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平成29年第2回定例会(第4日目 6月19日)

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  1. 菰野町議会 2017-06-19
    平成29年第2回定例会(第4日目 6月19日)


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    平成29年第2回定例会(第4日目 6月19日)          平成29年菰野町議会第2回定例会(第4号)               平成29年 6月19日(月) 午前10時00分開議             ~~~~~~~~~~~~~~~     第1 一般質問 2.会議に付した事件   日程第1 3.出席議員(18名)   1番  稲 垣 啓 二 君        2番  廣 田 直 己 君   3番  伊 藤 雅 慶 君        4番  諸 岡 雅 樹 君   5番  藤 田 賢 吾 君        6番  益 田 和 代 君   7番  柴 田 孝 之 君        8番  久留美 正 次 君   9番  矢 田 富 男 君        10番  中 山 文 夫 君   11番  伊 藤   敦 君        12番  内 田 親 根 君   13番  出 口 利 子 君        14番  千 賀 優 子 君   15番  加 藤 大 輝 君        16番  増 田 秀 樹 君   17番  加 藤 昌 行 君        18番  中 川 哲 雄 君
    4.欠席議員(0名) 5.説明のため出席した者(22名)   町長        石 原 正 敬 君   副町長     諸 岡 高 幸 君   教育長       川 瀬   敏 君   消防長     白 木 康 裕 君   総務課長      小 林 義 久 君   企画情報課長  河 内 伸 博 君   情報システム推進室長  太 田   彰 君   財務課長    相 原 賢 治 君   税務課長      藤 川 史 典 君   住民課長    片 岡 芳 輝 君   会計管理者     水 谷   浩 君   子ども家庭課長 大 橋 裕 之 君   健康福祉課長    堀 山 英 治 君   都市整備課長  斉 藤   司 君   まちづくり推進室長 樋 口 直 也 君   観光産業課長  加 藤 信 也 君   観光商工推進室長  内 田   徹 君   環境課長    伊 藤   悟 君   水道課長      加 藤 正 治 君   下水道課長   大 橋 克 哉 君   教育課長      諸 岡 克 博 君   図書館長    市 川 秀 彦 君 6.出席事務局職員(4名)   議会事務局長    谷   弘 哉 君   書記      阿 部 美千代 君   書記        加 藤   真 君   書記      田 中 佑 樹 君               午前10時00分 開議 ○議長(矢田富男君) 皆さん、おはようございます。  ただいまの出席人員は、18名で定足数に達しております。  よって、平成29年菰野町議会第2回定例会は成立をいたしましたので、再開をいたします。             ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(矢田富男君) 直ちに本日の会議を開きます。  議事日程は、お手元に配付をしておりますとおりです。  なお、まちづくり推進室長、樋口直也君が出席をしております。よろしくお願いします。             ~~~~~~~~~~~~~~~ ◎日程第1 一般質問 ○議長(矢田富男君) 日程第1、一般質問を行います。  8番議員、久留美正次議員、登壇ください。            〔8番 久留美正次君 登壇〕(拍手) ○8番(久留美正次君) おはようございます。休み明けのトップを切らせていただきますが、できるだけおとなしく、冷静に質問したいとは思っております。ちょっと自信がございませんので、一つよろしくお願い申し上げます。  8番議員の久留美正次でございます。  まず、質問に先立ちまして一言だけ申し上げさせていただきます。  私たち議員は、住民からいろいろなことを聞かれます。その話が話題となって言うときですね、まず行政から示されたものを正確に伝える、そして、相手の考え、自分たちの考えを述べて、そこでまた一つの答えが出てくる。これが、全く私は議員も行政マンも一緒だと思っているんですよね。ここに、やはり途中で変わったりされると非常に困ります。  まず、資料1、ちょっと映していただけますか。  これ、私たちが28年2月に町側の執行部から出された湯の山温泉地域整備可能性調査業務委託の結果表でございます。これの24ページを映してもらいますと、ここにね、駐車場の上の段、ちょっと黄色い字なんですが、マジックペンでしたところ、ここに書いてあるのは、駐車場整備、導入規模、利用者層・数、アクセス・動線、環境保全、整備水準、維持管理手法について総合的な検討、関係機関との確認。この調査をした結果、5カ所が採択されまして、その中の1番ですね、駐車場1.5ヘクタール、直接工事費で6.1億円、進入路0.2ヘクタール、0.5億円、合計6.6億円に諸経費の50%掛けて9億9,000万ということで、10億円という、私たちに渡された資料なんですよね、これが。これ以外のものはないんです。新しいものはいまだに出てませんから、これについて私たちは議論をし、いろんなことを、区長さんや地域のいろんなところで聞きながら、確認させてもらいながら私たちは一つの、これは、住民に知らせるべきだと言うて会報を出したんですよね。やはりね、これはきちんと伝えないと。議員も行政も、違う話してもらったら困るんですよね。ここからスタートなんです。  その中でね、やっぱり私が言いたいのは、これの28年度の、今言いましたように2月ですよね。28年度予算に2,570万円が計上されたんですよね。来年から着手するんだというふうに理解するのは普通の話ですよね。これが行政の順序ですからね。これがひとり歩きするとかね、周辺事業が入っているなんて一切ないんですよ。やっぱしね、その辺だけはきちんと判断して、これはもう少し規模を下げて、周辺の整備もするべきじゃないかとか、こういう議論が生まれてきて、やっぱし議場でこうやって質問をしながら、いい答えを見ていく。これが私たち議員と執行部側の責任だと思っています。  このことと、それからね、こういうことが、実は、一例だけ申し上げさせてもらいますが、菰野富士桜植栽事業ですけどね、私たちはこの3月委員会で、森林税の活用という提案をされました、財源内訳の中で。私は入湯税が対象じゃないかと。あくまで住民が払っていってもらった観光のための施策としてするんですから、私はそれが適切だって、こうやって議論したんですよね。しかし、執行部側は、「森林税を使うんですよ」と言って聞かないんですよ。それがね、この議会に、財務課長が答弁されましたよね。だから私たちは会報に書いたんですよ。森林税の活用には、やはりちょっと無理があるんじゃないかということでクエスチョンマークつけたんです。それをね、この議会で、質問できちんと残ったのは、変えられたんですよね。両方とも使うなんて普通ありませんよね。目的が一つずつ違うんですから。それは、重なるんだったら、初めから両方言ってもらわな困りますよ。こんなことだけはやめていただきたい。このことだけは町長に申し上げておきます。  それでは、質問に移らせていただきます。  私は、22年6月議会で、鈴鹿台の工事負担金、今回提案をされていますが、これに一つの案を出しました。これについて一つの考えがあろうかと思いますが、私は、質問通告にも言いましたように、加入金が、1点目、違っているんですよね。11万円を引いた地域特別負担金ですか、これの名称になってますが、根の平は36万9,000円、鈴鹿台は43万9,000円、そして切畑は多分11万円を、一般の、今までと一緒のようなやり方をしていくっていうのが、初めの考え方だったんですよね。私は、今までこういう加入金ないと考えているんですよね。やはり、私が当時小島と新田をさせてもらいました。ここに、ちょっとちらっとこの資料の、皆さんにお手元に配付した右側の上段のほうになるんですが、田口の配水池から小島と新田の方から申し込みがありましたから、この人たちと、どうやってしたら一番経済的で将来いいかということを考えるのに3点を考えておりました。  各家庭の配水管を考えるときには、戸数の多いほうから少ないほうにするんが当然ですよね。それを反対にしますと、結局太い管が長いことになりますからね。下に書いてあるように、鈴鹿台は173戸、口径150ミリでされてますよね。根の平、97戸で100ですね。そして切畑の18戸は50ミリでいいんですが、やはり消火栓をつけようと思うと75を入れなきゃならん。こういう意味で75に表明させてもらっております。やっぱし、いろいろなことを考えて、できるだけ工事負担金が安くなるように努力する。そして一緒にするというのが、さかのぼりますと、小島、新田の前の竹永地区、そして鵜川原全域、千種全域、全部同じ加入金だったと思いますよね。鵜川原は5万5,000円という時期があったと思います。  こういう過程を踏んできているんですが、これで99%した。しかし、今回違うんですよね。やはり、私は、違うことについて町長にお尋ねしたいのは、何か要因があるんかと。それをお尋ねを申し上げたいと思います。  2点目の県水の受水なんですが、県水は、今回の切畑までは三重用水の管を、切畑じゃありません、田光配水池までは、この図面ちょっと見てもらうとわかるんですが、左のほうに書いてある田光配水池までは三重用水の水をもらっています。そして、この上に切畑配水池、この間だけ企業庁が管をつなぎまして700トンを送っています。ということは、田光配水池までは同じ管で来とるということですよね。今まで2,600トンだったものが3,300トン毎日送ってもらっている。こういう結果になっています。  ただ、こうやってほとんどが三重用水の水でありながら、基本料金だけ違うんですよね。基本料金三重用水は1,710円です。使用料金は39円なんですが、長良の水は2,300円なんですよね、その差が590円ですが、これを1年間にすると500万円、余分にかかるようになるんですよね。同じ水であるんだったら交渉する余地があるんじゃないかと。県の企業庁のほうへ一遍町長、協議をしていただきたい。こういうことを質問をさせてもらっております。  2点目。(仮称)菰野インターの整備について質問をさせていただきます。  これ27年度から調査を始められまして、28年度には菰野インターチェンジ周辺土地区画整理事業化検討業務委託600万円が予算計上されて執行されました。私たちがこの説明で受けたのは、委託業者が土地所有者の意向ですね、考え方を聞いて、きちんと一つの集約をしたいと。その600万円だと私たちは説明を受けております。  私は、前年度が、県の技術センターであったものですから、同じ県の外郭団体がやっているんだなと思っていたら違ったものですから、それが初めて、29年の年になって私たちの耳に届いてきました。3月の委員会審議で委託業者は東京の「株式会社サポート」という説明も受けております。この聞く中で、業務一括方式でやりたい、こういう町の考え方をサポートのほうでやられておるように思います。  この4月になって新しい人事、スタッフされたんですが、この4月20日ごろに音羽と潤田へ説明会に行かれてますよね。機敏な行動なんですが、この、とりあえず、私たちわかりませんので、意向調査結果ですね、今後どのようにやっていくんだという一つのものを今回はまずお尋ねをしたいと思います。答弁のほうよろしくお願い申し上げます。 ○議長(矢田富男君) 久留美正次議員一般質問に答弁を願います。  石原正敬町長、登壇の上、答弁願います。              〔町長 石原正敬君 登壇〕 ○町長(石原正敬君) おはようございます。  8番議員の久留美正次議員から質問いただきましたので順次お答えいたします。  第6次拡張事業は、地域の要望を踏まえた中で、未給水区域であった鈴鹿台・根の平・杉谷の一部と簡易水道から上水道へ統合した切畑につきまして、平成21年度から工事着手し、平成28年度において事業を完了いたしました。  そして、簡易水道から上水道へ統合した区域を除いたところにつきましては、給水加入金のほか、工事負担金として地域特別負担金という形で設定しております。  この負担金は、新旧利用者料金負担の公平と財政の健全化を図る目的として、配水設備事業費の8分の1を申込者数で割った金額としており、給水区域の方には、説明会を行いながら御理解をいただいているところであります。  地域によって負担金が異なることにつきましては、今回の拡張事業は、地域における地形的な要因や用地取得などの解決が不確定であったことから、整備時期が異なったことにより、全区域に同一の負担金を設定することが困難との判断により、関係住民の皆様方に御理解をいただき、区域ごとに負担金を設定したところであります。  そして、今回、地域特別負担金につきましては、要綱で運用しておりましたが、第6次拡張事業が完了したことを踏まえ、条例化することで、費用等に関する明確化及び実効性を確立してまいりたいと考えております。  続きまして、県水の受水についての御質問であります。  当町の主な水源は、深井戸による地下水と三重県から購入している三重用水系長良川水系であります。  三重用水系長良川水系につきましては、それぞれの水系により基本料金が異なっており、現在は、三重用水系が安価な状況となっております。  しかしながら、過去においては、三重用水系基本料金の方が高い時期もあり、それにつきましては、5年ごとに料金を見直している関係で、受水費や企業債の償還等により、三重用水系基本料金が安価となっている状況でありますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。  次に、新名神高速道路、(仮称)菰野インターチェンジ周辺土地利用まちづくりについての御質問であります。  (仮称)菰野インターチェンジ周辺土地利用については、菰野町都市マスタープランにおいて、インター西側を工業・流通系企業の立地誘導を推進するエリア、東側については、住居系の土地利用を推進し、新たな都市拠点として活性化を目指すとしております。  菰野町都市マスタープランまちづくり方針に沿って、土地区画整理事業の手法による事業化を推進するため、昨年度から地権者への説明会や戸別訪問によりまちづくりに関する事業説明等を行い、地権者の意向調査などを実施しております。  面談ができた地権者の約9割の方から事業検討を進めていくことに関して賛同する意向を示していただいたことから、本年度も引き続き合意形成に向けての業務委託において、土地区画整理組合設立準備会の設立及び検討を重ねていくことに対する仮同意書の取得を進めております。仮同意書の取得数は、6月5日現在で地権者総数271名に対し190名となっており、7割を超えてきたことから、6月10日、11日の両日にかけて第2回目の地権者説明会を開催しております。  今後の予定と致しましては、戸別訪問等による仮同意書の取得を上積みし、7月中に土地区画整理組合設立準備会の設立を目指しています。  準備会設立後は、事業計画案の作成等に必要な調査、測量などを行うとともに、組合設立に向けて関係機関との各種協議、調整が進められる予定となっております。  インター周辺土地区画整理事業につきましては、良好な市街地形成とともに、町全体の産業振興、地域活性化につながり、次世代、後世にわたる発展性、将来性に資するまちづくり事業であると考えており、当町としましてもしっかりと支援してまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(矢田富男君) 一通りの答弁が終わりました。  再質問がありましたら御発言下さい。  久留美正次議員。 ○8番(久留美正次君) 1点目のほうから再質問をさせていただきます。  まず、私は、2の県水の受水なんですが、交渉はしてほしい。やっぱり500万というお金は交渉する余地があるんじゃないかと、こうやって思っております。交渉なしって理解しなきゃならないということですね。  これだけ、もう1点だけ。課長にお尋ねを申し上げます。  受水料ですよね、田光配水池に2,600トンということで、250ミリの管で引っ張ってきてもらったと思います。今回、この管が700トン加わりまして3,300トン毎日送っている。そんだけの余裕があったっていうことですよね。しかし、現実には、もう少し、私余裕あるんじゃないかなと思ってるんですよ。  ただ、その余裕が減ったということは事実ですよね。本当に非常時のとき、これは震災であるかもわかりませんし、菰野水系の深井戸がある日突然に出なくなった。いろんなことがあるんですが、そういうときにね、私は、多分、私の想像ですに、2,600トンの1.5倍、これが本来の余裕じゃないかって、こうやって思ってるんですよね。そこから700トン減ったって理解しているんです。そういう本当のときにね、現実問題として私の考えが正しいのか、課長はどのように考えているか、この点についてお尋ねを申し上げます。 ○議長(矢田富男君) 久留美正次議員の再質問に対し答弁を願います。  水道課長加藤正治君。 ○水道課長加藤正治君) 受水量につきましては、企業庁並びに受水市町との調整や協議の上で、水系ごとに協定を締結しているところでございますので、御理解賜りますようよろしくお願いいたします。 ○議長(矢田富男君) 久留美正次議員。 ○8番(久留美正次君) 課長ね、この議会というのは議論する場所なんですよね。何もかもずらしたような答弁だめですよ。  町長、こんな姿勢で行くんですか、議会は。私違うと思ってるんですよ。議論にならないじゃないですか。気をつけていただきたいと思います。  私は、水というものは、本当に命に欠かせない大事なものだと思ってるんですよね。このようなことになってきますとね、私は今1.5倍と言いましたが、3,900トンということになりますよね。そこから700トン減った。残り600トンぐらいは、まだ余裕があるんじゃないかって思っております。  しかし、減ったことは事実ですので、これね、やっぱし全体を見て、できるだけ菰野町の住民が安心なほうにしたってくれなきゃだめだと思いますよ。これを申し上げておきます。  1番目のほうに移らせてもらいます。  私はこの26年、鈴鹿台の負担金、議案の加入金という言葉ですが、やっぱし何も検討されずに今日を迎えたと。問題があると思っておりますので、それについて質問を一部させてもらいます。  まず、これ、皆様のお手元に配付した資料、これをちょっと映してもらえますか。  左側です。私が一番、ポイントで言うと黄色の部分なんですよね。問題があるというのは。  まず、一番上のほうに書いてある切畑配水池に企業庁から水をもらいます。そして、それは、真っすぐ下がってきまして、根の平と鈴鹿台のほうへ、青の薄い線で映したように、オレンジ、こうやって上がっていくような形態になっております。  それから、もともとありました田光配水池ですね。これは、田光方面へ行って、今一部田口のほうにも行っているかもわかりませんね。杉谷のほうなのか、いろんな切りかえをやりながらやってもらっていると思います。
     ただ、ここに11万円の加入金と36万9,000円なる加入金が、菰野町でここだけこういう異例な場所が発生しましたよね。私ね、こんなことどうかなって思っておりますので、課長、こういう場合ね、給水申し込み2種類あるということ、取る管によって加入金が違うということになるんではありませんか、お尋ねします。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  水道課長加藤正治君。 ○水道課長加藤正治君) 並走しております管につきましては、田光配水池から東へ約150メートルのところから約500メートルの間で、第6次拡張事業により布設した配水管から給水する場合、口径が20ミリの場合で給水加入金、税込みで11万8,800円と地域特別負担金、同じく税込みで35万5,320円の合計47万4,120円となります。既設管から給水をする場合は、給水加入金、税込みで11万8,800円のみとなります。  この箇所で給水を申し込まれる方につきましては、第6次拡張事業で布設しました、より耐震性の高い配水管からの給水をお勧めはいたしますが、最終的には、申込者に選択していただくことになると考えておりますので、御理解賜りますようよろしくお願いいたします。 ○議長(矢田富男君) 久留美正次議員。 ○8番(久留美正次君) ありがとうございます。  2種類あるって、町内ね、日本中探しても余りないんじゃないですか。私、住民の人が2種類あるっていうことすら知らない人がほとんどになると思います。  ここで、申し込みを受けるのは、隣接した土地の所有者、今やと現所有者ですよね。将来、どなたになるかわかりませんが、こういうことが起きてきたということは、好ましいことでは完全にありませんよね。  こういう問題点がここにあったということで、幾ら耐震性が高いって、菰野町全部低いんですよね、そうやって言い方をすれば。部分的に配水管の更新を150ミリにしてますけど、前後に250ミリがあったり、その後ろに100があるんですから、部分的な改修なんか何の効果もないですよね。私はそうやって思っております。何だかおかしなことになってきましたね。  もう1点だけお尋ねをしたいと思います。  今回、この加入金ですね、工事負担金、個人の方が払われたお金。これが、何て言うんですか、総事業費をはじいた費用の、町長の答弁がありましたように、8で割ったものを、申し込み総数で割るんですよね。これがルールですから、総事業費が、この人たちにとって最善のものであったか、なかったかということが、私の今回のポイントなんですよね。  私はね、今この水ね、これ、仮定の図面を書いてあります。22年当時はこんだけシビアなものはできませんでしたし、切畑配水池へは企業庁がしてくれますので町費は一切要らないんですよね。そこから、各家庭へ配る、俗に配水管っていいますが、これだけの工事費、普通するんですよね。今回はここに書いてありますように、切畑から真っすぐ下がってきて根の平へ持って、根の平・杉谷へ供給している管と八風競馬場から鈴鹿台へ持っていって、鈴鹿台の低区って書いてありますね、この場所までしか水行かないから、わざわざポンプアップして鈴鹿台の上のほうへ持っていって、このモスグリーンの色の区域に給水する。全く無駄な工事があるって、私は当時指摘しました。  それはなぜかと言えば、切畑配水池を、ここに書いてありますように、1番反対側の、仮定なんですが、切畑配水池をここに設けていれば、今から、この管の、配水管というか送水管というのが正しいのか、まざっておりますが、この工事費は、私は要らなかったと思ってるんですよね。  全体事業費、そしてその中にこんだけの工事費、占める割合の金額を答弁願えますか、課長。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  水道課長加藤正治君。 ○水道課長加藤正治君) 第6次拡張事業は、上水道へ統合した切畑と、未給水区域であった、鈴鹿台・根の平、杉谷の一部の区域におきまして、平成28年度に水道施設の整備が完了し、水道水が利用できる環境となっているところでございます。  この拡張事業におきましては、県水の受水を含めた中で、地域の要望を踏まえ、事業計画の変更等の手続を経て進めてまいりました。  その中で、鈴鹿台におきましては、道路敷地の所有権の整理が必要であったことから、土地所有者の特定や交渉等の課題がありました。  このような状況により、鈴鹿台の整備が予定どおり実施できるか不確定であったため、他の地域の給水開始時期におくれが生じるなどの影響を最小限に抑える必要があったことや、山間地域という地形的な条件もあり、検討を重ねた結果、現在の整備となりましたので、御理解賜りますようお願いいたします。 ○議長(矢田富男君) 久留美正次議員。 ○8番(久留美正次君) あかん理由ばっか、こうやって言われますよね。私の聞いたの金額ですよね。これは、今はやりの御意向があったんですか。課長にこれ以上しとってもあきませんので、私が自分で申し上げます。  今はこうやって議員させてもらってますけど、私も現課長と一緒に小島・新田拡張工事をやってきた、自分なりに一生懸命やったつもりでおります。その金額を、もとのものを今言えないなんてあり得ないんですよね。その答えがあってこう来てるんですから。私みたいに特殊な、こんな質問する人いないと思いますけど、やはり、住民に公平な負担でこうやってやってほしいから質問しているんです。  町長、今言った金額の、私には詳細、今現時点では把握できません。しかし概算はわかります。そして、決算書が出てるんですよね。場所によっては、大きく出てる場所がありますので、課長でなければ正確な答えは出せないと思います。しかし概算はわかります。これが、皆さんが、きょう、今回の議案の加入金ですので、どんなことがあっても住民に、本当に公正な金額の請求しかあきません。  切畑から田光を経由して根の平配水管ですね、こうやってやっている送付金額、それで、鈴鹿台高区付近にこうやってあったら企業庁の工事で全部してもらえるんですよね。この工事全部浮いてくるんですよ。要らないんですよ、菰野町。私が22年に言ったのは、まだこうやって切畑を鈴鹿台の上にもってくるチャンスもあると思ったから言っているんですよね、一つは。それを何も検討されなかったんですよね。私、約4億円になると思います。これが住民の方の加入金に影響します。  もう簡単に申し上げていきます。この工事費を減らしますとね、両方とも、私の場合は、こんな金額差つけませんから、今までの町長さんが、こんなことされた方1人もいませんから、これが菰野町の公平なルールと思っています。  それですと、この4億円によって、今言われとった43万とか39万という金額が26万円で済みます。今、この工事に伴って、鈴鹿台の人も根の平の人も、この人たちがこんなことをしてくれって言ったんじゃないんですよ。飲み水を提供してくれって言いましたけれど、やはり誰でも安価な工事負担金で済むようにしてほしいんですよ。注意をしたのにされなかったんですから、この人たちに迷惑をかけることなんて一切できないと思いますよ。それは、行政上で町長が責任考えるべきですよ。それで、副町長、あなたも私と一緒に水道課にいって同じように頑張ってきた職員ですやんか。住民の一番大事な飲み水、さほど日常は気にしてません、みんなは。行政、そんなことわかれたら変わりませんよ。  私、今から4点申し上げます。  1点目。切畑は簡水として統合します。この方法であれば、私は、田光配水池から加圧でいい。  2点目。4億円の事業費、約ですけどね。22年に指摘したのにされなかった、これはやっぱし行政の責任です。鈴鹿台、根の平の人が余分な負担をするものではありません。  3点目。菰野町が今まで行ってきた方法、申し込まれた人が全員同額、やっぱりこれでするのが菰野町の公平なルールだと思います。ここだけ変えるなんて普通は考えられません。その結果、鈴鹿台の申込者には約18万円、根の平の人には11万円程度の工事負担金の返額をすべきだと思ってます。  こういう考え方があるんですが、副町長、何か御意見あったら答弁ください。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  副町長、諸岡高幸君。 ○副町長(諸岡高幸君) 今のところ、今までお話を、先ほどの水道課長が答弁申し上げましたけれども、私の考えといたしましては、別にその他はございません。私の考えといたしましては、先ほどの水道課長の答弁がございましたものですから、特に私の考えとしてはございません。 ○議長(矢田富男君) 久留美正次議員。 ○8番(久留美正次君) 課長が答えてもうたら副町長も変えたらあきませんよね、これは。しかし、答えるまでに通告しているんですよね。考えてもらう一考は、やっぱし町長とともに、トップリーダーですから、やはりそこに住民の目線、その人たちの立場を考えて、適切な勇気を持って判断すべきではありませんでしたか。  もう時間が、もう1点したいので、最後の1点だけ申し上げます。  と申しますのはね、今回提案されている条例、ちょっと資料が見当たらない、映せますか。この条例の一番下の表を映してくれますか。ここにね、私、クエスチョンを打ったんですが、ここに地区名ですね、切畑って入っているんですよね。私、切畑の人に、別に36万9,000円もらうんですか。私切畑からはもうあっても数千円の誤差がある程度で、切畑の一部じゃありませんか。そして、通過していく、2種類管がありました。田光の一部というのを加えなきゃいかんのじゃないですか。こうやって明確にするべきじゃありませんか。これだけは、私は指摘をさせてもらっておきます。全てを総合して、副町長今議会中にきちんとしてほしいと思います。  これでこの質問については終わります。  インター付近について少しお尋ねを申し上げておきます。時間がございませんので、申しわけございませんが、まちづくり室長、簡潔に答弁願えますか。  今回のやり方ですね、公共施工の区画整理なのか、一般の、ほ場整備されたように、改良区をつくってやる区画整理なんですか。この点だけまず明確にお答え願います。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  まちづくり推進室長、樋口直也君。 ○まちづくり推進室長(樋口直也君) 今回御説明をさせていただいています土地区画整理事業につきましては、組合施工を考えております。 ○議長(矢田富男君) 久留美正次議員。 ○8番(久留美正次君) 基本はそれでね、戸数が多いから、町がそこまで。ここまでは私は許されると思ってます、これは。ただ、あくまでもやはり最後は土地所有者が決めることなんですよね。  もう1点だけ。都市計画法上ね、私は、住居系の用途地域は、市街化の住居系、工場ゾーンってね、今都市計画法で言いますと、この計画決定で行きますとね、工業専用地域という言葉しかないんですが、これはどのようにされますか。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  まちづくり推進室長、樋口直也君。 ○まちづくり推進室長(樋口直也君) 区画整理のインター周辺の用途ということでのお尋ねかと存じます。  インター東側につきましては住居系、それから西側は工業系の用途地域の指定になるというふうに考えております。 ○議長(矢田富男君) 久留美正次議員。 ○8番(久留美正次君) 事前に通告してあるのですから、私は、工場系は1種類しかないけれど、ほかのものにする気があるんかないのかを聞きたかったんですよ。もういいです。  都市計画法上の話ですから、きちんと手続を順次進めていただきたいと思います。  もう一つだけちょっとお聞きしたいんですが、業務一括方式で、委員会でも説明を受けたんですが、これはどのようなやり方ですか。簡潔にお願いします。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  まちづくり推進室長、樋口直也君。 ○まちづくり推進室長(樋口直也君) 業務代行方式についてのお尋ねでございます。  業務代行方式につきましては、組合からの委託に基づきまして、民間事業者が当該組合の運営に関する業務及びその他事業の施工に関する業務を代行するっていうふうな方式でございます。  また、組合運営などの事務代行、それから工事施工に伴う工事代行、これを両方行うのが一括代行というふうになっております。 ○議長(矢田富男君) 久留美正次議員。 ○8番(久留美正次君) わかりました。要は、組合ができて、その組合がいろんな業務を含めて工事、借金、いろんなものを踏まえてやられるということで理解させていただきます。  サポートさんね、もう1点お聞きしたいんですけどね、私、このサポートさんとどういう方法で契約したんか、これだけ簡潔にお願いします。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  まちづくり推進室長、樋口直也君。 ○まちづくり推進室長(樋口直也君) 昨年度の契約でよろしいでしょうか。  昨年の契約につきましては、公募型のプロポーザル方式による選定による契約でございます。 ○議長(矢田富男君) 久留美正次議員。 ○8番(久留美正次君) その業者は、この町の600万円の工事をどうやって知ったんですか。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  まちづくり推進室長、樋口直也君。 ○まちづくり推進室長(樋口直也君) 先ほど答弁させていただきましたように、公募型プロポーザル方式による、町のホームページまた建通にも掲載して公募をかけておるというところでございます。 ○議長(矢田富男君) 久留美正次議員。 ○8番(久留美正次君) 私ね、町のホームページにはなかったと思いますので、あと、建通ですね。そしたら、建通を今度の委員会でどんな表示にしたんや、また資料提出していただきたいと思います。  そして、個人の人が一番知りたがっているのはね、同意するときね、換地率、換地が何割返ってくるかということが一番興味あるんですよね。これ、1筆1筆条件が違いますから、もらうところによっても違います。ですから、この辺を明確に、多分しなきゃならんと思います。  そしてもう一つは町の固定資産税ね、どのような変化をしていくのか。これが知りたいはずですので、本同意に向けては、これを早急に対応していく必要があるかと、こうやって思います。  私が一つだけ、もう一度聞きますが、工業ゾーンですね、工業ゾーンは、私は区画整理でやっぱしできないと思ってます。これ、県内に、東海3県の範囲でいいんですが、こういうふうな借地になっているような工場用地がありますか。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  まちづくり推進室長、樋口直也君。 ○まちづくり推進室長(樋口直也君) 土地区画整理事業に限らずでございますけれども、賃貸街区を持った工業用地というのはあると考えております。 ○議長(矢田富男君) 久留美正次議員。 ○8番(久留美正次君) なぜそうやって質問のことを少しずつずらすんですか。もう時間がありませんので、もうちょっと言いたいことありますので、自分のほうから言わせていただきます。  私ね、換地された人ですね、換地された人がそこに工場が建ちます。その人は、例えば、工場が3ヘクタールとしますと、単純な計算なんですが、150メーターの200メーターの長方形であると、3ヘクタールであればね。そうすると、150メーター、自分の土地が、1,000平米返ってくるとすればね、150メーターに普通は両側接するような格好の帯状になるんですよね、土地が。それで、150メーターの短いほうでしたって7メーター50の幅の帯状の土地を返してもらうんですよね、今度。その人が何人か寄って。そうすると私ね、町がね、例えば、工場が一区画、例えば、借り手がなかったと。どうするんですか、これ。その人ら税金が上がって、借地料も何も入ってこないんですよ。そして、これは、町の手を離れていきますので、その人たちは組合か何かをつくって、その工場との契約していかなあかんですよね。そうすると、全てのものが一緒になるということはなかなか難しい場合もあると思います。  これね、こんな手法で行政が主導したら、行政は、町長、責任持っていけますか。民間なんでしょう、答弁であったように。私、その辺が一番心配するんですよ。  あと、工場系に都市計画決定しますと住宅は建ちませんよね。工場じゃなければだめなんですよね。自分だけこの人に返そうと思っても、7メーター50の帯状の土地どうするんですか。そんなん借りる人いないと思いますよ。それが、1,000平米の土地があって、住宅は、例えば、60坪の土地、約200平米、自分いつでも売れますよね。それは、私は、今回区画整理でこうやって今室長やかサポートさんと、歩かれてますよね。決して余り、行政ちょっとやり過ぎているんじゃないかって、こうやって思っております。  コンサルさんはお金を払ってあなた方の手足にならなあかんのですよね。あなた方が手足になったらあかんのですよね。やはり誤解を招かないようにしていってもらうことが大事であろうと、こうやって思っております。  私は、今回のこの事業を全部できる、こうやってできれば最善なんかもしれませんが、住宅系は、私は、一つは、やっぱしやって進めてほしい。  工場系のあの場所については、やっぱし菰野町の潤田水系の井戸が全部あるんですから、その住民に20ヘクタールも土地が、水が浸透していくものをなくすって、これには疑問は持ってます。町民全域の飲み水ですから、やはりそれが心配。  そしてやっぱり自然豊かな菰野町に、湯の山へ行くときにね、工場あんまりって思いますね。これは私の感覚なんかもわかりません。  工場を本当にするんであれば、いろんな課題がありますので、十分整合をとって、その人たちに困らないように、そして、町も変な責任をかぶってこんようにお願い申し上げておきます。  私の知る範囲ですよ。3月に渡してもらったサポートさんを見ますとね、戸田建設さんとの業務提携があるんか、そればっかりですね。それで、今回、私は、プロポーザルで3者と言ったとき、大阪の業者、委員会で説明なかったですよね。どこかなと思ってコンサルの入札結果調書を見ました、ホームページを。載ってません。だから、入札が、一見プロポーザルという言葉を聞きますと、透明な方法でやったように聞こえますがね、実質考えたときね、600万円の工事が、東京1者、名古屋1者、大阪1者って、そんなふうになって、まして600万の、ほとんど満額に近い金額でサポートさんに頼むって、なかなか考えにくいケースですね。そこをそうやって思っております。  そして、この区画整理事業というのは、町長、この面積から言いますと、全部できた場合ね、確かに40億、50億ってすごい工事になりますよね。ただ、きょうの日までに行政がとられた方法ね、4月15日ごろ、室長は、潤田の方に言われた言葉ですよ、「音羽の工場用地を一緒にやっていく」という言い方を指導されましたよね。これは指導なんか誘導なんか非常に難しくなりますよね。その人たちの意向は何も反映されてないんですよね。潤田の人も、一緒にするって寝耳に水やったと思いますし、音羽の人も、当時は、そのときは区長さんと副区長さんしゃべっただけです、私は聞いてませんって。地権者がこうやって一緒にやってほしいんだという意向はどこにも見えないんですよね。こうやって今見ております。  やはり大きな事業ですから、菰野町にとって。菰野町自身も大変です。私たちは町長の意向で行けば、31年に、こうして、今答弁で言いますと、7月に準備かかっていくというような、早急にやられてますけど、やっぱりもう少し住民の考えをきちんと、区画整理事業は何だと説明してきたらなあきませんよ。その人たちが、わかりやすく、理解できるような手法でなけりゃあかんと思います。  委員会でちょっと、今資料見当たりませんが、菰野町が6月10日に関係者に配った資料、これをまた私たちにも委員会で配付してください。  ただ、今、町長の答弁にもありましたが、仮同意をとられた方、あそこで行くと約70%ですよね。そして、未同意という方が約二十数%、まだ会ったことのない人が3%だったと思います。それがなぜ9割になるんですかね。私、その辺はちょっと今ひっかかったんと、急ぐのは大事かもしれませんけれど、動く金、すごい金ですから、誤解を招かないようにすることが一番大事なんですよね。透明性を高めるということですよね。  私はね、今、今回の54号の議案、また出てますよね。郡の開発公社を。議長、あれ1月だったかな、ちょっと記憶ないんですが、全員協議会開かれてね、私たち議員にも説明受けました。あくまでも町長が、報告ですから、その間は町長の執行権ですよね。ただ、あそこの、例年あったように、朝日もどこか区画整理事業やってますよね。それを今廃止したら、この業務一括方式への誘導ってとられても仕方ありませんよね。手法が、選択わざがなくなるんですから。町みずからが住民に、民間ですよと言いながら、それで、町がそうやってできる手法をきょうの日になくすということは、私は選択わざがなくなるんですから、郡の土地開発公社の解散はね、議長の言われているように絶対に今するべきじゃありません。この人たちが自分たちの方法で、今町長の言われる業務一括方式で、そっちを選択されて、そして、その人たちはどうやって関係者に説明するかと言ったら、この契約は、やっぱり多くの業者を入れてきちんとせんと、すごい金額ですから。やっぱし誤解を招きます。今は、私の見る目では、非常に誤解が生まれているのが多いと思う。この54号の提案も同様です。  やはり、もう一度ね、町長、今議会に提案されるんじゃなしに、この水道のほうもそうなんですが、もう一遍みんな住民のことを考えて、手法が残せる手法を、そしてもしその人たちが違う答えが出たら、私たちはもうそれ以上は申し上げません。できるだけ、やっぱりきれいな菰野町、住民には公平で、そういうことをきちんとやってほしい。こうやって思っております。  皆さんには耳の痛い質問になったかもわかりませんが、やはり、私たちも皆さんから出される資料を信用して、そこから議論を始めております。ですから、途中で、議場で違うことに変えるなんて二度とせんといてください。私たちは会報に、森林税の活用って書いてクエスチョンマークをつけたんです。それは、委員会で一生懸命聞いて、入湯税だったらいいんじゃないかって、こうやってあったんですよ。「いや、森林税です」って言い切ったんですよ。3月ですよ。この質問が済んで、委員会審議でそうやって言われて、うちは「やっぱり入湯税のほうがいいのにな」って言うて、こうやって終わって、それで6月になって変わってもらったら困りますやんか。何を審議しとるんだって。行政は何を説明しとるんだということですよ。そんな町ありませんよ。私たちそれを認めたら議員は要りません。
     非常にきつい言葉になりましたけれど、やっぱし根幹ですから、やっぱし私たちこの場所でも議論はしたいんですよ。それは、考え方にはいろいろあると思います。そこに、私は、考えが違ってもいいと思ってるんですよ。そして、おのおの聞いて、私たちは住民にしゃべっていかなあかんのですから。町長がもっと詳しくしゃべってくれたらそれはそれでまたいいんですよ。これをしなかったら私たちはだめだと思ってるんですよ。できるだけきちんとしたものを議場でも、委員会でもやってくださいよ。私の質問はこれで終わります。ありがとうございます。 ○議長(矢田富男君) 町長、発言ありますか。 ○町長(石原正敬君) ありません。 ○議長(矢田富男君) 以上で久留美正次議員一般質問は終了いたしました。  ここで暫時休憩をいたします。  まちづくり推進室長、樋口直也君は退席をしていただいて結構です。  休憩時間は10分程度といたします。               午前10時58分 休憩             ~~~~~~~~~~~~~~~               午前11時11分 再開 ○議長(矢田富男君) 休憩前に引き続き、一般質問を続けます。  なお、観光商工推進室長、内田 徹君、図書館長、市川秀彦君、情報システム推進室長、太田 彰君が出席をしておりますので、よろしくお願い申し上げます。  3番議員、伊藤雅慶議員、登壇ください。            〔3番 伊藤雅慶君 登壇〕(拍手) ○3番(伊藤雅慶君) 改めましておはようございます。いつもお世話になっております3番議員の伊藤雅慶でございます。  議長のお許しをいただきましたので、ただいまから始めさせていただきますが、前段2点について触れさせていただきます。  今回、温泉をテーマに質問をさせていただきますが、より専門的知識を習得すべく、3月定例会終了後に温泉ソムリエという民間資格の認定を受けてきました。主催者である温泉ソムリエ協会が掲げる、「温泉に絶対よいや絶対悪いはない。そのとき自分に合った温泉がよい温泉である」というプラス思考を私ども持ちながら、温泉の脱衣所でよく見かける温泉分析書を読み解き、泉質に合った入浴ができるよう研さんを重ねてまいりたいなというふうに思っております。  その観点から言えば、湯の山温泉表湯は、アルカリ性でかつ低張性であり溶存物質が少ない温泉であります。言いかえれば、皮脂の汚れを落とす力が強いものの、肌への成分の吸収は穏やか、そして、温泉成分もくせがなく穏やかで湯当たりしにくい泉質であると考えます。まさに温泉初心者の外国人にも優しい美肌、美人の湯であります。私なりにPRをしてまいりたいというふうにも思っております。  2点目は若干苦言にもなりますが、まず、写真1を見ていただきたいと思います。  上段は、竹永分団のポンプ車のタイヤであります。劣化して、スタッドレスタイヤのブロック部分が大きく欠如し、タイヤが変形しておりました。訓練を見学に行った際、たまたま、私発見しまして、その後、団から消防署に連絡を入れたところ、すぐに消防職員の方が駆けつけてくれました。そして、タイヤ交換も素早く終えていただいたということでありがとうございます。報告を受けております。  下段は、腐食し、穴があいた八風中学校の朝礼台であります。昨年も教育課に状況をお話しましたが、使用頻度が少ないなどの理由を申されておりました。残念ながらことしもこの朝礼台が使用されております。  ここで、改めて申し上げたいのは、使用頻度だけでなく、経年劣化、いわゆる耐用年数も含めて総合的に更新の判断をしていただきたいということであります。特に、下の朝礼台でありますけども、鉄製の朝礼台も思わぬ荷重がかかれば、腐食により事故が発生し、教職員の方、あるいは生徒がけがをする可能性があります。同趣旨の備品、設備の安全点検を速やかに行っていただいて、状況を把握し、必要に応じて更新するよう強く求めたいと思います。  それでは、通告に従い順次質問をさせていただきます。  まず、大きな1番、北部地域に菰野町のサテライト図書館、あるいは図書室の開設を求めます。  2008年4月に開館した菰野町図書館は、それまでの手狭であった中央公民館図書室から大きく規模・機能を拡充させ、町民のみならず近隣市町の方々にも親しまれる重要な学びの場になっています。  図書館からいただいた資料では、全て述べ人数でありますが、開設から1年がたった2009年3月末で入館者数おおよそ32万9,000人、貸出人数が10万7,000人にのぼり、その後も平成25年度の若干の落ち込みを除いて、毎年、同様の水準を保っております。  直近のデータを申し上げますと、28年度末の入館者数は30万8,957人、貸出人数が11万8,275人、うち菰野町民が6万4,794人ということであります。全体の約55%が菰野町民が占めておるということであります。図書利用カード登録者数を見てみますと総数が3万6,211人で、うち菰野町民は2万1,489人であります。全体の約60%でありますが、このうち町内5地区の登録状況は、菰野地区が9,971人で区民の約6割の方がカードの登録をされていることになります。2番目に割合が高いのが千種地区で3,151人、区民の約54%に当たります。3番目が鵜川原地区で1,909人、区民の約45%になります。4番目が4,009人で朝上地区、区民の約44%、5番目が竹永地区で2,449人、区民の約43%でありました。  さて、このような状況の中、私が住む八風中学校圏域いわゆる北部地域の住民の方から、歩きや自転車で通える身近な場所に図書館あるいは図書室を開設してほしいとの声が寄せられました。  このような声をいただいた時、頭をよぎるのが、過去に取り上げた障がい者福祉事業でのタクシー券助成制度の規制緩和や北部子育て拠点施設整備を求めた経緯であり、行政サービスの地域間格差の実態であります。  ある方が私に率直な意見としておっしゃられたのが「どんなにいい施設を役場周辺に整備してもらっても、我々菰野町の端に住む住民からすれば余り歓迎できないのが本音だ。子どもたちが利用できる施設であれば、余計に地域の差を感じてしまう。同じ納税者として、同等の公共サービスを受けたい。ぜひとも子どもが自転車や歩きで行ける範囲、安全に通える範囲に図書館を開設してほしい」というものでありました。  私の過去の議会質問でも、主要な施設を菰野町の地図を使って説明したことがありましたが、例えば自治体の境目付近の田口、田口新田地区から庁舎や図書館までは直線距離でも約8キロ、通常、走行する道路となればさらに距離がふえ、小学生や高齢者の方が菰野町図書館へ自転車や歩きで通うには非常に遠いと考えます。  平日の放課後の時間帯に図書館を利用する場合、例えば、自転車の所要時間を逆算すれば、到着してもあっという間に閉館となり、落ちついた読書や学習環境とは程遠く、帰宅する時間が暗くなることを想像すれば、自転車や歩きでの菰野町図書館の利用は、平日の放課後は非常に難しくなります。週末においても土曜日であればコミュニティバスを利用でき、親御さんの心配なども軽減できるとは思いますが、日曜日はコミバスは運行していない、あるいは保護者や家族のスケジュールにより送迎等が難しいとき、交通手段に制限がかかることも事実、存在しています。  バランスのとれた行政サービスの実現、生涯学習にいそしめる環境整備として配慮を求めます。私なりにサテライトと表現いたしましたが、菰野町図書館を本体とするならば、その附属的な役割を担う施設を意味しておりますので、小じんまりとしたとしても公共としてふさわしい開設をして、地域間格差の是正を図るよう求めます。教育長に求めます。  続いて、大きな2番であります。「温泉のまち」菰野町として温泉資源を利活用し、地域活性化を図るよう提案します。  開湯1300年の節目を迎えようとしている湯の山温泉を中心とし、「観光のまち」、「農業のまち」だけでなく「温泉のまち」菰野町として力強く町内外に発信することは、温泉入浴客誘致にとどまらず、菰野町の発展を下支えする湯の山温泉地域の歴史文化の掘り起こしや町民の健康意識、環境保全意識の醸成などに大きく寄与するものと考えます。  そして、PRとともに温泉資源を生かした事業展開を拡充していくことで、来訪者にさらなる付加価値を与えつつ、温泉のまち菰野町の魅力を定着させ、ひいては地域振興、観光振興など多分野において活性化がさらに進むものと考えます。今回はそれらの思いから温泉資源の利活用について御提案をさせていただきます。  まず、付加価値という観点で言えば、先般、4月17日付で湯の山温泉の関係3団体から矢田議長宛てに、「新名神高速道路に設置されるICに関する請願書」が提出されております。請願者は、「菰野・湯の山温泉IC」という名称を強く望んでおり、また、「これを機に一層努力を続けていく」との決意も述べられております。インターチェンジの名称は大きなインパクトを与え、高速道路利用者にとってその地域の第一印象になると考えますので、温泉のまち菰野町を強くアピールするべく、町行政には請願者の思いを汲み取っていただき、本名称が採択されるよう御支援をいただきたいというふうにも思っております。  さて、温泉資源の利活用について、現在行われている民間事業所の取り組みを1例挙げますと、湯の山温泉では開湯1300年にちなんでタオルつき税込み1,300円で3カ所の温泉施設に入れる「湯めぐりチケット」というものを6月1日から発売し、誘客に力を入れております。  希望荘では源泉に含まれるラドン成分を生かして、「熱気浴ラドンの泉」という施設を開設し、放射線ホルミシス効果による健康増進など温泉資源を活用した健康づくりに力を注いでいます。  アクアイグニスでは、癒やしと食の総合リゾートと銘打ち、湯の山温泉や地産地消を前面に出した事業展開をしております。また、興味深い取り組みとしては、自家源泉の温泉熱を利用したイチゴ栽培も行っております。  そのほか、自家源泉を掘り、その温泉水でウナギを育てるという温泉養鰻を始めた事業所もあって、現在はまだテスト養殖ではあるものの、将来的には菰野町発「温泉うなぎ」として商品化したいと奮闘されております。  このように、菰野町の温泉、私は温泉資源と言いかえますが、民間事業所がうまく利活用し、誘客や地域活性化に力を入れる中、町行政としてもさらなる活性化を図るべく、町内事業所の取り組みに対する支援に加え、新たな取り組み、温泉資源の利活用を図る必要があると思います。  温泉のまち菰野町として観光利用と健康づくり活用の事業の進捗、また、今後の温泉資源の利活用、新たな事業展開があればお聞かせ下さい、石原町長に御答弁を求めます。  以上で1回目の質問を終わります。 ○議長(矢田富男君) 伊藤雅慶議員の一般質問に答弁を願います。  石原正敬町長、登壇の上、答弁願います。              〔町長 石原正敬君 登壇〕 ○町長(石原正敬君) 3番議員、伊藤雅慶議員の御質問にお答えいたします。  まず、当町の観光振興施策の現状につきましては、現在、湯の山温泉開湯1300年に向け、温泉事業者が中心となった実行委員会を立ち上げ、本年度からプレ事業としてさまざまなイベントを計画しております。町といたしましても、職員の人的支援や補助金による金銭的な支援を行っており、地域の皆さんとともに進めているところであります。  そのほか、海外からのインバウンドの取り組み、農商工と連携して、首都圏や名古屋圏などからの誘客を図る取り組み、観光プロモーションビデオや地域発信型映画の作成など、観光振興につながるさまざまな取り組みを展開し、関係する外郭団体の育成も視野に入れながら実施しているところであります。  また、事業推進の心構えといたしましては、さまざまな取り組みを通してかかわる町内全域または町外の多くの人や団体との新たな友好関係や強い信頼関係を構築し、将来の観光振興の発展を見据えるように努めているところでございます。  今後、湯の山温泉開湯1300年事業の取り組みを進めてまいりますが、イベントとして一過性のものではなく、持続可能で発展的な観光振興の仕組みづくりを関係者の皆様とともに考えてまいりたいと考えております。  次に、地域資源である温泉を町民の健康増進に役立てるための活用法についてでありますが、平成26年度から3年間、産官学民が連携して、地域資源の実態や健康への効果について研究に取り組んできました。  平成28年度から、これまでの取り組みにより得られた結果を活用した「健診受けて湯かった事業」を実施しています。  この事業は、当町のラジウム泉の特性を町民の健康増進につなげるため、健康診断受診者に対して抽せんで当町の温泉に入浴できるチケットを配布するもので、当町の温泉の魅力を実感していただき、町民の健康増進、温泉の利用促進につなげていくものです。  今後も、地域資源である温泉の特性を活用した、入浴によるリラクゼーション効果や森林浴などによる、町民、観光客などの心身の健康づくりにつなげる施策などを実施してまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(矢田富男君) 補足答弁を求めます。  教育長、川瀬 敏君。              〔教育長 川瀬 敏君 登壇〕 ○教育長(川瀬 敏君) 「北部地域に菰野町図書館のサテライト図書館の開設を」ということで御質問をいただきました。  議員の御提案は、菰野町図書館と同等の機能と学習室を備えた、一日利用のできる分室、サテライトと言われましたけれど、分室を町北部地域に開設してほしいというものでございますが、菰野町図書館へは距離が遠いというのが、それが使いにくい意見になっているというふうに考えてます。  このため、北部地域で図書利用の利便性を検討するには、既存施設として使えるものとしては、地区コミュニティセンターや学校図書室などが考えられますが、学校図書室では学校教育を優先した利用となりますので、通常1日の利用はできないと考えられ、一般の利用は現状では難しい状況にあります。  ただし、放課後子ども教室におきましては、今年度からでございますが、学校図書室を使って、図書室の仕事やブックトークによる本への興味や関心を醸成する取り組みを行っており、限定的な利用は可能であるというふうに考えております。  また、北部子育て支援拠点施設では、利用者の親子を対象に図書の貸し出しを、図書館に来なくてもその場でできないか検討をしておるところでございます。  今後におきましても、町民の意向に応えられますよう図書館運営を継続して図っていきたいと考えておりますので御理解賜りますようよろしくお願いいたします。  以上でございます。 ○議長(矢田富男君) 一通りの答弁が終わりました。  再質問がありましたら御発言ください。  伊藤雅慶議員。 ○3番(伊藤雅慶君) 御答弁ありがとうございました。  それでは、大きな1番の再質問に移らさせていただきます。  先ほど、教育長のほうから御答弁いただきまして、現実的なお話をいただいたなというふうな感想を受けております。これから開設をされる北部子育て拠点というところの利用もあるでしょうし、また、地区コミュニティーセンターのほうも有効であると思いますが、まず、今、現実的なところを言えば、先ほども教育長もお話をいただきましたけれども、学校図書館の地域開放ということになろうかなと私も思っております。  先般、我々議員にもお配りをいただきました学校要覧を拝見しても、町内の全ての小・中学校の教育目標やビジョンに、「開かれた学校づくり」、「地域とのつながりや連携」というものが掲げられております。この考えを素直に受けとめれば、このような地域の声、あるいは広く生涯学習の場として学校の一部を開放することは何ら不思議な話ではないのかなというふうにも思います。先ほどもお話もありましたけども、現在、放課後子ども教室でも一部御利用されとるというようなことであります。  そして、学校図書室の地域開放は、文部科学省も随分前から推進をしております。全国でも既に複数の学校が実施されており、私としては、これを実施する際は、教職員の新たな負担にならないようにと、有償、無償も含めて、人材を確保しながら対応いただきたいなということを思っております。  先ほど、限定的というふうな話がありました、時間的な部分もあると思います。そういったところ、ある程度限定的な、時間を区切って、例えば放課後の時間からスタートしながら1日の形に持っていくとか、そういった前向きな御判断での、まずスタートとして限定的にするのか。あるいはその部分以外は考えにくいのか、それを再度お伺いします。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  教育課長、諸岡克博君。 ○教育課長(諸岡克博君) 学校図書室の利用について御質問いただきました。  先ほど、教育長が答弁させていただきましたように、放課後子ども教室において、コーディネーターや安全指導員等の指導・管理のもと小学校の図書室を本年度から活用しているところでございまして、今のところ一般の方への開放については、管理上の問題もあって現段階では難しいと考えておりますが、放課後子ども教室の利用状況も見ながら、やっぱり進めていかなければいけないことだなというふうに感じておるところでございます。  以上です。 ○議長(矢田富男君) 伊藤雅慶議員。 ○3番(伊藤雅慶君) 御答弁ありがとうございました。  今の現状の放課後子ども教室の状況、それと同様の利用状況を見ながら、少しまだ考える余地を持っていただいておるのかなというふうな印象を受けました。  学校図書室の、いわゆる一般開放、地域開放ということありきというわけでもありませんので、それは現実的な問題として考えておりますし、ただ、例えば、小規模であっても新たな分館の開設ということも考えていただく。あるいは地域の空き家、空き施設を調査いただいて、そういったところとマッチングをさせていただく。そういったことも一つ考えていただきたいなというふうなことを思っております。  先ほど、教育長あるいは教育課長から前向きな御答弁をいただきましたので、ぜひそういった、これからの動向は注視をさせていただきながら、地域の声に寄り添っていただくようによろしくお願いして、この1番については再質問を閉じたいと思います。  それでは、続いて、温泉の関係の再質問に移らさせていただきます。  先ほどは御答弁ありがとうございました。私も、やはりこの開湯1300年を機に、さらに恒久的な発展を遂げていただきたい、そういう観点で、先ほどの町長がおっしゃられたところと同じような思いで今回質問に当たらせていただきます。  引き続き民間事業所の取り組みを、御支援もいただきながら、そしてまた新たな観光協会と新たな観光の形、プロモーションも含めて、いろいろなことを取り組みながら活性化をしていただきたいというふうに思っております。  そしてまた、健康づくり分野についても同様に進めていただくよう、よろしくお願いいたします。  今回、私、温泉資源の利活用、いろいろ考えられると思うんですが、私としては、先ほど来申します観光資源化、健康づくり資源化、そして、今回は新たなエネルギー資源化という三つの分野でお話をさせていただきます。  まずは、観光資源化でありますが、これについては、先ほども前段申し上げたとおり、菰野町における温泉資源の最大の活用方法といえば、湯の山温泉エリアへの誘客、あるいは、湯の山温泉というネームバリューを生かしながらの企画や商品開発などによる活性化であるというふうに思います。  そのような意味合いにおいても、前回の3月定例会でも申し上げたように、インバウンド観光に合わせた環境整備、観光客や地元住民にも親しまれる、機能的な道の駅の整備など、スピード感を持ちながら積極的に取り組んでいただきたいと考えます。  また、民間ではありますが、湯の山温泉エリアの重要なスポットである御在所ロープウエイが平成30年7月にリニューアルオープンを迎える予定と伺っております。最近では、他のロープウェイも工夫を凝らしたゴンドラづくりをされておりますので、御在所であれば恋結び折り鶴伝説をモチーフに恋愛成就をうたったカップルシートを限定的に設置いただいたり、例えば、ゆるキャラのこもしかなど、そのような大きなぬいぐるみを限定的に設置したり、空中散歩として一部を透明にしていただく、そのような取り組みも期待するところであります。  菰野町は、ソーシャルメディアに優しいまちというふうに掲げております。そういったまちにある、今どきの表現をすれば、SNSに映えるスポットづくりが湯の山温泉エリアを初め、菰野町の活性化につながるものと考えます。  先ほどの提案に限らず、SNS等を意識した取り組みについても重要と考えますが、これらの点について、担当室長のお考えをお伺いします。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  観光商工推進室長、内田 徹君。 ○観光商工推進室長(内田 徹君) それでは、観光に関する再質問に答弁をさせていただきます。  インバウンド対策による環境整備についてでございますが、稲垣議員の御質問に対しても御答弁させていただいておりますとおり、現在、湯の山温泉街には統一した案内看板を判読性のよい英語を表記して順次整備しております。  しかしながら、観光客に対する防災面の案内看板がまだ未整備となっておりますところから、今後の整備課題として検討していきたいなと思います。
     次に、道の駅の整備は、スピード感を持って積極的にということでございますが、道路網の整備による新たに生まれる動線の中から、場所・機能・運営など、特色ある魅力的な道の駅の整備のために、観光商工推進室といたしましてもしっかりと勉強していきたいと思いますのでお願いします。  次に、御在所ロープウエイ関連でございます。御在所ロープウエイ株式会社様のリニューアルを含めて、観光振興に工夫を凝らしてはということでございます。今回のリニューアルにつきまして、新型のゴンドラ10両を導入して、乗車定員を10名から8名として、窓を大きく、それから床面に展望窓が取りつけられると。着席しながらの空中散歩がより一層楽しめるようになると聞いております。そのほか、さらなる誘客に向けた細部の配慮がなされることと期待をしているところでございます。  また、最後に、SNS関係でございます。ロープウェイに限らずSNS等のユーザーが飛びつき、情報発信が拡散されるような新たな観光スポットづくり、その辺につきましても菰野町観光協会のDMO化を含めて、新しい観光振興体制の中でともに考えていきたいと思いますので、御理解を賜りますようよろしくお願いします。 ○議長(矢田富男君) 伊藤雅慶議員。 ○3番(伊藤雅慶君) 御答弁ありがとうございました。  空中散歩はこれでできるということで、大変うれしい御答弁もいただきました。全ての提案については積極的に取り組んでいただき、あるいは働きかけをしていただけるとありがたいなというふうに思っております。  このほか、湯の山温泉の玄関口にある旧ホテルの廃墟については、先般、湯の山温泉の源泉を、私個人的に確認に行ったときに、取り壊し作業が急ピッチに進められていたので、ちょっと写真を撮りました。  写真3お願いします。  もうこれはその時点の写真でありますので、現在また変わっておるかもわかりませんけども、建物を大きなシートで覆い隠し、道路規制をするなど安全対策も講じられておりました。しかしながら、急な突風や激しい雨など気象条件も急変する可能性がありますので、関係各課で常に情報を把握し、また情報共有をしていただくようにお願いを申し上げます。ありがとうございます。  また、今後の湯の山温泉の活性化に大きな役割を果たすものとして非常に気になっておるのが、(仮称)湯の山大橋であります。現在の進捗と今後のスケジュールを教えていただきたいと思います。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  都市整備課長、斉藤 司君。 ○都市整備課長(斉藤 司君) (仮称)湯の山大橋についてお答えをいたします。  国道477号鈴鹿スカイラインと湯の山温泉街を結ぶ(仮称)湯の山大橋につきましては、車道2車線、海側に歩道が設置される道路幅員として9メートル、延長269メートルの橋梁でございます。上部工の架設工法は、橋脚完成後、両側にやじろべいのように、左右にバランスをとりながら橋桁を伸ばしていく片持張出架設工法を採用しております。地面から足場がつくれない深い谷などに架橋する場合に用いられる一般的な工法でございます。  現在の工事状況でございますけれども、平成28年度末で72%の進捗率であり、既に下部工の橋台、橋脚は完成し、本年度は、引き続き上部工工事を進め、国道側の取付道路工事を発注すると事業主体である三重県から聞いております。平成30年夏の供用開始を目指し、工事進捗を図るとのことでございます。  以上でございます。 ○議長(矢田富男君) 伊藤雅慶議員。 ○3番(伊藤雅慶君) 御答弁ありがとうございました。  今の課長の御説明からも、順調に、計画どおりに進んでおるというふうな印象を受けておりますので安心をいたしました。  本大橋についても、私としては、湯の山温泉エリアの大きな観光資源としても扱えるのかな、捉えられるのかなというふうに思っております。ぜひとも、日本中、あるいは世界中から、一度は本物を見てみたい、渡ってみたいと言わしめるような希少性を持った橋にしてほしいなというふうに思っております。夜にはライトアップで幻想的に浮かび上がらせる。またかと言われますけども、歩道の一部に透明な材質使えないかな。見るもよし、渡るもよし、下をのぞくもよしというぐらいの橋を期待しておりますので、また担当課のほうも三重県と御協議をいただければありがたいなというふうに思っております。  さて、少し、この温泉資源でありますが、湯の山温泉から離れます。温泉資源の観光資源化として、もう1点御提案をさせていただきます。  これまでも「歴史こばなし」や町の広報で御紹介もされてこられたことがありますが、先般、3月12日に菰野町図書館1階で開催をされていた千種郷土学習会展示にお伺いしたところ、いろいろな資料の中に鷺の湯温泉についての文献がありましたので少し御紹介をいたします。  鷺の湯温泉は、文政8年、西暦1825年、江戸時代中期に発見された温泉で、泉質はラジウム鉱泉であります。温度は、摂氏22度という冷鉱泉ということで、大釜に入れて四十二、三度まで温め、木製の湯舟で入浴をさせていたと記されておりました。  今でいうところの適応症、よくは、一般には効能というんですが、適応症、この文面には、貢献という言葉にありましたけども、皮膚の諸病に効果があったようで、本格的な温泉宿も数件立ち並び、廃業を迎える大正時代初期まで大変にぎわっていたようであります。私としては、非常に興味をそそられる内容でありました。  この鷺の湯温泉についても、菰野町が温泉のまちであることを物語る一つの歴史資産、文化資源であり、工夫次第では観光資源になると考えますが、担当室長はどのようにお考えかお伺いします。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  観光商工推進室長、内田 徹君。 ○観光商工推進室長(内田 徹君) 千種地内の鷺の湯温泉を工夫次第で観光資源になるのではと御提案でございます。  菰野町史などによりますと、先ほど言われましたように、1825年に世間に知られざる隠れ湯的なものとして存在しておりまして、村人の湯治場として利用されていたようであります。  現在は、温泉施設があった場所の敷地は確認できるものの、崖が崩れて源泉もわからない状態となっており、復元して観光資源とするには、相当の労力と費用を要するものであると聞いておりますが、地元で感心をお持ちの方も見えるようでございますので、ともに研究をしてまいりたいと思います。 ○議長(矢田富男君) 伊藤雅慶議員。 ○3番(伊藤雅慶君) 御答弁ありがとうございます。  インターネットで、鷺の湯温泉、三重県、あるいは菰野町と打ちますと、その現場に好きな方がその時代を訪ねて、温泉跡を探す、あるいはこの場所で入られとったのかなというふうな思いを馳せながら取材をされておる画像が出てきます。そういったことも含めると、先ほど、いろんな労力が要るということでありますけども、千種地区の方、あるいは社会教育室と連携をいただいて、観光資源にできるだけ、例えば、予算面が難しいということであれば、予算を抑えながらの知恵も出していただきながら取り組んでいただけたらなというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。  それでは、次に、温泉資源の健康づくり資源化についてでありますが、町行政においても、先ほどの御答弁にもありましたけども、湯の山温泉周辺地域が他の町内地域に比べ、空気中のラドン濃度が高いことに着目して、健康づくり事業につなげるべく取り組みをしていただいております。  温泉資源を活用した健康づくりは、個々人の健康維持増進のみならず、高齢社会の中で増加する福祉、医療、介護などの社会保障費の抑制にもつながるなど、社会的意義の深い取り組みだと評価もしております。今後も積極的な取り組みに期待いたします。  続いて、今回、温泉資源の活用として新たな取り組みを提案するのがエネルギー資源化であります。温泉のまち菰野町としての地熱発電設備の整備を求めます。  地熱発電は、再生可能エネルギーの中でも安定的かつ低コストに提供できる電源、ベースロード電源として近年非常に注目されております。日本政府においても、地球温暖化対策の一つの柱として推進しており、平成27年10月には実質的な規制緩和が実施されております。  菰野町においては、これまで自然再生エネルギー導入事業として、個人宅の太陽光設備の導入補助事業や防災・減災対策の一環として学校施設や公共施設等への太陽光発電設備を設置しております。本年度におきましても庁舎南側に設置予定であるというふうに思います。  私も、これまで小水力発電とともに太陽光発電装置の設置を推進してまいりましたし、今後においても自然環境へ悪い影響が出ない範囲の太陽光発電は引き続きの推進をしたいという立場でもありますが、一方で、太陽光発電は、発電量が不安定であること。あるいは、昨今、里地・里山で見られるメガソーラーなど、大型設備が動植物の生態系を初めとする自然環境を破壊し、獣害被害を増加させる一要因であると論ずる学者もお見えになります。このようなことからも一考する余地はあるのかなというふうな思いもあります。  そこで、24時間365日発電し続けるため、太陽光発電の5倍から7倍の発電量が見込めるといわれる地熱発電の導入、特に、菰野町の地下にある温泉資源を利活用した温泉発電型地熱バイナリー発電について調査研究を進めていただきたいと思いますが、担当課長のお考えをお伺いします。環境課長お願いします。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  環境課長、伊藤 悟君。 ○環境課長(伊藤 悟君) 御答弁させていただきます。  現在の公共施設への再生可能エネルギーの導入状況につきましては、菰野町庁舎、B&G海洋センター、小学校5校及び中学校2校、幼保園3園の合計12施設に、災害発生時に停電が長期化した場合に備えた防災拠点への電力供給、また、児童生徒等の環境学習を目的に、それぞれ約10キロワットの太陽光発電設備を導入したところでございます。  今後の計画につきましては、公共施設から排出される温室効果ガスの削減を行い、持続的な循環型社会を実現するため、太陽光発電設備の導入を菰野町庁舎と図書館で予定しておりますが、それ以外の公共施設につきましても、順次、省エネ化や太陽光発電設備の導入による温室効果ガス排出量の削減方法を検討していく中で、地熱の利用につきましては、湧出する温泉の温度等による効率が懸念されるところでありますが、温室効果ガス削減の効果的な手法について、情報収集を行ってまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。 ○議長(矢田富男君) 伊藤雅慶議員。 ○3番(伊藤雅慶君) ありがとうございます。  今後も再生可能エネルギー、自然再生エネルギーの推進をしていただくということ。そしてまた、地熱発電についても研究をしていただくということでありました。  ただ1点、懸念材料としては、湧出する温度ということがありましたけども、直接そのお湯を使うのではなしに、そのお湯を使ってバイナリー、発電機の中にある液体を加熱し、それでタービンを回し発電をするという機能に、そういった設備になっておりまして、調べる中では50度ぐらいから発電に有効になってこようというようなことがありました。そしてまた、70度からが適温だということで、通常の水に比べて沸点が低い液体を使っておるということがそれでわかると思うんですが、そういった状況になっておりますので、ぜひこれは考えていただきたい、前に進めていただきたいというふうに思います。  そしてまた、温泉のことで、私も少し勉強したんですが、100メートルほど掘ると、大体2度から3度水の温度上がるということで、例えば1,000メートル掘れば20度から30度、1,500掘れば30度から45度上がるということですので、通常が20度であればその時点で50度を超すということですので、通常の掘削、一般的な発電の掘削で対応していけるのかなというふうな認識もありますので、よろしくお願いいたします。  さて、先ほど御紹介した温泉発電型のバイナリー発電でありますが、この取り組みをきっかけに活性化が進んだまちがありますので、ここで御紹介をいたします。  先般、5月10日に先進地視察でお伺いした、北海道洞爺湖町では、同町温泉組合が、平成25年度に独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構、横文字で言うとJOGMECの地熱発電開発調査事業費助成事業の採択を受け、地熱発電の評価を目的に、坑井掘削を実施したところ、地下1,100メートル地点から172.2度の温度検層が確認されました。お湯を上げる揚湯後も、毎分505リットル、99.8度の安定した湧出量があったことから、洞爺湖町を母体とし、観光協会、温泉組合、旅館組合、商工会などで「宝の山プロジェクト協議会」を立ち上げ、利活用の協議を始めました。平成26年度には、経済産業省の補助事業で地熱発電用の周辺設備を整備し、あわせてその設備の一部を利用して、資料4をお願いします。「ジオたまご」という、これはゆで卵なんですけども、そういったものを製造して、まずこれを観光資源にするということで、お邪魔したときもいただいて、おいしくよばれました。ありがとうございます。翌27年度には、1年間のモニタリング調査結果を国に提出し、恒久的な熱源であることや、利用可能な発電規模が約50キロワットであることを報告、翌28年度にバイナリー発電機本体が整備されると、その熱源を広く活用できる体制が整いました。このJOGMECから10分の10の全額助成を受け、その後も助成率の高い事業の採択を受けながら事業を進めてきたようであります。また、施設完成後は温泉組合から洞爺湖町に当該施設の無償譲渡が行われております。  今回、洞爺湖町を例に、菰野町でも実施したいというふうに考えるのは、発電後の本来捨てられる温泉資源を新たな源泉として2次利用できるところにあります。  洞爺湖町では、現在、発電用井戸から約1.7キロの場所に温泉貯湯タンクを設け、そこに既存の源泉をまぜ込んで各施設に配湯をしております。お湯を配っております。担当者からは、温度、成分、湯量とも非常によいものになり、まさに温泉がよみがえったという印象だとおっしゃっておりました。  写真5お願いします。ちょっと大きくしていってください。上段を大きくしてください。  これが洞爺湖温泉の地熱利用の流れなんですけども、まず左の上の四角なんですけども、井戸を掘削して135度、400リットルを揚湯とあります。それをバイナリー発電、そのすぐ右、赤の矢印で、バイナリー発電のほうへ行きます。もう少し大きくしていただいたほうが見えるかと思います。そして、その赤の矢印に向かう道中で先ほど御紹介したジオたまごという、温泉でしたゆで卵をつくっておられます。そして、バイナリー発電のその下、温泉利用とあります。温泉マークがあります。これは、2次利用として源泉に使っております。そして、右が地域での地熱利用ということで、洞爺湖温泉の町並みが映っております。下、お願いします。それを少し、イラストが変わるんですが、それの構造と言いましょうか、そういった設備の中身についてこういった資料もあります。先ほど口で言ったところを、タービンであるとか発電機であるとか、蒸発器であるとかという専門的なそういった設備が書かれております。ありがとうございます。  湯の山温泉郷へ施設を設置するだけでなく、数キロ離れた周辺も含め、これは検討できると考えます。温泉のまち菰野町でこのような取り組みができれば、電力の地産地消を図りながら、井戸は湯の山温泉の新たな源泉として活用することで、湧出量の安定や温度の上昇を見込むことができ、より一層の活性化が図れると考えます。調査、掘削が採択されれば道は開けるというふうに考えます。  温泉発電型の地熱バイナリー発電の導入推進について、観光の視点から、温泉地の持つその観光の視点から観光商工推進室長にお伺いをします。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  観光商工推進室長、内田 徹君。 ○観光商工推進室長(内田 徹君) 自然エネルギーを利用した地熱発電の発電後の温泉を2次利用として湯の山温泉街に引き込んで有効に温泉を利用できないかというふうな御質問でございます。  環境省は、気象条件に左右されない、先ほどお話にありました、地熱発電は、ベースロードエネルギーとして最適であるため、国立・国定公園内の規制緩和を行って、拡大を図っていこうとしています。  しかしながら、一方では、一般社団法人日本温泉協会は、国立・国定公園内の規制緩和に対して、地下環境の汚染とか温泉資源は有限であるというふうなことから、保護の意味から反対の意向を示しておるということもありますので、情報収集を行って慎重に研究してまいりたいと存じますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(矢田富男君) 伊藤雅慶議員。 ○3番(伊藤雅慶君) ありがとうございます。  先ほど、室長から言われた懸念する材料ですね。私もちょっと調べておりましたら、今現在豊富に、潤沢に温泉が湧き出ているところに対しては、保全とか保護の観点から懸念があると。逆に言うと、今現在枯渇ぎみに湯量、温度が下がってきた、洞爺湖町もそうやったんですが、そういった温泉地については、これを有効に使いたいというふうな考え方の差が出ておると思います。私は、湯の山温泉であれば、これは進める方向にあってもいいのかなというふうにも思っておりますので、よろしくお願いいたします。  国もこの地熱発電と、先ほどもお話ありましたけども、温泉資源との相関性を着目し、国立公園や国定公園内における地熱発電の取り扱いを緩和しました。温泉発電型地熱発電事業を関係者団体と協議をいただいて、私としては前向きに進めていただきたいと、そのように思います。  このほか、今回の視察では、北海道ニセコ町にもお伺いをしました。ニセコ町では、温泉廃湯、これは今ある温泉施設からの捨てるお湯のことですけども、温泉廃湯を利用した熱交換器を温泉施設に導入して、施設内のシャワーに使う水道水などをこの装置で温め、適温に加熱する際の光熱費を抑える取り組みがなされておりました。  6番お願いします。1個ずつ大きくして動かしていってください。  北海道の気候を考えると、これは非常に有効であろうというふうに思います。菰野町の気候とは違う部分もありますので、これについては考えることも必要ではありますけども、ただ、何げなく捨てられるお湯は大変もったいないというふうな考え方もありますし、例えば、この周辺であれば、けやきから時々出されるお湯が水路をわたって、水路から湯気が流れておる状況を、何か使えないかなというふうなお話をされる方もお見えになりました。そんなことも含めると、今後も、この熱交換器以外も含めて、温泉の廃湯については、何かしらいい手だてがないかということを探っていくのも大事かなというふうに思いますので、私も含めて研究をいたしますのでぜひ行政の皆さんも研究いただきたいというふうに思っております。  写真ありがとうございました。  温泉のまち菰野町という発信も含めて、さらなる観光振興や地域振興に今や欠かせないのがスマートフォンなど携帯型IT端末であると考えます。  防災・減災対策を地域のニュースなどを含め、行政が積極的に情報発信すべく、自治体アプリの作成を提案いたします。  先ほども申し上げましたとおり、ソーシャルメディアにやさしい町宣言をしているのが菰野町であります。スマートフォン対応型の自治体アプリを製作することはすごく自然で、また意義があるのかなというふうに私は感じております。2年前に発表されたニールセン、インターネット基礎調査において、既にスマートフォンによるインターネット利用がパソコンの2倍に達しており、そもそもスマートフォンの急激な普及は、アプリケーションの利用が目的であると言われるほど、携帯アプリはパソコンのウェブサイト以上に日常生活と深いかかわりを持っており、非常に有効な情報提供あるいは情報共有手段であると考えます。加えて言えば、自治体としてスマホアプリを製作する際の最大のメリットは、ユーザーの意思、持ってみえる方の意思に関係なく情報を通知することができる、登録をいただければ情報を通知することができるところにあります。  例えば、災害が発生した場合など情報を発信すれば、スマートフォン上の画面に、半ば強制的にポップアップでメッセージが表示され、合わせてアイコンの、例えば右肩にバッジ表示、1とか2とかされます。ウェブサイトであれば、その使う方、ユーザーが自発的に閲覧しなければなりません。電子メールも開封しなければ内容が見れません。自治体の積極的な姿勢が極めてダイレクトに伝わるツールと言っても過言ではないというふうに考えます。  防災、観光、福祉、地域情報などを中心に発信しながら、また、ユーザーの方からの御意見もいただきながら新鮮な情報の提供、共有をすることで、地域がより強くつながると期待できます。この自治体アプリの作成については、担当室長はどのように考えられますか。お伺いします。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  情報システム推進室長、太田 彰君。 ○情報システム推進室長(太田 彰君) スマートフォンアプリは今多くの団体で取り組みが見られておりまして、その多くは観光や防災を目的としたものでございますが、最近は自治体の総合的な広報機能を持つものも出てまいっております。  実際の導入になりますと、どこまで経費をかけていくのか、作成や運用の委託、担当者や扱う情報の取捨選択をどうするかなど問題もありまして、ホームページやソーシャルメディア、行政情報メールなどの既存の情報発信ツールとの棲み分けも課題となってまいります。  しかしながら、システムとしましては導入のハードルも下がってきておりますし、将来的には自治体がホームページを持つのと同様に、自治体が公式アプリを持つということも当たり前の時代が来るかもしれません。  そうしたことも想定しながら、現在、各課が抱えております課題の解決手段としてしっかり研究させていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(矢田富男君) 伊藤雅慶議員。 ○3番(伊藤雅慶君) 御丁寧に御答弁いただきましてありがとうございました。  これから研究課題、前向きに進めていただくことを期待するわけなんですが、一般に懸念されるということが大きく二つあると言われております。どれだけの人が菰野町の公式のアプリをインストール、いわゆる入れていただけるのかということ。それと、先ほどもお話ありましたけども開発にどれだけ予算がかかるのか、こういったことが言われております。しかしながら、私は、菰野町民の方、あるいはかもしかハーフマラソンを初め、いろいろな取り組みをする中で、菰野町を知っていただく、好きになっていただいておる方、たくさんお見えになると思いますので、そういった方が、またしっかりとそういったインストールもされるんであろうという期待感も持っております。  そのためにも、アイコンと言いまして、皆さん画面を持っておると、ボタンを押すと四角い形でそのものをあらわす絵があると思うんですけども、それを例えば菰野町であればマコモであるとか、こもしかであるとか、ロープウェイのゴンドラであるとか、町長の似顔絵でも、かわいらしいのが、確かフェイスブックにあったかなというふうにも思います。幅広く御協議をいただいて、私は、皆さんが愛着を持ってやっていただけるようなアプリを開発いただきたいなというふうにも思っております。  そしてまた、開発予算の話でありますけども、インターネットで確認をしておりました。いろいろな会社がある中で、無料でやりますよというふうな会社もあって、私もそこから覗いてみましたら、岡山あるいは広島のほうの自治体が、たくさんその事業所の、会社のほうのアプリを採用されておったような状況でありましたので、一度、そういった無料のところは機能がどれぐらい制限されるのか、あるいは有料であればどの範囲まで行けるのかということをさらに確認をいただいて、前向きに進めていただきたいなということを思います。  今回1、2と話して、特に温泉のまち、また、観光振興、エネルギー振興、健康づくり、いろいろと話しました。今後においてもしっかりと温泉のまち菰野町として今ある地域資源、温泉資源をうまく活用いただきたいと思いますし、そこからまた地域活性化を進めていただきたいと思います。それも含めて、最後に石原町長から御答弁をいただきたいというふうに思います。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  石原正敬町長。 ○町長(石原正敬君) 温泉を活用したまちづくりというところにおいては、環境省が特に今、力を入れております。逐一情報共有をしながら進めているところでございますが、なかなか、何と言いますか、表現は難しいんですけれども、思い切ってやるほどの豊富な湯量があるわけでもないところが今の菰野町の悩みかなというふうに思っています。そういったあたりの課題をこれから整理していくことも必要であろうかというふうにして思っております。  あともう1点、いつも申し上げておるところでございますけれども、やはり民間事業者、民間の観光事業者の皆さん方と、今は地域の皆さん方が一緒になって観光のためというか地域づくり含めた中で活動していくということが、訪れた観光客にとっても一番いいというような流れもありますので、そこらあたりの取り組みを今後汗をかきながらやっていって、来年を迎えることができればというふうにして考えておりますし、当然、答弁申し上げましたが、一過性のものではなくて、平成31年、32年、33年というふうな形で、より持続可能な形で発展していく、そういうようなために汗をかいてまいりたいと考えておりますので、またよろしくお願い申し上げます。 ○議長(矢田富男君) 伊藤雅慶議員。 ○3番(伊藤雅慶君) 御答弁ありがとうございました。  私も行政の皆さんとあわせて、私なりにまた研究をして、またこういう場で提案をさせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(矢田富男君) 以上で伊藤雅慶議員の一般質問は終了いたしました。  昼食のため暫時休憩をいたします。  午後1時30分からといたします。  観光商工推進室長、内田 徹君、図書館長、市川秀彦君、情報システム推進室長、太田 彰君は退席をしていただいて結構です。               午後 0時10分 休憩
                ~~~~~~~~~~~~~~~               午後 1時30分 再開 ○議長(矢田富男君) 休憩前に引き続き、一般質問を続けます。  2番議員、廣田直己議員、登壇ください。            〔2番 廣田直己君 登壇〕(拍手) ○2番(廣田直己君) おはようございます。こんにちは。2番議員、廣田直己です。どうぞよろしくお願いいたします。  6月も中ごろに入ってまいりまして、めっきり日も高くなってまいりました。夕方ごろになっても最近ですと明るくて、比較的過ごしやすい日が続いています。私も先日、6月1日から3日にかけてなんですが、伊勢神宮の外宮参道で行われました竹あかりのお祭りというのにスタッフとして参加させていただきました。テレビですとか新聞でも取り上げられておられましたが、竹あかりというのは竹を輪切りにしまして、側面に穴を開け、竹の中にロウソクやLEDといった光源を入れて照明とするものです。菰野で作成しまして、子どもたちとも一緒に製作した竹あかり50個ほども外宮参道に一緒に展示させていただきまして、夕方を過ぎて薄暗くなった外宮参道を竹あかりの淡い光が照らしていて、見物にこられた方々を非常に楽しませていました。  もともと、この竹あかりというものなんですが、大分県のほうが発祥と言われております。今では全国的な広がりを見せていますが、なぜ、私がこういったスタッフとしてかかわっていたのか、手伝っていたのかという部分なんですが、竹あかりの祭りという、もともとの狙いというのが、全国的な備災ネットワーク、要は災害に備えるネットワークの構築というのも目的の一つだからです。この祭りで築かれた心のきずなというのが、日本全国、いつ、どこで起きてもおかしくない突然の自然災害の際に連携して、協力体制のもと、災害時の迅速な支援体制を実現していくことができます。そして構築されたその心のつながりというのは、いざというときに真価を発揮します。  具体的な例で申しますと、2016年の熊本震災の際、行政よりも早く物資の提供やボランティアの受け入れといったものができたグループの母体となったのが、熊本で竹あかりを製作し、イベントを行っていたグループでした。もちろん、行政の役割というは重大で、迅速な対応が必要ではありますが、大規模な震災が起きたとき、どうしてもその体制づくりというのにタイムラグが生じてしまいます。そんな、「きょうどうする」、「あすどうする」といった行政の体制が整うまでの中で、一番必要なのがそこに住んでいる人の心のつながりだと私は考えます。食べ物の分配であったり、弱者を保護するということであったり、弱った心の支えになるということというのは心のつながりというのが非常に必要やと感じております。それは、今回の質問させていただく内容にも関連するところがあるので少し紹介をさせていただきました。  それでは、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。  今日、日本はいまだかつてない長寿化と出生率の低下から高齢化が進んでおります。平成28年の総務省のデータでは、65歳以上の高齢者が3,461万人、総人口に占める割合が27.3%となっております。これは過去最高を更新し続けております。そして、約40年後の平均寿命の予想ですと、2060年には男性が84.19歳、女性が90.93歳に平均寿命がなるという予想も出ております。このような長寿命化が進む中で、今後大きな課題となってきますのが、年金を含む社会保障給付費の増大です。2016年では、総額118.3兆円となっておりますが、2000年の78.3兆円と比較しますと、16年間で約66%増加しているということがわかります。これは日本全体の話ではありますが、菰野町も例外ではないと感じております。  そこで重要となってくるのが、極力病院ですとか薬の世話にならずに済むこと、つまり健康年齢を増進することではないでしょうか。  少し古いデータではありますが、2013年の我が国の健康寿命は、男性が71.19歳、女性が74.21歳だそうです。そして2013年、同年の平均寿命が男性が80.21歳、女性が86.61歳です。男性ですと9.02歳、女性ですと12.4歳の差があることがわかります。この健康寿命の延長を促進することで医療や介護に係る費用を抑制することが期待できます。また、健康な高齢者がふえることで就労する期間を延長することも可能となり、高齢者の所得がふえ、結果、税収を上げるということも期待できます。  また地域の活力を維持・増進していくためには、高齢者自身が、地域や社会を支える一員として、それまでの長い人生の中で培ってきた能力や経験を発揮し、一層活躍できる社会、高齢者が生きがいを感じて活躍できる社会の実現、つまり高齢者の社会参加が必要だと強く感じています。そして、その生きがいづくり、地域社会での役割づくりというのは行政でも行えることはもっとあるのではないかと考えております。  そこで、一つ目の質問内容は、高齢者の健康年齢の増進と生きがいづくりについてです。菰野町として、高齢者の地域に対する役割をどのように考え、何を期待してこれまで取り組みを行ってきましたでしょうか。現状をお答えください。  そして、このような活動的な高齢者の方々に、お互い交流し、横のつながりをつくっていただく場として、そういった場というのが大変重要ではないかと感じております。そういった高齢者の憩いと交流の場になっておる「老人憩いの家やすらぎ荘」ですね、こちらの今後についても教えてください。こちらが一つ目の質問内容です。  二つ目の質問内容は子どもの権利条例の制定についてです。  先日の千賀議員の質問の内容とも重複するところがあると思いますが、御容赦いただければと思います。  去る5月19日金曜日、菰野町議会教育民生常任委員会にて、福岡県志免町に訪問し、研修を受けてまいりました。研修内容は、「志免町子どもの権利条例」についてです。現在、さまざまな自治体で子どもの権利条例が制定されておりますが、その啓起となりましたのが「児童の権利に関する条約」、こちらは、子どもの基本的人権を国際的に保障するために定められた条約で、18歳未満を「児童」と定義し、国際人権規約が定める基本的人権を、その生存、成長、発達の過程で特別な保護と援助を必要とする子どもの視点から詳しく説明したものです。条文は、前文と本文合わせまして54条からなります。子どもの生存、発達、保護、参加という包括的な権利を実現・確保するために必要な具体的な事項を規定しております。1989年の第44回国連総会において採択され、1990年に発効されました。日本では1994年に批准しており、三重県では平成23年に三重県子ども条例が施行されました。菰野町では平成19年の3月議会の際、益田議員から提案がされております。現在、それから10年がたちました。その中で、子どもを取り巻く環境というのも非常に変わってきております。菰野町として、子どもの権利条例の制定を再度考える必要があるのではないかと考えております。  特に、これまで幼い子どもが被害者になる事件が多く想定されてきましたが、近年では10代の子どもたちが突然加害者となるケースも増加しており後を絶ちません。もちろん、大人たちはそれぞれ一生懸命子どもを想い、育てているはずですが、実際はその大人の想いが一方的であったり、ちゃんと届いていないことがあるのではないでしょうか。確かに、子どもの権利条例を制定しても、すぐには子どもに関する諸問題が解決することは難しいと思います。ですが、何かアクションを起こすことでそれらが改善していく可能性があるなら、どのようなことであれ実行すべきだと考えております。  そこでお伺いいたします。これまで子どもの権利について菰野町ではどのような取り組みを行ってきましたか、教えてください。そして、質問というよりは提案になるのですが、ここで改めて菰野町の子どもの権利条例の制定を提案させていただきます。  以上を1回目の質問とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(矢田富男君) 廣田直己議員の一般質問に答弁を願います。  石原正敬町長、登壇の上、答弁願います。              〔町長 石原正敬君 登壇〕 ○町長(石原正敬君) 2番議員、廣田直己議員の御質問に順次お答えいたします。  まず、高齢者の地域における役割についてであります。  今、議員御案内のとおり、平成37年度、2025年度には、団塊の世代が75歳以上になると、超高齢化社会を迎えるに当たりまして、地域全体で高齢者を支える体制づくりの構築に向け、今さまざまな事業が展開されているところでもございます。  そういう中におきまして、まず、高齢者が高齢者同士で支え合う体制づくりということがまず一つの大きな役割ではないかというふうにして考えておりまして、これにつきましては、地域包括ケアシステムの中で高齢者の皆様方が積極的にかかわりあえるような、そういった仕組みづくりを目指しているところでもございます。  また、ボランティア以外での部分での具体的には、けやき講座等の老人福祉センター事業、就労における生きがいづくりとして、ことぶき人材センター事業、自主活動におけるスポーツ・文化や社会貢献活動による老人クラブ事業などがそれに当たるものでございまして、行政としても、それらの活動が展開できるよう支援をしているところでもございます。  いずれにいたしましても、地域社会の一員としてさまざまに参加するなど、自分の生活を楽しみ、自立した生活をできるよう支援していきたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。  なお、三つ目の老人憩いの家やすらぎ荘の今後につきましては、担当課長より補足答弁をさせます。  続きまして、2問目の質問でございますが、当町の福祉分野において、子どもの福祉に関する事務の充実を図るため、平成19年8月に子ども家庭課を設置しました。そして、さらに、子どもの発達支援の充実と子どもへの虐待防止という観点から、平成24年4月に子ども家庭課内に発達支援係を設置し、子どもの健やかなる成長と子どもの安全確保を最優先に取り組んでいるところであります。  子ども家庭課においては、菰野町要保護児童等対策地域協議会の事務局の機能も有しており、児童相談所や警察とも常時連携し、情報の共有や対応方法について協議、検討し、迅速に対応をしております。段階的に相談体制の充実を図ってきたこともあり、町内の児童虐待相談件数について、平成19年度に15件であったものが、直近の平成28年度は61件となっております。また、子どもが保護者と一時的に離れ離れになる児童相談所による一時保護した件数につきましても、平成19年度には3人の子どもでありましたが、平成28年度には21人であり、どちらも著しく増加している傾向にあります。  これらは、関係機関との情報共有の成果と幼稚園や保育園、学校の通報義務の周知徹底の効果により、早い段階における児童虐待の発見と対応につながり、子どもの安全の確保につながっているものと考えております。  今後につきましても、子どもが安全で安心して生活できるよう、地域や子どもに関係する機関が参加する菰野町青少年育成町民会議などと密に連携し、運用の面でさらなる充実を図っていく所存でありますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(矢田富男君) 補足答弁を求めます。  まず、健康福祉課長、堀山英治君。 ○健康福祉課長(堀山英治君) 老人憩いの家やすらぎ荘の今後について答弁申し上げます。  老人憩いの家やすらぎ荘につきましては、おおむね60歳以上の方に対して健康の増進、教養の向上、レクリエーションを総合的に提供することを目的として設置された施設であります。その後、平成11年に保健福祉センターけやきを建設し、1階には老人福祉センターを設置し、温泉や歩行浴を開放し、けやき講座を開講するなどその役割を果たしているものと考えております。  また、やすらぎ荘の運営につきましては、平成17年から検討を重ねてまいりました行政改革において、大規模修繕は行わないとの結論を出しております。  今後につきましても、大規模修繕は行わず運営してまいりたいと考えておりますので御理解賜りたいと存じます。 ○議長(矢田富男君) 続いて、教育長、川瀬 敏君。 ○教育長(川瀬 敏君) 菰野町ではどのような取り組みをしてきたかということでございます。  学校教育におきましては、三重県の三重県子ども条例にのっとり、子どもの安全の確保並びに子どもが安心して学び、育つことができる環境づくりに努めてまいりました。  三重県教育委員会人権教育課が作成しました小・中学校用の人権学習教材の中には、子どもが権利の主体であることや虐待等から守られる権利があることに子ども自身が気づくこととともに、自分を守る方法を知ることが狙いとして作成されたものであります。さらに、中学校用の教材には、子どもの権利条約について、全ての子どもたちの権利を保障するために決められた国際的な条約であることや、周りの大人の理解だけでなく、受け手側である子どもへの意識づけを大切に作成されたものであります。  こうした教材を活用し、社会科や総合的な学習の時間における指導等において子どもの権利についての学習を進めているところでございます。  また、三重県子ども条例に基づいた県民意識調査も行われており、その結果については「みえの子ども白書」にまとめられております。  それによりますと、子どもが自分らしく生き生きと育つためには、子ども自身が夢や将来の希望を持ち、自分を大切な存在であると信じることができる自己肯定感が何よりも大切であり、子どもたちの自己肯定感は、「周囲の大人のかかわり」や「さまざまな体験や経験」、「子どものコミュニケーション能力」と大きな関係があるという結果も出ております。  学校教育では、これらの観点を大切にした教育を今後も進めてまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようよろしくお願いいたします。  以上です。 ○議長(矢田富男君) 一通りの答弁が終わりました。  再質問がありましたら御発言ください。  廣田直己議員。 ○2番(廣田直己君) ありがとうございます。  子どもの虐待についての件数というのが非常にふえていると。やっぱりそれだけ情報をキャッチすることができてきているようになってきているのかなと。すごいそれは改善に向かっているんだと、私自身は感じております。ありがとうございます。  それでは、再質問に移らせていただきます。  菰野の高齢者の役割に期待するところという部分で、アクティブシニアが活躍する場を創出するということも、非常に、菰野町、行政としての役割で重要な部分だと考えております。  高齢者の社会参加の事例について、今、少しお話をいただきましたが、そのあたりをもう少し詳しく、どのようなことで、菰野町で社会参加をされているのか教えていただければと思います。失礼しました。社会参加をされている中で、その中で実例ということで、現在シルバー人材センターではどのような内容の仕事を行っているのでしょうか、教えてください。よろしくお願いします。 ○議長(矢田富男君) 廣田直己議員の再質問に対し、答弁を願います。  健康福祉課長、堀山英治君。 ○健康福祉課長(堀山英治君) 事業といたしましては、高齢者も地域社会の一員として長年培ってきた経験、知識、技能を生かしたさまざまな社会参加活動や生産活動に貢献することが、高齢者の社会参加の促進、生きがいづくりにつながるよう支援しております。就労としましては、草刈・除草作業、庭木の剪定、大工仕事などの屋外作業や屋内清掃作業などであります。現在の会員数といたしましては81名、受注件数としては829件、就労延べ人数としまして8,687人でございます。  以上でございます。 ○議長(矢田富男君) 廣田直己議員。 ○2番(廣田直己君) ありがとうございます。  非常に多くの方々がシルバー人材のほうに参加されているというふうに伺っております。これからも高齢者がふえていく中で、シルバー人材センターへの登録の促進のほうよろしくお願いしたいと思います。  現在、高齢者のスキルも非常に多岐にわたっておりまして、先ほどお話いただいた仕事以外のことでも非常にスキルを持っている方々が多いと感じております。例えば、ITスキルの活用というところであったり、工業系技術スキルの高い高齢者の方々もふえてきておるように見られます。今後、そのような方々の力が発揮できるような、多様な仕事の創出を御検討いただければと考えます。  続いて、いきいきサロンについてお伺いさせていただきます。  各地域で開催されているとのことですが、年間7,589人の方々が延べで参加されていると伺っております。実際どのような内容の活動をされているのでしょうか、お答えお願いします。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  健康福祉課長、堀山英治君。 ○健康福祉課長(堀山英治君) いきいきサロンにつきましては、町の支援のもと、地域が主催して、身近な地域でのふれあいの場の提供を行い、生きがいを持って、いつまでも健康に暮らせるよう健康体操などの健康づくりや生きがいづくり、仲間づくりの自主的な運営を図ることが目的であります。活動内容は、健康体操、レクリエーション、文化活動などでございます。  以上でございます。 ○議長(矢田富男君) 廣田直己議員。 ○2番(廣田直己君) ありがとうございます。こちらもぜひ、今後とも参加促進のほうお願いしたいと思っております。  高齢者の地域活動における代表格として上げられるものが老人クラブですが、高齢者がふえてくるにつれて、人との交流を求める高齢者が参加して、活動が活発化してきているのかなと思ってはいたんですけど、実態は、今現状としては全く逆で、老人クラブというのは、1999年をピークにクラブ数、会員数ともに減少に転じていると伺っております。2012年までに約2万のクラブ、約200万人の会員が減少しているというふうなデータが出ております。  菰野町では、平成28年には4,862人が会員登録されておりまして、前年度と比べまして75人減っていると伺っております。老人クラブの主な活動内容というのは、今どのようなことをされているのでしょうか、教えてください。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  健康福祉課長、堀山英治君。 ○健康福祉課長(堀山英治君) 老人クラブ活動では、地域の高齢者が協力して、生きがいと健康づくりなど生活を豊かにする活動を行ったり、高齢者の持つ知識や経験を生かして、環境美化活動など地域を豊かにする社会活動への取り組み、地域において世代を超えたふれあい交流活動を通じて仲間との親睦や地域社会との交流を図ることであります。  活動内容は、グラウンドゴルフなどのスポーツ、文化活動、地域の環境美化活動、友愛訪問活動、保育園、小・中学生との交流会などでございます。  以上でございます。 ○議長(矢田富男君) 廣田直己議員。 ○2番(廣田直己君) ありがとうございます。  私自身、老人クラブというのは、非常に将来の可能性が高いポテンシャルを持っている組織じゃないかなと考えております。  ただ、その力を発揮するためには、菰野町の人に、老人クラブというのが一体何をしているのかというところをもう少し発信して、若い人たちにも積極参加してもらえるような、そういった世代間での相互の刺激のし合いというのが活性化には必要ではないかと感じております。また、そのあたりも一度御検討していただければと感じております。  高齢者の活躍ということで言えば、先日開催されましたけやきフェスタですが、私も一通り会場を回らせていただきまして、本当にたくさんのボランティア団体の方々がいらっしゃるなというふうに思いました。各ボランティア団体の中で老若男女の境なくそれぞれのブースで汗を流してらっしゃるということを見受けさせていただきました。ボランティアというのは、確かに受け手側の助けにもなりますけど、そういったボランティアを提供する側というのも非常に心が豊かになるというふうな役割もあると思います。高齢者のボランティア参加というところでも社会参加の一つだとは思いますので、またボランティア参加の促進という面でも働きかけていただければと思っております。  それでは、老人憩いの家やすらぎ荘についてお尋ねさせていただきます。  昭和50年以来、現在まで、高齢者だけでなく障がい者や子どもたちといったさまざまな方の安らぎの場となっているやすらぎ荘ですが、年にどれほどの頻度で利用されているのでしょうか、年間の利用者数を教えてください。よろしくお願いします。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  健康福祉課長、堀山英治君。 ○健康福祉課長(堀山英治君) 施設の利用状況につきましては、平成28年度では年間延べ人数といたしまして5,066人でございます。  以上でございます。 ○議長(矢田富男君) 廣田直己議員。 ○2番(廣田直己君) ありがとうございます。  現在でも非常に多くの方々がやすらぎ荘を御利用されているということを伺っております。  しかし、地域の方々の声を聞いておりますと、やはり施設の老朽化が心配やということを数多く聞きます。実際、適宜屋根等の修繕は行われているとは伺ってはおるんですが、経年劣化という部分で見て、現在の老朽化の状況ですとか耐震の状況というのはどのような形になっておるんでしょうか、お答えお願いいたします。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  健康福祉課長、堀山英治君。 ○健康福祉課長(堀山英治君) 施設の建築年数につきましては、約40年が経過しておりまして、耐震補強につきましては行っていない状況でございます。
     以上でございます。 ○議長(矢田富男君) 廣田直己議員。 ○2番(廣田直己君) ありがとうございます。  やはり、利用されておる方々の声を聞きますと心配だと。安全・安心ということで、やっぱりこれからもどんどん利用したいということを聞いておりますので、またそういった修繕の計画も立てていただけると非常にありがたいかなと思っております。ありがとうございます。やすらぎ荘についてなんですけど、本当にこれからも御検討いただければと思います。  それでは、子どもの権利条例について再質問のほう移らせていただきたいと思います。  先ほどお話をさせていただきましたが、平成19年に益田議員からも一般質問として子どもの権利条例の提案がされております。その後、行政の中で、何か具体的な話し合いというのはありましたでしょうか、御確認よろしくお願いいたします。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  子ども家庭課長、大橋裕之君。 ○子ども家庭課長(大橋裕之君) 先ほどの町長の御答弁と重複するところもございますが、子どもの途切れない支援が必要ということから、平成19年8月に子ども家庭課を創設いたしました。また、子どもの養育に関し、第一義的には保護者に責任があるとされていますが、困り感のある子どもの発達支援及び児童虐待から子どもの命を守るため、平成24年には子ども家庭課内に発達支援係を設置し、関係機関との連携により早期発見、早期対応に努めてきた経緯がございます。 ○議長(矢田富男君) 廣田直己議員。 ○2番(廣田直己君) ありがとうございます。  非常に子ども家庭課さんのほうには、ふだんからも仕事をしていただいていて、どんどん改善しているなという実感は受けているところではございます。  ただ、実際のところ、話を戻しますと、子どもの権利条例についてという部分で申しますと、その必要性というのを感じておるかどうかということでちょっとお伺いさせていただきたいと思います。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  子ども家庭課長、大橋裕之君。 ○子ども家庭課長(大橋裕之君) 子どもの権利条例の大きな四つの柱の中には、生きる権利、守られる権利というものがございます。先ほど御答弁させていただきましたように、子どもの命を守るということが、やはり私たちに課せられた最大の業務ではないかというふうに思っておりまして、発達支援係ができた経緯も、先ほど御答弁させていただいたとおりでございます。  この趣旨につきましては、先ほど町長が御答弁申し上げましたとおり、引き続き子どもが安全で安心して生活できることを最優先にして取り組んでまいりたいと考えておりますので、御理解賜りたいと存じます。 ○議長(矢田富男君) 廣田直己議員。 ○2番(廣田直己君) ありがとうございます。  先日、研修を受けさせていただきました志免町子どもの権利条例ですが、私、一言で感想を申し上げるのでしたら、行政や住民の子どもたちに対する思いが形となって、実効性のある施策に落とし込まれ、実践されているというふうな形で感じました。  具体的な例を挙げさせていただきますと、済みません、図1を投影お願いします。  こちらは、子どもの権利救済制度の仕組みということで、志免町子ども権利救済委員というのが設置されております。救済委員には三つの特徴があります。  一つ目は、救済委員は、調査、調整、勧告、是正要請を行うことができる点です。相談者は、相談するだけでなく、必要とあらば申し立てができ、救済委員はその内容を審議した上で調査や調整を行います。場合によっては権利侵害を受け、行った側に勧告ですとか是正要請を行い、改善がなされたのかどうかを措置報告を求めることができます。  ありがとうございます。  相談者からすれば、相談から救済までの動きを一つの機関で対応されているので、大きな安心感が得られます。実際に一方的な勧告や是正要請をして、相手側と子どもを対立させてしまっては子どもにとって最善の方法とは言えなくなるため、権利の侵害を行った側とされた側がどのような形で関係を回復していくのが最もよいのかを考え、話し合い、回復に向けた人間関係の調整を行うことが救済委員の大きな役割になっております。そのため勧告や是正要請の権限を持っています。  二つ目の特徴としましては、18歳未満の子どもを全て対象としているという点です。大人だけではなく子ども自身が直接相談や申し立てをすることができ、済みません、特徴に、大人だけではなく子ども自身が直接申し立てをすることができ、自分の意見をまだ言うことができない低年齢児については、保護者などが代弁する方法をとることができます。  町にある既存の相談窓口は、就学前、学齢期などの担当が分かれており、一つの部署で完結できていないのが現状です。また、町内で高校がなく、これは志免町の例でございます。中学卒業後の子どもがどこに相談すればよいのかわかりづらいという点もあります。そこで、18歳未満全ての子どもを一つの機関で対象とするのは、相談者からすればわかりやすく、利用しやすいという利点があります。  三つ目の特徴としましては、救済委員が独立した公的第三者機関であるという点です。救済委員が町や保育所、学校などの子どもの施設、地域の団体のどこにも属していないということ。そういうことで、子どもも大人も安心して相談に行け、救済を求めることができます。  以上の三つの特徴から、子どもの権利救済委員は、既存の相談窓口とは異なる特徴を持つ画期的な機関と言えますということで話を受けました。  このような、子どもへの想いが形となり、実効性のある施策につなげていけることが一番私は特徴的ではないかなというふうに感じました。  ①のスライドをお願いします。  これは、志免町子どもの権利救済委員が毎年製作しております活動報告書の中身ですが、見ていただくと、1年間の権利相談室に寄せられた相談、新規19件、継続41件、合計60件であるということを伺っております。  ②のスライドをお願いします。  子どもからの申し立てを含む直接相談の割合が40%あるということがわかっております。  ③のスライドをお願いします。  ここでは、高校生などが一番支援を必要としており、下の図に移っていただいてよろしいですか。こちらは、相談内容の種類というところなんですが、一番棒グラフが高いところ見ますと、こちらが、心身の悩みについての相談が多いというような結果が報告されております。  ④のスライドをお願いします。  志免町というのは、人口で約4万5,000人ということで、菰野町とも非常に似たような部分が多いんですが、その中で、こちらは、相談室に来室した子どもの年間の数ということで、延べ581人の子どもらが相談室に来室しているということで、非常に活発に活用されているということがわかりました。  ありがとうございます。  研修の際に聞いた話ですが、権利条例の施行前と施行後では、やはり菰野町と似たような状況ではあるんですが、虐待の報告件数はかなりふえたとのことで伺っております。やはり大きな事案に育つ前に、小さな段階で察知でき、ケアをしていくことで大きな事案に育てないような、そういった効果が出ているというふうに伺いました。  子どもの権利条例については、全国的にもまだ多くの自治体が制定しているとはなかなか言えませんが、三重県では名張市と東員町がそれぞれ制定しております。ほかがつくっているから、つくっていないからという観点ではなくて、菰野町にとって菰野町の子どもたちにどう育ってほしいのかと、そういうふうな観点から一度考えていただければいいのではないかなと考えております。  それは、子ども家庭課や教育課だけの仕事ではなくて、行政の皆さんがそれぞれの立場で菰野町の子どもたちにどのように育ってほしいのか、何ができるのかというところを一緒に考えてもらって、一つの形として残していく、それを統一した実効性のある施策に落とし込んでいくための手段と考えていただければ非常に有益なものになっていくのではないかなと考えております。  菰野町に住む大人と子ども一人一人が、子どもは親や大人の所有物ではないということ、人格を持った1人の人間であり、尊重して話を聞いてもらえる存在であるということ、そして、子どもたちは自分たちだけではなくて、子ども一人一人に権利があって、子ども同士お互い尊重し合わなければいけないということ、そういった権利についてを深く認識するきっかけになるのではないかと考えております。  以上の理由から、菰野町の子ども権利条例の制定を改めて提案させていただきたいと思っております。御検討のほういただけますでしょうか、よろしくお願いします。 ○議長(矢田富男君) 子ども家庭課長、大橋裕之君。 ○子ども家庭課長(大橋裕之君) 先ほど、私が御答弁させていただいた内容と重複するところがありますけども、やはり、今、先ほど議員がおっしゃられました実効性のある取り組みということで、子ども家庭課ができてからは私は本当に実効のある取り組みをしているというふうに認識をしております。引き続き、子どもが安全で安心して生活できることを最優先にして、これからも取り組んでまいりたいと考えておりますので御理解賜りたいと存じます。 ○議長(矢田富男君) 廣田直己議員。 ○2番(廣田直己君) ありがとうございます。ぜひよろしくお願いいたします。  以上をもちまして、私の一般質問は終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(矢田富男君) 以上で廣田直己君の一般質問は終了いたしました。  ここで暫時休憩をいたします。  休憩時間は10分程度といたします。               午後 2時10分 休憩             ~~~~~~~~~~~~~~~               午後 2時25分 再開 ○議長(矢田富男君) 休憩前に引き続き、一般質問を続けます。  18番議員、中川哲雄議員、登壇ください。            〔18番 中川哲雄君 登壇〕(拍手) ○18番(中川哲雄君) 御苦労さんでございます。日本共産党の中川哲雄です。これから一般質問をさせていただきます。  具体的な質問に入る前に一言触れさせていただきます。  共謀罪についてであります。  日本弁護士連合会は、共謀罪法が成立した6月15日、会長声明を発表しています。声明では、まず第1に、法案が、市民の人権や自由を広く侵害するおそれが強いものとして、これまで本法案の制定には一貫して反対してきたこと。また、この法案に対しては、国連人権理事会特別報告者であるジョセフ・カナタチ国連人権理事会特別報告者が懸念を表明する書簡を出している、そういう経過があること。  第2に、法案は、我が国の刑事法の体系や基本原則を根本的に変更するという重大な内容を含んでいること。  3番目に、しかも、参議院法務委員会の中間報告がなされた上で、同委員会の採決が省略されるという異常な手続を経て、成立に至ったこと、このことは極めて遺憾であると指摘をしており、第4に、よって、当連合会は、本法律が恣意的に運用されることがないように注視し、全国の弁護士会及び弁護士連合会とともに、今後、成立した法律の廃止に向けた取り組みを行う、このように声明を発表しています。  安倍政権のもとでは、毎年のように違憲立法などを次々と強行をしてきました。菰野町議会が採択をしております慎重な対応を求めた秘密保護法、これ平成25年の12月議会です。廃止を求めた安全保障関連法、いわゆる戦争法案ですね。平成27年12月議会で意見書を採択をしています。そして、今回がいわゆる共謀罪の強行であります。さらには、憲法9条に自衛隊を明記するなど、改憲をして、2020年、平成32年度には施行するとまで明言をしています。こんな安倍首相の暴走を絶対に許してはなりません。立憲主義、民主主義、平和主義を取り戻す、そのために全力を尽くすことを表明するものであります。  それでは、質問に入ります。  まず、第1に、廃棄物の収集、資源物の回収についてであります。  その一つに、平成29年4月から廃棄物と資源物の出し方、収集の仕方が変更されています。ところが町民への周知が不十分で混乱しています。特に春先から夏にかけて木や草がよく伸びる時期であり、隔週、いわゆる2週間に1回の収集では実情に合わず大変困っています。回収日をふやすなどぜひとも改善されるように求めます。町民の理解と協力が得られるように、周知の徹底とともに町民の願いにもしっかり答えるよう改善を求めるものです。  二つ目に、たんす、ベッドなど粗大廃棄物の収集事業が平成29年4月から福祉的支援として開始されたことは一歩前進です。  しかしながら、福祉的支援事業として収集事業の対象とされている人は、1、70歳以上のひとり暮らし高齢者及び高齢者のみの世帯の人。二つ目に要介護4、5の人。3番目に身体障がい者1、2級の人。第4に療育手帳A・B判定の人。精神障がい者1、2級の人。そして、第6に、前各号に準ずる状態にあり、災害時の支援が必要と認められる人とされて極めて限定的であります。  福祉的支援として開始された事業の利用状況及び収集の対象者の拡大など利用しやすいように拡充するよう求めるものであります。  第2に、大きく、国民健康保険についてであります。  まず第1に、平成30年4月から開始される国民健康保険の広域化、いわゆる県単位化に向けて三重県と市町の間で協議が進められております。特に、各市町から県へ納める保険料納付金の試算等、町民にとって最も負担の大きい保険料、菰野町では保険税でありますけれども、どうなるのか、暮らしを左右する重大問題であります。保険料の算定など協議の内容と菰野町の保険税など今後の対応についてどのように考えているのか答弁を求めます。  二つ目に、保険料の減免制度や保健事業、いわゆる人間ドック等補助を菰野町は独自にしております、など各市町が実施している諸制度などが侵害されないように、各市町の自治権・自主性が尊重されるように求めるものであります。  大きく3番目に、平成26年4月からスタートした「みえ森と緑の県民税」、個人で、これは県民税均等割納税義務者に当たりますけれども、年間1,000円であります。この使途についてお伺いをいたします。  菰野町議会は、平成25年3月の定例議会で、産業建設常任委員会の発議で、みえ森と緑の県民税導入は認められないとする意見書を全会一致で採択しています。  ちょっと資料を出してもらえますか。ちょっと上のほう、ちょっと拡大してもらえますか。  『「みえ森と緑の県民税」についての意見書』という内容であります。その主な理由は、まず第1に、当時、ほとんどの県民に知らされていない。第2に、新税が恒久的なものか、臨時的なものか不明であること。市町に徴税事務だけが押しつけられる。第3に、県の森林予算は、1997年、平成9年に年間160億円余りであったが、今や80億円余り、2分の1に減額されている。そのことによって森林が荒廃し、県内の林業従事者もこの30年間余りで7分の1に激減し、その結果が山地の崩壊や豪雨災害につながっていること。第4に、震災復興税の実施がされており、みえ森と緑の県民税の実施時期と消費税増税の時期が重なり、新たな庶民増税となる、このみえ森と緑の県民税の導入は認められないという意見書であります。これが全会一致で採択をされているところであります。  年間10億円を超えるみえ森と緑の県民税はどのように使われているのか、菰野町ではどうなっているのかお伺いをいたします。  前段での質問といたします。よろしく御答弁お願いいたします。 ○議長(矢田富男君) 中川哲雄議員の一般質問に答弁を願います。  石原正敬町長、登壇の上、答弁願います。              〔町長 石原正敬君 登壇〕 ○町長(石原正敬君) 18番議員の中川哲雄議員から三つ御質問いただきましたので順次お答えいたします。  まず、廃棄物収集・資源物回収についてお答えいたします。  菰野町では、ここ数年、年間で約1万トンの調理くず、残飯、廃棄プラスチックといった可燃物を清掃センターにて焼却処理しております。また、新聞紙、雑誌、ダンボール、ビン、紙製及びプラスチック製容器包装品といった資源物は、町民の皆様の御協力により約2,000トンをリサイクルとしているところであります。  しかしながら、可燃物の中には資源化できるものが含まれていることから、本年4月より新たな資源物回収、廃棄物収集の変更の取り組みを始めたところであります。紙製及びプラスチック製容器包装品のさらなる回収率の向上、製品プラスチックの資源物回収、可燃物から資源化できる剪定木・草を抜き出す資源物回収、そして可燃物と廃棄プラスチックとの混合収集、以上、四つの取り組みであります。  この取り組みの効果としましては、焼却処理するプラスチック類の減少による焼却設備の長寿命化、資源物売却額の増加、焼却処理時に排出される温室効果ガスの削減、また調理くず、残飯等の可燃物と廃棄プラスチックの分別が不要になることによる収集効率の向上などの効果が考えられます。  本年4月からの取り組み内容が町民の皆様へ周知が行き届いていないとの御指摘でありますが、取り組みの事前周知として、昨年12月から本年4月までの間、各区におきまして説明会を実施するとともに、資源物・廃棄物の排出ルールを記した資料及び廃棄物分別便利帳の各戸配布などをいたしたところでありますので、御理解賜りますようお願い申し上げますが、さらに周知徹底に努めてまいりたいと考えておりますので、御理解いただきますようお願い申し上げます。  次に、組大廃棄物の収集事業につきまして、お答えいたします。  本年4月から福祉的支援として新しく取り組んでおりますテーブル、たんす、ベッド等の収集事業に関しましては、これまで取り組んできました高齢者等への福祉的支援事業を一歩進め、対象世帯に係る町の基準を明確にして、新たな福祉的支援事業として取り組んでいるものであります。  まず、対象者となる要支援者世帯でありますが、菰野町防災計画に規定する避難行動要支援者名簿に記載され、その活用に同意を得た方のみの世帯を基本としておりますが、諸事情により、同意を得られていない方においても、みずから処理場へ搬入することが困難であると判断された場合においては、同等な対象者世帯として考えております。  高齢者、障がい者等の粗大廃棄物の処理の負担軽減を図ることを目的としまして個別収集いたしますこの事業を本年4月から始めるに当たりまして、3月にチラシ等の各戸配布を行い周知したところでありますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。  国民健康保険についてであります。  国民健康保険の県単位での財政の一元化につきましては、持続可能な医療保険制度を構築するために、医療保険制度の財政基盤の安定化、負担の公平化、医療費適正化の推進等の措置を講ずるということでありまして、国民健康保険における被保険者の年齢が高く、医療費水準が高い等の構造的な課題や、地域間の医療環境の偏差等のさまざまな問題がある中で、そのような内容を踏まえて、協議、調整が進められているところであります。  それら、県、他市町との協議、会議の中におきまして、県単位での国民健康保険の財政一元化の今後の対応につきまして、大枠の部分で案が示されております。  市町が県に納める納付金の算定方法については、医療費指数をどのように反映するかというところについて、将来的には、県内で同じ所得であれば同一保険料を目指すこととしながら、平成30年度については、医療費の現在の偏りを無視できないとして、医療費を一定割合反映させ、6年間で段階的に調整していくことや、医療費適正化に取り組んだ市町の努力が反映できる仕組みを構築すること。また、国民健康保険財政の県一元化により負担増となる市町に対しましては、国の財政支援を活用し、激変緩和対象として補填を行うことなどであります。  この負担増について、県において、いまだ不確定数値の段階ではありますが、市町が県に納める納付金を試算し、平成27年度実績との差が大きい幾つかの市町においては、激変緩和の措置が必要と想定されるということであります。  まだ平成28年度の決算が出ていない状況でございますので、個別の市町がどのような状況になるかということはまだ返答できない状況でございますので、御理解賜りたいと思います。  また、町の独自事業等でもある、現在行っている資格管理、保険料率の決定、賦課・徴収、保険給付、保健事業については、引き続き市町の役割として整理をされていくこととなっておりますことからも、大幅な変更はないものと考えておりますが、先ほどの繰り返しになりますけれども、今回の県における国保財政の一元化につきましては、国保の安定運営、財政基盤の確立、持続可能性のために実施されるものでありますので、その目的にかなったものとなりますよう協議してまいりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。
     続きまして、みえ森と緑の県民税につきまして御答弁申し上げます。  平成26年4月からスタートしたみえ森と緑の県民税につきまして、当町へ配分される交付金は、平成26年度から平成30年度までの5年間で4,202万円を見込んでいます。平成26年度から平成28年度までの3年間で既に1,766万3,000円が交付済みであり、各種事業を実施している状況であります。  事業内容としましては、流出の危険がある伐採木の搬出処理を行った危険伐採木搬出事業。ナラ枯れ、松枯れにより道路への倒木の危険がある被害木の伐採、搬出、処理を行う病虫害被害木伐採搬出事業。町内で残していくべき樹木に関して樹木医の指導のもと実地調査を行い、専門的な知識を有する樹木管理の後継者育成を目的とした子ども樹木医育成事業。また、田光地内のシデコブシが群生する場所で子どもたちに代表的な木へ名札を設置してもらい、身近にある貴重な自然のすばらしさを理解していただく森林環境教育事業等の取り組みを実施しました。  今年度につきましては、基本配分枠活用事業費として1,119万8,000円、特別配分枠活用事業費として1,000万円、合計2,119万8,000円の交付を見込んでおり、平成26年度からの「みえ森と緑の県民税市町交付金基金」の積立金1,240万7,249円と合わせて、菰野富士の環境整備事業ほか、病虫害被害木伐採搬出事業、千種地区コミュニティーセンター整備事業、植栽事業、県内産木材を活用した木製遊具、事務用品の購入の実施を予定しております。  また、みえ森と緑の県民税を活用した県実施事業につきましては、事業後の管理方法について厳しく制約されているため、山林所有者、関係者の意向等により、町内における県事業の要望を申請していない状況であります。  今後につきましても、山林所有者、関係者と調整を重ねていき、事業活用できるよう努めてまいりますので御理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(矢田富男君) 一通りの答弁が終わりました。  再質問がありましたら御発言ください。  中川哲雄議員。 ○18番(中川哲雄君) ありがとうございました。  順次質問をさせていただきます。  まず第1に、廃棄物、資源物の出し方、収集の仕方の変更の問題であります。  私は、大きく見て、その変更は二つあるというふうに思います。  一つはプラスチックの出し方ですね。その一つに、新たに資源品目に製品プラスチックを追加して、これについては資源の日に出すと。この製品プラスチックというのは、ポリプロピレン、PPとかポリエチレン、PE、この表示があるもので、バケツとかちりとりとか、いろいろ、洗面器とかいろいろあるわけですけれども壊れていてもいいわけですね。これが資源物の日に出すことになったと。二つ目には、資源物以外のプラスチック、先日、内田親根議員が、「廃棄プラスチック、非常にわかりにくい」と、だから可燃物として今回出すことができるようになって、随分プラスチックが可燃物として混入してくるという、そういう状況になっているようでございます。これまで、さっき言いましたように、プラスチックは週に1回集められていたわけです。分別して集められていたんですけれども、これは可燃物として、これまでも生ごみと一緒に焼却場で燃やされていたわけですので、それが必要なくなったと。だから生ごみと一緒に週2回出すと。選別しなくてもよくなったと。これはいいことでございます。  大きく二つ目の変更は、剪定木・草は資源として隔週に出すということになったわけですね。これまでは、生ごみの日に週2回、可燃物として出してきた剪定木・草は、今回資源として隔週にしか出せなくなったことであります。堆肥として資源にされるわけですので、この辺を十分に理解をしてもらうことが重要なんですね。グリーンセンターに運ばれて、堆肥化されるわけで、それゆえに、土や石が入っては困ります。袋は縛らない、袋や縛ったひもは回収できない、このことの協力を求めることが大変大事だというふうに思います。  先ほどの答弁では、昨年12月からことし4月まで、各地区で説明会を実施してきた。協力を求めてきたということでございますけれども、どのように対応されてきておるんですか。また、各家庭への周知についてはどのようにされたのか、課長、答弁願います。 ○議長(矢田富男君) 中川哲雄議員の再質問に対し答弁を願います。  環境課長、伊藤 悟君。 ○環境課長(伊藤 悟君) 御答弁させていただきます。  各区説明会は、区長会、役員会、各地区区長会における説明会を経て、各地区からの要望に基づいて実施したものでございます。説明会の実施回数としましては52回でございました。そして、4月以降でございますが、周知としまして、5月及び6月に新たな取り組みということで、変更点だけを記しましたチラシを配布し、各区で回覧していただくとともに、防災ラジオでの放送、また資源物回収場所へ出向きまして周知に努めてまいりましたので、御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。 ○議長(矢田富男君) 中川哲雄議員。 ○18番(中川哲雄君) ありがとうございます。  ちょっと資料を出してもらえますか。  先ほど、各地区に説明会、今52回ほど行ってきたということですが、なかなか、各家庭で周知が徹底されないということで、今ちょっと出されておりますように、資源物収集資源回収についてという、このチラシが2回回覧でされているんですね。回覧ですので、なかなかこれを見てすぐ理解するということは大変困難ですね。だから、これ、プラスチック類、廃プラスチックあるいは、いわゆる資源物として回収されるプラスチック等々、わかりやすく再度まとめ直してですね、協力を求めていくということで、回覧ではなく、各家庭で貼っておけるように、チラシ各戸に届けると、こういうことが必要ではないかというふうに思うんですけども、この点では今後対応できませんか。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  環境課長、伊藤 悟君。 ○環境課長(伊藤 悟君) 先ほども答弁いたしましたように、5月、6月に新たな取り組みということでチラシを配布したところでございますが、可燃物と廃棄プラスチックは混合収集でありますとか、剪定木・草、または製品プラスチックは資源化する資源物として回収するなどのチラシを、内容をより理解しやすく改めるなど工夫を凝らし、また、イラスト等もさらに取り入れて、回覧で繰り返し町民の皆様に目にしていただくことが周知いただけるものと考えておりますが、今後、検討させていただきたいと思いますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(矢田富男君) 中川哲雄議員。 ○18番(中川哲雄君) なかなか十分に理解ができなくて、プラスチックが可燃ごみとして出せるみたいな、そういうふうに理解しているような町民もいたようでございます。さらに一層周知ができるような工夫を凝らす必要があるのではないかというふうに思います。どこが変わったのか、今まで菰野町民、随分回収については理解していただいて、分別収集がされているわけですね。だから、どこが変わったかということをきっちりポイントを押さえること。そして、特に廃プラスチックについてきっちり協力を求めていくということが必要だろうと思います。  回収している人も大変でして、先ほど言いましたように、週に1回収集してきたプラスチックが可燃物の日に出されて、収集量がふえている、大変混乱している。剪定木・草は、週2回可燃物として出されてきたわけですけども隔週になった。つまり2週間に1回の回収になった、収集量が大幅にふえているわけです。草や土などが落ちて周辺を汚さないように注意しながらパッカー車に詰める作業、ひもや袋などをまとめて集積場の中に置く作業など、本当に大変苦労しているようでございます。  これまで分別回収されてきた資源物以外のいわゆるプラスチック、今回廃プラスチックというふうに定義されておりますけども、可燃物としては出せるようになったこと、それから製品プラスチック、剪定木・草の堆肥化など、ごみの減量に向けての資源物としての回収については前向きに改善されているというふうに私も思っています。  ところが、町民の皆さんから、特に多くの苦情を、私、大変苦情を、行くとこ、行くとこで苦情をいただいたんですけども、課長のほうにも随分と苦情が入っているというふうに思います。これが、剪定木・草の収集日をふやしてほしいということです。4月から5月にかけての連休で、5月の3、4、5、すなわち水、木、金に隔週で収集日に当たった地域の人は1回抜けます。1回抜けるということは4週間抜ける。すなわち28日間収集されなかったんですね。これらのことは事前にわかっていたわけです。大変迷惑かけていることは大変残念であります。対応ができなかったのだろうかということでございます。先週も、町民の方から苦情と要望をいただいています。これから夏にかけて木も草もよく伸びる、収集回数をぜひともふやしてほしい、このような要望をいただいております。ふやすことはできませんか、課長、答弁願います。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  環境課長、伊藤 悟君。 ○環境課長(伊藤 悟君) 剪定木・草の回収におきましては、業務委託にて行っております事業でございます。委託内容は、運転手1名、収集作業員1名、そして車両1台を年間を通して、おおよそ隔週で収集作業委託をしております。収集回数を変更することは、業務委託業者との調整、また予算の確保、そして町民への周知など課題がございます。本年度の剪定木・草の回収状況を検証しまして検討させていただきたいと考えておりますので、御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。 ○議長(矢田富男君) 中川哲雄議員。 ○18番(中川哲雄君) 御答弁ありがとうございます。  すぐさまなかなか変更するということは、既に収集日やかを周知してますので簡単にいろうことができないということはよくわかりますけれども、これはぜひとも改善をしていただく必要があるというふうに思います。  町長は、「広報こもの」9月号の雑感で、剪定木及び草の年間排出量を約280トン、月約23トンと想定して書いておりますけれども、私が実績をお聞きしますと、5月の実績で約70トン収集されてるんです。想定の約3倍であります。夏場と冬場では随分と量は違うということもわかりますけれども、いずれにしても、これまでは可燃物として週2回出すことができたわけです。これが2週間に1回しか出せなくなって、これ本当に大変であります。これまでは、週に1回収集されてきた、いわゆる資源物以外のプラスチック、これが可燃物収集になったわけですから、そして変わって剪定木及び草が2週間に1回収集ということになったんですから、収集回数は、収集日は1日削減されておるんですね。1日減っておるんですよ。私は、なぜ減らして、ここに剪定木や草を資源物として回収をする、これに充てることができなかったのかというふうに思うわけです。そういう意味では本当に困っています。菰野町の町民の皆さんに資源物として回収することをお願いをして、これは協力いただいています。ところが、いわば住民サービスを削るような形で、この剪定木と草については減らされた。これは大変不満を抱いています。積極的にこれは改善をする必要があるというふうに思います。町長、答弁願います。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  石原正敬町長。 ○町長(石原正敬君) まず、剪定木、年間280トンという予測ということでございまして、今中川議員も御指摘のとおり、夏場と冬場で相当偏在しているだろうということで、年間にならしますとこれぐらいの数字になるということでございます。  ただ、今まで少し、実績をきちっと見た上で今後を考えていかないといけないということで、若干見通しとして少し甘かった部分のほうがあるかもわかりません。そういう意味におきまして、上半期と下半期の実数をどう見ていくかということも踏まえながら、今後、実態に即した形で、あるいは地域差というものもあるかもわかりませんので、そのあたりはしっかり踏まえた上で来年度に反映させてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜ればというふうにして思っております。 ○議長(矢田富男君) 中川哲雄議員。 ○18番(中川哲雄君) 実情と言いますかね、実態を見ながら、その実情、実態に合うように改善を、できるだけ早くできればありがたいと思うんですけども、改善をされるように求めておきます。  搬入先であるグリーンリサイクルの職員も大変困っておりまして、生ごみが剪定木や草に入ってくる。これから、さらにこういったことがふえてくるんではないかと。これらが入りますと腐敗をしまして大変臭いと、困っているわけであります。また、草に土や石などが混入をすると。腐葉土として資源物化するわけですから、土や石が入っていては大変でありまして、最終処分場に土などは出しておるようで、トン当たり5ないし6万円かけて最終処分場に搬出をしているということでございます。抜いた草に土が入らないようにするということは大変難しい。洗うか何かせな、そんなことは困難ですね。これから夏場にかけて、野菜やスイカなどの生ごみが多く混入しないかって心配しておるようでございます。  一つ、これからの考え方ですけども草はこれまでどおり可燃物として収集をして、搬入は剪定木だけにならないかというふうに、そういった要望もしております。この点について一つ十分に検討して、今後対応していただきたいというふうに思います。  いずれにいたしましても、町民の理解と納得が得られるように改善するように求めまして、次に質問を移ります。  2番目の福祉的支援として、この4月から開始された、たんす、ベッドなど粗大廃棄物の事業収集についてでありますけれども、たんすやベッドなど粗大廃棄物の収集申し込みの件数及び回収の状況は現在どのようになっていますか、答弁願います。課長。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  環境課長、伊藤 悟君。 ○環境課長(伊藤 悟君) 6月16日、先週の金曜日の時点でございますけども、12件の申し込みがございまして、そして廃棄物の点数としては36点の申請がございました。そして、既に収集が完了しているのは2件でございまして、粗大廃棄物4点でございます。順次収集させていただくような段取りでございますので、御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。 ○議長(矢田富男君) 中川哲雄議員。 ○18番(中川哲雄君) 現在、申込件数が12件、処理件数は2件ということでございますが、当初予算ではどのぐらい計上していますか。内訳も含めて御答弁願います。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  環境課長、伊藤 悟君。 ○環境課長(伊藤 悟君) 当初予算の委託料としまして、340万2,000円を計上しておりました。粗大廃棄物500点分を見込んでおりますので、御理解賜りますようよろしくお願いします。 ○議長(矢田富男君) 中川哲雄議員。 ○18番(中川哲雄君) 今、500点、1点6,000円で諸経費含めて340万ということでございますが、大変少ないように思います。町民への周知はどのように行っていますか。また、各地区の民生委員あるいは区長さんなど、避難支援等関係者、このような難しいことでございます、そういった人たちの協力をお願いすることが大変大事だというふうに思うんですが、どのようにされていますか。お伺いします。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  環境課長、伊藤 悟君。 ○環境課長(伊藤 悟君) 周知のほうは、町長のほうからも申し上げましたように、本年3月に各戸配布を行い周知を行いました。また、ホームページの掲載、そして資料チラシの窓口設置をしております。  また、各戸配布を行っておりますので、各区長等は当事業を承知していただいているものと存じますが、再度配布するなどに努め、協力いただけるように御依頼してまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。 ○議長(矢田富男君) 中川哲雄議員。 ○18番(中川哲雄君) ありがとうございます。  ちょっと資料を出してもらえますか。さっき、これは各戸にこれは配布された資料。  これも大変わかりにくい資料ですね。これ、いわゆる障がい者の方や認知症の方も含めてそうですけども、大変そういった障がいを持つ人たち、あるいは高齢者の人たちを対象にしておるわけで、このチラシの中身がわかるのかどうかということも大変疑問です。  しかも、ちょっと対象世帯のとこ拡大してもらえますか。対象世帯。  ここには、避難行動要支援者名簿に登録された方のみで構成された世帯が対象となります。こう書いてあるんですね。  それで、その下のほうに、ちょっと米印のマークのところ、もうちょっと拡大できませんか。米印のところ。情報提供に同意をしていない方でも収集の対象世帯になる場合がありますので御相談ください。  こんなチラシ、大変不親切なチラシですね。内容も、見てもこれ、私は理解ができないというふうに思うんですね。  先ほど、課長答弁されたように、再度、わかりやすく工夫をして、案内チラシを配布するなど考えたいというふうに答弁されておりますので、ぜひともよくわかるようにもうちょっと工夫をして、わざわざこういう、避難行動要支援者名簿に登録された方のみで、こんなこと限定する必要がどこにあるのかと。実際上は、情報提供に同意をしていない方でも収集がされているわけですね。そういう対象にされているわけですからこれは必要ない。改善をする必要があるというふうに思うんですが、再度答弁を求めます。課長。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  環境課長、伊藤 悟君。 ○環境課長(伊藤 悟君) 御指摘のように、配布いたしましたチラシをもう少し工夫をさせていただいて配布する、また区長さんにお願いするなどの対応を考えたいと思いますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(矢田富男君) 中川哲雄議員。 ○18番(中川哲雄君) ありがとうございます。よろしくお願いします。  その際に、ぜひとも民生委員、あるいは区長さんに一つお願いをして、対象者にはしっかりと連絡がされるように、周知がされるようにお願いをしていただくように求めておきます。  それから、収集の仕方でございます。大変複雑ですね、利用する人にとっては。申込書を手に入れて、そこに記入をして本庁または郵送で申し込む。その後、ことぶき人材センターが申込者の現場を確認して、品目を確定して、申込者に通知決定がなされる。申込者はその通知決定があってから本庁または支所まで行って利用料金を支払って、やっと廃棄物が収集される。極めて複雑ですね。これは、もっと改善をして、利用しやすいようにしていただきたい。北勢管内の5市5町で菰野町だけですね、対象を限定しているのは。ほかは全てを対象に粗大廃棄物が収集されています。個別収集している、すなわち1件1件有料で収集しているのは四日市市、桑名市、鈴鹿市、これ全て電話で申し込むことができます。  ぜひとも、福祉的支援なんですから、もっと利用しやすいように、電話で申し込めるように、そして委託している人材センターが訪問して、そしてそこで料金を徴収するなり、あるいはその人たちの相談に乗る、そういったことが当然私はできるんではないかと、改善をしていく必要があるというふうに思います。担当課長、どういうふうに考えてますか。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  環境課長、伊藤 悟君。 ○環境課長(伊藤 悟君) 現時点におきましては、役場窓口におきまして申請を受け付けております。その後、申請者の御自宅を訪問し、対象廃棄物を確認する作業の後、役場または支所のほうで負担金のお支払いをいただいております。その後、収集作業を行っておりますが、4月以降に開始した事業でございます。今後、申請者の手続の御負担が軽減できるかどうか検証してまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(矢田富男君) 中川哲雄議員。 ○18番(中川哲雄君) ありがとうございます。よろしくお願いします。  ちょっと見直し、対象者の拡大も含めて、ぜひとも見直しをしていただきたい。対象者が極めて限定的なんですね、先ほども言いましたように。身体障がい者の2級以上であるとかね、介護認定4以上であるとかね、根拠はわからないですね。やっぱり障がい者、いわゆる医療費が助成されている障がい者であるとか、あるいは介護認定されている人とか、そのように見直す必要があるというふうに思います。その根拠がはっきりしない。ぜひとも見直していただきたいと思います。このことも含めて検討していただきたい。  次に、国民健康保険についてお伺いをいたします。  納付金の算定に当たって、各市町の医療費の割合を反映をさせる係数、医療費係数、αというのが採用されているようでございます。既に、三重県から3月に示された試算、これはα指数が0.5。先月示された試算では、この医療水準が0.7で納付金の試算がされておるようでございます。このαというのは、その採用は、菰野町にとってどういったふうに影響しますか。お伺いをいたします。担当課長。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  住民課長、片岡芳輝君。 ○住民課長(片岡芳輝君) 医療費水準の反映係数につきまして御答弁申し上げます。  医療費を全て反映すると係数は1、全く反映しない場合は係数はゼロとなります。反映係数を1に近づけて考慮する度合いを大きくすると1人当たりの医療費が高い市町、医療費水準の高い市町は、負担が大きくなり、医療費水準の低い市町の負担は小さくなります。その反対に反映係数をゼロに近づけて考慮する度合いを小さくすると、医療費水準の高い市町の負担は小さくなり、医療費水準の低い市町の負担は大きくなるというものでございます。  菰野町の場合、県内の市町と比較すると、1人当たりの医療費が比較的少なく、医療費指数が低いことから、菰野町としては、医療費水準の反映を大きくして計算されたほうが有利ということになります。  以上でございます。 ○議長(矢田富男君) 中川哲雄議員。 ○18番(中川哲雄君) ありがとうございます。  菰野町にとっては有利であると。私が一番心配をしているのが、広域化によって、県で1本にまとめられるわけですね。将来的にはどこに住んでいても、同じ所得で同じ世帯構成員であるなら同じ保険税にしていこうと、これが狙いでございます。そういう方向性に進んでいくんではないかというふうに思うんですけども、特に来年度、もう既に試算がされているわけですね。その試算は平成29年度に広域化で実施された場合を仮定して、平成27年度の実績からはじいておるんですね。まだ決算が出ていないからわからないと言いますけども、大体その傾向はわかるわけですね。そこで、来年度から県に納付金を支払わなければならない。これはもう全額絶対に支払えというふうに言われているんですね。そうなりますと、菰野町の今の国保会計、大変心配をするわけでございます。すなわち、納付ができる状況に、菰野町の国民健康保険の会計があるのかどうか。平成28年度の決算、まだ発表されておりませんけれども、その見込みはどうなっているのか。現在、平成29年度の菰野町の国保の会計が、特に医療費の動向などがどうなっているのか、値上げを強要されるような状況にならないのかどうか、その辺についてはどのように考えていますか、現状は、答弁ください。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  住民課長、片岡芳輝君。 ○住民課長(片岡芳輝君) 現在の国民健康保険の状況といたしましては、報告第4号の例月出納検査の結果報告にて御報告申し上げました、平成29年4月末現在の国民健康保険特別会計の平成28年度の差し引き残高では、2億7,548万2,971円となっております。
     この残高の増につきましては、平成28年度の医療費が、平成27年度と比較して減少傾向であったこと、また、被保険者の減少に伴う保険税の減収は見受けられるものの、前期高齢者交付金の増額があったこと等によるものと考えております。この残高によりまして、繰越金は当初よりも大幅な増額となる見込みでございます。  また、平成29年度の医療費の動向につきましては、予測は難しいですが、現時点の診療報酬の3月分、4月分の支払い状況を見る限りでは、平成28年度と比較して大きな差異は見受けられません。  以上でございます。 ○議長(矢田富男君) 中川哲雄議員。 ○18番(中川哲雄君) 今、今回提案された中の出納状況ですね。4月末現在の出納状況が報告されております。これを見てみますと、収支残高で2億7,500万、執行率は94.74%。2億7,500万円余ると。いわゆる残高が残るということでございます。大変これはありがたいことでございまして、こういった状況から勘案するなら十分に対応できるというふうに理解してよろしいですか、確認します。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  住民課長、片岡芳輝君。 ○住民課長(片岡芳輝君) 先ほど町長答弁にもございましたが、試算結果についてまだ申し上げることはできませんけれども、3月の試算を見る限り、0.5で計算された試算結果によりますと、平成27年度と比較しまして、菰野町の場合、納付金が増加しないという状況でもございますので、大幅な変動はないのではないかというふうには考えてございます。 ○議長(矢田富男君) 中川哲雄議員。 ○18番(中川哲雄君) ありがとうございます。  ちょっと時間がありませんので、いずれにいたしましても、いわゆる県の都道府県運営方針、これは技術的な援助で、先ほど町長が答弁されたように、保険税の算定とか予算の決定権、あるいは保険事業など、これらは市町村にあるわけですから、しっかりとこの点については対応していただきたいと思います。  最後に、ちょっと県民税でございます。  税務課長、この県民税、菰野町は年間どのぐらい支払ってますか。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  税務課長、藤川史典君。 ○税務課長(藤川史典君) 平成26年度、2047万4,000円、平成27年度、2,061万4,000円、平成28年度、2089万7,000円の課税が行われております。 ○議長(矢田富男君) 中川哲雄議員。 ○18番(中川哲雄君) ありがとうございます。  年間2,000万で大体3年間ですから6,000万以上支払っているわけですね。交付金は、先ほど答弁がありましたけども、合計で、大体菰野町で、この3年間で1,700万ぐらいですね、御答弁ありましたね。  ちょっと資料を出してもらえますか。下のほう、ちょっと示してもらえますか。  この交付金事業なんですけども、ここに、一番下のほうに書いてありますけども、合計1,766万3,000円。基金にほとんどが積み上げられてまして7割、1,240万4,000円基金に積んでいたと。基本的にほとんど菰野町に交付された事業が実施されてこなかったという、大変これは残念な結果でしょう。ことしの予算を見ますと、久留美議員が指摘していたように、観光名所づくり、いわゆる菰野富士の桜の植栽事業にこのみえ森と緑の県民税の交付金が2,000万以上投入されると。これは、やっぱり私も、もっとほかに適切な使い道があるというふうに思うわけです。  最後にもっと具体的にその辺追及したかったんですが、時間がありませんので、最後にちょっと町長にお伺いをいたします。  このみえ森と緑の県民税は、平成23年9月の台風12号によって三重県の南部の大変大きな被害が起こったんですね。いわばこれに伴ってつくられた、この新税がね。そういう経過があるわけです。5年間で50億円を県と市町村が役割分担して事業を行う。だからフィフティー・フィフティーなんです。県と市町はね。ことしで4年目ですね。この庶民増税ともいえる県民税については、先ほども言いましたように5年で見直すこととされています。どのように県で議論はされているのか、町としてどのように対応されているのかお伺いをいたします。町長。 ○議長(矢田富男君) まず最初に、観光産業課長、加藤信也君。 ○観光産業課長(加藤信也君) みえ森と緑の県民税につきまして、事業配分も含めて御質問をいただきました。  各、平成26年から県が事業主体となって、県民税として徴収をされておりまして、徴収された額につきましては、先ほど税務課長が御答弁をさせていただいたとおりでございまして、そのうち5年間で、トータルで50%、50%というような制度設計がされております。  また、26年から28年までの3年間の配分につきましては、危険伐採木の搬出事業でありますとか病虫害の伐採事業、また、基金への積み立ても含め、また子ども樹木医の育成事業と、各種事業をしてきておりまして、各年において基本配分をされて、事業実施ができなかった分を基金に積み立ててきておるわけでございます。  ですので、当然菰野町が事業主体となって、税を徴収して、それを使い切れなかったというようなことではございません。県のほうの制度設計によって、県の配分によって分けられた部分について、当然、使い残しというものが出るわけでございまして、それを有効に活用するために基金に積み立ててきております。  また、菰野富士のふるさとの山のプロジェクトにつきましては、桜の植栽事業、またみどりの少年隊によりますツツジの植栽事業、伐採、整地の事業でありますとかアカガシの生態調査事業、バリアフリー木道の整備事業や東面の登山道の整備事業と、菰野富士にまつわる各種の事業を実施しておりまして、これは、みえ森と緑の県民税の事業の目的であります県民全体で森林を支える社会づくりである、触れ合いの機会の提供でありますとか、生活空間に積極的に森を取り入れる、また強い森林づくりというような事業も実施をしておりますし、観光に資する、新たな観光名所づくりというような事業も実施をさせていただいておりまして、そういう部分で予算を執行させていただいておりますので、御理解賜りますようお願いします。 ○議長(矢田富男君) 続いて、石原正敬町長。 ○町長(石原正敬君) 時間もありませんのであれですけども、森と緑の県民税なんですが、極めて使途が限定されていると、スタート時点からこういう問題ございまして、一方で、私もそういう一般財源の中でやるべきことを目的税化したのでやるのは余りよくないんじゃないかという指摘もずっとしておりました。というような制約がございまして、今、見直しがあるといいましても、これまた、逆に、これを一般財源と同じような使い方をしていいと言えば、目的税として取っている意味がないということでありますので、そこはきちっと議論するべきでありますし、全国レベルで言いますと、森林環境税の創設がこれから始まっていくわけでございます。これも種々、さまざまな課税の徴収の仕方で問題が多いわけでありますけども、そこらあたりの議論を含めながら考えていかなければならんという問題意識だけは持っておることをお伝え申し上げます。 ○議長(矢田富男君) 中川哲雄議員。 ○18番(中川哲雄君) 森と緑の県民税、速やかに解消されるように、一つ働きかけていただきたいと思います。  以上で終わります。ありがとうございました。 ○議長(矢田富男君) 以上で中川哲雄議員の一般質問は終了いたしました。  本日予定しておりました日程は全て終了しました。  大変御苦労さまでございました。これにて散会をいたします。               午後 3時27分 散会...