なお、
連坊コミュニティ・
センター別館につきましては、ちょっと
事務手続がおくれておりますが、間もなく皆様のお
手元に届くと思いますので、よろしくお願いいたします。
9:
◯委員長 ただいまの
報告に対し、何か
質問等はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
10:
◯委員長 次に、
消防局より御
報告願います。
11:
◯消防局長 消防局から
資料2について御
報告させていただきます。
青葉消防署国見出張所の
移転新築の
報告でございます。
お
手元に
資料をお配りしておりますが、昨年の5月から青葉区国見三丁目、
国見小学校の上の
南西側に建設しておりました
国見出張所が竣工いたしました。
落成式は4月22日月曜日、11時から予定しております。既に
市民教育委員会の
委員には御案内を差し上げております。ぜひ御出席賜ればと思います。
12:
◯委員長 ただいまの
報告に対し、何か
質問等はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
13:
◯委員長 次に、
教育局より御
報告願います。
14:
◯教育長 教育局からは、4点御
報告をさせていただきます。
資料に基づきまして2点、それから口頭で御
報告を申し上げますのが2点であります。
まず、
資料3の
学校施設有効活用について、御
説明をさせていただきます。
これは、
教育委員会が
平成7年9月に
有識者等を
構成メンバーとします
仙台市
学校施設有効活用検討委員会を設置し、
余裕教室の
有効活用を中心としまして、
学校施設の
有効活用について御審議をお願いいたしまして、4回にわたる審議の結果、この3月にまとめられた
提言でございます。
この
提言の
内容は、
児童生徒数の減少に伴い、増加している
余裕教室の
有効活用が求められていること、及び生涯
学習体系において
地域に開かれた
学校が求められていることを背景といたしまして、二つの
内容から構成されております。
第一に、
学校施設の充実を図るため、
特別教室等の整備を計画的に推進すること。第2に、新たな
学校開放のあり方として、マイスクールプラン21と称しておりますが、
地域の
市民団体の活動を援助・支援するため、各
学校で
余裕教室を2
教室ほど無料で提供し、さらに
学校教育と
地域市民活動との交流を図るため、その調整にマイスクールコーディネーターを設置するというものでございます。
教育委員会といたしましては、今後、庁内の各
関係施設との調整を図りながら、
学校教育面でも
十分留意をしながら具体的な計画の策定と実行に努めてまいりたいと考えています。
次は、
資料4でございますが、(仮称)
仙台ドーム設計競技の
審査結果について御
報告を申し上げます。
設計競技につきましては、
平成7年12月に第1回の
審査委員会で
応募要領を定めていただき、
設計競技を始めたところでございます。
設計業者と
施工業者とを組み合わせた
共同体からの
作品提出につきましては、3月15日に締め切り、9
作品の応募がありました。この9
作品を3月21日及び25日の
審査委員会で
審査していただき、
最優秀1点、優秀2点、佳作3点の計6
作品の
入選作品が決定いたしました。
最優秀に選ばれました
作品は、
佐藤総合計画・
三菱重工業共同体でございます。
この
作品における
提案概要につきましては、お
手元に御配付の
資料にございますように、
建築面積1万9391平米、
延べ床面積2万194平米、
グラウンド面積1万2616平米でございます。
グラウンド面につきましては、野球、ソフトボール、サッカー等多目的広範な種目に
対応できるように
砂入り人工芝となっております。続きまして、屋根の高さは59.5メートルとなっております。
観客数につきましては、1,040となっております。また、
ドーム全体の40%が開閉できる構造となっています。
審査委員会の講評は、今回の
設計競技につきましては、全体的には各
作品とも高いレベルで
設計された
作品であるとのことでございました。
また、
最優秀に選ばれました
作品は、コンセプトとして杜の
都仙台に通ずる杜をテーマにしており、
施設の
配置計画が巧みで、土地を上手に生かしていること、また、
外部空間との
つながりを持たせた開放と
既存施設を含めた敷地と一体的な
つながりがあること、さらに
施設の
維持管理経費につきましても低
コストで管理できることや、
防災安全面にも
十分配慮がなされているとの評価がされたものであります。
今後の
事業スケジュールでございますが、本年度に
基本設計、
平成9年度に
実施設計、10年度、11年度に
建設工事を行いまして、
平成12年度開館を予定しておるところでございます。
次は、2点の
口頭報告でございます。
初めに、全
酪宮城工場の不正表示問題の
仙台市の
学校給食への影響についてであります。
仙台市の
学校給食における
牛乳は、
財団法人宮城県
学校給食会と
物資売買契約を締結し、供給を受けております。これに基づきまして、各
学校に対しましては、宮城県
農政部畜産課が主体となりまして、
関係の5団体で構成される5
者会議において決定された
牛乳製造業者により
牛乳が納入されておりまして、今般問題となっております全
酪宮城工場からは市内の小
中学校185校──
小学校121校、
中学校64校のうち51校に納入されておりました。
これらのことから、本市といたしましても
学校教育への影響が懸念されましたが、宮城県
教育委員会及び
関係5団体の協議の結果、全
酪宮城工場から納入されていた小・
中学校51校につきましては、別の業者で代替をするということが決定されましたことから、4月10日から始まりました
学校給食については問題なく円滑に運営されておりますので、御
報告をさせていただきたいと思います。
なお、今後とも
学校給食の安定的な運営に努めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。
次に、
南中山中学校における
体罰事故についてでございます。
平成8年2月9日、
仙台市立南中山中学校で発生いたしました2人の
教諭による
体罰事故のその後について、御
報告をさせていただきます。
仙台市
教育委員会職員賞罰審査委員会規則、規定によりまして、去る3月28日
委員会を開催し、慎重に審議した結果、最初に
体罰に及んだ
教諭を訓告、一方、とめようとして
体罰に及んだ
教諭を
厳重注意という結論に達しましたので、3月29日
校長同席の上、2人の
教諭に対して処置をいたしました。
校長に対しても、席上、口頭で指導の徹底を指示いたしたところでございます。
仙台市教育委員会といたしましては、今後とも
体罰の絶無を期し、あらゆる機会に指導に当たる所存でございます。
3月7日、
泉警察署より書類送検されました2人の
教諭につきましては、現在
仙台地方検察庁において捜査中であります。
15:
◯委員長 ただいまの
報告に対し、何か
質問等はありませんか。
16:
◯福島一恵委員 大変いっぱい御
報告いただいたので、少し時間をとって御質問させていただきたいというふうに思います。
教育局にすべて質問したいと思っておりますけれども、一つは、
学校施設有効活用について
提言がまとまった御
報告がございましたが、この
提言の中にもございますけれども、私は、
学校を
地域に開放することはまことに結構なことだというふうに思いますが、ただし、基本的な
考え方として、まず第一義として
学校の
教育活動を優先させ、
学校の
教育環境を上げていくということを、やはり
学校施設の
有効活用を考える際にも十分考えていかなければならないというふうに思います。
特別教室もまだ十分そろっていない
学校もございますし、量的には十分であっても質的には不十分という、歴史のある
学校もございます。
また、今の
空き教室、
余裕教室というのは、現行40人
学級というのが前提の計算であって、先ほど来の、
さまざま学校内で起きている問題に対して
対応していくためには、私は早期の
学級定員30人あるいは35人
学級を行っていくべきだということをたびたび発言させていただいておりますけれども、そうした将来にもわたって
学校教育が十分に行われるようなことをかんがみながら、
地域の皆さんにも開放していく、あるいは
学校を
地域の拠点として利用していただくということを考えていくべきだというふうに思っているんですけれども、その点について
教育長の
考え方を伺いたいと思います。
17:
◯齋藤教育局次長 余裕教室の
関係について、まず
学校施設の
関係について優先的にというような
福島委員の
お話でございました。これはそのとおり、第一番目には
学校施設として有効に活用するというようなことでございます。
それから、40人
学級を30人あるいは35人を前提とした将来にわたった考えをというようなことでございますが、今は40人でやっておりますので、35人とかそういうように基準が変わりました際には、見直しをしてまいりたいというふうに考えております。
18:
◯福島一恵委員 学級定員が変わった時点で見直すというのは当然でありますけれども、そういう事態があっても、一度造作に手を加えたものを、また30人、35人
学級になったから手を加えるということではなくて、長期的なスタンスに立って大丈夫だというような活用をしていただきたいということです。
教育長についても一言御答弁いただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
19:
◯教育長 先ほど御
説明をさせていただきましたが、今回の
提言につきましては2点ございまして、その第1点が
特別教室の充実ということに力点が置かれております。それを充実した上で
学校開放の
教室数を決めていくというふうな段取りになっておりまして、我々もその辺も含めながらやはり
学校が、
教育の場が優先をされるということを基本に考えながら進めてまいりたいと思います。
20:
◯福島一恵委員 次に、
仙台ドームの
設計競技の
審査結果について
報告いただきましたけれども、前にこの
委員会にこういった
コンペを行うに当たっての御
説明をいただいた際にも、
設計・施工を同じくしてやる
コンペというのは今回が初めてということもあって、やはり
透明性、
公平性を担保しなければいけないという点を
お話しさせていただきましたけれども、その点についてどのような
審査結果になっているのか、まずお伺いいたします。
21: ◯生涯
学習部長 審査の経過でございますけれども、
応募作品をいただきましたときに、短期間でございましたけれども、
報道関係者等に公開しておりますし、それから御承知のことと思いますが、現在もその結果について1階のロビーで紹介しています。
また、詳細な
審査経過、それから
内容等につきましては、この
審査結果の
報告書を近々出すということにしております。そういうことで、
お話しのような
透明性、
公平性ということに
十分論議を尽くしてまいったつもりでございます。
22:
◯福島一恵委員 まとまった
報告書をこれから出されるということなので、詳しくはそれを見せていただいた中でまた発言させていただきたいなというふうには思うんですけれども、先ほど、この
作品が
最優秀に選ばれた理由として、低
コストでの管理ということも理由として挙げられておりますが、
応募作品9
作品がそれぞれどういう
コストで出されているのか私たちにとっては全くわからない中で、そういう御
説明があれば、ああ、そうなのかと思うしかなく、出す以上は正確なものという趣旨もわかりますけれども、一応
審査結果について御
報告されるときには、私たちがそれを受けとめて検討しやすいような
資料の提示を求めていきたいというふうに思います。
それから、先ほどの
透明性、
公平性に関してなんですけれども、
審査委員の選定に当たっては、これまで
仙台市では
市民公募というのは前例がないと思います。
教育局におかれては
公開コンペですとか、全庁の中でもモデル的に
公平性や
透明性を高めるためのさまざまな御努力をしていることは十分に理解しますし、評価したいと思いますので、今後、こういう
審査とかいろいろな
委員会の構成に当たっては、
教育局が
市民公募ということも全庁に先駆けて取り入れ、さらに
政策決定の中でもそうした
市民の声が生かされるような
取り組みに一歩さらに前向きに取り組んでいただきたいというふうな御要望をあわせ申し上げておきたいというふうに思います。それで、これは要望にとどめておきたいと思います。
それから、次に、全酪問題なんですけれども、これは、ここの
委員会だけにかかわらず、本日の
常任委員会それぞれのところで御
報告があるぐらい非常に大きな問題に発展しておりますし、実際大きな問題だというふうに思います。多くは
仙台市の
経済局が担当になるのかというふうに思いますけれども、
教育局としても関連する原局として、ぜひ県並びに全酪連に対して、どうしてこういう問題、
事件が起きたのか、経過をはっきりさせていくことと原因を明らかにすること、そしてこういうことが二度とないようにすることをはっきりとさせなければいけないというふうに思います。
今、
消費者の中には、全酪だけがそうだったのか、では、ほかの
牛乳は大丈夫なんだろうかというような声もあり、やはり表示に対しての
不信感なりいろいろ起きております。
学校給食は安全が何よりというふうに思っておりますので、そうした点からも、この問題についての
教育局の
取り組みを一層求めていきたいと思いますが、その点についていかがでしょうか。
23:
◯教育長 今回のこの問題につきましては、監督が宮城県でございます。それで、常日ごろ、
学校教育に対する影響を懸念をいたしまして、県と連絡をとりながら実施をしてまいったところでございます。今後県の方でどう
対応されますか、それらを見ながら我々もより安定的な供給に努めさせていただきたいというふうに思います。
24:
◯福島一恵委員 次の問題は非常に具体的な問題なので、具体的にお伺いしていきたいというふうに思います。
南中山中学校における
体罰の御
報告がございました。この問題は非常に大きな問題だというふうに思っております。私も先日、この
南中山中における
体罰に実際遭われた
当事者の
保護者の方にお会いして
お話を伺ってまいりました。その
お話の中では、
学校に対してあるいは今の
教育に対しての
不信感が非常に強く、今もなおそれは消えていないということを強調されておりました。
短くということなんですけれども、大事な問題なのでちょっと言わせていただきたいと思うんですけれども、その
保護者の方はこういうふうに言っております。「
教育委員会は、この
事件及びその後の
学校側の理不尽な
対応をどのように考えているのか、理解に苦しむところであり、また今
いじめ、
体罰、不登校などが大きな問題として取り上げられているときに、これらの問題に真剣に取り組んでいるのか疑問を感じざるを得ません。私どもは息子がけがをさせられた上に、さらにいわれなき汚名まで着せられ、これが
学校のすることかと憤慨にたえない次第であります。なお、私は、息子が
学校に対し根強い
不信感を持っていたのが、今回の
事件及びその後の
学校側の
対応で初めて理解できた思いです」というふうに述べております。
この問題に対して、
教育委員会がどのように真剣に取り組んでいるのか、この
当事者の
保護者の方は大きな疑問を感じざるを得ないというふうに具体的に述べております。そこで、
市教育委員会においては、この間、この問題についてどのような
対応をされてきたのか、まずお伺いしたいと思います。
25:
◯学校教育部長 教育委員会でそのことを把握いたしましたのは2月11日でございますが、2月9日に事故が起きまして、
校長は直ちに
相手方の家に行きまして、この事情を
お話しし、謝罪しようといたしましたが、連絡が
相手方に受け入れられず、
保護者──お父さんとお会いできなかったんですが、夕方
学校に見えられて、その間の事情につきまして
校長室で
説明し、
校長としてはそこでまず謝罪をしたということでございますが、
相手側ではそのことについて十分満足できなかったという経緯がございました。
教育委員会といたしましては、連絡を受けましてから、誠意をもって解決に当たるよう
校長先生に何度も
お話をしており、
学校側でも何度も
家庭訪問を試み、初めのうちはなかなかお会いできなかったんですが、事情を
説明していくうちに「わかった」という言葉はいただいたということであります。
また、
学校でも、生徒やあるいは
保護者の中でこのような話し合いが行われたということであります。
しかし、事故の解明が十分でないことから、警察へも
被害者の方から訴えがあり、警察でも
当事者に
現場において事情を調査し、その結果、両方の主張に若干食い違いがあり、そこに
体罰が起きたという事実は事実でございますので、
検察庁に送ったという状況でございます。
26:
◯福島一恵委員 経過を一般的に聞いたのではなくて、
教育委員会としてこの間どのような
対応を具体的に行ってきたのかということを聞いているので、もう一度お願いいたします。
27:
◯学校教育部長 失礼いたしました。
学校に対しまして、信頼の回復と
体罰の絶無と、それからその生徒に対する十分な指導ができるように、
教育委員会から
校長を通しまして話をしておりました。
28:
◯福島一恵委員 先ほどの
教育長の
お話でも
体罰の絶無をあらゆる機会を生かして指導するということございましたし、今の
学校教育部長からもそういう
お話がございましたが、しかし現実的に、この
保護者の方は、いまだに一度も
教育委員会の人はうちに来ていない、会っていないということを
お話ししております。もっとも、基本的に
学校教育の中では
現場の
学校長が
責任を持つべきであり、その
自主性は最大限尊重されるべきだというふうに思いますが、この
事件に関しては、その
当事者の
保護者の方が
学校に対しての不信だけではなく、
教育委員会に対しての不信も明らかにあらわしておりますし、それも
教育委員会の方にも伝わっているかというふうに思います。
そうした事態の中で、
学校長を通じて指導するということだけで果たしていいのか。あるいは、2月9日の
事件が起きたときの
学校長はこの春異動してほかの
学校に移っており、今いる
学校長は新しい
学校長でございます。
保護者の方が問題にしている
責任者としての
学校長は今その
現場にはいなくてほかの
学校に行っているという中では、やはり
学校教育に
責任を持つ
教育委員会が
責任を持ってこの問題に対して
対応し、また、何よりも
保護者やそれから本人の信頼を回復する
取り組みに
最大限努力をなさるべきだというふうに思いますけれども、具体的に新しい
学校長はどのような
対応をこの4月になって行っていたのか、そういった
報告は受けているんでしょうか、どのようにとらえているんでしょうか、お伺いいたします。
29:
◯学校教育部長 校長の転勤につきまして、このことについては
十分引き継ぎがなされたと
報告を受けております。
また、着任いたしました
校長も、
相手方に対しまして機会を見て
家庭訪問するということの
報告を受けております。きょう現在、
家庭訪問があったという
報告までは残念ながらありませんが、
相手方が卒業しておりますけれども、この解決に向けて十分な
事務引き継ぎがなされているというふうに認識しております。
30:
◯福島一恵委員 いじめ、不登校、
登校拒否と並んで
体罰の問題は、今
学校教育の中で非常に大きな問題として挙げられております。冒頭に御
報告がありました研修の中では、
いじめや不登校に対しての研修ということは何回も出てきますけれども、
体罰については、残念ながらその字を見つけることはできませんでした。
教師自身にとって
体罰はあってはいけないことということは言葉ではわかっているし、実際そう受けとめていても、例えば
新聞記事を引用してなので正確かどうかわかりませんけれども、
教育委員会みずから、今回はやむを得ない状況がなかったかどうかも確認する必要があると考えているということが掲載されております。やむを得なかった、仕方がなかったということで
体罰を容認するというようなことが
教育委員会の中にあってはいけないというふうに思います。いかなる理由があっても──例えばの話ですけれども、先に子供の方がそういうきっかけをつくったとしても、それに対して教師が同等の立場に下がって暴力には暴力をということで
対応していいのか。それは
教育ではないというふうに思います。やはり
教育の
現場で、
学校教育の中で
体罰は禁止されているという本当の意味を、
学校も教師も、それから
教育委員会も受けとめて、それから具体的な
対応をしていくべきだというふうに思います。
この
事件は、
保護者の方がマスコミにも名乗られ、そして明らかにして、周囲からはなぜこういう受験のときに事を大きくするのか、子供にも
責任があったのではないのか、親が悪いのではないのかということで、
被害者であるにもかかわらず、
加害者かのような中傷を受けたりということも言っておられました。やはり、いかなる理由があっても
体罰はよくないという基本的な立場に立って、指導を
現場でも、それから
教育委員会でも行うべきだというふうに思います。
先ほどの
学校教育部長の御
報告では、新任の
学校長が4月になってから
家庭訪問をしたということはつかんでいない、わからない。
学校長を通じて指導していると言いながらも、
教育委員会では
現場で今どういうふうになっているのかわからないという状況も今示されました。それでは本当に誠意ある
対応がなされているのか、私自身も疑問を持ちます。今回のことは非常に具体的な問題ですので、具体的な
対応を
教育委員会としても……、
当事者の
保護者、子供さん、そして
地域の住民、
市民にも、
教育委員会として
体罰をなくすために具体的にこういう
取り組みがなされているんだという、わかるような
取り組みを求めていきたいと思っているんですけれども、いかがでしょうか。
31:
◯教育長 先ほど御
報告申し上げましたように、やはり
体罰は絶無、これが原則でありますし、
教育委員会でも
学校でもそのような姿勢で行っているものと私は確信をいたしております。
しかし、今回のこの
事件につきましては、いろいろな経過がございまして、若干それぞれの言い分が違うということもございまして、現在司直の手に渡っていながらいろいろ原因解明をいたしておるところでございますけれども、
教育委員会といたしましても、信頼回復という意味からもう少し力を入れながらやってみたいというふうに考えております。
32:
◯福島一恵委員 今、
教育長は、いろいろな経過があって今
検察庁の方で司直の手で原因を調査しているというふうにおっしゃいましたけれども、原因はどうであっても
体罰はいけないのであって、だから、原因がはっきりしないから
教育委員会としてきちんとした
対応ができないということにはならないと思います。
今、
教育委員会としての誠意が見えないと、現に
保護者の方が
教育委員会に対しての
不信感も明らかにしているわけです。ですから、具体的に一親、一子供の
不信感などと放っておくということではなくて、今大事なのは、そういうことを一つ一つきちんと形にして見えるようにしていくことが、ここだけの問題ではなくて全市的に、「ああ、
仙台市の
教育委員会は
体罰をなくすために、あるいはよりよい
学校をつくるためにこういう努力をしているんだな」というのが見えるようにならなければいけないというふうに思います。
司法の判断は司法に任せて、
教育委員会としては
教育的な
取り組みをぜひ行うべきですし、公に名前も明らかにして、いろいろ言われながらもこういう行動を行うことが、
体罰を二度とつくらない、それからいい
学校をつくっていくための一つになればということで、あいまいにしないで、勇気を持って明らかにしている
保護者やお子さんの気持ちに心を沿わせて、
教育委員会あるいは
教育長としての
取り組みが今求められておりますし、私としても、新しく
教育長になられた堀籠
教育長には心を砕いて一人一人の子供を親に配るような行動あるいは
取り組みを期待していきたいというふうに思うんですけれども、いかがでしょうか。
33:
◯教育長 現在いろいろ
現場と折衝いたしております。このような
体罰が二度と起きないように私も精いっぱい頑張らせていただきたいと思いますけれども、この中身等につきましては、やはり今後
現場の
学校とよく連絡を密にしながら
対応してまいりたいと思っています。
34: ◯阿達孝治
委員 学校施設の
有効活用について
報告をいただきましたけれども、一つ二つお聞きします。
まず、この基本的な
考え方の中に、
学校開放が
学校の負担となる傾向があると書かれてありますけれども、大体どういうことを言っているのか、まず一つ。
それから、もう一つは、マイスクールコーディネーターの設置というふうに書かれてありますけれども、これは有給で雇うのか、ボランティアで雇うのか、単なる部屋を貸してどうぞお使いくださいなのか、その辺について。
35: ◯生涯学習課長
学校の負担でございますけれども、私どもの課におきましてもPTA活動、社会
学級活動、両親
学級活動といろいろな形の
学校開放事業をお願いしております。また、スポーツ系の開放がございます。
地域住民の方々に開放しますと、その
学校の
責任者である
校長先生、教頭先生、また担当の先生等の負担がどうしても過重になる傾向がございますので、
学校を使いますのでなかなかそういったものが皆無になるということはないと思いますけれども、でき得る限りそういった負担のないような形にしてまいりたいと思います。
また、マイスクールコーディネーターの
内容につきましては、今後、
関係各部局と詰めてまいりますけれども、できれば有償というか、せめて費用弁償できるような何らかの
対応をしてまいりたいと思います。
36: ◯阿達孝治
委員 今、
学校開放をすれば、確かに後片づけをしたり、それはなると思うんです。そうしたら、
余裕教室を開放したらなおなおもっともっと負担になると、こういうふうに言われるようになっているです。それはマイスクールコーディネーターの方に負担を持ってもらうという意味なんですか。
37: ◯生涯学習課長
委員御指摘のような形で私たち考えておりますけれども、例えば、かぎのあけ閉めとか簡易的業務はでき得る限りマイスクールコーディネーターの方に任せた形でやってもらいたいと思います。
38: ◯阿達孝治
委員 もう一つ。これを全般的に読んでみまして、
考え方として
教育委員会サイドだなというふうに私は思うんです。全市的に見た場合、私は
学校と児童館が一緒になっていればこれは一番いいと、こういうふうに思うんです。
ところがこれをずっと読んでみると、児童館なんていうことは一言も書かれていない。だから、そういう方向ではないのかなと思っても、
委員のメンバーにも民生
委員とか社会福祉
協議会からは出ておりますけれども、そっちの方の民生局の方から全然出ておりませんし、それについてはどういうふうにお考えなんですか。
39: ◯生涯学習課長
委員御指摘のように、この
報告書は
教育委員会としてまとめ、
提言をいただいたものでございます。しかしながら、実施の局面にまいりましては、例えば健康福祉局、区役所等々の連携、
関係を深めながら、このマイスクールプランの実施に当たっていかなければいけないと思っております。
例えば、児童館というものにつきましては、マイスクールプランの中でも、児童館的使い方をする場合にはという形で提案もしております。今後この辺の使い方に関しましては、健康福祉局ないし
関係部局と十分に協議してまいりたいと思います。
40: ◯阿達孝治
委員 ことし、どこかやっていると思うんですけれども、鶴谷
小学校の児童館をつくって8年開館の予定というふうになっておりますけれども、そのほかに
学校と児童館の関連を持ってやっているところというのはもっとあると思うんですが、どこですか。
41: ◯
学校施設課長
学校と児童館とのかかわりでございますが、先ほどこの
提言の
内容についての
お話も含めて、
余裕教室を活用できる範囲においては、児童館は今後児童館計画の中で、可能な限り
学校もそれに対する協力またはその設置についての協議を今後進めてまいりたいと、このように考えております。
42: ◯阿達孝治
委員 この
委員会は
教育委員会ばかりでありますし、全市的なことにもなりますから、これは今後の問題としていかなくてはならないだろうというふうに思いますけれども、現在
小学校は123くらいあるんですか、児童館はまだ59ぐらいなんです。今から同じ以上つくらなければならないし、
学校というのは大体
地域の真ん中に普通あるんです。
市民センターというのはその次に考えるものですから、やはり私は一番いいのは
学校ではないかなというふうに思いますので、この辺について全市的な考えで検討をするべきというふうに思います。
最後に
教育長、考えをひとつ。
43:
◯教育長 阿達
委員の御意見と同じでございまして、
学校開放につきましては、今
教育委員会だけではなくて、各
関係機関、各局との連携が必要でございますので、これから具体案を詰めるにつきましては十分協議をしてまいりたいというふうに思っております。
44: ◯大槻正俊
委員 先ほど
委員会の審議の中で
委員長に大変御配慮をいただきまして発言をさせていただきましたので、最後は1点だけにします。
先ほど
南中山中学校の件について、
教育委員会から御
報告をいただきました。私はそのことについては了解をしました。
問題は、私がこれから
お話をしたいのは1点だけなんですが、そのことに触れて河北新報の朝刊3月24日号で「ニュース表裏inみやぎ」という、
南中山中学校に関連して、「『
体罰をやめてほしい』。
仙台市内のある
中学校では、
体罰に耐えかねた生徒たちが2学期の生徒総会で
校長に直訴。
学校側は急きょ、職員会議を開いた。しかし、事態が改善したわけではなかった。この
学校では表立った
体罰は影を潜めたが、生徒が宿題を忘れると、『先生が暴力をふるうと
体罰になるので、かわりにあなたが殴りなさい』と、黒板消しをほかの生徒に手渡す教師が出てきたという」というふうな記事が載っています。
私は、河北新報もそれなりの読者の信頼を得ている新聞だと思いますので、まさかそんなにいいかげんなニュースソースで書いているのではないというふうには思うんです。
そこで質問なんですが、せっかく生徒指導班を中心として
学校訪問なども含めてやっておられるということなんですが、このことについては把握をされているんでしょうか。そして、こういったことについて具体的に事実だとすれば、この
学校だけでなくて、全体として調査をするなりということはされたんでしょうか。
要するに、私が特に言いたいのは、子供たちからそういうのが出てきたと。「臭い物にふた」で、あそこの
学校は言ってくれるな、新聞に言ってくれるなということではなくて、そういうのはあったらあったでこれはしようがない。そのことをもっと引っ張り出して、ではどうするんだということの対策をされているのかどうかというのを最後に1点御質問をして、お答えいただいたらば終わります。
45:
◯学校教育部長 南中山中学校の事故以前からでございますが、
体罰については
校長から逐一
教育委員会に
報告いただくことになっておりました。しかし、その軽重が
校長先生のところで情報がとまるものもあったと思います。
南中山中の
事件以後ですが、どのような
体罰でもできるだけ
報告してほしいということで指示をし、その
報告を受けているところです。
先ほどの黒板消しで云々ということは具体的にはちょっとわかりませんでしたけれども、
南中山中の事故以外にも
体罰について若干
報告を受けて、措置をしたところでございます。
46: ◯大槻正俊
委員 いいですか。要するに、今そういうことは初めてわかったということですが、少なくとも県民の皆さん──宮城県だけでもないんですけれども、河北新報を見ている、そういった新聞に載っている。少なくとも
学校側は急遽職員会議を開いたというふうになっているんです。職員会議を開いたということは、当然
学校の記録としてあるわけです。職員会議録まで開示しろと言いませんけれども、つまり、そういうふうなことについてすぐ
教育委員会として把握をすると、こういうふうな努力をされているんですか。
努力をされているんだとすれば、その後、このことを教訓にして、
仙台市内どういうふうに。かわりに殴りなさいなんて、こういうことがあってはならないと私は思うんです。だから、そういうことに対してどういうふうに取り組んだんですかというのを具体的にお聞きしたんです。
47: ◯教職員課長 ただいま
委員から御指摘の新聞の掲載があって、すぐ私たちの方もどこだということで当たりましたところ、その
学校がわかりました。すぐその
学校の
校長に事情を
説明、
報告を求めまして、すぐ該当する生徒もわかりました。その後、直ちに対策を練ってやるようにということで、PTAの方々と
学校と
当事者とで2月から3月にかけて話し合いを持って、その
報告は受けております。
私たちとしても、
南中山中学校の記事が新聞に上がりましてから、前にも議会で次長から御回答を申し上げたと思いますが、合同
校長会等で
体罰事故等についてはどんなささやかなことでも一切
報告するようにということで
校長には指示をいたしております。
ただいまの件については、そういうことで、現在父親、母親、両親と
学校の方で
お話し合いをして、一応最終的には了解をした、以後絶対そういうことのないようにということを
校長を通して担当の
教諭には指導しております。
48: ◯大槻正俊
委員 教育委員会としてもいろいろと取り組んでおられるようです。
学校現場だけではいろいろ難しいと思いますから、私が何回も言っているように、教師だけ、
教育委員会だけということではなくて、もっともっとオープンにすべきものはオープンにして、取り上げることはどんどん取り上げて、そして改善に努力すると。本当に縮こまらないで、もっと頑張っていただきたいということを申し上げまして、終わります。
49:
◯委員長 ほかにございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
50:
◯委員長 なければ、この際暫時休憩いたします。
休憩 午後3時03分
再開 午後3時17分
51:
◯委員長 再開いたします。
52:
◯教育長 大変申しわけございません。
先ほど御質問の出ました「
いじめハンドブック」用意できましたので、
委員長のお許しを得まして御配付方御配慮願いたいと思います。
53:
◯委員長 よろしくお願いいたします。
〔
資料配付〕
54:
◯委員長 以上で、
報告事項
関係を終了いたしました。
この際、当局から御
報告を受けた事項以外で、皆様から何か発言がありましたらお願いいたします。
55: ◯阿達孝治
委員 私から一つだけ。
実は、これは
市民局の担当だと思いますけれども、各区でこういうふうな区のガイドをみんなつくっているんです。この間、この下の市政情報室で各区のガイドをいただいてきまして、予算等
審査特別
委員会のときに泉区の金森先生が、国道457号線のあそこのところがこうなってこうなってこうなっているといろいろ
お話しされたものですから、泉区のを開いて、その道路はどこなんだろうなというふうにして見ていったんですよ。後ろが全部地図になっているんですね。
ところが、これはもう少し気を使ってかいておけばいいなと。地図としては少し物足りないなということを感じたものですから、今後これをつくるとき、直すとき、その辺はやはり考えてつくってもらえばいいなと。
これはよその方を見ても大変いいところあるんですよ。国道については色を別にしたり、それからよくかいてみたり、こういうふうに隣はどこに行くのかというのが全然かいていないのもありますし、そして中にはガイドというように書いていますが、辞書で見ると案内だよね。それから、マップと書かれているのがあるんだよね。マップだからと言われたとしても、日本語で見ると地図と書かれているんだよね。地図にはやはり地図らしく、これは絵でないんだから、地図らしくつくってもらいたいなと思います。大変金がかかると思いますから、今後直すときでいいですから、やはり有効に活用できるように。この地図を持って自分の区ばかり歩くのではないんですから、よその方にも歩きますし、せっかくつくるんでしたら、そのようにもう少し知恵を使ってもいいなというふうに思いますので、この辺、本当は各区長さんにお答えいただきたいところだけれども、ちょっとそれでは時間もあれですから、まとめて局長から
考え方をお聞きしたいと思います。
56:
◯市民局長 各区のガイド、ガイドマップとかというふうな表現を使っておりますけれども、これは新たに転入なされた方を初め区民の皆さんに、区役所業務の案内とか、あるいは区内の公共
施設はどこにあるかとか、そういった区の概要などを紹介するために、普段の生活の中で活用していただくことを主な目的として作成したものでございまして、各区がそれぞれ創意工夫いたしまして独自の
内容でやっておるわけでございますけれども、
委員の御指摘はもっともでございますので、つくり直す場合にはそういった点を踏まえましてさらにきめの細かいものをつくっていきたいと、このように思っております。
57: ◯鎌田さゆり
委員 第1回の定例会の際に私が一般質問いたしましたことに関連して引き続きでお伺いします。
内容は、教科書選定についてでございますが、現在の本市における教科書の選定、さまざまな段階を経ていると思うんですけれども、そのどこかにPTAの方の御意見あるいは一般
市民の方の御意見を取り入れてほしいという質問をさせていただきました。それに対して前
教育長さんは、今まではもちろん前例がなかったことだけれども、これからは考えますという御答弁でしたが、それから何日か経過したわけですけれども、今のところどの程度御検討が進んでいるか、この場でお示しいただきたいと思います。
58:
◯学校教育部長 教科用図書の採択に関してでございますが、
教育委員会でその採択について決するわけですけれども、答申をいただく
組織といたしまして、
保護者の代表の方、学識経験者あるいは
学校の先生が入るような
組織を考え、そこから答申をいただき、審議をいただこうというような計画でただいま準備中でございます。
59:
◯福島一恵委員 私からは、父母負担軽減について2点お伺いしたいと思います。
まず、先ほど大槻
委員からも
お話が出ました今年度から支給する
地域等連携費、いわゆる交際費についてお伺いしたいというふうに思います。
基本的な
考え方として、最小限度の交際費は認めますし、それを
学校長あるいは教員が自己負担していくということは避けるべきでありますから、交際費という項目を設けること自体絶対反対というわけではございません。しかし、前提として、こういう交際費を設ける以前に、クリアしなければいけない問題というのが幾つかあるかと思います。
重複するかもしれませんけれども、一つは、
学校長がポケットマネーでこれまで御祝儀とか慶弔費等いろいろ支払ってきたということもございますが、報道にもありましたけれども、逆に来賓から寄せられた祝儀をプールしておいて、それが
学校の自主的な財源ということで、そこから賄っているという実態があるというふうに伺っております。
学校が自主的に管理しているこうしたお金の
内容について、
学校の中でも
校長しか知らない、ごく一部の教員しか知らなくて全体のものになっていないという問題もあると思います。
まず、このお金についての
対応を、
教育委員会まで
報告ということはしなくても、せめて
現場では教職員集団全体のものにしてどういうふうに使っているのかを明らかにする必要があるというふうに思いますが、その点についてはいかがでしょうか。
60:
◯学校教育部長 お話のようなお金の会計ということはいろいろあろうかと思いますが、特に入学式や卒業式の御祝儀、ああいうものの会計につきましては、確かに教頭先生のところで処理されていて、意外に公表が少ないというところがあったかと思います。現在は、そのようなお金につきましては、行事ごとの収支につきまして職員にできるだけ知らせるようにということで
対応していると聞いております。御祝儀等に対する使い道といたしましては、主にその行事においでになった方への接待とかあるいは返礼とかそういうものがありますが、実際その中から慶弔費のようなものが使われていたという事実もございます。
61:
◯福島一恵委員 原則的なことを言えば、
学校に対する寄附はきちんと
教育委員会の方に
報告して、
教育委員会の方で把握するというのが原則的な
対応ですので、結局
学校配当金も現金
対応ではなくて物で行くということもあって、どうしても現金が必要だという
現場の状況は私も理解いたしますので、今年度からこういう交際費をきちんと出したんだから、出すことだけを公にして保障するのではなくて、入るのもきちんと公で管理するような努力をしていくべきだということを一つ提起しておきたいというふうに思います。
それから、二つ目の問題としては、先ほど大槻
委員からもありましたように、PTAから集めている会費の中で、いまだに、
校長会あるいは教頭会という、
校長先生の自主的な団体に対しての会費が賄われているという実態が残っているというふうに伺っておりますが、その事実はいかがなんでしょうか。
62:
◯学校教育部長 残っているとすれば大変残念です。
63:
◯福島一恵委員 残っているかどうかという具体的な把握はできていないんでしょうか、どうなんでしょうか、伺います。
64:
◯学校教育部長 PTA会費の中から
校長会、教頭会への負担が出ているかどうかにつきましては、調査してみたいと考えております。
65:
◯福島一恵委員 それで、ことしこの
地域等連携費、これが設けられたということとあわせて、
仙台市から
校長会や教頭会に対しての助成金というのが公金で出されていると思うんですけれども、これも今年度増額されたというふうに伺っております。ということは、実態として、確かに
校長のポケットマネーで払っている実態もある、それは正していくべきですけれども、問題として先ほどのような入ってくるお金の管理はどうなっているかという点が不十分になっていること。それから、公のお金として
校長会や教頭会に対しての助成額もふえた、そしてPTAから集めているお金からもそういうお金が出されている実態がある、それはきちんと調査していない。そういう点では
学校の中で現金がどのようになっているのかが非常に不透明な中で、こういうことにぽんと3万円ということではいかがなものかという声が上がるのも当然かというふうに思います。
やはり、今の
学校配当金の制度自体、物でしか行かないで
現場に全然使える現金がないということ自体もう少し工夫して、
学校配当金の現金
対応ということも含めて総合的に判断しながら……。こういう交際費の支給というのは、これだけ取り出して実施に踏み切るということは非常に残念だなというのが私の率直な感想です。
そして、また、PTAの会費の中で、もし
校長会、教頭会など、そういったことに対してお金が払われているのであれば、二重の支出というか、公費からも出されているし、そしてまた父母からも集めというのは非常によくない傾向ですので、こうした形で公費も増減、そして
地域等連携費も上げているのであれば、PTAに転嫁していた部分は当然減額されるべきでありますので、それをきちんとした形であらわしていただきたいということを強く
学校現場に申し伝えていただきたいと思うんですけれども、その点についていかがでしょうか。
66:
◯学校教育部長 今、
福島委員がおっしゃったとおりでございます。
なお、ちょっと私も誤解を招くことを申し上げましたけれども、PTAから
校長会、教頭会へは負担金の流入はないという認識のもとに進めておりました。しかし、あるのではないかという
お話があったので、調査してみますと申し上げたわけでございます。もし、ありました場合には、その分のお金は
校長会、教頭会に出さないように強く指導いたします。
67:
◯福島一恵委員 父母負担の軽減ということに取り組んでいただきたいということももう一度言います。
それから、もう1点は、今回の
地域等連携費というのは、
校長だけが使える、使っていいというふうにとらえていいのでしょうか。報道によるとそういうふうに受けとめられがちなんですが、その点についてまずはっきりさせておきたいと思います。
68:
◯学校教育部長 決して
校長の交際費ではなくて、あくまでも報償費であり、
学校が
地域とおつき合いをする上で必要な場合の一部のお金であるという理解を願います。
69:
◯福島一恵委員 その点も明らかに、
学校内教師集団の中でもそうですし、対外的にも明らかになるように指導をしていただきたいというふうに思います。
また、教師の自己負担あるいは
校長の自己負担ということに関しましては、先ほども少し述べましたけれども、体育教員の体操着が教員の自己負担であったり、さまざまな部分で、仕事本来で使うべきもので本当は自己負担すべきでない部分に対して教員の自己負担というのは非常に多く出ております。それは教職員組合の調査等でも明らかでございます。こういう自己負担の持ち出しは、今回の
地域等連携費ということだけではなくて、いろいろな教材研究あるいは出張旅費の問題でも自己負担を軽減するという立場でぜひ取り組んでいっていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。
70:
◯学校教育部長 教員の自己負担の軽減に努めてまいりたいと思います。体操着、ジャスにつきましては、たった1着ではございますが、公費で
対応しておるという実情であります。
また、教師の中には
学校にある規格以外のものを欲しがるというようなところもありまして、その辺にも若干教師が自己で教材・材料を持ち出すということが起きようかと思いますが、その辺は基準等につきまして研究してみたいと思います。
71:
◯福島一恵委員 もう1点、父母負担の軽減という点では、大きく言って
教育費のということですけれども、就学援助制度がございます。この就学援助の制度につきましては、私どもかねてから、使うべき家庭、使うべき児童生徒がもっと使いやすいようにできるだけ配慮をしていただきたいということを言っておりました。一つは、民生
委員の意見を聞くこともできると要綱にうたっているとおり、全部が全部民生
委員の意見を聞かなくても、書類で判断できるものは、
学校長の、
学校の判断で出せるようにするということ。
そして、二つ目には、就学援助のお金の支給の仕方として、現金を
学校で渡すからとりに来なさいということだけではなくて、
当事者の希望に合わせて銀行振り込みなど柔軟に
対応するようにということを主に2点申し上げてまいりましたけれども、その点について今年度現状はどうなっているのか伺いたいと思います。
72: ◯学事課長 まず、1点目でございますけれども、民生
委員の所見についてでございますけれども、それは
福島委員からも御指摘いただきましたけれども、確かにこれまではすべてのケースに民生
委員の所見を求めるということで、プライバシーの方からもちょっと行き過ぎではないかということもございまして、8年度からにつきましては、必要最小限のものについて民生
委員の所見を求めますけれども、それ以外は
校長先生の所見ないしは証明する書類があればいいというふうに運用上制度を変えてございます。
それから、二つ目の振り込みの
関係でございます。これは現金で
保護者の方にお渡しするというのが原則だというふうに考えておりまして、このやり方につきまして、例えば銀行振り込みにするかどうかというのは
学校側と
保護者との間の取り決めということになると思いますので、
教育委員会の方ではそこまでこうした方がいいとかということは言えないということで、基本的に
学校と
保護者ということになるかと思います。最近、銀行側の方でもいろいろそういった面で手数料とかを取る動きが これは景気の
関係などもあるかと思うんですけれども、そういうのがありまして、
保護者にとりまして若干負担になっている面もあるかなということは存じておりますけれども、基本的に、私どもの方ではその辺についていろいろ指示とかはできないのではないかと考えております。
73:
◯福島一恵委員 すべて民生
委員の意見が求められるという点は改善されたということで、それは
地域の中では非常に歓迎されることだと思いますので感謝したいというふうに思います。
ただ、銀行振り込みか現金を受け取りに来るかという判断は、
学校長と
当事者間の協議で自主的にということですけれども、それは一つは正しいというふうに思います。
当事者、就学援助を受けたいという御家庭の希望に合わせて、現金で渡すか振り込みにするか選べるというのはいいと思うんですが、逆に、どちらかを望んでいるけれども、
学校側が一律的な
対応をして、その
学校ではどちらかしかできないというようなことはないように、
事務手続は煩雑になって本当に申しわけないと思うんですけれども、就学援助を受けたいけれども、受け渡しの方法が子供の心を傷つけるのが嫌だから嫌だというようなこととか、権利として保障されているのに、上げます、ありがたくもらいますというような
関係がやりとりの中であるのが嫌で受けたくないという、そういういろいろ要望も出ておりますので、銀行振り込みの負担分をどうするのかというのは就学援助の問題だけではなくて
学校の付近全体に今かかっている問題ですので、それは別に場を譲って、負担費用は置いておきまして、就学援助を受けたい御家庭の要望に沿った形での振り込みの仕方、支給の仕方ができるように
学校の方に連絡、指導していただきたいと思うんですけれども、その点についてはいかがでしょうか。
74: ◯学事課長 ただいまの
お話の件につきましては、私どもの方でも
学校側とこういう話があったのでということでいろいろ伝えまして、相談してみたいと思います。
75: ◯大槻正俊
委員 質問ではありません。最後に要望が了解を得ているかどうかの確認をさせていただきます。
先ほど私は
保護者負担の
関係で質問をさせていただきました。
学校に対して
保護者がどの程度納入をしているのか、次の
委員会にぜひ
資料を出していただきたいなというふうに先ほど申し上げましたが、そのことが御理解いただいているかどうかについて確認をしたいと思います。
形式的には、生徒であっても、つまり
保護者が実質的に出しているということまで含めてと思いますので、
委員長の方でぜひよろしくお願いします。
76:
◯委員長 ただいま大槻
委員の方から次回まで
資料の提供の件あったんですが、いかがでしょうか。
77:
◯教育長 次回の
委員会までの調査をさせて、提出させていただきたいと思います。
78:
◯委員長 ほかにございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
79:
◯委員長 別になければ、これをもって
協議会を閉会いたします。...