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平成27年第2回定例会(第3日目 6月12日)

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  1. 菰野町議会 2015-06-12
    平成27年第2回定例会(第3日目 6月12日)


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    平成27年第2回定例会(第3日目 6月12日)          平成27年菰野町議会第2回定例会(第3号)                 平成27年6月12日(金) 午前10時03分開議             〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜     第1 一般質問 2.会議に付した事件   日程第1 3.出席議員(16名)   1番  加 藤 大 輝 君         2番  諸 岡 雅 樹 君   3番  内 田 親 根 君         4番  伊 藤   敦 君   5番  藤 田 賢 吾 君         6番  中 山 文 夫 君   8番  益 田 和 代 君         9番  伊 藤 雅 慶 君   10番  服 部 住 雄 君         11番  加 藤 昌 行 君   12番  千 賀 優 子 君         13番  中 川 哲 雄 君   14番  出 口 利 子 君         15番  増 田 秀 樹 君   16番  久留美 正 次 君         17番  矢 田 富 男 君
    4.欠席議員(1名)   7番  八 木 孝 明 君 5.説明のため出席した者(21名)   町長       石 原 正 敬 君   副町長     諸 岡 高 幸 君   教育長      川 瀬   敏 君   消防長     白 木 康 裕 君   総務課長     位 田   進 君   企画情報課長  河 内 伸 博 君   財務課長     相 原 賢 治 君   税務課長    高 橋 正 士 君   住民課長      川 秀 彦 君   会計管理者   藤 川 史 典 君   子ども家庭課長  小 林 義 久 君   健康福祉課長  大 橋 裕 之 君   都市整備課長   斉 藤   司 君   観光産業課長  加 藤 信 也 君   観光商工推進室長 樋 口 直 也 君   環境課長    諸 岡 俊 樹 君   水道課長     秦     浩 君   下水道課長   大 橋 克 哉 君   教育課長     舘   弘 己 君   教育総務兼社会教育室長         図書館長     棚 瀬 昌 典 君           水 谷   浩 君 6.出席事務局職員(4名)   議会事務局長   伊 藤   悟 君   書記      瀧 見 美 奈 君   書記       加 藤   真 君   書記      田 中 佑 樹 君               午前10時03分 開議 ○議長(矢田富男君) 皆さん、おはようございます。  御苦労さまでございます。  ただいまの出席人員は15名で、定足数に達しております。  よって、平成27年菰野町議会第2回定例会は成立をいたしましたので、再開いたします。  直ちに本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付をいたしておりますとおりでございます。よろしくお願いします。  なお、観光商工推進室長、樋口直也君が出席をしております。よろしくお願いします。             〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◎日程第1 一般質問 ○議長(矢田富男君) 日程第1、一般質問を行います。  2番議員、諸岡雅樹議員、登壇願います。            〔2番 諸岡雅樹君 登壇〕(拍手) ○2番(諸岡雅樹君) おはようございます。2番議員の諸岡雅樹です。  早速質問に入らせていただきます。  私は、5月に所属する産業建設常任委員会では、北海道の森林資源を活用し、木質バイオマスに取り組む町とインバウンド観光に力を入れている町、魅力ある道の駅づくりに努力されている町などを視察、研修させていただきました。  そこで、今回、森林資源の活用とインバウンド観光についてお伺いします。  まず、森林資源の活用事業から質問させていただきます。  日本は森林が国土の3分の2を覆う、世界有数の緑豊かな国です。この森林を守り育てることは、国土を守り、豊かな水をはぐくみ、良好な地球環境を形成し、さまざまな生物を保全することにつながります。このきれいな地下水をはぐくむ森林を守るためにも、三重県議会では水源地域の保全に関する条例が提案されています。森林を守り育て、地球温暖化の防止にも貢献していくためには、健全な森林づくりへの参加や間伐材等の木材を生活の中で生かしていく、そして菰野町の貴重な再生資源である森林資源を活用していくといった取り組みを進めていく必要があります。菰野町森林資源活用事業の進捗状況をお伺いします。  日本では、森林を支える林業が衰退し、手入れされないまま放置される森林が増加しています。間伐は健全で活力ある森林を育成するために欠かせない作業です。間伐が行われないと強く元気な木が育たないばかりでなく、表土の流出や河川のはんらんなどの森林環境だけでなく、私たちの生活環境にも深刻な影響を与えています。  また、間伐はされてもそのまま放置され、活用されることが少なくなっています。そこで国では大量生産・大量消費20世紀型の生活様式を見直し、資源の循環・効率的利用を進め、地球温暖化防止の観点からも環境に対する負荷の小さい経済社会を築いていくことを緊急の課題ととらえ、このような社会を築いていくための1つの方法として、木質バイオマスの利活用を進めてきました。その結果、全国で木質バイオマスを活用した事業が行われ、今後2年間で大型のバイオマス設備が50カ所以上稼働し、大量の燃料が必要となり、森林資源に負担がかかるとともに、事業リスクが高まるといわれています。私は木質バイオマスには適正規模があると思いますが、菰野町の考えをお聞かせください。  菰野町の森林資源の活用を持続可能な事業とするには、地産地消のエネルギーを活用し、災害に負けない元気な森林づくりを目指していくべきではないかと思っています。事業実施に向け調査・研究されてきましたが、今後の方針をお伺いします。  次に、インバウンド観光施策についてお伺いします。  まず、資料1お願いします。  これは6月11日、きのうの新聞に記載された記事です。石原町長が310市町村の首長連合の会長代行に就任されました。この中の記事では、各地の魅力を国内外にアピールし、観光振興や特産品の販路拡大などに取り組むことを確認したと。東京の1人勝ちにするのではなく、東京、地方ともに活性化を手に入れたい。連携して情報発信や特産品の売り込みを進めようとあります。  今から、これから質問するインバウンド観光についてのお伺いもこれと同じようなことでございます。  ありがとうございます。  それでは、人口減少・高齢化の進行により、国内観光需要の低迷や地域の活力低下が予測される中、インバウンド観光の推進は地域に観光収入の増加、雇用機会の創出、地元企業の成長などをもたらし、地域の活性化に大きく寄与することが期待されます。このため地域の持続的な発展を目指し、国だけでなく都道府県、市町村においてもインバウンド観光の推進に取り組む動きが見られます。このような状況の中、菰野町は観光振興事業として、インバウンドおもてなし研修事業が予算化されました。どのようにインバウンド観光施策を進めていくのかお伺いします。  先ほどの新聞記事にもありましたが、2020年には東京オリンピックパラリンピックの開催が決まり、政府はそれに向け年間外国人旅行者数2,000万人の目標を掲げており、今後さらに外国人旅行者の誘客活動が強化されていくことが見込まれています。  しかし、一言でインバウンド観光と言っても、訪日客の国によってさまざまな旅行形態があります。そのため世界中に広く広告宣伝することは予算も制限がある中で現実的ではないと思います。ある程度絞り込んだ国や地域を明確にして施策を講じる必要があると考えますが、町長の描くインバウンド観光施策をお伺いします。  これで1回目の質問とさせていただきます。よろしくお願いします。 ○議長(矢田富男君) 諸岡雅樹議員の一般質問に答弁を願います。  石原正敬町長、登壇の上、答弁願います。              〔町長 石原正敬君 登壇〕 ○町長(石原正敬君) おはようございます。  2番議員の諸岡雅樹議員の御質問に順次お答えいたします。  森林資源有効活用事業について御質問いただきました。  町総面積のおよそ50%を占める森林面積は、5,365ヘクタールであり、町内には豊富な森林資源があります。  しかし、木材の輸入自由化等により、国産材の需要が減少し、国内林業が低迷したことによりまして、森林施業が確実に行われる人工林が減少し、間伐が行われずに放置され、間伐を行ってもその間伐材を搬出せず山林内に放置するような状況が町内人工林においても増加しております。  間伐を行わないと樹木の成長が鈍り、根を張ることも難しく、水源涵養力土壌保全能力の低い森林になります。  また、間伐材を搬出せずに放置すると、豪雨等により流出し、土砂災害等につながることから、環境保全や防災・減災の観点からも確実な森林保全が求められています。  それを受け、環境保全につながり災害に強い森林づくりにより発生する間伐材を含めた町内に潜在する豊富な森林資源を有効活用し、将来のエネルギー循環システムの構築のために取り組んでいる森林資源有効活用事業の進捗状況としましては、平成26年度に菰野町木質バイオマス利活用推進協議会を設立し、森林所有者林業関係者温泉関係者、有識者等からの御意見を聞きながら、木材の供給側の課題と木質バイオマスボイラー導入側の課題を整理しました。  さらに、平成27年度は重要課題である事業コストを把握するために、事業可能性調査として、実際に間伐・搬出を行い、木質燃料を加工する一連の工程での基礎データを取得し、これらのデータをもとに計画策定を行う予定となっております。  次に、木質バイオマス利活用における当町の適正規模でありますが、平成26年度に実施した調査によりますと、木材は年間約1,000トンが搬出可能と想定されますので、その約1,000トンに見合った地域内循環システムを構築する必要があると考えております。  最後に、今後の方針であります。町内産木質バイオマス燃料町内温浴施設木質バイオマスボイラーで利用できる地域内循環システムを構築することで、低価格燃料利用による経費削減効果、新規事業の創出と新規雇用の創出も期待でき、エネルギーの地産地消、地域内循環経済、菰野町の低炭素な地域づくりにつながると考えることから、実現に向けて進めてまいりたいと考えておりますので、御理解いただきますようお願い申し上げます。  次に、インバウンド観光について御質問をいただきました。  国では、観光立国の実現を揚げ、国を挙げてインバウンド観光の取り組みを進めております。2014年の日本を訪れた外国人観光客は、前年比29.4%増の1,341万4,000人となり、これまで過去最高だった2013年の1,036万4,000人を300万人上回ったと発表されました。  国・地域別の訪問者数では、首位が台湾で282万9,800人、続いて韓国が275万5,300人、伸び率では首位が中国の83.3%、2位がフィリピンの70%と、いずれも近隣アジア諸国からの訪日観光客が急増していることを示しております。  要因としましては、アジア地域の経済成長に伴う海外旅行需要の拡大のほか、訪日観光客消費税免税の適用拡大、訪日ビザの緩和、円安の進行により日本への旅行の割安感が浸透したことなどが挙げられます。  三重県における外国人観光客は、昨年16万人の宿泊者があり、一昨年の平成25年の13万人から3万人もの伸びを示しており、菰野町における外国人宿泊者数は、平成26年1年間で1,930人で、平成25年の993人から2倍以上もの伸びを示していることからも、市場としての伸びが期待されるところであります。  当町において、平成30年度には新名神高速道路、仮称でありますが、菰野インターチェンジの供用開始、(仮称)湯の山大橋の架橋とインフラが整備されるとともに、湯の山温泉が開湯1300年を迎える節目の年となり、国内では2019年のラグビーワールドカップ、2020年の東京オリンピックパラリンピックと、大きなスポーツイベントの開催を控え、その機会をとらえて当町においてもインバウンド受け入れ体制を整備し、観光地のグレードアップを図る必要があります。  まずは受け入れ体制の整備として、地方創生の交付金を活用した研修事業として、インバウンドおもてなし研修を今月1日に開催し、7月、9月の開催とあわせ、計3回の研修開催を予定しております。  今回の研修が町内で観光事業に携わる事業者、従業員のインバウンド意識の向上、インバウンド観光推進に向けて共通認識を持つ機会になればと考えております。  当町のインバウンド観光へのアプローチとしましては、ターゲットを明確化する必要があることから、今月末にはターゲットの最有力地域である台湾、台北駅で開かれる「日本の観光・物産博」において、昇龍道プロジェクトとともに観光プロモーションを展開し、中部国際空港から一番近い雪山、御在所岳、湯の山温泉の自然のすばらしさをアピールする予定をしております。  今後、日本は世界に類を見ない少子高齢化社会に突入し、国内観光需要の減少が見込まれる中、当町の地域資源を磨き上げることにより、国内観光客のリピーターを獲得するとともに、インバウンド観光の推進を観光振興の新たな柱とし、観光事業者、関係団体と連携を図りながら取り組んでまいりたいと考えております。  特に、東京オリンピックパラリンピックの開催は、地方自治体にとっても各地方の魅力を世界中の方に知っていただくまたとない機会であり、この機会に各地域の魅力を改めて発掘し、地域が手を携えて日本の総合力を発信するため、「2020年東京オリンピックパラリンピックを活用した地域活性化推進首長連合」が設立され、当町におきましても、この設立趣旨に賛同し、参画することで広域的な自治体連携のもと、情報収集と情報発信を積極的に行い、インバウンド観光の推進を図ってまいりたいと思います。  なお、例えば現在、3大都市圏、東京、大阪、名古屋の宿泊施設というのはほぼ飽和状態にありまして、これはインバウンド外国人観光客の影響であるといわれております。例えばこれまで8,000円ぐらいで泊まれていたビジネスホテルが2万円近くになっているなど、そういった意味で価格の上昇も見られるところであります。そういうことがこれから引き続き起こるといたしますと、もちろん湯の山温泉外国人観光客に来ていただくということは重要なことでありますが、3大都市圏からあふれた日本人の皆さん方が次に観光地を選ぶということも考えられるわけでございまして、インバウンド観光は力を入れていくものの、そのほかやはり日本人の観光客の誘致に向けてもしっかりと取り組んでまいりたいと考えておりますので、両方の、これまでの湯の山温泉のブランドを生かしながら、両側面で観光振興に取り組んでまいりたいと考えておりますので、御理解いただきたいと思います。 ○議長(矢田富男君) 一通りの答弁が終わりました。  再質問がありましたら、御発言ください。  諸岡雅樹議員。 ○2番(諸岡雅樹君) 御答弁ありがとうございます。  この森林資源の活用については、余り大き過ぎても、むかわ町の取り組みを勉強させていただきましたが、むかわ町でも広大な資源を持っておるんですが、地域内循環を大切に考えて計画されておるそうです。私もこの菰野町の見直しを図られて1,000トンという、年間1,000トンという、この地域内循環、これからも研究していっていただきたいなと思っております。  それでは、このまず研修させていただきました、むかわ町の取り組みについて少々お話させていただきたいと思います。  私たちが視察に伺った、むかわ町の面積は712平方キロメートルで、その8割の約560平方キロメートルが森林で、菰野町の約10倍以上の森林を持つ町です。  写真1をお願いします。  これは、その森林資源を活用して平成26年度に完成したばかりの、むかわ放課後子どもセンターです。菰野町でも地元の木材を使った八風中学校武道場が建設されましたが、この子どもセンターも地元の木材を使って建設されたそうです。  ちなみに、総事業費は2億1,800万円、その中の道国補助金が1億4,500万円という説明でした。  ありがとうございます。  平成16年度に木質バイオマスに関する調査をむかわ町では始め、平成18年度に林野庁補助事業を活用し、苫小牧広域森林組合内に木質ペレット製造施設が建設されました。この森林組合から発生するおが粉やバークを粉砕し、これはチップのような物、バークは。木質ペレットを生産開始し、平成26年度は727トン生産されています。このペレットは1キログラム45円で10キログラムに袋詰めし、販売されています。発熱量換算で灯油が1リットル90円なら地球温暖化対策の観点からもペレットが有利となるそうです。  写真2お願いします。  これは、むかわ厚生病院に設置されているペレットボイラーです。  3お願いします。  これは説明を委員の方々が受けているところでございます。  ありがとうございます。  このペレットは、専用の車で運ばれホッパーに入れられます。年間の消費量はこの、むかわ厚生病院で31トン、給湯用に使われておるそうです。燃焼後の灰の量を見せていただきましたが、非常に少ないものでした。  写真4をお願いします。
     このように、このペレットは鉛筆ぐらいの太さで長さ3センチほどの大きさ、それで10キログラムに袋詰めされ販売しております。袋詰めされた物は一般の事務所、家庭の方が購入され、ペレットストーブの燃料として使用されておるそうです。  ありがとうございます。  このペレットは、乾燥、粉砕、成形と、設備、人件費がかかりますが、輸送、保管場所が確保しやすい、扱いやすさにすぐれているなどの利便性を考慮し、ペレットが使われております。この、むかわ町では個人の住宅、一般の事務所、家庭が使うことを想定されてペレットにされたそうですが、写真5をお願いします。  これはペレットストーブです。むかわ町穂別支所でしたかね、そこに備えつけられておるペレットストーブの写真ですが、上から簡単に補給できるようになっております。  ありがとうございます。  そこで、菰野町ではこのチップかペレット、どちらを取り入れる考えですか。担当課長にお伺いします。その理由もお聞かせください。 ○議長(矢田富男君) 諸岡雅樹議員の再質問に対し、答弁を願います。  観光産業課長、加藤信也君。 ○観光産業課長(加藤信也君) 木質ペレットにつきましては、十分な乾燥の工程と製造工場の建設が必要となってまいります。木質チップよりもいわゆる加工コスト、費用が、コストとしての費用が増加いたします。今のところ事業採算性を考慮する中で、木質チップでの運用として方向性を持っておりますので、御理解賜るようお願いします。 ○議長(矢田富男君) 諸岡雅樹議員。 ○2番(諸岡雅樹君) ありがとうございます。  このチップとペレット、チップが、むかわ町のところの説明では、チップが1キログラム5円、ペレットがその当時の計算で50円、発熱量で約1.5倍と、費用のことを考えると、ボイラーのみに使うのならばチップということになりますが、家庭で使うとなると、やはり扱いやすいペレットということになると聞いておりました。  私としては、この保管場所、扱いやすさにすぐれたペレットを採用してほしいところですが、この事業が成功し、次の段階に入ったときにはぜひペレットも考えていっていただきたいなと思います。  そこで、このチップですが、燃料となるチップの供給先の事業所は選定され、そこにまた説明されておりますか。  また、むかわ町では平成18年度、9年前になりますが、国の補助事業が使われたそうです。菰野町のこの事業に対する国、県の交付金補助事業を調査してみえますか。お伺いします。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  観光産業課長、加藤信也君。 ○観光産業課長(加藤信也君) 燃料の供給先となる施設についてでございますが、現在のところ、温浴施設等木質バイオマスボイラー導入調査等は、実際には行っておりません。平成26年度に温浴施設等に対しまして、燃料の使用量と、それを木質バイオマスに変えた場合どれぐらいの量が要るかというような調査は行っております。  また、木質バイオマスボイラーの導入に関しての補助金につきましては、導入時点で最も有効な国、県の補助金の獲得を目指しながら進めてまいりたいと考えております。  また、町としての補助金のあり方についても検討をしていきたいと考えております。 ○議長(矢田富男君) 諸岡雅樹議員。 ○2番(諸岡雅樹君) この国、県の補助事業を調査し、この補助金が活用できるように、ぜひお願いしたいと思います。  そこで、この菰野町内の年間に可能な木材の必要量は1,000トンと先ほど答弁の中でお伺いしましたが、この木質バイオマス設備の温浴施設に使われる規模というのは、どれぐらいのものを想定されておりますか。この広大な森林資源を持つ、むかわ町ですけども、地域内での利用、むかわ町では地材地消と言っておりますが、重要と考え、その仕組みづくりが進められております。菰野町でも設備、規模の見直しが行われたと伺いましたが、今後の計画等、変更点をお伺いします。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  観光産業課長、加藤信也君。 ○観光産業課長(加藤信也君) 年間に必要となってまいります木材の量につきましては、木質バイオマスボイラー導入施設数によって変わってはまいりますが、平成25年度の調査におきましては、町内からの搬出量は年間約1,500トンというような調査結果でございました。  しかしながら、平成26年度の賦存量調査によりますと、年間約1,000トンの算出を見込むことが望ましいとの結果が出ております。  湯の山温泉の各温浴施設に例えますと、1施設当たり年間に必要となる木質燃料が500トン程度におさまると考えておりますので、年間500トンクラスの木質バイオマスボイラーの導入を想定いたしますと、建設費につきましては3,000万円から4,000万円程度になるのではないかと考えております。 ○議長(矢田富男君) 諸岡雅樹議員。 ○2番(諸岡雅樹君) ありがとうございます。  計画見直しを図られてこのような数字になってきたとお伺いしました。  全国でも木質バイオマスを活用した事業が行われ、大量の燃料が必要となり、今では森林資源の危機が叫ばれております。菰野町のこの森林資源の活用を持続可能な事業とするには、先ほど町長も言われましたが、地域内循環、地産地消のエネルギーを活用し、事業実施に向けて調査していっていただきたいなと思います。どうかよろしくお願いします。  それでは、次はインバウンド観光についてお伺いします。  私たちが研修させていただいたニセコ町は、インバウンド観光に積極的な町というのは私も聞いておりましたが、どのような施策を進めて、こんなにも外国人観光客がふえていったのかということを勉強させていただきました。きっかけは、平成2年にニセコ地域を訪れたオーストラリアの旅行者が上質なパウダースノーに魅せられ、ニセコの雪質のすばらしさオーストラリアで口コミでPRした結果、平成12年以降、オーストラリアからの多くのスキーヤーが訪れるようになったそうです。  ニセコでは、まず外国人旅行者の協力を得て、世界に誇れるパウダースノーインバウンド観光の柱として誘客に取り組みました。そして平成14年に外国人宿泊者数が約6,000人になったそうですが、平成2年から平成14年までの12年間かかっております。世界の人たちに町の魅力を知ってもらうということには、長い時間とプロモーション活動、そして目的とする国に詳しい人あるいは事業者の協力が必要なのではと感じました。  また、外国人職員の採用や夏の観光需要開拓に向け、登山、ラフティング、サイクリングなどの大自然を生かした事業が進められ、平成14年で約6,000人の外国人宿泊者の方が平成24年には8万8,000人、10倍以上に達しています。  そこで、観光商工推進室長にお伺いします。  台湾に絞って事業展開していこうと考えてみえるようですが、その理由と、ほかに候補国などがあればお聞かせください。お願いします。 ○議長(矢田富男君) 諸岡雅樹議員の再質問に対し、答弁を願います。  観光商工推進室長、樋口直也君。 ○観光商工推進室長(樋口直也君) インバウンド観光ターゲットにする地域ということでございます。それにつきましては近年、訪日客数が急増しておる東アジア諸国が挙げられると考えておりまして、中でも台湾につきましては訪日客数がトップであり、今月末に観光プロモーションを実施するということからも最有力地域、最有力国というふうに考えております。 ○議長(矢田富男君) 諸岡雅樹議員。 ○2番(諸岡雅樹君) 台湾がまず最有力ということでございますね。  それでは、この台湾に向けてですが、情報発信の方法はいろいろあると思いますが、情報発信をどういうふうにしていくのか。そして菰野町の何をアピールしていこうと考えてみえるのか。先ほどありましたように、雪山、そのほかにも温泉、菰野町では最近ラドンと、いろいろあるかと思いますが、私は台湾では巨大な自転車企業があり、産業が発展しており、趣味でサイクリングをされる方が多いと聞いております。菰野町でも、「菰野ヒルクライムチャレンジIn鈴鹿スカイライン」の自転車レースも行われておりますし、この鈴鹿山麓の自然を生かしたサイクリングロードを計画し、発信したらどうかと思っております。例えば湯の山温泉で宿泊され、朝起きて国道306から石榑トンネル、近江、日野、そして鈴鹿スカイライン、そして湯の山大橋を通って、また湯の山温泉に帰ってきて宿泊してもらう。およそ1日で回ってくると80キロですから、健脚の方にはちょっと物足らんかわかりませんが、途中に道の駅などいろいろありますので、寄られて買って来るのにはいいコースじゃないかなと自分では思っております。  また、ほかにも半日コースなどのモデルコースも考え、情報発信していってはどうかと思っていますが、担当課として、どのように、情報発信のほうはどのようにしていこうと考えておるか。  また、菰野町の何をアピールしていこうと考えてみえますか。お伺いします。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  観光商工推進室長、樋口直也君。 ○観光商工推進室長(樋口直也君) 近年のインバウンド観光の傾向といたしましては、団体ツアーから個人、それから小人数の旅行形態がふえてきておるというところでございます。個人さんが利用する観光のホームページなど、そういうことを多言語化するということはもちろん、映像、動画などを活用した海外向けのわかりやすい情報発信により地域の魅力を適切にアピールすることが大切だと考えております。  また、外国人向けのパンフレット作成などには、単に外国語訳とすることではなくて、外国人の視点で新たに作成するなどに留意する必要があるというふうに考えます。  このたびの台湾における観光プロモーションなどの機会をとらえて、消費行動などの地域特性の実態把握やインバウンド観光施策に有効な情報収集を行い、ポイントとしてはやはり雪山をイメージした御在所岳、湯の山温泉など、魅力ある地域資源を生かしたPRポイントを探り、適切な情報発信による観光誘致活動の展開につなげていきたいと考えております。  また、御紹介いただきましたサイクルツーリズムなどは、広域連携が必要なところかと考えております。 ○議長(矢田富男君) 諸岡雅樹議員。 ○2番(諸岡雅樹君) 先ほど室長もおっしゃられてみえますが、外国人の視点に立ってということですが、そのとおりだと思います。  そこで、菰野町に来てもらうばかりでなく、こちらからも観光に行く。お互いの町を知り、人を知り、交流を深めるためにも、台湾の都市と、姉妹都市、友好都市の関係を今後築いていったらどうかと思っておるのですが、その考えはありませんか。お伺いします。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  石原正敬町長。 ○町長(石原正敬君) 観光、今、観光分野での御質問をいただいて、お互いが交流していくということに発展していくということになったわけなんですけれども、観光という切り口で言いますと、これからどういうふうな観光客の動向になるかと。ちょっとイメージしていきますと、中部国際空港に入られて、それから名古屋で1泊されるのかわかりませんけども、ゲートウェイがあって、その中間点に湯の山温泉があって、そしてまた関西に抜けられるのか東京に戻られるのかわかりませんけども、出口のほうに行くということでありまして、恐らく湯の山温泉の観光というのは入ってくるのと出口の間にこう位置するような、そういうイメージで私はインバウンド観光を進めていく必要があると考えておりますので、こう点と点で向こうとこう、やりとりするということは、今、台湾をターゲットにしてると申し上げましたけども、それもやっぱりこう昇龍道プロジェクトの中、どっかからゲートウェイがあって、出口があって、その中間点にどう位置していくか。そういう意味で先ほどの2020年、東京オリンピックパラリンピックの首長連合に参加したのも、自治体間の連携を持ってして、相互にこう魅力ある情報発信をしながら、一連の中でここに訪れていただこうというような、こういう考え方がまず我々のベースでございますので、今のところ、そういった点と点でこう姉妹都市、友好関係を結ぶということは、観光の面ではこう視野には入れていないということを御理解いただきたいと思います。  さはさりながら、それが今後発展していって、国際交流という観点から行けば、もう少し違った形で何か見えてこれば、その時期で適切に判断してまいりたいと考えております。 ○議長(矢田富男君) 諸岡雅樹議員。 ○2番(諸岡雅樹君) ありがとうございます。  このインバウンド観光ですが、さらに町長の言われるように発展していって、菰野町と台湾の都市と友好関係が結ばれ、人の交流が図られていけるようになればいいなと僕は考えております。  その中でも、きのうの新聞記事の中であった、この町長が310の市町村の会長代行になられたと。きのうの記事を読んで、僕はこういう記事見て、菰野町が全国の中で菰野町がとか菰野町長がと名前が出るとちょっとうれしくなるんですけども、ぜひ頑張っていただきたいなと思います。  このニセコ町の例からも、インバウンド観光を成功させるには、10年、20年といった長い努力が必要かと思います。今月の6月26日、27日、28日には、担当課が台湾で、担当課と観光協会とかの方々と一緒ですが、台湾でプロモーション活動を行ってくれます。ぜひ頑張って菰野町を発信していただくことをお願いいたしまして、今回の質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。 ○議長(矢田富男君) 以上で、諸岡雅樹議員の一般質問は終了いたしました。  ここで暫時休憩をします。  休憩時間は、10分程度といたします。               午前10時40分 休憩             〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜               午前10時55分 再開 ○副議長(千賀優子君) 再開いたします。  一般質問を続けます。  なお、図書館長、棚瀬昌典さん、社会教育室長、水谷 浩さんが出席をしておりますので、よろしくお願いいたします。  それでは、14番議員、出口利子議員、登壇願います。            〔14番 出口利子君 登壇〕(拍手) ○14番(出口利子君) 2年ぶりに一般質問をさせていただきます。出口利子です。どうかよろしくお願いをいたします。  6月23日から29日は、男女共同参画週間です。これに伴って、菰野町とアイリス菰野とフレンテ三重主催で「すーちゃん、まいちゃん、さわこさん」という映画を菰野町町民センターホールにおいて上映をします。内容は、この3人の女性の多様な生き方を描いたものです。各所で男女の役割分担について調査が行われているようですが、最近行われた名古屋では、夫は外で働き、妻は家庭で家事をするということに、賛成が46%、反対が42%と、従来からの考え方がわずかですが上回っています。女性が専業主婦として家庭を守ることも非常に大事なことだと思います。  一方で、女性も経済状態を含むいろいろな条件で外に働きに出る人、また特別に身につけた技術や資格を生かして仕事を持つ人など、男女の役割は一定ではありません。最近、仕事のIT化によって企業の在宅勤務が進んでいます。ある大企業では育児と介護の両立支援を目的に、在宅勤務を始めたということです。高齢化社会の今、我が子の育児だけでなく、親の介護も生活の一部として考えなければなりません。男女同権だと肩ひじ張って論じるのではなく、男性はこうあるべきとか女性はこうあるべきとかいう固定観念を捨てて、お互いへの思いやりを持って家事も育児も介護も家族で分かち合う姿勢が求められます。  三重労働局では、サマータイムを利用した夕活を勧めています。夕方あいた時間に趣味を楽しんだり、男性の家庭での家事参加がふえることも期待しています。  一方で、男性の働く時間が11時間以上というのも30%を占めており、企業の長時間労働の改善が求められています。  では、質問の1番目、在宅医療と介護支援についてお尋ねをします。  施設入所から住みなれた家へと、最近の流れは変わりつつあり、またできる限り自宅で最後まで住み続けたいという考えを持つ人がふえてきています。昨年の社会福祉大会の場でも、どうしたら我が家に1日でも長くいられるかというタイトルで記念講演が行われました。だれもが住みなれた家を離れて施設などにあえて入るわけではありません。けれども介護を受ける場所として施設を望む人が増加しているのは、家族に迷惑をかけたくない。専門的な介護が受けられるなどが主な原因です。  反面、国は特養への入所というのは原則、要介護3以上にするなど、介護の場所として在宅を中心にした政策を進めています。  けれど、現在行われている居宅サービスでは十分に在宅生活を支えるものではありません。週に数回程度の訪問、訪問介護の平均訪問回数は1日に0.6回。要介護5でも1日に1.1回。これでは要介護3以上のケア、例えば毎日複数回の排せつケアなど、とても支えきれません。結果的に在宅での生活をあきらめて施設入所となるのです。常に介護が必要で住宅で暮らすのが難しいとなると、特別養護老人ホームに入り、そこで最期を迎える人も多く、ついの住みかとも呼ばれています。  ところが、特別養護老人ホームへの入居待ちの高齢者が昨年秋時点で全国で約52万2,000人に上り、4年前の前回調査より約10万人ふえています。待機者のうち、入居の必要な要介護3以上は約15万2,000人います。高齢化で介護が必要な人がふえ、受け皿不足はさらに広がっています。  厚生労働省は、特養のニーズを考えるとき、受け皿整備の重点を在宅医療や介護職員が高齢者を24時間定期的に訪問するサービス、また住人が見守りなどを受けられるサービスつき高齢者向け住宅などを柱として、医療、介護一体で施設から在宅への流れを進めています。要介護者がヘルパーなどの支援を受けて日常の生活は続けられたとしても、高齢者は免疫力も低下し、病気になりやすいものです。病気になって一時的に入院をし、医療行為を受けた後、自宅に戻ったときなどがとても不安です。医療と介護の両方を必要とする状態になっても、住みなれた地域で、我が家で自分らしい暮らしを人生の最後まで続ける在宅医療が注目をされています。在宅で医療が受けられる、昔で言ういわゆる往診というものが気軽に受けることができれば、安心して自宅で暮らすことは可能です。在宅医療を支える訪問看護師などを地域全体で底上げをしないと今後の超高齢化社会に対応し切れません。  けれど、訪問医療や訪問看護等のサービスは限定的です。菰野町でも、もっとこれを充実させていかなければ、住みなれた我が家での生活を続けることは難しいと考えます。  要介護状態になる3大原因は、脳血管疾患、いわゆる脳卒中、あと認知症、老衰、転倒骨折、関節疾患がこれに続きます。脳卒中では助かっても体の麻痺や知覚障害、失語症などの後遺症が残ることがあり、本人ばかりか家族の生活にも大きな変化とストレスをもたらします。それまで元気だった人が急に倒れ、救急搬送されることが多いため、病院から自宅での生活にスムーズに戻るには、リハビリに加え、さまざまな退院支援が必要となります。これらの支援の中心となるのが介護保険サービスです。認定者の立場に立ったサービスが、この介護保険サービスっていうのは多い反面、最近ではいろいろ制度の改正というのがあり、不安をいっぱい抱えて何とか在宅生活を続けようとしている人も少なくありません。住みなれた家で医療や看護を受けて住み続けるためにどのような施策を取っておられますか。お尋ねをします。  では、2番目の質問、図書館運営についてお尋ねします。  2008年4月に菰野町図書館が開館して以来、毎日たくさんの方々が図書館を利用されています。6月の広報こものには、小学校国語教科書に紹介された本のコーナーができましたと題して、小学校の国語の教科書にはたくさんの本が紹介されています。教科書を見て、この本を読んでみたいと思ったら図書館を御利用ください。児童コーナーに小学校1年生から6年生までの本が並べてありますという案内や6月のお話ルームでは、ことしも年に一度の読み聞かせまつりを開催しますという案内もあります。このように児童が本にふれ、親しむ機会をいろいろ考えていただいています。本を借りる人、返す人、資料でいろいろな調べ物をする人、催事室での行事を見に来る人、来館者の目的はいろいろですが、本の貸し出し数は最近の活字離れやスマホによる読書などの発達で開館当初から見て減っているのではないかなと思います。年間貸し出し冊数、来館者数、利用登録者数、これは開館当時から見ての増減率も教えてください。  あと、蔵書冊数、また図書館内で行っている行事はどのようなものがありますか。お尋ねをします。  では、3番目の質問、樹木に関する調査と後継者の育成事業について、お尋ねをします。  今年度の当初予算の中、事業名、樹木に関する調査と後継者の育成事業があります。事業の概要は、樹木医の指導のもと、町内で残していくべき樹木に関する実地調査を行い、地区や各学校での自然環境教育等で活用する調査報告書を作成します。  また、それと並行して町の樹木について専門的な知識を有する後継者を育成します。目的及び効果として、町内で残していくべき樹木の実地調査を実施し、情報を公開することで、町の貴重な樹木を大切に保護し、継承していく意識が生まれ、郷土の自然を愛する気持ちや文化財を愛護する意識の高揚につながります。  また、後継者を育成することによって、これらの樹木の保護継承活動を引き継いでいくことができますというものです。この事業を見て、遠い昔、子どものころの思い出が蘇ります。そのころは遊びと言えば、野山を駆け巡って木に登ったり、虫をとらえたり食べられる木の実を取って食べたりと、木や草は大切な友達でした。そんなとき、友達の庭にある大きな木は私のお気に入りで、毎日のようにその木にふれて遊ぶうち、太い幹の一部に彫刻刀で利子と文字を刻んだものです。その木が成長するにつれ、利子という字も大きくなり、そんなことを楽しんだことを思い出します。このころは樹木の保護などは教えられておらず、この事業を見て恥ずかしい思いがしています。  ちなみに、その木は町の施設の構内に移設され、今もなお利子の字は成長を続けていることでしょう。この事業の具体的な内容をお聞かせください。  これで1番目の質問を終わらせていただきます。どうかよろしくお願いします。 ○副議長(千賀優子君) 出口利子議員の一般質問に答弁を願います。  石原正敬町長、登壇の上、答弁願います。              〔町長 石原正敬君 登壇〕
    ○町長(石原正敬君) 14番議員の出口利子議員の一般質問にお答えいたしたいと思います。  私からは、在宅医療と介護についてという質問を御答弁申し上げ、残余につきましては教育長から答弁いたさせたいと思います。  平成27年4月に行われた介護保険制度の改正は、団塊の世代が75歳以上となり、医療、介護等の需要の急増が予想される2025年、平成37年を見据えて行われたものとなっております。  医療及び介護が必要な状態になりましても、できるだけ住みなれた地域で自分らしい生活を人生の最期まで続けることができるよう、在宅医療と介護連携の推進を図り、今後段階的にサービスの充実に向け整備を進めていく必要があります。  現在、菰野町内にある介護サービスは、通所介護、訪問介護、訪問看護等に、主に日中に生活を支えるものが中心となっております。今後増大することが予想される介護サービスはもとより、医療依存度の高い中重度の要介護者やその家族を支えていくためには、定期巡回・随時対応型訪問介護看護のように、日中や夜間を通じて定期的または随時の訪問体制が取れる事業所の設置が必要であります。  当町では、平成27年度からの第6期介護保険事業計画には、その事業所整備を計画しており、現在公募を実施しているところであります。  また、在宅医療につきましては、菰野町医療・介護ネットワーク会議を四日医師会等の支援により、平成24年から立ち上げ、医療関係者と介護サービス事業所の従事者を中心に連携を深めており、職種連携と共通認識ができるよう活動を続けております。  なお、在宅医療、在宅介護、地域包括ケアとも言いますけれども、地域包括ケアシステムとも言いますけれども、これは議員御指摘のとおり、重要であるというふうにして認識しておりますが、医師、看護師、介護師、ケアマネジャー、ボランティア、地域の皆さん方など、高メディカル、あるいは高ケアの関係各位の連携がどのようになされていくかということが重要でありまして、どういうことかと言いますと、例えば在宅医療と言いましても、1人の医師が24時間、365日、その患者さんを支えるということであれば、これは相当な負荷がかかるということは明白でございまして、それを例えば五、六名の医師のチームでそれが対応できるのか、あるいはそれに対して看護師がどのように参画するのか、あるいは介護が中心であれば、ケアマネジャーがそこにどのように立ち入って医療と介護などのサービス体制をどのように配分していくかということが最も重要なことであり、これが現在の課題であると私は認識しております。つまり先ほど1日の訪問回数が1回にも満たないような、そういった状況をつくり出すことではなくて、必要に応じてケアマネジャーがこの方には朝、晩、介護が必要だ、あるいは看護が1日1回必要だと。医師は2日に1回訪問してほしいとか、そういったことをきちっとやっていくことがこれからの地域包括ケアに重要なことであるというふうな認識を持ちながら、今から、菰野町の在宅医療、介護というものを考えていく、そういうものだと思っております。  でありますので、なかなか施設の充実というのが期待できない、財政的にも人的にも期待できない中で、そういった中でも在宅で最期を迎えたいというような皆さん方も確かに存在しているわけでございますので、そこを中心的に、これから安心感のある在宅医療、介護とはどういうものだということをきちっと取り組んでいく必要があると認識しているところであります。  なお、本年度の社会福祉大会におきましては、そういった問題意識をもとに、東近江の永源寺という地域にある在宅医療をしっかり取り組まれている医師の方を講師にお迎えして、これからの在宅医療あるいは介護のあり方についての講演をいただく予定となっております。予定でありますので、変更になるかもわかりませんけれども、その講演をもとにしながら我々も一生懸命取り組んでいきたいと思いますので、御理解いただきますようお願い申し上げます。 ○副議長(千賀優子君) 補足答弁を願います。  教育長、川瀬 敏君。 ○教育長(川瀬 敏君) それでは、まず図書館運営についてお答えをさせていただきます。  平成26年度の来館者数でございますけども、30万841人、貸し出し冊数については36万5,157冊、前年度と比較しますと、来館者数は0.2%の減、貸し出し冊数については1.4%の増となっております。  また、平成27年3月末における蔵書数と登録者数については、蔵書冊数が13万1,614冊、登録者数が3万2,658人となり、平成26年3月末と比較いたしますと、蔵書冊数で5.5%、登録者も5.5%の増となっております。  なお、開館当初、平成20年の数字につきましては、現在ちょっと持ち合わせておりませんけど、記憶ではふえておるというふうに認識をしております。  それから、来館者数と貸し出しの冊数については、単純な比較で言いますと、三重県立図書館と同等の利用状況というふうに認識をしております。  なお、この数字につきましては利用者数でございますけども、図書館2階にあります生涯学習室の利用者、それから1階のギャラリーの利用者数は含んでおりませんので、実際の人数につきましてはもう少し大きな人数になるというふうに考えております。  菰野町の図書館の運営コンセプトであります、滞在型図書館の形態が利用者の方に浸透し、お気に入りの本や雑誌を手に取り、自分の時間を楽しむ人たちが多く訪れておるということで、生涯学習施設としての存在感も大変意義のあるもんだなというふうに考えております。  次に、樹木調査につきましてでございます。  平成27年度当初予算に計上しております樹木調査と後継者の育成事業についてでございますけども、具体的な内容についてお答えいたします。  この樹木等につきましては、天然記念物といわれております、菰野町に指定されておりますのが、例えば田光のシデコブシの群落、それから県の指定でございますけども、鎌ヶ岳のブナの原生林、それから奥郷のカンツバキというふうな天然記念物に指定されているのもあるわけなんですけども、この事業につきましてはそこまでは行っていないけども、残しておくべき樹木について貴重な樹木を把握して保存をしていくということで考えております。各区長さんに区内にある古木や名木、いわれの樹木等がないかの調査を依頼し、把握に努めます。  その後、集まった情報をもとに当町の社会教育事業で御協力いただいております樹木医の方、各区に御協力をいただいて現地踏査を行ってまいります。  その際に、事前に現地踏査を希望するボランティアを募集しまして、一緒に調査していただくことで菰野町の貴重な樹木に関する知識を共有していただき、その保護継承活動を行いながら人材育成を図ってまいりたいと考えております。  また、調査結果をまとめ、報告書を作成し、町内の支所、小・中学校に参考資料として配布を行うことで、郷土の自然を愛する気持ちの高揚と知識の継承もあわせて図ってまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願いいたします。  以上でございます。 ○副議長(千賀優子君) 一通りの答弁が終わりました。  再質問がありましたら御発言ください。  出口利子議員。 ○14番(出口利子君) 御答弁ありがとうございました。  では、最初の在宅医療につきましての再質問をさせていただきます。  まず、介護予防・日常生活支援総合事業というのがありますが、これは平成27年の介護保険制度改正により、要支援者が介護予防サービスの訪問介護、通所介護、デイサービスが利用できなくなり、平成29年4月までに新たな介護予防・日常生活支援総合事業へ移行します。これは要支援の判定を受けている人を含む高齢者が生活支援サービスを利用して今までどおり自立した生活を継続していくためのものです。この改正の中で、特養の入所基準が原則として要介護3以上の人となりました。いよいよ施設入所への道は遠のき、在宅生活は喫緊の課題です。この事業の内容と在宅介護者にとってメリットとデメリットはどのようなものですか。お尋ねをします。 ○副議長(千賀優子君) 答弁を願います。  健康福祉課長、大橋裕之君。 ○健康福祉課長(大橋裕之君) 今回の改正により、特養への入所が要介護3以上ということになったことについての御質問にお答えをさせていただきます。  まず、町内には140床の特別養護老人ホームがございます。その限られた施設の中で、より入所の必要性の高い要介護高齢者が入所しやすくなるよう、在宅での生活が困難な中重度の要介護者を支える施設としての機能に重点化が図られました。  しかし、要介護1または2の高齢者の方であっても認知症、知的障害、精神障害等により日常生活に支障を来すような症状や意思疎通が困難である、家族等による深刻な虐待が疑われる、家族の支援や地域での生活支援の援助が不十分であるなど、やむを得ない理由がある在宅での生活が困難であると認められる場合には、特例的に入所が認められるようになっております。  中重度者を支える施設として、重点化が図られたことは、在宅で介護する家族の心理的負担の軽減にもつながると考えております。  また、第6期、今期でございますが、第6期介護保険事業計画におきまして、地域密着型介護老人福祉施設、小規模特養といわれるものですが、の整備を計画しており、認知症高齢者の対応と待機者の解消に努めてまいる所存でおりますので、御理解を賜りたいと存じます。 ○副議長(千賀優子君) 出口利子議員。 ○14番(出口利子君) では、小規模多機能型居宅介護というのがありますが、これも介護保険サービスの1つで、要介護者の自宅での暮らしを支えるものです。2006年に始まり、ケアマネジャーのいる事業所が1カ所で、通い、宿泊、訪問のサービスを提供をします。通常のデイサービスや訪問看護が別々の点で行われるのに対し、一体的で柔軟な地域密着のサービスが特徴です。国もこの春の介護報酬の改定で加算を厚くするなど、普及を後押ししています。菰野町で行っている、これに類する事業はありますか。 ○副議長(千賀優子君) 答弁願います。  健康福祉課長、大橋裕之君。 ○健康福祉課長(大橋裕之君) 小規模多機能型居宅介護については、今、町内には1事業所がございます。先ほど議員がおっしゃられましたとおり、通所サービスを受けながら訪問介護を受けたり泊まりのサービスができたりということでございますが、この小規模多機能型の居宅介護の施設については、第4期、第5期において事業整備を進めてまいりました。その中で八風圏域に1カ所でき上がっております。  ただ、菰野圏域についてずっと公募をかけてきたわけでございますが、応募がなく、今、町内には1事業所となっております。  今後こういう介護サービス施設が必要であると、計画の中でも策定委員さんの中で意見を聞きながら計画の中に付して、整備が必要とあれば、整備に向けてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 ○副議長(千賀優子君) 出口利子議員。 ○14番(出口利子君) 介護保険法で本年度に始まった地域支援事業についてお尋ねします。  在宅医療と介護の専門職が情報をより共有して患者に対応しようと、桑名在宅医療・介護連携支援センターが開設をされました。在宅で医療と介護の両方を必要とする患者には、医師や訪問看護師、ケアマネジャーら複数の専門職がチームで対応し、このセンターは連携を支援していきます。2018年4月にはすべての市区町村で実施をするということになっていますが、菰野町での現状はどのようなものでしょうか。 ○副議長(千賀優子君) 答弁願います。  健康福祉課長、大橋裕之君。 ○健康福祉課長(大橋裕之君) 在宅医療・介護連携支援センターについてお答えをいたします。  当該センターは、平成27年4月の介護保険制度改正に伴い、市町村が主体となり医師会と連携して2018年、平成30年4月までに設置することになっております。  先ほど議員からおっしゃられました近隣の桑名では、5月21日に桑名医師会に委託して開設を行っておるというふうに聞いております。  当町では、具体的な協議はこれからになりますが、県や医療機関、四日市医師会等の関係団体と連携し、設置に向けて検討してまいりたいと考えておりますので、御理解賜りたいと存じます。 ○副議長(千賀優子君) 出口利子議員。 ○14番(出口利子君) では、定期巡回・随時対応型訪問介護・看護についてお尋ねします。  これは、平成24年に導入され、1日複数回の定期訪問と継続的アセスメントを前提としたサービスです。  1、短時間ケア等、時間に制約されない柔軟なサービス提供。2、随時の対応を加えた安心サービス。3、24時間の対応。4、介護サービスと看護サービスの一体的提供をうたっています。  この事業が一体的に行われれば、在宅生活を継続できる可能性はあります。菰野町での事業内容はどのようなものですか。お尋ねをします。 ○副議長(千賀優子君) 答弁を願います。  健康福祉課長、大橋裕之君。 ○健康福祉課長(大橋裕之君) 定期巡回・随時対応型訪問介護看護についてお答えをいたします。  先ほど議員のほうもおっしゃられましたとおり、この施設は要介護者の在宅生活を支えるために、日中、夜間を通じて訪問介護または訪問看護を定期的に、または随時に受けることができるサービスでございます。  介護だけでなく、医療依存度の高い要介護者がふえると推測される中、訪問看護は主治医の指示に基づきサービスの提供が行われます。  また、随時に利用者や家族から通報を受け、相談支援や介護職員の訪問支援を受けるものであります。  このことにより、利用者や家族ともに身体的、精神的にも安心した環境の中で在宅支援サービスを受けることができるものと考えておりますので、この充実に図って菰野町も取り組んでまいりたいと考えておりますので、御理解賜りたいと存じます。 ○副議長(千賀優子君) 出口利子議員。 ○14番(出口利子君) では、高齢者で在宅介護を受けている人と障がい者で在宅介護を受けている人のサービス内容の差を教えてください。 ○副議長(千賀優子君) 健康福祉課長、大橋裕之君。 ○健康福祉課長(大橋裕之君) 高齢者と障がい者のそれぞれのサービスの違いということでございます。  障害福祉サービスは、障害者自立支援法に基づきサービスの支給決定が行われます。介護サービスの場合は、介護給付費として支給決定を受けることになります。つまりまずは要介護認定を受けていただいて、そしてサービスにつながるというものでございます。  障害サービスを受けている方であっても、65歳に達した場合は原則、介護保険サービスが優先されることにより、介護認定を受けていただいて介護サービスを利用していただくということになります。  ただ、サービスの種類によっては障がい者サービス独自のものもございますので、それの併用ということは、ケアマネジャーないし、ケアプランに基づいて設定をされるというふうになっておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 ○副議長(千賀優子君) 出口利子議員。 ○14番(出口利子君) 町内で在宅医療を行っている病院はありますか。お尋ねをします。 ○副議長(千賀優子君) 健康福祉課長、大橋裕之君。 ○健康福祉課長(大橋裕之君) 現在把握している医療機関は、4カ所あると聞いております。 ○副議長(千賀優子君) 出口利子議員。 ○14番(出口利子君) 在宅で医療行為を受けるためには、かかりつけ医を持つことだと言われますが、菰野町内の開業医はどなたも高齢で往診を頼むことは難しいと考えます。  四日市下野町にある医療法人、石賀在宅ケアクリニックは、2009年7月に緩和ケアを中心とした在宅医療専門のクリニックを開設をされました。ここでは入院中とほぼ同様の治療の管理を行っています。訪問診療実績、開院から現在に至るまで1,450人の患者を訪問。直近の1年間で248人を自宅でみとりをされています。石賀在宅ケアクリニックの理念として、医師や看護師がいつも身近にいると感じていただける安心感を大切にします。長年住みなれた御自宅で安心して過ごしていただけるよう、地域のさまざまな職種の方々と連携し、24時間、365日対応で療養の支援を行います。患者様や御家族の意思を可能な限り尊重し、個人個人に合わせたきめ細かなケアを提供します。北勢地域において在宅療養ネットワークの構築を目指し、在宅医療を担える人材を養成します。  訪問診療については、医師が患者さんの自宅を定期的に訪問し、診療を行います。24時間、365日、電話にて対応し、臨時往診や入院の手配を行います。薬は院外処方となっており、宅配を希望される方には対応している薬局を紹介をします。  在宅医療が対象となる患者さんとしては、医療機関への通院が困難な方、病院から退院して自宅で療養される方、医療機関への送迎など、介護者の負担を減らしたい方、がんや難病により、自宅での療養を望まれる方などです。  これだけ在宅診療や自宅でのみとりに努力されている石賀ドクターも、当初は1人で始められ、現在では7人の医師を抱えるまでになったということです。それでもここだけではこれからどんどんふえるであろう在宅介護者に訪問診療が行き渡るとは思えません。菰野町でも訪問診療や訪問看護を担う事業所がふえなければ、在宅で最後まで暮らし続けることはできません。  このことについては、ある一部の特定の人だけの問題ではありません。きょう生きている人だれもが将来にわたって考えなければならない大きな課題です。だれもがなれ親しんだ自宅で暮らし続けるために、訪問診療や訪問看護をぜひ充実させていただきたいと思います。このことについて、課長どう思われますか。 ○副議長(千賀優子君) 健康福祉課長、大橋裕之君。 ○健康福祉課長(大橋裕之君) 先ほど議員のほうから紹介がありました四日の医療機関、ここには7名の医師が在籍をしておりまして、その対象範囲として菰野町もエリアに入っておりまして、菰野町民の方も数十名お世話になっておるというふうに聞いております。  訪問診療につきましては、先ほど町長からも答弁ありましたとおり、個々の医療機関で対応するっていうのは非常に困難であると私も考えております。やはり連携が取れる体制、そして先ほど言われました訪問介護・看護、これについては町長の答弁と重複しますけども、私どももその必要性を感じておりまして、この平成27年から平成29年までの第6期介護保険事業計画の中で事業所の整備を計画しておりまして、現在公募をしておるところでございますので、これが実現すれば今まで以上に訪問介護・訪問看護のサービス、充実して在宅医療に向けての取り組みが充実してくると考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 ○副議長(千賀優子君) 出口利子議員。 ○14番(出口利子君) 明るい御答弁をいただきましてありがとうございます。どうかよろしくお願いをします。  では、図書館運営につきましての再質問に移ります。  新書を購入するタイミングはどうかということについて、ちょっと再質問をさせていただきます。  私はよく図書館を利用しておりますが、新書は図書館に購入されていてもほとんどが待ちかねていた人が既に借りていて、予約をして順番が来るまで待ちます。まだ図書館にないものはリクエストカードを出して購入してもらうか他の図書館で借りてもらうかしています。新しく出された小説や最近の健康ブームに乗った本、エッセイ集、ベストセラーになった本など、発行されるたびに図書館が買っていたのでは予算の面などがあると思いますが、新書については図書館を利用する人のリクエストカードによるのか、どのようなタイミングで購入をしているのですか。お尋ねをします。 ○副議長(千賀優子君) 答弁を願います。  図書館長、棚瀬昌典君。 ○図書館長(棚瀬昌典君) 御答弁をさせていただきます。  まず、新刊についてのことでございますが、基本的には当館、毎週、選書については行っております。選書の基準としては新刊が中心になっておりまして、その中で当館のほうでの選書を行い、発注を行うと。その後、図書館のほうに並ぶのは、毎週日曜日と決まっております。  ですので、日曜日の9時半になりますと、新しく入った本を目当てのお客様が前に並んでおるような状況がございます。  あと、リクエストの関係でございます。本についてリクエストいただきました本につきましては、ほとんどが新しい本が多いんですが、それについては当館のほうで購入をするか、もし購入を見送る場合はほかの図書館から借りて、相互貸借という制度を使って借りて、お客様のほうへ提供するような体制を取っております。  ただし、新刊で相互貸借を使いますと、しばらくは貸していただけない状況がございます。当館でもうちが新しい本、出てから3カ月は当館のお客様中心に貸し出すことと決めております。ほかの館によりましては6カ月、自分とこの館の利用者のために貸すということを決めておりますので、その期間が過ぎてからということになりますので、リクエストにお応えできるまでに多少お時間をいただくこともございますが、そのような形で対応させていただいておりますので、お願いいたします。
    ○副議長(千賀優子君) 出口利子議員。 ○14番(出口利子君) では、広域的な図書館の利用として、町外の図書館利用人数と割合、どこの市町かも教えてください。 ○副議長(千賀優子君) 図書館長、棚瀬昌典君。 ○図書館長(棚瀬昌典君) では、続きまして町内、町外の方の利用者の関係でございます。  まず、うちの図書館の利用者につきましては、菰野町民のほかに広域の利用協定というのを結んでおりまして、結んでおる市町につきましては、川越町、朝日町、四日市、いなべ、東員町、桑名の6市町でございます。  ですので、こちらに居住してみえる方につきましては、当館の利用が可能となってございます。  利用の状況でございますが、まず貸し出しの冊数の割合でございます。菰野町民の方が全体の56.2%、それから四日市にお住まいの方が41.5%、それ以外の市町にお住まいの方が利用してみえる割合が1.4%、それ以外には団体貸し出し、これにつきましては町内の小学校でありますとか、ほかの読み聞かせ団体のほうへの貸し出し、それから相互貸借も含めまして、団体貸し出しの割合が0.9%となってございます。 ○副議長(千賀優子君) 出口利子議員。 ○14番(出口利子君) では、図書館司書の役割についてちょっとお尋ねします。  図書館へは学校で学んでいる子どもたちが質問に来るのは当然のこと、大学のレポートのために調べ物をする、生活に必要な情報を調べに来るなど、来館者の知りたい、学びたいという要望に応えるのも生涯学習施設としての図書館の役割です。菰野町図書館にも現在は図書館司書を置いていただいていますが、図書館司書の主な仕事は、資料の整理、図書館利用者からの質問や要望に応える、図書館にそろえる本を選ぶなどですが、ほかにもどのような仕事をしていますか。  また、何人の図書館司書がおみえでしょうか。 ○副議長(千賀優子君) 棚瀬昌典図書館長。 ○図書館長(棚瀬昌典君) 図書館司書に関して御質問をいただきました。  まず、現在うちの図書館におる司書の有資格者は5名おります。  まず、司書の主な業務と言いますのは、レファレンスと言われる業務でございまして、利用者からの相談業務、これが中心となります。  司書と言いますのは、相談者が持ちます、相談に見えましたときのいろいろなキーワードをもとに本を探します。その本を探して、またうちの図書館にない本があれば、インターネットを通じて、ほかの図書館にないかを探してその本を手配するというところまでサービスを行います。  図書館の司書に求められます資質と言いますのが、コミュニケーション能力、いかに相手が思ってみえることを聞き出すかっていうこと。それから経験、それからもう1つ大事なものは発想力、いわゆる相手が思ってみえることに対していかにプレゼンテーションできるかというところの能力が求められる職種と考えてございます。  また、この司書のスキル向上というのも必要になってきます。スキル向上、また情報収集というようなことの研修も、司書にとっては大事な業務になると考えております。これにつきましては三重県の図書館協会主催のものが年に2回ございます。  ただ、これにつきましては業務時間中のことですので、順番に交代でしか研修を受けることができません。  そういうことも踏まえまして、今年度からは三重県立図書館のほうから講師を招いて、年に数回程度とは考えておるんですが、毎月第4火曜日の館内整理日を利用しまして、職員全員が研修を受けて同レベルで、そういったスキルの向上、また意識の向上を目指していきたいと考えてございます。 ○副議長(千賀優子君) 出口利子議員。 ○14番(出口利子君) 先ほど図書館長から答弁ありました図書館司書のいろいろ研修を積んだり、そして三重県立の図書館から講師を招いていろいろ勉強もしていただいておると聞きまして、非常にスキルを積んでいただいておるなと感謝しております。どうぞよろしくお願いします。  あと、電子書籍の購入についてお尋ねをします。  情報端末の液晶画面で本や雑誌を読む電子書籍の導入に向けて、津の県立図書館が来館者に電子書籍を体験してもらうコーナーを設置したということです。館内に端末2台を置き、夏目漱石などの純文学から江戸時代の貴重な資料まで、128作品が閲覧をできます。電子書籍は多機能型端末に書籍データをダウンロードして読みます。従来の紙の本と比べると、軽くて持ち運びがしやすく、端末をインターネットに接続すれば、読書しながら疑問点をネット検索ができます。文章を拡大したり、気になる部分に印をつけることも簡単な操作で可能です。私的には本と言えば、紙をゆっくりとめくりながら文を楽しむのが好きですが、ここでは利用者の多様なニーズに応えるため、アンケートを取って今後の必要なサービスや課題を探り、検討をするということです。今後の電子書籍の導入についての考えは何かありますか。お尋ねします。 ○副議長(千賀優子君) 図書館長、棚瀬昌典君。 ○図書館長(棚瀬昌典君) 電子書籍についてでございます。  電子書籍について、現段階において、菰野町図書館としての導入の予定はないわけでございます。  理由といたしましては、やっぱり著作権の問題から特定の著者の作品に限られます。  また、今ちょっと議員からもお話あったんですが、古い作品、いわゆる作者が亡くなってから50年を経過しますと、著作権というのは消滅いたしますので、そういった作品については著作権に関係なく、そういった電子書籍化も可能になって出回っております。そういった状況はあるんですが、今現在は県立図書館の取り組みもあるわけですが、そういった経過を見守っとるような状況です。  それから、もう1点、電子書籍にはちょっと魅力的なところがございまして、ソフトによります朗読機能というのがございます。どうしても視覚障がい者に限らず、活字が疎くなってきた方について、そういった朗読機能というのは魅力的な部分もあろうかと考えております。今後の検討課題と考えておりますので、お願い申し上げます。 ○副議長(千賀優子君) 出口利子議員。 ○14番(出口利子君) では、長期休館日の館内利用についてお尋ねをします。  これは町民さんからの直接的な要望なんですが、蔵書整理などの長い期間の休館日に新聞を読む場所を少しの場所でよいから一部あけてもらえないかというものです。  そう言えば、各種の新聞を図書館で読むことを日課としてみえる利用者もたくさん見えます。  また、この機会に2階の学習室なども蔵書整理に関係のない部分で開放とかあけることはできませんか。これは要望とします。 ○副議長(千賀優子君) 答弁よろしいか。  図書館長、棚瀬昌典君。 ○図書館長(棚瀬昌典君) ただいまの御質問でございます。例年2月後半なんですが、行っております蔵書点検、これ特別整理期間と呼んでおるんですが、その期間がおおむね10日間近くございます。その間、図書館業務が休館となりまして、図書館を利用できない状況となります。その間、新聞架の利用、いわゆる新聞を読みたいという御希望、また生涯学習室の利用につきましては、利用者からの要望も聞いておる状況でございます。この新聞架の利用、また生涯学習室の開放につきましては、今後、利用について検討してまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますよう、お願い申し上げます。 ○副議長(千賀優子君) 出口利子議員。 ○14番(出口利子君) どうか町民さんの要望ですので、よろしくお願いをします。  では、樹木に関する調査のほうで質問をさせていただきます。  現在、樹木医として登録のある人数と活動状況を教えてください。 ○副議長(千賀優子君) 答弁願います。  社会教育室長、水谷 浩君。 ○教育総務兼社会教育室長(水谷 浩君) 樹木医の人数と、その活動状況ということでございます。  現在、菰野町に在住してみえる樹木医の方は、確認が取れておるところではお一人でございます。  ちなみに、平成26年12月1日現在でございますが、全国で言いますと、2,356人の方が登録されてみえます。  それから、三重県に限りますと28人という形になっております。  この活動内容でございますけれども、この樹木医という認定制度でございます。一般財団法人日本緑化センターにおきまして資格認定をしておるところでございますが、活動といたしましては樹木の生理生態を理解し、調査、設計管理、維持管理業務に精通し、診断及び治療を通して枝落ち、倒木などによる人的物損被害の抑制や後継樹の保護、育成並びに樹木の保護、育成に関する知識の普及及び指導を行う専門家という位置づけで活動を行っていただいております。  ちなみに、菰野町での活動は、この樹木医としての活動ということでは今のところはございませんけれども、今後この樹木医さん並びに先ほど教育長が御答弁申し上げましたボランティアの方々、地域住民の方を交えて活動を行っていただきたいと考えております。よろしくお願いいたします。 ○副議長(千賀優子君) 出口利子議員。 ○14番(出口利子君) 最後に、広幡神社にあります古木の管理についてお尋ねをします。  広幡神社の庄部社務所の境内、北側には大きな木が立っています。その1本の木にフクロウとアオバズクが住みついています。このフクロウは準絶滅危惧種に指定をされ、約50センチの肉食鳥類です。平野部から山間部まで分布していますが、大木の穴に巣をつくるため、神社にいることが多い鳥です。けれどこのフクロウが住み家としている広幡神社の大木は、根元が写真のように崩れ始め、次、もう1つの上のほうを見せてください。上のほうでは、末端のほうですが、枯れた枝も目立ちます。今のうちにその木を手入れしたり保護すれば、フクロウやアオバズクは家を失わなくて済みます。広幡神社の私有地であるとは承知はしておりますが、今回の事業で樹木医の指導のもとということですので、ぜひ考えてみてください。どうかよろしくお願いをします。 ○副議長(千賀優子君) 答弁は。  社会教育室長、水谷 浩君。 ○教育総務兼社会教育室長(水谷 浩君) 広幡神社の御旅所境内の古木の管理ということで御要望をいただきました。  広幡神社御旅所だけにとどまりませず、町内のさまざまな場所で古木や名木、大木がございます。今、出口議員おっしゃられましたように、いずれも個人または寺社の所有地であるところが多く、その保全管理は所有者にゆだねられておるところでございます。  しかしながら、今年度実施いたします樹木調査の結果を踏まえ、樹木医の指導のもと、貴重な樹木があることを公表、住民の皆さんに広く知らしめることによりまして、保全管理の意識の高揚を図っていくとともに、今おっしゃられましたフクロウ、アオバズク等、野生動物に対する保護意識の高揚も図ってまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 ○副議長(千賀優子君) 出口議員。 ○14番(出口利子君) いろいろと御答弁ありがとうございました。すべて前向きな御答弁であったと感じております。どうぞよろしくお願いします。ありがとうございました。 ○副議長(千賀優子君) 以上で、出口利子議員の一般質問は終了いたしました。  ここで昼食のため、暫時休憩いたします。  午後1時から再開いたします。  なお、社会教育室長、水谷 浩君につきましては、退席してもらって結構です。  休憩いたします。               午前11時57分 休憩             〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜               午後 1時00分 再開 ○議長(矢田富男君) 再開をいたします。  休憩前に引き続き、一般質問を続けます。  1番議員、加藤大輝議員、登壇願います。            〔1番 加藤大輝君 登壇〕(拍手) ○1番(加藤大輝君) 改めまして、よろしくお願いします。1番議員の加藤大輝です。  質問に入る前に、5月19日、21日、議員視察についてお話させていただきます。  まず、釧路にて家庭教育支援事業と市民後継人活動を、2日目は足寄町で次世代エネルギーパークを、3日目は網走でスポーツトレーニングフィールドを視察させていただきました。  家庭教育支援事業につきましては、元校長先生を中心としたチームで構成され、核家族化や母子家庭等の現代家庭の持つ課題への支援をされておりました。  参加型家庭教育講座を行い、訪問型アウトリーチ手法、支援が届きにくい家庭へのアプローチや情報発信も手に取って情報を確認できるような周知の仕方、学校内外への広報誌の配布、地域の祭りごとでの配布など、徹底されているようでした。  家庭や学校、地域で育てていくための「くしろっ子 共に育てる 10か条」を立てられています。  済みません、事務局の方、ファイルの提示をお願いします。  映し出されているものが「くしろっ子 共に育てる 10か条」、地域一丸となって子どもたちを育てるという中で、10カ条あります。これ今ファイルと言いましたですが、各年代、子どもさんの年代に合わせて3種類のファイルがありまして、これを子どもさんたちが手に取って、自分たちの家庭、学校の中でもそうなんですが、使用して、親御さんにも子どもたちが常に持っている環境にあるんですが、親御さんたちにも目につきやすくされており、身近にある実のある活動と感じました。  また、副議長もお話しされておりましたが、市民後見人活動、これは平成22年、23年のモデルを実施し、市民後見人養成講座を開き、これまでで計170弱の方が修了されております。活動数も50名ほどと実績も重ねられております。今後の高齢者福祉、障がい者支援の観点から、各地域、当町でもそうだと思うんですが、必要性が高くなっていく制度であるという認識で、釧路の事業内容を聞き取らさせていただきました。  2日目の足寄町の次世代エネルギーパークについては、質問内でふれさせていただきます。  最後に、網走のスポーツフィールドにつきまして、これまず社会教育部スポーツ課課長の方から御説明をしていただきました。課長がこうスポーツへの熱意、課長のスポーツへの熱意、取り組みの中でスポーツをする環境への配慮、施設管理に対しての姿勢がスポーツ課の課長と言いますより、スポーツ協会であったりとか、そういったところの顧問であるかのように研究も経験も、もちろんお持ちで、しかもそれを実践される。できることは自分たちの手でつくるといった対応を見聞きさせていただきました。  このたびの視察で、行政の特色やスケールなど、個々さまざまでありますが、行政の皆さんの仕事や取り組む姿勢などを私なりにも一新させていただき、勉強をさせていただきました。  また、委員会の委員長初め、各委員の皆さんには、手とり足とり事あるごとに御面倒をおかけしまして、その中で一緒に学ばさせていただき、この場をかりて感謝申し上げます。  この研修、そしてまた日々の活動を今後の町政に少しでも役立つように精進してまいります。  それでは、通告に従い、一般質問をさせていただきます。  料金値上げについて。  3月に値下げ案が委員会発議となり、9月から施行されると。  そういった中で、今回の値上げ案が本定例会で提出されました。  水道ビジョンが制定されて事業会計がなしにこれまで取り組まれてきたと確認しております。執行部の方より御提案いただきました水道料金改定説明資料を確認していても、聞き取りもさせていただいている中でもさまざまな疑問点が残ります。  説明資料の冒頭に、水道料金の算定は日本水道協会の水道料金算定要領において総括原価方式によるものとされております。これまでも今回も実施しておりますと記載されております。その中でも水道、日本水道協会の要領、これも私もまた確認させていただきまして、その中で水道料金算定要領の基本原則として、中長期的な経営の計画を策定し、これに基づく取り組みを推進する必要があると記載されています。  また、厚生労働省が挙げられている水道ビジョン案、こちらの中では設計計画や財政計画、人材計画に関しても必要とされております。これと引き続いて総務省でも確認もさせていただいたんですが、各種経費の最大限の合理化を初め、経営改革や経営努力を取り組んだ上で計画と並行して料金のあり方を見直しするなどとされております。  この平成27年第1回定例会から今定例会までの経緯を教えてください。この3カ月、どのようなことをされ、また日ごろ、この値上げ案が出されたときにも新聞報道ですとか各メディアで取り上げられておりまして、町民の皆さんの反応を行政の方はどう感じていられますか。1回目の質問です。  続きまして、2個目の菰野町の森林資源につきまして質問したいと思います。  北海道の足寄町で視察をさせていただきまして、この足寄町は1,400平米のうち資源が約80%と、山林資源がふんだんにあります。これは本当に北海道のスケールといったところで、そして表現が違うかもしれませんが、かなり驚いたのは、視察当初、足寄町の執行部の方から御説明いただく際に、町長さん、議長のお二人がごあいさつされまして、そのときにごあいさつだけかなと思っておったんですが、もう庁舎を出るまでつきっ切りですごい熱心に私たちが説明、質問を問わさせていただく前に御説明いただいたりとか、つきっ切りでお話いただいておりました。この足寄町の森林資源、バイオマスタウン構想なんですが、ちょっと済みません、資料のほうお願いします。  済みません、バイオマスタウン構想としまして、町内取り組む森林資源、80%あると言いましたが、足寄町を取り巻く資源を循環させて使用するという構想を描かれております。  左端のところをピックアップしていただいてよろしいでしょうか。その図のほうです。  こちらのほうでもちょっと見にくいかもしれないんですが、後ほども質問の中でお話しするんですが、バイオマスを使用するに当たって木材の利用だったりとか、そうしましてあと温室効果の利活用、そういったものを地域内、庁舎の裏にボイラーを設置して庁舎で使う。  また、庁舎内施設で使用するといった構想をしっかりと描かれて、それを視察内で御説明いただきました。
     こういった中で、菰野町の森林資源につきまして、この平成30年に開通する新名神高速道路と(仮称)湯の山大橋が菰野の森林資源にどのような影響があると考えられていますか。  あと、また木質資源の利活用についての現状の取り組みを教えてください。  これで1回目の質問を終了いたします。お願いします。 ○議長(矢田富男君) 加藤大輝議員の一般質問に答弁を願います。  石原正敬町長、登壇の上、答弁願います。              〔町長 石原正敬君 登壇〕 ○町長(石原正敬君) 1番議員の加藤大輝議員の御質問にお答えいたしたいと思います。  平成27年第1回定例会におきまして、水道料金の値下げ案が可決されたことから、改定後の料金体系をもとに経営分析を進めてまいりましたが、この料金体系では住民負担を先送りすることになり、また近い将来、今回の改定案以上の値上げをしなければならなくなるなど、水道事業経営を預かる立場として責任ある経営が行えないとの結論に至り、今定例会に水道料金改定案を上程したものでございます。  この考え方の内容を御説明いたしますと、まず水道事業は地方公営企業法に経営の基本原則として、常に企業の経済性を発揮するとともに、水道事業の目的である公共の福祉を増進するように運営されなければならないとされております。  また、水道事業の経費は企業の経営に伴う収入をもって充てなければならないとする独立採算制の原則が示されており、こうした原則をもとに事業運営をしているところでございます。  この収入の源となる水道料金は、単に既存の施設による給水のための経費を賄うだけでは十分でなく、将来に向けた施設の建設、改良、再構築が可能となるように、財政的基盤の強化が図られるものでなければなりません。このような考え方のもと、健全経営とは、安全な水道水を安定供給することに加え、施設の効率的運用や適正な水道料金設定をし、将来にわたって水道施設を健全な状態に保ち、将来世代へ引き継いでいくことと考えております。  なお、平成27年度、本年度から5年間で水道未普及地域の整備のほか、大羽根、潤田の各浄水場の耐震化や法定耐用年数を経過した水道管の更新を主なものとして、約20億8,000万円の事業を予定しているところであります。これらの事業を実施していくに当たりまして、値下げとなった水道料金で試算いたしますと10億円を超える資金の不足が予測されるところであります。  さらに、値下げされた状態での料金体系で行きますと、平成28年度は単年度の収支で赤字となり、以降、毎年度、単年度の赤字であります。平成29年末には補てん財源も7億円を切る状態となり、平成31年末では、補てん財源は3億円程度となるというような財政見通しを立てておるところでございます。  また、住民の皆さんの反応につきましては、新聞報道等あった以降でありますけれども、中長期的な視点から見て値下げをして大丈夫なのかや、将来に負担を先送りすることはないのかなどの意見をいただいているところであります。  これらのことから、近視眼的な考え方でなく、地方公営企業の目的や経営の原則をもとに、将来にわたり健全な事業運営を行っていくことが肝要であると考えておりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。  当町の森林資源について質問をいただきました。先ほどの諸岡雅樹議員への答弁と重複するところがございますが、お答えいたしたいと思います。  まず、1点目ですが、新名神高速道路における町内の道路延長は9.1キロメートルとなっており、そのうち山林が占める面積は約31.8ヘクタールとなっております。  また、(仮称)湯の山大橋の橋長は269メートルで、同じく山林の伐採が必要となる面積は0.8ヘクタールあり、両事業において減少する山林面積は約32.6ヘクタールとなっております。これを木材の蓄積量に換算しますと、約6,600立方メートルになり、菰野町森林資源の賦存量調査による町内全体の森林蓄積である約60万立方メートルから見ますと、1.1%の減少になりますが、今後の利用可能量の観点からは、木質バイオマスの利活用に大きく影響するものではないと考えております。  次に、木質資源の利活用につきましては、木材生産林として管理されている山林が減少するとともに、切り捨て間伐が主流となり、今後の森林保全の課題となる中、ゲリラ豪雨等の気象災害により、土砂や切り捨てられた間伐材が流出し、土砂災害等の原因となることから、森林保全の面からも防災・減災の面からも、間伐材の搬出が土砂災害防止機能等を向上させることにつながると考えております。  その上で間伐材等を有効利用するための森林資源活用事業の進捗状況としましては、平成26年度に設立された菰野町木質バイオマス利活用推進協議会において、森林所有者林業関係者温泉関係者、有識者などから御意見をお聞きし、木材供給側の課題や木質バイオマスボイラー導入側の課題を整理しました。今年度は課題である事業コストを把握するため、事業可能性調査として、実際に間伐・搬出を行い、木質燃料を加工する一連の工程で基礎データを取得し、これらのデータのもとに計画策定を行う予定となっておりますので、御理解をいただきますようお願い申し上げます。 ○議長(矢田富男君) 一通りの答弁が終わりました。  再質問がありましたら御発言ください。  加藤大輝議員。 ○1番(加藤大輝君) 御答弁ありがとうございます。  順に、水道料金値上げについての再質問からさせていただきます。  昨日、中川議員の前段でお話しされておりました県からの料金値下げ分4,000万円、過去4年間の純利益、平均額4,800万円をもとに基本料金500円の値下げが3月議会で全会一致で可決されました。その後、この6月議会になるまで再議の件や財政計画と事業計画を産業建設委員会委員長のほうへ提出された。こういった経緯っていうのが本定例会になぜこう至ったのかというのも疑問に残ります。  私自身、今回の5月30日の新聞報道があったときに、当日午前中、町民の方からお話を伺い、なぜこう3月で値下げと言い、値下げ自体されていない間に6月に値上げの話が出るのか。どうなっているのかという困惑と不信のお声がありました。  そういった中で、やはり今この3月、6月だけではない中でのこの議論が進んでいると思います。  まず、再質問、平成27年、この3月議会までに事業計画についての委員会でどのようなお話がされましたか。平成26年3月議会で奥郷地区の排水工事、予算額6,000万円ほどに慎重な対応を求めるというお話などをお聞きしておりますが、ほかにもあればお聞かせください。水道課長、よろしくお願いします。 ○議長(矢田富男君) 加藤大輝議員の再質問に対し、答弁を願います。  水道課長、秦 浩君。 ○水道課長(秦 浩君) 平成27年3月議会までに事業計画等についてどのようなことが話されたかという御質問でございますが、事業計画につきましては平成21年4月に水道ビジョン策定後、水道施設の耐震診断を実施し、順次耐震化を予定しておりましたが、その後、平成23年3月に東日本大震災が発生し、基準が強化されるなどを見通した上で対応したいというふうに産業建設常任委員会に御説明させていただきました。  さらに、第6次拡張事業については、根の平地区、杉谷地区を初めとして、総事業費や工事箇所等の説明、また経年管の更新事業については、漏水事案の発生から住民生活への支障とならないよう、過去の漏水回数や断水による影響範囲が大きいことなどを勘案して、優先順位を決めて平成25年当初予算及び決算等の説明時に施工箇所と、あるいは内容等を説明させていただいたところでございます。  その後、平成26年度以降の工事についても、主に事業等の内容等、説明をさせていただいて今日に至っております。  また、先ほど議員の御指摘の奥郷地内の件につきましては、こういった事案につきましても今回の改定資料の中にございますように、経年管の更新事業というところで順次、優先順位を決めて進めさせていただきたいと考えておりますので、御理解賜りますようにお願いいたします。 ○議長(矢田富男君) 加藤大輝議員。 ○1番(加藤大輝君) お話いただいたところを確認しまして、事業計画っていうものを他の市町を確認したところ、津では水道ビジョンを平成19年に制定され、同年に事業計画も作成。平成20年では料金改定があり、時代の変動をとらえ平成23年に見直しを図る。この平成23年は今、課長もお話しいただいてた東日本大震災を受けて見直しを図ったとお話しされております。  四日でも、平成21年に制定され、同年に中期計画、当時は4年で現状はの総合計画と合わせるために5年間の中期計画を策定されております。平成17年の料金改定以後、消費税の値上げ分の料金に反映しているっていうような料金改定はしておりますが、平成21年に制定されたビジョンから中期計画で財政計画とともに公営企業経営健全化計画を立てられています。  こういったことを事業計画を立てている市町に確認をさせていただくと、事業計画をなぜ立てるかっていうのは、財政面の予測ができないから事業計画をもとに将来を見込んで立てているというお話をされております。  当町では、平成21年に水道ビジョンを制定され、そしてこの平成27年3月議会まで料金の見直しを考えられましたか。答弁をお願いします。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  水道課長、秦 浩君。 ○水道課長(秦 浩君) 水道料金につきましては、低廉で公正妥当なものであるよう、水道料金算定要領に基づいて水道料金を算定してきたところでございます。  また、当町の今後の水道事業については、水道普及率が100%に近いことに加え、人口減少社会の到来や節水機器の普及、消費税率改定による節水意識の向上等により、水道料金収入の増加を見込みにくい状況でございます。  こうした中、耐用年数を経過した水道施設の更新、水道未普及地域の解消事業、新名神高速道路の建設に伴う事業等があり、また最近の新聞等でも、将来の水道施設の更新費用が水道料金に反映されていないところが目立ち、値上げに踏み切る自治体が多くあるというような報道がなされていますように、現状、水道料金の値下げができる状況ではないということに考えております。  さらには、給水区域を拡張する時代においては、将来の水道料金としての収入の増加が見込めたため、負担の平準化という観点から、企業債を活用してまいりました。この企業債については、元金や利息の支払いも、その財源は水道料金収入に求めることになります。  こうしたことから、今後の給水収益の増加が見込みにくい時代に、将来にわたって安い水道料金を設定していくためには、企業債の未償還残高を増加させないといった考え方が主流でございまして、当町においてもこの考え方のもとに、今後の事業運営を行っていきたいと考えているものでございます。  また、水道事業については企業会計方式を採用しており、決算時には毎年度の経営成績や財務状況についても決算書にて公表しております。  こうした観点からも、水道料金については考察しておりますので、12月の町長の御答弁にもございましたが、6拡事業が終わった時点で、この料金に関しても先の見通しをどうなっていくかを含めまして検討してまいりたいと思っておりますので、御理解賜りますようにお願いいたします。  以上でございます。 ○議長(矢田富男君) 加藤大輝議員。 ○1番(加藤大輝君) 今お話しいただいた中で、水道事業に関して将来に向けての給水収益が見込めないから事業見込みを立てにくい状況である。現状の人口減少であったりとか、そういった問題、課題があるので今回の御説明の値下げっていうのができかねるといった部分の中で、やはり将来の給水収益が見込めないからこそ経営方針、そしてまた事業計画が大事なのではと感じられます。  また、事業計画があって、その中でコスト削減や企業努力の細やかさ、そういったものが含まれて将来の不安要素を少しずつ解消できるのかと。どこまで将来の不安を明確にされているのか、ちょっとわかりませんが、そう感じます。  また、実際にこの事業、料金の見直しの算定をされるときに、事業計画があり、年度年度の収支があり、料金算定というのはできると考えておるのですが、なぜこの事業計画がなかったのか、御答弁を願います。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  水道課長、秦 浩君。 ○水道課長(秦 浩君) 繰り返しになります。事業計画につきましては、水道ビジョン等でお示しさせていただいて、それに沿って平成21年度から今日に至るまで進めてきたところでございますので、御理解賜りますようにお願いいたします。 ○議長(矢田富男君) 加藤大輝議員。 ○1番(加藤大輝君) 聞き取りの中でも何度かお話しいただいたと思うんですが、やっぱり事業計画がなかったという認識はいただいているのかなと思っているんですが、今のちょっと御答弁では、ビジョン、そして各年度ごとに説明をされたということでしか、ちょっと聞き取りできないと思っております。  水道ビジョンが策定されて6年がたち、平成17年の料金改定から10年がありました。やはり今まで事業計画がなしに料金算定が毎年されてきたということをおっしゃられますが、やっぱりおかしい。そこに関して疑問、おかしいのではと感じます。この3月議会で値下げ案が発議されて、その後やっぱりこの説明資料が作成された。それではこのビジョンに即して事業計画をつくっていたというのはちょっと合わないのではと。  そして、これまでの経緯と本説明資料で今回の値上げ案を賛成することはできないなと。難しいと考えます。御答弁にもありました公営企業の基本原則にある経済性の発揮、本来の目的である公共の福祉を増進するように運営される。こういった水道事業の中で、経営方針、事業計画、さらにこの事業計画を遂行しながらコスト削減や企業努力が実施されている、その状況で料金算定ができるのではないかと考えます。町民の皆さんへの誠実な行政運営、説明責任が必要ではと感じております。その点、済みません、一つ町長、御答弁いただけたらと思います。 ○議長(矢田富男君) まず、答弁を願います。  水道課長、秦 浩君。 ○水道課長(秦 浩君) 繰り返しにはなるんですが、非常に水道を取り巻く環境は非常に厳しい状況でございまして、その中での値下げということは非常に水道会計には非常に厳しい状況になってございます。  したがいまして、こうした3月にこういったことがございましたけれども、我々としましても非常に厳しい状況でございますので、中長期的に考え、町長の御答弁にございましたように、赤字も出てございますので、その辺については御理解いただきたいと考え、値下げについては御了承いただいて値上げを、この従前の料金での施行ということでよろしくお願いしたいと思います。  なお、住民の方々の御反応についても、町長の答弁のとおりでございますので、よろしくお願いいたします。  以上でございます。 ○議長(矢田富男君) 石原町長、答弁願います。 ○町長(石原正敬君) 最初の御答弁でも申し上げましたけれども、議員提案されて、それに基づいて我々がシミュレーションをした結果、先ほど申し上げましたように、平成28年度、単年度では赤字になると。それ以降も赤字が続いて、我々がやっていく事業につきましてなかなか財政的に立ち行かんだろうということを申し上げたところでございますし、また昨年、平成26年12月議会で御答弁申し上げたように、6次拡張事業計画が終わった時点におきまして、イニシャルコストとかランニングコストとかライフサイクルコストを頭に入れて、そしてまた今後の施設の長寿命化のための修繕、更新、そんなことを加味した上で、優先順位をつけながら今後取り組むという答弁を申し上げているように、そこで一たん、全体の今までの水道ビジョンなどの計画を見直した上で、再度どういった見通しがつくかということを考えていきたいと、あの時点では答弁申し上げたところでございまして、御理解いただければということを思っております。 ○議長(矢田富男君) 加藤大輝議員。 ○1番(加藤大輝君) 御答弁いただきました内容で、やっぱり町民の皆さんがこれまでお支払いいただきました水道料金、そして今回やっぱりなぜこの時点で冒頭にお話ししましたように、3月議会でこう値下げ案が出て、6月議会にまた値上げ案が出るのか、こういったことが町民の皆さんにはなかなか伝わっていない、行政で議会でお話されていることの内容が伝わってない状況で不安があおられると思います。町長がおっしゃられる6次拡張を終了した時点でビジョン見直し、事業計画を立てていきますといったお話、そうしたものが先行されて事業計画であったりとか、そういったものが前に出てくる。そして議会で話し、委員会でも議会でも話がされ、町民の皆様に理解をいただけるような信頼ある行政で、また政治であるように、今後も対応に向かっていきたいと思いますので、しっかりとした御説明、御提案をしていただきたいと思います。  済みません、水道料金に関しましては以上でございます。  菰野町の森林資源につきまして、再質問させていただきます。  森林資源、さまざまな市町村で課題とされ、取り組みが進んでおります。先にお話しした足寄町でも年数をかけて現状が迎えられております。  そして、町長を初め、議長のお言葉から、失敗談やそれを乗り越えてきた熱意が目に見えるかのように伝わってきました。町全体が一丸となって取り組む大切さや、その結果おのおのがみずからのこととされて事業を行われている事業内容を教わってきたと思います。  その中で、こう昨年から始まった「みえ森と緑の県民税」の活用は、また県と協力した取り組みはいかがでしょうか。御答弁願います。 ○議長(矢田富男君) 加藤大輝議員の再質問に対し、答弁を願います。  観光産業課長、加藤信也君。 ○観光産業課長(加藤信也君) 「みえ森と緑の県民税」の活用について、また県と協力した取り組みについてお尋ねをいただきました。  まず、「みえ森と緑の県民税」の取り組み内容につきましては、昨年の広報こもの11月号、また町のホームページでも住民の皆様に周知をさせていただいておるところでございます。その活用につきましては、平成26年度については交付された「みえ森と緑の県民税市町交付金」を活用して、「菰野町みえ森と緑の県民税補助金」を創設し、切り捨て間伐材等の林地残材の搬出に対する危険伐採木搬出事業の助成と、またナラ枯れ、マツ枯れ等に対する病虫害被害木の伐採搬出事業助成を行っております。  平成27年度につきましては、昨年に引き続き助成事業を継続するとともに、新規事業としまして、樹木医の指導のもと、町内で残していくべき樹木に関する名木の調査でありますとか、専門的な知識を有する後継者を育成する樹木医育成事業、また子どもたちが国の天然記念物に指定されている田光のシデコブシ及び湿地植物群落地内で環境について学習することができる森林環境教育事業、また菰野幼稚園、菰野東保育園及び竹永幼保園の園庭に植栽を行う公共施設緑化事業等、各課にまたがって実施をする予定でございます。  また、三重県と連携した取り組みは、現在のところ行っておりませんが、事業の内容に応じて連携、協力していきたいと考えております。 ○議長(矢田富男君) 加藤大輝議員。 ○1番(加藤大輝君) この間伐のお話ですが、町がもともと考えられてる減災といった意味で活用されてるということで、今後の庁舎含めた町内施設への活用、具体的な活用と言いますか、活用例等ありましたら教えてください。  答弁いただく前に、ちょっと写真を1つお願いします。  これ足寄町の写真なんですが、済みません、左側だけ1つお願いします。  これ議場の傍聴席、これもカラマツで足寄町内で取られたカラマツを使用された物になります。  次、その右側もよろしくお願いします。  これ庁舎内の窓口なんですが、すごいふんだんに使用されておりまして、ありがとうございます。  躯体構造的になかなか難しい部分もあるかもしれませんが、こういった目に見えるところに木を使うといった、そういった取り組み等ありましたら答弁を願います。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  観光産業課長、加藤信也君。 ○観光産業課長(加藤信也君) 三重県産材の町内施設の活用につきましては、平成24年度に定めました菰野町公共建築物等木材利用方針にのっとりまして利用促進に努めており、具体例を申し上げますと、平成25年度完成の竹永幼保園園舎におきまして、木材利用量17.6立方メートルのうち、県産材の利用量は12.32立方メートル、また八風中学校の武道場におきましては、木材利用量123.2立方メートルのうち県産材の利用量は100.2立方メートル、平成26年度完成の鵜川原幼保園園舎におきましては、木材利用量15立方メートルのうち11.55立方メートルを利用させていただいております。積極的な活用を推進しておるものでございます。  また、今後につきましても、町内施設への県産材の活用を促していきたいと考えております。 ○議長(矢田富男君) 加藤大輝議員。 ○1番(加藤大輝君) ありがとうございます。今後の中では決まってるものはないかもしれませんが、足寄町さんもそうですし、前に話しました釧路さんでも資料、町内行政案内の資料等を置く本棚ですとか、そういった物にも活用されると思いますので、三重県産材、菰野町の木材を活用できるように御検討願います。  また、木質バイオマス推進協議会から見えてくる今後の展望等、課題等、今あれば教えてください。答弁願います。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  観光産業課長、加藤信也君。 ○観光産業課長(加藤信也君) 平成26年度に設立をいたしました菰野町木質バイオマス利活用推進協議会におきまして、各関係者から数々の御意見をいただいておりまして、木材の供給側の課題、林道が不足しておりますとか、非常に搬出しづらい山があるというような状況、また木質バイオマスボイラーを導入する側の課題というものの中でコストがどれぐらいかかるだろうかというような課題を整理しております。平成27年度につきましては、中心的な課題となっております事業コストを把握するために、事業可能性調査を継続して実施して、計画策定を行ってまいりたいと考えております。
    ○議長(矢田富男君) 加藤大輝議員。 ○1番(加藤大輝君) ありがとうございます。協議会でお話されているバイオマスに使用する木々を出すところからかなり課題等が見えられてるっていうのはお聞きしておりまして、そういった点、今回のバイオマス協議会にかかわらず、昔からの課題とは思いますが、しっかりとこう今回のバイオマス推進協議会も含めて御協議いただけるようお願いしたいと思います。  取り組みを進めていく上で、本事業の主体となるのは町行政なのか、また新たに組合等を設立されるのか、いかがでしょうか。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  観光産業課長、加藤信也君。 ○観光産業課長(加藤信也君) 事業主体につきましては、現在のところ検討事項となっており、決定はしておりませんが、事業採算性を重視した持続可能な運営、また雇用の創出など、地域の活性化、事業としての継続、発展を続けていくための効率的な組織運営が必要であるとの意見も協議会においていただいております。そういったことを踏まえながら進めてまいりますので、御理解賜りたいと存じます。 ○議長(矢田富男君) 加藤大輝議員。 ○1番(加藤大輝君) ありがとうございます。お話しいただきました協議会の主体っていうお話なんですが、この件に関しまして、たびたびちょっと先に行われた諸岡議員と重なる部分があるんですが、主体、事業、木質資源の利活用に関して主体的に取り組まれるところはどこなのかなっていう不安のお声であったりとか、そういったものもお聞きしますので、協議会が行われていく中で進められていくというお話ということで理解させていただいております。  最後に、木質資源の利活用、当町にとって大変すばらしい取り組みだと感じております。町が一丸となって、そして町民の皆さん初めとした当町を取り巻く環境へ波及されることを願います。やっぱり町民さんの理解、そして菰野町だけでは取り組みが進んでいかない。関連各位、協議会にも入ってると思うんですが、そういった環境との一丸となる姿勢を構築していただけたらと思います。  そして、今後、菰野町の森林資源の維持、そして木材そのものの価値が損なわれないことを留意された活動にしていただけるよう願います。  これで私の一般質問とさせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(矢田富男君) 以上で、加藤大輝議員の一般質問は終了いたしました。  ここで暫時休憩をいたします。  休憩時間は10分程度といたします。  2時から開始をしたいと思います。               午後 1時48分 休憩             〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜               午後 2時03分 再開 ○議長(矢田富男君) 再開をいたします。  休憩前に引き続き、一般質問を続けます。  4番議員、伊藤 敦議員、登壇ください。            〔4番 伊藤 敦君 登壇〕(拍手) ○4番(伊藤 敦君) 皆さん、こんにちは。4番議員の伊藤 敦です。議長に発言の許可をいただきましたので、一般質問をさせていただきます。  6月に入りました。40歳A型と言って初めて議会で質問させていただきまして、先月、43歳になりまして、月日の流れる速さを感じる次第であります。  昨日、内田親根議員が質問の冒頭で健康の話をされて、老眼のお話をされましたが、実は私も最近、老眼ぎみでかなり大きなフォントを使っています。小さいころからおまえは目だけがいいとか、目しかええとこないんと違うんとか言われ続けていましたので、最近少々ショックな気持ちでございます。  また、4月に、突然、左顔面麻痺に見舞われまして、一時期話すことも食べることも寝ることも苦労することがありました。今までけがや病気で入院して手術をしましたが、顔面の麻痺ではさすがに参りました。  先日、ある施設の方とお話しまして、こんな小さな障害でこれだけ苦労するのだから、大きな障害を持たれた方はもっと大変だろうねっていう話をしましたら、今さらながら私、改めて感じることができましてと話をしますと、その方は神さんが与えた経験ですよと。もっと障がい者の気持ちをわかってくださいねと言われまして、改めて感じる次第であります。  実は、現在も治療中で、左半分に少し麻痺が残っています。ただでさえかつぜつが悪いのですから、さらに聞き取りにくいところもあると思いますが、御了承お願い申し上げます。  また、この6月議会から道路交通法が改正されました。昨日も千葉でイヤホンをつけたまま自転車を運転していた少年がはねられ死亡する事故がありました。このような事故が多発しているということで、今までも自転車の罰則はいろいろありますが、今回14歳以上を対象で交通の危険を生じさせる違反を繰り返す自転車の運転者には、安全運転を行わすための講習の受講が義務づけられると。14歳と言いますと中学生からですから、学校でも警察や安全協会等と協力をして、さらに安全講習を行っていただきたいなと思いますので、お願いします。  逆に、私、中学生よりも成人やお年寄りの自転車運転についての講習等も考えていかないかんのかなという気持ちありますので、その辺もよろしくお願いします。  さて、一般質問に入らせていただきます。  まず、図書館の運営についてです。  菰野町の図書館についてお聞きします。  多くの住民様に親しまれる図書館であります。菰野町の図書館は立派だとかすばらしいとか、いろいろな声を聞くことがあります。  平成26年には、文部科学大臣から「子どもの読書活動優秀実践図書館」として表彰もされました。  先般発行された議会だよりの「追跡、その後あの質問はどうなったんや?」のコーナーで図書館利用の特徴が掲載されました。  写真1をお願いします。右下の緑色のラインのをちょっと大きくしてほしいんですけど。  その中で30代から40代の利用者が全体の3分の1を占めると。12歳以下の利用者が約4分の1。利用登録者は開館から5年間で1万人増加した。屋外テラスで読書など読書形態が多様にできると。いろいろ書いてありますね。以上、項目見ても立派な図書館でありますが、せっかく立派な図書館が私いまいちフル活用されてないんじゃないかと思います。  その上ずっと行ってください、写真の。  そこ見ていただきますと、上の数字ありますよね、入館数とか、その辺の。  入館者数が平成20年には32万9,272人。登録者数が2万512人なんです。  しかし、平成20年に2万512人の登録者数が3万966人にふえているのにかかわらず、平成25年度の入館者数は減っているんです。私この紙面を担当させていただいて、後からずっと考えたんですけど、ちょっと不思議に思いまして、何で登録者数が1万人もふえているのに利用者数が減っているのか。冊数もふえています。あとは大体ふえているんです。だけど入館者数が減っている。これについて私、不思議に思います。もっと住民に利用できやすく入館数もふえるような気がしますが、いかがお思いですか。お答えください。  次、観光についてです。  観光の町、菰野町と言われますが、私は寺社仏閣、城めぐりが好きで、休みがあれば寺を見たり城を見たりしに行きます。  先月、家族で滋賀県の近江八幡へドライブに行きました。近江八幡城へね、ロープウェイ上がって行ったんですけど、山上の城を見学すると、こういうのを見かけました。  写真お願いします。2、3、4です。  これ恋人の聖地って言いましてね、次3番、こういうモニュメントがありますね。もう1つお願いします。  恋人の聖地ってこうやってあるんです。何かいい響きですよね、恋人の聖地。結婚して、僕も家族がいますとなかなか恋人とは無縁になるわけですわ。まして最近、唯一の恋人と思っていた娘にも振られぎみで、全く恋人とは無縁になりそうなわけですが、ちょっとこの恋人の聖地、少し調べてみました。  恋人の聖地というのは、特定非営利活動、NPOが主催する恋人聖地プロジェクトにより選定されたデートスポット。自然に囲まれた場所、夜景のきれいな場所、記念品がつくられる場所などが選定され、最初の発表は2006年4月19日にされました。  また、趣旨としましては、少子化対策の地域の活動化への貢献をテーマとした観光地域の広域連携を目的に、恋人の聖地プロジェクトを展開していますと。  このプロジェクトでは、非婚化・未婚化の進行を少子化問題の1つと踏まえ、日本全国で選定された100カ所を超える恋人の聖地とともに、フランスのモンサンミッシェルを初め、海外の著名な観光地にも参加いただき、各地域によるさまざまな活動を通じて、若い人のみならず、地域社会に向けて結婚に対する明るい希望と空気の醸成を図るための活動をしていますとのことです。  選定基準としましては、地域を代表する観光施設、地域であることです。これ観光施設は有料、無料を問わない。恋人の聖地の銘板を附帯設置することが可能なスペースがあること。継続的な展開を前提とした本プロジェクトの趣旨に賛同いただけること。またそのための運営管理主体が明確であること。運営自体は官民関係ないっていうことです。  また、選定員としましては、ファッションデザイナーの桂由美さんとかJTBの会長さんの田川さん、あと華道家の假屋崎さん、たくさん有名な人がいます。その他また有名な芸能人とかタレントさんも入っているんですけど。  ちなみに、この三重県にもありまして、この神島が登録されています。ホームページを見ますと、プロポーズの言葉とか婚活パーティーとか、もっと前から知っときゃよかったなというようなことが盛りだくさん掲載されております。  僕は、このようなものに積極的に参加すべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。  また、平成24年度の9月議会で藤田議員が四日の観光大使の条例かなんかについてお話されていますが、私は観光のまち菰野町でなぜ観光大使がいないのか不思議で仕方がありません。今後、観光大使を任命するつもりはございませんか。  1回目の質問終わりです。どうぞよろしくお願いします。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  石原正敬町長、登壇の上、答弁願います。              〔町長 石原正敬君 登壇〕 ○町長(石原正敬君) 4番議員の伊藤 敦議員から御質問をいただきました。私からは観光についての御質問をお答えいたしたいと思います。  まず、恋人の聖地プロジェクトの選定についてでございますが、大枠といたしまして、まずNPO法人地域活性化支援センターというものが運営主体であるようでありますけれども、これにつきまして今後調査をいたしたいというふうにして思っているところであります。  そして、またこのプロジェクトに参画している地域を、今、神島を御紹介いただいたようでありますけれども、実際の運営状況など、少しこちらで調査した上で、この湯の山温泉の「折鶴伝説」とか「恋結びの街」につながっていくような取り組みであればというふうにして考えているところでございます。  一方で、情報発信ということにつきましてでありますけれども、1つの観光地が、例えば恋人の聖地というような、そういうラベルを貼ることによって、他の観光客の方々が敬遠をされるというようなマイナスの面もあるかもわかりません。そういった意味で、やはり先般もある会合で私が菰野町の名刺をお渡しした際に、湯の山温泉ですねということで言われました。これ何を意味しているかと言いますと、湯の山温泉というのはやはりそれ自体でブランド力があるということを意味しているなと感じたところであります。大きく言いますと、例えば伊勢神宮とか鈴鹿サーキットというのは知ってても三重県というのは知りませんよというのと同じように、湯の山温泉は知ってても菰野町は知らないと。大変残念なことでありますけれども、菰野町の知名度も上げていきたいわけでありますけれども、そういった湯の山温泉というブランド自体をこれからどのように底上げをしていくかということに傾注していくということも一方で重要なことだと考えておりますので、やはりその辺のバランスをしっかりと考えていきたいと思っております。  また、さらに開湯1300年に向けて情報発信いろいろあるわけでございますけれども、インバウンド研修でもそうです。その前に開湯1300年、湯の山温泉の歴史を知ろうということで、各事業所様に御参画いただきまして、自分たちが働いている場所、生活している湯の山温泉というのはどういうところなのかという研修会を開いたことがございまして、あれで最も重要なことは、やはり接客する従業員、事業者の方々がお客様に対して、ここはどういう歴史を持ったどういう温泉なんです、そしてまたこれから新名神が来るんですよということを含めて、そういうやっぱりフェイス・トゥ・フェイスの部分においてきちっと説明ができていくということがリピーターをふやしたり、この湯の山温泉のブランド力をさらに高めていくというような取り組みでありまして、これらにつきましてもしっかりと取り組んでまいりたいと。後ほどの観光大使ともこうリンクするわけでありますけれども、やはり地道な活動をしっかりしていった上で、自然な形で菰野町あるいは湯の山温泉というものが徐々に広がっていけばというふうにして考えております。  なお、プロモーションの活動としましては、まこもナイトを開催していたり、あるいは、なごや朝大学や名古屋外国語大学などの御協力を得ながら、若者に向けた情報発信もしているところでもございますので、御理解を賜ればというふうにして思います。  以上でございます。 ○議長(矢田富男君) 続いて、答弁を願います。  教育長、川瀬 敏君。 ○教育長(川瀬 敏君) 図書館について、御答弁申し上げます。  伊藤議員おっしゃるように、開館当初の32万人から減っているじゃないかというふうな御指摘もいただいとるわけなんですけども、当然、開館の当初は、開館効果というのもありまして、人数もその年は多かったんですけど、翌年度から落ちついた状況で、大体30万人から31万人の間で推移しているというふうな感じで考えております。  それから、当然のことですけども、蔵書数もふえてきておりますので、それによりまして、貸し出しの冊数についてはふえてきておるというふうに認識もしておるところでございます。  また、登録につきましても、毎年、大体1,000人から1,500人というふうな形でふえてきておるというふうな状況でございますので、図書館として、近隣の市町の同等の蔵書数を持っている図書館と比べれば、菰野町の図書館については利用者がたくさん来ていただいているなという感触は持ってきております。  そのようなことで、ただ図書館につきましても、開館後もう8年目を迎えているところでございますので、またより多くの方に、利用していただけるように、今後とも検証しながら、より使いやすい図書館というふうにしていきたいというふうに思っていますので、よろしくお願いいただきたいと思います。  以上です。 ○議長(矢田富男君) 伊藤 敦議員。 ○4番(伊藤 敦君) 御答弁ありがとうございます。  恋人の聖地に関しましては、別に湯の山温泉だけじゃなくて、例えばきらら湖なんかでも何かすごくいい感じやなっていつも思うんです。あとほかにも、もっと行けば景色のいいとこ山ほどありますので、その辺もやっぱり踏まえてお願いします。  確かに、今ね、「折鶴伝説」っていう話も出ましたけど、湯の山のです。恋愛スポットか知れませんが、湯の山あって初めて成立するわけで、「折鶴伝説」聞いて菰野町へ来る人って余りよくわかんない、どうかなと思うんです。  僕ね、これをなぜ登録したらどうかって言うと、インターネットを検索すると「折鶴伝説」って何か出てこないんです。だけど恋人の聖地って入れると、すぐ全国各地の、100カ所以上のとこ出てくるんです。  今回も、うち家族で近江八幡行って恋人の聖地を知ったことにより、例えばですよ、嫁さんの誕生日に、今度、結婚記念日やとか、どっかつれて行こうかなって気になるわけです。それだけでも町をアピールすると思いますが、観光商工推進室長、いかがお思いですか。 ○議長(矢田富男君) 伊藤 敦議員の再質問に対し、答弁を願います。  観光商工推進室長、樋口直也君。 ○観光商工推進室長(樋口直也君) 湯の山温泉におきましては、「恋結びの街」といたしまして、認知度、知名度を高めるために、恋愛成就を願う折鶴七夕祈願祭やカップル向けの色浴衣で湯めぐり等に取り組んでおります。  また、新しく温泉街一体となって、「キャンドルの街」の企画をするなど、魅力向上と知名度アップに努めておるという活動を行っております。  こうした観光事業者の主体的、継続的な取り組みの中で歴史文化にマッチした取り組みを支援していきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(矢田富男君) 伊藤 敦議員。 ○4番(伊藤 敦君) 一応、今後御検討いただいて、こういうのもあるよとか、ほかにもいっぱいあると思うんですよね、探せば。  ですので、もしそういう全国的なそういう組織があれば、それ入っていただいて、どんどん町のアピールしていただいたらと思います。  次、観光大使についてお聞きします。  観光大使って考えますとね、例えばよくゆるキャラなんかを、観光大使にしているとこもあるんです。うちの「こもしか」ありますよね。残念ながらまだ「こもしか」全国区じゃないんです。これからまだまだ宣伝しなあかんという状況なんです。  室長も、この前、私らと研修一緒に行かれましたが、そのときに北海道の真狩村通りましたよね、たまたま。真狩村。真狩村って聞いて、私ぴんときたんが、細川たかしさんなんです。何でかというと、細川たかしさん、昔、小さいころテレビ出ると、真狩村、真狩村言うんです。これすっごい宣伝力なんです。今でも真狩村って僕、今でも北海道ほか地名知らないんです。仮に真狩村の方、菰野町知らないと思うんです。僕はわかっているんですよ、これ。これすごい宣伝です。テレビってすごいです。  写真5を見せてください。済みません。  これ三重県の、観光大使の御紹介って書いているんです。三重県にはね、たくさんの観光大使います。奥田シェフとか辻口シェフですか、もう菰野町の観光大使でも十分という人がいるんです。別に観光大使って、菰野に住んでるとかじゃなくていいから、菰野町にかかわりがあったとか、そういう方たちもいいと思うんです。この中に入ってない方でも、菰野町出身の方や菰野町にゆかりのある方はたくさんいると思うんです。例えば野球の選手で西選手ね、あと競輪選手で浅井選手ってみえるんです。柴崎さんの兄弟2人ね、あと最近では足立梨花さん、この方でも、すごく有名人いますよ。この方たちを観光大使として菰野町っていう話をしてもらうだけで、うちの町やっぱりすごく全国で有名になると思うんです。さっき町長がね、名刺見せたら湯の山温泉言われましたけど、私も名刺見せると、必ず何て読むから始まるんです。この町、何て読むのって始まるんです。菰野町ですわって。鈴鹿山脈があってロープウェイがあって温泉があってめっちゃええとこですよ、1回来てくださいよと言うわけです。だけど芸能人とか有名人が菰野町いいですよ、湯の山温泉ですよって言うたら、その時点でもうすごく有名になるんです。だからやっぱりそういうのを、考えたら、観光大使やっていただくっていうのは、やっぱり町のアピールとして、基本的にやっぱり話聞いていると、よその市町聞いていると、観光大使そんなにお金かかってないんです。無料ボランティア的にやっていただいているんですよって感じなんです。そしたらそんなにお金もかからずに、有名な方にやっていただけると。これ一石二鳥じゃないかと思いますが、もう一度お願いします。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  観光商工推進室長、樋口直也君。 ○観光商工推進室長(樋口直也君) 先ほど町長の答弁にもありましたように、当町としましては、都市部における食のイベントと、まこもナイトの開催や首都圏で開催されとるイベント等に積極的に参加しとるというところに努めておるところでございます。  御紹介にあった西選手含めて、地元出身のスポーツ選手との交流とか応援を行うことによりまして、観光PRとか認知度アップにもつながることというふうには考えております。できれば、地元温泉施設なども加わる企画を入れることなどを推進して、応援者の広がりで菰野町の知名度アップ等につなげていきたいなというふうに考えておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(矢田富男君) 伊藤 敦議員。 ○4番(伊藤 敦君) 室長、お聞きします。若い世代の方がたくさんおると思うんです。職員に。その方から観光大使なんて話出ませんか。教えてください。
    ○議長(矢田富男君) 町長、石原正敬君。 ○町長(石原正敬君) 私は聞いたことがございません。 ○議長(矢田富男君) 観光商工推進室長、樋口直也君。 ○観光商工推進室長(樋口直也君) 大使までというとこにまでは聞いてはおらんところでございますけれども、そういったいろいろ地元選手とのかかわりの中の広がりをもって、取り組みっていうのは職員ともどもやっていきたいなというふうに考えております。 ○議長(矢田富男君) 伊藤 敦議員。 ○4番(伊藤 敦君) やっぱりよく言うんですけど、やっぱり若い世代の人が頑張る、よく若い世代が若い世代がって言うんですけど、若い子の意見も一遍たまには聞いてやってください。どんなことをやってるかとか、そういうことでお願いします。  次、これ観光の話はこれで終わります。  次、図書館の話です。  図書館長、僕はね、図書館っていうのは地域のコミュニティ、住民の憩いの場所やと思っています。ゆえに館長も、住民の方々のいろんな、御相談も受けると思うんです。毎日毎日ラジオ出ていますよね、館長ね、何かラジオで電波通すと、何かちょっといつもと声が違うなという感じで思うんですけど、もう大変な仕事やと思います。もう現場としてね、本当にすごいなと思います。この先だから僕が質問することは館長にお考えいただこうと思って質問させてもらいますんで、お願いします。  現在、開館時間は9時半から18時になっていますね。私も、これ以前ね、名古屋で働いていましてね、17時、夕方5時に終わって帰ってきても家に帰るのね、やっぱり19時ごろなんです。働いている人からすれば、9時半から18時の間に来館できるのは不可能なんです、これ。以前、矢田議長、教えていただきました。長野県川上村の図書館、24時間営業です。武雄市の図書館は年中無休なんです。こんな図書館は全国に結構あるんですよね、調べてみると。  ちなみに、この辺から、菰野町から、町外へ働きに行くというところで考えられる四日、鈴鹿、桑名ってありますね。四日は19時です。閉館が。鈴鹿も19時。桑名は21時なんです。確かにこれ土日開館していますよ。  ただ、休日は、家族サービスしたり、なかなか難しいんです、これ。こんな感じだと、町外で働く人はほかの市町の図書館を使いなさいよと。ほかの利用したほうがずっと便利ですよねということになると思うんです。せっかく菰野町にこんな立派な、図書館があるのにもあるのにですよ、僕ね、24時間営業とか年中無休って、ここまで言いません。せめて帰りに寄れるような時間までに開館していただくわけにいかんですかね。お願いします。 ○議長(矢田富男君) 伊藤 敦議員の質問に対し、答弁を願います。  図書館長、棚瀬昌典君。 ○図書館長(棚瀬昌典君) 答弁させていただきます。  先ほどお話にもございましたが、現在の開館時間につきましては、朝の9時半から午後6時までという状況でございます。今、当館の考え方といたしましては、年末年始、また特別整理期間ってちょっと特別なお休みがあるんですが、それ以外につきましては、年間を通しまして土曜日、日曜日については開館している状況でございまして、利用者の都合のいい時間帯に御利用いただければありがたいなっていうふうなことが考えております。  また、インターネットから希望する本の予約や、あと借りている本の延長等も対応いたしておりますことから、そういった考えを持っとるわけです。  ただ、やはり利用者の方から、仕事帰りに図書館を利用したいけども、閉館時間に間に合わないという御意見もいただいておることは確かでございます。  こういったことから、利用者のニーズに対応できないかっていうことで、問題点も洗い出ししながら検討しておるところではございます。  また、県内の状況といたしましては、県内で公共図書館が39館ございます。そのうちの午後の5時から6時に閉館しておる図書館が全部で26館。  ただ、先ほどお話いただいておりますが、午後7時に閉館をしておる図書館が12館。それから1館だけですが、午後の9時まで開館しておる図書館があります。  そういったことで、当館としても検討を重ねながら対応したいと思いますので、御理解願いたいと思います。 ○議長(矢田富男君) 伊藤 敦議員。 ○4番(伊藤 敦君) 何か話聞いてると、よそがそうだからうちがそうっていう話に聞こえても仕方がないんですけど、菰野町で、仮に働いていても、5時から行こうと思うと結構しんどいと思うんですよね、これ。やっぱり僕は図書館の開館時間はもっと長くするべきやと思うし、朝9時半を、仮に10時にして30分延長してもいいと思うんです。とかあと勤務形態をフレックスに変えるとか、いろいろできると思うんです。今後また御検討をお願いしたいなと思います。  ほんで、やっぱりこの今それで今、大分減っているという話をね、図書館の利用者、入館数が減っているというのもその辺の原因があるのかなと思ったりするし、夏になると、よく住民の方々、話するんですけど、夜どこに行くのと言ったら、涼みにがてらちょっと遊びに行くっていう人もおるんですよね、いろんなとこへ。やっぱりそういうのも、1つの図書館の利用として、涼めて、本読みながら一人でおったりとか、そういう感じでしたほうが1つのこう、さっきも言いましたけど、1つの住民の憩いの場所ということで確立するにはもう少し時間を長くしていただければいいと思いますんで、今後御検討をお願い申し上げます。  次、再質問4つ目、済みません、写真をお願いします。6、7、8番お願いします。  これ、この場所、2階の交流ラウンジっていうことですが、これ日ごろ、僕、前に行ったら皆さんこう昼御飯食べたり弁当食べたりとかいろいろお話されてる場所なんですけど、これもったいなくないです。眺めも最高ですよ、これ。おしゃれな空間と思います。この場所、例えば、それこそ先ほど出ました武雄市の図書館のように、スターバックスとは言いませんよ。それなりのカフェできれば入れれば、僕いいんじゃないかなと思います。  今これ見ていますと、若い世代の利用者が少ないわけですよね、うちの図書館ね。こういうおしゃれなカフェできたら、若い人が、世代が来ると思うんですが、図書館に足を運んで、皆さん図書館利用、少しずつ本を読んでいただくといけばいいと思うんですけど、いかがでしょうか。お願いします。 ○議長(矢田富男君) 答弁を願います。  図書館長、棚瀬昌典君。 ○図書館長(棚瀬昌典君) 交流ラウンジのことで御質問をいただきました。  この図書館の2階にあります交流ラウンジについてでございますが、現状といたしましては、先ほど伊藤議員からもお話がございましたが、当館の中で唯一、飲食しながら歓談できる場と今現在なってございまして、本当お昼には図書館利用の方以外に、横の公園とか御利用の方も、こちらの交流ラウンジのほうに上がってきて昼食等を取られとるというふうなことで大変御利用いただいとるようなスペースではございます。  この交流ラウンジにつきましては、設備が、先ほど写真にもございましたが、カウンター、それから流し台、それから食器棚等、揃ってございます。開館以前からそちらのほうのやはり利用についての検討もあったようでございますが、今現在はそのような形で利用いただいとるようなことですので、今後の活用方法については、やはり今後このままこのカウンター等もったいないなという部分はございますので、活用方法についても今後検討してまいりたいと思いますので、お願い申し上げます。 ○議長(矢田富男君) 伊藤 敦議員。 ○4番(伊藤 敦君) 最初、検討があったということですが、結局、採算取れないからやめたっていうことになりますよね、そうなると。そうなると入館者数が少ないんじゃないかっていう話になってくるわけですよね、また戻るわけですよ、話が。そうするとじゃあどうやって入館させるかっていう話になってくるんです。やっぱり時間延ばしたりとか、いろんなことさせるべきやと、そういうことに戻っていくわけですよ、話が。  先ほど言いました、僕、簡単に、スターバックスと言うたわけじゃないんです。名古屋駅に狭いスペースがあって、今そこでもスターバックス十分営業しているんです。ほかにもあるんです。あの場所なら十分できます。そうするとまた皆さん来たりするし、いろんな方が集まると思うしね。  また、そういう売り上げで、本を買ったりとか、いろんなとこへしたほうが、するべきだと僕は思っとるんです。  ですので、今後検討いただけるということですので、また来年もし僕いましたらお聞きさせていただきますんで、お願いします。  最後ですけど、最後に、もう福井県の永平寺の第78世貫主、故宮崎奕保さんっていう方がいまして、この方が大変好きなんですけど、学ぶということは、まねすることやと。まねするということから出ておると。1日まねしたら1日のまねや、それで済んでしまったら2日、しまったら2日まねして、それであとまねせんだら、それは2日のまねと。ところが一生まねしておったらまねがほんまもんやと。だからまねがまねになってしまわんようにすること、それが大事や。そしてそれは口で言うより実行やと。  悪いことをまねするとは言いません。よいところだけまねすればいいんじゃないですか。ほかの自治体で先にやってるからとか、どこどこやってるじゃなくて、いいところをまねして自分のものにして変化していく。そして長い間この町にそれを根づかせて、また次の世代の人が新しいものに変えていく。まさにこれイノベーション時代ということだと私、思いますので、これを最後に言わせてもらって質問を終わらせてもらいます。ありがとうございました。 ○議長(矢田富男君) 以上で、伊藤 敦議員の一般質問は終了をいたしました。  本日予定しておりました日程はすべて終了いたしました。  長時間にわたり、御協力ありがとうございました。  本日は、これにて散会をいたします。御苦労さまでした。               午後 2時37分 散会...