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  1. 仙台市議会 1997-07-18
    市民教育協議会 本文 1997-07-18


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                 ※協議会の概要                            開会 午後1時41分                            閉会 午後3時14分 2: ◯委員長  引き続き、協議会を開会いたします。  まず、指定都市に係る平成10年度国家予算に関する要望について、各局より報告願います。 3: ◯消防局長  私の方から、政令指定都市が行う平成10年度国家予算に関する要望について、担当の分につきまして御報告申し上げます。  お手元に配付してございます要望書は、12指定都市が共通に抱えている重要施策について、国の概算要求の時期に合わせて取りまとめたもので、今年度から概算要求時期に重点的に市長及び議長さんが要望行動をすることといたしております。  なお、今年度から、特に重点要望書も別に作成しております。この要望書により、各指定都市が分担して各省庁等要望活動を行っているところでございます。本市の場合は、本年度は建設省が担当となっております。  お手元の冊子の中で、要望一覧のとおり、今年度の要望項目は全部で11項目でございますが、このうち当常任委員会の所管にかかわるもので、特に消防担当の分でございますが、これにつきましては3ページにございますように震災対策に関するもので、地震防災緊急事業の促進、二つ目公共施設耐震補強に係る財政措置三つ目消防庁舎等整備に対する補助、及び四つ目被災者への生活再建支援制度の創設ということで、四つございます。  また、この重点要望ということで、1、2が重点要望に入っているところでございますが、別紙にございますように地震防災緊急事業の促進並びに公共施設耐震補強に係る財政措置ということで、この重点事項で出ております。  以上が平成10年度でございますが、平成9年度の国家予算に対するこの要望の結果につきまして、別紙資料にございます。これにつきましては、委員の皆様にお配りしております資料の3ページから4ページに書いてございます。昨年の結果がこのような格好でまとめられておりますので、御高覧賜りたいと思います。  以上、消防からの報告を終わります。 4: ◯教育長  続きまして、教育局より御報告申し上げます。  教育委員会にかかわる要望につきましては、お手元の要望書の11ページにございますように、教職員配置充実改善義務教育施設等整備促進並びに学校給食用物資安定供給体制の拡充に関して要望していくことといたしております。また、別冊にございます9年度の要望結果の部分につきましては、15ページにまとめさせていただいておりますので、後ほど御高覧いただきたいと存じます。 5: ◯委員長  ただいまの報告に対し、何か質問等はございませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 6: ◯委員長  なければ、次に所管事務についてであります。  まず、消防局より報告願います。 7: ◯消防局長  委員皆様方には、事前に消防局から2件の報告ということでございましたが、急遽1件追加して報告することにいたし、委員長の御了承をとっております。その追加の件は口頭になりますが、ヘリポート建設予定地環境継続調査状況についてということで報告させていただくことにしております。それで3件でございます。  それで、まず第1番目でございますが、前回の委員会において笠原委員から資料提出要求がございました宅地防災パトロールの巡視結果についてでございます。この件につきまして、若生次長から御報告させていただきます。
     それからもう1件、防災センター要員講習の開始についてということで、警防部山田参事から御報告させていただきます。  それから、追加の部分でございますヘリポート建設予定地環境継続調査の現状についてでございますが、これは私から口頭で御説明させていただきます。  この件でございますが、ヘリポート建設に際しましては、基本的にヘリというある程度騒音が出る、そういう性格のもので、計画当時から人と自然が共生できるような方向で建設してまいりたいということで、独自に仙台市のヘリポート環境影響調査を行うということで行ったわけでありますが、平成8年度に実施しました環境アセス調査の時点におきまして、オオタカの飛しょうを確認いたしました。これは昨年の6月にやっております。確認いたしましたので、営巣、繁殖の状態につきましてもあわせて調査いたしましたが、その事実は昨年の場合は認められませんでした。なかったということであります。その後、この状況につきまして環境局とも相談いたしまして、オオタカ生息状況調査は継続した方がいいということで、前年度に引き続きまして本年4月1日から継続調査に入っております。こういった状況の中で、4月の下旬でございますが、この営巣を確認しております。しかし、5月中旬の観察におきましては、巣は放棄されているということを確認いたしましたし、と同時に、そういったことから、さらにその周辺を調査いたしましたところ、2カ所目、これはかなり粗くて急、速成づくりと思われるような巣でございましたが、それを確認いたしました。しかし、この2番目の巣につきましても5月の下旬には放棄されて、その後調査いたしておりますが、営巣の状況というものは確認されておりません。新聞等で3カ所というようなこともございますが、その地点の観察、私どもがやっている中では、これは何か別の巣の誤認ではないかと考えております。そのような状況は、私どもでは把握しておりません。  それから、この件につきまして、当然4月の段階で確認しておりますので、委員の皆様に御報告するかどうかという問題でございますけれども、あえて報告を控えさせていただいておりますのは、これは環境庁が出しております猛禽類保護の進め方という指導がございます。この中で、特にこの種のものにつきましては、営巣時は捕獲がしやすいということで、いろいろ剥製にするという密猟者が多いということでの問題が一つございますし、またカメラマンや観察者が多く入るということは逆に繁殖に支障が出るだろうということで、営巣地は原則として自然保護行政機関以外には非公開とすべきという指導がございます。そういった関係であえて報告をしていなかったということがございますので、その辺は御理解いただきたいと思います。  それから、今後の対応でございますけれども、今後の取り組みにつきましては、委託しております継続調査が今月末にまとまる予定になっております。ですから、その報告の内容を検討いたしまして、今後の対応を考えてまいりたいと、このように現在考えているところでございます。 8: ◯次長警防部長  前回の常任委員会でお約束いたしました宅地防災パトロールの巡視結果の資料でございますけれども、改善勧告予定箇所の地図を配付させていただいたわけでありますけれども、若干説明をさせていただきます。資料1に基づいて説明をさせていただきます。  宅地防災パトロールの目的でありますけれども、がけ崩れなどの災害発生のおそれのある宅地の実態をまず把握いたしまして、宅地災害の防止と災害発生時の初動態勢の確立を図るというのが消防における宅地パトロールの目的でございます。  実施期間については、毎年梅雨時に入る前の5月中に行っております。本年は、5月19日から23日まででございました。  それから実施機関については、消防局はもちろんですけれども、都市整備局主管局でございますので、都市整備局を中心に各区役所の宅地に関する建築宅地課を主に3局でもって毎年パトロールを実施しております。  それから、その結果でありますが、勧告予定箇所と書いてありますけれども、予定というのは都市整備局の方で今精査をしております。ことしやった精査、いわゆるその宅地所有者とかそういうものが若干変わっているのではないかということで、もう1回所有者等に当たっているということでございまして、若干時間がかかるということでございますが、今のところ箇所としては、ここに書いてありますように、青葉区、宮城野区、太白区、泉区合わせて、擁壁が崩壊する危険箇所と、がけが崩壊する危険箇所、合わせて56カ所を勧告予定してございます。これについては、ことし全部で225カ所を調査したわけでありますけれども、その中で集約いたしますと56カ所となったわけでございます。  別添の地図でございますが、これは改善勧告予定箇所図でございます。この地図を見てもらいますと、赤く線で囲んであるところは宅地造成工事規制区域内でございまして、この中で擁壁が崩壊する危険箇所を赤丸で表示してございます。それから、青丸ががけが崩壊する危険箇所ということで表示してございます。 9: ◯警防部参事予防課長  私から、防災センター要員講習の開始について御報告申し上げます。  防災センター要員講習施設がこのたび完成いたしました。いよいよ7月23日から講習を開始することになりました。お手元の資料防災センター要員講習会というのをお開きいただきたいと思います。  この講習制度は、平成元年8月に東京都江東区で発生しました高層マンション火災が発端となって制定されたものであります。この火災は、24階部分150平方メートルを焼損いたしまして、6名の負傷者を出すという、日本では初めての本格的な高層建物火災でございました。その後の調査で、被害を大きくした原因の一つに、防災センター要員が的確な行動をとれなかったことが指摘されたわけでございます。このため、平成6年11月に消防法施行規則の一部が改正されまして、消防用設備等の監視、操作に従事する者、いわゆる防災センター要員でございますが、この人たちに対する教育、訓練が制度化されまして、一定規模以上の建築物防災センター要員に対し、消防庁長官が指定する講習の義務づけがされたものであります。  講習施設は、青葉区柏木1丁目のフォレスト仙台ビルの3階に建設いたしまして、講習実施機関として仙台防災安全協会を指定しております。  講習内容でございますけれども、資料の開いて右側の方をちょっとごらんいただきたいと思うんですが、講習座学講義及び実技講義といたしまして、実技訓練につきましては、総合操作盤をコンピューターに連動させまして、一連の火災対応が疑似的に体験できる火災対応シミュレーションシステム等により実践的な訓練を行います。この絵の内容で、大体イメージをわかせていただければとお願い申し上げます。  1講習の定員は、場所の関係で18名の定員としております。2日間受講していただくことになります。今年度は30回実施いたしますので、540名が受講することになります。受講しなければならない防災センター要員は、後ろのページにございますような規模の建築物に勤務する人たちでございます。これは用途別によってそれぞれ大きさが変わってまいります。  なお、東北では初めての講習施設でございますので、東北6県の受講者を受け入れることとしております。  以上、簡単でございますが、防災センター要員講習につきまして御報告を終わらせていただきます。 10: ◯委員長  ただいまの報告に対し、何か質問等はございませんか。 11: ◯笠原哲委員  宅地防災のことで資料をお願いしましたので、若干質問させていただきます。  梅雨どき、最近の例を見るまでもなく、各地でがけ崩れ、それから擁壁崩壊等によって相当事故がふえています。幸いなことに、仙台の場合はほかの地域と比べれば雨量がかなり少ないということがありまして、ないのではないかと思いますが、それでも1件だか2件だかありましたかね。それだけに、このパトロールというのは非常に重要だと思うんですね。自分の宅地は安全だと、あるいはほかの宅地から破壊されるおそれがあるのではないかと危険を持ちながら住んでいるということは大変な精神的苦痛でもあります。この改善については、都市整備局が中心となってやって、融資制度とか補助金制度とかがあって、やるように勧めているわけですけれども、この225カ所を調査したうち56カ所がこういった勧告予定箇所に入ったと。と同時に、大変申しわけないんですが、225カ所の区別の内訳というのはわかりますかね。わかればちょっと教えていただきたい。特に青葉区、太白区が多いということです。宮城野区、泉区も何でこんなに少ないのかわかりませんけれども、宮城野区の場合はどちらかというと平たんで、若林区に至ってはゼロということですから、平たん地にはこういったことは起きにくいということだと思うんですけれども、宅地災害の防止とありますね。この間テレビでやっていましたが、あれは兵庫県ですか、宅地の裏山が崩れて4人だか5人が亡くなってしまったという実例があるようですけれども、そういう境目というのはありますよね。どこの団地でもあるんだと思うんですけれども、ここからは宅地ではないよと。ここからこっちは山林だという部分での区分けのところが非常に対応が難しいのかなという気がしますけれども、発見するのもなかなか難しいのかなと思いますけれども、この辺の対応についてはどうされるのか。そういった危険箇所というのは大体わかるのかなという気もしますけれども、わからない場合もあるでしょうけれども、その辺のパトロールのあり方といったことについてどのように考えていらっしゃるのか。現状の体制でかなり問題箇所を指摘して是正してくれるように、お願いは勧告という形でやるわけですけれども、果たしてこれは全部が全部完璧にやれというのは無理だと思いますけれども、可能な範囲で地元の消防団とかを含めて情報等をとるような工夫もしながら、何とか安全な状態で居住できるように、まあパトロールの立場ですから、その改善の部分までいかないわけですけれども、パトロール意気込みというか、その辺についてのお考えをちょっとお伺いしておきたいと思います。 12: ◯次長警防部長  一番最初の、225カ所の内訳がわからないかということなんですけれども、先ほど申し上げましたように、本来この宅地造成といいますか、この部分については都市整備局主管局でございまして、我々の方は都市整備局情報を得ながら、うちの方の目的に沿った部分のみをやっているわけでございまして、詳細についてはわかりませんけれども、この225カ所の内訳で、うちの方でわかっている部分は、勧告予定箇所、いわゆる改善の勧告予定箇所は、ことしは56カ所になりましたけれども、平成8年の調査では68カ所。それから、注意箇所というのがございます。勧告に至らない部分での注意箇所、これが157カ所というふうに聞いております。  それから2番目の、宅地と山林との区分けがわからないのかということなんですが、これも都市整備局の方が主管でございまして、その辺の専門的な分野はうちの方では承知しておりませんけれども、この数ですね。いわゆるこういう225カ所とか、それから勧告予定箇所が何カ所というのは、あくまで目視による現状の宅地とか、あるいはのり面のがけを目視によって数えた数が基本的な数として載っております。それで、毎年新たな場所で災害が起きたり、それから一般市民の方からあそこも危ないですよというような情報があれば、そこに行って実際目視をして、ここはそうだなと、今後もこれをパトロールの場所としてやっていかなければならないなという部分は、またそれに足して、あくまでも目視あるいは市民からの情報、あるいは新たに災害が発生した場合にはそれらをまた現地調査して、やはりこれは継続的に見ていかなければならない、そういう部分も入れての数でございまして、これからは宅地災害部分だよとかなんとかという、そういう区分は今のところはないというふうに理解をしております。 13: ◯笠原哲委員  わかりました。  市民からの情報部分で、市民は心配ですから電話をよこすんだと思うんですが、これは窓口はどこになっていますでしょうか。  それからもう1点、消防団かなり力を入れて整備を図っているわけですけれども、この方々からの情報というのは、各地域に満遍なく消防団もいますから、おわかりになっているところもあるんだと思うんですけれども、この辺でのこちら側から、消防局側から都市整備局に対して情報提供してやるということがあるのかどうなのか、その辺をちょっとお聞きしたいんですが。 14: ◯消防局長  窓口の関係ですが、私ども、あらゆる災害関係する対応をやっておりますので、当然119番なり消防に御連絡をいただいたら対応してまいるということになりますが、現在のところ私どもの方から直接にこういった事例で勧告する状況があるという連絡とか、そういう体制はとっておりません。これは、私ども、災害の防御という視点からやってきている関係でそういう状況にありますが、今御指摘のように、やはり基本的に市民の生命、身体、財産を守るという立場からまいりますと、広く地域情報を集め、かつ関係のところと協調して、こういった対応を進めていかなければならないと考えておりますので、今後そういう姿勢でより強めて対応し、十分連絡をとってまいりたいと、このように考えております。 15: ◯笠原哲委員  次の問題で、防災センター要員講習会についてちょっとお尋ねしたいんですけれども、まず一つは、この受講対象防火対象物というのが具体的な面積等含めて出ているわけですけれども、大体何人ぐらい対象者がいると考えていらっしゃるのか、それが第1点。  それから、この実技部分で、座学というのは、まあ教室というのはそういうのがあればできるんだと思いますけれども、実技部分フォレスト仙台の設備を使わせていただいているのか、あるいは消防局の設備を使っているのか。今回も市民教育委員会では視察に行くようですけれども、ほかの都市では防災センターというのがきちんとあって、同じ場所で一体化した受講ができるという体制になっているわけです。仙台市の場合は、フォレスト仙台という民間のビルを利用させていただくわけですけれども、この辺での利用上で、あるいは実技で使う場合での問題点がないのかどうか、十分にこれが可能なのかどうか、ちょっとその辺を。 16: ◯消防局長  対象者につきましては担当の方からお答え申し上げますが、実技関係、後段の御質問でございますが、このフォレストビルに私どもがスペースを確保いたしまして、これは消防としまして機材の整備を行っております。ですから、必要な機器類消防として準備しております。そして、運営を協会の方に委託してやっているという関係でございます。それで、この必要な実技に関するすべての機器については準備されておりますので、十分対応できるというふうに考えております。 17: ◯警防部参事予防課長  前段の人員の把握でございますけれども、現在まで調査した状況におきまして、仙台市では101対象物、約703名の該当者がいるということです。それから、東北6県では222対象物、1,484名が現在のところ対象者というふうに把握しております。しかしながら、年々対象物状態等が、新築、増築、改築、これが非常に頻繁に行われますので、逐次変わっていくだろうと推定しております。 18: ◯笠原哲委員  実技部分の機材を準備してあるというのは、どこに準備してあるのかですね。フォレスト仙台に置いてあるのか、消防局にあるから大丈夫なのか、どっちなのか。距離が歩いて二、三分のところですから、その辺はどっちなのかということをお尋ねしたかったんですね。  それから、東北6県に対象を広げるということをお考えだというふうに話を伺いましたけれども、これは東北6県というと、各県の消防本部なり消防が、いや、ここでやっていいんですよと、いや東北6県はここでやるんですよというふうなことがないと、意気込みはあっても相手方が乗ってこないという場合もあるわけですよね。だから、その辺の話し合いがどのようになっているのかをちょっと詳しく。ほかの方ではもうこういうのはできないんだということなのか、いや仙台東北6県のは全部やっていくということの取り決めができているのかどうか、その辺ちょっと。 19: ◯消防局長  大変失礼いたしました。実技をやる資機材につきましては、フォレスト仙台の方にスペースとあわせて準備しております。  それから、東北6県を対象にしてやるということでございますが、こういった学習施設そのものをつくるというのが、なかなか中小の消防本部では難しいという状況で、この問題の取り組みにつきましては、全国の消防庁で組織しております消防長会がこの対応取り組みをやりまして、それぞれのブロックごと、北海道、東北、それから関東、東海という、そういうところでそれぞれ拠点を決めて、差し当たって整備されたところでその地域のものを受け入れて進めていこうという状況になっておりまして、仙台の場合で行います東北6県の人員につきましても、これは各消防本部の方を経由いたしまして、私どもの仙台の養成とあわせて計画的に進めていこうという、当面はそういう形で進めてまいるという予定になっております。 20: ◯笠原哲委員  東北6県の関係がちょっといま一つ……。並行してやっていくような言い方をされたようなとらえ方を私したんですけれども、では各県は各県でもやっていくと。と同時に、仙台市でもやっていますから来てくださいよということなのか、いや、東北6県のもの全部引き受けますよということなのか、ちょっとその辺がはっきりしないということと、それから受講料が3万円になっていますね。けちな言い方をすれば、何で仙台市の財産をほかの人に……。仙台防災安全協会仙台市も委託して金を払っている、3万円で間に合うのかと。これはけちな言い方ですよ。私はそうではありませんけれども、考え方をする方もおいでになると思うんですね。その辺についてはどのようなお考えを持っていらっしゃるんでしょうか。 21: ◯消防局長  どうも私の説明が舌足らずで申しわけございませんが、差し当たって東北でこういった講習を開けるのは、現在のところ仙台だけでございます。ですから、差し当たっては仙台東北6県を引き受けると。これは全国的な消防庁の割り振りの中でそういうことになっております。ただ、あくまでも仙台防災センターを優先的にやっていくと。ですから、そのうちのある程度養成が固まった中で、ほかの人たちも計画的に入っていただいて養成する、そういう仕組みになっております。  それから、この3万円の問題ですが、委員おっしゃるように、開校のときにこの3万円が適正かどうかという議論をやっております。それで、差し当たってほかができるまで受け入れるということで、機器の償却費、それから機器購入の、これ起債が関係していますから金利までもは負担をお願いするというところまでは至らなかったということで、差し当たって運営に必要な経費は3万円で十分賄えるということと、それから全国的な水準も、やはり3万円ぐらいのところが適当ではないかということもございまして、そのように決定させていただいたというところでございます。 22: ◯笠原哲委員  大いに3万円でやってくださいと、こう言いたいわけですけれども、とかく何でも仙台一極集中主義ではないかと。仙台市以外の宮城県内の市町村からもかなりの批判が──もう消防局の問題ではないですよ、市政全体で言われているわけですね。だから、こういったいい面もあるんだよということも僕は大いにPRすべきだと。ほかのところができない、それだけ仙台市は財政力があって、それだけのものをつくって、ほかも受け入れるぐらいの柔軟な姿勢でやっているんですよと。ですから、仙台一極集中は当たらないんだと。これは大きな言い方ですけれども、変な言い方かもしれませんけれども、そういったことも含めて、消防単独でやるわけではなくて、仙台市事業として全体としてやるわけですから、この辺もぜひ消防の立場からもPRを──まあ、やれるかやれないかわかりませんけれども、そういった気概で相手方と接触することも大事だろうなと。本当にどこに行っても仙台一極集中主義だと言われるんですね。名取との合併の問題もありました。岩沼はすぐ反発する、柴田も反発、石巻に至ってもいろいろなことを言ってくると。ある意味では、一極集中ではなく、一極、一市攻撃されているわけですから、そういった意味でのPRもぜひ意識の中にとどめていただいてやっていただきたいなと、このように思います。 23: ◯阿達孝治委員  防災パトロールのことでお聞きしますけれども、消防局では宅地防災のほかにもパトロールというのをやっているんですか。これだけなんですか、パトロールとしてやっているのは。 24: ◯次長警防部長  宅地パトロール以外には、仙台では河川のパトロール、これも梅雨期に入る前に河川巡視ということで、消防局と地元の管轄署、それから管轄分団、それから市の河川課、県の河川課も含めまして、合同でパトロールをしてございます。 25: ◯阿達孝治委員  そのパトロール、それから今回のパトロールは、どれぐらいの雨量を想定したもので考えているものなのでしょうか。 26: ◯次長警防部長  実際の具体的な雨量というのは想定してございません。ただ、小河川、中河川、大河川とございますけれども、仙台市内の現状を見ますと、大、中の河川についてはほぼ安心できる状況だと。問題は、61年の8.5の豪雨等なんかの経験を踏まえますと、つまり小河川です。平常時は非常に水量も少なくて大変穏やかな河川ですけれども、一朝時に多量の雨量が出ますと、その小河川があふれるというようなことがございまして、一方的に見方を変えますと、今の都市災害の典型的な状況だと思いますけれども、そういうことも含めまして、8.5のような──あのとき2日間で300から400ミリ降ったんですけれども、ああいう状況になった場合の想定を含めまして、パトロールをしているという状況でございます。 27: ◯阿達孝治委員  この間テレビを見ていましたら、山の上の方でがけ崩れがあって、土石流となって流れてきて、ああいうことが実際にあるわけですね。8.5みたいな雨が降った場合は、仙台市内でも私はあちらこちらでいっぱいああいうのが出てくるのではないかと思うんですね。ですから、そういう場合、一番きちんとしておかなければならないと思うのは、保安林に指定して砂防堤をつくるといっても、その所有者が保安林になるのを了解しないとできないんですよね。多分そうだと思うんです。その辺、今からそういうことでいいのか、何かそれに対する対策を立てておかないと、この間中ずっと雨が降って、私の方には来なければいいなと思っていて、とうとう来なかったから本当によかったんですが、ああいうふうに関西や九州のような雨が降ったら、本当に仙台市だってああいうふうになるところがいっぱいあると思うんですよ。私の方など、うんとありますからね。けれども、いろいろ関係のところで見てもらったりしますと、保安林にならなければ砂防堤をつくれない、何もつくれないと。私有地の場合の権利はあると思いますけれども、保安林の指定とかそういうところについては何らかの協力をしてもらうという権限をきちんとしておかないと、下流にいる人たちは危なくて、雨が降らないことばかりを待っていますけれども、雨はいつ降るかわからないし、それらについて何かいい方法というのは考えられないものなのか、それはどうでしょうね。 28: ◯消防局長  委員に御指摘いただいた問題ですが、自然災害対応をどうすべきかという基本的なところにかかわる問題ですが、なかなか難しい御指摘です。私権に係る問題、それから全体のまちづくり、都市計画の問題、そういった総合的な絡みがありますので、今いただきました御指摘の件をどう対応するか、正直言って現在のところ考えがちょっとまとまりませんが、今後そういった問題についてどういった取り組みができるのか、ひとつ研究させていただきたいと思います。 29: ◯阿達孝治委員  それで、具体的に今回の宅地災害で見た場合、市として何か措置しなくてはならないというところはなかったわけなんですか。 30: ◯次長警防部長  前にもお話し申し上げましたけれども、具体的な措置、指導というのは都市整備局の方で実際の事務をやっておりますので、うちの方はこれに基づいてパトロールして、事前の実態把握をして、災害の事前予防ということと、それから災害がいざ発生した場合の初動態勢という二つの目的から消防でやっておりますので、今委員の御指摘のような部分については、消防局では関与しておらない状況でございますので、回答申し上げることはできません。 31: ◯阿達孝治委員  そういうことでは、何のために点検しているのですか。やはりこれは都市整備局と、もう一つは青線の部分。青線の部分については、いや、あれは国のものですから、うちの方のものではないんですと、こういうふうなことにまたなってくると思うんですよ。だから、これは仙台市だから、仙台市として責任を持ってしなくてはならないところについては、ここも、ここもですというふうに……。向こうは向こうでやるかもしれませんけれども、私たちは市民の代表として、あれはうちの方のものではありませんから知りませんと言われて、ああそうですかと。何も聞かないで、そしてわかりましたと言うわけにはいかないんですね。やはりその辺はきちんと、ここのところについては市の責任でやらなくてはならないものですというふうに教えておいてもらわないと困ると思うんですよね。それから、青線だって、いわばこれは国の土地ですからと言ったとしたって、やはり何らかのかかわりで市民は困るわけですから、そういうところについても、ここは青線ですけれども何とかしなくてはならない場所ですとか、あそこの山は私有権があって、局長が言ったように難しい問題ですと言ったとしても、あの山は危ない山ですというふうにきちんと教えておかなくてはならないと思うんですよ。それは、せっかく専門家なんですから、見て、そしてそれらについてはやはり報告してもらいたい。都市整備局関係ですから教えられないとやはり頑張るんですか。 32: ◯消防局長  消防の目的、任務というものは、先ほどちょっと触れましたけれども、法によって定められております。ですから、具体的な行動の範囲というものは、それぞれ消防の役割というものはございますが、しかし私ども、仙台の行政の一環でございますので、全体的なものは各担当と連携をとって対応してまいりたいと、このように考えます。今後もそういう対応をしてまいります。 33: ◯阿達孝治委員  それはそれでいいんです。ただ、ここについては危ないというふうに報告をしておきましたということについては、やはり専門家が見て、これは危ないというふうに指摘をしておいたところについては、議会にも教えておいた方がいいのではないですかということなんですよ。具体的な対応は河川課なり都市整備局なり建設局でやると思うんです。消防に道路をつくれなどとは言いませんから。けれども、これはこのままにしておいたら危ないのではないですかと言うために見たのではなかったんですか。見たならば、そっちの方に教えておいて、こちらの方には行ってきましたと言うだけで中身を教えないというのは、私は納得できない。 34: ◯次長警防部長  そういうことがございましたので、今回地図でプロットして、ここのところはがけ、ここのところは擁壁が崩壊する箇所ですよということで、56カ所お示しをしたわけでございます。 35: ◯阿達孝治委員  それで、この中で市が直接やらなくてはならないところはどこなんですかということを聞いたんです。 36: ◯次長警防部長  それが大変申しわけないんですけれども、その辺の突っ込んだ部分については、無責任なようですけれども、都市整備局の方が主管局になってございますので、他の部局の方まで、いかに消防が防災といえども措置をどうしたのか、どういう状況なのか言うことはできませんので、先ほどのお話で答弁させていただいたわけでございます。 37: ◯阿達孝治委員  納得できないということだけは、ちゃんと言っておきますから。この中で、ちょっとわからないんですよ。民間がやらなくてはならないのか、仙台市として責任があるのか、これではちょっとわからないんですね。だから、そういうことではなくて、もっとわかるようにしなくてはならないのではないかということですね。幾ら消防だとしても、納得しないということだけ言っておきますからね。  それからもう一つ。やはりさっき局長が言ったように大変難しい、これは山の問題ですね。あれについては、やはり何か調べて、そして法律改正を要請したとしてもきちんとしておかないと、テレビで見たように山の方が崩れて土石流になってくるというようなことはあり得るんですね。これはもう本当にあると思うんです。だから、これはお互いに検討しなくてはならないんだと思いますけれども、専門家である消防では、それらを見たら担当のところに教えておいたぐらいで、議会の委員会に教えられませんではなくて、やはり教えてもらいたいと思うんですね。局長、もう少し考えは変わりませんか。 38: ◯消防局長  当然役割分担というものはございますが、そういった中で私ども連携を強めてやってまいりますし、こういった市民の安全にかかわる事例につきましては、いろいろ私権にかかわる問題があって難しい面もございますけれども、やはり必要に応じては、その扱いを十分考えていただきまして、その情報は開示してまいりたいと、このように考えております。 39: ◯小野隆委員  私も関連してちょっとお聞きしたいんですが、これもまた所管違いと言われると大変残念なんですけれども、避難勧告についてお聞きしたいと思うんです。  この前の九州とかあちらの被害で4名──兵庫県ですか──亡くなられたということで、市では避難勧告を出していなかったというようなことでございました。また、別の地区では、やはり団地の隣の山にこういう割れ目ができまして、だんだん広がっていくということで、何世帯かに避難勧告をして、市民センターの方に避難をしたというような経緯がございます。そういうことで、せっかく調べられた56カ所、いろいろな差があると思うんですね。危険度合いといいますか、やはりこのがけ崩れというのは、土の性質と、それから角度とか、住宅がどのぐらい接近しているかとかいろいろな状況でそれぞれ違うと思うんで、この56カ所にやはりランクをつけて、AランクとかBランクとかつけておくべきではないかなということが一つ。それから、例えばAランクは何ミリぐらい続いて雨が降ったらもう勧告を出すんだよというようなものがあるのかどうかですね。今の場合ですと、大体雨が降ってきてあそこは危ないんではないかと。あと、地域の方々の情報を得て、では避難してくださいというようなことになるんだろうと思いますけれども、その辺の状況についてちょっとお聞きをしたいと思います。 40: ◯消防局長  避難勧告の出し方についてのお話でございましたが、的確な勧告というものが必要だということは、今回教訓として私ども受け取っております。特に秋田の鹿角の場合は、早い勧告によって全然被害が出なかったという実例もございますので、この重要性というものは私ども十分認識しております。それで、今回のうちの方のパトロール関係も、こういった状況に即応できるようにパトロールして、その状況を把握しているのは実態でございますが、具体にランクをつけて具体の雨量でどう対応するかという、その辺につきましては、雨量を定めた場合には、どの時点の雨量とするか。長い経過の中でたまったものについては、ちょっとの雨量でもそういうおそれが出てくるということでありますので、やはりそれぞれの状況を常に観察しながら対応を考えていかなければならないところではないかと思います。また、このランクづけにつきましても、先ほどちょっと触れましたように、非常に問題も含みますので、やはり内部的な基準としてはそれぞれ考えてまいりたいとは考えておりますが、この辺の取り扱いについては、今後もう少し研究させていただきたいと思います。 41: ◯嵯峨サダ子委員  先ほどヘリポートの建設にかかわりまして、局長の方からアセスの報告をお聞きしたわけですが、若干このことに関してお伺いしたいと思います。  今年度4月下旬に営巣を確認されたということですが、この時点でどういうところにどういう報告対応を内部ではされたのでしょうか、まずお伺いします。 42: ◯消防局長  担当の環境局の方には報告しております。それだけでございます。 43: ◯嵯峨サダ子委員  それから、5月にはもう既に巣は放棄されていたというふうな御報告なんですが、放棄した原因はわかっておられるのでしょうか。 44: ◯消防局長  その辺のことにつきましては、今月末に報告が出る予定でございますので、詳しく述べられると思います。ですから、軽々にどういう形でなったのかというのは、私はこの時点ではちょっとお答えいたしかねますので、御了承いただきたいと思います。 45: ◯嵯峨サダ子委員  結果については局長が今おっしゃられたとおりかと思うんですが、今後あの地点でオオタカが繁殖する可能性があるというふうに見られておられるでしょうか。今の時点では巣は放棄されているということなのですが。 46: ◯消防局長  この問題もただいまお答えした一連の中の問題でございますが、放棄した現状から見れば、ことしは繁殖しないという状況ではないかと思います。いずれにしましても、報告書を待ってその中身を検討してからでないと、何ともお答えのしようがございません。 47: ◯嵯峨サダ子委員  では、7月に報告書が出されるということなんですが、これは今年度当初から7月に報告書を出すということでの計画だったんでしょうか。昨年は12月に報告書を出されていますよね。その辺のところはどうなんでしょうか。 48: ◯消防局長  昨年の場合は5月に委託しまして12月ということでございましたが、今回は調査そのものが──まあ、去年の場合は騒音とか空気の振動、それから鳥類の調査という多岐にわたった調査でございましたが、今回の場合はそういう一連のものではなくて、鳥類に関する、特にオオタカに絞ったような調査でございます。そういった中でいきますと、オオタカが営巣をした場合、そういう可能性が出た場合の期間を計算すると、大体巣立ちが6月末から7月というのは常識的に言われているところでございますので、7月頃までにはいずれにしましても報告がまとめられるだろうということで、4月の時点で7月の末には報告を出してほしい、そういうことで委託をお願いしたところでございます。 49: ◯嵯峨サダ子委員  それでは、7月の報告を待たなければ今の時点では何とも言えないということだと思うんですが、青葉山のオオタカをずっと観察している、オオタカのパートナーみたいな方たちがいらっしゃるんですが、そういう専門家の方の意見を聞きますと、やはりオオタカの個体の確認は2年間ぐらいかけてする必要があるというふうにおっしゃっておられるわけで、7月の報告書が出た時点でどういう御判断をされるのかわかりませんけれども、オオタカは危急種として保護の対象とされる猛禽類の頂点に立っている鳥類なわけですから、この場合は場所の選定も含めまして本当に慎重に考える必要があると思いますので、その辺のお考えをまずお聞きしたいということと、それから今年度の事業スケジュールについてお伺いをしたいと思います。 50: ◯消防局長  今後の対応につきましては、報告書を待って考えてまいりたいということにしております。  それからスケジュールについてでございますが、こういった状況でございますので、私ども報告書が出るまでは一切の関連の作業はストップしております。ですから、今後この報告書を見てどう対応すべきか考えて、おくれた分はスケジュールの再調整をしていかなければならないし、どういう形になるのか、その辺も含めて今後考えていきたい、このように考えております。 51: ◯阿達孝治委員  ヘリポートのことですが、4月8日に自治体消防のシンポジウムが国際センターであったときの話で、何百年に1回ぐらいは相当大きな津波が来るものと考えなければならないというふうに聞いたんですけれども、そうすると、やはり全然津波がなかったという地域でも、よく調べてみると津波が来たようなところがあって、例えば霞目の飛行場のところに浪分神社というのがあって、そこで津波が両方に分かれていったところだからそのように言うんだということです。そうだとすれば、あの辺だって相当大きな津波が来る可能性があり、逃げる場所も考えておかなければならないだろうし、第2ヘリポートは多少高くつくっておかなければならないのではないか、そういうことは検討しなければならないんではないかと思うんですが、局長はどう思って聞いてきたんですか。 52: ◯消防局長  ヘリポートの建設につきましては、これまで御説明いたしているように海岸地域ということでありますが、建設する場合にはそれ相応の対策を講じた施設にしてまいりたいと考えております。また、ヘリポートそのものは1カ所だけで十分かという話も議会の中でございまして、やはりバックアップシステムというものは将来的には必要だろうという考えから、本基地ができ上がりましたら次のステップとしてそういったものを考えていかなければならないと考えておりますが、いずれにいたしましても現状におきましては報告を待って今後の対応を考えてまいりたいと思っております。 53: ◯委員長  ほかにございませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 54: ◯委員長  次に、教育局より報告を願います。 55: ◯教育長  教育局から、神戸市での小学生殺害事件にかかわる本市の対応について、口頭で御報告を申し上げます。  去る5月24日、神戸市で起きました小学校6年生殺害事件の容疑者が中学校3年生男子生徒であったことに大きな驚きとショックを受けております。  この事件にかかわります今までの本市としての取り組みといたしまして、まず事件報道のあった日に事故の未然防止について電話連絡網で各学校長への緊急の指示、さらに登下校時における安全確保について指導の徹底を図るように文書で通知をいたし、また中学校長会議において保護者、地域との連携のあり方等、学校の指導体制について具体的に指導いたしたところでございます。  その後、容疑者として中学生が逮捕されたという報道に接し、重大な問題ととらえまして、私から7月3日に仙台市の小中学校生徒指導担当者によります校外指導連盟総会と7月10日に仙台市立の幼稚園、小学校、中学校、高等学校の合同校長会におきまして、今後の対応について四つの観点から指導の徹底を図るよう指示をいたしたところでございます。  この事件の詳しい動機や背景につきましては、まだ明らかではございませんが、激変する社会に育つ子供の教育のあり方について問い直す必要があるのではないかと考えております。今後、教育委員会としてさらに具体的な処置をとってまいりたいと考えておるところでございますので、よろしくお願いを申し上げます。  以上でございます。 56: ◯委員長  ただいまの報告に対し、何か質問等はございませんか。 57: ◯阿達孝治委員  教育のあり方について問い直す必要があるんではないだろうかというお話ですが、私も学校でどのような道徳教育をしているのかなと思って、教育委員会から資料をもらって読んでみましたが、学校としてはやはり小さいときにうそをついたりしないこととかなんか、ある程度のきちんとしたことは教えているんです。だから一番大事なことは、家庭における子供に対する接し方について、我が子を絶対信頼してということは、子供の群衆心理とか子供の遊びから見た場合に、子供は失敗しながら成長するわけですから、うちの子供に限って絶対ということはないんだということを親が自覚しなければならないと思うんです。ですから、社会教育をもっと充実させなければならないということになっていくのだろうと思うんですね。ただ、仙台市の社会教育のあり方としては、市民局に一部分をお願いしてありますし、それから教育委員会で直接やっているところもありますけれども、もう少し充実する必要があるなということを……。親の教育、私も20年以上そういうことにかかわっておりますけれども、親が子供に対してきちんとしたことを教えるということが大分欠けているんではないかと。余り信頼し過ぎて。ある資料を見ますと、子供に対してはまず世の中の約束事を教えなければならないということになるんですね。小さい子供は、個室に閉じこもって……、個室は一番悪い温床になっているということで、やはりうちの手伝いをさせるのも大事なしつけの一つだということで、余り子供が少ないものですから大事に育て過ぎて失敗しているのではないかなと私は考えますので、その辺も含めてもっと考えてもらった方がいいなと思うんです。だから、社会教育の充実については、市民局ともっと連携をとって、関係団体にも片棒を担がせなければならないんです。そういうふうなことを、教育長、予算措置も含めて少し頑張っていただきたいと思いますが、教育局市民局、両方にお伺いしたい。 58: ◯教育長  ただいま委員御指摘のとおり、今回の事件を顧みますと、私の所見として述べさせていただくとすれば、やはり社会が一つの原因であろうということと、もう一つは大人の責任でもあろうというふうに感じております。したがいまして、大人の責任におきましては、学校のみならず地域、家庭それぞれの役割分担を発揮していただいて、子供の教育に向けていっていただければということを考えております。  なお、この心の問題につきましては、今文部省で心の教育についての考え方、具現化につきまして8月に中央教育審議会に審議をお願いするということになってございますので、我々といたしましてはそれをベースにしまして、仙台市でどう対応していくべきか今後考えてまいりたいと思っております。したがいまして、各関係機関こぞって連携を図ることが一番大事なのではないかというふうに考えております。 59: ◯市民局長  神戸の事件に関連してのお尋ねでございますが、青少年の健全育成ということで我々は取り組んでいるわけでございますが、社会を明るくする運動の実施委員会、それから児童福祉協議会あるいは青少年育成推進指導員連絡会議、こういう諸団体と今までも連携をとりながら進めてきております。今教育長からもございましたが、役所の中も外もともに手を携えながら、非行や犯罪を未然に防ぐためになお一層努力してまいりたいと考えております。 60: ◯阿達孝治委員  犯罪が低年齢化しており、これは私の持論なんですが、小学校3年生、4年生のときにきちんとした教え方をしておいてもらうといいなと思うんですが、学校の先生の配置なんかを見た場合に、いろいろ聞くんですけれども、1年生、2年生は入ってきたばかりだから、5年生、6年生はでき上がっていくんだからといって……これは特定のことを言って悪いんですけれども、しょっちゅう休んだりする先生は3年生、4年生に置いたりしてとかいって、私はもう少し3年生、4年生の教育を充実すべきだと思うんですよ。10歳ぐらいの子供のときにきちんとしておけば、私はいい子供に育つんではないかと。勉強ばかりではありません、考え方とやる気の問題だと思うんです。専門の先生はどういうふうに考えているのか、お聞きしたいと思います。 61: ◯指導課長  確かに、おっしゃるように子供たちの問題行動が低年齢化していることは、我々も大変憂慮しているところでございます。そういうことで、学校を挙げて取り組むように指導はしているわけですが、その中で3年、4年の担任としてどうこうというようなことをおっしゃられたわけですが、そういう意図はないとは思うんですが、各学校の教員事情なり、いろんな諸条件の中でそういう担任配置だとか、あるいは指導体制とかを考えておられるのではないかと思います。 62: ◯笠原哲委員  神戸の事件については、大変ショックなのは私も同じでございますけれども、まだ被疑者ですから、この辺はやはり注意して扱わなければいけない部分だというふうに思います。と同時に、先ほど教育長が4点について学校に指導したということですが、中身についてはおっしゃいませんでしたので、この辺をお聞かせ願いたいと思います。  それから、被疑者が犯人だという前提のもとでお話をお聞きするわけですが、こういった事件が今の中学生の中に起きる可能性があると言う人もいます。これは小学生だってあり得ることだと思いますけれども、教育の現場で先ほど教育長が言った家庭と地域とが持ち分をはっきりした上できちんとやっていきたいということですが、では教育の場として何をやるのかというところをしっかり押さえないとお互いに……。学校側から言えば家庭教育が問題なんだと決めつけてしまっている現状があるんだと思います。今、このような24時間時代ですから、千差万別の職業や共稼ぎも多く、そういった意味では家庭教育自体が難しくなっている。と同時に、私の団地なんかを見ますと、20代のお母さん方は同じ団地に住んでいたって知らない人にはあいさつをしませんし、こちらからあいさつをしたって知らんぷりです。自分の家庭だけの交わりで、ほかとの交わりが親自身ほとんどない。そういった中で子供が疎外されているのは、いろんな意味で事実だと思いますし、いろんな意味で変えていかなければならないと思うんです。特に、教育基本法ができて50年が過ぎて、時代がどんどん変化してきている。情報もどんどん進んできていて、国際化も進んでいる。すべてのシステムがある意味では間に合わなくなっている、子供たちの考え方の中では。というふうな感じがするんですよ。  学校の教育現場で言わせていただければ、教員採用には大変な問題があると思います。私の同級生や後輩も学校の先生になりましたけれども、彼らは中学、高校時代、学校の先生から見ればまじめな子だったんですよ。そんな人たちが教育大学に入り、そこで学問だけ身につけ、何週間かの教育実習も上辺だけで学校現場に配置されていく。できる子、普通の子、できない子、いろいろ分けますが、できない子は相手にしたくない。学校の先生はその子たちの気持ちがわからない。これは大変に重要な問題だと思います。だから、どんどん疎外されていく。できればそういう子はクラスにいない方がいいという教育現場で……。学校の先生方は口には出しませんよ、頭の中で自分を守る方法をちゃんと考えていますから。この辺の採用のあり方を、県と一緒に採用するなんてことをいつまでもやっていないで、仙台市は仙台市として教育をきちんとどうするかということを考えながら、例えば学力は一定のレベルよりも落ちるけれども非常に子供に対する気持ちが強いという子を優先して採るとか、一定の割合で採っていくとか、そして満遍なく配置するとか……。これはいつまでもほかにお願いしていたらだめなんですよ。私たちの市の子供は、私たちの市で守っていかなければならない、育てなくてはならないわけですから、その辺をどのように思われるか、見解をお聞かせ願いたい。 63: ◯教育長  第1点の校長会におきます四つの観点でございますが、一つは一人一人を大切にした心の通う教育の充実に努めてほしいということ。それから第2点といたしましては、命のとうとさと豊かな心をはぐくむ指導を行ってほしいということ。それから第3点は、基本的人権尊重の精神に立った指導の徹底をお願いしたいと。それから第4点といたしまして、保護者や地域との連携を密にした対応をお願いしたいと。この4点を中心に具体的にお話を申し上げたところでございます。  第2点の教員採用を含めた学校のあり方でございますが、私どもといたしましては、学校現場でも生徒指導については努力しているというふうに評価をいたしております。しかし、先ほど申し上げましたように、このような社会情勢の中で、学校だけではなくて地域も家庭も一体となってその役割分担をしながら子供の健全育成に努めていくということが基本でございまして、委員御指摘の教員採用も含めた中、あるいは教員全体の配置の中でももう少し具体的な推進に……、どのようにしていくか考えてみたいというふうに考えております。 64: ◯笠原哲委員  4点については、ごく基本的な問題だと思うんで、今さら改めて言わなくても頭の中では先生方はみんなわかっているんですよ。頭の中でわかっていることがなぜ生徒指導に生かされないのか、この辺が教育者として非常に問題があるんだということを言いたいんですよ。体験がない人は教育はできませんよ、やっぱり。悩んでいる人、疎外されている人、そういう経験があればそういう人の気持ちがわかります。だから、私が先ほど言った教員採用のあり方やコースも含めて、やはり考え直さなければいけないと。ある意味ではエリートだから、エリートはエリートを教育できるが、落ちこぼれという表現は悪いかもしれませんけれども、落ちこぼれた人たちの気持ちが全然わからない。家庭に行ったって、家庭が悪いからしようがないと投げてしまう。先ほど教育長が言ったことは、その場しのぎの答弁なのかどうか知りませんけれども、私は抜本的に教員採用のあり方を考えるように、県と一緒にやるのであればそれでいいですけれども、しっかりとその辺を訴えて採用していただきたいと思いますので、なおその辺の決意を……。これはいいかげんなことではないんで、非常に大事なことだと思うんで、もう1回。 65: ◯教育長  教員採用のあり方につきましては、既にいろいろな改革に手をつけております。例えば民間人の活用等を含めまして、今後これらの抜本的な対策について十分に配慮してまいりたいと考えております。 66: ◯阿達孝治委員  ここで具体的にお願いをしたいことがあるんです。  これは、15日に広瀬中学校の地域ぐるみの総会の中で出た話なんですが、学校で工事をする建設業者──下請も含めて、若い作業員が子供たちがまねしたくなるような服装をしてくるそうなんです。やはり学校ですから、建設業界にもう少し協力をお願いすることはできないのかというお話があったので、私は委員会のときに教育長に要望しておきますと言いましたが、こういうことは野放しではなくて、建設業界に対して学校で工事をするときは気をつけるように言ってもらった方がいいと思うんですが、要望はできませんか。 67: ◯教育長  ただいまのお話ですが、実は初めてお聞きをいたすわけですけれども、その辺どういう事情があるのかどうかも含めまして、建設業界とお話をしてみたいと思います。
    68: ◯笠原哲委員  私は、阿達委員の意見には反対でございます。  さまざまな職業があり、さまざまな年代の方がおり、弱者、強者もおり、混然一体となった中で教育を進めなければ本当にストレートな子供には育たないという意味で言えば、そこで働く人たち、汗を垂らしてニッカズボンだかポッカズボンだかわかりませんけれども、はいて一生懸命にやっているわけです。そういったところを生で見せて、まねるのは勝手ですよ、それは。テレビを見ていたってまねするわけですから、そこまで教育が携わるべきではないと。むしろそれをしっかり見せて、あのような職業の人たちもいるんだと、とうとい仕事なんだと教えるのが教育の現場だというふうに思います。 69: ◯委員長  ほかにございませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 70: ◯委員長  次に、太白区より報告を願います。 71: ◯太白区長  先般の、太白区役所における固定資産税関係廃棄文書の今泉工場への搬送途中における文書紛失事故につきまして、御報告申し上げます。  廃棄文書の取り扱いにつきましては、個人情報に関する重要な文書もあることから、取り扱いにつきましては慎重を期することといたしておるところでございますが、今回文書の紛失という事故に至りましたことにつきまして深くおわび申し上げます。事故の後、私から担当職員に口頭で厳重に注意をいたしたところでございます。  また、このような事故が二度と起こらないように、課長以下全職員に対し喚起を促すとともに、文書の適正管理と個人情報の保護を重点とした職場研修を実施いたし、万全を期したところでございます。  なお、事故の経過につきましては、総務部長から御報告させていただきますので、よろしくお願い申し上げます。 72: ◯太白区総務部長  それでは、事故の経過につきまして御報告を申し上げます。  事故は、6月25日午後2時30分ごろ、廃棄文書をほろつきトラックに積載し、太白区役所から今泉工場へ搬送途中、長町駅付近において固定資産税関係廃棄文書1冊を紛失したものであります。  その後、同日の午後6時30分ごろに市民の方から通報があり、直ちに紛失文書がないか搬送経路の徹底的な調査、回収作業を行い、また翌日も早朝から再度搬送全般の経路の調査、回収作業に当たったところでございます。  なお、紛失した廃棄文書につきましては、回収した背表紙の厚さと回収文書の量から判断いたしまして、すべて回収されたものと思われます。  以上でございます。 73: ◯委員長  ただいまの報告に対し、何か御質問はございませんか。 74: ◯嵯峨サダ子委員  一つだけお伺いしますけれども、今までこのような重要文書類の取り扱いをどのように実際行ってきたのか、そして実際管理マニュアルなどはつくっておられるのかどうか、その辺についてお伺いします。 75: ◯太白区長  文書の廃棄は、保存文書とそれ以外の文書とあるわけでございますが、保存文書の保存期間が過ぎた場合に廃棄処分となり、こちらの方が個人の情報に絡む部分が多いわけでございますが、そういった場合の廃棄処分に当たりましては廃棄処分の決裁をとりまして、きちんとこん包して、規則では焼却または裁断ということで決められているわけでございます。  今回は焼却という形をとったわけでございますが、運搬途中につきましては規則で具体的な取り決めはしておりませんが、こん包をきちんとして落下しないようにということで、特に大事な場合は、通常はライトバン等途中で開閉しないような形の車両で運搬するのが基本になっているところでございます。ただ、今回につきましては、廃棄文書の量が多かったことからほろつきトラックで運ばざるを得なかったということでございます。 76: ◯委員長  ほかにございませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 77: ◯委員長  以上で、報告事項関係を終了いたしました。  この際、当局から報告を受けた事項以外で皆様方から何か発言がありましたら、お願いをいたします。 78: ◯嵯峨サダ子委員  学校プールの消毒薬についてお伺いをいたします。  保健給食課から消毒薬名、それから販売会社名のメモをちょうだいしたんですが、実はある小学校から、子供たちがプールに入って非常に目が痛いというふうな話がございまして、調べたら、以前使っていた消毒薬ではない薬に変わったのが原因ではないかということが大体わかってきているんですが、それはどうも国産ではなくてアメリカ産の直輸入の消毒薬ではないのかということで、定期的に水質の検査もされていると思うんですが、酸性化して、何度検査をしても改善されない例があるというふうに聞いてますが、その辺のところはどういうふうに掌握されておられるのでしょうか。 79: ◯保健給食課長  水質検査につきましては、財団法人宮城県公害衛生検査センターで行ってございまして、その結果につきましては学校薬剤師、それから保健給食課に送付されてまいります。確かに、今回の小学校の場合につきましては、水素イオン濃度が不適当ということで調査結果をちょうだいしてございます。 80: ◯嵯峨サダ子委員  その結果、どういうふうに改善されるおつもりなんでしょうか。 81: ◯保健給食課長  これにつきましては、不適ということでございましたので、直ちにプールの水を交換いたしまして、現在は新しいものにしてございます。 82: ◯嵯峨サダ子委員  何度そのプールの水を交換しても改善が図られないということは、消毒薬そのものに原因があるんではないかということで、実際薬剤師の方も指摘をされているわけですから、至急薬剤について詳細な調査をすべきだと思うんです。特に、先ほども言いましたようなアメリカ直輸入の消毒薬につきましては、調べて、そしてなぜこうしてアメリカ産の消毒薬に切りかえたのか──多分単価が安いからではないかというふうな見方がされているんですが、これは学事課で発注されているということなんですが、その辺のところの事情をもしお答えできればお願いいたします。 83: ◯学事課長  プールの消毒剤につきましては、商品名ということではなくて、いわゆる化学名で入札をしているということでございます。別にこの商品ということですと、いろいろ入札の際に不平等が生じますので、あくまでも化学名でやっているということでございます。 84: ◯嵯峨サダ子委員  それでは化学名でも結構ですので、後で単価をぜひ教えていただきたいと思いますし、もう一度よく調査をして、子供たちが安全にプールに入れるような状況をぜひつくり出していただきたいと思いますし、もし問題があるとわかれば、安全な消毒薬に変えるということも含めまして検討をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 85: ◯学事課長  単価については、今持ち合わせておりませんので、後ほどお渡ししたいと思います。  安全面につきましては、保健給食課と検討いたしまして、何が原因かも含めまして検討したいと思います。 86: ◯笠原哲委員  関連してちょっとお尋ねしたいんですけれども、これからプールにどんどん入っていく時期ですが、嵯峨委員の質問によると何か1カ所みたいなお話なんですが、それがどの程度の範囲でなっているのか。と同時に、その薬は全体で使われているものなのかどうか。全体像が見えないんですけれども、ちょっと教えてください。 87: ◯学事課長  薬品は全市的に使っているものでございまして、去年も同じ薬剤でございました。ただ、先ほど言いましたように化学名で入札しているものですから、成分は同じですがメーカーが毎年違うと。そのときの入札で決まるということになってございます。 88: ◯保健給食課長  全部のデータがまだ上がってきておりません。それで、手元に来たところだけでは作並小学校ということで把握してございますが、なお検査機関にも至急問い合わせをいたしまして、全部の学校についての資料を取り寄せたいと思っております。 89: ◯笠原哲委員  こういう時期ですから、早急にとっていただきたいと思います。  それと、私の子供も前にプールに入って目をやられて泳ぎが嫌いになったんですが、怖くてプールに入れなくなってしまうんですよ。だから、すごく大事なことだと思うんで、現場も相当深刻に考えているんでしょうけれども、担当課長には早急に調べていただいて……。デスクワークをしている人はそんなに深刻に感じないかもしれませんが、現場の人は深刻なんですよ、やはり。その辺をきちんとやっていただきたいと。答弁は要りません。 90: ◯委員長  ほかにございませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 91: ◯委員長  ほかになければ、これをもって協議会を閉会いたします。...