• 血友病(/)
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  1. 仙台市議会 1995-10-27
    民生衛生委員会 本文 1995-10-27


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                 ※会議の概要 2: ◯委員長  ただいまから、民生衛生委員会を開会いたします。  本日の日程は、お手元配付のプリントのとおりでございます。なお、委員会終了後、引き続き協議会を開催し、委員会審査事項以外の所管事項について当局からの報告及び質問等を願いますので、よろしくお願いいたします。             《閉会中継続審査事項について》 3: ◯委員長  それでは、これより審査に入ります。  まず、「救急センター運営について」でございます。本件について、当局から報告を願います。 4: ◯病院事業管理者  それでは、市立病院救急業務について御説明申し上げます。  市立病院救急業務昭和39年の救急病院指定告示昭和41年の救急処置室開設を経まして、昭和52年には組織上も専任救急室を設け、対応してきたところでございます。  当時の救急患者数年間4,000から6,000という状況でございました。しかしながらその後の都市化によりまして、人口の集中、社会生活の変化と、影響が大変大きいものがございまして、加えまして平成3年に、より機能を充実させるため現在の救命救急センターをオープンさせたところでございまして、現在は年間1万人強の救急患者を受け入れ、治療を行っているところでございます。  本院の救急センターは2次・3次救急医療を担うべく、医療機器等ハード面人員配置等ソフト面におきまして、質の高い、レベルの高い救急医療を提供することによりまして、市民ニーズ期待にこたえてまいったものと考えておりますが、今後取り組んでいかなければならない課題も山積しておる状況でございます。  先般の第3回定例会におきまして、救急センター状況も含め病院事業平成年度決算につきまして御認定をいただいたところでございますが、さらに委員各位の御理解と御指導を賜りますよう、本院の救急センター運営について御報告させていただきます。  つきまして、総務課長から資料の御説明を申し上げます。 5: ◯市立病院総務課長  それでは救急センター運営について、お手元配付資料1により説明をさせていただきます。  1ページ目をお開きください。1ページは本院救急センター概要について記載しております。1.名称、2.開設年月日、3.設置目的につきましては記載のとおりであります。  4の診療体制につきましては年中無休、24時間診療可能な体制をとっております。また、受け入れ対象患者につきましては、第2次救急医療・第3次救急医療設置目的としていることから、救急医療が必要として救急車などで搬送されてくる重篤な症状患者、あるいは他の医療施設からの紹介を受けた患者、また重症緊急等状況にあり、優先的に治療を行う必要がある患者となっております。  5の病床数ですが、ICUが8床、CCUが4床、HCUが4床など、計36床となっております。  6の勤務体制については、平日日勤帯を除き、内科系医師3名、外科系医師3名、小児科医師2名、及び外来担当看護婦4ないし5名、病棟担当看護婦9名、薬剤師1名、放射線技師2名、臨床検査技師2名、事務職員2名がそれぞれ変則勤務体制により従事しております。なお、その他の診療科にかかる患者さんが来院した場合にはオンコールによる対応を行っております。平日日勤帯につきましても、救急センター業務に支障を来すことのないよう職員配置を行っております。また、救急センター責任者として、センター長1名を専任といたしております。  次に2ページをお開きください。平成年度から平成年度までの当センター利用状況推移表になっております。なお、平成年度開設年度であり、また平成年度年度途中までの実績となっておりますので、御注意いただきたいと存じます。  表の説明をいたします。表は上段が救急患者受け入れ状況、下段が病棟状況となっております。今回は特に平成年度利用状況を中心に、左端の項目順に6年度の縦の欄を上から御説明いたしますので、よろしくお願いいたします。
     始めに、救急患者受け入れ状況のうちの総患者数ですが、入院患者数──(A)となっております──と外来患者数──(B)の合計で、1万1,293名となっております。入院患者数は2,689名であり、救急センターへの入院、本院への入院内訳記載のとおりであります。  次は外来患者数で8,604名となっており、入院患者数外来患者数とも平成年度以降増加の一途をたどっております。  次の欄ですが、観察ベッド利用数であります。これは患者さんの当面の症状の経過を観察するために設置されているベッド利用状況であり、平成年度は5,659名と、受け入れる患者さんの症状が変わってきていることもあり、かなり増加を示しております。  次は電話指導でありますが、本院の救急センターでは電話による紹介が基本であることから、その内容に従い、相談に対する回答、病状についての指導、あるいは他の医療施設紹介等を行っており、年間7,480件と大変多くなっております。  次は救急車。他病院からの紹介項目ですが、これは救急車で搬入された患者さんが3,008名、他病院から紹介を受けた患者さんが1,545名いたということであります。  次の住所の欄は患者さんの地域別内訳であり、仙台市内がおおむね8割程度になっております。  引き続き、下の段の救急センター病棟状況について御説明いたします。入院患者数退院患者数及び退院患者内訳はそれぞれ資料記載のとおりでありますが、個々の入院患者数1,886名と、先ほど御説明した救急患者受け入れ状況入院患者数──上から3番目の欄なんですが──のセンター入院した1,712名とが異なっておりますが、これは本院から救急センターに転院して入院した患者さんがいることによるものです。  なお、退院患者内訳の中の、他病院へ転院した方が116名となっており、減少傾向にありますが、救急センターの円滑な運営のためには後方病院等確保が必要であることから、今後とも他医療施設との連携を密にしていきたいと考えております。  次に入院延患者数の一日平均をごらんいただきたいと思います。平成年度で一日平均34.9人となっており、病床数36床に対して96.9%の利用率でほぼ満床の状況にあります。  最後平均在院日数であります。平成年度は5.7日となっておりますが、救急センターが有効に機能していくためにはより短期間であることが望ましいことから、この点につきましても今後工夫してまいりたいと考えております。  次のページにまいります。3ページをお開きください。平成年度診療科別・時間帯別利用状況になっております。診療科別患者総数を見ますと内科系で3割、外科系で4割強、小児科で2割、その他の診療科が1割弱であり、時間帯別では0時から8時半が2割、8時半から16時半が4割、16時半から24時が4割となっており、入院外来別での差異は余り認められない状況にあります。下の表は時間帯別の再掲ですが、右の端に入院比率を載せており、合計で24%となっておるところであります。  次に4ページをお開きください。救急センター収支状況平成年度から6年度までの推移について御説明いたします。最初救急センター決算数値は、本センターを本院と併設することにより、質の高い効率的な運営を行っていることから、必ずしも明確に分離できないことを御理解いただきたいと思います。  まず、各年度収入と支出をごらんください。すべて同額、均衡いたしておりますが、救急医療では密度の濃い治療が必要であること、医療従事者を24時間確保しておく必要があること、薬品・診療器材等の備えが必要であること、空床確保が必要であることなどコストがかさむ反面、社会的要請は今後ますます強くなることが予想され、収支を均衡させることが大変難しい部門となっております。本救急センターにおいても、このようなことから開設以来繰り入れ基準に基づく一般会計からの繰り入れを受け、収支の均衡を図ってきたところであります。  内訳については、医業に伴う直接の収入である医業収益は経年的に増加し、構成比も高まっており、このことに伴い収支差を埋める一般会計繰入金は減少してきております。なお、補助金は宮城県からの運営費補助分となっております。医業費用推移につきましては、給与費、経費、研究研修費において微増、材料費については横ばい状況となっております。  以上で救急センター運営についての資料説明は終了いたしますが、今後の救急センターにおきましては、事故・災害等における多発外傷広範熱症に対する治療体制整備、また、先般の阪神・淡路大震災を教訓として、現在院内に防災計画策定委員会を設け、鋭意検討しているところでありますが、死亡者も含め多数の被災者が出た場合や、医療施設そのものが被災した場合を想定しての災害に対応できる体制整備、さらには本来の設置目的であります第2次救急医療及び第3次救急医療を担保できる体制確保等課題もあり、市立病院だけで対応できない問題も含んでおりますので、今後関係機関との連携のもとに解決策を探っていく必要があるものと考えております。  以上、救急センター運営についての説明を申し上げました。 6: ◯委員長  ただいまの報告を含め、本件について、御質問等はございませんか。 7: ◯辻隆一委員  3点ほどお伺いしたいんですが。まず初めに、一番最後ページ材料費横ばいと言われてましたけれども、実際減ってきているわけですね。この原因は何なのか、お聞かせいただきたいと思います。  それから救急患者数が非常にふえてきていると。こういう状況の中で、将来のニーズを含めて今後の見通しはどのように考えているのか。それから設備の面で不足してくるようなことは予想されないのか。その点についての考え方をお聞かせください。  それから3点目ですが、事前に私も勉強してくればよかったんですが、本院への入院患者が1,100人程度ということで、非常に救急病棟から本院への転院──といったらおかしいんですが──移ってる方が結構いらっしゃるわけですが、この比率というのは、一般外来から入院される方の中に占める位置というのはどのように考えておられるのか。わかる範囲でいいんですが教えていただきたいと思います。 8: ◯市立病院経理課長  お答えいたします。救急センター特殊病といいますか、血友病等が前年いたわけですけれども、その血友病患者等がいなくなりまして、特殊薬品等を使わなくなった理由等も考えられます。 9: ◯病院事業管理者  続きましての患者数増加についての今後の見通し、あるいは設備についての御質問でございますけれども、この問題は全般的な仙台2次医療圏救急体制という問題でございますので、当院だけで対応できる問題ではないというふうに考えておりまして、地域医療対策協議会の中で、今年も1次を含めていろいろ討議がされてますので、そういう中でどういう体制をとるかという問題で、なかなか単純にお答えできることは難しいかなと思っております。病院運営というか機能という問題につきましては、厚生省の意見もございまして、いずれ病院救急について取り組むということでなければいけないだろうという状況でありますので、そういうところの参加といいましょうか、意識の向上といいますか、そういうところに期待するところも大きいのかなというふうに当院としては考えておるところでございます。  それから本院への入院と、本院からのセンターへの入院のお話でございますが、今事務から聞きますと統計的にはちょっとわからないということでございますが、当院におきましてはできるだけ救急の場で対応するということでございますので、御存じのような医療状況でございますので、とりあえずその日その日、本院におきましてあきがありますと本院を使いまして入れますので、それが病状によりましてやっぱり救急センターが適当だというものは、一たん本院に戻したのをまた救急センターに戻すということもございますし、それから重症手術例についてはCCUがほぼ救急センターと競合するところでございますので、重症手術例も本院からとるというような状況の中でございますので、御指摘の点は改めて統計とりましてお答えするということでよろしゅうございますでしょうか。 10: ◯洞口邦子委員  大変認識不足で申しわけないんですが、ここは第2次救急及び第3次救急医療担当する病院という位置づけのようですが、第1次救急医療担当している病院はどんな病院で、どんな患者さんを対象としているのかお伺いしたいというふうに思います。  それからもう一つ病院事業管理者さんが今後取り組むべき課題が種々あるというふうにおっしゃいましたけれども、それが課長さんがお話しなさったことなのか、それをどういうふうに受けとめてよろしいのかどうか、もしそうでないとすればどんな課題があるというふうにお考えになっているのか、その辺確認したいと思います。 11: ◯衛生局長  ただいまの2点の御質問のうち、第1点の1次救急体制につきまして私から御答弁させていただきたいと思います。1次救急担当と申しますのは、やはり一番最初はかかりつけのお医者さん、それから私たちの医療事業団でやっております石名坂診療所あるいは青葉休日診療所、あるいは新聞等PRをしておりますけれども当番制による開業医の皆さん方、そういったところが主に1次救急担当しておるところでございます。 12: ◯病院事業管理者  病院の今後の課題につきましての洞口委員からの御質問でございますが、先ほどお話ししたうちの一つとしてPRの問題とお話し申し上げたんですが、その論点は、機能医療供給側とそれから市民側等ずれがあるんじゃないかというようなところがございまして、設備人員の面で重症に対して対応してるものですから、できるだけ親切に、より市民がわかりやすいようなシステムを、あるいは御利用を願うということが、重症に対する救急運営がうまくいくんでないかということでございまして、先ほど申し上げました救急医療対策整備専門委員会におきまして──ことしはその1次救急医療体制の強化というようなことを議題にして持たれておりますが──当院におきましてももう少しいろんなわかりやすい、市民の目の高さでの救急医療の受け方というものをどういう形でやろうかと、例えばこんなことあったときはこうですよというようなことを、折に触れてもっともっとお話し申し上げた方が、究極的には救急センター利用であり、救急医療の実が上がるだろうということでございます。  実は大変申しわけないんですが、けさほど社会党の大槻議員が運び込まれまして、大体先ほどやっと病棟に上がったというところで、それはかなりニーズを要しますので、そういうときに部屋がないというのではいわゆる救急医療が何ともいかないというようなことなので、その辺の御理解を賜りたいと思うわけでございます。 13: ◯洞口邦子委員  今、病院長さんがお話しになられたように、市民の方々は何かのときにこの救急センターに連絡すれば何とかなるんではないかという期待が非常に多いというふうに私自身も受けとめておりますので、ぜひ今のような観点で、ずれがない──全くないところまでは大変かもしれませんけれども、できるだけそのギャップを埋める努力をこれからお願いして、要望にさせていただきたいと思います。 14: ◯委員長  ほかに御質問はありませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 15: ◯委員長  それでは、次に移らせていただきます。  次は、「地域福祉について」でございますが、この課題につきましては、当局からの御報告は次回の委員会において予定しているということでございますが、この際、本件について特にこの場におきまして御質問等がありましたら、お願いをいたします。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 16: ◯委員長  ほかになければ、これをもって委員会を閉会いたします。...