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  1. 仙台市議会 1997-07-18
    民生衛生協議会 本文 1997-07-18


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                 協議会の概要                            開会 午後1時40分                            閉会 午後2時50分 2: ◯委員長  引き続き、協議会を開会いたします。  まず、指定都市にかかわる平成10年度国家予算に関する要望についてであります。  本件について、当局から報告願います。 3: ◯健康福祉局長  お手元に、全常任委員会共通資料といたしまして配付されております平成10年度国家予算に関する要望について、御報告を申し上げます。  これは、指定都市12市が共通に抱える国に対する要望事項につきまして、国の概算要求の時期に合わせ、指定都市事務局が取りまとめ、市長、議長連名で作成し、要望を行っているものでございます。  また、今年度から概算要求時の要望行動に重点を置きましたことにより、年末の大蔵原案内示前後における要望行動もあわせて見直し、指定都市としての従来の予算対策本部は設置せず、指定都市の当番市が要望にかかわる計数整理税制改正及び地方財政対策などの要望を担当する予定にしているところでございます。  要望項目は、冊子の2枚目の要望一覧のとおり全部で11項目ございますが、当常任委員会所管の分といたしましては、従来社会福祉行政充実衛生行政充実別建てにしていたものが、今回から12ページの保健福祉行政充実に関する要望として取りまとめられ、具体的には7点の要望を行っているところでございます。このうち、市立病院関係につきましては、市立病院から報告をいただくことになりますので、健康福祉局関係の6点について御報告を申し上げたいと存じます。  まず、介護保険制度の確立につきましては、この制度がこれからの高齢者福祉を支える根幹となる制度でありますことから、国において地方自治体十分協議を重ねながら、地方自治体に過重な財政的負担を生じさせることなく、長期的に安定した運営のできる制度を実現するよう要望いたしますとともに、介護基盤の整備のため、サービス水準の明示とそれに対する強力な財政的支援を行うことを要望するものでございます。  二つ目は、老人保健福祉計画推進のための財政援助等の拡大についてでございますが、現在、各自治体において高齢者福祉の推進に向け、老人保健福祉計画で定めた具体的目標に基づき整備を進めているところでありますが、その目標が計画どおり達成されるよう必要な財源措置等について要望するものでございます。  三つ目は、児童保育施設の再構築についてであります。今般、児童福祉法などの一部改正が行われたところでありますが、この施行に当たり保育所運営基盤の強化や保護者負担の軽減、放課後児童対策充実などの所要の措置を要望するものでございます。  四つ目の、国民健康保険財政の確立についてでありますが、国民健康保険制度上、高齢者等、低所得者を多く抱え、財政基盤が極めて脆弱でありますことから、国において安定した国民健康保険制度の確立をするよう要望をいたすものでございます。  五つ目は、地域保健対策の推進に係る財政措置充実についてでございます。これは、高齢社会における新たな住民ニーズに主体的に取り組む地域保健の推進のために、十分な人材確保財源措置要望するとともに、精神保健福祉施策の一層の充実を図るための国庫補助制度充実福祉施設などに対する十分な財源措置要望するものでございます。  六つ目の、老人保健対策推進にかかる国庫補助制度充実につきましては、老人保健制度における自治体財政負担の軽減など、所要の充実措置老人保健福祉計画を着実に推進するため、大都市の実情に応じた国庫補助の拡充を要望するものでございます。  なお、15ページの同和問題解決のための施策に関する要望につきましては、例年指定都市全体としての要望に掲げられている項目でありますが、後ほどごらんいただきたいと存じます。  また、要望事項が多岐にわたりますことから、この中でも特に国の理解と協力を得られなければならない事項につきまして、一枚ものの重点要望を取りまとめてございます。平成9年度国家予算に関する要望結果とあわせて、後ほどごらんいただきますようにお願いを申し上げます。 4: ◯病院事業管理者  引き続き、市立病院からも平成10年度国家予算に関する要望につきまして、御報告申し上げます。  資料14ページの7のところをごらんいただきたいと思います。保健福祉行政充実に関する要望の7点目として、市立病院に関する財政援助要望いたしております。
     各政令市市立病院は、自治体病院として救急医療専門医療高度医療などの不採算性の強い、いわゆる行政医療の分野に積極的に取り組んでおりますが、診療報酬制度上の手当や運営費施設整備費の財源に苦慮している現状でございますので、国におかれましても、ぜひ財政援助充実していただきたいという要望事項でございます。 5: ◯委員長  ただいまの報告に対して質問等はございませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 6: ◯委員長  なければ、次に所管事項についてお伺いします。  最初に、健康福祉局より報告願います。 7: ◯健康福祉局長  まず、24時間対応巡回ホームヘルプサービス事業本格実施についてでございますが、資料2をごらんいただきたいと存じます。  この事業は、平成8年7月からモデル事業として3地区で実施しておりましたが、今年7月14日から実施地区を拡大し、本格実施をいたすこととしました。これによりまして、このサービスが受けられる地域の高齢者は、今までの4万5000人程度から8万人程度に大幅に増加をいたすことになります。なお、このサービスが早期に全市域で実施できるよう準備を進めてまいります。  次に、社会福祉法人指導監督に関する地方監察の結果の報告についてでありますが、資料3をごらんいただきたいと存じます。これは、東北管区行政監察局平成8年12月から平成9年3月に行いました監察の結果について、去る7月7日に市長あてに通知があったものでございます。詳細につきましては、後ほど担当課長より説明させますが、今回の監査結果を厳しく受けとめまして、指摘のあった施設のみでなく、本市の所管する施設全体について行政監察局指摘事項も含めて、一般監査の場などで指導の徹底を図ってまいりたいと考えておるところでございます。  次に、子育て何でも相談事業についてでありますが、資料4をごらんいただきたいと存じます。  仙台すこやか子育てプラン具体化の一つといたしまして、子育てが安心してできるまちづくりを目指し、7月7日より開始したものでございます。広報につきましては、とかく暗い相談のイメージを払拭した形でのポスター、チラシ、カードを作成し、各公所に配布、普及に努めておるところでございます。  次に、食中毒腸管出血性大腸菌についてでありますが、資料5として、今年度の発生状況をお示しいたしております。前回報告以降の発生は、6月29日に泉区にある飲食店仕出し料理によりまして21名が食中毒症状を呈し、うち12名が通院し、5名が入院いたしましたが、現在は全員退院をいたしております。  また、7月3日と7月15日に腸管出血性大腸菌感染症発生届が、宮城野区の医療機関から出されております。届け出があったのは、どちらも1歳の女の子でありますが、1人は現在回復をして、もう1人は病状が消失し快方に向かっておる状況でございます。  最後に、宮城野病院結核集団感染のその後についてでありますが、資料6の仙台結核感染症対策専門委員会設置要綱に基づきまして、6月23日に第1回目の委員会を開催し、結核集団感染の概要や今後の対応について協議を進めていただいております。また、7月1日に第2回目の委員会を開催し、具体的な調査の進め方について広範な協議を行ったわけでございます。現在は、委員先生方による調査を慎重に実施している段階でございますが、結果がまとまれば、必要に応じて御報告をさせていただきたいと思います。  以上、簡単ではありますが、まとめて報告を終えさせていただきます。 8: ◯社会課長  それでは、私から資料3に基づきまして、社会福祉法人指導監督に関する地方監察の結果について御報告いたします。  東北管区行政監察局では、社会福祉法人指導監督に関する地方監察平成8年12月から平成9年3月まで実施いたしました。実地に監査の対象となりましたのは、宮城県内で9カ所の老人福祉施設でございまして、このうち5施設につきましては本市内の特別養護老人ホームでございます。  本市内の施設監察結果につきまして、先ほど局長からお話がありましたように、平成9年7月7日に東北管区行政監察局長から市長あて通知がありまして、資料3としてその写しをお手元にお配りしてございます。この中で、幾つかの事例が挙げられております。入所者処遇等改善に関し、次の4項目について指導を求められております。  一つは、入院患者用日用品費が未支給になっているものについては適正に支給すること。二つ目として、入居者処遇については措置費の趣旨に沿って、今後より一層給食の改善、褥瘡の予防、入所者プライバシーの確保を図ること。三つ目として、非常口が確保されていないものなどについては適切な安全対策を講じること。四つ目として、職員給与水準が低いものについては職員給与改善を図ること。  また、二枚目に、施設に対する指導監督適正化につきましては、指導監査の結果に基づく指摘によっても改善措置が講じられない状態が継続している施設に対しては、老人福祉法に基づく改善命令等の処分を行うなど、厳正に対処する必要があるとの指摘がなされました。  これら指摘を受けた事例に係る改善状況についてでございますが、まず入所者処遇につきましては、給食の単価が低いものを除き、改善済みもしくは改善のめどが立っております。給食単価の件につきましては、措置費の趣旨に沿った改善がなされるよう、引き続き指導してまいります。  次に、入所者安全対策についてですが、スプリンクラーの設置を除き改善済み、もしくは7月中に改善の予定でございます。スプリンクラーの設置につきましては、早急に設置するよう指導していきます。  次に、職員処遇についてでございますが、確かに他の施設に比べまして給与水準が低い状況にありますので、改善方について継続的に指導してまいります。これまで、継続的に指導しているにもかかわらず改善が進んでいない事項につきましては、厚生省指導も仰ぎながら実行可能な対策をとってまいりたいと考えております。  さらに、今回の監査結果を厳しく受けとめまして、指摘のあった施設のみではなく本市の所管する施設全体について、行政監察局指摘事項も主眼に据えまして、一般監査の場などで指導の徹底を図ってまいりたいと考えております。 9: ◯委員長  ただいまの報告に対しまして、質問等はありませんか。 10: ◯鈴木繁雄委員  私どもも新聞報道等で見て愕然としたのでございますけれども、中身がわからなくて、今回このように御説明いただいたのですけれども、宮城県の9ヵ所が対象になってそのうち五つを仙台市が監督しなければならないと。仙台市の特養ホームでは、以前にも大変不名誉な事件が起きた特別養護老人ホームがございましたね。仙台市の監督指導に行った係長さんがひっぱたかれたとかなんとかいう、とんでもないところがあったのですけれども、そういうようなことで御指導に当たる方もなかなか大変だとは思いますけれども、この東北管区行政監察局にこのような御指導をいただくということは、当局としてはまずどのように受けとめられておるのか。それは、総括的なことですけれども。  例えば1ページの2の3、スプリンクラーを設置していないもの、これは本来は開所のときに設置しておかなければならないものだったのか。それとも、後からスプリンクラーをつけなければならないような施設仕様形態に変わっているのに、スプリンクラーをつけなかったのか、そういうことがあると思うのですけれども、こういうのはよく聞かないとわかりませんけれども、例えばスプリンクラーといえば、当然オープンするときに検査をするわけですからわかることだと思うのですけれども、開所してしばらくしてからこういうものが出てくるというのはどういうことなのか、御説明をいただきたい。 11: ◯健康福祉局長  御報告申し上げましたように、行政監察局の方から数点にわたる御指摘をいただいたわけであります。私ども、委員が言われたような大きな問題については、引き続き今までも指導してきたつもりでありますが、今回はそれに加えて、細かい問題というとおかしいのですけれども、大変広範な視点からの監察が行われ、指摘をいただいたと考えております。  私どもとして、今年度から新たに大都市特例で、従来の施設監査に加えて法人監査仙台市がみずからできるようになったという関係もございますので、そのことも含めまして、監察結果、指摘事項について、今後幅広く早期の改善に向けて指導をしてまいりたいと思っておるところでございます。  スプリンクラーの件につきましては、高齢保健福祉課長よりお答えを申し上げます。 12: ◯高齢保健福祉課長  スプリンクラーの件でございますが、この場所は当初は浴室ということで設置をいたしたわけでございますが、1階と2階と両方に浴室を設けておりまして、結果的に使いづらいということでございまして、一方の浴室を実質的に倉庫にしてしまったということでございまして、倉庫として使用する場合にはスプリンクラーの設置が必要だということで、行監の指摘を受けたという状況でございます。 13: ◯鈴木繁雄委員  ちょっと私、わからないのですけれども、おふろ場を二つつくっていたが、それは使いにくいから一つにしたとなると、今度当初の建設の予算組みとか、またいろいろ変わってくるのではないかと思うのですね。浴室というのは結構お金がかかると思いますし、また収容人員に対しての浴室の面積とかなんとか、私は詳しくないからわかりませんけれども、そういうことで当然、100人に対して二つあった浴室を一つにしてしまったらどうなるか、そういうことにも影響してくるのではないかと思うのですけれども、改造とか、仕様を変えるときは、仙台市に対して申請とか、報告とかしなければいけない義務はないのですか。 14: ◯高齢保健福祉課長  基本的には、仙台市を通じて国の方に届け出をいたしまして了解をもらうという手続が必要になってまいります。 15: ◯鈴木繁雄委員  そうしたら、当然この申請報告があったときに、スプリンクラー等の設置をきちんとするようにということで、指導をしなくてはいけないのではないのでしょうか。それを怠ったというか、欠落しておったということにならざるを得ないのではないですか。 16: ◯高齢保健福祉課長  基本的には、今委員のおっしゃるとおりでございます。 17: ◯鈴木繁雄委員  それから、この報告書を見ますと、1施設、1施設という書き方になっておりますけれども、仙台市が対象となった5施設、この施設のうち指摘を全然受けなかったいわゆる良とされたところと、全部指摘を受けたところ、これがわからないわけですね。5施設全部が指摘を受けたのか、それとも5施設のうちの幾つかだったということなんでしょうか。 18: ◯高齢保健福祉課長  五つの施設のうち、御指摘をいただいたのは3施設であるというふうに認識しております。 19: ◯鈴木繁雄委員  確率では60%といううことでの指摘になりますね。いろいろな問題というか、制度的なものとか、また今局長から法人監査、いわゆる監督指導の権限も仙台市の方にということで、厚生省の不祥事とかいろいろなことがありますし、またいろいろな民活の問題とか、大変難しいことだと思います。余り官の介入でがつがつやるということも、これまたいかがなものかという点もあろうかと思います。当然、最低監督指導しなければいけない部分について、今後大変だとは思いますけれども、きちんと監督指導をしていただきたいと要望いたしまして終わります。 20: ◯青野登喜子委員  何点かお伺いしたいと思いますが、最初は今もお話が出ておりました社会福祉法人指導監督に関する地方監査の件です。  最初にお伺いしたいのですが、社会福祉法人が経営する特養ホーム等施設に対する指導監督については、老人福祉法第18条で政令指定都市の市長が行うというふうになっているということですが、権限がきちんと移譲になったのはいつからなのか、まず時期、年度を教えていただきたい。 21: ◯社会課長  まず、施設につきましては、指定都市になった平成元年度から、法人につきましては平成9年、ことしの4月からということでございます。 22: ◯青野登喜子委員  いずれにしても、施設等も含めて平成元年からそういう法人監査は、政令市として指導監督を実施してきたということだと思うのです。先ほど局長は、この点の問題では指摘されたことについては厳しく受けとめているということですけれども、実際、福祉に関する東北管区行政監察局からの指摘は、前回は保育所がかなり厳しい指摘があって、今回はそれに次ぐものだと、このように思います。  福祉の分野でこのような相次いだ指摘がされるということについて、本当にもっと厳密に受けとめていただきたいと、このように思いますけれども、いずれにしても指導監督を実施してきているにもかかわらず、今回このような指摘を受ける事態になったというのはなぜなのか、どのように考えていらっしゃるのか、その点も私からも最初にお伺いしたいと思うのです。 23: ◯健康福祉局長  先ほども申し上げましたとおり、継続していた問題ももちろんあるわけですが、今回は相当細かいところまでも含めた監察がなされて指摘をいただいた。しかしながら、私どもは、これも先ほど申し上げましたけれども、こういう把握できなかった細かいことも幾つかあったということについては、真摯にこれを受けとめまして今後の改善に努めてまいりたいと、このように考えております。 24: ◯青野登喜子委員  相当細かいところまでというふうに受け取っていらっしゃるようですけれども、私は今回の指摘を見ますと、細かいという問題ではなくて基本的事項ではないかと、いわば基本的人権にかかわるところでの指摘だと受けとめるべきではないかと思うのです。  例えば、入所者処遇のことで見ますと、給食単価が低いというのは措置費の関連があるのかもしれません。次の、給食の栄養価の管理が行われていないとか、特定の栄養素が継続的に不足していたということについて、ここまできますと生存に係わる、健康が保たれない事態になっているということの指摘だろうと思うのですね。これは決して細かいことではないというふうに私は思います。この点で指摘を受けたところでは、栄養士等の配置がなかったのかどうか、そこをまずお伺いしておきたいと思うのです。  それから、トイレ男女共用、それから一部トイレ目隠しがないということが指摘されました。これは本当に私は人権問題が見過ごされてきていたのではないかと思うのです。幾ら年を重ねても、障害を持っておられても、人間としての羞恥心というのはなくならない、あるものです、人間であれば。ですから、そういう意味で人権問題としてのとらえ方がそこには欠如していたのではないかと思うわけですが、この点はどんなふうに認識を持っておられるのか。  それと職員処遇の問題について、これもやはり基本的な職員人件費ですから、給与水準が低いということでの指摘です。市内の施設人件費の平均というのは、全国的というか、政令市の比較というか、非常に仙台市の福祉施設人件費は総じて低いというふうに以前から伺っていたので、実際そこは今どういうふうになっているのか。それに対して、今回指摘を受けた施設給与水準は実際どういう水準であったのか、そこのところをリアルなところでお示しいただきたい、このように思います。 25: ◯高齢保健福祉課長  今、委員から御指摘いただきましたように、栄養素とか、トイレにかかわる問題というのは基本的な問題であるという認識では、私どももおります。したがいまして、栄養素の問題につきましては、これまでも指導いたしまして改善をしておりますし、トイレ目隠しとか男女共用につきましても改善済みでございます。あと栄養士でございますが、基準どおり施設には配置されております。 26: ◯健康福祉局長  私からは、職員給与水準の問題を御答弁申し上げたいと思いますが、これは先ほど社会福祉法人の事業の主体性ということで、給与水準については措置費水準に照らしてどうかということで、極度に差があるものについては指導していかなければならないという立場にあるものと考えております。  おっしゃる趣旨はわかりますけれども、福祉施設職員給与が、仙台市が大都市と比べて必ずしも全体の中で低いとは私は考えておりません。 27: ◯青野登喜子委員  入所者処遇等については、人権問題だととらえていらっしゃるということですので、そういう視点から今後も指導監督というか、そういう立場で見ていただきたいと思います。一応、改善したということですので、それは今後またどういうふうになっていくか見守りたいと思います。  それから、職員処遇ですけれど、局長は、必ずしも政令市間で低いとは思っていないと思っていらっしゃることは構いませんけれども、事実としてどうかと、この点を数値的にお示しいただきたいと思うのです。以前、委員会で、私は福祉施設で働く職員人件費等について数値で出していただいた経過があるのです。そのとき、確かに仙台市内福祉施設は一、二割ダウンしていたような御報告を受けたことがあるのですが、事実はどうなのか、そこを再度お示しいただきたい。それに対して、今回指摘を受けたところはどういう水準であったのか、そこもお示しいただきたいと思います。 28: ◯社会課長  まことに申しわけありませんが、他政令市についてはきちんとした数字は必ずしも把握しておりません。ただ、基本的な給与につきましては、措置費ということで措置されておりまして、これは国家公務員給与に基づいた形での人件費水準ということになっております。それに比べて仙台市が相対的に、例えば初任給で申し上げますと2万円ぐらい低いという状況がありまして、なおかつここで指摘を受けた施設につきましては、仙台市内のそのような他の施設に比べてさらに2万円程度低いという状況にございます。 29: ◯青野登喜子委員  次は、結核感染症のことについてお伺いしたいと思います。専門委員会を設置されて、第2回目の会合も持たれたという御報告です。広範な協議をされたということですので、少し特徴的にそこの経過を、検討の方向の中身、その辺のことを少しお知らせをいただけないかと思うのですが、いかがでしょうか。 30: ◯健康福祉局長  検討方法と申しましても、さきに本会議の答弁でも申し上げたわけでありますけれども、具体的な内容はそのほとんどがプライバシー保護範囲に入るものでございますので、これについては御容赦をいただきたいのでありますけれども、基本的には感染の原因と経路、これをまず客観的に推定をする必要があると。しかし、いろいろな条件、いろいろな情報が重なるものですから、なかなか難しい側面も持っているというふうな状況でございます。 31: ◯青野登喜子委員  ここに、平成2年3月に仙台市がみずから作成しました結核患者管理の手引、というものがございます。これに照らして、若干、どういう対応だったのかということを具体的にお聞きしたいと思うのです。  この手引作成の中には、本来医療機関と患者の間で行われる医療行為に、保健所などが管理するという、管理する側から保健所が介入していかざるを得ないのはということで、接触者の管理が必要なんだということと、病識不足にともなう不確実な治療や中断が起こりがちなために、保健所が管理する側として介入していかざるを得ないのだいうふうな位置づけをされております。  特に、保健所長が結核登録患者の管理責任者ということで、管理の円滑な運営に留意して、登録患者の指導に関して適正な指示を行い、患者管理に万全を期すると、このような立場を明確にしております。  それに照らして具体的にどういう対応であったのか、保健所としてどうだったのかという、このあたりは当時のいろいろな報告等でおわかりになっていらっしゃると思うのでお尋ねしたいんです。特に、患者に対しての個別の指導がかなり細かく指導されておりますので、この辺については新登録者への対応を含めて、具体的にどんなふうに対応されてきたのか、最初にお伺いしたいと思うのです。 32: ◯健康福祉局長  実際には、今回の専門委員会の機能とはちょっと異なるわけでありますけれども、今問題になっているのは、ある病院における集団感染事故の原因解明の話でございます。私としては、従来保健所が一般の登録患者に対する必要な対応はしてきたと聞いておりますが、具体的、詳細な点については地域保健課長よりお答えを申し上げます。 33: ◯地域保健課長  登録がありますと保健婦が患者さん及び主治医にお会いしまして、感染経路とか、以前にどういうふうな症状があったかとか、ツベルクリン反応がいつ陽性になったかとか、あとどういうふうな仕事に従事していたかとか、家族内での健康状況がどうだったかとか、そういった細かいことについてお話を伺った上で、治療を十分するようにというふうな中身の指導をします。  それとあわせて、治療を中断することによって、先ほどからいろいろ問題になっている耐性菌がつきやすい状況になるということで、短期集中的に治療をし、職場内社会復帰を促すというふうな意味で、そういったことは患者さんの方にも指導をいたします。  その上で、主に接触している方々の検診をいたしまして、その方たちへの感染がなかったかどうかということと、その方たちから感染を受けていなかっかたどうかの検査をします。その検査というのは、ほとんどが胸部エックス線検査とツベルクリン検査ということになります。  それから、主治医の先生からは今病状がどういう状況であるか、どういう点を注意していったらいいかということとあわせて、患者さんの方にもその旨を伝えながら、残された家族の方への指導を、その後訪問するなどして実施していくというふうになっております。 34: ◯青野登喜子委員  それは、手引に沿って行われる中身だろうと思うんです。今回の集団感染の患者さんの場合も、個別の対応としてはそういう対応の対象者になるだろうと思うのですが、いかがでしょうか。  先ほど局長は今回の事例は集団感染の対策だということなんですが、それはそれで対策委員会で十分な検討をしていくべきだろうと思うのですが、要するに保健所のかかわりで見たときに、今回の個々の患者さんは、個別の対応としてこのガイドライン、手引に沿った対応の対象者であるかどうかということです。 35: ◯地域保健課長  集団であっても個別であっても同じように対応しております。集団の場合はなお一層保健所内に対策委員会を設けながら、集団としてのとらえ方で対策を講じております。 36: ◯青野登喜子委員  そうしますと、今回の場合も当然手引に沿って患者さんに適正な指示が下されたり、管理に万全を期すということで行われてきたということなのかどうかですね、そこのところはどうなのでしょうか。 37: ◯地域保健課長  そのとおりです。ただ、その管理という言葉なんですが、適正な治療は主治医がいたしますので、治療を中断していないかとか、そういったところでの管理、それから治療終了後の経過観察をきちんと受けているかどうか、それからその後の発生がないかどうかというふうなところでの管理になります。 38: ◯青野登喜子委員  今回11名の方が集団感染、保健所の個別の患者さんとしても登録患者だと思うんですが、それぞれの主治医というのは市内にはそう専門病院があるわけではありません。数は限られておりますが、主治医はそれぞれ11人の方々はどの医療機関だったんでしょうか。主治医になった方というのは。 39: ◯委員長  質問の途中ですが、青野委員にちょっとお伺いしたいのですが、先ほど健康福祉局長から、前にも論議した経過がありまして、今具体的な調査を進めているということで、必要に応じてその都度委員会報告するということでございますから、ただいま質問を聞いておりますと、この調査項目と関連する部分がありますので、調査項目が出てきてからの質問でもよろしいかと委員長は判断するのですが、青野委員はいかがでしょうか。 40: ◯青野登喜子委員  では、質問の角度をちょっと変えます。  適正な指示を行って患者の管理に万全を期すということで、例えば療養を阻害することがないようにということで、阻害する要因という中に幾つかあるのですが、本人の認識に問題があるとか、家族の協力体制とか、経済上の問題とか、就労に関する問題、治療方針への不信とか、いろいろ療養を阻害する因子があるということをとらまえていらっしゃるのですけれども、実は個別指導の中で、例えば排菌状態にあるにもかかわらず夜勤についたことがあったということですが、この点に関して就労に関する問題等も、個別の指導の中に当然加えられる中身だろうと思うんですね。その辺は万全だったのかどうか、そこのあたりもお聞きしたいと思うんです。 41: ◯健康福祉局長  非常に細部にわたる推定の伴う、あるいは予見の伴う御質問でございますので、現段階ではお答えを留保させていただきたいと存じます。 42: ◯青野登喜子委員  推定ということは、保健所として患者さんの中に排菌状態の患者さんがいたということと、実際に働いて夜勤についていらっしゃるということについては把握されていないということなんでしょうか。私は推測で言っているのではないのです。 43: ◯健康福祉局長  保健所は保健所としてやるべきことはやってきたと理解をしております。ただ、青野委員も言われたように、仙台市内における結核病棟を持っている専門家のいる病院で起きた集団感染事故でありまして、最初から排菌状態を市が把握しておりながら就労を見逃していただとか、そういうことではございません。その辺も含めて、詳細にいつ、どのように排菌状態があったのかも含めて、現在専門委員会による調査を行っておるわけでございます。 44: ◯委員長  先ほども私はお話ししたのですが、この問題は私も含めて大変重要な問題だというふうに受けとめております。決して質問の中身をどうのこうのではなく、先ほど健康福祉局長から、第1回6月23日、第2回7月1日、調査を進めていますと、それで必要に応じて委員会報告しますということですから、委員長としましてはその調査報告を待ってからでも質問ができるのではなかろうか。その方が先ほど推定とか、そういう話もありますので、やはりきちんとした格好で質問をした方がいいのではなかろうかというふうに判断をしますので、もしこの部分については、私とすれば調査報告を見てから各委員にお願いしたいのですが、してもいいという判断を持っているのですが、青野委員いかがでしょうか。 45: ◯青野登喜子委員  今言った方向については、専門委員会の方で、そういう方向でぜひ検討、対策、調査を、そういうものも含めて調査をしていくという必要性について、今当局の方がそういう御認識であればそれは結果を待ちたいと思います。  それともう一つは、手引に基づいたときの保健所の役割の中に、保健所長さんの責任者としての範囲の中に、管理の円滑な運営に留意するということもございます。そういう立場から見たときに、この発生した年度は平成7年度から平成8年度にかけての、この年度の時期というのはどういう時期だったのかということが一つ背景にあるのではないかと思うのです。  というのは、平成7年度という時期は、10月ですか、市の行革大綱が出されました。その前に発生してはいるのですけれども、行革大綱が出されて平成8年4月から健康福祉局ということで、従来の衛生局と民生局の機構の再編が行われたわけですね。こういう背景を持っていたという時期だったということで、このときどのような体制にあったのかということについては、御答弁いただけると思うのです。この点についてはいかがでしょうか。 46: ◯委員長  当局側に確認したいのですが、今青野委員から平成7年から平成8年の行革大綱に基づいて保健所の役割が不適正ではなかろうかという質問だと思うのですが、その辺なら答えられると私は思うのですが、その辺でよろしいですか。 47: ◯健康福祉局長  私どもは、保健所も含めた組織機能の拡充に向けた見直しをしてきたわけでありまして、そういう行革大綱等を検討していたゆえの保健所機能の低下というものはなかったものと理解をいたしております。 48: ◯委員長  ですから、青野委員にちょっとくどいようですが、先ほども私がお話ししたように、調査というのはそれも含めて調査をしているはずですから、今青野委員が言っている平成8年、平成9年はこういう時期ではないかと、それに対してどうなんだというのは、調査報告が出てからでも私は質問に値するのではなかろうかと。ですから、一般的な保健所の役割とか、先ほど質問がありましたが、個人で感染した場合、集団で感染した場合という一般的な質問であったら私はやぶさかではないと思うのですが、宮城野病院に発生した結核の部分については、専門委員会先ほど報告があって、報告書、調査結果をまとめてから質問をしてもやぶさかではないと思うのですが、再度、再々度、青野委員にお尋ねしたいのですが。 49: ◯青野登喜子委員  私が質問している観点が、検討委員会の方にそういう意向も含めて調査がされていくということにも反映できればという意味合いも含めてお伺いしているのです。というのは、調査結果が出てきても、全然それに触れていないとなれば、再調査をまたお願いしなければならないことになりますので、そういう意味合いも含めて伺っているということも御了解いただきたいと思うのです。そういう意味では、平成7年度、8年度の保健所の機構が大きく変えられたということが、これが今回の集団感染の原因だったのかどうかということについては、これは検討委員会等でその体制がどうであったのか、そこは大いに見ていただきたいと思うわけですが、ただ言えることは、この時点で保健所長が兼務の時期があったと思うのですね、それはどうだったのでしょうか。 50: ◯健康福祉局長  保健所長が兼務だったという経過も、その期間の中にございます。 51: ◯青野登喜子委員  そうなりますと、この手引に沿って保健所長に与えられた権限というか、そういうものが十分発揮できる体制になかったのではないかと、このようにも思うわけですが、その点はどんなふうに見ておられるんでしょうか。 52: ◯健康福祉局長  私はずっとあの事件以来の経過を、いろいろな資料を取り寄せて目を通しておりますけれども、当時宮城野保健所にはちゃんとした保健所長もおりましたし、今までの間にそういう兼務の時期もありましたけれども、私はきちんとした対応をしてきたというふうに認識しております。  前回の常任委員会でも申し上げましたとおり、保健所側の対応に問題がなかったかどうかも含めて、専門委員会で御意見を整理していただくということにしておりますので、御理解をいただきたい。 53: ◯青野登喜子委員  大体私が持っている問題意識というのがそういうところにありますので、保健婦の訪問管理上も保健婦の体制が万全だったのかどうか。人の配置、人員も含めて、本当に専門的にそれにかかれる体制にあったのかどうかということも含めて、検討委員会の調査結果を待ちたいと、このように思います。 54: ◯岩崎武宏委員  社会福祉法人というか、社会福祉施設特養ホームについて指導監査が行われたというその結果の報告を受けて、若干お尋ねをしたいと思います。  仙台市の方は専ら入所者処遇改善というようなことに絞られているようで、社会福祉法人の運営といいますか、そのものの方は、多分当時はまだ県から市に権限が移管されていない。したがって、県の方に対しては法人に関する今回の監査の結果は報告になっていると思うのですけれども、私が聞きたいのは、ことしの4月から法人も含めて政令市仙台が責任を負うことになったと。このこととの関連で言うと、今回法人の方の運営についてかなり厳しい指摘、その中には非常に重大な内容のものが含まれていますよね。これは報じられているところからしかわかりませんけれども。そうすると、そのあたりに対する今後の改善指導といいますか、これは県と市とどちらがフォローするのですか。 55: ◯健康福祉局長  総務庁の行政監察の結果の取り扱いについては、ここで若干時間をおかりして御答弁させていただきますが、まず総務庁として厚生省に対して再度の勧告をしたというのがあるわけですね。そこの中にも重要な内容が含まれていると承知をいたしております。  それと、この行政監察の対象になった機関、法人に対する指導は、宮城県が行っていた。したがいまして、今回仙台市と同時に宮城県に対しても改善報告がなされたと。そして仙台市は当時持っていた施設運営の指導に対する改善の視点が示されたということであります。今後私どもは、法人に対する指導監査の機能が仙台市に現に移っているということを考えたときに、今まで懸案となっている問題、あるいは新たに今回県が指摘された問題も含めて、仙台市が対応すべきものと考えております。  しかしながら、宮城県に対する報告が直接仙台市にされたわけではございませんので、正式に宮城県からその内容を文書で通知をしてもらいまして、改善に取り組みたいと考えておるわけでございます。 56: ◯岩崎武宏委員  今の局長の明快な立て分けで私もよく理解をしたのですが、そうしますと法人に対する、法人の運営についての、今回いろいろ指摘を受けたことは、直接的には宮城県が受けているので宮城県からの報告を待って、権限を譲り受けた、移管を受けた仙台市としては今後の対応を考えていきたいと、法人の部分についてはと、こういうことですね。 57: ◯健康福祉局長  原則はそのとおりでございますけれども、私どもは改善はなるべく早い方がいいということでありまして、いろいろ内々把握しておりました問題も含めて、既に幾つかの法人に対して特別指導監査も実施をいたしておるところでございます。 58: ◯岩崎武宏委員  実はこちらから直接的にこういう聞き方をすればよかったのですが、今回、既に早い方がいいということで、そのあたりについて市が手を打っていらっしゃるということですが、今ここに出てきたものは専ら施設処遇改善というか、そういう部分について指摘を受けたものにとどまっているものですから、できれば、例えば参考資料とかというような形で、それでは市が正式にそのあたりについて把握している法人に関して、どのような指摘指導が今回なされたのかと、こういうこともあわせ御報告をいただいておれば、そのあたりについて伺うまでもなかったのですが、これも報道等によれば、例えば理事長が専断をして理事会等が適正に開かれているのかどうなのか。工事請負契約の発注等に絡んでもいろいろ指摘がありましたし、また理事長個人に対する、あるいは他の施設に対する見舞金等が、そういうものの中から支弁されているとかということも報じられていて、これは本当に大きな問題なのですよね。  ですからそのあたりも、今局長の答弁で一応わかりましたけれども、できればそういうことを4月1日以降市の権限になったのですから、どんな内容のことが具体的に指摘され、仙台市としてはこういう部分についてはこのような改善指導を求めているということもこの所管の委員会報告いただければなと、こんなふうに思います。  2問目なんですけれども、厚生省の方から社会福祉法人に対して、あるいは施設に対して出ている各種通達の中には、何といいますか、施設なり、法人の効率的な運営に意を用いるようにというような通達が過去に出ていると思います。これを仙台市当局としてはどんなふうに理解しているかということが、実はこういった問題が起こったときに改善指導を求めることの姿勢に関連してくるのではないかと、私は思うのです。  例えば、これも報道によりますと措置費の6割とか7割とかと言われていたでしょうか、そういうようなものを使って十分に施設が運営できるんだと、自分のところはそういうふうに厚生省から言われているように、極めて効率的な運営をやっているんだと。むしろ他の施設が、他の法人措置費の上にあぐらをかいてといいますか安住して、結局効率的経営を怠っているのではないかというような言い分を、改善指導に行った市の職員は、監査指導に行った市の職員は聞かされているのではないですか。
     したがって、それとの関連で市の方としては非常につらいといいますか、板挟みというか、そういう部分があって、例えば長年にわたって何遍指摘しても同じことが改まっていないということについては、そのあたりについて仙台市は改善指導をやってきたと言うけれども、その指導は本当に腰が座っているのかどうか。御自分がなさっている改善指導の正当性といいますか、その根拠というか、そのことに自信を持って指導をなさっているのかどうかということを伺いたいわけなんです。そうしませんと、ここに書いてあるように、これから改善命令等の処分を行うなど厳正に対処すると言いましても、なかなかそのあたりは現実には難しくなってくる。  私が承知しているところでは、効率的経営も必要だけれども、今おつりがくるくらいに潤沢な措置費が国から出ているというふうには思いません。したがって、通達の中でも全予算の5%を超えて、繰り越しを含む内部留保をしてはいけないと、明確にそういう基準が出ているわけですね。それは、どんなにうまくやっても、本当にそこに入っている、預かっているお年寄り等の処遇に万全を期していくならば、そんなにお金が余るはずがないんだと、こういう理解が国にも地方自治体にもあるから、そういう改善命令というか改善指導をやっているのではないかと思うんですよね。これは根幹にかかわる部分でもありますので、このあたりの厚生省から来る法人施設に対する効率的経営を心がけようということと、実際に措置費を入所しているお年寄りのために十二分に使いなさいということとの関連を、どのように考えていらっしゃるのか、これはちょっと局長の方から答弁していただきたいと思います。 59: ◯健康福祉局長  委員のおっしゃる極端な措置費の累積剰余金を持った、繰越金と申しますか、これを持った施設が一つあるわけであります。しかしながら、私どももその後特別指導監査に入りましたけれども、入所者からも監査に入った職員からも、そう言われるほど処遇の面で低いとは思われないという感じになっているわけであります。したがって、一番大きいのはこの法人自体が、あるいはこの施設自体が先ほども言われましたような別な問題と絡む、給与水準が低いと指摘されているところでもございますので、それが積もり積もってきているというところもあるわけです。  ただ、従来は厚生省とも何回か意見を交換した経過がありますけれども、厚生省として改善命令まで出すという、そこまではまだ踏み切っておらなかったわけであります。行監が今回厚生省あるいは仙台市に対して、改善命令を出すことも含めて検討しろと言っているわけであります。その後も厚生省といろいろと意見の交換をしておりますが、やはり今後の老人福祉施策というものを総合的に考えてみた場合に、ある程度弾力的な法人独自の運営というものも保障しながら組織を適正に使うという、この2つの面をなかなか同時に満足させるような具体的な指導内容がまだ固まっていない。したがって、むしろ剰余金は少し残るぐらいがいいという意見も厚生省の中にありますし、あるいは全部使わせるべきだという意見もあると。その辺、根幹になる考え方がまだ整理されていないということでありますので、私どもとしても処遇が下がっていないということであれば、あえて改善命令を出すかどうか、あるいは改善命令自体もこういうケースで出せるのかどうか、非常に微妙な問題もありますから、やはり国の全国的な施設を対象にした指導の判断基準というものをまず求めて、適切に対処をしてまいりたいと、現段階ではこのように考えておるわけでございます。 60: ◯岩崎武宏委員  国の方自体がそのあたりについての基本的な方針というか、考え方がまだはっきりしていないというふうな局長の今の御答弁ですが……。  そういうことになってみれば、地方自治体しっかりしろと、仙台健康福祉局しっかりしてくださいと言っても、市の方としてはどんなものを掘り上げていいかわからないですしね、ただここのところに改善命令等の処分を行うと、そのことに関連して今後は実行可能な措置を鋭意検討していくというような、先ほどの御説明があったものですから、私も改善命令としてはいろいろな種類があるということも承知しておりますが、仙台市は今実行可能な措置としてどんなものを想定しているのかというようなこと、そこのあたりがちょっと念頭にあったので、実はこういう質問に及んだわけなのです。  今の局長の御答弁で、基本的には仙台市も国と今後さらに密接な連携をとりながら、そのあたりについての国の基本的な考え方もしっかり踏まえた上で必要な措置をとっていきたいということなので、きょうはこの質問はこれでやめます。 61: ◯委員長  そのほかございませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 62: ◯委員長  なければ、次に市立病院より報告願います。 63: ◯病院事業管理者  市立病院から、院内の改修工事など2点について口頭で御報告させていただきます。  1点目は、エイズ診療のための病棟改修についてであります。内科病棟である8階東病棟の1室を、エイズ診療に対応するための個室2室及び処置室に改造するための改修工事を8月中旬から約3カ月間実施する予定であります。  また、8階の工事に伴い直下の7階東病棟の騒音、振動などの影響が懸念されますので、3カ月の工事期間中は7階東病棟全体を暫定的に救急センター4階に一時移転させ、できるだけ入院患者さんにも御迷惑をおかけしないような処置をあわせ講ずることにしております。  なお、こうした施設面の整備とあわせまして、医師や看護婦の国内外へのエイズ診療研修への参加も計画しておりまして、本院におけるエイズ診療体制の整備を鋭意推進してまいりたいと考えております。  2点目は、工事に伴う駐車場入り口の変更についてであります。本院地下に設置しているリニアック、すなわち治療用放射線照射装置の更新のための改修工事に伴い、既存の駐車場入り口、通路が使用できなくなりましたので、去る7月7日月曜日より、従来の入り口から北側に約50メートルほど移動した場所に臨時の駐車場入り口を設置いたしたところであります。また、駐車場出口やタクシー送迎車の乗降場所は従来と同様で変化はございません。  なお、今回の入り口変更につきましては、院内でポスター掲示やチラシ配布を行うとともに、市政だよりやラジオなどの広報媒体を利用して、事前に周知徹底を図ったところでございます。  以上、2点につきまして御報告させていただきました。 64: ◯委員長  ただいまの報告に対して質問等ありませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 65: ◯委員長  それでは、そのほかなければ以上で報告事項関係を終了いたしました。  この際、当局から報告を受けた事項以外で何か発言等がありましたらお願いいたします。 66: ◯青野登喜子委員  一つだけお伺いしたいと思うのですが、来年度の予算編成作業にこれから入っていくだろうと思うのですが、局としてはどのような考え方を持っているのかをお伺いしておきたいと思うのです。  それは、市長はこの間、当初議会もだし6月議会もでしたけど、事務事業の総見直しということを打ち出しております。このことが、市民的にも大変心配の種になってきておりまして、これまで市独自の施策として行われてきた敬老祝金とか、敬老パスとか、老人医療費の無料制度とか、介護手当とかの諸制度、独自の施策があって今後も存続させながら、さらに充実していかなければいけないという制度がたくさんあるわけですが、そうしたことについても、現時点ではどういうふうに局としてはお考えになっていらっしゃるのか、そこだけお聞きしておきたいと思います。 67: ◯健康福祉局長  保健・福祉・医療の各種施策の充実強化には全力を挙げてまいりたいと思っておりますが、具体的な考え方を今この場で申し上げるのは、極めて不適切であると理解をしてございます。 68: ◯委員長  そのほかございませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 69: ◯委員長  なければ、これをもって協議会を閉会いたします。  大変御苦労さまでございました。...