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平成29年第 6回定例会(第3日12月 8日)

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  1. 伊賀市議会 2017-12-08
    平成29年第 6回定例会(第3日12月 8日)


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    平成29年第 6回定例会(第3日12月 8日)         平成29年第6回伊賀市議会(定例会)会議録          平成29年12月8日(金曜日)(第3日)          ─────────────────────────    平成29年12月8日(金)午前10時開議  日程第 1 市政に対する一般質問       ───────────────────────── 〇会議に付した事件   議事日程のとおり       ───────────────────────── 〇出席議員(24名)   議席番号    氏   名     議席番号    氏   名     1番  川 上 善 幸 君    13番  福 田 香 織 君     2番  北 森   徹 君    14番  森 川   徹 君     3番  信 田 利 樹 君    15番  生 中 正 嗣 君     4番  西 口 和 成 君    16番  上 田 宗 久 君     5番  福 村 教 親 君    17番  近 森 正 利 君     6番  宮 﨑 栄 樹 君    18番  中 谷 一 彦 君     7番  桃 井 弘 子 君    19番  百 上 真 奈 君     8番  山 下 典 子 君    20番  北 出 忠 良 君
        9番  市 川 岳 人 君    21番  空 森 栄 幸 君    10番  赤 堀 久 実 君    22番  岩 田 佐 俊 君    11番  嶋 岡 壯 吉 君    23番  安 本 美栄子 君    12番  田 中   覚 君    24番  中 岡 久 徳 君       ───────────────────────── 〇欠席議員(なし)       ───────────────────────── 〇欠  員(なし)       ───────────────────────── 〇説明のため出席した者  職   名            氏     名   市長             岡 本   栄 君   副市長            大 森 秀 俊 君   参与             西 堀   薫 君   危機管理監兼総合危機管理課長 加 藤   敦 君   総務部長           藤 岡 淳 次 君   総務部次長兼人事課長     入 本   理 君   企画振興部長         宮 崎   寿 君   企画振興部次長        前 川 浩 也 君   財務部長           田 槙 公 博 君   財務部次長          中 林 靖 裕 君   人権生活環境部長       大 橋 久 和 君   健康福祉部長         稲 森 洋 幸 君   健康福祉部次長        田 中   満 君   産業振興部長         尾 登   誠 君   産業振興部次長兼   営業本部事務局長       東   弘 久 君   建設部長           清 水 仁 敏 君   建設部理事[産業集積開発担当]兼   建設部次長          中 井 秀 幸 君   消防長            久 保 安 治 君   消防次長〔総務担当〕     城 戸 直 人 君   市民病院副院長[事務部門]兼   健診センター副センター長       松 田 克 彦 君   会計管理者          前 山 恭 子 君   上下水道事業管理者      北 山 太加視 君   上下水道部長         谷 口 昌 平 君   教育長            笹 原 秀 夫 君   教育委員会事務局教育次長   児 玉 泰 清 君   教育委員会事務局学校教育推進監                  谷 口 修 一 君   代表監査委員         鈴 木 陽 介 君   監査委員事務局長       松 本 成 隆 君   選挙管理委員長        山 菅 善 文 君   農業委員会事務局長兼   産業振興部理事        服 部 智 秀 君       ───────────────────────── 〇出席事務局職員  職   名            氏     名   局長             百 田 光 礼 君   議事課主査[議会改革担当]   森 本 一 生 君   議事課長           籔 中 英 行 君       ─────────────────────────             (午前10時00分 開議) ○議長(空森栄幸君)  おはようございます。  これより本日の会議を開きます。  本日、ただいままでの出席議員数は24名、会議は成立しました。  本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。  なお、本日、説明員の追加及び欠席の届けのあった者の役職と氏名は、お手元に配付のとおりであります。  これより、議事に入ります。  日程第1 市政に対する一般質問についてを議題とし、昨日に引き続き続行いたします。  質問順位第6番 上田宗久君の質問を許可します。  上田宗久君。            (16番 上田宗久君登壇) ○16番(上田宗久君)  皆さん、おはようございます。自民伊賀の上田宗久でございます。通告に従いまして質問させていただきます。  まず、初めに、この10月の台風21号の襲来で、伊賀市も大変な災害を受けました。被災された方々や地域の皆様方に、心よりお見舞いを申し上げます。今議会の開会日には、この災害復旧補正予算13億3,000万円を、全会一致で可決したところでございます。一刻も早い復旧を願わずにはいられません。  さて、1番目に災害対策についてお尋ねします。  上野遊水地はおよそ半世紀もたとうかと思いますが、その歳月を費やして平成27年6月15日に完成。一体的な集中管理システム運用が開始されたところでございます。運用開始以降、幸いにしてその効果を発揮することはありませんでしたが、今回の台風21号では、岩倉の水位雨量観測所において、観測開始以降2番目の水位となり、氾濫危険水位を2時間も超過したということでした。そのような中で、上野遊水地の機能効果がどのように発揮されたのかをまずお尋ねし、あとは自席からさせていただきますので、よろしくお願いいたします。  この項については一部報道もされていますので、当局におかれましては、簡潔に御答弁お願いいたします。 ○議長(空森栄幸君)  答弁願います。  建設部長。            (建設部長 清水仁敏君登壇) ○建設部長(清水仁敏君)  おはようございます。建設部の清水です。どうぞよろしくお願いいたします。  議員お尋ねの件、上野遊水地の効果ということでございますが、まず簡単に上野遊水地の概要でございますが、上野遊水地は長田の遊水地、小田遊水地新居遊水地、木興遊水池と、この4つの遊水地から成っておりまして、蓄えられる水の量は約900万立米になります。それぞれの遊水地の周囲堤につきましては、長田の遊水地は昭和63年、小田遊水地が平成4年、新居遊水地が平成6年、木興遊水地が平成15年に完成いたしまして、その後、本川の堤防工事及び排水門工事などを行いまして、議員おっしゃいました平成27年6月15日から運用を開始しております。  今回の台風21号につきましては、襲来前から秋雨前線を刺激したため長雨となりまして、市内に多くの被害をもたらしております。先ほど御質問にございましたように、岩倉水位流量観測所では、45年の観測開始以降2番目の水位を記録し、2時間の氾濫危険水位を超えたと、こういったことでございました。  また、上野遊水地では、この運用開始後、今回初めて越流堤を越えて遊水地内へ河川水が流入いたしまして、その効果でございますが、上野遊水地に約600万立米の水を蓄えまして、約160ヘクタールの浸水面積の軽減、また約760戸の浸水戸数の被害を防いだと、このように国土交通省木津川上流河川事務所では試算しているところでございます。 ○議長(空森栄幸君)  上田議員。 ○16番(上田宗久君)  3年前も同じような流入ごみが大量に遊水地内に入り込んだことを記憶しておるんですけど、以前は小田から新居へ行く潜水橋のとこで、かなりの流木がたまったのを覚えてますし、小田地域の遊水地にまで泥が10センチほど田にまつわって、非常にこれからの米づくりについて困難をきわめるんじゃないかっちゅうこともありましたけど、今回のごみの量と3年前のごみの量について多少違うと思うんですけど、どんな感じをお持ちですか。 ○議長(空森栄幸君)  建設部長。            (建設部長 清水仁敏君登壇) ○建設部長(清水仁敏君)  3年前の遊水地にたまったごみと、今回の21号のごみとの量の違いといいますか、そういう件でございますが、前回の26年8月の台風では、まだ遊水地の運用がなされておりませんでした。ですので、排水門が開いておりましたので、本川の水が逆流をいたしまして土砂を含む泥が堆積したわけですが、土砂を含むごみが大量に流入しまいた。今回については、排水門が閉ざされていましたので逆流がありませんでしたので、前回よりも流入ごみの量は減少しております。このごみの量は減ったのでございますが、排水門付近とか、台風の風の影響などで角地にごみが集まってしまいまして、個人では処理が困難な状況になっているかと思います。  今後、ごみなどができるだけ遊水地に入ってこないように、流入防止施設を設置していただけますように今月1日に近畿地方整備局を訪問いたしまして、要望をさせていただきました。また、遊水地内に流入いたしましたごみの撤去につきましては、原則は土地所有者で撤去していただくことになるのですが、今回の台風では、土地所有者で撤去できない箇所、また市道に堆積している箇所、こういったところがございましたので、関係地区、また木津川上流河川事務所、それと市道のごみの堆積もあるということで伊賀市も一緒になりまして、12月6日過ぎましたが、長田と新居の遊水地については約50名が参加いたしまして、刈りわらや流木、また、空き缶、ペットボトルなどの撤去作業を行わせていただきました。また10日には、木興と小田のごみ撤去作業を実施する予定でいるところでございます。 ○議長(空森栄幸君)  上田議員。 ○16番(上田宗久君)  御丁寧な御説明ありがとうございます。おとつい、そういう報告も受けました。地権者の方も出て、それと国・県の方も出ていただいて、ごみの分別やらごみ集め、地権者の方も一緒に出てされたということで、非常に御苦労さんでございました。  今後におきましては、越流堤からのごみ流入防止策について、国にまずは市から要望を上げていただきまして、これはもちろん地元から、3年前からそういう要望も出てましたので、しっかりとその対策をしていただきたいと思います。  ただいまの説明にありましたように、上野遊水地内は大洪水時に洪水の一部を貯留させ、流量調節機能の確保と伊賀市周辺の治水対策を行うためのものであります。遊水地事業は、岩倉峡下流の木津川や淀川のピーク流量を増加させずに、伊賀市市街地における洪水の氾濫の防止を行うものです。流入量を少なくするためにも川上ダムの完成、河床掘削と土砂のしゅんせつを引き続き行っていく必要があります。今後、鍵屋の辻の浸水記録表示板には、長田、小田、木根、新居、三田地域を襲った昭和28年以降の浸水記録は今も生々しく刻まれていますが、今日の状況に至った先人の思いをいま一度思い起こして、引き続き県・国への強い要望活動をお願いしたいところでございます。  また、川上ダム完成後において、減災ちゅうか、流量がどれぐらい下がってくるか。そのことについても、予測されていることについてお尋ね申し上げます。 ○議長(空森栄幸君)  建設部長。
               (建設部長 清水仁敏君登壇) ○建設部長(清水仁敏君)  川上ダムにつきましては、例えば、ダムができたらどういう効果があるかという御質問かと思います。この効果につきましては、水資源機構川上ダム建設所によりますと、川上ダムが完成した場合、今回の台風では1,210万立米の水を貯留いたしまして、ダム下流の比土水位観測所地点で約1.7メートルの水位を低減させる効果があったと試算されています。これによりまして、1.7下がるとどうかということでございますが、これは木津川右岸側比土羽根線近鉄高架下の部分が浸水しなかったと推測できる水位となります。この台風では、比土の水位観測所において計画高水位を超過していたため、地盤の低い箇所から越水をして約10ヘクタールが浸水し、約10戸の家屋浸水が発生したおそれもあったということでございます。  このように川上ダムの完成は、浸水リスクの低減に非常に重要になりますので、川上ダムが早期に完成するように市のほうも協力してまいりたいと思っております。 ○議長(空森栄幸君)  上田議員。 ○16番(上田宗久君)  どうもありがとうございました。いろいろとこれまでの努力が洪水に至らなくて済んでいたと。また、川上ダムができることによって、さらに軽減されるということの説明でございました。  次の項に移ります。私、2番目の保育制度と子育て支援制度について、①で第2子出産による育児休暇退園問題についてお尋ね申し上げます。  この問題につきましては、実際に私のところにメールが舞い込んだことから、この質問の発端となりました。以下、まずメールの中身を読ませていただきます。私らの世代になったらもう子育てが終わってますんで、同世代でしたら孫娘、戦後世代の昭和30年以降の生まれの方がもうそういう時期になってくると思います。そういう方からのメールだったと思います。孫娘のことで相談します。ことしの4月から2歳になる孫娘を保育園で預かっていただきました。入所後、5カ月を経過し、やっと友達もでき、言葉も少しずつ話せるようになり、周りではその子の成長を大変喜んでいましたところ、9月になり、お母さんが第2子を出産しました。もちろん母親は育児休暇中で、孫娘は退園することになったわけでございますが、引き続き保育園で預かってもらうことができないでしょうか。育児休暇退園というこの制度は、前からお聞きしていたことですが、ほんとにやむを得ない制度でしょうか。保育園にもやっとなれ、片言もしゃべることができるようになって友達もでき、喜んで保育園に通っているのにと思うとかわいそうです。教育長、かわいそうなことだと思いますとの内容でした。この質問にどう答えたらよいのでしょうか。教えてください。お願いいたします。 ○議長(空森栄幸君)  健康福祉部長。           (健康福祉部長 稲森洋幸君登壇) ○健康福祉部長(稲森洋幸君)  失礼いたします。私どもの保育園でのお子さんの預かり方という話でございます。9月議会にも同じではございませんけども、よく似た御質問をいただいたかというふうに思っております。原則は、産後2カ月を迎える日の末日で原則退園をしていただくと、このような運用をさせていただいております。おっしゃっていただいたこと、確かにそういうこともあるかとは思いますけども、ほかに入所をお待ちいただいている方っていうのもお見えの中で、私どもは出産後8週間という、2カ月ですね、その期間というのを基準にさせていただいているということでございまして、育児休業のことでいろいろされている自治体もあるかと思うんですけども、私どもの制度としてはそういうやり方をさせていただいております。決して、これでいいとは思っておりませんけども、現場のほうではやむを得ずお断りをさせていただいているということは御理解をいただきたいというように思います。  以上でございます。 ○議長(空森栄幸君)  上田議員。 ○16番(上田宗久君)  まず、伊賀市では、このような事例が幾つあったのか。また、一時保育などの特別保育実施の園に個別に当たったらと私は答えたのですが、保育幼稚園課に問い合わせても一時保育で入所できる保育園はタイムリーにはわかりませんということでした。どうしたらよいのか教えていただきたいんですけど、伊賀市の子育て支援制度にもかかわることでございますけれども、問題は、この制度は育児休業とったら、ゼロから2歳児のクラスの子供が退園ということは、ゼロ、一、二歳児の保育が軽視されていることが大きな問題だと思っているという意見なんですけど、安心した環境の中で子供が育つという大事なところが、この制度だったらできないんです。この制度があればできないんです。出産するお母さんがクラスに何人もいます。多い園で一クラス5人います。毎月のように誰かが退園、新しい子が入ってくるという保育を繰り返すことになります。新しく入った子もクラスになかなかなれないと同時に、在園した子供も毎月のように新しい子が入り、その子たちの鳴き声にどれだけ不安になることでしょう。クラスが不安定になり、友達と育ち合う、集団で育ち合うことが失われていきます。これでは安心した環境の中で、子供は育つという大事なことが保障できません。子供は人とかかわり合いながら集団の中で大きく成長しています。1歳、2歳児は、自我の育つ人間の発達の中でも大事な年齢です。自我は仲間の中で育ちます。この大事な時期を大人が強引に奪うことをしないでほしいと思います。というのは、これが1つの意見です。これについては賛否両論、いろいろあると思う。当然、お母さん、3歳児までは親のもとで育ててくださいというのも1つの意見だと思いますけども、このことについて教育長にコメントをお願いして、マスコミおられて、領域外のことですんやけども、教育一般論として、子供の幼児教育というのはどんなもんかいうことをお尋ねさせていただきます。 ○議長(空森栄幸君)  教育長。            (教育長 笹原秀夫君登壇) ○教育長(笹原秀夫君)  教育長、笹原でございます。よろしくお願いいたします。  保育に関する御質問ということで、教育委員会としてお答えする立場にはございませんが、今、教育長の所見ということで御質問いただきましたのでお答えをさせていただきたいというふうに思っております。  3歳児までの乳幼児期に関しましては、養育者の方と乳幼児が基本的な信頼感を持つ、それに大切な時期だというふうに考えてます。ほんとにちっちゃいお子さんにとっては、自分が常に守られているんだという気持ち、困ったことがあっても、何か泣いても、ここに抱きしめられたら安心だという、そういうことを育てる大切な時期だというふうに考えておりますので、そのときに親であり子供である関係をつくっていかなければいけない時期でございます。そのために、身近な養育者と目を合わせることから多分始まっていき、それで感情を共有するということがとても大切だというふうに私自身も考えております。  ちょっと具体的に言いますと、お母さんやお父さんが、おじいちゃんやおばあちゃんが、ほんとにちっちゃい子にいないいないばあとすること、そのことで乳児が笑ったり、2歳児だと同じしぐさをまねをして、おじいちゃんやおばあちゃん、お母さんやお父さんにいないいないばあをやるということが、これがほんとにコミュニケーションの始まりであって、今後の生育に関してとても大切なことであるというふうに考えております。このことから、ほんとに思いやりを育む大切なこの時期ということに、可能な限り養育者と共有する時間をたくさん持っていただきたい。それが大切なことだというふうに個人的に考えております。  しかしながら、御家庭のさまざまな生活の事情によって、養育者の負担を軽くする必要がある場合や配慮が必要なことが十分に考えられます。そういうことも十分に考えた上で、いろいろ配慮していく。子育てを見守っていく必要があるというふうに個人的には思っております。 ○議長(空森栄幸君)  上田議員。 ○16番(上田宗久君)  教育長の温かいお言葉、ありがとうございました。このことについて、伊賀市も地方創生子育て制度の充実っていうことを、同僚議員、産前産後ケアについても前回御質問されたのを記憶しておりますが、少子化対策の一丁目一番地のこの問題について、津市では、従来伊賀市と同じ対応をやられていたということを聞いております。津市では、28年4月から育児休暇退園を廃止しております。ちょっと津市の状況を言わせていただきます。突然保育園を退園させられる子供の気持ちを一番に考え、保育者や子供同士のつながり、集団保育の機会、生活のリズムなど、育児休暇退園がもたらす環境の変化が子供の発達上好ましくない場合もあることから、平成28年4月から、既に保育園を利用している子供の保護者が育児休業を取得した場合は、子供の年齢にかかわらず、保護者の希望に応じて保育園の継続利用ができるようにしたそうであります。こういう津市の状況もあります。このことについて、非常に悩ましい問題でございます。私も十分承知しております。  実は埼玉県所沢市では、育児休暇退園問題で国の少子化対策に逆行するとして、育児休暇中の実施解除差しどめ請求という訴訟が起こっております。そんなことで、私も今、なかなか悩ましい問題で非常に悩んでおるんですけども。やはりお母さんのもとで3歳までは育てたほうがいいんか、それとも、せっかくなれた保育園に継続して、自我の目覚めるころでございますんで、継続して保育園へ行かせることが小学校の教育につながっていくんか。今の教育長のお考えでしたら、非常にそういう時期は成長も著しくて、大変重要な時期であるっちゅう御認識であったと思います。  市長さんにお伺いします。一丁目一番地の少子化対策について、一方の所沢市は、この制度は逆行しているという見解をとって、訴訟まで発展しております。伊賀市は今も2歳児から、第2子が産まれたときには第1子の子供さんに退園をお願いしてるという、これが伊賀市の制度でございます。このことについてコメントをお願いいたします。 ○議長(空森栄幸君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  少子化、子供が減っていくという中で、やはりしっかりとしたケアをしていくということは、行政としての責務であろうというふうに思っております。しかしながら、待機児童がいる、いろんな状況がある中で、どのような方法をもって、それをケアしていくかということは知恵の出しどころだろうなというふうに思います。ですから、保育園で継続的にいられるのがいいのか、あるいは家庭で違うサポートの体制を考えるのか、いろいろな考え方があると思います。しかし、おっしゃるとおり、これからますます大事になってくることであろうと思いますし、議員御指摘のように、通っていた子供があしたから行ったらあかんのよと言われるのは、これは一番、それはしてはいけないことでないかなというふうには思います。  以上です。 ○議長(空森栄幸君)  上田議員。 ○16番(上田宗久君)  非常に難しい問題やと思いますけども、できるだけそういう子供たちを保育園になじますようなことでお願いしたいと思います。  次に移ります。上野ふれあいプラザの利活用についてお尋ねいたします。  この問題につきましては、私は6月議会でしたか、市長に反問権を使われながら、本当に真面目に市のふれあいプラザの利活用について、どのようにお考えかということでお尋ねしたわけですけども、市長さん、反問権を使われました。上田議員やったらどうされますかと。私、執行権ございませんので、思いは持ってるんですけども、市長の答えには、そのときはよう答えませんでした。この問題につきましては、今も言われましたように、6月議会で第1期公共施設最適化計画では取り壊し、第2期では民間譲渡をも含む建てかえとなっていますが、そろそろ新庁舎の完成で、およそ1年後の入居者の退去をお願いする時期も迫ってまいりました。入居者といいますと、1階の商業施設、2階は市役所、今現在入ってくれてます。3階、4階の社協さんの移転先のことでございます。今はそのビル全体を大手のビル管理会社さんが指定管理に出されていますが、それぞれ3者に対して、商業施設、それから社協さん、それからビルを管理されている大手の、名前は言いませんけども、大手のビル管理会社さん、その3者にどのような説明をされてるんか。その経緯について、まだ全然されてないんかどうか。この3者に対して、どういう提案をされているか。まずはお聞きします。 ○議長(空森栄幸君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  お尋ねの細かいことについては財務部部長のほうがお答えをいたしますが、まず、下の商業施設についての考え方を、まず誤解のないように申し上げておきたいと思います。  6月に私、議員に反問権出ておりました。これは反問権というよりも、どのようなお考えをお持ちなのかということを、真に知りたかったのでお尋ねをしたということでございます。その御理解を賜ります。  私が本町通り歩きますと、市長さん、この建物なくなるそうやけど、お買い物できるとこ潰さんといてや、潰すらしいやんかっていうのをよく聞かれるんですけど、そのたんびに私は、そんなことはありませんと。これは地域の皆さんにとっては大事な施設でありますし、私もよう利用させてもらってますし、これはやっぱり地域にとっては必要な施設でありますから、建物の更新というのはあるかもしれませんけれども、そうした商業施設については引き続き、これは存続ということを市としても認識をしているわけでありますので、ちょうどよい機会でありますので、市民の皆さん、御不安を抱かれないように、御安心を賜りたいということであります。そのほか、細かなことについては財務部長のほうから答弁をいたさせます。 ○議長(空森栄幸君)  財務部長。            (財務部長 田槙公博君登壇) ○財務部長(田槙公博君)  失礼します。財務部の田槙でございます。よろしくお願いいたします。  新庁舎の建設に伴いまして、現在ふれあいプラザを使用しています市の部局は、平成30年12月末で退去すること。また、当該施設は老朽化していることもあり、最適化計画では平成31年度に取り壊す計画であることは、現在入居していただいております商業施設さん、また社協さん、ビル管理の業者さんには、指定管理は3年ずつの指定でやっておりましたけども、それが平成29年度末で終わりますので、30年度からは1年更新で指定管理を募集すること、公募において募集すること、そういったことをお伝えしております。 ○議長(空森栄幸君)  上田議員。 ○16番(上田宗久君)  社協さんと管財課長さん、それから健康福祉部を交えての懇談会を2回やられています。担当部署ではどのような懇談会、その内容を教えていただきたいと思います。 ○議長(空森栄幸君)  健康福祉部長。           (健康福祉部長 稲森洋幸君登壇) ○健康福祉部長(稲森洋幸君)  失礼いたします。担当部署として懇談会というふうにおっしゃっていただいたんですけども、基本的に社会福祉協議会につきましては、評議委員会であったり、理事会の決定に従いまして、法人として運用をされているというところでございます。これ基本的な話でございます。しかしながら、社会福祉協議会が社会福祉法に基づいて、地域支援の重要な役割っていうのを担っているということも踏まえまして、市としては評議委員会や理事会へ参画して一定アドバイスといいますか、そういう円滑な運営がなされるような対応をさせていただいていると、これは基本的な話でございます。  お尋ねの件でございますけども、社会福祉協議会さんのほうで今、第2次基盤強化計画っていうのを策定されております。その中で、社会福祉協議会の内部職員で構成する拠点整備プロジェクト会議、こういうのがございます。これを設置していただいて、市の公共施設最適化計画と連動した拠点整備方針の立案というようなことを手がけていただいているというところでございます。長くなってますけども、そして、この会議に私どもの財務部の職員と健康福祉部の職員が出席をさせていただいて、計画の内容を伝えるなどの話をさせていただいているということで、今、私が把握している中では、8月22日と、それから9月26日、2回プロジェクト会議に行かせていただいたということで、8月22日が第6回、9月26日が第8回ということですので、ちょっと前から随分されているというふうに思っております。必要なときには出席をさせていただいて、現状等をお伝えさせていただいているということでございまして、主体的にやっているわけではございませんので、どんな内容かということに関しましては、一言でいえば、計画の内容をお伝えするとかいう話で終わってるっていうふうに思っております。  以上でございます。 ○議長(空森栄幸君)  上田議員。 ○16番(上田宗久君)  どこそこへおかわりくださいとか、そういう提案はなされたことがございますか。その当時の答弁では、庁内でのプロジェクト会議も立ち上げてるんだという話も伺いましたけども、そのプロジェクト会議は、どのように進展しておりますか。 ○議長(空森栄幸君)  健康福祉部長。           (健康福祉部長 稲森洋幸君登壇) ○健康福祉部長(稲森洋幸君)  失礼いたします。私は社会福祉協議会の評議委員でございます。評議委員会でこれまでこれの話が出て、私が提案したというようなことはございません。私どもの次長が理事でございます。理事会にも出席はいたしておりますけども、具体的な場所の提案というのは、当然当局のほうからさせていただいたことはないというふうに思っております。プロジェクト会議につきましても、そういうことをさせていただく場ではないというふうに思っておりますので、そんな提案というのを公式なところでさせていただいているということはないというふうに私は思っております。  庁内会議のことは、財務部のほうで御答弁いただきます。 ○議長(空森栄幸君)  上田議員。 ○16番(上田宗久君)  ありがとうございました。さて、この上野ふれあいプラザは1977年の建物で、アスベスト回収型建築物でございます。解体費用を見積もりされましたか。 ○議長(空森栄幸君)  財務部長。            (財務部長 田槙公博君登壇) ○財務部長(田槙公博君)  失礼いたします。解体費用につきましては、入っている商業施設さんのほうで、もし建物つきで受けた場合、どの程度かかるかというのを見積もりをとっていただいたことはあるようでございます。 ○議長(空森栄幸君)  上田議員。 ○16番(上田宗久君)  その額は幾らですか。 ○議長(空森栄幸君)  財務部長。            (財務部長 田槙公博君登壇) ○財務部長(田槙公博君)  失礼します。三億数千万ぐらいかかるというようなお話をお聞きしております。 ○議長(空森栄幸君)
     上田議員。 ○16番(上田宗久君)  解体費用に見積もりされた3億5,000万っていう金額が今、答弁にありました。3億5,000万プラス土地代含めて幾らぐらいなるか、私、計算してませんけども、坪10万ぐらいの想定の感じがしますけども、土地代だけで。そんな中で、これ、売却可能なんですか。 ○議長(空森栄幸君)  財務部長。            (財務部長 田槙公博君登壇) ○財務部長(田槙公博君)  失礼します。アスベストを含んだ非常に大きな建物でございますので、売却費用は恐らく下の土地代のほうがぐっとお安くなると思いますので、建物つきの売却は難しいというふうに考えております。 ○議長(空森栄幸君)  上田議員。 ○16番(上田宗久君)  とすると、市が解体をして、3億5,000万かけて解体をして、更地で売却するという考えでよろしいですか。 ○議長(空森栄幸君)  財務部長。            (財務部長 田槙公博君登壇) ○財務部長(田槙公博君)  失礼します。跡地の活用につきましては、売却するのか、それとも貸し付けにするのか、今のところはまだ決まっておりません。 ○議長(空森栄幸君)  上田議員。 ○16番(上田宗久君)  いろいろ制約があることもわかりました。アスベストに係る法規制は、住宅、環境、労働者、リサイクルなどの分野での安全・安心を守るために、多くの方面からの規制がございます。よく御存じだと思いますけど、建築基準法、大気汚染防止法、労働安全衛生法、石綿障害予防規則、建設リサイクル法、廃棄物の処理及び清掃に関する法律など、5つの規制の法律がございますけれども、この町なかで解体することについてはいろいろ問題があろうと思うんですけれども、もう一度お聞きします。更地で売却することに変わりございませんか。 ○議長(空森栄幸君)  財務部長。            (財務部長 田槙公博君登壇) ○財務部長(田槙公博君)  失礼します。建物つきの売却は難しいというふうに考えておりますので、更地で売却するかどうかっていうことはありませんけども、とりあえず取り壊しをしないといけないというふうには考えております。 ○議長(空森栄幸君)  上田議員。 ○16番(上田宗久君)  もう1点、お伺いします。  以前に消防施設を更新された。あるいは2階へ役所が行かれる、今、入られている役所の部分ですね。そのときに空調設備を更新されたかどうか。このことについて、わかっておられる方おられましたら御答弁願います。 ○議長(空森栄幸君)  財務部長。            (財務部長 田槙公博君登壇) ○財務部長(田槙公博君)  失礼します。ふれあいプラザ2階に市の当局が入りますときには、パッケージ型の空調設備を整備いたしております。 ○議長(空森栄幸君)  上田議員。 ○16番(上田宗久君)  ふれあいプラザの消防施設設備が古くなったんで更新されたという記載がございましたけども。 ○議長(空森栄幸君)  財務部長。            (財務部長 田槙公博君登壇) ○財務部長(田槙公博君)  失礼します。給水管が凍結で破裂しまして、地下の消防設備のところに水が満水になったということで、新たに更新させていただいたということがあったと思います。 ○議長(空森栄幸君)  上田議員。 ○16番(上田宗久君)  小さな問題ですけど、更新されてまだ間もない、市役所の部分が入られて、また、スーパーさんが入られて、そんな長いことたっておりませんけども、そういう更新されたということも記載されております。そんなことで、これは方針として決まっておりますけども、そんな大金をかけて、アスベストの解体費用をかけて、そこまでせんと改修して、そのまま使うていったらどうかっちゅう意見もありますし、維持管理費がたくさんかかるんで解体してしもうて、コンパクトな2階建ての建物、市が建てるいうふうなことも、スーパーには家賃で貸し付けすると。2階の部分はコンパクトにどっかのテナント、社協さんが入ってもよしとして、そういう方向性っていうのは考えられないかどうか、御答弁願いたいと思います。 ○議長(空森栄幸君)  財務部長。            (財務部長 田槙公博君登壇) ○財務部長(田槙公博君)  失礼いたします。ふれあいプラザにつきましては、市のほうで建てかえて、新たな施設を建てるというふうなことは今のところは考えておりません。 ○議長(空森栄幸君)  上田議員。 ○16番(上田宗久君)  私の2番目、3番目の質問は、今後とも大きな課題として意見を申し上げていきます。  時間、若干残りましたけども、私の一般質問、これで終わらせていただきます。どうもありがとうございました。 ○議長(空森栄幸君)  これをもって、上田宗久君の質問を終了します。  続いて、質問順位第7番 西口和成君の質問を許可します。  西口和成君。             (4番 西口和成君登壇) ○4番(西口和成君)  改めまして、おはようございます。議長から発言の許可をいただきました。通告どおり、質問をさせていただきたいと思います。  ことしはいろいろな方に大変お世話になりまして、市議として挑戦させていただいてから、早いもので初めての年末を迎えさせていただきました。まさに光陰矢のごとし、朝晩の寒暖の差が激しく、伊賀の地域としてめっきり底冷えがしてまいりました。空気が澄んできておりますので、月を見るにはいい時期かもしれません。「月白き師走は子路が寝覚め哉」、芭蕉が読まれた孔子の弟子の子路のように、初心を忘れずにこうありたいものだと感じております。日ごろ寒さが増しておりますが、皆様いかがお過ごしでございましょうか。自民青鵬の西口和成でございます。  私の最初の質問は、市長がよく話に出される伊賀の宝物について触れていきたいと思います。伊賀の魅力を発信すべく、まず伊賀焼の振興について、文化的な側面からお尋ねさせていただきたいと思います。  先日、伊賀焼伝統産業会館で、さまざまな作家さんの作品を拝見させていただきました。また、前田教育会館さんのほうでは、所蔵されている伊賀焼が展示されておりましたので、立派な一品だと考え深く拝見させていただきました。また、丸柱地域におかれましては、作陶のために県外から移住された若い作家さんもたくさんおり、伝統を踏まえた伊賀焼に新しいエッセンスを加えまして、新しいスタイルができ上がりつつあるということも伺っております。伊賀焼の歴史を申すまでもありませんが、古くは16世紀後半の窯跡が各所で確認され、茶人が隆盛した安土桃山時代では、伊賀焼のゆがみに美を見出した、高く評価されていると聞いております。漫画では「へうげもの」というものが流行し、古田織部を題材として取り上げられており、伊賀焼の破れ袋、または生爪という名品もここで紹介されております。現在、伊賀焼は伝統工芸品としてはありますが、市の無形文化財には指定されておりません。お隣の信楽焼では、甲賀市、または滋賀県の指定文化財に認定されております。四日市の万古焼は市の指定文化財に登録され、また桑名市の万古焼については、三重県の無形文化財として指定されております。  そこで、何度も何度も先輩議員さんが、この伊賀焼の振興についてお尋ねされていると思いますが、改めて伊賀焼に付加価値をつけるためにも、伊賀市として無形文化財登録すべきだと考えますが、いかがでございましょうか。  以降は自席から質問させていただきます。 ○議長(空森栄幸君)  教育次長。        (教育委員会事務局教育次長 児玉泰清君登壇) ○教育委員会事務局教育次長(児玉泰清君)  おはようございます。教育次長の児玉でございます。  議員お尋ねの伊賀焼の振興でございますけれども、御存じのとおり、伊賀焼につきましては、桃山期の伊賀焼でございまして、日本を代表する陶芸でございます。現在でも多くの人を魅了する陶芸ということで、その伝統技術については、多くの陶芸作家が追及して継承してきていただいております。また、今後も将来に向けて継承したい伝統技術であるというふうにも考えております。  無形文化財として指定するに当たりまして、保持者として指定するとか、その方が亡くなると技術の伝承ができなくなるので、安定した技術伝承のために、伊賀市文化財保護条例の第23条2項で保持団体を認定するということになっております。指定に際しまして、近隣の事例で申しますと、議員おっしゃっていただいた甲賀市さんが信楽焼ということで、その技術の拡大や向上をもとより、世界陶芸博という一大イベントの開催というようなこと。それから、市や陶芸の団体さん、個人が格段の努力をされていたこと。また、名神高速道路の建設に当たって多くの窯元の発掘調査をされているというようなことで、そういった実績が指定の裏づけになってきているのかなというふうに考えております。ほかのところはちょっといろいろと、その経緯はあったかと思いますけども、伊賀市におきましても、平成26年8月に5名の方の作家さんが市の条例に基づきますこの技術の保持団体いうことで、伊賀焼伝統技術保存会というのを設立されまして、平成27年1月に無形文化財指定の申請をいただいております。それを受けまして27年6月に、市の文化財保護審議会委員さんと、それから京都の国立博物館の副館長の方に現地視察をいただきまして、両名の意見をいただいたところでございます。  概要といたしまして、現状では保存会の活動がまだ見えてこないじゃないですかというようなことでございました。また、今後、保存会の加入の方々、それぞれが古伊賀の技術を追求しつつ、それが個々の創作に生かされて、その技術が保存会の中で共有されること、保存会として技術を継承して、技術を競いながら高めていくことが必要で、伊賀焼の作品を他地域の展示会に積極的に出品するとか、あるいは地域内でも展示会を実施するなど、積極的な活動が生まれてきてほしいというような御意見をいただいておりました。この意見を受けまして保存会では、これまでに市内で2回の展示会を開催していただいたりとかいう努力を重ねてはいただいております。  教育委員会としましては、文化財の保護審議会さんの意見を受けまして、保存会の活動を見守るとともに、技術の伝承を確実なものにしていただくため、後継者の育成やとか、それから組織の拡大を盤石にしていただいて、しっかりとした活動が行われることを望んでおるところでございます。定期的に審議会の諮問の可否も確認をしていきたいというふうに考えておりますので、御理解賜りたいと思います。 ○議長(空森栄幸君)  西口議員。 ○4番(西口和成君)  今、次長さんのほうから、ぜひとも伊賀焼の伝統技術の継承、また古伊賀のような偶然から生まれるような作品がございます。このための振興のためにぜひとも、伊賀市としてできるかぎ得ることを、無形文化財登録への歩みをとめずに御尽力いただければと思います。この件に関して、市長にお伺いできればと思います。ぜひとも、菊山当年男氏以来の無形文化財保持者、誕生させていただければと思います。 ○議長(空森栄幸君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  伊賀焼、古伊賀というものは、今は信楽焼、伊賀焼というふうに申しておりますけれども、本来、この古い時代の伊賀焼というのは、信楽の中に含まれるようなことでありまして、そうした状況の中で六古窯と言われる、そんな古い歴史のある焼き物であります。  先般、私どもでも忍者のリアル文化が日本遺産に認定をいただきましたけれども、同時期に甲賀市のほうでは、六古窯というくくりの中で信楽焼が日本遺産という中に包括をされ、認定をされました。そのうち、大変私が残念に思ったのは、この伊賀焼というものが、六古窯の時代においては分別しがたく一体のものであったということで、追加認定をいただきたいというふうに思ったわけでありますけども、そのためにも伊賀焼というものが、無形文化財の認定指定があるということが関門にあるということでありますので、ぜひ、これは私たちの誇りでもありますので、しっかりとこの認定に向けた動きを進めていただきたい。それは指定する側、認定する側からだけではなくて、認定される側の皆さんにも、しっかりと協調を図り、そして活動をしっかりしていただくということが大事かなというふうに思っております。私もしっかりと応援をしていきたいというふうに思っております。 ○議長(空森栄幸君)  西口議員。 ○4番(西口和成君)  ありがとうございます。ぜひとも、市長さんが全面協力していただけるというふうな御答弁いただきましたので、引き続きよろしくお願いします。  続きまして、11月10に伊賀市がホストとして開催されました国分寺サミットについてお伺いいたします。  各首長さんが15市町から集まりました。こちらで、各国分寺、国分尼寺についての保存や活用方法について意見が交わされたと思いますが、伊賀市として、どのような成果を得られたんでしょうか。お尋ねします。 ○議長(空森栄幸君)  教育次長。        (教育委員会事務局教育次長 児玉泰清君登壇) ○教育委員会事務局教育次長(児玉泰清君)
     国分寺サミットの成果ということでございます。議員おっしゃるとおり、11月10日、11日に実施をいたしまして、それぞれ全国からたくさんの市長さんが集まっておられました。国分寺の保存と整備、活用の事例がそれぞれ報告をされ、また、各地区の国分寺跡という史跡の現状と、国分寺跡を活用したまちづくりの情報共有ができたというふうに考えております。また、大会におきましては、全国一斉に建立されたということで、詔が一斉に出たんですけども、それぞれ国ごとに寺院の大きさやとか形態が違っているということで、それが瓦の文様やとかいうものに同じものがない。国分寺の造営には地域力というのが出されておりまして、地域の独自性が発揮されたことが話されておりました。  現在の国分寺の保存、整備、活用に通じるというようなお話もございました。また、それぞれの市長さんが出ていただきましたパネルディスカッションでは、国分寺跡が史跡遺産として全国的な価値を有することを再認識をした上で、全国を通して、横のつながりの必要性を感じたということや、全国国分寺のガイドマップをつくったらどうだろうかとか、あるいはスタンプラリーをして全国を回っていただくような、そういう取り組みをしたらどうだろう。また、日本遺産への登録を通して、多くの来訪者の方を獲得したらどうだろうというような貴重な意見を出していただきまして、そういったことをこれから取り組んでいきたいというようなことで終わらせていただいてございます。 ○議長(空森栄幸君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  国分寺、各旧60余カ国の中にあるわけであります。私どもの伊賀国にも国分寺がございますが、特に私たちのまちが誇りとするべきことは何かというと、国分寺には、男のお坊さんの寺と、それから尼さんの寺とがあるわけですけども、その遺構がセットになって残っているということ。それから、もう1つは、近年発見されました国庁、要するに当時の役所の跡も出ているという、その3点がそろっているということ。これはさまざま日本全国、国分寺がありますけれども、貴重なケースであるということ。それから、伊賀という国は、国のランクでいきますと、大・中・小といいますか、上国・下国というような国力によって区別があるわけですけれども、それでいきますと、伊賀国は志摩国と並んで下国という、経済力が弱いということなんですが、しかし、私は大変感動したのは、そんな下国にあっても、国分寺の規模というのは大きな国の国分寺と引けをとらないということであります。今、国分寺というと、お寺かというふうに思ってしまいますけれど、当時は大学とか、あるいは文化のセンターであります。つまり、伊賀の国の人たちっていうのは、古代からしっかりと、そうした自分たちの誇りを持って生きてきたということのあかしであります。そんなことをこれから私たちは郷土学習の中にしっかりと取り入れて、地元としてはそんな伝統を生かしていきたい。そして、また不思議なことに、国分寺というのは今でこそ何か山のほうにあるような気がいたしますけども、町外れにあるような気がいたしますけども、どこの国におきましても、そこがある場所は当時の中心地ということであります。ですから、今、市役所が南のほうに移りましたけれども、そういう意味では、伊賀国の古来の伝統の地に近づいたのかなというような気がいたしております。いずれにしましても、この国分寺サミットというものをきっかけとして、さまざまな交流や、あるいは誇りの醸成ということに努めていきたいというふうに思っております。 ○議長(空森栄幸君)  西口議員。 ○4番(西口和成君)  9月議会でも質問させていただいたんですけども、先ほど市長さんのほうから国分寺、国分尼寺、国庁のセットっていうことは、日本の中でもなかなか珍しい地域であるというふうに見識をいただきました。  現在の国分寺、国分尼寺についての状況につきましては、9月議会でも答弁いただいておりますが、今、宝物として、このまま継続して整備していくっていうことがまた問題となってまいりますが、現在、まだ歩道まではみ出している雑木とか、また、国分尼寺のほうは民地となっていると。こういたものの問題を未来永劫、続けていっていいものかということがこれからの課題となってまいりますが、御所見をいただければと思います。 ○議長(空森栄幸君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  教育委員会のほうでもお考えをいただいてるんだろうなと思いますけれども、基本的なことは、あそこは全部史跡指定地ではありますけれども、民有地であるということでありまして、ですから、その民有地の管理というものは所有者にやっていただかなければならない。道路にはみ出してきたような部分については伐木、枝払いというようなことはしなければならないことですが、おっしゃるように、これから未来永劫、そのような形がいいのかっていうと、そんなはずはありませんので、しっかりと国分僧寺、尼寺、セットとして、文化継承の場にしていきたいというふうに思います。  中がどうなっているのかというのは、実はこの辺で昔からありますが、ごそわら状態といいますか、ブッシュ状態でありまして、私も数度にわたって学生のころから侵入調査を試みましたけれども、いまだに大正時代に書かれた地図の状況を確かめることはできない。来られた学者の先生も、私も侵入に失敗しておりますというようなことですので、そんなことのないような、御理解を得ながら、これから民間の方ともお話をしながら、よい方向性を探っていかないといけないというふうに思います。  細目は次長のほうから。 ○議長(空森栄幸君)  教育次長。        (教育委員会事務局教育次長 児玉泰清君登壇) ○教育委員会事務局教育次長(児玉泰清君)  今、市長のほうから、国分尼寺の跡であります、長楽山廃寺と申しますけども、ここのことにつきましては、説明あったとおりでございます。御存じのとおり、その範囲につきましては、民有地ということで、55筆、3万5,670平方メートルほどがございます。これにつきまして、市長も申しましたように、特に調査はされておりません。これの場所ですけども、非常に木が茂ってきておりまして、こういったことに対しまして、付近の住民の方やとか、それから自治会のほうから、9月にも議員のほうからも質問がございましたように、枯れ木やとか落ち葉による環境悪化という部分についての申し出がございます。史跡跡が民有地でございますので、市としてなかなか対応がとれていないというのが現状でございます。今は自治会長さんなりを通じて、所有者の方に伐採をお願いしているというのが現状でございます。  この長楽山廃寺の跡につきまして、将来的に公有化をして、史跡として保存整備していく必要があるというふうに教育委員会では考えておりますが、既に公有化をいたしました坂之下にございます、今も市長のほうからありました伊賀の国庁跡、ここの整備が優先されるかなというふうに考えておりますので、国庫補助の優先順位等も踏まえまして対応していきたいというふうなことで考えております。 ○議長(空森栄幸君)  西口議員。 ○4番(西口和成君)  ぜひとも、特に歩道にはみ出た部分とかは、安全管理の面からは民有地であれども何とか対処していただければと思いますし、後々公有化をしていただけるということでしたら、せめて調査段階でも入っていただければと思います。なるべく早い段階で安全を担保していただければと思いますので、そういったことで地域の皆様が安心・安全を感じながら暮らしていただけると思いますので、ぜひともそのあたりを優先していただければと思いますので、よろしくお願いいたします。  続きまして、また文化的なことで発言させていただきますが、出土した埋蔵文化財の保存方法についてお伺いさせていただきます。  確認ですが、現在、埋蔵文化財を保管している箇所数、また、地域名をお教えください。 ○議長(空森栄幸君)  教育次長。        (教育委員会事務局教育次長 児玉泰清君登壇) ○教育委員会事務局教育次長(児玉泰清君)  現在、伊賀市の埋蔵文化財の出土品等につきまして、旧市町村ごとの施設の中で保存をしております。また、その保存数ですが、全部を通しますと約7,000箱ほどに至っているのが現状でございます。 ○議長(空森栄幸君)  西口議員。 ○4番(西口和成君)  済みません。所管している箇所数は、旧町村以外でもあるはずだと思うんですけども。例えば地域数でいきますと、7カ所ではございませんか。 ○議長(空森栄幸君)  教育次長。        (教育委員会事務局教育次長 児玉泰清君登壇) ○教育委員会事務局教育次長(児玉泰清君)  今、点在はしております。青山の旧の小学校跡地ですとか、それから倉庫、それから旧のいわゆる社会教育施設で、今使っておらない倉庫等を利用しておりますのと、また上野につきましては、もともとそういう整理所がございましたので、そういったところもございます。今、細かく点在をしておりますので、数については7つ以上ございますけれども、分散をして、今、保管をしております。箱数にしたらおよそ7,000箱ほどございます。  以上です。 ○議長(空森栄幸君)  西口議員。 ○4番(西口和成君)  伊賀には大山田を初め、たくさんの古墳群が見受けられます。こちらへ文化的な価値がある埋蔵文化財が多数出土しています。数も先ほど次長がおっしゃられましたとおり、膨大な数にのぼっております。このままですと伊賀市として合併した状態でありますが、点在したままで文化財を保管しているというのは私としてはいかがかと思いますが、そのあたりはいかがでしょうか。 ○議長(空森栄幸君)  教育次長。        (教育委員会事務局教育次長 児玉泰清君登壇) ○教育委員会事務局教育次長(児玉泰清君)  議員おっしゃるとおり、今ございます7,000箱につきましては、いろんな研究調査のために出す必要もございまして、その都度、その箱の中から準備をしているような現況もございます。また、これ以外に民具ですとか、それから、資料がそれぞれに収蔵しております。昨年度、閉館いたしました上野の歴史民俗資料館の資料、ここには埋蔵文化財も入っておりますけれども、こういったものも旧の古山小学校の跡地に今現在仮置きをしているような現状でございます。今後、他市の事例を参考に、伊賀市としての統合した資料館等を設置していかなければならないというふうに考えておりまして、また、そういった構想を今現在検討中でございます。統合、開設の時期につきまして、まだちょっと計画中ということでございますけれども、出土品やとか民具を集約して保存管理をして文化財の展示、それから保管をしていきたいと、そして活用していきたいというふうに考えております。 ○議長(空森栄幸君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  今、教育次長のほうからも話しましたけども、単に遺物を積んでおくということでは、物にしかすぎないわけであります。何ゆえにそうしたものを発掘調査をし、保存しっていうかというと、やはり私たちは、それをしっかりと自分の血肉とし、精神的な血肉としていくという、そして先人たちが何をしてきたかということを受け継いでいくという材料であります。したがって、一体的な、あるいは系統的な転換をするような施設、つまり博物館施設というのは必ず必要であろうというふうに思っております。それがきょう、あすということはなかなか難しいと思いますけれども、この伊賀市の文化的、そのポテンシャルといいますか、深さにおいてはないということは大変不思議なことであります。ちなみに周囲を見てみますと、今、甲賀市でありますけれども、甲賀市は水口町時代に既に町立の博物館がございましたし、隣の亀山市、人口、私どもよりも相当少ないまちでありますけれども、博物館がございます。鈴鹿にもございます。津にもございます。ないのは伊賀市だけという、これは恥ずかしいことではないかな、負けているなというふうに思っておりますので、また市民の皆さんと知恵と力を出し合いながら、そんな施設をつくる算段もしていきたいなというふうに思っております。 ○議長(空森栄幸君)  教育次長。        (教育委員会事務局教育次長 児玉泰清君登壇) ○教育委員会事務局教育次長(児玉泰清君)  先ほど議員の御質問の中で、何カ所かという御質問がございました。保存箇所としては7カ所でございますけれども、今現在は青山の高尾小学校、守田の倉庫、それから矢生の中学校、それから川北の公民館、緑ケ丘の整理所、それから阿山の公民館、友生の小学校いうようなことで、それぞれ分散しております。まだ、これのほかに、その近辺にあります倉庫といいますか、車庫の一部のところに入ってたりということで、点在は今のところしているということで御理解いただきたいと思います。 ○議長(空森栄幸君)  西口議員。 ○4番(西口和成君)  先ほど市長さん、次長さんのほうから御答弁いただきましたが、将来的にこれを1カ所に集めて、展示または継承していくという御答弁いただきました。ぜひとも、この散見している跡地のことについても、そこの地域の方々とぜひとも、跡地のことについては御相談いただきながら、その活用を図っていただければと思いますので、そのあたりも含めてよろしくお願いいたします。  続きまして、公用車ラッピングについて質問させていただきます。  現在、長野県飯田市や兵庫県豊岡市、また埼玉県深谷市で実際に行われております。各地域の名産品やゆるキャラ、市のホームページを見てもらうためのホームページアドレスやQRコード、または広告を載せて収入にもつなげております。特に飯田市は、市内のタクシー会社にも協力を仰ぎ、ラッピングタクシーをつくったり、サブカルチャー特有の痛い車、通称痛車で注目されました。痛車のイベントや、ことしの11月に開催された名古屋モーターショーにも招待をされました。インスタ映えするラッピングなため、中国でも話題だと聞いております。伊賀市でも、伊賀嵐マイというゆるキャラや、また、いがぐりおというゆるキャラもございます。特産品などラッピングした公用車を導入すべきだと考えます。経費もそんなに高くないというふうに伺っておりますので、その分、宣伝効果抜群だと思います。最少経費で最大効果、また、日々送っている逓送車についてもしてもいいかと思いますが、また市長の公用車でもいいと思いますが、このあたり、いかがですか。 ○議長(空森栄幸君)  産業振興部長。           (産業振興部長 尾登 誠君登壇) ○産業振興部長(尾登 誠君)  済みません。公用車のラッピングの話ということで、特に私どもの産業振興部は、1台派手なラッピングをさせたもらった車を保有させていただいております。御存じのとおり、天神祭、それから芭蕉さん、にん太、しのぶのゆるキャラ、忍者をラッピングして、あちこちでイベント等開催させてもらったり、先般も上野の恩賜公園で毎年大きなイベントさせてもらってます。そこには観光協会が保有してます忍者号もございます。これを2つ並べると非常にPR効果ございまして、昨今はSNSの影響で、多方面にこの情報が広がっていくというふうな効果が出てるっていうふうに感じます。  今、おっしゃっていただきました物産であるとか、もう少し商業ベースのもの加味したらというようなことでございますけども、私どもの分野でできるだけそういうふうにシフトして、なかなか新しく公用車を設置してラッピングするちゅうのは困難な状況でございますけども、今の車も相当程度たっておりますので、また時期が来れば、早くそういうふうにシフトはしていきたいと考えております。 ○議長(空森栄幸君)  西口議員。 ○4番(西口和成君)  先ほどラッピング車を既にされているということを御答弁いただきましたが、何が言いたいかと申しますと、新聞報道等々ニュースソースで、ラッピングしている車が、なぜ伊賀市が入ってないのかというところが問題だと思うんですよね。なぜ、先に飯田市や深谷市、また、豊岡市が取り上げられて、先にラッピングしている伊賀市のものが、インスタ映えしているかどうか別として、取り上げられてないというところが、ここは問題なのかなと思います。そういった点からいくと、やはり自己満足だけのラッピング車になっていないのかということは再度検証していただくことかと思いますので、ぜひとも、今後新しくラッピングされるときには、いろいろなものを加味していただきながら、インスタ映えをする、また商業ベースとして考えていただけるものを考案していただければと思いますので、よろしくお願いさせていただきます。  続きまして、本来ならば土日開催されました天神祭のことについてお伺いしたかったのですが、残念なことに、私も氏子として悔しくてたまらないんですが、今回、芭蕉祭の総括についてお伺いさせていただきます。ことし開催された芭蕉祭について、どのような見解をお持ちでしょうか。 ○議長(空森栄幸君)  企画振興部長。           (企画振興部長 宮崎 寿君登壇) ○企画振興部長(宮崎 寿君)  企画振興部、宮崎でございます。  ことし、平成29年度第71回芭蕉祭、例年どおり10月12日に開催をさせていただきました。早朝には雨の降るあいにくの天気でございましたけれども、約500名の式典参加者を得て、ほぼ例年どおりでございました。  式典のほうでは、芭蕉翁への献花・献茶など、厳かな式典部分というのに、本年度は新たな取り組みといたしまして、会場内に児童生徒の部の特選句を短冊にしたためて掲示したところ、訪れた特選者が、そこの短冊と並んで写真を撮るといったような姿も見られております。また、昨年度に引き続いてバルーンリリースを行いましたけれども、そのバルーンリリースで飛ばした風船が、ことしも県境を越えまして、愛知県へ届いたというようなことで、2件連絡いただきまして、この方々へは顕彰会から記念品をお送りいただきました。伊賀市とつながる機会になったのかなというふうに思ってます。  どのような見解をということでございますけれども、こういう厳かな式典部分と、あと、にぎわいを生むフェスティバル機能の部分、こういったものをどういうふうにしてくっつけて、また、にぎわいにつなげていくかということが課題なんだろうというふうに思っております。 ○議長(空森栄幸君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  芭蕉さんの俳句というのは、非常に日本の文化の中でも四季の移ろいを庶民の中に広げたというような、あるいは言葉の使い方を自分たちが考えられるようになったというようなことで、大きなエポックだったというふうに思いますし、私たちもしっかりその伝統の中に生きているわけでありますけども、今、ずっと続けていただいてる芭蕉祭を通覧しますと、今、部長も申しましたけれども、俳句をほんとに一生懸命やっていただいている方々にとっての盛典というような意味のほうが強いのかなというふうに思いますが、そうした式典、盛典というものも大事ではありますけれども、要は芭蕉さんというものを、もっと広くの方に、年齢の低い・高いにかかわらず親しんでいただけるようにしていくことが、これがほんとの芭蕉さんの顕彰であると思いますし、芭蕉祭の存在の意義であろうというふうに思います。つまり、言葉をかえて言えば、そうした式典だけではなくて、もっといろんな方が、いろんな取り口、切り口で芭蕉に触れられるような、芭蕉さんを切り口として楽しめるような、そんな催しの1日、あるいは習慣であってもいいのかなというふうに思うし、これは大いに、いろんな可能性はあるというふうに思っておりますし、そうしなければならないというふうに思っております。 ○議長(空森栄幸君)  西口議員。 ○4番(西口和成君)  顕彰は大事なことだと思います。一般の方が芭蕉さんのことを日々の話題として出されて、初めて顕彰されてるのかなというふうに私は感じております。ぜひとも、市から多額の補助金も芭蕉祭のほうには支出されております。芭蕉祭のプログラムについて、一度、式典とはまた違った部分で御再考いただければと思います。来年の芭蕉祭はぜひとも、期待させていただければと思います。1つは、伊賀市にゆかりのある歌い手さんに芭蕉さんの歌を歌ってもらうとか、そういったことも含めれば、ほっといてもよそからメディアも来ますし、人も来られるということもありますので、御一考いただければと思います。  続きまして、最後に投票場のあり方についてお尋ねします。
     ことしは市議会議員選挙、衆議院選挙と2回行われました。ここでは、基本的権利である投票権を物理的に行使できない状況について、いかに対処されるのかということをお伺いします。  投票率の低下を受けて、さまざまな啓発や取り組みがなされていることは周知の事実でございます。また、コストの面から、市内99カ所ある投票場を削減すべきだという議論もあることも存じ上げております。コストの面からいきますと削減議論になるかと思いますが、一方的に削減議論をするのであれば、並行して投票困難者に対する施策も考えていかなければならないと思います。  そこで、例えば移動投票所、バスとかについても議論しなければならないと思います。移動投票所の先進地である島根県浜田市へ視察に行かれた先輩議員もいると伺っておりますが、丸々浜田市の事例を伊賀市に持ってくるのではなく、これから議論を深めていただき、伊賀市に合った形で対応するべきだと思いますが、いかがでしょうか。このことは特別交付税の措置対象でもあり、経費の半分が負担されると思います。いかがでしょうか。 ○議長(空森栄幸君)  選挙管理委員長。          (選挙管理委員長 山菅善文君登壇) ○選挙管理委員長(山菅善文君)  こんにちは。選挙管理委員長の山菅です。よろしくお願いいたします。  当市の投票区は、投票の機会の確保を目的として、平成16年11月1日の合併以前の旧市町村の投票区を引き継いでおります。また、市内全域で99カ所となっておりますが、その中には投票場が狭かったり、駐車場のスペースが不足していたり、また、バリアフリーが不十分であったりするなど、投票環境の向上を図る必要がある投票場が多くあります。近年、期日前投票制度の周知が進み、当日の投票者数は減少の傾向にありますが、特に若い世代では、投票場が狭く、また監視されてるような気がするという理由から、期日前投票を利用する選挙人がふえてきております。また、各投票区で選挙人名簿登録者数に大きなばらつきがあります。当日の投票所の運営にかかわる選挙人1人当たりの費用にも大きな差が生じている状況になっております。また、委員会としていたしましても、これら解決すべき喫緊の課題と認識しておりますが、解決策等につきましては、事務局書記長より御答弁させていただきますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(空森栄幸君)  選挙管理委員会書記長。       (選挙管理委員会事務局書記長 藤岡淳次君登壇) ○選挙管理委員会事務局書記長(藤岡淳次君)  総務部の藤岡でございます。選挙管理委員会の事務局を併任させてもらっておりますので答弁させていただきます。  今の御質問でございますけれども、委員長のほうからも喫緊の課題ということで答弁がされました。期日前投票所制度が非常に浸透しておりまして、逆に当日投票の数は非常に減っておるというような状況でございます。少し数字を言わせていただきますと、この10月の総選挙では、期日前投票所で利用された方が35%ございます。これは台風の影響もございましたけれども、ことしの3月の市議会議員選挙で20.15%、それから、昨年の10月の市長選挙では18.42%で、市長選挙、市議会選挙、それぞれ4年前の選挙の期日前投票率でいきますと、5%ずつふえておるというような状況でございます。そういった期日前投票所がふえているというような状況が1点ございます。それから、議員もおっしゃいましたように、参声広場でも投票所の削減、それと当時に投票環境の向上というのを求める声もいただいておりまして、やはり広い駐車場とバリアフリー化された広い施設が整っている、安心して投票できる環境っていうのは、これからやっぱり必要であろうというふうに考えております。  もう1点は、行財政改革を推進する観点から選挙事務執行経費の削減、この2つを兼ね合いながら投票区の再編というのを検討していきたいというふうに考えております。現在、考えておる最中でございますけれども、再編案はいずれまとめまして、有権者の皆さん方に説明をさせていただいて、御理解をいただけるよう説明を重ねていきたいというふうに考えております。  具体的な内容はまだ検討段階でございますけれども、議員おっしゃいますように、例えば一定の距離、あるいは一定の選挙人の数で投票所をくくるということと仮定いたしますと、やはり投票の機会の確保っていうのは大変大事になってまいります。この方策といたしましては、最近、特にふえておる期日前投票所をより拡充していこうと。例えば支所は、木、金、土の3日間でありますけれども、それの期間を少し延長してはどうかという意見も今、委員会でしております。それから、どうしてもそれ以外のところについては、議員の移動投票所案もいただきましたけども、これについてはいろいろメリット・デメリットあるように聞いておりますんで、その辺についてはもう少し委員会で詰めていきたいなというふうに考えておりますんで、いずれももう少し委員会で議論を深めまして、いずれ成案として説明をさせていただきたいと考えております。 ○議長(空森栄幸君)  西口議員。 ○4番(西口和成君)  ぜひとも、当面選挙はなかろうかと思いますが、投票困難者に対するケアをしていただきながら、早い段階でよりよい施策を打ち出していただければと思いますので、よろしくお願いいたします。  先日、崇廣堂で行われました、伊賀市の未来を考える場というところへ参加させていただきました。高校生を初め、伊賀のどこにいるのかというぐらい、多くの若い方が本気で伊賀市の観光について、白熱した議論を展開しており、とてもよいアイデアが出されました。そこの熱気を議会に届けたいと思い、今回、いろいろと文化的なこと、観光的なことを質問させていただきました。観光の牽引、また、司令塔役になるDMOにも登録申請しているというふうに伺っております。私が6月議会で質問させていただいたことを早速実践していただいているということは非常に喜ばしく思っておりまして、随時DMOのことについては観察していきたいと思います。  再三再四申し上げておりますが、業者への丸投げやお互いの足の引っ張り合いをするのではなく、また、補助金ありきの目的なき観光プランや上から目線の観光、自己満足の内向きな観光ではなく、行政やまた経済界、地域、市民の皆さんが一体となったオール伊賀で、外へ外へ協力に発信を推進していただきたいと思います。それが伊賀の新しい観光都市としての幕あけだと思っております。伊賀の各国道の入り口に365日、例えば芭蕉さんの違う俳句を流すサインポールをつくったり、丹波栗にも負けない伊賀栗の開発も進んでいるというふうにも聞いておりますし、また、お城公園のバリアフリー化というのも、観光の面からも進めていただきたいと思います。ほんとに先人が残してきた伊賀の宝物を生かさなければ、ほんとの宝の持ち腐れになると私は思います。  ここで、岡本市長の観光都市に対する本気度をお伺いして、質問を終えさせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(空森栄幸君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  たびたび申し上げてるように、この地域というのは、いろんな意味で持っているものが、宝物がいっぱいあるわけであります。それは全て市民の共有財産であるし、そして市民がみんな頑張ることによって、それを外に発信していくこともできるし、また見返りももらえるということでありますので、今、お話しいただいたようないろんなアイデア、また皆さん方からも頂戴して、しっかりと、それこそ市民一丸となって頑張っていけば、また、少子高齢化と言われるこの中で、活力ある社会が生まれるんだろなというふうに思っております。 ○議長(空森栄幸君)  これをもって、西口和成君の質問を終了します。  続いて、質問順位第8番 森川徹君ですが、質問に際し、パネル使用の申し出があり、議長において許可しておりますので御了承願います。  それでは、森川徹君の質問を許可します。  森川徹君。            (14番 森川 徹君登壇) ○14番(森川 徹君)  失礼をいたします。自民爽風クラブの森川徹でございます。議長より発言の許可をいただきましたので、通告に従いまして、順次質問をさせていただきたいと思います。  今回は土曜日授業の検証と今後について。そして、ヘルプマーク等についてということで通告をさせていただきました。  まずは、土曜日授業の件でございます。思い返しますと約25前です。私が中学校3年生のときでした。1992年やったと思います。ちょうどそのときはバルセロナオリンピックで、1つ年下の岩崎恭子選手が、バルセロナオリンピックで平泳ぎで金メダルをとったと、そんな話題で持ち切りでございました。そんな中、教室で友達に、「森川、土曜日の授業が1日休みになるらしい」と、そんな話を聞かせていただいて、当時の私、ラッキーと、そんなふうに思ったのを覚えております。そのときは第2土曜日だけが休みになったんです。そして、それから3年後に、僕が高校のときでしたか、第4土曜日も休みになったような記憶があります。それからずっと、いろんな議論を重ねて、今、少し前に、土曜日授業が復活するまでに全ての土曜日が休みになって、完全週5日制となりました。しかしながら、その間にいろんな学力低下の問題とかが浮上してまいりまして、数年前にこの三重県でも、そしてこの伊賀市でも土曜日授業を復活させるということで、現在第3土曜日が登校日になってるかと思うんです。  そこで、まずこの場で、土曜日授業が復活した経緯、目的、そういったものを細かく説明をいただいて、後の質問からは自席からさせていただきたいと思いますので、対応のほど、よろしくお願いいたします。 ○議長(空森栄幸君)  学校教育推進監。      (教育委員会事務局学校教育推進監 谷口修一君登壇) ○教育委員会事務局学校教育推進監(谷口修一君)  学校教育推進監の谷口でございます。どうぞよろしくお願いいたします。  今、土曜日の授業という、私たち土曜授業と呼んでおりますが、土曜授業について答弁させていただきます。  伊賀市では、平成17年度から学力向上のために、夏休み、各休業中の3日間を短縮して授業をしておりました。しかし、平成27年4月から夏季休業中の短縮を取りやめて、そして年間10回の土曜授業を実施してきております。ことしで土曜授業を始めて3年目ということで、今年度につきましては、年間8回実施しているということでございます。  この土曜授業というのは、子供たちが学校へ土曜日にやってきます。そして、その代休日を、例えば月曜日に設けるものではなくて、休みをせずに、土曜日は授業時間をふやして、そして土曜日に授業して、そして月曜日も普通に授業するというのが土曜授業でございます。例えば、ある学校が土曜日に授業をしました。月曜日に特別に代休とりました。これは土曜授業とは実際呼んでおりません。土曜日、各学校が行事のために授業をして、月曜日がお休みというのは土曜授業ではなくて、土曜日に授業をふやすというのを土曜授業というふうに呼んでおります。  これは平成25年11月に、国の学校教育施行規則の一部改正によって、このようなことができるようになったと。本来、土曜日は休みだし、日曜日も休みですが、そこを変えてきたというのが平成25年の11月からでございます。このことにつきましては、子供たちが土曜日の過ごし方の課題が幾つかあるのではないかとか、それから、もっと地域とのかかわりをふやしたほうがいいじゃないかとかいうようなこともありまして、学校、家庭、地域が連携をいたしまして、土曜日における充実した学習の機会を子供たちに提供すると、こういう1つの方策として、全国一律に実施するのではなくて、各教育委員会が必要というのであれば実施可能ですよというようなことで始まったところでございます。  そのため伊賀市では、土曜授業は第3土曜日に給食なしの3時間の授業を現在行っております。その内容でございますが、1時間目は読書。子供たちが家で読みたい本を持ってくるというようなことで、読書を1時間すると。そして、2時間目は自学と申しまして、自分でプリントを用意したり、また、先生が用意したプリント使って学習していきましょう。3時間目は、保護者や地域と連携した授業を基本としてやっていきましょうというようなことで、学力向上とともに、保護者や地域の連携した活動を目指して取り組んでいるというようなところでございます。特に、伊賀市では読書、そして自学をすることによって、みずから学ぶ力の育成も図ってきたというような経緯がありまして、そのような状況で現在行われているところでございます。 ○議長(空森栄幸君)  森川議員。 ○14番(森川 徹君)  ほんとに細かく説明をいただきまして、国からのあれで始めたと。各市町でできる、やらんでもええけれども伊賀市はやったという説明やったと思うんです。その中で、1限目が読書、そして2限目が自習、3限目が地域の人たちに来ていただいて、ゲストティーチャー的な感じで。私も、実はゲストティーチャーで1回行ったことがあるんです。少年サッカーの指導をやっておりますので、サッカーをやった覚えがあります。そんなことで、学力向上にというふうに御説明をいただいたんですけども、単純に、それやったら3限とも勉強したほうが学力向上につながるんちゃうんかなと、率直に私も思いますし、今の推進監の答弁を聞いた議員の皆さんもそうですし、市民の皆さんもそう思われたのかなと、そんなふうに思うんです。1限目読書、そして2限目自習、地域からのゲストティーチャーを呼んでの学習というこの3限を年8回やってきたということで、この2年半ぐらいで、これは学力向上につながったのか。その成果、そういったものがあるならば、また逆に、いや、これは課題やなということがあるならば、少しお示しをいただきたいと思います。 ○議長(空森栄幸君)  学校教育推進監。      (教育委員会事務局学校教育推進監 谷口修一君登壇) ○教育委員会事務局学校教育推進監(谷口修一君)  今、土曜授業の成果と課題ということでございますが、教育委員会としましても3年経過した今、この土曜授業について、改めて成果と課題について検証する必要があると、そのように考えておりまして、PTA、それから教職員、校長等の代表者で組織する土曜授業のあり方等検討委員会を現在立ち上げております。これまで3回の検討会を実施しておりまして、また、市内の31校の小・中学校の校長にも、土曜授業に関しましてアンケートを実施してきたというようでございます。また、PTA連合会からも御意見をお聞きしております。そのPTA連合会の方からの御意見の中には、この実施については賛否両論の意見をいただいております。回数について、もっと多い方がいいということで、家に子供を土曜日置いておくのは心配であって、もっと学校行ったほうが安心であるというような声もあれば、逆にもっとなくして、家庭で親子の時間をふやしてほしいという逆の声もございまして、土曜日に地域の行事もあることがあると。それと重なってしまうとか、個人の習い事などもあって、その調整が難しいというようなことで、土曜授業があることによって、かえって子供たちが忙しくなって、サッカーの練習があったりということで忙しくなって、子供たちが疲れぎみになってしまうというような声もいただいてございます。  また、内容についてでございますが、今、森川議員さんも御指摘がありましたように、土曜日に授業行くなら、教科の授業をしてほしいと。プリントじゃなくて、教科の授業ももっとしてほしいという声もありまして、また、土曜授業で読書もしておりますけれども、朝の読書もしておる学校もたくさんございますので、その土曜授業で読書はほんとに必要なのかというような声も、保護者の方から意見も内容面でもいただいているというような状況でございます。  一方、中学校へのアンケート調査の結果では、読書については読書に1時間集中するというようなことで、一定の成果を上げているという声もございますが、反面、そのことが家庭への読書量までは広がっていないんじゃないかとか、それから、1時間読書に集中しにくい子供もいるというような声もいただいてございます。それから、2時間目は自学ということで、いろんな学習の復習をさせたり、自分でいろんなプリントをするというようなことで、自分で用意させたり、それから先生が用意したりということで、学習の弱いところを用意させたりということで、現在プリントしておりますけれども、そのことによって学力の向上を図っているところでございますけれども、土曜授業のそのことが学力向上に成果があったかどうかということもアンケートで聞いておりまして、校長の意見としては、小学校では約6割ぐらいの校長が、学力向上にやや成果があったというような状況でございます。中学校では、やや成果があったというのと、ほとんど成果はなかったというのが半々というような状況でございます。さらには、教職員の働き方の観点もございますので、この観点からは、教職員については土曜日は勤務を要しない日ということになっておりますので、同一週にかわりの休みをとるというようなことが、学校ではなかなかそれができないと。子供来てるのに、先生が休みっていうことはできませんので、長期休業中、夏休みとか冬休みにまとめどりを実際はしておりまして、そのことによって教職員の負担が多くなってるというような状況も見えてくるところでございます。現在、このような課題とともに、土曜授業の意義を再度見直して、回数、内容、働き方の観点からも、PTA、学校関係者からも意見を聞いて検討して、次年度の方針を決定したいというふうに思っているところでございます。 ○議長(空森栄幸君)  森川議員。 ○14番(森川 徹君)  たくさん言ってもらったので、どれから行こうかなと思ってるんですけれども、成果と、それから課題ということを聞いたんですけれども、実際、学力が低下してきたから始めたということであったと思うんです。学力が上がったかどうかというのは、目に見えて、今の答弁ではわからんですね。やや成果があったというふうな答弁しかなかったので、これ、学力を上げるための土曜日授業やったら、先ほど答弁にもあったように、もっと回数をふやせばいいですよね。でも、僕もスポーツ少年団もやってますし、地域の皆さん方には、クラブ活動だったり、それから地域の行事、それからスポーツ少年団行事と、そういったことに弊害が出てくるからやめてほしいって言う方々も恐らくいると思うんですよ。そもそも、この完全週5日制になった背景には、さっきの答弁にもあったように、親子の時間が欲しいと、そんなことも含まれてたと思うんですよね。しかしながら、学力向上のためにということで、3年前に導入されたということなんです。その中で、私言いたいのは、読書と自習、これ学校来やんでもできるんちゃうんかなと思うんです。だから、これは自習っていうぐらいですから、おうちで、自分の部屋で、もしくはリビングでもできますし、これ、読書も一緒なんですよ。わずか1時間の読書であるならば、家でも十分できるんと違うかなと。だから、この学校で今やっている、土曜日でやっている読書と、それから自習、これをおうちでできることができたならば、ここを要するに教科の時間に充てられると。だから、家庭学習っていうものを、やっぱり学校からも言うていかなあかんと思いますし、もちろん言っていただいてると思うんですよ。言っていただいてると思うんですけれども、この家庭学習については、親御さんの温度差もありますし、なかなか先生方から親御さんに言いづらい部分も恐らくあると思うんですよ。ですから、学力向上のためには、こういったことが必要なんですよ。家庭学習が必要なんですよ。だから、これを続けるんやったら、あと1日、例えば第4土曜日も授業をやらなだめなんですよ。それが嫌やったら、ごめんなさい、言い方悪いかもしれないですけれども、それが嫌なんであれば、家庭学習をもう少しふやす努力をしてくださいねキャンペーンみたいなのをやれば、もう少し学力も向上してくるんじゃないのかなと。私、そんなふうに思うんです。教育委員会として親御さんたちに今、家庭学習についての周知ということは何かやっておられるのかっていうことをお聞かせいただけますか。 ○議長(空森栄幸君)  学校教育推進監。      (教育委員会事務局学校教育推進監 谷口修一君登壇) ○教育委員会事務局学校教育推進監(谷口修一君)  家庭学習をふやすということは、ほんとに大事なことだというふうに思っております。いろんな県の学力学習調査でも、伊賀市の中学生の子供たちの家での学習時間が少ないということが出ております。さらに、その時間が携帯やスマホの時間が多いということになって、家でどうしても時間数限られてきます。学校終わって、クラブ活動して帰って、そん中で残った家での時間を勉強に使っていただくということが一番大事なことで、家庭学習をふやすことが学力向上につながるということは、そのとおりだと思います。  そこで、伊賀市として、これ中学校版ですけど、伊賀市の「家庭学習・読書のすすめ」というのをつくらせていただいて、これを4月に子供たちに学校でも指導して、家庭にも持って帰っていただきまして、このように生活リズムを整えましょうと、時間を有効に使いましょうとか、復習をしましょうとか、間違った問題を解きましょうとかいうようなことも含めて、どのような学習をしたらいいかとか、それから、子供たちのアンケート調査もここに載せさせていただいて、細かく指導もし、そして、このパンフレットによって、家での学習の仕方もしているところでございます。これは中学生版で、これ小学生版です。このような状況の中で、家庭学習をふやすということは、各学校でも絶えず呼びかけているようなところでして、なかなかそこへ手を打っていくというのは難しいんですが、そのように今後も続けていきたいというふうに思っているところでございます。 ○議長(空森栄幸君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  教育については、教育委員会の所管ということでございますけど、教育委員会のあり方が変わりましたので、私も共有と協調という中で責任がございますので、お話をさせていただきたいと思いますが、おっしゃるとおり、私も土曜授業のあり方については、大いに疑問を持っております。特に御指摘の読書、あるいは自学というような時間については、読書については「家読」というコンセプトがありまして、そうした家で読書をしましょうねという教育をしているところが各地にあります。私はそれでいいと思います。自習ということではなくて、やっぱり学力を向上させるためには、そういうような対応をしなければいけませんし、もう1つ、私は3時間あるなら、そのうちの1時間は郷土に誇りを持った子供を育てるという意味で、地域とのつながりを持った、あるいは、知識も含めて郷土学習というものを取り入れて、プログラムを組んでやっていかなければいけないというふうに思っておりますし、教育長がいろいろとお考えになってるかと思いますので、私はそのような考えであって、また教育委員会と相談をしていきたいというふうに思ってますので、教育長にもお話を伺っていただければというふうに思います。 ○議長(空森栄幸君)  森川議員。 ○14番(森川 徹君)  教育長、もうちょっと待っててくださいね。  これ、先ほども言っていただいてたんです。やっぱり土曜日授業をやってほしいって言う子供。土曜日授業をやりたくないって言う子供。また、土曜日授業をやってほしい親。それから、土曜日授業をやってほしくない親。たくさんのパターンがあると思うんですよね。また、先生方もいます。先生方もいて、先ほど働き方のことを言っていただきました。先生方が土曜日授業をやって、例えば小学校やったら、担任の先生が授業をやって、月曜日、火曜日、水曜日、次の週、休みとりなさいねって、とれるはずないんですよね。だから先ほどおっしゃったように、夏休みとかの間に休みとっていただいてると。やっぱり先生方にも負担がかかってくるんです。でも、これからどうしていくんですか。学力上げるためには、やっぱりやらなあかんしね。先ほどもおっしゃったように、各単位PTAにもアンケート調査をしている。PTA連合会にも調査をしているというふうな話やったんです。しかしながら、よくアンケート調査、これ教育委員会さんがよくやる手法なんですけど、例えば各単位PTA宛てに、会長さん宛てに、土曜日授業についてどう思われますかっていうアンケート、ぱんと送信するんですよね。持っていってくれてるんかもしれないですし。しかしながら、各会員には伝わらないんですよ。役員さんがアンケートを書いて提出してしもたら、各会員さんには伝わってないんですよ。だから、一個人、会員、例えば1つの小学校に50人の生徒がいる学校もあれば、200人いる学校にもある。また、1,000人規模の学校もあるわけじゃないですか。その一人一人にアンケート調査をするというのは不可能なんです。でも、ちょっとでも多くの保護者、そして僕が言いたいのは、さっきもあり方検討委員会を立ち上げてやってます、3回やってますと言ってたんですけれども、子供たちの意見というのは全く反映されないんです。ですから、中学校の3年生の子と、小学校1年生の子では全く意見が違うと思うんです。だから、小学校1年生の子に土曜日授業どう思うって言うても、なかなか難しいと思うんですよね。ですから、担任の先生だったりとか、今、土曜日授業やってるけれども、あと1回ふえたらどう思うかなとか、そういうことを、例えばこの土曜日授業の1時間目にやってみるとか、実際に中学校3年生になってたら、このあり方検討委員会に参加してもええと思うです。委員として参加できなくても、例えばオブザーバーとして参加をしていただくとか、そういうことも考えていかないと、親たち、また先生たち、いわゆる大人たちが決めたことに子供たちは従わなければならないんですよ。最初にも言いました。中学校のときに第2土曜日が休みになりました。僕は何にも聞かされてなくて、大人たちから言われてラッキーって思ったのが、子供たちの意見ていうのは全く反映されないんですよね。それで僕は恐らく反対はしいひんかったと思うんですよ。休みになることに対しては。でも、子供たちの中には、やっぱり土曜日学校に行きたい子供たちもいるかもしれない。逆に、土曜日学校行くのかなんなって思ってる児童生徒の方々も恐らくいると思うんですよね。だから、そういった子供たち、児童生徒たちの声もいかに拾うか。また、さらには親御さんたちの声を幅広く聞くための手法っていうのを選んでいただきたいです。だから、学力向上だけで、その土曜日授業を進めるっていうのはなかなか難しいと思うんです。確かに、1970年に中学校3年生だった子供たち、生徒、今62歳ぐらいですから、恐らく市長ぐらいかなと思うんです。そのころの中学生が過去の中で一番学力が高かったそうなんです。これ、皆さん、スマホだったり、iPad持っていただいてるので、中学スペース学力スペース推移っていうので検索をいただきますと、筒井勝美さんという方の論文がでてきます。「学力低下問題、その後の学力推移と40年前との学力格差」という論文がでてきます。この論文を見ると、いかに1970年のころと比べると、今の子供たち、児童生徒たちが、学力が低くなったかいうことが一目でわかりますので、興味がある方はまた見ていただければなと思うんです。しかしながら、今、ここの段階で、僕もあんまり勉強好きなほうじゃなかったので、学力、学力っていうのもなかなか難しいんです。もう既に松阪市は、来年は土曜日授業やめますということを表明しておられます。しかしながら、学力向上だけじゃなくて、これからの指導要領の改正などによって、この土曜日授業を今以上にふやさなければならない現状が恐らく来ると思うんです。その辺の考え、例えば平成32年には、この科目とこの科目がふえますよとか、そういうことが恐らくわかってるんだろうと思うんです。その辺を含めて、今後、土曜日授業もう1日ふやすのか。いやいや、そのまま1日にして、7限目、それからゼロ限、そういったことを考えるのか。その辺はどうお考えですか。 ○議長(空森栄幸君)  教育長。            (教育長 笹原秀夫君登壇) ○教育長(笹原秀夫君)  よろしくお願いいたします。森川議員から、いろいろ、ほんとに種種に富んだお言葉をいただきました。教育委員会としましても、土曜授業をするからには、やはり身のあるものにするということが一番大切だというふうに考えております。ただ、そこでは、今、推進監のほうからもありましたように、教職員の働き方の観点からも考えていかないといけない。私自身の考え方としては、地域の皆さんとの交流のことも含めて、子供たちに地域のことを理解してもらうための授業にももちろん使っていきたいというふうに考えていますが、同時に、何といっても学力の向上に向けた実施が大切、大事だというふうに考えています。学力の向上のためには、ほんとに家庭学習が大切、おっしゃっていただいてるとおりでございます。そのほかにも、もちろん学校での授業時間の確保、その授業での質を高める、この努力というか、そこも大変必要であるというふうに考えております。そのために土曜授業は、これからどうしていくか。実施するか。私がまだ来ていないときではございますけれども、夏休みなどの長期休業日を短縮して、新たに授業時間を生むような考え方ももちろん含めまして、これから考えていかないといけないというか、現在、そういうことも含めていろんなところで議論、検討をさせていただいているところでございます。  森川議員がおっしゃっていただいたように、実は来年度から、小学校の3年生から外国語授業、これは英語活動という形になるんですけれども、年間15時間以上導入されます。この時間数の確保についても、ほんとに教育委員会内で今検討進めているんですが、どうすれば一番子供たちにとっていいのかということを検討しております。この授業時間の15時間と一言に言っても大変大きな時間でございますので、この時間の確保から考えましても、学力向上に対して時間をどんどん、まだまだ割いていく。できるだけ学力向上に向けた取り組みをやっていく。そのための授業時間を確保することがほんとに重要で、大切であるというふうに考えております。  県下の情勢を見てみますと、土曜授業については、教職員の働き方の面や成果の面から、さまざまな市町で今現在見直されているというふうに聞いております。その中で、今の段階でございますけれども、回数をふやすというよりも減らす傾向というのがあると聞いております。伊賀市の教育委員会でも、伊賀市の子供たちのことを考えて、子供たちの教育の充実のために、十分に今も考えておりますが、これから来年度に向けて十分に検討した上で、と言いながらも早急に結論を出して、これを皆様方に周知していく努力をしていくというふうに考えているのが今現在でございます。 ○議長(空森栄幸君)  森川議員。 ○14番(森川 徹君)  今、教育長の答弁の中にもありました夏休みの短縮とか、またこれを復活させるということが話にありました。これが実現するのかどうかというのは、まだ先の話であろうと思うんですけれども、年間15時間、大きな時間です。ですから、今の状況の中で、同じ手法で、1限目読書、そして2限目が自習、3限目が地域の学習ということをやってたら、絶対あと1日ふやさなあかん結果になってしまうと思います。ですから、僕、読書が悪いとか、自習が悪いとか、地域の学習が悪いって言うてるんじゃないんです。だから、確かに減らす自治体があって、導入されたときもそうやったんですよ。各市町の教育委員会に任せますよっていうのが国・県の話やって、じゃあ伊賀市どうするって。僕、そのときもその話を伺ってたんですけれども、どうも周りやるから1回やってみよかみたいな、見切り発車的なところが否めなかったのかなと。これ、どうかわからないですよ。ですから、何かはやりものに乗っかったみたいな、そんなんではやっぱりあかんと思うんですよ。ですから、この土曜日授業を今後なくしていくのか、もしくはふやすのか。だから、僕らが小学校、中学校のころは、毎週土曜日は行ってたんですよ。毎週半日で、3限授業やって、昼からサッカーの練習とか行ってました。それでも、その子供たちの体力のことって、当時あんまり言われへんかったと思うんですよね。だからといって、僕は土曜日授業を絶対やれっていう派でもないんですよ。土曜日授業賛成派でも何でもないですし、反対派でもないです。ですから、僕、何が言いたいかというと、先ほども何回も言いましたけども、しっかりと議論した上で、着地点をしっかりと見つけて、やっぱり、これではあかんかったから、今度はこうしよかとか、そういうことがないように、今のうちに多くの意見を聞いた上で答えを出す必要があると思うんですよ。ですから、先ほど私申し上げました。生徒児童に聞いてみる。実際、この導入時、生徒児童に恐らく聞いていただいてないと思うんです。ですから、この生徒児童の皆様方にも声を聞いてみる。そして、親御さんの声もしっかりと聞く。そして、やっぱり現場で働いていただいてる職員の皆様方にも声を聞いていただく。それが先生と子供たちがメーンで、そこにプラスアルファで保護者の皆様方が意見を言う。この土曜日授業に対しては、やっぱり保護者の皆様方の意見というのは大きいと思いますので、こういったことをしっかりと踏まえた上で、今後、その学習指導要領の変更とか、そういったことも恐らくなされると思うんです。そういったことに対応できるように、十分に余裕を持って、この土曜日授業ということを議論していただかなければいけないと思うんです。だから、最後に教育長に聞こうかなと思ったんですけども、教育長言っていただいたので、もう答弁は結構ですので、この点に関しては、各単位PTAの役員さん任せじゃなくて、会員さん一人一人の声を少しでも聞いていただけるような形をとっていただきたいなと思うんですけれども、この項の最後に市長、何か御所見があればお願いします。 ○議長(空森栄幸君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  どんな授業をするのがいいのかっていうことは、ほんとに大事なことだというふうに思いますし、興味深かったのは、40年前と今の学力ということにヒントがあるのかなというふうに思ったりもします。しっかりといろんな議論を尽くしていくことは大事だというふうに思いますので、私も教育委員会のほうにも働きかけていきたいというふうに思います。 ○議長(空森栄幸君)  森川議員。 ○14番(森川 徹君)
     ありがとうございます。親、そして地域もかかわることですので、地域の皆様方にも協力を得ながら、この土曜日授業がよりよいものに、なくすのかふやすのかということは僕はこの場では申しませんけれども、よりよい子供たちのためにやっていただきたいなと、そんなふうにお願いをして、次の項に移りたいと思います。  次の項ですけれども、ヘルプマーク等についてということで、このヘルプマークなんですけれども、実はちょうど1年前の平成28年12月議会に、同僚議員であります近森議員より、このヘルプマークの紹介がされました。実はそのとき、時間の関係等々で余り詳しくされなかったので、今回はこのヘルプマークについて、そのときも同僚議員から、こんなことを伊賀市でもやってみてはどうですかと、そういう御質問がなされてました。  このヘルプマーク、これなんです。見えますか、後ろの方も。実は、義足や人工関節を使用している患者、内部障がいや難病の患者、精神障がい、知的障がい、または妊娠初期の人等、援助の配慮を必要としていることが外見ではわからない人々が、周りに配慮を必要なことを知らせることで援助しやすくなるよう作製された。東京都が考案して、つくったマークなんです。そして東京都が、実はこれ余談なんですけど、商標登録をされてるんですね。東京都にお願いをすれば、これをいつでも使えるということで、実は都道府県で、もう既に24の都道府県がこれを使用していて、それプラス各自治体、市町村単位でもこれを導入している市町村もあるということなんです。早い話が、見てわからへんけれども、ちょっと病気を抱えてる、そういう人たちが、例えば公衆の面前で電車に乗ったときに、しんどいなと思ったときに、例えばこれを持ってれば、周りの人が気づいていただいて助けていただくというツールなんです。1年前に同僚議員から質問があって、その後、伊賀市でヘルプマーク、どうなったのか。少し御答弁いただけますか。 ○議長(空森栄幸君)  健康福祉部長。           (健康福祉部長 稲森洋幸君登壇) ○健康福祉部長(稲森洋幸君)  失礼いたします。健康福祉部、稲森でございます。  おっしゃっていただいたとおり、昨年12月議会で別の議員さんから御質問いただきました。ヘルプマークとヘルプカード、御一緒に提案いただいたというふうに思っております。議員おっしゃっていただいたように、マークにつきましては、どちらかというとアピールするものというような、私は認識をしております。皆さんに見ていただいてというのがマークでございます。ヘルプカードというのがございまして、また御提案いただくんでしたらやめておきますけども、要するに、そっちは情報というものを重視したものというようなことで思っております。御提案いただいて、県単位でやっているところが多いというのを私どもも把握をいたしておりまして、三重県のほうへどうですかっていうようなお尋ねもさせていただきまして、あるいは市民の皆さんから御要望もいただいてるということもあるようでございますので、そうしてましたら県のほうで県内の調査をされる時期がありまして、実績も実はございますけども、やっているところは県内で、マークにつきましては1町だけです。今のところ。カードについては2町というようなことで、最終的に三重県のほうで、29年度中にカードのほうはつくられるというようなことで今お聞きをさせていただいております。詳細、県から発表されるということでございますので、私どものほうでどうという話が実はできないんですけども、そんなことで今聞かせていただいておりまして、私どもといたしましては、カードにつきましては、当然窓口で配布もさせていただきたいというふうに思ってますし、おっしゃっていただいた必要性とか、認知度を高めていくために、啓発については当然やっていきたいと、こんなふうに思っております。状況としては、今、その状況でございます。 ○議長(空森栄幸君)  森川議員。 ○14番(森川 徹君)  そうなんです。これ、都道府県単位でやられてるんですね。今の答弁の中に平成29年度中ということで、ヘルプカードがまずできるという答弁だったと思うんです。ヘルプカードとヘルプマーク、先ほどお見せいたしましたヘルプマーク、これ裏なんですけど、ヘルプカードっていうのは、要するにお財布とかに入れとく感じですよね。臓器提供意思カード、あれとよく似た感じやと思うんです。だから、実際外から見てたらわからないんですよね、ヘルプカードでは。これ、裏の写真なんですけど、ヘルプマークを裏返したときの写真です。これ、字書いてあるのわかると思うんですけど、ちょっと読みます。「私は、精神障がいがあります。もし電車内や町なかで気分が悪そうになっていたら、静かな場所に移動させてください。パニック障がいもあるため、電車内では気づいたら座らせてほしいです。万が一の場合は、下記に連絡をお願いします」ということで、ここに附箋張らせてもらってますけれども、これは電話番号書いてある。ですから、一見して、この人はぐあい悪いんやなと、ちょっと調子悪いんやな、障がいをお持ちなんやっていうのが、ヘルプマークやったらわかるんですけれども、今、三重県さんがやろうとしているヘルプカードでは、残念ながらわからないんですよね。この人持ってて、財布の中に入ってたら、倒れててお亡くなりになってから、ヘルプカード出てきたわっていうのでは、これ遅いんですよ。だからヘルプマークなんです。だからねって言うてもだめなんですよ。紀北町だったか、どこだったか、三重県でも1町やられているという話をされてました。もちろん市町村単位でもできるんです。お金がどんだけかかるかはわからないです。ヘルプカードを県がやると言うてるので、ヘルプマーク、ぜひともつくったらどうかなと思てるんです。  じゃあ、何でヘルプマーク欲しいか。やっぱり市長が常日ごろ言ってる観光立市、我が観光立市である伊賀市において、観光客の皆様方がここに来たときに、このヘルプカードをつけて町なかを歩いてらっしゃった。万が一、汗だくになってうずくまってた。そうなったときに、これがついてたら伊賀市の市民の方々、助けることできますよね。東京都では、もう既に72%の認知度があるんですけれども、この伊賀市においては、恐らく20%台以下かなと。このヘルプマークを知っているのが。ですから、この観光立市を掲げる伊賀市おいて、このヘルプマークを先んじて導入する。ていうても1町やられてるちゅうことなので、もう既に二番煎じになるんですけれども、より早く、このヘルプマークを導入するということはどうかなと思うんですけれども、市長、どう考えてますか。 ○議長(空森栄幸君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  大事なことだと思いますけれども、同じやるんなら県下一斉に、そういうものをしなければいけないということですから、県のほうにもさらに一層頑張っていただいて、早くしたらいいなというふうに思います。 ○議長(空森栄幸君)  森川議員。 ○14番(森川 徹君)  そのとおりです。これはやっぱり県下一斉にやって、もちろん伊賀市が、すごいよね、温かいまちやな、リピーターをふやすということに物すごくもってこいなんですけれども、やっぱり三重県内でやらないとだめなんです。ですから、この伊賀市から三重県に、ヘルプカードもええけど、ヘルプマークやるということを声を大にして言うていただきたんです。伊賀市だけでだめならば、例えばお隣の名張市さん、そして亀山さんとかと連携をして、一斉に言おさと、そういうことを県にやれば、絶対できるはずなんです。ですから、今回、このヘルプカードを紹介しました。ほかの県にはハートプラスマーク、ヘルプカードと一緒なんですけれども、心臓に疾患をお持ちの方々がつけているマークです。これだったりとか、そして、これがマタニティーマークです、妊娠の方。そしてこちらが、もう伊賀市の市役所には多くのところで張られてます。耳マークです。聴覚障がいの方々に対してのマークなんですけれども、これは全て外見ではわからない人たちのためのマークなんです。マタニティーマークはおなかが大きくなってきたらわかるんですけれども、妊娠初期の方、こういった方々は外見ではわからないんです。ですから、こういったマーク、きょうはヘルプマークのことをやりましたけれども、こういったマークを伊賀市の窓口でももっと導入をして、伊賀市ってすごいなと、こういったこと、これがまた市民サービスにもつながるんじゃないのかなと、そんなふうに思うんです。そして、私、このヘルプマークが、今度これが実現したならば、例えば自動車に張るためのヘルプマークとか、そういったものがあってもいいのかなと。少し前に高速道路でドキンちゃんの声優さんがお亡くなりになられたということもありましたけれども、やっぱり車を脇にとめて、何かあったんなら、このヘルプマークを張ってたら、声かけてみようかなと、そういうことにもつながるのかと思うんです。ですから、このヘルプマーク以外にもいろんなマークあります。こういったことをもちろん県にも広めていただくことをお願いをするんですけれども、まずはこの伊賀市で身近にできることから、耳マークはもうやっていただいてます。もっともっとほかにもやれることがあるので、そういったこと、市民サービス、また海外の方々、それから観光客、そういった方々にもPRをしながら、住みよい伊賀市を築いていただけることを心からお願いをして、私の一般質問を終結いたします。 ○議長(空森栄幸君)  これをもって、森川徹君の質問を終了します。  会議の途中ですが、休憩といたします。  再開は午後1時20分といたします。            (午後 0時12分 休憩)           ―――――――――――――――            (午後 1時20分 再開) ○議長(空森栄幸君)  休憩前に引き続き会議を再開します。  質問順位第9番 市川岳人君の質問を許可します。  市川岳人君。             (9番 市川岳人君登壇) ○9番(市川岳人君)  皆さんこんにちは。自民青鵬の市川岳人でございます。通告に従いまして質問をさせていただきますけれども、通告内容自体は変わりませんが、通告の順序を一部変更させていただきまして、まず1番目、機構改革と支所の今後。続きまして、伊賀神戸駅前の土地賃借について。3点目に、南庁舎関連予算執行の現状と今後の方針はについてお伺いしますので、どうぞよろしくお願いいたします。  それでは、まず、支所についてをお伺いさせていただきます。  議会のほうで全員協議会、これは10月、11月だったと思います。そして、また、市民向けにおきましては、11月中に市政懇談会ということで、今回の機構改革についての説明が行われました。伊賀市は来年4月からの市の部署に、にぎわい交流部を新設する。支所に置く課を係に変更する。そういった主な機構改革案を発表されました。詳細につきましては、ここでは割愛をさせていただきますけれども、今回の機構改革、毎年度のごとく機構改革が行われます。そして、もちろんこの機構改革自体が市長の専権事項であるというふうには認識しておりますけれども、どうしても行政の効率化、業務の効率化というよりも、ポストをつくるための役所の中の再編になっていないのかなと、そういった考えもあります。そういった観点から質問させていただきます。  まず、今回の機構改革が、長い目で見て業務の適正化、そして、また、定員の適正化、これは市が全体として取り組んでおります。そして、それにつながって人件費の圧縮等々、そういう方向性で動いておりますけれども、今回の機構改革がそういった諸所の課題と整合性がとれているのかどうかということについてお伺いさせていただきたいというふうに思います。  以降につきましては、自席より進めさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(空森栄幸君)  総務部長。            (総務部長 藤岡淳次君登壇) ○総務部長(藤岡淳次君)  今、議員御質問いただきました組織の見直しの件でございます。この組織見直しの基本的な考え方につきましては、市民懇談会、あるいは全員協議会でもお話をさせていただきました。ポストをつくるためでは決してございません。そのときそのときの市政の課題を柔軟に実現するというようなこと。それから、市民にわかりやすく簡素で機能的な、しかも効率的な執行体制を整備するということでございますので、そのときそのときの行政課題に対応した組織、あるいは事務処理の迅速性、効率性を図れる組織いうようなことで、今回の組織見直しを発表させていただいたというところでございます。 ○議長(空森栄幸君)  市川議員。 ○9番(市川岳人君)  そういった答弁になるだろうというふうには、確かに思っておりました。ただ、国体に向けての課の創出であったりというところはわかりやすいところはあるんですけれども、ほかの部分におきまして、市民にわかりにくいようなところもありますので、そのあたりを今後、周知徹底をしていくというのも1つ必要かなというふうに思います。そして、今回の改革の中で、支所の枠組みが大きく変わるというところが一番大きいのかなというふうに、個人的には捉えさせていただきました。本庁機能に集約するというような、そういったものです。具体的には、人権市民協働部、これも生活環境部からの分割というふうな新設のような部署ですけれども、こちらのほうに支所が組み込まれるというふうな内容になっております。それが、今までかねてより市長がおっしゃってた、小さな本庁大きな支所と、そういったところと実は変わってるんじゃないのかなと。いわば中央集権的な形になって、大きな本庁になっていないのかなというふうに見受けられるんですけども、そのあたりについてお考えを聞かせていただきたいと思います。 ○議長(空森栄幸君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  端的に申し上げますと、ちっとも変わってはおりません。新市建設計画伊賀市まちづくりプランでは、分権実施の確立として、市民が主役、地域が主体、伊賀市分権型まちづくりというのが規定をされております。その中で、住民実施の拠点である自治センターを設けるとともに、旧市町村単位に支所を設けて地域振興業務を行うこと。そして、全市一体となった発展を図るための小さな本庁を設けると記載をされているところであります。ただ、将来的には、自治センターを中心とした自治の権限機能が確保拡充されていくことにより、行政業務全体の見直しを行って、スリムな組織と行政システムを構築していくとも記載されています。  したがいまして、自治基本条例に掲げる補完性の原則に基づいて、協働による分権型のまちづくりを推進していくために、本庁、支所の規模は見直し、市民に身近なところで住民自治活動の支援を行うため、本庁並びに支所機能の強化を図っていくということであります。 ○議長(空森栄幸君)  市川議員。 ○9番(市川岳人君)  支所の説明とともに、市民センター、もちろん住民自治協議会というところが、今後どういうふうに兼ね合いをして進めていくかということだと思います。恐らく、今、状況はどうなんだというところで、内々に話をさせていただいて、財政や権限がどうなんですかというふうなこと聞かせていただきました。今、お答えいただいた中では、現時点では何も今までと変わらないですよというふうな説明をいただいております。ただ、変わらないということのほうが、実は私は問題なんじゃないのかなというふうに思っております。支所、それぞれ旧の自治体、合併自治体の中にございますけれども、その支所管轄の住民でも、今の支所のあり方について疑問を持ってらっしゃる方、確かに多いんです。取次業務の機関になっていないですかと。そういったところが今回の機構改革において解消される、もしくはそういった方向性に向かうのか。そういったところについて、もう少し具体的な話を聞かせていただければなというふうに思います。 ○議長(空森栄幸君)  総務部長。            (総務部長 藤岡淳次君登壇) ○総務部長(藤岡淳次君)  支所の機能、あるいは財源、権限という質問をいただきました。支所につきましては、それぞれの地域振興、あるいは防災拠点という観点、さらに、住民福祉の窓口業務という一定の行政機能を確保するということで設置をいたしておりまして、これは分権型まちづくりを推進していくということにおいて、支所機能をしっかりと確保していきたいと考えております。  予算でありますけれども、現行と大きな変更はないものと考えます。あと、機能、権限でありますけれども、住民窓口機能、あるいは取次業務のさらなる充実。それから、災害時にはどうしても初期対応が必要でございますので、そういった部分をしっかりと支所のほうで所管をするということ。そして、さらに本庁と支所が一体となって連携をして地域振興業務を行うということが、今回の部の中に支所を置いたということでございまして、権限の中には、今まで支所長で決裁をしておったものが、例えば、その支所単独で終わるものについては支所長の決裁で、そのまま終わるかもわかりませんけれども、あるいは全庁にその業務が及ぶもの、あるいは他の支所にも関連するものにつきましては、やはり本庁との連携、あるいは本庁の決裁ということも必要になってこようと思っておりますので、必ずしも今のまま、そのまま決裁が移行するということとは考えておりません。 ○議長(空森栄幸君)  市川議員。 ○9番(市川岳人君)  地域の振興というふうなお話がありました。特に今まで支所それぞれが持ってる課題というもの、支所単位でしか持ち合わせていなかった情報を共有していただいて、中央でやるんだったら、それを共有の課題として進めていただきたい。温泉施設の件もそうです。財産区の話なんかも今後は出てくると思います。そういうところについて、しっかりと具体的なステップを踏んでいただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。  それでは、続きまして、伊賀神戸駅前土地賃借についてをお伺いさせていただきます。  先日より、新聞、テレビ報道、そしてまた、ウェブニュース、特にヤフーニュースのトップに出たというのを僕自身も見たときは、正直衝撃を受けました。特に市民からどうなってるんやという声が大きいです。私自身も総務委員会の中で調査中でありますけれども、その中でもいろんな問題点があるなというふうに認識しております。やはり金額ですね。賃料が高いであったり、面積が広過ぎるんじゃないのか、期間が長過ぎるんじゃないのかと、そういった懸念が委員会の中でも指摘をされておりました。それを受けまして、先日の総務委員会の中で、大森副市長が契約の見直しの準備段階に入っていると、そういった話をされました。こういうことが全庁的に共有されているんかなというところをまずお伺いをさせていただきたいと思います。市長自身も今回の契約、ちょっと問題があったかもしれないであるならば、やはり見直すべきだなというふうにお考えでしょうか。 ○議長(空森栄幸君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  今、議員のほうから単価や面積や期間、いろいろ問題あるんじゃないかというふうに御指摘がありましたけど、私はそれぞれの理由によって問題があるというふうには認識をしておりません。単価といいますか、費用につきましては、道路をつくったときの公示価格をもとにしている。これは間違いないことでありますし、面積についても、これは貸す方からすれば、非常に不利な貸し方になっては困るということでありましょうし、期間、19年、20年、何々とする、そういう期間が長いのではないかということはありますけれども、これはもう少し条件を読んでいただくとおわかりのように、これはあすにでもこちらからやめると言えばやめられるという契約であります。これは長くしたというのは、これは今まで立地の工業団が、呼ぶだけ呼んで、伊賀市は何もケアをしないのではないか。神戸の橋も長いことかからない。そして、いろいろな神戸駅前の整備もされてこない。そういうことを私が着任当時から、たびたび工業団との会合、あるいはさまざまな出会いの中で御不満をといいますか、お叱りを受けてきた課題であったわけであります。やはりそのとおりでありまして、これからしっかりとした地域経済を担保していくためには、そうした呼ぶだけではなくて、立地していただいた工場に対する相対としてのケアが必要であるという、そういう意味での1つの立地政策としての期間であります。しかし、社会的条件、あるいはさまざまな状況が変わってくれば、いつでもこれはやめることができるという契約にしてあるわけであります。そういう意味では、私は不適切な部分があるというふうには聞いておりませんし、立地政策として必要であるというふうな判断であります。副市長も委員会の中でいろいろ申し述べているかとは思いますけれども、委員会での議員からの意見もありますので、それを尊重して、改めて先方との話し合いを行うことも選択肢かなというふうには思うところではあります。 ○議長(空森栄幸君)  市川議員。 ○9番(市川岳人君)  解約条項があるから契約期間が問題にならないっていうのは、私は別の話だというふうに思います。あと、今、市長が問題ないというふうにおっしゃったことでございますけれども、副市長、今改めて、どういうふうなお考えでしょうか。 ○議長(空森栄幸君)  副市長。            (副市長 大森秀俊君登壇) ○副市長(大森秀俊君)  こないだも委員会のほうで申し上げましたとおり、契約自体はあくまでも民と民との対応の中で、同等の立場の中で契約したということで、有効であるというふうに考えております。ただ、おっしゃられますように、いろんな委員会での御指摘も踏まえまして、これは契約自由の原則がございますから、我々としては再度申し入れをしたいなというふうに考えております。そのことは、私は変わってございません。 ○議長(空森栄幸君)  市川議員。 ○9番(市川岳人君)  今の言葉どおりに受けとめますと、市長と副市長の間でのコンセンサスがとれてないんじゃないのかというふうに思うんですけれども。どうぞ、市長。 ○議長(空森栄幸君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  今の私と彼の答弁を聞いて、そこに不整合を感じるということは、私はそのロジックがよくわかりません。表裏一体、一心同体でございます。 ○議長(空森栄幸君)  市川議員。 ○9番(市川岳人君)  市長が行政の最高責任者ですから、そのあたりについては副市長にしっかりと上意下達させるということが必要なのかなと。これは行政機関の中では、内部的にはそうかと思います。ただ、きのうもありました。路線バスとスクールバスの重複があるんじゃないのかというところの、担当部署の答弁と市長の考え方が違うぞというふうな話。ちょっと待ってくださいね。本日もありました。保育の問題で、育休期間の第2子の預け方に関して、部長の答弁と市長の考え方に違いがあるんじゃないのかと。そういったところを、市長自体は自分の思いを本会議で述べられますけれども、そのあたりをしっかり浸透させるということが、実は今できてないんじゃないのかなというふうにお見受けしたんですけれども、市長、いかがでしょうか。 ○議長(空森栄幸君)
     市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  私が言ってるから、すぐに物事が解決していくかということは、行政の中ではなかなか難しいということも事実であります。しかし、めげず、それを折々指示するいうことが一番大事なことでありますし、また皆さん方に御支援を賜るということも、アクセルをかけるという意味では大事なことでありまして、違っているならばこそ、これをしっかりとやっていけよというのが私の仕事であるというふうに思いますし、常にそういうふうに申しているところでございます。 ○議長(空森栄幸君)  市川議員。 ○9番(市川岳人君)  もちろん時間がかかる。いや、もっと時間をスピードアップしていくということが必要だと思います。今まで指摘されていた件についてはそうだと思いますけども、今回の件については、また別かなというふうに思います。  そこでお尋ねをさせていただきます。いろんな金額であったりの問題を取り上げましたけれども、ほかにも問題点があるんじゃないのかというふうに思います。公金が不適切に使われてるんじゃないのかというのが、今の金額であったり、いろんな要件の問題だと思います。その中で、まず1点お伺いをさせていただきますけれども、その中でも、これは疑惑ですけれども、議員の働きかけがあったんじゃないのかと、そういった話もございます。これは今調査中の件ですので、これがどうなのかというところは今回は聞かないですけれども、本来、働きかけがあった場合、これはいい働きかけ、悪い働きかけあると思いますけれども、そういった場合は、行政側が職員に対する働きかけに関する取扱要綱というものがございます。それを適切に運用して、しっかりと文書、どういうことがあったのかというのを残しておくべきだというふうに思っておりますけれども、それが適切に運用されているんでしょうか。 ○議長(空森栄幸君)  総務部長。            (総務部長 藤岡淳次君登壇) ○総務部長(藤岡淳次君)  今、議員おっしゃいました、職員に対する働きかけに関する取扱要綱というのがございます。これは平成17年12月に制定をいたしまして、当初は要求をするというような働きかけに関する要綱でありましたけども、平成21年7月に建設的な提案とか要望、こういったものも含めて、この働きかけに関する取扱要綱を改正いたしました。その改正をした21年7月にはQアンドAもつけまして、要綱の新旧対照表、さらに取り扱いするフロー、そういったものを示して、課長級以上の職員に説明会を実施いたしておりますし、さらに27年7月にも、この取扱要綱の周知と運用についての周知を所属長にも行っております。さらに、現在は市のホームページの中に例規集というのも掲載しておりまして、どなたでもそれを確認していただけるということから、適切に運用されているというふうに認識をいたしておるところでございます。 ○議長(空森栄幸君)  市川議員。 ○9番(市川岳人君)  制度をつくった、それを公表しているから運用が適切に行われているというのはちょっと違うと思います。今はこの要綱に基づいて、議会のほうに報告があったのは1件だったというふうに聞いております。もちろん、これは余りいい事例でないというところでしたから、報告があったように聞いておりますけれども、やはりいい働きかけ、提案であったりというのはあるわけです。もちろん議員ですから、職員さんに対していろんなことを言うっていうのは1つの仕事ですから、そのあたりをしっかり残してください。これは大きな仕事だと思います。最低限の仕事だと思います。要綱の5条においても記されているところだというふうに思いますし、議会としても、もちろん不適切な働きかけがないように自制するする努力をしていく、私自身はそのように考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。  そして、問題点があるというふうに申し上げました。2点目を申し上げますと、今回の契約に当たっての意思決定のプロセス、総務委員会数回開催されておりますけれども、全く見えてきておりません。意思決定をどの過程で、いつ行ったのかというところがわからないなというところが甚だ疑問なんですけども、それに関しまして、特に思いましたのが、どうして金額であったり、面積であったり、期間、先ほど申し上げました、こういった具体的な数字で庁内の議論をしたはずであるのに、そういった数字に関する文書が残っていないのかなと。皆さんの頭の中に記憶されていると。すばらしいなというふうにも思いますけれども、それでほんとに通用するのかというのが理解できないんですけども。全く記録が残っていないんでしょうか。 ○議長(空森栄幸君)  答弁願います。  副市長。            (副市長 大森秀俊君登壇) ○副市長(大森秀俊君)  意思決定の過程についてですが、これについては委員会等でもいろいろ指摘されております。今、その辺のことを踏まえて、また委員会等でお示しするということになろうかと思いますけれども、それについては、書いたもんがないって大変申しわけなかったと思いますけど、職員、思い出しつつやってると思いますので、御理解いただきたいと思います。 ○議長(空森栄幸君)  市川議員。 ○9番(市川岳人君)  思い出してというところですけども、人間の記憶って物すごく曖昧なものだと、私自身は思ってます。そのあたり、ほんとにそれが確たるものかというところがすごい疑問があります。もちろん、丁寧に説明していただく必要があると思ってますので、今後の説明責任を果たしていただきたいというふうに思いますし、市長にお願いしたいですけれども、しっかりと関係した職員に説明をさせると、そういった指示をしっかりしてほしいと。丁寧な説明をしていただきたいなというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。  そして、今回の件が本来ならば、私自身の考え方ですけれども、監査の段階であったり、いろんな内部の手続の段階で指摘されるべき問題だったのではないのかというふうに考えております。ちょうど代表監査委員が交代したりというふうな時期で、なかなかすり抜けたと言っていいのかもしれないですけれども、そういった点で監査の強化、より一層していくべきだと思います。国のほうでも、監査強化の法案の成立が6月にしております。その中では、監査制度を公認会計士有識者らが務める監査委員の権限強化のために、現在は意見にとどめておりますけれども、場合によっては首長に勧告する仕組み、そしてまた、情報通信技術や建築など専門的な知識が必要な場合は、外部委員を専門委員として民間から任命できる仕組み、そしてまた、現在は議会のほうからの選出として1名監査委員が選出されておりますけれども、会計に関する知識というのが、悲しいかな議会議員、人によってはありますけれども、そういう部分で劣っているという部分ございますので、そういったところも改善するための制度変更が、今回の法律によって強化されていくというふうになっておりますので、このあたりもしっかりと鑑みながら、制度設計をもう一度、改めて構築していただきたいなというふうに思います。市長、お願いします。 ○議長(空森栄幸君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  申し上げておりますように、何ら不適切なところはない。この懸案については、私の裁量権の中で行ったことであります。したがいましては、疑義があるとおっしゃるんであれば監査請求をしていただいたら結構かと思いますし、また違う意味で、議会のほうで関係者にヒアリングをしていただいたらいいのかなというふうに思います。 ○議長(空森栄幸君)  市川議員。 ○9番(市川岳人君)  これからの推移によっては、そうことも必要だというふうに私自身は考えておりますし、また、先ほどもこちらのほうからお願いをしましたけれども、しっかりとした説明を果たしてほしいなというふうに思います。この項につきましては、同僚議員もこれから質問をしますので、このあたりでとどめておきたいというふうに思います。  それでは、3点目、南庁舎関連予算執行の現状と今後の方針についてをお伺いさせていただきます。  南庁舎の問題につきましては、多くの市民の方が、今どうなってるんだというふうなことが非常にわかりにくい状況になっているというのは、皆さんも御存じだというふうに思います。私自身、議会議員を務めておりますけれども、9月議会の最終日、全員協議会において予算執行の凍結解除に関しての議決をしてから、情報としては公式に入ってる情報がないと。そして、また、個人的に聞き及んだり、また、マスコミ報道で知り及んでいるところもございますけれども、現時点でどのようになっているのかという具体的な説明を、この場で議会に向けてしていただければなというふうに思います。 ○議長(空森栄幸君)  産業振興部長。           (産業振興部長 尾登 誠君登壇) ○産業振興部長(尾登 誠君)  失礼いたします。産業振興部の尾登でございます。よろしくお願いします。  お問い合わせの南庁舎の予算執行の現状ということでございます。伊賀市南庁舎の利活用に関する予算につきましては、本年6月議会で可決いただいたということでございますけども、執行の凍結が決議されたことを受け、議会からも7月中に凍結を解除し結論を出したいと、こんな答弁もいただいたところでございます。このことから、議会において機能を検討する期間を設けていただきまして、市としても最大限の努力をもって説明もさせていただいたものの、残念ながら9月の議員全員協議会において凍結が継続となりました。これ以上の事業の遅延は市民負担の増であったり、にぎわいの空白期間をつくるおそれがあるということから、庁内協議の上、市長決裁のもと執行させていただいております。  その後、業務発注に関する事務を進めさせていただきまして、去る11月21日に一般競争入札を行い、同24日に委託契約を締結させていただいたところでございます。現在は受託業者を交えまして、南庁舎の機能に関する配置する機能の確定に向けた調整であったり、資料作成に着手いただいているところでございまして、今月中には皆様に一定の説明をさせていただきたいと考えているところでございます。 ○議長(空森栄幸君)  市川議員。 ○9番(市川岳人君)  よくわかりました。ただ、特に予算執行凍結の流れから、これも私の個人的な考え方ですけれども、やはり再議ということで、これは首長の拒否権発動というふうな権限ではありますけれども、それが行われたと。それ自体は理解しております。ただ、これが乱用されますと、過半数で議決を行う議会制民主主義において、非常に大きな問題だというふうに認識しております。ただ、市長の権限として認められていることで、これが通ってしまったということですから、私はその時点では、白旗を上げざるを得ないなというふうに思いました。ただ、ただなんですよ。その後の進め方について、やはり逐一説明をしていただかないと、議論はもちろん、並行して続けていかなければいけないことですから、公式に説明をしていただく機会を、全員協議会何回かありましたので、そういうところを通じてやってほしかったなというふうなところが1点です。12月議会の全員協議会で説明されると今お話ありましたけれど、もう少し早く情報提供していただく必要があったと思います。でなければ、議会軽視ではないとかというふうな意見がどんどん出てきてしまうという問題があります。これは昨日の一般質問の中でも、市長のお話にありましたけれども、執行権の問題だから、執行は粛々とするのだから報告する必要がないんだとか、そういう問題ではないと思いますので、お願いしたいというふうに思います。  そして、お尋ねをさせていただきたいんですけれども、9月の閉会日の全員協議会の際に、図書館の入居を見送ると、そういった案を提示されました。これが行政案として今も進んでいってるのかどうかというとこもあわせてお伺いしたんですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(空森栄幸君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  今の御質問の中で、行政案としてというお言葉がありましたけども、これは皆さん方の御意見を集約して、それを実行しているということでありますので、私どもの行政リードの計画執行というのはしておりませんので、御理解をいただきますように。その上でのお話であります。  南庁舎の機能配置でありますけど、9月28日の議員全員協議会でお示しした配置をベースに基本計画を策定していく方針としております。機能配置に関しては、特に将来的なリスクでありますとか、事業の実現性なども専門的知見から検証を行っていただくことになっておりますので、具体的な配置については、資料が整いました段階で皆さん方に報告説明をさせていただくということであります。 ○議長(空森栄幸君)  市川議員。 ○9番(市川岳人君)  今の答弁を聞かせていただくと、市長としても余り納得している案じゃないのかなというふうに感じました。そして、議会のほうからの提示を受けてということですけれども、私自身もそうですけども、恐らく議会の過半数でも、この案がほんとにいいんだというふうに考えている方、恐らくそんなに多くはないというふうに思います。であるならば、双方も余り望んでいない形になってしまっているこの案が、どんどん進んでしまうというのは、私は問題だというふうに思いますけれども、もう一度議論をして、再構築するというふうなお考えはないんでしょうか。 ○議長(空森栄幸君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  お言葉ではございますが、この案は皆さん方がお出しになった案でございまして、それを我々が忠実に実行させていただいていることであります。そしてまた、長々とかかっていいのかということでありますけれども、それは何でこのプランが出てきたかというと、庁舎が南に行くそのかわりに、そのにぎわいをどうするかと。一日も早くということが肝要なことであります。  少し反問権を使わせていただいてよろしいですか。これは責め立てるという意味ではなくて、あなたの御意見を伺いたい。あなたの御認識を伺いたいということですが、もっと議論すればいいじゃないかということですけども、この南庁舎の建築物としての価値、あるいは周辺とのとりあいの関係性について、どのような御評価をあなたはなさっているのか、お伺いしたいと思います。 ○議長(空森栄幸君)  市川議員。 ○9番(市川岳人君)  建築物の評価といたします。文化的な価値が市長はおありだというふうに、そういった見地から、これがにぎわい創出の核になるだろうと、そういった意見でございます。私自身は、文化的価値があるかどうか。これはもちろん主観であるというふうに考えておりますし、また、そういった評価をされる方が、これをしっかり使っていくっていう考え方を示されるというのは、一部そういった意見もおありだというふうに思います。ただ、市民の税金を預かる議会の議員として考えるならば、これが将来的なコストを含めて、どういった価値を生んでいくのかというところに関して疑問があるということでございます。具体的に申し上げますと、やはり古い建物ですので、これから維持していくのに物すごい莫大なお金がかかる懸念がある。そのあたりの具体的な数字が見えてこないということに関して疑問を持っているというところで、議論の余地があるんじゃないんですかというふうな意見を言わせていただいております。もちろん市長の考え方はわかりますけれども、今、議論が平行線で進んでいるというところの中で、最終的に誰も望まない結果になりかねないですよというところを言ってる。市長も本来的な考え方としては、ここの建物を残して図書館として利用したいという思いがおありでしょうから、そのあたりも含めて議論したいなというふうに思ったんですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(空森栄幸君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  これは、もう時間的な問題ではないかなというふうに思いますし、十分皆さん方に時間をお持ちいただいたというふうに思っておりますので、そこから後は専門的見地からのを彫琢を加えていただくというようなことになろうかなというふうに思っております。 ○議長(空森栄幸君)  市川議員。 ○9番(市川岳人君)  やはり私自身としては、議論の余地あるというふうに考えておりますし、漏れ聞いているようなところでは、合併特例債の延長、そういったところも現実みを帯びた話をして、議員立法も進んでいるというふうに聞いております。行政としても、そういった情報に対してのアンテナを高く持つということにおいて考えていってほしいというふうに思います。  それと、先ほどの部長の説明の中で、南庁舎改修の設計業務委託料5,2000万ですか、こちらのついての説明があったと思うんですけれども、もう1つのほうについての説明、そのあたりがなかったのかなというふうに思ったんですけれども。そのあたりを今後どういうふうに進めていくか。いわゆるBバイCについてどうなっているのかというのは、まだ何もなってないですか。 ○議長(空森栄幸君)  産業振興部長。           (産業振興部長 尾登 誠君登壇) ○産業振興部長(尾登 誠君)  済みません。御質問ですけども、合併特例債とBバイCということやと思いますけども、特例債につきましては、本年8月29日付で合併特例債の再延長を求める市長会の要望というのがございまして、それに賛同する形で、特例債適用の再延長を市長名で、総務大臣宛てに要望をさせていただいているということでございます。この要望につきましては、伊賀市が参画した時点では145団体であったものが、現在はさらにふえていると聞いております。あくまでも現時点においては要望を提出したということでございまして、再延長が決定したというものでございません。したがいまして、南庁舎の整備期限につきましても、これまで同様、平成32年3月の完成を目指していくという考えには変わりはございません。また、仮に再延長が認められた場合におきましても、現在の庁舎の機能が移転して、南庁舎が空き家となることで、にぎわい創出に空白の期間が長くなるということになるわけですから、庁舎機能移転後、速やかに次のステップへ移せることが肝要であると、このように思いますし、それがにぎわいづくりに寄与していくものであると、こんなふうに考えてます。また、あわせまして、伊賀上野観光協会であったり、株式会社まちづくり伊賀上野であったり、そういった関係団体からも、早くにぎわいの空白をつくらないで進めてくださいというような要望もいただいているところでございます。  それから、もう1点のBバイCでございますけれども、通告いただいておりませんでしたので、別の議員からも質問いただいておりますので、そこでお答えさせていただきたいと思います。 ○議長(空森栄幸君)  市川議員。 ○9番(市川岳人君)  済みません。私自身はさせていただいてたというふうに思ってたんですけど、同僚議員が後ほど質問していただくということですので、そちらのほうでつぶさに説明をいただきたいというふうに思います。  特例債の話も含めて、にぎわいも含めてお話をいただきました。特例債につきましては、有利な起債ではありますけれど、伊賀市にとっては積み残された額自体は少なくなってるのは確かに事実でございますけれども、市長自身も名前を連ねているというところで、私自身も総務省のほうの見解を少し聞かせていただきましたけれども、全体のパイがどうこうなるわけじゃなくて、期間の前後であるので、総務省としても、それはやぶさかではないというふうな見解というふうな話も聞いておりますので、このあたり、ちょっと状況を少し注視していく必要があるのではないのかなというふうに思います。  あと、BバイC、こちらにつきましては、いろんな補助メニューをいただくためのものですけれども、こちらについても、6月議会からどうなってるんだというふうな疑問点がずっとございました。これから後の質問において明らかになると思いますけれども、いつ行ったのであるとか、議会に対しての説明をどういうふうにしていくなのか、そういったところをしっかりとしていただきたいというふうに思いますし、やはりそういった情報をいただいて、議会と行政、二元代表、それぞれの一翼を担う立場ですから、議論をしていきたいというふうに考えておりますし、私自身も市長に対して議会軽視じゃないのかと、そういったことを申し上げたくって言ってるわけでありませんので、こんなことを言わなくていいような情報提供をいただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。  以上で、私の質問を終わります。 ○議長(空森栄幸君)  これをもって、市川岳人君の質問を終了します。  続いて、質問順位第10番 川上善幸君の質問を許可します。  川上善幸君。
                (1番 川上善幸君登壇) ○1番(川上善幸君)  自民伊賀の川上です。どうぞよろしくお願いします。議長の発言許可をいただきましたので、通告に従って進めさせていただくんですが、非常に申し上げにくいんですが、2番の社会福祉協議会についてというところの見出しなんですけれども、こちらのほうを数値的なことや内容もありまして、今回、省かせていただくことになりましたことを御了解いただきますように、よろしくお願いしたいと思います。申しわけありません。その上で進めさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。  地域福祉計画の話ですけれども、まず、福祉とはということで、福祉という言葉がありますよね。この福祉の頭文字をとりまして、ふだんの暮らしを幸せにする。これは伊賀市の地域福祉計画の委員長から教わった言葉なんですけれども、福祉というのは限定的なもんではなくって、幅の広い、生活の全般を見るようなお話であるということは、多分皆さん御理解いただいてると思うんですけども、その上でいろいろと質問をさせていただきたいと、こういうふうに思います。  こういう計画にもかかわらず、実は、私も地域福祉計画、丸10年かかわってきました。副委員長も務めさせていただきましたけれども、道行く人、まち歩いてる人ですね。仮に地域福祉計画って知ってますかって聞いたときに、それ何、知らんっていう方が結構いる。地域福祉計画自体を周知、余りできてないんちゃうかな。ずっと私が、10年間かかわってきた中で、時々、委員の方からも聞いた言葉なんであります。その辺、どういうふうな方法で、何回周知してきたのか。もう3次計画になってますけれども、まずそこらからお聞きしたいと思いますので、よろしくお願いします。あとは自席にて質問させていただきます。 ○議長(空森栄幸君)  健康福祉部長。           (健康福祉部長 稲森洋幸君登壇) ○健康福祉部長(稲森洋幸君)  失礼いたします。健康福祉部、稲森でございます。  地域福祉計画の周知についてというふうなことでお尋ねをいただきました。少し時間あるのかなと思ってますので、議員、冒頭に福祉という言葉おっしゃいました。公共の福祉という言葉ございます。これは自治法等にも出てまして、もう少し広い意味で福祉というのは捉える必要がある。おっしゃるとおりでございます。私どもつくってますのが、地域福祉計画でございます。皆様方、福祉っていう言葉で、狭い意味で浮かべるのは社会福祉という言葉かなと、こんなふうにも思っております。これ、実は地域福祉計画の概要版というのを、私ども手づくりでつくっておりますけども、ここに少し、社会福祉とは、地域福祉とは、地域包括ケアシステムとは、こんな形で載せてもございます。お時間余り長くなるといかんのかもしれませんけども、今、申し上げた3つの言葉、解説もさせていただきたいなというふうに思っております。  まず、社会福祉ですけども、皆様方がイメージされているとおりの福祉ということで、自助、互助、共助、公助、それぞれにおける福祉サービス、今までは、ともすれば縦割りであったのかなと思うんですけども、そういうようなことで、家庭や地域の中で障がいの有無であったり、年齢にかかわらず全ての人が、その人らしい安心した暮らしを実現すること、これを社会福祉、こんなふうに申しておるということでございます。これは法的なサービスだけではなくて、地域での取り組みも含めて、全ての人が住みなれた地域で安心して生活できる社会づくりを実現するという目標も含めて社会福祉と、こんなふうに申し上げているというふうに思っております。  それから、地域福祉計画のテーマでもございます地域福祉でございますけども、こちらは全ての人が、その人らしい安心した暮らしを実現することを地域の中で考え、取り組むことを地域における社会福祉と、いわゆる地域の中の社会福祉ということを、地域福祉という言葉であらわしていると、このようなことが書いてございます。  そして、一般的には、助け合いであったり、あるいは支え合い、お互いさま、こんな身近な言葉がこれまで使われてきて、地域福祉という言葉を余り市民の皆様方も使ってこなかったと思いますし、そういうような認識というのもなかったというようなことではないかと思っております。  地域包括ケアシステムの話は、また必要があればさせていただくということで思ってますので、今、申し上げませんけども、どんなふうに広めてきたんだというようなことで、お尋ねでございます。過去からというようなことで、御通告いただいてたわけではないので、全部調べているわけではございませんけども、おっしゃっていただいたように、第3次でございます。この計画、5年ごとでございまして、第3次ができましたのが平成28年度からですので、28年3月ということになるかと思うんですけども、そこまで第2次があったということで、10年間積み上げたものがあったということで、当然、その当時も広報等には載せてはおるとは思いますし、地域のほうでもいろいろ、市がというのがあんまりなかったのかもわかりませんけども、社会福祉協議会さんを通じて、そういうような啓発いうのはさせていただいているというふうに思っております。  今回ですけども、平成28年7月1日号の広報いが市に掲載をさせていただきました。それから、ホームページにも掲載もさせていただいておりますけども、現在、各住民自治協議会単位で設置を進めております地域福祉ネットワーク会議というのがございます。これは、先ほど申し上げました地域包括ケアシステムと切っても切れない関係なんですけども、そこの立ち上げに向けて地域支援を行っていく中で、地域の関係者の皆様にも、この概要版なんかを使って、啓発、説明というのをさせていただいていると、これが現状でございます。現在、39ございます住民自治協議会の区域のうち、26カ所で地域福祉ネットワーク会議というのが既に設立をされております。そういったことでは、市の3分の2の地域で、一定こういったことに関しては認識をされているというようなことで思っております。地域福祉計画そのものっていうよりは、そういうようなことを進めていかなきゃいかんということに関しては、ある程度理解をされてるのかなというふうに思っております。それから、それぞれの地域を担当いたします地域福祉コーディネーター、社会福祉協議会の職員にお願いしてるんですけども、この方たちに地域福祉ネットワーク会議の立ち上げだけではなく、その地域の課題解決のための支援というのが主たる業務でもございます。そんな折に地域福祉計画の理念というのを、地域で十分浸透させていくということが彼らの務めというようなこともございますんで、十分意識して取り組んでもいただいてるというふうに思っております。なお、計画の冊子につきましては、先ほど申し上げました、この概要版もつくってございますので、出前講座の項目として追加をさせていただいて、引き続き市民の皆様や、あるいは関係のところに周知・啓発を努めてまいりたいと思っております。  以上でございます。 ○議長(空森栄幸君)  川上議員。 ○1番(川上善幸君)  非常に丁寧に説明していただいたので、皆さんにもわかったかと思わせていただきます。ただ、今ちょうど部長持っておられるように、私も概要版持ってるんですけども、実は、1次、2次のときには、全戸配布で概要版を配られました。3次は概要版を、結局、今のところ配ってないんですよ。それはなぜでしょう。 ○議長(空森栄幸君)  健康福祉部長。           (健康福祉部長 稲森洋幸君登壇) ○健康福祉部長(稲森洋幸君)  失礼いたします。配った当時に、私もちょっとおらなかったという部分もございますけども、各家庭に配るということよりは、先ほど申し上げましたような、住民自治協議会を通じて皆さんに説明をしていくということが大事やというようなことで、そんな方向になっておるというふうに思っております。地域のいわゆるカルテみたいなものは全部できておりますし、支援する計画というのも社協さんのほうでは全部できてるというような形で、全戸配布ということが、多分経費的な部分というのも考えてはおるというふうに思いますけども、その辺もあって、今はそういうやり方でさせていただいてるということでございます。 ○議長(空森栄幸君)  川上議員。 ○1番(川上善幸君)  後で触れようとは思ったんですけども、削っていい予算と削ってはいけないところってあると思うんですけども、市民に周知する、知る権利っていうのは物すごく大事なことやと思うんですよね。財政のことはわかりますけれども、だんだんこういうところまで削っていって、本来知っていただかなくてはならないところが、市民に行き届かないというのは、非常に大変なことだと。しかも、今、私が最初に言ったように、知らない人がほんとに多い。名前すら知らない。もちろん中身もわからない。こういう人たちが非常に私も多いなと思ってるんです。本冊のほうの地域福祉計画、これありますよね。ちょっと太目なんですけれども、そこをめくると市長の写真が載ってまして、御挨拶されてます。その中を読みますと、地域福祉は、全ての市民が主役となり、また、全ての市民が活躍できる一大プロジェクトであると言えます。こう書いておられます。ちょっと中略しまして、この3次、伊賀市の地域福祉計画は、今後の展開の基礎となるものです。こういうふうに書かれております。そして、また中略しまして、伊賀市の全ての市民によって築き上げられていくものだと考えています。非常にそのとおりやなと思うことが、市長の写真つきで御挨拶として載ってるわけですけれども、市長はこのことに対して、どう思いますか。 ○議長(空森栄幸君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  そこに書かせていたとおりでございます。 ○議長(空森栄幸君)  川上議員。 ○1番(川上善幸君)  なら、なぜそんなところをケチるかなと。やっぱり知ってもらわんと、一大プロジェクトですよ。そこを踏まえた上で、もう一度、市長でも部長でもいいので、一言。 ○議長(空森栄幸君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  市長、福祉に対する金削ったやないかというような御指摘かと思いますけど、私は過去にさかのぼっても、福祉に対する金額を一度も削ると申し上げたことはございません。これは御承知おきをいただきたいと思います。ただし、厳しい財政状況の中、各種事業のスクラップアンドビルドが必要である。あれもこれもではなくて、あれか、これか。新しい課題に対する注力といったことに対して工夫をしていく必要があるということで、福祉だけでなくて、ほかの分野につきましても費用対効果、優先度等を踏まえた財政縮減に努めているわけであります。今後、増し高していく扶助費に対応していくため、国・県の財源も活用しながらとありますけれども、新たな財源の確保等に努めて対応していく必要があるかなというふうに思っております。 ○議長(空森栄幸君)  川上議員。 ○1番(川上善幸君)  あえて再度言いますが、一大プロジェクトなんですけれども、今後、概要版は配布しないんですか。どうですか。 ○議長(空森栄幸君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  健康福祉部長が専門的見地から申し上げたというふうに思っておりますので、そのような方向性がより徹底するのではないかなというふうに思っております。 ○議長(空森栄幸君)  川上議員。 ○1番(川上善幸君)  あえて部長、手挙げてはったんで、答弁してください。 ○議長(空森栄幸君)  健康福祉部長。           (健康福祉部長 稲森洋幸君登壇) ○健康福祉部長(稲森洋幸君)  手を挙げたわけではございませんけども、市長申し上げたとおりでございまして、私から追加させていただくことはございません。ただ、先ほども申し上げましたけども、広報でもお知らせもしておりますし、実際、地域でどんな課題があるっていうことを、紙見るということよりも、自分の地域でどんな課題があるんだということを、それぞれの地域で把握をしていただくということが大事ですので、概要版配ったからそれで終わりではなくて、これに基づいて、どんな課題があって、じゃあどうしていったらいいんだというようなことをちゃんと把握する必要があると思うんですけどね。時間とっていいかどうかわかりません。私の住んでいる地域ですけども、そのカルテで見ますと、高齢化率47%ぐらいでした。ほんとに衝撃的だったんですけども、こんなことになってるんだというようなことで、そういうようなことを、まず皆さんが知るということが大事なのかなというふうに思ってます。いろいろ講演会等にも行かせていただくんですけれども、先ほど申し上げましたような地域包括ケアシステムの構築に向けての今の課題っていうのは、今申し上げることもないと思うんですけども、最近ちょっと顕著になってますのが、単身世帯がふえてるとか、あるいは、いわゆる家族の制度っていうのが昔とは変わってきてるっていうこと。それと相まって、子育ての機能っていうのがだんだん低下しているのかなと、こんなところ。それから、あと顕著になってきてますのが、いわゆる成年後見っていうニーズがふえてきているのかなと思っております。それと、もう1つは、私どもの地域、まだ土葬の文化もございますけども、最近はそのまま土葬するということもあんまりなくなりましたけども、やはりそういうようなことも、今の高齢化率という話からするとだんだん実際できなくなってきているというのが、これが地域の実情かなというふうに思っております。だから、ここにはそんなことが全然書いてなくて、こんなふうにしますというようなことは書いてるんですけども、まず自分の地域の課題というのを把握して、どんなふうにしていくんだというようなことを、それが地域包括ケアシステムをつくっていく上では大事なことというふうに思ってますので、地域のほうでそういう会合を頻繁に持って、そういうところでこういうようなこと進めていくっていうのが大事じゃないかと、こんなふうに思っております。 ○議長(空森栄幸君)  川上議員。 ○1番(川上善幸君)  中身のほうも触れていただいたんで、ちょっとだけ、ここは触れておきたいと思うんですけれども。この地域福祉計画はまちづくり計画、39の住民自治協議会の中の健康福祉部の中の計画と連携・連動してなければならないし、しているはずなんですけれども、私も委員させていただきまして、もちろん副委員長も5年させていただきましたけれども、なかなか現場の話としては、そういうふうな連動が余りできてないん違うかったかなという思いがあるんですけれども、きちっと連動・連携してつくってきたという思いはありますでしょうか。 ○議長(空森栄幸君)  健康福祉部長。           (健康福祉部長 稲森洋幸君登壇) ○健康福祉部長(稲森洋幸君)  失礼いたします。例えば介護保険の事業計画、今年度策定をさせていただくんですけども、それよりも地域福祉計画のほうが先行しておりましたので、前の計画ですけども、そういうようなものをちゃんと照らし合わせて、そこが整合するように、かなりそこは時間をかけてつくらせていただいたと、こんなふうに伺っておりますので、現在の計画っていうのは、あっちとこちらでずれがあるというようなことはほとんどないと、私が今思っております。  以上でございます。 ○議長(空森栄幸君)  川上議員。 ○1番(川上善幸君)  多分、庁内の計画、上位には新市まちづくり計画ですか。一番てっぺんの総合計画というのがありますよね。総合計画から連動、全部してるわけですけども、庁内の計画は今おっしゃるように、多分行けてるんかもわかりませんけれども、まちづくり計画としては、それこそ計画のできるスピードも違いますし、見直す時期も違うんで、なかなか難しいところがあるんですよ。そこを理解してもらいたいなと、こういうふうに思います。よく言われるのは、せっかくつくってでき上がった瞬間に絵に描いた餅やぞ。飾ってるだけやったらあかんで。現場で使えてないやないかって厳しい声をいただきます。これから、これを人生の辞書のように、何かあったらこれをめくっていって見るんですよという話なんですけれども、実は本冊の計画の中で索引がないんですわ。言葉を探して、これやったらどうすんのかなって調べていきたいところが、普通はこの一番最後に福祉の言葉があって、その言葉、何ページに載ってんやって、そこを開きながら調べて行くんですが、それがないのは、私はでき上がったあれ何やったんやろって疑問がすごくあったんですよね。言葉の注釈はページの下についてます。それはそんでいいんですけれども。物すごく探しにくい。人生の辞書的には使いにくいなというふうな形になってしまってるんですけども、その辺、どう思われますか。 ○議長(空森栄幸君)  健康福祉部長。           (健康福祉部長 稲森洋幸君登壇) ○健康福祉部長(稲森洋幸君)  失礼いたします。人権であったり、いろいろな計画、今も策定をしておりまして、索引がついてるものっていうのも見たことはございます。ただ、文字ばっかりじゃなくて、内容的にはわかりやすく、見やすくというような形を心がけたっていうふうに思っております。ですんで、最後につけるっていうことも可能であったかわかりませんけども、辞書というふうに言っていただくんであれば、目次でこっから先でこういう形でというようなことで読んでいただければなと、こんなふうに思っております。 ○議長(空森栄幸君)  川上議員。 ○1番(川上善幸君)  実は私も委員会の中で、今言ったような言葉っていうのは時々言ってたんです。この地域福祉計画は人生の辞書ですよねって。こういうようなことも言わせていただいてきました。今、ちょうど3次ができ上がって進んでるわけですけれども、メーンが多分、保険、医療、福祉の連携、この辺やと思います。お薬手帳の1冊化、今、頑張っていただいてますけれども、私もこの間から傍聴に推進委員会2回ほど行かせていただきましたけれども、何か進んでる部分がどうも偏って仕方がない。そう見えて、私は思ったんですけれども。冒頭に言ったように、地域福祉は広い意味なので、ほかの部分は、医療、福祉連携とお薬手帳1冊化の部分以外の部分で、こういうふうに進んでますよって言える部分ていうのはどこでしょう。 ○議長(空森栄幸君)  健康福祉部長。           (健康福祉部長 稲森洋幸君登壇) ○健康福祉部長(稲森洋幸君)  失礼いたします。随分、通告からずれているような気もいたしますけども、私どもの戦略といたしまして、3つのものを掲げてございます。ひとづくり、地域づくりっていう部分、それからネットワークづくり、これが今おっしゃっていただいた、医療、福祉の分野の連携という部分でございます。それから、自分らしい生活ができるまちづくりというようなことで、生活のしづらさを抱えた自立と尊厳の確保というようなことで、時々お話もいただいてるんですけども、私どもで今、一生懸命取り組んでおりますのは総合相談の部分かなというふうに思っておりますし、最初に申し上げました地域福祉ネットワーク会議の設立であったり、その辺のところは自分でといいますか、我々が言うのもなんですけども、計画に挙げた限りは一生懸命取り組んでいけてるのかなと、こんなふうに思っております。  以上でございます。 ○議長(空森栄幸君)  川上議員。 ○1番(川上善幸君)  ちょっとずれてるとおっしゃっていただいたんですが、実は次につながってくる話でありまして、御存じない方もいるかもわかりませんけれど、ちょっと説明したいんですけれども、地域福祉計画の中では12の提案というのがあるのは御存じのとおりで、7つの安心、5つの充実っていうのがありますよね。その中の一部分で、みんなでつくる地域コミュニティ、この部分は社協が策定している部分であるのは御存じのことやと思うんですけども、そこに連動するわけでございまして、そのみんなでつくる地域福祉コミュニティは、社協が受けてやってて、地域福祉活動計画の指針となるもんであるんですよね。ここは地域に密着した計画であって、ほんとに広い計画の中の、ほんとにまちづくり、地域、個人がこれを見て、こういうふうにして動いてんねやって、ほんとにわかりやすくできている計画であって、この部分が社協が特出しにしてつくってる、わかりやすくしてる、こういう部分の地域福祉計画なんですけれども。私はここを言うてほしかったんですけれども、全然その部分、こんだけ特出ししてつくっている部分がなぜ、こうさらさら流れていってるのかなというのがすごく疑問やったんで、今の質問させていただいたんですけれども。みんなでつくる地域福祉コミュニティ、その中で地域福祉活動計画、ここでも7つのテーマの部会があって、一般市民、多職種の方が参加されて、いろんな意見出されて集約されて、ここへ落とし込まれております。これに対して、どう思ってるか。この計画の立ち位置ですよね。これ、ちょっと聞かせてください。 ○議長(空森栄幸君)  健康福祉部長。           (健康福祉部長 稲森洋幸君登壇) ○健康福祉部長(稲森洋幸君)  失礼いたします。さっき触れなかったのは、2つ目の項目にそのようなことが書いてございまして、そっちへ行くのか、行かんのかなというふうに思ったので触れなかったということで、そこは御理解いただきたいと思うんですけども。地域福祉活動計画ですね。これにつきましては、実は従前から社協さん、つくっておられます。私、第2次のときに担当課長をしてたときがございまして、そのときにもあったのかなというふうに思っております。もっと独自のものを実はつくっておられたというふうに思います。今回、市は市、社協は社協っていうんではなくて、まとめて、あるいはそれぞれ役割を適切に分担しながらっていう形でございますので、今回の計画の中に入れさせていただいたというようなことでございます。中身の御紹介をするんであればさせていただくんですけども、本冊の中では20ページ以上、この地域福祉活動計画に割いております。議員おっしゃっていただいたように、プロジェクトチームなり、部会なりというのはつくっていただいておりまして、そこらはいろいろテーマを決めて、一生懸命取り組んでいただいてるというようなことは常々感じております。
    ○議長(空森栄幸君)  川上議員。 ○1番(川上善幸君)  今、ちらっと触れてくれましたけれども、最終的に何が言いたいかといったら、ちゃんと計画の中身の連携、それから人との連携、あと地域との連携ができてんのか、できてへんのかっていう話で、見ていると、ちょっと怪しいなと私は思うので、ひつこく言うてるわけですので、まだ3次始まったばかりでございます。本冊もしっかりできてて、社協が担う部分、ほんとに重要な部門になっております。しっかりと連携してもらえるかどうか、改めてお答え願いますか。 ○議長(空森栄幸君)  健康福祉部長。           (健康福祉部長 稲森洋幸君登壇) ○健康福祉部長(稲森洋幸君)  失礼いたします。地域福祉計画を進めるに当たりまして、審議会、当然ございます。それ以外に庁内でも推進委員会議というのがございまして、計画を中に入れて一緒にやってるっていうことでございますので、社会福祉協議会の職員様にも庁内の会議にも出てきていただいて、それぞれの今の状況というのは報告もしていただいて、庁内でも共有もいたしております。我々行政職員も、例えば見守り支援の講座でありますとか、社協さんのほうでやっていただいております。これ、どの事業っていうのは今申し上げませんけども、いろいろ、そんな機会がありましたら我々も参加させていただいて、現場でどんなことされててっていうようなこともつぶさに把握をさせていただきたいというような思いでおりますので、会議とか、そんなことばっかりではなくて、そういう機会にも一生懸命取り組んでいきたいと、こんなふうに思っております。 ○議長(空森栄幸君)  川上議員。 ○1番(川上善幸君)  私は担当の課の職員さん、頑張っておられるのも見ております。社協の職員さん、頑張っておられるのを見ております。ぜひ、しっかりと協力していただいて、いいものができ上がってますので進めていただきますように、どうぞよろしくお願いしたいと思います。  それでは、次へ行きたいと思います。  3番の災害時における復旧対策についてということで、今回、地元の代議士によりまして視察もしていただき、早々と激甚災害の指定していただきましたので、ほんとに地元としては喜んでおるような次第でございます。ただ、やっぱり阿山の中心道路、市外へ抜ける循環道路が通行どめになったということは、これはほんとに地元としては大変な状況でした。味わったことのないことでございますので。そして、その道路をずっと進んでいきますと、途中で通行どめになって、通行どめが出ているわけですけれども、その通行どめを直前までしか、最初のころですよ、通行どめになったときの指示、そういうにしか出てませんので、トラックが全部流れていくわけですよね。一方向に。もちろん行けないから、行ける方向へ行くわけです。その行く方向が、槙山の地内やったわけですけれども。そうすると、迷い込んだトラックが塀をこするであったりとか、よその土地のところで旋回するから、自分の敷地内がぐちゃぐちゃになるとか、渋滞が発生するとか、こういう大変な状況がありました。そして、それがわかってくると、ちょっと手前のほうで曲がるトラックが今度出てきまして、川合の馬田の信号のところを右へ曲がって友田回り、バス道なんですよね。そっち側に行くトラックもあり、一部、あそこ、道が狭いところがあって行き来でけへんかったり、はみ出てしまって、アスファルトからタイヤがはみ出るので、道がまた傷んでしまったりとか、そういうことがあったり、玉滝地内では、カーブミラーをこすってしまって見にくくなったりとか、ほんとにちっちゃいですけど、市民にとってはかなりの迷惑がかかったような状況があったわけです。  そこで、何が言いたいかといいますと、通行どめの看板、それから迂回路の看板、これが出るタイミング、出し方が非常に遅かった。現状遅かったんですよね。その辺の対応、県道、市道、いろいろあると思いますけれども、どういうふうな感じで動いたのか、ちょっと教えていただきたいと思います。 ○議長(空森栄幸君)  建設部長。            (建設部長 清水仁敏君登壇) ○建設部長(清水仁敏君)  ただいま議員御指摘の路線、これにつきましては、確かに名阪から甲南インターへ抜けるのに大変多くの車が通っていると。また、大型車も大変通行量の多い路線となっております。また、この路線につきましては、災害起こった場所は、道の駅あやまから少々北へ行ったところの地点で土砂の崩落があって、全面通行どめになったというところで、三重県管理の県道甲賀阿山線の路線なんでございます。それで、三重県のほうに今回の対応のことを問い合わせましたところ、当初、この道路の迂回路に考えていたのは、名阪国道の上柘植インターから滋賀県に続く県道草津伊賀線、これを迂回路と考えまして、名阪国道の壬生野インターから北進する車両を、国道25号との交差点の西之沢交差点で右折するように案内をして、そちらのほうに回すように誘導はしていたのですけれども、県道甲賀阿山線、これは名阪国道と新名神の高速道路を結ぶ最短ルートということでもございますので、この路線に進入してくる車両が大変多くあったと。それで、カーナビの案内検索などでも集落内への進入ちゅうんか、案内があって、進入されたものかと思います。  三重県では、今回の状況を踏まえまして、今後、同様の災害が発生した場合には、臨機応変に迂回ルートの表示をいたしまして、三重県のホームページや道路交通情報センターによるラジオ放送、こういったものを通じて周知してまいりたいということでございました。また、この県道甲賀阿山線につきましては、片側交互通行によって、11月29日の午後1時から通行を再開いたしまして、年度内に両車線解放できるように、それを目標に復旧工事を進めているということでございます。  また、伊賀市道についてですが、今回、市道のほうも通行どめになった箇所がありまして、その際にホームページでは、何々線、どこどこ地内で通行どめということを明示しておるんですけれども、市民から、それでは市外から来る場合、具体的にどの場所が迂回路になんのか。どの場所が通行どめになっているのかと。これがわかりにくいとの御連絡をいただいたり、参声広場でもわかりづらいと、こういった意見がございましたので、今回の台風から、ホームページに市道の通行どめ箇所と迂回路を地図で表示できるよう、早速実行させていただいております。 ○議長(空森栄幸君)  川上議員。 ○1番(川上善幸君)  こちらも阿山の地元の県会議員によりまして、大分プッシュはしていただいたように聞いております。そして、私もそれを聞いておりまして、1つ疑問に思ったのが、迂回路の看板ですよね。あの看板をつくったんですか。それともストックがあって、こうやったんですかね。それとも、どこからか、一旦近隣の市町村から借りてきてやったのか。その辺はどうなんですかね。 ○議長(空森栄幸君)  建設部長。            (建設部長 清水仁敏君登壇) ○建設部長(清水仁敏君)  県道の迂回路については、借りてきたんか、今つくったんか、ちょっと私存じておりません。 ○議長(空森栄幸君)  川上議員。 ○1番(川上善幸君)  災害というのは、忘れたころに、どうしようもないころにパッと起こるもんですから、そういうこともシミュレーションとして想定しとかなあかんかったんちゃうかな、こういうふうに思ったわけですよね。看板が、もちろん市にストックしてあったらありがたいことですけど、そんなあほほど要る枚数ではないと思うんですけども、やっぱり信号機のあるところとかにわかりやすく設置していただいたら、それで済む話やったんですけれども、何百枚も設置しろっていう話ではないので、ポイント、ポイントで、手前から早目に設置していただいたら、今みたいな交通二次災害みたいなことが起こらなかったんじゃないかなと、こういうふうに思ったわけでございます。  今後、そういう交通のシミュレーション、災害の訓練いうたら、よくやるああいう感じですけども、一旦ここが通行どめになったら、こういうふうにして対策しましょっていうことって今までやったことないと思うんですけども、こういうシミュレーションは今後したほうがいいと思うんですけど、どう思われますか。 ○議長(空森栄幸君)  建設部長。            (建設部長 清水仁敏君登壇) ○建設部長(清水仁敏君)  シミュレーションといいますか、通行どめが起こりますと、その都度、部の中でここを迂回路にしようというところで、広い道路とか、通行のしやすい道路を選らんで迂回路の設定をしておりますので、また、その訓練といいますか、練習になりますので、また部の中で周知していきたいと思っております ○議長(空森栄幸君)  川上議員。 ○1番(川上善幸君)  特にとまったところが通学路、中学生が自転車で通る道でもあったということで、当然脇へ行く道もありますので、そっちへ自転車が走ると、車も同じようにそっちへ行くという状況で、仮に大きな事故がなかったんで、なかったって、溝はまったりとかありましたよ、車が。そんなんはあったんですけど、大きな事故がなかったんで幸いやったんですけれど、そういうことがありますので、やったことはないと思うんですけれども、こういうときにはこうふうな道を通りましょうとか、頭上の訓練でもいいですわ。そういうんでも、今後やったほうがいいなと私も思いましたんで、ぜひ、そういうのも検討していただいて、災害訓練の中に入れていただければなと、こういうふうに思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  ちょっと早いですけども、これで私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(空森栄幸君)  これをもって、川上善幸君の質問を終了します。  お諮りします。  市政一般質問は、本日はこの程度にとどめ、来週12月11日に延会いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。            (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(空森栄幸君)  御異議なしと認めます。  よって、そのように取り扱います。  なお、来週12月11日の本会議の開議時刻は午前10時といたします。  本日は、これをもって延会します。御苦労さまでした。            (午後 2時40分 延会)           ―――――――――――――――...