菰野町議会 2014-06-16
平成26年第2回定例会(第4日目 6月16日)
平成26年第2回定例会(第4日目 6月16日) 平成26年
菰野町議会第2回定例会(第4号)
平成26年6月16日(月) 午前10時03分開議
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第1
一般質問
2.会議に付した事件
日程第1
3.出席議員(17名)
1番 伊 藤 雅 慶 君 2番 諸 岡 雅 樹 君
3番 内 田 親 根 君 4番 伊 藤 敦 君
5番 藤 田 賢 吾 君 6番 中 山 文 夫 君
7番 八 木 孝 明 君 8番 益 田 和 代 君
9番 矢 田 富 男 君 10番 服 部 住 雄 君
11番 加 藤 昌 行 君 12番 千 賀 優 子 君
13番 中 川 哲 雄 君 14番 出 口 利 子 君
15番 増 田 秀 樹 君 16番 久留美 正 次 君
17番 渡 辺 昇 君
4.欠席議員(0名)
5.説明のため出席した者(20名)
町長 石 原 正 敬 君 副町長 諸 岡 高 幸 君
教育長 川 瀬 敏 君 消防長 白 木 康 裕 君
総務課長 位 田 嘉 則 君
安全安心対策室長 樋 口 直 也 君
企画情報課長 河 内 伸 博 君 財務課長 位 田 進 君
税務課長 相 原 賢 治 君 住民課長 市 川 秀 彦 君
会計管理者 水 谷 浩 君
子ども家庭課長 小 林 義 久 君
健康福祉課長 大 橋 裕 之 君
都市整備課長 斉 藤 司 君
観光産業課長 大 橋 克 哉 君
観光商工推進室長 加 藤 信 也 君
環境課長 諸 岡 俊 樹 君 水道課長 秦 浩 君
下水道課長 藤 川 史 典 君 教育課長 舘 弘 己 君
6.
出席事務局職員(4名)
議会事務局長 伊 藤 悟 君 書記 毛 利 広 行 君
書記 瀧 見 美 奈 君 書記 黒 田 泰 弘 君
午前10時03分 開議
○議長(渡辺 昇君) 皆さん、おはようございます。
御苦労さまでございます。
ただいまの出席人員は17名で、定足数に達しております。
よって、平成26年
菰野町議会第2回定例会は成立をいたしましたので、再開をいたします。
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○議長(渡辺 昇君) 直ちに、本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、お手元に配付しましたとおりでございますので、よろしくお願いいたします。
なお、
安全安心対策室長、
樋口直也君、
観光商工推進室長、
加藤信也君が出席しておりますので、よろしくお願いいたします。
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◎日程第1
一般質問
○議長(渡辺 昇君) 日程第1、
一般質問を行います。
それでは、4番議員、伊藤 敦議員、登壇を願います。
〔4番 伊藤 敦君 登壇〕(拍手)
○4番(伊藤 敦君) 皆さん、おはようございます。
4番議員の伊藤 敦でございます。きょうは、本来ならきのうの
サッカーワールドカップで、日本が勝ちました。なんて冒頭の文章をかなり前から考えておりましたが、残念ながら、コートジボワールに負けちゃいまして、少し残念な気持ちでありますが、元気よく
一般質問をさせていただきます。
また、今回の質問は、どちらかと言いますと、提案型となります。行政の方々とこれからの菰野町について、一緒に考えていきたいという趣旨で行いますので、私だけオフサイドにならないようお願い申し上げます。
さて、新名神の工事についてから質問をさせていただきます。
いよいよ平成30年完成に向け、新
名神高速道路の工事が始まります。
今回は、潤田地区をはじめとした場所についての質問をさせていただきます。
私は、道路は流通・交流に欠かせないものだと考え、この道路ができることを楽しみにしております。
しかし、せっかくつくる道路も、工事中に起こるちょっとしたことで、大問題になりかねないこともあり、通学路・騒音・粉じん・渋滞、
排水対策と少し考えただけでもさまざまな問題があります。
今回の工事は、
事業主体が
ネクスコ中日本ですが、菰野町内を通過する道路としての菰野町の考え方をお聞かせください。
次、観光についてです。
幸福実感度というお話を聞きます。
幸福実感度といいましても、感じ方は十人十色。日本人としての
幸福実感度は、やはり四季を感じられることができるということと考えます。
そして、この菰野町は、三重県内でも有数の四季を感じられる町だと思います。春には桜に田植えに
タケノコ、夏には水遊び、
バーベキュー、キャンプ、秋には紅葉にマコモ、冬にはスキー、そして夜景、思いついただけでも菰野は四季を感じる町として、最高の立地条件だと考えます。この四季を感じられる町、菰野町を観光の売り物にしてはいかがですか。
町長も出席されております
鈴鹿山麓無限会議ですが、私は大変評価できると思います。昔からこの菰野町と滋賀県側というのは八風街道を経由して、さまざまな交流があったと言われております。菰野町に隣接する市町を頭に浮かべると、四日市・いなべが頭に浮かびますが、県を挟めば、東近江市、甲賀市があります。私は、家族で
鈴鹿スカイラインや国道421号線を使って、滋賀県側にドライブに行くことがよくあります。そこで、滋賀県内で菰野町にあります某
宿泊施設の送迎バスを何度か見かけました。
逆に、菰野町でも滋賀県にある
日帰り入浴施設のチラシを見かけることがあります。滋賀県の東近江市の方々の話によりますと、421号線が開通してから、東近江市の方々は、いなべや東員にある
商業施設を利用するとお話されました。滋賀県側は、
鈴鹿スカイラインや
石槫トンネルを使えば、1時間圏内の距離です。
今後、新名神や東海環状が開通し、ますます広域な交流が活発に行われることが予測されます。
また、残念ながら、この鈴鹿山脈の三重県側には、戦国時代の
織田信長北伊勢侵攻によって、重要な寺院や建造物が破壊され、私は
北伊勢侵攻がなかったら、菰野町にも国宝や
重要文化財が今も現存すると考えております。
しかし、滋賀県側に行けば、その戦乱の影響も少なくなり、時代は違いますが彦根城や湖東三山など、国宝や
重要文化財がたくさんあります。
逆に、滋賀県側になく、三重県側にあるものは温泉街です。重要な文化財は破壊されたとはいえ、菰野町には
歴史的いわれのある場所や人物の関係する場所がたくさんあります。源義経の四天王と言われた伊勢三郎、後醍醐天皇の側近であります千種忠顕、福王神社に関係する聖徳太子、たまかずら水のヤマトタケルノミコト、少し歴史に興味を持つと、たくさんの人物が頭に浮かびます。
NHKの大河ドラマや歴史物のテレビや映画で話題になった土地は、いろんな
歴史的根拠を探して町おこしを行っているようです。
滋賀県側の文化財や温泉であります
湯の山温泉、その他歴史上の史跡をコラボさせて発信してはいかがですか。
次、防災についてです。
4月に各家庭に配付された
防災ラジオ。できることなら、この
防災ラジオが活躍する状況になってほしくないのですが、災害時には
防災ラジオ、被害状況を逐一我々に報告してくれると思います。
しかし、この
防災ラジオは、残念ながら一方通行です。災害時には、電話をはじめ、携帯電話、
ネット環境が寸断される危険性があります。
そのときに活躍するのが無線機です。無線機はラジオと違い、相互通信が可能です。全国には災害時のために、
アマチュア無線クラブと行政と災害時応援協定を結んでいる自治体もあるようです。
この三重県でも、9つの自治体でクラブと協定を結んでいるような話を聞きます。菰野町でも、
アマチュア無線家の方はたくさんみえると思います。
アマチュア無線家や
無線クラブの方々にこのようなことをお声掛けしてはいかがですか。
これで、1回目の質問は終わらせていただきます。どうぞよろしくお願いします。
○議長(渡辺 昇君) 伊藤 敦議員の
一般質問に答弁を願います。
石原町長、登壇ください。
〔町長
石原正敬君 登壇〕
○町長(
石原正敬君) おはようございます。4番議員の伊藤 敦議員の御質問にお答えいたしたいと思います。
大きく3点いただきました。1点目につきまして、私から答弁申し上げ、2点、3点目につきましては、担当室長より答弁をいたさせます。
現在、平成30年度の供用を目指して
事業推進を図っております新
名神高速道路は、中部圏のみならず、国の経済、社会、文化を支える日本の大動脈として位置づけられております。
当町の中心部には、
仮称菰野インターチェンジが設置されることから、都市基盤である道路網の整備、充実を図り、さらなる
社会基盤整備効果を最大限活用した
まちづくりを推進してまいりたいと考えております。
なお、本道路の必要性は十分に認識されているところでありますが、町内の広範囲にわたって本格的に工事着工されるに当たり、事業の影響を受ける地域への負担が少しでも軽減されるよう、工事周辺の
環境安全対策等を計画し、地域住民の方々が安全で安心して生活できるよう各関係機関と緊密な連携を図ってまいります。
また、新
名神高速道路に直結する国道477
号バイパスといった高
規格道路整備事業の推進も同時に図りながら、関連性のある町道等の整備、改修を適時に実施し、通学路や教育施設における
交通安全対策や
渋滞対策をしっかりと講じ、諸課題を解決してまいりたいと考えております。
今後、新
名神高速道路事業をはじめとした高
規格道路関係の建設工事が実施される前に、地元区での
事業報告会、
工事説明会等を開催し、
中日本高速道路株式会社、三重県と十分な協議を重ねながら、地域からの貴重な意見、要望を反映できるよう努めてまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。
○議長(渡辺 昇君) 補足答弁させます。
観光商工推進室長、
加藤信也君。
○
観光商工推進室長(
加藤信也君) 菰野町の観光について御質問をいただきました。
菰野町は、春夏秋冬と四季折々に表情を変える自然を感じることができる町であり、この自然は菰野町が持つすばらしい
観光資源でもあります。
例えば、近鉄の
観光ポスターは御在所岳の四季それぞれの表情を捉えて、菰野町の自然の豊かさを表現した、すばらしい作品ばかりであります。
菰野町におきましても、平成24年度からは、このすばらしい自然を前面に打ち出した
観光PRポスターを
名古屋外国語大学と連携して制作をしております。
今年度の作品につきましては、高台から見える夜景と
星空の写真に学生が考案いたしました
キャッチコピーを組み合わせた作品となっております。
この
キャッチコピーにつきましては、大学生から提案された8つの候補作品の中から、町民の皆様に総選挙と称する投票で、投票をいただきまして、決定をしたものでございまして、親しみを持っていただけるものと考えております。
議員より、菰野町のすばらしい四季を感じ、体験できるような体験型の観光ができないかというようなお尋ねでございます。
現在、体験型の
プログラムといたしましては、赤川でのホタルの観察会でありますとか、
湯の山温泉でのそば打ち道場などがございます。菰野町の豊かな四季の自然を体で感じていただき、体験できるような、新たな
観光プログラムメニューを提供できるように、関係団体と連携をとりながら、地域一体で取り組む体制を整え、菰野町の豊かな自然と地域資源を有効に生かした
観光地づくりを進めてまいりたいと考えております。
また、広域的な取り組みといたしまして、菰野町を含む北勢5市5町で
北伊勢広域観光推進協議会を組織いたしまして、北勢地域内で開催されるイベントにおきまして、
観光振興キャンペーン事業を共同で行っております。三重県
観光キャンペーン推進協議会北勢地域部会や、三重県
観光連盟での事業をセントレアや
刈谷ハイウェイオアシスといった中京圏におきまして、菰野町観光協会とともに、菰野町の
観光PR等を行って、広域的な取り組みをいたしております。
また、お隣の滋賀県との交流につきましては、当町におきましては、「
千草街道探訪ハイキング」を通しまして、東近江市
永源寺地区と観光交流をしております。
千草街道は、織田信長が二度通行いたしまして、一度は
杉谷善住坊の狙撃に遭いまして命を落としかけたというような歴史的ないわれのある街道でございます。その
千草街道を御縁といたしまして、春には
永源寺地区のほうから菰野町へ、また秋には菰野町の方々が
永源寺地区へ
千草街道を通り、相互訪問して交流も広めております。
また、御指摘のありました
鈴鹿山麓無限会議におきましては、近接した三重県・滋賀県の8
基礎自治体の首長が県境を越えた結びつきを強化しておりまして、今後、この会議を通じて、広域的な
観光地づくりとともに、歴史的な史跡にも着目した魅力ある地域形成にも積極的に取り組んでいきたいと考えておりますので、御理解を賜りますようお願い申し上げます。
○議長(渡辺 昇君) 続いて、
安全安心対策室長、
樋口直也君。
○
安全安心対策室長(
樋口直也君) 防災についてということで、災害時の
情報伝達として、
アマチュア無線について御質問をいただきました。
大規模災害時には、一般の固定電話や携帯電話による通信ができなくなることが想定されています。こうした非常事態に備えて、
衛星通信回線や
車載無線機など、多様な
情報伝達手段を構築しているところです。
これらは、
災害対策本部を中心とした
災害対策の本来業務を達成できるよう設けているものであります。また、昨年度に構築しました
コミュニティFM緊急割り込み放送は、
防災ラジオで町民の方へ災害時の
緊急情報を配信するシステムとして備えておるところです。
御指摘の各地区、地域との
情報伝達、
情報収集には、各区や避難所用として配備している
簡易無線機による手段がございます。しかしながら、
情報収集要員が不足する場合や、より細かな多くの住民情報の伝達収集が必要な場合なども想定されることから、
アマチュア無線を活用できる
ボランティア団体の協力を得ることも有効であると考えられます。
三重県においては、
日本アマチュア無線連盟三重県支部と災害時の
情報収集等に関する協定を締結しており、
県内自治体9例の御紹介もいただきましたが、こうした協定を結び、災害時に
情報伝達などの活動を担っていただくためには、協力いただく
アマチュア無線クラブなどの
ボランティア団体と事前に連携、そして体制構築に向けて、相互の意思疎通や情報共有などが必要であります。
今後、三重県や
専門機関等の意見や
先進自治体の事例を参考にして、調査や研究をしてまいりたいと存じますので、御理解いただきますようよろしくお願いいたします。
○議長(渡辺 昇君) 一通りの答弁が終わりました。
再質問がありましたら、御発言ください。
伊藤 敦議員。
○4番(伊藤 敦君) ありがとうございました。
それでは、再質問をさせていただきます。
まず最初に、
防災ラジオの件からお願いします。
これは質問というより提案としてお聞きください。
先般、
災害ボランティアアマチュア無線鈴鹿の山中さんという方とお話しする機会がありまして、山中さんは、
阪神淡路大震災のときに、
アマチュア無線家が
災害ボランティアとして活躍したことを知り、鈴鹿で設立するということになったらしいです。
山中さんは、メンバーの方々に財布を忘れても無線機は忘れるなということを合言葉に、行政や医師会、ほかのクラブとの連絡を取り合い、日々訓練されているということです。
また、災害発生時の初期・長期として考えて、初期には情報網が不通になった際の連絡係、そしてまた長期としては、物資関係、例えば、どこどこの店舗で水とかラーメン、缶詰が販売されますよ、販売されましたよという行政では、なかなか固有名詞が出せないところを、市民目線で協力をしていきたいということです。
私の考えですけど、余りお金もかからないと思います。菰野町でも一度お考えください。よろしくお願いします。
次に、新名神のことについて質問させていただきます。
建設予定地付近には、学生の通学路になっている場所もあります。また、
千種保育園・幼稚園もございます。
特に、保育園・幼稚園では、このような天気のいい日には、園児が散歩する光景をよく見かけます。通学路への影響や
安全確保をしっかり考えてください。
また、工事車両といいますと、頭に浮かぶのはダンプや重機を考えますが、直行直帰で現場に入る作業員の
運転マナーについてもお聞かせください。お願いします。
○議長(渡辺 昇君)
都市整備課長、斉藤 司君。
○
都市整備課長(斉藤 司君) 新名神の工事中における
交通安全対策への御質問をいただきました。
まず、工事が着工されます。それに先立ちまして、
工事用地沿いにフェンスが設置され、
周辺地域と分断することで危険防止を図る。
また、通学路など、場所によっては歩道を設置し、歩行者の
安全確保をするというふうに聞いております。
また、
迂回路部分についても歩道等の設置をして、
安全対策をするというのも聞いておるところでございます。
また、御質問のダンプ、トラックの
運転マナーにつきましては、
事業主体、請負業者により
安全対策についての教育を実施するとともに、
工事用地への出入り口、
土砂運搬経路での危険箇所や通学路においては、
交通誘導員を配置するなど、
交通安全対策を講じると聞いております。御理解をお願いします。
○議長(渡辺 昇君) 伊藤 敦議員。
○4番(伊藤 敦君) ありがとうございます。
粉じん・騒音・渋滞、これらの問題は、目に見える問題であると思います。しかし、目に見えない問題もあると思うんです。それは低
周波公害・
生態破壊だと考えます。
今回の
高速道路には、橋梁部分もあるとお聞きしております。低
周波公害は、工事中から開通後も考えられ、全国各地で問題になっております。
また、
生態破壊につきましては、
予定地付近にはホタルの生息も確認されており、小学校をはじめ、近隣の市町からも見学に来ます。
これらの問題について、菰野町ではどのようにお考えか、お聞かせください。
○議長(渡辺 昇君)
都市整備課長、斉藤 司君。
○
都市整備課長(斉藤 司君) 低
周波公害及び
生態破壊についての御質問をいただきました。
まず、低周波音の影響につきましては、不快感等、心身にかかわる影響、あるいは
窓ガラス等の振動等、物的影響などがございます。これによりまして、
周辺地域の方々について支障を来すものであります。
新名神、また477
号バイパスにおきましても事前調査を行い、設計に反映するとともに、供用開始後も、引き続き調査を行い、影響があると判断される場合には、対策を講じるというふうに聞いております。
また、
環境対策につきましてですが、
工事説明会等で御承知とは存じますが、
工事用地内の
工事用排水、また雨水排水につきましては、場内に沈砂池を設け、上澄みを排水するなど、汚濁水の流出防止を図り、これによってホタル等の生態系への影響を最小限にとどめるよう、対策をするとそのように聞いております。
町としましては、
事業主体である
中日本高速道路株式会社、あるいは三重県に対して、自然環境への配慮、
交通安全対策等を十分に講じるよう、また、問題が発生したときには、適時適切に対応するよう要望してまいりますので、御理解をお願いいたします。
○議長(渡辺 昇君) 伊藤 敦議員。
○4番(伊藤 敦君) ありがとうございます。
これから工事が進むにつれ、数々の問題が発生すると考えます。
先ほど、課長もおっしゃいました
排水対策等は待ったなしです。その地区のことを一番知っているのはそこに住んでいる住民の方と考えます。住民の方々の意見を工事にできるだけ反映していただければ幸いと思いますので、今後ともよろしくお願いします。
次に、観光について、再度質問します。
1回目の質問で、四季を感じられる菰野町とお話しましたが、まずは春から考えさせていただきますと、春の桜に関しましては、菰野富士の植林等で、この桜が早く開花するのを楽しみにしております。
では、田植え。
例えば、
田植え体験を行ってみてはいかがですか。
田植え体験を売りにしている市町村もあるとお聞きしました。また、現在でもほかの市町から菰野町に田植えや農業のために、田畑を借りて農作物をつくっている方もいるとお聞きします。
事務局、写真をお願いします。
これは、先般、近江八幡市で見たものですけど、田んぼと言えば、最近では
泥んこ祭りや
泥んこサッカーなど、田んぼを使って町おこしをしているところもあると聞きます。
また、春の食材としまして、
タケノコに関しましても、十分な
観光資源だと考えます。
先般、あるところの方とお話しまして、
タケノコのシーズンになりますと、いろんな方から
タケノコをいただけると。結構たくさんいただくので、御近所さんにおすそ分けをしようとしたら、実はうちもたくさんいただいてまして、なんて話を聞きました。しかし、スーパーに行くと、
タケノコが並んでいて、この豊富に春の味覚、
タケノコが食べられる環境の菰野町ですが、何かよい考えはないかお考えください。
先般、
産業建設委員会で視察に行かせていただきました。そこでこのような商品を見つけましたので、御紹介させていただきます。写真2お願いします。
この商品は、鳥取県物産協会の
ホームページにも掲載されておりますが、「竹するめ3点セット」という商品らしいです。このような商品を一度開発されてはいかがでしょうか。竹をちょうど細かく切りまして、そこに味付けして乾燥させるという感じなんですけど、これは鳥取県のほうの
ホームページを見たら載ってますので、またよければお願いします。
次に夏。
夏といえばキャンプ、そして
バーベキューが頭に浮かびます。菰野町には
キャンプ場がたくさんあり、
バーベキューをかねたデイキャンプのお客さんもたくさん来ます。
そこで、
バーベキュー。菰野町には畜産農家もあり、
バーベキューのメッカとして売り出すには十分な環境であると思われます。
また、
宿泊施設の方や飲食業・
商業施設の方々にも協力していただき、菰野独自の
ブランド肉を売り出せると思いませんか。
秋は紅葉に稲刈り、そしてマコモの収穫があります。その中でマコモについて考えていきます。
菰野町はマコモの里といいますが、皆さんからマコモってどこでつくっているのと聞かれると、正直な話、こことここという感じで、私も戸惑うときがあります。
写真3お願いします。
例えば、これ
愛西市立田村の
レンコン畑なんですけど、一面が
レンコン畑で、一目瞭然で、レンコンが特産物なんだなと感じます。
今回の新名神や477号の付近には、土地買収によって残った田んぼがたくさんできると思います。そこにマコモを栽培して、菰野町にお越しいただく方に、菰野はマコモの里なんだということを思っていただけるようになると思いませんか。これも1つの
観光資源だと思います。
そして、冬には、三重県唯一のスキー場がありますが、今回、
観光ポスターにもなっております夜景、先ほど、室長もお話されましたが、いわゆる
鈴鹿スカイラインの
武平峠付近には、駐車場があり、そこから見る夜景は絶景であります。
現在では、
御在所ロープウェイさんが冬季限定で、夜間の運転を行っておりますが、残念ながら
鈴鹿スカイラインは、冬期通行止めになります。
武平峠まで行けるようになれば、誰でも手軽に冬の夜景が見られるように三重県に働きかけてはいかがですか。
また、通行止め以外のシーズンでも、
武平峠付近の駐車場の整備をもっとしていただき、夜景を見やすくしていただけるように県に働きかけてください。
○議長(渡辺 昇君)
観光商工推進室長、
加藤信也君。
○
観光商工推進室長(
加藤信也君) 伊藤議員から、春夏秋冬と四季に分けて、数々の御提案をいただいております。
春夏秋冬、いろんな菰野町の自然を生かした、また農村というような環境を生かした形で、観光振興に取り組んでいくというような方向性も当町は持っておりますので、そういった農村資源を生かした観光農園でありますとか、体験農園など、そういった観光拠点の創出も含めた中で、取り組んでいきたいというふうに考えております。
また、夜景の御提案もいただきました。冬の間は、スカイラインのほうが通行止めになるということで、夜空でありますとか、夜景・
星空というものも当町といたしましては、重要な地域資源の1つというふうに認識をしておりますので、
鈴鹿スカイラインからの眺望は、昼も夜もすばらしいことから、観光振興の立場からも道路部局等に機会を捉えて、要望をしていきたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願いいたします。
○議長(渡辺 昇君) 伊藤 敦議員。
○4番(伊藤 敦君) ありがとうございます。
先ほどもお話しましたが、
鈴鹿スカイラインを経由して、滋賀県側によく行くわけですが、その中で感じるのが、駐車場問題だと思います。登山シーズン、今のシーズンです。登山シーズンに入りますと、割谷の駐車場をはじめ各駐車場は、飽和状態であり、路上駐車が目につきます。
私は、新たな駐車場をできれば温泉街の中につくっていただき、登山客の方々に温泉街を歩いていただき、食事したり、日帰り入浴をしていただいたらどうかなと考えます。
また、駐車場は、駐車料金をいただき、登山道の整備やその周辺の整備、そして除雪等にそれを使えばいいと思いますが、いかが思いますか。
○議長(渡辺 昇君)
観光商工推進室長、
加藤信也君。
○
観光商工推進室長(
加藤信也君) 登山シーズンの駐車場の状態等の御指摘をいただきながら、御提案をいただきました。
現状といたしまして、
鈴鹿スカイライン沿いにつきましては、路肩への路上駐車につきましては、非常に多くなってきておりまして、四日市西警察署にも御協力をいただきながら、シーズンにつきましては、早朝からパトカーも走らせまして、指導というような形で、観光とタイアップしながら行っておりますが、やはり近年の登山ブームによりまして、登山人口がふえております。それによりまして、やはり昨年、整備を終えました割谷駐車場につきましても、駐車台数があふれ出しておるというような状況になっております。
町といたしましても、登山客を観光客として取り込んで、温泉街の活性化を図るような方策についても、検討の必要性は十分に感じておりまして、検討も始めております。駐車場の整備を含めまして、山岳リゾートというような形の活性化策についても、方向を探っていきたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。
○議長(渡辺 昇君) 伊藤 敦議員。
○4番(伊藤 敦君) ありがとうございました。
質問としては、次で最後ですけど、先ほどもお話しましたが、国道421号線
石槫トンネルが開通してから、
鈴鹿スカイラインを利用する方がちょっと減ったという気がするんですけど、実際のところ、数字を調べたわけではありませんが、もともとこの2つの道路は、性質が違うものと考えます。今年で2回目の開催となったヒルクライムレース。この期間の閉鎖は、菰野町を代表するイベントとして、閉鎖は当然と考えますが、先般の中山議員の質問にありましたが、私は冬期閉鎖期間がちょっと長いんじゃないかと感じます。
また、災害の復旧も少し遅いんじゃないかと感じます。
県境をまたぐ道路ですから、仕方ない部分もありますが、これは商業的に言えば、明らかにチャンスロスです。観光都市菰野町として、観光の重要箇所であり、
鈴鹿スカイラインの閉鎖期間等についても、関係各所にお願いしていただきたいんですけど、いかがでしょうか。
○議長(渡辺 昇君)
観光商工推進室長、
加藤信也君。
○
観光商工推進室長(
加藤信也君)
鈴鹿スカイラインの冬期閉鎖期間につきましては、除雪等が必要となってまいります。その上での判断で、期間を道路管理者であります県のほうが設定しておるものと思われます。
また、御指摘のように県境を挟んでおりますので、滋賀県側で崩れたりいたしますと、やはり滋賀県が関与して、その間、工事を待つと。また、三重県側でしたら、三重県の工事というような形で、御指摘のように先般も災害がございまして、一時、通行止めになっておりました。
御指摘のように、商業的に言えば、チャンスロスというふうに我々も実感をしておりますので、観光協会や温泉協会、また町の
ホームページ等で広報もしながら、迂回路等もございますので、そういった案内も含め、周知をしてまいりたいと。
また、そういった工事期間が長くならないような形で、観光の立場から管理者のほうに要請をしてまいりたいと存じます。よろしくお願いします。
○議長(渡辺 昇君) 伊藤 敦議員。
○4番(伊藤 敦君) ありがとうございました。
鈴鹿スカイラインは、よく名古屋の方も話をすると、よくとまる道路というイメージがあるようです。今後よろしくお願いします。
最後です。
最近、研修等で日本全国の議員さんと話す機会がありまして、三重県といえば、やはり皆さん、F1の鈴鹿サーキット、伊勢神宮が頭に浮かぶようです。
ちなみに長島温泉は、愛知県にあると思っている方もおるようです。
鈴鹿サーキットや伊勢神宮は知っていても、ところで三重県の場所はどこにあるんやという方がいるのにはびっくりしました。
では、我が町菰野町といいますと、まずは漢字が難しいから読めないというところから始まります。逆に難しい漢字だからこそ、一度読めれば一生忘れないと私は思います。
また、菰野町ってどこと聞かれますと、その際には鈴鹿山脈の麓。御在所岳や
鈴鹿スカイライン、
御在所ロープウェイ、
湯の山温泉があるところですと答えます。
最近では、アクアイグニスのオープンに伴って、メディア等で取り上げられ、逆にアクアイグニスのある菰野町ってどこですかと聞かれます。やはりメディアの影響力は大きいなと感じます。
また、先般、矢田議員の質問でありましたが、ソーシャルネットワーク等への発信もこれから重要だと考えられます。新名神、477号開通後をねらって、ソーシャルメディアに優しく、観光都市菰野町としては、これからが重要な時期に入ってくると思いますので、私も微力ではございますが、菰野町を少しでも発信していきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。
これで、私の質問は終わります。ありがとうございました。
○議長(渡辺 昇君) 以上で、伊藤 敦議員の
一般質問は終了いたしました。
ここで、暫時休憩いたします。
午前10時41分 休憩
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午前11時02分 再開
○副議長(出口利子君) 再開します。
一般質問を続けます。
それでは、5番議員、藤田賢吾議員、登壇願います。
〔5番 藤田賢吾君 登壇〕(拍手)
○5番(藤田賢吾君) 皆さん、いつもお世話になっております。議席番号5番の藤田賢吾です。よろしくお願いいたします。
まず初めに、今回の子育てに関する質問をさせていただくきっかけとなったお話を先にさせていただき、それに対する私の思いを話させていただきます。
昨今では、子育てに対する大変さから、ちゃんと子育てと向き合えない親が多くなってきています。親は、誰でも最初は未熟です。1人育て、悩み、また1人育てて悩みながら、時間をかけていくことで、親として立派に成長できるのではないかと思います。
最近のニュースで皆さん、御存じだと思いますが、神奈川県厚木市のアパートの一室で、5歳の男児が白骨遺体となって見つかった事件で、父親は保護責任者遺棄致死容疑で逮捕され、その後の供述で「息子が死ぬ2カ月前から、週に1、2回しか訪れなくなっていた。食事が足りず、いずれは死んでしまうと認識していた。痩せた経緯がわかってしまうのが怖くて、病院に連れていくことができなかった」と供述し、生前最後の姿を見たのは、死亡に気づく約1週間前で、5歳にもなる男の子が立ち上がることもできず、か細い声で「パパ、パパ」と呼んでいたそうです。その場にいるのが怖くなり、1時間も一緒にいられずに家を出たとも供述していました。
父親の供述を聞いたとき、私は、震えるほどの怒りと、深い悲しみを覚えました。この子の命は何だったのだろう。何のためにこの世に生まれ、そして亡くなったのだろう。助けることができなかったのはなぜだろう。行政や議員がもっとしっかりしていて、早く動いていれば、この子の命は助かったのではないかと思うと、こういった子どもの事件が二度と起こらないようにするために動かなければならないと思い、今回の質問をさせていただきます。
その思いを受けて、町長には答弁をいただきたいと思います。
それでは、通告に従いまして、質問をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
今回の質問は、「子育てにやさしいまち宣言をしてみませんか」というものであります。
最初に、これまでも多くの議員が質問してきました、菰野町の少子化に対する考えを聞くものであります。
議員からは、保育・医療・親の就業など、多岐にわたる質問がされました。
町長も答弁の中で、少子化に対する答弁を見ておりますと、「社会経済を支える生産年齢人口や将来を支える年少人口の減少による町税等の自主財源の減少が予測される」と答弁しており、実情はよくわかっていると思います。しかしながら、これといった施策がありません。
よく、「子は宝」と言いますが、子どもを持つ親や家族に限った話ではなく、菰野町にとっても将来の経済、財政の担い手である子は「宝」であり、なくてはならない存在です。
しかしながら、経済の先行きの不安から、若い世代の間では、子どもを持たない夫婦がふえています。
昨今の価値観では、必ずしも子どもを持つことがよく、持たないことがよくないとは言い切れなくなっているところもあり、少子化に歯どめが利くこれといった施策がないこともあります。
6月4日に厚生労働省が発表した「人口動態統計月報年計」によれば、2013年の合計特殊出生率が、これは1人の女性が生涯に産むとされる子どもの人数ですけども、前年よりも0.02ポイント上昇して、1.43であったことがわかりました。
これでは、少子化が進むのは当然の数字ではありますが、出生率が上昇するのは2年連続のことで、こうした出生率が上昇した背景には、晩婚化に伴い、30代になってから子どもを出産する30代から40代の団塊ジュニア世代の存在が挙げられるそうです。
しかしながら、出生数は102万9,800人で、統計を開始した1899年以降、最も少なく、また、20から29歳の各世代の出生率も低下しているそうです。
日本の人口を維持するために必要な水準は2.07とされており、今回の1.43という結果は、決して楽観視できるものではありません。
また、先ほどの出生数に対し、死亡数が126万8,400人であったことからもわかるように、まだなお人口減少は続いております。
そこで、先日からニュースや報道で話があがっている有名な村を紹介したいと思います。
それは長野県南部に位置する人口約4,000人の下條村のことで、その村では何と出生率が1.86という高い数値を出しており、村の人口構成では60代と50代の次に何と10代が多く、少子化を食いとめていることで、「奇跡の村」と呼ばれております。
1992年に就任した伊藤村長によって、大胆な少子化対策が進められたことが有名で、中でも目玉となったのが、1997年から建設が始まった村営の「若者定住促進住宅」です。子どもがいる、または結婚の予定があるなどの入居条件を課し、2LDKで家賃は3万3,000円というあり得ない激安な家賃です。近くの飯田市の相場の約半分で借りることができるそうです。
また、ほかには、集合住宅タイプ124戸を整備し、2012年からは戸建ての建設費の10%補助をする事業、これは上限が100万円なんですけども、それを実施していて、さらに高校卒業までの医療費無料化、村営保育所の保育料引き下げ、義務教育の給食費40%補助などを実施することで、同村での出産・育児を望む入居者が集まった結果、年少人口は、これ0歳から14歳ですけども、それの比率が16.8%と長野県でトップとなりました。
これは、「子どもを育てられる環境」があれば、産みたいと思う若者は少なくないことを証明したものであります。
また、気になるのは、財源の捻出方法ですが、村長は経営などの経験をもとに、職員の意識改革に着手し、コスト意識を徹底させ、職員数を大幅に削減したそうです。職員は、一般行政職で32人、人口1,000人当たり7.84人、類似規模団体平均で17.02人ですので、半分以下の水準だそうです。
職員の生産性を倍にして、行政のスリム化を達成いたしました。
ほかには、道路整備などには、村が資材を供給して、工事は村民が行う「資材支給事業」を立ち上げ、ミキサー車からコンクリートを流し、住民がならしていく。コンクリート材料代や重機の燃料代を補助するだけなので、行政コストは大幅に安くなる上に、住民の結束は強くなる。
以前から、私は声を出して言っております「企業の考え方を行政にも」と話していることを、現実に行っている村でありました。大変すばらしい首長だなと感じました。
また、地域みんなで子育てをしようとする機運も高まったそうです。国が進める少子化対策では、増税で得た財源から待機児童解消策に回すのはわずかで、大型公共事業に予算を割き、行政のスリム化には手をつけない。この下條村の姿勢とは余りにも対照的であります。
国では、平成24年8月に子ども・子育て支援法が成立し、来年の平成27年4月から新制度が実施される予定です。そのために菰野町では、事業計画の策定はどこまで進んでいますか。御自身も親としての町長に、子育てに対する思いや考えがあると思います。私も1人の親として、菰野町の施策や子育てに対する方向性が大変気になります。
また、子育て世代の議員もほかにもみえますので、よい話があれば持ち帰り、同世代の方々に話すことで、地域の子育て世代の方々に安心して暮らしていただけるのではないでしょうか。町長に答弁を求めるものであります。
以上で、最初の質問を終わります。よろしくお願いいたします。
○副議長(出口利子君) 藤田賢吾議員の
一般質問に答弁を願います。
石原正敬町長、登壇の上、答弁願います。
〔町長
石原正敬君 登壇〕
○町長(
石原正敬君) 5番議員の藤田賢吾議員の質問にお答えしたいと思います。
少子化対策につきましては、国全体としての重要な課題として取り組まれており、従前からの施策の強化と新事業の創出を含めて、国、県、市町村が果たすべき役割を総合的に機能連携させることで、有効的な切れ目のない支援が可能になると考えております。
少子化の主たる原因としましては、未婚化や晩婚化などに伴う晩産化・無産化が挙げられており、近年では若年者雇用の不安定化による経済的な理由から、出産を控える傾向も増加しているとの指摘もあります。
このような主要因に加え、少子化問題を掘り下げていきますと、就学時のいじめや不登校問題、就学後の引きこもりなども精神的な理由から、ごく一般的な人生設計を狂わせ、未婚化につながってしまうことも影響していると考えているところであり、それぞれの生育・教育環境等、さまざまな要因とのかかわりから、その対応の困難さがあります。
まず、主要因の解消には一行政機関で解決できる課題ではなく、さきにも触れましたように、国・県の関係機関との連携を図ることが必要となってまいります。
しかしながら、当町単体でも少子化の改善に結びつく中長期的な地道な施策としまして、出産以降、支援を必要とする子どもへの発達支援策として、専門療育機関や医療機関との連携を図りながら、療育相談、発達相談、療育教室などの療育事業を実施し、就園・就学時には集団生活適応に困り感のある児童に対して、専門的な発達支援手法の導入と保育士の人的な加配を行い、途切れのない支援の充実に努めております。
さらに、いじめや不登校、問題行動のある児童生徒に対しては、生徒指導上の課題を探るとともに、心理的課題の解決を図るスクールカウンセラーの配置やふれあい教室等の活用により、集団への適用能力の向上と学習支援を集中的に行うことで、早期の就学復帰が可能になるよう努めているところであります。
このような取り組みは、少子化対策と銘打った短期的、総花的な華やかさはありませんが、限定的な取り組みよりも極めて重要で、長期的な視野に立った少子化対策に貢献できる取り組みであると考えております。
また、他にも子育て支援策の重要施策として、本年度の鵜川原幼稚園・保育園の改築事業を実施することで、町内全地区で要望の高い乳幼児保育の受け入れが可能となります。
先般の「子ども・子育て支援事業計画」策定に向けた保護者の意識調査でも、就学前保育、教育の待機児童が皆無で、就労と子育ての両立が可能できるとの評価もいただいております。
これまでの就学前児童を預かる施設整備を計画的に行ってきたことにより、保護者の就労と子育てが両立ができる環境は、今後の子育て世代の多子出産にも結びつく重要な少子化対策になり得るものと確信しておるところでございます。
今後とも、当町の実態に応じた事業の充実に努めてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りますようお願い申し上げます。
○副議長(出口利子君) 一通りの答弁が終わりました。
再質問がありましたら御発言ください。
藤田賢吾議員。
○5番(藤田賢吾君) 答弁ありがとうございます。
なかなか進まないと感じるような少子化対策ですけれども、子育てできる環境がよくなればなるほど、少子化対策につながると考えます。
私は、必要なのは、やはり家族の協力と考えます。そこで、2つ目の丸として、提案したいのは、「お父さんの子育てを促す施策」でありますが、三重県でも平成26年度の県政の重点テーマとして、少子化対策を挙げています。
事務局、プリント1番をお願いいたします。
これは、第2子以降の出生に影響を及ぼすと言われている「男性の育児参画」について、少子化対策の重要な項目の1つに位置づけて、機運の熟成等が図られるというプロジェクトであります。名前が「みえの育児男子プロジェクト」として、さまざまな取り組みが進められます。紹介しますと、普及啓発の実施として、父親向けの冊子の作成や、新聞などを活用して、イクメンだけに限らないさまざまな育児男子のあり方に関する普及啓発を行い、育児男子等を表彰する「ファザー・オブ・ザ・イヤーinみえ」を実施されるそうです。
また、育児男子アドバイザーの養成として、地域における男性の育児参画の普及を図るため、男性の育児参画をけん引できる人材を育成し、市町や企業等で育児男子アドバイザーとして御活躍いただいたり、ほかには企業への働きかけとして、「企業子宝率調査」を実施し、その結果を公表することによって、子育てと仕事の両立を進めている企業の取り組みを水平展開し、県内企業全体の少子化対策の推進を図るそうです。
また、企業には、パタニティ・ハラスメント防止対策を企業経営者に働きかけるそうです。もちろん、事業主としての県庁の取り組みとして、子育て等を行う職員を支援する管理職の姿勢を重視する「育ボス」の推進や、子育て支援の雰囲気づくりを目的とした「子ども参観」、これはパパ・ママの職場見学です。などを通じて、県職員の育児休暇の取得や育児参画の支援を行うそうです。
大変すばらしいことだと思いますが、このプロジェクトに菰野町では参加を考えておりませんか、
子ども家庭課長、答弁を願います。
○副議長(出口利子君) 藤田賢吾議員の再質問に対して、答弁を願います。
子ども家庭課長、小林義久君。
○
子ども家庭課長(小林義久君) 三重県の「育児男子プロジェクト」に参加してみてはという質問をいただきました。
今年度は、国の地域少子化対策強化事業を活用いたしまして、数年間のうちに出産適齢期にある若い夫婦の出生率向上に資するソフト面の施策の充実を図ることを目途に、夫婦ともに育て、ともに育児を楽しむという夫婦共通認識を持つために、妊娠・出産・育児に関する知識や、各種制度等の情報提供、父親への育児手法の伝達、父親同士の仲間づくり、沐浴体験等の実習を実施いたしたいと考えております。
また、これから子どもを望む男性に対しましても、参加を促し、妊娠・出産に関する正しい情報提供、育児のコツ、子どもを持つことの喜び、妻や職場の妊婦への配慮等につきましても、男性同士が気軽に話し合える交流会の開催も予定いたしております。
そして、男性の育児参画を普及啓発する県の取り組みであります「みえの育児男子プロジェクト」につきましては、当町の育児男子事業等を通しまして、周知を図っていきたいと考えておりますので、御理解を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
○副議長(出口利子君) 藤田賢吾議員。
○5番(藤田賢吾君) ありがとうございます。
パパ同士の交流を目的としたことをやっていただいているということで、大変ありがたいんですけども、やっぱりそういうことをやっていただいているということは、パパを通じてもっと宣伝していただくというか、広報紙とか、そういうことだけではなく、パパもパパ友がたくさんいますので、私も友達たくさんいて、その方に説明をさせていただくんですけども、その方が体験していただくことで、またさらに、これはいいことだということをもっと宣伝していただけるような取り組みもしていただきたいと思います。ありがとうございます。
次、事務局、プリント2番をお願いします。
これ「ファザーリング全国フォーラムinみえ」というものが来週の6月27日と28日の土曜日に、四日市市文化会館で開催されるものです。
子ども家庭課長、このフォーラムの存在は知っていましたか。答弁を求めます。
○副議長(出口利子君)
子ども家庭課長、小林義久君。
○
子ども家庭課長(小林義久君) この「ファザーリング全国フォーラムinみえ」といいますのは、産業界、そしてまた学術界、官公庁、民間の4社共同による全国フォーラムが四日市で開催されること、存じ上げております。
○副議長(出口利子君) 藤田賢吾議員。
○5番(藤田賢吾君) ありがとうございます。
これは、全国から未就学児童を持った家庭、またこれから子育てをする若者、そして自治体の担当職員(男女共同参画、子育て家庭支援、社会教育、労働政策、人事等)、NPO,企業、労働組合、ほかには学校等の関係者に参加いただくことで、父親支援の現状や手法、これは全国の取り組みですけども、を共通の意識のもとで学び合い、父親支援の取り組みをより一層拡大深化させること、父親支援のネットワーク構築をすることを目的としているフォーラムが初めて四日市で開催されます。
関係する各課長には、少しお話をしました。
子ども家庭課長、
企画情報課長、総務課長、教育課長、このフォーラムに職員を参加させることを考えることはできませんか。答弁を願います。
○副議長(出口利子君) 総務課長、位田嘉則君。
○総務課長(位田嘉則君) 藤田議員からフォーラムの参加について、町職員の参加という考えを問われたところでございますけども、人事担当といたしましては、職員研修につきましては、毎年、年間スケジュールを立てまして、計画的な実施に努めているところでございますので、今回、御紹介いただきましたフォーラムにつきましては、担当課のほうで検討いただくというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。
以上でございます。
○副議長(出口利子君)
企画情報課長、河内伸博君。
○
企画情報課長(河内伸博君) 当町におきましても、平成23年6月にこのにっぽん子育て応援団共同代表になります、NPO法人ファザーリングジャパンの安藤哲也さんをお招きして、保健福祉センターのほうで男女共同参画の視点から男性の子育てへのかかわりのきっかけづくりというふうな目的で、講演会を開催しております。
当課といたしましては、今回のフォーラムへの参加は、現在予定しておりませんが、男女共同参画の自然な形への実現に向けて、今後も研究していきたいと思いますので、御理解賜りますようよろしくお願いします。
○副議長(出口利子君) 教育課長、舘 弘己君。
○教育課長(舘 弘己君) 当課としましても、こういった子育てに関しましては、やはり職員の感覚を磨いていくという意味においては、大変大切なことかなと思っております。
今回の6月27日、28日に開催されるフォーラムにつきましては、職員のほうに紹介をさせていただこうというふうに考えておりますので、御理解賜りますようお願いいたします。
○副議長(出口利子君)
子ども家庭課長、小林義久君。
○
子ども家庭課長(小林義久君) 私ども、子ども家庭課におきましては、子育て施策の主管課でもございます。フォーラムの内容等を見きわめ、参加も検討していきたいと今現在、考えております。よろしくお願い申し上げます。
○副議長(出口利子君) 藤田賢吾議員。
○5番(藤田賢吾君) ありがとうございます。
まだ参加の募集はしておりました。私も、参加するとのメールは送らせていただいておるんですけども、内容については分科会といって、たくさん種類が分かれておりますので、一応、
ホームページを見ていただいて、各課、急ですので行けない方もいるかもしれませんけども、興味があれば見ていただいて、勉強していただいて、必ず参考になると思いますので、ぜひとも職員を参加させてあげてください。
この事業の後援には、内閣府、財務省、文科省、厚生労働省、経済産業省、日本労働組合総連合会、三重県児童館連絡協議会、そしてこの後に提案させていただきますが、「にっぽん子育て応援団」とこれだけの後援を受け、育児男子を応援しております。ぜひともこういった行政職員向けのフォーラムには参加して、現状の意見交換や研究成果を持ち帰っていただき、菰野町の育児男子をふやし、少子化対策、子育てにやさしい
まちづくりのために、役立ててほしいと思います。ありがとうございました。
次に、3つ目ですが、子育てに密接に関係してくるのが、親の就業です。仕事環境によって、子どもと向き合える時間も変わってくるために、行政だけでなく、企業にもこういった「子育てを応援できる環境」を整えるための協力をお願いするべきなのです。
これも三重県の子育て家庭応援事業の中にあります企業やお店向けの応援ですが、事務局、プリントをお願いいたします。
これは「みえ次世代育成応援ネットワーク」というものですけども、企業やお店に対して、協力や理解を求めておりまして、例として子ども用品の割引、飲食物のサービス、子ども連れの優先受付や座席確保、子育て教育の実施、こういうことは菰野町でもやっていただいておりますけども、などで、子育て家庭を応援するというものですが、三重県内の企業や団体が多く登録されています。
菰野町では、どれくらいの企業や団体が子育てを応援しているのか調べたところ、16者の方が登録されておりました。すばらしいと思うと同時に、こういったことも菰野町が発信し、子育てしやすい就業や条件整備の協力を求めるべきだと考えますが、どうお考えですか、
子ども家庭課長、答弁をお願いします。
○副議長(出口利子君)
子ども家庭課長、小林義久君。
○
子ども家庭課長(小林義久君) 町内企業への子育てを応援できる環境への協力依頼ということでお尋ねをいただいております。
現在、平成27年度に本格実施を予定しております子ども子育て支援新制度の施行に向けまして、菰野町子ども・子育て支援事業計画を策定するために、子ども・子育て会議を設置しております。この会議の委員には、子育て支援に携わっておられる幅広い分野の方々より、広く御意見をいただいているところでもございます。
当会議には、男性の育児参加を応援し、ワークライフバランスを推進するために、町内企業代表の方にも参加をしていただいておりまして、この企業代表の委員さんを中心といたしまして、企業における子育て支援の充実に協力を呼びかけていきたいと考えておりますので、御理解をいただきますようよろしくお願い申し上げます。
○副議長(出口利子君) 藤田賢吾議員。
○5番(藤田賢吾君) ありがとうございます。
先ほどの子ども・子育て会議の存在は聞いておりますけども、その中の委員の方が先ほど、紹介させていただきました三重県内に登録されている16者の中の1者の方であるというのも聞いておりますので、安心しております。ありがとうございます。
次に、4つ目の提案として、先ほども少し名前が出てきましたが、子育てに対していろいろ調べておりましたら、とてもよい活動をしているところがありまして、事務局プリント4番。これ「にっぽん子育て応援団」といいまして、2009年、今から5年前に立ち上がった団体で、子どもと子育て家庭の声を聞き、ともに活動しながら取り組むべき政策の実現のために、必要な財源の確保について、世代や党派を超えた合意をとっていくことを目的とした活動を行っております。
代表的な活動として、子どもや子育てに関心を持ってもらう。子育てを応援する方法を考える。セミナー、シンポジウムを開催する。政党や自治体、市民団体とともに調査・研究を行う。企業、政府、政党などへ提案活動を行っていくなど、こういった政党や自治体や団体、企業に対して活動を行うだけでなく、個人にもサポーターを募り、「本当に子育てしやすいにっぽんに変えよう」とうたっております。
サポーターとして、多くの自治体首長からも子育て応援宣言がコメントされており、事務局、5番と6番を。まず5番。これ以前、人事交流がありました横浜市市長をはじめ、多くの自治体の首長からコメントがあるんですけども、その中でもちろん三重県知事からもありました。
この団体からは、たくさんの提言や要望が出されております。こういった方々の話を聞き、セミナーやシンポジウムに菰野町の職員が参加することで、菰野町の少子化に対する問題や子育てに対する対策が出てくるのではないかと考えますが、
子ども家庭課長、ぜひとも参加を考えてみませんか。答弁を願います。
○副議長(出口利子君)
子ども家庭課長、小林義久君。
○
子ども家庭課長(小林義久君) にっぽん子育て応援団主催の職員向け等の勉強会やフォーラムに参加してはどうかとの提言をいただきました。
当課といたしましては、子育て支援事業に従事する職員は、各種研修会、参考とすべき内容のある研修会に参加させていただいているところでございます。当フォーラムが担当職員としての専門性の向上に資するもので、施策に反映できるものかどうかも十分見きわめ、検討することになろうかと考えますので、御理解を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
○副議長(出口利子君) 藤田賢吾議員。
○5番(藤田賢吾君) ありがとうございます。
このにっぽん子育て応援団の中の方をみておりますと、非常に優秀な有識者の方がたくさんみえますので、必ず勉強になると私は考えます。
以前にも私、親教育を独自で菰野町でしてみませんかという質問をさせていただいたと思うんですけども、こういったこともこういったセミナーには含まれておりますので、親が子育てするに当たってどうあるべきなのかという勉強も、職員がするべきではないかと思っております。
ありがとうございました。
こういった団体のセミナーや、先ほどの「ファザーリング全国フォーラムinみえ」もそうですけども、行政が先だって行動を起こすことにより生まれることもあるんです。
そこで、5つ目として提言したいのは、これらの問題解決、そして機運が高まっている今だからこそ、「菰野町で子育てにやさしいまち宣言」をするべきではないかと考えます。
もちろん、たくさんの自治体が同じように「子育てにやさしいまち宣言」を行ってますが、自治体から宣言を発信していくことが重要と考えます。
また、条例化をして動いているところもあります。昨年3月に「全国自治体の子育て支援施策に関する調査報告書」が内閣府政策統括官から作成されました。
事務局、プリントをお願いします。
ごめんなさい、これ枚数がとても多いので、表紙だけですけども、日本の市町村全てにヒアリング調査を行い、事例を含めた調査書を報告しております。その中でも三重県内で宣言や条例化をしているところもありました。宣言や条例化をしているのは、近くですと名張市や伊賀市でした。ぜひとも菰野町でも「子育てにやさしいまち」を宣言し、条例化を進めて、少子化対策を進めませんか。今までの質問や課長答弁を踏まえ、町長に答弁を求めます。
○副議長(出口利子君)
石原正敬町長。
○町長(
石原正敬君) 藤田議員から、るる御質問をいただいたんですけども、冒頭、児童虐待というか、育児放棄というものの危険性といいますか、そういうような認識で御質問をいただいたというふうにして私は認識しているところでありまして、これまで答弁繰り返し申し上げておりますけども、そういう観点に立てば、菰野町がこれまで取り組んできている児童虐待防止、あるいは発達支援などについて、私は少子化対策とは全てを申し上げておりませんけれども、そういうことについては、職員一同、一生懸命やっているんじゃないかなというふうな認識は私は持っているところであります。
そうでありますので、その条例化とか、宣言というような形式にとらわれることなく、子育てに係る孤独感の軽減など、セーフティネットの観点から、子育て家庭への支援を検討するとともに、今後とも実効的な子育て支援策を菰野町としては展開してまいりたいと考えておりますので、御理解いただきたいと思います。
○副議長(出口利子君) 藤田賢吾議員。
○5番(藤田賢吾君) 町長、ありがとうございます。
一番最初に話したのは、私は物すごい深い悲しみを覚えたものですから、そういう話をさせていただいたんですけども、やはり親として一番最初というのは、誰でも子育てはわからないと思うんです。ただ、そのときにつらい思いをする前に、もちろん先ほど、セーフティネットの話をされましたけども、それはもちろん当たり前といったらちょっと語弊がありますけども、そういうことがあって、さらにその上として子どもたちを育てていく上での教育、またその教育をする上での行政の教育というのがなければならないのかなと私は考えております。ありがとうございました。
町長の答弁を受けて、またこれ先日、政府は9日に「骨太方針」の骨子案を示し、中長期的な課題として、人口減問題に対応するために、「50年後には1億人程度の安定した人口を保持する」と初めて明記され、少子化対策への予算配分を大胆に拡充するとしました。
骨子案では、人口減については、平成32年をめどに、「人口急減・超高齢化」への流れを変えると強調し、第3子以降への重点的な支援を行うなど、これまでの延長線上にない少子化対策を検討課題とし、さらに女性の活躍促進、出産や育児の両立などを目指すとしております。
少子化対策や子育て問題を中長期的に考えるのはだめとは言いません。じっくり考え、世の中の動向を見据え、一番よい施策を考えるのも1つでしょう。しかし、私の一番初めにした話を思い出してください。あの5歳の男児のような被害者をこれ以上、これからも二度と出してはいけないのです。子育て世代の町長なら、私と同じ気持ちのはずです。今だからこそ、「子育て」の重要性を行政から発信するべきではないでしょうか。
「宣言すればよい」、「条例化すればよい」と言っているのではありません。子どもたちのことを考えるからこそ、親に対する子育て施策が出てくるのではないかと思います。
最後に、子育てに対するもう一度前向きな町長のお考えをお聞かせ願いたいと思います。
町長、答弁をお願いします。
○副議長(出口利子君)
石原正敬町長。
○町長(
石原正敬君) 論点として、児童虐待とか、そういう部分についての
基礎自治体がやらなければならないということを議論させていただくというのであれば、私が御答弁申し上げたとおりでございます。
少子化とか人口減少という問題については、国・県・市町村、それぞれ役割もございますし、大きく言えば、国がやるべき施策が大きいだろうと思っています。中長期的なという視点を申し上げましたけれども、短期的な視点だけで解決できるものではない。どちらかというと、中長期でやるべき問題でありますので、そこは御理解いただきたいというふうにして思いますし、これ少子化対策についてぼやっとなるんですけども、それは教育の問題なのか、雇用の問題なのか、そのあたりをもう少しきちっと議論をしないと、
基礎自治体が何をしていくかということも、先行き不透明なものだと思っておりますので、今の我々に与えられている課題を取り組んでいきたいというふうにして思っております。
○副議長(出口利子君) 藤田賢吾議員。
○5番(藤田賢吾君) 町長、ありがとうございます。
確かに論点として、児童虐待なのか、少子化対策なのかといいますと、私は、これ児童虐待というのは行為とか結果であって、そこまでに至る経緯は同じものであると思っています。ですから、親として成長をしている方に知識、また教育をすることで、児童虐待が生まれないのではないかと考えておりますので、これからもそういうセーフティネットは当然あることとして、親としての教育を促してほしいと思っております。ありがとうございます。
これで私の質問を終わります。
○副議長(出口利子君) 以上で、藤田賢吾議員の
一般質問は終了いたしました。
昼食のため、暫時休憩いたします。午後1時から再開をいたします。
午前11時45分 休憩
〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
午後 1時03分 再開
○議長(渡辺 昇君) 再開いたします。
一般質問を続けます。
それでは、2番議員、諸岡雅樹議員、登壇願います。
〔2番 諸岡雅樹君 登壇〕(拍手)
○2番(諸岡雅樹君) 2番議員の諸岡雅樹です。よろしくお願いいたします。
5月に私が所属する産業建設常任委員会では、中国地方の獣害防止に住民全体で取り組む町、森林資源の活用とカーボンクレジットに取り組む町、観光に力を入れている町を視察、研修させていただきました。
どの事業も菰野町でも取り組まれていますが、その中から今回、森林資源の活用とカーボンクレジットについての質問をさせていただきます。
それでは、早速、森林資源の有効活用事業について、日本は森林が国土の3分の2を覆う世界有数の緑豊かな森林の国です。この森林を守り、育てることは、未来に向け国土を守り、豊かな水を育み、良好な地球環境を形成し、さまざまな生物を保全することにつながります。
かけがえのない森林を守り育て、地球温暖化の防止にも貢献していくためには、健全な森林づくりへの参加や、間伐材等の木材を生活の中でいかしていくこと。そして里山に眠る森林資源を活用していくことが重要です。
菰野町でも、約3,700立米の年間成長量が見込まれる町の貴重な再生資源である森林資源を活用していくといった取り組みを進めていく必要があると思いますが、菰野町の考えを聞かせてください。
人々に安らぎを与え、多様な動植物を育む森林は、私たちにさまざまな恵みをもたらしてくれています。
中でもとりわけ注目されているのは、森林の持つ力を生かした地球温暖化防止効果と災害防止効果です。
日本の森林は、第二次世界大戦によって、その多くが失われましたが、戦後の経済発展の中で盛んに植林が行われたことで回復を遂げました。ところが、高度成長期に入ると、外国産木材が安く入手できるようになり、日本の木は一部の高級材を除いて、商品としての競争力を失い、森林を支える林業が衰退し、手入れされないまま放置される森林が増加しているというのが現状です。それは菰野町においても例外ではありません。
間伐は健全で活力ある森林を育成するために欠かせない作業です。間伐が行われないと、強く元気な木が育たないばかりでなく、表土の流出や河川の氾濫などの森林環境だけでなく、私たちの生活環境にも深刻な影響を与えています。
しかし、間伐されてもそのまま放置され、活用されることが少なくなっています。
私が、東海自然歩道のパトロール員をしていたころ、10年ほど前になりますが、福王山の南斜面の国有林で、大規模な間伐が行われました。しかし、その大量に間伐された木材は現場に放置され、活用されることはありませんでした。
間伐材が豪雨時に河川流出し、災害をもたらすなどの事例が全国的に発生し、その対策が大きな問題となっています。
菰野町でも平成20年9月、集中豪雨による土石流や流木、土砂流出が発生し、甚大な被害を受けました。菰野町の総面積の半分を占める53平方キロメートルの森林を守り育てることで、菰野町の防災、また発展にもつながると私は思いますが、町長の考えを聞かせてください。
4月には、三重県産の木材と菰野町産の間伐材を活用した八風中学校武道場が完成し、地元の森林資源が利用されました。菰野町の持つ森林資源を有効に活用するため、今年度92万円の予算が計上され、27年度500万円、28年度1,000万円が第5次総合計画にあげられています。
今後、この菰野町の豊かな森林資源をどのように活用されようと考えてみえるのか、お伺いします。
次に、オフセットクレジット制度の導入計画についてお伺いします。
日常生活や経済活動において、避けることができないCO2の温室効果ガスの排出について、まずできるだけ排出量が減るよう削減努力を行い、どうしても排出される温室効果ガスについて、排出量に見合った温室効果ガスの削減活動に投資することにより、排出される温室効果ガスを埋め合わせるという考え方がカーボンオフセットです。
イギリスをはじめとしたヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアなどでの取り組みが活発であり、日本でも取り組みが広がりつつあります。
環境省では、これらの状況を踏まえ、2008年2月に取りまとめた「我が国におけるカーボンオフセットのあり方について」に基づいて、カーボンオフセットフォーラムを設立し、適切な普及に向けた取り組みを行っています。
菰野町は、低炭素社会への転換を図るため、環境性能にすぐれた自動車の普及の環境整備と、オフセットクレジット制度導入の検討を行うため、今年度500万円が予算化されました。27年、28年度250万円が計画されています。
低炭素社会への転換を図るため、どのような検討がされているのかお伺いします。
国においても、低炭素社会の実現に向け、再生可能エネルギーの導入や省エネ対策をはじめとする地球温暖化対策を強化するため、平成24年10月1日から「地球温暖化対策のための税」が段階的に施行されており、平成26年4月1日からは2段階目の税率が適用されています。
そこで先月、産業建設常任委員会の研修で「森林資源の活用とJ−VERカーボンオフセットクレジット、FSC森林認証制度、木材の木屑による木質バイオマス発電」に取り組んでいる鳥取県日南町を視察、研修させていただきました。
日南町は人口5,300人、面積は菰野町の約3倍の340平方キロメートル、その9割が森林という林業の町です。日南町に入ってバスの窓から見えた森林は、きれいに枝打ち・間伐がされていました。
そこで、行政の方に「日南町は手入れされた森林ですね」と雑談の中でお話しますと、「実は奥山までは手が行き届いていないのが現状です」という答えが返ってきました。
森林資源の活用とカーボンオフセットクレジットの取り組みに当たり、「一番苦労したところは何ですか」と尋ねたところ、「環境省への提出書類と森林の現場検証です」と即座に答えが返ってきました。担当した方の相当の苦労が伺えました。また、オフセットクレジットの収益は、林業の振興に活用しているそうです。
森林を健全に保全・育成していくには、先ほどの森林資源の有効活用が不可欠であり、森林に放置された間伐材、利用価値の低い樹木を伐採し、植林することにより、低炭素な地域づくりとつながっていくのではないでしょうか。
「自然の中に人々が集う、笑顔と活力のまち菰野」「人と環境にやさしいまち菰野」として、いち早く進めていかなければならないと思います。
いずれも、行政・各区・林業・商工連携し、一体となって取り組んでこそ実現できるのではないかと考えますが、町長の考えをお伺いします。
これで1回目の質問を終わります。
○議長(渡辺 昇君) 諸岡雅樹議員の
一般質問に答弁を願います。
石原町長、登壇ください。
〔町長
石原正敬君 登壇〕
○町長(
石原正敬君) 2番議員の諸岡雅樹議員の御質問にお答えいたしたいと思います。
当町の森林面積は、町総面積のおよそ50%を占め、その内訳につきましては、民有地が5,289ヘクタールであり、林種では人工林がおよそ3分の1、天然林がおよそ3分の2となっており、三重県全体の人工林率3分の2に比べると、人工林は少ない状況にあります。
全国的には、林業情勢は年々厳しさを増し、木材需要の低迷、林業の不採算性などにより森林管理が行き届かなくなってきており、全般的に停滞し、水源涵養機能等の本来の森林の役割が発揮されない状況にあり、土砂災害発生等のリスクも高まっています。
当町内においても、ゲリラ豪雨などによる山崩れが懸念されており、防災、減災の観点からも土砂や流木の発生を抑制する災害に強い森林が求められております。
枝打ちや間伐材の搬出後に植林等を行うことで、森林の保全につながり、山崩れを防ぎ、土砂災害防止機能等を高めることが必要と考えております。
次に、森林資源の活用につきましては、森林の持つ公益的機能や生物多様性の側面が期待される中で、森林を適正に管理し、こうした機能を維持しつつ、今まで未活用であった広大な森林資源を有効に活用していくことを目指し、平成24年度において林産物の有効活用方法をあらゆる方面から検討し、平成25年度には前年度調査結果を踏まえ、森林の賦存量調査を行い、材積量を把握することによって、町内で実施できる事業規模を試算しました。今年度は、間伐材を木質バイオマスの熱利用として活用した場合に、町内で資源を地域内循環させる仕組みづくりについて調査検討してまいりたいと考えておりますので、御理解いただきますようお願い申し上げます。
オフセットクレジット制度の導入計画についての御質問でありますが、まずこの制度は、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出削減・吸収活動によって得られた削減吸収量をクレジットとして国から認証を受け、排出削減の目標達成や他の場所での削減量の埋め合わせに提供し、全体として温室効果ガス削減を図るとともに、クレジット提供で得られた対価を環境活動に活用していくもので、現在は「Jクレジット制度」としての国が運用しております。
現在、全国で幾つかの企業、団体、自治体等がこの制度によるプロジェクト登録を受け、温室効果ガス削減に向けた活動に取り組んでおります。その活動内容はさまざまで、事業所での高効率照明導入やバイオマスエネルギーを利用した発電、熱利用、間伐・植林による森林経営活動などに取り組み、温室効果ガスの削減を図っております。
当町におきましても、第2次推進計画において、低炭素社会への転換を図るため、町内事業所等におけるオフセットクレジット制度導入の可能性について検討を行っていくところであります。
当クレジットの認証を受けるに当たっては、プロジェクト登録の際に必要となる計画書や検証のためのモニタリング報告書の作成が必要であり、また、計画の妥当性確認や、モニタリング検証の審査費用など、認証手続上の負担が大きいところでありますが、この手続においては、政府による支援制度がありますことから、事業実施者が支援制度を円滑に利用できるよう、町による
情報収集、支援体制づくりが必要であると考えております。
今後におきましては、森林整備活動や高効率機器を活用した事業活動など、町内において制度の趣旨に適合した事業の可能性について調査し、事業可能なものに対するクレジット認証取得を支援する体制や、クレジットを活用した環境保全施策を研究してまいりたいと考えておりますので、御理解のほどお願い申し上げます。
以上です。
○議長(渡辺 昇君) 一通りの答弁は終わりました。
再質問がありましたら、御発言ください。
諸岡雅樹議員。
○2番(諸岡雅樹君) それでは、写真1、お願いします。
この写真は切畑にある炭焼き小屋です。次、写真2のほうをお願いします。
この積み上げられた木材は、火入れから冷却して7日間で炭となって窯から出されるそうです。写真3をお願いします。
これらの木材は、炭のほかにも薪にも使われています。また、このほかにも八風
キャンプ場では、間伐材をキャンプファイアーの木材にしたり、薪にしたりして活用しています。
このように森林資源が活用されておりますが、菰野町の森林資源有効活用調査報告書が、三重大学から今年3月に提出されていますが、その報告書から森林資源をどのように活用するのか、するのがよいか、担当課長の考えを聞かせてください。
○議長(渡辺 昇君)
観光産業課長、大橋克哉君。
○
観光産業課長(大橋克哉君) 御答弁させていただきます。
先ほど、町長からも御答弁させていただきましたが、森林資源の活用方法につきましては、町内の森林資源を木質バイオマスの熱利用として活用し、地域内循環システムの構築ができるよう、まず、需要量調査としまして、
湯の山温泉の旅館、ホテルなど
宿泊施設を対象に、ボイラー等の燃料の使用量、燃料費等についてヒアリングを実施し、総必要量の把握を行いたいと考えております。
また、供給量調査としましては、森林状況のより正確な把握、森林簿等のデータでは把握できない森林状況等の所要の調査を行い、実際に利活用可能な材積等の把握を行いたいと考えております。
また、林業関係者と新たに協議会を設置し、地域内循環システムの方向性を検討してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
○議長(渡辺 昇君) 諸岡雅樹議員。
○2番(諸岡雅樹君) 木質バイオマスを含む林産物活用の可能性を考えてみえるということですが、その中で、他の市町の事例を見ますと、菰野町は
湯の山温泉街を考えてみえるようですが、公共施設からの事業展開も見られますが、役場の本庁、保健福祉センターけやきでの熱源利用、さらに発電による電気の活用は考えられませんか。お伺いします。
○議長(渡辺 昇君)
観光産業課長、大橋克哉君。
○
観光産業課長(大橋克哉君) 先ほど来、御答弁させていただいておりますが、地域内循環という形の中で、この森林資源のところを有効活用したいと考えております。そういう意味合いにおきましては、公共施設も、さりながら、菰野町としての
湯の山温泉、またホテル等の
宿泊施設、そういうような民間の方々の施設も大変重要なものでありますことから、これをまず調査をしたいと考えておりますので、よろしくお願いします。
○議長(渡辺 昇君) 諸岡雅樹議員。
○2番(諸岡雅樹君) この木質バイオマスの場合ですと、大量に木材を使うわけですが、この事業を継続していくには、人材と木材の供給が必要不可欠ですが、どのような仕組みが必要であると考えますか。
○議長(渡辺 昇君)
観光産業課長、大橋克哉君。
○
観光産業課長(大橋克哉君) 議員御指摘のとおり、この地域内循環という形の中で、菰野町内にある人材のところも使いまして、また、菰野町内に施設も稼働するという形を思ってございますが、今現在のところ、菰野町内での木材に携わっていただいておられる方につきましては、用材としての活用のところを見ますと、今、町内の方では雇用がないと思われます。しかしながら、今現在のところ、このようなすばらしい資源がございますので、このところにつきましては、菰野生産森林組合等々の生産森林組合の方々、また町内の材木、また用材等を今、関係していらっしゃる方々等々の事業者の方にもお集まりいただきながら、この地域での資源をどのように活用していけるかという形の中で協議会をもたせていただきますので、その中から人材等のお話も言及しながら、このシステムが構築できるような形の中で、進めていきたいと考えておりますので、よろしくお願いします。
○議長(渡辺 昇君) 諸岡雅樹議員。
○2番(諸岡雅樹君) 先ほど、町長の答弁にもありましたけど、菰野町の人工林は全体の約3割と。この中で、森林資源の有効活用調査報告書で見せていただきましたけども、クロマツ・アカマツというのが非常に多いわけですけども、継続して事業を進めるには、天然林の活用も必要と思いますが、広葉樹も活用する考えはありますか。
○議長(渡辺 昇君)
観光産業課長、大橋克哉君。
○
観光産業課長(大橋克哉君) 今、町長の答弁にもございましたとおり、森林資源としましては、菰野町は町土の半分が森林となってございます。しかしながら、間伐材といったところの人工林のところの活用が進んでおりません。そしてまた、今、広葉樹という形のものでございますが、広葉樹のところの分布につきましては、菰野町の森林の多くを鈴鹿特定公園が占めておりますが、この国定公園域のところの林道等が通っていない地域について、広葉樹が非常に多いという形がございますので、すぐさま広葉樹をまずもって活用していこうということよりも、今現在、未利用資源となってございます間伐材等々を利用しながら、また里地・里山に広がるところの広葉樹につきましては、課題という形を認識しながら、進めていきたいと考えておりますのでよろしくお願いします。
○議長(渡辺 昇君) 諸岡雅樹議員。
○2番(諸岡雅樹君) そこで、木材の安定供給のために、誰もが木材を持ち込める木の駅プロジェクト、木材の集積場ですが、全国で進みつつありますが、進んだ地域では、木工品の販売場を併設しているところもあるようです。木材の安定供給を図るためには、この資源の活用、森林資源の活用と木の駅、同時に検討を進めていくということが必要ではないでしょうか。お伺いします。
○議長(渡辺 昇君)
観光産業課長、大橋克哉君。
○
観光産業課長(大橋克哉君) 資源の活用と木の駅につきましてでございますが、木の駅プロジェクトにつきましては、現在、全国で27カ所で取り組まれておると聞いてございます。プロジェクトの効果としましては、木材の利用にとどまらず、安定的な林地残材の解消による森林整備と地域通貨による地域活性化をかねた取り組みであると認識しております。
当町におきましても、木質バイオマスの熱利用に取り組む際については、資源の活用と木の駅についても検討課題としてまいりたいと考えてございますが、今現在、すぐさまこの木の駅をやろうということは考えてございませんので、よろしくお願いします。
○議長(渡辺 昇君) 諸岡雅樹議員。
○2番(諸岡雅樹君) この北勢地域では、まだ木質バイオマスに取り組んでいる市町はないと聞いております。この菰野町でぜひ成功させていただきたいと思っております。
同時に、この森林資源の活用、木の駅、同時に進めてもらえることを願っております。
それでは、オフセットクレジット制度の導入について再質問させていただきます。
担当課長として、菰野町が低炭素社会への構築を図るために、何から進めていこうと環境課長は考えていますか、お聞かせください。
○議長(渡辺 昇君) 環境課長、諸岡俊樹君。
○環境課長(諸岡俊樹君) 何からかという御質問でございますが、推進計画におきましても、低炭素社会への転換を図るために、環境性能にすぐれた自動車普及のための環境整備を行うとともに、オフセットクレジット導入の可能性を検討していくこととしております。
本年度におきましては、役場庁舎内に一般利用可能な電気自動車の急速充電器の設置を計画し、環境に配慮した自動車の普及啓発を進めてまいります。
住民や事業所に対して町が率先して地球温暖化対策に取り組むことにより、低炭素社会構築への意識向上を図ることができると考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(渡辺 昇君) 諸岡雅樹議員。
○2番(諸岡雅樹君) それでは、このオフセットクレジットにはさまざまな形のクレジット制度がありますけども、菰野町にとってはどのようなオフセットクレジット制度を取り入れていくのがよいと考えてみえますか。課長、お願いします。
○議長(渡辺 昇君) 環境課長、諸岡俊樹君。
○環境課長(諸岡俊樹君) 具体的な内容につきましては、今後におきまして、可能性を調査していく中で、適した事業を見出していくことができればと考えておりますが、クレジット認証の結果、それが町全体の環境保全や地域活性化に寄与するものとなるよう、町としましては、事業連携、啓発に努めなければならないと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(渡辺 昇君) 諸岡雅樹議員。
○2番(諸岡雅樹君) この森林資源を活用した間伐・伐採・植林、またそれによる木質バイオマスによるカーボンオフセットクレジットの認証事例が全国的に見て多いようですが、まずできることとして菰野町の街路灯のLED化事業、それから以前より進めている菰野町の進んだリサイクル資源の回収事業、これをオフセットクレジット制度として、早期に導入できるかどうか、検討するべきではありませんか。お伺いします。
○議長(渡辺 昇君) 環境課長、諸岡俊樹君。
○環境課長(諸岡俊樹君) 今後、町内全体におきますオフセットクレジット制度導入の可能性を研究していく中の1つとしまして、先ほど議員提案いただきました街灯のLED化でありますとか、当町が取り組んでおります資源物回収事業など、オフセットクレジット制度において、認証されるに適したものかどうか、また、その効果につきまして検証が必要であると考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(渡辺 昇君) 諸岡雅樹議員。
○2番(諸岡雅樹君) このオフセットクレジット制度についてですけども、できるようにこれから検討を考えていっていただきたいと思います。
最後に、今回の産業建設常任委員会の視察研修で、日本で一番森林資源の活用と低炭素社会への取り組みが盛んと言われるこの中国地方を見せていただきましたが、やはり現地を見て、現地の声を聞くということは大切なことだなと感じました。
ぜひ、担当課の方にも視察に行っていただきたいと思います。
研修先の方の話では、国際的にみて、一番進んだ森林資源の活用、木質バイオマス先進国は、オーストリアだそうです。またその担当の方は、視察にも行かれたことがあるそうです。
人と環境にやさしいまち菰野として、ぜひこの両事業導入に向けて進めていってもらいたいと思います。どうもありがとうございました。
○議長(渡辺 昇君) 以上で、諸岡雅樹議員の
一般質問は終わりました。
以上で、本日予定いたしておりました日程は全て終了いたしました。
長時間にわたり、皆さん御苦労さんでございます。
本日は、これにて散会いたします。御苦労さまでございます。
午後 1時35分 散会...