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  1. 仙台市議会 1996-04-19
    市民教育協議会 本文 1996-04-19


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                 ※協議会の概要                           開 会  午後2時11分                           閉 会  午後3時41分 2: ◯委員長  引き続き、協議会を開会いたします。  初めに、平成8年度の組織及び事務分掌について、まず市民局より御説明願います。 3: ◯市民局長  市民局及び区役所の組織事務分掌についてでございますが、4月1日付の組織改正に伴いまして一部変更がございましたので、御報告を申し上げます。  具体の内容につきましては、お手元資料をお配りしてございますので、後ほど御高覧をいただければと、このように思う次第でございます。 4: ◯消防局長  続きまして、消防局でございますが、平成8年4月1日付で消防局及び消防署組織並びに事務分掌に変更がございましたので、御報告申し上げます。  具体の内容につきましては、皆様のお手元資料を配付しておりますので、後ほど御高覧賜りたいと思います。 5: ◯教育長  平成8年4月1日の組織改正について御説明申し上げます。  お手元教育委員会組織図並び教育委員会事務分掌一覧をごらんいただきたいと思います。  ちょっと説明をさせていただきますが、総務部におきましては、施設管理課学校建設課を統合いたしまして学校施設課ということにさせていただきました。そのほかに学校教育部におきましては、学校教育センターの公所の格付を若干変更させていただいております。また、生涯学習部におきまして、国体準備室を新設をいたしております。  そのほかの件につきましては、御高覧を賜れば幸いと思います。 6: ◯委員長  ただいまの説明に対し、何か質問等はありませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 7: ◯委員長  それでは、所管事務についてであります。  まず、市民局より御報告願います。 8: ◯市民局長  開館につきまして御報告を申し上げます。  この4月に開館いたします市民センター及びコミュニティセンターでございますが、吉成市民センターが一番最初でございます。これが4月16日開館いたします。次は、遠見塚コミュニティセンターでございますが、これが4月20日でございます。それから、連坊コミュニティセンター別館でございますが、これが4月24日に開館いたします。皆様方開館式の御案内状を差し上げてございますけれども、出席方よろしくお願い申し上げたいと思います。
     なお、連坊コミュニティセンター別館につきましては、ちょっと事務手続がおくれておりますが、間もなく皆様のお手元に届くと思いますので、よろしくお願いいたします。 9: ◯委員長  ただいまの報告に対し、何か質問等はありませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 10: ◯委員長  次に、消防局より御報告願います。 11: ◯消防局長  消防局から資料2について御報告させていただきます。  青葉消防署国見出張所移転新築報告でございます。  お手元資料をお配りしておりますが、昨年の5月から青葉区国見三丁目、国見小学校の上の南西側に建設しておりました国見出張所が竣工いたしました。落成式は4月22日月曜日、11時から予定しております。既に市民教育委員会委員には御案内を差し上げております。ぜひ御出席賜ればと思います。 12: ◯委員長  ただいまの報告に対し、何か質問等はありませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 13: ◯委員長  次に、教育局より御報告願います。 14: ◯教育長  教育局からは、4点御報告をさせていただきます。  資料に基づきまして2点、それから口頭で御報告を申し上げますのが2点であります。  まず、資料3の学校施設有効活用について、御説明をさせていただきます。  これは、教育委員会平成7年9月に有識者等構成メンバーとします仙台学校施設有効活用検討委員会を設置し、余裕教室有効活用を中心としまして、学校施設有効活用について御審議をお願いいたしまして、4回にわたる審議の結果、この3月にまとめられた提言でございます。  この提言内容は、児童生徒数の減少に伴い、増加している余裕教室有効活用が求められていること、及び生涯学習体系において地域に開かれた学校が求められていることを背景といたしまして、二つの内容から構成されております。  第一に、学校施設の充実を図るため、特別教室等の整備を計画的に推進すること。第2に、新たな学校開放のあり方として、マイスクールプラン21と称しておりますが、地域市民団体の活動を援助・支援するため、各学校余裕教室を2教室ほど無料で提供し、さらに学校教育地域市民活動との交流を図るため、その調整にマイスクールコーディネーターを設置するというものでございます。  教育委員会といたしましては、今後、庁内の各関係施設との調整を図りながら、学校教育面でも十分留意をしながら具体的な計画の策定と実行に努めてまいりたいと考えています。  次は、資料4でございますが、(仮称)仙台ドーム設計競技審査結果について御報告を申し上げます。  設計競技につきましては、平成7年12月に第1回の審査委員会応募要領を定めていただき、設計競技を始めたところでございます。設計業者施工業者とを組み合わせた共同体からの作品提出につきましては、3月15日に締め切り、9作品の応募がありました。この9作品を3月21日及び25日の審査委員会審査していただき、最優秀1点、優秀2点、佳作3点の計6作品入選作品が決定いたしました。最優秀に選ばれました作品は、佐藤総合計画三菱重工業共同体でございます。  この作品における提案概要につきましては、お手元に御配付の資料にございますように、建築面積1万9391平米、延べ床面積2万194平米、グラウンド面積1万2616平米でございます。グラウンド面につきましては、野球、ソフトボール、サッカー等多目的広範な種目に対応できるように砂入り人工芝となっております。続きまして、屋根の高さは59.5メートルとなっております。観客数につきましては、1,040となっております。また、ドーム全体の40%が開閉できる構造となっています。  審査委員会の講評は、今回の設計競技につきましては、全体的には各作品とも高いレベルで設計された作品であるとのことでございました。  また、最優秀に選ばれました作品は、コンセプトとして杜の都仙台に通ずる杜をテーマにしており、施設配置計画が巧みで、土地を上手に生かしていること、また、外部空間とのつながりを持たせた開放と既存施設を含めた敷地と一体的なつながりがあること、さらに施設維持管理経費につきましても低コストで管理できることや、防災安全面にも十分配慮がなされているとの評価がされたものであります。  今後の事業スケジュールでございますが、本年度に基本設計平成9年度に実施設計、10年度、11年度に建設工事を行いまして、平成12年度開館を予定しておるところでございます。  次は、2点の口頭報告でございます。  初めに、全酪宮城工場の不正表示問題の仙台市の学校給食への影響についてであります。  仙台市の学校給食における牛乳は、財団法人宮城学校給食会物資売買契約を締結し、供給を受けております。これに基づきまして、各学校に対しましては、宮城県農政部畜産課が主体となりまして、関係の5団体で構成される5者会議において決定された牛乳製造業者により牛乳が納入されておりまして、今般問題となっております全酪宮城工場からは市内の小中学校185校──小学校121校、中学校64校のうち51校に納入されておりました。  これらのことから、本市といたしましても学校教育への影響が懸念されましたが、宮城県教育委員会及び関係5団体の協議の結果、全酪宮城工場から納入されていた小・中学校51校につきましては、別の業者で代替をするということが決定されましたことから、4月10日から始まりました学校給食については問題なく円滑に運営されておりますので、御報告をさせていただきたいと思います。  なお、今後とも学校給食の安定的な運営に努めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。  次に、南中山中学校における体罰事故についてでございます。  平成8年2月9日、仙台市立南中山中学校で発生いたしました2人の教諭による体罰事故のその後について、御報告をさせていただきます。  仙台教育委員会職員賞罰審査委員会規則、規定によりまして、去る3月28日委員会を開催し、慎重に審議した結果、最初に体罰に及んだ教諭を訓告、一方、とめようとして体罰に及んだ教諭厳重注意という結論に達しましたので、3月29日校長同席の上、2人の教諭に対して処置をいたしました。校長に対しても、席上、口頭で指導の徹底を指示いたしたところでございます。  仙台市教育委員会といたしましては、今後とも体罰の絶無を期し、あらゆる機会に指導に当たる所存でございます。  3月7日、泉警察署より書類送検されました2人の教諭につきましては、現在仙台地方検察庁において捜査中であります。 15: ◯委員長  ただいまの報告に対し、何か質問等はありませんか。 16: ◯福島一恵委員  大変いっぱい御報告いただいたので、少し時間をとって御質問させていただきたいというふうに思います。  教育局にすべて質問したいと思っておりますけれども、一つは、学校施設有効活用について提言がまとまった御報告がございましたが、この提言の中にもございますけれども、私は、学校地域に開放することはまことに結構なことだというふうに思いますが、ただし、基本的な考え方として、まず第一義として学校教育活動を優先させ、学校教育環境を上げていくということを、やはり学校施設有効活用を考える際にも十分考えていかなければならないというふうに思います。特別教室もまだ十分そろっていない学校もございますし、量的には十分であっても質的には不十分という、歴史のある学校もございます。  また、今の空き教室余裕教室というのは、現行40人学級というのが前提の計算であって、先ほど来の、さまざま学校内で起きている問題に対して対応していくためには、私は早期の学級定員30人あるいは35人学級を行っていくべきだということをたびたび発言させていただいておりますけれども、そうした将来にもわたって学校教育が十分に行われるようなことをかんがみながら、地域の皆さんにも開放していく、あるいは学校地域の拠点として利用していただくということを考えていくべきだというふうに思っているんですけれども、その点について教育長考え方を伺いたいと思います。 17: ◯齋藤教育局次長  余裕教室関係について、まず学校施設関係について優先的にというような福島委員お話でございました。これはそのとおり、第一番目には学校施設として有効に活用するというようなことでございます。  それから、40人学級を30人あるいは35人を前提とした将来にわたった考えをというようなことでございますが、今は40人でやっておりますので、35人とかそういうように基準が変わりました際には、見直しをしてまいりたいというふうに考えております。 18: ◯福島一恵委員  学級定員が変わった時点で見直すというのは当然でありますけれども、そういう事態があっても、一度造作に手を加えたものを、また30人、35人学級になったから手を加えるということではなくて、長期的なスタンスに立って大丈夫だというような活用をしていただきたいということです。  教育長についても一言御答弁いただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 19: ◯教育長  先ほど御説明をさせていただきましたが、今回の提言につきましては2点ございまして、その第1点が特別教室の充実ということに力点が置かれております。それを充実した上で学校開放教室数を決めていくというふうな段取りになっておりまして、我々もその辺も含めながらやはり学校が、教育の場が優先をされるということを基本に考えながら進めてまいりたいと思います。 20: ◯福島一恵委員  次に、仙台ドーム設計競技審査結果について報告いただきましたけれども、前にこの委員会にこういったコンペを行うに当たっての御説明をいただいた際にも、設計・施工を同じくしてやるコンペというのは今回が初めてということもあって、やはり透明性公平性を担保しなければいけないという点をお話しさせていただきましたけれども、その点についてどのような審査結果になっているのか、まずお伺いいたします。 21: ◯生涯学習部長  審査の経過でございますけれども、応募作品をいただきましたときに、短期間でございましたけれども、報道関係者等に公開しておりますし、それから御承知のことと思いますが、現在もその結果について1階のロビーで紹介しています。  また、詳細な審査経過、それから内容等につきましては、この審査結果の報告書を近々出すということにしております。そういうことで、お話しのような透明性公平性ということに十分論議を尽くしてまいったつもりでございます。 22: ◯福島一恵委員  まとまった報告書をこれから出されるということなので、詳しくはそれを見せていただいた中でまた発言させていただきたいなというふうには思うんですけれども、先ほど、この作品最優秀に選ばれた理由として、低コストでの管理ということも理由として挙げられておりますが、応募作品作品がそれぞれどういうコストで出されているのか私たちにとっては全くわからない中で、そういう御説明があれば、ああ、そうなのかと思うしかなく、出す以上は正確なものという趣旨もわかりますけれども、一応審査結果について御報告されるときには、私たちがそれを受けとめて検討しやすいような資料の提示を求めていきたいというふうに思います。  それから、先ほどの透明性公平性に関してなんですけれども、審査委員の選定に当たっては、これまで仙台市では市民公募というのは前例がないと思います。教育局におかれては公開コンペですとか、全庁の中でもモデル的に公平性透明性を高めるためのさまざまな御努力をしていることは十分に理解しますし、評価したいと思いますので、今後、こういう審査とかいろいろな委員会の構成に当たっては、教育局市民公募ということも全庁に先駆けて取り入れ、さらに政策決定の中でもそうした市民の声が生かされるような取り組みに一歩さらに前向きに取り組んでいただきたいというふうな御要望をあわせ申し上げておきたいというふうに思います。それで、これは要望にとどめておきたいと思います。  それから、次に、全酪問題なんですけれども、これは、ここの委員会だけにかかわらず、本日の常任委員会それぞれのところで御報告があるぐらい非常に大きな問題に発展しておりますし、実際大きな問題だというふうに思います。多くは仙台市の経済局が担当になるのかというふうに思いますけれども、教育局としても関連する原局として、ぜひ県並びに全酪連に対して、どうしてこういう問題、事件が起きたのか、経過をはっきりさせていくことと原因を明らかにすること、そしてこういうことが二度とないようにすることをはっきりとさせなければいけないというふうに思います。  今、消費者の中には、全酪だけがそうだったのか、では、ほかの牛乳は大丈夫なんだろうかというような声もあり、やはり表示に対しての不信感なりいろいろ起きております。学校給食は安全が何よりというふうに思っておりますので、そうした点からも、この問題についての教育局取り組みを一層求めていきたいと思いますが、その点についていかがでしょうか。 23: ◯教育長  今回のこの問題につきましては、監督が宮城県でございます。それで、常日ごろ、学校教育に対する影響を懸念をいたしまして、県と連絡をとりながら実施をしてまいったところでございます。今後県の方でどう対応されますか、それらを見ながら我々もより安定的な供給に努めさせていただきたいというふうに思います。 24: ◯福島一恵委員  次の問題は非常に具体的な問題なので、具体的にお伺いしていきたいというふうに思います。  南中山中学校における体罰の御報告がございました。この問題は非常に大きな問題だというふうに思っております。私も先日、この南中山中における体罰に実際遭われた当事者保護者の方にお会いしてお話を伺ってまいりました。そのお話の中では、学校に対してあるいは今の教育に対しての不信感が非常に強く、今もなおそれは消えていないということを強調されておりました。  短くということなんですけれども、大事な問題なのでちょっと言わせていただきたいと思うんですけれども、その保護者の方はこういうふうに言っております。「教育委員会は、この事件及びその後の学校側の理不尽な対応をどのように考えているのか、理解に苦しむところであり、また今いじめ体罰、不登校などが大きな問題として取り上げられているときに、これらの問題に真剣に取り組んでいるのか疑問を感じざるを得ません。私どもは息子がけがをさせられた上に、さらにいわれなき汚名まで着せられ、これが学校のすることかと憤慨にたえない次第であります。なお、私は、息子が学校に対し根強い不信感を持っていたのが、今回の事件及びその後の学校側対応で初めて理解できた思いです」というふうに述べております。  この問題に対して、教育委員会がどのように真剣に取り組んでいるのか、この当事者保護者の方は大きな疑問を感じざるを得ないというふうに具体的に述べております。そこで、市教育委員会においては、この間、この問題についてどのような対応をされてきたのか、まずお伺いしたいと思います。 25: ◯学校教育部長  教育委員会でそのことを把握いたしましたのは2月11日でございますが、2月9日に事故が起きまして、校長は直ちに相手方の家に行きまして、この事情をお話しし、謝罪しようといたしましたが、連絡が相手方に受け入れられず、保護者──お父さんとお会いできなかったんですが、夕方学校に見えられて、その間の事情につきまして校長室説明し、校長としてはそこでまず謝罪をしたということでございますが、相手側ではそのことについて十分満足できなかったという経緯がございました。  教育委員会といたしましては、連絡を受けましてから、誠意をもって解決に当たるよう校長先生に何度もお話をしており、学校側でも何度も家庭訪問を試み、初めのうちはなかなかお会いできなかったんですが、事情を説明していくうちに「わかった」という言葉はいただいたということであります。  また、学校でも、生徒やあるいは保護者の中でこのような話し合いが行われたということであります。  しかし、事故の解明が十分でないことから、警察へも被害者の方から訴えがあり、警察でも当事者現場において事情を調査し、その結果、両方の主張に若干食い違いがあり、そこに体罰が起きたという事実は事実でございますので、検察庁に送ったという状況でございます。 26: ◯福島一恵委員  経過を一般的に聞いたのではなくて、教育委員会としてこの間どのような対応を具体的に行ってきたのかということを聞いているので、もう一度お願いいたします。 27: ◯学校教育部長  失礼いたしました。  学校に対しまして、信頼の回復と体罰の絶無と、それからその生徒に対する十分な指導ができるように、教育委員会から校長を通しまして話をしておりました。 28: ◯福島一恵委員  先ほどの教育長お話でも体罰の絶無をあらゆる機会を生かして指導するということございましたし、今の学校教育部長からもそういうお話がございましたが、しかし現実的に、この保護者の方は、いまだに一度も教育委員会の人はうちに来ていない、会っていないということをお話ししております。もっとも、基本的に学校教育の中では現場学校長責任を持つべきであり、その自主性は最大限尊重されるべきだというふうに思いますが、この事件に関しては、その当事者保護者の方が学校に対しての不信だけではなく、教育委員会に対しての不信も明らかにあらわしておりますし、それも教育委員会の方にも伝わっているかというふうに思います。  そうした事態の中で、学校長を通じて指導するということだけで果たしていいのか。あるいは、2月9日の事件が起きたときの学校長はこの春異動してほかの学校に移っており、今いる学校長は新しい学校長でございます。保護者の方が問題にしている責任者としての学校長は今その現場にはいなくてほかの学校に行っているという中では、やはり学校教育責任を持つ教育委員会責任を持ってこの問題に対して対応し、また、何よりも保護者やそれから本人の信頼を回復する取り組み最大限努力をなさるべきだというふうに思いますけれども、具体的に新しい学校長はどのような対応をこの4月になって行っていたのか、そういった報告は受けているんでしょうか、どのようにとらえているんでしょうか、お伺いいたします。 29: ◯学校教育部長  校長の転勤につきまして、このことについては十分引き継ぎがなされたと報告を受けております。  また、着任いたしました校長も、相手方に対しまして機会を見て家庭訪問するということの報告を受けております。きょう現在、家庭訪問があったという報告までは残念ながらありませんが、相手方が卒業しておりますけれども、この解決に向けて十分な事務引き継ぎがなされているというふうに認識しております。 30: ◯福島一恵委員  いじめ、不登校、登校拒否と並んで体罰の問題は、今学校教育の中で非常に大きな問題として挙げられております。冒頭に御報告がありました研修の中では、いじめや不登校に対しての研修ということは何回も出てきますけれども、体罰については、残念ながらその字を見つけることはできませんでした。教師自身にとって体罰はあってはいけないことということは言葉ではわかっているし、実際そう受けとめていても、例えば新聞記事を引用してなので正確かどうかわかりませんけれども、教育委員会みずから、今回はやむを得ない状況がなかったかどうかも確認する必要があると考えているということが掲載されております。やむを得なかった、仕方がなかったということで体罰を容認するというようなことが教育委員会の中にあってはいけないというふうに思います。いかなる理由があっても──例えばの話ですけれども、先に子供の方がそういうきっかけをつくったとしても、それに対して教師が同等の立場に下がって暴力には暴力をということで対応していいのか。それは教育ではないというふうに思います。やはり教育現場で、学校教育の中で体罰は禁止されているという本当の意味を、学校も教師も、それから教育委員会も受けとめて、それから具体的な対応をしていくべきだというふうに思います。  この事件は、保護者の方がマスコミにも名乗られ、そして明らかにして、周囲からはなぜこういう受験のときに事を大きくするのか、子供にも責任があったのではないのか、親が悪いのではないのかということで、被害者であるにもかかわらず、加害者かのような中傷を受けたりということも言っておられました。やはり、いかなる理由があっても体罰はよくないという基本的な立場に立って、指導を現場でも、それから教育委員会でも行うべきだというふうに思います。  先ほどの学校教育部長の御報告では、新任の学校長が4月になってから家庭訪問をしたということはつかんでいない、わからない。学校長を通じて指導していると言いながらも、教育委員会では現場で今どういうふうになっているのかわからないという状況も今示されました。それでは本当に誠意ある対応がなされているのか、私自身も疑問を持ちます。今回のことは非常に具体的な問題ですので、具体的な対応教育委員会としても……、当事者保護者、子供さん、そして地域の住民、市民にも、教育委員会として体罰をなくすために具体的にこういう取り組みがなされているんだという、わかるような取り組みを求めていきたいと思っているんですけれども、いかがでしょうか。 31: ◯教育長  先ほど御報告申し上げましたように、やはり体罰は絶無、これが原則でありますし、教育委員会でも学校でもそのような姿勢で行っているものと私は確信をいたしております。  しかし、今回のこの事件につきましては、いろいろな経過がございまして、若干それぞれの言い分が違うということもございまして、現在司直の手に渡っていながらいろいろ原因解明をいたしておるところでございますけれども、教育委員会といたしましても、信頼回復という意味からもう少し力を入れながらやってみたいというふうに考えております。 32: ◯福島一恵委員  今、教育長は、いろいろな経過があって今検察庁の方で司直の手で原因を調査しているというふうにおっしゃいましたけれども、原因はどうであっても体罰はいけないのであって、だから、原因がはっきりしないから教育委員会としてきちんとした対応ができないということにはならないと思います。  今、教育委員会としての誠意が見えないと、現に保護者の方が教育委員会に対しての不信感も明らかにしているわけです。ですから、具体的に一親、一子供の不信感などと放っておくということではなくて、今大事なのは、そういうことを一つ一つきちんと形にして見えるようにしていくことが、ここだけの問題ではなくて全市的に、「ああ、仙台市の教育委員会体罰をなくすために、あるいはよりよい学校をつくるためにこういう努力をしているんだな」というのが見えるようにならなければいけないというふうに思います。  司法の判断は司法に任せて、教育委員会としては教育的な取り組みをぜひ行うべきですし、公に名前も明らかにして、いろいろ言われながらもこういう行動を行うことが、体罰を二度とつくらない、それからいい学校をつくっていくための一つになればということで、あいまいにしないで、勇気を持って明らかにしている保護者やお子さんの気持ちに心を沿わせて、教育委員会あるいは教育長としての取り組みが今求められておりますし、私としても、新しく教育長になられた堀籠教育長には心を砕いて一人一人の子供を親に配るような行動あるいは取り組みを期待していきたいというふうに思うんですけれども、いかがでしょうか。 33: ◯教育長  現在いろいろ現場と折衝いたしております。このような体罰が二度と起きないように私も精いっぱい頑張らせていただきたいと思いますけれども、この中身等につきましては、やはり今後現場学校とよく連絡を密にしながら対応してまいりたいと思っています。 34: ◯阿達孝治委員  学校施設有効活用について報告をいただきましたけれども、一つ二つお聞きします。  まず、この基本的な考え方の中に、学校開放学校の負担となる傾向があると書かれてありますけれども、大体どういうことを言っているのか、まず一つ。  それから、もう一つは、マイスクールコーディネーターの設置というふうに書かれてありますけれども、これは有給で雇うのか、ボランティアで雇うのか、単なる部屋を貸してどうぞお使いくださいなのか、その辺について。 35: ◯生涯学習課長  学校の負担でございますけれども、私どもの課におきましてもPTA活動、社会学級活動、両親学級活動といろいろな形の学校開放事業をお願いしております。また、スポーツ系の開放がございます。地域住民の方々に開放しますと、その学校責任者である校長先生、教頭先生、また担当の先生等の負担がどうしても過重になる傾向がございますので、学校を使いますのでなかなかそういったものが皆無になるということはないと思いますけれども、でき得る限りそういった負担のないような形にしてまいりたいと思います。  また、マイスクールコーディネーターの内容につきましては、今後、関係各部局と詰めてまいりますけれども、できれば有償というか、せめて費用弁償できるような何らかの対応をしてまいりたいと思います。 36: ◯阿達孝治委員  今、学校開放をすれば、確かに後片づけをしたり、それはなると思うんです。そうしたら、余裕教室を開放したらなおなおもっともっと負担になると、こういうふうに言われるようになっているです。それはマイスクールコーディネーターの方に負担を持ってもらうという意味なんですか。 37: ◯生涯学習課長  委員御指摘のような形で私たち考えておりますけれども、例えば、かぎのあけ閉めとか簡易的業務はでき得る限りマイスクールコーディネーターの方に任せた形でやってもらいたいと思います。 38: ◯阿達孝治委員  もう一つ。これを全般的に読んでみまして、考え方として教育委員会サイドだなというふうに私は思うんです。全市的に見た場合、私は学校と児童館が一緒になっていればこれは一番いいと、こういうふうに思うんです。  ところがこれをずっと読んでみると、児童館なんていうことは一言も書かれていない。だから、そういう方向ではないのかなと思っても、委員のメンバーにも民生委員とか社会福祉協議会からは出ておりますけれども、そっちの方の民生局の方から全然出ておりませんし、それについてはどういうふうにお考えなんですか。 39: ◯生涯学習課長  委員御指摘のように、この報告書教育委員会としてまとめ、提言をいただいたものでございます。しかしながら、実施の局面にまいりましては、例えば健康福祉局、区役所等々の連携、関係を深めながら、このマイスクールプランの実施に当たっていかなければいけないと思っております。  例えば、児童館というものにつきましては、マイスクールプランの中でも、児童館的使い方をする場合にはという形で提案もしております。今後この辺の使い方に関しましては、健康福祉局ないし関係部局と十分に協議してまいりたいと思います。 40: ◯阿達孝治委員  ことし、どこかやっていると思うんですけれども、鶴谷小学校の児童館をつくって8年開館の予定というふうになっておりますけれども、そのほかに学校と児童館の関連を持ってやっているところというのはもっとあると思うんですが、どこですか。 41: ◯学校施設課長  学校と児童館とのかかわりでございますが、先ほどこの提言内容についてのお話も含めて、余裕教室を活用できる範囲においては、児童館は今後児童館計画の中で、可能な限り学校もそれに対する協力またはその設置についての協議を今後進めてまいりたいと、このように考えております。 42: ◯阿達孝治委員  この委員会教育委員会ばかりでありますし、全市的なことにもなりますから、これは今後の問題としていかなくてはならないだろうというふうに思いますけれども、現在小学校は123くらいあるんですか、児童館はまだ59ぐらいなんです。今から同じ以上つくらなければならないし、学校というのは大体地域の真ん中に普通あるんです。市民センターというのはその次に考えるものですから、やはり私は一番いいのは学校ではないかなというふうに思いますので、この辺について全市的な考えで検討をするべきというふうに思います。  最後に教育長、考えをひとつ。 43: ◯教育長  阿達委員の御意見と同じでございまして、学校開放につきましては、今教育委員会だけではなくて、各関係機関、各局との連携が必要でございますので、これから具体案を詰めるにつきましては十分協議をしてまいりたいというふうに思っております。 44: ◯大槻正俊委員  先ほど委員会の審議の中で委員長に大変御配慮をいただきまして発言をさせていただきましたので、最後は1点だけにします。  先ほど南中山中学校の件について、教育委員会から御報告をいただきました。私はそのことについては了解をしました。  問題は、私がこれからお話をしたいのは1点だけなんですが、そのことに触れて河北新報の朝刊3月24日号で「ニュース表裏inみやぎ」という、南中山中学校に関連して、「『体罰をやめてほしい』。仙台市内のある中学校では、体罰に耐えかねた生徒たちが2学期の生徒総会で校長に直訴。学校側は急きょ、職員会議を開いた。しかし、事態が改善したわけではなかった。この学校では表立った体罰は影を潜めたが、生徒が宿題を忘れると、『先生が暴力をふるうと体罰になるので、かわりにあなたが殴りなさい』と、黒板消しをほかの生徒に手渡す教師が出てきたという」というふうな記事が載っています。  私は、河北新報もそれなりの読者の信頼を得ている新聞だと思いますので、まさかそんなにいいかげんなニュースソースで書いているのではないというふうには思うんです。  そこで質問なんですが、せっかく生徒指導班を中心として学校訪問なども含めてやっておられるということなんですが、このことについては把握をされているんでしょうか。そして、こういったことについて具体的に事実だとすれば、この学校だけでなくて、全体として調査をするなりということはされたんでしょうか。  要するに、私が特に言いたいのは、子供たちからそういうのが出てきたと。「臭い物にふた」で、あそこの学校は言ってくれるな、新聞に言ってくれるなということではなくて、そういうのはあったらあったでこれはしようがない。そのことをもっと引っ張り出して、ではどうするんだということの対策をされているのかどうかというのを最後に1点御質問をして、お答えいただいたらば終わります。 45: ◯学校教育部長  南中山中学校の事故以前からでございますが、体罰については校長から逐一教育委員会報告いただくことになっておりました。しかし、その軽重が校長先生のところで情報がとまるものもあったと思います。南中山中事件以後ですが、どのような体罰でもできるだけ報告してほしいということで指示をし、その報告を受けているところです。  先ほどの黒板消しで云々ということは具体的にはちょっとわかりませんでしたけれども、南中山中の事故以外にも体罰について若干報告を受けて、措置をしたところでございます。 46: ◯大槻正俊委員  いいですか。要するに、今そういうことは初めてわかったということですが、少なくとも県民の皆さん──宮城県だけでもないんですけれども、河北新報を見ている、そういった新聞に載っている。少なくとも学校側は急遽職員会議を開いたというふうになっているんです。職員会議を開いたということは、当然学校の記録としてあるわけです。職員会議録まで開示しろと言いませんけれども、つまり、そういうふうなことについてすぐ教育委員会として把握をすると、こういうふうな努力をされているんですか。  努力をされているんだとすれば、その後、このことを教訓にして、仙台市内どういうふうに。かわりに殴りなさいなんて、こういうことがあってはならないと私は思うんです。だから、そういうことに対してどういうふうに取り組んだんですかというのを具体的にお聞きしたんです。
    47: ◯教職員課長  ただいま委員から御指摘の新聞の掲載があって、すぐ私たちの方もどこだということで当たりましたところ、その学校がわかりました。すぐその学校校長に事情を説明報告を求めまして、すぐ該当する生徒もわかりました。その後、直ちに対策を練ってやるようにということで、PTAの方々と学校当事者とで2月から3月にかけて話し合いを持って、その報告は受けております。  私たちとしても、南中山中学校の記事が新聞に上がりましてから、前にも議会で次長から御回答を申し上げたと思いますが、合同校長会等で体罰事故等についてはどんなささやかなことでも一切報告するようにということで校長には指示をいたしております。  ただいまの件については、そういうことで、現在父親、母親、両親と学校の方でお話し合いをして、一応最終的には了解をした、以後絶対そういうことのないようにということを校長を通して担当の教諭には指導しております。 48: ◯大槻正俊委員  教育委員会としてもいろいろと取り組んでおられるようです。学校現場だけではいろいろ難しいと思いますから、私が何回も言っているように、教師だけ、教育委員会だけということではなくて、もっともっとオープンにすべきものはオープンにして、取り上げることはどんどん取り上げて、そして改善に努力すると。本当に縮こまらないで、もっと頑張っていただきたいということを申し上げまして、終わります。 49: ◯委員長  ほかにございませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 50: ◯委員長  なければ、この際暫時休憩いたします。               休憩 午後3時03分               再開 午後3時17分 51: ◯委員長  再開いたします。 52: ◯教育長  大変申しわけございません。  先ほど御質問の出ました「いじめハンドブック」用意できましたので、委員長のお許しを得まして御配付方御配慮願いたいと思います。 53: ◯委員長  よろしくお願いいたします。                 〔資料配付〕 54: ◯委員長  以上で、報告事項関係を終了いたしました。  この際、当局から御報告を受けた事項以外で、皆様から何か発言がありましたらお願いいたします。 55: ◯阿達孝治委員  私から一つだけ。  実は、これは市民局の担当だと思いますけれども、各区でこういうふうな区のガイドをみんなつくっているんです。この間、この下の市政情報室で各区のガイドをいただいてきまして、予算等審査特別委員会のときに泉区の金森先生が、国道457号線のあそこのところがこうなってこうなってこうなっているといろいろお話しされたものですから、泉区のを開いて、その道路はどこなんだろうなというふうにして見ていったんですよ。後ろが全部地図になっているんですね。  ところが、これはもう少し気を使ってかいておけばいいなと。地図としては少し物足りないなということを感じたものですから、今後これをつくるとき、直すとき、その辺はやはり考えてつくってもらえばいいなと。  これはよその方を見ても大変いいところあるんですよ。国道については色を別にしたり、それからよくかいてみたり、こういうふうに隣はどこに行くのかというのが全然かいていないのもありますし、そして中にはガイドというように書いていますが、辞書で見ると案内だよね。それから、マップと書かれているのがあるんだよね。マップだからと言われたとしても、日本語で見ると地図と書かれているんだよね。地図にはやはり地図らしく、これは絵でないんだから、地図らしくつくってもらいたいなと思います。大変金がかかると思いますから、今後直すときでいいですから、やはり有効に活用できるように。この地図を持って自分の区ばかり歩くのではないんですから、よその方にも歩きますし、せっかくつくるんでしたら、そのようにもう少し知恵を使ってもいいなというふうに思いますので、この辺、本当は各区長さんにお答えいただきたいところだけれども、ちょっとそれでは時間もあれですから、まとめて局長から考え方をお聞きしたいと思います。 56: ◯市民局長  各区のガイド、ガイドマップとかというふうな表現を使っておりますけれども、これは新たに転入なされた方を初め区民の皆さんに、区役所業務の案内とか、あるいは区内の公共施設はどこにあるかとか、そういった区の概要などを紹介するために、普段の生活の中で活用していただくことを主な目的として作成したものでございまして、各区がそれぞれ創意工夫いたしまして独自の内容でやっておるわけでございますけれども、委員の御指摘はもっともでございますので、つくり直す場合にはそういった点を踏まえましてさらにきめの細かいものをつくっていきたいと、このように思っております。 57: ◯鎌田さゆり委員  第1回の定例会の際に私が一般質問いたしましたことに関連して引き続きでお伺いします。  内容は、教科書選定についてでございますが、現在の本市における教科書の選定、さまざまな段階を経ていると思うんですけれども、そのどこかにPTAの方の御意見あるいは一般市民の方の御意見を取り入れてほしいという質問をさせていただきました。それに対して前教育長さんは、今まではもちろん前例がなかったことだけれども、これからは考えますという御答弁でしたが、それから何日か経過したわけですけれども、今のところどの程度御検討が進んでいるか、この場でお示しいただきたいと思います。 58: ◯学校教育部長  教科用図書の採択に関してでございますが、教育委員会でその採択について決するわけですけれども、答申をいただく組織といたしまして、保護者の代表の方、学識経験者あるいは学校の先生が入るような組織を考え、そこから答申をいただき、審議をいただこうというような計画でただいま準備中でございます。 59: ◯福島一恵委員  私からは、父母負担軽減について2点お伺いしたいと思います。  まず、先ほど大槻委員からもお話が出ました今年度から支給する地域等連携費、いわゆる交際費についてお伺いしたいというふうに思います。  基本的な考え方として、最小限度の交際費は認めますし、それを学校長あるいは教員が自己負担していくということは避けるべきでありますから、交際費という項目を設けること自体絶対反対というわけではございません。しかし、前提として、こういう交際費を設ける以前に、クリアしなければいけない問題というのが幾つかあるかと思います。  重複するかもしれませんけれども、一つは、学校長がポケットマネーでこれまで御祝儀とか慶弔費等いろいろ支払ってきたということもございますが、報道にもありましたけれども、逆に来賓から寄せられた祝儀をプールしておいて、それが学校の自主的な財源ということで、そこから賄っているという実態があるというふうに伺っております。学校が自主的に管理しているこうしたお金の内容について、学校の中でも校長しか知らない、ごく一部の教員しか知らなくて全体のものになっていないという問題もあると思います。  まず、このお金についての対応を、教育委員会まで報告ということはしなくても、せめて現場では教職員集団全体のものにしてどういうふうに使っているのかを明らかにする必要があるというふうに思いますが、その点についてはいかがでしょうか。 60: ◯学校教育部長  お話のようなお金の会計ということはいろいろあろうかと思いますが、特に入学式や卒業式の御祝儀、ああいうものの会計につきましては、確かに教頭先生のところで処理されていて、意外に公表が少ないというところがあったかと思います。現在は、そのようなお金につきましては、行事ごとの収支につきまして職員にできるだけ知らせるようにということで対応していると聞いております。御祝儀等に対する使い道といたしましては、主にその行事においでになった方への接待とかあるいは返礼とかそういうものがありますが、実際その中から慶弔費のようなものが使われていたという事実もございます。 61: ◯福島一恵委員  原則的なことを言えば、学校に対する寄附はきちんと教育委員会の方に報告して、教育委員会の方で把握するというのが原則的な対応ですので、結局学校配当金も現金対応ではなくて物で行くということもあって、どうしても現金が必要だという現場の状況は私も理解いたしますので、今年度からこういう交際費をきちんと出したんだから、出すことだけを公にして保障するのではなくて、入るのもきちんと公で管理するような努力をしていくべきだということを一つ提起しておきたいというふうに思います。  それから、二つ目の問題としては、先ほど大槻委員からもありましたように、PTAから集めている会費の中で、いまだに、校長会あるいは教頭会という、校長先生の自主的な団体に対しての会費が賄われているという実態が残っているというふうに伺っておりますが、その事実はいかがなんでしょうか。 62: ◯学校教育部長  残っているとすれば大変残念です。 63: ◯福島一恵委員  残っているかどうかという具体的な把握はできていないんでしょうか、どうなんでしょうか、伺います。 64: ◯学校教育部長  PTA会費の中から校長会、教頭会への負担が出ているかどうかにつきましては、調査してみたいと考えております。 65: ◯福島一恵委員  それで、ことしこの地域等連携費、これが設けられたということとあわせて、仙台市から校長会や教頭会に対しての助成金というのが公金で出されていると思うんですけれども、これも今年度増額されたというふうに伺っております。ということは、実態として、確かに校長のポケットマネーで払っている実態もある、それは正していくべきですけれども、問題として先ほどのような入ってくるお金の管理はどうなっているかという点が不十分になっていること。それから、公のお金として校長会や教頭会に対しての助成額もふえた、そしてPTAから集めているお金からもそういうお金が出されている実態がある、それはきちんと調査していない。そういう点では学校の中で現金がどのようになっているのかが非常に不透明な中で、こういうことにぽんと3万円ということではいかがなものかという声が上がるのも当然かというふうに思います。  やはり、今の学校配当金の制度自体、物でしか行かないで現場に全然使える現金がないということ自体もう少し工夫して、学校配当金の現金対応ということも含めて総合的に判断しながら……。こういう交際費の支給というのは、これだけ取り出して実施に踏み切るということは非常に残念だなというのが私の率直な感想です。  そして、また、PTAの会費の中で、もし校長会、教頭会など、そういったことに対してお金が払われているのであれば、二重の支出というか、公費からも出されているし、そしてまた父母からも集めというのは非常によくない傾向ですので、こうした形で公費も増減、そして地域等連携費も上げているのであれば、PTAに転嫁していた部分は当然減額されるべきでありますので、それをきちんとした形であらわしていただきたいということを強く学校現場に申し伝えていただきたいと思うんですけれども、その点についていかがでしょうか。 66: ◯学校教育部長  今、福島委員がおっしゃったとおりでございます。  なお、ちょっと私も誤解を招くことを申し上げましたけれども、PTAから校長会、教頭会へは負担金の流入はないという認識のもとに進めておりました。しかし、あるのではないかというお話があったので、調査してみますと申し上げたわけでございます。もし、ありました場合には、その分のお金は校長会、教頭会に出さないように強く指導いたします。 67: ◯福島一恵委員  父母負担の軽減ということに取り組んでいただきたいということももう一度言います。  それから、もう1点は、今回の地域等連携費というのは、校長だけが使える、使っていいというふうにとらえていいのでしょうか。報道によるとそういうふうに受けとめられがちなんですが、その点についてまずはっきりさせておきたいと思います。 68: ◯学校教育部長  決して校長の交際費ではなくて、あくまでも報償費であり、学校地域とおつき合いをする上で必要な場合の一部のお金であるという理解を願います。 69: ◯福島一恵委員  その点も明らかに、学校内教師集団の中でもそうですし、対外的にも明らかになるように指導をしていただきたいというふうに思います。  また、教師の自己負担あるいは校長の自己負担ということに関しましては、先ほども少し述べましたけれども、体育教員の体操着が教員の自己負担であったり、さまざまな部分で、仕事本来で使うべきもので本当は自己負担すべきでない部分に対して教員の自己負担というのは非常に多く出ております。それは教職員組合の調査等でも明らかでございます。こういう自己負担の持ち出しは、今回の地域等連携費ということだけではなくて、いろいろな教材研究あるいは出張旅費の問題でも自己負担を軽減するという立場でぜひ取り組んでいっていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。 70: ◯学校教育部長  教員の自己負担の軽減に努めてまいりたいと思います。体操着、ジャスにつきましては、たった1着ではございますが、公費で対応しておるという実情であります。  また、教師の中には学校にある規格以外のものを欲しがるというようなところもありまして、その辺にも若干教師が自己で教材・材料を持ち出すということが起きようかと思いますが、その辺は基準等につきまして研究してみたいと思います。 71: ◯福島一恵委員  もう1点、父母負担の軽減という点では、大きく言って教育費のということですけれども、就学援助制度がございます。この就学援助の制度につきましては、私どもかねてから、使うべき家庭、使うべき児童生徒がもっと使いやすいようにできるだけ配慮をしていただきたいということを言っておりました。一つは、民生委員の意見を聞くこともできると要綱にうたっているとおり、全部が全部民生委員の意見を聞かなくても、書類で判断できるものは、学校長の、学校の判断で出せるようにするということ。  そして、二つ目には、就学援助のお金の支給の仕方として、現金を学校で渡すからとりに来なさいということだけではなくて、当事者の希望に合わせて銀行振り込みなど柔軟に対応するようにということを主に2点申し上げてまいりましたけれども、その点について今年度現状はどうなっているのか伺いたいと思います。 72: ◯学事課長  まず、1点目でございますけれども、民生委員の所見についてでございますけれども、それは福島委員からも御指摘いただきましたけれども、確かにこれまではすべてのケースに民生委員の所見を求めるということで、プライバシーの方からもちょっと行き過ぎではないかということもございまして、8年度からにつきましては、必要最小限のものについて民生委員の所見を求めますけれども、それ以外は校長先生の所見ないしは証明する書類があればいいというふうに運用上制度を変えてございます。  それから、二つ目の振り込みの関係でございます。これは現金で保護者の方にお渡しするというのが原則だというふうに考えておりまして、このやり方につきまして、例えば銀行振り込みにするかどうかというのは学校側保護者との間の取り決めということになると思いますので、教育委員会の方ではそこまでこうした方がいいとかということは言えないということで、基本的に学校保護者ということになるかと思います。最近、銀行側の方でもいろいろそういった面で手数料とかを取る動きが  これは景気の関係などもあるかと思うんですけれども、そういうのがありまして、保護者にとりまして若干負担になっている面もあるかなということは存じておりますけれども、基本的に、私どもの方ではその辺についていろいろ指示とかはできないのではないかと考えております。 73: ◯福島一恵委員  すべて民生委員の意見が求められるという点は改善されたということで、それは地域の中では非常に歓迎されることだと思いますので感謝したいというふうに思います。  ただ、銀行振り込みか現金を受け取りに来るかという判断は、学校長当事者間の協議で自主的にということですけれども、それは一つは正しいというふうに思います。当事者、就学援助を受けたいという御家庭の希望に合わせて、現金で渡すか振り込みにするか選べるというのはいいと思うんですが、逆に、どちらかを望んでいるけれども、学校側が一律的な対応をして、その学校ではどちらかしかできないというようなことはないように、事務手続は煩雑になって本当に申しわけないと思うんですけれども、就学援助を受けたいけれども、受け渡しの方法が子供の心を傷つけるのが嫌だから嫌だというようなこととか、権利として保障されているのに、上げます、ありがたくもらいますというような関係がやりとりの中であるのが嫌で受けたくないという、そういういろいろ要望も出ておりますので、銀行振り込みの負担分をどうするのかというのは就学援助の問題だけではなくて学校の付近全体に今かかっている問題ですので、それは別に場を譲って、負担費用は置いておきまして、就学援助を受けたい御家庭の要望に沿った形での振り込みの仕方、支給の仕方ができるように学校の方に連絡、指導していただきたいと思うんですけれども、その点についてはいかがでしょうか。 74: ◯学事課長  ただいまのお話の件につきましては、私どもの方でも学校側とこういう話があったのでということでいろいろ伝えまして、相談してみたいと思います。 75: ◯大槻正俊委員  質問ではありません。最後に要望が了解を得ているかどうかの確認をさせていただきます。  先ほど私は保護者負担の関係で質問をさせていただきました。学校に対して保護者がどの程度納入をしているのか、次の委員会にぜひ資料を出していただきたいなというふうに先ほど申し上げましたが、そのことが御理解いただいているかどうかについて確認をしたいと思います。  形式的には、生徒であっても、つまり保護者が実質的に出しているということまで含めてと思いますので、委員長の方でぜひよろしくお願いします。 76: ◯委員長  ただいま大槻委員の方から次回まで資料の提供の件あったんですが、いかがでしょうか。 77: ◯教育長  次回の委員会までの調査をさせて、提出させていただきたいと思います。 78: ◯委員長  ほかにございませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 79: ◯委員長  別になければ、これをもって協議会を閉会いたします。...