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平成23年第1回定例会(第4日目 3月15日)

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  1. 菰野町議会 2011-03-15
    平成23年第1回定例会(第4日目 3月15日)


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    平成23年第1回定例会(第4日目 3月15日)         平成23年菰野町議会第1回定例会(第4号)               平成23年3月15日(火) 午前10時00分開議               ~~~~~~~~~~~~~~~     第1 一般質問 2.会議に付した事件   日程第1 3.出席議員(18名)   1番  服 部 住 雄 君        2番  星 川 佳 信 君   3番  藤 田 賢 吾 君        4番  出 口 利 子 君   5番  益 田 和 代 君        6番  伊 藤 雅 慶 君   7番  秦   好 文 君        8番  内 田 親 根 君   9番  渡 辺   昇 君        10番  矢 田 富 男 君   11番  中 山 文 夫 君        12番  千 賀 優 子 君   13番  諸 岡 文 人 君        14番  進 士 尚 義 君   15番  増 田 秀 樹 君        16番  久留美 正 次 君   17番  加 藤 昌 行 君        18番  中 川 哲 雄 君
    4.欠席議員(0名) 5.説明のため出席した者(19名)   町長      石 原 正 敬 君   副町長     増 田 幸 生 君   教育長     櫻 木 政 史 君   消防長     内 田 眞 伸 君   総務課長    田 中 稔 久 君   企画情報課長  河 内 伸 博 君   財務課長    諸 岡 高 幸 君   税務課長    森 脇   隆 君   住民課長    薮 田 修 三 君   会計管理者   坂 倉 博 幸 君   子ども家庭課長 高 田 峰 昭 君   健康福祉課長  柴 田 英 二 君   都市整備課長  松 尾   弘 君   観光産業課長  高 橋 正 士 君   環境課長    谷   利 純 君   水道課長    位 田 嘉 則 君   下水道課長   河 内 耕 二 君   学校教育課長  諸 岡 敏 文 君   社会教育課長  川 瀬   敏 君 6.出席事務局職員(3名)   議会事務局長  山 崎 義 幸 君   書記      伊 藤   悟 君   書記      黒 田 泰 弘 君                午前10時00分 開議 ○副議長(諸岡文人君) 皆さん、おはようございます。御苦労さまでございます。  ただいまの出席人員は16名で、定足数に達しております。  よって、平成23年菰野町議会第1回定例会は成立をいたしましたので、再開をいたします。              ~~~~~~~~~~~~~~~ ○副議長(諸岡文人君) 直ちに本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付いたしましたとおりでございますので、よろしくお願いいたします。              ~~~~~~~~~~~~~~~ ◎日程第1 一般質問 ○副議長(諸岡文人君) 日程第1、一般質問を行います。  それでは、7番議員、秦 好文議員、登壇願います。             〔7番 秦 好文君 登壇〕(拍手) ○7番(秦 好文君) おはようございます。トップバッターできょうはチャレンジさせていただきます。  初日に東日本大震災が起こりまして、最初はあれほど大きなものになっているとは、だれも予測ができなかったと思います。  私も、毎日テレビで放映されている震災の報道を見て、神森にある旧三重県水産試験場で淡水養魚ができないものかと平成18年に岩手県釜石市でチョウザメの養殖をし、キャビアを生産している研究所に視察に行ったことを思いだしておりました。  その話を聞いておりましたら、最初は研究所の職員が神森分場で試験をしたり、三重県の玉城町の県の施設で研修を受けており、海水が必要ということから、釜石の静かな入江で事業展開をされておられました。  東日本大震災が、私にはこれから起こると言われております東海・南海・東南海連動型地震と重なって見えて仕方がありません。この三陸沖を震源とするマグニチュード9.0の地震は、数百年に一度の規模と言われたものであります。津波の高さは10数メートルもあったように報道されています。  伊勢湾沖で起きるであろう三つの地震は、それぞれは90年から150年の間隔で発生していることがわかっており、今後、発生が予測されている連動型地震のうち、最大のものはマグニチュード8.7で、破壊領域は長さ700メートル程度、津波も最大で20メートルを超えるとされています。この破壊力や津波の大きさを考えると、さきに起きた三陸沖の地震よりはるかに大きなものが迫ってきているように思えてなりません。亡くなった多くの犠牲の方の命を教訓に、さらに菰野町の防災力を高めていかなくてはならないと思います。  それでは、通告に従いまして、質問に入らせていただきます。  まず一つ目、菰野町内の企業の動向についてであります。  きのう、矢田議員が触れられました。私が聞こうと思ってきたほとんどを議員に聞いていただきましたので、私はその続きで少し違うところからお聞きしたいと思います。  違うところと言えば、これは私が取材に行き、600字以内で思ったことを書いてくださいと依頼して原稿をもらってきたわけですが、その原稿を読んで愕然としました。一体担当部署は何をしていたんだろう。さらに、いなべ市のほうが固定資産税が安いんだということも聞かされ、いなべ市が何か税金を軽減する方策を取っているのか調べました。そうしましたら、何も得策を取っているわけでもなく、ただ土地の評価が安いだけですとの答えでした。そして、企業担当者がよく会社を訪問されているようですが、なぜですかと尋ねると、企業が活性化しなければ、我々も生きていけませんからと担当者でない職員から言われ、意気込みが違うんだと敗北感さえ覚えました。  そこで、1、企業の現状把握はどのようにしているのでしょうか。2、企業立地をどのように考えているのでしょうか。3、新名神インター開通に向けての町の取り組みはどのように考えているのか、お尋ねします。  先月中ごろに、丸1日にびっしりと県の農林水産支援センター6次産業化会員制度の食の魅力づくり支援研修と地産地消・食育研修会に参加してきました。  私は、三重の安心・安全食材を取っている関係で、そちらのルートからその知らせがあって参加しました。午前中は、「地域まるごと販売術」地域の食材をもっと魅力あるものにと題して講演会があり、四国の人口1,200人の馬路村のプランナーをしながら、「農」と「食」を中心に農村のコミュニケーション計画の手伝いに全国を回り、伊賀のモクモク手づくりファームモクモク流農村産業研究所にも所属して、月2回は三重県に来ているという講師でした。  特に、印象的なことは、人口1,200人の村で、2005年実績でポン酢など、ゆずの加工品で31億7,000万円の販売額を誇るということです。  この講師によると、村の人々の歩く足音がコツコツカツコツ、何を言っているのかなとよく聞きましたら、こつこつ勝者になる秘訣という意味で、こつこつ勝つ骨というふうにみんなの足音が聞こえるというぐらい、みんなが一生懸命に頑張ったからそういう足音がするんだ。全国でもそういった産地形成しているところの人たちの歩く足音は、このように聞こえるというふうに聞かされました。  そして、もう一つ、水俣の農産物を皆さん買おうと思いますかという質問でした。熊本県水俣のことを聞かれるときは、あの水銀で汚染されたあの町なのかという思いと、逆に菰野町が先祖から環境を大切にし、自然を守って後世に引き継いでくれていてよかったなと思い知らされました。  こういう安心できる土地だからこそ、子どもたちに地元の食材を食べさせたいと痛感しました。午後は、学校給食や学校での食育の事例報告と分科会に分かれて、意見交換会を行ってきました。参加者は栄養教諭、給食センター長、JA関係者、農政担当者、県マーケティング室、教育委員会など、総勢100名ほどの参加者でした。  事例では、三重県下で生産者と連携した地場産物の拡大導入体制の構築に80%の視野が町が取り組んでいる。亀山市の「かめやまっ子給食」生産者の顔の見える学校給食、四日市市の生産・教育連携による学校給食への地場産物導入拡大に向けた取り組み、両市の取り組んでいる事業は国補事業で、学校給食地場農畜産物利用拡大事業でした。  また、米飯給食は、県平均3.5回と報告があり、ここでも菰野町が足を引っ張っているのかという思いでがっかりさせられました。  農産物の生産者側である認定農家の会合が2月末に開催され、それにも参加をしました。その中で、我々のつくる米をなぜ子どもたちに食べさせることができないのか、いつまでまずい米を子どもたちに食べさせるのか、炊飯器を買ってでも米飯給食の回数をふやせないのかといった意見が出され、爆発寸前までいっておりました。このようなことからお聞きします。  二つ目、食育推進基本計画について、町が考える食育とはどんなものなのでしょうか。二つ目、地産地消推進をどう考えていますか。  大きく三つ目、荒廃耕地解消の取り組みについて、農業委員会が昨年、農地パトロールを行い、未利用地一覧が出ておりますが、どう対応しようとしているのでしょうか。  認定農家に依頼して、対処できる場所ならよいですが、メリットのない、受け手のない農地などを含めて、どのようにするのか、農業委員会で検討してもらっているのでしょうか。お伺いをします。  これで最初の質問を終わります。 ○副議長(諸岡文人君) 秦 好文議員の一般質問に答弁を願います。  石原正敬町長、登壇の上、答弁を願います。               〔町長 石原正敬君 登壇〕 ○町長(石原正敬君) おはようございます。7番議員の秦 好文議員の御質問にお答えしたいと思います。  まず最初は、菰野町内の企業の動向についてというような御質問をいただきました。  まず、現状把握をどのように行っているのかということにつきましては、平成21年3月に企業訪問をまず実施しております。この時期はリーマンショック後の急激な景気後退時期でありましたので、訪問した企業からは、極端な受注の落ち込みで、今の経済活動が停滞しているというような聞き取りを行い、あるいはそういった中において、従業員の研修時間に充てたりというふうな現状のお話を聞かせていただいたところでございます。  また、企業経営のお考えも含め、聞き及んだところであります。  企業訪問は前年も実施しておりまして、このときは企業間での情報公開について意向をお聞きしておりますが、多くはあえてそういったことは望まないというような印象でございました。  他に、私に前回の4年の任期中に立地企業の本社、そして直接社長さんにお会いして、菰野町のアピールをしながら、ほかに転出をしないような含めてお願いもしたところでございまして、また今後もそういったトップセールスをしながら、町内企業、現在の状況把握に努めてまいりたいというふうにして思うところでございます。  そしてまた、最近でありますが、町内企業につきましては、増設あるいは設備投資の動向もまして、これにつきましては、適宜、土地利用の問題と含めまして、相談を受けながら企業に対して情報提供、あるいは県との橋渡しといったことの活動に努めているところでございます。  続きまして、企業立地の考え方につきましては、これにつきましては、一つ大前提として、どういった企業かというような場合には、やはり菰野町の自然環境に配慮した企業ということが一番重要かというふうにして思っております。  それともう1点、注視しておりますのは、大きな大企業の城下町になるのではなく、バランスの取れた中小企業の誘致を図ってまいりたいということが一つ念頭にあるところでございます。  そして、今後につきまして、これは後段の新名神インターチェンジの開通に向けての取り組みとかかわることでございますが、この当該地域、新名神高速道路が開通いたしますと、後々に東海環状の西回りも開通する予定でございますので、北陸、日本海側に抜けていく部分でも、あるいは中京圏、あるいは関東圏、さらには東京圏といった道路網の結節点としては大変立地的にはすばらしいところになってくるというふうにして予想しております。  特に、アジア向けの輸出関連につきましては、やはり日本海側から輸出をされるということもございますので、そういう意味では、太平洋と日本海を最短で結ぶような、そういった位置づけになってこようというような考え方を持って、その後の戦略を立てていく必要があるのではないかと思っております。  実際に、年明けから町内ある企業も、中国での工場の立ち上げに伴いまして、相当額の出荷をしているということでございまして、そういったところとも情報交換をしながら、交通網を生かしたそうした企業立地の戦略を展開していくべきであるというふうにして考えるところでございます。  さわさりながら、この企業立地の問題につきましては、企業側の要望・要請というもの多々ございます。これは土地利用に関するもの、あるいはある企業さんからは、早く鈴鹿スカイラインの開通をというような具体的要望もいただいております。そういった中で、特に土地利用につきましては、地権者の方々、あるいは一定のルールの中でバランスを取りながら、企業を立地していくことも、これは重要な行政としての役割でございますので、そのあたりをしっかりと踏まえながら、今後、展開してまいりたいと考えますので、御理解いただきたいと思います。  続きまして、食育推進基本計画についてでございます。  先ほど、秦議員が触れられました認定農業者の集まりの会議の様子というのは、若干、私のところにも漏れ伝わってきておりまして、皆さん方の熱い思いというのを受けとめなければならないというふうなことで、私も考えているところでございます。  特に、米飯給食の回数をふやすということにつきましては、事あるごとに、しっかりとやるようにというような検討材料としてもやっておるところでございますが、いまだ四日市との関係から、なかなか前に進まないという状況でありますが、ここで思い切って菰野町独自のものをつくっていくというような決断に迫られているような感じも、印象も受けておりますので、その際には、町内の農業者の方々にいろいろとお世話をかけるというふうな考え方でおるところでございます。  引き続き、検討と言いますか、実現に向けて進んでいこうというふうな考え方を持ておりますので、課題をクリアしたいというふうにして思っているところでございます。  米飯については、そのようなことでございますが、食育全体につきましては、先ほど御指摘のとおり、地産地消ということ、そしてまた地域を知っていくというような重要なものであるというふうにして思っております。  そしてまた、これは特に物がございますので、具体的な取り組みを積み上げていくということが私にとっては重要なことであるなというふうにして考えておりまして、各地区、5小学校区があるわけでございますけれども、それぞれの特色を生かしながら、今後、食育、あるいは農業との連携においた活動を展開していくというのが、最も現実的かつ菰野町に合った食育の推進基本方向性ではないかなというふうにして考えておりますので、御理解いただきたいと思います。  現在は、そういったことも踏まえまして、担当各課における連携会議において、現状分析を進めておりますので、御理解いただきますようお願い申し上げます。  最後、荒廃地解消の取り組みにつきましてでございます。  現在、農地の管理状況などについては、地元農業委員、生産組合長さんなどが主に転作確認などの機会を通じて、農地の状況を見回り、ふだんからも状況を把握していただいております。その中で個々の対応については、その都度させていただいております。  また、昨年11月に、農業委員会で農地パトロールを各地区ごとで行っていただきましたが、優良農地での荒廃地については少なく、山沿いの水田や畑地に荒廃地が目立ってきたようでございます。  今後、荒廃地になりそうなところ、管理状況のよくないところにつきましては、農地法の遊休農地に関する措置に基づき、農業委員会での指導を地元農業委員、生産組合、担い手農家の方などの協力をいただいて進め、解消に向けて取り組んでいただくことと伺っております。  また、遊休農地解消の作物に関する取り組みでございますが、限りある資源の農地を保全しながら、土壌改良についても化学肥料を行わず、緑肥で行うなど、農薬を使わない、または削減するといった農薬に頼らない環境に配慮した安全・安心な作物づくりを進めてまいりたいというふうにして考えておるところでございます。それとこれにつきましては、もう1点、やはり集約した耕作放棄地と言いますか、荒れ地がある場合には、農業関係の企業なんかもいろいろ相談を受けておるところでございまして、またこれにつきまして、企業の活用ということも含めるということと、もう一つは市民農園的な部分も今後、二つの軸でこの荒廃地の解消というものにつきましては、できる限り取り組みたいなという思いでありますが、飛び地であるとか、あるいは水利の問題等もございまして、なかなか調整がつかない部分もございますが、町といたしましては、そういった方向性も検討課題といたしながら、前向きに考えてまいりたいというふうにして思うところでございます。  以上でございます。 ○副議長(諸岡文人君) 一通りの答弁が終わりました。  再質問がありましたら、御発言ください。  秦 好文議員。 ○7番(秦 好文君) 町長からは、だいぶ感触のいい答弁をいただきましたが、企業のことについてもう少しお聞きをします。  以前に千草工業団地は、農村地域工業導入促進法により、形づくられて、税金も軽減されておりました。年数が区切られていたのか、財政力指数が一定数値以上に上がると、優遇税制が切れるかは、私にはちょっとわかりませんが、今は恩典もありません。  ほかに松山工業団地赤坂工業団地などありますが、経済特区など、ある種の網をかぶせることによって、何か恩典をつけることができないものでしょうか。観光産業課長にお聞きします。 ○副議長(諸岡文人君) 秦 好文議員の再質問に対して、答弁を願います。  観光産業課長、高橋正士君。 ○観光産業課長(高橋正士君) 工業団地と言いますか、企業誘致に対する優遇方法、呼び込むための手段はないのかということでございます。  今、お示しいただいたような農工法と言われる法律に基づくものが今、既存の工業団地の際にはございました。これそのものは、法律はまだあるようでございますけれども、それによるメリットというものは、平成16年度のあたりで切れております。県のほうとしてもこの農工法に基づく新たな申請というか、そういう手続は取っていかないという方針のようでございますので、これについては、ちょっと動きようがないかなという状況でございます。
     それから、特区という形で全くその菰野町全体なりを特別な形の計画でしばり込むということでの誘致というのは、それはそれなりのメリットという部分も引き出せる検討の部分もあるのかなとは思うんですけども、ちょっと今、そういうところでの検討まではいたしておりません。  ただ、町としてのそういうメリットの部分というものではございませんけれども、県としては、かなり県独自の助成制度というものを幾つかのメニューを用意をしていただいております。当然、企業さんのほうからうちのほうへのお尋ねであったり、県へ直接の場合もございますけれども、その場合はどういう御希望があるのかということに応じて、当然、業種とか規模があるわけですけれども、そういうことの中で県の制度も有効に活用していただけるということで、今のところの対応とさせていただいております。 ○副議長(諸岡文人君) 秦 好文議員。 ○7番(秦 好文君) 税務課長、徴収する側として、何か得策なり、今まで感じて得策というものはないでしょうか。 ○副議長(諸岡文人君) 税務課長、森脇 隆君。 ○税務課長(森脇 隆君) 先ほど、観光産業課長の答弁にもございましたが、以前には農工法の適用によりまして、家屋、償却資産、そして土地の免税措置がございました。  今の現行法の中では、やはり特にこれをもっては、制度が軽減されるというのは、今の状態では特にございません。  以上でございます。 ○副議長(諸岡文人君) 秦 好文議員。 ○7番(秦 好文君) はい、わかりました。  都市マスタープランに、協働のまちづくり推進、この協力して働くという漢字のまちづくりの推進というふうにうたわれてあります。  協働のまちづくりの推進、住民・企業・行政の役割分担、都市マスタープランは、長期的な視点に立った適切な都市計画や都市づくりを行うため、指針として住民、企業、行政が都市づくりの将来像について共有し、まちづくりに関する共通の理解を深めることを目的としています。  また、都市マスタープランで示す将来像の実現には、住民・企業・行政が対等なパートナーとして役割分担や連携、協力を行いながら、まちづくりを推進していくことが不可欠です。そのため、それぞれの役割を次のとおり整理しますということで、それぞれ住民・企業・行政という形で載せられております。  先ほど、町長が企業を1年に1回、回られたり、ピンポイントでそういった訪問はされているというのは聞きましたが、行政の担当部局が一生懸命こういったところを動いているようには少しも感じられません。そういうここにこのマスタープランに掲げられているこういったことを、やはり担当者として、ちょくちょく企業を訪問して、すり合わせなり、また企業の要望を聞いてくる。御用聞きみたいな形で聞いてくる。それがしいては菰野町に進出した企業が感じる値頃感といいましょうか、そういったものを感じてもらえるのではないだろうかなと思うんです。この行政のところには、行政やまちづくりに関する情報提供を行うことにより、住民・企業との情報共有に努めますという、まさしくこのことですよね。そして、企業に対しては、町内で活躍する、活動する企業は、地域社会を構成する一員として、社会的責任を自覚し、地域社会との調和を図り、暮らしやすい地域社会の実現に寄与することが求められています。  具体的には、マスタープランに掲げられた都市像を実現するために、まちづくりの主体として、事業活動を行うとともに、その事業活動に当たっては、周辺環境への配慮や環境保全、環境改善、都市施設の整備に対しての貢献、協力していくことが期待されています。  今、幾らいいことが都市マスタープランに書かれてあっても、企業がこれを知らなければ、何の意味もないというふうに私は思います。そのためにも、やはり町が決めた方針ならば、それに基づいて企業にそういう説明、また町の思いというのは、こと細かに説明してくるべきと思いますけども、高橋課長、どう思いますか。 ○副議長(諸岡文人君) 観光産業課長、高橋正士君。 ○観光産業課長(高橋正士君) 都市マスでの位置づけというところから御質問をいただきました。  今、御説明いただいたとおり、都市マスタープランというものについて、企業の方がどういう形で御参画をいただきたいということについては、情報提供を当課のほうを中心に、ほかの課もかかわるところがあるのかもわかりませんけれども、そういう面については、させていただきたいと思います。 ○副議長(諸岡文人君) 秦 好文議員。 ○7番(秦 好文君) 先ほど課長、言われましたけれども、ほかの課の関係があるんならば、ほかの課の担当者も連れていっていただければ、なお、企業としては歓迎すると思いますので、そういったことをやはり細かくしていただいて、菰野町の職員も企業が活性化しなければ、我々も生きていけません。こういう答えが出るように、よろしく指導をお願いします。  町長、このことについてちょっと思いがありましたら、何かお答えください。 ○副議長(諸岡文人君) 石原町長。 ○町長(石原正敬君) きのうの矢田議員との議論の中で、若干御用聞きというような言葉を私自身も申し上げたわけなんですけれども、やはり現場感覚として、企業を回ってくると。今ちょっと御質問の趣旨が都市計画マスタープランのことだったので、そういう答弁になったのかもわかりませんが、それにかかわらず、全体的なこととして、町と企業がきちっと堅苦しくないような形で情報交換ができていくというのが、一番リアルな形での対応ができていくんではないかなというふうにして思っております。そういった中で、先ほど申し上げました要望は要望として聞きながら、やっぱり一定のルールもあるので、そこの説明もきちっとしながら、今後、今ある企業さんを大事にしながら、そこから派生する形でさらに優良な企業に来てもらうというような考え方で取り組んでまいりたいと思いますので、御理解いただきたいと思います。 ○副議長(諸岡文人君) 秦 好文議員。 ○7番(秦 好文君) はい、わかりました。どうかそのようによろしくお願いします。  ここに平成19年12月に中部経済産業局から出されました企業立地に頑張る市町村20選の公表についてということで、20市町村が挙げられております。その中で近くでは、四日市市と尾鷲が14番目、15番目に載っております。その中で四日市につきましては、長物・厚物産業を中心とした汎用品生産を行ってきた地域が高付加価値製品の生産や研究開発拠点への転換を図っている。例えば、三菱化学株式会社は、エチレン生産から自動車関連素材やIT関連素材の製造にかじを切っているが、これも市の進める施策に合致した動きの一つであるというふうに、菰野町も早くこういうように、町の方策に合致した一つの向きというふうな形で挙げてもらえるような動きを早くとっていただきたいと思います。  そしてもう一つ、尾鷲は、海洋深層水に着目し、取水施設を設置、試験的無料分水を試みたことにより、2社の誘致に成功。海洋深層水活用型工業団地に尾鷲名水を誘致するとともに、元小学校舎を有効活用する形で、深層水自然塩、製造体験交流を行うおわせ深層水しお学舎を誘致し、特産品化に取り組むということで、この2社がこれは自薦の中で選ばれておるものでございますけども、そういった三重県では、二つ上げられております。菰野町もこういった形で胸を張って応募できて、入選できるような形を早くとっていただきたいと思います。  企業については、また議会だよりで今度は褒めていただけるような企業、1回、取材に行ってきたいと思いますので、また町長、期待しておってください。  二つ目の食育基本計画についてお尋ねします。  まず、食育をどう考えているのか、教育長、それから観光産業課長健康福祉課長子ども家庭課長、それぞれの思いを一度お聞かせください。 ○副議長(諸岡文人君) 教育長、櫻木政史君。 ○教育長(櫻木政史君) まず、学校での食育の現状でございますけれども、学校給食法が平成20年に改正をされまして、学校給食の主な目的が栄養改善から食育に転換されたこと。学校給食に地場産品や伝統食などを取り入れ、地域理解や郷土への愛着をはぐくむこと。食育を推進する栄養教諭の役割や食中毒防止策など、衛生管理基準を明確にするなどの改正のポイントがあげられ、当教育委員会としましても、その推進に努めているところでございます。  具体的には、平成20年には2名の栄養教諭が配置をされ、各教科での指導、個別的な相談指導、給食指導など、学校での食育指導として栄養教諭1名当たり、年間350時間を充当して、食育を推進しております。  また、子どもたちが地域の農業についての理解を深めるために、地域の農業従事者の方々の協力を得た農業体験学習も充実しつつあるというようなことでございますので、御理解賜りたいと思います。  以上でございます。 ○副議長(諸岡文人君) 続いて、観光産業課長、高橋正士君。 ○観光産業課長(高橋正士君) 当課でかかわる食育に関することで、端的に申し上げますと、食べる物の安全・安心の確保というものがあろうかと思います。それと地産地消ということで、できるだけ町内のものと、というか、菰野町に近いところでの産物をできるだけ町内での消費ができるような仕組みをしていくというような支援とか、ということになろうかと思いますけれども、その中で実際に体験というところでは、今、教育長も申されましたけれども、農地・水環境保全向上対策に取り組んでいただいている地区におきましては、子どもさんとか、親の方、一緒に入っていただいて、農作物を育てる、収穫する、それを活用するというふうなことにも取り組んでいただいております。 ○副議長(諸岡文人君) 続いて、健康福祉課長、柴田英二君。 ○健康福祉課長(柴田英二君) 健康福祉課でございますが、家庭における食育を基本におきまして、ライフステージに応じた食生活を立ち上げております。  家庭環境やライフスタイルの多様化で食生活や食に対する意識も変化しておりまして、栄養の偏り、朝食の欠食など、改善すべき点を栄養教室、あるいは生活習慣病予防教室等を通じまして、改善を実施しておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○副議長(諸岡文人君) それから、子ども家庭課長、高田峰昭君。 ○子ども家庭課長(高田峰昭君) 子ども家庭課としてお答えさせていただきます。  高カロリーでないバランスの取れた食事を小さいうちから摂取することは、とても大切なことだと考えています。洋食のように高カロリーの乳脂肪分の多いものとは異なり、低カロリーの日本食は、成人病予防として、また子どもの情緒を安定させるものとして、最近特に注目されています。  中でも、豆類や穀類による発酵食品が注目されており、新鮮でしゅんの野菜とともに地場産品の食材を給食に利用して、自然の恵みに感謝しつつ、保育園などで食育を行っていくことが肝要なことであると考えております。よろしく御理解のほどお願いいたします。 ○副議長(諸岡文人君) 秦 好文議員。 ○7番(秦 好文君) ありがとうございました。  先ほど冒頭に言いました認定農家の会議で、炊飯器を学校に買い与えて、子どもたち当番で炊飯係というような形で炊いてもらったら、それも食育になるではないかというようなことで、確か3年ほど前にそういった農林予算で炊飯器を学校へ買い与えて、米飯の回数をふやそうという事業がありました。今もあるのかなと思って、夕べも調べてみましたら、地産地消産直緊急推進事業というのと、米飯給食回数増加支援事業、これどちらも農林予算なんですが、23年3月31日まではあるようです。今、国がこのような状態ですから、どういう形で次が出てくるのかちょっと出ておりませんでしたけども、こういうような形で地元の食材を子どもたちに提供しようと思うと、学校給食に対する地産地消推進のかじ取り役が学校教育課で対応してもらうべきと思いますが、諸岡課長、どうお考えですか。 ○副議長(諸岡文人君) 学校教育課長、諸岡敏文君。 ○学校教育課長(諸岡敏文君) 菰野町におけます地産地消の推進を学校給食の食材提供からという議員の提言と思いますけども、給食協会等を管理しております学校教育課がその窓口になるというような形で考えておりますので、御理解いただきたいと思います。 ○副議長(諸岡文人君) 秦 好文議員。 ○7番(秦 好文君) 先ほども町長、幾つかの課を挟んで、会議を持っているということでありましたが、なかなかきちっとした、どこが責任を持って召集して、どういうふうになって、そこまでいっていないようですので、亀山っ子給食のこれも四日市と一緒の学校給食地場農畜産物利用拡大事業でこういった地産地消に取り組んでおるんですけども、これは事業主体は三重県学校給食会、そして事業実施者が亀山市、実施校が亀山市内小学校9校と関学校給食センターというふうになっております。  そして、四日市についても、四日市の担当の農政係、または学校教育課の担当者の話によりますと、とにかく四日市では生徒数が莫大なので、農家の生産していただいたもので供給できるかどうかという、その辺が大変難しいというようなことでありました。  そして、プロジェクトYというようなプロジェクトを立ち上げて、給食協会、教育委員会、農水振興課、市場、JA、こういう人たちをグループにして対応しておるようであります。  ですので、当町も、学校側のその給食の材料がどれだけの食材がいつ必要なのかという、それを出しておれば、次に観光産業課で、じゃあどういうふうにそれを対応、作付、生産できるのかというところへ進められると思うんですね。そして、もう一つ肝心なのは、やはり子どもたちに食べさせる食材ですから、安心・安全の基準はきっちり定めておかなければならないと思います。亀山っ子給食もある程度の基準をつくったというふうに聞いております。この基準をまず最初につくっていただいて、そしてこの条件に沿ったものを農家に生産させる。それでどうしても無理なら、今までのルートでしか仕方がないんですけども、教育課長にちょっとこの野菜の使用料の一覧表、これ20年度ですが、ちょっといただきました。そうしますと、年間通してニンジンなんかは7.2トン、玉ねぎ11トン、ジャガイモ6トン、キャベツでも4.5トンというような、大根でも3トン、このような形で大量に小学校だけですよね。これ。消費されております。そして、この小学校の給食費、これはすべて含んでの費用だと思いますけど、1億2,000万円ということでありますが、その例え野菜物として半分でも地元がもし生産できればの話ですが、学校給食に提供するということで、地産地消の一番の特効薬というふうに思います。  ぜひともここらは、教育課長中心になってやってもらえるということですので、観光産業課長、その辺、生産に向けてどのような思いますか。お聞かせください。 ○副議長(諸岡文人君) 観光産業課長、高橋正士君。 ○観光産業課長(高橋正士君) 今、年間の小学校での使用料というのをお示しをいただきました。現実に議員もおっしゃっていただいたように、その量が学校のほうでどの時期にどれくらい、毎日のことになるんだと思いますけれども、それが献立をつくられる時期というのは、早い目につくられたりとか、いろいろ現実には問題があろうかと思います。そういったところの情報はちょうだいしながら、実際、生産をしていただく方につきまして、こういうふうなオーダーというか、要望が可能かどうかというところを、冒頭、町長もおっしゃってみえましたけども、認定農業者の集いでもこの給食に関してのお話もいただいているところでもございます。もちろん、元に戻りますけれども、安定供給、議員もおっしゃいました安全なものを安定供給するというところは外せないところだと思います。これが生産者の方のほうでどう受けとめて取り組んでいただけるかというところは、具体的に一歩ずつでも動けるようなところができていければというふうに思います。  以上でございます。 ○副議長(諸岡文人君) 秦 好文議員。 ○7番(秦 好文君) よろしくお願いします。  そして、全国的にもそういった生産者の顔の見える形で、また授業にもそう言った生産者も出、また圃場へ生徒が見学に来たり、また作業に携わったりということで、それも食育の一環になって、やはり子どもたちが携われることで、ただ単に全然知らないところからの材料を食事を食べているよりは、おいしさが相当違うと思います。  そして、もう一つ私は以前から気になっていることですが、こういったところに農協を組み込まれてないんですよね。今後はこういった技術的な対応も相当数出てきますので、ぜひとも農協も入れて、農協のノウハウも出してもらいながら、考えていってもらわないと、非常に危険だと思います。よろしくお願いします。  それと、ちょっとその写してもらえますか。これが地産地消ネットワーク三重という三重県のところから出している三重のしゅんカレンダーというものなのです。その分科会で余りに菰野町の栄養教諭に聞くのはちょっと差しさわりがあるかなと思って、ほかの教諭に聞いてみました。「あなた野菜のしゅんって知ってますか」って。そのしゅんなときにこの野菜を使ってますかという質問をしましたら、答えは返ってこずに、「今までの献立表がありますから、それを変更しながら使っております」という答えでした。それを聞いてて、学校給食のそういった栄養教諭たちは、余りしゅんを意識しないで、今は全国から、世界から年間通じていろんなものが入ってきておりますので、そういったしゅんというものの感覚がないのかなというふうなことを感じました。それでやはり、地元で供給すれば、こういった今がしゅんというそういったことも子どもたちに感じてもらえるのかなと。地元で取れたしゅんの野菜を食べて、子どもたちに季節感を味わってもらいたい。これを教えていかないと、多分、親もわからないと思います。スーパー行けば、いつでも何でもありますから、そういったことでこの食育という非常に奥の深いものだなというふうに感じました。  それともう一つ、この新年度で県へ関取米と竹成米の品種改良を依頼しておりますね、町長。そして、きのうもこのちょっとそういった品種改良というか、昔の米の本を見ておりましたら、関取米でも竹成米でも、これは昭和45年時点で調べた上位15種類の系統図というその米の系統の中に、関取米が15品種の中で七つかけ合わす片側としてあげられております。そして、その中、見ておりますと、各全国的に散らばって、そしてその散らばった先でまた品種改良をなされて定着していったというようなことが考えられます。  それと、竹成米につきましても、その当時でさえ倒十(こけじゅう)、竹成米がこけるほどできれば、10俵は取れるという、そういったことから倒十というふうに別名呼ばれておったほどであります。そういった意味で、その当時に10俵取るという今の品種改良でも大体10俵超えるか、超えないかという一つの目安が10俵だと思うんですね。そういった意味で、優秀な竹成米というものもあります。そういったこの2種類、県がそうやって手を加えてくれようとしております。これもコシヒカリ並みに食味も上げれば、ぜひとも学校給食に、よそには出さん、これは菰野町内だけの米飯ですということで、学校給食に出して食べてもらえるんじゃないかなというふうな期待感を持っておりますので、どうかよろしくお願いします。  それと、もう一つ言うのを忘れてました。一生懸命マコモタケ、菰野町も町名の由来の名前だということでやっております。  ところが、JA伊賀北部、2011年度からマコモタケの産地化に乗り出す。転作田対策や休耕田の有効活用に加え、農家の所得向上にも役立てる。現在、JAが農家に参加を呼びかけており、初年度は3ヘクタールの栽培が目標。販路はJA全農三重を通じて、学校給食へ提供していく予定ということで、本家本元だと思っていた菰野町が、気がつけば、JA伊賀北部に負けてたということのないように、高橋課長、よろしくお願いします。これ大変ですよ。こんなの負けてたら。  それと、最後に荒廃地の解消のことで、大半は山際とか、そういった耕作のしにくい、作付というか、耕作のやり手がないようなところが多いというようなお話でしたが、今、ヘアリーベッチというカラスノエンドウの親戚で、レンゲのほうに根に根粒菌を持つ、要するに窒素を固定すると言っているですが、そういった草で、さらに根からアレロパシー物質というものを出し、雑草の発芽を抑制する力があると言われております。  ほかにもまたいろんな草があるのかもわかりませんが、私が本を読んでいて、気がついたのは、このヘアリーベッチという緑肥であります。無農薬栽培の稲作に取り組んでいる農家は、秋ごろにこの種をまいて、田植えするまでに細かく粉砕してすきこんで、それを肥料に稲を育てる。そしてそれがびっしり入れば、雑草も抑えてくれる効果があるということで、こういったものに取り組んでいる農家があちらこちらでふえ出しております。  こういうように除草剤に頼らない環境に優しいような草が、こうやって出てきておりますので、ぜひともこういった形のものを荒れ地にまいていただいて、荒廃を防ぐというふうな対応をとっていただけないものかと思うんですけども、高橋課長、どう思いますか。 ○副議長(諸岡文人君) 観光産業課長、高橋正士君。 ○観光産業課長(高橋正士君) 荒れ地の維持をしていくのに、ヘアリーベッチ等の活用をしてはどうかということで御提言をいただきました。実際にその作業を担っていただく方、実際に今お持ちの方が手がつけられないということで、ちょっとそういう状態になっている農地でございますので、それを耕していただけるというふうな方の御協力をいただく中で、こういう農法もあるというようなことの御紹介などもさせていただけたらと思います。 ○副議長(諸岡文人君) 秦 好文議員。 ○7番(秦 好文君) まだ、菰野町にはだれも取り組んでおりませんので、余り私から絶対やれとはいう自信がありませんので、来年あたりは、私も一度、やってみようと思っておりますので、その結果でまたよければ進言したいと思います。  それと、ちょっとこれには今回の質問には触れなかったんですけども、そういった学校の給食の食材などを提供する米なんかで、町の考え方として、これは三重県の安心・安全食材でもそうなんですが、農薬の使用量を半減させる。また、化学肥料の使用料の窒素成分を従来の使用料の半分にさせる。そういったような取り組みをしているか、チェックを年に2回、安心・安全の担当者、三重農林支援センターの職員が来ます。その中で、農薬の使用回数というポイントでトータル何ポイント以下というふうな形で言われておるんですけども、その中で水稲の種もみの消毒だけは、農薬ですると、絶対にポイントがクリアできない。それだけ何種類かの種子消毒するのに、農薬を使っております。それをかつてはあったんですが、県単事業で温湯消毒器という60度の温水に10分種もみをつける。それだけで種子の消毒がクリアできるというような大きなふろおけのようなものなんです。そこで温度設定、タイマーやら、何度に設定、維持できるというようなものなんですが、県単事業で3分の1補助でありました。もうこの補助事業はないと思いますが、こういった意味で今後、菰野町が環境に意識する対応をとるのであれば、町単でこういったものの助成なりを考えていって、環境に優しい菰野町というような形で取り組んでいっていただければと思います。  ちょっと最後に町長、そのことどう思いますか。 ○副議長(諸岡文人君) 石原町長。 ○町長(石原正敬君) 私も不勉強でそういった安全・安心のためにそういったことができるということを初めて知りましたので、そういうことを検討するというか、もう少し前向きに研究をさせていただいて、また幅広でもっといいものが出ているとか、そういう情報があったら、またお教えいただきたいなというふうにして思っております。  それと、ちょっと答弁をしたのか、ちょっとわからないんですけれども、米飯給食の件につきまして、今、週2.5回ということなんですけども、週4回以上の実施を平成24年度から実施できるように目標を定めて、今後、前向きに進めていきたいというふうにして学校教育課、教育委員会とも連携をしながら、やっていきたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。 ○副議長(諸岡文人君) 秦 好文議員。 ○7番(秦 好文君) それを最初に聞かせていただきたかったですね。これで私の質問をおわります。ありがとうございました。 ○副議長(諸岡文人君) 以上で、秦 好文議員の一般質問は終了しました。  ここで暫時休憩をいたします。                午前11時07分 休憩              ~~~~~~~~~~~~~~~                午前11時21分 再開 ○副議長(諸岡文人君) それでは再開いたします。  一般質問を続けます。  それでは、4番議員、出口利子議員、登壇願います。             〔4番 出口利子君 登壇〕(拍手) ○4番(出口利子君) 4番議員の出口利子です。一般質問をさせていただきます。どうかよろしくお願いいたします。  質問に入ります前に、今回、この議場で退職をされると聞いております山崎議会事務局長、諸岡財務課長、谷環境課長におかれましては、行政各般にわたって、いろいろと活躍をされたこと、評価いたします。本当に御苦労さまでした。ありがとうございました。  去る2月26日、けやきホールにおいて第5回全国タナゴサミットが開催をされました。里山の代表的な淡水魚であるタナゴ類は、その美しさと珍しい繁殖生態も相まって、注目が集まっています。  全国タナゴサミットは、タナゴ類の保護やその生息環境を中心とした身近な水環境の保全活動を通じて、村づくり、まちづくりに取り組んでおられる方々や、タナゴの研究者、行政関係者が全国各地から集まり、タナゴ類の現状から身近な水環境の未来について、意見交換を行う場所として開催をされてきました。  第1回目は、2005年に菰野町で開催をされています。5回目の今回も、タナゴの現状と保全活動、保護、復元などについて、全国からの報告がなされました。  菰野町の楠根だめや高塚だめ、蟹池等で見つかっているアブラボテという魚がタナゴ14種類の中の一つです。  タナゴは、湧水など水のきれいなところでしか生息しません。昔は小川にもいましたが、水の流れが強かったり、生活用水による汚染にも対応ができません。  繁殖生態が珍しく、産卵期になると胎内から産卵管というものを出して、イシガイ科の二枚貝に産卵をします。産卵後、ふ化した小魚は、二枚貝の体内で冬を越します。ここでも生き物たちの共存の形と必死な種の保存の様子が見られます。  タナゴ類は、かつて河川、農業用水路やため池など、私たちの最も身近に生息するコイ科の魚類でした。しかし、現在、多くの種が河川改修、農業の変化や外来生物の異常繁殖などによって、絶滅の危機にさらされています。
     今では、県絶滅危惧二類に指定をされています。  タナゴについての各地のさまざまな取り組みについて、ポスター発表の後、タナゴの住むふるさとを未来と題して、パネルディスカッションが行われました。事務局さんお願いします。  このように町長も出席なさって、パネルディスカッションが行われました。  そこでは、左から2番目に写っております田光資源と環境を守る会の諸岡稲造氏がパネラーと捨てタナゴの保全についてお話をされました。  田光では、ため池の池干しでタナゴを保全をしています。農業のためのため池管理は、同時にタナゴや二枚貝など、池の貴重な生き物の生息環境を維持してきました。池干しにより、池の環境を改善し、オオクチバスやブルーギルなどの外来種を駆除する活動を行っています。この池干しには、地元の子どもたち70名も参加しており、未来を背負う子どもたちとのかかわりを持ち、学校の総合学習の中で自然学習のほかにも、米づくり、マメづくり、豆腐づくり、うどんづくりなど、いろんなことを教え、地域住民とともにこの貴重な財産である自然、環境と豊かな資源を守り、後世に伝承するべく努力をしていきますと言っておられました。  この翌日、2月27日には、農林水産省のため池百選に選ばれた菰野町田光の楠根ために、百選選定を記念する石碑が建てられ、その除幕式が行われました。お願いします。  このように、議会からは、議長、副議長も参列され、除幕式が行われました。  ため池百選には、全国21万以上あるため池のうち、約630カ所の応募があり、昨年の3月に選定をされたものです。各新聞紙上では、古くから農業用水として活用されてきた楠根ためは、わき水で常に豊富に水をたたえ、希少淡水魚アブラボテなど、在来種が生息している。池の周辺一帯は、国の天然記念物、田光のシデコブシ及び湿地植物群落で、豊かな自然や水環境を守ろうと田光資源と環境を守る会を中心に、ブラックバスなど、外来魚の駆除や地元小学生を交えた体験学習は行われてきたと報道されていました。  では、通告に従いまして、本題の質問、学校教育において、子どもたちに伝えたいことの質問をさせていただきます。  近年、子どもたちの基礎学力の低下や学力格差の問題がクローズアップをされております。菰野町の教育に携わる方々におかれましても、このような問題についてさまざまな対策を講じておられることと思います。  確かに学力の向上は、非常に大切なことではありますし、学校の授業時間の確保についても、学校関係者の方々は大変な努力をされていると聞いております。  そのような中ではありますが、通常の教科ではなく、子どもたちの将来を見据えた教育、社会に出てからの生活に必要な教育、学習したことが日常生活に役立つように、また、心豊かに成長するための教育については、どのように考えてみえるでしょうか。子どものころに聞いたり、学んだりしたことは、深く心に刻まれ、忘れません。ジェンダー教育についても、中高年ともなれば、子どものころにすり込まれた慣習や男女間にある差別の意識は、突然条例やプランを示されても、そう簡単に見直しのできるものではありません。  これらは、幼児期に授業や学校生活の中で理解し、自然に身につけることが大切です。  町の施策の中にも、学校生活の中で子どもたちに意識を定着させることによって、将来身につけたその知識が、日常の生活の中に役立つものがあると思います。  先般の藤田議員の質問、消防団員の確保についても、消防団員は地域に密着した防災リーダーであることや、町民の命と暮らしを守るため、重要な人材であることなど、教える必要があります。  鉄は熱いうちに打てのとおり、児童はスポンジのように、スポンジが水を吸うように、柔軟に頭が働きます。社会生活に必要な伝えていきたいことは、授業や学校生活の場に取り入れてほしいと思いますが、いかがでしょうか。  では、2番目の質問、菰野町の特色を生かした道の駅についてお尋ねをいたします。  道の駅は、十分な広さの駐車場とトイレ、案内所を備えていることを条件に、国土交通省が設置を認める道路沿いの施設です。自治体や道路管理者などが整備することとなっています。  当初は、ドライバーの休憩場所としての側面が強かったものの、最近は大半が農産物や海産物の販売所を併設しています。  地域おこしをねらって、自治体が設置するケースが多く、観光スポットとして定着をしています。  道の駅の概要というのを見てみますと、長距離ドライブがふえ、女性や高齢者のドライバーが増加する中で、道路交通の円滑な流れを支えるため、一般道路にも安心して自由に立ち寄れ、利用できる快適な休憩のためのたまり空間が求められています。  また、人々の価値観の多様化により、個性的でおもしろい空間が望まれており、これら休憩施設では、沿道地域の文化、歴史、名所、特産品などの情報を活用し、多様で個性豊かなサービスを提供することができます。  さらにこれらの休憩施設が、個性豊かなにぎわいのある空間となることにより、地域の核が形成され、活力ある地域づくりや道を会した地域連携が促進されるなどの効果も期待されます。  こうしたことを背景として、道路利用者のための休憩機能、道路利用者や地域の方々のための情報発信機能、そして道の駅をきっかけに町と町とが手を結び、活力ある地域づくりをともに行うための地域の連携機能の三つの機能を併せ持つ休憩施設の道の駅が誕生しました。  三重県では、8市7町、15の道の駅があります。菰野町では、ふるさと館がこの役を担っており、昭和60年運営主体、町の文化・物産センターとして供用を開始、現在は観光協会に事業委託をされています。  道の駅については、一番最近で平成19年12月議会に、中山議員が代表質問をされています。大きくは新しい道の駅を建設すべきではないかとの質問に、町長答弁では、地産地消などについてもう少しテコ入れをしていく必要がある。地場産業の振興との関係、官の運営主体、町全体の交通体系と交通量を考えに入れなくてはいけない。地場産品、土産物、野菜類を並べるに当たっては、少し手狭であると感じる。今後ちょっと検討したいと答弁をしてみえました。  最近は、道の駅のブームに乗って、ふるさと館も客足が伸びているようです。売れ筋は何といってもマコモ入りの商品、ロールケーキ、ドーナツ、プリン、ヨーグルト、ソーセージ、夏場はジェラート、そして意外に人気なのはめんで、マコモの葉っぱの入ったほうは色鮮やかで、こしがあります。茎の入ったほうは、もっちりとした食感に人気があります。お客さんの多くは、新鮮な農産物を求めてみえます。それにしては野菜類の品数が少ないため、商品の充実を図る必要があります。ドライブ途中に休憩のために寄る人も多く、休憩場所がありません。最初の道の駅の概要で述べましたように、快適な休憩のためのたまり空間が求められています。自然やその土地でしか味わえない食が観光の重要なキーワードとなる追い風の中、道の駅の充実は活力ある地域づくりにつながります。各地で新鮮な農産物を求める人のために、地域の直売所が連携をして、道の駅で商品を売るという動きもあります。  売れ行きが生産者の励みになり、結果的に集客につながっています。  オンリーワン農作物普及事業として、マコモタケや関取米、減農薬、無農薬大豆などの生産支援、加えて加工による特産品開発助成を行う。あわせて積極的な情報を行い、菰野産ブランドの確立を図るなど、町長提案説明がありました。  このようにすばらしい農産物の加工特産品も、町内、町外の人たちに買って食べてもらわなくては、宝の持ち腐れです。集客施設である道の駅の充実を図って、これらの販売にも力を入れなければなりません。それには商品を置く場所の確保が必要です。  観光の町、おいしい農産物の取れる町のアピールと販売促進のためにも、道の駅の拡充、整備を要望しますが、どのように考えてみえるでしょうか。お聞かせをください。  これで1回目の質問を終わります。よろしくお願いします。 ○副議長(諸岡文人君) 出口利子議員の一般質問に答弁を願います。  石原正敬町長、登壇の上、答弁願います。               〔町長 石原正敬君 登壇〕 ○町長(石原正敬君) 4番議員の出口利子議員の御質問にお答えいたしたいと思います。  学校教育につきましては、大枠では教育長が答弁をさせていただきまして、その後、男女共同参画的な分野につきましては、学校教育課長から答弁申し上げたいと思います。  私につきましては、菰野町の特色を生かした道の駅について、お答えしたいと思います。  この道の駅は、「文化の普及及び観光その他地場産業の振興を図る」目的で、菰野町文化物産センター、いわゆる菰野ふるさと館としまして昭和60年に開館、平成5年に道の駅の指定を受けたところでございます。  こういった町内産品の展示紹介のアンテナショップなどの機能を持っているとともに、観光情報の発信基地として重要な役割を担っているものでございます。  また、平成13年度からは、管理運営を菰野町観光協会に委託しているところであり、近年、農産物やマコモ加工品などの品ぞろえの充実や陳列方法の改善、営業日数の拡大など、運営改善などの見直し、努力により売り上げも増加してきております。おかげをもちまして、昨年7月には道の駅指定後の入館者が100万人を達成したところでございます。  およそ平成18年、19年、20年、3カ年の年間入館者の平均が8万2,000人から3,000人でございましたが、平成21年度は10万7,000人ちょっとということで、およそ2万5,000人ほどふえているところでありまして、平成20年は新型インフルエンザの影響がありましたので、一概には言えませんけれども、およそ平成21年、そしてまた今年度も順調に来館者がふえているというところでございます。  この来館者がふえていることにつきましては、菰野町の道の駅としましては、情報発信基地としての役割を担っておりますので、多くの方に訪れていただいて、一つはマコモ商品などの農産物などの売り上げを上げるということは大事でありますけれども、もう一方で菰野町の観光地の情報をここで得ていただいて、各地に行ってもらうという情報発信機能を有するということにつきまして、この入館者の増というのは菰野町の観光振興には寄与しているものと考えているところでございます。  議員御提案のございましたさらなる拡充という点につきましては、昨年度、マコモの里というものをオープンいたしまして、あそこで食事などの軽食を提供できるようなというふうにはして、拡充を行ったところでございます。  今後、本体自体のさらなる拡張ということにございましては、今しばらく現在の使用頻度を見ながら、考えてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げたいと思いますし、内容、ソフトの充実ということにつきましては、今後、またさらに委託先である菰野町観光協会さんとも連携しながら、しっかりとやってまいりたいというふうにして思うところでございます。 ○副議長(諸岡文人君) 続いて答弁願います。  教育長、櫻木政史君。 ○教育長(櫻木政史君) それでは、総論的にお答えをさせていただきます。  本町では、確かな学力を定着させ、豊かな心や健やかな体を育成し、信頼にこたえる学校づくりを通し、新しい時代をたくましく生きる子どもの育成を目指しております。  指導方針といたしましては、今日的教育課題を的確にとらえるとともに、子どもを主体的にした創意ある教育課程の編成に努め、家庭・地域社会との確かな連携のもと、意欲ある教育活動の推進を図ることが求められております。  そのためには、主体的、創造的な生き方、確かな学力に裏づけされた規律と生命を大切にし、自他を認め合うなど、人間愛を基盤とする共生の態度を育成する必要がございます。  また本町では、緑を愛し、ともに助け合うまちづくりを進めております。子どもたちが豊かな自然の中で健やかに成長するよう、環境教育を重視するとともに、高齢化社会に対応できる福祉教育を充実させていくことも重要な課題であります。  国の掲げる「生きる力」をはぐくむという理念の現実においても、地域全体で学校を支援する体制の構築があげられており、学校・家庭・地域社会の結束こそが問題解決の推進力になるのではないかと、そういうふうに考えておるところでございます。  以上でございます。 ○副議長(諸岡文人君) 続いて、学校教育課長、諸岡敏文君。 ○学校教育課長(諸岡敏文君) 議員からは、教育現場での男女共同参画のことについての御質問だと、よろしいでしょうか。 ○副議長(諸岡文人君) 一通りの答弁が終わりました。  再質問がありましたら、御発言ください。  出口利子議員。 ○4番(出口利子君) 御答弁ありがとうございました。ただいまから再質問を順次させていただきますが、ただいまお答えをいただきました答弁とも重なる答えがまた出てくるかとも思いますが、その辺は確認の意味と思って、もう一度よろしくお願いをいたします。  まず、学校教育において子どもたちに伝えたいこと、その中の最初、環境学習について質問をさせていただきます。  私たちは、豊かで便利な生活を追い求めて、便利さ、豊かさを当たり前のように感じ、享受をしています。その結果、生活排水による水質汚濁、近隣騒音問題、ごみ処理問題などの都市生活型公害や自然環境の破壊を引き起こしています。  さらには、地球上の多くの貴重な資源やエネルギーを消費し、地球温暖化やオゾン層の破壊、野生生物の絶滅、砂漠化、熱帯林の減少などの複雑、多様化した地球環境問題を招いています。  こうした問題の多くは、私たちの日常生活そのものに根ざしており、その解決のためには、私たち一人一人が環境のことをよく考えた生活行動をし、人間と環境とのかかわりについての理解と認識をするとともに、社会経済の構造を環境に配慮したものへと変えていく努力をすることが大切です。  環境学習の目的として、幼少期においては、自然への感性や環境を大切に思う心は、恵み豊かな自然の中で、五感を駆使して、感動、驚き、恐れなどを体感したり、生活体験を積み重ねることにより、培われるもので、このような良質の体験機会を重視し、みずから体験し、感じ、わかるというプロセスを繰り返すという体験型の学習手法を積極的に取り組んでいくことというように、体験を重視することとなっています。  児童に対する環境学習の目標として、全環境とそれにかかわる問題に対する関心と感受性を身につけることともなっています。  冒頭で述べました田光の楠根ための池干しには、地元の小学生が池に入り、清掃や魚の捕獲など、五感を使った作業をしています。水環境の保全のための大きな手助けになったとともに、池の中のごみを拾うことや、外来魚の駆除など、あらゆることを含めた環境学習になったものと思います。  環境学習については、どのような場を利用して行っていますか、お尋ねをします。 ○副議長(諸岡文人君) 出口利子議員の再質問に対して、答弁を願います。  学校教育課長、諸岡敏文君。 ○学校教育課長(諸岡敏文君) 環境教育のねらいにつきましては、持続可能な社会づくりに貢献する人材の育成と考えております。  今、議員もおっしゃったように、子どもたちにとっては地域の身近な問題に目を向けた内容を取り上げて、身近な活動から学習を始めると。それが有効とも考えております。  さらに、家庭や地域社会と積極的に連携しながら、学校で学んだことを家庭や地域社会の生活に生かすことができるように配慮することも重要と考えております。  具体的な実践例でございますけども、先ほど議員のほうも何回もおっしゃっておりますけども、小学校では生活科や社会科、特に総合的な学習において、例えば、野菜づくり、米づくりの農業体験とか、海蔵川の探検を学習の機会を設けているとか、また、4年生ではごみの問題とか、いろんなことについて地域の中の掘り起こしをしながら学習に向けてやっているというようなところでございます。  特に、先ほども申しました、話題になりました朝上小学校におきましては、ことしCOP10の参加もしながら、それを通じて外国の子どもとの交流も含めて、さまざまな体験活動を行うことになって、本当によりよい環境教育のねらいである人材育成について、貢献できているんじゃないかというようなことも考えております。  また、中学生につきましても、環境教育については、特にごみ・資源にかかわる、それらに重点を置きながらやっておりますので、特に日常生活の中の廃棄物の削減とか、製品のリサイクル、また資源の再生利用等につきまして、実践という形もやっておりますので、御理解賜りたいと思います。  以上でございます。 ○副議長(諸岡文人君) 出口利子議員。 ○4番(出口利子君) 少しごみ問題にも触れられましたが、毎日の生活の中で、そのごみ問題というのは、子どもたちにとっても重要な環境問題であろうかと思います。  分別収集などを含めて、ごみ問題に対する指導、これはどのように行ってみえますでしょうか。 ○副議長(諸岡文人君) 学校教育課長、諸岡敏文君。 ○学校教育課長(諸岡敏文君) ごみ問題に関しては、まず小学校の社会科では、特に小学校3、4年生に菰野町のほうから副読本、私たちの町、菰野町を活用して、より地域に密着した情報や課題を提供しております。  今、議員指摘のごみ問題につきましては、その中の単元でございますけども、私たちの暮らしと資源物という単元で、4年生を対象に学習を行っております。  具体的には、まず自分の家から出されるごみ・資源物や今と昔のごみの量や種類、処理の仕方を調べた後、近所の集積場を見学したり、パッカー車の乗務員さんのお話を聞いたりしております。  そして、だされたごみ・資源物はどこに運ばれて、どのように処理されているかと課題に対して、菰野町清掃センター、不燃物処理場リサイクルセンターの学習を行います。特に環境課さんには、大変毎回お世話になっておりますけども、清掃センターの見学につきましては、子どもたちから生きた学習として大変有意義であるということを現場の先生からの声からも聞いております。  さらに、リサイクルを進めようとする発展的課題に対して、学校でできること。また、家庭でできることを子どもたち一人一人の努力や工夫について学習を含めながら、例えばルールを守ることや、実践力を高める指導を行っておりますので、御理解賜りたいと思います。  以上でございます。 ○副議長(諸岡文人君) 出口利子議員。 ○4番(出口利子君) ジェンダー教育についてお尋ねをします。  戦後の学校教育が男女平等の推進に大いに一役買ってきた一面は否定のできないものがあります。しかし、一方で、学校が子どもたちに男らしさ、女らしさなど、旧来のジェンダー感を学習させてしまう場になっているというのも、また現実です。  男女共同参画を考える上で、ジェンダーって何かから入る必要があります。ジェンダーとは、生物学的な生まれながらにして、身体的に決定されたオス・メスに対して、社会通念的慣習や文化的な性のありようのことを言います。つまり、社会的につくられた性差です。男らしさ、女らしさとは別に、男はこうあるべき、女はこうあるべきという固定観念とも言えます。  例えば、男性は外で働いて、妻子を食べさせるのが当然であるとか、何か重要なことを決定するのは、男性が出るべきだとか、子育てや家庭的な仕事は、女性がするべきだと固定的に役割分担を決め、それぞれが持っているあらゆる個性、生き方を認めないということにもつながります。男女がともに多様な生き方を認められるように、学校教育においてのジェンダー教育は大切なことだと思います。菰野町もいろいろな場でさまざまな機会をとらえて、男女共同参画施策について、住民の皆様に発信・啓発をされています。けれど、中高年ともなれば、遠い昔から培ってきた男女別の固定観念が簡単に外れることも難しく、ただ、女性が力をつけて台頭してきたのだというふうにもとられかねません。その点、児童は、知識を水を吸うスポンジのように吸収をします。学校教育現場では、どのようにジェンダー教育をされていますか。菰野町でも男女共同参画プランが策定され、第2次の23年度に向けてパブリックコメントが求められています。児童が学校生活を送る上で、男女の差別を感じることを生徒会等の場で意見聴取し、これからのジェンダー教育に取り入れることなど、考えていますか。 ○副議長(諸岡文人君) 学校教育課長、諸岡敏文君。 ○学校教育課長(諸岡敏文君) 教育現場での男女共同参画に向けての取り組みの質問でございます。  まず、男女共同参画社会実現に向けて、教育現場では、まずは教職員一人一人が男女共同参画の理念を正しく理解する必要があると思います。これがこれからの世の中を担う子どもたちが男女共同参画の理念を主体的に学ぶことにつながっていくというようなことを考えております。  具体的には、学校の世界もいろいろ校務分掌ございますけども、そういう校務分掌は日々の言動の中から、男だからとか、女だからとかいった固定的な役割分担の意識や思い込みで行動していないかと。そういうふうな振り返ることも必要だと思っています。  また、男だから、女だからを強調し過ぎると、逆に一人一人の個性や能力を十分に発揮することや生き方までも制約してしまうと。そのことについて、やっぱり教職員も、みずから子どもの教育の場ということで築き、また改善していくことが大いに大切だと感じております。  具体的な例を挙げますと、例えば子どもの例でございますけども、学校の日常的なこの生活の場面におきましては、呼び名はできるだけ「さん」でそろえるとか、また持ち物を特定の色に男女差をつけないとか、また、男女別に取り組む学習活動をあえてしないとか、例えばもっと物の思考には性差は関係ないとか、個人差であることを日常的に伝えていくような取り組みを行っております。  また、道徳の授業を活用して、男女で色の違いはないとか、また性差で職員を決めないとか、また家庭科では、男女ともに家庭の仕事がやっぱりあるんだとか、社会科では、例えば歴史の学習を通じて、女性の自立を学習するとか、あらゆる教科、また特別活動を通して実践していますので、御理解賜りたいと思います。  また、子どもに聴取をして、ジェンダー教育に取り入れると、そういう質問でございますけども、確かにひと昔と比べた場合、教育現場の中でもジェンダー教育は浸透してきたと、私自身は感じております。明らかに例えば、男女差別的なことがあったときについては、教師が何らかの指導は必要と考えておりますけども、具体的に今の質問に対しては、例えば道徳の時間等を活用して、例えば、ジェンダーフリーの感性を高め、磨き上げるための討論会などを取り入れると。それらも取り入れる価値は十分にあるんじゃないかというふうには考えております。
     ただ一方、現場の先生からは、まだまだ子どもたちが保護者の考え方に左右される場面は大いにあるという声も一方では聞いておりますので、御紹介だけさせていただきます。  以上でございます。 ○副議長(諸岡文人君) 出口利子議員。 ○4番(出口利子君) では、租税教室についてお尋ねをします。  子どもたちにも非常に身近でありながら、余り意識をされていない税金の教育にお尋ねをします。  子どもたちが日ごろ使用している教科書、学校内の備品、通学で通る道路など、税金で賄われているものはたくさんあります。以前から学校内の机やいすを乱暴に扱って壊してしまう。学校の壁に落書きをする。学校のトイレのトイレットペーパーを無駄使いするなどということは、しばしばあったと思います。  先生方もみんなが使う物だから、大切にしましょうと指導されてきたと思います。しかししばらくすると、壊れた机やいすが修理されたり、新しくなったりして戻ってくる。いつの間にかトイレットペーパーも補充されているというのが子どもたちの受けとめ方ではないでしょうか。  毎日当然のように使用している物が、実は町民、県民、国民の大変貴重な税金によって成り立っているということを小さいうちから学んでいくことは、とても大切なことだと思います。正しい税金の知識を小さいころから身につけていれば、おのずと納税意識も高まるのではないでしょうか。  そのためにも、ぜひ学校の授業で税金のついて取り上げてほしいと思います。  既に税務関係の職員が地域の学校に出向き、DVDやパネルなどを使って、子どもたちにわかりやすく税金についての授業を行っているとも聞いています。今までの実績と今後の取り組み方針について、お聞かせをください。 ○副議長(諸岡文人君) 学校教育課長、諸岡敏文君。 ○学校教育課長(諸岡敏文君) まず、租税教室でございますけども、租税教室につきましては、小学校6年生の社会科で税金について考える、また学習する機会があります。その際に税務署の税務官、あるいは役場の税務課の職員と連携した租税教室を行っております。  ことしは3校が行いまして、特に自分たちの暮らしを見つめて、支え合う社会の仕組みとか、また菰野町の財政状況など考えてきて、大変実感を伴った教室だったということを現場から聞いております。  今後もこの租税教室を大切に、また積極的に活用しながら、特にまた6年生以外の小さな学年の子につきましても、身の回りの公共物を大切にすることとか、また、お小遣いやお買い物など、身近な題材を用いて、この金銭教育とか、また税にかかわる話をしたりとか、そういう事業の重要性も感じているところでございます。  また、中学校では、社会科の授業だけじゃなくて、国税庁が主催しております税についての作文コンクールが夏休みの課題として出されております。大変このように応募を呼びかけることによって、税の役割、使われ方など、知識・理解を深めるだけじゃなくて、また少子高齢化社会の問題や財政・税制についても関心を持てる生徒が大変ふえてきたということで、毎年、本当にすばらしい作文を書くものがおりまして、逆に大人の私たちが勉強させられる部分があるくらいでございます。それぐらい関心を持てる生徒がふえてきたという実態もありますので、大変喜ばしいことと感じております。  以上でございます。 ○副議長(諸岡文人君) 出口利子議員。 ○4番(出口利子君) では、いじめのことについて、ちょっと質問させていただきます。  いじめに対応するために、QU検査というのが各学校で行われているようです。QU検査は、よりよい学校生活と友達づくりのためのアンケート、楽しい学校生活を送るためのアンケートです。  児童のやる気、満足度、生活意欲、学級の居心地のよさ、日常の行動の振り返りなど、コンピューター診断され、学級経営に生かす有効な資料です。  QU検査の結果を用いた児童へのアドバイス、保護者懇談会も行っているようです。生徒の学校生活での実態調査とその結果に基づく対策を行っています。当町での検査状況、またその対応はどのようなものでしょうか。 ○副議長(諸岡文人君) 学校教育課長、諸岡敏文君。 ○学校教育課長(諸岡敏文君) 内容については、今、議員のおっしゃったとおりでございます。この調査につきましては、QU調査、また学級満足度調査とも申しておりますけども、児童生徒が簡単にと、今までの心理テストは1時間ほどかかるとか、大変時間も費やしておりましたけども、10分から15分間でできるような簡単な調査であるということと、また、それを見る担任の先生たちにつきましても、客観的に見ることができるということで、大変高い評価をしております。  今までは、子どもたちの様子を見るときに、例えば、観察法、ふだんの子どもの様子を見るとか、また面談をして聞くとか、そういうふうな形ですけども、それでは子どもたちの内面的なことは図れないということで、こういう調査方式を用いております。  質問項目の中でございますけども、例えば、私を認めてくれている先生がいるとか、本音や悩みを話せる友達がいるとか、また無視されることがあるとか、学校に行きたくないときがあるとかなどがあって、また児童生徒の内面にかかわる項目で気になるところは、学年会議とか、また生徒指導会議等々で共通理解を図りながら、生徒の支援、見守りを行っていくとそういう意味で、1学期と2学期の年2回やっておりますけども、大変有効に活用させていただいております。  なお、菰野町の教育委員会としましては、平成19年からこれを導入しておりまして、すべての小中学校においてこの調査を活用しておりますので、御理解賜りたいと思います。  以上でございます。 ○副議長(諸岡文人君) 出口利子議員。 ○4番(出口利子君) では、クラブ下校時の安全対策について質問をさせていただきます。  3月3日の菰野町学校安全安心ネットワークからの情報メールに、痴漢被害発生情報が送られてきました。暗くなったときにおける行動は、特に注意してくださいとありますが、クラブ活動を終えての帰宅時間は遅く、秋の日暮れはつるべ落としと言われるように、真っ暗になることも多いと思います。放課後のクラブ活動は、心身ともに成長期にある中学生にとって、精神面と体力面で大きな力を培うものです。明るいうちに帰ることばかりにとらわれていたのでは、十分な活動ができないでしょう。かといって、暗くなっての下校は、保護者にとっても、防犯面からとっても心配なことだと思います。  シルバーボランティアがクラブ下校時にあわせて、玄関先に立っていただくだけでも不審者の出没は少なくなります。児童の登下校時の安全対策については、一時議会の質問でもたびたびあがりました。災いは忘れたころにやってくるのことわざどおり、いま一度、クラブ活動下校時、暗くなってからの安全対策を考えてほしいと思います。  よく目立つ反射板の着用について、何か対策はありますか。最近の防犯ブザーの利用状況はどんなものですか。これらを交えてお答えをよろしくお願いをいたします。 ○副議長(諸岡文人君) 学校教育課長、諸岡敏文君。 ○学校教育課長(諸岡敏文君) 中学生のクラブ下校時の安全対策についての御質問でございます。  まず、クラブの下校の時刻でございますけども、菰野中学校につきましては、5期に分けて、それから八風中学校は4期に分けてということで、季節ごとに日没時刻の変化に伴って、学校独自に日没までに子どもが安全に家に帰るようにと、そんな設定でやっております。  ちなみに、3月につきましては、菰野中につきましては、クラブの終了が5時15分で完全下校が5時半です。八風中につきましては、ちょっと遠い子もいますので、クラブの終了時刻は5時、完全下校時刻は5時15分というようなことを聞いております。  よく目立つ反射板の着用ということでございますけども、着用について特に導入について、今のところ考えてはおりませんけども、基本的にそのウインドブレーカーを着用すれば、暗くなったときについて、ある程度反射の効果が得られると考えておりますし、また自転車の反射板もその効果は十分にあると考えております。  また、防犯ブザーの利用状況でございますけども、この防犯ブザーにつきましては、毎年小学校1年生に町から贈呈というか、支給しております。  ただ、電池替え等にメンテナンスは保護者負担ということをやっておりますけども、現状を見ていると、学年が上になればなるほど、その利用率は低くなっているというような状況でございます。  以上でございます。 ○副議長(諸岡文人君) 出口利子議員。 ○4番(出口利子君) いろいろ答弁いただきましてありがとうございます。  途中になりましたが、3月11日に起こった東日本大震災につきまして、被災された方々にお見舞いとお亡くなられた方々に心よりのお悔やみを申し上げます。この方々一人一人が健康に気をつけて、一生懸命生きてこられたのに、あの一瞬にして、非常に多くのとうとい命が奪われました。遺族の方々の深い悲しみを思うとき、胸がつぶれる思いです。  それでも、こういう災害や事故など、悲しい事件を一生のうち、特に子どものころに経験をすることがあります。ライフラインも途切れ、今まで快適に生活を送っていた子どもたちも、日常の生活が壊れた場合、不自由な中でも精いっぱい生きていかなければなりません。そんなとき、子どもたちにサバイバルに生き抜く力、どんな状況下に置かれても、何とか工夫して生き抜く力の育成が必要です。そのような生きる力を養う教育についても、時を見て、授業内容に取り込んでいただき、将来しっかりと足を地につけた社会生活ができるよう、児童たちの指導をよろしくお願いしたいと思います。  では、道の駅のほうの再質問をさせていただきます。  先ほど町長からも少し答弁が、数字の面で答弁ありましたが、道の駅の利用者数は、平成18年度で8万85人と聞いています。現在の利用者数、売り上げ、近年の推移はどのようなものでしょうか。 ○副議長(諸岡文人君) 観光産業課長、高橋正士君。 ○観光産業課長(高橋正士君) 道の駅の利用者数、それから売り上げに関しての御質問をいただきました。  指定がされました平成5年度当時は、年間1万2,000人ほどでございました入館者が、順調に増加をいたしまして、平成20年度では8万3,000人、21年度で初めて10万人を超えて、10万7,000人ということで、推移をしてきております。  それから、売り上げにつきましては、先ほどの町長答弁にもございました文化物産センターとして始まった昭和60年、これは650万円ほどでございました。平成13年度から20年度のあたりにつきましては、大体4,200万円から4,800万円ぐらいの間を推移してまいりまして、21年度につきましては、マコモの商品の充実とか、木曜日の定休日の会館に切りかえたことなどによりまして、6,600万円ほどの売り上げとなっております。  以上でございます。 ○副議長(諸岡文人君) 出口利子議員。 ○4番(出口利子君) 特産品として認められるものは何か、またそれを道の駅で販売をしていくのか、お聞きをします。  ふるさと館では、菰野町の土産を求める人が多いそうです。菰野町の土産物として、全国に売り出せるものが求められていますが、マコモ入りの商品など、土産物の代表となるものの開発は考えてみえますか。 ○副議長(諸岡文人君) 観光産業課長、高橋正士君。 ○観光産業課長(高橋正士君) ふるさと館につきましては、地場産品を中心に販売をさせていただいているところでございますけれども、地元農産物の充実、それからマコモの商品、菰野かやく飯など、地域グルメコーナーといったものの設置もさせていただいております。  先ほど来、何回も出ておりますマコモの商品につきましては、平成21年から商工会さんでも大変な御尽力をいただきまして、20品目を超えるものが扱われております。  またそれから地域食材、これからちょっと先に向けての話になっていくんですけれども、地域食材や産品などの地域資源ですね。こういったものを使った新たな商品の開発、こういったことを生産者の方、それから加工業者の方、販売業者の方など、関係団体の方々の協力によりまして、新たな商品づくりとかを進めていただければというふうにも思います。  その中で、他産地との差別化とか、販路拡大というものに取り組んでまいればと思います。  具体的には、先ほどちょっと触れさせていただきましたけども、既にC級グルメということで、菰野かやく飯とか、マコモ商品、それから関取米に関する取り組みなどが進んでおります。  また、菰野町におきましては、大豆といったものの産物もございます。こういった地域資源を使った菰野ブランドを生み出していければというふうに考えております。 ○副議長(諸岡文人君) 出口利子議員。 ○4番(出口利子君) 菰野町の名前の由来と言われるマコモタケを利用して、さまざまな商品を開発、道の駅の中でも専用コーナーをつくって、22年3月には、敷地内にマコモタケ料理を提供する食事処マコモの里もオープンしましたが、町外の方から家族で日曜日に行ったが閉まっていたと苦情がありました。このためにも場所も増設したと聞いていますが、これからの営業方針、休業日などの発信はどのようにしますか。 ○副議長(諸岡文人君) 観光産業課長、高橋正士君。 ○観光産業課長(高橋正士君) マコモの里につきましては、昨年度から建設業協会、それからJAとそれから当町という形での共同の中でマコモでこもののまちおこし協議会ということで進めてきておりました。これは国の補助を受けた社会実験のような形でのものでございました。その中でマコモのひっつみ汁の提供などを期間限定で運営をさせていただきましたけれども、先ほど議員おっしゃっていただいたように、利用者の方からの評判も大変よく、継続した運営を望む声もお聞きをしております。当初予算の中でも、これをお願いをさせていただいているところでございますけれども、新年度から継続して営業ができるよう、これも町観光協会との調整をちょっとさせていただきたいと思っているんですけれども、そのような取り組みを進めさせていただきたいと思っております。  また、これにつきましては、まとまった形でのホームページなど、いろんな媒体を使った情報発信をさせていただきたいと思っております。 ○副議長(諸岡文人君) 出口利子議員。 ○4番(出口利子君) 特産品や地場産品を販売するためには、それらをずっと昔から守り、育て、加工してきた地元の農家のおばあちゃんの力があります。この力を結集して、菰野町に古くから伝えられてきた食材や加工方法を学び、ともにつくって、地場産品の掘り起こしや発展につなげるべきだと思います。これはおばあちゃんたちの生きがいづくりにもつながると思いますが、いかがでしょうか。 ○副議長(諸岡文人君) 観光産業課長、高橋正士君。 ○観光産業課長(高橋正士君) 今、御提案いただきましたことにつきましては、物をつくるというだけでなくて、いろんな面の要素も持っております。御紹介いただいたとおりだと思いますので、これにつきましては管理運営をさせていただいております観光協会のほうと協議のほうをさせていただきたいと思います。 ○副議長(諸岡文人君) 出口利子議員。 ○4番(出口利子君) 菰野町の観光振興プランというのができております。この中のことについてちょっと質問をさせていただきます。  地域の輪と地場産業育成の推進を図るため、仮称産業観光公社を立ち上げ、地域に合った地産地消活動と地域の文化を研究し、観光振興に寄与しますという説明のもと、仮称産業観光公社の設立推進という取り組み方策があがっています。  具体的な内容と計画の進みぐあいはどのようになっていますか。 ○副議長(諸岡文人君) 観光産業課長、高橋正士君。 ○観光産業課長(高橋正士君) 産業観光公社の関係でございます。平成21年策定の先ほど御紹介いただきました観光振興プランの取り組み方策の一つとして、地産地消、地域ブランドの創出という観点から、仮称のそういう公社の設立推進ということがお示しをさせていただいてございます。  この考え方につきましては、地域に合った地産地消活動と地域の文化を研究し、観光振興につなげたいということで考えたものでございます。  具体的には、地元農産物を旅館などでの食材として活用したり、農産物を加工品として付加価値化を図ろうという、こういうものでございますけども、このためには、安全な食材を安定して供給する必要がございます。その仕組みづくりや組織化を目指すものでございますが、具体的に公社というものではございませんけれども、例えば希望荘さんと音羽の野菜組合さんとの取り組みでありますとか、マコモの菰野会さんという中での取り組みというのは、こういった意味合いものとして既に動いているものかと思っております。 ○副議長(諸岡文人君) 出口利子議員。 ○4番(出口利子君) また、この中のもてなしの向上の部分で、主要な観光案内所の設置についても検討する中で、情報案内サービスの向上に努めますとあります。観光を語る上で、これは外せません。現在の道の駅のどこかにこの観光案内所を設けていくのか、またはどこか違う場所でこの部分だけ設置をしていこうとしているのか、お尋ねをします。 ○副議長(諸岡文人君) 観光産業課長、高橋正士君。 ○観光産業課長(高橋正士君) 観光案内というところという意味合いでは、今のふるさと館の2階が観光協会の事務所となっておりまして、その情報の発信を行っていただいております。このふるさと館につきましては、先ほど来のお話の中にありますように、規模は小さいものですけれども、年々着実に利用者も増加をしております。また、このふるさと館は、所在地場所として湯の山温泉の玄関口ということで、道の駅の第二の目的としての観光案内所としての役割を担っていると。当町を訪れる方々へ情報発信を行っております。  今後につきましても、観光協会のほうと連携をさせていただきながら、さらなるサービスの充実、向上を図ってまいりたいというふうに考えさせていただくものです。  ただ、一方で新名神の関係というものもございます。この辺につきましては、新たなものというものにあるのか、今のものも残すというのもあるのかもわかりません。それはいろんな選択肢があるのかと思いますけれども、そういったことについての検討もさせていただきたいと思っております。 ○副議長(諸岡文人君) 出口利子議員。 ○4番(出口利子君) 23年度の予算説明の中に、事業名、しゅんの観光情報の発信、事業の概要として、菰野町の魅力をインターネットや携帯電話、FMラジオ放送の番組提供などを通じ、広く情報発信することで、観光客の誘致につなげますとあり、FMラジオ放送まるごと菰野の放送風景が載せられています。テレビやラジオなど、電波を使った発信は大きな効果を得られ、道の駅の宣伝などに利用ができるものと思います。  放送場所など、具体的な事業内容をお聞かせをください。 ○副議長(諸岡文人君) 観光産業課長、高橋正士君。 ○観光産業課長(高橋正士君) 本年度につきましては、まるごと菰野というタイトルで町が一つの番組を持たせていただいてまいりました。月2回、FM三重で情報発信をさせていただいておりますけれども、基本的には登場していただく町内の方がラジオ局のスタジオのほうへ行って、パーソナリティの方とのやりとりをしていただくという、それを電波に乗せていただいております。  これも予算の関係で、お願いを23年度につきましても、継続してさせていただきたいということで、計上をさせていただいております。また、新年度につきましては、緊急雇用創出事業を使った形のもので、これもFMラジオになりますけれども、町の情報発信をやっていくような事業もお願いをさせていただいているところでございます。 ○副議長(諸岡文人君) 出口利子議員。 ○4番(出口利子君) いろいろとお答えいただきましてありがとうございます。  町長にこの道の駅につきまして、最後に町長に質問をさせていただきたいと思います。  NHKの総合テレビのお昼の番組、ふるさと一番というのをやっているんですけれども、それは各地域の自慢の特産品、おいしい取れたて産物とそれを料理したものをタレントに試食をしてもらい、絶賛を浴びています。地域の人たち、つくる人、収穫する人、料理する人、味わう人が一体となってふるさとを発信しています。  町長も2期目を迎え、菰野町の全国発信を一生懸命にされています。町長が常々語ってみえる地産地消、地場産、特産品、菰野産ブランドを携えて、菰野町を発信できるのは道の駅です。平成19年12月議会では、道の駅の新しい場所での建てかえについて、交通体系が整ってから考えるというような答弁でした。  第二名神は、設計協議は終わって、用地買収の段階を迎えています。477号バイパスは、潤田から西で地元協議に入っています。  道の駅の中には、土産物、花、お墓の花、苗物、季節を感じる作物など生きた農産物や休憩機能を兼ねた喫茶店、ベビーベッドなどを常設してほしいと思います。集客の増大のためには、駐車場が欠かせません。今の場所を増設するには、敷地が不十分だと思います。今後の運営については、今のふるさと館の拡充を考えているのか、または広く新しい場所を考えていくのか、条件は整い、結論を出す時期に来ていると思いますが、いかがでしょうか。町長によろしくお願いします。 ○副議長(諸岡文人君) 石原正敬町長、答弁願います。 ○町長(石原正敬君) 冒頭、御答弁申し上げた部分もございますけれども、今後、より中身を充実させていくという方向で考えてまいりたいと思っております。と言いますのも、売り上げ等を見てみますと、ようやく軌道に乗ってまいりまして、安定的な経営ができるようになってきたかなと。しかしながら、まだ経常的には黒字を出すには至っておりませんので、そこをさらに充実した形にして、安定的な経営ができるようになるということが、今の与えられた道の駅、ふるさと館が今から頑張っていく、そういう方向性ではないかなと思っております。  今後につきましては、交通体系等が決まってきて、もう少し段階を経ながらやっていくということも重要でありますし、一方で今現在、町民の方には大変利用していただいておりまして、あそこで野菜を買っていただいたりする方もお見えになっておりますので、そういったことも含めて今後、位置などは考えていく必要があるかなというふうにして思っておりますので、御理解いただきますようお願い申し上げたいと思います。
    ○副議長(諸岡文人君) 出口利子議員。 ○4番(出口利子君) 今の場所で拡充、充実を図っていって、みんなに親しまれる道の駅をどんどん発展させるというお答えをいただいたと認識いたしました。  ちょっとこれ全然質問に関係ないことで失礼なんですけれども、今回のこの災害に対して、菰野町ではけやきで9時から4時までの間、義援金を受けつけているという放送があったりして、周知をされております。  ところが、多くの町民の方より、勤めがあるので、その時間帯には行けない。受付時間の延長や土日の受付をしてほしいと要望がありました。日本赤十字社も募金の口座開設をしています。これも防災無線などで周知をしてほしいと思います。町民の皆様の温かい善意が、被災地に届きますように、ぜひ御一考をよろしくお願いしたいと思いまして、こんなお話をさせていただきました。  これで質問を終えさせていただきます。ありがとうございました。 ○副議長(諸岡文人君) 以上で、出口利子議員の一般質問は終了しました。  昼食のため、暫時休憩をいたします。ちょうど1時間後が1時30分になると思いますので、再開予定時間1時30分としたいと思います。                午後 0時27分 休憩              ~~~~~~~~~~~~~~~                午後 1時30分 再開 ○議長(渡辺 昇君) それでは再開いたします。  一般質問を続けます。  それでは、2番議員、星川佳信議員、登壇願います。             〔2番 星川佳信君 登壇〕(拍手) ○2番(星川佳信君) 昼から少し眠たい時間なんですけども、しばらくお願いいたします。  余り朝からの報道、触れたくないんですけども、大変重苦しい、またきょう一日を迎えております。  どう表現したらいいのかわかりませんけども、このたびの東日本大震災、被災された皆さん方に本当にお見舞いを申し上げたいと思います。  2番議員の星川佳信でございますけども、今回、大きく2点について質問をしたいと思います。質問する入る前に一言、この地震について触れたいと思います。  朝、朝刊を見ておりましたら、きょう死亡3,105人以上と安否不明者1万5,833人以上という以上がついております。そして避難約57万人という大変な数の方々が被災されております。  また、一番心配されるのは、福島第1原発の事故でございます。昨日、1号機、3号機が水蒸気爆発をしたということ、そしてきょうの朝、2号機がこれは圧力抑制室の損傷と言ってましたけども、これがもし破損すると、大変な放射能が飛散するということで、一番恐れられております。その後また何か第4号機も危ないというようなことも聞いておりますし、今回の震災で阪神淡路大震災とまた違うこういう放射能汚染という事がですね。非常に心配されることでございます。  そういう中で、ちょっと気になる新聞記事がありまして、石原都知事がきょう新聞にもありまして、石原慎太郎東京都知事が、東日本大震災に関して、日本人への天罰だということを言っております。これは石原さん独特の表現なのかもわかりませんけども、この日本人のアイデンティティは、津波をうまく利用して我欲を1回洗い落とす必要がある。やっぱり天罰だと思うとそういうことを都内の報道陣に話したということが出ております。発言の中で、石原都知事は、アメリカのアイデンティティは自由、フランスは自由と博愛と平等、日本はそんなものはない。我欲だ。物欲、金銭欲と指摘した上でという記事があります。石原都知事が私はあえて言えばアイデンティティではないと思いますけども、本当に当事者からすると、こんなことは私は言えないと。例えそういう日本人の人間が持っているそういう根っこには、当然そういう欲があります。仏教ではどん欲、真理、愚痴という邪険と言いますけども、そういうものが私たちには身についております。そういうことを思うと、私たち自身も考えなおさなければならないことがあると思いますけども、ただ、こういう時期にあえてこういう発言をされるということに、非常に不信感を抱きます。  それでは、質問通告に従いまして、質問をしたいと思います。  さきの所信表明で、町長はこのような社会的潮流の中、これからの4年間は、菰野町にとってもそれに伴う深刻な諸課題に真っ正面から向き合わなければならない。厳しい4年間になるとは思いますが、大きな流れの中で時代や社会の状況の変化に対応するための意識を常に持ち続けながら、現状、現実をしっかりと見つめつつ、小さな変化を積み重ねる中で、結果として将来、町民皆様が誇りに思えるような菰野町のため、挑戦なくば前進なしの気持ちをもって、菰野町全体の代表者としての意識のもと、町政運営に努めてまいりたいという基本姿勢を述べられています。  具体的取り組みについては、行財政運営、安全・安心対策、次世代育成の推進、地域の活性化、地域福祉の推進、環境整備をあげ、議会と議論を深めていきたいとしています。  今回の基本計画で示されています平成23年度から25年度までの第1次推進計画が議案となっています。また、中期的な財政運営の指針となる財政見通しが同時に示されています。財政見通しとなる試算については、将来にわたって持続可能なまちづくりのため、事務事業の必要性、有効性、妥当性及び費用対効果を含めた総合的な検討を行いながら、健全な財政運営を行ってきました。  しかし、少子高齢化と人口減少社会という日本全体の潮流の中で、菰野町においても社会保障関係費が増加する中、今後は極めて厳しい財政運営が予想されます。このような中、住民に最も身近な基礎自治体として、引き続き直面する各種課題に取り組みつつ、財政運営の健全化を確保するため、本中期財政見通しを立て、毎年度の予算編成の指針とします。と説明をしています。  昨年10月1日に実施されました国勢調査速報値を見ますと、全国的に人口が減少する中、世帯数はふえる傾向にあります。世帯数がふえている原因は、ひとり暮らしがふえているということで、これまでにも指摘されていました配偶者の死別が挙げられますが、ほかに新たな変化として、50代から60代の男性単身世代が増加しています。原因は未婚者の増加にあると言うのです。既に50代の男性で6人に1人が一度も結婚をしたことがない人、さらに20年後には、3人に1人が未婚になるというのです。2030年には全世帯の4割が単身世帯となり、それが日本社会の家族の標準になると報じています。  ちなみに、都道府県別国勢調査を見ますと、三重県も同じ傾向にありますが、菰野町の場合は、人口は平成22年で3万9,973人、5年前の平成17年では3万8,986人で、987人の増、2.53%の伸び、世帯数は平成22年で1万3,543世帯、平成17年は1万2,798世帯で、750世帯の増、5.86%の伸びです。人口も世帯数も微増ですが、伸びています。  こうした減少を見ても、これまで維持してきた社会保障制度のあり方を根本から問い直さなければならない、そんなときに来ていると思います。安全安心にかかる投資的経費、扶助費にかかる福祉的経費は、町長のいう基礎自治体の住民に最も身近な自治体の根幹にかかわる問題だと私も思います。  初めの質問としまして、町の財政見通しについてお伺いをいたします。  先般、財務課から示されました平成23年度から平成27年度の5年間の中期的財政見通しについてお尋ねをいたします。  お示しいただいた財政見通しは、平成23年度から平成27年度の5年間の中期的財政見通し、財政試算が示されています。歳入を見ますと、町税では毎年0.7%前後で推移、また町債は財源不足を補てんするため、臨時財政対策債を計上しています。一方、歳出面では、維持補修費、扶助費、また投資的経費など、支出が増加すると試算をしています。また、財政見通しによる歳出に対して、歳入不足となる額は、財政調整基金で調整を行っています。こうした限られた財源の中で、事業の目的や妥当性、有効性、効率性並びに各事業の優先度や緊急度などの観点から、総合的に判断し、試算されたものと思います。町長は、「現時点において予測できる範囲で最前と考えられる取捨選択をし、期間内の行政運営の指針として計画への位置づけを行った」と述べています。この最善と考えられる取捨選択とは、具体的にどういった内容のものなにかお示しください。  二つ目に、国道477号線バイパスについて、供用開始に向けた周辺整備についてお尋ねをいたします。  鵜川原地内における工事の全容が少しずつですが、見え始めてきましたので、気になるところを御質問させていただきます。  まず、国道477号線バイパスの事業計画ですが、事業期間年度は平成9年度から平成30年度となっています。既に計画から14年が経過し、あと7年で全線供用開始という運びになると思います。  この計画については、湯の山街道の渋滞対策ということで、当初、計画がされたと聞いています。この計画については、平成8年12月に四日市港、四日市市街地と東名阪自動車道並びに新名神高速道路を相互に連絡する道路、四日市インターアクセス道路して延長約20キロメートルで計画され、地域高規格道路の計画路線に指定され、そのうち、東名阪自動車道四日市インター、四日市高角町地内から、新名神高速道路菰野インターチェンジ、菰野町大字潤田地内となってますけども、延長約9キロメートルの区間について、一般国道477号四日市湯の山道路として事業実施されています。  御存じのように、現在、東名阪自動車道路四日市インターから、県道四日市菰野大安線、通称ミルクロードまでの区間の整備が進められています。  古い話で恐縮ですが、初めのころの地元協議のことを思い出すのですが、各地からの意見、疑問は総じて四日市地内が平面工法なのに、なぜ菰野地内は土盛りなのかという点でした。逆ではないかという意見、四日市地内が高架で菰野地内は平面でいいんではないか。また、高規格道路では、地元には何のメリットも経済効果もない。逆に生活道路としての機能を失い、不便になる。また環境的にも騒音や震動、ごみといったものが地元の負担になる。優良農地をつぶすことになり、余剰地が出て耕作は困難になるなど、さまざまな意見が出されたことを思い出します。  県の説明では、四日市インターアクセス道路として、地域高規格道路、計画路線として計画をされているので、いずれ四日市内も盛土と高架で施工することになるという説明でした。  私の思いは、町内は平面工法がよかったという思いは変わりません。これだけの費用と時間と手間をかけなくても、人に環境に優しい道路はできるはずだと思うからです。そうした思いはさておくとしまして、現在、四日市黒田地内、菰野吉沢地内で工事が進められています、平成26年3月、暫定2車線で四日市高角のほうからミルク道路までの区間を部分供用開始予定ということです。  また、ミルク道路から潤田までの区間の工事計画は、平成30年度供用開始予定となっています。現在の進捗状況について、お尋ねをいたします。  大きく2点について、壇上からの質問といたします。よろしくお願いいたします。 ○議長(渡辺 昇君) 星川佳信議員の一般質問に答弁を願います。  石原町長、登壇の上、答弁願います。               〔町長 石原正敬君 登壇〕 ○町長(石原正敬君) 2番議員、星川佳信議員の質問にお答えさせていただきます。  まず、町の財政見通しについてであります。  今議会の提案説明におきまして、御説明いたしましたとおり、歳入におきましては、町税のうち、個人町民税、軽自動車税は、毎年1%増と仮定して推計するほか、普通交付税、国・県支出金など、現行制度が継続するものとして過大、または過小にならないように心がけて推計しました。  また、財源不足を補てんする臨時財政対策債、投資的経費には、町債や教育基金、地域づくり推進基金、公共施設整備基金など、目的基金繰入金についても見込んでおります。  歳出におきましては、人件費は現員数維持を基本に推計し、物件費は平成23年度当初予算を基礎に算出した平年ベースとし、新たな経費についてもこの数値内で対応することとしております。  維持補修費につきましては、施設の長寿命化のため、本庁舎、保健福祉センターけやきの設備機器及び部品交換などを見込みました。扶助費については、過去の事業量の推移と国における平成25年8月までの実施を目指した総合的な障害保健福祉施策の見直しを踏まえて試算しております。公債費については、歳入で試算しました町債償還額を計上するほか、繰出金につきましては、後期高齢者医療給付費負担金、介護保険特別会計の地域支援事業費繰出金について老人人口の伸びを考慮した試算とし、公共下水道特別会計繰出金などについては、現行水準を基本として算出しております。  そのほか、推進計画とも絡む話ではございますけれども、その取捨選択の具体的な内容と申しまして、投資的経費につきましては、平成23年、24年度施工予定の町民センター大規模改修、町体育センター改修、竹永幼保園園舎改築、町道整備事業や町民センター南多目的広場整備等の事業を計上しております。  さらに、老朽化が懸念されますごみ焼却処理施設については、更新または基幹大改修が必要であることから、現在見込まれる上限の事業費として更新事業を仮定して、平成26年、27年度に含め試算いたしました。  このほか、推進計画にあります鵜川原幼保園園舎改築、次世代防災行政情報システム構築、耐震性貯水槽設置、はしご消防車の更新、菰野駅前広場整備、八風中学校武道館整備、湯の山温泉街路灯整備、県単・町単土地改良事業など、限りある財源の中で優先度の高い事業を見込んでいるところでございます。  続きまして、国道477号バイパスについて御答弁申し上げます。  先ほど、議員の御質問の中でほぼ述べられたところでございますが、この477号バイパスにつきましては、平成30年度を目途に新名神供用と同時に高規格道路の整備を進めるよう計画しているところでございます。  暫定的な2車線の計画ではございますが、平成25年度には東名阪の四日市インターからミルクロードまでの区間を選考して整備する予定でございます。  現在、吉沢地内においても工事が進められており、この区間につきましては、小中学校の通学路に当たることから、通学等の安全に留意するとともに、地元地区などへの周知を図り、御理解いただきながら進めさせていただいております。  今後の工事の進捗につきましても、地元の皆さん方と協議をしながら、新名神インターチェンジ開通までの間に完成させたいというふうな意気込みで頑張ってまいりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。  以上でございます。 ○議長(渡辺 昇君) 一通りの答弁が終わりました。  再質問がありましたら、御発言ください。  星川佳信議員。 ○2番(星川佳信君) ありがとうございました。  それでは、質問に入りたいと思います。  今回、財政見通しということでお示しをいただきました。推進計画は3年間で、中期財政計画にすると5年間の試算が示されておりまして、その中身についてお伺いしたいと思うんですけども、今、ちょっと資料出してくれます。ちょっと財政収支試算をグラフにしてみました。平成23年から27年、これが中期財政計画でございます青い一番左の棒が人件費、その右が物件費、維持補修費、扶助費、補助費、公債費、積立金となっております。  23年から27年の5年間の中期財政計画を見ますと、これはほぼ人件費は右肩上がりでございます。また、物件費につきましては、23年が非常に高くなっていると。その後、一たん落ちて、また維持するという形になっておりますけども、そういうこの人件費の伸びについての推移ですね。また、下の財政収支試算の歳出の今お示ししました合計が、このちょっと見にくいんですけども、左のブルーの棒です。これが人件費、物件費を合わせた額になります。そしてその赤が投資的経費でございます。赤の投資的経費が26年、27年に非常に高くなっていると。先ほど町長からも説明をいただいたとこなんですけども、23年から27年にかけて、投資的な経費が非常に高くなってきまして、その後下がっていくという試算でございます。  この財政計画なんですけども、財源不足を補うために、毎年、基金を取り崩しながら運用していくんですけども、菰野町の財政はいつもは他の市町に比べて、非常に健全だというふうに言われております。しかし、こうして見てみますと、平成22年の見込み残高は、54億5,700万円、地方債残高は65億2,300万円で10億6,600万円が基金残高よりも地方債残高が多くなってきているという、ちょっともう一つのグラフ、出してくれる。これですね。基金の年度末残高と地方債現在高見込みというのをこれちょっとグラフにしてみました。これが平成22年度見込み残高が54億5,700万円で、地方債残高が65億2,300万円、10億6,600万円ほどが基金よりも町債が多くなっている。平成27年を見ますと、やはり基金残高は30億3,800万円で減少し、地方債残高が90億2,600万円となっていると。約60億円が基金よりも借入金がふえるという試算になっています。  菰野町の財政が健全だとよく言われますけども、この試算を見て、本当に健全かどうか、なかなか判断がつかないわけでございます。  また、健全な財政運営に努めるために、安易な町債依存を行わず、基金とのバランスを取りながら、今後とも運営を行っていきますとしています。しかしながら、差し迫った事業、例えば先ほど町長から説明ありました町民センターの耐震補強とか、ごみ焼却炉の建てかえなどがあります。それらの原資を起債に頼るということになります。今後は、そういったものが町にとって負担になると思います。財務課から出された試算は、あくまでも試算であって、先の見えない中での計算です。自然災害等予測できない事態を想定していないと思います。財政調整基金は、そういった予測し切れない事態に対しての基金だとは思います。それらを思うと、菰野町の財政は本当にこれで大丈夫なのかという不安を覚えます。当町にとって財政調整基金の水準はどの程度が目安なのでしょうか。これは財務課長に2点についてお尋ねをいたします。 ○議長(渡辺 昇君) 財務課長、諸岡高幸君。 ○財務課長(諸岡高幸君) 表によりまして、いろいろ比較をいただきまして御質問をいただきました。人件費と物件費、投資的経費、それと基金の関係で御質問をいただきました。  まず財政計画の策定の内容でございますが、歳入につきましては、現在の経済事情の中では、非常に不安定な要素が高いというふうなことでございまして、これを右肩上がりで上昇率を見込むことは、やはり非常に難しいというふうなことでございます。  しかし、その現状よりそれを下げて見込むということにつきましては、今後のいろいろな施策を展開する上で、それを実施する上に難しい条件になっているというふうなことでございますものですから、特に基本的には、現在の一般財源、歳入で一般財源に使用できるものですね。それの現状の歳入の状況を基本にして、プラス今後、各年度において実施を予定しております各種事業の実施における財源をプラスをして歳入につきましては、加えさせていただいております。  また、歳出につきましては、義務的経費につきましては、それぞれ今見込めるものにつきましては見込んで、やはり見込めないものにつきましては、今の現在のベースについて行っているというふうなことと、投資的経費につきましては、先ほど若干、星川議員さんのほうからも申し上げられておりました特にどうしても行わなければならない懸案事項であります事業を主にとらまえておりますが、その中では焼却場のほうの改修工事に26年と27年度で合わせて40億円という大きな金額を盛り込まさせていただいております。ほかにもいろいろ先ほど、町長申し上げましたように、事業につきましては、計上させていただいておりますが、まず人件費の先ほどの御質問の中で、ずっと右肩上がりではないかというふうな質問でございます。これにつきましては、やはり職員も毎年退職していくものと採用していくものというふうなことであるわけでございますが、これにつきましては、27年度までに退職していく部分、今現在、277名の職員がおるわけでございますが、その退職していくものと採用していくものの給与の差と現在の職員の定期昇給がございますものですから、その部分につきまして、見込めるか、見込めないかわからないんですけども、現在のところ、安定的な財政状況を組むに当たりましては、定昇を見込むことが望ましいであろうというふうな間隔のもとに、あげさせていただいております。  それと、共済費につきましては、やはり現在、いろんな社会保険の問題とかあるわけでございますが、その率が、掛金が高くなってきておりますのですから、これにつきましては、5%の伸びを見ているというふうなことでございまして、人件費が右肩上がりで伸びてきているというふうな状況でございます。  それと、物件費につきましては、24年度で一遍下がって、またあと、ほぼ平行線でというふうなことでございますが、特にその23年度につきましては、緊急雇用対策の経済対策の関係の交付金がございましたものですから、それの関係を見込んでおります。緊急雇用創出事業委託金で、4,700万円ほどとふるさと雇用創出の関係で1,700万円ほど、合わせて5,500万円を物件費のほうで見込んでおりますものですから、それが24年度にはこれがないというふうなことで、その部分を差し引いて、今後はやはりその健全財政を保っていく上では、義務的経費をどうしても絞っていかなくてはならんというふうな思いがありますものですから、物件費については、当然財政のほうでしっかりと検証をさせていただいて、これをあげていかないというふうなことで、健全財政を保てないというふうな思いの中から、平行線と言いますか、増減を満たしていないというふうなことでございます。  それと、次に、投資的経費の部分につきましては、今、各推進計画の関係ですね。推進計画の中であげております事業につきまして見込んでいるというふうなことでございまして、その投資的経費の中で見込んでいて、国庫支出金、また地方債等を見込んでいるものは、歳入のほうに展開しているというふうなことでございます。  それと、財政調整基金とほかの基金の絡みでございますが、財政調整基金につきましては、それぞれの各年度の歳入と歳出の不足分を財政調整基金で補てんしているというふうなことが、一般的にはそのような形で組まさせていただいておりますのと、ほかに基金につきまして、公共施設整備基金につきましては、それぞれ体育センターを24年度に行いますものですから、24年度。25年度のサッカー場と言いますかグランドですね。グランドの関係。それと26年度、27年度にごみ焼却場の関係の部分をこれを大きく見込んでおりまして、合わせて13億円基金を取り崩すというふうなことに今、計画をいたしておりますものですから、大きく基金が減っていく部分の第一要因は、この辺にあるというふうなことでございます。  また、教育基金につきましては、朝上小学校のプールの問題、竹永幼保園の改修の問題、八風中学校の武道場の関係、それぞれ合わせまして約2億5,000万円ほど教育基金を取り崩させていただくというふうな計画をいたしておりますのと、地域づくり推進基金につきましても、町民センターの改修につきまして、これは従前から、これを地域づくり推進基金を充てようというふうなことで進んできておりますものですから、その部分に充てさせていただくというふうな計画をいたしております。したがいまして、やはりそのいろんな施策を積極的に推進するに当たりまして、基金を活用させていただきたいというふうなことでございまして、財政調整基金は、どれだけあったらいいんかというふうな御質問もございましたが、これにつきましては、明確な定義はございません。  ただ、やはり一つの事業をするには、先ほど申しましたように、焼却場の関係でも、13億円の基金がいるというふうなことでございますので、やはり公共施設整備基金等がなくなっていけば、あと残りは財政調整基金でございますので、この辺は何とか少しでも多くの基金を余裕があれば積み立てていきながら、今後の健全財政のほうに努めていくのが、本来の財政計画のあり方であろうというふうに考えております。  以上です。 ○議長(渡辺 昇君) 星川佳信議員。 ○2番(星川佳信君) よく菰野町、他市町よりも非常に健全だというふうによく言われますけども、その辺はどういうふうに町として考えておられますか。 ○議長(渡辺 昇君) 財務課長、諸岡高幸君。 ○財務課長(諸岡高幸君) 健全財政を図る指数、指標といたしましては、公債費比率とか、経常収支比率とか、いろいろあるわけでございますが、やはり各市町一緒でございまして、やはり随分と経常収支比率が伸びております。一般的に公債比率が当町が三重県下でも3本の指に入るというふうな低い数字を示しておりますものの、これにつきましては、あくまでも菰野町の財政のあり方の中で、できるだけその交付税にはね返らないようなものにつきましては、やはり一般財源の中で行っていきたいというようなことで進めてきておりますものですから、これは一つの考え方の中で、要するに公債比率が低いというふうなことでございます。  ただ、やはり経常収支比率が県下の平均からも超えてきておりますので、まして毎年、それも右肩上がりで上がってきているというふうなことでございますので、やはりこの辺はしっかり担当といたしまして、健全財政を保つ上で、今、この時点でしっかりやらないと、やはり将来に大変なことになるというふうな思いはあります。今が大事であるというふうに考えております。 ○議長(渡辺 昇君) 星川佳信議員。 ○2番(星川佳信君) もう一度、先ほどの基金の年度末残高のグラフをちょっと出してもらえます。この年度末残高、平成22年から32年の10年間の試算です。これは財務課がつくっていただいた試算でございますけども、推進計画と中期財政計画、縦に棒を引いたところは、平成27年のところですけども、さらに5年、平成32年までを計算していただいております。これを見ますと、一般会計の基金が18億9,800万円。それから地方債残高が81億9,900万円という金額になっております。財政調整基金が7億6,600万円という金額になっておりまして、この上のグリーンの地方債残高が27年にぐっと高くなってきております。  一方、一般会計の基金が減ってきていると。こういう実態を見て、町長、どのように考えられるのか。また、今、東日本のそういう大きな震災ありました。これは全く予測のつかないことでございますけども、こうした東日本の大震災を受けて、今回示していただいた中期財政計画、これを改めて見直す必要があるのではないかと。また第1次推進計画にも影響があるのではないかというようなことを思いますけども、その点につきまして、町長のほうはどのように考えておられるのか、お聞かせ願いたいと思います。 ○議長(渡辺 昇君) 石原町長、答弁願います。 ○町長(石原正敬君) 御質問の御趣旨としては、なかなかこれ数字だけ見てますと、平成27年を境にして、財政調整基金が減っていくというような御懸念が根底にあられるということだと思うんですが、今回の災害につきましては、本当にあれを財政計画上組み入れていくというのは、これはなかなかそれこそちょっとそぐわないのではないかなと。あくまでもあれはイレギュラーな話で考えるということが、私の基本的な考え方でございまして、それにしても財調としては、平成32年には7億6,000万円あるということでありますので、あとこれは今の税制ですね。消費税とかしかりの問題が今のまま続いていくだろうというような入の部分で余り現行制度が続くという試算でありますので、当然、やはりこれからの少子高齢化の中での高齢化対策に関する扶助費を考えますと、当然、歳入としては少なく見積もっていると。ですので、ここは地方自治体、全国の地方自治体共通の課題でありますので、今後、国ともきちっと議論を詰めていかなければならない課題だというふうにして思っております。  それともう1点、財政の問題、あるいは財政の数字的な問題というのは、やはりどの市町村、市区町村も同じ施設を持って、同じ施策を展開しているという前提のもとでなら、あの数字を単純比較できると私は思うんですけれども、まだ耐震が終わっていないとか、あるいはごみ焼却場、四日市さん、また建てられるとか、あるいはほかにもいろいろなハードの部分で横並びになっていないところで、数字だけ見ても、それはやっぱりインフラ整備の問題とお金がどれだけ残っているかという、それは相対する考え方でございますので、相関関係にある問題でありますので、やはり現時点でどういうふうな施策展開をして、インフラ整備としてどんな資産をストックとして町が持っているかということも含めて、あの数字を見ていくという必要が私はありますので、今、財務課長、経常収支比率の点で92.何%というようなことでございますので、これについてはやはりランニングコストが相当この町財政に負荷をかけているということは、これは間違いない事実でありますので、そういう見方で今後、我々は財政状況と向き合っていかなければならないというふうにしては感じているところでございます。 ○議長(渡辺 昇君) 星川佳信議員。 ○2番(星川佳信君) もう一つ町長、今回の震災でこれは予測できない事態ということなんですけども、そういうことを推測することは無理だということも重々わかっております。ただ、こういう事態を受けて、この中期財政計画、また推進計画にどのような影響があるのかというようなことは、今の時点ではなかなか言えないと思いますけども、それのかなり日本としての大変な危機的な状況をこれから迎えると。もう既に中東のほうの問題がありまして、世界の経済が大きく変わろうとしている中で、またこういう日本で大きな大震災が起きて、どのように経済状態になっているか、全く先の見通しのできない状況だとは思いますけども、今後、こういう状況を受けて、財政計画の見直しがあるのかどうか、推進計画の見直しがあるのかどうか、その点についてちょっともしありましたら、お聞かせいただけますでしょうか。 ○議長(渡辺 昇君) 石原町長、答弁願います。 ○町長(石原正敬君) まず、推進計画と財政計画は、一つ切り離して考えたいというふうにして思ってます。と言いますのも、推進計画は、やはり主な事業、特に投資的経費を中心としたものを3年間、1次計画として提案させていただくものでありまして、あれがすべての町の事業を網羅したものではありませんので、各単年度ごとの予算編成で、やはりこれから財政状況の推移を見ながら、あれをやりつつ、ほかの部分をどうしていくかという出し入れはできるということで考えております。  財政計画につきましても、先ほど申し上げましたように、現行制度が続いていくというような前提でありますので、それに今の大震災、多分、御懸念の中では、あれが影響して株価も今は日経平均で9,000円を割れてきたというような状況で、さらに法人税の入が落ちたりとか、あるいは消費税が落ちたりとかいうことのことを想定されての御質問だと思うんですけれども、そういったことも含めて、今のところまだ一時的なああいう株価の落ち方かどうかもわかりませんので、そういったところはもう1回推移を見ながらでありますけど、今のところ、財政計画、今のところは修正をするということは、なかなか見通せないわけでありまして、御理解いただきたいと思います。 ○議長(渡辺 昇君) 星川佳信議員。 ○2番(星川佳信君) ありがとうございました。
     それでは、質問を続けます。  この一般会計から特別会計の繰り出しということがよく議論されまして、町長も特別会計の繰り出しについては、一遍議会と議論したいというようなことを、そういう意見も出されておられました。特に、特別会計への法定外の繰り出しについて、そういう要件ですね。会計の予算不足によるということ、それから補てんですね。今そうやって予算不足によって、その補てんとして一般会計から特別会計に繰り出しがされたりするわけですけども、そういうこの特別会計への繰り出しについて、町長はどういうふうにお考えなのかということをお尋ねいたします。 ○議長(渡辺 昇君) 石原町長、答弁願います。 ○町長(石原正敬君) 特別会計と一般会計というのは、基本的に独立が原則であるというふうにして考えております。そういう中で、法定内の繰り出し基準というのがありますので、やっぱりそこはしっかり守っていくべきであると。法定外の繰り出しについては、イレギュラーなものでも想定できるわけでありますけども、基本的には法定外というのはやめていこうというようなふうにして、今のところ考えております。  現状を見ながら、しかしながら特別会計の状況もありますので、一足飛びにそこまで行けるかどうか、やっぱり一般会計からの繰り出しが減らされていくと、特別会計自体がちょっと難しくなるという先行き困難になるというようなことがあれば、それはやっぱり議論をしていくべき課題ではないかなというふうにして思っております。  詳細につきましては、財務課長から御答弁申し上げたいと思います。 ○議長(渡辺 昇君) 星川佳信議員。 ○2番(星川佳信君) 国保のいつも審議会の中で、これも出ておった意見で、やはり一般会計からの繰り出しというのは、やっぱり急激な値上げを抑制する意味で、繰り入れる側としては、当然、そういうことを思っての要望をされたと思うんですけども、やはり基本的にその辺の考え方があいまいだと、やっぱり湯水のごとく、一般会計から特別会計への繰り出しを、法定外繰り出しをしていってもいいのか。いや法定外はあかんのかと、その辺の何かバランスと言いますか、そういうものがどこにあるのかなというようなことがよくわからなかったんです。これまでも報告を見てみますと、平成19年度で2億円以上の繰り出しをしておりまして、その後に平成20年度で1億7,000万円ほど、それから平成21年度で1億8,000万円、それからまた平成22年度で2億3,000万円ほどの繰り出しを一般会計からしております。  この平成19年と平成22年、いわゆるこれは法定外の繰り出しをしておるとは思いますけども、やはり急激な値上げを抑制するために、一般会計から繰り出しをして、その値上げを抑制していると、そういうふうに理解をするんですけども、それでよろしいでしょうか。 ○議長(渡辺 昇君) 財務課長よろしいですか。財務課長、諸岡高幸君。 ○財務課長(諸岡高幸君) 今、議員おっしゃられたとおりだというふうに感じております。 ○議長(渡辺 昇君) 星川佳信議員。 ○2番(星川佳信君) そしたら、国保の側からも、繰り入れる側として、この一般会計からの繰り入れについて、どのように考えておられますか。 ○議長(渡辺 昇君) 住民課長、薮田修三君。 ○住民課長(薮田修三君) 先ほど町長の中にもありましたように、先ほどるる年度で繰り入れを入れていただいている、数字をあげていただいたわけでございますけど、平成22年度につきましては、税制改正がありましたので、特別的に5,000万円を入れていただいておりますけど、19年度以降につきましては、年度途中で入れていただきました21年度の医療費の高騰によります3,000万円という話もありましたけど、今現在といたしましては、繰り出し基準、平成22年度に国が示しております繰り出し基準に基づいて、今は入れております。平成23年度につきましても、その繰り出し基準に基づいておるものでございます。  ちなみに、今、いれていただいております事務費に係るもの、それから出産一時金に係るもの、それから基盤財政安定化に係るもの、それから保険基盤安定制度に係るものということで、今、法定内で入れさせていただいております。22年度につきましては、税制改正がありました関係上、特別に法定外の繰り出しを入れておるということを御認識いただければありがたいと思います。 ○議長(渡辺 昇君) 星川佳信議員。 ○2番(星川佳信君) そうしますと、今後は、法定内の繰り出しということを一つというふうに考えておるということでよろしいですか。 ○議長(渡辺 昇君) 住民課長、薮田修三君。 ○住民課長(薮田修三君) 先ほど町長の中にもありましたように、今後の保険の動向もあると思いますけど、税制改正と言いますか、保険料の改定がある場合につきましては、また一般会計のほうに御無理を言わないとならんところもあるかもわかりませんけど、今のところ、法定内の基準でいきたいというふうには考えておりますので、御理解いただきたいと思います。 ○議長(渡辺 昇君) 星川佳信議員。 ○2番(星川佳信君) かなり値上げになるという場合については、あるときやっぱり法定外の繰り出しということもあるのかなとは思います。基本的には、法定内の繰り出しということを今後、続けていくということとして受けとめます。  それからちょっと視点を変えまして、歳入について少し思うことをお尋ねいたします。  ことしに入ってから、よくタイガーマスク現象ということがありまして、寄附をする。児童施設にランドセルをプレゼントするというふうなそんなことがありまして、そういうことで少しお尋ねしたいと思うんですけども、この平成20年度から始まっていますふるさと菰野応援基金についてお尋ねをいたしたいと思います。  このふるさと納税制度については、これは平成20年度から始まっていますけども、既に3年ほど経過しております。このふるさと菰野応援寄附金についての実績について、現在、どのようになっておるのか、お尋ねをいたします。 ○議長(渡辺 昇君) 企画情報課長、河内伸博君。 ○企画情報課長(河内伸博君) ふるさと納税について御質問をいただいております。平成20年度から制度化させていただいておりますふるさと納税の寄附は、寄附者が使い道を指定できる指定寄附とさせていただいております。実績につきましては、今までで11件、総額83万4,307円となっております。  以上でございます。 ○議長(渡辺 昇君) 星川佳信議員。 ○2番(星川佳信君) これまでの平成20年で4件ですね。36万5,000円ですね。平成21年で3件で6万9,307円、平成22年で4件で40万円というふうに聞いてますけども、合計で128万8,614円、そのうち指定のない額が108万8,614円、指定があるのが20万円となっておりますけども、これ間違いないですか。 ○議長(渡辺 昇君) 企画情報課長、河内伸博君。 ○企画情報課長(河内伸博君) 3カ年の総額で先ほど私申し上げました83万4,307円というふうになっておるものでございます。  ちなみに、平成20年度が36万5,000円、それから21年度が6万9,307円、それから22年度が40万円というふうなものでございます。  以上でございます。 ○議長(渡辺 昇君) 星川佳信議員。 ○2番(星川佳信君) その寄附について、これいろいろと目的がありますけども、指定のない寄附があります。この指定のないものについての用途ですね。どのように考えておられますか。 ○議長(渡辺 昇君) 企画情報課長、河内伸博君。 ○企画情報課長(河内伸博君) 先ほど申しました御寄付いただいた中での金額の中で指定いただかないもの、これにつきましては、まだちょっと3カ年で御寄付いただいた総額がそんなに多くございません。もう少し基金として積み立てた後に、しかるべき事業に充当というふうな形でさせていただきたいと、そのように思っておりますので、御理解いただきたいと思います。 ○議長(渡辺 昇君) 星川佳信議員。 ○2番(星川佳信君) いずれにしても、金額的にはそんな多い額とは言いませんし、ただ、こういう制度がありますので、そういう制度をやっぱり利用して、菰野町をアピールするということも大事かなと思います。  それでよくよその市町村のほうを見てますと、非常に力を入れておるところを見てますと、やはり特典というのがありまして、地域の名産物を寄附された方にプレゼントするという、そういう特典制度があるんですけども、菰野町には先ほどから言われているように、マコモを商品化しておるということがありまして、今、マコモギフトセットというのがありますね。それが2,000円、3,000円、5,000円というマコモギフトセットで、ただそういうものを例えば寄附していただいた方にお礼として贈呈するとか、そういうことも今後、こういうふるさと寄附金について、今後、活用していくというふうなことは担当課として何か考えておられますか。 ○議長(渡辺 昇君) 企画情報課長、河内伸博君。 ○企画情報課長(河内伸博君) 特典としてというふうな御質問でございます。  これにつきましては、当初この制度をつくらせていただくとき、平成20年12月議会の常任委員会の中で、御説明させていただきました内容といたしまして、本来、寄附自体は見返りというふうなものを求めていただくというのも、そういうふうなところは、やはり避けたいというふうなところ、したがいまして、礼状をお送りさせていただくということで対応させていただきたいと。そういった形で現在も考えておりますので、御理解いただきたいとそのように思います。 ○議長(渡辺 昇君) 星川佳信議員。 ○2番(星川佳信君) ありがとうございました。  いろいろと今回の財政見通しについて、なかなか私も財政についてはうといもんですからお聞きしたんですけども、本当に菰野町として、今後、歳入の部分について、なかなか大変だろうと思います。ましてやこういう社会情勢になってきた中で、菰野町がやっぱり自立していくということもかなり厳しいときになっておるんじゃないかという気がいたします。そういう意味ではやっぱり歳入をどこかで確保していく。基本的には多くの人たちに菰野町に住んでいただくということが大切だと思います。やっぱり住んでいくためには、町のイメージアップということもこれから図っていくことじゃないかなというふうに思っております。ぜひ、町長には菰野町のPRなりをしていただきながら、少しでも元気な町にしていただくようにお願いいたします。  続いて、477号バイパスについてお尋ねをいたします。  これは私の住んでおるちょうど目の前にバイパスが今、工事中でございまして、気になる点を3点ほどお尋ねをいたしたいと思います。  まず、平成25年度末に部分供用開始ということです。3年近くあとかかりますけども、工事の進みぐあいで道の形状が変わり、危険な箇所があります。これは四日市市内、黒田になりますけども、この道は鵜川原から近鉄桜、または四日市西高校に通う生徒さんが通勤通学の方が多く利用されるところでございますけども、ちょっとそこの写真をお願いできます。  これは、東のほうから西のほうに見たところなんですけども、これは向こうが吉沢のほうですね。もう一つお願いします。次2番目。この写真には、ちょうど神森から北野のほうに抜けていく町道、やっぱり東から西のほうを見た、向こうにちょっと茶色いのがありますけども、あれが477バイパスの盛土になっておるところです。切れているところです。次お願いします。  これは、神森から北野、黒田地ですけども、これはちょうど十字路のところになります。次お願いします。  これは下のほうから神森、外のほうに来たんですけども、ここの十字路が大変工事の途中なんですけども、この状態が3年間続くのでしょうか。非常に夜は暗くて、反射板が多くて、大変危ない状態になっております。夜照明をつけるなり、仮の信号をつけるなり、何らかの対策を取っていただかないと、これ大変な事故が起きるんではないかなという感じがしてなりません。これ土曜日ですからこんなんですけども、平日の朝、夕方、大変な車の量になります。これ四日市地になりますけども、県のほうにそういう要望を出していただきたいということを思います。  それから、もう一つ、さっきの写真、地図のほうをお願いします。  これは吉沢地内、ちょうど右上のほうがセブンイレブンです。その斜め下が飛塚古墳があります。その東側、これ千草赤水線です。上から車が今のおりてくるわけですけども、ちょうどミルクロードと千草赤水線、その信号の東側に車が部分供用開始がされるということです。今現在どうなっておるかということなんですけども、ちょっと写真を。あと2枚写真ありますので、次の。現在、こういう状態です。手前のガードレールがここが千草赤水線ですね。ここにおりてきます、車が。ここからまた上がっていくということになります。その右側が先ほど言いましたミルクロードと千草赤水線の信号があるところです。セブンイレブン、それから飛塚古墳のあるところですね。もう1枚済みません。これが吉沢から見た、右側が橋梁の工事をしております。これはここがずっと今の千草赤水線におりてく道になります。向こうのほう、鉄柱ありますけども、その左側が西警察署です。その手前が飛塚古墳になります。  この部分が大変車の量がどうなるかわかりませんけども、部分的な供用開始によって車の量がどの程度利用されるのか、もしその辺の台数がわかれば教えてほしいんですけども、信号のところはいつも右折する車があると、直進できないというようなそんな状態ですので、その辺の道路の形状について、どうなっておるのか、教えていただきたいと思います。  それから、もう一つ、飛塚古墳を少しお願いいたします。  これは西警察署がありまして、その手前にちょっと木が茂っておって、山になっています。あれが飛塚古墳です。もう1枚お願いします。  これは今言う、セブンイレブンさんから写真を撮らせていただいた正面が飛塚古墳で、木がだいぶ茂っておりますけども、その信号機があります。ここが朝夕、今でも右折車両があると、直進ができないという、そういう状態になっておりまして、やはり供用開始になりますと、大変ここが混雑するんじゃないかと、そういうところの飛塚古墳について、これはこの真上を高架で車が通ります。これは平成25年度までが部分供用開始ですので、それ以後にはなると思うんですけども、この上を高架で真上を高架でまたいでいきます。飛塚古墳について整備、どのようになっているのか、これは菰野町の一応文化財になっております。その点について、3点についてお尋ねをいたします。 ○議長(渡辺 昇君) 都市整備課長、松尾 弘君。 ○都市整備課長(松尾 弘君) 3点ほどお尋ねをいただいたわけでございますが、まず1点目でございます。黒田地内の交差点の形状がちょっと危ないのではないかというようなお話ございます。皆様御存じのように、黒田地内につきましては、四日市市の管轄になっておりまして、四日市のほうではある程度協議は進められておると思います。ただ、当然、菰野町の方がたくさん利用されるというのはわかっておりますので、今後とも安全対策には十分注意をしていただきますように、県のほうには申し入れていきたいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。  ただ、今現在もまだ工事中ということで、若干、これからも変わっていく可能性もあると思いますので、それも含めまして、県のほうには安全対策の要望は行ってまいりたいと思います。  それと2点目でございますけれども、ミルクロードと千草赤水線の交差点の形状がどのような形になるかということで、通行量がわかればということでございましたけども、もうちょっと済みません。通行量お聞きしていなかったので、調べてございませんので、今、お答えができないんですけども、結構今よりはふえるという形は考えております。  県のほうもそのことは十分承知しておりまして、暫定供用に当たりましては、今、星川議員おっしゃっていただきましたように、ミルクロードまでを平成25年度中という形で県のほうも対応していただいております。そのときには、今現在、千草赤水線のほうには右折レーンございませんけれども、交差点のある程度拡幅をしながら、スムーズな交通を確保したいということは聞いておりますので、御理解をいただきたいと思います。  また飛塚古墳についてではございますけれども、飛塚古墳につきましては、菰野町の文化財ということで、社会教育のほうで指定をしていただいていることは知っておりますけれども、土地自体は個人さんの所有になってございます。ということで、この飛塚古墳自体、いろいろ過去からのいわれもございまして、土地の所有者の方ができるだけここの飛塚古墳に影響のないような形で計画をしてくださいということもありまして、現在、県のほうで橋梁でこの辺を飛ばしていくような計画になっておりますけれども、具体的に工事にかかわりますのは、25年以降になろうかと思います。  今現在、若干、取りつけの関係で橋脚等はつくっておりますけれども、実際架橋にかかるのは25年度以降のような形になると思いますので、今現在、その県のほうで整備をするとか、都市整備課のほうで飛塚古墳どうのこうのという形のことは考えておりませんので、御理解を賜りたいと思います。 ○議長(渡辺 昇君) 星川佳信議員。 ○2番(星川佳信君) ありがとうございます。  今、黒田地内のことについては、これは四日市の地内で、でも、実際には菰野町の人が多く利用されますし、あの状態で3年間放置されますと、大変私は危険だろうと思います。今後、形状が変わっていくということもあると思いますけども、交通安全の面で県のほうに申し入れをしていただきたいというふうに思います。特に夜暗いですので、夜の照明のほうも考えていただくといいかなというふうに思います。  また、千草赤水線、ミルクロード、十字路につきまして、今でも車量が多くて、朝夕、直進車が進めないという状態です。今、拡幅を考えていただいているということですので、それでそういう問題はクリアできればいいんですけども、どうしても車が渋滞するとなると、車が農道に入ってきまして、大変逆に危険な部分があります。重々そういうことを一応予測していただいて、県道千草赤水線、それからミルクロードの十字路の信号、そこの拡幅をしていただきたいというふうに思います。  また、飛塚古墳ですけども、これは菰野町の文化財になっておりまして、これは柳ケ塚とか、首人塚ともいわれておりまして、これは菰野町の勢力のあった豪族の墓とかいうふうにあります。成務天皇時代の墳土というふうなことなんですけども、この首人塚というふうに言われてますように、非常に因縁がある。首塚とも言いますけども、変に勘ぐると事故でも起きたりすると、そういうことに何かかこつけて、これが原因だというようなこと、先祖のたたりというふうなことになりかねませんし、そういうことのないように、十分整備をしていただきたいと思いますけども、これについて社会教育課、少しもし整備どういうふうになっているのか、お尋ねいたしたいと思います。 ○議長(渡辺 昇君) 社会教育課長、川瀬 敏君。 ○社会教育課長(川瀬 敏君) 飛塚古墳でございますけども、現在、文化財と、埋蔵文化財包括地としてなっております。現在のところ、県のほうからそういうふうなお話も来ておりません。パトロール等で見ていただいておりますけれども、整備の方針としては考えておりません。  以上でございます。 ○議長(渡辺 昇君) 星川佳信議員。 ○2番(星川佳信君) そういう首人塚と言われるような古墳でございますので、大切に整備をしていただきたいというふうに思います。  それでは、続いて最後の質問にしたいと思うんですけども、この土地利用という点で少しお尋ねしたいと思いますけども、この吉沢インターチェンジ、これは仮称ですけども、周辺についての土地利用について、お尋ねいたします。  都市マスタープランに仮称吉沢インターチェンジ周辺における計画的な土地利用の誘導として、国道477号バイパス吉沢インター周辺においては、沿道商業、サービス施設や地域や農資源を活用した加工、販売所等の立地誘導など、計画的な土地利用を推進しますとしています。  また、今回示された総合計画第1次推進計画基本目標、にぎわいと活力に満ちた町、事業名は耕作放棄地対策事業観光農園等、事業概要が観光農園や市民農園等により、耕作放棄地の解消、農地の保全を図ります。調査検討となっています。具体的に今、どういうことを想定をされておるのでしょうか。お尋ねをいたします。 ○議長(渡辺 昇君) 企画情報課長、河内伸博君。 ○企画情報課長(河内伸博君) 議員、今、おっしゃられましたのは、耕作放棄地の関係、これは観光産業課のほうの事業でして、荒れた土地に対して、市民農園であるとか、観光農園であるとか、そういうふうな利用の形態を考えていくというふうなところでございます。  それと、その前の点につきましては、これは都市マスの関係でございますね。これは都市マスの中にそのような書かれた方がなされているとそのように理解しております。  以上でございます。 ○議長(渡辺 昇君) 続いて、観光産業課長、高橋正士君。 ○観光産業課長(高橋正士君) 推進計画にあげさせていただいてございますその市民農園、または利用される方が違えば観光農園ということにもなるかと思いますけれども、いわゆる荒廃地を対象としたような事業を想定したものでございます。現実に今、どこの土地というあてがあってということではございません。今からいろんな手法等を調べていって、3年度目にだけ金額を入れさせていただいてありますけれども、それも当然、その場所によっていろんな設備が必要なもの、そうでないものが出てくるんだと思います。そういうものを見きわめていった中で、実際にはその年度の予算という中にお示しをさせていただくことになると思うんですけれども、今の金額は、放棄地状態になっているとすれば、それを整地するというレベルの金額であげさせていただいてございます。 ○議長(渡辺 昇君) 続いて、都市整備課長、松尾 弘君。 ○都市整備課長(松尾 弘君) 議員おっしゃっていただきました国道477号バイパスの吉沢インター周辺につきましては、都市マスタープランにおきまして、ミルクロードの延線とともに、農産物の加工販売施設の立地など、自然環境に配慮した計画的な土地利用を推進していくとしております。地元地区の関係者などの意向を踏まえまして、今後、効果的な土地利用ができるような誘導をしてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと思います。 ○議長(渡辺 昇君) 星川佳信議員。 ○2番(星川佳信君) 477号バイパスについて、私どもの身近で道路がどんどん完成していくわけですけども、やはり鵜川原ですと、市街化調整区域ということで、なかなか人口もふえません。そういう中で、そういう農地を利用して、少しでも多くの人たちに鵜川原に立ち寄ってもらえるようなそういう施策というふうに、この道路が活躍されるといいなというふうなことを思います。  かつてのマスタープランにアグリパークというふうな言われ方がしておりましたけども、そういう名前だけではなくて、実質的にやっぱりそういうバイパスが有効に利用されて、吉沢インターを中心にして、観光農園が具体的にできるのであれば、大変うれしいなというふうに思っております。  ぜひ、そういう事業に取り組んでいただくようにお願いいたしまして、今回の質問とさせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(渡辺 昇君) 以上で、星川佳信議員の一般質問は終了いたします。  ここで、暫時休憩いたします。                午後 2時48分 休憩              ~~~~~~~~~~~~~~~                午後 3時05分 再開 ○議長(渡辺 昇君) 再開いたします。  一般質問を続けます。  ここで会議規則第9条第1項の規定により、本日の日程がすべて終了するまで、会議時間の延長を宣告します。  それでは、12番議員、千賀優子議員、登壇願います。
               〔12番 千賀優子君 登壇〕(拍手) ○12番(千賀優子君) 本日4人目ということで、お疲れのことと思いますが、よろしくお願いいたします。  3月11日に発生をいたしました観測史上初めてというマグニチュード9.0、被害の様子がどんどんふえて、余りの被害の大きさに本当に胸が痛みます。被災された方々に心からお見舞いを申し上げます。  今は、祈ることしかできませんけれどもという気持ちでおります。  質問に入ります前に、一つちょっと申し上げておきたいことがあります。私が住んでおります大羽根園は、高齢化率が31%と菰野町で最も高齢化が進んでおります。  団塊の世代を中心に、昨年度までは市民事業開発基礎講座を開催をし、いよいよ地域活動に取り組む準備として、今、地域まごころサポーター養成講座を4講座行っているところです。  2月20日の第1講の出席者は66人、3月5日、認知症サポーター養成講座には、小学生の親子も受講して104人の認知症サポーターが誕生をいたしました。  3月12日の傾聴ボランティア養成講座、これには78名の方が受講をいたしました。  3月26日には、最終講の第4講で、今後の地域活動のあり方や住民参加型在宅福祉サービスについて学び、地域活動の検討に入ります。  平成21年9月議会で私は、このような高齢化に備えた住民主体のまちづくりについて、理解と応援をいただきたいと質問をいたしました。3月11日の清風こもの21、増田秀樹議員のコミュニティビジネスの質問、またきのうの矢田富男議員の質問の答弁で、石原町長は大羽根園の取り組みについて少し触れていただきました。  住民参加型の地域事業を理解をし、期待もされていると感じました。ありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。  それでは、通告書に従い、一般質問を行います。  大きい1番として、命を支える食育は、あらゆる世代に必要です。食育基本計画の策定を求めて質問を行います。  この命を支える食育というのは、本当にあらゆる世代に必要です。平成17年に施行されました食育基本法では、食育は生きる上での基本であって、教育の三本柱である知育・徳育・体育の基礎となりべきものと位置づけ、子どもたちに対する食育は、心身の成長及び人格の形成に大きな影響を及ぼし、生涯にわたって健全な心と身体を培い、豊かな人間性をはぐくんでいく基礎となるとしています。  私はたびたび、「食育に関する」を質問をしておりますけれども、大切なことですので、実現できるまで行いたいと思います。  子育て期に「子どもは親が思ったように育つのではなく、食べさせたように育つ」と言われています。食べさせたようには、食べ物だけなく、食べ方も含まれます。  テレビを見ながらですか、怒り声を浴びせながらですか、楽しく会話をしながらでしょうか。同じものを同じように食べていても、結果は大きく違ってきます。一人一人が食育を推進し、みずからの食について考える習慣や食を選択する判断力を身につけ、健全な食生活を実践することが重要です。  ①食による健康の維持管理。社会情勢が著しく変化をし、栄養の偏りや不規則な食事に起因する生活習慣病が増加をしております。糖尿病または予備軍を含めると、2007年の有病者は2,210万人と言われています。青年期、壮年期、中年期に対する食育は、バランスの取れた食事、規則正しい食事、歯周病の予防など、健康な体を保つことにつながります。  ②食を通じた豊かな心の育成。家族団らんの機会を通じ、しつけや家庭教育ができ、感謝の念や思いやりの心が育ちます。  ③食の安全安心の確保。農薬や食品添加物などに関心を持って、安全な食材を選ぶ目を養うことも大切です。  ④食文化の継承、地産地消、旬産旬消。日本型食生活を再認識し、地元で取れるしゅんの食材を使うこと。これは健康面に大きく影響します。  ⑤食で進める環境の保全。生ごみの堆肥化や節水を心がけたり、油などを流しに流さないことも食育の一つです。食育の普及は、町民、事業者、行政がそれぞれの役割を果たし、連携して進めていくことが大切だと思います。  今、検討されている自校調理による中学校給食は、子どもたちの生涯にわたる健康を願う食育を推進することにつながります。  食育基本計画を策定することは、とても重要です。  次に、大きく2番の現行の保育制度を堅持し、子育て支援の拡充を願う質問に移ります。  3月9日の新聞報道によりますと、厚生労働省は2010年10月時点で、保育所の待機児童が4万8,356人と発表しました。  児童福祉法24条では、「保育に欠ける児童を保育所において保育しなければならない」と市町の保育実施義務を明記しています。菅内閣は、この法律を変え、2013年から「子ども子育て新システム」を施行するとしています。  子育て新システムでは、市町の保育実施義務がなくなり、保育が必要であるかどうかを認定するだけで、保護者が保育所と直接契約をしなければなりません。  現行では、国が保育所最低基準を定め、全国どの地域においても保育の質が保障されておりますけれども、新システムでは、最低基準がなくなります。  日本弁護士連合会では、「子ども、子育て新システムに関する意見書」を発表をいたしました。新システムには、貧困予防の視点が全く抜け落ちていること。保育を受ける権利の保障の具体的方法が明らかでないこと。国や自治体の保育の実施責任が明示されていないことなどの指摘をしています。不安や問題が多い、子育て新システムには反対です。  東京、横浜、名古屋などの大都市では、「育休があけるのに保育所に入れない」など深刻な事態になっています。  菰野町は、待機児がゼロで、子育て世代の親にとっては、何より安心できる保育行政がなされていて、喜ばしいことです。  3月8日には、すばらしい菰野幼稚園が完成し、竣工式が行われました。3歳児も4月からの入園を楽しみに待っています。  これまで菰野町は、計画的に保育園建設を行い、入園を希望する子どもは、ほぼすべてに保育がなされてきました。来年度は、4、5歳児の保育室にエアコンの設置予算も計上され、大変うれしいことです。こうした保育行政に対し、高く評価をいたします。  菰野町がこれまで築いてきた現行の保育制度を堅持をし、なお一層子育て支援の拡充を願うものです。  菰野幼稚園と朝上幼稚園は、単独の幼稚園として残されておりますけれども、千草・鵜川原・竹永の各保育園は、幼保一体化がなされました。  最近の社会情勢や共働き家庭がふえてきていることにより、保育園への希望が多いのが現状です。菰野保育園への入園希望者も多く、新築の翌年からプレハブ園舎を建てて、保育が行われております。これは来年度も継続をされます。  臨時園舎借上げ料は平成22年度が126万円、平成23年度は100万円の予算計上がされております。立派に完成した菰野幼稚園は、初めての2階建て園舎で保育室は9室あります。23年度は定員割れで2室を空けたままでスタートをするようです。このような実情を直視をして、幼保一体化についていま一度、今後の社会情勢、また住民ニーズに応じた検討をする必要があります。  今後、どのように進めていくのか、お示しください。  大きな3番として、男女共同参画社会実現に向けてを質問をいたします。  一人一人が性別にかかわらず、自立をして能力と個性を発揮できる男女共同参画社会は、地域主権の社会をつくる基礎となります。  1999年に、男女共同参画社会基本法が施行され、2000年には三重県男女共同参画推進条例が制定をされました。第2次菰野町男女共同参画プラン策定に当たり、現在、意見公募を行っているようですので、実効性あるプランになるよう質問をいたします。  2005年に第1次プランが策定され、5年が経過をいたしました。その推進状況と評価について伺います。  さまざまな取り組みに対して、どのような積極的改善措置がなされてきましたでしょうか。  以上で、最初の質問といたします。誠意のある御答弁をよろしくお願いいたします。 ○議長(渡辺 昇君) 千賀優子議員の一般質問に答弁を願います。  石原町長、登壇の上、答弁を願います。               〔町長 石原正敬君 登壇〕 ○町長(石原正敬君) 千賀優子議員からは3点について質問をいただきました。順次お答えいたしたいと思います。  まず、食育基本計画の策定について御答弁申し上げます。  さきの6月議会に答弁申し上げましたが、当町においては国や県の食育基本推進計画に基づき、保健福祉分野、教育保育分野、農林分野等において食に関する事業を地域団体の活動を含めて進めてきております。  町民一人一人が食について改めて意識を高め、自然の恩恵や食にかかわる人々に対する感謝の念や理解を深めること、食に関する適切な判断能力を身につけることによって、心身の健康を増進する健全な食生活を実践できるように、それぞれの分野で役割を果たすことを目的として、食の重要性と食を取り巻く現状を踏まえ、取り組みをしてまいりました。  今後につきましては、食育に関しましては、具体的な取り組みを積み重ねることに重点を置きながら活動を展開してまいりますので、御理解のほどよろしくお願い申し上げたいと思います。  続きまして、幼保一体についての御質問をいただきました。  これにつきましては、ニーズに合った円滑な受け入れ体制を確保するためには、新菰野幼稚園で幼保一体化を実施することも考えたらどうかというような具体的な提案であったというふうにして考えております。  当初から、菰野地区の幼稚園、保育園児の受け入れにつきまして、総合的に考えていくということで、幼保一体化も視野に入れて検討を重ねてまいりました。  そのような中、昨年の9月末での平成23年度の菰野地区の幼稚園と保育園の申し込み状況を見て、幼保一体化をせずに、従来どおり単独幼稚園、保育園で保育することといたしたところでございます。  今後につきましては、また来年度の入園申し込みなどを勘案しながら、弾力的な運営を心がけてまいりたいと考えておるところでございます。  男女共同参画社会の実現について、御質問をいただきました。  本町におきましては、平成18年3月に菰野町男女共同参画推進プランを策定し,男女共同参画の推進に関する施策に取り組んでまいりましたが、平成22年度をもって計画期間が終了することから、これまでの成果や課題などを踏まえつつ、社会経済情勢の変化などに対応するため、新たな計画を策定しているところでございます。  さて、現行のプランの推進状況と評価につきましては、外部委員の皆さんで構成された菰野町男女共同参画推進会議及び町職員で構成された男女共同参画庁内推進委員会議で協議を図ってまいりました。その中で全国的な傾向と同じでありますが、社会全体について男女が平等と感じている人の割合はふえつつあるものの、そのふえ方は緩やかであり、いまだ性別による差別や固定的な役割分担意識、それらに基づく制度慣行などが根強く存在し、働く場での男女の格差も見られ、男女共同参画社会の実現に関しましては、いまだ不十分な状況であることを把握したところでございます。  こうした状況から、今後においても、課題の継続性を認識しつつ、広い視野を持って、家庭や職場、地域社会など、さまざまな分野における男女共同参画社会の実現を目指し、町民・事業者等の皆さんとの連携・協働による取り組みを進めてまいりたいと考えておるところでございます。  また、社会のあらゆる分野において、2020年までに指導的地位に女性が占める割合が少なくとも30%程度になるよう期待するといういわゆる2020年30%の目標を国が定めており、当町においても審議会など、委員への女性登用の目標値を平成22年度までに30%と設定し、取り組んでまいりましたが、平成22年4月1日現在では、19.0%ととどまっており、取り組みの強化、加速の必要性を感じているところであります。  さらに、平成22年12月17日に閣議決定された第3次男女共同参画基本計画において、クオータ制やインセンティブ付与、ゴール・アンド・タイム・テーブル方式など、多種多様な手法による積極的改善措置の推進を今後取り組むべき喫緊の課題としてとらえており、当町におきましても積極的改善措置の手法について、今後、検討していきたいと考えておるところでございます。御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。 ○議長(渡辺 昇君) 一通りの答弁は終わりました。  再質問がありましたら、御発言ください。  千賀優子議員。 ○12番(千賀優子君) まず食育のことで再質問を行っていきたいと思います。  食育基本法が施行されまして、それに基づいて食育基本計画が決定をされました。  今、なぜ国が法律までつくって食育に取り組み始めたんでしょうか。私たちの食の現状を要因とする農業問題、健康問題、教育問題、環境問題など、多岐にわたる課題を食育によって解決したいというのが国の考えのようです。  国に設置をされました食育推進室、これは専門省庁に属さず、内閣府に置かれています。これは単独に機能するのではなく、各省庁との連携を取りながら進めていくと位置づけているということを示していると思います。  これまで私は、たびたび食育にことについて質問をしてきました。食育推進室は、文科省でなく、内閣府にあるので、前回の質問では教育長にお尋ねをしましたが、何かちょっと食育についてはうちは関係ないよというようなこと、また、例えば町の食育推進計画については、努力目標なので、必ずしも必要ではないというような答弁をされてきました。また、中学校給食の実施率を上げるという県の目標に消極的なのはどうしてでしょうか。教育長にお尋ねをいたします。 ○議長(渡辺 昇君) 教育長、櫻木政史君。 ○教育長(櫻木政史君) お答えを申し上げます。  ただいまおっしゃられましたような私からの答弁だったということでございますけれども、この食育につきましては、やはり教育委員会1課がすべてをまとめ上げていくというものではなくて、町を挙げて、先ほど国のケースもおっしゃられましたように、やはり町を挙げて取り組んでいくべきものであるというふうに考えておりますので、そういう観点からの答弁をさせていただいたということで、御理解賜りたいと思います。 ○議長(渡辺 昇君) 千賀優子議員。 ○12番(千賀優子君) 町を挙げてやっていただきたいという食育です。  1番の食による健康の維持増進ということでは、健康な体を保つための食事の取り方がとっても大事です。事務局、1番を出していただけますか。  これの左の上、糖尿病予備軍、有病者の状況2007年、これは厚労省のデータからひろったものですが、糖尿病が疑われる人、約890万人、可能性が否定できない人、1,320万人、合わせて2,210万人が2007年、発表されております。これは今後もふえる可能性があると言われております。  糖尿病などの生活習慣病は、毎日の食事が大きく影響すると言われております。最大成人病と言われる糖尿病の人が増大をして、医療費を押し上げています。食育による健康づくり計画、また健康な歯や骨の維持について、健康福祉課長にお尋ねをいたします。 ○議長(渡辺 昇君) 健康福祉課長、柴田英二君。 ○健康福祉課長(柴田英二君) 健康福祉課の関係でございますが、まずさっき議員さん申されましたように、健康課としましては、現在、生活習慣病を柱に、メタボリックシンドロームとか、糖尿病、高血圧等の生活習慣予防教室を開催しておりますし、またもう1点は、歯科の関係でございますが、歯の健康保持、よくかんで味わって食べる習慣をつける歯科保健事業等を開催しておりまして、その中でさまざまな教室を通しまして、食に関する知識とか、食を選択する力を習得しまして、食による健康の推進を実践していただけますように御自身や家庭での食生活につながります取り組みを推進しているところでございますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(渡辺 昇君) 千賀優子議員。 ○12番(千賀優子君) この2月に日本共産党議員団で食育先進都市静岡県三島市へ視察に行ってまいりました。  これからの質問の中で、たびたび三島市の紹介をさせていただきたいと思います。  三島市では、現市長、小池市長3期目の公約の目玉として、食育の推進が掲げられ、平成19年4月から健康増進課内室、健康増進課の中に室として食育推進室が立ち上がりました。平成19年4月の広報三島で、小池市長は、「食は人をよくすると書きますが、その食をはぐくむことは、人間関係を育てることにつながっていきます。健康に必要な食材を見きわめる力を養うことはもちろんのこと、しつけを通して日本の食文化を継承していくことや、家族団らんのよさを再認識することは、食育の重要なテーマです。本年度はこれら食育の目的を十分に理解した上で、三島市独自の食育の確立に向けて第一歩を踏み出してまいります」として、翌20年4月には、三島市食育基本計画ができました。その翌年、21年3月には、食育推進都市宣言を行っております。一月後には21年4月には、食育基本条例がつくられております。  食育推進室が立ち上がってから猛烈に市民・市を挙げて取り組みまして、平成20年、2008年農林水産省消費安全局長賞を受賞しております。この受賞の内容は、三島市民、家族団らんの日というテーマで応募して優秀賞を受賞したそうです。その翌年、2009年には、やはり農林水産省の地域に根ざした食育コンクール、みんなで楽しく学び、育てる三島の食育、食を楽しみ、健全な心身と豊かな人間性をはぐくむためにということで、2年連続受賞しております。  また、ISO14001を取得をしたり、22年からは午前中の質問にもありましたように、秦議員の質問にもありましたように、電気炊飯器で週5日、地元米で完全米飯給食を行っております。  事務局、ナンバー2をちょっと出してください。  完全米飯給食の実施、20年度は週3回だったのを、21年度週4回、22年度は週5回行っております。  先ほどの秦議員の質問に町長は24年度から菰野町の米飯給食を4回にと御答弁いただきました。  この電気炊飯器は、ちょっと先ほども触れられましたように、農林水産省のほうの電気炊飯器、学校給食支援事業を利用したそうです。もちろん自校炊飯です。米飯給食を勧めるわけは、理想的な食事の内容が取れるからです。  それからお隣の滋賀県竜王町もちょっと紹介したいと思います。  竜王小学校、電気炊飯器で給食用の米を炊く米飯を実施をしております。炊飯器ごと教室に運ぶため、温かいままで御飯を食べられる。竜王町はブランド近江米の産地で、地元の稲作農家から地元の米をできるだけおいしい状態で食べてほしいという声があがって、町議会で話し合いをし、高知県南国市などで始まっていた炊飯器米飯の実施を決めたそうです。効果はすぐにあらわれて、残飯がほとんどない。そして炊飯を民間に委託をする際の加工量が不要になって節約ができた。市販の家庭用炊飯器を使うため、故障してもすぐ交換や補充ができる。御飯のおいしさはもちろん、手間やコストの面からも圧倒的に炊飯器がいいということです。  農水省は、米飯学校給食回数増加支援事業をこの炊飯器の設置の助成に10億円の予算をつけていたそうですが、というように、前にも紹介しました南国市とか、あちこちで今、地元のお米を炊飯器で炊いた自校式炊飯の米飯給食を週5回ふやしているところが随分ふえてきました。  先ほど、町長の話では、週4回を目標にということでしたけれども、週4回できるのなら、何で週5回できないんでしょうかという思いで聞いておりました。まだまだ時間はありますので、何とか週5回にもっていってほしいなと思います。これは学校教育課長さんにお尋ねをいたします。 ○議長(渡辺 昇君) 学校教育課長、諸岡敏文君。 ○学校教育課長(諸岡敏文君) 町長が申しました米飯給食の現状週2.5回を4回以上ということでございまして、この4回以上の意味でございますけども、確かに子どもたちの嗜好を考えながら、例えば米粉パンを活用したりとか、いろんな意味も含めながら、米飯給食については週4回以上というふうなことを目標に掲げておりますので、ひとつよろしくお願いいたします。 ○議長(渡辺 昇君) 千賀優子議員。 ○12番(千賀優子君) 以上ということに期待をしたいと思います。
     小さい2番で食を通じた豊かな心の育成のところにちょっと移ります。  食育の基本は、家族の団らん、食育の日と言いますのは、毎月19日が食育の日に決まっております。先ほどちょっと触れました三島市では、三島市民家族団らんの日というのを毎月19日に決めております。楽しく食卓を囲むきっかけをつくるということで、市内の事業所をこの健康増進課食育推進室の担当者が事業所をみんな回りまして、きっかけは家族団らんを言う前に、主人を家に早く帰してという市民会議に出席をした主婦の一言から、この事業が始まったそうです。  毎月19日の食育の日を単なるお題目ではなく、家族団らんの場とするために、小売店の啓発の協力や各事業所に直接出向いて、19日はノー残業デーにして、早く家庭に帰してください。そして家族揃って団らんを囲む日のために協力をしてくださいという申し入れをしたそうです。  ナンバー3を出してください。  事業所小売店、市民等の協働ということで、各企業は我が社の家族団らんの日宣言というのを行ったそうです。市内の小売店も昇り旗を出したり、毎月19日の団らんの日のPRなども協力にこたえくれているそうです。  協力事業者は24社、小売店の協力は14店舗に及んでいるそうです。  こうした事業所への働きかけとか、小売店に依頼をすることのきっかけですとか、地産地消の点で観光産業課長にちょっとお尋ねをいたします。 ○議長(渡辺 昇君) 観光産業課長、高橋正士君。 ○観光産業課長(高橋正士君) 家族団らんの日ということでございますけれども、当課のほうで食育の働きかけ、そういうことで事業所にということはちょっと今はやっておりませんけれども、今のところでは、生産の関係とかというところでの支援をさせていただいております。 ○議長(渡辺 昇君) 千賀優子議員。 ○12番(千賀優子君) それから心の育成とか、家庭教育については、教育長にお尋ねをしたいと思います。 ○議長(渡辺 昇君) 教育長、櫻木政史君。 ○教育長(櫻木政史君) 先ほど一家団らんの日というお話がございましたけれども、これは19日ということで、月限定をされておるということでございますが、そのあたりがなぜ19日になったのかというのは、ちょっとわかりません。ただ、6月19日が食育の日であるから、19日を毎月決めたんだろというふうなことかなというふうに思っておりますけれども、あえて平日にせずに、土曜日であったり、日曜日であったりすれば、もう少しそれはそれで可能になるんじゃないかなという思いを少し持っております。  ただ、一家団らんの御質問でございますけれども、昨今では家族と暮らしておりながら、孤独の子、一人で食事をする個食ということがあったり、家族一緒の食卓で特段の事情もないのに、個人個人の個食を一人ずつが別々なものを食べるというようなことがあるというふうに言われております。これにつきましては、やはりコミュニケーションは、食の楽しさというのを実感させて、精神的なやはり豊かさをそれぞれの人に運んでくるというところがありますので、やはりこれは完全にそのあたりは避ける、みんな一家団らんということは、いかに重要かということは、我々も十分認識して、今後のPRなんかも行っていかなければならないというふうに重々感じております。 ○議長(渡辺 昇君) 千賀優子議員。 ○12番(千賀優子君) 初めの質問でも言いましたけれども、本当にいかに食べるかということが随分大きな影響を与えると思います。  食は人をよくする。一人一人が勝手に無言で置かれながらというのでは本当に食育はできません。事業所への働きかけということでは、企画情報課長さん、何か思うことありましたら、感想でも結構です。 ○議長(渡辺 昇君) 企画情報課長、河内伸博君。 ○企画情報課長(河内伸博君) 事業所への働きかけと申しますか、総合計画の中では、三つの施策の体系の中で、子育ての関係、それから生きる力をはぐくむという教育の関係ですね。それと農林業の関係、ここのそれぞれ記述をさせていただいております。そういった意味合いで推進してまいりたいとそのように考えますので、御理解いただきたいと存じます。 ○議長(渡辺 昇君) 千賀優子議員。 ○12番(千賀優子君) ありがとうございました。  済みません。突然みんなに振りますが、櫻木教育長もおっしゃっていただきました食育は、健康福祉課だけではありません。各課全部にわたることだと思いますので、そういう意味で皆さんにちょっと振らせていただきました。突然ですが、済みませんでした。  ちょっと三島市は、食育先進都市を目指して食育の計画を立てた時点で、すごい勢いで各課みんなが立ち上がっているんですね。きっかけは健康増進課の食育推進室の加藤室長なんですけれども、三島市民カレンダー、ことしのカレンダーをいただいてきました。これは今、ここが幼稚園のスナップなんですが、月めくりのカレンダーです。1カ月間、例えば1月なら1月、ずっとかけておくわけです。この中には、毎月19日は三島市民家族団らんの日と印刷をしてあります。また、相続登記相談、午後1時から4時、市民相談室、行政相談午前10時から正午、市民相談室というような内容、事前にわかっている内容が全部ここに書き込んであります。そしてここにメモを書けるような欄が残っております。そして何よりすごいなと思ったのは、この広告です。各事業者さんにいろいろ食育の日の依頼をして回ったときに、三島市の食育について御協力をくださいということで、ついでに広告の宣伝もちゃっかりいただいて、これは全く市からお金を出さずに、このカレンダーができ上がって、各世帯に配られているそうです。これは、とっても市民に評判がいいそうです。わかっている情報がすべて網羅をされている。3月を見ますと、所得税確定申告書及び贈与税申告書提出期限というのも入っております。また、健康に関するいろんな相談でありますとか、交通事故法律相談でありますとか、税の納付期限でありますとか、全部入っているんです。この広告を載せる企業も、結構競争率が高くて、希望者が多いそうです。小さな商店でさえ、何とか商店とか、ガス屋さんにしろ、酒店にしろ、たくさん出ているんです。何より1カ月間、毎日これを見ながら家庭では、意識の高揚ですとか、そういう効果が随分あるようですので、ちょっと御紹介をさせていただきます。  この事業所とか市民とか、市民に協働をお願いして、それが実っているというのはとてもいいことだろうなと思います。このカレンダーにつきまして、企画情報課長さん、御感想ありましたら。 ○議長(渡辺 昇君) 企画情報課長、河内伸博君。 ○企画情報課長(河内伸博君) 確かにおっしゃられるように、使いやすいものなのかというふうな気もいたしますし、企業の広告のところの公費なしという部分につきましても、なかなかいい考えでつくっていただいたなとそのように思うのでございます。 ○議長(渡辺 昇君) 千賀優子議員。 ○12番(千賀優子君) 済みません。ありがとうございます。  後のほうには、庁舎内の電話番号ですとか、外部施設の電話番号ですとか、定期的な相談でありますとかということも全部網羅されておりますので、各それぞれに通知がいって、書類どこへいったかなということもないようなことになっているので、とてもいいなと思いました。  あと、3番目の食の安心安全の確保という点で、ちょっとお聞きをしたいと思います。  農薬ですとか、食品添加物の恐ろしさのような教育と言いますか、また輸入農産物のポストハーベストについても、大変恐ろしいと私は常々思っております。こういったことは、ふだん一般家庭でありますから、学校でやられているのかちょっとわからないので、このことについて健康福祉課さんと学校教育課長さんにちょっとお尋ねをしたいと思います。 ○議長(渡辺 昇君) 学校教育課長、諸岡敏文君。 ○学校教育課長(諸岡敏文君) 学校における食育の中で、その食に関する指導の目標の一つに、正しい知識、情報に基づいて食品の品質及び安全性等についてみずから判断できる能力を身につけるというようなことの項目がございまして、これは今も栄養教諭がいろんな食材の中のことで、学年、発達段階によって変わってきはしますけども、そういうふうな項目の中に食の指導の中身の一つとして、位置づけてはおります。ただ、議員がおっしゃるような本当専門的なことについては、まだ例えば小学生の段階では不可能なことありますけども、例えば、食と家庭科の時間の連携をしながらやっていくとか、また家庭科の時間につきましては、当然食品のいろんな品質のこととか、そういうことを学びますので、それを含めて総合的に食育を進めていると、そういうふうな形で進めておりますので、御理解賜りたいと思います。 ○議長(渡辺 昇君) 続いて、健康福祉課長、柴田英二君。 ○健康福祉課長(柴田英二君) 健康福祉課関係の食の安全安心の確保につきましては、健康福祉課としましては、現在、手洗いの励行とか、あと食中毒の予防、知識の実践というので、普及啓発しておりますし、またあと、国のほうから食品の添加物の取りすぎ等という話もありますので、そのあたりで例えばトランス脂肪酸とかいうのは、取りすぎはあきませんもので、そういうことは国の情報をつかみながら、情報発信をしておる状況でございます。  以上でございます。 ○議長(渡辺 昇君) 千賀優子議員。 ○12番(千賀優子君) こういうような内容のことは、なかなか一般家庭に浸透しにくいことかもしれませんけれども、とっても大事なことだと思います。  ことしは花粉が昨年の10倍あるとか、アレルギー体質の人にとっては本当に花粉症でありますとか、食べ物のアレルギーなんかが随分問題になっておりますけれども、そういったことはやはり食品添加物の影響も大きいものがあると思います。  この1月に冬の北海道で、多数の学校給食で多数の食中毒の患者が発生をいたしました。ニュースを聞いたときに、えっと冬の北海道で外は吹雪なのに、食中毒ってびっくりしたんですが、それから9月1日だったと思います。松阪市の中学校給食で、トンカツが出されたそうなんですが、これは事前に校長先生が試食を食べたときに、中が完全に揚がっていなかった。揚不足、生だったことを指摘をして、急遽、給食を取りやめたそうです。ほかの学校については聞いてません。ここは外部に委託をしているセンター給食だそうですけれども、取りやめたそうです。  これは北海道もそうなんですが、外部委託のセンター給食です。自校調理方式でしたら、これは防げました。今、給食検討委員会、または特別委員会で中学校給食についてセンターか、自校かといっていろいろ検討されておりますけれども、私はあくまでやっぱり食育のことを考えるのであれば、自校調理方式がベストだろうと思います。このことについて教育長、お尋ねします。 ○議長(渡辺 昇君) 教育長、櫻木政史君。 ○教育長(櫻木政史君) 御意見として承っておきたいと思っております。 ○議長(渡辺 昇君) 続いて、学校教育課長、諸岡敏文君。 ○学校教育課長(諸岡敏文君) 学校給食法のことでございますけども、改正学校給食法で食中毒防止策など、衛生管理基準に明確にして徹底するというようなことが改正でなりました。  ただ、今議員おっしゃったように、管理面につきましては、私自身は方式によるものじゃないと、あくまでも衛生管理基準にのっとってきちんとやるべきものであると、そのような形で考えております。  ただ、管理面につきまして、そういうことにならないようにすることも大変大事なことと思いますけども、ただ、その方法、方式によるものかどうかということについては、どうかなという思いは持っております。  以上です。 ○議長(渡辺 昇君) 千賀優子議員。 ○12番(千賀優子君) 今の松阪のトンカツの揚不足についてちょっと触れます。松阪ではないんですが、一度見にいったことがあります。給食センターですが。大きなこの机を二つ、三つ、四つぐらい合わせたようなところに、網のかごがありまして、そこに冷凍のトンカツなり、コロッケなりをでーっと並べるんですね。揚げ油のところをずっとそこをくぐって、自動的に揚がって、人はいなくて、揚がったらぴゅっと網がひっくり返ってお皿にあけるような方式がとられておりました。  自校方式であれば、五感を駆使して、においだとか、ちょっと色ですとか、いろんなことを駆使してそういうことはないであろうというふうに思いました。先ほど、諸岡課長が、方式の問題ではないとおっしゃいましたけれども、とても大きな影響はあるとは思います。ちょっとつけ加えさせてもらいたいと思います。  食文化の継承と地産地消、旬産旬消というところにちょっと移りたいと思います。  やはり家庭で手づくりをする日本型食生活のすばらしさというのは、本当に何遍でも言いますけれども、とても大事なことです。そして午前中の秦議員もおっしゃいましたけれども、しゅんのもの、しゅんの野菜、地元で取れるしゅんの農産物については、遠くから運ばれてくるしゅん以外のものよりも栄養価でありますとか、いろんな点でとてもすぐれております。  また、地域固有の伝統食でありますとか、食べられる山野草でありますとか、そういったことも大事な食育の要素であろうと思います。  菰野町も先月だったかな、広報に出てましたね。下村のがり。私も所属をしております食生活改善推進連絡協議会のほうで、この三泗地区の地元に伝わる郷土食というのをちょっと出しているんですけども、山の神の祭りが行われるときにあわせて、山の神の宿、年番の家の人が、鵜川原の地区の下村地区にこのがりというのがあるそうです。このがりという名前の由来なんですが、竹のこういったので大根をつく音ががりがりというので、がりと言うんだそうですけれども、本当に郷土料理というか、お祝いのときの家庭料理としても、つくられているようです。これは今も引き続いてあります。  調理室のほうにもこのがりの機械、竹でつくっているちょっと太めの大根をつくような機械なんですが、幾つか置いてあります。それでありますとか、最近は湯の山の僧兵汁でありますとか、そういったものも郷土食に入ってきているようです。そして、1月に七草がありますね。山菜としての七草。この七草の薬用効果もあるんです。ふだん何げなく行事というか、スーパーの宣伝に載っているので、そうかと思うかもしれませんけれども、こういったような伝統とか、昔から伝わる風習でありますとかというのも、やっぱり郷土愛をはぐくんでいくためにも大事なことだろうなと思います。  例えば、七草の薬用効果って聞いたことありますか。セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・仏の座・スズナ・スズシロというのが七つですが、増血剤、貧血、解熱、利尿、高血圧、動脈硬化、いろいろ薬効効果があるようです。こういったことも食育の一つであろうと思います。  それから、食で進める環境の保全ですね。菰野は本当にお水がおいしいです。水でありますとか、農業体験でありますとか、生ごみですとか、初めにもちょっと言いましたけれども、流しに油を流してしまったりとか、食べ物の残りをちょっと流してしまったりとかいう排水の問題、環境課さんも水道課さんも下水道課さんも、食育ってうちは関係ないなと思ってらっしゃるかもしれませんが、私は食育というふうにとらえてもらったときに、全課、全部に影響があると思います。計画のときには、本当に全課が計画を立てていただきたいというふうに思います。  食の意識啓発、学ぶ機会、食育の実践、家族の団らん、安全な食材を選ぶ、こういった各課にわたる協力、そして町民と協働で計画を立てていく必要性は、本当に大事だろうなというふうに思います。このことについて、石原町長さん、御答弁をお願いします。 ○議長(渡辺 昇君) まとめて、石原正敬町長、答弁願います。 ○町長(石原正敬君) るる御質問をいただきながら、議論を聞かせていただいてたんですけれども、当町としても既に実践していることもありますし、議員がおっしゃるような食を取り巻く現状とか、食の重要性ということは十分認識しながら、我々もやっているところであります。  また、地域性も加味しながら、農業との連携、あるいは教育との連携、また健康福祉課から言いますと健康づくりとの連携というような形で一つ一つ積み重ねながら実践しているところでございます。  今後も、そういった実践を踏まえていくということを重視して、活動を展開してまいりますので、御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。 ○議長(渡辺 昇君) 千賀優子議員。 ○12番(千賀優子君) 実践を積み重ねてということですが、実践の前に計画を立てていただきたいなと思います。よろしくお願いします。  食育推進全国大会のをお願いします。三島市に行きましたときに、ことしの6月18日、19日、先ほど紹介しましたように、2年連続で表彰をうけたこともあって、三島市で食育推進全国大会が開催をされるようです。  ぜひおいでくださいとお誘いをいただきました。行ってみたいなと思います。私はここの参加人数のところに注目をしてほしいと思うんです。第1回が大阪で開かれました1万200人、ことし開かれる三島市では、第6回目を迎えます。去年、佐賀市で行われましたのには、4万3,330人の参加があったようでございます。この参加はどんな形の参加か、詳しいことは聞いておりませんが、仮にこの大会にこれだけの人が参加をなさったとしたら、湯の山温泉万々歳です。入りきらない分は四日市に回っていただいたり、こういったことも、そして18日、19日にはだれか菰野町から代表を出して、食育推進全国大会に参加をしていただくといいなと思っておりますが、健康福祉課長、そして観光産業課長さん、どういうふうにお考えでしょうか。 ○議長(渡辺 昇君) 健康福祉課長、柴田英二君。 ○健康福祉課長(柴田英二君) 健康福祉課関係でございますが、研修につきましては、それぞれたくさんの研修ございますので、その中に重要なものから現在行っておる状況でございますので、そのあたり確認しながら、調整していきたいということで考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(渡辺 昇君) 観光産業課長、高橋正士君。 ○観光産業課長(高橋正士君) 本当にたくさんの方がみえるんだなということで、驚きました。研修という面につきまして、ちょっと当課の関係でいきますと、その生産の関係の面とかいう実物をちょっと動かすという面が強いと思いますので、ちょっと皆さんが集まれてというとはちょっとまた別のところを選ばせていただきたいなと思います。 ○議長(渡辺 昇君) 千賀優子議員。 ○12番(千賀優子君) はい、ありがとうございました。  初めにもちょっと申し上げましたけれども、この三島市が食育先進都市になったきっかけは、市長の公約でした。それがきっかけで始まりました。そして食育推進室ができて、室長に任命された人、人数少ないんです。2人か3人で推進室をやっております。お金はかけていないんです。人数も少ないです。協働のポイントは事業を継続するには、そういった事業所さんの協力でありますとか、お互いのメリットを考えてやっているということでした。予算がないということは仕事をしなくてもいいということではないので、食育推進室がさまざまな動きをやっていく中で、市全体が活発な動きをしているなというのを強く感じました。  きっかけはどんなことであっても、幅広く物を見て、行動していくことが大事だろうなということをつくづく感じさせてもらいました。視察でありました。  それでは、保育のところに移ります。  子育て新システム、これはまだ決定はしていないんですけれども、国が今進めようとしております。初めにも申し上げましたように、菰野町はこれまで築いてきた保育行政、本当に子どもにとって、子育てしやすい、親にとってもいい制度を引き継いでやっていただいていると思います。  新しく始めようとしている子育て新システム、法律ができましても、菰野町は菰野町のよさを進めたと言ってほしい。今までどおり、保育行政にとっては、町が責任を持つ。また最低基準は守る。保育料は応能負担で行うということに対して、約束をしていただきたいなというふうに思います。せっかくのいい保育行政、国がやろうとしていることは水を差すことになると思います。このことについて子ども家庭課長さん、お願いいたします。 ○議長(渡辺 昇君) 子ども家庭課長、高田峰昭君。 ○子ども家庭課長(高田峰昭君) 公的責任のもとにやらせていただいているということでございます。  ただこれが直接契約による多様な事業者の参入ということ、これは単なる一つの今、案と言うことで、これに対していろいろ反対意見もあるようでございまして、町といたしましては、やはり今後、近隣市町の動向も見ながら、何が園児保護者、地域にとってよりよい保育体制なのかということをしっかりと見きわめた上で、適切に対応していきたいと思っておりますもので、どうかよろしくお願いいたします。 ○議長(渡辺 昇君) 千賀優子議員。 ○12番(千賀優子君) ありがとうございます。ぜひそこのところはしっかり守っていっていただきたいと思います。  菰野町の幼保一体化につきまして、ちょっと初めに紹介しました菰野保育園のプレハブですね。ぎゅうぎゅうでそれから菰野幼稚園の空き教室、せっかくいいのができて、2部屋空けておくのもったいないなという思いもいたします。これからの方針と言いますか、菰野幼稚園と朝上幼稚園は、3歳児以上の幼保ということとかは、お考えはあるんでしょうか。菰野幼稚園、朝上幼稚園の運用の仕方ですね。5地区には幼保園があります。幼稚園としては、朝上と菰野があるということですので、柔軟な対応をしていただきたいなというふうに思います。  それともう1点、この4月から入る菰野幼稚園の3歳児、ならし保育は幼稚園に初めて入るという想定から、ならし保育が4月から始まりますが、10月まで続くと聞いております。例えば5歳の上の子がいて、この子は2時に降園、そしてならし保育の子は1時に降園、1時にお迎えにいって、また2時にお迎えにいってということ、そして、2歳でちょっとほかの保育園に行っていたけれども、いろいろなこともあって、菰野幼稚園に3歳児から入る子、いまさらならし保育してもらわなくてもいいんだけどなという声が聞こえてきております。このことについて、この2点について子ども家庭課長さんにお尋ねをいたします。 ○議長(渡辺 昇君) 子ども家庭課長、高田峰昭君。 ○子ども家庭課長(高田峰昭君) 初めての集団保育を長時間行うことにより、生活環境の変化からの疲労感など、園児にとって負担が大きいと思われますので、ならし保育を実施いたしております。  町内の公立幼稚園におけますならし保育に関しましては、3歳児の幼児のみであり、園児の健康管理上、平日におきまして、9月末まで午後1時、10月以降は午後1時30分から帰宅できるように降園準備を行い、この時間帯に保護者のお迎えが可能な方につきまして、御協力をいただいているところでございます。御理解賜りたいと思います。 ○議長(渡辺 昇君) 千賀優子議員。 ○12番(千賀優子君) 園児の都合を考えた措置だとは思うんですが、これもやはり柔軟な形での対応をお願いしたいなと思います。  10月まで1時って、ちょっと大変かなと思いますね。それと朝は2人子どもさんがみえたら、一緒に送っていくんだけれども、帰り1時にお迎えにいって、また2時にお迎えにいって、とても大変ではないかと思いますし、それから幼稚園申し込みに行った時点では、2時まで預かっていただけるということだったので、パートで1時半まで仕事をして、その足でお迎えにいくというふうに決めていた人は、10月以降にならないとその時間も無理だということをお聞きをしております。柔軟な対応をお願いしたいと思います。  それから、幼保一体化につきまして、今後の方針とか、見通しとかありましたら、子ども家庭課長さんか町長さん、お願いいたします。保育行政に力をいれていただいてる町長さんですので、その点もできたら町長さんにお願いしたいと思います。 ○議長(渡辺 昇君) 石原町長。 ○町長(石原正敬君) 先ほども御答弁申し上げたんですけれども、幼保一体化につきましては、住民のニーズに合った形で柔軟に対応していきたいなと思っておりますし、菰野地区、朝上地区の受け入れ体制につきましても、今後、町全体で待機児童が出ないような形が一番大事だと思っておりますので、そのような今までのやり方を継承しながら、運用してまいりたいと考えております。 ○議長(渡辺 昇君) 千賀優子議員。 ○12番(千賀優子君) よろしくお願いいたします。  それでは、男女共同参画の質問に移ります。  菰野町はやはり地域性が強いと言いますか、午前中の出口議員の質問にもありましたけれども、やはり男尊女卑の感じを強く感じます。意識を変えることは難しいとは思いますけれども、昔とちっとも変わっていないなという感じがいたします。  企業や団体との協働と言いますか、そういう点についてはどういうふうにお考えでしょうか。それと区自治会ですね。区の役員関係も今までは女性が出たというのは余り聞いてないんですけども、そういった関係についてお尋ねをいたします。 ○議長(渡辺 昇君) 企画情報課長、河内伸博君。
    企画情報課長(河内伸博君) 男女共同参画の推進につきましては、やはり当然ながら企業とか、団体の方々との協働というふうな推進の仕方、これは重要になってこようかと思っております。  今後、具体的にその辺をどういったら実効性のあるものになっていくかというのは、検討させていただきたいとそのように思っております。  また、区の関係というものですが、これもそれぞれの区の中に事情もございますし、こちらから強制的にというのはなかなか難しい部分がありますけども、そういった今のアンケート調査にも出ておるような、意識の部分、その辺の協議につきましてはさせていただきたいとそのように思っておりますので、御理解いただきたいと思います。 ○議長(渡辺 昇君) 千賀優子議員。 ○12番(千賀優子君) 2005年の菰野町の計画が立てられて、今、町民の皆様から御意見をいただいているようですけれども、これ2010年、平成22年の三重県男女共同参画年次報告が出されております。これによりますと、審議会等の登用状況は12.2%、高いところでは南伊勢町の39.8%、また紀宝町の30.6%、朝日町・伊賀市は29.3%です。この率だけでいきますと、菰野町は最下位です。そして管理職の登用状況、これも三重県0%で、29市町で最下位です。これの一番進んでいるところが伊賀市です。30.9%、名張市の30.3%、ほかにも0%ありますけれども、これも三重県で最下位です。取り組みがおくれているのか、全くしていないのか、よくわかりませんが、ちょっと残念な結果だと思います。このことについて、企画情報課長さんの御意見をお聞きします。 ○議長(渡辺 昇君) 企画情報課長、河内伸博君。 ○企画情報課長(河内伸博君) 今、議員おっしゃられました中で、審議会の委員さんにつきましては、本年度19%というふうなことで、最初の町長からの答弁でも報告させていただいたところでございますけども、その他の率につきましては、決して高いとは言えないというふうには思っております。私どもといたしましても、全くそういうふうなことについて、何も施策をやってこなかったというわけではなしに、いろんな場面において働きかけをやってきたものではございます。ただ、結果として、こういうふうな数字になっておるのは、私としても残念な部分でございます。  ただ、もう1点としましては、いろんな場面場面で、やっぱりそれぞれの状態というのはあると思いますので、そこはしっかりとその辺は受けとめていただくというふうなことを今後、やっていきたいなとそのように思ってますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(渡辺 昇君) 千賀優子議員。 ○12番(千賀優子君) はい、ありがとうございます。  今後の決まっていること、こんなふうに力を入れていきたいというようなことがありましたら、教えていただきたいと思います。 ○議長(渡辺 昇君) 企画情報課長、河内伸博君。 ○企画情報課長(河内伸博君) さきの御答弁でも申し上げておるところとしましては、男性の意識というふうなところを主においたそういった取り組みをやっていきたいと。それから子どもさんの関係、小さいときからそういうふうな意識を持っていただくと。これは学校現場のほうでも絡んでまいりますけども、そういった点を重要視していきたいとそのように思っておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(渡辺 昇君) 千賀優子議員。 ○12番(千賀優子君) なかなか意識を変えてというのは難しい問題ではあると思いますが、よろしくお願いいたします。  ちょっとここで朝日新聞記者が投稿している男の子育てというのがありましたので、ちょっと御紹介したいと思います。  「この子育ては、責務じゃなくてチャンスとして取り上げたいという内容なんですが、軽い響きが余り好きにはなれないが、育児をする男性をイクメンと呼ぶのは、かなり定着したようだ。私にも2歳の子がいて、一応イクメンのつもりでいる。むろん妻の見解は別として」ということですが、「時短勤務でも育児休業をとったわけでもなく、育児と仕事の両立について語る資格は全くない。ただ一つだけ言えるのは、わずかでも育児にかかわることで間違いなく変わるものがあるということだ。それは町を歩いて目に飛ぶ込む風景である。大げさに言えば町が巨大な障害物競走の舞台に見えるようになる。息子が1歳のころ、公立保育園に入れず、いわゆる待機児童だった。都心の保育所にやっと空きを見つけ、妻と交代でベビーカーに子を乗せて通勤をした。歩道の脇を行き交う車、すれ違う自転車、ホームの雑踏、すべてが凶器に見える。ラッシュの電車内では泣きわめく赤ん坊は完全に非常識な存在だ。周囲の乗客の困惑は痛いほどわかる。子連れ通勤を敢行する事情を伝えるすべもなく、胃の痛む日が続いた。乳幼児1人連れて歩くだけで、町の姿がこれほど一変するとは。階段を駆け上がり、閉まりかけのドアに飛び込むことができる現在の自分を座標軸に置くことがいかに一面的か、愚かにも子連れ出勤を経験して初めて心から理解できた。高齢者や障害者にとっては、これが日常なのだろう。変わるのは町の風景だけではない。赤ん坊はこちらの都合もかまわず泣き、おしっこやうんちをし、起きたり眠ったりする。効率や合理性という大人の論理とは全く無縁の生き物だ。そして親である自分にもまたそんなふうに親の手を患わせた日々があったという事実を突きつける。  社会の構成員は、生産年齢人口、つまり、大人だけではない。乳幼児から高齢者までいて、社会は成り立つというごく当たり前のことを子どもは毎日肌で実感させてくれる。昨年から始めた孤独の国という連載記事では、孤独死や介護・虐待などのケースを通じ、男性たちが自分や親とうまく折り合えない事例を多く見てきた。それは戦後日本の男たちが仕事の作法ばかりを身につけ、育児という生身の体が発する言葉に接するチャンスを逃してきたことにも理由があると思う。育児は責務だとみなされることが多いが、大切な権利でもあるのではないか。私たち男性の多くが今までに子育てに参加してこなかったことは、人生についての貴重な学習機会を失ってきたということにほかにならない。その意味で、イクメンブームは男たちにとって、千載一遇の好機なのだ。きっと。やっとそんな当たり前のことに気づいた。世の女性たちは、そういうに違いないけれど」という投稿が載っておりましたので、御紹介をいたします。  初めに言いました食育、また男女共同参画社会、子育て、これは男性も女性もありません。まして、食育ですとか、男女共同参画の事業としての役場としての責務、これは何からとか、こっちからとかいうことではなくて、庁内全部横断的にやっていただく事業だと考えております。きょうあえて、関係ないなと思ってらっしゃる課長さんにも当てさせていただきましたけれども、こういうことを通じて、今、三島のことも紹介させていただきましたけれども、菰野町に今、ちょっと足りないなと思う点は、そういう点ではないかなと細かく縦割り行政がきちっとできて、この質問をするときもそれはうちじゃないとか言われることがありましたけれども、やはり積極的にとらえて、それこそ子育てがチャンスだというように、こういった事業についても、チャンスだととらえて、全庁的に考えていただきたいと思いまして、質問を終わります。よろしくお願いいたします。 ○議長(渡辺 昇君) 以上で、千賀優子議員の一般質問は終了しました。  以上で、本日予定しておりました日程はすべて終了いたしました。  長時間にわたり、皆さんの御協力ありがとうございました。  本日は、これにて散会いたします。御苦労さまでございました。                午後 4時29分 散会...