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  1. 仙台市議会 1991-09-18
    平成2年度 決算等審査特別委員会(第2日目) 本文 1991-09-18


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                 ※会議の概要 2: ◯委員長  ただ今から決算等審査特別委員会を開会いたします。  それでは昨日に引き続き第117号議案平成2年度仙台市自動車運送事業会計決算認定に関する件に対する質疑を行います。通告がありますのでまず、公明党から発言予定の方は質疑席にお着き願います。         〔鈴木康義委員笠原哲委員、質疑席に着席〕 3: ◯委員長  順次発言を願います。 4: ◯笠原哲委員  本会議の論議また昨日の特別委員会におきましても、様々な角度から自動車事業経営の健全化ついての真剣な論議が展開されております。営業権益の見直し等によります市域外路線の整備の着手、また路線の再編、営業所や駐車場の効率的利用の検討、プリペードカードの導入の技術的問題点の検討等、平成2年度では、実にさまざまなな事業を展開しているようでございます。私は、これら平成2年度の種々の事業は、平成3年度から始まります経営健全化5カ年計画の実施の具体化に向けての助走であったのではないか思う訳でもございますが、まずこれに対するご所見を管理者からお伺いしたい思います。 5: ◯交通事業管理者  平成2年度に私どもが実施をして参りましたことにつきましては、平成3年度以降のいわゆる5カ年計画の助走であったんではないか、このようなお話でございますが、私どももそののように考えておりまして、お話のように、この年度におきましては、平成元年度におきまして、これも何回かお答えをいたしておりますが、学識経験者からなります調査会からのバス事業の今後の歩むべき道筋を答申という形でお示しをいただきました。これの実施計画を立てる年度位置付けておりまして、ただ今先生幾つかの項目挙げてお話しございましたような、そういうものを含んだ内容の実施計画をこの年度精力的に策定してきた。このような位置付けにございます。 6: ◯笠原哲委員  そういった角度で、5カ年の実現に向けて種々検討なされている中で、特に平成2年度で特徴的なものは、建設工事の概況の中にもございますが、プリペードカードシステムの機器製作、これに3,454万の予算を使いながら、このプリペードカードを導入しようまた、どういう導入方法があるのかということで、種々検討されておられたのではないかこういうふうにも思うわけでございます。このプリペードカードシステムにつきましては、JRあるいはNTT等の大成功によって各方面から注目され、さまざまな業界でその導入が図られております。そういった意味で、試作に対する総経費についてでございますが、システムの内容、地下鉄利用の場合も含めて具体的に見えるように御説明願いたい思います。我々プリペードカードを使います場合には、カードを口に入れて、それが一つの単純な表示の中で、いくら使って無くなったこういうふうな感じでやっておりますが、今度の場合については、我々がバスに乗る場合に、乗った場所からカードをもらって出口で料金を上で見て精算し、地下鉄に乗る時には乗り継ぎの場合のチケットをもらう。それで、地下鉄に乗ってる時に、まあ、一つのカードで何回もの作業をする形になるわけでございますが、その辺について、なかなか我々凡人にはわからないものですから、そういったカードの導入が十分に可能なのかどうなのか、その辺も含めて御見解をお聞かせ願いたい思います。 7: ◯交通局次長  プリペードカードについての御質問にお答えいたします。平成2年度で自動車の方で当初予算で計上しております3,450万でございますが、これはバス事業にかかる部分だけでございまして、高速部分は入ってございません。基本的に、このカードの試行をおこなってます私どもの考え方でございますが、1つは地下鉄・バス共通カードであるということ、それから2つ目でございますが、今先生からお話ございましたように、ストアードフェア方式という直接カードだけで乗り降りができるという方式を現在考えております。それででカードで切符を買ういう手続きが省けるという、そういう手法を考えております。  それから3つ目でございますが、これは全国でも新しいことを今計画しているわけでございますが、使用したカードの裏面に使用実績がいくらの区間を乗ったかということが印字され、しかも残額が表示できるこういうカードを現在実験しております。現在です100円、500円というような感じのパンチ方式の姿でございますんで、それではなく印字方式ではっきり残額が分かる方式を採りたいということで、現在実施しておるわけでございます。今お話ございました今回の予算の中身でございますが、大きく分けます、ハード面ソフト面になります。  まず、ハード面でございますが、これは実験で当然必要な、カードリーダー申しましてバスに搭載する機器、それからカードを発行する発行装置、それからカードチェッカー、そういったハード関係設備費が今回約2,970万でございます。その他、システム設計関係で380万、それらの消費税という形で全体的には3,450万程度の予算額の範囲の中で収まっているということでございます。また、今回の実験でございますが、これはバスに搭載するということが可能でございますれば、そういったバスの振動の問題、ほこりの問題、それから電気の安定性の問題がクリアできます、高速の鉄道の場合は駅のラッチで自動的に対応出来るという形ですから、バスのテスト結果待ちなろうかこのように思います。以上でございます。 8: ◯笠原哲委員  このプリペードカードの導入については、経営健全の5カ年計画の中でも大変な目玉として採用しようということで御検討なされているというふうに思いますが、今のお話ですまだ実験の段階だということでございますが、成功の見通しがあるのかどうか、今お答えがなかったように思われますので、その辺について伺います。 9: ◯交通局次長  現在、バスに載せてテストをやった結果、基本的には大体クリアしておりますが、若干印字の表示の問題の安定性などに、まだ改良の余地がございますのそれから、そういったものが全国に例がないものですから、継続的に耐久的にどの程度期間もつのか、その辺のテストがまだ残っている状況でございます。 10: ◯笠原哲委員  プリペードカードシステムの導入については、昨日ですか答弁があって、約8億の導入にかかわる費用がかかるこういうふうに答弁されてございますけれども、今のお話も含めて、導入の時期がいつ頃になるのか、ということがまだ明らかにならないというふうな御答弁でございますが、非常にこのプリペードカード化システム導入については各方面から期待されている訳です。そういった意味で、乗客利便性の向上だけでなくて、どの程度増収に結びつくのか、また採算性が採れるものなのか、どういうふうな見通しを持っておられるのか、その辺をお伺いいたします。 11: ◯交通事業管理者  ただ今の件につきましては、本会議でも私お答え申し上げましたが、すでに大手民間事業者で同様の措置をいたしておりまして、数年前からそのような実績がございますが、そちらの方を参考にいたします2.何%かの増収の実績があるこういうようなことを承っております。また、我々の仲間の大都市のバス事業者におきましても、今年度中に採用するいうところが何カ所かございますが、それらの実績を十分見定めた上で、どの程度の収益になるか、最終的な判断をしたい思いますが、相当増収が期待できるこのようなことで現在テストをいたしているところでございます。 12: ◯笠原哲委員  それでは楽しみにするしかございませんけれども、新たなシステムは全国でも初めてという地下鉄バスの併用ということで注目をされているわけでございます。その試作についてはパテント言うのですかね、特許言うのですか、これは、どこに帰属するんでしょうか。 13: ◯交通局次長  現在、業者共同開発という形になっておりますので、ある程度成果品が見えて来た段階で、その辺ちょっと私どもも研究してみたい思います。 14: ◯笠原哲委員  それでは次の質問に移らせていただきます。私、乗客サービスの向上の面で、接遇の改善停留所の改善が重要なポイントである思っております。接遇の問題につきましては、本会議で種々お伺いいたしましたのでここでは停留所の問題について伺いたいこういうふうにも思うわけでございます。通常バスを待つ場合、突然雨が降ってきた、あるいは風が強い、寒い、停留所が非常に狭くて、10人も20人もはとても滞留出来ないという状況、あるはバス停がタバコの吸い殻等で非常に不衛生な状態にある。不潔な状態にあるこういうことではバスにもう一回乗ろう気持ちよく乗ろうあるいは楽に乗ろうこういう気が起きないというふうにも思うわけでございます。その辺を当局の方も重要性を理解して、平成2年度につきましては、バス停留所の上屋の設置を5カ所、電照式停留所標識を82カ所、等々の御努力をなされているようでございますが、今後の設置箇所数も含め具体的に計画をどのようにされているのか。  また、安全という角度から、すべてのバス路線につきまして、今後道路改良するもの、あるいは都計道路の建設にあたっては、バスの停留帯の確保安全にバスが待合できるようなエリアを確保するように、用地買収を含めて検討すべきである思いますが、その辺についての建設局長の御所見を伺いたい思います。  また、この問題に関しまして、交通安全の立場から、歩道の狭い場所に電照式の標識を置くということがあるようでございます。通行上傘を差したままで歩けないという狭のところに電照式を置いて、非常に危険な状態にあるという場合もあるようでございます。そういった意味で、適切な場所に適切なものをつけるというのも非常に大事ではないかなこういうふうに思います。また、電照式の標識に、一部広告を載せているところもあるようでございますが、ほとんどのところは車道側から見れば真っ白の状態というのがあるようでございます。こういうところに幾らかでも増収を図るために、広告を載せるとか、あるいは四角形になっておりますので、そちらの横の方には路線図を載せるとか、乗客に対するサービスも含めてすべきである思うわけでございますが、その辺に対する御見解も伺いたい思います。
    15: ◯建設局長  バスの停留所にかかわりまして、道路の関係についてお答えを申し上げます。バス停車帯を設けることにつきましては、道路の交通をスムーズにさせるという面からも、大変有効な効果のある事業というに考えておりまして、従来から交通局連携を取りながら特に都市計画道路等につきましてバス停車帯を設けるように努めて参りましたが、今後ともそういう方向で努力したいさらに一般私道につきましても、用地の協力が得られるところにつきましては、同じようなバス停車帯を設置可能なところについて設けるように努めたいというふうに考えております。  なお、屋根つきのバスの停留所の問題でございますが、都心部につきましては、一部その場所によって、歩道に対しての実態としての歩行者の交通量がどのくらいか、そのことによって屋根に付随する柱が出てまいりますので、その辺の問題が特になければ、また場所によりましては景観上、若干賛否両論がございますので、その辺のところがクリアできればそのような措置も交通局連携をとりながら努力をしてまいりたいというふうに考えております。 16: ◯自動車部長  私からは3点につきましてお答え申し上げたい思います。  まず1つは、バス停上屋についてでございますが、先生お話のとおり、私どもはサービス向上の施策中で、この点が大変重要な問題受け止めまして取り組んでおります。したがいまして、平成2年度の設置を含めまして、現在のところ169棟の設置を行ってきておりますけれども、平成3年度におきましても、10棟を予定しているところでございます。また、電照式の停留所でございますが、これにつきましては、老朽化の進んでいる停留所標識等もございますので、それらの更新併せて、新設等を含めまして、平成3年度におきましては80基を設置する予定でございます。電照式につきましては、この結果平成3年度末では322基なる予定でございます。  それから、歩道に設置する電照式の問題でございますが、これにつきましては歩道にはみ出した状態の設置はこれは安全上できませんので、なお安全という面から、私どもとしては、これらにつきまして再チェックさせていただきたい、再チェックをしてまいりたいというふうに考えます。  それから、電照式の広告の問題でございますけれども、これにつきましては、可能な限りこの媒体として私ども活用しておるんでごいますけれども、なかなかに広告が集まらないということもございまして、全部の標識を広告媒体に使うということに至っておらない状況でございます。また、路線図掲示につきましても、おおむね私ども行っておるところでございますが、若干のところは御指摘のような内容のところがございますので、それらについて今後とも努力をしてまいります。これら電照式あるいは路線図等については、今後一層努力してまいりますので御了承いただきたい思います。 17: ◯笠原哲委員  このバス停の関連で、以前このバス停の問題につきまして、バス停愛護会の設置を図れ、というふうな趣旨の質問を我が会派の小野寺議員が提案をいたしております。地域の大事なバス停という意識を持っていただく同時に、9月の15日号の青葉区の広報紙にも出ておりますが、「みんなできれいにしています落合バス停留所こういうふうなものもございます。バス停については、吸い殻の掃除だかという形で、いろんな角度の中で真剣に地域の人達は頑張っているわけですね。一応表彰制度があるということでございますが、私は、大量に設置されているバス停をさらにまたきれいにしてもらうためにも、そういった人達集い合って、バス停愛護会、まあ守って行こうこういうふうな組織を作っていった方がいいんではないかこういうふうにも思っているわけでございます。その時の小野寺議員の質問に対しまして、検討する旨、その当時の管理者は答弁をいたしておりますが、これについての御所見検討の結果についてお伺いをいたします。 18: ◯自動車部長  ただ今、小野寺先生からの御提言ということでございますが、こうした御提言せっかくの内容でございましたので、私どもも、具体的にそのバス停の愛護会というようなことでの地域における組織づくりを検討いたしてまいりましたけれども、その手法については、一体どういう単位で、あるいはどういう位置付けの中で、そういったお話を進めればよいのかということに、大変苦慮しておりまして、現在に至っている状況でございます。  それから、先生ただ今お話のように、停留所等につきましては、個人とか地域によりまして、停留所をお掃除していただいているというところもございますので、そういった方々につきましては、交通局いたしまして、創業記念日等におきまして、感謝の意を表しているところでございます。 19: ◯笠原哲委員  その問題につきましては、なお検討してあまり肩を張らないように、もっと気楽な形で、組織化することも住民運動としてバス停を守っていく、あるいはバスを気分よく利用しようという意味で、肩を張らないような形で組織づくりをしたらいかがかなこういうふうにも思います。  次に観光貸し切り事業について伺いたいというふうに思います。観光貸し切り事業につきましては、一括してある訳でございますが、定期観光部門貸し切り部門についての取り組みの姿勢収支の状況を伺いたい。この部門では、民間バス会社では大変に収支が良いというふうに伺っております。管理者の答弁では、収支の均衡を図るという御答弁をなされておりますが、具体的な年次の目標を伺ってなかったように私は聞いております。そういった意味で、具体的な年次、収支の均衡の時期を具体的にどのぐらいの年次に置いているのか。また、路線バスの赤字をカバーするぐらいの気概を持って、この問題に取り組んでいただきたいな思うわけでございますが、交通事業に関わる各種条例を見ますさまざまな制約がありまして、とても民間のような状況にはいかないな言うのが私の率直の考え方でございます。その辺について御所見を伺います。 20: ◯交通事業管理者  お答えいたします。この観光貸し切りにつきましては、再建計画の5カ年の中におきまして、収支均衡を図りたい言うことで現在考えてございます。なお、今お話のように民間の同業種におきましては、観光貸し切り部門で収益を上げているこのような実績がございますので、私どももこの部門でさらに力を入れて行きたいこういうふうに考えておるところでございます。できますれば、内部補充という形になろうかも思いますけれども、この部門で黒字にいたしまして、路線バスの方の赤字を埋められれば大変幸せだこのようにも考えております。以上でございます。 21: ◯笠原哲委員  残余につきましては総括でやらせていただきます。10分の持ち時間ですので失礼します。 22: ◯委員長  次に、民社党市議会議員団から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。        〔相沢芳則委員木村勝好委員、質疑席に着席〕 23: ◯委員長  順次発言を願います。 24: ◯木村勝好委員  お尋ねをいたします。平成2年度決算でバス事業は、単年度で10億円余り、それから累積では、51億円余りという欠損を出して極めて厳しい経営状態にあるわけです。これまでの議論も踏まえまして、現在の経営状態それからいわゆる健全化計画について質問をいたしたい思います。まず第1に、昨日の議論の中で広瀬通りの車庫につきまして、これの有効活用を図りたいということをおっしゃっております。これは具体的に言いますどういう方法になるかわかりませんが、何らかの方法であそこに建物をつくって、これを賃貸して、そして収入を上げるというような形になるんでしょうか。また、その場合年間でどの程度の収入を期待しておられるのか、まず、そこについてお聞かせしていただきたい思います。 25: ◯交通事業管理者  資産の有効活用の中で、特に広瀬通り車庫用地の具体的なお尋ねでございますが、ここの用地につきましては、今後最終的に詰めてまいる所存でございますが、できるだけ公共性また収益性両方考慮をしながら有効活用を図っていきたいこのように考えております。なお、具体的にどの程度の収入を予定しているのかこのようなお尋ねでございますが、具体的に幾つかございます選択肢、それのどれを採用するかによっても違ってまいりますので、先日本会議でお答え申し上げましたように5カ年計画の最終年度におきましては、有効活用すべてでございますけれども、できますれば10億前後の固定収入を上げたいこのようにお答えをした次第でございます。 26: ◯木村勝好委員  別の点についてお尋ねをいたします。平成2年度の決算で、市営バスを運行している周辺の外の自治体、ここからの分担金というのは幾らになっているのでしょうか。 27: ◯交通事業管理者  その時点での分担金というのは特にございません。 28: ◯木村勝好委員  現在の時点で市営バスが運行されているいわゆる周辺の自治体というのは、どこどこになるのか、またそれぞれの自治体の区域における市営バスの営業にかかる費用、それからその収入はそれぞれ幾らになっているのでしょうか。 29: ◯交通局次長  自治体でございますが、岩沼、名取、それから多賀城、七ヶ浜、塩竃でございます。それから、この地域の全体の運行費用でございますが、全体的に6億2,000万、収益でまいります料金収入で2億という形になっております。 30: ◯木村勝好委員  健全化計画の中で、負担を求めるというふうなことになってますけれども、交通局がこれから各自治体に負担を求めるということで、いろいろ交渉していかれるだろう思いますが、その場合の負担金というのは、具体的には、今おっしゃった営業にかかわる費用それから逆に得ている収入、その差額を基本的には求めるこういうことになるんでしょうか。 31: ◯交通局次長  基本的にはそのとおりでございます。 32: ◯木村勝好委員  もし、お差し支えなければ、それぞれ今運行しているほかの自治体それぞれ分担金の交渉をされている思いますが、それぞれの自治体ので今時点における反応言いますか、それを、お差し支えなければ、教えていただきたいのですが。 33: ◯交通事業管理者  先程次長が申し上げました五つの団体のお話の経過でございますが、岩沼市におきましては、運行負担金の負担はなかなか難しいということで、既に一部の路線休止をいたしているところもございます。それから南の方からまいります、名取市につきましては、一部休止をいたしている路線もございますが、基本的には運行負担金を負担をするこういうようなお話でございまして、これの詰めの作業を現在進めておるところでございます。それから、多賀城市、これも同様のお話をいたしておりますが、なかなか負担が難しいという、このようなお話をちょうだいしております。それから、塩竃市におきましても同様でございまして、塩竃も一部既に今年度に入りまして運休をいたしている部分がございます。さらには、最後は七ヶ浜町でございますが、こちらもなかなか御負担が難しいというようなことで、既に運休をいたしております。以上でございます。 34: ◯木村勝好委員  今のお話の中で、何とか負担をしてもいいというふうなご意向があるのは、名取市だけということになる思います。そうしますほかの自治体について、いわゆる協議が整わないということになった場合には、基本的には運行はやめるということになるのでしょうか。それからまた、その場合例えば塩竃には、出張所言いますか、営業所言いますか新浜の所にあった思いますけれども、あれはどういうふうにされるんでしょうか。 35: ◯交通事業管理者  前段の先生のお尋ねでございますが、基本的にはそのような考え方でございます。それから、後段のお尋ねの塩竃出張所でございますが、現在出張所としての機能を果たしておりますが、これは今申し上げましたように、ここで分担をしておりますエリアの大半が休止ないしは廃止という、こういう事になりますこの場所に出張所を置く理由がなくなってまいりますので、現在移転等について検討を進めておるところでございます。 36: ◯木村勝好委員  そうすると例えば移転をされた後ということになりますいわば一種の遊休資産ということになる思います。そうしますこれは昨日以来議論がありましたように、資産の有効活用のひとつの中として、売却等も含めて何らかの処分をされるこういうことになるのでしょうか。 37: ◯交通事業管理者  5カ年計画の中ではそのように取り扱っております。 38: ◯木村勝好委員  別の観点からお尋ねをいたします。市長はせんだっての本会議で、来年の春にも運賃改定を検討しているというようなことをおっしゃっていました。健全化計画全体の中で、当然運賃改定というのを見込んでいるわけでしょうけれども、全体中で運賃改定によってどの程度の増収ということを見込んでおられるのか。また、その中で来年度の分としては、どの程度お考えなっておられるのか。 39: ◯交通事業管理者  御案内の通り、仙台市の、他もほとんど同様でございますが、この運賃改定につきましては国の指導等もございまして、いわゆるバス事業におきましては、2年ローテーション、こういう制度が定着をしてきております。したがいまして、今回の5カ年計画の中では、そのような定着してきております制度を適用するというようなことで考えてございます。まだ具体的な作業は先日市長が本会議でお答え申し上げましたとおり、私どものところでいろいろ原価計算なり、あるいは他都市の状況等をにらみ合わせて現在作業を進めているところでございますので、いずれ具体的な案が固まり次第議会の方に御相談申し上げる。このようなことで今作業をいたしているところでございます。 40: ◯木村勝好委員  それから、健全化計画の中では7年度までに職員数で大体20%、車の数で15%ぐらいそれぞれ削減をするというお話でございますけれども、そうします平成7年度時点で、いわゆる事業の規模というのか、専門用語だ運行回数というそうですけども、これはどの程度の削減ということになるのでしょうか。 41: ◯自動車部長  運行回数等につきましては、お話の中で出ておりますように、おおむね規模としましては、約20%程度の減少になるというふうに試算をしておるところでございます。 42: ◯木村勝好委員  私は、実情に合わせた、そういう一種の削減というのは避けられないは思うんですけれども、同時に削減だけじゃなくて、いわゆるスクラップアンドビルド言いますか、必要な部分については真剣にやらなければならないところもあるんじゃないか思うわけです。例えば卸町という地区があります。会社とか事務所、問屋街が並んでいるところですけれども、ここは朝夕通勤者が非常に多いわけです。しかし、例えば若林区の南東部からここに通勤しようする場所的には比較的近いんですけれども、一遍仙台駅まで出て、そこで乗り換えて行かなければならない今そういう形になっているわけですね。恐らく、他にもこうした比較的近いにもかかわらず、一遍駅まで出ない行けないというようなところが結構あるんだろう思いますが、例えば朝夕だけでも、例えばこういう卸町地区などについては、一種の環状的な運行いいますか、一遍出なくとも行けるような形の運行というのは考えられないのかどうか。その辺はいかがでしょうか。 43: ◯自動車部長  御指摘の内容につきましては、実はこの1月16日に一つの試みいたしまして、長町から卸町という系統を設定いたしまして、ただ今のところ、ある一定程度の御利用をいただいております。もちろん、これは朝夕でございます。今後とも、そういったものにつきまして十分検討しながら、前向きに努力をして参りたい思います。 44: ◯木村勝好委員  それと、あの健全化計画の目標について、今までいろいろ議論があったわけですけれども、これについて改めて細かくお伺いをしたい思います。昨日の答弁の中で、管理者が平成7年度で黒字にしたいというお言葉をお使いになった思いますけれども、健全化計画を読む経常収支を確立するという言葉を使っているのですが、ほぼ均衡させるつまり考えようによっては、多少の損失が出ても大まかなところで均衡していれば一応計画としては達成されたという認識なのか、あくまでも黒字を出さなければ達成されたという認識にならないのか、その辺はいかがでしょうか。 45: ◯交通事業管理者  お話の前段の通りでございます。 46: ◯木村勝好委員  平成2年度の決算では、他の会計からの補助金というのが34億9,900万円余りになっているわけです。そうします健全化計画を推し進めていった最終年度の平成7年度には、他の会計からの補助金というのはどういう形になっているんでしょうか。 47: ◯交通事業管理者  引き続きこの5カ年におきましても、御助成いただくという計画になってございます。 48: ◯木村勝好委員  金額的には、34億9,900万ということで2年度なってますけれども、ほぼこれぐらいのベースなのか、それともその年度、年度に従ってですね多少の増加ということを考えておられるのか、その辺はいかがですか。 49: ◯交通事業管理者  ほぼ同様の金額でございます。 50: ◯木村勝好委員  それから、平成2年度の決算では、単年度のいわゆる欠損金というのが10億円余りになっているわけですけれども、当然3年度、4年度ということで、この5カ年間の間にも当然新たな単年度の欠損というのが発生してくるんだろう思います。これが最終的に7年度で仮に黒字なるにしても、そこまで発生した部分というのは、当然積み重なって行くんだろう思いますけれども、7年度までに新たな発生する分の欠損金というのは、どの程度になるというふうに見込んでおられるんですか。 51: ◯交通局次長  今先生御指摘のように、確かに確立年度までの中では赤字を計上するという状況になりまして、その間現在抱えている赤字同額程度の計上になる考えておりますので、この解消には、確立年度以降の黒字をもって充てる同時に、その間の資産活用の中の処分が出ますればその分を解消資金に充てていきたいこういうふうに考えています。 52: ◯木村勝好委員  要するに、今までお話を伺っている経営健全化計画というふうに言ってもですね、実はその平成7年度にも現在ほぼ同額あるいはそれ以上の補助金をもらう。現在のいわゆる累積欠損51億何がしについては、資産売却か何かでなんとか解消するということができたにしても、また実はそこまでの間に、ほぼ今同じぐらいの累積欠損が出てしまう。それもうまくいけば7年度以降は何とか少しずつ補填していきましょう。要するに、黒字言っても非常に制約された限定された中での黒字というふうな認識でいいのでしょうか。 53: ◯交通事業管理者  昨日もお答え申し上げましたように、私どもは調査会の答申をベースにいたしまして7項目の大きな項目いたしまして、7項目程の施策を決定したわけでございます。それらの具体化によりまして、一方では収入増の点もございますし、一方では支出減のそういう項目も7項目の各所にございますけれども、それらの施策を実施することによって、この5カ年の間に再建を図るこのようなことになってございます。 54: ◯木村勝好委員  例えは悪いかも知れませんけれども、実はかつての国鉄は確か私の記憶では、6回にわたって改善計画、再建計画というのを立てて、これがもう後のない計画だということを何遍も言いながらことごとく失敗した最後は民営分割ということになったわけです。結果的に、国鉄はJRになってよかった思いますけれども、しかし市営バスについては、民営も分割もできないんだろう思うんですね。そういう意味では、今のいろいろな話の中で7年度まで一生懸命頑張る企業努力されるこれはもちろんしていかなければならないことですし、多いに頑張っていただきたいというふうに思うわけです。しかしながら、実際非常に難しいものを含んでいる。ある意味では黒字いっても大変限定された中での黒字、うまくいってそうなるかどうか、というところだ正直言って思うんですね。だとすると、結局やめるわけにはいかない以上は、これからも一般会計その他からの補填という、いわば市民の負担ですね、使う使わないにかかわらず市民の税金の負担というものを求めていかざるを得ないという立場にあるんだろうい思うんですね。そういう意味で、管理者が一生懸命努力されますということは、非常に大切だ思いますけれども、同時に市民に向かって、しかしそうはいっても、非常に市営バスの経営というのは大変なんだこれからも市民の皆さんに負担を求めていかなければいけないということを率直に市民に向かって訴えていく、理解をしてもらうということが併せて大事なのではないかそうした姿勢を含めながら5年間一生懸命努力されていくということが大切なんじゃないか思いますが、いかがでしょうか。 55: ◯交通事業管理者  今お話のように、大変厳しい道のりであるということは、十分覚悟をいたしております。私ども、現在1,800名の職員がこの事業に従事しておりますが、心を一にして、ぜひ再建を図りたいということで精力的に取り組んでいく所存でございます。同時にまた、今お話のように、市民に愛される市営バスということで、市民の方々の御理解をいただいて、市民の方々に支えていただけませんこの事業が継続しない。こういうなことでございますので、市民の方々の御理解を得るためのあらゆる広報手段等々を通じまして、御理解を得るように努力をしてまいりたいかように思います。 56: ◯相沢芳則委員  先ほど、運賃改定の話が出ているわけですが、平成7年度までの改善計画からすれば、2年間でやっていくという運賃改定が、今、管理者から言われたわけですから、平成7年までに2回ほどの運賃改定がやられるだろうというふうに言えます。ことしの決算内容を見ます乗車収益で113億7,100余万円、ただし、運転手にかかる費用が120億8,624万円ということで、乗車収入に対して運転手賃が間に合わない、約6億ほどの赤字になっている思うんですが、管理者は、平成7年度までに約2回の運賃改定があるわけですが、なんぼぐらいの乗車収入を見越しているのか。この前の平成2年3月の運賃改定は、5年ぶりで5.3%の運賃改定率だ思うんですが、なんぼくらい見ているのか、その辺わかればお知らせ願いたい。 57: ◯交通事業管理者  先ほどもお答え申し上げましたように、現在、いろいろの係数等を用いまして、また、他の都市の動向なども勘案しながら、検討を進めておるところでございます。ただ、今御指摘の乗車料収入人件費のお話がございましたが、このアンバランスにつきましては、他の同業者すべて同様の状態になっておりますので、今後の我々の合理化いいますか、その自助努力の中の1つの大きな眼目だろうこのように考えております。 58: ◯相沢芳則委員  管理者は、平成7年度までに10億の黒字を出したいという話を、前にお話ししたことがある思うんですが、資産の活用も含めて10億という話だ思うんですが、乗車収益に対しての収入率は、どのように見てるんですか。 59: ◯交通事業管理者  私のお答えがあるいは不適切だったのかどうかわかりませんが、10億という具体的な数字を出しましたのは、資産の有効活用すべて含めてでございます。先ほど御引用なさいました広瀬通だけでなしにですね。すべての資産の有効活用を含めまして、できれば平成7年度においては、約10億前後の固定収入を、それで上げたいものだこのように申し上げたわけでございます。 60: ◯相沢芳則委員  10億の収入の部分につきましては、資産の活用も含めて、運賃改定の活用も含めての10億だという認識してよろしいんでしょうか。それは、資産だけの活用で10億になるという理解でよろしいんでしょうか。 61: ◯交通事業管理者  収入には、幾つかの種類がございますが、その中で資産の有効活用によりまして、固定収入を平成7年度には10億程度上げたいものだこういうなことでございます。 62: ◯相沢芳則委員  そうします管理者にお伺いするんですが、平成7年度の健全化計画の中では、先ほど私が申し上げましたように運賃改定が2回あるという話をしてたわけですが、先ほどの管理者の他の交通局の関係見ます今黒字経営やってるところは少ない赤字経営でもやむを得ないではなかろうかという観点から、しからば、反対に運賃改定を市民にどの程度まで求めようしているのか、その辺7年度に向けての考え方があれば。 63: ◯交通事業管理者  当然、市民の方々に御負担を願わなければなりませんけれども、現在当面の処置いたしまして、市長が先日本会議で申し上げましたように、具体的な検討に入ったばっかりでございまして、その具体的な数値が明らかになった時点で、御相談をさせていただきたい再三申し上げてるところでございます。なお、5カ年計画の事後につきましては、その後の状況等十分にらんだ上での設定こういうことになろうか存じます。 64: ◯相沢芳則委員  次に、バス路線の再編についてお伺いしたいというふうに思います。  来年の1月にバスの再編をしたいということでございますが、実は旭ケ丘を中心にした駅周辺には、青年文化センターあるいは仙台市の科学館、いろんな仙台市の施設があるわけでございますが、今現在、川平、中山方面から、その施設に行くには、北仙台の地下鉄の駅で乗りかえしなければ行けない状態になっている。たまたま旭ケ丘駅中心にして、都市計画道路の整備が早まりまして、例えば、荒巻鶴ケ谷線という都市計画道路も出ましたんで、旭ケ丘駅中心としてやるんならば、今お話しした東勝山経由をして、中山あるいは川平にも行ってもいい路線を増やしてもいいんではなかろうかという考えがあります。ただし、その中には宮城バスの競合路線もありますんで、なかなか難しいという理解はしてるんですが、その宮城バス仙台市交通局の話し合いの内容を、もう少し市民に明らかにするべき点があるんではなかろうか。利用したくても、利用できないという実態でありますんで、その辺管理者としてどのように宮城バスあるいは路線編成に当たっての考え方についてお伺いしたいというふうに思います。 65: ◯交通事業管理者  同じ仙台の市域内に手前どもそれから宮城交通、その他の観光のみをやっておる会社等がございますが、乗合バスは、宮城交通私どもでございます。この両者のエリアの調整には、なかなか難しい問題が山積をいたしておりまして、先日もお答え申し上げましたように、市内の各所でございますが、この相手方相互乗り入れあるいはエリアの調整等につきまして、今後機会あるごとにさらに話し合いを進めていきたいこのように考えます。また、そのことにつきましての市民の方々に対するPRが不足しているんではないかこのようなお話しでございますが、この点につきましては、十分に反省をいたしまして、機会あるごとに市民の方々に広報をしてまいりたいかように思います。 66: ◯委員長  次に、日本共産党仙台市会議員団から、発言予定の方は質疑席にお着き願います。        〔津田宣勝委員、横田有史委員、質疑席に着席〕 67: ◯委員長  順次、発言を願います。 68: ◯津田宣勝委員  まず最初に、事業管理者は、今議会で繰り返し将来バスは補完的なものになる鉄軌道が中心になる、しかし当分の間はバスが主になるだろうというような趣旨のお話をしております。鉄軌道系が市内の公共交通機関の中心になるのは、一体いつのことだというふうに考えておられるのか。きのうはバスの乗客地下鉄の乗客を比較して、実質的にはバスが主役を務めている地域は相当あるというお話もしておられますけれども、地下鉄はまだ南北わずか13.6キロ、バスの営業キロ数は677キロですから、比較すること自体が相当無理があるんではないかというふうに思うんです。しかも、地下鉄はバスによって東西方面から地下鉄駅に結節をして、それをもう1度運ぶこういうふうになってるわけですから、現時点では市内の公共交通機関の中心は、やっぱりバスなんだというふうに考える必要があるし、こういう状況というのは相当期間続くというふうに考えるのが妥当だ思うのですが、まずこの点についてお話を伺いたい思います。 69: ◯交通事業管理者  お話しのように、現在市内の交通機関の中で、いわゆるレール系は、JRもございますし手前どもの地下鉄もございます。現在ございます地下鉄14キロのほかに、現在、市長部局でいろいろ計画を練っております新しい交通手段が、ルート等が決定されまして、それらが一定の規模でできあがった時点では、レール系が主役を占めるかなこのように考えておりまして、今それがいつの年次だこう言われても、ちょっとそこまでのはっきりした見通しを申し上げる材料がございませんので、お許しをいただきたい存じますが、まあ、大阪初め大都市の事例をごらんいただければ、おわかりのことだ思います。したがいまして、現在バスが主役を占めておる部分が相当部分あるこういうことで、先日申し上げた次第でございます。 70: ◯津田宣勝委員  それでは、今御答弁があったように当分の間バスが市民の足としての役割を果たさなければならないというふうにすれば、先ほどの答弁では、既に2年度から始まっているというふうにおっしゃいますが、今進めようしている健全化計画というものに基づいて、路線を減らす、職員を減らす、営業所は統廃合する、バスそのものも減らす、こういう格好で集約輸送を進めるというおっしゃり方をしてるわけですが、そういうやり方では、公共交通機関の持っている役割、みずからおっしゃっていることに背くことになるのではないのか。しかも、今2年ごとのローリングで料金改定を行うというお話もありますから、一層バス離れを促進をすることになるというふうに考えざるを得ないのですが、いかがでしょうか。やっぱり、住民の要望あるいはこの便利な交通体系を工夫するということがまず大前提で、それ以前に事業規模を縮小するということを前提した考え方、こういうことは発想上に相当問題があるんではないかというふうに思うのですが、これらの点については、どのようにお考えでしょうか。 71: ◯交通事業管理者  たびたび、お答えを申し上げておりますように、55年のピーク時は1日30万人お運びをしておったわけでございますが、現在ではその7割を切っておる状況下にございます。この輸送に当たる車両なりあるいは職員なりのほとんどが、そのピーク時に近い形で今日まできたということが、この収支の大きな結果にあらわれておるわけでございます。したがいまして、私どもは、俗に、空気を運んでるこういうな表現を使っておりますが、そういう路線につきましては、やはりしかるべく手を入れる必要があるんではないか。しかし、今お話しのように、切り捨てだけでございませんで、それらの出ました人員なり車両というものは、集約輸送、高密度運行のような形で市民の方々のお役に立とうこういうことに考えてございまして、決して全部切り捨てだこのような御認識でないように、ひとつよろしくお願いをしたい存じます。 72: ◯津田宣勝委員  改めて具体的問題として、1つはバス路線の再編についてお伺いをしたい思います。平成2年度は一部区役所への結節を図ったという報告がありますが、一体どういう路線を改善をされたのか。あわせて、今後改善をすべきだお考えになっている路線というのは一体どういうものなのかについてお伺いをしたい思うんです。さらに、区内の公共施設への結節を工夫する必要があるのではないかというふうなこともあるわけです。ですから、区内の循環バス体系というものを、今の大型バスだけではなくて、マイクロバスのようなものの活用も含めて考えてみる必要があるのではないかというふうに思うんです。これは今、郊外への住宅団地が広がっていること、区画整理事業が進んで住宅の張りつきが進んでいること、あるいは、今若林区で文化センターつくってますけれども、こうした区の中心施設のようなものが、これからどんどんできていくというふうなことなどを考えますそういう公共施設を含めた区内での便利な交通体系をつくるというのが、今バスに課せられた非常に重要な役割ではないかというふうに思うんです。これまでのバス路線というのは、仙台駅に各方面から集中をするという放射線状のような形式をとってまして、先ほどの質問でもあったように、横のつながりがない、不足をしているということがあるわけですが、これから、政令市になって、今3年目、区が本当に行政の単位だということで町づくりも進むというのであれば、そういう方向にあわせた区内の交通体系というものが考えられてもいい時期ではないのかというふうに思いますが、この点についていかがでしょうか。 73: ◯自動車部長  ただいまの御質問でございますが、たびたび申しますけれども、この1月16日のダイヤ改正におきましては、区役所対策としての系統、11系統を設定したところでございます。今後もそうした利用者ニーズにあわせまして対応してまいりたい思います。 74: ◯津田宣勝委員  次に、地下鉄駅の結節の問題なんですが、地下鉄の乗車の推移を見せていただきましたら、八乙女、北仙台、旭ケ丘、南で言えば富沢、長町南、こういった乗り継ぎ駅になっているところの地下鉄の乗降客が、相当増えているということは、非常に便利な形態として喜ばれているんだ思うんですね。それで、中心になる仙台駅がまだ乗り継ぎ駅になっていないわけですが、これをぜひ、ここでの乗り継ぎができるようにしてはどうかというふうに思うんですが、この点については、いかがでしょうか。 75: ◯自動車部長  御指摘の乗り継ぎ指定駅でございますけれども、これは地下鉄の開業によりましてバスが地下鉄駅に結節をし、バスが都心部まで直通系統を廃止いたしますことによりまして、当然のことでございますが、利用者の皆さんの運賃負担が大きくなるような路線に限りまして、乗り継ぎ割り引き運賃制度というものが認可された経緯がございます。したがいまして、現在のところはこの6駅でございますが、これ以外の駅につきましては、そういう状況にございませんので、このことにつきましての取り扱いは、困難なものというふうに考えております。 76: ◯津田宣勝委員  それでは、去年も大体年に2回くらいダイヤ改正をやっているわけですけれども、地域ごとに、それによって喜ばれる地域もあれば、苦情を受ける地域も、いろいろあろうかというふうに思うんです。最近、土曜ダイヤというのを採用しようというお考えのようなんですが、結局これは間引き運転だろう思うんですね。実際には、まだ定期券利用者とか、学生あるいは、まだ土曜日でも完全に休日にならない勤労者が相当いるわけですから、明らかにサービスの後退につながるのではないのかというふうな心配を持つわけですが、ぜひこの点については、再検討すべきだというふうに思いますが、この点はいかがでしょうか。 77: ◯自動車部長  この土曜日ダイヤでございますけれども、今日週休2制の普及あるいは土曜日の第2、第4の閉庁等、土曜日のバス輸送あるいは利用者ニーズというものが、大幅に変革を来しております。こうした利用者ニーズに対応しながら、適正な路線管理をしてまいりたいということで、特に現在の実態からいいます私どもは、日中の時間帯の需要としては、もっと今よりは実態にあった形の増便等を含めまして対応した方がベターだろうというふうに考えておりますし、非常に朝夕の対応というものは、第1、第2で見るとおり、輸送というものが大幅に変わってまいります。この辺の難しはございますけれども、それはそれなりに増便をいたしまして、輸送の混乱のないような対応をしてまいりたいというふうに考えております。  以上です。 78: ◯津田宣勝委員  それでは、最後に当局が力を入れたいということで、再三おっしゃってる観光貸し切り事業について、御質問をさせていただきます。まず、2年度は具体的に一体どういう努力をされてたということになっているのか。それから、今後の努力の基本的な方向について、お伺いをしたい思うんです。先ほど来の質疑でも、この部門だけで将来は収支がとれるようにしたいんだというお話で、あわせてことし4両増車しておりますから、そういうことが努力の内容だということでも説明をされてるわけですね。そうします基本的には、事業としては拡大をさせつつ、収支として均衡がとれるものにしたいということの追求だろうそう思うんですが、そのあたりについては一体どうなんでしょうか。 79: ◯交通事業管理者  現在の私どもの観光貸し切りの1車当たりの収入は、平成2年度におきまして約2,000万、その前の年が1,600万余こういうようなな状況で推移をしてきておりますが、これを今年度から、さらに目標を上げまして、できますれば2,500万程度の目標値こういうことにいたしてございます。私どもは、民間事業者のこの種の部門での、いろいろ営業実績等を参考にいたしておりまして、こういうものをモデルいたしまして、もちろん、仙台という、あるいは東北という、ひとつの地理的なハンディはございますけれども、特にオフシーズン対策が、大変頭の痛いことでございますが、それらにつきましても十分工夫をしてまいりますれば、必ずやこの部門で収支相償うことが可能だろうこのような確信のもとに、今年度から車両も増やし努力をいたしておるところでございます。 80: ◯津田宣勝委員  この部門については、いろんな考え方はあろうか思うんですが、さしあたり仙台市立の小中学校あるいは高等学校、幼稚園、保育所こういう施設がありますが、そういうところでいろんな行事を行いますね。この団体でバスを使うわけですが、そういうもの具体的にタイアップをしながら、増車の方向も考えるというやり方があるのではないか思うんですね。公共事業ですから、民間の兼ね合いとか運輸省の認可の問題とか、いろいろ当然ありますけれども、少なくとも仙台市のバスが、バスの台数が足りなくて、自分の学校である行事に、修学旅行にバスが出せないというふうな状況というのは、仙台市ほどの都市としては、一体いかがなものかというふうに思われる点もあるんですね。先ほどの御答弁にあったシーズンオフというのは、なかなか難しい問題がありますが、これはそういった施設を相当タイアップをすれば、十分に年間を通じた運行計画というのは考えられるのではないかという気もいたしますので、その辺について、どのようにお考えかお聞かせいただきたい。  それからもう1つ、観光貸し切り事業、これに力を入れるということですので、その観光貸し切り案内所が、地下鉄仙台駅コンコースの非常にわかりにくい一番奥にあるというのは、なじまないのではないかというふうに思うんです。しかるべき便利な場所に出して、営業上も効果のあるものにすべきではないかというふうにも思いますが、いかがでしょうか。 81: ◯交通事業管理者  御指摘の第1点でございますが、現状は、御指摘のように手前どもがバスの台数が少ないがために運行を担当しませんで、民間の方々にその役割がいっておる。今事例としてあげられました学校その他が、そうでございますが、こういう状態を何とかなくしたいこういうことでできるだけ身近なところから固めてまいりまして、お客さんをできるだけ仙台市営バスを御利用いただくこういうようなことで、先ほど来から申し上げてますように、今年度は4両ほど増車をしまして、態勢を整えてまいったわけでございますが、さらに今後の状況をにらみながら拡大に、これをもっていきたいこのように考えてございます。  それから、観光貸し切りの案内所の現在地の問題でございますが、適当な場所が確保できませんで、万やむを得ず、あのような場所に現在ございますけれども、別の場所で格好な場所が格安で手に入りますれば、そちらの方にできるだけ移してまいりたいかように考えております。 82: ◯横田有史委員  先ほどの津田議員の質問の中で、区内の循環バス、マイクロバスも使った循環バスという質問ありましたが、これは答弁漏れであります。例えば、生出管内の人来田地域は、生出支所や市役所に向かうバスというのが、全然なくて全部駅に向いちゃうわけですね、そういう地域の特性なんかも見ながら便利な循環バス等の配置という問題は、しかるべく検討すべき思いますので、その点についての答弁漏れをお願いしたい思います。 83: ◯自動車部長  大変失礼をいたしました。  ただいま循環バスということでございますけれども、先般来、私どもにも御質問等でございましたように、仙台市の市域全部に市バスを運行している状況にもございません。さらにはまた、各団地間で公共施設への循環バスということでございますが、先ほど津田先生にもお答え申し上げましたけれども、区役所等への行政路線いいますか、こうした路線の利用者というのは、実は非常に少ない状況にございます。なお、今後こうしたことにつきまして検討をさせていただきたい思います。 84: ◯横田有史委員  あと1点だけお伺いいたしますが、健全化5カ年計画の7項目について、数字的な裏づけを伺っておきます。その1つは、企業内の経営努力という問題が提起されておるわけでありますが、現状で走行キロ当たりの経常経費は、主要大都市の場合どうなっていて、仙台がどうなっているのか。その辺について、数字的に明らかにしていただきたい思います。 85: ◯交通局次長  平成2年度のキロ当たりの費用でございますが、仙台市の場合は、昨日お答えしましたように627円でございます。全国公営交通の37団体の平均が701円でございます。また、仙台市を除く政令指定都市8都市の平均は814円という形になっております。 86: ◯横田有史委員  要するに、バス1キロ運行するのにガソリン代等はそんなに違うわけがありませんから、基本的には人件費等の企業努力が、他都市比べてかなりされているという数字的な裏づけだというふうに思います。  もう1点お伺いしますが、だとすれば、いわゆる改善7項目の中にありますうちの6項目目に公費助成、公費負担を求めるというふうにあります。この点、各大都市において、どの程度一般財政からの繰入金があるのか。そして、仙台市の比較はどうなっているのか、この点についても数字に明らかにしていただきたい。 87: ◯交通局次長  一般会計からの各都市の繰り入れ関係でございますが、これは事業の規模によりまして、額的には非常に差がございまして、ばらばらでございますんで、大きい順に申します名古屋市が年間116億、それから大阪が100億7,000万、それから東京が76億、横浜が65億、神戸が53億、札幌が35億、仙台が39億という姿になっております。 88: ◯横田有史委員  それを、キロ当たりに平均化しますどの程度の額になりますでしょうか。 89: ◯交通局次長  キロ当たりの繰り入れでございますが、仙台市の場合、キロ当たり147円でございます。それから、大都市の場合です大阪が334円が一番多く、それから東京が113円低く、全体の平均で割ります約200円という姿になっております。 90: ◯横田有史委員  公費助成のあり方について、先ほど来、いろいろ議論されておりますけれども、いわゆる公共事業、公営事業については、交通弱者を救済するという大目的が公共事業にあるわけであります。そういう中で、受益者のみに負担を転嫁するのか、市民全体で負担を持つのか、こういう議論が分かれるところでありますし、現在全国の大都市の比較においても、仙台市の繰入金は非常に低いという実態にあるわけでありますから、これをどのように考えていくのか、考える時間も必要だ思いますので、総括質問までひとつ慎重に市長部局で検討いただいておきたい思います。  以上です。 91: ◯委員長  次に、自由民主党市民連合から、発言予定の方は質疑席にお着き願います。         〔叶成希委員、小池純夫委員、質疑席に着席〕 92: ◯委員長  順次、発言を願います。 93: ◯叶成希委員  きのうからの質疑で、自動車運送事業を取り巻く環境がいかに厳しいか、またそれを打開するための経営健全化5カ年計画が明らかにされましたが、これらを踏まえながらお伺いをいたしたい思います。  従来、バス事業は労働集約的な性格の強い事業でありまして、したがって営業費用に占める人件費の割合も高くなっております。平成2年度の決算を見ましても営業費用162億8,000万円余、その中で人件費が126億5,000万円余、営業費用に占める人件費の割合は、77.7%になっております。このような結果からも明らかなように、長期的な経営基盤を確立するためには、この人件費をどこまで押さえるか、いわゆる職員の削減が経営の健全化の大きなポイントの1つである思っております。交通局でも、そのような立場から平成元年度で79人、平成2年度57人削減を行っていますが、それでもなおかつ、決算を見る限りにおいて10億円余の赤字なっています。バス事業の運営は、もとより運送原価を運送収入で賄うといった原則から、基本的には運送収益で人件費が賄えるような形が望ましい。しかしながら、現在の厳しい経営環境の中では、せめて営業収益でカバーするよう努力すべきであるというふうに思っておりますが、この点についていかがなものかお伺いをいたします。 94: ◯交通事業管理者  御指摘のとおり、現在の人件費比率が大変高うなってございますが、お話しございましたように運送収益の中で、あるいはまた営業収益の中で人件費が賄えるいくら労働集約型の企業はいえ、その範囲内で収まるのが最も望ましいこういうふうに考えております。 95: ◯叶成希委員  人件費の運送収益に占める割合、年度ごとに見ます昭和63年度で107.3%、平成元年度では113.1%、平成2年度で111.3%、また、人件費の営業収益に占める割合は昭和63年度で98.1%、平成元年度で106.6%、平成2年度で105.1%なっており、いわゆる平成元年度以降は100%を超した状況。人件費が、運送収益あるいは営業収益を上回っておるわけでございますが、このような厳しい状況、現況を踏まえながら、今回の経営健全化5カ年計画の中では、職員の20%、330人の削減計画が立てられておりますけれども、5年間で330人ということは、1年間にします66名ですか、そうします平成元年、平成2年ほぼ変わりない削減ということになりますが、そうします平成元年、平成2年の決算からも明らかなように、これからもこの5カ年計画が終了する平成7年度までの間、営業収益で人件費をカバーできない事態が生じてくるんじゃないかこのように懸念をいたしますが、この件についていかがでしょうか。 96: ◯交通事業管理者  再建5カ年の前半におきましては、御説のような人件費比率の方が100を超すいうな状況でございますが、平成7年度におきましては、若干ではございますが100を割るこういうような計画にしてございます。 97: ◯叶成希委員  昨日の管理者の答弁で、計画終了時の平成7年度に単年度黒字ということでございますが、その時点での人件費の対営業費用比率、また運送収益比率、営業収益比率がどの程度になるか、お答えいただきます。
    98: ◯交通事業管理者  大変恐縮でございますが、実は、トータルの数字はございますが、比率を算出してございませんでしたので、その部分のお答えを暫時保留させていただきたい存じますが……。 99: ◯叶成希委員  それでは、バス路線について伺いたい思います。  調査会の報告、市バス事業経営健全化方策というようなことで7項目の答申をいただいておるようでございますが、その最後の結びの中で、最も重要なテーマとしてバス路線の再編を指摘されておるようでございます。この件につきまして、来年泉中央駅が開業の運びなるわけでございますが、地下鉄に結節する路線の再編成というようなものを、現在、どのように、どのような考えのもとに作業を進めておられるのか。また、その進捗状況についてお聞かせください。 100: ◯自動車部長  先生お話の泉中央駅の延伸時におけるバス路線の再編でございますが、これにつきましては、基本的な考え方いたしまして、七北田川以北、つまりは、現在八乙女駅に結節している部分で七北田川以北の路線につきまして、泉中央に結節をしたいという考え方でございます。  それから、検討の進捗状況でございますが、これにつきまして、ただいま営業所の配置等々を含めまして総合的に検討を進めている状況でございます。 101: ◯交通局次長  大変失礼申し上げました。  先ほどの御質問にお答えいたします。人件費に対する、それぞれ運送収益、営業収益、それから営業費用の割合でございますが、まず、運送収益に対しましては、最終年度で96.3%、営業収益に対しましては88.4%、それから営業費用に対しては76.3%になります。 102: ◯叶成希委員  現在のそれぞれの比率から見ますかなり下回るというなことで、ただ、これだけの数字、これが確実に実現されるように御努力をお願いしておきたい思います。  ただいま、バス路線について伺っておりますが、バス事業というようなものは、地下鉄のような鉄軌道に比較して、極めて地域の密着性が強いわけでございます。そのためには、より多くの乗客を確保するためには、管理者もおっしゃっておられましたが、住民ニーズの把握、さらにまた、地域住民のコンセンサスというものが非常に重要であろうか思いますが、その意味におきまして、地域の要望というようなものを、どのような形で取り入れていかれるのか、その辺の手法についてお伺いいたします。 103: ◯交通局自動車部長  先生の御質問でございますけれども、まず各地域に対する取り組みでございますが、当然のことでございますが、そういった御要望というものは町内会、あるいはそういった関係のところから区役所等を通じまして、私どもに上がって来ます。そういったものにつきまして、可能な限り検討いたしまして対応してまいっておるのが現状でございます。 104: ◯叶成希委員  そのような形で進められておるということは結構なことでございますが、これを、それぞれ区には区の連合町内会というもの、いわゆる区連協称するものがあるわけでございますが、正式に決定する前にそういうような団体の長に御説明をするそういうような計画はございませんか。 105: ◯交通局自動車部長  具体的に、そうした御要望の内容につきまして事前に御説明をするということになります具体的には路線なり時刻といったものがすべて認可事項でございます。したがいまして、監督官庁からそれらの処分後でない発表できないという部分もございますが、なお、そういった町内会、あるいは関係団体等につきまして、なんらかの方法で事前の周知が可能かどうか、ひとつ検討させていただきたい思います。 106: ◯叶成希委員  それでは、もう一つ。バス路線の新設の件でお伺いをしておきたい思います。  現在、バイパスを経由して卸町、あるいは東部の流通工場団地に向かう、いわゆる仙台市北部の住民がふえておるわけでございますが、バイパス経由卸町東部流通工場団地の方面のバスが長く待望されておったわけですが、全然実現をみておらないというようなことで、この辺についていかがなのか。 107: ◯交通局自動車部長  先生御指摘のとおり、これまでにも泉区内から国道4号バイパスを通りまして、東部工場団地方面のルートにつきましては、私どもも十分今日まで検討した経過がございます。しかしながら、通勤時間になります御存じのとおりバイパスが非常に交通渋滞を来しておりまして、現在私どもではそういったバイパスを通るというものは、非常に通勤のルートとしては、難しいというふうに考えておりまして、実は62年にそういったルートも泉パークタウンから他のルートで設定した経過がございます。バイパスではなく鶴ケ谷団地経由という形で運行し、今日は旭ケ丘から運行しておるような状況でございます。したがいまして、基本的にはバス地下鉄の役割分担という中での輸送を基本に考えてまいりたいというふうに考えております。 108: ◯叶成希委員  ただいま、種々検討されたというようなことでございますが、少なくとも我々市民にはどのような検討がされたかということがわからないんで、その辺詳しくお願いします。 109: ◯交通局自動車部長  具体的に申します実はただいま申しました泉パークタウンから東部工場への団地のルートでございますが、これは昭和59年の9月から運行開始いたしました。しかしながら、そういった交通状況の時間が非常にかかるという問題等もございまして、八乙女の地下鉄開業時に、62年7月でございますが、八乙女から東部工場団地の方にルートを変更してございます。さらにはまた、今年でございますが、今年の1月にそのルートを旭ケ丘からというふうに変更してございますが、これの最も大きな理由は、非常に始発時間が早くなるということで、団地等の御利用の皆さんが極めて少ないという状況でございます。 110: ◯叶成希委員  パークタウン、八乙女から東部工場団地方面というお話ですが、私が伺ってるのは、バイパスを経由して行く路線について種々検討されているお答えになりましたので、それについて伺ったんです。 111: ◯交通局自動車部長  冒頭申し上げましたようにバイパスを経由するということは、非常に運行時間がかかりますので、私どもはルートの選択としてバイパスではなく鶴ケ谷経由の原町駅前へのルートを選択し、今日に至った内容でございます。 112: ◯叶成希委員  バイパスは時間がかかるということでございますが、現実に例えばでございますがね、朝7時前というのはほとんど渋滞というものがないというふうに、私もあちらから通いますんでよく承知しているんですが、その辺実際に、なんていうのかな、その時間に歩いてみたりされたんでしょうかね。 113: ◯交通局自動車部長  実態調査等につきましては十分行っております。特に山崎交差点にかかわります渋滞というのは、7時30分以降大変厳しい状況でございまして、利用なさる方は7時前の出勤ということになります利用されないということもございまして、時間設定、ルートの設定は困難だというふうに考えております。 114: ◯小池純夫委員  決算状況は大変厳しいものがあるわけですが、一日乗客数が20万人のがけっ縁ぎりぎりいえば、そういうところまで踏みとどまって底固めの段階に入ったわけでありますが、市民の足という意味からする大変朗報だ私は思っております。また、この機を逸することなく経営健全化5カ年計画による単年度均衡策をですね、タイミングいい再建にかける労使ともの不退転の決意がにじみ出ているだけに、その成功を祈っているものですが、本会議の時に、御答弁にも車両15%およそ100台、人員20%、人員にして330名の削減は答申にこたえるもの。もちろん企業の大変な状況を踏まえて、今のような状況では大変だということで答申にこたえるわけでありますが、最近の世の中は答申が出てもなかなかその答申のようにいかないのが常識のようになってる中で、答申にこたえるというそういう気構えは大変それはりっぱだ思います。そこで削減の車両とか人員等について、今後の年次的な削減の人数とか車両の数とか、そういうものについてまず管理者のお答えいただきたい思います。 115: ◯交通局総務部長  年次的なものにつきましてですけれども、自動車につきましては大体毎年25、6両の減ということでございます。あと、人員につきましては70名から80名の毎年の減を図っていこうという計画になっております。 116: ◯小池純夫委員  人員にして70から80いう今までの削減の中でもこれからずっと5年間、大変な数の人員を削減することになるわけですが、そこで退職なさる方は別として、現職の方も配置換えとかいろいろ状況がおあり思いますが、例えば初年度70から80ということに、もうそろそろそういう具体的な段階に局の中では入っている思いますが、退職する方がどれくらいで、配置換えを本庁舎になろうか思いますが、そういうことをお願いするのは大体どういうふうな中身なんでしょうか。 117: ◯交通局次長  計画期間の削減人員が331人でございますが、この間の退職人員というのは、292名を予定しておりますので、現在この差の約30名、余剰人員なる計画になっております。 118: ◯小池純夫委員  そこで、この際確認しておきますが、今まで各議員から質問があって答弁なさっている件でございますが、管理者の確認をしておきたいんですが、今回の措置はですね、バス事業の贅肉を取り除くんだということで、そしてスリムで強靭な体質に改善することによって企業活動を全開することを意図してるんだというふうに解釈をして、決して縮小均衡を図ったものではないということを、私はそういうふうに今まで理解をしてるんですが、管理者の御所見はどうなんですか。 119: ◯交通事業管理者  御指摘のとおりでございまして、たしかに数だけを見れば縮小均衡という表現が当たるかもしれませんけども、中身は決してそのようではないというふうに確信いたしております。 120: ◯小池純夫委員  では、決算にしたがっていろいろ決算を踏まえて質問したり、またいくつかの提案を含めて御所見をお伺いいたします。  観光事業について、おたくの方からいただいた資料、この観光事業の資料をこうやって見てます平成3年4月から7月、収入が6,967万5,000円、平成2年度の同期3,959万7,000円比較します3,007万7,000円で176%の伸び。乗客数にして平成3年の4月から7月は3万1,327人。平成2年は2万3,844人7,483人の増で、131%の伸び。観光事業については大変私自身は、目を見張るものがある思いますが、増車をした後の、例えば運行回数も平成2年は4月から7月までは659。平成3年では714回数にしても55増えて108.3%の伸びなんですね。バスをふやせばそれだけの利用者がいるということは、いろいろなこの資料見てもわかるわけでありますが、先ほども答弁ありましたが、管理者はこれからもバス事業のドル箱として、そういうふうな考えてるというふうなことでございますが、私も本会議でも申し上げましたとおり、増車するにも許認可制度があって、ただバスをふやせばいいということはいかないということは、よく私もそれは理解をしているわけでありますが、そういうことを踏まえて今後の増車の方針とか、さらに観光行政においても、やはりいろいろな行政の協調一体化にある推進も不可欠だ思うんですよ。それから、バス車両やノウハウの提供など一般会計のタイアップも検討課題だ思いますが、管理者の御意向はどうなんですか。 121: ◯交通事業管理者  御指摘のとおりでございまして、ただ今年度4両増車もしたこともございまして、増車はこの形で当分営業成績を見てみたい。その後の状況におきまして、さらにまた拡大が可能ということであればその時点で拡大をしていくこういう考えでございます。  それから、観光の行政の一体化につきましては御説のとおりでございまして、市長部局等今後も連携を密にしながらこの事業の拡大に努めていきたいかように考えてます。  それから、3番目の一般会計のお話でございますが、先ほどもお答えを申し上げましたように、やはり身近な市の各種施設等の方々の御利用、また市民の方々の御利用等々、身近な所から私どもの顧客として固めていくことによって、この事業の発展を図っていきたい。このように考えております。 122: ◯小池純夫委員  先ほど来、いろいろ質問聞いていますバス輸送の集約化について、例えば系統数の合理化が5カ年計画のかなめなるんですが、単に路線の系統切り捨てとかという、そういうイメージだけが浮かび上がってるんですね。集約輸送による待ち時間を短縮するとか、集約メリットについて市民の理解などもやっぱりおおいに受けていかないただ人を減らしてスリムにしただけで市民の人達から見ればそれがどのように市民に恩恵があるのか、そういうことがですね、私はこうやって論議をしてるから私はある程度理解をできますけれども、スリムになってさらに市民の方々に対しても、それはちゃんと還元するという、一部分があるんだということがなかなか理解されないおたくの方で一生懸命職員が大変な努力をして、そういうことをしても市民から見れば、ただ人を減らしてバスを減らした。じゃ我々にこうやって降りかかってくるんではないかというようなことを考えるのは当然だ思うんですよ。一生懸命やってるその姿がもっと市民にわかってもらえるような手法はどうなんでしょうか。 123: ◯交通事業管理者  お説のとおりでございまして、私どものPR不足も反省をいたしておりますが、新しい試みしまして、去年から始めたことでございますが、市営バスを御理解をいただき、また常日頃御利用いただいてる方々への、ほんのささやかでございますが、感謝の気持ちを表すということで、「市民のあしフェスティバル」ということで、延べで一日約4万人からの方々に御参加をいただいたような、そういうお祭りをやったりですね。それから日頃のPRにつきましてもいろいろ工夫をいたしておるところでございますが、今後とも市民の方々にPRをさらに充実したかたちで行っていきたいこのように考えております。 124: ◯小池純夫委員  体質改善を図るには企業挙げてその目的を理解しあって、目標達成の喜びを享受しあうという、そういうことが大事だ思いますから、そのためには、おたくの局内の発想も一新をしていかなきゃならない思うんですよ。例えばバス系の在り方について、または市バスの乗務員を含めたいろいろな、例えば一言運動でもいいし、おたくの中の内部の、そういうような提言を含めた、そういうことによって企業のイメージがさらに飛躍発展するというような、そういうような方法はどうなのでしょうか、お答えいただきたい。 125: ◯交通事業管理者  お説のとおりでございまして、まず、この事業に従事をいたします職員の意識が一番しっかりしません再建計画はスムーズに展開しないこういうふうに考えております。したがいまして、今年初めての試みでございますが、今、先生のお話にございましたように、全職員から1つ以上の提案をしなさい一人でも多くお客様に乗っていただくためにはどうすればいいのかというようなことで提案の募集をいたしました。先般、集約をいたしましたところ、百七、八十件の提案がございまして、今その内容の集計に入っておるところでございますが、そのようないろいろの手法を講じまして職員の意識改革に取り組んでおるところでございます。 126: ◯小池純夫委員  平成2年度の企業決算審査意見書見ます乗車料集金以外の収益面においても、市内中心部に有する土地資産の有効利用云々。さらに、経営の複合化の推進による安定した収益の確保策を検討すべきだありますね。先ほど来、いろいろ質疑があったんですが、保有土地の売却益をただ赤字補てんに当てるだけの発想では、一時しのぎの感を免れない私は思います。例えば、その財政で他の事業用地を求めるとか、固定収入の財源なるような有効活用の方策にもっともっと徹していくべきだ私は考えますが、いかがでしょうか。 127: ◯交通事業管理者  おっしゃるとおりでございまして、私どもは去年来からいろいろの営業所用地、あるいは駐車場用地等の再配置計画を立てておりまして、一定の土地を仮に処分をいたしますすれば、それに代わるいわゆる代替地を現在地以上の広げた面積で購入をするというような、こういう基本方針にしたがって現在適正配置に努めておるところでございまして、いたずらに処分のみに走るそのようなことでございませんで、極力有効活用をメインにしてやってまいりたいこのように考えております。 128: ◯小池純夫委員  次に、市民にとって政令指定都市なった新しい仙台の発展の姿を詳細に見たいという希望もたくさんある思うんです。ですから、これからの市バスの経営にあたっては、やはり民間バスの提携いいますか、お互い同士が助け合うという、そういう発想がなければ、既に乗っているお客さんだけではなくて、今までバスを利用しない人を引き付けるという、こういう発想をしていかないやはり経営的なことは大変厳しい状況が前途に漂ってるわけでありますが、したがいまして、ちょっと具体的な提案をちょっと言ってみますが、例えば市バス以外の民間バスのルートについて、知り得る情報がないため、一般の人が大変不便だよく私も聞きます。やはり民間バス会社の協力を求めて全路線を表示した地図とか、そういうものの作成についての考え方はいかがなんでしょうか。  また、民間バスのバス停を含めたバス停の統合化が、利用者に利用しやすいということも利用者のサービスになろうか思います。しょっちゅう利用している人は何時に乗ったら自分の乗る時間だからというふうに市バスを利用する人は、わかるんですけども、先ほど申し上げましたとおり、自分が待っても、どういうバスだかわからない、結局ハイヤーに乗ってしまう。そういうほかの交通手段に取られてしまうことが多いんですが、そういうことを踏まえた上での管理者の御所見はいかがでしょうか。 129: ◯交通事業管理者  お話の民間バスの共同作業のお話でございますが、私どもは従来から路線図等につきましては、御利用いただく市民の皆様方に無料で配付をいたしてきておりましたが、お話のように民間バスいっしょになった形でのものができないか。また、停留所についてどうかこういうお話でございます。バス協会というのがございまして、そこに民間バスも私どもも加入をいたしておりますが、そちらの方に働きかけをいたしてまいりたい思いますが、現在のところはそれぞれの費用負担ということでやってございますんで、それが一緒の形がとれるかどうか、協会とも十分相談をしてみたいこのように思います。 130: ◯小池純夫委員  それと例えば、中心地のバスの停留所がうんと込み合って、市バスとか民間バスを分け合うんではなくて、そういうものを、やはりある程度見やすい一緒のものを利用することができないかどうかということを私、かねがね考えてるんです。例えば、この近くでは電力とかこの市役所前にですね、いろいろな民間バスを含めてそういう停留所がたくさんあって、それで大変混雑を来したり、ラッシュアワーのとき混雑を来したり、それから中には、そういうものがたくさん立ってて町の美観に反するようなものもたくさん見受けられるんですね。それは、統合するということは、私は難しいということはよく知ってるんですよ。でも、そういうことを踏まえて、やはりすっきりした体制で乗れるようなものを、乗客サービスという理念からするそういうことも大いに検討し合いながら、今、管理者が言ったとおり、バス協会があって自分達の一存ではいかないということ、それはその場に諮らなければならないということは、よくわきまえているんですけれども、やはりそういうような今後の方針等というものもきちっと立てていかなきゃならない思うんですが、今、私が提案したようなことについて、いかがなんでしょうか。 131: ◯交通局自動車部長  バス停留所については先生御承知のとおり、運行時刻とか運行系統、あるいは業務掲示といった業務案内掲示等が義務づけられております。先生御指摘のような民間の停留所の統合につきましては、これらの問題合わせましてバスの停車スペースですね、これなどもまた大きな問題でございまして、単に統合ということにつきましては、非常に難しい面がございます。さらにまた、当然統合ということになります事業者間のそういったものの維持管理という面をどうするかというような問題も出てまいります。先ほど管理者がお答え申しましたように、ひとつバス協会の中でこれをですね、御提案をいたしまして協議をしてまいりたい思います。私どもいたしましても、これらの問題につきまして単に民間業者もですね、最近は数多くなっておりますので、都心部におきましてその辺の可能性含めて検討させていただきたい思います。  また、もう1点の美観の問題でございますけれども、これにつきましてはまず私どもはひとつには、都心部をできるだけ電照式の停留所に改善をしてまいりたい。で、こういったものはバス業界の中でもですね、他の民間事業者にも呼びかけてまいりたいというふうに考えておるところでございます。 132: ◯委員長  以上で117号議案に対する質疑は総括質疑を除き終了いたしました。  ここで暫時休憩いたします。  再開は、3時10分の予定でございます。             休 憩 午後2時55分             再 開 午後3時12分 133: ◯委員長  再開いたします。  ここで熊谷善夫副委員長交替いたします。 134: ◯副委員長  委員長交替いたします。  次ぎ、第118号議案平成2年度仙台市高速鉄道事業会計決算認定に関する件についてであります。  通告がありますので、まず、日本社会党仙台市議会議員団から発言予定の方は質疑席にお着き願います。        〔八島幸三委員、小山勇朗委員、質疑席に着席〕 135: ◯副委員長  順次、発言を願います。 136: ◯八島幸三委員  私は、サービス向上の面で質問をしていきたい思いますけども、大変厳しい経営状況の中で、乗客が集中する朝夕に運転間隔の短縮等、混雑の緩和に努力なさって、乗車料収入が8、9%増収になったことについては、大変敬意を表するところであります。しかしながら、八乙女駅では今なお乗り切れない方がいる状況にありまして、さらに混雑緩和を図るために6両編成、あるいは増発するとかの必要性があるか思いますが、その辺についてのお考えをお聞かせ願いたい。また、あわせて七夕のような時期に大変利用者が多くなる思っておりますが、こういった特別の時期に特別ダイヤを組む必要性があろうか考えますが、その辺についての御所見をお伺いしたい思います。 137: ◯交通局高速電車部長  ラッシュの対応策というその観点からのサービス改善そういう御質問でございますが、今年の1月に地下鉄事業を開業いたしまして本格的なダイヤ改正を実施いたしました。このときにも混雑してきております朝のラッシュの緩和策がメインでございました。今後も、朝のラッシュの対応に関しましては、必要に応じまして車両の増車をいたしまして、基本的には3分までピッチの短縮を図ってサービスを図り、以降、これで処理仕切れない事態には先ほどお話がありました6両編成の対応も将来検討をしていかなければかように考えております。それから、七夕祭り等の臨時運転の増便という御質問でございますけれども、これもこれまで相当にその状況に応じた臨時便は運行いたしております。今後ともそのような状況に応じての臨時運行も実施してまいる所存でございます。 138: ◯八島幸三委員  快適な利用という意味では、そういう方向で御検討いただきたい思います。  次に移りますが、地下鉄の利用状況を見ます平成2年度では、仙台駅の3万2,800人がダントツでありまして、次いで八乙女、勾当台、広瀬通、旭ケ丘が利用者の多い駅なっておりますが、これらの駅の安全性の確保から案内等あるいはサービス強化のためにホーム等への職員の配置が必要か思いますが、この辺についてお伺いしたい。  さらにもう1点でありますが、八乙女駅の朝のラッシュ時もそうでありますけども、あるいは勾当台駅、あるいは広瀬通駅等で、朝のラッシュ時の出口でありますけれども、そういったラッシュ、あるいは混雑対策のためのラッシュの対策、そういったものについて、今までどのような形で取り組んできたのかお伺いしたい思います。 139: ◯交通局高速電車部長  仙台の地下鉄は安全面という点で、省力化も含めておりますけれども、安全対策は十分に考えた設計、そういうことで運営をいたしております。今、御質問の朝のラッシュ時の駅員の配置ということでございますけれども、この必要はないものそういうふうに判断をいたしております。  それからラッシュの、多分、増設という御質問であろう思いますけれども、駅によりましては当初設計ではちょっと窮屈だという駅もありますので、この点については、泉中央駅開業時に合わせまして増設の必要な箇所については増設をするそういう計画でございます。 140: ◯八島幸三委員  安全対策あるいは案内等でのサービス強化についてでありますけども、とりわけ仙台駅の利用者については大変不案内の方も多く利用するわけでありますし、さらには出入り口が大変多うございますし、当然のことながらほかの駅比べまして利用者が大変多うございます。そういった状況からすれば、せめて仙台駅についてだけでも、人を配置しながら安全対策あるいは案内の強化を努めていく必要がある思いますが、再度御質問したい思います。 141: ◯交通局高速電車部長  これまでにも、朝のラッシュ時の対応についてはいろいろ検討いたしまして、スムーズな乗降を図るという観点から、各電車の乗降口に2列乗車でスムーズな乗降が図れるような対策も講じております。  それからもう一つは、朝のラッシュ時は通勤通学が主でございまして、地下鉄乗降には大分慣れてもおります。そういう習慣性というものもありますので、駅員の配置ということは、今のところ考えておりません。 142: ◯八島幸三委員  認識の違いということになるわけでありますけども、時間も経過してありますので、最後に1点だけ御質問いたしますけども、現在の地下鉄の車内の温度についてでありますけども、最大何度くらいになっているのか、お聞かせ願いたい思います。 143: ◯交通局高速電車部長  車内の温度の測定の資料は、ちょっと手元にはありませんけれども、参考にあるいはなろうかどうか、8月31日で測定しました地下構内の温度が24度でございます。おおむね車内の温度もそれ同じくらいであろう。それからその時点での外気温が26度でございます。その差が2度あるいは3度ぐらいの差がございます。 144: ◯八島幸三委員  ぜひ、快適な利用という観点からも、ぜひ車内の温度を、特にラッシュ時の気温の高い時期に測定していただいて、冷房等の検討もしていただきたいなというふうに考えて、私からの質問を終えたい思います。 145: ◯小山勇朗委員  時間もないので、端的にやりたい思います。  1つは、国庫補助金が、後年で繰り延べになった時の影響について、支払い利息等も含めてお答えいただきたい思います。 146: ◯交通事業管理者  現在の国庫補助金、お話のように繰り延べ繰り延べという形できておりますが、これにかかる支払い利息は、全部当方の負担こういうことでございます。 147: ◯小山勇朗委員  そういった意味では、繰り延べなれば、なっただけ支払い利息の闘いというふうな状況でありますので、国の方に対して支払い利息に対する考え方というものをどのように言っているのか、その辺をお答えいただきます。 148: ◯交通事業管理者  従来からこの補助金は、ルール通り支払われるべきだということで、機会あるごとに国の方に要請をいたしておりますが、残念なことには必ずしもそうはなってないということでございます。 149: ◯小山勇朗委員  次に移ってまいります。  本会議の中でも乗客誘致のためにイベントを取り組んでいきたいというふうに言われてますが、どのようなものを考えてるのかですね、お答えをいただきたい思います。 150: ◯交通局高速電車部長  これまで恒例的に開催されておりますイベントいたしましては、七夕祭りあるいは台原森林公園でのTBC夏祭り、あるいはKHBのフリーマーケット、それに仙台市の体育館で開催されます仙台場所、相撲でございますね。そういったような行事等それに合わせましたもののほか、交通局独自のイベントいたしましては、市民のあしフェスティバルそういうイベントがあるわけでございます。余り今のところかずは少ないのでございますけれども、そういうイベント開催については、交通局で開催をする市民のあしフェスティバルはこれからも今後とも継続をしてまいりたいかように考えております。 151: ◯小山勇朗委員  今までやってきているのをただ継続するっていうのではなくて、さらに乗客を誘致をするっていうことで、イベントを考えていきたいということでありますから、交通局としての再度の御答弁をお願いしたい思います。 152: ◯交通事業管理者  誘客のために最大限努力をしていきたい存じます。 153: ◯小山勇朗委員  次に、料金の関係でちょっとお伺いしたいのですが、本会議でも質問いたしましたように、バス地下鉄の乗り継ぎの関係で、苦労しながら地下鉄に乗り継いでも料金が高くなるといった意味からすれば、バスで仙台駅などに直接行った方が速い安いというふうな話等もございます。そういった意味では、今現在乗り継ぎの割り引きを行ってますけれども、その乗り継ぎの割り引き率をもっと大きくしていただいて、安く乗れるような状態というものを考えられないものか、ぜひお答えいただきたい。 154: ◯交通局高速電車部長  現在、バス地下鉄乗り継ぎ運賃設定いたしておりますのは、地下鉄開業に際しましてバスの路線再編によりまして結節をしたその路線について、ある一定の割り引きを適応しているそういう目的で認可を得ておるそういうことでございます。それでこれは、仙台市交通局いたしまして、現在の額あるいは定期の率は妥当な額であるということで認可を得ておりますので、これを大幅に拡大をするということについては極めて難しいものこのように判断をしております。 155: ◯副委員長  次に、公明党から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。        〔岩崎武宏委員、鈴木康義委員、質疑席に着席〕 156: ◯副委員長  順次発言を願います。 157: ◯岩崎武宏委員  本市地下鉄も開業以来4年が過ぎました。この間に本市地下鉄を取り巻く社会的経済的な環境は大きく変化をいたしております。管理者をはじめ340余名の職員が、基幹交通としての使命の遂行に日夜精励しておられる努力は大いに賞しますが、現実にこのようにして拝見いたします決算の内容は大変に厳しいものがあるようでございます。そこでいま平成2年度の決算を含めまして、この4年間を総括しての経営者としての率直な御感想をまずお聞かせいただきたい思います。 158: ◯交通事業管理者  本会議でもお答え申し上げましたように、この地下鉄事業の特殊性いたしまして、初期投資が大変膨大な額になるもんですから、これの支払い利息が総費用の中に占める割合が大変大きいという、これは全国どこも同じ傾向でございます。したがいまして、私どもはこれらの経営の内容からいたしまして、できるだけこの利子の安い金を導入するというのが大きな努力目標でございます。同時にまた、先ほどもお尋ねございましたように、一方では1人でも多くの乗客を誘致する、お客さんに乗っていただく、これが私どもの大きな務めでございます。したがいまして、これら平成2年度におきましては、努力をいたした結果、8%からの増収あるいは乗客の増というような結果になりましたことにつきましては私自身喜んでおるわけでございますが、今後ともさらにこの傾向を継続するように努力をいたしたい平成2年度を踏まえて考えております。 159: ◯岩崎武宏委員  いま管理者の御答弁にありましたが、平成2年度決算におきましては乗客数は前年対比で8.2%の伸びを示しておりますが、先ほど来お話しにありますように、国庫補助金の繰り延べ等の事情もありまして、経常損失は42億余円なっております。  そこでお伺いをいたしますが、現在1日あたり14万人の乗客数が、どの辺まで伸びれば収支の均衡が図れるというふうにみておられるのか、またその時期はいつ頃見込んでおられるのかについてお伺いをさせていただきます。 160: ◯交通局次長  現在のところ平成19年、人員にいたしまして22万人という予定でございます。 161: ◯岩崎武宏委員  それから同じくこの決算書を見ます年度末の資本剰余金は他会計からの補助金が107億円、国庫補助金99億円等締めて214億円なっております。しかし現在のようなそういう状態が今後もこんな傾向で続いてまいりますいずれこの200億余の貯金もなくなるわけでありますが、その時期を何年くらい先見通しておられるのかについてお伺いをいたします。 162: ◯交通局次長  開業後14年、平成12年目に赤字になります。 163: ◯岩崎武宏委員  先ほど管理者、大変に支払い利息が巨大になっておってこれが一つ大きな地下鉄事業の課題だという御認識を示されましたが、この112億3,000万円、これは経常費用の46%を占めてお話のとおり大変に大きな財政上の負担になっている私も認識いたします。こういう巨大な利子負担を少しでも軽減するためにということで、建設費の補助制度があるわけだ思うんですが、この実質の補助率は50%を割り込んでいるというふうに承知をしておりますし、また本年度のように分割交付金が国のさまざまな財政事情で後年度繰り延べになるというような状態では地下鉄の経営は、苦しい中にも一層困難なものにならざるを得ない思うわけであります。  そこでこれは国に対することですから助役さんにお伺いすることになるか思いますが、この地下鉄の事業に対しますあるべき公共の補助のあり方というものについて、どんなふうに考えておられるのか御所見をお伺いしたい思いますし、また平成2年度におきまして国に対して行いました要望の具体的内容その成果についてもお伺いをさせていただきたい思います。 164: ◯交通事業管理者  補助金のあるべき姿についてでございますが、御案内の通り諸外国におきましては、これらの資本費に対する補助はほとんどが100%補助という制度がほとんどでございまして、我が国では建設費の70%補助という制度が現在とられているわけでございますが、御指摘のようにこの70%補助は、実質補助率いたしましては50を割っているという状況でございます。私どもはいままでも機会あるごとに、現在ルール化されているものはきちっとその年度年度に御支払いいただくように、これが国に対する要望の第1点でございますが、同時にまた補助率の引き上げについても、国のほうに機会あるごとに要請をいたしておりまして、たまたま今、平成4年度の予算の要求の時期にさしかかっておりますので、全国の仲間とともにこの要望をさらに強めていきたいこのように考えております。 165: ◯岩崎武宏委員  いまの管理者の御答弁でございますが、まさにそのとおりだ思うわけであります。地下鉄は道路同じように都市生活において欠かすことができない公共施設であるという認識を大前提に持つべきだろう思います。地下鉄工事費の70%は路盤下、いわゆるイングラの工事費だ言われているそうでありますが、路盤下ということになれば、これはまさに路面交通の道路に見合うものでありますからして、私は国に対してですね、実質の補助率は、先ほど50%を割り込んでいるということでございましたが、これは70%に引き上げるとともに街路事業同じように国地方の負担割合は、現行の1対1から、これを国が2地方が1というように改めるべきこともあわせて強く要望すべきだ思うのでありますがこの点についての御所見をお伺いいたします。 166: ◯交通事業管理者  現在の補助制度の改善につきましては先ほどお答え申し上げたとおりでございますが、さらにいま先生からその現行補助制度の負担割合、国が1に対して市が1というこの割合を2対1にしたらどうかということでございますが、今まで我々の仲間では、そのへんの議論をいたしておりませんでしたけれども、今後は先生のただいまの御指摘を踏まえまして全国の仲間いろいろ相談をしてみたい思います。 167: ◯岩崎武宏委員  先ほど乗客増加を鋭意図っているというお話がありましたので、増収対策ということの一貫としてこの点についてお伺いをさせていただきます。  前年対比8.2%の伸びは、ご当局におかれましてさまざまな努力対策を尽くされた結果として率直に評価をいたすわけでありますが、なお二、三お伺いをしたい点がございます。  第1に、都心部の再開発事業の関連でありますが、例えば北仙台駅における乗降客、利用客を見ます北の八乙女、南の富沢が開業時以来140%から150%の高い伸び率を示しておるのに比べます伸びてはいるものの、ややいまひとつというような感じもされるわけであります。事情が違ういえば違うわけでありますが、私はこの北仙台駅周辺の再開発事業が今後順調に進んで行くならば、業務の集積等によりまして大幅な乗客の増加が期待できるのではないかこんなふうにも思うわけでありますが、この点につきます御当局の御認識、また関連いたしまして都市整備局におかれまして、今後の事業の見通しにつきましてあわせてお伺いをいたします。 168: ◯都市整備局長  北仙台駅前の再開発の話でございますけれども、地下鉄開業時にあのあたりを再開発する話がございました。それがなかなか条件がまとまりませんで、だめになりましたけれども、現在の中で北側地区のあたりで、なにか地権者が新たな計画を持っているやにも聞いております。その中で我々自体も仙台市の町づくりという観点から、御協力願うところは願いたいというふうに考えております。
    169: ◯岩崎武宏委員  利用者へのサービスPRを兼ねました点につきましてですが、「市民のあし」とか、あるいは情報誌としての「エスタス」という小冊子が出ておるわけでありますが、私も今日手元に持って来ております。先般いただきまして、本当によく見さしていただいたんですが、小冊子のわりには大変に便利な情報が満載されておりますし、非常によくできた冊子だというふうに私は率直に言って思います。こんなすばらしい冊子をつくっているんですから、これは大いに乗客の増加対策いいますか地下鉄事業のサービスPRに、これは役立ち得るもの思うわけでありますが、この小冊子がどのくらいの部数制作をされまして、またこれが市民の間にどんなふうに配布され活用されているのか、工夫の余地が残っているのかどうかという点も含めましてお伺いをさせていただきます。 170: ◯高速電車部長  最初に、「市民のあし」でございますけれども、年4回の刊行でございまして、1回4万部でございます。また、必要に応じまして臨時刊行をするケースもあります。配布の方法でございますけれども、市バスの車内に吊り下げて、御客様に御自由に持って行っていただく、それから地下鉄の駅で御客様に自由にお持ちいただく、また主要公共機関の窓口に置かせていただきまして、そこで市民の方々に持って行っていただくという、そういう利用でございます。  地下鉄情報誌の「エスタス」でございますが、こちらは平成2年度から刊行でございまして、これも年4回、1回の発行部数が3万部でございます。これは地下鉄の駅で御自由に御客様にお持ちいただくという手法でございます。 171: ◯岩崎武宏委員  ただいま部数配布の方法を聞いたわけでありますけれども、これは配布の仕方もですね、例えば個別配布というようなことになれば、経費の点も大変にかかるということで、簡単にもいかないんでしょうけれども、ひとつこれはよく工夫をして、大いにこの立派な冊子を活用してほしいということを特に要望しておきます。  第2点目は、広告料の増収対策についてでありますが、4億8,000万というようになっておりますが、これは車両広告あるいは駅舎構内等を利用しての広告その他に分けた場合、それぞれどんなふうになっているのかお伺いをいたしますとともにですね、私自身、地下鉄をよく利用する1人でありますけれども駅舎の中を見ますですね、まだやはりかなりの広告のスペースがあるようにも感じられるわけでありますが、いかがでしょうか。確かに、あいているところにやたら広告を掲示すればいいというふうにもならない思います。これは立派な地下鉄でありますし、美観の関係も大いに考慮しなければならないということは十分承知しておるつもりですが、そのあたりまとめて御所見をお伺いをしたい思います。 172: ◯高速電車部長  駅舎車両の広告料の上がりでございますけれども、最初におわびいいますか、御了解いただきたいんですが、決算では税抜きで計上しておりますけれども、この種の資料すべて税込みということで整理をしておりますので税込みでお答えいたします。車両にかかわります広告料は、1億8,200万でございます。駅舎関係の広告料が、3億1,900万でございます。その他という区別の広告はございません。  広告媒体の増加という件でございますけれども、これも先生お話のとおり昨年も増設をいたしておりますけれども、今後ともその状況に合わせまして、あるいは広告市場を見まして増設してまいりたいかように考えております。 173: ◯岩崎武宏委員  第3点は、資産の有効活用による増収対策でありますが、決算書を見ます土地物件の賃貸料1億4,000万こういうふうにありますが、内訳を聞きますこのうち1億余は身内のバス事業に対します庁舎の家賃であるというふうに伺っております。富沢の土地につきまして住宅フェア等に積極的に活用したというような、そういう点で御努力は率直に認めますけれども、いろいろ地下鉄事業が持っております土地について眺めましたところ、1点だけここでお伺いをさせていただきたいのですが、南小泉の八軒小路にあります1,600平米余の土地でありますが、現在は隣接いたします南材木町のコミュニティーセンターの駐車場に使用させているということでありますが、この土地の取得時期、目的、現在までの利用経過、またこれから地下鉄御当局として今後この土地どんなふうに活用していかれる利用計画があるのかどうか、その点についてお伺いをいたします。 174: ◯交通局総務部長  取得につきましては、57年に高速鉄道の建設に伴う代替用地ということで取得しております。先生御指摘のとおり、事業も終わりまして1,600平米、現在残っております。利用方法につきましては、現在コミュニィティーセンターの駐車場に貸しておりますし、今後市長部局も相談しながら活用を図っていきたい思います。 175: ◯岩崎武宏委員  現在、無償貸し付けをしているようでありますけれども、今部長の御答弁にありましたように、ひとつ大いに市長部局の方詰めを行っていただいてですね、苦しい財政の中でありますから、なんとかひとつ有効に活用できる手立てを考えてほしい思います。  次は、経費の節減についてお伺いをいたしますが、第1点の電気料金でございます。本市地下鉄はいわゆる電力回生ブレーキという方式を採用して使用電力の大幅な節減を図っているということでありますが、年度におきます回生電力量それを利用しての料金の節減効果がどんなふうに上がっているのか、具体的な数値でお示しをいただきたい思います。また、この回生電力というのは架線にこれを一遍戻してやって、車両間で供給、やり取りをし合うというだけでなくて駅の照明とか機器等にも利用すれば、これは大幅に電力量を節減することができるも伺っております。現に、そのようにやって使用電力量の40%近くを節減している地下鉄も国内にはあるようでありますが、本市の場合実態はどうなのか、またそうした方法が取れるのかどうか、この点についてお伺いをいたします。 176: ◯高速電車部長  仙台市の車両は、先生おっしゃるとおりチョッパー制御による回生ブレーキ、これを採用いたしております。そのことによりまして、約23%、1年間で申し上げます360万キロワットアワーの回生電力をその車両動力に活用している。経費いたしましては、約5,000万の経費の節減でございます。それに、他の事業者では、さらにその回生力効率を上げているという例があるというお話でございます。これもそのとおりでございまして、回生インバーターを設置することによって、先生おっしゃるようなそういう効果も引き出せるということでございますが、仙台にありましては、建設時に回生インバーターを設置した場合のシュミレーションを行っておりまして、そこから得たデータでは、45万キロワットアワーの回生力の増加になるという結果でございまして、設備の投資効果を計算します経済的な利益が得られないという結果に相なりまして、見送った経過がございます。 177: ◯岩崎武宏委員  電気の次は水でありますけれども、水道料金につきましては平成2年度使用水道料の、支払い料金はどのくらいになっているのか、細かいようですがひとつお尋ねいたします。こういうことをお尋ねいたしますのは、本市では地下鉄の工事中大量にわき出ました地下水については、いまそこにあります勾当台公園の噴水等に利用しているわけでありますが、その余はほとんど河川水路に流しているようにも聞いております。しかし、いろいろ他都市なんかに行ってみます中にはこうしたわき水を中水道として有効に利用いたしまして地下鉄の使用量の70%近くを賄っている、そういう駅、そういう地下鉄が現実にございます。本市におきまして、建設時、こういったわき水の利用についてどういう検討を行ってきたのか、また今からこういったような節減のための対策がとれるものかどうか、簡単で結構ですからひとつお尋ねいたします。 178: ◯副委員長  答弁簡明にひとつお願いいたします。 179: ◯高速電車部長  現在の高速鉄道での水道料金は、1カ月約400万でございます。それから湧水の活用でございますけれども、仙台では勾当台公園の噴水申しますか滝に一部利用しておるこういう実態でありますけれども、先生おっしゃる他の都市では、便所の洗浄水も活用しているという実態もあります。今後そのへんのところを調査研究をしてまいりたいかように思います。 180: ◯岩崎武宏委員  初めての経験で、時間に追われていてちょっとなんなんですが、あと数点お伺いをいたします。  安全対策ということについてでありますけれども、幾つかあるうち今日はひとつ絞りましてですね、エレベーターについてお伺いをいたします。エレベーターは、とかく乗客の利便性という面からのみとらえられる傾向がありますけれども、障害者とか、御年寄り、妊婦、病人なんかにとりましては、これはむしろ安全対策そのものだという認識が必要でないか思うんですが、そこでまず、現在黒松駅だけが設置されていないわけでありますけれども、技術的問題等いろいろあるは伺っておりますが、この黒松駅におきまして、こういった特にエレベーターが必要だ、エレベーターを特に強く望んでいるような、こういう御年寄りや障害者等の利用状況につきまして実態調査をされたことがあるのかどうかお伺いをいたします。それからもう一つ、エレベーターについてでありますが、五橋駅は市立病院側に現在1カ所エレベーターが設置されているわけでありますが、国道を挟んだ反対側、つまり日赤跡地に近々御年寄り、障害者の福祉拠点としての健康福祉プラザが建設される予定であることは周知のとおりであります。これの関連でですね、プラザ側へのエレベーターの設置は、私は絶対に欠かせないものだ思っているわけでありますが、建設のためのそういったスペースがあるのかどうかということも含めまして、関係当局の間でこのエレベーターの新設ということについて、なんらか具体的検討が行われたかどうか、またその結果についてもお聞かせいただきたい思います。 181: ◯交通事業管理者  黒松駅での実態調査でございますが、残念なことにはまだ手掛けてございませんので近々中に手掛けてみたいかように考えます。  五橋の問題でございます。これは、現在関係方面協議を進めておりまして、現在明るい見通しにある考えております。 182: ◯岩崎武宏委員  最後に、現在進行中の八乙女・泉中央駅間の延伸工事その整備財源についてお伺いをいたします。年度末の工事進捗率が約50%に達しているようでありますけれども、95億円もいわれます工事費の財源の調達、これはどんなふうになっておるのか。まあ、この延伸によりまして沿線の土地所有者、デベロッパーは地価の上昇により、また事業所等は業務の集積等によって大きな開発利益を得ることは明らかでありますが、本来これは直接間接に鉄道事業者である交通事業当局に吸収還元され、そして先ほど来問題になっております建設費の支払い利息の負担の軽減等にあて、ひいては利用客の運賃や料金の負担軽減にもつなげていくべきものだろうも思いますし、そういった考え方は昭和60年7月の運輸政策審議会の答申第7号にも明らかなところであります。そういう観点からお伺いするわけでありますが、これらの開発利益の吸収還元についてどんなふうな手法を用いてこれを実現しようされるのか、財源の点も含めてお伺いをして終わりたい思います。 183: ◯交通事業管理者  現在進めております泉中央駅までの延伸工事でございますが、先ほども御質問ございましたように一定のルールに従って国からの補助、また市からの補助、そういうものを主たる財源として現在工事を進めておるところでございます。  開発利益の還元の問題でございますが、これは今年の春に運政審からの一つの方向づけがなされておりますが、しかしいまだ具体的な措置をするという段階まで至っておりませんで、私どもこの8月に相集いまして国の方にこの開発利益の還元制度の確立を図ってくれという要請をいたしておるところでございます。国の方から一定の考え方が一刻も早く示されることを願っておるところでございます。 184: ◯副委員長  次に、民社党仙台市議会議員団から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。        〔木村勝好委員相沢芳則委員、質疑席に着席〕 185: ◯副委員長  では順次発言を願います。 186: ◯木村勝好委員  平成2年度の決算で1日当たりの乗客数が13万9,000人ということで元年度を8.2%上回った非常に喜ばしいことだ思います。地下鉄は、やっと市民のなかに定着をしてきたということだ思うんですけれども、やはり経営の健全化ということに向けての自助努力は、こういうその乗客数というものをさらに上積みをするという努力にかかっているんじゃないかというふうに思いますので、こうした観点から質問をさせていただきたい思います。  その前に、ひとつ先ほどから議論になっておりました国庫補助の問題です。平成2年度37億円あまりということで、繰り延べによって24億円も前年度を下回ったわけですが、先ほどお話ありましたけれども、伺うところでは運輸省は来年度の概算要求のなかに繰り延べ措置の回復というものを入れているという話ですけれども、4年度以降これの回復の見通しについてどういうふうにお考えか、まずそこからお聞かせいただきたい思います。 187: ◯交通事業管理者  4年度の国の予算要求の中におきまして、従来繰り延べになりました15億ほどの金額を予算要求の中に入れておるようでございまして、これは、私どもいたしましてもぜひ来年度の予算要求の中で獲得したいということで、全国の仲間とともに国に要請活動をいたしておるところでございまして、国の査定を満額査定になることを心から希望をいたしてしているところでございます。 188: ◯木村勝好委員  ぜひ頑張っていただきたい思います。  それから、具体的に利用者の増加とか利用者のサービスの向上につきまして質問させていただきたい思います。まず、先ほどの答弁の中で、乗り継ぎ運賃の問題についてこれ以上軽減することは難しいというお話でした。拝見する決算の審査意見書の中でも乗り継ぎ利用の増進というのがこれからの一つの課題だということが言われております。利用負担の軽減を図るという場合に、一番その決め手になるのは、やはり運賃の問題だ思いますが、これが難しいということであれば、いわゆる乗り継ぎ利用者の負担軽減ということにつきましては、どういう施策をお考えでしょうか。 189: ◯交通局次長  御指摘のように確かに公営交通事業の中で乗客を増やすという中の運賃の問題というものは、現在指摘されている大きな課題の一つでございますが、現在の運賃制度においては、割り引く限度がそれぞれ制約されてくるという実態でございますので、今後ともこういった必要性を訴えながら、やはり制度改正の中で粘り強く進めて行きたい考えます。 190: ◯木村勝好委員  次にですね、これもまあ以前から随分議論されてきたことだというふうに伺っておりますけれども、今後の高齢化社会ということに対応する意味からも、現在あるエレベーターは別いたしまして、構造上どうしてもエスカレーターが設置できないという階段は別にしましてですね、可能なところには原則的にはすべてエスカレーターをつけるという方針で望むべきではないか思います。まだいろいろ拝見するこのぐらいの階段の幅があればつけられるんじゃないか思うところも随分見受けられるように思いますけれども、エスカレーターの増設ということについてはどうお考えでしょうか。 191: ◯交通局次長  確かに御指摘のとおりでございます。これから高齢化社会に向かうにあたりまして、そういった施設の必要性は十分認識しているところでございますが、現在国の制度の中におきましては、地下鉄の改造でこういった経費につきましては補助制度の上にのっていないというのが現実でございますので、いま地下鉄協会を通じまして、我々もぜひこれも補助対象に認めてくれるように要請しているところでございます。こういった事情の中にございますので早速の対応というのは難しい点はございますが、必要性を十分認識しながらこれから取り組んでまいりたい考えております。 192: ◯木村勝好委員  なかなかみずからの努力でできないことばかり質問して恐縮ですが、できることについてもちょっとお尋ねをいたします。市営バスの車内アナウンスをやっております。車内アナウンス、いわゆる乗り継ぎ駅以外の地下鉄の駅で最寄りのバス停についても、ここが地下鉄なんとか駅ですお乗りかえの方は云々というようなアナウンスを全然やっておりません。乗り継ぎ駅じゃないからしなくてもいいということなのかもしれませかけれども、人によっては当然乗り継ぎ駅以外の駅で乗り継がれる方もいるわけで、これはみずからの努力でできることだ思うんですけれども、乗り継ぎ駅以外の駅についても、直近のバス停では車内のアナウンスというものをやってはどうか思うんですがいかがでしょうか。 193: ◯自動車部長  御指摘の内容につきまして今後十分検討してまいりたい思います。 194: ◯木村勝好委員  先だっての新聞に投書というかたちでもでていたんですけれども、地下鉄のホームに実は公衆電話が全然ございません。一遍改札をくぐってから、電話をしたい思うまた出なくちゃないという状態になっているわけですけれども、そのときの投書を拝見するお答えとしてですね、ホームに電話を置く人の流れを阻害するというようなことがございました。そうだすれば、せめて改札を入った脇あたりに公衆電話を置くかなんかしてですね、一遍入ってからかけよう思ったときにかけられるという状態にして電話を置くというような工夫をされてはどうか思いますがいかがでしょうか。 195: ◯交通局次長  そういった方向でNTTの方話し合いを進めたい考えております。 196: ◯木村勝好委員  地下鉄は、仙台駅それから北仙台、長町でJRそれぞれ接続をしているわけです。地下鉄側にはかなり十分な、ここが乗りかえですとか、ここがJRなんとか駅ですという接続を示す案内板があるんですけれども、残念ながらJR側、非常に依然として不十分だ言わざるを得ない思います。特に、私の見る限りJRの北仙台駅長町駅には、市営地下鉄への乗り継ぎの案内を示す看板いうか案内板が一つもない思うんですが、こうした点について仙台駅そのものも含めてJR側に改めて善処を求めたらどうか思うんですけれども。 197: ◯高速電車部長  先生お話のとおりでございますけれども、これまでもJR側には度々その件の御要請はいたしております。結果としまして、仙台駅にはそういう配慮はいたしていただきましたけれども、そのほか北仙台、長町はいまだまだそういう案内がありませんので、今後も引き続き要請してまいります。 198: ◯木村勝好委員  先ほどの議論で、市営バスの方は来年の春にもダイヤの改正というようなことを予定されているというようなことを伺っておりますけれども、地下鉄の方はこの時期、ダイヤの改正をするお考えがあるのかどうか、それからバスの方で、土曜ダイヤというようなことをおっしゃってますが地下鉄の方はこれについてはどういうふうにお考えなのか。 199: ◯高速電車部長  次回のダイヤ改正でございますけれども、泉中央駅までの延伸開業時にあわせて改正を実施したい考えております。  土曜ダイヤでございますが、こはれ他都市でも実施しているところというのは、今のところないんでございますが、検討中でございますので、それらの情報等もあわせまして情報交換をいたして検討してまいりたいかように考えております。 200: ◯木村勝好委員  バスの方は土曜ダイヤが必要で、地下鉄では必要じゃないはおしゃいませんけれども、バス違う対応というのは、ちょっと考えようによっては変な感じもするんですけれども、その辺はいかがなんでしょうか。 201: ◯交通局高速電車部長  地下鉄の場合は、フリーケンシー言いますか、その運行回数の設定等については、大分慎重に検討しなくてはならないということもあります。それから、週休2日制の関係については、バスのときにもお答え申し上げましたけれども、ばらつきがまだありますので、その辺の判断をどういうふうにするか、これを慎重に検討してまいりたいかように考えております。 202: ◯木村勝好委員  先ほども議論になりましたけれども、地下鉄の資産活用のことについてちょっとお尋ねをいたします。  先ほど話のありました八軒小路の土地の話ですけれども、例えばそれ以外にも愛宕橋の駅がありますが、その駅の周辺に、規模は小さいんですけれども若干空き地があったり、あるいは排気塔のすぐそばに──これは、大規模には使えないでしょうけれども、空き地にしておくにはいささかもったいないという程度の規模のものが若干見受けられるわけですが、こうしたものについても、活用ができるものがあれば、規模は小さくても場所としては非常にいい場所にあるわけですから、可能なものについては、積極的に何らかの活用をしたらどうかというふうに思いますけれども、いかがでしょう。 203: ◯交通局高速電車部長  先生のおしゃるとおり検討してまいります。 204: ◯相沢芳則委員  私から1点だけ質問させていただきたい思います。  本会議でも質問をしましたが、地下鉄が開業して既に満4年を経過しておるわけでございますが、今年度の決算内容を見てみます、高速鉄道の乗り継ぎ乗客が増加したということが言われてまして、1日当たりの平均乗車数を見てみます昭和62年度の開業平成2年度を比較した場合、伸びているところでは140%以上のところもありますし、また117%あるいは110%ぐらいの伸びしかないということで、先ほどの岩崎委員とも若干重複するわけでございますが、やはり幾らかでも乗車率を上げるには、地下鉄の駅前開発が必要ではなかろうかなというふうに考えられます。昨日の佐々木助役の答弁では、市全体としてこの交通問題を取り上げていくという力強いお言葉があったわけでございますが、そこでお伺いするんですが、とりあえず乗り継ぎ駅であります──これは、JRの関係でもなかなか難しいんでしょうが長町駅の駅周辺の開発計画について、それから本会議でも質問しましたが、富沢駅前の周辺開発の見通しについて、交通局市全体としての連絡体制が大変必要ではなかろうかな思うんですが、その駅前周辺開発についてどのような計画がなされているのか、お聞かせ願いたいというふうに思います。 205: ◯都市整備局長  長町駅周辺でございますけれども、今のところ、これは宮交の跡地でございますけれども、再開発地域というのが話題に上っておりますし、それから大きなものでは、長町の東の方でいわゆる新都心拠点整備という区画整理事業をやろうしておりますけれども、これは本会議で市長も答弁しておりますが、なかなかいろんな問題点はございますけれども、我々としては、そのような形で事業を進めていくよう地権者協議してまいりたいというふうに考えております。それから富沢周辺でございますけれども、富沢の東の方、いわゆる区画整理で終わった、それから新笊川も挟まれた区域におきまして、今、富沢東地区区画整理事業ということで、地元の地権者方説明会を何度か持っております。その中で、駅の広場の増設とか、その全体の中の区画整理につきましてお話ししておりますが、来年度、平成4年度になれば、ある程度の目安がつくのではないかというふうに現在のところ判断しております。 206: ◯副委員長  次に、日本共産党仙台市会議員団から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。            〔津田宣勝委員、質疑席に着席〕 207: ◯副委員長  では、発言願います。 208: ◯津田宣勝委員  簡単にお伺いをしたい思います。  繰り返し言われておりますが、今、地下鉄事業で求められているのは、とにかく乗客をふやすということだろう思うんです。それで、サービスを向上させるということが繰り返し言われておりますが、私は、そういう観点の一つとして、本会議でも申し上げましたが、職員の配置についてお伺いをしたいというふうに思うんです。  今、各駅に常時いる職員は、全体として多いところで2名、あとは1人ですね。実際には改札口にいるということで、ホームは、常時、空になっている状態があるわけですが、先ほど来からの質問でもありましたが、安全対策とかあるいはサービスとか、そういう面から考えれば、そもそも駅員が1人しかいないということ自体がどうなのかましてやホームに全然いないということについてはどうなのかということがいろいろ問われる思うんですが、この問題がクリアされれば、本会議で申し上げましたように、障害があったり、たまたま具合が悪かったり、そういう問題もクリアされるのではないかというふうに思うんです。本会議答弁では、いわゆる支払い利息、減価償却費、こういった問題が、初動の段階ですから収入に比べれば非常に大きい比率があって、少なくとも採算という面から見るできるだけ経費は節約をしたいという考え方そのものはわかるわけですけれども、公共交通ですし、それから仙台市が今後も鉄軌道系というのを導入をしていきたいというふうに考えていて、その根幹になるのが現在の地下鉄だろうというふうに思うんです。ですから、あらゆる階層の市民が安心して利用できるようにするというのは、非常に大切なことだというふうに思うものですから、改めて事業管理者に御所見を伺いたい思います。  なお、先ほどの質問の中で、公衆電話の駅構内への設置については御回答がありましたので、これはやめさせていただきます。 209: ◯交通事業管理者  本会議からの再度のお尋ねでございますが、仙台の地下鉄は、御案内のとおり日本一ないしは世界一の最先端をいく施設だろうというふうに私は自負をいたしておりまして、現にまた東京都を初めあちこちの都市で、新線建設に当たりまして、仙台に学べいうことで、私どもの方に現在いろいろ調査研究に来ておるこういうような状況でございます。ただ、御懸念の安全面、サービス面のお話でございますが、これにつきましては、私どもの操業以来の事故件数等々調査をしてみます他の都市比べてずっと少ないという、こういう状況にもございますので、御懸念の点は余り御心配いらないのではないかかように思います。ただし、先ほど来からお話しのように、ラッシュ時の特殊な場合の対応等については十二分に対応をしていきたいかように考えております。 210: ◯津田宣勝委員  安全対策という問題は、災害の関係でも非常に大事なんですね。例えば消防車の配置、一定の基準持ってますけれども、必ずしも毎日火事が起きたり事故が起きたりするわけじゃないわけですが、あくまでも人命を守るとか財産を守るということで、それ自身は利益を生み出すものではありませんけれども、当然、自治体などが安全対策言う場合には非常に大事にしなければならないものだですからそれを単純な経済理念とか損得勘定からだけものを考えるということになれば、当然、安全というのはおろそかになるんだ思うんですね。そういう意味から、今、確かに機械設備その他では優秀なのかもしれませんけれども、実際に停電になったとか大雨が降って事故が起きたとかいうケースはあるわけですから、どういう時間帯に起きるかわかりませんけれども、そういうときに果たして駅に1人しか職員がいないという状況で安心していいのかということが問われるんだ思うんですね。その点について改めて見解をお伺いしたい思います。 211: ◯交通事業管理者  安全対策についての再度のお尋ねでございます。先ほど事故のお話を申し上げましたが、その事例でもおわかりのように、従来とも万全を期しておりますが、さらに努力をしていきたいかように思います。 212: ◯津田宣勝委員  改めて総括質疑でお尋ねをいたしたいというふうに思ってますので、以上で終わらせていただきます。 213: ◯副委員長  次に、自由民主党市民連合から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。         〔鈴木繁雄委員、叶成希委員、質疑席に着席〕 214: ◯副委員長  では、順次発言を願います。 215: ◯鈴木繁雄委員  質問を始めるに当たりまして一言。副委員長さんにおかれましては、初の特別委員会の委員長席にお着きになりまして、大変御苦労様に存じます。しかし、昨日からのこの委員会の運営を見るに、質問時間に対しまして非常に答弁時間が長く、私ども質問する側いたしましては、もう少し簡明に当局側が答弁をされるように望むところでございますが、副委員長さんの御所見をちょっとお聞かせいただきたい思います。 216: ◯副委員長  鈴木委員には、連日御苦労様でございます。  なお、御答弁は、今お話しのように、よろしく御配慮を願います。 217: ◯鈴木繁雄委員  まず最初に、先ほどから述べられておりますけれども、地下鉄の建設の補助金の問題。これが順調に交付をされないという現実を踏まえまして、当局としては、資金的なシュミレーションをしっかりなさっておられるのかどうか。それから、やはり81億円の営業収益を上げるために、いわゆる営業外収益で120億、その内訳はまさに一般会計が57億、国庫補助が37億、受け取り利息が24億。このような中で、一般会計からの問題、国庫補助金のかかわり、そういうようなことで、今後、建設補助金の交付が終了するというようなときに、交通局ということではなくて、仙台市全体にとりまして、財政上非常に負担になってくるのではなかろうか単に経営上から見てということではなくて、仙台市の全体の財政にも影響してくるのではなかろうかということを危惧する1人でございます。そんな点で、財政の専門家であられ、また自治省から来られた、我が仙台市として大変期待を持って財政運営をしていただいておる財政局長さんにも、将来における見通し、また財政上どのようにとらえておるのか、その辺もちょっとお聞かせをいただきたいというふうに思います。 218: ◯財政局長  高速鉄道の関係でございますけれども、基金というものを設けておりまして、これは、全国的にも非常にまれな財政手法をとってるわけでございます。簡単に言います2つの税からこの基金に繰り入れをしてるわけでございまして、1つは、法人市民税の超過課税分の50%、これが約25億、もう1つは、事業所税の全額の50%、これも大ざっぱに言って25億、合わせまして、ちょっと粗っぽい数字ですが1年間に50億円の繰り入れ金をしているというのは、全国的には非常にまれな対応をしているわけでございます。その意味におきましては、仙台市の一般会計の規模が三千二、三百億という中で、将来のために毎年特定の50億円を繰り入れをしているというのは、相当体力的にはきついことをやっております。  それから、先般の本会議でも相沢委員から御質問がございましたように、法人市民税の超過課税の見直しということを、全国的趨勢を背景に議論をされたわけでございます。こういった動きの中で、今後、これが今まで同じように維持できるのかどうかということは、必ずしも楽観を許されないというふうに思っておりますが、いろいろな手法なり、財源、資金を活用いたしまして、今後の東西交通軸の問題もございましょうから、できる限りのことをしてまいりたいというふうに考えておりますけれども、これは仙台市だけでできるものではございませんで、国の財政支援というものを十分考えていかなければいけないちょっと長くなりましたが以上でございます。 219: ◯交通局次長  資金ベースで考えます最大資金不足を来すのは、平成21年、約300億強でございます。 220: ◯鈴木繁雄委員  この点は、それまでしたい思います。  それで、実はこのように大変な運営をしなくてはいけないという中で、昨年、平成2年度は、8%強の乗車増があったということで、大変これは結構なことでございます。しかし、乗車数を伸ばすとともに、いわゆる資金運用で得ました受け取り配当利息でございますか、二十四億数千万、それからまた、いわゆる広告費その他で稼ぐ、いう言葉悪いですけれども、収入を得るその他財産の運用で利益を上げるということは、非常に大切なことでございます。これは、やはり私は思うに、先ほど申しましたとおり80億の運賃収入を上げるために、実はいろいろさまざまなところから、120億の資金運用で持ってきて、補助をいただいて、そして初めて80億の運賃収入を上げることのできる電車を運行することができるわけですね。そうします例えば広告料で上げる利益とか、受け取り利益で上げる、そういう収入とかというのは、まさにそのまま、まるまるくるわけでございますんで、これは大変な重要な点だ思います。  そういう点で、受け取り利益配当の24億3,000万の運用は、かなり御苦労されたんではなかろうか思いますが、この資金運用いろいろ問題になりました証券会社、これのかかわりはどういうふうになっておるか、例のさまざま世の中を騒がせました証券会社等に預けての運用ということはあったのか。それから現在はどのようにしておるのか。一般会計での運用は、一応ブラックリストに挙がったいうか、その証券会社の取引は自粛をするという形をとられておるようでございますが、交通局の方はいかがになっておりますか。 221: ◯交通局次長  私どもも、この24億の収益を稼ぐに当たりましては、やはり不祥事件に関連する大手の証券会社の取引は、一部ございました。 222: ◯鈴木繁雄委員  現在はどのようになっておるか、お聞きいたします。 223: ◯交通局次長  本庁同じ処置をとっております。 224: ◯鈴木繁雄委員  ちょっと大変細かいことで恐縮でございますが、次に、広告料収入の件で、前段に私が述べましたことを御理解を賜りながら、ひとつ簡明にお答えをいただきたい思います。  先ほど同僚議員からも質問が出まして、駅舎広告が3億1,900万車内広告が1億8,200万というお答えがございました。いわゆる広告の掲載をする場合の申し込み言いますか、そういうのは、どういうふうな手法によってこの広告料の収入を上げておられるのか、ちょっとお聞かせをいただきます。 225: ◯交通局営業課長  広告の媒体割り当てそれから申し込みその2つの手法がございます。  それで、割り当てによる方法いたしまして2通りございまして、1つはグループ枠。これは、価値の高い媒体価値の低いものを組み合わせたものでございますが、これは、代理店の希望によって割り当て、重複する場合は抽選いたしております。  次に、単独枠で割り当てる方法でございますが、これにつきましては、非常に良質な広告、これを期待することから、それ相当に掲示する企業等絞りまして、単独で割り当ていたしております。  次に、申し込み制でございますが、これは、随時、空いている場合申し込みにより受け付けております。 226: ◯鈴木繁雄委員  今、3つ。割り当てというのは、代理店にお願いをするということですね。それから抽選というのは、これは、代理店の中で抽選をするわけですか。そして、もう1つの方法として単独割り当てこれは、言ってみれば少し大口で優良なということでございましょう。あと、申し込みというのは、空いているところにということで、まあ3種類というふうに……。この収入の大体の内訳、それを3種類に分けて、内訳を大体で結構ですからお教えをいただきたい。 227: ◯交通局営業課長  割り当て制でグループ制、それから単独枠、これ一緒になっておりますんですが、2年度決算でもって2億5,200万でございます。それから、申し込み制の方は2億4,900万でございます。 228: ◯鈴木繁雄委員  駅舎の中の電光の広告板ですね、そちらの方は駅の中でトータルでどのくらいの数があるんですか。 229: ◯交通局営業課長  駅構内で割り当て申します面数ではございませんですが、279媒体こういうことです。 230: ◯鈴木繁雄委員  それは、割り当てのやつが79ということですか。ちょっとすいません、ちょっとわからないんですけれども。その割り当てグループ代理店というふうなことで幾らかとかいうんではなくて、全部で、電光の内照広告板というんですか、それはトータルで幾らあるか。79ではない思う。もっといっぱいある思うんですけど。 231: ◯交通局営業課長  面数ではかなりたくさんになりますけれども、内照広告としてそれぞれ組み合わせてあるものもございますので、割り当て媒体数ということになります279媒体でございます。 232: ◯鈴木繁雄委員  ちょっと私が聞いたところでは、交通局で、いわゆる組み合わせがある思いますけれど、それは5つになるか3つになるかわかりませんけれども、いわゆる広告を上げる面積を、これを1つ10万円だったら10万円でおたくの会社に買って下さいその先はおたくがどうぞお売りになって下さいというような方式をとられておるという部分がある聞いたんですが、これは大体何割ぐらいがそのようにされておるのか。広告収入の部分の何割ぐらい、それから、数からいう何割ぐらいか。2つから、大体で結構ですから。 233: ◯交通局営業課長  割り当て制の方──ただいま先生がおっしゃったものでございますけれども、若干多い五十二、三%か、こんなところになるか思います。 234: ◯鈴木繁雄委員  そうします約半数ちょっと、52%というものが最初にもう値段があって、後は実はわからない。わからないという言い方はないですね。幾らで売られているかは、その代理店さんにお任せという形になる思うんです。実はこういう方法も1つの方法だ思います。しかし、仙台の地下鉄の駅舎内というのは、全国でも最も美しい駅舎であるというふうに評価をいただいておるわけでございます。そこの中における広告料というのは、私が見ましたところ大変結構いい値段がしております。で、これは例えばの例ですけれど、匂当台の階段を降りて行く、一番正面の大きな広告、これは割り当ての方に入っておるのかどうかは別しまして、お幾らぐらいの値段でなさっておるのか、大変細かくて恐縮なんですけれども。 235: ◯交通局営業課長  これは、割り当ての方に入っておりまして、料金非公開ということになっております。これは公開いたします代理店の営業活動に重大な影響を及ぼすので、御理解をいただきたい思います。 236: ◯鈴木繁雄委員  それは私もあきんどの端くれですから、その程度はよくわかっております。ただ、こういう方法が果たしてどんなものか。やはり、役所が例えば100万決めたら、後は実態は幾らで流れているかわからないということでは、私はちょっと果たしてどんなものかなあ。逆に、この広告というのは、地下鉄運営の中で、あんなすばらしいきれいな場所で広告をするということは、これは大変なる財産、そして大変なる利益を生み出す、また収益を上げるもとではなかろうか私は思っておるわけでございます。そうしましたら、こういう広告灯の取り扱いというのは、やはり代理店には高く売ってもらいたい。しかし、高く売って、そのパーセントを代理店に手数料としてお上げするということがよろしいんじゃないか。それの方が、私は市場性に合ったやり方ではなかろうか。これが例えば幾らで売られるかわからないということでは、これはまさにやみの世界で、ちょっと私は問題ある思うんですね。これは、管理者、大変恐縮ですが、別にとやかくのことではないんですけども、あそこの一番すばらしい広告、いわゆる階段の中央というのは一番目立つわけですけども、感覚的にお幾らくらいお思いでしょうか、わからなければわからないというお答えでも結構でございます。 237: ◯交通事業管理者  大変申し訳ございませんが、わかりません。 238: ◯副委員長  答弁だけでなく、質疑の方も簡明に、ひとつ。 239: ◯鈴木繁雄委員  我が会派はあと100分持っておりますので、じっくり論議を尽くさせていただきたい思いますので、副委員長におかれましては、御理解のほどお願いします。  実は、上野駅にもいろいろな広告灯がございます。上野駅、最近は乗りませんけども、私どもがそこをエスカレーターで降りてきます郷土のいろいろなお菓子の宣伝であるとか、また温泉地の宣伝であるとか、そういうのが載っております。その値段仙台の地下鉄のその正面の広告の値段が大体似通っておるということは、これは非常に広告媒体として需要があるということそれからすばらしい広告になっておるということなんですね。それを、やはり私は見逃してはいかん思うんです。やはり管理者が、ここの広告が幾らだかわからないというのでは、運賃が幾らだかわからないというの実は同じことなんです。私は、そういう感覚でこの広告の収入というものを大切に運営をしていただきたい思います。  これが幾ら、これが幾らという資料、私、逐一持っております。しかし、これは営業課長のいろいろなお立場、今後の交通局の広告の収入源、その他の代理店の関係をかんがみまして、私はあえて申し上げません。しかし、これは、そういうことで広告の収入を上げる方法を再考するお考えはあるかどうか、お聞かせをいただきたい思います。 240: ◯交通局管理者  附帯事業で極力収入を上げるというのも私どもの大きな一つの目標でございまして、ただいまいろいろ御指摘ございました他の同業者がどういう手法で広告料を徴収してるか、十分調査をいたしまして、その上結論を見出したいかように思います。
    241: ◯鈴木繁雄委員  ひとつ十分に御検討いただき、収入がより上がるように御努力をいただきたいというふうに思います。  次に、公営企業法の施行令が改正をされまして、いわゆる交通局で、今までは違ったさまざまの営業活動というものができるように相なったわけでございますけれども、例えば、駅舎内での売店とか食堂とか、あと、はたまたコンビニエンスストアーの問題であるとか、さまざまなことが考えられる思います。私は、鉄道事業というものは、鉄道だけで収入を上げていくというのは非常に至難のわざでございまして、今までの歴史、また私鉄の歴史を見ましても、やはりそれに伴うさまざまの営業活動、特に商行為を含んでの大きな開発なり、そういうものの関連事業をなさっていくことが大切だ思います。  開業時には、売店その他のところは当時の法令の問題もございますんで、下請けというか高速サービス株式会社ですか、そちらの方にお貸しをしてという形ですね。この24億の利益配当の中には、そういう関連での配当言いますか、株式会社の方からの配当という還元はどの程度あったのか、ちょっとお聞かせをいただきたい思います。 242: ◯交通局総務部長  会社も新しいことですので、まだそこまでの配当は受けておりません。 243: ◯鈴木繁雄委員  今後、駅舎等でのさまざまな営業活動を模索していかなくてはいけない思うんですけれども、その中で、すべて財団の振興公社であるとか、100%出資のサービス会社であるとか、それらを使っての手法、それを仲介としての手法をとられるのか、それとも交通局自体で取り組んでいくのか、その辺のことをちょっとお聞かせをいただきたい思います。 244: ◯交通局次長  手法いたしましては、やはりできるだけこういった形の分散化を図った中で対応しておりますので、それぞれ管理面の問題から、分散した方向でいきたいというふうに考えております。 245: ◯叶成希委員  私は、駐輪場の問題についてお尋ねをしたい思います。  現在、地下鉄駅は16ございますが、その中で駐輪場が設けられている駅が11駅、台数にします4,633台収容できるということでございます。この駐輪場の現在の状況というものをどういうふうに把握されているかお伺いします。 246: ◯建設局長  今、細かい数字持っておりませんが、各駅によりまして若干差異はございますけれども、100%に達しているところも一部ございますが、平均いたしますおおむね七十数%程度そのように承知しております。 247: ◯叶成希委員  ということは、現在のところほとんど間に合っているということになるわけですね。 248: ◯建設局長  一部の駅につきましては飽和状態で、少し満杯の部分もございます。 249: ◯叶成希委員  一部の駅いうどこでしょうか。 250: ◯建設局長  八乙女駅でございます。 251: ◯叶成希委員  八乙女駅ということでございますが、交通局の方では、八乙女駅の駐輪の状況というものをどのように把握されていますか。 252: ◯交通局高速電車部長  大分混雑しておりまして、時には目に余る言いますか、そういう状況を呈する時もあるというふうには認識しております。 253: ◯叶成希委員  私も、八乙女、よく歩くわけですが、時には目に余るというような状況では現在ございません。常時、駅の周辺至るところ言っても過言ではないような状況になっておりますが、それでもって、この八乙女駅の駐輪場の増設なり、そういうことを考えておらないのでしょうか。 254: ◯建設局長  八乙女の駅につきましては、御指摘のように大変ひどい状況でございます。現在、用地を確保するように努力をしておるところでございますが、これから開業いたします泉中央駅、そこに相当の駐輪場を建設する予定でございますので、そこに駐輪場ができれば若干緩和が期待されるというふうに考えておりますけれども、八乙女の駅につきましても用地を確保するように、今後とも努力をしたいというふうに考えております。 255: ◯叶成希委員  それでは、そのようにお願いをしたい思います。  それから、泉中央駅に関連いたしましてお伺いをいたしたい思います。  御承知のとおり、泉中央駅は仙台市の副都心のど真ん中に位置するわけでございます。あそこは104ヘクタールの区画整理の中でございますが、まずあの地域、とりわけ西側の発展方向というようなものについて、町づくりの立場から都市整備局長、ひとつお願いいたします。 256: ◯都市整備局長  西側の地区に、用途地域として現在白地がございます──調整区域でございますれけれども、そこのあたりが根白石あたりまで約300ヘクタール程度ございますけれども、その中の一番東寄りの地区に対しまして、現在区画整理を進めたいということで、地権者話し合い中でございます。我々自体も、西の方に対してその白地のところを区画整理でやってまいりたいというふうに考えております。 257: ◯叶成希委員  ただいま、東北自動車道の方に向かって、さらに今後市街化が伸びるであろうというような旨の答弁承りましたが、駅舎の問題につきましてお伺いをいたしたい思います。このように泉中央駅の位置というものが、国道4号線バイパス、東北自動車道、そのちょうど中間に位置する地域だ。我々としましては、当然今言った範囲というものが、これからの泉の市街地になるであろうというふうに予測をしているわけでございますが、今回の駅舎の図面を見ます西側について大きな壁があり、ただ1カ所2.5メートルの出入り口しかないしかも2階以上の合築された部分これは東側に2カ所か3カ所の出入り口を設けている。建物を我々見た場合に、どうしても東側が正面で、西側が駅裏の様な印象を受けかねない。そうなりますこれからの西側の町づくりというものについて、かなり影響が出るんじゃないかなそんなふうに心配するものでございますが、その辺について出入り口を含めて、まず答弁をいただきたい思います。 258: ◯高速鉄道建設部長  駅舎の方に関しては、西口に2.5メートルの幅員の出入り口、それから東口には5メートルの出入り口、それから駅ビルに対しては2階に上がるエスカレーターなり5メートルの出入り口、いうことでサービスを図っておりまして、大体駅舎自体は、基本には2カ所の出入り口ということになっております。駅ビルについても、西口から入れる出入り口が1カ所設けてありまして、ご存じのとおり西口の方は約3.5%ぐらいの勾配で道路が来てますので、どうしても駅舎の方が三角形に切られるというような形になってますんで、あくまでも人間が通れるところから出入り口を設けてます。東口の方は、駅広の関係でカットしてございまして、駅舎1階部分の高さと同じような形に地盤がなっているというような状態でございます。 259: ◯叶成希委員  完成して、人の出入りということを考えました場合に、我々としては、西の方が将来パークタウン約4万人の人口を抱えるさらに西側の発展というものが非常に多く見込まれるんじゃないか。そういうような点において、かつて仙台の東口が駅裏言われて、なかなか発展が阻害されたというような事実もございますので、その辺都市整備局の方十二分に連携をしながら、合築部分のペデストリアンデッキがつけられないかとか、そういうような検討も加えていただきたいいうふうに思います。 260: ◯副委員長  次に、民主クラブから発言予定の方は、質疑席お着き願います。            〔郷湖健一委員、質疑席に着席〕 261: ◯副委員長  順次発言を願います。 262: ◯郷湖健一委員  委員長御承知のとおり最後の質問者でございますが、私は今事業決算について種々数点について質問をいたすところでございましたが、前任者、各会派代表の質疑、あるいは当局の御答弁により深い理解をいたしましたので、あえて時間のロス考えますので、質問を控えさせていただきます。御理解のほど宜しく。 263: ◯副委員長  以上で第118号議案に対する質疑は、総括質疑を除き終了いたしました。暫時休憩いたします。ちょっと交替の間だけですからすぐです。 264: ◯委員長  再開いたします。次、第119号議案平成2年度仙台市水道事業会計決算認定に関する件についてであります。ここで、委員長として御当局にお願い申し上げます。質疑者の趣旨をよく酌み取り、簡便なる答弁をお願い申し上げたい思います。通告がありますので、まず公明党から発言予定の方は質疑席にお着き願います。        〔鈴木康義委員、小野寺初正委員、質疑席に着席〕 265: ◯委員長  順次発言を願います。 266: ◯小野寺初正委員  水道事業会計決算について御質問をいたします。本年度における水道事業の収支の均衡は9,280万円の純利益を生じた訳であります。管理者並びに職員の皆様の御努力のたまもの評価をいたします。最初に、営業収益営業費用の関係で伺いたい思いますが、私はこの水道事業の根本であります営業収益営業費用の関係がどうなっているのか。また、今後どのように推移していくのかについて注目をしているところであります。決算書を見ます営業収益は前年度対比24億8,057万円、率にいたしまして16.9%の増にとどまっているのに対し、営業費用の方は前年度対比44億6,866万円、37.7%の増になっております。当年度は、仙南・仙塩広域水道用水供給に係る受水費の増加等がマイナス要因としてございました。一方、一般会計からの繰り出し、さらには料金改定等のプラス要因もあったわけであります。ここに計算書を配しまして、収益を上回る費用の増加傾向を見ます私は、経営体質は前年度よりも悪化した思っているわけであります。まず、こうした営業費用の増加現象をどのように受け止めているのか、管理者の所見を伺いたい思います。 267: ◯水道事業管理者  平成2年度決算の営業収益並びに営業費用を比較いたします御指摘のような内容でございますが、御承知のように広域水道からの受水費30数億ございまして、その関係で平成2年度は特に費用が大きくなっておりますが、経営内容につきましては一般会計の繰り入れ等ございまして、平成2年度何とか収支償うことができた状況でございます。 268: ◯小野寺初正委員  経営健全化への具体的な取り組みについてですけれども、水道事業の特質は先行投資型でありますので、どうしても事業費の中の固定費のウエートが高くなる思うわけであります。当年度の決算においては、この固定費である減価償却費及び支払い利息については、対前年度比率で各21.3ポイント、2.3ポイント伸びているわけですが、経営健全化という視点からですね、こうした固定費の調査についてどのような配慮をされて事業経営に臨まれたのか。また、今後どのような考えで臨まれるのか、その点についてお尋ねをします。 269: ◯水道事業管理者  御承知のように、水道事業は設備投資型の企業でございまして、御指摘のような企業債、償還金等々の固定費がかなり大きなウエートを占めておりますが、私ども過剰投資等を戒めながら、なおかつ市民の皆さんに水道の給水で御迷惑をかけないような点を常に模索をしながら、今後とも過大投資を戒めてまいりたいこのように考えております。 270: ◯小野寺初正委員  次に、民間委託についてですけれども、対前年比率で47.4ポイント上がっているわけですが、修繕部門等はどのような取り組みの現状であったのか、また今後の民間委託の拡大策についてどのような検討しているのかお尋ねします。 271: ◯水道事業管理者  委託につきましては、やはりこういう社会情勢でございますので、委託をすることによりまして民間の力を活用することによって、より効率的な運営のできるものについては、極力そういった方向をとっております。電算化等もその中に入っておりますが、修繕につきましては、委託いうよりは、まあ役割分担このような格好でいたしておるところでございます。 272: ◯小野寺初正委員  経営健全化に向けた企業努力について、監査委員の決算審査意見書では、積極的な企業努力の評価があるわけですけれども、どのような努力が結果として経営健全化に寄与した認識しているのか、管理者の所見を伺いたい思います。 273: ◯水道事業管理者  経営の健全化の努力でございますが、かねてからいろいろやっておりまして、最近の例でございます営業関係の電算システムの一元化、ないしは消耗品等の貯蔵品の制度の廃止、ないしは給水装置の使用承認器具等の事務の簡素化、また磁気圧計排水流量計の点検業務の見直し等々なっております。 274: ◯小野寺初正委員  よくわからない点はございましたけれども、まあよろしいのではないか思います。意見書に書いてないところを聞きたかったわけでありますけれども、その点も含めて、今後の事業経営に当たって、どう経営健全化に取り組まれていくのか、この点についてお尋ねをしたい思います。 275: ◯水道事業管理者  私ども、現在の財政計画は平成5年までの4年間ということで運営いたしておりまして、私ども、次の広域水道の料金改定に向けまして、最大限の経営健全の努力を今後もいたしてまいりたいそのように考えております。  なお、そういった意味で職員数いわゆる人件費につきましても、かねてから削減の方向で努力もいたしてまいった経過がございます。いずれにしましても、財政の基本にかかわる経営の姿勢を今後とも堅持はいたしてまいりたいこのように考えております。 276: ◯小野寺初正委員  次は、不用額について伺いますけれども、資本的支出1億3,575万円の不用額を生じておりますけれども、その主な内容及びその理由についてお尋ねします。 277: ◯水道局経理課長  ただ今の不用額の主なものについて御説明いたします。  まず、1億1,800万ほど不用額がでておりますが、その主なものいたしましては国見水系の共同導水路の布設工事関係で4,700万ほど、これは高野原の区画整理事業の遅れによりまして導水管の埋設ルートの確定ができなかったということで、事業を見送ったものでございます。次には、中原浄水場の送水管の布設替えの工事でございます。これは、設計委託が2,500万ほどございましたが、これは地すべり防止区に指定されているために、安全性の観点から種々検討しました結果、設計委託を見送ったために、一応不用なったものでございます。次には、もう一つ主なものとして水源涵養林の用地の測量業務の委託で1,600万ございましたが、これは買収予定地が共有地のために、地権者の権利関係が不確定ということで時間を要しましたので、そのために不用になったわけでございます。大きなものとしては、以上でございます。 278: ◯小野寺初正委員  今の御説明の中でも用地の問題がございましたけれども、設計及び測量業務委託については、予算額4,208万円に対し決算額ゼロになっている思いますけれども、この点は間違いないですか。 279: ◯水道局経理課長  その通りでございます。 280: ◯小野寺初正委員  この件数は何件になっているのか、お尋ねします。 281: ◯水道局経理課長  件数はですね、2件でございます。 282: ◯小野寺初正委員  そうします当初予算における事業計画の立て方について若干検討の余地がある思うんですけども、管理者の所見を伺いたい思います。 283: ◯水道事業管理者  御指摘のように、また先ほど程経理課長から申し上げましたように若干事業計画で不用額も出たものもございますが、こういった点につきましての予算編成については、今後も十分留意をいたしてまいりたい考えております。 284: ◯小野寺初正委員  次は、漏水防止対策についてであります。当年度における対策の費用はどのくらいあるのか。前年度対比ではどうなっているのか、お尋ねをします。 285: ◯配水部長  お答えいたします。大変失礼いたしました。前年度漏水防止対策費は2,650万でございまして、本年度は2,860万でございます。失礼しました。 286: ◯小野寺初正委員  今回は、漏水防止対策にはかなり力を入れたこのように意見書の方にも記載してあるわけですが実際予算面の、何言いますか、充足を見ますですね、その辺は必ずしも充足されていないんじゃないかな。そこで、調査の仕方、現状についてどのように進めているか、お尋ねします。 287: ◯委員長  マイク移動してください。配水部長、じゃ前に出てきて答弁してください。 288: ◯配水部長  まず、漏水防止対策としまして3つの基本的な考えがございます。  まず、基礎的対策ということで図面関係の整備でございます。その他基礎的な資料というのもございますけれども、それから次に漏水防止作業ということでございます。これは、現場でもって実際漏水調査をやる仕事でございます。  さらに、予防的対策ということで、これは一般に言います老朽管の布設替えとかそういう内容でございます。さらに、これに最近はなかなか漏水発見もできませんので、いわゆる選別作業ということで、有効率算定システムというものを採用しましてこれコンピューターでございますけども、そういうブロックを計量ブロックさらに配水ブロックの整合を図っております。  さらに、その中で現在有効率93.2%でございますんで、その辺付近のものを模索しまして、それ以下のものについては、徹底的に機器類を使って漏水防止作業をやるというような手法に変えまして、年々ですね、いわゆる有効率の向上 さらには無効水の低下に、減少化に努めている訳でございます。以上でございます。 289: ◯小野寺初正委員  漏水等にかかわる配水施設給水装置修繕工事を行っているか思いますけれども、件数はどれくらいあるのか、お尋ねします。できればですね、前年度の実績もお願いしたい思います。 290: ◯委員長  速やかに御答弁願います。 291: ◯配水部長  大変申しわけございませんです。配水施設は、1,301件ございます。それから、給水装置、要するに一般家庭でございますが、これが2万1,500件ばかりございます。トータル的には、2万2,847件ということでございまして、前年度については、それぞれ若干伸びておりますけども、元年度については、配水施設が743件、それから給水装置が2万3,191件トータル的には 2万3,934件、前年度よりトータル的には、全体的に若干は減っているわけでございます。以上でございます。 292: ◯小野寺初正委員  今のデータによります配水施設は前年度の743件、今回1,301件大幅に増えておりまして、1年スパンで見ますですね、558件も修繕需要が急激に増加するということも不自然な気がしますけれども、どのような理由によものか、お尋ねしたい思います。 293: ◯配水部長  配水施設、要するに配水管でございますけども、配水管については年々減っております。これは自然破損でございます。当然、平成2年度は96件前年度は122件というふうに年々減っております。この内容については、御承知のとおり先ほど申し上げました老朽管の布設替えということで促進してますので、減少化になっている。さらに、配水施設の数字が大分多いわけでございますが、この中にほかの工事に伴いましての移設工事、これも入っております。さらに消火栓の蓋とかパッキンとか、そういう細い部分も入った件数でございますんで、配水管の75ミリ以上については、96件という内訳になっております。  以上でございます。 294: ◯小野寺初正委員  認識の点でちょっと違いがありますけれども、よいか思います。まず、こうした漏水等に伴う修繕工事が多いのはその原因を見ます老朽化した給水管が多いこと、また交通事情もあるか思います。そこで、今後はさらに今まで以上に、配水管の布設替えとか給水管の整理統合等に総合的に、計画的に施設の改良を行っていかなければならないそのような現状にあるのではないか思うわけですけども、管理者の所見をお尋ねします。 295: ◯水道事業管理者  今後とも老朽管の更新には努力をいたしてまりたいこのように考えております。 296: ◯小野寺初正委員  漏水情報の市民からの通報についてお尋ねしたいのですけれども、漏水事故が発した場合、道路通行の安全確保、また大切な水道水の無駄を無くすという観点から言えば、早い機会の対応が望まれる思うわけであります。しかし、実際には長い時間放置されている現状が多いんじゃないかな。通行人が見つける、またドライバーが見つけてわざわざ忙しいところを水道局に通報する。こういうことを考えますもう少し市民からの協力に対して工夫があってもよいんじゃないか思うわけです。例えば、水道局のそれぞれの電話番号があるわけですけども、例えばですね、漏水110番の設置をするかですね、あるいは情報提供者に対して、こうした手間そういうことに対して、たとえ手ぬぐい1本でもですね、そうした感謝の意を表すことを講じていくことが早期の情報の提供が得られるんじゃないかこういう事でその辺の取り組みについて所見を伺いたい思います。 297: ◯委員長  少々時間を延長いたします。 298: ◯水道事業管理者  漏水の発見の協力者に対するいろいろな施策については、今後十分検討してまいりたい思います。 299: ◯小野寺初正委員  次は、未収金対策について伺います。当年度における未収金は、24億4,069万円でありますけれども、その内水道料金にかかる分は、17億1,789万円あります。内訳は、過年度分が7,146万円。当年度の未収金は、16億4,643万円であります。そこでまずですね、検針後の事務処理の仕方はどのようにされているのか、お尋ねします。 300: ◯水道事業管理者  業務部長からご答弁申し上げます。 301: ◯水道局業務部長  検針しましたら、それを計量係の方でチエックしまして、今はハンデーターミナルを使いまして、自動的にそれは電算の方へ入れまして、そこで自動的に計算する仕組みになっています。ただし、そこにエラーがあった場合は、担当員がそれを見ましてそれをチエックする。それで、お客様の方へこういう漏水があったかどうかということを問い合わせて、調定を行っているというような状態でございます。 302: ◯小野寺初正委員  当年度における未収金は、3月をもって締めておりますので、先ほどの16億4,643万円については、その後減少している思いますけれども、現時点までどう推移しているのか、金額、件数はどうなっているのか、お尋ねします。 303: ◯水道局業務部長  確かに、3月末現在では、3月分がどうしても4月に繰り越すということで金額が多かったのでございますけども、7月現在でございますけれども、17億1,789万2千幾らというのが、1億3,206万7,946円に減ってます。収納率でいきます大分上がりまして99.1%、全体の過年度分を含めます99.81%というふうになっております。件数につきましては、20万125件が2万9,291件になっております。以上でございます。 304: ◯小野寺初正委員  一番真近の時点における言うのは、いつのことでのデータなんですか。 305: ◯水道局業務部長  平成3年7月31日現在でございます。 306: ◯小野寺初正委員  7月31日現在のですね、平成2年の未収額については、まず件数で、1万1,473件だ思いますけれども、間違いないですか。 307: ◯水道局業務部長  先生、あの平成2年7月31日でございますか。これ現在ですね、件数はこの過年度に称してますのが3、076件で1億4,711万1,741円でございます。 308: ◯小野寺初正委員  ちょっと整理をしたいのですけれども、確認しますけれども平成元年の未収額の件数は4、294件。それから、平成元年、まあ現在ですね、平成2年の時点ですけれども、平成2年7月31日でですね、1万1,473件である思うんですけども、これ間違いないですかね。 309: ◯水道局業務部長  元年度分につきましては、7月末現在で1万1,886件でございます。それで、元年度分の未収額が、6,598万2,293円でございます。             〔議事進行の声あり〕 310: ◯鈴木康義委員  我々も時間の制限で質問しているわけですけれども、当局がね、その質問の趣旨をよく把握した上で的確に答えていただかないですね、何回も何回も質問の繰り返しになってですね、時間がどんどん経過するということがありますので、委員長の方においても、きちっと的確な答弁がなかった場合は指摘してですね、訂正するようなことで御配慮願いたい思います。            〔「そうだ」叫ぶ声あり。〕 311: ◯委員長  了解しました。当局におきましては、的確なる答弁をお願い申し上げたい思います。  再度の答弁願います。 312: ◯水道局業務部長  先程申し上げたのは、2年度のことで申し上げまして、その合計は、7月末現在で1億3,206万7,946円、2万9,291件というふうな数字になる思います。以上でございます。 313: ◯小野寺初正委員  これは、平成元年の3月31日現在の未収額が4,915件、私のデータがあるんですが、それが平成3年7月31日現在になりますあっ!違います。間違えました。平成元年についての、平成元年度の未収額ですね、平成元年度の未収額。これが平成3年の、今年です7月31日現在ではですね、4,294件になっているわけです。それでですね、平成元年の収入の未収額に対して平成2年度の未収額がかなりですね2.67倍位ふえてるわけですね。こうした数字から、未収金の対策について不納欠損を抑制するという観点からも、真剣に取り組むべきじゃないかなこういう観点からお尋ねしたいんですけれども。この未収金対策についての現在の執行体制先ほどの件数が現実にあるわけですけども、これからどのように取り組まれて行くのかその点についてお伺いしたい思います。 314: ◯委員長  御答弁願います。 315: ◯水道局業務部長  お答えいたします。今の未収金対策でございますけれども、おかげまで、職員の努力等によりまして収納率につきましては、相当の効果が上がっております。現在28名という体制でやっております。それから、先生の御指摘なんでございますけれども、今ハンデーターミナルを導入しまして、即時に検針同時に水道料金をお客様にわかるようなシステムにしまして、事前にその料金を提出するそれから廃止精算分につきましては今までは口座を解約しましたんです。今年の7月から廃止精算の金額を、口座から引き落とせる様な体制をとりました。それから口座の促進ということで、今78.3%でございますけれども、平成3年の3月31日にですね、これも促進を図っていきたいということそれから先程申し上げたように、滞納整理につきましては、とにかく足を運んで、そういったものを少なくするということで対応してまいりたい思います。以上でございます。 316: ◯小野寺初正委員  次にですね、水道水源の保全対策について伺いたい思います。初めに、釜房ダムの水質保全対策についてですけれども、釜房ダムの水質保全については、本市の水道事業におけるこの釜房ダムの持つ役割の上から、従前からかなり当局も力を入れてきたわけであります。まず、ダム貯水池における保全対策はどのような現状にあるのか、お尋ねします。 317: ◯水道事業管理者  釜房ダムの水質の保全でございますが、川崎町における公共下水道の整備、並びに湖沼法の指定を受けましての家畜糞尿等の施設の整備、またダム管理者であります建設省の曝気装置といったようなもので水質の保全を図っているところでございます。 318: ◯小野寺初正委員  そこで、川崎町における下水道の整備事業についてですけれども、現在のですね、これは昭和49年から始まった事業で、もう16年もたっておりまして、当年度における事業の進捗状況についてお尋ねします。 319: ◯水道事業管理者  平成3年3月末で、70%程度になっております。 320: ◯小野寺初正委員  その中で、水洗化率がございますけれども、何%ぐらいになってますか。 321: ◯水道事業管理者  66%程度なっております。 322: ◯小野寺初正委員  本事業は、4年後の平成7年度には完成を目指しているわけであります。現状における先ほどの数値を見ます厳しい現状にあるのではないかも思うわけです。この釜房ダムの水源対策につきましては、市民の血税を資本投入しているわけでありまして、水源水質の保全向上という観点からも、もっと積極的な取り組みを期待したい思うんですけれども、その実現に向けての管理者の所見を伺いたい思います。 323: ◯水道事業管理者  釜房ダムにつきましては、おかげまで先ほど申し上げてましたような、それぞれの施策によりまして、現在は大変よい水質が保持されておりますが、気を許すことなく、関係者十分協議しながら今後とも水質の保全に努力をいたしてまいりたい考えております。 324: ◯小野寺初正委員  先ほど、管理者の方から話が出ました釜房湖の水源上流部における環境整備についてですけれども、これは湖沼法の指定によりまして、宮城県や関係市町の取り決めによって事業が行われているわけですが、この事業の中身ですけれども、1つは、生活雑俳水の処理対策とか、あるいは畜産系環境整備対策とか、あるいは水田産業に伴う機械導入の助成とかあるわけですけれども、この財政援助の、まず額ですね。それから、どのような現状で現在推進しているのか、伺いたい思います。
    325: ◯水道事業管理者  川崎町の公共下水道の整備につきましては、総事業費約65億でございますが、それに対して、水道局として9億7,500万ほどの負担をいたす予定で、現在進めておるところでございます。 326: ◯小野寺初正委員  私が聞いたのは、湖沼法の指定による取り決めの中身なんですけれども。先ほど3点確認したかったんですが、これは、今手元に資料がないということですか。 327: ◯水道事業管理者  失礼しました。  湖沼法に基づく家畜ふん尿等の処理申しますか、対応策でございますが、これにつきましては、仙台市いたしまして1億7,900円ほどの援助を予定いてしております。 328: ◯小野寺初正委員  次に、大倉ダムの水質保全対策についても伺いたいんですけれども、大倉ダムについては、昭和60年以降平成2年度まで連続して8日ないし15日間にかけて臭気が発生しております。この原因は、ウログレノプシスという生物によるのことでありますが、通常の浄水処理で処理が可能だこういうふうに伺っております。この微生物の発生原因について水道局では、どのように分析しているのか、お尋ねをします。 329: ◯水道事業管理者  浄水部長から御答弁申し上げます。 330: ◯浄水部長  お答えします。  このプランクトンの発生につきましては、非常にメカニズムが、解明が難しい点がございます。しかし、一般的には、これは黄藻類という種類でございまして、これは、富栄養化につながるような生物の種類であるそのように判断いたしまして、現在、そういう点について調査をいたしております。  以上でございます。 331: ◯小野寺初正委員  そこでお伺いしたいんですけれども、こうした生物が現実に発生しているときそうでないときについて、浄水処理に伴う薬品の質とか、あるいは量において、一般的には当然変化がある思うのでありますけれども、変化があるのかないのか、その辺についてお伺いしたい思います。 332: ◯浄水部長  お答えいたします。  このプラントンが発生した場合には、浄水処理では若干塩素を強化して対応しております、これでもって臭気が全部除去いたしております。それから、経費につきましては、通常より1割程度、短い期間でございますが、ほとんど通常費の中で消化されているような経費になってございます。  以上でございます。 333: ◯小野寺初正委員  次に、水道事業のテーマであります安全でおいしい水をいかに安定的に供給するかに、水道局の使命があるわけですけれども、そこで、生命維持の根本であります水道水の安全への取り組みについて伺いたいんですけれども、まず、受水槽の水質管理についてであります。これは、最近市民の方からも、大変受水槽の水質について、非常に関心が高い状態にございまして、簡易専用水道あるいは簡易専用小水道施設は、水道法及び県条例に基づいて年1回の清掃検査を受けなければならないこうなっていますけれども、そこで平成2年度現在、受水槽設置状況についてどうなっているのか、お尋ねしたい思います。 334: ◯水道事業管理者  簡易専用水道の5立米以下も含めまして、また10立米以下も含めまして、全部で7,127件というふうに現在押さえております。 335: ◯小野寺初正委員  そこで、水道法で規制対象なっているものについて、検査の実施状況はどうなっておりますか。 336: ◯水道事業管理者  69.9%なっております。 337: ◯小野寺初正委員  その中で、書類、あるいは水質、外観検査とか実施をしておるわけですが、指摘されるケースがあるのかないのか、お尋ねしたい思います。 338: ◯水道局総務部長  お答えします。  指摘件数は、まれにはあるようでございまして、これは衛生局の方から、つまり保健所でございますが、そちらの方から改善命令等でもって対処しております。件数については、承知しておりません。 339: ◯小野寺初正委員  県条例の規制対象施設であります5立米を超え10立米以下について、どのような管理の状態にあるのか、お尋ねしたい思います。検査の実施率についてもお尋ねします。 340: ◯水道局総務部長  5立米を超え10立米以下の部分につきましては、率としまして44.6%なっております。設置件数は、2,037件でございますが、この検査対象なりますのは、1年たってから1年以内ということでございますので、平成元年度の1,929件に対しまして、検査件数が860件でございます。そういうことで44.6%なっております。 341: ◯小野寺初正委員  そこで、水道法の場合は69.9%、県条例の場合は44.6%、これは検査を毎年受けている状態の受水槽でありますので、かなり心配の余地というのはないか思いますけれども、検査を受けてないところの管理者あるいは所有者に対しては、どのような指導を行っているのか、その取り組みについて伺いたい思います。 342: ◯水道局総務部長  受水槽から飲んでる水についても、市民は水道の水というふうに理解しておるわけでございまして、衛生的で安全な水を蛇口から出していただくということから、積極的に検査をしていただくということにしておりますが、なかなか、その所有者が変わったり、いろんなことがございまして、検査件数が伸びていない現状にございます。この件につきましては、各保健所これを受託しております水道サービス公社協議をしまして、直接電話をかけて検査を受けるように勧めるなどの対応をしてございます。 343: ◯小野寺初正委員  水道水には、浄水場で投入される塩素が原水に含まれる有機物化合する発がん物質のトリハロメタンが発生しまして、さらには突然変異をおこす物質がトリハロの6倍くらいもできてくるも言われているわけであります。そこで、受水槽を使用しているビル、マンション等で水道水の検査結果について、衛生局の最近のデータがありましたら、お示し願いたい思います。 344: ◯衛生局長  私からお答えいたしますが、先ほど水道局の方から御答弁申し上げましたとおり、10トン以上のもの、それから5トンから10トンのものについて検査をいたしておるわけでございますけれども、現在の検査状況からしまして、A・B・C、3ランクに分けておるわけでございますけれども、その中でCランクというのが、衛生上問題があるということでございまして、このCランクに入るものは、現在まで、平成2年度の検査結果で、検査したもののうち3件程度でございまして、その中で衛生上問題があるというのは、残留塩素の不検出いいますか、そういったような状況でございます。 345: ◯小野寺初正委員  この水質検査のデータの数字を、今、お手元にあれば、現実にはトリハロの成分も検出されてる思いますけれども、手元に資料がありましたら、お示しをいただきたい思うんです。 346: ◯衛生局長  手元に、ちょっとございませんので、後ほどお届けしたい思います。 347: ◯小野寺初正委員  原水の浄水処理の方法について、数点お尋ねしたいんですけれども、他都市においては、水道水の高度処理に実験プラントをつくりまして取り組んでいるようであります。確かに、この方式でいけば、オゾン活性炭を組み合わせることによりまして、トリハロメタンというのは半分に減る言われておりまして、しかし、実際に、この方式を実用化した場合に、水道料金は5割くらいアップになるということで、こうした方式はコスト上問題がある高くてまずい水になる、こういうふうに言われておるわけであります。また、現在の全塩素処理を改善し、原水の不純物を除く処理を先に行って、あとで塩素を入れる中間塩素処理の方法があるわけでありまして、この方法であればトリハロメタンは40%程度減らすことができるそれ以外の変異物質も、もっと取り除ける、こういうふうに伺っているというわけですが、既に大阪府の守口市というところで、この中間塩素処理を実用化しているところであります。そこでまず、現在の全塩素処理方法について、水道局として見直す考えはないかどうかお尋ねしたい思います。 348: ◯浄水部長  お答えいたします。  現在、トリハロメタンにつきましては、厚生省の通知で年1回の測定ということでございますが、現在、水道では2回測定しております。その結果では、基準値0.1ppmに対しまして、その5分の1程度で、現在、問題にならない濃度になってございます。この濃度は、一生涯飲み続けても大丈夫であるという数字になってございます。それでも、私の方いたしましては、できるだけ良質の水を供給したいということで中間塩素処理ということで、一部、茂庭浄水場では行っておりますが、これは部分的に高濁度がきた場合とか、そういう特殊な場合に限ります。原則的には、水源の良質な水を得ることで原水保全対策を主要いたしまして、この良質な水を得たいそういう方向で、今考えてございます。 349: ◯小野寺初正委員  最後に、水道水の安全について、現在市民の方も大変関心を持っておられまして、この水道水、水に対してだけは防御の方法がないわけで、それ以外の、食品の添加物なんかでは方法があるわけですけれども、そうした意味で、今後、水道局における水道水の安全性の確保について、今後とも、市民の側に立った努力を期待したい思っているわけですけれども、水道水の安全について、どのような認識を持って、今後取り組んでいかれるのか、管理者にお伺いしまして終わりたい思います。 350: ◯水道事業管理者  今後とも、市民の皆様に安心してもらえるような水道水の供給に努力をいたしてまいりたいこのように考えております。 351: ◯委員長  お諮りいたします。  本日の審査は、この程度にとどめ、残余は明日行いたい思いますが、これに御異議ございませんか。            〔「異議なし」呼ぶ者あり〕 352: ◯委員長  御異議なし認めます。  なお、明日は午後1時より開会いたしますので、御参集くださるようお願いいたします。  本日は御協力ありがとうございました。  これをもって散会いたします。...