〔「
なし」と呼ぶ者あり〕
8:
◯委員長 それでは、以上で
報告事項関係を終了いたしました。この際、当局から
報告を受けた事項以外で、何か
発言等がありましたらお願いをいたします。
9:
◯神谷一
委員 3点ばかりお伺いしたいんですが、
1つは
暴力追放運動の
関係でございます。御
案内のとおり近く3月でしたか、
暴力団員による不当な
行為の
防止等に関する
法律、いわゆる
暴力団対策法が
施行されることになってまして、これをめぐってはいろいろ論議もあるようでございますし、
新聞の報道によれば、おとといあたりは東京で異例のその業種の方のデモなんかも行われてるというようなことも報道されたわけでございますが、こういう
対策法の
施行に当たって
市当局として、これに対応して何らかの
施策等を
考えておられるかどうか、その点ひとつ伺いたい。
それとあわせて、昨年の7月だったでしょうか、我々も賛同して市も参加してつくられた
暴力追放県民会議、これはその後どういう
活動をやってどういう
効果を上げているのか、そこら辺のところもひとつお知らせいただきたいというふうに思うんです。
10:
◯市民局長 暴力追放問題にからんで具体的な
仙台市としての直接の
取り組みというものは、現在のところ
考えておりません。
後段の
県民会議の
活動状況につきましては、担当の
市民生活課長より
答弁させます。
11:
◯市民生活課長 お答えいたします。
財団法人暴力追放宮城県民会議の
活動状況と、その
効果という御
質問でございますが、御
案内のとおり7月に
設立されまして半年たったわけでございますが、私ども聞いておるところによります主な点を申し上げますと、
1つは
地域、職域の
暴力排除活動の推進ということで
啓発発動、それから
救済事業、
暴力相談事業等がございます。具体的なもので申し上げますと、一部、
新聞にも出ておりましたけれども、
藤崎デパートで
保安係の方が
暴力団員に暴行を受けてけがを負ったというものに対しての
見舞い金の支給とか、それから
相談に関しましては、12月までの間で121件あるそうでございます。
仙台市分はそのうち80%ぐらいを占めているということだそうでありまして、主なものを申し上げますと、不動産の
取引関係あるいは
金銭貸借関係等のようでございます。そのほかの
解決事例といたしましては、
暴力団組事務所撤去関係の訴訟といいますか、明け渡しの
民事訴訟提起に関しまして支援
活動したということです。それから、
仙台市内ではありませんけれども、これも大きく
新聞に出ておりましたが、古川市等におきまして、
暴力団が計画した
ディナーショーの
中止等をさせたというようなことが主な内容になっております。これは今のところ
警察と連動してやってる部分が多いようでありますが、半年になりますけれども、この
財団の
活動としては、
一定の
効果が上がってるのではないかというふうに
考えております。
12:
◯神谷一
委員 昨年この
財団法人設立に当たって、本
委員会等でも
相当論議が行われまして、その際にこういう
暴力追放というのは、やはりそれぞれの
地域、職場そういうところで、あらゆるそういう
暴力行為の芽を、芽のうちに摘み取るという
啓発活動といいますか、そういう
取り組みというのが極めて大事だということが論議されて、そういう
方向を確認されたように記憶しているんでございますが、今お聞きすると、
市当局としては、そういう
暴力団対策法なんかができても直接の
取り組みとか、そういうことは何も
考えてないという
お話なんですが、やはり私は市の
行政の範囲内あるいは
行政職場の中、こういうところでもそうした
暴力団や
暴力行為を助長するような、あるいは、それを生むようなものついては、やはりきちんとした対象を、
姿勢としてもとっていくということが改めて大事ではなかろうかと思うんですが、その点は、
局長どうお
考えですか。
13:
◯市民局長 私が御
答弁申し上げましたのは、いわゆる
広域暴力団に対する具体的な
取り組みという御
質問でございましたので、その具体的な
取り組みというのは
仙台市が直接としての
取り組みはいたしてないと。ただ、基本的には非常に大事なことでございまして、もちろん今回
設立されました
県民会議と連動していろいろと進めていく内容のものも出てまいると思います。さらには、
仙台市独自で
補助金を出しましてつくっております
仙台市の
市防連、
防犯連合会との
関係との連携で各般にわたる
PR活動等々、できるだけ
地域ぐるみという観点から、それぞれの
警察署管内、それぞれの
支部体制の中でも実施しておりますし、
キャンペーン活動等々もいたしておるところでございます。
以上でございます。
14:
◯神谷一
委員 そういう
姿勢でやられているということは、非常に結構なことだと思うんです。そこで、具体に問題としてお伺いするわけですが、これは先の
決算等特別委員会でも問題になった
東北佐川急便にかかわる問題でございます。これについては、昨年の11月の朝日
新聞には
組織暴力ということを題して14回だったでしょうか、シリーズの記事が掲載されましたけれども、その中で4回目の11月24日の記事では、
東北佐川急便から1,800万円が
暴力団関係に支出されておるということが報道されているわけでございます。それから、それと同時に、
東北佐川急便ではございませんが、同じ
佐川急便グループの中で
広域暴力団とも深いつながりを持って資金の
援助等がやられてるということも報道されてるわけでございます。そうした、いわば反社会的なといいますか、そういう
企業活動などに対しては、市の
業務の範囲内を通じてもきちっとした対処が必要だろうというふうに思うわけです。そういった点では、そういう
企業に対して、市の
業務の
発注をやってること自体が、今、
局長がおっしゃったような、そういう
暴力に対しては、
地域ぐるみ、
職場ぐるみといいますか、そういう点でも排除していくという
趣旨からも大きく反するのではないかというふうに
考えるわけでございます。先の
委員会の御
答弁では、
契約解除の
理由にならないから、今、
佐川急便に対して市が
発注している
輸送業務というんですか、これをすぐにどうこうするという点は
考えてないという
趣旨の御
答弁があったように記憶しているんですが、その点は今も変わらないですか。
15:
◯財政局長 先日の
特別委員会でお答えをしたとおりでございまして、
関係省庁の
指導を受けながら、適切に引き続き対処してまいりたいと
考えております。
16:
◯神谷一
委員 適切に対処ということでございますが、先の御
答弁では、
契約解除理由には当たらないといういうことで、今すぐどうこうするということは、市の独自の
判断としては
考えられないというような
趣旨の御
答弁があったように伺ってたわけなんですが、確かに本市の
契約規則では26条ですか、
解除理由が列挙してるわけで、直接それに該当するということにはならないかもしれないんですが、しかし同時に、公益上必要ある場合には、
相手方の同意を得ればこの
契約の変更をできるということも同じ規則にあるわけです。ですから、そういう点からいえば、
関係省庁との関連もあるでしょうけれども、市の
姿勢としてやはりそういった
佐川急便が
暴力団に資金を提供してるという
事態については、先ほど
局長もおっしゃったような
暴力追放の
趣旨にも反するし、それから社会的にも供しがたい、そういうものとして、あの
事態が明らかになった時点で……、さしあたって市がいわば
合意解除というんですか、こういう措置ぐらいはとってもよろしいんじゃないかと、そういうふうに
考えるんですが、そうした
努力はされたのか。あるいは、今後の問題はともかくとしても、そういう
努力をするというおつもりも今のところおありじゃないのか、そこのところをひとつお聞かせいただきたいというふうに思うわけなんです。
それから、もう
1つは、今後の
方向の問題としては
平成4年度も市政だよりの
輸送業務というのが当然継続するわけですが、その際もそうした点は問題にしないのかどうか、この点もあわせてお伺いしておきたいと思うんです。これは特に
地方自治法の
施行令の
関係からいえば、
経営状況によって市の
契約の
相手方については
資格を云々できることになってるわけなんで、そういった点では、いわば反社会的といいますか、今
県民が挙げて取り組んでいるような、そういう
方向に反するような
企業活動が行われてる、そういう
企業についてはやはり
資格上も問題にしていくような措置というのが、当然必要になってくるんではなかろうかと思うんですが、そこら辺はどうとらえておられるのか。
17:
◯財政局長 合意解除という御
提言でございますけれども、普通、
合意による解約ということですが、これは新たな
契約の締結という
整理になるわけでございまして、
相手方との間でそのような意思の合致が成立すれば、
仙台市としてそういう
判断をすることも、これは
解除の問題とは別にして可能でございますけれども、そうした場合に果たしてこの
業務を適切に遂行してくれる
代替業者がいるのかどうかということが、大変問題になるわけでございます。実は、現在はこの
業務は2社が
競争入札の結果、落札をしておりまして、
現実の
業務はこの
東北佐川急便だけがいたしておるわけではございませんので、
現実に
入札で落札できる力のあるところがなかなかないという実務上の問題がございますので、簡単に
合意による新しい
契約で解約ということができるのかどうか、やや不安が残るところでございます。建設省の通達によりますと、
基準の
判断、非常に難しいわけでございますけれども、
暴力団等が実質的に支配している
企業であるかどうかというのが、国の
指導による
判断の目安でございますので、この世の中いろいろ新しい情報が出ておりますが、市としてなかなかそれを確認する能力なり、手段なりがないわけでございまして、これは、
市民局長さんあるいは
警察とも適宜御
相談を申し上げながら、そういう
専門家に
判断等がございますれば、また別かなというふうに、今現在のところは
考えているわけでございます。
それから、来年度の
業務をどうするかということでございますけれども、もうこれは既にそういう形で
競争入札の最初の時点で排除をする
理由に今のところは至っていないという認識をしておりますので、その
判断が変わらない限りは、また
入札参加の申し出がございますれば、お受けせざるを得ない。あとは、公平公正な
競争の結果、どこが落札をするかというのは
現実に
入札業務を執行してみないと、なかなかわからないというところでございます。そういうことでございまして、反社会的というふうな
基準に、
現実の国の
指導、そういう非常に抽象的なことよりも、もう一歩進みまして
暴力団等が実質的に支配をしているかどうかということを目安にしなさいという
指導をいただいておりますので、今のところそういった国の
指導に従いまして、引き続き
判断をしてまいりたいというふうに
考えております。
18:
◯神谷一
委員 今の
局長の
お話なんですが、例えば、
1つは新しい年度のやつですね、これはたしか
地方自治法の
施行令の167条の5でしょうか、
指名入札の場合ですと167条の11、これによると
指名あるいは
一般競争入札の
指名業者、
入札参加業者、こういうものについて規定を設けて経営の
状況等についても
一定の
基準を設けて
資格を審査できるし、
資格を問題にできるということになってるんだろうと思うんです。現在のところ
仙台市が
暴力団との
関係がある
企業をそういう
資格の要件、
判断基準の中に入れているというふうにはなっておりませんけれども、これは、当然
仙台市長がやれることですから、そういう点では
平成4年度の
指名に当たっては、そういう反社会的な
行為のあった
企業については、それがなくなるまでとか
一定の期間まで、そういう
資格を停止するといいますか、そういう
基準というのを設けて公示すればいいわけですからできるんじゃないかと。そこら辺まで
考えてやっていかないと、要するに先ほど
市民局長がおっしゃいましたが、
暴力追放というのは、相当市民的なそういう
取り組みがないと、これはなくならないといういう
判断で、一方では
暴力追放運動が広範にやられてる。一方ではともかく
暴力団に金を出してる
企業であるけれども、
暴力団が支配してるとは認定できないから、いいんじゃないか。仕事やってて、その儲けのうちからそっちの方にいってる、これはやむを得ないんじゃないかという
考えをなさること自身が、今
法律までできるようななっている。そういう
組織暴力なんかを助長してる大きな原因になっていってるんじゃないかというふうに、私は思うわけなんです。ですから、そういった点ではやはり
平成4年度の新しい
契約、
入札者の募集といいますか、そういうものに当たってはそこら辺まで思い切った検討をなさる必要があるんじゃないかと思うんですが、その点は御検討の余地はないのかどうか。やっぱり従来どおりだから、ひとつお願いするということになるのかどうか。
それから、
佐川急便に頼まないと、ほかにやってくれるところがないんだという
お話なんですが、これはちょっと解せないんでね。
指導やそれぞれの
企業の体制なんかをやってもらえば、ほかにもお願いしてる
業者もあることだし、そこに頼めというつもりはないんですが、そういったのを、もし広範に募集しておけば、例えば今の
発注量を幾つかに分割していけば、もう少し小さい
業者だってやれるということは当然あるわけですから、そこら辺まで検討して、こういった問題は
考えていくというのが
行政の
姿勢としてはしかるべきじゃないかと思うんですが、その点はどうお
考えなんでしょうか、もう一度お伺いしたい。
19:
◯財政局長 御指摘のとおり新たな
法律の
施行という
事態もあるようでございますので、専門の
警察当局の御
指導も仰いでまいりたいと思います。
なお、具体的、専門的な
発注の分割という御
提言でございますけれども、これは、
大変数の多い相手に低廉な価格で各
世帯に配布するという
業務は実は
コンピューターシステムを持ってないところはできないという具体的な問題がございます。その
システムを持っているところというのは、
大変多額の投資をした結果、それを自分で保有してるわけでございますから、数年間かけませんと、実はそのような
コンピューターシステムをつくり上げることができないといったような非常に
現実的な処理の問題がございまして、
競争入札に参加する
企業というのは、非常に限られているという実態でございますんで、なかなか
小口分割方式はとりにくいという、そういう背景もございますけれども、御
提言の
趣旨も十二分に踏まえて
考えてまいりたいと思っております。
20:
◯神谷一
委員 それから、もう
1つ財政局長にお伺いしたいんですが、
平成4年度の
地方財政の
運営方針として国が
地方公共団体の
単独事業を大幅にふやしていくという
方向になってきてると聞いているんですが、具体的にどういう
方向が出てきてるのか、お教えいただきたいと思うんです。
21:
◯財政局長 本日この時間に
自治省で
財政課長会議というのが開かれておりまして、来年度の具体的な
予算編成に当たっての国の
予算の
考え方なり、
地方財政の
予算編成の
考え方の説明あるいは
地方財政についての枠組みについての
情報提供を、今受けておりますけれども、
単独事業、つまり補助
なし事業を積極的に推進することによって
内需拡大、景気の下支えという話は、年末来いろいろと承ってございまして、基本的に
地方は
単独事業を1割以上伸ばすという心構えで
予算編成をしてもらえないだろうかという話を聞いておりますので、
仙台市の
予算編成に当たりましても、これは言われるまでもなく、もう既にそのような
単独事業に依存にした形で
リーディングプロジェクトの
高齢化社会整備計画の実施でありますとか、あるいは
地域づくり推進事業でございますユートリアプランの実施など、すべて
単独事業を中心にしてやっておるところでございまして、その点では
自治省から、その延長線上で
事業をしてほしいというふうに承っているところでございます。
22:
◯神谷一
委員 そういうふうに
単独事業を1割以上伸ばしていくということになりますと、当然
起債額の増加というようなことが予想されてくるわけなんですが、将来にわたってそういう起債を増加していった場合の償還のための手当てというのは、当然国が
考えるんだろうと思うんですが、そこら辺はどうなのかという問題と、それから、同時に当然
一般財源からの充当というものもふえていくわけですが、その辺の見通しはどうなのか、そこをお伺いしたいと思います。その際、そういった財源の問題なんですが、
各種基金等の、前から申し上げている思い切った取り崩しが
平成4年度は必要になってくるんじゃなかろうかというふうに
考えられるんですが、その点も十分に
考えておられるのかどうか、この点も承っておきたいんです。
23:
◯財政局長 まだ、市長のそういう基本的な査定なり、
予算編成の
整理を経ておりませんので、まだ
財政局内の
整理の段階でございますけれども、国のそういう
償還財源が具体的に裏打ちといいますか、
地方財政計画とリンクがある、そういう
地方債につきましては、名目的に
公債費の比率が高まりましても
余り心配はないということでございます。いわゆる430兆円の
生活関連の
公共事業の消化ということに当たりまして、
地方債プラス将来の交付税による
償還財源の手当てという制度に乗れるようなプロジェクト的な
事業というものを、いかに取り込むかということがひとつの決め手になろうというふうに
考えております。また、そのような財源手当がございますにしても、これは高い率でもせいぜい2分の1どまりということでございますので、御指摘のように税あるいは一般的な
地方交付税等の
一般財源を、当然そこの残りの部分に充当しなければいけない。さらには、それが足りなければ基金の取り崩しもしていくということになるわけでございまして、毎年多額の基金の取り崩しを
予算化をしないと、今の
仙台市の
予算の財源がつかないというのは、もう既に
平成元年くらいから恒常的な構造になっておりまして、それを
現実にさらに延長していくということかと思いますけれども、幸い
仙台市の税収の構造が景気の落ち込みに影響を必ずしも余り受けないという安定的な税収構造になっておりまして、固定資産税の増収というものが制度的に見込まれておりますし、それから法人、個人の住民税の収入も余りほかの、例えば県のような法人
事業税といった景気変動型の税収と違いまして、
仙台市の場合は余り影響を受けないということで、非常に安定的な税の増収構造になっておりますので、まずそのような見込みを正確に立てまして、足りない部分は基金の取り崩し、起債の充てん導入というふうな形で
予算を組んでまいりたいと
考えております。
24:
◯神谷一
委員 それはわかりました。
あと
1つだけお聞きしたいんですが、これは
消防局長にお伺いするんですが、前から伺っているんですが、例のヘリコプターの導入は、今度国の査定も認められたようでございますが、今後の導入までのタイムスケジュールというのは、具体にはどうなるのか。
25:
◯消防局長 先生おっしゃるとおり、国の補助の
基準の中に
仙台市のヘリコプター導入に対する補助は確定いたしまして、我々としては、今、
予算の策定等を進めておるところでございます。今後のヘリコプターの導入等につきましては、
平成4年度中に導入いたしまして、少なくとも
平成5年の3月までには飛びたい、4年度中には
業務開始をしたいということで、恐らく
平成4年の11月か12月までにヘリコプターは
仙台市に入ってまいりまして、それを訓練に使いまして、
業務開始が3月ごろになるんじゃないかと。我々としては1日も早く
業務開始を進めたいというふうに進めておりますが、今の
考えではそういうことでございます。
以上でございます。
26: ◯鈴木康義
委員 消防局の
お話が、今出ましたので、1点だけちょっとお伺いいたします。今年も、
消防の出初め式というのが行われたわけであります。この出初め式についてですけれども、新しい時代における出初め式、政令都市における出初め式のあり方について、何か
消防局の方でお
考えはあるんですか。
27:
◯消防局長 出初め式につきましては、旧来の形式を尊重しながら新しいものを入れていきたいというで、我々
考えておりますけれども、本年の出初め式につきましても、
消防庁から課長クラスの方が長官代理としてお見えになったということは変わっておりますし、来年以降につきましては、
消防ヘリコプターが入りますので、それを出初めの中で使うような
方向で検討したいということで、政令指定都市の出初め式に、次長が実際に行って見てまいりまして、鋭意これから検討して
考えていきたいと、そういうふうに
考えてる次第でございます。
以上でございます。
28: ◯鈴木康義
委員 もともと出初め式というのは、何のためにやったのかということになると、またこれも長い話になりますけれども、今、ヘリコプターの話も出ましたけれども、やっぱり旧態依然として変わりがないということ。ことしも大変寒い中で行われたわけでありますけれども、この出初め式というのは、あんまりいい式ではないんでないかと、私は思うんですよ。先ほども
火災件数の
報告がありましたけれども、
消防車が出る訓練をしてくるという出初め式なのか、きょう初めて出て火を消していくんだというんで、
消防車が出るとあんまりよくないという感じで──これは言葉のあやですけれども、私はそう思うんです。いずれにしても、先ほどいろいろ
お話がありましたけれども、出初め式の式次第も、もう大体年々決まっているとおり、長官代理が来るってことは変わったというんですけれども、出初め式の目標としては、ことし1年間
仙台市の
火災をゼロにしようということで、
消防団員の激励をかねてやることが出初め式という式ではないのかなと、そのようにしなければならないと。なんとなく
消防車並べて、観閲して、ああすごいと言って、御満悦するのが式ではないんではないかと思うんですけれども、そういうような式にことしはなったのかどうか。今たまたま、この話が出たときに聞けばよかったんだけれども、12月31日に
火災件数が出てきた、そういうものを大々的に発表して、ことしはこれをゼロにして、頑張ろうとか、そういうようなことが行われなかったのではないか、ことしは。そういうようなことでやるんだったら、意味があると思うんだけれども、なんとなく毎年1月6日に
消防車を集めて景気をつけて、ことしも火消しに頑張ろうというのでは私は、そういうのではないんじゃないのかと、こう思うんですけれども、
局長はどういう
考え持ってますか。
29:
◯消防局長 出初め式につきましては、
消防職員、
消防団員も含めまして、年の初めに当たりまして、ことしも大いに頑張ってやっていこうという意気を示す式でございまして、そういう意味の
効果があるというふうに
考えてる次第でございます。実際の
火災とかそういうものにつきましては、
消防団長会議だとかいろいろ会議がございまして、その中でことしの
火災傾向とかいろいろ御説明いたしまして、
放火件数が多いというようなことも
お話ししまして、各
消防団と
消防署の中では、その区域の中で巡視とかいろいろ
火災の
放火対策を実施をしているところでございまして、特に
消防団、
消防職員も含めまして、意識の高揚というな意味で、先ほど申し上げましたように、出初め式というものはぜひとも必要だと。やり方につきましては、今後も
考える必要はございますけれども、今後ともそういうことで進めていきたいというふうに
考えおりますので、よろしくお願いいたしたいと思います。
以上でございます。
30: ◯鈴木康義
委員 私は、出初め式をやめろとか、いらないと言ってるんじゃなくて、
消防職員、団員も含めて意識の高揚を図ることについては当然ながら、市民全体が出初め式の日を期して防火に対する心構えを固めようというものになるように、ここの市役所前に集まってやればいいというんじゃなくて、なんとなく1年の年間行事としてやるんだというんじゃなくて、出初め式の意味をもっと強めて、婦人防火クラブも含めて、ことしは火事のない町
仙台のために頑張ろうということでやるように、やり方についてもっと
効果のある方法はないかということを
局長は
考えていかなければならないんじゃないかということを言ってるんですよ。きょうここでは問題提起だけね。例えば、区単位にやるとかということも、今後
考えていく必要があるんではないか。今のデータで見ますと、
火災発生件数が多い
消防署の前でやるとか、区でやるとか、そういうことでデモンストレーションをどこかでやるとかによって、その区が防災の意識にもえるようにするとか、あるいはまた、市民の多くの皆さんが
消防出初め式を見ながら防火に対する意識を高めるとか、そういうような工夫をするべきではないかと。あるいは、もう1点言えば、今回は
放火件数が151件で、93件に比べて53件もふえたということですから、例えば、
消防団員も含めて
放火犯を捕まえたら、それを
消防出初め式で表彰するとか、
消防車がなんぼ頑張っても
放火犯を捕まえるわけにはいかないんだから、やっぱりみんなで市民が協力して、そういう体制をつくなければなりませんので、みんなで目を光らせてそういうことも、意識を高める上においてやるということも
1つの方法ではないか。そういう意味で、
消防出初め式の新しい時代に合ったやり方を、旧態依然としたやり方じゃなくて、もっと
効果あらしめる方法に変えるお
考えはないかと、こう聞くわけですけれども、それに対して、ただあるかないかだけですね。
31:
◯消防局長 十分
考えてみたいと思います。
以上でございます。
32: ◯鈴木康義
委員 その中で、1点だけ具体的な例で聞いておきますけれども、
消防出初め式ではしご乗りというのが最近盛んになってきたわけですけれども、はしご乗りについては、これは
仙台の名物として復活したという、いろんな経過があるわけですけれども、今どうなってるんですか。
仙台はしご乗り保存会とかという、何かそういうことになっているんだと思うんですけれども、これはどこで保存してるんですか。
33:
◯消防局長 はしご乗り保存協会というものが
設立されまして、そこではしご乗りの技術
指導等を含めてやっているということで、はしご乗りの職員等は、各
消防団の中にその担当者がいると、そういうことでございます。
以上でございます。
34: ◯鈴木康義
委員 協会が保存しているんですけれども、その保存するために
仙台市はどれだけ援助したり、保存するために
努力してるんですか。
仙台市で今までも保存するために頑張ってきたんでしょうけれども、来年はどのような感じで保存する方式を
考えているんですか。
35:
◯消防局長 保存協会の中に保存協会の会議がございまして、
会員が会費を出しまして、その会費によりまして、保存協会を運営するということでございます。実際にどういうふうに保存していくかということでございますが、各
消防団に
1つのはしご隊をつくりたいということで、本年は秋保団にできまして7
消防団ございますけれども、各
消防団には一隊のはしご乗り隊はできるというふうな
方向で進んでいるわけでございまして、そのほか技術の錬磨とか、そういう意味での協会からの
指導もあるということでございます。
以上でございます。
36: ◯鈴木康義
委員 はしごに乗って頑張っている人を育てるという面については、本人が頑張ればいいわけだけれども、そのほかに、ことしも見てましたら、何か薄っぺらな夏に着るようなはっぴを着て、冬の出初め式に出ているわけだけれども、いろいろ、冬の着物とか、夏の着物とかあると思うのね。何も夏に着たやつそのまま、この間の国際交流会館でやったまま出てきて、ここでやるのが能でないんだから、冬らしい服装も必要もだと思うんだけれども、
予算があるわけね。会費でやると言っているんだけれども、会費でやってくださいというで、保存するということで
消防局はいいんですか。
予算をなんぼ出してるんですか。ことしの
予算、ちょっと小さくて
予算書を見ても見えなかったから。ことし、なんぼくらい出したっけね。それ、ちょっと教えてくれませんか。来年はなんぼくらい出す予定にしてますか。
消防局が本当に本格的にはしご乗りを育てるんだったら育てるように、やっぱりもっとしっかりと育てるような体制をつくるべきではないかと思うんだけれども、いかがですか。そうなってるんですか、今。
37:
◯消防局長 予算の面につきましては、総務部長から
答弁いたします。
38: ◯総務部長 お答えいたします。
はしご乗り保存会の方には、市の方から直接の運営費としては50万助成いたしております。そのほかに、はしごの整備とか、はっぴの整備等で市の方から助成をいたしております。
以上です。
39: ◯鈴木康義
委員 50万でさっき言ったように各区ごとにつくるというんだけれども、平均すれば大体各区10万ですか。そのほかに、いろいろ市から出してるというんだけれども、もう少し出してやったらいかがかと思うんだけれども、来年度はどのようにお
考えですか。今、
予算折衝してるんですか。
消防予算は削られてるんですか、今。まだ、市長までいってないようだから、この機会に明確にしてくれませんか。
40: ◯総務部長 保存会の全体の会費としては270万くらいの
予算がございますので、それで整備を図っております。
以上でございます。
41: ◯鈴木康義
委員 270万の
予算があるというのは、さっきの会費も含めてやってるんでしょ。
仙台市から50万の補助というんだけれども、それはどういうことになってるんです。その270万と50万と、その辺の
予算の内訳はどうなってますか。その270万というのは、どこから持ってきた
予算なんですか。
50万しか出してないのに、270万というのはずいぶん会費取ってるんじゃないですか。
42: ◯
消防局次長 お答えします。
はしご乗りの保存会の270万の
お話ですが、これは
仙台市分が
会員として50万、そのほかの220万につきましては、商工会議所の中にある防火
委員会とか、
仙台市が支援している防災安全協会とか、大きな
企業が20社ほど
会員になって、公務でできない部分の手当てをさせていただいているということでございまして、先ほど総務部長が
お話申し上げました出初め式とか、直接
消防の予防
行政と啓発に
関係する部分につきましては、すべて公費で負担しておりまして、それ以外について、先ほど
お話しした保存会の方で、その部分を補てんさせていただいてるということでございまして、出場手当を含めまして相当の額は
仙台市で負担しております。
以上でございます。
43: ◯鈴木康義
委員 そうすると、50万の中から出してるんですか、50万以外にもっと出してるんですか、そこをはっきりしてください。
44: ◯
消防局次長 お答えします。
先ほど
お話しました公務の訓練、出初め式、そういうものは出場手当というふうに、
消防団員の手当で補充させていただいております。
以上でございます。
45: ◯鈴木康義
委員 いずれにしても、やっぱり
消防局の方でも思い切って応援してやって、本当に
仙台はしごが全国に名立たるものに、もっともっとなるようにするようなことで、今後、おやりになるようになさった方がいいんじゃないかと思うんですけれども、
局長さん、いかがですか。
46:
◯消防局長 我々も、はしご乗り隊につきましては、日本一のはしご乗り隊になるように十分育てさせていきたいと、そのように
考えておりますんで、よろしくお願いいたします。
47:
◯委員長 ほかにございませんか。
〔「
なし」と呼ぶ者あり〕
48:
◯委員長 なければ、これをもって
協議会を閉会といたします。...