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平成4年度 決算等審査特別委員会(第2日目) 本文 1993-09-22

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  1. 仙台市議会 1993-09-22
    平成4年度 決算等審査特別委員会(第2日目) 本文 1993-09-22


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                ※会議の概要 2: ◯委員長  どうも御苦労さまでございます。  ただいまから決算等審査特別委員会を開会いたします。  本委員会において審査を行います議案は、8件であります。  初めに、審査の方法についてお諮りいたします。審査の順序は、お手元に配付の審査日程区分表に従いそれぞれ一括議題とし順次質疑を行い、質疑終了総括質疑を行い、総括質疑終了後決定に入ることにしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 3: ◯委員長  御異議なしと認め、ただいまお諮りした方法により審査を進めることにいたします。  なお、審査日程につきましては、お手元に配付の審査日程区分表を目安として弾力的に審査していきたいと考えておりますので、委員各位におかれましても決算審査の委員会であることを御理解の上、質疑のほどよろしくお願い申し上げます。  また、当局におかれましては、会派持ち時間制の趣旨を十分理解の上、質問の要旨をはっきりつかんで的確、簡明に、かつ答弁漏れのないようにお願いいたします。  それでは、これより質疑を行います。  まず、第110号議案平成4年度仙台市一般会計特別会計歳入歳出決算認定に関する件、平成4年度仙台市一般会計歳入歳出決算中歳出第1款議会費、第2款総務費、第5款労働費についてであります。  通告がありますので、まず自由民主党市民連合から発言予定の方は質疑席にお着き願います。           〔柳橋邦彦委員、質疑席に着席〕 4: ◯委員長  順次、発言を願います。 5: ◯柳橋邦彦委員  今までの決算特別委員会とは大変趣を異にするわけでありまして、従来であれば総括だけで市長の御出席があったわけでありますけれども、今回からは委員長の配慮によりまして市長がずっと出席をなさると、こういうことでございますので、私初め多くの議員の方々はそういったことについてさまざまな内容についていろいろとあると思います。よろしくお願いをいたしたいと思います。  第2款総務費の中で、今回私は一、二点を取り上げて質問させていただきますが、まず情報の公開と市民がいろいろと知りたがっていることについての透明性を図るという、そうした観点が最近非常に要求といいますかされてきている、そういう感じが非常にするわけであります。  仙台市では、特に市政だよりとかそういったことで随分、昨年来工夫をしてきているように思いますけれども、今回私がお伺いをいたしたいのは、とりわけ電波の部分の広報であります。  テレビにつきましては、視聴率といいますか見る方々が非常に多いということからこの部分についてどのような工夫がなされてきたのか、そして今後どのようなふうに、市民に対する市政のお知らせといったものについて力点を置いていくのかということあたりについて、お伺いをさせていただきたいなというふうに思います。  第3目広報費のうちテレビ広報7,370万余がラブリーせんだいさわやかレーダージャンプアップあるいは555、そしてホットラインというふうに民放各社に振り分けて放映をされているわけでありますけれども、まず放映及びラジオの時間帯ですね、どのような時間帯にこれが放映、放送されているのか、それについてお伺いをいたします。 6: ◯秘書部長  お答えいたします。
     まず、テレビなんでございますけれども、現在市政テレビは広報課の企画する内容でもって在仙の民放4社が各1番組ずつやっております。合計4番組になるわけですけれども、毎週土曜日、日曜日に15分あるいは5分と3局が15分ですけれども、あとの1局が5分と、こういった状況でテレビはやられております。  それからラジオの方ですけれども、ラジオの方は仙台市だより、これは東北放送ですけれども、やられております。それから朝、オハヨウせんだい、これはエフエム仙台ですけれども、この2局、それぞれこっちの方は毎日あるいは1週間に1回というふうにやっております。 7: ◯柳橋邦彦委員  私が聞きたいのは、時間帯なんです。 8: ◯秘書部長  時間帯、それぞれ4社異なりますのでお話し申し上げます。  東北放送、これはラブリーせんだいとなっておりますけれども、毎週土曜日の午後1時15分から30分まで15分間。それからジャンプアップ仙台、これは宮城テレビでございます、毎週土曜日の午後5時15分から15分間、それから仙台放送さわやかレーダー仙台というものがありますけれども、これは毎週日曜日10時半から35分間です。それから東日本放送のせんだい555というものがございますけれども、これは毎週日曜日夕刻5時55分から5分間でございます。  それから、ラジオの方ですけれども、1つは東北放送仙台市民だよりですけれども、これは毎週土曜日午前中、9時50分から5分間のお知らせ番組でございます。それからエフエム仙台の方のオハヨウせんだいですけれども、これは月曜日から金曜日、毎日7時41分から3分くらいという次第でございます。 9: ◯柳橋邦彦委員  番組というのは、その時間帯によって金額も大分違うんですね。ゴールデンタイムは当然高いし、そうでないところは安いということになるんですけれども、それではテレビの視聴率、何%くらいの視聴率をとっておられるか、同時にラジオの聴取率、これは何%なのかお伺いいたします。 10: ◯秘書部長  テレビの方で申しますと、ラブリーせんだい、これは東北放送ですけれども、平成4年4月から5年3月までの平均で申し上げます。5.26、これが視聴率ですね。それからジャンプアップ仙台、これは宮テレさんですけれども3.5%。それから仙台放送さわやかレーダー仙台ですけれども、これは3.5%。それからせんだい555、これは4.4%と、これは率と申しましても各家庭、1家庭当たりで調べておりますので全家庭のうちの何%かという形になると思います。  それからあと、ラジオの方ですが、大変申しわけないんですけれども、ラジオの方についてはちょっと調べたものはございません。恐れ入ります。 11: ◯柳橋邦彦委員  例えば全国ネットの視聴率の場合、大枠換算ですけれども、1%当たり100万人と言われています。ですから、例えばJリーグの開幕戦 46%といえば、大枠4,600万人の方がこのテレビの前にくぎづけになっておったとこういう換算をするわけですけれども、ローカル放送の場合のパーセンテージ、例えばTBCのラブリーせんだい5.26%が一番視聴率が高いわけでありますけれども、この場合の換算人数はどのくらいに押さえておられますか。 12: ◯秘書部長  視聴者数の把握ですけれども、これがなされておりませんので人数ということにはならないわけなんです。やはり、世帯ごとに出したと。もちろん世帯ですけれども、おおむね全体にある程度これを換算することができるのではないかと思いますけれども、一人一人個人聴取者を把握しているわけではないわけです。 13: ◯柳橋邦彦委員  そうしますと、視聴率の5.26あるいは3.5、3.5、4.4というものは、例えばテレビ視聴率の専門の調査会社がありますね、そういうところで出した数字なのか。どういうところから出てきた数字になりますか。 14: ◯秘書部長  調査会社に依頼してとかというんじゃなくて、今お頼みしている放送会社なんですけれども、そこからお聞きしておる数字でございます。 15: ◯柳橋邦彦委員  そうすると、この数字の信憑性というとちょっと言葉がきついかもわからんけれども、いわゆる頼んでいる放送局から報告になっている視聴率だということのとらえ方でよろしいと、こういうことになりますね。はい、わかりました。  いずれにしても、いわゆる一般的なテレビの視聴率に比べてこういった番組は非常に地味なものですから、それでも私は恐らく想像としては3%を切っているのではないかと実は思っておったんですけれども、最低でも3.5%、そして5.26%が出ているというのは、これは数字の内容がどういう押さえなのかということがちょっと具体にわかりませんので、これがもし仮にニールセンとか東京リサーチとか、そういった権威のあるところの視聴率であるというんであればこれは極めて高い。ただ問題は、こういったものの視聴率が果してどこの家庭にそういう機材が備えつけられてあるのかということについては、非常に秘密性の高いものでありますから、世間的によく一般にわからないという事情が一つあるわけです、視聴率を調べるのに。ですから、頼らざるを得ないのだということはよくわかりますし、それにしてもわりかし高いので、私としては安心をしたんですが、しかし番組のそれぞれの特徴的なものであるとか内容、これについては大ざっぱに言いましてどういったものをねらってどういうものをトピックでやるのか、あるいは基本的にお知らせしたいことがあって企画の段階でずっと年間を通してこういったことをやろうという特集を組んだり、あるいはそのときどきのことをまぜたりとか、どういうような内容になっておりますか。 16: ◯秘書部長  ちなみに、先ほどの番組でいいますと、やはり特色を持たせてございまして、ラブリーせんだいでは豊かな生き方をめぐる話題あるいは文化活動など、主に女性向けのと申しますか、土曜日の午後ということもございましてそういうものに振り向けております。  それから、ジャンプアップ仙台ですけれども、これは多くは子供さん対象と申しますか、学校めぐりあるいは子供たちの遊びだとかそういったものを主に内容としております。  さわやかレーダー仙台ですけれども、これは市政の動きとか、あるいは地域の話題、伝統的なものとか、そういったようなものを内容としております。  せんだい555ですけれども、これは時間も5分間ということでございまして、催し物や暮らしの情報といったような形になっております。  なお、ちなみにさわやかレーダー仙台、これは最終日曜日に限りますけれども、トピックニュース、これはその月にあったような内容をダイジェストにしてお知らせといいますか、するということでございます。 17: ◯柳橋邦彦委員  大変広範に、女性向き子供向きあるいは地域向き、そして催し物、暮らしの情報あるいはトピックダイジェストというふうに極めて広範に番組を構成されて大変結構だなというふうに思うんですけれども、この番組の、先ほどの視聴率にもかかわってくるんでちょっと難しいかなと思うんですが、訴求の効果についてはどのように感じておりますか。一般の市民の受け方です、それについての調査はやっておられますか、訴求効果の調査。 18: ◯秘書部長  やっておりません。 19: ◯柳橋邦彦委員  それでは、ただいまいろいろと出ました企画、こういったものができ上がるまでにどういった手順を踏んで番組まで至りますか。 20: ◯秘書部長  毎週1回ということになっていまして、4社の機能がございますから、今広報課の放送係ですけれども、係長以下4名おりまして、それぞれ1局ずつ担当いたしまして、週初め、企画とかあるいはいろんなところに調べに行ったり、企画がなってから放送局の方と相談したりといったような手順を踏みながら、主に企画制作といいますか、これは職員がやっているといってもいいのではないかと思います。以上です。 21: ◯柳橋邦彦委員  そうしますと、企画を課内でやって、番組の制作そのものは局がつくるんだろうと思いますけれども、媒体に直接発注をするという利点はどんなふうにお考えですか。  ラジオの局とかあるいはテレビの局に直接企画したものを、向こうの企画の担当側と打ち合わせをして、そして発注をするわけですね、そうですね。ですから直接媒体の方へ市側が発注をすると、こういう形に今現在なっていますね。そのメリットはどうかと。 22: ◯秘書部長  やはり、市の職員がおおむね企画立案といいますか、やっておりますので、市政についての情報と申しますか、そういった点がある程度的確になされるのではないかと、このように考えております。 23: ◯柳橋邦彦委員  期待した答えとちょっと違うんですが、では別な観点から聞きますが、こうしたものを専門に企画をしたり、あるいは代理店というんですか、広告代理店というんでしょうか、そういったものに発注するルートというものがある思うんです。そうしたものを使った方が、実は私は番組の内容の質レベルを上げるのに、専門のそういった企画の会社であるとかそういったところがやる方が、広範な情報をさらにまとめて質のいいものを放映できる、放送できるのではなかろうか。局へ直接発注いたしますと、局の内部の発想にとどまりはしないかなと、こうちょっと感じるわけです。そこで、局側へ発注する意図としては、例えば局へ直接発注する意図は企画会社などを通さないでやるそういった何かいい点はあるのか。例えば料金が安いからだとかそういう意味で聞いたんですが、その点はどうですか。 24: ◯秘書部長  確かに行政から真っすぐいくということでございますから、代理店とかそういった中間のと申しますか、別な媒体を通してやるのと少し違ってくるのかなと、いわゆる媒体を通した場合もいいものがあるのではないかなと、こういう感じはしております。  特に、内容や性格によりまして、公務員である市の職員が考える内容より、その媒体の方々によってはもっと何か市民受けと申しますか、わかりやすいといいますか、そういうメリットも物によっては生まれてくるのかなという気がいたしております。ただ、現在職員でやっておるということは、予算面と申しますか、そういう中で精いっぱい職員が努力しているということでございます。以上です。 25: ◯柳橋邦彦委員  わかりました。  それでは、私の質問の意図としては、今の番組の内容を聞いたときに比較的広範な範囲でやっていることは大変結構なことだと。しかしながらこれがすべて局直結でやっていることによって局側の、最初に出てきましたように視聴率もすべて向こうからの情報でやる、番組内容打ち合わせも局とこちらだけの話であると。そうなると、少し内容についてかたさが目立つといいますか、余り広範な発想にならないでしまうのではないか。であるならば、企画専門の会社とか、そういったことを専門にやっておられるところの意見なども聞いた方が、よりよいものができるのではなかろうかなと、こういう感じでお伺いをしたわけです。  そこでひとつ転換をしたいと思うんですが、従来やっておられるこうしたもののほかに、今後何か新しいものを取り入れていく、あるいは新企画を考える、そういったことで何かお考えのことはございますでしょうか。 26: ◯秘書部長  現在のところ持っておりません。内容で変えていくということになります。 27: ◯柳橋邦彦委員  では、この項目で最後の質問になりますけれども、テレビに出るのをよしとする市長さんと、余り出たくないなという市長さんと、その市長さんによってあるかなとは思うんですけれども、番組に市長さんが直接画面で何かお話をするということはさまざま異論もあろうかと思いますけれども、市政の御自分の、例えば市政に関連する希望であるとかさまざまなお考えを市民に直接お訴えをする対談形式でもなんでもいいですが、そんなような形で何分かの時間、トータルでテレビにしても45分、50分の時間をとっているわけです。15分、15分、15分の5分ですから。その中で、たとえ3分、5分でも、それぞれの専門分野の先生方とかたくさん人材がいらっしゃるわけですから、そういう方々と市長とが対談をするのを放映するとか、新聞の方では知事が日曜版ですか、あれでやっているのは見ますけれども、その先をいって、テレビでお話をしてやっていくというようなことをお考えになりませんかね。 28: ◯秘書部長  確かに、現在は正月番組とか、あるいは4月、年度がわりに予算が出されますけれども、そういった際に出演していただいている、あるいは先ほどの番組とは別に特別番組というものをお願いしておりますけれども、その中でインタビュー形式で市長さんに出ていただくと、こういったようなことを都合五、六回はしていると思いますけれども、今後もっと市民の皆さんに新しい市政を知っていただくということで機会をふやすのがいいかなと、こう思っております。 29: ◯柳橋邦彦委員  ありがとうございました。  ぜひそのような形で、広報については公聴とともに大変大切な市民への媒体を使ってのお知らせですから、どうも紙というものと電波というものがかみ合って市民の方に受け取りができるように、今後ともどうぞ視聴率を上げるようないい番組をつくっていただきたいなと、このように思います。  次に、企画費第1目企画管理費中、スポ・レクといいますけれども、スポーツレクリエーション、これは海浜──海辺のスポーツレクリエーションでありますけれども、整備構想に関する調査費1,000万というものが出ております。これが時折話題にはなるんだけれども、どうも余り進展をしている状況が映ってこないわけでありますけれども、昨年の調査の中で何か進展する、あるいは次なる展望が見えてきた、そういったようなことがあったらばお知らせいただきたいと思いますのでお伺いをいたします。 30: ◯企画局長  平成4年度の調査内容でございますが、具体的に大体10の計画について提案がなされておりまして、展望については前向きなものと考えております。 31: ◯柳橋邦彦委員  意味不明につきもう一回お願いします。 32: ◯委員長  再度御答弁願います。 33: ◯企画局長  調査内容ですが、10項目につきまして具体的に提案がなされておりまして、展望が見えてきているというふうに考えております。 34: ◯柳橋邦彦委員  自然にあふれた、あそこは我々にとって、ちょうど若林と宮城野区、両方かかるんだろうと思うんですけれども、仙台市の山側とともに海に面して非常に大事な自然環境で大切にしなければならないところだと思います。そこに対して、仙台市が海浜ゾーンの開発、そしてスポーツレクリエーションゾーンというまことに耳ざわりのいい、また内容もきっと充実していくんだろうと思いますが、そういったものをやろうとしておられる、その自然環境の保全とかそういったことについて、あるいは歴史的なものがありますね。あそこには貞山堀というものがあるわけだけれども、そういったものの景観保全であるとかそういったことについて、つまりそういった開発と自然環境、歴史的なものをうまく調和整合しながら開発をしていくのでしょう。 35: ◯企画局長  そのとおりでございます。 36: ◯柳橋邦彦委員  名答弁ありがとうございました。  では、これは次の機会に譲ります。  次に、(仮称)しあわせの里というものがあるわけですけれども、これについてさまざま庁内での論議もあろうというふうに思いますし、大いに進めるべしと、こういうお考えの方々と、いやちょっと慎重にやった方がいいんじゃないかという考え方と、何かあるように私は感じております。  このしあわせの里に求められている機能的なレベルというものはどんなものがどんなレベルで求められているのかなと。しあわせの里というものは一体何のものをどういうふうに求められているのかなと、この辺のあたりをちょっと大枠でお答えをまず最初にお願いいたしたいと思います。 37: ◯企画局次長  お答えいたします。  しあわせの里構想そのものは、高齢者とか障害者、そういった社会的に弱い立場にある人と健常者がともに生活し、ともに暮らすような、そういった理想社会、いわゆるノーマライゼーションの社会をつくるということを基本にしております。 38: ◯柳橋邦彦委員  ということになりますと、これは物事の考え方の理想でありますから、非常に難しいものを超越しながらその理想へ向かっていくということが我々の大きな仕事の1つでありますし、ぜひ現実のものを理想に近づけていく努力というものは日々やっていかなければならないことですし、高福祉都市、こういったものを目指していく仙台市にとってはぜひとも進めた方がいいのかなと、こういう感じがいたすんですけれども、しかしそれに伴うさまざまな施設がそこに用意をされるようになるんであろうと。  そうなりますと、いわゆる大規模な施設の設置についての疑問がそこに出てくるのではなかろうかという不安がちょっと出てくる。それは内容によるんですけれども、そのあたりについてはどのような感じを今のところお持ちでしょうか。 39: ◯企画局次長  現在考えておりますのは、全市的にそういうノーマライゼーションの社会をつくっていく、仙台市全体をしあわせの里というふうに考えてまいりたいということでございます。 40: ◯柳橋邦彦委員  仙台市全体をしあわせの里とするというのは、極めて政治的に哲学部分を語っておられるわけでして、市長、今の仙台市全体をしあわせの里とするという御意見は大変すばらしい御意見だと思いますので、再聴に値する意見だと思いますのでぜひ御記憶を願いたいなというふうに思うわけであります。  それでは、次に移らせていただきます。  第3項市民費でございます。第6目女性青少年費中成人式の開催について1,460万余の決算が出ております。  この成人式というものについて、どんな認識に立たれてこれをまず運営をなされているのか。それは二十になったからお祝いをしてやるということなんでしょうけれども、仙台市の行政としてどのような認識に立ってこの成人式をただいまのところ開催、運営をなされているのか、基本的なお考え方をまずただしたいと思います。 41: ◯市民局長  成人式についてのまず認識ということでございますが、国民の祝日に関する法律が、御案内のように戦後は昭和23年に交付されまして、その祝日の1つとして1月15日が成人の日と定められました。その趣旨は、「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」、こういう趣旨でありまして、その祝日を祝って各地方自治体が成人式を実施するようになったわけでございます。  本市においてもそういう観点から成人式を実施していると、こういうことでございます。 42: ◯柳橋邦彦委員  ありがとうございました。  まことにそのとおりであろうと思いまして、一点非の打ちどころのない御答弁だと思うんでありますが、しかし参加をなさっておられる方々や、私たち御招待を受けてそのセレモニーに出席をする方々の中には必ずしもこの成人式というものについて、何だろうこれでいいんだろうかという疑問がそこここに見え隠れするわけであります。  現在行われております成人式は、一体どのように検討されて具体に、毎年毎年やるわけでありますけれども、その上実行されているのでしょうか。どのような経過をたどってあの成人式の日のお祝いの式典等になっていくのでしょうか、お願いいたします。 43: ◯青少年課長  成人式の基本的な考えは局長から述べましたけれども、平成元年区制移行に伴いまして区の特徴あるいは実情に合わせたきめ細かい成人式を行うということで、平成2年1月15日からの成人式が区ごとに実施され今回に至っております。  それで、各区におきましては、新成人の実行委員会をつくり、それらの若者たちの意見を取り入れながらアトラクションあるいは式典、その他会場等の雰囲気をつくっていくということで、各区ともそれぞれのオリジナルな形で新しい成人式を毎年模索しているということが実態でございます。 44: ◯柳橋邦彦委員  実行委員会を若者につくらせてその意見をまとめてやっていくということは、ある意味では何かいいのかなと思うんですが、実はこれは行政主導型なんです。人を集めるという段階で、例えばどんな方を選んでおるのか、どのような形で選ばれてくるのか。まさか自然発生的に「おれがやるや」というのがわあっと集まってやっているということではなくて、やはりどこかで選ばれて人たちがやっておるんだろうと思うんですけれども、その後はいいとして。いろんな内容をみんながやるとして、どんな形の方々がこれは実行委員を形成されますか。 45: ◯青少年課長  各区によって少し違いますけれども、区内の青少年団体からの推薦、あるいは市政だより等によります公募の形で実行委員会を組織しております。 46: ◯柳橋邦彦委員  公募によるという話は大変興味ある話ですけれども、それではその公募の方々で応募をなされる方というのは多いんでしょうか。 47: ◯青少年課長  人数的にはそれぞれの区でまちまちですけれども、例えば青葉区の場合ですと、若者考というようなパンフレットをつくっておりますので、それらの編集ということで若者みずからが取材をしているというようなこともありまして、これは20名くらいの実行委員会になっております。 48: ◯柳橋邦彦委員  そうしますと、私の認識が足りなかったわけだけれども、結構自主性があるというふうに見てよろしゅうございますね。──では、続けさせていただきます。  これは、各区にそうなる前はどうだったんでしょうか。 49: ◯青少年課長  平成元年の成人式までは、旧仙台市におきましては仙台市体育館一本の成人式を行っておりました。そのときもやはり各団体あるいは企業等、新成人を抱えているところから推薦をいただきまして、約30名ほどの実行委員会を結成し、その中の御意見を聞きながらアトラクあるいは記念事業というものをやってきておりました。 50: ◯柳橋邦彦委員  それで現状のようになってきたからにはそれなりの理由が……、区が分かれたということもあってそうしてきた。  そうしますと、記念ですから晴れ着を着た多くの成人が式場周辺を取り巻いて数千人といってもいいんでしょうけれども、例えば泉区を例にとれば2,000人以上の方々が会場の周りをたむろして、何か怖くて入っていけないような感じがあるくらい盛り上がっているんです。本当に盛り上がっているんです、楽しそうに。ただ、これから式典が始まるぞというアナウンスがあっても入らないんです。ブザーが、この間の議会のブザーもちょっと5分くらい鳴ったようですけれども、ブザーが鳴っても中に入らないと。始まって幕があいても席ががらがらあいていると。これはどういうことだとお考えになっておられますか。 51: ◯青少年課長  確かに会場に入らないでロビーで友達との久しぶりの再開を喜ぶ余り、会場に入らずに談笑している姿というものは御指摘のとおりでございます。 52: ◯柳橋邦彦委員  そのことについては認知をなさっておられるんだけれども、とにかくアナウンスで何ぼ言っても入らないんですよ。セレモニーが始まっても空席が目立つと。それで、これを何とかしようと思ってもどうにもならないんだと。どうもそういうあきらめみたいなものがある。そうなりますと、この成人式そのものの、せっかくそういう形を整えて集まってもらっても単なる場の提供だけなのかなということであれば、何かもっと別なことは考えられないんだろうかと。無理してやるのはどうなんだろうか。もういっそやめたらどうかなんていう意見も実は聞こえてくるんですが、それについてはどんなふうにお感じになられますか。 53: ◯市民局長  確かに現象面ではそういう面がございまして、かつて成人式を見直したらと、こういう御意見もありましたけれども、近年成人式の出席率がいわば60%近い高率になりつつある、復元しているというかそういうこともございまして、やはり20歳という一つの区切り、そういうものに対して祝ってやると、こういうことは社会的に成人した人を認知してやるとこういうことは大切なことだろうと思いまして、継続して充実していく方向が行政として正しいのではないだろうかと、こんなふうに思っておるところでございます。 54: ◯柳橋邦彦委員  まことにそのとおりだと思います。60%の出席率というのは、これはもうほとんど大半の人が希望してやっているといってもいいくらいの数字でありますから、ぜひこの成人式についてはきちんとした形で、これぞ社会へ入っていくセレモニーであるという厳粛な気分と同時に、自分たちが自覚をする何らかの影響を受けていくそういったものにしていっていただきたい、このように思うわけです。  ちなみに、パーマ屋さんというんですが、美容師さんのところへ行く費用、あるいは着物を買ったりあるいはお借りしたりそういったことの費用、着付けの費用、そういったもろもろのことを換算しますと、これは聞いたお話ですが仙台市で約30億円に及ぶ波及効果があると。これは大変な金額だと思います。仮にこれをもうやめちゃえということになりますと、大変な影響もあるわけですから、ぜひ今、市民局長のおっしゃったような形で続けていってもらいたいものだと、このように思います。  とりあえず第2款総務費につきましては、以上のことで閉じさせていただきます。大変ありがとうございました。 55: ◯委員長  次に、民主クラブから発言予定の方は質疑席にお着き願います。        〔若生作造委員、熊谷善夫委員、質疑席に着席〕 56: ◯委員長  順次、発言を願います。 57: ◯熊谷善夫委員  本特別委員会に市長の御出席をいただいておりますことを、私も委員長の配慮に賛意を表しますしよろしくお願いします。御苦労さまです。  私からは、若干だけですが企画に関して3点ほどと、これは広域行政のこと、それから土地利用のこと、土地対策に関してお伺いしますし、市民費に関しては例のコミュニティーフォーラム21という事業についてだけお伺いをさせていただきます。  まず、周辺自治体との広域行政推進についてですけれども、開催状況だけお知らせをいただきたいと思います。  仙台都市圏広域行政推進協議会というものがありますし、あるいは対名取市、対川崎町、対富谷町ということで広域行政協議会というものをそれぞれ持たれておるわけですけれども、まずメンバー構成をお知らせいただいて、この中には自称有力議員なんていうのも入っているようですけれども、あと開催状況、年に何回くらい開催してどんなことを協議されているのか、平成4年の開催状況とそれぞれの成果とまではいかないのかもしれませんけれども、意義なりをお知らせください。 58: ◯企画局長  広域行政協議会、全部で4つございまして、1つは仙台都市圏広域行政推進協議会、これは各自治体の首長、行政担当、議員とこういう構成でございます。これらにつきましては、総会を年に2回、あと担当課長によります幹事会3回、企画担当職員による事務局職員の会議1回と。内容につきましては、主要事業につきまして県知事とか地元官庁、中央官庁に陳情しております。  次に、任意の協議会、3つございまして、これも首長と行政の職員、あと議員とこういう構成でございます。これらにつきましても総会、年1回と、あと担当課長会議を1回と、あと両議員によります常任委員会を設けておりまして、これも1回ございます。  名取市広域行政協議会でございますが、熊野堂地区の開発計画とか都計道路の箱塚中田線等々の整備促進。  次に、川崎町との協議会でございますが、国営みちのく杜の湖畔公園の整備促進、国道286号のバイパスの整備促進。  もう一つは、富谷町との広域行政協議会でございますが、都計道路の宮沢根白石線等の整備促進、赤石平とか成田地区の開発計画の促進、こういうものを協議いたしておりまして、内容的にも時間のかかる内容が多いわけでございますが、少しずつ進展、成果が見られるものと考えております。 59: ◯熊谷善夫委員  少しずつ成果があらわれているというのは、企画関係でこれを担当されて、実際的な事業は建設局とかいろいろ実際の事業はやっていくということでしょうから、この協議によってどのくらいの金がかかっているとかということは別にわからないわけですね。 60: ◯企画局長  協議会の運営経費といたしましては、おのおの規模、人口等によりまして違う場合もありますし、広域行政協議会の場合には仙台市は273万、名取に対しましては33万、川崎、富谷は30万ずつ協議会のための経費は負担しておりますが、そのための具体的な、例えば都計道路が幾らかかったとか具体的な事業費がどこまで決算されたかとか、そういうことまではつかんでおりません。 61: ◯熊谷善夫委員  川崎、富谷、名取、いずれも隣り合わせの市町ですので、大いに協力し合って一体的な進展というものを望みたいと思いますが、そんな中からかつて、いやそういう話題はなかったということであればそれでいいんですが、例えば今よく話題に上っております名取市との合併論なんていうものは、いずれにしても任意の協議会でしょうから何を言ってもいいんでしょうから、そういった話は全然出たことはないわけですか。 62: ◯企画局長  仙台市名取市広域行政協議会、この場においては一切ございません。 63: ◯熊谷善夫委員  それは、平成4年度も平成5年度に入ってからもですね。 64: ◯企画局長  そのとおりでございます。 65: ◯熊谷善夫委員  本会議でも出ている話ですので簡単にしますけれども、いろんな場があってお互いの意見を出し合ってよりいい方向、合併がいいものだということに決めてかかるわけではありませんけれども、その意義なりあるいはそのことによって、合併によってもたらされる両市の発展への貢献とかを考えた場合、この協議会のメンバーになっている委員というんでしょうか、もうちょっと積極的に話を出してもおかしくないんじゃないかななんて個人的にはそう思っておったんですけれども、今のところないということですが、市長なんかは今後、新聞報道なんかでも、あるいは本会議の答弁でもこういった合併論に関しては期が熟するのを待つといいましょうか、今すぐその話を出す時期ではないというような、言ってみれば慎重な姿勢というふうに受け取られますが、こういった場を通じてそういった話題を出すというようなお気持ちは今のところはいかがですか、市長。 66: ◯市長  現在のところ、積極的に話題とすることは考えておりません。以上です。
    67: ◯熊谷善夫委員  それはわかりました。本会議でも伺っておりますので、それだけにしておきます。  それから、これも私、少し自分自身忘れかけてきたような気もする事業なんですけれども、新産業都市建設事業というものがあるわけですね。これは当時、昭和39年だかに指定になって、仙台湾地区ということなんでしょうけれども、その当時の理念としては高度な産業とか学術研究機能の整備とか、あるいは魅力ある職と住と遊びの部分の環境を創出することによって、言ってみれば国際交流都市を形成していこうと、こういうことだったんだと思いますが、今に至ってみますと何かさっぱりさえないような気がするんですが、しかし依然としてこの事業が続いていることに変わりはないんでしょうけれども、現在何か第五次建設基本計画とかというものがあって、それを実施中ということなんですが、話を聞けばわかるんでしょうけれども、こういった書面にはさっぱりあらわれてこないもので、この事業推進のための決算というか金はどんなところにあらわれていて、少なくとも平成4年度の事業はどんなことをしたかということなんですけれども、事業をするということは金がかかるわけですけれども、この委員会始まる前に、私が当局から教えてもらったのではそもそもこの国庫補助金、過年度分の事業に関しての補助が来るんだということで、そうすると平成4年度分の金というのはまだ確定できないで、これに載っている、歳入部分にあるお金というものは平成3年度にやった事業について来たと、こう理解していいのかどうか教えてください。 68: ◯企画局長  これは、いわゆる新産かさ上げ補助金という制度でございまして、前年度の決算されたものに対してかさ上げされて補助金が次の年に交付されるという制度でございます。 69: ◯熊谷善夫委員  歳入の方に入ってちょっと恐縮なんですが、参考までに教えていただきますが、そうすると予算のときなんかは、予算というのは前の年の決算した分をのっける格好になるんでしょうか。それはそれで計算してやるんですか。 70: ◯財政局長  御指摘のとおりでございまして、前年度の事業分に係るかさ上げ分をその翌年度の予算において、歳入において見込むという形になっております。 71: ◯熊谷善夫委員  わかりました。不勉強で教えてもらっただけになりますけれども、これまで当市としても指定によるいろんな恩恵というかメリットがあったはずですし、よかったとは思いますけれども、これからという時点ではどんなメリットがあるように評価されているのか。  また、この新産都市建設事業自体の特徴をちょっと挙げていただければと思います。というのは、歳入面に書いてあるのでは保育所整備とか地方道路改修、街路事業、公園事業、公営住宅建設とか、あと下水道事業、卸売市場の件なんかに金が使われているのかなと思いますが、これは一般財源として国から金が来てもうかったという程度で、得失というものは殊さら考える必要がないのかどうかお願いします。 72: ◯企画局長  やはり、こういう制度は積極的に活用して補助金の獲得が必要であると、それだけメリットがあるというふうに考えております。 73: ◯熊谷善夫委員  そうすると、これからも、この決算書に載っているような事業を今後も続けていく程度と考えていいんですね、この事業は。 74: ◯企画局長  毎年度事業内容は変わるわけでございますが、おおむねこういう事業と考えております。 75: ◯熊谷善夫委員  わかりました。  次に、土地利用の問題で教えていただきますが、この間、河北新報のスペシャルワイドとかという部分に載っていて、企画局の担当者が頭を痛めているとか弱ったなと言っているなんていう記事があったんですけれども、読んでみると別に頭を痛めたり弱ったりする必要など全然ないような話ではないかなと、きちんと対応すればいいだけのことだと思ったのがあったんです。  ゴルフ場の開発計画審査で凍結解除とかって、新聞の切り抜きを持ってきてみたんですけれども、平成元年に、あの当時も議会でも少し話題にしたりして騒いだ記憶がありますけれども、そんなことがあって12業者だか一斉に申請が来たためにちょっと待ってくれということで、平成3年からことしの6月まで審査自体を留保して、つまり凍結したという言葉なんでしょうけれども、しかし凍結をした、あるいは留保しているというのは、そのことには一切もう頭をひねらないで、何にもしないで空白の期間だったということでは私はないんじゃないかなと思うんです。つまり、平成4年度の最中もこれにどう対応しようかと考えたりはしていたわけで、業者に対して何か結論を出してやったりということをしないという期間だったのかなというふうに思っているんですけれども、そういうことでいいですか。 76: ◯企画局長  平成3年7月に選定作業を保留したわけでございますが、それ以降土地利用計画とかいわゆる基本計画、これを定めて、その中で土地利用計画の指針として定めまして、それでもって今後選定作業をしていこうというふうな仕事をやってきたものでございます。 77: ◯熊谷善夫委員  そうだと思いますので少しお聞きしますが、そうすると土地利用計画とかあるいは緑のマスタープランなんかの策定が終わった現在ではどんな検討をされていて、いつまでも相手に待たせておくわけにもいかないでしょうから、どんなスケジュールで業者に対応しようとしておられるのか。土地利用計画あるいは緑の基本計画等をよく勘案してみるとこんな感じだという見解があればお伺いしておきますし、またいわゆる2%の問題からすると、全然場所はなくなってしまうわけですから、かなり慎重に考えなければならないと思いますし、またいずれ県の方に、あれは何ていうのか、仙台市から持っていくというのか上申するというのか言葉はわかりませんが、県の方にとにかく出すときに何か12なりの申請に優劣をつけて出すようなことになるのか、順番つけて出すようになるのか、あるいは2%という枠から考えると現在の開業しているところを差し引くと残り部分の面積で何カ所くらいしか絶対開発できないとなれば、その四、五カ所くらいしか県の方に出してやらないことになるのか、仙台市の意向というものがうんと優先されるんだというようなことになっていましたもので、その辺お願いします。 78: ◯企画局長  現在の選定作業の状況でございますけれども、県の大規模開発指導要綱、この枠の中で土地利用計画等に則しまして、さらに先般県で策定いたしました環境管理計画との整合を図ると、もう一つは庁内の検討体制を整備していくと、こういう中で具体的な選定作業を行ってまいりたいというふうに考えております。  そして、選定作業を進めるに当たりましては、選定基準の検討とか現地調査やヒアリングも実施してまいりたい。  そして、先ほど申しましたように開発指導要綱の枠内、すなわち2%の枠の中で選定作業をやってまいりたいと。  あともう一つ、県に出す場合の出し方でございますが、12カ所全部に序列をつけて出すのか、最初から絞り込んで出すのかと。この辺につきましては今後検討して、これから検討していくところでございますので、今のところははっきりとお答えできないと、こういう状況でございます。 79: ◯熊谷善夫委員  そうすると、早く結論を出してくれという人もいっぱいいると思うんですけれども、目標というかめどというものはどの辺に置いておられるのか、ことしじゅうとか今年度中とかということはまだないのか。  また、もう待っていられないから開発目的を変更したいという人もいるのかどうか。多分いるんだと思うんですけれども、そういったことに対してはどう対応されていくのか。  また、人によっては、せっかく出して2年も3年も待たされてぶん投げっ放しにして困ったと。あとどうしようもないからとにかく仙台市で、早く言えば買ってけろと、こういうようなことになった場合の対応なんかは検討されていますか、まだですか。 80: ◯企画局長  いつまで選定するかということでございますが、まだそこまでは詰まっていないということが1つでございます。  あともう一つは、目的変更等があってどうのの点でございますが、目的が変わった場合にはその目的の変わった開発の内容を見てその関係局が適切に対応していくということになるわけでございます。  あともう一つは、計画をやめたので市が買えというようになった場合どうかという点でございますが、これは自動的に市が買うという考え方はございません。 81: ◯熊谷善夫委員  それは当然だと思いますけれども、いずれこの件について意見を差し挟ませていただければ、私もうまい下手はともかくゴルフはやったことがあるんですけれども、うんとやりたい人もいればそうでない人もいるわけですけれども、それ以上に緑のマスタープランやら仙台市で策定した計画自体をぜひ優先させていってしかるべきだと私は思っておりますが、御見解いかがですか。 82: ◯企画局長  委員のおっしゃるとおり、緑というものをきちんと守りながら選定作業を進めてまいりたいと考えております。 83: ◯熊谷善夫委員  次は、前にも聞いたんでしたけれども、土地対策というか土地利用規制対策ということで、いわゆる監視区域の問題ですけれども、平成2年にはもう市街化区域も調整区域も皆とにかく入れたわけですね。こんな中での平成4年度の届け出状況なんかお知らせいただきたいと思います。  また、件数なんかも少し、平成元年くらいからの、もし経年的な件数の傾向とか指導の傾向があれば教えてください。 84: ◯企画局参事(兼)土地対策課長  お答えいたします。  傾向でございますけれども、元年度は2,888件がございました。3年度が5,834件、4年度が3,941件ございました。傾向から申しますと、3年度が一番多くて4年度が若干減少してきております。4年度は微増ながらふえてきております。以上です。 85: ◯熊谷善夫委員  御迷惑かけましたけれども、傾向だけちょっと教えてもらおうと思ったんでした。  それで、今新聞でもよく出ておりますが、いわゆる地価の下落傾向ということで仙台市ももちろん相当顕著にあらわれているというふうに見られますけれども、同じ見解でよろしいのかどうかお願いします。 86: ◯企画局長  下落傾向でございますが、これは大都市と比較したところによりますと、大都市は相当大幅に下落しております。仙台市の場合は徐々に下がってきているということでございます。 87: ◯熊谷善夫委員  いずれにしてもそういう下落傾向にあるということで、またバブルというものが来るかどうかはわかりませんけれども、来ないとは思っておりますけれども、この監視区域の制度、とりあえずは平成6年、来年の3月31日までの規制になっておりますけれども、こうした傾向を踏まえていくとその以降、来年4月からということになりますけれども、どう対応されるのか検討されていると思いますけれども、今お話しいただけるようなことはありますか。 88: ◯企画局長  先ほどの説明の中で、つけ足しますけれども、確かに徐々に下落傾向にありますけれども、累積変動率というものがございまして、これは昭和58年を100とした場合の現在の変動率と。この指数でございますが、仙台市は住宅地では177と、商業地では278.6とまだ高いと、こういう状況でございます。  それらを踏まえて考えますと、本市の監視区域の指定期限は来年の3月31日までとなっておりますけれども、指定延長するかどうかという点につきましては今後の地価動向とか届け出の状況等を十分見きわめながら、国土庁とかあるいは宮城県等とも協議しながら慎重に検討してまいりたいということでございます。 89: ◯熊谷善夫委員  もういいんじゃないですかという意見もあって、私もそう言おうかなと思いましたけれども、しかし必ずしもそうばかりも言えない状況ですので、それだけのお話を伺って終わりにします。  次に、市民費の方で1点だけですけれども、地域づくり推進の一つの事業と考えていいのかと思いますが、いわゆるコミュニティ・フォーラム21の事業についてお伺いをしたいと思います。  この委員会開会前に、コミュニティ・フォーラム21の平成4年度の報告書というものを資料として市民局からいただいて見せていただきました。そのことに関して私なりに感じたことを述べたり、あとは御所見を伺うとこういうことにしたいと思いますが、その前にまず基礎的なことを伺っておきたいと思います。  1つは、この事業の目的というか理念というか、住民参加によるまちづくりの推進をねらっている、と同時に地域で地域づくりを積極的に参加する人材の養成だというようなことで、その構成は区役所の若手職員とあるいはその地域、地元、各区ごとということになるでしょうが、の各界の若手リーダーによって構成されていて、何をやるかというとまちづくりや地域の特性の研究調査であり、あるいは講演会を開いて勉強したり、あるいはほかの都市のこういった同じようなグループとの交流から勉強すると。そうしたことの中から区長への提言というものを取りまとめていければと、こういうことだと理解しておりますが、それはそれでよろしいですか。 90: ◯区政部長  お答えいたします。  おっしゃるとおりでございます。 91: ◯熊谷善夫委員  当局で出した資料を読んだだけだから、おっしゃるとおりだと思います。  私は、実はこの種の地域づくりの施策というか事業が好きで、このフォーラムの成果にも大いに期待しているからという前提で質問しているわけでありますけれども、平成4年度は各区それぞれ何回こういった会合を持ったのか。ついでに平成5年度に入ってから今日までの分もお知らせをいただきたいと思います。  また、このフォーラム、私が間違っていれば教えてもらいますけれども、例の地域活性化基金の果実を活用してやるんだということだったと思いますけれども、この果実たるや平成4年分は何ぼだったのか、金額ですね。  そして、そもそも平成4年度のこのコミュニティ・フォーラムにかかった経費、どのくらいなのか。  それから、そもそもメンバーの選定はどうやって構成できたのか、選定の方法。多分地元のいろんな団体に依頼して推薦を受けたりしたんでしょうけれども、その点と。  それから、各区ごとのフォーラムの委員というのかメンバーというのかわかりませんが、男女の比率。というのは、やはり女性の参加をこれからもうんと期待しての話ですけれども、男女の比率やら、あるいは平均年齢なんかも教えてください。 92: ◯区政部長  お答えいたします。  コミュニティ・フォーラムは、昨年の7月から各区で発足いたしておりますが、メンバーにつきましては各区15名から20名の間で組織されておりまして、それぞれおっしゃるとおり各団体と申しますか、そういったところからの推薦をいただいて組織しております。区役所からも各区大体5名くらいずつ参加いたしております。  それから、女性でございますが、全体で88名中25名が女性のメンバーとなってございます。  それから、平均年齢はちょっと出していなかったんですが、22歳から40歳代までの若手ということで構成されてございます。  費用でございますが、平成4年度におきましてコミュニティ・フォーラム全体の費用が1,110万9,000円となっております。  それから、会議でございますが、各区平成4年度におきまして十数回開かれておりまして、非常に熱心に討議されて、コミュニティ・フォーラムにおきましては夜遅くまで議論されたという経過もございます。  それから、5年度は4年度と同じメンバーを原則としておりますが、転勤などで若干入れかえと申しますか補充された経過等もございまして、5年度におきましてはまだ回数は一、二回というふうに聞いております。以上でございます。 93: ◯財政局長  地域活性化基金の平成4年度におきます果実でございますが、運用利息収入894万3,000円となっております。  それに対しての取り崩しが1,110万9,000円とただいま市民局の方からお答えいたしましたが、これは果実のみを使用するだけでなく、元本も含めてこれを使用するという仕組みになっております。 94: ◯熊谷善夫委員  なるほどわかりました。  それから、平成4年度十数回会合を持たれたりして極めて熱心な姿が見えて結構だと思いますが、他都市で同じような、仙台のコミュニティ・フォーラム21みたいなところがあるのは……、政令都市内だけでもいいですけれども、掌握されているのか。そして実際何か行ってみたりという交流はありませんでしたか。 95: ◯区政部長  お答えいたします。  政令市では福岡市が同じような若い人たちによるフォーラムが行われているということで、実際に視察も行われてございます。  それから、横浜市にも行って調査が行われてございます。以上でございます。 96: ◯熊谷善夫委員  やっておられることは理解をさせていただきました。  それで、冒頭に申し上げたように、私はこの事業はうんと好きだし歓迎している事業なんですけれども、これは平成5年度も当然やっておられますけれども、ずっとこれは将来とも、永久にとは言わないまでもあと何年かずっと続けていくつもりになっているわけですね。 97: ◯市民局長  当面、2カ年を区切りにしておりますが、4年、5年です。今年度の事業結果を見まして、さらに6年以降継続するかどうかを決めてまいりたいと、このように考えております。 98: ◯熊谷善夫委員  そうすると、まだ決めたわけではないんですね、継続するということを。確認してすみません。 99: ◯市民局長  6年以降についてはそういうことでございます。 100: ◯熊谷善夫委員  ぜひ御検討して、これからああいうものもそれが続くのを期待しての話なんですけれども、このフォーラムそれぞれの地域づくりあるいは地域おこし、別に言えばふるさとづくりということになるかもしれませんが、その一翼を担ってくれている、いわばある意味ではですけれども各区の区長にとってのシンクタンクの1つと考えてもいいように期待しているんですけれども、そう考えて自然ですね。 101: ◯市民局長  私どもも、できればむしろ発展的に継続していきたいとこのようには考えておりますが、始める際に一応2年を区切りにしてその結果を待って進めていきたいと、こういう経緯もありますのでさようお答えしたわけでございます。 102: ◯熊谷善夫委員  そうすると、あとちょっと質問を残さざるを得ないんですけれども、例えばこれから6年、7年とやるならメンバーチェンジはどんな時点で、2年ごとに考えるのかもしれませんけれどもとかお伺いしようと思ったんでした。  それからもう一つは、今のところ各区15名からないし20名くらいで委員会を持っていますね。これ、その人たち7月から多分4月までたった10カ月ちょっとくらいで十何回ということでなかなか大変だと思いますけれども、ただ各区に今度は一つの委員会だけでなく、一つの区の一つの委員会は15名くらいがちょうど手頃かなと、意思の疎通が図れたりお互いの意見を理解できたりということで、またまとめる上でも手頃な人数だと思いますけれども、今度はこの委員会をテーマごとに複数、例えば2つとか3つなんていうふうに、余り多くてもしようがないですけれども、二つ三つ同じような委員会、しかしテーマを変えた委員会というものがあってもいいんじゃないかなと思っているんですけれども、それはどう思いますか。 103: ◯市民局長  御提言の趣旨を踏まえて十分検討させていただきたいと思います。 104: ◯熊谷善夫委員  多分区長にとっても、私はいいことでないかなと思いますので御検討いただければと思います。  ところで、平成4年度の報告書というものを御当局からちょうだいして見ておりましたが、これを見ると相当、いわゆる提言とかいっぱいいいことがあるんです。しかし、これをやっていくためには何かしらを取り上げてやるというと金がかかるということなんですけれども、こうした若手の提言というものを私は大事にしたいと思う。そうすると金が必要だとなると、区長に相当の、これをもってひとつ皆さんの若手の意見あるいは夢なり実現に向けて事業を興してくれやというようなことで少し、大幅に区長が自由に使えるような予算というものを今後御検討いただいてしかるべきでないかなと思うんですけれども、こうしたことについては市長のお考えをちょっとお伺いしておきたいんですが。 105: ◯市長  お答え申し上げます。  各地域ごとの個性あるまちづくりというものは大切なことだと思いますし、とりわけ若者の意見や提案が出されるチャンスというのは非常に数少ないと思います。そういう意味からして、このフォーラムはそれなりの成果を上げていると思いますので、今後の継続については担当局から伺うことにして判断しますけれども、財源につきましては各区のバランスもあることでもありますが、それらを勘案しながらできるかぎり各区の自主性が尊重されるような、そういう方向で検討をさせていただきたいとこのように考えます。 106: ◯熊谷善夫委員  わかりました。  ところで、せっかくちょうだいした報告書について、いただいたもので、私なりに感じたことを述べさせてもらって御見解を伺いますが、少し悪口になるかもしれませんけれども、本当のことを言うとこれを見て、これは何を報告しようとしているのか少し疑問が出ていますし、当局の方はせっかくみんながつくってくれた報告書にけちをつけるなんていうことはしないでしょうから、私が大げさに言ってみたいと思いますけれども。  どうも、これをまとめる、いつまとめたのか後で教えてもらいますけれども、十何回も集まってやった割にはまとめのための時間というものが不足したのかなと。あるいはさっき他都市も見てきたとこういうことでしたけれども、ひょっとすると机上の論議だけだったのかなというような雰囲気も少し感じました。しかし評価できるものはたくさんあるという前提で今言っているんですけれども。  そこで、冗談的に採点してみますと、悪い順なんて言わないで感心した順に言うと、私は率直に言うと太白区、その次宮城野区、若林区、そして泉区、青葉区なんていうのはだめですね、これ。どうもさえないね。これ、どんなふうに感じました。 107: ◯区政部長  まず、報告はことしの3月から4月にかけて各区で区長に報告書を提出されておりますが、今委員さんからの評価がございましたけれども、それぞれ若者らしい発想に基づきまして21世紀に向けての夢と申しますかそれを持ったまちづくりということで、中間報告でございますので、若干具体性に欠けた面はあろうかと思います。以上でございます。 108: ◯熊谷善夫委員  私が今言ったのは、最初に冗談的と言ったように、その人たちには言わないでください。  それから最後に、ちょっと不思議に思ったんですけれども、市民局では市民局事業概要というものを出していますね。これ、平成4年版というのは平成5年の何月かに出してちょうだいしていますけれども、こういったコミュニティ・フォーラム21の事業なんていうのはどこにも書いていないんですね。余り大した事業でないという意味なのかどうか、御見解だけ伺います。 109: ◯市民局長  るる御説明申し上げましたけれども、今回の報告はあくまでも中間報告でございまして、これは最終的にはおっしゃるような立派なものにして報告書をまとめたいと考えてございます。  内容についての御指摘でございますが、確かにいわば、何ていいますかルールを設けないで自由な発想のもとにまずやってもらうということから、それぞれ各区いろんな形で、現在こういう中間的な報告がなされたところでございます。  この事業のねらいの1つでありますまちづくりの人材養成ということも一つの大きな目的でございますので、委員の方々に熱心に議論なり調査研究をしてもらったということが私どもとしては大きな評価すべきことがあったのではないだろうかと、かように思っているところでございます。 110: ◯委員長  事業内容になぜ載っかっていないかということ。 111: ◯市民局長  失礼しました。  事業内容は、そういうことで中間報告ということでたまたま載せなかったと、こういうことでございます。 112: ◯委員長  おたくの方で出している内容に…… 113: ◯区政部長  お答えいたします。  市民局の事業概要でございますが、現在4年度版につきましては、つまりコミュニティ・フォーラムの行われました4年度分の事業概要につきましてはまだできておりませんので、その点、でき次第お届けいたしたいと思いますのでよろしくお願いいたします。以上でございます。 114: ◯熊谷善夫委員  わかりました。  また、今最後に市民局長さんからお話しいただきましたこと、極めて私も賛同しているものですので、今の最後のお話よろしくお進めいただくようにお願いします。終わります。           〔郷湖健一委員、質疑席に着席〕 115: ◯若生作造委員  市民費の市民生活費についてお伺いします。  私は、6月の定例本会議においても交通問題について触れましたけれども、昨今の交通事故がまさに発生の増加をたどっているというようなことで非常に暗いニュースがございます。  そういう中で、年間10日間の秋の交通安全週間も昨日全国一斉に始まったわけでございますけれども、そういう中で本年も宮城県内における事故発生がもう5,458件、そしてまた既に116件の死亡者が相次いでいるというような状況にあります。たまたま仙台市においても交通事故相談所というものがございまして、昨年相談があったのが965件というような相談があったというふうに聞いておりますけれども、その内容についてちょっとお示しを願いたいと思います。 116: ◯交通対策課長  相談所の件についてでございますけれども、相談所の相談件数は御指摘のとおり平成4年におきましては960件強の相談件数がございまして、平成3年度から比べれば六百六十数件以上の、平成3年度の比較としましては大いに相談件数が上がったわけでございます。
     その内容といたしましては、もちろん被害者が中心となっておりますけれども、もちろん加害者としての被害者的立場の方も御相談にいらっしゃっておりまして、主としては損害賠償のやり方とか、または示談の方法とか、その他交通事故の発生に伴うそれぞれの問題につきまして全体的に相談をお受けしている状況になっております。以上でございます。 117: ◯若生作造委員  大変ありがとうございます。  では、その中の万が一といいますか、その被害者、加害者が両方来られる場合、あるいは片方だけの場合もあろうかと思いますけれども、その中で相談に来た時点で解決できた方々が何件くらいあるんでしょうか。なければないでも結構なんですけれども、その辺ありましたら。 118: ◯交通対策課長  相談所にいらっしゃいまして、その相談によりまして解決をするというふうな内容にはなっておりませんので、もちろん相談を受けましてそれをヒントといたしましていろいろ各当事者間の解決には大いに資している状況でございます。したがいまして、今の状況の中では相談機能が十分に果たされていると、このように理解しております。 119: ◯若生作造委員  では、127万9,000円というような相談のところに計上されておるわけでございます、予算が。そのような数字の中で決して今言われたような相談の内容あるいは経費そのものの考えというものは、別にこれについて多い少ないは余り考えてはおりませんでしょうか。 120: ◯交通対策課長  現在も含めまして将来的展望を申しますと、交通事故発生はまさに増加傾向にあるという厳しい状況の中でございますので、特に相談所体制につきましてはなお一層強化充実していくことが必要と我々は考えております。  したがいまして、現在の相談員体制3名でもって相談員体制を組織しておりますけれども、今後とも交通事故発生の状況と、または現在受けております相談の状況等をいろいろ検討いたしまして、今後の相談所運営について十分研究させていただきたいと思っております。以上でございます。 121: ◯若生作造委員  次に、仙台市交通指導隊というものがございまして、今5区の中で警察署を中心に6分隊がございます。そういう中で、現在隊員数が756名の隊員で構成されておるんですが、先ほど申し上げましたように交通安全運動週間を前に10月20日勾当台公園市民広場において観閲式を行ったわけでございますけれども、その行事に市長も参加されたわけでございます。まず、初めての観閲式だというふうに私は思うわけでございますから、市長、そのような、今申し上げた交通状態が非常に悪化しているという関連で、指導隊の観閲式に行った感想などをお持ちだったらお話を願いたいと思います。 122: ◯市長  交通安全の問題は、市民の安全を確保するという点で今日的な安全確保の最先端といいますか最前線にある仕事であるだけに、観閲式に御参加なされた隊員の皆さんの御熱意と意欲とを十分に感じまして、その重要性を改めて認識をいたした次第でございます。以上でございます。 123: ◯若生作造委員  次に、平成4年度における1年間の仙台市の交通指導隊の要望を見ますと、出動の延べ回数が6地区で4万2,361回。その中で1人最高が163回、また1人平均しますと57回というような出動回数になっておるわけでございます。  そしてまた、内容を見ますと、まず元旦の早朝より始まり、あるいは成人式、どんと祭、いろいろと街頭指導に当たっている状況にあるわけでございます。また、市内における小学校、中学校、あるいは仙台市が行う行事等々に要望されましてこのような数字になっているわけでございますけれども、先ほど市長が申し上げたように市内の交通事故が非常に悪化しているということもございますから、そういう観点で隊員一人一人が非常に努力をしているというようなことでございますから、そういうことを申し上げ、私は消防団についても感謝を申し上げて、次の点についてお伺いするわけでございます。  まず、消防団も指導隊も、市長から辞令を受けているものでございますから、その辺の考えをもとに私、質問するわけでございます。  まず1回の出動手当あるいは職務手当が消防団と指導隊が違っておるわけでございますけれども、その辺のお考えを市民局長、どのように考えておるかお示し願いたいと思います。 124: ◯市民局長  交通指導隊の出動報酬と消防団との比較についてのお尋ねでございますが、御案内のように指導隊につきましては昭和62年条例化されまして、新たに報酬を支給することになったわけですが、消防団との比較においては、やはり職務内容あるいは職務の困難度といいますか危険度、そういったものを考慮いたしますと、必ずしも比較することが適当かどうかということがあろうかと思います。むしろ私どもとしては交通指導隊を設置している他の都市との比較の中で検討していくのが至当だろうと、このように考えているところでございます。 125: ◯若生作造委員  確かに、ボランティアの気持ちでやっている方々がほとんどだと私は思っております。ですから、金銭的に云々と余り言いたくないんですけれども、これは歴史があるとかないとかの問題ではなくて、現場に行く、そしてまた消防団もまた非常に大変な任務でございますから、それは私、先ほど申し上げたように、それはそれとして消防団について云々という気持ちはさらさらございませんし、ただ私が申し上げたいのは指導隊もそういう重大な事故を未然に防ぐ、あるいはそういう街頭指導によって一件でも少なくするというのが目的でございますから、そういうふうに言われますと私もちょっと困るんですが、たまたま……、例えば1日1回出たのが1,400円も差があるというようなことでございますと、たとえボランティアとしたとしても、やはりもうちょっと考えるべきではなかろうかと私は思うんでございます。  それから、職員報酬でもございますけれども、かなりの差があると。これも一気に私はこうしろとかああしろとかという問題でなくて、もうちょっとそういうような、同じ現場に出るものとしていろいろとそれなりの考え方があろうかというふうに私はお伺いしたいんです。それだけです。 126: ◯市民局長  確かに職務の重要性につきましては市長がお答えしたとおりでございます。ただ、出動報酬につきましては、指導隊が1回出動ということにつきましては時間制限がございまして、制限といいますか、およそ2時間程度、それから消防団の出動については実はそういった制限はございません。いわば短い場合もあるでしょうし、場合によっては1日がかりのときもあるだろうと、そういう違いもございます。  したがいまして、決して私は消防団と違って指導隊の方が少なくともいいということを言っているんじゃなくて、そういう違いの中で必ずしも比較するというわけにはまいらないのではないだろうか。むしろ指導隊の設置をしている他の都市とのバランスの中で考慮される方がよろしいんじゃないだろうかということを申し上げているつもりでございますので、御理解を賜りたいと思います。 127: ◯若生作造委員  私、他の都市と比べるということは、それは結構なことでございますけれども、仙台市は仙台市の独自の考えというものをもっと持っていいのではなかろうかと私は思うわけでございます。ですから、ある程度参考というものは、これは必要でございましょうけれども、あくまでも仙台は仙台なりのこのような報酬をやるというような考えのもとに、私は前向きに検討していただきたいというふうに思うわけでございます。  ですから、冒頭申し上げましたように、最高が百何回も出ているというようなことでございますから、その辺を考えていただきたいと思います。  次に移りますけれども、指導隊の運営費に1億6,284万円という計上をされておりますけれども、その辺の内容について御説明を願いたいと思います。 128: ◯交通対策課長  お答えいたします。  交通指導隊の運営費でございますけれども、決算額が1億6,283万9,000円でございまして、その内訳といたしましては職務報酬が2,531万6,000円、出動報酬が8,895万8,000円、運営交付金が1,488万円。被服費としまして2,409万5,000円、その他観閲式費、事務費となっております。以上の内容でございます。 129: ◯若生作造委員  詳しく答弁いただきましてありがとうございました。  以上をもちまして私は終わりますけれども、先ほど申し上げたように、くどいようですが、もうちょっと検討していただくように切にお願いを申し上げます。 130: ◯郷湖健一委員  では、私から一つだけお聞かせをいただきたいと思います。  それは、総務費中の第3項市民費第2目区庁舎管理費についてお尋ねをしたいと思います。  まず、各区まちまちの管理費でございますが、これは当然床面積あるいは敷地面積、いろいろ御事情があろうかと思いますが、この算定基準についてひとつお伺いをしたいと思います。 131: ◯区政課長  お答えします。  区の庁舎管理費の算定基準でございますが、これはそれぞれ区によって契約しておりまして、内容といたしましては清掃とか警備、電話交換、庁舎案内、それぞれの区の条件によりまして、広さとか内容によりまして若干異なっているのが現状でございます。 132: ◯郷湖健一委員  多分そのようなお答えが来るのではないかと、私は予測をいたしておりました。  例えば青葉区の床面積、これはどのくらいあるんでしょうか。各区の面積を示していただきたい。 133: ◯区政課長  区ごとの床面積でございますが、青葉区が1万6,099平米、宮城野区が1万2,416平米、若林区が1万982平米、太白区が1万3,083平米、泉区が1万3,900平米、以上でございます。 134: ◯郷湖健一委員  そういうふうにしますと、確かに青葉区が一番面積が広いようでございます。しかしながら、宮城野区が2億7,000万ということで各区から比べると非常に多いわけですが、この多いということはどういう意味をなしておられるのか、ひとつお伺いしたいと思います。 135: ◯区政課長  宮城野区の庁舎管理費の中には使用料及び賃借料といたしまして土地代が約9,000万円ほど入っております。 136: ◯郷湖健一委員  土地代というのは、要するに買収したときのお金の支払い、そういうことじゃなくて借りておられる…… 137: ◯区政課長  お答えします。  これはJRの方から借りているわけでございます。 138: ◯郷湖健一委員  そういうことで多いのはそういう関係だということで理解をいたしたわけでございますが、ただ最近、私区役所の方に出向くときがあるわけですが、どうも管理が行き届いているところもあれば、どうも管理がなされていない面もあると。この金額の中にはいわゆる、建物がありますから、それに庭園とかいろいろ付随していると思うんです。どうもその辺の管理がなおざりになっているという感をいたすわけですが、これは予算上なかなか要求に対して財政当局から、いやこれくらいでやってくれと、こういう強い要望なんかもございまして泣き泣きそんなところで了解をしながら、各区長さんが苦労しながら管理に携わっていると、こういうことなんでしょうか。その辺わかりませんでしょうか。 139: ◯区政課長  私ども予算措置いたしますときには、原則として各区役所からそれなりの見積もりをとって、それでもって財政に要望しながら予算措置されているわけでございますが、市民局の立場といたしましては金があってその範囲内で整備していくというようなことじゃなくて、どこの区役所もいい方に合わせるような方向で整備されていくように区政課といたしましては頑張っていきたいと思っております。以上であります。 140: ◯郷湖健一委員  そうしますと、要するに区長さんの判断のもとにいろいろと頭を悩ませながら限られた財源の中で処理をしておられると、こういうふうに認識をしてよろしいんでしょうか。 141: ◯区政課長  区長さん方からいただいた意向と市民局の意向と、それから財政と相談しながら一体となって相談して決めているわけでございます。 142: ◯郷湖健一委員  では、ある区長さんは床は一生懸命磨くけれども、例えばそういう庭園とか余り興味がなくて、どうも草が生い茂っていると、こういうこともあり得るということに判断してよろしいんですか。 143: ◯区政課長  先ほど申し上げましたように、基本的に各区から要求をいただくわけでございますが、もし区側で気づかないところがあるといたしましたら、私どもが区の方に出向いてこういうところをもう少し要求したらいいんじゃないかというようなことをお話し合いしながら、よりよき区の整備に努めてまいりいと考えております。 144: ◯郷湖健一委員  そういうことで今後お願いにあがる機会もあろうかと思いますが、どうもある区役所などは植えられている、いわゆる植栽されている松とかあるいは芝とか、あるいはサツキとかがどうも元気がない。これはやはり区長さんの判断によるものでしょうか。そういうことで今後区政課長さんのところに参りますので、ひとつよろしく御相談のほどをお願い申し上げまして質問を終わりたいと思います。 145: ◯委員長  暫時休憩いたします。  再開は3時15分を予定しておりますので、御協力のほどお願いいたします。              休憩 午後3時 1分              再開 午後3時18分 146: ◯委員長  再開いたします。  次に、日本社会党仙台市議会議員団から発言予定の方は質疑席にお着き願います。        〔千葉義二委員、辻隆一委員、質疑席に着席〕 147: ◯委員長  順次発言を願います。 148: ◯千葉義二委員  私は、企画費のしあわせの里構想について御質問を申し上げるんでありますが、その前に先ほど柳橋委員に対する企画局次長の答弁が、私として当局がさきに提案した内容と若干違うのではないかとこう思いますので、その点についてまず御質問したいと思います。  それは、礒村議員が昨年の3月議会でしあわせの里構想につきまして、本会議において石井市長に対して御質問を申し上げております。その中で、石井市長の答弁は「本市は、障害者、高齢者が一般市民とともに生きるというノーマライゼーションの理念のもとに健康福祉都市づくりを市政の重要課題と位置づけ推進してきましたが、このしあわせの里建設構想はこのようなまちづくりを進め、高福祉都市を実現するための全市的な核となる総合福祉ゾーンを形成しようとするものです。具体的には、自然味豊かな場所を選び、生活、交流、訓練、生産やスポーツレクリエーションなど、数々の機能を総合的に備えた新しいまちの創造を目指したいと考えています。この構想の実現のためには」、ここからです。「かなり長期的かつ総合的な視点に立って取り組む必要があると考えており、例えば神戸市のしあわせの村などの事例を参考にしながら、平成4年度は事業の規模や必要な機能などの基礎的調査を進めます」と、こう言っております。  ところが、先ほど次長はこう言っています。「全市的な、そして仙台市全体を考えている」と、こう言う。そこで私は、全市的な物の考え方というのは高福祉都市であろうと思うんです。しあわせの里はその一部分であろうと思いますが、その点についてまずお答え願いたいと思います。 149: ◯企画局次長  ただいまの御質問でございますけれども、拠点的な施設としてしあわせの里をつくるというようなニュアンスで今まで、前市長は答弁してきたわけでございます。我々が考えていますのも、そういったことも一つの考えであろうと思いますけれども、基本的には今仙台全域にそれらしき、医療とか健康増進とか、あるいは福祉施設、そういったものが各地に点在しているわけでございます。そういったものを有機的に連結させながらある一つの望ましい社会をつくっていく、そういったことがまず第一だというふうに考えているわけでございます。  基礎調査で得られました各種機能、そういったものに該当する具体的な施設は何か、そういったものを見出しまして、現在不足している部分を補う、その集約する場所を一つのしあわせの里のモデルというふうに考えてまいりたいと、こういうことでございます。 150: ◯千葉義二委員  それでは、本論に入らせていただきます。  それは、平成4年度の予算書で1,540万円を議決しているわけです。それで、これに対する決算が1,537万8,000円とこういうことになっておりますが、この予算の執行内容をお知らせ願いたいと思います。 151: ◯企画局次長  執行内容でございますけれども、委託調査費と旅費でございます。 152: ◯千葉義二委員  委託調査費は幾ら出したんですか。 153: ◯企画局次長  1,500万円でございます。 154: ◯千葉義二委員  それでは、私はこのしあわせの里構想を計画するに、いわゆる市民局、民生局、衛生局、各般にわたる内容でなければならんと思います。そういう点では、私は昔は都市科学研究所、これは藤井市長もお若いとき参加されていた、こういうところでいろいろ勉強されて出てきたわけでありますが、今回三井情報開発、こういう会社に委託したわけですね。そして、4名の研究員が出してきましたけれども、庁内におけるこの構想に対する体制はどうなっていたんですか。その点お伺いいたします。 155: ◯企画局次長  少し歴史的なこともお話ししなければならないわけでございますけれども、実はそもそもの話が身障者の団体から身障者が作業する場はいつも屋内なものですから屋外で何か健康的な、作業をしながら社会復帰を図れるような場がないかというような申し出がございまして、それでそういう方向で少し検討してみようということで、当初民生局の方でいろいろ、適地を探したり、あるいはどういった施設がいいかとかそういったことを検討なさったわけでございます。ところが、神戸市とかそういったところを見ますと、民生的な施設だけじゃなくてかなり各般にわたる施設、そういったものが必要じゃないかということで企画の方で各局にわたる分について調整しながら調査費を組んだらいいんじゃないかということでございまして、その関係から企画の方で調査費を受け持ったというような状況でございます。 156: ◯千葉義二委員  障害者団体から提起がされたからこの構想、民生局から企画局、こういうことになったというんですが、私はしあわせの里というものはそんなちっぽけなものではないと思う。それは、去年の3月の議会で議員の質問に答えて石井前市長は、神戸市のしあわせの村よりも規模の大きなものを考えておりますと、こう答えているんです。したがって、これは障害者団体のたまり場、こういうものではないと思うんです。  そこで、私は伺いたいのは、しあわせの里を構想するならば平成2年11月に出した仙台市のふるさと21健康長寿のまちづくり基本計画というものがあります。これは膨大な資料で出ている。ところが今回、私たちの手に入りました報告書は、まさに全市的な、仙台市が今まで進めてきたシルバーセンターとか健康増進センター、こういうものの羅列です。私は、しあわせの里づくりというものであればそれなりにいろいろな形で検討されなければならんと思います。  そこで私は、この三井研究所における報告書を見てくると、東北福祉大学の教授と育成会のヒアリングをやったと。私は、福祉大学はこれは学者先生ですからそれはいいと思う。しかし、育成会だけでこの問題ができるものですか。しかも、この前後して河北新報に西の平という候補地まで挙がってきている。これは、まさに今後私たちがこのしあわせの里を建設するためにどういうような方向で、そしてまた選定しなければならん。とすれば、それは建設局あるいは都市整備局との協議も必要になってくると思うんです。そういう点ができていないのに、そういう発想が出たと。ここいら辺はどういう経過があったのか教えてもらいたいと思います。 157: ◯企画局次長  2点ほどの御質問だと思いますけれども、最初のヒアリングにつきましては、これはコンサルの方で調査を進めるに当たって参考になる意見を聞きたいということで2カ所ほど選んでヒアリングをしたということでございます。  それから2点目の新聞報道につきましては、これは我々も知らない間に新聞社が取材してかなり大きく報道したというふうに認識しております。 158: ◯千葉義二委員  それでは、この報告書にもう一つ、私は疑念を持つと。  それは、今この私たちの構想と類似しているのはしあわせの村だけです。そのほかは皆計画段階なんです、この資料を見ますと。そういう点はどのように皆さんの方で御理解なさっているかをお伺いします。 159: ◯企画局次長  我々がこの報告書から得たいというものはいろいろございますけれども、主なものとしてはこれからの仙台にそういったノーマライゼーションの場を展開する場合に、どういった機能が必要かということを主に得たいということでこの基礎的な調査を行ったわけでございます。  今のところは、障害者と健常者が体験とか実践を通しながら、お互いに触れ合い交流するような場をセットすべきだとか、あるいは障害者あるいは高齢者が自立とか社会参加をするようなものと、あと健常者が自己実現というようなことを図っていくような場とか、あるいは人生80年時代にふさわしい学習的な支援機能というんですか、そういったものとか9つほどいろいろ機能がこの報告でなされております。そういったものを参考にしながら、その機能を果たす場合にどういった施設が今後必要か。現在ある機能とこれからセットする機能、そういったものをうまく活用しながらまちづくりを進めるという視点でこの報告書をとらえているわけでございます。  御指摘のしあわせの村につきましては、現在かなり、200ヘクタールほど面積をとってやっているわけでございますけれども、そのうちの約4分の1くらいが福祉施設で、あと公園とかいろいろ、レクリエーション施設とかになっております。そういったものも、従前はこのコンサルはいろいろ参考にしたわけでございますけれども、それらを参酌しながら仙台市らしい福祉のまちづくり、しあわせのまちづくりを進めていくような方向で進みたいと考えております。 160: ◯千葉義二委員  それでは、この報告書をもとにして当局でいろいろ検討していくということでありますが、私は先ほど申し上げましたようにこういう構想をつくるには、市役所の若手の有能な方々によって一つのプロジェクトをつくってやっていかなければならんと思います。そうでないと、市民の温かい心が通わなくなる、こういうことを私は思うのでありまして、またそれは福祉大学と育成会でなく、守る会を初めとする福祉団体がいっぱいあるわけですから、そういう方々とのいろいろ懇談を持ってそういうものを、この報告書は報告書としながらもつくっていかなければならんと、こう思います。  もちろん、前市長は10年くらいかかるであろうと、こう言っておりますから、私もそれなりに流暢に事の次第を見守ってまいりたいと思います。  市長の本会議でごあいさつがありました。その中で、仙台市都市総合研究機構の設置を検討してまいりますとあるんですが、この研究機構にこういう問題を取り上げて検討されるのかどうか、この点お伺いして私の質問を終わりたいと思います。 161: ◯市長  研究機構の設立がそれに十分適応できるかどうか、もしも設立の機会が早ければしあわせの里の構想も若い職員の英知をこれに投入しなければならないつもりでおりますので、そのタイミングの問題でございますけれども、間に合えばそうしたいと思います。以上であります。       〔加藤榮一委員「議事進行」と呼び、発言を求む〕 162: ◯加藤栄一委員  先ほど、千葉委員の質問の中で心身障害者並びに福祉関係のことに関連して「たまり場」というお言葉があったわけですが、私も二、三日前いろんな福祉施設に行ってみて感ずるのは、ことしなんかは冷害にも負けずいろんな生産をしてみずからが喜びを感じるとか、あるいは環境保全のために非常に協力して、社会復帰するために努力している姿を見ると、施設関係ですが、決してたまり場じゃないんです。ですから、やはり我々として質問の中に「たまり場」という言葉は当を得ないんじゃないかと思いますので、その辺委員長をして訂正方をお諮りいただけないかと、お願いしたいと思います。 163: ◯委員長  千葉委員に御紹介しますけれども、ただいま加藤委員から議事進行でございますけれども、その点に対する御見解をいただきたいと思います。 164: ◯千葉義二委員  確かに、私の発言で「たまり場」という言葉を使いまして申しわけないと思いますが、言うなれば「障害者の施設」とこういうように直していただけば結構だと思います。 165: ◯辻隆一委員  私からは、総務費のうち、事務管理費等についてお伺いをいたしたいと思います。  まず最初に、昨年度から公文書が現在のB判を中心とした形からA判化に進められようとしているわけでございますが、この事業を進めるに当たってのこれまでの経緯についてまずお伺いしたいと思います。 166: ◯総務局総務部長  お答えをいたします。  公文書のA判化の経緯でございますけれども、国におきましては平成4年の6月に行革の第三次答申がございまして、これを受けまして国はことしの4月から国際化、OA化に呼応して民間のA判化がかなり進展していると、こういうような状況から国としても文書管理の効率化と民間負担の軽減等を図るという観点で国はおおむね5年度、6年度、7年度、3カ年でA判化をしようというような経緯がございました。  これを受けまして、それぞれ地方自治体に国から平成4年の12月に参考で文書が流れてございまして、これを受けまして仙台市といたしましても来年の4月から3カ年をかけましてできるものにつきましてA判化を進めていきたいと、こういうふうに考えておるところでございます。 167: ◯辻隆一委員  昨年度から、例えば実は今年度になるかもしれませんけれども、実施計画を初めA判化がもう既に進められているわけでございますけれども、そういうことの進め方の中で、庁内的に混乱は起きていないのかどうか。あるいはもしそういうことがあるとすれば、それらを克服しながら全庁的なすべての文書についてこういうA判化への転換を図っていくということであるすれば、その具体的な方策等についてどのように考えているのか、まずお伺いしたいと思います。 168: ◯総務局総務部長  全庁的に混乱は起きていないかということでございますが、来年4月から実施するということでございまして、庁内では行政運営改善委員会、ここの中に文書A判化推進部会を設置をいたしまして、今各局で3カ年の実施計画につきまして鋭意検討していただいております。この結果を踏まえまして、具体に進めてまいりたいというふうに思っております。  それから、具体的に派生する問題といたしましては、コンピューター関連のA判化につきましては、これは多大な経費等がかかりますし、長い時間もかかるというような、そういう特殊事情にあるものにつきましては、国も一応当面見送りというようなことになっておりますので、仙台市としても国に合わせたような形で進めてまいりたいと、こういうように考えております。 169: ◯辻隆一委員  このことによって経費の増加ということも予想されるわけですし、またこれからの文書保管上の問題でもさまざま問題が出てくるというふうに思います。これらについても具体的にどのように考えておられるか、まずお伺いしたいと思います。 170: ◯総務局総務部長  お答えいたします。  確かにB判からA判にいくことによりまして、文書の保管庫等、若干問題点はあろうかと思いますが、これも費用を一遍にかけるというわけにもまいりませんので、今のところ来年の4月時点では既存のものを使いながら、現在のいろいろな備品等の更新期に順次切りかえてまいりたいというふうな考え方をいたしております。 171: ◯辻隆一委員  後で具体的に市政だよりについてもお伺いしたいと思うんですけれども、これは単に活字が大きくなっただけで、文書の情報量というんですか1枚に入る量というものはさほどふえていないというのが実情でありまして、そういうことからすれば、やはり私たちは紙のむだ遣いという視点から見ても大きな問題を考えるんじゃないかというふうに思うんです。そういう意味からしても環境問題を含めて、そういうものに照らしてどのように考えているのか、その点についてお伺いしたいと思います。 172: ◯総務局総務部長  確かに、B判からA判によりまして紙の大きさが多くなって紙のむだ遣いになるんではないかという御指摘がございますが、この辺につきましては、用紙1枚に簡潔におさめるとか、それから庁内としては極力用紙を使用しないとか、あるいは両面コピー等、文書の簡素化、平明化、こういうものの文書の管理の事務改善もあわせながらやっていかなければならないのではないかと思います。  それから、もともと製紙会社の製紙はA判でやっておりまして、B判で裁断をいたしますと若干むだが出てくると、こういう問題もございますので、全体の国の流れからはそういうことでA判化はやむを得ないのかなというふうに考えております。 173: ◯辻隆一委員  先ほどお話ししましたけれども、市政だよりも昨年度から実際A判化に切りかわってきたわけです。先ほど総務部長の御答弁では、1枚の中に情報量をきちんとおさめるという努力を必要だというふうにお話しありましたけれども、実際はB判からA判に変わって、4段組で行数が4行ふえて、字数にすれば大体250字くらいはふえる計算になるんですが、ページ数は同じ32ページということでほとんど変わっていないわけです。そういうことから見ても、ある程度の改善ということをいうならば、1枚に情報量をどう入れるのかという具体的な努力というものも必要だというふうに思います。  特に市政だよりに関しては、先ほど申しましたように1枚の文書に入る情報量というものはほとんど変わっていない、むしろふえるくらいなんですけれども、紙の大きさが変わったということで重くなっているとか、あるいは持ちづらいとか、そういう苦情というものが町内会等から寄せられているわけですけれども、その辺について当局の、官側はどのように考えているのかお伺いしたいと思います。
    174: ◯総務局秘書部長  お答えいたします。  文書に用いる判とはおのずから違うわけでございますけれども、やはり情報量が多くできるという点、それからもう一つ大きいのは何よりもわかりやすく見やすいという、そういうところで市政だよりの場合はA判化を進めたわけです。これは平成4年度からでございますけれども。  そういったことで、苦情がないかどうかということにつきましては聞いてはおらないわけです。なれていただくことも大事かなということでございます。何よりも、見やすい、わかりやすいということでやらせていただいたということでございます。 175: ◯辻隆一委員  私が先ほど言ったのは、確かに現状では32ページで同じなわけですから、そういう点でいろいろ苦情は来ていないかということでお話ししているわけで、実際は1枚に、活字が大きくなって見やすいとかそういう市民からの評価があるということは私も重々知っているわけです。そういう意味では、そういう具体的な努力というものは庁内に必要なんじゃないかというふうに思うんです。  それから、これは市政だよりに限らずほかの、例えば市民にお知らせをする市民センターだよりとかさまざまな文書もあろうかというふうに思います。これらについての基本的なこれからの取り組みの考え方というものをお伺いしたいと思います。 176: ◯総務局長  広報文書の中にはいろいろございまして、写真が入るやつとか地図を書くものとか、あるいはポケットサイズのものまであるとか、さまざまございますので、それぞれケース・バイ・ケースで判断してまいりたいと、このように考えております。 177: ◯辻隆一委員  私は、市政だよりもそうなんですけれども、例えば各町内会の回覧文書もこれからA判型に変えていかなければならないとかさまざま問題が派生するかと思うんです。まずもって庁内的に混乱が起きることが予想されるわけですから、十分注意をしていただいて事務の改善をしていただきたいということを申し添えて次に移らせていただきたいと思います。  先ほど熊谷委員の方から市民生活費中コミュニティ・フォーラムに関する御質問がございました。二、三、視点を変えてお伺いしたいと思うんですけれども、先ほど委員から示されたように、平成4年度の活動報告の中でもさまざまな、具体的な市政に関する提言というものが出されているわけです。これらについてどのように評価をし、そして具体的に実施されたものがあるのかどうか。あるいはこれからどのようにこれに取り組もうとしているのか、それについてまずお伺いしたいと思います。 178: ◯区政部長  お答えいたします。  コミュニティ・フォーラムにつきましては、平成4年度を一つの区切りといたしまして各コミュニティ・フォーラムからいただいた報告を各種施設の整備の提案や、あるいは各区の特色のあるまちづくりについての基本的な考え方の提案などさまざまございました。いずれにいたしましても、フォーラムの皆さんが熱心に取り組んでこられたという成果があらわれておりまして、若者のまちづくりに対する新鮮な考え方が提案されているというふうに思っております。  この事業のねらいの1つでもありますまちづくりを担う人材の養成という点からも高く評価されているというふうに考えております。  それから、具体的な、どのように実施されたかということでございますが、今度の中間報告につきましては、先ほど来申し上げておりますように、中間報告ということでちょっと具体性に欠けている面がございますが、実際に行われたものといたしましては、泉区における泉ケ岳の環境美化を訴える標識の設置、あるいは青葉区における台原森林公園での仙台冒険遊び場、この2点がございます。  今後につきましても、平成5年度に具体的な報告といいますかそういったものがあれば各自フォーラムでの実施、あるいはふるさと創生事業、そういったものの中で実現できるものについて実現いたしてまいりたいと、そのように考えております。以上でございます。 179: ◯辻隆一委員  先ほど具体的な仙台市の市政の中に生かされるすばらしい提言というものも入っているわけです。そういうことから見て、やはりこういう提言をきちんと受けとめていく姿勢というものが問われているんだろうというふうに思うんですけれども、具体的に、現在は中間報告ということでございますけれども、将来きちんとした報告書ができたとき、これを単に市民局だけの問題ということじゃなくて、全庁的にこれを受けとめていく体制というものが私は必要だというふうに思うんです。それらについて、今後のこういう意見を出されたものについての体制づくり、特に今回の決算を踏まえて見ますと、これは確かに先ほども質問ございましたように、地域活性化基金の果実なりそのものを使って事業を興していくということでございますけれども、全庁的にきちんとした受けとめる体制づくりというものが問われているのではないかと思うんですが、その点についての考え方についてお示しいただきたいと思うんです。 180: ◯市民局長  確かに、私どもコミュニティ・フォーラム21については、当然いいものは市政に反映をさせると、こういうものがねらいでございまして、例えば市長と報告会、5区の全体と、それから市長と報告会、交流会、そういうものも最終的には計画をしながら、直接市長に生の声を聞いてもらうと。そして市政に反映をしてもらうと、そういうことも実は考えているわけでございます。  庁内につきましては、もちろん庁内の組織の中で生かせるものは当然生かしていくと、こういうことでございます。 181: ◯辻隆一委員  実は、先ほどの熊谷委員の意見とも重複するんでありますけれども、これに携わってきた方々からぜひこの事業については継続してほしいという声が届けられているわけです。先ほどの御答弁の中でも、この予算のあり方あるいはこれ自身がまちづくりの人材づくりだというお話がございましたように、やはり私は事業の継続性というものが求められているのではないかというふうに思うんです。地域活性化基金のありようもこれから議論をしていかなければならないわけでありますけれども、少なくともこういうスタートしたすばらしい事業として残っていくわけですから、この継続性について再度質問して、私の質問を終わりたいと思います。 182: ◯市民局長  十分考慮に入れてまいりたいと思います。 183: ◯委員長  次に、公明党から発言予定の方は質疑席にお着き願います。        〔岩崎武宏委員、笠原哲委員、質疑席に着席〕 184: ◯委員長  順次、発言を願います。 185: ◯岩崎武宏委員  まず、総務管理費中の人事管理費について何点かお伺いをさせていただきます。  行政が市民に対する最良のサービス機関でありますためには、職員一人一人が自分の仕事に誇りと意欲を持ち、不断に資質の向上に努めますとともに、その能力を十二分に発揮することができるように適切な人事管理が行われなければならないと思います。  平成4年度におきます人事管理上の重点施策の中身とお取り組みの成果についてお伺いをいたします。 186: ◯人事部長  お答えいたします。  人事管理につきましての平成4年度の重点施策、それからその成果という御質問でございますが、人事管理につきましては個々の職員の勤務実績、それから能力、性格、知識などに関しての客観的な把握に努めまして、職員の能力等を有効に活用してまいる努力をいたしておるわけでございまして、それからあわせて職員研修等によりまして資質面というか人材育成についても配慮いたしてまいったということでございます。  この結果、組織全体の活性化、それから市政の能率的な運営に資することがある程度できたのではないかというふうに考えておるところでございます。 187: ◯岩崎武宏委員  2問目でありますが、この人事管理のあり方につきましては、一般に減点主義か加点主義かというようなことが言われております。前者は言うまでもなく、職員の職務遂行の評価に当たりまして失点と申しますか、その多少に着眼をし、後者は加点に重きを置くものだというふうに理解をしております。前者のもとにおきましては、職員はえてして失敗を犯すまいというような点に比重がかかって、どちらかといいますと消極的な姿勢を生みやすいということが言われておりますし、また後者のもとにおきましては積極的な取り組みについての結果責任に対する正しい人事評価、これが不可欠だと思います。  この点、本市におきましては、これは私の主観的な印象でありますから間違っているかもしれませんが、前者の傾向がどちらかというと強いようにも思われるわけであります。職員の間に伸びやかさがいま一つ感じられないように見受けられるわけですが、この人事評価のあり方につきまして御当局の所見を伺います。 188: ◯人事部長  人事評価のあり方についてという御質問でございますが、人事評価につきましては定期異動あるいはその際の昇任の選考に当たりまして、各所属長から十分に思料あるいはヒアリングを行いまして適切な評価に努めておるところでございます。  例えば定期異動の場合でありますと、各職員の現職の適性等を評価していただきまして、あわせて本人から自己申告という制度を取り込んでおりまして、こういった自己申告等もあわせまして定期異動の資料として活用しておるという状況が1つございます。  それから、昇任選考に当たりましては、先ほどもちょっと申し上げましたが、職員の能力、実績、それから人物、特性と、こういった多面的な視点からできる限りの評価に努めておりまして、昇任昇格者を決定しておるという状況でございまして、こういった意味では先生御指摘の加点主義か減点主義かという二者択一という形ではございませんですが、こういった評価期間中の事実に基づきましてマイナス面はマイナスと、それからプラス面はプラスというようにその方をトータル的に絶対評価と申しますか、こういった形で極力本人の今後の伸びも図れるような公平な見方をしていきたいということで努力しておるところでございます。 189: ◯岩崎武宏委員  そのような人事評価のお取り組みになっているということであれば大変幸せなことであります。  3問目ですが、ここ数年、本市のこれまた人事についてでありますけれども、これもいろいろなことが言われるわけでありまして、そういう意味でお受けとめいただきたいんですが、どうも年功序列的な志向が目立って、いささか硬直化しているのではないかというような声も聞かれないわけではございません。しかしながら、組織におきましては年功を評価するということも、これまた決して軽視はできないということはよく私自身も承知をしておりますが、それであってもなお、真に職務遂行能力のある人材につきましては職務等級別の資格基準表に定めます必要経験年数あるいは必要在級年数の現在の要件をもっと緩和いたしまして、若手や中堅の思い切った昇格、登用をするとか、現在の昇格基準の見直し、あるいは弾力的な運用という点が望まれるのではないかというふうに私自身は考え方ておるんですが、いかがでしょうか。 190: ◯人事部長  ただいま、年功序列を廃して若手の登用という視点の大変貴重な御質問をいただいたわけでございますが、それからそれに関連いたしまして人事委員会規則の資格基準表の見直しの点も質問にあったわけでございますが、私ども職員の昇格に関しましてはそのとおりでございまして、人事委員会規則の資格基準表を基準といたしておるわけでございますが、実際、この基準表には詳細に基準が決められております。しかし、実際の運用は、残念ながらこれよりもさらにおくれておるという状況がございます。昇任の年限がその基準表よりも大分おくれておるという状況が基本的にございます。それは平均いたしましての話なんですが、そういった視点からまず基準というよりも基準の中でいかに有能、それから意欲のある職員を的確に活用していくかという視点で今後ともさらに努力する余地がまだあるのかなというふうに考えておりますので、基準自体はそういった状況を見ながら研究課題とさせていただきまして、現時点ではそのように考えてまいりたいというふうに考えております。 191: ◯岩崎武宏委員  ちょっと今の答弁に関連してなんですが、基準というものがあって、この基準は非常に大切なものだと思いますけれども、基準どおりになかなかいかないと。それよりもおくれているのが実態だと、こういう今の御答弁があったんですが、おくれざるを得ない、あるいはおくれている主たる要因といいますか理由はどういうところにあるんでしょうか。 192: ◯人事部長  甚だ恐縮なんですが、正確にすべて分析しておるわけでございませんですが、私どもとして考えておりますのは、基本的に役所のポストというものはある程度限られておるということが一つあろうかと思います。そういう中で、仙台市のポストの──ポストというか役付職員の数という部分もある程度の割合まで達しております。そういう一つの状況とそれから職員の高学歴化、そういったいろいろの状況がこういう状況につながっているのかなというふうに考えておるところでございます。 193: ◯岩崎武宏委員  わかりました。  次ですが、人事管理の究極の目的というふうに仰々しく言うまでもございませんが、いかにして職員の一体感を確保し、また組織としての戦力を最大限に発揮させるかという点にあるのではないかと思っております。  この点で管理監督の地位にあります方々の振る舞いというものは部下たる職員のかがみでありますし、とりわけ一朝事が生じたときの上に立つ者の身の処し方というものは、職員の士気、組織としての一体感に重大な影響を与えかねないと、こういうことであろうと思います。  そういう点で、今ほど上に立つ者の姿勢が全職員の注目を集めているときはないのではないかと私は思っております。  新市長のもとで全職員が打って一丸となって市政の刷新と、失われた市民の信頼の回復に取り組まねばならないという今日、公平にしてだれもが納得のできる人事管理管理者教育の重要性というものはどんなに強調してもし過ぎることはないと私は思っておるわけでありますが、この点についての藤井市長の所見と今後のお取り組みについての決意のほどをお伺いいたします。 194: ◯市長  おっしゃるように、今ほど上に立つ者のリーダーシップが期待されているときはないというふうに私自身認識をいたしておりますので、管理職を初め、私自身からそのリーダーシップを十分に発揮できるように努力をし、職員一体となって信頼性の回復に努めてまいりたい。同時にまた、個々の職員に対するモラルといいましょうか、意欲の向上、やる気の向上ということも人事管理上は基本的な問題であろうかと思います。その辺につきましても、個々の能力、個々の人間を公平に評価するということ、このことも重要なことであろうかと思いますので、両々相まって実現できるように努力してまいりたい、このように考えます。以上です。 195: ◯岩崎武宏委員  では、監査委員費について何点かお伺いをいたします。  初めに、平成4年度におきます期中の定例監査の実施状況を見ますと、一般会計、特別会計の分野では市民、民生、経済の3局とこれら3局が所管いたします出資並びに財援団体のうち10団体ほどの財務出納事務を監査しておられます。また、同じく平成3年度は、財政、衛生、教育の3局と3団体について行っておられますが、このペースでいきますと12局とその所管の出資・財援団体について監査が一巡をするのに3年とか4年とかという歳月がかかってしまう計算となるのではないかと思うんですが、このような監査の現状につきまして監査委員はどのようにお考えになっておられるのか、まずお伺いいたします。 196: ◯猪之詰代表監査委員  現在、一般会計、特別会計関係では12局、それから5つの区役所、各行政委員会、それから34の出資団体と財政援助団体を定例監査の対象としておりまして、定例監査の際には財務監査に行政監査の視点も付加して実施しております。  監査計画といたしましては、およそ3年で一巡するということになってございます。なお、工事監査は2年で一巡するように計画実施しております。このほかに各部局共通のテーマのもとに横断的な行政監査も年度ごとに実施するということにいたしております。  定例監査の実施サイクルにつきましては、都市規模によりまして違いがございますが、政令指定都市ではおおむね2年から5年で一巡をするというような状況でございます。私どももできるだけ密度の濃い監査を実施したいというふうに思っておりますけれども、現状では大体3年で一巡というような現状でございます。 197: ◯岩崎武宏委員  現状がそういうことであるということは、ただいまの御答弁で私もよくまた理解をいたしましたが、ちなみにただいま監査委員のお話の中にもありましたように、平成3年度からは従来の財務監査に加えまして行政監査の権限が追加されたわけでありまして、このために従来の監査事務局体制というものを質・量、両面にわたりまして大幅に拡充強化いたしませんと、実際のところは行政監査はおろか財務監査の密度さえ一層希薄とならざるを得ないと。そうなりますと、監査委員さんが監査の職責を十全にお果たしになるということは、現実問題として非常に困難といいますか厳しいといいますか、そういうのが実態ではないかというふうに私自身は考えております。  ところで、本市の監査事務局体制というものを見てまいりますと、平成元年以降は3課5係21人のままでずっと据え置きのままという、こういう状態でございます。この点、市政に対しますチェック機能の見直しと充実というものを公約されました藤井市長におかれましては、このような事態をどのようにお考えになり、今後どのような対策を講じていかれるおつもりであるか、市長の御所見をお伺いいたします。 198: ◯市長  お答え申し上げます。  監査事務局の体制の充実ということであろうかと思いますけれども、平成3年度から従来の財務監査に加えまして行政監査も法的に加えられたという、こういう事情もありますし、また本市が当面しております事情から公平性、透明性が求められている時期でもございます。それらの諸点を勘案した上で、やはり監査事務局の体制の充実が求められているということは否定できないというふうに思いますので、監査委員とも十分協議をいたしながら体制の強化を図っていく方針でございます。以上です。 199: ◯岩崎武宏委員  大変心強い御答弁をいただき、ぜひそのように実行していただきたいということを申し上げさせていただきます。  次ですが、定例監査は公金の出納、財産管理等の財務事務につきまして誤謬と不正の摘発、あるいは発生の防止といったことを目的としていることは言うまでもありませんけれども、そういった視点のほかに最小の経費で最大の行政効果が上げられるように、予算が効率的に執行されているかどうかということを幾諫し、また必要に応じて税制改善を勧告、指導すべきことが予定されているというふうに承知をしております。  この点で、本市の定例監査結果報告を拝見いたしますと、これも私の勝手な主観ですが、どうも後者の視点からの指摘というものが見受けられないように感じているわけでありますが、監査に臨まれます主眼点の置き方という点について監査委員はどのような御所見でいらっしゃるのか。  また、もしそういった視点からの監査を現実には行っているのだとすれば、その監査結果はどのような形で公表しておられるのか、お伺いをいたします。 200: ◯猪之詰代表監査委員  指摘事項は、関係法令等から見まして是正すべきものと明確に言えるものについて行っているものでございますが、効率性とかあるいは能率性の観点からの問題提起は、よりよい事務処理方法ということで関係部局に対する一つの提案という形でお示しをしているところでございます。  指摘事項のように、監査結果を公表しておりませんけれども、提案した事項、監査実務ではこれを指導事項と呼んでおりますけれども、この指導事項につきましても関係部局で十分検討願っているところでございます。 201: ◯岩崎武宏委員  今の御答弁なんですが、せっかくそのように御指摘といいますか御指導になられたことについては、そうしますと監査委員さんの御所見では特にそれは公表する必要がないというか、いろんな理由があるんじゃないかとは思うんですが、そうお考えだと、こういうことですね。 202: ◯猪之詰代表監査委員  はっきり間違っていることにつきましては、指摘事項ということで監査結果の公表対象としておりますけれども、それ以外の提案事項につきましては監査委員の具体的な提案ということで関係部局で十分検討していただくという取り扱いにいたしているところでございます。 203: ◯岩崎武宏委員  次にいきます。  平成4年度の定例監査におきましては、市民局、民生局、経済局の3局が監査されているということは先ほど申し上げましたが、この中では委託先の事務処理あるいは財産管理、あるいは随意契約の事務処理等に適切を欠く事例があったと、こういうことが指摘されております。どのような点が適切を欠いたのか、詳細なことはこの場で触れませんけれども、こういった指摘事項に対します原局のお取り組みの状況というものをお聞きいたしますと、おおむね各局とも真摯に改善に努めておられると、こういうことではありますが、実際に指摘事項がその後約束どおり改善をされているかどうかという点につきまして、監査委員さんはどのように検証、チェックしておられるのか、そのあたりの仕組みをお聞かせいただきたいと思います。 204: ◯猪之詰代表監査委員  監査の結果、改善または検討を要請した事項につきましては、監査結果の公表後、大体1カ月以内に文書で改善状況の報告を提出してもらっております。  回答内容は、直ちに是正できるものは別といたしまして、大部分は検討中ということになっておりますが、是正改善のためには関係部局との調整等のために相当期間を要するものが多いということで、次の定例監査の際に重ねてその改善状況を把握して監査に臨むということにいたしております。  ただ、先ほど御答弁申し上げましたように、諸般の事情から監査のサイクルがだんだん延びているという現状にございますので、そういう監査サイクルとの関係から中間段階での改善状況のチェックが必要ではないかという御指摘かと思いますが、その手法等につきまして今後監査委員間で協議をしてまいりたいというふうに考えております。 205: ◯岩崎武宏委員  わかりました。  次ですが、定例監査として実施されます財務監査には、工事契約に対する監査が入っていると思いますが、これは現状ではある期間を区切りまして抽出の方法で行われているようでありますが、平成4年度におきましては下水道、ガス、水道の3事業といいますか、と5区役所の工事契約について実施されているようであります。  その中で、積算の関係、設計図書あるいは工事監督について適切を欠くということが指摘されているようであります。ところが、こういう工事に絡むこのような指摘事項というものは拝見する限り、私は定例監査のたびにどうも監査委員さんから御指摘をいただいているのではないかと。一向に改まる気配がないと言ってしまったのでは言い過ぎになるかと思いますが、何か、ただ指摘をし御注意を申し上げるというだけでは、現場的に改善をできない何か構造的といいますか問題点があるのではないかというふうに思われてなりません。  また、この関係で、本市の技術関係の職員の方々に対する研修教育はどのように行われておるのか。さらにまた、指名競争入札におきます指名手続の適正さ、あるいは先ほどもちょっと指摘しましたが随意契約によった場合に理由等についての適正であるかどうかをどのように監査していらっしゃるのか、このあたりをひっくるめて御所見をお伺いしたいと思います。 206: ◯猪之詰代表監査委員  区役所の設置に伴いまして、技術職員が分散配置されたという政令都市移行後の特殊事情はあろうかと思います。しかし、現実に私ども今御指摘のように、実態を見ますと過大設計があったり過少設計があったり、監督事務に不十分な点があったりということで、監査の都度御指摘を申し上げているわけでございますが、基本的には自己研さんあるいは職場研修等で十分研さんを積んでいただく以外にないかと思いますけれども、なお職員の研修体制、特に技術職員の組織的な研修体制の充実強化につきまして必要があるのではないかということで御提案も申し上げているところでございます。  なお、契約方法等につきましても、工事監査の中で、例えば契約方法、指名競争入札あるいは随意契約の理由に該当するのかどうかというようなことも監査の際にはあわせてチェックもし、また契約方法が書いてあるのに例えば随意契約の理由が書いていないという場合には、どういう理由で随意契約を締結したのかというようなことも調査をいたし、また関係部局から実情等も伺いながら御指摘も申し上げているという状況でございます。 207: ◯岩崎武宏委員  決算審査の方について何点かお伺いいたします。  監査委員さんが行われます監査には、これまでるるお尋ねをしてまいりました定例監査のほかに例月出納検査、随時監査、決算審査等さまざまな検査、審査があるわけでありますが、これらの監査、検査の中で決算審査というものはどのように位置づけられるべきなのか、また位置づけて運用せられるべきなのかという点についての監査委員さんの御認識についてお伺いをさせていただきます。 208: ◯猪之詰代表監査委員  監査委員の行う各種の監査、検査は、その対象あるいは内容が異なっておりますけれども、決算審査というものはその中でも一番対象期間が長く、定例監査、随時監査、例月出納検査はその期中監査ということで、また言ってみれば部分監査というような位置づけになろうかと思っているところでございます。 209: ◯岩崎武宏委員  決算審査に関連して、平成4年度の一般会計、特別会計の決算審査意見書が監査委員さんの方から出されております。  審査の着眼点につきましては、計数の正確性、支出命令との符合、収支の適法性、この点に絞られていたことが明らかであると思います。これは、決算審査について定めます地方自治233条2項の解釈、行政実例としては私はそのとおりであると思いますけれども、ただいま監査委員さんが御答弁くださいましたように、決算審査はこれは予算執行に対する総括的な審査であって、他の定例監査はこれを補完する部分監査だという、そういう見解に立つ以上は、私は定例監査の際に要求されております合法性、正確性のほかに効率性、有用性という視点からの意見といいますか、決算審査の着眼点はそういうものも含んで行われるべきではないかというように、これは私個人としてそう理解をしているわけでありますが、ちょっとこの点について重ねて御所見をいただきたいと思います。 210: ◯猪之詰代表監査委員  財務監査、事業監査、そして行政監査に当たりましては、今御指摘がございましたように効率性、能率性にも留意しなければならないということになってございますが、決算審査につきましては地方公営企業会計の決算審査と異なりまして、法律上明文の規定はございませんし、したがいまして一般会計・特別会計決算審査の範囲につきましては、いろいろな説、考え方が出されているのが実情でございます。ただ、私どもといたしましては、決算審査につきましては、先ほども申し上げましたような位置づけのもとにその意見書の内容充実につきましては、今後とも関係部局とも協議をし、また監査委員間でも十分協議をしてまいりたいというふうに考えておるところでございます。 211: ◯岩崎武宏委員  この点については、積極、消極、両方の見方があるというふうに言われていることも承知をしておりますが、願わくば、私は決して先ほど御指摘申し上げたような視点を現在の地方自治上もそれを排除する趣旨ではないと、こういうふうに理解しているわけです。  法律上当然にそういうものを行うべきというふうになっていないと同時に、そういう視点からの分析といいますか意見というものを排除する趣旨ではないというふうに私は理解をしているわけでありますが、この点は私も勉強足らずですから、今後よくそのあたりを勉強させていただきたいと思います。  次に進みますが、今回の審査意見書を拝見いたしますと、いろいろ貴重な御指摘をいただいているわけでありますが、しかし昨年、一昨年の監査委員さんの方から出されております審査意見書等と単純に比較をさせていただきますと、そこには従来当然に指摘されておりました、例えば本市の財政構造の変化とか財務分析に基づく財政診断等の記述、あるいはそれに基づく意見形成の経過を示す資料等は残念なことに今回の審査意見書には見られないわけでありますが、こういう審査意見書とならざるを得なかったというとこれまた語弊があるかと思うんですが、現実にそのような審査意見書をちょうだいしているわけでありますが、その理由あるいは背景の事情ということについてお伺いをしたいと思います。 212: ◯猪之詰代表監査委員  普通会計に係る計数の確定が8月の下旬に行われるというようなことから、決算審査意見書に盛ることができなかったということでございますので、御理解をいただきたいと思います。 213: ◯岩崎武宏委員  今回、要するに一般会計、特別会計の決算審査が、従来12月に行われていたものを9月に、現実このような形でやるということになった、その結果として、どうしても普通会計ベースのそのあたりの数字を重視し、そしてそれを監査委員さんが分析をされ意見を付するということが客観的にもできない状況であると、今後もそれはそういう状態であるということに理解してよろしいんでしょうか。 214: ◯猪之詰代表監査委員  先ほどお答え申し上げましたように、4年度の決算につきましては、先ほども申し上げましたような理由で意見書に盛ることはできませんでしたけれども、来年度に向けまして関係部局と協議をいたしまして、例えば速報数値に基づく分析を参考資料としてこの意見書に添付できないかどうかとか、あるいは他の政令市の事情もございましてなかなか数字とか、あるいは行政水準等を把握するのは難しいわけでございますが、決算年度の前年度での政令市間の比較を行えないかどうかというようなことにつきまして、今後関係部局と協議もし、また監査委員間でも協議をしてまいりたいというふうに考えているところでございます。 215: ◯岩崎武宏委員  そうですね。来年もまたこのような決算審査意見書のあり方であるということでは私もちょっと申し上げねばならないというふうに思ったんですけれども、ただいま御答弁いただきまして速報値等の活用により議会に対して十分な決算審査を行っていただけるように資料等の提出を考えたいと、こういう御答弁に今理解をいたしましたので、ぜひ来年度はそのように関係各部局と御協議の上実行していただきたいということを、特にお願いをしたいと思います。  最後に、監査委員監査につきましてもう一点でありますが、私は本当に本市の監査委員さん、大変な御苦労をされて精力的な監査を実施しておられるということは十二分に理解もし認識もさせていただいている1人のつもりでございます。ただ、監査がその実を上げますためには、監査を受ける側の認識と理解、あるいは協力の姿勢のいかんというものが監査の成否を左右するという一面も決して見逃すわけにはいかないというふうに思います。監査に対しまして、本市にはよもや抵抗感と申しますか、そこまでしなくともいいんじゃないかというような風潮は私はないというふうに考えておりますけれども、むしろ積極的に監査の方に対しまして情報を提供し、監査の成果を逆に大いに活用して行政を進めていくというような前向きの姿勢が強く望まれるのではないかというふうに私自身としては考えております。  そういう点で、例えば、例えばですが、そういった行政情報の適切な収集というような点からいいましても、監査事務局長が部局長会議へ出席を現在しておられるのかどうか、私定かなことはわかりませんですけれども、そういう問題であるとか、あるいは市長さん、三役等が監査委員さんと月例的に意見交換の機会を持つとか、いろいろに工夫改善すべき点があるのではないかというふうに思うんですが、藤井市長さんは市政の執行につきましてどのような姿勢で監査をお受けになろうとされておるのか、ただいま指摘しました2つの点についての御所見も含めまして市長さんのお考えを承りたいと思います。 216: ◯市長  お答えを申し上げます。  先ほども申し上げましたとおり、市政の透明性、公平性を確保するためには監査によるチェック機能が十全に発揮されなければならないというふうに考えておりまして、しかしこれを執行側で後ろ向きに監査を受けるという姿勢ではなくして、むしろおっしゃられるように情報を積極的に提供し、そしてその成果を実際のそれぞれの仕事に生かしていくという、こういう意識に転換をしていく必要も確かにあろうかと思います。  そのような正しい転換を求めて監査事務局ともコミュニケーションを密にしながら努力をしてまいる所存でございます。以上でございます。 217: ◯岩崎武宏委員  市長さんの大変に心強い御答弁をいただきまして、私も本当に質問をさせていただいたかいがあったと言ったんでは大変に失礼になりますけれども、本当に今後に期待を持ちたいと思います。  なお終わりに当たりまして、監査委員費の監査に当たりまして、私はるる忌憚のないお尋ねをさせていただきましたけれども、市政の監視、チェック機関として、我々議会と並び重要な職責を担われる監査委員の皆様であるだけに、さまざまな現状の障害と申しますか困難を乗り越えられまして、改善すべきものは改善をされ、オンブズマン的機能と申しますか、十全にこれを発揮され、もって市民の大きな期待にこたえられますように強く希望をさせていただきますとともに、これまでの御質問の中で万に一つ失礼にわたりました点がありましたならば、ぜひとも御寛容を申し上げて私の質問を終わります。 218: ◯笠原哲委員  私は、第5款労働費に関連をいたしまして御質問をさせていただきたいと思います。  平成4年度決算で、労働費は14億9,000万余支出されております。この額を他の政令市と比較いたしますと、普通会計ベース、目的別歳出の内訳で見ますと、これは私、平成3年度の書類しか持っていませんので、それで比較しますと仙台市は0.5という数字になっております。札幌は0.2、千葉は0.1、比較的仙台は高い報告になっていると。額に見ましても、札幌より全体的に金額は多い、それから川崎よりも多い、大阪よりも多い、それから福岡よりも多いという、額でも、なっています。  こういった経過については、革新市長さんがずっとおられて勤労者に対する手厚い、ある意味では確保をしてきたと。私はこれを何だかんだ言うつもりはありませんし、むしろ前進させていただきたいなと、こういうふうに思うんですが、こういった数字の経過を見ますと、何か本市としての特徴があってなされた経過があるのではないかなと、こういうふうに思いますが、その辺のことについてまず伺いたいと思います。 219: ◯市民局長  他の政令市に比較してのお話でございますが、私も正確に比較したわけではございませんが、特徴と申しますれば1つは労働費の中に茂庭荘という勤労者保養施設を持っているということ、それからもう一つは財団法人仙台市勤労者福祉サービスセンターという事業をやっているということが、あるいは原因しているのではないかと、そのように考えております。 220: ◯笠原哲委員  どうか、比較的、比較するということは行政水準がどうなっているのかというふうな部分での大事なテーマでもありますので、どうか今後なおさらに御研究をされて、この水準が下がらないように御努力をしていただきたいと、こういうふうに思います。  実は、8月に通常よりちょっと動かなければいけない事情がありましていろんな会社を訪問させていただきました。その際に、いろんな不幸な……、市長が言う不幸な事件もありまして、そういった話題の中から、仙台市にも大変いい施策がありますねという大変お褒めをいただいた施策がございました。グリーンパルという制度なんですね。私、よく存じ上げなかったんですが、どうもおととしから財団法人仙台市勤労者福祉サービスセンターというふうに正式名称になって、その愛称がグリーンパルということになったんだそうですが、私は互助会かなというふうな雰囲気で考えていたんですが、これが大変にいい施策であるというふうに中小企業の総務課長さんの方からお褒めをいただきました。  暗いニュースの多い中で大変よかったなというふうに私自身は思っているわけでございますが、この中身を見ますと、非常に安い会費で仙台市内の事業者に、と同時に中小零細企業になると思いますが、それと事業所単位で加入して非常に手厚い給付をしておられる。具体的に言えば、結婚祝い金、出産祝い金、入学祝い金、死亡給付金から、各種問題から生活資金の貸し付け、非常に幅広い施策を展開している。それで、決算の中で見ますと6,400万円というふうな支出がこの勤労者福祉サービスセンターに運営費補助金として支出をされています。  会員が、期末の段階で見ますと518事業所で9,311人というふうになっております。これを単純に計算しますと、1万人と計算しまして会員1人当たり会費約6,400円、こういった補助という形、運営費になっている。事業の内容が非常に多岐にわたっていますし非常にいい施策ですので、どうのこうの言うつもりはないわけでございますが、この加入対象者となるのはどの程度になるのか。要するに目標とする加入目標もあると思います。統計資料で見ますと、あらあらですが、仙台市内には事業所の数が約5万、勤労者は45万人くらいいるだろうというふうに思われていますが、この中でこのグリーンパルに加入する資格がある事業所あるいは会員の資格のある勤労者がどのくらいあって加入目標はどの程度なのか、聞くところによると1万人ということでございますが、どうも既に平成5年度中に1万人を突破しているというふうな非常に人気の高い施策であります。会員のふえ方も大体5割ずつふえていると。それだけ人気のある施策だなと、こう思うんですが、その辺をちょっと教えていただけますか。 221: ◯生活文化部長  勤労者福祉サービスセンター、いわゆるグリーンパルの対象者並びに会員の目標についてのお尋ねでございますが、これは仙台市内に常時雇用する従業員の数300人以下の事業所、あるいは資本金が1億円以下の事業所、いわゆる中小企業の勤労者を対象といたしましておりますが、加入資格につきましては平成3年度の事業所統計調査結果から推計いたしますと、約16万人くらいおるだろうというふうに考えております。ただし、それぞれの事業所におきまして独自に福祉厚生事業を行っておる、あるいは業種別団体の方でそれらの制度をつくっておるというようなこともございますので、我々当面1万人を目標に始めたわけでございますが、今後は平成9年度を目標に2万人を目指して事業を進めていきたいと、こういうふうに考えておるところでございます。
    222: ◯笠原哲委員  5割ずつのこれまでの経過をたどりますと、あっという間に2万人になってしまうというふうに僕は思うんです。  それと、今年度が支出して予算を立てておられる金額が8,200万です。1人頭計算しますと、むしろ昨年来よりも上がっているという計算になりますね。だから、これは基本的には会員数をふやさないと希釈されないというか、表現悪いですけれども、これは人によっては、会員1人に何で六千何百円も、あるいは7,000円も8,000円もという論議がないわけではないんじゃないかと僕は思うんです。だから会員数がふえないとこの数は、金額が1人当たり下がってこないというふうに僕は思うんですが、その辺の見解はいかがですか。目標数値の立て方も含めてちょっと、その2万人という立て方がどうも理解できないんですが、9年度までというように。 223: ◯生活文化部長  グリーンパルに対する仙台市からの助成でございますが、これは事業費につきましては原則、会費で賄いたいと。運営費、それから会員増加のための広報費、これらについては市の方で面倒を見たいと、こういうことで組み立てております。  それで、平成3年の12月にスタートしたわけでございますが、おかげさまで毎年50%というようなペースで会員がふえてまいりましたが、平成5年度を見ますと、平成4年度のペースとほぼ同等かなということで、今後は1年間に1,500ないし2,000人ぐらいの増加でいくのかなと、こんな感じで受けとめております。  そういうことでございますが、それとおよそ16万人の有資格者、対象者ということでございますが、先ほど申しました独自の類似制度等に関連しておる方、これも推計が入っておりますが、約80%ぐらいはそういう制度の方がいらっしゃると。このグリーンパルの制度は、強制的な制度というものではなくて、これらの類似の制度に加盟していない、あるいはグリーンパルに魅力を感じる方に事業所単位で入っていただくと。そういうことで当面は2万人を目標に進めたいと、こういうふうに考えておるわけです。 224: ◯笠原哲委員  それで、この広報のPRの方法なんですが、聞くところによりますと市民だより、それから各商工会議所へのパンフレットの配付等を含めてやっていらっしゃると、こういうことですが、あるいは10人以上の従業員の事業所に直接送っていらっしゃるというふうなお話を伺いました。  大変に努力されているのはよくわかるんでございますが、会社によっても独自の福利厚生というかそういうようなものを持っているところもあります。むしろ、私はもっと対象を下げて、むしろ小さい、5人とか6人とか、3人とか、こういったところの方がこういう施策を望んでいるのではないかと。1つには従業員の定着の問題があります。それはそこに働く人の福利厚生が向上するという面から見れば、この辺に対する対策をしっかり立てないとうまくないんじゃないかと。ですから、先ほど2万人という目標でございますが、この2万人の目標を達成する、あるいはそれを上回る会員数がふえることについては構わない、大いに結構だと思いますが、この辺に対するPRを、私は1つはポスターの掲示もあると思います。それから業界ごとに、例えば水道屋さんだとか電気屋さんだとかの業界ごとに、もう一回丁寧にやっていくと。  それから、市政だよりも見ましたが、一覧の記事の中にぽこっとあるだけなんですね。そうじゃなくて、ほかの事業団のようにきちっとしたコーナーを設けて推進するというふうなこととか、あるいはお医者さんとか医院も結構看護婦さんがおられますね。これが事業所の数に入っているのかどうかちょっと私もわかりませんけれども、それからお医者さん、歯医者さん、それから福祉団体、非常に大変御苦労されている福祉団体の方々、こういったところまで含めて徹底的にこの対象を洗い直してやっていけばいいのかなというふうに思います。  どうか、その辺でのしっかりとした対策をしていってもらいたいなと思うわけですが、どんなお考え方を持っていらっしゃいますか。 225: ◯生活文化部長  PRについてのお尋ねでございますが、御指摘のようにこの制度は、事業主の方の御理解とそれから従業員の総意が一致するところで加入が始まると、こういうふうに考えておりまして、従来も今お話しのような施策をとってまいりましたが、今後も、例えば各種団体の会合に出向いて制度の内容、それからこのメリットについてつぶさに御説明申し上げると、こういう機会をつくる等きめ細かくPRを進めてまいりたいと、このように考えております。 226: ◯笠原哲委員  どうかそういう方向で御努力を願いたいというふうに思います。  ちょっともう1点だけ伺いたいと思います。  この中で各種のいろんな事業をやっていて、旅行会なんかやっているんですね。また、参加者も非常にフランクな形で参加できるということで好評なようでございますが、ただ1点この中で気になったのは、宮城交通さんや近ツーさんや、そういった旅行会社を通しての旅行ということがありましたけれども、仙台市交通局は全然かかわっていないのかね。これはどうも私は理解できない。どうですか。なぜ入れていないのかということと、そちらの意見をまずお聞きします。 227: ◯生活文化部長  レクリエーション事業の中で市交通局をなぜ使わないのかというような御質問だと思いますが、この事業につきましては、乏しい財源の中で貴重な会計を使いながらやっているということで、できるだけ割安なサービスをいただいている。そういうことで、交通さんもなかなか苦しいのかなと考えております。 228: ◯交通事業管理者  私どもの貸切バスのPRの方が不足であったと思いますので、今後よく相談してまいりたいというふうに考えております。 229: ◯笠原哲委員  これは、交通局の管理者、ことし初めて始まったわけではないんです。ですから、僕は言うんですよ。お互いの連携の中でバスの事業会計はどうなっていますか。大変な赤字でしょう。それに今の部長からのお話では高いからだという表現をされて恥ずかしいと思いませんか。営業努力が私は本当に足りないんじゃないかと、こういうふうに思います。  どうか、もう一回担当者をすぐパルさんに行って、本当にどうなっているのかよく調べて対応できるように御期待を申し上げて私の質問を終わります。 230: ◯委員長  次に、民社党仙台市議会議員団から発言予定者の方は質疑席にお着き願います。           〔木村勝好委員、質疑席に着席〕 231: ◯委員長  この際、時間を若干延長いたします。  順次、発言を願います。 232: ◯木村勝好委員  私から、まず総務費のうち国際センターの運営管理費に関して御質問を申し上げます。  決算書を拝見しますと、国際センターの大ホールの4年度の利用日数133日というふうになっておりますけれども、この中で本来的な意味での国際会議あるいは国際的なイベントというものに使われた日というものは何日になるんでしょうか。  それから、それ以外の日というものはどういうものに使われているんでしょう。 233: ◯国際交流課長  国際的なイベントでの利用ということでは18件でございます。  その他は、講演会、シンポジウム、その他ということでございます。 234: ◯木村勝好委員  18件ということは、18日分ということなのかよくわかりませんが、大変少ない。これ、少ないのは少ないでしようがないかもしれませんけれども、ということはその他はもっぱら国際的なイベントとか会議というよりも、あるいは外国人は若干入っているかもしれませんが、要するに国内的な学会であるとかいろんな講演会であるとか、そういうものに使われてきたということだろうと思うんです。ただそういう点から見ると、そういったものも含めて133日という利用日数というのは、同様の意味での市民会館の大ホールの253日あるいはイズミティーの227日というものに比べて非常に少ないんじゃないかなというふうに思うわけです。  国際センターという性格があるからやむを得ないんだと、両方合わせてこんなものですよという認識なのか、その辺の認識はどういう認識なんでしょう。 235: ◯国際交流課長  国際センターが国際会議等をメーンとする高次的な施設であるということで、若干、他の先輩のホールよりも施設的な面あるいは知名度の面、交通の便ということで不利な点があるのは事実でございますが、これでいいというつもりは毛頭ございませんで、できるだけ先輩の大ホールのような利用率になりたいということで努力をいたしております。以上でございます。 236: ◯木村勝好委員  私は、今御答弁にありましたけれども、国際センターということであっても、結局は税金を使ってつくった施設でありますから、やはり利用率を上げると。その利用率を上げるために、本当の意味での国際会議のようなものがたくさん来てくれれば、それはそれが一番いいんでしょうけれども、そうでなければいわゆる国内的なものであっても利用率の拡大のためにもう少し力を入れたPR活動というかそういうものが必要ではないかと思うんですけれども。 237: ◯国際交流課長  先生、委員御指摘のとおりだと存じております。  また、私どもといたしましては、利便性の向上であるとか利用のしやすい運営方法ということについても努力をいたしております。 238: ◯木村勝好委員  実は、今月の末には若林区の文化センターがオープンをするわけです。  仙台の市内にも随分大きなホールがふえてきているわけですけれども、これからまた二、三年たてばさらに、例えば太白区の文化センターであるとかいろんなものができてくると思うんです。私は、そういう意味でこれから仙台市内のそういうホール、会館、そういうものの言ってみれば相互競争といいますか、どっちがより使いやすいものであるのかとか、利用者がいろんな選択をする幅が広がってくるんだと思うんです。そういう意味では、相互の競争と、それから一方でいえば役割分担ということも考えられると思うんです。  例えば市民会館の大ホールをとりたいと。たくさん詰まっていてなかなかとれない。申しわけないけれども、余り気に入らないかもしれませんが国際センターもありますよとかいろんなやり方があるんだろうと思うんです。ですから、そういう意味の相互の役割分担あるいは相互の競争という中で、そうしたたくさん施設がふえるということを踏まえた何らかの対策が必要ではないかと思うんですけれども、いかがでしょうか。 239: ◯国際交流課長  大ホールの利用率を上げるような取り組みということでございまして、確かに利用者の便、施設の有効活用等を考慮した場合に何らかの方策が必要と考えられます。  例えば、各施設におきまして申し込み受け付け時に他の施設のあっせんあるいは案内、紹介をするというような方法も考えられると存じます。こうした点につきましては、市の各施設の館長さん方で構成する文化施設館長会議というものがございますので、こういう場で提案をしてみたいというふうに考えおります。 240: ◯木村勝好委員  そういう場で提案されるのも結構なんですが、これはお聞きするのは市民局の方になるかもしれませんけれども、実は今もう既に仙台市の関連のスポーツ施設については、運動場とか体育館なんかにつきましては、スポーツ施設利用システムということで各区役所に行けば市内のグラウンドなりあるいは体育施設なりが埋まっているかどうなっているかということがすぐわかるようなシステムになっていると思うんです。そういう意味では、企画局じゃなくて市民局になるのかもしれませんけれども、こういう会館、ホールのそういう相互の協力システムのようなものを早急につくる必要があるんじゃないかなと思うんですけれども、どうでしょうか。 241: ◯市民局長  検討させていただきたいと思います。 242: ◯木村勝好委員  ぜひ検討して、むだがないような使い方ができるように、例えば七、八百人の会合であれば、何も千何百人のところは要らないわけですから、そういうことをぜひ検討して速やかに実施をしていただきたいというふうに思います。  それから、2点目としまして、市民費のうちの若林区文化センターの建設費に関連をしまして若干お尋ねをいたします。  今、文化センター、今月の28日オープンということで、唯一の取りつけ道路になると思うんですけれども、市道の南小泉線、交番から南に行くバス通りなんですけれども、そこからの取りつけ道路の工事を実はやっております。きょうを入れまして28日のオープンまで6日までしかないわけですが、けさも見てきたんですけれども、ただいま工事中でありまして、これから本当に28日まで間に合うように工事が進められるのかどうか、そこら辺はいかがでしょう。 243: ◯振興課長  お答えいたします。  28日に使用できるように、その前までには完成するように進めております。 244: ◯木村勝好委員  近所に住んでいる者として、長靴をはいて行くわけにはいかないものですから。  今つくっているのを見ると、車道しかできていないんです。車道も上の舗装をしていない。これから当然歩道もつくらなければならないでしょうし、道路の周りはぐちゃぐちゃですから、道路の周りも整備しなければならないと思うんです。  それから、車で入ってくる人たちには表示をつけないとわからないと思うんです。そういう意味で、具体的にちょうど28日に間に合うようには当然やってもらわなければならないんですが、具体的に伺いたいと思います。歩道は何日までに仕上げて、道路の周りの整備はいつごろまでやって、表示板は何日につけて28に間に合わせるおつもりか。 245: ◯振興課長  お答えいたします。  委員、御指摘のように、大変差し迫った日にちではございますけれども、27日にはすべて完成をすると、そういう予定で進めております。 246: ◯木村勝好委員  ただいまの御答弁を御信頼申し上げまして、28日にはちゃんと革靴で行けるようにしていただきたいなものだというふうに思っております。  それから次に、文化センターの駐車スペース、これは一体どことどこに、合計何台分確保されていますか。 247: ◯振興課長  お答えいたします。  まず、若林区文化センター地下駐車場がございまして、ここには50台のスペースがございます。それから、ただいま工事中でございますが、区役所前の広場に約70台の駐車場を現在整備中でございます。これも28日までには間に合わせる予定でございます。  この駐車場は、平日は区役所の利用者と共用ということでございまして、土・日等の区役所執務時間外については文化センターの利用者の駐車場として使用するという予定でございます。  それから、若林区に現在来庁者駐車場として50台ございますけれども、これも時間外、土・日とかあるいは時間外については場合によっては利用するということも検討いたしております。  それから、都市計画道路の貨物線側に工事の未施行用地がございますけれども、場合によってはこのスペースも駐車場のスペースとして活用したいというふうに考えております。 248: ◯木村勝好委員  若林区文化センターの場所というのは、本市の中でも決して交通の便のよいところとは言えないと思うんです。むしろ、今までできているいろんな大きなホールから比べると、そういう中ではある意味では一番交通の便の悪いところといっても過言ではないんじゃないかなというふうに思うわけです。  大ホール、700席のホールだということですけれども、この700席のホールが満杯になるようなイベントがあった場合、今、まだ工事していない道路の上にとめるということは除外して、共有を含めて170台なんです。共有ですから、平日やれば当然全部は使えないわけですけれども、700のホールを満杯にするようなイベントがあったときで、これでも十分いけるというふうな認識でしょうか。 249: ◯振興課長  お答えいたします。  満杯になった場合には自家用車だけでは足りないと考えております。したがって、市バスの御利用をしていただくようにPRする必要があろうかというふうに考えております。 250: ◯木村勝好委員  それで、今、バスの話が出ましたけれども、公共交通としてはバスしかないわけなんですね。それで、地下鉄から歩くという手もありますけれども、実際はバスしかないということで、そうするとPRされる場合に文化センター最寄りバス停というものは一体どこだというふうにPRされるんですか。 251: ◯振興課長  お答えいたします。  文化センター近くのバス停は2カ所ございます。御存じのように2カ所ございまして、1つは若林区役所前、それからもう一つは南小泉一丁目のバス停でございます。  バスの運行回数からしますと、区役所前のバス停を通るバスの本数が約3倍になっておりまして、こちらの方がメーンになるのではないかというふうに考えております。 252: ◯木村勝好委員  バスの本数は、今おっしゃるようにずっと区役所前の方が多いわけですね。そうすると、区役所前でおりた人が文化センターまで行くということになると、これから改造をするでしょうけれども、南小泉市民センターのわきを通って区役所のわきを通って、あそこの七郷堀を渡ってふるさと広場を越えて、都市計画道路南小泉茂庭線を渡ってやっと文化センターに着くと。大変わかりにくいんですね、これ。あの近所に住んでいる人も歩き方がよくわからないという人も随分いまして、ふるさと広場というものがあったのをよく知らなかったという人も随分いっぱいいるわけです。まして、初めて来る人があそこまで無事にたどり着くというのはなかなか大変だと思うんですが、その辺について、やはりせっかくつくるんだからスムーズに流れるような方法をちょっと考えたらいかがかと思いますが、いかがですか。 253: ◯振興課長  御指摘のように、利用者の流れは区役所前でおりて、1つはいわゆるやすらぎの道を通る方法と、それから区役所前の広場を通っていくという方法が考えられます。  委員、ただいまの御指摘の点については検討させていただきたいと思います。 254: ◯木村勝好委員  文化センターの利用の申し込み、もう既に始まっていると聞いておりますけれども、現時点で、本年の9月28日オープンですから10月、11月、12月、3カ月間の大ホールの利用予定というものは大体何日分くらいになっているんでしょうか。 255: ◯振興課長  お答えをいたします。  9月から12月まで、本年の予約状況でございますけれども、合計で27件、いわゆる大ホールの予約状況でございます。 256: ◯木村勝好委員  若林区の文化センターというものは区民が待望している施設なんですよね。しかし、今申しましたように交通アクセスは余りよくないですし、周辺の整備状況も決していいという状態ではないわけです。  先ほど申し上げたように、これからいろんな会館とかホールができてくると、それの相互競争というものが当然出てくるわけでありまして、不便なところにはなかなか行ってくれないわけです。つくったはいいけれども、ちっとも来ないというのでは困るわけでありまして、そこら辺につきまして十分な対策を講じていただきたいということをお願い申し上げたいと思います。  最後に、選挙費に関連をしまして若干御質問をいたします。  昨年の125国会で実現した公選法の改正によりまして、市長、それから市会議員の選挙の中で公費負担が導入されることになったのは、どういうことについてでしょうか。 257: ◯総務局長  選挙を公営化することによりまして、選挙費用の個人負担、候補者負担を軽減する意図でなされているものと考えております。 258: ◯木村勝好委員  どういうものについて公費負担が導入されたんでしょうか。 259: ◯総務局長  失礼いたしました。1つは選挙用運動車──選車の使用料を公費で負担することができること。もう一つは選挙運動用ポスターについてやはり公費で負担すること、この2点が加わったものでございます。 260: ◯木村勝好委員  その2点だけですか。3点じゃなかったんでしたっけ。 261: ◯総務局長  失礼いたしました。選挙運動用通常はがきも改正により一律実施ということになっております。 262: ◯木村勝好委員  この中で、たしか私の記憶だと選車の分、それからポスターの印刷費ですか、これについては条例をつくらないと実際は実施できないというふうになっていると思うんです。この法律改正というのは、ことしの3月16日から施行できるということになったと思うんですけれども、私は選挙の公営の拡大というものは、金のかからない選挙、金のかからない政治というものの実現にとって非常に重要な政策だというふうに思うんです。したがって、できればこういうものは本来は3月16日以降できるんだから、6月議会あるいは遅くとも例えば今議会に条例を出してしかるべきだと思うんですけれども、出てこなかった理由というのはどういうことでしょうか。 263: ◯総務局長  公営化で現在まだ残っておりますのが、選挙広報の発行というものがございます。これは、市長、市議会議員両方でございまして、いずれも議会側とよく相談してやらなければならないものでございます。  それで、同じ公営化をする場合には、それらを総合的に取り扱うのが最もよかろうということで、6月の機会、また今度の機会も議会側との協議の期間を置くために逃したといいますかおくれた状況でございます。 264: ◯木村勝好委員  選挙広報の話が今出ましたけれども、選挙広報というのは、この公選法の改正の以前から、たしか条例さえつくればできるようになったと思うんです。それは、ある意味ではこれより前にもやろうと思えばできたんだけれども、それもやってきていなかったわけです。  議会側との御相談というけれども、それも特にお聞きしていないんですが、そうするとあれでしょうか、当局のお考えとしてはその3本を、議会とももちろん相談した上でまとめて一括して条例としてやりたいと、こういうことでしょうか。 265: ◯総務局長  選挙管理委員会とも当然相談しなければならないわけでございますが、いずれまとめてやるか別々にやるかも含めて御協議申し上げなければならない事項でございます。 266: ◯木村勝好委員  いずれにしても、条例をつくればそういうことができるということであれば、私は基本的には速やかにやっていったらいいと思うんです。次の選挙までまだ間があるじゃないかというようなこともあるかもしれませんが、途中で何が起きるかわかりませんので、やれるときには早目にやった方がいいんじゃないかということを申し上げて質問を終わります。 267: ◯委員長  お諮りいたします。本日の審査はこの程度にとどめ、残余は来る24日に行いたいと思いますが、これに御異議ございませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 268: ◯委員長  御異議なしと認めます。  なお、9月24日は午後1時より開会いたしますので、御参集くださるようお願いいたします。  本日は、御協力ありがとうございました。  これをもって、散会いたします。...