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平成29年第 4回定例会(第4日 6月14日)

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  1. 伊賀市議会 2017-06-14
    平成29年第 4回定例会(第4日 6月14日)


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    平成29年第 4回定例会(第4日 6月14日)         平成29年第4回伊賀市議会(定例会)会議録          平成29年6月14日(水曜日)(第4日)          ─────────────────────────    平成29年6月14日(水)午前10時開議  日程第 1 市政に対する一般質問       ───────────────────────── 〇会議に付した事件   議事日程のとおり       ───────────────────────── 〇出席議員(24名)   議席番号    氏   名     議席番号    氏   名     1番  川 上 善 幸 君    13番  福 田 香 織 君     2番  北 森   徹 君    14番  森 川   徹 君     3番  信 田 利 樹 君    15番  生 中 正 嗣 君     4番  西 口 和 成 君    16番  上 田 宗 久 君     5番  福 村 教 親 君    17番  近 森 正 利 君     6番  宮 﨑 栄 樹 君    18番  中 谷 一 彦 君     7番  桃 井 弘 子 君    19番  百 上 真 奈 君     8番  山 下 典 子 君    20番  北 出 忠 良 君
        9番  市 川 岳 人 君    21番  空 森 栄 幸 君    10番  赤 堀 久 実 君    22番  岩 田 佐 俊 君    11番  嶋 岡 壯 吉 君    23番  安 本 美栄子 君    12番  田 中   覚 君    24番  中 岡 久 徳 君       ───────────────────────── 〇欠席議員(なし)       ───────────────────────── 〇欠  員(なし)       ───────────────────────── 〇説明のため出席した者  職   名            氏     名   市長             岡 本   栄 君   副市長            大 森 秀 俊 君   参与             西 堀   薫 君   危機管理監兼総合危機管理課長 加 藤   敦 君   総務部長           藤 岡 淳 次 君   総務部次長兼人事課長     入 本   理 君   企画振興部長         宮 崎   寿 君   企画振興部次長        前 川 浩 也 君   財務部長           田 槙 公 博 君   財務部次長          中 林 靖 裕 君   人権生活環境部長       大 橋 久 和 君   人権生活環境部人権生活調整監兼   市民生活課長         田 中 克 典 君   健康福祉部長         稲 森 洋 幸 君   健康福祉部次長        田 中   満 君   産業振興部長         尾 登   誠 君   産業振興部次長営業本部事務局長                  東   弘 久 君   建設部長           清 水 仁 敏 君   建設部理事[産業集積開発担当]兼   建設部次長          中 井 秀 幸 君   消防長            久 保 安 治 君   消防次長〔総務担当〕     城 戸 直 人 君   市民病院副院長[事務部門]兼   健診センター副センター長       松 田 克 彦 君   会計管理者          前 山 恭 子 君   上下水道事業管理者      北 山 太加視 君   上下水道部長         谷 口 昌 平 君   教育長            笹 原 秀 夫 君   教育委員会事務局教育次長   児 玉 泰 清 君   教育委員会事務局教育環境政策監                  藤 山 善 之 君   教育委員会事務局学校教育推進監                  谷 口 修 一 君   代表監査委員         鈴 木 陽 介 君   監査委員事務局長       松 本 成 隆 君   伊賀支所長地域振興総括監  松 本 浩 典 君   大山田支所長地域振興総括監 中   ひとみ 君       ───────────────────────── 〇出席事務局職員  職   名            氏     名   局長             百 田 光 礼 君   議事課主査[議会改革担当]   森 本 一 生 君   議事課長           籔 中 英 行 君       ─────────────────────────             (午前10時00分 開議) ○議長(空森栄幸君)  おはようございます。  これより本日の会議を開きます。  本日、ただいままでの出席議員数は24名、会議は成立しました。  本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。  なお、本日の会議において説明員の追加があった者の役職と氏名はお手元に配付のとおりであります。  これより、議事に入ります。  日程第1 市政に対する一般質問についてを議題とし、昨日に引き続き続行します。  質問順位第12番 市川岳人君の質問を許可します。  市川岳人君。             (9番 市川岳人君登壇) ○9番(市川岳人君)  皆さん、おはようございます。  自民青鵬の市川岳人でございます。ただいま議長の許可をいただきましたので、質問をさせていただきたいと思います。  1年ぶりの一般質問でございます。思うところがありまして、昨年度は2回の選挙戦を戦わせていただきました。その中で伊賀市の課題を争点化して多くの市民の皆さんとお話をすることができた。それは何事にもかえがたい経験だなというふうに感じております。やはりその経験を生かして、この伊賀市、少しでもいい地域にしていきたい。それをまた次の世代に引き継いでいきたいなと、この一心でこれからも活動していきたいと思ってますので、どうぞよろしくお願いいたしいます。  やはり、これから次につなげていく、未来に向けてということですけれども、未来のためにはやはり現在のいかに住民の方に行政サービス提供できるかというところも重要でございます。そのことがやはり子供が笑顔にあふれ、高齢の方も安心して生活できると、そういったまちづくりにつながっていくというふうに考えております。働く場、雇用を提供するということも重要ですし、そしてまた医療があって安心できる介護・福祉、そういったことが求められております。  しかし、そういった安心できる生活、当たり前のようにしていきたい。そういったことがなかなかできていないのが今の伊賀市というのが本当に実情でございます。まずそこから考えていきたいというふうに思います。そういった伊賀市を当局の皆さん、そして市民の皆さんとともに築き上げていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。  それでは、まず教育行政についてお伺いをさせていただきます。先日、先月の臨時議会におきまして、新教育長の選出に当たりまして、私、文科省の通知にあるように所信表明するべきだったのではないですかと、そういった発言をさせていただきました。私を含めまして、やはり市民の皆さん、新しい教育長、民間から来られた教育長がどんな方なのか、どういうことを考えられているのか、そういったことを知りたい、望んでいらっしゃるというふうに考えております。  教育長、この定例会の開会冒頭挨拶の中で、民間危機管理の経験を生かし、スピード感を持って働き方改革等の解決に取り組んでいく。全小中学校を訪問して、課題を吸い上げ、学力、人権、キャリア、伊賀市の教育理念に掲げる、一人一人が輝く教育を目指してまいりたいと、そのように述べられておりました。  それを踏まえまして、教育長にお尋ねをさせていただきます。教育の持つ力、どのようにお考えであり、そしてまた教育何のためにしていくのか、そういったことについての御所見をお伺いしたいというふうに思います。以降は自席にて進めさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(空森栄幸君)  教育長。            (教育長 笹原秀夫君登壇) ○教育長(笹原秀夫君)  おはようございます。教育長、笹原でございます。よろしくお願いいたします。  今、議員のほうから御質問をいただきました。ちょっと大きな話のところから入らせていただきますと、学校教育法が昭和22年に制定されて70年がたとうとしています。時代の変化や社会の要請などから時代とともに教育も変化をしてきました。我が国の教育はその中で大きな成果を上げてきたと私は思っております。  その中で国も大きく発展してきております。これは一重に教育の力であるというふうに私は考えております。教育の力は非常に大きなもので、大切なものであるというふうに常日ごろずっと思ってきております。私は学校教育法にもありますように、小中学校の教育の目的は個人の能力を伸ばし、社会において自立的に生きる基礎を養うことであり、国家及び社会の形成者としての基礎的な資質を養うことであるというふうに思っております。  以上でございます。 ○議長(空森栄幸君)  市川議員。 ○9番(市川岳人君)  すごく格式のある形でお答えいただいたなというふうに思います。確かにそのとおりなんです。やはり教育何のためにしていくのか。それはもちろん個人にとって、これから生活していく術を学んでいく。それはもちろん学力であったり、これから生活、自立していくための、そういったキャリアアップの教育も含めてのことなんだというふうに思いますし、そしてまた、社会にとって考えてみたら、一構成員として一人一人が自立していただかないと、これは社会にとって今まで育てあげてきてくれた人が社会を今度は支えてくれる立場になるわけですから、そういったお考えなんだなというふうに思わせていただきます。  そのためにはやはり、いろんな方、いろんな処遇の子供たちがおります。経済格差が教育格差につながってしまう。そういったデータも現状では出されてきております。そういった子供たちにやはり教育支援を行っていくと、中長期的な視野に立って経済的な環境で差ができないような形、教育環境の整備を進めていく必要があるというふうに考えます。  ひとり親家庭、また親御さんどっか行ってしまったということもありますし、また経済基盤がしっかりしていない所得が低いと、そういった家庭環境にいる子供たち、こういった子供の貧困ということが社会問題になっておりますし、その貧困をこれから解消していくために、教育の無償化、国を挙げて今考えているような状態でございます。そこで、教育の無償化について、教育長どういうふうにお考えなのかということをお聞かせいただければと思います。 ○議長(空森栄幸君)  教育長。            (教育長 笹原秀夫君登壇) ○教育長(笹原秀夫君)  今現在、無償化に関しましては、各伊賀市の実情ということも踏まえていろんな関係者の方からお話を聞かせていただいております。教育の面から考えて、これから喫緊の問題として考えていかないというふうに思っております。それを今現在まとめているところですので、ここで具体的にどうこうするということは今現在お答えはできませんけれども、前向きに考えていくという方針を持っております。 ○議長(空森栄幸君)  市川議員。 ○9番(市川岳人君)
     喫緊の課題であり、これから取り組んでいくというお答えであります。やはり、今いろんなことができる。じゃあ国が無償化に向けて給付型がいいのか、そういった議論をしておりますけれども、例えばこの伊賀市にできること。給食費の問題なんかもあります。こういったところに手をつけていく。そういう1つの手段なんかもありますので、いろんな可能性をしっかりと研究した上で考えていただきたいなというふうに思います。  そして今、全小学校中学校回られている途中だというふうに伺っております。7校ですか巡回したというふうに伺っております。この7校、回っていただいた上でどういうふうにこの伊賀市の子供たち、そしてまた受けられている教育ということが目に映ったのかな。そういったことについてお考え、そしてまたその中で伊賀市の課題、こういうふうにしていったらいいんじゃないのかなという少し方向性でもあれば、お伺いしたいと思います。 ○議長(空森栄幸君)  教育長。            (教育長 笹原秀夫君登壇) ○教育長(笹原秀夫君)  今、議員のほうから御質問いただきました。今現在、全てを回ろうと思っておりまして、ちょっと回れましたのが7校ではございます。その中で私が子供たちに直に接して考えることは、本当に伊賀の子供たちは明るくて素直だというふうに思えました。それで、学校給食も実は食べさせていただいたりもして、子供たち給食センターからつくられたものを食べさせていただいたんですが、本当に温かいものが実際に運ばれてきていて、実際に食べさせていただいてすごく美味しく感じて、いろんな工夫がされていることも感じました。  それで授業のほうも見せていただいて、本当に教職員の皆さん、教員の皆さんが授業の初めに目安とめあてをきっちり提示をされて、小学生であり中学生であり、きょうこんな勉強をするんだよというふうに提示をされた上で、きれいに本当によく子供たちに伝わるようにまとめてくださっていることをちょっと見せていただいて、本当にいい教育をしておられるんだなというふうに感じました。  それで、休み時間も本当に元気に子供たちは運動場で遊んだり、廊下を走っちゃいけないよということも書かれていたりもしたんですけれども、いきいきした子供たちを直に今会わせていただいている状況です。  喫緊の問題、学校に通うために安全にどうやって通うとか問題はたくさんあるということも今順次伺っていますけれども、それを本当に地域の方の御意見及び教職員の皆さん、校長先生を初め教職員の皆さんの考え方を実際に聞いた上で、これから喫緊の課題として課題を解決していきたいというふうに考えている次第でございます。 ○議長(空森栄幸君)  市川議員。 ○9番(市川岳人君)  外からいらっしゃって、まず伊賀市の子供たち、教育、いいところが目に映ったということだというふうに思います。それはすごくやはり伊賀市に今まで住んでいる者、そしてまた議員としてもうれしく思うところなんですけれども、やはり教育長に今求められている役割としては、外からいらっしゃったと。やはり今伊賀市、ここが足りてないなと、ここ、こういうふうにしていくべきだろうなというところ、もう少し掘り下げていただきたい。少し時間がかかるかもしれないですけれども、そういった形をしっかりとつくっていただきたいというふうに思います。  そして、そのためにやはり今回現場を知るという意味で、学校教育推進監という位置づけを教育委員会の中で役職をつくっていただいたというふうに伺っております。この定例会中にも御答弁をいただいておりますけれども、改めて学校教育推進監という役職の位置づけ、どういったお仕事をされるのかというところを確認させていただきたいと思います。 ○議長(空森栄幸君)  教育長。            (教育長 笹原秀夫君登壇) ○教育長(笹原秀夫君)  御質問にお答えさせていただきます。外部から行政を見ておりまして、教育行政に昔から強く興味を持っておりました。特に児童虐待や青少年の犯罪の課題と同和教育やLGBTを初めとする人権同和教育の推進などに報道の立場で深くこれまでは携わってまいりました。しかしながら、この伊賀市では教育長として初めてかかわらせていただきます。市民の皆様も議会の皆様もそして学校の先生方、保護者の方々もどんな教育長かというふうに思われているというふうに思っております。  私自身も伊賀市の学校の様子を今、本当に具体的に足を運んでいろいろ見させていただいて、いろんな御意見を伺うようにしているんですけれども、それ以外で今回私が就任するに当たり、学校教育推進監を配置していただき、学校教育教育行政の経験者をその任につかせていただいております。学校教育推進監には学校と行政、双方のパイプ役をしていただき、教育行政と教育現場が一体となって伊賀市の教育を進めていきたいというふうに考えております。  現在、学校教育推進監と本当にこれから順次学校を回らせていただくんですけれども、本当、先ほどいいましたように、伊賀の子供たちの明るいいいところというものをこれからもたくさん経験させていただいていると思うんですが、それ以外に先生方の御苦労や御努力とともに地域の状況もいろいろ教えていただこうというふうに思っております。  さらに学校は現在さまざまな課題を抱えておられると思っております。それぞれそのためのどうすればいいかということを考えるのに、学校教育推進監にはその経験を生かしていただき、学校長の相談役として学校で起こるさまざまな課題に対して、スピーディーに学校教育課とともに学校の支援及び特に校長先生や職員の支援をしていただこうというふうに思っております。  以上でございます。 ○議長(空森栄幸君)  市川議員。 ○9番(市川岳人君)  よくわかりました。パイプ役というところで必要なお仕事だというふうに認識させていただきます。ただ1点、この配置にかかりまして、どれぐらいの人件費がかかっているのかというところも確認させていただきたいなと思うんです。 ○議長(空森栄幸君)  教育次長。        (教育委員会事務局教育次長 児玉泰清君登壇) ○教育委員会事務局教育次長(児玉泰清君)  人件費でございます。おおよそでございますけども、400万円ぐらいはかかってまいります。 ○議長(空森栄幸君)  教育次長、ちゃんと答えてください。        (教育委員会事務局教育次長 児玉泰清君登壇) ○教育委員会事務局教育次長(児玉泰清君)  済みません。全部諸費用を入れるとそのぐらいの700万ぐらいになってまいります。 ○議長(空森栄幸君)  市川議員。 ○9番(市川岳人君)  修正されたのかどうかわからないですけど、700万ということでこれが高いのか安いのかというのは、これからどういったことをされるのか、改革に踏み込んでいくのかというところが問われていくんだというふうに思います。やはりそれを今これが高いと言われる声があったとしたら、やはりそれを払拭していただくような仕事をしていただきたいというふうに思いますし、今までやはり改革できなかったことを、また市長の考え方と教育長のほうでなかなか相違があって前に進んでいかなかったこと、そしてまた議会のほうから求めてもなかなか前に進んでいかなかったこと、そういったことを民間の今まで我々では見えにくかったところ含めて前に進めていただきたいというふうにお願いをさせていただきます。  それでは次の質問に移ります。合併特例債事業の現況と今後の見通しについてお伺いいたします。今、公共施設マネジメントのもとに市内各地公共施設が整理統合されつつあるところでございます。今まであったものが整理されるという各地域の住民にとりましては苦渋の選択、御理解である部分が大きいと思います。理解していただけるならばいいんですけれども、やはりなかなか理解をしていただけない部分もあるというふうに思います。  一方で、この6月定例会の補正予算にも上がっておりますけれども南庁舎を保存するなんていうことが方針として今打ち出されているわけですけれども、そういったことに対しましては住民感覚としては、中心地のこの建物はまた別なんかと、そういう声も聞かれるところでございます。  また合併特例債を人質にとってるんじゃないのかと、そういった声すら上がっております。そういう意味では市民の今の一番の関心事、この南庁舎であるというふうに思いますし、もっと言うならば身近な建物がどうなっていくのか、インフラはどういうふうに整備されていくのか、そういうことなんだろうというふうに思います。そこで通告でお尋ねしていたんですけれども、合併特例債残高、どれぐらいなんですかということをお伺いさせていただこうと思っておりましたけれども、昨日の中谷議員の質問の中で財務部長、御答弁いただきました。  その中で発行残高が77億円あると、そしてこれから新庁舎、汚泥処理センター新居小学校もろもろ継続費を引きますと31億円ぐらいなのかなと、そして、これから予定される事業もあるというふうにお伺いしております。これからこの残高の中から予定されている特例債事業、わかるところあれば教えていただきたいというふうに思います。細かいことがわからなければ、どんなことに使っていくのかというところを含めてお伺いできればと思います。 ○議長(空森栄幸君)  財務部長。            (財務部長 田槙公博君登壇) ○財務部長(田槙公博君)  財務部の田槙です。よろしくお願いいたします。  合併特例債の発行残高、きのうも申し上げましたけれども、77億6,400万円は6月補正後の金額ということで、その6月補正後から継続費を設定し、事業が決定しています新庁舎、汚泥再生処理センター建設事業新居小学校建設事業の3事業を引きますと、現在のところ継続費設定上残額は28億7,310万円となります。  この後、残事業をどういった事業に充てるかということでございますけれども、給食センター建設事業といった大型事業が控えておりますので、それには確実に充てていきたいというふうに考えております。また、ほかの事業につきましては、これら大規模事業への充当残額を考慮しつつ緊急性必要と勘案するとともに、また各年度の総事業費とかプライマリーバランスといった財政運営にも配慮しながら充当していきたいと、そういうふうに考えているところです。 ○議長(空森栄幸君)  市川議員。 ○9番(市川岳人君)  済みません。31億円ではなくて28億円ということでございます。そしてまた給食センター等々、給食センター12億円というふうにお伺いしておりますし、本当に発行残高がどんどんどんどんもう少なくなっている状況なんだというふうに思います。そういう状況の中で、よくこういう文脈で用いられるんですけれども、南庁舎の改修に当たりまして、今のままでは時間的なところを含めて合併特例債が使えなくなってしまいますよと、そういった説明をいただくんです。  それはこの建物以外に特例債が使えないのか使えるのかというところが、市民にとってはよくわからないというところもありますし、またほかの事業に、もちろん緊急性含めて財政状況を勘案してというお話でしたけれども、そういった事業に充当できるのかどうかというところをこの場で確認させていただきたいと思います。 ○議長(空森栄幸君)  財務部長。            (財務部長 田槙公博君登壇) ○財務部長(田槙公博君)  失礼致します。まず合併特例債はどんな事業に充当できるのかということでございますけれども、合併特例債の適用できる事業というのは、市町村の合併の特例に関する法律により定められておりまして、新市建設計画に基づいて行う事業で、新市の一体性の速やかな確立を図るため、または均衡ある発展に資するために行う公共的施設の整備事業、また2つに、新市の建設を総合的かつ効果的に推進するために行う公共施設の統合整備事業とされています。  このほかにも新市における地域住民の連帯の強化、または合併関係市町村の区域における地域振興等のために設ける基金の積み立てに使用できるとされています。私どもの新市建設計画、こういったまちづくりプランがありますので、そこに記載されている事業、庁舎整備ですとか、地区市民センター、また道路整備あとは文化的な新図書館ですとか、芭蕉記念館、学校の整備、そういったもろもろの事業が対象となりますので、その中から残事業費に応じて、その年度その年度で具体的に事業を決めてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(空森栄幸君)  市川議員。 ○9番(市川岳人君)  たくさん今、この伊賀市がやっていかなければいけないいろんな事業に充当できるというふうに理解をさせていただきますし、その取捨選択というのが非常に難しいところなんだなというふうに思います。やはり議員もそれについてしっかりと考えていかなければいけないですし、当局の皆さんも非常に頭を悩まされているところだというふうに思います。  やはり市長よくおっしゃるんですけれども、大きな果実として収益を上げていくということが求められているんだと、そういうところは全員の共通理解なんだというふうに思いますけれども、やはり特に市民がよくわからないのが市長が特によくおっしゃるのが、官がやることは官がやらなければいけないこと、そして民がやらなければいけないこと、それをしっかり考えていく必要があると。それをやはり整理していくということがこれから求められているんだというふうに考えているんですけれども、そうなったとき、この建物の話になってしまうんですけれども、それが官がやるべきことなのか、民がやるべきことなのかというところがいまいちはっきりしないなと。そのあたりで住民の方が少し戸惑っている部分があるというふうに思います。  この建物だけ、すなわちちょっと別に見えてしまっているじゃないのかなというところが納得していただきにくい状況をつくり出しているというふうに思います。優先的にすべき事業、ほかにもたくさんあるというふうに思うんです。特例債の制度趣旨というところをありますと、やはり全市が均衡ある発展していくということでございますので、市内各地を結ぶインフラの整備、もちろん橋梁の長寿命化、道路が傷んでいるところを改修していく。こういったところに特例債をもっともっと使ってくださいよと、そういった考え方もありますので、しっかり考えてほしいというところであります。  そして、もう1点やはりこの今にぎわいを考えていくというところが求められているんですけれども、にぎわいに来ていただく。もちろんこの1点を求めて来ていただくという1つのきっかけにはなると思うんですけども、やはりそれを市内各地に線で結びつけていく、点と点を結びつけていくという作業が必要なんだと思うんですけれども、どうしても今の話の流れの中では、この庁舎地の点の話がすごい大きなウエートを占めているなと。そういうことではなくて、やはり線で考えるならば、道路をしっかりと整備します。そしてまた公共交通しっかりと整備しますと、そういったことを訴えていただくほうが住民の皆さん、これは外から来てくれる観光客のためだけじゃなくて、住民、中に住んでる人もしっかりと使えるという意味で有効なお金の使い方なんですよと。そういった御理解もいただけるというふうに思いますので、ひとつ御一考をいただきたいなというふうに思います。  そういう取り組みの中で、この南庁舎地含めて一帯が歩ける街、中心市街地歩いてもらう、散策してもらうということに向けて町並み整備を含めてやっていただきたいなというふうに思います。そういった視点も含めて最後に移住交流についてお伺いをさせていただきたいというふうに思います。  伊賀市の人口減少にかかわってくる施策なんだというふうに思いますけれども、今の人口、直近5月31日段階では9万3,367人、前年比800人減ということでございます。外国人の方が一方でふえているというふうな状況を伺っております。そして日本人の方の数でいくと、8万9,000人割り込んで、8万8,000人台になっているというところが市のホームページで載っているデータでございます。  そういったことを考えると、やはり若者がこれからこの地域で働いて、結婚、子育てできる環境づくり、しっかりしていくこと重要です。そのために冒頭申し上げましたように、企業工場誘致しっかり力を入れてください。そういう流れの中で、南部丘陵地帯の開発、これについてはスピードを上げて取り組んでいただけるというお話をしていただいております。  もろもろのいろんな課題がありますけれども、それについては乗り越えていただきたいというふうに思いますし、もう1つ移住獲得のため外へ向けてのPR、今本当に必死になってやっておられます。開会冒頭の市長のお話の中でありましたように13世帯、32人の方が移住されたということで、これは本当にすばらしいことだなというふうに思わせていただくんですけれども、やはり今伊賀市にとって物すごく課題になっていることがあると思うんです。それは外から移住、来てもらう人、入ってきてもらうのは本当にうれしいことなんですけれども、中にもともと住んでいらっしゃった方、この方がやはり外に流出してしまうということで、特に若い子育て世代が外に出ていってしまっている。よく言われるお隣の名張市の住宅地を求めて出て行かれる方が多いという、こういった課題にやはり向き合っていく必要があるというふうに思うんです。  先日5月1日号の広報のほうにも載っておりました。魅力あるまちづくりをサポートしていくというこの伊賀市の施策について、御紹介していただいておりました。移住促進のための空き家取得費の補助金制度であったり、移住促進のための空き家リノベーション支援事業、そしてまたこれ移住の方だけではないです。市内全域の方対象ですけども、個店魅力創出事業、ふるさと風景づくり助成金事業、合併処理浄化槽設置整備事業補助金制度と、そういったサポートを御紹介していただいているんですけれども、やはり現状ではどうしても外から来ていただいた人向けの施策になりがちで、できればこれをもとからこの伊賀市に住んでいる方にも拡大していただくということを考えていただくということも必要なんじゃないのかなということの御提案をさせていただきたいというふうに思います。  まず1点目が空き家バンク、今かなりこの物件掲載されておりまして、流動的な形で御紹介、成約が成立しているというふうに伺っておりますけれども、この空き家バンク、これからどういうふうになって拡充していく予定なのか、そしてまた現状の評価なんかも聞かせていただきたいと思いますし、またもう1点、少し長くなりますけれども、今空き家バンクの制度はつくっていただいておりますけれども、空き地バンク、これ全国的にはそういったこともしていただいている自治体も大変多いんですけれども、なぜ私は空き地バンクの話をさせていただくかというと、空き家バンクというとどうしても今ある古い建物に住んでいただく、またはリノベーションしていただくということなんですけれども、結構若い今市内在住の方というのは新しいお家建てたい、自分の好みの家を建てたいという方もやっぱり多いんです。そういった方に対して、住宅地こういうところありますよ。地元周辺にこういうものありますよという、そういった御紹介をしていただくことはできないのかなと、そういった視点でお伺いをさせていただきたいというふうに思います。 ○議長(空森栄幸君)  人権生活環境部長。          (人権生活環境部長 大橋久和君登壇) ○人権生活環境部長(大橋久和君)  失礼します。人権生活環境部、大橋でございます。  ただいま、空き家バンクについてお尋ねをいただきました。伊賀市の空き家バンク制度は昨年7月に登録物件の募集を開始しまして10月から物件の公開ということで、この間8月30日にはこの制度を推進していくための空き家等対策推進包括連携協定、宅建協会であるとか、全日本不動産協会、建築士事務所協会など7団体と連携協定をしておりますし、この連携協定以外にもシルバー人材センターを含めた8団体とも個別に協定をして空き家の所有者の困りごとや空き家を流通させたいなどのさまざまな相談事に対応しているという状況で、こうした問題解決のための市民生活課のほうでワンストップサービスもさせていただいていると。  そんな中で、現在登録物件が56件、そして利用登録者が市外が51組、市内が55組、計106組が登録をいただいていると。もちろん移住者への補助制度というのもあるんですけども、特に空き家については家財除去の支援制度ということで、空き家バンクが取り扱っている多くの物件については、家財が一部残ったままの物件があるというのが課題になっているので、そういったサービスもしております。  それと空き地バンクといいますか、空き地の対応でございますけれども、これについては現在空き家バンクの中で空き家所有者が所有する戸建ての住宅以外の不動産の流通のお手伝いも合わせて、今のところ行わせていただいているということと、空き家バンクの制度の中で空き地などの不動産も含めて、この7月に空き地等流通対策専門委員会というのをして、空き地についても法務省の調査では地方都市の中で土地の所有者が存在しない相続登記未登記の土地が26.6%もあると、こういったことも大きな課題になっておりますので、こういった、そういうことも含めて空き地についてもしっかり取り組んでいける体制をつくっていきたいというふうに考えております。 ○議長(空森栄幸君)  市川議員。 ○9番(市川岳人君)  空き地も今、所有者がこの伊賀市に近い状況にある情報を取得しやすい状況にある中でやはり誘導施策をつくっておいておかないと、これが1世代2世代というふうに経過しますと、やはりどんどん固定化してしまうことになりますので、そのあたりスピードを上げて取り組んでいただきたいというふうに思います。  そして、空き家の取得の補助金、これ今は転入者以外の方には適用されていないというふうに思うんですけれども、そういったところについてもしっかりと検討していただきたいというふうに思います。  次に、個店魅力創出事業についてお伺いさせていただきたいと思います。この事業、市内の商業の活性化を図るため、地域特色を生かした魅力ある店舗づくりを実施するために補助金を交付すると、そういった制度でございます。対象地域としては、この中心市街地、そしてまたいろんな支所を含めた周辺地域の拠点、そしてまた伊賀上野駅であったり佐那具駅であったり柘植駅であったり、地域地域の拠点が今ベースになっているというふうに理解しております。  これにつきましては、2年ほど前からどんどんどんどんPRしていくべきだと思いますし、枠を広げていくということは必要ですよというふうに申し上げてまいりました。しかしながら、特に中心市街地であったり町なかは今の形でもそれなりにいろんな満足をしていくのかなというふうにも思うんですけれども、地域の特色を生かしていくと、そういったことを考えたときに、例えば周辺地域の支所周辺となるとある程度行政であったり経済的なものが集積されている場所ではありますけれども、田舎の田園風景であったり、いい風情があるそういった農山村のそういうまた風情とはちょっと離れたところにあるのかなと。やはり地域の特色、この伊賀市本当に広い山里であったり、農村、そういったところの魅力を生かすためでありましたら地域拠点、各支所周辺に限定するのではなくて、もう少し幅を広げて考えていく必要があるのではないのかなというふうに思いますけれどもいかがでしょうか。 ○議長(空森栄幸君)  産業振興部長。           (産業振興部長 尾登 誠君登壇) ○産業振興部長(尾登 誠君)  産業振興部の尾登です。よろしくお願いします。  現在の伊賀市の個店魅力創出事業を、地域の特色を生かしてもう少し周辺まで全域にというような趣旨の御質問だと考えます。議員さん御指摘いただいてますように、この個店魅力創出事業というのは、そもそも商業の活性化を図るというのが第1の目的でございます。空き店舗で多く商業機能が損なわれてきた地域等々について、何とか昔の姿に戻してにぎわいを創出というのが第1番の趣旨でございます。  そういう意味からして、中心市街地のエリア、それから支所周辺等という枠組みをお願いしているところでございますけれども、御質問いただいた、例えば山の上のほうに魅力的な店舗ってすごいええやないのと、こういう話やと思います。  しかしながら、そこにこの補助金使えればいいんですけども、それは人口減少社会の中で、1つ街をコンパクトにしていくという考えが別途ございます。そういう意味でインフラの維持であるとか将来いろんな問題が起こってくる可能性があります。そういうことから、もしそういうことであれば私的には、その地域の振興策として別の部門で検討すべきものではないかなというふうには考えております。
    ○議長(空森栄幸君)  市川議員。 ○9番(市川岳人君)  御答弁いただきまして、もちろん地域拠点含めてコンパクトシティを目指すという考え方は一定理解できるんですけれども、やはり本当に魅力ある地域、店舗、そういったことを考えた上で、この条件、要件について弾力的に運用していくという考え方もあっていいのではないのかなというふうに思いますので、御一考いただければというふうに思います。  時間が少なくなってまいりました。今回質問させていただいたのは、やはり外から来ていただく、外へ向けてのPRというところ、本当に重要なんですけれども、やはり市内の今あるものであったり、市内に今住んでおられる住民の方にしっかりと目を向けていくということがこの我々伊賀市行政に問われていることなんだというふうに思います。そしてまた、今ある事業を少し変えたら、物すごく効果が出るかもしれないと、そういったことに関しては、しっかりといろんな角度から研究していっていただきたいというふうに思いますし、それが住民にとっては、伊賀市行政はしっかりと考えてくれてるんだと、そういったことにもつながりますので、住民の満足含めてやはり今、課題が山積している批判も大きいんですよね。そういったところについて集中的にスピードを上げて取り組んでいくことを求めて私の質問を終わります。 ○議長(空森栄幸君)  これをもって、市川岳人君の質問を終了します。  続いて、質問順位第13番 山下典子君の質問を許可します。  山下典子君。             (8番 山下典子君登壇) ○8番(山下典子君)  このたび初めて登壇の機会をいただきました草の根運動いがの山下典子です。積極的な政策提言に努めていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。  今回は公共交通、通学の安全確保、公共施設最適化計画、上野天神祭について質問させていただきます。  まずは選挙でずっと訴えてまいりました公共交通についてです。マイカー依存型の社会はCO2排出に伴う環境問題、エネルギー問題とさまざまな問題を引き起こすのみならず、交通弱者と呼ばれる高齢者、障がい者、子供たちに大きな影響を与えています。高齢者ドライバーが運転免許証を返上するに伴い、これからますます交通弱者はふえると予想されます。病院、ショッピングセンター、公共施設は日常生活を営む上で欠かせないものであり、それらに行くための手段が必要です。  しかし、伊賀市となって10年以上経過しているというのにいまだに行政バスは旧市町村単位で運行し、通院や買い物をするのに不便です。つまり住民のニーズに合った効率的な移動手段の確保がされていないのが実情です。2015年8月に出されました伊賀市地域公共交通網形成計画に、伊賀市が目指す地域公共交通体系の将来像として、住みなれた地域で暮らし続けられるよう鉄道やバス等でみんながおでかけしたくなる街を実現する地域公共交通と書かれています。では、まず行政バスと廃止代替バスの平成28年度の実績、合わせて公共交通ネットワークの見直しに対する方向性をお聞かせください。後の質問は自席にてお伺いいたします。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(空森栄幸君)  企画振興部長。           (企画振興部長 宮崎 寿君登壇) ○企画振興部長(宮崎 寿君)  企画振興部、宮崎でございます。よろしくお願いをいたします。  まず市内のバス路線の現状、実績ということでお答えをさせていただきたいと思います。市内のバス路線につきましては、交通事業者が運営いたします営業路線バスと交通利用者が廃止した路線を市が経費負担を行うことで運行を継続しております廃止代替バス、それから市が交通不便地域等を解消する目的に運行いたします行政バスの大きく3つにわけることができます。  そのうち、市が運行に携わっております廃止代替バス、行政バスの現状でございますけれども、廃止代替バスにつきましては平成24年度と28年度の比較で申し上げますと、利用者数が24年度16万3,000人ありましたが、28年度は13万2,000人というふうに減少をしております。また、この運行にかかる費用でございますけれども経常経費が24年度約1億1,800万円かかっておりましたが28年度は1億2,600万円というふうに増加しておりまして、経常収入は24年度4,400万円、利用者の減に伴い28年度は約3,900万円というふうに減少しておりまして、これらを差し引きいたしました市の負担額につきましては24年度の約7,200万円から28年度は約8,700万円へと増加をしているところでございます。  一方行政バスでございますが、利用者数につきましては24年度の11万4,000人から28年度は7万3,000人へと減少をいたしております。また費用面同様に比較しますと、経常経費と経常収入の比較におきましては市の負担額が平成24年度の7,000万円から28年度は1億円に増加しているという状況になっております。  廃止代替バス、行政バスとを合わせた全体の利用者数は5年間で約7万2,000人減少したことになりまして、一方で市の負担額は5年間で約8,600万円増加しているというような状況でございます。  今後方向性ということでもう1点お尋ねをいただいております。これ現実的に、この廃止代替バス、それから行政バス、こういった利用者が減になり経費がかさんでいくという中で、現実的にこのままの状態で維持していくことは困難になってきているところでございます。したがって、大きな方向といたしましては地域運行バス、地域で支えていただくような運行バスのほうに大きくシフトをしていく時期にきているというふうに思っております。 ○議長(空森栄幸君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  事業として評価しますと本当によくなく、また従来の延長線上の計画ではコストが高く満足度が低い状態が続くということです。伊賀市地域公共交通網形成計画資料編に掲載されていますアンケート調査の結果を見ますと、市内にはたくさんの名所旧跡があるが交通弱者は移動手段がないために行きたいところへ行けない現実があるので、市内を循環するバスを考えていったらどうか。旧郡部として総合病院へのアクセス手段が確保できる交通政策を検討してほしい。公共交通体系のイメージ図が支所を中心としているのはおかしい。利用者は通院や買い物が中心ではないか。デマンド交通は便利で可能性があるので研究してほしいという市民の声が多く見られます。  先ほど方向性が話されましたけども、新しい庁舎もできることでもありますし、例えば伊賀市内の駅、病院、ショッピングセンター、市役所等の公共的施設を結ぶ路線バスを伊賀市全域で走らせまして、またバス停までデマンド型の乗り合いタクシーを走らすことなど抜本的に交通政策を見直すつもりがあるのかどうか端的にお答えいただきたいと思います。 ○議長(空森栄幸君)  企画振興部長。           (企画振興部長 宮崎 寿君登壇) ○企画振興部長(宮崎 寿君)  現在、実際公共交通を担っていただいている営業路線バスというのもございまして、こういう営業路線バスを無視した状態で、どこでも自由に行けるようなバスということを走らせていくというのは非常に困難な状況でありますので、その地域のニーズに応じた地域のバス、それから最寄りの駅につなげるようなバス、そういった形のネットワークの分担をしていくというのが主体的な方向であります。 ○議長(空森栄幸君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  先ほども言いましたけど、デマンド型の交通に関して要望とかあるんですが、一度阿山地区で実証実験されようと思いましたよね。それについてと、そしてそのデマンドについてのニーズはないと思われているのかどうか、お答えください。 ○議長(空森栄幸君)  企画振興部長。           (企画振興部長 宮崎 寿君登壇) ○企画振興部長(宮崎 寿君)  デマンド型運行もバス運行形態の1つでありまして、ダイヤによる定時運行ではなくて利用者の呼び出しや事前予約に応じて運行される形のバスでございますが、運行する側からは一般的に需要の少ない地域でも効率的な運行ができるというメリットはございますが、サービスのレベルを上げれば経費がかさむといったような課題もあります。  利用者側からは事前の予約が必要であること、また相乗りする人によって所要時間が変動するといったようなデメリットもございます。そういったメリット、デメリットを抱えているものの、現実的にでは、それを利用する人から見ればドアツードアなどのこういうデマンド型運行があれば一番利便性が高いというふうに、利用者側からだけ見ればそういうふうには思われているんじゃないかというふうには思います。 ○議長(空森栄幸君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  住民のニーズに合った公共交通の構築については勇気と覚悟を持って取り組んでいただきたいと思います。  続いてJRの駅のバリアフリー化について質問します。2016年4月に施行された障害者差別解消法により行政機関や事業者は障がいのある人に対する合理的配慮を可能な限り提供することが求められるようになりました。合理的配慮の具体例として、体の不自由な方が自力で移動できない場所でスロープやエレベーターを設置するというのが挙げられます。現在伊賀市内のJRのどの駅にもエレベーターは設置されていませんが、障害者差別解消法を合理的配慮の観点からどのように考えられるでしょうか、副市長お願いいたします。 ○議長(空森栄幸君)  副市長。            (副市長 大森秀俊君登壇) ○副市長(大森秀俊君)  済みません。いきなりの質問で恐縮いたしております。JRのバリアフリー化ということですけども、必要なことだろうというふうに思ってます。ただバリアフリー化にするについては、当然市単独ではなかなかお金かかる話で、できません。ついては、国等の補助金というのがもらう必要があろうかと思います。  ただ残念ながらその補助金のハードルが非常に高くて、例えば1日当たりの平均乗降客数が3,000人以上とかそういう条件になっておりまして、残念ながら伊賀市の駅においてはそれをクリアする駅はないというふうに思っておりまして、要はそういった乗降客数を最低限それに近い数字にもっていくということは必要じゃないかと。やっぱり乗っていただくということが一番大事だろうというふうに思っております。  そういう中でいろんなバリアフリー化、障がい者の配慮の話もありましていただきましたけれども、どんな手法があるかは滋賀県等の例でもあるようでございますので、私がいた鈴鹿なんかでも若松駅なんかがバリアフリー化をしたという例、ここも3,000人を満たしてなかったんですけど、例もありますのでいろんな先進事例を参考にしながら検討してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(空森栄幸君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  補助を受けられるのは1日の乗降客3,000人以上ということですけど、3,000人以上いなければ車椅子の人は駅を利用することができないんでしょうか。先ほど滋賀県という話がありましたけれども、JR柘植駅は草津線の乗り入れ駅でありますけれども、同じ草津線の寺庄駅や甲賀駅にはエレベーターが設置してあります。寺庄駅の1日の乗降客は1,544人で甲賀駅は1,600人です。つまり甲賀市は市独自で取り組み整備したということですけれども、伊賀市はそういう取り組むお考えはないんでしょうか。 ○議長(空森栄幸君)  企画振興部長。           (企画振興部長 宮崎 寿君登壇) ○企画振興部長(宮崎 寿君)  基本的に取り組む考えということですが、取り組みたいというのは現実的にやまやまではございます。しかしながら例えば現在、甲南駅ちょうどバリアフリー化工事をやっておりまして、データとして甲賀市さんのほうにお伺いをさせていただいたところ、この駅のエレベーター2塔等の改修とバリアフリー化で13億9,500万の費用がかかってまいります。一部国費や県費の補助、そういったものもあるわけですけれど、構外などは完全に市のほうの単独費で実施するというようなことで、こうした経費とのバランス、それから先ほどおっしゃられている利用客数、そういうことを勘案しながら進めていかなければならないと思います。確かに柘植駅なんかは乗降客が680人余りだと思うんですが、1日の。乗りかえの人数がこれにはカウントされておりませんので、その乗りかえの人数などをカウントした上でJR西日本さんのほうへまずしっかりと要望といいますか、これは何とかならんのかというような話は持ちかけてまいりたい。こういうふうに思っております。 ○議長(空森栄幸君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  交通とは移動する権利ですので、障害者差別解消法の合理的配慮に基づく施策をお願いしたいと思います。続いて、登下校安全サポーターについてです。これについては同僚議員の質問で一定の答弁をいただきました。地域のみんなで子供たちの登下校を見守るということなんですけども、やはり業務としての職責としてやっているのとは違いがあると思います。十分な説明や合意形成がないまま登下校安全サポーターの予算カットに踏み切ったことによって住民の不信感が高まっています。こういうやり方をするので住民自治というのは育たないのではないんでしょうか。教育長お願いいたします。 ○議長(空森栄幸君)  教育長。            (教育長 笹原秀夫君登壇) ○教育長(笹原秀夫君)  お答えいたします。今おっしゃっておられますように、児童生徒登下校安全サポート業務委託に関しましては予算の削減、縮減に伴いまして平成28年度をもって終えております。子供たちの登下校の安全確保が大切であるという認識に全く変わりはございません。そこで各学校の課題や状況に応じて登下校の見守り活動を継続できるように平成29年度は国・県の補助金を活用した学校支援地域本部事業を推進しています。  この事業は学校が地域の方々の力を借りながら地域とともに子供たちを育てていくものです。現在、各学校区に学校支援地域本部を設置して、地域の方々に学校の応援団になっていただけるよう学校が地域の方にお願いをし、組織づくりをしているところでございます。登下校安全サポート業務委託事業と比較すると予算規模が縮小されてはいますが、登下校の見守り支援が必要な学校区では登下校安全サポーターの配置にその予算を活用していただくようにお願いしております。  また既にこれまでから地域の方々が登下校の安全サポートを無償ボランティアの形で行っていただいている校区もございます。今後は学校支援地域本部事業をきっかけにし、地域の方々の協力を得ながら子供たちの登下校の安全を確保するための組織化を進めていきたいというふうに考えております。 ○議長(空森栄幸君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  子供は地域の宝ですので、どうか通学の安全確保を続けてお願いしたいと思います。伊賀市教育委員会の平成29年度の教育方針の中には、教育総務努力目標4、通学の支援、遠距離から通学する児童生徒の保護者に対し、通学費の補助を行い、経済的負担を軽減するなど、義務教育の円滑な実施に努めますと書かれています。  この遠距離とは何キロメートル以上のことを指すのでしょうか。そして伊賀市内の小中学校の通学方法を調べたところ、三軒家から長田小学校に通う児童と西山から新居小学校に通う児童は路線バス、山菅、不見上から島ヶ原小中学校に通う児童生徒、そして虹ヶ丘から大山田小学校に通う児童は行政バス、東高倉から崇広中学校に通う生徒は伊賀鉄道を利用していますが、これ全て教育委員会が補助をしているのでしょうか、教えてください。 ○議長(空森栄幸君)  教育次長。        (教育委員会事務局教育次長 児玉泰清君登壇) ○教育委員会事務局教育次長(児玉泰清君)  ただいま議員がお尋ねの遠距離通学時の通学補助ということでございますけれども、伊賀市では基準を集合場所から小学生が3キロ、中学生が5キロを目安にした補助の対象ということを行っております。国につきましては、統合校に関してこれよりもうちょっと厳しい距離数で補助があるんですが、これも統合後5年間でなくなってしまうということで、市として独自のこういった施策をとっております。  また遠距離通園の手段の確保のためにスクールバスというのも運行しております。それぞれ旧の合併前の学校の通学対応が今もそのまま続いているというのが現状でございまして、通学手段につきましては徒歩はもちろんですが、自転車通学、自転車通学に対する自転車購入の補助を行っているところもございます。  また、行政バスを利用していただいて、行政バスに乗る経費の負担をさせていただいている部分、あるいは中学校については鉄道関係も補助をさせていただいているというのが現状でございまして、そういった基準の中で運用をさせていただいているのが現在の通学補助の状況でございます。 ○議長(空森栄幸君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  そして教育委員会の資料では、実際小杉が徒歩というふうに書かれ、小杉から柘植小学校に通う児童は徒歩と書かれていますけれども、実際小杉は柘植小学校からおよそ3キロから4キロの距離にありまして、行政バスを利用し、そのバス賃は保護者が今負担しております。スクールバスには年間およそ2億円かかっていると聞いてますけども、そうしたこういう伊賀市の既存の公共交通と通学を連携させていくということも必要だと思いますのでその点も合わせてお答えください。 ○議長(空森栄幸君)  教育次長。        (教育委員会事務局教育次長 児玉泰清君登壇) ○教育委員会事務局教育次長(児玉泰清君)  今お尋ねの小杉地区でございますけれども、ここの地域につきましても以前までは徒歩で行っていただいておりました。支所との協議の中で、行政バスなり代替バスを、ほかのところもそうですけども、通学に合わせた形で変更しながら、それを利用するという形態も取られてきております。ただ予算措置の中で過去の状況がそのまま動いているのは今の現状でございますので、現在庁内でございますけども通学のあり方検討会というのを設置をして、まだ皆さんにはお諮りをするところまではいっていませんけども、いろんな方法、今議員がおっしゃったようないろんなバスを使った交通の体系ですとか、あるいは今まで自転車で通学していたものをもうちょっと拡大をするとか、いろんな方法を検討させていただく、そんな段階で今行っているというのが現状でございます。  まだまだこれから検討していくことがたくさんございますので、それをまた、まとまったものをそれぞれ地域によってやり方が違いますので、お諮りをしながらなるべく子供たちが安全に、また経費もお安くなるような形で対応できることを考えていきたいというふうに考えております。 ○議長(空森栄幸君)
     山下議員。 ○8番(山下典子君)  どうか教育環境に格差が生じないようにお願いいたします。小杉の皆さん年間とおしたら200何日ですので、その負担額というのも大きいですので、どうかひとつよろしくお願いいたします。  では、次の質問に移ります。公共施設最適化計画については既に同僚議員から質問がありましたが、きのうの答弁では進捗状況がわからないというのが私の感想です。計画によると、例えば伊賀支所西柘植地区市民センター、いがまち公民館、柘植公民館は建物は廃止で機能は継続、伊賀の国大山田温泉さるびのは施設ごとの方向性は縮小で施設の譲渡を含め民営化を進めるとなっています。  計画を進めるに当たって大切なことは、市民の皆さんと情報を共有し、意見交換することだと思いますが、地域の人に聞きますと行政からの説明がなく将来のまちづくり計画が立てられない。現在は宙ぶらりんな状態で不安だと嘆いておられます。今後どのように進めていくのか。例えばワークショップ形式で住民が参画してこの計画を一緒に絵を描くなど、そうしたことを考えているのかお尋ねいたします。よろしくお願いいたします。 ○議長(空森栄幸君)  伊賀支所長。       (伊賀支所長地域振興総括監 松本浩典君登壇) ○伊賀支所長地域振興総括監(松本浩典君)  失礼いたします。伊賀支所の松本でございます。どうぞよろしくお願いいたします。  お尋ねの伊賀支所の周辺施設の複合化の計画でございますけども、これにつきましては支所機能、そしていがまち公民館、公民館の図書室機能、そして先ほども言われましたですけども、西柘植地区の市民センター機能をふるさと会館のほうへ複合化施設として再配置することを目的としております。今後、庁内プロジェクト会議、そしてファシリティマネジメントの推進会議、そのような庁内の合意を得てから、私どもとしましては秋口をめどにいたしまして、地域住民の皆様に十分説明させていただいて進めていきたいというふうに考えております。 ○議長(空森栄幸君)  財務部長。            (財務部長 田槙公博君登壇) ○財務部長(田槙公博君)  財務部の田槙です。よろしくお願いいたします。  公共施設最適化計画につきましては、平成27年に作成をしておりますけれども、この計画を作成する段階で各地区に説明に回らせていただきまして、そこでワークショップなり、住民の方に入っていただきまして、この公共施設最適化計画をつくっております。  その計画に基づきまして、今各担当部署、例えば伊賀支所周辺でしたら伊賀支所のほうで細かな計画を練っていただいて公共施設の最適化で支所のどうするかということについて今、各地区で進めていただいているとそういった状況でございます。 ○議長(空森栄幸君)  大山田支所長。      (大山田支所長地域振興総括監 中 ひとみ君登壇) ○大山田支所長地域振興総括監(中 ひとみ君)  失礼します。大山田支所の中です。よろしくお願いいたします。  今、議員の御質問で公共施設最適化計画、さるびの温泉につきましては、議員おっしゃられたとおり方向性は縮小、施設の譲渡を含め民営化を進めるということになっております。現在、地域で温泉を支えようとの思いから、大山田地域の個人やまたデイサービスセンターさるびのが入っております伊賀市社会福祉協議会、また伊賀上野観光協会等の地域団体、また企業などが運営に参画のほうをしていただいておりますので、その方々とともに協議のほうを進めてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(空森栄幸君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  この公共施設最適化計画というのは総論賛成、各論反対になりやすいと思うんですが、大事な取り組みなので支所任せにせずトップリーダーのリーダーシップが必要だと思いますが、副市長どうお考えになられますでしょうか。 ○議長(空森栄幸君)  副市長。            (副市長 大森秀俊君登壇) ○副市長(大森秀俊君)  失礼します。最適化計画につきまして先ほど来説明をさせていただいておりますけど、27年度にいわゆる3R、リデュース、リミックス、ランという、要は削減、それから複合化、適切な運営というそういう3つの標榜のもとで進めたというふうに考えておりまして、現在第1期計画実行計画の実行中ということで、この計画については27年度から31年度までという4年間の計画になっとって、ことしは29年は真ん中に当たります。そういうふうになっています。  その中でいろいろさっき申し上げたように、それぞれの施設の方向性について決めておりまして、現在は途中段階でその方向性に向かって進めているという段階というふうに理解をしておりまして、今後もそういった方向のもとで、これからもこのときにはいろいろ皆さん方の御意見も踏まえてワークショップ等もいろんなところでやらせていただいたというふうに聞いております。地区別にやっておるということでございまして、例えば阿山、伊賀、青山、大山田、それぞれの地域で住民の方々に入っていただいて多分何百人という方ですけども、丁寧にやっておるというふうに思っています。  ただ、その後どうなっているかということがはっきりしてないんじゃないかということであります。その辺については意を用いて今後皆さん方に見える形でお示しした上で、どうなっているかという話をさせていただく必要があるかなというふうに思っておりますけど、そういう方向は変わっていないということですからぜひ御理解をいただきたいというふうに思っています。 ○議長(空森栄幸君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  この公共施設最適化計画進める、このリーダーはどこなんでしょうか、教えてください。 ○議長(空森栄幸君)  財務部長。            (財務部長 田槙公博君登壇) ○財務部長(田槙公博君)  公共施設最適化を進める上で、その各公共施設を所管している部署があります。そこが中心になって最適化を進めると。私ども管財課を中心にファシリティマネジメント推進会議というのをもっております。その中で各施設の進捗状況等を確認しながら実行計画に基づいて進めていると、そういった状況でございます。 ○議長(空森栄幸君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  この公共施設最適化計画というのは、次世代につけを残さないという危機感を持って進めていただきたい。スピードアップしていただきたい。そして、住民の皆さんへの情報の共有そして意見交換をちゃんとしていただきたいなと思っております。よろしくお願いいたします。  続いての質問ですが、ユネスコの無形文化遺産に登録されている上野天神祭のダンジリ行事がことしから金・土・日に開催されることになりましたが、既に10月23日、24日、25日にホテルの予約をされていらっしゃる方とか、それから雑誌の掲載とかそういうフォローはされているのでしょうか、お尋ねいたします。 ○議長(空森栄幸君)  産業振興部長。           (産業振興部長 尾登 誠君登壇) ○産業振興部長(尾登 誠君)  失礼いたします。5月26日に開催されました上野天神祭地域振興実行委員会で金・土・日の決定ということになりました。事務局でございます上野商工会議所のほうから宿泊施設、警察、交通事業者など、関係者への周知がされているとこのように伺っております。ちなみに宿泊業者は名張市も含めて約30社のほうに通知をいただいたとこのようにも伺っております。  あわせて、伊賀上野観光協会においてもホームページでの周知であるとか問い合わせがあった場合に対応させていただいていると、あわせまして市のほうでは6月15日に市民に周知を図っていくと、広報に掲載するということになっておりますし、雑誌については毎年一定の時期が来ますと校正確認ということで確認がきているようでございますけども、適宜対応させていただきたいと思っているところでございます。 ○議長(空森栄幸君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  本来なら、なんかことしに来年からやりますよとか、そういう周知の仕方がよかったんじゃないかなと思うんですが、これこういうふうに早く決められた理由というのはもう一度お願いできますでしょうか。 ○議長(空森栄幸君)  企画振興部長。           (企画振興部長 宮崎 寿君登壇) ○企画振興部長(宮崎 寿君)  決められたというのは、決めたのは実行委員会の地域振興委員会でございまして、昨日も西口議員さんに御質問をいただいたところでございます。  担い手の確保とか、この担い手の育成でありますとか、にぎわいの創出でありますとか、目標がかなりあるわけですけれども、ユネスコ文化遺産に登録をされた。その記念のできるだけ早い時期にそうしたプロモーションをしていくということが望ましいということを実行委員会のほうでしっかりと判断をいただいたということでございまして、開会までは少し短い間なんですけども、その間にできる限りの周知と啓発、それから宿泊施設等への配慮、関係団体とのすり合わせ、そういったことをやっていこうということで今取り組んでいるというふうに伺っているところです。 ○議長(空森栄幸君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  ありがとうございます。上野天神祭にダンジリ9町ありますけれども、その中の東町のダンジリの車輪の調子が数年前から悪いんですけど、ことし東町は出れるんでしょうか。また修復はどうなっているんでしょうか、お尋ねいたします。 ○議長(空森栄幸君)  教育次長。        (教育委員会事務局教育次長 児玉泰清君登壇) ○教育委員会事務局教育次長(児玉泰清君)  議員お尋ねのダンジリの運行でございます。本年いろいろ補助事業を取り組んでいるところでございますけれども、おっしゃるように東町のダンジリにつきましては平成27年の巡行時に車輪の外側に巻いてある金輪が外れかけてきたということで、技術者の方にお願いをしまして応急処置をして巡行をいただいたというのが今までの経過でございます。  原因として考えられますのが、長年使用しています御所車の車輪の接合部に緩みが生じてきている。1つの板のように見えますけれども組み合わせた車輪でございますので、長年の経過によってそれがゆるんできている。鉄輪がゆるんで外れかけているということで、専門家の方に見ていただいた状況でこれは修理が必要だろうということでございます。  現在、これ国の補助の対象にもなりますので国のほうに県からを通じて今申請をしているところでございます。そういう状況でございますので、早くても東町につきましては平成30年度の国庫補助事業による修理とならざるを得ないんじゃないかなということで本年度も仮の修理をして技術者の方もついていただき、また教育委員会の文化財課も警戒をしながら安全な運行ができるようにということで、修理までを対応していきたい。補助が確定しましたら、速やかに対応したいというふうに考えております。 ○議長(空森栄幸君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  上野天神祭というのは世界の遺産であります。そしてこれを支えている13町の皆さんは本当に御苦労をされています。そういう皆さんの声というか、実態調査、例えばことし土日にしたことが返って引き手お願いしていたところができなくなったりとか、そういう調査もありますので、皆さんの声を聞いていただきたいと思うんですが、そのようなことはされますでしょうか。 ○議長(空森栄幸君)  教育次長。        (教育委員会事務局教育次長 児玉泰清君登壇) ○教育委員会事務局教育次長(児玉泰清君)  議員おっしゃるように、いろいろと街の方の声もあると思います。あくまでも実行委員会なり街の運行の中で安全に、そしてまた壮健に行われるようにということで、情報とかいろんな御意見なんかを文化財としても聞きながら対応していきたいというふうに考えております。  また、先ほど前回も西口議員さんのほうからもいろいろお問い合わせあったように、補助のやり方なんかも変えてなるべくそういう修理とかにも対応しやすいようにということで今も考えてお話をさせていただいておりますので、そういった対応の中で情報なり、風通しよく事業が進むようにさせていただきたいと考えております。 ○議長(空森栄幸君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  この上野天神祭、10年、20年、30年、50年ずっと続けようと思ったら、やっぱり今の体制ではちょっと不安なんです。だからそういったことについては、何かお考えはありますでしょうか。 ○議長(空森栄幸君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  ユネスコの無形遺産に登録をされましたということは大変喜びであり、誇りであり、また祭り町の皆さんの御苦労のたまものだというふうに思っておりますが、これからの祭りというのはこれをきっかけにして、私たちが全市民がどうかすれば日本中の人たちがこうしたものを宝物として支えていかなければいけないというわけであります。ですから、祭り町のダンジリであってもそれは市民の宝、日本の宝、そういう意識の中で多くの方々が、これは日本だけに限りません、世界の方々がダンジリを引っ張りたい、あるいは寄附をしたいというようなことがあれば、これをきっかけにしっかりとそうしたあり方というのを考えていく。そんな時期に来ているんだというふうに思いますので、どうぞ皆さん方も御理解を賜りますようにお願いいたします。 ○議長(空森栄幸君)  山下議員。 ○8番(山下典子君)  これから市政は使うところには使い、また削除するところは削除する。そうして市政を進めていっていただきたいと思います。これで私の質問終わります。 ○議長(空森栄幸君)
     これをもって、山下典子君の質問を終了します。  続いて、質問順位第14番 福村教親君の質問を許可します。  福村教親君。             (5番 福村教親君登壇) ○5番(福村教親君)  失礼をいたします。自民青鵬の福村教親でございます。議長のお許しをいただきましたので、通告に従い質問発言をさせていただきます。  生まれて初めてこのような場に立たせていただき、心地よい緊張感で包まれております。しゃべりのほうは市長のように立て板に水ごとくのようにはまいりませんが、伊賀弁の敬語でわかりやすく伝えてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。去る3月26日の伊賀市議会議員選挙におきましてこの議場に送っていただきました市民の皆様方の付託に答えるべく、一生懸命4年間頑張ってまいりたいと思いますのでよろしくお願いいたします。  市長は以前から株式会社伊賀の社長であるとたびたび発言されております。きのうの答弁の中でも文言が入っていたような気がいたします。それでは株式会社伊賀市の株主は誰ですかと。私は市民だと思っております。企業は健全経営に邁進し利益を上げて株主には配当金を分配するという役目が重要な役目となっております。すなわちそれが行政サービスと思うのであります。  そこで、自治体側も議会側も思いは1つであると私は思っております。伊賀市市民が安心安全な街、どの年代の方々も住んでよかったなと、そんな思えるまちづくりをすることがお互いの1つの目標であると私はずっと意識をしております。そこで私の質問ですが、第一に医療改革について質問をさせていただきます。  2008年の4月1日より輪番制が導入されました、二次救急輪番制でございます。伊賀、名張の3病院での輪番制は市民の皆様方も周知の上と存じております。市長におかれましては就任前からの施策だと思いますが、市民に対して輪番制導入から現在の状況についてどのようにお考えをお持ちでしょうか。まずお聞かせください。以降は自席について質問させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(空森栄幸君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  おおきにありがとうございました。ということで伊賀の言葉で話をさせていただきたいと思いますけれども、御指摘のように私は社長やと申し上げております。それは株式会社の社長と若干違うところがある。それは何かというたら株主さんは市民である、これは当然のことであります。ただ、利益は市民のために還元するというのがこの伊賀市株式会社であります。ですから誰でも彼でもにその利益を渡すという話ではございません。  そしてまた大事なことは、その株主である市民の皆さんもこれはしっかりとこの構成をしている1つの運命共同体である。その人たちが全てが力を合わせないとこの株式会社はうまくいきません。なかなか民間の株式会社と違うところで厳しいのは役員会に相当する皆さん方なかなかお厳しくいらっしゃるというところが辛いところでもございますけれども、しかし組むべきところは組み、そしてよい方向に進んでいくことが、誰にとっても大事なことだということでございます。  さてまあ医療ということでお尋ねをいただきました。これは市民のどなたにお伺いをいたしましてもどこへ連れて行かれるのかわからんような救急車かなん。あるいは遠いところの病院へ持っていかれるのかなんと、これは当たり前の話でございまして、そういうことがないようにしようと、これはもう当然の目標であります。  幸い、医療関係者の御努力あるいは皆さん方の御理解もあって伊賀の市民病院は大分体力が戻ってまいりました。今、伊賀市内には大きな民間の病院さんがあります。そして市民病院があります。この2つで、力を合わせて分担をすれば皆さん方がお望みになっている二次救急の市内完結というのはできるであろうと私は思っておりますし、そうしなければいけないというふうに思っております。  現実問題としまして、既にそうした話し合いをやっているところでもございます。時期は今、申し上げることはできませんが、年度中にはそうした分担をしっかりと決めて無駄のない分担を決めて、そうしたことに向かって一緒に手を繋いでいきましょうねというようなことも、皆さん方とともに1つの成果をお目にかけることができるかなというふうに思っております。御指摘のようなことを着々と進めておりますので、御報告できる日を楽しみにしております。 ○議長(空森栄幸君)  福村議員。 ○5番(福村教親君)  ありがとうございます。非常に心強いお言葉を頂戴しました。思いは私も全く同じでございます。確認をさせていただきました。私はふだんの生活から輪番制の告知はケーブルテレビ、広報等々でよく目にいたします。それを見るたんびにいつも思うんです。名張以外はいつや何曜日やと、じゃあこの日以外にけがと病気せなならんなと。そんなちょっと皮肉も込めていつもそんなことを思うんでございます。  本人はもちろんなんですけども、家族の方々にとっても病気けがというのは突然おそわれるイレギュラーな事態であるんですね。そのイレギュラーな事態に対して、また入院となりますと、隣町まで行くのが遠いと、また家族の負担もかなりふえるということも含めまして、先ほど市長がおっしゃってくれた地元の民間病院さんとのタッグを組んでいただいて、伊賀管内での輪番なら私は問題はないと思うんです。そういうふうに進めていただければありがたいと存じます。  その輪番制の中で、特に命に直結する交通事故、脳卒中、心筋梗塞、こういう事例に対しまして、患者さんには重大な問題と把握をしているところでございます。私、先日鈴鹿回生病院の脳卒中センター長の金丸氏の講演を拝聴させていただきました。その中で先生がおっしゃっていたのはふだんの生活も重要ですよ。生活習慣病には十分気をつけてください。特に高血圧、糖尿病、これ非常にいろんな病気を併発する根源になりますと。  その中で脳卒中、脳梗塞、くも膜下、脳出血含めましてですけども、時間がポイントだと。2時間から3時間の間であれば血栓が脳へとんでから血栓を溶かす点滴、それで間に合わなければカテーテルを入れてバルーン方式の処置を行えば数日で退院し後遺症もなく完治できるというようなお話を伺いました。この先生、10月に伊賀市内で脳外科開院される予定なんですけども、講演後ちょっとお話を聞かせていただいたら、脳卒中のことも救急受け入れも考えているよというようなありがたいお言葉もいただいたところでございます。  そこで伊賀から名張市へ脳卒中で倒れたと、搬送にかかります。40分、1時間、下手すれば1時間半、2時間かかっている間に、ついてすぐ処置にかかればいいんですけども、医者の不在、またお医者様が処置中等々で他院への搬送転院となりますと助かる命も助からないという事例が出てくるんではないかと危惧しているところでございます。  安心安全な伊賀市をつくり上げるために、根本である市民の命を守るため地元完結医療が一丁目一番地と私は考えております。命を守るのに地域格差があってはなりません。そこで消防長にお聞きします。ここ1年間で搬送中にお亡くなりになられた方の人数がおわかりであればお教えください。お願いいたします。 ○議長(空森栄幸君)  消防長。            (消防長 久保安治君登壇) ○消防長(久保安治君)  消防長の久保でございます。よろしくお願いいたします。  お尋ねの傷病程度の死亡判定等につきまして、救急隊では死亡判定できませんので、よりまして死亡判定につきましては傷病者が病院に収容され医師により診察の上行われます。また平成28年中の全救急搬送人数は4,173人で、そのうち死亡は98人でございました。  以上でございます。 ○議長(空森栄幸君)  福村議員。 ○5番(福村教親君)  ありがとうございます。そしたら認識がちょっとずれるんです。市民の方よく搬送中に救急車の中で亡くなった。滋賀医大に行く途中で亡くなっちゃった。今消防長のおっしゃる死亡判定は隊員さんにはできない。一旦病院の中へ搬送いただいてドクターが死亡確認、心肺停止、呼吸停止ということを判断されると。そこでゼロということが出てくるんでしょうか。  それでは、次に健康福祉部長にお聞きします。現在の市民病院の小児救急の受け入れの現状、お聞かせください。 ○議長(空森栄幸君)  健康福祉部長。           (健康福祉部長 稲森洋幸君登壇) ○健康福祉部長(稲森洋幸君)  失礼いたします。健康福祉部の稲森でございます。  私、御指名でございますので、市民病院の小児救急の受け入れというようなことでお尋ねをいただきましたんですけども、実は現在市民病院が休診をさせていただいております、小児科に関しましては。ですもんで、受け入れにつきましてはゼロということになろうかと思います。 ○議長(空森栄幸君)  福村議員。 ○5番(福村教親君)  そうなんです。済みません。わかってて聞いたんですけども、私も小学校3年を頭に5人の孫がおります。子供たちの病気、また時間に限らず曜日に限らず、また急なことに休みとか夜中が多いんです、発熱をするとか。小児科に関しては突然の発熱等で一次、二次救急の親側にしてはこれ一次やから救急車呼ばずにみたいな判断なかなかできないと思うんです。どうしても家族にとっては早急な救急受け入れ体制、365日24時間、小児科、子供たちの命を守っていただきたい。そのように思います。ちなみに名張市民病院では小児科、重症患者に限るんですけども365日24時間の受け入れを実施しておられます。  次に、市民病院のあり方について質問をさせていただきます。現場、経営面からお聞きをさせていただきます。私ども新人8人、議員の先日対しまして行政側から市政説明会にて私市民病院の担当の方にお聞きをいたしました。市民病院365日24時間救急受け入れ、二次救急受け入れできますか。できますとお答えになられました。  ただ、お医者さんの確保は方法がありますよ。看護師の確保ができません。議員の皆さん看護師さん紹介して連れてきてください。看護師が潤沢に回れば24時間365日受け入れできますとお答えになりました。私はそこでじゃあ看護学校を設立したらいいじゃないですか。予算がありません。お金がかかりますみたいな回答をいただいたんです。そこで副院長にお聞きいたします。看護師の確保にはどのような対策をされておりますか。また成果は出ておりますか、お答えください。 ○議長(空森栄幸君)  市民病院副院長。    (市民病院副院長兼検診センター副センター長 松田克彦君登壇) ○市民病院副院長兼検診センター副センター長(松田克彦君)  市民病院副院長の松田でございます。どうぞよろしくお願いいたします。  今、看護師の確保ということで御質問をいただきました。三重県もともと看護師非常に少のうございます。人口10万人当たりの看護師数、47都道府県中36位の817人と、その中でもこの伊賀サブ医療圏につきましては県内の医療圏の中でも最も少ない597人と、もともとそういう状況でございます。  そのような中、当院におきましては一旦閉鎖しておりました病棟の再開でございますとか、あと求められる看護業務もどんどん高度化してきとるというようなことで看護師の確保が喫緊の課題でございます。当然その中には救急の対応にも入ってございます。  そういうような中で従前から看護学生さんへの修学資金の貸し付けなど、さまざまな取り組みを行ってきたところでございます。最近では、それに加えましてシーツ交換等の委託可能な業務を委託業者さんに任せることによって看護師さんの業務の負担軽減を図ると、そして看護師さんの働きやすい環境づくりに努めると。あと採用試験も昨年度ですと年間4回の試験を行っていたんですけども、今年度は毎月実施して随時採用できるようにというような変更もいたしました。  あと潜在看護師、一旦出産等でやめられて、そのままの看護師さん等を潜在看護師と申しますけれども、こういった方が復帰しやすいようにカムバックセミナーというのを2日間にわたってやります。今月6月20日、21日にもやらせていただきます。さらに当院をより理解していただくためにということでホームページを更新しましたり、看護業務を紹介します5分程度のプロモーションビデオを作成するとか、あと県内看護学校への働きかけなどを行っております。  あと成果ということでございますけれども、この数年の採用状況を見ますと、今年度が4月1日も含めて今のところ12名、28年度は8名、27年度は18名、26年度は17名と年度によってかなり差があるわけでございますけれども、私どもとしてはもっともっと成果を出していきたいと、このように考えてございます。 ○議長(空森栄幸君)  福村議員。 ○5番(福村教親君)  ありがとうございます。そのカムバックセミナー、またその経験のあるOBの方々再雇用という形も非常に力強いと、そういう面も先ほど市長がおっしゃられてくれた地元のある民間の総合病院さんとそういう面もタッグを組めないのかなと思ったりもしているところでございます。  また、4月に名張市民市立病院が開院20周年を迎えられました。そこで三重大附属病院長が冒頭の挨拶で、名張市民病院は若手の研修医に人気がある。研修後も残る医師が多いと述べられました。名張の市立病院では医療のニーズを肌で感じてもらうため、サマーキャンプと称し、地元住民とのふれあい、ワークショップ、ミニレクチャー、地域体験などを実施してコミュニケーションをとっておるところでございます。そこで伊賀市民病院の上野市民病院ですか、医師、研修医の確保についてどのような対策をされているか。 ○議長(空森栄幸君)  市民病院副院長。    (市民病院副院長兼検診センター副センター長 松田克彦君登壇) ○市民病院副院長兼検診センター副センター長(松田克彦君)  研修医の確保でございます。若手医師の研修には大きく2つございまして、医師免許取得してすぐに2年間やります初期研修というものとその後専門医の資格取得のための任意に行われます後期研修と、こういった大きく2種類ございます。  今議員おっしゃられました名張のケースは初期研修を指してございます。初期研修医の存在といいますのは、病院スタッフの活性化等にも非常に大きな期待も持てるということで、当院におきましても、これまで三重大学医学部の1年生の方が地域体験実習で見えたりとか、あるいは5年生の専門科目の実習の機会で当院を訪れたりとか、そういった機会を活用しまして、当院で初期研修を実施すればこのようなメリットがあります。そして処遇面はこのようなことですよというようなことをアピールするなどして、その確保に私どもも努めてきたところでございまして、現在は三重大学卒業の初期研修医1名が当院で研修をしていただいております。今後ともNPO法人のMMC卒後臨床研修センターという三重県内の病院の集まりがございますけれども、そういったところが実施します医学部6年生へのそういう説明、アピールの場なども活用いたしまして確保に取り組みたいと思います。  また当院を一旦選んでいただいた初期研修医の方には、引き続き後期研修をやっていただく、あるいは一旦出ても、また私どものほうへ戻っていただけるような若手の医師にとって魅力ある病院づくりというものが非常に大事だと思いますので、そのように努めていきたいと思います。なお、この初期研修医だけではなくて、先ほど申し上げました後期研修医、これなどは救急医療などに即戦力でやれますので、そういったドクターなども含めまして医師の確保を先ほどの看護師確保と合わせて全力で取り組んでまいりたいと思っております。 ○議長(空森栄幸君)  福村議員。 ○5番(福村教親君)  ありがとうございます。積極的にアピールをしていっていただきたいと思います。お尋ねいたします。救急、これも疑問なんです。先ほどちょっと触れたんですけど、救急搬送時に市民病院さんと岡波病院さんの間で横連絡というのはとれないんでしょうか。伊賀にはその2つの総合病院があって、市民の方の感覚では市民病院がだめなら岡波さん、岡波さんがだめなら市民病院という、私どもずっと伊賀に住んでいるもんでそういう感覚があるんですけども、お尋ねいたします。 ○議長(空森栄幸君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  実際には医療現場でいろいろなやりとりがあるわけでありますが、現実に岡波病院さんの場合は消化器系の出血についてはうちのほうが担当をするということで、いつでも受け入れているということでありますし、逆にうちの弱みは岡波さんにカバーしていただいているというそういう連絡ができているというふうに理解しておりますので、そうした中でこれからもそうしたものをもっとしっかりとしていきたいというふうに思っております。 ○議長(空森栄幸君)  福村議員。 ○5番(福村教親君)  消防長にお聞きするんですけど、今、緊急車で搬送されて、もし何かの理由で市民病院さんがちょっと受けられないんやよってそういうときには岡波さんには連絡は入れてはもらえるんですか。それはできないんですか。 ○議長(空森栄幸君)  消防長。            (消防長 久保安治君登壇) ○消防長(久保安治君)  お尋ねの件ですけれども、かかりつけ等であれば一度は電話いたしますけれども、輪番病院の担当日以外では受け入れてもらっておりません。それは現実でございます。 ○議長(空森栄幸君)  福村議員。 ○5番(福村教親君)  それはわかるんです。だから輪番制に縛られているということなんですよね。その垣根を外していただいて、地元で完結医療に向けた横連絡なりタッグを組んでいただきたいというふうに思うところでございます。  次に、基準内外繰入金についてお聞きいたします。経営面では基準外繰入金の過去5年間の推移を見ておりますと、5年前から約6.2億、8.5億、4.5億、ここ2年に関しては1.9億、1.4億と減少はしておりますが、5年間の間に20億円以上の補助金が投入されております。基準内繰入金での経営を目指されておるのはわかっておるんですが、そこらへんの具体的な改善面、対策をお聞かせください。 ○議長(空森栄幸君)  市民病院副院長。    (市民病院副院長兼検診センター副センター長 松田克彦君登壇)
    ○市民病院副院長兼検診センター副センター長(松田克彦君)  当院におきましては、先ほども少し触れましたけども、一旦病棟を閉鎖したりとかいうことで、それは原因は医師がどんどん減少してきたというところがあったわけですが、その辺医師確保に努めまして閉鎖した病棟も徐々に再開をして、平成27年度には内科医が非常に少なかったのが一度に2人から7名というふうにふえまして、入院も受け入れられるようになったと。それに伴って病棟も再開した。  そういった中で、医師看護師等チーム一体となって治療に励む中、徐々に患者さんもふえてまいったと思います。駐車場も満杯ということでこの4月には150台分を拡大したと。やはり患者さんに信頼していただいて、当院で治療を受けていただくと。そういった中で診療報酬は当然入るべきものはしっかり確保していくと、そのような形でとにかく赤字が大きければ持続可能な医療は非常に難しいと思いますので、私どもは市民の皆さんが安心できる医療を継続的に続けられるということで、まずは経営の安定が大事だということで、そのような形でまずはしっかりした経営体制、その中には1つには経費の削減の部分もあろうかと思います。一定人件費はかかると思いますが経費率といいましょうか、一定仕入れている医療材料というのはたくさんございます。そういったものは他の病院の仕入れの割合等も勉強しまして、そういった面での経費の削減、こういったものにも努めているところでございます。 ○議長(空森栄幸君)  福村議員。 ○5番(福村教親君)  ありがとうございます。今の経費節減の件なんですけど、PETの検査機、現在何台保有されて1台お幾らして、その稼働率わかればお教えください。 ○議長(空森栄幸君)  市民病院副院長。    (市民病院副院長兼検診センター副センター長 松田克彦君登壇) ○市民病院副院長兼検診センター副センター長(松田克彦君)  PET-CTの検査装置でございます。当院2台ございまして、これは平成18年度に同時に購入したものでございます。同じものを2台購入しておりまして合わせて取得価格は4億4,835万円でございます。利用の状況でございますけれども、直近の平成28年度におきましては、検診と一般診療とで使っておるんですけれども、合わせまして271件。平成28年度を含めますとこの3年間の合計で899件。1年当たり約300件の利用となってございます。 ○議長(空森栄幸君)  福村議員。 ○5番(福村教親君)  済みません、これ2台とも稼働されているんですか現在。 ○議長(空森栄幸君)  市民病院副院長。    (市民病院副院長兼検診センター副センター長 松田克彦君登壇) ○市民病院副院長兼検診センター副センター長(松田克彦君)  稼働の状況でございますけれども、2台のうちの1台につきましては平成25年度にかなり大きな故障がございまして、購入後一定の年数が経過してきておる中で交換部品がなかなか手に入らないというようなこともございまして、今のところは残る1台で必要な検査を実施できているということで修理は行わず1台で稼働している状況でございます。 ○議長(空森栄幸君)  福村議員。 ○5番(福村教親君)  そういうことなんですよね。3億、4億の機械を購入して1台壊れているからメンテナンスできない。そんなことが考えられる。業者にかかれば、それは民間では考えられないですよね。3億、4億の工作機械を入れて2台で、これもちょっと聞くんですけど県内に8台しかないようなこの高額な検査機が2台市民病院さんにあると。ちょっとその経緯がちょっとようわからんのんですけど、そのうち1台が壊れていると。それを放置したままにして、これ民間の会社では本当に考えられない。工作機械が壊れた時点でメンテナンスに入るなり償却を考えるんですよね。億単位の投資をしているのにもかかわらず、その感覚がそういう無駄の発生、ちょっと感覚が民間とは全くずれているように私は思えてなりません。  でも反面、先ほどちょっと副院長おっしゃいました院長みずから現場に立ち、平日の時間外診療もふえ5階病棟にはがん患者の診断、手術を行う地域集学治療センター、6階には消化器病棟も開設されました。全病床の平均稼働率が23%まで落ち込んでいたのを64%まで回復され、入院患者数も7,000人と、昨年の5,200人に比べ増加しております。また先ほど副院長おっしゃいました外来患者からの要望に応え150台分の駐車場を増設されたと。またそのほか訪問介護、地域研修会、オープンホスピタル等々、市民に密着された改善がなされており、御努力に感謝をしているところでございます。  しかし、その一方でちょっとこんなお話を聞かせていただきました。余り細かいお話はできませんですが、ある40代の姉妹の方が、がん検診の予約を入れました、市民病院さんのほうに。予約当日がまいったので2人で出かけていったと。いざその現場につきまして乳がん検診を受けようとすると、技師の方が男性であったと。若い男性の方であったので、えって誰でも思いますよね。あ技師さん女性じゃないんだと、ちょっと受付のほうに確認すると女性の技師はおるんですが、休暇で休んでいますと、その旨受付時に電話でお伝えしたとおっしゃるんですが、本人の2人の方は聞いていないと。時間もない中、予約もしてきたので苦慮の末、渋々検査を受けられたと。その後ちょっとお聞きすると、やはり検査をキャンセルをしながらほかの病院へ移っていくという事例も多々あったようにお聞きしております。  だからこういう細かいことなんですよね。女性の患者様、患者様イコールお客様なんですよね。細かい配慮ができない。民間は逆にそういうところから攻めていく。自然と患者さんがふえる。あふれかえるほど患者さんがふえると。ほっといてもわかることなんですよね、こんなこと。  私自身もちょっと2年前鎖骨を骨折し市民病院さんにお世話になりました。そのときはたまたま土曜日やったもんで、診断を受けると右鎖骨粉砕骨折と。鎖骨がぼきぼきですと。ああこれ入院せなならんなと、手術か、何日かかるんやろうなと思ったらそれ土曜日だったんです。きょうは入院の手続できないから土日帰ってくださいと、月曜日の朝また外来で来てくださいと。えっと思ったんですよね。本当ですかと。本当ですと。簡単なギブスはめときますので鎖骨だから大丈夫と、でも私、本人になると物すごい不安なんですよね。2晩鎖骨がぼきぼきに折れている中、寝返りを打って、骨が飛び出てくるんじゃないかとか。紫色のうっ血もしてきますし、患者は物すごい不安なんですよね。これ岡波さんやったらどうなった、同じことされるんかなって思うたりも一瞬、そんな思いもございました。これは余談でございます。お伝えだけしておきます。  そんな中、小児科、交通事故、心筋梗塞、脳梗塞、脳卒中、最低この4事例には対応できる救急病院の早急設立、市民は切望しております。また東北、熊本大震災のようなあってはならんことなんですけど、そういう災時の場合に、津波すなわち三重県海岸沿いが多い自治体が多ございます。しかし、伊賀は山の中、盆地の中でその立地を生かして県との連携も含めながら災害拠点病院を目指すというお考えはございませんか、お尋ねいたします。 ○議長(空森栄幸君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  想定されている大災害ということになれば、高度医療が集積しているのは伊勢湾岸地域であって、ほぼほぼ恐らくはそうした医療はできないだろうというふうに思っております。したがって伊賀地域のどこかの病院、うちの病院なんかはそうした場合の拠点の病院にしっかりとしていただくということは従前から申し上げておりますが、県としてはその意向が伺えないというようなところであります。どのようなことを考えていらっしゃるのか、我々も大事なことであるのに、本当に考えておられるのかどうかということはわかりません。  我々としてはそのようなことは伊賀地域で保つべきものだというふうに思っております。新しい病院ということになりますが、これは何百億というようなことになります。先ほど冒頭で福村議員の質問にお答えしたように、既にある私どもの地域の大きな病院2つがうまく連携をすればそうした新しい病院をつくらなくても、リニューアルは別ですよ。リニューアルは別ですけれども、新しい病院をつくらなくてもその2つで分担、連携をしてしっかりとやっているということはありますので、それこそは無駄のない医療の充実であるというふうに思っております。県にはそうしたことを要望していきたいというふうに思いますし、これは伊賀地域が出ていらっしゃる県会議員さんにもしっかりと働いていただきたいなというふうに思っております。 ○議長(空森栄幸君)  福村議員。 ○5番(福村教親君)  ありがとうございます。引き続きよろしくお願いいたします。  続きまして、魅力ある伊賀市の構築、人口減少の歯どめ対策についてお聞きをいたします。人口の減少は労働力人口の減少を引き起こし、市場の縮小を招き、地域経済を衰退させてまいります。また高齢化の進展により社会福祉費、医療費、地域コミュニティが弱体を招いてまいります。  地元高校を卒業され、地元企業への就職支援も1つでございますが、大学、専門学校、進学となりますと、市外、県外への転出となってまいります。一度外から伊賀市を見ていただくと伊賀市のいいところがまた再発見していただけて、それも1つのいい経験だと思いますが、人生のタイミングの中でUターン、Iターンを考えたときに雇用、所得確保というものが大きな幅を占めてくると感じております。  そこで伊賀市の企業誘致、雇用支援、起業支援、いろいろ実施されると思いますが、どのような対策をされているかお聞かせください。 ○議長(空森栄幸君)  産業振興部長。           (産業振興部長 尾登 誠君登壇) ○産業振興部長(尾登 誠君)  済みません。産業振興部の尾登でございます。よろしくお願いします。  雇用の確保、それから伊賀市の企業誘致の状況ということで御質問をいただきました。雇用の確保につきましては、管内の高校の状況でございますけども、伊賀公共職業安定所の発表によりますと、平成28年3月の伊賀管内の高校を卒業され、就職された方のうち約80%の方が伊賀管内で就職されている、こういう状況になっております。  また、大学生等のUターン就職を初めとする地元企業への就職を希望する求職者の方々を対象に上野商工会議、伊賀市商工会などと共同で合同就職セミナーというものを開催させていただいております。今年度は既に4月14日に実施させていただきました。46事業者92人の参加をいただいております。2回目は7月24日に開催を予定しております。昨年度も同様の取り組みをさせていただきまして、年2回実施させていただき、計85事業者、140人の参加がございました。そのうち18人の方が内定されたと、このように伺っております。  これまで合同就職セミナーを実施するに当たって、例えば関西圏であるとか中部圏である大学、短大、専門学校等、約290校にこういうセミナーのチラシを配付させていただいております。あわせて、ホームページ等によって周知活動を行っております。あわせて、今年度からさらに就職活動支援サイトと、やっぱりウエブ上の扱いが大きいということで、そういった取り組みも始めさせていただきたいと考えております。  将来の雇用確保、Uターンの就職につなげるため、上野会議所において作成いただいている企業ガイドブックというのもございます。これについては既存の配付先に加えて、これ大学とか高校とか就職セミナーでの配付なんですけど、あわせて成人式での配布というアイデアもいただいております。これも取り組んでまいりたいと考えてます。  最後に、雇用に対する支援策というところでございますけども、伊賀市に新設・増設される企業対象に新規雇用がある場合、伊賀市工場誘致条例に基づく適応対象業種があるわけでございますけれども、雇用促進奨励金というのがございまして、新規雇用者、伊賀市民でございますが、総数に12万円を乗じた額を企業に補助させていただいてる、こんな取り組みもさせていただいておりますし、ゆめが丘の南東部の市道ゆめが丘摺見線沿いの大規模な土地があるわけですけど、そこも新たな雇用の場の創出に向けて現在取り組んでいるという状況でございます。 ○議長(空森栄幸君)  福村議員。 ○5番(福村教親君)  ありがとうございます。  積極的な対策をとっていただき、これからも継続して進めていっていただきたいと思います。  続きまして、子育て支援ですね。未就学児の窓口医療費無料化について、ちょっとお尋ねをいたします。  10月より未就学児の窓口医療費無料化を実施されるとの発表がありましたが、この施策により国は自己負担を軽減した自治体に対し国民健康保険の国庫補助を軽減するペナルティーを科しております。すなわち、国庫補助を軽減すると自治体の負担はかさみ、財政を圧迫すると思いますが、その点はどのようにお考えでしょうか、お聞かせください。 ○議長(空森栄幸君)  福祉部長。簡略に。           (健康福祉部長 稲森洋幸君登壇) ○健康福祉部長(稲森洋幸君)  確かにご御指摘のとおりでございますけども、額的に幾らかということは当然ございます。ですけども、それを押してでもやっていきたいというようなことで子育て支援に資してまいりたいと、こんなところでございます。  以上でございます。 ○議長(空森栄幸君)  福村議員。 ○5番(福村教親君)  ありがとうございます。  その中で、この間配付いただいた伊賀市の予算と財政状況の中で、医療費助成経費2,147万、こういう数字がでてきておりますが、それの内訳・使い道、それをお聞かせください。 ○議長(空森栄幸君)  健康福祉部長。           (健康福祉部長 稲森洋幸君登壇) ○健康福祉部長(稲森洋幸君)  失礼いたします。  2,147万1,000円、これにつきましてはシステムの改修経費ということで御理解いただきたいと思います。 ○議長(空森栄幸君)  福村議員。 ○5番(福村教親君)  そうですね、今も考えると15歳までは医療費は無料なんですよね。立てかえているということなんで、ちょっとよくわからないんですけども、窓口で無料だったら完全無料のシステムを変えるだけに2,000万をかけると、そういう、じゃあさわらなくてもいいんじゃないかという思いがするんですけど、もう一度お願いいたします。 ○議長(空森栄幸君)  健康福祉部長。           (健康福祉部長 稲森洋幸君登壇) ○健康福祉部長(稲森洋幸君)  医療機関さんとか、レセプトとかいろいろな調整を当然する必要があるんですけども、その辺のシステムを変えないと現物給付というのができていかないということなんですけども、やはりいろいろお話をさせていただいているんですけども、お金がなくて病院へ行けないというような方も現物給付になれば行けるというふうな、そういうふうなメリットもございますんで、そこらのところはぜひともやっていきたいというふうに思っております。  以上でございます。 ○議長(空森栄幸君)  福村議員。 ○5番(福村教親君)  そうですね、外国の方とか、ちょっと所得の低い方、子供さんが熱が出てもちょっとお金がないんで病院行かないと、そんなお声も聞かせてもらいました。そんな方々に対しても窓口完全無料ということで施策を進めていただければと思っております。  ちょっともう時間もございませんので最後になりますけども、教育現場の現状把握について教育長の、ちょっと重複することも大変あると思うんですけども、教育長の教育に対する基本的な理念、まだ就任より2週間ではございますけども、現場を7カ所ほど回られたとお聞きしておりますが、現場を回られて今感じていることを素直に率直にお聞かせください。お願いいたします。 ○議長(空森栄幸君)  教育長。            (教育長 笹原秀夫君登壇) ○教育長(笹原秀夫君)  今、御質問いただきまして、これまでにちょっといろいろ発言した中と重複した部分もあるかもわかりませんけれども、本当に学校内を見させていただいて、子供たちが素直で明るく授業を受けていて、休み時間は活発に本当に活動されている姿を見て、すごいよい印象を持たせていただいてます。ただ、支援の必要な子供たちにつきましても、安心して過ごすことのできる場所や落ちついて学習できる場所を整えてちゃんとおられる。一人一人の特性を生かした行き届いた教育が行われているというふうに感じました。さらに学校を訪れると、地域の方々が来られてるところにも出くわしたりしました。その様子を見ると、結構学校教育の推進にとても協力的だというふうに感じました。ある小学校では、前の校長先生が本当に校庭の草刈りをされているところに出くわしましてお話を伺ったりもしましたけれども、そういうことを見て感想としましては、本当に学校と共同して地域の子供たちを大切に育てておられるなという印象を受けました。 ○議長(空森栄幸君)  福村議員。 ○5番(福村教親君)
     ありがとうございます。  引き続いて、教職員の方々のまた立場のほうもいろいろ意見を聞いていただいて、またいろいろな改善をしていただきたいと思います。  ありがとうございました。  最後になりましたが、私1年生議員、きょうデビュー戦でございました。いろいろ緊張もございましたが、市長始め担当部長の方々、懇切丁寧に答弁をいただいたことを感謝しております。これからも医療改革、子育て支援にこだわりながら、この4年間活動を続けてまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。これで終了させていただきます。ありがとうございました。 ○議長(空森栄幸君)  これをもって福村教親君の質問を終了します。  会議の途中ですが、休憩といたします。  再開は、午後1時30分といたします。            (午後 0時07分 休憩)           ―――――――――――――――            (午後 1時30分 再開) ○議長(空森栄幸君)  休憩前に引き続き会議を再開します。  午前中の質問順位第13番 山下議員の公共交通に関する質問について当局から答弁の訂正を求められておりますので、これを許可します。  企画振興部長。           (企画振興部長 宮崎 寿君登壇) ○企画振興部長(宮崎 寿君)  午前中、山下議員のほうから市内のバス路線の現状ということで御質問いただきました。その際に、私が廃止代替バスと行政バスを合わせました全体の利用者数及び市の負担額について答弁をさせていただいたんですが、その際に5年間で約8,600万円増加しているというふうに答弁をさせていただいたんですが、実際は4,700万円の誤りでございましたので、おわびして訂正をさせていただきます。 ○議長(空森栄幸君)  それでは、質問順位第15番 川上善幸君の質問を許可します。  川上善幸君。             (1番 川上善幸君登壇) ○1番(川上善幸君)  伊賀自民の川上です。  議長の発言許可をいただきましたので、通告に従って質問させていただきます。どうぞよろしくお願いします。  いよいよこの場に立てたかなという思いでいっぱいでございます。中でも、私は今まで地域の中で福祉と交通をもうずっとやってきまして、かれこれボランティア時代から含めますと15年間の活動をしてまいりました。そんな中で、多くの方々の意見を聞いてきました。それこそ高齢者、障がいのある方、もう500人以上の意見を聞いてるかなと、こういうふうに思わせていただきます。皆様、そういう方々の思いを背負ってここに立たせていただいている責任感でいっぱいでございます。何せこれ初めてのことですので、うまくいくかどうかわかりませんけれども、皆さんの声の代弁者として頑張りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いしたいと思います。  まずは、市長にお伺いしたいと思うんですけれども、交通に関してなんですけれども、私は交通でまちづくりがしたいと、ずっとこのように思ってまいりました。というのは、今まで交通で頑張ってきて、いろんな施策も提言も意見も言ってきたんですけれども、何とか高齢者の方、障がいのある方、子供たちが無料で移動できる伊賀市にならないかなと、こういうふうに思ってきたわけですよね。それが、伊賀市として発信できたら、これすごいことやなと、こういうふうに思っておるんです。今もって無料お買い物バスなんかもありますけれども、伊賀市がそういう無料の移動ができる町、こういうことが発信できたらすごいPRになるんじゃないかなと、こういうふうに思っておりますので、まずこの交通に対して市長の思いを聞かせていただいてから、あとは自席にて質問させていただきますので、どうぞよろしくお願いします。 ○議長(空森栄幸君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  議員がかねてそうした福祉・輸送等々にもかかわられておることは承知していることでございまして、大変御苦労さまであろうというふうに思っております。  人が移動するというのは、これは基本的人権の一つであろうかなというふうにも思っておりますし、それは障がいがある方だけではなくて私たち全てが加齢というようなことがあったりして、必ずそういうときがくるということであるという意味からすれば、これは全ての問題であろうかなというふうに思っております。域内の交通が無料でできたら、それは大変いいことだなとは思いますが、しかしそのためにもやっぱり私たちはそうした高福祉に耐えられるだけの、そうした経済的な基盤をしっかりと地域でつくっていかなければならないということだろうかなというふうに思いますし、私たちがどうやったらこの地域にしっかりとした、そうした果実を結べるようになるのかということを念頭に置いて、この観光であれ農業であれいろんな面から私たちはサポートして、底上げをしていこうというふうに思っているわけであります。その中でも、交通でということになると、いろんな方がいろんな形で支え合うということも一つの方法かなというふうに思っておりますし、元気な人は高齢になられても何とかなるかもしれません。しかし一番大事なのは、病弱な方、あるいは障がいのある方が動けるということが大事なことになろうかなというふうに思っておりますし、それはやっぱり今の体系の中では私は、先ほども交通体系についてのお問い合わせがありましたけれども、バスという以前に、私は福祉有償運送というようなことが基本になるのかなというふうに思います。  さて、その中で福祉有償の部分をどのように担保するかというところが、ケアするかというところがこれからの課題かなというふうに思いますが、そのようなことで、おっしゃるような、やはり自由に行きたいところに行ける、したいことができる、そのツールを担保するということは大事なことだというふうには思っております。 ○議長(空森栄幸君)  川上議員。 ○1番(川上善幸君)  それでは、詳細に入っていきますが、その前にやっぱり中心市街地以外の私も郡部に住んでるんです。そういう方たちをどうしても何か置き去りにされてる感がやっぱりありますので、そのような声もたくさん聞いております。そうしてその中でも子供の送迎なんですけれども、それこそ槙山の奥からでしたら集合場所までに時間がかかる、集合場所まで2キロぐらい走らないけない人もいるわけですよね。そこまでに行くまでに親御さんが毎朝送迎をしてるわけですけれども、これが仮に学校が統合とかいう話になりますと、恐らくスクールバスとかそういう話になろうと思うんですけれども、行政バスも早い時間から走ってたら、それが、乗ることが、その行政バスを利用することも可能だと思うんですけれども、今もっては、一番槙山の奥、始発は8時30分なんですよね。これはもう通勤にも通学にも使えない状況になっているんですけれども、そういう方たちの、そういう子供たちの支援は何か方法があるか、それこそ行政バスを早く走らすことができるか、その辺をちょっとお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(空森栄幸君)  教育次長。        (教育委員会事務局教育次長 児玉泰清君登壇) ○教育委員会事務局教育次長(児玉泰清君)  教育委員会のほうからまず先になるかと思いますけれども、スクールバス等を今運行もしております。また、先ほどもちょっと答弁させていただいたんですけれども、今市の行政バスですとか、あるいは路線バスの廃止代替バスというのを活用する中で、子供たちの学校への通学というのを今行っております。そんな中で、1つは保護者の方が集合場所まで送っていくというようなことでございますけれども、こういったことにつきましても、バスが入っていけないところへとか、バス停の関係で少し距離があって送られてるというような状況もあることはあります。全部にドア・ツー・ドアでやれればいいんですけども、なかなかそういう状況にもございません。現在、今スクールバスの経費のほうもかなり高額になってきておりまして、3年前ぐらいから比べますと1億円ぐらい増加しております。そんな中で路線バスとか、それから行政バスも含めたものをスクールバスとして対応できないかということで、今通学のあり方検討委員会というのを庁内で組織をいたしまして、関係の部署とともに検討はさせていただいております。ただ、先ほど申しましたように、なかなかドア・ツー・ドアというのは難しいというのは現状でございますので、なるべく子供たちが安全に通学できるよい方法で、また安価にできる方法を探っているというのが現状でございます。 ○議長(空森栄幸君)  川上議員。 ○1番(川上善幸君)  学校支援地域本部会議っていうんですかね、地域でも始まりましたけれども、そこの中でも学習であったり見守りであったり送迎であったり、こういうことが検討されていくと思いますので、ぜひしっかりと検討していただければと思います。  そしてまた、その途中で実はグリーンタウンという住宅地があるんですけども、ちょっと500メートルぐらい走ったらそこへ行くんですけれども、そこにも行って帰ってくるだけの時間もとれないのか、それも不思議でならない。そういう状況も地域でありますので、ぜひとも行政バスもそうなんですけども、子供もそうですけれども、地域の送迎、ここ絡めて検討していただければと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  もうたくさんありますので、次いきますのでよろしくお願いします。  次、ファミリーサポート事業についてお伺いします。  今、現在ファミリーサポート事業の中で依頼会員と提供会員があると思うんですけれども、その中でそれこそ子供の送迎という部分があるようですけれども、今その依頼会員と提供会員の状況を教えていただけますでしょうか。 ○議長(空森栄幸君)  健康福祉部長。           (健康福祉部長 稲森洋幸君登壇) ○健康福祉部長(稲森洋幸君)  失礼いたします。健康福祉部、稲森でございます。  私どもの所管で、子ども・子育て支援事業計画というのがございます。その中で、ファミリーサポートの事業というのは位置づけをされておりまして、これは議員おっしゃるように子供の移動・送迎ということではなくて、育児の援助を受けたい人と援助をする人が会員となって互いに子育てを支えていけるようなお手伝いをする、そういう事業とこんなことになっております。  数でございますけども、29年4月末の会員数でございますけども、全体です。依頼会員が216名、提供会員が146名ということで、依頼・提供会員、両方ですね、これが27名ということで合計が389名の登録をいただいております。28年度におきましては、利用件数634件のうち454件が子供の送迎なんですけども、そのうち195件が車による送迎サービスというようなことでございます。  以上でございます。 ○議長(空森栄幸君)  川上議員。 ○1番(川上善幸君)  数的に言うたら、それなりのやっぱり数があるわけですよね。昨年度、その提供会員さん向けに送迎の講習会をさせていただきましたけれども、なかなか全部が全部受けていただいたわけじゃないんですけれども、やはり送迎は危険も伴いますし、講習も必要ですし、やっぱり保険、こういうのもしっかりしとかなくてはいけないんですけれども、その辺の保障、保険のことはどうなっていますでしょうか。 ○議長(空森栄幸君)  健康福祉部長。           (健康福祉部長 稲森洋幸君登壇) ○健康福祉部長(稲森洋幸君)  失礼いたします。  ファミリーサポートセンター事業における送迎では、子供を預かる活動の一部として位置づけられているということでございまして、送迎中に万が一自己が発生した場合の対応といたしまして、運転者はサービス提供会員の傷害保険、子供さんにつきましては依頼子ども傷害保険というのに、それぞれ加入をするということでございます。提供会員の方に対しましては、送迎中の安全について周知徹底はさせていただいていますというようなところでございます。御案内のとおり、昨年そういうふうな御案内もいただいたということで、若干参加もさせていただきました。伊賀移動送迎連絡会さんというところで主催をしていただいたというようなことでございます。また、本年度もあるようなことでございましたら、積極的に周知をさせていただいて参加につなげてまいりたいと、このように思っております。  以上でございます。 ○議長(空森栄幸君)  川上議員。 ○1番(川上善幸君)  非常に重要な活動の一つでございますので、1つの事故によって活動が萎縮されないことを願っております。  それでは次、高齢者の送迎についてお伺いしたいと思います。  それこそ、同僚議員のほうでデマンドバスの話がありましたので、違う角度からちょっとお伺いしたいと思うんですが、このデマンドはいろんな形が、運行形態がございます。そして、私が考えるのは、この高齢者だけではないんですけれども、障がい者の方も子供もそうなんですけれども、高齢者、交通を利用できない方に関しては、それなりのまた違う制度があって送迎できますよね。そして比較的元気な高齢者の方は公共交通利用できますよね。ボーダーラインの人、この間におられるような元気高齢者というんですかね、そういう方というのはバス停までがちょっと距離がある。そういう事情。それから、バス停まで道の起伏が激しい、なかなか公共交通を利用することができない、こういう方たちのことを考えてるわけですけれども、朝夕はそれなりの利用者数もあるので定時・定路線の今のバスの運行の仕方でいいと思うんですけれども、日中ですよね。日中デマンドになかなかならないか、しかも日中といいましても路線、決まったところを間引きするようなデマンド方式では、これ意味がないので、区域運行、区域デマンド、これに何とかならないかなと、こういうふうに思っております。そして、今三重県では、玉城町がデマンドをやっております。これは玉城町は東大システムを利用しております。そして、南伊勢町、南伊勢町はエビプランニングの方式を利用しております。これどう違うかという話ですけれども、玉城町のほうは、これどっちか言うたら都会型にあっていると言われております。これ私も視察に行ったお話聞いたのでお答えしてるんですけども、そして南伊勢町のほうはどっちかというと中山間地域に向いてると、こういうふうに言われて両方とも視察には行かせております。そして伊賀ではどういうパターンが合ってるのか、もう一つ言えば人海戦術でもいけるんじゃないかという考え方もあります。システムを使うとどうしても費用は上がってくるんですけれども、ぜひ私の感覚では人海戦術でもいけるところもあるんじゃないかなと思っております。その辺のシステムをどれぐらい御存じなのか、ちょっと教えてもらいたいと思います。 ○議長(空森栄幸君)  企画振興部長。           (企画振興部長 宮崎 寿君登壇) ○企画振興部長(宮崎 寿君)  デマンド運行ということでございます。デマンド型の交通は、事前予約に運行するという特徴があるわけですけれども、運行の方式・時刻・停留所等の設定によりまして多様な運行の方法が存在しております。主には、路線バスあるいはコミュニティーバスの多くに採用されている、あらかじめ定められたルートを運行する定路線型、それから定路線型をベースといたしまして予約に応じ、あらかじめ定められた迂回ルートやエリアへ運行する迂回ルート・エリアデマンド型、それから3つ目としては運行ルートは定めずに予約に応じ、あらかじめ定められたバス停等を結び運行する自由経路ミーティングポイント型、それから4つ目として運行エリアを決めた上でそのエリア内で予約のあったところを巡回する自由経路ドア・ツー・ドア型、こういった4つに大きく分類されているところです。 ○議長(空森栄幸君)  川上議員。 ○1番(川上善幸君)  おおむね理解されているということで安心なんですけれども、とりわけ先ほどもちょっと同僚議員から話ありましたけれども、阿山のほうで一旦デマンド、試験運行するという話があり私もその場で委員としていましたので発言もしてたんですが、残念ながら試験運行ができなくなってしまったんですが、交通政策課もできて1年余りたちまして、すごく期待はしてるんですけれども、今もって出てきてるのが後でふれますけども地域運行バスですよね。そして私はそれと並行してデマンドの試験運行、ぜひやっぱりやらなくてはいけない。それこそ伊賀市の交通計画の中で一旦出てきた話でございますので、地域でもその要望が多いので、ぜひ試験運行、これを並行してやってもらいたいな、これは思ってるんですけども、その辺の考え、予定はどうでしょう。 ○議長(空森栄幸君)  企画振興部長。           (企画振興部長 宮崎 寿君登壇) ○企画振興部長(宮崎 寿君)  午前中の答弁の中でも、今後方向性としては地域運行バス、そういう方向になっていくのではないかというお話もさせていただいたところでございますけれども、その中でやはり地域運行バスの1つ形としてデマンドを導入していく、こういうところは地域部会のほうで十分協議をされる、それから運行される地域エリア内で十分協議をいただき、それが運行できるという方向であれば導入していっていただくことも可能になってくるというふうに思っております。 ○議長(空森栄幸君)  川上議員。 ○1番(川上善幸君)  試験運行でもちろんお金をとらないという形になれば、何ら道路運送法に接触することはありませんのでできる。ただ、お金を少しでもいただくとやっぱり申請が必要になってくるんですけども、やりやすいところから試験運行してしていただければと思います。もちろん予算がちょっとかかることでございますので、なかなか難しいところもあるんですけれども、今言うように場合としては地域運行バス、それからデマンドも頭の中であるとおっしゃっていただいたので、ぜひともさらに考えて検討していただければと思いますので、よろしくお願いいたします。  次へ移ります。  運転免許者返納制度についてなんですけれども、3月1日より三重交通の半額制度が始まりましたよね。この免許返納なんですけれども、返納すると運転免許証返納後5年以内に申請すれば運転経歴証明書をもっておれば半額の対象になるということなんですけど、免許持ってたらの話です。仮に同じ年代の高齢者がいて、高齢者だけでもないんですけれども、もとから免許をもってない人は対象にならない、残念ながら。その辺は、ぜひとも何とかプッシュしていただければなと思うところでございます。そして、とりあえず聞きましょう。運転免許返納の状況をとりあえず推移ですね、とりあえず3月1日から始まりましたので、今3カ月ぐらいしかたってませんけども状況をまずちょっと説明してもらえますか。 ○議長(空森栄幸君)  企画振興部長。           (企画振興部長 宮崎 寿君登壇) ○企画振興部長(宮崎 寿君)
     29年3月1日からおっしゃるとおり三重交通グループの乗り合いバス路線を対象としまして運転免許返納割引定期乗車券・セイフティパスの拡充、それから運転免許返納者への運賃割引制度、普通運賃の半額という制度が導入されました。ちょっと今、それが何人がそれをちょっと適用されてるかというデータは、申しわけないんですがもっておらないところです。この制度導入ということの中では、市としましても三重交通に運行を委託しております廃止代替バス7路線、ここについては同様に割引対象としておりますので、市もこの制度には一定負担しているというような状況でございます。 ○議長(空森栄幸君)  川上議員。 ○1番(川上善幸君)  ありがとうございます。  ちょっとええ部分だけ言うていただいたんですが、残念ながら行政バスは対象になっておりませんので、ぜひ行政バスもやっぱり地域で運行してる身近なところでございますので、行政バスの部分も何とか補助対象に考えていただければと思いますので、ぜひともよろしくお願いしたいと思います。  それでは次へ移らせていただきます。  福祉有償運送についてということで、これが今大変な問題が起こってきております。多分担当のところでは頭を悩まされていることやと思うんですけれども、有償運送をしておられる事業所が伊賀で今12事業所あります。その中で、福祉有償運送のみ、いわゆる介護保険は行わない福祉有償運送のみの事業所が4事業所あります。この4事業所のうち1つの事業所が、やっぱり経営がかなり福祉有償運送は厳しいので、5年間頑張ってきて累積赤字が460万ぐらいになってしまった、もう続けられないので申しわけないけどもやめなくてはならない状況にあると言われております。その1つの事業所は、今もって平成28年度の実績からいきますと、1年間で5,432回の送迎をされております。そして利用者数は100名おられます。今の補助金体制ではとてもじゃないけどもちょっと続けられない状況にある。もちろん日本全国の福祉有償運送の補助金体制を見ますと、伊賀市というのは独特ですごく頑張っていただいているというのは十分わかっております。場合によったら補助金、他市を見ますとイニシャルコストにしかもう出ない、初期投資にしか出ないとかいうところもあったり、ランニングコストに補助金を出していただけるようなところっていうのは余りないというのもよくわかっておるんです。ただ、やっぱり私が言うように交通で元気に町をしていこう、これを売りにしていこうと思ってますので、やっぱりなくすわけにはいかないな、縮小するのはちょっとつらいなと思っております。この補助金のあり方の見直しができないかと、これは4事業所、介護保険をやっておられるところは何とかそれでいいんですけれども、その事業のみをやってるところに対しての新たな考え方ないでしょうか。 ○議長(空森栄幸君)  健康福祉部長。           (健康福祉部長 稲森洋幸君登壇) ○健康福祉部長(稲森洋幸君)  失礼いたします。  大方、説明していただいたんですけども、福祉有償運送ということに関しまして少しだけ申し上げたほうがわかりやすいのかなというふうに思いますので、ちょっとお時間頂戴しましてそれだけ言わせていただきたいというふうに思っております。  1人では、公共交通機関を利用することが困難な移動制約者といいます、そういう方に対してドア・ツー・ドアの個別輸送サービスを提供する福祉輸送につきましては、基本的にはタクシー等の公共交通機関がその担い手になるというところでございますが、タクシー等によっては十分な輸送サービスが提供されないというような場合もございまして、公共の福祉を確保する観点から一定の要件を満たすNPOに対しまして自家用自動車による有償運送の例外許可を行うことで福祉輸送サービスの確保が図られてきたと、これが福祉有償運送というようなことで御理解をいただきたいというふうに思っております。  肝心のところでございますけども、お話しいただきまして状況もよく存じております。私ども高齢者の関係の計画、介護保険事業計画と高齢者福祉計画が一体になっておりますけども、その中にも高齢者の移動というようなことが出ております。そこでは福祉有償運送に対しては、これからも支援を続けていくというようなことで、ことしまでの計画なんですけどもちゃんと書いてございます。今年度策定をしまして、残り3年の部分をつくってまいりますんですけども、伊賀の地域性といいますか広い市域でございますので、私は一定伊賀には合った制度かなというふうにも思っておりますし、平成18年度ぐらいにできた制度だと思うんですけども、もう10年以上の歴史もあるという中では、ある程度定着もしているというようなことで思っております。障がい者の福祉計画の中にもそういうふうなことも若干でございますけども入ってもおりますし、御利用者の方もおられるんだろうというふうに思っておりますけども、ただ補助金に関しましては、議員おっしゃっていただいたようなことでございまして、いわゆる事業を立ち上げるときのコストというのが県内でも幾つか補助をしてるところもございますけども、ランニングコストにつきましては本当に伊賀市だけでございます。全国的にもなかなか例のないところでございますので、現状を上げるということをなかなか難しいのかなというふうに思っておりますけども、維持するということには努めてまいりたいというふうに思っております。  以上でございます。 ○議長(空森栄幸君)  川上議員。 ○1番(川上善幸君)  この補助金の計算式なんですけれども、距離に応じた計算がちょっと優先的になってまして、回数を幾らこなしてもなかなか上がってこない計算式になってるんですよね。だから、今言う年間5,432回やっておられるところも数こなしてるんですけども全然上がってこないんですよね。この計算式ではきついなと私思いました。そして、もう一つ問題なのが、この4カ所しかない、1つが閉鎖を予定されてる。あとの3つも結局もう次どうしようかという状況になりつつある。これが怖いんですよね。この4事業所で大体1年間で1万回の送迎をしてるわけです。かなりの数やと思うんですよね。福祉有償運送全体は12事業所あって大体3万回の送迎を、3万以上ですかね、してるんですけども、3分の1の1万回、これはもう大変なことです。そして、100名の利用者さんを次どういうふうに、例えばやめていく事業所さん、100名の利用者さんをどう振り分けていくか、これは大変な問題です。社会福祉協議会のセイフティネット機能ももうなくなりましたんで、これは本当に大変やなと思っておりますので、これはぜひ個別にも提案して御相談もさせていただかなくてはいけませんけれども、ぜひともそこをしっかりと考えていただきますようによろしくお願いしたいと思います。  そしたら次、ちょっと時間もどんどんくるのでいきたいんですが、地域運行バス、先ほどもちょっと出てましたけれども、これの導入方法と導入時期、時間がありませんので簡潔にお願いしたいと思います。 ○議長(空森栄幸君)  企画振興部長。           (企画振興部長 宮崎 寿君登壇) ○企画振興部長(宮崎 寿君)  地域運行バスでございますけども、地域運行バスは既存のバス路線が運行せず、またバス以外の公共交通サービスも不十分である交通不便地域が市内に存在する中で、その交通不便地域を解消し、地域住民の移動手段を確保するために市の支援のもと地域が主体となって運行する新たな乗り合いによる公共交通サービスということでございますが、具体的に交通不便地域において地域住民の方が地域運営協議会を組織していただきまして、そこが運行主体となっていただきます。その協議会を中心に地域のニーズに合った形で運行形態や運行経路、運賃、ダイヤなど運行計画を作成をいただきまして、それを市の支援のもとで運行業務を交通事業者へ委託する、あるいは自分たちでやるとかいろんな方法はあると思うんですが、委託するなどしまして地域住民の移動手段を確保するもので、乗り継ぎ拠点となる鉄道駅、あるいは既存のバス路線へのバス停へ接続するという乗り合いバスという形の系統になっております。この地域運行バスでございますけれども、地域公共交通活性化再生協議会、あるいは同協議会の地域部会等におきまして、制度のガイドライン案を協議をいただいておりまして、先日このガイドラインの内容について了承をいただいたところでございます。今度、市としては先ほど言いました支援のあり方、そこらの詳細を制度設計を行いまして、支援制度を確立した上でそれぞれの自治組織へ周知をいたしまして、地域から地域に対してぜひとも御相談をいただいたり、地域に実際に運行いただくように積極的に働きかけをしていきたい、こういうふうに思っているところでございます。 ○議長(空森栄幸君)  川上議員。 ○1番(川上善幸君)  地域運行バス、非常に私も評価させていただいておりまして、これは私もそれこそ四、五年ぐらい言ってきた話で、比自岐コスモス号のような感じでできないかというのもずっと提案してきて、これが出てきたので、本当によく頑張っていただいたと、そこは思っております。ただ、地域、地域力ですよね。自治協によっては地域力のやっぱり差がどうしてもあります。できるとことできへんとこがやっぱり出てきます。高齢化がますます進む中で、地域でやるというのはかなり大変なこともあります。その辺の支援とか、考え方もそうでしょうけども、費用的なもんもそうでしょうけれども、やっぱり地域に入ってあげて地域やったらそれこそ地域運行バスだけれどもデマンドというやり方もありますよというのをしっかりと提示できるようにメニューとして地域運行バス、デマンドバス、それこそ無償かもわからない、その辺が提示できるようにしてあげてほしいと思います。  それでは、次へもう移りたいと思います。  次は、介護・福祉の人材についてということで、私、この春から健康の駅長がなくなったということに非常に驚いてるんですが、私も健康の駅長7年ぐらいさせていただいたんですけれども、こういう方たちは福祉の見守りの一因になると思って、私も活動してきたんですけれども、健康の駅長だけじゃなくて市や社会福祉協議会が行ってきて見守り的な活動ができる人をたくさん養成してきてますよね。それがなかなか生かせてないというところもあります。その生かせてないというところと、それから健康の駅長なぜなくなったのか、この2点、もう簡単で結構ですのでお願いします。 ○議長(空森栄幸君)  健康福祉部長。           (健康福祉部長 稲森洋幸君登壇) ○健康福祉部長(稲森洋幸君)  失礼いたします。  まず健康の駅長のほうからでございます。ちょっと通告の中になかったんですけども、実はこの2月の議会でなくさせていただいたということなんですけども、いろいろ議会のほうでも御議論いただきました。それで、地域のほうもお話もさせていただいて自治協のほうで部会のあるところもたくさんあるというような形の中で、健康の部分に関しては地域のほうでやっていただけるというところが多いというような判断をさせていただきました。駅長さんという名前を市としてはなくしますけども、地域の中でそういう呼び方していただいても結構でございますし、そういうふうな方を集めまして健康づくりの講座というようなこともさせていただくというようなことで、そこの部分については継続をさせていただくということでございますので、まるっきり手を放したということではないというふうに思っていただきたいというふうに思っております。  あと見守りですかね、私どもでやってる見守り事業いろいろございますんですけども、生かせていないというようにおっしゃっていただいているんですけども、私どものほうで認知症の関係の、認知症の高齢者家族やすらぎ支援事業というのがございまして、そちらのほうが今で230人ぐらいいるというようなことで、実際活動をしますというふうに言ってるのが100名弱というようなところでございます。これ、私どもじゃなくて社会福祉協議会なんですけども、伊賀見守り支援事業というのをやっておられまして、もう少し幅が広くて認知症の高齢者の方だけではないというようなことで、資料ではまだ900名を超える方が講習も受けられて登録をされているというところだというふうに思っております。議員おっしゃりたいことは、そんなにたくさんいるんやったらこっちで助けてもらったらどうなんやと、こんな話やというふうに思っております。社協さんの伊賀見守り支援の皆さんにつきましては、それぞれ地域のほうでいろいろ御活動いただいているというふうに伺っております。私どものどことひっつけるかということに、今度はなっていこうかというふうに思うんですけども、どちらも実は認知症のほうも社協のほうに委託をしておりますので、その辺一度話をさせていただいて何かいい方法があればというふうに思っております。ただ、自己研さんであったり自分の身近な人のためにというふうな形で、そういうふうな講習を受けられるというような方もおみえでございます。地域のために生かしていくというところをまだやっぱりこれから啓発をしていく必要があるのかなと、こんなふうに思っております。  以上でございます。 ○議長(空森栄幸君)  川上議員。 ○1番(川上善幸君)  ありがとうございます。  私が押して言いたいのは、社会福祉協議会としっかり連携をやっぱりとってもらいたい、そう思うわけですよね。何か委託したからそれで終わりでは絶対なくして、しっかりその辺連携とって社協も頑張っておるのを知っておりますし、市もしかけてるのも知っておりますので、ぜひとも仲よく連携をしていただきたいと、こういうふうに思っております。  そして時間もきました、次いきます。  訪問介護員のことなんですけれども、御存じのようにヘルパーといわれる方が不足していくというのが伊賀市もそうですし、県も国もそうですよね。その中で、伊賀市は昨年度までは、ヘルパー2級の研修、今でいう介護職員初任者研修、これをしていただけるところがあったんですけれども、今年度はいよいよゼロになってしまいました。今、私の知るところでは、介護職員初任者研修、ヘルパーになるための、介護職員になるための資格を発行するための研修がなくなってしまったんですよね。これはちょっと大変なことだなと思っております。これはなぜかというたら、一番最後にやったのが伊賀市社会福祉協議会が昨年されましたけども、10名しか集まらへんかったわけですね。確かに10名でやれっていくのはきつい話ではありますけれども、もうやめるのはしゃあないかなというところも、民間ですからね、せいとも言えないんですけれども、これをやっぱり今度は、大事なことなので市としてどう考えるのか、人づくり、介護職員増員、その辺お答え願えますか。 ○議長(空森栄幸君)  健康福祉部長。           (健康福祉部長 稲森洋幸君登壇) ○健康福祉部長(稲森洋幸君)  失礼いたします。  昨年10人という話ですけども、当時受講者がいないというようなことで周りでいませんかというようなことで社協さんからお話もいただきました。結果10人であったというようなことで、なかなか受講者がいないということは大変つらい話でもございます。ただ、市でというような話かと思いますけども、介護保険法におきまして訪問介護業務に従事することができるのは介護福祉士のほか都道府県知事、または知事の指定を受けた介護員養成研修事業者の行う介護養成研修の課程を修了し、修了証書の交付を受けたものと、こんなふうになっておりまして、いろいろ方法はあるかと思うんですけども、高等学校始め社会福祉法人ですとか株式会社など、そういうふうなところへ働きをかけるというようなことぐらいしかもう私どもとしては直接やるということがなかなか、講師を呼んできてということに関してはなかなか難しいのかなというふうに思っております。今年度、介護報酬の改訂もございますんで、また先日もちょっとそんなお話もほかの議員から御質問もございましたけども、その辺で報酬というものに期待をしてまいりたいというふうに思っております。  以上でございます。 ○議長(空森栄幸君)  川上議員。 ○1番(川上善幸君)  それにもつけ加えという話なんですけども、先日総合事業の訪問型サービス従事者研修していただいて、私もどういうふうな研修するのかなと思って、勉強のためにいこうと思って行ったらやってないんですよ。「あれ、何でやってないのかな。」と思って市に聞いたんかな。電話したら、「受講者が1人しかきませんでしたので中止にしました。」「うわ、これもう最悪やな。」と思って介護に職に魅力がないのか、もうそれだけで終わってしまう話ではないな、どうやってこれは介護職員をふやしていかなくてはならない、何か自分の責任のように感じてしまって、本当に何とかしやなあかんなと思ってますので、私も頑張りますけども、担当も頑張っていただきますように、協力して育成に努めていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いしたいと思います。  もういよいよ最後になります。時間も迫ってきました。  今度は、施設の介護についてなんですけれども、ここのやっぱり人手が足りないという話になるんですけれども、ある事業所では介護職員が不足したということでショートステイを中止してるというところが2カ所聞いております。施設といえども厳しいな、というのは施設は一応ヘルパーの資格がなかってもできる仕事ですよね、一応。全員ではないですけどもね、一応そういう方もできるんだけれども、そこでもやっぱり人が足らんのか、もちろん資格を持ってはる人が少ないというのもそういう状況なんですけども、施設ですらそれやったら本当に厳しいなと、こういうふうに思わせていただいております。どういうふうにして、この介護職に興味を持ってもらういう話ですけど、何かしかけありますか。 ○議長(空森栄幸君)  健康福祉部長。           (健康福祉部長 稲森洋幸君登壇) ○健康福祉部長(稲森洋幸君)  失礼いたします。  私どもが、直接的に何かというふうなことは啓発していくぐらいしかないんですけども、去年も法人連絡会のほうでイベント等していただきまして介護の体験であるとかいうようなことを考えていただいたこともございます。だからそんなところへもっといろんな方に来ていただいて、このごろ介護のロボット等もできてまして、きつい重たい仕事というふうなものも少し改善されるような話もあるのかなというふうに思ってますので、ちょっと変わってきたなというところをもっとわかっていただけるような啓発をしてまいりたいというふうに思っております。  以上でございます。 ○議長(空森栄幸君)  川上議員。 ○1番(川上善幸君)  経営者側からしますと本当にちょっとつらい状況なんです。介護給付ですね、サービスをしたことによって国保連からおりてくる介護給付が法改正ごとに厳しくなってきてますよね。もう現場は大変厳しい。そして何よりも、最低賃金は上がっていく一方、前年度よりも24円上がって今は三重県では最低賃金795円ですよね。もう来年は800円超えますよね。これちょっとつらいな、本当に思います。なのに、介護職員の給与上げよ、もちろん加算のやつもあるんですけれども、あの加算は事業所にすごく手間がやっぱりかかって、事務量がふえてしまうわけですよね。事業所としては何のプラスでもないんですよね。もちろんヘルパーさんにはプラスになるんですけども、そのバランス悪いなと、この加算使い勝手悪いなと思うんですよね。訪問介護でも施設でもそうですけれども、いかに上手にやっぱり加算をとっていって経営を安定させるか、そういうことをどうしても考えるわけですね。それしかないので、ここからとってくるというわけにいきませんもので、そういうちょっと矛盾した、私ら経営者からしたら矛盾した部分がありますので、ぜひともこの辺も何かなればなと、もう時間もないのでお答えは結構ですけれども、今後も考えていただいて、よりよい人材育成や介護できるようにお願いして、私の一般質問とさせていただきます。どうもありがとうございました。 ○議長(空森栄幸君)  川上善幸君の質問を終了します。  続いて、質問順位第16番 生中正嗣君の質問を許可します。  生中正嗣君。            (15番 生中正嗣君登壇) ○15番(生中正嗣君)  皆さんこんにちは。大変お待たせをいたしました。抽せんとはいえ、一般質問のトリを務めさせていただきます。新政クラブの生中でございます。  議長より発言の許可をいただきましたので、通告に従いまして質問をさせていただきます。  3月の改選によりまして新体制の議会となりまして初めての本会議でございます。今回は一般質問最終の16番目ということで、同僚議員の御質問で私の質問がなくなってしまうのではないかと、そのような待つ身のつらさを感じながら今を迎えたわけであります。しかし、私以上に市長さん始め行政の皆さんには大変お疲れとは存じますが、いましばらく御辛抱くださいますようにお願いを申し上げます。  私も3期目となりましたが、8年前の初心を忘れず信念を持って務めてまいりたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いを申し上げます。  今回の質問でございますが、1つ目は新庁舎に係りますインフラ整備、2つ目が教育行政について、3つ目が生涯スポーツ都市宣言後の取り組みについてを通告をさせていただきました。  まず、1つ目の現在、四十九町で建設中の新庁舎、本庁舎ですけれども、そのインフラ整備、とりわけアクセス道路についてお尋ねをさせていただきます。この新庁舎につきましては、現在地に新築という計画を白紙ゼロベースにされまして岡本市長さんと現在地で新築と主張してまいりました私と、幾度となく議論をさせていただきました。結果として四十九町への移転が決定をし、現在竣工に向けまして進められておりますけれども、今後伊賀市の行政・防災の拠点として、また市民に親しまれる庁舎になるように心から願うところでございます。  さて、この新庁舎への交通アクセスについてでございますが、初日に同僚議員からも質問がございまして、担当部長さんは現在は計画にはないとの御答弁でございましたが、新庁舎の設置者として市長さんの将来のために現状のままでよいのかどうか、御所見をお伺いをいたしまして登壇での質問といたします。  後は自席にてさせていただきますので、よろしく御答弁をお願いを申し上げます。 ○議長(空森栄幸君)  建設部長。            (建設部長 清水仁敏君登壇) ○建設部長(清水仁敏君)  新庁舎周辺でのアクセス道路ということでございますが、先般回答させていただきました新庁舎、本周辺での改修計画ということで答弁をさせていただきました。また、新庁舎を今の位置、四十九の位置にもっていくについては、やはり市内のどこからでも新庁舎へ市民の皆さんがスムーズにアクセスできる道路網のつながりを形成していく必要があると考えます。そこで、新庁舎への市全域でのアクセス道路についてでございますが、まず庁舎周辺においては南側からについては、国道422号から市道茅町駅四十九新池線を通るルートがあります。また西側からのルートにつきましては、市道矢倉谷堂山線を経由いたしまして、市道四十九下友生線を通るルートが平成26年度に完成をいたしました。また、ゆめが丘の東側においては、市道ゆめが丘摺見線が車道部の供用を今年度開始いたしまして、基幹農道も今年度供用を開始されましたので、市内全域からのアクセス道路については一定の整備が終了したものと考えております。  また、北方向になりますが、国道422号三田坂バイパス、このバイパスについては今年度完成ということでございます。また市街地の中央からのアクセスといたしましては、ただいま三重県で進めております都市計画道路服部橋新都市線の改良工事が、平成35年度末の事業完了を目指して事業を進めておりますので、これができますと市街地中心部からのアクセス性もさらに向上するものと考えられます。今述べさせていただきましたように、この数年間で市域全域から新庁舎へのアクセス性というものは相当向上するものと考えられます。  以上です。 ○議長(空森栄幸君)  生中議員。 ○15番(生中正嗣君)  私、市長さんの御所見をお伺いしたかったんですけれどね、今建設部長さんからお答えをいただきました。確かに、いろんな南側なり東側なり西側なり、そして今、私は三田坂バイパスができるということですけど、これは私が思っている新庁舎へのアクセスというのはそのことではなくて、やっぱり今銀座通りから名阪沿いにいってる一方通行行って、そして踏切を渡って鍵型にいかなければならないあの道路、それから警察の前のあこを行っても結局ハローワークの道を行くにしても結局物すごく狭くて1台も通れないようなことのための、私は交通アクセスをお伺いをしたかったわけであります。実は、平成26年第2回定例会の一般質問で、私質問させていただきました。実はここに今持ってるんですけどね、これ当時の3月1日号の広報のチラシに各戸配布で配布されたチラシなんですけどね、このことについて私質問をさせていただきました。まだ当時、位置も決定されていない段階で伊賀市庁舎整備計画がまとまりましたという内容で出されているわけであります。私はこのときに、まだ庁舎位置も決まっていない住民投票もするかせんかの話の中で、この3月1日にチラシを出されたということに対して、公正公平にかけているんではないかという指摘もさせていただきました。そして、このチラシには、先ほど言うたようにこうなってるんですね。四十九町への移転に伴う交通アクセスについては、道路の整備については新庁舎と市街地周辺地域へ延びる国道・県道・幹線市道の道路網のつながりのさらなる向上を図るとされているわけですね。だから、庁舎の移転に伴う市民の利便性を考慮した道路整備について、いつまでにどのような整備を、そうして事業費はどのぐらいを想定されているのかということを3年前の3月議会に私は質問させていただいたわけ。当時の建設部長、今も特別職でお座りでございますけれどもね、その方は「現在新庁舎の建設に関連する新たな道路整備計画等は立てておりません。したがいまして予定事業費もゼロという状況であります。」との御答弁であったわけです。当時は、私もまだ位置も未確定ですから当然明確な答弁も難しかったかもわかりませんけれども、つまりあれから3年以上経過してるわけですね。そして、地方自治法には庁舎の位置変更は、市民の利用に最も便利であるように、また交通の事情や他の官公庁との関係等について考慮すること、これは位置を変える庁舎を変える条件なんですね、法律でね。そして今、現在、先ほど申し上げたように建設進められているわけであります。ですから、はっきり申し上げて私が今、建設部長がお答えになったようにね、今、現在全く計画がもたれていないということは、私はこの市民に配布されたこのチラシね、チラシの内容、全く私は虚偽ではなかったのかと、刷り込みではなかったのかと思わざるを得ないわけであります。先ほど申し上げて、もう一度建設部長プロセスからお尋ねをしますけれどね、そういった幹線道路のさらなる向上、これはどんな形を言われるか教えていただけますか。 ○議長(空森栄幸君)  建設部長。            (建設部長 清水仁敏君登壇)
    ○建設部長(清水仁敏君)  道路網のつながりのさらなる向上ということでございますが、やはりここで言う、議員おっしゃいますチラシの中での記載については、新庁舎と市街地周辺地域へ延びる国道・県道・幹線市道の道路網のつながりのさらなる向上を図っていきますという記載ですので、市域全域、やはり市街地については先ほど申しました市街地の中心部から県道、今は県で整備していただいている服部橋新都市線、これでアクセスがよくなるという判断をされます。また、市街地とその周辺地域というのが、やはり市域全域を捉えたものであって、そこへ行く国道・県道・幹線市道という大きな幹線道路とつながりができる道路網だというふうに解釈をさせていただきますので、やはり先ほど答弁させていただいた内容でほぼ概成されているものと判断いたしたいと思います。 ○議長(空森栄幸君)  生中議員。 ○15番(生中正嗣君)  結果としてね、私はやっぱり旧上野の市街地の方々ね、一番人口も多いわけでございますね。そういった中で、やはりあの道路というのは改良というか、整備は、私は必要であるし、このチラシにもそのように解釈はできるわけです。つまり、この丸の内116からあそこへ移るについては、こういうことも書かれてあるわけですから、それはやはりその整備は必要でないかと、それはね、確かにあこをね、改良しよう思ったらそんな1億や2億で済むはずがないんですよ。建物のかせたりね、そういうこともあります。そんなことで、私はこれ以上言いませんけど、やっぱり計画というものは10年、20年を見据えて、これはやるべきなんです。これは行政の仕事なんですね。そして、さらにこのチラシなんですけれども、同じ交通アクセスとして市民の皆さんに不便とならないようバス路線の充実を図ると、伊賀鉄道からのアクセスの可能性を探る、これはあくまでも新庁舎へのアクセスなんですね。先ほども同僚議員からも移動・送迎のための交通施策についての御質問もございました。今回も新駅の関連予算も計上されているわけでありますけれども、行政として新庁舎のためのバス路線の充実とか伊賀鉄道からのアクセスについてどのような計画、お考えをお持ちなのかお尋ねをいたします。 ○議長(空森栄幸君)  財務部長。            (財務部長 田槙公博君登壇) ○財務部長(田槙公博君)  失礼いたします。  新庁舎への公共交通機関の計画につきましては、現在運行中の上野コミュニティーバスしらさぎを新庁舎へ巡回させる予定をしております。上野市駅から新庁舎間を内回り、外回り、合わせまして毎時2本程度を巡回させる計画をしています。また、伊賀鉄道では新庁舎の最寄り駅として新駅の整備を進めています。駅舎工事は本年夏ごろに着手する予定で、今年度内の完成を目指しています。新駅から新庁舎間の歩道につきましては、新庁舎の開庁までに路肩のグリーン舗装や区画線の引き直しを実施するとともに街灯の設置など歩行者の安全対策を図っていくこととしています。 ○議長(空森栄幸君)  生中議員。 ○15番(生中正嗣君)  ありがとうございます。  完成までにぜひともやっぱり市民の利便性をお考えいただいて、そういうこともお願いをいたしたいなと思います。当時、移転に賛成の方がよく名阪に近いから市民にとっては現在四十九町は利便性がよい、よく言われてました。私は、幾ら名阪に近くても飛びおりることができないのではないか、そのようなことも申し上げました。これから毎日500人近い市の職員、さらには現在の県職員、さらには卸産地の関係の方々、そして来庁される方々、これから四十九へ来られるわけですから、ですから私は先ほど申し上げたようにアクセス道路の整備というのは、ぜひ必要ではないかということ、それとこれは市の事業でなかったとしても、あの友生インターね、これ今でさえあそこ私たまに通りますけれども、本当にインターから出て道路に出る場合の右折・左折ね、本当に怖いんですよ。これ市長さんも多分お近くにお住まいですからおわかりだと思いますけれどもね、これは市がどうのこうのじゃなしにやっぱり改良というのも大変、私は特に行政の中心になるわけですから、やっぱり混雑時それから交通通勤時ね、そういうことに非常に混乱が私は予想されると思いますのでね、ぜひ私はそういうことも含めてね、やっぱり新庁舎を中心に市民が利便性を考えられるそういう交通体系というか交通道路整備ね、そして先ほど言われたバスとか伊賀鉄道のそういうアクセスも市としてお考えをいただく、これはぜひとも開庁までにお願いをしたいなと、そのように申し上げておきたいと思います。  次に私のお話をさせていただく、お尋ねをさせていただく行政サービスのための上野支所の設置、このことについてお尋ねをさせていただきます。  これもね、このチラシに載ってるんです。このチラシに庁舎の移転に伴って上野地区の振興に係る業務、さらに市民にとって身近な福祉相談などを行う上野支所などの行政機能を現在地等で確保します、となっております。市長さんもこのことは常々そういうことは確保しますようなことを申していただいていますけれども、現在どのような場所にどのようなサービスを提供される計画というか、おつもりがあれば教えていただきたいと思います。 ○議長(空森栄幸君)  総務部長。            (総務部長 藤岡淳次君登壇) ○総務部長(藤岡淳次君)  議員お尋ねいただきました上野支所の設置の件でございますけれども、市街地の行政機能を一定確保するということは大変重要なことでありますんで、そこに現在住んでいただいてる皆さん方の利便性を担保していくという意味におきましては、やはり上野支所は必要であるというふうに考えておりますんで、適切に人材を配置していく必要があるというふうに考えております。現在その組織機構の見直しに向けまして庁内で検討を進めておる最中でございますんで、まとまりましたらまた皆様方にお示しをさせていただきたいと思います。 ○議長(空森栄幸君)  生中議員。 ○15番(生中正嗣君)  ありがとうございます。  私は今回上野支所の設置についてお尋ねをさせていただいてるわけでありますけど、私は上野支所の設置をお願いをしているわけではないわけであります。私は以前から将来的に支所は要らない、無駄な二重行政であると私は申し上げてまいりました。やっぱり合併して13年たって、やっぱり一体化を進める中で、私はやはり支所が必要ではない、ただしやっぱり市民の利便性や行政サービスを損なうことは、これは避けなければならない、そのように思っております。先ほどの「さるびの」の関係とかね、いろんな方で支所長さんがお答えになっておられました。あれは大山田の伊賀町のことじゃないんですよ、伊賀市全体のことをお尋ねになってるのに、そこにたまたまあるから、例えば「やぶっちゃ」でもそうですわ。「やぶっちゃ」のことをお尋ねしたら島ヶ原支所長がお答え、違いますでしょ。伊賀市全体のもんなんですから、それは伊賀市統括する方、それは市長であり副市長でありその担当の部長が答えるべきなんです。だから、通学路の問題もそうでした。支所へ相談に行ったら何の相談にもならなかったようなことも言うてるわけです。それは、機構的にできないようになってるからですやろ。予算もないわけです。ですから、私は今申し上げているのは、上野支所は要らないんです。要らないから、何遍も申し上げてますように市民が行きやすいように、そして当時の市政では合併当時この支所につきましては、住民自治協議会が熟成すれば廃止もあり得るという当時の首長さんも言っておられたわけであります。ですから、そういうことも含めて、行財政改革という大きな柱があるわけですから、今部長が言われたようにつくります、つくったら職員も要れば建物も要るわけです。仮に借りるんであれば家賃も要るわけです。これ全て税金ですわな。だからそういうことも考えて、私はこの質問をさせていただきました。ですから、ちょっと待ってください、ですから、私はやっぱり地区市民センターってあるわけですから、これを充実さすことによって市民の行政サービス、さらには危機的なときに一番身近な行政の最先端にあるわけですから、それを活用するようにお願いしたいということで私はこの質問をしたんです。  どうぞ、市長お答えください。 ○議長(空森栄幸君)  市長。             (市長 岡本 栄君登壇) ○市長(岡本 栄君)  私、上野の町の中の方に何人かにもお話を伺いました。直接御要望も承りました。上野支所要らん、要らんって言われたら、多分上野の町の方は怒らはるやろないうふうに思っております。大事なことは、今支所が6つありますけれども、今までは6つありましたけど、これから先10年、どういう形の支所のあり方がいいのか、数・規模・機能というものを今一生懸命考えてるところでありますし、議員が想定される支所というのは、小さな本庁、大きな支所というようなキャッチフレーズがありましたから、物理的に大きなものを規模・建物、あるいは人員配置にしても思ってられるかしれないですけど、私はそんなにたくさん大きなものは要らない、規模もそんな人員もたくさん要らないというふうに思っておりますので、その辺のところはこれからのいろんな皆さんとの検討の中で注目をいただきたいというふうに思います。それから、何か以前の首長さんがおっしゃったということですが、私は以前の首長さんについてはよく存じませんので、ただ新市建設計画というのが合併のときにありましたから、それに従ってやっぱり我々は粛々と進めていくという必要があろうかというふうに思っております。 ○議長(空森栄幸君)  生中議員。 ○15番(生中正嗣君)  ただいま市長さんが、ここに支所が要らないと言えばここの住民が怒るということですけれども、怒られるのはこの庁舎を向こうにもっていった市長さんでありませんか。私はそう思いますけど。  いずれにいたしましても、私が言いたいのは、要は地区市民センターが各地区にあるわけですから、それをやはりきちっと行政機能も含めてね、ましてやファクスも故障してもうできないということですから、そういうことも含めて身近にやれば、わざわざはっきり申し上げて高い金使って交通アクセスが不十分であったとしても市民が満足するのではないかということを言うために質問をさせていただきましたので、よろしく御理解のほどお願い申し上げます。  次に、2つ目の教育行政についてお尋ねをいたします。  もう先ほどからも午前中も同僚議員から質問がございましたので極力重複を避けたいと存じますが、重なりましたらお許しをいただきたいと思います。  空席となっておりました新教育長さん、5月29日付で笹原教育長さんが御就任をされました。私は、5月23日に開催をされました臨時議会でございましたが、まことに申しわけなく思ったんですけれども、任命については不同意の立場をとらせていただきました。これは、別に笹原教育長さんを評価したわけではございません。私は面識もないし、身上というか履歴を見せていただいただけであって、私はやっぱり伊賀市の教育現場、特に義務教育には全く経験がないということでね、教育長として速やかな対応ができるのかどうかと、私は疑問に思いましたから、私は不同意をさせていただきました。市長は「任命理由として民間の経験を生かし教育改革を進めてもらう。」と述べておられます。教育長も就任会見の中でスピード感をもってやりたいとも述べられておられます。きょうも同僚議員の質問の中でも人権・キャリア・郷土教育、スピード感もってやっていく、そういうことも言われておりました。ですから私は、伊賀市の教育行政の中でスピード感、つまり喫緊の課題・問題点は何であるのか、今各学校お周りになっておられるということですけれども、もし新教育長さんのお考え、こんなことは何とかならんのかというような思いがありましたら、お聞かせをいただきます。 ○議長(空森栄幸君)  教育長。            (教育長 笹原秀夫君登壇) ○教育長(笹原秀夫君)  よろしくお願いいたします。  今、議員のほうから御質問いただきまして、本当にこれまでの経験がないという、ちょっと御心配の部分もすごく感じるわけではございますけれども、やっぱり私も今回これをお受けするためには、それなりの覚悟をやっぱりしてまいりました。本当、誠心誠意頑張りたいというふうに思っております。それをまず頭に言わせていただいた上で、今の行政引き継ぎ等させていただいています。それで、現場も周り始めさせていただいてます。その段階の喫緊の課題ということでございますけれども、これに関しましては、1つは児童生徒さんの通学に関する問題、それと2つ目という言い方、別に並列とか順位があるわけではございませんのですけれども、もう一つとしては校区再編の問題も十分に認識をし出しております。それと、教職員の方の働き方の改善に向けた考え方をこれから考えていかないといけないなというふうに思っていますのと、もう一つは廃校の跡地利用に関しましてもやはり考えていかないといけないというふうに考えております。これらの課題に関して、やはりおっしゃっていただいてるようにスピード感をもっていろいろ考えていかないといけないというふうに思っております。ただ、財政が厳しい時期ということもありまして、いかに財政支出を抑えながらよりよい教育環境を整えていくかを事務局・職員の皆様や教育現場の皆様と、本当にコミュニケーションをうまく、本当によくコミュニケーションをとった上で保護者の御理解を得ながら教育行政を進めていきたいというふうに考えておりますので、何とぞ御協力のほどお願いいたします。  以上でございます。 ○議長(空森栄幸君)  生中議員。 ○15番(生中正嗣君)  どうもありがとうございます。  今御答弁いただいたように、これから全ての学校周られていろんな課題を情報を集めていただくということでぜひともお願いしたいわけでありますけれど、私も20年近く前に実は教育委員会の在職しておりまして、社会教育・生涯学習、とりわけ公民館事業にかかわっておりました。もちろん教育長さんの職務権限というのは学校教育だけではないわけであります。社会教育・社会体育、さらには文化財法等々多岐にわたっていることは御承知のことだと思っております。そこで、笹原教育長さんはテレビ局のコンプライアンス担当部長を務められていたそうでありますが、ネットで私コンプライアンスって余り浅学非才でございますので、余りわからなかったもんですから調べさせていただきますと、言葉の意味ですけれどね、「従うこととか命令や要求に応じること、果たすべき務めを果たすこと、などの意味を持ち、日本語における片仮名語としてのコンプライアンスは専ら法令遵守と訳される。企業の不祥事や不正行為が頻発する風潮を背景に一般的になった言葉である。」と言われておるそうであります。また医療の分野におきましてはね、医師の指示どおりに適切に服薬すること、これを指してコンプライアンスということがある、との記載があったわけであります。そこで、その民間での経験、コンプライアンスの担当部長さんがされてた経験で、例えば伊賀市の教育分野にどういうふうに、例えばどんな場面で生かされようとしているのか、もしあれば、なければ結構ですけど、あればこんなときにってあればね、先ほど言われましたように学校の先生が荷重労働ですか、社会問題になってます。そういうこともありますけれども、何かありました教えていただけますか。 ○議長(空森栄幸君)  教育長。            (教育長 笹原秀夫君登壇) ○教育長(笹原秀夫君)  今おっしゃっていただいたように、コンプライアンスを守るという言葉は、言葉で発するとすごくわかりやすいというか、法令遵守、いわゆる法令遵守を守るということで、それを推進する立場で民間のほうでは延べ3年ほどはそれに従事させていただきました。その中で、やっぱり一番難しいというのは、言うのは簡単なんですが、本当にそれを、当時は会社員だったんで社員に守らせる、守っていただく、認識をそれを植えつける。いつもそれをどこか頭の奥底もっといてもらうということがいかに大切か、それをみんなに解いて回る役目だったので、事あるごとに言う、コミュニケーションを図るということがやっぱり基本でありました。だから、物事が順調に進んでいっているときにはなかなかそういうことって思い出さないんですけれども、何か自分自身のやっていることでひっかかりがあったときに、これってコンプライアンスに引っかかるの違うかなと思ったときに、それが1人で判断すると間違った方向にいくことが多いように感じました。ですので、本当に前の会社で言っていたのは、悩んだことがあったりしたら同僚や後輩・先輩に少しでも話をしろと、そこで「こんなふうに思ってるねんけど、こんなんやったらあかんよな」という言葉を発する環境づくりをみんなでつくってくれというふうに言いました。ですので、これを教育現場にどうやってもっていくかといいますと、本当に教育現場たくさんの問題がこれからもあると思います。そのためには、本当に教職員の皆さんにも悩んだら隣の先生にちょっと言えと、言いにくい事やったら1人でつぶやいたような感じでも言えと、それを管理職の方であれ教頭先生、校長先生がちょっと愚痴が多くなったな、そこで、そこを見守ってやれる環境、それをするためにはやはりある程度余裕をもったこともしないといけないし、学校の先生の適正な人事配置ももちろんあるとは思うんですけれども、その辺も含めた上でそういうちょっとしたことに気を向けれるような環境づくりを学校教育の中及び教育行政の中でもやっていければというふうに考えておりますので、これには教育現場だけというわけではなくて、本当に市の職員の皆さん、議員の皆様の中にもそういう気持ちを持っていただけるように、これからはちょいちょい言わせていただくこともあるかもわかりませんけれども、何とぞよろしくお願いいたします。  済みません、長くなって、申しわけありません。 ○議長(空森栄幸君)  生中議員。 ○15番(生中正嗣君)  大変御丁寧に御答弁をいただきまして、私ね、市長さんは任命に当たってこれ新聞報道ですけれども、教育長をこき使うという言葉を言われたそうであります。私は直接聞いておりませんけれど、この言葉から私なりにこのコンプライアンスという言葉を勝手な解釈ですけれども、さっきのネットで調べさせて、意味も含めて私は任命権者である市長の言うことは何でも聞けと、いうとおりせえというようなことも勝手な解釈としてとれるわけであります。教育長さんは、記者会見で先輩・後輩は関係ないやと、我々、私も学生時代ありますけど、やっぱり先輩・後輩の上下関係で非常に厳しいものが実は私の学校ではございました。そして、教育長さんは是々非々で臨みたいと申しておりました、市長に対して。このお言葉ですけれどね、市長に対しては是々、それから教育関係者に対しては是々非々ではなくて、やはり市長に対しても是々非々で臨みたいと言っておられるわけですから、その信念を貫かれるおつもりかどうか聞かせてください。一言で結構です。 ○議長(空森栄幸君)  教育長。            (教育長 笹原秀夫君登壇) ○教育長(笹原秀夫君)  済みません、恐れ入ります。ちょっと話が長くなるもので一言で、僕は直接こき使うと言われた記憶も全くございません。それはだから僕自身はわからないことではあるんですけれども、言いましたように是々非々というのは、本当にいい事はちゃんとやるという意味で、それは全てに対してそういうふうに考えておりますので、僕は伊賀市のために本当に邁進努力するつもりでここへまいりましたので、そこは十分御理解いただけますように、お願いいたします。 ○議長(空森栄幸君)  生中議員。 ○15番(生中正嗣君)  私もね、市長さんとは絶えず議論をさせていただきますけど、常に是々非々で臨みますということは言っておりますので、ぜひ誤解のないようにお願いしたい。そして、私はこき使うということは、市長さんはやっぱり一生懸命仕事してもらうんや、汗をかいてもらうんやということではないかなという解釈もできるわけであります。伊賀市には、中学校が10校、小学校は21校、幼稚園は1園がございます。特に新しい風を吹かせるとのことで、私ね、もし新しい風を吹かせるんならいっそのこと小学校、中学校の校長先生、全部民間から登用されたら、これまたおもしろい学校教育ができるんじゃないかと思いますけれども、実際そんな施策もございました。しかしながら、日本全国これ三重県も含めてですけれども、ほとんど民間からの登用の校長先生はおられないそうです。三重県では二、三校高校の先生でおられるそうですけれども、そのような状態やと聞き及んでおります。そして先ほども、学校教育推進監、新しく補佐的につくるということね、先ほども学校長や教育職員のパイプ役として雇われ、先ほど教育次長が人件費幾らやという同僚議員の質問に400万って、実際全ての経費を入れる、社会保険も入れたらね、これは当然次長級ですから、こんなん700万超えるの当たり前のことなんですよ。それはそれで、やはり私は今の先ほども言うたように、きのうもですか、一生懸命教育長さんがかわりに答弁もされておられました。しかしながら、この学校教育推進監さんね、私も長年、以前から存じ上げております。そして、若いときから教育現場に教壇に立たれ、そして教頭、校長歴任され、そして教育委員会にも属されて、やっぱり私はこの方を教育長にして、今の教育長さんを参与か副市長にして、先ほど言われたコンプライアンス経験も含めて、先ほど言われました。教育関係者さらには行政も含めて、そういうことの立場のほうが、私はぴったりするんではないか、だから教育長さんに教育推進監をつけるということは、私は全く無駄な税の執行ではないかということであります。  もう一つ、ちょっとはふれていただきました。もう一遍教育長にお伺いしたいんですけれども、当然伊賀市におきましては教育推進大綱、さらには教育基本方針を策定をされ、教育改正は進めているわけですね。先ほども言われたように学校周ったら、もういい子ばっかりやと、子供。だからあえて教育改革要らんのではないかと、私は先ほど言っていただいたように人権教育もキャリア教育も郷土教育も、私は他の市町に比べて伊賀市はずっと進んでいるように思います。一遍それは教育長さん自身がいろいろ見ていただいたらいいと思いますけれども、その中でちょっとふれていただきました、校区再編計画ね。これはずっとこの基本方針にも大綱にもあるわけですけれども、これはやっぱり進めていくのが大事やと思います。伊賀市の重要施策やと思いますので、もう一度この校区再編計画についてどのようにお考えか、もう一度お聞かせください。 ○議長(空森栄幸君)  教育長。            (教育長 笹原秀夫君登壇) ○教育長(笹原秀夫君)  失礼いたします。簡単に、済みません。  やっぱり校区再編に関しましては、今本当にいろいろな情報を得ているところではございますけれども、子供たちにとってどのような教育がやっぱり最も望ましいかということを考えたときには、教育環境の違いで子供たちが学校で本来得られるはずのさまざまな経験を積む機会が失われるというのが一番よくないというふうに考えております。また、個々の児童生徒につきましても、十分に行き届いた指導ができるような、やっぱり環境づくりが大切であるというふうに、今本当に真摯に感じております。その中で、学校規模の条件が著しく満たされていない学校については、校区再編によりその適正化を図ることは本当に必要なことであって、速やかに進めていきたいというふうに考えております。 ○議長(空森栄幸君)  生中議員。 ○15番(生中正嗣君)  そういうことなんですね。結局その校区再編は、決して複式学級だけを解消するということではないんですね。やっぱり子供たちの教育環境の整備、そして行財政改革は大きな目的であるわけであります。いずれにいたしましても、私、以前に申し上げたと思いますけれどもね、義務教育における教育者の役割、これは対象が子供、つまり生きた人間であります。教育の経験を積み重ねて初めて教員を指導できる立場に立てると私は考えておりますので、教育長さんにおかれましてはどうか教育の独立性・中立性を重んじていただいて、よりよい伊賀市の教育行政が進められることを心から御期待を申し上げたいと存じます。  ありがとうございます。  それでは、最後の質問でございますが、改選前の3月議会におきまして、いつでもどこでも誰でも気楽にスポーツに親しむことができ、市民の元気を育む生涯スポーツ社会の実現を目指す柱となる伊賀市スポーツ都市宣言が全会一致で採択をされました。私は8年前から、この宣言を要望してまいりました。やっととの思いでございました。スポーツは、人生をより健康で充実したものにするために欠くことのできないものとして重要性が高まっており、3年後には東京オリンピック、さらには三重国体等々、大きなイベントがめじろ押しでありますけれども、決してこの宣言は大会を消化するだけではないわけでありましてね、やっぱりスポーツに対する市民の意識の高揚、さらにはスポーツ環境の充実、これが大きな柱であって、ですから行政としてこの宣言をしました。この振興のためのどのように進行していくのか、その計画、きっちりでのうて結構ですので、どのようにしていくかということのビジョンがあればお答えをいただきたいと思います。 ○議長(空森栄幸君)  企画振興部長。           (企画振興部長 宮崎 寿君登壇) ○企画振興部長(宮崎 寿君)  生涯スポーツ都市宣言をした後の、このスポーツの振興の具体的な施策ということでお尋ねをいただいたわけでございます。議員おっしゃいましたように、三重県におきましては、30年にインターハイ、32年に全国中学体育大会、33年に国民体育大会、全国障がい者スポーツ大会と本当に大きなスポーツイベントが継続しまして、スポーツ元年というふうにことしはもう言われてるようなところなんですけど、伊賀市におきましてこういう大きな大会とのかかわりをもっているところでございまして、この機会がやはりスポーツを市民に定着させるための啓発の大きな機会であるというふうに十分捉えて、それぞれ市民を挙げてそれぞれの立場でスポーツに親しんでいただくための機運というのをまず醸成していきたい、こういうふうに考えております。そのためにも、まず健常者はもちろんでございますけれども、障がいのある方にも身近にスポーツを楽しんでいただく、誰もが一緒に参加できるイベント、こういったものの開催を検討していきたいと考えております。現在も障がい者福祉連盟に主催いただいています障がい者スポーツ大会の開催、ここには当市のスポーツ推進委員も協力させていただいているわけでございますが、この大会におきましてパラリンピックの種目でありますボッチャ、こういう協議を取り入れて開催をしていく方向を検討しております。今後、こうした健常者はもちろん障がいのある方にも、ともに参加できて身近にスポーツを楽しめる、親しんでいただける種目の普及、こういうところに注力をしながら市民スポーツフェスティバルの種目の見直し、既存イベントの見直し、他団体と連携した新たなイベントの創出、こういった障がいスポーツ都市の理念の実現に向けた取り組みを進めてまいりたい、こういうふうに考えております。 ○議長(空森栄幸君)  生中議員。 ○15番(生中正嗣君)  ぜひともスポーツというのは、どんな意義があるものかといったら、これはもう皆さん御存じやと思いますしね、ぜひとも老若男女ね、老いも若きもスポーツ、どんなスポーツでもいいんですね、別にサッカーやバレーや野球やソフトでなくてもいいんですけれども、スポーツを親しまれるような土壌づくりを、これは行政としてするべきではないかなと思っております。  それで、ちょっと時間が残りましたので、もう要望だけしときますけど、せっかくスポーツ都市宣言をされました。やっぱり、施設の充実も大事なんですね。ただ、やっぱり何億、何十億かかるような施設、私も大変希望するわけでありますけれども、今、現在ある施設、これね、やっぱりせっかく宣言をしたわけですから、市民が使いやすい、利便性のあるものに私はしていただきたい。これ一つ例を挙げます。旧上野商業高校、白鳳高校ですけれども、あの体育館、市民体育館、伊賀市市民体育館ですね。昔僕らで言う勤労者体育館をやめてあそこいきました。これ私要望させていただいたことなんですけどね、すばらしい体育館です、新しくてね。ただ、3週間ほど前に使わせていただきました。子供のスポーツで。そうしたときにフロアとかはいいんです。まず1つね、舞台、使用禁止なんです、舞台。まだオープンして、4月からオープンで舞台禁止、別に照明が欲しいわけやない、なぜ舞台禁止かいうたら照明が落下してくるかもわからん、だから使ってはなりません。これが1つ。それから、御承知のように、あの体育館高校の体育館ですから、物の置くとこ、ギャラリーがないんですね。だから子供たちの荷物は全部外に置かなあかん。あれ、ざら板っていうんですか、ですね、外のところへ置く。そういうことなんです。食べるのもそうなんです。フロアで食べてはいけませんから、そういう状態なんですね。これ本当に伊賀市の市民体育館として他市に誇れますか。そういうことでしょ。ドーム、あれは県営ですから、そういうことなんです。そして、文都の事務局のある隣、広い板張りのスペースがある。これ貸していただけへんかというたら、これは市から指定管理を受けてないと、その部分は。だからお貸しすることはできません、ということなんです。どうするんやったら隣の東部の地区市民センター借りてください、こういうことなんですよね。確かにそれはそうでしょう。でもね、やっぱり東部地区市民センターもいろんな方が使われてます。子供が使う、やっぱり走ったりもすればしゃべりもします。やっぱり迷惑かけるんですね。だからあるわけですから、何も建ててくれというてないですから、そういうことをね、やっぱりせっかくの都市宣言されたわけですから、私は早急に使えるようにするべき。  それともう一つね、運動公園にトイレがございます。ちょうどプールの横にきれいなトイレです。それがね、「使えへんの生中さん、長いこと使用禁止になってます。」見にいきました。そしたら浄化槽の故障により使用禁止なんです。これ1週間や2週間でないらしいですね。数カ月ないらしいです。こういうこともね、私はせっかく都市宣言をしたわけですから、市民があるもんを使えるというのは市長さんの考えでしょう、あるものを使うようにする。そういうことを含めてね、私は早急に先ほど言われたいろんな方のイベントも結構ですけれども、そういうことを一番先にやることが、私は都市宣言の理念ではないかと、そのように思わせていただいております。  もう少し時間ありますけれども、私、大トリといいますか、余りトリの値打ちじゃない、責任もないわけでありますけど、いろいろ皆さん方にお聞かせをいただきましたですけれども、本当に長時間16人今回させていただきました。本当にありがとうございました。これで私の質問を終わります。どうも。 ○議長(空森栄幸君)
     これをもって、生中正嗣君の質問を終了します。  以上で、市政一般質問並びに本日の議事日程は終了しました。  本日はこれをもって散会します。御苦労さまでした。            (午後 3時01分 散会)           ―――――――――――――――...