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平成22年第3回定例会(第3日目 9月 9日)

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  1. 菰野町議会 2010-09-09
    平成22年第3回定例会(第3日目 9月 9日)


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    平成22年第3回定例会(第3日目 9月 9日)         平成22年菰野町議会第3回定例会(第3号)                平成22年9月9日(木) 午前10時00分開議               〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜     第1 代表質問   第2 一般質問 2.会議に付した事件   日程第1から日程第2 3.出席議員(18名)   1番  服 部 住 雄 君        2番  星 川 佳 信 君   3番  藤 田 賢 吾 君        4番  出 口 利 子 君   5番  益 田 和 代 君        6番  伊 藤 雅 慶 君   7番  秦   好 文 君        8番  内 田 親 根 君   9番  渡 辺   昇 君        10番  矢 田 富 男 君   11番  中 山 文 夫 君        12番  千 賀 優 子 君   13番  諸 岡 文 人 君        14番  進 士 尚 義 君   15番  増 田 秀 樹 君        16番  久留美 正 次 君
      17番  加 藤 昌 行 君        18番  中 川 哲 雄 君 4.欠席議員(0名) 5.説明のため出席した者(19名)   町長      石 原 正 敬 君   副町長     増 田 幸 生 君   教育長     櫻 木 政 史 君   消防長     内 田 眞 伸 君   総務課長    田 中 稔 久 君   企画情報課長  河 内 伸 博 君   財務課長    諸 岡 高 幸 君   税務課長    森 脇   隆 君   住民課長    薮 田 修 三 君   会計管理者   板 倉 博 幸 君   子ども家庭課長 高 田 峰 昭 君   健康福祉課長  柴 田 英 二 君   都市整備課長  松 尾   弘 君   観光産業課長  高 橋 正 士 君   環境課長    谷   利 純 君   水道課長    位 田 嘉 則 君   下水道課長   河 内 耕 二 君   学校教育課長  諸 岡 敏 文 君   社会教育課長  川 瀬   敏 君 6.出席事務局職員(3名)   議会事務局長  山 崎 義 幸 君   書記      伊 藤   悟 君   書記      黒 田 泰 弘 君                午前10時00分 開議 ○議長(渡辺 昇君) 皆さん、おはようございます。御苦労さまでございます。  ただいまの出席人員は18名で、定足数に達しております。  よって、平成22年菰野町議会第3回定例会は成立をいたしましたので、再開いたします。              〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ○議長(渡辺 昇君) 直ちに本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付しましたとおりでございますので、よろしくお願いいたします。              〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◎日程第1 代表質問 ○議長(渡辺 昇君) 日程第1、代表質問を行います。  それでは、清風こもの21代表、増田秀樹議員、登壇願います。         〔清風こもの21代表番 増田秀樹君 登壇〕(拍手) ○清風こもの21代表(増田秀樹君) 改めましておはようございます。清風こもの21、増田秀樹でございます。代表質問をさせていただきます。よろしくお願いいたします。  8月9日、集中豪雨により、我が町は甚大なる被害を受けました。議場をお借りいたしまして、被害を受けられた方々に対し、心よりお見舞い申し上げます。  今回の災害では、土木被害23件、農業施設被害30件、林道被害2件となり、公共土木施設災害復旧や生活道路の側溝、路肩などの補修整備や林道などの災害復旧など、全体で約1億円相当の被害となりました。  平成20年9月2日の被害からわずか2年もたたないうちに、このような被害を受けたわけでございますが、全国各地で頻繁に発生する集中豪雨対策には、町として住民の安全と安心して暮らしていただけるまちづくりのために、災害に対する予防、災害応急対策災害復旧など、適切な判断を迅速にかつ円滑に行い、緊急時には臨機応変に的確に対応する職員の能力が求められております。  特に、災害対策本部が設置されるような災害には、職員の能力を十分発揮して、被害を最小限にとどめる責務を担っていることを、全職員自覚し、取り組まなければならないと思います。  このたびの豪雨において、町道杉谷・江平線での橋の落橋につきまして、都市整備課の対応は適切な判断を迅速に行い、本体工事、仮橋、または工事用橋の仮設工事に向け、早急な対応をしていただいているとのこと。杉谷区長はじめ、組員にかわりまして、厚く御礼を申し上げます。  今後も、組員の意見を尊重しながら、早期完了に向け、全力で取り組んでいただきますとともに、その他地区の要望のあった被害場所に対しましても、早急な対応をよろしくお願いをいたします。  それでは、議長のお許しをいただきましたので、質問に入らさせていただきます。  冒頭は町長の答弁をお願いをいたしたいと思います。  昨日の服部議員の答弁では、おおむね迅速に対応できたと言われましたが、私は全く対応できていないと考えます。災害状況は異なりますが、一昨年9月2日の災害を検証し、今回の災害に生かしての災害対策本部と考えます。指揮監督等は、組織として昨日していたのでしょうか。さまざまな情報や住民からの救いを求める問題など、支援できなかったこと。支援体制に時間がかかり、間に合わなかったことなど、反省する点もたくさんあったと考えます。  いつ来るかわからない災害に、前回の反省を繰り返すことなく、支援体制を向上させていかなければなりません。そこで、8月9日、集中豪雨災害対策本部は、機能していましたか。また、今後を踏まえて反省点はあったのでしょうか。その点につきまして、町長から御答弁をいただきたいと思います。  まずは、最初の質問を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。 ○議長(渡辺 昇君) 清風こもの21代表、増田秀樹議員代表質問に答弁を願います。  石原町長、登壇の上、答弁願います。               〔町長 石原正敬君 登壇〕 ○町長(石原正敬君) おはようございます。  清風こもの21を代表されました増田秀樹議員から、防災についての御質問をいただきました。  今回の集中豪雨に関する災害対策本部は、機能していたのかということと、そういったことを総合的に御答弁させていただきたいと思います。  まず、当日の状況でございますが、午前6時25分に災害対策本部を設置し、直ちに対応に入りました。町内の道路、河川、状況確認のため、職員を出動させております。  午前7時には、鵜川原、朝上、竹永、千種の4地区に避難準備情報を発令し、注意を呼びかけましたが、基準を超える雨量を計測した上、現地での状況確認により、杉谷川、焼合川の越水のおそれが強いと判断し、午前8時には松濤園区、一本木団地区避難勧告を出し、この後も午前8時50分には杉谷地区にも避難勧告を出しております。  雨量の多かった朝上支所には、現地連絡所を開設して、職員を派遣しております。さらに、町内の公会所などを避難所として開設していただくよう、各区長さんあてにファクスによる一斉配信、電話による依頼を行い、まず人身措置最優先の対応をしてまいりました。  また、町内各地で家屋の浸水、道路の冠水、河川の越水などが多数発生したため、地区や消防団の方々とも連携し、危険箇所の警戒、監視、浸水箇所への土のうの運搬、設置など、現場対応に当たりました。  今回の雨は、突発的で局地的なものでありましたが、この形の集中豪雨では、短時間のうちに河川のはんらん、道路の冠水、浸水が起こります。このような豪雨の際の対応では、住宅への浸水対策は、素早い行動が求められるものと言えます。  町内全域で予想を超えるような集中豪雨が発生した場合、限られた防災関係者だけの短時間での活動では、残念ながら及ばない点があると考えております。  そのことにつきましては、迅速な対応をするためには、日ごろから各区内の身近な場所に土のうなど、防災資材を十分準備しておくなどの手だてが非常に大切であるとともに、そのことをふだんから周知し、さらに有効に使うための関係者への連絡方法をしっかりと確立していくことも必要ではないかと考えております。  私からの答弁は以上です。 ○議長(渡辺 昇君) 一通りの答弁が終わりました。  再質問がありましたら、御発言ください。  清風こもの21代表、増田秀樹議員。 ○清風こもの21代表(増田秀樹君) 今、答弁いただいたわけなんですが、町長さんが書かれた答弁使用ではございませんので、いささか私の思いとちょっとずれがあるようでございまして、どなたが書かれたのかわかりませんけれども、先ほど、人身措置最優先とか、家屋の浸水に対し、消防団と連携し、警戒や監視したとか、そういったことをいわれましたけれども、自助でどうすることもできないから、2回も対策本部へ救いを求めて電話されておりますので、今から2件、紹介いたしますので、その後、町長には再度、御答弁をいただきたいと思います。  再質問に入らせていただきます。  町長、そして総務課長税務課長、住民課、環境課、健康福祉課、水道課、下水道課都市整備課と順次、お伺いをさせていただきますので、よろしくお願いをいたします。  そこで、対策本部に出された情報や組織の相談、そういったものは課長に言っていたんですけども、準備はしていただけなかったみたいですね。なかったね。そこで、私のところに寄せられた相談2件を紹介をさせていただきたいと思います。  1件目は、朝上地区の方で、駐車場に水が入り、家の中へ入りそうな物すごい勢いで押し寄せる水量と勢いに驚き、不安と恐怖の中、対策本部へ助けを求め、電話された方です。  私が直接お伺いをして内容をテープに録音し、テープ起こしをして本人様に確認いただき、また議場での紹介も了解をいただきましたので、紹介をいたします。  本当なら、生の声を議場の皆さんにお聞きいただくほうが、不安の中、やむなく電話されたことの内容に真実性があってよいと考えておりましたが、ベテラン議長に相談をいたしましたところ、それはできないよと即座にこの資料を私の手元にいただきました。  親切な指導をいただきましたので、控えさせていただきますが、町長、課長さん方々、休憩時間にでもお聞きいただきたいと思います。  それでは、その内容を読ませていただきます。  8月9日月曜日、早朝6時から6時30分ごろ、自宅前の西道路は、側溝は水であふれ、坂になっているので、道路全体にすごい勢いで流れ、北からの道も、側溝から水があふれ、道路全体に勢いよく流れて、側溝のます、ふたのところは、水がぶくぶくと吹き上がって、自宅玄関前から駐車場が少し低いので、すごい勢いで入ってきたので、これはいかんと思いましたので、役場のほうへ電話をしました。  対策本部と言われましたので、「家の前がこういう状態になっておりまして、すごいものですから、何とかなりませんか」と言ったら、名前は言われなかったんですけど、役場の方と思いますけど、「家の中に水が入らないことには、どうしようもない」と、「家の中に水が入ってからでは、遅いんじゃありませんか」とか言ったんですけど、「それよりしょうがない」と言われるものですから、私も仕事に行かなければならないし、電話は一応切って、もう嫌だなと思いながら、水の中へ入って車に乗って、表どおりに出たときに、見回りの男の方2人がずぶぬれになって写真を撮っていましたので、「役場の方ですか」とお尋ねしたら、「違います」と言われ、水の状態を後で役場のほうへ伝えるとのことでしたので、私の家のほうもお願いしましたら、「今、行ってきたところだよ。この異常な雨だから、雨がやむのを待つしかない」と言われ、役場の方でなくてもこのように見回ってくださるだけでも、私たち住民は助かるから、「よろしくお願いします」と頭を下げて、会社に行きました。  雨が降るたびに、不安な生活をしているので、水入りしたところや水入りしそうな場所には、砂袋でも置いていただければ、少しは安心します。  西からの水と、北からの水が、自宅玄関から駐車場にかけて、すごい勢いで流れてきます。東への排水が悪いので、家の前に水があふれます。排水が速やかに流れると、とても安心です。そして、以前に道路南の側溝のふたが変形して、それがもとで転んでけがをしましたら、少し直していただきましたが、側溝のふた、グレーチングになりますが、しっかりした安全なものにしていただくと助かります。とても不安な生活をしています。住民の願いをお願いします。  という内容のものでございます。  水が入ってからでは仕方がないなというようなことだそうでございます。  このように対策本部の対応が悪く、だれが言ったのかを責めるものではありませんが、もう少し親切丁寧な対応が大切と考えます。不安の中、対策本部へ電話しているのに、さらに不安をあおるような対応では、住民が怒るのは当然のことと思います。  次に、2件目の床上浸水をされた家庭の様子をビデオカメラにおさめた現状を見ていただきます。説明は私がさせていただきます。事務局、よろしくお願いいたします。  この御家庭は2階に避難されて、2階からの様子を今、映しております。この赤い車は、道路上で動けなくなり、放置された車であります。道路がいっぱいになっております。これは四駆のジープが、辛うじて今の車を避けるようにして通っていったところであります。このように道路いっぱい、また家の中にもたくさんの水が流れ込んでいるちょうど前が道路になっておりますので、そちらのほうを映したものでございます。この車が待機、放置された車になっております。  これは2階から映しておるんですが、この家は停電、電気が切れておりましてちょっと暗いんですが、2階から写しております。1階のほう。ひざぐらいありまして、今、ちょっと見えにくいと思うんですが、スリッパがぷかぷかと浮いている状況を撮影したものであります。  電気、停電しておりますので、ちょっと暗いので、ちょっとわかりにくいかもわかりませんけれども、その状況を映したものです。これは倉庫だと思いますけれども、いろんなものがぷかぷか浮いて、どうしようもない状況が水が引いて、ちょっと落ちついたところを撮っている撮影でございます。  これは水が既に引いた後の撮影でございます。これをずっと今から映していきますが、何を映そうというのは、これは今から網戸が出てくるんですが、網戸を見ていただくと筋がついています。ちょっとそこですね。ここまで水が入ったということを示しているんですが、家の中へここまで入ってきているという状況の写真でございます。こちらも同じなんですが、この線まで水が入ってきたということを示しております。  これも倉庫がいろんなものがぷかぷか浮いて、そしておさまったところの現状が映ったものでございます。泥まみれになっておりまして、本当に手がつけられない、そういう状況です。これは車を映してあるんですが、ちょっと水がたまった状況を映しておりますけれども、ちょっと確認が無理なんですが、この車は動かなくなりまして、修理に出したと伺っております。これは水が引いてから、ちょうど片づけをしてみえるところでございます。ちょうど干してあるのは床板を外されて干してあるという状況でございます。  これは家のほうを映した状況、これいろんなものが、引き出しがぼんと出ておるんですが、家具類がぬれておりますので、それは干したり、ふいたり、洗ったりしないといけませんので、その中身と言いますか、引き出しなんかが放置されているという状況でございます。  これは畳が干されている状況でございます。床板は全部外してありまして、外のほうにすべて出してあるというところでございます。本当にこのような状況の中、一番大変なのは、やはり後片づけ、後始末、掃除、これが非常に大変な作業になってこようかと思います。これがたんすですけれども、ぬれておりますので、全部引き出しを出して、そして干してあるというふうな状況でございます。  これはずっと床下のほうを映した状況でございます。  こうなりますと、本当に洗ったり、あるいは掃除をしたり、これも先ほどの引き出しなんかが無造作に置いてありますけれども、たんすがぬれておりますので、乾かしている状況でございます。これは床面になっているのは、多分倉庫だと思いますけども、一見、きれいなようでございますが、ここがひどく荒れたところだと思います。いろんなものが無造作に片づけられて、置いてある状況が映されております。  ここも随分、水がつかったところでございまして、いろんなものが片づけられております。ここも非常にひざくらいあった場所だったそうでございまして、非常に土間になっておりますので、それだけ深く浸水したかなというような状況です。今、見ていただいたのが、床上浸水をされた菰野の方の状況でございます。  このように床上浸水は、甚大な被害となり、損害も大きく大変ですけれども、家屋や家具類の水洗い、ふき掃除など、後始末、片づけなど、さらに大変な作業となります。  そこで、このような状況でしたので、役場のほうへ対策本部へ午前1回、さらに午後1回、電話され、「状況を見にきてください」とお願いしましたら、「今、忙しいから行けない」とのことでした。本部では、6時45分に一時体制の職員45人が参集し、雨量及び現場などの現状確認と今後の活動、予想などの確認、さらに救いを求めている声が本部の方々に全く伝わっていない。ある課長さんは、言ってくれれば行ったのにというふうに話されておみえになります。その後、役場から来たのは、唯一、税務課の方が当日の夕方に来ていただき、対応していただいたとのことであります。  砂袋は、水が引き、必要がなくなって、3日後に持ってきていただいたそうです。消毒薬は、役場に取りに行ったそうです。噴霧器はないので、借りて消毒作業をしたそうです。このような対応でよいのでしょうか。きめ細やかなぬくもりのある対応とは言えるでしょうか。  浸水している非常事態のこの家に対して、対策本部の対応は最悪だと思います。救いを求めている家族に、今、忙しいから行けないと誠意ある対応とは思えません。2回も電話しているのに、本部はだれも行かない。絶対に許せない問題と考えます。公助の役割が全く果たされていないのではないでしょうか。  当日、三重県の防災関係の方が、4、5人応援か指導かはわかりませんが、来ていたそうですが、1階のたばこを吸うところで何もすることなく、集まっていたそうです。それも災害の大変なときに一般の方の目につくところでたばこを吸って、ただ話し込んでいる状況であったそうです。  床上浸水3棟と9月1日に公表し、きのうになって2棟に訂正しなければならない。災害から1カ月も過ぎているわけであります。全く対策本部は機能していないことを意味しているのではないでしょうか。  一部の職員は、8月9日に知っていたと思われます。総務課は3日後に知っていたはずであります。対策本部の機能は全く果たしていないと思います。この2件の状況を聞いて、対策本部の対応はどのようにお考えか、再度町長にお尋ねをいたします。
     きのう、服部議員におおむね迅速に対応できたというふうに答弁をなさっています。このようでは、訂正していただかなければならないと思います。  引き続き、総務課長さんにも今の2件聞いて、正しくない部分があれば、否定していただいて結構でございます。どのように思うかお伺いをいたします。  次に、財務課長さんにお伺いいたします。  税務課の対応は、素早く対応され、親切できめ細かな対応と高く評価をいたします。課長以下、部下の連携が密に行われていたものと思います。森脇課長以下、本当に御苦労さんでございます。  3棟の床上浸水の家庭も、当日から翌日までに済ませ、適切な対応をされたと伺っております。税務課の役目として、救援活動の中に被害者に対する町税の減免等に関する措置とありますが、減免に関して2点お伺いをいたしたいと思います。  1、町民税等の減免に関する規則では、第1条、この規則は菰野町税条例(昭和32年条例第21号)規定する町民税、固定資産税及び軽自動車税の減額、または免除について、必要な事項を定める。第2条、町民税の減免の基準については、別表に掲げる区分に応じて、町民税を減額し、または免除する。減免の基準、減免する必要があると認められる者、災害等により被害を受けた者、自己の所有する土地、家屋などの資産が震災・風水害・火災・その他の災害等により、利用価値の減少もしくは機能の低下、またはこれらと同程度の被害を受けたとき、このうち、固定資産税は適用されると考えますが、お伺いをいたしたいと思います。  二つ目、国民健康保険税減免取扱要綱では、平成17年1月17日、要綱第1号第2条、国民健康保険税条例第9条の2の規定により、保険税の減免申請があった場合、保険税を納付することが著しく困難であると認められ、次の各号に該当するものについて、別表に定める範囲内で、減免措置を行うものとする。  第1号、震災・風水害・火災その他これに類する災害により、死亡または資産及び収入に大きな損害を受けたときとなっております。国保の減免も適用されると考えますが、お伺いをいたしたいと思います。  次に、住民課長にお願いいたします。  被害を受けられた菰野3区の方で、78歳と77歳の後期高齢者の御家庭で、後期高齢者医療保険の減免に適用される方と考えますので、親切丁寧な対応をお願いしたいと思います。答弁を求めます。  次に、環境課長床上浸水の家庭には、消毒が必要と考えますが、どのように対応されたかお伺いいたします。環境課が対応した真実をお伺いいたします。  以前は、役場の職員が消毒に行っていたそうであります。課長さんの中にも行った覚えのある方が何人かあるかと伺っております。そこで、私のところに入ってきたことを二、三注意をいたしておきます。  電話したら取りに来いと言われた。けやきへ連絡してくれと言われた。畳がぬれて使えなくなったので、どうしたらいいのかと問い合わすと、50センチ角に切って焼却場へ持ってこいと言われた。消毒器具はあるので、操作を教えてやるから取りに来いと言われた。器具は軽四で運ばなければならないし、高齢者にできないので、小型の借りて、消毒したそうです。このようなことをお聞きしましたけれども、間違いであれば、否定をしていただきたいと思います。  次に、健康福祉課長、昨年、12月議会のときに、柴田課長より資料をいただいておりますので、2点お伺いをいたします。  一つ目、日本赤十字社では、災害時の家には毛布、タイルケット、日用品などの現物支給があります。対応されましたか、お伺いします。  日用品は、どのような品物ですか。お伺いいたします。災害時には担当課として早急に手配する必要があったと考えます。  二つ目、赤い羽根共同募金では、県に災害支援活動がありますが、このたびの災害に支援いただけますか、お伺いをいたします。  企画情報課、このたびの床上浸水された家が、テレビ放送されましたが、企画情報課が情報を提供していただいたものと思いますが、この情報が適切であったか、確認する必要があったと思います。やはりこういったときは、足を運んで確認することが大切かと考えます。  災害の家庭への見舞金についてでございますが、災害弔慰金の支給に関する条例はございますが、床上浸水の家庭には、このようなときにこそ、町長の交際費を使って、見舞金を出すべきと考えます。町長の交際費は、平成20年度は31万6,660円、平成21年度は38万8,282円しか使っていません。交際費は100万円あるわけでございます。  町長は、余分な経費や出費は抑えたいという気持ちで、たくさんの予算が残されていると思いますが、その気持ちは立派なことと思います。しかし、毎年60万円以上残っているわけであるわけでございます。せめて、こういった機会に見舞金として出していただければ、ありがたいと思います。その点についてお伺いいたします。  水道課長にお願いいたします。  今回のただいま映像を見ていただきましたが、床上浸水の被害を受けた家庭では、建物や家具などを洗う水道使用は大量の水を使うわけですので、水道料金の減免していただくと、大変助かると思います。  例えば、10トン分減額するとか、水道料金を半額にするとか、何らかの減免措置をお願いをいたしたいと思います。御答弁を求めます。  次に、下水道課長さん、水道料金で同じことでございますけども、家屋や家具を洗った水は、排水溝にすべて流れ、下水道には一切流れません。汚水処理費にお金がかかるわけですから、下水道料金を取る必要はないと考えますが、減免すべきと考えますが、お伺いをいたします。  次に、都市整備課に質問というよりも、聞き置いていただきたいと思います。  まだこの後、一般質問も控えております。その方とダブる部分もあろうかと思いますので、答弁は求めません。  私は、ただいま紹介した2件を含め、床上、床下浸水をした家、並びに周辺の排水路を調査の上、必要に応じた排水対策をお願いしたいと思います。  誠実な課長さんで、実行力のある課長さんでございますので、信じてよろしくお願いをいたしたいと思います。  これで再質問を終わらせていただきます。順次、御答弁をお願いいたします。 ○議長(渡辺 昇君) 順を追って答弁させます。  各課長に答弁させます。  まず総務課長、田中稔久君。 ○総務課長(田中稔久君) それでは、お答えをさせていただきます。  まず、1点目の朝上地区の方の通報に対して、適切な対応がとられなかったというふうな御質問でございますけれども、当日につきましては、ちょうど議員が申されます6時から6時半ぐらいの間につきましては、かなりの雨量によりまして、非常に各地で被害が、床下に雨が雨水が侵入したり、そういうふうなことが起き始めた時間帯であろうかと思います。それで我々も電話対応をしたわけでございますけれども、その時間帯にすべて適切な対応をしたかといわれますと、確かに電話を受けることが精いっぱいで、適切な対応がなかったとも考えております。  いずれにいたしましても、災害でございますので、そういうふうな状況でありましても、十分相手の方に伝わって理解をしてもらえる説明が基本だと考えております。そういうふうな説明がどういうふうな状況であったとしても、できなかったというのは、今後の反省点ということでございまして、取り込んでおりましても、その意思はきちっと伝える、そういうふうなことを今後は心がけていかなければならないというふうに、その点につきましては、課題とすべきというふうに思っております。  それから、映像で見せていただきました中菰野の床上浸水でございますけれども、我々の手元に残っております対応の記録では、9時に電話をいただいたというふうになっております。これにつきましても、そのときにどのような対応をされたか、今ではちょっと推しはかることはできませんけれども、恐らく朝から職員は出ておりまして、なかなか打つ手がなかった中で、現場のほうへ恐らくやっていただかなかったのではないかというふうに考えております。  特に、その日につきましては、朝から土のうというふうなことで、土のうの運送に負われておりまして、ちょうど土のうのストックがなくなるというふうな状況で、とにかくその対応するまで手が回らなかったというのが実情でございまして、大変御要請をいただいた方には迷惑をかけまして、申しわけなく思っております。  今後につきまして、そういうふうな状況がなるべく起こらないように、資材等の提供がスムーズに起こるように、そしてそれを活用する人間がうまく役場の職員は当然でございますけれども、消防団とか、地区の方でなるべくその場所に迅速に対応することが必要というふうに考えております。  それから、きのうもお断りをいたしましたけれども、床下浸水の報告、3件が2件であったということで、これにつきましては大変申しわけなく思っております。情報の共有が足りなかったということで、これにつきましては、今後の課題とさせていただきたいと思います。  それから、土のうの配付が3日後に行われたというふうなことでございますけれども、これにつきましては、済みません。申しわけありません。床上浸水が3件というふうな報告をさせていただきまして、実はこれが2件であったということにつきましては、内部の情報共有が悪かったということで、反省をいたしております。  それから、土のうの配付でございますけども、3日後に配付はされたということでございますけれども、これにつきましては、引き続き、翌日にも大雨警報が出されたわけでございますけども、まだまだ天候が不安定な状況、そして12日に台風4号が近づいて、これについても警報が出る恐れがあるということでございまして、今回、床上・床下で被災をされました方々のもとに、土のうを届けさせていただいたということで、予防措置ということでお邪魔をさせて、一応説明はさせていただいて、置かせていただいたわけでございますので、御理解賜りますようお願いいたします。  以上でございます。 ○議長(渡辺 昇君) 続いて、森脇税務課長。 ○税務課長(森脇 隆君) 今回の災害におきましては、対策本部の情報をもとにしまして、課税台帳を確認する中で、先ほど申されました減免の関する規則に要件が該当するかどうか、現場確認を行いまして、減免措置に該当するという判断になりましたものですから、その指示を仰ぎまして、固定資産税と国民健康保険税の減免を行ったところでございます。  なお、対象となりましたのは1世帯ということになりました。  以上でございます。 ○議長(渡辺 昇君) 続いて、薮田住民課長。 ○住民課長(薮田修三君) 先ほど、税務課長がありました中で、菰野地区の2名の方、高齢者世帯でございますけど、内容の確認等がうまく図れていなかった点のことでおわびをしたいと思います。  住民確認についての後期高齢者分については、今、対応中でございますので、親切な対応をしてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(渡辺 昇君) 続いて、谷環境課長。 ○環境課長(谷 利純君) 増田議員がおっしゃられるとおり、環境課といたしまして、薬剤の配付、また道具の貸し出しということで、4台ほどありますけれども、区長を通じて当日、8月9日以降の話なんですけども、薬剤の配付ということで、当日、薬剤の手配と機械の再点検ということで、こちらのほうで点検をさせていただきまして、いつでも貸し出しができるように整えておりました。  ただ、この機械につきましては、そのものが各地区にあるような消防ポンプの可搬式のような大きなものでありますので、どうしても軽四がいるということで、軽四で取りに来ていただけませんかというようなことで、指導はさせていただいてます。  それと、区長を通じてということで、区長さんのほうにも大変お願いをしておったわけでなんですけども、薬剤の配付、また申し出があれば、うちのほう手配をさせていただきますと。清掃センターのほうに取りに来ていただけませんかということで、御案内をさせてもらってますけども、おっしゃるような取りに来いとかいうような横着な言葉は使ってませんので、その辺だけ御理解願いたいと思います。  それとまた、それ以降も畳の搬入とかいろいろ問い合わせ等ありますけれども、うちの職員も現場のほうでお手伝いをさせていただきながら、50センチに切ったりさせていただいております。現実、以前に搬入してもらった方についてもお手伝いをさせてもらって、畳に限らず、お手伝いをさせてもらって、通常の搬入要領に基づいて手数料も減免させてもらいながらやっておりますので、御理解いただきたいと思います。  それとちょっと話は変わりますが、8月9日以降、し尿くみ取りの関係もございます。当然、8月9日に大雨でくみ取りの世帯で浸水したという部分がありますけども、それについては8月9日以降のくみ取りの部分で調査をさせていただきまして、昨年とか、それからここ定期収集でやっておりますので、一応、どれぐらいのくみ取りが毎回あるかということで調査しております。それをはるかに超えた分については、水が入ったのではないかということで、本人のほうに減免措置の書類も送らせていただきまして、申請があれば、減免をするという形をとらせていただいておりますので、御理解願いたいと思います。  以上です。 ○議長(渡辺 昇君) 続いて、柴田健康福祉課長。 ○健康福祉課長(柴田英二君) ただいま質問ございました日本赤十字社の現物支給の関係でございますが、三重県の赤十字社、三重支部の規定によりますと、規定があるわけでございますが、床上浸水の場合につきましては、日用品、タオルとか歯磨きセット、それからそういうふうなものを箱に詰めたものがございまして、基本的には1世帯4名ということで、そういうセットを規定によりまして、送るようなことで基準が定められております。健康課としましては、そのとき昼間でしたもので、うちとしましては、そのときに基準どおり持っておりませんので、本当に申しわけなく思っております。  今回につきましては、そのようなことで、規定がございますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(渡辺 昇君) 続いて、河内企画情報課長。 ○企画情報課長(河内伸博君) 交際費で見舞金をということでございます。現計予算におきまして、災害救助費、扶助費でございますが、そういったものも予算計上させていただいているところでございますので、交際費の支出ということになりますと、そのあたりも整理が必要になってこようかなと思いますので、御理解を賜りたいとそのように思います。 ○議長(渡辺 昇君) 続いて、位田水道課長。 ○水道課長(位田嘉則君) 水道につきましては、菰野町の水道事業給水条例におきまして、減免について規定しているわけでございますけども、今回、床上浸水となりました2件につきましては、8月8日と11日にメーターの検針をいたしております。その時点では、今回の復旧に係る水道の使用料というのはちょっとわからないわけでございますけども、今後、10月の検針等を見ながら、判断してまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(渡辺 昇君) 続いて、河内下水道課長。 ○下水道課長(河内耕二君) 下水道料金でございますが、水道の使用料によって下水道料金を算出するという形のものになってます。  ですが、水道と同様に、減免の規定もございます。先ほど、水道課長言いましたように、水道量をそれを確認する中で、今後対応という形に判断していきたいという形になってこようかなと思っております。  以上です。 ○議長(渡辺 昇君) 続いて、松尾都市整備課長。 ○都市整備課長(松尾 弘君) 今、排水路につきまして、今まで相当整備を重ねてまいりまして、災害につきましてはかなり減ってきたなとは思っておりますけれども、今回、90何ミリというなかなか予想もされない豪雨の中で、今回、被害に遭われた箇所につきましては、やはりそこら辺につきましては弱い箇所であったと考えております。  今後、調査をしながら、何かいい方法があるかどうか、下水道課も含めて、関係課、当然、農林施設のところもございますので、関係課の中で調整をしながら、改善策を検討してまいりたいと思います。 ○議長(渡辺 昇君) 以上で、答弁は終わりました。  再質問がありましたら、御発言ください。  町長から申し出がありますので、石原正敬町長、答弁願います。 ○町長(石原正敬君) 今るる各課長が答弁申し上げたわけなんですけれども、災害時と言いますか、災害の中で、いろいろと段階があるのかなというふうにして思っております。  まず、災害が発生しつつある段階、そしてまたそれが、災害が発生しながら、いろんな情報が集中的に上がってくる段階、そしてまたそれが終息しつつありながら、被害状況を確認して、さらに事後処理にいく段階とこういうようなことがあるわけでございます。そういった中で、今回の場合におきましては、予想をはるかに超えるような雨量があったということもありますけれども、そういった中で、まずは生命・財産を第一に守るという一義的な意味合いの中で行動をとるということが、我々に求められていることであるというふうにして思っております。そして、それにはやはり町内一円がどういうふうな状況にあるのかという情報をしっかりと把握するということがありましたし、今回につきましては、河川のはんらんというものについて、やはりしっかりと対応していこうという重点的な事柄があったわけでございます。  そういう中で、生命と財産と言いましても、そこにはもう一つ段階がありまして、次にやはり生命をどういうふうにして安全を確保していくかということが、優先順位が高くなろうかというふうにして判断しているところでございます。  今おっしゃられたやはり床上、床下問わず、個人の町民さんの財産が損なわれるということに対しましては、大変私自身も心苦しい思いをしておるわけでありますけれども、そういった中においても、やっぱり生命の確保ということは、より一層重要なことではないかなというふうなことを、私は念頭に置いて指揮をとっているところであります。でありますので、まず、あの状況の中で、避難勧告情報、あるいは避難勧告を打つということ、発令するということの意味合いにおきましては、やはりその区域の方々にいち早くみずからの身を守っていただきたいという情報発信とさらにもう一つは、各区におきまして、避難所を開設していただくと。その開設していただくに当たりましても、地元の区長さん、あるいは区役員さんと密接な連携を取りながら、一つ一つ塗りつぶすような作業をしなければならないということもございます。  さらには、その中でおさまらない、もしくは自主避難をされる方に当たりましては、各コミュニティセンター、あるいは避難所の開設をどのようにしていくかということをやることが、私に課せられた生命を守るということについて、非常に重要なことではないかなという思いで、今回は対応をさせていただきました。  さらに、河川のはんらんにつきまして、もう一方で重要なことは、その護岸が崩落するというようなことがございます。その護岸の上に町道等がございました場合は、そこで走っている自動車・乗用車がそのまま転落するという危険性もございます。今回はたまたま朝方から昼間にかけての災害でございましたので、そういったことの把握は一見見ればわかるという段階ではありましたけれども、町内一円において、そういう箇所は即座に通行どめをして、生命を守っているというようなことが次に重要なことではないかなというふうにして思います。そういった中で、私自身といたしましては、そういう重きに置いた中で、住民の皆さん方とも連携を取りながら、対応をしてまいったということでございますので、御理解賜りたいと思います。 ○議長(渡辺 昇君) 以上で、答弁は終わりました。  再質問がありましたら、御発言ください。  清風こもの21代表、増田秀樹議員。 ○清風こもの21代表(増田秀樹君) ありがとうございます。  ちょっと今、総務課長言われましたので、砂袋の話ですけども、災害協定を結んでいる業者の方からお聞きしましたが、砂袋はたくさんあったのに、言ってくれれば幾らでも持っていったのになというふうな話を伺っております。  そういった対応がなされてないということであるわけであります。  水道、下水につきましても、10月の検針を見て対応するということでございますので、ひとつ水道、下水道課、よろしく対応をしていただきたいと思います。  健康福祉課の日用品ですけれど、やはり2件だから、3件だから申請しないとか、10件やったらするとか、そういう問題と違いますよね。対応せないかんのです。対応する。そしてそれに変わるものであればするということが大切と思いますので、やはり自分の課は今、何をするのか、何をするのかということをしっかりと考えていただいて、早急な対策をお願いをいたしたいと思います。  時間が早く終われということでございますので、もうどんどんいきます。  総務課長にお伺いいたします。  災害対策本部として、今後に反省を生かし、次なる災害に備え、各課の行動マニュアルが必要と考えます。菰野町防災計画をもとに、各課の初動体制が重要と考えます。明日にも発生するかもわからない集中豪雨ですので、各課の行動マニュアルを早急につくっていただきたいと思います。御答弁を願います。  税務課は答弁、結構でございますので、ちょっとお願いということで、先ほど、議長、都市整備課言っていただきましたけども、結構ですので、町民税について確定申告によって雑損控除ができますので、また詳しく丁寧に被害者の方に説明をいただければと思います。  普通自動車税は、県の対応になっておるわけですので、普通自動車税の減免につきましても、適用されるのであれば、詳しく丁寧に説明をしていただきたいと思います。答弁は結構でございます。  環境課にお伺いします。  消毒薬について2点お伺いいたします。  菰野町の高齢者率は、21.7%となっております。昨年より208人増の8,900人になります。また、ひとり暮らしの高齢者数は538人に及びます。また、寝たきりの方、障害のある方など、体の不自由な方は、1,866人になります。全体で約1万1,300人になります。このような家庭には、町として、町として、消毒をしてあげるべきと考えます。床上浸水のこのような家庭には、町として消毒の対応をお願いしたいと思います。誠意ある御答弁を再度お願いをいたします。  二つ目に、環境課、お願いします。  床下浸水の家庭に対しましては、悪水が家の中に入っております。これからまた来年に向けて、梅雨時期にはカビが発生したり、害虫が発生する可能性がありますので、床下浸水の家庭においても、調査の上、必要であれば、消毒薬の配付をお願いしたいと思います。お考えをお願いをいたしたいと思います。住民の方々に喜ばれる決断をお願いをいたしたいと思います。  健康福祉課長、次なる災害に備え、環境課と連携を密にして、健康被害の対策を考えていただかなければなりませんので、健康・環境面での被害者に対して、何が必要かを調査いただき、床上、床下浸水家庭の必要とする日用品や特に何が必要とお聞きしたら、モップだそうでございます。モップ、あるいはたわし類など、こういったものを一定限度額を決めて、対策を講じていただきたいと思いますが、お伺いをいたします。  以上で、再々質問を終わります。よろしくお願いいたします。 ○議長(渡辺 昇君) 各課長に答弁させます。
     まず、田中総務課長。 ○総務課長(田中稔久君) お答えをいたします。  行動マニュアルをつくってはどうかというふうなことでございます。確かに各課それぞれに固有の事務といたしまして、災害時には対応いたしておりますけれども、やはりこういうふうな集中豪雨等の災害もふえてきております。それらをスムーズに初動体制がうまくいくようにというふうなことで、そういうふうなマニュアル的なものを検討するということは必要かと思っております。  以上です。 ○議長(渡辺 昇君) 続いて、谷環境課長。 ○環境課長(谷 利純君) 増田議員の再質問についてお答えをさせていただきます。  薬剤の関係ですけども、高齢者の関係でございますけども、これについて消毒してはどうかということなんですが、健康福祉課、また社協のひとり暮らしの世帯等、いろいろ調査されてみえると思いますので、そちらとも協議を図って、対応していきたいと思いますが、その点よろしくお願いしたいと思います。  それと、床下の関係なんですけども、それについても、もう既に調査というか、各区長さん並びに対策本部のほうからも資料をいただいております。申し出がありましたら、薬剤のほう、床上の方と一緒のような対応で配付をさせていただいておりますので、御理解願いたいと思います。  以上です。 ○議長(渡辺 昇君) 続いて、柴田健康福祉課長。 ○健康福祉課長(柴田英二君) 健康福祉課でございますが、ただいま質問ございましたように、当然、いろいろと健康的なものもありますので、健康ケアもそういう被害に遭った方の健康の相談も兼ねながら、モップのこと言われましたので、そのあたりも県のほうに要請しまして、実態にあったものになるようには申し入れしていきたいと考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(渡辺 昇君) 以上で、答弁は終わりました。  再質問がありましたら、質問内容を整理の上、御発言ください。  清風こもの21代表、増田秀樹議員。 ○清風こもの21代表(増田秀樹君) 最後の質問に入らさせていただきます。  被害を受けた住民の方々、また将来の災害に不安のある多くの住民は、町長の誠意ある決断を望んでおみえになりますので、素直な気持ちで御答弁をお願いいたしたいと思います。総括として、町長には、再度5点お伺いをいたしたいと思います。  一つ、床上、床下浸水の家庭への消毒。必要に応じてしっかりと対応していただきたいと思います。消毒について。  2、床上浸水の家庭への必要な品物の提供をしていただきたいと思います。  3、町長の交際費、見舞金について、町長の決断でこの機会に出していただく方向で、決断していただければと思います。  四つ目、床上浸水の家庭への水道料金の減免、ただいまちょっとお伺いいたしましたけども、さらに前向きな御決断をお願いいたします。  五つ目、災害に対する先ほども総務課長言われましたけども、もっともっと総合的なハザードマップ、あるいは防災マップを早急につくる必要があると考えておりますが、どのようにお考えかお伺いをいたしたいと思います。この5点について町長にお伺いをいたします。  以上で、質問は終わりますが、提案として申し上げたいと思いますので、総務課長さんにお願いして、答弁は求めません。何人かの方からお伺いをいたしましたので、それを提案とさせていただきます。  防災無線でございますけれども、避難勧告などの通報でございますが、一般の住民の方々には非常にわかりにくい、本当にわかりくいなということを何人かおっしゃっておみえになりますので、もう少しわかりやすい説明で放送していただくと、よいのではないかと思います。  二つ目は、これも避難勧告が発令された地区でございますけども、今多分やってないと思いますけれども、そういったところには防災無線も聞いておりますけれども、広報車で回って、ぐるぐる回って、その地区に対してひとつ広報活動も図っていただきたいと思います。  もう一つは、以前、市や町で多く取り入れられておったんですけれども、こういった災害とか、緊急を要するとか、なかなか初動体制がうまくいかない。どうしてもおくれるということで、すぐやるかという、昔、課長さんだったら知っていると思うんですけども、そういったものをこの菰野町にも実現できたら、すぐに対応ができるんじゃないかなというふうに考えておりますので、その点も御協議をいただければありがたいと思います。  もう1点、ちょっとだけある議員からの訴えを一つ述べさせていただきます。  ある議員、N氏から13日早朝、9日の災害の影響で突然道路が陥没し、大きな穴が空いているので、住民の方がこれは危険と判断し、役場のほうへ連絡したとのことで、安心したそうですが、再度確認すると、何ら対応していないので、議員みずから連絡したところ、余り緊急性がないと判断し、何もしなかったそうであります。  議員がしかりつけたら、直ちに対応したそうです。これでは役場の危機管理が麻痺していると嘆いておみえになりますので、1議員の言葉を皆様に申し添えておきます。  以上で、私の質問をすべて終わりますので、町長の答弁のみお願いをいたします。 ○議長(渡辺 昇君) 石原町長、答弁願います。 ○町長(石原正敬君) 順次お答えいたしたいと思います。  床上・床下のお宅に対する消毒の件でございますけれども、今、環境課長が申し上げたとおりでございまして、今後、皆様方に適宜適切に行ってまいりたいというふうにして思っておりますし、今後のこういった水害における対応につきましても、もう一度、反省を踏まえて、その協議を踏まえて、どうあるべきかということをもう1回見直していくということも重要かと考えておるところであります。  同様に、物品の配付につきまして、これは床上に関してということでお伺いいたしましたけれども、先ほど健康課長、御答弁申し上げたとおり、そこのお宅に何が必要かということと生活必需品を準備しておくということの両側面あろうと思いますので、そのように対応してまいりたいと考えております。  4点目の水道料金につきましては、水道課長、御答弁申し上げたとおりであります。  あと3点目の見舞金の件でございますけれども、企画情報課長申し上げたとおり、その際に、町長交際費であるのが適切なのか、あるいは見舞金そのものをどのように支給していくかというのは、これは大きな課題になるというふうにして考えておりますので、今後の検討課題とさせていただきたいと思います。  そして、5点目の総合的なハザードマップということなんですけども、これについては具体的などういったものをということが把握、議員がどのようなものを想像されているのか、少しちょっとわからないわけでございますけれども、それ個々に水害が起こる状況、状況によって変わってくるということをまず抑えつつ、今後、そういったものがどうあるべきかということは、町全体として把握すべきことなのか、町全体としては一つ把握するんですけど、それをどういった形で住民の皆さん方に周知するかということについては、小学校区ごとにやるのか、河川流域ごとにやるのか、そういったことを含めまして、考えていかなければならない課題ではないかなというふうにして思っておりますので、御理解いただきたいと思います。 ○議長(渡辺 昇君) 以上で、清風こもの21代表、増田秀樹議員代表質問は終了しました。  ここで、暫時休憩いたします。                午前11時16分 休憩              〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜                午後 0時58分 再開 ○議長(渡辺 昇君) 再開をいたします。              〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◎日程第2 一般質問 ○議長(渡辺 昇君) 日程第2、一般質問を行います。  発言の順序は、会議規則第49条第3項により、議長においてあらかじめ定めておりますので、その順序に従いまして、発言をお願いします。  なお、質問時間等については、慣例申し合わせ事項に定められておりますので、時間を守っていただきますよう、よろしくお願いいたします。  それでは、17番議員、加藤昌行議員、登壇願います。            〔17番 加藤昌行君 登壇〕(拍手) ○17番(加藤昌行君) 17番議員、日本共産党の加藤昌行です。  質問の第1は、第5次菰野町総合計画基本構想(案)を菰野町らしさのある特徴を持った構想にするように求めるものであります。  一つは、今回の基本構想(案)には、石原町長の顔が見えません。総花的な構想ではなく、町長の執行権を生かした顔の見える基本構想(案)が必要ではないでしょうか。  二つは、健全財政の菰野町の財政力を生かし、子育て支援、福祉、保険、医療の充実をした自然豊かなまちづくりを進めることが大切であります。  三つは、地域の活力を生かし、地域と連帯をしたまちづくりを進めることであります。  以上、町長の答弁を求めます。  質問の第2は、平和のための戦争展開催や戦争遺跡や遺物などの保存と活用を求めるものであります。  戦後65年を経過をして、あの太平洋戦争当時の若者も年とともに亡くなるなど、人と物も風化しつつあります。悲惨な戦争の真実を後世に伝えることは、現代に生きる私たちの責任であります。平和を守るため、憲法9条を守り、核兵器廃絶の先頭に自治体が立つことが大切だと思います。  こうした中で、戦争の戦跡・遺物の保存は急務であると考えます。菰野町内にある戦跡・遺物など、収集・保存に努めるよう求めるものであります。  町長の答弁を求めます。 ○議長(渡辺 昇君) 加藤昌行議員の一般質問に答弁を願います。  石原正敬町長、登壇の上、答弁願います。               〔町長 石原正敬君 登壇〕 ○町長(石原正敬君) 17番議員の加藤昌行議員から御質問いただきました。大きく2点、第5次菰野町総合計画基本構想(案)について御質問いただきました。  去る8月19日の議会全員協議会で御説明をさせていただきました第5次菰野町総合計画素(案)、これたたき台でございますけれども、につきまして、当日も御意見をちょうだいした部分でございますが、この総合計画の中で私なりに今後、10年間における菰野町の夢を語るとともに、特徴を出し、そのことから私の顔が見える計画をつくるべきとのことでございます。  まず、私の一番の思いといたしましては、6月議会でも御答弁させていただいたところであります。当町であれば、4万人規模の基礎自治体として持続できるような、さらには、日本全体として人口が減少していく中で、菰野町として生き残っていくための方向性や指針を書き込むべきであるというものであります。  このことにつきましては、さきにお配りさせていただいております住民アンケート調査の回答の中でも健全な財政運営が行われることへの重要度が高い点などからも伺われるものであり、また、総合計画策定検討委員会において、委員各位からも御意見としてちょうだいしているものでございます。  しかしながら、全員協議会時にもお答えさせていただきましたように、私の思いをもう少し書き込める部分、強調できる部分がないか、知恵を絞らせていただき、菰野町らしさのある計画をつくり込んでいきたいと存じます。  次に、財政力を生かしたまちづくりをとのことでございますが、今議会初日に御報告申し上げましたが、町財政に係る平成21年度健全化判断比率及び資金不足比率の中の各項目別比率は、現時点においては全く心配の要らないものでございます。しかし、今後、確実に進むことが予測される高齢社会においての医療や介護に係る社会保障費の伸びや福祉的な経常経費となる扶助費の増加、さらに、現役世代として税を負担をいただく年齢層の減少に伴う税収減の予測などが懸念されるものであり、既に当町の近年の決算にもあらわれております実質単年度収支の赤字額の増加とそれに伴います財政調整基金の減少傾向、また経常収支比率の上昇などを勘案いたしますと、やはり現状の自主財源、依存財源とも、中長期的な脆弱性と地方交付税を前提とせざるを得ない財政運営においては、積極的な財政支出を行っていくことは、いささか困難な状況ではないかと考えております。  そこでやはり重要となってまいりますのは、3点目の項目であります。地域との連携したまちづくりというのがキーポイントであると私も考えるものであります。  したがいまして、全員協議会での素案、たたき台における五つの基本目標に共通する指針として、「持続可能なまちのために」として記述させていただいておりますが、住民と行政がそれぞれの役割を担い、助け合い、支え合う中で、自助・共助・公助のバランスを保っていくことが必要であり、当町の強みである地区組織や人と人とのきずなに根ざした住民主体の活動が継続し、発展するような環境づくりを行政として支援するとともに、形成していかなければならないと考えているところであります。  次に、大きく平和のため平和に関する質問をいただきました。  戦跡保存についての御答弁を申し上げたいと思います。  これにつきましては、菰野町清掃センター近くの前野の丘には、竹永陸軍特攻用飛行場の指揮所用防空壕が二つ残っております。1945年、中京圏の防空強化のため、現在の菰野町永井・竹成の地に特攻用飛行場が建設され、竹永小学校正門前から大和ハウス工場付近までのおよそ1,500メートルの滑走路がつくられましたが、実際は使用する前に終戦となりました。  現在は、コンクリート製の半地下式指揮所2基が残っておりますが、永井地区によって安全面から周囲をフェンスにて整備され、説明板も設置されております。  ここにつきましては、地元永井地区の皆さん方とともに、一度訪れさせていただきまして、その際にも各地区の永井区の皆さん方からいろいろと昔話ですとか、あるいはここのフェンスをつくった際の御苦労などを聞かせていただきまして、非常に貴重な戦跡であるなというふうなことを感じているところであります。  また、潤田地区にあります凱旋門は、県道千種赤水線の両側に2柱が建てられており、この凱旋門は日露戦争から戻った兵隊を迎えるため、1905年、明治38年10月に石工により、花こう岩(御影石)でつくられたもので、1980年、昭和55年5月の植樹祭の道路大改修に伴い、凱旋門も修復されております。  その他にも江野地区には、千種、菰野富士に広がる江野高原の原野に1910年、陸軍千種演習場がつくられました。この練習場では、野戦銃砲・歩兵砲の実弾射撃の訓練が行われており、当時の千種村の人たちの協力によって建てられ、諸物資の調達なども任されていたようであります。  終戦までの35年間続いた演習場も、ゴルフ場用地となり、他は農地や自然豊かな里山の姿に戻っておりますが、今も戦争遺跡の一部として塹壕と堡塁などの一部が残されておりますが、民間の方の所有となっております。  さらに、兵舎跡地については、1995年に千種西財産管理組合が「不戦の決意を新たにしよう」の思いから、元陸軍兵舎跡に石碑を建立しており、石碑の裏には「平成7年8月吉日 戦後50年不戦の記念」と刻まれております。この兵舎跡の活動をされた皆さん方によりまして、千種小学校においては、千種西財産管理組合の方によって、平和についての講習も開かれていると私は聞き及んでいるところでございます。  このように町内にも戦跡が幾つか残されておりますが、その保存につきましては、各地区などが戦争の歴史を忘れないために、安全面を考慮し、保存し、守り、語り継いでいただいておりますので、その思いを大切にしていきたいと考えております。  また、史跡などの指定には、地権者の同意などもございますので、今後の検討課題とさせていただきたいと思いますので、御理解いただきたいと思います。 ○議長(渡辺 昇君) 一通りの答弁が終わりました。  再質問がありましたら、御発言ください。  加藤昌行議員。 ○17番(加藤昌行君) まず、総合計画についてです。  先ほど、地方公共団体財政健全化法に基づく結果が速報値で出されています。健全化法に基づく四つの基準について、町長はどのように評価をしておりますか。 ○議長(渡辺 昇君) 石原町長。 ○町長(石原正敬君) 健全化法に関する四つの手法につきましては、今のところ大丈夫であるというふうにして思っておりますけれども、あれにつきましては、主に今まで借金をしてきてないというようなことを主にあらわす数値でありまして、それが将来にわたる負担になるか、ならないかという視点だというふうにして考えておりますので、御理解いただきたいと思います。 ○議長(渡辺 昇君) 加藤昌行議員。 ○17番(加藤昌行君) 総合計画案は、こんなふうに書いてるんですね。権限委譲が進む一方で、必ずしも地方への財源移譲が進まず、地方の行財政運営は一層困難になると指摘されていることからと書かれています。  国は、権限委譲はするけれども、地方にそれに見合うお金を移譲しないという現実があるんですね。財源移譲が進んでいないというこの現状について、町長はどのようにお考えですか。 ○議長(渡辺 昇君) 石原町長。 ○町長(石原正敬君) 昨今の権限委譲だけに限らず、昨今の地方行政を取り巻く場合、特に基礎自治体を考えた場合におきましては、各種福祉施策ですね。例えば、高齢者福祉、障害者福祉などの法律が成立した後に、その事務を基礎自治体のほうにやってくださいよというようなことがままにしてあるわけですけども、それに伴って財源が必ずしも来てるかな、あるいはきめ細かな福祉サービスを提供するためのそういったかゆいところに手が届くような、そういう部分についてはなかなか財源というのは、来ていないのかなというところもあります。  それともう一方で、それに対して、やはり地方交付税という制度がありますので、そういった中で足りない部分、基準財政需要額に対する分の収入額を引いた分の足りない部分については、財政調整機能を働かせているというようなことは、ありがたいことではありますけれども、総体的に見ると、少し財源が足りないかなというふうにして考えております。 ○議長(渡辺 昇君) 加藤昌行議員。 ○17番(加藤昌行君) そういった中で、ますますこれから地方の財政は厳しくなるだろうというふうに書かれているんですね。国に対して地方が権限委譲に見合う財源をきちっとやっぱり保障することが私は必要だというふうに思うんですが、その点について町長は必ずしも不足している部分があると、今、答弁されましたけれども、いかがお考えですか。今後についても。 ○議長(渡辺 昇君) 石原町長。
    ○町長(石原正敬君) もちろん、そういう基礎自治体の立場で、そういうことを求めていくということは、いろいろな場において、私も声をあげているところではありますけれども、国自体の財政もこれ逼迫しているということでありまして、税金と言いますのは、国民皆さん方からいただくわけでありますので、その中でパイの取り合いを地方と国がやっていくということを、簡単、単純な形でそういうことは私はすべきではないのかなというふうにして思っております。必要な財源を求めていくということは当然でありますけれども、だからといって、国に対してないお金を菰野町によこせ、三重県によこせ、国はここまで使うというようなことだけでは、これからの課題というのは解決できないのではないかなということを考えておりますので、要望をあげると同時に、今後、地方と国の関係を議論をしていくというような立場で私は考えているところであります。 ○議長(渡辺 昇君) 加藤昌行議員。 ○17番(加藤昌行君) そうすると、議論をして、どういうふうにすればいいと町長はお考えですか。 ○議長(渡辺 昇君) 石原町長。 ○町長(石原正敬君) それについては、単純に言いまして、私の思いですけれども、社会保障などの福祉サービスについては、現在の給付水準等をかんがみますと、やはり国全体として保障する部分については、国が財源を手当していくべきではないかなというふうにして思っております。  その他、さまざまあるわけでございますけれども、インフラの整備ですとか、社会福祉、社会保障以外の部分については、ある程度、自由な一括的なものをいただきながら、それぞれの町が判断していくというような制度がいいとは考えておりますけれども、これもその他の基礎自治体とも横の議論もやはりしなければ、過疎の方の思いもあるでしょうし、うちのような4万人の規模もあるでしょうし、さまざまな地方の実態ということを議論していかなければならないかなというふうにして考えております。 ○議長(渡辺 昇君) 加藤昌行議員。 ○17番(加藤昌行君) 社会保障の財源は保障されていると思いますか。 ○議長(渡辺 昇君) 石原町長。 ○町長(石原正敬君) イエスノーでなかなか答えにくい部分でありますけれども、これから当町も大体介護保険、いつも言うんですけれども、介護保険の給付で1億円弱ぐらい、もしかすると6,000万円から7,000万円ぐらいの増がありますので、単純に一般会計の負担が1,000万円強ぐらい毎年、町の財政で増加していく分があるというところでありますので、そこについては、現在の我々の収入から見れば、もう少しいただけるとそのことについては、高齢者の方にもう少しサービスを提供しつつ、現状のサービスを提供するのも、これからなかなか大変になるわけでありますけれども、国からもう少しいただけるのであれば、町としては、ほかに財源を回していくという考え方もございますので、ありがたいかなというふうにしては考えております。 ○議長(渡辺 昇君) 加藤昌行議員。 ○17番(加藤昌行君) 菰野町の町長として、菰野町民の暮らしと生活を守るために、国に対してもっと大きな声で財源を保障するように、町長は頑張っていただきたいと思うんですね。  例えば、国民健康保険税一つ見ても、国の持ち出しがどんどん少なくなっておる。いまや1自治体では解決できない、あるいは全国的にも共通の課題になっているわけですね。そういった点で4万人の首長として、菰野町の町民の暮らしと福祉を守る、医療を守る、そういう立場から国に大きな声で頑張っていただきたい、このように考えます。  それで、まず、この総合計画に町長の顔が見えないという点は、全協の中でも随意分指摘をされたわけです。今は町長は答弁をされましたように、何とか特徴を盛り込んでいきたいというふうに答弁をされているわけですが、私は一つはこの基本計画の文章にあらわれたこの過程には、いわば北極に浮かぶ氷山のように、基本計画という形でこういう文書になっておりますが、それをつくるための何倍ものデータだとか、それから職員の御苦労があったと思うんですね。その結果がこういうふうに出ているというふうに思うんです。  私は、これはこの総合計画は、この計画にも書かれているように、基本計画、前期基本計画、後期基本計画、そしてそれぞれ第一次から始まる推進計画と一体のものとして考える必要があると思うんですね。この中で、私は石原町長は、菰野町をどんな町にするのかということを、具体的に描く必要があると思うんですね。  町長は、今から3年半ほど前に1期目の当選をされました。そのときの町長のこういうリーフレットとか、会報とか、あるいは新聞記事等を見ても、全体像がなかなか明らかにならないと。例えば、石原町長、あなたはこのリーフレットの中で、未来に向かった地方を創造、次世代育成、子ども課の設置、18歳未満の行政手続のワンストップ化、適用指導教室の開設、不登校対策、これどなたか議員さんが言ってましたね。子育て支援団体の連帯の強化というのを書かれています。行政改革では、時間外及び休日開庁の実施、行政何でも相談ホットラインの設置、水道事業の民営化の検討、観光振興とまちづくりという点では、菰野町のまちづくりと観光振興の連携を目指したアクションプログラムの作成、誘客のための東海自然歩道の整備、ウオーキングを観光振興に活用、住民が木々や花などを育成管理できる自然と親しめるフィールドの設置が書かれています。  石原正敬後援会会報を平成19年1月号では、「さあ変えましょう」ということで、マンネリ化した行政に新しい風を吹き込まなければいけない。無駄な経費の削減、図書館建設について、発想の転換、人と人のつながりを大切にというところで、中学校給食のことを書かれているんですね。こんなふうに書いているんですね。何らかの特別な事情により、弁当をつくることが難しいという中学生のお子さんを持つ住民の方から、中学校に給食室の建設や外部搬入による給食制度の導入の要望を聞きました。保護者がお弁当をつくることによって、子どもに感謝の気持ちをはぐくむことは大切なことだと思います。しかし、さまざまな理由からお弁当をつくることが難しい御家庭があり、それを解決することも政治の役割だと思います。そこで子育てが一段落した人々や同じ中学生を持つ保護者などで、お弁当をつくる団体を組織し、どうしてもお弁当を持参できない中学生を支援することはできないかと考えました。つくる側と食べる側の双方の顔が見える。人と人とのつながりの持てる関係をつくり上げる行政にしたいと思います。(ただ単にお金を使って、食べ物を提供する。給食室の建設や外部搬入による昼食の提供など)という供給側の論理の行政からの転換を図ります。その他書かれているわけですね。3年半を経過をいたしました。当選をされてから。しかし、石原町長が菰野町をどんな町にしたいのか、なぜ町長になられたのか、見えてこないんですね。町民も石原町長がこの3年半、何をしたのか、そして総合計画で今から10年間の菰野町をつくるわけですから、ここに町長が菰野町をこんな町にするという具体的な施策を盛り込む必要があると思うんですね。これが必要だと思うんです。あなたは菰野町をどんな町にしようと考えていますか。 ○議長(渡辺 昇君) 石原町長。 ○町長(石原正敬君) 先ほどもお答えしたところもあるんですけれども、まず、そのこれから人口が減っていくとか、高齢社会になっていく中で、やっぱり住民サービスをとめるわけにはいかないというところで、必要最低限でもそれを守っていくためには、持続可能な町にする必要があるなということは、これは一つ大きな課題であると思っています。  それは、つまり財政の問題でもありますし、もう一つ、ここで最後御答弁申し上げたように、菰野町というのは人と人とのつながりが非常に密接な関係にありますので、そういった方々との連携を通じて、なるべくセーフティネットが張られた形でのまちづくりをしていくということが、最も一番大事なのかなと。それが私の顔に全協のときでもお答え申し上げたんですけれども、それがなかなか私の顔につながっていないということは、やっぱりこれからの時代というのは、当たり前という目に見えない行政サービスの部分を当たり前に今までやってきたことを、これからも続けていけるということは、非常にこれ難しいことなんじゃないかなと私は思ってます。  でありますので、日々の中でそういう緊張感を持って、私は事に対しておるつもりでありますので、それがなかなか理解を加藤議員の御指摘でいくと、町民になかなか理解されてないんじゃないかという御懸念はあるのかもわかりませんが、私としてはそういうつもりで頑張っている所存でありますし、今後につきまして、第5次総合計画の基本構想などについても、そこを強調しながら、しかしながら、御指摘を受けた面もありますので、知恵を絞って、もう少し特徴あるものをできないかなというふうにして考えるところであります。 ○議長(渡辺 昇君) 加藤昌行議員。 ○17番(加藤昌行君) この総合計画案が町長の顔につながらないというふうに言われるというのは、町長の施策に具体性がないからなんですね。  それから、こうした本会議の答弁に具体性がないから、顔につながらないんだと思います。  それから、セーフティネットが私は十分張られてないと思いますよ。事務局、総合計画のまちづくりの基本は、五つの資料を示してください。この総合計画案は、まちづくりの基本目標は五つというふうに、五つの基本目標を掲げています。まず、1と2を大きく映してください。3文字ですね。かかってもいいです。まず1番目に「みんなでつくる安全なまち」を掲げています。私いろいろ思って、幾つかのテーマをあげてみました。一つは地震防災、あるいは職員体制の不足があると思いますね。二つ目は、「健やかで思いやりのあるまち」、これは子育て支援、生活の保障、交通安全、国保の滞納整理の問題ありますね。滞納世帯が増大しているという問題、あるいは町民の健康を守るための健康診断、医療の問題があります。  次、3、4、3番目は「人と環境に優しいまち」ということですが、計画的なまちづくりをする上で、一つの課題は、朝上・竹永地区の都市計画の無指定という問題ありますね。あるいは下水道、道路網、交通ネットワーク、それから町民の足を守るコミュニティバスの運行、公園緑地、4番目は「元気で心豊かな人が育つまち」という点では、今検討中の中学校給食の実現、子どもの医療費の無料化、未満児保育、生涯学習、文化社会体育施設、こういった問題があると思います。  5番目の「にぎわいと活力に満ちたまち」という点では、観光プラン、これ財源の裏づけがないプランが出されています。農林業、商工業の進行などがあると思います。  それで、私、みんな触れているととても時間がありませんので、数点について触れたいと思うんですね。一つは地震防災の点です。備蓄と消防職員の体制が大変心配であります。東南海地震と南海地震が同時に起こると、菰野著でも罹災者は3万3,000人と推定をされています。  総務課長、今、各地区に備蓄倉庫が設置をされて、この中にさまざまな防災の備品やあるいは食料が保管をされています。資料によると2009年の4月現在で、サバイバルフーズやアルファ米、あるいは即席のおかゆなど、食料は保存をされておりまして、合計で1万850袋、あるいは食というわけですが、罹災者3万3,000人に対してこの1万850食、袋は十分な量なんでしょうか。 ○議長(渡辺 昇君) 田中総務課長。 ○総務課長(田中稔久君) お答えいたします。  ただいま、罹災者に対してこの備蓄倉庫におけます食料が、その時点で対応できるかというふうなことでございますけれども、十分とは言えないと思います。  ただ、これも一気にというわけではございません。徐々に充実をしているということも御理解いただきたいと思います。  以上です。 ○議長(渡辺 昇君) 加藤昌行議員。 ○17番(加藤昌行君) 消防職員の体制の問題ですが、消防力の基準があるんですね。消防力の整備指針というのがありまして、いわば最低の基準が定められています。  菰野町の消防職員の献身的な努力に今、支えられておるんですが、この基準の中で特に人員が大幅に不足をしています。例えば、警防要員は基準数は60人なんですね。最低ですよ。60人に対して25人しかいない。35人不足しているんですね。そうすると、例えば消防ポンプと救急車が同時に出た場合、基準では消防ポンプは二つに分かれておりまして、5人乗る、あるいは4人乗るというふうに分かれているんですね。救急自動車は3人で出動すると。同時多発した場合、人が足りないと思うんですけど、消防長、同時に2カ所、あるいは3カ所出た場合、人員は確保できますか、これで。 ○議長(渡辺 昇君) 内田眞伸消防長。 ○消防長(内田眞伸君) 同時に多発点も当然想定するわけですけども、現在の消防力の整備指針の中で、兼務という概念を入れて、何よりも安全・安心を守っていくという中での業務ができるようにということで、いろいろな兼務を含めた総合的な考え方で発揮できるようにとしておりますので、車の車両の兼務というのは、一応、指針のほうではうたわれております。 ○議長(渡辺 昇君) 加藤昌行議員。 ○17番(加藤昌行君) 何かはっきりしない答弁ですね。60人に対して25人というのは、大幅に私、今の職員に努力を強いていると思うんですね。これも改善の余地があるというふうに思います。  それから、健やかで思いやりのあるまちという点でも、国保の滞納世帯が4世帯に1世帯に達しています。町民の健康を守るための健康診断やあるいは受診率の点を見ても、なかなか受診率が高まらないという現実があります。  平成21年度の各種の健診の実態は30代健診で平成20年受診率5.8%、がん検診で胃18.7%、子宮23.3%、肺21.8%、大腸25.6%、乳26.4%、骨健診7.3%、特定健診、特定保険指導という点で、特定健診は40歳から74歳まで、これは受診率34.3%、長寿医療健康検査は34.4%という受診率なんですね。予防医学という観点からも、こういった健康を守るための検査というのは、大いに力を入れる必要があるというふうに考えるんですね。  それから、もう一つは、特別養護老人ホームの入所待ちが大変ふえています。みずほ寮は現在96人が空きベッドを待っている。聖十字の家は419人が空きベッドを待っているという、こういう状況になっています。  人と環境に優しいまちという第3のテーマでは、一つは公園緑地が大変少ないんですね。菰野町は、公園整備も7カ年計画、第6次都市公園整備7カ年計画を立てまして、1人当たり9.5平米にしようという計画を立てておりますが、現在、4.6平米という約半分にとどまっています。この広さは三重県の29ある市町の中で、第20位に位置するということですね。  その次は、元気で心豊かな人が育つまちという点で、中学校給食です。これも私、町長がもっとリーダーシップを発揮する必要があると思うんですよ。検討委員会の結果を見て判断をしたいと議会でも答弁をされております。町長のもっとリーダーシップを発揮していただきたいというふうに考えます。  子どもの医療費無料化の点でも、この間、亀山市が一挙に入院も中学3年生まで、通院も中学生3年生まで実現をいたしました。鳥羽市も実現をいたしました。菰野町は小学校6年生までですね。通院が。入院も中学生3年間、1年生、2年生、3年生を無料にするのに幾らかかるかというと、年間わずか200万円で余るだろうというんですね。こういうこともやっぱりやる必要があると。  にぎわいと活力に満ちたまちという点では、観光プランを作成をいたしました。しかし、これ財源的な裏づけがまだないですね。財政の裏づけをやっぱり張りつけていく必要があるというふうに考えますね。ざっとこんなふうに数点触れただけでも課題があるわけです。  私、大変心痛めている点があるんですね。事務局、次の資料を映してください。  これは三重県がさまざまな指標を県下29の市町を数値によってランクをつけた表なんですね。これ今、ここに示しているのは、死亡率ですね。ずっと下へいってください。一番下まで、こういうふうにね。これで見ると、高齢者の事故の死者が三重県下で菰野町は4番目に高いんですね。高齢者の事故は、三重県下で5番目に高いんですね。それから、例えば、社会体育施設は、27番目なんですね。社会体育施設が非常に足りないということなんですね。29市町の中で27位なんですね。先ほど言いましたように、公園緑地の都市公園の1人当たりの広さは20位ですね。しかし、1位もあるんです。1位もあるけど、これは悪いほうから1位なんですね。公害の苦情件数、三重県下で一番多いんです。それから、小学校校舎の面積が1人当たり三重県下最下位、29番目なんですね。中学校は24番目なんです。これは平成20年度です。全部。ざっと見ただけで、こういった課題があるわけです。こういった課題を私は財政力を生かして工夫をして、行政を進める必要があると思うんですね。  町長が言われますように、厳しいという側面もきちっととらえながら、堅実に財政を運営することは、これは私は大切なことだと思います。  しかし、余り厳しさを強調し過ぎて、やるべきこともやらないというのもだめではないかと。厳しさにも度合いがあるんですね。厳しさにも度合いがあるんです。財政健全化法に基づく財政状況は非常に健全ですね、今。いろいろ指標もあるんですが、例えば菰野町の自主財源の割合は、65.8%で三重県下で第8番目なんですね。財政力指数も非常に高いという中で、この速報値を見ても、実質公債費比率は川越町に次いで2番目に低いわけですね、菰野町は。こういった菰野町の健全性や財政力を生かして、工夫をしながら施策を進めることが、町長の役割だと思うんです。そこに石原町政の石原町政らしさをどう出すかということを工夫するのが、町長の責任であり、行政の皆さんの知恵の出しどころだと思うんですね。ここが私は不足していると思うんですよ。石原町政の顔につながらないというふうに町長、今、答弁されましたけども、私はこういう具体性がないことが石原町長の顔が見えないという評価に、議会でも町民の間でもつながっているのではないかと考えます。町長、いかがお考えですか。 ○議長(渡辺 昇君) 石原町長。 ○町長(石原正敬君) 私自身としては、顔が見えないということを認めたわけではなくて、私なりには努力しているので、御理解を求めていきたいなという趣旨の発言ですので、そこは御認識がちょっと違うのかなと思うんですけれども、今、加藤議員おっしゃられたさまざまな施策、大変壮大なものだなと思っております。やはりちょっと見た感じの中でも、1年間のランニングコストが5,000万円も6,000万円もかかるような施策を打ち出されているわけであるんですけれども、先ほど、私が申し上げた答弁の中にも、単年度の収支で今、赤字になってまいりましたと。健全化比率の数値については、過去に借金をしているかどうかということについての数値ですので、これは一つ、ストックの部分に当たるんだろうなと思っております。これからランニングベースで、年間のランニングコストが新たに発生するような部分について、じゃあ知恵を絞りましょうという御提案であるというふうにして受けとめるなら、これから私も知恵を絞らないかんなというふうにして考えておりますけれども、それが一挙に、今、単年度で赤字のものが来年から新たに2,000万円、3,000万円もかかるものを新たに出していくということについては、じゃあどこで削るんですか。そしてまた、税収を上げていくために、じゃあどうしていくんですか、人口が減っていく中で、所得の上がらない中で、税収ふえるんですかというようなこれまた一つの一方の財政議論を私はしていかなくちゃならんというふうにして思っております。それはなぜかというと、元に戻りますけれども、やはり今ある住民サービスの中で、皆さん方、我慢はされているのかもわかりませんけれども、ある程度整った中で、住民サービスを提供させていただいております。そこをやはり減退させるということは、やはり皆さん方の負託にこたえるという面においては、いささか違うのではないかなという中にありますので、新たなことをしていくところについては、もう少し吟味しながらやっていくというのが、方向性としては正しいかなと。さわさりながら、加藤議員おっしゃるように、中学生の入院の無料化というようなことについては、知恵を絞って何か財源を見つけながらやっていくということについては、これは今後、我々も頑張ってまいりたいなというような、今は具体例を出しただけですので、その中学校の医療の入院の無料化をすぐにするということではなくて、例えば、そういうことについてしっかりと議論をしていくというのは必要なことだというふうにして考えております。 ○議長(渡辺 昇君) 加藤昌行議員。 ○17番(加藤昌行君) 今、町長が答弁されましたようなことを、具体的に検討して、施策に生かすこと、このことが総合計画であり、基本計画であり、推進計画ではないんですか。  そこに石原町政の具体性がないことが、議会でも町民の間でも顔が見えないという評価につながっているわけです。評価というのは相対的なものですからね。  具体性を持って、前期基本計画、後期基本計画、あるいは推進計画をつくっていただきたいと思います。  私、以前にも指摘をしましたように、石原町長の答弁は、大変いつも抽象的なんですね。  それでは、次に、第2点目に入っていきたいと思います。  町内にある戦争遺跡やあるいは遺物の保存を菰野町は積極的に行うように、私は求めています。私、この質問に入る前に、ちょっと1点触れておきたいんですが、生物多様性COP10が名古屋で開かれます。石原町長、大変御努力をいただいて、誘致などに大変御努力をいただいております。私、最大の環境破壊は戦争だと思うんですね。最大の環境破壊は戦争だと思います。そういった点でもCOP10をきちっと成功させること、このこと本当に大事だと思います。  私、この遺跡や遺物を保存するために、菰野町は地域の皆さんと協力し合って、先頭に立っていただく必要があるのではないかと。それでないと風化してしまうというふうに思うんですね。今、全国ではいろんな取り組みが行われています。一つは、NHKが今、証言記録「兵士たちの戦争」、証言記録「市民たちの戦争」というこのプロジェクトを行っています。これは兵士として赤紙で召集された兵隊の体験、日本国内におって空襲を受けた市民の体験を記録に残しているわけです。日本人の戦争の全貌を証言記録として残したいと太平洋戦争開戦70年の2011年を目指して、2007年から始まったNHKの証言記録プロジェクト、これまでに約50本の作品を放映し、送り出しています。この作品をつくっている伊藤 純プロデューサーは、戦争体験者がゼロになる日が必ず来る。それは怖いことではないですか。今やらなければ、本当に証言者が1人もいなくなる。まず証言を収集収拾しなければと思いました。と語っています。  それから、NHKは、「そのとき歴史が動いた」という2009年8月27日放映の番組で、広島・長崎に原爆を落とす前に、模擬原爆パンプキン、秘められた原爆投下訓練という作品を放映しています。全国で49発を投下し、うち20発を基地や軍事工場の多い東海地方に投下をした。四日市市にも3発投下をされています。こういう実態を明らかにしています。  事務局、写真の1から映してください。私たち菰野町議会は、ことしの8月5日、三重県菰野町議会として広島の平和記念式典に議会こぞって参加をいたしました。これは平和を守り、核兵器廃絶のための行動でした。これは広島平和公園での写真です。これ「そのとき歴史が動いた」という番組なんですね。当時アメリカは、ウラン型とプルトニウム型の2発の原爆を開発をしていました。長崎に投下された原爆は、ファットマンと言われたこの原爆でした。模擬原爆パンプキン、秘められた原爆投下訓練、これは原爆と同じ大きさの巨大爆弾なんですね。これが日本国中に49発投下をされて、原爆投下の予行訓練が行われました。これ落としたときの写真ですね。下に日本の国土が写っています。これ巨大原爆の投下地図なんです。これでちょっと皆さん、画面の右下をよく見てほしいんです。あれ四日市って書いてあるんですね。右下に。これをアップにしたのが次の写真です。これ。これ何て書いてあるかというと、四日市には海軍の燃料所がありましたので、重工業地帯、それからオイルと書いてあるでしょう。海軍の燃料所を爆撃するという目標が書かれているんですね。主な投下目標は、新潟、京都、広島、小倉などでした。これは49発の落とされた各都市の名前と数です。四日市は3発落とされています。模擬原爆による予行演習で、つまりこの1トン、2トン爆弾を落とした死者は400人以上、負傷者は1,200人以上に達しています。  これはシリーズ、証言記録「市民たちの戦争」ですね。これはシリーズ証言記録「兵士たちの戦争」です。零戦が写ってますね。三八式歩兵銃、テンシン二等兵、大本営。召集令状、海浮かぶは戦陣訓、出征のぼり。これは50作品の中の一つですけれど、ガダルカナル、繰り返された白兵突撃、北海道旭川の歩兵第28連隊を取り上げた作品なんです。  これは歩兵第28連隊、日本でも精鋭と言われた部隊でした。これ出発するときの写真なんですね。軍刀を持ち、三八歩兵銃で捧げ銃をしています。ガダルカナルに上陸すると、アメリカの猛烈な艦砲射撃が行われました。これえい光弾が白く写ってますが、えい光弾というのは大体5発から10発に1つですから、これの5倍から10倍の砲弾が今、戦艦から発射されているわけですね。これロケット砲ですね。雨あられと降ってくるわけです。  アメリカ軍の戦車です。ありとあらゆる重火器がアメリカ軍には装備をされていました。ところが日本軍は大本営の誤ったいいかげんな作戦計画で、アメリカ軍なんて2、3日で撃退できるというふうに考えていたんですね。  日本は唯一ここでの戦法は、白兵突撃です。つまり三八銃という5発この銃には装てんできまして、1発ずつ撃鉄を起こして撃つというそういう装備で戦ったんですね。  結果は、これガダルカナルで立っているのはアメリカ兵です。死んでいるのは日本兵なんですね、これ。累々と日本兵の死体が横たわっているわけです。  特に、ガダルカナルは、餓死した島ということで、餓島と呼ばれてまして、ほとんどの兵隊は餓死で死んでいます。子ども、住民も犠牲になってますね。この兵士たちの証言は、当時の兵隊さんが重い口を開いているんですね。当時20歳の兵隊さんも今80歳ですからね。これが若いとき、これが現在なんです。水野護さんという16歳で兵隊に行った人なんですね。  この方は、飛行第62戦隊の航法士で前村弘さんという方、これ兵隊のときの写真、10代ですね、まだ。現在なんですね。  この方も飛行兵でして、飛行第62戦隊の航法士、花道柳太郎さん。これは現在の花道柳太郎さんです。これは特攻に行く前の写真ですね。これ。零戦は1,000機、特攻に出撃して、実際、戦艦に当たったのは2機か3機なんですね。998機は事前に全部落とされているんですね。撃ち落とされている。  これ別れの杯ですね。10代ですよ。みんな。飛行機が足りないわけですから、こういう重爆撃機まで飛龍という特攻兵器として使ったんですね。速度が大変遅いわけです。  これ飛行機に乗り込むところですね。  また、各種の書籍やいろんなもの、取り組みが行われています。例えば、三重の戦争遺跡という三重県歴史教育者協議会が編集をした、つむぎ出版から出版をされた三重県中の戦争遺跡を調査発掘し、写真やそれから測量図、あるいは図面で紹介をしている、こういう本もあります。  菰野9条の会では、菰野町に残る戦争遺跡ツアーを行っています。そして、千種演習場の陸軍小舎、主官舎、塹壕と堡塁、あるいはトーチカ、竹永陸軍特攻用飛行場、竹永陸軍特攻用飛行場の指揮所跡、これ今、町長が答弁をされましたね。援隊跡、援隊跡というのは、飛行機を隠すためのいわば飛行機の倉庫ですね。それから凱旋門ですね。それから、菰野富士の山頂のコンクリート柱、ここには千種演習場という看板がかかっていた。その円柱が残っているんですね。また演習場の境界柱、柱が今も現在のまま8本残っていると。こういったところをめぐってツアーをやったりしています。  次に、体験談が行われています。事務局、映してください。  新聞記事等で福村の山下悟さん、それから福村の笹田克己さんが体験談を話しています。山下悟さんは、呉大竹海兵団に入隊をして、東京大空襲の犠牲者を収容した体験を生々しく語っています。笹田克己さんは、陸軍に入隊をして、満州でソ連の侵攻に遭って、シベリア抑留体験を語っています。  次に、白木一さん、これ千種の方ですね。長く消防団の団長等もされておりました。  白木さんは、米軍上陸に備えて、陣地構築の徴用で三重県の磯部町に向かう列車が、亀山駅で米軍の銃撃に遭うという体験を語っています。大変生々しい出来事を語っています。  次に、近藤一さん、桑名市の方ですが、これ菰野町に来て戦争体験を語っているんですね。この方は、幾つかの戦場を転進をして、沖縄戦で玉砕にあった、辛うじて生き延びた体験を語っています。  また、5番目に青い目の人形が保存をされています。菰野町菰野の伊藤千鶴さんは、アメリカ本土が送られた友情人形1万2,739体のうちの1体を焼却命令の出ている人形を保存をし、現在に伝えています。  6番目に、新日本の婦人の会、菰野支部が産業文化祭などで町民に折ってもらった折り鶴を広島平和公園に毎年届けています。これそのときの写真ですね。今、菰野町議会がこの折り鶴の前で全員で写真を写したわけです。  もう1枚映してください。これそうですね。先ほどの折り鶴の前ですね。  この折り鶴は、町民の皆さんに折ってもらったやつを千羽鶴にして届けているんですね。  それから、菰野町議会のやつをもう一度映してください。菰野町議会は、非核平和を求めて、ことし、平和記念式典に議会をあげて参加をいたしました。ことしの大会は格別な重要な大会でした。国連のバン・ギムン国連事務総長は、戦後65年の中で初めて参加をするという画期的な集会でした。  また、核を落としたアメリカの大使も参加をするなどの大変記念すべき集会でありました。  また、8番目に核兵器禁止廃絶の締結を求める国際署名に、町長、副町長、あるいは課長、職員の多くの皆さんが署名賛同をしていただきました。町議会全員の署名も皆さんで集めることができました。これらの署名は、2010年5月に開かれたニューヨークの核不拡散条約NPT再検討会議に、日本から691万2,802人分が提出をされました。そして現在も全国でこの署名が集められて、さらに署名がふえているというふうな状況になっています。  私は、こうした取り組みを菰野町が進める必要があると思います。例えば、先ほどの江野のトーチカなんかは、大変貴重なものですね。例えばトーチカも坪数にしてどうでしょう。4坪とか5坪程度なんですね、大きさは。例えば、その周辺を菰野町が買い取って、あるいは寄贈していただいて整備をする。保存をする。こういったことができないものかと考えるんですね。事務局、遺物をちょっと映してください。  それから、数々の遺物が今、個人の手元にあったりするんですね。これは当時の軍隊の帽子、右側、毒マスクですね。それから当時使った水筒、それから右端はこれ精神注入棒と言いまして、いわゆるこれでおしりをばんとたたいたりした棒なんですね。日本は精神主義でして、だから、ああいう白兵戦などという万歳突撃をやって、無駄に死んだ方、大変多いわけです。これ軍刀ですね。それから右側の白いのは千人針ですね。千人の人に針を通してもらったら、たまに当たらないというものですね。これを腹に巻いたんですね。それから、下はこれ恩師のたばこ、天皇陛下からもらったたばこなんですね。この右側は、三重県知事が、右側に名前を書いて送った日章旗なんですね。出征する人に送った日章旗。その下もずっと映してください。  これは預金通帳ですね。それからずっと下へいってください。召集令状とか、死亡通知、それから軍票、軍隊のお金ですね。こういったものがあるんですね。はい、ありがとうございます。  こういったものは、まだ個人の手元に残っているんですね。今。あるいはいろんな団体が持っているわけですね。今なら間に合うというふうに思うんです。菰野町が積極的にこういったものを保存をしたり、あるいは先ほど言いましたように、土地を寄贈してもらったり、あるいは買収をしたりというようなことはできないものでしょうか。 ○議長(渡辺 昇君) 石原町長。 ○町長(石原正敬君) さまざまな御提案をいただいたわけなんですけど、特にその史跡等の保存ということと、今は戦争遺品ですかね。戦争にかかわる数々の品物の保存ということでありますけれども、先ほども御答弁、少し触れましたが、史跡等の指定に町が買い取るということ、これは一つ、地権者との協議も必要になると思いますし、それを保存管理団体などを立ち上げるということも必要になりますし、それに伴って、財源の確保ということが必要になってまいります。そういったことにつきまして、今後、検討していきたいなと、検討課題とさせていただきたいなというふうにして思っております。 ○議長(渡辺 昇君) 加藤昌行議員。 ○17番(加藤昌行君) 今なら間に合うと思うんですね。NHKのあのプロデューサーが語っているように、必ず戦争体験者がゼロになる日が来るんですね。民間の皆さんと行政が協力をし合って、保存に努めていただきたいと思うんですね。  太平洋戦争の死者は、310万人と言われています。軍人軍属で210万人、純軍属で20万人、一般の日本人で80万人、これらの死者以外に朝鮮人の動員で24万2,341人のうち、死者が2万2,182人、台湾人20万7,183人のうち3万306人が死亡しています。太平洋全域で死者は2,000万人とも言われています。広島の原爆で死者は14万人、長崎の原爆で死者は7万人に達しています。  全国には、こうした悲惨な戦争体験を後世に伝えるために、いろんな施設があります。例えば、東京大空襲、一晩で10万人の人が焼け死にました。戦災資料センターというのがつくられまして、ここで戦争の遺品やあるいは東京大空襲の実態を明らかにするということで、全国から修学旅行生が見学に行っています。  三重県でも、資料を映してください。空襲の被害です。  都道府県別の空襲の被害は、三重県では死者2,040人、負傷者3,783人、全焼壊2万6,236戸、半焼壊、半焼して壊滅した半焼壊2,084戸、罹災者11万3,280人という膨大な被害なんですね。
     日本全国に、こうした空襲の実態を保存をする、残そうということでさまざまな施設や取り組みが行われています。  東京千代田区の九段南には、昭和館という国が建てた戦争を伝えるための施設が建設をされています。三重県で、巡回展が行われます。平成22年10月16日から10月24日まで、三重県総合文化センターで、「語り伝えたい、戦中戦後の暮らし」これ入場無料です。ここに私が先ほど申し上げましたようないろんな遺品や当時の映画や、そういったものを巡回をするということで、開催をされます。これには三重県遺族会が協賛をしています。後援に三重県や三重県教育委員会、津市や津市教育委員会、中日新聞、伊勢新聞などなど朝日新聞社などがたくさんの後援をしています。  こういった取り組みが行われている中で、菰野町が取り組みを進めること、保存に努めること、本当に大事だと思うんですね。  社会教育課長、現在、こういう遺物などは菰野町として、あるいは教育委員会としては、何らかの保存はされてますか。 ○議長(渡辺 昇君) 川瀬社会教育課長。 ○社会教育課長(川瀬 敏君) 先ほど、町長答弁させていただきました史跡のほかという形でよろしいでしょうか。  菰野町として、今、こちらのほうに保存してあるものといたしましては、議員おっしゃいましたように、青い目の人形、これは図書館の中の郷土資料展示コーナーに展示をさせていただいております。この9月3日から横浜のほうへ貸し出しというような形で、今、出ていっておりますけど、そのような形で展示させていただいて、住民の方に見ていただくような形をとっております。  ただ、そのほかにも資料館の収蔵品ということで、住民の方々から提供をいただいたものとしましては、脚絆でありますとか、帽子、それから砲弾ですね。それから戦争中の文書類、それから軍隊手帳類、それから当時の新聞等の復刻版と言うんでしょうか、そういうふうなものの提供いただいたものについて、所蔵しておりますので、それらについては、今後、郷土資料コーナー等で企画の中で、住民の方に見ていただきたいというふうな考え方を持っております。  以上でございます。 ○議長(渡辺 昇君) 加藤昌行議員。 ○17番(加藤昌行君) 菰野町が積極的にそういったものを集めると。あるいは個人の私物を寄附してもらうと。あるいは遺跡については、保存のために土地の一定部分を寄贈してもらうとかいうふうな形で、施策として、事業として取り組んだことありますか。 ○議長(渡辺 昇君) 川瀬社会教育課長。 ○社会教育課長(川瀬 敏君) 私もこの4月からこちらのほうに行っておりますので、以前のことにつきまして、細かい詳細な分については、こちらのほうとしても、取り組んだ、収集したというふうな記録については、ちょっと存じ上げません。 ○議長(渡辺 昇君) 加藤昌行議員。 ○17番(加藤昌行君) 総務課長、いかがですか。 ○議長(渡辺 昇君) 田中総務課長。 ○総務課長(田中稔久君) 私も以前は、広報担当といたしまして、資料館と行き来をいたしましておりましたですけども、先ほど、社会教育課長が申しました青い目の人形でありますとか、戦争遺品の関係については、あることは存じておりますけれども、それを町内から募集をした。そして収集に当たったということは、ちょっと私の記憶の限りではございません。  以上でございます。 ○議長(渡辺 昇君) 加藤昌行議員。 ○17番(加藤昌行君) ぜひ、施策としても積極的に取り組んでいただくようにお願いをしたいと思います。  以上で、質問を終わります。 ○議長(渡辺 昇君) 以上で、加藤昌行議員の一般質問は終了いたしました。  ここで2時35分まで休憩いたします。               午後 2時22分 休 憩              〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜               午後 2時36分 再 開 ○副議長(益田和代君) 再開します。  一般質問を続けます。  それでは、4番議員、出口利子議員、登壇願います。             〔4番 出口利子君 登壇〕(拍手) ○4番(出口利子君) 議席番号4番の出口利子です。久しぶりの一般質問ということで、今回は住民の皆様のさまざまな意見、要望を受けて、細かい質問をさせていただきます。よろしくお願いをいたします。  ことしの夏の一番のニュースと言えば、きのうからの議会質問の中で話題となっていますだれもがかつて経験をしたことのない記録的な猛暑日が続いたということでしょう。気温の統計を開始した明治31年以降の113年間で最も高かったということです。  私たちがプールで泳ぐころは、気温が27度以上になれば、水に入ることを許可されるために、夏になれば27度になるのと待ちかねて泳いだものです。夏休み中には、27度に達しない日もあり、がっかりとして気温計をながめていたものです。  年々地球温暖化やラニーニャ現象で異常気象の中、気温は上がり続け、私たちはこの夏、まさに常軌を逸したおてんとうさまのもとで、あえいでいる毎日でした。これに伴って熱中症で倒れる人が続出をしています。  児童の話の中に、先生に朝の涼しい間に勉強はやりなさいと言われているけれど、朝早く起きても、もう30度を超えていると言っていました。こればかりは地球、自然のエネルギーのなせる技なので、どうしようもありませんが、それぞれが自衛策を講じるしか手がありません。9月はまだまだ真夏並みの暑さが続くようで、夏というイメージ、考え方を変える必要があります。  きょうの私の質問の中、児童・生徒の学力向上等の取り組みについてに関連して、まだまだ続く暑さの中での授業が心配です。  昨日の千賀議員の質問にもありましたが、教室の暑さ対策を考える時期に来ていると思います。このような猛暑をはね返すために、各地ではいろいろと試みがなされているようです。特殊ガラス製のビーズを含む水性塗料、ロードクーラーを屋根などにぬるだけで、太陽光を反射。外気が35度のとき、屋根ぶきの鉄板ぶきの屋根に使った場合は、室内は25度から28度に、塗料を使わない場合は、40度に上昇したということです。  また、かわら製造販売会社では、太陽光をはね返す上薬を使ったかわらを製造、熱を吸収しにくい白や薄い黄色を用意し、黒色かわらと比較して、表面温度が21度も低くなっています。  多治見市では、白色のタイルを砕いた粉を道路舗装に使うクールアイランド舗装の実験を市内4カ所で行っています。一般の舗装に比べて、表面温度が7、8度は低くなります。  環境省でも、熱中症対策に対する指針案を出したようです。猛暑への対応策が研究され、将来、暑さから命を守るための実効性のある方法の施行が待たれます。  最近の出来事で、戸籍は生存となっているのに、所在が不明の高齢者が北勢地方の3市5町で120歳以上で44人見つかったということです。その中には、菰野町120歳以上が7人、100歳以上が26人あるというニュースに愕然といたしました。白骨化して家のどこかに置かれていたり、大きな災害に巻き込まれたり、海外へ移住したりと、理由はさまざまでしょうが、その人の家族がだれも行き先を知らないというのが不思議です。菰野町のように農村地帯が多く、隣近所とのつき合いが密接な地域性の中、どこどこのおじいちゃん、おばあちゃんは、近くに住む人であればだれもが知っていました。その人たちが急に所在がわからなくなり、生きているのか死んでいるのかもわからないということが信じられません。  最近のように、近所のつき合いが希薄になり、自分の家庭だけ守っていればよいという風潮がこのような事件を多くしているのだと考えられます。  今では、個人情報問題やおせっかいな人だとして嫌われていますが、隣近所の家族一人一人について、安否確認を日常の話題としてみえるおせっかいおばさんやおせっかいおじさんが、このようなとき、威力を発揮します。  先日の防災訓練の訓練項目の住民全員の安否確認がそのまま高齢者の現状確認にもつながると思います。  では、質問の第1番目、日常出るごみ処理と資源物回収について質問をさせていただきます。  日ごろは、日常出るごみ処理のため、環境課さんには多大なる業務をこなしていただいていること、とりわけ、ことしのこの暑さの中で、ごみ収集にかかわっていただいている職員方には、住民代表として深く感謝をいたします。  私たちの日々の生活に最も密着したごみ処理問題は、行政の中でも重要な業務であろうかと思います。これはすべての住民さんが漏れなく受益できる施策の一つだからです。今までの私の議会質問の中、4回ごみ問題について取り上げをさせていただきました。毎日の生活に直接かかわっているだけに、住民の皆さんの要望や意見がこれに集中しているのであろうと思います。  この中で、平成20年4月から実施をされていますハッピーマンデー当たる月曜日の臨時収集は、住民の皆さんの多くの声を反映していただいたもので、特にたくさんの女性の方からは喜びの声を聞いています。  また、地区一丸となって取り組んでいる資源物回収については、集団回収が廃棄物の資源化に有効で、かつ焼却廃棄物の減量化に大きな成果を上げています。これについては、当番の人数や監視時間など、各地区にゆだねられているようですが、収集する品目や出し方などで意見の食い違いもあるようです。  またこれとは別に、育成会やPTAの方も新聞、雑誌、古紙、段ボールなどの収集に当たっていただいています。  資源としてリサイクルできるもの、ごみとして排出するもの、いずれも住民さんがルールを守って出していただき、ポイ捨てのないきれいな町をみんなの手で守っていきたいと思います。  細かい質問につきましては、再質問でさせていただきます。  では、2番目の質問、民生委員の現状についてお尋ねをいたします。  民生委員とは、民生委員法に基づき、社会奉仕の精神を持って、常に住民の立場になって相談に応じ、及び必要な援助を行い、社会福祉の増進に努めることを任務として、市町村の区域に配置されている民間の奉仕者である。  ただし、行政実例では、地方公務員法に規定する非常勤の特別職の地方公務員に該当する。  民生委員の委嘱については、都道府県知事の推薦により、厚生労働大臣が委嘱する。知事等の推薦は、市町村に設置された民生委員推薦会が推薦したものについて、地方社会福祉審議会の意見を聞いて行われる。任期は3年で、無給であるが、交通費などの実費は弁償される。民生委員の職務は、その市町村の区域内で担当の区域、または事項を定めて行われる。職務その1、住民の生活状態を必要に応じて適切に把握しておくこと。その2、援助を必要とするものがその有する能力に応じ、自立した日常生活を営むことができるように、生活に関する相談に応じ、助言、その他の援助を行うこと。3、援助を必要とするものが、福祉サービスを適切に利用するために、必要な情報の提供、その他の援助を行うこと。4、社会福祉を目的とする事業を経営するもの、または社会福祉に関する活動を行うものと密接に連携をし、その事業、または活動を支援すること。5、福祉事務所、その他の関係行政機関の業務に協力すること。また、民生委員は児童福祉法に基づき、児童委員を兼ねることとなっています。児童委員は、地域の児童及び妊産婦の健康状態、生活状態を把握して、それらのものが必要な援助を受けられるようにしたり、それらのものに対する福祉サービスを行うものとの連絡調整を行うことを職務とする。さらに、主任児童委員に指名されると、児童委員の連絡調整等にも当たるというものです。  日常の民生委員さんの多岐にわたる多忙な活動には、頭の下がる思いです。全国的に民生委員のなり手がない、人数が不足している、求められる仕事をこなす人が少ないなど、たくさんの課題があります。前段で述べました高齢者所在不明事件で、全国各地で100歳以上を対象にした調査を開始した結果、多くの所在不明の高齢者が発覚をしました。これも民生委員の人手不足が原因の一つでもあります。  菰野町での民生委員の現状について、お聞かせをください。  では、3番目の質問、小中学校の学力向上等のための取り組みについて、お尋ねをします。  近ごろ、子どもたちの学力低下についてのニュースや新聞記事が目につきます。また、その原因は学校の週休2日制やゆとり教育、あるいは家庭学習のあり方など、さまざまな意見があるようです。三重県においては、平成20年度卒業の中学生のうち、進学者は定時制、その他の学校を含めて、約98%となっており、大変多くの生徒が進学していることがわかります。しかしながら、そのような中で、学力の格差についても、よく耳にいたします。生徒一人一人の能力をできるだけ引き出してあげられるような教育が望まれますが、多くの学校行事や業務の中、限られた人数での指導には限界があることと思います。  また、生徒によって学習への取り組み方の差があるため、一律の授業では、ますます差が開くということもあるかもしれません。  他市町の取り組みとして、夏休み中などに生徒の習熟度別にクラスを分けて、主要科目の補修をしているところがあります。先生方の負担はふえますが、習熟度別というところで、各生徒の不得意分野に重点を置いて学習ができるので、大変意義深いと思います。  今回、9月議会に上程をされた補正予算の中、朝上小学校を対象として、事業名、学力アドバンス事業。事業の目的、地域における学習支援ボランティアの活用、教職員の指導、技術の向上及び研修体制の充実を図ります。その事業の概要、長期休業中において、地域の学習支援ボランティアの活用により、児童の学力定着、向上のための取り組みを行います。さらに、学力の向上、定着及び教職員の授業改善を図るために、外部講師による研修を行います。  もう一つの事業として、小学校における学力定着調査研究事業があります。事業の目的、児童に確かな学力を身につけさせるための効果的、効率的な教科指導のあり方や方法について研究をします。  事業の概要、基本的な学習習慣の徹底と学力定着、効果的なICT活用について、研修会を開催し、事業の中でのICT機器活用により、児童が主体的に学習に取り組むための方法を研究しますというのがあります。  これらの事業もこれに匹敵するかとは思いますが、財源は県予算で充てられています。町内の小中学校では、何かふだんの授業以外に生徒の学力を高めるための独自の取り組みをされていますか。質問をします。  これで第1回目の質問とさせていただきます。どうかよろしくお願いをいたします。 ○副議長(益田和代君) 出口利子議員の一般質問に答弁を願います。  石原正敬町長、登壇の上、答弁願います。               〔町長 石原正敬君 登壇〕 ○町長(石原正敬君) 4番議員の出口利子議員から御質問をいただきました。大きく3点、日常出るごみ処理と資源物回収について、それと民生委員さんの現状について、そして小中学校における学力向上の取り組みについてであります。  3番につきましては、教育委員会から答弁をさせたいと思います。  菰野町の一般廃棄物の処理についてでありますけれども、まずその現状と言いますと、日常出ているおおよそ廃棄物というのは、それ1万トン年間出ております。そしてそれに資源物が3,000トン出ておりますので、およそ1万3,000トン弱ぐらい、1年間でいわゆる一般的にごみと言われるものが排出されているところであります。  これを4万人の人口で割りますと、およそ320キロぐらいになる計算になりまして、1年間に町民1人当たり300キロほどごみを排出しているということが、今の現状かと思います。  これは小さな赤ん坊から先ほど御指摘ありました100歳以上の御高齢の方までの平均値でありますので、どうかということもありますけれども、そういった数字が現状としてあるというところであります。  それと、当町、議員がいろいろと例示をされましたわけですけれども、一番大きな活動といたしましては、区長会さんを中心とされましたクリーン大作戦を行っていただいているというのが、菰野町のこの環境美化について、維持について大変貢献いただいているなというふうにして思っております。これにつきましても、菰野町のそれぞれ住民の方々の御協力のもとで、こういう取り組みがなされているというふうにして認識しておりまして、心から敬意と感謝を申し上げる次第でございます。  今後におきましても、町民の皆様方の御理解をいただきながら、御理解、御協力いただきながら、適切な廃棄物処理行政、そしてまたその資源化に努めていきたいと考えておりますので、よろしく御理解賜りたいと思います。  続きまして、民生委員の現状につきまして、御答弁申し上げたいと思います。  本年は、3年に一度の民生委員、児童委員の一斉改選の年ということで、民生委員活動の現状についてお尋ねをいただきました。  まず、今、議員からもおっしゃられたように、民生委員、児童委員の活動と言いますのは、社会奉仕の精神をもって、常に住民の立場に立ち、自主的に社会福祉の増進に努めているものとされ、その職務は低所得者の自立更生の援護、老人、身体障害者、児童、母子などの福祉の向上、公的福祉施策への協力など、広範にわたっております。  具体的には、その地域に根ざし、福祉票の作成や対象者の訪問確認など、地域の見守り活動や相談活動を主として、月2回の高齢者給食サービスの配食にも御協力をいただいております。  また、災害弱者と言われる対象者の方々の安否確認のための災害用援護者個別票の作成など、地域防災のリーダーとしても、役割を担っていただいております。  このように民生委員の活動は、地域の見守り活動や安全・安心を支える活動など、福祉業務のみにとどまらず、多岐にわたる地域コミュニティ活動を展開され、民生委員・児童委員協議会のネットワークを活用し、常に情報交換や自己研さんされ、地域のために積極的な活動をされて、献身的に御尽力いただいていることに対し、深く敬意と感謝を申し上げる次第でございます。  また、当町における民生委員・児童委員の定数につきましては、70名となっており、欠員なく任命されており、現職員の任期は平成19年12月1日から本年11月30日までの3年間で、現在、本年11月から次の3年間の任期を務めていただきます候補者の推薦事務を進めている現状であります。  また、その方々の中に、男性の方の就任というのが最近、顕著となってきているということでありまして、これにつきましては、今後もその男女共同参画的な立場からも、当町としてはバランスを保ちながら、地域福祉に貢献していただけるものであるというふうにして考えておりまして、引き続き御理解いただければ、幸いであるというふうにして思っております。  私からは以上です。 ○副議長(益田和代君) 補足答弁を求めます。  櫻木政史教育長。 ○教育長(櫻木政史君) それでは、学力向上等についての取り組みは、私のほうから御答弁を申し上げます。  きめ細やかな授業を実施するために、まず三重県は、国に先んじまして、小学校1年生は三重30人学級、中学校1年は三重35人学級を導入して、ゆとりある学級編成に努めております。これらに該当しない小学校では、30人以上の過密度の高い3年から6年を中心に、国や県の加配を活用しつつ、町単独で8名の少人数対応非常勤を雇い入れて、算数科を中心に少人数授業を実施をいたしております。  一方、中学校におきましては、両中学校とも1人クラス当たり35人以上の過密度の高い2年、3年につきましては、小学校同様に、国や県の加配を活用しつつ、町単独で4名の少人数対応非常勤を雇い入れて、数学科と英語科の少人数授業を実施をいたして、効果を上げておるところでございます。  また、昨年度に国の補正予算を活用いたしまして、小中学校の全普通教室に導入いたしました大型デジタルテレビや書画カメラは、児童生徒の関心意欲を高めるだけでなく、新学習指導要領で増加した指導内容の定着にも役立つツールでもあり、町独自の取り組みとして大いに効果を上げているところでございますので、御理解賜りたいと思います。  以上でございます。 ○副議長(益田和代君) 一通りの答弁が終わりました。  再質問がありましたら、御発言ください。  出口利子議員。 ○4番(出口利子君) 御答弁ありがとうございました。  では、順次、再質問をさせていただきます。  まず、再質問、日常出るごみ処理と資源物回収についての再質問ですが、7点ほどありますので、よろしくお願いをします。  まず、先ほど町長からの御答弁にもありましたが、ごみ集積場の管理については、町内に約800カ所の集積場と約90カ所の資源回収場所というのがありますが、これは各区の管理だと聞いています。その管理方法、例えば、囲いや覆っているネットなどの補修などは、どのような運びとなっていますか。
    ○副議長(益田和代君) 出口利子議員の再質問に対しまして、答弁をお願います。  谷 利純環境課長。 ○環境課長(谷 利純君) 出口議員のほうからは、ごみ集積場のネットの補修等についてのお尋ねをいただきました。  各区に800カ所ほどありますが、それと資源物の関係で90カ所ほど集積場がございます。それで町といたしましては、各地区に対しまして集積場の補修につきましては、3分の1ということで補助金を上限3万円で補助しているところでございます。  また、資源物の回収場所に伴う施設の設置及び回収につきましても、同じく3分の1でございますが、この施設の設置回収の補助につきましては、上限10万円ということで補助をさせていただきまして、地元のほうで管理運営を行っていただいておりますので、よろしくお願いします。 ○副議長(益田和代君) 出口利子議員。 ○4番(出口利子君) 以前に集積場の今の集積場なんですが、これを覆う緑のネット、これにカラスが嫌う辛み成分のカプサイシンというものを含んだ黄色いネットの普及をお願いしました。町内でも最近は、黄色いネットをぼちぼち見かけますが、その各自治会に任されましたその補修時期に合わせて、案内、またいろいろ啓発とか、そういうものをお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○副議長(益田和代君) 谷 利純環境課長。 ○環境課長(谷 利純君) 議員おっしゃられるカラスの嫌う黄色いネットの件でございますけども、その普及についてでございますが、黄色のネット、確かにカプサイシンが含まれているものについては有効であるということを聞いておりますけれども、集積場の改修等の補助金の申請時に、例えば、ごみ集積かごを金網からネットに変えるというふうな形で、うちのほうからもできれば金網のふたから安全のためにネットに変えてくださいというお願いをしているわけですが、その時点で紹介をさせていただいております。メーカー等のことについては、詳しくは言えませんけれども、こういうネットがあるから、できたらどうですかという紹介とか、案内はさせていただいております。また変更もあわせてお願いしておりますので、よろしくお願いします。 ○副議長(益田和代君) 出口利子議員。 ○4番(出口利子君) では、じゅうたんや布団など、厚くてかたいもの、そういうもの、大きくて厚くてかたいんですが、こういうものを集積所へ持ち込む場合、長さが50センチ以下に切って出すこととなっています。皆さん、この切る方法に大変苦慮しています。もちろん私も本当に苦慮しております。見ますと、通信販売で売っている分厚いじゅうたんまですっぱと切れるという宣伝文句のうたってありますニップス・プロという道具などを使うといいとかいう話も聞いたことはありますが、何か手軽に切れる道具や方法はありませんか。 ○副議長(益田和代君) 谷 利純環境課長。 ○環境課長(谷 利純君) 確かに議員おっしゃられるように、じゅうたんとか、布団の処理方法についてでございますけども、現在、集積所に出す場合につきましては、出す場合についても、直接搬入していただく場合につきましても、一応50センチに切ってくださいということはお願いしているところです。これにつきましては、焼却場のほうで焼却する場合に、焼却炉の投入口のほうの関係で、小さいことから50センチ以内に切っていただかないと、ごみが詰まるというような状況が出ますので、それは必ず守っていただきますようにお願いしておるところなんですが、切る方法等につきましては、なかなかいい案がないのはないんですが、今現在、皆さんにお願いしているのは、包丁とか、また業務用のカッターでお願いしております。割と包丁につきましては、案外容易に切れるのではないかと思っておりますけども、直接作業スペースなど、家庭でできない場合がありますので、そういうときにつきましては、リサイクルセンター、山のリサイクルセンターのほうへ持ち込んでいただきまして、その場で作業をお願いしております。  そちらのほうには、ある程度の工具、道具もそろえておりますので、御理解いただいて、御協力をいただきますようによろしくお願いしたいと思います。  以上です。 ○副議長(益田和代君) 出口利子議員。 ○4番(出口利子君) 資源物回収には、人件費、委託料などがかかると思いますが、売却利益もある程度あると思います。年間の収支はどのようなものになっていますか。 ○副議長(益田和代君) 谷 利純環境課長。 ○環境課長(谷 利純君) 資源物回収の売却代及び人件費ということでございますけれども、昨年の21年度の資源物の売却代につきまして、金物をはじめアルミ缶、スチール缶、ビン、ほかに色ビンもありますけども、電化製品、ペットボトル、それから紙製品、紙製の容器包装ですね。プラスチック製容器包装、新聞・雑誌・段ボール、衣類、全部すべて合わせまして、売却費用、売却費については、1,110万8,239円ということでございました。それに伴う人件費をはじめ、設置回収等の作業委託、また物件費を合わせますと、約9,282万6,656円の費用がかかっておりますので、御理解願いたいと思います。 ○副議長(益田和代君) 出口利子議員。 ○4番(出口利子君) 前段で述べました各地区での資源物回収の当番に当たった人たちが、回収をする品目や出し方についての意見の食い違いがあり、出すほうも迷ってしまいます。先頭に立つべき区の役員さんすべてが回収品目や方法を把握しているわけではありません。回収方法の変更があったり、また区の役員さんの交代時期にあわせて、申し出があれば、区のほうに出向いて説明などをお願いできますか。 ○副議長(益田和代君) 谷 利純環境課長。 ○環境課長(谷 利純君) 当番の役員さんがやっぱり各地区迷ってみえる方がたくさんみえるということでございますが、資源物の回収方法につきましては、これまで基本的にはリサイクル法が改正されない限りは変更しておりません。それで議員さんが申されるとおり、窓口に回収方法が変わったのではないかというような問い合わせもたくさんその時期になるとあります。それで確認をさせていただきますと、やはり役員さんが交代されて、引き継ぎがうまくいってないということがわかってきておりますので、その時期に必ずうちのほうも出向いて、担当課として地区に出向いて説明をさせていただきます。それは申し出ていただければ、必ずさせていただきますので、御理解願いたいと思います。 ○副議長(益田和代君) 出口利子議員。 ○4番(出口利子君) ごみリサイクル率が都道府県では三重県が一番高いというニュースを見ました。このように全国的に資源リサイクル法が広まっているにもかかわらず、ビンに張ってあるラベルをはがそうにも、1週間水につけておいてもはがれないものもあれば、メーカーによってははぎ口の表示があり、するっとはがれるものもあります。調味料のビンの注ぎ口も同様です。ペンチを使っても取れないものもあります。これらは取り除いて出すこととなっていますが、消費者の相談窓口などを通じてメーカーにもっと簡単に外せるラベルやプラスチックキャップの商品づくりを指導願えたらなと思います。  最近のペットブームにあわせて、飼い犬や飼い猫がふえ、今の季節ですと、夕方となれば、民間を少し離れた田んぼや畑の周りの道路は、犬を散歩させる人がぞくぞくとあらわれてきます。ここで困るのはそのふんの始末です。きっちり持ち帰って始末をする人もいますが、そのままで放置したり、田んぼの中に投げ込む人もいます。有線でふんの始末を呼びかけたり、近くで特に目につくところには、犬のふん禁止、菰野地区区長会という立札も用意していただいています。  一時から見れば、改善はされたものの、なかなか効果があらわれておりません。何かこれについての環境条例はありませんか。他の市町を参考にして、注意喚起を促すよい方法はありませんか。 ○副議長(益田和代君) 谷 利純環境課長。 ○環境課長(谷 利純君) 議員おっしゃられる犬のふんの始末等の問題でございますけども、条例につきましては、菰野町の廃棄物の減量推進及び適正処理並びに環境保全に関する条例という中で、53条に公共の場所の清潔保持ということで、何人も公園・広場・道路・河川、またはその他の公共の場所を汚してはならないと定められているところでございますけれども、なかなか守られていないのが現状でございます。  また、一部の飼い主の方がペットの散歩中にふんを放置するために、愛犬家をはじめ、ほかの町民の方々に大変御迷惑をかけているということについては、私どももよく理解をしております。  道には、ふんの後始末のために小さなかばんを持った飼い主も見かけますが、中にはマナーの悪い方も見受けられます。悪いことと理解しながらも誤った処理をされる方に対して、私どもの当課としましても、防災無線等を利用いたしまして、広報しておりますが、なかなか伝わっていないのが現状でございます。  今後、引き続き、毎年4月に犬の狂犬病の予防注射、集合注射がございますが、その会場とか、また飼育指導について町内の各動物病院もございますので、そちらのほうからも飼育指導に当たっていただくよう、要請してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いします。  以上です。 ○副議長(益田和代君) 出口利子議員。 ○4番(出口利子君) 大きく環境に配慮するという面で、財務課長にお尋ねをいたします。  発光ダイオード、LED電球の市場が急速に拡大をしています。LED電球は、白熱電球の40倍近い寿命があり、消費電力も8分の1程度と省エネ、長寿命が最大の特徴です。しかし、2007年末ごろに市場に登場した当初は、1万円近い高価格がネックとなり、販売はなかなか伸びませんでした。その後、東芝、シャープ、パナソニックが市場に参入をして、低価格化に拍車がかかり、最近では2,000円台に入っています。蛍光灯も同様、電気代を約3分の2カット、寿命は約5倍ということで、交換や廃棄の手間が格段に減ります。消費電力が少なく、長寿命なので、CO2の発生量が大幅に減ります。使用後は、水銀やガス管を使用していないため、リサイクルが可能です。  初期投資は電気代の大幅な低減と長寿命で回収ができます。公共施設の照明器具の取りかえ時期にあわせて、これらを使うことについてどう思われますか。 ○副議長(益田和代君) 諸岡高幸財務課長。 ○財務課長(諸岡高幸君) ただいま、議員からはごみの減量化とエコの観点から、公共施設に初期投資はかかるものの、耐久期間の長いLED電球、または蛍光管をつけてはどうかというふうな御質問をいただきました。  まず、本町の蛍光管につきましては、現在、効率的な電力使用を図るために、既に調光可能な高機能蛍光管を使用しておりまして、節制に努めているところであります。  したがいまして、本町の部分につきましては、これを他のシステムに変更するということはできませんので、御理解を賜りたいと存じます。  また、他の公共施設にLED蛍光管に交換するというふうなことにつきましては、新たな施設にこれを採用するということはいいわけですが、今現在、既に蛍光器具のついているところに、その蛍光管だけをLEDのものにつけかえるということは、メーカーに問い合わせたところ、すべて器具から、配線からそのものを交換しなければならないというふうなことで、蛍光管だけを変えるということは、今後のメーカーの課題であるというふうなことでありましたので、いずれにいたしましても、そのようなことを頭に入れながら、省エネ、また経費節減ということに努めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○副議長(益田和代君) 出口利子議員。 ○4番(出口利子君) ありがとうございました。  では、民生委員の現状についての再質問に移ります。  菰野町では、現在70人の民生委員と5地区から選任をされた主任児童委員がみえます。ことしは改選時期に当たり、全国的に民生委員のなり手が見つからないということで、なり手を探すのは至難の業です。住民と地域のつながりが希薄になり、委員の仕事の負担がふえていることが大きな原因です。  民生委員は、常に住民の立場になって相談に応じ、必要な援助を行い、社会福祉の増進に努めることが任務ですが、高齢者がふえ、不況で生活が困窮する家庭も多く、幼児虐待などの問題もふえています。  職務が多様化し、負担が重く、個々の家庭の個人情報にも深くかかわり、担当地域の住民に事件が起きたときには、なぜもっと早く気づいて対応しなかったのかと責められることもあります。  精神障害の人が起こすトラブルへの対応、独居高齢者宅に月2回弁当を配る社会福祉協議会の事業への参加などが負担でもあります。  ある委員の家には、午前2時に腹が痛いと言って電話をかけてくる独居老人もいます。民生委員推薦の適格要件に至っては、社会奉仕の精神に富み、人格識見ともに高く、生活経験が豊富で、円満な常識を持ち、情理をわきまえ、人情の機微に通じているものとなっていますが、これだけの要件に当てはまる人がいるものなのでしょうか。このような状態で、菰野町では民生委員は定数が充足はしていますか。  また、なり手がどうしても見つからない場合やなっていただいたものの、任期途中で何らかの理由で職務を続けられない場合はどうしていますか。 ○副議長(益田和代君) 柴田英二健康福祉課長。 ○健康福祉課長(柴田英二君) ただいまの御質問でございますが、まず菰野町の民生委員さんございますが、現在は75名の定足数に達しております。おかげさまで区長さんのほうから、熱心に動いていただきまして、本当にありがたく感謝しております。  それから、もう1件でございますが、 ○副議長(益田和代君) 出口利子議員。 ○4番(出口利子君) みつからない場合やなっていただいたものの、任期途中で何らかの理由で職務を続けられない場合はどうしていますか。 ○副議長(益田和代君) 柴田英二健康福祉課長。 ○健康福祉課長(柴田英二君) 現在、菰野町におきましては、充足数は達しておりますが、万が一、病気やけがで活動できない場合でございますが、その場につきまして、民生委員・児童委員協議会のほうに連絡が入りますので、その中で社会福祉協議会の職員、それから民生委員さん、区長さん、健康福祉課の職員を交えまして、対応策を検討するわけでございます。基本的には、同地区の民生委員さんに応援をお願いしたり、また近隣地区の民生委員さんに協力をお願いし、空白ができないように対応をいたしております。  それからまた、地区の対象者の状況等に応じまして、社協に委託しております在宅高齢者生活援助員派遣事業が、祝訪問の制度を活用しながら、ヘルパーによる見舞い活動や訪問活動を併用しながら対応しておりますので、よろしくお願いしたいと思います。  以上でございます。 ○副議長(益田和代君) 出口利子議員。 ○4番(出口利子君) ことしのように改選時期に当たりますと、民生委員を推薦する区長さん方にお世話をかけることになります。ことし出された資料の中、年齢要件の中に、新任・再任ともに75歳未満という項があります。ぎりぎりのところまでハードルを下げた形ですが、これでさきに述べました激務に耐える仕事ができるものか、心配です。このように要件が変わってきた背景をお聞かせをください。 ○副議長(益田和代君) 柴田英二健康福祉課長。 ○健康福祉課長(柴田英二君) ただいまの民生委員さんの年齢要件の関係でございますが、現在、平成19年の民生委員さんの一斉改選につきましては、年齢要件が65歳とされておりましたが、本年の一斉改選から現在で75歳未満に改正をされたわけでございます。その背景につきましては、県から特に説明はされておりませんが、最近の社会情勢、それから仕事、年齢が高くなった関係から、それともう1点、民生委員さん、それから児童委員という仕事を人材を確保するのは大変厳しくなっておりました。そのあたりがありまして、年齢幅を広げたものと考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○副議長(益田和代君) 出口利子議員。 ○4番(出口利子君) 三重県内の委員の定数は3,720人ですが、実際は40人ほど少ないのが現状です。3年前の改選でなり手が見つからなかったり、こんなに大変とは思わなかったと途中でやめたりする人がいるためです。委員の仕事は確実にふえています。  かつては、いわゆる名誉職でした。それが高齢化や核家族化で独居老人宅がふえ、生活保護世帯や閉鎖的で児童虐待が疑われる家庭もふえてきました。施設から在宅サービスへという流れもかかわってきています。さまざまな家庭を根気よく訪ねて、福祉の相談に乗り、利用できる公的制度を紹介することも仕事の一つです。  ここでの悩みの種は、個人情報問題でもっと深くかかわりたくても、壁が厚いということもネックとなっております。警察や病院から高齢者の身元確認で呼ばれることや、自分のかわりに病院へ親を迎えにいってほしいと頼まれるなど、家族がわりの役割が負担を重くしています。  また、ほっといてと言って、つながりを嫌う人とも向き合わなくてはなりません。地域とかかわればかかるほど、防災や見守りの事業で行政からの協力の依頼も多く、四日市市では、活動日の記録で平均年間160日となっています。どんどんふえていく地域の福祉事業を線引きもなく引き受ける無給の民生委員に、感謝の気持ちをあらわす何か優遇策はないものでしょうか。  9月4日には、社会福祉大会の場において、多くの民生委員、児童委員の表彰がありましたが、これとは別に、個々の委員に係る負担を軽減し、何でも民生委員の仕事だと押しつけずに、多くの人がかかわって支え合える工夫が大切です。  行政としても、各自治体ごとに何か民生委員への優遇策を考えたり、負担軽減策を考えたりして、地域福祉の担い手を育てていただきたいと思います。  民生委員の現状についての質問の最後に、長く民生委員を努められた方がこのようなことをおっしゃってみえました。  いつも担当地域の見守りの対象となる人のことは気にかけています。地域一体となって、近くや周りの人もその人のことを支え合う組織の確立が大切です。民生委員はそれぞれ責任感を持ってやっています。周りの人たちの理解と支え合いがやりがいにつながりますとおっしゃってみえました。  では、今の民生委員の再質問の回答をお願いします。 ○副議長(益田和代君) 柴田英二健康福祉課長。 ○健康福祉課長(柴田英二君) ただいま、出口議員おっしゃいましたように、民生委員さんにつきましては、現在、国からの活動費の実費弁償のみでございまして、本当に無報酬で活躍をいただいておりますことに対しまして、本当に感謝をしております。  民生委員さんの仕事も、地域や家庭の相互扶助の低下や生活困窮世帯の増加に伴いまして、地域におきまして民生委員、児童委員さんの活動がますます重要になってまいりました。その業務量も増大しているのも現状でございます。  町といたしましては、民生委員さんがやりがいがある活動をしていただきますように、民生委員活動助成金としまして、年間168万8,000円の補助金を支出しまして、視察研修や専門部会の活動費に充てていただいております。  また、退任されます民生委員さんに対しまして、退任記念品の贈呈や勤続年数に応じた厚生労働大臣特別表彰や知事感謝状の贈呈を上申しております。  そのほか、県、町社会福祉大会での感謝状の贈呈など、今後も積極的な民生委員の功績を評価するとともに、やりがいと張り合いを持って活動していただきますよう、努力してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○副議長(益田和代君) 出口利子議員。 ○4番(出口利子君) どうか今、柴田課長がおっしゃったように、やりがい・張り合いを持って地域福祉の担いとして頑張っていただける民生委員さんが、どんどんこれから人数定数が足りなくなることのないように、皆さんに一生懸命やっていただきたいことを願って、これで民生委員の質問を終わります。  では、小中学校における学力向上の取り組みについて質問をさせていただきます。  小学校は基礎部分を、中学校は進学を目指して、学力格差を少しでも縮める努力として、何か対策はとっていますか。 ○副議長(益田和代君) 諸岡敏文学校教育課長。 ○学校教育課長(諸岡敏文君) 具体的なところにつきましては、町長から答弁もありましたように、少人数授業を計画的に導入いたしまして、個々に対応したきめ細かな指導が実施できるようにしております。  また、ICTを積極的に導入しまして、児童生徒の関心意欲を高め、効率かつ効果的な授業を目指したりするなど、1時間1時間の授業を深め、高めるそういう取り組みを行っているところでございます。 ○副議長(益田和代君) 出口利子議員。 ○4番(出口利子君) 児童の持っている力を最大限に伸ばし、育てていくのも学校の大きな役割だと思います。すばらしい力を持っているのに発揮できないままの子もいます。その力を見つけ、引き出すことで、本来の力を発揮できるようにもなります。運動、音楽、芸術など、一見してわからない秘めた個性を持っている児童も多くいます。折に触れて見つけ出し、早い時期にその個性を引き出すことで、将来が大きく開けることもあります。個性を伸ばす取り組みは何かしてみえますか。 ○議長(渡辺 昇君) 諸岡敏文学校教育課長。 ○学校教育課長(諸岡敏文君) 議員から御指摘のように、どの子にも周りから認められた特質した能力を伸ばすということは、生涯をよりよく生きる、そういう面に対しましても、力の源泉となるとそういうふうな形で考えております。その中でその能力を見出す場でございますけども、学校の教育活動の中で申し上げたら、例えば今、話ありましたように、体育系の得意なことであれば、日常の授業やクラブ活動だけではなくて、運動会とか、例えばマラソン大会の行事、また美術系が得意な子であれば、例えば小学校で言えば、校内図画工作展とか、また書写が得意な子であれば書写展とか、そういうふうな形の中で大いに見いだしていくことが大事だと考えております。  一方、それを見出す教員の立場に立てば、やはり教員の資質というのも大事なところでございますので、その根本については、やはり研修は大事だというふうなことを認識しております。 ○副議長(益田和代君) 出口利子議員。 ○4番(出口利子君) 以前、教諭をしている方から、生徒とじっくり向き合いたいけれど、業務や研修が多過ぎて、なかなかそういう時間が取れないと聞きました。  また、先生たちの負担が大きく、心身ともに疲れ切ってしまうという事例もたびたび聞き及びます。このようなことについては、どのような取り組みをしてみえますか。 ○副議長(益田和代君) 諸岡敏文学校教育課長。 ○学校教育課長(諸岡敏文君) 多忙な公務というところでございますけども、まず一つにこれを解決する策として、その一つでございますけども、実は平成19年に文科省のほうで「学校現場の負担軽減プロジェクトチーム」というのを設置しました。これにつきましては、文科省の事務の多くは、調査統計がほとんど多いんでございますけども、それの様式の簡素化とか、統一化の検討を進めてきたというところでございます。  しかしながら、なかなか有効な手だてが講じるまでに至っていないというのが今の現状でございます。  一方、県大会でございますけども、三重県の教育委員会も平成17年に「教職員の勤務時間の縮減に係る指針」というのを通知しました。これにつきましては、時間外勤務の縮減、また休憩時間の確保、また校務能率の向上のための事務改善等々打ち出しておりますけども、実際、進捗度、また教員の満足度が低い状況にあるというような声を聞いております。  一方、ICTを活用する校務の情報化によりまして、授業準備の合理化とか、成績処理のICT化云々含めまして、事務的な負担が軽減できて、子どもたちと向かい合う時間が1日に30分以上増加したというような調査報告もいただいているのが事実でございます。これは全国の研究報告でございます。
     以上でございます。 ○副議長(益田和代君) 出口利子議員。 ○4番(出口利子君) いろいろと御答弁ありがとうございました。  これできょうの私の質問を終えます。いろいろありがとうございました。 ○副議長(益田和代君) 以上で、出口利子議員の一般質問は終了しました。  以上で、本日予定いたしておりました日程はすべて終了いたしました。  長時間にわたり、皆さんの御協力ありがとうございました。  本日は、これにて散会いたします。御苦労さまでございました。                午後 3時38分 散会...