球的交流の要となる中枢都市・仙台」の実現と言っているんですけれども、この中身を見ますと、地球的交流のかなめになるような話が何もないんですね。それから、安心のまちづくりと言っていながら、仙台がこんなにも最近治安が悪くなって、暴力団がばっこしたり、まちの真ん中に機関銃まで置いてあったという事件があったり、暴走族が暴走して歩いたり、暴走族と暴力団の関係が深くなったり、その下に中学生やなんかまで感化されているとか、どこどこ中学校の何々君は暴走族の予備軍になっているとか、そしてかつあげを受けたとか、本当に毎日毎日仙台のまちの中ではいとまがない。特に私は昨年4回ほど、夜のまちの中で子供たちがどのようなうごめきをしているのかというものをつぶさに肌で感じるものがございました。補導員の先生方と一緒に歩かせていただきましたので、よく見せていただきました。  そのようなことを思いますとき、安心のまちづくりの中に、「やさしさと健やかさに満ちた市民のまち・仙台」の実現というのがありますけれども、市長として、この治安をどうするのか。警察は、宮城県警そして市警というものをきちんと持って、最近は市警との関係が非常に良好になったやの話も伺っております中で、私はこの安心のまちづくりをうたったときに、治安ということに触れられていない。安心を感じるということは、いかに安全かということで安心を感じるわけでありますから、この治安というのはやはり避けて通れない問題で、市長として、これには踏み込んで物を言っていただく必要があったと思います。これには触れられておりません。  悠久の杜の都は、まあまあ中身はそうかなと思います。  最後の未来の人づくりのところで、「未来を創造する世界の学都・仙台」の実現を目指してということで、私もこれは目標として大変いいことだと思っております。でも、中身をずっと見ますと、およそ世界の学都を目指してという施策展開と思えるものは何もないんですね。ましてや心を病む子供たちなどのことについても、もっともっと言っていただきたい部分があるんですけれども、こういったことを考えますときに、私は施政方針として目標に掲げるまちの都市像の柱としてこの4本の柱を掲げるのはいいですけれども、その下にすぐ各論を入れてしまってくくっていきますと、今私が言ったように、中身がないではないかということになりますので、この施政方針の発表の仕方としまして、まちづくりの夢というものを掲げて、そしてそれと現実、この年度は何をするかというものをくくりを別にして言われた方がいいのではないかなというふうに、私は今回の施政方針をつくづくと読ませていただきました。これで満足される方もあるのかもしれませんけれども、私はどうも、言葉の割にというものを感じましたので、手法としましてはそのように、将来の大きな目標に向かってのまちづくりの柱と、そしてその中を一段一段地道に、着実に歩んでまいりますその施策がこれですよという言い方の方がいいのかなと思ったんですけれども、その辺についての市長の御所見はどうでしょうか。 130: ◯市長  確かに施政方針、これまでの施政方針のパターンをそのまま踏襲をしておりますけれども、御指摘がありましたように、まず将来的な理念があって、そしてその次に中間的な領域があって、個々具体的な施策というふうにこれを組み立てるのが一番わかりやすいと思います。御指摘を伺いながら、その中間領域についての親切さに乏しいような気がいたしますので、今後ともその辺は十分に留意をした上で、新たな施政方針のスタイルを模索してまいりたいと思います。 131: ◯大泉鉄之助委員  ぜひ今後の課題としてお取り組みを願いたいと思います。  私は、今回の議会を通じて、何か市長の物言いがころころ変わるというんでしょうか、ころころというお話が出ましたので、私は市長を敬愛している議員の中の一人のつもりでございますし、それから、よくぞこの大変な時代をリーダーシップをとられていらっしゃるというふうに一定の評価もいたしているものであります。そして、今から20年余りも昔のことでありますけれども、当時社会党の島野さんが市長だったときに、若い職員の方々と私は屋台で酒を飲みながら市政のことなんかについて語り合った時代がありました。私も30代前半でありました。  そういうころに、その若い職員の人たちが、もし将来我々の仲間から市長をつくるんだったら、企画の次長の藤井さんだよなんていう話を実は聞いたことがあるです。そんな話が現実にあったんです。その中におられた方もこの中にもまだおられます。そういうことでありますので、私は本当に市長を敬愛し、またよくぞあの大変な時代を乗り越え、こうしていらっしゃると思っております。しかし、ころころなんて言われますと、とても私は腹が立つんです。  ただ、どうして言われるのかなというふうに私もよくよく考えてみますと、どうも市長がころころ変わるとか、考え方がころころ変わるというのではなしに、議会側から見ていますと、政策決定というこの仕組みといいますか、プロセスというものが、どうも見えにくい部分があるのかなという感じがするんです。一つの政策を決定していく、あるいは今度の松森なら松森という問題について決めていくというときに、何かそういったものを積み上げていって決めていくという、その辺が決まっていく仕組みというか、あるいはプロセスというか、何か途中から情報がいろいろなところへ飛び散ったり、あるいはあるとき突然新聞に出ていたりとか、いろいろな形でどうも議会側におりますと見えにくい部分がある。そのことで言われてしまうのかなと思いまして、大変残念に思いました。  私は、まさに先ほど吉田委員の、こんな方に静かに聞いていてもらっては困ると思うぐらいの、松森につきましてのすばらしい含蓄のあるお話を伺っておりまして、ぜひああいったことをきちんと言っていただきたいな、それがこの政策を積み上げてきた決定なんだよと言っていただきたいなということを思うんでありますけれども、何かもう少し、政策が決定されていくという仕組みといいますか、プロセスというものがもっと我々論議を挑もうとする議会側によく理解しやすいものであってほしいなという願望を私は持つんでありますけれども、ちょっと御答弁が難しいかもしれませんけれども、その辺についての考えはいかがでしょうか。 132: ◯市長  個々の政策決定に当たりましては、その政策の立案のプロセスにおきまして、やはり最初は私なりの理念を申し上げ、それに沿いながら政策を形成していくというプロセスをおおよそ踏んでいるつもりでございますけれども、やはりその事業の性格によったり、あるいはさまざまな事情によって、必ずしも統一的ではないということも十分にあり得ることであろうかと思います。何よりもやはり私の考え方、理念というのを職員の皆さんに十分に浸透をしていくということが、先ほどの御質問にもございましたけれども、それが私にとっては一番大事なことであろうと思います。  しかし、それだけではなくて、政策形成の過程というのが、結果という形ではなくてもっと透明性のあるものにしていく努力というのは、今後とも無限に必要であろうと思います。議会との適度な緊張関係、そしてパートナーシップということも十分に踏まえまして、政策形成に当たって御理解をいただくような仕組みづくりにさらに専念をしてまいりたいと思います。 133: ◯大泉鉄之助委員  ぜひそのようにお願いしたいと思うんでありますけれども、例えば区割り審議なんかをするときも、伺いますと、区割りにつきましては、委員を決めてそこで御相談をいただくということになっているようでありますけれども、それは一つの手法かもしれません。しかし、市長が、先ほど言いましたように100万市民をどういう方向へ導いていこうとするのか、その方向の向こうに仙台のどのようなまちがあるのか、そのまちをどのように創造しようとするのかというときに、この区割りなんかについても一定の考え方がそこに示されて、私はこういうまちをつくりたい、その中にはこういう区が存在しなくてはならないというものが示されていく必要があるのではないかと私は思っております。ぜひ今後とも政策決定をしていく上におきましては、その仕組みのようなものが、論議をしようとする議会側に明確に見え、そして我々が見える前に見えなくてもいい人のところに先に行ってしまって、そして違った見出しで市民に伝えられてしまいますと、整理部でつくった見出しだけが市民の中に一人歩きしてしまう。その後になって議会が論議をするということになりますので、ぜひその辺は御留意を願いたいと思います。  最後になりますが、私もコンパクトシティについて伺わせていただきたいと思います。  市長が今回打ち出されましたコンパクトシティという考え方、理念につきまして、私はその考え方を了といたします。というか、よく理解できます。そしてまたそのことが、私もいい道筋であると思います。ですから、先ほどのコンパクトシティについての御答弁を伺っておりましても、そうだよなというふうに合点がいきます。ですから、私はコンパクトシティそのものについて申し上げようとするわけではありません。  しかし、突如としてコンパクトシティというのが出てまいりましたので、何か論議の中にそういう言葉はあったようにうかがえますけれども、21プランの中にもそういったものは項目として出てきているわけではないので、何か急に出てきた感はいたしますけれども、しかし理念というか、考え方は私もいいと思いますので、それはそれでよろしゅうございます。  しかし、先日の本会議の御答弁を聞いてみますと、従来の外延的拡大型からというふうに明言されております。本日も肥大型から凝縮型へと、先ほどはおっしゃったんでしょうか、そのようなお言葉を使われております。私は、それでいいと思います。しかしながら、これをおっしゃるのでしたら、二つのことは整理をしていかなくてはならないと思っております。  その一つは、四つの副都心と言ってまいりした。一点集中というのは、どうも都市として将来の発展のためによくない。四つの副都心と言ってこられましたこの四つの副都心を創造していく、熟成させていくという考え方から、今度は軌道系云々で凝縮したということになってきているわけでありますから、ここのところについては、ひとつきちんと市長としてのくくりといいますか、総括をしていただく必要があるなと私は思います。  それからもう一つは、市長はかつて平成7年でございましたか、名取との問題について大変踏み込んでお考えを示されました。そして、例えば本会議などにおいても、質疑に対しまして不退転の決意で推進するとおっしゃられ、またその合併協というものが否決された後も、私の考えにはいささかも変更はないとおっしゃっておられます。それからその後にもいろいろおっしゃっておられます。  私は、将来の遠い展望の中で、もっと都市というものが広がるということに反対をするものではありませんけれども、この時点において、なぜ名取かということについてもっと明確なお考えを示していただきたいと思いましたけれども、それに接することはできませんでした。私は合併というのは、ある意味での地政学的な覇権主義のようなものでもあろうし、言うなれば肥大型だと思います。この前のここでの御答弁を聞いておりましたら、遠隔地に離れた独立した新しい団地なども開発され、造成されていくというようなことも余り好ましいことではないというような御答弁に接したような感もいたします。  こういったことを考えてまいりますと、やはり今回、コンパクトシティというものを仙台のまちづくりの主軸に置いてまちづくりを進めていこうとされるのであれば、私は周辺との合併ということに思いをいたし、それを推進しようとしたことについて一定の総括といいますか、くくりというものをやはり示す必要があるのかなと。それから四つの副都心という考え方についても、それをただ拠点ということに変えたということかもしれませんけれども、何かかつてとは相当物の言い方が変わってきたこのコンパクトシティという中で、そのことについての明確な総括をしておきませんと、市民もどちらがどうなんだろうということで、非常に混乱をいたしますし、また仙台というキャンバスに将来の都市像を描いて、ここで一大事業を展開しようとか、あるいはこういったまちづくりに自分も参画しようという意欲を持っておられるような市民には、非常な混迷を来すことになるのではないかと思うのであります。この辺については、やはりきょうこうした総括を終えて予算を仕上げ、明日本会議で決定していくという中において、一定の市長の気持ちのうちというものをお示し願いたいと思いますし、ぜひ総括を──総括質疑で総括というのもおかしいですが、総括しておいていただきたいと思うのでありますけれども、いかがなものでしょうか。 134: ◯市長  ここ十二、三年の間に、今御指摘のありました多角構造の都市づくりということと、それから合併そのほかの経過を経まして、さらには名取との合併という問題がもう一つ広域的な問題としてございました。そしてその後において、社会経済のかつてないような景気の沈滞という状況にも遭遇をいたしております。さまざまなこうした変動の中におきまして、日本全体の構造が大きく変わっておりますし、また都市のありようも分権型の都市行政という方向を目指していくという、さまざまな変動がございました。  しかし、そういう変動の中におきましても、今日私どもが新たな方向として打ち出しましたコンパクトシティという問題と、過去にありました広域的な問題、それから多角構造の問題、これらは決してそれぞれが相対立する問題ではなくて、コンパクトシティという概念の中で、どう過去の問題を歴史的に総括をしなければならないか。その調整なり、あるいは歴史的な総括をどう行わなければならないかということは、コンパクトシティということをより理解するためにどうしても必要であると思います。今日、その辺の説明について、その辺の理解を得るための努力がまだ十分ではないと認識をしておりますので、今後、この問題の総括整理についてさらに検討をし、明らかにできるようにしていきたいと思います。 135: ◯大泉鉄之助委員  市長、私は先ほど申し上げましたように、コンパクトシティという理念というか、発想は理解ができるんです。大きいことはいいことだといったあの考えはいいと思わずに、ずっと私は市政に参画をしてきた立場であったものですから、考え方はよく理解できるんです。しかし、そのことを理解すれば理解するほど、例の名取の問題とか四つの副都心とかというのがこの辺にちらちらしてしまって、ぬぐい切れないものがあります。今のお話ですと、これから一つ一つそういうものを整理していってきちんとした理念を出すところで、そういったものが議会側の我々にも市民にも理解できるようになると受けとめていいんでしょうか。余りずばりと言うとお気の毒だと思って、ずばりと物を言っていないところをお酌みとりいただきながら、ひとつ御答弁を願いたいと思います。 136: ◯市長  そういう努力をしてまいりたいと思います。 137: ◯大泉鉄之助委員  私が本日総括で御質問させていただこうと思いました幾つの件、そして今後に残したものもございますけれども、御答弁の数々を聞いておりまして、よく理解もしますし、考え方を了ともいたすものであります。私は、今定例会を通じまして、本会議において、また常任委員会において、そして今日のこの予算委員会におきまして、審議、論議のやりとりというものを、ずっとつぶさに聞かせていただいてまいりました。そして、多くの理解をすることができました。私はこの決定されます予算は全面的に賛同をし、また明日も本会議においてこれには賛同するという立場で臨むつもりでございます。  この議会で決定されました新年度の施策の数々、そして予算の一つ一つが見事に市民の目の高さで市民側にとってよりよき施策とし、よりよき予算の執行という形で執行されてまいりますように、そしてそのことを通じて100万市民が本当に安心して暮らすことのできる、あしたという日に向かって何か確かなものを感じ、確かな光明を感じることができるようなまちづくりに、市長を初め職員の皆様の御努力あらんことを心から祈念をし、私も幸いまた戻ってくることができましたなら、また御一緒にこのまちづくりに取り組みつつ、大いに論議をさせていただき、名実ともにこの場を言論の府としていくことに努力をいたしたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。 138: ◯委員長  公明党から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。             〔秋山幸男委員、質疑席に着席〕 139: ◯委員長  発言を願います。 140: ◯秋山幸男委員  款別の際の審査に関連をして、一点だけお伺いをいたします。  款別審査の中で、私は障害福祉に関連をして、障害者の方々のための就労支援対策室を設置すべきではないかということを健康福祉局長に質問したのでありますが、局長からは、障害福祉課の中で今後も努力してまいりますが、4月に向けて、例えば社会参加係みたいな形で業務に取り組んでいけるように、関係部局とも調整をしてまいりたいという趣旨の答弁をいただいたのであります。  私は、障害者の就労支援については、障害の程度、あるいは障害者及び家族の抱えている問題の内容等によった対策を講ずるべきであるという観点から、自分で相談窓口に行った就労依頼をできない程度の人たちのグループホームなり、小規模作業所の関係者等と、自助努力で頑張っている方々の相談窓口を広義の就労対策と位置づけ、各局横断的な就労対策室を健康福祉局の中に設けるべきではないかと申し上げたのでありますが、市長の御所見をまずお伺いをいたします。 141: ◯市長  障害者の自立、そして社会参加ということは、ノーマライゼーションを標榜しております本市にとりましては非常に大きな二つの目標でございます。就労の問題もまたその線上にありまして、できる限りそれらに対する支援を行ってまいりたいということで、さまざまな対応をこれまでやってきたところでございます。健康福祉局から組織関係についての答弁があったわけでございますけれども、障害者の就労という問題も非常に大事な問題でございますので、十分に組織的な検討を行う必要があろうと考えます。 142: ◯秋山幸男委員  組織的な対応を考えていただけるということでございますが、款別審査の中で、障害保健福祉計画というのを平成10年から15年までの計画で1年間やってみて、局長は、やってみた結果として3点の指摘をしたわけでございます。市民の理解が乏しい、それから障害者の方々の意欲の問題、それともう一つは行政対応だということをお話しになりまして、特に行政対応の中では、適正な用地の確保が非常に大変なんだと、問題点を指摘されたわけでございますが、どうも局長の答弁を聞いておりますと、大変問題であるという認識はそれはそれでよろしいのでございますけれども、でもそういう問題も含めた相談窓口的なものを、障害者雇用支援センターに設置予定の総合相談窓口という中で対応するという感じの御答弁をいただきましたので、私はちょっと違うのではないかと。  例えば、小規模作業所とか用地の問題等というのは、雇用支援相談センターというのは実際に雇用について相談をするところでございまして、平成12年につくりまして、将来の障害者対策の大きな目玉になることはよく理解できるわけでありますけれども、今抱えている問題の、例えばグループホームとか小規模作業所等々については、やはりこれはそれ自体がもう就労であると。社会参加というよりは、むしろそういう程度の人たちがそういう小規模作業所に集まって、そこで働いていただくと。それから先は一般の会社に行けるのかとなりますと、やはり程度から言って無理だと。そういう方々のそういう相談窓口を就労対策室という形で各局横断的なものとしてやるべきではないかと、私はそういうふうに申し上げましたので、その点について、市長の御所見を再度お伺いしておきたいと思います。 143: ◯市長  秋山委員の意図するところと健康福祉局の受けとめ方との間に、やはり温度差があるような気がいたしますので、そうした例えばグループホームや小規模作業所、この問題と個別の就労相談ということとの現実的な違いにつきまして、なお実態を調べた上で、この問題に対する判断をいたしてまいりたいと考えます。 144: ◯秋山幸男委員  判断をしていただけるということでございますので、市長の御判断に期待をいたします。  それで、私は当局といろいろ話し合いをしたんでございますけれども、やはり対応がちょっと机上論ではないかなと。そういうふうに一般的にくくってしまうところは、現場を知らないのではないかと。そんなことを言うと大変申しわけありませんけれども。以前も、障害者の方々との話し合いをやったらいいのではないかと。いろいろ話し合いをしていると。聞いてみると、そういう障害者の方々の団体の会合に行ってごあいさつをしたり、そういうことで対話をしているという認識をお持ちではないのかなと。  私は、特にこれは市長にお願いしたいんですけれども、私が聞いている範囲の判断からいたしますと、要するに障害者雇用支援センターの相談窓口とはちょっと中身が違うなという認識を持たざる得ないのでどうなのかというふうに質問をしたわけでありますが、そういう意味では、先ほど申し上げました、この1年間で健康福祉局長が問題点としてとらえた点はまことにそのとおりだと思います。私もいろいろお話し合いをいたしまして、そういうことを感じました。ですから、これは市長が直接そういう団体の方々とお話し合いをしていただいて、実際はどこが問題なんだと、どういう点で困っているのかというものをつかんで、市政の障害者対策を現実的なものにするという作業が非常に私は大事ではないかなと感じる次第でございます。  先ほど市民の目の高さということでいろいろ委員からお話がありましたけれども、やはりそういう意味では、そういう制度の恩恵を受ける方々との直接対話、この辺に仙台市の障害者対策が生きたものになるかどうかのポイントがあるのではないかと感じますので、ぜひ市長の御所見をお伺いしておきたいと思います。 145: ◯市長  障害者には、さまざまな障害の種類や程度をお持ちの方々がおられます。そういう方々との対話と申しますか、グループの方々の御意見を伺う場はこれまでも何度か経験をいたしておりますけれども、この問題に関しましても、担当の局なり課において、お話がありましたように、机上論ということではなしに実態を十分に把握した上で、何が問題であるのか、そうしたあたりについて私自身も予備知識を十分踏まえた上で、適切な時期においてそうした対話の機会を持つようにいたしたいと思います。 146: ◯秋山幸男委員  ぜひお願いをしたいと思います。  それで、私がそのように申し上げるのは、やはり障害者の方々は非常に行政でお世話を受けますので、なかなか気を使っているんですよね、行政の方々に。要するに市の皆様に気を使っている。そういうことだから、こういうことを言っていいのか、この辺を言ってはだめかなという意識が非常に強いわけです。そういう意味で、私は要するに市長が懇談的に会を設けて、市長の企画で皆様をお呼びして、二、三人でもいいからグループごとにお話し合いをするとか、そういう対応をぜひひとつお願いをしたいと。その辺をお含みの上、対応をしていただきたいと思います。以上で質問を終わります。答弁は要りません。 147: ◯委員長  以上で、全議案に対する総括質疑は終結いたしました。  この際時間を延長し、決定の審査を行いますので、よろしく御協力をお願いいたします。  暫時休憩いたします。               休憩 午後4時47分               再開 午後5時11分 148: ◯委員長  再開いたします。
     それでは、これより付託議案の決定を行います。  決定の審査は、お手元に配付いたしております決定順序表の中の実線による区分に従って順次行いたいと思います。また、決定に際しまして、討論、異議の有無を一々お諮りすることは省略させていただき、決定順序表に従い順次件名を読み上げます。その際、読み上げた案件について討論のある方、あるいは異議のある方は発言を求めていただくことで審査を進めていきたと思いますが、これに御異議ございませんか。             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 149: ◯委員長  御異議なしと認め、ただいまお諮りいたしました方法により審査を行います。  なお、要望事項等につきましては、議案の決定が終了した後に一括して確認をいたしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  まず、第10号議案平成10年度仙台市下水道事業会計補正予算(第4号)。             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 150: ◯委員長  決定いたしました。  次、第12号議案平成10年度仙台市高速鉄道事業会計補正予算(第1号)。             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 151: ◯委員長  決定いたしました。  次、第13号議案平成10年度仙台市水道事業会計補正予算(第1号)。             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 152: ◯委員長  決定いたしました。  次、第14号議案平成10年度仙台市ガス事業会計補正予算(第1号)。             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 153: ◯委員長  決定いたしました。  次、第15号議案平成10年度仙台市病院事業会計補正予算(第1号)。             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 154: ◯委員長  決定いたしました。  次、第16号議案平成11年度仙台市一般会計会計予算。 155: ◯福島一恵委員  第1条歳入歳出予算歳出中、第2款総務費と第5款環境費から第9款教育費まで、並びに歳入第4款地方消費税交付金と第13款分担金及び負担金から第17款財産収入まで、第22款市債並びに第2条債務負担行為中、南蒲生し尿処理施設整備事業とヘリポート整備事業と泉総合運動場屋根付多目的グラウンド植栽等整備事業、第3条市債中、環境施設整備費、林道整備費、市街地再開発事業費、土地区画整理事業推進費、公園整備費、消防施設整備費に異議がありますので反対いたします。 156: ◯委員長  異議がありますので、起立により採決いたします。  第1条歳入歳出予算中、歳出第2款総務費、第5款環境費から第9款教育費まで、歳入第4款地方消費税交付金、第13款分担金及び負担金から第17款財産収入まで、第22款市債、第2条債務負担行為中、南蒲生し尿処理施設整備事業、ヘリポート整備事業、泉総合運動場屋根付多目的グラウンド植栽等整備事業、第3条市債中、環境施設整備費、林道整備費、市街地再開発事業費、土地区画整理事業推進費、公園整備費、消防施設整備費は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。                 〔賛成者起立〕 157: ◯委員長  起立多数でありますので、決定いたしました。  なお、残余は原案のとおり決することに御異議ございませんか。             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 158: ◯委員長  決定いたしました。  次、第17号議案平成11年度仙台市都市改造事業特別会計予算。 159: ◯福島一恵委員  異議がありますので、反対いたします。 160: ◯委員長  異議がありますので、起立により採決いたします。  本案は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。                 〔賛成者起立〕 161: ◯委員長  起立多数でありますので、決定いたしました。  次、第18号議案平成11年度仙台市国民健康保険事業特別会計予算。             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 162: ◯委員長  決定いたしました。  次、第19号議案平成11年度仙台市中央卸売市場事業特別会計予算。 163: ◯福島一恵委員  異議がありますので、反対いたします。 164: ◯委員長  異議がありますので、起立により採決いたします。  本案は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。                 〔賛成者起立〕 165: ◯委員長  起立多数でありますので、決定いたしました。  次、第20号議案平成11年度仙台市公共用地先行取得事業特別会計予算。             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 166: ◯委員長  決定いたしました。  次、第21号議案平成11年度仙台市駐車場事業特別会計予算。 167: ◯福島一恵委員  異議がありますので、反対いたします。 168: ◯委員長  異議がありますので、起立により採決いたします。  本案は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。                 〔賛成者起立〕 169: ◯委員長  起立多数でありますので、決定いたしました。  次、第22号議案平成11年度仙台市老人保健医療事業特別会計予算。             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 170: ◯委員長  決定いたしました。  次、第23号議案平成11年度仙台市農業集落排水事業特別会計予算。 171: ◯福島一恵委員  異議がありますので、反対いたします。 172: ◯委員長  異議がありますので、起立により採決いたします。  本案は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。                 〔賛成者起立〕 173: ◯委員長  起立多数でありますので、決定いたしました。  次、第24号議案平成11年度仙台市公債管理特別会計予算。             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 174: ◯委員長  決定いたしました。  次、第25号議案平成11年度仙台市母子寡婦福祉資金貸付事業特別会計予算。             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 175: ◯委員長  決定いたしました。  次、第26号議案平成11年度仙台市新墓園事業特別会計予算。             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 176: ◯委員長  決定いたしました。  次、第27号議案平成11年度仙台市下水道事業会計予算。 177: ◯福島一恵委員  異議がありますので、反対いたします。 178: ◯委員長  異議がありますので、起立により採決いたします。  本案は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。                 〔賛成者起立〕 179: ◯委員長  起立多数でありますので、決定いたしました。  次、第28号議案平成11年度仙台市自動車運送事業会計予算。 180: ◯福島一恵委員  異議がありますので、反対いたします。 181: ◯委員長  異議がありますので、起立により採決いたします。  本案は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。                 〔賛成者起立〕 182: ◯委員長  起立多数でありますので、決定いたしました。  次、第29号議案平成11年度仙台市高速鉄道事業会計予算。 183: ◯福島一恵委員  異議がありますので、反対いたします。 184: ◯委員長  異議がありますので、起立により採決いたします。  本案は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。                 〔賛成者起立〕 185: ◯委員長  起立多数でありますので、決定いたしました。  次、第30号議案平成11年度仙台市水道事業会計予算。 186: ◯福島一恵委員  異議がありますので、反対いたします。 187: ◯委員長  異議がありますので、起立により採決いたします。  本案は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。                 〔賛成者起立〕 188: ◯委員長  起立多数でありますので、決定いたしました。  次、第31号議案平成11年度仙台市ガス事業会計予算。 189: ◯福島一恵委員  異議がありますので、反対いたします。 190: ◯委員長  異議がありますので、起立により採決いたします。  本案は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。                 〔賛成者起立〕
    191: ◯委員長  起立多数でありますので、決定いたしました。  次、第32号議案平成11年度仙台市病院事業会計予算。 192: ◯福島一恵委員  異議がありますので、反対いたします。 193: ◯委員長  異議がありますので、起立により採決いたします。  本案は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。                 〔賛成者起立〕 194: ◯委員長  起立多数でありますので、決定いたしました。  次、第34号議案仙台市市民公益活動の促進に関する条例。             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 195: ◯委員長  決定いたしました。  次、第39号議案仙台市若林区文化センター条例の一部を改正する条例。             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 196: ◯委員長  決定いたしました。  次、第40号議案仙台市泉文化創造センター条例の一部を改正する条例。             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 197: ◯委員長  決定いたしました。  次、第42号議案仙台市国民健康保険条例の一部を改正する条例。             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 198: ◯委員長  決定いたしました。  次、第48号議案仙台市道路占用料条例の一部を改正する条例。             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 199: ◯委員長  決定いたしました。  次、第50号議案仙台市消防団員に関する条例の一部を改正する条例。             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 200: ◯委員長  決定いたしました。  次、第52号議案仙台市学校条例の一部を改正する条例。 201: ◯福島一恵委員  異議がありますので、反対いたします。 202: ◯委員長  異議がありますので、起立により採決いたします。  本案は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。                 〔賛成者起立〕 203: ◯委員長  起立多数でありますので、決定いたしました。  次、第53号議案仙台市体育施設条例の一部を改正する条例。             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 204: ◯委員長  決定いたしました。  次、第56号議案仙台市市民センター条例の一部を改正する条例。             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 205: ◯委員長  決定いたしました。  次、第57号議案仙台ガス事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例。             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 206: ◯委員長  決定いたしました。  次、第71号議案専決処分事項に関する件についてであります。             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 207: ◯委員長  決定いたしました。  以上で、全議案に対する決定を終了いたしました。  この際、要望事項等がございましたらお願いしたいと思いますが、ございませんか。 208: ◯鈴木繁雄委員  委員長のお許しをいただきましたので、第16号議案平成11年度仙台市一般会計予算第1条歳入歳出予算中、歳出第5款環境費について、以下附帯意見を申し上げますので、委員長報告に織り込むようお諮りを願います。  附帯意見  第16号議案平成11年度仙台市一般会計予算、(仮称)松森工場の建        設事業について  地域住民の不安の声が多く寄せられている現状を踏まえ、歳出第5款環境費第1項環境費中、(仮称)松森工場建設費のうち工場建設関連工事費の予算は、地域住民に対する十分な説明と情報の提供を行い、その不安の解消を図りながら慎重に執行していくよう強く要望する。  以上、附帯意見のお諮りをいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 209: ◯委員長  ただいまの鈴木繁雄委員からの附帯意見を委員長報告に織り込むことに賛成の諸君の起立を求めます。                 〔賛成者起立〕 210: ◯委員長  起立多数であります。よって、ただいまの意見を委員長報告に織り込むことにいたします。  ほかになければ、以上で、全議案に対する決定を終了いたしました。  以上で、本特別委員会に付託を受けました全議案に対する審査を終了いたしました。  お諮りいたします。ただいま審査を終了いたしました案件につきましての委員長報告は、委員長に御一任願いたいと思いますが、御異議ございませんか。             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 211: ◯委員長  それでは、そのようにさせていただきます。  一言ごあいさつを申し上げます。  委員各位並びに当局の皆様の絶大な御協力によりまして、滞りなく委員会を運営することができましたことに対しまして、心より厚く御礼を申し上げます。  特に、副委員長の支えをいただきまして、何とか委員長を全うすることができました。大変ありがとうございました。(拍手) 212: ◯副委員長  皆さん方の御協力によりまして、副委員長の職責を全うすることができました。本当に心から御礼を申し上げる次第でございます。  仙台市勢の発展と皆さん方の御健勝を祈念をいたしまして、あいさつにかえます。ありがとうございました。(拍手) 213: ◯委員長  これをもって、予算等審査特別委員会を閉会いたします。...