菰野町議会 2005-12-15
平成17年第4回定例会(第5日目12月15日)
議案第96号 平成17年度菰野町
国民健康保険特別会計補正予算(第3号)
(案)
議案第97号 平成17年度菰野町
公共下水道特別会計補正予算(第3号)
(案)
議案第98号 平成17年度菰野町
農業集落排水事業特別会計補正予算
(第3号)(案)
議案第99号 平成17年度菰野町
介護保険特別会計補正予算(第3号)(案)
議案第100号 平成17年度菰野町
切畑簡易水道特別会計補正予算
(第2号)(案)
議案第101号 平成17年度菰野町
水道事業会計補正予算(第2号)(案)
議案第102号
町営土地改良事業の施行について
1.会議に付した事件
日程第1及び日程第2
1.
出席議員(21名)
1番 間 島 末 夫 君 2番 益 田 和 代 君
3番 加 藤 昌 行 君 4番 峯 岡 繁 君
5番 内 田 親 根 君 6番 伊 藤 泰 範 君
7番 増 田 秀 樹 君 8番 久留美 正 次 君
9番 星 川 佳 信 君 10番 進 士 尚 義 君
11番 服 部 住 雄 君 12番 中 川 哲 雄 君
13番 諸 岡 文 人 君 14番 黒 田 勝 君
15番 秦 好 文 君 16番 千 種 敏 治 君
17番 出 口 利 子 君 18番 中 山 文 夫 君
19番 服 部 勲 君 20番 佐 藤 孝 幸 君
21番 矢 田 富 男 君
1.
欠席議員(0名)
1.説明のため出席した者(25名)
町長 服 部 忠 行 君 助役 松 澤 主 税 君
収入役 山 村 耐 君 教育長 大 橋 徳 紀 君
消防長 秦 隆 君
総務課長 樋 口 善 律 君
政策課長 諸 岡 博 樹 君
秘書広報課長 桜 木 政 史 君
財務課長 高 田 良 和 君
管財課長 山 崎 義 幸 君
会計課長 位 田 嘉 弘 君
税務課長 増 田 幸 生 君
住民課長 梅 井 定 則 君
会計課検査監 山 下 通 治 君
福祉課長 諸 岡 高 幸 君
健康課長 樋 口 登 君
環境課長 田 中 稔 久 君
農林課長 樋 口 五 男 君
観光商工課長 大 塚 健 児 君
建設課長 森 田 久 人 君
都市計画課長 松 永 厚 生 君
下水道課長 戸 谷 和 美 君
学校教育課長 秦 幸 一 君
社会教育課長 諸 岡 義 孝 君
水道課長 小 林 健 生 君
1.
出席事務局職員(3名)
事務局長 川 嶋 正 典 君 書記 大 橋 克 哉 君
書記 市 岡 謙 二 君
午前10時00分 開議
○議長(
矢田富男君) 皆さん、おはようございます。
大変ご苦労さまでございます。
ただいまの
出席人員は21名で、定足数に達しております。
よって、平成17年
菰野町議会第4回定例会は成立をいたしましたので、再開をいたします。
~~~~~~~~~~~~~~~~
○議長(
矢田富男君) 直ちに本日の会議を開きます。
本日の議事日程を朗読させます。
事務局、朗読願います。
〔
事務局朗読〕
~~~~~~~~~~~~~~~~
◎日程第1
一般質問
○議長(
矢田富男君) 日程第1、
一般質問を行います。
12番議員、
中川哲雄議員、登壇願います。
〔12番
中川哲雄君 登壇〕(拍手)
○12番(
中川哲雄君) 皆さんおはようございます。代表・
一般質問の最終日ということで、私も随分疲れておりますけども、やっと自分の番が回ってきたということで、ひとつよろしくお願いをしたいと思います。
ちょっと質問の順序を変えて、通告の2番目の町制50周年事業の方から始めさせていただきますので、よろしくお願いをしたいと思います。
我が町菰野町、1957年1月の15日に旧菰野町と朝明村が合併しまして誕生した。来年度が2007年、ちょうど50年、来年度1月15日が菰野町町制50年記念日に当たります。町長の任期が2007年3月2日、自立した菰野町を選択をされた
服部町長の任期とちょうど重なるわけであります。私は、町制50年という記念すべき節目に当たって、自立した
まちづくりを進める上で極めて重要な拠点となる図書館の建設を積極的に位置づけて町民の期待にこたえることは大いに意義のあることだと考えます。
町長は、さきの
進士議員の
代表質問で、平成18年、来年度の
重点施策として町制50周年でもあり、
図書館建設を
重点施策として着手したいと言明をされました。町民が長年切実に要望してきた大きな課題をちょうど町制50年に、しかも町長の任期中に実現をされようとするその町長の政治姿勢に大いに敬意を表するものであります。
ところが、その
一般質問で、
会派清風こもの21の議員から図書館は無謀であり、住民は望んでいないという極端な発言がありまして、大変残念に思うものであります。同じ会派の先輩の意見も大事かもしれませんけども、ご自身の菰野町への思いをもっと大切にしていただいて、町政を正していただきたいと思います。
去年の当初予算には、
図書館等複合施設建設用地取得費として、事業費9億2,1000万円が予算化されました。当時の計画は、総事業費37億円です。菰野町
図書施設整備検討会の答申が総計10億6,000万円ですから、3.5倍でした。もちろんこうした無謀な予算には、私は、もう
日本共産党は反対をいたしました。当時、
会派清風こもの21の皆さんはすべて賛成をされています。図書館は、単なるハコモノでは決してない。
まちづくりや地域の振興、活性化を図るには、図書館が核としての重要な役割を果たします。図書館の整備は生涯
学習社会の実現につながるものです。同時に、
地域社会の文化の向上に貢献するものであり、
地域社会の
学習環境を築く上で不可欠のものであります。図書館の建設に反対している議員は、お聞きしますと一人もいないようでございます。
町長、公有地を活用しての適切な規模の
図書館建設は町民と圧倒的な議員が大いに期待をしているところであります。リーダーシップを発揮されて頑張っていただきたい。私ども応援しておりますので、よろしくお願いいたします。そこでお伺いいたします。
来年度、町制50周年に当たり、町内の文化、
スポーツ団体が自主的に積極的な文化・
スポーツ事業を企画しています。ちょっと出してくれますか。以前にも紹介しましたように、菰野町
民謡保存会が民謡『菰野・湯の山ぶし』のちょうど75周年記念、『
中山晋平を偲ぶ会』の実施を企画をされています。これちょっと今出したんが、もうちょっと真ん中を大きくしますと、ど真ん中に座っているのが
中山晋平さん、
中山晋平さんは、私がここで紹介するまでもなく本当に有名な方であります。次の写真見てください。これね、私も知らないんですけども、
菰野駅前にこういう辰己座、ちょっと小さい字でようわからん。辰己座があったんですね。ここで菰野ぶしの発表会が行われたんですね。次、大きく下に書いてある、
名古屋中央放送局、現在のNHKの名古屋放送局で菰野ぶしが放送されてますね。昭和6年2月の15日、その次を見てもらえますか。この菰野ぶしは、先ほど言いましたように、昭和5年、当時の町長であった土井貞一さんが地元に民謡がないのは寂しいということで、町の宣伝の意味もかねて、菰野町
本町出身の、私も菰野町
本町出身なんですけども、私知らなかったんです、森春人さんという方が作詩されまして、ここには、これ今
巌谷小波童謡作家なんですね。この人が補佐をして
中山晋平さんが作曲してレコードもできたんですね。もうちょっと
中山晋平さんの方、ちょっと、この方、本当に有名ですね。ここにも一寸法師とかですね、富士の山とか、こういうのを作詩されとる方ですね。いずれにしても、本当に有名な方がこの湯の山菰野ぶしをつくっとんですね。だから、ちょうど75周年にも当たりますので、この町制50周年でこの偲ぶ会をやろうということで、企画をされています。
菰野ランニングクラブ、
マラソンのクラブですね、既に
菰野商工会青年部の協力を得て、全国から参加者を募って、町制50周年
記念マラソン大会を計画をされています。
進士議員が紹介されましたように、
菰野万古祭り、ちょっと名刺いただいたんですけど、
クラフト石川さん、石川哲生さん、まだ50代で若手であります。
菰野万古組合の会長さんだそうでございますけども、
菰野万古祭りをしようと、こういった企画が自主的にやられています。お金もかかる
記念事業をやれというのではありません。40周年
記念事業のときには約2,300万円使ったんですよ。ぜひとも町内の文化、
スポーツ団体等のこういう自主的な積極的な思いをひとつ援助をしていただきたい、そして、町民とともに50年を祝い、町民とともに協働して自立した
まちづくりを進める町制50周年
記念事業として位置づけて積極的な対応をしていただきたい、ご答弁をお願いいたします。
次に
介護保険です。
介護保険が実施されて2004年4月から施行、5年が過ぎてしまいました。
介護保険について、政府はその目的を
家族介護から社会が支える制度へ、介護の社会化とか、在宅で安心できる介護へ、
サービスが選択できる制度へなどと当初盛んに宣伝をいたしました。ところが現実はどうなっているのか。ちょっと資料の方を。介護が必要と認定された、これちょっと非常に小さいので見にくいかもしれませんけども、介護が必要と認定された65歳以上の高齢者は、6人に1人です。ちょっとずっとその辺のを大きくしてもらえますとわかるんですが、21.3%、一番下の方をずうっと下げてますと、そこのところで6.6人に1人です。15%、
全国合計はもうちょっと真ん中ですね。そこで菰野町も15%ですね。6人に1人、菰野町で6.6人に1人まで広がっています。
しかし、
在宅サービスの
利用状況は、
利用限度額に対する
平均利用率、例えば要介護1だあるいは5だと認定さます、こんだけの金額は使いますよというんですけどね。全部なかなか使えないんですね。一環して平均して4割台、菰野町は52.9%、非常に進んで
全国平均から見れば進んでいるというふうに思います。介護が必要と認定されながら
サービスを利用していない人はこれが一番下です。一番下の統計です。そこですね。それもうちょっと上、15.0%、1,118人おって、その下の230人ですね。230人が利用してない、5人に1人、これは菰野町も同じであります。多くの高齢者が介護の必要性ではなく、幾ら払うかによって受ける
サービスを決めざるを得ない状況であります。
このことは、内閣府
経済社会総合研究所の研究者が、1割の
自己負担が外部の
介護サービスへの需要を減少させ、結果として家族に介護を強いていると指摘をしているほどであります。
サービスを利用している1人でも
家族介護に大きく支えられているのが現実であります。
また、この5年間で、
特別養護老人ホームへの
入所待機者が各地で倍増しています。全国で約34万人、
厚生労働省が発表しております。現在の
特養老人ホームの総定員数に匹敵をするという規模になっているようでございます。ちょっと資料3見てください。
資料3、菰野町の待機者なんですけどね、これ見てもらってもわかりますように、これ5月1日現在ですけども、特養の
みずほ寮が定員50人で待機者が130人、聖十字の家が定員90人で待機者はなんと463人、
合計定員140人で待機者593人ですね。何と待機者は定員の4.23倍、
みずほ寮の待機者の約70%が
菰野町民だというふうに、大体そのようでございます。待機者593人の70%と計算しても、415人の
菰野町民の待機者がいることになる。右側にちょっと計算をしてあります。大変な人数であります。定員のみずほ、それから聖十字の定員を合わせると、その定員のなんと2.96倍、3倍の町民が待機をしているという状況であります。
在宅介護でも、施設の介護でも、政府が当初掲げた介護を社会が支える制度という看板が完全にはがれ落ちてしまっているのが現実であります。
介護保険の
実施主体は市町村であります。
介護保険の実施に当たって、町長は私の質問に対して、保険があって介護なしとならないようにすると明快に答弁をしています。しかし、保険料は年金から天引きされ、介護が必要になっても必要な介護が受けられないのが現状であります。この10月1日からは、
介護保険が大改悪をされました。
2人の議員が既にこの問題を取り上げておられます。
伊藤議員も本当に身近なところで具体的な例を挙げて説明されたとおりであります。
ホテルコストと称して居住費や食事代を
介護保険の適用から外す、そして
利用者負担にする。
自己負担にする。来年4月からは、さらに保険料の大幅な値上げが予想されています。さらに、来年度、税法の改悪で、例えば260万円の
年金所得者は、現在、
住民税非課税でありますけれども、単身では4万5,000円、夫婦で2万8,000円もの課税になります。これ住民税ですよ。国保税も連動して値上げされます。前にも明らかになりましたように、全体で5,000万円増税になる。高齢者の生活が脅かされる大変重い税負担になるわけであります。
さらに、
老人医療費の
窓口負担を1.5倍から2倍にする、こんな計画がされているのであります。弱い立場にある高齢者や障害者の福祉は自立、自助努力と称して狙い撃ちにされているのであります。今、
介護保険の
実施主体である町長が
介護保険制度の強化、充実をすることが問われています。また求められています。特に、低所得者に対する保険料や利用料の
軽減対策を強化し、適切に、しかも柔軟に対応をしていただくことを強く求めるものであります。
そこで、通告書に示してありますように、まず第一に、10月1日から改悪実施された
介護保険で利用者の負担増は具体的にどのようになっているのか、実態調査をされたのか、まずお伺いをします。
第2に、
社会福祉法人により
利用者負担の
軽減制度はどのように見直されているのか。
第3に、原則来年4月から実施される新
予防給付、
地域支援事業について、どのように考えておられるのか。
第4に、市町村が設置する
地域包括支援センター、これ極めて重要な役割を果たします。これはもう1カ所ということで答弁をされておりますので、それは結構です。人員の配置はその体制についてどのように考えているのか、お伺いをいたします。
第5番目に、第3期
事業計画の策定について、どのように検討されているのかお伺いをしまして、まず初めの質問とさせていただきます。よろしくお願いをいたします。
○議長(
矢田富男君)
中川哲雄議員の
一般質問に答弁を願います。
服部忠行町長、登壇の上、答弁願います。
〔町長
服部忠行君 登壇〕
○町長(
服部忠行君)
中川議員から大きく2つの点につきましてお尋ねをいただきました。
最初は、町制50周年事業について、民間におきましても非常な盛り上がりが始まっていると、そういう
意味合いから積極的な支援の対応をする趣旨でございます。昭和32年の
現行菰野町発足以来、平成18年度は50周年の記念すべき年度となりますが、その半世紀の歴史は先達から脈々と受け継がれてきた豊かな自然、
地域文化を背景に、それぞれの時代において
まちづくりの主役である住民の皆様が行政とともに町を育みながら時を刻んできたものであり、その歩みは県内外に大いに誇れることができ、私もまさしくこの期間おいて町長に当選以来、
各種施策を積極的に推進できましたことについて、心から感謝を申し上げるものでございます。
そして、その貴重な菰野町の半世紀にわたる歴史を改めて振り返るとともに、住民の方々とその思いを共有し、将来に向けてさらに発展する菰野町の出発点とすべく1つの区切りをつけるといった
意味合いからも、この50周年は大変重要であるとの認識を持っておるものでございます。
また、住民の中にも、来年度の50周年に向けて自発的にその機運が盛り上がっているようでございます。先ほどの例に挙げられたとおり、
スポーツの関係におきましても、あるいは地場産の振興の上におきましても、いろいろと構想が寝られておるところでございます。行政といたしましても、その趣向、ニーズを十分に把握するよう努める中で、より多くの住民の皆様に50周年の記念すべき年であるというイメージを持っていただくよう、創意工夫のもと、各々対応してまいりたいと存じます。
なお、
記念式典につきましては、今後も将来にわたり自立するまち・菰野町を対外的にアピールする
意味合いからも大変重要、かつ時宜を得た機会と考えますことから、平成18年11月からよく1月までの間に行うものといたしておりますが、詳細につきましては、新年度の
予算編成の中で詰めてまいりたいと存じます。
また、図書館の問題にも触れていただきましたが、この建設につきましても、
重点施策として予算化をいたしたい気持ちでございます。いずれにいたしましても、
町政全般についても当然でございますが、50周年事業につきましては、住民の一過性の満足度を得るだけとなるような事業は控えることとしながら、むだを省いた効果が期待できるものを基本として実施いたしたいと考えますので、ご理解、ご支援をよろしくお願いを申し上げたいと存じます。
続いて、大きく
介護保険問題について、お尋ねをいただきました。今回の
制度改正において、保険あって介護なしとならないよう、改正の充実を求める趣旨の5項目にわたる質問をいただきました。各項目につき、順次お答えをさせていただきます。
まず、1点目は、10月から導入されました食費、居住費の
自己負担にかかわる改正につきましては、昨日の
伊藤議員の質問にもお答えをさせていただいておりますので、重複部分は省かせていただきますが、この急激な負担額の増額には、
制度導入の趣旨は理解するといたしましても、大変な混乱が生じないかと正直、危惧をいたしておりました。
8月の準備段階から、
軽減対象者の漏れがないよう、慎重に事務を進め、すべての対象者に
勧奨通知を発送しながら、制度への理解を求めるとともに、
入所施設に対しても十分な周知を図るよう、要請をいたしたところであります。
その後、福祉の窓口において数人の負担増に対する相談を受け対処いたしましたが、施設側の報告も確認いたしましたところ、大きな混乱もなく、
制度移行が図られたと考えております。
次に、
社会福祉法人による
利用者負担の
減免制度についてお尋ねもいただきました。本制度は、
利用者負担の導入により従来の低
所得者対策をより拡充する措置として
社会福祉法人の本来の使命、社会的な役割にかんがみ、減免の運用改善が図られたものであります。
本制度についても、高齢者に理解しがたい内容であり、税情報から慎重な作業を進め、対象者の漏れがないよう、
勧奨通知を発送して、該当するすべての方に
資格者証を与え、
サービス利用の促進を図ったところであります。
従来と比較いたしますと、対象者を制限する収入額は大幅に拡大されましたが、他の資産要件が加えられたことにより、対象者の増加には至っておらない状況にあります。
ただ、本制度は、
介護サービスにおける
事業者収入は減る一方で、10月から
介護報酬が引き下げられ、
利用者負担を軽減することは事業者の収入を減少させるものであり、県内においては、理解を得られない法人もあると聞いております。利用者の救済と事業者との共存を考えるとき、
サービス低下を招くものになってはならないとの不安も抱いております。
しかしながら、町内の
みずほ寮、けやき、城山苑、聖十字など
対象事業所につきましては、制度の趣旨にご理解をいただき、
サービスの低下もなく、対象者の受け入れを行っていただいておりますことに感謝をいたしますとともに、ご報告をさせていただきます。
3点目といたしましては、来年4月から実施をいたします新
予防給付、
地域支援事業についてお尋ねをいただきました。この両事業は、戦後の
ベビーブーム世代が高齢期を迎える2015年問題として社会で取り上げられ、これからの10年間は高齢化の最後の急な上り坂となることから、
介護保険制度の持続の可能性を高めるための新たな課題に取り組むべき事業と位置づけられております。
当町におきましても、平成26年には、
高齢化率が25%近くまで上昇するとともに、要
介護認定者の出現率も都市部から比較すると低く、良好な状況を維持するとは思われますが、約19%まで達すると推計をいたしており、
社会保障制度としての本制度の持続性を高めることは急務であると考えております。
したがいまして、総合的な
介護予防システムを確立するために、
介護サービス事業として展開される新
予防給付につきましては、町内各事業者の新たな
受け入れ体制を確保するとの意思も確認をしており、良質な
予防サービスが展開されると確信いたしております。
そして、まだ
介護サービスを必要とはしないが、何らかの障害を持ってみえる高齢者に対して、水際作戦と称し、
老人保健事業として取り組む
予防事業については、いかに現在の状態を維持し、改善するかの個々の目標、課題に取り組み、要
介護認定者の増加を抑制する重要な事業と位置づけ、本事業を
保健師等専門スタッフを配置する
地域包括支援センターで実施すべく準備を行っております。
また、次の
地域包括支援センターについての概要は、既に答弁をさせていただいておりますが、基本的に発足当初は、1カ所設置で対応をいたし、地理的な要件から、今後、八風地区に総合的な
サービス事業所の展開が進んでまいりました時期に、北部の拠点として、さらに1カ所を設置していきたいと考えますので、ご理解を賜りたいと存じます。
次に、第3期
事業計画の進捗情況をお尋ねをいただきましたが、本
事業計画策定委員会には、町議会の教育民生委員会正副委員長さんをはじめ住民参画を図るために、毎年、町政モニター委員の入れ替えはあるものの、当初から
事業計画に携わってみえる専門家を中心に、例年の進捗状況、成果についての検証を確認していただいております。
本年度は、
事業計画策定の年度に当たり、研修を含め、これまでに5回の会議を開催をし、菰野町の高齢者施策全般について熱心な議論を交わしていただいており、現在は、今後における高齢者福祉施策、介護
予防事業の検討のほか、新事業に伴う運営協議会の設置等について十分な検討をいただいておりますことをご報告いたします。
以上で、壇上からのお答えを終わらしていただきます。
○議長(
矢田富男君) 一通りの答弁が終わりました。
再質問がありましたら、ご発言ください。
中川哲雄議員。
○12番(
中川哲雄君) ありがとうございました。
50周年事業について、町長、ぜひとも図書館は言明をされましたから、当然予算措置は明らかにされなければならない。当たり前の話であります。
あわせて、秘書課長、やっぱりそういう自主的なさまざまな団体が積極的に50年ということで対応されようとしています。ひとつここで総合的にまとめていただいて、そして、さっき町長答弁されたように、自立した
まちづくりを目指す、まさに50年として積極的に位置づけて、大いに町民の自主的な参加を広めていただいて、支援をしていただきたい、よろしくお願いをしたいと思います。
介護保険でございますけども、まず、この
介護保険の大改悪の第一は、
ホテルコストと称して、先ほども言われていますように、居住費と食事を
介護保険の対象から外すということであります。第2番目の大きな改悪は、新
予防給付と称して、今まで要介護1の段階の約70%から80%を、この
介護保険から追い出す、要支援1、要支援2というのをつくりまして、こういう大きくはこの2つが一番大きな改悪であります。
そこでちょっとお伺いしますけども、10月から実施されている低所得者負担低減と、補足給付と言ってますけども、特定入所者
介護サービス費でございますけれども、これを受けるために先ほど町長答弁されましたけども、
介護保険負担限度額認定証の交付、これを受けなければ軽減措置が受けられないということで、全国的には随分混乱をした市町村もあるようですけども、当町では見切り発車をしていただいて、事前にその対象者を掌握し、混乱のない対応をされたということについては、大変敬意を表するところであります。
この認定証を窓口に提出することによって初めて補足給付が、低
所得者対策が受けられるということでございます。この認定証の交付件数について、どのように把握されていますか。
○議長(
矢田富男君)
福祉課長、諸岡高幸君。
○
福祉課長(諸岡高幸君) 負担限度額認定書の交付件数は279件で、そのうち施設入所者への交付件数は152件となっております。
○議長(
矢田富男君)
中川哲雄議員。
○12番(
中川哲雄君) ちょっと資料を出してもらえますか。4番。ちょっと下の方を向いて下げて、これは老健施設であります。施設入所というのは、特養、老健それから療養型と、この3つあるわけですけども、それぞれひとつ基準が違いますので、それぞれあるわけですけども、ここでは特養のやつ、前も紹介させていただいた、ちょっと黄色の下から2番目、ここ見てもらいますと、例えば第3段階、これは世帯非課税でございます。現行4万円、これは1割負担と、それから居住費、食費の部分も含めておりますので、その1割負担、4万円が5万5,000円に上るということですね。そして、世帯課税になりますと5万6,000円が8万7,000円に上るということですね。その次の資料を見てもらえますか。5番。これ第4段階で調べていただきました。具体的にどうなったんか。菰野聖十字の家、それから
みずほ寮、これ特養ですね。先ほどの証明書の交付の対象にならなかったのは17人おられます。そこで見てみますと4万7,940円が7万5,000円、これ月ですよ、負担が7万5,000円に上がり、上ったんですね。月2万7,060円上った。その下、聖十字、友愛トピア、湯の山老健、これは老健ですね、103人が第4段階で認定書もらえなかったんですね。友愛トピアが一番高いようですね。5万1,930円が一挙に9万3,090円になった。月4万1,160円上ったんですね。1.8倍であります。本当に大変なことであります。
問題なんは、税法の改悪であります。来年度から税法が具体的にその改悪が実施される。
住民税非課税が課税になるという世帯が相当出てきますね。高齢者に対する住民税が来年度4つの改悪が同時に実施されますね。2年の経過措置がありますけども、公的年金が縮小される140万円が120万円、老年者控除が廃止される。非課税限度額が廃止される。定率減税が2分の1にされる。これはまたもう全廃しようとしてますけども。
ちょっと次の資料、これ、わかりにくいかもしれませんが、税務課につくってもらいました。2人暮らし、65歳以上、年金生活、妻と2人暮らしのケース、これは1人暮らし、もうちょっと2人暮らしのやつをちょっと見せてください。一番頭、年金収入260万円の方、これずっと下向いていきますと、課税所得は所得税がゼロでしょ。ところが3万8,400円所得税がかかります。住民税はゼロでした。ところが2万8,300円かかります。国保税も上がりまして、19万8,600円から21万2,200円値上がり、
介護保険料も、これも上がりますけども、上るやつはちょっとまだこれからでございますけども、しかし、これ段階が上がってしまいますので、5万9,400円が6万5,736円に上る、経過措置2年あるわけですが、1、2、3というふうにいくわけですけども、最終的にはここになる。合わせますと34万4,636円、34%ぐらい税金が上っちゃう。もう今までは266万円が
住民税非課税であったものが、一遍に住民税2万8,300円かかると、軽減措置で18年度は9,400円、19年度はその3分の2で1万8,800円ということになりますけどね、これはもう大変ですね。しかも、今年のように医療費、今1割から2割にしようと、所得のあるものはもう2割から3割にするというんですから、こうなってしまうと、本当にお年寄りどないなるんだろうと、障害者もしかりであります。本当に大変な状況が予測をされるわけであります。
菰野町の独自減免がされておりまして、私ども要求をしまして、神戸方式をとっております。さらには利用料の独自減免についても町長が認めれば減免できるという制度があります。
介護保険料につきましても、先ほど言いましたように、同じ所得で段階が一挙に、例えば260万円、今、出しましたけども、基準額が、これまでは0.75、基準額0.75であったものが、いわゆる第2段階から新5段階というところへ一挙に進みます。基準額の1.25倍、約1.7倍に同じ所得で保険料も1.7倍になると、こういうことでございます。本当に大変であります。
そこで質問いたしますけども、保険料の独自減免、神戸方式を採用しておりますけども、これは、今回の改悪によって、適用がもう実際上なくなってしまうと、適用されないということになります。ぜひとも見直していただいて、実効ある保険料減免、保険料の減免ができるようにしていただきたいと思いますが、答弁を願います。
○議長(
矢田富男君) 答弁を願います。
福祉課長、諸岡高幸君。
○
福祉課長(諸岡高幸君) 保険料の独自減免の関係でございますけれども、まず、保険料の減免につきましては、本町は、独自減免を実施いたしました要綱では、年金収入額が80万円までは第2段階の月額を第1段階に引き下げておりましたが、
制度改正により新第2段階となり、基準額の2分の1とされますことから、要綱の規定が無効となってしまいます。よって、再度見直しを図るつもりでありますので、ご理解賜りたいと存じます。
○議長(
矢田富男君)
中川哲雄議員。
○12番(
中川哲雄君) この神戸方式で現在やられていた利用料減免も、あまり対象者が少なかった。この間、ちょっと増えているようですけども、もっと今回の大改悪でございますから、実行力のある実態に則した保険料の減免措置を、町独自の減免措置を考えてほしい、検討するということですが、ひとつ町長、よろしくお願いします。答弁求めます。
○議長(
矢田富男君)
服部忠行町長。
○町長(
服部忠行君) こういう状況になってまいりますと、独自の
減免制度につきましても、再構築をしなければならんと、このように思っております。
○議長(
矢田富男君)
中川哲雄議員。
○12番(
中川哲雄君) 利用料の減免、これが本当に利用料、本当に大変なことですね。一挙に非課税、今まで非課税だったんが課税になっちゃうということになりますと、先ほど示しましたように、4万円から8万7,000円、一挙に2.2倍になる方が出てきますね。これはもう本当に負担耐えきれなくなっちゃいますね。4万円から9万3,000円に、1カ月ですよ。今まで4万円の方が1カ月9万3,000円払わないと施設に入居できない、これはもう本当に一挙に上るわけですから、大変ですよ、これ。しかも、ちょっと課長にお伺いしたいんですけども、その一挙に上る第3段階から第4段階に一挙に上る、どの程度予想されていますか。
○議長(
矢田富男君)
福祉課長、諸岡高幸君。
○
福祉課長(諸岡高幸君) 今ちょっと現状では理解しかねますので、済みません、よろしくお願いします。
○議長(
矢田富男君)
中川哲雄議員。
○12番(
中川哲雄君) なかなかね、それは全部世帯調査をせんなんということで、ちょっとすぐさまは出ないかもしれませんけれども、対象者から、いわゆる軽減措置の対象者から外されるのが120名ですから、この軽減から外される120名の方がどういう状況にあるかという、ひとつこれはぜひともつぶさにちゃんと調査もしていただいて、こういうところには、特別に保険料についてもひとつ減免を講じていただく必要があるだろうというふうに思いますね。払えなかったら施設から追い出されますから、これはもう本当に大変なことです。
伊藤さんが、昨日の質問で述べていましたように、生活保護は老人世帯で120万円ですね。120万円生活保護費が出る、2人で。非課税になるところは、老人2人で190万円です。年間190万円の所得ですね。差はわずかですね。差はわずかです。そうなりますと、今までは非課税だったものが課税にされてしまう。そして、その非課税の対象が約190万円、生活保護が120万円ですね。そうすると、そのすれすれ、190万円ちょっと所得がある人は、住民税課税なんですね。そして軽減措置がボンと上っちゃう。さっき言ったように、施設に入居しとったら2.5倍にも上るんですね。生活保護も出ておれば、水道代であるとか、そういう施設費も基本的には措置費ですから、ゼロですね。そうすると、生活保護を受けておる人よりも厳しい生活を余儀なくされる世帯、これもう生活できないですね。そういう世帯が出てきますよ。そこをどう救うか。
これはひとつ町長、利用料の減免につきましても、町長は保険あって介護なしにはしないと言われておるわけですから、ぜひともそういう救済措置をしていただきたい。利用料の減免規定についても、町長が認めれば減免できるわけです。
この点について、例えば過去に何例ぐらいこういった数字がありますか。町長の認めたものとして、利用料の減免をしたケースがありますか、課長、答弁願います。
○議長(
矢田富男君)
福祉課長、諸岡高幸君。
○
福祉課長(諸岡高幸君) 1名でございます。
○議長(
矢田富男君)
中川哲雄議員。
○12番(
中川哲雄君) たったの1名だということでございます。菰野町の町民は、そんに裕福なんかなと思いますけど、そうでは、実態はないだろうと思います。ぜひとも、その辺を今回の大改悪です。そういった本当に厳しい状況に置かれている人たちに対しては、適切な柔軟な利用料の減免についても積極的に対応していただきたいと思います。町長、答弁願います。
○議長(
矢田富男君) 町長、
服部忠行君。
○町長(
服部忠行君) 実態の調査を適切に行いまして、これの実施についても十分検討してまいりたいと思います。
○議長(
矢田富男君)
中川哲雄議員。
○12番(
中川哲雄君) 検討じゃなくて、こういう本当に生活できないような状態に追い込まれる世帯が出て来る可能性がありますので、適切な対応をしていただくように求めておきたいと思います。
例えば、ショートステイでもデイ
サービスでも同じように
自己負担になりますね。食事代が
自己負担です。今現在、例えば食事代、デイ
サービスでも行きますと、通所で行った場合、現在300円であったのが600円ぐらいに、一気に倍に上がっていますね。倍に上がっています。配食
サービス、お弁当を届けてますね。この配食
サービス、300円で届けていたのが一体どのぐらいになりますか。課長、答弁願います。
○議長(
矢田富男君)
福祉課長、諸岡高幸君。
○
福祉課長(諸岡高幸君) おおよそ600円前後の
自己負担が採用されています。
○議長(
矢田富男君)
中川哲雄議員。
○12番(
中川哲雄君) 800円になったんだろうというように思うんですが、300円から800円になるんではないかと、ちょっとどうですかね。いずれにしても、今までは配食
サービスについても300円、今現在300円だと思うんですね。だから、ショートステイ、デイ
サービス等の食事代も300円、ちょっとこれはぜひとも補填をしていただきたいと思うんですよ。今まで町は500円の補填をしていたというふうに思います。これを800円ということになりますと、250円の補填に減りますので、ぜひとも、本当に栄養
サービス必要ですね。宅配、いわゆる配食
サービスですね。これ来年の4月からは
地域支援事業になるということでございますので、これはもう本当に
利用者負担にされてしまいます。そうなると800円、今現在500円だったんか。私は今現在300円だと思うたんですけど、800円ぐらいになると、せめてちょっとこれは、ぜひとも統一していただきたい、検討していただきたいというふうに思います。ぜひともよろしくお願いします。
時間が少し足りませんので、次にいきます。新
予防給付と
地域支援事業です。
ここで先ほど言いましたように、要介護1の現在入所者数は特養で8人、老健17人、療養型1人で合計26人、菰野町の特養の定数が先ほど言いましたように140人、
みずほ寮50人と聖十字90人です。国は0.065%をカットをすると、このように予想します。そうすると9人の人が先ほど言いましたように予想ですね。これは。国の計算でいきますと、9人が施設から追い出される、要介護1を要支援2にするわけですから、すなわち
介護保険から追い出される、これは。追い出されるんですよ。要介護今まで1で施設に入れたんが、新要支援2になるわけですから、適用外になりますから、追い出される、大体9人ぐらいは追い出されるんではないかというふうに思います。ここも大変ですよ。こんなことは、経過措置少々あるようですけどね、3年間経過措置あるんですね。いずれにしても、3年で追い出されちゃう、本当に、これはもう追い出されたらどこへ行くんですかね。どこ行くんですかね。追い出された人は。ちょっとこれもひとつ柔軟に対応してもらう必要がある。これはもう地獄ですよ。3年の経過措置ありますけども、追い出す、施設から追い出されちゃうんですからね。本当にひどい話です。
だから、新
予防給付で、これ2年の範囲内で遅らせてもいいということになっとんですね。だから、慌てて私は実施しなくてもいいんではないかというふうに思うんですよ。まあ、菰野町としては、新
予防給付、
地域支援事業やっていきたいと、
地域支援事業については、もう来年度から実施しなければならないんです。新
予防給付については、2年間の経過措置がある。その辺で慌てて施行すべきではないというふうに思いますが、それも十分に検討していただきたいと思います。
それから、
地域支援事業でございますけども、ちょっと資料、これも非常にややこしいんでわかりにくいんですが、今まで健康課で行っていた事業、それが介護
予防事業というふうに変わりますね。そして、ずっとその下、今黄色で塗ってあるのが、今現在、菰野町で実施している事業です。これがさっき言いましたように、
地域支援事業は、介護
予防事業と包括的支援事業と任意事業と、この3つに分かれるわけですね。
現在行われている事業が国から75%の補助率ですね、ところが、これが導入されますと、37.5%に補助金が減ります。そうすると、今まで約8,000万円の事業をやられてますね。8,000万円の事業、そうすると5,000万円足らなくなる。
新たに一般会計からお金を入れなければ、今まで無料で受けられていた
サービスが
自己負担を導入するという自治体もあるように聞いています。そういうことになったら、本当にこの趣旨が失われてしまいます。
介護保険事業ではないわけですから、1割の負担を取るということにはならないというふうに思います。町長、どのように考えておられますか。
○議長(
矢田富男君) 町長、
服部忠行君。
○町長(
服部忠行君) いろいろと項目、みな金の要ることばかりでございます。そんな中で全国的な問題だと思っておるわけでございますが、たまたま厚生大臣が2代続けて三重県から出てもらっておるわけでございます。そういうふうなこと等もあって、厚生省へは近づきやすいわけでございますが、これらの対応につきましては、大変厳しい財源問題があるわけでございますので、かといって切り捨てにはできない、そういうふうなことで、慎重な対応をしていかなければならんと、こう思っております。
○議長(
矢田富男君)
中川哲雄議員。
○12番(
中川哲雄君) ぜひとも町長、何よりも福祉を大事にする町政を願う町長でございます。選挙公約でもそのように言われています。地方自治体の任務は、第一に町民の命を守り、福祉を守ることです。ぜひともそういった立場に積極的に立たれて、適切な対応を最後に求めまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(
矢田富男君) 以上で、
中川哲雄議員の
一般質問は終了いたしました。
ここで暫時休憩をいたします。
休憩時間は10分程度といたします。
午前11時03分 休憩
~~~~~~~~~~~~~~~~
午前11時20分 再開
○議長(
矢田富男君) 再開をいたします。
休憩前に引き続き
一般質問を続けます。
20番議員、佐藤孝幸議員、登壇願います。
〔20番 佐藤孝幸君 登壇〕(拍手)
○20番(佐藤孝幸君) 20番議員の佐藤孝幸でございます。今の世の中、話題がいっぱい多過ぎまして、一体何の話題でいこうかなあと隣の席にみえます服部 勲議員に言うたところ、それは佐藤さんは気象の話でいかなあかんわ、スタイル変えたらあかんと言われまして、やっぱり気象の話題でいくことにしました。それにしましても、本当に今の世の中、話題が多過ぎる、その中でも、どちらかと言えば暗い話題が多過ぎて、明るい話題と言えば、菰野町では今年1年を振り返ってみますと、菰野高等学校の野球部の甲子園出場とか、あるいはシデコブシが国指定の文化財になったとか、我々の地域で言いますと、竹永小学校を新しく建設していただいたと、そういったことがございました。ありがとうございました。
それでは、質問もいよいよ最後になってしまいました。今年のカレンダーと同じでございまして、最後の1枚になってしまいました。そう言えば、私のこの
一般質問の順番も12番目でございまして、12月議会の最後ということで、最後の最後でございます。
今年の気象の特徴といいますと、何といいましても、非常に雨量が少なかったということですね。また、今年が終わったら水道課さんへデータ出させてもらいますけども、この地方の年間平均雨量が、私の計測地点で2,500㎜なんですが、そのうちの、私のデータは昭和27年からですから、今年が終わると丸54年間のデータが蓄積されることになりますね。その中で、その平均が2,500㎜なんですが、最も多かった年が昭和47年の3,373㎜、少ない方はといいますと、1,600㎜台が54年間のうちに3回ありましたが、今年はなんと、まだ終わってみないと、10数日ありますので終わってみないとわかりませんが、1,300㎜前後になりそうなんですね。断トツという言葉はおかしいんですが、逆に極小の少なさでございます。先日もある新聞社から電話がかかってきまして、来年のお天気はどうですかというんです。私は気象を調べているだけであって予想はしてませんよと言ったんですが、でも何年かやっとったら大体の、今までの経験から想像つくでしょうというもんですから、強いて言えば、いつかも言いましたが、平均化の原則がありますね。ですから、今年極小であれば来年は非常に雨の多いのに心配しなければならないと。それから台風が幾つか来たけども、みなこの地方を避けて通って行きましたね。そのことを考えると、台風にも気をつけなければならないなあと、そうやって言ってやりました。ということでございます。
今議会開会日の5日には鈴鹿山脈に初冠雪を見るとともに、平野部にも初雪が舞いました。以前は山に3回雪がかかるとその次には里にも雪がくるというようですが、今年はいきなり初冠雪と平野部の雪と同時にきたというのが今年の特徴でございます。それから、紅葉ですが、例年平均日は11月23日ごろが、この鈴鹿の山が一番きれいになるんですが、今年はなんと12月の初め、1週間遅れておりました。そういったのも、なぜかこう早いのか遅いのかわけがわからんというような特徴でございます。ですから、タイプ、この年に似てるからこうなるだろうというのはもう言えないんですね。もう本当に54年間やったら、54年ともその予想は違うというのが天気の難しいところというか、特徴か、そういったものであろうかと思っております。
さて、本題に入らしていただきます。
今議会の最後の質問ですから、国民健康保険も
介護保険も障害者自立支援法も多くの議員さんが質問された後ですから、細かいことを聞いても仕方がありません。いつかも大橋教育長が切畑ではおサルさんが先に農産物を収穫していってくれて、人間さんは、その残り物を収穫しておるみたいなものやと言われたことがありましたが、もう皆さんが質問し尽くしまして、もう何もなくなったというような状況でございます。ですから、大まかなことで聞かなければ仕方がないなと思っております。
国民健康保険の掛け金の問題や保険証の問題、さらには来年改定される
介護保険の問題などを含めて、これらの原点である町民がいかにして健康に暮らせる環境づくりを進めるかが行政に与えられた基本であると思い、健康に関する総合的な質問をさせていただきます。
町民が健康に暮らせる社会、これはまさに理想ではありますが、なかなかそうはいかないのが現実でございます。だからこそ、健康保険があり、
介護保険があるのですが、これらの利用をいかにして少なく抑えるかが課題となります。私は、最近ある町民からこんな素朴な意見を聞きました。その内容はと言えば、そんなこと当たり前やないかと、どうしてそれをしようかってみんなで頭を捻っているんじゃないかと、どうやってそれを、つまり基本的な病気にかからない、あるいはかかっても出費を抑えるようなことをしようかとせんのかということであります。
それは、医療の問題、介護の問題、福祉の問題など原点となるのは町民の皆さんがいかに健康でいてくれるかが大原則であるということです。高齢者の皆さんが、いかに健康で長生きしてくれるかが大切なところであって、
介護保険の充実や延命治療が、国、県、地方自治体の財政を苦しめている。さらには晩婚が原因なのか、子育てにお金がかかり過ぎるかが問題なのかは意見が分かれるところですが、少子化の時代で、高齢者の安定的な生活を支える基盤が揺らいでいることが、余計に国や地方の財政を圧迫しているというもので、そういった意見を聞かしていただきました。
私は、このご意見を聞いたとき、全くそのとおりだと思いました。言い換えれば、根本治療を忘れて、忘れてはいないとは思うんですが、対処療法に追われているのが現状ではないかと思います。
ソフト面では、今自らの健康づくりを自覚してウォーキングをやっている方がたくさんいらっしゃいますが、町当局でも健康課が主導して年2回ですか、ウォーキング大会を催していますが、これをいかにして全町的な、しかも日常的な運動に広げていくかが、これらの知恵の出しどころであろうかと思います。
ハード面では、保健福祉センターけやきの歩行浴や足湯が大変好評で、腰痛や関節痛、その他の病気の予防や治療に効果があるとのことですが、こんなことで医療費の支出が抑えられるものなら、さらに設備を大きくして、制限なしに町民だれでも気軽に利用できるように施設を拡張して対応できたらと思います。
ハード面を増設したらお金がかかると思われますが、長い目で見て、これが健康保険や
介護保険に補填する支出の抑制になったら安いものだと思います。
介護保険は、今度の
制度改正で介護予防を重視した制度になりますが、これも健康な人が介護を必要とする状態にならないようにしようとするよりも、今、要支援のランクにある人が要介護のランクに進まないように、
中川議員の話にもありましたね、また、要介護で介護度の低い方が介護度の高いクラスへ進まないようにするには、いかにすべきかの方が、この制度の思いが強いように思います。ここでもやはり
介護保険を使わなくてもよい健康度を保つにはどうしたらよいかが最優先されなければならないと思います。
単独市を目指す菰野町が町立病院を持たないということもあります。今、100の入院ベッドを持った病院を新設したら、学校を1つ建てる金額の何倍もかかることは明らかであります。さらに病院という性質上、中に入る機器も高価なものが多く、人材も高給取りでなければ雇用できません。病院経営が単独採算では賄えないのは、他の市町村立病院の現状を見てもよくおわかりかと思います。
当町の場合は、消防署の救急隊の患者搬送中の無線も菰野厚生病院とつながっているほどですから、町内で最も多くの診療科目を持っていて、準総合病院と言える同病院を町民病院として支援していった方が町独自で病院を新設するよりははるかに町としての負担が軽くなるのは明らかであります。
国民健康保険税が高いとか、
資格者証の発行が多いとか、
介護保険が改悪されたとか言うまでの前段階として、町民がいかにして健康で暮らせる菰野町をつくっていくかを、町当局としてどのように考えていらっしゃるかをお尋ねをいたします。
次に、役場支所、地区公民館、コミュニティセンターの使い分けについてという通告書のタイトルは、余り表現がよくないんじゃないかなと思っております。特に、この支所をどうこういうつもりはないからです。竹永地区コミュニティセンターは、町内のコミセンの中では最も古い建物になってしまいました。建物を建て替えてほしいなんていう気は全くありませんが、料理講習をする調理室が狭いのと、床に張ってあるクッションフロアに継ぎ目があるものですから、その継ぎ目に掃除の際の汚れが詰まって、見た目にもきれいとは言えないし、その継ぎ目から入った汚れがもとで、はがれかかっております。これをフローリングに、幅の狭い板ですね、フローリングに張り替えていただけないかということです。
さらにもう一点、ここは月2回独居老人宅へ給食ボランティアグループが調理、盛りつけ、配食活動に使っている部屋でございまして、部屋そのものが狭くて調理活動がやりづらい、建物内部で改造してもう少し広くならないかというのがボランティアグループの意見であります。
もう一件は、菰野地区のコミュニティセンターと南部公民館の使い分けについてでありますが、偶然にも最も古いコミセンと、最も新しいコミセンの話題を意識したわけではありませんが、対照的に取り上げる格好になってしまいました。菰野地区コミセンの場合は、公民館教室のグループで午前のみ、または午後のみというように半日だけで完了しない講座などは、当然お昼を挟んで会場を借りることになります。ところが、菰野地区コミセンの利用規定で、会議室での飲食禁止になっているそうですね。一日かけてゆっくりと習い事をしようとする方たちは、お弁当持参で受講することになる。当然、飲食禁止の新しいコミセンは借りることができないから、南部公民館を借りることになります。ところが、南部公民館の鍵は、役場本庁の社会教育課へ借りにこなければならない。
自転車で行動される年配の女性らにとって、お昼の食事さえ自宅に戻らずにお弁当にしようとする方たちのために、菰野地区コミセンと同じ建物に所在する役場菰野支所で、南部公民館の鍵の貸し出しと返戻の受け付けができないものかという意見であります。いずれももっともな意見だと思って質問に取り上げさせていただきました。
以上をもって、私の前段の質問とさせていただきます。
○議長(
矢田富男君) 佐藤孝幸議員の
一般質問に答弁を願います。
服部忠行町長、登壇の上、答弁願います。
〔町長
服部忠行君 登壇〕
○町長(
服部忠行君) 12月議会の最終の質問を佐藤議員からいただきましたが、前段は、恒例によりまして気象問題で傾聴に値するいろいろのデータを垣間見せていただきました。大変な長い継続的研究でございまして、敬意を表したいと存じます。
そんな中で、まず町民の健康を願ってという観点からのお尋ねでございます。
議員からは、この問題と、さらには竹永のコミセンの調理室、あるいは床張りの修繕の問題、あるいは菰野コミセンと南部公民館との使い分けの問題について、絞ってお尋ねをいただいたわけでございます。
まず、町民の健康を願ってということで、ハード面での対策についてお答えをいたします。
ご質問のけやきの歩行浴につきましては、現在、保健福祉センターを利用している高齢者や障害者の方を中心に、年間約1万3,000人の方が足腰や下肢機能の回復、下肢の機能低下の予防を目的に利用をされており、リハビリとしての効果を上げられていると存じます。
また、当センターの外には足浴もあり、関節痛等にも極めて効果が高いということで人気があり、センター開館日以外にもたくさんの方に利用をしていただいております。それぞれ健康維持に最適な施設として多機能的な
サービスを展開しているわけであり、当初の目的は達成していると考えております。
今後いろいろと改善をしなければならないこともあるようでございますが、現時点では、施設等の改修計画は持っておりません。また、夏場における露天風呂等におきましても利用される方が随分多くございますし、菰野町の福祉センター並びに公園につきましては、本当に有効にこれを利用していただいておると考えておるところでございます。
また菰野厚生病院の関係につきましてもお尋ねをいただいたところでございますが、まさに菰野町は町民病院を持っておりません。そういう
意味合いから、菰野厚生病院を町民病院的な色彩を強めたそういう役割を担っていただくためにも、さきに平成13年度から年間2,000万円ずつ10年間補助をするということで、病院の施設改修の際に、その施設補助金として出しておるところでございます。お話の出ました救急患者につきましても、高規格救急車とこの心電図とを電波で送りながら、まずは厚生病院に立ち寄るということで、大変ご厄介になっておるわけでございます。
そういう中で、この検査機器等の拡充につきましても、いろいろお話が出ておるようでございますが、今日の厳しい財政運営の状況の中におきましては、そういうふうなことで、ことさらにということは現在の状況からはなじめないと、こういうことでございます。
まだまだ年間のこの補助でもって、これを財源として、いろいろ工夫をしていただきたい、このように思っておるわけでございます。ご理解を賜りたいと存じます。
さらには、
介護保険関連の介護予防についてもお尋ねをいただいております。現在、高齢者保健福祉施策の中で、健康づくりの一環として、高齢者の集う公会所等の場へ保健師などが出向き、転倒予防のための健康体操や生活習慣病予防等のミニ講座を実施をしておりますし、いきいきサロンや健康教室を行い、その場でも健康相談等を実施しているところであります。
私どもは、この老人会あるいは体育協会等でゲートボールをやられるとき、あるいはグランドゴルフの開会式にもお邪魔をするわけでございますが、そういう場におきまして、私は皆様方が健康でこの
スポーツをやっておられますことに対して、本当に敬意とともに国民健康保険なんかを使わない、そういう健康な高齢者が集って笑顔をもって
スポーツに楽しんでおられるのを本当にお喜びをするとともに、町の財政を助けるためにも本当にありがたいことだという意味で激励をさせていただいておるわけでございます。
そういうふうな
意味合いから、介護の予防を意識づける社会参加の場として、だれもが集える健康づくりの場として、先ほども歩行関係につきましてお話が出たところでございますが、そういう
意味合いから、これらの事業を大いに支援をしてまいりたい、健康ウォーキング等につきましても、まださきの
マラソン大会等におきましても、本当にすばらしいことだと思っておるわけでございます。
こういう
意味合いから、こういう形での健康づくりについて、大いにこれからも推奨していきたいと考えるところでございます。そういう
意味合いから、ひとつご理解、ご協力を賜りたいと存じます。
続いては、役場支所、地区公民館のコミュニティセンターとの使い分けの問題でお尋ねをいただきました。
竹永地区のコミュニティセンターは、平成元年に建設をいたしまして、支所機能はもちろん公民館活動を初めとするさまざまな地域の活動拠点施設としてご利用をいただいておることはご承知のとおりでございます。今回、お尋ねをいただきました調理室につきましては、1人暮らし老人のためのふれあい弁当の調理にボランティアとして活躍をいただいておりますあじさい会でありますとか、健康づくり活動を目的とした食生活改善推進協議会等々にご利用をいただいておりますこと、十分承知をいたすところでございます。
しかしながら、現在の
利用状況を見ますと、毎月数回の利用であり、まあ
利用状況といたしましては、大変少ない状況でございます。そのようなことから、財源の厳しい折りでもございます。また、行政改革において、成果、効果重視の視点から見直しを行っているところでもありますので、現時点におきましては、大規模な改修ではなく、修理の必要な部分につきまして、対応をさせていただきたいと存じますので、ご理解を賜りたいと存じます。
また、このコミュニティセンターとの使い分けの関連におきまして、菰野地区コミュニティセンターと南部公民館の問題でございます。この件に関しましては、菰野地区公民館の使用規定では、会議または行事などで飲食を伴う場合は使用を許可しませんと規定されておりまして、現在の地区公民館長の許可を受けた場合を除き、飲食ができないことになっております。これは他の地区公民館でも同様でございまして、コミュニティセンターが建設された際に、それぞれの公民館において協議がなされ、決められているものでございます。しかし、利用者の中には、飲食は自由としてほしいとのご要望もあるようでございますが、この飲食につきましては、お茶菓子や軽食程度のものからパーティーなどのような形態でいろいろなケースがあろうかと思いますので、公民館活動の中での飲食という視点から、必要な飲食であるかどうか、ケースごとに判断することが必要であろうかと存じます。
次に、南部公民館の鍵の管理についてでございます。
菰野地区コミュニティセンターで管理してはとのご提案でございますが、南部公民館は、地方公民館の分館として、町公民館の代替施設としての機能を果たしておりまして、対象範囲が菰野地区だけではございません。そのため、かえって遠くなる地区の方もおられるわけでございます。また、施設管理となりますと、支所ではできかねますし、窓口が複数になりますと、苦情や意見の集約にも時間がかかり、非効率でありますことから、効率性や施設の維持管理の面からも現在の社会教育課で管理することの方が妥当であると考えておるところであります。
なお、公民館の利用方法につきましては、今後とも、利用者の利便性を考えながら、適正な管理に努めてまいりたいと存じますので、ご理解を賜りたいと存じます。
これで、壇上からのお答えを終わらせていただきます。
○議長(
矢田富男君) 一通りの答弁が終わりました。
再質問がありましたら、ご発言ください。
佐藤孝幸議員。
○20番(佐藤孝幸君) ご答弁ありがとうございました。OHPで1番の資料を映してください。これはプールで健康中高年、アクアボーリングに歓声ということで、要するに歩行浴を利用してこういったことを考えた元五輪のメダリストの山中選手が考えたといった、細かい記事は余り見えないと思いますんで、そこだけ見てほしくて映していただきましたが、要するに歩行浴のプールをもっと広くしたらこんなようなこともできるといったことを紹介をさせていただきました。
そのほかに足湯も非常に健康に効果があるといって人気がございます。歩行浴の場合は、年齢に達しない方の場合は、医師の歩行浴が有効であるという証明をいただいて利用をしなければならないといったことがございますが、もっとこれをそういった枠を外せばもっと多くの方が利用して、健康の増進に役立つんではないかといったことを提案させてもらったものでございます。
今、町長からそういった増設の考えはないという答弁をいただいたわけでございますが、町としましても、健康保険の税が高いとか、
介護保険が改悪になったとかというよりも、当初の質問でも言いましたように、やっぱりいかにして健康を維持するかと、町民がそういった健康保険や
介護保険を利用しなくてもいいような健康対策を考えるかということが肝心じゃなかろうかと思います。
それには、各種健康維持運動の自主的な実行をいかに町民に定着させるかということが肝心であろうかと思います。現在もう既に野球とか、ソフトボールとか、サッカーとか、テニス、バドミントン、ゲートボール、グランドゴルフ、
マラソン、駅伝、ウォーキング等、町が主催して、あるいは主体的になってやっている大会がたくさんございますが、町が主体じゃなくて、同好会が主催して、町がこういうようにするといったスタイルの方が、
スポーツをやる側にも自主性があってよいんではないかと思います。
芸能部門も、芸能部門は運動とは違うやないかと思われる方もあろうかと思われますが、これも若さを保つというか、健康を保つのには、非常に、例えば舞踊とか、民謡とか、いろんな音楽などもいいんじゃないかと思います。
そういった意味から、町民の健康維持をいかにしてやっていこうとしてみえるか。今はただ単に町民から何々の検診がありますよ、受けますかどうですかということで、申し込んだ方だけ受けてもらうという格好ですが、そういったことを含めて、いかに町民に健康を維持する自覚を与えていくかという対処方法についてお聞きをしたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(
矢田富男君) 佐藤孝幸議員の再質問に対して答弁を願います。
健康課長、樋口 登君。
○
健康課長(樋口 登君) 歩行浴それから足浴、露天風呂もあるわけでございますが、先ほど見せていただきました水中ボーリングということで、広い場所がいるわけでございますが、その場所はありませんので、すぐさまできるというわけでございませんが、現在、歩行浴の方で、これは福祉の方の事業の一環とした中でやっていただいておりますが、約250名程度会員がおりまして、その方で、中で歩いていただいているということと、あと水中ウォーキングというのも、この間から社会福祉協議会の方が専門で始めていただきましたので、その辺もある程度人数も拡大していくんではないかということを思っております。年齢の枠を外すということでございますが、この辺のところにつきましては、検討する余地はあるかと思いますが、露天風呂につきましては、地元の方から要望ありまして、日曜日も営業しておりまして、期間的には4月から11月ということでございますが、休みもやっておるということと、足浴につきましては、従来片一方の方で座っていただくということになりましたが、片方の方も木の長いベンチをつくりまして、人数を増やすということで努力をさせていただいております。
また、運動事業でございますが、ウォーキングも年2回ということでございますが、それ以外にも運動教室、それから歩こう会の運動教室もやっておりますし、ウォーキングサークルが自主的に毎月各地区を決めまして、参加は自由でございますので、広報に載せまして、参加者を募りまして、各地区を歩いておるということで、だんだんこの人数も増えてまいっておりまして、地元で歩いていただく支援も大事でございますが、やはりそういう方の支援をある程度させてもらっておるということになっております。
芸能、舞踊の方につきましても、ダンス教室とか、そういうことにつきましては、社協の方で現在やってもらっておりますが、健康課の方でも将来そういうものについても取り入れなければならないかというふうに考えております。
運動教室につきましては、定期的に指導員が来まして、運動教室をやっておるということでございますが、
介護保険の関係ございまして、老人の方につきましては、各やすらぎ荘とけやきですか、これから現在スクーリングというか、対象者を募っておりまして、そういう運動をかねまして、運動ばかしやっておりますと来ていただけなくなりますので、そういう芸能、舞踊と、笑うことが健康につながるということも聞いておりますので、そういうことも大事ではないかというふうに考えておりますので、多種多様にやることがございますので、今後ともそういうものを、できるものは取り入れながらやっていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(
矢田富男君) 佐藤孝幸議員。
○20番(佐藤孝幸君) はい、ありがとうございました。今、樋口課長の答弁にありました笑いが健康にいいという、②の資料を出してください。これはお寺でやっているというんですが、寿命が伸びまーす、笑いの体操というのがありますね。昔からよく言われることなんですが、怒って暮らすより笑って暮らした方が命が伸びるという記事でございますが、まあ何もお寺でやらなくても、今、非常に多くの地域に広がっていると思いますが、いきいきというものがありますね、老人会で。これを私の住んでいる永井でも2カ月に1回ぐらいのペースでやっておりまして、普通70歳か75歳か、そういった以上の方を対象にということなんですが、このごろだんだんそれを年齢制限下げて、老人会の方であればどなたでもいいということで集まってもらっていろんな社会福祉協議会から来ていただいて、軽い体操、あるいはゲーム、笑いを交えたゲームですね、あるいは民話語りのグループの方に来ていただくと、そういった座ってても今も記事にありましたとおり、笑いが健康にいいということで、我々議員も加藤議員とともにいきいきサロンに参加をさせていただいております。
ところで、町民の健康を守るという観点から言いますと、何人かの議員さんから質問に取り上げられましたが、例の埋め戻し材のフェロシルトの問題とか、あるいは建築材のアスベストの問題も広い意味で健康を守るということで、同じことが言えるんではなかろうかと思います。各区長さんに地域の公会所やそういった公共の建物がアスベストが使ってないかという質問を出したら、2つの地区しか返ってこなかった、あとはみな安全なんやと、そういうことじゃなくて、ああやって社会的に大きな問題になった場合は、町が積極的にこれは調査をしなければならないと思います。
この健康を守るという観点からはやや外れるかと思いますが、例の今、昨日など一日テレビに釘付けになった方もあろうかと思いますが、姉歯、ヒューザー、イーホームズ、木村建設という一連のグループによる耐震強度偽装事件が発覚した際、テレビが報道したある建設関係者に対するインタビューの中でこんなの氷山の一角やといった言葉が非常に私は引っ掛かりがあります。一連のグループ、その例の姉歯、ヒューザー、その例の一連のグループがかかわった建築物の中の氷山の一角だというならともかくとして、これが業界、建設業界全体の氷山の一角だったら大変なことだと思うんですね。
ですから、町当局としましても、あのように社会的な大問題になったら、これは今の小学生の危険にさらされている問題も同じなんですが、やっぱり積極的に、例えば区長さんに質問状を出した、答えが返ってこない、返ってこなかったらあそこはどうなっとんのやと、再度、要するに悪いとこだけ言いなさいじゃなくて、いいところも報告しなさい、でなければいけないと思うんですね。そのことをどんなふうにやっているのか、お尋ねをいたします。
○議長(
矢田富男君)
秘書広報課長、桜木政史君。
○
秘書広報課長(桜木政史君) アスベストの各公会所への問い合わせの件でございますけれども、これは前にもお答えをいたしましたように、区長会長名で出されております。そのような中で該当があるものについては報告をくださいというような調査の仕方をいたしたものでございます。
これは、これまでの中で、十分、今までの中でそういう、それぞれの区長会長と、あるいは区長さんとの間には信頼関係が成り立っておるというような中での発送文書でございますので、ご了解を賜りたいと思います。
○議長(
矢田富男君) 佐藤孝幸議員。
○20番(佐藤孝幸君) 昨日、
伊藤議員からマコモを特産品として町民の健康維持に役立てるというような問題が提案されましたが、ああいったことも非常に結構なことだと思います。教育長が以前からマコモ栽培に取り組んでいらっしゃるということをよく聞いておりまして、これは教育長の切畑でやってみえるマコモ栽培じゃなくて、私、四日市農芸高校が、昨日、
伊藤議員が収穫したという記事を見せてみえましたが、これを、私はあれをマコモの苗の田植えの日に取材に行きまして、日本農業新聞に出しましたところ、いい場所というか、新聞記者の仲間では、ページトップといいまして、ページの右の一番上にかなりのスペースを使って扱われる記事が一番いい記事とされておりますが、その場所に農芸高校のマコモの田植えの記事を使っていただいたことがございます。
それはそれとして、介護予防は、要支援の人たちを要介護にならないように予防するより、そのいずれにもならないように健康維持できるよう行政として町民に指導してやるのが、国民健康保険も
介護保険も使わなくて済む、それによって掛け金も安くなる、そういうよい意味での連鎖反応につながるのではないかと思います。
そういったことから、ひとつ、私たちちょうど先ほども町長の答弁にございましたとおり、教育民生の常任委員会の正副委員長が高齢者福祉計画、それから
介護保険計画、それの策定委員のメンバーとして介護に出ささせてもらっておりますが、やっぱり前段で言いましたように、ある程度何かあった人を、何か発症した人をそれ以上進まないようにというのが多いと思うんですが、そうじゃなくて、やっぱりそれにかからないようにしていくためにどうにしたらいいかということで考えを進めていかなければならないと思います。
次に、公民館の問題でございますが、資料の3ですね、これが竹永支所、竹永公民館、コミュニティセンターの建物の平面図でございます。青の部分が役場竹永支所です。それから、ピンクのところが、例の私が質問に取り上げました調理室の問題でございます。ごらんのとおり、流しとコンロのセットになったのがシンクタンクというんですか、これが2個しかありませんね。これが10何人が集まると非常に狭苦しい。そのためにこれがピンクのところですね、その次の4の資料を映してください。グリーンに塗ったところが隣の部屋が机とかいすなどを片づける倉庫になっているんですが、あの壁を取り除くことによってあれだけ広くなると、これが最も費用がかからない調理室を広くする考えやないかなと思います。
もう一つの次の資料5でしたか、これは裏へもう少し屋根、先ほどの改造は屋根をなぶらなくてもいい方法、屋根を少し伸ばさなくってはならない。ひさしという意味じゃなくて、同じ大屋根をそのまま伸ばせばいいわけなんですが、あそこは1階建てですからね、ところが余りこれは広げられないんですね。上に浄化槽なんですね、浄化槽がありますから、浄化槽に重みをかけるわけにいきませんので、余り広げられない。まあまあ1mまでというところでございます。
そういった現状でございます。先日もちょうど竹永地区はちょうど定例議会前になりますと、竹永地区の区長、副区長さん方と、それから我々竹永地区出身の議員3名とが集まりまして、行政懇談会というのをやっております。懇談会、本当、真面目な懇談会ですね。そして、竹永地区の問題を検討しているんですが、その日ちょうど配食
サービスの日に当たりまして、そのグループの皆さんがおっしゃるのには、ちょっと狭いような、そして、今度は床を見せられまして、これが目詰まりというか、逆に掃除しているんですが、継ぎ目があるためにそこに垢がたまって、それが原因ではがれかかっている部分があるというようなことでございますので、何とか改良をよろしく、一番費用のかからない方法で改良していただければなと思っております。
先ほど図面で言いました費用がかからない、屋根をなぶらなくてもいい方法があると言ったんですが、これですと、問題は、ホールで使う机とかいすを片づける場所がなくなるということにもなりますので、その辺の問題をどうするかということが生じてきますけども、今、実際には、ホールで使う机とかいすは、例のキャスター付きの移動できるのでありますので、必ずしもなくてもいいんじゃないかなというような気もします。
さて南部公民館でございますが、菰野町公民館には、南部公民館、北部公民館というのがあるのですが、その利用の地域の区分けというのはあるのでしょうか、お尋ねをいたします。
○議長(
矢田富男君)
秘書広報課長、桜木政史君。
○
秘書広報課長(桜木政史君) 申しわけございませんけども、私どもの方ではちょっとその辺ことについては現時点で把握をいたしておりませんので、答弁控えさせていただきます。
○議長(
矢田富男君)
社会教育課長、諸岡義孝君。
○
社会教育課長(諸岡義孝君) 答弁いたします。
北部公民館と南部公民館の線引きはあるのかというふうなご質問でございますけども、特にどこからという線引きはしてございません。それぞれのサークルによって菰野町全体から北の方の人も入っておる場合、南の方の人も入っておる場合というふうな形でございますので、そういうことでございます。
○議長(
矢田富男君) 佐藤孝幸議員。
○20番(佐藤孝幸君) それでは、私の質問の主題でありました菰野、新しく建てたばかりの菰野地区コミュニティセンター、ここで飲食を伴うことができないということで、今、南部公民館を使うことになると、弁当持ちで受講しなければならないことは南部公民館を使わしてもらうことになるということになるんですが、どうしても理由は、やはり場所が菰野高校の前にある関係からか、菰野地区の人が多いにもかかわらず、この庁舎の4階の社会教育課へ鍵を借りに来て返しに来んならんということがあるから、役場の菰野支所で貸し借りができるようにならんやろうかということで、あるいはもう一つの提案でございますが、もう使用規定にあるから仕方がないということでございましたが、やはり飲食できないというのは、お酒を伴った飲食ができないのはわかるんですが、普通のお弁当を食べるぐらいならしてもいいんじゃないかなというような気がいたしますが、どんなものでしょうか、お尋ねをいたします。
○議長(
矢田富男君)
社会教育課長、諸岡義孝君。
○
社会教育課長(諸岡義孝君) 公民館においての飲食の件でございますけども、南部公民館の利用におきましても、飲食をしてもよいというふうな規定はいたしておりません。使用の全体の公民館の使用規定の中には、公民館の使用許可というふうな形で飲酒を伴なわないことというふうなことで書いてあります。ただし、教育委員会が特に認めた場合はその限りではないというふうな形になっておりますし、菰野地区のコミュニティセンターにおきます飲食の件につきましては、それぞれの地区の公民館内規といいますか、その中におきましても飲食は伴ってはいけないと、ただし館長が認める場合はその限りでないというふうな規定になっておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
○議長(
矢田富男君) 佐藤孝幸議員。
○20番(佐藤孝幸君) はい、わかりました。今後、そういった利用の申込者のご要望で、もし、ごく普通にお弁当だけならいいと、許可をいただけばいいというようなことになっているというふうに理解してよろしいですね。
それで、もう一つ公民館についてお尋ねをいたしますが、北部公民館、南部公民館があります。私、以前に一時竹永地区の公民館長をしておりまして、そのころ、朝上と竹永の婦人会が合同で北部公民館、いわゆる今の朝上コミセンで、ある講習を開いたことがありました。あれが竹永地区として北部公民館を使わしてもらったという例だと思うんですが、この菰野町には中央公民館的な働きをする部署というか、建物、拠点はあるのでしょうか、お尋ねをいたします。
○議長(
矢田富男君)
社会教育課長、諸岡義孝君。
○
社会教育課長(諸岡義孝君) 冒頭に公民館につきましては、本館といいますか、中央公民館、それから北部公民館、南部公民館というふうな形で3つの本館的なものがあるということでございますけども、中央公民館的な役割といいますか、中央公民館長というのは
社会教育課長が兼務するというふうな形になっております。今、強いて言うなれば、町民センターのところが中央公民館的な役割を果たしております。
○議長(
矢田富男君) 佐藤孝幸議員。
○20番(佐藤孝幸君) いろいろと質問させていただきましたが、丁寧にご答弁をいただきましてありがとうございました。大変、私の質問でお昼を回ったようでございます。これで私の質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。
○議長(
矢田富男君) 以上で、佐藤孝幸議員の
一般質問は終了いたしました。
これで通告をされました
一般質問はすべて終了いたしました。
なお関連質問のある方は休憩中に議会事務局まで通告書を提出いただきますようお願いを申し上げます。
ここで暫時休憩をしていただき、議会運営委員会を開催をしていただきたいと存じます。
議会運営委員会は1時15分より507会議室において行います。中山委員長よろしくお願いを申し上げます。
暫時休憩をいたします。
午後12時18分 休憩
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午後 2時41分 再開
○議長(
矢田富男君) 再開をいたします。
休憩中に関連質問の通告はありませんでしたので、
一般質問は打ち切ります。
これにて、
一般質問は終了しました。
ここで、上程されております議案につきまして、質疑を行いたいと思います。
全議案について、質疑のある方、ご発言ください。
別段発言がないようですので、質疑を終了いたします。
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○議長(
矢田富男君) 日程第2、議案第87号から議案第102号までを一括議題といたしたいと存じますが、ご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
矢田富男君) ご異議なしと認めます。
よって、日程第2、議案第87号から議案第102号までを一括議題といたします。
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