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令和 2年第4回定例会(第5日目12月15日)

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  1. 菰野町議会 2020-12-15
    令和 2年第4回定例会(第5日目12月15日)


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    令和 2年第4回定例会(第5日目12月15日)          令和2年菰野町議会第4回定例会(第5号)                 令和2年12月15日(火) 午前10時00分開議             ~~~~~~~~~~~~~~~     第1 一般質問   第2 議案第 102号 菰野町議会議員及び菰野町長の選挙における選挙運動の公費             負担に関する条例(案)      議案第 103号 職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例             (案)      議案第 104号 地方税法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整             理に関する条例(案)      議案第 105号 菰野町火災予防条例の一部を改正する条例(案)      議案第 106号 第6次菰野町総合計画基本構想(案)      議案第 107号 令和2年度菰野町一般会計補正予算(第6号)(案)      議案第 108号 令和2年度菰野町国民健康保険特別会計補正予算(第4号)             (案)      議案第 109号 令和2年度菰野町介護保険特別会計補正予算(第4号)(案)      議案第 110号 令和2年度菰野町後期高齢者医療特別会計補正予算(第3号)             (案)
         議案第 111号 令和2年度菰野町水道事業会計補正予算(第4号)(案)      議案第 112号 令和2年度菰野町下水道事業会計補正予算(第3号)(案)   追加日程第1 議案第 113号 令和2年度菰野町一般会計補正予算(第7号)(案) 2.会議に付した事件   日程第1、日程第2、追加日程第1 3.出席議員(17名)   1番  矢 田 富 男 君        2番  近 藤 信 弘 君   3番  横 山 円 吉 君        4番  藤 田 賢 吾 君   5番  廣 田 直 己 君        6番  稲 垣 啓 二 君   7番  福 田 雅 文 君        8番  千 賀 優 子 君   9番  伊 藤   敦 君        10番  内 田 親 根 君   11番  益 田 和 代 君        12番  伊 藤 雅 慶 君   13番  諸 岡 雅 樹 君        14番  加 藤 大 輝 君   15番  加 藤 昌 行 君        16番  中 川 哲 雄 君   17番  中 山 文 夫 君 4.欠席議員(0名) 5.説明のため出席した者(20名)   町長       柴 田 孝 之 君   教育長      北 口 幸 弘 君   消防長      吉 川   澄 君   総務課長     片 岡 芳 輝 君   安全安心対策室長 黒 田 雅 啓 君   企画情報課長   加 藤 正 治 君   財務課長     伊 藤   悟 君   税務課長     相 原 賢 治 君   住民課長     秦   良 子 君   会計管理者    水 谷   浩 君   子ども家庭課長  大 橋 裕 之 君   健康福祉課長   加 藤 信 也 君   都市整備課長   片 岡 県 司 君   観光産業課長   樋 口 直 也 君   観光商工推進室長 毛 利 広 行 君   環境課長     黒 田 公 宣 君   水道課長     堀 山 英 治 君   下水道課長    秦     崇 君   学校教育課長   内 田   徹 君   社会教育課長   縣   明 隆 君 6.出席事務局職員(4名)   議会事務局長   阿 部 美千代 君   書記       加 藤   真 君   書記       湯 戸 久美子 君   書記       田 中 佑 樹 君               午前10時00分 開議 ○議長(中山文夫君) おはようございます。御苦労さまでございます。  ただいまの出席人員は、17名で定足数に達しております。  よって、令和2年菰野町議会第4回定例会は成立いたしましたので、再開いたします。             ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(中山文夫君) 直ちに、本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付しております。よろしくお願いいたします。             ~~~~~~~~~~~~~~~ ◎日程第1 一般質問 ○議長(中山文夫君) 日程第1、一般質問を行います。  それでは、4番議員、藤田賢吾議員、登壇願います。            〔4番 藤田賢吾君 登壇〕(拍手) ○4番(藤田賢吾君) 皆さん、おはようございます。いつもお世話になっております。未来ネットこもの、4番議員、藤田賢吾です。よろしくお願いいたします。  10月に行われた菰野町議会議員選挙におきまして、4期目の当選をさせていただき、再びこの場で議員活動ができることを心から感謝し、今後も町民皆様の負託に応えていきたいと考えております。  行政の皆様、これからもよろしくお願いいたします。  それでは、早速、通告に従いまして、質問させていただきます。  今までの私と姿勢は変わらず、今回の質問も事実に基づき、ありのままに、町民に分かりやすく質問をさせていただきます。  主に、コロナウイルス感染症対策関連の質問ですけども、前回の議会質問で、今後のコロナ感染症との付き合い方についても、以前とは少し変わってきた、今後は自分自身の危機意識、防衛意識が反映されていく、これからの新しい生活スタイルを取り入れたことを考えていかなければならないとお話させていただきました。しかし、感染症の拡大は落ち着きを見せることなく、年末年始に向けて、再び時短要請や自粛で、観光、商工、農業と、大変なことが起こるのではないかと心配しております。  こういったときこそ、迅速な政治の判断が重要と考えます。  そこで、今回は感染症対策の一部と全体的な財政の質問となりますが、今後の柴田町長の政治的なお考えを問うものであります。よろしくお願いいたします。  まず、1つ目に、コロナ感染症対策の現状と今後の施策やそれに伴う財源についてということで、小さな1つ目として、今までに行ってきた施策の進捗状況を、町長に答弁を求めます。  次に、大きな2つ目として、コロナ禍でのこれからの子育てについてということですが、行われている施策は、子育て支援センター、ママサポでの事業や社会福祉協議会への委託事業として、様々な子育て施策を行っていただいております。現在行われている子育て施策の中、今回はコロナ禍での乳幼児期の子育てにスポットを当てて、お聞きいたします。  小さな1つ目として、乳幼児期子育て施策の現状は、どのような施策展開をしているのか、町長に答弁を求めます。  以上で、1回目の質問といたします。よろしくお願いいたします。 ○議長(中山文夫君) 藤田賢吾議員一般質問に答弁を願います。  柴田孝之町長、登壇の上、答弁願います。              〔町長 柴田孝之君 登壇〕 ○町長(柴田孝之君) おはようございます。  それでは、順次お尋ねにお答えいたします。  まず、コロナ感染症対策の現状と施策の進捗状況につきまして、感染症対策事業といたしましては、大きく感染症に対する備え、命に対する備えと、あとは感染症の流行に伴う経済に対しての影響についてのお支え、暮らしを守るための事業の2つに分かれます。この2つのそれぞれの事業につきまして、令和2年第2回、第3回の定例会及び臨時会において、補正予算をお認めいただき、順次、事業を実施しているところでございます。  予算を伴う主な事業といたしまして、命を守るための事業といたしましては、町の基幹病院である三重北医療センター菰野厚生病院へ補助金を支給する新型コロナウイルス感染症対策地域医療体制整備事業新型コロナウイルスワクチン完成後の予防接種に備え、適切なワクチン管理と安全な接種体制整備を図るため、三重北医療センター菰野厚生病院ワクチン用冷蔵庫を支給する新型コロナウイルス対策ワクチン用冷蔵庫の購入。また11月27日、臨時議会でお認めいただきました学校、幼保園、その他けやき等の町内施設に導入する紫外線によるウイルス活性化装置導入事業などがございます。  これに対し、経済をお支えするための施策といたしまして、まず町民の皆様を広くお支えするための事業といたしまして、令和2年6月請求分から11月請求分までの水道基本料金の全額を町が負担する水道事業新型コロナウイルス感染症対応助成事業がございます。  さらに、事業者、GoToトラベルGoToイートというふうな国の事業といったものもございまして、特に直接コロナウイルスの流行によって、移動制限によって影響が出た事業者である飲食業や観光業などを中心にお支えするものとして、宿泊施設を有する施設へ補助金を支給する湯の山温泉旅館等宿泊業者支援事業。また11月に開始されました、町内観光施設や飲食店が影響を受けたため、菰野町と町民がともにこれらの事業者を応援することを目的とした、こものおうえんチケット支給事業等がございます。  さらに、一般の事業者様に対する支援の事業といたしまして、中小企業小規模事業者のうち、国、県、町における給付金の対象にならなかった事業者に対し、給付金を支給する中小企業等事業継続支援事業。また持続化給付金の相談についての支援事業政府系融資に対する手数料の補給事業等がございます。  さらに、経済的にお困りの家庭を支えるための応援給付金を支給する事業である新型コロナウイルス生活福祉金応援給付金支給事業。さらに、子育て家庭を支援するものとして、乳幼児を養育する家庭に応援金を支給する乳幼児家庭生活支援給付金事業。さらに、就学援助の基準を用いた子育て家庭に対する給付金の給付事業も行っているところでございます。  このように、様々な事業、命と暮らしを守るための事業ということで実施させていただいております。  この進捗状況につきまして、水道事業新型コロナウイルス感染症対応助成事業につきましては、水道基本料金11月請求分をもちまして、免除が終了しており、現在は通常どおり受益者負担となっているところでございます。  また、新型コロナウイルス感染症対策地域医療体制整備事業は完了しておるところでございます。三重北医療センター菰野厚生病院に対しての給付、さらに冷蔵庫などの事業ですね。  その他の事業につきましては、現在実施中となっております。  なお、県との協調事業といたしまして、休業要請等に協力していただいた事業者に対して、協力金事業も実施しておりましたが、これも現在完了しておるところでございますので、御報告申し上げます。  なお、財源につきましては、担当課長から答弁いたします。  さらに、大きな2番、乳幼児期子育て施策の現状につきまして、お答えいたします。  乳幼児期の子育ては、子どもの成長や要求に応じた育児の工夫が必要であり、子どもを養育する保護者は負担感や育児ストレスを抱え、孤立しやすいと言われております。  さらに、女性の社会進出が進む一方で、育児や家事などの大部分を女性が担っている現状も重なり、孤立感を抱えながら、育児負担を感じている母親も多いと聞いております。  新聞等の報道でも、通常、子育て期、出産直後においては、鬱症状が見られる母親、お母様が1割程度のところ、3割程度に増えているという報道も聞くところでございます。  育児の困り感やストレスを家庭や地域において日常的な支え合いや交流を通じて解消している保護者様もおられるところ、コロナ禍においては、子どもへの感染を心配し、交流の場へ出かけることを控えた方も多くいるということを把握しています。このような事情が先ほど申し上げたような、心に負担を抱える、そのようなコロナ禍における子育ての大変さ、負担感というふうなものが実際に生じていることの原因であるとも感じるところでございます。  ですので、この時期だからこそ、安心して子育てできる環境をさらに整えていくということが必要であると考えているところでございます。  具体的には、町内2カ所の子育て支援センターや各小学校区で開催している子育てサロンでの交流の継続、困り感への支援については、傾聴と具体的な育児指導や育児サービス情報提供を行い、感染症予防に努めながら、各種子育て支援事業を現在実施しておるところでございます。  母子保健事業におきましては、出生後の赤ちゃん訪問、産後6か月までの期間の産婦と乳児を対象としたサロンを保健福祉センター北部子育て支援センターにおいて、それぞれ月1回開催し、産婦が安心感を持つことができる場所として、親子の愛着形成に向けた講座や保健師、助産師等による相談も実施しておるところでございます。  また、不安や困り感等の相談が多い離乳食教室や歯磨きに関する教室、生後6か月児全員を対象とする事業も実施し、育児相談や子育て支援情報の提供、ブックスタート等の事業も実施しておるところでございます。  なお、外出の不安がある方については、電話や家庭訪問を行って対応もしております。  乳幼児を育てる保護者が孤立感や育児負担の増加により、子どもへの不適切な養育につながることがないよう、今後も感染症予防に努めながら、子育て支援の充実に努めてまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。  私からの答弁は、以上でございます。 ○議長(中山文夫君) 補足答弁を求めます。  企画情報課長加藤正治君。 ○企画情報課長加藤正治君) 新型コロナウイルス感染症対策事業における財源について、補足答弁いたします。  基本的には、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の充当を予定しております。現在2次交付まで決定しており、当町の限度額は4億894万6,000円となっております。この限度額に対して、予算額ベースで5億406万6,000円を計画しております。  この差額が9,512万円でありますことから、予算額ベースのまま執行となれば、この差額が町単費の支出となるものでございます。
     しかしながら、実際の予算執行状況により精査が必要であり、また今のところ未確定ではありますが、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の3次交付の情報もあることから、先ほどお示しした差額が最終的な町単費の額ではないということを御理解賜りますようお願い申し上げます。  補足答弁、以上です。 ○議長(中山文夫君) 一通りの答弁が終わりました。  再質問がありましたら、御発言ください。  藤田賢吾議員。 ○4番(藤田賢吾君) 御答弁ありがとうございました。  それでは、再質問をさせていただきます。  1つ目のコロナ感染症対策の現状と今後の施策やそれに伴う財源についての再質問ですけども、町長答弁では、今までの新型コロナウイルス感染症対策地方創生臨時交付金の対象で行ってきた事業、主立ったものについて説明をいただきました。課長にも、財源についても丁寧に補足答弁をいただきました。  答弁の中にもありました水道事業ですね、先日、諸岡議員の質問でも少し触れておりましたけども、私もお声を聞いておりますので、できれば引き続き行ってほしいなという気持ちはあります。  第1次、第2次を含めると、交付金の限度額が4億800万円。それに対して事業費が5億400万円と、9,500万円ほどの差がありますけども、これは事業が100%行われた場合ですし、現実には100%は難しい。特に給付金関係については、執行がどれだけ行くのか。本当に必要だったのか。どういった形で検証されるのか。また、交付額決定されてないものの、先ほど課長答弁でもありましたけども、第3次交付のお話も聞いております。これからも注視していきたいと思いますが、その中で、まずは7月の臨時議会で決まったこものおうえんチケットについて、お聞きいたします。  現時点での配布数と使用数ですね、戻ってきた数。  あと、使用できる観光施設や飲食店の数はどれだけありますか。  観光商工推進室長、答弁願います。 ○議長(中山文夫君) 藤田賢吾議員の再質問に対して、答弁を願います。  観光商工推進室長毛利広行君。 ○観光商工推進室長毛利広行君) こものおうえんチケットの配布枚数でございますが、1万5,679枚でございました。  また、取り扱いできる事業所の数は49でございます。  以上です。 ○議長(中山文夫君) ちょっと待ってください。答弁続けます。 ○観光商工推進室長毛利広行君) すみません、答弁がもれておりました。  使用していただいたチケットの数、現在確認できている数で1,607枚でございます。 ○議長(中山文夫君) 藤田賢吾議員。 ○4番(藤田賢吾君) 答弁ありがとうございます。  使用できる店舗については、49店舗、配布が1万5,679枚の中で、現時点戻ってきた数が1,600枚程度ということで、全体の1割ほどが戻ってきている、使用されたっていうことですね。  7月の臨時議会での全員協議会では、こものおうえんチケットには、議会側から、もっと裾野を広げて、多くの小売業にも対応すべきとか、また全体にチケットを配布してみては、と意見が多い中で、町長は資料で、観光関係、飲食業のみと言って、そのときの町長の説明では、小売業など、対象に当たらない企業やお店は9月議会で考えるということでした。  本来、平等に考えるということからは、菰野町内における小売業だけでなく、商工全体、農業も含めた案が出るものと思っておりましたけども、9月議会で出た菰野町中小企業等事業継続支援補助金予算規模で5,300万円。この補助金を実際に受けられたお店、要は法人、個人、法人が20万円でしたかね、個人が10万円のお店は、現時点でどれだけの申請がありましたか。教えてください。  観光商工推進室長、答弁願います。 ○議長(中山文夫君) 答弁願います。  観光商工推進室長毛利広行君。 ○観光商工推進室長毛利広行君) 菰野町中小企業等事業継続支援事業についてでございますが、現在のところ申請された事業所の数でございます。法人が11事業所、個人が5事業所となっております。  以上です。 ○議長(中山文夫君) 藤田賢吾議員。 ○4番(藤田賢吾君) ありがとうございます。  法人11、個人5ということで、合わせて16件程度っていうことですけども、この予算立てするために試算した、この予想件数。これは法人、個人、何件ですか。  観光商工推進室長、答弁願います。 ○議長(中山文夫君) 答弁願います。  観光商工推進室長毛利広行君。 ○観光商工推進室長毛利広行君) 当初試算した件数でございますが、370件です。 ○議長(中山文夫君) 藤田賢吾議員。 ○4番(藤田賢吾君) ありがとうございます。  法人と個人で分けていただきたいんですけど。 ○議長(中山文夫君) 答弁願います。  観光商工推進室長毛利広行君。 ○観光商工推進室長毛利広行君) 法人が220件、個人が150件です。 ○議長(中山文夫君) 藤田賢吾議員。 ○4番(藤田賢吾君) ごめんなさい、私が聞いたときは、ちょっと逆のような気がしたけども、法人が220件で個人が150件でよろしいですか。  まぁ、現時点では法人、個人合わせて16件ですよね。  町長、この事業費5,300万円ですよ。交付金とはいえ、税金です。菰野町のために有効な使い方でしたか。想定とはかなりの差があります。あと3か月で350件以上の申請が来ますかね。  この補助金について、私たち議会側から出た意見、反映されてますか。コロナ感染症の影響で売上が下がってきて、大変なところを平等に救うことはできないのですかね。  周知についても、先日の質問で触れられている方がみえましたけども、本当に行き届いているのでしょうか。  町長に答弁願います。 ○議長(中山文夫君) 答弁願います。  柴田孝之町長。 ○町長(柴田孝之君) 一般の事業者の皆様への支援事業といたしましては、今、議員御指摘の事業のほか、先ほど申し上げましたように、持続化給付金申請事業、さらには手数料の補給事業等も実施しておるところでございます。  また、国が実施している事業、県が実施している事業による支援というふうなものもございます。  ですので、まず第一に、実際ここで実施している事業についての周知による申請といったものをお願いすると。そういう周知徹底するというふうなこともございますが、同時に、支援の手というふうなものにつきまして、何をもって十分なのかというふうなところの判断は難しいところでございますが、今様々な事業を同時並行で行ってございますので、全体の効果等、見極めた上で、結果についての検証はしたいと思っております。御理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(中山文夫君) 藤田賢吾議員。 ○4番(藤田賢吾君) ありがとうございます。  周知についてはですね、商工会の案内とか広報やおしらせ版、ホームページで行われていることは知っています。  ただですね、やっぱり先ほども話しましたけども、12月になって時短要請とか自粛っていうムードになってくると、またこう、どんどんどんどん売上が下がってくるっていうお店が増えていくと思われるんです。  今こそ、周知をもっと徹底していただいて、多くの店に……。これだけの数あるんですよ、220件と150件で370件あって、今は16件しか来ていないんだから、少しでも多くの人にこれを受けてもらうっていうことをしていただかないと、もうこのまま使っていただけないと、本当にもったいないと私は思っているので、その辺は菰野町にも努力していただきたいというふうに思っています。  菰野町のこのおうえんチケットについては、町長も、手紙も一緒に送付していただいて、これはおうえんチケットの話ですけども、菰野町の人に菰野町内のお店などについて知ってほしい。現時点で戻ってきているのは1割程度って聞いていますけども、その後の効果検証は、これはどのようにしていくのですか。  先ほども、効果検証するっていう話をしましたけど、このこものおうえんチケットについてで結構です、私たちに、その効果っていうのは示すことができるんでしょうか。  町長に答弁を願います。 ○議長(中山文夫君) 答弁願います。  柴田孝之町長。 ○町長(柴田孝之君) 例えばですね、そのチケットがどのお店で集中的に使われたのかということは、これはそのお店から戻ってきたチケットの枚数というふうなことで把握することは可能です。  また、さらに町民さんに対する、この事業に対しての感想、アンケート、その他の方法により声を頂くことによって、また実際の事業者の皆様に対して、声を頂くというふうなことによって、効果の検証はできるものと考えております。  なお、効果の検証の上、不十分である、ないしはもっとこうしたほうがいいっていうことがございましたならば、さらに3次の交付金というふうなものも予定されている。例えばそのようなものを財源として、さらなる策というものを打ち出していきたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(中山文夫君) 藤田賢吾議員。 ○4番(藤田賢吾君) ありがとうございます。  ぜひとも、効果検証、私たちに見えるようにしていただきたいと思います。  またですね、今議会の議案には、商工、農業、菰野町内すべての企業、お店に対して、平等に救えるような施策は出ておりません。  今、考えている時点であるのですか。  もう一度言いますけども、町長は7月の臨時議会での全員協議会の中で、そのこものおうえんチケットに該当しないお店、その他困っているところには別の施策を行う、9月議会で出すとのことでした。先ほど言いましたとおり、実際に申請された16店の方に対してのみの予算立ての考えではなかったはずです。想定は法人が150、ごめんなさい、法人が220の個人が150ですね、というふうに聞いていますので、今後増えていく可能性ありますけども…… ○議長(中山文夫君) 藤田議員、ちょっと今の発言違ってないですか。 ○4番(藤田賢吾君) ごめんなさい、答弁が私、間違っていると思うんですけど。 ○議長(中山文夫君) 分かりました。 ○4番(藤田賢吾君) それでは、訂正してください。 ○議長(中山文夫君) 答弁誤りがあったようですので、再度答弁をし直します。  観光商工推進室長毛利広行君。 ○観光商工推進室長毛利広行君) 失礼しました。  先ほどの答弁で誤りがありましたので、訂正させてもらいます。  法人の数が150、個人が220でございました。失礼いたしました。 ○議長(中山文夫君) 藤田賢吾議員。 ○4番(藤田賢吾君) ありがとうございます。  想定で、法人が150、個人が220っていうことなんですね。ありがとうございます。  今後増えていく可能性はありますけども、想定、見込みの妥当性も含めて、今後この施策については、注視、検証するべきと私は考えています。  町長もいろんなところから意見が集まっていると思われますけども、私のところにも来ています。  町長自らが困っている人に対して、線引きしたのですから、行政として、平等な観点で、同等の支援策や施策が町民から求められるのは当然です。  現時点で、今後、菰野町の商工、農業を平等に救えるような施策は、何か考えがありますか。  町長、答弁願います。 ○議長(中山文夫君) 答弁願います。  柴田孝之町長。 ○町長(柴田孝之君) 平等というふうな言葉の意味が、全員にひとしく、同じ施策を行うのか、困っておられる方を中心に、困っている方とそうでない方の差を埋めるために、結果的に平等にするというふうな点で、言葉を整理する必要があると思います。私としては、特に困っている方とそうでない方との差を埋めるというふうな施策を実施するということ、まさにその点を現在実施中でございますし、それが足りないというふうなところがございましたら、現在検討中のものもございますし、皆様からお声等を頂いて、それで実施、さらなる実施につなげてまいりたいと考えていますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(中山文夫君) 藤田賢吾議員。 ○4番(藤田賢吾君) ありがとうございます。  まさにですね、困っているっていうところが、町長が感じている困っているっていうところと町民さんが思っている困っているっていうところが離れていると、私は駄目だと思っているんです。困っているっていうところが、もうちょっと声を聞いてほしいなっていうふうな思いもありますので、できるだけ努力をしていただけるようにお願い申し上げます。  今回の議案でも、町民法人税の減収の補正予算が出ておりますけども、今後についても、税収は減っていくのではないかと考えています。  そこで、コロナ対策も含めた令和3年度予算の考えの中、財政調整基金の残高と在り方について、町長としての考えについてもお聞きしたいと思います。
     まず、令和2年度の当初予算での予想と現時点での財政調整基金の残額を教えてください。  財務課長、答弁願います。 ○議長(中山文夫君) 答弁願います。  財務課長、伊藤 悟君。 ○財務課長(伊藤 悟君) 令和2年度末の財政調整基金の残高について、御答弁を申し上げます。  令和2年度末の財政調整基金残高につきましては、当初予算ベースで10億7,000万円を一般会計のほうへ繰り入れを踏まえまして、19億9,500万円ほどを見込んでおりましたが、新型コロナウイルス感染症対策として補正予算を編成する中で、財政調整基金繰入金を増額補正したことから、年度末残高がさらに減少する見込みとなりました。  さらに、その後、補正予算におきましても、新規事業を計上するなどしておりますが、普通交付税や臨時財政対策債、国県支出金等の歳入で増額補正したほか、歳出におきましては、事業費の精査等による減額補正もありましたことから、当初見込んでおりました基金残高が一定程度回復しております。  本定例会に上程しております令和2年度一般会計補正予算(第6号)(案)の補正後における令和2年度末の財政調整基金残高につきまして申し上げますと、23億6,200万円ほどを見込んでおりますので、御理解賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(中山文夫君) 藤田賢吾議員。 ○4番(藤田賢吾君) ありがとうございます。  令和2年度当初予定では、大きく減額していくと、私も認識しておりましたけども、先ほど課長の答弁にあったとおり、普通交付税とか臨時財政対策債、国、県の支出金が増額したことによって、見込みより回復した。23億6,000万円、見込みということではありますけども、町長は財政調整基金の在り方について、どのように考えていますか。  町長に答弁を願います。 ○議長(中山文夫君) 答弁願います。  柴田孝之町長。 ○町長(柴田孝之君) お答えいたします。  本来、財政調整基金は、災害など、緊急の必要があるという場合に、そこから充てるという、基金の中でも最終的に用いるものであると考えております。  これは当初予算の編成に当たって、多額の財政調整基金というものを用いるというふうなことは、財政の構造上、私は問題があると考えております。  よって、令和3年度以降、経常経費を賄うだけでかなりの財政調整基金を投入しなくてはならないっていうふうな構造そのものがおかしいので、この構造自体を改革していくことを来年度以降、それを考えていくだけでなく、実際に着手していきたいと考えております。御理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(中山文夫君) 藤田賢吾議員。 ○4番(藤田賢吾君) ありがとうございます。  災害や緊急的にっていう考えを持っているということでしたけども、今議会の、この法人税減収を見てもですね、今後についても収入については、厳しくなっていくということは間違いないっていうふうに考えます。  今の現状、経常収支比でいうなら、地方税として経常的に入ってくる一般財源に対して、人件費、扶助費、公債費など、経常的に支出される経費は膨らむばかりです。今後の予算編成を大変危惧しております。このままでは、経常的経費を地方税では賄い切れなくなって、前年度の繰越金や財政調整基金を切り崩すなど、臨時的な一般財源で賄わざるを得ない状況になってきます。  実際に予算、財政の硬直化は、もう既に始まっているんです。その中で、コロナ感染症対策も含めた今後の施策や、それに伴う財源について、令和3年度はどのように考えていくのか。  今議会に提出されている第6次菰野町総合計画基本構想、そして先日の議会答弁にもありました行政実施計画、それと関係する中期財政見通し、これについては、来年2月には公表するとのことでしたが、考えはもう決まってないと駄目ですよ。  町長の考え方、先ほどの再質問でも言いました、すべての商工業、農業関係の方々を平等に救える支援施策、予算規模、今、考えておかないと3月の予算編成に間に合わないですよ。  町長が当選してから1年半、そして議員時代も含めると、菰野町財政に2年関わったところで、選挙公約では、中学校まで医療費窓口無料化や少なくともセンター給食、二、三億円でできるという言葉から、1年後の今年、令和2年3月に入ってから、菰野町の財政が厳しいという話に変わってきました。  約3年間、菰野町の財政を見てきて、姿勢が変わった感じに、私には受け取れました。令和2年当初予算の説明で初めて使った言葉、「選択と集中」ですね、私には、町長の政治家としての覚悟のあらわれとして見ています。  しかしながら、今回の議案でもある一般会計の補正予算は、184億5,000万円となり、今までになく、増加の一途をたどっております。  これは、コロナ感染症の対策費だけが例年に比べて増えたのではありません。先ほどお話ししたとおり、コロナ対策関係では、事業費計上で5億円です。  しかし、間違いなく菰野町の体力はなくなっていくのではないか。どうしようもなくなる前に、今だからこそ、町長の「選択と集中」を実行する政治的な判断が必要なのです。  そこで、今回は私のほうから、「選択と集中」のために有効な手法を提案したいというふうに思います。  事務局、資料お願いします。  これですね、救急現場とかで使われるトリアージタグって言うんですけども、皆さん実物はちょっと見たことないと思いますけど、ドラマ等で見たことがある方はいるかもしれません。  簡単に言うと、救急で優先度を可視化して、見やすくするために使用されるタグです。最近では、インフラ整備、特にライフラインの要でもある橋梁の維持管理、一般的に橋梁については長寿命化が進められ、菰野町も同様に進められております。  最近では、橋梁トリアージという言葉で、本当に残すべき橋梁はどれなのか、財政が圧迫、その後、破綻に向かっていく前に、長寿命化という引き延ばし的な考えではなく、まさに「選択と集中」をするためにということで、橋梁に優先度をつける手法が考えられています。  そこから必要な経費、架け替えも含めた財政計画を立てることができるのです。  この考えは、救急やインフラ整備だけでなく、自治体が行う施策についても同様の考え方ができるものと思っております。  つまり、現在、菰野町が行っている全事業をトリアージするんです。  これはもうちょっとごめんなさい、私の提案として、例えばですけども、係長級以上の方々に、全施策、事業に対して、5ポイントで評価をしてもらう。その合計ポイントが高い、低いを見て、町長がしたい「選択と集中」をする判断材料になりませんか。  行政職の係長クラスの方は、いろんな課をまたぎ、今までの事業も知っています。  すべての「選択と集中」を町長だけで判断するのは難しいですよ。職員を挙げて、施策トリアージを行い、優先度を可視化してみませんか。  令和3年度予算に向けた検討をしている今だからこそ、町長、この提案を新年度予算の検討に取り入れてみませんか。  答弁願います。 ○議長(中山文夫君) 答弁願います。  柴田孝之町長。 ○町長(柴田孝之君) 大変貴重な御意見をいただき、ありがとうございました。  どのようにして「選択と集中」を行うかというふうな手法についての御提案をいただいたと考えておりますので、今後の参考にさせていただきたいと思います。 ○議長(中山文夫君) 藤田賢吾議員。 ○4番(藤田賢吾君) ありがとうございます。  事業を町長1人で決めるのは本当に大変だと思うんですよ。ここにおられる課長、ちょっと全員ではないですけども、皆さんも自分の課のやつは5点なら5点でつけるかもしれません。  ただ、やっぱりいろんな課をまたいで、この事業はもう少し精査する必要があるなというときに、トリアージするっていうところで、「選択と集中」には、必ず判断材料に私はなると思っています。一度、御参考で、ちょっと勉強していただいて、使っていただければうれしいなというふうに思っております。  次に、大きな2つ目のコロナ禍での子育てについての再質問ですけども、まず現状を教えていただきたいのですが、菰野町の待機児童は今、何人ですか。過去5年の推移も教えてください。  子ども家庭課長、答弁願います。 ○議長(中山文夫君) 答弁願います。  子ども家庭課長、大橋裕之君。 ○子ども家庭課長(大橋裕之君) 待機児童について、お答えいたします。  現在というのは、私の今から報告する数字でお答えをさせていただきたいと思います。  全国各市町村、4月1日現在と10月1日現在の待機児童数を国に報告することになっておりますので、4月1日現在の数字で報告をさせていただきます。  過去5年ということですので、平成28年度は0人、平成29年度は24人、平成30年度は22人、平成31年度は54人、今年度、令和2年度、55人でございます。 ○議長(中山文夫君) 藤田賢吾議員。 ○4番(藤田賢吾君) ありがとうございます。  今年度も50人以上いるとのことですけども、なぜこのような質問をするに至ったかというと、事務局、写真をお願いします。  これですね、先月末に、鵜川原小学校地区で地域福祉懇談会の会議に参加させていただいたときのホワイトボードです。先日の福田議員の質問の中で触れられておりました地域共生社会の実現に向けた支援として、これは社会福祉協議会が行っております。地域にボランティアとして尽力していただいている方々が集まり、自分の住んでいる地域の心配ごとやこれからについて、どうあるべきなのか。本当にたくさんの意見が出ましたが、その中で大変気になることがありましたので、質問しました。  確かに、答弁でもありましたように、菰野町は多くの子育て施策に取り組んでいることは承知しております。  しかしながら、先ほどの待機児童の話もありますけども、保育を受けることができない状況の中で、コロナ禍の中、子育てに不安を抱えているにもかかわらず、子育て中のパパ、ママが外に出にくい、人と会って相談しにくい。そのような状況があるのではないかと大変心配しております。  そこで、現場の話を聞いておりますと、子育てサロンへの参加者が減っているということが意見として出ていましたので、私の知り得る限りで、親御さんの方々からお話をお聞きし、実態を調査しました。  確かに、コロナ感染症が怖くて出にくいということは分かりましたけども、窓口で相談したい方や必要な方は役場に来ているそうで、ほかの自治体で行っているようなオンライン相談のような話も出ましたけども、利用者の親御さんに聞くとですね、やはり顔が近くに見えて、同時に子どもたちも安心して預けられる環境で相談したいということでした。  しかしながら、コロナのおそれは払しょくできない現状の中、今後について、どのように子育てパパ、ママを支援していくのか。  現在、行っている事業以外に、令和3年度予算に向けた、何か支援の考えがあれば、町長お答えいただけますか。御答弁願います。 ○議長(中山文夫君) 答弁願います。  柴田孝之町長。 ○町長(柴田孝之君) 詳細につきましては、担当課長からお答えします。 ○議長(中山文夫君) 答弁願います。  子ども家庭課長、大橋裕之君。 ○子ども家庭課長(大橋裕之君) 来年度、新たな施策ということでございます。  これは、新たな施策ということではございませんが、国が進めております子育て支援包括支援センター、これは先ほど議員がおっしゃられましたことも含めまして、子育て感に負担がかなり重くなっているという家庭がございます。  それと、町長が御答弁申し上げましたように、子育て支援の中でもいろいろ施策はございますけども、やはりこのコロナ禍において、子育て負担を感じている保護者が多いということも現実でございます。それはやはり子どもを、子育てサロンとか、大勢の人数の集まる場所に参加しにくいということも聞いております。  そのような妊産婦、それから子育て支援をしている保護者、この支援としまして、やはり子育て支援センターでの事業の充実、それからやはり私どもが今、重要視していますのは、電話で相談いただいたときに、必ず本人の了解を得て家庭訪問をしております。  そして先ほどおっしゃられましたように、子どもを見ながら、保護者が相談をしたいということでございますので、それはやはり私どもが出向いて相談に乗っていくのが重要かなというふうに思っております。産後ケアの事業を充実するためにも、今後も家庭訪問を重視した取組をしていきたいというふうに思います。  一昨日、オンラインの相談、そういうことも御質問を頂きましたが、これは今、県が実施しておりますので、もしオンラインの専門的な相談があれば、県の施策を紹介させていただく。そして、菰野町としては、やはり顔の見える施策を充実していきたいというふうに考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 ○議長(中山文夫君) 藤田賢吾議員。 ○4番(藤田賢吾君) 丁寧な御答弁ありがとうございます。  まさに、親御さんもね、同じように思っているわけですよ。顔が見えて、同時に子どもも見てほしい。そういった状況で安心して相談したいっていうのには、引き続き、菰野町のほうから出向いて、新しいパパ、ママに寄り添って、支援していただきたいなって、そんなふうに思っております。  ちょっと子どもは私も、一番下でも小学校1年生ですので、大きくなってしまいましたけども、町長も私も同じ、まだまだ子育て世代です。できれば町長のほうから答弁、気持ち的な答弁も頂きたかったなっていうふうに思っていますけども、子育てのしやすさ、そして地域のつながりこそが、郷土愛あふれる菰野町民に育てていくものだと考えます。  場所や施設、そして人材、ハード面での整備には限界があります。そこで安心していただけるようなソフト面での環境整備を担保することで、子育てしやすい町、菰野町になるのではないですか。  私は、すばらしいまちづくりのために、今、優先して考えるべきことだと思いますので、今後も子育てについて、真剣に向き合い、事業に取り組んでいただくことを関係各課にもお願い申し上げ、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(中山文夫君) 以上で、藤田賢吾議員一般質問は終了しました。  ここで、暫時休憩いたします。  なお、子ども家庭課長、大橋裕之君、観光産業課長、樋口直也君、観光商工推進室長毛利広行君は、退席していただいて結構です。  休憩時間は、10分程度といたします。               午前10時50分 休憩             ~~~~~~~~~~~~~~~               午前11時07分 再開 ○議長(中山文夫君) 再開します。  15番議員、加藤昌行議員、登壇願います。            〔15番 加藤昌行君 登壇〕(拍手) ○15番(加藤昌行君) 15番議員、日本共産党の加藤昌行です。  私は、町民の立場に立って質問をいたします。  質問の第1は、のりあいタクシーのさらなる充実に向けて、乗降場所の増加を求めるものであります。  自動車が生活必需品として普及する一方で、公共交通の柱である電車、バスなどの利用者の減少が始まり、路線の廃止が相次ぎました。
     菰野町においても、現在は、路線バスは三重交通2路線のみで、4社あったタクシーも尾高タクシーのみとなりました。  こうした状況を受け、菰野町では通勤、通学などのため平成11年から運行していた福祉バスを、平成17年に三重交通と連携して、コミュニティバスとして運行してきました。  コミュニティバスと連携して、町民の利便を図るため、平成30年度から始まったのりあいタクシーが令和2年10月から竹永地区、千種地区を中心に乗降場所を増やし、町内全域で利用できるようになりました。  公共交通には、大量輸送に向いている電車、バス、自宅から目的地に直接行けるタクシーなど、それぞれの種類、役割があります。  菰野町では、こうした公共交通に加えて、のりあいタクシーがバスとタクシーの中間を埋める役割を果たしています。  菰野町のりあいタクシーは、令和元年度からAIによる経路検索や予約などのMaaSシステムを整備しています。この菰野町MaaSシステムは、令和元年度に引き続き、令和2年度も国土交通省のMaaS推進・支援事業に採択されるなど、高い評価を受けています。  こうした中で、今回の新型コロナウイルス感染症の世界的流行が発生し、町内の公共交通も利用者の落ち込みなど、大きな影響を受けています。  町民の生活になくてはならない公共交通を守り、育てることが今、求められています。  バス・電車事業者、町民代表などで構成する菰野町地域公共交通会議は、令和2年8月7日、「菰野町の地域公共交通崩壊を食い止めるための緊急アピール」を宣言し、町民に利用を呼びかけ、国土交通省、三重県などに必要な支援を求めました。  町内全域で始まったのりあいタクシーは、区長さんなどとの協議で乗降場所の設置を図ってきましたが、地域により、どうしても乗降場所が遠く、利便性が悪い箇所が出てきています。  障がい者や高齢者など、体に不自由を抱えた利用者には、乗降場所が遠いことは、極めて使い勝手が悪いのです。  のりあいタクシーを守り、育てるためにも、さらに便利な乗降場所の増加を求めるものであります。  質問の第2は、個人の尊厳とジェンダー平等のため、差別や分断をなくし、誰もが自分らしく生きられる社会実現を求めて、質問をいたします。  1つは、菰野町職員及び会計年度任用職員の賃金差別、格差をなくすことであります。  2つは、選択的夫婦別姓制度の実現のため、菰野町が民法、戸籍法などの差別的条項の改正を国に要望するように求めるものであります。  3つは、L、レズビアン、女性同性愛、G、ゲイ、男性同性愛、B、バイセクシャル、両性愛、T、トランスジェンダー、心と体の性が一致しない人、さらに最近は、Q、クエスチョニングという性自認と性的指向が決まっていない人など、これらの差別をなくすため、また菰野町が独自のパートナーシップ制度の条例を制定するように求めるものであります。  菰野町正規職員の職級格差及び会計年度任用職員、つまり今までの臨時職員のことですね、会計年度任用職員との賃金格差については、管理職において、女性課長級及び課長補佐級、係長級の比率が低く、女性の比率が低いわけです、正規職員と比べ、会計年度職員の同一労働、同一賃金に反する賃金の低さや長期に勤める会計年度任用職員の待遇改善が必要だと考えます。  私は、2019年12月、議会質問で、菰野町にジェンダー平等、選択的夫婦別姓制度の実現と独自のパートナーシップ制度の条例制定を求めました。  質問後の1年間で、社会情勢は大きく変化しています。  選択的夫婦別姓制度の実現では、法務大臣の諮問機関、法制審議会の答申が1996年2月に出されました。この答申は、民法を改正して選択的夫婦別姓制度を採用する案が盛り込まれました。民法改正案作成に関わった元法務省民事局参事官で法制審議会の幹事であった小池信行弁護士は、1991年から5年間にわたる各界からの意見聴取の結果、選択的夫婦別姓制度に賛成する理由は、「姓は人が個人として尊敬される基礎であり、個人の人格の一部である」「婚姻によって姓を改めなければならないとすることは人格権の侵害につながる」との意見が最も多かったと語っています。  答申は、閣議決定の前の与党審議で、自民党法務部会の了承が得られず、国会提出は断念されたと小池信行さんは語っています。  選択的夫婦別姓制度は最高裁で争われ、第1次訴訟の2015年12月、最高裁判決は民法第750条の規定を合憲とする一方、議論を国会に委ねました。  裁判官15人のうち、合憲としたのは10人、5人が違憲の判断でした。あと3人が違憲となれば、合憲を上回る、もう一歩のところでした。  第2次訴訟が現在、争われています。  東証一部上場のソフトウェア会社「サイボウズ」の社長、青野慶久さんらが原告で、夫婦同姓を定める民法第750条と婚姻届の手続を定める戸籍法第74条について、「法の下の平等や両性の本質的平等を定めた憲法に違反する」と、ニュー選択的夫婦別姓訴訟の審理が2020年11月9日、つまり先月の9日ですね、最高裁第2小法廷、第3小法廷から長官と判事の15名が揃って審理をする最高裁大法廷に回付されることになりました。社会情勢の変化を踏まえ、夫婦同姓規定について憲法判断を示す見通しです。  国民の中でも、選択的夫婦別姓を求める声は強く、大きくなっています。  30歳未満の若者で作る市民グループが2020年12月3日、つまり今月の3日ですね、選択的夫婦別姓の早期導入を求めるネット署名を僅か4日間で3万人分も集め、橋本聖子男女共同参画担当相に提出、懇談し、話題となりました。  また、早稲田大学の棚村政行教授らが全国の60歳未満の成人男女7,000人を対象に行った選択的夫婦別姓について尋ねたアンケートでは、賛成が7割に上り、「同姓であるべき」は、約14%にとどまったと2020年11月18日に発表しています。  さらに、毎日新聞と社会調査研究センターの12月12日のアンケートでも、選択的夫婦別姓には、賛成が49%に上り、反対は24%にとどまり、各種世論で選択的夫婦別姓導入に賛成が圧倒的多数となっています。  国政においても、2020年11月6日の参議院予算委員会で、小池 晃議員の質問に、橋本聖子内閣府特命担当大臣が、「第5次男女共同参画基本計画には、5,600件、1,700ページにわたる多数意見が国民の世代別に寄せられており、こうした意見は重要で、若い世代の意見は大切だ。この意見の中に反対意見はなかった」と答弁しています。  国政においては、第5次男女共同参画基本計画策定が今週にも閣議決定されようとしています。  また、地方議会では2018年6月から2020年7月までの間に、全国で102の地方議会が選択的夫婦別姓の導入や議論を求める意見書を提出しており、その後も増加しています。  次に、ジェンダー平等では、世界経済フォーラムが2019年12月発表の男女格差ランキングで、日本はジェンダーギャップ指数153か国中121位と大変、遅れた国となっています。  とりわけ、政治分野での男女格差は、153か国中、日本は144位と最悪で、最下位から、下から9番目というひどい実態となっています。  国連のグテーレス事務総長は、国際女性デーの主要メディアへのメッセージで、このように語っています。ジェンダー平等は直面する最大の人権課題だ、と指摘しています。  三重県内においても、この1年間でジェンダー平等の運動が大きく前進しています。  三重県議会が選択的夫婦別姓制度導入を求める意見書を国や国会にあげています。  パートナーシップ制度では、鈴木英敬三重県知事は、先月、2020年11月20日の三重県議会本会議で、LGBTなどの性的少数者のカップルを自治体が婚姻と認めるパートナーシップ制度を導入する意向を表明いたしました。  お隣のいなべ市は、2020年6月に、パートナーシップ制度を導入する「いなべ市性の多様性を認め合う社会を実現するための条例」を制定いたしました。  こうしたジェンダー平等の運動が大きく前進する一方で、性暴力、ハラスメントなどをなくし、個人の尊厳とジェンダー平等の社会実現を国が推し進めることに、一部の逆流も見られます。  性暴力を告発した女性ジャーナリスト、伊藤詩織さんへの誹謗中傷のツイッターに賛同を示し、「いいね」を押し、名誉毀損で提訴され、女性はうそをつけると発言した自民党、杉田水脈衆議院議員、医大受験の女性受験者への減点、女子大生を性的ランキングする週刊誌などがあらわれています。  菰野町でも、基本的人権を守るためにも、パートナーシップ制度の導入を強く求めます。  以上、関係課長及び町長の答弁を求めます。 ○議長(中山文夫君) 加藤昌行議員の一般質問に答弁を願います。  柴田孝之町長、登壇の上、答弁願います。              〔町長 柴田孝之君 登壇〕 ○町長(柴田孝之君) それでは、順次お尋ねに対して、お答えいたします。  まず、1つ目、公共交通・のりあいタクシーのさらなる充実に向けての御質問を小さい①番から③番まで、併せてお答えしていきたいと思っております。  菰野町のりあいタクシーは、タクシー型車両で町内各地に設置された乗降場所から乗降場所まで移動することができる公共交通です。平成30年10月に南部エリアで運行を開始し、令和元年10月からは朝上地区の北部エリアで、本年10月からは竹永、千種地区の中部エリアでも運行を開始し、町内すべての地区でのりあいタクシーを利用できるようになりました。  のりあいタクシーを利用するためには、事前に予約申し込みが必要ですが、電話予約だけでなく、スマートフォンなどからウェブ予約ができるよう、菰野町MaaS「おでかけこもの」のシステム構築を行い、気軽に様々な世代の方が、このおでかけこものを利用し、のりあいタクシーにお乗りいただけるように努めておるところでございます。  この菰野町MaaS「おでかけこもの」は、日本版MaaSの先進的なモデル事業として、国土交通省から2年連続して事業採択を受けておるところでございます。  公共交通やのりあいタクシーの充実のため、こののりあいタクシーの利用を促すというふうなこと、これが非常に大切であると考えております。  議員御指摘のとおり、乗降場所の設置、その設置に当たっては、実際に御利用いただく方の移動距離を短くすること、または乗降する場所自体を待ちやすい、利用しやすい場所にする。このような利便性を向上させることも、もちろん重要であると考えておるところでございます。  具体的な乗降場所の設置につきましては、地元からの要望も含め、各区の区長の皆様と協議を行い、利用者が安全に乗降でき、しかも皆様が乗降場所へ向かうに当たって、御負担が小さくなるような場所になるよう最重要視し、できる限り利用しやすい場所に設置することを進めておるところでございます。  また、公共交通、のりあいタクシーのうちの、のりあいタクシーのMaaSシステムの導入というものが、そもそも待たなくてよくするというふうな意味合いがございます。デマンドサービスであることから、待たなくて済むことによって、今、御指摘いただきました利便性の向上につながるものと考えております。もちろんMaaSだけではなくて、のりあいタクシーだけでなくて、コミュニティバスもございます。このコミュニティバスも時刻表を厳格に順守することによって、やはり待つ必要がなくなるというふうなことにもつながってくると考えていますので、待ちやすくする。また乗降場所へ向かう負担を軽くするというだけでなく、そもそも待たなくてよくするという工夫を組み合わせていきまして、この公共交通やのりあいタクシーをさらに充実させるということを考えていきたい、利用しやすいものにしていきたいと考えておるところでございます。  さらに、この充実のためには、皆様にたくさん御利用していただくこと。これがそのまま充実への応援となり、充実させるというふうな、実際の運用、動きにつながっているところでございます。そのためには、利用促進の宣伝強化というふうなものも、また大切であると考えております。  そのために、そもそも利用方法、乗降場所の周知を図るということ。存在そのものではなくて、どんなふうに便利なのか、また利用するに当たって、どのように利用すればいいのかということをしっかりと皆様に御理解いただくことが大切であります。具体的な施策といたしまして、町としましては、今年の広報こもの1月号と9月号で特集記事を掲載するとともに、9月には、のりあいタクシーの利用方法や乗降場所などを掲載したパンフレットの全戸配布を実施いたしたところでございます。  また、各区のイベントなど、特に利用の多い高齢者が集まる機会に職員が出向き、のりあいタクシーの利用方法やウェブ予約方法などの説明会を実施しております。  今後も、たくさんの町民の皆様にのりあいタクシー等、公共交通を利用していただけるよう広く周知に努めてまいりたいと考えております。  私自身も、こののりあいタクシー、さらにコミュニティバス、大変おこがましいとは存じておりますが、私が利用し、またこれをSNSなどで発信するということ、これは町の事業ではございませんが、私自身も、この利用のしやすさや、またこのような制度というふうなものは便利であるというふうなことの周知、発信にも努めてまいっておるところでございます。  以上、述べましたこと以外にも、さらに利用方法についてのハードルを低くすること、このような制度そのものがたくさんの方に、実際にのりあいタクシーの利用者の方がかなり増えておりますので、さらにこれを増やしていくような宣伝、周知というものに努めていく。実際に利用しやすくなるだけではなく、実際に皆さんに利用していただくための周知にも努めていきたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。  次に、大きな2番、これも①番から③番まで、御質問をいただいておりますので、順番に、順次お答えいたしたいと思っております。  まず、正規職員、臨時職員との賃金格差、男女間賃金格差の是正によるジェンダー平等などについての御質問でございます。  職員の給与等につきましては、条例及び規則において支給基準等を定めております。これらの規定に基づいて支給を行う限り、この給料等の級及び号給につきましては勤務状況により決定されており、係長等、役職に就くまでの間につきましての男女間格差は、この支給規定上はございません。係長等への役職登用につきましても、今後、職場での女性活躍推進を図りながら、男女間格差の解消を進めていく必要があると考えております。  なお、私が就任し、初めて女性の課長級職員の登用も実現しているところでございますので、この点も申し添えておきたいと思います。  また、正規職員と臨時職員の賃金格差についてでございますが、これらの職員においては、職責や採用時における選考の相違などから同じ給与体系になっていないというのが、これは現状でございます。臨時的任用職員につきましては、今年度から会計年度任用職員制度が開始され、期末手当の支給や経験年数による昇給等、労働条件の改善を行っているところでございます。  すなわち、賃金格差につきましては、この会計年度任用職員制度の採用によりまして、その差というふうなものは小さくなっている状況もございます。  今後、この差をどのように埋めていくかというふうなことも、順次検討していきたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。  さらに、選択的夫婦別姓につきましての御質問でございます。  この点、政府が12月に閣議決定を予定している第5次男女共同参画基本計画の中で、「旧姓を引き続き使えないことが結婚後の生活の支障になっている」とともに、「実家の姓が絶えることを心配して結婚に踏み切れず、少子化の一因になっている」などの推進派の意見がございまして、推進派の意見を反映するのか、「改姓した人が不便さを感じることのないよう、引き続き旧姓の通称使用の拡大やその周知に取り組む」とする慎重派の意見を反映するのか、その記述について検討されているところでございます。  推進派、慎重派、両派、御意見があるというのが現状であるというところでございます。  現在、策定検討中の第4次菰野町男女共同参画プランは、男女共同参画を実現させていくための施策を町民、事業者、行政等が一体になって総合的に推進するための指針となる行動計画であるため、第3次菰野町男女共同参画プランに引き続き、夫婦同姓の義務づけが女性活躍の妨げにならないような意識改革や環境整備について記述していくことを検討しており、現行の法、制度の中で、国の第5次男女共同参画基本計画を踏まえながら、策定する予定でございます。  このように、まず夫婦別姓を実現するということそのもの、これ自体は法の改正が必要でありますが、例えこれが、改正が整わなくても、そのことによる不便さを解消するという努力を菰野町としては、まず進めているところでございます。  さらに、法改正についての働きかけにつきまして、言わば今お話ししたような法改正をするということが究極の問題解決の方法と見ることも可能でございます。そのための働きかけにつきましては、婚姻制度や国民それぞれの生活の在り方に関係する重要な問題でもございます。そのため、より多くの国民の理解の下、国において慎重に進められているところであると認識しているところであります。  特に、菰野町として、これを働きかけるということにつきましては、菰野町の町民の皆様において、働きかけが特に必要であるとのお声を頂けるか。特に菰野町において、これを特に夫婦の別姓でなければならないという事情があるかどうかも考慮しなくてはなりません。  また手法といたしましても、当町単独ではなく、町村会と意見表明を行うなど、様々な方法も検討できるところでございます。社会全体の動向、菰野町における特段の事情、さらにはどのような働きかけが効果的かという手法を含めながら、検討すべき問題であると考えるところでございます。  さらに、LGBTの問題、いわゆるパートナーシップ制度の条例制定につきましての御質問を頂いておりますので、この点についてお答えいたします。  性の多様性を認め合う社会の実現については、三重県において、「性の多様性を尊重し、誰もが安心して暮らせる三重県づくり条例(仮称)」の制定を進めており、その中で県によるパートナーシップ制度の導入が検討されるところでございます。  同性カップルを公的に認めるパートナーシップ制度につきましては、これまでも幾つかの自治体において導入されております。現在の法律では、同性婚については認められていないため、法律上の婚姻と同等の効果が生じるものでありませんが、性的少数者の方々の人権尊重や支援のため、パートナーシップ関係であることを自治体独自で証明するものとなっております。  今後、三重県においてこの制度が導入されますと、三重県全体、県下の各市町の一部行政サービス等において、家族同様の取り扱いを行うということになります。  この際、三重県が県内全体を対象とした制度を導入するということになりますと、各市町におけるパートナーシップ制度との整合性の問題になりまして、当然ながら、県の制度が優先ということになってまいります。県の制度がどのようになるのか、そのこと、整合性といったものを検討しなければならない局面になっておりますので、当町におけるパートナーシップ制度導入に係りましては、その点を踏まえ、慎重に検討していくことが必要だと考えております。  同様に、意見表明につきましても、先ほどの別姓が認められるか、再婚禁止規定、婚外子差別規定などの民法改正を求めることも踏まえまして、先ほどお話ししたとおり、町全体、国全体、町特別の状況、手法も含めて、検討してまいりたいと考えておりますので、何とぞ御理解賜りますようお願い申し上げます。  私からの答弁は、以上です。 ○議長(中山文夫君) 一通りの答弁が終わりました。  再質問がありましたら、御発言ください。  加藤昌行議員。 ○15番(加藤昌行君) まずですね、のりあいタクシーについてです。  安全安心対策室長、乗降場所をたくさん作っていただきましたけれども、遠くて不便だという声をお聞きになっていますか。これ、冬になって雪が降ったり、風が強かったり、寒いところをですね、遠くののりあいタクシーの乗降場所まで行くということは、体が不自由な方、足腰が痛い、膝が痛いという方にとっては、大変辛いことになるんですね。私がいろいろお聞きするのは、もっと近くに作ってほしいという声が届いていますが、どのように認識していますか。 ○議長(中山文夫君) 加藤昌行議員の再質問に対して、答弁を願います。  安全安心対策室長、黒田雅啓君。 ○安全安心対策室長(黒田雅啓君) 一部そのようなお声は頂いておるところです。  町長からの答弁もありましたように、増設等につきましては、地元からの要望も含めて、各区の区長と協議を行い、利用者が安全に乗降できる場所を最重要視しまして、できる限り利用しやすい場所に今後とも設置を進めていきたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(中山文夫君) 加藤昌行議員。 ○15番(加藤昌行君) 区長さんも努力していただいて、乗降場所をたくさん作っていただきました。  先ほど答弁ありましたように、のりあいタクシーの場所をたくさん作っていただいたわけです。  しかし、どうしてもね、やっぱりそういう場所が出てくるということで、御答弁頂きましたように、さらにそういうね、遠いところの、言わば隙間を埋めていくと。乗降場所を増やしていくということに努力をしていただきたいというふうに思います。  次に、広報こもの721号、「みんなの生活線」について、触れたいと思います。  この2020年9月号は、公共交通についての特集を11ページにわたって行っているんですね。今、答弁いただきましたね。  私はね、大変すばらしいできだと、内容だと、高く評価しています。経過から現在に至るまでの取組の状況、それから近鉄電車や尾高タクシー、三重交通、そして菰野町地域公共交通会議の座長である名古屋大学の加藤博和教授の話、さらにですね、私が優れているなと思うのは、この利用者の声をね、若い高校生からお年寄りまで、各年代にわたってここに掲載しているという点でも、大変優れた内容になっている。
     また、写真を大胆に使って、斬新な紙面になっているという点でも非常にいい広報、あるいは広報っていうのは、広く報道する、町民に広報するという意味でも、非常に優れた広報だなというふうに私は高く評価しています。  そこでね、安全安心対策室長、私はさらなる広報の強化をこれからもやっていくべきだというふうに思っているんですね。何度も呼びかけると。そのポイントはですね、利用して、つまり乗って、もっと便利にしようと。利用すればするほど、もっと便利になるんですよというのをですね、1つの柱にして、この公共交通をさらに便利なものにしていくということが大切だというふうに思っています。読まない人おるんですね、町民の中には。  ですから、何度も何度もね、やっぱり広報することが大切だと思います。いかがでしょうか。 ○議長(中山文夫君) 答弁を願います。  安全安心対策室長、黒田雅啓君。 ○安全安心対策室長(黒田雅啓君) 今後につきましても、のりあいタクシー、コミュニティバスを初めとした公共交通を多くの方が利用していただけますように、広報紙を初めとした配布物、または職員が地元に出向いて説明させていただくというような周知に努めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(中山文夫君) 加藤昌行議員。 ○15番(加藤昌行君) 先ほど言いましたように、この菰野町のMaaSの取組は、2年連続で国から採用されるというふうにですね、非常に高い評価を得ているわけです。この高い評価の柱はですね、地方自治体が主導して公共交通を充実させていると。柴田町長が進める、この公共交通を高く評価されて、2年連続の採択になっているというふうにお聞きしています。  さらに便利にするために、先ほど答弁いただきましたように、隙間を埋める、この乗降場所を増設していただく。  そして、さらに広報を強めていただくということで、答弁を頂きましたので、さらに充実していただきたいというふうに思います。  次に、正規職員と会計年度任用職員の点についてです。ジェンダー平等について、触れていきたいと思います。  まず、管理職の実態、男女比について、触れたいというふうに思います。  事務局、資料の1を映してください。  菰野町の令和2年度の男女比についてです。課長級は合計で31人おりますが、男性29人、女性2人、合計31人。このうちですね、女性課長は2人で、比率でいくと、僅かに6.5%なんですね。先ほど答弁ありましたように、このうちの1人は、柴田町長になってから、課長になっていると。これは大変いいことですが、全体で見ると低いんですね、これ。  今後ですね、女性活躍のためにも、女性の課長を増やす努力をしていただきたい。  その下、課長補佐級。  課長補佐級はですね、男性が23人、女性が9人、合計で32人。この中で女性の比率は、9人ですから、28.1%。  その下、係長級。  係長級は、男性50人、女性20人、合計70人。そのうち女性は僅かに28.6%。大体3分の1なんですね。  次にね、ちょっと賃金についても触れてみたいと思うんですね。  総務課長、在職年数による正規職員とフルタイムの会計年度任用職員の給料差について、お尋ねいたします。  事務補助員で勤続10年、そして勤続20年の、この給与の差額は幾らになっておりますか。 ○議長(中山文夫君) 答弁願います。  総務課長、片岡芳輝君。 ○総務課長(片岡芳輝君) 御答弁申し上げます。  正規職員とフルタイム会計年度任用職員の差ということでございますが、同じ条件で採用したとして比較した場合でございますが、10年で120万円ほど、そして20年ならば150万円……。  すみません、失礼いたしました。ちょっと、すぐに出てこなかったです。申し訳なかったです。  給与の差額といたしましては、事務補助員と正規職員を比較いたしますと、10年で195万円、約200万円程度、そして20年で290万円、約300万円程度の差となってきます。  以上でございます。失礼いたしました。 ○議長(中山文夫君) 加藤昌行議員。 ○15番(加藤昌行君) 10年間で195万円の差、つまり約200万円の差、20年間で290万円、約300万円の差が出ているんですね。今、いわゆる以前の臨時職員、会計年度任用職員の皆さんは、菰野町本庁についても、みんな主要な仕事についています。会計年度任用職員がいなければ、菰野町の本庁は回っていかないという状況だと思うんですね。数の上でも、仕事の中身の上でも、会計年度任用職員がいないと菰野町の仕事は回っていかないという状況の中で、これだけの賃金差が生まれています。  総務課長、会計年度任用職員で長い人は、勤続年数が何年になっていますか。 ○議長(中山文夫君) 答弁願います。  総務課長、片岡芳輝君。 ○総務課長(片岡芳輝君) すみません、会計年度任用職員の勤続年数でございますが、清掃業務従事者を含む場合ですと、最長で34年、そして清掃業務従事者を除きますと、最長24年となってございます。  以上でございます。 ○議長(中山文夫君) 加藤昌行議員。 ○15番(加藤昌行君) 最長で34年間勤めているんですね。  こういう人たちの待遇を改善することが、やっぱり大切だと。会計年度任用職員になってですね、一定の改善がなされましたが、今後もさらなる改善が必要だというふうに思います。  総務課長、どのように思われますか。 ○議長(中山文夫君) 答弁願います。  総務課長、片岡芳輝君。 ○総務課長(片岡芳輝君) 先ほど町長の答弁もございましたけれども、職責や、採用の選考条件等も違いがありますので、どうしても雇用形態の違いはございます。  ただ、できる範囲で、手当等のない中の見直しができる範囲については、行っていきたいと考えてございますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(中山文夫君) 加藤昌行議員。 ○15番(加藤昌行君) さらなる待遇の改善を求めたいと思います。努力いただくようにお願いしたいと思います。  次に、夫婦別姓の問題について、お尋ねいたします。  夫婦別姓、あるいはLGBT、性的少数者の問題は、基本的人権の問題だというふうに考えています。  企画情報課長、あなたはどのように考えていますか。 ○議長(中山文夫君) 答弁願います。  企画情報課長加藤正治君。 ○企画情報課長加藤正治君) なかなか大きな問題であることから、一言で表現するというのは非常に困難であるかなというふうに考えております。  ただ、最近の傾向としましては、まず従来からの生物学的な性差だけではなくて、社会的、また文化的性差を含めた広い意味での、いわゆるジェンダーという部分についての平等性が問われている社会であると考えております。  以上です。 ○議長(中山文夫君) 加藤昌行議員。 ○15番(加藤昌行君) 私は、基本的人権の問題だというふうに思っているわけです。こういった問題は基本的人権の問題だというふうに、あなたはとらえているんでしょうか。そこを聞いているんです。 ○議長(中山文夫君) 答弁願います。  企画情報課長加藤正治君。 ○企画情報課長加藤正治君) まず、ジェンダー平等っていう部分につきまして、根本にあるのは基本的人権であるととらえております。  以上です。 ○議長(中山文夫君) 加藤昌行議員。 ○15番(加藤昌行君) この夫婦別姓の問題については、国でも国会でも、あるいは政党でも、国民の中でも、今、自民党政府は孤立しています。  昨年の参議院選挙のときに、各党党首の討論会が行われました。夫婦別姓について反対したのは、当時の安倍首相だけでした。連立内閣を作っている公明党も夫婦別姓については賛成だというふうに表明しています。  先ほど触れました、今年11月の参議院の予算委員会の小池 晃議員の答弁にですね、野田聖子大臣はこのように答えているんですね。  11月6日、参議院予算委員会。橋本聖子内閣府男女共同参画特命大臣。5,600件に及ぶ、この男女共同参画に対する主な意見はどういう点があったかという点で、5点触れています。  改姓で論文などの研究実績が引き継がれない。  2点目、法律で夫婦同姓を義務づけているのは世界で日本だけ。国際社会では通用しない。  3つ、通称では、2つの姓の使い分けが必要で、本人や企業のコストがかかる。  4つ、改姓を避けるため結婚をあきらめる。あるいは結婚を先延ばしにする。  5、事実婚では子どもがつくりづらく、少子高齢化に拍車がかかる。  こういった声が主たる声だというふうに答弁しています。  事務局、資料の1を映してください。ごめんなさい、1じゃない、3ですね。先に4を映してもらおうか。それ4でしたね、ごめんなさい、3でよろしいです。  先ほど言いました、世界で見た日本の格差ですね。ちょっと簡単に触れていきたいというふうに思います。  まず、衆議院議員、女性は9.9%、僅かに9.9%。地方議員13.2%。内閣に占める女性は3人。女性議員ゼロ、または1人だけの地方議会44.7%。菰野町も今回の町会議員選挙で女性議員が3人から2人になりましたね。国家公務員の幹部4.2%。市区町村長、僅か2%。裁判官22.2%。企業の部長職6.6%。賃金格差、男性に比べて、女性の賃金は73.3%しかありません。6歳未満の子を持つ夫婦の1日当たりの家事・育児時間は、妻は、つまり女性は454分、夫、男性は83分。自治会長は5.9%。男性の育休取得率6.16%。ありがとう。  こういう実態ですからね、一番最初に触れましたように、日本の順位が世界で見ても、大変低いわけです。  事務局、もう1つの資料を、このジェンダー平等の、映してください。  男女格差の大きな国、日本。ジェンダー不平等の日本。153か国中、日本は121位。政治分野で見ると、144位、下から9番目というひどさです。1位はアイスランド、75位がタイ、76位がイタリア、106位が中国なんです。108位が韓国なんです。日本は121位。最下位は153位のイエメン。この東アジアを見てもですね、中国や韓国より、うんと遅れていると、日本は。こういう実態なんですね。ありがとう。  それでは、パートナーシップ制度について、お伺いいたします。  まずですね、今、性暴力やハラスメントなど、社会問題になっていますが、菰野町にはこうした性暴力やハラスメントの窓口というのはあるのでしょうか。 ○議長(中山文夫君) 答弁願います。  総務課長、片岡芳輝君。 ○総務課長(片岡芳輝君) 菰野町におきましての専門的な窓口ということはございませんけれども、人権相談ということで、毎月、定期的な相談は行ってございます。  それから、専門的な窓口といたしましては、県のほうに、「みえ性暴力被害者支援センター」等がございますので、そちらのほうに相談されるということになるかと存じます。こちらのほうに問い合わせましたところ、菰野町の件数としては、地域を限定した数字については公表されておりませんが、県内全体で昨年の実績として、328件の相談があったということでございます。  以上でございます。 ○議長(中山文夫君) 加藤昌行議員。 ○15番(加藤昌行君) ぜひね、明確な、町民に分かる窓口を設置していただきたいというふうに思います。  次に、事務局、新聞記事を映してください。  三重県がパートナーシップ制度を導入するというふうに、三重県議会の本会議で知事が表明いたしました。それについてですね、導入するについては、県下29の市町の意見を聞いたんですが、菰野町はこの意見をどのように挙げましたか。 ○議長(中山文夫君) 答弁願います。  総務課長、片岡芳輝君。 ○総務課長(片岡芳輝君) 県のほうからアンケートがございまして、そちらにつきましては、制度の導入を望むということが多かったという報道もありましたけども、菰野町につきましても、望ましいという回答をしております。  以上でございます。 ○議長(中山文夫君) 加藤昌行議員。 ○15番(加藤昌行君) パートナーシップ制度の導入を望ましいと、菰野町は回答しているわけですね。先ほどの答弁もありましたように、三重県と整合性のとれたパートナーシップ制度の導入をですね、菰野町は自主性を持ってやっていただきたいというふうに思うんですね。よそがやったからうちもやるんだというような受け身ではなく、お隣のいなべ市のように、あるいは三重県で行っている伊賀市のように、自主性を持ってやっていただきたいと思います。  総務課長、そのことを答弁いただきまして、私の質問を終わります。 ○議長(中山文夫君) 答弁願います。  総務課長、片岡芳輝君。 ○総務課長(片岡芳輝君) 今現在、県のほうで、「性の多様性を尊重し、誰もが安心して暮らせる三重県づくり条例」という、仮称でございますが、そちらの中間案が示されてございます。そちらの中で、責務、県、市町、私どもの市や町ですね、そして県民、事業者等の責務や、そしてまた基本的な施策というのも示されてまいると考えておりますので、町長答弁ございましたように、整合性を図っていきたいと存じます。よろしくお願いいたします。 ○議長(中山文夫君) 以上で、加藤昌行議員の一般質問は終了しました。  これで、通告されました一般質問はすべて終了いたしました。
     なお、関連質問については、慣例申し合わせに基づき、ありません。  ここで、暫時休憩していただきまして、議会運営委員会を開催していただきたいと存じます。議会運営委員会は、13時15分より、第3、第4会議室にて行います。議会運営委員会委員長、よろしくお願いいたします。  暫時休憩いたします。  なお、安全安心対策室長、黒田雅啓君は退席していただいて結構です。               午後 0時08分 休憩             ~~~~~~~~~~~~~~~               午後 3時30分 再開 ○議長(中山文夫君) 再開いたします。  ここで、会議規則第9条第1項の規定により、本日の日程がすべて終了するまで、会議時間の延長を宣言します。  ここで、上程されております議案について、質疑を行いたいと思います。  全議案につきまして、質疑のある方、御発言ください。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(中山文夫君) 別段、御発言がないようでございますので、質疑を終了します。             ~~~~~~~~~~~~~~~ ◎日程第2 議案第102号 菰野町議会議員及び菰野町長の選挙における選挙運動               の公費負担に関する条例(案)       議案第103号 職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条               例(案)       議案第104号 地方税法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係条               例の整理に関する条例(案)       議案第105号 菰野町火災予防条例の一部を改正する条例(案)       議案第106号 第6次菰野町総合計画基本構想(案)       議案第107号 令和2年度菰野町一般会計補正予算(第6号)(案)       議案第108号 令和2年度菰野町国民健康保険特別会計補正予算(第               4号)(案)       議案第109号 令和2年度菰野町介護保険特別会計補正予算(第4号)               (案)       議案第110号 令和2年度菰野町後期高齢者医療特別会計補正予算               (第3号)(案)       議案第111号 令和2年度菰野町水道事業会計補正予算(第4号)               (案)       議案第112号 令和2年度菰野町下水道事業会計補正予算(第3号)               (案) ○議長(中山文夫君) 日程第2、議案第102号から議案第112号までを一括議題といたしたいと存じますが、これに御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(中山文夫君) 異議なしと認めます。  よって、議案第102号から議案第112号までを一括議題といたします。  菰野町議会議員及び菰野町長の選挙における選挙運動の公費負担に関する条例(案)、議案第102号、職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例(案)、議案第103号、地方税法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例(案)、議案第104号、菰野町火災予防条例の一部を改正する条例(案)、議案第105号、第6次菰野町総合計画基本構想(案)、議案第106号、以上5議案は、総務財政常任委員会に付託いたします。  令和2年度菰野町一般会計補正予算(第6号)(案)、議案第107号は、所管事項につき、各常任委員会に分割付託いたします。  令和2年度菰野町国民健康保険特別会計補正予算(第4号)(案)、議案第108号、令和2年度菰野町介護保険特別会計補正予算(第4号)(案)、議案第109号、令和2年度菰野町後期高齢者医療特別会計補正予算(第3号)(案)、議案第110号、以上3議案は、教育民生常任委員会に付託いたします。  令和2年度菰野町水道事業会計補正予算(第4号)(案)、議案第111号、令和2年度菰野町下水道事業会計補正予算(第3号)(案)、議案第112号、以上2議案は、産業建設常任委員会に付託いたします。  ここで、お諮りします。  お手元に配付しましたとおり、事件1件を日程に追加し、議題といたしたいと存じますが、これに御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(中山文夫君) 異議なしと認めます。  以上、1件を日程に追加し、議題とすることに決しました。             ~~~~~~~~~~~~~~~追加日程第1 議案第113号 令和2年度菰野町一般会計補正予算(第7号)                 (案) ○議長(中山文夫君) 追加日程第1、令和2年度菰野町一般会計補正予算(第7号)(案)、議案第113号を議題といたします。  議案の朗読を願います。                  〔書記朗読〕 ○議長(中山文夫君) 本件につきまして、町長の提案説明を求めます。  柴田孝之町長、登壇ください。              〔町長 柴田孝之君 登壇〕 ○町長(柴田孝之君) 議案第113号、令和2年度菰野町一般会計補正予算(第7号)(案)につきまして、提案説明を申し上げます。  今回の補正予算は、全国の小学校及び中学校の教育現場において、ICT学習の充実を図るとした国のGIGAスクール構想に基づき、児童生徒1人1台端末を整備するために必要となる費用を計上したものであります。  このGIGAスクール構想は、土台となるICT環境を整備するため、児童生徒1人1台端末と高速大容量の通信ネットワークの整備を一体的に行うものとしております。  当町におきましても、児童生徒1人1台端末の実現に向け、4月より全小中学校における通信ネットワーク整備の設計を進め、令和2年第2回定例会で議決賜りました令和2年度一般会計補正予算(第2号)において、整備費用を前倒しして計上し、ネットワーク整備については完了しております。  導入する端末としてはタブレット端末を予定しており、通信ネットワークと一体的に整備することで、ICTを活用した学習環境を提供し、情報活用能力の育成につなげてまいります。  また、今後、新型コロナウイルス感染症などにより、臨時休校の措置をとらざるを得ない場合であっても、タブレット端末を自宅に持ち帰っていただき、学校と御家庭との間でオンライン授業を行うことで、児童生徒の学習の機会を保障することが可能となります。  今回の補正予算は、タブレット端末の整備に要する費用を計上し、歳入歳出それぞれに2億5,557万円を追加し、予算総額を187億1,490万1,000円とするものであります。  最初に、歳出の主な内容について申し上げますと、タブレット端末の購入費用として、小学校費に1億2,664万1,000円、中学校費に5,868万8,000円を計上するとともに、タブレット端末の使用に当たって必要となる設定作業などの費用7,678万8,000円を計上しております。  また、歳入につきましては、タブレット端末の購入費用に充てるため、国の公立学校情報機器整備費補助金を小学校分として7,155万円、中学校分として3,402万円をそれぞれ計上するとともに、歳入歳出の財源調整として、財政調整基金繰入金1億5,000万円を増額計上しております。  以上、提案説明といたしますので、十分なる御審議をいただき、原案どおり議決賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(中山文夫君) 本件につきまして、質疑のある方、御発言ください。  矢田富男議員。 ○1番(矢田富男君) 先ほど町長のほうから発言がありました。家庭に持ち帰り、オンライン授業ができるとの提案がなされましたけども、家庭でのWi-Fiをどのように整備していくのか、お聞かせいただきたいと思います。 ○議長(中山文夫君) 学校教育課長、答弁願います。  内田 徹君。 ○学校教育課長(内田 徹君) お答えします。  今から調整はしていくんですけども、現況、この間も申し上げましたとおり、98%程度の環境が整っているという状況があるので、それ以外の方に対しまして、支援をしたりしながらですね、100%整えた後で、家庭に持ち帰るという立てつけにしたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(中山文夫君) 矢田富男議員。 ○1番(矢田富男君) 当然100%の家庭が、Wi-Fiが接続されている条件が整ってこないと、持ち帰っても利用することができにくいということがあります。100%に行くまでの間、この家庭に対する補助はありますか。それとも家庭持ちですか。 ○議長(中山文夫君) 答弁願います。  学校教育課長、内田 徹君。 ○学校教育課長(内田 徹君) まず、今ですね、すぐこの状態でタブレットが届いた段階で、教育を家庭でやっていくということになりますけども、その段階では、すべて補助をしながら100%揃った段階で、オンライン授業をしていくというのには、まだ時間がかかると思います。その間ですね、今、オンラインの教材を送って、自分の今現在あるやつでやっていけるという状況を整えていますので、その分で、今もしこの3学期に休校というふうな処置がなされた場合は、そういう処理をしていきたいと思います。 ○議長(中山文夫君) 矢田富男議員。 ○1番(矢田富男君) ちょっと分かりにくいんだけど、後ほど委員会に付託されるんだろうと思っております。分かりました。  それはそれとして、今回1月に入札が実施されるということを先ほど議運の場所で聞かせていただきました。1月実施で、そしてこれが議案として可決されるっていう方向性を示すのか、専決処分でそのまま実施していくのかっていうのは、町長、どのような考えで進められるんですか。 ○議長(中山文夫君) 答弁できますか。  答弁願います。  柴田孝之町長。 ○町長(柴田孝之君) この事業の協力を議会にお願いするっていうことで、臨時会の開催をお願いすることになると考えておりますので、御理解賜りますよう、何とぞ御協力、皆様いただけますよう、お願いいたします。 ○議長(中山文夫君) 矢田富男議員。 ○1番(矢田富男君) 臨時議会で対応ということであれば、私たちはどれだけでも早く、いち早く子どもたちに、入札がされて、手元に届くような条件を作ってあげたいと思っています。  ですけれども、今の現況を見ると、なかなか3月31日に納入が可能かということまで議論していくと、なかなか難しいのだろうなという思いはあります。  ですけれども、1月に入札がなされたなら、その時点で専決ではなくて、臨時議会を開くということですから、速やかな手続をしていただきたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(中山文夫君) 答弁よろしいですね。  ほかにございませんか。  伊藤 敦議員。 ○9番(伊藤 敦君) 学校教育課長、すみません、Wi-Fiの件なんですけどね、話をちょっとお聞きしていると、対応があるところは九十何%の方が持っていると。残り持っていないというのは、これ持ってないのは、貧困なのか、それともただ持ってないのか、どっちなんですかね、これ。 ○議長(中山文夫君) 答弁願います。  学校教育課長、内田 徹君。
    学校教育課長(内田 徹君) 分かりません。 ○議長(中山文夫君) 伊藤 敦議員。 ○9番(伊藤 敦君) 例えば、貧困家庭ならば補助はあれですけど、ただ持ってないんであるなら、うちも、もうWi-Fiはやめますけど。そんな感じに思いますんで、学校ね、子どもがおって、タブレットもらってWi-Fiを町から補助してくれるなら、僕も即刻Wi-Fiやめようと思います。ですので、その辺のことはしっかりしていただきたいなと、行政には。あるところの家庭には補助するけど、どこの家庭はできないというのは出てきますけど、ただ貧困だ、何だという話になってくると、それに対しては別物だということで御理解いただきたいなと思います。  委員会付託ということですので、そちらのほうでまた、委員会の方もよろしくお願いします。  以上です。 ○議長(中山文夫君) ほかにございませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(中山文夫君) 発言がないようでございますので、質疑を終了します。  令和2年度菰野町一般会計補正予算(第7号)(案)、議案第113号は、教育民生常任委員会に付託いたします。  以上で、本日予定しておりました日程は、すべて終了いたしました。  付託されました案件及び所管事項につきまして、各常任委員会の委員長さん、明日16日、午前9時から、各委員会室において、審査をよろしくお願い申し上げます。  議事運営に際しまして、皆さんの御協力ありがとうございました。  本日は、これにて散会いたします。  御苦労さまでした。               午後 3時45分 散会...