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令和 4年第1回定例会(第4日目 3月10日)

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  1. 菰野町議会 2022-03-10
    令和 4年第1回定例会(第4日目 3月10日)


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    令和 4年第1回定例会(第4日目 3月10日)          令和4年菰野町議会第1回定例会(第4号)                  令和4年3月10日(木) 午前10時01分開議             ~~~~~~~~~~~~~~~     第1 一般質問 2.会議に付した事件   日程第1 3.出席議員(17名)   1番  矢 田 富 男 君        2番  近 藤 信 弘 君   3番  横 山 円 吉 君        4番  藤 田 賢 吾 君   5番  廣 田 直 己 君        6番  稲 垣 啓 二 君   7番  福 田 雅 文 君        8番  千 賀 優 子 君   9番  伊 藤   敦 君        10番  内 田 親 根 君   11番  益 田 和 代 君        12番  伊 藤 雅 慶 君   13番  諸 岡 雅 樹 君        14番  加 藤 大 輝 君   15番  加 藤 昌 行 君        16番  中 川 哲 雄 君   17番  中 山 文 夫 君
    4.欠席議員(0名) 5.説明のため出席した者(13名)   町長       柴 田 孝 之 君   教育長      北 口 幸 弘 君   総務課長     片 岡 芳 輝 君   安全安心対策室長 黒 田 雅 啓 君   企画情報課長   加 藤 正 治 君   財務課長     伊 藤   悟 君   子ども家庭課長  坂 井 貴 行 君   健康福祉課長   加 藤 信 也 君   都市整備課長   片 岡 県 司 君   観光産業課長   秦     崇 君   観光商工推進室長 藤 田 貴 史 君   学校教育課長   内 田   徹 君   社会教育課長   堀 山 英 治 君 6.出席事務局職員(4名)   議会事務局長   阿 部 美千代 君   書記       藤 枝 貴 則 君   書記       湯 戸 久美子 君   書記       田 中 佑 樹 君               午前10時01分 開議 ○議長(中山文夫君) 皆さん、おはようございます。御苦労さまでございます。  ただいまの出席人員は、16名で定足数に達しております。  よって、令和4年菰野町議会第1回定例会は成立しましたので、再開します。  直ちに、本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付しております。よろしくお願いします。             ~~~~~~~~~~~~~~~ ◎日程第1 一般質問 ○議長(中山文夫君) 日程第1、一般質問を行います。  それでは、5番議員、廣田直己議員、登壇願います。            〔5番 廣田直己君 登壇〕(拍手) ○5番(廣田直己君) 5番議員、廣田直己です。  議長の許可をいただきましたので、通告に従い、一般質問をさせていただきます。  まず、1つ目の質問は、湯の山温泉の駐車場問題と廃ホテル対策について、お伺いいたします。  湯の山温泉の駐車場問題、廃ホテル対策ですが、その前に湯の山温泉というのは、皆さんも御存じのとおり、1300年の歴史を誇り、県下随一ともいわれる湯の山温泉、令和元年の入り込み客数は173万2,418人の方が訪れているということを聞いております。古くから多くの観光客が訪れる湯の山温泉ですが、昭和と令和との状況で大きく異なること、その1つは、移動手段ではないでしょうか。御在所ロープウエイが完成した昭和34年、1959年のころは、自家用車というのもなかなか量産が始まっていなかったようなころです。現在、自家用車の普及率は約80%となっており、多くの方が通常の移動手段として、車を選択しています。  そのような中で、特に観光シーズンは駐車場が不足し、路上駐車も目立ち、渋滞という悪循環が続く状態です。臨時バスの運行やかもしか大橋の開通で幾分か緩和したようにも思いますが、まだまだというのが現状です。  以前、旧翠峯閣撤去後の跡地を利用する形で、湯の山温泉駐車場整備計画が進められてきましたが、撤去後の状況が悪く、計画は中止となってしまいました。計画の中止自体は致し方ないものと考えますが、依然、駐車場問題そのものが解決されたわけでもなく、棚上げ状態の現状です。  そこで、お伺いいたします。湯の山温泉街湯の山街道交通渋滞対策路上駐車対策、そして湯の山温泉及びその周辺の観光産業活性化のためには、駐車場整備が必須の課題です。  そこで、今後の駐車場整備など、観光地整備方針をお伺いいたします。  続いて、臨時バスの運行について、お伺いいたします。  現在、観光シーズンには、アクアイグニス隣臨時駐車場湯の山温泉をつなぐ臨時バスが運行され、パークアンドライドの促進につながっていますが、そのほかに活用できる既存の駐車場として、鳥居道駐車場菰野富士駐車場があります。鳥居道駐車場は駐車台数が十数台程度と多くの車両を停めることはできませんが、トイレがあり、また菰野富士駐車場は約70台、そして身障者専用駐車スペースも6台分あります。これらを効果的に活用することで、駐車場不足を緩和できるのではないでしょうか。既存の施設を有効活用し、1か所への集中を避けるためにも、臨時バスの運行を鳥居道駐車場菰野富士駐車場にもつなげることを検討してはいかがでしょうか。  次に、廃ホテル・廃旅館の除却について、お伺いいたします。  四日市から湯の山まで鉄道が通った1913年以降、湯の山温泉街は関西の奥座敷として大変な盛り上がりを見せました。  また、戦後は日本の高度経済成長期と相まって、さらなる多くの湯治客が訪れ、全盛期では約40のホテルや旅館が建ち並ぶ三重県屈指の温泉街でした。  しかし、現在は10軒ほどと、最盛期の4分の1ほどに減少し、多くの宿泊施設は空き家化し、廃墟となり、温泉街に点在しているのが現状です。  こうした中、湯の山温泉も各ホテル・旅館や御在所ロープウエイ等も協力して、集客のため、また多くの観光客に楽しんでいただくためにイベントであったり、施設への投資を行っています。  しかし、温泉街の中に点在する廃墟が影を落としています。  幾つかの問題がありますが、1つ目の問題点は、老朽化による倒壊の危険です。これは全国的にも言えることですが、廃墟となり、20年を越えるような物件もあり、自然崩壊の恐れがあります。破片の飛散や既存建物の巻き込まれの恐れもあります。昭和に建設された大型建築物は、アスベストが使用されている可能性も高く、崩壊と同時に、近隣に飛散し、健康被害のもととなる可能性もあります。  2つ目の問題は、美観・景観についてです。年間多くの観光客が訪れる湯の山温泉ですが、リピーターや連泊されていかれる方も多いと聞きます。訪れた方は、おおむねよい印象、感想を持っていただいているように思います。  しかし、その中には、「廃墟が目立って残念だ」「お化け屋敷みたいで怖い」「廃墟さえなければ言うことないのに」という意見をおっしゃられる方も多いと聞きます。  3つ目の問題は、治安についてです。管理者がいなく、侵入しやすいことで、肝試し感覚で廃墟探索などを目的に廃墟に侵入し、不法投棄や器物破損など、さまざまな犯罪の温床になるなど、最悪な場合、火事の危険もあります。廃墟であっても、無断での侵入は建造物侵入罪となり、落書きは場所によっては建造物損壊罪、あるいはそれが窓ガラスであった場合、器物損壊罪に問われます。  また、たばこの不始末等での火事ということになれば、法律上、失火罪というのがあり、万が一、近隣の人が住んでいる家などに延焼したら、重過失ということで、民事の問題としても責任を問われます。  これまで国の社会資本整備総合交付金を活用して幾つかの廃ホテルは除却されましたが、現在も多くの廃ホテル・廃旅館が点在しております。これら多くの問題を抱えた廃ホテル・廃旅館について、町としても放置するわけにはいきません。  そこで、今後の除却について、お伺いいたします。  次に、こちらは私が大変残念に思うことではあるのですが、資料1を投影してください。  観光庁は、令和2年度、第3次補正予算にて、既存観光拠点の再生・高付加価値化推進事業として、自治体や事業者を対象に、跡地活用などを条件に、1億円を上限とした廃墟の撤去費用の半額を補助する制度の公募を行いました。全国で102の自治体と団体が採択されました。三重県でも、東員町と名張市が採択されましたが、このような制度こそ活用すべきではなかったのかなというふうに思います。ありがとうございます。  この制度は、廃墟の撤去だけではなく、宿泊施設支援観光施設支援、その他などにも活用でき、観光拠点を再生し、地域全体で魅力と収益力を高める事業について、短期集中で強力に支援をするものです。本来でしたら、廃墟問題を抱える菰野町も本事業を行うべきだったのではないかと思いますが、本事業について、検討はされたのでしょうか。お伺いいたします。  続いて、大きな2つ目の質問です。2つ目は、菰野町体育センター、通称菰野町体育館の修繕について、お伺いいたします。  まずは、こちらの写真を御確認ください。  1番の写真お願いします。  幾つか写真がありますので、ゆっくりゆっくりめくっていっていただくといいかなと思います。  このようにすき間があいていたりですとか、これは全体像ですね、次お願いします。  こちらは、南側と北側の端なんですけど、非常に破損箇所が多く、ガムテープで補正してあるというような状態です。  次お願いします。  こちらもすき間があいていて、パテのようなもので埋めてはあるのですが、意味があるのかなというような状態で、バッテンが振ってあります。  こちらも、パテのようなもので埋めてあるのですが、木そのものが破損していて、ささくれ立っていて、非常に危ないなという印象を受けます。  こちらも、テープで補正してありますね。  次お願いします。  こちらもあいてます。  次お願いします。  次お願いします。  こちらもすき間があいてますね。  お願いします。  次お願いします。  次お願いします。  こちらは、体育館の中にある器具の金具のところなんですが、金具と木の間も非常に破損があって、金具のところが若干浮いているような、ちょっと見えにくいですけど、浮いているような状態なので、非常に危険だなという印象を持ちました。  次お願いします。  以上ですね、ありがとうございます。  これらは菰野町体育センターの運動する床板の状態ですが、御確認いただけるとおり、すき間が各所にあいております。それも10か所や20か所という形ではなく、ほぼ満遍なくすき間が無数にあいているという状態で、特に北と南側の両サイドがひどい状態です。ガムテープ等ですき間がふさいである箇所も多く散見されます。パテなどで埋めてある箇所もあります。実際はほぼ無意味な修復、修繕なのかなと感じます。  特に、損傷の多い両サイドに関しては、一時期、雨漏りがひどく、外壁塗装の塗り直しなどを実施したことで、雨漏りはおさまったものの、床板の損傷はそのままとのことです。  床板そのもののひび割れやささくれ等も散見されます。  先ほども見ていただいたように、金属器具と床板との間もすき間があいており、金属が若干飛び出ているような場所もあります。  この体育センターは、室内履きを履く、履かないにかかわらず、さまざまな競技に使われます。  また、競技の内容もバレーなど、床面を滑るような競技もある中、普通に使用しても、けがを負う恐れがある大変危険な状態であるというふうに思います。  行政として、菰野町体育館がこのような状態であることは、認識されていますでしょうか。お伺いいたします。  次に、お伺いしたいのは、修繕の計画についてです。  一時期、修繕の計画があったという話も聞いたことがありましたが、正直定かではございません。  そこで、今後の修繕計画について、どのような計画がされていますか。お伺いいたします。  また、実際のところ、修繕するとして、床をはがして新しい床を貼り直すというのは、大変、予算と労力と時間がかかると思います。  そこで、現実的な方法として、張り替えよりも比較的安価で工期も短く、施工後は公式試合にも対応可能であること、また災害時の避難所となったときもメリットの多い上張り工法を検討してはどうでしょうか。  以上を1回目の質問といたします。よろしくお願いいたします。 ○議長(中山文夫君) 廣田直己議員の一般質問に答弁を願います。  柴田孝之町長、登壇の上、答弁願います。              〔町長 柴田孝之君 登壇〕 ○町長(柴田孝之君) まず、1つ目の御質問について、こちらが私の所管事項でございますので、お答えいたします。  魅力ある観光地づくりを行うために、特にこの湯の山温泉付近の観光地は、菰野町の中でも目玉と言っていい観光地でございますので、総合的な対策というものが必要になると考えております。  議員からは、駐車場問題という御指摘をいただきましたが、私はとらえ方としては、交通渋滞をなくす、路上の違法駐車をなくす。その手段として、駐車場というものもあると位置づけるべきじゃないかと考えております。  すなわち、渋滞や路上駐車というようなものをなくすために駐車場を整備する。さもなければですね、公共交通との組み合わせを考える。その他さまざまな方法を組み合わせていくというようなアプローチが適切であろうと考えております。  これに加えて、現状を把握するということも大切で、一口に渋滞と申し上げましても、例えば私がそれこそ小さなころ、小学生ぐらいのころは、477のバイパス、国道477号線のバイパスがございませんでした。そして当然ながら菰野インターチェンジもございませんでしたので、それこそ湯の山街道、477号線がミルクロード付近までずっと渋滞しているみたいな状況がございまして、それが現状におきましては、神明付近から、まさに観光地付近において、車が集中し、それが渋滞するという状況に変わってきているというようなことでございます。  その上で、現状されている取り組みと申しますと、まさに御指摘いただいたとおり、関係者の皆様との協力で、アクアイグニス付近臨時駐車場を設け、そこからバスなどの公共交通機関で移動をしていただくという手法を導入している。さらには交通誘導等の警備員を配置する。
     また、湯の山かもしか大橋につきまして、通行を規制する。これによって公共交通の便をよくするという取り組みがされているところでございます。  これを踏まえた上での、菰野富士駐車場の活用という御提案をいただきました。  現在のアクアイグニスの東側の駐車場を用いる方法との比較をいたしますと、アクアイグニス自体にまず魅力的な観光地だという評価があります。  ですから、あの付近の臨時駐車場となりますと、帰りにアクアイグニスに寄ればいいやというふうなことでですね、それで比較的そちらに車を停めていただく。しかも無料だからということで、誘導しやすい。  また、もともと路線バスというものがアクアイグニスからロープウエイのほうまで出ておりますので、特に新たに臨時バス等の要請といったものをこれ以上する必要がないという、そういうメリットがあるところでございます。  今申し上げましたことを言い替えますと、皆様にこちらの利用するスキーム、仕組みというようなものを利用しやすい、誘導しやすい状況があり、かつ、新しい話し合い、協議というものが、負担が小さくて済むという、そのような状況があるということでございます。  ですので、菰野富士の駐車場活用のためには、今言ったような、アクアイグニス東側臨時駐車場を利用するというようなことを参考にして、そちらも同じようなスキームに落とし込む。うまくいっているというところに落とし込むことも大切だと思っております。  そのために、私といたしましては、まずは菰野富士駐車場付近観光名所づくり、これをやはり進めるということが御提案の内容を前に進めるために大切じゃないかと思っております。  すなわち、そこ自体が観光名所になれば、そこに停めようというようなインセンティブ、動機づけが強く働きますし、また臨時バス等につきましても、路線バスの停留所をそこに設けていただくというようなことも考えられます。そうすると、臨時バスを設けるという必要がなくなりますので、それこそまさにあの付近を観光名所化するということが、このアクアイグニス東側臨時駐車場と同様に、菰野富士駐車場を利用するというやり方を落とし込むための1つの手法ではないのかなと考えておるところでございます。  いただいた内容につきまして、私も今お話ししたとおりで、部分的には1つの手法としてあると考えておりまして、ただ臨時バスを運行するということをしなくても、同様の効果というものが見込めるような、そういう方法もあるのではないかと考えております。  このように、さまざまな手法、1つの駐車場を使ったものと言っても、いろいろなアプローチ、細かなところでのブラッシュアップということができるかと思いますので、十分に内部的な検討もしてまいりたい。  また、利害関係人、さらにはそのような駐車場、違法、渋滞対策に詳しい方々の意見もしっかりと伺って、渋滞対策、違法駐車対策に取り組んでいきたいと思っておるところでございます。  次に、廃ホテル・旅館、これが湯の山でなくても、たくさんございますが、特に湯の山においては、観光地ということで、イメージをアップするということが大切である状況で、かなり大きな規模の建物が利用されていない。ガラスが割れている。それこそ御指摘があったように、お化け屋敷である。下手すると、ユーチューブでそういうようなものを、不法侵入した者が動画を上げている。本当に私も菰野町を愛しているし、湯の山も大好きですから、そのような意味からすると、大変残念な状況といったものがあるわけでございます。とにかく大きな問題であると私も考えておりまして、温泉街のイメージを損ねるというところがございますし、またこれは空き家問題一般のいずれにも共通しますが、環境衛生の低下、放火や失火による火災、不審者の来訪を招き、治安を悪化させるなど、数々の問題を発生させる原因になっているということは、私も認識しておるところでございます。  では、この空き家問題というのが、それではなぜなかなか進まないのか、撤去等が進まないのかと申しますと、最大の問題は、その土地、建物、その所有権、所有者が特に民間の方でありますと、まさに財産権という難しい問題がございまして、所有者がうんと言っていただかなければ、例えこちらで予算を計上したり、さらに補助金等の活用を考えたとしても、執行そのものが困難という状況があるということです。  そこで、違法駐車、先ほど申し上げました渋滞対策、場合によっては山岳に安易にと言うと失礼ですけれども、軽装で危ない山、危ない装備で山に入る。いろいろな問題があるので、まずは廃ホテルの撤去、景観維持ということを含めた総合的な、魅力的な観光地を作るための条例を制定するということが、まず考えられると思っております。このことによって、今お話ししたような違法、迷惑行為が違法行為になる。違法行為になれば、警察等への協力もお願いしやすくなるということでございます。  また、所有者の皆様に、「このように条例を作ったので撤去ないしは整備に協力をお願いします」と。そして協力をお願いしたという事実を公表するということを条例に盛り込むことによって、今お話ししたような条例に、幾ら義務があっても無視されては困りますから、これを無視されないような仕組みを作るということが考えられるわけでございます。  ですので、私はまさにこの総合的な、まず子どもの権利条例みたいなお話になっておりますけれども、条例を制定し、そこに盛り込んで、そして公表等のできる仕組みといったものを導入し、あとは繰り返しになりますが、さまざまな方々の御意見を取り入れながら、今、複数の問題を一遍に解決したり、ないしは個々の問題に対して、効果的に解決、手法といったものをどんどん取り込むことによって、魅力ある観光地を作り上げていく。周辺環境づくりをしていきたいと考えておるところでございます。  あと、国や県の補助メニューについて御指摘いただきまして、これももっともでございまして、私もこれは積極的な活用をしてほしいと観光商工推進室には、例えばこの令和4年度の予算がですね、国の予算が成立する前から、既にある程度の前出しがありますので、これを見て、しっかり活用、予算が成立したらすぐに活用できる、検討しろというのはちょっと厳しい言い方ですが、していただきたいというような、そういう指示は既に出しております。  ですので、その中で本当にできるものは、積極的に活用すると。確か一昨年に前澤氏の、これは民間のものではございますが、それに対しての応募もしていないので、今年はするようにという指示を出して、積極的に私の気がついている範囲において、指示も出しているところでございます。  ですので、その上で研究をし、きちんと補助金を活用する。  あと、もう1個、ふるさと納税、これも大切ですね。ふるさと納税による資金の確保と、あとはこれによる広報です。広報によって、まず例えば公共交通を使っていただきたいという広報もできるし、こんなに困っているのでお金を寄附してほしいという広報もできるし、2,000円安く、2,000円の負担だけで複数の事業者さんがですね、ふるさと納税の返礼品に応募してくれているのではないかと思うのですが、宿泊というものが応募いただければ、安価に宿泊できるからという、そういう集客もするということが可能ですので、ぜひこのふるさと納税をしっかりと活用することによって、今お話しいただいた課題に対して、対応していくことも考えていきますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。  私は、以上です。 ○議長(中山文夫君) 続いて、答弁願います。  教育長、北口幸弘君。 ○教育長(北口幸弘君) 私のほうからは、大きな2番目の質問に答弁させていただきます。  まず、菰野町体育センターアリーナの現在の状況についての御質問でございますが、床材であるフローリングが経年劣化により、ささくれが発生している状況を把握しております。現状として、簡易な補修を行い、皆様方に御利用いただいているところでございます。  次に、このフローリングの修繕計画についての御質問でございます。  現在のところ、いつ実施するといった具体的な計画はございませんが、フローリングの修繕については、早期に実施する必要があるとの認識でございますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。  最後に、短い工期で施工でき、公式試合にも対応できるといったフローリング上張り工法の御提案をいただきました。  当町といたしましても、御提案いただきました工法については、県内でも多くのスポーツ施設が、この工法を採用していることから、研究をしているところでございます。この工法による床材は、タラフレックススポーツフロアと言われており、メリットとして、弾力性に富んでいること、断熱効果があること、メンテナンスが容易であること、避難所として使用した場合にも従来の床に比べてストレスの軽減が図れることなどがあります。  このほか、従来の工法と比較して、安価であると聞いておりますが、菰野町体育センターアリーナの全面改修を行うとなれば、多額の費用が必要になることから、計画的に事業実施に向けて進めてまいりたいと考えているところでございます。  以上、よろしくお願いいたします。 ○議長(中山文夫君) 一通りの答弁が終わりました。  再質問がありましたら、御発言ください。  廣田直己議員。 ○5番(廣田直己君) 前向きな答弁ありがとうございます。  それでは、再質問をさせていただきたいと思います。  まず、湯の山温泉の主要な駐車場と言えば、御在所ロープウエイの駐車場です。普通自動車ですと、約270台が駐車可能な立体駐車場ですが、こちらも建設されて約30年がたちます。一般的な鉄骨造りの自走式立体駐車場の法定耐用年数というのは、31年です。これは税法上の減価償却のための年数なので、あくまで目安ではありますが、それでも老朽化が目立つことは変わりありません。  しかし、この立体駐車場に関して、建て替えをロープウエイ単体が行うというのは、費用の問題から、大変困難だとも伺っています。  そこで、お伺いいたします。観光事業の活性化の観点から、御在所ロープウエイの駐車場の建て替えに関して、菰野町として支援を行う考えというのはありますでしょうか。お伺いいたします。 ○議長(中山文夫君) 廣田直己議員の再質問に対して、答弁を願います。  観光商工推進室長、藤田貴史君。 ○観光商工推進室長(藤田貴史君) 御在所ロープウエイは、当町の重要な観光施設と認識しております。その立体駐車場の建て替えにつきましては、どのような支援、協力ができるのか、検討を行っていきたいと考えております。 ○議長(中山文夫君) 廣田直己議員。 ○5番(廣田直己君) ありがとうございます。どのような改修を行うかどうかというところもまだまだこれから先の話なので、また研究していっていただきたいなと思うのですが、資料3をお願いいたします。  これはですね、1つの案として、お聞きいただければと思うのですが、湯の山駐車場、御在所駐車場、湯の山駐車場の1つの増設案として、既存の立体駐車場に隣接した東側、現在、町道湯の山山岳線道路の拡幅がされている部分の崖側の方向ですね、それを下方向に向けて、立体駐車場、つまり逆立体という状況なのですが、そういった形で造って、最上階に当たる地上部分に関しては、多目的防災広場として、平時はイベントやマルシェなど、また災害時には避難場所として機能する駐車場というのを検討してみてはいかがでしょうか。以前に10億円、20億円と言われていた駐車場計画と比べると、これも比較的安価におさまるのではないかなというふうに思います。防災機能を持たせることで、国の補助金等も期待できるのではないでしょうか。一度検討してみる価値はあると思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(中山文夫君) 観光商工推進室長、藤田貴史君。 ○観光商工推進室長(藤田貴史君) 現在の御在所ロープウエイ駐車場東側への新たな駐車場の整備について、御提案をいただきました。  この土地につきましては、非常に急峻な地形となっており、駐車場を建設する場合、その費用は莫大なものになると想定されます。  このことから、現状、事業の実施については、困難であると考えております。 ○議長(中山文夫君) 廣田直己議員。 ○5番(廣田直己君) ありがとうございます。  駐車場案なんですけど、もしですね、例えば菰野町が建て替えを支援するということになってきたら、駐車場を増設するにしても何をするにしても、駐車場からあがってくる収益の一部を、やはり町に還元するという形にしていかないといけないのかなと思います。駐車場問題や観光産業の活性化、災害対策など、さまざまな面で有益なものになっていくのではないかなというふうに考えます。  現在、この御在所ロープウエイの駐車場というのは、御在所ロープウエイが運営しておりますが、こちらも今後、菰野町が建て替えを支援するという形になると、公設民営という手法を取って、収益の一部を町に入れていくという手法も検討していく必要があるかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(中山文夫君) 観光商工推進室長、藤田貴史君。 ○観光商工推進室長(藤田貴史君) 駐車場を公設民営として整備し、その収益の一部を町に還元してはどうかとの御提案でございますが、先ほど町長からの御答弁にもありましたとおり、湯の山温泉街における駐車場の整備につきましては、現状困難であると考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(中山文夫君) 廣田直己議員。 ○5番(廣田直己君) ありがとうございます。  続いて、臨時バスについて、再質問をさせていただきます。  先ほども町長から答弁いただきましたが、室長にもお伺いしたいと思います。  現在、観光シーズンに実施されている臨時バスの運行、アクアイグニスから湯の山温泉までですが、その間で、鳥居道駐車場菰野富士駐車場を経由する、または鳥居道駐車場菰野富士駐車場からアクアイグニスを経由し、そして湯の山につなげていくことで、パークアンドライドが推進するのではないかと考えますが、室長のお考えをお尋ねいたします。 ○議長(中山文夫君) 観光商工推進室長、藤田貴史君。 ○観光商工推進室長(藤田貴史君) 渋滞対策として、観光客などが菰野富士駐車場、鳥居道園地駐車場に駐車いただき、これらの駐車場を経由したバス運行をしてはどうかとのことですが、現在これらの駐車場は、菰野富士登山者の駐車場としても利用されております。  また、渋滞対策については、借用しておりますアクアイグニス東側臨時駐車場で充足できておりますことから、今後、菰野富士駐車場を渋滞対策の駐車場として活用する必要性が生じた場合には、関係者と協議して、検討を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(中山文夫君) 廣田直己議員。 ○5番(廣田直己君) ありがとうございます。  次に、廃墟の除却について、再質問をいたします。  先ほども町長から、これは非常に大切な課題だと、解決してかなければいけないというふうなお話もありましたが、観光客や地元の観光関係者の声を聞くと、具体的な廃墟として、幾つか名前がよく挙がりました。  資料4をお願いいたします。  ちょっと写りが悪いですが、こちらは鶯花荘、非常に高い場所にあるため、大変目立ちます。  次、お願いします。  こちらは、ホテルブルーですね、涙橋の手前の角にあるため、こちらも大変目立ちます。  次のページお願いします。  これ若干、正面からなのですが、内部が見えるのかな、非常に荒れている状態というのが、見ることができます。  次お願いします。  これ内部、外から撮った内部なんですが、落書きがされているというところもわかります。  次、お願いします。  これはまた別のところですね。  こちらは、「きんこんかん」です。寿亭の入り口の向かいにあり、あそこは非常に道が狭くなっているので、こちらも嫌でも目に入ってしまうという状況です。ありがとうございます。  これらの廃墟が特に目立ち、観光面でも大変マイナスになっているという話を聞きます。それぞれ現在の状況と今後の除却についての道筋について、お伺いいたします。 ○議長(中山文夫君) 観光商工推進室長、藤田貴史君。 ○観光商工推進室長(藤田貴史君) 廃ホテル・旅館につきましては、観光地としてのイメージを損ねる大きな課題となっております。  この廃ホテル・旅館の除却は、第一義的には、所有者の責任で実施していただくものと認識しております。  しかしながら、土地や建物の権利関係の整理が必要なこと、除却の費用の確保など、さまざまな課題がございます。  こういった点につきまして、地元区や関係者などと協議して、解決できるよう努めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(中山文夫君) 廣田直己議員。 ○5番(廣田直己君) ありがとうございます。  できれば、もう少し具体的なところもお答えいただけるとありがたかったかなというふうに思います。  この廃ホテル・廃旅館の除却の問題は、第6次菰野町総合計画の基本目標1、2、3、いずれにも合致するものです。  そして、先ほどもおっしゃっていただいたように、民間や地域もそれはもちろん、解決に向けて努力しておりますが、やはり解決するには限界があります。どうか菰野町行政からも、廃墟の権利者や関係者に除却を進めるよう、これまで以上に働きかけを行っていただきますようお願い申し上げます。これは本当に切実な願いです。行政として、町をよくしていく、観光産業を盛り上げ、町民と観光客の安全を確保していくという強い思いのもと、何とぞよろしくお願い申し上げます。  室長、いかがでしょうか。 ○議長(中山文夫君) 観光商工推進室長、藤田貴史君。 ○観光商工推進室長(藤田貴史君) この廃ホテル・旅館の撤去等につきましては、先ほど御答弁させていただきましたように、地元区や関係者などと連携して、対応をしていくように努めてまいりたいと考えております。  また、町長答弁でもございました条例等の制定等も検討を行っていく中で、こういった所有者、廃ホテル・旅館等の所有者への連絡をとる必要が生じるような事案につきましては、御協力をさせていただきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(中山文夫君) 廣田直己議員。 ○5番(廣田直己君) ありがとうございます。  先ほどもお話しさせてもらったように、地域ですとか、民間ですと、やはり限界があります。菰野町として、こういうまちづくりをしていきたいんだ、こういう観光地にしていきたいんだという思いのもと、関係者や、そして地権者に働きかけを行っていただきますよう、何とぞよろしくお願いいたします。  次に、菰野町体育センターの修繕について、お伺いいたします。  先ほども見ていただいたように、そして教育長からの答弁にもありましたように、非常に危険な状態と。そして危険という認識があるというお話なのですが、やはり危険という認識があり、けがの発生というのも予見できる状態です。にもかかわらず、修繕といってもテープで補正する、パテを埋めるという、非常に修繕と言っていいのかどうなのかわからないレベルの話なのですが、これといった対策を行わずに、けがが発生した場合、それこそ行政の管理責任が問われるのではないでしょうか。法律用語で言えば、未必の故意に当たるのではないでしょうか。ガムテープが貼ってある、マジックでバツ印がしてあるからといって、これは補修したとは言えません。  社会教育課長の認識をお伺いいたします。
    ○議長(中山文夫君) 答弁願います。  社会教育課長、堀山英治君。 ○社会教育課長(堀山英治君) 菰野町体育センターを含めて、ほかにも同じことが言えると思いますが、行政の管理責任が問われることのないよう、今後も利用者にとって安全で安心して施設を御利用いただけるよう努めてまいりたいと考えております。 ○議長(中山文夫君) 廣田直己議員。 ○5番(廣田直己君) ありがとうございます。  これは、念押しになってしまうのですが、菰野町には一般の方が自由に使用できる体育館が大きく2つあります。  1つは、B&G海洋センターの体育館、そしてもう1つが本件の菰野町体育センターです。B&G体育館は菰野町体育センターの大体3分の2ほどの規模です。競技面積にも制限があり、やはり菰野町民が使用するメインの体育館は、菰野町体育センターだと言えます。観客席もなく、雨漏りもする体育館ではありますが、それでもここ以上の施設というのは、菰野町にはありません。菰野町民にとって選択肢がないということです。建て替えてほしいという話をしているのではありません。建築基準法、そして都市計画法など、さまざまな法令上の制限により、同じ場所に同等の面積で建て替えることは、ほぼ不可能であることもわかります。ならば、今ある施設をよりよくする。十分な補修を行うことは、町の責任ではないでしょうか。利用者からは、10年以上前から何とか補修してほしいという声も挙がっていると聞きます。  課長、いかがでしょうか。 ○議長(中山文夫君) 社会教育課長、堀山英治君。 ○社会教育課長(堀山英治君) 菰野町体育センターについては、昨年度策定いたしました菰野町社会教育施設等長寿命化計画において、目標耐用年数を80年と設定し、長寿命化改修や大規模改修を行いながら、2060年まで使用する計画としています。  このことから、予定している長寿命化改修や大規模改修とも調整を行いながら、施設の維持管理を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(中山文夫君) 廣田直己議員。 ○5番(廣田直己君) ありがとうございます。ぜひ長寿命化計画を実施に移していって、早期に実施していただきたいと思っております。  次に、お話しさせてもらったフローリング、床板ですね。これの紹介させてもらった上張り工法について、もう少し細かく説明したいと思います。  こちらが実際のサンプルですが、このような形で、さまざまなメーカーがこの床材というのを作っておるというような状態ですが、おおよそ内容としては、同一なのかなと思います。これはその1つなのですが、下層は空気を含む発泡素材で、断熱であったり、クッションの役割をしております。上層は木目のプリントがしてありまして、硬く、ボール等を反発し、転がる素材の多層構造になっています。  先ほど教育長もおっしゃっていただいたように、幾つかのメリットがあります。  1つは、安全性が高いこと。内部は発泡素材が入っているので、衝撃吸収に優れ、体への負担を軽減でき、表面素材は大変グリップ力に優れているため、汗などで滑って転倒することを軽減できます。  2つ目は、多目的な使用に対応できることです。表面素材が傷つきにくいため、土足使用が可能です。机、いす等の直置きも可能です。つまり養生シートを敷く必要がないということです。  また、災害時の避難所となった場合、保温性に優れているため、冷えによるストレスや健康被害を軽減できます。メーカーのデータによると、木質フローリングと比較すると、約5度の表面温度差があるということです。  そこで、多くの自治体では、防災拠点、避難所、集会所、また病院のリハビリ室、機能回復室、そして学校の特別支援教室や遊戯室、幼児室など、スポーツ施設に限らず、多目的で使用されています。  また、上張り工法であるため、既存の床をはがさなくていいことも大きなメリットです。従来でしたら、既存のフローリングを撤去し、新設フローリングを設置し、表面を研磨し、表面加工するといった作業となり、撤去物の産廃処理が必要であったり、工期が長期にわたったりと、なかなか踏み切れないのも理解はできます。  しかし、上張り工法の場合、表面を研磨し、板を貼り、床張り素材を貼っていくという流れで、メーカーに確認したところ、施工金額は最大で約35%削減でき、工期は最大20日ほど短縮できるという返答がありました。  資料を投影してください。  なかなか口で説明するのが難しいので、表にさせていただきました。これも参考程度に確認いただければと思うのですが、一概には言えないので、目安として認識してください。1平方メートル当たりの単価は、既存のフローリングの敷き替え、張り替えの場合、約2万3,000円、上張りの場合、公式試合にも対応できる7.5ミリ素材の場合2万円、通常の6.2ミリ素材の場合約1万7,000円と聞いています。菰野町体育センターのアリーナは、1,353平方メートルなので、単純計算すると、フローリングの張り替えの場合、3,111万9,000円、7.5ミリ素材の場合、2,706万円、6.2ミリ素材の場合、2,300万1,000円となります。概算ですが、二、三割、施工費用が削減されることが見込まれます。  また、メンテナンス面でも、ランニングコストになってくる木質フローリングに必要な表面加工であったり、研磨であったり、特別な清掃や処置も必要ありません。メンテナンスは水拭きが可能で、通常のモップがけ程度でよく、消毒用エタノールや次亜塩素酸ナトリウムといった消毒剤の使用も可能です。つまり一度施工すれば、ほとんどそのままというようなことを聞いております。ありがとうございます。  次の写真をお願いします。8番ですね。  近隣市町の施工例ですと、こちらは愛知県みよし市総合体育館アリーナですね。  次お願いします。  これはプロバレーボールチームでVリーグ所属の刈谷のジェイテクト体育館です。バレーボールの公式試合にも対応されているという状態です。  次お願いします。  三重県内ですと、松阪市立鎌田中学校室内運動場アリーナなど、自治体の体育館だけでなく、さまざまな小、中、高、そして大学の体育館でも、この工法を行っています。ありがとうございます。  菰野町体育センターの修繕を考えるなら、現実的に考えて、この上張り工法がベストではないかと思います。  社会教育課長、御検討してみてはいかがでしょうか。お伺いいたします。 ○議長(中山文夫君) 社会教育課長、堀山英治君。 ○社会教育課長(堀山英治君) 先ほど廣田議員の資料で、金額もお示しいただきました。公共工事で発注する場合には、このほか必要経費等も必要かと思いますので、もう少し費用はかかると思いますが、御提案いただきました工法による改修も含めて、検討を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(中山文夫君) 廣田直己議員。 ○5番(廣田直己君) ありがとうございます。  本日質問させていただきました観光産業の活性化や、この修繕計画など、これまで菰野町がやってきた観光産業、そして廃墟、それをさらによくしていくというところ、観光地をさらによくし、体育館をさらによくしていく。既存のものを生かしていっていただいて、新たに何かをするというのも大事ではありますが、既存のものも大事にしていってもらいたいなと思っております。  これで、私の質問を終わります。ありがとうございます。 ○議長(中山文夫君) 以上で、廣田直己議員の一般質問は終了しました。  ここで、暫時休憩します。  なお、社会教育課長、堀山英治君、観光産業課長、秦 崇君、観光商工推進室長、藤田貴史君は、退席していただいて結構です。  休憩時間は、10分程度とします。               午前10時56分 休憩             ~~~~~~~~~~~~~~~               午前11時12分 再開 ○議長(中山文夫君) 再開します。  一般質問を続けます。  それでは、8番議員、千賀優子議員、登壇願います。            〔8番 千賀優子君 登壇〕(拍手) ○8番(千賀優子君) 8番議員、千賀優子でございます。  今回は、大きく3点の質問を行います。よろしくお願いいたします。  その前に1点、この間、暮らしの便利帳を発行、戸別配布をしていただき、ありがとうございました。  さまざまなガイドを掲載して、1冊にまとめてあり、わかりやすいと思います。  それでは、最初の質問、中学校給食早期実現に向けて。  中学校給食を望む多くの町民から、平成21年9月議会に請願署名が提出されたことが発端で、現在の学校給食検討会での議論につながっています。  12月議会の私の質問の答弁で、1月以降に再度委員会を開催し、最終報告書を作成し終わる予定とお聞きをしています。具体的な事業構築はいつできますか。お伺いをいたします。  2つ目の質問です。健康づくり事業について。  健康増進法に基づき、壮年期からの健康づくりと生活習慣病の予防、健康寿命の延伸を図ることを目標に、健康づくり事業を推進されておりますが、コロナ感染防止のため、中止となった事業もあり、検診の受診者が減ることで、早期発見に至らず、お亡くなりになる方が増えているように思われます。  コロナ感染に気をつけながら、検診は今までどおり行うよう望みます。  配っていただいている健康手帳の交付を効果的に行い、住民に周知をしてください。  小さい丸3つ目、帯状疱疹の予防接種を公費で行うよう求めます。  大きな3番目の質問ですが、今年1月に策定された学校図書館図書整備計画5か年計画の達成を目指すよう求めます。  以上で、最初の質問を終わります。よろしくお願いいたします。 ○議長(中山文夫君) 千賀優子議員の一般質問に答弁を願います。  柴田孝之町長、登壇の上、答弁願います。              〔町長 柴田孝之君 登壇〕 ○町長(柴田孝之君) 私の所管でございます健康づくり事業につきまして、お答えいたします。  まずは、検診についての御質問ですが、令和2年度につきましては、実施期間の変更、延長を行っています。これは四日市医師会と協議し、受診者への感染防止のため、胃がん検診を中止、その内容につきましては、まず中止だということがございました。  さらに、コロナ感染者が確認された数が増加してきた期間には、胃がん以外のがん検診や特定健診の実施を休止し、実施期間の変更、延長を行ったということがございます。このため、令和2年度は、前年度に比較し、各がん検診の受診者数が減少するという結果になってしまいました。  そこで、令和3年度につきましては、適切な感染対策を、もちろん講じた上で、すべての検診事業を実施しております。  また、前年度に受診できる機会を逃した対象者の皆様につきましても、検診を拡大し、実施期間についても延長をしております。  次に、健康手帳、これはがん検診、特定健診、健康相談等の結果を記録するための手帳のことでございます。かつては各自治体の責任で配布していたものが、平成30年度から、住民の皆様自ら厚生労働省のホームページからダウンロードして活用するというふうなものに制度が変更しております。  しかし、当町におきましては、やはりホームページからダウンロードするというふうな方式だけでは、皆様に御利用いただくのは負担が大きい、困難であるだろうと。住民の皆様の利便性を考慮し、検診受診の際に必要な方に、町独自の健康手帳を交付しております。  次に、帯状疱疹ワクチンでございますが、これは国も定期接種化を視野に入れたデータを集積中と聞いておりますので、その効果というふうなものは見込めるというふうに考えております。  ただ、その反面ですね、ワクチンの効果の持続期間について、明確な結論が示されていないこと、免疫不全患者に対しては、ワクチンを接種してよいかどうかの判断のため、慎重な問診が必要になるとの課題がございます。  このため、任意接種の対象であったとしても、定期接種化について、まだ実施が至ってない、データ集積中で検討中であるということは、そのような問題があるというところを踏まえてのものでございますので、これを町単独の事業として実施するかどうかにつきましては、以上、述べました問題をクリアする必要がありまして、なかなか大変難しい判断が求められると考えております。  私は、以上です。 ○議長(中山文夫君) 続いて、答弁願います。  教育長、北口幸弘君。 ○教育長(北口幸弘君) 最初に、大きな1番、菰野町学校給食検討会について、御質問でございます。  まず、中学校給食につきましては、令和元年度にデリバリー方式で既に実施していますもので、さらに議会でも何度か御説明申し上げていますように、令和2年度からは、菰野町の学校給食の充実に資するため、学校給食検討会を設置し、今後の本町の小学校及び中学校給食のあり方として、学校給食の向かうべき方向性を御検討いただきました。  そして、予定どおりに本年度中の御意見の取りまとめをしていただき、3月4日に「小・中学校給食のあり方検討結果報告書」を私が受けております。  この後、教育委員会としては、学校給食事業のさらなる充実を目指して、行政内部での具体的な事業構築に向けた費用試算など、詳細な検討を行い、学校給食基本構想を定めた上で、本町の将来を担う子どもたちのために、給食事業をしっかりと手順を踏んで前へ進めていきたいと考えますので、よろしくお願いいたします。  続きまして、大きな3番、計画的な図書の更新につきましては、児童生徒が新しく、かつ正しい情報に触れることができるよう、刊行後の時間の経過とともに、古くなった情報が記載された図書につきましては、環境、キャリア教育、情報化社会等に関する図書を中心に、計画的に更新を行っております。  また、文学や読み物漫画に過度に偏ることなく、自然科学や社会科学等の分野の図書資料の割合を高める等、児童生徒や教職員のニーズを、ブックフェア等を開催し、把握しながら、調和の取れた蔵書構成になるよう選定に努めております。  新聞の配備につきましては、各校では、調べ学習や新聞を活用した学習を行うために、学校や児童生徒の状況に応じて、学校図書館や教室に全国紙や地方紙、小学生新聞や中高生新聞を配備しております。  選挙権年齢の18歳以上への引き下げや成年年齢の18歳への引き下げに伴い、児童生徒が主権者としての必要な資質、能力を身につけることが一層重要になっております。社会生活の中の出来事や事象、さまざまな価値観や文化について、知ることのできる新聞の学校への複数紙配備につきましては、今後検討してまいりたいと考えております。  司書の配置につきましては、各校に、司書教諭の免許を所有した教諭を配置しており、菰野町図書館から司書を派遣しております。  また、学校図書館巡回専門員を中学校を中心に派遣しております。  学校図書館が児童生徒の興味、関心等に応じて、自発的・主体的に読書や学習を行うことのできる知的好奇心を醸成する場所となるよう、また児童生徒が落ち着いて読書を行うことができる安らぎのある場所となるよう、司書教諭や図書館司書等が連携、協力し、学校図書館の運営に当たっております。  このたび、文部科学省において、第6次「学校図書館図書整備等5か年計画」が策定されました。学習指導要領等を踏まえ、各教科等において、学校図書館を計画的に利活用し、児童生徒の主体的・意欲的な学習活動や読書活動が充実するよう、本計画に基づき、学校図書館のさらなる整備に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。  以上でございます。 ○議長(中山文夫君) 一通りの答弁が終わりました。  再質問がありましたら、御発言ください。  千賀優子議員。 ○8番(千賀優子君) それでは、中学校給食早期実現に向けての再質問を行います。  この中学校給食につきましては、ちょっとさかのぼってみますと、請願が出されてから、平成22年2月から平成23年9月まで、中学校給食検討委員会が設置され、検討が重ねられてきました。その当時、三重県下の中学校での給食実施校は81.8%であり、早期実現を目指して18回の検討委員会を重ねて答申が出されました。  現在進められている検討会は、中学校給食の早期実現を目標にするのではなく、小・中学校の給食のあり方について議論をするのが目標ということがこの間の検討会の傍聴参加でわかってきました。私は4回目以降の傍聴参加を行ってきましたが、ここで小学校給食の方式についての議論まで行われているとは知りませんでした。3回目の会議で小学校給食の課題について、テーマに上り、小学校、中学校合同のセンター方式の導入メリットについて話し合われ、5回目の検討会で公設民営センター方式での検討会の合意が得られたようです。  この検討会に傍聴して、望ましい学校給食については、検討委員会の全員が小学校給食は自校調理を希望してみえました。現在の調理場が老朽化してきており、今後20年間にわたり、順次建て替えが必要になるとの報告がされましたが、今の段階では、20年後の児童数も想定できないし、建て替えの予算も立てられない中での検討は早過ぎると思います。1年でも早く中学校給食実現への道筋を考えてください。
     この点についての基本的なお考えを教育長にお尋ねをいたします。 ○議長(中山文夫君) 千賀優子議員の再質問に答弁を願います。  教育長、北口幸弘君。 ○教育長(北口幸弘君) 検討会の結果、報告につきましては、小学校、中学校含めてですね、総合的にさまざまな面から御検討をいただいたということでございますが、ただいまの御質問で、中学校給食を早期に実現していくべきであるというようなことであったかと思いますので、これにつきましてはですね、検討会でも当然出されておりまして、中学校給食は全員喫食の早期実現を図る観点から、食缶形式で提供することが望ましいと。  しかし、現状、学校給食センターの建設用地が確保されていないため、センター方式を導入できるめどが立つまで、暫定的に中学校給食は食缶形式を検討した上、デリバリー方式を継続する必要があるというようなことも出ておりますので、中学校給食につきましては、まずそのような方向で、一旦進めさせていただかないといけないかなと思っておるところでございます。  以上でございます。 ○議長(中山文夫君) 千賀優子議員。 ○8番(千賀優子君) 間もなく検討会から報告書が出されるようですけれども、仮に小・中学校合同センター方式が有力視されたら、これは年齢幅もありますし、統一献立や量の調整など、成長に見合った給食提供のためのさまざまな配慮や設備計画が必要になってきます。  また、自校調理方式の利点を生かす対応や食育推進の事業などの検討も必要になってきます。検討会からの最終報告を受け取った後の計画で、町の将来を担う子どもたちのために体づくりの基本となる給食事業を進めるよう切に願うものです。  この小学校を合同のセンター方式にという、これはまだ報告としては挙がってきてませんが、検討会の合意は得られたようですので、このことについて、教育長及び町長の御所見をお伺いをいたします。 ○議長(中山文夫君) 答弁を願います。  まず、教育長、北口幸弘君。 ○教育長(北口幸弘君) この検討会の中では、小学校給食に関しましては、これは既に答弁でも申し上げているとおりでございますが、小学校給食に関しましては、自校調理方式は調理員の顔が見え、調理を身近に感じられる等の利点があるというようなことで、これは望ましい形であるというのは、確かに出ております。  ただ、一方では、給食室が老朽化対策やドライシステム化、衛生管理面や調理作業面の改善、食物アレルギーへの対応等が必要になっており、面積等の問題から、現在の場所での増築や改築が困難なことから、センター方式への移行も検討する必要がある。このようなことで御意見が出されております。  そして、これも答弁で申し上げたとおりでございますが、小学校給食及び中学校給食を合わせた学校給食センターの計画も視野に入れておく必要があるというような意見となっておるところでございます。  先ほどの議員の御指摘のとおりのところにつきましては、そのとおりだと認識をしておりまして、そこら辺もしっかりと踏まえてですね、総合的にいろいろと検討、相談もしながらですね、次年度の学校給食基本構想というのを定めていきたいなと、こんなふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(中山文夫君) 続いて、答弁願います。  柴田孝之町長。 ○町長(柴田孝之君) この議場でも繰り返し申し述べておりますが、教育委員会の皆様の思いを実現することに、それをしっかりと後援していくということを考えてまいりたいと思っております。 ○議長(中山文夫君) 千賀優子議員。 ○8番(千賀優子君) 小学校の給食室の建て替え費用は、20年間にわたって順次行った場合の財政負担は、約15億円と見込まれると想定しているそうですけれども、自校調理室を目標に、今から基金の積み立てを順次行えば、それは、経費面では可能だと思います。検討会で出された意見は参考にしながらも、小学校の給食は自校調理を守っていただきたいと思います。  くどいようですが、もう一度、教育長、このことについて、お答えを願います。 ○議長(中山文夫君) 教育長、北口幸弘君。 ○教育長(北口幸弘君) これも既に答弁で答えさせていただいておるところでございますが、さまざまな課題の解決、そして財政面、効率性も考慮しながらですね、今後、十分検討をさせていただきたいなと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(中山文夫君) 千賀優子議員。 ○8番(千賀優子君) これからが大事な問題になってくると思いますので、どうかよろしくお願いいたします。  それでは、健康づくり事業についてに移ります。  健康づくり事業ですが、健康増進法に基づいて、壮年期からの健康づくりと生活習慣病の予防、健康寿命の延伸を図ることを目標に、健康づくり事業を推進されていますけれども、コロナ感染防止のため中止になった事業もあり、検診の受診者が減ることで、早期発見に至らず、お亡くなりになった方が私の周りにも増えているように思われます。  再質問ですが、三重県は新型コロナウイルス対応のまん延防止等重点措置を3月6日で解除しました。  菰野町も、新規感染者数の改善は見られず、高止まりの状況で、まだまだ心配が続きます。  事務局1番の。  これは、先日新聞に出てました、感染高止まり、一般医療に影響も。まん延防止延長という記事です。  ちょっと赤で線引いたところ、ちょっとアップしてもらえます。  一般医療にも影響が及んだことの新聞の掲載です。救急車の受け入れ要請も断ったところもあるという状況です。ありがとうございます。  感染が広がれば、医療の逼迫はまた起こり得るし、病院での一般患者の不利益は大きくなります。がんの発見や治療が遅れると、後に深刻な影響を及ぼす可能性があると専門家も指摘しております。  菰野町の令和2年度の健康づくり事業報告によりますと、2番の。  これは、健康福祉課から出していただいた事業報告です。令和2年度の事業報告です。赤で書いてあります、令和元年度はそのまま行われてまして、令和2年度から中止になったケースが多いように思います。  胃がん検診は、集団も個別も中止になりました。子宮がん検診も集団で前年に比べ、289人の減少、個別でも336人の減、赤で書いた数字ですね。肺がんは559人の減、大腸がん検診は631人の減、乳がんもエコーで77人の減、マンモグラフィーで292人の減少となっています。コロナ感染者も発生する中で、受診控えもあったと思われます。がんや生活習慣病の予防は早期発見・早期治療を図ることが重要です。  私の周りで、この1年以内に直前まで自宅で暮らしていた方が急にお亡くなりになったケースが増えました。ちょっと何人かの例を御紹介しますと、60代の男性で腰が痛いと言って入院して10日目に亡くなられた方はすい臓がんだったそうです。短い入院期間も面会は10分くらいで、衣類を届けるだけで、こんな急激に悪化するとは思っていなくてと奥さんが毎日自分を責めて泣かれる姿が辛かったです。  もう1人は、町外に住む私の友人の夫さんです。自宅で転倒し、そのときは症状としてはなかったので検査も受けず、4か月後、倒れたときにわかったことは、最初の転倒のときに硬膜下血腫が起こっていたようで、年末に亡くなられました。友人は精密検査を受けておけばよかったと後悔と自責の念で立ち直れずにいます。  もう一方は、70代の男性、ひとり暮らしで在宅でいろいろなサービスを受けていましたが、急に認知症状が出て、施設に入所したものの、嚥下障がいであっという間に亡くなられました。  もう1人、今年に入ってからですけれども、夫婦で散歩の途中、倒れてお亡くなりになりました。  このように、身近な方がコロナ禍でなければ防げただろうと思われる二次災害的な亡くなられ方をされた方が何人もいらっしゃいます。  コロナの収束は先が見えません。感染防止策の徹底を図りながら、検診は中止にすることなく、実施するように求めます。  それから、健康手帳、菰野町では配っていただいていますので、これを先ほど町長の答弁の御紹介にもありましたように、うまく活用すると、本当に自分で自分の健康を守れるという内容の記録と注意事項が書かれています。これをうまく活用することで、効果的に活用することで、手帳をうまく活用し、健康をチェックすることができると思いますので、周知をしてください。  以上2つのことで、ちょっと再質問をいたします。  健康福祉課長、よろしくお願いします。 ○議長(中山文夫君) 答弁を願います。  健康福祉課長、加藤信也君。 ○健康福祉課長(加藤信也君) コロナ禍における検診ということで、町長からも先に御答弁を申し上げましたように、令和3年度におきましては、令和2年度に止まった分も含めてですね、実施をして、受診者も伸びてきております。  しかしながら、今現状、コロナ禍の中でございます。まだまだ議員も御指摘のように、感染も高止まりというような状態の中で、下がりかけにはなってきておるような状況でございます。今年度につきましては、中止することなく、継続して続けておりますので、そういった中でですね、コロナ禍の中で受診控え、そういったこともありますが、積極的な受診の勧奨を行いましてですね、継続して事業を実施していきたいと考えております。  また、健康手帳につきましては、町長からも御答弁申し上げましたように、町独自の物を発行して、検診で必要な方にはお配りをさせていただいております。より一層、御活用いただけるような広報等にも努めてまいりたいと考えております。 ○議長(中山文夫君) 千賀優子議員。 ○8番(千賀優子君) ありがとうございました。  帯状疱疹にかかった人によりますと、発症してから半年たっても治らず、神経痛になって苦しんでいるという方がいらっしゃいます。体の内部にまで発疹が出て、入院して大変な思いをしたという人もいます。人によって発疹の出方が違うようですけれども、痛みは誰もが強く感じるようですし、再発もするようですので、予防接種に頼る人もいるようです。  公費助成を行っている市町もあるようです。何年も医療費を支払い続けるのと予防できるのであれば、私は予防接種をしたいなと思います。  先ほどの町長答弁にもありましたように、国で決まってるわけではないのですが、最近随分多い発症もあって、予防接種をしている近隣の市町もあるようですので、その辺りの事情を、もしつかんでみえたら、健康福祉課長、お尋ねをいたします。 ○議長(中山文夫君) 健康福祉課長、加藤信也君。 ○健康福祉課長(加藤信也君) 帯状疱疹の予防接種を公費で行うことにつきまして、令和2年1月より、50歳以上の成人の方に帯状疱疹予防の目的で、帯状疱疹ワクチンが任意の予防接種として使用できるようになってきております。  帯状疱疹は、抗ウイルス薬などによる治療を行ってもですね、神経支配領域に痛みを伴うような神経痛が長期間残ることがあり、高齢者にとって大変辛い病気と認識をしております。  しかしながら、先ほど町長も御答弁申し上げましたように、ワクチン効果の持続期間についても、明確な答えが出ていないことや、またワクチン接種の対象者として、必要な免疫不全患者の方については、慎重な問診も含めて、課題が残っていると認識をしております。  任意接種として開始したものの、定期接種化について、まだ今、国ではデータを集積中というような形で、まだまだ公費負担については議論が必要というふうに考えております。  近隣市町を含めた三重県内の動向もですね、注視しながら、検討を進めてまいりたいと考えております。  何よりも当町といたしましては、この帯状疱疹の発症には免疫力の低下から来るということで、食事や運動、ストレスのない規則正しい生活を送ることが一番の予防になるというようなことも、こういったことの周知も努めてまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(中山文夫君) 千賀優子議員。 ○8番(千賀優子君) ありがとうございました。  健康づくり事業を推進するため、さまざまなメニューを計画してもらっていますけれども、コロナの流行状況に応じて、中止や再開を繰り返してきています。コロナ感染防止に気をつけながらも、先ほども答弁いただきましたけれども、健康相談、健康教育、健康づくり運動推進、介護予防等の事業に引き続き取り組めるよう、事業の推進、発展を望みます。  特に、ウォーキングにも力を入れていただいていますけれども、中止になったケースもあります。歩くことは健康の基本的なことだと思いますので、健康づくり事業の推進のためにということで、もう一度、今後の方針について、答弁をお願いします。 ○議長(中山文夫君) 健康福祉課長、加藤信也君。 ○健康福祉課長(加藤信也君) 健康づくり施策の方針につきまして、御質問をいただきました。  当町では、平成30年3月に、健康増進法第8条第2項に基づきます「市町村健康増進計画」といたしまして、健康寿命の延伸を目的に、菰野町健康増進計画・食育推進計画の策定を行っております。この計画、10か年にわたる長期の計画でございまして、5年をめどに中間的な評価を実施することになっております。それがちょうど本年と来年という形になりますので、このコロナ禍の中でですね、今年度につきましては、20歳から79歳の町民約2,000人の方を対象に、アンケート、健康づくり施策に対するアンケート調査を実施しております。調査結果につきましては、今年度事業で年度末に報告をいただくことになっておりますので、まだ結果についてはお示しすることはできませんが、この報告内容、事業実績から、来年度については、健康づくり施策の目標値の評価、また見直しを健康づくり推進協議会にも御意見をいただきながら実施していく計画をしておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 ○議長(中山文夫君) 千賀優子議員。 ○8番(千賀優子君) ありがとうございました。引き続き、健康増進計画に力を注いでいただきますように、よろしくお願いをいたします。  学校図書館整備5か年計画の達成のことについて、質問を移ります。  今年1月に策定がされましたけれども、それまでにも整備、何年計画というふうに出されていた、2019年現在で図書標準を達成した割合は、小学校が71.2%、中学校が61.1%。新聞の配備校の割合は、これも2019年現在、小学校56.9%、中学校56.8%。学校司書配置校、これは2020年現在ですが、小学校69.1%、中学校65.9%。  これを受けて、菰野町7校の達成率の現状はどうなっていますか。お尋ねをいたします。  教育長、学校教育課長ですか、お願いします。 ○議長(中山文夫君) 答弁願います。  学校教育課長、内田 徹君。 ○学校教育課長(内田 徹君) 学校図書館の整備について、菰野町7校の現状はということでございます。  公立義務教育諸学校の学校図書館に整備すべき蔵書の標準冊数が文部科学省より、「学校図書館標準」として示されております。  菰野町内小・中学校7校の学校図書館には、「学校図書館標準」より2,000冊を超える図書が整備されており、図書整備の達成率は、小学校、中学校ともに100%という形になっております。  あと、新聞の配備につきましても、学校や児童生徒の状況に応じて、学校図書館や教室に全国紙や地方紙、小学生新聞や中高生新聞を配備しておりますので、達成率は、これも小・中学校とも100%という形になっております。  司書の配置につきましては、現状は各校に司書教諭の免許を所有した教諭を配置しているという形になっておりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(中山文夫君) 千賀優子議員。 ○8番(千賀優子君) 図書館の整備、図書標準とか新聞の配備は100%ということで、よかったです。  司書の配置は、菰野町図書館のほうから応援をいただいてるということで、必ずしも専任、専門、正規が望ましいのですが、各学校には完全配置はされてないようです。  なるべくなら、この今年出された整備5か年計画の達成を目指すように、司書の配置拡充を図るように望みたいと思います。  これは、県の司書配備計画にもなってくると思いますので、教育長、ちょっとお願いします。 ○議長(中山文夫君) 教育長、北口幸弘君。 ○教育長(北口幸弘君) 先ほどの答弁でも答えさせていただきましたように、この基準でいきますと、3つの基準につきましては、配備しているのかというようなことにつきましたら、基本的には配置をしておるということにはなってくるわけでございますが、先ほど議員の御指摘のとおりですね、さらに理想を言えば、1校に1人、常駐で配置する。こういうようなことが理想であるっていうのは当然でございます。いろんな予算面のこともございますので、そういう目標も持ちながら、検討させていただきたいと思っております。  以上でございます。 ○議長(中山文夫君) 千賀優子議員。 ○8番(千賀優子君) 達成していただくように御努力を続けていただきたいと思います。  これで、私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(中山文夫君) 以上で、千賀優子議員の一般質問は終了しました。  ここで、昼食のため、暫時休憩します。  午後1時から再開します。  なお、健康福祉課長、加藤信也君、学校教育課長、内田 徹君は、退席していただいて結構です。               午前11時54分 休憩
                ~~~~~~~~~~~~~~~               午後 1時01分 再開 ○議長(中山文夫君) 再開します。  一般質問を続けます。  それでは、3番議員、横山円吉議員、登壇願います。            〔3番 横山円吉君 登壇〕(拍手) ○3番(横山円吉君) 議長より、発言の御許可をいただきましたので、発言に入らせていただきます。  まず、初めに私、初めてこの本会議で質問をさせていただいた質問が、議会の見える化についてであります。この本会議より議会の本会議の質疑の様子が録画され、インターネットでも後日御覧いただけるようになりました。町民の皆様の議会への関心が今まで以上に高まり、御意見や御助言をいただけることを期待しております。  それでは、通告に従いまして、質問をさせていただきます。  大きな1番、二元代表制の意義についてであります。  ①としまして、町長と議員は住民の直接選挙により選ばれております。この二元代表制の意義について、町長の御見解をお聞かせください。  ②としましては、行政の不作為に対する町長の所見をお尋ねいたします。  ③としましては、行政執行のスピード感と達成目標基準の設定について、お考えをお聞かせください。  ④としましては、行政の説明責任については、どのようなお考えをお持ちでしょうか。  大きな1番は、以上です。  次、大きな2番としまして、近鉄湯の山線、菰野駅ロータリーの西側に接続する町道本町停車場線バイパスの完成についてであります。  菰野町東町商店街駐車場、谷地区から近鉄湯の山線菰野駅へ拡張し、西覚寺様の横から菰野駅への接続道について、お尋ねします。  写真がありますので、資料2の写真を投影してください。  これは、駅から出たときに、左側に、この表示があります。  次お願いします。  これが拡幅されて、ちょうど西覚寺様の鐘楼のところで今、止まっておる、手前で止まっておるという状況です。  次、反対側のもう1枚お願いします。  これが東町商店街の右が駐車場ですが、谷地区ですが、あの家のところで、この拡幅された道路が止まっておるという現状です。ありがとうございます。  行政実施計画の、この公共交通ネットワークの充実においても、交通結束点となる菰野駅前の利便性向上、コミュニティバス結束点周辺整備の促進が明記されております。  狭隘道路をコミュニティバスが走行すると、災害時の緊急車両の通行にも支障を来す恐れがあります。  地元自治会等からも、この結束道の早期完成の強い要望がありますが、町長の決意と完成時期の見通しについて、お尋ねをいたします。  大きな2番は、以上です。  次、大きな3番としまして、65歳以上の方が地域の担い手として就労することを支援する仕組みづくりについて、御質問します。  これは、人生100年時代を見据え、厚生労働省が支援する生涯現役促進地域連携事業などを念頭に置いたものであります。  ①といたしましては、空き家管理や学童保育についての無料の研修会等は実施できませんか。  ②といたしまして、高齢者と企業のマッチングを県や近隣市町と合同で開催することはできませんか。  働く高齢者が多い都道府県ほど医療費も抑制できる傾向があります。これは再質問の際に資料をお示しさせていただきます。  少子化が加速する中、限りある人材に地域の担い手として活躍していただく取り組みが県内でも2020年度から鈴鹿市や鳥羽市など、4市を中心に取り組まれています。  このような現状がある中で、菰野町でも同様の取り組みはできませんか。  以上が1回目の質問です。よろしくお願いします。 ○議長(中山文夫君) 横山円吉議員の一般質問に答弁を願います。  柴田孝之町長、登壇の上、答弁願います。              〔町長 柴田孝之君 登壇〕 ○町長(柴田孝之君) 順次お答えいたしますが、特に1番目の質問はなかなか難しい質問です。なるべく簡潔にお答えをしたいと思いますが、全体的に量が多いので、多少長くなることは御容赦いただければと思います。  工夫をしてみまして、いろいろ考えましたが、1については、②、③が各論的な内容で、①と④がどちらかと言うと、総論的なものなので、②、③を説明した後、①、④と行ったほうがいいかなと考えましたので、申し訳ありませんが、その順序で、1番の中の①から④の順番ですので、そのように説明の都合上、させていただきます。  まず、不作為というのも、また難しい言葉ですけれども、これも行政があること、しないことであると。このしないというのも、意図的にしないという場合もあれば、それこそ、そもそも意識も何もせず、とにかくしないというような場合も、幅広く不作為にはあると考えております。  このうち、実は菰野町に限らず、どんな団体もすべて設置の目的はございまして、皆さん、普通の人間と違って、こういう団体というのは、決められた、何で、目的、自治事務の処理のために菰野町はあるのですが、自治事務の処理という目的外の事柄については、これはできないので、何もしない、不作為であるのは当然だろうという話になってくると。  それに対して、菰野町が、まさに担当しなければいけない行政課題につきまして、これもしていないではないかというお叱りをいただくこともありますが、この後の説明責任にかかってくるのですが、何もしていないように見えるけど、内部的には常に検討を続けているということがあります。  ですから、そのような観点から、もし内部で検討しているというようなことを不作為ではない、一応内部で何かやっているということとすると、不作為という状況は存在しないと見ることもできると思います。  またですね、そのような協議の結果、あえて外部的に事業を実施しないということは、大変重要な意味がある。例えばこの3年間で、特に昨年、財政再建に取り組んだわけですけれども、これも最初の1年目でかなり大きな事業をあえてしない、やめた。ないしはやめるのではなく、内部的な、一旦、工事の発注をやめて、内部的な検討にとどめるということで、今度の令和4年度、4月からの新しい年度に向けて、効果的な事業といったものができるようになったのではないかというのもあるわけです。  ですから、不作為というものには、さまざまな意味がありますので、それごとにですね、もちろん中には不作為の中に、ただ単にさぼっているのではないかというものもあるかもしれません。そういうことにならないように私がしっかりと監督しなければいけないと考えております。意味のある不作為のみになるように私はしたいというのが1つの考え方でございます。  次に、③番の目標設定、達成目標基準やスピード感につきまして、もちろんこのスピード感というのは大変重要なことであります。人間、待たされるということは、焦燥感という言葉がありますので、すごいじりじりとして、どうなるかわからない、不安定な状態に置かれると嫌な気持ちになるのは当然のことでございます。  ところが、その反面、行政の事業では、その事業を営むに当たって、さあやろうかとなると、整理するべき課題が次々と出てくる。  また、1つの問題の解決に大きな時間が必要になる。  さらには、予期せぬ事情変更がある。コロナ禍が発生するというのは、まさに予期せぬ事情変更の1つかと思いますが、こういう災害のようなものがある。とにかくその問題が、解決が越えるのが難しいものもある。  ただ、諦めたら、まさにそれで終わりですから、どうにかしてその解決が困難な問題、何とかならないかと検討する中で、期待どおりの進捗とならないことが、もうかなりたくさんある。私が3年間、町長として職務を執行していて、このような壁に、常にぶち当たっているということです。一番わかりやすい具体例は、1年たったところで、突然、義務的経費が10億円余分にかかるということがわかりましたというのが、私にとっては一番、とんでもない壁だと感じたわけですけれども、とにかくそのように、全く予想外の情報といったものを伝えられるということがあります。  特にですね、じゃあ何でそんなにいろんな手続かかるのかというのが、やはり皆さんからいろんな御意見いただいて、要望いただきますが、常に実はそれに反対の考え方があるわけですね。バスを買ってほしいという考え方に対しては、いや、そんなお金を使わなくても、必要なときだけ借りればいいじゃないかというふうな、そういう御意見も必ず出てくるわけです。私1人しかいませんので、特定の町民さんのためだけに肩入れをして、それをばっとやるというようなことは、慎重でなければいけないというか、それをやってはいけない。とにかく反対意見にも十分配慮して、中立的な立場で事業をする必要があるわけですね。  また、いろいろな手続が必要、例えば私1人で何か物事はできないようになっています。よく私に直接話をすればできると思う人が多いのですが、全くそうではなくて、すべては職員、係の皆さんから決裁、文書を作っていただいて挙げていただいて、いろんな人が印鑑を押して初めてできるということがある。  ですから、私のところに来る前に、途中で止まってしまう、これはやめたほうがいいということでやらないということも、もちろんあるわけですね。これはなぜかと言うと、まさに私が権限を乱用するといけないからですね。  ですから、結局、役場の中でも全部、私が決めていると思う人はいるのですが、しないことは私1人で決められるのですが、何かをするということについては、私のところに来る前に、最高裁判所が全部、裁判やっているのではない、地方裁判所で終わってしまうのが多いということと同じで、私が決めてるわけではないということです。これも権限の乱用を防ぐためのもので、ただその結果、事業が前に進まなかったり、どうしてもいろんな手続を踏むから、効率が落ちてしまうことを避ける。これがですね、私もかなりのブレーキがかかるなと。効率という意味では、物すごく反するなと感じることも少なくありません。  とにかく反対意見に考慮すること、私が権限を乱用するといけないので、それをブレーキをかける手続を踏むということで、どうしても時間がかかるというのがあるということですね。  今日御質問いただく道路建設、まさにそれが具体例ですね、民間だったらお金置いて発注すればいいじゃないかという感覚があって、お金がないのかなと思われることが多いのですが、計画されている道路について、予算がないということはなかなか考えられない。多くはほかの事情、例えば地権者の承諾を得られない。実際はこれが大半ですね。前に全く進まないということは、もうそれがあると、全く不合理な理由でも、どんな理由でもいいんです。嫌ですということで、土地は売らないと言われたらおしまいですから。しかも承諾があっても、きちんとした設計のものをちゃんと入札をした上で、業者に工事をしてもらう必要もありますし、もちろん予算も私が勝手につけるのではなくて、議会にお認めいただくことも必要ですよね。  結局、このように財産権が侵害されたり、お金を使い過ぎたり、私が権限の乱用を防ぐというために、いろんな実はハードルが設けられておるわけです。  このような観点からいきますと、目的を達成する基準、特に時間的基準を設定することは極めて困難なことでありまして、ただ、だからと言って、先ほど言ったみたいに、たださぼっているだけと、義務を果たさないということを許す、その言い訳になってはいけません。  ですから、一定の目安、目的を設定する努力、これは当然しなければいけないと考えておりますし、その目的設定の手法、さらにはきちんとそれを、目的達成できないときにも、それはやむを得ないと言えるかどうかの評価の手法の導入といったものを進めたいと考えているというところでございます。  以上を踏まえますと、もう正直、話がわかりにくい、難しいというふうに考える人は多いと思うんですが、まさにそれがこの1番の二元代表制にかかわってくるんですね。  二元代表制、これは首長と議員がともに、住民が直接選挙で選出された者でございますが、なぜ選挙で選ばれるかって理由は実は、全くは言い過ぎですが、大きく違ったところがあります。  首長が、私のようなしゅちょうがですね、くびちょうというのは正確な呼び方ではなくてしゅちょうと呼ぶのが正しいのですけれども、しゅちょうが選挙で選ばれるというのは、どちらかと言うと、私が権限を乱用したときに、首にするためである。選挙で落として、それ以上、乱用的な事業運営をしないためという意味合いが強いと思われますね。  反面ですね、くびちょうについて求められるものというのは、私の背後にはたくさん専門的な知識がある職員がいます。その職員と一体となって、もうとにかく難しいんです、自治体の運営は。専門知識が必要です。しかも難しい、即時の判断が求められるわけです。  正直、私、なぜ1人が判断するかと言うと、まさに判断を迅速にする。これを合議でやっていたら、ますます時間が遅れてしまうから、判断を迅速に行うというために、1人の代表者に権限を集中させるということが行われているわけですね。1人だけ選んで、専門的な判断をさせる。かつ即時に判断をさせるというところにしゅちょうが1人だけ選ばれるということがあるわけです。  これはどうしてもですね、過程が見えにくいので、民間、選んでもらった皆さんの考え方とのずれといったものはどうしても大きく出てくる。それは結局、妥協というか消去法の産物かもしれないけど、そういうものなわけです。  そのように、早期の決断と専門的知識を要する行政について執行を任せる。それがいわばくびちょうに求められているもの。  ですから、住民であることは、実はしゅちょうは求められていないですね。全国どこに住んでいても、選挙の、被選挙権の要件に入っていないです。議員はそれに対して、そこの住民でなければいけない。それはもともと民意の反映と言うよりは、むしろ専門知識と迅速性が求められているからなんです。それでも選挙で選ぶのは、適任者を選ぶということと、いざというときに首にしなければいけないからということになってくるわけですね。  しかしですね、もちろんたった1人の人間に幾ら選挙で選ばれたと言え、予算であるとか、合併であるとか、極めて重要な事柄を決定させるわけにいかない。これはまさに住民さんか、さもなければ、その住民さんを代表する方にたくさん、それなりのいろんな意見を取り入れて決定しなければいけないわけですね。  もちろんさっき言ったみたいに、選挙で乱用的なことをやるくびちょうを落としてしまえばいいのかもしれませんが、その間やりたい放題も困りますから、4年間しっかり監督をしてもらう必要があるということです。議員に求められること、議会に求められることというのは、住民に代わって、住民の意思に沿って、政治が行われているかどうかということをきちんと判断、監督をするということ。これが求められているんだろうと思います。重要な事柄を決めること、行政執行を監督すること。この2つを民意に沿って行うということですね。  ですから、専門知識や迅速性と言うよりは、むしろ皆さんはそれこそ住民さんの意思にそのまま寄り添うということは、求められていると考えられます。  とにかく、このように議会とくびちょうの間には、二元代表制で民主的に選ばれると言っても、全く違った意味がございますので、もちろん議案もさまざまでございますから、基本的には議会に出す議案というものについては、もう自由に判断していただく、そういう権限は皆様にある。  しかし、その中には人事案件のように、そういう違ったもの、つまり権限の乱用を防ぐために、あえてそれは議案となるということが法律上、認められているものもある。さまざまなものがあるということを踏まえて、お互い、車のよく両輪と言いますが、それは役割が全く違うので、それをきちんとかみ合わせるという意味だと御理解いただければと思います。  その上で、最後に説明責任、最後と言いますか、1番目の最後は説明責任でございますが、とにかく説明というものは、まずは私の説明の内容を聞いて、おかしいかどうかを判断する。権力を監視するという意味がございます。  また、もちろんきちんと説明を受けることによって、行政活動が納得いくものかどうかというふうな、もちろん選挙のときの判断材料としても大切ですから、説明責任、その説明をするということは、いわば主権者である住民さんに対して、住民さんをきちんと監督をするというために必要なことだという意味で、説明責任というものが行政の側にあるということですね。私の答弁、長過ぎるとお叱りを受けるのも、これも十分な説明をさせていただきたいという思いでございますので。  ただし、説明の中身にも、やはり先ほど言った議会で審議してもらう議案にもいろいろあるというようなものですね、説明すべきことと、説明について簡潔でいいものも実はある。例えば住民さんに直接不利益が発生する、水道料金を上げるとかですね、いろいろな料金を上げるというのは、税金なんかはそうだと思うのですが、直接権利に負担が発生するというものは、説明省略されることはない、事前の十分な議論と説明が必要になってくるということになってきます。  それに対して、授益的なものですね、皆さんの権利を制約すると言うよりは、むしろこちらからサービスを出すというものにつきましては、説明の程度というのは、ある程度のものでいい。すごく幅が広いですから、いろんな考え方があるので、行政の考え方を示せばいい。  さらには、住民さんの権利、義務に直接関係がないこと、組織や人事に関することがまさにそれに当たりますが、ここまで来ると、説明というものは、特に人事というものは、説明はしないのが普通だということになってきます。これもさまざまな理由、それを説明することによって、逆にですね、誰をどのような役割につけるのかということについて、むしろそれを妨害したりですね、それに対して横やりが入るというような、そのことで混乱が生じる恐れがあるからということです。  また、それは、私の部局については、自分の政治をやりやすいようにさせていただく必要もありますので、そういう観点で、人事案件というふうなものは、特に説明は不要である。特にというふうなことをよく言われてる。そういうことになってくるわけです。  このように、事柄によって、説明というものは、必要な程度が全く変わってくるということは、御理解いただきたいと思います。  とにかく、さらに説明には発信と受領が大切です。私たちが発信し、また町の人や皆さんが受領することも大切ですが、残念ながら、受領に当たっては、一定の能力と知識と心構え、反対の意見があるのかもしれないという心構えがなければいけない。私は聞く力というものをよく耳にしますが、これは誰もが持たなきゃいけない力だと思っております。その聞く力とは、まさに心構えだと思っておりますので、これをみんなが備えるということが理想的な町を創るため、大変重要であると考えております。  ですから、私はこの聞く力をみんなでつけよう、町の町民さん全体でこの菰野町をよくしていくために、まず最大限の力を入れて、これを啓蒙することに取り組みたいと考えております。  次、2番目の御質問でございます。  町道本町停車場線バイパスでございます。これは御指摘いただいたとおり、東町商店街から菰野駅前広場の西側に接続し、県道菰野停車場線と環状を形成することを目的とした菰野駅へのアクセスを補完するバイパス道路として整備を進めているものでございます。  完成時期でございますが、これは実はきちんと5か年の整備計画策定されております。令和5年度が最終年度でございますが、まさに建物などの移転補償に伴う事業用地の取得に時間を要している。このため計画どおりに完成することは困難な見込みとなっておるところでございます。  私も、これができることによって大変便利になるので、これを何とか早く完成させたいという意気込みは十分にございますが、やはり先ほど説明した財産権保障という観点から、計画遂行が思いどおりにはなかなか行っていない。これをきちんと御理解いただく、御協力いただくための説明をすることに、かなりエネルギーがかかっている状況にございますので、御理解賜り、お願い申し上げます。  最後に、65歳以上の方が地域の担い手として就労することを支援する仕組みづくりについてでございます。  この点、三重県がさまざまな事業を営んでおりまして、三重労働局では、ハローワーク四日市などで高齢者のための就職相談窓口を開設しております。  また、高齢者の特性に配慮した職業相談、高年齢求職者の皆様への情報提供、再就職支援、ガイダンス、職場見学会、さまざまな事業を開催しているところでございます。  また、県では、令和2年から令和4年度の3か年で、厚生労働省が委託する事業である生涯現役促進地域連携事業を受託しました。その結果、鈴鹿市、亀山市、鳥羽市、志摩市の4市がモデル自治体として選ばれまして、高齢者の皆様への相談窓口の設置、先ほど述べましたさまざまなセミナー、職場体験、見学会の実施、さらには事業者に対するセミナー開催等の事業が実証実験として行われております。  今後、県内の今挙げた4市町以外の各市町に情報提供も行われると聞いておるところでございます。  特に、当町が主体となって、他の市と同様の事業を実施するかは、情報を収集した上で、その事業を行う必要性、特に当町がそれを事業主体として行う必要性、また当町が主体となることによって、特に効果が上がるのかということを十分に検討することが必要になります。  御提案は、実はこの今回の質問通告で初めて、職員には話してるかもしれませんが、私はちょっと初めて伺ったので、ぜひですね、この点についての意見交換というものも、私も調査してまいりますので、遠慮なく、本会議外でも、お互い意見交換をし、その結果というものを、また次回以降の本会議で答弁ができるようにしたいとも考えておりますので、何とぞよろしくお願いしたいと思います。  ちょっと難しかったと思いますが、以上が私からの答弁でございます。 ○議長(中山文夫君) 一通りの答弁が終わりました。  再質問がありましたら、御発言ください。  横山円吉議員。 ○3番(横山円吉君) 丁寧な御答弁ありがとうございました。  また、法律の、町長は専門家でもあられますので、今後の行政執行の、今日おっしゃられたことがですね、生かされていくように期待をいたします。  ただ、二元代表制については、ちょっと私も考えがありまして、資料1、投影していただけますか。これもうちょっと上のほうを。
     これ三重県議会のホームページからプリントをしたものです。  下へ行ってください。下のそのピンクのところのほうを。4行ですが、これ全体見えるようにしていただけたらと思いますけど。  二元代表制の特徴は、首長、議会がともに住民を代表するところにあります。ともに住民を代表する首長と議会が相互の抑制と均衡によって、ある種の緊張感を保ちながら、議会が首長と対等の機関として、地方自治体の運営の基本的な方針を決定、議決し、その執行を監視し、また積極的な政策提案を通して、政策形成の舞台となることこそ、二元代表制の本来のあり方であるというふうになって、ごめん、下の表をもうちょっと大きくして。  知事に当たるところが町長に当たるわけですが、町長は予算、条例等の議案を提出する権限、また解散権。議会のほうは予算、条例等の議案の議決権、あと不信任の決議をする権利があります。  昨日の中川議員の質問にも、町長お答えいただきましたけれども、やはり議案として提出されたものは、議会からの議決を得るのは当然のことであると私は考えております。昨日おっしゃられたような、特段の事情があるのであれば、なおさら議会との対話を持たれるべきであったと私は考えます。これについては、先日答弁されておりますので、答弁は求めません。  あと、③についてですけど、行政の達成目標は必要であるというようなことでした。この間ですね、本会議で何回か質問をさせていただいておりますが、常に出てくるのが行政実施計画に基づいてということですが、その行政実施計画の中にですね、達成目標の基準が明記されておりません。それが明記されていないということは、今現在の事業の進捗率がわからない、どこまでこの事業が進捗しておって、じゃあ何と何が足りないからどういうことに力を入れればそれは進むのか、進まないのかと、そういうことも必要であると思います。  今後、行政実施計画等にそのような基準等を設けることは可能でしょうか。  企画情報課長に。 ○議長(中山文夫君) 答弁を願います。  企画情報課長、加藤正治君。 ○企画情報課長(加藤正治君) 現在の行政実施計画、第1期行政実施計画でございますが、令和3年から令和5年までの3か年ということになっております。それから順次、次は4年間、令和6年から令和9年までを目標とした第2期行政実施計画を策定する予定でおります。  御質問の目標についてでございますが、目標と一言で言いましても、やはり完成するような目標、それから評価の基準等、さまざまに検討する部分が出てくると思います。それについて、できる限りあらわせられるような形で検討してまいりたいと考えております。 ○議長(中山文夫君) 横山円吉議員。 ○3番(横山円吉君) 1番についてはですね、先ほど町長も説明責任ということも大切であるということはおっしゃられました。目標についても、目標の達成基準を持つことは、重要であるという御答弁がありましたので、今後、住民にですね、わかりやすく、説明責任というのは、内部と言うよりも、やっぱり住民の方にですね、行政の側が能動的に説明責任を果たしていくということが私は重要であると考えておりますので、その点に今後御留意いただきたいと思います。  それでは、2番の再質問について、質問をさせていただきます。  資料4を投影してください。もうちょっと大きい。  先ほど、写真でお示ししました菰野駅がありまして、この赤の点ですね、これが左へ行って、この西覚寺様の横の赤いところからですね、カーブして、谷のほうへ抜けると。この道がなかなか進まないということであります。  この認識していただいた上で、はっきりすると思うのですが、1番目の質問としては、これはいつからの事業なんですか。昭和40年代からとのお話も聞いたりもしますが、そうなりますと、ざっとさかのぼって50年近くになります。地域住民への説明や地権者への説明は、この間、十分なされてきたのでしょうか。少なくとも計画変更や事業の節目、節目は、その内容の説明がなされるべきであると私は思いますが、いかがでしょうか。  また、地域の方からの声として、現在施工済みの歩道幅が広過ぎるのではとか、歩道と道路の段差がないので、車が歩道に乗り上げたり、突っ込んだりする事故を考えると、危険ではないのかなどのお声をいただいておりますが、その点については、どのように考えてみえますか。  都市整備課長、答弁よろしくお願いします。 ○議長(中山文夫君) 答弁願います。  都市整備課長、片岡県司君。 ○都市整備課長(片岡県司君) 道路事業の計画変更に伴う地元説明と歩道の幅員や歩車道分離の構造等について、御質問をいただきました。  まず、この道路事業につきましては、昭和49年に都市計画道路「菰野駅前線」としまして、都市計画決定をしていますが、当時の計画は、都市計画道路という事業の性質から、計画幅員12メートルと非常に大きな計画であったことから、立ち退き等の問題により、事業実施のめどが立たないまま、平成に入り、全国的に都市計画道路の見直しとともに、事業計画の変更を検討することとなりました。  平成10年に地元関係者と協議を行い、平成13年には現地調査を実施するための地元説明会、その後、平成20年には菰野三区コミュニティ道路として、計画幅員7メートルで整備を進める事業説明会を実施しております。  併せて、都市計画道路の廃止につきましても、関係住民の皆様へ戸別訪問による説明を行わせていただきまして、都市計画審議会やパブリック・コメント等の意見を反映するなどの手続を経て、平成25年3月に都市計画道路「菰野駅前線」を計画廃止としています。  次に、本町停車場線バイパス及び菰野駅前広場の歩道幅員や歩車道分離の構造についてでございますが、本町停車場線バイパスは、道路構造令11条に基づき、歩道の最小幅員である2メートルの片側歩道を設置しています。  また、菰野駅前広場につきましては、コミュニティバスやタクシーの乗降場としての機能を併せ持つことから、約5メートルの幅員を確保し、ゆとりのある歩行者空間としております。  なお、歩車道の分離につきましては、バリアフリー化を一体的に推進することを定めた法律や条例に基づきまして、段差や勾配の少ない構造としております。  以上です。 ○議長(中山文夫君) 横山円吉議員。 ○3番(横山円吉君) ありがとうございました、前向きな御答弁いただいて。  次にですね、この予算について、どのように考えてみえますか。  市街化区域での、先ほどからもあるように、用地買収の困難さというのは、私も理解はいたします。  しかしながら、遅れれば遅れるほど、事業コストはかかるのではないでしょうか。この事業は国からの補助が50%で、残り50%が町の起債で賄われると。その起債に対する措置としては、国からの交付税が、20%の交付税措置があるという有利な事業であると聞いております。  よりスピード感を持って取り組んでいただき、1年でも早く完成していただきたいと思いますが、完成見通しについて、町長または担当課長の所見をお聞かせください。 ○議長(中山文夫君) 都市整備課長、片岡県司君。 ○都市整備課長(片岡県司君) 議員御指摘のとおり、建設業の現場では、人手不足によりまして、職人の労務費が上昇し続け、建設コストの増加につながっています。  菰野駅周辺は、地域公共交通ネットワークの交通結節点としまして整備を進めると、第6次菰野町総合計画に明記しておりまして、大変重要な事業であることは認識しております。1年でも早い完成に向けまして、取り組んでまいります。 ○議長(中山文夫君) 横山円吉議員。 ○3番(横山円吉君) ありがとうございます。1年でも早くですね、当事者、権利者も入れ替わる、世代交代したり、入れ替わったりですね、かかわる人が代わってきたりすると、それまでの話がまたリセットされてということもありますので、スピード感を持った対応をお願いしたいと思います。  この件について、私、最後に言いたいのは、資料3を投影してください。これのピンクのところ、ちょっと拡大して。  公共交通の環境整備を進めますということで、菰野公共ネットワーク、おでかけMaaSの、このコミュニティバスの結束点の起点となる菰野駅は、重要性が明記されております。  最後、私は、前回の質問で中菰野駅周辺の整備の話もさせていただきました。なぜこのような話をさせていただくかと言いますと、私鉄の駅前を明確に整備し、公共交通の利便性を高め、利用者を増やすということは、公共交通を守っていくという町からの強いメッセージになると私は考えております。菰野町は四日市市や名古屋市など、近郊の町外に勤めておられる方々にとっては、非常に住みよい地域として発展してきたことも事実であります。この近鉄湯の山線を守るという観点から、菰野町の駅前整備はカーボンニュートラルや移住促進、均衡の取れたまちづくりの核になると思いますので、今後の対応にも、より、先ほども申し上げましたが、スピード感を持った対応をお願いいたします。  それでは、3番の再質問をさせていただきます。  資料5を投影してください。この2つの、もうちょっとピンクのほうに寄せていただいて。  この資料5にありますように、ブルーの濃いところがですね、この就労率、55歳以上の方の就労率が上がったところでありまして、この下のグラフが肝心なのですが、この図を見ていただきますと、働く高齢者の方が多い都道府県ほど医療費も抑制できている傾向が見られます。  例えば、男性の平均寿命が81.75歳が2位で有業率がトップの長野県は、75歳以上の方の後期高齢者の1人当たりの医療費が83万円と、全国で7番目に低い。このような、このグラフで見ますと、右が有業率ですね、就業されている率、縦軸が後期高齢者の方の1人当たりの医療費のグラフになっています。この長野県が右のぽつでマーカーしたところです。  このような現状を踏まえてですね、当町においても、生涯現役の取り組みを、町長もこれから一緒に検討されたいとおっしゃられてみえましたので、私は強化していっていただきたいと思います。  資料6をお願いします。  行政実施計画2-2-3でもですね、高齢者が活躍、活動できる環境づくりを基本目標とし、就労機会の充実を図りますとなっていますが、具体的な目標や何をしていくのかが示されておりません。より踏み出した取り組みは考えてみえますか。  担当課長の答弁を求めます。 ○議長(中山文夫君) 答弁願います。  観光商工推進室長、藤田貴史君。 ○観光商工推進室長(藤田貴史君) 人口減少、少子高齢化時代においては、支援や介護を必要としない多くの元気な高齢者の活躍がさまざまな場面で必要になると考えます。  このことから、高齢者の就労までの支援について、菰野町社会福祉協議会などの関係機関と連携し、調査、研究を行ってまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(中山文夫君) 横山円吉議員。 ○3番(横山円吉君) それでは、厚生労働省の、先ほど委託事業があるというふうに紹介させていただきましたが、私、調べまして、これ日本商工会議所の資料ですが、これ1事業に対する補助は3,000万円なんですね、厚生労働省の委託事業です。生涯現役促進地域連携事業が県内においては、三重県生涯現役促進地域連携協議会、資料7を映してください。  こういうものがあります。  もう1枚めくっていただけますか。  これは4ページぐらいありまして、県のホームページからリーフレットでプリントできるので、また。  この中でですね、もうちょっと小さくしていただけますか。  上から2、マーカーしたとこですが、ピンクの米印打ちましたが、事業者は、これまでの65歳までの雇用関係に加えて、令和3年4月からは、65歳から70歳までの就労事業を確保することをですね、これは義務ではありませんが、努力義務として、厚労省は明確に打ち出しております。  それと、資料、次は8をお願いします。  これは、玉城町が生涯現役促進協議会というのを立ち上げまして、もうちょっと大きくできますかね。  このような形になって、ちょっと下のほうへ行ってもらえます。もう1枚。  あなたのお仕事探しをお手伝いしますということになっておりまして、下へ行っていただいて。  構成団体がいろいろここに、町のですね、事例、伊勢も入っておりますし、商工会とか、いろんなものが、ハローワークだけじゃありませんね、これを玉城町の社会福祉協議会も入っていますし、シルバー人材センター、玉城町商工会で、こういうネットワークを玉城町が作っているわけです。これ3,000万円もいただけるわけです。  私が言いたいのは、玉城町のように、当町より小さな町でも促進協議会を立ち上げ、このような国の委託事業として、町民の利便性の向上を図ってみえるわけですから、参考にされて、ぜひ当町においてもですね、同様の取り組みを起こしていただきたいと思います。  少子高齢化で、本当に労働力はだんだん足らないわけですから、大切な取り組みと思いますが、担当室長、課長ですか、答弁お願いします。 ○議長(中山文夫君) 観光商工推進室長、藤田貴史君。 ○観光商工推進室長(藤田貴史君) 御紹介をいただきました厚生労働省の委託事業、生涯現役促進地域連携事業につきましては、玉城町では、平成30年度から令和2年度にかけて、三重県では、令和2年度から令和4年度にかけて事業採択がされ、事業が実施されております。  このことから、三重県や玉城町からも情報収集等を行うなどし、調査、研究を行ってまいりたいと考えますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(中山文夫君) 横山円吉議員。 ○3番(横山円吉君) 答弁ありがとうございます。  今、室長からの答弁があったように、これ三重県の連携協議会より玉城町のほうが先始めているんですね。  何が言いたいかと言いますと、やはり南勢地区のですね、小さな町、自主財源の少ない市町ではですね、常にアンテナを高くして、国の補助事業などに敏感に反応しております。菰野町も今後人口減少に入る分岐点ですので、移住促進や働き方改革など、より積極的に取り組んでいただきたいと思います。これは、答弁は結構です。  それと、2番で最後に申し上げましたが、本当に私、危惧しておりますのは、近鉄湯の山線を守る、町長は観光の町をとおっしゃられましたが、一番肝心なのは、私はこれ私鉄を守っていくということも、これが万が一ということになればですね、一般的に言われておるのは、1日の利用者が4,000名ないとというようなことは、新聞報道等でされておりますけれども、やはりこの私鉄をきっちりと守っていくためにも、先ほど申し上げた菰野の駅前の接続道の早期完成ですとか、前会議で申し上げました中菰野の駅前の駐車スペースの確保ですとか、そういうことがですね、すべてのもとになる私鉄沿線を守っていくことが重要なことであると思いますので、その点、町長にも十分認識していただいて、取り組んでいただけたらと思います。  何かお言葉ありましたら、一言よろしいですか。 ○議長(中山文夫君) 柴田孝之町長。 ○町長(柴田孝之君) 先ほど申し上げました二元代表制の趣旨を考え、皆様のお気持ちを尊重しながら、ただ私たちにしか見えないこと、それを生かして合理的な行政運営を心がけていきたいと思っています。 ○議長(中山文夫君) 横山円吉議員。 ○3番(横山円吉君) もう最後にしますが、いろんな、町長、今日聞かせていただいた、聞く耳を持つということも聞かせていただきましたし、説明責任も果たしていくということも聞かせていただきました。今後、議会との対話もですね、やっぱり十分していただいてることが肝心かと思います。通年議会では、菰野町はありませんけれども、やはり事前に、急ぐ事案であればですね、対話をしていただければ、それなりに皆さんきちっと納得できて、しかるべき時期に結論を得たのではないかと考えております。  その点、1つお願いいたしまして、私の質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。 ○議長(中山文夫君) 以上で、横山円吉議員の一般質問は終了しました。  ここで、暫時休憩します。  なお、都市整備課長、片岡県司君、観光産業課長、秦 崇君、観光商工推進室長、藤田貴史君は、退席していただいて結構です。  休憩時間は、10分程度とします。               午後 1時52分 休憩             ~~~~~~~~~~~~~~~               午後 2時06分 再開 ○議長(中山文夫君) 再開します。  一般質問を続けます。  それでは、4番議員、藤田賢吾議員、登壇願います。            〔4番 藤田賢吾君 登壇〕(拍手) ○4番(藤田賢吾君) 皆さん、いつもお世話になっております。未来ネットこもの、4番議員、藤田賢吾です。よろしくお願いいたします。  まず、最初に少しお話をさせていただきます。  ロシアのウクライナ国への軍事侵攻についてです。  これだけ非核恒久平和が叫ばれていても、どれだけ戦争の悲惨さを訴えていても起きてしまう。このような戦争は絶対にあってはいけません。  国家間で起きた戦争は、世界規模で社会にとてつもない影響を与え、生活暮らし、社会経済、人の思いまで、ただただ悲しい思いをするだけで、戦争は到底理解できない、やるせない気持ちでいっぱいです。
     この軍事侵攻で亡くなられたすべての方々へ哀悼の誠をささげます。  今すぐにでも終結しますよう、お祈りするとともに、世界が恒久平和を望むことで、この混乱を正常化できますよう、国連をはじめ、日本を含めた各国が協力し、全力で打開に向けた協力を願っております。  そして、明日で東日本大震災から11年がたちます。  いまだに深い傷を負って辛い思いをしている方々、そしてこの震災により犠牲となられた方々に対し、哀悼の誠をささげるとともに、私たちは決して忘れてはならない出来事を次に生かすことが責務と考えています。  今回の質問も、大災害時の避難所運営や防災意識が薄れないようにする質問でありますので、よろしくお願いいたします。  それでは、通告に従いまして、質問をさせていただきます。  今回の質問も事実に基づき、ありのままに、町民にわかりやすく、質問をさせていただきます。  まず、大きな質問の1つ目として、子ども権利条例の考え方についてということですが、今まで多くの議員が、この条例制定に触れ、質問してきましたが、今回の令和4年度一般会計予算案で、子ども権利事業として上程されております。  子ども権利条例については、平成元年に国連加盟国における総会で、世界のすべての子どもたちが幸せに育まれるよう願いを込め、児童の権利に関する条約が制定され、その後に日本が平成6年に批准し、国連で採択されてから33年がたとうとしています。  実際に、国内で多くの自治体が子ども権利条例を制定しておりますが、そこで小さな1つ目として、今議会に提出された子ども権利事業の目的を教えてください。  また、今後、町民全体で子どもたちを守り、育てるために、どのような考えを持って、子どもの権利条例を制定していきますか。御答弁願います。  そして、小さな2つ目として、よく子ども権利条例でうたわれる、いじめや虐待防止について、子ども権利条例を制定し、幼保、学校教育への周知をするだけで、いじめや虐待の防止にどうつなげるのか。  また、菰野町で現在行っている事業や実際のいじめ、虐待の確認件数は、菰野町では令和元年度からの推移はどうなっておりますか。  現状を踏まえ、町民も含めた検討会を立ち上げる考えはありませんか。  町長に答弁を求めます。  大きな2つ目として、大規模災害時の緊急避難の体制についてということですけれども、今も南海トラフ地震に関連する災害発生の危惧は払拭されず、そういった大規模災害発生時にどれだけ早く避難所体制を整えることができるのか。それによって人の命や健康被害を最小限に止めることができるものと考えております。  令和4年2月に、気象庁が発表した南海トラフ地震関連解説情報では、現在のところ、南海トラフ沿いの大規模地震の可能性が平常時と比べて、相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていないということですが、南海トラフ沿いの大規模地震、マグニチュード8からマグニチュード9クラスは、平常時においても、今後30年以内に発生する確立が70%から80%であり、昭和東南海地震、昭和南海地震の発生から既に70年以上が経過していることから、切迫性の高い状態ということです。  もうすぐに来るかもしれないという危機感を持ち、避難所運営対策をしていくべきと考えますが、現時点で考えている町内で指定している避難所運営の体制づくりはどこまで進んでいますか。  町長に答弁を求めるものであります。  次に、大きな3つ目の質問として、防災意識の高め方についてです。  昨年も同様趣旨の質問で、コロナ禍での防災についての考えはということで、全国的に地域防災訓練が大幅に減少しているので、コロナ禍でも行える防災訓練のガイドラインの策定を提案させていただきましたが、菰野町から策定されたという話は聞いておりません。  しかし、コロナ禍でも感染対策をして区民が参加する防災訓練や防災意識向上の取り組みがされております。  事務局、写真をお願いいたします。  これはですね、昨年11月28日に、吉沢地区での自主防災活動の写真ですけれども、マスクに消毒、間隔をあける等でですね、私も参加させていただきました。  区民が約60人、国会議員、県議会議員、同郷の廣田議員、県土木事務所、菰野町職員など、多くの方々が三滝川や付近の危険箇所の確認や避難所の確認などが行われました。  ほかにも、こういったコロナ禍でも対策をして防災訓練を行った事例があるはずです。  そういった事例をもっと広報などで成果を紹介し、周知し、さらにガイドラインを作成することで、自治会の防災訓練を促し、有事に備えるべきと考えますが、こういった防災意識の高め方について、考えを教えてください。  町長に答弁を求めます。  以上で、1回目の質問とさせていただきます。よろしくお願いします。 ○議長(中山文夫君) 藤田賢吾議員の一般質問に答弁を願います。  柴田孝之町長、登壇の上、答弁願います。              〔町長 柴田孝之君 登壇〕 ○町長(柴田孝之君) まず、子どもの権利条例につきまして、御質問をいただきました。  この子どもの権利条例、これは令和3年第2回の定例会におきまして、その制定を目指すことを表明、私がしたものでございます。  子どもたちは、もともと次代の担い手であり、主権者となる立場にいるものです。  ですので、社会全体で子どもの健やかな育ちを確保し、賢く、たくましく、しかし大切に育てる必要があると考えております。  しかしながら、子どもたちは親権、親をはじめとした大人との関係で、どうしても弱い立場に置かれがちである。肉体的にも、立場的にも弱い立場に置かれがちであり、また苦しいこと、悩み、さまざまな困ったことがあったとしても、成長途上であることから、十分に自らの権利を守ることができない、表現も十分にできない。  また、誰にどのように伝えていいのかわからないというふうな、いわば一方的に権利が侵害される恐れがある。このような立場にいるのが子どもたちだと理解しています。  にもかかわらず、このような子どもの立場や権利を守る正確な必要性、この理解がまだまだ進んでいない。  また、この子どもの立場や権利を守るための仕組みづくり、これも社会全体において、決して進んでいるとは言えない現状がございます。  本条例の制定の趣旨は、特にこの子どもの権利を守る必要性、何となくかわいいから守るんだ、将来があるから守るんだというような、ぼやっとした話じゃなく、その内容を具体的に啓蒙していく。子どもの何を尊重しなきゃいけないのか。どういうふうな扱いをしなければいけないのか。こういう、いわば子どもとのですね、つき合い方というふうなものを大人に啓蒙する。  さらには、子どもを大切に育てる。たくましく、賢く育てるということに社会全体が協力するような仕組みを作り上げる。  さらには、子どもの権利を守るための、これもさまざまな知恵や仕組みがございます。これを菰野町において、構築することを促進し、できましたら、菰野町が日本の中でも子どもの権利を守るという観点から、名誉あるような、そういう地位を占めることを目指すものであります。  この条例案は、鋭意作成中でございますが、この制定後におきましては、もちろん理念を子どもにも、また大人にも伝える必要があります。こういうことは我慢しなくていいよということ、こういうふうにして相談すればいいんだよということを子どもに伝える。  また、大人に対しても、よくこういう扱いをする場合があるけど、それはよくないんですよというふうな、さまざまな情報を伝達するような事業を徹底するため、まずこの条例の逐条解説などの解説資料も用意します。条例の趣旨としての、まず第1が啓蒙活動、そして子どもの権利を守り、子ども自身も成長するため、子ども自身も成長をこれで促されるべきだと思います。そのための仕組みづくり、この2つを実施してまいりたい。そのための骨組みとして、この条例があると考えております。  特に、いじめや虐待の防止のため、子どもの権利条例についての関係について、お尋ねがありました。  この条例は、子どもの権利についての啓蒙、周知にとどまるものではございません。あくまで、この啓蒙、周知のみならず、権利の保護のための仕組みづくりを目指すものでございます。  さらに、子どもの人権というもの、この人権という言葉は多義語でございますが、行政では、人間らしく生きるために守られるべきですね、侵害してはいけない利益のうち、財産以外のものすべてが人権として使われている節があります。このような文脈で子どもの人権といったものを守ることを、この子どもの権利条例では考えておりますので、いわば、いじめ、虐待、ヤングケアラーの問題、これも含め、もっと包括的な、この条例の射程範囲は広いものであります。よって、この条例により解消を目指すのは、いじめや虐待だけではございません。  また、啓蒙するだけではなくて、しっかり子どもの苦しみを取り除くための仕組みづくりを目指すものであるので、御理解賜りますようお願い申し上げます。  その仕組みの1つとして、御提案がありました検討会を設けるということも、もちろんその1つの手法でございますし、その他さまざまな手法について、全国たくさんの子どもの権利条例がございますから、それを職員に調査させ、私も自分で調査した結果を職員に、いわば情報共有することで、中身の検討をしているところでございます。  なお、令和元年度からの当町の児童虐待件数の推移や虐待防止事業の内容につきましては、担当課長が答弁いたします。  次に、災害につきましての御質問を2ついただきました。  このうちの2番、大規模災害時の緊急避難体制につきまして、当町では、平成23年度、避難所における問題点や課題を検討、整理した避難所運営マニュアルを作成し、各区に配布させていただきました。これは地域住民の皆様がいざというときの避難所運営をどうすればよいかを御理解いただき、地域で周知していただくためのものでございます。  また、この避難所運営マニュアルをもとに、各収容避難所の実情に合わせたマニュアルの作成を進めるため、鵜川原小学校の避難所運営マニュアルを作成し、これを活用することを目的とした訓練も実施しておるところでございます。  他の収容避難所につきましても、地区防災リーダー研修等の場を活用し、区長、施設管理者及び地区防災リーダーといった方々が中心となって協議を進めていただき、各収容避難所の実情に合ったマニュアル作成に取り組んでまいりたいと考えております。  さらに、3番目の防災意識の高め方について、具体的な当町の取り組みといたしましては、町民総ぐるみ総合防災訓練が挙げられます。  ところが、この防災訓練が近年、感染症拡大等の関係で中止となっておりますが、昨年度は地区の皆様の要請を受け、無線の操作確認等、情報伝達訓練を実施し、今年度はコロナ禍でも実施可能な防災訓練の資料を各区へ提供するなどの取り組みも行っております。  今後においても、各区に対し、先進事例等の紹介など、情報提供を行うこと、また訓練実施の際には、その要請に応じて、町もしっかり協力させていただきます。  また、御指摘いただいたガイドライン作成についても、その必要性、効果に鑑み、検討してまいりたいと考えております。  私は、以上でございます。 ○議長(中山文夫君) 続いて、答弁願います。  教育長、北口幸弘君。 ○教育長(北口幸弘君) 令和元年度からのいじめ認知件数の推移といじめ対策の取り組みの現状について、順次お答えいたします。  まず、当町の過去3年間のいじめ認知件数の推移を見ますと、令和元年度は87件、令和2年度は152件、令和3年度は1月末現在で148件の認知件数となっております。認知件数が令和元年度から令和2年度にかけて、倍近い件数になっておりますのは、いじめ問題が深刻な状況というのではなく、初期段階のいじめを積極的に認知しようという学校のいじめ問題に対する前向きな取り組みの結果であるととらえております。  次に、いじめ対策の取り組みの現状でございますが、各校が策定しておりますいじめ防止基本方針に基づき、あらゆる教育活動を通じ、誰もが安心して生活できるいじめのない学校づくりを行うことを基本としております。  また、いじめはどの子どもにも、どの学校でも起こり得ることを強く意識し、一人一人をきめ細かに見守っていくことはもちろんのこと、アンケート調査や教育相談を各学期に実施するとともに、年2回のいじめ防止月間では、いじめが起きない集団や学校を作ろうとする意識を高められるよう、各学校で児童生徒主体の取り組みを推進しているところです。  さらに、いじめを認知した場合は、校内いじめ対策委員会を招集し、学校全体で組織的に対応を進めてまいります。  以上、よろしくお願いいたします。 ○議長(中山文夫君) 続いて、補足答弁を求めます。  子ども家庭課長、坂井貴行君。 ○子ども家庭課長(坂井貴行君) 児童虐待の関係の補足答弁をさせていただきます。  児童虐待の件数の推移につきましては、令和元年度は84件、令和2年度は79件、今年度につきましては、令和4年2月末現在で96件となっており、近年、横ばい状態となっております。  そして、児童虐待防止事業につきましては、日ごろより、児童相談所、学校、幼稚園、保育園、警察、民生委員さん等の関係機関と常に連携をし、情報共有を行い、子どもの見守りを常に行っており、必要時には、関係者会議を実施し、早期対応を行っているところでございます。  また、児童虐待防止の啓発活動につきましては、毎年11月に、児童虐待防止講演会を実施しておりましたが、昨年度と今年度につきましては、新型コロナウイルス感染症拡大防止のために、実施はいたしませんでしたが、小中学校の児童に対し、子どもの権利についてと体罰禁止についての周知を図るために「たたかれていい子どもなんて、いないんだよ」という題目のリーフレットと令和3年度の児童虐待防止推進月間の標語「189(いちはやく)「だれか」じゃなくて「あなた」から」という標語を記載した蛍光ペンを中学生に、そして小学生には、鉛筆を配布し、虐待時に子ども自ら申し出てもいいよと、子どもが持っている権利を改めて認識してもらうことを目的に啓発したところでございます。  今後も、このような子どもの権利の保障につながるような啓発を行い、児童虐待の未然防止に努めてまいります。 ○議長(中山文夫君) 一通りの答弁が終わりました。  再質問がありましたら、御発言ください。  藤田賢吾議員。 ○4番(藤田賢吾君) 御答弁ありがとうございました。  事業費が約24万円ということで、町長からは熱い思い聞かせていただいたなというふうに理解しております。  それでは、再質問をさせていただきます。  まず、1つ目の再質問ですけども、菰野町のいじめ件数の推移が、先ほどの教育長の答弁で、令和元年度から上がっていると。上がっているけども、前向きな取り組みで件数が把握できたと。そもそもですね、いじめっていうものはないようにするっていうのが、していただきたいので、それから把握できたからよいんだっていうふうには、私は、ちょっと取れないのかなっていうふうに思います。  日本全体の現状ですけども、事務局、資料お願いします。  これはですね、令和3年10月に、文科省の調査報告で、小、中、高等学校及び特別支援学校におけるいじめの認知件数は、ピンクの付箋のところをお願いします。  令和2年度で51万7,163件、前年度が61万2,496件であって、前年度に比べて、減少しています。  しかし、内容を見てみますと、令和2年度は新型コロナウイルス感染症の影響によって、生活環境が変化し、児童生徒の間の物理的な距離が広がったことや日常の授業におけるグループ活動や学校行事、部活動など、さまざまな活動が制限され、子どもたちが直接対話してやり取りをするきっかけが減少したこと、さらに年度当初に地域一斉休校があって、夏季休業の短縮等が行われ、例年より年間授業日数が少ない学校があったことも件数に反映されたと理解しています。  新型コロナウイルス感染症拡大の影響による偏見や差別が起きないよう、学校において正しい知識や理解を促したことや、これまで以上に児童生徒に目を配り、指導、支援したことにより、いじめの認知件数が減少したと考えられるということでしたけども、菰野町のいじめ防止の観点から、児童生徒への教育、周知活動など、毎年努力していただいていると私は理解しております。  しかしながら、表面上の数値だけであらわせない、いじめというのは存在していると思われます。  特に、インターネット環境ですね、SNS等で起こったささいなトラブルは見えにくく、そこから大きないじめへと変わる可能性も高く、変化のスピードも速い上に、発見されるまでには時間がかかるため、後のフォローが大変になります。  また、児童虐待については、菰野町の推移が令和元年が84件、令和2年で79件、令和3年で96件と、これも微増ですけども、増加傾向が見て取れます。  課長答弁にありましたけども、今年度は子どもたちにですね、今までなかった、リーフレットやペンを配っていただき、周知に努めていただきました。  事務局、資料お願いします。  これが先ほど課長が紹介していただいたものですね、これを子どもたちに配っていただいたと。ありがとうございます。  全国では、昨年末に厚生労働省まとめ報道で、18歳未満の子どもが親などの保護者から虐待を受けたとして、児童相談所が対応した件数は、全国で20万5,029件、虐待の対応件数は統計を取り始めた平成2年度以降、増え続けていて、昨年度は前の年度より1万2,049件、率にして5.8%増えて、過去最高を更新しております。  特に、新型コロナウイルス感染症の拡大で、保護者のストレスが蓄積し、長期化で、そのリスクは大きくなっていく可能性があり、例年と比べて、増加率は減少したものの、学校の臨時休校や病院の受診控えなどにより、公的な機関が子育て世代と接点を持つ機会が減少し、虐待を把握できなかった可能性があるとしています。  先ほどのインターネットの問題提起と同じで、見えないところで増えている可能性もあるということです。  そこで、今回の一般会計予算案で提出された子ども権利事業予算案で、子ども権利条例を制定後は、具体的な事業を考えているんですか。  子ども家庭課長学校教育課長、お二人に答弁願います。 ○議長(中山文夫君) 藤田賢吾議員の再質問に対して、答弁を願います。  まず、子ども家庭課長、坂井貴行君。
    子ども家庭課長(坂井貴行君) 子ども権利条例の制定後につきましては、町長の答弁にもありましたとおり、この条例の理念を子どもにも大人にも伝えるため、逐条解説等、解説資料を用意した上で、条例の趣旨である啓蒙活動、及び子どもの権利を守り、子ども自身も成長するための実効的な制度の構築を図ってまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(中山文夫君) 続いて、学校教育課長、内田 徹君。 ○学校教育課長(内田 徹君) 啓蒙活動、それから仕組みづくりを行う中で、学校教育としての最善の事業、その展開を図ってまいりたいと思います。 ○議長(中山文夫君) 藤田賢吾議員。 ○4番(藤田賢吾君) ありがとうございます。  できるだけ具体的な事業っていうのは、各市町の情報を集めてですね、進んでいってほしいなっていうふうに考えています。  最初の答弁で、今までの取り組みで、周知にのみならず、相談やPTA研修などもそうですので、現時点で、できる限りのことをしていただいていると感じています。  昨年度からコロナ禍でかなりの制限を受けてますけども、事業については、手厚いのかなというふうに感じています。  しかし、今回の子ども権利事業を予算説明にあるだけの周知ですね、制定後の成果がわかりにくいというふうに感じています。  令和元年度の第3回の定例会、益田議員、同会派の益田議員の同様趣旨の質問答弁で、柴田町長は、条例の制定には、子どもの守られるべき権利についての理念的なものを重視するのか、それとも子どもの権利を守るための制度整備に踏み込むのかというふうな観点からの整理の必要があると。  理念的なものを重視するとなりますと、この点を持って、町民皆様、その他の皆様に子どもの権利について、啓蒙するという意味がある。  これに対して、制度整備という点は、これは児童の権利を支えるという意味で、実効性があると考えていると。  条例を制定するのも1つの選択肢、あえて条例を制定せずとも、同様の効果を発揮するというふうな取り組みも考えているということでした。  今回の予算案では、それほど金額的に大きなものではなく、説明内容も講演会やチラシの作成となっておりますが、現時点で、そのような事業を行っております。  先ほど紹介したリーフレットやコロナ禍でできませんでしたけども、講演会など、予定されていたはずです。  今回の子ども権利条例は、理念的なものを重視しているのか、さらなる制度整備に踏み込むのか、それはどちらですか。  子ども家庭課長に答弁願います。 ○議長(中山文夫君) 子ども家庭課長、坂井貴行君。 ○子ども家庭課長(坂井貴行君) 今回の条例制定の内容につきましては、理念的なものを考えておるところでございます。  この条例の趣旨としましては、町長の答弁にもありましたとおり、子どもの権利を守る必要性や何を守らなければならないかを大人に啓蒙するとともに、子どもの権利を守る体制を当町において、構築するような条例の内容を考えておりますので、御理解賜りますよう、よろしくお願いします。 ○議長(中山文夫君) 藤田賢吾議員。 ○4番(藤田賢吾君) 答弁ありがとうございます。  課長答弁で、理念的なものを重視しているということであれば、さらなる啓蒙は改定後にどのように考えていくというのも同時に必要なのかなと思っております。  いずれの考え方にしても、条例制定と同時に、いじめや虐待の防止に少しでも効果のある手法が必要だと考えます。  現時点でも、菰野町は周知にも制度整備についても手厚いほうだと思っております。  だからこそ、今回の条例制定には、制定への経緯とその後の考えなど、説明が必要だと思います。  条例化の必要性については、立法事実が必要で、町民に対して、説明責任を果たすために、説得力のある素材ですね、データ、先ほど私が質問したような数字ですね、が求められます。  今後、この優れた条例とするということであれば、評価として、その条例の必要性、適法性、有効性、効率性、公平性、そして住民との協力するですね、協働性も必要と思います。  つまり、今回の条例制定には、条例の目標を達成するために、私たち、社会とか親が主体的に協働して仕組みづくりを作り上げていくものと考えていますが、提案でもしましたように、町民が参加して作り上げていくことは考えていませんか。  これは、虐待防止の観点で、子ども家庭課長、いじめ防止の観点で学校教育課長に答弁願います。 ○議長(中山文夫君) まず、子ども家庭課長、坂井貴行君。 ○子ども家庭課長(坂井貴行君) まずは、子どもの権利を守る、そしてそれを保障するという大きな柱を設けるものと考えております。今後の仕組みづくりの中で、具体的な活動や運営については、関係機関と協議しながら、煮詰めていけるよう、作り上げていきたいと考えておりますので、御理解賜りますよう、よろしくお願いします。 ○議長(中山文夫君) 続いて、学校教育課長、内田 徹君。 ○学校教育課長(内田 徹君) 同じくですね、意識高揚を図るというところも含めて、仕組みづくりの中で、できる限り多くの町民がかかわっていければと考えます。 ○議長(中山文夫君) 藤田賢吾議員。 ○4番(藤田賢吾君) ありがとうございました。  具体的なものを作り上げるのですね、制定していくのであれば、数値目標とかも挙げてですね、町民参加で協働性を加えることで、よりよい権利条例となるのではないかと考えております。  そこで、1つ紹介させていただきたいのが、事務局、資料をお願いします。  これはですね、三泗子どもの未来を語る会、通称、私たちはこみらいと言ってますけども、の会議です。  町長も私と同じ、子育て世代で、PTA会員でもあると思いますので、よく御存じだと思います。  今回の会議は、オンラインで開催され、議題として、新型コロナウイルス感染症と人権という、まさしく今回の議案にもつながるような、すばらしい内容でしたが、町長は御覧になっていると思います。  そこで、これからの菰野町の取り組みとして、顔が見えるオンラインで親御さんや児童や生徒からの悩み相談を受けることで、コロナ禍でも子育て世代や児童生徒を虐待防止やいじめから救えるような取り組みはできませんか。  子ども家庭課長学校教育課長、お二人に答弁願います。 ○議長(中山文夫君) まず、子ども家庭課長、坂井貴行君。 ○子ども家庭課長(坂井貴行君) 現在も既存の仕組みにて、いろんな相談対応させていただいておるところですが、大きなところとしましては、国が推し進めている大きな相談対応事業がございまして、児童虐待に関する相談につきましては、厚生労働省による「児童相談所虐待対応ダイヤル189」、いちはやくというところの「児童相談所虐待対応ダイヤル189」、そしていじめなどの悩みの相談につきましては、文部科学省による「24時間子供SOSダイヤル」、そしていじめ、虐待など、子どもの人権に関する相談につきましては、法務省による「子どもの人権110番」などがあり、また県が実施する相談事業におきましても、オンラインでも可能な各種の相談事業もあることから、それらのさらなる周知を図ることで、児童虐待やいじめなどの対応に努めていきたいと考えております。 ○議長(中山文夫君) 続いて、学校教育課長、内田 徹君。 ○学校教育課長(内田 徹君) 大分、言うてもらいましたけども、現状では、県のSNSによる相談事業、「子どもライン相談三重」などの活用を周知し、推奨をしています。  今後も、県、国の事業の活用の周知を図っていきたいと思っております。 ○議長(中山文夫君) 藤田賢吾議員。 ○4番(藤田賢吾君) ありがとうございます。  私は、やはり手厚い子育てが子どもの人権を守ることにつながることと考えています。  先ほど答弁にもありましたようにですね、電話やインターネットなどですね、メッセージとか話だけではなく、コロナ禍でも安心してできるような、人と人とが直接話をする。顔を見てですね。親と子どもが直接話をする。先生と児童生徒が直接話をする。画面越しでも、顔の見える相談体制が必要と考えております。  すべての子どもたちが安心して幸せを感じる社会を作るのが私たちの努めであります。  基本の考えは、子どもたちが大人になって、また菰野町で子どもを産み育てたいと思える環境を作ることです。  先ほどのデータでは、菰野町はいじめも虐待についても増加傾向です。  見えにくいものも含めた認知件数減を目標とした考えを持って、条例策定につなげてもらいたいと思いますが、考え方を子ども家庭課長学校教育課長、答弁願います。 ○議長(中山文夫君) まず、子ども家庭課長、坂井貴行君。 ○子ども家庭課長(坂井貴行君) 菰野町で子どもを産んで育てようと思える環境づくり、そして子どもたちが菰野町で育ってよかったな、周りのみんなに守られて安心できるなと思えるような、そのような大きな柱を作る条例の制定であると考えております。できるだけ早い段階で御提示できるよう、進めてまいりますので、御理解賜りますよう、よろしくお願いいたします。 ○議長(中山文夫君) 続いて、学校教育課長、内田 徹君。 ○学校教育課長(内田 徹君) この条例の策定を機にですね、さまざまな取り組みを行うことで、すべての子どもたちが安心して幸せを感じる菰野町に、真に健やかに成長することができる菰野町につなげていけたらなと感じております。 ○議長(中山文夫君) 藤田賢吾議員。 ○4番(藤田賢吾君) 答弁ありがとうございます。本当、前向きな答弁をいただいたなっていうふうに感謝してますので、よろしくお願いします。  先ほど益田議員の答弁を御紹介させていただきました。そのときの町長の答弁でですね、あえて条例を制定せずとも同様の効果を発揮するような取り組みも考えているっていうふうな答弁あったんですけど、そのときですね、令和元年度の第3回ですので、今で言うと、もう2年、3年前っていうことになるんですけど、どのような事業をされて、効果あったのか。  今年、先ほど示された数字を見ている限りでは、成果はどうなってるのかなと。件数は増えているんではないかなっていうふうに思います。  今回の権利条例を策定するのであれば、条例に、条例評価されたときに、きちんと説明ができるような条例制定をしていただきたい。このように強く求めておきます。ありがとうございました。  次に、2つ目の再質問をさせていただきます。  町内で指定している避難所運営について、るる御説明いただきましたけども、実際に大規模時に開設する場合、避難所の運営マニュアルは必須です。  平成29年に鵜川原小学校での訓練を機に、地域に合わせた運営マニュアルの作成に取りかかるよう、地域の防災リーダーさんから継続して指摘されているはずです。  新型コロナウイルス感染症が蔓延している今だからこそ、大規模災害に備えた避難所運営のあり方を考えておくべきです。  あれから4年がたちますが、地区に合わせた指定避難所ですね、その運営のマニュアル化はどこまで進んでるんですか。  安全安心対策室長、答弁願います。 ○議長(中山文夫君) 答弁願います。  安全安心対策室長、黒田雅啓君。 ○安全安心対策室長(黒田雅啓君) 町長答弁と重なるところもございますが、鵜川原小学校以外の収容避難所に合わせた運営マニュアルの作成につきましては、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響などから、研修等が開催できず、施設管理者や区長、地区防災リーダーといった方々を中心にして、作成を進めることができていない状況でございます。  そのため、今後、新型コロナウイルス感染症の状況を見ながら、他の収容避難所運営マニュアルの作成を進めていきたいと考えております。 ○議長(中山文夫君) 藤田賢吾議員。 ○4番(藤田賢吾君) ありがとうございます。  この鵜川原での訓練から4年たってるんですよ、そのときからもうこうするべきだっていう、防災リーダーさんから言われてるんです。それは地区に合わせた避難所いろいろあるんですけども、避難所に合わせたマニュアルを作成するべきだと。そのときに言って、まだちょっとできてないっていうのは、私はコロナ禍だからというのは、ちょっと違うのかなと。骨子っていうものは、別にできるのではないかなというふうに考えています。  鵜川原だけでは駄目なんですよ、ほかの地区も、地区に合わせたやつを作ってほしいと思っております。  指定避難所というのは各地区にあって、抱える課題も地域によって違うものもあります。  まずは、体制をどのようにするのか。  避難所に求められる8つの機能班として、総務班、施設管理班、ボランティア班、情報班、被災者管理班、救護班、衛生班、食料物資班、どれも重要な役目です。  どの役目を誰がするのか。  先ほどの聞き取りでは今のところ決まっていないということでしたが、早急に決めるべきです。  そもそもですね、大災害時に各地区の自主防災組織は、もう自身の区のことでいっぱいです。ほかに回せる人員がいません。  収容避難所は誰が運営するんですか。  具体的なマニュアルを作成すると同時に、行政ができる範囲以外の収容避難所での役割分担を町民皆さんにお願いして、役割分担を各避難所で決めておくべきと考えます。  鵜川原の防災リーダーさんからは、区長さん、自主防災リーダーさん、消防団さん、自警団さんや区役員を経験して、地域のことを熟知している前任の方々にお願いしてみてはとの提案をいただいておりますが、どのように考えていきますか。  安全安心対策室長、答弁願います。 ○議長(中山文夫君) 安全安心対策室長、黒田雅啓君。 ○安全安心対策室長(黒田雅啓君) 避難所運営マニュアルにおきましては、収容避難所の運営を行う組織として、避難所運営委員会を立ち上げることになっております。その運営委員会は、町の避難所担当職員、避難所になる施設の管理者、地域における各区役員、防災リーダー、民生委員、自主防災組織、避難者などの方々で構成され、それぞれが連携し合って避難所を運営することになります。  現在のところ、避難所運営におきまして、総務班や施設管理班などの役割を誰が担うかにつきましては、この避難所運営委員会を設置し、その中で決定していただくことを想定しております。  役割分担を各収容避難所において、事前に決めておくことに関しましては、今後、運営マニュアルの作成を進めていく中で、区長、地区防災リーダー等の方々と協議し、検討していきたいと考えております。 ○議長(中山文夫君) 藤田賢吾議員。 ○4番(藤田賢吾君) ありがとうございます。  運営委員会を立ち上げて対応するっていうことですけども、先ほど私が話したように、大規模発生時はですね、各地区の、自分のところの地区のことでいっぱいになってると思うんですよ。そこで集まってくださいって言われてもですね、まずは自身の周りのことからしていくっていうのは、皆さんそうなるんじゃないかなと思うと、やはりこの役割っていうのは、ちゃんと明確にしておくべきっていうふうに考えます。  先ほどの室長の答弁では、地区の各役員や区長、自主防災リーダーさんって、多分この人たちも動けないような状態になると思います。消防の方々も、消防団の方々も地区でもし火事が出た場合、そちらに行くので、じゃあそこの収容避難所にいれるかって言うと、ちょっとそこも難しいのかなっていうふうに思いますので、この防災リーダーさんからいただいた、この御提案っていうのは、真摯に受け止めて、町民皆さんにお願いするっていうことができればなっていうふうに私も思っております。  町民の協力なしでは、避難所の運営はできません。  できる限り、早急な対応を求めておきます。  次に、福祉避難所との連携についてです。
     大規模災害時ですね、このコロナ禍で、各地区の避難所を開設しても、役場や災害ボランティアセンターに連絡や確認などが殺到し、大変混乱すると思われます。  また、避難者に急病人や福祉的サポートが必要な場合が出てきます。  そこで、福祉避難所開設には、収容避難所に避難してきた避難者で福祉避難所の対象となる避難者が必要となったときに開設を要請するとありますが、この福祉避難所の対象となる避難者とは、どのような方が対象ですか。  安全安心対策室長、答弁願います。 ○議長(中山文夫君) 安全安心対策室長、黒田雅啓君。 ○安全安心対策室長(黒田雅啓君) 福祉避難所の対象となる避難者につきましては、収容避難所での生活が困難な高齢者、寝たきりの高齢者、重度の身体障がい者など、特に配慮を要する方が対象となります。 ○議長(中山文夫君) 藤田賢吾議員。 ○4番(藤田賢吾君) ありがとうございます。  昨年5月にですね、新聞報道で、福祉避難者の対象者を市区町村が事前公表しなければならないと言うか、そういうガイドラインが改正されて、市区町村に周知されました。  その中には、重度障がいがある子ども、妊産婦、要介護3以上の高齢者など、受け入れる対象を公示すると。もう表面にもう示しておくっていうことですね。そういうことが、やっぱりされて、周知されないと、皆さんもいざというときに、どの人がこういう人なんだっていうのが理解できなければ、福祉避難所への要請と言いますか、移送と言いますか、そういうのもできない、わからないんじゃないかなっていうふうに思います。  この福祉避難所の開設は、誰が要請できるんですか。  どこに要請するんですか。  緊急避難所ですね、地区の。と福祉避難所の連携はどこの管理に置かれるのか。  自主防災組織の誰に役目があるのか。  決まっていたら教えてください。  安全安心対策室長、答弁願います。 ○議長(中山文夫君) 安全安心対策室長、黒田雅啓君。 ○安全安心対策室長(黒田雅啓君) 現在、菰野町におきましては、町内11か所の福祉施設と災害時における福祉避難所に関する協定を締結しております。  福祉避難所の開設要請につきましては、町が開設する必要があると判断した場合、福祉施設に対して、利用を要請することとなっております。  次に、緊急避難所から福祉避難所への連携の管理につきましては、緊急避難所に福祉的支援が必要と思われる方が避難されたとき、緊急避難所を運営する地域の方から、町の災害対策本部に御連絡をいただき、その後、災害対策本部の救援部が中心となって、福祉避難所へ避難するかどうかなど、適切な対応をしてまいりたいと考えております。  そして、これに関連しました自主防災組織の方の役割については、現在、特には決めてはおりませんので御了承願います。 ○議長(中山文夫君) 藤田賢吾議員。 ○4番(藤田賢吾君) ありがとうございます。  この福祉避難所への対象者が出た場合ですね、どうすればいいのかっていうことで、先ほどの答弁では、地域の方が役場へ、災対のほうへ連絡するっていうふうになってました。自主防災組織の誰に役目があるのかっていうのは決めていないっていうことですけども、できればこういったことも連絡ができるような状態に、役場のほうでそういうガイドラインも策定してください。そうしないと、もう本当、大規模災害時はもういっぱいいっぱいになってると思うんです。  ただ、1人が役目を、こういう役目を与えられているっていう方がいれば、そのときにはその情報を役場と連絡ができると。その人が少しでも健康被害がもっと重大になる前に防ぐっていうことができると思いますので、よろしくお願いいたします。  私自身も自主防災組織のメンバーであります。  大規模災害時、自身の地域だけで、もう目いっぱいの行動が制限され、有事の際、ほかとの連携まで考えることができるのか、ちょっと難しいなっていうふうに考えています。  最初にお話しました大規模地震が今後30年以内に発生する確率が70%から80%、昭和東南海地震、昭和南海地震の発生から既に70年以上が経過していることから、切迫性が高い状態です。  まだ大規模災害につながってない、今だからこそ、避難所運営の体制の構築、町民への協力をお願いするべきと考えます。  そこで、提案ですけども、現在、役場など、主要施設では、大規模災害時の体制について、菰野町災害時業務継続計画、これいわゆるBCPですけども、が昨年4月に策定されました。  事務局、表紙だけでもお願いします。  これ緊急避難の体制づくりですね。  業務継続のための重要6要素として、本部長不在時などの明確な代行順位、及び職員の配備体制。菰野町庁舎が使用できなくなった場合の代替施設の特定。電力、水、食料等の確保。多様な通信手段の確保。重要な行政データのバックアップ。非常時の優先業務の整理などが挙げられています。これは大規模な避難所を運営する上で、長期にわたる可能性がありますので、同じことが言えると思います。  人材、人員の配置と同時に、避難所版のBCPですね、災害時の継続計画を作成するべきと考えますが、菰野町でもできませんか。  安全安心対策室長、答弁願います。 ○議長(中山文夫君) 安全安心対策室長、黒田雅啓君。 ○安全安心対策室長(黒田雅啓君) 当町におきまして、まずは各収容避難所の運営マニュアルの作成を優先してまいりたいと考えております。  避難所BCPにつきましては、今後において、調査研究を行い、避難所運営マニュアル作成過程の中で、取り入れることができるかなど、検討していきたいと思います。 ○議長(中山文夫君) 藤田賢吾議員。 ○4番(藤田賢吾君) ありがとうございます。  先ほど申したように、大災害時のときの収容避難所って物すごい長期にわたる可能性があるんです。そこで継続計画を立てる。先ほども言いました人材の配置、そして人材の配置としても、例えばその人がそこに、じゃあ付きっきりなのかとか、そういうわけにもいかないと思ってるんです。たくさんの人で支え合って、そこの役目を果たす。そこまで作ってですね、継続することができるんだなっていうふうに私は思っています。ありがとうございました。  さらにですね、大きな災害が冬期、冬の場合ですね、とにかく暖を取れる環境が必要です。停電で暖房器具が使えない、菰野町が保有している毛布ですべての避難者に十分な暖を取ることにつなげるのは、大変難しいっていうふうに考えます。  先ほど提案しました避難所対応のBCPを作成することで、大災害に対し、最善の備えと行動ができるものと考えますので、早急の対応を強く求めます。  それで、最後に町長、収容避難所の役割の人選やマニュアル策定について、すぐに地域に合わせた骨子案を作っていただけませんか。  町長に答弁を求めます。 ○議長(中山文夫君) 柴田孝之町長。 ○町長(柴田孝之君) 前向きな検討をしたいと考えております。 ○議長(中山文夫君) 藤田賢吾議員。 ○4番(藤田賢吾君) ありがとうございます。  何度も言っておりますけども、鵜川原で訓練があってから、もう4年もたってるんです。この間ずっと、この防災リーダーさん、ずっと言ってるんですよ、何か作らなければならないよと。鵜川原は確かにできてるかもしれないけど、ほかの地区も地区でちゃんと作っておくべきだっていうことをずっと言ってるんです。それを思うと、何をしてたのかなっていうふうに思ってしまいます。  町長は、前向きな答弁をいただきましたので、できるだけ早く、この運営マニュアルを、作成をお願いいたします。  防災意識の高め方については、紹介した地区だけでなく、地区でコロナ禍でも一生懸命に訓練を実施している地区もあります。一度、全地区にですね、確認して把握してください。  先日も、同会派の伊藤議員の御提案もありましたけども、また地区によって抱える問題、課題も違います。他市町の自治会の事例も紹介するなどして、今だからできる、機運を高める方法はあるはずです。  総務課長、安全安心対策室長には、アンテナを高くしていただき、周知していただきますようお願いを申し上げ、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(中山文夫君) 以上で、藤田賢吾議員の一般質問は終了しました。  以上で、本日予定しておりました日程は、すべて終了しました。  長時間にわたり、皆さんの御協力ありがとうございました。  本日は、これにて散会します。  御苦労さまでございました。               午後 3時02分 散会...