今後さらに
総合的見地から検討を加えていただきまして、年度内には最終的な報告書をいただくことになっております。これは、民生局が窓口でございますが、私
ども衛生局も関連をし、協力し合ってまとめに参画をいたしておるわけでございまして、年度内には
最終報告書をいただくことになっておりますので、新年度からは報告書の提言に基づきまして高齢化の進展に対応した
マンパワーの育成、確保策の実現に向けまして、民生局と一体となった形で推進を図ってまいりたいというふうに考えております。
なお、最終的な報告をいただいた時点で再度詳しく御説明をさせていただきたいと思います。
それから、2点目でございますが、お手元に、これは例年お配りをいたしておるわけですが、「衛生年報」をお配りしてございます。これは、平成2年度の統計資料ということでまとめをいたしたわけでございまして、事業編の中で保健所等で行っております対人保健、
感染症予防、環境衛生、食品衛生、医事、
墓地等各種事業の実績等、分類記載をいたしておりますし、統計編では、
出生率等基礎資料になるべきものとして
人口動態統計を収録いたしておりますので、御参考までにごらんいただきたいと存じます。
それから、3点目でございますが、3点目は
救急医療機関の年末年始の
受診状況について、お手元に資料をお配りしてございます。4枚の資料になっておりますが、まず1ページ目は総括的な資料で平成3年12月29日から平成4年1月3日までの
受診状況につきまして、6日間の
合計受診者数をごらんなっていただきたいんですが、5,558人ということで、1日平均を括弧内に書いてございますが、926人ということになっております。これを前年度と比較をいたしますと総数では682人。1日平均では113人ふえております。ただ、ことしは比較的温暖ということでございまして、特に風邪とかが流行して増加したということよりは、前年度がむしろ極めて平穏であったためかなというふうに考えられます。それから、2枚目以降、各
診療所ごとに分けた統計資料をお配りしておりますが、
医療機関別で見ますと、石名坂の
急病診療所が1,784人ということで、全体の患者からしますと32%ここで診療いたしたということになります。前年度に比べまして404人増加をいたしております。特に今年度から休日、日中、外科の初期診療を開始いたしまして、特に外科の受診者が119人あったということでございます。
それから、3枚目は休日診療所における受診者の状況でございまして、前年度と比較しますと減ってはおりますが、休日当番医での受診者は逆に244人ふえておるということでございますし、科目で見てみますと内科と眼科がふえておるという状況になってございます。
それから、4枚目が
オープン病院の状況でございまして、
救急センターでは13人減ってはおりますが、
入院患者は逆に6人ふえておるということになってございます。
概況は以上でございますが、なお
市立病院の関係につきましてはこの後、病院側から御説明があろうと思いますが、こういった関係からしまして
オープン病院もそうですし、それから二次転送の関係では
市立病院で大半受けていただいたということからしまして、高次の救急医療の役割を果たしていただいたものというふうに考えております。
4:
◯委員長 それでは、ただいまの報告を含めて、「
保健環境対策について」質問等はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
5:
◯委員長 終了いたしました。
次は、「
廃棄物処理対策について」でありますが、当局からの報告は特にないとのことであります。
この際、本件について質問等がありましたらお願いいたします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
6:
◯委員長 終了いたしました。
次は、「
市立病院の運営について」であります。
本件について当局からの報告願います。
7:
◯病院事業管理者 病院からは年末年始の
救急センターの
受診状況と、それに関連しまして
救急センター開設以来の利用状況について御報告いたします。
資料4と5でございますが、初めに資料4の方、年末年始の患者数調べでございます。資料4の左半分をごらんいただきますと、そこに平成3年12月29日から本年の1月3日までの患者数が出ております。それの総計が一番下の欄にございますが、その間に322人の患者さんがいらっしゃいました。ページの下の方の表は昨年度の同じ時期の患者数でございますが、昨年度が320名のところ、ことしは322名ということで、患者数としては微増でございますが、括弧の中65と書いておりますが、これは
入院患者の322のうち、入院された方の数が65名ということで、昨年は42名でございましたから、昨年に比べまして5割以上の増加になっております。
それから、手術数でございますが、ことしは9件。昨年は4件でありましたので、手術数も昨年の倍増ということでございます。
出生数──赤ちゃんが生まれた数、これは昨年に比べまて半減しております。
その次が死亡数でございますが、本院、
センターと書いておりますが、これは救急でいらした方が本院に移って亡くなった方と、
センターに収容されて亡くなった方でありますが、両方加えまして6名の方がお亡くなりになりました。昨年は1名でございますので、お亡くなりになった方は大幅にふえたということで、先ほど衛生局長から報告ありましたけれども、石名坂の辺りが非常に活躍していただきました。軽症の方はそこで食いとめていただいたと。その中でも重症の方はかなり
市立病院に転送していただいておりますし、また
消防救急隊等々から比較的重症の方が
仙台市立病院の
救急センターを利用されたという傾向がはっきり出てきておりまして、二次、三次を中心にしてというような
センター本来の姿がだんだん定着しつつあるのではないかというふうに考えております。年末年始かなりごたつくのではないかと思って心配しておりましたけれども、そういう市内全体の体制がだんだん整ってきておりまして、さしたる混乱もなく年末年始を乗り越えることができました。
次が資料の5の方でございますが、これは昨年の4月24日にオープンして以来、12月までの
救急センターにこられた患者さんの数でございますが、取りまとめてございますので、右の方の小さな表で御説明いたしますが、その間、
救急患者数としては6,536人の方がいらっしゃいました。平均しますと1日平均で26.7人になります。昨年と比較いたしますと、昨年に対しまして17.7%の患者さんの増になっております。そのうち入院された方、これが全部で1,766名でございまして、1日の平均にいたしますと7.2人ということになっております。昨年は1日平均5.1人でございましたので、それに比べますと41.7%の増ということになって、
入院患者数はかなり大きく伸びているわけでございます。一番下に
観察ベットと書いてありますが、これは
救急センターにこられて入院するまでもないけれども、すぐにお帰しするのはちょっと不安であると。しばらくべットに横になっていただいて観察をして、その間いろいろ点滴の治療等行うような、そういう患者さんでありますが、そういう患者さんも1日平均5.9人ということで、昨年に比べますと約4割増ということになっております。それから、大きな表の一番下に
平均在院日数というのがございますが、その合計欄4.4という数字が出ておりますが、これは入院された方が
平均センターに入院しておられる日数でございまして、平均して4.4日でほかに移られるなり退院されるなり、あるいは亡くなる方も含まれております4.4日という数字でありまして、72時間くらいを目標にしておりますけれども、実際には4.4くらいは、まあまあの数字ではないかというふうに考えております。
8:
◯委員長 それでは、ただいまの報告を含めて、「
市立病院の運営について」質問等はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
9:
◯委員長 終了いたしました。
次は、「
ガス事業の安定供給について」であります。
本件について当局からの報告を願います。
10:
◯ガス事業管理者 私の方からは港工場の火災事故でございますが、もともと
ガス事業につきましては事故を起こしてはならないということが、企業の使命でもございますし、また場所的にも港工場というふうなことでございまして、これは新しい年早々大変残念な事故と考えているところでございます。心からおわびを申し上げ、事故の経過につきまして工場長から御報告を申し上げます。
11:
◯ガス局港工場長 資料に基づきまして御説明申し上げたいと思います。
事故の発生場所ですけれども、今、管理者が申し上げたように、工場内の試運転中のOGAS3号機の
ブタン加熱器から火事が発生しました。
発生日時でございますけれども、1月7日でございます。22時37分に
ガス漏れ警報器が作動しました。23時20分に着火しまして23時26分に消火ということでございます。これにつきましては、港工場の
自衛消防組織で消し止めております。
被害状況でございますけれども、人的被害としまして、技師1名が右顔面に火傷ということで、2度、全治2週間というふうに診断されました。ただそこに書いてありますように14日、ほぼ1週間で全治しております。やけどの範囲というのは大体3センチ5センチくらいの大きさですけども、2度と診断されたところが2センチと0.5センチ、それくらいのところのようです。14日に本人のけがの状況を見ましたけれども、完全に治癒しておりまして、跡その他一切残っておりません。
物的損害につきましては、
ブタン加熱器の保温財、それから、そのそばを走ってますケーブルの一部がちょっと損傷しております。これは試運転中ということもありまして、請負業者が修理交換ということになっております。
事故原因につきましては、
ブタン加熱器の
シェル側ガスケットが破断したのが原因で、そこからガスが漏れ出して着火したということでございます。着火した原因、それから破断した原因、その他現在まだわかっておりません。調査中でございます。
全体の場所ですけども、お手元の別紙2の1の資料を見ていただきたいんですが、これが工場内の敷地でございます。赤色でくくってあると思いますが、そこが新設のOGAS3号機になります。次のページにやはり色で塗ってあると思いますが、それがプラント全体の中のその該当箇所でございます。次の別紙2の3のフロー図でございますが、これが全体のフローの中の
ブタン加熱器の位置でございます。次の別紙2でございますけども、そこに色が塗ってありますけども、そこの所からガスが漏れたということになります。で、
ガスケットといってますけど、平たくいえばパッキンなんですけども、その色を塗ってある両側に直径約62センチくらいの鉄の輪なんですけども、それが両側に入れてあります。いずれも金属面を
ボルトナットで締めるものですから、漏れがないようにということでそのパッキンを入れるということになっております。それの向かって左側の方のパッキンの下部が破断しましてガスが漏れたということです。ちなみにパッキンの大きさは直径が62センチくらいの板でございまして、パッキンの幅が13ミリ、厚さが3ミリというようなものでございます。破断の原因についてはちょっと今のところわかっておりません。
ガス供給には全く支障がございませんでした。
事故後の処置及び経過でございますけども、翌8日朝9時からですね、警察、消防、それから通産局の現場検証がありまして、その後事情聴取があり、通産局の指導を受けて、再運転に向かってよろしいというお許しが出たものですから、通産と御相談しながら16日再稼動いたしております。14日にも再稼動可能だったんでございますけれども、夕方にかかったことと、それから15日が休みということで、人手の関係もございまして16日に再稼動ということでございます。ちなみに、19日の日曜日に100%上げてなんら異常ございません。この施設でございますけれども、引き続き試運転を行いまして
性能試験等を行って、2月上旬に本省の方の
立ち会い試験を受けまして、正式に引き渡しを受けるということになっております。
それから、次のB5の小さな紙でございますけども、
安全対策としましてそこに掲げましたように、1番としまして、定期点検時に、記録点検のときに、異常を今まで音とか、においとか、目視とか、そういう五感で行ったものなんですけども、それに加えまして
ガス検知器を使用して点検を行っております。
それから、
可燃性ガス検知器を固定ですけども
ブタン加熱器の付近に増設ということにしました。
それから、3番としまして、試運転中、人員を増員しプラントの監視を強化しますということでございまして、現在需要のピークでございますので、保安待機として3名ほどピーク時間が過ぎるまで待機させてますけども、さらに2名を加えて監視を強化しております。さらに18日まででございましたけども、それに加えまして管理職1名、それから
大阪ガスエンジニアリングの方が試運転期間終わるまで1名ずっとついていただくということになっております。
4番として、防災に関する教育と訓練を徹底しますということで、私ども防災については十分力を注いでたつもりでございますけど、実際に火災が起こってみますといろいろ不備な点もありましたし、
消防当局等からも指摘された点もありますので、さらに徹底した訓練教育を行いたいと、現在いろいろ試案を考え中でございます。
5番としまして、これも消防等から指摘されたんですけど、
ガス漏れが生じた場合にはガスの検知を行って爆発範囲に入っているかどうかをチェックしまして、
窒素ライン、それから
スチームラインがありますものですから、それを使ってパージを行うというような作業も
作業マニュアルの中に取り入れております。
製造設備の対策としましては、もうこれは行ってるわけですけども、現在使ってるパッキンについては、
非破壊検査を行って装着しております。この
非破壊検査の内容につきましては、磁粉探傷、それから超音波探傷、浸透探傷といわれているような検査方法でございまして、
原子力施設は磁粉探傷、超音波探傷をやっているということで、
原子力施設並の確認を行っております。
それから2番目としまして、気密試験時には火災となった
熱交換器だけじゃなくて、系統的に検査を行いますということで、こういう
安全対策で臨んでおります。
12:
◯委員長 それでは、ただいまの報告を含めて、「
ガス事業の安定供給について」質問等はございませんか。
13:
◯鈴木繁雄委員 大変大きな事故にならなくて結構だったと思いますし、その対処が非常に的確であったふうにも理解をするわけですけども、今、お話の製造設備の対策の
非破壊検査を、ガス局は行ったんだけどもこれは破損したんですか。この
ガスケットが破損し、今後こうするということですか、それとも今の御報告を聞きますと、検査はしておりますというふうに受けとめて……。
14:
◯ガス局港工場長 言葉足らずで失礼しました。プラントというのは年に一度止めまして、分解しまして、全ての部位について点検整備するわけですけど、こういう
ガスケット、特に金属のこういう
ガスケットが破断したという例は
ガス業界だけじゃなくて、
科学業界全般を通じて今まで例がないことだったんです。それで
定期整備のいろんな試験項目、検査項目というのはありますけれども、
ガスケットについて調べろという、そういうような項目は今まではありませんでした。現在3号機に装着している
ガスケットについて、今申し上げたような
非破壊検査を行ったということでございます。
15:
◯鈴木繁雄委員 同じ型のがございますね。そちらの方は行ったわけですか。こういうふうに今まで起きたことが、かつてなかったことが起きたということは、同じ型のですね、
ガスケットも当然そういうふうに起きる可能性があるかどうか別としましてね、検査しなくてはいけないんじゃないですか全部。
16:
◯ガス局港工場長 現在稼働中の1号、2号機につきましては、去年の夏場に
定期整備を行っております。事故が起こったのは年明けてでございますので、
ガスケットについて、今、申し上げたような検査はしておりません。ただ、
定期整備の時点でそれなりに検査をしておりますので、しかも現在需要のピークの時期でありますし、順調にプラントは動いておりますので、できればこのまま製造を続けて、春から、4月から早速
定期整備に入るんですけども、その時点で今言ったような徹底的な検査を行いたいと思っています。
17:
◯鈴木繁雄委員 これは希望になりますけども、やはりこういうように全国で起こったことのないということが起きたということはですね、今後の仙台市のことばかりじゃなくて、やはりいろいろ
ガス業界というよりも何といいますか、科学的なことに非常になってくると思いますので、徹底をした調査をしかと行いまして、その結果を事例として残すように、科学界とかそういうことにですね、よろしくお願いしたいと思います。
それから、ちょっと申しわけございませんが、圧力はどの程度の圧力なんですか。ちょっと私わからないんですが、このタンクの
熱交換器の中の圧力というのは。
18:
◯ガス局港工場長 別紙資料の2の4をちょっと見ていただきたいんですが、図の下に表が3つついております。一番左側の下に設計条件と書いてあります表がありますけど、そこのちょうど真ん中の欄に胴側とあります。これのところに数値が出ておりますけども、設計温度が415度です。設計圧力が26キロということになっております。これは100%プラントを稼働させたときの条件でございまして、実際に運転していたときの稼働率というのは40%です。そういうことで、その時点における温度は約380度、圧力は12.5だったと記憶しております。
19:
◯鈴木繁雄委員 そうすると、耐圧能力としては26キロということで、実際は12キロと。それでパッキンがいかれたと。こういう高圧釜というのは──高圧釜という表現が適確かどうかはわかりませんけど、高圧釜であれば約半分以下の能力で
ガスケットが吹っ飛ぶということは、よほど異常なことだと私は思うんですね。徹底的な究明をお願いしますと同時に、当然圧力釜ですから、資格を持った方が常にいなくてはいけないわけですけども、その当時はいらっしゃったわけでございますか。
20:
◯ガス局港工場長 保安指揮者として、ガス主任技術者、甲種補助者とそれからボイラー特級の資格を持っている人間がおりました。
21: ◯青野登喜子委員 私も引き続き港工場の火災事故についてお伺いしたいと思います。
現地を見せていただきまして、幾つか感じた点がございますので、それも含めてお尋ねしたいと思いますが、1つは事故の内容から照らして、その責任はメーカー側にあるという点をはっきりさせることが、ひとつ大切ではないかということです。OGAS3号機はまだ引き渡しは受けていないということで、試運転中であったということと、それから、事故の内容を見ますと
ブタン加熱器の
シェル側ガスケットの破断ということで、そこから
ガス漏れが生じたということです。その破断の原因とか着火の原因は何かというのは、現在調査中であるという報告ですけれども、いずれにしても
ガスケットが破断していたということは、これは事実として認められていることでもありますので、メーカー側の責任はどのように明らかにされているのかという点を、まず第1点お伺いしておきたいと思います。
22:
◯ガス局港工場長 局としてメーカーの方に、責任だよという申し入れは行っておりません。ただ、メーカーの方としまして非常に責任を感じておりまして、親会社である大阪ガスの会長をはじめ皆さん一応おわびにみえております。
23: ◯青野登喜子委員 今、工場長からの御答弁なんですけれども、ガス管理者として御答弁いただきたいんですが、当然試運転中であるということは、メーカーにまだその責任があるということをはっきりさせておく必要があると思いますが、申し入れはしていないということですが、申し入れすべき性格のものではないかと思うんですけれども、そこの点を明らかにしておく必要があるかと思います。
24:
◯ガス事業管理者 事故の原因につきましては、ただいま工場長の方からお話ございましたように、
ガスケットのひび割れではないかというふうな考え方でございます。ただ、これが確定はまだしてないわけでございまして、その原因につきまして現在調査中であるというふうなことがございます。もし仮に、これが原因であるとなれば、そのメーカー側が、
大阪ガスエンジニアリングが施工監督というふうなことでございますが、この部分につきましては三井造船で加熱器の部分を作製をいたしまして、そのパッキングの部分がまたパッキング専門店というふうなことで会社がございまして、その会社で作製をいたしたものというふうなことで、メーカー側でそれぞれそれを担当しながら
大阪ガスエンジニアリングで施工管理をしておるというふうなことがございますので、その辺の関係がございますので原因が確定すれば、それぞれそういうふうな責任も確定されるのではないかというふうに考えてるわけでございますが、その辺ははっきりしておらないということでございます。
25: ◯青野登喜子委員 常識で考えれば、試運転中のものはあくまでもメーカー側の責任に属する分野であるという点踏をまえて、そして事に当たらなければいけないのではないかと思うわけです。その点がガス局の今の御答弁ですと大変欠落しているのではないか。ここのところをまず明確にさせていく必要があるという点について、もう一度責任の所在を明らかにしていただきたい。
次に、その点も含めまして、試運転中のメーカー側の保安管理体制はどうなっていたのかという点です。その点について、現地を見た限りではガス局のそれぞれの資格を持たれている職員が、試運転中でありながらも実際には保安管理に当たっていたように見受けたんですけど、メーカー側の体制は試運転中どういう体制でなっていたのかですね、お尋ねしておきます。
26:
◯ガス事業管理者 メーカー側の責任というふうなことで、それをはっきりすべきではないかというふうな重ねての御質問でございますが、ただいま申し上げましたとおり、これはやはり原因が確定しておらないということがございますので、それの責任というふうなことがメーカー側かどうかということにつきましては、確定を待って決定すべきものというふうに考えてるわけでございますので、その推移を見守っておるわけでございますが、姿勢としてはそういうふうな姿勢でございます。
試運転中の体制につきましてですが、これは工場長から。
27:
◯ガス局港工場長 メーカー側の体制でございますけれども、このプラントが実際に動き出しましたのは11月13日でございました。12月末日までメーカー側の技術者が5、6人常駐しまして試運転についてのいろんなデーターを取ったり、いろんな調整を行ったりということをやっておりました。実にその事故が起こるそのときまで、非常にプラントは順調に動いてたと判断しております。それで一応、12月いっぱいで順調に動いてるものですから、プラントが実際稼働したときのオペレートの訓練も含めてということで、技術者は私どもの方に一応預けてというか、仮に預けて帰ったという次第でございます。
28: ◯青野登喜子委員 そうしますと事故が起きた時点では、メーカーの保安管理体制は、少なくとも解除されていたというふうに理解するわけですけれど、12月末まではメーカー側で5、6人常駐していたと。メーカー側が一応常駐を引き上げていった後に事故が現に起きたということになるわけですが、少なくとも試運転中である限りは、引き渡しを受けるまでの間は、メーカー側で保安管理体制をとらせるべきでなかったのかというふうに思うわけです。これからも今後こういうことは、試運転中ということの問題というのは出てくると思いますので、今後のことも考えていけばですね、当然メーカーの保安管理体制というものはどうあるべきかということは必要な考え方ではないかと思うんです。その点について実際には引き上げてしまっているということについて、管理体制上にも問題はなかったのかどうかという点も一つは出てくるんじゃないかと思うんです。その点について試運転中のメーカー側の責任、保安管理体制、それについてどういうふうに考えておられるのかですね、今後考えていかなければならないのか含めてお尋ねしておきたいと思います。
29:
◯ガス事業管理者 試運転中のメーカー側の管理体制というふうなことでございますが、経過につきましてはただいま工場長が御答弁を申し上げたとおりでございます。しかしながら、その改善案にも書いてありますように、試運転は、メーカー側が建設をいたしまして、ある期間徐々に、毎回検査を受けながら引き続き運転をいたしまして、引き渡し後にいたるまでの間は、事業者が一応このようなプラントをガスを製造しながらやってまいるというふうなことになっておるわけでございます。この過程はやはりお互いに、まだ引き渡しを受けてないわけでございますので、これはガスエンジニアリングとしましても反省点といたしまして、今後は常駐をしながら試運転期間中も引き続きやっていくというふうなことで、今回の事故を反省をいたしておるわけでございます。
また、先ほど改善点でも申し上げましたように、試運転中の期間につきましてのプラントの稼働につきましても、職員を増員しながら対応してまいりたいというふうな改善策をとってまいるというふうなことも申し上げておるわけでございますので、この辺を十分今後検討しながら管理体制を強化してまいりたいというふうに考えておるわけでございます。
30: ◯青野登喜子委員 事故後の対策ということで、メーカーが再度常駐をして管理引き渡しまで当たるということですけれど、それにあわせて市の側の職員も増員ということですが、本来はメーカーが事故後の対策も含めて、メーカーで人をきちっと配置をして事に当たる性質のものではないかというふうに思うわけですけれども、その点について再度お伺いしておきたい。
それから、次に3つ目の点ですけれど、今回私もびっくりしたという中身なんですが、
ガスケットの
非破壊検査が今回の事故で初めて行われるということになったわけですが、メーカー側の安全検査のあり方が根本的に問われるのではないかというふうに思いました。いままで一度も事故がなかったという御説明でおられますけれども、今回は特別な事故としてみるそういうものではないというふうに思うわけです。当然、
非破壊検査というのは第一義的に行う安全検査であるべきであって、安全検査の前提というか、第一にやられるべき中身ではなかったのだろうかと。そうなっていなかったところにメーカー側の落ち度があったのではないかというふうに受けとめざるを得ないんですが、この点についてはどのようにお考えになっておられるのかですね、お伺いしておきたいと思います。
31:
◯ガス局港工場長 メーカー側の責任ということでございますけれども、御指摘の点踏まえましてですね、今後対応していきたいと思っております。
32:
◯委員長 最初の質問は。
33:
◯ガス局港工場長 やはり先ほど申し上げましたように、事故がなかったということがやはりメーカー側が
非破壊検査をしなかったという根本的な原因じゃないかと思います。私どもとしましては、今後すべてのものについてそういうような検査を行いたいと思ってます。
34: ◯青野登喜子委員 次に、今回破断した製品は現地で伺いましたら日本バルカというメーカーの製品と伺ってるわけですが、日本バルカの製品というのはほかの施設にもまだ使われていると思うわけです。ですから
安全対策として必要な点検を他の施設も含めてやるべきではないかというふうに思うわけですが、その点についてはどのようになっておられるでしょうか。
35:
◯ガス局港工場長 この点につきましては先ほど申し上げましたように、1号2号についてはこの春からの定期修理時にやりたいと思っております。
それから今度破断しましたパッキンでございますけれども、このものを含めて8本出てます。あとの7本はすべて回収しております。その回収したものについてはエンジニアリングの方で徹底的な検査を現在行いつつあるところでございます。
36: ◯青野登喜子委員 それでは最後なんですけれども、こうした
ガス漏れの事故がですね、上谷刈の下水処理場のガス爆発の事故の場合もそうでしたけれども、継ぎ手のところで起きているわけですよね。そういう意味では、当然
ガス漏れの発生しやすい、そういう危険性を備えた弱点といえば弱点の部分になるわけです。そこに対しての
安全対策というのは、相当慎重に今後とられる必要があるということを、今度の事故は物語っているのではないかというふうに思うわけです。そういうことで、この継ぎ手のところでの安全の特別対策、そこに対策がとられていなかったということが問題としても残るのではないかと思いますので、今後弱点となる部分についての
安全対策、特別対策というものが相当慎重にとられるべきではないかと思いますので、その点についてはどのように受けとめておられるのかですね、対策も含めてお伺いしておきたいと思います。
37:
◯ガス局港工場長 先ほど
安全対策のことで申し上げましたように、
ガス検知器を使いまして現在も既に行っているところでございます。この
ガス検知器を使っての検査というのは、今後ともずっと続けていきたいと思っております。
38:
◯委員長 ほかにございませんか。
39: ◯池田友信委員 この火災事故については大事に至らなくて不幸中の幸いだというふうに思いますが、ある意味では大きな問題提起をされているというふうに私は思いますので、今後のこういった事故が発生しないためにも、いろいろな幾つかの問題についていろいろ御質問させていただきまして、ぜひ今後の糧にしていただきたいというふうに思います。
まず1つは、先ほどいろいろ論議になっております責任の問題ですけれども、これは引き渡しを受けてませんから、当然メーカーである大阪エンジニアリングの所管にあると。一切の事故処理の問題含めて、これは大阪エンジニアリングが対応し、対応するということでこれはいいんですね。それだけちょっとまずお聞きします。
40:
◯ガス事業管理者 責任の問題でございますが、これは先ほど青野委員にもお答え申し上げましたように、現在今回の事故を引き起こしたと思われる
ガスケットの構造上の欠陥か、あるいはいろいろその辺の調査をいたしておるわけでございますので、私はメーカー側ということで理解をするわけでございます。ただ、エンジニアリングが施工管理をすると、そしてさらに部品につきましても、あるいは
熱交換器の部分につきましても、やはりそれぞれ下請けがございますので、その辺の関係がどうなのかというふうなことが問題になるのではないかと、こういうふうに思っておるわけでございますので、その辺も含めまして調査結果を待ってですね、結論が得られるものと、こういうふうに理解をいたしておるわけでございます。
41: ◯池田友信委員 その辺になるとちょっと解せないんですが、今回のこの事故については、漏れははっきりしてると思うんですが、加熱器のパッキンから漏れたと。これはもう原因はわかってますね。そう確認してよろしいかどうか。ただし、その漏れる原因であった破断の原因が何であったのかまだわからないと、こういうことですから、発生したその場所がこの資料によってはっきりお示しをいただいておりますし、ここから
ガス漏れをしているということですから、製造過程の中での、いわゆる全体の製造するメーカーであるエンジニアリングの範疇であることにはこれは間違いないと思うんです。問題は、エンジニアリングがその部品の製造元であるメーカーとの問題が、あるいは下請けとの問題が出てくるのであって、今まだ仙台市に引き渡されない以前の問題ですから、その辺ははっきりしてるのではないですか。
42:
◯ガス事業管理者 そのように理解をいたします。
43: ◯池田友信委員 ですから、大阪エンジニアリングが責任を管轄であって、それは全部それを受けると、あとは大阪エンジニアリングでやりとりさせる問題でしょ。ですから、まだ仙台市のものでないんですから。引き渡しはこの2月上旬の通産省の検査を得なければ仙台市のものにならないんでしょ。ですから事故の一切の被害、損害、これは全部大阪エンジニアリングが受けて、あとは部品メーカーとのやりとりであるということだけは、はっきりこれは確認をしたいと。そこでですね、今回起きた事故の問題なんですが、漏れた原因が
ガスケットの中のパッキンの破損と、これはそこまでの追及は出てるんですね。その破損の原因がわからないと、こういうことでよろしいんですか。
44:
◯委員長 御答弁願います。
45:
◯ガス事業管理者 先ほど申し上げましたようにその原因につきましては、やはり構造上というのかメーカー側の構造上の御指摘のような原因でございますので、そのような理解で基本的にはよろしいのではないかと、こういうふうに考えております。
46: ◯池田友信委員 私はちょっとこの報告の中で、ちょっとお聞きしたいんですけれども、破損の原因がまだわからないけれども、新しく使ったものに対しては問題がないので、それで一応再稼働したということがですね、現時点で14日経過しているんだけれどもその原因がまだつかめていないと。しかし、1月16日の時点で、もう再稼働しているわけですね。これ、通産省が了解したという部分はそういう問題でも了解するんですか。その原因がわからない時点で。同じ製品が使われている部分がありますから、そういう部分では、なぜひび割れをしたのかということの問題追求というのは、ではこの問題の原因をいつまでにつかむ予定なんですか。
47:
◯ガス局港工場長 通産につきましては、先ほど申し上げたような
非破壊検査を行うということ。それに加えてですね、円形の面と面の
ボルトナットの締めでございますので、
ボルトナットの締め方を均一に締めると、そういう条件で通産は了解なさってます。
原因究明の時期ですけれども、これについては、まだいつというような、そういう話は出ておりません。
48: ◯池田友信委員 この
非破壊検査という内容を、ちょっとお伺いします。なぜかというと、いままで例がないといっても、こういう問題が起きたということは事実ですから、他の1号機、2号機といったってそういうことがたまたままだ見つかってないのかもわからないし、稼働が100%稼働してない中でのこういった亀裂が発生したということですから。先ほどの中での質疑の中にもありました圧力によっての破損ではないですね。あくまでも装着時点の中での問題があったというふうに私は理解するんですけれども、今、言ってるボルトの問題含めてですね、
非破壊検査の内容というのはどういう内容かちょっとお伺いします。
49:
◯ガス局港工場長 1つは磁粉探傷という方法です。これにつきましては磁気を帯びた粉をですね、検体の上にまぶしまして、そこを磁気の影響内に入れまして、そうしますと欠陥があると粉がうまくきれいに整列しないと、そういうようなことで内部の欠陥が検査できます。
それから浸透探傷という方法でございますが、俗名カラーチェックといっておりますけれども、非常に浸透性の強い液をかけまして、その上に発色液をかけますと、内部に細かい傷があれば色がしみ出して検査できるという方法です。
それからもう一つ、超音波探傷法でございますけれども、これも超音波をかけますと内部に傷があると音が不整列になりますので、そういうことで内部の検査ができるということです。
原因としましては、物自体に装着以前に傷があったのか、あるいは装着時以後に原因があったのか、そこら辺がはっきりしないわけでございます。それで、今、申し上げたような検査方法につきましては、製品の目に見えない内部の検査をするという方法でございます。それから、先ほどの
ボルトナットを均一に絞めるということにつきましては、これは装着時にそういうような傷をつけないという一つの条件でございます。今のところ原因が特定されておりませんので、考えられる対応というのは、そんなところかと思っております。なお、先ほども申し上げましたように、
原子力施設につきましては磁粉探傷と超音波、その2つの方法が採用されているようでございます。
50: ◯池田友信委員 そうすると、この今の装着以前の問題と装着時の問題と、2つに大きく絞られると思うんですけれども、その辺の部分についても含めて、メーカーの製造元とそれから部品の製造会社のこの辺の範疇の部分に原因の追求というものが絞られると。それをあとその中で追求していくという形になると思うんですが、こういう新製品の中でこういう問題が起きたということは、自動車なんかでは、即、全部回収ですね。回収して原因がわかるまではそれは使うなと、つくるなというふうなくらい一般には厳しい対応を迫られているわけでありますが、そういう部分では、特に
ガスケット、特にパッキンの問題については、相当やはり厳しく検査をし、あるいは原因追求をやはり徹底的にやるということが、やはり肝要ではないかというふうに思うんです。したがって早急に、この春からといわずに、私はこの1号機、2号機だってこういう問題が起こり得る危険性がないとは言えないわけですから、ぜひ早急にですね、やはり検査の対応をやるべきだというふうに思うんですが、その辺は先ほど春ということでありますけれども、ぜひ考えていただきたいというふうに思います。
ただし、ちょっと視点が変わりますが、漏れがわかった、場所がわかった。しかし、漏れてるものがわかって、警報器が鳴った。けれども、なぜ着火をしたのか。ここで正味何分ですか。かなりありますね。50分の間の中で着火をしないような防策はとれなかったのかと。漏れているということがわかって、警報器が鳴って、どこから漏れてるかというの──これは場所がわかるように警報指摘の計器になってるわけでしょ。それがなぜ着火を防止できなかったかということについて、どういうふうにお考えられてるんですか。
51:
◯ガス局港工場長 その点につきましては、
ガス漏れから着火に至るまで43分ほど時間がございました。その間の職員の対応としましては、まず漏れ箇所の特定でございます。漏れ量なんかも考えたんだと思います。それから、修理作業準備を行ってたようでございます。それから、もしかプラントを止めなくちゃいけない場合の人員の連絡ですね、それを行ってたようでございます。それから着火に至った場合の消防活動ということで、消化器なんかも集めてたようでございます。それから、プラントを止めたときの後処置ですね、そういうような準備も進めていたようでございます。最初、漏れをどうなるかということで少し見てた点がございますけれども、確かに御指摘のように、着火しないようなそういうような対応というのは、先ほど申し上げましたけども今回は抜けてたと思います。その点につきましては、まさに消防からも指摘がございましたので、先ほどのお手元の資料の対応の中にも書いてありますように、工場の
スチームラインであるとかガスのラインであるとか、そういうものがありますので、今後はそういうものを使用して、着火に至らないような、そういう対応をしたいと思ってます。
52: ◯池田友信委員 清掃工場のときの爆発事故もそうですけども、ガスが発生したときの着火防止の対応体制というか、そういうマニュアルとかはあるんですね。なぜ着火をしたかという考えられる原因というのは、なんか想定されてますか。
53:
◯ガス局港工場長 着火原因につきましては、今調べているところでございまして、ちょっと現在のところはわかっておりません。
マニュアルでございますけれども、ガスの漏れ量なんかにも関係してくるかと思います。そういうようなことで、具体的なマニュアルというのはございません。