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平成27年第4回定例会(第4日目12月10日)

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  1. 菰野町議会 2015-12-10
    平成27年第4回定例会(第4日目12月10日)


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    平成27年第4回定例会(第4日目12月10日)          平成27年菰野町議会第4回定例会(第4号)                平成27年12月10日(木) 午前10時00分開議             ~~~~~~~~~~~~~~~     第1 一般質問 2.会議に付した事件   日程第1 3.出席議員(15名)   1番  加 藤 大 輝 君        2番  諸 岡 雅 樹 君   3番  内 田 親 根 君        4番  伊 藤   敦 君   5番  藤 田 賢 吾 君        6番  中 山 文 夫 君   8番  益 田 和 代 君        9番  伊 藤 雅 慶 君   10番  服 部 住 雄 君        12番  千 賀 優 子 君   13番  中 川 哲 雄 君        14番  出 口 利 子 君   15番  増 田 秀 樹 君        16番  久留美 正 次 君   17番  矢 田 富 男 君
    4.欠席議員(2名)   7番  八 木 孝 明 君        11番  加 藤 昌 行 君 5.説明のため出席した者(19名)   町長       石 原 正 敬 君   副町長     諸 岡 高 幸 君   教育長      川 瀬   敏 君   消防長     白 木 康 裕 君   総務課長     位 田   進 君   企画情報課長  河 内 伸 博 君   財務課長     相 原 賢 治 君   税務課長    高 橋 正 士 君   住民課長     市 川 秀 彦 君   会計管理者   藤 川 史 典 君   子ども家庭課長  小 林 義 久 君   健康福祉課長  大 橋 裕 之 君   都市整備課長   斉 藤   司 君   観光産業課長  加 藤 信 也 君   観光商工推進室長 樋 口 直 也 君   環境課長    諸 岡 俊 樹 君   水道課長     秦     浩 君   下水道課長   大 橋 克 哉 君   教育課長     舘   弘 己 君 6.出席事務局職員(4名)   議会事務局長   伊 藤   悟 君   書記      瀧 見 美 奈 君   書記       加 藤   真 君   書記      田 中 佑 樹 君               午前10時00分 開議 ○議長(矢田富男君) 皆さん、おはようございます。  ただいまの出席人員は15名で、定足数に達しております。  よって、平成27年菰野町議会第4回定例会は成立をいたしましたので、再開をいたします。             ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(矢田富男君) 直ちに、本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付をしておりますので、よろしくお願いを申し上げます。             ~~~~~~~~~~~~~~~ ◎日程第1 一般質問 ○議長(矢田富男君) 日程第1、一般質問を行います。  14番議員、出口利子議員、登壇ください。            〔14番 出口利子君 登壇〕(拍手) ○14番(出口利子君) おはようございます。14番議員の出口利子です。きょうは、農業問題について、一般質問をさせていただきます。どうかよろしくお願いをいたします。  新名神高速道路事業における(仮称)菰野インターチェンジ付近で、鈴山遺跡が発見をされ、今年6月から三重県埋蔵文化財センターにて調査が実施をされました。この鈴山遺跡では、縄文時代の土器片、住居跡などが多数発見されており、三重県菰野町内の遺跡と比較しても、めずらしい貴重な遺跡であり、菰野町の歴史を考える上で大変重要な成果です。  このことを受けて、千種小学校2年生、5年生が、鈴山遺跡で学習会を行ったということです。地元の生徒が小さいころから、菰野町の歴史に生で触れることのできる絶好のチャンスであろうかと思います。このような学習会が地元千種小学校に限らず、町内の全小学校で実施されるよう願っております。  では、質問の本題、菰野町の農業の活性化について質問をさせていただきます。  先日の報道で、農業5年で51万人減というニュースがありました。農林水産省が発表した2015年の農林業センサスによると、農業就業人口は30年前から見て6割程度減少しています。平均年齢は66.3歳、高齢化で農業をやめる人が多いのが原因です。  TPPの大筋合意で、安い農産物が流入する可能性があります。このままでは就業者数の減少に歯どめがかからず、農業分野はさらに弱体化する恐れがあります。農業を主な仕事とし、地域農業の担い手として期待されている基幹的農業従事者及び農家と法人組織を合わせた農業経営体も13から18%減っています。  一方で、耕作放棄地は7.1%の増です。  一方で、菰野町の現状を見てみますと、町内農地面積は2,083.5ヘクタールで、平成26年度は約9.5ヘクタールが農地転用されており、農地は減少傾向にはあります。農地の集積率は51.67%で、2年ほど前に出された広報こもの、町長雑感で示された41.08%から見て、農地集積率は上がっていることになります。この割合が大きくなるほど、大規模農家がふえ、国などが進めようとしている効率的な農業経営、体質強化につながります。  また、農家数は、1,786戸で、昨年から見て42戸の減です。この数字を見ても、菰野町は減少数も少なく、農業分野はまだまだ活性化する要素があります。  ここで通告にありますような多様な農産品の生産ということで、博多蕾菜を紹介をいたします。  鮮やかな緑と白がきれいな小さなお野菜、博多の春を告げる新しい野菜というキャッチフレーズで、最近出回ってきた博多蕾菜。これは大型からし菜の一種で、1株当たり3から5キロになります。集合したわき芽の部分だけを収穫する希少な野菜です。平成18年に、福岡県柳川市で現地試作が始まり、その後JA全農福連が苗生産の許諾を受けてブランド化に取り組み、平成20年には福岡県内にある12のJAで生産出荷されるようになりました。  私がこの野菜を見、食したのは、昨年の春です。コリコリとした食感とほどよい辛味、花の蕾に似た形と緑と白の鮮やかな色合いは、目を楽しませ、ぴりっとしたほどよい辛味とマイルドなうま味は、ゆでてよし、炒めてよし、何と言っても天ぷらが絶品です。中国から導入し、選抜を繰り返し、品種登録出願をされています。  また、博多蕾菜は、血圧降下作用やリラックス効果が報告をされています。  また、最近では、肉類を調理したステーキやハンバーグが若者を中心に消費が拡大をしています。そこで、人気が上がってきているのがクレソンです。少量でビタミンが取れることと、くせのないしゃきっとした食感で、肉料理のつけ合わせとして需要が伸びています。  クレソンは、古来からの呼び名をセリといい、以前にセリをおひたしで食べたときには、においがきつく、ごわごわしたかたいイメージでしたが、クレソンと名を変えて、現代の食の嗜好にかなった野菜となっています。これは水のきれいな場所にしか生息しないため、場所を選びますが、水のきれいな菰野町での栽培は可能だと思います。  また、漢方薬の原料に使われる薬用作物、生薬の国内生産が中部地方などでふえています。医療現場で漢方薬のニーズが高まる一方、生産地の中国では、原料価格が高騰。円安も逆風となり、輸入価格の値上がりが続いていることが背景にあるようです。危機感を抱く製薬会社は、国産に着目。農業の経営環境が厳しくなる中、休耕田を利用して生薬栽培に踏み切る農家も出ているようです。日本の漢方薬の市場規模は、この5年で15%も増加をしています。特に、需要が伸びているのが病院など医療の現場です。効能が科学的に解明されるにつれ、健康保険の対象になる薬がふえ、処方する医師がふえているということです。  問題は、原料の確保です。生薬の8割を生産する中国では、経済成長による人件費の高騰や国内需要の高まりから価格が高騰。漢方薬の使用は欧州でもふえ、中国では自生をしている生薬の乱獲が問題となっています。漢方薬の原料となるシャクヤク、オタネニンジン、いわゆる高麗人参です、あとカンゾウなど使用の多い30品目の価格は8年間で2.4倍に上昇しています。このままでは市販薬が値上がりする可能性もあり、日本の製薬会社は中国に過度に頼るのではなく、日本を含め、複数の産地で調整できるようにしたいと産地の多様化の必要性を強調しています。  日本国内の生薬の収穫量は、2012年、約1,200トン、前年に比べ15%ふえています。課題としては、生薬の栽培には野菜に比べて栽培や加工に時間と手間がかかることです。農家が製薬会社との契約栽培だけでなく、もっと栽培に手を出しやすくするために、健康食品や消臭剤など、薬用以外の活用法も研究されています。  また、愛知県西尾市では、キュウリやイチゴなどの生産を手掛ける農家が情報通信技術、ICTシステムを活用して情報を共有する取り組みを始めています。各農家のハウス内の温度や二酸化炭素濃度などのデータを収集し、産地全体の技術向上やコスト低減につなげています。  簡単な操作で本当に必要な情報が瞬時にとれるようになったということです。これも新しい農業の始まりであろうかと思います。  菰野町でも、自然光を利用したハウスの中で、レタスを培養液で栽培されている農家があります。順次、映してください。温度、湿度の管理は全て機械が自動的に行います。2反、600坪の場所で縦60センチ、横90センチのパネル2,000枚を使って栽培をしています。これは栽培に種をまき、小さく苗が育った状態を写してきました。  土を使わないという点では、これも新しい農業と言えると思います。東日本大震災のときは、津波で塩害を受けた農地に作物が育たなくなったために、被災地にはこの土を使わない水耕栽培に80%の補助がついたと聞いています。  古来の農業を守ることは、非常に大事なことですが、新品種の開発とともに、先ほど述べましたような多様な農産品の生産、工夫を凝らした新しい形の農業の取り組みも魅力のある農業につながります。農業を営んでみえる方も、毎日の生活があります。補助金に頼って一過性のもので終わらない、安定した継続のできる取り組みが必要であろうかと思います。  町長雑感でも、今後とも地域の実情を踏まえた上で、町としての目標を定めながら、農業振興を図っていきたいと述べられています。  農業の町、菰野町の農業が一層の活性化が図られるように、どのようなお考えがありますか、お尋ねをします。  これで1回目の質問を終わります。よろしくお願いします。 ○議長(矢田富男君) 出口利子議員の一般質問に答弁を願います。  石原正敬町長、登壇の上、答弁願います。              〔町長 石原正敬君 登壇〕 ○町長(石原正敬君) おはようございます。14番議員の出口利子議員の質問にお答えいたしたいと思います。  当町の農業の活性化につきましては、農家数においては、全国的な傾向と同様に減少傾向にありますが、従来から米づくりを中心とする農業が展開されてきた中で、昭和30年代から各地区において順次、土地改良事業を実施して、圃場の拡大や生産性の向上、農作業の効率化等を図り、町内の大半が整備済みの農地となったところであります。  また、国の減反政策によって、米の生産調整が実施されてきたことから、各地区や生産組合の協力を得ながら、水稲、小麦、大豆を2年3作体系で作付するブロックローテーションが確立され、農地の利用集積の促進によって担い手農家などへの農地集積率は51.67%と県内でもトップクラスの集積率となっております。  特色のある農産品の生産に関しましては、菰野町の名前の由来になったと言われているマコモダケの栽培におきまして、生産者の方々の取り組みにより、栽培面積や生産農家数も増加し、町の特産品として東京や名古屋といった都市部でのイベント開催を通じて、知名度向上、新商品開発に向けた情報収集、情報発信等に努めているところであります。  また、庁内各課職員で構成される観光地振興プラン検討委員会においても、機能性の高い農産物や歴史的ストーリーのある農産物として、湯の山の僧兵や修験者の食生活にも縁の深い「嶽ネギ」と呼ばれる行者ニンニク栽培等について研究を進めております。  いずれにいたしましても、農業基盤経営強化促進法の利用権設定による農地の集約・集積化を促進しながら、2年3作体系のブロックローテーションを維持していくことで、農地の有効利用を図り、農家の所得向上を目指すとともに、地場農産物の消費拡大や生産された農作物に付加価値をつけながら、農商工連携や六次産業化の推進に努めてまいりたいと考えております。  なお、議員御指摘、御提案のございました薬草等のことでございますけれども、なかなか難しい問題は、先ほど議員も少し触れられておりましたけれども、もともとになる苗とか種を製薬会社が保持しておりまして、そこから供給され、契約栽培というものの、その苗自体を入手するところにこの商売の肝があるといいますか、そういう状況であると聞いております。ですので、そこをどのようにして課題を解決するか、当然、製薬会社自身も農業者とウィンウィンの関係になりたいというふうなことを言っているようでありますので、そこらあたりが1つのカギとなっているところだなというふうにして考えておるところでございます。  また、そういった少量多品種といった部分につきまして、やはり菰野町の農業というのは、担い手さんとそして地域の皆さん方がそれを支えるというきわめて地域の全体として農業経営をやっていく、そういうようなところに特色がございます。特にブロックローテーションも皆さん方の理解があった上で、2年3作の体系というのが維持されてきておりますので、やはりそこの地域の協力の組織まではいかなくても、そういったところを崩さない中での理解を得た上での多品種の生産ということに踏み切っていくということが、何より重要なことだと考えておりますので、そこらあたりは我々行政としても傾注しながら、地域の皆さん、そしてまた担い手の皆さんとのそういった話し合いをもった上で、しっかりと進めていくということには異論はございませんので、我々としても頑張ってまいりたいと考えておりますので、御理解いただきたいと思います。 ○議長(矢田富男君) 一通りの答弁が終わりました。  再質問がありましたら、御発言ください。  出口利子議員。 ○14番(出口利子君) 御答弁ありがとうございました。  では、順次、再質問をさせていただきます。  まず、先ほどいろいろ述べておりましたが、菰野町での特産品というものがどんなようなものがありますか。特に多く生産されているというものについてお聞かせください。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  観光産業課長、加藤信也君。 ○観光産業課長(加藤信也君) 菰野町の特産品についてでございますが、先ほども町長、御答弁申し上げましたように、代表的なものといたしましては、マコモがございます。そのほかには「フクユタカ」という品種名の大豆、また、元祖ブランド米として、菰野町発祥の「関取米」等がございます。 ○議長(矢田富男君) 出口利子議員。 ○14番(出口利子君) では、農業経営の法人化についての支援策は何かありますでしょうか。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  観光産業課長、加藤信也君。 ○観光産業課長(加藤信也君) 農業経営の法人化についてでございますが、農業経営をしてみえる個人の方が法人化をするような場合について、特に支援というものはございませんが、集落営農組織がございます。そういった集落営農組織が法人化をする場合におきましては、法人設立のための費用負担を軽減することを目的とした国の助成制度を活用することができるようになっております。  これは、法人化することによりまして、農地の安定的な利用や取引信用力の向上というようなところ、また新たな人材確保が可能になるというようなメリットがあることから、1法人当たり約40万円を上限にして助成されるものでございます。 ○議長(矢田富男君) 出口利子議員。 ○14番(出口利子君) では、新品種の農産物の生産に取り組んでいる個人、団体農家はありますでしょうか。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  観光産業課長、加藤信也君。 ○観光産業課長(加藤信也君) 新品種の生産に取り組む農家についての御質問でございますが、水稲につきましては、従来から作付をされておりますコシヒカリやキヌヒカリというような品種に加えまして、最近では品種名、三重23号といわれるものや、先ほども申し上げました元祖ブランド米であります関取米等を作付をしている農家があります。  また、特産品でありますマコモや、先ほど、町長が答弁申し上げました湯の山三嶽寺の僧兵が食したとされています行者ニンニク等を栽培に取り組んでいただいている農家もございます。  また、中でも三重県が品種改良を進めて、新品種として誕生しました、先ほどの三重23号というお米でございます。これは一定の品質基準をクリアしたものだけが、商品名称を「結びの神」というようなブランド名として販売をされております。町内の生産者におきましても、チャレンジしていただきまして、今年度は4戸の農家が栽培に取り組んでおるところでございます。  行者ニンニクにつきましても、観光産業課におきまして、岐阜県の高山市の農家を訪問させていただきまして、栽培方法等について御教示をいただいた中で、農家との情報共有を図りながら、また、そういった行者ニンニクを使用した料理等、健康福祉課とタイアップをいたしまして、試作を進めて、研究を進めておるような状況でございます。 ○議長(矢田富男君) 出口利子議員。 ○14番(出口利子君) では、菰野町独自の農家に対する支援策は何かありますか。お尋ねします。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。
     観光産業課長、加藤信也君。 ○観光産業課長(加藤信也君) 農家に対します町独自の支援でございますが、町単独の補助金といたしましては、米の生産調整水田に対して交付をされます、いわゆる転作補助金、水田農業推進補助金がございます。これは小麦もしくは大豆を作付した場合に、10アール当たり2,000円、また加えて小麦・大豆と、また小麦・キャベツ、小麦・そば、小麦・コスモス等の景観作物というような形で、あわせて作付していただいた場合の10アール当たり5,300円が町内の農業者に交付されるというような独自のものがございます。  また、3戸以上の農家で構成されます生産組織に対して、「仲間と共に頑張る農家応援事業補助金」という名前の町独自の補助金がございます。この補助金につきましては、今年度は音羽地区におきまして、地域の農家が音羽野菜生産組合というような組織を立てていただきまして、各農家で生産した大根を共同で漬物に加工して、「伊勢たくわん」というような形で、町内の宿泊施設に出荷する地産地消と言いますか、六次産業というような取り組みに対して交付をするような独自の補助金もございます。 ○議長(矢田富男君) 出口利子議員。 ○14番(出口利子君) ありがとうございました。  近年、日本は、農業従事者の高齢化が進んでいて、平均年齢は65歳を超えています。また、地方では過疎が深刻化し、耕作放棄地も広がっています。加えて、TPP交渉がまとまり、これからは海外から輸入される農作物との厳しい競争も予測されます。耕作放棄地がふえていることに対応するため、小さな耕作放棄地を集約して大きな農地にし、法人による大掛かりな農業をしていこうという動きがあります。そして主食になるお米はそこで生産をする。他方で、消費者に近いところで新鮮な野菜を供給するシステムが必要だということで、国が民間に投資して、植物工場の建設を支援をしてきました。  日本の農業は、地方の大規模農地と都心部に近い植物工場にと、農業に新しい流れが生まれようとしています。植物工場では、水耕栽培を行っています。肥料を溶かした養液で植物を栽培しますが、閉鎖された空間なので、連作障害や土壌の流出が少なく、季節や場所にかかわらず、植物に最適な環境を与えることができます。  葉物から根菜類、果物、どんなものでも栽培ができます。植物の成長に必要な光、温度、湿度、二酸化炭素濃度、水分や養分を人工制御をして、年間を通じて安定的に植物を収穫できるのがシステム栽培です。土を使わないので、害虫やばい菌も入りにくく、農薬を使用しないので、体に安全です。植物工場では、電気を使うため、ランニングコストが従来の農業に比べて大きく、そのコストを削減するために、太陽光発電やLED、夜間の安価な電力などを活用しています。どんな場所でも誰もが無菌で、容易に栽培できるのが植物工場です。  また、植物工場では、栄養素を管理した機能性野菜をつくることができ、ある一定の栄養素に特化した野菜を育てることができます。例えば、人工透析をしている患者さんには、カリウムの少ないレタスをつくるなど、病院食や老人介護施設など、取り入れる栄養素に制限のある人たちのニーズにも応えられます。  先日、会派の視察で、大阪府立大学植物工場研究センターに行ってまいりました。国からの補助を受けてレタスなどの生産・研究・開発などをしています。  このセンターの設置目的は、植物工場の産業化に向けた本格的な普及拡大、おいしい、安全、新鮮な植物工場野菜の消費者への供給体制の強化、産業、学校、経済産業省などの連携の実証モデルによる農の分野での新しい社会及び地域貢献、砂漠や寒冷地など、耕作が不適地での作物生産の海外需要への対応などです。  4番、5番、6番の写真、順次出してください。  ここは完全人工光型の植物工場で、LED光源を採用しています。主にフリルレタス、リーフレタス、バタビアレタスなどを生産しています。目立った新しい技術として、作物の栽培を効率化する技術による幼い苗の優良苗を自動選別と移植作業を組み合わせたロボットを、世界で初めて導入をしています。また、バッテリー駆動の自走搬送ロボットを導入して、栽培室内の無人化を実現しています。あと育苗から栽培工程まで、LEDを全面採用し、電力エネルギーの大幅軽減化を図っています。最適化空調システムを国内初に導入し、栽培室内の温度ムラを改善し、より均一な生育を実現しています。  土を使わない、気候に左右されない、獣害に遭わない、安定供給の面からもまさに夢のような新しい農業の形であろうかと思います。  植物工場を起業する場合は、製造業の分野の企業が中心となっており、現在、農業を営んでみえる人の乗り換えや新規で始める場合には、初期の設備投資が大きいことや、さまざまなリスクを個人で負う構造となっていること、あと工場の建設に当たっては、農地から宅地への転用の問題があるなどで、なかなか進んでいない現状です。  工場を建設するに当たって、農地からの転用について菰野町を例にとってお聞かせをください。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  観光産業課長、加藤信也君。 ○観光産業課長(加藤信也君) 最新の植物工場の技術を御紹介いただきまして、その転用についてお尋ねをいただきました。  植物工場を建設する場合におきましては、その様態によりまして農地転用が必要となる場合と、またそうでない場合がございますので、一概にお答えをするようなことはできないようなことでございます。ビニールハウス等を活用することによりまして、農地転用の許可が不要な形で水耕栽培施設、植物工場的な水耕栽培施設を設置するようなことができる場合もございます。  例えば、先ほど御紹介いただいたレタス、大強原地内におきまして、企業が土地所有者の方より農地を借り受けていただきまして、レタスの水耕栽培が行われているという事例もございます。田光地内におきましては、農業の生産法人が小松菜の水耕栽培を障がい者の方なんかと一緒に行っておるというような事例がございます。この2つの事例の場合につきましては、農地転用許可の不要な形で、ビニールハウスを設置していただきまして、水耕栽培というような形で農業を行っていただいております。 ○議長(矢田富男君) 出口利子議員。 ○14番(出口利子君) 視察に行きました植物工場研究センターでは、国からの多額の費用をかけて、実証研究に取り組んでいます。近い将来、土を使わないハウス栽培や植物工場がさまざまな課題をクリアして地方に広まってくるものと思います。  もう1つ、特筆すべきことは、重い土との戦いがありませんから、高齢者や障がい者の雇用を生み出しています。このセンターでは、高齢者、障がい者の就労支援を目的とした植物工場における作業環境のユニバーサルデザインに関する研究を進めています。このような新しい形の農業について、普及・啓発についてのお考えはありますか。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  観光産業課長、加藤信也君。 ○観光産業課長(加藤信也君) 新しい形の農業について、普及啓発というようなことで御質問をいただきました。  農地にもさまざまな形と言いますか、例えば、農地の形状でありますとか、面積、また、日当たりや水はけのよし悪しとか、バルブを広げただけで水が入るところもあれば、水利組合で調整しながら水を入れなければならないというような、農地によって条件がいろいろございます。  また、有害鳥獣によります被害が大きいところ、小さいところ、また地域や場所によってその耕作環境が違いますし、先ほど町長も御答弁申し上げたような形で、ブロックローテーションという形で、菰野町は水田をフル活用しながら、農業を営むことが主流になってきております。しかしながら、御指摘いただきましたように、ハウス栽培による農業経営というのも、非常にメリットがあり、シカやイノシシは入ってこない、また、平面の圃場の中で、高齢者や障がい者の方が働きやすいというような非常にいい面もございます。町内の農地の中で全体的にシフトチェンジしていくということではなしに、そのそれぞれの条件に見合った中で、獣害のひどい中山間地域については、そういったビニールハウスの中の圃場で農業と福祉を連携しながら、植物工場のような形で農業経営ができないかということにつきましても、今後、十分に検討してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(矢田富男君) 出口利子議員。 ○14番(出口利子君) ありがとうございました。  では、通告をさせていただきました、宿野区と神森区境界の横井水路の整備についてお尋ねをします。  横井水路については、昭和40年代の第1次菰野東部土地改良事業が実施されたときに、末端の農業用水路として整備されたものです。  当時の農用地の整備状況を見てみますと、幾本か東西に流れる水路が横井水路へ流れ込んでいることから、最下流部の排水路という位置づけであったと思われます。  当時は、地主による農業が主体であり、かつ宿野の農用地には、今のように企業が進出していなかったので、ほとんど農業者のものとして維持管理がなされていました。  水路容量についても、農用地の耕作に必要な水量を十分賄えるものでした。しかし、菰野町が町の活性化を目指して、イオンタウンを誘致して以来、幾つもの企業が進出し、その上、敷地に降る雨水を安易に農業用水路へ排出するだけで、何ら下流部住民への影響を考慮することなく排水をされてきました。イオンタウンの開店当初は、真ん中にある駐車場が降水時に水たまりとなり、たびたび駐車規制が行われていました。最近では、駐車場中央に4,000トンのタンクを設置し、雨水をためてはいますが、大雨のときなど、許容量を超えた雨水は横井水路に流れ込んできます。イオンタウンから流れる排水量は、農業用水量をはるかに超える排水量であり、それが横井水路に流れ込むと、上流から流れる農業用水は、流れを遮断され、水は用水路からあふれ、道路が川のようになります。その状況が長年にわたり続いているため、柵板の裏に込められた土が流失し、道路地盤も失われることが心配です。  さらに、最近では1時間に100ミリを超えるような集中豪雨が襲うようになってきました。これらの雨水が40年前に整備をされた農業用水路へ一気に流れ込んでくるため、下流部の水路容量ではとても処理できるものではありません。このような状況になった原因は、企業誘致の際に排水対策をしっかりと立てていないことにあるかと思います。3年ほど前からその対策について、神森区が観光産業課や都市整備課などに相談をかけているものの、具体的な検討が進んでいないようです。  昭和60年前半、宿野を南北に通るミルクロードが整備をされたときに、宿野区の最下流部はミルクロードで、排水路が遮断されることから、東西に流れる水路を下流部で南北に受ける開水路を整備し、近鉄線路をくぐり、金渓川へ放流するという地元住民にとっては、とても喜ばしい整備計画がなされたと聞いています。宿野と神森の下流部に位置し、南北に流れる横井水路は、いまや農業者のみの水路ではなく、地域全体の水路としての整備が必要になっていると思います。  一刻も早くイオンタウンの排水を金渓川へ流すこと及び横井水路を強固な設備にすることを検討くださいという内容の要望書が、神森区から出ています。  三重県のほうからも、477号線をくぐる部分や、横井水路の問題となるところの調査にもみえているようですが、その対策についての現状はどうなっていますか。お尋ねをします。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  観光産業課長、加藤信也君。 ○観光産業課長(加藤信也君) 宿野区と神森区の境を流れます横井水路整備について、御質問をいただきました。農業施設整備の観点からお答えをさせていただきたいと思います。  議員御質問の内容につきまして、今年度も神森の区長と横井水路整備について、当課の担当が協議をさせていただているところでございます。6月には、神森の区長と当課の職員、また三重県土地改良事業の団体連合会という組織がございます、そこの担当職員とともに現地確認を行いまして、8月には整備の方向性を示す報告書を作成し、神森区長に内容を説明をしているところでございます。  また、農業用用排水路が国道477号線、いわゆる湯の山街道を暗渠で横断をしておりますことから、三重県四日市建設事務所、道路管理者であります三重県四日市建設事務所とも協議を行いまして、そういった部分の改修を道路整備としてできないかについても、協議をしているところでございます。  農業施設につきましては、当町における26年度中の農業関係の工事、事例といたしまして、三重県が事業主体として施工をしたします「県営土地改良施設防災機能拡充事業」、通称「ストックマネジメント事業」を菰野町の土地改良区内、大強原地区、下村地区、吉澤地区、池底地区等で行っております。3,560万円の総事業でありましたが、国が50%、県が25%、町が12.5%というような割合で負担をしまして、受益者負担といわれる地元に負担していただく分は、12.5%という1割ちょっと、445万円と総事業費に比べまして少ない負担で実施をしているような事例もございます。そのほか、農業施設の整備につきましては、町単の土地改良事業がございまして、これも事例を申し上げますと、永井地区におきまして、用水路の布設工事、また菰野第2区におきましては、用水路の工事を実施しておりまして、これは184万円の総事業費に対しまして、2分の1に当たる92万円というような受益者負担金というふうな形になって工事を進めております。  また、宿野区の排水路整備を県単の土地基盤整備事業で行いまして、菰野町の土地改良区でありますとか、宿野区、音羽区、神森区におきましても、農業用施設の補修のための原材料費などの補助といたしまして、菰野町土地改良施設等維持管理補助金というのも支出をいたしまして、各地区と協議をもちながら、その地区の事情に合った事業規模、事業内容に応じた取り組みも、全庁的に進めさせていただいているところでございます。  これらの事業については、受益者負担が発生するということになっております。しかしながら、老朽化が進むこういった農地周りの農業用の用排水路、農道なんかのいわゆる施設の長寿命化に取り組む農地・水保全管理支払交付金事業というものがございまして、それが平成27年からきちっとした法制化をされまして、安定した制度となってきておりまして、多面的機能支払交付金事業という新たな事業として、受益者の負担のない補助金で、農業用用排水等の整備ができるように変わってきております。町内でも多くの地域が取り組みをはじめ、農業者の方だけでなく、地域全体で老朽化が進む、そういった農業施設の長寿命化のための補修や更新を各地域の創意工夫で進めていただいております。神森地区におきましても、活動団体として、菰野町水土里の郷の会の神森支部として、地域活動が進められておりますことから、この横井水路の整備につきましても、この多面的機能支払の交付金事業を活用していただいて、より少ない負担の中で進めていく方向で、今現在、調整を進めさせていただいているところでございますので、現状報告をさせていただきます。 ○議長(矢田富男君) 出口利子議員。 ○14番(出口利子君) 済みません。地図をちょっと示していただけますか。  画面に向かって左のほうの上から下に通っているのがミルクロードで、左から右へ流れているのが477号線です。そして横井水路といいますのは、ちょっと示してください。左の上のほうからくにゃくにゃと曲がりまして、直角に曲がって下におり、そして結局、金渓川にずっと入っていく道筋を横井水路を言っております。ありがとうございました。  要望書の内容によりますと、宿野区には集落排水路はこうあるべきだという貴重な先例となる事例があったにもかかわらず、菰野町はイオンタウンを誘致したときに、雨水等排水対策について、下流部生活圏への影響を十分検討せず、安易に上流、農業排水路への放流を許可した。横井水路の容量は、農業用水を流すために設計された水路であり、地域の雨水等を集積できる水路ではなかった。横井水路は等高線に沿って流れており、標高差を利用して流れる水路のように、流下効率がよくないため、水路の構造によっては越水が起こりやすいなどの問題点が指摘をされています。  あと少し細かいところに入りますが、横井水路の構造上の問題はいろいろあります。7番、8番を見せていただけますか。  イオン排水の流入角度は横井水路の水流を遮断するような角度ではなく、水流を誘引するような角度で流入させるほうがよいのではないかと思うというのは、イオンタウンから流れてくる水が直角の形で横井水路に突き当たりますので、そのあたりをうまく並行といいますか、沿う形で流入すれば、もう少し負荷がかからないのではないかなという問題です。とか、9番お願いします。477号線道路横断部には、水路の構造上不可解な点がある。入口部は直径1メートルの円管なのに、出口部は1辺80センチの長方形になっており、出口部のほうが狭い。あと10番。477号線の出たところには、通常水量を超えたときに、下流部水路の越水防止のため、約20センチ上部に直径約60センチの排水溝が用意されている。洪水時にはバイパス水路として利用すべきものと思われる。この排水路は底張りがしていないため、流下効率が悪いということや、さらに、もっともっと下流部の結局、プレハブ水路になっているところも、さまざまな小さい指摘がされております。そういうことを改良するために、今の課長のお話ですと、地元負担金というか、何%かのそういう負担額がかかってくるというようなお話がありましたが、そこの辺で、ちょっと私、わからなくて、お尋ねなんですけれども、例えば、農業のための水路に区全体の財産からそういう負担金は出すのかどうかという、地元負担金という考えで私はおりますので、そのあたり、まず地元負担金の考えというのをお聞かせいただけますか。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  観光産業課長、加藤信也君。 ○観光産業課長(加藤信也君) 地元負担金というような考え方ということでございます。  あくまでも受益者負担金でございますので、その農業施設で利益を受ける農業者の方によって負担をいただくことになっております。  地元負担金という表現をよく使われるわけでございますが、正確には受益者負担金でございます。農業施設の整備の費用は、一般的に農業者の方、また水利組合でありますとか、改良区の負担になるものと考えております。 ○議長(矢田富男君) 出口利子議員。 ○14番(出口利子君) 先ほどの答弁の中で、老朽化が進む農地周りの農業用用排水路、農道などの施設の長寿命化のために、補修・更新等を地域で工夫をしながら進めておるというようなことでしたが、農業施設の維持改修については、支払交付金制度があると思いますが、菰野町水土里の郷の会神森支部の対象農地面積とそれに対する補助金についての具体的な内容をお聞かせをください。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  観光産業課長、加藤信也君。 ○観光産業課長(加藤信也君) 先ほど、御答弁申し上げました多面的機能交付金事業につきましては、3種類ございまして、農地維持支払、資源向上支払の共同活動、また資源向上支払の長寿命化というような種類がございまして、そういったことは活動団体をつくっていただいて、地域ぐるみで取り組んでいただくというようなことが条件でございますので、町内各所を担当が回りまして、こういった受益者負担の要らない交付金事業が始まりますということで、本年度、11の活動団体に取り組んでいただいておるところでございます。その中で、神森地区につきましては、町全体といたしまして、この多面的機能支払交付金事業の総事業費は、1億2,078万円というような形になっておりますが、これは交付金事業の対象となる農地の面積に反当りの単価をかけて算出をしております。  神森地区の事業費につきましては、対象農地面積が415反ございます。事業費といたしましては、382万円というような形で、このうちの182万円が長寿命化分というような形で、トータル382万円の事業費があるというような形でございます。  先ほども御答弁申し上げましたが、こういった多面的機能支払交付金の事業を活用して、町内各地域が検討しながら、受益者負担金が軽減されるよう、農業施設整備を進めておりますので、御理解賜りたいと存じます。 ○議長(矢田富男君) 出口利子議員。 ○14番(出口利子君) いろいろとお聞きしました。ありがとうございました。ぜひ、各課、そして区とが協議をなさって、今、おっしゃったような多面的機能支払交付金事業、これを有効に活用できるような方向で、ぜひ区の方との話し合いをもっと細かく持っていただいて、前に進めるようにどうかよろしくお願いをいたします。  これで質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(矢田富男君) 以上で、出口利子議員の一般質問は終了いたしました。  ここで、暫時休憩をいたします。休憩時間は10分程度といたします。               午前10時55分 休憩             ~~~~~~~~~~~~~~~               午前11時10分 再開 ○議長(矢田富男君) 再開をいたします。  一般質問を続けます。  16番議員、久留美正次議員、登壇願います。           〔16番 久留美正次君 登壇〕(拍手) ○16番(久留美正次君) 16番議員の久留美正次でございます。質問に入る前に、今、菰野の農産物の話を聞かせてもらいました。  その中で、新名神で多くの茶畑が消えています。そして非常に加工場も古くなって、茶畑の人は非常に困っております。菰野の農産物に入っていなかった。これについてはやはり菰野の茶生産、相当の面積が今でもあると思いますので、特産物にきちんと意識していただきたいと思います。  それでは、質問通告に従って、質問をさせていただきます。  行政ミスをなくすための対応をどのように考えていますかという通告をさせていただきました。石原町長になられて10年が経過いたしました。  その中で、私も職員時代がございましたので、約40年余り、この行政というものに携わってきましたわけですが、やはり最近、ミスといっていいのか、非常にそういうものが多くなったように感じております。昨年、一昨年、新聞報道だけでも介護保険料、軽自動車税、源泉徴収漏れなどありました。これは新聞報道だけですよね。それ以外にも水道工事の積算間違い、表に出なかったんですが、ありました。言い出せばきりないんですが、それから議会。私たち議会に提出してもらえる資料、再三、差し替えがあるようになったのも現実であります。この議会に出される資料です。担当課で数人の方が決裁をして、総務課で一括し、また数人が見られ、町長、副町長、こういう多くの方々が決裁を見られてから提出されておりますよね。1つの議案に対し約10人、職員が目を通しているわけです。それでもやはり再三続くということは、やはり事務改善が必要でないか。何をすべきであるかということが私は問われていると思っています。  議会に出される行政事務は、ほんの一部だと思っています。これに対して行政全般を見ますと、10倍、もしくは20倍の事務量があるのではないかとこのように感じております。何が原因で何を改善すれば、これを一度みんなで考えてみたらどうだろうということで、質問通告をさせていただきました。町長の考えをお伺いいたします。 ○議長(矢田富男君) 久留美正次議員の一般質問に答弁を願います。  石原正敬町長、登壇の上、答弁願います。              〔町長 石原正敬君 登壇〕 ○町長(石原正敬君) 16番議員の久留美議員の一般質問にお答えいたしたいと思います。  久留美議員からは、行政ミスをなくすための対応について質問をいただきました。  まずこれらの業務ミスの原因につきましては、業務量の増加、細分化、専門化する中で、チェック漏れやパソコンへの過度の依存など、ちょっとした気のゆるみなどが原因の1つと考えられます。  こういった業務ミスは誰にでも起こり得ることであり、職員個々の能力や経験、注意だけでは防ぎ切れないものであります。そのため、このことを職員一人一人が自覚するとともに、業務プロセスの見直しを行うなど、組織として改善していく必要があると考えます。  また、ミス発生後の対応も重要なことでありますことから、若手職員、係長級職員など、階層別に業務ミス防止の職員研修にも取り組んでいるところであります。  繰り返しになりますが、業務ミスの発生は職務を遂行する中で、100%防ぎ切ることは困難でありますが、発生したミスの原因を究明し、そのミスの経験を次の業務に生かしていかなければなりません。  今後、全職員が町に多額の損害を与えかねないリスクが日常業務の中に潜むことを改めて認識し、ミスを深く反省し、未然防止に努めていきたいと考えておりますので、御理解賜りたいと存じます。 ○議長(矢田富男君) 一通りの答弁が終わりました。  再質問がありましたら、御発言ください。  久留美正次議員。 ○16番(久留美正次君) 町長からある面、的確とこうやっていう部分もあったように思います。  確かに私、たまたま監査委員をさせてもらっておりますが、軽微なミス、これも多々あるように感じております。やはりそれは町長から答弁あったように、パソコンにデータが入っている。それは合っている上で次の新しい職員がそれを見ていくと。このようなことがあろうかと思います。特に、コンピューターの保守管理料、非常に多くふえています。本来は事務は効率化になるための私は義務だと思っているんですが、この辺についても非常に今後気をつけていただきたい、このように思います。  私は、行政は「住民のためにあります」ということを忘れてはならない、こうやって思っております。それにかかった費用、住民の方が所得税を払い、それが地方交付税となって私たちの町にも戻ってきていますし、固定資産税のように直接税もあります。全て税で成り立っておりますので、これは住民が支払っているという意識を持って、この議場におる私たち議員も、町長、職員みんながこうでなければならないと思っています。やはり無駄なものを公金で支払うことは決していいことではない、こうやって思いながら、今回の質問になりました。
     やっぱり少しでもいい町、こうやってしていきたい気持ちからでございますので、その辺に関してよろしくお願いを申し上げたいと思います。  例えば、源泉徴収漏れがあったんですが、確かにこのミスを私は責めることではないと思います。確かに町長の言われるように人間誰でもミスをしますので、その後が大事なんです。これきちんとできたかというと、私、若干、疑問に感じているんです。まず、延滞税は公金で支払うべきものなのかと考えたとき、私は違うと思っているんです。そしてそのミスはどうやって改善を今後していくかということについては、やはり税務署に確認するなり、全ての課が組織で動いておりますけれど、必ず係が決裁したものは係長、課長、全て見てますよね。全員の中に何かが欠けているんではないかなとこうやって思っております。  私は、最終的に延滞税は、町税で払ったと思っているんですが、この辺に間違いがあるか、ないか、これだけちょっと1点、確認したいと思います。町長、この点についてはどうですか。 ○議長(矢田富男君) 副町長、諸岡高幸君。 ○副町長(諸岡高幸君) 公金で払わせてもらったあと、当時の会計管理者のほうから各司法書士等にお願いいたしまして、お金を返還していただくというふうな措置をとらせていただきました。 ○議長(矢田富男君) 久留美正次議員。 ○16番(久留美正次君) 私は、延滞税の部分を聞いているんです。これは公金で支払ってませんか。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  副町長、諸岡高幸君。 ○副町長(諸岡高幸君) 失礼しました。延滞金のほうは町で払わせていただいております。 ○議長(矢田富男君) 久留美正次議員。 ○16番(久留美正次君) 私、これが違うと思っているんです。やはり住民は、間違いは誰でもありますから、それを責める気はないんですが、公金で支払うべきものであるかないか、これは若干、私は違います。やはり公金を例えば、公金で払ったんだったら、町長がそのように公金で払わせてもらいますというきちんとおわびか、姿勢があって、またそれを議員が理解するのかわかりませんが、私はその辺が若干欠けているように思うんです。現実問題として、それは余りよくないと思います。  次に、条例関係の話をさせてもらいますが、介護保険料、間違いありました。これ私、行政上、条例が間違っていたというのは、法律が間違っていたように思っているんです。町は全て条例、規則、その下に要綱なり、決裁なりをつくっているんですが、この責任というのは金額ではないんですけれど、さかのぼって条例を変えたからいいんじゃないです。私はこれもきちんともっと町長、これは僕はお金じゃないんですよ。条例を間違っていたというミスは、やはり提案した町長、関係者、私たち議員、これにも責任があるんです。やはり気がつかなかったというのがあります。今後ないようにしていただかなきゃならないと思っていますし、そして、菰野清水についてもこれも一緒なんです。条例にない価格を自分で勝手にやっているなんて、そんなことあり得ないんですから、全て菰野町の場合は、町の条例で決めたルールに従っていかなきゃいけませんよね。これがその辺の私の若干考える行政のあり方としては、だめだと思います。そうしなきゃ、皆さんの給料、私たちの報酬、幾らもらっていてもいいのと一緒でしょう。こうやって思っているんです。やっぱりその姿勢だけは、きちんと町長、示してもらわないといけません。ただ、この26年度決算で、臨時職員の雇用保険の精査漏れがありました。これにつきましては、同じ間違いであっても、総務課長、まだ赴任してすぐですが、この26年度決算金額も間違ってますけど、27年度も間違いますと、明確に私たちに説明されて、指摘されているのを覚悟の上でされた、この行為は私は適切だったと思っているんです。これは間違いはあっても、それを正して次につなげない、こういうことを私は感じました。同じ間違いでも違うと思ってます。  それから、私自身が思っているのかわかりませんけど、今言いました昨年の水道工事の積算間違いです。数量の計上間違いがありましたから、870万円程度だと思うんですが、設計コンサルから請負業者に支払われて、適正な公金の支払いになったことはわかります。副町長、これ2点お伺いしたいんですけど、私の勘違いかもわかりませんが、1点目の間違ったというのは、砕石の数量が間違ったんですから、その工事費に占める870万円はわかります。そしたら、請負業者からそれ相応の砕石量をコンサルに渡すのが私はきちんとした事務処理だと思っているんです。そうしなければ、業者に余分のお金が残った格好になって終わってしまいますよ。あくまでも数量が間違っていたんですから、1立米のところ0.3、だから0.97の掛ける面積の金額が砕石量がどこかに積まれなきゃならないんです。私はこの解決案の中にこれが抜けているように思っています。  もう1点は、前年度に設計して、町は検収してますよね。これで正しいとしているんです。だから検収をしている。そして次の年、単価校正をして発注してますよね。発注した後、業者から言われてわかったんです。やはり役場は、お金を払って、それがいいからとして検収でもらっているんですから、私は町のほうにも責任はあったと思うんです。現実問題として表面化しませんでしたけれど、この2点は今後、直していく、やっぱり欠けていると僕は思っているんです。私の勘違いかもわかりませんが、以上2点、これについて御答弁願います。 ○議長(矢田富男君) 久留美正次議員の再質問に対し答弁を願います。  副町長、諸岡高幸君。 ○副町長(諸岡高幸君) 御指摘賜りましたように、数量の間違いでありました。  そのときも、いろいろ委員会でも御指摘いただきまして、内部でもいろんな角度から検討させていただきました。いずれにいたしても、一番原因者であるのは、当然、検収をさせていただいている私どもも大きな責任はあると思うんですけども、一番大元の業者さんの間違いがありましたものですから、当時の業者、それとコンサル業者等も話をさせていただいて、私もその業者と話させていただく中に入らせてもらったんですけども、そこへ弁護士相談もさせていただきながら、そのような結論をさせていただきましたので、御理解賜りたいと思います。  なお、その後、いろんな委員会等の御指摘もございましたものですから、やはり1つ1つのチェックのところと、それと総体的な総額のところで、その工事に当たって総額幾らぐらいが妥当な金額なのかということも含めて、チェックリストをつくりながら、今、それを活用させていただいているというふうなことが現状でございますので、御理解賜りたいと存じます。 ○議長(矢田富男君) 久留美正次議員。 ○16番(久留美正次君) 再度聞きますけど、砕石のお金はコンサルに渡しましたか、渡さなかったかと、もう1点、結局、例えば、瑕疵担保という問題です。今の問題は。これは年月がたった場合、だめですよね。確かに今言われたように、新しいチェックリストをつくったというのは改善点です。しかし、このけじめというのものが僕は抜けていると思っているんです。ですから、いまさらどうのこうのじゃないんですが、そういうときにはけじめをつけて、そして私は、砕石がきてないと、コンサルに渡したと理解しておりませんので、不当な金額を業者がもらっていると理解しているんです。僕はそうやって思っています。それは違いがあるかわかりませんけれど、ただ、けじめがきちんとついてない。改善策はわかりました。1つでも、一歩でもよくなればいいんですから。私はけじめはなかったように思ってます。ですから、砕石を渡したか、渡さなかったか、けじめはなかったと思っている。この点、2点、簡単にお願いします。 ○議長(矢田富男君) 総務課長、位田 進君。 ○総務課長(位田 進君) 失礼します。  ただいまの水道の積算ミスの関係でございますけども、まず、コンサルの出してきた設計の中に間違いがございました。この間違った設計仕様書に基づいて、入札、落札、契約と至りました。その後において、設計内容に間違いが発覚されましたので、これについては契約変更をいたしまして、正規のものに業者さんとは変更契約で締結させていただきました。  ただ、御指摘のように、設計の中には本来である以上のものが入っておりましたので、それについては保障という意味で、これはコンサル業者と業者間での話し合いということでございまして、町といたしましては、正規のものに設計変更で対応させていただいたということでございますので、御理解賜りたいと存じます。 ○議長(矢田富男君) 続いていきます。  副町長、諸岡高幸君。 ○副町長(諸岡高幸君) 当時のちょっと記録がございませんものですから、休憩をいただきまして、砕石の量等を確認させていただきたいと思います。 ○議長(矢田富男君) 暫時休憩をいたします。               午前11時30分 休憩             ~~~~~~~~~~~~~~~               午前11時50分 再開 ○議長(矢田富男君) 再開をいたします。  ここで昼食のため、暫時休憩をし、再開は午後1時をめどといたしますので、執行部、それまでに答弁、よろしくお願いを申し上げます。               午前11時51分 休憩             ~~~~~~~~~~~~~~~               午後 1時00分 再開 ○議長(矢田富男君) 休憩前に引き続き、一般質問を続けます。  副町長より、発言の申し出がありますので、副町長、諸岡高幸君。 ○副町長(諸岡高幸君) どうも調査に時間がかかって御迷惑おかけいたしました。どうも申しわけございません。  砕石量の御質問をいただきましたので、お答えさせていただきます。  議員から平成25年度水道課発注工事の中での一部積算誤りの原因となりました採石場につきましては、本来、100平方メートル当たり3センチで計算するところを100センチで計算したために、砕石量につきまして、本来55.6立方メートルのところ、1,855.2立方メートルの違算となったものでございます。  なお、この積算誤りにつきましては、正しい積算結果によって請負業者と減額変更の契約を締結をさせていただきました。  また、この差額につきましては、設計業者と請負業者との間で補償内容の協議をしていただいておりましたので、私どもといたしましては、直接関与をしておりませんでしたものですから、その内容につきましては、理解しておりませんので、御容赦賜りたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(矢田富男君) 久留美正次議員。 ○16番(久留美正次君) わかりました。確かに民民ということになりましたけど、原因は町の工事ですから、公正にお金が、もしくは換算されているのか、砕石を積んでいるのかわかりませんけれど、そこまで責任はあると思います。そして、今言いましたように、町としてこういうことが起きた。この原因は調査されて、もう少しされて、体制、いろんなことを考えていかなければならないと思います。そこで町長の姿勢を明確にしてもらわなければ、私たちも納得したということになりませんので、1つの参考例ということでお願いいたします。  続きまして、実は、10月10日、水道管の破裂事故がありました。第三銀行の近くだったんですが、この事故で、市街化区域の多くの家庭の水が濁りました。苦情が殺到し、翌日も対応されていました。御苦労さまでしたが、影響した範囲の世帯数、聞きましたら、3,000世帯を超えているという非常に広い範囲になったわけですが、私は今までこのように私の当時、係長、課長補佐、課長という時代があったんですが、本当に時々管は割れました。特に大羽根なんかは石綿管でしたけど、非常に多かったんですが、このような影響になったケースは今までにないんです。やはり何が原因であったか、いろいろあると思いますが、水道課長、この原因を何か調査されて、何らかの改善策ってされました。 ○議長(矢田富男君) 久留美正次議員の再質問に答弁を願います。  水道課長、秦 浩君。 ○水道課長(秦 浩君) 10月10日の件につきましては、大変広範囲にわたった濁水を起こして、破損による濁水を起こしてしまいましたが、当時の内容を確認しますと、まず、最大の当時の流出量が時間当たり560トン、通常ですと150から170流れるところが、そのような大きな一気に量が流れたというところで、それと今回、水道課のほうで現場がわかったのが15時15分ごろでしたもので、その間、破裂したのが大体14時45分から50分というふうな内容でございましたので、土曜、日曜という時間があったことと、やはり大量の水が川と同じように普通に流れているところが一気に流れ出したということで、周りのものを削っていったというか、そういうふうなことで、やはり広範囲な濁水になったというところで、上が濁って下のほうへその濁りがいったというふうに解しております。  ただ、その後、いろいろと課内でも検討しまして、今後はいろいろ管内の状況や、あるいは水道管の循環状況などを確認しながら、ブロックがほとんどループになっているところが多いものですから、そのブロック等を小さくする等の今、ちょっと検討を行っているところですので、御理解賜りますようにお願いいたします。 ○議長(矢田富男君) 久留美正次議員。 ○16番(久留美正次君) 答弁を聞いて、ある一定範囲は理解いたします。  ちょっと地図を一番初めに映していただけますか。  これちょっとわかりにくいんですけど、ピンク色で塗っているのは、菰高から朝上ビルへ来るルートです。そして大羽根の並木通りから神森まで濁ったわけですが、その中央部に赤で書いてあるんですが、これが300のメイン管です。ですから基本的に、どこで事故が起きても、その区域内で濁るのはまだわかるんですが、第三銀行が割れて、大羽根地内が濁るということは通常ないんです。今、課長の答弁でありましたように、メイン管の下でまた100の管がつながっていたり、それは弁の閉め忘れであったり、いろんな原因はあると思います。ですから、私はこうやって1つの区域、大羽根だけの区域、もしくはこの議長のところから朝上ビルまでの間、これももっと区分を、区域を1つずつ影響範囲が小さくなるようなこと、そしてそこに200の管が福村へ宿野へ行っているルートですが、このブロックも割れるはずです。そして神森地域も割れるはずですので、最小限だけでもこれだけ割れます。その水の流れを注意して、住民に影響を与えないということは、非常に大事なんです。今、560トンの水が流れたといいますが、100の管が何メートルになるかわかりますか。例えばです。100の管、断面積に10センチの真ん丸に入っているとして560トンの水を流そうと思ったら、何キロになりますか。私は、現実にその計算はする必要はないんですが、そういうことも考えてどこまで抜けたってわかるはずです。計算すれば。すごい量なんですから。10センチ真っ角としても単純計算。10センチ×10センチ、0.01です。0.01立米、それが100メートルで1立米でしょう。それの560倍です。それはあくまでも正方形としてですから、円ですからもっとすごい距離になりますよね。想像したら大変なことになるんですが、普通、上から水は圧があって流れているんですから、標高差で。上が濁るって、100の管が割れたから、300の管が濁るって考えにくいんです。そうでしょう。300の管ですと断面積9倍あります。100の管の。ということは11%の水が瞬間的に動く可能性があっても、日常生活で使っている水のそのくらいの率は、朝晩、必ず差はありますよね。それでも濁らないんですから。そして、そんな上まで影響するって今まででは考えられなかった。ですから、私はこの事故の教訓に1つ生まれたのは、人事だと思っているんです。私はそこにある。自分は今、行政は皆さん、プロでなければならないと思っています。行政判断するのに、弁護士が正しいことなんか言えるはずないですから、皆さんがプロですから、行政は全ての課の課長が、そこの一番知識のある人。その中に支える工務係長であったり、庶務係長であったり、いろんな組織がありますけれど、それを総合してやっていかないと、課は上手にいきませんよね。私は、今回は、事故にプラスアルファ、人的ミスと言ったらいいのかもしれませんが、その原因は人事にあるとこうやって思っております。行政の各課は、一人一人の一番すぐれた方でなければならないと思っています。この原因は、私はこの3月の内示を見たときに、この人事でいいのかなと思ったのが、はっきり言って発端なんです。そして、それはなぜかと言いますと、ここにおる課長、4月に新しく赴任された、任命された課長、たくさんみえます。私が一番思うのは、課長に30年余りの行政経験があります。その中で、蓄積された知識、そこに役場はどうしても住民に関係する人脈というんですか、皆さん、個々、あると思います。それを生かしてもらわなければ、行政は弱くなると思っているんです。その方に新しい知識を入れることも必要ですけれど、私はその辺がこれ大変だなとこうやって思っております。  あくまでも行政は、その職責になれば、プロになってもらわないと困りますので、その辺は考えていただきたい。たまたまですが、判例地方自治という本が最近出ておりました。これの一部をちょっと紹介させてもらいます。映していただけますか。  題名は、技術の継承と人材確保と書いてあります。ちょっと一番初めに黄色で記したところ、朗読させてもらいます。  「水道に関する技術とは、浄水場等の運転管理」と書いてあります。言葉はなっておりますが、この運転管理をスムーズにしようと思うと、電気の知識が要ります。ポンプ等が多いから機械の知識が要ります。町長の言われたようにコンピューターの知識が、管理がそれですから、この知識を持った人が要るんです。浄水場管理には。水質管理と書いてありますが、化学の知識が要るんです。管路の維持修繕や築造に関する技術のときに、初めて土木の技術が要るんです。それで複式簿記を基礎とする会計情報の作成と経営する技術とを主にしている。この水道に関する技術は、1年や2年程度で容易に習得できるものではなく、数年から10年以上の豊富な経験と内部研修が必要と書いてあるんです。やっぱり特殊な課なんです。普通のように異動していたのでは、蓄積されませんよ。蓄積されない人が来た後に、来た職員は、おのずと継承されてませんから、またレベル低くなりますよね。これが今回、右上にちょっと書いてありますように、大規模漏水事故や水質事故、こういうことを起こしてしまうんです。それから、右のほうへ行ってもらえますか。ここに書いてあるのは、「行政職員にはゼネラリストとしての資質も必要とされる場面も多いが、こと水道事業に関してはスペシャリストが求められる業態である。数年で人事異動により多くの人員が入れ替わるようなシステムはそぐわない職場と言える。人事異動は、組織の活性化や人材育成の方法として用いられるべきであるが、その本来の目的から逸れて、技術力の喪失の方向に向かえば、それは本末転倒となる。」とこうやって書いてあります。私、このとおりだと思うんです。どこの課にもそれなりの技術が要ります。しかし、ここほど特殊な技術の要る課はないんです。そこで、課長として任命されれば、おのずとえらいです。しかし、その原因はどこにあったんだと言ったら、副町長、人事なんです。人事で本当にそうやって動かして、専門職の部分は、そのようにしてもらわなければ、やっぱり大きな事故につながるんです。これだけは明確に思っておりますので、今後、皆さんが育ってきた、役場が蓄積した、それを生かしてもらえる課で、課長に私は任命していただきたい。こうやって思います。総務課長、何かあったら、御意見ください。 ○議長(矢田富男君) 久留美正次議員の一般質問に答弁を願います。  総務課長、位田 進君。 ○総務課長(位田 進君) 久留美議員からは、今、水道課の職員の配置についてのいわゆるスペシャリストの配置について御指摘いただいたところでございますけども、経験豊富な職員の配置、これも非常に重要なことだと思っております。  ただ一方で、規模の大きな市などとは違って、限られた人員の中では、専門性も必要なことではありますけども、やはりマルチタスクといいますか、1人の職員が複数の業務を兼務するという場面もあるかと思います。そういった中で、やはり町職員には幅広い知識といいますか、そういったものも求められるのではないかというふうなところで、人事異動についてもこれまで、幅広い業務が担えるようなというところで、キャリアアップも含めて、人事異動もしているというところもございます。  一方で、業務ミスがつながると、こういった専門家といいますか、スペシャリストがいないことによっての業務ミスというところも指摘いただいたんですけども、やはりこれ町長、冒頭、答弁もさせていただいたところなんですけども、やはり業務ミスについては、個人の能力、あるいはそういった経験だけでは防ぎ切れない部分もあるかと思います。こういったところについては、やはり誰がやっても間違いのないようにということで、その業務のフロー、あるいは手順、こういったものをしっかりと、経験も含めて、ノウハウも含めて、それを承継していくといいますか、それをそういった体制づくりも必要なのではないかと思いますので、このあたり注意していきたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(矢田富男君) 久留美正次議員。 ○16番(久留美正次君) わからんことないですけど、そんな理屈じゃないんです。それだったら役場の仕事なんか、誰がしても一緒ということでしょう。それじゃだめでしょう。例えば、例ですけど、通告のときにも言わせてもらいましたように、社会教育という課は、多くのスポーツを楽しむ団体の方がみえます。もう一方で、文化・芸術、そういう感覚の課です。若いときに友達になった人は、同じようになって助けてくれると思います。だから、いろんなハーフマラソンでも、その人たちの協力があってできているんですから、課、課によってその事情は全部違うと思います。それはもちろん、例えば、庶務係長という職責であれば、どこの課でも大した違いはないと思います。何のために技術職員と事務職員の採用があるか。組織は、例えば土木の現場ですと、2,500万円以上でしたか、国への報告が要るとか、土木1級技術管理者でなければならないとかあります。資格の配置、役場しますよね。役場管理する人が事務屋でできるんですか。その人たちがしゃべった内容わかりますか。違うんです。私はだから、課長とか、その職員にどうのこうのという以前に、行政がくずれてきたと思っているんです。もちろん人事異動は必要です。水道管というのは、特に下水道管も一緒ですが、道路の中に埋まっているんです。見えないんですから、長い経験、その辺はどういうふうにしたらいいだろうという経験を踏みながら、順次、かわっていかなければ、次の人になったときに無理でしょう。そうやって思います。私は、責任を町長がとってくれるんだったらいいです。今回もミスが重なっているんです、これ。3,000世帯って鵜川原の戸数の倍です。それ以上の戸数です。その辺も考えていただきたいと思います。今の課長の答弁、非常にわかりにくくて残念です。私は、そのような答弁をしているようでは、ミスを改善してきちんと処理はできないと思います。  これからも、こういうことが起きないように、水道課長、えらいですけど、頑張ってください。それは私たち住民、1件1件にささいなことなんですが、これほど大事に生活に影響するものはないんですから、その点だけは覚えておいてほしいと思います。残念な答弁でした。  次に、もう1つだけ例を言わせてもらいます。  現在、川北・諏訪地内で、水道管の更新事業がされております。その工事で昔は黒いパイプでポリパイプというんですが、仮設工事をされてましたけど、今回、ステン管というのでされております。ちょっとステン管の写真、先に映してくれますか。今朝撮ってきたんですが、これ表に出ている丸い管、U字溝の横にある管、これ全部ステンなんです。誰が考えてもステンというのは高いです。レンタルで借りるにしても高いです。そしてもう1枚、ほかの写真も映してください。これそのステン管が道路方向に行っている部分。埋め込んであるんです。工法的には本来、ステンは埋めないと私は聞いているんですが、埋められています。そして横に一本、取り出した管があります。これがこのうちにいっている給水管なんです。この写真で見ていきますと、この左にようけあいているところ、ここに新しい管を今度また舗装を受けて入れていくんです。これ現在できているのは仮設工事ばかりなんです。工事金額は7,100万円余りですが、その中に約2,000万円程度仮設工事が含まれているということでした。私は、元技術職員ですし、水道に少し置いてもらいましたので、余分な知識がついたんですが、企業会計は無駄な工事はしたらだめなんです。それは住民からいただいた水道料金が直結して返っていくからです。この意識が大事なんです、公営企業は。もちろん公営企業法3条にも書いてありますので、間違いございません。この工事について、次、断面図を映していただけますか。これちょっと小さいので見にくいかもわかりませんが、向かって右のほうに書いた管が、今、舗装が割れていた仮設管という工事なんです。道路の中央部に下のほうに下水管が入っております。仮設管の下に今の水道管があります。この水道管は90センチの深さ程度に埋まっております。そして反対側のうちが給水するためには、90センチ程度の深さを掘って、給水管がいっています。仮設管は今の写真で見てもらったら、赤で書いた線。ここをいっているんです。そして、この緑で塗ってある部分、これが新しい水道管を入れていく場所です。緑の部分をまず掘削しなきゃなりません。そのときに、私が言いたいのは、今の既設管はこの管の下なんです。場所によっては若干、浅いかもしれませんが、基本的には90センチ入ってますから。今度の本管は、深さ60センチに入れるんです。そうすると、管を足すと75センチです。下の管だったら当たらないんです。既設管は。今の仮設管とひいてあるのは、緑の中央部にいきますから、工事の掘削に非常に邪魔になるんです。はっきり言って、この仮設工事は全く不要です。仮設工事の目的は、あくまでもこの緑の部分を掘るときの支障になるものをどけるんです。そして反対側のうちの日常生活に水を供給、毎日しなきゃなりませんから、あくまでも個人の家の前に黒いパイプがずっとはってあるとこういう工法なんです。これじゃ必ず掘削しにくくなるんです。これは、本来の仮設工事の目的の今言った目的を果たさないための工事になっているんです。これはコンサルに設計させたのかどうかわかりませんが、その辺を日常、工事の発注している職員の経験年数が足りないから認めてしまったと思います。だから、職員個人が悪いんじゃないんです。そこはその子なりに一生懸命やっているんですから。与えられたそこに行って、その仕事をしないといけないからしているんです。こんな工事をしていたら、だめです。これ副町長、よろしいですか。私も自分なりにもっと詳しく調べさせてもらいます。また委員会でも聞かせてもらいます。副町長も、本当にこの工事が適切だったと言えるか、調査していただけませんか。答弁をお願いします。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  副町長、諸岡高幸君。 ○副町長(諸岡高幸君) 当然、今までの設計からの過程がございますものですから、私なりに確認させていただきたいと思います。 ○議長(矢田富男君) 久留美正次議員。 ○16番(久留美正次君) 私は、これはどうやって調べるかわかりませんけれど、きちんと水道課の職員に聞いて答えが出ません。少なくとも検収をして、引き取ったコンサルですから、そこから聞いたって、私は合わないと思います。いろんな私も水道の知識のある人に聞いてきました。その範囲では、全員が私と一緒でした。これだけは覚えておいてください。  そして、無駄と思われる金額になったとき、1,000万円から1,500万円になると思います。それは町長には言いにくいですけど、町長が出さないとあきませんよね。何もならん工事しているんですから。こうやっても思ってます。それがきちんとしたけじめ、そういう原因を起こしたのは人事やと私は思っています。  今回のミスを減らすというのは、その辺を配慮してきちんとしてもらわないとあかんと思います。適切な処理、きちんとしていただくことを信用して、これはこれで終わります。  私は、水道料金で、何しているんですか。人が真面目に質問しているのに。私の時間なんです。私、あなたに答弁求めましたか。 ○議長(矢田富男君) 久留美議員、質問してください。 ○16番(久留美正次君) 私が今言ったように、人事にありますと。やっぱり人事をしっかりすれば、町長を支える組織が強固になるんです。そしてそれは、住民にみんな還元されると思っているんです。今、悪い例がこの水道事故やと思っているんです。住民は被害をもらっただけです。そりゃ個人の人で市街化の人は、こんな汚い水、お金払って飲まないとあかんのか、こうやって腹の中は思っていると思いますよ。料金請求されるほうが納得しませんよ。私は、一人一人がそうやって思っていると思う、濁った人は。それに対して、きちんとした言葉ありませんし、そういうことのないように私はしてほしいんですから、時間がありませんので、水道課の実際の例を話させてもらいましたけど、下水道課の井戸水に対応する、使用者に対応、課長、ここにも参考にしてもらわなあかんところがあると思っています。資源ごみ、環境課長、これも区長やみんなが住民が努力してくれたお金は、やはりきちんとその人たちに返すべきです。詳しいこと申しませんが、公金の管理と検査、町の財産になりますので、その辺ももう少し考えてほしい。町長の公務出張ももう少ししてもらったほうがいいんじゃないか、改善すべきことはあるんじゃないかとこうやって思っております。  これで終わりますけれど、最後に教育長、ちょびっと時間があるので、私の思いをしゃべらせてください。というのは、サッカー場なんです。教育長になってすぐサッカー場、非常にこうやってやっていきたいという意気込み、よくわかりました。そのとき、この議場で一番初めに教育長が言ったのは覚えていますか。のり面も観覧席にしていくと言われました。現実に観覧席つくるだけの予算が最終的になかったです。そして、サッカー場自体、若干、コートの大きさはあるんですけど、横にするスペースが欠けています。安全面からいくと、僕はフェンスにぶつかってしまうと思っているんです。そして、せっかくサッカー場をつくったんですが、これは手戻りができないです。私は予算というものは、サッカーの面だけつくったらいいんじゃない。その横がみんながサッカーを楽しみに来る人が、安全で、この安全が僕は欠けていると思っているんです。そしてそれをさらに、例えば景観をよくしていく植栽の幅とか、いろんなものを考えていくとき、私、町長の思いがあって、サッカー場をつくって、それをだんだんよくしていってほしいと思います。一番初めのそれが欠けていると、幾らしてもダメなんです。私はまともにサッカー場が喜べない原因はそこにあるんです。やはりいいものを楽しむ、スポーツを楽しむ人が決められた寸法がないということがこれ問題だと思っているんです。解決できるのであればしていってほしい。それは今、私があえてこの質問をした中にも含まれると思っているんです。一生懸命頑張ってやってくれたことはわかりますけれど、教育長が3月に言ったことが現実にできなかったら、そこで予算的に若干無理でしたとか、何らかの発言があってもいいんです。この点については。  そして、私たち議員もいいものについては、いいものにしていってほしいと思ってますので、決してここで言うのが問題だけじゃない。それは僕はそこでサッカーはようしませんけれど、その人が危ないと思うようなものについては、本当に何とかしてやってほしいと思いますよ。できたら、着替えする場所ないです。私、自分勝手に思っていたけど、上の町道、町道を廃止すればそこに建つんやわね。極論ですよ、これは。それぐらいの感覚で、スポーツを楽しむ人がサッカーは着替えなきゃならんでしょう。そしてトイレはよくしてますけど、そういうものが絶対要るんですから、幾らほかをよくしても、肝心のスポーツする子がフェンスまでの距離が足りないなんて、これは解決できるものならしてほしい。この解決なくしてほかのものをしても意味ありませんもんね。1つ1つがもう少し気配りをして、いいものにしていってほしい。こうやって思っております。  長々と質問して申しわけございませんでした。これで終わりたいと思います。議長、ありがとうございました。 ○議長(矢田富男君) 以上で、久留美正次議員の一般質問は終了いたしました。  ここで暫時休憩をいたします。休憩時間は10分程度といたします。               午後 1時38分 休憩             ~~~~~~~~~~~~~~~               午後 1時55分 再開 ○議長(矢田富男君) 休憩前に引き続き、一般質問を続けます。  なお、観光商工推進室長、樋口直也君が出席をしておりますので、よろしくお願い申し上げます。  4番議員、伊藤 敦議員、登壇願います。            〔4番 伊藤 敦君 登壇〕(拍手) ○4番(伊藤 敦君) 皆さん、こんにちは。4番議員の伊藤 敦です。議長に、今、発言の許可をいただきましたので、質問通告どおり質問させていただくつもりでございます。  まず、冒頭に、この議会が終わりますと、これ映画のスターウォーズが公開されます。スターウォーズという映画は、私、小さいころ大好きで、日本のいろんな文化とか、そういうのも反映されていると言われています。例えばダースベイダー、これは伊達正宗の甲冑だと言われています。ハン・ソロという人がいます、これは服部半蔵。オビ=ワン・ケノービ、これは帯が黒帯、オビ=ワン・ケノービ、黒帯とこういうことです。柔道になっていると。何が言いたいかというと、これもし、うちの町で御在所とか、湯の山とか、マコモとか出てきたら、これはすごい全世界にこの町が届くということになりますので、そういうのも1つ夢に置きながら、18日、私は見たいと思います。  そして、きょうちなみにこれダースベイダーのネクタイできょうやってまいりましたので、暗黒面にとらわれずフォースを信じて頑張りたいと思いますので、よろしくお願いします。  それでは、本題に入る前に、今年も12月に入りまして、残すところ1カ月となりました。年々月日が流れるのは早くなるわけですが、ここ数年で一番月日の流れるのが今年は早かったなと感じました。  人間というのは、年をとると、1年1年が早く感じられるらしいですが、40歳過ぎた私は初老ということですから、仕方がないのかなと思います。  また、今年はいろんな役をいただきまして、そのために、東京や大阪へ行くことが多くなり、都市部での現状を肌身で感じることができました。一番感じることは、やはり外国人観光客が多いということです。特に10月に大阪へ行ったときは国慶節に当たり、中国人観光客がたくさんいました。流行語大賞にも入った「バクガイ」、ドラッグストアや大型電器店では、中国人観光客、カートに山ほど商品を積んで買う姿が見られました。  また、そこの店員さんも外国人の方が働いてまして、これインバウンド対策なのかわかりませんが、ほとんどの方、ある程度、日本語は話せるんですが、カタコトと言いますか、ふなれな日本語で接客されると、ちょっとなと感じることもありました。  特に、薬局とか、外国人の方が接客されると、自分自身も滑舌が悪いものですから、なかなか伝わらないというのもありますが、こっちも大丈夫かなという気になります。「郷に入れば郷に従え」、日本にはこういう言葉がありますが、もっと日本の文化を学んでほしいなという気がしました。
     また、今年はいろんなデモ隊、デモに遭遇しました。国会前や総理官邸前でデモ隊を見てましたら、僕は若い世代が政治に興味を持つという点では否定はしませんし、いいことだと思います。しかし、日本は議会制民主主義の国です。20代、30代の有権者が50代以上の約半数の30%しか選挙に行ってないということですから、まず投票に行くことを考えるべきではないかと感じます。議員というのは、町長もそうなんですけど、票がなければ即失職するわけです。よく政治家は、若者の言葉を取り上げてくれないと言いますが、選挙に行く世代と行かない世代、当然、選挙に行く世代の方向を向くのがこれは自然の摂理かなという考えがあります。  僕は、外でデモされるよりも、「選挙に行く」「投票に行く」という形で、政治参加をお願いしたい。また候補者としても、選挙に行って候補者に投票してもらうのがうれしいですし、また違う候補に入れられると結構しんどいです。冒頭、僕も初老と言いましたが、まだまだ若い世代と考えておりますので、今後、政治に興味に持ってもらいたい。また来年からは18歳から投票が開始されるということですので、選挙に行ってもらうよう呼びかけたいと思います。  それでは、本題に入ります。  自治体運営にはお金が必要です。財源としましては町民税やら固定資産税や地方交付税等、さまざまな税金であります。  アメリカ35代大統領ケネディは、「国があなたのために何をしているか、してくれるのかと問うのではなく、あなたが国のために何をなすことができるのかということを問うてほしい」ということです。この考えは僕、大切だと思います。先日、藤田議員の質問の中で、学校の補修を皆さんで行ったとありますが、これは実にすばらしいと思っています。確かに行政がやってほしい。これもわかります。けど、自分たちが愛する学校、そしてそういうことを行政、仕方がなくやったかもしれませんが、やるということは、ただ単に行政から金をもらってやるというよりも、もっと大きなものを得たのかという気がします。例えば、私の地元地区、潤田地区でも、フォーラム潤田が国道306号線や堤防の除草作業を行っています。地区からの助成は少しありますが、大半は持ち出しのボランティアという形です。僕のところにも町に何々してほしい、頼んでくれないかという要望が来ます。正直な話を言いまして、こんなことぐらい自分でやってくださいと、行政に頼むことではないでしょうということははっきりと断るようにしています。断られた方には、あいつだめな議員やと、伊藤はだめな議員やという人もおると思いますが、それはそれで仕方がないと、こういう考えで、今、私、議員活動しております。  自分たちでできることは自分たちでするべき、そう考えます。家の中でも同じです。子どもに対して自分でやれることは自分でしなさいと教育するはずです。当然、僕も毎日のように嫁さんに、自分のことは自分でしなさいと言われます。そして、最近では娘にまでも言われるわけです。全て行政に頼っては、お金がいくらあっても足りません。子どもを持つ親として、もっともっと確かにやってほしいサービスあります。しかし、行政サービスの充実には全てお金がかかるわけ。お金が湯水のように使える、何でもかんでもできる。それならいいです。しかし、菰野町は地方交付税に頼らないとあかん団体です。しかし、この地方交付税、僕は人口減少や消滅する自治体と騒がれる時代において、この地方交付税が減額されるんじゃないかなという考え方があります。  では、この将来予測できる自治体に対応するのはということで、先ほど久留美議員からも出ましたが、まずは行政の無駄を省くということです。もっと安くならんのかとか、もっと効率よくできないのかとか、以前にもお話しましたが、行政のミス、差し替え等の紙やコピーの無駄、その他の人件費の無駄、これ税金です。あと事業を行うとあります。これに関してはかなり難しいと考えます。職員は行政のプロではあるが、企業のプロではないからです。したがって、各種イベントが開催されますと、あれと思うことも少なからずあります。また、継続したイベントなら、もっともっとやるべきで、考える余地もありますが、一過性のイベントはそのときだけでよくても、今後、考えるといかがなものかと考えます。  各種誘致というわけで、もう1つは、名張市で今年、競艇の場外舟券所、ミニボートピアが開設されました。ギャンブルと言いますと、いろいろ嫌がる人もおるかもわかりませんが、僕は国が認めた公営ギャンブルですから、議論する余地はあると思います。何でも議論せなあかんということです。  次、受益者負担の徹底。税金は平等に使わないといかん。これがもとにあると基本的にあるんです。お金を取るところからはしっかり取ってほしい。うちの町で無料で使える施設等がありますが、このままでいいのかなと気はします。  あと、ふるさと納税、これに関しては、最初、ふるさと納税はおっと思ったんです。でもいまや、ふるさと納税するのか、景品が欲しいのかわからない。かなりエスカレートしている。当初の趣旨とはかなり離れているんじゃないかと考えています。結局、いろいろあった挙げ句に、とどのつまり、税金を上げるというわけです。最後は。これは勘弁してほしい。今回は税金を上げるわけではなく、税収を上げることを考えてみたいと思います。いまや正社員に比べて、非正規の割合が平成26年度で1,962万人、37.4%とのことです。また、現状、三重県最低賃金では771円、1日8時間働いても6,168円、月に20日働いても12万3,360円、そこから税金、年金引かれると、10万円を確実に切っています。また、非正規の年収200万円以下の割合が全体の非正規雇用の70%と言われています。メディア等の口コミを見ましても、大体60万円から150万円というのが多いようです。これでは全体的な所得が下がり、町民税だけでなく所得税も下がります。また、就職や所得が結婚や少子化の問題とリンクするというならば、それも解決のきっかけになるかもしれません。  僕は、非正規の社員から正規社員にするお手伝いを行い、個人の所得を上げ、町民税に反映してはいかがと思います。  では、具体的にどうするか考えますと、資格取得や就労支援を町として行うと。議員というのは職業ではなく、よくよく考えると私ら議員、4年契約の契約社員。こんな感じです。将来のことを考えると、たまにハローワークへ僕、行くことあるんです。今後のことを考えるとハローワークへ行って、将来はどうかなと思います。今も同じですが、ハローワークへ仕事を探しにいきますと、「経験年数」、「要資格」というのがあります。経験年数というのは、仕方がないですが、要資格をクリアすれば、その会社の面接が受けられるわけです。また、資格は邪魔にもならない。厚生労働省や三重県では、ポリテクセンターや高等技術学校等での職業訓練を行ってますが、菰野町としてもそのようなお手伝いができないかと考えます。  フリーターの子どもはフリーターなんて、言葉もありますように、非正規社員の中には、今の自分の現状を打破したいが打破できない。打破する方法がわからない、誰に相談していいかわからない、そのように考える人も少なくないのではないでしょうか。やはり、最後は自分の意志と努力、全て面倒を見ろと言いません。行政として背中を押して、正規社員へのきっかけをつくってやるのも1つの考えだと思いますが、いかがでしょうか。  幸い、菰野町の周りには、四日市・鈴鹿をはじめ、コンビナートや工場がたくさんあります。人手不足とよく聞きます。本当にこの秋には、各種低収入とありまして、そこでも相当人が少なかったということで、皆さん、誰かおらんかとよく電話をいただきましたが、僕も最近全然離れてますから、そういう業界から。全くおらんわということで話をしていたところです。  資格が全てではありません。先ほど言いましたが、資格試験の補助、資格試験の講座等を国だけに頼らず、町として行っていくことにより、少しでも就職に有利に働き、正規社員がふえ、所得が上がり、それが税収につながる、また菰野町へ住めば、就労の応援をしてくれるとあれば、住んでよかった菰野町に、また住みたいという人もふえるんじゃないかと。なお、この中では、障がい者等や老人等の働きたくても働けない人、子育て中の非正規社員、それから規制緩和での有資格者の非正規雇用は含まれてませんから、あらかじめ申し上げます。  次、質問2です。前回も少しお話させていただきましたが、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」というわけで、来年8月11日から山の日として休日がふえます。観光の町菰野町・農業の町菰野町、いろいろあります。毎度毎度言いますが、菰野町の場所を聞かれますと、御在所岳の麓です。湯の山温泉のところですよと伝えます。以前に町長もおっしゃいました。菰野よりも湯の山とかが名前が勝っているということです。これ本当にそのとおりだと思います。御在所の語源が神や仏がいる。ございますということで御在所ということですが、町民にとって御在所岳は、単なる山ではなく、ある意味、心のよりどころの存在なのかもしれません。昔、名古屋や大阪の友人が、うちへ泊まりにきまして、朝、外へ出ると、御在所岳が真正面に見えて感動したという方がたくさんいます。この御在所岳の麓菰野町、来年、山の日に向けて、観光等で何かアクションすることはございませんか。  以上、この質問をまず1回目の質問とさせていただきます。よろしくお願いします。 ○議長(矢田富男君) 伊藤 敦議員の一般質問に答弁を願います。  石原正敬町長、登壇の上、答弁願います。              〔町長 石原正敬君 登壇〕 ○町長(石原正敬君) 4番議員の伊藤 敦議員にお答えいたします。  まず、大きく2ついただきましたが、非正規雇用労働者の正社員転換についての御質問をいただきました。四日市公共職業安定所管内における平成26年度の有効求人倍率は1.21倍で、前年度より0.16ポイント増加するなど、雇用情勢の緩やかな改善が継続しています。  町内の求職者の就労支援としては、四日市公共職業安定所が公開する週刊求人情報一覧を紙媒体で住民課窓口に設置し、希望者へ提供していますが、本年9月から職業相談や職業紹介の効果的な実施のため、厚生労働省の承諾を得て、ハローワークの求人情報のオンライン提供サービスの利用を開始いたしました。  現在、観光産業課及び子ども家庭課で端末を利用でき、母子福祉の相談とあわせた就労相談に対応することとしており、求職者の希望に沿った職種などが検索、抽出でき、円滑にハローワークへ誘導できると考えております。  また、厚生労働省の認定を受けたNPO団体が実施している北勢地域若者サポートステーションは、毎月第3水曜日に菰野町農村環境改善センターにおいて、出張相談を行っており、専門家の就労相談、スキルアップのための訓練、職場体験などのプログラムがあり、就労に向けたサポートを行っております。  正規雇用への転換に向けては、正規雇用を目指す若者を専門に支援する「キャリアアップハローワークみえ」が実施している「みえわかもの支援コーナー」の職業訓練等の活用誘導を図り、安定した就職ができるよう努めるとともに、企業みずからが非正規雇用者のキャリアアップに取り組む正社員転換の仕組みづくり、拡充について、関係機関に働きかけるなども検討してまいりたいと考えております。  今後におきましても、ハローワーク、三重労働局、北勢地域若者サポートステーションなどと連携し、就労支援にかかわる就職面接会や職業訓練など、求職者にとって有用な情報提供や活用推進を図っていきたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願いいたします。  次に、「山の日」でございますが、平成26年5月30日に公布され、来年から施行するという「山の日」でございます。  「海の日」以来、20年ぶりの祝日の新設となります。山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝することを趣旨として、当町においても平成24年度から継続的に「ふるさとの山プロジェクト」に取り組んでおり、鈴鹿国定公園に指定された豊かな自然と御在所岳、釈迦ヶ岳をはじめとする鈴鹿山脈、菰野富士などをはじめとする里山の資源を有している町として、この貴重な財産に感謝し、豊かな自然を守り、次の世代に引き継いでいかなければならないと考えております。  この「山の日」が施行される機会を捉えてのイベントについては、夏休み期間中でもあることから、家族連れの子どもを対象にした菰野町の豊かな自然に触れ、山々に親しみを持っていただけるような体験や学びなど、魅力ある要素を取り入れたイベントを関係団体とも連携しながら実施することで、広く町内外の方々に豊かな山林資源や、すばらしい景観をアピールできるものと考えております。  なお、8月11日といいますのは、いわゆるお盆の時期が差し掛かりまして、大体、お盆が終わりますと、海から山へというような観光客の皆さん方の認識があるようでございますので、これを契機にしまして、今申し上げたような考えのもとで、何かアピールできたらなというふうにして考えておりますので、御理解賜りたいと思います。 ○議長(矢田富男君) 一通りの答弁が終わりました。  再質問がありましたら、御発言ください。  伊藤 敦議員。 ○4番(伊藤 敦君) では、就労支援のほうからいきます。  菰野町は今年9月から求人情報オンライン提供サービスを利用開始ということと、あと北勢地域若者サポートステーションが農村センターで出張相談を行っているということですが、それぞれ利用者数を教えてください。まずは。 ○議長(矢田富男君) 伊藤 敦議員の再質問に対し答弁を願います。  観光商工推進室長、樋口直也君。 ○観光商工推進室長(樋口直也君) 町長答弁にもございました。まずは、ハローワークの求人情報のオンライン提供サービスの利用、それから北勢地域若者サポートステーションの利用というところでございますが、9月導入以来、これまでのところ、オンラインを活用しての相談実績としてはございません。もう1つ、北勢地域若者サポートステーションにつきましては、出張相談が毎月第3水曜日に農村環境改善センターで出張されております。「おしらせ版」への広報等を行っておりますが、菰野町における毎月の出張相談での相談者は1、2名というところでございます。  四日市にあります北勢地域若者サポートステーションにおける昨年度の菰野町在住の相談実績は、延べ170人というところであり、そのうち15人の進路決定者がございました。 ○議長(矢田富男君) 伊藤 敦議員。 ○4番(伊藤 敦君) 税務課長、済みません。教えてください。  仮に、年収をフリーター年収120万円とした場合、正規社員の年収を300万円としたら、同じ条件では町民税、どれぐらい違うか、年間で幾らか教えてください。 ○議長(矢田富男君) 税務課長、高橋正士君。 ○税務課長(高橋正士君) 年間給与収入ということで、いろんな控除はありますけども、その辺は全く無視して基礎控除だけでお1人ということで、計算しますと、1年間の町民税、例えば300万円の給与収入の方でしたら16万2,000円ほどになります。もし120万円ということでしたら2万5,000円ほどの税額となります。 ○議長(矢田富男君) 伊藤 敦議員。 ○4番(伊藤 敦君) 観光商工推進室長、16万円と2万5,000円、14万円ぐらい開きあります。そんなに違うなら、少しぐらい先行投資して、規約をつけないといけない。規約をつけて先行投資して、本気の人、やる気があるかと聞いたら、みんなやる気あると言いますけど、本気の人だけでも資格取得の補助、お手伝い。例えば勉強します。そのためにちょっと資格の勉強したいんですと言ったら、それにちょっとお金だしてあげると。仮にこれ、年間10何万円違ってくると、1年に10何万円払っても、例えば5年間在住しなさい、10年在住しなさいといったら、先を考えたらすごく収入が上がると思うんです。それも含めて、一応、できないかお聞きしたいんですけど、お願いします。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  観光商工推進室長、樋口直也君。 ○観光商工推進室長(樋口直也君) 就労支援の体制といたしましては、私どもハローワークをはじめとして、三重労働局、それから先ほど来、出張相談もやっていただいている地域若者サポートステーションと連携しているところでございます。  今後におきましても、そういった就労相談、職業訓練、それから就職面接会など、労働支援の活用推進というところで考えていきたいと思っておりまして、関係機関との連携を深めて、引き続き求職者へというような情報提供に努めていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(矢田富男君) 伊藤 敦議員。 ○4番(伊藤 敦君) 人を育てるとか、ビジネスもそうなんですけど、先行投資というのは必要ですから、今後、そのようにお考えいただいて、本当にフリーター救済、非正規の救済もありますし、それに町の税金上がっていくということですので、一度またお考えください。また、いろいろと求人オンラインサービス0人ということですね、利用が。菰野町に図書館とか、農村センター、ハコモノあります、建物が。空いているスペースがあると思うんです。  以前、僕、図書館にカフェを入れたらどうやという話をさせていただきましたが、そこにハローワークのサテライト的なものを誘致したらいかがかなと思います。そうすることによって、住民の方がちょっと行けるやと。やはり話を聞くと、四日市まで出ていくと1日仕事、半日仕事やというわけです。保健所もそうですけど。それも含めて、この4万人の人口がおる中で、いかがお考えかお聞かせください。お願いします。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  観光商工推進室長、樋口直也君。 ○観光商工推進室長(樋口直也君) これまでのところでございますけれども、ハローワーク等の求人情報の関係でございます。  これまでにつきましては、週間の求人情報一覧を紙媒体でというところで送られてきたものを希望者に提供しているところ、まだ実績は伴っておりませんけれども、オンラインサービスにより求職者が希望するタイムリーな求人情報が提供できるというところで、検索も選択もできるというところを求人票を発行して、ハローワークへ円滑に誘導するというものでございます。  今後におきましても、ハローワークに足を運ばなくても、最新の情報が町の窓口で提供できるというところのメリットを生かせるように、活用機会の向上に努めていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(矢田富男君) 伊藤 敦議員。 ○4番(伊藤 敦君) わかりました。それも含めて、今後また考えておいてください。  それでは、教育課長、教育の視点からお聞きします。  非正規社員の中では、「フリーターこそ終身雇用」。「正社員でいるとリストラや定年がある。フリーターのような立場なら、本当の意味での一生涯の終身雇用が可能だ」とか、「だから、今は不安定でも、将来フリーターが安定するんだ」と言う方がみえます。  僕もこの考え、確かにありかもわからないですけど、どうなのかなと思うんです。その人は置いておきましょうという話もありますが、でも、ここも救済するべき、こういう考え方を持つのは、教育がもともとやと思います。  非正規社員の中には、正社員として働く機会がなく、非正規雇用で働いている方もたくさんいます。  落語家の立川談志さん、こんな言葉を残されています。「何の職業でもいいのだけれど、そうなれる資格、レベルに自分をもっていく道筋がどうもあやふや。好きなことをやり、それで食えるようになりたい。だからそれに向かって懸命になるはずなのが、現代はアルバイトで食えてしまう。それは楽なごまかしになっていくのではないであろうか。」と。要は何となく生きて、何となく生まれて、何となく働いて、何となく育っていくと。僕もまさにそのとおりだと思います。  僕は、非正規より正規のほうが有利に働く場合が多いと考えます。小学校から始まり、高校、大学卒業してから就職すると考えて、全て親や学校に守られています。それが社会に出れば、そんな甘いものじゃない。きれいごとばかりでは済まされない。これが社会です。要するに楽して金はもうかりませんということを言いたいです。そのためには働く意欲を教育すべきではないか。もちろん学校だけではなく、保護者にも問題があると思います。  以前は、義務教育を卒業して就職する人が多く、中学校で職業講話等を聞く機会があったようです。現在でも職業実習等を行っているようですが、例えば、私、知り合いに名古屋で働く86歳の女性がおります。よくこれ話聞くんですけど、その方、58歳で社会保険労務士の資格を取られたんです。それから20年間、78歳まで現役社労士を務め、今でもボランティアでいろいろ相談を受けています。本人いわく、老後のお金の心配なんて何もしていないと。働けるうちにしっかり働くべきだと。時代がよかったのかもしれないが、私は運もあって今まで来たが、運は自分で勝ち取るべきやと笑顔で言ってました。  また、僕の経験の話をさせていただきます。  最近では、子ども手当、医療費の返還、もらってうれしい手当もありますが、うちも年間15万円ぐらい、子どもは1人ですから12万円の医療費返ってきますから、15万円ぐらい。恥ずかしながら何に消えたかわかりません。  僕は一応資格を持ってまして、第二種電気工事士。この資格は経験年数要らずに、今、電気科の高校生なら必須のところもあります。ちなみに、この資格はポリテクセンター、先ほど出ました職業訓練学校、そこで勉強し、授業のあと講師にお願いして補修しました。あと独学、そして試験を受けました。以前入った会社に入社したら、半年後にその通知が来ました。合格通知が届いた。免許を取得したわけです。今まで自動車学校の免許しかなかった者が免許を取得したわけです。その際、会社がよかったのかもしれませんが、会社から月3,000円の手当をいただきました。今よりも年齢がすごく若かったです。8年ぐらい前です。給料も実は私、そのときのほうがよかったんです。でも、そのときの3,000円、年間3万6,000円、非常にうれしかった。嫁さんともその話は今でも、だいぶ冷えてますけど、その話をすると嫁さん、今でもニコニコします。それぐらいうれしかったです。  ほかにも幾つか勉強しました。小学校から始まり高校まで、6・3・3、12年。ほとんど勉強しなかった私ですが、12年間何だったんだというぐらい勉強しました。後悔先に立たずと言いますが、もっと前から勉強していれば、高校も町長の後輩になれたかなと私、思うかなと希望があります。今になって言いますけど。  そのとき感じました。人間は死ぬ気でやれば何でもできる。やはり待ってもらうお金よりも、勝ち取って稼いだお金のほうがうれしく、目的をもって大切に使える。お金が全てではない。しかし、この国で生きていく以上、何をするにもお金が必要となります。働くことの大切さ、努力する大切さ、働ける人が働きたくても働けない人を助ける優しさ、お金を喜ぶ、稼ぐ喜び、しっかり働いてしっかり納税することは、郷土を愛することにもつながります。子どものころから教えていくべきだと思いますが、いかがでしょうか。教えてください。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  教育課長、舘 弘己君。 ○教育課長(舘 弘己君) 先ほど、働くことが大切である。あるいは働く意欲というところで御質問いただいたということで、少し学校の状況について御説明をさせていただきたいと思っております。  社会に出た子どもたちが、将来、働く意欲を持てるために、学校においての取り組みでキャリア教育というものがございます。このキャリア教育というのは、職業観であったり、あるいは勤労観、こういったものを育てる教育であるんですが、これだけではなく、児童生徒にみずからの生き方について、先ほど、談志さんの話もありましたように、やはり生き方について考えさせ、自己の選択力と、あるいは自己の決定力、こういったものを育てる教育というふうに捉えております。  これらの取り組みを重ねていきながら、卒業後には社会の中で、自己の力を発揮し、さまざまな社会参加とか、あるいは就労することができるようになることを目指しているものであります。そのために、小中学校におきましては、卒業後の社会生活を見通して、働く意欲や職業に関する知識や技能、あるいは態度を育てる指導を行っております。  先ほど、小中学校からというふうなことを言われましたが、やはり小学校の段階から発達段階に応じまして、教育活動全体を通して行ってきております。もう少し具体的な内容を紹介いたしますと、生活の中で自己の健康管理や安全への配慮。やはり健康な体でなければ働くことができませんので、健康管理、安全配慮、それからこれは基本的なことでございますが、時間を守るとか、あるいは身だしなみや挨拶、マナー等の基本的な生活習慣の確立、それから就労先などに適用するために、良好な人間関係を形成していく能力、また、児童生徒が意欲的に物事に取り組む姿勢を日常的に育てていく、こういったことが大切であるというふうに思っております。  そのために、日々の生活場面で、児童生徒、これらが認められることとか、あるいは成就感、こういったものを得られる体験をさせていくことが、働く意欲につながっていくものだと考えております。  このような取り組みを積み重ね、働くことの意義を理解し、働く意欲、こういったものを育てるために、中学校では御存じのとおり、職場体験を取り入れているわけですが、職場体験等は卒業後の社会参加や自立に必要な力を身につけていく大切な学習の場と考えております。  今、働く意義であったりとか、人のかかわりをお話しましたが、やはりもう1つ、夢や希望を持って生きていく、そういったことも含めて、小中学校では指導を行っておりますので、御理解賜りますようよろしくお願いします。 ○議長(矢田富男君) 伊藤 敦議員。 ○4番(伊藤 敦君) 今後とも継続してお願いします。  それでまず1つ目の質問を終わります。  次に、再質問2の1ということで、「山の日」、5月30日に公布されたということで、きのうは中山議員、誕生日でしたが、これ5月30日、私の誕生日なんです。以前からひそかに興味を持っていたんですけど、近年、登山ブームで、たくさんの方々が菰野町に訪れます。ブームになりますと、やはり初心者がふえます。山登りには危険がいっぱいです。また、御在所は中部国際空港が一番近い雪山ということで、海外からのインバウンドの受け入れ先としてもいい場所だと考えます。  山と言えば、登山だけでなく、鈴鹿スカイラインへドライブに来る方もみえます。また夏にはキャンプに行く人もいます。しかしながら、ネット環境、いまいちじゃないかなと思います。スカイラインやキャンプ場に行くと、携帯電話の電波が届かないところもたくさんあります。SNSをいろいろやられて、山の景色やそういうものを瞬時にアップしたい方もいると思います。また、非現実を味わうために、登山やハイキング、キャンプ等に来るわけですが、しかしながら、今は携帯電話というのは体の一部になっていると。そういっても過言じゃないかなと思います。突然トラブルが発生した場合、携帯電話がつながらないとなれば、冷静さを失い、さらなる危険が発生する場合があります。自然と携帯電話、何だかこれは不思議な話で、私、思うんですけど、現代というのはそういうものかと思います。また、御在所は危険な箇所もありますが、日帰りで登山ができ、初心者でも登山が可能な山と聞いておりますから、初心者の登山客も多いと感じます。これを機に、山間部のネット環境、携帯電話の電波塔をメーカー等、いろんな企業に依頼してはいかがですか。お願いします。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  観光商工推進室長、樋口直也君。 ○観光商工推進室長(樋口直也君) 登山客を含め、山間部のネット環境ということで御質問をいただいたところでございます。  議員おっしゃるとおり、登山ブームということもあって、初心者の登山者の増加、また、アジア地域からの訪日外国人旅行者も増加しているという日本の現状もございます。  それに伴って、Wi-Fi環境の整備というところは、観光客の利便性が向上するという点、それから情報発信力もあるというところで、着地型観光にとっては、必要不可欠なものというふうな考え方になってきております。  また、天候の推移などをサイトで調べて、安全登山に活用したり、旅のサポートにもつながるというところでございます。  しかしながら、山間地、山中などを電力の確保とか、いろいろ条件の悪い地域というところでは、なかなか整備も難しいと考えており、今後、インバウンド観光も視野に入れて、観光事業者や関係団体とも協議しながら、温泉街の周遊などに有効なWi-Fi環境整備の推進に努めて、観光振興につなげていきたいというふうに考えておりますので、御理解いただきますようよろしくお願いします。 ○議長(矢田富男君) 伊藤 敦議員。 ○4番(伊藤 敦君) ありがとうございました。今後よろしくお願いします。  本当に電波というのは大事なもので、僕らも例えばキャンプに行って、「あれ忘れた、電話しようか」、電波つながらないわけです。ですのでまたひとつよろしくお願いします。  次、山といいますと、登山や観光だけではありません。先日、奈良県の吉野町に行きました。吉野杉や千本桜という自然の町です。その中で、このような活動を見ました。「文様割箸プロジェクト」です。写真を見せてください。これが「文様割箸プロジェクト」といいまして、吉野は、古くから良質のスギやヒノキの産地として知られています。大切に育てられた吉野杉・吉野檜は、まず、建築材として加工され、さらにそこから生まれる端材から割箸がつくられますということです。つまり、割箸は森の恵みを余すことなく使い切るための吉野地域で生み出されたエコ商品と。そして、国産割箸をもっと知ってほしい、もっと使ってほしいという願いのもと、吉野町の竹内製箸所と吉野高校の森林科学科の産学連携により、「文様割箸プロジェクト」が立ち上がったということです。  これが文様割箸です。いろいろ非常におしゃれな箸です。ホームページもありますので、また見ておいてください。  先ほど、この割箸が、2015年グッドデザイン賞を受賞したということで、PRをやってました。
     一番右の人、ひげ生やした方、この方、先生です。真ん中が学生で、これ左が僕なんです。その下ちょっといいんですけど。  吉野地域は割箸を古くから使う吉野地域発祥の割箸に古くから伝わる文様を組み合わせて新たな価値が生まれようとしていますということです。  学生と言いますと、うちの町も、名古屋外国大学とか学生が菰野町の活性化に一役かっていただいていますが、幸い我が町にも高校があります。菰野高校。今、野球部が全国でも知っている人が多い、知らない人おらんかなというぐらいよく言われます。外部視点だけでなく、内部視点として、町と企業や高校、また中学校やあと聖十字学園もあります。コラボして、何か山の日に向けて行うことないですか。教えてください。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  観光商工推進室長、樋口直也君。 ○観光商工推進室長(樋口直也君) 今、御紹介いただきました産官学の取り組みに関して、菰野町でもということでございます。  現在、学生と協働した菰野町の観光PRといたしまして、名古屋外国語大学と連携した外部視点、若い感性で考案したキャッチコピーを含めたポスターを町内の商業施設などに掲示して、菰野町の魅力を伝えているという取り組みを行っております。  また、この11月28日には、演出家、映画監督の堤幸彦さんを審査委員長にお迎えして、愛知工業大学、愛知淑徳大学、名古屋外国大学の3大学の学生が製作した菰野町観光プロモーションに資する映像作品の出来栄えを競った、「菰野町観光プロモーションビデオコンテスト2015」を開催したところでありまして、どの作品にも学生のすばらしいアイデアがあり、今後、この映像作品を菰野町の観光プロモーションに活用していきたいというふうに考えております。  このような取り組みにつきましては、都会の若者に菰野町への関心を促すとともに、地域住民が菰野町の新たな魅力に気づき、再発見するということにつながっていると考えております。  今後につきましても、御紹介いただきました産官学の取り組みを参考に、これからも観光振興に努めていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(矢田富男君) 伊藤 敦議員。 ○4番(伊藤 敦君) 来年は、「山の日」の元年と思います。そして、平成30年になりますと、新名神が供用されたりとか、(仮称)湯の山大橋、また、開湯1300年、鈴鹿国定公園50周年記念というのもあるんです。こういうのを含めて、来年の「山の日」元年から考えて、先のことを考えていただくよう、これからもまたよろしくお願いします。要望です。  いろいろ話しましたが、今回、観光商工推進室長、税務課長も教育課長もさせていただきましたが、主に観光商工推進室長に質問させていただきました。  先日、大阪で橋下市長の演説を聞きました。日本の公務員は、世界から見ても優秀だと。あの橋下市長が選挙対策とはいえ、そのような言葉を発するということに僕は驚きを感じたんです。  また、逆に言えば、選挙対策を差っ引いても、日本の公務員は優秀なんやとそう感じたんです。  しかし、行政改革等で公務員数はかなり減っていると僕は感じています。今回、質問しました観光産業課、観光商工推進室ですが、観光の話から就労の話、農業やとか、いろんなことがあると思うんです。幾ら優秀な職員でも、無理があると感じます。先ほど久留美議員の話にもありましたが、観光課とか、商工課とか、農林課とか、いろいろともっと専門職、大学病院を見るとそうですよね。肩から下だけの先生とか、足だけの関節の先生とか、たくさんいますよ。肝臓だけとか、膵臓だけとかいう方がみえて、専門職というのをつくっていただきたい。これは先ほど、久留美議員が言われましたので、お話いただいても、総務課長、同じような答え返ってくると思いますので、聞きませんが、副町長、またよろしくお願いします。  質問はとりあえず終わりますが、議会が終わりますと、いよいよ年の瀬に入ります。僕、毎年不思議に感じるのは、三重県はパチンコ24時間やっているんです。31日。サラリーマン時代、僕はパチンコをしましたが、全国かなと思っていたら三重県だけなんです。この条例は三重県が昭和39年に施行されたらしいです。大みそかから元旦にかけてパチンコ営業。三重県だけということで、理由をいろいろ調べますと、大みそかの神宮参拝客にトイレや駐車場を提供すると。平成になると、コンビニはじめ、町中に24時間営業って山ほどあります。また、18歳未満の青少年立ち入り禁止をしています。昼間平日、娘を連れておしっこしたい、トイレ行きたいとパチンコ屋に行くと、店員とめてきます。そういう子どもたちに貸し出すのはいかがなのかなと感じます。  勉強不足で、全部把握しているわけじゃないですが、時代にマッチした行政、これからやっていただきたいと思います。  また、今月30日には、競輪の最高峰、競輪グランプリが開催されます。約2,700人の競輪選手の中でトップ9人の選手が出場するわけですが、その中になんと菰野町出身がいるのを御存じですか。浅井康太選手です。ギャンブルと言いますと、嫌がる方もいますが、彼らは日本が生んだ世界の五輪スポーツ、アスリートです。競輪の。ちなみに、このレース、賞金1億円です。今、幾らと言いました、税務課長。すごい10何万円違うと年間言われましたよね。300万円と120万円でそれだけ違うということは、1億円賞金もらったら、もっと住民税ふえるじゃないかと。今、住居はどこなのかわかりませんが、私は、もし住民票なかったとしても、菰野町民としては大いにうれしいと思います。車券買ってくださいとは言いません。テレビの前でも結構です。菰野町の選手が出ますので、皆さん、応援したってください。それで私の質問は終わります。以上です。ありがとうございました。 ○議長(矢田富男君) 以上で、伊藤 敦議員の一般質問は終了いたしました。  ここで、暫時休憩をいたします。  なお、観光商工推進室長、樋口直也君は退席をしていただいて結構です。休憩時間は10分程度といたします。               午後 2時43分 休憩             ~~~~~~~~~~~~~~~               午後 3時00分 再開 ○議長(矢田富男君) 休憩前に引き続き、一般質問を続けます。  1番議員、加藤大輝議員、登壇ください。            〔1番 加藤大輝君 登壇〕(拍手) ○1番(加藤大輝君) お疲れさまです。本日最後の質問をさせていただきます。1番議員、加藤大輝です。お疲れとは思いますが、もうしばらくおつき合い願います。  少しだけ前段に、9月議会以降のこの季節、決算委員会もありましたが、スポーツ・文化・芸能といった催しがさまざまありました。僧兵まつり、かもしかハーフマラソン、芸文祭やけやきフェスタ、各地区のふれあいまつりなど、行政の皆さんや地域の皆さん、各種ボランティアの皆さんとともに参加させていただきました。そこで、少し自分の登った山のことをお話させていただきます。モニターお願いします。  これかなりのパノラマ撮影になってしまったんですが、鎌ヶ岳に登らせていただきまして、これ10月末なんですが、友人たちと鎌ヶ岳を登りまして、左側、滋賀県側から御在所真ん中になって、そこから見下ろす菰野町の一円、パノラマを撮ってまいりました。これは友人とセブンマウンテン、鈴鹿セブンマウンテンを順に登っておりまして、プライベートでも菰野町を堪能させていただき、この菰野町の自然の豊かさも感じてまいりました。その中、改めて自然の豊さ、この菰野町の自然の豊かさと人が集い、人でにぎわい、活力ある菰野町を実感しております。  それでは、通告に従って、質問に入らせていただきます。  今回、大きく消防・救急体制について質問させていただきます。  これからの新指令センターでの通信指令業務が予定されております。また、新名神高速道路の供用開始予定に当たり、今後の菰野町の消防・救急体制に人員確保の充実を着実に図っていただかなくてはなりません。そして、他市との協議の際には、当町の特色・特性を踏まえた当町の立ち位置を確立して協議をしていただかなければなりません。  その中で職員教育にも、また新設備を生かしたよりよい業務環境に努めていただきたいと思っております。  ①の平成28年4月からの通信指令業務が共同化に移行する予定ですが、現在の状況はいかがでしょうか。また、新指令センターにおける設備状況はいかがですか。その中でGPS機能を装備した車両が必要となってくると思いますが、現状、どのようになっているか、今後の方針を含めお聞かせください。  そして②、これは地域消防の消防団の組織体制強化の進捗はいかがでしょうか。若手育成もさることながら、なり手不足という課題があることは皆さんも御存じのとおりだと思います。  当町は、自助・共助・公助を重んじられ、消防団は共助としての地域消防の要となり、町の職員の皆さんと同様に、団員の確保は喫緊の課題として認識されていると思います。  その中、消防団の団員増員。区の自警団や地域で活躍されている各団体との組織体制の強化は、平時・有事においてより一層求められております。今後、どのように団員を確保していくのか、お聞かせください。また、支援隊が発足しておりますが、現状を教えてください。  そして、③自助の分になります。小中学生への消防・救急についての取り組みを教えてください。  子どものころの体験は、しいては大人になったときに、人格や行動として生かされます。菰野町内の子どもたちが育つ環境が将来の菰野町へ大きく影響されます。  私自身、小中学校のころ、小学校で避難訓練とともに消火器を使った消火活動などは覚えており、中学校では部活の記憶しかちょっとないので、なかなか覚えてはいないんですが、小中学校で実施したことは大人になってからも身をもって実践へと移せるものとなっております。  ここで、小中学生と取り上げたのも、町長の目指される自助・共助・公助の三位一体で「みんなでつくる安心安全なまち」ここに子どもたちの教育というものは欠かせないと思います。御答弁願います。  これで1回目の質問を終わります。よろしくお願いします。 ○議長(矢田富男君) 加藤大輝議員の一般質問に答弁を願います。  石原正敬町長、登壇の上、答弁願います。              〔町長 石原正敬君 登壇〕 ○町長(石原正敬君) 1番議員の加藤大輝議員から御質問をいただきましたので、私からまずお答えいたしたいと思います。  消防通信指令業務の共同運用開始に伴う新指令センターの整備の進捗状況について御質問をいただきました。  四日市市消防本部中消防署中央分署の3階フロアを利用しての整備が進められており、建物に係る改築工事は、9月末に既に完了し、現在はデジタル無線機、電子機器の設置調整が進められております。その施設としての代表的なものは、「3市町の全災害を処理する統合指令台」をはじめ、119番の通報場所を特定する「統合型位置情報通知装置」、指令内容を一斉通知する「Email指令装置」、災害情報支援を行う「情報共有システム」、駆け込み通報者に対する「駆付け通報装置」、そして「消防救急デジタル無線遠隔制御装置」などの構成となっております。  今後の進捗につきましても、随時、御報告したいと考えておりますので、御理解、御協力をお願い申し上げます。  なお、機器の詳細並びに質問の②と③につきましては、消防長から補足答弁いたさせます。  以上です。 ○議長(矢田富男君) 補足答弁を求めます。  消防長、白木康裕君。 ○消防長(白木康裕君) 補足答弁させていただきます。  まず、機器の詳細について御説明させていただきます。  先ほど、加藤議員の御質問にありましたように、各緊急車両には、AVMというGPS機能を備えた位置情報端末機器が装備され、通信指令情報の全てが各車両でも同時に把握できることとなります。  運用を開始した暁には、より確実な現場把握をはじめ、各隊の相互情報共有化による円滑な連携活動と指揮、運行管制が可能となります。  また、大規模災害時の各市町間の消防相互応援活動における活動支援を行う機能も備えているような内容となっております。  続きまして、2つ目の御質問の消防団員の確保の進捗状況について、お答えいたします。  これまで各種、調査研究をやってきたわけでございますが、これらを踏まえまして、現在、現行の新入団員採用の手法の見直しを開始しており、各分団の採用地区割への見直しと、また地区に依存しない入団促進の方法及び組織構成のあり方について検討を行っている最中でございます。  また、消防支援隊でございますが、発足当初は30名の予定をしたところへ、35名の消防団OBの皆様に御登録をいただき、その活動実績といたしましては、8月の発足時より11月末現在で、火災の現場活動1件に対し、1名の協力をいただいておるような状況でございます。  今後におきましても、継続的な参加登録への呼びかけ、広報を実施してまいりたいと存じますので、御理解と御協力をお願い申し上げます。  続きまして、3つ目の小中学生への消防や救急についての取り組みについてお答えいたします。  まず、小学生の皆さんには、社会見学の一環としての消防本部の見学を受け入れておりまして、内容的には消防の仕事を紹介するほか、火災予防面での教育の機会をもたせていただいております。  また、夏休みの期間におきましては、町内の小学生に希望を募り、三重県が主催いたします「消防学校1日体験入校」へ参加をいただいており、消防訓練施設を用いた消火体験、救助訓練などの体験を通じて、消防防災教育の機会をもたせていただいております。  中学生の皆さんには、各学校で希望者を募った職場体験の2日間の体験の機会を設けまして、消火・救急・防災面における教育を体験していただいております。  このほかにも、個人、少人数での見学などの要望に対しても、可能な限り、随時受付し、対応しておりますので、御理解、御協力をお願い申し上げます。  以上でございます。 ○議長(矢田富男君) 一通りの答弁が終わりました。  再質問がありましたら、御発言ください。  加藤大輝議員。 ○1番(加藤大輝君) 順を追って再質問をさせていただきます。  まず、町長、消防長から御説明いただきましたAVM、車両動態管理システム、これについてお話、再質問させていただきます。  このシステム自体、平成19年から四日市、桑名市で搭載されて、使用されて、活用されており、モニターお願いします。これ四日市の消防のホームページに掲載されておるものなんですが、AVMのモニターのところをアップいただけますか。これが見ていただいたとおり、車の中につけるAVMモニター、車両動態管理システム、このカーナビのような機器、こちらと新指令センター、ここを含めた本システムのねらいとしまして、先ほど、お話しいただいた現場到着時間の短縮だったりとか、車両の動態を確認して、即座に連携を組む、編成を組む、そういった活動、また消防活動の水利確保や、火災が起きた場所に対しての危険物、構造物の内容等、こちらのカーナビのような機械で一覧できる。一覧できて確認ができることから、消防体制の活動体制をより迅速に確固たるものにつくっていくという内容のものだったというのを四日市市中消防署の方に御説明いただきまして、勉強させていただきました。  この①の再質問に関しまして、今後、新名神高速道路が平成30年に供用開始予定となっております。これに伴って、消防・救急体制、設備が今、移行されていく中で、職員体制の充実というものが求められております。採用の計画、今後の職員採用の計画はどのようにされておりますか。  また、近年、他の消防署、分署では、女性消防職員が採用され、活躍されております。女性消防職員の採用の計画はございますか。今後の高齢化、人口減少社会になるに伴って、女性の活躍というのは社会でも持ち出され、そしてまた、今後採用されていく中で、女性消防職員が必要とされていくのは考えられると思いますが、御答弁願います。 ○議長(矢田富男君) 加藤大輝議員の再質問に対し答弁を願います。  消防長、白木康裕君。 ○消防長(白木康裕君) 消防体制の強化に関連しまして、消防職員の採用関連について御質問をいただきました。  まず、消防職員の増強に関しましては、現時点では46名の体制でございます。今後の新名神高速道路の供用開始に備えて、段階的に増員し、平成29年度には52名体制として、3隊の同時運用可能な体制の構築を目指しているところでございます。  もう1点、女性消防職員の採用に関しましては、現状では、当消防本部には女性消防職員は存在しておりません。しかしながら、その募集採用要綱や試験、採用には、男女の性差関係なく実施しているような状況でございますので、御理解賜りたく存じます。  以上です。 ○議長(矢田富男君) 加藤大輝議員。 ○1番(加藤大輝君) では、消防職員の退職後の再任用についてどのようにお考えをお持ちでしょうか。  これ他都市の事例も報告されておりますが、菰野町でも体制を整えるために、今後、必要となってくるものと考えますが、今後の方針をお聞かせください。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  消防長、白木康裕君。 ○消防長(白木康裕君) 再任用の件について御質問をいただきました。  当消防本部は、昭和60年発足ということで、消防本部が発足して、現在31年目を迎えているところではございますが、これまでは専門職としての退職者が発生していないことから、現在では消防本部には再任用者は存在しておりません。再任用に係る制度整備は既に完了しておりますので、近い将来には、その専門性を生かした再任用者の活用が開始される見込みになると考えておるところでございます。  以上です。 ○議長(矢田富男君) 加藤大輝議員。 ○1番(加藤大輝君) どちらも女性消防職員の採用についても、この再任用につきましても、どちらもこれまでの職員採用の意図より具体的に考えていかなければならないのではないでしょうか。消防長の御答弁にあった、これからという部分が強い意味を含まれてはおるんですが、やはり女性職員に関しましては、四日市・桑名で女性職員の方々の働きを見させていただきまして、職場での環境、また現場での環境、女性ならではの温かみのある対応、四日市中消防署でAVMの説明をいただいた女性職員のきめ細やかな対応といいますのは、やはり男性職場での女性の対応として、なかなか自分たち男性が出せないものではないのかなと。また、桑名消防本部でお話をお伺いしている際も、きっきと上司の方と和やかに業務をこなされている女性職員の方々を見させていただきまして、採用されていく性差と関係なしに、男性・女性関係なしに職員採用はされている中でありますが、意図を考慮されて、今後、採用に結びつけていただければと思います。  また、再任用につきましても、消防長おっしゃられる中の技術職、消防技術職と言いますのは、やはり長年の豊富な知識と経験、これは菰野町にとって、重宝すべき存在であると考えます。  そのような点も踏まえて、今後、人員体制、増員に関しましても構築していただきたいなと思います。  この件に関しましてもう1点、AVMが活躍されていく中で、職員教育についてお聞きします。  先に使用されている四日市と桑名で、口をそろえてお話しいただくのが、若手や新人への教育です。今まで地図を自分たちで開き、ルートも水利も体制編成も自分たちでされ、消火活動を迅速にされてきました。もちろん、この通信指令業務、またAVMシステムによってより早く現場にかけつけ、消火活動が実施できるということはありますが、ただ今までの業務から培ってきた土地勘や経験からなる水利確保の仕方、またそれに応じた隊員編成などは、熟練の皆さんがどのように今後教えていけばいいのか、常に頭を悩ませながら教育をしているとお聞きしました。  私たちも、重要性は違いますが、これはカーナビを自分たちが車の中で頼ってしまい、なかなか道が覚えられない。やはり機器、そういった便利なものが普及した際に、どうしても起こってくる部分なのかと思います。今後の教育方針についてお聞かせください。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。
     消防長、白木康裕君。 ○消防長(白木康裕君) 職員の研修について御質問をいただきました。  今、現時点では、消防本部に関しましては、AVMの装置はついておりません。したがって、現時点では、ぎゃくにアナログチックというか、横の者が地図を開きながら現地へ行っているというような手法をとっております。  今回、新たな指令センターの運用開始に向けて、今後は新しい機械を覚える必要があるわけでございますが、その研修につきましては、正式な運用は4月からでございますが、機器の調整が完了した時点、大体1月ぐらいになろうかと思いますけれども、職員の事前研修を開始する予定でございます。御理解賜りますよう存じます。 ○議長(矢田富男君) 加藤大輝議員。 ○1番(加藤大輝君) 今後の開始まで、そうやって四日市・桑名と共同で研修等もされるという中で、そういった点も実際に先に使用されている四日市・桑名の皆さんからの懸念点だったりとか、そういった点も実際に起こっている部分も含めて、内容の共有もしていただきたいなと思います。  そうしまして、②の再質問とさせていただきます。  消防団についてです。  消防団と現在、町内で防災教育にかかわっている各種団体との関係性はどのようになっておりますか、お聞かせください。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  消防長、白木康裕君。 ○消防長(白木康裕君) 消防団と防災関連の教育にかかわっている各種団体の関係について御質問をいただきました。  現況では、関係組織として、応急手当普及面では、「菰野応急手当普及員の会」、消火訓練指導面では、各区自警団、婦人消防隊等があり、各団体が主催する訓練等におきましては、消防団は指導補助的な立場で訓練に参加しております。  また、平成25年に公布されました「消防団を中核とした地域防災力の充実強化に関する法律」に基づき、消防・防災関連の各種団体との連携強化と消防団の位置づけが、より一層重要視されたことを受け、本年度より三重県が主催し、消防団員を防災アドバイザーとして養成するための教育訓練が開始されております。  本年度中に第1期生が研修を修了し、これからは各地域の防災リーダーやボランティアの皆様の御要望に応じたアドバイスや指導が可能となり、防災教育、災害被災時などの分野におきましても、内容の充実を図っていきたいと考えておりますので、御理解、御協力をお願い申し上げます。 ○議長(矢田富男君) 加藤大輝議員。 ○1番(加藤大輝君) これから先に実施されていく防災アドバイザーの件、これから来年度以降、実績が重ねられるというところの中で、町消防職員と消防団との連携、おっしゃられるように、また各団体との関係性がより強くなっていくこと、そして各機関との役割がしっかりはっきりされるということが、消防、みんなでつくる安全な町、この構築をされていく1つの要となってくるのではないかと思います。  日ごろ、お世話になっている町消防職員の皆さん、また消防団の皆さんが、やはり今、役割がきっちりされて、またこの新たに防災アドバイザーという方が自警団等に教育を重ねられていく、そういった機能を用いて、消防の環境が整っていくと感じておりますので、よろしくお願いします。  1つ、全国町村会の町村週報で、これ高市早苗総務大臣の記事を御紹介させていただきます。読ませていただきます。「各自治体において、消防団の協力事業所表示制度の導入促進と学生消防団活動認証制度の実施をお願いしたい。経団連にもお願いしていますが、学生のときから消防団で活動したという証明書を持って、就職活動に来た人に対して、採用試験の際にその経験をしっかりと評価してあげてほしいというお願いをしております。」こういった記事があります。  この中にある消防団協力事業所表示制度、菰野町にも各種事業者があると思いますが、この事業所の皆さんに御協力をいただいて、地域消防の御協力をいただく。また、2つ目にありました学生消防団活動認証制度、こちらを活用して、地域とのかかわり、学生の皆さんが地域に根差されて、かかわりをふやして、しいては将来の消防団としての活躍を見込んだ可能性のある制度と認識しておりますが、この点についていかがでしょうか。御答弁願います。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  消防長、白木康裕君。 ○消防長(白木康裕君) ただいま、加藤議員からお示しいただいた提案的な部分につきましては、先ほど、消防団を中核とした地域防災力の充実強化に関する法律という部分で御説明させていただいた部分がございましたけれども、その関係においても消防長から各種消防団協会に対する例示がされておるという部分で、今、お示しいただいた2点のうち1点、消防団協力事業所の制度的には、菰野町としても既に整備はさせていただいております。  もう1点、今、お話いただいた部分は、今、話を聞いた限りでは、いわゆる就職活動に対して優位となるような云々というふうに受け取らせていただきましたけども、この部分につきましては、私どもとしてもまだちょっと勉強不足なところがございますので、参考にさせていただきまして、消防団強化の施策実行のため、研究させていただきたいと思います。  以上です。 ○議長(矢田富男君) 加藤大輝議員。 ○1番(加藤大輝君) 今、御答弁いただきました内容で、学生の消防団活動の認証制度、これは消防長おっしゃられるように、通知が県や指定都市に向けて交付されておりまして、その中で、各市町村におろされていると思います。やはり先ほども言いましたが、学生のときにこういった制度を利用してといいますか、地域にかかわりをもって、大学、この制度の中では、高校生への消防活動の理解の促進も含まれております。こういった内容含めて、将来的に、長期的に菰野町、また菰野町に移住してもらえるような学生の子たちや、しいて言ったら、消防団に長期的に取り組んでいただけると、この制度も充実したものになるのではないかと。また、消防団の団員不足、そういった点もこれから寄与していく部分に当てはまるのではないかと思い、御紹介させていただきました。  ③、今からは学校教育について再質問をさせていただきます。  事務局、救命の連鎖のモニターをお願いします。  これは応急手当普及員の会等で普通救命講習等をなされる際に、消防からお借りしている救命の連鎖の写真でございます。私たち、今、普通に住んでいる一般の者が、この救命の連鎖、4つあるんですが、二次救命と救命処置と心拍の再開、お医者さんに移行するまでの一次救命処置の部分をしっかりと学んで、日ごろ、日常から、自分たちの身の回りであったトラブルに対して、この救命の連鎖を日常的に自分たちができたらという中で、救命の連鎖を毎回、講習の中でお話させていただいております。モニターありがとうございます。  再質問の中で、中学校の中で応急手当講習の取り組みがあると思いますが、その取り組みについて、子どもたちの反響をお聞かせください。  また、親御さんへの反響も含めて、お聞かせいただけるとありがたいです。  学校教育の中で、子どもたちがこういった講習を通しまして、命の大切さを学び、家族との団らん、家庭に帰ったときに、救命の輪を話し合える、そしてまたその親御さんへの波及性もこの講習は意味のあるものだと考えますので、その点含めてお聞かせください。教育課長、よろしくお願いします。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  教育課長、舘 弘己君。 ○教育課長(舘 弘己君) 先ほど議員のほうから、応急手当講習にかかわって、学校での取り組みであったり、あるいはこの取り組みを通して、保護者の方への反響等、御質問いただきましたので、お答えさせていただきます。  まず、応急手当講習にかかわってのいわゆる教育活動の中でのお話をさせていただきますと、中学校学習指導要領の保健体育編の目標及び内容には、応急手当についての記述がございまして、菰野町内の2つの中学校では、応急手当の方法について、学校教育活動の中で学習しております。  各校の保健体育科の教員、あるいは養護教諭は、中学生が応急手当の意義について理解できるよう、講義だけではなく、生徒に幾つかの体験学習を行うことで理解が深まるように努めておるところでございます。  また、総合的な学習の時間におきましては、町内にみえます応急手当普及員の方々に講習会の講師をお願いしまして、中学生が応急手当についてその技能を習得できるような学びの機会を設けております。  主な学習内容といたしましては、けがの患部の保護や固定、そして止血を目的とした包帯法や止血法など、直接圧迫法を取り上げるほか、心肺停止に陥った人に遭遇したときの応急手当としての気道確保や人工呼吸、胸部圧迫などの心肺蘇生法を取り上げております。  これらの学習は全て実習を通して理解できる内容になっております。なお、必要に応じまして、AEDの操作方法についても触れるようにしております。  実際、子どもたちには、包帯やあるいは心肺蘇生用ダミー人形、こういったものを使いまして、大変興味深く関心を示しております。命を助けるという学習に意欲的に取り組むことができております。  また、応急手当普及員の方々には、大変わかりやすく、また丁寧に御指導いただきまして、学校としましても地域の方のお力を借りて、専門的な内容についての学習ができることに大変感謝していると、こういった報告を受けております。  保護者の方からは、止血法や心肺蘇生法等を学ぶことは、いざというときの備えになり、若いうちに学ぶことで、技術の習得も早く、そして救命の意識も高くなり、大変喜ばしいというふうな感想をいただいておりますので、御理解賜りますようお願いいたします。 ○議長(矢田富男君) 加藤大輝議員。 ○1番(加藤大輝君) 教育課長からいただきました御答弁、いざというときに救命の輪の中に中学生の子たちが入って実践できる。そしてまたその親御さんの反響もそういった理解を含めてなされる。この講習内容を、講習自体というわけではないんですが、先ほど、救命の連鎖をモニターで映していただきましたが、救命、命を助けることのできる機会を子どもたちにわかっていただけるというのは、すごい大切だと思います。  その中で、小学校、今は中学校のお話をいただきましたが、小学校でもできる応急手当講習、これは他市町の動向を見させていただきますと、少し「子ども救命士」という観点の取り組みがすごく多く見られます。一例で、千葉県柏市の例を少し取り上げさせていただきます。モニターお願いします。  それの中右ほどの短期救命講習のカリキュラムというところを大きくしていただいて、これも小学校高学年に対してなんですが、救命入門コース90分、これは一般の方も誰でも受けられることで、これ三重県で伊賀市等が小学校4年生から対象として取り組んでいる内容でございます。この柏市の内容を、そっくりそのままというわけではないんですが、これ一例としまして、具体的には救命処置というものをステップアップ、小学校高学年で一度体験しまして、この中で、先ほど課長もおっしゃられていた胸骨圧迫用の人形を使ってではなくて、もう少し簡易的な圧迫材料を使いまして、箱形の、そちらのほうでAEDの使用も学ぶ。小学校のときにそういった機器、内容に触れさせて、中学校で、この市でもそうなんですが、中学校でまた菰野町と同じように応急手当普及の講習を受けます。このステップアップをしっかり受けて、小学校、中学校で大人になったときに覚えたことを思い出してもらえる実体験をもって育てていくという教育環境を整えられております。  これは1つでありまして、ほかにも伊賀市の話もありました。また、鳥羽市に関しましても、これは小学校高学年ですが、総合学習の観点をもって、対象年齢を引き下げて、菰野町では中学校だったと思うんですが、活動されております。  この菰野町の学校教育内で総合学習の観点で応急手当講習について御答弁願います。よろしくお願いします。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  教育課長、舘 弘己君。 ○教育課長(舘 弘己君) 今、短期の救命講習の御提示いただいて、総合学習等で学んではどうかというふうな御提案をいただいたところでございますが、現在、菰野町内の小学校におきましては、5、6年生におきまして、「自分でできるけがの手当」というところで、保健の授業の中で学習をしてございます。少しその内容を紹介させていただきますと、すり傷であったりとか、鼻血が出たとき、あるいはやけどや打撲をしたときなど、こういったことを取り上げまして、傷口を清潔にする、圧迫して出血をとめる、患部を冷やすなどの方法があることを理解させる。特に、小学生でございますので、人の命をというところまでなかなか大変難しい部分がありますので、そういった緊急事態等の場合は、近くの大人の人に知らせることが大切である。こういったことを理解させるような学習をしてきております。  なお、小学校の教科書におきましても、AEDというものはどういうものであるかというふうなことも写真付で説明がされておりますし、本町におきましては、消防署のほうに4年生に当たるわけですけれども、社会見学に行かせていただいて、救急救命士さんのお話も聞かせていただきながら、丁寧に見学のほうをさせていただいておりますので、先ほどの短期救命講習とまではいかないにしろ、地域の中での小学生がどのような形で有事のときに、いわゆる救急救命に関して対応ができるかといった、そういった学習を備えてきておりますので、今後も地域の方々、あるいは消防署の方々の力をおかりしながら、子どもたちの命を守る教育に取り組んでまいりたいと思いますので、御理解賜りますようお願いします。 ○議長(矢田富男君) 加藤大輝議員。 ○1番(加藤大輝君) 答弁いただきまして、課長のお話の中にもありましたが、保健指導としまして、小学生の子たちには自分のけがの対応、またそういった点から安全を学んでいくということでした。ですが、さきにもお話をさせていただいたんですが、子どもたちが命の大切さを学ぶ、そして命の尊さを学ぶ、他人のことを思いやる。やはり子どもたち、自分の身の回りの友達、そして親御さん、やはり常に親、友達等、周りにはいるんですが、そういった周りの人のことを思いやる。そして助けようとする意志をしっかりと教育の中で芽生えさせていただきたいなと。そしてこの思いやり、助けようとする意志といいますのは、当たり前のように育っていく、もしくは成長していく中で、ともにはぐくまれていくとも考えられます。ただ、今の時代、価値観が多様化された社会であります。昨今、子どもたちを取り巻く事件は、ネット環境やSNSでの被害、子どもたち同士の被害関係、これはまた家族内の児童虐待といった多種多様な価値観がもたらすであろうともいえるような時代になってきているのも少し考えていかなければならないと感じます。  やはり大切なものがわかる大人に育っていただきたい。この自然豊かで人が集い人でにぎわい、活力ある菰野町の子どもたちには、大切なものがわかる、そういった大人に育っていっていただきたいと思います。  今回の応急手当の救命コース、これに関しましても、小学校の学校指導要領の範囲を超えて、枠を超えて、子どもたちに負荷を与えたりとか、そういったものではなく、さきにも言いましたが、生きる力を学んでいただいている小学校義務教育の中で、この生きる力が基本にはあるんですが、総合学習、特別活動の創意工夫の中で、この菰野町の子どもたちに大切なものとして学び、そしてそういった大切なものを学んでいっていただくともに、伸び伸びと育っていただきたいという趣旨でお話させていただきました。今後ともよろしくお願いします。  最後に、この消防・救命についてこれから、町ぐるみの安心安全なまちづくりを整えていくと、そういった施策もなされております。体制づくりに関しましては、常に問われていると同時に、行政、執行部の皆さんが日々執行していく中で、事業が住民の皆さんの身から離れているという感じられる声も聞きます。もちろん執行部の皆さんが日々御尽力いただいている、そういった中を重々承知している中ですが、だからこそ、子どもからそうした大人まで、住民の皆さんと一緒になってつくっていただけるような菰野町を常に考えていただきたいと思います。  済みません。これで私の一般質問を終わりとします。ありがとうございました。 ○議長(矢田富男君) 以上で、加藤大輝議員の一般質問は終了いたしました。  本日予定しておりました日程は全て終了いたしました。  長時間にわたり、御苦労さまでございました。  本日は、これにて散会いたします。               午後 3時47分 散会...